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09月12日-04号

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  1. 新宮市議会 2019-09-12
    09月12日-04号


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    令和 1年  9月 定例会          令和元年9月新宮市議会定例会会議録             第4日(令和元年9月12日)---------------------------------------議員定数15名、現在員15名、出席議員13名、氏名は次のとおり。                             2番  大坂一彦君                             3番  松畑 玄君                             4番  上田勝之君                             5番  岡崎俊樹君                             6番  三栗章史君                             7番  濱田雅美君                             8番  東原伸也君                             9番  久保智敬君                            10番  榎本鉄也君                            11番  竹内弥生君                            13番  松本光生君                            14番  屋敷満雄君                            15番  福田 讓君---------------------------------------欠席議員2名、氏名は次のとおり。                             1番  大西 強君                            12番  前田賢一---------------------------------------議事日程 令和元年9月12日 午前10時開議 日程1 一般質問      別冊 一般質問通告表 番号(9) 日程2 議案第8号 消費税率改定に伴う関係条例の整備に関する条例     (総務建設委員会委員長報告) 日程3 議案第16号 令和元年度新宮一般会計補正予算(第2号)     (総務建設教育民生委員会委員長報告)---------------------------------------会議に付した事件 日程1 一般質問      別冊 一般質問通告表 番号(9)から 日程3 議案第16号 令和元年度新宮一般会計補正予算(第2号)まで---------------------------------------地方自治法第121条の規定による出席者               市長               田岡実千年君               副市長              向井雅男君               企画政策部               部長               新谷嘉敏君               企画調整課長           下  基君               総務部               部長               尾崎正幸君               総務課長             有本文彦君               財政課長             小林広樹君               防災対策課長           佐藤尚久君               市民生活部               部長               山下泰司君               生活環境課長           稗田 明君               健康福祉部               部長兼福祉事務所長        田中幸人君               次長兼健康長寿課長        北畑直子君               子育て推進課長          辻本美恵君               保健センター長          赤松勇人君               建設農林部               部長               平見良太君               都市建設課長           木村雅洋君               熊野川行政局               局長兼住民生活課長        久保欽作君               医療センター               事務長              小谷 充君               水道事業所               所長               宇井俊治君               消防本部               消防長              内野井愼搾君               教育委員会               教育長              速水盛康君               教育部               部長               平見仁郎君               教育総務課長           澤原謙二君               学校教育課長           富田英之---------------------------------------本会議の事務局職員               局長               岸谷輝実               次長兼庶務係長          辻坂有美               庶務係主任            中尾 愛               次長補佐議事調査係長      岡崎友哉               議事調査係主任          大居佑介             第4日(令和元年9月12日)--------------------------------------- △開議 午前10時00分 △開議の宣告 ○副議長(東原伸也君)  おはようございます。 ただいまの出席議員は13名であります。 定足数に達しておりますので、これより本日の会議を開きます。 本日の議事日程は、別紙にて配付いたしたとおりであります。御了承願います。 本日、前田議長より通院のため欠席の届け出がありましたので、御報告いたします。--------------------------------------- △日程1 一般質問 ○副議長(東原伸也君)  それでは、日程に入ります。 日程1、一般質問を行います。 別冊一般質問通告表の番号9の発言を許可いたします。---------------------------------------濱田雅美君 ○副議長(東原伸也君)  7番、濱田議員。 ◆7番(濱田雅美君) (質問席) おはようございます。 一般質問最終日、行わせていただきます。 通告表に従い、一般質問を行わせていただきます。よろしくお願いいたします。 まず最初に、子育て世代包括支援センター構築の進捗についてお尋ねいたします。 現在、子育てをする上で孤独を感じているという母親が7割もいらっしゃいます。産後鬱の問題も大変問題視されているところであります。核家族化が進み、女性の社会進出など、社会環境の変化に伴い、母親の子育て環境は、ストレスを感じながら子育てするという厳しい傾向にあります。 本来、人間は、進化の過程で共同養育という本能が刷り込まれているため、1人で子育てできないという生き物だと考えられています。 子育ての孤立を防ぐためには、専門職のケアや家族、父親のサポートなどが、母親が心身ともに満たされていればストレスも軽減され、子供により一層の愛情を注ぎ、子育てできると考えられます。 このような我が国の現状を踏まえ、厚労省からは、令和2年度末の子育て世代包括支援センターの構築を示されております。 以前の一般質問でもお尋ねしたのですが、本市の支援センターは一体型で構築したいとの答弁をいただいておりますが、その後の進捗状況を教えていただけますでしょうか。 ◎保健センター長赤松勇人君)  子育て世代包括支援センターにつきましては、国の方針によりまして令和2年度末までに設置に努めなければならないとされております。 本市では、本年度中の開設を目指しまして、現在作業を進めております。 現在の状況につきましては、開設準備に係る国及び県への補助申請を8月に行い、交付決定を待っているところとなっております。 決定後、速やかにシステム改修や備品の購入を行い、1月からの開設を目指しております。 なお、子育て世代包括支援センターにつきましては、以前、一体型での開設を検討しておりましたが、人員配置等の関係もあり、現在は、連携型として開設を目指して準備を進めております。 今年度中の開設に先立ちまして、5月の連休中に保健センター内の配置がえ、窓口の一本化を行い、5月7日より利用者にわかりやすい体制を整えて運営をしております。 一体型、また、連携型であったとしましても、利用する方がわかりやすく、保健センターに行けば子供の相談ができる、手続ができることが一番重要と考えており、母子保健施策子育て支援施策との一体的な提供を通して、妊娠期から子育て期にわたるまでの切れ目のない支援を提供することができ、運営方法の違いによる問題はないと考えております。 ◆7番(濱田雅美君)  今、連携型ということで御説明いただいたんですけれども、市民にわかりやすいという答弁をいただいた中で、従来の子育て推進課保健センターの業務を合わせた連携型というように、連携型というのは具体的にはどのようなことを。 ◎子育て推進課長辻本美恵君)  包括支援センターの形といたしまして、基本型と母子保健型という二つの型があります。母子保健型と申しますのは、保健センター母子保健でやっております産前産後の事業とかを主にやる事業でございます。基本型というのは、子育て支援センター子育て推進課が主になってくるんですけれども、そこは育児相談であったりとか、あと保育所の選定を悩んでいるお子さんに対して、相談に応じるというようなことを対応するというのが二つの型でございます。 ◆7番(濱田雅美君)  それでは、今までの従来の子育て推進課保健センターの業務というのは、何も変わっていないというふうにちょっと感じ取られるんですけれども、それで間違いないですか。 ◎保健センター長赤松勇人君)  基本的には、現在行っております保健センターの業務と子育て推進課の業務を継続して行うという形になります。 ◆7番(濱田雅美君)  今も手厚いさまざまな取り組みをしていただいていると思うんですけれども、先ほども答弁いただいたんですけれども、市民にわかりやすい支援センターにしたいということで、そういう点で市民にアピールできる機能というのは、どういう点があるのかなと思うんですけれども、具体的にどういった点を市民にアピールしていって、子育て世代包括支援センターですよというか、ここで、先ほどもおっしゃっていましたけれども、ここに来ていただければ、子供の相談は全てここで解決しますというような、そういった思いというか、担当課はそういったことでアピールをしていくということなんでしょうか。 ◎子育て推進課長辻本美恵君)  このセンターを立ち上げるとしても、今申しましたように変わりはないんですけれども、やはり母子の子供に関しての相談はここですよということを主に訴えていきたいなと思っております。 ただ、今言っているのは、妊娠期から子育てまでの切れ目のない支援というところを申しますと、まだまだやれていないところもありますが、今後ますます、事業をできるところからやっていきたいなと思っております。 ただ、今は妊娠期の母子手帳の交付のときに、相談を丁寧に聞きながら対応しているというところから今始めているところでございます。 ◆7番(濱田雅美君)  それでは、今おっしゃっていただいた産前産後というか、妊娠期から出産、就学前ぐらいまでのことを目安にしているとは思うんですけれども、支援センターのほうは。その時期に切れ目のない支援というのは、どのような支援を具体的に行っているのか、この時期にどのような支援があって、そしてもしわかれば、支援の参加率、参加対象者がどれぐらいで、参加率がどれぐらいというのがわかれば教えていただきたいのと、また支援をどのようにして皆さんにアピールしているのか、告知をしているのかということを教えていただければ。 ◎保健センター長赤松勇人君)  産前産後の取り組みにつきまして説明いたします。 最初に、妊娠がわかり、母子保健法に基づく母子健康手帳の交付となります。 次に、妊婦健康診査助成としまして、14回分で通常の健診を賄える回数分を助成しております。なお、超音波検査4回分もその中に含まれております。 次に、妊娠期にマタニティー教室を開催しております。 妊婦とその家族に対し、妊娠、出産、育児についての正しい知識の普及と妊婦同士の交流の場としても、年4回、ワンクール3回ですが実施しており、平成30年度は48名の参加者がおられました。対象妊婦に対する参加率としましては、28.6%ほどとなっております。平成29年度は19.1%でございました。 次に、助産師による妊産婦、新生児訪問を出産後4カ月健診までに実施しております。 母子の健康状態の把握や母乳育児、喫煙の害などの指導や育児不安の解消を図っております。平成30年度実績としまして156人を訪問、平成29年度は182人、平成28年度は165人となっております。 次に、育児支援家庭訪問事業としまして、ゼロ歳から6歳の子供がおられる転入された家庭に対しまして、保健師と子育て支援センター職員が一緒に訪問し、本市での子育て支援等について詳しくお知らせしております。平成30年度実績として38件の訪問、平成29年度は56件となっております。 次に、親の負担や不安の軽減につながるよう、子育て中の親を対象として、育児講座を開催しています。 名称は「赤ちゃんがきた!親子の絆づくりプログラム」で、生後2カ月から5カ月の赤ちゃんと保護者を対象に開催しております。平成30年度実績として3回、ワンクール4回ですが、開催し、18組の参加がありました。平成29年度も18組の参加となっております。 次に、「完璧な親なんていない」としまして、生後6カ月から4歳の子供のいる保護者を対象に開催しております。平成30年度実績として2回、ワンクール7回ですが開催し、16人の参加がありました。平成29年度は19人の参加となっております。 次に、乳幼児健康診査としまして、4カ月健診、10カ月健診、1歳半健診、2歳半の歯科検診、3歳半健診を行い、そのときに育児等に関する悩みや相談をお聞きしたり、離乳食指導等も行っております。 これら以外の事業も行っております。 それと、今度立ち上げる予定になっております子育て世代包括支援センター開設後につきましては、まず特定妊婦及び支援を必要とする妊婦に対して支援プランを立案し、そのプランに基づいた支援の実施を予定しております。 体制が整い次第、産婦健診の実施、また産後ケア事業の実施等、ニーズに応じ、予算や医療機関等への協力依頼等、調整を行いながら、できることから対応していきたいと考えております。 それと、告知、周知の関係ですけれども、現在保健センターで実施しておりますさまざまな事業の告知、広報につきましては、まず年度当初の4月、広報新宮へ折り込みでA3サイズ両面カラー保健センターだよりとしまして、乳幼児健診や各種教室健康相談、これは育児相談も含みます、予防接種等を一覧表にして全戸配布及びホームページへ掲載して周知を図っております。 次に、母子健康手帳交付のときに、母子育児に関して、よりわかりやすく丁寧な説明を行っております。 次に、先ほども申しましたが、ゼロ歳から6歳の子供さんがおられる転入された家庭の訪問時にも、さまざまな事業について詳しくお知らせしております。 また、4カ月健診、10カ月健診等のときにも再度周知を行って、漏れのないように気をつけているところでございます。 ◆7番(濱田雅美君)  それでは、今、少し触れていただいていたんですけれども、産後ケアというのはどのように行っていく予定にしているんでしょうか。 ◎保健センター長赤松勇人君)  産後ケア事業につきましては、出産後、家庭から支援を受けられず、体調や育児に不安のあるお母さんが安心して子育てができるよう、宿泊ケア、またデイサービス医療機関や助産所で受けるようにする事業となっております。 また、自己負担をいただきながらの利用となっております。 現在、県内9の中では、本市と橋本が未実施となっております。 実施しております各で確認しましたところ、宿泊型については実績は少なく、デイサービス型については、田辺では平成30年度、213件の申請があった、他ではほとんど申請がなかったと聞いております。 本市でも、産後ケアの必要性は十分認識しております。今後、実施することが必要と考えておりますが、によって利用状況の差が大きいため、よりよい産後ケア事業、この地域に合った事業として展開できるよう、各市の状況を調査研究してまいります。
    ◆7番(濱田雅美君)  今言っていただいた、お母さんの宿泊とか日帰りケア取り組みというのは、以前、私も一般質問の中でお伺いさせていただいて、必要なメニューのうちの一つにしていますということをお答えいただいていたんですけれども、やはり産後、特に産褥期というのは、体を回復させるためにとても大切な時期でもありますし、精神的にも大変不安になりやすい時期でもあります。 その解決には母親のケアを充実させる必要があると考えますし、母親の身体的な回復状況に加えて授乳の悩みとか、いろんな子育ての悩みを幅広く聞きながら、母親の心身の状態を把握する必要があるとされているんですけれども、支援が必要と判断されれば、行政による育児相談とか指導とか、今言ってもらった宿泊や日帰りによる産後ケアの必要性も大変有効的だと考えておりますので、これは新宮としても前向きに考えていっていただきたいと思います。 あと、新生児訪問というのは、2カ月で新生児訪問をされると聞いていたんですけれども、これはそれで間違いないですか。今も変わりなく2カ月ということでしょうか。 ◎保健センター長赤松勇人君)  先ほども説明しまして、出産後4カ月健診までにということで、2カ月をめどに訪問をしております。 ◆7番(濱田雅美君)  新宮では、母乳ケアというのは行っているんでしょうか。 ◎保健センター長赤松勇人君)  さまざまな相談の中で、健診の中で、そういう相談があれば、助産師または保健師が相談に応じてケアをしております。 ◆7番(濱田雅美君)  わかりました。それでは、特に医療センターにおいて母乳ケアの指導をしていただくとか、そういった市内の婦人科さんに協力を得て母乳ケアをしているとか、そういった取り組みはまだされていませんか。 ◎保健センター長赤松勇人君)  現在はしておりませんが、産後ケアの一つにそういうメニューもあったかと思います。一応、その辺も現在そんなに相談はないとは聞いておるんですけれども、健診のときですね、その辺も調査研究してまいります。 ◆7番(濱田雅美君)  わかりました。それほど相談はないということなので、母乳だけで育児をされるお母さんも、多いのか少ないのかちょっとわからないんですけれども、ミルクとかも今ありますし、ただ母乳を全く飲ませないというお母さんはいらっしゃらないと思うんですね。串本町とか太地町、那智勝浦町、紀宝町、近隣周辺では、産後ケアの中に補助制度事業として母乳ケアも組み込まれています。 そういったことを思えば、初産のお母さんとかだったら、母乳、おっぱいのケア、すごく私、難しいと思うんですよね、やっぱり知らなかったら。乳腺を腫らせてしまって熱が出て赤ちゃんに母乳を飲ませられない、少しストップという状況が続いたりとか、そうなったら赤ちゃんに母乳は飲ませられない、お母さんもすごく大変という思いが発生してくると思うので、やはり相談がなくても、母乳のケアの仕方とかというのは、保健師さんのほうからでも少し触れていただければありがたいなと思いますので、お願いしておきます。 あと、先ほど、支援が必要とされるお母さんがいればというふうなことで回答いただいたと思うんですけれども、医療センターであったりとか市内の産婦人科の先生とか、そういった開業医の先生とかの妊婦さんに対しての連携、そういったものは保健センターのほうではとれているんでしょうか。 ◎保健センター長赤松勇人君)  現在も、ちょっと心配なお母さん、また子供さんということで、医療センターから情報をいただいたり、こちらから例えば上のお子さんの関係で心配なので、妊娠されたということ、次の妊娠の場合、医療センターに情報提供しながら、その辺をきっちり今もやっております。支援センターができても同じようにやっていきたいと考えております。 ◆7番(濱田雅美君)  今、医療センターは言ってもらったんですけれども、市内の開業医さんとか、妊婦さんがかかっている開業医さんとの連携というのもとれるんでしょうか。 ◎保健センター長赤松勇人君)  すみません、一般開業医のほうとも連携はとっております。 ◆7番(濱田雅美君)  ありがとうございます。 あと、先ほどもちょっとお答えいただいたんですけれども、母子手帳配布の際に面接を重視されていて、その後支援が必要となる方、当然いらっしゃると思うんですね。そのときには支援は必要ないかなと思っても、後々、やはりいろんな不安や、特に産後鬱とかというのは今10人に1人が症状に苦しんでいると言われております。鬱状態に陥った人というのは自分から助けてほしいという声を上げることが大変難しいと聞いておりますし、誰かが気づいて、支援を必要としていると伝えていただかないと、なかなか気づいていただけないという状況も長く続くということもあるようです。 産後鬱というのは、やっぱり予防というのが一番大切なようで、あとはもう発症してしまえば早期発見して対応が重要であるとされておりますが、その重症になる前に発見につながるという対策というのは、とっているんでしょうか。 ◎保健センター長赤松勇人君)  なかなかそこまで踏み込めてないんですけれども、うちのほう、保健センターではマタニティー教室ということで、妊娠でさまざまな不安を抱えた保護者の方、妊婦の方がおられますのでそういうところに参加してくださいねという中で、同じような悩みを持った妊婦の方のコミュニケーションとか、あと相談もしておりますし、あとその中でいわゆるお父さんの参加もちょっとふえてきておりますので、家族でも見守るというんですか、そういう形が一番よいのかなと思っておりますが、先ほど最初の点については、なかなかそこまでできていないというのが現状でございます。 ◆7番(濱田雅美君)  今おっしゃっていただいたように、家族が見守るというのが一番理想だと思うんですね、本当に。少しの間、本当に誰かが赤ちゃんを抱っこしてくれている間だけでもお母さんというのはすごくほっとしますし、また旦那様が子育てのことや、何でも自分の話というのを真剣に向き合って聞いてくれて、解決してくれるとかじゃなくてただ一緒に考えてくれるという、そういうささいなことだけでもストレスの軽減になると思いますので、ぜひ参加していただいた妊婦さんの家族さんとか旦那様にもそういったことを細かく伝えていただいて、本当に寄り添っていただいてあげてほしいと思います。 あと、産後2週間健診時のアセスメントというのが母親の心理状態とか子供に対する気持ちを把握することが目的となって行われているということなんですけれども、厚生労働省の研究班が2012年から2014年度に実施した調査では、初産の場合、鬱状態など精神的な不安に陥る人というのが生後2カ月ごろまでが一番多くて、産後2週間の時期に発症のリスクが一番高くなっているという調査が出ております。 1カ月健診というのは誰でも受けていて、これは子供の発育の確認というのが中心に行われると思うんですけれども、産後2週間健診というのを取り組み始めた自治体もあるんですけれども、近隣でいえば紀宝町がスタートしたということをお聞きしておりますが、本市において産後2週間という時期についてはどのようにお考えいただき、その支援に対してこれから取り組んでいくという方向性はあるんでしょうか。 ◎保健センター長赤松勇人君)  先ほど、支援センター開設後にということで、体制が整い次第、産婦健診の実施ということを少し述べさせていただきましたが、それが、そこの部分に当たってくるのかなと。ただ、1月からの実施はなかなか難しいんですが、体制が整い次第、予算も絡みますので、実施していきたいと考えております。 ◆7番(濱田雅美君)  わかりました。すぐのスタートは難しいということなんですけれども、本当にこれ、先ほども言ったように、やっぱり産後2週間前後が一番いろいろな不安であったりとか産後鬱の発症リスクが高いという時期になっておりますので、本当になるべく早くスタートできるように取り組んでいただきたいと思います。 母親が心身ともに健全で妊娠期を過ごし子育てをするということは、子供の成長にも大きくかかわってきております。好ましくない環境で育った子供というのは、心や体だけでなく、脳や人格にも影響が出ると研究の結果が出ております。子供の未来を大きく変えてしまうという結果になります。 これは少し余談なんですけれども、770年前にローマ王国で行った実験なんですが、とても残酷な話でありますが、50人の孤児を育てる際に、言葉をかけずに無表情で育てて、1歳になるまでに子供たちは全員が死亡したという結果が出ております。食事は与えて、衣服の着がえ、育児は行ったんですけれども、育児を行っている期間に、声かけであったりとか抱っこであったりとかを一切しなかったそうです。 やっぱり人というのは愛情がないと生きていけないということがわかったということで、ここにいる私たちみんなは、この年まで生かされているというのは、やはりみんな親から愛情を注いでいただいて育ててもらったということになると思います。 そして、それをまた感謝して次の命につないでいく支援というのを私たちはしていかないといけないと思いますので、本市で子供を育てる母親が心にゆとりを持って楽しく愛情いっぱいに子育てできる環境づくり、母親だけでなく、大切な子供の未来を守る施策でありますので、一人一人に寄り添って継続的にきめ細やかな支援ができる施策の構築をお願いしたいと思います。 そして、また10月からは、幼児教育の無償化が開始されます。選択に戸惑う保護者さんもいらっしゃると思います。認定こども園というのは、まだこの市内においては、保護者に親しみの薄いものではないかとも考えられますので、各家庭の環境に適した選択ができるように、支援も今まで以上に必要になるかと予想されますので、支援センターでは、包括的な支援を通じて生活の質の改善、向上や良好な成育環境の実現と維持を図ることが重要であるとされております。 子供にかかわる相談は、先ほどもおっしゃっておりましたが、ここに来てくださいというふうに広報できる子育て世代包括支援センターを開設していただきまして、市民のニーズに合った、支援の必要な方が取り残されることのない、きめ細やかな新宮のネウボラと言える構築をお願いしたいと思います。 次に、命の授業についてお伺いいたします。 以前にも提案させていただきました赤ちゃん先生という授業なんですけれども、先日、串本中学校、光洋中学校、熊野川中学校で参加させていただきました。串本中学校は2時間授業で赤ちゃんと触れ合います。熊野川中学校は、2時間授業を行ってはいただいていたんですけれども、実際、赤ちゃんはいませんでした。光洋中学校は1時間授業で、赤ちゃんもいません。 2時間授業を行われた学校というのは、お手元のほうにも写真を配付させていただいているんですけれども、皆さんに用意できなかったので回覧していただければありがたいんですが、その中でも妊婦体験を行っております。 妊婦体験をしたときに、子供たちはもう本当に、こんなもんずっとらしておれんわ、しんど過ぎるとかおなか大きい人って、本当にこんな重いものを持って歩いているのとか、下に物が落ちたのを拾う動作に対しても、こんなん無理やわ、まじえらい、無理無理とかという、本当にそういった声が出て、わいわい楽しそうに体験してくれていたんですけれども、実際子供たちが妊婦体験したのはたった数分間、妊婦さんはもう本当に、おなかに入ってから10カ月もつということなので、その違いに対しても、わーっとかという、本当に信じられへんわみたいなことをみんな言っているのがすごく印象的だったんですけれども、そんな中、また途中で教室に赤ちゃんを連れたお母さんが入ってくるんですが、赤ちゃんが入ってくるときの生徒の表情というのが一瞬にして明るく変わるんですね、まあかわいいという感じで、本当に自然と笑みがこぼれるという感じで。 それからはグループに分かれてお母さんにいろいろなお話を聞いたり質問したり、赤ちゃんを抱っこするのを順番に、輪になってグループになっているところを、赤ちゃんを順番に抱っこしていくんですけれども、赤ちゃんは当然泣きます。知らないお兄ちゃん、お姉ちゃんに抱っこされるんですから、最初から最後まで泣いている子もいますし、途中からなれてきて笑っている子もいます。泣いている赤ちゃんを一生懸命、本当にみんなで、おむつ、あれ持ってきたら泣きやむんちゃうかとか、必死であやしたり、夢中で本当に赤ちゃんに対して感情を素直に出して、本当に無意識で五感を使って体験している授業という印象を受けました。 残念ながら、生徒さんの写真は顔を隠してあるんですけれども、本当に笑顔が輝いて、楽しく授業されていました。赤ちゃんに触れ合う時間というのは限られていて、30分あるかないかだったと思うんですけれども、触れ合って、赤ちゃんが帰った後、また再度先生のほうから、命の大切さの話を聞かされるんですけれども、そのときの子供たちの表情は本当に明らかに変わっていました。真剣そのものに先生の話を聞いて、各個人、個々にいろんな思いで命に向き合って考えている、そういうふうな印象を受けました。 女性というのは、出産すると脳の30カ所以上が拡大して子供を育てる能力が一気に高まると科学的に判明しております。母親は、我が子の泣き声を聞いた際、脳の複数箇所が活性化して、我が子とわかるそうです。10人の母親に泣き声だけで我が子がわかるのかを実験したところ、その10人のお母さんの子供を連れていって、泣き声だけでお母さんが10人の子供、自分の子供はどの子かというのをわかるかどうか実験したんですけれども、副市長、10人中何人のお母さんが自分の子供だとわかったと思いますか。 ◎副市長(向井雅男君)  どうでしょうか。難しい質問ですが、多分、過半数というか半分以上の方はわかられたのではないかなというふうには想像できます。 ◆7番(濱田雅美君)  ありがとうございます。 副市長のお答えでは過半数ということだったんですけれども、その実験で10人のお母さんは10人が自分の子供だとわかりました。一人も誰も間違いませんでした。これって私もあれなんですけれども本当にすごいと思いませんか。母親って子供のことを見なくても泣き声だけでわかる。様子がおかしくても、何かおかしいなとか、何かあれっと感じるものがあるんですよね、不思議と。これで、なぜかというのは本能的なものであるのか、ちょっとそこはあれなんですけれども、出産経験のない女子大生に3カ月間、週に1回、2時間だけ赤ちゃんと触れ合って、育児体験を行ってもらいました。愛情や親しみを持った3カ月後に、赤ちゃんが泣いている姿を見たとき、学生の脳に母性を生むという脳の活動が見られたそうです。 母性はさまざまな体験をすることによりスイッチが入って、みずからが妊娠出産することにより本格的に母性が働く、もともと生まれつきのものではないと考えられているようです。昔のように兄弟もたくさんいて、幼くても子育てを手伝うという生活であれば、母親になるための準備もできるのだと思うんですが、出産前に赤ちゃんと触れ合う機会がなかった女性が、急に母親になる、急にというか、母親になって戸惑い、大きな不安を感じるというのは当然のことだと思います。 参観させていただいたときにも、クラスの過半数の生徒は赤ちゃんと触れ合ったことがないという生徒さんが多かったです。過去に、学校の先生が育休の際に、赤ちゃんを連れて学校に来てくれたときに、生徒たちは、妊娠期のだんだんおなかが大きくなっていく姿から、出産後、大きなおなかが小さくもとに戻って、かわいい赤ちゃんを抱っこしているという、当たり前のことなのですけれども、生徒たちにはそれがとても衝撃を受けた様子だったとお話をお伺いしました。 授業で赤ちゃんと触れ合った生徒の感想文というのを少し見せていただいたんですけれども、赤ちゃんの重さが意外と重かったとか自分の体温より温かいのにびっくりした、命の大切さを感じた、自分の体を大切にして赤ちゃんができたとき幸せにしたい、自分もお母さんに大変な思いをさせたんだなと思って親を大切にしないといけないと思った、触れ合うことが苦手だった私ですけれどもこの機会に触れ合う楽しさを学べた、一番多かったのが、きょう学んだことを大人になっても忘れずに一日一日を大切にしっかり生きて正しい行動をしたいと思ったというのが、一番こういったニュアンスの内容が多かったです。 あとは、忙しい中赤ちゃんを連れてきてくれてありがとうございました、わかりやすく大切なお話をしてくれてありがとうございましたと、赤ちゃんお母さんや講師の先生への感謝の言葉でしたが、この感謝の言葉というのもほとんど皆さんが書いておられました。 1枚に書き切れないぐらいの感想文を書いていたんですけれども、そして赤ちゃんと触れ合いがなかった学校、授業の生徒さんの感想文というのはほとんど2行で終わってしまっていたんですね。それも何か皆同じような言葉で、きょうはありがとうございましたという言葉がある子もない子もいたし、何か難しい話でよくわからなかったという子もいました。本当に、簡単に2行ぐらいで終わっている感想文があって、この感想文の違いって何なんだろうと思ったのと、やっぱりこの感想文からもわかるように、赤ちゃんと触れ合った生徒には何らかのやっぱり教えとか影響があるのではないかと思いました。それが確実にプラスの経験になると考えられると思います。 その授業にも、やっぱり心と体の成長のことはもちろんなんですけれども、男子と女子の悩みとか、お互いをいたわり合うことの大切さというのもきちっと調べております。年間を通じてさまざまなプログラムはあるかと思うんですけれども、ぜひこの命の授業、赤ちゃん先生の取り組みというのを前向きに考えていただきたいと思うんですけれども、いかがでしょうか。 ◎学校教育課長富田英之君)  今、議員がおっしゃられましたように、赤ちゃんと実際に接し、そういう体験をすることは、自身が生まれてきたことのすばらしさを見詰め直したり、生命の不思議であったりとか命のとうとさを学ぶことができるということで、子供たちの情操を耕す上では効果的であるということを教育委員会としても認識しております。 現在は、市立学校の養護教諭に赤ちゃん先生に関する書籍を配布し、この取り組みの内容について周知しているところでございます。 今後は、関係各課と連携を図りながら、校長会、また養護教育部会等を通じて活用を呼びかけていきたいと思います。 ◆7番(濱田雅美君)  呼びかけていただけるということで、少し前向きに期待していきたいとは思うんですけれども、今、取り組めない問題というか、クリアしないといけないような課題というのはどのようなことがあるんでしょうか。 ◎学校教育課長富田英之君)  そうですね、まずは赤ちゃんの人数的な確保でありましたり、当然その赤ちゃんの学校に来られたときの体調の管理でありましたり、安全面の配慮であったり、そのあたりが課題であると認識しております。 ◆7番(濱田雅美君)  今、実際に行っている学校とか講師の先生とか、いろいろお話を聞いたんですけれども、赤ちゃんの確保というのは、本当にそれほど困難な、クリアしないといけない課題ではないようなんですね。もしこれを前向きに取り組んでいただけるとしたら、本当に新宮でもこういう取り組みをしましたということを、また子育て支援センターのほうにもちょっと協力を得て、母子手帳の配布であるときに、こういった事業を行っていますので、もしよろしければ協力してくださいという声かけもまたしていただけるのかなとかということも考えられますし、あと安全面というのはやはり一番私も気になるところではあります。 ただ、生徒たちが赤ちゃんを抱っこするのに危険だと考えておられるかと思うんですけれども、生まれたばかりを想定した3キロの赤ちゃんの人形というのがあって、赤ちゃんを抱っこする前にそれを先に抱っこして回すんですけれども、その赤ちゃんの人形でさえ、生徒たちから生徒たちに手渡すときに、すごく慎重になっているんですね。本当の赤ちゃんを渡すように、持ってくれた、抱っこしてくれた、落とさへんよねというふうな声かけをしながらお人形さん渡しているんですね。それぐらい子供たちはやっぱり慎重になって渡しているので、それが本当の命ある赤ちゃんだとしたら、もっと慎重になってくれると思いますし、また写真でも見ていただいたかと思うんですけれども、最初はほとんど座って、お母さんか助産師さん、またはついてくれている先生とかから、そばにいて子供を抱っこさせていただくというような、授業の中でも安全面にはすごく配慮していただいていると私は感じましたので、その点は、安全面は大切なんですけれども、これをクリアしないとできないとなったら、これをクリアするにはその前にやってみないと、やる前に安全面を確保するってできないのかなという思いがあるのと、あと健康面というのは赤ちゃんの健康面のことでしょうかね。これはもうそのときにお約束していて、きょうは行きますよというお約束をしていても、当日風邪をひいた、熱が出たというのは当然あり得ることです。そのときには、もう前もって学校に連絡するなり、保健師さんに連絡があって、きょうはこの赤ちゃんは来ませんよというふうになると思いますので、健康面に対しての管理は、学校ではなくてお母さんがされることだと思いますので、そこは大丈夫なのかなと思います。 もっとやっぱり生徒を信じてもらって、あと初めてのことなのでという、いろんな壁とかもあるとは思うんですけれども、少し前向きに考えていただけたら大変ありがたいと思います。 ◎教育部長(平見仁郎君)  ありがとうございます。 命の授業の話を、前回もそうだったんですけれども、聞かせていただきまして、やはり赤ちゃんがいる、いないと、全然、子供たちの今おっしゃっていました感想文についても歴然と違いがわかるというふうに感じております。 今後、赤ちゃんのいろんなこともクリアしながら、教育委員会としましても前向きにそういう、赤ちゃんを実際に来ていただいてという授業も今後前向きに考えていきたいと思いますので、よろしくお願いします。 ◆7番(濱田雅美君)  ありがとうございます。 前向きに考えていただけるというお返事をいただいて大変うれしく思います。ぜひお願いしたいと思います。 平成25年のデータなんですけれども、546名の虐待死のうち、ゼロ歳が240名、そのうち94名の子供が24時間以内に、112名の子供が1カ月以内に死亡してしまっております。加害者は55.7%が母親で、そのうち3割が19歳以下となっております。 お手元にハートの形の折り紙を配付させていただいているんですけれども、そこに小さな穴があいているのがわかりますでしょうか。多分こうやって透かしていただければ穴があいていると思います。もうちょっと離して光を通すように見てもらったらわかるかなと思うんですけれども。わかりますか。 その穴が、こんな小さな穴が私たちの命の始まりなんです。命が育つということの奇跡を私もこの授業で本当に改めて考えさせられたんですけれども、本当に本の子供たちは命のとうとさを知って、自分と他人を大切にできる人に育ってほしいと思います。 生徒は、自分が抱っこした赤ちゃんを道で見かけたときに声をかけて、大きくなったねとかというふうに成長を気にかけるようになっているようです。たくさんある授業のたった2時間の授業なんですけれども、この2時間の授業というのはとても有意義な授業であると考えます。 旦那様の転勤で誰も知らない土地に引っ越しを強いられて、土地勘もなくて、友達もいない、日中は子供とほとんど2人きりで過ごしてとてもつらかったというときに、赤ちゃん先生に参加しているお母さんから誘っていただいて、一緒に参加した。今ではそこから輪が広まって、たくさん友達もできて、学校の生徒にも声をかけてもらえるようになって、楽しく過ごせている。一番初めの子供なので兄弟はまだいないんですけれども、その子たちがお兄ちゃん、お姉さんとして、学校に行ったときに知り合った生徒さんが本当に自分の妹や弟のようにしてかわいがってくれているというようなお話を聞かせてくれたお母さんがいました。 このように、子供たちだけでなくて、この取り組みは母親にとっても孤立を防ぐことができると思います。ぜひ前向きに御検討いただくことを再度お願いしておきます。 ○副議長(東原伸也君)  質問中でありますが、10分間程度休憩いたします。 △休憩 午前10時52分--------------------------------------- △再開 午前11時04分 ○副議長(東原伸也君)  休憩前に引き続き会議を開きます。 一般質問を続けます。 7番、濱田議員。 ◆7番(濱田雅美君) (質問席) それでは、一般質問を続けさせていただきます。 次に、地域包括ケアシステムの構築についてお伺いいたします。 厚生労働省においては、2025年をめどに、高齢者の尊厳の保持と自立生活の支援の目的で、可能な限り住みなれた地域で自分らしい暮らしを人生の最期まで続けることができるよう、地域の包括的な支援・サービス提供体制、いわゆる地域包括ケアシステムの構築を推進していますとあります。 本市においても包括ケアシステム構築の最中であり、多職種会議など連携も強くなってきて前進しつつあると感じておりますが、本市の構築の進捗状況を教えていただけますでしょうか。 ◎健康福祉部次長兼健康長寿課長北畑直子君)  包括ケアシステムの進捗状況でございますが、平成29年6月から多職種の専門職等が参加する在宅医療・介護連携推進会議を開催し、ことしの8月で13回の会議となりました。 顔の見える関係づくりを目指し、医療介護関係者間の連携がスムーズになりました。 そして、平成30年4月には医療相談窓口が医師会訪問看護事務所の協力で設置することができ、高齢者はもとより、介護職の方の相談もお受けしております。 平成31年1月には別館に高齢者相談センターを設置し、市民の相談窓口及び在宅医療・介護連携会議や医療相談窓口の業務を移し、医療介護の専門職の研修会や地域住民への啓発講演会に努めているところです。 新宮社会福祉協議会には地域コーディネーターを委託し、地域での居場所づくりを通じて地域での支え合いの仕組みづくりを行っております。 今後も研修会等により多職種の連携を深め、講演会や地域のサロン活動により、住みなれた地域で自分らしく暮らし続けることができる支え合い、そして医療、介護、介護予防、住まい、生活支援が包括的に確保できる地域包括ケアシステムの構築を進めてまいります。 ◆7番(濱田雅美君)  地域包括ケアシステムというのは、いつも申し上げているんですけれども、ゴールがないというか、常に変化していくものだと思いますが、今、本当に多職種会議とかいろいろ密にしていただいて大変うれしく思っております。 また、そのときそのときの新宮に合わせた地域包括ケアシステムの構築というのを今後とも進めていっていただきたいと思いますので、よろしくお願いします。 以前も認知症パスの作成の提案をしたところでありますが、南和歌山医療センターのケアパスをダウンロードして利用したいという答弁をいただいており、それではダウンロードできない方のためにがダウンロードして、窓口や相談に来た方に手渡していただきたいということをお願いしたんですけれども、ケアパスあるいはそれにかわるパンフレットのようなものを、どこか市民の方が気になった方がいつでも持って帰れるような取り組みをしていただいていますでしょうか。 ◎健康福祉部次長兼健康長寿課長北畑直子君)  議員の御助言後、平成26年4月から認知症疾患医療センターとして物忘れ外来を行っておられる田辺にある南和歌山医療センターのパンフレットと認知症支援ガイドブック、認知症とはどういうものか、症状はどうなっていくのかというようなことが書いたものでございますが、それを高齢者相談センターのほうに置いてございます。 ◆7番(濱田雅美君)  本庁とか、あと医療センターとか、そういったところには置いておられないですか。 ◎健康福祉部次長兼健康長寿課長北畑直子君)  今、私が認識しているのは高齢者相談センターのほうでございますが、そのあたりも確認して、置くようにさせていただきます。 ◆7番(濱田雅美君)  もしできれば、やっぱり相談センターに来ていただける方は、気になってそれを持って帰っていただけたらいいんですけれども、なかなかそこじゃなくて本庁に来られるとか、あと先日の市民講座でもおっしゃっていましたが、スーパーとか人が集まるところに置いていると、なくなるのが早いということをおっしゃっておられたと思うんです。ある程度、持って帰る市民の人たちも、気になる方が持って帰れば、二度三度持って帰る人がいないので、減り方もだんだん減ってきたということをおっしゃっていたと思うんですけれども、その辺のやはり人が集まるところとか人の出入りが多いようなところにも置いておくのも、やっぱり一ついいのかなと思いますので、また御検討いただけたらと思います。 先日、熊野と紀宝町と御浜町というのが合同でこのような認知症ケアパスというのをやっぱり作成しておりまして、多くの自治体、やっぱりどこでも作成して利用しているところが多いのかなと思いますので、またそのようなことも今後検討していって、また南和歌山医療センターのケアパスを利用するのも大変いいとは思うんですけれども、新宮は新宮でまたつくることも今後考えていただければと思います。 あと、認知症サポーター養成講座を小学校4年生の授業に組み込んでいただき、1年余りがたったんですけれども、子供たちに何か変化というのは見られますか。全く何も変わっていませんか。 ◎健康福祉部次長兼健康長寿課長北畑直子君)  教育委員会の御理解、御協力をいただきまして、健康長寿課で作成したテキストも学校の先生方にも監修していただき、昨年度から実施させていただいておりまして、2年目になりました。今年度は9月3日に神倉小学校4年生の1組、2組で授業を行わせていただいているところです。その際には全員に感想文を書いていただいているのですが、自分の家を忘れちゃう人もいるんだ、わからなかったら助けてあげたい、この勉強でよくわかりました、私ができることは何でもしてあげたい、笑顔が一番の薬だなんて初めて知ったなど、純粋な子供たちの心に認知症という病気のことが理解されていくのがよくわかってございます。 ◆7番(濱田雅美君)  ありがとうございます。 学校の授業に私がこだわったのは、授業で行っていただければ、本市の子供たちが皆平等に講座を受けることとなります。授業の継続により子供たちが認知症を正しく理解して、その方たちに寄り添える心が育まれ、今でなくても5年、10年後に、何かしらの形でサポートしてくれる存在になると思うのですね。 子供たちが家庭で話題にしたとき、保護者にも意識を持ってもらえるのではないかと、そういうこともまた考えたからなんですけれども、その後、保護者につながった実績というのはありませんか。 ◎健康福祉部次長兼健康長寿課長北畑直子君)  残念ですけれども、そういう実績というのはちょっと察知してございませんけれども、議員がおっしゃるように、子供たちだけではなくて、親御さんにもコミュニティスクールというものも学校のほうで活発にできているということでございまして、今後、当課の取り組みとして、そのあたりも考えていきたいと思います。 ◆7番(濱田雅美君)  ありがとうございます。 先日、認知症市民講座を聴講した際に、保護者の養成講座を日曜参観で行ったら、ふだんの4倍の参加率だったということをお話ししておられましたが、さきにも述べましたように、子供が知っていて親が知らないのはいかがなものかという親の気持ちで、保護者の方の意識が変わると期待していたんですけれども、保護者の方もサポーターになってもらえれば、やはり子供との共通の話題にもなりますし、一緒にまたボランティアに参加したりとか、コミュニケーションがとれるということも考えられるかとも思います。 子供たちの授業というのは、それを参観日として保護者も一緒に受講するというのは、やはり無理なことなんでしょうかね。生徒さん用の資料というのはキッズ用で、一般とは教材が違うんでしょうか。それとも、子供たちの授業参観日として保護者も来ていただければ、保護者の方もサポーター養成講座を受けたということにはならないんですか。 ◎健康福祉部次長兼健康長寿課長北畑直子君)  サポーター養成講座は大人向けの決まったテキストがございます。今させていただいている4年生向けには、先ほども申しましたけれども、オリジナルでうちの職員が作成し、学校の先生にも監修していただき、4年生では出てこないよこの漢字というような手入れをしてつくっているものでございます。 ◆7番(濱田雅美君)  わかりました。そしたら、やはり子供たちが独自の資料で受けた養成講座とは別に保護者の方は養成講座を受けていただかないといけないということになりますか。 ◎健康福祉部次長兼健康長寿課長北畑直子君)  はい。サポーターというものになりますと、きちっとした養成講座という形になりますけれども、参観という形であれば、教育委員会とも相談しながら、保護者の方が希望して授業風景を見たいというのであれば、それはまた別のものとして可能かと思います。 ◆7番(濱田雅美君)  わかりました。もし参観として取り上げていただければ、そこをきっかけにまた保護者の方にもこういったサポーター養成講座、サポーターというのがあるんだなという周知にもなるかと思いますので、またそこのところも今後考えていただければと思います。お願いしておきます。 あと、今、本市では認知症サポーター養成講座の出前講座というのを行っていただいているんですけれども、受講済みの企業とか店舗というのはふえてきているのでしょうか。また、本年度の取り組み、新しい取り組みとかがもしありましたら教えていただけますでしょうか。 ◎健康福祉部次長兼健康長寿課長北畑直子君)  企業様におかれましては、当課のほうでは平成22年度から行ってございますが、現時点で9件の受講をいただいております。そして、今年度、市内の金融機関6カ所ですけれども、全てを回らせていただきまして、高齢者の方に接する機会が多い、そして振り込み詐欺とかそういうことで接する場合も多いと思いますので、職員研修として取り組んでいただけないかということで、今年度6カ所回らせていただいております。 ◆7番(濱田雅美君)  以前にもちょっとお話というか提案させていただいたことがあるんですけれども、認知症サポーター養成講座を受講してくださったお店とか企業とかにシールなどの表示、そういうものをしていただければ、認知症の方やその家族さんがそこを利用するときに安心して利用できるんじゃないかと思うんですね。またそういう表示があれば、たくさん目について市民の方の意識も高まって、認知症に優しいまちづくりにもつながっていくのではないかとは思うんですけれども、そこら辺の取り組みというのはどうでしょうか。 ◎健康福祉部次長兼健康長寿課長北畑直子君)  現在、そういうシールは作成してございません。 ただ、9月2日に開催させていただきました認知症市民講座、認知症に優しいまちづくりにおいて、堺での取り組みとしても紹介されておりましたが、議員おっしゃるように、認知症に優しいまちづくりの一つの手法として有効ではないかと考えております。 ◆7番(濱田雅美君)  今後ぜひ御検討いただきたいと思います。 恐らく、取り組んでいる自治体のほうの予算づけもそれほど大きな金額ではなかったかと思いますので、新宮のほうも考えてみてください。 高齢者相談センターを今開設していただいておりますが、高齢者相談センターを開設していただいたことによって、市民の相談件数というのはふえたんでしょうか。件数がふえたとか、あとまだ件数はふえていなくても、相談していただける内容が今までとは違ってきたとかという有効的な、開設したことによりよかったというような結果は出ていますでしょうか。 ◎健康福祉部次長兼健康長寿課長北畑直子君)  本年1月からのことでございますけれども、今までの件数を拾いましたけれども、ふえているという御報告はできないところでございます。 ただ、医療相談、医師会の協力をいただいている窓口と一緒になって、別館1階のほうでさせていただいておりますけれども、本当になかなかどこでも相談できないような御相談を受けているところです。 また、ある議員からもここで相談しているんだよという周知をするようにという御指導もいただきましたので、道路から見て、ここが相談センターだとわかるような看板、そういうものも設置させていただいているところでございます。 ◆7番(濱田雅美君)  ありがとうございます。 今後もまた市民に寄り添った相談窓口であるように、よろしくお願いいたします。 高齢者相談センター内で、できれば1カ月に1回程度でも認知症カフェというのを開催していただけないかと思うんですけれども、以前、海南や紀宝町、御浜町での取り組みも御紹介させていただきました。 自治体によってさまざまな形がありますし、本市にはどのような取り組み方がいいのか、検討の必要は十分あるとは思うんですけれども、認知症の方とその家族が気兼ねなく出かけることのできる居場所というのは必要不可欠であると考えます。この取り組みについてはどうでしょうか。どのようにお考えでしょうか。 ◎健康福祉部次長兼健康長寿課長北畑直子君)  厚生労働省が策定した認知症施策推進総合戦略、新オレンジプランでは、団塊の世代が75歳以上となる2025年を見据え、認知症高齢者に優しい地域づくりを目指しており、認知症カフェについてはその観点からも必要なものと考えてございます。 ことし7月に新宮社協の地域コーディネーターと健康長寿課の職員、そして地域包括支援センターの職員7名で御浜町の認知症カフェを視察してきました。御浜町の認知症カフェは御浜町社協が主体となって行ってございました。 議員がおっしゃる、本人も介護者も安心して来ることのできる居場所カフェ、と新宮社協と市民の三者の協働でできないか、設置年数を定めて今後考えていきたいと思ってございます。 ◆7番(濱田雅美君)  ありがとうございます。 私も御浜町のほうには行ってまいりました。また、できれば紀宝町のほうでも、いっぷく亭というのをしていて、ここは本当にボランティアの方と、今課長がおっしゃった社協と、あと家族さんとかの協力を得て運営している形でありますので、もしよければまた見学に行ってきてもらえばと思います。 ぜひ、新宮では新宮に合った新宮の市民のための認知症カフェというのができれば大変うれしく思いますので、よろしくお願いいたします。 紀宝町のいっぷく亭には新宮からもたくさん行っているんですね。だから、新宮の人と会う機会もあるかと思いますので、またよろしかったら足を運んでみてください。 市民向けのサロンとか本当にさまざまな取り組みを大変丁寧に手厚く行ってはいただいているんですけれども、認知症の人とその家族が参加できる取り組みというのがなかなか少ないように感じるのは私だけなんでしょうか。 先ほど新オレンジプランのことにも触れていただいておりましたが、ニッポン一億総活躍プランでも、認知症の人が集まる場所や認知症カフェなど、認知症の人やその家族が集う取り組みを2020年度までに全市町村に普及させ、こうした活動の情報を市町村や地域包括支援センターから住民に発信するとあります。ぜひ、認知症の人とその家族が安心して参加することが楽しみになるような居場所の実現に向け、尽力していただけるようお願いしておきます。 厚生労働省では、認知症の当事者が集まって語り合う本人ミーティングというのを全国で開催することを推進しております。近隣自治体では海南御坊市、田辺が開催しております。本人ミーティングというのは、認知症の本人が集い、本人同士が主になってみずからの体験や希望、必要としていることを語り合い、自分たちのこれからのよりよい暮らし、暮らしやすい地域のあり方を一緒に話し合う場です。集って楽しいに加えて、本人だからこその気づきや意見を本人同士で語り合い、それらを地域に伝えていくための集まりでありますとあります。 なぜ必要かといえば、本人の思いと地域の人、支援関係者、行政、家族の考えが一致していないという課題が起きてきております。多種多様なサービスメニューもあるんですけれども、提供側の指定のサービスでは、本人や家族が必要としている支援につながることがおくれ、地域で暮らし続けるための支援不足が課題となることもあるとのことでした。 本人ミーティングは、認知症の人の視点を重視した優しい地域づくりを具体的に進めていくための方法です。実施主体は行政、地域包括支援センター医療機関、介護事業者、自主組織など、さまざまな立場の人が開催しております。 本市でも本人ミーティングの開催はとても有意義であると考えますので、ぜひ開催していただきたいと思いますが、いかがでしょうか。 ◎健康福祉部次長兼健康長寿課長北畑直子君)  議員御紹介の本人ミーティングにつきましては、お恥ずかしい話ですが見識がございませんでした。海南で開催しているとお聞きしましたので、新宮社協やの担当者と一緒に一度視察などをしていきたいなと思っているところです。認知症カフェともども前向きに検討させていただきたいと思います。 ◆7番(濱田雅美君)  ぜひよろしくお願いします。 本人ミーティングにつきましては、若年性認知症の方に特化して開催されている自治体もあるようです。若年性認知症というのは、なかなか表にはあらわれにくいと考えられております。本人ミーティングに参加した本人の声や思いというのは、周囲の人たちが少し心遣いをすれば解決することもたくさんあると感じました。参加した人たちの声も、認知症の人の素直な声や思いを直接聞いて、気づきや驚き、うれしさというのを深く感じておられました。 例を挙げて紹介したいのですが、どれも伝えたいことばかりで本当にたくさんありますので、もしできましたら、本人ミーティング開催ガイドブックというのをダウンロードできますので、ぜひごらんいただいて参考にしていただきたいと思うんですね。これなんですけれども、知る、企画準備する、開催する、生かすとなっており、わかりやすく、参考にしていただけると思います。 ここでちょっと私もESDとSDGsについて言葉をちょっと使わせていただきたいと思いますので、その前に、少し簡単にそれが何なのかということを説明しておくほうが、聞いたことはあるけれども何のことかわからんわという人もいらっしゃると思うので、ちょっと簡単にだけ説明させてもらうと、ESDというのは、世界には環境、貧困、人権、平和、開発といったさまざまな地球環境の課題があります。地球に存在する人間を含めた命ある生物が遠い未来までその営みを続けていくために、これらの課題をみずからの問題として捉え、一人一人が自分にできることを考えて実践していくことを身につけ、課題解決につながる価値観や行動を生み出し、持続可能な社会を創生していくことを目指す学習や活動ですとあります。 簡単に言いますと、自分の身の回りの困りごと、例えば、山の中にごみがたくさん捨てられていたらそれを拾って片づける。でも、何でここにごみ捨てられるんやろ、どうしたらこのごみ、捨てられんように解決できるんやろうといって、みずから課題解決に向けて考えて行動することという、極論ですが、そういった感じのことだとイメージしていただければいいのかなと思います。 これは国連の第57回の総会決議から、2005年から2014年までの10年間を国連ESDとして、ユネスコが指導機関にかわって指名されましたので、ユネスコスクールとかユネスコ教育というのを聞いたことがあると思うんですけれども、そういったくくりになってきております。 SDGsのほうは、2015年の9月に国連で開かれたサミットの中で、世界のリーダーによって決められた国際社会の共通目標です。17の目標と169の具体的目標で構成されていますとなっております。 これも簡単にわかりやすく理解するには、世界をよくするために世界中の人が取り組む17の目標であって、これに取り組んで一つ一つの課題をクリアしていけば世界がよくなる、クリアできなければ余りよくならないとかという、そういうふうなイメージなのかなと私は思っているんですけれども、その中で、さきに述べました小学校4年生の授業に組み入れていただきました認知症サポーター養成講座、そして今回提案させていただきました命の授業、このどちらも持続可能な開発のための教育であると考えております。 大牟田では、学校教育にユネスコ教育であるESDを取り入れて、認知症対策で認知症サポーター養成講座を経て、子供民生委員をみずから立ち上げ、行動し、高齢者の命を救うという結果にもつながっておりますということを以前にも御紹介させていただいたと思うんですけれども、このように子供たちの中にしっかりと根づいていると感じられました。 本市においても、新宮独自の教育として認知症サポーター養成講座というのを足がかりに、持続可能な社会づくりの担い手となる子供たちを育む教育である、いわゆるESDという概念のもとで将来を見据えた教育を実施していただきたいと思うんですけれども、教育長、いかがでしょうか。 ◎教育長(速水盛康君)  実は、私、教育長になったときの最初の議会でしたか、抱負じゃありませんがそういうようなものを語れという内容の中で、ユネスコスクールのようなことをお話しさせていただきました。今、これ、目指しています。 ただ、市内の1校をモデルにして、どうにかこのユネスコスクールに挑戦できないかなと思って目指しているんですが、非常にハードルが高くて、非常に質も高いものですから、少し時間がかかります。 文化庁のユネスコの事務局を通しまして、国連のユネスコの本部に英文で申請書だけじゃなくて関連した実績等を報告上げていくという中で指定されると、そういったものであります。 先ほど議員が言われましたように、主には何をするかといいますと、ユネスコですから、人権とか平和とか環境とかあるいは世界遺産とかそういったことについて、しっかりと子供たちにそういった学ぶ機会というのを持続的に行う仕組みということになります。 持続可能な開発のための教育と言われて10年間取り組みが行われたときに、やはり最初は世界遺産の関係、特に歴史文化の関係で先進的な事例ではたしか奈良あたりが随分とそういう事例を残し、今日まで続いているというのはお聞きをしております。 先ほどのSDGsですか、そこにも実はつながってきている取り組みの流れの中にありまして、きのうの岡崎議員の質問にもありましたけれども、できるだけ我々としても一つ教育の大きな新宮の特色というんですか、より地域学習にしてもいろんなところとつながった、そしてよりステップアップしたような形でのものを目指したいなというふうには考えているんですが、先ほど言いましたように、ハードルが非常に高いところのものですから、挑戦はしたいと思って準備を進めているところでございます。 実は昨年の教育委員会の事務事業評価の評価委員会の中でも、委員らからユネスコスクールについての御意見もいただいていまして、教育施策として反映できないかという、そういうことでもありますので、PDCAじゃないですけれども、しっかりと一つ反映をさせていきたいと、そういった事務事業評価委員会の御要望にも答えていきたいなと思っております。 何といっても2年後には文化複合施設ができます。学ぶ機能である熊野学、ホールと、そして調べる機能というんですか、図書館がありますので、そういった学ぶ・調べるということをしっかりとできる、そういった拠点の活動としての複合的な相乗効果をもたらされていく、そういう機能、施設も十分に2年後には活用できますから、そういったことも視野に入れながら、ユネスコスクールの拠点になればなというふうにも考えているところでございます。 議員御指摘のとおり、赤ちゃん先生とか認知症学習にいたしましても、実は申し上げにくいんですけれども、やはり教育の中身と内容については、我々で大枠や大筋というものは学校に示していきますけれども、中身、方法については学校の教育活動の一環でありますから、教育課程の編成は学校長にあるということですので、そのあたりでしっかりと議論をしていただくというのが基本になってきます。 そういった点では、一律にすすすっと認知症の学習が進んでいったりとか、4年生からさらに6年生にとか、あるいは赤ちゃん先生の学習がすっと進んでいくということが必ずしもそういうようにいかない、一律にはいかないというところは十分に御理解をいただきまして、そういった学習についても、持続可能な学習になり得るように、これからもいろんな関係機関とつながりながら、取り組みを進めていきたいと、そのように考えております。 ◆7番(濱田雅美君)  ありがとうございます。 このSDGsというのは将来の大きな姿というか、将来の姿であって、これを実現化、成功させようと思ったら、ESDというのは、こちらは教育に特化したものだと思います。その教育、先ほども言った担い手づくり、これをすることによってこのSDGsも生きてくるのかなと思われます。 先ほど教育長もおっしゃっていただいたんですけれども、つながってきているというのはそこのところなのかなと思いますので、またあとユネスコスクールのほうにも尽力いただいているということを聞いて大変うれしく思います。いろんな課題があって、すぐに本当にそういった簡単にクリアできることではないと思うんですけれども、時間をかけてでも、いつかこの新宮にそういったユネスコの教育が根づけばうれしいかなと思いますので、これからも御尽力いただきますようにお願いいたします。 先ほど申し上げました本人ミーティングのほうなんですけれども、これは持続可能なまちづくり、また全ての人に健康と福祉をと掲げているSDGsにつながってくるものと考えます。近隣町村の方や市内の方から、新宮がもっと中心になってここら辺をええまちにしてよ、やっぱり新宮が中心とならなあかんでという声をよくいただくんですけれども、本が先進的な目を持って施策し、実現して、広域周辺のイニシアチブをとっていかなければならないといつも感じているんですけれども、この点に関しては、市長、いかがお考えでしょうか。 ◎市長(田岡実千年君)  まず、濱田議員におかれましては、認知症に関して大変長年熱心に取り組んでいただいていることは大変感謝したいと思っております。 SDGsでありますが、政府によるSDGsを推進するための取り組みの中に、健康長寿、認知症施策の推進というのも盛り込まれているというふうに思っております。そういう中で、御提言いただいた貴重なことを、またできることから取り入れていきたいというふうに思います。 一つ、議員から2年前に御提言いただいた小学校での認知症の授業でありますが、実は議員、御存じだと思いますが、昨年より市内の全小学校の4年生を対象に授業を実施してもらっておりまして、子供たちに物忘れしてしまう病気のことをわかりやすく説明する内容の授業でありますが、この授業を担当した職員からの話では、授業後には病気への理解や、自分たちにできることなど、子供たちなりの変化も見られたということでありました。子供たちにとって大変よい経験になったと思っております。御提言、大変ありがとうございました。 今後も、この認知症の授業、続けてまいりたいと思っております。また、いろんな御提言よろしくお願いいたします。 ◆7番(濱田雅美君)  ありがとうございます。 こちらこそ実施していただいて本当に感謝しております。ありがとうございます。 市長の今のお言葉もいただいて、ちょっと時間もなくなってきましたので、まず広域、今、本市でも地域包括ケアをしているのであったり、子育て世代包括支援センターの構築、また教育や防災など、課題は本当に山積しているんですけれども、市民に優しいまち新宮を次世代にしっかりとつないでいけるよう、行政とともに尽力してまいりたいと思います。 これで私の一般質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。 ○副議長(東原伸也君)  以上で一般質問を終了いたします。--------------------------------------- △日程2 議案第8号 消費税率改定に伴う関係条例の整備に関する条例 ○副議長(東原伸也君)  日程2、議案第8号、消費税率改定に伴う関係条例の整備に関する条例を議題といたします。 付託となった総務建設委員会委員長の報告を求めます。 15番、福田議員。 ◆15番(福田讓君) (登壇) 委員長報告を行います。 今期定例会におきまして、総務建設委員会に付託されました議案第8号、消費税率改定に伴う関係条例の整備に関する条例につきまして、委員会の審査の経過並びに結果を御報告申し上げます。 本案は、消費税法等の一部改正に伴い、消費税の転嫁が必要となる使用料・手数料等の額を改定するため、関係する30件の条例を一括改正するものであります。 審査に当たって出されました主な質疑について申し述べます。 委員中より「なぎの湯や雲取温泉などの入浴料は改定されないのか」との質疑があり、当局より「料金単位の10円未満に端数が生じることから、金額を据え置きとしています」との答弁がございました。 本委員会は、慎重審査の結果、議案第8号につきましては、当局の説明を了とし、全員異議なく原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。 以上で報告を終わります。 ○副議長(東原伸也君)  委員長の報告について質疑に入ります。     (「なし」と呼ぶ者あり) ○副議長(東原伸也君)  質疑を終わります。 本案について討論ありませんか。     (「なし」と呼ぶ者あり) ○副議長(東原伸也君)  討論を終わります。 お諮りいたします。 委員長の報告に御異議ありませんか。     (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○副議長(東原伸也君)  御異議なしと認めます。 よって、議案第8号は委員長の報告のとおり、原案のとおり可決いたしました。--------------------------------------- △日程3 議案第16号 令和元年度新宮一般会計補正予算(第2号) ○副議長(東原伸也君)  日程3、議案第16号、令和元年度新宮一般会計補正予算(第2号)を議題といたします。 分割付託となった総務建設教育民生各委員会委員長の報告を求めます。 なお、各委員会委員長の報告の都度、質疑を行いますので御了承願います。 まず、総務建設委員会委員長の報告を求めます。 15番、福田議員。 ◆15番(福田讓君) (登壇) 委員長報告を行います。 今期定例会におきまして、総務建設委員会に分割付託となりました議案第16号、令和元年度新宮一般会計補正予算(第2号)の本委員会に付託されました部分につきまして、委員会の審査の経過並びに結果を御報告いたします。 補正内容につきましては、第1条、歳入各款の補正。歳出2款総務費では、減債基金積立金ほか2件の基金積立金の増。6款農林水産業費では、田辺射撃場の改修に係る紀南地域射撃場整備推進協議会負担金の増。7款商工費では、11月開催予定の商店街イベントに係る補助金の増。8款土木費では、各種団体等負担金の事業費割確定による増等。第2条、地方債補正について計上されたものでございます。 審査に当たって出されました主な質疑について申し述べます。 歳入21款債について、委員中より「新宮城跡災害復旧事業の歳入に災害復旧事業債を充当しているが、損害補償がどうなるか未定の中では、一般財源を充当したほうがよいのではないか」との質疑があり、当局より「現時点の最善策として起債を充当しました。損害分の補償が決まれば、財源振替も考えられます」との答弁がありました。 本委員会は、慎重審査の結果、議案第16号中、本委員会への付託部分については、当局の説明を了とし、全員異議なく原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。 以上で、報告を終わります。 ○副議長(東原伸也君)  委員長の報告について質疑に入ります。     (「なし」と呼ぶ者あり) ○副議長(東原伸也君)  質疑を終わります。 次いで、教育民生委員会委員長の報告を求めます。 7番、濱田議員。 ◆7番(濱田雅美君) (登壇) 委員長報告を行います。 今期定例会において、教育民生委員会に分割付託となりました議案第16号、令和元年度新宮一般会計補正予算(第2号)の本委員会に付託された部分につきまして、委員会の審査の経過並びに結果を報告いたします。 主な補正内容につきましては、第1条、歳出2款総務費中、本委員会所管部分の1項17目諸費では、平成30年度の国庫・県費補助金等22件の精算に伴う返還金の増。3款民生費では、10月から実施される幼児教育・保育無償化に伴うシステム改修費や法改正により必須事業となる被保護者健康管理支援事業の準備・試行に要する経費の増等。4款衛生費では、新宮美化里親制度実施事業に要する経費の増。10款教育費では、県指定文化財浜王子跡の修理に係る補助金の増。11款災害復旧費では、平成29年の台風21号により崩壊した新宮城跡斜面2カ所の保護工事の設計見直しに伴う増であります。 審査に当たって出されました主な質疑等について申し述べます。 歳出3款民生費について、委員中より「幼児教育・保育無償化の実施に当たり、副食費の保護者負担がふえることはないのか」との質疑があり、当局より「現在、国や県の制度で無償化になっているものは、今までどおり免除されるため、保護者負担がふえることはありません」との答弁がありました。 また、11款災害復旧費について、委員中より「新宮城跡の斜面保護工事の設計を見直す原因となった設計業者に対しては、今後、どのような対応を考えているのか」との質疑があり、当局より「設計業者は違算を認めており、今後、設計変更に伴う費用等のの実損や、契約取りやめとなった落札者への実損分など、顧問弁護士と相談しながら設計業者に賠償を求めていきたい。設計業者にはこの旨を説明し、現在、回答を待っている状況です」との答弁がありました。これに対し、委員中より「の法的責任の範囲を顧問弁護士にきちんと確認するとともに、ミスを犯した設計業者に対しては、損害賠償の責任をしっかりと果たさせるよう、強い姿勢で臨んでいただきたい」との意見がありました。 本委員会は、慎重審査の結果、議案第16号中、本委員会への付託部分につきましては、当局の説明を了とし、全員異議なく原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。 以上で報告を終わります。 ○副議長(東原伸也君)  委員長の報告について質疑に入ります。     (「なし」と呼ぶ者あり) ○副議長(東原伸也君)  質疑を終わります。 以上で各委員会委員長に対する質疑を終わります。 各委員会委員長の報告は、いずれも原案を可決すべきとの報告であります。 これをもって議案第16号について討論を行い、採決いたします。 本案について討論ありませんか。     (「なし」と呼ぶ者あり) ○副議長(東原伸也君)  討論を終わります。 お諮りいたします。 各委員長の報告に御異議ありませんか。     (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○副議長(東原伸也君)  御異議なしと認めます。 よって、議案第16号は、各委員長の報告のとおり、原案のとおり可決いたしました。--------------------------------------- △休会について ○副議長(東原伸也君)  以上で、本日の議事日程は終了いたしました。 この際お諮りいたします。 議会運営の都合により、あす9月13日から9月25日までの13日間、休会といたしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。     (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○副議長(東原伸也君)  御異議なしと認めます。 よって、あす9月13日から9月25日までの13日間、休会とすることに決定いたしました。--------------------------------------- △散会の宣告 ○副議長(東原伸也君)  以上により、次回の本会議は9月26日午前10時から会議を開きます。 本日は議事日程のとおり、その議事を終了いたしましたので、これにて散会いたします。 △散会 午前11時55分...