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06月22日-03号

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  1. 新宮市議会 2022-06-22
    06月22日-03号


    取得元: 新宮市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-03-29
    令和 4年  6月 定例会          令和4年6月新宮市議会定例会会議録             第3日(令和4年6月22日)---------------------------------------議員定数15名、現在員13名、出席議員13名、氏名は次のとおり。                             1番  大西 強君                             2番  大坂一彦君                             3番  大石元則君                             5番  岡崎俊樹君                             6番  三栗章史君                             7番  濱田雅美君                             8番  東原伸也君                             9番  久保智敬君                            10番  榎本鉄也君                            11番  竹内弥生君                            13番  松本光生君                            14番  屋敷満雄君                            15番  福田 讓君---------------------------------------欠席議員 なし。---------------------------------------議事日程 令和4年6月22日 午前10時開議 日程1 一般質問      別冊 一般質問通告表 番号(5)から---------------------------------------会議に付した事件 日程1 一般質問      別冊 一般質問通告表 番号(5)から(8)まで---------------------------------------地方自治法第121条の規定による出席者               市長               田岡実千年君               副市長              向井雅男君               企画政策部               部長               新谷嘉敏君               企画調整課長           峪中直樹君               商工観光課長           津越紀宏君               企業立地推進課長         小渕 学君               総務部               部長               稗田 明君               参事兼防災対策課長        竹田和之君               人権政策課長           下  基君               市民生活部               部長               西山和視君               生活環境課長           竹田和博君               健康福祉部               部長兼福祉事務所長        福本良英君               健康長寿課主幹          萩原桂二君               子育て推進課長          梶田卓哉君               保健センター長          西 洋一君               新型コロナワクチン接種推進室長  小内洋二君               建設農林部               部長               木村雅洋君               都市建設課長           工藤英二君               農林水産課長兼農業委員会事務局長 生駒貴男君               熊野川行政局               局長               下路 拓君               住民生活課長           勢古口千賀子君               医療センター               事務長              奥  靖君               庶務課長             岡本真治君               医療業務課長           須崎誠久君               教育委員会               教育長              速水盛康君               教育部               部長               尾崎正幸君               次長兼教育政策課長        馬込克彦君               教育政策課企画員         富田英之君               生涯学習課長           野本 渉君               文化振興課長           栗林圭一君---------------------------------------本会議の事務局職員               局長               岸谷輝実               次長兼庶務係長          辻坂有美               庶務係主任            中尾 愛               次長補佐兼議事調査係長      岡崎友哉               議事調査係主任          大居佑介             第3日(令和4年6月22日)--------------------------------------- △開議 午前10時00分 △開議の宣告 ○議長(榎本鉄也君)  おはようございます。 ただいまの出席議員は12名であります。 定足数に達しておりますので、これより本日の会議を開きます。 本日の議事日程は、別紙にて配付いたしたとおりであります。御了承願います。 本日、松本議員より、所用のため遅刻の届出がありましたので、御報告いたします。--------------------------------------- △日程1 一般質問 ○議長(榎本鉄也君)  それでは、早速日程に入ります。 日程1、一般質問を行います。 別冊、一般質問通告表の番号5から順次発言を許可いたします。--------------------------------------- △大坂一彦君 ○議長(榎本鉄也君)  2番、大坂議員。 ◆2番(大坂一彦君) (質問席) 改めまして、おはようございます。本日もよろしくお願いいたします。 それでは、今回も市民の皆さんと同じ目線を大切にしながら、皆さんの考えや思いを代弁させてもらうため、また私の思いを述べさせていただくため、一般質問をさせていただきます。よろしくお願いします。 まずは、新型コロナウイルスについてでありますが、私は、この3年に及ぶコロナ禍においての一般質問では、毎回、この件について触れ、お聞きしてまいりました。今回もお尋ねいたします。 人流が盛んとなったゴールデンウイーク明けには、また爆発的な感染者の発表となるのではないかと内心心配もしておりましたが、その後、現在に至るまで、おかげさまで全国的にも落ち着いてきているように思われますが、これは、多くの方々が深い理解の下、3密の回避やマスクの着用、手洗い、手指消毒など、感染対策の徹底をされた上に、過去3回にわたるワクチン接種を受けてこられたからと思うのですが、新型コロナワクチン接種推進室としてはどのようにお感じでしょうか。また、3回目までの接種状況の御報告も併せてお願いいたします。 ◎新型コロナワクチン接種推進室長(小内洋二君)  新型コロナワクチン接種推進室、小内から答弁させていただきます。 議員おっしゃるとおり、市民の多くの方が基本的な感染対策を徹底されたことや、接種を希望された方への3回にわたる接種がおおむね完了していることに加え、新宮保健所による迅速な対応などにより、感染状況が落ち着いてきたものと考えております。 しかしながら、全国的に見ますと、各地で散発的にクラスターの発生が確認されている状況でもありますので、これからの時期は熱中症予防に十分御留意いただきながら、基本的な感染対策を引き続き行っていくことが大切だと、そのように思っております。 ワクチンの接種状況ですが、6月19日時点におきまして、12歳以上の接種対象者2万5,572人に対する1回目から3回目までの接種率は、それぞれ85.27%、84.71%、70.49%となっており、延べ6万1,492人の接種を完了しております。5歳から11歳の小児接種につきましては、予防接種法上の努力義務が課されていないことや、保護者の方がお子さんの接種については御自身以上に慎重になっているからか、接種対象者1,400人に対して、1回目接種者が260人、2回目接種者が256人で、接種率はそれぞれ18.57%、18.29%と低率にとどまっております。 ◆2番(大坂一彦君)  ありがとうございます。 小さいお子さんの接種率、これに関しては、やむを得ない部分もあろうかと思います。また、今のをお伺いすると、やっぱり3回目の接種率というのは少し落ちているんだということが分かりました。 その3回目接種後の副反応について、その後、何かしらの報告はありませんでしたでしょうか。 ◎新型コロナワクチン接種推進室長(小内洋二君)  前回、御質問いただいた以降、3回目接種の副反応につきましては、1・2回目接種と同様、接種後に発熱、頭痛、接種部位の痛み、倦怠感などがあったことは聞いております。また、現時点におきましては、接種に起因すると確認された重篤な副反応はありません。 ◆2番(大坂一彦君)  私がお聞きした中で、まず、30代前半の人の話ですけれども、38度台の高熱と体の節々の痛みに見舞われたそうですが、その方はシフトのある仕事で、その日はどうしても代わってもらうことができず、地獄の2日間を過ごしたとおっしゃっていました。その方、幸い3日目には楽になられたそうで、その後は特に何もなかったそうですけれども、4回目、もしあっても打ちたくはないとのお話でした。また、50代後半の方も、えも言われぬ倦怠感に襲われ、やむなく仕事を休んでしまったとのことであります。この方も4回目の接種には消極的というか、できればもう打ちたくないということでありました。もちろん全ての人にこのようなひどい副反応が起きたわけではないと思いますが、このような話を聞くと、4回目の接種にはどうしても消極的になる方が多いと思われます。また、そういう方がどんどん増えてきているようにも思われます。 接種いただきたいとお願いする側として、その辺をしっかり踏まえた上でお勧めしなくてはと思うのですが、そのあたりいかがお考えでしょうか。 ◎新型コロナワクチン接種推進室長(小内洋二君)  新型コロナウイルス感染症は、高齢者ほど重症化しやすく、一定の基礎疾患を持つ方についても重症化しやすいことが明らかになっております。オミクロン株流行下におきまして、3回目接種後のワクチンの有効性の持続期間や、現時点までに得られている4回目接種の有効性、安全性に関する知見、諸外国における対応状況を勘案し、国は、対象者を60歳以上の方と18歳から59歳までの基礎疾患を有する方及び重症化リスクが高いと医師が認める方を対象として4回目接種の実施を決定したところです。 本市では、この国の決定を踏まえ、4回目接種の効果を理解していただいた上でワクチン接種を進めてまいりたいと考えております。 ◆2番(大坂一彦君)  よろしくお願いいたします。 それから、今から申すことに関しては、直接市民の方からお伺いしたことではなく、先日見た記事からなんですが、コロナの後遺症に苦しむ方々の報告や記事があちこちで散見されます。その人たちは、いわゆるコロナに罹患したものの、症状は軽症だったんですが、それこそ、その後に後遺症と診断され、そのつらさや苦しさを吐露されておられました。中にはコロナに罹患したことさえ知らずに、いわゆる無症状だったんでしょうか、罹患したことを知らずに、その後の症状から、医師にコロナの後遺症と診断され、驚き、悩まれ、苦しんでおられるそうです。そのような後遺症の事例の報告はありませんでしょうか。 ◎保健センター長(西洋一君)  保健センター、西より答弁させていただきます。 これまでのところ、保健センターでは、新型コロナウイルス感染症に罹患した方から、後遺症に関する相談や報告は受けておりません。しかし、新宮保健所に問い合せたところ、軽い味覚障害など、複数の相談があったと聞いております。しかし、重篤な症状の相談等はなかったと聞いております。 ◆2番(大坂一彦君)  ありがとうございます。そうですか、よかったです。 落ち着いてきたとはいえ、全く訳の分からぬ感染症であることに違いはないと思います。とは申せ、やはりワクチン接種がコロナの重症化を防ぐ一番の施策とお考えですよね。お尋ねします。 ◎新型コロナワクチン接種推進室長(小内洋二君)  新型コロナワクチン接種推進室、小内より御答弁させていただきます。 4回目接種の目的が重症化予防であり、その効果も認められていることから、ワクチン接種は重症化予防の重要な施策と考えております。 ◆2番(大坂一彦君)  先般、市長も記者会見で述べておられましたが、4回目以降の接種の予定について教えてください。 ◎新型コロナワクチン接種推進室長(小内洋二君)  4回目接種の対象者は、60歳以上の方と18歳から59歳までの基礎疾患を有する方及び重症化リスクが高いと医師が認める方で、いずれも3回目接種から5か月を経過していることが要件となります。本市では、6月下旬から高齢者施設等での接種を開始する予定で、現在は、3回目接種から5か月以上経過した60歳以上の方と、1・2回目接種の際に基礎疾患で優先接種をされた方に、順次接種券を発送しているところです。新たに基礎疾患を有することとなった方や、基礎疾患を有していたが、1・2回目接種で優先接種することなく一般の方として接種された方には、推進室で接種券交付の申請をしていただく必要がございます。 ワクチン接種につきましては、7月初旬から始まる市内の医療機関による個別接種を中心に実施してまいります。接種を希望される方から直接医療機関に予約していただきます。また、医療機関が少ない三佐木地区、熊野川地区及び高田地区の地域性を考慮し、個別接種を補完することを目的といたしまして、7月31日に熊野川総合開発センターで1回、8月21日と9月18日に市役所別館で2回の計3回、集団接種を実施する予定です。この集団接種の対象者につきましては、個別接種の日程が合わなかった方、3回目接種を熊野川総合開発センターと佐野体育館で受けた方及び閉院された井畑医院で受けた方に限定することとし、バス等による交通支援を行い実施する予定としております。
    ◆2番(大坂一彦君)  大変御丁寧な御答弁ありがとうございます。 市民の皆様には、長きにわたり大変な御不便を強いておりますが、もうしばらく慎重な行動とともに、感染対策をお願いしたいと思います。また、新型コロナワクチン接種推進室におかれましては、その都度都度において適切な御指導をお願いいたします。どうぞ重ねての御尽力をお願いいたします。よろしくお願いします。 ◎新型コロナワクチン接種推進室長(小内洋二君)  今後も国内や管内の感染状況に留意しつつ保健センターと連携し、感染予防の啓発に努めるとともに、新宮市医師会の御協力をいただきながら、ワクチン接種を希望される方にできるだけ早く接種していただけるよう事業を進めてまいります。 ◆2番(大坂一彦君)  ありがとうございます。ぜひよろしくお願いします。 続きまして、これも毎回お聞きしております、コロナ禍における経済についてお尋ねいたします。 コロナの影響により、依然、市内経済の冷え込みが懸念されるため、昨年に引き続き、プレミアム付商品券の発行・販売を行い、市内の消費による地域内循環を推進していくとのこと。この件について、もう一度、担当課の詳細な説明をお願いします。 ◎商工観光課長(津越紀宏君)  商工観光課、津越よりお答えさせていただきます。 プレミアム付商品券でございますが、地域経済の活性化と売上げが減少しております市内業者における販売促進を図ること、そして市民の皆様の生活支援を行うということの目的で、7月1日から販売をいたします。 購入方法といたしましては、6月1日現在で住民登録されております全世帯を対象に、購入引換えはがきを、現在、昨日から郵送させていただいておりますので、御購入いただく方は、市内の簡易郵便局を除いたお近くの郵便局にて引換えはがきで購入いただけます。商品券は、1セット5,000円で7,000円分の商品券を市民お一人につき2セットまで購入できるものとなっております。なお、販売期間及び使用期限は、令和5年1月31日までとなっております。 以上でございます。 ◆2番(大坂一彦君)  昨日のといいますか、今日の日付のというんでしょうか、紀南新聞にも掲載されていました。また、40%と大変高いプレミアム率というのは、記事を見ても分かりますし、今の御説明でも分かります。今のお話を聞くと、令和4年度、この7月から予定のプレミアム付商品券も前回と同じ内容になるんですよね。 ◎商工観光課長(津越紀宏君)  議員おっしゃいましたとおり、前回同様、プレミアム率は40%で、商品券の一部を大型店やチェーン店などを含めまして御登録いただいております市内の店舗で御利用できるものでございます。約560店舗で利用が可能となっております。 ◆2番(大坂一彦君)  私、長年、商売を様々な取組をしながら頑張ってきました。そんな人間だからこそ、このコロナ禍で大変厳しい市内の経済を支えようとするこのプレミアム付商品券はありがたいと思っている一人であります。 ただ、これは前回の3月の一般質問でも申しましたが、御近所にお住まいのある高齢の女性の方の御意見で、もう一回申します。「大坂さん、そりゃ得なのはよう分かったあるんやで。でも、私ら年金生活者は、その5,000円がなかなか出せんのやよ。ましてや1万円なんてとんでもないわ。大体行き先決まったあるんやから」とのお答えをお伝えさせてもらいました。もう一度申します。要は、得なのは分かっていても、買いたくてもなかなか手が出ないという声です。プレミアム付商品券というのは、このような方々にこそ使っていただきたいものではないでしょうか。 そして、一つの例えとして、値段の設定を少し下げて、3,000円買えば4,000円分の買物ができる、それを二口なら6,000円で8,000円の買物ができるとか、プレミアム率は今より少し低くなっても、3,000円で余分に1,000円分の買物ができるとなれば、今より利用者が増えませんかねと申しました。利用者が増えるイコール喜んでくれる市民が増え、それを利用いただく店舗も喜ぶと考えます。もちろんその分、印刷のコスト等、経費は今よりもかさむと思われますが、それでもこれを喜んでくれる市民が増え、より多く買物をしてくだされば、それは必要経費だと思いますとお伝えさせてもらいました。 そんな中、先日、田辺市役所の商工振興課の職員さんと田辺市龍神村商工会の方から、田辺市のプレミアム商品券のお話をお聞きし、参考にチラシも頂いてまいりました。田辺市も以前は1万円で3,000円のプレミアムのつく1,000円券で発行されていたそうですけれども、お釣りが出ないのならせめて500円券でとの市民の声等々で、今は2,000円で500円のプレミアムがつく1セット500円券掛ける5枚となる商品券を1セットから購入オーケーで、それを最大で10セットまで購入できるようにしているそうです。確かに印刷費や作業量は増えたと思いますが、その分、広く多くの方々に御購入いただいていると思いますとおっしゃっておられました。 まさに、前回、私が御提案した形だと思うんですが、先ほども申しましたが、私はこのプレミアム付商品券に関して、以前から肯定派です、そうずっと申しております。このコロナ禍で冷え切った市場で、少しでも皆さんの購買意欲が高まればと思ってやみません。ただ、そろそろ今のものに少し手を加えてみてもいいんじゃないでしょうか。その辺、もう一度お伺いいたします。いかがでしょう。 ◎商工観光課長(津越紀宏君)  議員からいただいた御提案は、貴重な意見であると感じております。次年度以降、また参考にさせていただきます。また、市民の皆様のいろんな意見がある中で、市長、副市長とまた御相談させていただきます。 ◆2番(大坂一彦君)  よろしくお願いします。 昨夜、これを今日発表するに当たって、この田辺市のチラシをいま一度見てみたんですけれども、田辺市も苦戦しておられるのか、購入希望者再応募開始のお知らせというチラシでした。再応募しなきゃなんやなというのを昨日気づいて、これもお伝えさせてもらいます。皆さん、いろいろ工夫されておられます。ぜひの検討をお願いしたいと思います。 さらにウクライナ情勢なども加わり、このコロナ禍において、生活に必要な様々なものが値上がりする中、今年度も年金が0.4%減額されたんですよね。前回、今回と2回にわたりお伝えした御高齢の方の声をいま一度しっかりお考えいただいて、市内の多くの事業所や店舗とともに、一般の市民、住民に喜んでいただける施策となりますよう、さらなる御検討をさらにお願いいたします。 それから、これも毎回、コロナ禍で苦しむ事業者さん向けにお聞きしておりますが、今、本市をはじめ、国・県で行われているコロナで苦しむ事業者のための救済支援措置などはありますでしょうか。 ◎商工観光課長(津越紀宏君)  現時点での支援策でございますが、和歌山県の飲食・宿泊・サービス業等支援金第4期が6月30日までの期限で受付を実施しております。なお、第4期は間もなく終了でございますが、引き続き第5期につきまして、県議会の6月補正において、昨日、可決されたと報道されておりますので、事務が整い次第、速やかに申請が始まると聞いております。 ◆2番(大坂一彦君)  コロナ禍で苦しむ市民、市内業者のために、今後もぜひの御尽力をお願いしてこの項を閉じます。ありがとうございます。 項目2、新宮市の観光行政についてでありますが、4月でしたが、JR西日本の赤字路線の記事が全国紙で大きく取り上げられ、当地も残念ながら大変厳しい状況である事実を突きつけられました。そのときの関連の記事を御参考までに御紹介します。 「JR在来線のうち、ローカル線の採算悪化が一段と加速しているという。このうちJR西日本は、利用客が極めて少ない在来線の区間別の収支を初めて公表したが、対象となった17路線30区間はすべて赤字で、2017~19年度の営業赤字が年間平均で約248億円となり、区間によっては最大で30億円を超えた赤字路線もあった。日経が1面で『地方路線赤字248億円、JR西、存廃議論を喚起』と報じているのに加え、ビジネス面でも『JR在来線6割が廃線水準』という衝撃的な見出しで解説記事を掲載。このほか各紙も経済面などで取り上げている。中は飛ばします。なかでも、営業利益の赤字額のうち、山陰線の出雲市~益田間(島根県)が34億5,000万円と最大で、次いで紀勢線の新宮~白浜間(和歌山県)の28億6,000万円、小浜線の敦賀~東舞鶴間(福井県、京都府)が18億1,000万円などが赤字額ワースト路線。ローカル線の採算悪化の背景には、少子高齢化による人口減少に加え、新型コロナの感染拡大で観光客を含めた鉄道利用の低迷が経営を直撃。厳しい経営が一層鮮明になっており、バス路線への転換も含め、路線の廃止に根強く反対している沿線自治体とともに、運行見直しに向けた議論を進めたい意向という。ただ、地元自治体の反発が強く、先行きは見通せないとも伝えている」と書かれておりました。島根県のあの出雲の大社を有する山陰線でさえであります。 この記事を見たとき、私は冷や汗とともに、とてつもない不安を覚えたのですが、この内容、市長は率直にどのようにお感じになられますか。 ◎市長(田岡実千年君)  この発表を聞いて、私も大変ショックを受けました。このJR紀勢線、この新宮周辺の高校生も朝夕の通学にたくさんの生徒さんが利用しておりますし、また都市部からの交流人口の獲得、また観光客が利用していただける非常に重要な交通機関でございます。廃線は考えられません。また、周辺の自治体とともにこの紀勢線の活性化、しっかり頑張りたいと思ってございます。 ◆2番(大坂一彦君)  ありがとうございます。ぜひお願いします。 そうですよね。市長も大きな危機感を持たれ、廃線は考えられないとのお言葉をいただきました。おっしゃるとおりであります。 このことに関しては、簡単にJRが赤字、頑張ってきたけれどもコロナやし、しようないよね。バスとかに転換してもらおれ。では絶対に困ります。とにかく、今はこの問題に対して、我が新宮市を含む白浜より南に位置する各自治体が危機感を共有し、連携を深め、真剣に議論し、何かしらの方策を打ち出さなければならない時期だと思うのですが、その辺、担当課としてはどうでしょう。 ◎企画調整課長(峪中直樹君)  企画調整課、峪中から答弁をさせていただきます。 県内におきましては、JR紀勢線沿線の6市17町1村で組織をしております紀勢本線活性化促進協議会という既存の組織もございます。この協議会などにおきましても、和歌山県と連携をしまして、利用促進や存続に向けての議論を進めていきたいというふうに考えております。 ◆2番(大坂一彦君)  課長、これはちょっと急がんとあかんと思うんですよ。先ほども申しましたが、新宮市がイニシアチブを取って、早急に白浜より南に位置する各自治体に声をかけ、危機感を共有し、連携を深め、真剣に議論し、何かしらの方策をすぐに打ち出せるよう機会をまず急ぎつくらんとと思います。このことは、地域住民にとってはもちろんですし、観光振興の面からも大変大きな問題と思いますが、観光の担当課としてはいかがお考えでしょう。 ◎商工観光課長(津越紀宏君)  商工観光課、津越よりお答えいたします。 観光客の受入れにつきましても紀勢本線は必要不可欠なものであると感じております。この10月からも、WEST EXPRESS銀河が紀南地方に再度来ますので、沿線の観光関係機関と連携しながら、地元からも盛り上げていきたいと考えております。 ◆2番(大坂一彦君)  ぜひ、ぜひ力強く歩を進めてください。 そんな中、明るい材料として、JR紀勢線として、新宮紀伊田辺間において、2021年9月から電車内に自転車を持ち込むことができるサイクルトレインが始まり、これは、今、さらに御坊まで延長されているそうなんですが、紀南へのサイクリングが容易になったと5月28日付の読売新聞の和歌山版において、目指せ「サイクリング王国」のタイトルの下、紹介されております。これに対して、県の観光振興課は、サイクリストが受け入れられていると思える和歌山にするためには地元の協力が不可欠、官民一体となってと話されたそうです。 新宮市では自転車の国際大会も開催されます。このサイクルトレインをサポートする体制等は、何かしら講じておられますか。 ◎商工観光課長(津越紀宏君)  自転車を活用しました観光振興につきましては、今年度の観光施策の一つとして取り組んでいるところでございます。サイクルトレインにつきましても、JR紀勢本線と並行して走っております太平洋岸自転車道もナショナルサイクルルートに認定されておりますので、それらを絡めたサイクリングコースとして活用していきたいと考えております。 ◆2番(大坂一彦君)  お願いします。 これ、振興局にあったやつを頂いてきたんですけれども、サイクルトレイン関連のチラシです。楽しみ方は無限大と紹介され、サイクルトレインとして利用可能な時刻表でありましたり、モデルコースの紹介でありましたり、モバイルスタンプラリーの紹介が多岐にわたってなされております。その関係の情報が網羅されています。このようなものも利用させてもらいつつ、新宮市独自の何かをぜひお考えいただきたいと思います。 また、先ほど課長も言われておられましたが、既に昨年、実績を残したWEST EXPRESS銀河、これに関しては、先月5月20日、令和4年度受入協議会の総会で、その会の会長として市長が地元での盛り上がりを強くアピールされ、今年度の再運行に期待を寄せたとの地元紙の記事も拝見しました。先ほどのサイクルトレイン同様、この銀河の件もJRを利用いただく明るい材料かと思います。 申し上げたいのは、このような活動とともに、沿線の各自治体において、改めて我がまちのよさを個々に全力でアピールし、その上でしっかり連携してJR路線を活用いただけるよう、迅速かつ大胆に力を注がなければならないと思いますが、いま一度、担当課の御見解をお願いします。 ◎商工観光課長(津越紀宏君)  繰り返しにもなりますが、紀勢本線は、観光客の受入れをはじめ、地域住民の通勤や通学には必要不可欠なものであります。JR西日本や沿線の自治体、関係観光団体と連携しながら利用促進に努めてまいりたいと考えております。 ◆2番(大坂一彦君)  何回も同じような質問で申し訳ない。ぜひぜひ、決して廃線などにならぬよう強くお願いいたします。どうぞよろしくお願いします。 先ほどの出雲の大社に向かう寝台特急のサンライズ出雲というのが、ユーチューブで再生回数5,950万回を超えてバズりにバズっているそうです。日本で一番行きたいところに和歌山県が1番とランキングされていることもお聞きしました。サンライズ出雲のような寝台車をまた復活させてなど、すぐに同じことは難しいにせよ、そのようなヒントは、結構私たちの身の回り近くに存在しているのかもしれません。ぜひぜひ頑張っていただきたいと思います。 観光関連続けます。 そのJRの利用をも促進し得る新宮市の新たな観光資源として取り上げさせていただきたいのは、この春に開設された瀞峡めぐり川舟クルーズであります。この瀞峡川舟クルーズについて、簡単に御説明をお願いします。 ◎住民生活課長(勢古口千賀子君)  熊野川行政局住民生活課、勢古口より答弁させていただきます。 川舟で熊野川町玉置口から出港しまして、吉野熊野国立公園内、国特別名勝・天然記念物であります瀞峡を川舟で巡るというものです。約9.4キロの行程で、所要時間は約40分。ウオータージェット船によります瀞峡めぐり観光が令和3年1月に休止いたしまして、先人が保護し伝えてきた貴重な美しい景観を人々が体験する機会を逸しないように、熊野川町ふれあい公社にて運航を開始したものでございます。 ◆2番(大坂一彦君)  ありがとうございます。 今回、この件を取り上げさせてもらうに当たり、やっぱり私も一度経験しとかんと分からんと思い、先日、かみさんと2人で乗船してきました。既存の、今あるといいますか、元よりあった新宮に下ってくる川舟下りにも、そして今は、今御説明ありましたように、残念ながら運休されている瀞峡へのジェット船にもその昔に乗っておりますが、今回のこの瀞峡川舟クルーズ、本当にすばらしかったです。かみさんも大感激しておりました。そして、孫が来たときにはぜひ乗せてあげたいねと話しております。こういうのがいい意味での口コミ効果なんだと思います。そのよさを少しでも多くの人たちに知ってもらい体感いただきたく、今回取り上げさせてもらいます。 ただ、私が最初にこの件に触れたのは、乗り場までのアクセスの悪さの御相談でありました。そして、それを確認すべく、まずは観光協会を訪ね、その概要を聞き、その後、もっと現場の声を聞き集めたく、熊野川町の道の駅に隣接される川舟センターへ参り現状把握に努めました。まずは、自家用車ではなくて公共交通機関の電車、バスを御利用され御来新された観光客が、先ほどの玉置口へのアクセスについてなんですが、デマンドタクシーを利用して現地に赴く案を耳にしたんですが、これは今も残っていますか。 ◎住民生活課長(勢古口千賀子君)  まず、御乗船ありがとうございます。 電車、バスを御利用の方につきましては、瀞峡めぐりの乗船場の玉置口までは、行政局などからデマンドタクシーを利用していただくことになっております。 ◆2番(大坂一彦君)  そこでであります。改めてこのデマンドタクシーのチラシ、これ、熊野川行政局で頂きました熊野川町デマンドタクシーのチラシを見てみたんですけれども、チラシの内容、ちょっと説明いたします。 熊野川町デマンドタクシー、事前予約制の乗合タクシーであり、熊野川町内の移動手段、幹線路線バスへの接続を目的とした公共交通です。熊野川行政局を出発し、自宅、または自宅周辺とあらかじめ設定している目的地を送迎します。運賃は100円、運行エリアは熊野川町全域、運行日、基本毎日運行。留意事項として、利用するには事前に電話予約が必要です。1台に乗り合わせとなる場合があります。運行台数は最大4台のため、御予約はお早めにお願いしますとこのデマンドタクシーのチラシに書かれております。 幾ら幹線路線バスへの接続のためとは申せ、この今の内容を観光に来られたお客さんに利用してもらうこと自体無理がないでしょうかというか、おいでの観光客で、最初から綿密に計画を練られ、タイムスケジュールを組んで、乗り継ぎもしっかり検討を理解した上で乗船ってできる人は一体どのぐらいおられるでしょう。大変難しいのではないかと思いますが、その辺のところ、いかがお考えでしょう。 ◎住民生活課長(勢古口千賀子君)  確かに公社でも観光客の皆さんにはデマンドタクシーは利用しづらいものとは考えております。玉置口までの公共交通機関がないことから、当初は川舟センターのある道の駅からの送迎も考えました。しかしながら、理事会でも協議を重ねた結果、新規事業ということもあり、初めはデマンドタクシーの利用とさせていただきました。 ◆2番(大坂一彦君)  初めての試みではないですね。もう既に運航しているから、試みではないんですけれども、初めてやることで、試行錯誤の中の苦肉の策だったんだと思います。ただ、案の定というか、先日、東北から来られた方で、本来は新宮への川舟下りを御希望だったそうですが、その日はあいにくそれに乗れず、ただどうしても川舟体験をしたいとおっしゃるその方は、急遽、瀞峡のほうの川舟クルーズに変更され、そのため、普通のタクシーを利用し、新宮への往復含め約2万円余りのタクシー代を払われ乗船された方がおられたそうですよね。そんなありがたい奇特な方はそんなにおられないとも思います。というか、普通は難しいと思います。 さらに申せば、ふらり新宮に来られた方が川舟クルーズのチラシを見られて、それが今まで、元よりあった新宮へのコースなのか、瀞峡へのコースのことなんだか、理解するのも正直難しいと思いますし、川舟センターへ行けば何とかなるのではないかと思ったりしないでしょうか。そうして何とか川舟センターまで行っていただいたとしても、瀞峡への川舟クルーズには、また時間とそこへ行く手段を工面して玉置口まで行ってもらわなければならないとなると、諦める人も多いでしょうし、下手をすれば嫌な思いをさせてしまうことにもなりかねません。 その辺のことを含め、運営しておられるふれあい公社の代表理事さんにもお話を伺ってまいりました。代表理事さんは、4月に始まったばかりでまだまだ手探りのところもあるけれども、水鳥の目線で川面を走るこの船は、もしジェット船が復活してきたとしても、共存できるすばらしいものやと思っています。将来的には送迎することも考えたいとのお話も聞けたので、ここはぜひ送迎する方向で再度検討いただいたほうがいいのではないかと思いますが、いかがでしょう。 ◎住民生活課長(勢古口千賀子君)  今後、こうした理事会でも、乗船客がストレスなくお越しいただけるよう送迎について協議してまいります。 ◆2番(大坂一彦君)  お願いします。 当然のことながら、送迎するとなると、現在3名で対応されておられる川舟センターの人員の増員などなども考えなくてはならなくなってくると思います。また、人員の確保という意味においては、船頭さんの育成、養成も絶対必要不可欠ですよね。そのほか、船を増やしたり、この川舟クルーズを新宮の新たな観光の商品と見立て、これは絶対にいい、売れる、ぜひ売りたい、イコール観光客に喜んでもらえるという商品なら、当然、今まで以上の経費はかかってくると思いますが、そこをちゅうちょしてしまったら、結局は中途半端な訴求で終わり、結果、残念なことになってしまうのではないかとも思います。 私は常々小さな無駄をも省いてと申しておりますが、時にはかけねばならぬお金も必要であると思っております。ぜひその辺のかじ取りをふれあい公社と綿密に協議いただいて、迅速に慎重かつ大胆にお願いしたいと思いますが、いかがでしょう。 ◎住民生活課長(勢古口千賀子君)  今後の瀞峡めぐり事業の発展を考えた上で、舟と船頭は欠かせない存在であります。船頭につきましては、現在2名の育成を行っております。瀞峡めぐり事業の開始に当たりまして、公社は国・県の補助に申請しまして採択され補助金を受けております。今後も国の補助事業などを活用しながら、行政と公社が綿密に協議し、事業を運営し、地域振興に取り組んでまいりたいと考えております。 ◆2番(大坂一彦君)  ありがとうございます。ぜひ、引き続きよろしくお願いいたします。 その際に、願わくば、いま一度、現場の船頭さんやスタッフさんとの意見交換も重ねていただけたらと思います。 先ほど触れたデマンドタクシーの件に関しては、次の項の熊野川町の地域振興の中で改めて触れさせてもらいますので、一旦置いておきます。 そして、進めます。 今は、電車、バス等々にて新宮へおいでの方の、瀞峡クルーズへのアクセスの悪さをお伝えしましたが、今度は、車でおいでの方へのサイン、看板、同じですね、案内板についてであります。 車で新宮方面から玉置口へ向かうには様々なルートが考えられますが、基本的には、今なら国道168号を本宮方面に走り、宮井大橋で右折して四瀧地区、九重地区を越えて走っていきますよね。おかげで今は、新しく大変走りやすくなった国道を走って玉置口に向かうと思うんですが、その途中の国道311号の嶋津を経て熊野、紀和方面へ右折の案内が出るところに、やっと瀞峡直進、瀞峡真っすぐの矢印の絵ですけれども、の案内が出てきます。というか、ここまでの道中に瀞峡への案内が一つもありません。もちろん、今はナビが目的地まで連れていってくれるんでしょうが、宮井大橋を右折してからここまで、何一つサインや看板がなく、初めて走るドライバーは不安で仕方ないと思います。何とか頑張ってさらにその先へ進み、くだんの玉置口へ右折するトンネルの手前の左側にやっと小さな玉置口右の看板が二つ、瀞峡めぐり乗船場右の看板が一つ、それも小さくひっそりとあるだけでした。 私が今回、最初に船頭さんのお話を聞きに玉置口へ行ったときは、私自身も久しぶりだったので、ここを右折でええんやよねと少々不安に思いながらそこを曲がったものです。さらにその道を進んで、いわゆる玉置口のほうへ進んで、いざ玉置口の乗船場へ左折のところ辺りにやっと川舟クルーズののぼりがはためいてまいります。これに関連してなんですが、いわゆるのぼりがはためく道、左折して川舟の乗り場に下りていく小道があるんですが、この道、普通車なら十分上り下りはできます。でも、途中で行き交うことはできません。おまけに、先日、ここを、マイクロバスと聞いたんですが、下りようとしてとても困った旨、そしてドライバーに、下りれんのやったら入り口にそう書いといてくれと言われたとか。これから多くの人に利用してもらおうとすると、車が行き交うための退避場を設けたりだとか、その辺の手だても必要になってくると思われます。 また、たまたま私、最初に行った日なんですけれども、乗船を終えた豊橋ナンバーの車の方でした。私が船頭さんにお話をいろいろとお聞きしているのを見られて、「そうそう、とにかくここへの道が分からなさ過ぎる。14時の予約でゆとりを持ってきたつもりだったけれども、2回通り過ごしてしまって危なく乗れないところだった。これはちゃんと伝えといてよ」と言われました。たまたま聞けた話とはいえ、これ、すなわち来られた方の生の声です。初めて来られた方にしてみたら、さっきの二つの案内だけでは見落としても仕方ない状況だと思います。その旨、先日、熊野川行政局に行ってお伝えしたところ、国立公園内なので、看板の取付けなど制限があってなかなか難しいんですというお話でありました。にしてもです。あれでは分からなさ過ぎます。せっかく川舟クルーズをしてくれようとしているお客さんに不親切であります。 その後、私、2度、この道を通って気づいたんですけれども、川に沿ったガードレール上のところどころに、北山村、道の駅おくとろ、直進、真っすぐの矢印のサインが、小さいですが掲げられています。国立公園内でどうしても看板が掲げられないのなら、せめてあの体でもいいじゃないですか。初めて来られるお客様の目線で考えると、何らかの工夫をしてでも、場合によっては関係省庁に掛け合ってでも、玉置口までのポイントには案内板の設置をぜひお願いしたいと思いますが、いかがでしょう。 ◎住民生活課長(勢古口千賀子君)  看板につきましては、オープン時に2か所設置いたしました。議員の御指摘を受けまして、玉置口付近の誘導案内板につきましては、国道のガードレールに設置計画し、県へ道路占用の許可を申請いたしております。許可が下り次第、すぐに対応いたします。 宮井大橋付近からの看板につきましては、国・県とも協議し、乗船客がストレスなく乗船していただけるよう取り組んでまいります。 ◆2番(大坂一彦君)  お願いします。 これからの新宮市の観光の一翼を担うことのできる川舟下りと瀞峡川舟クルーズ、車でお越しの方々を不安なくお導きできる看板類は必要不可欠であると考えます。ぜひの御検討をお願いします。 それと、これもお聞きしたことなんですが、玉置口の受付所にどなたもおられないときがある。受付所、プレハブの建物、ありますよね。そこにどなたもおられないときがあるという話を聞きました。やはりせめて運航期間の間は、最低1人は人員を配置して、ふいに来られた方への対応を含め、問合せへの返答が玉置口の現場ですぐできるようにしなければならないのではないかと考えます。これについてはどうですか。 ◎住民生活課長(勢古口千賀子君)  舟が2隻とも出航しているときなどは受付所は不在となりまして、川舟センターでの対応となっております。こちらにつきましても、議員御指摘の件、事業の進捗に合わせまして理事会で協議してまいります。 ◆2番(大坂一彦君)  お願いします。 川舟センターとのやり取り、いわゆる川舟センターと玉置口の受付所のやり取りとか、もし、何らかの急な対応を迫られたときとか、そこにいないでは困ります。お客様も不安だと思います。船頭さん以外の方、船頭さんが運航のないときにはおってくださるんですけれども、船頭さんがおられないときなんかは、いわゆる船頭さん以外の方1人、安心・安全な運航のためにも運航期間内には必要だと考えます。 さらにもう一つ、あの場所なんですが、トイレは実にきれいに整備してくれております。ただ、残念ながら、自動販売機の1台もありません。待っていただく間とか、渇きを癒やしたくても何もない状態なので、これから暑い季節を迎えますので、その辺の御配慮もぜひ御検討をお願いしたいと思いますが、どうでしょう。 ◎住民生活課長(勢古口千賀子君)  こちらにつきましても、国立公園内の工作物の設置となりますので、環境省と協議し、利用者に快適に乗船していただけますよう取り組んでまいりたいと考えております。 ◆2番(大坂一彦君)  なるほど。ここでも国立公園内だからの難しさがあるんですね。 でも、おいでた方々には、申し訳ない。そんなこと分からないと思うんですよ。それより、何とも不親切なところやなとマイナスのイメージを持たれるような気さえします。ここはぜひ何らかの方法を講じていただいて、ここまでなら許されるとか、じゃこれはなどのお客様目線でのさらなる協議をぜひお願いします。 私は、今回の川舟クルーズに触れてみて、新宮観光の奥深さ、ポテンシャルの高さを改めて感じ入りました。そして、磨けば光る原石のようなところがまだまだたくさんあると思います。このような場所をたくさん紹介して、もちろんそれには整備するところは十分整備した上でですけれども、ぜひJRでお越しください等々発信していただければ、まだまだ活路は見いだせるのではないでしょうか。もちろん新宮市だけ頑張っても無理です。先ほど申した白浜より南の沿線各自治体が一丸となって必死で取り組むのが肝要であると思います。そして、その中心になり先陣を切っていくのが新宮市であり市長だと思いますが、その辺のところ、市長、いかがでしょうか。 ◎市長(田岡実千年君)  特に観光においては、この周辺市町村との連携がどうしても必要でございますので、しっかり連携を取ってまいりたいと思います。 ◆2番(大坂一彦君)  お願いします。 ぜひ、市長の力強いリーダーシップを発揮いただき、先ほどのJRの問題をはじめ、あまたある観光資源の有効活用等々しっかりお取組くださいますようお願いいたします。 その他の熊野川町関連のお預かりしてきたお話は、次の項でまた触れさせていただきます。 この項の締めとして、今議会初日に同僚議員を介して御当地ナンバー導入の実現を求める請願書が提出されました。くしくもと申しますか折しもと言いますか、6月20日新宮商工会議所と新宮市観光協会から関係する自治体への働きかけの要望書も出ておりました。熊野新聞でも取り上げておられました。私は、この件を先月あるネットニュースで、申請要件大幅緩和、地方も導入しやすくなった旨の記事を読み、コロナにおいて疲弊し停滞ぎみの当地において、ある種この動きが関係各方面に市民の間で議論されること自体、活性化となるまいか、起爆剤にならないかとの思いから、今回、取り上げてみようと思いました。 前回、平成22年に和歌山、三重両南部の自動車のナンバープレートに「熊野」とのことで、時の先輩議員たちが推進協議会を立ち上げようとされたことなどもお伺いしておりますが、当時はまだまだ道は険しく、残念ながら頓挫したように伺っております。 ただ、今回、私がお調べした記事の中では、複数市区町村の場合、登録者が5万台以上、または登録車と軽自動車等の合計が8.5万台以上となったそうで、国土交通省の自動車情報課によると、この数値は、登録車と軽自動車の保有台数比率を考慮したもの。さらには地方は特に軽自動車の保有比率が高い傾向にあり、そのような地域ほど有利と言えますとのことだそうです。ただ、ハードルは前回より少し低くなったとはいえ、その数を和歌山県の南部で賄おうとすると、当然、近隣近郷の町村を含め、田辺市にまで呼びかけを進めなくてはならないのですが、私はこの動きを再度始めることで、近隣の市町村民にも広く問い呼びかけ、その広範囲での大きな動きがうねりとなれば必ず活性化につながり、長く停滞ぎみの環境の改善となるのではと思うんですが、担当課としてはどのようにお考えでしょう。 ◎企画調整課長(峪中直樹君)  企画調整課、峪中から答弁をさせていただきます。 御当地ナンバーにつきましては、観光振興、地域振興を図る観点から、平成18年から導入されているものでございまして、これまで46の御当地ナンバーが全国で登録をされております。御当地ナンバーを導入することによりまして、当地域を全国にPRする、また地域住民の皆さんの郷土愛を醸成するという効果が期待されますが、新規導入につきましては、車両登録台数の関係上、多くの自治体の連携が必要となるほか、想定をされます枠組みの全ての自治体におきまして、広く住民の皆様の合意を得ていることの要件となり、ハードルが高くなっているということも事実でございます。 現在、積極的に導入を検討している自治体というのは周辺でもあまり聞いておりませんが、当課といたしましても、周辺自治体の取組状況の把握等に努めていきたいと考えております。 ◆2番(大坂一彦君)  御当地ナンバー導入にメリットやデメリット、賛成意見、反対意見、さらに導入に向けては広域で議論を交わしていかなければならない難しさ等々考えられますが、私は、今回、この機を何もすることなく過ぎてしまうのは大変もったいないと考え、今回、取り上げました。私が市議会議員に初めて立候補させていただいたとき、とにかく大好きなこのまちを明るく元気にしたいんやとの思いでありました。それは今も変わらず同じ思いで動いております。このまちが明るく元気なまちとなるべくの動きなら、一緒に汗もかかせてもらいたいとも思います。今日の午後、請願書を預かられた同僚議員が、この件に関して触れられると思いますので、同僚議員にバトンを渡します。自身の後学のためにもしっかり拝聴させていただきたいと思います。そして、この項を閉じます。 ○議長(榎本鉄也君)  会議中ですが、10分程度休憩いたします。 △休憩 午前10時58分--------------------------------------- △再開 午前11時12分 ○議長(榎本鉄也君)  休憩前に引き続き会議を開きます。 一般質問を続行いたします。 2番、大坂議員。 ◆2番(大坂一彦君) (質問席) それでは、よろしくお願いします。 項目3であります。 熊野川町の地域振興についてですが、私は、この4月、5月と高田地区、熊野川町へ何度か御意見を伺いに回らせてもらったので、今回、この質問では、その際にお預かりした御意見や御要望をお伝えいたしたく、この項目とさせてもらいました。 まず、最初に触れますのは、先日のデマンドタクシーについてであります。デマンドタクシーについてちょっと教えてください。 ◎企画調整課長(峪中直樹君)  企画調整課、峪中から答弁をさせていただきます。 令和2年10月から熊野川町で運行を開始しましたデマンドタクシーは、事前予約制の乗合タクシーで、町内の移動手段確保と幹線路線バスへの接続を目的とした公共交通となります。 運行エリアは熊野川町全域としておりまして、自宅、または自宅周辺からあらかじめ設定をしております乗降場所を送迎するものでございます。あらかじめ設定をさせていただいております乗降場所は、公共施設や郵便局、医療機関、福祉・理美容施設、買物、商店などの商業施設、バス停や集会所といったところを設定してございます。 運賃につきましては、1回の利用当たり100円、運行便数は1日8便設定してございます。 使用しております車両につきましては、セダン型の一般タクシー車両でございまして、一つの便に予約される住民の方が複数いらっしゃる場合は、乗り合わせとなることがございます。 車両につきましては、熊野川行政局に2台常駐してございまして、それで足りない場合につきましては、新宮から2台の車両が応援に行ける体制を取ってございます。 ◆2番(大坂一彦君)  ありがとうございます。 椋井にお住まいの高齢の女性のお話ですが、「昔は自分で運転してどこでも行きやったんやけれども、子供らが危ないからと免許を返したんやよ。けど、近くに親戚もおらんし、子供らも大阪なんで、そのデマンドタクシーが頼りなんやけれども、あるとき、診療所へ行こうと思って電話したら、その日は駄目やって。また別の日なんやけれども、今度は診療所で診察を終えてスーパーで買物をして帰ろうと思ったら、予約がいっぱいで思うように帰れんかったんよ」とのお話を聞きました。そのときに乗れなかった理由が、先ほどの観光客への足として使われていたからかどうかは分かりかねるのですが、やっぱりこのデマンドタクシーは、地域の方々のためにあるべきではないかと思うんですが、いかがでしょう。 ◎住民生活課長(勢古口千賀子君)  熊野川行政局住民生活課、勢古口より答弁させていただきます。 まず、デマンドタクシーは地域の方々の交通手段として運行しているものでございます。令和4年度から通学など利用者も増加しております。委託先には市街地に応援車両2台も配備しておりますので、迅速に対応していただけるよう協議してまいります。 ◆2番(大坂一彦君)  そうですよね。やっぱりこのデマンドタクシー、優先すべきは地域の方々の交通手段であります。そうなると、やっぱり先ほどのように、観光客にこれを紹介するのはいかがなものかと思うわけです。このデマンドタクシーへの声は、各地区でまだ続きます。そのまま幾つかお伝えします。 東敷屋にお住まいの方のお話ですが、「私らは、役所のスーパー、これ、ふれあい商店のことだと思いますが、へ行くより、本宮へ行ったほうが近いんよね」、また、玉置口にお住まいの男性ですが、同じような御意見で、「熊野川町を越えたら、有料でも構わんから本宮へ行けるようにしてほしいわ」、西敷屋では、「デマンドタクシーができてかれこれ1年、ありがたいと思う反面、こういうところが残念とか不便と思うことがあります。それぞれいろいろな考えがあるやろうから、そんな意見を聞いてもらえたら」等々の御意見が各所で聞けました。もちろん可能なこと、不可能なこと、様々な御意見が出てくると思うんですが、熊野川町のデマンドタクシーができて約1年、利用された住民の意見をまた聞かせてもらったらどうでしょう。 4月14日でした。高田地区の公共交通再編案の住民説明会がありましたよね。あのとき聞かせてもらいに行っていたんですが、一部、市民から大変厳しい御意見もありましたが、その際に、部長が、今回は一つの案として御提示させてもらっています。実際、利用してみて、改善の余地あれば御意見を伺って微調整もしてまいりたい旨の御答弁をされておられたと思います。まさに今、熊野川町のデマンドタクシーに関しては、今がその時期なのではないかと思います。公共交通機関の再編と生活支援のためのデマンドタクシー、少々体は違うかもしれませんが、市民、住民の足という意味では一緒のことなんだと思います。 いま一度、ぜひ、各地区の意見を聞いて集約する場を設けていただきたいと思いますが、いかがでしょう。 ◎企画政策部長(新谷嘉敏君)  企画政策部、新谷より答弁させていただきます。 御指摘のとおり、高田での私自身の言葉は記憶してございます。各地域の交通課題につきましては、公共交通の再編、また住民の生活支援と両極面から対応していく必要があります。またその際、交通事業者を含めた総合調整というところが一番の課題になってくると思います。また、熊野川町におきましては、当時、いろんな意見、声もある中で、地域の事情に合わせて、当時は最善の調整をしたというふうに認識をしておりますが、議員からの御指摘のとおり、運行から1年経過して、新たな課題も生じているものと認識してございます。 現在、熊野川町におきましては、行政局のほうで必要な予算取り、運営等を行っていただいておりますが、導入した経過、いきさつを踏まえまして、企画調整課も入る中で、一度また地域の声もお聞かせいただきたいと、そのように考えてございます。 ◆2番(大坂一彦君)  ありがとうございます。しっかりお考えいただいておつくりいただいたものだと思うんです。ただ、意見を伺う機会をぜひぜひ実現いただけますようお願いいたします。 これでデマンドタクシーの件は終わります。 続いて、交通関連で、道路について御意見を二つお預かりしましたのでお伝えします。 まずは、先ほどの逆で、九重方面から宮井大橋に向かい、宮井大橋を国道168号の本宮方面、新宮方面へ右左折する場所にぜひ信号機をとの御相談でした。 玉置口にお住まいの御年配の男性ですが、橋の工事をしてから、前よりも見にくくなって、停止線を少し超えて停車しなければ確認しにくいとのこと、その言葉、そのままお伝えしますが、「とにかく、こんな年寄りが運転してばあさんを新宮へ連れていかなあかんのやで。これだけ高齢化したまちで、もっと年寄りに優しい道路にせなあかんのと違うか。夜はまだライトで分かるけれども、昼間は結構飛ばしてくるしよ。言うても国道やで。国道から国道に出るところ、ほかのところならまだしも、あそこに信号がないというのは信じられん」とのことであります。帰り道、改めて見ましたら、新宮方面に左折しようとするとき、確かに右から来る車の確認はしにくいと思われます。一度、関係課からしかるべき機関に御相談いただけませんでしょうか。 ◎都市建設課長(工藤英二君)  都市建設課、工藤から答弁させていただきます。 信号機の設置については、和歌山県公安委員会となりますので、地域の御要望として要望内容をお伝えさせていただきます。 ◆2番(大坂一彦君)  国道に関する案件で大変難しい御答弁だと思います。ありがとうございます。 それと、もう一つ続けます。 また、これはさらに大がかりな御相談なんですが、九重にお住まいの方からです。この方は、いわゆるあの辺の三県境、三重、奈良、和歌山、三県境地域を広域熊野圏、その方やお仲間が、先ほども出てまいりました国道311号の嶋津経由紀和へ向かう道すがら、「まだ1.5キロの間が狭くてなかなか行き来ができない部分がある。多分、その区間は、別の県に該当するんやと思うけれども、我々この熊野圏に住まう者としては、あの道がせめて車が不自由なく往来できるようになるのが悲願なんや。もしかしたら、他県の区域のことやし、決して簡単なことではないと分かったあるんやけれども、海沿いの国道42号、山沿いの国道168号、それを横断する国道311号、この先に住む嶋津の人たちの生活道路としても、防災の面からしても、あの1.5キロ、あと1.5キロを何とかなればと思っているんです」と熱く話してくれました。 6月初め、車に同乗いただいて一緒に走ってみましたが、5月末まで時間制限して工事がなされていたこともあってか、その日もかなりの大型車と行き交いました。その狭い1.5キロ内でもし出くわしたら、確かに面倒なことになると思われます。さらに、観光の面から見ても、先ほどの川舟関連で東海エリアから人を呼び込もうとすると、この道の拡幅が進めばバスの進入も容易になるでしょうし、その望みは大きく膨らむとも思われます。地区や地域でも声を上げてくださるそうなので、この件もぜひ関係各機関に御相談いただけませんか。いかがでしょう。 ◎都市建設課長(工藤英二君)  御要望の内容につきましては、道路管理者が和歌山県、奈良県となりますので、それぞれの管理者にお伝えさせていただきます。 ◆2番(大坂一彦君)  ありがとうございます。 先ほど同様、こちらも大変難しい御答弁だと思います。ぜひよろしくお願いします。 私、今までは、このような案件をお預かりしたときには、担当課へ行って窓口で相談させてもらい、しかるべきお答えをいただいたり、処理いただいたりしてきたんですが、今回は、新宮市のこれからの観光にも深く関わるであろう案件と思い、高齢化が進む中、高齢ドライバーへの安全への配慮ということでも、また近隣地区にお住まいの方々の防災の面から見ても大切な案件、重要な案件と思い、今回は一般質問で取り上げさせていただきました。今の2件、ぜひ、関係各方面にお伝えいただきまして、何らかの御返答ありましたら、また御連絡いただければありがたいです。よろしくお願いします。 それから、これは小口に行ったときに自然の家で聞いたことですが、このコロナ禍で外国人さんが来なくなった状況でも、月に約200人余りの方がお越しになられるとお聞きしました。そのうち、大雲や小雲を越えてこられた人たちのほとんどが、ここに温泉あったらなとおっしゃるそうです。確かに険しい山道を走破してきてからの温泉、魅力深いものだと思います。ならば、クラウドファンディングを募って掘ってみたらいいんじゃないと思ったんですが、もちろんそれも一考の余地は絶対にあると思うんです。新宮市のコアな観光施設に温泉、今まで以上に新たな人を呼び込めると思いますし、徐々に外国への渡航も始まりつつある今、おいでになられる外国人観光客もまた増えてくれば、温泉は絶対喜ばれるでしょうし、近隣にお住まいの方々にも喜んでもらえるのではとも思います。ただ、ここから約11キロほど下れば、環境の整ったさつき温泉があります。 そこで、例えばですが、自然の家へ宿泊される方は、お一人にさつき温泉の入浴券を1枚差し上げるとか、複数人でお越しの場合は御優待券を差し上げるとか、どうでしょう。これに関しては、軽々に御答弁いただけるものとは思いませんので御答弁は結構です。ぜひそのようなことも、一度、公社の中で、現地スタッフさんも交え、御検討くださればと思います。 熊野川町の地域振興についての最後に、道の駅の利用者の声で、夜間、車を止め、トイレへ歩いて行くとき、暗くてちょっと怖かったという話がありました。その方いわく、もしかしたら、近隣住民のためかも分からないし、明るくし過ぎたら、きれいな星空も拝めなくなるからか、何らかの理由はあると思うんですがと前置きされた上で、夜遅く仕事帰りにトイレに立ち寄ったときにそう思われたそうです。この機会にお伝えさせてもらいます。一度、御確認ください。 ◎商工観光課長(津越紀宏君)  商工観光課、津越より答弁させていただきます。 道の駅の維持管理に関しましては、私ども商工観光課がさせていただいております。 道の駅の照明につきましては、近隣の住民への配慮をいたしまして、開設当初からあのような明るさでございます。ただ、道の駅の利用者の安全・安心な利用の面から、何らかの改善ができないかと思っておりますので、施設管理者であります和歌山県とも御相談させていただきます。 ◆2番(大坂一彦君)  なるほど、やはり近隣住民に配慮してということだったんですね。これを私に言われた方も、あの辺一帯全体を明るくしたほうがと言われたわけではなくて、トイレ付近の足元の暗さを懸念されておられたので、そこは検討の余地もあるのではないかと思います。施設管理者が和歌山県とのこと。利用者の声としてお届けいただければと思います。 それと、もう一つ、今回、私が熊野川町関連の質問をするということで、カヌーやSUP(サップ)をされる方々から相談といいますか、御意見の文書を預かりました。3枚にわたるものなんですが、これに関しては、預かったのが通告後でもありましたので、今回の質問では触れませんが、今議会終了後、日程調整いただいて、一度、その方と熊野川行政局へ御一緒しようと思います。その際にはよろしくお願いしたいと思います。 それと、今回、熊野川町関連の質問をさせていただいて感じたことなんですが、いわゆる相談内容や項目で、それは◯◯課、これはバツバツ課というようなことが多々ありました。担当課がいろいろなんです。それって組織上、仕方ないのかもしれませんが、一般の市民、住民にはそんなの関係なくて、とても分かりにくいわなと思いました。とはいえ、すぐに整理するのも難しいとも思います。なので、情報の共有の徹底、これをぜひお願いしたいと思います。直接の担当課ではなくても、それに関連する課は、せめて事の始まりと次第、結果はぜひ知っておいてもらいたいと思いました。大変お忙しいのは重々承知しておりますが、市民、住民のため、どうぞこの辺も御検討のほど、ぜひよろしくお願いいたします。 最後の項目であります。 小さな無駄を省いて稼げる自治体へですが、私は、これまでふるさと納税であったり、小さな無駄を省いてと毎回、何らかの形で無駄を省いて稼げる自治体へ関連の質問をさせていただいてきました。そのかいあってと申しますか、それを御理解いただいた方からメールが届き、それには、図書館における雑誌のスポンサー制度のことを書いてくれていまして、その方、「これ、大坂さんが言うていることにつながるん違うん」と教えてくださったので、確認かたがた、先日、図書館へ行ってみましたら、既にそれについての小さな看板が掲げられていました。さすがであります。この雑誌のスポンサー制度を簡単に御説明いただけますか。 ◎文化振興課長(栗林圭一君)  文化振興課、栗林から答弁させていただきます。 雑誌スポンサー制度とは、企業や団体に雑誌の購入代金を負担していただき、提供雑誌最新号の閲覧用カバーや配架台にスポンサー名や広告を表示し、図書館の雑誌コーナーに配架するものです。昨年11月から募集を開始しております。 ◆2番(大坂一彦君)  ありがとうございます。 そうなんですってね。私はその方に教わるまでは知りませんでした。まさに市民や関係する団体や企業、店舗の力を借りながら市民に雑誌類を提供できる。一体感さえ覚えるすばらしい制度だと思いました。また、御協力いただく企業や店舗においても、その雑誌のスポンサーとして提供した雑誌に店舗名や企業名が表示され、PRのみならず、イメージアップの一助となり得る制度だと思います。このことは、図書館内のあのサイン以外にどのように告知されておられますか。 ◎文化振興課長(栗林圭一君)  議員がおっしゃる図書館内での募集の貼り紙やポップ以外に、募集を開始した昨年11月に、報道提供、広報新宮、市ホームページを通じて募集を行いました。しかし、申込み者が現れなかったため、今年2月に地方紙2社に広告掲載したところ、年度末に数件のお問合せがあり、今年度分から3件のお申込みをいただいております。引き続き広報新宮、市ホームページや館内での募集案内などを通じスポンサー獲得に努めてまいりたいと考えております。 ◆2番(大坂一彦君)  恐縮です。そうでしたか。まだ、私がこの制度のことを知らなかったからだと思うんですが、その広報の内容も新聞の広告も、申し訳ない、見落としてしまっております。それと、確かに費用対効果を考えると、そうそう何度も新聞に広告ってできないと思います。 そこで、不意に思ったんですが、それこそそれを窓口封筒に告知してみたらどうでしょう。それとか、これは私の勝手な想像で確認までは取れてないんですが、役所に関わる関係諸団体さんは、いろんな業種の方々が登録されておられ、その各事業所、各店舗に案内文を送るときとかがあると思います。そんなときに、市からのお願い、雑誌スポンサー制度へのお誘い的なチラシを作って同封いただく、そんな提案をしてみるとかはどうでしょう。もちろん、関係団体さんの事務作業を増やすわけにはいきませんので、そのチラシはあくまでも市で印刷して、しかるべきサイズに折って持っていって、先方が許せるタイミングで投函いただくんです。重量オーバーで切手代がかさむときなどはもちろん駄目でしょうが、チラシ1枚を作るのってそんなに経費がかかるとは思えません。そういう連携をお願いしてみてもいいのではないかと思いますが、いかがでしょう。 ◎文化振興課長(栗林圭一君)  御提案ありがとうございます。 議員おっしゃるように、本制度の周知が今後の課題となります。議員御提案の窓口封筒への告知につきましては、封筒のスペースの関係で掲載が難しいかもしれませんが、もう一つのチラシを作成して関係団体さんへ同封をお願いする件につきましては、今後、チラシを作成し、関係団体さんの御負担にならない範囲で御協力いただけることができないか、一度御相談してまいりたいと思います。 ◆2番(大坂一彦君)  御検討ください。 窓口封筒の告知欄を減らすわけにはいきません。ですよね。それは理解いたします。また、チラシを同封いただく先は、先方の意向も十分お聞きいただいて、御理解を深めていただければと思います。その雑誌を読みたい人、その雑誌を見てもらって購買意欲を高めてもらったり、商品を知ってもらいたい企業、店舗側、スポンサー制度によって雑誌購入金額を少しでも抑えられる図書館側、うまくまとまれば、まさにウィン・ウィンの関係になるのではないかと思います。どうぞさらなる御検討をお願いします。 せっかく文化振興課長が御答弁くださったので、関連して最後にお聞きします。 新年度になられてから今日まで、丹鶴ホールの稼働率等はどうでしょう。そして、今後の利用予定といいますか、今も変わらず大勢の方に御利用いただけてますでしょうか。 ◎文化振興課長(栗林圭一君)  丹鶴ホールの稼働率でございますが、まず、今年度の4月から5月の実績で、6月18日時点ですが、全日数の利用率は35.3%、土日祝日は63.6%となっております。次に、6月から3月までの予約状況でございますが、全日数の利用率は46.6%、土日祝日は72.6%となっております。おかげさまをもちまして、現在のところ、想定よりも高い稼働率で推移しており、ありがたいことと思っております。 ◆2番(大坂一彦君)  恐縮です。 今、ありがたくも想定よりも高い稼働率の旨の御報告もいただきました。安心しました。ありがとうございます。 丹鶴ホールの運営共々新宮市の文化振興の発展のため、さらなる御尽力をお願いいたします。 結びとなります。 今回は熊野川町に関する質問が多くなりました。コロナ禍、大分落ち着いてきたとはいえ、当局、関係各課におかれましては、まだまだ大変動きにくい中での仕事になると思いますが、どうぞ今後とも市民、住民のために御尽力いただきますようお願いいたしまして、私の今回の一般質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。--------------------------------------- △岡崎俊樹君 ○議長(榎本鉄也君)  一般質問を続けます。 5番、岡崎議員。 ◆5番(岡崎俊樹君) (質問席) 通告に従いまして一般質問を始めさせていただきます。 まず、マスクの着用についてお伺いいたします。 5月ぐらいから暑くなってきて、体育や運動会などで熱中症になったというニュースが増えてきています。これを受けてなのか、国も5月23日にはマスクの着用についての考えが整理され、野外では人との距離2メートル離れている場合や散歩やランニングの場合などはマスクは必要ないと示しています。6月10日にも、熱中症の危険から、文部科学大臣から、体育、部活動、登下校中のマスクを外す指導の通知がされています。昨日も厚生労働省が、野外でのマスクを控えるよう注意喚起しているという報道もありました。コロナ対策も大切だと思うんですが、これからは熱中症対策もしっかり考えていかないといけないと思います。 先日行われていた市内の中学校の運動会でもマスクをつけている子もいました。登下校中でもマスクをつけている子供、まだまだ見ます。今日の朝もマスクつけている子、つけていない子もいますが、つけている子であったりつけていない子、様々でした。 そこでお伺いします。 新宮市の小中学校ではどのようなマスク指導をされていますか。 ◎教育政策課企画員(富田英之君)  教育政策課、富田が答弁させていただきます。 マスクの指導につきましては、新しい学校の生活様式など感染予防ガイドラインで、これまでも気温や湿度の高い日につきましては、熱中症対策を優先して、体育、部活動、登下校の際はマスクを外すことが明記されておりました。新宮市立学校でも、そのように児童生徒への指導を行ってきておるところでございます。 今回、改めて国からも通知が出ましたので、熱中症対策につきまして、校長会等を通じて再度確認し、徹底するよう各校に指示を出したところでございます。 ◆5番(岡崎俊樹君)  ありがとうございます。 再度徹底するよう指示を出してくださっているということと、学校の先生たちもいろいろ考えて、熱中症対策であったり感染症対策をしてくださっているというのは重々理解しておりますが、今、話題というか増えてきているというこの時期ですので、改めて私からも聞きたいということで、今回質問させていただいております。 中には、やっぱりこうやって言っていても外したくないという子もいたり、また外すのがちょっと怖いというか、何か人の目が気になって外しづらいという子もいると思うんです。そこで、なるべくやはり外してもいいんだという環境をつくってあげることも大切ではないかと思います。 先日、大阪市の教育委員会は、野外で運動時は教員もマスクを外し、子供の熱中症対策に取り組む方針を決めました。先生が外すことによって子供たちも外しやすくなる、そういった効果があります。こういった各自治体独自の対策もできるかなとは思うんですが、新宮市では教員のマスク対応についてはどのようにされていますか。 ◎教育政策課企画員(富田英之君)  教員が屋外で児童生徒を指導する際は、どうしても子供たちに向かって大きな声等で指示を出す必要があります。多くの場面では、感染症対策のほうを優先して、マスクを外すことが難しいのではないかなというふうに考えられます。ただ、教員のほうも、当然、熱中症対策が必要でございますので、周囲との距離が離れている場面であったりとか、指示が不要な場面においてはマスクを外していくようまた指示を出していきたいと思います。 ◆5番(岡崎俊樹君)  感染症の問題と熱中症の問題で、どちらが正解ということも非常に言いづらく、何か本当、多分苦労されているとは思うんですけれども、子供たちのことも考えて、よりよい対策を今後も行っていただきたいなと思います。 あと、今回、通知はしてないんですが、最近、黙食も見直される自治体が、福岡市であったりされているかなとは思うんですが、そういった黙食についてもですし、マスク対応についても、国もどんどん、今、緩和されてきているとは思いますので、そういったことにも新宮市としてもできることはどんどんやって、子供たちが安心して過ごせる環境づくりを今後も行っていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 次に、マスク対応についてなんですが、図書館についてお伺いいたします。 厚生労働省のマスク着用についての説明の中に、図書館など会話をほとんどしない場所については、一定の距離を開ければマスクをしなくていいと示されています。一例ですが、仙台市の図書館では、人との距離がある場合は着用しなくていいという基準で行っているというニュースを見ました。新宮市では図書館でのマスクの対応はどのようになっていますか。 ◎文化振興課長(栗林圭一君)  文化振興課、栗林から答弁させていただきます。 マスク着用は、従来同様、基本的な感染防止対策として重要ですが、議員おっしゃるように、厚生労働省より、5月20日付でマスクの着用の考え方が明確化され、屋内では人との距離が、目安として2メートル以上確保できて、かつ会話をほとんど行わない場合は、マスクを着用する必要がないと考え方が示されました。この考え方にのっとり、本市図書館におきましては、丹鶴ホール入退館時や図書館内の移動の際は、引き続きマスクの着用をお願いいたしますが、図書館の閲覧席で他の利用者の方から十分な間隔2メートル以上を取って座り、かつ会話を行わない場合は、マスクの着用は必要がないことといたしております。 ◆5番(岡崎俊樹君)  今の答弁ですと、状況によってはマスクをしなくていいということですが、先日、私、図書館に行って確認してまいりましたら、そのようなマスクについての掲示物はなかったのかなとは思います。図書館の方に聞いたら、今おっしゃられるように、距離を開ければマスクを外してもいいということはおっしゃっていました。ただ、利用者は、マスクを外してもいいということを知らないと思うというか、分かりづらいとは思うんで、これ、分かるような案内はしないのでしょうか。 ◎文化振興課長(栗林圭一君)  今までにマスク着用ができないという利用者の方もいらっしゃいましたので、図書館入り口の感染対策の掲示では、以前から、マスク着用ではなく咳エチケットという表現を使用して御協力をお願いしておりました。 図書館のマスク着用につきましては、本日、先ほど日本図書館協会から新たな図書館におけるガイドラインが示されました。その内容を確認した上で新たに掲示物を作成し、来館者に周知していきたいと考えております。 ◆5番(岡崎俊樹君)  今、咳エチケットという表現をされていましたが、マスクの緩和とマスクのできない人の咳エチケットによってマスクを外すというのは、多分、意味合いというか目的が違うと思います。マスクの緩和によってマスクを外してもいいのであれば、今日、発表があったとおっしゃっていましたが、そのガイドラインに従って、なるべく早くまずマスクを外してもいいというか、室内ですが熱中症対策ということも考えられますので、そちらをしっかり早めに掲示物等を作っていただいたりとか周知していただけるようよろしくお願いいたします。 マスクについては、コロナが始まって3年目になり、国としても方針も変わってきたり、だんだん今しているかなと思いますので、どちらかというと緩和の流れになってくるかなとは思いますが、地域内のコロナの状況にもよって大きく変わるというのも私も理解しておりますので、それを踏まえて、子供たちであったり、あと図書館でいうと利用してくださる方が利用しやすい環境づくりを今後も行っていただきますようよろしくお願いいたします。 マスク着用についての項は、以上で終わらせていただきます。 次に、トイレへの生理用品の設置についてお伺いいたします。 私、男ですので生理になったことがなく、生理の大変さというものは正直聞いている範囲でしか分かりません。実際に体験されている女性の方、非常に大変だと思っております。女性にとって生理というのは当たり前に起こることですが、本当、男性にとっては全く分からないものだと私は感じております。月に1回ある生理、月に1回といっても数日間ある生理の中で、男性と女性でその1か月の日々の状況というのも全然違うと思います。ですので、今回、そういった生理について悩んでいる方が少しでも過ごしやすい、少しでも楽になってほしい、そう思いこの項を進めさせていただきたいと思います。 コロナ禍で経済的な理由で生理用品を購入できない女性、女の子がいるという生理の貧困が話題になりました。昨年行った新宮市子どもの生活実態調査の中でも、コロナ前、コロナ後かかわらず、ともに生理用品が買えないときがあったという回答がありました。 例えの話なんですが、実際もっとかかっている、もっと安いとかいろんな意見あるとは思いますが、私がちょっと仮に生理用品、月に1,000円、生理期間が12歳から50歳までと仮定すると、生理用品の生涯購入金額は45万円以上となります。このほかにも鎮痛剤や病院代、様々な費用がかかってくると思っております。これを受けてなのか、先ほどの生理の貧困もありますし、近年、生理用品の支援を行う自治体が増えてきています。男女共同参画のホームページの中では、2021年7月の時点で、生理の貧困の取組をしている自治体が581団体ありました。自治体数でいうと全体の3分の1ぐらいかなと思います。都道府県別に見ると、大阪府は55%、奈良県は50%、滋賀県は40%と近畿圏は比較的高いんですが、和歌山県においては、10%と全国的に見ても非常に少ない数字となっております。 こういった取組、新宮市もぜひやっていただきたいと思い、今回一般質問をしているんですが、この生理の貧困に取り組んでいる自治体の事例や取組を、また効果について、少し紹介させていただきます。 公共施設や小中学校の女子トイレに生理用品を設置したり、市役所で希望者に生理用品を提供しています。生理用品を提供する際に生活相談窓口や女性相談窓口などのチラシなどを一緒に渡すことによって、渡した後、相談してくる方もいて、必要な支援につながっているという報告もあります。このような生理用品の配布やトイレへの設置が増えているのは、生理の貧困がきっかけで問題提起されるようになったとは思いますが、私個人的には、貧困にかかわらず、生理用品がトイレットペーパーのように当たり前に設置される社会インフラであってもいいのではないかと思います。 そこで、まず、お伺いしたいのですが、小中学校の女子トイレに生理用品を設置していただきたいと思います。現在、新宮市の小中学校の生理用品の支給状況はどのようになっていますか。 ◎教育政策課企画員(富田英之君)  支給のほうは、現在のところ行っておりませんが、保健室には常時用意しておりまして、忘れたり準備できていなかったりした際には、応急措置として対応しておるところでございます。また、中学校2校においては、トイレにも用意しております。 なお、経済的な面で生理用品を必要として保健室等を訪れる児童生徒がいるという報告は、現時点では学校からは受けておりません。 ◆5番(岡崎俊樹君)  保健室に置いてくださっているということですが、保健室にほかの生徒などがいて言いづらかったり、心理的なハードルがあると思います。また、休憩時間10分程度だとは思うんですが、その休憩時間の10分の中で、保健室に取りに行って、その後トイレに行くという物理的な時間のハードルもあります。そして、年齢的にも生理ナプキンを持つ習慣がなかったり生理不順など、まだまだ自己管理が難しい年頃であると思いますので、そういったトイレに置いてあげるという配慮が必要ではないかなと私は思います。 生理というものは非常にデリケートで、なかなか子供からも言いづらいのではないかなと。誰にも言わなくても安心してトイレで使えたほうがいいのではないでしょうか。学校なので一定数の女性がいるので、ほぼ毎日のように誰かが生理になっていると思いますし、トイレットペーパーのように当たり前のように設置されていても、助かる人はいても、それによってのデメリットもほとんどないのではないかなと思います。 実際に、今、新宮市で2校の学校がされているということで、ほかの学校にもトイレに生理用品を置いていただけないかということを協議というか話し合っていただくことはできないでしょうか。 ◎教育政策課企画員(富田英之君)  現時点におきまして、トイレに設置している学校につきましても、設置し始めてからまだ日が浅い状況でございます。利用状況等の継続的な把握というものができていない状況でございますので、管理面での課題等も考えて、今後の利用状況であったりとか、学校ごとの実情などを考慮しながら、学校間で情報を共有していきたいというふうに考えております。 ◆5番(岡崎俊樹君)  今、学校間で情報共有していくということですが、今、実施している学校は、市からお願いしているわけでもなく独自で始めていると思うんです。ですので、ほかの学校もやっても問題ないと思いますし、これ、実践して、その都度、問題点が出たのであれば改善していければ、何の問題もなくやっていけるのではないかなと私思います。 あと、管理面についての課題についてもということですが、私、本当、生理の経験がないんで分からないんですけれども、トイレットペーパーの管理と大して変わらないんではないかなと。なくなったら補充する、そういったもので、そんな難しい問題でもない気がします。 あと、利用状況も、これ、多く使われたからいいという問題でもないですし、少ないからいいわけでもありません。必要とする子供が一人でもいれば、助かった、あってよかったと思ってくれたら、それだけでいいのかなと思うんですが。もし、これ、実践するまでハードル、そんな高くはないと個人的には思うんですけれども、もし高いように感じるんであれば、一度、女子生徒に生理用品、現状のように保健室に取りに行く形でいいのか、もしくはトイレに置いてほしいかのアンケートを取ってみて、そういったことからでもやってみるというのもできるかなとは思います。 これは僕が、市役所というか、答弁でよく感じる僕的な個人的な意見ですけれども、結構、皆さんやらない理由を言ってくるんですけれども、やらない理由を探すのではなく、どうしたらやれるかというもうちょっとポジティブな思考になっていただけるほうが、そういった姿勢を見せてあげる大人になるほうが、僕は子供たちにとってはいいのかなとは思っております。 以前も中学校の制服のズボンであったり様々なこと、ジェンダーの問題だったり、私的には言っていますが、そういったことも踏まえて、やはりこれから時代がどんどん変わってくると思います。多分、この生理用品のトイレ設置もまだまだ普及はしづらいかなと思いますが、いつか当たり前の時代になるのではないかと私考えています。教育長、こういったことも前向きに検討というか、校長会なりその他学校の方と関わることがあれば、一度話し合っていただきたいなと思うんですが、全体を踏まえてどうでしょうか、意見。 ◎教育長(速水盛康君)  学校はいろんな子供さんを抱えております。議員御心配のやらない理由を考えて、もちろん駄目なことは駄目でやらない理由は考えるんですけれども、子供たちのためにやりたいときにはしっかりと各現場は頑張っているように思います。 コロナ禍においての生理の貧困が女性の心身の健康に影響を及ぼすんだという、そういった指摘がなされています。たしか今年の2月の厚労省の調査にもそういったことがあったと思って記憶しております。 新宮市においては、先ほど担当課がお答えしましたとおり、保健室での対応が中心となっていますが、議員からは、もう一歩踏み込んで、トイレの対応のほうが子供たちにとって有益ではないかと、そういった御提案であったというふうに受け止めております。大事なことは、子供たちの実情に応じた対応を行っていくということがやっぱり一番大事なのかなと。先ほどアンケート等という御提案もありましたけれども、思春期の子供のデリケートな問題でもありますので、それぞれの学校の議論を踏まえた上で、子供の実情を一番よく理解している学校現場の対応を私は尊重したいと考えております。そういった意味でも、議員の御意見というのは学校には届けさせていただきたいと、そのように考えてございます。 ◆5番(岡崎俊樹君)  ありがとうございます。 僕が一番大事というか、一番ではないですけれども、まず、この課題というものを気づけないというのが一番の課題かなと思います。なので、一度、僕が問題提起じゃないですけれども、したことによって、そういうことも時代とともに変わってあったり、確かにトイレのほうが置いてあげたほうがいいなとか、何かやっぱり保健室がいいかとか、様々な意見がなるとは思うんで、僕、男性で生理になったことがないんで、本当どれがいいのかという個人的な体験がないのではっきりしたことは言えませんが、やはり実施されたところで、助かっているというお声は聞きますし、あと最近だと、駅のトイレで、何かスマホをかざせば、そういった生理用品が無料でもらえるという駅もあったりとか、これから少しずつですが、そういった価値観というか時代が変わってくるのかなと思います。海外では生理用品、無償で提供する国もあったり、様々なことが時代とともに変わってくると思いますので、ちょっと前向きに、こちらも学校、子供たちは特にやっていただきたいなと思います。 学校もぜひやっていただきたいんですけれども、ほかの自治体では公共施設のトイレであったり、新宮市であれば、子供たちも多く利用する丹鶴ホールなど図書館であったり、そういったところにもぜひ生理用品をトイレに置いていただけないかなと思います。こちらもお金がかかることだと私は思っていますので、財源についても考えてきました。 防災対策課にお伺いしたところ、備蓄品で3,400回分の生理用品があるということをお伺いしました。私が調べたメーカーによると、3年間は品質を保つように設計されているということで、それ、3年たったからすぐ駄目になるというわけではないんですが、大体の使用期限は書かれているということで、品質管理の問題上、もし使わなかったら廃棄するのかどうするのかという、またそういった廃棄の問題も出てくると思うんです。災害というのは、3年に一度も大きな災害は起こってないとは思いますので、新しいものに多分買い換えるときが来ると思います。ですので、この防災の備蓄品を女性トイレに置いて、古いものから循環させて、新しいものを備蓄品としていけば廃棄もなくなる、もしくは少なくなる。そして、利活用していくことによって、女性が過ごしやすい社会になるのではないかなと思います。廃棄物も減り、女性も喜び、市内で循環できるというサイクルができます。 市として、公共施設のトイレであったりそういったものに設置、検討していただけないかなと思うんですが、いかがでしょうか。 ◎人権政策課長(下基君)  人権政策課、下より答弁させていただきます。 全国の自治体が取組を進めている状況、また調達元として防災備蓄が最も多いことにつきましては把握してございます。今回、市の施設に設置をとのことですが、施設によって所管課も異なることから、一度、調査研究させていただきたいと考えております。 ◆5番(岡崎俊樹君)  私もちょっと担当課というか、これは大変というか、どこの部署が担当するというわけではないということで、結構、そこら辺が難しいというかネックなのかなとは思うんですが、あと、これ設置していただいた後に、結局利用する人もいるのかいないのかとか、いろいろまた検討する課題も多いかなとは思います。試しに市役所だけとか丹鶴ホールだけとか、あと期間ですね。1か月置いてみる、3か月置いてみるとかでもいろいろやりようがあるとは思います。女性が安心して暮らせる、そんな新宮市にしていただきたいなと思い前向きに検討していただきたいと思いますが、最後に市長、ちょっといかがでしょうか。 ◎市長(田岡実千年君)  貴重な御提言、誠にありがとうございます。 前向きに検討するように指示もしたいと思いますが、先ほど議員から御指摘ありましたように、いろんな提言、要望に対して、やらない理由を考える検討ではなくて、やはりいかにすれば、どうやったらやれるかということを本当に考えていかなければならないと思いました。そういったところ、どうしてもやれんこともあるかもしれませんが、先ほど御指摘いただきましたように、いろんなことを前向きに検討するという、そういった庁内での雰囲気の醸成もしていきたい、そう感じました。ありがとうございました。 ◆5番(岡崎俊樹君)  これは、僕思うに、本当にそんな予算もかからないし、そんな難しいことではないと思いますが、市役所に女性職員さんもたくさんいると思いますので、そういった女性職員さんの、男性じゃ分からないと正直思うんで、意見も聞きながら前向きに検討していただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 以上で、今回の一般質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。 ○議長(榎本鉄也君)  会議中ですが、午後1時30分まで休憩いたします。 △休憩 午後零時07分--------------------------------------- △再開 午後1時30分 ○議長(榎本鉄也君)  休憩前に引き続き会議を開きます。 一般質問を続行いたします。--------------------------------------- △濱田雅美君 ○議長(榎本鉄也君)  7番、濱田議員。 ◆7番(濱田雅美君) (質問席) マスク、外させていただきます。 それでは、通告表に従い、一般質問を行わせていただきます。よろしくお願いいたします。 初めに、防災についてお伺いいたします。 先に、避難所となる各小中学校体育館の冷風機設置の進捗状況についてお伺いさせていただきます。御了承ください。 昨年9月の一般質問において、各小中学校への冷房設置を提言いたしました。そのところ担当課におきましては迅速に御対応いただきまして、先進地への視察や様々な調査研究をしていただいて、本当に感謝申し上げます。ありがとうございます。その後の進捗状況をお教えいただきたいのです。お願いします。 ◎教育部次長兼教育政策課長(馬込克彦君)  教育政策課、馬込から御答弁させてさせていただきます。 各小中学校の体育館の暑さ対策につきましては、これまで議員各位より、一般質問や教育民生委員会におきまして各種御提言いただいております。私どももその必要性を感じてございます。 現在、電気式、ガス式のエアコン整備費や維持費を、また暑さ緩和を目的としました大型の気化式冷風機について調査研究を行っているところでございます。 ◆7番(濱田雅美君)  ありがとうございます。 紀南地方も、今、梅雨入りをしておりまして、また台風のシーズンもやってまいります。近年の命が危険な暑さと言われる気温の上昇であったり、コロナ禍で分散避難をお願いしている現状を考えますと、早期に冷房設置が必要であると思います。また、学校の体育館は、生徒の体育の授業や市民のスポーツクラブの活動にも利用されております。市内に冷風機を設置している学校関係者に、現場に行って見せていただいて、そして効果を尋ねたんですけれども、最低2、3度ぐらいの気温は下がると考えていますということで、あと湿気とか、気温の違いにもよりますが、もっと効果が出る日もあるとのことでした。コロナ禍における今、この現状では換気の役割も果たしているとのことです。そちらの学校では4台用意しているようですが、通常は2台の使用をしているとのことでした。予算の確保も必要かと思いますが、市民の健康を守るため、命を守るため早急に御対応をいただきたいと思いますので、お願いしておきます。 次に、避難行動要支援者リストの進捗状況についてお尋ねいたします。 令和3年5月に災害対策基本法の改正が行われ、避難行動要支援者ごとに個別避難計画の作成が市町村の努力義務となり、優先度の高い避難行動要支援者についての個別支援計画を市町村が主体となって、地域の実情に応じて、おおむね5年程度で作成に取り組むとなっております。 避難行動要支援者リストについては、私も度々一般質問で取り上げさせていただいているんですけれども、これ、かなりの困難課題が多いので、なかなか前進していないのが現状であると把握しております。 再度確認のためお伺いいたします。 本市において、この取組は現在どのくらいの段階ですか。システム導入後のデータ入力など、具体的な取組について教えていただきましたらありがたいです。 ◎健康長寿課主幹(萩原桂二君)  健康長寿課、萩原より答弁させていただきます。 新宮市では、平成30年度から新宮市地域防災計画に定める要配慮者要件の該当者全員に登録申請書を送付しまして、返送をいただいた方の分をシステムに入力し、義務化されている避難行動要支援者名簿の整備に努めてまいりました。平成31年度以降は、新規要配慮者へ登録申請書の用紙を発送し、名簿の整備を行っております。令和4年6月1日時点での要配慮者数は5,514人おられまして、そのうち、1人で避難することが困難な方が1,120人おられます。このうち、個別避難計画策定件数は4人となっております。 ◆7番(濱田雅美君)  前回の一般質問においてもお伺いしたときに、個別計画が完了している件数というのが4件でした。やはりなかなか前進しにくいというのが実感なんですけれども、前進しないというのが大変不安でなりません。1,120件のうちの4件というと、本当に気が遠くなりそうな取組でありますが、一人で避難することが困難ということは、その方の命を守れないということですよね。その命を守るための手だてができていないということになってしまいます。この状況を、前進ができない状況というのを、今、担当課はどのように捉えているのかと思います。災害はいつ起こるか分かりませんし、終わりのない施策であるんですけれども、一応一通りのめどというのは一日も早く済ませていただきたいと思いますので、御尽力をお願いしておきます。 避難行動要支援者の情報確認を5年に1度行うということに、以前聞いたときには、本当に調査の間隔があまりにも長過ぎるということで、大変驚いたのを覚えているんですけれども、5年もたてば、高齢者の状況というのは本当に大きく変化しております。作成したリストの活用性というのも低くなります。ですから、もっと頻繁に要支援者の状況は調査し、現状把握をしていただいて、リストの管理と情報共有すべきであるということを提言しておりますが、この件については御検討いただいていますでしょうか。 ◎健康長寿課主幹(萩原桂二君)  その件につきまして、これまでは毎年、新規要配慮者に郵送を行っておりましたが、議員よりいただいております御意見を基に、前向きに再検討を行っております。予算確保が前提となりますが、来年度からは、要配慮者全員への登録申請書の発送を行えないか検討をしているところです。 ◆7番(濱田雅美君)  ありがとうございます。 前向きに検討していただいているということで、大変うれしくは思うんですけれども、これ発送していただけることは大変うれしいんですけれども、発送して、その台帳というのが確かこれですよね。送っていただくのは、これだと思うんですけれども、これを送られてきて、これに記入して、また返送するということが、高齢者の方、また同居の方、いろいろ様々いらっしゃると思うんですけれども、その返信に至るまでというのをどれぐらいの方が対応できるのかというのも大変気になりまして、以前にも申し上げましたが、ケアマネさんであったり、訪問ヘルパー、訪問看護師、または地域の方などに発送したということをお知らせして、お手伝いをしていただける方をお願いしていっていただかないと、これ発送しただけで返信を待つということになってしまうと、やはり個別計画が本当に必要な方というのを取り残す危険性があると思います。そのようなことがないように、慎重な対応をしていただきたいというのと、本当にこの記入先が大変細かいので、その辺は必ず対応していただく手だてをお願いしておきます。 私たちでも5年も経過すれば、本当に様々な変化があります。まして高齢者に関しましては、短期間のうちに急激に状況の変化が起こり得ます。個別計画の作成後も、本来でしたら私は、3か月に一度ぐらいの調査をしていただければ安心できるかなと思うんですけれども、これは職員さんの業務負担を考えますと現実的ではないということは分かっております。しかし、最低でも、今後6か月程度の間隔で調査が可能になるという体制づくりや、これは行政だけではとても困難であるということは理解できますので、地域の方や民生委員の方から、登録していた誰々さんがこういう状況に変わったよということを、常に情報提供がいただけるように連携を強化させていただければ、職員さんの日常業務の軽減にもなりますし、またリストの管理の向上にもつながると思います。ぜひ、様々な観点から地域の方との連携を強化するということを御検討いただいて、計画内容の改善であったりとか、あと避難の実用性がある、実効性がある、この管理リストということの取組をお願いしておきたいと思います。 本市は、高齢者だけではなく、避難行動弱者となる障害のある方々の取組というのは、どうされておりますか。リストアップとか、あと個別計画の作成というのは、どのようにされているのかお教え願えますか。
    健康長寿課主幹(萩原桂二君)  障害をお持ちの方の取組としまして、市役所の窓口等で、聴覚障害の方々に手話通訳を交えながら登録申請書を作成しています。 リストアップについては、システムや電算処理にて可能であり、障害をお持ちの方で個別避難計画を作成した方は2人となっております。 ◆7番(濱田雅美君)  個別計画が作成できている方がお二人ということなんですけれども、本市の障害がある方で要支援者数というのはお分かりでしょうか。また、そのうちに情報提供というのに同意をしていただいている方というのもいらっしゃいますでしょうか。 ◎健康長寿課主幹(萩原桂二君)  要配慮者のうち障害をお持ちの方は587名の方がおられまして、そのうち情報提供の同意を得ている方が134人となっております。 ◆7番(濱田雅美君)  ありがとうございます。 この134人という方は、情報提供にも同意をしていただいている方であって、要支援者であるということです。優先順位も高いと思うんですね。ですので、早急にこの方たちの個別避難計画というのが完成するように取り組んでいただきたいと思います。まだ2件ということなんで、ちょっと先が大変だと思いますが御尽力お願いします。 本人の状況や家族構成などを把握していただいている、そして信頼関係もできている福祉専門職の方にも参画していただいて、協力を得られる取組をすればスムーズに進むのではないかということを、以前提案させていただきましたが、本年度は国からの交付金があって、福祉専門職の方にも協力を得るための予算計上というのがなされていました。 今後の具体的な計画というのがあれば、お教えいただけますでしょうか。 ◎健康長寿課主幹(萩原桂二君)  現在、福祉専門職の方々に御協力をいただく内容や手続等について、原案を作成しているところです。今後、この原案について福祉専門職の意見を伺いながら適宜修正し、夏頃より実施していく予定でございます。 ◆7番(濱田雅美君)  これ夏頃からそういうふうに福祉専門職の方も参画していただければ、今までよりも前進するのかなということも考えられますので、ぜひこれを機会に、個別避難計画書の作成というのが前進することを期待しております。 現在、この取組というのは健康長寿課が担ってくださっていますが、庁内のどの課と連携していますか。また、その情報共有というのはできているんでしょうか。 ◎健康長寿課主幹(萩原桂二君)  現在、避難行動要支援者を登録している避難行動要支援者システムというものは、新宮消防署にも1台端末を設置しているところです。そして、ハザードマップや避難場所の捉え方などについて、防災対策課とも情報交換し、また障害のある方の情報については福祉課と意見交換を実施しております。 今後、本事業を進めていくに当たり、各課との連携を進めていきたいと考えております。 ◆7番(濱田雅美君)  ありがとうございます。 連携を強めていただけるということなんですけれども、今の連携というのは、健康長寿課と各課との連携ということですか。それとも、そうではなくて関係課が一堂に会して情報共有ができるような連携というのをお考えですか。答弁いいんですけれども、私が思うに健康長寿課と各課との連携というのは、強化は確かに必要なんですけれども、今言っていただいた連携している担当各課が、本当にその関係課が一堂に同じ情報共有というのをすることが必要だと考えているんですね。そのような体制づくりというのを今後、検討していただきたいとお願いしておきます。 災害対策基本法において、個別避難計画書作成を5年程度で取り組むということがあるんですけれども、この完成というのは、いつぐらいを本市は目指しているのかということと、また本市の今後の取組というのの計画、これを具体的にあれば教えていただきたいと思います。この個別避難計画作成というのをする上で課題というのは大変多いと思うんですけれども、担当課が特に、困難課題と考えているのが何であるのかということと、その対策をどのように考えているかということも併せてお教えいただきたいと思います。 ◎健康長寿課主幹(萩原桂二君)  国は令和7年度をめどに避難行動要支援者の個別避難計画策定を進めるように示しておりまして、新宮市においても同様に、名簿及び個別避難計画策定を進めていきたいと考えております。 個別避難計画策定の課題については、平時の見守りや災害時の可能な限りの支援を担う協力者の輪をつくることが、この制度の重要なことと考えております。身近な人の輪で災害に向けたまちづくりが進み、支援計画を実効性のあるものにしていけると考えております。 ◆7番(濱田雅美君)  協力者を見いだすのが困難であろうということはお察しいたします。支援者というのは、誰かを支援することというのを頭にいつも考えていただいているので、自らが早めの行動を意識するということにもつながります。それは、支援者自身の命を守るための行動ができるということも、そういうプラスの見解というのもありますので、そこも踏まえて、また協力者をこれから探していただきたいと思いますので、お願いしておきます。 今、本市の調査対象の条件というのはどのようになっているかお教えいただけますか。また、調査票、それにどのような項目というのが記入されるのかお教えください。 ◎健康長寿課主幹(萩原桂二君)  調査対象条件については、新宮市地域防災計画に定める、次のいずれかの条件を満たす方が対象となっております。 一つ目として、75歳以上のみの世帯の方、二つ目に、身体障害者手帳1級、2級の肢体不自由、視覚障害、聴覚障害の方、三つ目に、知的障害療育手帳A判定の交付を受けている方、四つ目に、精神障害者保健福祉手帳1級及び自立支援医療費の支給認定を受けている方、五つ目に、要介護3以上または要介護2で認知症のある方、6番目としまして、特定疾患や常時医療を必要とする方となっております。 また、この調査票登録申請書の項目については、住所、生年月日等の基本情報、自力避難ができるかの確認、地域支援等関係者に登録申請書の記載内容を情報提供してよいかの確認、作成においての注意事項、ふだんの状況や情報伝達手段、避難誘導の留意事項、避難先での留意事項、日常生活に必要な医療等の情報、かかりつけ医、病名、服薬に関する情報、世帯の構成員の情報、緊急連絡先、協力員をお願いできる方の情報、そして最後に、避難場所の情報となっております。 ◆7番(濱田雅美君)  細かくありがとうございました。 この調査票の項目の緊急避難先に関してなんですけれども、これは、この記入用紙を見せていただきましたら、お一人になっているんですね。この緊急連絡先というのは、お一人ではなくて、最低でもお二人の記入があったほうがいいかなと思うのと、あと御家族がいらっしゃいます方は、これに御家族があと3名ほど記入できるようにはなっているので、御家族のいらっしゃらない方というのは、やはり緊急連絡先をお一人に絞らず複数の方に記入していただくほうが安心かと思いますので、そこを御検討いただければと思います。 もう一つ、調査対象者に関しましてなんですけれども、高齢者の方の場合は、認知症であっても自分で生活ができている状態の方というのは、介護1に認定されていると思うんですけれども、この介護1であっても認知症がある方というのは、早期に避難するという判断が必ずしもできるとは言えないと思うんですね。介護1の方というのも今後対象にできないかということを検討していただきたいと思うんです。認知症でも判断ができる方も、できない方もいろいろいらっしゃるとは思うんですけれども、やはりそこはお一人お一人、丁寧に調査していただきたいと思います。 足を運んで、やはり対面で話をしていただければ、現状も前進すると考えるんですけれども、足を運んでこそ、その現状の把握もできますし信頼関係も築いていけます。信頼関係がないと、今よく言う情報提供を拒んでいるという方がいらっしゃるという現状を回避できるのではないかと思います。また、郵送の調査だけでは、個別避難計画書の重要性というのが伝わらないままに済んでしまうと思うんです。必要な方が支援を受けられない状況ということを招く危険性もあると思います。それとまた、介護がついていない要支援者の方でも、やはりつえをついて何とか歩けるという方もいらっしゃいます。そういう方は、一人で避難が可能かといえば無理だというのを、現状を、ちゃんと対面してお会いしてということができれば判断することもできると思うんです。そのような情報というのは、行政だけではやはり全てを把握しろというのは絶対これは無理だと思います。やはり、この地域の方との連携であったり、そういうほかの福祉団体であったりとかという、そこら辺の連携の強化があってこそ把握できるんだと思いますので、日常業務の大変さもすごく承知しているんですけれども、どうか足を運んで調査をしていただけるその環境と、あと個別避難計画書の重要性をお伝えいただけるということに、また御尽力いただけることをお願いしておきます。 実際に足を運んでの調査というのは、やはり地域の方の協力が、今申し上げたように必要かと思うんですけれども、この町内会長、民生委員などの方々との連携というのはできているんでしょうか。また、本市にも消防団はあるんですけれども、消防団組織というのは、消防組織法第9条に基づいた市町村の消防機関で、団員は非常勤特別職の地方公務員でありますとあります。地域の住民であることが多くて、地元の事情なども把握できており、災害時には地域に密着した経験を生かした活動をなさってくださっています。町内会長や民生委員同様、この消防団員にも要支援者リストの情報を共有することで、先ほど言っていた支援者の確保が困難ということも少しは緩和できるのではないかと考えますし、日常の見守りにもつながると思います。また個人情報保護法などの問題もありますから、慎重かつ丁寧に考える必要もありますが、自治会であったり、自主防災組織、最近では、本市でも活動が大変活発化してきている地域のサロン、その団体や生活コーディネーターの方々などの大きな支えも、連携の在り方をお考えいただきたいと思いますが、その点はいかがでしょうか。 ◎健康長寿課主幹(萩原桂二君)  登録申請書の用紙には、登録申請書では、地域支援等関係者に情報提供をすることの同意をいただいており、地域支援等関係者とは、新宮市地域防災計画で、消防、警察、社会福祉協議会、自治会、消防団、自主防災組織、民生委員・児童委員、その他地域支援者と定めており、そういったサロンであるとか、生活コーディネーターとの連携についても、今後、模索していきたいと考えております。 ◆7番(濱田雅美君)  ありがとうございます。 そういう今、言っていただいたように同意をいただいてくれているということなんで、今後強固な連携というのを本当に早急に築いていけるように、尽力していただきたいとお願いしておきます。 行政だけで取り組む課題ではなくて、本当にこれはもう地域の協力が必要で、本当に不可欠なところです。そして、必ずしも避難を支援できなくても仕方がないという、支援者になってくれる方の負担軽減というのも必要であり、反対に、要支援者にもそのことを理解していただいて、必ずしも助けてくれるという状況ではないかもしれないということも、しっかりと理解していただいた上で、要支援者が、自分自身が自分の命、逃げるための行動を諦めずに逃げるんだという、そういう意識の向上につなげていただきたいと思うんです。 この取組というのは、本当にまさしくこのまちづくり、地域包括ケアシステムであると考えます。これも大きな地域包括ケアシステムの一環でありますから、お互いさまの精神で、無理をしないで、自分の隣の人まで、近隣の人を少し気にかけるということで地域の輪が広がってきて、出来上がってくると思うんです。 個別避難計画書というのは災害時に大きな役割を果たすだけではなくて、日常の見守りというのはもちろんなんですけれども、様々なことに有効活用できるリストにつながってくると思います。言うまでもありませんが、災害時の避難後に、避難所に避難できているかどうか、お一人お一人、ここに逃げてきている、あの人が逃げてきていないとかという安否確認にもなりますし、必要な診察であったり、投薬であったりというのを速やかに医療機関に依頼するということも可能になります。そのためには、医療センターや、また医師会というところにも協力をお願いしなければならないということになってきますが、早急に行政がしっかりとこのリストを、いや個別計画書というのを作成しなければ、地域の方や団体、また医療機関、事業所などに協力をお願いして、官民の協働を実現することというのはなかなか難しいと思うんです。 9月になれば、本市も紀伊半島大水害から11年がたちます。甚大な被害が生じた本市が、また近い将来、いつ起こり得るか分からないと言われる大災害に備えて、個別避難計画書が作成できていないということになっては、もう決してそれはあってはならないと思います。紀伊半島大水害での教訓を生かして、一人の犠牲者も出さない新宮市になるためにも、この個別避難計画書という作成を急いでいただくことが、本当に今の日常の大変な中なんですけれども、急務であると思いますのでお願いします。 避難行動要支援者リストや個別避難計画の作成におきましては、職員の業務負担の軽減も考慮しつつ、情報収集を丁寧に行っていただき、個別避難計画書の情報管理を行い、関係課、関係機関との情報の共有をして、切れ目のない支援を持続していかなければなりません。日常業務と兼ねてこの業務をこなしていくということは、本当に職員さんにとって大きな負担になるということは想定できます。避難行動要支援者のリストアップにおきましても、福祉課、保健センター、子育て支援センター、健康長寿課、地域包括推進課、防災対策課など本当に各関係課から担当者を決めて、一つの組織になって取り組んでいくべきではないかと考えます。調査において一見見落とされそうな精神的な疾患がある方や軽度の認知症の方なども、福祉課であったり、地域包括推進課などのそれぞれの専門の担当者であれば、見落とすことなく気づいてあげて、このリストにつなげていくことができると思うんです。やはり違う担当課が行ったりとかしたら、気づかずに済んでしまうということもあると思います。ですので、もうこの作成後というのは、継続して、それにリストの管理であったりとか、情報共有をする必要も継続的に終わりがなく続いていく施策でありますから、以前にも提言したんですけれども、この取組に特化した職員の配置というのが必要かと思いますので、いま一度、お考えいただきたいと思いましてお願いしておきます。そして、このお願いを申し上げて、この項を終わりたいと思います。 次に、子育て支援についてお伺いいたします。 王子幼稚園跡地の学童保育についてお尋ねします。 現在、王子幼稚園跡地を再利用して学童保育が実施される方向で取組が進んでおり、6月議会においても設計費の予算が計上されております。 そこで、幾つか御質問させていただきます。 学童保育の目的と役割は、共働き家庭、独り親家庭の小学生の放課後、土曜日、日曜日、あと春夏冬休みなどの学校休業中は、一日の生活を継続的に保障することを通して親の仕事と子育ての両立支援を保障すること。また、家庭に代わる毎日の生活の場を成長期にある子供たちに安全で安心な生活を保障することが、学童保育の基本的な役割とあります。また、全国学童保育連絡協議会では、学童保育の設置運営基準においては、1学童保育の規模の上限は40人までとする。41人以上は2学童保育とするとあります。 先日、教育民生委員会で、王子地区の学童保育に関する検討委員会が立ち上がり、第1回の会議をしたとの報告がありましたが、その後、検討委員会は開催されましたでしょうか。あと、その検討委員会の構成と、委員会で出された意見や課題、それを教えていただきたいと思いますので、そこまでお願いします。 ◎子育て推進課長(梶田卓哉君)  子育て推進課、梶田より答弁させていただきます。 現在、旧王子幼稚園の園舎を活用した放課後児童クラブの開設について、地元の方々の御意見をいただくため検討委員会を立ち上げ、開設に向けた検討を進めているところでございます。検討委員会は、地元の子育て支援に携わる方など10名で構成しておりまして、これまでに2回、会議を開催いたしました。市内にある公設の放課後児童クラブは2か所ございますが、いずれも父母会から発足した団体が運営を行っております。そのような学童を担っていただける地元の方がいらっしゃらないかというところから議論を始めております。検討委員の皆様にもお尋ねしましたが、名のり出ていただく方がなかなか見つかっていないというのが現状でございまして、運営をどうしていくかについて、継続して議論を行っているところでございます。 ◆7番(濱田雅美君)  では、今、王子地区の児童はたんぽぽを利用していますけれども、王子地区の児童でたんぽぽを利用しているというのは何名いらっしゃるか分かりますか。 ◎子育て推進課長(梶田卓哉君)  井の沢放課後児童クラブたんぽぽに通う王子ヶ浜小学校の児童は28名でございます。 ◆7番(濱田雅美君)  学童保育というのは、家庭に代わる生活の場として適正規模が必要であり、安心・安全で一人一人の子供に安定した生活を保障する施設であって、指導員は、一人一人の子供を対象にした人間的な関わり、援助や働きかけを行う必要があるというふうに言われております。 たんぽぽを利用している王子地区の児童というのは、現在28名ということなんですけれども、王子地区に学童保育が開設されれば、今利用している28名に加えて利用を希望する児童が増えるということは予想できますが、当局は、王子地区での学童保育で保育する児童の人数を何名ぐらいというふうに想定しているのでしょうか。また、その学童保育を運営するには、放課後児童支援員を2名以上配置すべきという基準があると思うんですけれども、そこに加わる職員というのは何名の配置をお考えなのでしょうか。 ◎子育て推進課長(梶田卓哉君)  具体的な人数の予測というのは難しいかと思いますが、議員おっしゃいますとおり、小学校の敷地内に学童ができることで、これまで利用を控えていた御家庭が新たに申し込まれることが予想されます。 児童の人数にもよりますが、人員不足で子供に目が行き届かないということのないよう、職員を配置すべきであると考えております。 ◆7番(濱田雅美君)  ありがとうございます。 本当に子供に目が行き届かないということが決してないようにお願いしたいと思います。 また、本市の学童保育はパンダハウスとたんぽぽがあって、運営は公設民営となっております。また、担当課におかれましては、王子地区の学童保育の運営というのは、どのようにお考えでしょうか。 ◎子育て推進課長(梶田卓哉君)  運営を市が直接行う直営というやり方がございます。または、父母会や企業に運営を委託する方法もございます。 現時点では、あらゆる可能性を排除せずに、よりよい運営方法を探ってまいりたいと考えております。 ◆7番(濱田雅美君)  本当に地域に根差したよりよい運営をしていただきたいのをお願いしたいところなんですけれども、まだ検討中ということですが、先ほど答弁の中でありました、当初地域の方で運営を担っていただけるという声がなかったということがありましたが、仮に今後、地域の方から運営の希望が出された場合、地域の方にお願いする公設民営ということを検討するという可能性もありますでしょうか。 ◎子育て推進課長(梶田卓哉君)  地元の方で学童を担っていただく方がいらっしゃるということでありましたら、大変ありがたく思います。その方がいつから運営していただけるのか。また、資格を持った方の確保をどうお考えかなど詳細についてよく話し合う必要があると考えております。 ◆7番(濱田雅美君)  ありがとうございます。 もちろん様々な条件を満たされていないと運営もできませんし、それはもちろんのことなんですけれども、この地域の方が運営してくだされば、様々なアイデアで新しい取組が取り組まれた子供たちのための学童保育というのも、そういった形が生まれるという可能性もあると思いますので、ぜひ地域の方がそういう声を上げていただければ、そのときは御検討いただきたいと思いますし、この学童保育が地域のつながりの強化になるとも考えていけると思います。ぜひ、運営を申し出ていただいた際には、前向きに御検討していただいて、公設民営という形が可能になるよう御尽力いただきたいと思います。それがいつになるかというのは分からないんですけれども、そういった機会があれば、ぜひそういったふうに方向性を切り替えていくということをお願いしておきます。 保育料に関しては、どのようになっておりますでしょうか。本市におきましては、保育料の減免措置というのはあるのでしょうか。 ◎子育て推進課長(梶田卓哉君)  学童の利用料でございますが、月額8,000円となってございます。 減免につきましては、生活保護世帯は全額免除、小学4年生から6年生の場合は半額が減免されます。また、同一世帯から2人以上の児童が学童を利用する場合は、2人目以降が半額の減免、ひとり親家庭医療費受給資格者証の交付を受けている世帯は半額の減免、市民税非課税世帯は半額減免という減免対象となってございます。 ◆7番(濱田雅美君)  ありがとうございます。 保育料の減免措置がない自治体もあるというふうにも聞いたんですけれども、本市はこのようにきめ細かく減免措置をしていただいて、大変ありがたいと思います。今後も保育料の大きな負担が、保護者にとって負担にならないような御検討を進めていただきたいと思いますのでお願いしておきます。 保護者にとって学童保育というのは、子供一人一人を大切にする保育であってほしい。安全で安心して子供たちが生活できる学童保育であってほしい。毎日元気に通って楽しく過ごしてもらいたいという願いは言うまでもありません。王子地区の学童保育が実施されれば、旧市内において各校区に学童保育が実施されることになります。高田では、高田キッズクラブ、熊野川町ではくまっこが子供の放課後の居場所となります。また、民設民営の学童保育には虹があります。子育ての環境というのが一歩前進したと考えると大変うれしく思います。担当課におかれましては、新宮市の子供たちがよりよい環境で学び成長できるよう、今後も御尽力いただきますようお願い申し上げて、この項を終わります。 次に、医療センターについてお伺いしたいと思います。 広域圏における医療体制についてお伺いいたします。 医療センターの産婦人科での診察と分娩が無事に再開されました。御尽力いただきました市民の皆様、市民団体、国会議員の先生をはじめ、県の機関や関係機関、広域の皆様、市長、担当課、本当にたくさんの方々の御尽力に心より感謝申し上げます。また、今回の医師の招聘に関しての負担金についても、広域の自治体8市町村から協力が得られました。御協力いただいた自治体には心より感謝を申し上げますとともに、御尽力いただきました市長をはじめ、関係機関の御尽力に対しましても重ねてお礼申し上げます。御迷惑をおかけした妊婦と御家族には心痛むところではございますが、分娩が再開できない自治体も少なくない中、本市が再開できたことには安堵しております。また、患者さんへの対応が大変親切で行き届いており、喜びの声をいただきましたことも、先日開催した教育民生委員会において、医療センター事務長にお伝えしたところであります。 しかし、これで安心とはならずに、今後も全ての診療科において休診の事態が起こることのないように、医師確保に関しては継続しての要望活動をお願いしておきます。 新宮市立医療センターは、地域医療支援病院の指定を受けた急性期病院であります。また、広域の医療圏において中核病院となり、広域における救急医療も担い、災害拠点病院にも指定されております。有事の際には重要な役割を担っていただきます。広域医療圏において非常に重要な病院であります。医療センターは、地元開業医や広域の公立病院と様々な連携を図り、日々尽力し、貢献してくださっていることは承知しており深く感謝を申し上げます。 そこで、お伺いいたします。 地域医療支援病院の会議があると思いますが、会議には広域の公立病院からも出席していただいていますでしょうか。 ◎医療センター医療業務課長(須崎誠久君)  医療業務課、須崎から答弁させていただきます。 当院の地域医療支援病院運営委員会には、公立病院から那智勝浦町立温泉病院に委員として参加いただいております。 ◆7番(濱田雅美君)  ありがとうございます。 医療センターとの連携が深い町立病院のほうが会議に参加してくださっているということは、大変有意義だと感じております。 今後、医師の働き方改革も見据えて、和歌山県の周辺市町村と奈良県南部、三重県南部を含めた公立病院がそれぞれ担うべき役割や機能分担を明確にして、さらなる医療の連携を強化し、医師の疲弊や経営悪化などを防ぎ、安心・安全な医療提供ができる方向性について議論はなされていますでしょうか。 ◎医療センター庶務課長(岡本真治君)  医療センター庶務課長から答弁させていただきます。 病院が一堂に会して機能分担については特に議論されていませんが、当院が圏域で唯一の高度急性期病床を持っていることなど、当院が医療圏における中核病院であることは周辺病院においては共通の認識であり、当院で治療される患者は開業医等の一次医療機関からの紹介による方が多いことから、ある程度のすみ分けにより、当院は本来の使命である急性期患者に対する治療を専念できていると考えております。 また、医療の連携について、例えば温泉病院に対しては、循環器内科、心臓血管外科、腎臓内科、整形外科の医師が外来応援を行っており、外来診療で対応できない患者は当院で治療を行うといったことや、当院のMRIの予約が埋まっている場合は、温泉病院でMRIのみ撮影させていただくといったことなど、病院間連携の取組も行っております。 ただ、議員の御指摘のとおり、今後の働き方改革の適用を踏まえた際に、担うべき役割分担や機能分担の明確化が、医師の疲弊を防ぐ上でも非常に重要であることと認識しており、今後とも医師の勤務環境を守りながら、各病院ともスムーズな連携を取れるよう取り組んでいきたいと考えております。 ◆7番(濱田雅美君)  御丁寧な御答弁ありがとうございます。 この役割や機能分担の明確化というのは、本当に当然のことであると思います。そして、産婦人科医の招聘につきましては、今回、東・西牟婁地方におきましてももちろんのことですけれども、県境を越えて大きく協力いただきました。これを機に、医療の連携を強化する議論というのを前進させていくことも、この地域医療改革の一つと考えます。さらなる連携の強化に向けて御尽力いただきますようにお願いしておきます。 ほかの自治体におきまして、報道関係で、あってはならない本当に医療事故というのを多々報道によって目にします。医師不足や看護師不足の中、日々の多忙な医療事務と命を守るという重責で疲弊状態に陥っているのかもしれません。それも理解できます。しかし、事故を未然に防ぐための手だてにどれだけ尽力して患者と向き合ってくれたのかと疑問を持ってしまうこともあります。患者と家族というのは病院を信頼して、元気になることを希望して病院に通院または入院するのです。確かに神様ではありませんから、100%事故を防ぐということは困難かもしれません。しかし、言うまでもありませんが、人は物ではありません。壊れました、仕方がないでは済みません。忙しいから仕方がない、でも、言い訳にはなりません。理由にはなりません。話を聞くたび、目にするたび、本当に胸が苦しくなります。患者と家族の生活がその時点でもう一転してしまうわけです。取り返しがつかない事態にもつながります。命に従事しているということをいま一度考えていただきたいと思います。 本市の新宮市立医療センターにおいては、決してそんなことはないと信頼しております。ドクターもナースも本当に多忙な中、親切に対応していただいていることは、私自身も実感しておりますし、地域医療連携室の評価も高く聞いております。だからこそ、医療センターがこの広域の医療圏のイニシアチブを取って、広域の医療がこの地域住民にとって本当に安心で安全な医療提供ができるように、それが持続可能となるような御尽力をいただきたいと強くお願いします。 ○議長(榎本鉄也君)  会議中ですが、10分程度休憩いたします。 △休憩 午後2時23分--------------------------------------- △再開 午後2時37分 ○議長(榎本鉄也君)  休憩前に引き続き会議を開きます。 一般質問を続けます。 7番、濱田議員。 ◆7番(濱田雅美君) (質問席) マスク外させていただきます。 休憩前に引き続き一般質問を行わせていただきます。 休憩前の医療センターにおきましては、医療センターとそれを取り巻く地域医療連携の実情ということに特化してお伺いいたしました。 次に、私が議論させていただきたいのは選定療養費についてです。 令和2年10月1日から実施された選定療養費ですが、これは新宮市立医療センターでの受診を希望する初診の患者が紹介状を持参しない場合に、医科に関しては5,500円、歯科に関しては3,300円を自己負担しなければならない制度です。また、再診時、医師がほかの医療機関での診療を判断したにもかかわらず、患者の希望で継続して医療センターでの診療を希望した場合は、医科に関しては2,750円、歯科に関しては1,650円、これも受診するたびに支払わなくてはいけません。この政策はどう考えても患者の負担が大きいとしか思えません。 令和2年9月議会において議案として提案された際、反対意見は、「市民の負担が大き過ぎる」、「新宮市の地域医療の実情には適さない」、賛成意見は、「国の決め事には従わなければならない」と賛否両論の採決となり、欠席が1名、反対が6名、賛成が7名で可決されました。 そしてまた、僅か2年、この施行をされてから令和4年10月、既にもうあと3か月で、初診に関しては医科が7,700円、歯科が5,500円、再診の医科が3,300円、歯科が2,090円とさらに患者負担が大きくなります。このように、どんどんこの負担が大きくなっていくのではないかと懸念されます。 確認のため、いま一度お伺いいたします。 この初診選定療養費は、何を目的として患者に負担を強いてまで徴収する必要があるのですか。 ◎医療センター医療業務課長(須崎誠久君)  国におきまして、外来機能の明確化及び医療機関間の連携を推進する観点から、今回選定療養費の額が見直されたというものでございます。 ◆7番(濱田雅美君)  では、この7,700円もの患者負担を強いる選定療養費を徴収する法的根拠というのは何ですか。 ◎医療センター医療業務課長(須崎誠久君)  厚生労働省におきまして、療担規則及び薬担規則並びに療担基準に基づき厚生労働大臣が定める掲示事項等において選定療養費が定められているところでございます。 ◆7番(濱田雅美君)  では、この選定療養費を協議するのはどこですか。 ◎医療センター医療業務課長(須崎誠久君)  厚生労働大臣から中央社会保険医療協議会へ診療報酬改定について諮問し、この協議会で協議がなされた後、厚生労働大臣へ答申されるものでございます。 ◆7番(濱田雅美君)  この中医協で協議される健康保険法第86条にある、選定療養は保険外診療との混合診療をうたった法律であります。医療の機能分担のための初診選定療養費は、この法律が根拠とはなりません。ですから、この初診料選定療養費というのは法律で決まったものではありません。もう法律で決まったものだから仕方がないということで、私は本当にこの考えには大変な疑問を持っております。 では、この選定療養費の徴収を実施して、紹介率と逆紹介率の動向というのはどのように変化しましたか。紹介率が増加したのであれば、どの診療科の患者が増加したのかを教えてください。 ◎医療センター医療業務課長(須崎誠久君)  新しい選定療養費の御負担いただくことをスタートさせたのが令和2年10月からでございますが、その前後の年度、令和元年度と令和3年度を比較しますと、紹介率が50%から67%と17ポイント、逆紹介率が73%から97%と24ポイント上昇してございます。 紹介率のポイント上昇の多かった診療科としましては、皮膚科、耳鼻咽喉科、小児科などでございます。 ◆7番(濱田雅美君)  この令和2年10月から始まった選定療養費ですが、その直後、世界全体がコロナ禍に陥りました。感染対策の観点からも病院での受診を控える方が多かったことで、初診の患者数にも影響はあったかもしれません。しかし今後、アフターコロナの時代にどのような動向になるかということも注視していかなければならないと思いますが、現在、初診の患者が減ったと考えられることについて、医療センターの経営悪化と医師の確保ということに危惧しませんか。 ◎医療センター医療業務課長(須崎誠久君)  経営悪化を危惧しませんかということでございますが、初診患者が減ったことにより医療センターとしては減収になっておりますが、国が推し進めている外来機能の明確化及び医療機関間の連携がさらに推進されたものと考えております。 ◆7番(濱田雅美君)  医療センターの昨年の決算というのは、コロナの影響で黒字でした。それ以外の年はどうですか。大きな赤字を出しているのが現状ですよね。 広域医療圏の公立病院ですから、私は赤字を責めるつもりもありませんし、収益を求めるということも考えてはいませんけれども、今御答弁いただきました国が推し進めている施策が推進されるということも必要なんでしょうけれども、それ以上に、健全な経営を担って医療センターを守っていくということが大切になってくると思うんですけれども、そこのところはどうなんでしょうか。 選定療養費というのを施行して、僅か2年で患者負担というのが、初診時2,200円も増加し7,700円にもなっております。たった2年で、しかも2,000円も患者の負担が大きくなるということについて、担当課はどのようにお考えでしょうか。 ◎医療センター医療業務課長(須崎誠久君)  患者さんにとりましては、選定療養費の額が上がるということにつきましては厳しいものというふうに考えてございますが、選定療養費については国において定めているものでございますので、御理解をお願いしたいというふうに考えてございます。 ◆7番(濱田雅美君)  御理解をというお話ですが、担当課は、本当に政府からの施策を遵守して公務に努めるというのは当然ですから、今いただいた答弁ということに関しては理解いたします。しかし、患者負担ということに関しては理解できません。 次に、医療センターの外来患者の平均的診療単価というのはどれくらいか、お分かりになりますでしょうか。 ◎医療センター庶務課長(岡本真治君)  外来収益を外来延べ患者数で割った数ですが、令和3年度の実績では1万4,994円です。 ◆7番(濱田雅美君)  もう一度お願いします。金額だけで結構です。 ◎医療センター庶務課長(岡本真治君)  1万4,994円です。 ◆7番(濱田雅美君)  失礼しました。 約1万5,000円が平均単価ということですね。ということは、3割負担の患者さんであれば、診療費が4,500円プラス選定療養費を必要な方は5,500円で1万円かかる。高齢者の1割負担の患者様においては、診療費が1,500円そして選定療養費が5,500円で7,000円かかってくるということになります。そこに、お薬代をプラスすると、一度の受診で1万円を超えるという医療費が必要になるという現状です。10月からはさらにこれに加えて負担が増えるということになってきます。 どうですか、この1回の診療に1万円。市民生活にとって大きな負担だと考えませんか。これはあくまでも平均ですから、治療によってはもっと金額が高くなるかもしれません。検査を受けるであったり、MRIであったり、高い投薬、また高い治療を受けた場合は、もっと金額が上がることになります。私の知人も先日、医療センターで選定療養費をお支払いして受診した方が、1回の受診で1万8,000円かかったというふうに言っていました。ちょっとびっくりしたんですけれども、えっと思って、そのうちのでも5,500円というのが、この選定療養費に充てられます。 選定療養費というのは、初期の治療は地域の病院や診療所などで受診して、高度医療、専門医療は200床以上の病院で行うという、一次医療と二次医療の機能分担を確立させるための厚労省の政策誘導であると言っても過言ではないと思います。一次医療と二次医療の機能分担の重要性も必要性も、私なりに十分本当に理解はしております。かかりつけ医やかかりつけ薬局を持つということも、市民にとっても大変重要なことで、そこも十分理解はしております。理解はしておりますが、この医療機関の選択肢が数多くある都市部というのと、本市のように医療機関の選択肢が少ないこの地域において、同じように同じ条件で、この施策をそのまま取り入れなければ本当にいけないんでしょうか。国が決めたことだから仕方がないというふうに言い切れますか。 和歌山県下におきましては、地域医療支援病院は医療センターを含め5軒あります。労働者健康安全機構和歌山ろうさい病院、国立病院機構和歌山病院、日本赤十字社和歌山医療センター、国立病院機構南和歌山医療センター、そして我が本市の新宮市立医療センターです。このどの病院を見ても都市部にあって、この病院の規模も大きく、本市との地域医療を取り巻く環境というのは大きく違うと感じます。 特定機能病院があるような大都会では、3時間待ちの3分診療という言葉が使われるように、選定療養費制度を設定して、一次医療と二次医療の医療機能分担という必要性が必ずしもあると思います。ただ本市におきましては、過疎化や少子高齢化などにより医療圏人口というのが減少し続けている状況ではないですか。都会と現状も、環境も、そして資源も違うのです。 今、内科のほうは、医療センターにおきましては紹介状が持参ということが原則となっていて、地元市民にもしっかりと根づいていると思います。定着していると思います。さきの質問に対して、当局の答弁にもありましたが、ある程度のすみ分けにより、当院は本来の使命である急性期患者に対する治療に専念できていると考えていますとの答弁もいただいております。このある程度のすみ分けにより当院はという御答弁は、ある程度、この地域医療としての機能分担ができているということになると思うんですけれども、いかがですか。 確かに、本市においても一定の機能分担というのは必要だと思います。誰しもが医療センターで治療を受けたい。みんながそういうふうにこぞって医療センターに来たら、本当に大変なことになるのはもう十分承知をしております。患者にも、まず一次医療を受けていただく、かかりつけ医にかかってもらうということをしっかりと理解していただいて、病院を選択して、受診してもらうということは重要であると思います。そこは市民の方の協力もしっかり得られなければならないとは思うんですけれども、この日本の医療保険制度には三つの優れた特徴があります。日本の医療システムは、安心して医療を受けられるように、国民全員が公的医療保険に加入し、家族も加入者の扶養家族としてカバーされますから、一人一人が保険料を出し合い、助け合うことによって支えられている国民皆保険、皆さん、当局はもちろん御存じだと思うんですけれども、それがあります。また、患者さんは医療機関を自由に選ぶことができる、いわゆるフリーアクセス、そして窓口負担だけで診療や薬の給付など必要な医療サービスが現物支給を平等に受けられるということです。この三つが日本の医療の世界にも誇れると言われている特色です。 この選定療養費を本市で施行することによって、患者は医療機関を自由に選ぶことができなくなります。日本の優れた医療制度の一つであるフリーアクセスを崩してしまうだけではなく、その上、患者は選定療養費の負担を強いられます。そして、それと同時に、医療センターは初診の患者を減らすということになります。さきの答弁でも、初診患者が減ったことにより減収になったとありました。今後、患者が減少状況に傾けば、病院に医師が長く在籍してくださるのか、また派遣してくださるのかという懸念が生じます。そして、悪循環に陥って、医師不足、看護師不足を招いて、厳しい環境の中で疲弊状態を招いてしまう可能性も否定はできません。 平成23年度に、本市は医師不足の影響で、眼科が非常勤化するという状況になったこともありました。そのとき患者の多くが高齢者であり、不便を強いられて、中には地元では治療が受けられずに電車で遠方まで通っている方もいらっしゃいました。産婦人科の診察も再開したばかりですが、どの診療科においても二度とこのようなことがあってはなりません。今は本当に親切で、人柄も、医師としても立派なドクターが常勤医師となってくださって、患者は安心・安全な医療を受けて大変喜んでいることは、皆さんも御承知のことと思います。2024年に医師の働き方改革が施行されれば、なおさら安定的な医師の確保が困難な状況になることを決して忘れてはいけません。また、経営にも大きく影響するであろうことも、しっかりと対策をお願いしたいところであります。 医療センターは公立病院であるから、先ほども申しましたが、利益を求めるわけではありませんが、やはり持続可能な経営というのをしっかりと重視して、病院を守っていかなければなりません。それはこの地域のため、市民のためです。 当局は、先ほども健康保険法第86条を定義していると思うんですけれども、健康保険法の中に選定療養費をうたった条文はありません。それに選定療養費は、診療行為に対する対価ではなく診療報酬ではありません。さきにも述べましたが、初診時選定療養費は医療の機能分担を図るための厚労省の決め事です。明らかに法律で認められている選定療養費とは言えないです。法律であるというのであれば、初診時選定療養費が法律のどこにうたわれているのかというのをしっかりとお教えいただきたいと思います。 政府は、日本全体を見て政策決定します。全国に1,700以上あるこの自治体の実情というのを当然一つ一つ把握していただいてはおりません。この選定療養費は、医療の機能分担を進めるための政策誘導であり、10月からは、さらに7,700円という大きな経済的負担を背負わせたにすぎないのではないですか。国民年金暮らしの高齢者にとって、1回の受診で1万円の医療費というのは大変厳しいと想像できます。それに子ども医療費の助成制度、独り親家庭、子供の医療費が免除となっている方にも、同様にこの7,700円という負担が強いられるのです。子供の医療費は、あまりにもこの負担というのが大きいと思います。あり得ないと思います。 当局には本当に、紹介状があれば選定療養費は払わなくても医療センターで治療を受けられますよとお考えになる方もいらっしゃるかもしれないんですけれども、この狭いまちで、またお世話になる開業医に行って、すみません、選定療養費払うのが負担なので紹介状を書いていただけませんかというふうに言えますか。なかなか言えないと思います。どうですか、言えますか、課長。いいです、もう答弁、結構です。まして本当に同じ診療所なら、なおさら言えないと思いますよ。 仮に整形外科にかかりました。ちょっと不安なんで、すみません、医療センターにかかりたいんで紹介状書いてもらえますかと、先生を信頼していないような内容の言葉、絶対言えないと思います。先生のほうから書きましょうかと言ってくれればありがたくお願いはできると思うんですけれども、自らは本当に言えませんし、そこで開業医のほうから言ってもらえればありがたいとは思うんですけれども、そして時間的に余裕があって、紹介状を持って医療センターに行く余裕がある場合はいいんですけれども、その日に、そのときに医療センターにかかりたいという緊急時には、紹介状というのは間に合わないんですね。やっぱり日にち、時間もかかります。この選択肢が少ない開業医が休診のときには、我慢をするか、高いお金を払うかの選択になってきます。体悪いんやからお金ぐらい払うやろうと思う方もいらっしゃるかもしれませんが、実際、本当に余裕がないから我慢する。病院行くのよう行かんという、これが現実にあるんです。かかりつけ医に行ってからまた医療センターに行くという、二重にお金がかかる、時間もかかるという現状もあります。市民の中には、「お金がない人は医療センターに来るなということか。あんな大きな病院建てて、税金払わして、診てくれんのやったらもう潰したれ」と、本当にもう怒り狂った声で言われたこともあります。これは事実です。市民の率直な感情だと思います。 この選定療養費の政策を、決して私は否定するわけではありません。ただ、本市の地域医療にはそぐわないのではないかと、いま一度考えていただきたい。厚労省の諮問機関である中央社会保険医療協議会においての答申書、令和4年度診療報酬改定の基本方針の中にも、患者が安心して医療を受けることができる体制を構築、地域資源の実情に即した取組を推進との記載もあります。議会は7,700円の議案も可決し、5,500円は既に徴収もしております。国の政策に背いている現状ではありません。しかし、このままこの地域医療にそぐわないであろう政策を続けることによって、患者が経済的負担を強いられ、自由に病院を選択できない状況というのは回避すべきであると考えます。自治体に裁量権もなく、選定療養費は徴収しなければならないのであれば、徴収金額を検討することはできないか。選択肢の少ない診療科においての徴収方法を検討することはできないかということを、もう一度、地域の実情に合った取組ができるように、運用の緩和を求め、患者負担を軽減するために、国と県にしっかりと声を届けるのが私たち議員の責務であります。 当局は、今後、国・県の要望の中の一つに入れていただきたいと提言いたします。国の決まり事だからといって諦めるのではなく、自分たちのまちがどのような状況で、実情であって、どうしていきたいかというのは、自分たちが声を上げるべきであって、市政を預かっている私たちは、その声をしっかりと受け止め、そして届けなければならないということを強くここで主張させていただきます。 以上で一般質問を終わります。ありがとうございました。--------------------------------------- △大石元則君 ○議長(榎本鉄也君)  一般質問を続行いたします。 3番、大石議員。 ◆3番(大石元則君) (質問席) 新たな国の指針に従いマスクを外させていただきます。 では、議長の許可を得ましたので、通告に従い、3番、一般質問を始めます。 本題に入る前に、市長にお伺いいたします。 今日6月22日の誕生花と花言葉を教えていただきたいと思います。よろしくお願いします。 ◎市長(田岡実千年君)  本日6月22日の誕生花はスイカズラです。花言葉は愛の絆とのことであります。 ◆3番(大石元則君)  御協力に感謝いたします。 今日、誕生日を迎えられた皆さん、心よりお喜び申し上げます。本当におめでとうございます。 では、本題に入ります。 市長への誕生花への問いとともに、今回も新宮市の現況と展望について問います。 まず、豪雨対策です。 既に、新聞紙上やテレビでニュースになっているのが過去5年間、毎年7月上旬には豪雨が集中していて、2017年の九州北部豪雨から昨年の熱海土石流災害に至るまでに、死者、行方不明者を合わせると430人余りに上ります。既に我が地域も梅雨入りし、豪雨に備えなくてはなりません。 そこで、①、②、③の三つの観点から質問いたします。 まず、①佐野川、荒木川の改修工事の進捗状況です。 豪雨が予想されるシーズンに入り、河川の氾濫が心配されるところであります。過去に氾濫が起こり、甚大な浸水被害に遭われた住民の皆さん方の声により、佐野川と荒木川の同時に改修工事が始まりました。現在、改修工事はどうなっているか。また、河川の土砂や雑木の撤去を必要とされる箇所があるので、対応を求めたいと思います。 ◎都市建設課長(工藤英二君)  佐野川につきましては、現在、三輪崎墓地付近の護岸整備を実施しております。計画残延長は約260メートル、完成時期については、具体的な時期をお示しいただけておりませんが、早期完成に向けて鋭意取り組んでいると聞いております。 また、荒木川につきましては、現在、市梨橋下流の護岸整備を実施しております。計画残延長は約400メートル、完成時期については、これも具体的な時期をお示しいただけておりませんが、早期完成に向けて鋭意取り組んでいると聞いております。 また、河川内のしゅんせつや雑木の撤去については、適切に維持管理いただけるよう県に要望してまいります。 ◆3番(大石元則君)  ありがとうございます。 担当課の後押しにより、佐野川、荒木川改修工事が順調に進んでいる様子でございます。その効果も現れてきております。また、しゅんせつ作業等の要望に際しましては、木ノ川もお願いしておきます。よろしくお願いします。 次に、②の予定でございましたが、③遊水池の確保についてお聞きします。 市田川周辺において内水氾濫を経験したことから、排水ポンプの増設が行われております市田川の増水対策です。さらに遊水池などにより、内水氾濫に備える必要があると考えます。 栃木県小山市では、白鴎大学キャンパスを遊水池として利用されている事例があります。新宮市ではどのような対策を取られているのか、お聞きいたします。 ◎都市建設課長(工藤英二君)  内水による浸水被害の軽減対策として、雨水貯留施設がございます。これは、既存の施設をブロックなどで囲み、そこに貯留した雨水を施設外へゆっくり時間をかけて排水することで、河川や排水路の水位の上昇を抑え、周辺地域の浸水被害の軽減につなげるというものです。 新宮市においては、平成15年度に王子ヶ浜小学校の校庭に、令和3年度には緑丘中学校の校庭に雨水貯留施設を整備しております。また、令和5年度には、蓬莱グラウンドに整備を計画しております。 ◆3番(大石元則君)  雨水貯留施設で対応されているとのことですが、この施設の能力ないし効果について教えていただきたいと思います。 ◎都市建設課長(工藤英二君)  王子ヶ浜小学校の貯留量は約900トンです。緑丘中学校は約3,000トン、蓬莱グラウンドは約1,000トンとなります。この施設を整備することで、周辺地域の排水路などの水位の上昇が抑えられることから、周辺地域の浸水被害を軽減する効果は高いと考えております。 ◆3番(大石元則君)  ありがとうございます。 担当課の努力に感謝するとともに、引き続きの積極的な取組に期待したいと思います。 さて、②率先した避難をするためにはであります。 予期せぬことが起こっても、即座にその事態に対応されてきている防災対策課長にお聞きいたします。 先ほど説明のあった都市建設課のほうで氾濫対策を行っていただいておっても、豪雨災害は起こり得ます。市民自ら命を守るために行動を起こさなくてはなりません。担当課のお考えをお聞きいたします。 ◎総務部参事兼防災対策課長(竹田和之君)  防災対策課、竹田より答弁させていただきます。 率先した避難をするためにという点ですけれども、まず、平時にハザードマップを確認していただいて、今住んでいるところがどんなリスクがあるのかを把握した上で、避難が必要な場所に住んでいるのであれば、レベル3の高齢者等避難の早い段階で避難することを決めておくことで、いざというときに、ちゅうちょすることなく避難できるようになります。 そのためにも情報を得る手段を複数持っておくことが重要です。テレビやラジオはもちろんのこと、防災行政無線の内容を受けることができるメール配信、電話配信、SNS配信などのサービスを利用することが大切です。また、避難先についても、市が開設する避難所以外に、安全な場所にある親戚、知人宅や、旅館、ホテルへの避難、また自宅2階など屋内で安全が確保できる場合は、屋内での垂直避難等、いろいろ選択肢がありますので、事前に決めておけば率先した避難に結びつくと思います。 ◆3番(大石元則君)  今、説明されたことについては、市民への周知徹底が必要になります。どのようにされておりますか。 ◎総務部参事兼防災対策課長(竹田和之君)  市民への周知ですが、直近では、広報6月号で「災害から身を守るために」と題しまして、ハザードマップで、どこに避難するかを事前に知るや、各種情報を取得して、いつ避難するかを知ること、風水害時に優先して開設する避難所や、また多様な避難先について掲載し周知を図るとともに、ホテル等への避難について施設一覧などの折り込みを行っております。 また、出前講座や家具転倒防止器具取付けの際にも、市民の方々に周知を図っております。 ◆3番(大石元則君)  担当課においては、ホテル代を1,000円助成アップして、市民の皆さんが利用しやすい取組も聞いております。 あと、もう一点だけお聞きします。 私も、自らの判断で率先して避難するのが一番だと痛感している一人であります。ですが、ほとんどの場合、行政の判断に従って避難されているのではないでしょうか。 新宮市では、防災行政無線などで避難を呼びかける基準をどうされているのか。避難所開設に当たっての手順等についてもお聞きいたします。 ◎総務部参事兼防災対策課長(竹田和之君)  避難情報の発令については、国・県のガイドラインを基に、基準をもって発令することとしております。 実際の発令の際には、今までの雨の状況や今後の雨の状況などを和歌山地方気象台と情報共有しながら決めております。また、台風が接近している場合は、昼間の明るいうちにレベル3の高齢者等避難を発令し、風水害時に優先して開設する避難所、旧新宮市内10か所、熊野川地区13か所、計23か所を一斉に開設することとしております。 ◆3番(大石元則君)  明快な御答弁、本当にありがとうございました。 豪雨対策について参考になると考えましたので、昭和29年6月24日付の紀南新聞の記事を紹介して、この項を終わることにします。 発達した低気圧は6月23日午前3時38分頃、その中心は熊野川中流を通過、相筋に山崩れ、6人生き埋めの惨事とあります。引き続き6月20日以後に1回、豪雨があるとの潮岬測候所の予報が的中し、22日の夜半から紀南を襲った豪雨は、まるでたらいの水をぶちまけるような勢いで降り、大台ヶ原山では300ミリ以上の豪雨が予測され、熊野川は一丈五尺の増水に達し、入梅以来の雨で緩んだ地盤は、ついに新宮市ほか各地に山崩れを起こし、貴い生命を奪う未曽有の惨事を生むに至ったとあります。そして、片隅に小さく、新宮市全壊7戸、木ノ川の家流れ1名ついに行方不明と見出しがあり、さらに木ノ川では、川の増水と山津波により大石勇宅を押し流され、勇氏の母52歳と弟20歳は急流に巻き込まれたが、弟は泳ぎ着いて無事、母は行方不明となったとあります。ちなみに、私は同じ年の9月に生まれ、大石勇は私の父であります。 それでは、次の項に移ります。 市民の健康促進であります。①ラジオ体操の活用に入ります。 私は、これまで地域包括ケアシステムについて、一般質問の場において考察してまいりました。その中で、市民の皆さんが健康長寿を平均寿命に近づけていくことが大切であると気づくことができました。 既に率先して健康づくりに取り組まれている人たちがいます。ラジオ体操を続けておられる人たちもその仲間です。朝の6時30分、ラジオから毎日ラジオ体操の歌が流れます。作詞は藤浦洸さん。作曲は藤山一郎さんの「新しい朝が来た」であります。朝の始まりの歌でもあった「ラジオ体操の歌」ですが、戦後、ラジオ体操が新しくなるとともに生まれ変わりました。昭和31年4月に発表され、66年経過した現在においても歌い継がれています。晴れ晴れとした曲想にマッチしたいろいろな楽しみな思いが表れた歌詞になっていると思います。 この新しい朝から始まるラジオ体操ですが、第1と第2があります。どちらも13種類の運動があり、それぞれの運動には、血の巡りをよくしたり、筋肉を強くしたり、関節を軟らかくしたりする効果があります。第2は、第1と比べ運動量が多く、力強い動きになっております。第1、第2と続けることにより、丈夫な体を保つことができると言われています。 子供たちにとってもラジオ体操は、次のような効果が示されているので、紹介させていただきます。筋肉が発達し始める小学校低学年の頃は、正しい姿勢をつくり、走ったり飛んだりする力を強くしてくれます。運動力が身につき始める小学校中学年は、体の関節が軟らかくなる時期です。この時期にラジオ体操を行っていると、マット運動や球技、鉄棒など関節の軟らかさが必要な運動をするときに効果を発揮してくれます。そして、身長が伸び始める小学校高学年や中学校の頃は、身長を伸ばすために必要な骨の発育を活発にしてくれます。高校の頃は、成人としてのバランスの取れた発達に役立ちます。さらに、心の働きにもよい効果をもたらし、また規則正しい生活もできるようになります。みんなで楽しめるラジオ体操は、一斉に行うことで協調性が生まれ、友達や周りの人とも上手に付き合っていけるようになると言われています。実際に2011年、東日本大震災で被害に遭い、避難所で生活を送っている人々がラジオ体操を行うようにしたら、気持ちが明るくなり、集団生活のリズムが整ったという例もあります。体にも、心にも有効に働いてくれるのがラジオ体操と言えます。 さて、質問です。 現在、新宮市の早朝地域のラジオ体操会の状況はどうなっているかお聞きします。 ◎生涯学習課長(野本渉君)  生涯学習課、野本より答弁させていただきます。 現在、市内11か所で開催されており、参加されている方は約120名となっております。 ◆3番(大石元則君)  私もできるだけ参加するように心がけております。 木ノ川地区でも自由に参加されていて、90歳を超えられて、なおかつ元気に体操されているのを拝見すると心強く思ってしまいます。まさに生涯現役の世界を毎朝見せてもらっています。 近々、市民の皆さんと一緒にラジオ体操ができる機会があると聞きました。会場はやたがらすサッカー場だということですが、一人でも多くの人に安心して参加していただきたいと思っています。明るい兆しだと言えます。また、このようなイベントはウィズコロナの第一歩になるのではと考えています。 このイベントについて、コロナ対策を含めての説明を求めます。 ◎生涯学習課長(野本渉君)  この体操会は、NHKとかんぽ生命、全国ラジオ体操連盟などが主催の夏期巡回ラジオ体操・みんなの体操会と呼ばれているイベントでございます。日時は、来月7月24日日曜日の午前6時からやたがらすサッカー場を会場として開催されます。新宮市での開催は、平成27年の旧丹鶴小学校運動場以来となります。 これまで参加については、当日参加の形を取ってまいりましたが、今回は、コロナ対策として、事前申込制を採用し、ウェブまたははがきによる申込みとなっております。具体的な感染対策としては、受付時の検温と健康状態の問診を行います。また、会場内でのアナウンス、また参加者のソーシャルディスタンスを確保した配置とし、本番での体操においてマスクを外すことを希望する方は認めますが、それ以外の場面ではマスクの着用を求めることとなっております。加えて、終了後の記念品については手渡しを行わず、記念品を並べた場所から、参加者一人一人が持ち帰る形を取るなどの対策を行うと聞いております。 ◆3番(大石元則君)  参加したら、記念品を頂けるということだと思います。一人でも多くの人に参加していただいて、ラジオ体操のよさを実感していただきたいと思っています。引き続き、積極的な参加の呼びかけをお願いいたします。 このラジオ体操は、田岡市長の勧めもあって、本市において始めてから8年ぐらい経過していると思います。ぜひこの機会に、さらなる裾野を広げる意味で幾つか提案してまいりたいと思います。 教育長、間もなく夏休みがやってまいります。子供たちの成長にも効果的なラジオ体操ということを分かっていただけたと思います。この夏休みの宿題に、または自由研究などにされてはいかがでしょうか。過去において、ある公民館主催で、子供たちを対象にした朝のラジオ体操をやっていたと聞きました。学校の授業のない夏休みにラジオ体操を活用していただく工夫を考えていただけたらと思うのですが、いかがでしょうか。 ◎教育長(速水盛康君)  最近、早寝早起き朝御飯ということをよく言われます。子供たちの健やかな成長を願って、今、議員も申し上げましたが、社会全体で青少年の健全育成を図っていこうという、そういったラジオ体操の趣旨もあるんだよという意味も込められているように承りました。 どうしても長期休業中の夏休みですので、子供たちの生活も乱れがちになります。その生活リズムを朝のラジオ体操に参加することで、少しは安定をさせることができるのではないかという、そういった御提案でもあるというふうに受け止めさせていただきました。今、子供はいろんな事情を抱えたお子さんがたくさんおります。少なくありません。そういった意味で、強制力を持たせることはなかなか難しい状況にあると思いますが、自主的に参加していくという、そういった意味で、各学校には御紹介をさせていただきたいと思います。 ◆3番(大石元則君)  ぜひ紹介していただきたいと思います。 では、市長にお尋ねします。 ある自治体の首長さんが、職員の腰痛対策のためにバランスボールを取り入れたと聞いたことがあります。私は、デスクワークをメインにされる事務職の職員の皆さんにも、ラジオ体操を勧めてみてはと考えています。リフレッシュして能率アップにつながれば、人事評価もアップするかもしれません。例えば、トイレへ立ったときに軽くストレッチ代わりになるような運動をラジオ体操の中からチョイスするような手もあると思います。 市長の考えを求めます。 ◎市長(田岡実千年君)  現在、本庁においては、始業時間の10分前に館内放送でラジオ体操の曲を流して、なるべく体操していただくように促してもいるところであります。先ほど少し紹介いただいた朝6時半のラジオ体操会、そちらへも職員さんも参加している方もおられます。多くの職員さんが、その6時半の体操会にも参加していただきたいなと常々思っているところであります。 大石議員におかれましては、木ノ川地区の体操会をお世話いただいて本当に感謝しております。私も1か所行っておりますが、先ほど90代の方が大変元気という話を紹介いただきましたが、私が参加しているところは、70代、80代の方が主なんですけれども、皆さん本当に元気で、自宅から会場まで歩いてきて、体操終わってからも、また30分、1時間歩いたりしておりまして、医者にかかっている話なんかも全く聞いたことないんで、多分ほとんど医療費なんかもかかっていないのかな。しかも、本当に背筋も伸びて、元気なんで、この体操会においても多くの市民の皆さんに参加していただけるように、またPRしていきたいというふうに思っております。 ◆3番(大石元則君)  まずは前向きな答弁に感謝いたします。 その90歳の方ですけれども、途中から参加されるようになって、そろそろ僕もリタイアしがちやなと思っていたんですけれども、刺激を受けまして、少しずつまた参加するようにしております。 それでは、ラジオ体操については、ここで終わります。 ②ウオーキングやランニングコースの整備と問題点。 ウオーキングは、脚部の筋力を高める運動になるので、全身の特に上半身の筋肉をリズミカルに動かす、先ほどから紹介していますラジオ体操との相性はばっちりであります。ランニングも同じことが言えると思います。 そこで、市で整備しているウオーキングやランニングコースはあるのでしょうか、お聞きいたします。 ◎生涯学習課長(野本渉君)  生涯学習課、野本より答弁させていただきます。 本課所管では、総合体育館の横の松林の中に大浜レクリエーションの森遊歩道と、どちらかといえばハイキングコースに近い感じになりますが、磐盾方面、神倉神社、相筋方面の3か所を出入口とした千穂ヶ峰山道を整備しております。 ◆3番(大石元則君)  松林の中で歩く姿が目に浮かびます。大浜体育館もあるということなので利便性もいいんじゃないかと思います。 次に、ウオーキングやランニングを活用した事業は行っているのでしょうか。 ◎生涯学習課長(野本渉君)  生涯学習課では、毎年春に千穂ヶ峰を守る会の方々との共催で、千穂ヶ峰山道を歩こうと題した事業と、下半期に歩け歩け教室と題した事業を行っております。 千穂ヶ峰山道を歩こうは、ここ2年間、コロナの関係で実施できておりませんが、本年度は秋に実施できないか検討しております。また、歩け歩け教室は感染状況を見ながら、また行き先も市内及び近隣に絞って一昨年度は2回、昨年度は1回実施いたしました。本年度も感染状況を見ながら計画を立てて実施していくこととしております。 ◎保健センター長(西洋一君)  保健センターでは、新宮市健康づくり地域推進委員会が主催します健康増進事業としまして、平成12年度から年1回新宮市内の名所等を巡る市民ウオークを開催しております。 近年は、新型コロナウイルスの関係で2年間ほど実施できておりませんが、今年度は12月上旬に開催できるように考えております。 ◆3番(大石元則君)  どちらの行事もどうにか今年度は開催にこぎ着けられるとのこと、皆さん待ち望んでおられると思いますので、準備のほうよろしくお願いしたいと思います。 ところで、天空ハーフマラソンは今年も中止になりました。中止となった経緯についてお聞かせください。 ◎生涯学習課長(野本渉君)  生涯学習課の野本より答弁させていただきます。 令和4年5月11日に新宮・那智勝浦天空ハーフマラソン実行委員会を開催いたしました。この先の新型コロナウイルス感染症の感染の収束が見通せない状況である中、参加者及び地域の安全を十分確保することは難しいことから、開催を中止するとの決定に至りました。 ◆3番(大石元則君)  それでは、今後どのような基準を満たせば再開できるのでしょうか、お考えをお示しください。 ◎生涯学習課長(野本渉君)  開催に際しましては、まず参加者、そしてスタッフの安全を確保することが第一でありまして、またスタッフには高校生にも多く参加していただいております。この点にも十分配慮する必要があると考えております。再開に向けては、本大会は参加者が約2,000人という、当地方では類のない規模の大会で、そのうち約半数が県外から参加されているという現状を踏まえまして、また国の動向や競技団体の定めるガイドラインの動向などを注視しながら、どういった基準がよいか考えてまいります。 ◆3番(大石元則君)  ランニングをされている方は、この天空ハーフマラソンをふだんの練習の成果を発揮する場と考えておられる方もおります。再開を待ち続けておられると思うので、今後の対応に期待したいと思います。 健康志向の高まりとともに、朝、昼、夜を問わず歩く人、ウオーカーが増えております。これは健康にとてもよいことであります。大浜の松林に限らず木ノ川地区においても歩く人が増えました。木ノ川地区は袋小路の道で、比較的車の行き来が限られているのと、景色がよく空気もおいしく感じるので人気があります。 木ノ川地区に限らず、いま一度ウオーキングされている方やランニングをされている方のためにも路面の修復を検討していただきたいものと思いますが、当局のお考えをお聞かせください。 ◎都市建設課長(工藤英二君)  都市建設課、工藤から答弁させていただきます。 市道の維持管理につきましては、職員によるパトロールや市民の方からの通報により、老朽化の進み具合を現地確認した上で補修等を行っております。 今後も引き続き、安心・安全に御利用いただけるよう適切な維持管理を努めてまいります。 ◆3番(大石元則君)  ありがとうございます。積極的な対応をお願いしておきます。 あと一つ、気がかりなことがあります。 夜遅くなって、多分夕食の後で歩かれている方だと思うんですけれども、中には明かりをつけずにウオーキングされている人が見受けられます。ほとんどの方は、それなりに考えて歩かれているんですけれども、こういう方も見受けられます。啓発していただければ、事故も防げると思います。区のほうでも街灯を点検して暗かったら、切れた球を積極的に換えてくれたり、増設にも努めてもらってもおりますが、ほかに何かよい手だてがあれば参考にしたいと思います。いかがでしょうか。 ◎生活環境課長(竹田和博君)  生活環境課、竹田より答弁をさせていただきます。 生活環境課では、交通安全対策としまして、交通指導員協議会と共に連携しまして、危険箇所を調査した上で、飛び出し注意、あるいはスピードを落とせといったような啓発看板の設置、それから交通安全期間中には交通事故をなくする市民運動推進協議会、こちらで啓発グッズ、反射板であるとかマスク、そういったものを配布する街頭啓発にも取り組んでおります。また、町内会が実施する防犯灯設置についても、地域の防犯対策として補助要綱を定め、支援をさせていただいているところでございます。 また、私ども市民生活係のほうが窓口となっておりますので、御相談いただければよろしいかと思いますので、お声がけをよろしくお願いしたいと思います。 ◆3番(大石元則君)  ありがとうございます。今後ともよろしくお願いします。 今回、ラジオ体操とウオーキングなどを取り上げさせてもらいました。健康は一生の宝物だと言われます。コロナ禍にあって運動不足が長く続くと、人は日常生活で使われる範囲の筋肉や関節に頼った動きが癖になり、それ以外の部分を固まらせてしまうと言います。このような症状を固まる癖、固癖と知りました。このアンバランスを起こした体は局所的な痛みや凝りを引き起こし、体の自由を奪ってしまいます。加えて、脳と体の動きをつなぐ神経の伝達能力も低下し、転びやすくなったり、素早い対応ができなくなったりと悪循環に陥ります。そこで、誰にでも容易に取り組める運動習慣。それはみんなでラジオ体操ということになると思います。 市長、ラジオ体操に限らず、いろいろ市では工夫されていると思います。市民の健康促進への取組は最重要案件の一つと私は考えます。市長のお考えはいかがでしょうか。 ◎市長(田岡実千年君)  新宮市においては高齢者が1万人を超えている中で、特にこの高齢者の介護予防、大変重要になってくると思っております。 実はついこの間、ある記事でウオーキングが病気の9割を治すという記事がありましたが、ラジオ体操も体にいいと思いますが、このウオーキングも大変健康にとってすばらしい活動だと、改めてその記事を読んで思いました。 私の三輪崎の自宅の周辺でも、時々高齢者の方、ウオーキングしているのを見かけて、うれしく思っていたりしてございます。こういった自主的に健康管理してくださる方もたくさんおられてありがたいし、また行政においても、教育委員会や保健センターで健康増進の様々なメニューがありますので、そういったところに多くの方が参加していただけるように、これからもしっかりとPRしていきたいというふうに思います。 ◆3番(大石元則君)  ありがとうございます。 これで、この項を終わります。 ○議長(榎本鉄也君)  大石議員、休憩挟んでいいですか。 ◆3番(大石元則君)  はい、よろしくお願いします。 ○議長(榎本鉄也君)  会議中ですが、10分程度休憩いたします。 △休憩 午後3時45分--------------------------------------- △再開 午後3時57分 ○副議長(東原伸也君)  休憩前に引き続き会議を開きます。 一般質問を続けます。 3番、大石議員。 ◆3番(大石元則君) (質問席) 引き続き一般質問を続けます。 3、観光への積極的な取組に入ります。 ①ウイズコロナへの対応であります。 そろそろコロナ禍により日本の経済が落ち込んでいたところから、ワクチン接種や治療薬の開発の進展、感染予防三原則の遵守等により、ウィズコロナへの移行により経済の活性化が図られようとしております。その表れとして、国は7月上旬から県民割を全国に広げる形で、全国旅行支援を始めると発表しました。また、海外からの旅行者の受入れを添乗員が同行するツアー客に限り始めると決定しました。 当然、本市においても観光客の増加が見込まれます。もし観光客がコロナに感染したと判明した場合の対応は、新宮市ではどうなるのでしょうか。まず、お答えください。 ◎保健センター長(西洋一君)  保健センター、西より答弁させていただきます。 新型コロナウイルス感染症に感染した場合の体制整備につきましては、都道府県、この地域でしたら新宮保健所の対応となっております。 新宮保健所に確認したところ、観光客であっても市民と同様の対応となり、観光客等が近くにかかりつけ医がない場合は、最寄りの保健所に連絡後、保健所がその症状等を確認して、必要な場合は受診できる病院への紹介を行うと聞いております。 ◆3番(大石元則君)  観光客といえども、国内の人たちと同じように、自分たちと同じように、ある意味適切な対応を新宮保健所が取っていただくという理解でよろしいかと思います。 さて次に、実際、受入れ体制については万全を期しているのか、その点をお尋ねいたします。いかがでしょうか。
    商工観光課長(津越紀宏君)  商工観光課、津越より答弁させていただきます。 安心・安全に御旅行いただけますように、各観光施設におきましては感染予防ガイドラインの遵守の徹底、また旅行者の皆様には、観光庁が示しております新しい旅のエチケットを励行してもらうように広報を行い、受入れ体制の万全を期しております。 ◆3番(大石元則君)  受入れ体制が万全を期しているということでございます。万全を期していただければ、喜んで観光客を自分たちもお迎えできるのではないかと考えます。よろしく御配慮いただきたいと思います。 次に、3年ぶりに三輪崎海水浴場と高田第1、第2自然プールを開設することになりました。2年間お休みしていたはずなんです。三輪崎海水浴場の開設期間は7月10日日曜日から8月14日日曜日の午前9時から午後5時まで、高田第1、第2自然プールの開設期間は7月15日金曜日から8月31日水曜日の午前10時から午後3時までとなっています。 開設に当たり、水難事故防止対策は無論のこと、新型コロナウイルス感染症の感染対策についても説明を求めます。 ◎農林水産課長兼農業委員会事務局長(生駒貴男君)  農林水産課、生駒より回答させていただきます。 三輪崎海水浴場につきましては、これまでの開設時と同様、救命講習を受講した監視員を平日は1名、土日祝日は2名配置し、危険な行為等への注意喚起を行い、事故防止の対策を図ります。また、コロナウイルスの感染対策については、来場者に定期的な場内アナウンス、巡回時の声かけ、更衣室及びトイレの定期的な消毒や入り口前の消毒液の設置、更衣室の換気と入室制限、会場内の啓発看板の設置により、感染予防対策の周知徹底を図ってまいります。 ◎生涯学習課長(野本渉君)  生涯学習課、野本より答弁させていただきます。 高田自然プールにおきましては、これまでの開設時と同様、救命講習を受講した監視員を複数名配置し、事故防止に万全の対策を取ってまいります。また、新型コロナウイルス感染症の感染対策につきましては、来場時に利用者への注意喚起を書いたビラの配布、更衣室及びトイレの定期的な消毒や、そこへの入り口前に消毒液を設置します。また、更衣室の換気の徹底と入室制限、会場内に啓発看板などの設置といった感染対策のガイドラインを定めて対策を徹底してまいります。 ◆3番(大石元則君)  あと、これは特に話題には上らなかったんですけれども、安全祈願祭についてはどうされるんでしょうか。 ◎生涯学習課長(野本渉君)  安全祈願祭につきましては、高田自然プールにおきましては、開設前日の7月14日に執り行う予定としております。 ◎農林水産課長兼農業委員会事務局長(生駒貴男君)  三輪崎海水浴場につきましては、7月10日に実施する予定となっております。 ◆3番(大石元則君)  自分も議員にならせていただいたときは祈願祭に参加するようなことがあったんですけれども、規模的にはどうなんでしょうか。 ◎生涯学習課長(野本渉君)  自然プールにつきましては、現在の考えでは、主催者と、あと議長、そして常任委員会の委員長、そして地元代表の方という形で計画しております。 ◎農林水産課長兼農業委員会事務局長(生駒貴男君)  三輪崎海水浴場につきましては、通常より少し縮小したような規模で開催する予定としています。 ◆3番(大石元則君)  規模は縮小しても、安全祈願祭のほうはしっかりと今年も祈願していただきたいと思います。よろしくお願いします。 さて、開設場所で感染があれば、即中止するのは当然だと思うのですが、開設場所で感染がなければ、継続して開設しても可能じゃないかということも言えるのではないかと考えるのですが、その点はどう対応されますか。 ◎生涯学習課長(野本渉君)  生涯学習課、野本より答弁させていただきます。 開設場所で感染者が出ていない場合でも、市内及び近隣市町村の感染状況や国・県の動向を踏まえまして、利用者の安全を第一に考え中止させていただくこともあると考えております。 ◎農林水産課長兼農業委員会事務局長(生駒貴男君)  三輪崎海水浴場につきましても、高田第1、第2自然プールと同様でございます。 ◆3番(大石元則君)  対応のほど、よろしくお願いしたいと思います。 市民の皆さんも長期間のコロナ禍の下、窮屈な思いをされてきたのではないでしょうか。子供たちも同じだと思います。安全を担保された両施設で、この夏を満喫していただきたいものと思います。よろしくお願いします。 次に移ります。 ②丹鶴ホールの役割についてです。 これは、同僚議員さんがあらかじめ質問してくださったので省略しようと思ったんですけれども、いま一度お尋ねいたします。 まず初めに、地元商店街の皆さんは、早くから丹鶴ホールの完成を待ち望んでいたと思います。丹鶴ホールは、図書館とホール運営だけにとどまらない文化複合施設として用意されたと、私も思います。 そこでお聞きします。 去年の10月にオープンして8か月がたっています。これまでに商店街とのコラボと申しますか、連携を取られるようなことが実際あったのでしょうか。また今後、そのようなことが予定されているのかお聞きしたいと思います。 ◎商工観光課長(津越紀宏君)  商工観光課、津越より御答弁させていただきます。 昨年の丹鶴ホールオープン時期に合わせまして、商店街にてオープンイベントの開催の予定がしておりました。ただ、コロナの状況が感染拡大時期でありましたので、人との密集を避けるために各商店街の役員様とも協議の上、やむを得ず中止をしたところでございます。 今後といたしましては、コロナの感染状況を見ながらイベントの開催に向けて商店街とも連携の上、進めてまいりたいと考えております。 ◆3番(大石元則君)  商店街の活性化も課題となっております。よろしくお願いします。 次に、丹鶴ホール前に用意されているバス専用駐車場でありますが、これまでの利用状況を教えていただきたいと思います。 ◎文化振興課長(栗林圭一君)  文化振興課、栗林から答弁させていただきます。 丹鶴ホールのバス専用駐車場につきましては、大型バス5台分が24時間駐車可能となっております。丹鶴ホール前のバス専用駐車場につきましては事前予約制とはなっておりませんので、全ての利用状況を把握しているわけではございませんが、商工観光課からは、熊野御坊南海バスさんが開催しました市内観光名所巡りバスツアーにて御利用いただき、43日間の開催期間で357名の参加があったとお伺いしております。また、近隣飲食店が観光ツアーの昼食会場として利用された場合などの観光バス待機場所として御利用いただいている状況です。 その他としましては、丹鶴ホールにて大きなイベントが開催された際、第1、第2駐車場が満車となった場合の臨時的な駐車場として活用させていただいております。 ◆3番(大石元則君)  利用状況を今説明していただいたんですけれども、最初の計画では、同僚議員もおっしゃっていますが、速玉大社に来られた方に観光バスそのものが、丹鶴ホールの今の5台収容可能なバス駐車場に止めていただいて、そこから、ある意味マイクロツーリズムの起点とするような話もあったかと思いますが、今のところ、まだそのような様子が僕には見えないんですが、実際はどうなんでしょうか。 ◎商工観光課長(津越紀宏君)  今後は旅行会社への営業の際には、無料の大型観光バス駐車場ができることとか、この丹鶴ホールを拠点として、まちなか散策をできるようなことを常々PRしていきたいと考えております。 ◆3番(大石元則君)  今後の御活躍に期待したいと思います。よろしくお願いいたします。 ここで突然で申し訳ないんですが、新谷企画政策部長にお伺いしたいと思います。 ただいまの丹鶴ホール前に設置されているバス専用駐車場なのですが、私には、バスターミナル的な働きも望めるんじゃないかと見て取れました。10月に予定されている交通再編成の中では、市内巡回バスは丹鶴ホール前の駐車場に乗り入れする予定はないと聞いております。でも、これから私質問させてもらうんですけれども、実際それでいいのでしょうかという気になってきました。なぜかと申しますと、市民の皆さんの要望にも応え得るし、これから始まるマイクロツーリズムの団体さんのバスの利用もよく分かるんですけれども、個人で参られたときに市内循環バスも利用される可能性もあるやなしやと思います。ふだんから、そういうところに目をつけておりますと、ぜひ、乗り入れ可能な方向性も見いだしていただけたらと思うんですけれども、その点について、お考えを伺いたいと思います。 ◎企画政策部長(新谷嘉敏君)  企画政策部、新谷より答弁させていただきます。 今回の市内線の改変につきましては、高田線に合わせて、これまでのふれあいバス、またコミュニティバスの停留箇所を、少し見直しをかけていくというものでございます。 その中で、今回大型店でありますとか、医療機関への停留をメインに置いて再編をなしたわけでございますが、今後、高田の再編が終わった後は、市内へと、また再編のほうを進めてまいりたいと考えてございます。その際に、再度またこの10月に再編します路線の状況、また停留箇所の見直しも含めて、実態に合わせて、またこれからお聞きする市民のニーズも含めて、今年の10月の再編が果たして市内のバス路線の停留箇所も適切であるのかといった総合的な中で、もう一度市内再編の際にはその辺も検証しまして、改めて事業者の皆さんと、その辺のことも併せて相談させていただきたいと、そのように考えてございます。 ◆3番(大石元則君)  今後の進展に期待したいと思います。ありがとうございます。 では、丹鶴ホールそのものについての提言にまいります。 私も新宮市の観光について積極的な取組をしていくためにも、丹鶴ホールは欠かせない建物と考えております。なぜなら、4階の図書館から見る眺望は予想以上にすばらしいものです。世界遺産の熊野川が見えます。お城跡も見えます。本当に実際、あの場所に立って見て実感しております。また館内には、新宮市の歴史をかいま見ることのできるコーナーや熱烈な文学ファンの心を捉えて離さない中上健次コーナーも設けられています。 そこで、当局はどのようなお考えをお持ちなのか、教えていただきたいと思います。 ◎文化振興課長(栗林圭一君)  文化振興課、栗林から答弁させていただきます。 丹鶴ホールにつきましては、平成30年10月に策定いたしました新宮市文化複合施設基本計画におきまして、文化複合施設は熊野圏域の文化活動の拠点となるように整備され、新宮城跡から熊野速玉大社に向かう自然の流れを軸とし、また近隣商店街などまちなかへの流れも意識した配置計画となっております。 施設内では、2階には、熊野の歴史や自然などを紹介するパネルや動画を視聴できる熊野エリアを設け、4階の図書館には、全国的にファンが多くいらっしゃる芥川賞作家の名誉市民、中上健次コーナーを設置いたしました。また、図書館は市民や周辺地域の人々が気軽に利用できる本来の図書館としての機能に加え、本の利用者だけでなく観光客にも楽しんでいただくことができるよう、新宮城跡や熊野川、神倉山など、周囲の山並みへの眺望を積極的に取り入れた施設となっております。 文化振興課としての取組といたしましては、地図、ガイドブックのコーナーには郷土資料も配置し、隣り合った場所に、市内や近隣自治体から発行されている配布用パンフレットを設置して、地域の方や観光者に情報を提供しております。 コロナ禍ということもあって、現時点では多くの観光客を呼び込めているとは言えませんが、今後、市ホームページに図書館デッキからの展望写真や動画を掲載するなど、知っていただくための方法を模索していきたいと思います。 ◆3番(大石元則君)  ありがとうございます。 いよいよ新宮下本町遺跡が国史跡指定になる運びと地元紙のトップ記事で知りました。正式な指定はこれからでありますが、誠におめでとうございます。今回、指定される面積は5,796.37平方メートルで、主に第1駐車場に当たるところが指定されたと思います。図書館の4階からも、かいま見ることができます。一望できます。近い将来、この4階からVRゴーグルを使ったダイナミックな映像とストーリーで構成された遺跡が最盛期の時期である14世紀末から15世紀末にかけての様子を見るようなことができれば、ただの駐車場が、その当時の様子を再現できるような話になるんじゃないかと、私は考えます。 今後の検討に待たれると思いますが、当局はどのようにお考えなのでしょうか。 ◎文化振興課長(栗林圭一君)  新宮下本町遺跡は、先日6月17日に国の文化審議会で審議、議決され、実質的に国の史跡指定が決定いたしました。 近年は、御提案いただきましたAR、VRを含めたデジタル技術を用いた遺跡の活用が各地で行われていると聞いております。予算措置を伴うものではございますが、市民や観光客の皆様に遺跡の内容や価値を分かりやすく御理解いただけるよう、デジタル技術を含めた遺跡の整備活用を研究していきたいと考えております。 ◆3番(大石元則君)  前向きなお答えに期待いたします。 あと一点だけ、確認というか教えていただきたいというか、課題になると思うんですけれども、文化振興課としては図書館の管理をふだんからやられております。商工観光課は観光誘致をふだんから考えておられます。実際4階のスペースに、観光客の人が訪れて観覧される。これはもう大きな目玉になると思うんですけれども、場所が、図書館スペースが併設しているだけに、そのような場所でどのような誘導の仕方ができるのかな。まず、図書館を利用されている人たちにとっては、どう映るのかな。喜んで観光客が楽しめるような話になるのかな。その点について、どのようなお考えを持っておられるのか、多分担当課では苦慮されていると思いますが、いかがでしょうか。 ◎文化振興課長(栗林圭一君)  議員おっしゃったように、図書館内ではやはり静かにしていただくのが前提になっております。館内では静かに観光、眺めていただくという形になろうかとは思いますが、図書館からはデッキに出られるようになっております。デッキに出ましてからも、神倉山や新宮城跡とか、熊野川とかを見ることができますので、もし御案内されるのであれば、そちらに出ていただいて御案内していただくというような方法があるかと思います。 ◆3番(大石元則君)  VRゴーグルといい、今の対応といい、積極的な対応をしていただければ大きな観光の目玉商品になり得る要素が十二分にあるので、今後の検討に期待したいと思いますので、よろしくお願いいたします。 では、食のほうに移ります。 ③熊野なまずは市の特産品となれるか。 単刀直入に御質問させていただきます。 これまで、販売に対してどのように取り組んでこられましたか。 ◎企業立地推進課長(小渕学君)  御質問の熊野なまずにつきましては、少し取組について説明させていただきますと、主なものといたしまして、和歌山県の優良県産品のあかしであるプレミア和歌山への登録、観光列車銀河への食材提供、衛生管理基準であるHACCPの取得など、ブランド化に向けての取組を行ってございます。また、テレビ番組での取上げや商談会への出品、県内学校給食への取扱い、さらには即売会の実施など、地元周知を含めた認知度の向上にも取り組みながら、カタログ、ECサイト等での販売促進に加え、飲食店などへの地道な営業活動なども行ってきたところです。ただ、コロナ禍ということもあり、これら取組は思いどおりの状況とはなっていないところがございます。 ◆3番(大石元則君)  正直な御答弁ありがとうございます。 取組自体がまだ十二分になされていない状況がかいま見えます。このような状況の中で、果たして熊野なまずは市の特産品になり得るのか、その可能性についてお聞きいたします。 ◎企業立地推進課長(小渕学君)  これまで商品販売を通じて産業振興の一助となるよう、現在もこのように取組を進めてございますが、事業の状況につきましては、今議会の諸報告で申し上げましたとおりマイナスの収支で推移してございます。このため、営業方針も含めた事業の検証について、諸報告においても答弁をさせていただいたところでございます。 そのような中、少しでもよい結果が得られるよう、新宮港埠頭株式会社としっかり連携しながら、引き続き努力をしてまいりたいというふうに思っております。 ◆3番(大石元則君)  まず、しっかりとした検証をなさるという説明と受け止めました。 そこで、少しでも参考になればと思い、私の考えを述べさせていただきたいと思います。 経営状況については、同僚議員さんが指摘されたとおりだと私も考えます。いつまでも赤字が続くなら清算してしかるべきかもしれません。しかし、生産現場を拝見させていただくと、可能性は十二分に残されていると私は思います。飼育に当たっては、既にどこの養殖場よりも高いスキルを持ち合わせており、ふ化から出荷までの完全養殖に成功されております。また、日本一安心しておいしくいただける熊野なまずを実現されていると見てとりました。そのあかしの例として、本家本元のなまずの里、埼玉県吉川市の中原恵人市長が自ら現場を訪れ、7月からの学校給食用にと注文をされて帰られたと聞いております。 まず、地元で、熊野なまずのよいところを、評判を勝ち取る方策を練っていただきたいと思います。ここでは、なかなか具体的にお話するのは難しいかと思いますので悔やまれますが、私は木ノ川の地下水が育む熊野なまずに期待しておりますので、今後の取組に期待しております。どうかよろしくお願いいたします。 以上です。 さて、熊野牛(ぎゅう)の危機に入ります。 熊野牛(ぎゅう)、熊野牛(うし)とも読み方は二通りあります。でも文字面は同じです。私も最近気づいたのですが、熊野牛(ぎゅう)の場合は牛肉、熊野牛(うし)の場合は、牛飼いですから生産現場で使われている通称だと心得ました。もし間違っていれば、チコちゃんに怒られそうですが、多分大丈夫だと思います。 さて、その熊野牛(ぎゅう)の危機なんですけれども、熊野牛(うし)が熊野牛(ぎゅう)になるためには食肉処理場が必要です。最近、食肉処理場、私がおらないときに、もう既に同僚議員さんたちが施設をちゃんと見ていただいて、施設の充実にこれまで努めていただいた経緯も知りました。ただ、目立たないところが危機に瀕しているということを、最近耳にしました。それは年数が経過している残渣等の分離器や排水処理施設であります。この排水処理施設が機能しなくなると、処理場の機能が失われ、熊野牛(ぎゅう)がある意味、食べられなくなります。せっかく熊野牛(うし)を育てても熊野牛(ぎゅう)にはなりません。その現状をお聞きするとともに、今後心配のないように、ぜひしていただきたいと思うのですが、担当課のお考えなり、説明を求めたいと思います。いかがでしょうか。 ◎生活環境課長(竹田和博君)  生活環境課、竹田より答弁をさせていただきます。 議員おっしゃるように、と畜場に関しましては、供用開始から45年以上経過しております。喫緊の課題としましては、やっぱり老朽化となっております。 そんな中で、重要な排水処理施設につきましては、定期的に機器の更新を行っており、平成13年度に性能機能強化、それから平成27年度にも更新改修工事を実施して、維持管理に努めております。また、全体的な施設の維持管理を月2回、専門業者に委託しておりまして、メンテナンスを行いながら長寿命化を図っております。 今後、県の補助金を活用し、老朽化に備えて、浄化槽内の固形物の分離器の入替え、これに関しても計画的にやっていこうということで、今、取り組んでいるところでございます。 また、議員おっしゃるように、安定的な処理場の運営、これは重要な取組で、消費者、市民に対し新鮮かつ安定的な肉の供給、熊野牛の振興につながります。県内唯一の処理場であり地域の畜産業の維持、振興に不可欠な施設です。引き続き効率的な改修について、国・県に支援を求めてまいりたいと思っております。 ◆3番(大石元則君)  ぜひ、新宮食肉処理場の機能が失われないように、今後とも御尽力いただきたいと思います。 ただ、私が危惧いたしますのは、和歌山市にも食肉処理場がありました。ちょうど私の同級生が、そこの獣医として衛生管理を務めておりました。いち早く和歌山市は撤退してしまったものですから、唯一新宮市にある食肉処理場が県下唯一の処理場であります。毎年、田岡市長さんの指示の下、県への要望の項目の中にも入れていただいております。和歌山県というのは果樹王国であります。なかなか畜産は全国的にも注目される分野ではなかったんですが、熊野牛のブランド化を立ち上げてから、全国にその名前が少しずつ知れ渡ってきております。ぜひこの機会に、県に対しても、国に対しても、新宮市だけではなかなか全国に匹敵するような食肉処理場はなかなか難しいかと思います。今後ともの御尽力を田岡市長さんにもお願いしたいのですが、いかがでしょうか。 ◎市長(田岡実千年君)  なかなかこのと畜場に関して、これといった補助制度が見つかりにくい面もあるんですが、県・国に対して、これからも引き続き、しっかりと御支援をお願いしてまいりたいと思ってございます。 ◆3番(大石元則君)  私も微力ながら尽力してまいりたいと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。担当課にあっては、今後とも努力を続けていただきたいと思います。よろしくお願いします。 熊野牛の次にはお米の話です。 観光客においしい料理を食べていただくには、お米が欠かせません。お米を作るには水が必要不可欠です。特に、最後の差し水として、収穫前の渇水期の水が有効においしい米を作ると言われております。なかなか老朽化も進んでおります。この田んぼに水を導く農業用水路の維持管理を今後どのように行っていくのでしょうか。 ◎農林水産課長兼農業委員会事務局長(生駒貴男君)  農林水産課、生駒より回答させていただきます。 農業用施設の維持管理につきましては、職員による見回りや耕作者、市民の方からの連絡により、損傷箇所などの把握を行っております。その中で、水路のひび割れや草刈りなど軽微なものにつきましては、維持修繕の予算において早急に対応し、維持修繕で対応できない現場については、応急処置等による安全対策を行い、その後、事業化し補修を行っているところであります。 農林水産課としては、今後も引き続き、農道、農業用水路の適切な維持管理を行い、農作物の生産向上や農作業の効率化に努めていきたいと思っています。 ◆3番(大石元則君)  よろしくお願いいたします。 観光への積極的な取組として、ウィズコロナへの万全なる対応、丹鶴ホールの利活用、食に関して、熊野なまずの推進、熊野牛のさらなるブランド化、そして地元のお米で観光客をもてなす。自分なりに考え得る範囲で、今回一般質問させていただきました。 最後のご当地ナンバーの推進であります。 今日の一般質問の同僚議員から、一般質問について、私がしっかり質問するようにと、バトンをしっかりと受け止めさせていただきましたので、ご当地ナンバーの取組について早速質問させていただきます。 本年4月26日よりご当地ナンバー導入に係る申込受付が始まったことを受け、議会初日に、ご当地ナンバー導入の実現を求める請願書を紹介し、取扱いについては、総務建設委員会に付託されているところであります。 私は、ご当地ナンバーの導入は、地域間の連帯感を深め、地域の知名度の上昇や観光客の増加など地域の活性化につながるものと確信しております。まず、このご当地ナンバーについて少しでも理解を深めていただきたいと思います。 では、このご当地ナンバー導入基準について、教えていただきたいと思います。 ◎企画調整課長(峪中直樹君)  企画調整課、峪中より答弁をさせていただきます。 現在募集が始まっておりますご当地ナンバーにつきましては、新たに地域名を定める、いわゆるご当地ナンバーと、地方版図柄入りナンバープレートの導入に関してでございまして、令和2年5月よりご当地ナンバーの導入に当たりましては、地方版図柄入りナンバープレートの同時での導入が必須となってございます。 ご当地ナンバーの導入に当たりましては、複数市町村で申請する場合、登録自動車台数がおおむね5万台以上、軽自動車との合計保有台数がおおむね8万5,000台以上となってございます。新宮市、東牟婁郡内の車両台数につきましては、令和3年3月末時点でございますが、普通車両が2万735台、軽自動車との合計が4万9,415台となってございます。田辺市、西牟婁郡におきましては、普通車が3万6,157台、軽自動車との合計が9万2,880台となっておりまして、当地域で導入を検討する場合につきましては、東牟婁郡だけでなく、田辺市までを含める必要があることになります。 ◆3番(大石元則君)  導入に当たっては、新宮市から田辺市までの全市町村が参画しないと基準を満たさないことが分かりました。 では、申請スケジュールはどのようになっているのでしょうか。 ◎企画調整課長(峪中直樹君)  導入に当たりましては、まず本年、令和4年11月30日までに、県を通じまして導入意向表明を提出する必要がございます。その後、令和5年3月末までに導入申込書を提出することになりますが、この時点におきましては、対象自治体全ての合意、そして地域住民の皆様の賛同が得られていることが必要となります。その後、図柄の提案を令和5年12月末頃までに行い、新ナンバーの交付は令和7年5月頃の予定となってございます。 なお、図柄の提案に当たりましても、ご当地ナンバー同様、対象自治体全ての合意及び地域住民の皆さんの賛同が得られることが必要となります。 ◆3番(大石元則君)  ありがとうございます。 申請に当たっては、周辺自治体及び住民の皆さんの賛同がなくてはなりません。私は、新宮市がリーダーシップを発揮し、ご当地ナンバー導入に向けて周辺自治体への働きかけを行っていくべきだと思いますが、いかがでしょうか。 ◎企画調整課長(峪中直樹君)  ご当地ナンバーを導入することによりまして、当地域を全国にPRする。また、地域住民の皆さんの郷土愛を醸成するという効果が期待されると思います。導入に当たりましては、各自治体の同意ですとか、住民の皆さんの意向確認、地域名や図柄の選定などクリアする条件が多く存在します。まずは、周辺自治体の取組状況の把握等に努めていきたいと考えております。 ◆3番(大石元則君)  ありがとうございます。 周辺自治体の首長さんの中には、住民にとってご当地ナンバーを導入すると新たな負担がかかるんじゃないかと懸念されていると聞いたことがあります。それはありませんよと。だったら、導入してみようかという話もございます。今後、ご当地ナンバーの導入に当たっては、皆さんに周知徹底してもらえるように、努力も必要かと思います。総務建設委員会でも審査されますので、よろしく御配慮いただきたいと思います。 私は、ご当地ナンバーの導入を通じて、紀南の周辺自治体が一致団結することができる機会に恵まれたと考えます。ご当地ナンバーを一緒になって協議することにより、各地域の実情を共有することができると思います。受皿を大きくすることにより地域の活性化、観光の活性化に拍車をかけることができるのではないでしょうか。既に、那智勝浦町議会、古座川町議会、串本町議会、北山村議会並びに太地町でも取り上げられております。 市長、ご当地ナンバー導入をきっかけに、紀南地域のますますの発展を果たそうではありませんか。市長のお考えをお聞かせください。 ◎市長(田岡実千年君)  今議会の総務建設委員会で審査されるわけでありますので、そこでの皆様の御意見を市民の声というふうに聞かせていただきたいというふうに思います。また、採択されれば、私のほうからこの周辺市町村の意向もお聞きしにまいりたいというふうに思います。 ◆3番(大石元則君)  よろしくお願いします。 では、この項を終わります。 最後の項、若い世代が活躍できる環境づくり、新規就農者の場合についてお尋ねします。 農業を取り巻く環境については全国的に言えることでありますが、高齢化、後継者不足による耕作放棄地の増加が顕著であり、本市においても喫緊の課題となっていると思います。 この課題解決に向けて、例えば、次世代を担う農業者となることを志す若手の新規就農者に対し、どういった支援を行っていますか。 ◎農林水産課長兼農業委員会事務局長(生駒貴男君)  農林水産課、生駒より回答させていただきます。 議員おっしゃるとおり、高齢化、後継者不足による耕作放棄地の増加は大きな課題となっています。その解消に向け、新規就農者育成総合対策事業など国の支援策を講じることで、持続可能な農業経営の実現を目指し、課題解決を図りたいと考えております。具体的には、施設整備や機械購入に対する補助や、農業収入が安定するまでの3年間、生活費等に使える支援金を受け取ることのできるメニューなどがあり、市が窓口となります。 本市においても現在、40代の方1名が新規就農に向け計画作成等に取り組んでおり、県担当者と共にバックアップしているところです。 ◆3番(大石元則君)  では、その方は国の補助対象となっているのでしょうか。 ◎農林水産課長兼農業委員会事務局長(生駒貴男君)  現在、県へ要望を提出している段階であり、内示はまだ出ていませんが、補助対象となるための準備を進めているところです。具体的には、補助申請を行うには、要件として市から青年等就農計画の認定を受けないといけませんので、その計画作成を共に進めているところです。 ◆3番(大石元則君)  具体的にどこまでお聞きできるか分かりませんが、その方は地元の方なんでしょうか。後継者なんでしょうか。 ◎農林水産課長兼農業委員会事務局長(生駒貴男君)  地元の方ですが跡継ぎ等ではなく、一から農地を借りて就農を目指している方です。 ◆3番(大石元則君)  今の若い人の傾向が見て取れるように思います。本当にすばらしい志の持ち主の方だと思います。若手の新規就農者が増えるということは大変喜ばしいことであり、耕作放棄地の解消といった課題解決に向けて、最も効果的な取組だと思います。その方が軌道に乗るよう、より一層の支援をよろしくお願いいたします。 私は、これから若い人たちに活躍していただくことにより、新宮市の農業、いや農業に限らず新宮市の展望が開けてくると考えます。そのために、私も及ばずながら現場において今しばらく頑張ってみたいと思います。そして、若い人たちの礎になればと思います。 皆様の御協力をお願いして、今回の私の一般質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。--------------------------------------- △延会の宣告 ○副議長(東原伸也君)  お諮りいたします。 本日はこの程度をもって延会いたしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。     (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○副議長(東原伸也君)  御異議なしと認めます。 よって、本日はこれをもって延会とすることに決定いたしました。 本日はこれにて延会いたします。 △延会 午後4時46分...