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12月11日-03号

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  1. 新宮市議会 2019-12-11
    12月11日-03号


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    令和 1年 12月 定例会          令和元年12月新宮市議会定例会会議録             第3日(令和元年12月11日)---------------------------------------議員定数15名、現在員15名、出席議員15名、氏名は次のとおり。                             1番  大西 強君                             2番  大坂一彦君                             3番  松畑 玄君                             4番  上田勝之君                             5番  岡崎俊樹君                             6番  三栗章史君                             7番  濱田雅美君                             8番  東原伸也君                             9番  久保智敬君                            10番  榎本鉄也君                            11番  竹内弥生君                            12番  前田賢一君                            13番  松本光生君                            14番  屋敷満雄君                            15番  福田 讓君---------------------------------------欠席議員 なし。---------------------------------------議事日程 令和元年12月11日 午前10時開議 日程1 一般質問      別冊 一般質問通告表 番号(5)から---------------------------------------会議に付した事件 日程1 一般質問      別冊 一般質問通告表 番号(5)から(8)まで---------------------------------------地方自治法第121条の規定による出席者               市長               田岡実千年君               副市長              向井雅男君               企画政策部               部長               新谷嘉敏君               企画調整課長           下  基君               商工観光課長           勢古口千賀子君               総務部               部長               尾崎正幸君               総務課長             有本文彦君               財政課長             小林広樹君               税務課長             南  守君               防災対策課長           佐藤尚久君               市民生活部               部長               山下泰司君               生活環境課長           稗田 明君               健康福祉部               部長兼福祉事務所長        田中幸人君               次長兼健康長寿課長        北畑直子君               福祉課長             中上清之君               建設農林部               部長               平見良太君               都市建設課長           木村雅洋君               熊野川行政局               局長兼住民生活課長        久保欽作君               医療センター               事務長              小谷 充君               次長兼医療業務課長        岩崎誠剛君               庶務課長             奥  靖君               水道事業所               所長               宇井俊治君               消防本部               消防長              内野井愼搾君               教育委員会               教育長              速水盛康君               教育部               部長               平見仁郎君               教育総務課長           澤原謙二君               学校教育課長           富田英之君               文化振興課長           福本良英君---------------------------------------本会議の事務局職員               局長               岸谷輝実               次長兼庶務係長          辻坂有美               庶務係主任            中尾 愛               次長補佐兼議事調査係長      岡崎友哉               議事調査係主任          大居佑介             第3日(令和元年12月11日)--------------------------------------- △開議 午前10時00分 △開議の宣告 ○議長(前田賢一君)  おはようございます。 ただいまの出席議員は15名であります。 定足数に達しておりますので、これより本日の会議を開きます。 本日の議事日程は、別紙にて配付いたしたとおりであります。御了承願います。--------------------------------------- △日程1 一般質問 ○議長(前田賢一君)  それでは、日程に入ります。 日程1、一般質問を行います。 別冊、一般質問通告表の番号5から順次発言を許可いたします。--------------------------------------- △福田讓君 ○議長(前田賢一君)  15番、福田議員。 ◆15番(福田讓君) (質問席) おはようございます。 議長のお許しをいただきまして、90分、市政全般にわたる事務に関しての一般質問をさせていただきます。よろしくお願いします。 議長にお願い申し上げます。一般質問の内容は若干順番が変わりますが、よろしくお願い申し上げます。 昨日、同僚議員からも一般質問の前に、議員はどうあるべきか、議員の責務は何かということを15分にわたりお話ししていただき、私も全くそのとおりだと感銘いたしたところでございます。前田議長を先頭にここの15人は厳しい選挙を戦って市民のために常に日夜頑張っていただいている方ばかりでございます。市民の方にはいろいろな方がいらっしゃいまして、いろんな苦情や、またお褒めの言葉をいただきますが、議員、議長を先頭に、執行者とともどもに是々非々の立場でやっていきたいと存じますのでよろしくお願いします。 まず1点目に、医療センターの経営方針と医療改革についてでございますが、私も過去4年半、医療センターにつきまして、幹部職員の方や市長や院長に対してのいろんな御意見、提案、提言を申してまいりました。前院長も退職されまして、今は中井院長が先頭に立って医療の改革、そして過日、新聞報道にもありました厚生労働省医療機関についての通達、大変厳しいものでございました。その中で医療センターは、今、その厚生労働省からの指摘はなかったと私はお聞きしております。しかしながら、お隣の病院、公立病院がその中に入っておりました。今後とも、これからの高齢者、少子化に向けて医療の運営は厳しくなってくることは、もう目に見えております。これはやっぱり院長初め職員の皆さんの知恵をかり、そして近隣市町村とのお互いが助け合っていくという、そういう気持ちで医療を進めていかなければ大変厳しいものであると私も自負いたしております。 まず第一点に、医療センターに対しては、私、ほかのここにいらっしゃる議員にも、いろんな苦情やお褒めの言葉があると思います。私も当然に参っております。しかし、その中にもやはり苦情もあり、またお褒めの言葉もあります。しかし私は、そういった方に対してきちっと御報告をさせていただいております。それが私は議員の務めだと思いますし、そのことについてもやはり事務長や庶務課長医療業務課長にも御連絡をさせていただいております。 市民というのは2万4,000人ですか、有権者の方。人口は約2万8,800人ですか。いろんな方がいらっしゃいます。私は市民の声というのは、1人の声であっても、市民の多くの声、市議会の責務というのはの全般を考えて動くのが当然でございます。私ものために働いている議員でございますし、ここにおられる15人もそのとおりでございます。 今後とも、医療センター中井院長を初め、看護師長、看護師さん、そして医療業務に携わっている方は一生懸命仕事をされています。これは事実でございます。しかしその中に、人間ですから、お医者さんも人間でございます、いろんな方がいらっしゃいます。その中で私がいつも思うことは、医療センターがいつも患者様に優しく親切で、これが一番大事なんです。患者さんが体悪いのににこにこして医療センターへ入ってくる、診療に来られる方は一人もいらっしゃいません。もう大変えらいんだ、だから医療センターへ来てくれるんです。そのときに窓口の方や職員の方々が、奥さん、旦那さん、どうされました、大変ですねという、そういう優しい言葉を受けられたとき、何とその患者様にとっては、もう病気が吹っ飛んでいったような気持ちになります。 そういうことで、私は職員の皆さんのお力をかり、院長先生やドクターや看護師さんや医療技師の皆さんと一緒になって、いつまでもやっぱり医療センターをいい条件で、そして働いていただいて、公務員としての誇りを持って働いていただける環境づくりも大切だと、私はそう思っております。 前段は長引いては申しわけないんですが、先ほどの私が冒頭に申し上げました厚生労働省からの新聞紙上、私もここに読売新聞の大きな見出しを見てずっと読みました。強制的なことではないんですが、やはり医療の関係の機関がどれだけの仕事をされているかによって、やはり手術、がん、そういうのを含めて、少ないところは淘汰されるというんでしょうか、厚生労働省はそれを考えているみたいですが、強制的なところはないようですが、そのあたり医療センターといたしましては、今後の医療の進め方、医療センターの経営方針としてはどのようにされていくかお聞きしたいと思います。 ◎医療センター庶務課長(奥靖君)  議員おっしゃられましたように、厚生労働省が医療体制の見直しを図るということで、全国の公立病院含めまして再編統合の検討を進めろというような指示が出ています。 そういう中で医療センターですけれども、今後、和歌山県地域医療構想でも、新宮医療圏において急速に高齢化が進んでおり人口が減少していく中で、ベッド数の削減ということも言われております。しかし、あくまでも構想という中で、強制的ではないということで議員もおっしゃっていただきました。 医療センターは、地域医療を支える上で重要な医療機関でありますから、より一層質の高い病院として、医者初め病院スタッフ一同頑張っていきたいと思っております。 ◆15番(福田讓君)  医療は人の命を助けるというのはもう当然でございます。その中で特に我が新宮市立医療センターは、急性期の中核を担う、この紀南でただ一つの病院でございます。お隣の那智勝浦町立病院も公共病院ですが、御承知のとおり、内科、整形外科、眼科、リハビリテーション科です。前回の一般質問でも述べさせていただきましたが、六つの診療科目です。 しかし、我が新宮市立医療センターは18の診療科目を擁し、ドクター、研修医を合わせて約50人以上の方がここに勤務されている。これだけの医療センターを運営していくには大変厳しい条件の中でのことでございます。経営権は市長であって、その中で院長先生にその運営をお任せしてやっているわけです。 医療というのは、診療方針によって全然変わります。前回でもお聞きしましたが、中井院長先生は、やはり診療報酬を上げる方策を考えていらっしゃるということで、前回もお聞きしたとおりHCUですか、高度治療室と、今は6階に地域包括ケア病棟、これによって年間の収益が約9,000万円アップしていると。HCU、これによって看護師さんの対比ですか、患者さんを診ていく、夜間でも緊急対応するためには、現在でしたら1対10、患者さん10人に対して看護師さんが1人と。HCUになりますと4人の患者さんに対して1人の看護師さんがという形で、緊急の場合は手厚い看護のできるということをお聞きしていますが、これに向けて、中井院長先生は、今後、医療改革の一環としてこれを進めていくという方針をお持ちだそうでございますが、そのあたりもう一度確認させていただきたいんですが、よろしくお願いします。 ◎医療センター庶務課長(奥靖君)  今、HCU、高度の病床なんですけれども、今のところどのように進めていくかということで、院内でも院内幹部会等で協議を進めているところでございます。 ◆15番(福田讓君)  まだ、来年度からという形じゃないんですね。そのあたりはどうでしょうか。 ◎医療センター庶務課長(奥靖君)  一応、県の補助が出まして、来年度に工事着工すれば4分の3という補助がいただけるということで、それに向けて一応進めてはおります。 ◆15番(福田讓君)  お聞きしますと、その高度救急医療というので、特別な先生を配置するとか、特別な救急救命の器具、そういうものが必要じゃなく、そういう体制をとると、やはり県と国の補助で運営が少しでも楽になるということじゃないんですが、収入があるということで、院長先生はそれに力を入れているということなんで、そのとおりでよろしいんでしょうか。 ◎医療センター庶務課長(奥靖君)  そのとおりでございます。 ◆15番(福田讓君)  今後、院長先生初め副院長先生、そしてスタッフともども研究されて、できればそのような形でやっていただければいいと思っています。 我が市立医療センターは、ここに、これ平成13年に出した病院年報ですね、これは平成13年ですからもう17年ぐらいになってきます。この中で書かれている言葉がすばらしいことを書いていただいているんです。やはり市立医療センターは、心は常に診療所の気持ち、そして技術は大学病院に近く、そして市民の方々、収入の高低に関係なく、お金持ちであろうと低所得者の方であろうとも、同じ医療が受けられるという、これを基本理念に、これをもってやっていただいております。今後、これまた発行されるということはあるんでしょうか。 ◎医療センター庶務課長(奥靖君)  当院も開院後20周年を迎えるわけになってくるわけですけれども、それに向けてまたそういう年報を発行したいと思っております。 ◆15番(福田讓君)  病院年報というのをずっと読ませていただいて、歴史というんですか、医療センターになってからの歴史をたくさん書かれています。ここで院長先生のお名前や、また市長や事務長のことも明記されております。今後、これを発行していただけるんでしたら、また発行していただきたいし。 そして、医療というのは、確かにきのうも同僚議員がおっしゃっていましたように、大学病院とかがんセンターとか全て高度な医療を持っている方もたくさんございますが、この紀南地方で私が一番思うには、都会の病院でも行ける方、そして手術をして治ってこられる方、それは本当にありがたいことですが、なかなか遠方、東京、大阪へ、遠いところへ行って診察を受けて、なかなか低所得者の方に対しては大変きついようなことがあります。だからこそ、医療センターの基本理念は、優しく診療所の気持ちで、なおかつ技術は大学病院に近いと、それを目指しているということでございます。私はここが一番大事なんです。 新宮というのは御承知のとおり商業のまちです。65%の方が商業に携わっていますから、一般の会社員や公務員とかそういう方じゃなくて、国民年金なんです。ということは、国民年金って今、1万6,410円、1人払っていますね。その中で、最高で今いただいている方で40年掛けて6万5,000円なんです。それから介護保険引かれたら、やっぱりもう5万6,000円か7,000円しか、最高でです。国民年金は25年掛けますといただける権利はありますが、25年だったら3万円ぐらいしかないんじゃないかと思います。だから御商売されている方は、健康なときにやっぱりその蓄えを持って、将来に備えている方がたくさんいらっしゃいます。しかし、病気になればこれはいたし方ありませんし、医療には高額療養費制度がございますが、それまでの都会へ行かれて、そういった有名な病院で手術される方、できる方はいいんですが、本当に生活に困っている方はやはり医療センターでお願いしたいというのが本音でございます。 医療というのは、先生方も一生懸命やっていただいております。先ほど冒頭に申しましたが、市民の方々からのいろんなお褒めの言葉、苦情の中にもあるんです。だから私はいつも市民の方に申すんです。お医者さんというのは医師国家試験に受かる、そしたら一応お医者さんです。そして、それから臨床研修医を経て、そして自分が何の医者になるか、眼科になるか、心臓外科になるか、10年以上かかるんです。普通でうまくいっても、大体30代なんです、お医者さんというのは。それだけ費用がかかるんです、個人の負担にとって。勉強もされて、中学3年、高校3年間、一生懸命勉強されてもなかなか医学部に入れない方もいらっしゃいます。それだけ私はお医者さんに対して敬意を表しております。 ただ、いろんなお褒めの言葉で、心臓外科の先生はすばらしかった、循環器の先生はすばらしかったってお褒めいただく中にも、逆にまたいろんな苦情もございます。難しいんですよね、市長。医者も人間ですからいろんな方がいらっしゃいますから、私は新宮でいつもここでお世話になっている木下先生や味八木先生、名前出して申しわけないんですけれども優しい先生です、患者さんに対しても。ああいう先生が全てがおればいいんだなと思うんです。でも人間は十人十色ですから、偏屈な先生もいらっしゃいますし、また短気な先生もいらっしゃいますから、私が話に聞く間ではそういった方も多いです。 だから、1人の患者様がそういうことをおっしゃられたら全ての先生がそう思われるけれども、そうじゃないですよということで、先生もいろんな方がいらっしゃるんでねと。私は市民の方に申し上げるのは、医療センターは市立ですよと。市立の中で50人ほどの先生に頑張っていただいています。内科だって8人おります。だから患者さんに申し上げるのは、自分が特にこの人が気に入っている、信頼できるという方に、やっぱりかかるべきであると。誰でもそうです。人間の優しい方、また先生のレベルによっていろんな方がいらっしゃいますから、そこは患者様一人一人が判断していただきたいと、私は申し上げています。 ただ、私はいつも医療センターが紀南の雄として、急性期中核病院としてここで頑張っていただきたい、これを守っていかねばならない。運営は大変厳しい中で、院長先生も頑張っていただいている。収入の面ですよね。診療報酬をいかにして上げていくかということ、そこだけなんです。今後とも医療センターが市民の皆さんにとって信頼できる、安心できる病院になってほしいと思います。 いろんな苦情もあります。あそこは廊下を通って、いろんな苦情のメモがあります。私も写真に撮ってきています。それはそれで改革していかなければならないと思います。しかし、職員の皆さんは一生懸命仕事をしていただいている。24時間365日休まない。そして、昼は鮫島先生が救急救命医として働いている。夜は2名のドクターが配置されている。そして、3交代です。朝の8時半、12時出勤、そういって3交代でやっている。本当に働いていただく方に対しても、やはり安心してお互いが笑顔で話しできる、そういう病院であってほしいと思います。 だから、私は病院の中で、そういう職員の方の声を聞ける。安全管理委員会じゃなしに、私は前も申し上げたんですが、特に医療は心で、少しのミスによって大変な事故が、医療過誤が起こる可能性が高いんです。そこを一番私は気にするところです。医療センターとしては24時間365日休んでいませんから、引き継ぎ等においてどのような形で安全を確保していかれているか、ちょっとお聞きしたいんです。わかればそれで結構です。 ◎医療センター次長医療業務課長(岩崎誠剛君)  今、議員おっしゃったように、24時間365日業務をしております。その中で、マニュアルをつくりまして業務をスムーズに遂行するように、また日勤、準夜勤、夜勤というふうに業務が引き継いでいかれますので、そういうところをスムーズにできるよう日々研修をして、事故のないような方法をとっておるところでございます。
    ◆15番(福田讓君)  一番大事なことを、朝8時半出勤の方、また昼出勤、そして12時出勤、その重要な患者様に対するお薬とか点滴とか、そういう引き継ぎ、そこに事故が起こらないように、やはり患者さんの命ですから24時間体制で守っていますので、前の方の看護師さんやドクターからの引き継ぎ、それをきちっとやっていただきたい。それがやっぱり医療過誤になりませんので、そこのあたり医療センターもしていただいていると思うんですが、そこはきっちりと重要視されてやっていただきたいと思いますので、よろしくお願いします。 続きまして、この4月から、市長がよく頑張っていただいて、19年間医療センターに眼科医の常駐の先生がおらなかったんですが、市長、本当によく頑張っていただきました。この4月から田中先生が常駐されて、24時間体制で眼科を診ていただいております。この眼科医が常駐することによって、新宮医療センターの収支、上半期でもわかれば教えていただきたいと思います。 ◎医療センター庶務課長(奥靖君)  上半期の決算、数値が出ておりますので回答させていただきます。 まず、病院事業収益の上半期の合計額ですけれども、収益につきましては約32億9,000万円、これは昨年度、平成30年度の同時期と比較しまして、約700万円ほど減収となっております。対する費用合計ですけれども約35億9,000万円、これは昨年度同時期と比較しまして、約1億6,000万円の増額となっております。このことから上半期での収支差し引き、約3億円の損失ということで現時点ではなっております。 対しまして収益面で、上半期4月から9月、これ入院患者の数ですけれども、昨年度と比較しまして、累計で2,068人減となっております、外来患者につきましては2,062人の増ということで、入院患者が減少傾向にあります。これは収益の面で非常に影響を及ぼしております。 なお、費用面では、人件費と、病院施設も開院から19年目ということで施設の維持修繕費、これがかなりかさんできております。このような人件費と施設の維持修繕費、これが主な要因となっております。 なお、これから上半期決算に向けまして、収益面では病床率もこの10月以降徐々に伸びております。これによりまして入院収益も増収になるかとは思っております。このまま推移してくれればいいんですけれども、今年度10月から消費税が増税ということもありまして、昨年度よりはちょっと厳しい状況かなというふうに思っております。 それともう一つ、議員おっしゃられました、4月から眼科が常駐になったわけですけれども、眼科につきましての外来患者数ですけれども、昨年同時期と比較しまして2,488人、今年度は2,735人で、247人外来はふえております。入院患者につきましては、昨年は常駐しておりませんので手術等も行っておりませんでした。したがいまして入院患者につきましてはゼロ。今年度は6月から手術も開始しておりますので46人の増ということになっております。 収益面では、昨年度と比較しまして1,502万5,797円の増となっております。 以上です。 ◆15番(福田讓君)  それで、今、田中先生が手術をしていただける。手術の設備も1億9,000万円ほどかけて完備していますが、紀南病院は眼科の手術をしたらお泊まりしていただいて、そして交互にするんです。市内の先生方の眼科医の先生のことを聞きますと一旦家へ帰ると。うちの医療センターでは手術をされた、特に白内障の方多いですね。私も白内障になりかけています。だからそのあたりは入院じゃなしに一旦帰られて、そして日にちを置いてまた交互にされているんですか、それとも入院して続けていける場合と、今どういう状態でございますか。 ◎医療センター庶務課長(奥靖君)  日帰りで帰られる方も当然おるかと思います。そしてまた、その方の状態によりまして入院する場合もあるかと思います。 ◆15番(福田讓君)  そうしますと、先生がその患者さんの様態によって、仮に本宮とか十津川の人が来られたらまた遠いと。紀南病院はそうしています。だからそのあたり、先生の意向によって、また患者さんから先生に対するお願いとかあって、それでしたらうちで少し入院されて、また左目もしましょうかと、そういうことはされていますでしょうか。 ◎医療センター次長医療業務課長(岩崎誠剛君)  眼科の手術の場合ですけれども、基本的には前日に入院をしていただいて手術をして、その日にもう一泊入院していていだいてというのが基本的になると思いますけれども、患者さんと症状を相談しながら日帰りでの手術というのもやっている。基本はやっぱり前の日に入院いただいて、その晩は泊まっていただくというふうなのが基本になっております。 ◆15番(福田讓君)  そういうことは、やはり紀南病院と同じように、入院は手術の過程によって、前日入院して検査を全部して、それで手術をして、1日、2日入院させていただけるんですね。 ◎医療センター次長医療業務課長(岩崎誠剛君)  はい、そのとおりでございます。 ◆15番(福田讓君)  わかりました。市内でしたら、私お聞きしますと友達は、市内にも優秀な眼科医さんがいらっしゃいますけれども、一旦家へ帰って、そして何日かしてまた行くということになっているみたいです。わかりました。遠方から来られる方、またお車をお持ちでない方でしたら、本宮とか遠いところでしたら、やっぱり泊まられてそこで入院されてしたほうが私はいいと思います。そうやってやっていただいたら結構です。わかりました。 眼科医が1人常駐してくれたことによって、これ市長が本当に骨を折っていただいて、2年間かけてやっていただきました。ありがたいことだと思います。市民の方に私もお話しするんですけれども、今まででしたら佐藤先生もいい方で、先生ですから、診ていただいた方も夜間にあったらしいんですが、ほとんど個人の開業医の先生は大体6時までという形になっていまして、今回は田中先生、眼科医の先生が常駐されておりますので、緊急のことで目をけがされたときでも、やっぱり救急車で行かれたら診ていただけるというもう安心感が出ていますので、市民の方から大変よかったなということで。市長、本当に、医療センターができて19年間、先輩の市長らも一生懸命頑張っていただいたとは思うんですが、田岡市長になってちょうどそのときこうして眼科医の方が常駐された。本当に御苦労さまでした。本当に市民のために頑張っていただいていることに私もうれしく思います。 また、何度も申し上げますが、あと耳鼻咽喉科、新宮に耳鼻咽喉科の方はいらっしゃいますが、やはり市立医療センターでも、特に夜間なんです。ふだんの昼のときでしたら先生も優秀な方がいらっしゃいますんですけれども、夜間にいろんな事故とか緊急の場合の耳鼻咽喉科の方も鼻血が出てとまらないとかいうのがございましたし、そういうあたりまた市長、ぜひとも今後とも、県立医大は新宮だけに医師を派遣しているわけではありません。和歌山、海南御坊市、公立病院の田辺等に派遣していますので大変厳しいと思いますが、やはりこれ日々、市長のやっぱり政治手腕によってその関係を保ち、有効な関係は今保っていただいていると思います。 市長、これいつも市民の方に言うんですが、いつも苦情を受けるのは、何であんないい先生、かわっていくんだと。これが一番多いんです。私は医療センターの先生は、ほとんど80%を超える方々が県立医大から招聘で来ていただいているんです、だからどうしても先生方も新しい医療技術を習得するためには、やっぱり県立医大に帰ると、だからこれはもう仕方がないんですと言っても、なかなかいい先生がかわってしまうという声が結構多いんです。それもやはり理解していただくために、医療センターの先生方は、やはり市民の方は常におられるという考えをお持ちなんですが、中には10年とかいる先生もいらっしゃいますが、若い先生は、新しい技術を求める先生というのは、常にやはり大学病院に帰ってやっています。当然です。だからそのあたりもやっぱり、今、医療センターの広報誌というのがありますね。あれは月に1回か、2カ月に1回出されているんですか。 ◎医療センター庶務課長(奥靖君)  広報「碧-みどり-」というのがあります。これは年に2回程度出されております。 ◆15番(福田讓君)  あれもなかなか、新しい先生も紹介されていますし、あれは広報でしたら月1回出ていますけれども、つくる、つくっていただける、作成する方も忙しいと思うんですけれども、もっと公立病院の中身というんですか、こういうことをやっていますということを、やっぱり市民の方に知ってもらうためでしたら、2カ月に1回か3カ月に1回ふやすことができれば、そうして全戸にも配っていただき、広報紙を配布するときにしていただければいいと思うんですが、ほとんどあれは病院内だけですね。 ◎医療センター庶務課長(奥靖君)  そのとおりです。 ◆15番(福田讓君)  私も病院へ行ったら必ずそれ見て家へ帰ってくるんですけれども、広報というんですか、医療センターのやっぱり責務というのをもっと知っていただくために、広報誌も少し増刷されたらどうかとは思っています。今後検討してください。よろしくお願いします。 医療センターにつきましても、院長先生初め、看護師長を初め看護師さんや医療技師の方、また職員の皆さん一生懸命頑張っております。まして一つ、医療センターももう19年になってきましたから、平成13年からでしたら17年ですか、やはり建物は古くなります。建物は古くなっても医療の中身は新しくなる。しかし、医療センターへ入ってきたときに、やはりそこの美しさ、清潔で常にあって、やっぱりあと病院は常に清潔、そしてごみを落とさない。 私は市役所へ来たとき必ず表から入りません。裏の通路から入ります。ずっと歩きます。ごみがあったら拾います。そして必ずかばんの中にはティッシュを入れて、それでつかんでほっていますから。やはりこれだけ立派な新しい庁舎です。特にトイレもあります。トイレもやはり美しいし、しかしあるとき、ちょっと私職員の方に申し上げたんですが、トイレで使うトイレットペーパーが散らかったある。何でこれしないんですかと思うんですけれども、職員の皆さんにもお願いがあるんですが、やはり自分が見たらみんなが使うトイレであるから、ごみがあったら拾っていただくと。 私、看護師さんによう言わないんです、ごみ何で拾わんのなって。でもあの人ら一生懸命仕事していますから、我が拾っています。だから私は、あの議員は口ばっかり言うて何にもせんなって、おまえきれいきれいにするんやったらきれいにせえって、私は絶対拾いに行くんですよ。 ごみっていうのは見た目に、この病院何なって言われるんです。だから、職員の方にもそのような気持ちで、患者さんには優しくしてあげていただきたいし、親切で、そして特に医療センターは清潔で美しく、今回、庶務課長にお願いもして草刈りもしていただいた。そして、病院内のストレッチャーをぶつけさがしたところの、恐らく塗りかえもしていただいております。あとは玄関の入ってくるところの屋根、かなりあそこももう古ぼけてきました。だから予算があれば塗りかえていただくように、やっぱりぱっと見たとき、ここはきれいな病院やなという、建物は古いんですよ。しかし、そこも補修していかなければ、見た目にやはり古くなれば、全部古くなってしまったら、患者さんって余り来ないんです。一番大事なのは腕ですから、先生とか、看護師さんの。でも、外観でもやっぱり常に美しく清潔で、今後とも。そして、院長先生初め職員の皆さんが、市民の方に優しく接していただきたい。そして、公務員としての誇りを持って、新宮市民のために奉仕しているということを自覚していただいて、頑張っていただきたいと思います、民間じゃないんですから。そこらあたり今後とも、課長初め事務長、院長とも話し合っていただいて、医療センターを守っていきたいと思いますので、よろしくお願いします。 続きまして、若干、議長にお願い申し上げまして、6番の観光行政と、文化複合施設の運営と管理についてを御質問申し上げます。 いよいよ文化複合施設も2年後に完成になります。そして今、新宮では年に15回から16回の豪華客船が新宮港に入港されています。観光行政、田辺はなかなかその先陣を走って、今DMOというんですか、デスティネーション・マネジメント・オーガニゼーション、DMOというんですか、法人を立ち上げて、その下に観光協会があって、いろんな外国人の方多いですね。新宮も小口方面とか、市内でもたくさんの外国人が来ています。インターネットを使って、フェイスブックですか、ああいうものを使って外国人の方がたくさん来てくれています。熊野が世界遺産に登録されてから非常にふえております。 この機会を逃すことなく、観光、そして私これ二つ兼ね合わせて、文化複合施設の運営も兼ね合わせています。なぜかと申しますと、DMOというのは辞書で引きますと、芸術も含めて、そして自然、風俗、その地域の観光を、地域の魅力を発信して稼ぐということを目的として、地域の皆さんとともにやっていくというんです、DMO。今、DMOの組織というのは田辺だけですか、近隣市町村では。課長にお聞きします。 ◎商工観光課長勢古口千賀子君)  近隣では田辺が、田辺熊野ツーリズムビューローを組織しております。あと和歌山も和歌山観光協会というDMOなどを立ち上げております。 ◆15番(福田讓君)  答弁では和歌山と田辺だけなんですね。 ◎商工観光課長勢古口千賀子君)  ほかにも白浜町とか高野町のほうとかでも立ち上げております。 ◆15番(福田讓君)  我々の近隣市町村では、串本町から始まって熊野の間ではないということですね。 これちょっと読ませていただきましたら、やはりその法人化というんでしょうか、地域の活性化と、そして外国人とか、いろんな地元の芸術、芸能、風俗、そして食、自然を含めて、このDMOというのは法人を立ち上げて、そこで積極的に世界へ日本へ打ち出すという形みたいです、この案内を読みますと。 そうしますと、今後、これに兼ね合わせて文化複合施設の運営ということで、管理について一緒にさせていただきます。 今、新宮では管理運営委員会の方が一生懸命頑張っていただいています、市長の諮問機関として。お話を新聞紙上で見ますと、私はそこの役員でもありませんし、議員でございますので結果を聞いていますが、大体1億円ぐらいの管理費が要るわけなんですわね。その管理費をどうして賄うかということなんです。だから私は、観光行政と文化複合施設の発展には、絶対これ一緒になってやっていかなんだら厳しいと思うんですが、そのあたりいかがですか。市長、どうでしょうか。 ◎市長(田岡実千年君)  複合施設の立地の場所を考えたときに、観光と絡まってくるというは非常に大切だというふうに思います。 ◆15番(福田讓君)  そういったDMOというんですか、法人を立ち上げるということはなかなかすぐにはできないかもわかりませんけれども、やっぱりこれ、新宮の商工観光課がしっかりとかじをとっていかなければ、なかなか収益、就労というんでしょうか。お客様に来ていただくと、串本から尾鷲まで約10万人のお客様、十津川も入れたらもっとあると思いますが、イベントをしたり、そしていろんな有名ピアニストやら呼んだりします。収入を上げなければどうしてもならない。そのためには文化複合施設のネーミングというんですか、それも含めて大変だと思うんです。 建物ができた。この建物は約50年以上は運営できるとなりますから、観光と文化複合施設の管理も含めて、これ一体となっての主導権を握るのか、そしてしっかりやっていかなければ収入が少なくなると思うんですけれども、そのあたり課長とかどう考えられていますか。 ◎文化振興課長(福本良英君)  文化複合施設につきましては、先般の管理運営検討委員会、実施計画への提言から、事業計画につきましては、一つには自主事業といいまして、が主体となる事業、もう一つには利用者に貸し出しするという貸し館事業、これを両輪としまして、利用率を高めて収入を上げていく、こういったことに取り組んでいかなければならないと考えております。 ◆15番(福田讓君)  だから私も、同じ形で観光行政がしっかりしていかなければならないと思います。 それで、今の観光協会というのがあるでしょう。今、観光協会は熊野交通の中の1階に借り間していますね。ここで何名の方が働いていますか。 ◎商工観光課長勢古口千賀子君)  観光協会の今の観光案内所は、事務局は非常勤の事務局長が1名、常勤の職員が3名、臨時職員が1名、あと県からの派遣が1名となっております。 ◆15番(福田讓君)  非常勤の事務局長が1名と3名、4名ですね。メーンは何をされていますか。 ◎商工観光課長勢古口千賀子君)  主にこちらの観光案内所での観光案内、あとクルーズ船が来航したときの港での観光案内や、主催の行事などのサポートをしていただいております。 ◆15番(福田讓君)  前回、議長が頑張っていただいて、水野家400年のイベントとか県人会とか、このことをやっていただきました。これも全てほいたら観光協会じゃなしに、それはうちの商工観光課がやったんですか。 ◎商工観光課長勢古口千賀子君)  こちらの商工観光課が事務局となりまして、水野家入部400年記念事業検討部会を組織しました。そちらの検討部会で話をしまして、こちらの事業を行いました。 ◆15番(福田讓君)  わかりました。私の考えですよ。やっぱりの観光というのは、戦略マーケティングを含めて、もっとが主導を持って行っていくべきだと、私はそう思っています。観光協会の事務局長が非常勤でしょう。だからそういった形で、非常勤の方にそれを任せている。やはり新宮の職員の方は常時活動しています。だから今聞いたら、ほとんど観光案内でしょう。私の考え申し上げます。私は、常勤の事務局長を置かなければならないと思います。それは私は、のほうでこの主導権を握っていかなければならない。 しかし、観光協会って私も余り詳しいことはわかりませんが、観光に関する方が出資してお金を出して、それに新宮が1,400万円補助出しているだけなんですね。ただし、これからはそうじゃないんです。が主導権を握って、やはり法人設立ですか。DMOみたいなのをつくっていくためには、まして文化複合施設のことも絡めたとき、やはりがリーダーシップをとっていかねばならないと、私はそう考えているんですけれども。 それでもう一つは、案内とか、その観光客、御案内の方の関係は別にそれで観光協会でもいいと思うんですけれども、私が申し上げているのは、観光協会に物言えるわけじゃないから、ただうちがそれだけの予算を、補助金を出すんだったら、うちのほうへ事務局を持ってきたらどうだと。それでほとんど今、勢古口課長が言われたように、イベント関係は全部がやっているんでしょう。それどうなんですか。 ◎企画政策部長(新谷嘉敏君)  議員御指摘のとおり、今、観光協会の事務局長というのは非常勤でございます。我々としましても、年間1,400万円という高額な負担金を出す中では、観光を推進していく中で、この事務局長というのは当然観光協会のかなめであります。当然そういう中では常勤であってほしいということは我々も思っておりますし、現在の事務局長にもその旨お伝えしているところでございます。 そうした中で、今、インバウンドでありますとか、観光が新宮も伸びつつある段階に来ております。そういったところで、観光協会とと、もう一度原点に戻ってお話をさせていただくという時期に、今来ていると思います。DMOであるべきか、また田辺のツーリズムビューローのお力をかりて底上げをしていくかというところの選択肢もあるんですけれども、いずれにしましても、現在では観光協会ととが連携していく必要性がありますので、観光協会の技術というのは、これは必ずもう必要不可欠であります。そうしたところにおきまして、今後は市長、副市長にもお力をいただいて、観光協会の人事的な部分もございますので、この事務局長常勤というところのことを会長ともお話をさせていただいて、観光全体の底上げを図っていくと、そういう体制づくりは必要かなというふうに感じております。 ◆15番(福田讓君)  全く私も同感だと思います。やはりこの文化複合施設を生かして収益をふやす。そして、新宮の芸能、芸術、文化を発信するんでしょう。ちょっと観光も含めて大きなものとして捉えていかなければ、観光協会やじゃなしに、が主導権を握ってDMOが設立、いけばいいんですが、それまでの過程として、新宮がやっぱり観光行政をしっかりと担っていかなきゃならないと私は思っています。そういう非常勤の方を置いていても、これ常勤じゃないんでしょう。いや、だから私は、かえるべきだと言うんです。ただ、でも観光協会というのを設立しているのは観光に携わっている方々ですから、私はそれに対して物言えません。ただし、私の言っているのは行政に対して物言っているんです。あなた方しか物言えないでしょう。やはり主導権、リーダーシップは新宮商工観光課が握ってきちっと、それで観光協会とタイアップしながら連携を密にして、DMOがそういう法人にできるまでの間はやっぱりきちっとしていかなだめだと。特に文化複合施設のことも考えているんですよ、私は。そのあたり、今、教育長もうなずいていただいたんですけれども、これ二つ一緒にやっていかなんだら、収益なかなか難しいと思いますがいかがでしょうか。 ◎教育長(速水盛康君)  今、御質問いただきましたように、恐らくまちづくりとかかわって、これからの新宮をどうしていくんだという大きな文化複合施設の存在そのものがそこにあるように思っています。確実に文化複合施設にはたくさんの人が来るはずです。ですから、今もう私のところの素案では、その令和3年度については、1年間の現在やっているイベント等含めて、カレンダーの素案がおおむねでき上がりつつあります。その中には国民文化祭の予定も入ってございます。 そういうふうな状況の中で、自主事業というのをどう捉えてどういうふうにしていくのかという、単なる打ち上げ花火的な自主事業を1年間のイヤーとしてするのではなくて、そこには市民参画型をどうしていくのか、そのための組織づくりをどうしていくのかと。そして、私たちが歴史と文化のまちだというこの新宮の地域資源を、どのようにして文化複合施設から発信していくのかとなりますと、我々なりのノウハウだけではなくて、やはりイベントについては観光協会も非常に大きな技術力を持っておるものですから、そういったところも連携しながら結集をして、一丸となって前へ進んでいきたいなと。特にそういうふうなことをしていきながら、恐らく貸し館もふえていき、そして自主事業でのチケット販売等の収入も得ながら、少しでもランニングコストを削減していくと、そのようなところに行くように努力していきたいと思っております。 ◆15番(福田讓君)  全く教育長のおっしゃるとおりで、行政がやっぱりそこの主導権を握って後につないでいくという、それまでの役目はしっかり行政、文化複合施設に対する担当課、観光、芸術、文化、ここにDMOって、芸術、食、自然、全部含んでいますから、そのあたり再検討すべきじゃないかと思います。それしなければ、文化複合施設ができた、それに収益も絡んでくる、管理も要る、そこは大きく考えていかなんだら、なかなか観光協会では難しいと思います。私、それだけちょっと申し上げておきます。今後とも、どういう改革がなされていくか、私も委員会でまたお聞きさせていただきますので、私の考えを述べさせていただきました。よろしくお願いします。 続きまして、公共交通についてお聞きします。 10月から新宮の担当部課長、そして課員の皆さんが、熊野川町に出張されて、熊野交通が来年の10月から、熊野川町の小口線、そして篠尾線、玉置口線がもう廃止するということになりました。これに向けて、現在の熊野川町の皆さんの生活をどうして守っていくかということについて、1週間以上にわたって皆さん方、担当部長、新谷部長初め、下課長がお話を聞いて、市民の方のお話を聞いたと思います。大体新聞紙上で私もお聞きしています。 今後、一番私、大事なことは、これからも新宮の三輪崎地区とか、バスが入らないところもあります。恐らく今買い物難民と言われています。そういう方に対してもこの公共交通の、いわゆるデマンドタクシーですか、今は早急にしなければならないのは熊野川町ということを一つに絞ってやっていただいております。今後、これから高田、それで木ノ川、そして路線バスが走っていないところ、特に三輪崎地区、あの辺はもう高齢者が多い、そしてお店屋さんが少なくなっている。オークワとか、そういう遠いところも行かなければならないことになっています。 今回の、として、熊野川町の皆さん方に御説明した中で、私もお聞きしているところもあるんですが、公共に関しての場所へ行くときは定額料金という形で予約制で、仮に篠尾の方がJAの日足へ行くと、そのときは生活にかかわることで個人的なことじゃないですから、お買い物とか病院へ行くときは、定額料金でデマンドタクシーを使うと。そういった形を進めていくんでしょう。 そして、もう一つ私が思うのには、玉置口の方が自分の御都合で小口のほうへ行くと。これもそういう形で考えられているのか。ただ小口の老人ホームへ面会に行くんだと、公共物です。そのあたりをちょっと御説明お願いしたいんですけれども。どのような体制でやっていくんですか。 ◎企画調整課長(下基君)  現在、再編案で持っている分につきましては、あくまでも行き先につきましては公共施設等、また生活に必要な商店等というところで限らせていただいております。 ◆15番(福田讓君)  と申しますのは、いわゆる自分が食するもの、これは必要ですね、人間として生きていくために、そして病院、それに関しては定額料金でデマンドタクシーですか、一律の金額って形でやっていくんですか。 もう一つ、熊野交通への補助金というのは、年間、前置きしますと6,000万円。熊野交通全体に新宮市内に対して補助金、国の補助金とか公共交通に対する補助金、県の補助金、6,000万円ですね。熊野川町の3路線に対する補助金は幾らあったんですか。 ◎企画調整課長(下基君)  現在、2,000万円程度となっております。 ◆15番(福田讓君)  しかし、今、下課長がおっしゃられたように、公共の場所へ行かねばならないのは少し安い、一律料金となるんですね。しかし、個人的に友達の家へちょっと行きたいけれども、そういった場合は普通のタクシーの料金になるんですね。ちょっとお聞きしたいんですけれども。 ◎企画調整課長(下基君)  個人宅に例えば行かれるといった場合は、当然タクシー等を利用していただくような形で、デマンドタクシーにつきましては一応ちょっと今、案の中で、各集会所へも行けるような形でも考えておりますので、そのあたりまで利用していただいて、御近所のところに行くということは可能かと思われます。 ◆15番(福田讓君)  私が初め思っていたのは、3路線が廃止されると。大体、篠尾線でも玉置口線でも、小口線は直通のあります、新宮。それは別個として、大体日に3回走っているんです。篠尾3往復、瀞峡3往復とか、それで小口3往復です。それが廃止になるということです。だからその廃止になったときに、町民の方、市民の方が大変御苦労になるということで、その後の車の使い方、それをデマンドタクシーに頼むということですね。 だから今、下課長がおっしゃったように、集会所へ行かなければならない用事があるとか、病院とか、どうしても食のことです、人間生きていくためにお買い物はしないとという形です。紀南新聞を見ますと、本宮までの診療所まで送っていただきたいとか、紀宝町へ行っていただきたいって希望もあったそうですけれども、新聞ですから間違いないと思うんですけれども、あくまでも公共交通ですから、熊野川町の中だけの熊野交通が運営しているところだけのことに対して、それを補完するという形でよろしいんですね。 ◎企画調整課長(下基君)  そのとおりです。当然、国道168号の幹線につなげることを前提にデマンドタクシーを町内のみ運行させて、町外については既存の路線バスのほうというふうに考えてございます。 ◆15番(福田讓君)  今後とも、もう新しい年度になってきますし、12月、1月での予算も市長を先頭に計画されていると思いますので、年明けたら早く実施に向けて綿密な計画を持ってやっていただきたいと思いますし、今後、新宮の三輪崎とか高田もありますから、そのあたりも念頭に置いて、デマンドタクシーというのを運営していただきたいと私は思っています。 高齢者がふえてきて免許を返さなければならない時代になってきていますから、そのあたりしっかりと計画性を持って、市民に喜ばれると。しかし、過剰なまでのサービスというのは、私はいかがかなとは思いますので、ただ本当に必要なことだけはしていただきたいと。 そこは市民の方のいろんな声があるから、逆に言ったらこうなんです。デマンドタクシー使って、あの人はここで使ったと、私もこれこう使えるのかとか、恐らく聞いてくると思いますよ。デマンドだったらタクシー安いんでしょう、ちょっと、安定しているから。こういうことで使ったらやっぱり普通のタクシーを使わなければならないということを、そこのあたり、市民のニーズってたくさんありますから、きっちり線を引いてやっていただきたいと思います。そして、1人でもデマンドタクシーを使って安心して暮らせるように、熊野川町の市民の方が。こんなことは考えていただいているとは思うんですが、きっちりとやっていただきたいと思います。 議長、すみません、休憩お願いします。 ○議長(前田賢一君)  質問中ですが、10分間程度休憩いたします。 △休憩 午前11時00分--------------------------------------- △再開 午前11時15分 ○副議長(東原伸也君)  休憩前に引き続き会議を開きます。 一般質問を続けます。 15番、福田議員。 ◆15番(福田讓君) (質問席) 一般質問を続けさせていただきます。 先ほどの公共交通のちょっと残りなんですが、私の言った定額というのは、下課長、乗った距離関係なしに定額か、それとも距離によってやっぱり若干変わってくるのか、そこをちょっと答弁願いたいんですけれども。 ◎企画調整課長(下基君)  あくまでも距離ではなくて1回乗ったら幾らという形です。 ◆15番(福田讓君)  1回やね、わかりました。 そしたらごめんなさい。玉置口から小口に行ったら、普通だったらかなり要りますよ。新宮市民から聞くんですけれども、タクシー使って医療センター往復したら5,000円要るんです、タクシー代。だから玉置口から小口だったら相当要りますね、タクシーだったら。それはもう市民のためにやっていただくの結構なんですけれども。医療センターから往復で5,000円要ります。それだけちょっと申し上げておきます。 続きまして、防災対策についてお聞きさせていただきます。 同僚議員からも防災に対しては、私よりもずっと勉強されて頑張っていただいております。私はそれに関連して少しお聞きしたいと思います。 今、先月も同僚議員が、スマホをお持ちの方で防災の関係で緊急通報が、私も入っています。6,500件ぐらい加入されているんですね、確認します。 ◎防災対策課長(佐藤尚久君)  今月2日現在の最新の数字ですけれども、現在7,053件の方に御加入いただいております。 ◆15番(福田讓君)  ふえていますね、ありがたいですね。 ただ、新宮市内の市民の方で、そういうからの緊急通報を受け入れる携帯を持っている方というのは何人あるかは、恐らく個人情報ですからあなた方は知らないと思いますし、ドコモもauもそういうことを言ってくれません。 私は、市民から1カ月前に電話ありまして、防災行政無線が聞こえないという、実際多いです。同僚議員もおっしゃっていますとおり、シャッターを閉めてドアを閉めたらほとんどわからんです。だからこそ防災ラジオを配布したらどうですかという一般質問をされています。私も当然だと思います。 その中で、先に私はお勧めするのは、NTTの固定電話でもできるんですよね。ところがNTTの固定電話というのは、設定も全部市役所の職員がしていただけます、ありがたいことですが。ただ、自分に関係のないことまで電話呼んでくるんです。だからあれに入ろうと思っても、一つ言えば、警察のことか、迷い子とか、緊急のことですけれども、でも一般の方は地震、津波、新宮市内におけるのは地震、津波なんです。だからとったところが、NTTの電話、そういうことやったと。だから要するに、大水害とか震災や津波、こういう大事なことだけを通報してくれという方が結構多いんです。私もちょっと、ああそうですかと愕然としたんですけれども、そのとおりやなと、電話が鳴ったらとらなんだら鳴りっ放しでしょう。NTTの固定電話で緊急通報、いわゆる防災のした場合。それがつらいって言うんです。だからしないって言うんです。していた方もやめると言ったり。ああそうですかと言って。携帯の場合は私もしていますからぱんと入ってきます。10月の熊野の大水害ですか、井戸川が氾濫したことも入ってきますね。地震が来る、Jアラートから来るんでしょうか、地震が来ますっていってぱんと携帯に入ってきます。それは職員の皆さんに登録していただいたから、私できないから、そういうサービスやっています。 そして、どうしてもお年寄りで携帯も使えない。そして、固定電話でもなかなか利用しにくいという方は、私は一つの提案あるんです。市内で個人的に職員の方が、こんにちは、携帯お持ちですか、なるべく緊急通報に入っていただきたいんですって、そんなこと相当時間かかります。だから私、民生委員さんにもぜひともお願いして、民生委員は市民の方のために、これ厚生労働大臣が委嘱している方ですから、その方の御協力も得て、御近所の方で携帯をお持ちの方を行っていただけるんだったら、それはもう個人情報ですから知りませんと言われるかもしれませんけれども、そんな調査したことありますか。 ◎防災対策課長(佐藤尚久君)  民生委員に御協力、まだ今のところお願いしたことございません。先般、市内の自治会の協力を得まして、回覧板の形で市民の方にお知らせをさせていただいたことはございます。 ◆15番(福田讓君)  だから、今、あなた方防災のうちの職員5名ですか。その5人だけではなかなか、市長が言われる一人の犠牲も出さないように、市長はのトップとして、CEOとしてやりたいという心構えですから、一番情報の伝達が大事なんです。だから今、火事したって言いませんでしょう。昔はどこどこ地区で火事していますとか言うたら、消防署が言うたらやじ馬が飛んでくるから今は言わないんです。消防長、間違いないですね。     (「そうです」と呼ぶ者あり) ◆15番(福田讓君)  そのとおりですね。だからそれでいいんです。だから逆に、どこで火事しているかなぜ放送せんのかという人もおるんですけれども、言ったら見に行くでしょうと言うんです。そしたら消防に関する人たちの邪魔になるやないかと、やじ馬やないかと。だから今は消防署はしないということになっているんです。それをまた理解してもらわなんだら言うてくるんです、今まではしていたと、どこどこ地区で火事があったといって。今はしていないんです。それで結構だと思います。 ただ、市民の方々、のここの市民、三輪崎地区、佐野地区、この新宮市内地区、特に低い土地の方は、津波、地震、大水、この熊野川の大水、これが一番大事なんです。だから早くその情報をとりたいということで、同僚議員も一生懸命やっていただいています。当然だと思います。情報をできれば、電発の時間的に発表する放水内容、熊野川町はしていただいています、防災行政無線で。新宮もそれはできてもほとんど聞こえないと思います。私はもう、その二津野ダム、池原ダムの放水によってすぐわかるんです。もう長年、60年生きていますから、熊野川町で。ここまで来たら絶対ここまで水来ると。あの痛ましい今から8年前の大水害のときは、もう想像を超えましたんで、18メートル超えましたから、もう全部つかってしまいました。 だから、そういう被害はもう二度と起こしたくないという、そういう犠牲を出したくないという市長の気持ちは十分わかります。今、最近では東北とか長野でも痛ましい洪水によって人命が失われています。本当に悲しいことです。だから一刻も早く情報を出して、一人の犠牲も出さないという、これは田岡市長の政治生命をかけてやっていることですから、やっぱりそれは私らも本当にありがたいことですから。 しかし、予算が要るんですよね、市長。だからその予算を最少の経費で最大の効果を挙げるということを、私は私なりに考えているんです。絶対、防災ラジオは必要だとかかってきます。しかし、最小限にやっぱりそれを貸与して、どうしても使えない方とか老人の方とかそういうことにして、それを条例でもはっきりと制定していただいて貸与してやっていくと。そのあたりの研究もしていただきたいと。 本来、私がこれ一般質問したのは7年ぐらい前ですか、8億5,000万円要ると言われたんです。当時は、今のアナログじゃなしにデジタルにしたら聞こえるという話もあったんですが、デジタルにしたって何にもほとんど変わりません。ただ、Jアラートとか、ああいう国からの通報は、いわゆるアナログではできないから変えたと思うんですけれども、外にスピーカーがあって、シャッターと扉閉めてしまったらほとんど聞こえないです。それを補完するために、そういう防災ラジオ、緊急通報システムという形でやっていると思います。緊急通報じゃないんです、防災行政無線なんですけれども。そのあたり、も研究されて、どうしても一刻も早くそれを進めていかなければならないけれども、なるべくでしたら、私の考えですけれども、携帯をお持ち、またスマートフォンをお持ちの方でしたら、何とかこれに加入していただいて、うちから連絡行けますということで頑張っていただければなと。 しかし、そのためには職員5人ではなかなか大変だと思うんです。そのあたり105人の民生委員の方は、常に民生委員さんの仕事っていうのは、この間新聞に載っていましたけれども、本当によくやっていただいています。あれ給料ってないんですよね。国から大体5万9,000円、それは費用としていただくだけであって、本当に民生委員さんというのは奉仕の精神なんです。すばらしいことです。そういった方が市内で105人おるんです。そういった方にもぜひお願いして、民生委員さんは地区での顔も広いし、皆さんに信頼のある方ですから、この辺に携帯をお持ちの方、何人ぐらいいらっしゃいますかということでも聞いていただいて、あなたに言う必要はないと言われたら仕方がないですけれども、そういうことを把握されて、あとはいったら、の職員の方々が、こういうお持ちでしょうかということで話に行けると思うんですけれども、いかがでしょうか。 ◎防災対策課長(佐藤尚久君)  確かに民生委員さんでしたら、地域にお住まいの高齢者の方、特に単身の方、あるいは体が不自由で身体障害者の方であるとか、病弱な方であるとか、いろんな情報をお持ちであると思います。議員の御提案いただいたことを参考に進めてまいりたいと思います。 ◆15番(福田讓君)  災害、ますます、COP25ですか、やったとおり、災害がもう厳しい台風や大雨、恐らくこれからも大災害が来ることは間違いありませんので、一刻も早く進めていただいて、市民の方、一人でも犠牲を出さないような状態で、我々が安心して生活できる状態、それをやっていただきたい。それは防災対策課の課長を含め職員の皆さんの知恵もおかりして、そしてあなた方の行動によって大分違いますから、そのあたりよろしくお願いしたいと思います。 市長、一言お願いします。 ◎市長(田岡実千年君)  議員おっしゃるとおり、大災害時は情報をいかに早く伝えるかということが本当に重要でございます。議員もおっしゃっていただきましたが、全戸配付となると相当な費用がかかる中で、どうやって、どういう方法で情報伝達がより早くできるかということをしっかり考えなければならないというふうに思います。 ◆15番(福田讓君)  人の命は医療と同じで大切ですから、一刻も早く情報を受け入れて、発信して、避難できる体制、それを確立できればいいなと私も思っています。 私ら熊野川町に住んでいるでしょう。まず津波は恐らく熊野川町のあそこまで来ないと思うんですけれども、山津波というのがあるんです。山が崩れる。そしてもうざっと崩れたら下の家屋は全滅です。だから今、防災行政無線で日足の学校とか、そこへ避難してくださいと言ってきてくれてありがたいんです。 ところが、もう何千トン放水したら、国道168号が、志古、宮井、その辺でもう冠水してしまうんです。だから私らはいつも目安にしているのは、7,600トン超えたら日足は完全につかります。私とこの家の近くの国道168号は1万トンでつかります。だからもう頭に入っているんですけれども。 新宮は熊野川の一番海に近いところですから、全ての川が集まってきて水が来ますから、まして市田川もあるし、やはりその浸水対策というのは大変だと思うんですけれども、まず防災対策。あとの防災対策については、同僚議員もいろんな勉強されて質問されると思いますが、私はその防災行政無線に対しての考えを述べさせていただきました。 以上です。 では最後に、小中学校の学力向上についてをお聞きします。 先日のこれ読売新聞ですが、文章をつくれぬ若者とか、この公園には滑り台をするとか、滑り台をつくりたいというんでしょうね。インターネットとかでも言葉を使わずに絵を送ったり、そういうのはすごく多いです。だからその影響で文章をつくれない、読めない、そういう子供が大変多いということが新聞にも載っているし、ニュースでも言っていました。だから親御さんが携帯を子供に渡すのは、緊急の場合は電話しなさいよ、お母さん、お父さんに電話しなさいよで持たしていると思うんです。それは構いませんけれども、文章をつくらず絵で送ったり、きょうは天気、きょうは帰れとか、まさしく今の教育の崩壊というんですか、国もこれはだめだということで、やっぱりきちっとした文章を理解できる、国語、文章を理解できる教育をしなければならないと言っております。 これ、本当に教育長が今回、夏休みを利用して復習したり、新しい考えのもとに、新しい教育長のもとに、新しい第一歩を踏み出しました。私は速水教育長に本当に感謝申し上げます。昔だったら夏休みでも冷房はない。今、冷房のない小中学校は市内にないでしょう、どうですか。わかっていたら答えてください。 ◎教育総務課長(澤原謙二君)  市内の小中学校の普通学級には全て冷房がついております。 ◆15番(福田讓君)  だから、今の子供たちは夏でも勉強できる環境で勉強できる。そこをやっぱり教育長は考えていただいて、今までにない斬新な考えで教育方針を打ち出したと。それにはやはり教育者である学校の先生方や親御さんとか、教職員組合の方の御理解もいただかなきゃならないと思いますが、やはり第一歩だと思います。教育長、よくやっていただきました。感謝申し上げます。 やっぱり速水教育長は学校でも優秀な方でしたし、教育に関しても詳しい方です。やはりそういった方が、今回、田岡市長に任命されて、田岡市長も本当にいい人を任命していただいたと、私もうれしく思います。私も速水教育長とは面識なかったんですけれども、こうやってお話をして、教育長の部屋へ行って話しして、この方はなかなか本当違うなと、今までの人と、と本当に感心しております。 私ら議員は好き放題なこと言います、教育長。こうしてほしいんや、ああしてほしいんやと言いますけれども、私はいつも思っているのは、新宮が歴史と文化、芸術、全てにおいてずば抜けたこんなまちはないと思います。那智勝浦町は観光、串本町も観光、それで尾鷲も熊野もありますが、文化と歴史、芸術、観光も含めて、これほどそろった新宮はないと思います。文豪、佐藤春夫先生から中上健次先生まで含め、芥川賞作家を輩出しています。また、そういった人の苦労された、特に新宮は関西であっても関東系なんです、昔から。だから新宮はちょっと違うんです。その強み、それを生かして、やっぱり教育も近隣町村らに追随を許さない、やはり教育のレベルアップ、そして子供たちには道徳をきっちり教えていただきたい。学校は教育と、そして集団的に人を大切にする心、優しくする。普通、一般の教育は家なんですよ、教育長、しつけは。でも学校教育というのは勉強と、やっぱり1人はみんなのために、みんなは1人のためにお互いが助け合っていく。勉強のできる子はできる子で伸ばしてあげていただきたいし、そして少しついて来られない方に対しては優しくそれを補完していただくという形の。 英語のことを言っても、市長はよく頑張っていただいて、この紀南で初めて幼稚園ですか、保育所から英会話教育を始めたの新宮なんですよ。それを市長がやってくれたんです、私の一般質問に応えて。ほか、近隣町村皆やっていますね。それが新宮なんです。だから教育、速水教育長とやはり田岡市長ががっちり手を組んで、教育の文化の地として頑張っていただきたいし。 英会話、今、スマホで、この間も喫茶店で話しやったら、イタリア人が来まして、スマホでどちらへお泊まりですかと聞いて、イタリア語って言ったら、もうイタリア語で出てくるんです。それぱっと見せたらもうオーケーです。もうびっくりしました。だからそれはいいんですけれども、子供たちにこれからはやっぱり英会話というんですか、どこの町村も英会話に力を入れています。新聞をごらんになってください。ALTですか、もう熊野から御浜町でも、新宮がやりだしたら皆こういう形で追随しています。新宮はまたそれの上行かなあかん。新宮といったらやっぱり教育違うなという。 でも大阪じゃないんです。教職員の採用は県なんです。県職員なんです。だから県職員だからこそ、新宮が採用する教員だったら教育委員会がその全ての実権を握ってやれるんですけれども、難しいんですね、教育長。私がいつも言っている土曜授業を何とかできませんかといっても、それは県の教育委員会の許可も要る、親御さんの許可も要る。今、教育長がこつこつと新宮の教育向上と子供たちの道徳教育含めて、新宮に育った子はすばらしい子ばかりだということを目指して、速水教育長がやっていただいていると私は思っております。その成果が、教育長が今回始められた、それが実ってくるのはまた来年以降だと思うんですが、教育は国の柱だと私は思っています。 親御さんらにもよく言うんですけれども、中学校3年、高校3年、6年で大体人生決まるんです。私はわかっていますから、経験して。この6年間でどれだけの勉強していけるか、伸ばせるか、これによって決まります、大体。吉野さんみたいにノーベル賞もらうという人はまた別として。ただ、たった6年間の勉強を一生懸命したことによって、片一方の方はお医者さんになった、我々みたいなしていないのは高卒だ。正直な話、本当なんです。やっぱり勉強する子はする。でも勉強しても医者になれない方もいらっしゃいます。偉い者が人間的にすばらしいんじゃないんですけれども、やはり教育の光というのは公平に子供たちに注がれるわけですから。新宮の教育は違うなという、近隣町村の職員の方や親御さんからも見て、斬新な、オンリーワン的な教育、それはやっぱり教育長の腕にかかると思うんですけれども、教育長どうですか。 ◎教育長(速水盛康君)  私もそんなに力があるわけではありませんでして、先ほども言われましたようにこつこつと取り組んでいく必要があるかなと思っております。 ただ、私は教育現場上がりということですので、その中身についての専門性は多少なりともありますので、できるだけ教育行政には反映したいなと思っています。流れをつくる、動きをつくるというのが教育行政の役割かなと。あとは、学校長がリーダーシップをとりながら、各学校でしっかりと取り組んでいただくと。そういった意味で、正直言いまして今回の件につきましては、随分と認識の違いであるとか、考え方の違いであるとか、葛藤する場面がたくさんありますが、しかし教育というのは、共有する部分も価値観で随分とあるわけです。ですから、そうやって葛藤はするものの、共有する部分もたくさん膨らまして多くして、そこで前へ推し進めていくと。そういったことがきっと子供のためになるんだろうなという考え方で、今、これからも教育行政に努めてまいりたいなと思っております。 ◆15番(福田讓君)  私も、教育長、自分の子供に言ったことは、うちはサラリーマンの家庭ですよと、お金もないし、ただのサラリーマンです。だからできることは、おまえに教育を与えて、おまえが、息子がそれを生かして世の中に出ていったらいいと。でも財産も残せない。実際そうなんです。残せるのは教育しかないんです。御商売されているお金持ちは別として、そういう形でやっぱり教育の大事さというんですか。 それで今、特にいじめ、かわいそうです。私は子供に言ったことは、弱い者の味方、絶対味方にしなさいと、強い者にかかって傷つけられても構わんと。そういう考えで、ほっぺたなんか平手ではちまわしました。これは使いません、拳は。ただ、教育の中できちっと先生方もヒートアップして拳でたたいたりして傷つけて、また親御さんに大変な問題を起こしたり、それはもう教育者ですから、やっぱり先生と言われるのは、私ら議員に先生と言ってくるんです。議員は先生じゃないで、国会議員やったらいいけれども。やっぱり先生っていうのは教え導く師ですから、だからドクターとか、人を助ける、人を導く、教育を持ってくるというのはやっぱり先生と言われるんです。だからその重みというんですか、昔の先生は厳しかったけれども優しかったです。私みたいな年もとってきて、今の若い方との考えは違うんですけれども、日本人のいいところは、やはり親を大事にして、弱い者を大事にして、そして弱きを助け強きをくじくというんですか、そういう教育。教育大綱をちょっと読んでみたんですけれども、来る前に。一人一人を大切にする教育活動、豊かな学びとか、全くこの教育大綱を設置してやっていただけると思います。 ただ、教育長、私はずっと言わなければ、1回一般質問で終わってしまったら終わりと思うんです。だからしつこいと思うんです、そちらにしても。でもいつも思うことは、私が議員を続ける以上は、新宮が和歌山県でも有数な教育先進地だと言われるようになっていただきたいから、こうして物を申すわけなんです。やっぱりお金でかえられません、教育は。私はそう思っています。今後とも、速水教育長、この間御説明いただいた夏授業ですか、その成果もまた検証されると思いますけれども。それとやっぱり道徳、人に優しく。道徳教育に安倍内閣も力を入れていますから、ぜひともそのあたりは厳しく、そして優しく、子供たちを見守っていただいて、伸ばす力のある子は伸ばしてあげていただきたいし、それにちょっとついていけない方もしっかりと大事にしていただきたいと。それで差別のない、新宮は全国に誇れる差別絶滅という、市長、一昨年度、そういう差別を絶対なくすという条例もつくっていますので、そこは厳しく子供たちにも指導していただきたいと思います。やっぱり差別がある場合は一番の根源です。でも、私らもその差別のことを知らなかったんです、子供のとき、教えてくれなかったから。でも、こういうことを言う人、寝た子を起こすなと、冗談じゃないと、そういうのをつくってきたのは人間だから、やっぱり知ってもらって、絶対差別のない社会に進めなければならないと私はそう思っています。 以上で一般質問を終わります。ありがとうございました。 ○副議長(東原伸也君)  昼食のため、午後1時まで休憩いたします。 △休憩 午前11時44分--------------------------------------- △再開 午後1時00分 ○議長(前田賢一君)  休憩前に引き続き会議を開きます。 一般質問を続けます。--------------------------------------- △榎本鉄也君 ○議長(前田賢一君)  10番、榎本議員。 ◆10番(榎本鉄也君) (質問席) それでは、議長のお許しをいただきまして一般質問を行います。 今回の質問は、6月議会と全く同じ題目をつけさせていただきました。それだけ、私、この件に関しまして本当に力を入れておりまして、文化複合施設の完成と紀の国わかやま文化祭の開催の取り組みについて質問をさせていただきます。 まず、6月議会から半年たちまして、文化複合施設の完成の取り組みと国民文化祭、これについて、現在どのような取り組みが行われているのか、簡単に御報告いただきたいんですが。 ◎文化振興課長(福本良英君)  新宮におきましては、国民文化祭としましては、現在、地域文化発信事業による事業を計画しております。一つには、熊野の歴史・文化に関するシンポジウム、講演会といったものを開催するものでございます。熊野地域が有する歴史・文化を総合的に研究し、その個性や魅力を検証しながら全国に向かって発信し、また全国からお越しいただくというものでございます。 もう一つの事業としましては、新宮で例年開催されております新宮展、市民音楽祭などの文化イベントについて、国民文化祭に合わせて集中的に開催するとともに、例えば県内美術家の方々の作品展を同時に開催するなど、新宮文化博覧会といったようなものを開催して、近隣市町村はもとより全国から本市にお越しいただき、日ごろから文化活動に取り組んでいる市民の文化力をあわせて市内外に向けて発信し、またお越しいただきたいという計画を立ててございます。 ◆10番(榎本鉄也君)  わかりました。6月議会において、私の質問に対しまして教育長の答弁は、私が、その文化祭のキャッチフレーズに佐藤春夫の詩の一節を使っているということで、本当に新宮がイニシアチブをとらなければいけないと、こういうふうな話をさせていただきまして、その答弁で、県内でも一つ、私の希望としたら、際立った文化複合施設の完成記念も含めまして、本当に文化複合施設が市民文化の活動拠点であると、そういった新宮の文化活動をしている皆さん方が一堂に会してこの大会をお祝いすると、そういった意味を込めてしっかりと取り組んでいきたい、このような本当に力強い答弁をいただいたわけなんですが、この間、私も教育民生委員会の傍聴をさせていただきましたが、この力強い御答弁とはちょっと裏腹な状況ではないかというふうに感じてしまったわけであります。かなりの出おくれの感が否めません。 和歌山では、随分前に実行委員会が組織されていると伺っています。我が新宮の場合は、国民体育大会のときは全市を挙げて準備室を設けておりましたが、国民文化祭に対しての準備室等、全庁を挙げる組織づくりというものもまだ聞こえてきておりませんし、実は、この間、ネットで調べたんですけれども、国民文化祭の施策の中で、500万円上限の、さっき言った補助金が出る地域文化発信事業、これが民間の団体にもそれが適用されておりまして、その募集があったんですけれども、何とそれがこの9月末で締め切られているんですね。国民文化祭に出場する団体に対しての補助金なんですけれども、その申請が早くも9月の時点で締め切られていると、全く新宮の場合は新宮市民にそういう広報も何も啓蒙することなしに終わってしまっているわけであります。こういう状況を教育長のほうは認識されておりますか。 ◎文化振興課長(福本良英君)  紀の国わかやま文化祭2021、地域文化発信事業の募集につきましては、7月3日付で募集要項が届いておりまして、同時に関係団体への周知も、その中で依頼もございましたが、直接これにつきましては県に応募するものでございまして、県が主体的に周知等を行ったものと考えております。民間団体に対する補助金は締め切られましたけれども、これから実行委員会といったものも組織していく中で、いろいろな創意工夫を盛り込んでいきたいと考えております。和歌山県に対しても、そういった盛り上げ方をアプローチしながら協議して進めていきたいというふうに考えております。 ◆10番(榎本鉄也君)  要は市民に広報ができていなかったと、直接申し込んでくれという状況ですよね。 前の6月議会でも言わせてもらいましたけれども、この国民文化祭、我々は文化複合施設の建設完成ということも含めて、そしてまた、キャッチフレーズの佐藤春夫の一節もあるごとく、やはり新宮がイニシアチブをとろう、主体的に取り組もうじゃないかというふうに僕は訴えさせていただいたんですけれども、なかなか主体的な動きというのがまだ見えていないということだなというふうに感じるんですけれども、過ぎてしまったことをとやかく言っても仕方がないので、これから本当にしっかり力を入れていただきたいと、こういう思いなんですが。 ◎教育部長(平見仁郎君)  今、議員御指摘のとおりだと思うんですけれども、これまで文化関係の補助金を受けた団体につきましては、振興局を通しまして一応周知はしているということでございます。それに加えて、やっぱり今おっしゃられたように、しっかりと新宮独自において周知もしていなかったのは、それは反省のもと、今後しっかりしていきたいなと思っています。 ◆10番(榎本鉄也君)  よろしくお願いします。 何度も言うようですけれども、本当にこれは新宮のまさに命運をかけた文化複合施設の完成と、そして国家行事の国民文化祭の開催、こういう意味で本当に重要なイベントになると思うんです。新宮のまちづくりの大きな、そこに集中してもいいんじゃないかというぐらいの心構えでやっていただきたいなというふうに思います。 6月議会では、市長がこのように答弁されているんです。「先ほどから議員おっしゃっておりますように、絶妙なタイミングで完成を迎えられると思っておりまして、この第36回国民文化祭、わかやま2021、そして第21回の全国障害者芸術・文化祭、ある意味、分野分野のこけら落としという意味でも開催できるのではないかなと思っております。それまでにしっかり体制を整えたいと思います」と、このように答弁してくださっているんですね、市長。 今、いろいろ報告を聞かせていただくと、全庁的な組織づくりというのが全くできていないと。さっき言いましたように、準備室というのかな、国体のときには準備室があったけれども、準備室というようなものも聞こえてこないということなんで、ぜひ全庁的な組織をきちんと整えていただきたいと思うんですけれども、市長、見解をいただきたいと思います。 ◎市長(田岡実千年君)  体制は整えなければいけないというふうに思います。ただ、中心になるのが文化振興課だと思っておりますので、そこの体制をしっかりと固めていきたいと思います。 ◆10番(榎本鉄也君)  ぜひお願いしたいんです。この文化祭と同時に障害者の全国文化祭も開かれますので、当然、この間答弁していただきましたけれども、福祉課のほうも今恐らく鋭意準備されていると思うんですが、今、福祉課のほうはどんな状況ですか。 ◎福祉課長(中上清之君)  福祉課としましても、障害者芸術・文化祭を成功裏に終えていくということを、これから文化振興課と連携しながら取り組んでいきたいと、このように思っています。 そして、地域文化発信事業との一体開催、また当事者団体や障害者サービス提供事業者の方の実行委員の選定においてもお願いするところでありまして、また実施事業においては、あくまでも予定でございますが、本年4月1日に新宮手話言語条例が施行されたことに伴いまして、手話や障害者に対する理解、啓発を促すために、手話狂言ということを開催予定しております。 ◆10番(榎本鉄也君)  本当にそれぞれの部署でいろんなアイデアが出てきてそれが一つにならないと、ばらばらであると、どうしても力が分散してしまいますので、ぜひつくっていただきたいと思うんです。 それともう一点は、仮称ですけれども、準備室というのをつくっていただいて、そしてやっぱり若い職員の方をどんどん登用していただいて、古い職員さんは要らんというわけではないんですけれども、今の文化芸術というのは、私たちおじさん、おばさんには理解しがたいようなことが、大体わかると思うんですけれども、昔、僕らの小さいころは漫画を読んでいたらばかになると言われ、エレキを弾いていたら不良だと言われたんですよね。だけど、今やアニメは日本の一大文化でありまして、クールジャパンですね、そういうものが今の文化芸術にはありますので、確かに年配というか、古いというか、伝統的な文化芸術をまたしていかなければいけないんでしょうけれども、この文化祭にはそういう若い発想、若い力が発揮できるようにしていただければなと思います。 来年、オリンピックが開かれますけれども、オリンピックには、オリンピック憲章にも書かれていますけれども、オリンピックの文化プログラムというのが同時に開催されているんです。本当にこの文化芸術というのが今すごく取り沙汰されている流れでありますので、その文化芸術に、そこのオリンピック文化プログラムの目標にも掲げられておりますけれども、やっぱり新しいレガシーの創出ということをしっかり念頭に置いて、この国民文化祭、また文化複合施設の完成のイベントに対してアプローチしていただきたいなと思います。 ともかく市長、準備室というか、全体の組織の立ち上げをぜひお願いしたいと思うんですけれども、よろしくお願いします。 僕、何度も言うようですけれども、この国民文化祭の取り組みというのは、単なるイベントの話で終わらせたくないんです。この前の産業振興・国道改良対策特別委員会の議論の中にもありましたけれども、今の新宮の行政はイベントが多過ぎると、そういう意見がありまして、またそれによって一部の部署が大変忙しくて過重労働になっている、こういう声も聞こえてくるんです。だから、本当にまた新たな組織をつくるというのは大変なことかもわかりませんけれども、やっぱりそれはそれでしっかりやっていただきたいと思うんです。 私は、イベントというのは、まちづくりにとって大変重要なことで、そのイベント自体に対しては否定はいたしませんけれども、行政としては、イベントが目的となってしまったら、それは本当に一過性のもので終わってしまうと思うんです。イベントは、やっぱりまちづくりの手段だという意識を持っていただきたいなと思うんです。何のためのイベントなのか、そしてそのイベントによって、どうまちが活性化するのか、これが一番重要な話で、常にそのことを問いながら取り組んでいただきたいと思うんです。 そういう形でいきますと、今回、市民の皆さんをどう巻き込むか、行政だけで全部やってしまおう、行政主体でやってしまおうとすると、本当にさっきも言ったように行政主導の、文化芸術というのはもっと広い表現力が必要だと思いますので、どうやって市民を巻き込むか、ここにしっかりと集中していただきたいと思うんです。 そういう意味では、これまでいろいろイベントをやってきましたけれども、今回のイベントとの大きな違いは、6月議会でも言わせていただきましたが、国の行事なんですよね、国民文化祭は。国民文化祭というのは国体と同じで、天皇、皇后両陛下が出席される、いわゆる行幸というんですか、御幸の国家行事であります。第36回、初めて和歌山県で開催されるわけです。先ほどから何度も言っていますが、そのキャッチフレーズが「山青し海青し文化は輝く」。この新宮の名誉市民の佐藤春夫の詩が使われていると。これだけで、もう全国から新宮がまず注目されるんです。だから、こっちから発信しなくても、まずその時点で全国から我々新宮が注目されているという、そういう一つの大きなメリットというか、それがあるんです。だから、そこをやっぱりしっかりとアピールして、もっともっとこっち側から、そうなんですよということをアピールしてもらいたいんです。 もう一つは、市民の皆さんのほとんどが知らないんです。さっきの補助金の話でも、結局、文化にかかわる人たちは、そういうことはわかっているだろうと思うんですけれども、ほかの多くの市民の方は、「国民文化祭って何」ということですよね。国体なら知っているけれども、国民文化祭すら知らない状況なんです。それが、さっき言ったように、36回目で和歌山県で初めて開催されます、県を挙げて盛大に行いますと。そのとき、ちょうど私たちの文化芸術の拠点である文化複合施設の建設が重なります、そしてそのキャッチフレーズに我が名誉市民の佐藤春夫の一節が使われております、ぜひ新宮市民挙げてこれを成功させようじゃないですかと。こういうふうにしっかり啓蒙というか、広報というか、そういうことをしっかりやっていただきたい、そういうことをまず企画していただきたいんです。どうですか、教育長。 ◎教育長(速水盛康君)  先ほども課長のほうからお伝えしましたが、予定では来年早々に実行委員会を結成する予定にしています。そこには、関係各層、市民団体の方も交えながら、この国民文化祭の趣旨と、あるいは新宮でどの時期に、どの程度の、先ほども言いましたけれどもシンポジウムを含めてやるのかという内容も含めて、今後、実行委員会を通しての普及啓発ということをスタートさせていきたいということでして、私たちのほうとしては、ある程度、この10月30日からでしたか、11月22日までの23日間が国民文化祭の日となっております。そうしますと、文化複合施設の開館記念というのは既に始まっているものですから、その開館記念に、仮に7月がオープンとしても、8、9、10、10月後半には既に国民文化祭が始まるということですので、大きな一連の新宮の自主事業というんですか、市民の活動拠点となる、そして先ほど御指摘いただきました単にイベントで終わるのではなくて、市民を育成していく、市民を結集していく、市民を参画させながら、こういった自主事業をやっていくんだという、そういったことの中の一つにこの国民文化祭がございますので、ぜひ、私ども、必然的に盛り上がるものであるというふうに考えております。 また、一つのシンポジウムにしましても、これまでにない新宮ならではの、ちょっとこういうことはしたことがあったのかなと思えるようなものも、あくまでも素案でありますけれども、一つ取り入れてみたいなと、全国から注目されるようなシンポジウムの内容でありたいなということも、今検討しているところでございますので、頑張ります。 ◆10番(榎本鉄也君)  ぜひよろしくお願いいたします。 もう一点なんですけれども、この文化祭の前に、要するに文化のインターハイと言われる全国高等学校総合文化祭、これもあるんですけれども、これはやっぱりインターハイなんで県が主体になってくると思うんです。だから、新宮の高校生もそこにいろいろ出場はすると思うんですけれども、その高校生の文化力を、そのときに新宮も文化祭でも発揮して、披露していただければなと思うんです。 だから僕は、まず、庁内でちゃんとした準備室なりの組織を整えていただいて、その後、市民を交えた、先ほど教育長は実行委員会とおっしゃいましたけれども、きっちりした文化祭に向けての実行委員会というのを立ち上げて、そしてその中に高校生、中学生の代表を入れていただければ、本当に広く新宮の力、文化力というのが出てくるのではないか、こういうふうに考えるんですよ。 教育長、どうですか、なかなか難しいかもわかりませんけれども。 ◎教育長(速水盛康君)  生徒さんを入れるのはどうかな、できれば担当の生徒会活動の主担当をしている教員を入れるとか、学校長じゃなくて、その教員を入れるとか、そのあたりは実行委員会の中のメンバーとしてはよろしいのではないかと思います。少し検討させてください。 ◆10番(榎本鉄也君)  ぜひ、若い、そういう力が。スポーツは結構目立つんですよね、いろんな大会があって。だけれども、文化部というのは結構マイナーな感じで、みんなに披露できて評価されるというのが、なかなか少ないんです。やっぱりそういうものがあれば、すごく励みになると思うし、大きく力が出るのではないかと思うので、ぜひ高校、中学生がそこに参加できるような、そういう何か方策を考えていただきたいなと思います。 いろいろ言いましたけれども、まず庁内で準備室をつくっていただきたい。そして、市民の皆さんに大々的に広報していただきたい。そして、市民の皆さんと一緒に実行委員会をつくって具体的に詰めていただきたい、この三つ、何とかしっかりお願いしたい。 大丈夫ですか、市長、お願いできますか。 ◎市長(田岡実千年君)  庁内で専門の準備室というのは、ちょっと今、お返事しかねるんですが、体制を整えたいと思います。 ◆10番(榎本鉄也君)  ぜひお願いします。 本当にあれだけ賛否両論分かれまして、もめにもめた文化複合施設の完成なんです。それだけではないですね。一番大事なのは、総工費62億円をかけて新宮が建設に踏み切ったわけでございます。市民の方の中には、あんなものをつくって財政は大丈夫かとか、住民サービスが低下するのではないか、本当にまちが活性化するのか等々、さまざまな疑問やら不安を抱いている方が少なからずいらっしゃると思うんです。だから、文化複合施設が完成して、おめでとうございます、それで終わりということは決してだめだと思うんです。やっぱり市民の皆さんのさまざまな不安や疑問の一つ一つに対して答えを出していって、皆様が本当に喜んで使っていける施設になったときに初めてこの文化複合施設は完成するというふうに私は思っております。そのためにも、ぜひ、この文化祭、そしてそれと本当に絶妙なタイミングで完成します、それにしっかりと取り組んで成功していただきたいと思います。 国は、2001年に超党派の議員によって議員立法による文化芸術振興基本法というのを制定いたしました。その後、劇場、音楽堂等の活性化に関する法律、いわゆる劇場法、これを制定して、劇場、音楽堂の施設を地域文化振興の中心に据えていく方針を示しました。この劇場法ができたときに、私も文化複合施設建設の議論が進められていましたので、すぐに一般質問をとりまして、図書館しか法的根拠がなかったんですけれども、文化ホールにも法的根拠ができましたよと、文化複合施設そのものがこれによって法的な根拠を持つ公共施設となったということを紹介させていただきました。そういう覚えがあります。 そういう流れの中で、一昨年の6月に、その文化芸術振興基本法の改正がありまして、「振興」という2字をとって、文化芸術基本法という法律が制定されました。この「振興」の2字が消えたわけなんですけれども、この意味は、この法律は文化芸術だけの振興にとどまらず、観光やまちづくり、福祉、教育、産業など幅広い分野と連携して総合的な文化政策を推進しようと、これがこの改正の大きな趣旨であります。まさに国が文化芸術立国実現に向けての法整備を整えたと言えるのではないかと思います。 振り返って、私、この新宮を見るんです。文化芸術振興という政策については、少なからず市民の中には、文化や芸術で飯が食えるかと、確かにそうなんですけれども、もっとほかのことに税金を使えよと、こういう意見もあると思うんです。 しかし、昨年出されました指定都市市長会の文化芸術立国実現に向けた提言というのがあるんですけれども、その中にこのように書かれておりました。「文化芸術は、人々の創造性を育み心豊かな社会を形成する本質的な価値に加え、産業や観光振興等の経済的価値、人と人との相互理解を促し共生社会の実現や国際平和にもつながる社会的価値も有している。さらに、科学も文化であり、人々の生活を豊かにする、あらゆるイノベーション等の土壌となるものである。こうした文化芸術の多様な価値が相乗効果を生み、文化芸術が経済や社会の発展を牽引する」と、こういうふうに書かれてあるんです。文化芸術というのは、芸術家や文化人と言われている人たちのものだけではないんだということですね。本当に国民・市民全体にかかわる国づくり、またまちづくりそのものと、この文化芸術振興というのが位置づけられると思います。 まして、我がまちは「人輝き文化奏でる都市」、前回の総合計画ですけれども、そういうふうにうたっております。今回は、今度の総合計画は「魅力ある文化がつなぐにぎわいのまち」と、この文化のまちを標榜しておるわけであります。 そしてまた、何度も言うんですけれども、文化芸術の拠点の文化複合施設の建設をしたわけですから、であるなら、やはり文化芸術振興というのが我がまちのまちづくりの中心に据えられて、まちの発展を牽引しなければならないと、このように言えると思います。 今、来年はオリンピックで、オリンピックの文化プログラムが始まっております。それは各地でいろいろとあると思うんですけれども、それが終わったら、今度は私たちの文化祭。文化複合施設も完成する。また、ちょっとよその話になりますけれども、科学も文化であると書かれてあるんですから、ロケットが今度飛ぶんですよね、そういうのも一つの大きな文化事業だと思うんです。だから、そういう本当に流れの中に今あるということを考えたときに、私たちは、この文化芸術振興ということをしっかりとまちづくりの中心に据えていくべきだというふうに訴えたいと思います。 しかしながら、この文化・歴史のまちとかと言われているのに、いまだに文化芸術振興基本条例がないんです。ずっと僕も一般質問で訴えさせていただいております。楠本前教育長は、文化芸術基本条例については非常に前向きな必要性を認めていただきまして、ぜひ制定したいということだったんですけれども、文化複合施設の建設で大変だから、それ終わってからにしてくれよみたいな話だったんですけれども、僕は、そうじゃなくて、文化複合施設という文化芸術の拠点、要するに我々のよりどころができるんだから、それの基本条例、文化芸術振興というものに対しての基本的な条例が整備されていなかったら、それは単なる箱物になってしまいませんかというふうなことを言ったんですけれども、いまだに条例制定が成っていないんですね。 速水教育長は、引き継ぎとかそういうのはありましたか、ないんですか。 ◎教育長(速水盛康君)  今初めてお聞きしましたが、前教育長がそのように前向きなお考えだということですので、私もその意志は引き継いでいきたいというふうに思いましたが、自分自身、なぜこの条例が今新宮の現状にとって必要なのか、今後どういうような役割を果たしていくのか、そしてさらに条例制定後どんな変化があるのか、この条例の制定によって、というようなことを自分自身少し整理ができていないものですから、もう少しそういったところを勉強させていただいて、そしてできれば今御指摘がありましたように、文化複合施設の完成時にそういったことを一つの機会として、条例制定に向けて少しお時間をいただきたいなというふうに思ってございます。 ◆10番(榎本鉄也君)  ぜひ、しっかり考えていただきたいんです。私たちのは歴史・文化のまちだとか、先ほどの福田議員の一般質問にもありましたけれども、文化力がすごいんだぞと言っている割には、文化に対する条例が、文化財保護条例、これ1個だけです、これしかないんです。この文化財保護条例というのも、これも僕は忘れませんけれども、平成17年、世界文化遺産に登録するときに、上位法の関係で条例を制定しなければいけないということで、本当に形ばかりの文化財保護条例ができたんです。形ばかりという表現をして申しわけないんですけれども、でもそれがやっぱりこの間の文化複合施設でわいわいもめたときに、文化財、要するに遺構を残すのか、文化複合施設をつくるのかというときに、この文化財保護条例に沿って審議会で審議するというので、一応その条例のごとく審議会を立ち上げて、審議会の答申まで行っているんですけれども、その後なし崩しになっています。遺構を残そうという人たちは、その審議会の答申が全部残すと言っているじゃないか、それを新宮はなぜそうしないのか、条例違反じゃないかと、そういうところまで来ていたわけです。だけど、それに対するしっかりしたお答えがなかったです。 ちょっと余談になりましたけれども、やはり条例というのは形ばかりのものをつくってはいけないと思うんです。でも、先ほど教育長がおっしゃったように、やっぱり文化芸術基本法ですから、基本というものを形だけではなくて、なぜ必要なのか、どうするのかということでしっかり練っていただいて、そして新宮の基本条例をつくっていただきたいと思いますので、よろしくお願いします。 それともう一点、ここにも書いていますけれども、この基本条例をもとに、文化芸術推進基本計画の策定をしていただきたい。なぜそういうことを言うかというと、これは先ほど言いました文化芸術基本法、これ教育長、読まれたことはありますか。 この第1章第4条に、地方公共団体の責務としてこういうふうに書かれています。「地方公共団体は、基本理念にのっとり、文化芸術に関し、国との連携を図りつつ、自主的かつ主体的に、その地域の特性に応じた施策を策定し、及び実施する責務を有する」ということと、そしてそのずっと後に、第2章第7条の2において、このように書いています。「都道府県及び市町村の教育委員会、地方教育行政の組織及び運営に関する法律第23条第1項の条例の定めるところによりその長が文化に関する事務を管理し、及び執行することとされた地方公共団体は、文化芸術推進基本計画を参酌して、その地方の実情に即した文化芸術の推進に関する計画(地方文化芸術推進基本計画)を定めるよう努めるものとする」、こういうふうに法に示されております。 「努めるものとする」ということなんですが、何度も言っていますが、文化のまちというんであれば、しっかりした文化芸術の推進の基本計画をしっかり立てて、そしてこの計画に沿ってしっかり取り組んでいかなければならんだろう。 これ、文化振興課、国からの何か通達とかそういうのは来ていないんですか。ここに一応「努める」という表現なんですけれども、しかしこれは法に書かれている以上、条例のほうは定められていませんけれども、この基本計画については国が定める文化芸術推進基本計画にのっとって地方自治体で定めるよう努めなければいけないと、こういうふうになっています。その観点からですね。わかりませんか。ということは来ていないということですね。 ◎文化振興課長(福本良英君)  現在のところ、特に届いていないというふうに考えております。 ◆10番(榎本鉄也君)  実は、この間、和歌山の市議会議員といろいろ話をすることがありまして、そうしたら、和歌山もちょうどこの文化祭と同時期に文化ホールができるということで、非常に力が入っております。既に、ですから、それに備えて和歌山は、今まで基本条例もなかったんですけれども、基本条例を制定しまして、それに基づいて文化芸術推進基本計画の策定を今行っていると。それも、市民の皆さんを巻き込んでワークショップを行っていると、このように言っているんです。ああそうかという感じで聞かないで、本当に頑張ってほしいんですよ。こういう法律にのっとって基礎的なことというのをしっかり整えて、そしてそれのもとで市民に働きかける、これが行政の役割ではないですか。 だから、行き当たりばったりで、今思うんですけれども、例えば今、議長が中心で進んでいる丹鶴城の整備にしても、こっちが言わないと進まないという、実際そんな状況ですよ。文化振興課はちょこちょこやっているんだろうと思うんですけれども、だけどそれを、やっぱりきっちり計画を立て、公の計画にのっとって、そして整備していくというのが、これは一つの行政の責務であるというふうに感じるんです。 ですから、ぜひ頑張ってやっていただきたいんです。何か黙りこくられて困っちゃうな。 ◎教育部長(平見仁郎君)  今、榎本議員がおっしゃっております和歌山の条例も、この7月に制定されたというふうに伺っております。うちのほうも、その条例及び基本計画につきましても、一度テーブルにのせて議論させていただきたい、そういうふうに思っています。 ◆10番(榎本鉄也君)  ぜひお願いします。やっぱり大きな節目があって、その節目というのは、文化複合施設の完成と、そして第36回、初めての和歌山国民文化祭、あと20カ月ちょっとですね。これが、本当に新宮再生、活性化の大きなターニングポイントというか、それだけのものがあると思うんです。だから、やっぱりそういうことを盛り上げるために、基本的な、どうして行政が文化芸術に力を入れるのか、どうして複合施設を文化芸術の拠点である。先ほど6月の教育長の答弁でもありました、市民の拠点であるホールを建てたのか。皆さんの税金を62億円もかけて建てたのか、そういうこともしっかりと根拠づけるというか、そういう作業が必要だなというように思います。 そういうベースの中、初めて市民の盛り上がりというのがあって、そして文化祭が成功し、そしてそこから新しいいわゆるレガシーというか、そういうものが創出されていけば、まさに今の政治のトレンドのサステナビリティ、持続可能というか、そういう政策、まちづくりというのができ上がってくると、ちょっと下手な自分の持論を展開しましたけれども、僕はそうだと思うんです。だからぜひ、まず基本条例、基本計画の策定をしっかりやっていただきたいと思います。どうですかっていう質問はやめておきます。本当に頑張ってください。しっかり議会のほうも、実は、文化芸術振興基本条例、なかなか教育委員会がやってくれないから、僕、議長のときに自分で、議員立法でできないかなと思って、ちょっと働きかけたことがあるんです。議会基本条例もできないのに、なかなかそこまで、やはり力が足らずかなというふうに思ったんです。そういうものは当局の皆さんの英知を結集してつくり上げるものであると思いますし、そうあるべきだと思いますので、ぜひお願いします。 ◎教育長(速水盛康君)  今、熱い思いというんですか、これまでの経過を含めてお聞かせいただきました。 先ほども言いましたように、私、少しそこら辺の意識が弱いものですから、先ほどの文化芸術基本法ですか、第4条に示されているようなことは実際には新宮のまちなかで、まちづくりの柱として、観光であったり、あるいは地域資源を活用するという教育の中であったりしながら、実際に反映されている姿が目に映るものですから、非常に意識が弱いところがございます。 今、お話を聞きまして、それは逆じゃないかという御提案でございましたので、少し、先ほど申し上げましたように、勉強させていただきたいというふうに思っております。 ◆10番(榎本鉄也君)  ちょっと小難しい話になったので、若干話が変わりますけれども、実はこの間、前田議長から伺った話なんですが、新宮歌謡という歌がありまして、その新宮歌謡という歌を藤圭子さん、宇多田ヒカルさんのお母さんですね、もう亡くなられましたけれども、が歌っているということで聞いたんです。ちょっとどこかで聞いたことがあるなと僕は思ったんですけれども、新宮歌謡という歌を知ってる方はいらっしゃいますか、知っていますか。市長は昔から。 ◎市長(田岡実千年君)  つい最近、議長から教えていただきました。 ◆10番(榎本鉄也君)  やっぱり出どころは議長ですね。 これがすごいんですよ。この歌の歌詞が、何と童謡界の三大詩人の一人である野口雨情ということなんです。野口雨情というと、しゃぼん玉あるいは雨降りお月さん、コガネムシは金持ちだ、うさぎのダンス、証城寺の庭はというやつ、七つの子、赤い靴、青い目の人形、船頭小唄、もう本当に全部歌える、うちも東くめさんという方がいらっしゃいますけれども、全然違う。いわゆる北原白秋、西条八十という人とともに童謡界の三大詩人と言われている方なんですけれども、その人が、何と新宮歌謡の作詞者なんです。本当に何で野口雨情という方が新宮に来たのか、これも本当におもしろい話だなと思うんですけれども。 ここからはネットでしか情報がなかったので、ネットのほうを棒読みしますけれども、紀伊半島を放浪していた野口雨情は、たばこ銭にも事欠いていたというが、新宮の文化人、杉本義夫、これは杉本喜代松市長の息子さんらしいです、に世話になり、そのお礼として、10章から成る新宮歌謡を書いたと言われています。そして、その新宮歌謡の碑が神倉神社の境内にあるということなんですけれども、神倉神社の境内に碑があるというのも知らなかったですね。本当に新宮で生まれ育ったんですけれども全く知らない話だったんです。でも、すごいなと思うんですよね。なぜ野口雨情が新宮へ来たのか。北関東の茨城生まれで、亡くなったのは栃木県なんです。その人が、紀伊半島の新宮に足を運んだということ自体、非常に興味が湧いてまいります。新宮というところは、そういう文化人を引きつける、また文化というものが醸し出されるというか、そんな土壌なのかなというふうに思います。松本議員は、佐藤春夫の影響ではないかと、佐藤春夫のところにいろんな文化人が来ていたからというようなこともおっしゃっておりました。本当に興味の尽きない話であります。 このストーリーも、この新宮歌謡という歌も、本当にすばらしい貴重な新宮の文化の一つではないかと、このように思います。本当に新宮というところはいろんな文化芸術が生まれるところでありますし、こういうことをどんどん全国に発信していけば、さっきありましたけれども、観光客の誘致、交流人口、雇用の増加につながっていけるというふうに思います。 ちなみに私のカラオケの十八番は森進一の襟裳岬なんですが、その襟裳岬の歌詞の中に、「襟裳の春は何もない春です」という歌詞があって、この「何もない」というのを逆手にとってアピールして、襟裳岬に観光客が押し寄せたということなんですね、これも議長に聞いたんですけれども。本当にいろんなところにいろんな力があるんですよ。 ですから、この新宮歌謡もプロデュース次第で大きく化けるんじゃないか。観光客誘致とか、そういうものに貢献していけるのではないか。また、今度開かれる文化祭も、その歌を誰か有名な歌手に披露してもらったりすると、一躍新宮が有名になるのではないかなというふうに思います。 実は、この歌がネットに出てきたきっかけというのが、実はヤフオクって知っていますか、ヤフーオクション、これに藤圭子ファンの方だと思うんですけれども、新宮歌謡のレコードだと思うんですけれども、2万5,500円で落札しているんです。その方が、ユーチューブにその歌と新宮の観光の映像を一緒にアップしています。だから、全く我々の知らないところでそういうものが現実に起こっているんです。だから、本当に一つ一つそういうことを考えたら、新宮にはそういう宝の山がいっぱいあると思うんです。 今の観光も、何とかツーリズム、いっぱいあります。観光客のニーズも非常に多様なんです。ですから、新宮はそんなさまざまな形の文化力を持っておりますので、そういうものをどんどん発信して、また新宮は、前回のあれでも言わせてもらったんですけれども、アンバサダーというか、それからインフルエンサー、そういうことになり得る人材がたくさんいると思うんです。だから、それをどんどん発掘して、どんどん新しい遺産というかレガシーをつくっていただきたいなと思うんです。まさにその最大のチャンスが、この2021年の国民文化祭にあるんじゃないかというふうに思うんです。 発言が余りない副市長、いかがですか。 ◎副市長(向井雅男君)  文化芸術活動を推し進めることは、まちに大きなにぎわいと活力を生み出すというところに文化複合施設の一つの役目があるということですので、その位置の優位性も、新宮城、また速玉、神倉、阿須賀との間にあるということも含めて、大きなまちづくりの拠点になるというふうには思っておりますし、先ほどまちづくりの観点については教育長もお話ししていましたので、一緒に協力させていただきながら、まちづくりに向けて頑張っていきたいというふうに思います。 ◆10番(榎本鉄也君)  よろしくお願いします。 この締めですが、私、先ほど少し触れました、劇場、音楽堂等の活性化に関する法律、ここには、劇場、音楽堂等は、人々の創造性を育み、人々が共に生きる絆を形成するための地域の文化拠点である。人々の共感と参加を得ることにより「新しい広場」として、地域コミュニティの創造と再生を通じて、地域の発展を支える機能も期待されている。国民の生活においていわば公共財ともいうべき存在、このように劇場法には記されております。 我がまちの文化芸術の拠点、文化複合施設がこの法律にうたわれるような施設となるように、またここから新しいレガシーが創出されるよう私たちは真剣にこのまちの文化芸術振興に取り組んでいかなければならないと思います。そのためにも、これまで訴えさせていただいた国民文化祭の大成功、そして基本条例の制定、基本計画の策定、この三つを早急に実現できるように強く要望させていただきまして、この項を終わらせていただきたいと思います。 ○議長(前田賢一君)  質問中ですが、10分間程度休憩いたします。 △休憩 午後2時01分--------------------------------------- △再開 午後2時17分 ○議長(前田賢一君)  休憩前に引き続き会議を開きます。 一般質問を続けます。 10番、榎本議員。 ◆10番(榎本鉄也君) (質問席) それでは、引き続き一般質問をさせていただきます。 先ほどの項で1点ちょっと忘れたものがありまして、それはこのさっきから文化複合施設と物すごい言いにくいんですよね、この文化複合施設の名称なんですが、それは今考えられているんですか。どういうふうに。和歌山は何か和歌山城ホールという名前になったみたいなんですけれども、新宮は文化複合施設はどういう名称。 ◎文化振興課長(福本良英君)  愛称募集につきましては、先ごろの管理運営検討委員会からの提言書のほうにも愛称募集を強く求めるというふうにうたわれておりまして、準備させていただいて進めていく予定でございます。
    ◆10番(榎本鉄也君)  また進めていくということですね、わかりました。広く市民の皆さんに公募して。わかりました。 それでは、最後のコミュニティFM放送の設置の要望ということでございまして、皆さんも御存じのように、東北の大震災のときにFM放送局が大変活躍して、それで実際に災害時に大変役立ったということで、その災害時に役立つメディアとしてコミュニティFM放送が広く認知されるようになってきました。 このコミュニティFM放送は、市町村などの限られたエリアを対象に、地域に密着した生の情報を発信する放送局として平成4年1月に制度化されたということです。そして、同じ年の12月に、その第1号として北海道函館にFMいるかが誕生して、その後2年間の間に7局が相次いで開局いたしまして、平成6年5月には全国コミュニティ放送協議会というのが発足をしていると聞いています。現在では47都道府県で329もの地方色豊かなコミュニティ放送局が全国で開局、活動しているというふうに聞いております。 このFM放送局は、いずれも災害時だけではなくて、本筋は日ごろ行政情報や地域のイベント、地元商店街のショッピング情報などを放送しているそうです。どちらかというと地方の情報発信がメーンだったと思います。しかし、私がこのFM放送局開局の提案に至った一番の理由は、ずっと以前から言われている防災行政無線が聞こえないという問題です。きのうも竹内議員からその防災ラジオの設置が訴えられておりましたけれども。 この問題は、デジタル化することによって改善されるものと言われていたんですけれども、実際はほとんどアナログのときと変わらないというか、かえって僕の家なんかは聞きにくいんですけれども。それで今盛んに議論をされているんですけれども、その議論はやっぱりFMラジオ受信機を含めた戸別受信機を設置するということが、一番可能性として議論されているんです。だけどなかなか結局お金がかかるとか、それから戸別受信機でもうまく電波が入らないとか、いろいろ問題点が指摘されておりまして、やっぱり8億円もかけてデジタル無線化をしたのに、またアナログのときにやっていた同じ戸別受信機をまたつけるということは、どうかなと私はそういうふうな思いだったんですけれども。 しかし、メール配信といっても、けさもその質問がありましたけれども、2割ちょっとぐらいの方しかないし、やっぱり高齢者のほとんどはいわゆるデジタルディバイドの問題でなかなかできないですね。最終的には戸別の受信機を設置するしかないのかなというような意見になってくるんですけれども、そんな中でいろいろと私も考えておりまして、だから防災行政無線のその受信の方法というのは、やっぱり固定しなくてもいいだろうと。さまざまないろんな方法があっていいんではないかなというふうに私も考えまして、その意味から今回このコミュニティFM放送局というものを設置して、そこと防災行政無線とをつなぐという提案を今からさせていただきたい。 本題に入りますけれども、FM放送局は先ほども紹介しましたけれども、ふだんはコミュニティ放送として、行政の情報だけではなくて、さっき言いました商店街のショッピング情報とか、それからさまざまなイベントの情報も発信しまして、それから教育とか議会の広報にも使えるんじゃないかなというふうに思います。また自主制作でさまざまな番組をつくるとかそういうふうにいたしますと、いろんな文化的な事業にも大いに活用できるんではないかなというふうに私は思っております。 ですから、最初に述べさせていただきました文化芸術のまちづくり、これなどには結構もってこいのアイテムではないかなというふうに私は思うわけですけれども、当局のほうはこのコミュニティFMということについては、どのような認識をされておりますか。 ◎総務課長(有本文彦君)  このコミュニティ放送につきましては、さまざまな報道、あるいは報告書のほうから、その有益性というのは一応把握はいたしております。 ただ、実際この放送局開設ということになりますと、自治体では恐らく免許の申請はできないものと思われます。ですから民間あるいは第三セクターというような形での免許の申請が必要になるのではないかという点であったり、このFMの電波の特性として、やはり到達する範囲が限られてしまう。山間部については電波が届きにくいというような特性もあります。 そういう部分についてこの新宮の場合、それがどのようにできるのかどうか、そういう検討が必要であったり、先ほど民間あるいは第三セクターというお話をさせていただきましたが、開設されてから商業ベースでどのような形で運営ができるのかというような形の試算、把握も必要というような点の課題を一応考えております。 ◆10番(榎本鉄也君)  いろいろその課題はあろうかと思うんですけれども、このコミュニティ放送のポテンシャルとして、観光とか要するにまちの活性化に大いにつながっていくんじゃないかというふうに思うんですけれども、その観光とか企画のほうでこのコミュニティ放送については、何らかの認識なり情報なりは持っておられますか。 ◎企画調整課長(下基君)  県内の他の状況等を把握はしておりますが、まだ検討というか研究しているような状況です。 ◆10番(榎本鉄也君)  研究はしているんですか。 ◎企画調整課長(下基君)  研究というか確認はさせていただいております。 ◆10番(榎本鉄也君)  聞くところによると、白浜町のほうはもう完全に観光のベースでこのFM放送を使っていると思いますし、田辺のほうにも放送局があります。今はもうやっていないらしいんですけれども、高校生が自主的にFMの番組をつくって、サテライトスタジオでその番組を放送すると。そこにかなり若者が集まったというこういうような話も聞いたことがあります。非常にそのまちづくりのポテンシャルとしては、いろいろとあるんではないかなというふうに思います。 ただ先ほど総務課長が言われたように、さまざまな課題はあると思うんですけれども、一つのまちづくりの側面からのポテンシャルということを少し考えていただきたいなというふうに思います。 本題はこの防災、災害にどういうふうに役立っていくのかということなんですが、先ほども言いましたように防災行政無線が聞こえないという問題ですね。今提案しているFM放送局なんですけれども、和歌山にエフエム和歌山というのがあるんですけれども、これは87.7メガヘルツとかっていうので、それをもじってバナナエフエムという名称で親しまれているらしいんですけれども、この和歌山のFMなんですけれども、ここが防災情報の取得手段として非常に活躍しているというふうに聞いているんですけれども、このエフエム和歌山について防災対策課のほうは何か把握はされておりますか。 ◎防災対策課長(佐藤尚久君)  防災行政無線の補完手段、補う手段につきましては、他の自治体のさまざまな運用事例も参考にしながら研究を進めております。その中で議員がおっしゃいましたコミュニティ放送局のことも少し調べたことがございます。 和歌山にあるコミュニティ放送局ですが、エフエム和歌山という放送局でバナナエフエムという愛称があるそうでございます。また緊急告知ラジオ、いわゆる防災FMラジオへの情報提供も行っていることを以前に和歌山の総合防災課のほうに確認をいたしております。 ◆10番(榎本鉄也君)  わかりました。僕のほうもちょっと調べてみたんですけれども、エフエム和歌山は24時間自社制作の番組が流されていて、和歌山の防災行政無線が放送されるとこのFM放送が強制的に切りかわって、そして防災行政無線と同じ音声がこのエフエム和歌山で放送されるというふうに聞いています。また毎日夕方5時に防災行政無線から流れる時報と夕焼け小焼けの音楽もこのFM放送から流れるそうなんです。新宮もやり方によってはそういう夕焼け小焼けは同じなんで、そういうのが流れる仕組みになるんじゃないかなと思うんですけれども。 なかなかちょっと難しいんですか。この防災行政無線とFMラジオのつながりというか仕組みのようなものを簡単にちょっと防災対策課のほうで説明いただけませんか。 ◎防災対策課長(佐藤尚久君)  比較するために、まず新宮の状況を申しますと、例えば気象警報が発表されますと防災行政無線の屋外スピーカー放送や戸別受信機の放送、メール配信や電話配信などを瞬時に自動的に行う仕組みとなっております。 一方、和歌山のエフエム和歌山の場合、防災情報を自動的にFM電波に乗せる仕組みを放送局のほうで構築しておりまして、防災行政無線の放送と同様の放送を、屋外スピーカーの放送と同時にFMラジオでも聞くことができるというものになります。加えまして、緊急告知ラジオ、和歌山の場合通称バナナ防災ラジオというそうですが、この緊急告知ラジオを備えておけば、防災行政無線から情報が流れますと自動的にラジオの電源が入り、屋外スピーカーと同じ放送がラジオから聞こえるという点もポイントかと思います。 ◆10番(榎本鉄也君)  かなりすぐれものなんですよね。FMラジオをつけたら防災行政無線がぱっと自動的に入ってくる。そのバナナラジオという特別なやつをこしらえれば、自動的に電気がついて流れるというわけですね。非常にすぐれものだなというふうに思うんですけれども、新宮もいいんじゃないかなと思うんですけれども。 防災対策としてはこの活用ということについて、どういう見解ですか。いきなりの質問ですけれども。 ◎防災対策課長(佐藤尚久君)  新宮にコミュニティFM放送局というものが既に存在するのであれば、和歌山と同様の防災FMラジオの仕組みのほうを構築しまして、その普及を図ることで新たな、しかも手軽に確実に防災情報を受け取っていただく手段というものを獲得できるものと考えております。 しかし現実、FMコミュニティ放送局はございませんので、今この状況下で市民の皆さんに確実に防災情報を受け取っていただける方法というものを現在、研究しているところでございます。 ◆10番(榎本鉄也君)  市長、そこに答弁いただきたいんですけれども。FM放送が新宮にあったら、和歌山のようにFMラジオの仕組みを構築して、手軽に確実に防災情報を受け取る手段を獲得できるということなんですよね。もう本当にコミュニティ放送局をつくりましょうよ。 これはネット情報なんで確かな情報ではないんですけれど、市町村の防災行政無線と比べてコストが10分の1から100分の1と言われているというんです。比較的容易に立ち上げられる事業ではないかというふうに言われております。たしか有田だと思うんですけれども、御婦人一人で立ち上げたFM放送局があると伺ったんです。 実は私も若かりし二十代のころに、そのとき東京に住んでいたんですけれども、そのときに僕の友人が、今思えば無許可の海賊放送だったと思うんですけれどもFMラジオを立ち上げまして、その番組づくりを手伝ったことがあるんです。結構FM放送というのは、確かにお金はそこそこかかると思うんですが、立ち上げるのにはそれほど高いハードルではないのではないかなと思うんです。 行政がやっちゃいけないんですよね。だから三セクという形になるかと思うんですけれども、やっぱりそこでしっかり行政の手が入れば、そのFM、さっきあったエフエム和歌山のような本当にすぐれた機能を備えて、さまざまな防災行政無線の情報を即座にそこから受信できると思うんです。 さっき山間部でなかなか届かないんじゃないかなというようなことも言われておりましたけれども、この和歌山のFMは今和歌山全域と岩出全域とそして海南、紀の川の一部、そこまで届いているんですね。いわゆる聴取可能人口というのは和歌山県の県民の50%になっているということです。 だからやり方によったら、本当にきっちり新宮のエリアに届けることができるんじゃないかなというふうに思うんですけれども、そこら辺は僕の素人の考えなんで異論あるかもわかりませんけれども、でも本当にコミュニティ放送というのはそれだけではなくて、やっぱりさっき言いましたまちづくり、商店街のショッピング情報とかイベント情報とか、本当にまたさっき田辺の例を挙げましたけれども、高校生が自主的に番組をつくるというようなこともありまして、本当に教育とかそれから文化的な行事、そういうものにも利用できる。サテライトスタジオを文化複合施設の中に入ったりなんかしたら、本当に市民のコミュニティの広場として大変にぎわったりするんじゃないかなといろいろと夢が広がるんですけれども。 そういうまちづくりの側面と、そして防災行政無線の受信という本当にこの防災の今喫緊の課題、これに対応できる一つの大きな手段じゃないかなというふうに思うんですけれども、市長の見解をお伺いしたいんですが、見解といってもすぐにやれとかっていう話ではないと思うんですけれども、一回ちょっと本当に研究していただきたいと思うんですけれども、どうですかね。 ◎市長(田岡実千年君)  大変貴重で夢もある御提言をいただきました。ありがとうございました。 先ほど総務課長から少し答弁しましたが、例えば地形的な問題で果たして新宮市内においてはどうなのかとか、またいろいろちょっと研究をさせていただきたいと思いますので。ありがとうございました。 ◆10番(榎本鉄也君)  ぜひ、結構有用な手段であるし、いろんな多岐にわたってポテンシャルを持った政策でありますので、ぜひ研究のほどをお願い申し上げます。 以上をもって一般質問を終わります。 ○議長(前田賢一君)  一般質問を続けます。--------------------------------------- △岡崎俊樹君 ○議長(前田賢一君)  5番、岡崎議員。 ◆5番(岡崎俊樹君) (質問席) 通告に従いまして一般質問を始めさせていただきます。よろしくお願いいたします。 まず、9月市議会の一般質問における経過ということのお知らせをいただきまして、前回私、6月、9月にふるさと納税の返礼区分を見直していただきたいという一般質問をさせていただきまして、その経過ということで今回返礼区分がなくなったという返答がございましたが、こちら一応確認なんですけれども、もう事業者側は幾らの出品でもできるということになったということでよろしいでしょうか。 ◎企画調整課長(下基君)  10月に入りまして要領のほうを改正させていただきました。議員おっしゃるように、商品については幾らの物でも登録が可能となってございます。 ◆5番(岡崎俊樹君)  ありがとうございます。昨日も大坂議員がふるさと納税について提案していただいたんで、今後も頑張っていただきたいなと思います。 それでは、今回の項目、災害対策について質問させていただきます。 まず、今回この災害対策の質問をさせていただくに当たり、一つちょっとキーワードというか私が思うキーワードがありまして、皆様にちょっと知っているかどうか聞いてみたいなと思うんですけれども、いつも僕は手を挙げてもらう機会があるんですけれども、知っている方は手を挙げていただいて、知らない方は挙げなくていいんで。 災害医療においてトリアージというものがあるんですけれども、トリアージできるかできないかとかは置いておいて、トリアージの色の意味を知っているという方、手を挙げていただけますか。 ありがとうございます。トリアージというのは災害のときに皆さんけがとかされた際に、救護所などに移動して診断してもらう際に、緑であったり黄色であったり赤、また黒という色分けされるんですが、それによって今自分の置かれている治療される優先順位というものが決められます。今回、私は、トリアージの知識についてもちょっと皆様に知っていただけたほうがいいんじゃないかなと。できれば今後、防災訓練であったり災害訓練など、あと中学校や小学校でも教えていただけたらいいのではないかと思って、ちょっと簡単になんですが説明させていただきます。 まずトリアージの色分けという部分は、医療関係者であったり消防関係者がされるとは思うんですけれども、けがをした際に黒、赤、黄色、緑で色分けされます。まず黒の方なんですけれども、こちらはもう心肺停止であったり、息していてもちょっと助かる見込みのない方ということです。次に赤なんですけれども、赤の色をつけられたり振り分けられた人は、直ちに治療しないといけない、生命が危うい方となっており、こちらが一番優先されて治療される人となると思います。黄色のタグがついた人は、2、3時間であったり少し赤よりはおくらせても生命、命に別状がない、しかし治療が必要な方です。一番多くなると思うんですけれども、緑のタグというものがあります。こちらは治療が後回しになっても生命に別状がない方となっております。 例えば骨が折れてすごく痛かったり血が流れていても緑を渡されることがあるんですけれども、何で自分が緑なのかとか、実際に何でこんなに血が流れているのに見てくれないのかなとか思う状態というのがあると思うんですけれども、そういった方も緑の意味をわかっていたら、少しはイライラのストレスであったり、または命には別状ないのかなという安心できる環境になるかなと思います。 歩ける人はまず緑になるそうです、ちなみに。その後クラッシュ症候群などいろいろ考えられるので、歩けるから必ず緑というわけではありませんけれども、ちょっと今簡単な説明なんですけれども、このトリアージの知識を知っているか知っていないかだけでも、今後災害が起こったときの市民のパニックがなくなるのではないかと考えておりますので、教育長、小学校ならまだあれなんですけれども、防災訓練とか毎年されていると思うんで、中学校ぐらいとか大人になってきたら、逆にこういう知識も与えてあげるとそういう活躍してくれる今後の世代はいいのかなと思うんで、また防災訓練とかの消防関係者等もそうであって、そういう知識もよかったらちょっと一回勉強を考えていただければと思いますので。 ◎教育長(速水盛康君)  承知いたしました。実際に避難行動の訓練を消防署と各学校やらせていただいていますので、今御指摘ありました点を連携しながら講話というんですか、その中でお話をしていただくようにまた連携したいと思います。 もう一つ、新宮は長年東京大学の今大学院の特別教授をされています片田先生と連携をしたワーキング会議というのをやっております。その中の研修の中では、このトリアージの話はまま、しょっちゅうじゃないんですけれども、必要に応じては出てきているというふうにお聞きをしているところでございます。 ◆5番(岡崎俊樹君)  ありがとうございます。僕は医療関係者じゃないですが、僕も最近学んでこれはみんな知っていたほうがいいのかなと。実際に医療関係者が何をおいても市民の方が知っているだけでも、パニックなどが少し減るかなと思いますので、もしよかったらちょっとそちらも検討していただきたいなと思います。 今回災害対策ということで、まず平成28年の熊本地震では、被災が長期化することによるいわゆる関連死が問題となりました。関連死とは災害に伴う過労や環境悪化などによる病死など、内科的死因に基づく死と規定されています。熊本地震では災害関連死は215人と全体の死者の約80%でした。近年の台風被害でも関連死が発生しています。災害が長期化することによって引き起こされる関連死のほうが、圧倒的に今後は多いのではないかという課題が生まれています。 そこで、新宮は災害対策についてはどのような訓練をされていますか。 ◎防災対策課長(佐藤尚久君)  新宮の災害対策本部は、災対総務部や災対救助部など六つの部、また三輪崎、高田、熊野川町の三つの支部で組織されておりますが、災害対応訓練につきましては毎年各部、各支部で訓練を実施しております。 今年度は各部、各支部で地震災害の初動マニュアルの確認、修正と各部各班の事務分掌に関する具体的なマニュアルを作成し、それらに基づいた実践訓練を実施いたしております。 ◆5番(岡崎俊樹君)  私も最近特に災害訓練などの記事を新聞などでも読ませていただいて、いろいろやってくださっているというのは理解しておりますが、どうしても個別の訓練であると実際の災害は全体となってきますので、単独訓練では災害時に機能することが難しいのではないかと考えております。 ちょっと奈良の例にはなるんですけれども、奈良は地域住民を初め医療関係者、消防関係者などで全体の合同訓練を行われたということです。 連携訓練を実施することにより、よりスムーズな救護体制を構築できると思うんですけれども、そういった合同訓練の必要性はどうお考えでしょうか。 ◎防災対策課長(佐藤尚久君)  合同訓練でございますが、まずは各部、各支部ごとの訓練を今年度は実施しております。全体で行う合同訓練につきましては、今年度の訓練の状況などを踏まえまして今後計画していきたいと考えております。 ◆5番(岡崎俊樹君)  ぜひ一度合同訓練などもやっていただけたらありがたいかなと思います。 次に、新宮の救護所についてお伺いします。 新宮の救護所はどこになっておりますか。 ◎防災対策課長(佐藤尚久君)  新宮の地域防災計画におきまして、保健センターを救護所と定めております。 ◆5番(岡崎俊樹君)  保健センターは避難所にもなっていますが、救護所となった際には避難所としては対応されるのでしょうか。 ◎防災対策課長(佐藤尚久君)  救護所の立ち上げが想定されます巨大地震など大規模災害時におきましては、保健センターは救護所としての機能を優先すべきであり、避難所としての機能につきましては周辺の中核避難所が担うことが望ましいと考えております。 ◆5番(岡崎俊樹君)  ということは救護所になるということで、この保健センターの救護所に関してなんですけれども、私は保健センターを救護所として機能するのかなというちょっと不安があります。まず、保健センター1階は職員の机があり事務スペースとなっており、2階以上は広いスペースもありますが、まず大きな入り口は一つとなっておりまして、先ほどのトリアージをする際にまずその保健センターでできるのかというのが、一番気になっております。 救護所を立ち上げる際にそのトリアージなどを行う救護所のレイアウトであったり、また救護設備については、保健センターはどうなっていますか。 ◎防災対策課長(佐藤尚久君)  トリアージエリアのレイアウトにつきましては、黒、赤、黄色エリアは保健センターの駐車場及び1階フロア、緑色のエリアは保健センターの2階以上の階になると思っています。 医薬品や医療用具の確保につきましては、新宮医師会との協定におきまして、救護所に派遣される医師等が各医療機関に備蓄している医薬品などを携行してくることになっております。 あわせまして、におきましては窓口は新宮保健所になりますが、和歌山県に対しまして医薬品や医療器具の供給に関する協力を要請していくことになっております。 ◆5番(岡崎俊樹君)  まず一つずつちょっと再質問していくんですけれども、まずトリアージは1階とあと外の駐車場で行うということですが、先ほどもおっしゃったとおり、1階まず机が多い。その机あったら多分トリアージできないんじゃないかなというのと、緑が2階以上になるということですけれども、その場合1階の通路も混雑する可能性があり、1階はどのように活用する予定でしょうか。 ◎防災対策課長(佐藤尚久君)  トリアージエリアでございますが、赤と黄色のエリアにつきましては、医療機関へ搬送するまでの応急的な救護を行うスペースでありますことから、搬送が容易な1階及び駐車場が適していると考えております。 ◆5番(岡崎俊樹君)  そこをじゃ、けがした人がいっぱい来ても多分混乱するおそれとかは、スムーズに緑などは2階に上がれることは想定されていますか。 ◎防災対策課長(佐藤尚久君)  今議員おっしゃったような点に関しまして、冒頭に申し上げました各部、各班の訓練におきまして訓練をされているものというふうに解釈いたしております。 ◆5番(岡崎俊樹君)  大丈夫であればいいんですけれども、私はちょっとこの1階とあと駐車場で行うには無理があるのではないかなと。あとどれぐらいの人数を想定して1階と駐車場でやるのかなどもありますし、そういったことも含めてちょっとこの救護所については、考えていただいたほうがいいのではないかなとは思います。 これで機能するんであれば問題ないですが、先ほどもおっしゃったように僕は災害関連死を少しでもというか、市長の言葉でいうと死者をゼロ人にするというお話ですので、そういったためにも救護所の重要性を考えていただきたいなと思います。 先ほど、医師らが医薬品を持ってきてくれるということですが、市内で救護所に来てくれる医師などは決まっているんでしょうか。 ◎防災対策課長(佐藤尚久君)  救護所に来ていただける医師等につきましては、診療所の施設は倒壊したものの御自身は無事であった医師等が、救護所で活動していただくということになっております。 ◆5番(岡崎俊樹君)  もしそれであれば、診療所が倒壊していない場合は誰も来てくれないということでしょうか。 ◎防災対策課長(佐藤尚久君)  診療所が倒壊していない場合というのは、診療所におきまして診療が行われるということで大丈夫だということでございます。 ◆5番(岡崎俊樹君)  わかりました。 医療関係者が来てくれる、新宮市内以外の医療関係者が来てくれる、DMATなど来てくれることを想定されているのかなと思うんですけれども、ちょっとこれは南海トラフ地震を想定してお話しさせていただきますが、南海トラフ地震は東海から九州の広域で起こると予想されています。もし愛知県であったり大阪などの大都市が、または和歌山県全域が被災した際は、被災後に道路が使えなくなったりとか、あと紀南エリアまでDMATなどの医療支援者が来ることが考えづらいかなと思ったり、また県の備蓄の医薬品や医療器具が届くのは望みにくいのではないかなと思いますが、そういったことについてどうお考えでしょうか。 ◎防災対策課長(佐藤尚久君)  まずDMATの派遣に関しましては、から県に対して要請を行うことになっております。このことにつきまして県の医務課に確認いたしましたところ、県の災害対策本部におきまして、県内の被災状況に鑑み派遣先の決定を行うとのことでございました。 また、医薬品や医療器具の供給に関しましては、県の薬務課に確認しましたところ、県と医薬品卸組合との間で協定を締結しており、南海トラフ地震のような広域災害におきましても、要請に応じた医薬品や医療器具の提供が可能であるとの回答をいただいております。さらに、県の薬務課によりますと、道路の寸断等があった場合でありましても、自衛隊に協力を要請し空輸により提供が可能であるとのことでございました。 ◆5番(岡崎俊樹君)  わかりました。この医療関係者であったり医薬品や医療器具の心配も私はしておりまして、これは近隣の紀宝町であったり御浜町の場合は、そういうことを想定して自治体で医薬品や医療器具を用意していると聞きますが、新宮はそういったものは用意する必要がないのでしょうか。 ◎防災対策課長(佐藤尚久君)  医薬品や医療器具の確保につきましては、先ほど申し上げましたとおり県から支援が得られることを確認いたしております。また、医薬品等の備蓄につきましては、例えば使用期限を控えた医薬品の取り扱いなど課題がございます。近隣の和歌山県田辺以南の市町に確認した範囲では、薬剤師との協定を締結している市町はございましたが、備蓄の医薬品を持っている市町はございませんでした。 ◆5番(岡崎俊樹君)  和歌山県はちょっとないかもわかりませんけれども、先ほども伝えたとおり紀宝町や御浜町は備蓄しているということで、その際も期限が切れる前に個人の診療所に協力してもらって、それで入れかえをしているということでしたので、またそちらもちょっと調べて、そういうことも考えていただきたいなと思いますが、いかがでしょう。 ◎防災対策課長(佐藤尚久君)  一度確認させていただきます。御浜町、紀宝町が県との間でどのような話になっているのか、県からの支援を期待していないのか、受けられないのか、そういうことも含めて確認をさせていただきます。 ◆5番(岡崎俊樹君)  どうしても道の心配であったり、やっぱりこの和歌山、紀南地方になるべく被害の大きい地域から行きやすいというお話もあるので、そちらもちょっと一度調べていただきたいなと思います。 次に、災害時のホームページについてお伺いします。 ことしの台風19号の際に、自治体のホームページにアクセスが集中して表示されないということが多数の自治体であったそうです。アクセスが集中したときにホームページが表示されない、あるいは表示速度が非常に低下する原因の一つに、アクセス集中時にホームページを安定的に表示させるCDNという技術が導入されていないことが挙げられます。そういったCDNという技術、私も詳しくはわかりませんけれども、アクセスのしやすい状態にするということだとは思うんですけれども、そういったCDNがない状態では、膨大なアクセスを一台のサーバーで対応するのは難しく、CDNを導入した場合は国内外に設置された無数のCDN配信用サーバーで膨大なアクセスに対応できるため、安定した表示が可能となるということです。 多数のそういうユーザーが訪れるニュースサイトやあと動画配信サービスなどでは、当たり前のように利用されているということですが、この地方自治体がCDNを導入している割合は7%で、約1,700自治体のサイトのうち119サイトのみということでした。 新宮がこのホームページのアクセスが集中した際の対策などは行っていますか。 ◎防災対策課長(佐藤尚久君)  新宮のホームページへのアクセスが集中することへの対策につきましては、ことし9月にヤフー株式会社と災害協定を結びました。この災害協定につきましては、県内現在和歌山県及び10の市町で協定を締結しております。これによりまして災害時にアクセスが集中し新宮のホームページが開きづらくなった場合にも、ヤフーのサーバーに保存されている情報を利用してのホームページを表示させることが可能となります。 ◆5番(岡崎俊樹君)  別にCDNじゃなくてもヤフーでも手段は何でもいいとは思うので、そういう対策はしてくださっているということで、そちらのホームページのアクセス問題については安心していいということですかね。 次に、ブラックアウト問題についてちょっと質問させていただきます。 ブラックアウトとは最近よく災害の際に起こる大停電であったり、そういう問題です。2018年の北海道の胆振東部地震、ことしであれば台風15号で、多くの自治体がエリア全体の電力供給が停止するブラックアウトに見舞われました。このブラックアウトでは、非常用発電設備で対応できる施設もあったが、ブラックアウト状態が想定を超えて長期化する中で、燃料の供給を初めとしてさまざまな問題が発生しました。その結果、自治体における従来のブラックアウト対応体制の見直しが重要視されています。 そのような状況を踏まえて、新宮はブラックアウト対策の現状であったり今後の対応についてはどうお考えでしょうか。 ◎防災対策課長(佐藤尚久君)  ブラックアウト対策といたしましては、本庁庁舎、消防本部、医療センター、保健センター、熊野川行政局などの主要施設におきましては、停電した場合にでもそれぞれの機能を維持するため、自家発電設備を設置しております。また、災害時における避難所の電力確保につきましては、計42台のガソリン式発電機を市内の防災拠点倉庫などに集約して保管管理しておりまして、必要に応じて避難所へ配備し電力を確保することにしております。 なお、燃料の確保につきましては、和歌山県石油商業協同組合紀南支部新宮地区会と災害時における燃料等の供給に関する協定を結んでおりまして、災害時には優先的に燃料等の供給が受けられることになっております。 ◆5番(岡崎俊樹君)  その対策をしてくださっているということで、もう一つ質問なんですけれども、内閣府の防災ページには、大規模災害発生時における地方公共団体の業務継続手続という中に、二つの具体的な時間、期間を提示しています。一つは、外部からの供給なしで非常用電源を稼働させる時間として、人命救助の観点から重要な72時間。もう一つは、災害対策に支障が出ないよう停電の長期化に備え1週間程度といった期間です。 今答弁してくださった設備において、使用可能時間はどれぐらいになるんでしょうか。 ◎防災対策課長(佐藤尚久君)  各主要施設の自家発電装置の使用時間につきましては、本庁庁舎及び医療センターが72時間、消防本部が7時間、保健センターが24時間、また熊野川行政局が約13時間半ということでございます。 またガソリン式発電機につきましては、使用するモード、通常モードでありますとかエコノミーモードによりまして幅もございますが、約8時間から24時間でございます。 いずれにつきましても燃料の補給によりまして、継続した使用が可能になっておりまして、先ほど申しましたとおり協定によりまして、燃料の確保が可能というふうに考えております。 ◆5番(岡崎俊樹君)  その協定を結んでいるとはいえ、この先ほどの南海トラフ地震を想定した際には、多分どこの自治体も必要と思われますので、ちょっとこちらも対策というか検討する余地もあるかなとは思うんですけれども、そちらはいかがでしょうか。 別にこの今の状態で安心ということであれば大丈夫ですが。 ◎防災対策課長(佐藤尚久君)  先ほど申しあげました和歌山県の石油商業協同組合の新宮地区会との協定でございますが、平成18年8月に協定を締結いたしております。それから約13年たっておりますので、一度こちらのほうも確認して、優先的に供給していただくことを再度確認したいと思います。 ◆5番(岡崎俊樹君)  わかりました。電気は、最近の災害でわかるかなとは思うんですけれども、スマートフォンなどの普及もあり、電気がないと非常に困る人がふえてくると思いますので、そちらはできる限り十分な備えというか対策をしていただきたいなと思います。 次に、災害時の保存食についてお伺いします。 災害時の保存食の状況はどうなっているでしょうか。また、アレルギー対策などの方の対応もされていますか。 ◎防災対策課長(佐藤尚久君)  災害時の保存食の備蓄でございますが、現在約4万食を備蓄いたしております。そのうち約2万5,000食がアレルギー対応済みの食品になっておりまして、今後も順次アレルギー対応の物に切りかえを行っていくことにいたしております。 ◆5番(岡崎俊樹君)  そういった対策をしてくださっているということで、こちらも今後よりよいアレルギーであったりそういう食の安全を求めた対策をよろしくお願いします。 次に、避難所についてお伺いします。 こちらペットを飼っている方の避難所の話なんですが、東日本大震災ではペットが飼い主と離れ離れになったり、自宅に置き去りにされたまま死んでしまうケースも多くあったそうです。また避難所においても放し飼いや夜間の鳴き声によりトラブルが発生するなど、多くの課題が浮き彫りになりました。 こうした中で、国は2013年、災害時に飼い主とペットが同行避難することを原則として、またペットの受け入れが可能となる避難所の整備を自治体に求めるガイドラインを策定しております。このガイドラインをもとに各自治体は、災害時のペット対策を進め始めました。しかしながら、熊本地震では東日本大震災と同様に、飼い主と離れ離れになったり自宅に置き去りにされたペットが多く発生したらしいです。ペットと同行避難したもののペットの飼育区域が避難所に設けられていなかったために受け入れ拒否されるケースもあったと聞いております。 ペット連れの避難者が行き場を失っているということが現状ではあると思いますが、こういったペットの受け入れ可能な避難所の整備や、またペットとの同行避難訓練などについては、本はどうお考えでしょうか。 ◎防災対策課長(佐藤尚久君)  ペットを同伴で避難してこられる方への対応につきましては、避難者の居住空間とは切り離した場所に限ることなど、一定のルールを設けた上で受け入れを行っております。災害時におきましてペット同伴での避難に関するお問い合わせがございましたら、携帯用ケージやペットフードの持参、避難所でのルールを説明した上で御案内させていただいております。 なお、ペットとの同行避難訓練につきましては、実施したことはございませんが、ペットと避難をしたいという方も少なくないと想像できますので、今後の課題の一つと捉えさせていただきたいと思います。 ◆5番(岡崎俊樹君)  災害時にペット同伴の問い合わせがあったらお知らせするということですけれども、災害時になかなか電話など問い合わせするというのは難しいかなと思いますし、そこで準備というのも難しいかなと思います。 そこで思うんですけれども、そういったペットの受け入れの避難所などのルールであったり、そういったことなどは広報やホームページではお知らせしていますか。 ◎防災対策課長(佐藤尚久君)  広報等をさせていただいたこと、広報のほうに掲載したことというのは恐らくないと思います。 東日本大震災に伴います自治体へのアンケート調査結果によりますと、避難所でのペットのトラブルでは、犬の鳴き声でありますとかにおいなどの苦情が最も多かったそうでございます。避難所にはさまざまな価値観をお持ちの市民が避難してこられます。そういったことからも、避難者とペットが避難所の中で一緒に過ごしていただくことはできないことを、お問い合わせがございました際には説明をさせていただいております。 ◆5番(岡崎俊樹君)  こちら非常にいろんな価値観というか、非常に難しい問題かなとは思うんですけれども、一応ペットを同伴した際のルールということを設けて受け入れ体制をつくっているということですので、知らない市民の方も多いと思うので、そちらをぜひ伝えていただけたらと思います。その際に必ず、実際に起こった場合、トラブル、嫌がる人もたくさんいると思いますし、そういったことについてもまた今後考えないといけないとは思いますが、もし受け入れ体制があるんであれば、一度市民の方にお知らせしていただきたいと思っております。 最後に、今回、ほかの同僚議員からも防災ラジオについて、先ほどの榎本議員であったりしていたんですけれども、私からもこちらは提案というか、こういうシステムがあるよというお知らせだけ一つさせていただきます。 防災ラジオというか、そのシステムの名前なんですけれども、280メガヘルツデジタル同報無線システムというものがございまして、こちらの大きな特徴としては二つあります。電波が建物に浸透しやすく音声が聞こえやすいというのが1点あります。そして、中継局などの設置数が減らせることによって、外部アンテナの工事が不要になります。そういったことから、コスト削減で効果を生み出しているということで、今ちょっと自治体でも導入する自治体がふえているということなので、こちらももし防災ラジオを今たくさん調べていただいたり、先ほどのFMラジオの話でもあり、いろいろ考えてくださっていると思いますので、こちらも一つ案としてまた調べていただきたいなと思います。 また、6月から防災メールについても頑張ってほしいということで、先ほど7,053件と約400件ほどふえていると思うので、そちらも引き続き頑張ってほしいと思います。 あとできれば6月にちょっと提案させていただいたんですけれども、LINEによる防災情報であったり、そういったものもなかなかすぐには難しいというちょっとお声も担当課から聞いたんですけれども、こちらも防災のためにも自治体LINEの導入も検討していただきたいなと思っております。 以上で、この災害対策についての項目は終わらせていただきます。 ○議長(前田賢一君)  岡崎議員、休憩しようか。 質問中ですが、10分間程度休憩いたします。 △休憩 午後3時17分--------------------------------------- △再開 午後3時29分 ○副議長(東原伸也君)  休憩前に引き続き会議を開きます。 一般質問を続けます。 5番、岡崎議員。 ◆5番(岡崎俊樹君) (質問席) 項目2の学校教育について質問させていただきます。 新宮の学力テストの結果は、ここ数年全国平均、和歌山県平均よりも下回っています。特に中学校の結果は小学校よりもさらに下回った結果というものが出ております。例えば、今年度の結果でいいますと、国語の平均が全国よりも12.8点低く、昨年は2.1点だったんですけれどもことしは12.8点、国語に関しては低いです。数学に関しましては13.8点低く、昨年は3.1点という結果で。英語に関しては、昨年は理科ということでことしだけでいうと、英語は9点全国平均よりも低い結果となっております。 和歌山県の平均は全国の平均と大体、少し2、3点低いぐらいで、新宮の平均が10点近く低い結果となっております。 その学力テストの結果を踏まえまして、新宮の今後の取り組みなども読ませていただきましたが、結局、毎回取り組みが書いているだけで結果につながっていないというか、下がり続けている感じがします。この毎年の取り組みで対策はされていますが、結果につながっていないという状況と、あとまた新宮の学力についてどうお考えでしょうか。 ◎学校教育課長(富田英之君)  学力の捉えとしまして、学習面それから道徳面、体力面の三つの面、つまり知・徳・体をバランスよく育んでいくことが重要であろうかと考えております。それが、子供たちの生きる力につながっていくのではないかというふうに思っております。 議員からご質問いただきました学力テスト、つまりは全国学力学習状況調査についてですけれども、そちらにつきましては特にその知の部分の一部を調査しているものであるというふうに考えていますが、確かに議員がおっしゃられるとおり全国、県の平均正答率を下回る状態が続いておるところでございます。 調査の平均正答率に迫れるように、市立小中学校でもいろいろな取り組みを続けているところなんですけれども、結果が今のような現状であるというふうに考えております。その取り組みについて幾つか例を挙げさせていただきますと、まずは新宮教育委員会として大事にしているところは、子供たちに必要な力をつけるために授業をしっかりとやっていく、授業をしっかり改善していく、それによって子供たちがわかったというような授業をつくっていくということが大事だろうかというふうに捉えております。それにつきましては、研究授業等を実施して学習指導要領の改訂によって、今後求められている力という部分をしっかり先生方に研修していただいているところでございます。 ほかには、基礎的な学力という部分をしっかりと身につけさせる取り組みをしておるところなんですけれども、一度身についたとしても時間がたつにつれてちょっと抜けていってしまうというようなところがございます。通常、どんどんどんどん新しいことを学ばせていくことが多いんですけれども、時には以前に学んだ基礎的な問題に目を向けるという時間を確保しながら確実な学びに結びつけております。 以上でございます。 ◆5番(岡崎俊樹君)  ありがとうございます。 そういった対策、授業をわかったというまでやらせるなど、また復習の対策をされているということですけれども、この知という部分限定でいうと結果伴ってないんかなとどうしても思いますので、その対策も結果が出ないのであれば対策としても不完全というか間違った対策というか、非常に難しい問題だと思うんですけれども、この学力というものは。だと思うので、対策もまた改革というかいろんな対策というのをあると思うので検討していただきたいと思います。 一つ、私からもその学力対策の提案というか、私が10月に奈良の小学校の算数のテストの取り組みについて学んできた事例をちょっと紹介させていただきます。 奈良は、まず4年生、2、3校ぐらいの学校を対象に、まず試験導入という形で4年生を対象に民間業者のテストを導入しました。そのテストは、子供がテストをやったらその回答を業者がやるというかテキストを読み取らせて、後、採点してもらうだけなんですけれども、テストの結果によって子供たちに配られる宿題が変わります。送ってくるんですけれども、単純に、宿題がその業者から。子供の学習状況に応じて3枚の宿題のプリントが配られるということなんですけれども、例えば同じ70点の子が2人いたとします。しかし、間違った問題の箇所によって宿題のプリントが変わる。そういって自分のわかっていない部分を復習できるというテストのプリントが配られ、例えば100点の子にもまたその子用の宿題が配られるということで、個々のレベルに合った宿題というか復習プリントが返ってきますので、そういった自分がわからない部分を復習できてわかるようになるという取り組みが行われていたということで、1年目は4年生の2、3校ぐらいの学校でやって、次の年は4、5年生に導入しまして、3年目では4、5、6年生の算数に導入し、今では奈良の43校だと思うんですけれども、43校の全ての小学校で4、5、6年生でその算数のテストの実施をしております。 今またさらに、試験的にほかの国語であったり社会であったりほかの教科も取り入れているということで、実際このテストの取り組みをした結果、学力も向上したということを聞いております。 少しコスト、予算かかってしまいますが、結果が出るものであれば費用対効果としてはそんなに悪くないかなと思いますので、こういったシステムをつくっている会社は多分たくさん今ふえてきていますので、今のAIであったりそういったデジタル的なものを使っての学習というのも今後ちょっと検討していただきたいかなと考えております。 さらに、学習指導要領が来年から小学校、2021年には中学校で新しく変わるということで、この新しい指導要領では、学校で学んだことが子供たちの生きる力となって、あすに、そしてその先の人生につながってほしい。これからの社会がどんなに変化して予想困難な時代になっても、みずから課題を見つけ、みずから学び、みずから考え判断して行動し、それぞれに思い描く幸せを実現してほしい。そして、明るい未来をともにつくっていきたい。何を学ぶかではなくどのように学ぶか、何ができるようになるか。生きる力を育むという目標が掲げられております。 私はこの中で、どのように学ぶの項目が大事かなと思いまして、主体的、対話的な深い学び、アクティブラーニングの視点から何を学ぶかだけではなく、どのように学ぶかを重視して授業を改善しますということが書かれておりますが、このどのように学ぶかということで聞いていきたいと思うんですけれども、近年は本当にAIの、さきほどの奈良の例でもあるんですがAIの活躍であったりICT教育などにも力を入れている自治体がふえています。 先日、つい最近、先週か今週かちょっとすみません、あいまいなんですけれども、政府も2023年度までに全ての小学校と中学校に1人1台タブレットであったりPC端末を整備する方針を盛り込んだ経済政策を閣議決定したニュースが流れておりました。これによって、学校のICT環境がより一層改善する可能性があり、先ほどの奈良のようなAI教材であったりいろいろなものが出てきて、より注目が集まり、子供たちの学力向上が見込めると思っております。 もう一つ、事例というか御紹介させていただくんですけれども、この教材に関してはどういったAI教材かちょっと私把握していないですけれども、そのAI教材、導入した学校事例として東京の麹町中学校というところがありまして、私も非常に注目している学校ではあるんですけれども、このAI教材導入した結果、早い生徒であれば年間授業時間数140時間のカリキュラムが40時間で終わったという結果が出ております。また、この麹町中学校、今、教育改革で非常に話題となっておりまして、宿題をなしにしたり定期テストの廃止、クラス担任制の廃止などテレビやあと視察などでもすぐ枠がいっぱいになるなどと、かなり教育の現場でも僕は注目を浴びているのかなとは思っております。 なので、こういったことをやれたらいいのではないかなと思いますが、結構学校は校長先生の力が強いというお話も聞き、なかなかでどうこうという問題は難しいのかなとは感じておりますが、最近富山県の南砺というところが、来年から市内の小中学校17校を1学級1担任制を見直して、複数の教員が学年全体や二つの学年を指導するチーム指導制を導入することを決めたというニュースがありました。普通は一つの学級で1人の先生なんですけれども、1学年を複数の先生で見るという制度だと思いまして、こういったことを取り入れることによって子供たちが担任の先生を自分で選べるというメリットであったり、正直、合わないなと思う先生に当たって不登校になる、そんなことも減らせるかなと私は考えております。その富山県の南砺の教育長がそれを決断したということで、その教育長は全体での取り組みは、全体的にはチャレンジ型のということで、先生方とともに新しいことに挑戦していくチームの機運を高めたいという、教育長次第で何かは変えられるのかなとは僕は勝手な期待を感じたんですけれども、先ほどの学習指導要領の中でどのように学ぶかの項目が今後重要になってくるのかなと思うんですけれども、新宮としては今後そういったどのような学びの改善をしていくことをお考えでしょうか。 ◎学校教育課長(富田英之君)  主体的・対話的で深い学びの視点につきましては、今回の学習指導要領の改訂におきまして非常にクローズアップされている部分でございます。 これまでは、学ぶべきことを学ばせ、身についたかどうかを確認することに重きを置いておりました。ただ、将来的に先行きがちょっと不透明なところがある中で、しっかりと解決する力を身につけていくと、継続的に学んでいくその部分が大切であるというふうに考えております。 そこで、これまでの学びに加えてどのように学んでいけばいいのか、学ぶ方法を教えるということが重要視されているところですけれども、新宮教育委員会としましては、先ほども少しお話しさせていただきましたが、やはりまずは授業をしっかりと行っていくと。これから求められている力を先生方にもつけていただくため、年間50回程度研究授業であったりとか研修を行っておるんですけれども、そこにうちの指導主事を派遣いたしまして授業における改善点等をお話しさせていただいているところでございます。 また、市立の中学校の国語科の担当教員を集めた研究会等を開かせていただいて、県の教育委員会のご指導もいただきながら、これから求められている国語科の授業というものについても研修を複数回行っているところです。それらが最終的に子供たちの力に返っていくのではないかというふうに思っております。 ◆5番(岡崎俊樹君)  それで、先ほども僕も言ったんですけれども、それで変わるんであればそちら期待したいんですけれども、今、ここ数年、もしくはもっと前から結果につながっていない状態であれば、思い切って先ほどの奈良の例であったりそういったものも一度御検討していただけないかなと思います。 次に、教員の働き方改革ということをちょっとお伺いしたいんですけれども、教員も非常に多忙ということで、今、教員だけではないですからの職員もみんなそうだと思うんですけれども、働き方改革というものが注目というか話題となって問題視されていると思います。教育がよくなったとしても、先ほどの研修などを踏まえて教員の負担もふえていては意味がないかなと私は考えております。 また、こちら事例なんですけれども、教員の働き方改革の、働き方を変えるために相模原は教員の指導の質の向上、働き方改革へつなげるためにアンケートであったり、あとテストの採点システムそういったものを業務効率化するシステムを導入しました。そうすることによって、従来かかっていた時間が3分の1になり、職員の負担であったりそういったものも結果が出ております。 和歌山県では、県内全ての自治体の公立小学校では教員負担軽減のために校務支援システムの導入を推進しているということですが、新宮はそういう校務支援システムは導入されているんでしょうか。 ◎学校教育課長(富田英之君)  校務支援システムにつきましては、平成24年に光洋中学校のほうにまず試験的に導入させていただきました。その後、平成25年には城南中学校それから緑丘中学校にも導入させていただきました。生徒名簿の作成であったりとか出席簿、それから成績処理などを一体化させることによりまして校務を効率化することができておると考えております。教員の負担軽減及び子供に向き合う時間というあたりも増加しているのではないかと思っております。 また、今議員おっしゃられたように平成30年度から和歌山県のほうで校務支援システムの共同調達というのが始まりまして、新宮におきましても本年度からですけれども神倉小学校、王子ヶ浜小学校、三輪崎小学校の3小学校にシステムを導入させていただいております。教職員からも、おおむねよい評価をいただいておるところです。 ◆5番(岡崎俊樹君)  ちなみに、そのシステムを入れてどれぐらい時間短縮になったとかというデータは、アンケートなどはとっていないですよね。 ◎学校教育課長(富田英之君)  小学校につきましては、特に今年度からということもございましてまだ1学期の成績処理でぎりぎり間に合ったというところになっておりますので、今後続けて使っていく中で検討していきたいと思っております。 ◆5番(岡崎俊樹君)  そういった子供の教育はもちろんなんですけれども、やはり教える側の先生であったり大人が自分にゆとりがないと教えるのも難しくなるというか、人はゆとりが大切かなと私は考えますので、教員のためにも、そして子供のためにもそういったシステムであったりいいものであれば導入していただきたいなと考えております。 こちら、最後にちょっと、来年度から夏休みが変わるということで、8月1日から31日までで、7月の終わりの10日間は復習期間にするということで、先ほど同僚議員からもいいことだというお話もありましたが、私は説明会のときから復習するのであれば毎月最終の2日間、3日間するべきではないかなというお話もさせていただいたと思うんです。それは、正直何が正解かも僕はわかりませんし、もし今後そっちのほうがいいなと思ったら検討していただきたいなとも正直思っております。 これ、最後の7月の最終の期間は復習するための期間ということで多分決められたと思うんですけれども、教育長、そうですね。復習して学力向上であったり見直して2学期迎えたいということで決められたと思うんです。これは、そういう目的があるからいいと思うんですけれども、本当におとといです、私おととい12月9日に知ったというかニュースというか上がっていたんですけれども、同じように今までは7月21日から8月31日まで夏休みをとっていたけれども、来年から、広島県の福山が8月1日から8月31日までの1カ月に短縮するという記事を見ました。これ、新宮と似ていておもしろいなと思ったんですけれども、ここでその理由が全く違ったところが僕は非常に興味深く思ったのでちょっとご紹介させていただきたいんですけれども、夏休みを短縮する分にふだんの学期中の授業時間を原則5時間とすることを決めたそうです。1日の授業数を5時間とすることによって、放課後にゆとりを持たせ、ゆとりを持ってよりじっくり理解を進められるのではないかという考えだそうです。また、ここでも、やはり今、小中学校の先生の長時間労働ということも懸念しておりまして、5時間までの授業になると教職員にとっても放課後の使い方であったり、また会議の準備なども、またあと中学生などになれば部活などの指導の時間も確保できるということで、子供たちはゆとりを持って学び、教員は働き方改革ということで、今回の新宮の復習のための約10日間とはまた全く別の理由でやることとはなっていますが、ここは逆に、広島県の福山の取り組みのほうは僕個人的にはより子供たちのためであったり先生のためにもいいのではないかなとは思いますけれども、こういったことについては教育長どう思われますか。 ◎教育長(速水盛康君)  いろんな各自治体の取り組みというのがございます。特に私が、今ご質問ありましたように、復習といいますか回復をしたいというところは、子供たちのことに力点を置きました。本来は、そういうことを考えなくても子供たちの学力が保証できるというのが本来は、私は自然の姿だと、議員おっしゃいますように思います。しかし、先ほどから学力の新宮の状況を点数を読み上げて御指摘をいただきましたが、そういうことへの対応だけではなくて、やはり点数を上げるということだけではなくて、子供たちが一つでも二つでもわからないことがわかったというそういうことへの意欲なりそういうことへの自分たちなりのやった感というんですか、努力したらできる、わかるということを私は体験させたい。9年間の中で、諦めず。そのことに力点を置いたものですから、このような形でしばらくは継続して取り組んでいきたいなと思ってございます。 ◆5番(岡崎俊樹君)  決して僕は、今回の夏休みのことを否定しているわけではなく、よりよいものにしていただきたいなと思いますし、わからないことがわかるようになるという、今、教育長のお言葉があったように、私もまさにそのとおりだなと考えてございます。テストで点数をとることが目的ではなく、やはりその中でわからなかった、間違えた部分をやり直してわかるようになるというのが成長につながると思いますので、そういった教育を考えてくださっているのは非常にありがたいなと思っております。 一般に見ると、やっぱりどうしても点数を見てしまうかなとは思うんですけれども、点数、私も点数を例には出していますけれども、本当に僕は勉強よりも大事なことってたくさんあると思いますし、本当にわからないことがわかるようになったり、あと自主的に勉強したいと思う環境づくりが大事かなと思いますので、そういったことも考え子供たちの教育のため、そして職員の働き方というか職員のためにも、今後、ができる教育の体制というものをよりよいものにしていただきたいと思います。 これにて、12月の岡崎の一般質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。 ○副議長(東原伸也君)  一般質問を続けます。--------------------------------------- △松本光生君 ○副議長(東原伸也君)  13番、松本議員。 ◆13番(松本光生君) (質問席) それでは、市長の政治姿勢ということで①の令和2年度予算編成と税について。 令和になってこの2年度いうのは、年号が変わって初めての新宮にとっては予算編成ということですね、市長。ちょっと一言。 ◎市長(田岡実千年君)  令和初の、今回予算編成に臨むということになります。 ◆13番(松本光生君)  そこで、市民も新しい年を迎えて新宮の発展ということで期待をしているところだと思いますが、近年、庁舎とか文化複合施設に予算を使っている現在、無理な予算を組めないかとそう思っております。 まず、過去3年間の最終予算額の推移、どのようになっているか簡単にちょっと御報告をお願いします。 ◎財政課長(小林広樹君)  平成28年度から平成30年度の最終予算の状況ということでございますけれども、平成28年度につきましては庁舎建設事業がありましたので約193億円という大きな規模となってございます。平成29年度につきましては庁舎関係の予算が減になりましたので約169億円、そして平成30年度につきましては文化複合施設の整備事業が一部入っておりますのでそれらによりまして約183億円の予算規模となっている状況でございます。 ◆13番(松本光生君)  あと、12月この補正予算が入っているんです。あと3月でいつも毎年出てくる病院からの依頼、予算というんかあるんですね。大体どのぐらいの予算がこれまた追加。 ◎財政課長(小林広樹君)  3月補正につきましては、病院の補助金、昨年度でいいますと約3億円ほどありまして、あとバスの運行の補助金です、それにつきましても5,000万円か6,000万円ということで予定しているところでございます。 ◆13番(松本光生君)  大体、新宮が見ている年間の予算ということで理解してよろしいですか。 ◎財政課長(小林広樹君)  はい、そのとおりでございます。 ◆13番(松本光生君)  たびたび、予算の話になると、ずっと推移を見ていると新宮は再建団体になるのではないかとそう言う元議員もおりましたけれども、そういう心配はどうですか。 ◎財政課長(小林広樹君)  経常収支比率のように高い比率もございますけれども、財政状況を判断する健全化判断比率といいますけれども、その点につきましては現在のところ良好で推移しておりますのでその心配はございません。 ◆13番(松本光生君)  安心したらええんですね。市長どうですか。 ◎市長(田岡実千年君)  今、財政課長が申し上げましたように、そういった危機的な状況ではないということは申し上げたいと思います。 ◆13番(松本光生君)  その言葉を信じて次へ進みます。 それでは、令和2年度の当初予算編成を今着々と進んでいると思うんですけれども、大体主な編成の重要的な課題というのはどういうところに置いておりますか。 ◎財政課長(小林広樹君)  当初の予算編成につきましては、毎年10月に市長名によりまして予算編成方針というのが出されております。その中に柱となる考え方、基本的な考え方というのが示されておりまして、令和2年度の予算編成方針につきましても四つの項目が示されております。 一つ目としましては、文化複合施設完成後の財政負担を考慮しましてその他の事業数でありますとか事業費の精査といいますか、それと財源確保を徹底すること。 そして、二つ目としましては、第2次総合計画とまち・ひと・しごと創生総合戦略の一層の推進。特に、人口減少対策を重点的に講じていくこと。 そして、三つ目でございますが、あらゆる災害リスクに備える事前防災に取り組むということ。 そして、最後四つ目が行財政改革プログラムの目標効果達成に向けて全庁的に取り組むということで、以上四つの項目を基本として全庁的に編成作業に取り組むこととしているところでございます。 ◆13番(松本光生君)  基本的な四つの中で、三つ目のその災害というのは、これはちょっとわかりませんから、どういう災害が起こるかわからんので、国からの交付税もあるかわからんけれども、新宮としてはその災害に事前に備えるということで理解させていただきます。 この中で、福祉関係、教育関係は大体どのぐらいの配分になりますか。 ◎財政課長(小林広樹君)  今年度の例で申し上げますと、12月補正後の予算額が今186億円ということでございます。そのうち、福祉関係といいますか民生費につきましては約63億円ということで、構成比でいいますと34%程度になります。 あと、教育費が約33億円ということで、構成比でいいますと今のところ18%となっております。 目的別に言いますと民生費が最も比率が高く、次いで教育費という状況でございます。 ◆13番(松本光生君)  これは大体、ここ何年かは大体このぐらいの推移でいっているんでしょうか。少子化問題もあっていろいろあるかとは思いますけれども。給食案件もありますし。 ◎財政課長(小林広樹君)  多少の増減はありますけれども、民生費が一番高く教育費が2番目という、そういう順位的なものは変更はございません。 ◆13番(松本光生君)  安心・安全、そして福祉・教育のまちとして、市長、その辺の思いを一言よろしくお願いします。 ◎市長(田岡実千年君)  時々申し上げておりますスローガンでありますが、市民みんなが元気で心豊かに暮らせるというのを基本にして、令和2年度もしっかりと予算編成を行っていきたいと思います。 ◆13番(松本光生君)  わかりました。 その項は終わりまして次、税についてですけれども、初心に戻ってその中でまた新宮の人口が年々減少している、税の調定額どのようになっているか、その辺をちょっとお聞きしたいと思います。これで新宮の経済状況が少しでもわかれば、私たちの勉強になるかと思います。それでは、ちょっと税について、税務課長おりますか。 6税あると思いますけれども、ちょっとその辺お願いします。
    ◎税務課長(南守君)  個人市民税、法人市民税、固定資産税、軽自動車税、たばこ税、入湯税の6税について御説明申し上げます。 税全体の現年分の調定額は、平成28年度では31億1,577万312円、平成29年度では31億8,311万6,377円、平成30年度では30億9,492万1,478円と、年度によって増減はありますが人口減少等により減少傾向にあります。 また、税目別の調定額のうち主なものにつきましては、固定資産税で約14億円程度、個人市民税が約11億円程度となっております。 ◆13番(松本光生君)  やはり、人口減少が大きな課題と理解してよろしいんですね。 それでは、滞納繰越分の調定額はどうですか。 ◎税務課長(南守君)  滞納繰越分の調定額の推移についてですが、こちらにつきましてはたばこ税と入湯税は未納額がありませんので、個人市民税、法人市民税、固定資産税、軽自動車税の調定額となります。合計調定額は平成28年度では3億3,189万5,748円、平成29年度では2億8,003万9,598円、平成30年度では2億5,843万199円とこちらも減少傾向にあります。 減少理由としましては、現年徴収率の向上及び滞納処分の推進によるものと考えております。 ◆13番(松本光生君)  職員の努力があってこれぐらいに抑えているということで理解いたします。 徴収率はどのようになっておりますか。 ◎税務課長(南守君)  徴収率ですが、現年分6税の合算では平成28年度は98.72%、平成29年度は98.86%、平成30年度は98.93%と毎年向上しております。 4税の滞納繰越分の徴収率ですが、平成28年度は24.15%、平成29年度は17.31%、平成30年度は20.03%と若干の減少傾向にあります。 現年分と滞納繰越分を合わせた全体の徴収率は、平成28年度は91.55%、平成29年度は92.27%、平成30年度は92.85%と毎年増加傾向にあります。 また、平成28年度と平成30年度の比較では、1.3%の増となっております。 ◆13番(松本光生君)  これは本当に汗をかいて頑張っていてくれるということで、今後も一生懸命市民のために頑張っていただきたいと思います。 次は、固定資産税の近年の動向、ちょっとお聞かせください。 ◎税務課長(南守君)  固定資産税におきましては、総務大臣の定める固定資産評価基準に基づき評価額を決定しております。土地につきましては、路線の価格を基準として各土地に所要の補正等を行い評価額を決定しております。家屋についても固定資産評価基準に基づき評価を行っており、その過程で新築家屋の現況調査を行っております。評価額は、原則として3年間据え置かれることとなっておりますが、土地の価格につきましては地価の下落があるときには修正できることとなっており、新宮におきましては土地の評価額を毎年修正しております。家屋につきましては、3年ごとに経年等を考慮して評価額を求めています。動向等につきましては、国土交通省が公表している地価公示におきましては地価平均が上昇しているとのことですが、新宮においては引き続き下落傾向にあります。調定額につきましては、平成28年度は14億826万8,200円、平成29年度は15億263万6,000円、平成30年度は14億719万7,500円となっております。 ◆13番(松本光生君)  今、各個人の固定資産税は、地価、下落によって減少していると。これについて、別に国からいちゃもんみたいなのはないんですね。新宮独自でできるわけですね。いいんですね。 ◎税務課長(南守君)  そうです。そのとおりです。 ◆13番(松本光生君)  でも、まだまだ大分地価が下落しているんで、もうちょっと安してほしいよいうのは市民の気持ちだと思いますので、その辺、今後また庁内で相談してよろしくお願いいたします。 軽自動車税の税収、今台数どのぐらいになりますか。最近、若い方車離れが、都会では車を持たないという、そういったリースとか何かのほうが安くつくと、月々の経費、そういうようなことで減っていますけれども、新宮の場合どうですか。 ◎税務課長(南守君)  調定額につきましては、平成28年度8,825万8,400円、平成29年度は8,973万3,100円、平成30年度は9,241万4,900円となっており、近年増額の傾向にあります。 台数につきましては、平成28年度1万4,777台、平成29年度1万4,393台、平成30年度で1万4,297台と減少傾向にあります。 台数の減少に対し調定額が増加となっておりますが、これは平成28年度税制改正により軽自動車税の税額が変更されたことによるものです。 ◆13番(松本光生君)  税額が高なったんやね、軽自動車の。はい、わかりました。 やっぱり若い人、聞くところによると車離れになっているということで、はい、わかりました。 それでは、個人市民税の納税者数と調定額の動向、よろしくお願いいたします。 ◎税務課長(南守君)  個人市民税の納税義務者数ですが、平成28年度で1万2,973人、平成29年度で1万2,845人、平成30年度で1万2,829人と人口減少等に伴い減少傾向にあります。 調定額につきましては、平成28年度は11億3,637万5,060円、平成29年度は11億2,334万5,800円、平成30年度で11億1,783万3,200円となっており減少傾向になっております。 ◆13番(松本光生君)  やっぱり人口というのは大きいですね、減るというのは。 続いて、調定について特に増減の大きな税目、そのまた金額わかればちょっとお願いいたします。 ◎税務課長(南守君)  特に増減が大きいのが、固定資産税の償却資産でございます。償却資産の調定額は、平成28年度は2億5,927万5,617円、平成29年度は3億4,318万2,916円、平成30年度は2億7,925万4,654円と大きく増減しています。これは、「ちきゅう」などの船舶がどれだけ寄港するかで変動するため増減が大きくなっております。 ◆13番(松本光生君)  新宮港の価値が大きいんですね。はい、わかりました。 それでは、地域性ですけれども、地域によって工場が多いまちや都会のベッドタウンなどとは一概に比較はできませんが、新宮税の調定額は人口規模の近い他と比べるとどうか。そのわかる範囲で教えてください。 ◎税務課長(南守君)  人口規模2万4,000人から3万4,000人と少し人口幅がありますが、現在把握しております近畿地方及び東海地方の9の状況について報告させていただきます。 平成30年度個人・法人の市民税及び固定資産税、軽自動車税合わせて4税の調定額について、9の平均調定額と比較しましたところ、新宮は28億6,073万6,200円に対し、9の平均調定額は36億32万7,739円となっており下回る結果となっております。 議員がおっしゃられるように、地理的要因や形成されているまちの産業構造等その他さまざまな状況により税収は変わってくると思われます。数字だけでの比較は難しいですが、人口が減少していく中、安定な税収を確保できるように今後も適正な課税に努めてまいりたいと思います。 ◆13番(松本光生君)  市長、今、いろいろお話ありましたように、やはり人口減というのは大きな、新宮にとっては課題だと思います。企業誘致、人口増を今後一層我々議会も側と一緒にやっていきたいと思います。市長その辺のちょっと心構え、気合いをお願いします。 ◎市長(田岡実千年君)  どうしても人口減少という流れはなかなかとめられないというふうに思っておりますが、少しでも減少幅を抑えることを今いろいろやっているところでありまして、またそれとともにまちの勢いというのは交流人口の増としても確保できるというふうに思っておりますので、両方で、今がある意味チャンスだというふうにも思っておりますので、しっかりといろんな施策取り組みたいと思います。 ◆13番(松本光生君)  他の議員からありましたふるさと納税について。これ収入減の所得税、住民税いろいろありますけれども、その税について、ふるさと納税についてちょっとお聞きいたします。 ◎税務課長(南守君)  税務課所管の税に関するふるさと納税につきまして御説明申し上げます。 ふるさと納税の制度につきましては、平成21年度の県民税より制度が開始されております。平成28年度以降は、それまで県民税所得割の1割とされていた限度額が2倍に拡充されたことで身近になりました。例えば、平成30年中に寄附をされた場合、平成30年中の所得税と平成31年度の県民税から控除を受けるため、平成31年度の市民税が減収となります。 新宮におきましては、平成29年度の市民税は229名の新宮の方が他に寄附されたことによりまして896万1,855円の減収となっております。平成30年度につきましては、266名の市民の方が他等に寄附をされましたので1,208万649円の減収となっております。令和元年度の分につきましては、387名の市民の方が他に寄附をされましたので市民税が1,641万5,333円減収となっております。 ◆13番(松本光生君)  これが全部損になることじゃないんですけれども。 これ、企画調整課ですね。 ここ3年、ふるさと納税、いただいた金額わかりますか。 ◎企画調整課長(下基君)  過去3年間、平成28年度の実績でありますが寄附額が496万9,000円、平成29年度の実績といたしまして寄附額744万89円、平成30年度の実績でありますが寄附額1,071万4,890円となってございます。 ◆13番(松本光生君)  これ、返礼品にかかった費用というのはどのぐらいですか。3年分。 ◎企画調整課長(下基君)  平成28年度につきましては、返礼品が135万4,000円となってございます。平成29年度につきましては173万8,979円、平成30年度につきましては258万1,253円となってございます。 ◆13番(松本光生君)  伸びもありますね。 これ、交付税措置いうのはどのぐらいの割合になっていますか。 ◎財政課長(小林広樹君)  ふるさと納税につきましては、先ほど南課長から控除額についてございましたけれども、その控除される分の75%については交付税に参入されるということですので、最終的には減収額になるのは控除した額の25%ということになるかと思います。 ◆13番(松本光生君)  これ、異常なふるさと納税の寄附というんですか、行為で、商品の返礼の多いところへ重なっていくという、集中的なことが、現象が起こって総務省からのクレームがついて今に至っておりますけれども。僕の個人的な意見を述べますと、寄附なんで異常な返礼品のやり方というのはちょっといかがなものかと。この間、沖縄の首里城の関係ですけれども、何かこのふるさと納税で、少しの返礼品で、寄附という行為でやりたいという人がかなりされたということも聞いております。僕は、本来そういうもんであっていいのかなと、片ややっぱりそういったものでまちおこしとかそういうこともあり得ていますけれども、僕としてはやっぱりほどほどのそういうことでやっていったらいいんじゃないかとは思うんですけれども。 市長どうですか。そういう一概にこれやとは言えませんけれども、いろいろなことを加味して考えていかなければならないと思うんですけれども。 ◎市長(田岡実千年君)  今、答弁したように、プラスマイナスで言うと税がマイナスにはなっておりませんが、きのうも少しこのことに対して答弁させていただきましたが、もともとの趣旨は地元から都会に就職した方が育んでいただいた地元にお返しの意味を込めて納税する、寄附するという趣旨でありまして、それが今ちょっとそういった返礼品の……     (「競争」と呼ぶ者あり) ◎市長(田岡実千年君)  競争というんですか。 それで、返礼品が多い自治体を見てみますと、やはりこのサイトの運営によってその企業にそういう取り扱いを任せてたくさん寄附を得ているといったケースがよく見受けられるわけで、結構八大サイトともいわれますが、そういったところに結構税金が流れていってしまっているんかなということも私はちょっと懸念しているところでありまして。もともとの趣旨のとおり、できればふるさとでありますとか、思いのある自治体。返礼品目的ではなくて、そういう思いで寄附いただける、納税いただけるということになってほしいなという気はしております。 ◆13番(松本光生君)  わかりました。難しい点があると思います。 何か、川崎なんかこれで大分、の大変な税金が取られて大変だということで、電車の中へぶら下げて広告出しているというような事態も聞いたんですけれども。この問題もいろんな形で今後どうなるかわかりませんけれども、新宮としてのやり方で進めてほしいと思います。 以上です。 最後に、この税務の関係、いろいろ聞かせて、税務課長本当にまた課の職員に頑張っていただいていることをお察しできました。これも市民がちょっと知っていただければいいかと思います。まして、われわれ議会もこれをもう一遍、心に入れて、税の重さ、市民の汗の結晶ということを忘れずにいきたいと思います。 その税務課の今後の取り組みを、ちょっと聞かせて、課長お願いします。 ◎税務課長(南守君)  自主財源である税の確保につきましては、法令に基づき適正な課税、徴収を行う公平負担の原則を基本として取り組んでまいります。具体的な取り組みとしましては、適正な課税はもちろん催告書の送付、丁寧な納税相談、分割納付の進捗管理、また財産調査や滞納処分、和歌山地方税回収機構への移管などです。どれも粘り強い取り組みが必要なものばかりですが、安定的な歳入確保に向けて課員一同、より一層の工夫と努力を行い、徴収率の向上に努めてまいります。 ◆13番(松本光生君)  今後も御奮闘をよろしくお願いします。それでは、この項を終わらせていただきます。 ○副議長(東原伸也君)  10分間程度休憩いたします。 △休憩 午後4時27分--------------------------------------- △再開 午後4時39分 ○議長(前田賢一君)  休憩前に引き続き会議を開きます。 議事運営の都合により、あらかじめ本日の会議時間を延長いたします。 一般質問を続けます。 13番、松本議員。 ◆13番(松本光生君) (質問席) それでは、時間内におさめるよう頑張ります。 次、災害についてですけれども、今回の一般質問10人中7人が防災関係について質問されております。重複しないように、簡潔にやっていきたいと思います。 災害は忘れたころにやってくるという言葉があります。今回、7名の方が防災についてということで、何かしら気になった部分があったかと思います。その中で、屋敷議員からは紀伊半島豪雨のその後の熊野川の安全対策について、元特別委員会の現前田議長を含めて国や、またダム会社とも交渉を行っていただきました。心から敬意と感謝を申し上げます。 災害とは、主に地震、台風、豪雨とこれらが一番大きな災害となるかと思います。近年の地球温暖化、また地殻変動が大きくなり、世界的に海上の水位も上がり水没する島が出てきたということも聞きます。また、11月末ぐらいから日本の各地で地震が幾つか発生いたしまして、この南海トラフの地震、大変危惧しているところでございます。 私たちに関わるこの南海トラフの地震、一番先輩の大西議員が昭和19年ぐらいですか、赤ちゃんのときだと思いますけれども。それに次いであと昭和21年ですか、昭和東南海地震と南海地震が2年後に起こっております。ただ、このときの情報は、昭和19年は戦争中で軍部が情報統制をとっておりましたので全然情報がないということです。そして、昭和21年の昭和南海地震も戦後の混乱期、全くそれも記録がないと。ですから、シミュレーションで南海トラフ地震どんなもんかということで我々はそれしかわからないんですけれども、国が発表する、県が発表する津波とかそういうものを重視していかなければならないと思っております。 そして、新宮においては平成17年ですか、地域防災計画ですか。そして、当初は新宮においても総務課の中に1名の担当いうか係いうんかそれしかなかったのが、現状、防災担当課というのができて庁内一体となって一生懸命やっていただいております。何せこの辺は台風、また水害に見舞われ、半分弱いところもありますけれども、台風には強いかと思いますけれども、そういった意味で災害には敏感なまちだと思います。 市長、ちょっとお考えを聞かせてください。 ◎市長(田岡実千年君)  今、敏感なまちというお話がありましたが、8年前の紀伊半島大水害を経験してから市民の間でもこの防災意識は高まっているというふうに思っております。 ただ、いろいろ、やはり一人も犠牲者を出さないという中では、まだまだやることがたくさんあります。また、近いうちに必ず発生する地震、そういったところ、津波に対しては一刻も早い避難でありますが、家屋の倒壊が大変心配するところでありまして、そういったところも耐震補強とか家具の固定とか、これからもしっかりと進めていきたいというふうに思っております。 ◆13番(松本光生君)  では、担当課の課長にちょっとお尋ねします。 これ、先ほど言いましたように、5年、10年前から見れば気候の変動、大変ちょっと変わってきているかなと思うんです。そういった意味で、今後、この防災計画をつくるに当たってそういったところも加味しながら、で、地域性を考えながらいかなければならないと思っておりますが、これまでの防災計画をつくって現在に至るまで、その辺のところちょっとお聞かせお願いいたします。 ◎防災対策課長(佐藤尚久君)  新宮では、地域防災計画を平成17年に策定しております。地域防災計画は、災害対策基本法の規定に基づきましてが作成をしている災害対策に関する計画でございます。国、県、を初め、警察、消防、自衛隊などの行政機関や鉄道、電話、電気、ガスなどの事業者が互いに協力をして新宮市域における災害の予防や応急対策、復旧、復興対策を実施することによりまして、市民の生命や財産を保護することを目的とする計画でございます。また、新宮の災害対策本部を初め、災害対応のための組織計画、動員計画なども掲載いたしております。 地域防災計画につきましては、過去5回の改訂を行っておりまして、直近では平成30年3月に改訂を行っております。その際の主な修正内容といたしましては、要配慮者に関する部分で、土砂災害防止法に関する危険区域に位置して要配慮者が利用する施設につきましては、避難確保計画を策定することや訓練を実施することについて新たに記載をいたしております。また、水位周知河川として指定されました市田川の基準水位などにつきまして、新たに記載をいたしております。 ◆13番(松本光生君)  気候の変動によっていろいろ変わってきていると、対応しているということです。今後、ますますこの計画がいろんな意味で新宮市民の生命・財産を守る、そういった格付ということで一生懸命そういう努力をよろしくお願いいたします。 台風とか豪雨は多少、テレビとか何かでわかります。前もって避難ということができますけれども、地震はそうはいきません。その場で、また津波の予測して自分の命は自分で守るということを中心に、これは災害は一緒ですけれども、特に地震というのはいつ来るかわかりませんのでその辺が一番危惧するところです。 ことしも各地で台風、豪雨などが大変ありました。東北、また信州、千葉、全然災害の少ないところがやられております。新宮は、小さな被害で済んだということは幸いだと思っておりますけれども、そういうとまた他から叱られる言葉でありますけれども。備えあればということで今後続けてほしいんですけれども。この避難、注意とか警報出た場合、オオカミ少年と言われてもいいですから、やはりとしては市民の生命を守るために、避難を予測することが大事かと思うんですけれども、三佐木蜂伏、熊野川町、別々の避難基準が、皆別々だと思うんですけれども、どのような方向でどのようにやっておられるかお聞きします。 ◎防災対策課長(佐藤尚久君)  私どもといたしましても、いかに避難を促すかということが大事だと思っております。特に、台風に関しましては進路予測が早くから出されておりますので、危険になる前に逃げていただけるよう避難を早目に呼びかけるようにいたしております。また、夜間に危険になるおそれがあるときなどにつきましては、明るいうちに避難情報を出すよう心がけております。 さらに、市街地と山間部など地域特性の違いなどによりまして危険度、危険箇所が異なりますので、地域を限定した避難情報を出す場合もございます。例えば、洪水であれば熊野川の中流や下流、市田川、佐野川、荒木川、赤木川などについての水位の情報や河川監視カメラ、また雨量情報や場合によっては市民からの情報なども参考にいたしまして、どこの地域にどんな情報を出すのかということを判断することにいたしております。 ◆13番(松本光生君)  河川カメラにおきましては、これは8年前の紀伊半島豪雨の後に設置されたわけです。 それでは、の避難場所、別の方からもありましたけれども大丈夫なのかと、台風時また耐震についてその辺ちょっと。 ◎防災対策課長(佐藤尚久君)  台風などの風水害時の際には、22カ所の避難所を開設いたしておりますが、全て耐震性を有しております。また、8年前の紀伊半島大水害の教訓を生かしまして、安心して避難をしていただけるよう8年前に浸水しなかった施設、場所を使用いたしております。なお、1カ所、熊野川町日足の総合開発センターですが、こちらは8年前に1階部分が浸水をしましたので、現在は2階の和室を避難場所として御利用いただいております。 ◆13番(松本光生君)  経験した中でいろいろ変えていっているということですね。 避難場所で、先ほどペットの関係もありましたけれども、避難場所で女性や子供、高齢者また障害者などへの配慮、プライバシーも含めてその辺どのように対応されておりますか。 ◎防災対策課長(佐藤尚久君)  避難所におきまして、障害者などへの配慮が必要な場合に備えまして、簡易ベッドやパーティションを購入し、必要に応じて対応させていただくことにいたしております。また、長期の避難生活が見込まれる場合には高齢者や障害者、妊産婦、病弱者などを受け入れるため、福祉避難所といたしまして、25の施設を二次的に開設する避難所として指定いたしております。 ◆13番(松本光生君)  ともかく、避難する人に寄り添って、やっぱり不安を持っておりますから、の職員の方が介添えするわけです、皆さん大変ですけれどもその辺の心意気をよろしくお願いいたします。 これ、こないだ5日の日に総務省消防庁が防災行政無線戸別受信機1万台配布という見出しで載っていたんですけれども、2019年の補正予算4億2,000万円盛り込み、20年度に配布、対象自治体は今後調整すると、これ総務省高市総務相が発表されたんですけれども。こういうような通知、何か来ていますか。 ◎防災対策課長(佐藤尚久君)  つい先日、私もその記事を拝見し、また課内でも情報共有いたしております。今後、消防庁あるいは総務省から通知があると思いますので、注視していきたいと思います。 ◆13番(松本光生君)  これも議会も戸別受信機、いろんな議員からお話ありました。いかに周知するかということでありますのでその辺よろしくお願いいたします。 この土砂災害警戒区域、これ広島か何かの土砂崩れから国が決めてきた法律ですけれども、このイエローゾーン、レッドゾーン地域指定内に公共の施設が含まれている場合、その場合は避難場所として使えるのかどうか。市内だけでもこのぐらい、もうほとんどですもんね、これも。これ土砂崩れまた地すべり、土石流、傾斜地の崩壊ということで、広島のあのとき大惨事があったわけで、それから国が決めてきたんですけれども。どうですか、これ、その施設、1個言えば神倉小学校なんかも入っているんですよ。避難場所の中に。そういった場合どういうような、新宮は対応しようとしているんですか。 ◎防災対策課長(佐藤尚久君)  避難所として活用する場合、土砂災害特別警戒区域、レッドゾーンでございますが、こちらにつきましては非常に危険な区域ということになりますので、避難所には指定はしておりません。一方、土砂災害警戒区域、こちらはイエローゾーンでございますが、こちらにつきましては基本的には指定を行わないことにしておりますが、山間部などでほとんどがそういった危険地域というところにつきましては指定せざるを得ない場合もございます。 ◆13番(松本光生君)  この判断なんです、その辺は今後の課題としてもちょっと新宮で判断をしていかないけないところでしょうかね。 それでは、この土砂災害警戒区域等、イエローゾーンそれからレッドゾーンに指定される地域及び指定された地域は市役所内で情報共有できているのかということです。これは前田議長が一番関心を持っているということで。 ◎都市建設課長(木村雅洋君)  土砂災害警戒区域等につきましては、土砂災害防止法に基づき土砂災害から住民の生命を守るため危険の周知、警戒避難態勢への整備、住宅等の新規立地の抑制、既存住宅の移転促進等のソフト対策を推進するものとして和歌山県が指定作業を行ってございます。 その指定作業に当たりましては、県が基礎調査を行い、崖の高さや傾斜角度などからその区域を決定しているとのことでございます。その後、本市で意見照会がございまして、県や防災対策課とともに地域住民に区域指定に関する説明及び御意見を伺い、県に意見進達してございます。 なお、土砂災害警戒区域等が区域指定されますと、が土砂災害ハザードマップ等において周知する必要がございます。指定作業当初に県からの説明を受け事務作業を進めておりましたが、庁内で関係各課への情報が行き届いていなかったことにつきましてはしっかり反省いたしまして、今後は庁内の情報共有のためしっかり関係各課との連携に努めてまいります。 ◆13番(松本光生君)  これは、今後ちょっといろんな話に入ってくると思いますから、ちょっとここでおいておきます。 それから、この「もし」という言葉悪いんですけれども、被害があれば当然その被害に対する罹災証明書、発行されるわけですけれども、もちろん現地調査が必要なんですけれども、これは8年前の水害の経験を生かして速やかに市民への対応ということを述べたいんですけれども、その辺はいかがになっていますか。 ◎防災対策課長(佐藤尚久君)  被災後におきまして、市民生活が一日も早くもとの状況、もとの生活に戻るためにも早期の被害調査を行い、罹災証明の発行を行うことは、が担う重要な災害後の対応の一つと言えると考えております。 ◆13番(松本光生君)  そうですね、これもの職員全体でいろいろ調査されて、速やかに被災者の立場に立って努力するようよろしくお願いいたします。 もう一点。これも「もし」のことですけれども、災害廃棄物の処理ですか、置き場、運搬等、これも8年前も大変やったんですけれども、今回東北のほう、これで本当に大変皆さん苦労されている、テレビで見ましたけれども、8年前のことを思い出したんですけれども、あのときは警察署のところがあいていてあそこを使った。というのは、クリーンセンターへ行けなかったんです、土砂で道路が。もちろんクリーンセンターだけではもたなかったと思うんですけれども、たまたまあそこがあいていて市長の決裁です、市長がやってくれました。それで割と新宮の場合早かったです。その辺は、今後どのような計画を立てておりますか。 ◎防災対策課長(佐藤尚久君)  災害廃棄物につきましては、集積場を早期に開設し、また市民にそのことを周知し、その後の処理も迅速に行うことは市民生活の一日も早い復旧・復興には重要であります。市役所内部はもちろん関係機関などとも情報共有や連携を図りまして、素早い対応ができるよう取り組んでまいりたいと考えております。 ◆13番(松本光生君)  そのときは、の職員がやっぱり新宮市内を回ってその状況を調べたり、また今言った周知を徹底させていただきたいと思います。それでは、この災害について終わります。 最後にエコ広場方式の存続。これは、大坂議員が要点をつかれて素晴らしい質問をされておりました。内容、同様ですので私からちょっと提言ということでさせていただきます。 大坂議員から話しました、今日のエコ広場、運動員、また利用する市民、高齢化で大変厳しい状況となっております。開始から14年ということで、当初モデル地区を決めて3カ所、ここにおられる榎本議員も秋葉町で大変な努力をされた。開始したとき各町内会大変でした。いろんな、このごみはええんや悪いんやら、ほってよいかということです。今、前田議長も町内会でやられているということで、本当に大変でした。その当時の運動員が大体年齢が50歳から60歳でした。今、14年たっています。もう65歳から74歳、そのうちもう亡くなられた方もおられます。だから、もう本当にこの担当課長も運営委員を探すの大変だと思うんです。右見て左見てもおるわけではないし、大変だと思います。ですから、今後どのようにするかということ。この方法です。 しかし、このエコ方式。やっぱり我々の市民の生活をする上においては、リサイクルして活用するとか環境を守るとかいうのに一番大事なことですから、このエコ方式をいかにしていくかということを前提に現場の課長及び市長初め考えてほしいんですけれども。 一つの案として、収集日を土日にしたら若い方手伝ってくれるかなと。また、少しやっぱり報酬も上げたら受けるかなと。また、一人で8カ所くらい持っている方もおられます。不足しているし高齢化だと思うんです。それか、最終的にはもう今度はふれ愛方式で業者に委託するか。こうなるとすごい予算が要ると、これはもうわかっています。大変だと思います。ですから、その辺も含めてこれは市政にとって重大な課題と思っています。一町内会で解決するもんではありません。しかし、できれば早急にしなければ、もう今壁に当たっています。担当課では今まで考えてくれたと思うんですけれども、市長がきのう言われたように、協議会、委員会つくって自治体、町内会、連合会でいろいろ話をして、早くこの問題を進めるようにやってほしいです。もちろん議会も一緒になって汗をかかなければならないと思っています。 市長、一言また。市長からちょっと。市長の思いですから。これ一番重大な市政ですから市長がこれを答えんと。 ◎市長(田岡実千年君)  おっしゃるとおり、高齢化の波はここへもやっぱりいろんな問題出てきていると思っておりますので、各町内会の協力はいただかんと今後やっぱりなかなか成り立っていきませんが、やはり行政がしっかりと協議会、審議会等を早急にやって、よりよい方法を探っていきたいと思います。 ◆13番(松本光生君)  その市長の心意気、受けます。 これで一般質問を終わります。ありがとうございました。--------------------------------------- △延会の宣告 ○議長(前田賢一君)  お諮りいたします。 本日はこの程度をもって延会いたしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。     (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(前田賢一君)  御異議なしと認めます。 よって、本日はこれをもって延会とすることに決定いたしました。 本日はこれにて延会いたします。 △延会 午後5時05分...