新宮市議会 2023-06-20
06月20日-02号
令和 5年 6月 定例会 令和5年6月
新宮市議会定例会会議録 第2日(令和5年6月20日)
---------------------------------------議員定数15名、現在員15名、出席議員15名、氏名は次のとおり。 1番 大西 強君 2番 大坂一彦君 3番 湊川大介君 4番 大石元則君 5番 月輪匡克君 6番 福田 讓君 7番 濱田雅美君 8番 東原伸也君 9番 百村匡洋君 10番 吉良康利君 11番 竹内弥生君 12番
中山忠吏君 13番 榎本友子君 14番 榎本鉄也君 15番 三栗章史君
---------------------------------------欠席議員 なし。
---------------------------------------議事日程 令和5年6月20日 午前10時開議 日程1 一般質問 別冊
一般質問通告表 番号(1)から
---------------------------------------会議に付した事件 日程1 一般質問 別冊
一般質問通告表 番号(1)から(4)まで
---------------------------------------地方自治法第121条の規定による出席者 市長
田岡実千年君 副市長 向井雅男君
企画政策部 部長 福本良英君 参事(港湾担当) 小渕 学君
企画調整課長 勢古口千賀子君
商工観光課長 津越紀宏君 総務部 部長 南 守君 次長兼財政課長 小林広樹君 参事(防災及び
危機管理担当)兼
防災対策課長 竹田和之君 総務課長 赤木博伯君
市民生活部 部長 西山和視君
生活環境課長 廣井和樹君
健康福祉部 部長兼
福祉事務所長 中上清之君 次長兼
地域保健課長 辻本美恵君 参事(地域医療・
新型コロナワクチン担当) 小内洋二君
子育て推進課長 梶田卓哉君
建設農林部 部長 木村雅洋君
都市建設課長 工藤英二君 管理課長 岩上賢志君
熊野川行政局 局長兼
住民生活課長 下路 拓君
医療センター 事務長 福嶋律文君
水道事業所 所長 望月敬之君 消防本部 消防長 垣内一男君 消防署長 堀切 学君
教育委員会 教育長 速水盛康君 教育部 部長 尾崎正幸君 次長兼
教育政策課長 馬込克彦君
教育政策課企画員 富田英之君 生涯学習課長 野本 渉君
文化振興課長 峪中直樹君
---------------------------------------本会議の
事務局職員 局長 岸谷輝実 次長 岡崎友哉 次長補佐 杉岡 睦 庶務係長 中尾 愛
議事調査係長 大居佑介 第2日(令和5年6月20日)
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△開議 午前10時00分
△開議の宣告
○議長(三栗章史君) おはようございます。 ただいまの出席議員は15名であります。 定足数に達しておりますので、これより本日の会議を開きます。 本日の議事日程は、別紙にて配付いたしたとおりであります。御了承願います。 日程に入ります前に御報告いたします。 6月13日の本会議での諸報告における11番、竹内議員の発言中、お手元に配付のとおり発言訂正の申出があり、議長においてこれを許可いたしましたので御了承願います。 (「議事進行」と呼ぶ者あり)
○議長(三栗章史君) 1番、大西議員、議事進行。
◆1番(大西強君) 議長、この議会の初日に、大西の一般質問は当局の
顧問弁護士に対する質問なので答弁者として招聘してくれというお願いをしていたんですけれども、申入れしてくれたんですか。
○議長(三栗章史君) 議事進行にお答えいたします。 申入れはしております。
◆1番(大西強君) 見えていないんやだけれども、どういう理由で来ていないんですか。
○議長(三栗章史君) 当局より説明させます。
◎総務課長(赤木博伯君) 総務課の赤木よりお答えさせていただきます。 議場への出席につきましては、
地方自治法第121条による長及び委員長等の出席義務におきまして、その解釈に基づきますと、その範囲は市長をはじめ
教育委員会などの執行機関の長や補助機関としての所属職員に限るものと考えられますので、職員ではない
顧問弁護士を説明員として出席させることは難しいと、そのように認識しております。
◆1番(大西強君) 我々の一般質問は市民から行政に対する調査権を負託されているんですよ。その調査権に基づいて、
一般行政事務の全般について執行機関に対して現状をただし、所見を求める権利がある。今その出席しない理由を言うていましたが、この私に対する求償事務は、市役所の
顧問弁護士が新宮市から委託されて名を名のって代理人として求償してきているんですよ、議長。
一般行政事務の求償事務の担当者は
伊藤弁護士ですよ。一般質問をするのに担当の事務、
事務担当者に質問せんと誰にするんですか。 そういうふうな、そうでしょう。行政、執行機関に対して所見を求め疑義をただすんです。その
職務執行者、市長ですけれども、市長がその仕事をできんから事務を担当に任せているんですよ。 ですから、当局の答弁は全部市長答弁なんですわ。本来は市長が答弁するんだけれども、そういう詳しいことは各担当に任せているんで担当から答弁させますというて我々は聞いてるんやよ。
事務担当者に質問せんと誰にするんですか。 ですから、法令の解釈とかみんな違う。だから道理をわきまえなあかん。我々は一般質問のコンセプト、何のために一般質問するか。行政の一般事務に対して質問するんでしょう。その
事務担当者が来ないで市長にしても、市長は分からんじゃないですか。弁護士さんに任せとるから、私分かりませんと言われたら答弁拒否や。そういう議長、我々議会議員として議会としての誇りとプライドを持たなあかん。だから、今から一般質問するけれども、そういう物事の道理、これは困ったものや。 まあまあ仕方がない。来んから市長が答弁できるんやろうね。市長に質問する。
◎市長(
田岡実千年君) 私が答弁させていただきますし、今回大西議員に求償させていただいたのは私の判断でございますので、私が責任を持って答弁させていただきます。
◆1番(大西強君) いや、それ言うのは、私は判例ですから。私はこれから、
顧問弁護士じゃないですよ。市長の代理で私に求償してきた市長の代理人を批判するんですよ。私は当局の事務担当としてという認識で批判するんや。後で名誉毀損やと言われたらどうするんですか。 だから、本人が来ていたら本人に質問するんでね。そうでしょう。後で名誉毀損やいうて、私は民間の
弁護士事務所の職員やと、何で恥かかされるんなと、何で侮辱されるんなと後で訴えられたらどうするんですか。そやから、そういうことを考えなんだら、市長は私の責任やからいうて、私の責任やったら自分で請求してこんか。 一般質問するわ。
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△日程1 一般質問
○議長(三栗章史君) 日程に入ります。 日程1、一般質問を行います。 別冊、
一般質問通告表により、その番号順に従い順次発言を許可いたします。 当局の答弁は、備え付けのマイクを通して明快に御答弁願います。 なお、
今期定例会の一般質問は、議会運営の都合上、会議規則第54条の2の規定に基づき、あらかじめ発言時間の制限を答弁を含め1人90分といたします。 なお、通告表の番号1、大西議員の一般質問に際しては、会議規則第148条に基づき、議長においてあらかじめ資料の配付を許可しておりますが、
個人情報保護のため、質問終了後資料を回収いたしますので、御了承願います。 それでは一般質問を行います。
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△大西強君
○議長(三栗章史君) 1番、大西議員。
◆1番(大西強君) (質問席) 一般質問を行います。 教育長、いつも言うように、この間一般質問の通告を今度させてもろうとるけれども、これ、今年の3月議会の通告とそっくり同じのを出しているでしょう。それは何でかと言ったら、3月議会で
セクハラ事件の事実確認に全部時間を使うてしもうたのでできなんだんで、またやるんです。だけど、また今日もこのセクハラ問題で時間足らんのや。そやけど、このセクハラ、この事件、今日は求償が来たことで急遽質問するんやけどね。このセクハラ問題を教材にしてしやるんで。いかに新宮市が行っている
人事評価制度が愚劣な制度かというのを例示として上げているんで、それは
裁判ら相互のことやろということじゃない。裁判のことを言うているんじゃないんです。いかに不条理か。 要するに、評価者が評価するときに公正に評価できるか、見せているでしょう。前に同僚議員が大西に侮辱発言したのを
懲罰特別委員会にかけたでしょう。
懲罰特別委員会は可決したんや。そやけど本会議で否決したでしょう。なぜか。みんな評価するときに自分の仲間をかばう。人が人を評価するときに、基準がなければ公平に評価できないでしょうということを
一つ一つ教育長に言うている。そしたら、なぜ教育長は私にばっかり質問してくるいうて、違うんですよ。市長は選挙がある。だから、良心の優れた市長は選挙ら考えんと真実を述べるんですけれども、一番そこへ上げたあるように、市長は
巧言令色鮮なし仁と言っとるやないか。今回の求償も真実を見極めようとしない。大西にこれを求償することは市民から喜ばれると、市民のほうばかり言うてるんです。真実を見極めようとしない。 ところが、教育長は選挙がないんで、少なくとも少しは大西の意見を公平な目で聞いてくれるんと違うかなと思って期待して、そら99%無理やろうけれども、1%ぐらいは、ほいたら
教育委員会、人事評価やめようかなと。
社会福祉協議会はやめたんや。思うてくれるかもと期待しとるんや。 市長は私が市長のうちはやりますというて言うとるんやから、こんなのに言うたってしゃあないやないか。だから、この裁判も市長が今、私の責任で求償したんや言うから、どう不合理か。不条理ね。大西にこれを求償するのがどう不条理か。そしたら、市長に協力的な議員には有利に計らう、反抗する批判する大西に不利な扱いをするところを見せるんや、今から。みんなに見てもらうんや。 資料を配っとるやろ。 そこで、時間を欲しいんやけれども時間が足らんようになってくるけどの、教育長。その後ずっとこれ5年セクハラのことばかりやるんで、人事評価と何の関係があるんなと。教育長よ、俺にばっかり何でその質問してくるんなと思われるんでちょっと時間を欲しいんやけれども、1点だけ、ほいたら証明するために質問しておきます。 この資料を配ったある中で学校の息苦しさ、評価が影響という資料をちょっと。 教育長、これは小学校の教員や。女の教員、41歳、こう書いとるんや。いいですか。「コロナ禍の影響もあるのか、昨年度不登校の小中学生が19万人を超え、過去最多になったという。受け皿となるフリースクールなど居場所の充実も大切だが、「行きたくない」と思わせてしまう
学校そのものの息苦しさの原因について考えてみたい。」子供が。「教員になって10年以上がたち、通知表の「評価」が息苦しさに与える影響力が大きいことを実感する。授業では教員が評価のために記録することが多い。
子ども一人ひとりの気持ちや個性を受け止めたい気持ちとはなじまない。さらに最近は、知識だけではなく、意欲や主体性など内面的なことも評価するようになった。報道などによると、中学校では内申点を上げるために意欲があるように振る舞う子どももいて、ピリピリとした雰囲気になるという。好きなこと、得意なことは子どもによって違う。気分や体調も様々だ。そんな多様な子どもと共に楽しく分かりやすく授業を進めるのが教員の仕事。数値化、ランク付けするような評価の仕方を変えれば、教員と子どもの関係も
子ども同士の関係ももっと伸び伸びしたものになるのではないか。」 教育長、この小中学生というところを市役所の職員に置き換えたらいいんじゃないですか。この小中学生のところを
医療センターの看護師さんに置き換えたらいいんじゃないですか。通知表を人事評価に置き換えてみなさいや。私が今までずっと言うてきたあるそのままじゃないですか。そうでしょう。 仕事の数値化、ランクづけするような評価の仕方を変えれば、教員と子供の関係も子供同士の関係もやで。子供同士も、これもずっと言うてきたある。部課長が部下を評価する。職員同士もっと伸び伸びとしたものになるんではないかと。だから10年もやりやるんや。 そやから、人事評価のその愚劣な制度だということ、それでその時間というのは、今度これ6人新しい議員が来たんですよ。それでこのセクハラ問題、教育長、そこへ平成30年12月からそこに座ってもう5年近く、4年余りたつでしょう。ずっと聞いてるんや、皆ね。聞いていた部長らももうおらんねや。 市長もこれ5年や。人事評価は10年、これ5年や。人事評価が
地方公務員法の義務規定やないというの分かるまで8年かかるんやで。このセクハラ問題を、これは予算を伴うんですわ。予算の決定権は議会やから、議員が分からなあかんのやて。今度6人来たんやで。半数近いの入れ替わっているんやで。この6人の新しい議員に理解してもらおうと思ったら、5年やりやっても市長が分からんのに、幾ら大西は天才的な弁論家やいうても1時間やそこらで理解してもらえるとも思えんねや。思えんけれども、そやけど今度の新人の議員らの聡明な理解力に期待してやります。 ですから、教育長、これセクハラでしょう。セクハラの問題ですわ。いつまでも新聞の報道で、議会で元市議に対しての裁判のことがいつまでもこの議場で話題になること自体がおかしいと指摘があったように、この案件の結論は裁判に委ねられており、議場でその判決の解釈やそれにまつわる議論を起こすことそのものが事態を複雑化させている。いいですか。大西は規則で規定されている表現の自由という主張が強調されていたが、それ以前に、議員の役割として市民の利益になる生産的な話合いが行われるべきではないか。 僕は裁判のことを言いやるん違うんや。人事評価のことや。セクハラのことを持ち出しているでしょう。これ新聞報道でしょう。
ハラスメント対策、県議会が主導。いいですか。首相の
諮問機関地方制度調査会は、昨年の答申で、地方議会について議員や有権者からの
ハラスメントが指摘される等、女性が参画しやすい状況になっていないと指摘。
ハラスメント対策が女性議員を増やす施策の一つとして注目されている。女性議員が安心して立候補できる環境をいうて取り上げられとるやん。それがや、この新宮市が、
大石誠之助は名誉市民やないか。その
新宮市議会の監査委員がや、女の子にセクハラして訴えられて賠償金を請求されて払わんような、そんな議員を監査委員にしてどうするんな。違いますか。 それで、ちょっと皆さん、資料の1、開けてください。いいですか。 資料の1の2ページ目、1、2と振っていますが、2のところ、この大西に女性議員に対する39万円の損害の請求を送ってきたのは、1ページですよ、
担当弁護士伊藤。この
担当弁護士は伊藤です。伊藤芳晃いうんかな。それで、賠償請求の求償について依頼を受け、貴殿に対して新宮市の代理人として御請求いたします。この伊藤が田岡市長に代わって大西に請求してきた。その請求理由、2ページ目に書いてあります。頭に入れといてくださいよ。 この点、本件発言は前訴の裁判を通じて原告北村が貴殿の主張を認めてセクハラがなかったことを認めた。前訴の裁判を通じて身の潔白が証明されたというものでしたが、かかる発言が原告北村との和解内容に反することは、同和解条項に照らせば容易に判断がつくものでした。それにもかかわらず、貴殿が、貴殿は大西や。
殊さら新宮市議会定例会という公の場において本件発言を繰り返したことからすれば、大西に原告北村との和解内容に違反することに対する故意もしくは重過失があったと言わざるを得ません。 この弁護士は田岡市長の弁護士じゃないんや。屋敷元議員の弁護士でもないんや。新宮市の税金で雇っているんや。公平やなきゃあかんやろ。新宮市の市民の税金で雇っているということは市民が雇っているんや。その市民の代表者は大西や。言わば市民の代表者を市役所の職員が愚弄するんや。こんなこと許されるか。 いいですか。これが教育長、市長が直接私にこれを突きつけてくれたら私は怒らない。何でか。市長は法律のことを知らんのや。そうでしょう。市長は
カメラマンが本職や。教育長は学校の先生が本職や。大西は元
司法警察員や。いいですか。市長は、その通告に1番にあるように、市長の政治姿勢は口先ばっかりや。
巧言令色鮮なし仁やいうて言うとるやん。いいですか。いっぱいあるで、市長は口先だけやいう例は。 そやけど、この間言うたように、市役所の新入職員が採用されて新入職員にこの市長がや、皆さん、人の悪口言うたらいけませんよと、人の悪口言うたら自分に返ってくるというて訓示したんや。それが新聞に大きく載った。それで私はここへ来て市長に、みんな悪口言いやる。我々人間は、普通の人間は人の悪口を言わなんだら生きていけんのや。これ防衛機制いうんや。悪いことが起こって全部自分に背負う人は生きていけんのや。人にかつける、他人のせいにすることによって自分の責任を回避しようとするんや。それは生きてく上の防衛機制で心理的な本能なんや。本能なんですよ。だから、真面目過ぎて、これ責任は俺や俺やと思う人は自ら命を絶ったりするんですよ。俺は失敗したけど市長が腐った命令出すさかやいうてそういうふうに思える、それがあるんで市長にみんな悪口言いやるんや。 何で人の悪口を言うたら悪いんかというたら、この市長は、いや人の心に傷つけるからですと言うんや。そうでしょう。だから、人の悪口言うたらあかんの違うんや。人の心に傷つけたらあかんいうことや。そうでしょう。それを言うたんや。 そこで、いつも言いやる。この間も言うたんや。同じことを言われてもその人の人生の価値観で平気やいうのもあるし、分かりますか。死ぬほどつらいのもあると言うたでしょう。だから、心に傷つけるのは、傷つくのは市長は平気なんや。いつもにこにこしやるんや、知らぬが仏言うてね。僕は先輩でしょう。僕に怒られたさかいうて市長はいっこも傷つかへん。市長は後輩やのに。同じこと言われても立場によって心の傷のつき方は皆違うでと言うとるやないですか。いいですか。 口では言うんや、人の心に傷つけるないうて。この求償はええわ、するんや。これどういうことや。かかる発言が原告北村との和解内容に反することやで。和解条件に反すること、違反することは、同和解の各条に照らせば容易に判断がつくものでしたと、この伊藤がよ。容易に判断つくということは子供でも分かるということや。誰に言うとるんな、これ。傷つくのよ。だから、市長は
カメラマンや。あんたは教育長や。学校の先生や。俺は元和歌山県警の
司法警察員や。巡査部長。刑事係の主任やで。これが和解条項に違反するのは子供でも分かったあるいうて言われてみろよ。どんな侮辱な。 いいですか、教育長。
刑事訴訟法いう法律があるんや。いいですか。だから、その202条で、司法巡査が逮捕状によって容疑者を逮捕したとき、直ちにこれを
司法警察員に引き渡さなければならないと法律があるんや。司法巡査は逮捕権ないんや。
司法警察員は俗に言う部長刑事や。
司法警察員は、だから刑事が犯人を逮捕してきたら、それを直ちに
司法警察員に引き渡さなあかんいうて
刑事訴訟法に書いてあるんや。
司法警察員にせんとその犯人を逮捕して留置場へ放り込んだら、もうその犯人が真犯人やってももう無罪。分かりますか。そうするとや、
司法警察員になろう思うたら昇任試験に合格するだけと違うんや。幹部学校へ行って
司法警察員の教育を受けるんや。いいですか。市役所の職員と違うんや。ほいで、そこの幹部学校は警備専科、交通専科、刑事専科なんや。大西は刑事専科に行っとるんや。ほいで帰ってきて刑事主任として仕事をしておるんや。いいですか。 物事の真相を捜査する。何が本当か。プロや。だからみんな分かるように言うたら、いいですか。殺人事件が一番分かりやすいわ、テレビでやりやるから。殺人事件でも無罪から死刑まであるんやで。それで一番悪質なのは、自分が金もうけしよう、自分が利益を得るというて計画的に、これが一番悪いんや。そやけど相手が追いかけてきて怖くて石ぶつけたら、それが頭に当たって死んでたら、これ正当防衛や。無罪や。だから犯人は弁護士がつくんや。それで、犯人は殺すつもりなかったんやと言うわよ。そうでしょう。そしたら、それが有利なように弁護士は弁護するんや、できるだけ罪を軽くしよう思うて。そしたら刑事は、それが本当なのか真相を捜査するプロ。その何が真実か捜査するプロに向かってや、今から説明するけれども、この契約読んだら、この契約、和解条項に違反するのは子供でも分かったあるのに、それを議会で言うたと。あんたは知ってて言うたんや。そういう、人がどう傷つくか、プライドが傷つくかと言うとるんや。 そしたらこの伊藤はやで、これから説明するけれども、3月議会で僕、反対討論で説明したけれども、この求償は法的に相当無理なんや。そやろ。求償はできるわよ、国家賠償法の1条2項に求償できると書いてあるんや。しかし、その条件は故意もしくは重過失や。この重過失が分かってないんや。だから、税務課の職員が税金の集金に公用車で行くやろ。交通事故を起こすわだ。そしたら過失割合は五分五分やと。向こうも出てきて出会い頭の衝突や。市役所の職員にも5割過失があるというたら、市役所は相手に5割損害賠償せんならんやろ。それを職員に求償できますか。 そやけど重過失、その職員が昼飯のときにビールを飲んで飲酒運転で事故を起こしたら、この職員に払え言うのが当たり前や。重過失いうのはそういうことや。負けた、負けって、負けてないねん。330万円彼女は要求してきたんや。そやけど最終的に裁判所が33万円にしたのは1割や。負けたのと違うんよ。裁判所というところは紛争解決する場所やから、圧倒的に大西が勝ってしまうと後でこの女性の元議員は村八分に遭うんと違うかとか心配するから、大西にも責任あるんやいうのをちょっと付け加えたら攻撃できんやろ。それ、温情判決いうんや。弱者救済の原則ということや。 だから、そこへ持ってきたのは、認めたけれども口外してもいいところは理解を示したというて書いたあるんや。それだけの差なんよ。そやんで、この伊藤先生に礼言うといてくれと言うたんや。のう総務課長。負けたようになったあるんやよ。伊藤先生が、この
伊藤弁護士が大西に有利な弁護をしたから礼を言うといてくれ言うたのとちゃうんや。大西は元
司法警察員や。この裁判をして、この
伊藤弁護士の弁護が、この間言うたやろ。最高裁の判例に忠実にしとるんや。そして、この
伊藤弁護士の一審裁判の弁護が非常に正しい。当たり前やないか。真相を知ったあるの大西だけやから、大西から評価したんや。だから、いい弁護をしたなと。負けた格好になったあるけれども礼を言うといてくれよと言うたんや。分かる。大西に有利なことをしたさかい礼言うてくれとちゃう。 そしたら、その弁護士が今度はころっと変わって、田岡市長が大西を弁護したらんと言うた途端にころっと変わって、全然今から説明するけれども、これで軽蔑するんや。そしたらや、今言うたように大西に対してこんな侮辱発言するやろ。ほいたらや、この求償は法律上非常に困難で、言うたら却下される可能性は80%ぐらいかな。あるやろ。それ、無理やでと言う。そしたらこの
伊藤弁護士は、これを受けなんだら、市長さんこれ無理ですよと、こんなもの請求したって無駄ですよと、やめておきなさいよいうて市長にアドバイスしたら、この伊藤先生のとこへ弁護料は入らんのや。要するにこの
伊藤弁護士は金もうけできない。ところが受けたんや。受けて大西に請求したら、却下されようがどうしようが
伊藤弁護士は報酬を得られるんや。そしたらこの
伊藤弁護士は金もうけ主義か、いうんや。人に子供でも分かるわいうてと侮辱するんやったらこっちはそう考えるやないか。そやろ。俺はそう思うんや。これやってきたんで、
伊藤弁護士を軽蔑始めたわけや。自由やろ。 教育長、だから学校の先生がセクハラで処分されるのがもう300人ぐらい毎年出やると。教職員の質が落ちてきたというてずっとあなたに言うとるやん。教師は教師の社会的使命、市長は市長の社会的使命、お医者さんはお医者さんの社会的使命や。我々議員は議員としての社会的使命があるんや。この弁護士の使命、弁護士法の第1条に書いたある。「弁護士は、基本的人権を擁護し、社会正義を実現することを使命とする。」と書いたあるんや。「基本的人権を擁護し」やで。何を言うとるんな。 そういうことで、市長は人の心に傷つけるな。こんな大西を侮辱、いや教育長がこれ言われたって学校の先生や。腹立たへんわ。心に傷つかへん。市長は
カメラマンや。こんなこと言われたって、法律のこといっこも知らんさかいいうて通るけどね、俺が通るか。セクハラはあかん、差別したらあかん言いやる大西がセクハラしたと。俺、言うてないで、この弁護士は。言うてないけれども、セクハラしたいうて弁護したんや、今から言うけど。時間足らんのや。 そしたら、資料2、もう全部説明しやったら時間ないんや。したいんやけれども、資料2の一番下のところ、下の段ちょっと読んでよ。「わが国では、国家賠償法1条2項に基づく求償権の行使は、ほとんど行われていないと思われ、この求償権の行使に基づく訴訟についての判例も皆無の状態」や。今度の大西のこの裁判で、大西は相手に、相手側の名誉を傷つけた、33万円払えという判決が下りたんや。そしたら2項に、その行為者大西に故意、重過失があった場合は新宮市は求償できますよというのが2項にあるんや。ところが、この2項は求償権は行使されたことないんや。さっき言うたように、税務課の職員が集金に行きやって事故を起こして、それで損害かけても市は払う。けどこれを職員に求償した例、ないんや。議会も、議員が他の議員の名誉を落としたことはいっぱいあるんや。あって裁判にもなっとるんや。そやけども裁判は、判例はその名誉毀損した行為者、加害者や。には賠償責任がないというのが最高裁の判例やろ。それで、その議員に対して市は求償したことはないんや、今まで。ない上にや、いいですか。ない上に、読んでよ。国または公共団体が公務員に、だから新宮市が大西に過失がないとして争った場合には、新宮市は敗訴したからといって、この裁判に負けたからといって大西に故意、過失があると主張して求償することは困難である。 だから、求償されたことないから判例ないんや。そしたら、もし求償するんや。今度は田岡新宮市長は大西にこれ求償するんや。初めてや。これ裁判で争われるんや。そしたら、そのときに最高裁の裁判官が、裁判自体大西に過失、故意はないと争ったやつが、負けたからといって大西に求償することはできない。そやけど今度やるんや。えらいもんや。そんな無理なことを無理無体に大西にやるんや。何でかいうて大西をば嫌いやからや。執行権の濫用いうんや、そういうのを。 それで、資料3の1、2を見てください。いいですか。我がら大事なことなんやから。 国家賠償法、言論の自由と個人の名誉の保護について、みんな人の名誉をば汚したらあかんという法律があるんや。当たり前や。それに対する判例や。我々の我々議員に対する判例。「民事上の不法行為たる名誉毀損については、その行為が公共の利害に関する事実に係り専ら公益を図る目的に出た場合には、摘示された事実が真実であることが証明されたときは違法性がなく、また事実が真実であることが証明されなくても、行為者においてその事実を真実と信ずるについて相当の理由があるときは、その行為には故意過失がなく、結局、不法行為は成立しない」んや。 それから、屋敷元議員の、後から説明するけれども、その下は、「公務員の地位における行動に対する批判、論評はそれによって当該公務員の社会的評価が低下することはあっても、その目的が専ら公益を図るものであり、かつ、その前提としている事実が主要な点において真実であることの証明があったときは、人身攻撃に及ぶなど論評としての域を逸脱したものでない限り、名誉侵害の不法行為の違法性を欠く。」違法じゃないんや、この場合は。大西の名誉を毀損したとしても、大事な部分、セクハラあったいうて判決が下りてないのに判決が下りたある。論評としての域を逸脱したものでない限り、人身攻撃に及ぶなど論評としての域を逸脱してもない限りということは、ロシアのプーチンら言うたらあかんのや。違うか。大西のどこがこの女性議員の名誉を汚しとるんか。 そして、資料3の2、いいですか。これや。法律やで。法律の条文。民事訴訟法第267条、和解調書の効力について、「和解又は請求の放棄若しくは認諾を調書に記載したときは、その記載は、確定判決と同一の効力を有する。」んや。確定判決や。だから、元女性議員は裁判で大西にセクハラなかったということを認めたんや。認めたのを和解調書に書いとるんやから、裁判所で大西はセクハラがなかったということが認められたんや。判決文や。確定判決と同一の効力やから、大西はセクハラがなかったということはもう裁判所で認定されとるんやろ。分からんか。 だから、弁護士いうのは正しいと思うとるんや。これから、この弁護士がいかに節操がないかいうことを説明する。いいですか。 6人の議員、何も分からんから、資料4、この写真、大西議員にセクハラされたいうて議長のところへ訴え出られたときのその現場の写真や。模擬写真やで。いいですか。ここへ名前が振ったある。大西は前のこの女性議員と話しやったんや。そこへこの元議員が委員長と呼んださか、どらよいうて、これ振り返ったんや。分かる。ほいたら、視察日程、これ副委員長や、この北村議員は。副委員長に視察日程を計画表を作成せえと頼んでだあたんや、委員長の大西が。そしたら、委員長できました、これでどうですかいうて説明に来たさか、大西はここでのぞき込んだんや、これ。どうですかと言うから、どらよというて。そしたらこの2枚目の写真、どらよと言うたときに、これ見てみなさいよ。物理的にこういう姿勢になったときに、大西の手が、これ、この女性議員のちょうど尻のところへ行くやろ。行くから、知らんがな。そしたらこの女性議員は小さい声でやで、「キャア」ら言うたんちゃうんやで、小さい声でわっわっわっと、この隣に濱田議員がおるんや。濱田議員も知らんのやで。だから、お尻を触らないでくださいと言うから、触ったかと聞いたんや、小さい声で。そしたら触りましたと言うから、あの子は神経質な子やった。だから、「あほう、俺は女の子の尻ら触る趣味らないんじゃ」と、「心配せんでもええ」と言うて俺、説明を受けたんや。議長のところへ訴えてくるとは夢にも思わへんがな。 そしたら、資料5の2を見てください。2ページ目、この女性議員がこの本会議で、「私は、大西議員から、セクハラを受けただけでなく、このセカンド
ハラスメントも皆さんの前で行われたと感じています」と、一番上やで。ここで言われたんやで。こう書いたある。「セクハラという、本来反省すべきではあっても開き直ることなど通常考えられない行為を起こした当人が」、大西がや。「一般質問の時間を使い、長々と弁明を行ったことは議場において、議会の品位を汚し、その権威を失墜させるような言動と言えます」いうて。これ侮辱と違うか。30年も40年も議員してきた大西に対してや、セクハラという本来反省すべきであっても開き直ることなど通常考えられない行為を起こした当人がや、これはまだええわ。議会の品位を汚し、その権威を失墜させるような言動と言えますというて、1年生のそこへ議員になりたての若い女の子がや。30年も40年もやってきたベテラン議員に議会の品位を落としたと。大西の心にどれだけ傷つくんな。これを言うて大西を
懲罰特別委員会にかけてきたんや。かけられたそれが資料5や。 この新聞、こんな大きいに載せられたんや。災難やろ。副委員長が大西に視察日程の説明に来て、端へひっついたときに手がちょっと触れたんやろうね。大西は知らんがな、触れたかどうか。向こうが触れたというて言うたら、端におるんやから触ったか分からん。そやろ。大西の手が彼女の尻に当たったのか、彼女の尻が大西の手に当たったのか分からんやないか。故意に大西が性的な関心を持って、あるいはその子を冷やかそうと思うか何かの意思があって触ったのと違うんや。 さっき
司法警察員の話をしたけれども、無意味なことを言いやるんと違うんよ。物事の真相をレクチャーしやるんや、あんたらに。物事の真相を把握しようと思ったら、真実をやで。一番基本的なのは先入観を排すること。真っ白。自分の考えを真っ白にするんや。真っ白にして、それで判断するんや、間違いないようにするのは。先入観を持つのが一番悪い。 私は、市役所の職員や市長や議員や同僚や、そういうことを大西は訓練できとるんや。議員とかなんとか関係ないんや。こういう事件に巻き込まれても自分から離れる。この事実が真相はどうかという訓練ができとるんや。 そやから、休憩ちょっと待って。もう切れるから。 そこで教育長、先入観を持ったらあかんでいうて、あんたら。いいですか。 この件、例えば電車に乗っているわな。ちょっと混み合うた満員の電車に乗ってるわ。端に女性がおったんや。それで電車がカーブでがたんと揺れたときに、その男性の乗客の手がこの女性の尻に当たった。そしたらその女性が、きゃー、痴漢、やめてと言うんや。そしたら周りにいた男性がその男を取り押さえて公安警察に突き出すんや。そしたらその男は、僕は触る気らない。僕は電車が揺れたときに偶然当たってしもうたんやと。どうするんな。そやろ。それしかないやろ。 そしたら、何言っとるんなというて、触ったに違いないいうて処罰されてみいよ。あるいは警察に引っ張って行かれてみい。それが職場へ知れて、これで左遷されて、その課長が。裁判10年かかったんやで。10年でやっと見直させたったんや。 そうだから、先入観を捨ててや。別に構んよ、大西を追及する気があるなら。先入観を捨てて、この状況を見て大西はかわいそうやと思わんか。災難や。委員長やなかったらこんな災難に遭わんで済んだんや。そやろ。この子1年生議員やったけれども元市役所の職員やいうから、俺が委員長でこの子を副委員長に起用したんや。そやから視察日程の作成も任せたんや。だから信頼してこの子をかわいがりやったんや。毎日俺、議会が始まったらユーアイホテルへ榎本議員と俺と濱田議員と一緒に御飯を食べに行きやった。 だから、先入観を捨てて、まず大西の話を聞いてくれよ。
○議長(三栗章史君) 会議中ですが、10分程度休憩いたします。
△休憩 午前11時05分
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△再開 午前11時18分
○議長(三栗章史君) 休憩前に引き続き一般質問を続けます。 1番、大西議員。
◆1番(大西強君) (質問席) 質問を続けます。 いいですか、皆さん。後ろの議員、これテレビ入ったあるけれども、みんな市民は仕事をしやるんよ。そやろ。だからみんな見いない。あんたら代表してここへ来て俺の意見を聞きやる。正しい判断をしてもらわんとどうするの。よう聞いといてくれよ。いいですか。 この元議員が大西を侮辱した、名誉毀損したの、今読んだね。平成30年9月14日の本会議でこの女性議員が、大西議員からセクハラを受けただけではなく、このセカンド
ハラスメントも皆さんの前で行われたと感じています。セクハラという本来反省すべきであっても開き直ることなど通常考えられない行動を起こした当人が、一般質問の時間を使い長々と弁明を行ったことは、議場において議会の品位を汚し、その権威を失墜させるような言動と言えますと大西を侮辱したんや。だから大西が訴えたんや、名誉毀損で。それで訴えたときに、裁判所で大西が、法治国家やから、俺はあくまでもセクハラしていないけれども、裁判所で大西がセクハラしたことは認められると。裁判所でセクハラがあったと認定されたら俺はこの処分要求、
懲罰特別委員会の決定を待たんでも俺は即刻議員を辞職するからとここで言うたんや。裁判させてくれ言うて裁判したんやで。ええか。 そしたらや。裁判を1年ちょっとやったか。そしたら、資料6を開けて。その裁判の結果やで。ここ、日付見て。平成31年3月1日や。最後の口頭弁論、このときに小野裁判官が、大西さん、向こうは相手はセクハラがなかったことを認めましたから、和解してやってくれませんかと言ったんや。もう今日は本当のことを言うたるわ。この間の、この16日に裁判やったんやで、屋敷の。むちゃくちゃ言うんやもん。もうこうなったら全部言う。ええか。 そしたら、何で和解してくれ言うたかといったら、局長は知ったある。ユーアイホテルで彼女が屋敷議長に訴えた後も、誘いもせえへんのに、呼びもせえへんのに俺とこへ飯食いに来たんや。そしたら裁判で大西はうそを言うとると。屋敷議長に訴えてから大西が端へ来んようになったんで物すごい気持ちが楽になってうれしかったというて言うんや。大西はうそを言ってると。屋敷議長に訴えてから大西らと1回も食事ら一緒にしたことない。大西が言いやるのは、おばあちゃんが亡くなったので長野へ帰ったあて、行くはずないのに、大西がうそを言いやるいうて裁判で訴えるんや。これはもうどうにもならんな思うて。 そやけど、証人あるわだ、こっちは。議長に訴え出てから、北村が来んから4人で食べるやろ。そしたら呼んでもないのに来たんや。そして、俺は濱田議員に、北村呼ぶな言うたのに来たさかい腹立つやろ。黙ったあたんや、食べる間。そしたら食べるだけ食べて帰ったんや。そして、俺は濱田議員に、おまえ何な、言うて。大西とこへ謝りに行けいうて言うたんかと言うたら、言うてませんよいうて。誘うな言うのに何で誘うたんなと言うたんやで。その話したあるから屋敷に言うさか。そやろ、おかしないかいうて。俺にセクハラされて困ったあると屋敷に訴えといて、何で俺とこに飯食いに来るんなと言うたんやで、話。それを知ったあるんで証拠ないげ。 向こうは長野へ帰ったあたさか行ってない言うし、ほいで俺も困って、局長に頼んでユーアイホテルへ行ってもろうたんや。そしたら運よく出てきたんや。最初4人と書いたあた伝票をペケして5人に書き直したあたんや。後で追加したんや。それを証拠に出したんや。そしたら裁判所は和解したってくれ言うて。うそを言いやったのは向こうや。 それで、俺は腹立ったから、議長のところへ訴え出てから行ったことないらいうて言うから腹立てたあたんや。その前は、裁判所も金欲しさに訴えたんのと違うんやで。こんなの不名誉やから、セクハラがなかったことを認められたらええんやと言いやったんや。そやけど、もうそれがあったさか腹立ったあるから、平成31年3月1日、最後の口頭弁論や。ここで言うたんや。そしたら、大西先生和解したってくれませんかと言うから、判事さん、僕の後援会も大西強後援会いうのと違うんや。大西組言うんやて、皆。後援会が相当怒っとるんで何するか分からんから、後援会が。そやから判決くれ。和解は嫌やと。そしたら、何とか大西先生のその寛大な心で和解して、力を合わせて新宮市のために頑張ってくれませんかと、そのとき別の高校時代に交通事故に遭うて物すごい重傷になったある女の子の裁判しやったんや。ここでこの裁判官を怒らせたらこっちに迷惑かかると思って、分かりました、それなら相手が素直にセクハラを認めるんやったら和解しますと言うたんや。それが1日やで。 その後ろ、資料6の2、ゲラ刷りの、これ和解案。一番下に事務官がH31年3月5日、いいですか。最終弁論は1日、そこで大西は示談することを了承したんや。そしたら5日後に呼出しかかったんや。裁判所に来てくれ言うから行ったら、大西議員さん和解したってよと。これでどうですかとこのゲラ刷りの案、配ったの。それで一番上見て。これ読むやろ。読んだら、原告大西が被告北村の臀部を性的な意図を持ちあえて触ったわけではないことに理解を示すと読めるやろ。ボールペンで消してある元、案やから。 それで頭にきたんや。判事さん、これ何ですかと。上から目線で何言いやるんないうて。こんな言い方やで。上から目線で何言いやるんなと。理解ら示して要らん。はっきりセクハラがなかったいうのを認めんのやったら和解らせんつって拒否したんやで。席を立ったんや。そしたら裁判官が、大西先生、ちょっと待ってください待ってくださいというて出ていったんや、調停室から。大西と裁判官だけなんやから。この小堀いう事務官はおるで。出ていって帰ってきたんや。帰ってきたら、大西さん、相手認めましたからこれは書き直しますねいうて、これ裁判官が書いたんやで、認めると。分かった。認めたんや。 そしたら、さっきの資料3の2、和解または請求の放棄もしくは認諾を調書に記載したときは、その記載は確定判決と同一の効力を要するんや。違うか。だから認められとるんや。この調書は、和解調書の場合は和解条項が判決文や。裁判官が判決したときは判決文や。だから大西が彼女にセクハラしてないことはもう裁判所で認められたあるんや。もう大変やで、これ。肝腎なことができんで、これ。 質問時間、我がらで制約して、3年も4年も聞いたのが分からんのに、この6人、大事な今度のこれ予算、上がってくるんや。この予算のこと、6人は何にも知らんのや。何にも知らん者に議決させるんやで。 分かったのう。そやろ。書いたあるんや、資料6の。そしたらこれ5日。11日に本本が送られてきたんや。原案、これでいいですかと言うたら、認めると言うたら、ああもういいですよと言うたら、本本を送ってきたのはそれからまた2日後、11日に本本を送ってきたんや。本本を送ってきたのが6の1やで。そこの第1項を見てみよよ。大西の手が被告の臀部に触れたことに関し、大西が被告の臀部を性的な意図を持ちあえて触ったわけではないと認めると認めとるやないか、全く。そやろ。 それでや、もう時間ないから、資料7、その次、この認められたことで大西が発言したんや。今言うたように11日にこれが送られてきて、大西が議会で発言したのは3月12日、次の日や。次の日に、その和解条項に書いたあるように、お互い出した処分要求議案をお互い示談したんやから取り下げようというのが条件や。だから大西は北村に侮辱されたというて、大西が北村を
懲罰特別委員会にかけたあたんでね。これを取り下げる提案理由の説明をしたんや。 発言、これ読んでくれよ。「本案に係る、名誉毀損、損害賠償請求事件の裁判を通じて、「北村議員は提案者大西の手が北村議員の臀部を性的な意図を持ち、あえて触ったわけではない」ことを認めたこと、また新宮市も議員の会議における発言について、提案者大西が主張した「会議における言論、表現の自由が保障されており、
地方自治法第132条の規定に反しない限り、提案者の自由な発想に基づいて、演説を行なう権利がある」ことを問題なく認めたことにより、本件における提案者大西の身の潔白が完全に証明されたので、提案者大西と北村議員は今後、互いの立場を尊重することを相互に確認し、本処分要求を撤回するものである。」これだけ言うただけやで。大西がこの女性、大西は言われたんや。議会の権威を失墜したんやと、1年生議員にや。30年も40年もしやる大西にや。 それと、今この北村議員の和解した条件をそのまま読んだだけや。違うか。分かってくれるね。名誉毀損と言うけれども、後で屋敷にも言うけれども、大西は何でこの女の子もうそを言うたこともない。 ところがや。そやけど真実をみんな冷静に聞かなあかん。我がの会派やどうや、大西嫌いやとか、市議会議員でもしようと思ったら公平な目で物を見やなあかんわけや。そやろ。 そしたら、この北村議員が1年半もたってから、大西にセクハラがあったというて認めたことを人に口外したらあかんという契約やったのに口外した、名誉を汚されたというて訴えてきたんや、今度は。訴えてきたのは、この6の1の和解条項を見てよ、この和解条項の3項は本和解の内容を、下記やで。下記の内容を除き、和解の内容をみだりに第三者に口外せず、互いを誹謗中傷する内容を含む説明を行わないことを相互に約束すると。下記の条項や。下記の条項は言うてもええんや。これ、言うてもええことは、この裁判官が書き直さんとそのままになったあたんや。大西は性的な意図を持ちあえて触ったわけでないことを説明し、北村はこの説明に理解を示したこと。理解を示したこというて書いてあるのに、言うてもええのは。セクハラやなかったことを認めたと言うた。こんだけの違いやで。こんだけの違いで大西は名誉毀損やと。 セクハラしたとぬれぎぬ着せられて、ぬれぎぬ着せられた大西の名誉はどないなるんな。そやろ。俺が被害者やで。それを相手が認めたから、200万円請求したあたけれどもこらえたったんや。ほいたら訴えてきたら、そしたらこの裁判、相手が訴えてきたんや。ええか。 教育長、あんたにこれ言いやるのは、この大西がセクハラなかった、認められた新宮の裁判官、小野裁判官は男性や。ほいで相手の女性が大西を訴えてきた。和歌山地裁の裁判長も大阪高裁の裁判長も女性や。それを言いやるんや。人が人を評価するときに、その人の価値観で違う判断出るでしょうと。あんたとこは1人の課長が部下を評価しやるんや。それを言やる。公正にできるんかと言いやるんやで。 そしたら、これ判決文、この相手が訴えてきた資料8、判決文見てくださいよ。この判決文の10ページを見て。一番下。「なお、本件発言1のうち「「北村議員は提案者大西の手が北村議員の臀部を性的な意図を持ち、あえて触ったわけではない」ことを認めた」との部分は、虚偽の事実を摘示したものではない」いうて書いたある。しかし、「前訴の和解内容には違反している」というのは、言うてもええのは理解を示したんや。それを大西は認めたと言うた。そうすると、セクハラされてないのにされたというてうそを言うて訴えた人物やというて社会の評価が落ちたから名誉毀損やというて、それで裁判所はこの弱者、この訴えたある相手は市議会議長や。大西や。田岡市長や。この子はもう辞めたある。だから、それで大西は言い過ぎたというて書いたある。これを覚えといてよ。判決文やで。いいですか。 そしたら、この書いたあるのに、資料9、新聞報道。これは、ですから令和4年2月6日の紀南新聞にこう書いたあるんや。大西は「市議会定例会で「身の潔白が完全に証明された」などと和解内容の事実に反する発言をし、更に当事者間で合意した和解内容を逸脱し、虚偽の事実を示した。地裁は、市議の発言が議員に与えられた権限の趣旨に背くなどとしており国家賠償法上違法とした」。これ新聞報道やで。これや。大西は身の潔白が定例会で証明されたとうそを言うたと。うそを言うてますか。判決、和解条項をそのまま言うただけや。これに飛びついたんや、田岡市長と屋敷元議員は。 だから、和解条項がなったときや。セクハラしたセクハラしたと言いやったけれども、和解して提案理由を取り下げるときに示談したと。こういうことで示談して、裁判所でセクハラなかったことを認められたと言うたときに黙ったあたんや、皆。そしたら、これ出た途端にやな。大西はうそを言ってますか。 そこで出たけれども、大西は裁判のことを知り尽くしたあるわけやろ。だから、これは
伊藤弁護士が負けたんと違うんや。1割認めたのは、この裁判を円満に早期に解決するために、裁判所はこの女性に1割だけ、ちょっとだけ花を持たせて、330万円の請求が来たあたけれども、330万円違んやで、最初は230万円やったんやで。裁判の途中で100万円上げてきたんや。そやけど、判決は1割の33万円弁護士に返したれと、女の子は自分で弁護士を雇わなあかんのやから。それでしたことなんで、いいですか、総務課長、負けたようになっておるけれども、伊藤先生はええ弁護をしてくれたと、礼言うといてくれというて言うたやろ。そういうことなんや。だから大西は弁護士嫌いやから、もう60年、弁護士で尊敬できる人に一人も会うたことないから、だから大西にええ弁護をしてくれたからと違うんや。大西が評価するんや、この伊藤を。そしたらまともな弁護しとるから、公平な。最高裁の判例に沿ったのをしとるやん。そやさか褒めたりやったんや。 今の資料8や。この判決文へね、
伊藤弁護士の、これ大事やさか頭に入れてくれなあかん、長いけど。これが今回の求償権、伊藤が求償してきたことは違法、不当というか、大西に軽蔑される元やから、これを読んどいて。これ新宮市の主張や。この裁判で新宮市の
伊藤弁護士はこう言うてるんやで。「和解条項1項の意味内容は、原告大西の手が原告北村の臀部に触れたことは、原告大西が故意に触れたものではなく過失によるものであり、かつ原告大西には性的な意図がなかったことを原告北村が原告大西に対し認めるというものであるし、同3項の理解を示したことの意味は、セクハラがなかったという説明に対し、少なくとも原告北村が納得したことは明らかであり、セクハラはなかったと認めたのとほぼ同義であると解される。そうすると、原告北村においてセクハラがなかったと認めたと大西が解釈したことはやむを得ない。上記解釈を前提とすれば、原告大西の「身の潔白が完全に証明された」という発言内容は虚偽ではないし、原告大西に虚偽であるという認識はなかった。また、本件発言1は、原告北村に対する処分要求を撤回するに当たり、撤回理由を説明するためになされたものであり、何らの理由も付さずに処分要求を撤回すれば、他の議員らに対し、処分要求を求めたことが不適切であり、事実は原告北村が主張しているとおりであったとの印象を与えるものであり、理由を説明する必要があったものである」と。 その下、「職務とは関わりなく違法又は不当な目的を持って事実を摘示し、あるいは虚偽であることを知りながらあえてその事実を摘示したものではなく、市議会議員として付与された権限の趣旨に明らかに背いて行使したものではないから、被告新宮市には国家賠償法1条1項に基づく損害賠償責任は成立しない。」これ、
伊藤弁護士や。 それで、1番に戻ってください。 資料1、さっき読んだ2、
伊藤弁護士が裁判でこう言うとるんや。今言うたやろ。言うたのに、これ求償するのに、「「原告北村が貴殿の主張を認めてセクハラがなかったことを認めた」、「前訴の裁判を通じて、(貴殿の)身の潔白が証明された」というものでしたが、かかる発言が、原告北村との和解内容に反することは、同和解の各条項に照らせば、容易に判断のつくものでした」と。子供でも分かる。自分は裁判で、大西が言うたのは虚偽でもないし当然や言いながら、真逆のことを言うんや。どっちが本当ないうんや。分かる。 みんな、教育長のう、僕らの若いときは、男女と言うたら悪いけれども、そんな時代やで。男が正義感が強いと言われるのは勲章やったやろ。男のくせにめそめそ泣くなとかいう時代やで。そういう時代で育ってきたあるんや。だから、この
伊藤弁護士は我が新宮市の
顧問弁護士にふさわしいんか言やんやで。大西の裁判で大西は何らの責任もないと言うといて、そしてこれ、約定に違反するのは子供でも分かることやと。そやのにあえてこれをば繰り返した。だからあんたは故意、知ってて言うたんや。知ってて言うわけないやないか。裁判官と大西の話や。裁判官が大西に、相手はセクハラなかったと認めました。大西は、その認めたことを市民にも議会にも報告せなんだら恥ずかしいてまち歩けんから、口外禁止条項から外しといてと言うたら外しとるやないか。外したのは、裁判官が書き直すと言うといて書き直してなかっただけのことやろ。大西がこれ、約定に反して知ってて言うはずないやないか、全く。 これ、時間ないんで飛ばんならん。そしたら、もうしょうない。もう時間がないんで、かなわんな、これ。時間延長してくれよ。我がらはこれ真実を知らなんだらあかんのや。予算が上がってきて、それを真実を知った上において採決せなあかんのや。そのためにこれ一般質問しやんのやで。それを我がらで大事な言論の自由を制約するなんてあるか。50年言い続けやるんや。 それで、16を見て。いいですか。それで、もう大西は控訴せんというのにセクハラがあったんやと。説明してもセクハラあったやないかいうて言うさか仕方ないさか控訴したんや。そして確定判決が今年の2月21日に出た。その報道を見て「一審和歌山地裁判決は、和解の際にセクハラがなかったと女性が認めた事実はなく、男性の発言は女性の名誉を傷つけたと指摘。男性が定例会であえてこの件に言及する必要性も認められず違法な発言だとした。二審大阪高裁も支持した。」 今言うたでしょう。和解の際にセクハラがなかったと女性が認めた事実はなくって、事実ないんですか。認めてるやないですか。こんな報道をされたら、市民はやっぱり大西はセクハラやったと。セクハラはなかったことはもう新宮の裁判所で認定されとるんや。この相手の言い分を今、新宮市の主張はいっこも書かれてないんや、大西の主張よ。相手は認めてないって、認めとるやないかというんやで。これに飛びついたんや、田岡市長と屋敷元議員は。ええか。これで大西をやっつけられるというて飛びついたんや。 それで、北村議員や。1点だけ言うとく。 資料10、この報道を受けて屋敷元議員が大西を侮辱した。その発言がここに載っとる。読んどいて。これ、侮辱されたというて
懲罰特別委員会にかけたら、
懲罰特別委員会は侮辱発言やと認定したけれども、本会議で侮辱発言にあたらんと否決されたんや。良識のある議員は、これ読んだら侮辱発言やないか。読みたいけれども、もう時間がない。 これで一つだけ、もう時間ないから仕方ない。またやるわ。1点だけ言うとく。いかにこの伊藤という弁護士がいいかげんなものか。 資料13の
伊藤弁護士が屋敷議員のことで、屋敷議員を弁護して出したこの準備書面や。その2ページ、全部やりたいけれどももう時間がない。2ページの第3いうところや。「なお、セクハラ行為と痴漢行為とは決して同義ではないし、」書いたあるやろ。屋敷議員に痴漢や言われた。痴漢や、ロシアのプーチンやと言われた。大西はそれで名誉も心も傷ついたと言うたら、セクハラと痴漢は同義やない、一緒やない、そやさかい侮辱に当たらんと、これ伊藤が言うんや。 それで、その14に、女の弁護士が電車の中で尻を触られて痴漢をやめてと言えなかった。この女の弁護士が尻を触られてるんや、電車の中で。痴漢をやめてと言うとるんや。女の子の尻を触るのは痴漢と違うのか。全く子供でも分かることやいうて、この伊藤は子供でも分かる、子供でも分かる言うて女の子の尻触るのは痴漢やいうのは子供でも分かるやないか。ええか。そこでや。
○議長(三栗章史君) 大西議員、既に延長していますので、もうそろそろまとめていただけますか。
◆1番(大西強君) いや、もう終わる。だから、これは6人の議員は知らんけれど、前の議員は読んだあるから、原因は何かいうたら、誰が見てもお手々なんや。お尻触ったのもお手々なんや。それがセクハラになったあるんやいうてかかってるやないか、判決で。虚偽の事実やろ。だから、女の人のお尻を触るのは痴漢やろと。そしたら、痴漢と違うと言うんや。痴漢はセクハラとは違うんか。同じ意味やないと言うんやで。だから、動物は人間やないんや。そやけど人間は動物やろ。セクハラは痴漢じゃないよ。セクハラはいっぱいあるわ。そやけど女の人の尻を触るのは痴漢やないか。セクハラやないか。こんな、この
伊藤弁護士は、最初の裁判と市長が大西を弁護したらんと言うた途端にころっと変わるんや。どこに弁護士としての良心があるんな。 それで、時間ないのでやいやい言うから、もう時間制限も取っ払うように提案する。 終わります。
○議長(三栗章史君) 会議中ですが、午後1時まで休憩いたします。
△休憩 午後零時00分
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△再開 午後1時00分
○議長(三栗章史君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 一般質問を続けます。
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△月輪匡克君
○議長(三栗章史君) 5番、月輪議員。
◆5番(月輪匡克君) (質問席) 皆様、こんにちは。初めての一般質問になりますので拙い部分もいろいろありますが、よろしくお願いします。 ダイバーシティとインクルージョンの観点から、市政を考えて質問させていただきます。 一般質問をさせていただく前に、一言、市長にありがとうございましたと言わせてください。 広報5月号の「学校給食の提供を受けていない児童生徒の保護者の皆さんへ 私立中学校等給食費支援補助金を支給します」、すごいなと思って、今まで公立の小中学校だけ給食がただだったんですけれども、私立だからちょっと無理なんやろなと思っていたらこういう広報に載っていたので、もうびっくりして、うれしくなって私立の中学校の先生にすぐお伝えしたんですけれども、そしたら、すぐ生徒に教えられないと。ほかの市町村がみんなこういうふうになっていないからということで、新宮市はいち早くこういうことに気づいて実行しているというのはすごいなと思って、とても感謝しました。やっぱりダイバーシティとインクルージョンと今日言わせてもらう質問とよく似ていることなんで、最初にまずお話しさせていただきました。ありがとうございます。 1番なんですけれども、名もなき市民からの葉書により提起された、不登校児問題なんですけれども、この前の選挙の後半戦に差しかかった頃、私のところにある一枚のおはがきを頂きました。無記名なんですけれども、その内容はとてもセンシティブかつプライバシーの問題もありますので、ここにおはがきを持ってくることもできないんですけれども、要約してお話しさせていただきます。 新宮市には、いじめや体罰によって不登校になってしまって苦しんでいる親御さんとお子さんがいるが、そのことに気づいておりますかと。市当局も市議会も取り上げられていない。どうか、あなたが当選した暁にはこんな声も議場に届けくださいといった内容なので、まず最初にこうしてここに出させていただいているので、まず一番最初の質問にさせていただきました。 といった内容なんですけれども、私も4、5年前から神倉小学校の学校運営委員会の下部団体であるヤタガラス子ども未来プロジェクトに参加させていただき、先生のように教壇に立って、新宮の伝説やら歴史、文化なんか教えたり、みんな子供たちをまちに連れていったりして、ある程度学校の雰囲気、空気感を知っていたんで、この質問に当たり少しだけ違和感を覚えたんで、フィールドワークとして市内公立の小中学校を3校ほどを回らせていただきました。そして、校長先生と長いことお話しさせていただきました。 結論から言うと、各先生も同じような意見なんですけれども、絶対いじめと体罰はないとは言い切れないが、受け手の判断により、感じ方が変わってくるんじゃないのかなと。現場はいつも最善を尽くしているといったふうな共通したお答えをいただきました。私自身、子を持つ親として、そして独り親というハンデの中、幾度となく当時担当していただいた担任の先生に助けていただきました。うちの子供たちも不登校の時期もあり、先生の子供に向かってくる真摯な姿勢にいつも感謝していました。 ヤタガラスのボランティアで先ほどの学校に行っていたときも、先生たちはいつも必死でした。私自身、現場は少し忙し過ぎるんじゃないかといつも考えていました。昔のように1クラス45人、詰め込みという時代ではなく、現代社会における教育現場というのはダイバーシティとインクルージョンを尊重するパラレルな社会構造を目標としていますよね。そのために、現場の教師はあまりにも多くのマルチタスク要求をするようになってしまい、そのマルチタスクをうまくこなしていける教師とこなしていけない教師との間に、先ほどお話ししたおはがきのような現象が生じるんではないかと思っています。 当局は、教育現場とその教師のマルチタスク軽減としてどのような対策を行っているのか、ぜひお答えください。よろしくお願いします。
◎
教育政策課企画員(富田英之君) 教育政策課、富田より答弁させていただきます。 まず最初に、現時点におきましていじめや体罰が原因で児童生徒が不登校になっているというような報告は学校のほうから上がってきておりませんので、お伝えさせていただきます。 その上で、お話にありましたいじめ、体罰、不登校等への学校の対応についてお答えさせていただきます。 まず、いじめにつきましては、未然防止のためにも、学校が安心で楽しく生活できる場所であることを目指しまして、教育活動全般を通じて豊かな情操や道徳心を育成する取組を続けております。また、早期発見に向けまして、年に数回の生活アンケート等を実施し、嫌な思いをしている子供、お子様がいた場合には教職員がしっかりと聞き取り、解消に向けた対応をしておるところでございます。 次に、体罰についてですが、体罰は決して許されないことであるということを会議や研修等を通じて教職員に周知徹底しております。万が一起こってしまった場合には、対象児童生徒の事後のケア等を含め、本人や御家庭に対して誠意を持って対応するよう、学校を指導しておるところでございます。 最後に、不登校児童生徒への対応としまして、市独自で設置しております適応指導教室や学校支援職員等、また県
教育委員会配置の不登校支援員、スクールカウンセラー等を活用し、様々な視点から対象児童、対象生徒に関わることにより、早期対応に努めておるところです。 どの対応にしましても、担当一人が抱え込むのではなくて学校全体で対応することで、丁寧な対応及び教員の負担軽減を図っておるところでございます。
◆5番(月輪匡克君) ありがとうございます。 それでは、少子化の波によって今後、クラス減少、学校の統廃合が続くと予測されますが、予算の都合上仕方ないのかもしれませんが、そのような支援員の数を減らさないように努力してください、ぜひ。ますますダイバーシティな人材を教育現場に投入していただき、一人でも多くの笑顔の増える教育現場を目指してください。そして、私なんかでよければ、微力ですがいつでも協力させていただきますので、一緒に頑張っていきましょう。 それでは、この1番の質問を終わらせていただきます。ありがとうございます。 2番の質問にいかせていただきます。 丹鶴ホールを利用したワークショップで新しい人材発掘を。 新宮市は、昔から文化薫るまち新宮と呼ばれ、市民の皆様に親しまれてきました。今もその気風が残っているせいか、新宮出身の現役でばりばり活躍している文化人がたくさんおられます。その文化人の方々をお招きして交流の場をつくっていただきたいのです。その思いで今日は質問させていただきます。 昨年、一昨年、丹鶴ホールオープニングイヤー事業で日程表を見させていただいたのですが、アウトリーチ事業というものがありますが、それはどういうプログラムなんでしょうか、どうかお答えください。
◎
文化振興課長(峪中直樹君) 文化振興課、峪中より答弁をさせていただきます。 アウトリーチ事業は、ホール側が招聘しました芸術家や団体を学校等に派遣しましてワークショップですとかミニコンサートなどを行うもので、芸術に関心のある層を増やす、また未来の芸術家、愛好家を育てることを目的としております。 丹鶴ホール開館以降、新宮市出身の写真家、鈴木理策さんですとかピアニストの山口ちなみさんにもこの事業に参加していただいているほか、ホールでコンサートを行った交響楽団等の皆さんにも学校へ出向き授業を実施していただいているところでございます。
◆5番(月輪匡克君) ありがとうございます。 市民との交流の試みはもう既に始まっているんですね、よかったです。ありがとうございます。 私の考えがより深く、市民の皆様、特に自分探しをしている子供たちや若者への道しるべとしての、メディアや現場で活躍している方々を講師としてお招きしての実践的ワークショップを開催していただきたいのです。場所は、1階ホワイエのマルチスペースや2階会議室等を使用して、その講師の方々のオーラというか、息遣いやその方の熱量をより身近に感じられる二、三十人を対象に、理想を言えば定期的にそのワークショップを行ってほしいのです。そんなことが仕事になるんだよな、自分はこの世界で生きてみたい、驚きと感動、文化複合施設が若者たちが気づかない可能性という原石を見つけやすい場所になってほしいのです。 講師にお招きする方々なんですが、ざっと調べたところ、バイプレーヤーの中村育二さん、「シン・ゴジラ」の特命担当大臣などなさっております。そして、淵上泰史さん、パン屋さんの息子さんですね。セクシーな俳優で今度、NHKの大河ドラマなんかに出演します。そして、作曲家、劇伴作家の平野義久さん、日テレを中心にドラマの音楽なんかをやっております。「ゆとりですがなにか」とかいうドラマの音楽なんかもなさっております。そして、尾崎力さん、音楽プロデューサーですけれども、DAW、デジタル・オーディオ・ワークステーションの使い手として有名な方です。そして、演劇集団のキャラメルボックスのチーフプロデューサーの仲村和生さん、芸能事務所の社長なんかもなさっております。そして、先ほどもおっしゃっていただいた鈴木理策さん、光のマジシャンですね。写真家ですけれども、その方なんかもおられます。そして将棋の大橋さん、2022年の第70回王座戦挑戦者決定トーナメント1回戦で藤井聡太君に勝利している方です。そして、新宮市ではないのですけれども、三重県出身なんですけれども、中学、高校が新宮だったので和歌山育ちになっているモデルの萬波ユカさん。お父さんが紀宝町の副町長をなさっております。 ざっと見るだけでこういうたくさんの方がおられるんですけれども、ぜひ、これ以上、もっとおられると思うんで、各界御活躍中の文化人等のネットワークを作成していただき、当局のほうで。そして、それを財産のようにしてもらいたいんですけれども、よろしいでしょうか。よろしくお願いします。
◎
文化振興課長(峪中直樹君) 先ほども答弁をさせていただきましたが、既に新宮市出身の方々とアウトリーチという形でワークショップを開催はさせていただいているところですし、今年度につきましてもワークショップ事業を開催すべく現在準備を進めて、関係性の向上に努めているところでございます。 まずは、既に事業に協力いただいている新宮市出身の方々の御意見等もいただく中で、リスト化、ネットワーク化に向けて研究していきたいというふうに考えております。
◆5番(月輪匡克君) ありがとうございます。 そして、このワークショップは里帰りワークショップにしたいと思っております。講師になっていただける方々をこのワークショップだけにお招きするんではなくて、正月、お盆、その他休暇に帰ってきたとき、「親戚の子が踊り見てほしいんやと。見たってくれるか」、そういった乗りで開催できたら最高なんじゃないでしょうか。そうすることにより、ギャラというより謝礼程度で開催できたなら、一度限りでなく継続的に持続的にその文化活動が定着化していくと思うんですけれども、いかがでしょうか。よろしかったら教育長、よろしくお願いします。
◎教育長(速水盛康君) 文化力を高めていくという点では、自主事業の範囲だけに収まらずに、アウトリーチという方法で子供たちに提供していくということを私たちは心がけてございます。 今御質問ありました帰省したときを利用してということでございますので、どういった方々を対象にして、そしてどのような内容で行うかということが重要になってくるかと思いますので、一度、今後事業を進める上で今の御意見を留意させていきながら進めていきたいと、そのように考えてございます。
◆5番(月輪匡克君) 前向きな御回答ありがとうございます。 どうか、新しい文化という種をまいて丁寧に水をあげてください。そうすれば、枯れることのない色とりどりの文化と、そしてその文化に付随した産業も一緒に咲き誇るはずだと私はいつも信じていました。そして、これからも信じています。 これで、丹鶴ホールを利用したワークショップの質問を終わらせていただきます。ありがとうございます。 続きまして、3番、観光客が神倉山に登るとき荷物を預かってくれるコインロッカー等がほしいという要望なんですけれども、神倉山の駐車場は立派なのを置いてくれているんで、そこに車で来る方はよいんですけれども、今リュックサックを背負って、大きな荷物を持って神倉山に登っていこうという方がおられるんです。その方々のためのコインロッカーがあればいいと思うんですけれども、そのような考えはありますか。よろしくお願いします。
◎
商工観光課長(津越紀宏君) 商工観光課、津越より答弁させていただきます。 リュックサックのような大きな荷物を持って訪れる観光客がいることは認識しております。 以前に、観光客用トイレを含めた駐車場整備を検討しているときに、そこにコインロッカーを置けないかという検討をしましたが、用地交渉が難航しておりまして、実現しなかったという経緯がございます。 そこで、数年前から神倉神社近くの民間業者さんが荷物の預かりを行っておりまして、現在もその運用について相談しているところでございます。
◆5番(月輪匡克君) ありがとうございます。そのような経過もあったんですね。 それで、私の提案としては、場所等が困難でしたら、神倉小学校、以前の千穂小学校のプールがありましたよね。プール側の歩道のところにコインロッカーを置き、そしてこのコインロッカーの収益によって管理運営をなさってみてはいかがと思っているんですけれども、いかがでしょうか。よろしくお願いします。
◎
商工観光課長(津越紀宏君) 御提案ありがとうございます。 コインロッカーの設置に関しましては、景観面、安全面、あと場所等を検討していかなければならないことはございますが、今後も研究していきたいと考えております。
◆5番(月輪匡克君) ありがとうございます。 今後ますますインバウンド等で歩いてこられる方が多いと思うんで、ぜひ前向きにコインロッカー等を設置していただくことを切望します。ありがとうございます。 それで、この3番の質問を終わらせていただきます。 4番、警報発令の可能性が考えられる台風時の学校の登校についてなんですけれども、先日なんですけれども、台風2号のとき、小中学校登校時、新宮市には洪水警報しか出ていなかったんです。隣の町の那智勝浦町には大雨と洪水警報が出たため、登校はなくなって休校だったんですけれども、新宮も登校から少ししてから大雨警報が出てしまい、休校になってしまったんですが、今までもこういう事態がありました。 今後も、今のような気象の傾向から幾度となくそのような学校登校してから警報が出てしまうということが起こり得ることなんですけれども、まず第一に子供たちの安全を考え、親御さんが仕事に行って、仕事を抜けて迎えに行かなければならない事態を避けるために、警報発令を予測してJRとか各交通機関が計画運行するように、学校も計画休校という考えでできないでしょうか。よろしくお願いします。
◎
教育政策課企画員(富田英之君) 教育政策課、富田より答弁させていただきます。 新宮市立小中学校におきましては、気象警報時の対応につきまして、午前7時の時点で新宮市に暴風雨または大雨警報が発表されている場合は、児童生徒の皆さんは自宅にて待機すること。ただし、熊野川小学校及び中学校につきましては洪水警報が発表された場合に同様の措置を取るといったような申合せをしております。また、市当局に気象庁から届く気象情報等につきましても、随時学校と情報共有を行いながら対応しておるところでございます。 確かに、台風が接近予定であるなど前日等に自宅待機等が分かっておれば、各家庭での対応が早まるかと思います。しかしながら、気象の予測が非常に難しく、大雨のたびに協議、決定するとなりますと、明確な判断基準がないため対応にぶれが生じ、かえって混乱を招く可能性もございます。したがいまして現在、午前7時の時点における気象庁の警報発表の有無という基準の下、学校対応を決定する形が、今の時点では明確であるかなというふうに考えておるところでございます。
◆5番(月輪匡克君) ありがとうございます。 昨今、今まで考えられなかったような急激な気象変動による天候が続いておりますので、どうか、臆病なほど警戒に警戒を重ねていただき、今後の登校や休校に関してぜひぜひ御検討ください。ありがとうございます。 それで、4番、警報発令の可能性が考えられる台風時の学校の登校についての質問を終わらせていただきます。ありがとうございます。 5番、ふるさと納税に関してなんですけれども、ふるさと納税、昨年は2億円近くあったんですね。新宮は少ない少ないと言われていたんで、それにはとても私、驚きました。一昨年、7,000万円近くあったんですね。それでよくここまで伸びました。当局の皆様の努力が実った賜物ですね。どうもありがとうございます。 こんなに高額になったふるさと納税ですが、中間事業者への手数料がネックで参画を断念するというニュースソースが私の目に飛び込んできました。そして、ネットでふるなびで新宮市を見てみたら、委託事業者がじゃばらいず北山となっていたんですよ。委託業者とは中間事業者ということですよね。新宮市のふるさと納税の中間事業者はじゃばらいず北山ですよね。間違いありませんか、お答えください。
◎
企画調整課長(
勢古口千賀子君) 企画調整課、勢古口より答弁させていただきます。 そのとおり、じゃばらいず北山でございます。
◆5番(月輪匡克君) ありがとうございます。 ちなみに、その中間事業者じゃばらいず北山への手数料は、新宮市の場合は何%でしょうか、再びお答えください。
◎
企画調整課長(
勢古口千賀子君) 10%となっております。
◆5番(月輪匡克君) ありがとうございます。 ということは、すごいですね。約2,000万円が手数料ということですよね。全国の皆様から納めていただいた税金が手数料として2,000万円ほど出ていってしまっているということですよね。約2,000万円といえば、新宮港埠頭株式会社の食品部であるシングウポートフーズの1年間の損失とほぼ同じということですよね。 シングウポートフーズというのは木ノ川でナマズの養殖をしているところで、当然そこのナマズの加工品などもふるさと納税の商品なんですけれども、また先ほどのニュースソースに戻るんですけれども、その下に地域商社、市外への業者委託から卒業、私たちの手で全てをこなすことが地元のお店と納税者がより密になると書いてありました。 シングウポートフーズ、その母体である新宮港埠頭株式会社は、昨年から市長が社長に就任なさっていますよね。ということは、このことにより、全ての事業計画は市長本人がお決めできるということですよね。この食品部、ナマズだけに特化することなく事業を拡大して、自らが中間事業者になってみてはいかがでしょうか。簡単に言うと商社化です。商社によって、扱えるものはありとあらゆるもの全てなんです。それを実現しているのが株式会社じゃばらいず北山。じゃばら販売だけにとどまらず、各自治体からのふるさと納税の業務委託などのことによって、商社事業が大成功を収めております。親会社に当たる港湾事業、新宮港埠頭ですね。安泰です。バイオマスチップ、パルプチップ、これからもきっと右上がりの状態のはずです。市長が社長になった今、これを機にシングウポートフーズ、新宮港埠頭株式会社の食品部だけではなく、シングウポートフーズを商社部門にもいたしましょう。 じゃばらいず北山のホームページに、「北山村にたった1本だけ自生していたじゃばら。それを大事に育て今では約5,000本以上」、それがキャッチコピーのように記載されております。シングウポートフーズのキャッチコピーは、「この新宮、この日本、全てはここから始まった。ルーツオブジャパン、神武天皇上陸の地、新宮港から全てを皆様にお届けします」というのなんていかがでしょうか。とてもすてきじゃないですか。 ナマズ事業が落ち込んでいるなら、最初の頃のようにナマズの身近な食品化を再び目指しましょう。平賀源内が土用の丑の日にはウナギと言ったように、田岡市長が土用の丑の日に夏ばて防止と高たんぱくのナマズのかば焼きをと言って、市長自慢の笑顔でナマズのかば焼きをおいしそうに口いっぱい頬張って、マスコミ、SNSなど予算をかけずにじっくりPRしまくりましょうよ。私なんかでよければぜひぜひ一緒に食べさせてください。 それから、秋篠宮様はナマズ研究で博士号を持つナマズの第一人者です。そのナマズの殿下と呼ばれているほどナマズ愛にあふれているお方、土用の丑の日には皇室献上品として毎年必ずお送りさせていただいたらいかがでしょうか。まずは、後ろや下を向いて考えるのではなく、ただひたすらに前向きに、ポジティブに信じてまっしぐらに進めば、道は必ず開けるといつも思っております。 あと、いつでも加工品、ナマズのかば焼きが市民の皆様に手軽に手に入るように、大型スーパー等で販売させていただけるかどうか、御尽力ください。ウナギのかば焼きの3分の1で買うことができる、720円で販売されているナマズのかば焼き、きっとヒットする要因はまだまだ残っていると思っております。何はともあれ、まず行政からもうけていきましょうよ。よその行政をとやかく話すことではありませんが、じゃばらいず北山、1年間の売上げが何と8億7,000万円以上なんですよ。従業員数は40人以上、エントリーシート採用で大卒新卒者も採用予定なんです。人口400人足らずの村が100%出資した会社ですよ。何てすばらしいんでしょうか。めちゃくちゃ夢がある話じゃないですか。人口が2万7,000人近くある新宮市に置き換えるとすごいでしょう。思いませんか。 行政が元気なら民間も市民もすごく活気づきます。市内の民間にはまだない事業なので、民業圧迫にもなりませんし、生き物、食べ物を一から生産したり全てを備蓄していった大規模な産業形態を取るのではない、プラントやファームを一切必要としない分、事業展開がスムーズです。新宮市のふるさと納税が急成長している今、さらに踏み込んだ事業展開で、企業誘致ではなく自らが企業になって、ダイバーシティな人材確保の一役を担ってみてはいかがでしょうか。夢が大きい分、即決はいかないでしょうが、実践している自治体もあることも事実です。どうかどうか夢物語とせずに御検討ください。よろしくお願いいたします。当局、どうぞよろしくお願います。
◎
企画政策部参事[港湾担当](小渕学君) 港湾担当の小渕から答弁をさせていただきます。 議員から種々のアイデアをいただきました。この6月議会において新宮港埠頭株式会社の経営状況につきまして御報告を申し上げ、多くの議員の皆様からナマズの事業や新たな業種の取扱いを含め、養殖水産加工事業に関しての御意見をいただいてございます。そのような中での議員の御質問でございますが、新宮港埠頭のこれからを論ずるためにも、今はまず養殖水産加工事業の収支改善、新事業への取組に注力することが必要であると考えてございます。 御提言につきましては、誠にありがとうございました。
◆5番(月輪匡克君) ありがとうございます。 何度も繰り返し質問すると思いますので、今後4年、ぜひ、どうにかナマズだけに特化するんじゃなくて、より広く一般的な起業も、まず行政、新宮市ももうけましょうよ。そのことを考えてこれからも質問させていただきますので、よろしくお願いします。 それでは、6番ですけれども、市内各地で広がる限界集落化問題についての1番で、ドア・ツー・ドアを求める高齢者の移動手段なんですけれども、まず新宮市の後期高齢者は何人なんでしょうか、どうかお答えください。
◎
企画調整課長(
勢古口千賀子君) 企画調整課、勢古口より答弁させていただきます。 後期高齢者は、令和5年5月末現在で5,806人となっております。
◆5番(月輪匡克君) ありがとうございます。 よく言われるんですけれども、「市内バスあるんやけれども使いづらいから」、高齢者の方々はよく言われています。そして、「足悪いからバス停まで行くのにつらいんやよ。歯痛いとか頭痛いとか、それで我慢できんようになってタクシー使うんやけど、病院行くのは安いんやけどね、交通費が多くてどいらいかかるやろ。痛いの我慢しいやるんやよ。2回に1回行ったらええとこやわ。何せ国民年金やろ、よう払わんわ。免許証を返したいんやけど後つらいし、どうにかしてくれんか」なんていうお言葉を数多く聞きます。「熊野川町みたいなデマンドタクシー欲しいぞ、どうにかせえよ」なんていうお言葉もあります。 当局としては、今後、旧市街の新しい交通手段構想などがあったらぜひ教えてください。よろしくお願いします。
◎
企画調整課長(
勢古口千賀子君) 地域公共交通の再編には、地元住民の利便性と地元交通事業者の安定した経営の両立を図っていく必要がございます。現在、地域公共交通計画の策定を進めております庁内検討部会での議論を重ねているところであります。よりよい交通体系となるよう再編を進めていきたいと考えております。
◆5番(月輪匡克君) ありがとうございます。 ある御婦人から、「選挙も行きたいんやけどよう行かんわ。私93歳なんよ。行くための移動手段がないんやよ。せめてコロナのワクチンのときみたいによ、使う人だけ利用できるタクシー券があったらええのに」と言われました。何気ない会話の中にヒントを見つけたような気がしました。 そうなんです。コロナのワクチン接種のときのような、使う人だけ使用するタクシー券があったら、使用した分だけ市に支払い請求が来るので無駄がありません。細かい取決め等があるかもしれませんが、ぜひぜひ前向きに御導入の御検討をよろしくお願い申し上げます。当局、よろしくお願いします。
◎
企画調整課長(
勢古口千賀子君) 地域公共交通は、地域住民の生活に欠かすことのできない社会インフラであります。福祉施策、高齢者施策と総合的な交通対策を組み合せていく必要がございます。 議員の御提言を参考にさせていただきまして、今後もよりよい交通体系となるよう再編を進めていきたいと考えております。
◆5番(月輪匡克君) よろしくお願いします。移動手段がない人が本当にたくさんおられる新宮なんで、どうにか前向きにいろいろ考えてください。よろしくお願いします。 それでは、この6番、市内各地で広がる限界集落化問題についてのドア・ツー・ドアを求める高齢者の移動手段を終わらせていただきます。 6番の市内各地で広がる限界集落化問題についての2項めの増え続ける空き家の問題等、いかせていただきます。 近年、少子高齢化や地域における人口減少、建築物の老朽化、社会ニーズ及び産業構造の変化に伴い、空き家等が年々増加傾向にあります。これらの中には、適正な管理が行われず防災・防犯性の低下、公衆衛生の悪化、景観の阻害など多岐にわたる問題を生じさせ、地域住民の生活に深刻な影響を及ぼしているものもあり、今後、空き家等の増加に伴いこのような問題が深刻化することが懸念されております。 新宮市においても、空き家等適正管理や利活用の促進の対策を総合的かつ計画的に推進する目的として新宮市空家等対策計画を策定し、令和4年度には空き家対策総合支援事業を活用し、一定条件を満たす空き家等に対して除却補助の一部補助を行うことで、空き家の除却を促進し、市民の安全かつ安心で良好な住環境の向上を図ることを目的とする新宮市不良空家除却補助金制度、不良空家除却後の土地に対する固定資産税の減免制度を創設されておりますが、これらの経過を踏まえて質問させていただきます。 空き家または空き地による草木の繁茂、虫、猫等による担当課はどちらになるのでしょうか、当局、お答えください。
◎
生活環境課長(廣井和樹君) 生活環境課、廣井より答弁させていただきます。 空き家対策全般につきましては、事例に応じまして庁内関係各課が連携して対応することとしており、御質問の事例につきましては生活環境課が担当することとなります。
◆5番(月輪匡克君) ということは、このような場合は生活環境課にお電話するなり、本人が来るなりして問いかけをすればいいということですね。
◎
生活環境課長(廣井和樹君) そのとおりです。空き家、空き地から生えました草木竹、害虫、動物、蜂の巣の発生、ごみの放置、不法投棄など環境衛生に関することは生活環境課でございます。
◆5番(月輪匡克君) ありがとうございます。 これらについてどのように対応しているのでしょうか、お答えください。
◎
生活環境課長(廣井和樹君) 隣接住民等からまず連絡いただいた際は、初めに現地確認を行いまして、その後、登記簿等により土地、家屋の所有者を調査し、適正管理の通知文の送付、また電話連絡が可能な場合は電話にて説明し、早急に対応していただくように依頼し、粘り強く対応依頼を進めております。
◆5番(月輪匡克君) ありがとうございます。 近年、先ほども言いましたけれども、異常気象により今年も5月に台風が接近しておりました。これからの台風シーズンに向けて、空き家の飛散防止も踏まえて十分対応についてよろしくお願い申し上げます。 これで、増え続ける空き家の問題等について質問を終わらせていただきます。ありがとうございます。 7番、墓地の諸問題についてなんですけれども、墓地の空きがないということで、私、担当課のほうの窓口に1回お尋ねしたことがあったんです。初めてそれで墓地の申込み等に関して分かることがあったんですけれども、11月に公募しまして、その後、随時募集しているという説明を受けて、そして空いていることや申込みについて分かりました。でも、ほとんどの方というか、市民の皆様が墓地の空きや申込等について分からないことが多いと思いますので、窓口で説明を受けなくてもある程度分かりやすいように広報等でお教えいただいたらよろしいんですけれども、そのことについて当局、よろしくお願いします。
◎
生活環境課長(廣井和樹君) 生活環境課、廣井より答弁させていただきます。 市営墓地の申込みにつきましては、南谷と大浜墓地は毎年、空き墓地の中で貸出可能な区画を選定し、11月に公募を行っております。2週間ほどの公募期間後は、翌年の公募期間までその残りについて随時募集を行っており、そのほかの墓地は随時募集を行っているところでございます。 周知方法につきましては、公募の時期に合わせ、11月の広報に掲載し御案内させていただいております。その募集案内につきましては、今後、様々な手段を考え、分かりやすく周知できるように努めてまいります。
◆5番(月輪匡克君) ありがとうございます。 広報11月号以外にも、たまに何か月か空いたときでもいいんで、三、四か月空いてでも1回ぐらいずつ載せていただけたらうれしいんですけれども、いかがでしょうか。
◎
生活環境課長(廣井和樹君) 様々な機会を捉えて広報等皆さんに周知していきたいと思います。
◆5番(月輪匡克君) ありがとうございます。 高齢化等もあって無縁墓地が増えていっていると思いますが、市営墓地ではどれぐらいの数があり、どのように対応されているのかお答えください。よろしくお願いします。
◎
生活環境課長(廣井和樹君) 市営墓地の総数は8,871基ありまして、そのうち無縁墓地は600基ほど把握しております。無縁になったということの把握が非常に難しいのが現状ですが、情報が得られたものについては相続人等の調査を行うなど対応を行っております。
◆5番(月輪匡克君) ありがとうございます。見た感じ、もっと多く見えるので、無縁墓地に関しては。分かっている程度で600基だと思うんですけれども、これからもますます増えていくと思いますので、そのほうの調査をよろしくお願い申し上げます、徹底的な。 それで、先ほどの質問同様なんですけれども、高齢化等がありまして、やっぱりお墓に行く方は高齢者の方が大半なんで、利用者が利用しやすいように手すりとか新設と修繕、草刈りなど、維持管理がとても大切だと思っております。現状はどのようになされているんでしょうか、よろしくお願いします。
◎
生活環境課長(廣井和樹君) 利用者の利便向上のため、定期的な草刈り、修繕は点検等を行いまして随時実施しております。手すりが必要な箇所は、年次ごとに順番をつけて取付けを行っているところでございます。
◆5番(月輪匡克君) 私、仕事柄お墓へ行く機会も多いんですけれども、そのとき修繕が必要だと感じたところがあったら随時御報告させてもらってもよろしいでしょうか。
◎
生活環境課長(廣井和樹君) そういった情報を入れていただければ対応していきたいと思います。
◆5番(月輪匡克君) ありがとうございます。ぜひこれからもよろしくお願いします。 7番、墓地の諸問題について終わらせていただきます。 8番なんですけれども、市道王子ヶ浜線を県道に移管することは可能なのか。 市道王子ヶ浜線というのは、消防署から下に下っていく国道168号までつながる道路なんですけれども、来年の秋に新宮紀宝道路、熊野川河口大橋ですね。あれにつながる道路なんですが、それが開通したら車の交通量が今よりも格段に増加すると予想されます。また、今後予定されている緑丘中学校、城南中学校の学校統合により、歩行者の数が増えてきます。道も混む、人も混む。そのときに安全に通行してもらうためには、道路の維持管理の市の負担が増えると思いますが、それをどうにか回避するために県道として和歌山県に道路管理してもらうことは可能なのですか、可能じゃないですか、お答えください。
◎
都市建設課長(工藤英二君) 都市建設課、工藤から答弁させていただきます。 議員おっしゃるとおり、今後、新宮紀宝道路の開通や学校統合により交通量の増加が予想されます。安心・安全に通行していただくための維持管理費の負担も増えると考えますが、和歌山県に道路を移管するには、認定要件からも移管は難しいと考えております。 なお、国道42号から市田川にかかる丸山橋までは、平成27年度から令和4年度までの期間で舗装や側溝の整備を行いました。丸山橋からJR跨線橋の区間につきましては、昨年度に現地測量を行い、今年度は整備内容等を検討することとなっております。
◆5番(月輪匡克君) ありがとうございます。ぜひ、人の命に関わる道路環境なんで、いろいろとこれからも考えてください。 予定時間よりも早く全ての質問が終わってしまったんですけれども、多岐にわたり質問させていただきました。これからも同じことを何度となく繰り返し質問させていただくかもしれませんが、ぜひこれからも何とぞよろしくお願い申し上げます。 これで、私の質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。
○議長(三栗章史君) 会議中ですが、10分間程度休憩いたします。
△休憩 午後1時44分
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△再開 午後1時57分
○議長(三栗章史君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 一般質問を続けます。
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△
中山忠吏君
○議長(三栗章史君) 12番、中山議員。
◆12番(
中山忠吏君) (質問席) 質問の許可をいただきましたので、通告に従いまして質問させていただきます。 質問の前に、私は今回の一般質問が市議会議員になりまして初めての質問となります。この4年間、市民の皆様のため一生懸命頑張ってまいります。よろしくお願いします。 それでは、一般質問させていただきます。 初めに、子育て支援についてお聞きします。 この4月から、新宮市独自の子育て支援として1歳までのおむつ、お尻拭きの支給、全国を見ましてもあまり類を見ない政策、大変すばらしいと思います。では、おむつ、お尻拭きの支給はどのように行っておりますか。
◎
子育て推進課長(梶田卓哉君)
子育て推進課長、梶田より答弁させていただきます。 この事業でございますが、少子化が進む中、子育て世帯を支援するための新たな施策として、令和5年4月から紙おむつなどの子育て用品の支給を開始したところでございます。子育てに係る経済的負担を軽減するとともに、配付の際には職員が各御家庭を訪問させていただきまして、何か困り事がないか相談対応を行っているところでございます。 この事業では、子育て用品をお渡しして終わりではなく相談対応を重視しておりまして、産後から1歳までの不安定な時期に定期的に訪問をさせていただくことで、子育ての不安や悩みを抱える保護者さんと早期につながり、安心して子育てしていただけるよう、子育て世帯の孤立化を防ぐことを目的としております。 申請いただきました日の翌月を初回訪問日といたしまして、子育て推進課の主に保育士が3か月に1度、御家庭を訪問させていただきます。支給内容につきましては、紙おむつが3パック、お尻拭きが3セット、新宮市指定のごみ袋小10枚入りをお渡ししております。
◆12番(
中山忠吏君) おむつ、お尻拭き、子育てされている家庭には大変ありがたいことですが、まだ始まって2か月です。でも、そこにミルクをプラスすること、できませんか。どうでしょう。
◎
子育て推進課長(梶田卓哉君) 現在支給を行っておりますおむつ、お尻拭きにつきましても、衛生用品でございますので在庫管理に気をつけております。御提案いただきましたミルクにつきましては食品となりますので、保管方法であるとか消費期限等、より一層厳格な在庫管理が必要となり、実施には十分な検討が必要になると考えております。
◆12番(
中山忠吏君) お子さんの口に入るものですから、衛生面、もちろんきっちりしなくてはなりません。前向きに御検討いただきたいと思います。 先ほども言いましたが、始まって2か月です。これを1、2年様子を見ながら、1歳までを2歳まで年齢引上げという考えはございませんか。
◎
子育て推進課長(梶田卓哉君) この事業を始めるに当たりまして、制度設計を対象者数約150人と見積もっております。3か月に1度の訪問となりますので年間の延べ訪問回数は600回となります。対象年齢を引き上げますと、単純に対象者が倍となります。訪問回数や紙おむつ、お尻拭きの在庫も倍となり、現在の体制では人的、物的にも困難であると考えております。 現在、先ほど議員からもありましたとおり、制度開始から2か月余りでございますので、今の制度を精いっぱい実施していくことに努めたいと考えております。その上で現行制度の検証を行うとともに、何か課題が見つかれば改善していく必要はあると考えております。
◆12番(
中山忠吏君) やはり2歳ぐらいまで支援いただくと、子育て世帯の家庭も大変助かると思います。いろいろ協議しながら、ぜひとも実施の方向を向いていっていただきたいと思います。 市長、子育て世帯の方はこれにすごく期待していると思います。よろしくお願いします。
◎市長(
田岡実千年君) ごもっともな御意見、特に保護者さんには今、中山議員がおっしゃっていただいたことを切望している方もおられると思います。 今当局から答弁させていただきましたが、ちょっと慎重に研究させていただきたいと思います。
◆12番(
中山忠吏君) よろしくお願いします。 また、近隣市町村ではいろいろな子育て支援を行っていると聞きます。支援が手厚いから新宮市から近隣に引っ越す方もいると聞きますが、新宮市も魅力的な支援を打ち出して、近隣町村の子育て世帯の方たちに新宮市に住みたいと思うような政策を考えてみてはいかがでしょうか。
◎
子育て推進課長(梶田卓哉君) この子育て用品支給事業、今年度実施したところでございますが、今後も、子育て世帯にとりまして何が必要で何が求められているのかを考えまして、支援策の充実を図っていきたいと考えております。
◆12番(
中山忠吏君) いろいろな協議をしながら、いい方向に向かっていっていただきたいと思います。よろしくお願いします。 続いて、市長肝煎りの小中学校給食無償化ですが、いつから無償となりましたか。
◎教育部次長兼
教育政策課長(馬込克彦君) 教育政策課、馬込から御答弁させていただきます。 給食の無償化につきましては、令和4年度から無償化としてございます。
◆12番(
中山忠吏君) 小中学校の保護者の皆様、とても喜んでいると思います。本当にすばらしい政策だと思います。 そういった中で、県立みくまの支援学校、もちろん新宮市の方も通っているわけですから、そこの生徒たちももちろん無料になっておりますね。
◎教育部次長兼
教育政策課長(馬込克彦君) みくまの援学校のほうに直接確認させていただいたところ、現状、国の就学奨励費制度による支弁制度がございまして、所得により全額、半額、支弁なしの3区分があるとのことです。また、それ以外に子育て推進課が今年度から行っている補助制度の適用がございます。
◆12番(
中山忠吏君) 先ほど給食無償化、何年からと言っていましたが、県立みくまの支援学校に通っている新宮市の方はいつどのように無償化が始まりましたか。
◎
子育て推進課長(梶田卓哉君)
子育て推進課長、梶田より答弁させていただきます。 新宮市立小中学校で実施しております給食費無償化の相当額を学校給食の提供を受けていない児童生徒さんの保護者に補助金として支給する制度を今年度から開始しております。年額で中学生が5万円、小学生が3万5,000円の金額を年度末に支給させていただく予定としております。
◆12番(
中山忠吏君) 誠にありがたいことです。今のみくまの支援学校と同じように、先ほど言いました2歳までのおむつ、ミルク、お尻拭きも前向きに、これも御検討いただきたいと思います。 続きまして、防災対策について御質問します。 ここ近年、全国的に地震が起こっています。この地域もいつ起こるか分からない南海トラフ巨大地震、台風など自然災害など起こる中で、新宮市の避難場所、何か所ございますか。
◎総務部参事[防災及び
危機管理担当]兼
防災対策課長(竹田和之君) 防災対策課、竹田より答弁させていただきます。 新宮市の避難所につきましては、現在50か所を指定避難所としております。このうち風水害時に優先して開設する避難所は23か所となっておりまして、新宮高田地区10か所、熊野川地区13か所となります。
◆12番(
中山忠吏君) その避難所の耐震はできていますか。
◎総務部参事[防災及び
危機管理担当]兼
防災対策課長(竹田和之君) 指定避難所の50か所のうち、45か所が耐震性のある建物となっております。あとの5か所につきましては耐震性のない避難所となっています。
◆12番(
中山忠吏君) 分かりました。各避難所で違うと思いますが、非常食、少ない避難所で何人で何日分か、多い避難所では何人で何日分用意されていますか。もしくは全て同じ数をそろえているんでしょうか。
◎総務部参事[防災及び
危機管理担当]兼
防災対策課長(竹田和之君) 避難所の備蓄につきましては、風水害時の避難所で3日程度、地震の中核避難所、これは多くの被災者が収容できる小中学校の体育館などでございますが、1週間程度の備蓄をしております。また、人数につきましては、これまでの実績から最高避難者数の数としています。それでも足りない場合は佐野の防災備蓄倉庫より補充により対応したいと思っています。
◆12番(
中山忠吏君) ありがとうございます。 避難所に行くための避難経路、新宮市内、たくさんあると思います。道が傷んでいるとかチェックとかはしていますか。
◎総務部参事[防災及び
危機管理担当]兼
防災対策課長(竹田和之君) 避難経路についてですが、災害時は全ての道が避難路となります。道路の管理については、道路管理者や所有者が管理者となるため防災対策課では行っておりません。また、ふだん通れる道であっても災害時に道が陥没するとか損壊により通れなくなってしまう場合がありますので、避難を考える際はあらかじめ2経路以上を考えておくようにお願いしたいと思います。
◆12番(
中山忠吏君) そうですね。いつ起こるか分からない災害ですので、前もって通る道等を自分で決めておいたほうがいいと思います。 そういった中で、先日、田鶴原町の住民の方に、避難経路がすごく傷んでいて、避難するときお年寄りの方がつまずいたりして危険なので、どうにかしてほしいと相談がありました。すぐに現場を確認して都市建設課に相談したところ、避難経路ということもあり、翌日補修工事をしてくださいました。敏速な対応誠にありがとうございます。その場所も住民から相談を受けたことで発覚した場所でございます。市内にはこういった場所、たくさんあると思うんですね。再度、少しずつでも避難経路の確認をしていっていただければありがたいと思っております。よろしくお願いします。 また、懸念されるのが空き家問題です。市民の方から不安な声を多く聞きますが、現在把握している空き家は何軒ほどございますか。
◎管理課長(岩上賢志君) 管理課、岩上より答弁させていただきます。 令和4年度に作成した新宮市空家等対策計画による調査では、空き家等は1,270軒となっております。
◆12番(
中山忠吏君) その中で危険な状態、崩れそうな空き家、何軒ございますか。
◎管理課長(岩上賢志君) 1,270軒のうち特定空家候補は304軒となっております。
◆12番(
中山忠吏君) その危険な空き家は今後どのように対応をしていく予定ですか。
◎管理課長(岩上賢志君) 空き家等の問題につきましては多岐にわたるため、内容に応じて庁内各課と連携を図り対応しております。 空き家等における適正管理がなされていない旨の連絡をいただいた際は、周辺の生活環境に悪影響を及ぼさないように、土地、家屋の所有者等の調査を行い適正管理の通知文の送付または電話連絡、臨戸訪問により現状説明を行い、早急に対応していただくように依頼し、特定空家にならないように粘り強く対応依頼をしております。
◆12番(
中山忠吏君) そういった場合、最終、当局として法律の中での対応として行政代執行とかは視野に入れておられますか。
◎管理課長(岩上賢志君) 空家等対策の推進に関する特別措置法に基づき、外観目視確認により特定空家と判定した場合、新宮市空家等対策検討委員会を設置し、特定空家判定による協議、検討することとなってございます。特定空家に認定された場合は、助言指導、勧告、命令の3段階のプロセスを経て、改善が見られない場合は代執行という最終手段を取る仕組みとなっております。 本市では、これまで1軒特定空家に認定し、助言指導の通知文を送付後、適正管理に努めていただいた経過がございます。 老朽化した空き家は、衛生面や景観面での悪化につながるだけではなく、地震による倒壊のおそれや火災の危険性など、防災・防犯面においても地域住民の生活環境に悪影響を及ぼす可能性があります。本市では、令和4年度に国交省の空き家対策総合支援事業による補助金を活用し、一定条件を満たす空き家に対して除却費用の一部補助を行うことで空き家の除却を促進し、市民の安全かつ安心な住環境の向上を図るため、新宮市不良空家除却補助金事業を創設いたしました。この事業は不良空き家の除却を行うもので、補助金の基準は不良空き家を除却する経費に3分の2を乗じた金額が補助金となり、限度額は50万円となっております。
◆12番(
中山忠吏君) 災害のとき空き家が崩れて道を塞ぐのは十分あり得ることです。人の命に関わることですので、国の支援事業なども用いて対処のほどをよろしくお願いいたします。 続きまして、中央通りから緑ケ丘1丁目の道路の早期整備について。 皆さんも御存じだと思いますが、中央通りから行くとコメダ珈琲の手前の交差点から道幅が狭くなっております。私もよくその道を通るのですが、乗用車同士が擦れ違うときでも狭い状態になっております。大型車だと大変危険な状態です。住民の方に聞くと事故で救急車も来ていると聞きましたが、この1年で何回救急要請ございましたか。
◎消防署長(堀切学君) 消防署、堀切から答弁させていただきます。 議員お話の場所での交通事故による救急要請のケースにつきましては、過去に2件発生しております。 以上です。
◆12番(
中山忠吏君) それとは別に、また住民の方は、救急車を呼ばない事故も5、6件あったとお話を聞いております。歩行者には大変危険な道です。通学路にもなっているので早期整備していただきたいのですが、どうでしょう。
◎
都市建設課長(工藤英二君) 都市建設課、工藤から答弁させていただきます。 本路線は、都市計画道路下本町下田線として、丹鶴城公園の二の丸から新宮信用金庫緑ケ丘支店までの約1,300メートルのうち、緑丘会館から新宮信用金庫緑ケ丘支店までの約300メートルの未整備区間となります。車両の交通量が多いことから歩行者の安全確保の必要性を認識しております。 未整備区間につきましては、現道に合わせた道路線形に見直しをするため、令和3年5月に地元説明会を開催し、御意見、御要望等をいただきました。現在は、地元説明会でいただいた御意見等を踏まえ、権利者様などの関係者の方々が受入れいただきやすい実効性のある計画を検討しているところであります。 今後は、現在事業中の都市計画道路千穂王子ヶ浜線の進捗を図りながら、道路線形の見直しや次期整備路線としての位置づけを検討し、早期の事業実施に努めてまいりたいと考えております。
◆12番(
中山忠吏君) 道路を拡張するには大変時間がかかると思います。歩行者の安全のために、先に何かできることはないでしょうか。
◎
都市建設課長(工藤英二君) 未整備区間の歩行者の安全確保の必要性は認識しております。これまで交差点マークやカーブミラー等の設置を交通安全対策として行ってきましたが、早期の都市計画道路事業化に努めるとともに、事業化までの交通安全について、警察などとも連携して歩行者の安全確保に取り組んでまいります。
◆12番(
中山忠吏君) 大きな事故があってからでは遅いですし、住民の方は不安がっています。早急な対応をぜひ、よろしくお願いします。 続きまして、緑丘中学校、城南中学校統合についてです。 統合は令和何年に行われますか。
◎教育部次長兼
教育政策課長(馬込克彦君) 教育政策課、馬込から御答弁させていただきます。 中学校の統合につきましては令和9年4月を予定してございます。
◆12番(
中山忠吏君) どちらの校舎を活用していくんでしょうか。
◎教育部次長兼
教育政策課長(馬込克彦君) 現在のスケジュールでは、緑丘中学校の校舎を大規模改修して使用する予定にしてございます。
◆12番(
中山忠吏君) では、城南中学校の跡地、何か活用をお考えでしょうか。
◎教育部次長兼
教育政策課長(馬込克彦君) 学校跡地の活用につきましては、跡地の規模も大きいことから市にとって大きな課題となります。また、この課題は市のまちづくりにとりましても重要なものとなりますので、市全体に関わる課題としまして多角的に組織を挙げて議論されていくものと考えてございます。
◆12番(
中山忠吏君) 少し話、それますが、大浜体育館は建設してどれぐらいになりますか。
◎生涯学習課長(野本渉君) 生涯学習課、野本より答弁させていただきます。 総合体育館は、昭和55年4月1日に設置され、本年3月31日で43年を経過しております。
◆12番(
中山忠吏君) 駐車はどれぐらいできますか、車。
◎生涯学習課長(野本渉君) 駐車場は、約40台ほど駐車できます。
◆12番(
中山忠吏君) 私の子供もスポーツをしておりまして、他府県の体育館、よく訪れます。コロナ禍はさすがに減りましたが、コロナ前は月1回もしくは2回、他府県の体育館に行っていました。その中で、
空調設備のついていない体育館、ほとんど見当たらないんですよね。大浜の体育館、
空調設備整っていますか。
◎生涯学習課長(野本渉君) 総合体育館におきましては、1階にトレーニング室がありますが、そこにはエアコンは
空調整備されておりますが、そのほかにはございません。
◆12番(
中山忠吏君) 各小中学校の
空調設備はどうでしょうか。
◎教育部次長兼
教育政策課長(馬込克彦君) 教育政策課、馬込から御答弁させていただきます。 市内各小中学校の体育館につきましては、冷房設備の完備はしていない状況です。以前から議会におきましても、学校体育館の暑さ対策については御指摘されていたところでございます。 そうした中、昨年12月議会におきまして、学校体育館の暑さ緩和対策としまして大型気化式冷風機導入に係る補正予算を可決いただきました。本年3月末までに各校4台ずつ既に導入しており、これから暑い時期を迎えますが、熱中症対策として使用していくことになります。
◆12番(
中山忠吏君) 近年、温暖化ということもあり、
空調がなければ熱中症にかかる確率も増えると思います。本当にこの熱中症、人命に関わってくるんですよね。先ほど言われた冷風機、私も体育館に据えたのを体験したときがございます。あまり効果はないですね。また、球技にはあれは使えないと思います、風が出ますんで。そういった中で、やっぱり子供たちのために
空調の予算を取っていただきたい、そう思うんですが、市長どうですか。子供たちのためです。
◎市長(
田岡実千年君) 年々、このところの気候変動で気温が高い状況、大変懸念しておるところでありますが、体育館への冷房設備の設置といえば多額の費用がかかるわけでありまして、そこは導入したい気持ちはありますが、財政の観点から少し研究することが必要となってございます。
◆12番(
中山忠吏君) 市長、前向きに御検討よろしくお願いします。 話、ちょっと戻ります。 大浜体育館の話に戻りますが、大浜体育館は海も近く、地震が来たときには非常に危険な場所だと思います。城南中学校の跡地に大浜体育館を移転すれば、駐車場も広く取れ地震などの危険性も軽減できる、そう思っていますがどうでしょう。
◎生涯学習課長(野本渉君) 城南中学校の跡地については、今後どのように利用するか全庁的に協議が開始されるものと考えております。 総合体育館につきましては、老朽化が進んでいることを踏まえ、また令和3年7月に策定した新宮市学校施設等長寿命化計画との整合性を図りながら、議員の御提案も踏まえた中で議論が必要だと考えております。
◆12番(
中山忠吏君) 新宮市だけではなかなか予算が取れないと思います。新宮市選挙区選出の濱口県議会議員がいるので、県に御相談、御協力いただいて県立体育館を建設していただくのはどうでしょう。
◎生涯学習課長(野本渉君) 議員御提案の県立体育館としての整備も含め、今後総合体育館をどう取り扱っていくのか議論していきたいと考えます。
◆12番(
中山忠吏君) そうですね。県に御相談、御協力、何度も県と話をして、諦めず相談、御協力、いろいろな方法があると思いますので、頑張っていっていただきたいと思います。 安全な場所、
空調設備の整った体育館を造っていただくと、室内のスポーツの各大会を誘致できるようになります。そうなれば交流人口も増えると思います。合併まで少し時間、ありますので、協議を重ねていい方向に行っていただきたいと思います。 次に、買い物難民のための移動販売の活用推進について。 大手スーパーが増え、近くにあった小売商店が減ったため、買物するお店が近くになく、高齢者の方たちはすごく困っております。市民の方にお話を聞くと、この方は五新に住む76歳の男性の方、近所の85歳の女性2人を毎週火曜日、イオンに買物に連れていっているそうです。また、伊佐田町に住む83歳の女性からは、オークワ本店まで歩いて買物に行っている、当然、雨が降ると買物にも行けない状態だと言っております。スーパーのネット注文もありますが、高齢のためなかなかネット注文も難しいと思われます。 この状況を踏まえて、当局は何か今の質問に対策など考えていないでしょうか。
◎
商工観光課長(津越紀宏君) 商工観光課、津越より答弁させていただきます。 現在、商工観光課では、買い物お助け協力店として、お弁当とか日用品や家電など日常的なものを販売する市内の小売店が配送サービスを行い、高齢者などの見守りに協力する店舗をリストアップして、冊子にして広報をしているところでございます。今年度におきましても秋頃に冊子の更新を予定しておりますので、関係機関、関係施設等を通じてしっかりと広報していきたいと考えております。
◆12番(
中山忠吏君) そうですね、そういうことは積極的にやっていただきたいと思います。 そういった中で、先日、まちなかで移動販売を見かけました。それを見たとき私、これをもっと活用すれば少しでも高齢者の方が買物しやすくなるのではと思いました。聞いたところ、今現在移動販売、新宮市に1台、熊野川町1台稼働しているみたいなんです。 そこで、今移動販売している業者と市がコラボしていくというのは可能でしょうか。
◎
商工観光課長(津越紀宏君) 現在、移動販売とくし丸が議員がおっしゃるとおり新宮市内には2台ほど運用していると把握しております。その中で、週1回しか回っていかない地域もあることから、もっと活用できるように業者のほうにお伝えしたいと考えております。
◆12番(
中山忠吏君) 前向きな答弁ありがとうございます。 高齢者の方たちは大変困っておりますので、しっかり協議して敏速に進めていっていただきたいと思います。よろしくお願いします。 続きまして、神倉神社参詣道の道路拡張についてと、これからの観光振興。 神倉神社は、世界遺産に登録されて以来観光客の数もたくさん増えたと思います。私も若いときから毎年神倉神社の石段の土入れをしてきましたが、世界遺産に登録されて石段の傷みが増えました。そういったことで、観光客が多くなったのは歴然に身にしみております。コロナ禍では観光客も減りましたが、この5月中旬頃になり観光客もだんだん戻ってきております。 そこで、以前から神倉神社に行く道が狭過ぎると思っていました。車が擦れ違うのも難しい幅です。また、通学路になっているので子供たちには大変危険な道だと思います。どうにかして自動車、歩行者が安全に通れるように道路を拡張していただきたいんですが、どうでしょうか。
◎
都市建設課長(工藤英二君) 都市建設課、工藤から答弁させていただきます。 国道42号裁判所南交差点から神倉神社までの市道につきましては、車両の擦れ違いが困難な箇所があることは認識しております。また、国や県、警察や学校関係者等で行っている通学路合同点検でも、道路拡幅や交通安全の指導徹底等の御意見をいただいている路線であります。 道路拡幅については、地元からの拡幅要望や観光振興、財政状況の観点から事業実施の必要性を研究してまいりたいと考えております。
◆12番(
中山忠吏君) また、来年は世界遺産登録20周年の年となります。もちろん観光客の増加が予想されますので、歩行者の安全第一での対策を考えていただきたいんですが、どうでしょう。
◎
都市建設課長(工藤英二君) 本道路は、観光客だけでなく地域住民の方や神倉小学校の児童が通学する道路であり、交通安全対策は重要な課題であると認識しております。引き続き、警察や学校関係者とも連携して歩行者の交通安全対策に努めてまいります。
◆12番(
中山忠吏君) 通学路になっておりますので、一刻も早く早急に何か手を打っていただきたいと思います。よろしくお願いします。 また、神倉神社近くには普通車の駐車場はありますが、観光バスが停車するところがございません。例えばですが、プライスカットの跡地を借り上げて神倉商店街を通っていただくことで商店街の活性化にもつながると思いますが、いかがでしょうか。
◎
商工観光課長(津越紀宏君) 商工観光課、津越より答弁させていただきます。 現在、神倉神社周辺には大型観光バスの駐車場がないことは認識しております。現在、神倉神社に行かれるツアーとかの場合、丹鶴ホールとか徐福公園とかにバスを回送して御利用していただいているところでございます。 議員御提案のプライスカット跡地の借用についても一つの選択として、今後研究していきたいと思います。
◆12番(
中山忠吏君) ありがとうございます。積極的にそういったことを考えながら観光、もっと力を入れていっていただきたいと思います。 最後になりますが、丹鶴ホールに観光バス5台分の駐車スペースを造って丹鶴ホールから速玉大社まで歩いていく計画があったと思いますが、実際歩いていただけていますか、バスをそこへ止めて。
◎
商工観光課長(津越紀宏君) 旅行会社等に営業に行った際には、丹鶴ホールに大型の無料の駐車場が5台ほどございますので、そこを活用していくような提案はしております。ただ現状は、速玉大社の駐車場が社殿の近くにありまして大変便利な場所にあるため、どうしてもそこにバスを止めて行ってしまうというケースが多くございます。その中で現在、ツアーバスに関しても、観光ガイドが案内する場合は正面の鳥居を通って参拝するような動線の案内をしているところでございます。
◆12番(
中山忠吏君) そうですね、私も見る限りでは、丹鶴ホールから速玉大社に向けてはあまり歩いていないというようなイメージを持っております。そのため、丹鶴ホールから速玉大社への動線がない、そうなってくると観光バス等そのまま裏の駐車場にバスを入れて、そのまま横から神社境内へ入っていっています。どうにかして裏からではなく、やっぱり速玉大社なんで正面から入っていただくようなことは考えていないですか。
◎
商工観光課長(津越紀宏君) 先ほども答弁しましたとおり、ツアーバスのときの例えば観光ガイドを使う場合は正面の鳥居から案内するように努めておりますので、今後も引き続き、そのような案内をするように努めてまいります。
◆12番(
中山忠吏君) そこのところをもっとどしどしと観光会社のほうにアピールしていただきたいと思います。 これで一般質問、終わらせていただきます。
○議長(三栗章史君) 会議中ですが、10分間程度休憩いたします。
△休憩 午後2時38分
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△再開 午後2時53分
○議長(三栗章史君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 一般質問を続けます。
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△榎本鉄也君
○議長(三栗章史君) 14番、榎本議員。
◆14番(榎本鉄也君) (質問席) それでは、早速一般質問に入らせていただきます。 久しぶりの一般質問で若干緊張しておりますけれども、しっかりやりますのでどうか誠実な御答弁をよろしくお願い申し上げます。 まず、中学校統合について、これは、議会全体に報告がありましたのはたしか昨年の8月だったと思うんですけれども、それ以降議会全体としての報告を受けておりませんので、教育民生委員会のほうでは報告があったということは聞いているんですけれども、全体としては聞いておりませんので、ここで、かいつまんでで結構ですので今の進捗状況を報告願いたいと思うんですが。
◎教育部次長兼
教育政策課長(馬込克彦君) 教育政策課、馬込から御答弁させていただきます。 昨年9月に緑丘中学校・城南中学校統合検討委員会を立ち上げまして、統合の検討を始めております。検討委員会につきましては、本年5月までに4回の会議を開催し、統合に向けた大まかなスケジュールができたところです。統合につきましては令和9年4月を目指しており、現在の緑丘中学校の校舎を大規模改修して使用していくスケジュールとしております。 検討の過程ですが、9月の第1回検討委員会開催後、昨年10月には保護者アンケートの実施、1月末の第3回検討委員会では統合までのスケジュール案を検討いたしました。また、2月には各学校の保護者宛てに説明会を開催し、スケジュール案などの説明を行っています。4回目の検討委員会は4月12日に開催しましたが、保護者説明会での反対意見は少なかったような内容から、スケジュール案を正式にスケジュールとして、今後統合に向けて業務を進めていくことを確認しました。今後は、スケジュールに沿って新中学校の教育課程の内容や校舎の改修内容、新しい学校の名称など、具体的な検討を進めていくこととしております。
◆14番(榎本鉄也君) なかなか滑り出しは順調のような報告でございますけれども、自分個人の意見で申し訳ないんですが、自分の母校がなくなるというのは大変寂しいことでございまして、時の為政者は学校をなくすということは非常に断腸の思いがあるというふうに思っているんですけれども、私の場合は蓬莱小学校、城南中学校というエリートコースを進んでまいりましたので、それが今回、先ほど聞いていますと緑丘のほうに城南が移転するという形みたいですので、母校がなくなってしまうわけで、小学校、中学校となくなってしまうわけで、非常に寂しい思いをしているわけでございます。 その議論の中で、保護者からの母校をなくすなとかそういう反対意見というのはなかったですか。
◎教育部次長兼
教育政策課長(馬込克彦君) 保護者説明会も開催いたしました。また、保護者説明会、実際ちょっと出席者も少なかったこともありまして、その後、説明会の概要と、あと説明会で説明しましたスケジュール案につきまして各関係小中学校へ配付いたしましたが、そのときにつきましても特に反対という御意見はなかったというような状況でございました。
◆14番(榎本鉄也君) この学校の再編というのは、実はいわゆる新宮市の教育環境整備ということ、この議論が平成18年から本格的に始められまして、その頃は市長も教育長もいらっしゃらなかったと思うんですけれども、私は議員といたしまして議会の教育環境検討特別委員会という、この特別委員会の委員長という立場でこの再編に加わらせていただいております。そのときは学校再編ということと、それと幼保一元化という話がありましたので、幼稚園と保育所の環境の問題、これも含めた議論でございました。 そして今、市のホームページで教育環境整備という形で検索しますと、平成19年の新宮市教育環境整備計画審議会、これの答申がまだ載っけてあるんですけれども、その特別委員会とほぼ同時に当局、いわゆる
教育委員会の諮問機関として当局からでつくられた審議会がありまして、私はその審議会へも議会の特別委員会の委員長の立場で参加をさせていただきました。もうだから17年ぐらい前の話になるんですけれども、そもそもその当時の教育環境というのは、少子化の中で生徒数の激減と偏在がありまして、丹鶴小学校が全校生徒100人というところまで少なくなっておりまして、また校舎の老朽化も進んでおりまして、千穂小学校と蓬莱小学校が、Is値という耐震の値なんですけれども、それが0.27ということ、これはどういうことかというと、0.3以下は要するに大地震で倒壊するという、崩れ落ちるという、こういう数値だったんですね。そこまで老朽化していて、私、ちょうどその頃蓬莱小学校の育友会長をやっていまして、そういう地震が揺ったら倒壊すると。そういう校舎に子供たちを通わせていると、こんな市政があるのかということを非常に憤った次第なんです。 だけど、なかなか時の市長はその再編、その環境整備に動かなかったんですね。それは、やっぱり恐らく市民のそういういろんな反対意見というか、そういうのがありますので大変難航しておりましたので、なかなか動こうとしなかったんですね。 ですので、そのとき私ども、ちょうど私たちと同世代の議員がおりまして、同じように小学校、中学校に子供が通っていると。そういう議員同士で、これは議員主導で、議会主導で学校の再編をしようじゃないかと、こういうことを決めまして、そして先ほど申しました教育環境検討特別委員会という特別委員会を設置いたしました。大々的にそれを発表してやったんですけれども、そしたらその動きを見てこのときの市長が、この問題を議会主導でさせるわけにはいかないと。教育の問題だから
教育委員会の諮問機関で、先ほど言いました新宮市教育環境整備計画審議会ということで、教育審議会というふうに言っていましたけれども、教育審議会を立ち上げたんですね。 あの頃を振り返りますと、私も49歳で非常に血気盛んであったんで、我々議会が主導でやると言ってるんだからそんな当局の諮問機関なんかつくるなということで大反対いたしまして、その頃は教育の政治的中立なんていうことは全く頭になかったんだと思うんですけれども、どうせ審議会をつくったってしゃんしゃんで、ガス抜き程度で実効性のない審議会だろうなんていうことで随分反対したんですけれども、つくるんであれば議会からその審議会に2人ぐらい参加させろということを突きつけまして、それがのまれまして、この教育環境整備計画審議会に特別委員会の委員長、副委員長2人が参加するという形になりまして、ですから、今ある王子ヶ浜と神倉、城南・緑丘、この編成の議論は議会の特別委員会と、そして教育環境整備計画審議会、この2本立てで同時並行で進んだというのがそのときの議論なんです。 私はどうしたかというと、要するに議会の特別委員会と当局側の審議会と掛け持ちで、議会の特別委員会を開くときはその審議会を開いた後にすぐもって、こういうふうな議論になっていると。私たちは市民の代表ですから、市民の声をそこでまた集約して、こういうふうな議論になっているけれども今度開くときには議会のこの市民の声をこっちへ持っていこうと、こういうような形で仲を取り持って一生懸命合意形成に努めたということがありました。 ここにA4の用紙5枚の報告書があるんですけれども、これは僕が作ったんですけれども、最終的な教育環境検討特別委員会の中間報告なんですね。ここには、要するに再編案、このように書きました。これは、まず三佐木地区、高田地区、旧熊野川町は現行のとおりとし、再編の対象は旧新宮市内の城南中、緑丘中と蓬莱、王子、千穂、丹鶴の四つの小学校とし、その中で中学校2校、小学校2校の体制とすると。したがって、校舎の問題は別として、城南、緑丘は現行とし、城南中学校に連携する形として王子小学校を残し、また緑丘中学校に連携する形としてその付近に敷地を求め小学校を新設するか、もしくは千穂小学校を残すという案に結論づけされましたと、このように報告しました。これで分かりますように、今の神倉小学校、それから王子ヶ浜小学校、そして緑丘、この2校2校体制ですね。これがこのときに決定いたしまして、そして審議会もほぼ同じ形の答申か、もっと教育的にしっかりとした内容も含めた答申をしております。 その後、自分自身、またこれができた後、議会の一般質問で、これはちょっと今会議録を読み返してみると非常にくそ生意気なことを言っているんですけれども、ちょっと読ませてもらいます。「
地方自治法の第138条において、地方公共団体は長の部局から職務上独立した執行機関を置いて、長の指揮監督を受けることなく独自の判断で事務の執行ができると、当たらせるという、いわゆる執行機関の多元主義を取っているわけですけども、私はこの意味の重要性というのをこの学校再編の議論の中で非常に強く感じた次第」であります。「やはり学校再編問題の根本は教育であり、その技術的、専門性は不偏不党の立場で、しかも現場専門家の意見を十分に反映した議論をして、いわゆる科学的に展開すべきものであることを非常に感じました。言いかえれば私ども議会だけの議論で軽々に再編議論を展開していくことの危険性を痛切に感じました。そして、結果的に教育環境整備計画審議会と議会の特別委員会との答申ができ上がったわけでございますけれども、ほぼ同じ形といいますか、同じ再編案ができ上がり決着を見た。このことは言いかえれば両者の共同作業の結晶でありまして、専門的な立場と現実的な政治的な考えの一致点がほぼ見出せた、まさに画期的な答申ができたのではないかなと私自身は確信をいたしております」と、このように言いました。 これはもうずっと自分も思っているんですけれども、この今の再編、第1次再編と言いましょうか、これは議会と当局が両輪となって出来上がった本当に自信のある編成であり、改革だったかなというふうに思っている次第です。 これで第1次の再編がめでたしめでたしだったらよかったんですけれども、その後また大変なことになりまして、このことを話しますと質問時間がなくなってくるんですけれども、ちょっとだけ言いますと、実はいわゆる教育環境整備計画審議会と特別委員会の答申が出た後、すぐに当局の企画部のほうで総合計画の策定委員会というのを持って、そこで基本計画の策定をしていたんですね。そしたら、そこが実は総合計画の策定の中で教育の環境の再編を議論していて、その計画を出してきているんです。これは全く教育環境整備計画審議会と特別委員会の答申を完全に無視した形で再編案を出してきまして、それはどういう再編案だったかというと、緑丘と城南を統合して中学校を1校にし、城南の敷地内に蓬莱、王子を統合した小学校を新築すると。だから中学校1校、旧市内ですよ。そして小学校2校と、こういうふうにするという計画案を全く
教育委員会と関係ない総合計画の企画部が出してきたんですね。 その当時、市当局は総合計画が上位計画だと。その当時携わっている職員の方はいらっしゃいますか。そのときに大分市長とやり合ったんですけれども、市としては総合計画が上位計画だ、教育環境整備計画審議会と特別委員会の答申は分かるけれども、この総合計画、そちらの案で進むということで、すごく強烈に進められていまして、もう本当に闘いましたけれども、結局やっぱり総合計画にしっかり乗っかりまして、一応中学校は1校にするという形がぐっと市民の間にも広まったんですね。そしたら市民の間で大反対が起こりまして、どういうアンケートを取っても1校に統合することは反対だということになりまして、そして最終的に我々審議会が答申した形のとおりの2校・2校という形に落ち着いたというのが過去の経緯なんですね。 大変長い前置きになってしまいましたが、ここで確認させてもらいたいんですけれども、今回の城南と緑丘の統合というのは、まず中学校の統合のみの議論ということですね。そうやなくて第2次再編につながっていくというか、そういうところまで考えていらっしゃるんですか。
◎教育長(速水盛康君) 丁寧な御説明をいただきましてありがとうございました。 今進めているものは旧市内の中学校の統合ということで、適正規模化を図るというそういった主目的で進めているところでございます。
◆14番(榎本鉄也君) 分かりました。 最初の再編の議論のときも、先ほど述べましたように城南中学校1校、城南中学校と緑丘中学校を1校にするという議論、これは実は特別委員会のほうでもかなりありました。だけど、なぜ2校残したかと。ちょうど市民の反対というのはありますけれども、一番の理由は生徒数のクラスですね。これがいわゆる行政用語と言ったらいいのか、適正規模というのがネックでありまして、その当時城南と緑丘を統合しますと適正規模よりも大きく、マンモス校になる。これは、わざわざマンモス校にしてまで統合する必要があるのかというところだったんですよね。 それで、総合計画のほうの論理といいますか、それは1校にする、マンモス校だ、確かに適正規模よりも大きくなる。だけど、それはシミュレーションでいくと3年だけだと。3年たったら人口がどんどん減っていくと。生徒数が減っていくから、すぐに3年以降は適正規模になるシミュレーションがあるということで、そういう反論があったんですけれども、結局、そういう中でそういういろんな議論の中で、10年ぐらいで中学校の統合は考えなきゃいけないなということが公募した感じというか、書かれていませんよ、どこにも。だけど、そういう流れにあったんじゃないかなと思うんですけどね。その認識でよろしいですよね。
◎教育長(速水盛康君) ありがとうございます。 少し説明が足りませんでしたが、基本的に適正規模化により、中学校の教育活動の活性を図る。その前提には、今説明がありましたようにそういった当時の12学級から18学級の適正規模にはまらない、18学級以上になるので、10年後をめどにして少し御検討いただきたいということを私たちも引き継いでおりましたので、ちょうどその時期かなということで、今回、適正規模化に向けての学校統合によりますと、ちょうど12学級をめどにした中学校になるということで検討を始めたのが、そもそもの議員からの御指摘、御説明があったような経過でございます。
◆14番(榎本鉄也君) まず先に言っておきますけれども、僕は決して統合に反対の意見を言うために質問を取っているわけではないので、統合というのは致し方がないなというふうに思っております。 しかし今、先ほど教育長がおっしゃられました適正規模というこの概念ですね。これが実は、あの当時、国の適正規模は12学級から18学級と。ところが、県の適正規模というのがあるんですね。9学級から18学級と、こういうふうになっているんですね。今もそうなんですか。だから、国と県と違うんですよ。そしたら、市の適正規模というのもあるだろうと、そういう反論をしたことがあるんですけれども、この適正規模の概念というのは今はどうなんですか。
◎教育長(速水盛康君) 先ほど申しましたように、国・県が示しております12学級から18学級というのが今の適正規模の基準でございます。
◆14番(榎本鉄也君) じゃ、今、中学校の議論の中で、国の規模の12から18、これ以下になっているということですよね。分かりました。 それと、2校を残したもう一つの要因といいますか、特別委員会とか審議会での議論の中で、審議会の答申の中にも小中連携を目指していくと、こういう一節があるんです。私の特別委員会の答申にもこのように書いていて、ちょっと長いですけれども、新宮市の小中学校再編について、具体的に旧市内において小学校2校、中学校2校とする案が出され、またその中で、今は全国的にも広がりを見せている小中一貫校を試験的につくってはどうかとの意見が出されました。しかし、議論を進める中で、現行の体制からいきなり小中一貫校への転換は教育現場としては大変難しいし、また地域の教育を考える場合は常に平等の環境整備をすべきであるという意見が出され、どの学校を選択しても基本的にその水準というものには差があってはならない、そのことを前提に環境整備をするべきであるとの意見が出されました。そうした意見を踏まえながら、改革として実施するのであれば、現在、三輪崎小学校と光洋中学校が取り組んでいる小中連携校を全市挙げて実施する形が最も望ましいのではないかとの意見が出され、当委員会としてはその方向で意見を集約されましたと、こういうふうに書いてあるんです。 この小中連携校というもの、これ市長、ちょうどその頃、光洋と三輪崎小学校の民間校長ですね。その頃の育友会長で活躍されていたんじゃなかったですか。その頃はやっぱり小中連携というか一貫というか、そういうことはされてあったんですか。
◎市長(
田岡実千年君) ちょうど私が育友会長と、あと学校運営協議会の会長をさせていただいた頃でございまして、例えば中学校の先生が小学校へ行って理科を教えたり、小学校6年生が光洋中学校へ入学しても顔見知りの先生がおるという状況をつくったり、結構連携をやっておりました。
◆14番(榎本鉄也君) そういう状況もあって、新宮市の教育として、小中学校の学校教育としての特色というんですか、そういうもので小中連携という形を打ち出したらどうだろうかという答申をしたんですけれども、今現在どうですか。小中連携というものはどういうような形になっているんですか。
◎
教育政策課企画員(富田英之君) 教育政策課、富田より答弁させていただきます。 中学校区で今現在小学校1校、中学校1校ということで、中学校区ごとに小中連携の取組を実施している途中でございます。 まず、教職員に関する連携としましては、合同の研修会であったりとかお互いの授業を参観したりというような形で取組を続けております。授業改善であったりとか生徒指導、それから教育相談等の部会に分かれて互いの学校の取組を共有しつつ、子供たちの教育活動に生かしていくというような取組でございます。 加えて、児童生徒に関わる連携につきましては、例えば小学生を中学校に招いての合同クリーン作戦であったりとか、同じ避難場所を目指した避難を行う合同避難訓練、中学校文化祭への小学生の作った作品の展示等、それぞれの校区ごとの取組を行っているところでございます。 また、ごく小規模校ではございますが、高田小中学校においては教員に兼務の発令を行いまして、小学校の教員が中学校で数学の指導をしたりとか、逆に中学校の教員が小学校で体育や理科の授業を行うというような連携も行っておるところでございます。
◆14番(榎本鉄也君) やはり小中連携という形の教育方針といいますか、そういうものを考えたときに、今度の統合というのはどういう影響があるのかなと、こういうこともちょっと懸念されるんですけれども、そこら辺のところも合併の議論の中で少し検討していただきたいなというふうに思います。 それで、それに関連してなんですけれども、ちょっと論点がずれるか分かりませんけれども、学校教育法の改正で2016年に新設された義務教育学校というのがあるんです。これは小中一貫といいますか、9年制の学校というんですか、こういうことがその改正の中で新設されているんですけれども、教育長は御存じだと思うんですけれども、こういう学校であれば適正規模とか随分変わってくるだろうと思いますし、そういう概念が全く関係なくなるだろうと思いますし、これから市の学校の再編に当たって一つの高い教育の改革のポテンシャルといいますか、そういうふうになるんではないかなと思うんです。あまり教育の中身については私も議会の立場で全くそういう知識もありませんから何とも言えないんですけれども、この義務教育学校という、これについて教育長はどのような認識で……。
◎教育長(速水盛康君) 議員、よくお調べになって御存じだと思います。 県下では一つございますけれども、小中の枠組みを超えて9年間でカリキュラムをつくるという、そういう学校であります。例えば、小学校の6年生で中学校の内容を扱うこともできますし、教科担任制の導入も可能であります。ただし、それをやるには原則として、あくまでも原則ですが、小学校、中学校の両方の免許を持っている教員が配置されることになります。ですから、両方免許を持っているものですから中学校も教えられるし小学校の内容も教えられるという、そういうカリキュラムを編成することができます。 新宮市では、これまで適正規模化という、議員がこれまで御苦労されてきたそういう流れの中で今進めているところでありますが、適正規模化ということで進めてきておりますけれども、先ほどの御指摘もありましたように、今後の児童数の激減とかを考えたときにいろんな選択があると思うんです。一つは小中の連携学校を同じ敷地内につくるという選択もありますし、一方で義務教育学校という、そういう選択も一つあろうかと思います。そういったことについてはこれからいろんな選択を考えてもよいのかなと。ただ、これにつきましてはカリキュラムの編成上の問題がありますので、さっき言いましたように、どういうカリキュラムを組んでいくかという編成上の問題もありますので、しっかりとした研究をすると、そういう必要があるかと考えてございます。
◆14番(榎本鉄也君) 分かりました。 先ほど申し上げたように、本当に教育の世界はやっぱり専門家が専門的にしっかり議論して、学校の教育、新宮市としての子供の教育にどういう環境が適切なのかということは、しっかりこれからもっともっと深めていっていただきたいなと思います。 それからもう一つ、この再編の中でさっき言いました小中連携、同じ数になったということで、全市で同じ連携できる形になった。このなったことで、もう一つ副産物といいますか、あるんですよね。私たちが小中同じ数で、二つ小中で連携していこうという形になって小中連携になったと。そのことによってもう一つ副産物が生まれたんですけれども、それは何か分かりますか。
◎教育部長(尾崎正幸君) 教育部、尾崎から答弁させていただきます。 議員と同じく私、当時、第1次の小学校の再編の当時は担当者として学校教育課に勤めておりました。今も現在、議員として活動をされている方の中にも、同じ委員としていろいろ議論したところでございます。 今、議員おっしゃいました副産物というか、これはいいほうのものだったと記憶しているんですけれども、統合完了後、行っていなかった中学校の給食、これを親子方式という形で実施したということがございます。
◆14番(榎本鉄也君) はい、そのとおりなんですよ。中学校給食というのがこれによってできたんですね。給食には自校方式とかセンター方式とかありましたけれども、ちょうど小中が一緒になって連携できるという形になったときに、恐らく栄養士さんのほうでそういうことを考えられたんだと思うんですけれども、ある栄養士さんが私のところへ来まして、中学校給食できますよということで、ぜひ実施できるように議会のほうでも頑張ってくださいということを言われまして、それはどうやってやるのと言ったら、小学校に全部厨房があるんだから、小学校で中学校の分を作れますよと。だから、それを運べばいいんですということで、そして今の中学校給食ができたわけなんですね。 そうすると、ちょっと僕は統合で懸念したのが中学校給食、これ、今までは城南と王子ヶ浜、神倉と緑丘、三輪崎と光洋、高田とか熊野川はもうすぐですから、それが今回、一つの統合中学校にどうやって連携するのかなと、これが少し懸念材料であるんですけれども、そういう今、議論はされているのかどうか、ちょっとお伺いします。
◎教育部次長兼
教育政策課長(馬込克彦君) 教育政策課、馬込から御答弁させていただきます。 今現在、親子給食ということで実施しておるところでございますが、統合されますと中学校が1校ということになります。今現在、統合後の給食の調理方法につきましてこれから検討を進めるわけでございますが、今後、各学校に栄養士がおります。その栄養士を交えて意見を聞きながら検討を進めていく予定にしておりますが、統合後の食数から、現行どおり神倉と王子ヶ浜、分けて調理して、それぞれの学校から新しい中学校に運ぶかなど考えられるんですけれども、統合後の学校給食の運用に支障を来さないよう慎重に検討を進めていく必要があると考えておるところでございます。
◆14番(榎本鉄也君) かなり結構重要な話だと思います。 ちょっと持論をぶちまけたいと思うんですけれども、平成17年に成立いたしました食育基本法というのを、言うまでもなく、食育というのは教育でありまして、学校教育にとっては給食が食育の授業だというふうに私は認識をいたしております。 それで、ちょっと話はそれますけれども、先ほどから出ています給食費の無償化は市長の1期目からの公約で、しかしなかなか実現しませんでした。 私ごとで申し訳ないんですけれども、私は平成29年12月議会と平成30年3月議会の2回、これは子供の貧困ということで取り上げさせていただいて、給食費を無償にすべきだという訴えをさせていただきました。そのときの当局の答弁は、財政的に難しいと。それで、あの当時は8,000万円と言っていますね。8,000万円の財源を捻出するのは非常に難しいということでした。それからその前に、そもそも学校給食法の第11条に、給食費は児童または保護者の負担と書かれてあるんですね。だから、無償にするということは法律違反じゃないかと、これが一つのネックだったんじゃないかなと思うんですね。 しかし、学校給食が食育という教育であると解するならば、教育基本法に義務教育が無償とされているわけなんです。ですから、そこからすれば、給食の無償化というのは当然あってしかるべきなんじゃないかなという、こういう議論になるんです。 だから、今、国のほうでもこの無償化に向けての財政をつけていこうという動きはあるようですけれども、法律改正が伴うんじゃないかなというふうに思っているんですが、しかし、本当に先ほどから議員、るる言われていましたけれども、新宮市は昨年から市長の英断で給食費の無償化が実現をいたしました。当初この無償化のときに市長は、その財源をあの当時8,000万円、そんな財源どうしても出せんと言っていたんだけれども、実施するということで、やればできるじゃないかという感じなんですけれども、そのときの財源はふるさと納税での財源を使いますと、このように明快におっしゃっておられます。 ところが今回、補正予算で国の地方創生臨時交付金に財源振替をしましたよね。それでまた、今回の議会の質疑の中で、今後の財源は支出の抑制で財源を捻出するという答弁もございますけれども、これは、財源というのは実際どういうふうにお考えなんですか。
◎市長(
田岡実千年君) これは、もう無償化にしましたので、ずっとこれから経常経費ということになります。予算組みしていくときにはこの経常経費、優先的に支出として計上していくわけでありますが、幸いなことに初年度と今年度の令和5年度はコロナの交付金が充当できるということで、それも一部充当しておりますが、今後、そういった行財政改革で歳入の確保、歳出の要らないところの抑制を細かくやって捻出するしかないのかなというふうに考えてございます。
◆14番(榎本鉄也君) 市長の答弁もありましたように、本当に学校給食を無償化にしたらこれを止めることはできませんので、持続可能な政策でなければいけないということで、本当に財源確保するのは大変なことだと思うんですけれども、その議論が僕、懸念するのは、コスト削減というほうに走るというのがね……。給食の、今さっき述べましたけれども、今、小学校の自校方式から始まって親子方式で中学校もできていると。僕は、小学校の自校方式って、これは食育ということにとってはベストな給食の体制だと思っているんです。でも、コストを考えたらどうなのかなという議論になってきませんかね。だから、例えばセンター方式にして民間に委ねたらかなりコストダウンになるんじゃないかなというふうなことも考えられるんですね。 それで、ちょうど今、親子給食が統合によってこの体制が崩れかかっているわけじゃないですか。そういうときにそういう議論というか、コストということを考えた給食制度というそういう議論にならないんかなという、そこら辺がちょっと懸念しているところです、教育長。
◎教育長(速水盛康君) 先ほど担当課から説明がありましたが、基本的に親子給食ということを実施していく方向に考えてございます。食育という観点からも、自校方式というのは非常に子供たちにとってもいろんな意味で、食することだけではなくて、やはり食べ物ということを非常に大切にしていく、作ってくれている人たちの真心に応えていくということが、これまでもそういうような循環の中で1年間給食を実施してきたという実績がございますので、これはぜひ私も堅持していきたいと、そのように考えてございます。
◆14番(榎本鉄也君) 分かりました。その答弁で非常に安心したんですけれども、私は常々言いますけれども、本当に食育というのは教育でありますし、給食というのは授業でありますし、小学校のときの自校方式のときも各小学校で本当に栄養士さんがいろんな独特のメニューを考えてくださって、試食会なんていうのもしていただいて、育友会をやっているとその試食会に呼ばれまして、これ、何か300円かそこらで、すごいごちそうが出るんですね。本当に学校が独自にそういうことをして、それで子供たちに食を教えるというか、そういうことが実践されてきていたので、そういうことはやっぱりなくしたくないなということがありましたので、ぜひ、センター方式のコスト至上主義で財政のためみたいな感じの給食はやめていただきたいなというふうに思います。よろしくお願いいたします。 何か時間が迫ってまいりましたので、次に部活の地域移行ということでちょっとお尋ねをさせていただきたいんですけれども、城南、緑丘の統合ということに際していろいろと耳にしているのは、要するに生徒数が減ってクラブ活動に大分支障を来しているという、サッカーチームが組めないとか、全国的にそういう話になっているんですけれども、これ実際、僕は今の現状がよくつかめていないんですけれども、新宮市の場合はどうなんでしょうか。スポーツのクラブに関してですけれども、今の現状をちょっとかいつまんでというか、簡単で結構なんですけど。
◎
教育政策課企画員(富田英之君) 教育政策課、富田より答弁させていただきます。 今現在五つの中学校がございますが、子供たちが団体スポーツに所属するというのがかなり減ってきておる状況でございます。特にこの市内、城南中学校、緑丘中学校、そして向こうに光洋中学校がございますが、そちらのほうで野球部であったりとかサッカー部が以前はございましたが、なかなか人が集まらないというような現状の中で廃部になったりとか休部というような形になっているのが実際のところでございます。 ただ、卓球部であったりとかテニス部であったりとか、そういう少し少人数でできるようなクラブのほうに人気があるというところで、そちらはかなり多数の生徒が所属しているというような場合もございます。
◆14番(榎本鉄也君) 分かりました。やっぱり大分変わってきていますよね。 部活の地域移行というのは、昨年6月にスポーツ庁の有識者会議で提言されて、公立中学校における休日の運動部の部活動を外部に移行するということで、今年の2023年度から3年間を改革推進期間として準備が進められるというふうに聞いております。これは結構激変ですね。教師の働き方改革というのも影響があるのかなと思うんですけれども、これ、もう今年から準備が進められると。改革推進期間というふうになっているんですけれども、新宮市はもうそういうような形で動いているんでしょうか。
◎
教育政策課企画員(富田英之君) 今、議員おっしゃられますように、国のほうは本年度から3年間を休日の部活動地域移行の改革推進期間として位置づけております。それを受けまして和歌山県のほうも、令和5年度、本年度を準備期間としまして地域移行に向けた協議会を設置し、その中で地方の課題交換会等を開催するというふうに聞いております。新宮市としましても、それらの動きを注視しつつ、今後、市における協議会を設置した上で、地域移行の可能、不可能等も含めた協議を行っていきたいというふうに考えております。
◆14番(榎本鉄也君) これ、先ほど昨年スポーツ庁の有識者会議で提言されたと言っていたんでスポーツ部だけかなと思ったんですけれども、これは文化クラブも含めての話でよろしいんですか。
◎
教育政策課企画員(富田英之君) 部活動の地域移行が目指す姿というのは、少子化が進む中で将来にわたり生徒がスポーツ、文化芸術活動に継続して親しむ機会を確保するということが求められておりますので、文化部も含まれております。
◆14番(榎本鉄也君) 私は、ともかくこの地域移行に関しては、もう本当に積極的に先手を打って進めていただきたいなというふうに思うんですね。要するに指導員の人材確保、それから移行先ですね。例えば何かの団体とか会社とかというようなそういうのとか、それから3年間の間に県と国ともやっぱり連携をして、今、恐らく国のほうでもこの移行に関してかなりの補助といいますか、そういう形で支援の準備をしていると思いますので、どんどんそういうことを探し出して、ぜひ積極的に早く進めていただきたいなと思うんです。 特に、私はスポーツというより文化部に関して、これは本当に新宮市は文化のまちでありますし、文化部というのは結構文化関係の活躍をしている方が市民の中にもたくさんいらっしゃいますし、そういう方々が子供たちの指導に当たってもらうような、そういうような形ができればもっといろんな文化部というのができるんじゃないかなと思いますし、文化複合施設をまたそういう形でたくさん利用していただければなというふうに思うんで、非常に、要するに地域に移行するということは子供たちにも文化を育むというか、それの大きなチャンスなんじゃないかなというふうに私は思うんですが、教育長はどういうふうにお考えですか。
◎教育長(速水盛康君) スポーツ庁が示す部活動の地域移行の趣旨はよく理解できます。しかし、実際に私たち地方の中でどれだけそういった体制整備とか指導者の確保、支出の保障、そしてさらには関係団体との連携となる受皿、どこまでそれを整備できるのか、大きな課題があります。新宮市だけではなくて、例えば新宮市ですと受皿があるとすると、近隣市町村からの運動部活動も受け入れるのかどうかという、東牟婁全体の中でこの問題も考えていく必要がございます。そういった点では、郡の教育長会等で今後議題としていきながら、この問題を地域の問題として捉えていく必要があるかなと、そういう大きな少し大改革といいますか、そういうことになりますので、私としては子供たちのためになるということを中心に念頭に入れながら、この運動部活動の地域移行を当面は土曜、日曜となっておりますので、具体的に可能かどうかということを模索していきたいと、そのように考えてございます。
◆14番(榎本鉄也君) 分かりました。教育長もおっしゃいましたけれども、本当に大改革ですので、これからどうなるのかという形なんですけれども。ただ、今の国のほうでは、やっぱり積極的に国のほうからも指導員の派遣をするとかというようなそんな話も聞いているので、いろんな方法といいますか、そういうやり方があるんだろうかとは思うんですが、教育長おっしゃられたように、子供をまず中心に、子供のために一番いい方法といいますか、いい形というか、それを今からしっかりと研究していっていただきたいなと思いますので、よろしくお願い申し上げます。 この項の最後なんですけれども、奨学金の話なんですけれども、日本は7人に1人の子供が貧困であると言われるんですね。これは先進34か国中10番目という、なかなか非常に結構高い数値でありますけれども、貧困といいましてもいわゆる相対的貧困というものでありまして、毎日の衣食住に事欠く絶対的貧困とは異なりますが、この相対的貧困は、経済的困窮を背景に、教育や体験の機会に乏しく地域や社会から孤立する等様々な、いわゆる教育の側面で不利な状況に置かれると言われております。 以前、一般質問でこの子供の貧困問題を取り上げた際に、当局は相対性貧困の子供の数を把握するということはちょっと難しいと。確かにそうだと思います。が、学校教育法の第19条、就学援助制度を受けられている児童の数は分かりますということで調べていただいたんですが、大分前になるんですけれども、そのときに小中合わせて約380名というふうにおられたわけなんですね。だから、その数字は非常にびっくりしたんですけれども、それだけ新宮市のいわゆる貧困の子供というのがおられるということでございます。 3年間のコロナ禍がありました。もっとこの数字が増えているんじゃないかという懸念をしたんですけれども、今の直近の数字というのが分かりますか。
◎教育部次長兼
教育政策課長(馬込克彦君) 教育政策課、馬込から御答弁させていただきます。 就学援助制度の要保護、準要保護の人数でございますが、令和4年度で小中合わせまして298人、全体に占める割合は16.94%、また令和3年度は293人、16.12%という状況になってございます。
◆14番(榎本鉄也君) 数字だけ見ると前より減っているんですけれども、これは生徒数の減とかあるので、パーセンテージから見ると、前のパーセンテージからするとほぼ横ばいかなというふうな形なんです。いずれにしても、子供の貧困がもたらす社会への負のインパクトというのは貧困の連鎖、いわゆるスパイラルということで、子供の貧困は教育格差を生み、その子供が大人になっても貧困になり、その子供もまた貧困になるという、まさに貧困のスパイラルが生じて、これが国力を低下させるという大きな要因になっているわけです。 日本財団の調査によりますと、貧困状態で育った子供は納税者にはならず、社会保障を受ける側になるということで、このことで国の損失を計算いたしますと約40兆円以上になると、このような試算も出ております。試算ですけれども、こういうことを当てはめていくと、新宮のまちづくりというんか、これには本当に貧困をなくすということが大きく影響するんじゃないかなというふうに思います。 そして、この状況を変革して発展のベクトルに変えていくには、確かに経済政策というのはすぐに出てきますけれども、それ以上に根本的に根本の改革というのは、僕は教育以外にないというふうに思います。SDGsの17の目標の4番目に「質の高い教育をみんなに」というふうにあるんですね。このとおりだと思うんですけれども、やはり教育があって、そしてその中でまちが本当に根本的に栄えていくと、教育によって栄えていくという方程式というのか、そういうのがあるんじゃないかなというふうに思います。 ちょっと話は変わるんですが、せんだって丹鶴ホールで東京大学のフォーラムがありまして、参加をさせていただいたんですけれども、そのときの市長の挨拶の中で、東京大学との交流の中で新宮の中学生を東京大学に連れていってもらうというこういうような、それで東京大学を体験してもらうというようなことの計画を言われておりました。これは大変すばらしい計画だなと思って聞いていたんですけれども、これ、具体的に市長、どういう計画なんですか。
◎
文化振興課長(峪中直樹君) 文化振興課、峪中より答弁をさせていただきます。 中学生の東京大学の研修につきましては、今年度につきましては8月の上旬に行わせていただく予定です。これ、3泊4日の行程で行わせていただきます。参加者につきましては10名を予定しておりまして、既に各学校から希望者を連絡いただいて、参加予定者、10名より多かったものですから抽せんをさせていただいて、もうすぐ学校のほうにその方々の通知をさせていただくという状況です。3泊4日の中で、東京大学で先生だったり大学生の方との交流、あるいは東京大学の施設の見学、そして熊野神社とか熊野文化が伝わる場所を訪問させていただく予定にしてございます。
◆14番(榎本鉄也君) 分かりました。一連のそういう体験の中で東京大学にも行くという形ですね。東京大学との交流ですかね。本当に、要はドラゴン桜じゃないですけれども、東大へ行けと。僕らの頃は、自分のことばかり言って申し訳ない。同級生に一人だけ東大に行った方がおられましたけれども、東大なんていうのは僕の世界の中では全然出てこないんですよね。もう全く異次元の世界なんです。だけど、これ新宮に東大があるんですよね。これはすごいなと思いまして、本当にそんな中で子供たちがじかに東大に触れるということで、本当にさっき言ったように、ドラゴン桜じゃないですけれども、東大へ行けと言うたら東大に行かせてと、東大へ行きたいと、こういう生徒、子供たちが出てくるポテンシャルというのはたくさんあると思うんですね。そういう本当に日本の最高学府が身近であるという、これは新宮の教育としては本当にしっかりそこに傾注していくというか、そういう形が一番いいんじゃないかなというふうに思ったんですが、教育長、どうですか。本当にあのフォーラムはちょっと我々凡人では難し過ぎてね。
◎教育長(速水盛康君) 御参加いただきましてありがとうございます。 補足しますと、生徒の費用は全額東京大学の負担ということで、東京大学さんのほうの御招待でということになってございます。 やっぱり今言われましたように、文化力を高めるという意味でも子供たちにそういう経験を、背中を押してあげると。なかなかそういう舞台といいますか、そういう場所がこの辺は少ないものでありますから、やはり何らかの形でいろんなことを提供していく。例えば、東京大学だけではなくて名取市との中学生交流もその一つでありましょうし、そういったことでいろんな場、いろんな場面をこちらから提供していきながら子供たちの文化力、そういったものを高めていくのもまた我々の一つの役割かなと、そのように考えてございます。
◆14番(榎本鉄也君) すみません、ちょっと奨学金と外れてしまいましたけれども、これからいきます。 要は……。休憩しましょうか。
○議長(三栗章史君) よろしいですか。大丈夫ですか。
◆14番(榎本鉄也君) 大丈夫です。
○議長(三栗章史君) 会議中ですが、10分程度休憩いたします。
△休憩 午後3時57分
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△再開 午後4時10分
○議長(三栗章史君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 14番、榎本議員。
◆14番(榎本鉄也君) (質問席) それでは、もうちょっと元気にやりたいと思います。 新宮市の、先ほど東京大学の話になりましたけれども、東京大学に行くにしても地元の和歌山大学に行くにしても、大学進学は家から通えません。受験するだけでも受験費用、交通費、宿泊代、大変な出費でございます。また、入学したら入学金、授業料、そしてアパート代、生活費、私も2人子供を大学に通わせましたけれども、大変な金額がかかりました、それはもう皆さんも分かっていると思うんですけれども、今、国のほうでも奨学金の拡充がかなりされてきました。しかし、まだまだ私ども地方からの進学には私は十分でないと思います。私も目いっぱい奨学金を借りたんですけれども、それでも足りませんので金融機関で借りて、後で返すのが大変だというところです。 そして、その奨学金も、手続はインターネットとか、それから電話での相談という形ですので、本当に身近で市民の人たちが、保護者が、子供がそれに寄り添えるというか、向き合って相談できる、こういう市独自の奨学金制度というのを創設できないかなというふうに非常に思うわけでございます。 なかなかこの奨学金というのも大変ハードルが高いんですけれども、今、たしか市の奨学金制度はあるのはありますよね。それの今ある奨学金についてちょっと説明いただけますか。
◎教育部次長兼
教育政策課長(馬込克彦君) 教育政策課、馬込から御答弁させていただきます。
教育委員会では現在、給付型の育英奨学金ということで支給してございます。この奨学金は、勉学の意欲があるにもかかわらず経済的な理由で就学が困難な者に対し支給しているものです。支給額ですけれども、大学生で入学支度金として1回7万円、奨学金が一月2万3,000円、高等学校で入学支度金が3万円、奨学金が一月1万3,000円となってございます。 また、令和4年度の実績は、高校生50名、大学生27名に対し総額で1,663万9,000円給付しております。この奨学金は給付型ということから、将来の負担軽減にもつながるものと考えてございます。
◆14番(榎本鉄也君) 分かりました。給付型という形であるんですけれども、なかなか行き渡っているというか、それを受けている学生というのは本当に少ないですよね。そうではなく、私が一応思うには、やっぱり大学進学に特化して、広く希望者に行き渡ることを重視して、そして給付型ではなくて無利子の貸与型という形でできないかなというふうに思うんですね。その原資ですけれども、これは財政課に怒られるか分かりませんけれども、新宮市の基金って結構あるんですね。それで塩漬けになっている基金があるんです。もったいないんですよ。何の基金とは言いませんけれども、一応使い道というのはあるから使いませんみたいな形で、安い金利でほとんど変わらない状況で塩漬けになっている。もったいないんですよ。だから、そういうものを利用して、そういう新宮市の子供たち、進学を希望している子供たちに本当に寄り添える、窓口が新宮市になったらどれだけその手続もしやすいし、それで大学に行こうという意欲がやっぱり出てくると思うんです。だから非常に進学率も高くなってくるんではないかなというふうに思うんですけれども、市長、これはいきなり言っても大体答えは分かりますけれども、とにかくお願いいたします。
◎市長(
田岡実千年君) このことについて、実は以前から副市長といろいろ話をしていた案件でもあるんですが、昨年度から給食費の無料化のほうを先に行った中で、ちょっと今、棚に上げてしまっているところですが、榎本議員おっしゃるとおり、この新宮を離れて大学とか専門学校へ子供を通わせる親御さんの経済的な厳しさというのは重々承知をしております。何とかここ、やっていきたいねと副市長ともずっと言っておりまして、財政的な観点から今実行しておりませんが、今、御提言いただいた基金の活用とか、ちょっとまた財政的なことの研究を頑張りたいと思いますし、先ほど東大の話、褒めていただきましたが、毎年10名の新宮の中学生が今回の東大との連携協定によって見学させていただけるというのは非常に貴重な機会だと私も
教育委員会に感謝しているんですけれども、東大へ入学したいという目標を中学生ぐらいから持てば、頑張ったら入学できるとも聞いておりますので、毎年、この10名の新宮の中学生がそういった目標を持っていただけることにつながればなということも思ってございます。
◆14番(榎本鉄也君) 本当にそのとおりだと思います。 新宮市の発展の根本は、先ほども言いましたけれども、私はこの政策の根本は教育だというふうに思います。いわゆる人材育成であると思います。先ほども述べさせていただきましたけれども、経済政策も大事ですが、持続可能なまちの発展ということは、貧困の子供をなくし、SDGsにも「質の高い教育をみんなに」とあるように、教育の機会均等をしっかり図っていくことが私たちの使命ではないかというふうに思います。 市長、米百俵という話を知っていますか。教育長、御存じですか、米百俵。知らないですね。これ、前にも言ったことなんですが、2001年に小泉内閣が発足したときに小泉総理が所信表明演説でしゃべった実話なんです。これを引用して、この年の流行語大賞になった米百俵という、これ、どういう話かといいますと、戊辰戦争で敗れた長岡藩が領地の6割を失って財政が窮乏し、藩士たちがその日の食べるのにも事欠いていた。そのときに、その支藩であります三根山藩から米百俵が送られることになったんです。ところが、そこの藩士の小林虎三郎という方が、百俵の米も、食えばたちまちなくなるが、教育に充てれば明日の一万、百万俵となると、このように言って、その米を売却して学校を造ったという話なんですよね。これが小泉改革なんだと言ったんですけれども、まさに新宮市の再生、この精神じゃないかなというふうに思います。 これからコロナ対策で、いわゆる地方創生交付金とかそういうのがどんどん来ると思うんですね。確かに経済対策にそれをつぎ込まなきゃいけないんだろうけれども、この小林虎三郎いわく、本当に、百俵の米も、食えばたちまちなくなるが、教育に充てれば明日の一万、百万俵となると、この精神でぜひ教育にしっかりと財源をつぎ込んでいただきたいなと。 でも、田岡市政の今までの成果といいますか、それは乳幼児医療費の拡充から始まりまして給食費の無償まで、しっかりと、そして学校の再編にも最初、王子ヶ浜、そして神倉小学校を建設したと、この実績というのは物すごい私は評価をさせていただきたいというふうに思います。ぜひ、もっともっと教育にしっかりと財源をつぎ込んで、教育のまちづくりということにチャレンジしていただきたいなと、このように思いまして、この項を終わります。 そしたら、最後のほうにあります。今度、海岸法に基づく緑の防潮堤の意義ということで、もう15分しかないんで、さっさといかせていただきます。 この緑の防潮堤なんですけれども、私は本当にずっと訴えてまいりました。でも当初、この緑の防潮堤事業というのがよく分からなかったんですね。大浜緑地整備事業でしたか、そういう名前だったものですから、どういうものであってどんな形のものなのかというのをあまり見当がつかない感じだったんですけれども、しかし鎮守の森プロジェクトという東北であるこの話を聞きまして、それからまた、その提唱者であります宮脇教授ですね。それが新宮に来られましていろんな説明を受けまして、この事業の全体像というのが大体分かってきたんですけれども、でも決定的だったのは、この事業の形を決定づけたというのは、緑の防潮堤というのが海岸法の改正、これは平成26年ですけれども、改正法の一部改正がありまして、緑の防潮堤という多分文言はなかったと思いますけれども、これが海岸保全施設として位置づけをされまして、いわゆる法的根拠を持ったんですね。そして、緑の防潮堤とはこういうものだというイメージ図がそこで示されまして、そのときにようやくその事業が明確化したわけでございます。 しかし、その後もこの新宮市の緑の防潮堤、600メーターくらいですか、それがなかなか進まなかったんですけれども、新宮道路の建設が開始されまして、その中で大浜海岸は橋脚ではなくて盛土工法で堤防のような形で建設するということになったときに、緑の防潮堤というのがくっきりとその存在意義といいますか、事業の意義というか、事業が明確になってきたというふうに思うんです。 要するに、大浜海岸一帯をしっかりとした盛土工法で、そしてこちらは緑の防潮堤という形で、大きく防災対策という形で進み始めたというふうに思っているんですけれども、その緑の防潮堤の今、進捗状況をお願いします。
◎
都市建設課長(工藤英二君) 緑の防潮堤は、熊野川河口から新宮道路までの約600メートルの区間を南海トラフ巨大地震の最大津波高を想定して整備を行うもので、新宮道路に接続し、新宮道路と一体として整備を実施する必要があります。 現在、新宮道路の詳細設計を行っているとお聞きしており、その道路設計の進捗を見ながら緑の防潮堤の設計を進めていきたいと考えております。
◆14番(榎本鉄也君) この緑の防潮堤というのがちょっと懸念するのは、要は新宮道路、これは盛土工法である。これは、私たちが期せずして、要するにレベル2の地震に対するハード整備になっているんですよね。そうすると、緑の防潮堤というのはそこにつながるわけですね。そしたら、その緑の防潮堤というのは、高さは新宮道路の高さで、レベルでいくわけですか。設計になるわけですか。
◎
都市建設課長(工藤英二君) 新宮道路の設計が南海トラフ巨大地震の最大津波高を想定しての高さになります。緑の防潮堤についても、レベル2地震動での水準の整備として、南海トラフ巨大地震の最大津波高を考慮した高さの設計をしていきたいと考えております。
◆14番(榎本鉄也君) 防災計画で、レベル1は要するに国は見ないという話じゃなかったですか。レベル1までのハード整備は国の補助金とかあるけれども、レベル2に耐え得るハード整備というものは認められないというような、たしかあったと思うんですが、そこで懸念するのは、今、課長がおっしゃったレベルはレベル2ですよ。そういう中で、それと緑の防潮堤というのは海岸保全施設なんですね。海岸保全施設ということは市の事業じゃないでしょう。県の管轄ですよね。だから、本来だったら県がやってもらわなきゃいけないんですけれども、これ、市単独でやるということは、結局そこに対する何らかの補助というかそういうものが、海岸法上でいくともう全く全部が市の負担という形になってしまうんではないかなという……。要望に県の支援とかといろいろあったんですけれども、この今の計画だとレベル2、それで海岸保全施設、それを市がやるんですからね。と思うんですけれども、どういう形でこれを考えているわけですか。
◎
都市建設課長(工藤英二君) 議員おっしゃられる海岸法に基づく海岸保全施設としての整備については和歌山県が実施する施設でございまして、今回新宮市が整備しようとしている緑の防潮堤は、津波防災地域づくり法に基づく津波防護施設として和歌山県から施設管理者の指定を受けて、防災・安全交付金というのがあるんですけれども、それを活用して行う施設となっております。
◆14番(榎本鉄也君) 分からない。防災・安全交付金、具体的にこれは県の……。
◎
都市建設課長(工藤英二君) 国の交付金でございまして、交付率は2分の1となっております。
◆14番(榎本鉄也君) ということは、私が懸念していたことは大丈夫だよということですね。必ず国の交付金が出るという計画で理解していいんですね。
◎
都市建設課長(工藤英二君) この辺は国とか県とも協議させていただきまして、今回の津波防護施設に対しては防災・安全交付金が活用できるというふうに聞いております。
◆14番(榎本鉄也君) 分かりました。もう時間がないので、この件は結構です。 あと、今回、昨年、私ども紀伊半島大水害の後からずっと国のほうにも要望しておりました、河川整備計画をしっかり立ててくれと。高水流量というんですか、毎秒1万9,000トンで、あの大水害で2万4,000トンが流れたと。これに対して河川整備計画でしっかり2万4,000トンに耐え得る計画を立てろということで、前委員長と一緒にずっと訴えてきたんですけれども、これは本当に昨年この計画が2万4,000トンという基準で策定されたと、非常に喜ばしいことだったんですけれども、この計画に沿って具体的に河川の今後どういうふうな整備がされてくるんですか。
◎
都市建設課長(工藤英二君) 熊野川河川整備計画の対象期間はおおむね30年間となっております。具体的な整備計画については、必要な河道断面を確保する河道掘削や、内水対策として市田川では市田川排水機場の整備に加え、熊野川本川の水位を低下させるための河口掘削を予定していると聞いております。
◆14番(榎本鉄也君) 熊野川河口の右岸の整備が遅れているというか、できていないように感じるんですね。三重県側は結構高い堤防が今もう建設されておるんですけれども、この新宮側の河口というのは、若干素人目で見るだけなんですけれども、向こうのほうが高いん違うかみたいな感じで、2万4,000トンの流量のときに一挙に右岸から新宮市に浸水してくるという、今そういう懸念があるんですが、その辺は大丈夫ですか。
◎
都市建設課長(工藤英二君) 堤防の高さについては左岸側、右岸側とも同程度というふうに聞いております。 熊野川に2万4,000トンの流水があれば越水するのではないかという御質問でございますが、計画規模、これは相賀の地区で2万3,000トン、成川で2万4,000トンの流水があれば、令和5年3月16日に指定された洪水浸水想定区域図にあるように越水し浸水することが想定されると聞いております。
◆14番(榎本鉄也君) 浸水するんですね。あの規模の洪水で今のところはその規模の水が、流量が出たら右岸から浸水するということですね。
◎
都市建設課長(工藤英二君) そのとおりでございます。
◆14番(榎本鉄也君) ということは、これからこの計画に従って、この洪水対策というのは川底を掘るか川幅を広げるか築堤するかですから、川底を掘っていくという形で行われると、このように理解していいんですか。
◎
都市建設課長(工藤英二君) 先ほども御説明させていただいたとおり、河川整備計画には河道断面を確保する河道掘削ということが記載されています。
◆14番(榎本鉄也君) 分かりました。 それじゃ、最後にあと1個、南海トラフの巨大地震の津波で、熊野川と周辺の地形が私たちの姉妹都市の名取市の閖上地区とよく似ているんですね。南海トラフの巨大地震の津波想定で今、熊野川に津波が遡上してきたときに、河口の右岸、この辺はやはり大きな被害になるんですか。どのくらいの想定をされているんですか。
◎
都市建設課長(工藤英二君) 国のほうにお聞きしまして、国の想定では、熊野川の右岸側においては、南海トラフ巨大地震の津波が熊野川を遡上した場合、河川堤防を越水しての浸水は生じないという想定になっているというふうに聞いております。
◆14番(榎本鉄也君) 生じない。それを信じてよろしいですね、その答弁を聞いて。
◎
都市建設課長(工藤英二君) あくまでも熊野川の河川堤防を越水しないということでありまして、熊野川に遡上した場合に市田川がまた遡上して、市田川からの越水であったり、あと海岸からの津波ですね。そういったもので浸水するというふうには聞いております。
◆14番(榎本鉄也君) 分かりました。まだまだ防災対策をしっかりとやらなきゃいけないということが分かりました。 以上をもちまして、一般質問を終わらせていただきます。
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△延会の宣告
○議長(三栗章史君) お諮りいたします。 本日はこの程度をもって延会いたしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(三栗章史君) 御異議なしと認めます。 よって、本日はこれをもって延会とすることに決定いたしました。 本日はこれにて延会いたします。
△延会 午後4時36分...