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03月11日-05号

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  1. 新宮市議会 2020-03-11
    03月11日-05号


    取得元: 新宮市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-03-29
    令和 2年  3月 定例会          令和2年3月新宮市議会定例会会議録             第5日(令和2年3月11日)---------------------------------------議員定数15名、現在員15名、出席議員15名、氏名は次のとおり。                             1番  大西 強君                             2番  大坂一彦君                             3番  松畑 玄君                             4番  上田勝之君                             5番  岡崎俊樹君                             6番  三栗章史君                             7番  濱田雅美君                             8番  東原伸也君                             9番  久保智敬君                            10番  榎本鉄也君                            11番  竹内弥生君                            12番  前田賢一君                            13番  松本光生君                            14番  屋敷満雄君                            15番  福田 讓君---------------------------------------欠席議員 なし。---------------------------------------議事日程 令和2年3月11日 午前10時開議 日程1 一般質問      別冊 一般質問通告表 番号(5)から---------------------------------------会議に付した事件 日程1 一般質問      別冊 一般質問通告表 番号(5)から(8)まで---------------------------------------地方自治法第121条の規定による出席者               市長               田岡実千年君               副市長              向井雅男君               企画政策部               部長               新谷嘉敏君               企画調整課長           下  基君               商工観光課長           勢古口千賀子君               企業立地推進課長         小渕 学君               総務部               部長               尾崎正幸君               秘書課長             福嶋律文君               総務課長             有本文彦君               財政課長             小林広樹君               防災対策課長           佐藤尚久君               市民生活部               部長               山下泰司君               市民窓口課長国保直営熊野川診療所事務長                                須崎誠久君               生活環境課長           稗田 明君               健康福祉部               部長兼福祉事務所長        田中幸人君               次長兼健康長寿課長        北畑直子君               子育て推進課長          辻本美恵君               建設農林部               部長               平見良太君               都市建設課長           木村雅洋君               熊野川行政局               局長兼住民生活課長        久保欽作君               医療センター               事務長              小谷 充君               水道事業所               所長               宇井俊治君               消防本部               消防長              内野井愼搾君               教育委員会               教育長              速水盛康君               教育部               部長               平見仁郎君               教育総務課長           澤原謙二君               学校教育課長           富田英之君               文化振興課長           福本良英君---------------------------------------本会議の事務局職員               局長               岸谷輝実               次長兼庶務係長          辻坂有美               庶務係主任            中尾 愛               次長補佐兼議事調査係長      岡崎友哉               議事調査係主任          大居佑介             第5日(令和2年3月11日)--------------------------------------- △開議 午前10時00分 △開議の宣告 ○議長(前田賢一君)  おはようございます。 ただいまの出席議員は15名であります。 定足数に達しておりますので、これより本日の会議を開きます。 本日の議事日程は、別紙にて配付いたしたとおりであります。御了承願います。--------------------------------------- △日程1 一般質問 ○議長(前田賢一君)  それでは、日程に入ります。 日程1、一般質問を行います。     (「議長、議事進行」と呼ぶ者あり) ○議長(前田賢一君)  1番、大西議員、議事進行。 ◆1番(大西強君)  昨日、私が一般質問をしたんですが、質問中に議場からやじが入って、質問時間の厳守を趣旨とするやじが入って質問を妨害されたんですが、この質問時間の90分が当局の答弁を含んで90分なんです。そこで当局の答弁、質問者が要求していない答弁である場合、当局の答弁によって、あるいは当局の答弁の長さによって質問構成が変わってくる。そうすると、時間厳守を至上命令とするなら、当局の答弁は求められないということになります。 そこで、それを前提として、我々は質問権は市民から付託された調査権、市民から付託された調査権に基づく権限なんです。ですから議員の命である。質問権は命であるとともに、義務、責務である。その責務を、議員の命である責務を自らの手で90分に制限する、そのこと自体が邪道なんです。 しかし、私は会議全体の円滑化を図るために、この制限に反対なんだけれども会議全体の円滑化を図るために、この議員の申合せに参加している。そして、90分というのは、これはあくまでも基本規定で、状況に応じて議長の議事整理権で、常識の範囲内で柔軟に運用してくれるという期待の下に、私はこの申合せに参加している。しかし、時間を何分か超過したからといって、その超過している、要するに仕事を熱心にしている議員が批判されるということになると、これは主客転倒じゃありませんか。 そこで、議長、私は今議会は、申合せによって90分の制限を議長が議員に諮って、これには同意しましたから、この議会については申合せを遵守して90分程度ですけれども、今日限りをもって私は議員間の申合せは全部離脱します。 それで議長、議長に今お願いするのは、まだこれから一般質問が続くんですけれども、やはり議長にお願いしたいのは、ほかの議員のこともありますから、やはり90分のこれはあくまでも基本的に我々は90分の限度でやろうと、これは守ろうと、しかし状況に応じて、当局の答弁が長くなってきたり、あるいは質問者が納得のいく答弁が得られないときに、この質問時間が延びたりすることは、これ仕事ですから、議長のほうでこの90分を、議長の整理権に基づいて柔軟に運用していただきたい。それをお願いしておきます。 ○議長(前田賢一君)  大西議員に申し上げますけれども、この改選後の議員総会で90分以内という申合せ事項として決定したことです。その申合せ事項によって今、議会運営しているわけです。ただし、常識の範囲内で、流れの中で、私は昨日認めましたよ、大西議員の少しの発言延長は。会議規則、新宮市議会の第54条の2「議長は、必要があると認めるときは、あらかじめ発言時間を制限することができる」と。これ私の議事整理権ですので、それに従ってもらわないと困りますよね。よろしいですか。どうぞ。 ◆1番(大西強君)  ですから、それでいいんですよ。ですから申合せに加わったのは、基本規定は90分と決めても、その状況に応じて議長が柔軟に対応してくれるということを期待して、これは議長、僕が質問している人事評価制度と同じなんです。基本規定は決まっているんですが、あくまでもその運用は、各自治体の自由に任されているんです。ですから我々も、この質問権というのは議員の命ですから、そこで90分と制限すること自体が邪道なんだけれども、私は全体のことを考えて参加している。その参加している私の意思は、あくまでも90分としているが、状況に応じて議長が議事運営の議事整理権の範囲内で、柔軟に運用してくれると期待して参加しているんで、1分1秒も許さないということであれば、初めから反対しているんです。 そういうことで、会議規則も決まっているんですけれども、昨日のことがあったんで、これからも質問が続きますけれども、それを前提にして議長の議事運営をお願いしたいという申入れです。 ○議長(前田賢一君)  昨年の臨時会で議長に就任させていただいてから、そういうつもりで議事運営しているつもりです。あくまでも常識の範囲内で議長が判断させていただきますんで、それでよろしいですか。 ◆1番(大西強君)  了解。 ○議長(前田賢一君)  一般質問を行います。 別冊一般質問通告表の番号5から順次発言を許可いたします。--------------------------------------- △岡崎俊樹君 ○議長(前田賢一君)  5番、岡崎議員。 ◆5番(岡崎俊樹君) (質問席) おはようございます。 一般質問を始めさせていただきます。 今回3項目ありますが、まず今回、昨年の6月、9月とさせていただきましたふるさと納税について、また再質問というか、追加の質問させていただきます。 まず、ふるさと納税についてなんですが、改めて市長にちょっとお伺いしたいんですが、市長は新宮市として、このふるさと納税についてどう取り組むべきだと考えておられますか。 ◎市長(田岡実千年君)  まず、このふるさと納税、最初この制度が導入されたときの仕組みといいますか、先日もちょっと答弁させていただきましたが、そもそも都会で活躍している方が、地元の出身のところに少しでも納税しようということで始まったというこの制度でありますが、今ちょっと商品の返礼品競争というようなことになっておって、ちょっと危惧しているところもあるんですが、この制度が続く限り、やはり工夫して納税額を少しでも多く獲得しなければならないというふうに考えております。これから新宮市の場合、食品の大きな工場があるわけでもなく、そういった商品といいますか、今ふるさと納税の返礼品で一番多いのが食品だというふうに思っておりますが、食品だけではなかなか勝負もできないと思っておりますので、またいろんな発想の中で返礼品を考えていって、税収アップを図りたいというふうに思っております。 ◆5番(岡崎俊樹君)  ありがとうございます。 前回とか今までも聞いてきた市長の答弁よりも、本日は何かちょっと前向きな答弁かなと私、今、感じました。いつもはあまり正直やる気がないような感じに聞こえるんですが、増やしたいみたいなお言葉を聞けて、非常によかったかなと思うんですけれども、市長が言ってくださっているように、ふるさと納税、そのできた趣旨としては、地方を応援するという趣旨でできたとは思うんですけれども、生まれた故郷を。 ちなみにふるさと納税には三つの理念というのもあるんですけれども、市長、御存じですか。 ◎市長(田岡実千年君)  すみません、存じ上げておりません。 ◆5番(岡崎俊樹君)  改めて今日はちょっと最初に、ふるさと納税のできた趣旨は、生まれ故郷であったり、そういったものを応援するんですけれども、またそこで理念というものがふるさと納税ありまして、そちら最初読ませていただきたいなと思います。 第一に、納税者が寄附先を選択する制度であり、選択するからこそ、その使われ方を考えるきっかけとなる制度であること。 それは、税に対する意識が高まり、納税の大切さを自分ごととしてとらえる貴重な機会になります。 第二に、生まれ故郷はもちろん、お世話になった地域、これから応援したい地域へも力になれる制度であること。それは、人を育て、自然を守る、地方の環境を育む支援になります。 第三に、自治体が国民に取組をアピールすることでふるさと納税の呼びかけ、自治体間の競争が進むこと。 それは、選んでもらうに相応しい、地域のあり方をあらためて考えるきっかけへとつながります、と書かれております。 市長、これ聞いてどう思われますか。
    ◎市長(田岡実千年君)  そうですね、特に最後の自治体間の競争が生まれるというところは、やはりこれからちょっと意識しなければならないんだと今聞いて思います。 ◆5番(岡崎俊樹君)  今日の答弁でも返礼品競争という、市長いつも言われているんですけれども、この理念の中には第三のところに自治体間の競争が進むという、競争することが理念に入っているんで、逆に競争していいんじゃないかなと私は思っております。 この今の理念の中の第2項目にある、これから応援したい地域へも力になれる制度ということで、市長はいつも育った地域で、地元であったり、あと前に住んでいた地域ということですけれども、まだ知らない人が応援したいということでも関われるということで、そういった人にも知ってもらうきっかけであったり、また移住してもらうきっかけになるのかなと私は思いますので、そういった意味でもふるさと納税について頑張っていただきたいと思っております。 ふるさと納税なんですけれども、新宮市、ちょっと金額的には少なくて、今日、市長、僕の中では本当にいつもよりは何か前向きな答弁をいただいたとは思うんですけれども、なぜほかの自治体がふるさと納税に力を入れていると市長は思われますか。 ◎市長(田岡実千年君)  入れているところと入れていないところと、いろいろ自治体はあると思いますが…… ◆5番(岡崎俊樹君)  入れている地域です。入れている地域がなぜふるさと納税に力を入れるかという質問です。 ◎市長(田岡実千年君)  ふるさと納税で税収を上げようということで頑張っているんだろうと思います。 ◆5番(岡崎俊樹君)  ちなみにふるさと納税で税収が上がるとどうなると思いますか。 ◎市長(田岡実千年君)  収入が増えれば財政的な余裕にもつながっていくんだろうなと思います。 ◆5番(岡崎俊樹君)  それもあるとは思うんですけれども、もっと根本的に言えば、では何のためにやって頑張っていると思いますか。それはお金のためですかという質問です。税収のためですかという質問なんです。 ◎市長(田岡実千年君)  基本的には歳入を増やすためだというふうに思っております。 ◆5番(岡崎俊樹君)  分かりました。 これはいろんな見解があると思うんです。別にそれが正解とか不正解とかではないと思うんですけれども、これは僕の考えですけれども、僕はなぜ今、このふるさと納税、頑張ってほしいかということは、僕は市民のためという思いで頑張ってほしいなと思っています。 税収が増えると、協力してくれている自治体のまず活性化、そこが活性化することによって事業所が栄えて事業が拡大したり、そこでまた雇用が生まれたり、新宮市をより多くの人に知ってもらって、また新宮市に関わる人、旅行する人であったり、また移住する人、人口増加にもつながり地域活性する可能性があるのではないかと。ふるさと納税、お金だけではなく地域の活性につながるのではないかなと思って、私はふるさと納税、頑張ってほしいと思っております。 いろんな思いがあるとは思いますけれども、結果いろんなことにつながって、この納税というかお金だけではなく、地域の活性にもつながるものではないかなと思いますので、私、本当これは頑張ってやっていただくとよりいい循環が生まれて、地域の皆様のためにもなり、また税収が増えることによっても、また整備であったりいろいろな環境も整えられると思いますので、この制度、今あるうちはちょっと頑張ってほしいと思いまして、本日のふるさと納税について質問させていただきます。 まず、ふるさと納税、今年度の目標金額と現在の寄附額、あと達成率を教えてください。 ◎企画調整課長(下基君)  今年度の目標額につきましては1,200万円、現在の寄附額につきましては、3月5日時点になりますが1,203万1,891円、達成率につきましては100.3%となってございます。 ◆5番(岡崎俊樹君)  ありがとうございます。 6月から私聞いていて、1,200万円少ないなとは思いましたけれども、絶対その数字は達成してほしいなということをお伝えしまして、その数字は達成しているということで満足というわけではないですが、増えているという結果としてはよかったかなと思っております。 今回、私、提案させていただきました、ふるさと納税の参加事業者の申込み商品の区分をなくしていただきまして、その結果、商品数の増減はどうなりましたか。 ◎企画調整課長(下基君)  商品数につきましては、43品目から12品目を新たに返礼品に追加登録させていただきまして、現在55品目に増加いたしております。 ◆5番(岡崎俊樹君)  今、今後も検討中というか、そういう対策はされていますか。 ◎企画調整課長(下基君)  今後とも登録の返礼品を増やすような努力はしていきたいと考えております。 ◆5番(岡崎俊樹君)  私、違う自治体にちょっとお話聞きましたら、事業者を増やす努力ももちろんされていますし、登録してくださった後に事業者向けの勉強会などもされて、よりふるさと納税に対する取組を地域と一緒に盛り上げるという勉強会などもされている地域もあるということで、またそういったことも今してくれているからではなく、地域のアイデアも取り込みながらやるとよりいいのかなと思いますので、ただ商品を提供してもらうだけではなく、いろんな勉強会などもしてみたらいかがかと思います。 ふるさと納税を今年度増加したということですけれども、今年度やった対策などはありますか。 ◎企画調整課長(下基君)  これまでも実施しておりますが、市内事業者の方に対しまして、ふるさと納税の参加への呼びかけ、また市内外でのイベント、例えば天空ハーフマラソンでありますとか客船の入港時、また物産展等においてふるさと納税の呼びかけを行い、また要領改正に併せてカタログを刷新いたしました。 ◆5番(岡崎俊樹君)  いろいろ市内のイベントなどでも配っているということで、今後もそういう市外の方が来られるような場所では、どんどんそういったものもアピールしてほしいと思いますが、今出てきた天空ハーフマラソンについてなんですけれども、今年も来年度予算に上がっておりましたが、マラソンをふるさと納税に入れている地域などもありまして、そういった天空ハーフマラソンふるさと納税に入れると天空ハーフマラソンのPRにもつながるかなと思いますが、そういったマラソンなどは商品というか、入れることは検討されていますか。 ◎企画調整課長(下基君)  議員おっしゃるとおり、天空ハーフマラソン等の体験型の返礼品についても、今後検討していかなければいけないというふうに考えております。 ◆5番(岡崎俊樹君)  もしよかったら、可能であればそちらもやっていただきたいなと思います。 次に、来年度の目標金額についてお伺いいたしますが、来年度の目標金額は幾らになっておりますか。 ◎企画調整課長(下基君)  来年度の目標金額につきましては、1,400万円を目標としております。 ◆5番(岡崎俊樹君)  来年度目標1,400万円ということで、先日、予算の中でも同僚議員が少ないんではないかなというお声もあり、私ももっと頑張ってほしいなという思いもありますが、この数字は数字として受け止め、必ずまた来年度もこの1,400万円クリアして、2,000万円でも何千万円でもいってほしいかなとは思うんです。 こちら来年度に向けての対策であったり、また今年度の反省点などあれば教えてください。 ◎企画調整課長(下基君)  反省すべき点といたしましては、PR方法ではないかと考えております。寄附者、また事業者にもふるさと納税をPRしておりますが、やはり多くの寄附金を集めている自治体では、返礼品の種類が多い、ヒット商品があるなどの共通点がございます。 来年度も引き続き、事業者の方に返礼品の登録をお願いさせていただきながら、また他市町村の事例を参考にしながら、より効果的なPR方法について検討してまいりたいというふうに考えております。 ◆5番(岡崎俊樹君)  ちなみに効率的なPR方法としては何かいい案とか、今のところこんなことを考えているなどはありますか。特になければ、また今後検討していただければと思います。今年度ももうあと数日で終わるということで、また来年度に向けて、今から頑張って対策を取っていただきたいなと思います。 来年度に向けて、あくまでも私の提案でありまして、これがいいというわけではないんですけれども、まず新宮市のふるさと納税のサイトを見ていまして気になった点が、まず商品の画像であったり、説明欄です。やっぱりみんなふるさと納税のサイトを見た際に、まず写真が複数あったら目につくと思うんですけれども、写真を見てまずクリックして、どういう商品だろうかなと見てもらうと思うんです。まず写真を見て、食べ物であれば、おいしそうと思わなければまず見てももらえないと思うんです。なので、もっと写真に工夫してみてはいかがかなと思います。またあと、そこにアクセスした後の説明欄、写真で興味を引き、さらに説明を見て欲しくなる、そういった工夫が少ないのではないかなと思いまして、商品の説明であったり、近年、モノ消費からヒト消費ということで、どういった人が作っているのかなとか、そういった人の顔まで見えるとさらに思いが伝わってよかったりということなんですけれども、そういった商品の画像などそういった説明欄、もっとこだわってみたらいいかなと思うんですけれども、そういったことは工夫されていますか。 ◎企画調整課長(下基君)  商品の画像につきましては、やっぱり返礼品について分かりやすく、魅力がしっかり伝わるようなものにしなければいけないというふうに考えております。 今後、そのあたりについて工夫してやってまいりたいと考えております。 ◆5番(岡崎俊樹君)  本当、商品、お肉であったり魚であったり、最近マグロなんかもあったり、その他いろいろ。先日、新宮市のふるさと納税についても、別サイトだとは思いますけれども、インタビューを受けたという記事も上がっておりまして、その中でもナマズであったりブリであったりアピールされていましたので、そういったものもよりほかとは差別化できる、見てもらって欲しくなればほかではない商品ですので、そういったものを差別化できると思いますので、見てもらってそして欲しくなる、そういった工夫をしていただくとまた変わってくるのかなと思いますが、そういった商品、画像と内容をちょっと工夫していただけたらいいのかなと思います。 次に、企画調整課というかどの課もそうなんですけれども、忙しいというか、なかなかそういう打ち込めないというか、時間が足りないというお話もよく聞きまして、前回、大坂議員もふるさと納税専門の課をつくったりという御提案も、私もすごく賛成というか、やっぱりふるさと納税が多い地域はそういった専門課があるなと思って、それもいいなと思いましたが、それを何か検討もしてほしいですし、それ以外でも私が聞いた中であれば、楽天などからふるさと納税のコンサルなどがあって、そういった専門の方がその自治体に1年とか契約した年月そちらの地域に来ていただいて、一緒にふるさと納税について考えて頑張ってくださる、そういったコンサルもあると聞きましたが、そういったものも考えてみてはいいのかなと思うんですけれども、そういった点はいかがでしょうか。 ◎企画調整課長(下基君)  コンサルの導入につきましては、検討していかなければいけないかなというふうには考えておりますが、予算が伴ってきますので、今後はまず他市町村の事例等で研究してまいりたいというふうに考えております。 ◆5番(岡崎俊樹君)  全然コンサルを入れなくても検討余地、まだある金額かなと思いますが、本当にそちらについてはなかなか時間がないのか、打ち込めないのか分からないですけれども、もう少しそういった専念できる環境づくりを考えていただきたいなと思いますが、市長、その辺は十分間に合っているというか、そういった取組というか、ふるさと納税に対する時間的なものは十分足りていると思われますか。 ◎市長(田岡実千年君)  時間的といいますか、おっしゃっていました専門の課とか係とかという御提案もいただいているところでありますが、なかなか今、職員数少しずつ削減している中で、人繰り的に大変厳しいところがあります。 そういう中で御提案に少し近づけるべく各課、各係から何人か集めてプロジェクトチームをつくれないかということを今、担当の部長にもお話させていただいているところでありまして、そのあたり柔軟な発想で、やはり頑張ってもらいたいというふうには思っております。 ◆5番(岡崎俊樹君)  何か前向きなお言葉をいただけたので、すごくありがたいんですけれども、ちょっとふるさと納税の話とは変わるかも分かりませんけれども、多分作業時間の見直しというか、こうするのもひとつ市役所内では大事なのかなと思いますので、そういったものを検討して、企画調整課が企画について考えられないというのは作業する課ではないと思うんで、そういったものをより効率よく働けて、よりいいアイデアができる環境づくりを考えていただけたらなと思います。 次になんですけれども、ふるさと納税、私個人的にしたことないんで分からないというか、私の体験ではないんですけれども、ふるさと納税をされている知人なり友達なりがいまして、その方からふるさと納税をした際に、商品は届くの当たり前なんですけれども、その後にその自治体から年賀状が来たりとか、あとはそのふるさと納税をした翌年に、昨年度のふるさと納税の寄附金を使って行った事業の報告冊子であったり、そういった感謝の気持ちを感謝の何か、ありがとうじゃないですけれども、そういった報告みたいなものがあったりするという話を聞きました。 やはりそういったものがあると、そこの自治体に商品だけでなく、してよかったなと思ったり、また愛着を持って今後も応援したくなり、また今年もしようと思うきっかけになっていると言われる方がいました。そういった対策が、モノを送っているとは思うんですけど、僕は人のつながりも非常に強いものかなと思っておりますので、そういったことも大事になるのではないかと思うんですけれども、新宮市においてはそういった寄附してくださった方には、商品を送った後の何かアフターフォローというか、そういったものはされていますか。 ◎企画調整課長(下基君)  議員おっしゃるとおり、返礼品の魅力を伝えるとともに、やはり新宮市への郷土愛、愛着、応援といった気持ちを持っていただきたいというふうに考えておりますので、寄附者へのアフターフォローといたしましては、寄附者全員の方に事業報告書、要は活用報告書になりますけれども、の送付、希望者には広報紙の送付、ホームページへの掲載、また高額寄附者、10万円以上の方になりますが、年賀状のほうを送らせていただいております。 ◆5番(岡崎俊樹君)  高額、金額によっては年賀状を出したほうがいいのかとか、その区分は僕ちょっと何がいいのか分からないですけれども、ちなみに活用報告書というのは、何かこれでこういった事業をさせていただきましたみたいな感じになるんでしょうか。 ◎企画調整課長(下基君)  そのとおりでございます。 ◆5番(岡崎俊樹君)  ホームページもそうですし、ふるさと納税サイトなんかにも自治体がその寄附金でやった報告みたいなページとかもあるんですけれども、新宮市もあまりそういったものを書かれていないというか、私が見たときは書かれていなかったので、そういった使い道というものをしっかり伝えると、その地域やってよかったなとか、また今年も応援しようとは思うと思うんで、ぜひそういった報告書をやっていただきたいなと思うんです。また個人的には活用報告書を後でもいいんで見せていただけたらなと思います。 私、今3点ほど、こういったものをやればいいんじゃないかなという、あくまでも提案なんですけれども、先ほど市長も今後のふるさと納税について、本日は非常に私にとっては前向きなお言葉をいただけたのかなとは思いますので、来年度、ぜひ1,400万円は最低限、絶対達成してほしくて、本当にそれ以上の成果を出していただきたいなと思いますので、そちらお願いしたいと思いますので、市長、最後にちょっと。 ◎市長(田岡実千年君)  大変、御提言ありがたく思っております。 先ほども申し上げましたが、ちょっと発想を変えた商品をつくる必要があるというふうに思っておりまして、この熊野の自然、スピリチュアル等生かした体験、先ほど天空ハーフマラソンをそういうふうにしてはという御提言もいただきましたが、そういったところですね。 例えば、この間も担当と話していたんですが、土日で私が何も予定のないときなんかは、例えば熊野の撮影スポットを私が案内するとか、そういったところもちょっとやっていけないかなとか、そういうことはずっといろいろ内部でも今、お話をさせていただいておりますので、また積極的に取り組んでまいりたいというふうに思います。 ◆5番(岡崎俊樹君)  ありがとうございます。 併せて、ちょっと一点言い忘れたんですけれども、その体験型の商品もどんどん増やしてほしいかなと思いまして、川舟下りなんかはそういった新宮市の関わる事業、今すごく人気で、なかなか出しづらいということもちょっとお伺いしているんですけれども、先ほどの歩くではないですけれども、そういった地域の観光のツアーなんかを取り入れている自治体、この辺だと尾鷲市とかそういったものをされている、僕が調べた中ではあったんで、そういった案内じゃないですけれども、ガイド的なツアーなんかも需要はあるのかなとは思います。そういったものをぜひ検討して、ないじゃなくて、アイデア次第では幾らでも商品というと変ですけれども、できるかなとは思います。そういったほかのところとか検索すれば、いっぱい出てくると思います。そういったものを参考に、今後前向きにちょっと検討していただきたいなと思います。ふるさと納税については以上で、次に移らせていただきます。 次に、中学校制服についてお伺いいたします。 近年、性別に関係なくスラックスを導入している自治体も少しずつですが、今ここ二、三年とかで出てきております。また、女性はリボンとかではなくネクタイも選べたりとか、そういった制服を自由に選べる中学校が増えています。スカートをはきたくない人のための選択ができたり、これはもちろんなんですけれども、スラックスのメリットとしては機能性や防寒性があります。実際にスラックスを導入した中学校は2、3割の生徒が購入し、スラックスを選んだ生徒は動きやすい、階段の上り下りが気にならなくなった、自転車に乗りやすい、寒くないなどとてもいいと言っております。また昨今、LGBTなどセクシュアルマイノリティーに配慮する形で、男女誰でも着られるそういった制服もデザインすべきというか、そういった方々への配慮にもなっております。 いろいろなデータあるんですけれども、今、LGBTなどそういったものの割合は13人に1人であったり、30人のクラスに2人はいるのではないかなどと言われております。昨年、新宮市が開催したイベントの中でも、そういった講師の方が、昔は男性だったけれども今は女性で生きているであったり、女性だけど男性で生きているというお話がありまして、その講師の方も中学校、高校時代に制服で非常に悩んだというお話をされておりました。 新宮市はどうか今、分かりませんけれども、今、非常にそういった増えているというか、分かってきているというかそういったこともありまして、そういった生徒もいるのではないかなと思っております。生徒が自分らしく生きたいという多様性を尊重し、新宮市も時代に合った制服について検討すべきかなと思うんですが、その辺はどうお考えでしょうか。 ◎学校教育課長(富田英之君)  これまでもですが、例えば、城南中学校がブレザーのデザインに変更されたときであったり、生徒会から機能性や防寒性についての意見が出たときなど、各校において様々な検討がされてきたという経緯があるというふうに聞いております。 今後につきましても、生徒、それから地域等の意見も聞きつつ、その都度協議していきたいなというふうに考えております。また先ほど、議員からお話がありましたセクシュアルマイノリティーの問題、これにつきましては保護者等の御要望をいただいて、各校において現在のところはですけれども、個々に対応していきたいというふうに考えております。 ◆5番(岡崎俊樹君)  今、答弁いただいた中で、意見を聞くという話ではありましたが、やっぱりもう今、時代はすごく進んでいると私は感じておりまして、意見を聞くのではなく、こちらからこういった時代になっているので、スラックスなどの導入を御提案していって、考えるきっかけではないですけれども、考えていらっしゃるかも分かりませんけれども、考えてもらうまずきっかけをつくるというのが私は大事かなと思うんです。あと、今はまだ少ないとは思うんですけれども、5年後、10年後にはこういったスラックスみたいなそういったものが、当たり前の時代になると思うんですけれども、こちらの点について教育長、どう思われますか。 ◎教育長(速水盛康君)  非常に貴重な御提言だと思っています。今の大きな社会の趨勢というんですか、いろいろな多様性、例えば民族の多様性であったり、生活、文化の多様性であったり、今御指摘いただきました性の多様性、性の自認の問題であったり、その中でも学校教育においては性自認の問題をどう具体的に制服の問題に反映させていくのかということを、将来の見通しを含めて5年後、10年後という見通しを含めまして御提言をいただきました。 本当にこの問題については、一つはそのように社会が醸成しつつあるというんですか、そういった認識がそれぞれに高まりつつある、そういう状況にあります。実際には中学生の段階なんでしょうか、思春期の15歳未満の子供たちが、果たして性自認としてどこまで自覚でき、そしてカミングアウトできるかということについては、我々教育現場でも多少なりとも心配もしておりますし、またそのことにつきましては、しっかりと保護者の皆さんの意見も聞きながら大人がサポートし、個別に対応していくというそういう段階ではないかなと思っております。 しかし、制服の問題、機能性の問題、あるいは多様性の問題も含めまして、今後しっかりとこの問題については学校長の権限の範囲内にありますので、今の御意見、また校長会等でもお伝えしまして、今後に向けて学校の統廃合等再編もございますから、そういった大きな機会を捉えて今から準備し、議論していく非常に大事な御提言であるなというふうに感じております。 ◆5番(岡崎俊樹君)  ありがとうございます。 よそがしていないからではなく、最初に和歌山県でしているところがあるのか、多分、今、私が調べた中ではなかったんですけれども、そういった先にやるとかではないんですけれども、どんどん時代の変わりを見つつ、そういったことも取り組んでいただきたいなと思うんです。 先ほどの課長の答弁の中で、今、教育長の答弁の中ではちょっとあったんですけれども、やっぱりセクシュアルマイノリティーについて、これ非常にちょっと難しいというか、中学生ぐらいというか、分からない生徒もいれば、カミングアウトというかできない生徒も多数いると私は思っておりまして、その中で、やっぱり保護者の要望があれば、各学校に個別に対応していますという、課長先ほど答弁いただいたんですけれども、まず僕、親にも相談できない子供たちたくさんいると思っております。親はもちろん、先生にも相談できないんです、子供は。性の問題でもいじめとか何でもそうだと思うんですけれども、だから僕は子供って悩んで、自分で悩んでいくと思うんです。それが不登校になるかも分かりませんし、最悪の場合自殺してしまう子もいるかなと思っております。 そういった子供たちのことも考えていただきたいなという思いもありまして、保護者の要望ではなく、言いづらい子供もいる、たくさんいると僕は思っておりますので、今回制服についてなんですが、私がスラックスを導入することによって解決というかメリットというんですか、なぜ、スラックスを導入してほしいかというのは、最初にも話した女の子も動きやすかったり、機能性がよかったり、あと防寒性、そういったものも女の子にとっても非常にメリットがあるという点と、もし性のことで悩まれているお子様がいらっしゃった際に、親にも先生にも言えない、だけど隠したいというか言えない子供でも、自然にそういったスラックスを選べる状態になっていれば、そちらで悩まずというと違うとは思うんですけれども、スカートは嫌だけれどもスラックスなら学校に行けるという子供も出てくると私は考えております。 スカートが嫌だからで不登校になるとか、そういった状況は非常に悲しいのかなというのがあって、カミングアウトなどそういったものをしなくても、スラックスを導入することによりまして、そういったことに少しでも悩まない環境をつくってあげることが、私は大切と考えておりますので、こちらも前向きというか、一応、各学校の校長先生など各学校によって決められることかなとは思いますが、そういったことを教育長というか新宮市からもちょっと提案していただきたいと思うんですけれども、いかがですか。 ◎教育長(速水盛康君)  今の大きな流れは、高等学校のほうではそのような流れがあるように聞いております。多様性の高まりを受けて、制服にもどうも変化が出てきているという状況です。私の情報では、この近辺でも恐らくそういった流れに応じまして実施してくる、実施する高等学校が出てくるんではないかなと、早い時期にそうなってくると思います。 また、今御提言いただきましたことにつきましても、本当にそのとおりで、なかなか自分では言えない、おうちでも話題にも出しにくい、何か自分自身の存在が特別で、その存在に自分自身が気づかず、そして籠もってしまうというようなところから不登校になって、そういう事例もあるようにも聞いております。幸いにも新宮市におきまして、私の知る限りはそういったことによる学校現場での課題というところは今ございませんが、しかし先ほど御指摘いただいたように、いろんな面においてこの問題が、もう少し議論の中で成熟していくというんですか、と同時に理解をされていくというんですか、そういったことをなくして、ただ制服だけを変えたからでうまくいくケースもありますし、いや、もう少し大人の理解、そして子供たちの理解、保護者の理解、地域の理解、そういったものも含めて子供たちを性自認についてサポートしていける、そういった考え方を成熟させていくということが同時に大事な問題かと思っております。 ですから先ほど申し上げましたように、少し時間をいただきながら、将来的には必ず議員おっしゃいますように、そういった時期が必ず来ると思います。私もそう思っておりますので、今日御意見いただいたことを踏まえまして、将来の新宮市の在り方について、少し校長会等でもしっかりと伝えて、そして議論の場というのをつくってみたいと思っております。 ◆5番(岡崎俊樹君)  ありがとうございます。 今、そういった時期が来るというお答えで、それは僕は多分、本当にその時代が来るとは思うんですけれども、その時期が来ることが分かっているんであれば、先にほかがやっていないからとかではなく、まずやろうじゃないかという本当に前向きなことをやってほしいなと思いまして、私、今3月なんですけれども、早ければ来年の4月であったり、そういった子たちがそういった選べる環境づくりになっていれば、本来、理想なのかなと。そういったスラックスなど作るのもそんなに予算もかからなかったり、申込みがゼロならゼロで別に問題ないのかなとは思っておりますので、そういったことも前向きに考えていただきたいのと、今回スラックスについて言っているんですけれども、リボンとネクタイを選択できたりとか、あと、これはあまりスラックスを導入している学校でも少ないですけれども、男の子でもスカートがはけるという選択肢、男の子とはちょっと今、言葉的に正しいのか分かりませんけれども、そういった女性だからスカートではなく、誰でも選択できるネクタイもリボンもそうだとは思うんですけれども、そういったことも考えてやってほしい点と、あと上履き、僕が調べた中では新宮市は男性は青、女性は赤となっているそうなんですけれども、そういった点もちょっと今後、色で分けるのではなく統一する、もしくは好きな色を選べるなど、そういったことも配慮してもいいかなという点もありまして、そういった点も一緒に御提案というか、一度考えていただけるようにしていただきたいと思っております。ということで、そちらよろしくお願いします。以上です、制服については。 ○議長(前田賢一君)  質問中ですが、10分間程度休憩いたします。 △休憩 午前10時56分--------------------------------------- △再開 午前11時08分 ○議長(前田賢一君)  休憩前に引き続き会議を開きます。 一般質問を続けます。 5番、岡崎議員。 ◆5番(岡崎俊樹君) (質問席) 次に、GIGAスクール構想についてお伺いしたいと思います。 今回、このGIGAスクール構想についてなんですけれども、知らない方も多いと思いますので、簡単にちょっと説明させていただきます。 GIGAスクール構想については、Sоciety5.0時代に生きる子どもたちの未来を見据え、児童生徒向けに1人1台の学習用端末、パソコンですね、あと高速大容量の通信ネットワークを整備するという構想で、小学校、中学校などの生徒が1人1台パソコンを持って、学校で学べるという状況をつくるというものでありまして、誰一人取り残すことなく、子供たち一人一人に個別最適化され、創造性を育む教育ICT環境の実現に向けた政策でございます。こういったものを、今、政府で導入することが決定しておりまして、今年度、予算も出ておりましたが、文部科学大臣のメッセージをちょっと読ませていただきたいなと思います。 「Sоciety5.0時代に生きる子供たちにとって、PC端末は鉛筆やノートと並ぶマストアイテムです。今や、仕事でも家庭でも、社会のあらゆる場所でICTの活用が日常のものとなっています。社会を生き抜く力を育み、子供たちの可能性を広げる場所である学校が、時代に取り残され、世界からも遅れたままではいられません。 1人1台端末環境は、もはや令和の時代における学校の「スタンダード」であり、特別なことではありません。これまでの我が国の150年に及ぶ教育実践の蓄積の上に、最先端のICT教育を取り入れ、これまでの実践とICTとのベストミックスを図っていくことにより、これからの学校教育は劇的に変わります。 この新たな教育の技術革新は、多様な子供たちを誰一人残すことのない公正に個別最適化された学びや創造性を育む学びにも寄与するものであり、特別な支援が必要な子供たちの可能性も大きく広げるものです。 また、1人1台端末の整備と併せて、統合型校務支援システムをはじめとしたICTの導入・運用を加速していくことで、授業準備や成績処理等の負担軽減にも資するものであり、学校における働き方改革にもつなげていきます。 忘れてはならないことは、ICT環境の整備は手段であり目的ではないということです。子供たちが変化を前向きに受け止め、豊かな創造性を備え、持続可能な社会の創り手として、予測不可能な未来社会を自立的に生き、社会の形成に参画するための資質・能力を一層確実に育成していくことが必要です。その際、子供たちがICTを適切・安全に使いこなすことができるようネットリテラシーなどの情報活用能力を育成していくことも重要です。 このため、文部科学省としては、1人1台端末環境の整備に加えて、来年度から始まる新学習指導要領を着実に実施していくとともに、現在行われている中央教育審議会における議論も踏まえ、教育課程や教員免許、教職員配置の一体的な制度の見直しや、研修等を通じた教員のICT活用指導力の向上、情報モラル教育をはじめとする情報教育の充実など、ハード・ソフトの両面から教育改革に取り組みます。 今般の補正予算は、すでに児童生徒3人に1台という地方財政措置で講じたICT環境整備に取り組んできた自治体、またこれから着実に整備に取り組もうとする自治体を対象に、1人1台端末とクラウド活用、それらに必要な高速通信ネットワーク環境の実現を目指すものです。そして、この実現には、各自治体の首長の皆様のリーダーシップが不可欠です。 この機を絶対に逃すことなく、学校・教育委員会のみならず、各自治体の首長、調達・財政・情報担当部局など関係者が一丸となって、子供たち一人ひとりに個別最適化され、創造性を育む教育ICT環境の実現に取り組んで頂きますよう、心よりお願い申し上げます」とおっしゃっております。 つまり、新宮市がGIGAスクール構想に乗り遅れた場合は、子供たちの未来に大きな影響を及ぼすことが考えられます。 そこで、ちょっとお伺いします。 2020年度中に、全ての学校で高速大容量の校内ネットワークは完備できますか。 ◎学校教育課長(富田英之君)  今回の議会におきまして、補正予算をご承認いただいた後、令和2年度に繰り越すような形で、小学校5校、中学校5校の合計10校のネットワーク環境を整備することとしております。 ◆5番(岡崎俊樹君)  全ての市内の小学校ができるということで、そちらはありがたいなと思っております。 そちらに向けてなんですけれども、2023年度までに、パソコン1人1台を実現する計画もいかがでしょうか。 ◎学校教育課長(富田英之君)  国のほうにおきましては、2023年度、令和5年度の末までに学年ごとに1人1台の環境を整備していく補助金等を用意していくというふうに聞いております。 本市におきましても、今回のGIGAスクール構想にできる限り合わせた形で整備していきたいというふうに考えております。 ◆5番(岡崎俊樹君)  パソコンの調達であったり、ネットワークの整備について、国は、都道府県レベルで共同調達を推進しておりますが、和歌山県はどのようになっておりますか。 ◎学校教育課長(富田英之君)  ネットワーク、つまり来年度に行う事業につきましてですけれども、そちらの整備事業につきましては、県内の市町村の整備状況にかなり偏りがあるということで、今のところ、実施予定はないというふうに聞いておるところです。 端末の1人1台化につきましては、現在、3種類のOSの入ったコンピューターが候補に上がっておるということで、今後、各市町村ごとにそれを調整しまして、共同調達のほうを考えていくというふうに県の方から聞いております。 ◆5番(岡崎俊樹君)  今、どういった状況かは分かりませんけれども、和歌山県でも、しないところもあるということで、これはすごく私は大事なことかなと思いますので、新宮市として、ぜひ子供たちがICT教育を学べる環境をつくっていただきたいと、市長をはじめ教育長、お願いしたいと思います。 あと、2020年度から小学校のプログラミング教育が始まるということですが、新宮市は、そちらはどうなっておりますか。 ◎学校教育課長(富田英之君)  学習指導要領の改訂が来年度から本格実施となっておる小学校につきましては、各教科において、プログラミング的思考を育むということが求められているところでございます。ただ、和歌山県におきましては、本年度、2019年度からきのくにICT教育事業というものが始まっておりまして、県で独自に開発した学習指導プログラム等が各小学校・中学校のほうに配布されておりまして、各校においては、それに沿って年間計画を立てて、既に指導を行っているところでございます。来年度以降につきましても、そちらのほうを活用しながらプログラミング教育を実施していきたいというふうに考えております。 ◆5番(岡崎俊樹君)  和歌山県は今年度からされているということで、またそちらもいい学べる環境をつくっていただきたいなと思います。 今回、私のGIGAスクールについての質問は以上にはなるんですけれども、このGIGAスクール構想によって、また教育の環境が大きく変わってくるのかなと思っております。子供の教科書がデジタル化されるであったり、また宿題の出し方であったり、今はちょっとコロナウイルスで学校が休校になっていても、こういった環境が整っていれば、家にいながら学べたりするのかなと思って、私は大変こちらを楽しみというか、期待というか、しております。また、教職員の先生方も、そういったICTのものを導入している学校であれば、教員の時間削減が年間100時間など削減されたという効果であったり、3時間の宿題のチェックが15分になったなどもありますので、子供たちのためであったり、あと教職員の働き方改革にもつながると思いますので、最後に改めて、市長はじめ関係課の皆様には、よろしくお願いしたいと思います。 以上で私の一般質問を終わらせていただきます。--------------------------------------- △大坂一彦君 ○議長(前田賢一君)  2番、大坂議員。 ◆2番(大坂一彦君) (質問席) それでは、よろしくお願いいたします。 市民の皆さんと同じ目線を大事にしながら、皆さんの考えや思いを代弁させてもらうため、3度目の一般質問とさせていただきます。 折しも今日は3月11日、9年前、東日本大震災の起こった日であります。今なお4万8,000人余りの方が避難生活を強いられているとか、被災された方に心からのお見舞いと、亡くなられた方々に、心よりお悔やみを申し上げます。 また、今回は、世間で今、大変猛威を振るっております新型コロナウイルスの対応に苦慮されている職員の皆さんに配慮して、このようなときには、自分たちの一般質問は取りやめてもいいのではないかとの御意見が先輩議員よりなされ、その思いに賛同され、今回の質問を回避された先輩・同僚議員もおられる中、私は、昨年末の12月議会に質問、提案させていただいた事項の確認と、それについて市民の皆さんからお預かりした御意見を代弁させていただきたく、今回は通告のとおり、二つの項目に絞り込んで、登壇させていただくことにいたしました。どうぞよろしくお願いいたします。 まず、今回の質問に入ります前に、昨年9月議会、私の人生で初めての一般質問の折に御提案させていただいた市民窓口課等で渡す窓口封筒、これは市の財政削減に御協力いただける事業所に広告を載せてもらって、少しでも市の経費を削減してはとの思いから御提案させていただいたものですが、これに早々にお取組くださり、今年度春より、一応の形を見ることができるようになったとお聞きいたしました。お取組くださった関係各課・各所にはもちろんではありますが、何より御理解の上、御協力くださった事業所様には大変ありがたく、心より厚く御礼申し上げる次第であります。 御提案の際に申しましたとおり、こんな大変細かいことではありますが、市で作れば、当然市の負担となります。広告を頂戴することで、広告主である業者は自分のところのPRができ、窓口に来られた市民の皆様は、その必要な情報を得ることになります。そして、市はその分の印刷代が浮きます。1枚の封筒で三者が喜べることにもなると訴えさせていただきました。大きな無駄を省くのはもちろんですが、このような小さな経費の削減の積み重ねこそが大事だと思います。このことについては、後の無駄を省くの項目で、もう少し触れさせていただきたいと思います。 前段が長くなってしまいました。 それでは、最初の項目に入らせていただきます。 まずは、エコ広場についてであります。 昨年12月の一般質問時に、先輩の松本議員も触れておられました。私もお聞きいたしましたが、もう一度、市長はこのエコ広場という制度の今後をどのようにお考えでしょうか。 ◎市長(田岡実千年君)  このエコ広場については、平成14年の新クリーンセンター建設に伴い始められたものでありまして、現在、17年を経過しているわけでありまして、今後どうかといえば、続けていくべきだというふうには思っておりますが、そのときと少子高齢化による人口減少等、社会情勢もいろいろ変化しておりますので、そういったところにも対応していきながら続けるということだと思っております。 ◆2番(大坂一彦君)  ありがとうございます。 まさにそのとおりだと思います。今の御答弁を踏まえて、以下、質問を続けさせていただきます。 昨年、私は12月にこの件を取り上げてから、ある地区のエコ広場の運営員から御連絡をいただいて、「大坂さん、一度現場を見に来てよ、みんなの話を聞いたってほしいわ」とお声がけをいただき、その後、都合数か所のエコ広場に行かせてもらいました。拝見しておりますと、まず、出しに来られる方、いわゆる一般市民になりますが、を拝見しておりますと、ほとんどの方がその場所のルール、例えば時間であったり、出し方であったり、にのっとって、大変協力的に出しに来られていると感じ、そういう一般の出しに来られている皆さんを見ていると、この制度もしっかり浸透してきていると感じられました。 半面、やはり気になったのは、お身体も少し不自由な御高齢な方が手押し車等で持ってこられるお姿、もっと申せば、そうしてでも持ってこられる人はまだよいとして、来られなくなってしまった方も、その後ろには大変多くおられるのだろうと思われます。前回、私がこのエコ広場のことを取り上げたのも、御近所にお住まいのある御高齢の御婦人がおっしゃった一言であります。「私も本当はエコ広場へ持っていかんとあかんのやけれども、よう持っていかんのやよ」と申し訳なさそうにおっしゃった言葉がきっかけでありました。 そういう人たちのために、ふれ愛収集があると、12月に改めて教えていただき、ただ、そのふれ愛収集の数が増えること自体、出しに行けなくなった方が増えている、この今のエコ広場の制度に無理が来ているのではないか、その証拠になるのではないかというふうに思います。そのあたり、いま一度お聞きします。 ◎生活環境課長(稗田明君)  現在、ふれ愛収集を利用されている方は、全世帯の約1.9%の約270軒でございます。ここ数年、この270軒前後でほぼ横ばいというような形になっております。確かに、このふれ愛収集を利用されているその一方で、高齢者の方、また体の御不自由な方から喜ばれておるというのも実態であります。ただ、先ほどの市長の答弁もありましたように、高齢化、また社会情勢の変化等から、エコ広場の在り方についても、今後、やっぱり考えていく時期に来ているというふうに、私どもは考えております。 ◆2番(大坂一彦君)  ありがとうございます。 そのエコ広場のことについて、今から御質問申し上げるところの後半はそういうことになってくるんですけれども、今回は、お支えくださっている、1回見に来いよとおっしゃった運営員の方をメインとしてお話しさせていただきたいと思います。私がエコ広場にお邪魔したところの少ないところでは2名の方、多いところでは6名の方の運営員がおられました。もちろん地区や規模の大小はあるでしょうが、大体そのくらいの人数で賄われているのでしょうか。 ◎生活環境課長(稗田明君)  議員おっしゃるとおり、規模によりますけれども、多いところで7名の方、少ないところでやっぱり2名の方でエコ広場の運営をお願いしておるところであります。 ◆2番(大坂一彦君)  そのようであります。 たまたま私の行かせてもらった1か所が2名のところがありました。その方がおっしゃるのは、お一人が急に体調が悪くなって欠席されると、もちろん応援の要請もするんやけれども、たちまち困ってしまうとのことでありました。 こんなときは、関係課としてはどうされておられるんでしょうか。その応援要請が電話等々であるわけですか。 ◎生活環境課長(稗田明君)  事前にと言いましょうか、前日にそのような御連絡をいただいた場合には、ほかの運営員にお願いして補充していくということでありますが、当日、急に行けないというときになれば、私ども生活環境課の職員も行くこともございますが、場合によっては、その1名の方でやっていただくということもあります。 ◆2番(大坂一彦君)  なるほど、その1名でというのは、どうしても2名のところというのは、若干規模が小さいんだと思われます。小さいんだと思われますけれども、やっぱりあんだけの量を回収する準備も含めると、1名では大変厳しいと、当たり前のことではありますけれども、思われます。当然その規模等に合わせて配置する人数を決めておられるんだとは思いますが、準備等を含め、その後の一連の仕事をこなすには、先ほども申しました、2名というのはやはり少々無理があるように思いますが、今後、そのあたりをどのようにお考えでしょうか。 ◎生活環境課長(稗田明君)  議員の御指摘の点につきましては、私どもも十分把握しております。今年度におきましても、ホームページでは常時エコ運営員の募集、今回、今年度は広報でも3回ほど募集をさせていただいておりました。引き続き、運営員の方には御迷惑をかけておるところでありますけれども、運営員を一人でも多く募集して対応していきたいというふうに考えております。 ◆2番(大坂一彦君)  市長もおっしゃられました、これからも続けていこうと思っているということであるならば、そのあたりを厚くしなければならないのではないかと思います。また、エコ広場に運営員として出られる回数が地元のみならず、他地域への応援もあり、多い方で8地区を受け持たれ、一月で16日も出ておられる方もおられました。多くのところが、朝6時45分から8時までで、冬の大変寒い中、夏にはとても暑い中、雨の日も風の日も、毎回御苦労くださっておられます。朝6時45分にその場に立とうとすると、当然その前から支度をして出かけなければなりません。現在のエコ広場は、このような運営員のお支えがあるからこそ、今も成り立っているんだと思います。私が数か所行かせてもらったある日ですけれども、結構な雨の日がありました。当然のことながら、運営員は皆さんかっぱを着て対応しておられました。そのうちのお一人が、たしかですけれども、背中にエコ広場推進員とプリントされたかっぱと帽子をかぶっておられましたが、あれは市から提供されたものなんでしょうか。 ◎生活環境課長(稗田明君)  かっぱ、雨具につきましては、これは調べますと、平成20年度から平成24年度の5か年にかけて、約400着を運営員に配布したものであります。 ◆2番(大坂一彦君)  平成24年度以降は配られていないということですね。 なぜなのかというのも若干疑問に思うんですけれども、そのプリントされた雨具を着た方以外は、皆さん銘々自前でお求めになられたと聞いております。雨具、かっぱ、決して安価なものではありません。別のある地区の方も、くしくも、このかっぱのことに触れられまして、短期間でやめていかれる方もおるし、みんなに買って与えてくれと言うているわけやないと。貸し出すという形でいいから、かっぱとか帽子とか軍手は用意しておいてくれたらありがたいし、助かるんやけれどもとおっしゃっておられましたが、そのあたりはいかがなものでしょうか。 ◎生活環境課長(稗田明君)  今、議員のほうから、貸与というような提案もございましたが、貸与になりますと、保管だとか貸与の状況の把握等で難しい面がございますので、配布ということも十分考慮しながら、このエコ広場制度ができて17年、先ほど議員のほうからありましたように、前回かっぱを配布してから8年が経過しておりますので、予算の許す範囲で取り組んでいきたいというふうに思っております。また、帽子、手袋等につきましても、配布はしておるところでありますが、行き渡っていないようでありますので、そこら辺も再度、運営員には、帽子、手袋の配布について通知したいというふうに思っています。 今後とも、エコ広場の運営員の環境改善に向けて取り組んでいきたいというふうに思っております。 ◆2番(大坂一彦君)  整理しますと、かっぱ、雨具は、平成24年以降お配りはできていないけれども、帽子とか軍手の類いはお配りしているということでしょうか。 ◎生活環境課長(稗田明君)  当初の経過というのはちょっと把握していませんけれども、その帽子がないよ、また手袋がもう古くなったよというふうに、市の生活環境課に来ていただければ、その場でお渡ししているというふうな状況であります。 ◆2番(大坂一彦君)  もしかしたら、それも御存じない方もおられるんかも分かりません。かっぱは取りあえず御検討いただきまして、願わくば、御用意いただければと思いますけれども、その他手袋であったり帽子は、生活環境課へ取りに行けば、何か別に特段必要なものとかはないんですよね。運営員をやっていますとかというのはないんですよね。 ◎生活環境課長(稗田明君)  特にございません。私どもの職員も、エコ広場の運営員とはもう顔なじみでありますので、顔を見れば分かるというような状態でありますので、その場でお渡ししております。 ◆2番(大坂一彦君)  その旨お伝えしたいと思います。もしかしたらそのあたり、何らかで御存じない方もおられるかも分かりませんので、まずは通達というか、どのような形になるかもしれませんけれども、そのあたりをお伝えいただければありがたいと思います。よろしくお願いします。 先ほども申しましたが、このエコ広場は、もちろん出しに来られる方の御理解、御協力、それと、運営員の方のお力添えで成り立っているように思います。その方々の労に報いるためにも、ぜひぜひ雨具等その他を御検討いただければありがたいと思います。 それと、一般の方が持ってきてくれたダンボールであったり、プラスチックごみ等を仕分ける折り畳み式の大きいボックスがありますよね。あれも、経年劣化が原因なのか、新しいうちは大丈夫らしいんですが、少々年季の入ったものは、風の強い日などは、なかなか自立して立っていなくて困るといった御意見も伺ってまいりました。その辺のいわゆる備品というんでしょうか、そういうもののチェックはされておられますか。また、されておられるとしたら、どのようなスパンでされておられますか。 ◎生活環境課長(稗田明君)  今、議員御指摘のエコ広場の容器というのは、エコバッグといわれるものであろうかと思います。これにつきましては、毎年予算で200個ほどはクリーニングをして、そしてその際には、補強をするということで修繕も行っているところであります。 また、他の、これもエコバッグも含めてでありますが、容器についても、毎年、予算を計上しまして、新しいものに更新をしているというようなところであります。 ◆2番(大坂一彦君)  ちょうど私が行かせてもらったときに、若干高台で若干風のあるところで、そこが古くなっていたのか、くしゃっとなったりしていたんですね。そうそう、これもそうなんやと、もちろん持ってこられる時間前といいますか、少々早い時間だったので、そんなに入ってないときであります。こういうこともあるんやというのを、ちょうどまざまざと見せていただいたので、このようなことをお聞きしてみました。これも、例えばそれをお一人でやっているところでそういうイレギュラーがあると、大変お困りやと思いますので、ぜひのところ、たまたまくしゃっとなったところは2名のところだったので、その日は2名おられたんですが、ぜひぜひ御検討いただきたいと思います。 また、最終の回収をしてくれるごみ収集業者の組合長の談として、分別は正しい、でも、いつまでも今のやり方が続けられるとは思えない、何かしらの手を早めに打つべきとお考えであることも、前回12月議会でお伝えいたしました。そして、そういったことを話し合う協議会等の立ち上げを早々に行政がしなければならないのではないかとの御提案もさせていただきましたが、これについてその後そのような御検討はいただけましたでしょうか。 ◎生活環境課長(稗田明君)  ごみの減量化、リサイクルの促進など、廃棄物の施策について審議していただく市民の代表、学識経験者、事業者などで組織するごみ減量等推進審議会の開催に向けて、新年度より予算を計上したところでございます。その審議会において、今後のエコ広場の在り方とかもろもろについて御審議をいただきたいと、このように考えております。 ◆2番(大坂一彦君)  ありがとうございます。 御検討いただけるということで、大変ありがたくといいますか、思っております。 ここで市長にもお尋ねしようと思ったのですが、今の課長の御答弁にて理解いたしまして、前にも申しましたけれども、仮に今協議を始めたとしても、実施に至るまで相当な時間を要すると思いますし、何とか新しい制度ができたとしても、市内隅々で稼働に至るまでには、やはり相応の年月がかかると思われます。ごみ問題は大変厳しいかじ取りが必要だと思われますが、市民にも密接に関係する大切な事柄だと考えます。もっと多くの現場の声をお聞きいただき、どうぞ少しでも早く市民に望ましい結果が得られるような丁寧な話合いを始められますことを切にお願いしたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。 ○議長(前田賢一君)  大坂議員、もうエコの問題はこれで終わりますか。 ◆2番(大坂一彦君)  はい。 ○議長(前田賢一君)  じゃ、ちょっと中途半端になりますので、休憩を取ります。 ◆2番(大坂一彦君)  はい、了解しました。 ○議長(前田賢一君)  昼食のため、午後1時まで休憩いたします。 △休憩 午前11時44分--------------------------------------- △再開 午後1時00分 ○副議長(東原伸也君)  休憩前に引き続き会議を開きます。 一般質問を続けます。 2番、大坂議員。 ◆2番(大坂一彦君) (質問席) それでは、午前に引き続きまして、一般質問をさせていただきます。 二つ目の項目であります、無駄を省いて税収を上げる取り組みについてでありますが、先月末、東京都日野市が財政非常事態宣言のお知らせというのを公開されました。都市部から少し離れ、とはいえ18万人余りが暮らす、言わば都会のまちであります。その日野市は、税制改正などに伴う市税収入の悪化、会計年度任用職員制度への移行に伴う歳出予算の増加などを受け、大幅な財源不足が発生したためと説明したそうであります。このニュースを見て、全く他人事とは思えないと、大変なショックを受けてしまいました。 市長、この日野市の件は御存じですよね。 その後、率直にどう思われますか。非常事態宣言を出されたという。 ◎市長(田岡実千年君)  すみません、ちょっと内容を把握しておりませんので、どういった状態で出されたのかちょっと申し訳ない、答弁しかねるところであります。 ◆2番(大坂一彦君)  税制改正などに伴う市税収入の悪化、会計年度任用職員制度への移行に伴う歳出予算の増加などを受け、大幅な財源不足が発生したため、書いています、申しました。決して他人事とは思えないというふうに私は思いました。そして、私は今回初めて新宮市の予算に触れさせていただいております。昨年に決算というのを一度経験させていただきましたので、数字をチェックするという行為には少しは慣れ、前回よりも少し落ち着いて見せていただいてはおりますが、とにかく莫大な額と膨大な資料に圧倒されてもおります。そんな中でも私たちは、適正かつ有効に使われるものかをしっかりチェックさせていただかなければなりません。行財政改革とは、無駄を省いて税収を上げることとおっしゃっておられます。とは申せ、これはまさに、言うは易く行うは難しと思われます。現在、日本のみならず、世界中が脅威におののいている新型コロナウイルスのせいで、今、経済は大変な暗闇の中を進まなくてはならない状況にあります。売上げが上がらない、こんな状況が半年、人によれば、いや、もっと続くかもしれない、大変危機的な壊滅的な状況であります。こんな状態で、いつもどおりの税収が見込めるでしょうか。私は大変難しいと思います。 そんな中であります。午前中にも申し上げました封筒の件につながっていくのですが、私はまず無駄を省くことに着眼し、私の友人の助言もあり、冒頭に触れさせていただいた窓口封筒への広告を頂戴することなどを御提案させてもらい、その結果、ありがたくも実現のめどは立ったのですが、この件の告知、いわゆる皆さんに知っていただくすべがちょっと分かりにくいんじゃないのかと残念ながらの御指摘を受けました。1月16日付の紀南新聞がこの件を取り上げてくださったおかげで、少しは御理解いただけたのではないかと思いますが、先ほどの御指摘の方は、こうおっしゃってくださったんです。「大坂がせっかく提案したんやったら、いっちょ協力したろうと思って、市のホームページや広報を見たんやけれども、何やらよう分からんのやよ」そんな御指摘をいただいて、改めて私も市のホームページをのぞいてみたんですが、当然ながらでありますいろんな事業の紹介が数多く列記されております。当然だと思います。当然なので、いわゆるあの窓口封筒の広告にたどり着くのに、大分手間取りました。ずっと繰っていくというか、当然のことだとは思うんですが、そしてやっと見つけてクリックし、中をのぞいてみましたら、確かに説明文が難しく、少し理解しづらいと思ってしまいました。そして結局、その方は、今回広告を断念されました。そんな御指摘があった市のホームページ、何かしらの対策というか、そういう声への対応策はないものでしょうか、お尋ねします。 ◎秘書課長(福嶋律文君)  まず、ホームページの表記についてなんですけれども、現在の運用では、情報がホームページにアップされれば、一番目立つ新着情報やトピックスの欄に表示され、その後、他の書き込みがあれば、順に下のほうに下がって表示される仕組みとなってございます。このようなことから、募集期間などの関係で、長く掲載される情報等におきましては、再度強調するため、再び新着やトピックスの一番上の段に表示されるようなことを必要に応じて行っているところでございます。 ◎市民窓口課長国保直営熊野川診療所事務長(須崎誠久君)  募集している内容が分かりにくかったということでございますが、市ホームページへの情報掲載の際には、閲覧していただいた方に分かりやすいように心がけているところでございますが、御指摘をいただいたことを踏まえまして、より分かりやすい情報掲載に努めてまいります。 ◆2番(大坂一彦君)  ありがとうございます。 おっしゃる向きはよく分かります。なかなか、後ほど触れますけれども、民間のホームページ、店舗、会社のホームページとは違うというのはよく分かります。よく分かりますが、やはりお伝えしたいことというのは、分かりやすく表現いただければありがたいと思います。ぜひ御検討をよろしくお願いいたします。 当然のことですけれども、もちろん封筒の件だけを大きく分かりやすく取り上げてくださいと申しているわけでは決してありません。例えば、表現の仕方として、フォントの大きさとか色とか少し工夫をして、もう少し取っつきやすいというか、言葉を選ばず言うならば、もう少しポップな感じで表すとかというのは難しいんでしょうか。 ◎秘書課長(福嶋律文君)  これまでも文字の色やバナーボタンなどを利用して、個々の情報を目立たせるというようなことを何度か庁内で検討してきた経緯がございますが、かえって画面が混雑し見づらくなるということから、現在の運用となってございます。ただ、議員御指摘の情報を目立たせるということは、広報の観点からも非常に重要なことと認識しておりますので、その点は、広報紙掲載やチラシ、ポスターの作成、また必要に応じて、地方紙への新聞広告や記事掲載依頼などを組み合わせながら、しっかりと周知度の向上に努めてまいりたいと思っております。 ◆2番(大坂一彦君)  ありがとうございます。ぜひの御努力をお願いしたいと思います。 先ほども申しました、民間企業のホームページと行政の発信するホームページは当然違うのかもしれません。ただ、皆さん一般市民の方は、そんな違いを気にすることなく、ホームページというのはのぞくんだと思われます。呼びかける事柄によって表現方法を硬くとか軟らかくとか、できないものかと考えます。少し内容がラフというと語弊がありますけれども、訴え方として、いつもかっつもポップなことでというのはそういうわけにはいかないのもよくよく分かりますけれども、呼びかける事柄によって若干の表現の仕方を変えてみるというふうなことができないものかと勝手に考えております。どうぞ今後とも御検討を重ねてくださいますように、よろしくお願いいたします。 それと、今回、せっかくお取組いただいて、実現できた窓口封筒であります。今期だけで終わらせることなく、今後も続けていけるように、告知の発信の仕方、PRの方法など、もう少しさらに御検討いただけると、市民の皆さんへの周知も広がって、もっと多くの業者の申込みが増えてくるのではないかとも思います。 それと、幸いに、この件への御理解が増え、窓口封筒がこれから新しくなって世に出るようになって、それを目にした関係業者とかがこの件として御理解が増え、協賛業者が増えてきたら、今回のように1軒の業者に絞るのではなく、数社の業者を載せるほうが、業者の御負担も減るでしょうし、市民の得る情報も増えると思われますので、そのあたりも含め、ぜひ御検討をお願いしたいと思いますが、いかがでしょうか。 ◎市民窓口課長国保直営熊野川診療所事務長(須崎誠久君)  窓口封筒に掲載する広告主の数につきましては、制限を設けてございません。今後も、本事業を継続していく予定としていますので、より分かりやすい情報掲載に努めてまいります。 ◆2番(大坂一彦君)  そうですね、ぜひ御理解いただける業者が少しでも増えるような努力をぜひお続けいただきたいと思います。 それから、ちょっと話はさらに細かい話になって恐縮なんですが、無駄を省く一環としてお聞きしたいと思います。これは担当課がどこになるのか私は分かりかねるのですが、例えば、事務用品、文房具、その他の用度品、消耗品類、市としては年間でどのぐらい使用し、どのぐらい購入しておられるかなどの数字は把握しておられますか。それと、その文房具や用度品がなくなったときの発注の仕方はどのようにされておられましょうか、お尋ねいたします。 ◎財政課長(小林広樹君)  物品の調達に関することでありますので、財政課からお答えしたいと思います。 まず、消耗品類等の使用量でありますとか、あと購入額についてでございますけれども、少し量的には把握するのは難しいところではありますが、購入額につきましては、消耗品費としまして、年間1億円程度支出してございます。また、各課で必要となった物品の発注方法でありますけれども、庁内で使用頻度の高い物品につきましては、年度当初に競争見積りによる単価契約を行っておりまして、その一覧表にある物品につきましては、単価契約済みの業者様に各課から発注するという方法で実施しているところでございます。 ◆2番(大坂一彦君)  ありがとうございます。 消耗品費として1億円、さらっと申されましたが、我々にとっては、とてつもない大きな額であると思われます。消耗品でありますので、それを切り詰めよう、節約しようと考えるのも当然ではないかとも思われます。そして、今の御説明を聞かせていただくと、いわゆる購入価格というのは入札で契約済みなので、後に、例えばですけれども、大量発注を管理するところがあって、それをまとめて発注すると安くなるのではないかという、ちょっと安易な私は発想があったんですけれども、契約済みということであるならば、さらに安く購入できることはないということなんですよね。
    ◎財政課長(小林広樹君)  当初の競争見積り、入札もしかりですけれども、それによりまして、最も安い業者と契約してございます。ということで、今のうちに大量に必要になったということでありましても、単価に関する価格というのは変わらないと思います。 ◆2番(大坂一彦君)  なるほど分かりました、恐縮です。 入札する業者も、当然ぎりぎりの額の御提示でしょうから、さらにというのは、今お聞かせいただいたように、厳しい注文かもしれません。とにかく私がここで申し上げたかったのは、自分たちが使う備品類にコスト意識を持ってもらい、細かいことでも無駄にしないという意識を、今よりもさらに強く持つことが大事なのではということなんです。 私のことでありますけれども、私はこれまで30年、小さいながら、オーダースーツの店を頑張ってまいりました。何かしらの催事、御案内を郵送にてお送りするときには、その封筒1枚を選ぶにしても、いかに効果的に、それも少しでも安価に抑えて、お客様に興味を持ってもらえるかなどをずっと考えてまいりました。当然、それは我が店の売上げの中でのやりくりになるわけです。それは、お金をたくさんかけた立派な封筒や立派な中身の御案内なら、見ていただけるかもしれませんが、そんなことはなかなかできませんし、したところで、続きません。もちろん私の店と市行政のそれを一緒に語ることなどできませんが、先ほどの窓口封筒にせよ、事務用品、用度品、消耗品等々、細かいことではあっても、もっと工夫することで、結構な出費は抑えられるのではないかと思います。 それから、重ねて申します。ペーパーレスの時代と言われて久しいですが、今、拝見しております予算書をはじめとする膨大なプリントアウトされた資料の数々、例えば、これをタブレット端末に落とし込むとか、さらに、今は封筒で送られてくる出席要請の案内やお知らせを、封書ではなくはがきにするだけでも、切手代というのは安くなるでしょうし、もっと言えば、それらをFAXやメールにするだけでも、市の負担する経費はもっと抑えられるんではないでしょうか。もちろん決まりがあって、簡単に軽々に変更はできないものもあるとは思いますが、そういう細かいところをいま一度チェックしていただくことが、財政改革最初の一歩になるのではと思いますが、いかがお考えでしょうか。 ◎総務課長(有本文彦君)  議会改革の御提案として、お話のほうをお伺いしておりました。資料のペーパーレス化、タブレット端末の導入等については、現在、議会改革の一環として、ICT化を議論しているとお伺いしております。そのような中で、議会側の議論が熟し、機器を導入するという方向が決まれば、具体的に議会費での予算要求もあると予想されますので、その際には、財政事情も踏まえつつ検討してまいりたい、そのように考えております。 また、議会招集通知のメール等による簡素化についても、議会の招集通知に関しましては、大変重要な公文書でありますので、現在、市長印を押印した上で、各議員の皆様に、文書を郵送させていただいているところでございます。当局としては、議会に関するものは、重要な公文書であると認識しておりますので、現在の手法が適切であるというふうに考えておりますが、今後のお話の中で、他の手法でも構わないというようなことがあれば、一度検討させていただきたいと、そのように考えております。 ◆2番(大坂一彦君)  誤解なきように申しますが、我々にタブレット端末をよこせと言っているわけでは決してありません。さらに、一つの例として、私たちに送ってくださる要請の案内やお知らせを封書ではなくはがきにするだけでもと申しましたが、私たちに送ってくださるものに限らず、その他そのような例というものはないでしょうか。例えば、入札の業者に送る案内でありましたり、いろいろ考えると、正直、節約といいますか、簡素化できることはあるように聞かせてもらっております。昨日、松畑議員が物を求めるときに自分たちのお金で買うと決めるときには、もっと慎重になるはずとおっしゃっておられました。全く同感であります。大きな額であるとか小さな額、関係ないと思います。この小さな積み重ねが先ほども申しましたけれども、大事だと思います。どうぞ前向きな御検討をぜひお願いいたします。 私の今回の質問の最後になりますが、今日午前中に、岡崎議員が取り上げておられたふるさと納税についてであります。実は私、いま一度、新宮市のこの制度の取組について、市長の御見解を伺いたいと思いますというふうな原稿を作りましたが、午前中、岡崎議員へ答弁されておられます。岡崎議員が今までと違う前向きな御返答をいただいたというふうにおっしゃっておられます。それをそのまま受け継がせていただいて、いろいろお考えの向きはあるにしても、ふるさと納税を進めていきたいというふうに考えてよろしいですよね、市長。 ありがとうございます。 私は、今回の件については、前回の一般質問の最後に御提案したふるさと納税に特化した部署の作成、この件をその後いかがお考えかだけを確認だけさせてもらおうと思っておりました。なので、通告の中にふるさと納税の文字はあえて入れなかったんですが、税収を上げる取組ということにさせていただいていたんですが、令和2年度の予算書に出てきたふるさと納税の見込額の数字を見て、正直がっかりし、これでは駄目だと、もう少し踏み込ませてもらいたいと思い、以下の原稿を書き足しました。そこで、ここも引き続き、担当課に決算額等々をお伺いする原稿を用意しましたが、岡崎議員が午前中聞いてくれました。3月5日現在、受入れは1,203万1,891円、それに対して、令和2年度の目標金額は1,400万円と御回答をいただいております。 これはまた下世話なことになりますが、先ほども申しましたように、私は30年、都会ならいざ知らず、スーツ族の少ない、この都会から離れた地において、ともすれば斜陽とされるオーダースーツの店を一生懸命切り盛りしてまいりました。その小さな店であっても、今年度実績、いわゆる売上げに対して、次年度は20%、いや、何とかそれ以上を目指してと、次の年度の予算を組みます。市内の多くのお店や会社は、額の大小はあれど、絶対そのようにされておられるはずです。そうすることで励みとし、みんな頑張っておられます。もちろん結果が伴わないときもあります。その際には、駄目だった点を自分なりに分析して、翌年には、そこに気をつけながら、再度取り組むの繰り返しで頑張っておられるのだと思っています。この考え方はこちらでも通用すると思います。今回の予算編成におけるふるさと納税に関しては、紀南の中核を担う新宮市、我がまちにおいてはとても消極的としか考えられないんですが、そのあたりはいま一度御返答いただけたらありがたいと思います。 ◎企画調整課長(下基君)  目標金額につきましては、あくまでも計画上の数字でございまして、この目標額にとらわれずに、寄附を増やしていけるよう、返礼品等の充実等に引き続き取り組んでまいりたい、そういうふうに考えております。 ◆2番(大坂一彦君)  午前中の岡崎議員の中で、大変突っ込んで、こうしたらいかがやろうかという御意見を出してくださっておられました。それに対する返答も聞かせていただきました。今の課長の御答弁を聞かせてもらって、少し安心もした次第です。この件に関しても、ぜひ前向きな御検討をお願いいたします。 そこで、いま一度、市長に強く申し上げたいのは、今後、ふるさと納税を頑張るんだ、いずれにせよ、税収アップにつなげるんだと本当にお考えでしたら、それ専門の部署をおつくりになることを前回に続き、今回もさらに強く御要望申し上げます。企画調整課、既存のどこの課にしても、兼務するには限界があります。どうしても無理が来ます。ふるさと納税課、課が難しいなら、せめて班とか係でもいいので、とにかくその部署はふるさと納税に特化した部署にして、新宮市のふるさと納税のことだけに集中して取り組んでもらう。午前中、人数的なこと等々、市長は御答弁されておられました。そうかもしれません、そうかもしれませんが、これを頑張るんだということであるならば、兼務というのは難しいと思います。さらに、制度が改正され、何かと制約ができ、動きも難しくなっているかもしれませんし、今からふるさと納税は遅きに失した感は否めませんが、このまま何の手だてもせず、今、課長が前向きにやってくださるということですので、この言葉は適当ではないかもしれませんけれども、本当にもったいないと思います。頑張れば、新宮市活性化の起爆剤となり得る施策だと私は思っております。しつこいようですが、もう一度お尋ねいたします。新宮市のふるさと納税に関する全てのことを考える部署の作成、市長、本気でいかがでしょうか。 ◎市長(田岡実千年君)  午前中、岡崎議員の質問にもお答えしましたが、ここ10年、計画的に職員の数を減らしておりまして、結構今はもうぎりぎりの限界まで来ているところで、余った職員は今いない状況で、なかなか新しい課とか新しい係をつくるというのは大変厳しい状況になっておりまして、そういう中で、各課等から何人かに集まっていただいて、ふるさと納税は議員おっしゃるように大変大切、税収のアップで、岡崎議員がそれプラス地域の活性化にもつながるという話もしていただきましたが、それを目指して、そこは本気で真剣にはやっていきたいというふうに思っております。 ◆2番(大坂一彦君)  頑張るんだということであるならば、少ない人数をやりくりしてというふうなことをしてでも頑張ろうということになろうかと思います。プロジェクトチームを、今日午前中云々というお話もしてくださっておったと思うんですけれども、本当に頑張ろうという思いがおありになれば、ぜひとも工夫次第ではまだまだ膨らませる余地のあるふるさと納税、それに特化した部署の新設、ぜひ今こそ市長の強いリーダーシップを発揮いただきまして、ぜひの御検討を強く強くお願いいたしまして、今回の一般質問とさせていただきます。ありがとうございました。--------------------------------------- △竹内弥生君 ○副議長(東原伸也君)  一般質問を続けます。 11番、竹内議員。 ◆11番(竹内弥生君) (質問席) 議長のお許しをいただきましたので、11番、登壇一般質問させていただきます。 皆様のお力で当選させていただきまして、1年になろうとしております。応援してくれた市民の皆様の全てに感謝いたします。御指導いただいた先輩方、やじも飛ばしてくれた先輩、そして私の仕事の陳情に対しまして、誠実に対応してくれた職員の皆様方にも感謝申し上げます。竹内は、市民の皆様が少しでも幸せだと思えるようなまちづくりを、新宮市の市議会議員として、いばらの日をくぐってきた60年近い人生の中で、この場所でこういうふうに発言をさせていただくことを、是々非々でこれからもやっていきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。 質問に入らせていただきます。 項目1、新型肺炎コロナウイルスについて。 連日連夜、朝から晩までコロナウイルス、コロナウイルス、報道は果てしなく続き、どうしたらいいのか、どうすればいいのか、皆さん本当に不安な毎日を送っていらっしゃると思います。学校が休校になって困る、一生に1回の卒業式があっという間に終わる学生の悲しさ、高齢者を抱える施設や一般家庭の市民の皆様方、そして待機している医療従事者の皆さん、市民の皆様の声を、本当に様々な苦しい声を聞いております。政府が急展開をして、小中学校の休校をしたことに関しましては、教育関係の皆様方、大変な御苦労をなされていると推測いたします。 先日、NHKでちょうど休憩にテレビをつけましたところ、新宮市の教育長はじめ先生方が集まって会議をしているのをテレビで見ました。皆さん全力で対応しているのだと感じました。 お尋ねいたします。休校に関する現在の状況を教えてください。 ◎学校教育課長(富田英之君)  臨時休業につきましてですけれども、2月27日に総理大臣から要請がありまして、翌日、臨時の校長会を開いた後、市教委のほうから保護者宛てに臨時休業のお知らせを出させていただきました。その内容につきましては、3月2日月曜日の午後から3月24日火曜日までの臨時休業というものでございます。その間、先週の金曜日ですけれども、3月6日に中学校のほうを簡素化してですけれども、卒業式のほうを執り行わせていただきました。今週に入りまして、3月9日月曜日、臨時の校長会を開かせていただいて、今の学校の状況であったりとか、保護者、それから子供たちの様子についての情報共有をさせていただいたところでございます。 なお、保護者がどうしても仕事を休めない場合、そのときにつきましては、自宅等で1人で過ごせないお子さんにつきましては、学校にて相談を受け付け、預かりを行っているところでございます。神倉小学校、それから王子ヶ浜小学校、三輪埼小学校の3学校におきまして、保護者の方々から相談があり、連日、2名から10名程度でございますが、預かりを行っているというふうに報告を受けております。 また、家庭で過ごしている子供たちの様子につきましては、適宜、教職員が家庭訪問であったりとか、電話の連絡等で様子を見ているというような状況でございます。 ◆11番(竹内弥生君)  ありがとうございます。混雑している中でも少し落ち着いて、皆さんそれなりに我慢と、子供たちも我慢をして、お母さん方も我慢して、先生方の御苦労、いろんなことが重なり合った現状です、これからもどうぞよろしくお願いいたします。 人が集まるところへ行かないという政府の自粛要請、市民の皆様も私もそのようにしなければならない、自粛しなければならないということは分かっているのです。我慢のときだということも理解しております。しかし、まちの経済は、かつてない不安と打撃が広がっております、もうこの時点で。小規模、中小企業、営業者などはあっという間に売上げが落ちまして、先の見えないこの現実に嘆いております。売上げがないと支払いができない、当然のことです。家賃も払えない。特に、まちの飲食店におきましては、人口減少の中、ふだんから苦しい経営をしております。大体まちの飲食店というのは、お正月に、暮れから人口3万人近い新宮市に、約3倍、9万人ぐらいの人が帰ってきます、帰省で。飲食店は、年末からお正月3日ぐらいにかけては、繁盛いたします。人口が膨れ上がる、3倍にもなりますので、当然のことです。それが終わりますと、新年会シーズンになります。最近は新年会も少なくなったと聞きますけれども、その新年会が終わった10日ぐらいまで、そこから2月いっぱいは、毎年、飲食店の方は我慢に我慢、飲食店だけではない、いろんなお商売の方、小さいお商売の方、2月は閑散期で我慢に我慢をして経営をしております。そして、1月と2月の赤字、年間ここはどうしても足りないというときを何とかやりくりしながら、3月、4月の歓送迎会や役員改正であり催しなどで人が出てくる3月を待ちに待って経営しております。だから、人が出る3月、4月にお商売を挽回するという気持ちで我慢をしているのです。その3月、4月にこの自粛でございます。 まちは、精神的にも不安であり、そして経済は死んでしまう。大変なことになっております。休校により、今の段階では落ち着いていますけれども、長引きますと、子供もちょっと欲求不満とかいろんなことがあり、先生方もまた対処に苦労したり、そしてお母さん方も休校により仕事をいつまでも休めない状態になるので、仕事に行き出す。そうしないと、学校が休みの間はずっと休んでいると、お金が入ってこない、たちまち生活が困難になります。政府は、しっかり援助するとテレビで連日おっしゃっております。何だかでもよく分からないのです。中小企業、大企業の方は、正社員において8,330円、1日補償すると。そして、フリーター、アルバイトは、4,100円でしたっけ、1日補償すると打ち出してくれていますが、そういうところに当たらない人間、公的援助を受けられない人、どうしたらいいのか、これも全く定かではありません。この状態が年末まで続く、まちの飲食店のみならず、様々なこのまちで商売をしている皆さん、本当に大変なことになります。 それで、この間、新聞でちょっとよいことを書いてありますので、取り上げさせていただきます。新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐための一斉休校に関連し、兵庫県加西市は5日、仕事を休んだ子育て中の生活困窮世帯に賃金相当分として日額8,330円、上限10万円の給付金を払う制度を創設した。政府は企業に対し、日額8,330円を上限に、保護者の休暇中の賃金全額を助成する制度を設ける方針だが、自治体が保護者に直接現金を支払う制度は、全国的にも珍しいという。市によると、制度の対象となるのは、今月3日から小学校や幼稚園、保育所などの臨時休業で、子供の世話をするために仕事を休んで所得が減少した世帯、住民税が非課税で平均収入が市の基準額以下、生活保護費を受給していない、国の助成金など、給食に伴う他の公的援助を受けられない。この三つの全てを満たすことが条件となる。ここの市は、申請の翌日か翌々日には支給する予定で、西村市長は、毎日を乗り切るのに必死な多くの子育て世帯の声を聞き、一斉休校を判断した。自治体の責任を果たすべきだと考えたと説明している。 もう本当に日本全国におきまして、世界中もそうですが、新宮市もこのような社会状況が長引きますと、生活困窮、倒産、店じまい、これが年末まで続くとします。本当にお金がなくなります。政府はお金を出しますと言っていますが、借りたら返さなくてはならない、その借りたお金はいつまで待ってくれるのか。経済はどんなふうに盛り返していくのか。市長、お尋ねします、新宮市でも商品券を配布したり、いろんなこういう手だてを今の段階ではなく、長引いていろんな形において、市としてはどんなふうにお考えなのでしょうか。 ◎市長(田岡実千年君)  コロナウイルスの感染拡大対策の中で、様々な自粛、議員おっしゃるとおり、本当にいろんなところ、特に、今紹介いただきました商売人とか、大きな打撃を受けております。私のほうにも、悲痛な声もいただいているところであります。 そういう中で、市として何をすべきか、何ができるかと。まず、今、商品券ということでありましたが、例年、プレミアム付商品券を商工会議所に発行していただいているんですけれども、これは、市内でお金が循環する、市内の経済の活性化にとって一つの大きな効果があります。それを拡大して、また補正予算等で、皆さんの御理解もいただかなければなりませんが、拡大して市内でお金が循環するこの取組をちょっと大きくしていきたいなというふうにも考えておりますし、昨日も少し答弁させていただきましたが、こういうときだからこそ、インターネットとかを使っている方に、市内で調達できる商品なら、少し高くてもなるべく市内で購入いただくというところも呼びかけていきたいなというふうにも思っております。 ◆11番(竹内弥生君)  ありがとうございます。 本当に市長のそういったリーダーシップをどんどん発揮して、新宮市を助けてください。よろしくお願いします。 この目に見えない生物との戦いです。もうこれは目に見えなくて、どうしたらいいか分からなくて、新宮市では今のところ感染者は出ておりません、ありがたいことに。でも、誰しもが1番になりたくないと思っていると思います。でも、もし感染者が出たとしても、誰の責任でもない。その感染者になられた方は、完全な被害者であり、加害者ではない。私が申し上げたいことは、もしも新宮市にこれから先、コロナウイルスに感染したとしても、悪者扱いや差別、そういったことは絶対してはならないと強く思います。独り暮らしの高齢者の皆様、そしてシングルマザーの皆様、私もシングルマザーでございます。そして、市民の皆様、ここは姿の見えない生物に対しまして、我慢して我慢して乗り切りましょう。早期の終結を心からお願いして、この項を終わります。 項目2、公園の整備について、未来を担う子ども達のために。 前回の一般質問で取り上げさせていただきました。現在は、スマートフォンの普及で、動画で遊ぶ、ゲームで遊ぶ、子供が屋内にいる時間が長くなりました。外に出て遊ぶ時間が少なくなっています。お父さんもお母さんも学校の先生も祖父母の方も、屋外で遊ぶことの重要性を誰しもが分かっていることです。 市内の公園についてお尋ねします。 都市公園のほうの設備はどうなっていますか。 ◎都市建設課長(木村雅洋君)  都市建設課が管理しております都市公園は市内に8か所ございまして、遊具につきましては、そのうち6公園に設置してございます。その点検につきましては、腐食、変形、摩耗、部材の損失などの点検を毎週、また遊具専門業者による年1回整備点検を行ってございまして、遊具に不都合を発見した場合は、早急に使用禁止の措置を取り、その後、修繕等を行っております。 また、あずまやに関しましては、7公園に設置しており、あけぼの公園に関しましては、あずまやはございませんけれども、蒸気機関車オブジェの車庫が日陰となっております。 照明灯につきましても、全公園に照明灯を設置してございますし、災害時を考慮したハイブリッド照明灯なども設置している公園もございます。 ◆11番(竹内弥生君)  しっかりと設備管理を行っているのを聞いて安心しました。できれば少し研究して、新しい遊具の取り入れなどもお願いいたします。 前回、取り上げさせていただきました黒潮公園についてでございます。ここを今の都市公園のほうに関しましては、あずまやがきっちりあって日陰がある。黒潮公園にはあずまやがございません。とにかく日陰がないと、親御さんたちが困っております。夏になると行けない、春先や秋口でも、暑いと行かない。そして、どうしても行きたいから、子供がいるから連れていくと、遊具はもう夏なんて熱くて触れない。地球温暖化です。これはもう毎年、10年に1回や20年に1回と言われていましたけれども、この地球温暖化により、毎年毎年台風が来ます。ましてや豪雨によっても、もういろんな被害が出る状況になっております。コロナウイルスが現在厳しい問題、そしてあっという間に夏が来て、台風が来る、雨も降る、梅雨もある。晴れた日に子供を連れて遊ばせたいという親御さんの思いは当然だと思います。黒潮公園はある程度広いスペースがあり、端の公園で遊んでずっと散歩もできます。お買物帰りに寄れますし、右と左に公園があります。だから、子供を遊ばせるのに、近くでは適していると思うのです。とにかく日陰がないということは、見守る父兄の方、そして祖父母の方、子供たちにとって、熱中症にかかるかもしれないんです。夏は行かない、熱中症にかかったら困る。でも、せっかくええところがあるのにというお声をたくさんいただいております。都市公園には、日陰になるあずまやがある、黒潮公園にはない。 お尋ねします。黒潮公園に日陰となるあずまやを早急に造るべきだと思いますが、当局のお考えをお聞かせください。 ◎企業立地推進課長(小渕学君)  黒潮公園につきましては、新宮港の造成地と住宅地との緩衝の役割などを目的に昭和54年に新宮市が設置したものでございます。議員おっしゃられたとおり、一期の埋立て地区、二期の埋立て地区、合わせて約6.4ヘクタールの広さとなってございます。 議員御提言のあずまやにつきましては、第一期地区の三輪崎側に1か所あるんですけれども、遊具スペースから離れた遊歩道に設置をされている状況であります。また、二期の佐野側にはあずまやがございません。利用者の方には、遊具横の藤棚を日陰スペースとして代用いただいている現状でございます。私どもでは、地元をはじめ、地域の住民の皆様方に、港エリアへの親しみを深めていただく取組は必要と考えるところであり、公園につきましては、昨年、みなとオアシスの施設として認定をいただいたところでもあります。こうした背景も認識の上、機能充実面に加え、御指摘いただきました安全管理面も踏まえまして、指定管理者とともに意見交換しながら検討をさせていただきたく思います。 ◆11番(竹内弥生君)  当局のお答えは、検討、検討、これ、子供が遊べないんですよ。三佐木地区は4,000世帯ございます。雨ばかりで外に行けない、ゲームばかりする、環境的によくない、子供を外で遊ばせたい、たくさんの声をいただいております。オアシスになった、昭和何年に設立した、藤棚のところで、藤棚は雨がちょっとでも降ったら、ざあざあ漏ってきて濡れるじゃないですか。そんな見守れないところにあずまやがあっても、何の利用もできないですよ。これはたくさんの声をいただいております。遊具のことに関しましても、いっとき危ないから撤去したり、公園につきましては、いろんなお声があると思います。でも、新しい遊具を検討して、しっかり公園としての設備となるように、もうお願いしたいです。外で思い切り遊ぶということは、教育的にも情緒的にも身体的にもよいことだと、医学的にも証明されております。どうぞ日陰となるあずまやを造っていただきますことを強く要望いたします。 2番、健康寿命促進のために、ここでは黒潮公園についてお話しします。 またまた黒潮公園を話題とさせていただきます。人生は100年時代となり、国も健康寿命を促進しております。健康で長生きする、これは人間の尊厳にとってすばらしいことです。健康促進は、歩くということが最も適していると、医学的にも証明されております。お孫さんとコミュニケーションを取りながら散歩したり、そして高齢者同士が集まり、軽いお話をしてウオーキングをしたり、体操をしたり、健康促進のためになると思います。公園は、そのためにも最も適した場所だと思います。市民の多くの皆様がおっしゃっていることは、朝早いんですね、起きられるのが。秋ぐらいになって日が暮れるのが早くなってきますと、夕方も日が暮れるのが早くて、暗い。朝も4時ぐらいに起きると、結構集まって、お話ししたい、早起きされる方が多いですね、高齢者の方。夕方から夜にかけて、早朝にかけても、公園に行きたいけれども、とても暗い。もっと電灯を増やせないか、もっと明るくできないか。そして、何だか黒潮公園は夜になると怖いです。防犯になるためにも、明るい電灯が欲しい。どうにかならないかという御意見を多数いただいております。先ほども申し上げましたが、健康で長生きするということが、もう人間の尊厳で本当に望むところでございます。公園の電灯を明るくするだけで、高齢者の方が少しでも喜んで健康でいらっしゃることができるのであれば、何とかならないかなと思う次第であります。 お尋ねします。健康寿命促進のために、電灯を明るくする、あるいは電灯を増やすことについて、当局のお考えをお聞かせください。 ◎企業立地推進課長(小渕学君)  黒潮公園につきましては、高齢者の方をはじめ、多くの御利用をいただいていると承知してございます。そのような中で、議員御紹介いただきましたように、黒潮公園に関して、多数の御意見をいただいていることについて、所管としてしっかり受け止めなければならないというふうに思っております。 電灯につきましては、私どものところにも御指摘がございまして、本年度、1か所ではありますけれども、追加設置したところでありますが、安全管理面に問題があってはいけませんので、再度、指定管理者とも調査の上、応急的な対応を含めて協議したいというふうに考えております。 ◆11番(竹内弥生君)  どうぞよろしくお願いいたします。 項目3、奨学金の制度について。ローン返済に苦しむ若者のために。 地元に帰ってきても、「弥生姉さん、聞いてください」「何」「僕、地元に帰ってきても13万ぐらいの給料なんですけれども、学生ローンを払って3万円、家賃を払って、その他を払ったら、お金が残らないんで、もう結婚なんてとんでもないんですよ」という若者の声をよく聞きます。親と同居していても、少しだけでも食費を入れたい。そうすると、今の給料だと結婚なんて遠い話だ、本当にそのとおりだなと思います。人口減少で日本中が困っています。地方都市新宮市によっても、あえいでいるぐらい困っております。本市にとって、ふるさとに帰ってきてくれる若者は、地域の宝となります。 お尋ねします。新宮市の奨学金については、どのような政策を取られていますか。 ◎教育総務課長(澤原謙二君)  多くの自治体は、いわゆる卒業後に返還をしなければならない貸与型の奨学金の制度を取っておりますが、新宮市の育英奨学金につきましては、勤勉に対する意欲があるにもかかわらず、経済的な理由により、就学困難な方に対しまして、給付する形で制度を取っております。なお、令和元年度につきましては、高校生52名に対しまして、月額1万3,000円、入学金の支度金として3万円、それから、大学生につきましては、19名に対しまして、月額2万3,000円と入学時の支度金として7万円を給付いたしております。 なお、来年度より高校生の枠を1名、また大学生の枠を2名増員させていただく予定となっております。 ◆11番(竹内弥生君)  それはすばらしい制度ですね。困窮家庭においても、大学に行きたい学生には奨学金を、新宮市の取組として出しているということですね。これからもどんどん続けていっていただきたいと思います。 時代は急速に変化しております。出ていく子の成績がすばらしい、そして困窮な生活、低所得者の家庭の方の子供たちに助けるお金は、新宮市はもうきっちり出している。でも、出ていってしまう。今度は、入ってくれるために、次の一手を打つことも考えていただきたいと思います。 新聞で、これは県の事業ですが、若者に地域で働いてもらうことを条件に、県などが公金を投じて奨学金の返済を肩代わりする動きが広がっている。県の事業なんですけれども、奨学金返済の負担額を呼び水にして、Uターンの若者等を増やしたい考えだ。内閣官房まち・ひと・しごと創生本部が県などによる肩代わり制度の有無などを集計し、読売新聞が実態を調査した結果、2018年、33都道府県に肩代わり制度があった。 県の事業なのであれですけれども、これは若者が1年間に返済した奨学金の一部または全額を翌年度に肩代わりするなど、政府も奨学金の肩代わりによる地方定着を進めており、県の支出分の一部を特別交付税の措置対象として、財政支援している。肩代わりの人数が最も多いのは秋田県で、契約社員やアルバイト、農業従事者らも対象にしている。大学中退者にも資格があり、若者を呼び戻す起爆剤にしている。 県の事業ですけれども、この事業の一方の実際に要る奨学金の肩代わりにおきまして、個人の借金返済に公金を投入するということは、きちっと責任を持ってもらわないといけないということで、その県の担当者たちは、鳥取県の方のお話です。鳥取県の人材確保のために公金を使っている。本人の事情で離れるときは、返還を求めるのが責務だと書いてありました。そして、この中央大教授、持田教授によりますと、地方の創生を進めるには、若者の情熱に期待するだけではなく、社会的投資が必要だ。行政と地元経済界が地域に必要な人材を議論した上で、奨学金の肩代わりに公金を使うことには公益性がある。ただ、事前の面談で定住意思を確認し、途中で県外に転出した場合は返還を求めるなどして、支出の透明性を高めることは必要だろう。 県の事業となっておりますが、時代は変わっております。新宮市も若者に帰ってきてもらいたい、政府が推進している以上、新宮市もこういった県の事例ではございますが、新宮市単体で独自の戦略を練って、何らかの制度をつくり、先ほどの教授が述べている社会的投資ということも頭に置き、ひょっとすると、政府が地方創生を推進しています。肩代わり制度にも力を入れてくれています。県には交付金が出ているということなので、何かうまく知恵を絞って、自治体独自、単体で制度をつくるとしたら、政府からの交付金にも結びつくかもしれません。そういうふうに少しずつでも一手を進めていくと、若者たちが新宮市に帰ってきてくれるということのきっかけにはなります、間違いなく。そして、帰ってきてくれると、何よりの財産ともなります。 就職氷河期の若者たちや、社会の変化によってバブルがあったり、高度成長期のときは終身雇用で年功序列、もういろんな意味で日本の変化、今はもう変化の真っただ中にいると思うんです。その真っただ中で、ジョブ型やメンバーシップ型といった働き方改革、専門性のあるところで働く、あとは年功序列のところで働く、そういった働き方も変えていかねばならないと政府もたくさん考えていると新聞で読みました。そういう新しくしていかねばならないこの時代にとって起こったこの生物との戦い。オーストラリアではもう火事が続き、もう世界中でいろんなことが自然災害にさいなまれています。 新宮市もこのままいきますと、本当に人口減少は間違いない事実でございます。市長、何かこれから先、一つずつ手を打って、若者が帰ってきてくれるようにしていただきたいと思います。昔と違いまして、よい大学を出たからといって、よい会社に就職する、その会社が自分が定年になるまでしっかり存在するという時代でもなくなってきております。日産のゴーンさんにおきましても、あの方は、大変な会社でしたけれども、リストラをしてたくさん従業員を辞めさせ、日産に入ったと喜んでいた人たちもいましたけれども、辞めさせられ、リストラや年功序列といいましても、いろんな形の仕事の変化、働き方の変化がございます。公務員、職員におかれましては、全国の、福祉の心で皆さんの税金をもって、市民のために国民のために働いている職務でありますから、年功序列であり、生涯雇用はもっともっと増えてもいいぐらいだと私は思っております。 これだけ社会状況が変わる中、都会にいても特別な資格がない限り、高額な給料をもらっていない若者たちがたくさんいます。そろそろ帰ろうかなと思っている若者の声も聞いております。お父さんもお母さんも一生懸命働いて、かわいい娘や息子のために学費を出して学校を出したわけです。でも、その子供たちが都会で幸せに暮らしているのだったら、もう親としたら何の心配もない、そこでもう楽しく暮らしてくれたらうれしいと思っています。自分が病気になっても独り暮らしになっても寂しくても、子供が幸せだったらそれでいい、そう思っています。 だけども、子供たちも若者も都会に出ていきました。10年たちました。このままここにいなくても、ふるさとに帰って、お父さんやお母さんと暮らしてもいいんじゃないかな、何だか疲れてきたかな、帰ろうかなと思っている若者もいるとも聞きました。そんな若者たちがちょっとしたきっかけをつくるのに、先ほども市長に申し上げていましたとおり、皆様に申し上げましたとおり、知恵を絞って一手を打っていただく、帰ってきてくれたら、やっぱりうれしいのです、親は。孤独死も社会的問題でございます。独り暮らしでいる、よくあります、うちの子供は物すごいええところの大学へ行ったんやよ。40代、50代は楽しそうに話をします。それが、うちの子供はよいとこへ、大学へ行ったんだけれども、自分が病気になっても、なかなか見舞いに来てくれない。何だか寂しいなと思いながら、結局、仕事が忙しくて、容態が悪くなっても帰ってこられない。それがよいのか、親にとって子供が幸せならそれでよいですけれども、少しでも帰ってきたいという若者が、現在いるのです。だから、新宮市は、先ほど申し上げました県の制度を調査研究してもらいまして、肩代わり制度等々を考えて、新宮市に若者が帰ってくるような奨学金制度、肩代わりをつくっていただきたいと思います。 市長、どう思いますか。 ◎市長(田岡実千年君)  今の御提言は全くそのとおりだと、大変重く思って、すばらしい提言をいただいたと感謝します。 私も実はこの奨学金制度に対しましては、人口減少問題、子育てしやすいまちづくりという観点も含めて、拡大できないかなというふうにも常々思っております。ただ、拡大となると、毎年毎年、経常的に費用が発生します。ただ、今、議員からおっしゃられたように、何とかこれを新宮市単独でどこまでできるかということをしっかりと研究して、できれば拡充していきたいというふうに思います。 ◆11番(竹内弥生君)  ありがとうございます。市長のリーダーシップに期待します。ありがとうございます。 ○副議長(東原伸也君)  竹内議員、ちょっと休憩を取らせてもらって。 ◆11番(竹内弥生君)  はい。 ○副議長(東原伸也君)  質問中でありますが、10分間程度休憩いたします。 △休憩 午後2時08分--------------------------------------- △再開 午後2時22分 ○副議長(東原伸也君)  休憩前に引き続き会議を開きます。 一般質問を続けます。 11番、竹内議員。 ◆11番(竹内弥生君) (質問席) 引き続き一般質問を行います。 項目4、出産率向上促進。 子どもを3人以上出産した家庭にお祝い金。 私、これ、子供が3人以上いらっしゃる御家庭にお邪魔したことがあるんですけれども、本当ににぎやかで、私なんかは子供2人ですけれども、年も離れていますし、にぎやかな家庭というのはあまり想像できないんですけれども、にぎやかでした。その3人の御家庭にもう一人生まれて、4人目が生まれたということで、またお邪魔したんですが、何だか異次元の世界で、一人の女性の方が4人を産むってすごいな、でも、これは新宮市にとって宝が一つ、また一人増えたということです。 日本は、出生率が落ち込み、人口減少の中、脱少子化への対策も、国が懸命に進めておると思います。地方の新宮市におきましても、出生率は低下している一方だと思います。この子供支援、新宮市単体の地方自治体として、子供支援について何か特典はございますか、お尋ねします。 ◎子育て推進課長(辻本美恵君)  本市においては、出生時のお祝い金等の特典は、現在のところございませんが、子育て支援といたしまして、令和2年1月に子育てを応援する相談窓口、子育て世代包括支援センター「はっぴぃ」を設立し、トータルケアを開始したところです。 今回、竹内議員の質問をいただきまして、私なりにホームページ等で調べましたところ、出産に対しての支援は様々でしたが、出産のお祝い金やチャイルドシートの助成など実施している市町村が多々ありました。 また、第1子から全出生世帯へのお祝い金等を給付している事業の施策の効果を分析したある県では、やはり実施している市町村の出生率が高いという結果が出たということですので、本市におきましても、実施している市町村とか、保護者の意見等を聞きながら、調査研究をしていきたいと思います。 ◆11番(竹内弥生君)  ありがとうございます。よろしくお願いいたします。 これ、新聞ですけれども、フランスでは1993年に出生率が低下したため、政府は政策を打ち出し、2010年には2.02まで上昇し、2018年も1.87を維持している。日本は2005年に過去最低の1.26を記録した。2018年も1.42にとどまっており、対照的である。フランスの対策の代表は、日本の児童手当に相当する家族手当だ。低所得者の場合、2018年実績で、子供2人の家庭には月に最大1万6,000円、3人の家庭には月3万6,000円、4人の家庭には月5万6,000円と加算される。また、大家族ほど減税制度や手厚い住宅手当もあり、公立学校では大学までお金がかからない。こうした対策が実績を上げて、出生率を上げているのでしょう。日本政府もこの時点におきましては、この新聞を読んだときの時点におきましては、日本政府も妙案を考えているとのことでしたが、こういったコロナウイルスや、これから起こります、必ず起こる台風災害、自然災害が多い日本で、この現状の児童手当を国自体が手厚くするということはなかなか困難なことだと思うのです。でも、この本市、新宮市におきますと、出生率を上げないとどうにもならない。このまま何もしないでいるのよりは、何かまた、先ほどの奨学金と同じように一手を打つことが必要ではないかなと強く思っております。 そこで、先ほど課長がおっしゃってくれたように、私も個人的に調べてみますと、茨城県では、政府の子育て支援とは別に出産祝いの制度、3人目を出産した年は7万6,000円の手当が支給され、2年目からは15年まで毎年6万6,000円の手当を受けることができる仕組みになっています。ここは15年まで受け取ると、手当の総額は100万円、また宮崎県の椎葉村では出産祝いの制度があり、すこやか祝金と呼ばれ、3人目は50万円、4人目は1人につき100万円、こんな多額の支給があるそうです。その他では、おむつ1年分や、おむつを買うとごみが増えるため、ごみ袋を大量にプレゼントする自治体もある。中学生以下の子供が多い家庭に関しましては、給食費を補助するという自治体もありました。 子供が増えれば、光熱費や生活費がかかり、生活にかかるお金が断然増えてしまいます。親御さんにかかる負担は大きくなる。政府も、この子供の出生率、働き方改革、いろいろな共働きをすることに当たって政策を打ち出しておりますけれども、新宮市も単体として、出生率を上げるために政策を打ち出していただきたいなと、ここでも思うのです。 市長、市長ばかりでごめんなさい。奨学金に続きこの子育て、出生率を上げるために、単体として2人目、大体2人目から3人目を産むときは皆さん悩まれる。その悩むときに、一歩背中を押すような形での政策を考えていただきたいと思うんですが、どうでしょうか。 ◎市長(田岡実千年君)  先ほどの奨学金に引き続き、重要課題である人口減少について、大変意味のある御提言いただきまして、ありがとうございます。 出生率、全国平均が1.4の中、新宮市においては少しそれを上回って1.6ほどでありますが、まだまだ人口を維持する2.07には程遠いものがあるというふうに思っておりますし、平均的に、新宮市で約400名ぐらいの方が亡くなって、生まれてくる赤ちゃんが200人程度と、毎年毎年自然減で200人が減っているという状況を、やはり何とかしなければなりません。 国とか県の制度で3人目には幾つか優遇制度があるわけではありますが、議員おっしゃるように、市としても独自で何ができるか、しっかりと研究してまいりたいと思います。 ◆11番(竹内弥生君)  ありがとうございます。ここでも市長のリーダーシップに期待いたします。 項目5、文化ホールのランニングコストについて。 文化ホールに関しましては、物すごい立派な建物がいよいよ来年開設いたします。条例案では、貸館料が明記されていました。収入のうち、多くを占めるのは貸館料だと思います。すばらしいブランドになるような、この地域では、もう起爆剤になるようなすばらしい建物が建つのに対しまして、貸館料は少し安いのではないかな、低いのではないかなと思いましたけれども、当局におきまして、これは他施設のバランス、そして分析などをしまして、こういう値段が妥当だということを条例案で出していただいたと思いますので、私は収入源である貸館料、決められた金額に対しましては、当局が分析をしてきちっと決められた、低いのではないかという危惧に対しまして、でも、きちっと精査されて、条例案で出してこられたんだろうなと納得しております。 でも、収入源である貸館料を自分の頭の中でざっと考えますと、どうしても稼働率が50%か60%ぐらいになるんです。ということは、1億円ものランニングコストがかかることに関しまして、このままの文化複合施設に関する経営に関しますと、市民の皆様の、全てではありません、多くの税金で補完することになります。だから、貸館料、貸館使用料プラスアルファで収入を上げていくことが大事だと思います。 お尋ねします。貸館料以外に収入を上げていくことについて、コンサルタントなどを今の時点で決めていらっしゃいますか。 ◎文化振興課長(福本良英君)  将来的に、いわゆる経営コンサルタント等の導入は、現在、検討しておりません。 現在は、劇場コンサルタントにより管理運営の計画策定や開館準備全般について、御支援をいただいているところであります。 今後も、プロからノウハウや他事例を学ぶことにより、また研究して実践できる体制をつくっていきたいと思っております。 ◆11番(竹内弥生君)  ありがとうございます。 当局の方々は素直で、勤勉で、優秀でいらっしゃるから、コンサルタントというものを否定するわけではございませんけれども、なかなか営業的なテクニックがすごいです。心にしみてくるような営業もしてきます。先ほど課長がおっしゃいましたとおり、外部のコンサルタントに全てを任せず、市民の皆様の声もよく聞いて運営していただきたいと思います。 この文化ホールにおきましては、市民が結構高く注目しております。オープニングはどうするのか、こけら落としはどうするのか。一定の方面からの既得権益と言おうか、忖度と言おうか、一定のところからの方面の要望ではなく、オープニングにおいても、こけら落としにおきましても、誰が順番を決めるのか。平等にオープニングセレモニーを行っていただきたいと、大きな声、上がっております。本当にオープニングセレモニーに参加したい団体、もしくは個人でも、平等に抽せんをしたり、平等に選考したり、平等性を正しくただしていってほしいと強く要望して、この項を終わります。 項目6、ゴミ袋について。 この項に関しましては、4回目となります。一般質問通告を出すときに、有料ごみ袋の値段を下げると、二つ出したつもりだったのですが、無料配布数を増やしていくとしか通告できていませんでいた。ごみ袋に関しましては、二つ質問をさせていただきます。 一つ目として、ごみ袋の無料配布数を増やしてほしい。 これは、何回も申し上げまして、当局からもお聞きしております。1世帯当たり大袋で20枚、1年につき。配布の特例は、紙おむつを使用している2歳児未満、身体障害者の方、要介護者の方、1年に1回、大袋にすると50枚を配布している、このような状況でしたね。 お尋ねします。私の増やしてほしいという要望に対しまして、どのような状況でしょうか。 ◎生活環境課長(稗田明君)  これまでの竹内議員からのいろんな指摘等に対し、内部で協議してきました。 その結果、新年度より加算配布分の少子化・子育て支援対策として、2歳児未満の乳幼児に限り、ごみ袋を大50枚から大60枚に増やしていきたいというふうに考えており、新年度予算のほうへも計上させていただいたところでございます。 ◆11番(竹内弥生君)  ありがたいですね。今年度予算に10枚増やしていただいた。ありがとうございます。これからもどんどん増やしてほしいです。 二つ目です。有料ごみ袋の値段を下げてほしい。これは、当局がせっかく今年予算に計上してくれた10枚上乗せの分もありがたい。でも、2歳児までだというと、3歳児までにおむつが完全に取れているというのは、なかなか少ないと思うんです。ということは、紙おむつ代のお金がかかって、ごみ袋代にもお金がかかる。そして、国民年金などで暮らしていらっしゃる高齢者の皆様にとっても、庭で切ったり、畑へ行って何かを切って、それを袋へ入れると、袋もたくさん要ってきます。だから、50円、100円の値下げ、大きな声になりますと、無料要らんから、もう安してくれとかいう声もあります。そういった市民の皆様の声、多くを聞いております。 お尋ねします。 高いごみ袋の値段を少しでも下げることはできないのでしょうか。 ◎生活環境課長(稗田明君)  これまでも、ごみ袋の金額につきましては、経過として、ごみ減量等推進審議会において、ごみの減量化をするためにどうするべきかということを、市民の代表の方、学識経験者、また業者等が集まっていただいて、審議してきました。 このごみ袋の金額につきましても、その審議会の審議を経て、答申を得て出てきた金額でありますので、今後、ごみ袋の金額につきましては、審議会へ諮問をして、金額については考えていただきたいというふうに思っておりますので、それに向けて庁内では検討していきたいというふうに考えております。 ◆11番(竹内弥生君)  ありがとうございます。 委員会の識者の方とか、ずっと同じメンバーでいらっしゃるのであれば、新しい意見も取り入れて、今、社会的にいろんな新しい問題が起きておりますので、新しい人の意見も取り入れて、検討していただきたいと思います。よろしくお願いいたします。 議長、何分からでしたか。 ○副議長(東原伸也君)  まだ大丈夫です。 ◆11番(竹内弥生君)  45分でしたか。 ○副議長(東原伸也君)  はい、四十二、三分で、もうちょっとあります。 ◆11番(竹内弥生君)  はい。 また、新型コロナウイルスなんですけれども、外食を控えるということは、家庭内のごみがたまると思うんです。今で言いますと、ちょうど引換えの時期であるので、ごみ袋は今のところは足りております。でも、これが年内自粛ムードが続き、自粛要請が続いて、外食等をしなくなると、家の中でのごみが増える。ということは、1年分、これ足りなくなるんじゃないかという声をお聞きしました。あ、そのとおりだなと、今は引換えのときなので足りていますが、もし、こういう悪魔のような生物のコロナウイルスが、まだまだ私たちの生活を脅かすのであれば、ごみ袋の数まで足りなくなっていく。そう思いますと、やっぱりここでも、市長、いつまで続くか分からないこの戦いにおきまして、時期を見て、何らかの対応策を取っていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 ○副議長(東原伸也君)  それでは、一般質問中でありますが、午後2時45分まで着席のままで休憩をお願いします。 竹内議員も自席のほうへお戻りください。 △休憩 午後2時40分--------------------------------------- △再開 午後2時45分 ○議長(前田賢一君)  休憩前に引き続き会議を開きます。 この後、2時46分より、東日本大震災で犠牲となられた姉妹都市名取市並びに友好都市気仙沼市をはじめとする方々の御冥福をお祈りし、黙祷を行います。 御起立願います。 黙祷。     (黙祷) ○議長(前田賢一君)  黙祷を終わります。御着席願います。 それでは、一般質問を続けます。 11番、竹内議員。 ◆11番(竹内弥生君) (質問席) 引き続き一般質問させていただきます。 項目7、防災全般について。 もう本当に、何回も何回も申し上げますが、世界中で正体の知れない生物の新型肺炎コロナウイルスとの戦いです。終息のために国ができること、地方自治体ができること、会社や個人個人ができること、日々我慢と忍耐で立ち向かっています。終息に向かい、落ち着いた日々が来ることを願っていますが、終息したとしても、真っただ中にいても、コロナウイルス以外でも、島国である日本にとっては何が起こるか分からない状況です。もし、この状態で災害が発生したらと思うと、もう何かどきどきします。 今年、南海トラフの巨大地震が今後30年以内に起きる可能性が、政府は70%から80%と公表しました。地球温暖化によるスーパー台風や豪雨など、人間の力では解決ができない自然災害が起こる可能性は高いのです。 今回のコロナウイルスに関しましても、フェイクニュースなどが飛び交い、正しい情報がどんなに大切であるか身をもって、身にしみています。 市民の命を守るためには情報が必要です。 今回の予算案を見ましたけれども、防災ラジオに全くつながるような予算が盛り込まれていません。防災ラジオについて4回目の質問です。要望もしております。防災に強いまちづくりだと新宮市、本市はうたっていますが、情報がない市民がいらっしゃることは、情報が届かない市民の皆様がいらっしゃることは事実でございます。防災に強いまちづくりをうたっている、情報を届ける手段を、そういった人たちに、情報が届かない人たちに手段をつくる、そういうことをしなくてはならないと思うのですが、このラジオに関しましてはどうなっていますか、お尋ねします。 ◎防災対策課長(佐藤尚久君)  防災ラジオ、防災行政無線を補う手段に関しましては、防災関係の情報誌、あるいは他の自治体のホームページを含むインターネット上の情報などによりまして調査研究を進めてまいりました。 そういった中で、昨月20日の広島県三原市との災害時相互応援協定の調印式の際に、同市危機管理課を尋ねまして、コミュニティーFMを利用した防災ラジオにつきまして、導入までの経緯や導入費用、ランニングコストなどの聴き取りを行いました。 また、三原市訪問の前後に、岡山県と山口県でもそれぞれ1か所ずつ、特徴的な防災ラジオを導入している市役所を訪問いたしまして、お話を伺ってまいりました。 これら三つの市の視察によりまして、3種類の防災情報伝達手段、防災ラジオについて詳しく調査することができましたので、今後はこれらの情報伝達手段を中心に、新宮市での実現可能性でありますとか、コスト面などの比較を、まずは防災対策課内でしっかりと、また早急に行いたいと考えております。 ◆11番(竹内弥生君)  早急にお願いいたします。 9年前の紀伊半島大水害を思い出してください。悲惨でした。命を守る情報を届けるために、熊野川町には配布しておりますね。これ旧市内でも、三佐木地区でも、届かない高齢者の方、スマートフォンをお持ちでない方、独り暮らしの高齢者の方、コストとか、そういった施策とか、いろいろあるとは思います。財源もあると思いますけれども、スマートフォンをお持ちでない方、どんなに新しいことをしたくてもできない方、独り暮らしの高齢者の方だけにでも、防災ラジオを先に配布することを考えていただきたい。もうコロナウイルスに騒ぐと思ったら、あっという間に4月になります。台風が来ます。聞こえない。そこで豪雨や台風などで被害者などを出すことなど、もう駄目なことですよ。 情報を取るということは、本当に命を守ることだと思います。独り暮らしの高齢者の方、スマートフォンをお持ちでない方、アンケートを出して、そこの方だけにでも早急に防災ラジオを届けていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。市長、どう思いますか。 ◎市長(田岡実千年君)  防災ラジオ、竹内議員におかれては、一般質問で連続4回目、また各議員からも提言、要望もいただいているところでありまして、先ほど課長が答弁したとおり、今回、3種類の防災ラジオを比較するというふうに、一歩一歩進めて、やっと進んできたというところであります。御提言、ありがたく思っております。 今後は、どれを選ぶのか、また多額の費用がかかることから、どういった国からの御支援もいただけるのかも、担当課、また財政課にも指示をして進めるようにしていきたいと思います。 いずれにしても、本当に、先ほど申し上げておりましたように、30年以内に確率が70から80に引き上げられるなど、本当に備えはもう待ったなしやというふうに思っております。そういう中で、一人の犠牲者も出さないという覚悟で、しっかりと取り組んでまいりたいと思います。 ◆11番(竹内弥生君)  市長のリーダーシップに期待します。ありがとうございます。 前回、避難所において、避難所に行きにくいというのは環境整備が整っていないからじゃないかということをお話ししましたけれども、環境整備をしてほしい、避難所の要望について、その後どうなっていますか。 ◎防災対策課長(佐藤尚久君)  さきの12月議会での竹内議員からの御質問を踏まえまして、1月31日金曜日の夕方から翌1日の朝まで、蜂伏会館をお借りしまして、私と課の職員2名の計3名で避難生活体験を実施いたしました。 想定としましては、夜間の突然の発災で、ほぼ着のみ着のままで避難したということで、日頃、日中仕事中に着ております服装のままで、しかも停電を想定して、電気や暖房をつけずに一晩過ごしてみました。避難所で配布されますクッキー1箱と水1本、それにアルミマット1枚と毛布1枚で、板間のホールの中で過ごしてみたわけでありますが、ピーク時には外の気温が2度、屋内でも8度という状況でありまして、真冬の避難においては、現在避難者にお配りしております毛布だけで寒さを防ぐには厳しいということが分かりました。 また、畳の間の和室のほうでも、畳の上にじかに横になってみましたが、板間の上にアルミマットを敷くよりも、むしろ畳のほうが冷たいということも分かりました。 今回の体験を通じまして、避難所の環境を確認するための温度計や湿度計もあるべきだと感じましたし、いびきなど周囲の音などへの対策のため、耳栓も必要かなと思いました。 さらに、地震災害につきましては、季節や時間を問わず発生するおそれがございますので、冬季の防寒対策というものも備えておくべきであることを、今回改めて気づくことができました。 なお、防寒対策につきましては、姉妹都市の宮城県の名取市などにも問い合わせまして、有効な対策を研究し、今年の秋までにはできる範囲で対応を進めてまいりたいと考えております。 また、防災対策課としましては、今後も同様の体験を実施し、課題などを整理いたしまして、避難所の環境改善を図ることにしたいと考えております。 ◆11番(竹内弥生君)  現場に行かれたんですね、課長。ありがとうございます。 現場に行って体験したら分かりますもんね、寒さやそういったこと。早急に進めていただきたいと思います。ありがとうございます。 これも新聞で読んだんですけれども、先月、田辺市では、政府が今年1月、南海トラフ大地震が今後30年以内に起こる可能性が80%の発表を受けて、震度7から3日目を想定し、大地震に備えた災害対策本部運営訓練が消防本部であった。人命救助と復旧復興の両面から、様々な問題が生じる発生3日目の想定で、市の幹部職員約50人が情報収集や連絡体制の確認を取った。訓練は最大震度7の地震、大津波が発生、1,500人以上が死傷し、避難者は1万7,000人を超えたとの想定。職員は消防、給水、調査復旧、調達配給、総合調整、救護の6部に分かれ、避難所の開設、援助物資の管理などの手続や、連絡の手順を確認。援助物資の置場所が不足、電力復旧を周知させたいなどの模擬条件が示されるたびに懸命に対応していた。終了後、訓練で気づいた課題が発表され、本部長の真砂市長は「情報の集約が大事。それを基に記者会見を開くことで被災者を安心させられる」と情報発信の大切さを強調したと新聞で読みました。 2点お尋ねします。 新宮市でも、有事が発生して3日目、そういったときに様々な問題が起こり得る。そういったときの訓練、行っていますか。 そして、この間、委員会でお聞きしましたけれども、5年に1回の大きな防災訓練があるとのことでしたが、このような社会状況の中です。5年に1回とくくらずに、近いうちにでも市民の皆さんを巻き込んで避難訓練をする、5年に1回に決めずに、臨機応変に対応していくことも必要ではないかと思います。2点お尋ねします。よろしくお願いします。 ◎防災対策課長(佐藤尚久君)  新宮市でも、今年度災害対策本部の六つの部、三つの支部、それぞれが訓練やマニュアルの整備などに取り組み、また先月には市長をはじめ各部、各班の責任者などが出席し、訓練の報告会を行いまして、訓練の実施状況などを共有しております。 新年度におきましても、新宮市では、国や気象台などの参加も得まして、市の災害対策本部と関係機関が連携して、実践的な訓練を実施するのをはじめ、市の災害対策本部の各部、各支部におきましても、地震発生を想定したより実践的な訓練を行うことにしたいと考えております。 なお、これらの訓練は、どちらかというと市の内部の訓練ということになりますが、今後はこれらの訓練の内容や実施状況につきましても、できるだけ市民への情報発信を行いまして、災害に対する市民の意識の高揚・醸成といったことにもつなげてまいりたいと考えております。 また、新宮市では、5年ごとに総合防災訓練を実施しておりまして、次回は令和3年度を予定いたしております。総合防災訓練につきましては、前回、平成28年度は展示を中心とした防災フェアとして実施したわけでございますが、次回、令和3年度の開催時には、市民参加型、より実践的な体験型の訓練を念頭に計画をしたい、内容を練っていきたいと、現時点、担当課としましては考えております。そのため、昨年、今年と先進自治体への視察を行うなどいたしまして、市民参加型の訓練についての研究を進めているところでございます。 ◆11番(竹内弥生君)  ありがとうございます。 そうですね、田辺市が行ったように、防災対策課だけでなく、各担当課の幹部職員の方々が、皆様で連携を取って、有事が起こったときに3日目、5日目、7日目、状況が日々変わっていくと思うのです。そこのところを、しっかり連携を取って、防災対策をしていただきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。 最後に、今日は7項目について、市民の皆様のお声を代弁させていただきました。 私なりに感じましたことは、少子・高齢化、人口減少が続く中、社会を取り巻く環境がグローバル化し、いろんな変化が起こっております。急激な環境の変化など、社会情勢を見守りながら、何をどうしたら市民の幸せにつながるかということを、一市議会議員として考えていきたいと思います。 市長におかれましては、リーダーシップをどんどん発揮してもらって、臨機応変に対応していただくことを心からお願いいたします。そして、決められた財政の中でも、現在、予算の中に計上していても、変化によって要らないこともある、削るところがある、優先順位をつけるところもある。削るところは削り、削減するところは削減し、市民のために平等に予算計上していただきたい、決断していただきたいと思います。 こういったことを切にお願い申し上げまして、11番、一般質問を終わります。 ○議長(前田賢一君)  10分間程度休憩いたします。 △休憩 午後3時03分--------------------------------------- △再開 午後3時17分 ○議長(前田賢一君)  休憩前に引き続き会議を開きます。 一般質問を続けます。--------------------------------------- △上田勝之君 ○議長(前田賢一君)  4番、上田議員。 ◆4番(上田勝之君) (質問席) それでは、一般質問を始めさせていただきます。 質問に入る前に、週刊ポストに2018年10月から昨年12月まで連載されました、名誉市民大石誠之介を題材にした小説「太平洋食堂」が、このたび単行本化されました。 著者の柳広司氏は、アニメ化や映画化もされた「ジョーカー・ゲーム」シリーズ等の代表作があり、またお隣の三重県出身で、御両親は御浜町出身であるとも伺っております。 単行本化に当たり、ちょっとこの「太平洋食堂」の巻末の一文を紹介させていただきたいと思います。「2018年1月、大石誠之介を名誉市民とすることを決議した新宮市議会に敬意を表します。著者」と記述していただいております。この最後の巻末、ちょっと見えないんですけれども、少々手前みそではありますが、賛同をいただきました新宮市議会、議員の皆様方、そして名誉市民に決断をいただきました田岡市長をはじめ当局の皆様、こういった形で、また新宮市の名誉市民が取り上げられたこと、大変誇らしく思います。この柳広司氏については、少し後で触れさせていただきたいと思うんです。 一般質問の通告の1番目、文化複合施設の完成・開館に向けて!というテーマでお尋ねをいたします。 さて、この文化複合施設、昨年2月に大変な臨時会を終えまして、そのときの議決を得て、私は少し考え方が違いましたので、当時、現在の建設計画、建設に向けては反対の意見を表明させていただきましたが、議会として議決を得て、その後建設に着手、現在は、私は近所に住む者でもあり、クレーンが林立して、基礎部分が完成、今1階部分が、今日もコンクリートが打たれておりました。 現在の、この文化複合施設の建設の進捗状況はいかがでしょうか。 ◎文化振興課長(福本良英君)  今、議員おっしゃられましたとおり、基礎の部分が完成しまして、現在は1階部分の躯体部分の建築を行っているところでございます。 ◆4番(上田勝之君)  工程的には、大変天候の不順等もあって、少し厳しい面もあるようですが、そういった工程の遅れとか、どういった状況でしょうか。おおむね順調と捉えているんでしょうか。 ◎文化振興課長(福本良英君)  先ほど申し上げましたように、天候等いろいろな要素がありつつも、予定どおり工期内で終わらせるよう進めているところでございます。 ◆4番(上田勝之君)  そうしますと、この本議会には文化複合施設の設置条例も提案され、着々と開館に向けての準備が進められるという手はずだとは思います。 そこで、この文化複合施設、建設工事はもちろんのこと、完成、開館まで、先ほども申し述べました文化複合施設の設置条例案の質疑でもお尋ねをしましたが、オープン予定は来年、令和3年7月もしくは8月とのお答えをいただいております。いま一度確認をさせていただきたいと思います。 ◎文化振興課長(福本良英君)  さきに答弁させていただいたとおり、令和3年夏でのオープンを予定しており、7月または8月のオープンで進めさせていただきたいと考えております。 ◆4番(上田勝之君)  そうしますと、これから約1年半ほどの間、多くの議員のメンバーの皆さんも心配されているよう、この期間中建設工事の、いわゆる建設に携わる皆さんのことはもちろんのこと、プレイベント開催による市民の文化複合施設に対する機運の醸成です。あるいは移転、引っ越しの準備、開館のこけら落とし等々、課題は山積していると思います。 まず、プレイベントの第1弾として、昨年、令和元年10月20日、新宮市出身のピアニスト向井山朋子氏によるピアノコンサート「ここからVol.1」が開催されました。丹鶴体育館で、夕刻の幻想的な趣を醸し出し、まさにここから始まるという印象を強く感じさせていただいたコンサートでした。 このコンサートは、実行委員会方式による運営であったと伺いました。このイベントの運営手法について御説明をいただけますか。 ◎文化振興課長(福本良英君)  市と実行委員会とで事業委託契約を結び、開催いたしました。 実行委員会を組織しましたのは、今後も継続して市民参画の形で事業展開をしてまいりたいと考えているからでございます。準備、運営のほうに市民の方々に携わっていただきたいという思いからでございます。実際に、チケットの販売など、行政だけでは完売に持ち込めなかった部分もあろうかと思います。準備から本番まで、行政だけではできないところを実行委員会により進めていただけたと考えております。 文化振興課は、アーティストと実行委員会とのコーディネートをしながら事業に取り組んでまいったものでございます。 ◆4番(上田勝之君)  この新宮市文化複合施設管理運営実施計画書、こちらのほうを読ませていただきますと、プレイベントの方針として、①開館後の自主事業・運営を見据えた活動を行う。文化諸団体と連携したイベント開催や、熊野文化に関する勉強会など、開館後の自主事業・運営につながる活動を推進します。開館前から市民参加が実感できるよう、市民が積極的に関わるイベントを実施します。②開館に向けた取組を町や熊野圏域全体に広げる。文化諸団体と連携した活動で、施設と町がつながるための基礎を作ります。「熊野文化」を発信・創造するために、熊野圏域住民とも連携していきます。③施設が出来上がるまでの記録を残し、広く情報発信する。親しみある施設として関心を持たれるよう、開館前から建築現場でのイベントや見学会など、施設が出来上がるまでの過程を広く市民と共有しますとうたわれています。 それでは、この1年半の期間、今後のプレイベントについてどのような検討がなされているのでしょうか。 ◎文化振興課長(福本良英君)  まずは、令和2年度につきましても、昨年行いました向井山朋子さんにプロデューサーとして携わっていただくことにより、プレ開催していきたいというふうに考えております。 その他につきましては、開館日程が決まれば、各種イベント、例えば文化協会様の催物、催事ですとか、そういった中でPRを行ったり、また現場の見学会など、状況が整えば検討していきたい。また、自主事業に関して、照明の関係の訓練イベントや、また練習イベント、こういったものもアイデアを出し合いながら進めていきたいと考えております。 ◆4番(上田勝之君)  といいますと、向井山朋子さんのピアノコンサートの第2弾というものが、プレイベントとしては一つ固まっているだけで、そのほか具体的なプレイベントなんていうのは持ち合わせておられないのでしょうか。 ◎文化振興課長(福本良英君)  現段階では、詳しい具体的な計画のほうは進んでおりません。 ◆4番(上田勝之君)  それでは、やはりこの管理運営実施計画書による、いわゆる開館までに市民やこの地域全体の、住民の皆様の機運を盛り上げていくということには、なかなかその辺に御苦労があるんでしょうね。 それと、この管理運営実施計画書では、こうもうたわれています。「より広く文化関連団体や学生、商店街やまちなかで活動している市民にも協力を得て、文化複合施設を支えるための準備を進めます。スタッフ育成の研修講座を通じた市民協働の体制づくり、そして開館後につながるイベントの企画や実施を継続します。」さらに、今後の市民参画手法について引き続き検討していくとも記載されています。 先ほど言われた向井山朋子さんのピアノコンサートについては、実行委員会も立ち上げられておるようですから、その点においては、市民参画は実現しているのかもしれませんが、このプレイベント等、まだ具体的な案を持ち合わせていないところで、今後1年半の間にどうやってこの企画の際に市民参画を行っているのか、どのように考えられていますでしょうか。 ◎文化振興課長(福本良英君)  一つには、市民参画養成講座といったものを開催しながら、より多くの方に参画、または関心を持っていただきまして、また開催の進め方につきましては、事業運営委員会といったものを組織できないかというふうに考えております。 ◆4番(上田勝之君)  そして、施設完成を来年夏に迎え、開館記念事業としてこけら落としのイベントや、そしてオープニングイヤーとしての1年間、その中には、榎本議員が、前議会だったですかね、提唱されていた令和3年10月30日から11月21日に紀の国わかやま文化祭2021、第36回国民文化祭・わかやま2021、第21回全国障害者芸術・文化祭わかやま大会も開催されます。こちらも、管理運営実施計画では、開館記念事業の方針と事業の展開、制作スケジュールが記載されています。先ほどお尋ねしたプレイベントも実施しつつ、この制作スケジュール、見させていただくと、令和元年度には事業実施体制や事業内容について検討を終え、さらには補助金等の申請も行い、令和2年度において、これから事業制作に携わっていく段階となっています。 しかしながら、さきの教育民生委員会、あるいは先ほど御答弁いただいたように、まだ具体的に明確には決まっていないとの答弁が課長よりもいただきましたし、教育民生委員会の中でも、そういったような答弁だったかと思います。 実務上としては、どれぐらい進捗されているんでしょうか。 ◎文化振興課長(福本良英君)  県の準備室のほうからは、令和元年度中に各市町村で実行委員会を組織するよう勧められております。 本市におきましても、実行委員会を組織すべく準備してまいりましたが、あいにく新型コロナウイルス等の影響により、会のスタートができずにいる状況であります。 事業のアウトライン、概要につきましては、昨年、事業計画を申請しておりますが、令和2年度におきましては、この延期となっております実行委員会を開催し、御意見を伺いながら、具体的な事業内容を計画していきたいと考えております。 ◆4番(上田勝之君)  その点については、紀の国わかやま文化祭2021の部分ですよね。これは開館以降、オープニングイヤーの、1年間の中の大きな行事の一つとして捉まえられています。 そして、この紀の国わかやま文化祭は、当然実行委員会形式で、これもコロナウイルスの影響で開催が少し遅れているということではございますが、こちらは進んでいくんだろうと思うんですが、この管理運営実施計画書、今年の1月なんですよね、まとめられたのが。ただ、ここに描かれている計画の進捗に関しては、既にそごが生じておるんじゃないかと、そういうことになりませんか。 ◎教育部長(平見仁郎君)  議員御指摘のとおりのところも多々あるかと思います。 実際、この令和2年度までに、実施計画の中ではある程度の部分は決定されるところもあるのかなと思っています。ただ、今、課長も申したとおり、なかなかプレイベント一つにしましても、実際のところ、平成29年度には、ワークショップという形で第1次のプレイベントの実行委員会等もつくっておりましたし、それで平成30年度でも一時プレイベントの実行委員会は、活動は終了しましたが、今後市民参画の、そういう手法も必要になって、やっぱり早急に組んでいきたいなと、そういうふうに感じております。 ◆4番(上田勝之君)  この開館までの1年半の間、確かに建設工事の進捗に携わる職員の皆さん、あるいは開館へ向けての、例えば移転、引っ越しの準備、あるいは開館後どう運営していくか、そういったようなことも実務上決めていかねばならない。今回の文化複合施設の設置条例案なんかもそうですよね。さらにプレイベント、あるいはプレイベントも幾つか打っていきたい、打っていって市民の機運を醸成したい、あるいはオープニング、こけら落としのこと、で、この国民文化祭の実行委員会、こういったような、本当に大変な業務量だと思うんです。それを、通年の事業を行いながら、現行のスタッフのみでそれをこなしていくというのには、まずその時点で非常に無理があるんではないかなと。議員各位、議員メンバー、この一般質問等を通じて、例えばふるさと納税、大坂議員でしたか、ふるさと納税でもっと担当者きちっと置いてしっかり取り組むべきだと。様々なセクションにおいて、担当課において、様々な議論があります。どこも大変な、多いと思います。でも、この文化複合施設も、大変市の命運をかけた、しかも、非常に推進、賛成の立場の方、あるいは慎重、反対の立場の方、いろいろ激論を交わしながら、ようやく建設にこぎ着けた。そういった中で、どうやってこの施設を利活用していくのか。そこを考えるためには、やはり今のスタッフ体制では非常に厳しいものがあるんじゃないかなと、私は感じるんですが、教育長、いかがですか。 ◎教育長(速水盛康君)  先ほども御指摘ありましたが、開館記念のスケジュールの遅れというのは、確かにそういった御指摘も影響しておると思います。 それを取り返さなきゃいけませんので、特に、この1年半というのは、私、勝負どころといいますか、思い切りやらないと、なかなか開館まで、あるいは開館後も見据えた、この文化複合施設をいかにして市民の手にしていくかという、そういった全体の大きな枠組みを構成していきながら、細部のイベント等も実施計画として実施をしていくということになるものですから、そこのところ切実に感じています。 それで、来年度につきましては、このままの体制では無理です。無理なので、今の係の中で新しいスタッフを増強して、国民文化祭、それからこの文化複合施設の自主事業、あるいは開館に向けてのオープニングイヤー、こけら落としについて、整理をして取り組んでいくという体制を整える予定にしてございます。 本当に、御指摘のとおり、これをうまくやらないと、私も責任を感じています。全庁的にといいますか、所管が教育委員会でありますけれども、教育委員会の中でもいろんな課がございますので、イベント等をやるときには、私たちの行政、または、もちろんですけれども市民参画をできるだけ得られるような、そういうことをぜひやっていきたいと。これをやらなければ、この文化複合施設の意味が半減すると思っております。そういった意味で、今、劇場コンサルタント、非常にレベルの高い方においでいただいております。その指導を仰ぎながら、今年はぜひ市民参画を育成していく、その講座を実施いたします。その講座の中で、参加していただきまして、ボランティアスタッフを発掘し、そして登録し、そして今後どのようにしてこれを活用していくかということを真剣に考えていきたいと思っております。 ◆4番(上田勝之君)  今、教育長、本当に教育長も教育畑出身の中でこういったような行政分野の、あるいはさらにそこから広がった市民参画の分野という、そういった分野を担当していただかなければなりません。それは、どうしても巡り合わせといいますか、この時期に建設が決まって、こういったような大事業の幕開けの部分でもあります。これは、でも確かに教育長おっしゃられるように、教育委員会だけの問題ではないと思うんです。 市長、こういった現状をどのように考えられますか。 ◎副市長(向井雅男君)  今、教育長のほうから答弁あったとおり、相談しながら人員配置も含めて、開館に向けて進められるように、一緒に市長部局と教育委員会、共に歩んでいきたいというふうに思っております。 ◆4番(上田勝之君)  ぜひ、その辺を御理解いただかないと、本当にいろんな意見がある中で、建設が決まって、そしてやっぱり建設が決まった以上、施設も出来上がってくる、そしたらそれをやっぱり市民やこの圏域の住民の皆さんにしっかり利活用していただく、そのことが市民生活に寄与していく、そのためには、やはりここで全庁的に取り組んでいく必要がどうしてもあると思うんですよね。先ほど述べさせていただいたように、もう本当に仕事量だけでも、どこの課もそうなんですけれども、本当にプラスアルファの部分が非常に多いんだと思います。 そこで、このプレイベントに、私は先ほど冒頭に御紹介させていただいた、例えば新宮のことを題材に小説を書いていただいた柳広司氏、以前は辻原登先生もいらっしゃいます。そういったような方々も、例えばプレイベントとして、新宮市のことを題材にしていただいた、名誉市民を題材にしていただいたんであれば、呼んで講演会を開くとか、例えばコンサート的なものも大変重要ですけれども、こういったような新宮市ゆかりのことを、もっと市民の方にも知っていただく、そういったような催しもしっかり考えていったらどうなんかなと。 いかがでしょうか、この柳広司さん、プレイベントの講演会とかに招致するとか、そういったようなことは。ひとつ検討していただけないでしょうかね。 ◎教育長(速水盛康君)  すばらしい御提案をいただきました。今のところ、プレイベントの中での計画はしてございませんので、今後、予算等、そして期日等、そういったことも含めまして検討をしたいと思いますが、もし、プレイベントの中での検討が無理と判断をしましたら、以前からもいろんな方から御提案いただいていますが、やはり文化的なイベント、音楽、芸術、そういったものだけではなくて、そういったことをオープニングイヤーの中のどこかには入れていくことは十分可能なものですから、またそういうことで検討させていただきたいと思っております。 ◆4番(上田勝之君)  今、教育長お答えいただいたんですけれども、佐藤春夫記念館の開館30周年記念事業であった「『歌仙』を巻く!!」、これは非常に私も初めて聴かせていただいて、教育長もおいでいただいていましたが、非常に連句といいますか、そういったような、非常に文学的な趣向なんですけれども、あれなんかも、実は本当にこの地域、新宮地域だけではなくて、やっぱり俳句、短歌をされる方、広範囲に、しかも、それこそ「許されざる者」の辻原登先生が、宮中の歌会始の選者でもある永田和宏先生、あるいは朝日新聞の朝日歌壇の長谷川櫂先生等を呼びかけていただいて、新宮市までお越しいただいたと。これ、門外漢にとってはちょっとよく分かりにくいところもあったんですけれども、その道の方にとっては非常にメジャーな、すばらしい方だったというふうにも伺っておりますし、かなり広範囲からも人気を博した。そして、あのときに、やっぱり新宮ということをすごく言っていただいていたので、本当にそういったことをしっかりとつなげていけば、もちろん音楽、芸術という分野、あるいは文学という分野、あるいは、これはもう少し後でも触れさせていただきたいんですけれども、熊野学の分野など、やっぱりこの地域の魅力を増すような題材というのはいっぱいあると思うんです。そういったことを、プレイベントからオープニングイヤーにかけてどんどん打っていくということが、いろんな形で何か行事が行われているということは、やっぱり機運を醸成していくんだと思いますし、その道の人にとっては、かなり遠方からでも、新宮市でこういうメジャーな人たちが来てくれるんだということになれば、本当にいろんな意味で期待感が盛り上がってくると思うんです。そういったことを検討、実施していく、そこにその道の、いわゆる新宮市、いろんな会、いろんなことで文化的にも、芸術的にも携わっている方多いので、そういった方に市民参画をしていただく。 先ほど、竹内議員が、一部の方に偏らないようなことを、この文化複合施設の件で言われていましたけれども、やはり広く人材に参画してもらうという意味では、本当に俳句にしても、短歌にしても、あるいはそのほか写真や美術やいろんな会、写真なんかは市長、お詳しいと思うんですけれども、そういったような各分野にいろんな方、精通した方もいらっしゃいますし、そういった方にどんどん参画してもらう、巻き込んでいくような形を取っていただくことが本当に望ましいんじゃないかなと。ただ、そういう企画をまず考えるのが、劇場コンサルタントにも支援をしていただく。しかしながら、ここの最初の取っかかりというか、きっかけ、端緒はやっぱりどうしても役所が、行政、教育委員会が担わなくてはならない。そのためには、やはりスタッフの充実ということが大変重要になってくるんではないかと私は考えますので、ぜひ、その点は考えていただきたいと思います。 そして、このプレイベント、開館こけら落とし、そしてオープニングイヤーを経て、通常期へと移行していきます。実はこの通常期、平年こそ、市民をはじめ多くの人が集まり、文化活動の拠点、にぎわいを創出する拠点として、この文化複合施設をどう利活用するか、そして先ほども申し述べましたが、その利活用することにより、市民生活の向上に寄与させるという当初の目的を達成するため、その中で自主事業と貸館事業、事業費と収益、維持管理費、これらの点をバランスよく運営し、本当に思慮していくことが肝要ではないかと私は考えます。 ここで、オープニングイヤーを経て通常の期間に移ったときに、市のイベントや行事について、例えば、年始の成人式や出初め式に始まり、文化振興課が担当する市展や伝統芸能大会、市民音楽祭、さらに言えば、例えば人権政策課が行う人権研修会やふれあい講座、あるいは生涯学習課が行う健人大学や様々な講演会等々、これまでは庁舎の別館、あるいは蓬莱の体育館など、各体育館で行われています。管理運営実施計画では、貸出しのルールとして市の事業は優先予約とうたっており、文化複合施設での開催を想定されています。これらの市の行事の中で、大きく人を集めるようなものについては、文化複合施設に集約して行うということでよろしいんでしょうか。 ◎文化振興課長(福本良英君)  市が開催いたしますイベント、行事等については、駐車場もございます。できる限り文化複合施設にて開催すべく検討して、集約していくものと考えております。 ◆4番(上田勝之君)  市長、そういったようなお考えでよろしいでしょうか。 ◎市長(田岡実千年君)  文化複合施設、中心市街地にありますので、中心市街地の活性化にもつながり得ることでございますので、なるべく利用率を上げたいというふうに思っております。 ◆4番(上田勝之君)  そうしましたら、これらの市のイベントや行事、延べ日数にすると、文化複合施設の利用として、年間どの程度埋まってしまうのでしょうか。 ◎文化振興課長(福本良英君)  まだ日程等、不確定な部分はございますが、1年52週ございまして、そのうちの約20から25週が自主事業や、また他所管の事業になってくるのではないかと考えております。 ◆4番(上田勝之君)  市の事業、いわゆる大きく人が集まる、これまで市役所の別館のホールや、あるいは蓬来の体育館や緑丘中学校の体育館等で行われていました市の事業、それらでどうしても、これらも音楽や芸能、あるいはそのほかの講演会等々とも同じなんですけれども、週末開催ということがやっぱり予想されますよね。そうしますと、その市の事業で半分は埋まってしまうということでしょうか。 ◎教育長(速水盛康君)  あくまでも仮定のシミュレーションなんですけれども、シミュレーションでは休日についての稼働率が50%強、休日です。平日につきましては約35%程度で、平日はどうしても少なくというふうな稼働率を想定しております。 ◆4番(上田勝之君)  一体何が言いたいかといいますと、そういったような、もちろん市が行っていた多くの人に来ていただく行事、当然あるわけですよ。それらもやっぱり文化複合施設に集まっていただかないと、当初の目的というものがあるんですよね。ただ、それらで結構な日数が埋まってしまうと、いわゆる市民参画の新たな事業というものはどれぐらい計画できるのかなと。あるいは、文化複合施設のホールを貸館として利用したい、そういったような形の人たちがどれぐらい利用できるものなのか。日程的にはもちろん未確定なものが当然多いわけですよ。成人式や出初め式といったような、ほぼ平年決まったような日にちのものはありますが、そういった意味では、どれぐらいのバランスになっていくのかなと。そのこと自体が、当然市の主催する行事であれば、貸館料というか収益には寄与しないわけですよと私は思うんです。それは、市の中で講演会を行ったり、何か行事を行うところが予算を取っていて、貸館料として払っても、それは市の中の話なので、その部分については、本当は収益に寄与しないはずのものですね。収益という意味ではですよ、収入というか。そうしますと、市民参画を得ていろいろな自主事業といいますか、そういったようなものと、あるいは貸館料収入、そういったようなもので、では、どれぐらいを見込んでいるのか。 でも、実際にそうやって見ていかないと、どれぐらい収入があるのかと、収入を想定していけるのかということが出てこないんじゃないかなと思うんですが、それらの点については、まだ検討に入れていないというような状況でしょうか。 ◎教育長(速水盛康君)  先ほども言いましたシミュレーションですけれども、あくまでも。少し訂正させていただきます。 平日の稼働率は約20%強です。全体の、それらの稼働率等から算出したシミュレーションといたしましては、1,200万円から1,500万円の貸館料を見込んでいるということでございます。
    ◆4番(上田勝之君)  つまり、皆さん、議会メンバーはやっぱり維持管理費と収益という部分、非常に気にかけている。当然これ、市長の尽力もあって、都市再構築戦略事業、満額交付される見込みでありますし、和歌山県からも、これはいろいろ御意見もありますけれども5億円という、これも予算が認められての話ですけれども、そういったような着々と建設の費用に関して、いわゆるイニシャルコストに関しては当初計画どおりに何とか、これで何か増額とか、そのほかのことが、要因がなければ、大体見込みどおり進んでいくのかなと。ただ、このランニングコストに関しては、やっぱりどうしても市の持ち出しといいますか、市がやっぱり負担していかなければならない。ただ、市民生活に寄与する、あるいは当然、平年の市の行事でたくさん人が集まっていただくものに関しては、やっぱり文化複合施設で開催していただきたい。だけど、それは残念ながら、市の中でのお金の動きはあるかもしれませんけれども、実質的には、それは収入にはつながっていかない。そうしますと、収入を上げていくためにどうしていくか。それは、市民参画による自主事業の開催や、あるいは貸館を非常に上げていく、そういったようなことが本当に戦略的に考えていかないと、なかなか厳しい状況を生んでしまうんではないかなと。 また、この管理運営実施計画では、収支の考え方の項で、積極的な収入の向上策として、もちろん施設使用料収入と魅力的な事業展開による事業収入の増加と明記されています。市もしくは市の関連団体が実施する行事、イベントなどとのバランスを考慮すると、収入という観点からは、やはりその部分については収入を生まないが、それでも管理運営実施計画では積極的な収入の向上策とうたっているわけですよね。だからその点について、担当課、これらの点について検討はされているのか。 ◎文化振興課長(福本良英君)  支出を抑え、収入を上げる、これにつきまして、当然のことながら努めてまいる必要があると考えております。 ◆4番(上田勝之君)  もちろんそのとおりなんですよ。そのとおりなんですけれども、1年半の期間でオープンを迎えて、そこからオープニングイヤーの1年間、そこからは2年先ぐらいにはなりますけれども、平年の、通常の期間になるわけですよ。 私は、市民をはじめ多くの人々が集まり、文化活動の拠点、にぎわいを創出する拠点として、市民生活の向上に寄与させるという、この文化複合施設の設置の当初の目的からすれば、今述べたように、一概に事業収入や施設使用料収入を追い求めるのではなく、そしてこの収益による維持管理費の捻出に固執するべきではないと私は考えるんです。どうしても、その市民生活に寄与する部分で、やっぱり市が費用負担をする、そういった部分というのは当然あるんだと思います。だから、そのことばかりに固執するわけではないですけれども、そこの部分はしっかりと、市が主催するなり、市が行う行事、イベントと、やっぱりそういう収益を生むような事業というのを、どれぐらいのバランスで配置していくのかということをしっかり考えていかないと、まるっきり全て維持管理費を持ち出すということではないんだと思いますよ。固執するものではないけれども、全てそれでいいのかというわけではないと思うんです。 このような点について、担当課ではどのように考えられていますか。 ◎文化振興課長(福本良英君)  今、議員おっしゃられましたとおり、目的につきましては、にぎわいの創出とまちの活性化、これもございます。貸館料だけで管理費の全てを捻出はできないものと考えております。 ただし、受益者には適正な負担を求めることが重要というふうに考えております。 ◆4番(上田勝之君)  だから、そこの、要はいかにそこを具体化してくれるかなんですよ。でも、もう具体化していかないといけない時期なんです。 だから、お答えではどうしてもなかなか具体論のところへは行っていないんですよ。そこを、今、殊さらに慌てさせるのは非常に難しいのかもしれないですけれども、やはりその点を十分考慮して進めていただきたいと思うんです。 続いて、市民参画と自主事業運営についてお尋ねします。 この管理運営実施計画では、運営主体である行政、市と市民が文化複合施設を支える人として共に考え、行動する。市民が積極的に施設の運営に関わり、自分たちの施設として活用することを目指すとされ、将来は市民による自主管理方式を検討していくとのこと。この市民参画の施設や自主事業の運営組織をどのように構築していくお考えでしょうか。 ◎文化振興課長(福本良英君)  管理運営検討委員会の中では、例えば、休館日や開館時間以外の時間で市民管理による扱い、管理ができないかといったような事例も研究して、議論もいたしました。そういった可能性なども含めて、自主管理といったことも、形が整えば研究が進められるのかというふうに考えております。 ただ、現在では、そういった運営組織としての協力いただけるような自主運営組織というのは至っておりません。地道に市民参画の組織、これを協働で進めていけるよう育てていきたいと考えております。 ◆4番(上田勝之君)  そうであるんであれば、やっぱりこの1月にまとめた管理運営実施計画、そこまでうたう必要がないんですよね。すごくきれいな文言というか、が並んでいるんですよ。それに向かってどう進めていっているのか、あるいは具体策、具体案とは言わずとも、端緒に就いている、既に始めているというようなことであれば、これ、しっかりと、この管理運営実施計画というのはいいと思うんですけれども、まだなかなか具体案といいますか、その取っかかりにもついていないというようなお答えでしかないと思うんです。 この管理運営実施計画については、施設の設計の段階から劇場コンサルタントにも参画していただき、基本計画から実施計画、この立案ですね。市民参加の各検討委員会やワークショップの開催など、管理運営と市民参画等々、様々な場面において適時助言を受けてきたものだと思うんですよ。今後どこまで、この劇場コンサルタントに関与していただくお考えなのでしょうか。 ◎文化振興課長(福本良英君)  令和2年度におきましては、市民参画の市民育成講座等、企画運営等に関与いただく予定としております。 また、そのほかには、備品の購入の支援、選定の支援でありますとかをしていただく予定としております。 もちろん、このコンサルタントにつきましては、様々な劇場の立ち上げに関与されたり、また指定管理も受け持っている実績もございます。直営での運営なども含めて、引き続きノウハウや事例、これを幅広く支援いただきたいと考えております。 ◆4番(上田勝之君)  確かに、施設設計の当初段階から携わっていただいて、様々に適時適切な助言をいただいてきたんだと思いますし、そういった意味では、こういった劇場コンサルタントというのは非常に、特に今、新宮市が委託している劇場コンサルタントについては、有能といいますか、しっかりこの文化複合施設の開館へ向けて、あるいは開館後の運営に向けて、適切な助言をいただいているものと思うんですけれども、残念ながら、この計画に関してはちょっと文字が躍り過ぎ、文言が躍り過ぎなんじゃないかなと。 それに、逆に言うと、所管課が、担当課が追いつけていない。それはもう、どうしても人員的にもなかなか難しいものもある。それはもう非常に様々な理由があるのは分かります。分かるんで、それが、そのことをしっかりと劇場コンサルタントのほうにも伝えて、そしたら、まずできるような形にしないと、まず行っていくような形にしないと駄目なんじゃないかなと私は思うんです。 私は、行政が各種コンサルに委託することを全面否定するものでもありませんし、ただ、いわゆるコンサルに丸投げという表現が適切かどうかは分かりませんけれども、全面的に任せてしまう、そういった事例に対しては、コンサル重用に警鐘を鳴らしてまいりました。しかし、市が、あるいは教育委員会が、担当課が、文化複合施設の運営や自主事業の実現、自主事業の実施、ひいては将来の市民参画による自主管理を本気で目指すと考えるんであれば、当然そのサポート役は必要となってくると思うんです。 現在、携わっていただいている劇場コンサルタントは、全国各地で劇場やホール等の施設運営や事業プロデュース、あるいは指定管理者、住民参画のファシリテートを行っていると伺っております。本当に市が、教育委員会がそういう方向を目指すんであれば、引き続きその任に当たってもらうのも、本当に一案ではないかと。 要は、市がこの文化複合施設をどのように育てていくのか、施設完成後のビジョンをどのように描いているのか、その点について、やはり重要になってくるんだと思います。まず、施設の設置主体である市がどう考えていくか。その点について、開館、オープニングイヤー、平年期、通年期、通常期、そういったことについて将来的に、あるいは来年までのプレイベントの期間、開館のとき、オープニングイヤー、通常の平年に移行した際、5年後にはこうしていく、そういったようなビジョンというものを、文化複合施設の育て方、そういったビジョンを描いておられるのかお尋ねをいたします。 ◎文化振興課長(福本良英君)  市の直営と市民参画、これによりまして事業づくり、これを行っていき、文化を通じた活動、交流拠点として、まちのにぎわいと活性化を目指す、これをしてまいる必要があると思います。 市民参画におきましては、事業のパートナーとなっていただけるような組織づくり、これになっていくよう、地道に努めてまいりたいと考えております。 ◆4番(上田勝之君)  ぜひ、本当にここの管理運営実施計画書にうたわれているように、将来的には市民参加による自主管理、そういったことを本気で目指していただきたいと思います。 そのためには、やっぱりプレイベントや自主事業、あるいは運営組織などにおいて、ある分野のみに偏重することなく、先ほど教育長もお答えいただいたように、文学の分野、あるいは自然や歴史、民俗、宗教等の熊野学の分野、これらに精通する方々も、やっぱりまだまだもっと広い分野あると思うんです。文化複合施設の利活用を促す大きな要素ではないかと思うんです。こういった分野の人材にも、運営組織や、あるいは市民参画といったような形で、ぜひ参画をしていただく、そういう働きかけを行う。ある特定の分野の、ある一部の人材を偏重せず、広く利活用を促すことが、この文化複合施設を育てていくことにつながるんではないかと思いますので、その辺の御検討をよろしくお願いいたします。 ◎教育部長(平見仁郎君)  ありがとうございます。今、るる、いろいろ御提言いただきました。本当に、実際のところ、ソフト面、特に遅れております。実施計画とそぐわないのじゃないかという御指摘もそのとおりだと思います。この令和2年度におきましては、市民参画の体制をしっかり整えまして、やっぱりしっかりした今後の体制づくりを含めまして進めてまいりたいと、そのように思っております。 ○議長(前田賢一君)  質問中ですが、10分間程度休憩いたします。 △休憩 午後4時11分--------------------------------------- △再開 午後4時23分 ○議長(前田賢一君)  休憩前に引き続き会議を開きます。 一般質問を続けます。 4番、上田議員。 ◆4番(上田勝之君) (質問席) それでは、一般質問を続けます。 私は、平成30年の3月議会や平成30年度の一般会計予算質疑、6月議会の一般質問、そして平成31年の3月議会の一般質問で、この旧職業訓練センターの耐震改修リニューアルによる、市役所庁舎別館としてのホール部分の活用について、これまで議論させていただき、文化複合施設完成までの暫定利用という結論を得ています。 文化複合施設完成まで、おおよそ1年半、この庁舎別館ホール部分について、文化複合施設完成後の利活用についての検討は進められていますか。 ◎総務部長(尾崎正幸君)  お尋ねの件でございますけれども、検討というところでは、公共施設等マネジメント推進委員会というところで検討を進めていくことになってございます。 そういう中で、昨年早々、重要な懸案事項であるという認識を各委員持っていただくということで、会議も開催して検討を進めていくということになってございます。 ◆4番(上田勝之君)  そういった中では、以前、屋敷議員が提案した静岡県掛川市の高齢者、障害者の総合支援施設ふくしあをモデルとしたホール部分を含む市役所別館の活用案を提案されていましたが、こちらは検討対象となっているのでしょうか。 ◎総務部長(尾崎正幸君)  先ほど答弁いたしました公共施設等マネジメント推進委員会、こちらでの検討ということで、現状でございますけれども、具体的な活用案の検討には至っていないというのが状況でございます。市民の皆様にとってどのような利用が望まれているのか、またどのような利用が市にとって最適なのかということを考えていかねばならないと考えております。 そういう中で、選択肢を設けずに、いろいろなことを含めまして議論していきたいと思っております。 その中でお尋ねのふくしあのような施設というところでございますけれども、こちらについてはこれに限定しているわけではございませんが、福祉部局におきましても、現在、高齢者相談センターということで設置もしております。そういうことも踏まえながら、現在、検討をしているという状況でございます。残念ながら結論を得るには至ってございませんが、先ほどから、もうあと1年半後という期間もお示しさせていただいております。そういう中で、議論を加速させていかなければならないと我々も重々考えております。 いろいろな選択肢を含めた中で、慎重に議論を深めて、結論といいますか、委員会としての方向性を示していかなければならないと思っております。 ◆4番(上田勝之君)  今、総務部長にお答えいただいたんですけれども、なかなか議論が進んでいない。そういったような状況と私は感じました。しかし、もう1年半しかないわけです。一番憂慮すべき事態というのは、議論なきまま文化複合施設のオープンを迎え、庁舎別館ホールも存続していくことなんです。 この庁舎別館のホール部分というのは、やはり使い勝手がいいと思います。ホールの大きさも、現在の新宮市の状況からすれば400名程度は十分収容でき、駐車場もそこそこ台数が確保できる。文化複合施設のホール部分の平土間仕様と比較すると、どうしても使い勝手の上では庁舎別館ホールに軍配が上がってしまうんではないかと、私は思います。 しかしながら、庁舎別館ホールが存続となれば、文化複合施設の建設目的として、市民をはじめ多くの人が集まり、文化活動の拠点、にぎわいを創出する拠点と常々言われてきたそのことと矛盾が生じ、暫定利用とした答弁等の整合性も問われかねません。 ただ、体育施設も老朽化し、エアコンの整備も進められる状況にない中、武道館としての活用など、これは竹内議員でしたか、そういったような活用方法などを提案される議員メンバーもいらっしゃいます。 本当に、1年半の間にどういった利活用を行っていくのか、耐震改修をしてリニューアルをしたんです。そして、使い勝手のいい施設でもあるわけです。そのことを、本当にきちんと議論をした中で結論を導き出していただきたいと思います。 ぜひ、その辺の議論を加速させていただきたいと思います。 続いて、もう一か所。文化複合施設完成に伴い、その利活用について何ら方向性が示されていない現図書館施設についてです。 以前の本会議の答弁では、防災対策課より、現図書館は昭和49年建設ということで、建築基準法が改正された昭和56年の新耐震基準には合致していない、文化複合施設に新築移転予定のため耐震診断も行っていないとのことでした。 新宮市の公共施設で耐震診断を実施していない公共施設は、そのほかにはあるんですか。 ◎防災対策課長(佐藤尚久君)  耐震診断を実施していない公共の建築物はございます。平成30年3月末時点の調査結果のデータを見ますと、耐震診断の対象の建築物、これは昭和56年5月31日以前の建築のものということになりますけれども、対象の115施設のうち実施済みが81施設、また耐震診断を行っていないものが34施設となっております。 ◆4番(上田勝之君)  そういった中でも、現図書館においては、既存の文化施設の存続と廃止において、その判断に大きな矛盾が生じています。旧市民会館は使用を停止して早々と解体。これは、文化複合施設の建設用地との兼ね合いもあったと思います。しかしながら、多くの市民の皆さんがほぼ毎日利用する図書館は耐震診断を実施せず、そのまま継続しよう、このダブルスタンダードというか、二重基準。しかも交通量が多く、通学路でもある道路に面していて、また周辺は住宅密集地でもあり、大地震が想定される中、継続利用とした判断の根拠はどういうものだったのか。それは、やはり文化複合施設に図書館を移転するということが大きな判断基準だったんではないかと、私は考えます。 いずれにいたしましても、1年半後には文化複合施設が開館する予定で図書館も移転します。文化複合施設が建設されている旧丹鶴小学校用地は、その用地を捻出するために小学校の統合を行ってまいりました。紀伊半島大水害前でしたが、その統合は時間をかけ、小学校の関係者の皆さんや地域の皆さんと多くの時間をかけ、私や松本光生議員も丹鶴や地域の代表、あるいは小学校の育友会の代表として参画をさせていただきました。 そして、議論を重ねて小学校の統合に至り建設用地の捻出を図ってきたんです。市民会館にしても一帯の敷地内での施設更新でもあります。この文教施設という施設は、地域にとって大変思い入れのある重要な施設であります。 まして、昭和49年に現在の図書館は現在地に移転してきました。その歴史的政策的な意義を有している施設です。50年近く存在していた施設を移転させる、その移転後の建物をどうするのか、旧職業訓練センターのように耐震補強の上リニューアルして利活用を図るのか。現在の建物は解体して、その跡地を有効活用するのか。その議論は、平成31年の3月議会では、6部長において話合いの場を持っているとの答弁でした。 その後、この1年間の検討の成果はいかがでしょうか。 ◎企画政策部長(新谷嘉敏君)  現図書館については、現在教育財産でございます。また、文化複合施設への移転後の跡地利用につきましては、市の重要課題であるという認識はございますが、庁内においては、誠に申し訳ありませんが議論に至っていないというのが実状でございます。 今後の利活用についてでございますが、重要案件でございます。庁内においては三役、また関係部局とも相談させていただきながら、また何よりも地域の皆様の、また関係者のご意見、またお話しする機会も持ててございませんので、これから御意見等を伺いながら慎重に検討を重ねていきたいというふうに思っております。 ◆4番(上田勝之君)  やっぱり、これもあと1年半という期間があるわけなんです。これも、先ほどから申し上げましたが、地域から図書館という文教施設が移転し、なくなるということは地域の中心として存在していた施設がなくなってしまうんです。まして、現行図書館は歴史的政策的意義を有した施設です。そして、移転後の利活用については、地域住民に理解を得る努力といいますか、丁寧さも必要と私は考えます。 旧丹鶴小学校や旧蓬莱小学校の統合においては、当時携わらせていただいた一員として、多くの時間をかけて丁寧に議論し、意見の違いを乗り越え結論を導き出しました。そういった手順をなぜこの現行図書館では踏まれないのか。しかも、あと1年半後には施設として役割を終えてしまうわけなんです。 ◎企画政策部長(新谷嘉敏君)  重ね重ねになります。現時点では、まだ地域の皆さんのいろんな意見も聞いてございません。また、そういったところで庁内においても議論ができていないという実情がございますので、また今後は先ほどの答弁と重なりますが、関係部局だけで、今後の方向、議論を、少し重い案件でございますので、三役とも相談させていただきながら、今後検討してまいりたいというふうに考えております。 ◆4番(上田勝之君)  ぜひ、この1年半後に放置することのないように、やっぱり地域の中心として存在していた建物が、建物だけが残ってしまうというような形にならないように、ぜひとも早急に、そういう議論を始めていただきたいと思います。 本当に、この公共施設、特に文教施設に関しては地域の思い入れというのは、非常に強いと思います。そういったようなことも勘案しながら丁寧な議論をしっかりと進めていただきたいと思いますので、その辺よろしくお願いしておきます。 2項目め、新宮市の再生は観光振興にあり!市の観光政策の進むべき道筋とはということでお尋ねをしようと思っていたんですが、その中で、昨日、松畑議員の質問やその前の予算案質疑についてで大変話題になりました観光看板等整備事業の観光案内デジタルサイネージ導入について、昨日の一般質問等を通じて、まず最初にお尋ねしないわけにはいかなくなりました。 まず、私が昨日の松畑議員の一般質問を通じて感じたのは、このデジタルサイネージという機材そのものよりも、まず、その導入の時期です。当然、令和2年度事業案の立案時には現在の新型コロナウイルスの感染が、これほど広がるとは想像できませんでした。しかしながら、2月初旬より横浜でのダイヤモンド・プリンセス号の検疫、隔離が始まり、国内でも感染例が続発する事態になり、3月に入って世界各地に感染が拡大、猛威を振るっている中、国内では小中学校・高校の休校要請、イベントや行事の中止は昨日でしたが、今後さらに10日間程度は延長されたいとの要請が国において行われています。 多くの議員の皆さんが、この地元経済に与える影響、飲食業や旅行関連業者をはじめ、社会経済に大きな痛みを伴う事態となっている状況の中、800万円をかけて、しかも月々15万円のランニングコストが必要になる観光案内の機材を導入する時期なのかという疑問です。 この点について、当局はどのようにお考えになられますか。 ◎企画政策部長(新谷嘉敏君)  議員、冒頭に申し上げていただきましたように、予算策定時点で新型コロナウイルスの感染が、現在のような状況になるということは想定できなかったということを、まず御理解いただきたいと思います。 ただ、現状を見ますと、観光電子看板より市民生活への支援であったり、そういったところを優先すべきではないかというところは、我々もそのとおりかと思います。 ただ、予算審議においても申し上げましたとおり、原課としましては今後の観光振興の上で、このデジタルサイネージを導入したいという思いはございますので先般も申し上げましたように、委員会までに担当部局においてはできる限りの準備をして、最終的には委員会での厳正なる審査をいただきたいというふうに考えてございます。 ◆4番(上田勝之君)  私、本当にこの観光案内デジタルサイネージの件について、もう一点本当に指摘させていただきたい点があるんです。 それは、予算計上の根拠の信頼性が揺らぐという点です。 機材を導入するに当たり、4社の比較検討を行ったものの、参考見積書を提出させたのは1社のみ。それを、予算案質疑でただされると、今度はプロポーザル方式で業者選定を行うとの新たな答弁でございます。 これでは、当初の予算案が適切かどうか疑義が生じてしまうんではないでしょうか。この点についてはいかがですか。 ◎商工観光課長(勢古口千賀子君)  こちらの案内看板につきましては、当初考えていましたものは、動画に触れることによりまして、そのマップや情報をストックし、スマホなどに保存できるということから、クルーズ船や商談会などで配付していますパンフが節約できるのではないか、またAIによる曖昧な表現を理解するこの機能によりまして、窓口案内の人、そのような作業が減少されるのではないかということを考えました。 また、検討した結果、ほかのものにつきましては、静止画像というものであったりマーケティングに生かすことができないというようなものでありましたので、こちら1社の見積りで予算計上をさせていただいたところです。 しかし、議員もおっしゃるように、この間の予算審議を経まして、今度の委員会におきましてはプロポーザルということで、もし予算を可決いただきましたらプロポーザルで決定したいと考えております。 ◆4番(上田勝之君)  つまり、プロポーザルというのは、そういう会社を選考していくという方式なんだろうと理解してはおりますが、要は1社の参考見積りで予算額を決めてるわけです。そうすると、ほかのところの参入ってどうなんだろう。大元の基準がそこにあるわけです。複数取っていてその中でどういう金額なのか、予算案を策定したのであれば、幾つかの業者に参加していただくプロポーザル方式というのも理解できるんですが、1社しか取っていなくて、その金額で出している。そこから安価なものであれば参入されるのかもしれないですけれども、予算の信頼性としてはいかがなものかなと。 このデジタルサイネージ導入に係る予算案、この1社の参考見積りによる予算要求において、担当課がこういう事業を行いたい、こういう機材を導入して紙媒体からデジタル化したい、いわゆるスマホ等にデジタル化をしたいという事業を予算要求しますよね。そういった際に財政課をはじめとした予算査定、これよく通過してきたなと、少なくともここのメンバー、議員メンバー、いろいろ疑問といいますか、質疑の際にいろいろ質疑させていただいています。そういったことは、当局内の予算査定の中で議論にならなかったのかどうかお尋ねをいたします。 ◎財政課長(小林広樹君)  予算査定の仕組みとか流れにつきましては、議員も御存じのとおり、予算編成方針ということで、市長の考えを通知しまして、それを庁内で共有した上で、また要求書、そしてそれに添付された資料を参照しながら協議していくわけです。 そして、その事業の目的でありますとか効果、そして金額、適正かというところもポイントで進めていきます。 今回のデジタルサイネージに当たりましては、財政課の協議の中では、当初、所管課からは予定した内容のものが他社の見積りがなかなか難しいということでございましたので、他の機能のものの導入経費との比較などから、その1社の見積りを参考としまして、その額の範囲内で所管課の求めるものを調達するということで、今回予算額にしたという経過がございます。 ◆4番(上田勝之君)  当然、今、財政課長がお答えいただいたように、当然そのルールに基づいたものだとは私も思いますし、ただ、その予算査定の中で、予算要求が原課からあった中で、予算要求をしてきた原課から、原課から予算要求をしてきて、予算査定を行う中で、議員各メンバーから出されたような議論というものが当局内では行われなかったんでしょうか。 ◎市長(田岡実千年君)  最終的に、予算がいろいろ各課から上がって、ゴーを出すのは私の役目であります。 今回、このデジタルサイネージにおいては、初めてのことでありましたので、実際プレゼンも行っていただきました。私は、今後の新しい観光にとっては大変有益なものだというふうに感じましたし、また同じようなタイミングで、予算の質疑のときにも紹介させていただきましたが、郵便局の御厚意で新宮市内にある100以上のポストに観光案内としてQRコードを貼っていただいて、まちなか歩いてる誰もが映像の情報をすぐに受け取ることができるという相乗効果も大変期待できるというふうに思っております。 まち歩きの観光客以外でも、市民の皆さんもこの新宮市のいいところの映像を手軽に取得することができるということで、オーケーを出させていただいたところであります。 ◆4番(上田勝之君)  そういった点、今導入を考えられたデジタルサイネージという観光案内の機材が有益かどうかという判断というのは、現在、私は答えを出すことができません。 市長はじめ皆さん方は、デモといいますか、プレゼンといいますか、そういったものを受けられて有益と判断されたんではないかと思いますが、そういった中でも、もう一つ、都市再構築戦略事業の交付金が見込まれるということで、査定そのものが甘くなってるということはないですか。 ◎財政課長(小林広樹君)  事業の実施に当たりましては、積極的に交付金とかそういうものを活用するということは必要でありますけれども、あくまで、その事業が必要であるかどうかという観点を重点に協議を行っているということだけ申し上げたいと思います。 ◆4番(上田勝之君)  どうしても、お答えとしてはそういう形にしかならないんだろうとは思います。 ただ、これは、AIも活用したような中で、総額のランニングコストが月々15万円と。松畑議員が指摘していたように年間180万円。5年でイニシャルコストを超えてしまう、機材の料金を超えてしまうというようなランニングコストになっています。市として経常収支比率が100%を超えることがここ数年続くわけです。 先ほども、文化複合施設の維持管理費の中で、維持管理費については市が負担しなければならない。この経常収支比率が100%を超えるというような、毎年、毎年、赤字基調ということです。 そういった高水準で推移している状況の中で、ちょっと危機意識足らないんじゃないですかね。 ◎市長(田岡実千年君)  議員が心配していただいていること、大変よく理解できます。 これについては、予算の審査で、総務建設委員会で、いろんな意見がいただけるというふうに思いますので、またしっかりと皆さんの意見を聞きたいというふうに思います。 ◆4番(上田勝之君)  今、市長お答えいただいたように、この後、総務建設委員会でこの令和2年度の一般会計の予算案が審査されます。その点においても、またいろいろと質疑をさせていただきたいと思いますので、ちょっとこのデジタルサイネージ導入の件に関しましては、総務建設委員会に送りたいと思います。 最後に、先ほども、皆さんで黙祷をしたように、3月11日です。9年前の東日本大震災、あの日、あのときの映像は、いまだに目に焼き付いています。当日は、3月議会の総務委員会が開かれ、当時、私、総務委員長を務めていましたが、発生時刻に聞き慣れない大津波警報のサイレンが鳴り渡りました。すぐに消防の職員さんが見えられて、当時の消防長に大地震発生の一報が届きました。すぐに総務委員会を散会、元の市役所の3階に災害対策本部を設置。田岡市長と、当時の亀井副市長が、陣頭指揮を執って、海岸沿いの市民の方々を避難させる。そういった指示を下されながら、刻々とこのモニターに姉妹都市である名取市や、その他の東北の各地の津波の映像が、脳裏に焼き付いて離れません。そして、その半年後には、私たちが、このまちが、このまちといいますか紀伊半島全体が紀伊半島大水害という、大変大きな災害に見舞われました。 本当は最後の項目で、安心・安全に暮らせるまちづくりということで、いろいろとお尋ねをしたかったのですが、少し他の部門で時間がかかってしまいました。本当に、三栗議員も尋ねられていましたブロック塀の除去、こういったことに関しても、やっぱり子供たちが亡くなるような痛ましい事象は絶対起こしてはならないと思うんです。そして、29件の中で1件しか解消されていない、そういったことを早期にブロック塀を除去していく。そういった意味では、これも本当に要望しておくんですけれども、こういったような撤去補助を、個人だけでなく、法人、そういったようなところへも拡大していただく。そして、撤去を促していくような施策。この補助は、本当に市民の命。特に子供たちの命を守るためには有益だと思いますし、これも竹内議員が、先ほども申されていましたが、防災行政無線の戸別受信機や防災ラジオの導入へ向けて、佐藤課長、本当にいろいろ研究をされているようですが、ぜひ、聞こえない方たち、あるいはデジタルディバイドの人たちに、特に高齢者の方々、こういった方たちに情報が伝わるように、本当に市民の命を守る。特に今日という日は、本当に新たな誓いとしたいと思います。 ぜひ、市長はじめ皆様におかれましては、その点をぜひとも御検討をいただきたいと思います。 これで、一般質問を終わります。     (「議事進行」と呼ぶ者あり) ○議長(前田賢一君)  3番、松畑議員、議事進行。 あらかじめ、会議時間を延長いたします。 ◆3番(松畑玄君)  デジタルサイネージと、僕の理解力がちょっと乏しいのかも分らないですけれども、ポストのあれっていうのは、どんな関係性があるんですか。今回導入する。ここが何回聞いても分からないです。どういう関係。ポストへつけるやつも、今回のデジタルサイネージの予算の中に入ってるかどうかというのを、議長において、ちょっと確認していただきたいと思います。 ○議長(前田賢一君)  市長、再度答弁。 ◎市長(田岡実千年君)  このデジタルサイネージ事業と、またちょっと別なんですけれども。 ◆3番(松畑玄君)  別やったらやめてください。それを言うから訳が分からなくなる。 ◎市長(田岡実千年君)  ただ、そのデジタルサイネージの中のソフトをポストに貼っていただくQRコード、観光案内で誰でも手軽に取り出していただけるということでございます。 ◆3番(松畑玄君)  今回のデジタルサイネージの予算の中には、市長がおっしゃっているポストを利用してということは、全く関係ないわけですね。 ◎市長(田岡実千年君)  予算には入ってございません。 ◆3番(松畑玄君)  議長、本当に、この議場で話しすることで、やはり関係性のないことは一切言わないようにしてもらわないと、僕、何度説明を受けても分からないのが、そこなんですよ。そこら辺、議長、取り計らいよろしくお願いいたします。 ○議長(前田賢一君)  分かりました。 後刻、話します。--------------------------------------- △延会の宣告 ○議長(前田賢一君)  お諮りいたします。 本日はこの程度をもって延会いたしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。     (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(前田賢一君)  御異議なしと認めます。 よって、本日はこれをもって延会とすることに決定いたしました。 本日は、これにて延会いたします。 △延会 午後4時54分...