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06月20日-04号

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  1. 新宮市議会 2019-06-20
    06月20日-04号


    取得元: 新宮市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-03-29
    令和 1年  6月 定例          令和元年6月新宮市議会定例会議録             第4日(令和元年6月20日)---------------------------------------議員定数15名、現在員15名、出席議員15名、氏名は次のとおり。                             1番  大西 強君                             2番  大坂一彦君                             3番  松畑 玄君                             4番  上田勝之君                             5番  岡崎俊樹君                             6番  三栗章史君                             7番  濱田雅美君                             8番  東原伸也君                             9番  久保智敬君                            10番  榎本鉄也君                            11番  竹内弥生君                            12番  前田賢一君                            13番  松本光生君                            14番  屋敷満雄君                            15番  福田 讓君---------------------------------------欠席議員 なし。---------------------------------------議事日程 令和元年6月20日 午前10時開議 日程1 一般質問      別冊 一般質問通告表 番号(7)から 日程2 委員発案第4号 地域医療対策特別委員の名称及び付議事件の変更について---------------------------------------会議に付した事件 日程1 一般質問      別冊 一般質問通告表 番号(7)から 日程2 委員発案第4号 地域医療対策特別委員の名称及び付議事件の変更についてまで---------------------------------------地方自治法第121条の規定による出席者               市長               田岡実千年君               副市長              向井雅男君               企画政策部               部長               新谷嘉敏君               企画調整課長           下  基君               商工観光課長           勢古口千賀子君               企業立地推進課長         小渕 学君               総務部               部長               尾崎正幸君               総務課長             有本文彦君               財政課長             小林広樹君               防災対策課長           佐藤尚久君               市民生活部               部長               山下泰司君               生活環境課長           稗田 明君               健康福祉部               部長兼福祉事務所長        田中幸人君               次長兼健康長寿課長        北畑直子君               健康長寿課主幹          萩原桂二君               子育て推進課長          辻本美恵君               建設農林部               部長               平見良太君               都市建設課長           木村雅洋君               熊野川行政局               局長兼住民生活課長        久保欽作君               医療センター               事務長              小谷 充君               次長兼医療業務課長        岩崎誠剛君               庶務課長             奥  靖君               水道事業所               所長               宇井俊治君               消防本部               消防長              内野井愼搾君               教育委員               教育長              速水盛康君               教育部               部長               平見仁郎君               教育総務課長           澤原謙二君               学校教育課長           富田英之君               文化振興課長           福本良英君---------------------------------------本会議の事務局職員               局長               岸谷輝実               次長兼庶務係長          辻坂有美               庶務係主任            中尾 愛               次長補佐兼議事調査係長      岡崎哉               議事調査係主任          大居佑介             第4日(令和元年6月20日)--------------------------------------- △開議 午前10時00分 △開議の宣告 ○議長(前田賢一君)  おはようございます。 ただいまの出席議員は15名であります。 定足数に達しておりますので、これより本日の会議を開きます。 本日の議事日程は、別紙にて配付いたしたとおりであります。御了承願います。--------------------------------------- △日程1 一般質問 ○議長(前田賢一君)  それでは、日程に入ります。 日程1、一般質問を行います。     (「議事進行」と呼ぶ者あり) ○議長(前田賢一君)  1番、大西議員、議事進行。どういう議事進行ですか。 ◆1番(大西強君)  議長、あなたと私はこの議会の最古参議員ですが、今回3名の新人議員が参入しました。現在は議員の定数が15名に減少していますので、3名の新人議員の占める割合は非常に高いわけであります。 そこで、先日の私の一般質問中に同僚議員から議事進行がかかりました。私は、いつも一般質問で述べているとおり、会議における発言は自由であります。自由を制限するのは必ず法律に基づかないと、人の自由を剥奪することはできないわけであります。ですから一般質問中、質問者の発言は自由でありますから、これを制限するのは必ず法律に基づかなければならないわけです。 そこで、一般質問の会議における発言の時間も自由であり、議事進行発言も自由であります。しかし、我々は内部規律として、法律ではないが申し合わせで質問時間は90分程度、現在は90分以内と制限し、なおかつその自由な発言を保障するために、質問者が質問している間の議事進行発言は自粛する、法律ではないが、お互い申し合わせで約束しているわけであります。私は、これは申し合わせですから全会一致であって採決する案件ではないわけです。私は1時間30分以内の発言時間を申し合わせたのは、それを担保するために質問中の議事進行は自粛するという申し合わせとセットで了解したわけです。 しかるに、また私の質問中に議事進行がかかった、それによって私の質問内容が、構成が変わったわけです。午前中、私は同僚議員に協力してもらって1番、質問順位を譲ってもらったんですが、それは午前中に私は質問を終わるためにお願いをして、順番を譲ってもらった。しかるに質問途中で松畑議員に議事進行をかけられた、結局その影響で、私の質問が午後まで延びた。私はこれまで法律、規則、申し合わせ、常に遵守してやってきているわけです。 それが、ですから昨日の屋敷満雄議員の一般質問も自由であります。それに対して、また松畑議員は議事進行をかけたんですが、この場合は、屋敷満雄議員の質問が終わってからかけたわけです。自分の発言は自由であって、人の発言を妨害するということは非常に行儀が悪い。議長のほうで、今後、議事運営上、申し合わせしたのならお互いそれを遵守する、それが礼儀というものであります。この発言時間を制限するのであれば、その発言の範囲内で提案者が自由に発言できる、その権利を保障するためにも、質問中の議事進行発言は自粛するということを、議長のほうできっちり指示していただけなければ、私は質問時間の申し合わせも離脱したいと思っていますので、その点、議長の見解をお願いします。 ○議長(前田賢一君)  わかりました。 議運で、上田委員長、議会運営のことやから、議会運営委員でちゃんとしてくださいよ、ね。 それでは一般質問を行います。 別冊、一般質問通告表の番号7から、順次発言を許可いたします。--------------------------------------- △榎本鉄也君 ○議長(前田賢一君)  10番、榎本議員。 ◆10番(榎本鉄也君) (質問席) おはようございます。 それでは、議長のお許しをいただきましたので、一般質問をさせていただきます。 その前に申しわけありませんが、通告の順番を変えさせていただきまして、最後の4番にしておりました観光大使についてを、1番の2021年文化複合施設完成と第36回国民文化祭云々の、この1番の関連質問として2番目にさせていただきたいと思いますので、御了承をお願いしたいと思います。 それでは、一般質問をさせていただきます。 この文化複合施設完成までには大変難産といいますか、2月議会、大変な議論で、ようやく予算の議決を見て建設が始まったわけでございますけれども、私ども、選挙が中にありましたので、もうはるか昔のことのように感じてしまうのですが、3カ月ほど前のことでございます。 ようやく建設が始まったという段階だと思いますので、少し、現在の文化複合施設建設の状況と、それから遺跡、遺構の調査、保存は今どのような形になっているか、この2点について御報告を願いたいと思います。 ◎文化振興課長(福本良英君)  文化複合施設につきましては、4月8日に契約の議決をいただきました後、旧丹鶴小学校校舎下に残されました基礎くいの撤去、仮事務所の設置、そして建設地内の鉄板の敷き込み、整地等を行ったところでございます。これから鋼製矢板いわゆるシートパイルによる土どめ工事、こちらのほうに入っていく予定でございます。 また、新宮城下町遺跡の発掘調査でございますが、現地での発掘調査は終了いたしました。今後は2年かけて出土遺物や調査図面等を整理し、報告書を作成していく予定でございます。また、並行して遺跡を現状保存させていただいた範囲については、国の史跡指定を目指し、遺跡の性格を明らかにして、その価値づけを行うため、新宮城下町遺跡調査委員というのを立ち上げまして、考古学のみならず多角的な調査、研究を進めてまいる予定でございます。 ◆10番(榎本鉄也君)  文化複合施設はどうなんですか、今どうなっているんですか。どの程度、建設。 ◎文化振興課長(福本良英君)  今申し上げましたとおり、要はシートパイルで土どめ工事に入っていこうとしている……。 ◆10番(榎本鉄也君)  ああ、それが。了解です。 今るる説明がございましたけれども遺構の保存に関しては、現在、県の文化遺産課との協議の上で間違いない適正な保存が粛々と進められていると、このように理解してよろしいですか。 ◎文化振興課長(福本良英君)  年度当初にも、和歌山県の文化遺産課のほうを訪問しまして、工事内容を説明し、御確認いただいております。適正な保存方法により進めさせていただいているところでございます。 ◆10番(榎本鉄也君)  はい、了解しました。 もう1点伺いますが、この都市再構築戦略事業の今年度の交付額については、どのような状況でしょうか。 ◎企画調整課長(下基君)  今年度の交付金につきましては、要望額どおり、満額配分いただいております。 ◆10番(榎本鉄也君)  この交付額につきまして、2月臨時におきまして、本当に議会の中から、当局が都市再構築戦略事業補助金申請の上限額が30億円から21億円に引き下げられたことを隠蔽をしていたことですね、またその補助金をもらうために、当初建設を中止していた熊野学センターや図書館に虚偽の建設費を計上して、不正な補助金請求をしているかのような当局批判がありました。本当に残念なことではありますけれども、この議会にそのことに対して冒頭、百条委員の設置の議案まで出てきたわけでございます。これは否決されましたけれども、その議会がインターネットで中継され、SNS上でもさまざまな市民の皆さんに誤解を生んで拡散されていたことは、私も実際に見ております。 しかし、いまさら言うまでもなく、この都市再構築戦略事業は、紀伊半島大水害で建設を中止せざるを得ない状況に置かれていました文化複合施設建設が、本当に地元の二階先生の御尽力もありましたが、また再び建設計画が復活できた、これは当局職員が文化複合施設の建設再開のために、本当につかみ取ってきた国交省の政策であります。 しかし、そのつかみ取ってきてからも遺構が発見されて、ようやく基本設計までできていたんですけれども、この遺構の発掘によって、この都市再構築戦略事業の期限を、もう少し延長していただかなくちゃならないというアクシデントも起こったわけでございます。しかしその都度、市当局は国交省にかけあって、国交省の担当職員との信頼関係の中からさまざまなハードルをクリアして、期限の2年延長もでき、そしてまた今回の補助金申請についても、国交省側との話し合い、本当に信頼関係を築いての話し合い、交渉の中で、ほぼ当初の予定どおり、交付額まで話が至ったわけであります。 私も議長当時、当時の向井企画政策部長とその国交省の担当職員の方にお会いし、これまでの尽力のお礼に伺ったことがありましたが、その際も国交省の担当者の方から、完成までにできるだけの協力をさせていただきますよとこういう言葉をいただきまして、これまで市当局職員が築いてきた国交省との信頼関係、そしてまた地元の二階先生の存在に、大変感謝をした次第であります。 しかし、今回の臨時の冒頭、百条委員の設置から始まり、当局に対して隠蔽や虚偽という言葉が使われた一連の当局に対するあらぬ批判は、二階幹事長初め関係する国交省、市当局職員の尽力を踏みにじるもの、そんな話であり、またこの内容は市民に対するミスリードそのものであると、私は思っております。私は私自身として、大変な憤りを感じております。 もう一度、当局に答弁願います。 今年度の都市再構築戦略事業の交付額は幾らですか。
    企画政策部長(新谷嘉敏君)  今年度内示いただいているのは、約11億5,000万円ということで、交付金の内示をいただいてございます。 ◆10番(榎本鉄也君)  満額回答ですね、今年度は満額回答ですね。 ◎企画政策部長(新谷嘉敏君)  要望額に対して、満額の配分の内示をいただいているところでございます。 ◆10番(榎本鉄也君)  了解しました。 まさに今のこの答弁で、これまで繰り返されてきた当局批判は、私は払拭されるだろうと思います。 後ろから笑いが起こりましたけれども。 議会の職務は一体何なんだ。 これ以上は申しません。 しかし、この交付金の制度は単年度、単年度で決定されます。残された最終年度、全て満額回答いただけるよう、また国交省との交渉、そして要望に当局も全力で取り組んでいただきたい、このように思いますし、また私ども公明党は国土交通大臣石井啓一を輩出しております。でき得る限りの応援、後押しをさせていただきたいと決意をいたしておりますので、どうか当局、力を合わせて、この満額回答、本当にこの文化複合施設に補助金が満額出ることに力を合わせていきたいと思います。 市長、見解を伺いたいと思います。 ◎市長(田岡実千年君)  ありがとうございます。 今回、答弁させていただいたとおり、ようやくの満額の内示をいただいたところでありまして、本当に感謝しておりますし、議員おっしゃっていただいたように、元企画政策部長の向井副市長を初め、職員と国交省の担当者との信頼関係もしっかりできておりますし、これからもしっかりと、もうあと1年、令和2年度も満額いただけるようにしっかりと取り組みたいと思いますし、本当におかげで新宮市にふさわしい複合施設をつくることができるのも、議員おっしゃっていただいたこの都市再構築戦略事業によるところが大きいと思っております。 また、よろしくお願いいたします。 ◆10番(榎本鉄也君)  ありがとうございます。 非常に前置きが長くなってまいりましたが、本題に入りたいと思います。 以前から、私は一般質問等で主張してまいりましたが、文化複合施設完成の2021年に、この年に第36回国民文化祭全国障害者芸術・文化祭が、この和歌山の地で初めて開催されるわけでございます。本当に何というめぐり合わせかというふうに思うわけであります。文化の国体と言われるこの国民文化祭の和歌山開催と我が新宮市の文化の拠点である文化複合施設の完成がちょうど重なるという、まさに新宮市の文化力を、この国民文化祭によって県の内外や国の内外に示すことができる大きなチャンスが到来したと考えます。 しかし、国民体育大会というのは、皆さんよく知っておられますが、国民文化祭といわれても、余り市民には知られていないというのが現状だと思うんですけれども、この国民文化祭は、第1回目は東京で1986年に始まっておりまして、NHKホールが主要の会場となっております。それから毎年の開催で、2021年は第36回ということで、和歌山で初めての開催となるわけであります。国体と同じで国の行事ですから天皇陛下も御出席され、これはいわゆる国民体育大会、全国植樹祭、そして全国豊かな海づくり大会と並ぶ4大行幸啓と、行幸啓というのは天皇皇后両陛下がお出ましになるということでございますけれども、この4大行幸啓の一つに位置づけされているわけであります。こんな大きな国家的イベントが和歌山県で開催され、しかもその大会のキャッチフレーズが、皆さん御存じだと思いますが、「山青し、海青し、文化は輝く」であります。 これは仁坂知事がこの間、発表しておりましたけれども、これは言わずとしれた我が新宮市の名誉市民である佐藤春夫の詩の一節が使われているわけであります。まさに新宮市が中心となるべき大会で、インセンティブを発揮すべき文化祭というふうに感じます。 そして、それがこの文化複合施設、我がまちの文化の拠点と完成と、こけら落としとぴったりと合う、こういうチャンスは本当にないんではないかというふうに思います。 当局は、この国民文化祭についてはどのように把握されて、どのような取り組みをしていくのか、見解をお伺いしたいと思います。 ◎文化振興課長(福本良英君)  国民文化祭につきましては、去る6月3日には担当課長会議も開催され、今後の予定や市町村が主催事業として進めるべき考え方を説明を受けてまいりました。 今年度中に実行委員等を組織すべく準備を進め、その中で事業構成に沿った事業内容を検討するなど取り組みを進めていく予定でございます。 ◆10番(榎本鉄也君)  教育長、この国民文化祭についてはどのような見解をお持ちですか。 ◎教育長(速水盛康君)  今佐藤春夫の望郷五月歌ですか、本来は「空青し山青し海青し 日はかがやかに」という、その一説でありますが、本家本元のフレーズを大会のキャッチフレーズにしているというと、これは私たち和歌山県内の各地方ごとでも、この取り組む事業として行うわけですけれども、また違った意味で大会キャッチフレーズをしっかりと受けとめて、県内でも一つ、私の希望としたら際立った文化複合施設の完成記念も含めまして、本当に文化複合施設が市民文化の拠点であると、市民文化の拠点活動であると、そういった新宮市の文化活動をしている皆さん方に一堂に会してこの大会をお祝いをする、そういった意味を込めましてしっかりと取り組んでいきたいなと、そのように考えているところでございます。 ◆10番(榎本鉄也君)  それから忘れてはいけないのは、この国民文化祭と同時に、オリンピックにパラリンピックがあるように第21回全国障害者芸術・文化祭が同時ということで開会をされます。これについても当局はどのような取り組みをされているのか、そういう見解をお伺いしたいのですが。 ◎文化振興課長(福本良英君)  障害者芸術・文化祭につきましても、国民文化祭と同様に歩調を合わせまして、会議等で説明を受けて準備を進めているところでございます。 ◆10番(榎本鉄也君)  残念なことなんですけれども、先ほどの話を蒸し返すようですが、あの一連の文化複合施設建設の議論の中で、この文化複合施設が障害者に全く配慮がないというような批判がございます。しかし私は、そんなことはないと思います。4階に図書館があるのは障害者に配慮していないという意見もありました。しかしこれは、私は大きな考え違いをしていると思います。ノーマライゼーションという意味を、もう少し考えてみるべきだと思います。 文化複合施設は障害者の方にも安心・安全な施設であるということを、ぜひこの文化祭を通してしっかりと証明していくんだと、こういう取り組みを当局にしていただきたいと、このように思うわけであります。 そして、全国から障害者の方が来てくださる、新宮市に来てくださいます。そして、この障害者の方々に、本当に安心・安全なおもてなしができる施設となるように、しっかりと知恵を絞って取り組んでいただきたいと思いますが、どうですか、健康福祉部長、教育長。 ◎健康福祉部長福祉事務所長(田中幸人君)  この大会については、福祉課長からも日ごろから話は聞いております。ですので、文化振興課と連携しながら、新宮市でこういう行事を開いていただけるということはやっぱり積極的に活用して、障害者の問題に対して我々としても取り組んでいきたいと思っておりますので、今後どのようなものを組み立てていくかということは課題とはなると思うんですが、せっかくの機会ですので、積極的な取り組みはしていきたいと思っております。 ◆10番(榎本鉄也君)  はい、ありがとうございます。 教育長はどうですか。 ◎教育長(速水盛康君)  私も文化複合施設の一つの機能といたしまして、下のホール機能がございます。平土間にもなります。そういった意味では会場のレイアウトとして障害を持った人たちが車椅子で自由に出入りできるような、そういったレイアウトも可能かなと、一方では舞台があり、一方では展示がある。そして、多くの皆さんがどういうふうにして動きやすい形のレイアウトなり平土間としての1階の文化複合施設を活用していくのかということについては、非常に利便性が高いなというふうに思っておりますので、ぜひそのあたりはもう少し研究をして、また担当の福祉とも連携をしながら取り組んでまいりたいなというふうに思っております。 ◆10番(榎本鉄也君)  ありがとうございます。しっかりと取り組んでいただきたいと思います。 実はもう一つ、この年2021年に、この国民文化祭のちょっと前なんですけれども、和歌山開催の文化祭があるんです。これは文化部のインターハイといわれる全国高等学校総合文化祭なんですけれども、これは7月なんですけれども、これには文化複合施設は間に合わないですかね。余り欲張りをしてはいけないと思いますし、これはやはり高校ですので管轄は県ということになると思いますので、なかなか市としてもタッチするのは難しいかなと思うんですけれども、本当にこのことを考えますと、要するに2021年7月に高校の文化祭があって、そして国民文化祭、障害者の文化祭と、まさに2021年は和歌山県全体で文化芸術が本当に大きく花開く年となるわけであります。そして、我が市としては文化複合施設のこけら落としに、最高の場ができたと言えると思います。 何としても新宮市の文化力でこの国民文化祭を成功させることができれば、交流人口の大きな獲得につながり、言うまでもなく文化のまち新宮市として、これからの再生、活性に大きくつながっていくことは必至であると、私は確信をいたしております。 市長、やはりこの国民文化祭を初めとする一連の文化イベントに対しては、教育委員だけではなくて全市を挙げての取り組みが私は必要だと思います。国体と同じように国民文化祭準備室を設置して、各課の枠を超えた取り組みをしていただきたいというふうに思うんですが、市長、いかがですか。 ◎市長(田岡実千年君)  先ほどから議員おっしゃっておりますように、絶妙のタイミングで完成を迎えられると思っておりまして、この第36回国民文化祭和歌山2021、そして第21回の全国障害者芸術・文化祭、ある意味、分野分野のこけら落としという意味でも開催できるんじゃないかなと思っております。それまでにしっかりと体制を整えたいと思います。 ◆10番(榎本鉄也君)  よろしくお願いいたします。 この文化祭については、この間ニュースでもありましたけれども、基本構想ができ上がっております。この基本構想の中で事業展開の方向という項目に七つの事業が示されておりまして、一つは最初に開会式がありまして、そして2番目が分野別の交流事業、3番目に地域文化発信事業、4番目に障害者交流事業、そして5番目最後に閉会式というのが記されております。 これを読んでみますと、本当に国民文化祭によって県の内外からたくさんの流入人口が見込まれると思います。特に3番目の地域文化発信事業という項目を見ますと、世界遺産、日本遺産や食文化など和歌山のすぐれた文化資源をテーマとしたシンポジウムを開催します。また、和歌山県と交流が盛んな国の民族芸能や音楽等の公演を行うなど、世界の文化と交流することで国際的な相互理解を深めます。さらに、県内文化団体等がこれまで各地域で培われてきた文化資源を活用し独自色を打ち出した事業を実施することで、県民の故郷への一層の愛着や誇りを育むとともに、地域の活性化や交流拡大につなげ、それぞれの文化の発展や新たな文化の創造を目指します、こういうふうに書いてあります。本当に新宮市が世界遺産もありますし日本遺産もあります。また、食の文化も大変高いレベルだと、私は感じております。そして、この地域で培われてきた文化資源も多彩であります。その観点から考えるとこの国民文化祭、言うまでもなく文化・芸術というだけでなく、これからの新宮市の観光行政にも大きくかかわっていると考えます。 田岡市長の前の佐藤市政のとき、この新宮市を文化観光都市と銘打って、この政策が展開されてきました。これは文化を頭につけて文化観光都市と銘打たれましたが、これは近隣市町村との観光における差別化の意味も含まれていると思います。本当に新宮市は他の市町村にない、観光では歴史と文化のまち新宮市であります。この文化祭を本当に成功に導くことができましたら、この新宮市が、いわゆる文化観光都市として再生できるというふうにも考えます。 そういう意味からも、ぜひこの国民文化祭に我が市の商工観光課も大いにかかわっていただきたいと思いますけれども、商工観光課の見解、お伺いしたいと思います。 ◎商工観光課長勢古口千賀子君)  国民文化祭は、議員おっしゃられますように観光やまちづくり、国際交流や教育など各関連分野との連携からなる文化の祭典でありまして、今お話しのありましたように伝統文化、食文化、そして世界遺産、日本遺産という多くの文化資源が新宮市にあります。それらは、新宮市にとって、新宮市の貴重な観光資源であると考えております。 さらに、今お話にありましたように新宮市は歴史と文化を売りにしていまして、現在も、魅力ある文化がつなぐにぎわいのまちとしております。 また、昨今ふえております外国人とかも、日本人の日常生活に触れたい、文化に触れたいということが日本訪問の一つの大きな理由となっています。国が提唱しています自然や文化、気候、食という観光振興に必要な4要素を新宮市は持っています。これらをさらに多様な文化の魅力を広く知ってもらいたいと思っております。 さらに、先ほどお話しがありました佐藤春夫先生の「山青し、海青し、文化は輝く」これがキャッチフレーズとなっています。また来年、東京オリンピック2020年、その際、1964年の東京オリンピック讃歌も佐藤春夫氏、作詞されておりますので、2カ年にわたり、新宮市の名誉市民にスポットが当たるということでこちら商工観光課としましてそちらを広く全世界に発信していきたいと思っております。 ◆10番(榎本鉄也君)  本当に私たちも議会でいろんなことを文化のまちだと、古くからの歴史的な人物をたくさん輩出している、そういうことを訴えるんですけれども、なかなか大きく広がらない、そういう事例もありますけれども、この国民文化祭、これは本当に願ってもないですね。これによって全国から来てくださいますから、本当に千載一遇のチャンスです。今言った観光行政もしっかりかかわっていただいて、本当にさっき課長からもありましたけれども、「空青し山青し海青し」、この佐藤春夫の、また芥川賞作家の中上健次、それから西村伊作、東くめ、そして茶道の川上不白ですか、本当にたくさんの、他市町村がうらやむほどの文化人を輩出しております。本当にこの国民文化祭を、それらを全国に知らしめるような取り組みをしっかりしていっていただきたいと思います。 そこで一つ御提案がございまして、ここから観光大使の質問にさせていただきたいと思うんですけれども、観光振興、交流人口獲得のために、単刀直入に言いまして、新宮市も観光大使を任命して、そして全国にしっかり口コミというか知らせていけないかという提案なんですけれども、いろいろと調べてみますと和歌山県として観光大使は、僕も全然知らなかったんですけれども、坂本冬美さんなんですよね。皆さん、御存じでしょうか。もう一人誰かいるのか、その辺もよくわかっていなくて、それから県下の市町村の取り組みとして観光大使というのがあるのかどうか、ちょっとわからなかったんですけれども、その辺のところの状況を、商工観光課のほうで把握をしていましたら報告をしていただきたいと思います。 ◎商工観光課長勢古口千賀子君)  和歌山県ではふるさと大使としまして、今お話のありました坂本冬美さん、小西博之さん、あとパンダ大使としまして岡本玲さん、観光大使としまして袁さんといいまして香港の観光プロモーターの方にお願いしているそうです。 あと和歌山県の観光連盟で、観光大使とは別にファンクラブというものを運営していまして、こちらは一般の方で年会費をいただいて情報誌をお届けしたりとかそのようなことをされているそうです。 あと、9市の状況でしたら、和歌山市がふるさと観光大使、こちらは和歌山市出身に限りますが、HYDEさんで、ラルクアンシエルの方、そして観光大使が1名、御坊市で観光協会のほうで観光協会PR大使ということで1名、お願いしています。あと白浜町と那智勝浦町などでは名誉観光大使1名などを任命しているそうです。 ◆10番(榎本鉄也君)  わかりました。じゃ、和歌山県としては観光大使と名のつくのは何とかさん1名ですか。坂本冬美さんは観光大使じゃないんですね。 ◎商工観光課長勢古口千賀子君)  坂本冬美さんはふるさと大使で、観光大使は香港の袁さんという方だそうです。 ◆10番(榎本鉄也君)  わかりました。 この観光大使ということはなかなか大使に任命する方の知名度、これの高い低いといいますか、そういうことは非常に大きく関係してくるかなと、また、じゃその方が観光大使をどれだけの効果があったのかと、効果をはかるのがなかなかはかりづらいと、これがこの事業の難しさだと言われておりました。 ですから、私はここで、私が提案させていただきたいのは、従来の観光大使の概念である知名度の高い有名人というような形ではなくて、本当に一般の方々を対象に、できるだけたくさんの方々にボランティアでやっていただいたらどうかと。大使という形で任命してやっていただけたらどうかということなんですが、いわゆる従来の少数の有名人という概念と全く反対の数多くの一般人に観光大使をお願いしてはどうかということなんです。 例えば、新宮市民の中からでも、また新宮市出身の県外で活躍している方でも、本当に新宮や熊野のよさをみんなに知らせたい人、知ってほしいと思っている人、それから熊野の歴史、文化振興などに興味のある人、そして郷土愛の強い人、旅行の好きな人、旅の好きな人、大学生や専門学校生、反対に現役をリタイアした人、また新宮市とゆかりのある外国にお住まいの外国人の方々等、本当に性別、年齢を問わずにボランティアで積極的に新宮市の観光アピールに活動していける人をできるだけたくさん観光大使に任命させていただいて、人海戦術ではありませんけれども、新宮市を知らしめていってはどうかということが、私のきょう提案させていただく観光大使のコンセプトであります。 皆さんも御存じのように、今まで確かに応援、紀州熊野応援団でしたか、そういう活動とか私の同級生もたくさんいらっしゃいます。新宮市を愛して、新宮市のために何かできんかと言ってくださる人がいらっしゃるんですね。だけど、本当にそういう方が自主的にやってくれているんですけれども、新宮市から、また市長から直々にその方々に観光大使、アンバサダーという任命を受ける、任命させていただくと、こういうことが非常にこの提案の肝なんです。このことが非常に重要であって、その方々の意識づけにもなって、そしてまた一つのステータス、そういうことにもなってきて、なかなか見えなかった効果が生まれるのではないかというふうに考えるわけなんですけれども、商工観光課としてはどうですか。 ◎商工観光課長勢古口千賀子君)  アンバサダーという新宮市の熱烈なファンということで、そのような方は観光はもとより新宮市の地域振興のため、今議員おっしゃられたように広報活動に携わっていただいて、余り認知されていない新宮市の観光スポットなどを紹介していただくということは、とてもすばらしいことだと思います。 任命する場合、より多くの方に新宮市の魅力を発信してもらう、そのためにはどのような形態がよいのかとか、あと観光大使の任命の基準とか活動内容、選定方法とか任期などもありますので、環境整備などを含めて研究していきたいと思っております。 ◆10番(榎本鉄也君)  最近、発言の場がない副市長、どうですか。 ◎副市長(向井雅男君)  どう言えばいいんでしょう。ふるさとを外から支えようとする方たちの気持ちをしっかりと受けとめていく、またふるさとに対するそういった気持ちを、先ほど議員もおっしゃいましたが、気持ちを刺激をさせていただくということ以外にもふるさとの新宮を知らない方たちに、何らかのかかわりを持っていただいたことをきっかけにふるさとを知っていただいて関係を築いていく、そういうこと自体が新宮市のまちづくりに大きくかかわってくることは、議員御指摘のとおりだというふうに痛感いたします。 その中で、しっかりとネットワークをつくっていくことをどうしていくかというところを、先ほど課長のほうからも少しありましたけれども、どういった形で関係を築いていくかということは課題であるかと思いますので、議員御指摘の点が、今関係人口や交流人口の形というふうに言われておりますので、すごく大切なことであるというふうには思います。 ◆10番(榎本鉄也君)  きょう提案してすぐに、はい、やりましょうというお答えを引き出せるとは思ってはおりませんが、今ネット社会ではアンバサダー・マーケティングということが言われているんです。御存じでしょうか。アンバサダー・マーケティングということなんですけれども、早い話がネット上の口コミが大きくマーケットに影響してくるわけで、その口コミ役というのがアンバサダーなんですね、大使なんですよ。 このアンバサダーをたくさん育成していくことが大きくマーケットの拡大につながって成果を上げているわけでありますが、やはり今の時代の流れから鑑みてもアンバサダー・マーケティング、こういったものに新宮市もついていかなければいけないんではないかというふうに思っております。 そのことから考えますと、私が提案する観光大使を一般の方々で数多く任命して、新宮市をどんどん口コミで宣伝してもらう、またネット配信してもらうというやり方、これはいわゆるまさに今のアンバサダー・マーケティングにつながるのではないかなというふうに思うんです。 そういうことから、ぜひ一度、この新宮市に数多くの5年間で500人ぐらいをめどに考えて、またいろいろ特典とかも少し考えてもいいのではないかなと思うんですけれども、いろいろ知恵を絞って研究をしていっていただきたいと思います。 ともかく市長、先ほどからずっと述べていますように、文化複合施設の完成と、そして国民文化祭が重なる2年後の2021年は、新宮市にとって活性化の最大のチャンスです。それまで2年あるんです、2年。本当に全市を挙げて全ての施策をこの2年後に定めるぐらいの気持ちで、ぜひ取り組んでいただきたいと思いますので、市長の見解をまたお尋ねします。 ◎市長(田岡実千年君)  先ほども申し上げましたが、複合施設の完成と今回の国民文化祭が重なるということも、すごくついてるなという気もしております。 議員おっしゃいますように2年ありますので、しっかりと準備進めたいと思います。 ◆10番(榎本鉄也君)  よろしくお願いいたします。 文化複合施設に対する批判というのは、さまざまありましたというよりも、まだあります。しかし、批判するばかりではそこからは何も生まれてこないわけでありまして、今いよいよ建設のつち音が聞こえてきて、またその完成のときには国民文化祭という大きな晴れ舞台が待っております。紆余曲折ありましたが、新宮市行政と市民とが一丸となって協力しあって、知恵を出し合って、この国民文化祭を本当に大成功に導く、そのことによって、またこの新しい文化複合施設を、本当に市民の皆様に愛される施設となるよう、また建設のコンセプトであるにぎわいの創出、文化観光の拠点となるように築き上げていきたいなと、このように私の願望を述べさせていただきまして、この一つの項を終わらせていただきます。 ○議長(前田賢一君)  質問中ですが、10分間程度休憩いたします。 △休憩 午前10時51分--------------------------------------- △再開 午前11時07分 ○議長(前田賢一君)  休憩前に引き続き会議を開きます。 一般質問を続けます。 10番、榎本議員。 ◆10番(榎本鉄也君) (質問席) それでは、休憩前に引き続きまして一般質問を続けさせていただきます。 では、3番目の項目でございます。防災対策(津波対策)についてをお伺いさせていただきたいと思います。 緑の防潮堤は、もう何回も一般質問で取り上げておりますが、この緑の防潮堤という計画なんですけれども、計画といいますか、これは当初も今もそうなのかもわかりませんけれども、大浜緑地という形で、防災費ではなくて、あのときは企画費で計上されたと思うんです。それは当初に計画が発表されて予算がついたときには、議会からまた例によりまして、スーパー堤防をつくるのかとか、そういう批判が出ておりました。 しかし、緑の防潮堤、大浜緑地のコンセプトというのは全くそんなものではなかったわけでございます。しかし、いま一つ大浜緑地、緑の防潮堤というのは一体どういうものなのかというのも、やっぱり当時当局内でもきちっと定まっていなかったのではないかなというふうに今は考えます。 その後、東北の震災の後のいわゆる鎮守の森プロジェクトということを取り入れて、提唱者であります宮脇教授のもとでモデル事業も行ったわけですけれども、なかなか形になってこない状況が続いていたわけであります。 そんな中で、この海岸法が改正になりました。きちっと緑の防潮堤は海岸保全施設として法的に根拠を持ったわけでありまして、粘り強い構造の防潮堤としてレベル2の津波に対する減災施設として位置づけをされました。 しかしながら、これもなかなか新宮市単独でこの事業を行うというのは大変困難なことだと思いますし、また海岸保全施設は県の管轄ということで、市当局としては県への要望を一生懸命していただいたと思います。しかしながら、やはり県の事業ということで、まさに他力本願的な話でなかなか形になってこないと、また林野庁が反対したとかそのような話も聞いております。なかなか本当に形になってこないということで、僕も何回か、何でやねんと、その間に、駿河湾のほうでこの緑の防潮堤ができるというような話もありまして、何で駿河湾のほうが先なんやと、新宮市は当初から緑の防潮堤を提唱してやっておるやないかということを言ったこともありました。 そんな中、せんだって新宮道路の着工が決まって、その説明の中で、この道路が河口大橋から海岸線を通るルートで示されまして、海岸を通るルートを示されただけではなくて、何と大浜海岸の海岸線のところはピアではなくて、盛り土でつくられるというような話が聞こえてきております。 これは、まさに今までずっと言ってきた緑の防潮堤、いわゆる大浜海岸通りに盛り土の堤防が築かれるということになります。本当に僕としてはすごいなと、よかったなというふうに考えたんですけれども、この新宮道路の計画をもう少し詳細に、わかっている範囲で説明いただけますか。 ◎都市建設課長(木村雅洋君)  新宮道路の保安林の区間につきましては、以前から国交省に対して盛り土構造でお願いしているところでございまして、大体600メートルから700メートルになると思っております。その中で、まだ国土交通省からは盛り土構造でいくというふうにはっきりとした答えはいただいてはございません。 先日の新宮道路地元説明の中でも、市民の中から盛り土について質問や御要望がございました。その中で、国交省としましては、新宮市からも盛り土構造でというお話を聞いていますので、今後新宮市と協議しながら進めていきたいというお話でございました。 ◆10番(榎本鉄也君)  わかりました。 まだ決まっていないみたいな、そういうニュアンスのあれが出たわけですね。 ◎都市建設課長(木村雅洋君)  まだ地質調査も行われておりませんし、事業化されたばかりですので、森林管理署であったり環境省との協議も行われてない中で、はっきりとは言いにくいのかなというふうに感じております。 ◆10番(榎本鉄也君)  わかりました。 しかし、何としてもこの海岸通りを通るルートなどは、盛り土で本当に防潮堤として機能できるようにつくっていただきたいと切に願うわけなんです。本当に何なら石井国土交通大臣に直訴も辞さないという私は覚悟を持っております。 東北の震災の後、私も名取市を訪問させていただきまして、その折に、海岸からちょうどまちの中央に高速道路が走っておりまして、この高速道路が盛り土でちょうど堤防のように走っておりました。それがあの震災の後、その高速道路を挟んで海側と山側では、本当に天国と地獄の様相を呈していたんです。高速道路の海側は全く津波で何もない状況があります。反対に、こっちの山側のほうは全く無傷というこんなことがありまして、本当にこの防潮堤の威力といいますか、これを目の当たりにしたわけであります。 この光景を目の当たりにした私にとっては、本当にぜひこの大浜の海岸通り、あそこをしっかりと盛り土の形で堤防の役割を果たす道路としてつくっていただきたいなと思っております。 それと、それに加えて、その盛り土にいわゆる広葉樹を植えて、緑の防潮堤の機能を付加していただきたいというふうに思うんですけれども、市長、いかがですか。 ◎市長(田岡実千年君)  議員おっしゃるとおり、ぜひ新しいその高速道路は盛り土にしていただきたいと、これからも強く要望していきたいと思いますし、構造はいい構造になるように、また専門家の方にも相談しながらやっていきたいなと思っております。 ◆10番(榎本鉄也君)  ぜひ、何とかでき上がるようにしたいと思いますのでお願いいたします。 それで、もう一点、この新宮道路のルートが決定したことによって、いわゆる先ほど言った大浜緑地の部分、あれは河口から900メートルでしたか、600メートルでしたか、そのことの件について。 ◎都市建設課長(木村雅洋君)  約600メートルになります。 ◆10番(榎本鉄也君)  それは、今後どういうふうな形になるんでしょうか。前にこの質問をしたときに、やっぱり先線が決まらないとなかなかこの話も進んでいかないというお話があったんですけれども、あの緑のいわゆる大浜緑地計画ができ上がって初めて、この海岸線の防御というのができ上がると思うんですけれども、その点について見解を。 ◎都市建設課長(木村雅洋君)  いよいよ新宮道路が事業化されましたので、今後、現地測量、地質調査、道路予備設計が行われた後に線形が示されることになると思います。ですので、今すぐその線形が出てくるということは、もう少し時間が必要だと思います。 ◆10番(榎本鉄也君)  これは、いわゆるモデル事業もやっておりますので、やはりしっかり緑の防潮堤として、宮脇教授の指南のように広葉樹をしっかり植えて、津波の勢いをそぐ、そういう構造にしっかりとつくり上げていただきたいと思うんですけれども、どうですか、ちょっと見解を。 ◎市長(田岡実千年君)  高速道路以外の、今、木村課長から申し上げました河口から恐らく高速道路に接続するであろうこの600メートルは、市が主体となってやらんとあかんということになると思うんですけれども、いろいろ国・県に協力いただきながら、やはりこれもしっかりとやりたいというふうに思っております。 ◆10番(榎本鉄也君)  ぜひよろしくお願いいたします。 実際、もし今津波が来たら、今大浜海岸に植えてある針葉樹、松、松林は根こそぎ倒れてしまうと。これは根が浅いので根こそぎ倒れ、東北の例によれば、その松は凶器となって、家、財産を破壊して、さらに引き波によって、家、財産を沖まで持っていってしまうと、こういうふうに言われているんです。 しかし、枝が広がる、張る広葉樹は、津波の勢いをはねてしまって即働けるんです。ほんで、津波の到達時間をぐっとそこでおくらせると、こういう減災効果を生むと言われております。 これをやはりしっかり最初の計画どおり、緑の防潮堤として600メートルのところを完成させて、そして先線の高速道路が緑の防潮堤として機能するような道路をつくっていただければ、かなり大きな新宮市としても減災効果を生む施設ができ上がるというふうに思います。本当に何とかこれを完成させたいという思いでいっぱいでございます。 それと、もう一点、数年前に熊野地会館駐車場に津波避難タワーの建設が計画されましたけれども、もう本当にさまざまな事情で頓挫してしまったわけでありますが、その後、当局からは、避難タワーのかわりに、今度できるいわゆる河口大橋に、津波の際に駆け上がれる避難場所を設置するということが言われておりましたが、今はもう河口大橋の建設が進んできておりますけれども、この避難場所の設置というのはどういうふうに進んでいるんでしょうか、ちょっとお伺いしたいと思うんですが。 ◎防災対策課長(佐藤尚久君)  今御紹介のありました避難施設でございますが、津波から一時的に避難できる場所ということで設置する件に関しましては、国土交通省と協議を重ね、要望を行っているところでございます。 市としましても、海に近い地域における緊急避難場所の確保というものにつきましては、必要不可欠と考えておりまして、国に対しまして、その必要性について強く伝えております。これまで、防災対策課のみならず、都市建設課などとともに国との協議を重ねておりまして、国のほうで避難施設を設置していただけるものと考えております。 ◆10番(榎本鉄也君)  じゃ、設置していただけるんですね。 本当にあの辺は、まさに避難がおくれたら駆け上がれるところがなかったので、本当に早くそれが完成するように祈るばかりでございます。 先ほどの話にもありましたように、緑の防潮堤も、この河口大橋にできる避難場所も、すぐにできればいいんですけれども、でもこれを考えますと十数年というスパン。どうですか、市長。河口大橋の避難場所は大体どのぐらいでできそうですか。 ◎市長(田岡実千年君)  なかなか明確には、国交省の職員でもわからないということだと思うんですけれども、まだ。ただ早いところでは、事業化されてから10年とか12年とかで完成していたりしておりまして、河口大橋新宮紀宝道路に関しては、平成25年に事業化したところでありますので、あと数年では完成していただけるのかなと期待をしております。 ◆10番(榎本鉄也君)  本当に心からお見舞いを申し上げたいんですが、おとといも新潟で6強ですよね、この間、数年前に新宮の5弱であれだけ驚いたんですから、6強というのはどんなに怖いものだろうかというふうに思うんです。本当にあちこちで地震が頻発しておりますし、本当にいつ来るかわからないというところでございますので、十数年というのがもう本当に長い感がいたします。 だから、その完成までの間のしっかりした津波対策というものも絶対必要なんです。その点について、防災対策課はどういうふうにお考えですか。 ◎防災対策課長(佐藤尚久君)  その間、時間がありますので、何もしないというわけにはいかないと思っております。 新宮市では、今年度、津波と洪水に関するハザードマップを作成しまして、全戸配布する予定にいたしております。その機会を捉えまして、津波の浸水予想でありますとか、避難の方法などにつきまして、理解を深めていただけるような取り組みを行いたいと考えております。 中でも、まず熊野川河口の海に近い地域から、私どもが伺いまして説明をさせていただきましたり、地域の方々をお誘いして、実際に一緒に避難を行ってみまして、逃げ方の確認をするなどいたしたいと考えております。 私ども防災対策課といたしましては、ハザードマップを配布したということだけにとどめることなく、まずは熊野川河口の海に近い地域に出向かせていただきまして、ただいま申し上げましたような、具体的な行動を行っていきたいと考えております。 ◆10番(榎本鉄也君)  ありがとうございます。その具体的な行動をしていただきたいんです。 以前に、私一般質問で、ハザードマップができたときに、できて配布しましたと防災対策課が言っていたときに、「いや、配布しただけじゃ困る」と、あれを見てなかなか理解できないんです。到着、何か浸水域が何ちゃらで、到達時間1分とか3分とか、何か書いてあるけれども、そうしたら俺のところはもう1分で16メートルのが来るんかいみたいな、そういういろんな誤解やら何やら出てきております。 ともかく、そういうハザードマップができましたよと言うだけでは防災対策になりませんよ。やっぱり行って説明してくれと。これは別に全部の全市民に説明しなくてもいいんだから。だから、本当に津波の避難が必要なところへ行って、本当に住民の方と寄り添いながら、ここに逃げましょう、あそこに逃げましょう、お昼だったらここですね、夜だったらここですね、こういうようなきめ細かな、そういうような対策をしていただきたいと思うんです。 だけど、今の防災対策課の答弁だと、これをしていただけるということなので、しっかりと住民に寄り添って、避難対策というのを具体的な形をつくっていただきたいと心からお願いを申し上げます。 どっちにしても、東北の津波で生死を分けたというのは、津波避難をして、避難場所までうまく逃げおおせた人と逃げおおせなかった人の差というのは、時間にして2分と言っておりました。2分しか違わないんです。 この緑の防潮堤は人に言わせると、そんな堤防なんかつくったって防げるわけやないというふうに非難をする方もいらっしゃるんですけれども、そうではなくて、津波の到達時間をおくらせるということが一番大きな目的がありまして、また津波の勢いをそぐという、これが大きなこの緑の防潮堤の一番重要な部分でありまして、やっぱりそれができれば、2分というこの時間をしっかりと確保できると、こういう専門家によりますとそういうことでございますので、ぜひ大浜緑地、そして続く先線の高速道路を緑の防潮堤として、この新宮市につくっていっていただきたいと、このように申し述べまして、この項を終わりたいと思います。 続いて、最後に、幼児教育の無償化に伴う丹鶴と王子幼稚園の今後ということで質問をさせていただきます。 本年10月より、3歳児から5歳児までの幼稚園、保育所、認定こども園、いわゆる施設型給付における無償化が始まるわけであります。消費税が10%にアップするこの財源で賄われるという政策でありますが、本当に夫婦共稼ぎというのが普通になってきている現状とか、それから私がいつも訴えさせていただいております子供の貧困というようなことが取り沙汰されている昨今、この幼児教育の無償化というのは、本当に保護者、子育て家族にはうれしい、ありがたい政策であるというふうに思います。 何で僕らのときにしてくれなかったのかみたいな話で、本当に僕も3人育てましたけれども、2人保育所に入れたら4万8,000円ぐらい要るんじゃないですか、5万円近く要る。そんなのをくぐり抜けて、もしそのときに無償だったら、どれだけお金が残っていたかなというふうに思うんですけれども、でも今回この無償化ができるわけです。本当にうれしい話なんです。 しかし、この無償化に伴って、今の新宮市の施設給付というこのことについては、保護者の選択に非常に戸惑うんじゃないか、迷いが生じるんじゃないかなと、いわゆる混乱するんじゃないかなというふうに僕は懸念しているんです。それで、今回のこの質問になったわけでございます。 新宮市には、皆さんにこんなことを言ってもあれなんですけれども、1年制の幼稚園があるでしょう、ほか3年制の幼稚園、私立の保育園、公立の保育所、認定こども園。だから、ざっとして5種類あるんです。この施設型給付が一律、食事代とかは別ですけれども、保育料が一律無償化されるということになりますと、確かに認定制度なんで、1号認定、2号認定という形で、新宮市が認定するわけですけれども、しかしやはりこれからは保育時間が短いですよね。先ほども言ったように、夫婦共稼ぎのほうが多いんだから、保育時間が短い幼稚園を選択する保護者が減ってくるんですよ。これは間違いないんじゃないかなと思うんです。 こういう事態というか、そういうことに関しては、ですから幼稚園という施設が今後本当に保護者にとって必要なのかどうかというような疑問さえ感じてくる段階になるんですけれども、教育委員としてはどういうような見解をお持ちなのか、ちょっとお伺いできますか。 ◎学校教育課長(富田英之君)  幼稚園といたしましては、平成31年2月に実施されました第2期新宮市子ども・子育て支援事業計画策定のための子育て支援に関するニーズ調査の中で、「平日の教育・保育事業として、定期的に利用したい事業」についての質問というものがございました。 その中で、第1希望として「幼稚園を利用したい」と回答された方の割合は、全回答者の中で約11%程度ございました。同時に無償化した際の回答も聞いていますが、その数値もほぼ変わらない結果となっています。この数値につきましては、3年制幼稚園、1年制幼稚園ともに同じような数値となっておりましたので、そのニーズに応えられますよう、今後も幼稚園における教育の充実というものを図っていきたいと考えてございます。 ◆10番(榎本鉄也君)  そうですか。ニーズは変わらないということなんですか。何かちょっと違うような気がする。 教育長、そもそも、じゃ幼稚園というのは保育所とどう違うんだと思われますか。 ◎教育長(速水盛康君)  基本的に幼稚園は御存じのように学校の一部、一部といいますか学校でございまして、幼稚園教育要領という指導法、内容がありますし、保育所は保育所保育指針でしたか、ただ中身はそんなに大きくは変わるものではないというふうに思っておりますが、私が少し注目していますのは、これまで余り言われてこなかったんですけれども、幼稚園の役割というのが、新宮市、先ほど言われました1年制の幼稚園が王子に、一つの敷地内に、小学校の中にありますよね。 今、幼稚園から小学校に入学する際の、なかなかスムーズに入学されにくいというんですか、学んだことがそのまま、いきなり小学校に行ってずっと座って授業を聞くということの難しさというのは以前から言われていたんですが、小1ギャップとかということを言われていまして、中学校あたりでも中1ギャップと言いまして、小学校からいきなり中学校に行って非常に戸惑うという、それが以前から言われていたものが、最近、そこをきちっといろんな形でカリキュラムとしてやっていくようにしようということで、小学校のほうでは幼児の皆さんを受け入れるために、教育を始めるためのスタートプログラムをつくりましょうと。逆に、幼児教育のほうでは、小学校に入るまでのアプローチプログラムというのをつくって、ゆっくりと1年間ぐらいかけて、しっかりと学びをつないでいく方法をやりましょうと、実はそんなことが今盛んに御提案をされていまして、その中心になっていくのは、幼稚園教育の役割ではないのかというようなことも言われております。 そうしますと、何か新宮市の場合、「1年制の幼稚園は……」と言われていたんですけれども、同じ敷地内にあって、そしてそういった役割を果たすには十分な環境が整っているんではないかなと。そういう点で、また周辺の保育所や保育園の皆さんにでも、そういうランドマーク的な拠点となった役割も、一方では、幼稚園で果たしていくというんですか、そういう役割も課せられているんではないのかなというふうに思うところもございます。 ◆10番(榎本鉄也君)  その1年制の、いわゆる昔の学校の幼稚園というあれが整っていたときというのは、僕らも前に、幼保の改革それから学校の再編ということに携わってきて、新宮市は本当に独自のいわゆるプレスクール的ないい体制だったんだろうと思いますけれども、それがどうやら時代とともに、保護者のニーズというのが、それが変わってきていると思うんです。 極端な話、プレスクール的に幼児教育を1年間受けて小学校に入るんだと、そのために幼稚園に行かせるんだという親ではなくて、さっき言った保育所に入れたら5万円近く取られる、ようやく幼稚園に行ったら7,000円で済むんですよ。これはどう考えても保育料の安いほうへ行こうという、こういう市民ニーズというか、そういうのができ上がってきていて、だから、その改革のときに、もうそれはやめましょうと。その中で、かなりそれが弊害になりまして、幼稚園の学童保育をつくってくれみたいな要望が新宮市に。何で幼稚園の学童保育をつくらなきゃいかんの、それやったら保育所入れてよという話になるんですけれども、そういうような矛盾したことまで起こってきているんで、もうやめましょうということで、勢い、学校の再編と同時に、1年制のいわゆる学校の幼稚園と言われる制度はやめようという形でなって、今の形になったんですけれども、ただ問題は、その名残が王子幼稚園、これ1園残っているんですよ。 私がここで言いたいのは、恐らくこの無償化によって、この王子幼稚園のニーズというのが、さっき教育委員の報告にもありましたけれども、王子幼稚園のニーズというのははかっているんですか。 ◎学校教育課長(富田英之君)  先ほどのニーズ調査におきましては、「1年制幼稚園を希望する」とおっしゃられた方は、正確には第1希望でおっしゃられた方は10.4%の方がいらっしゃいましたので、ある程度のニーズはあるのかなと考えております。 ◆10番(榎本鉄也君)  じゃ、そのパーセンテージの中で、1年制の幼稚園に行かせるという中で、無償化になっても行かせるというのは何%ですか。 ◎学校教育課長(富田英之君)  無償化の際に、「5歳時点で利用したい」とおっしゃられた方は9.3%でございました。 ◆10番(榎本鉄也君)  9.3%、ちょっと下がっているわけですね。この下がりが何を物語っているのかみたいな、もう臆測の域でしかないんで、もうそれ以上申し上げませんけれども、恐らく私は王子幼稚園のニーズはなくなってしまうというふうに思います。 前教育長は、王子幼稚園を閉鎖という視野を持っておりましたが、今、教育長はどうですか。 ◎教育長(速水盛康君)  確かに御指摘のとおり、先ほどの調査の中でも、「どういうふうな基準で就学前を選びますか」という回答の中で、9割以上の方はやはり教育内容よりも働き方、自分が働いているので、そちらを優先して選びますということなので、議員御指摘のとおり、減っていくことは確かだと思うんです。 ただ、先ほども言いましたように、少し状況、時代は、これから教育に関する意識、特に就学前の教育に関する意識は、確実に私は変わってくると思うんです。それは何かと言いますと、先ほども言いましたが、子供の教育に投資をするという、そういった意識は、確実に私は変わってくるんではないのかな、そんな見通しを持っています。それがいつからどういう形の人数でかというのは、あくまでも私の勝手な臆測ですので、推論ですので、十分には確かなものに基づいておりませんが、そういう気はいたしております。 ですから、例えば学校を統合する場合にも、先ほど言われました平成19年の新宮市の整備計画の答申に基づいて、榎本議員もそこにかかわられて、今日の学校統合を進めてきたと、園に対しても例外でなかったということであったと思うんです。 そう考えていきますときに、やっぱり学校をなくしていくというときには、何を考えるかというと、子供にとってどうなのか、本当にこれでいいのか、「よし、いい」となったときには、やっぱり統合もやむなしで、よりいいものを提供していこうと。 しかし、そうではなくて、少人数でも教育活動がしっかりと保証できるとなれば、しかも少人数の特性を生かして、よりきめ細かな教育内容ができるのかなというふうになれば、そこは少し立ちどまって、人数が少なくても教育内容として保護者や子供に提供できる、しかも保護者としたらなくなるんじゃなくて、なくなったら選択肢は狭まりますけれども、あるとなれば選択肢は一つできてきますので、それはもう議員御指摘のように、子供がなければいけないので、そういったところのニーズ調査もしながら、また専門の保育所の関係者も交えながら、今後検討していくものであるという考えでございます。 ◆10番(榎本鉄也君)  わかりました。ありがとうございます。 今るる議論させてもらいましたけれども、ともかく、いきなり10月に無償化が始まると、結構ちょっといきなりだと思うんです。だけど10月ですから、そこの10月に無償化になったときは、もう今の形がありますので、今年度は。 問題は、来年に募集がありますよね。その来年の募集と、そして5歳児の選択、ここのところに非常に保護者の迷いというか困難というか、そういうことが生じるということは必至なんじゃないかなというふうに思うんです。 それで、私はしっかりとそこら辺のフォローを子育て推進課でやっていただきたいと思うんです。そのフォローには、この間から申し上げております子育て世代包括支援センターというのができるんですよね。だから、そこでその機能をしっかりと生かしていただきたいと思うんですけれども、この子育て世代包括支援センター、これはもうできているのかな。ちょっとそこら辺の詳細を教えてください。 ◎子育て推進課長(辻本美恵君)  今年度立ち上げる予定で、この4月に前段階として、窓口の一本化ということで、カウンターの位置がえということでさせていただいております。予定としては、今年度中に立ち上げるというふうになっています。 ◆10番(榎本鉄也君)  本当にこの子育て世代包括支援センター、これをしっかり活用して、そこでやっぱり子育て推進課と、それから幼稚園、教育委員とこの連携もしっかり密にとって、そして子育て世代のいわゆる今回のこの無償化に伴うさまざまな保護者の相談に対応していただきたいというふうに思います。しっかりとそれが機能するようにぜひお願いしたいと思います。 最後になりますけれども、先ほども教育長がおっしゃられましたように、これからの新宮市の、要するにこの無償化ということを踏まえて、もう一回、私たちは過去に1回、幼保の改革をかんかんがくがくして今の体制をつくりましたけれども、でもそれ以降、子ども・子育て支援法に基づいて、ぐっと状況は変わってまいりましたし、そしてまた、さっきから言っている幼児教育の無償化という本当に歴史的な制度ができましたので、これを期にもう一回腰を落ちつけて、新宮市の幼児教育とはどうあるべきか、どういうことが、まさに子供目線のほうから、子供にとってどうあるべきかということを踏まえて、新宮市のこの施設型給付という体制をもう一度改革し直さなければいけないのじゃないかなというふうに思います。 その辺のところを、また新たなプロジェクトを組んでもいいですし、やっぱり子ども・子育て支援法に基づいて、子ども・子育て会議にそれを付託するなり、そういったアクションをぜひ起こしていただいて、新宮市の今後の幼児教育とはこうあるべきだということをしっかりとこれから構築していっていただきたいと、このように訴えをさせていただきまして、一般質問を終わります。 ○議長(前田賢一君)  昼食のため、午後1時まで休憩いたします。 △休憩 午前11時47分--------------------------------------- △再開 午後1時00分 ○副議長(東原伸也君)  休憩前に引き続き会議を開きます。 一般質問を続けます。--------------------------------------- △竹内弥生君 ○副議長(東原伸也君)  11番、竹内議員。 ◆11番(竹内弥生君) (質問席) 11番、それでは始めさせていただきます。 初めての一般質問登壇なので、質問に入る前に、私の信条、そして決意を少し述べさせていただきます。 今回、皆様に御支援いただき初当選させていただきました。市民の皆様の代弁者として、皆様の声をすくい上げ、調査・分析して当局に御提案し、その結果を市民の皆様に御報告させていただく、それが議員としての竹内弥生の使命でございます。議員として与えられた条件の中で最善を尽くし、選挙民の皆様に、俺が、私が選んでやったんだと胸を張っていただけるように、懸命に仕事をしなければならないと思っております。応援してくれる皆様に恥をかかさない、そういった心構えが必要であり、そしていつも自分自身に問いかける。有権者の皆様の支持を得なければ当選できない厳しい選挙戦、しっかり仕事をしてお返ししたいと思っております。 これからの4年間は、マラソンのように常に自分との闘いだと肝に銘じております。二階先生の言葉でございます。敵は我にあり、敵は我にあり、自分自身との戦いでございます。慢心したりせず、この気持ちを持ち続けることが公人としての務めだと思います。日々精進してまいりますので、市民の皆様におかれましては、これからの竹内に対して叱咤激励賜りますようお願いいたします。 初めての一般質問に関しましては、新宮市約2万9,000人、新宮市職員600人、会社に例えますと約3万人のマーケティング、その市場を、市長を初め600人の職員の方が予算を動かし、職務を果たしておられます。新宮市役所には優秀な方がたくさんいらっしゃいます。新人の竹内にとりまして、行政のプロフェッショナルの方々に質問するということは、勉強を重ねないと本質に切り込むことが大変難しいと、この場に立つために原稿を作成しているときに強く思いました。 しかし、私は公務員試験を受けるわけでもございませんし、深く難しいところにおきましては、さまざまなプロの方にお聞きし、情報を収集し、まとめ上げて、シンプルに市民の皆様の声を提案することが私の役目だと思っております。具体的に申し上げますと、民間の会社では、税理士、社会保険労務士、会計士、司法書士の先生方とタッグを組み、わからないことや専門的なことは教えていただき、その時間を短縮させて売り上げを上げる、そして危機管理対策をしっかりする経営を行っております。売り上げを上げるということは、雇用を安定させ、税金をしっかりお支払いする全ての原理に基づきます。 行政が心がけること、しなければならないことは、市民のニーズに応えていくことだと強く思います。行政が市民のニーズに応えていかないと、現実問題として、新宮市は超少子高齢化を迎え、人口減少、働き手が減少し、まちは疲弊し、たびたび起こる天災などに脅かされながら生きていかなければなりません。安心・安全なまちづくりをうたうのであれば、実行プロセスを考えることが必要だと思います。どんなによいビジョンがあっても、実行プロセスがしっかりしていなければビジョンを実行することはできません。プロセスを具現化し、知識はもちろん行動を起こすエネルギーも必要となります。議員となった私もしっかり勉強し、具体的に提言できるように精進してまいります。 初回の質問といたしまして、選挙期間中、多くの市民の皆様がおっしゃっていた項目を取り上げさせていただきました。 それでは、質問に入らせていただきます。 その前に、先日、震災で被害に遭われた方々に深くお見舞いを申し上げます。 項目1、防災ラジオ無料配布についてお尋ねします。 新宮市では、平成23年、平成29年に台風に伴う豪雨によって甚大な被害が発生しました。特に平成23年の紀伊半島大水害では、市民13人が亡くなられ、1人が行方不明となったことは、決して忘れてはならない、そして二度と起こってはならない悲劇でございます。 避難勧告などを発令する防災行政無線ですが、聞こえない、聞きづらいという声が多く聞かれます。そういった市民の声は市役所に届いているのでしょうか、お尋ねします。 ◎防災対策課長(佐藤尚久君)  防災対策課のほうにそういうお電話を頂戴することがございます。また、出前講座に伺いました際にも、御参加いただいた方からそういったお話を伺うことがございます。 ◆11番(竹内弥生君)  雨風に備えて雨戸を閉めるのは当たり前のことで、聞こえないとか、聞こえづらい、わざわざ雨戸をあけて外に出る、そういった現実が起こっているようです。そのことに対して、どのような対策を行っていらっしゃいますか、お聞きしたいです。 ◎防災対策課長(佐藤尚久君)  新宮市では、防災行政無線で放送いたしました内容をメールでお知らせするメール配信サービスを行っております。こちらは、事前にメールアドレスを登録いただきましたら、屋外のスピーカーから放送されるのとほぼ同時にメールが届くような仕組みでございます。 また、放送内容を音声で確認できるフリーダイヤルのテレホンガイドというのも御利用いただけます。こちらにつきましては無料で御利用でき、電話番号につきましては、広報新宮のほうに毎月掲載させていただいております。 ◆11番(竹内弥生君)  メールアドレス登録ができない方はどうしたらいいんでしょうか。フリーダイヤルのテレホンガイドをかけているときに状況が切迫してきたら、どうしたらいいでしょうか。さまざまなことを考えると、大変問題じゃないかなと痛感いたします。 お尋ねします。お隣の紀宝町では、無料で防災ラジオを配布していることを御存じですか。 ◎防災対策課長(佐藤尚久君)  先週、紀宝町役場を訪ねまして確認してまいりました。また、防災行政無線の戸別受信機のほうも現物を確認してまいりました。担当者によりますと、屋内で防災行政無線の放送を聞くことができる戸別受信機のほうを、全世帯に対して、この2月から3月にかけてお配りしたということでございました。 紀宝町のほうでは、今回お配りした戸別受信機の前は、防災ラジオというものを配布していたそうでございます。この防災ラジオにつきましては、AM・FMラジオを聞くことができたわけでございますけれども、今回、紀宝町で配布したものにつきましては、戸別受信機ということになっております。 ◆11番(竹内弥生君)  新宮市でも、情報が届かないという悲劇を起こさないために、無料で防災ラジオを配布することはできないのでしょうか。簡単ではないと思いますけれども。全戸は、いきなりもちろん無理なのは私も承知してございます。しかし、高齢者とか障害者、そういったひとり暮らしの人たち、きちっと調べて、アンケートをとって配布していく、またはそれがまだもう少し考えないといけないのであれば、避難所にきちっとラジオを置く、各避難所に。紀宝町では、避難所のほうにWi-Fi設備もきちっと設置し、タブレットによる情報を見ることもできると聞きました。従来のとおりで行っていると何も前に進まないと思うんです。安心・安全に暮らせるまち、災害に強いまちを目指すのであれば、このような私の御提案は必要な投資ではないでしょうか。 国や県の補助金とかもどうなっているんでしょうか。そして、あの悲劇の大水害の後、アンケートとかはとられているのでしょうか、お尋ねします。 ◎防災対策課長(佐藤尚久君)  先週、紀宝町を訪ねましてから、国あるいは県のほうから有利な補助、もしくはまた起債のようなものがないかどうか、今県のほうに照会中でございます。今、回答を待っております。 また、今お話いただきましたアンケートのようなものにつきましては、行っていないというところでございます。 ◆11番(竹内弥生君)  アンケートに関しましても、やはり市民の声を聞くために1年に1回、難しいものではなくシンプルなものにしていただいて、アンケートをとることは必要だと思いますので考慮ください。 私も財政が厳しいということを、当選したばかりなので、どこがどうなのか、どうしたらいいのか、予算についてまだまだはっきりと把握しておりません。削るところ、優先順位をつけていくところをしっかり勉強して、分析して、私たちの身を切る覚悟とあわせて、市民の声に声を上げていきたいと思っております。 約2万9,000人、3万人近い市民の代表として、市長、いかが思われますか。 ◎市長(田岡実千年君)  そうですね。議員御提言いただいているように、家庭全部に戸別受信機をお配りできれば一番いいんですが、いろいろと、特に財政の問題がありまして、そのところはしっかりとこれから研究していきたいと思います。 おっしゃられるように、この災害のとき、いかに早く情報を受け取るか、それが命にもつながってくることだと思っておりますので、大変貴重な御意見をいただいてありがたく思っております。しっかりと研究してまいります。 ◆11番(竹内弥生君)  市長、ありがとうございます。研究してどうなされますか。 ◎市長(田岡実千年君)  ざっとなんですけれども、議員提案、仮に全戸に配布するとなると数億円の予算が必要となってくるわけでありまして、そういう中でまず、例えばメール配信など受信できない可能性が高い、例えば高齢者でありますとか障害者でありますとか、また崖崩れの危険性がある家庭などを優先にするなど、ちょっと研究していきたいと思います。 それまでは、先ほど佐藤課長から答弁させていただいたように、改めてこのメール配信の普及率の向上、またテレホンサービスをもっと啓発して、なるべく早く、災害のときには早い情報を受け取っていただきたいというふうに思っております。 ◆11番(竹内弥生君)  避難所、これは普通に市民の方に配布されているものでございますが、この避難所全てにぐらい防災ラジオを置いてもらいたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。 続きまして、項目2、有料ゴミ袋無償化についてお尋ねします。 新宮市はエコ宣言をして16年、市民の皆様は、努力なされて、分別をしっかりして環境問題に強く貢献していらっしゃると思います。しかし、違う側面の意見の方も多いです。 お尋ねします。現在のごみ袋の無償配布数はどうなっているのでしょうか。 ◎生活環境課長(稗田明君)  無料のごみ袋の配布数につきましては、収集のごみ量に対して人口割で計算しております。1人当たり、大の袋で20枚を無料で配布しているところでございます。 ◆11番(竹内弥生君)  足りないという声が多いです。でも、そちらのほうも環境問題であり、予算であり、いろんなことを私もしっかり勉強して、もう少し細かく質問したいなと思います。今回は、声を上げさせていただきます。 圧倒的に足りない。20枚というと、週2回収集車が来るわけです。生ごみを出したい。子供が2人おられる、3人、4人家庭の方たちとかは生ごみがたまる。でも週2回出すと8枚、年間にしたら96枚、それが大が20枚だと全く足りない。大、中、小を取り合わせても足りない。生ごみを出さないように我慢するか、それか、もう一生懸命ぎゅうぎゅうにパンパンに詰めて出すか。エコを頑張って分別している人でも、少し少ないという声が多いです。 これ、もう週2回年間96枚、20枚から96枚にいきなりふやせとは申しませんが、せめて小さい子供、今2歳まででしたか、お子様がいらっしゃる家庭は50枚ぐらい多いとお聞きしましたけれども、もう少し、2歳、おむつをして3歳、それで高齢者の方、もう少し取り組みを、ごみ袋に関して少しふやしてもらいたいなと思います。 ごみ問題に対しますと、本当に環境とかいろいろな思想を持った方もいらっしゃいますけれども、市民の声といたしましては、ごみを出した、外に、じっと収集車を待っているわけにもいかず、網などで覆っています。でも今はカラスのほうが賢くて、つつかれて、ごちゃごちゃにされて後片づけをしなければならない。外に置くごみ専用入れ物を買いたいけれども、とても高いので手が届かない。また、草や木をいじるのが好きで、定年後、子供が育った後、生きがいのように家庭菜園を行っている。でも指定ごみ袋に入り切らない草や木。収集車の方はとても親切で、飛び出していても、ふたを閉めなくても持っていってくれると言っていますが気が重い。さまざまな声を聞いております。 ここも調べてみますと、紀宝町は、ごみ対策に関してかなり進歩しているんじゃないかなと思います。生ごみに関しましては、紀宝町の取り組みを一部紹介いたします。生ごみ処理容器購入補助。家庭から出る生ごみを減量化するために生ごみ処理容器を購入された場合、町から補助金を交付している。この補助金制度を活用して、家庭ごみの大半を占める生ごみの減量に御協力ください。対象者は、町内に在住している方で、周辺住民に迷惑をかけないように維持管理できる方。補助金額は、購入価格の2分の1を補助し、容器式コンポストなどの場合は4,000円、電動式の場合は3万円が上限。この補助をいただくために必要なものは、生ごみ処理機を購入した際の領収書、印鑑、通帳、生ごみ処理容器の規格のわかるもの、取扱説明書です。いたってシンプルに組み立てていました。粗大ごみの戸別訪問収集も年2回あると聞きました。 ごみ問題に関しましては、とにかく年間20枚だと少ないという声が圧倒的に多かったです、選挙中におきまして。市長、どうしますか。 ◎市長(田岡実千年君)  竹内議員おっしゃるとおりでして、このごみ袋を無料にしてほしいとか、もっと無料の部分をふやしてほしいという声は私も大変受けております。先ほどの戸別受信機と同様、市民の要望の多い項目だというふうに思っております。もちろん、量をふやすとか無料にしてしまうということになれば、また財政出動が伴うわけであります。先ほど議員おっしゃったように、しっかりとそのところは、財政的には年間の総予算の中で優先順位をつけて執行していくわけでありますので、このことも、今すぐにふやします、無料にしますとはちょっと答弁しづらいんですが、しっかり研究してまいりたいというふうに思います。 ◆11番(竹内弥生君)  市長、ありがとうございます。前向きに研究ではなく、前向きに検討していただきたいんですけれども、いかがでしょうか。 ◎市長(田岡実千年君)  そうですね。きょうのところは、まず研究させていただきたいという答弁にさせてください。 ◆11番(竹内弥生君)  ありがとうございます。気持ちもわかります。限られた予算の中で、しっかり優先順位をつけていかなければならない。 市民の方にも申し上げるんです。確かにごみ袋も少ない、防災ラジオも欲しい、気持ちは本当にわかります。提言をして、予算をしっかり優先順位をつけて、それが皆様の思うとおり現実に結果を出していけるように、竹内、私は頑張りたい。でも市民の皆さん、救急車を呼んだらさっと来る。朝起きたら、お金は払いますけれども、蛇口をひねったら水道の水も出る。いろんな行政サービスが行われています。道路もきれいに舗装してもらい、まち並みの中電気もつき、その行政が行っているサービスと市民の願望、してほしいこと、そういうことを照らし合わせながら、市民の声をすくい上げ、優先順位をつけていく、そういうふうに研究していくと市長はおっしゃってくれたというほうに解釈してよろしいでしょうか。 続きまして項目3、働く・活躍できる女性環境実現のために。 私は、専業主婦、働く女性の二つを経験し、2人の子供を育ててまいりました。1歳になるまでに保育園に子供を預け、必死に働いてまいりました。約30年前になります。そのころは、放課後クラブ、土曜日保育、病児保育など全くございませんでした。子供に合わせて春休み、夏休み、冬休み等々休めるはずもなく、今は亡き両親に面倒を見てもらったり、友達にお願いをしたり、環境づくりに四苦八苦しながら何とか乗り越えてまいりました。しかし、あの当時は、協力してくれる人たちがいるというある意味元気な時代でございましたので、乗り越えてこられたなと思います。 このまち新宮市も、今のように人口減少でなく、栄えていて活気がある時代でございました。しかしながら、私の子育ての時代は、本当に大変な思いをして、女性が働く環境についてほとんど整備されていなかったように思います。現在のように、国が声高らかに働く女性を支援する、この政策は本当にすばらしいものだと思っております。 お尋ねします。新宮市でも、子育てについて関係者の方々が懸命に努力なされていると伺っております。現在は、子育て支援についてどういった取り組みをなされているかお聞かせください。同僚議員、先輩議員からの質問でも御返答いただいておりますので、簡潔でよろしいのでよろしくお願いします。30年前と比べると、今は病児保育とか、土日保育、放課後クラブとか、そういったものをざっくり教えてください。 ◎子育て推進課長(辻本美恵君)  まず、保育サービスについてですけれども、30年前に比べましたら、ゼロ歳から5歳までの子供が保育所に入所できるようになっておりまして、保育料につきましても、特に多子世帯や低所得世帯、ひとり親世帯等への免除制度とかも充実してまいりました。 また、子ども医療費についても、平成28年10月より中学生まで拡充して、医療費負担の軽減にもつながっております。 また、遊び場や生活の場の提供につきましても、未就園児を対象に、保健センターの4階で子育てひろば「つぼみ」を開設しており、3カ所において、保護者が仕事をしている小学生を対象に学童保育も実施しております。 また、一時預かりや送迎等の支援といたしましても、ゼロ歳から小学6年生を対象に、平成28年度よりファミリー・サポート・センター事業を実施しております。 まだまだ課題はあると思いますけれども、私たち子育ての時代から比べますと、徐々にではありますけれども子育て環境は充実していると思います。 ◆11番(竹内弥生君)  ありがとうございます。 今のお話からすると、30年前と比べましてかなり進歩しているなということがよくわかります。ありがたいことです。 両親や祖父母、親戚、近所、みんなで育てる時代から、現在は、人口減少やひとり親対策、そしてひきこもり等々、さまざまな環境変化や世代、時代の問題に対応していくことが必要であり、状況を見きわめて、そのときそのとき動いていくことが政治力だと痛感いたします。 少し時代の変化を調べてみましたのでお聞きください。昭和一桁世代、現在82歳から89歳、世界恐慌。焼け跡世代、現在70歳から81歳、第2次世界大戦終戦。全共闘世代、現在67歳から75歳、全共闘運動、安保闘争。団塊の世代、現在67歳から69歳、第1次ベビーブーム、第2次世界大戦後の高度経済成長、バブル景気の経験があります。しらけ世代、現在52歳から66歳、第1次オイルショック、日本の学生運動が下火になったときに成人を迎え、政治的に無関心、真面目な行いをすることが格好悪いと反発する思春期の若者現象。新人類、現在46歳から55歳、共通一次試験開始、サブカルチャー流行、若者が従来と異なった感性や価値観、行動規範を持っている。バブル世代、現在47歳から51歳、ツッパリ文化、世渡り上手で対外的に人当たりがやわらかく、コミュニケーション能力が高いが見えっ張り。団塊ジュニア、現在42歳から45歳、第2次ベビーブーム、親がしっかりしていて家族依存が強い。氷河期世代、現在33歳から46歳、バブル崩壊、就職氷河期、うちの娘と同じような時代でございます。このとき娘も就職がなかなかできないと嘆いておりました。この世代は、失われた世代、貧乏くじ世代、安定した職につけずに派遣労働、フリーターなど、社会保険のない不安定労働者が多い世代でした。この世代は自虐的になり、夢は自爆テロだと恐ろしいことを書いてありました。 ポスト団塊ジュニア、現在32歳から41歳、コギャル文化、団塊ジュニアと呼ばれる世代の後に生まれた世代でございます。プレッシャー世代、現在25歳から30歳、ネット、ビジネスシーン、学問の世界でも新世代が台頭。ゆとり世代、現在13歳から29歳、ゆとり教育を受けた世代のこと、インターネット普及、さとり世代ともいわれる。さとり世代の特徴は、欲がない、恋愛に興味がない、旅行に行かない、ゲームや仮想現実を好むのも典型的な例にある。休日は自宅で過ごしていることが多く、無駄遣いをしない。気の合わない人とはつき合わない傾向が強い。生誕を前後してバブルが崩壊し、不況下の日本しか知らない。インターネットネーティブでもあるから情報量が豊富で、無駄な努力や衝突は避け、大きな夢や高望みがなく、俗な意味での合理性を重視する傾向がある。脱ゆとり世代、現在ゼロ歳から12歳、脱ゆとり教育、スマートフォン普及。ざっと調べたものでございますが、ここまでの世代状況を見て、物から心へと変化していく状況を推定します。 さきの大戦後、焼け野原から、優秀で真面目な日本人が懸命に働いて高度成長期をなし遂げ、平和と中流家庭が増加し、氷河期世代くらいまではバブルでお金持ちになったり、お金持ちではなくなったり、そのころは、かばんが欲しい、車が欲しい、家が欲しい、ハングリー精神が強く夢があったような気がします。今の世代に叱られるかもわかりませんけれども、今の世代は、上司に誘われても無理に飲みなど参加しなくても気にしない。どちらかというと静かに生きていきたい、そういう時代になっているような気がします。 所有からサービスへの変化とも思われます。この情報多様化の時代を受け入れ、地方でも、我がまち新宮でも、古い世代と新しい世代が連携して共生していかなければならないと思います。令和の時代のテーマは、古い世代と新しい世代の共生であると思います。令和の時代に入りまして、統計では50歳以上の女性が過半数、竹内58歳です。過半数の中に入っております。70歳以上は女性8、男性4、80歳以上は3対1、90歳以上は8割女性、この統計を見ますと、女性は強い、女性議員としてしっかり勉強して、女性の皆様が活躍できるように、きめ細やかに皆様の声を吸い上げ、研究して調査分析をして、当局に御提案していきたいなと強く思います。 子育て支援対策も、政治家がきれいな言葉で語っても、地方では、保育士、看護師等々専門職の人が足りていないという現実に直面しております。いろんなクラブがあっても人が足りない。専門職の人は特に足りない。私は、極論でございますが、1回目なので当局の皆さん、我慢して聞いてください。大学等に出ている学生や新宮市外で働いている若者に新宮市に帰ってきてもらうために、そして地元出身でなくても地元で定住して働いてもらうために、専門職の現在の給与を倍額にするという思い切った予算を投じる計画をしていただきたい。そして、奨学金の免除等、新宮市で働いて定住してもらう施策をスピード感を出して行っていってもらいたいと思います。 若者たちは、大学卒業後、新宮市からたくさん出ていきます。選挙のときもそうでした。若者たちが、選挙がもうあと2カ月ずれたら、高校生、18歳の若者たちが選挙民になる。しかし、若者たちは、地方新宮市ではほとんど大学や専門学校等々へ出ていきます。それがみんな帰ってくるかなと思うのは大間違いで、なかなか帰ってきてくれません。しかし、看護師や介護士等、専門職を勉強して都会で就職をしても、給料はさほど大して大きな給与をもらえていないと思います。そこから、都会で生活するために家賃や光熱費、携帯等、いろいろ支払いをしたら、なかなかお小遣いは少々しか残らないと思います。じゃ、地元へ帰ろう、お父さんとお母さんがいる家に帰ったら家賃は要らないしと帰ってくれる学生、子供たちはありがたい。しかし、現実に新宮市に帰ってきても学生ローンが残っている。3万円の学生ローンを払って、親に3万円を入れて、車の維持費、保険を払ったら小遣い2万円ぐらいしか残らへんのよ、結婚できへんわという若者の声をよく聞きます。 卵が先か鶏が先かになりますけれども、本当に極論でございますが、定住人口を、ひとりぼっちにならないためにも、一生懸命育てた子供が優秀な大学へ行ってよかったよかったと思っていても、70歳、80歳になり、病気になって帰ってきてくれた。でも、またすぐ都会へ帰ってしまう。結局、老後は1人で暮らす。そういったひとり暮らしの方もたくさんお話ししました。子育て支援やこういった定住人口については、飛びましたが、政治家が幾らきれいな言葉で語っても、なかなかいろんな問題がございます。 私は、子供支援、女性が働く環境をつくるためには専門職の人が必要だと思います。だから、専門職の人に倍の給料を払って田舎に帰ってきてもらう、人口もふえる、親も喜ぶというふうにシンプルに考えますが、少しずつでも前向きに考えていただきたいと思います。平見部長、どう思いますか。 ◎教育部長(平見仁郎君)  いろいろと御提案いただきありがとうございます。 おっしゃるとおり、やっぱりこの我が地方には、働く場所の確保というのが一番重要かなということを考えています。専門職ということで、先ほど子育ての関係のお話もございましたように、やはり保育士とか、あと医療関係の看護師、専門職、そういう方のやっぱり人手不足というのが、すごくうちも今の懸案事項となってございますので、議員の御提案のとおり、給料の倍額というのは、そこら辺はなかなか難しい面もございますが、そういう御提案のほうはしっかり承りたいとそういうふうに感じております。 ◆11番(竹内弥生君)  ありがとうございます。市長もどう思われますか。 ◎市長(田岡実千年君)  いろいろすばらしいお話、提案、ありがとうございます。 議員おっしゃるとおり、この働く場といいますか、良質なしっかりと安定した給料が取れる、そういった雇用の場が必要だというふうには、もう私、9年半前に市長に就任させていただいたときから、ずっとそのことは思い続けております。そういう中で、企画政策部がそのところを中心となって、企業の誘致にも頑張っているところでありますし、また商店等の創業もまた一つの雇用の創出となるというふうに思っておりまして、そういう意味では、新宮市のまちなか観光ももっと活性化させなければなりません。 今、新宮市は毎年四、五百人、人口が減っております。そのうちの自然減が、亡くなる方が、年によって少し違いますが約400人、それで生まれてくる赤ちゃんが約200人で、この自然減で200人減っていて、あと懸念するのが、転入転出の差がやはり200人ぐらい、これは社会的な理由の減少でこの約200人は減っていっているわけであります。両方、この減り幅を少なくしなければならないと思っておりますが、その一番多くで一番やらないけない施策は良質の雇用の場だというふうに思っておりますので、これからもそこをしっかりとやっていきたいと思っております。 ◆11番(竹内弥生君)  ありがとうございます。 項目4、文化複合施設のランニングコストについて。 まずは、文化複合施設に係るランニングコストについてお聞かせください。 ◎文化振興課長(福本良英君)  文化複合施設のランニングコストといたしましては、光熱水費、設備の定期点検費及び増員する人件費などの合計で約1億3,200万円を見込んでおります。現在のところは、市直営で運営を行う計画で進めておりますので、人員計画は市職員の配置転換と少しの増員で合理的に運営できるよう目指しており、今御説明しました1億3,200万円には、増員する人員計画分のみを算入した額であり、配置転換による職員の異動分は計上しておりません。 ◆11番(竹内弥生君)  配置転換による職員のおおよその人件費は幾らぐらいになりますか。 ◎文化振興課長(福本良英君)  図書館の職員、文化振興課職員合わせまして6,600万円程度になるかと考えております。 ◆11番(竹内弥生君)  経費は約1億3,200万円ということですが、人件費については、市職員の配置転換で追加となる、経費を抑えているということですね。 しかし、必要となる経費を縮小し続けるには限界があると思っています。これからどのように収入を上げていくか、文化複合施設の効果を高めていくかだと思います。収入について、どのような見込みでしょうか。
    文化振興課長(福本良英君)  収入のうちの多くを占めるものが、貸し館使用料収入でございます。ほかには、文化事業に対する助成金や補助金、また広告収入などが考えられます。現在は推しはかりにくいところがありますが、約2,500万円を見込んでおります。 ◆11番(竹内弥生君)  熊野の都新宮は、歴史、文化が本当にたくさんあります。新宮人として誇りに思い、御披露して後世に伝えていくためには、その助成金や補助金の活用、運用はすばらしいことだと思います。 では、貸し館料についてはどこまで決まっていますか。 ◎文化振興課長(福本良英君)  貸し館使用料につきましても、現在、研究段階ではございますが、あくまで調査段階としての近隣の状況、傾向について、大きなウエートを占めます文化ホールの使用料について申し上げさせていただきたいと思います。 これについては、市内の方が御利用されるか否か、また休日や平日、時間帯の違い、チケット販売を伴うかどうかなどもさまざまでございます。新宮近隣のホールを1時間利用したときの使用料の例で平均的に考えますと、条件を統合しまして1時間当たりに換算しますと、平日であればおよそ5,000円、休日であればおよそ6,000円程度ではないかと考えております。この新しい文化複合施設に相当する他府県の類似するような施設を調べてみますと、使用料は若干これよりも高く推移する傾向にあると考えております。また、空調の使用料などもこれとは別に定めて加えていく必要があります。 これら条件の整備、近辺との均衡を図ること、また稼働率の想定や受益者負担などを総合して勘案する必要があり、現在、決定までには至っておりません。調査研究を進めているところでございます。 ◆11番(竹内弥生君)  ありがとうございます。 使用料はまだ研究段階ということですが、先ほど収入と支出を伺いましたけれども、差し引きした約1億円は大きな支出であることは間違いありません。これは税負担です。収益を改善するための方策などありますか、お聞かせください。 ◎文化振興課長(福本良英君)  貸し館使用の稼働率、これを高める方策を検討することは必要だと認識しています。本施設の大きな特徴としまして、移動観覧席のシステムを採用しておりますので、幅広い演出が可能な多機能ホールとなってございます。この特徴や強みを生かして、外部の方々も使用いただけるような効果的な情報発信に取り組んでいきたいと考えております。 ほかには、特に自主事業でイベント等を行う場合などでは、税負担を少しでも軽減できるよう、先ほど申し上げました各種補助金制度なども活用する必要があります。収益性の観点からは、こういった制度についても十分に研究を行い、経費を抑え、効果的に実施することを目指すべきと考えております。 これらによって、文化複合施設の運営に必要となる支出の全てを改善できるものではございませんが、収益性にも特に意識して運営に心がけてまいりたいと考えております。 ◆11番(竹内弥生君)  ありがとうございます。 今の御返答でちょっと気になった点が2点ございますので、ちょっと御提案します。 情報発信に取り組んでいきたいと発言されていましたが、情報発信についてインターネット発信が予想されますが、ネットで稼働率を上げるためには、1人が一日中張りついて楽天、いろんなさまざまな業者と情報提供してやりとりをする。1人、専門的にネット担当という人が要るんですよ。でも稼働率を上げていくために、その収入をふやしていくためには、ネット広告、業者広告、そこら辺は細かく研究していただきたいと思います。 収益性にも特に意識を向けて運営していくことと御発言されましたけれども、収益性に意識を向けてではなく、しっかり収益性を考えて運営していただかないと1億円の税負担は厳しいと思います。今、一生懸命考えられている最中だと思います。収入、支出におきまして、経費を抑えることは当然でございます。まずは具体的に収入を上げる、収入を考えることが必要だと認識しています。 お尋ねします。運営について、外部コンサルタントとか、行政と民間とのプロジェクトチームの立ち上げとかはございますか。コンサルタントを入れるとか。 ◎文化振興課長(福本良英君)  現在はそういったことは考えておりませんが、これまでも管理運営検討委員を設けており、こちらの中には有識者の方々、またまちの方々、商工会議所の方々や町内の方に参加していただき、また公募で委員となられた方も3名参加していただいて、こういった運営についての御意見をいただくよう進めております。 ◆11番(竹内弥生君)  ありがとうございます。昨年決まったことですもんね、はっきりと。そんなにすぐにコンサルタントを入れるや、もう貸し館料は幾らやこうやと決めていないのは当たり前やと思います。これについても御提案がございますが、少し長なりますけれども、議長、よろしいですか。 ○副議長(東原伸也君)  どうぞ。時間内で。 ◆11番(竹内弥生君)  休憩とか大丈夫ですか。 ○副議長(東原伸也君)  そうしますか。いいですか、休憩とりましょうか。 ◆11番(竹内弥生君)  はい、大丈夫です。 ○副議長(東原伸也君)  一般質問中ですが、10分間程度休憩いたします。 △休憩 午後1時50分--------------------------------------- △再開 午後2時02分 ○議長(前田賢一君)  休憩前に引き続き会議を開きます。 一般質問を続けます。 11番、竹内議員。 ◆11番(竹内弥生君) (質問席) 先ほどお話ししましたインターネットの管理につきまして、例を挙げますと、60室のホテルをインターネットで管理するに当たりまして、楽天、じゃらん、そういったネット業者との取引、うちは娘が代表でしっかりやってくれていますけれども、本当であれば1人張りついてしっかり朝から晩まで状況を見て、変動を見る、そして稼働率を常に上げていく。毎日必ずお客様が入るように、文化ホールであれば、一日たりともあかずに借りていただく、そういう目標をきっちり掲げると、稼働率が上がって、1億円ぐらい、しっかり稼働率を上げたら文化ホールいけますよ、市長、頑張りましょうね。 収益性に特に意識を向けて経営していくことが一番です。収益性を考えていかないと1億円の税負担はかなり厳しいし、収益を上げるためには何をするか。私がいつも頭に掲げているものは、ビジョンそしてプロセス、リザルト。展望をお示しし、工程をつくり、結果を出す。そして、これは会社の壁にも張ってあるんですが、略してPDCA、Plan、Do、Check、Action。Plan(計画)、Do(実行)、Check(評価)、Action(改善)、このPDCAを何回も何回も繰り返していると、継続的改善手法が身についてくるんですよ。この方法で計画を立てて、この売り上げをしようと目標を立てます。しかし、何かしらそこが違ってきた。待て待て、PDCA、もう一回考えるぞと。 そして、担当の皆さんにいろいろ細かくお話を聞いて、行政では市民の声を吸い上げるということになりますが、アンケートですね、ここに必要なのは。600人の職員の皆様が市長を先頭に新宮市背負っていらっしゃる。600人で医療センター300人。300人の優秀な事務方の皆さんが3万人のマーケティングをして、3万人に行政のサービスを行っている。そういう細かい声を吸い上げるためには、やはり1年に1回、各担当課におきましての簡単なシンプルなアンケートをしたほうがよろしいと提案いたします。 経営、収入を上げる。文化ホール、文化複合施設に関しましては、大きな予算を投じて建設されます。しかし、新宮市は個人事業者たちが本当にみんな地をはう、はいつくばる意味で、一生懸命仕事をして、人手がない中、商店を経営しています、個人事業者たち。そんな中で、あんなすばらしい建物が中心地に建つということは、起爆剤になると思うんです。 建つだけではなく、きのう同僚議員もおっしゃいましたが、まち並みをそろえて行くところまではなかなか予算についていかないだろうと思いますので、新宮市の文化ホールの目玉であります可動席、その可動席を十分に生かして、もちろん市民会館が壊されるまでに使っていた市民の皆様の団体、ピアノの発表、音楽、芸術、いろんなところの方が戻っていらっしゃる。今度はすばらしい新しいきれいな気持ちのいい建物の中で発表したりできる。でも、それだけでは、3万人のマーケティング相手では、なかなか毎日の稼働は動かないと思うんです。そのために、インターネットできちっと営業をして、稼働率を上げていく。稼働率を上げることに、このように優秀な皆さん、プロフェッショナルな皆さんが知恵を出し合ったら、すばらしい案が出てくると思います。 先ほど申し上げましたように、課長に、コンサルタントはおいでですかという質問に、まだはっきり決まってございませんとの御返答でしたけれども、プロのコンサルタントというのは本当にすばらしいと思います。私も何回も若いときからずっとコンサルの本を読みました。すばらしいなと思って、これはちゃんと自分の中に血となり肉となりしなければならないと暗記したこともございましたが、自分で仕事をし出しまして、そこのコンサルタントのいいところをもらう、そして現場の声を聞く、働いている人の声を聞く、そしてそこのマーケティング市場を考える、そういったことを密にしないと、プロのコンサル、高い高いお金を出してわざわざ新宮市以外からお越しいただかなくても、ここに優秀な職員の皆さん、そして市民の代表である、もう一生懸命選挙、1,000人の方にほとんどの方が応援してきて、私はもう新人なんですけれども、15人、足したら1万6,000人、選挙でも1万7,000人。そこに選挙の票を投じない方は9,000ぐらいありますけれども、市議会も1万5,000人、1万6,000人の声をいただいてここに上がってきています。 プロのコンサルタントに高いお金を投じて文化複合施設の経営を任すのではなく、すばらしい優秀な皆さんの知恵、そして先ほどおっしゃった商店、商工会議所、その他いろいろ団体の皆さんに声を聞き、委員を立ち上げて、プロジェクトチームをつくる、こういったことが必要かなと思います。 市議会におきましても、市民の代表である議員の皆さんの後援の方など委員に選んで、いろんな声を吸い上げて、市議会全体でチームをつくって声を吸い上げて当局に御提案するといったことについても研究していきたいと、議会運営委員できのう決まりました。 本当に市議会議員1人大体約1,000人の方を後ろに連ねています。その方が応援してくださっている、その方の声を吸い上げる、大きな予算を投じた文化複合施設、すばらしい建物に関しましても、高いお金を投じてプロのコンサルタントを雇うのではなく、行政のほうのプロジェクトチーム委員を立ち上げ、そして市議会のほうでもプロジェクトチームを立ち上げ、意見を交換し、稼働率を上げ、ここでしたら尾鷲市、十津川村、古座川町、串本町、できましたら大阪の、今からいろんな大きなプロジェクトを抱えている大阪からのお客様、そのためには新宮市には本当にすばらしい歴史と文化がある。物はございます。あとは広告等、集客をする方法、そういったことを、私たち市議会も、先輩議員さんたち、先ほど申し上げましたような、世代をたくさんとり来させて知恵がたくさんございます。その後援者の方々、市議会でもプロジェクトチームをつくり、複合施設について、売り上げを上げていく、収益を上げていくということも実行していきたいと思っております。 まとめになりますけれども、未熟でございますので、細かい質問がまだまだしにくい。今回は、選挙戦のときに声を上げさせていただきました問題について提言させていただきました。お答えは、研究していく、これからも調査分析していくということをいただきました。普通の会社のように、社長に言ったからといって、わかった、それをやろうじゃないか、トップダウンというわけにはいきません、行政なので。それはわかっております。市長率いる皆さんがいろんな分析研究をして、私が申し上げました今回四つの御提案について、少しでもスピード感を持って市民の皆様の声にお応えしていただきたいと思います。 これにて、11番、一般質問を終わります。ありがとうございました。--------------------------------------- △福田讓君 ○議長(前田賢一君)  一般質問を続けます。 15番、福田議員。 ◆15番(福田讓君) (質問席) 貴重なお時間をいただきまして、90分、新宮市政に対する一般質問をさせていただきます。よろしくお願いいたします。 議長と当局にお願いいたします。発言、質問の項目が多少前後いたしますが、お許し願いたいと存じます。 まず、第1項目の医療センターの経営改革と医療改革についての提言を申し上げます。 私は、4年前から、医療センターの経営について市長に対して16回一般質問をさせていただきました。市長もそれに大変答えていただきました。我々が新宮市が経営する市立の医療センター守っていかねばならない、そしてそこで働いていただいている職員の皆さんにも笑顔をもって患者の皆様に接して、そして本当に医療センターが市民の方に親切であり、愛され、信頼される、その目的に向かって邁進していくことと私はいつもそう思っております。 しかしながら、この4年の間に、前院長は医療センターを民営化しようという考えをお持ちでございました。私はこれについて市長に先ほど申しましたが、16回にわたり医療センターの民営化に伴う弊害について一般質問で厳しく質問をさせていただきました。 今回、前院長も退職されたということを聞いておりますが、いつごろ退職されましたか。 ◎医療センター庶務課長(奥靖君)  退職ですけれども、1年前ですかね、退職になっております。 ◆15番(福田讓君)  その後、嘱託で医療センターへお勤めしていたとお聞きしていますが、その後はどうなんでしょうか。 ◎医療センター庶務課長(奥靖君)  その後、三重県の紀南病院のほうへ行っておりましたけれども、今はもうそちらも行っておりません。 ◆15番(福田讓君)  わかりました。ありがとうございます。 私は、医療センターというものは常に、市長にも市民の皆様にも申し上げております。市立であるからこそ、先ほど竹内議員からもすばらしい一般質問がございました。昨日も岡崎新議員も、私にとって、初めての議会であれほどの雄弁な一般質問は初めてでございます。本当に私もそれを心に決め、本日、この一般質問をさせていただいております。私ももう40年になります、議員として。しかし、昨日の一般質問、岡崎議員、そして竹内議員の質問は、私が初めて議員で一般質問に立ったときは足が震えてがたがたしました。しかし、お二人の一般質問は大変研究をされ、そして、執行者の皆さんの考えをよく聞きながら、理路整然と一般質問をされました。今から40年前を振り返りますと、本当にあれだけのことができただろうかなと、私はそう感じております。決して、うそではございません。 さて、私は市長に対していろんなことを提言いたしました。2年前から医療センターの眼科医の常駐を市長に求めました。市長はそれに応えていただいて、その間、中井新院長ともども県立和歌山医大へ赴き、やっと、この4年の間頑張っていただいた、それによって常駐の眼科医が今4月から来ていただいております。そして、この6月から手術もしていただける。これほどありがたいことはございません。 私は医療センターが市民に愛されることを常に思っております。市内の中にも立派な眼科医の先生がいらっしゃいます。しかし、夜の緊急の場合、今まで市民の方々は皆、紀南病院へ走っていたんですよ。車をお持ちの方は結構でございます。ここから約2時間です。しかし、お車のない方はどうされますか。電車も5時半で終わりです。そういった方は、近隣の方にお願いしたり、いろんな方で御苦労されてきました。 しかし、田岡市長がこれを実現させたんです。岸市長以来、19年間、平成13年10月に医療センターが蜂伏に移転された。その以前に、市立新宮市民病院には、私がお聞きしたところ、長田先生というすばらしい眼科医の先生がいらっしゃったそうです。その先生が大阪のほうへ転勤された。その後、市立医療センターには、夜間には緊急の眼科医がいなかったわけなんです。歴代の市長はその間3名かわりましたが、誰一人その常駐に対して、一生懸命市民のために県立和医大、そしていろんな大学病院へ足を運んだでしょうか。これは事実でございます。 今回、4月から開業されて、今、市民の方も喜んでいると思います。昼間は開業の先生お二人の方がいらっしゃいます。しかし、夜は開業医の先生は別に診る義務もございません。やはり緊急救急病院、この紀南の中核病院は市立医療センターだけでございます。 市長よく頑張っていただきました。私は市民の方に事実を申し上げたいんです。この19年の間に、ほかの皆さんも頑張ってくれたと思っていますが、しかし眼科医の常駐に成功したのは田岡市長じゃございませんか。市長、どうですか。 ◎市長(田岡実千年君)  そういっていただき、大変ありがとうございます。 院長ともども時々和医大のほうに要望に伺わせていただきまして、このたびこういった形で実現できたこと、大変ありがたく思っております。 ◆15番(福田讓君)  さらに、あともう一つ市長にも私は提案いたしております。耳鼻咽喉科、このたび4月から新宮市の広角の旧国道のところに、くろしお耳鼻咽喉科の先生がいらっしゃっています。速水先生とおっしゃっております。そして、新宮市も、草地先生とお二人の先生が常駐された。これもう本当にありがたいことでございます。 しかし、現在は、月曜、火曜、水曜、木曜は県立和歌山医大から夜の7時までは診察をしていただいております。なおかつ、これは予約なしでございます。しかし、夜に緊急の場合、医療センターには常駐の耳鼻咽喉科医はございません。 田辺市の紀南病院はございます。私の妻も、夜に大鼻血が出ました。それですぐに止血をしていただいて、田辺市の紀南病院で10日間入院させていただいて帰ってまいりました。 やはり夜ですね。やはりそういった先生も、市長、ぜひともこれから耳鼻咽喉科の先生の常駐に向けて、県立医大また三重の国立大、その他いろんな大学病院への陳情、招聘活動を行っていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。 ◎市長(田岡実千年君)  私一人の力だけではなかなか実現できないかもしれませんが、院長を初め医療センターのスタッフとも一緒になって、しっかりとそういった足らないところを充実させていくためにこれからも頑張りたいと思います。 ◆15番(福田讓君)  市長、今当選されてもう2年目ですが、ぜひともこれからも政治力を発揮されて、招聘に向けて頑張っていただきたいと思います。 さらに医療センターについて提言を行います。 私は、医療センターによく見に行っています。そこに1階の通路に掲示板がございまして、市民の皆様方のいろんな苦情、そしてお礼の言葉、それはじっと見ています。その中で特に看護師に対するありがたいお礼の言葉が、大方そのとおりですね。 しかし、今、特に市民の皆様方がおっしゃられているのは、予約時間に行っても、1時間ぐらい待つんだったらまだいいが、この間、私の友人から聞きますと、3時間待たされたというんです。だから、私は、予約をしてその時間に行ってもすぐできるわけじゃないんですが、せめてやっぱり1時間以内に予約の方、しかし先生方も救急も入ります。これは仕方がないことですが、そういったことが、市民の皆様にとっては医療センター行ってもこれだけ持たされたんだ、紀南病院行ったら待たなんだと、必ず苦情が来るんです。 そしたら、その声が、いいことをする先生いらっしゃいますね、心臓外科医の先生、脳外科、いい先生いらっしゃいますよ。それで整形の先生、市民から聞いた話ですけれども、すごい評判いいんです。しかし、そういったことが、市民の声流れるんですよ。 私が一番つらいのは、市民の皆さんから医療センターはいいことないと、それを聞くのが一番つらいんです。なぜか。市が経営して、その経営に参加し、決定権と議決権、監視権を持っているのは我々議会なんです。だから、我々は職員の執行者の皆さんに厳しいことも申しますが、決して職員が怠慢とかは言っていないんです。そういった環境を少しでも変えていかなければ、医療センターのそういった批判が出るわけなんです。 私、紀南病院の先生が、紀南病院がというのは余り聞かないんですよ。というのは、私は田辺へしょっちゅう行っていないでしょう。聞けませんね。田辺へしょっちゅう行っているんでしたら聞けますけれども、新宮で市議会議員として新宮の市民の皆様のいろんなお話を聞きながら、議員活動、議会活動をしていますからね。 しかし、わかっていただける、医療センターの先生に助けていただいた、心臓の先生に助けていただいた、脳外科の先生に助けていただいたという患者様からの声は聞きます。 私はちょうど選挙中に広角で全然知らない方のところをちょうど通りかかって、医療センターのことを聞かれました。福田さん、私、医療センターのこの先生に助けていただいたんです。もうそのことを聞いたときうれしてね、その人と話しして、初めての方でした。あなたは医療センターのことでいつも言っているけれども、本当にいい先生もいらっしゃいますよと。そのとおりですよ、奥さん、お父さん。お医者様というのは医師国家試験に受かれば医師になれるんですよ。そこから勉強なんです。だから、私は、奥さんよかったですね、助けていただいて、だから大いに医療センターのことを宣伝してやってくださいと、そう申し上げて帰ってまいりました。 しかし、また片一方のほうへ行きますと、医療センターのことに対して厳しく物を言う方もいらっしゃいます。市民のニーズというのはたくさんあるんです。しかし、いいことはなかなか表に出ないんです。しかし、少し不都合な方、親切でなかったとかいろんな方がいらっしゃる。その声はすぐに我々入ってくるんです。私ははっきり物を申します。ある方が、こんなこと言っていらっしゃいました。医療センターの先生て、いい先生はおるんですかと。あのね、奥様、御主人さん、今申し上げましたとおり、お医者様は医師国家試験に受かれば医者なんです。あなたはどういう方ですかと聞いたら、もう怒られて、先生に怒り飛ばされて、だからいい先生やないと言うんです。あのね、奥様、お父さん、お医者さんも人間なんですよ。偏屈な人もおりゃ親切の人もおる、怒りやすい人もおる。しかし、市民の皆さんのために働いていただいていることは事実です。しかし、人間はその人の持ち味なんですよね。私、それ言って話するんです。 だから、もし医療センターで先生にどんどん質問をしてくださいって。今インターネットで、御承知のとおり、こういったお薬を使うと必ず副作用はできる、もうすばらしいんですね、インターネットのあれ見たら。だから、奥さん、旦那さん、そこの医療センターでかかられて、先生方は私はいい先生だと思っていますよ。しかし、あなたのかかっている病名について、どんどんお医者さんに質問してください。質問して、優しくこれはこうですよ、こうなりますよという答えの出してくれる先生はすばらしいというんです。ところが、怒る、医学のことはおまえら黙っておけという先生もいらっしゃったらしいです。泣きながら言う人もいらっしゃった。だからね、奥さん、余り怒らないでください、医者も人間ですから。だから奥さん、お医者さんは、今は時代は患者様がお医者さんを選ぶ時代ですから。医療センターだって、内科医だって7名いらっしゃいます。整形の先生も6名いらっしゃいます。だから、自分がその先生を信頼して、そしてその先生に我がの病気を委ねる、それはあなた、お父さんやお母さんやあなた方の責任ですよと。自分が信頼できない先生のところへ行って、病気治るはずありませんよってこう言ったら、その奥様も、そうですねいうて、私、先生嫌いじゃないんやけど、やっぱり怒られるんです。やはり人間ですからねって言ったら、わかっていただけるんですよ。 だから、常に医療センターが市民のために働く看護師や医療業務の方、そして先生方、本当に私は感謝しています。先ほど同僚議員がおっしゃったように、電話したら119が来る、すぐに救急車が来てくれる、すぐ走る。これ自治体の我々市立医療センターが紀南の中核病院としての義務を果たしているからです。那智勝浦町立病院に私の知人も入院しております。しかし、あそこは外科、内科、眼科、糖尿、リハビリ科しかないでしょう。新宮は、脳外科、心臓、循環器科、眼科、全てそろっている。人口2万9,000人の中でこれほどの医師を常駐させているところは、全国にいらっしゃいますか。私は、何回も聞きますけれども、ないと言っています。看護の方に聞きました。どうですか。人口2万9,000で48名のお医者さんを確保しているんですよ。ありますか。ないですよ。前も聞きましたからね。 だから、それだけ新宮市は市民の皆さんに、その命を守るためにやっているんです。救急の人も一生懸命やってくれる。だから、すぐに飛んできてくれる。那智勝浦町はそういう脳外科、心臓外科ないんですよ。循環器科もないんですよ。だから、新宮市へ来ていただきたいと私は思っています。 だから、市長、これから私、那智勝浦町に見舞い行っていますから、よく見ているんですよ、看護師の態度、ナースエイドの態度をね。医療センターはすばらしいですよ。 だから、これから、やっぱり新しい那智勝浦町長も就任していますし、救急とかそういう緊急のときには、やはり新宮市。そして、リハビリはあそこはいいですね。確かにきついと思うんですが、やはり治すために、あそこのリハビリの先生方は一生懸命です。 これから高齢社会でございますので、医療センターが中心になってお互いが連携をとりながら、市長、頑張っていただきたいと思います。 それで、市長、今よく言われる、救急外来、十津川村から熊野市、串本町から来ているんですよね。救急の先生、必ず2人配置していますね。そうですね。 ところが、救急患者が来なかったら、夜勤手当やいろんな手当ありますね。だから、1億円も出るのは当たり前です。だから、これから、市長、やはり救急のそういう負債を市長も先頭に立って県知事、各市町村に対して働きかけというんですか、ぜひやっていただきたい。どうでしょうか。 ◎市長(田岡実千年君)  そうですね。なかなか、議員おっしゃるとおり、ずっと夜中、医師2人体制で待機しているわけでありまして、そういった中で費用がかさむという現実がございます。 隣の那智勝浦町にも病院ありますし、また串本町にも総合病院があるわけでありまして、そういう中でどうやってそういう近隣市町村に協力していただくかということは、やはりじっくりと考えていかなければならないことだというふうに思っておりまして、これからの研究課題でございます。 ◆15番(福田讓君)  4年前も今回も、我々市議会も、医療に関する特別委員、介護も含めて、設置いたしました。我々議会も、市長に対しての後押しいうんですか、そして、議会の委員も、議長のもとに動いて、やっぱり協力しながら収入の確保に向けてやっていきたいと思っております。市長もぜひ。 やっぱり地元に、市長、濱口県議会議員おるんですよ。私、濱口県議にいつも言うんですけれども、濱口県議は新宮市で1人の県議会議員ですから、新宮市のためにぜひ頑張ってくださいと。あなたがやはり執行者ともども頑張っていただいて、ぜひともこの医療センターを守っていただきたいと、それいつも濱口県議にもお願いいたしております。一つそれですね、市長。ぜひとも今後とも市長の努力を私は求めていきたいと思います。 さらに、医療センターで、先ほど申しましたが、待ち時間が長いというそれに対して、どうですか、執行者としてはどのようにしたら待ち時間を少しでもクリアできるかとお考えをお持ちでしょうか。 ◎医療センター次長兼医療業務課長(岩崎誠剛君)  議員おっしゃるとおり、待ち時間が長いということは常々聞いておりまして、診療科によって、待ち時間の場合、患者数が多い日もございます。また、病状によって患者の立場に立った丁寧な病状説明が必要な場合等ございますので、どうしても診察時間が長くなるということがございます。 ですけれども、待ち時間をできるだけ短くする、短縮するために、我々はやっぱり診察現場と連携を密にするとともに、やはり窓口業務の迅速な処理、これの徹底を今後もさらに努めていきたいというふうに思っております。 ◆15番(福田讓君)  確かに今、次長がおっしゃったとおりです。私はよく行きますから、1人の患者に、私、時計ではかるんですよ。15分から30分する人おるんです。だから、それは別に患者にとっては本当に優しい先生なんですよ。 しかし、早く帰りたい患者もいらっしゃるんです。きょうはもう薬だけもらったらええとか、先生のは簡単に。そういった人を、私の考えですけれども、看護師が待っている方に対して、私の提案ですよ、どうですか、きょうは御主人さん、奥様、御青年の方、きょうはどういうことでどうでしょうかと聞いて、先、先、早く行けるんだったら先回して、ゆっくり先生のお話を聞きたい方は後に回すという形でしたら、私の考えですよ、どうでしょうか。 ◎医療センター次長兼医療業務課長(岩崎誠剛君)  おっしゃるとおり、患者にはいろんなケースがございます。そのケースによってできるだけ待ち時間を少なくするような方法を現場とともに考えていきたいというふうに思っております。 ◆15番(福田讓君)  私の友人で東京でお医者さんをしていますけれども、大体7分と言っています。それで回さなんだら、なかなか利益が上がらないと。 でも、やはりうちは市立ですから、やはり市民のための病院ですから、金もうけばっかりやっているんじゃないんですけれども、ただ都会の民間の大きな医療法人は7分と言っています。そのあたりぜひとも、事務方にはまことに申しわけないんですが、看護師長とも御相談していただいて、やっぱり待つ時間待った、待つということはもう3時間も待たされたら大変です。そのあたりよく御研究をしていただいて、少しでもね。看護師が親切やといつも私あそこの掲示板見ているんですけれども、ありがたいですよ。だから、そのあたり、医療センターでも改革するところは改革していくと、そういうことで、業務方と事務方が一緒になって市民に対応できると、そういう形でやっていただければと私は思っております。 今後とも医療センターが市民に安心して、そして愛されて、喜んでいただける、そして職員の皆さんも笑顔で働ける病院であっていただきたい。やはり医療、看護はそこから始まるんですから。笑顔で患者を迎え、今、笑顔があると思いますよ、悪いと言っていませんよ。しかし、患者が自分の悪いところへ来て、私、ある伊勢の病院行ったんです、法人へ。行っても挨拶もしてくれん。患者は余計、我が悪いから病院行くんですよ、体が。しかし、そこで笑顔があったら、それでもう変わってくるんです。一つです、少しのことなんです。そういうことを今後とも、していないというんじゃないですよ。だから、市民に愛される、そして紀南病院に負けたらだめですよ。紀南病院は大きいですよ。あれ250億円かけていますから、大きいですよ。うちは100億円でしょう。そりゃ向こうは大きいです。そして、向こうは各市町からの補助もいただいている公営企業ですから。新宮市は市が独自でやっていますから。そこの違いがありますけれども、我々紀南ですので、やはり紀南病院にも負けないぐらいの技術はあるんですから、先生方。やはり広報の仕方ですね。今後ともぜひとも事務方も頑張っていただきたいと思います。 以上でこの項目を終わります。 続いて、文化複合施設についての提言を申します。 先ほど同僚議員がいろいろと一般質問でしていただきました。私が発言をしたいと思っていることも全てしていただきました。本当にありがとうございます。経営のこと、ランニングコスト、確かにこれが建設に向けて今進んでいます。あとはランニングコストとこのネーミングですか。それ含めてです。 私、今、文化複合施設と言っていますけれども、やっぱりこのネーミングも考えていただきたいと思っています。なぜかいうたら、教育長もよく御存じといつも教育長とも話するんですけれども、新宮市はこの近隣町村と違うんですよ。御承知と思いますけれども、文化と歴史があるんです。熊野市、尾鷲市に、そういう歴史、文化というのはないんでしょう。那智勝浦町は観光、漁業、それで熊野三山。 しかし、新宮のまちは、東京の関東人に言わしたら、歴史、文化、観光も含めて、こんなまちはないというんです。先日、私も教育長ともお話ししたんです。ここにこの文化複合施設ができる。確かに紆余曲折はございました。文化複合施設に対して反対される方、これはそれでも結構なんです。私は何も言いません。そして、白紙に戻してくださいという声もありました。さらに住民投票してもう一度市長に再考をお願いしたいとか。しかし、それはそれで、我々日本国、新宮市も民主主義がそんなけ浸透しているからいいんでしょう。当たり前です。独裁国家じゃないんです。だからこそ我々は市民から選ばれた選良と言われる議員です。議会制民主主義によって、多数決によって、文化複合施設の建設に向けてのゴーサインを出したんです。 だから、これからはぜひとも市民の皆さんの御理解をいただいて、すばらしい文化、歴史のまち新宮市。新宮市だけですよ、新宮人といわれる人。何回も言いますけれども、紀宝町人さん、那智勝浦町人さんていないんですよ。新宮人って皆、平気で言うんですよ、皆さん。そんなけ新宮市てプライド高いところなんじゃないでしょうか。 やはり歴史文化があるまちというのは、私は田舎から出てきまして、やはり新宮というのはすばらしいなと思っています。だから、近隣町村の追随を許さない、斬新な、そういった建物を今後建築されていくんですから。確かにいろんな方がいましたね。4階に図書館を設備すれば、子供たちや老人は大丈夫か、エレベーターで手は挟まれないかとか、ほいで上の図書の重さが下に地震のときどうだとか、それはいっぱいいろんな声が出ました。私はそれでいいんだと思います。心配される方もいらっしゃって、そこによって建設に向かったということは、いろんな時間はかけましたけれども、それが私は民主主義だと思っています。しかし、決まったことに対してはやっぱり協力をお願いしたいと。 私は、今後、もうランニングコスト、これを、先ほどの同僚議員がおっしゃったように、いかにしてコスト少なくして、売り上げと言って申しわけない、使用料を上げるか。今回吹き抜けでしょう。私、自分のこと言いますよ、考え、一般質問。私、オペラでも呼べるぐらいにしてほしいんです。串本から尾鷲まで人口10万人あるんですよ。わずか1時間で来るんですよ。そして、ふだんは市民の皆さんの芸能・芸術の場としてあそこを使っていただく。しかし、一流アーティストも呼べる。それによって、一流アーティストに対する料金ですね、貸してあげる、そして照明、そして音響、やはりさすが新宮市だなと言われるものをつくっていただきたいから、私は賛成したんですよ。 同じことしたらだめですよ。経済でもそうでしょう。新宮港、これ40年前にできたんです。前田議長は9期です。新宮の歴史を一番知っている方なんです。紆余曲折もありましたけれども、今、あの新宮港がこの紀南の唯一の、これからは11万トンも入ってくると言われているんです。ここを大いに活用し、外国客船が入ってくる、それを熊野交通がピストン運転をして新宮に来ていただける。今すごいですわね。そういった方も文化複合施設へ足を運んでいただく、速玉大社へ行っていただける、それで新宮城跡、そして徐福公園、神倉神社と、新宮はそういうまちであってほしいと思います。 そして、市長は過日、みなとオアシス、そして港40周年記念のときに、北越コーポレーションの社長に感謝状を渡しました。よかったですよ。しかし、コーポレーションの2万6,000トンのパルプ船、チップ船が入港できることによって、北越紀州製紙があそこで存在されているということは、これもやっぱり新宮港の貢献度じゃないんですか。お互いさまですけれども。 やはり常に新宮は経済と文化と歴史でもこの紀南を牽引していかねばならない、他の追随を許さないまちだ、さすが新宮市だと言われるまちをやっぱり、市長、築いていきたいものですね。 教育も全部そうです。きのう、おとといも言っていました、議員の皆さんが。子育てしやすい新宮市になったが、人が集まってきている。そのとおりです。本当のことです。そして、私が教育長にもいつも言います。教育長、教育ですよね。新宮へ行ったら、新宮の教育はレベルが高い。県下で一、二位を争うようになる。そういった私は夢を持ちたい。そしたら、親御さんや保護者の方が、新宮は独自の教育をやっている、さすがやな、新宮行って住もうかな、ほいで子育てもすばらしいと、そうじゃないですか。教育長どうぞ。 ◎教育長(速水盛康君)  そのようにありたいと思います。大きな目標を持ちながら、指導する側、そして学ぶ側が一つになってこの新宮市で、少なくとも幼児教育から始まりまして義務教育の間ですか、過ごすということが非常に大きな有益になる、そういうものでありたいと思いますが、努力はするんですが、実際、現実にそこまで近づけるかとなりますと、非常に難しいところございます。 以前にも議員からは、英会話ができるところをしっかりやってくれというような御指摘もありました。ちなみにそこのところで言いますと、昨年、英語検定というのがございまして、大体、国・県も50%を中学校卒業するまでに、3年生の段階で3級を合格目指してほしいということで取り組んでおります。昨年、大体、国の英検合格率が二十七、八%だったと思うんです。和歌山県が三十二、三%です。新宮市は、たしか38%だったと思います。若干ですけれども、昨年に限りましてはそのような実績も残っておるところでございますので、こういうことも含めまして、しっかりと取り組んでいきたいと。 ◆15番(福田讓君)  ありがとうございます。 そして、いつも言うんですが、私も以前、4年前ですか、田岡市長に提言しました。幼稚園から英会話、市長どうですかと問いました。市長はそれに応えて、新宮市も幼稚園からもう英会話をやっていますね。この間、紀南新聞に載っていましたけれども。他町村もそれに追随してくるんですよ。なんでも追随してくるんです。だから、新宮市は市です。町じゃないんです。やはり新宮市というこのネームですね。やっぱり、この紀南の雄としての教育、経済、文化、歴史、全くそれが常に新宮がナンバーワン、オンリーワンじゃなければだめなんですよ。他町村と同じことをしていたらだめです。 だから、そのあたりもぜひとも市長、新宮市のネームバリューを上げるために、同僚議員の皆さんがいろんなこの2日か3日にわたって一般質問をしていただいております。本当にいいことばっかり言っていただいております。私も感心しております。そういうことで、今後とも市長、やっぱり新宮市のために、今、教育長がおっしゃってくれたように、こつこつ努力していかなければならないんです。我々議員というのは好きなこと言えるんですよ、一般質問だから。決定するのは執行者ですからね。だから、言えること幾らでも言えるんです。しかし、その実行するために私らも、あなた方ここに座っておられる方々は、国で言われたら官僚ですよ。あなた方がいろんな立案をし、あれでしょう、この間の文化複合施設で東京へ行って国土交通省と頑張ってくれた、そうしていろんな補助をとってくれた、それもあなた方のあれでしょう、これは二階先生を初め御協力いただいたけれども、やはり職員一人一人が自分たちがこの市役所、新宮市を背負っているということの自覚が高いからじゃないんですか。 そうですね、市長。どうですか。 ◎市長(田岡実千年君)  今、議員おっしゃっていただいたように、いろんな活動を通して職員も一生懸命頑張っていただいております。 先ほどおっしゃっていましたように、やはりこの紀南のリーダーのまちとして、しっかりと足元を固めて頑張っていきたいと思います。 ◆15番(福田讓君)  そして、新宮港の運用なんですが、新宮港はこの間、過日、みなとオアシス、そして新宮港40周年記念……。 ○議長(前田賢一君)  福田議員、ちょっと休憩しましょうか。 ◆15番(福田讓君)  はい、よろしいです。お願いします。 ○議長(前田賢一君)  質問中ですが、10分間程度休憩いたします。 △休憩 午後2時55分--------------------------------------- △再開 午後3時07分 ○副議長(東原伸也君)  休憩前に引き続き会議を開きます。 一般質問を続けます。 15番、福田議員。 ◆15番(福田讓君) (質問席) 一般質問を続けます。 新宮港に、先ほど一般質問をさせていただいたんですが、前田議長から休憩をしていただきたいということで、途中でとめました。申しわけございません。 過日、新宮港のみなとオアシス認定と新宮港40周年のイベントがされました。新宮市が40年、先ほど冒頭にも申したんですが、いろいろ曲折あって、新宮港の建設に対して賛否両論が分かれて、その中で新宮港が完成しました。ところが、そこに40億円の負債があったと。その負債を今、毎年2億円ですか、市が引き取りその負債を返しております。当然でありますけれども。 しかし、今、新宮港ができて、新宮港なんかつくってどうしたんだという人が、市内どこの近隣町村へ行ってもございません。田岡市長が中心となって会長となって、クルーズ船の客船の誘致の協議もできた。これは事実ですね。 だから、市長、政治というのは歴史が物語るんですよ。40年前はすごいかんかんがくがくと反対、賛成の討論があった。先ほど申したんですけれども、前田議長は9期で一番ベテランな議長が、その当時議員をされていましたから、新宮の歴史を一番よく知っていると思います。しかし、今、市民の方も喜ばれる、そして梛の木見送り、熊野太鼓、そして市民の皆さんの御協力があって、そして今、クルーズ・オブ・ザ・イヤーですか、それをいただいた。これは市を初め、市民の皆さんの御協力、そして御協力いただいた関係の団体の皆さんの御協力なければ、これだけの賞はいただけなかったと私も思っております。 これからも、新宮港が今5万6,000トン、これからは7万トン、そして11万トンと、今、県・国の援助をいただきながら、そして国の指導を受けながら大きなクイーン・エリザベス号とかですか、大きな外国の客船も入港できるように今もう間近に迫っております。 新宮港の活用によってこの紀南の経済、そして串本町から尾鷲市まで、これだけの大きな客船や帆船全て入港できるところはございません。これからも、市長が中心になって誘致に向けての活動、これを打っていかにゃならないですね。 この40年間に蓄積された実績を持って、そして必ず港には荷役が要ります。新宮方式というんですか、新宮市が50%出資して、新宮港埠頭という株式会社をつくって、新宮市が出資していると。これによって運営されています。全国の港湾荷役は、民間企業がやっています。御存じだと思いますが、いかがですか、市長。市長でなかっても結構ですよ、どうぞ。 ◎企業立地推進課長(小渕学君)  荷役業務につきましては、議員おっしゃるとおり、新宮では新宮方式ということでさせていただいてございます。いろんな荷役の形態があると思います。民間の会社が入っていらっしゃるところ、それと新宮港のように新宮方式、市とその地元企業、いわゆる第三セクターの方式、そういった形で荷役を運営しているというような地域もございます。 ◆15番(福田讓君)  だからこそ、新宮港方式というのが全国でも、これ、有名でしょう。だから、これに頑張っていただいた当時の市長、そして当時の議会議員、そして市民の皆さんの御協力によってできたわけなんですよ。だから、荷役業というのは絶対、黒字にならな誰もしませんよ。今、新宮港荷役は新宮港埠頭、そして新宮市が株式を半分持って新宮港埠頭がやっている。黒字にならなければ、こんな誰も荷役らしてくれませんよ。そう思いませんか。荷役が赤字だったら、する人ありますか。どうですか。だからこそ荷役で黒字になって頑張っていただいている。 そしてまた、新宮港埠頭が新しい事業に向けてやっているナマズ、これに対してもやはり社長もおっしゃっていましたけれども、黒字のときこそ、やっぱり新しい事業を考えていかなければ、いつまでも荷役がずっと黒字でいくわけじゃないという考えも、私は当然だと思います。新しい考えを持ってこそ、やっぱり進んでいくべきであると思う。そこに新宮市が50%の株式を保有している、新宮市もそれに協力しながらこれを進めていくんでしょう。 いろんな人の声もいらっしゃいますわね、市長、確かに。荷役で赤字になるところあったら誰もしませんよ。当然ですよ。だから、これからやはり新宮港埠頭に対して市も協力しながら、一つ、ナマズというネーミングが私にとってはちょっとウナギと違ってね。そういうことも、まず、販路拡大いうんでしょうか、そういう協力もしていかねばならないと思います。今のこの決算報告では黒字ですから、当然ですよ。黒字でなかったら荷役らする人誰もおりませんよ。 市長、今後、新宮港埠頭に対していろんな声がありますから、私は今の黒字のときこそいろんなこれからの新宮港埠頭、それを支えている50%の株式を保有している新宮市も、しっかりとそれを見きわめながら、新宮港埠頭と協力しながら、これからの事業展開をやっていただきたいんですが、いかがですか。 ◎市長(田岡実千年君)  議員おっしゃるように、企業はやはり新しい取り組みもやっていかなければ発展がないというふうに思います。 そういう中、新宮港埠頭は新しく熊野なまずの養殖販売を始めているわけでありまして、市としてもしっかりとできることを支援していきたいと思います。 そういう中で、実は、先日の港の40周年記念のときに、地元の選出国会議員の方々、また国交省の幹部の方々が新宮に来ていただいて、そのときに、実は今月の25日に自民党本部で熊野なまずの大試食ができることになりまして、都心の一等地でそういったPRもできることになり、大変ありがたく思っているところでありまして、一つの熊野なまずが全国に知れ渡るきっかけになればなというふうにも思っているところでございます。 ◆15番(福田讓君)  はい。わかりました。 そして、今度これから木質バイオマス発電ですか、これももう間近に迫っていると。やはりそれによってパルプ、そういうチップ材がどんどん新宮港へ荷揚げされて、地元でできるんでしたら地元の木材を使ってもいいんですが、なかなかその需要が少ないということもお聞きしていますけれども、だからそこによって働く方の雇用が生まれています。 確かに、我々議員も執行者も市長も、雇用というのが一番大事です。しかし、紀州製紙とか巴川製紙みたいに関連会社を含めて1,000人ほどのあの時代じゃないんです。だから、新宮港埠頭、そして食縁、ナマズ等、またバイオマス発電、これによって100人超えるいっぱい雇用ができる。それに家族を入れたら四、五百人の雇用が、家族があるわけなんです。 何でも、そういう巴川製紙とか王子製紙が撤退された。それはもう以前のことでございますが、それによって1,000名の雇用があったわけです。しかし、撤退された以上は、もう我々新宮市が、今後新しい新宮市に向かって、市長を先頭に頑張っていかねばならないときなんです。だから、早くこれからも新宮港の利用というんですか、市長も攻めの営業マンというんですか、市のただ1人のトップであり、市長がトップに立って新宮港の営業ですか、やっていただきたいと思うんです。 今、ナマズの試食がありました。そういう国会議員の先生方がやっていただけることもありがたいですし、新宮の場合は近畿大学の水産学科も、有路先生ほかいろんな方の御協力いただいていますから、やはり近畿大学水産学科というのはすごいですからね。これからもやはり新宮港を活用して、そして新宮港埠頭が中心になって頑張っていただく、それによって雇用がふえる、これを目指していただきたいと思います。新宮港によって紀南の経済がますます発達する。新宮港がなければ、なかなかそういう事業はできないと思います。 これから、市長、大変厳しい時代になってきますけれども、新宮港の活用、そしてクルーズ船の誘致、これに担当課長、部長も一緒になって頑張っていただきたいと思います。一言どうぞ。 ◎市長(田岡実千年君)  議員おっしゃるとおりだと思います。特に、20数年前に巴川製紙、また王子製紙の撤退で新宮市は非常に産業的にダメージを受けて、活力も失われた部分もありますが、この新宮港、今一期、二期の工業用地エリアで500名余りの方が今、働いております。さらに、このたびの木質バイオマス発電所、今、一つはもう確実になりましたが、もうあと1社も進出の思いがあるということで、大きな発電所が二つ新宮港工業用地にできるということで、かつての製紙工場と同程度までの活用になるかどうかはちょっと今のところわかりませんが、大きなこのエリアでの産業の発展というのは確実になってくるだろうというふうに思っております。それと同時に、新宮市の基幹産業でありました木材の活性化がまた復活するというところも大変期待しているところであります。これから大変楽しみで、また大事な局面を迎えると思いますので、また議員の御指導もいただきながらしっかりと取り組んでまいりたいと思います。 ◆15番(福田讓君)  新宮港について、以上で終わります。 続きまして、介護、福祉事業に対する提言ということで、経営も含めて。まず、新宮市に今、介護施設、特別養護老人ホームというのは蜂伏の温泉ハウスくまの、ここが50名。熊野川町西の熊野川園、ここで50床です。そして、黒潮園で129床。今後、この介護保険の関係で増床というんですか、2年前は黒潮園が手を挙げていただいた。それで、あのとき1億5,000万円ですか、国からの補助があって建設されました。次の新宮市としては、増設に関する計画はいかがなものかお聞きしたいと思います。 ◎健康長寿課主幹(萩原桂二君)  第7期介護保険事業計画が、平成30年度から平成32年度までの施設の整備等を策定、そこで計画されております。次の計画は、令和3年度から令和5年度までの計画を令和2年に策定するところになっております。その計画を策定する中で、策定委員と協議して、その中で次の計画を検討してまいりたいと思います。現時点においては、施設整備について新たな計画はございません。 ◆15番(福田讓君)  ということは、3年契約でやっていたんですね。今、黒潮園が、クレール高森を建設されました。あれからもう2年たっています。と私は思っているんですが、施設の増設関係は、今、萩原主幹がおっしゃったように平成30年から平成32年、これは今のところ30年の間に、あとないんですか、今の回答でしたら。 ◎健康長寿課主幹(萩原桂二君)  現在のところございません。 ◆15番(福田讓君)  それは新宮の実情を考えて、執行者として、今の特別養護老人ホームの増設は必要ないという考えをお持ちなんですか。いやもう、率直に答えてくれたらいいですよ。介護保険で使う以上は、市民の皆さんからはもっと特別養護老人ホームの増設を望んでいるんですが、しかし2025年になると、今度は逆に高齢者が減少されると。それによってやっぱり運営も大変えらくなるということが大体わかっています。ただ、それを見越して平成30年から平成32年はしないということなんですか。そのあたりをお聞きしたいんですが。 ◎健康福祉部次長兼健康長寿課長(北畑直子君)  先ほど主幹のほうからお答えさせていただきましたように、第7期介護保険事業計画、これに基づいて今動いているわけなんですけれども、これでいうところの平成32年度までについては、もう計画どおり施設を設置している状況がございますので、今のこの計画上ではございませんが、次の計画、第8期については今年度アンケートをとりまして、次年度で第8期を作成することになってございます。その中で、必要があれば建設計画ということもあるかと思います。 ◆15番(福田讓君)  それはわかります。ただ、今年度の30年から32年は、増設の国への補助金の申請はしないということでしょう。だから、それで充足でいけると思っているんでしょうかということをお聞きしているんです。だから、計画はないということが執行者の考えなんですが、市内で行っている温泉ハウスくまの、熊野川園、そして黒潮園、クレール高森を含めて大体300床ぐらいです。待機においては、今どういう状態でしょうか。結局、介護3以上でしょう。だから、介護3以上の人がなかなか今でも入れない状態なんでしょうか。それとも、いやいやもうすぐ大体少し待っていただければ入所できますという状態じゃないんかなと思っているんで、そのあたりちょっとわかりましたら御回答願いたいと思います。 ◎健康福祉部次長兼健康長寿課長(北畑直子君)  申しわけございません。待機の状況というのは、今この施設においては情報を持っていないわけなんですけれども、やはり入れなくてショートステイで回されているという現状はお聞きしております。 ◆15番(福田讓君)  確かに、ショートステイなんです。今、北畑次長がおっしゃったように。だから、ショートステイで1カ月、ところが31日目はもう実費で払わなあかん。30日までは介護保険適用になる。だから、そんな人はかなり市としては把握されていますでしょうか。それは個人の介護施設のケアマネに聞かなわからないということですか。いや、それだったらそれでいいですよ。いや、今、新宮市はどうでしょうかというんです。わかったら答えていただいたら結構です。 ◎健康長寿課主幹(萩原桂二君)  現在、ショートステイも、特別養護老人ホームに設置されてあるショートステイと、城南中学校の近くに40床程度ですか、単独のショートステイの施設がございます。 ◆15番(福田讓君)  あれは個人ですね。 ◎健康長寿課主幹(萩原桂二君)  はい。 ◆15番(福田讓君)  私の言っているのは特養に対することで、個人のことは言えませんから、我々は。だから、うちが関係するあれで、特養では今のところほとんどショートステイでしょう。 ◎健康長寿課主幹(萩原桂二君)  特別養護老人ホームに併設されてあるショートステイ、先日、黒潮園のほうからショートステイ、数日間あきがありますというような連絡がございました。ショートステイのほうはあきがあるというような状況で、特養のほうは、市内の先ほど言われておりました熊野川園、温泉ハウスくまの、クレール高森のほうは満床でございます。 現在の待機者の数字は持ち合わせておりませんが、数年前に介護3以上で50名程度の待機者がおられるというのは施設のほうから聞きました。そのときに、すぐ入られる方がおられるのかというお話をしたところ、申し込みを受けている方に問い合わせ確認しても、すぐに利用したいという方が少ない状況でありますということは聞いております。 ◆15番(福田讓君)  黒潮園は、私の妻の親、あいてるからどうぞということで、きょう入れていただきました。あいてました。だから、ショートステイで今、回しているんです、皆。これは、30日目までは介護保険でいける、1日は実費を払ってくださいでしょう。だから、ショートステイを利用すると、やっぱり1日高くなるから8万円ぐらいいってきます。だから、なるべくやったら普通の一般に入所したいという方もいらっしゃるんで、今年度の30年から32年は申請しないということですね。次の33年いうたら、あと2年後ですか。それまでは増床はないということですね。これは審議か何かで話ししているんでしょう。市が委託されているそういう専門の方も含めて協議しているんでしょう。 ◎健康長寿課主幹(萩原桂二君)  先ほど申し上げました介護保険事業計画策定委員の中で協議いただいております。 ◆15番(福田讓君)  今の人口減少に伴って、今、2万9,500人ぐらいです。それに見合った大体のベッド数というのは、南紀園は別として大体何名ぐらい予定しているんでしょうか。これ、ややこしいかな。ややこしかったら、いい。 ◎健康長寿課主幹(萩原桂二君)  人口に合わせて、特に何名程度という標準的な指針はありません。 ◆15番(福田讓君)  1人でもやっぱり家でなかなか見られないという方が多うございますんで、1人でも入れるような形にしていきたいんですが、なかなか先の方が出ていかなければ行けない。大変つらいときなんですけれども、ケアマネの方が一生懸命、ショートステイで回していますから1カ月、1カ月で。そうしてやっていくのはいいんですが、これ、今私が申し上げましたように2025年の逆に高齢者の方が減ってくると。ほいたら施設の運用が難しくなるということは、もう前からわかっていますんで厳しいところです。 ただ、事業者、特養の運営をしているとこなんかがもっとしていただけないかというような要望はないんですか。市から国に対して、私とこ増設させていただきたいんだけれども、あんたとこ協力してくれませんかいうて、市のほうへ申し込んでくる施設の方はいらっしゃいませんか。 ◎健康長寿課主幹(萩原桂二君)  現在のところ特養養護老人ホームを増床したいであるとか、新設をしたいであるとかいった要望は受けておりません。 ◆15番(福田讓君)  今後とも、やはり介護が大変、御家族をお持ちの方、認知症がこれからますます5人に1人が認知症になる時代だと言われていますので、私も両親が認知症になって家で見ました。しかし、とてもじゃないけれども、見れなくなってちょうど熊野川園があいてきた。本宮園ですか、それで入れていただきました。本当に助かりました。誰がいつ認知症になるかもわからない時代ですので、認知症を受け入れていただけるような施設を今後とも執行者も考えていただきたいと思います。それで結構です。 では、続きまして、防災に関してお聞きします。 これもう防災については、新しい同僚議員お二人もそういったことで御質問されておりますので、簡単に申し上げます。 実は、昨年の台風のときでしたか、市民の方からこのようなお声をいただきました。新宮市の防災対策課で、夜の2時、午前中にでも女性の職員の招集があったと。その方は親も心配して、そんな夜でもやっぱり招集するんですかと。いや、私は執行者じゃありませんので、ある職員にもちょっと問い合わせたことあるんですが、今、執行部として防災対策課として、すなわち防災、何ですか、市長がトップの、台風のとき、市役所へ常駐して指揮に当たるとき、女性の方の招集もされておるんですか。そういう緊急の場合は朝の2時、3時でも。ちょっとそれをお聞きしたいんですけれども。 ◎防災対策課長(佐藤尚久君)  女性職員についても登庁してもらうことがございます。災害対応に従事する職員の安全管理、また心のケアといったことについても留意することは、災害対応において大変大事なことだというふうに認識いたしております。 ◆15番(福田讓君)  いや、私が聞きたいのは、やっぱり女性の方でもするんですかということなん。したんですか。 ◎防災対策課長(佐藤尚久君)  はい、女性の方でも登庁していただいております。 ◆15番(福田讓君)  それは朝の2時、3時でもやっぱり出動せえとなったんですか。普通は、災害情報が発せられたら職員の方は家に帰らずに、地元に、ここでやっていますけれども、人手が足りない、職員が足りなくなって2時か3時ごろされたという話なんですが、そういうこともされるんですかとお聞きしているんです。 ◎総務部長(尾崎正幸君)  現在、市の防災体制につきましては、それぞれ班編成を組んでおりまして、その班編成の中には当然女性の職員も組み入れてございます。そういう中で、女性特有の事情もあろうかと思います。また、両方とも職員であるというような場合は両方の親が子供を置いて出ていくというケースもあるかと思いますが、そういうところを配慮しながら、今、体制を組んで登庁していただいているというところでございます。 ◆15番(福田讓君)  もう一度お聞きしますけれども、結局夜の2時、3時でも、早朝でもやっぱり呼び出しをしていることは事実なんですかということ、それだけ答えてください。 ◎防災対策課長(佐藤尚久君)  5月21日の日も3時31分に洪水警報が発表されました。その際におきましても、女性職員は登庁していただきました。 ◆15番(福田讓君)  これは市長にお聞きしたいんですけれども、やっぱり女性の方もそら公務員ですけれども、それはあくまでも男性職員のどうしても人手というんでしょうか、配置ができなくなったときじゃなしに、ふだんでもそういうことをやられるんでしょうか、そこだけお聞きします。 ◎市長(田岡実千年君)  災害対応においては、全職員、災害対応をしなければならないときは、そちらを優先して取り組んでもらうようにしております。 ◆15番(福田讓君)  そしたら、市としては女性、男性を問わず招集するということですね。それはもう規則になっているんですね。当たり前だと言えば当たり前ですけれども、その回答でよろしいんですか。それでいいですよ、もう。 ◎総務部長(尾崎正幸君)  議員おっしゃるとおりでございます。男性、女性という区別といいますか、そういうものはなく、職員としてその職務に当たっていただくということで登庁している状況でございます。 ◆15番(福田讓君)  わかりました。それ以上、もうそれで結構です。 それから、今、退職者の方がいらっしゃいますね、職員で。退職されて再雇用でやっています。市長も御存じのとおり、今から8年前もう9年になるんですか、紀伊半島大水害のとき、市民の方から非常に批判を受けました。災害があって市の職員は出勤したと、時間外をとったとかありました。私は非常に残念だったんですけれども、市の職員の現職の方が自分とこの家が浸かって大変なことになっていたんです。それでも休まず、家のことを放っておいて市民のために尽くした方がたくさんいらっしゃるんです。そうじゃないですか。職員はやはり市民のために働くというて自分とこの家が被災してもそれもせずに、先に市民のために働いているんです。これ事実です。違いますか。 しかし、市民の方からは市の職員ら時間外とってやった。だったら自衛隊、県職員、警察、時間外とらずにやっているんですか。そういう厳しい声がありました。しかし、職員の中には何度も言いますが、自分の家が被災した。それでも、それをせずに市民のために市役所、行政局へ走ったんです。大変だったと思います。私は本当に御苦労だったと思います。普通の民間人だったらそうしますか。まず、我がの、いつもそうです、命です。命の家でしょう。しかし、職員というプライドがあって、市民のために尽くしているという考えのもとにやってくれたんです。私はあのときの市民の声、ここで一般質問をしたことあります。非常に、市民の方がそんなことを言うたんです。私は非常に残念でした。本当に市民のために、我がの家が災害に遭っても、ほらくっといて泥だらけ、それでもほらくっといて市のために働いたんです。これ事実です。 だから、今回、退職者の方いらっしゃるでしょう。あの人らが結局退職して、今度は地元に帰るんですよ、皆さん。しかし、地元の方とともに職員の方は今までできなかった、市の職員だったら招集を受けるから。しかし、退職した人たちは、逆に退職されて今度は地元の方と地元のために働けるんでしょう。違うんですか。今までは家は放っておいた、自分で市のために市役所や行政局へ走った。ところが、退職された方は、今度は地元の方と一緒になって、今まで助けていただいた、熊野川町でいえばそういったボランティアの方と一緒になってこれからやっていくんじゃないんですか。 だから、私の考えではやはり今度は、市の職員の退職された方が市のほうへ行くよりも地元のボランティアとか、そこの区長と一緒になってまた防災活動するのが当然ではないですか、当然であると思います。そういった退職された方も、今はあれですか、招集するんですか。私が今言っていることわかりますか。退職された方は、今度は地元に帰って地元の方と一緒にやろうとしているんでしょう。それを退職された方は、また今雇用でやっていますね、再任用で。そんな方も全部、災害のときは招集するんですか。 ◎総務部長(尾崎正幸君)  再任用させていただいている職員につきましては、現在、班編成の中には含んでいないということになっております。ただ、平成23年の大水害のように大規模な災害になった場合、現有の職員では対応不可能という中では、お力をおかりするという形にはなろうかと想定をいたしてございます。 ◆15番(福田讓君)  それは大災害のときだけですか。私が言ってるのは、今まで地元の区長なり一生懸命に助けていただいて、家のこともしていただいたと。退職された職員の方々は、今度は地元に帰って地元の方と一緒になって地元の人を助けていこうというのを、というのは地元の方は職員のノウハウを知っているから求めているんです。わかりますか、部長。 だから、そういった方は、今度は後ろから支援するのが当然じゃないかと私は思っているんです。それを同じように職員と一緒に行ったら、後方支援なくなるんじゃないですか。 ◎総務部長(尾崎正幸君)  退職した職員ということではございますけれども、再任用ということで正規職員の場合と同じような身分をもって任用させていただいてございます。そういう意味で、ボランティアでそこへ張りつくのかということにつきましては、今ちょっと想定はしないところでございますけれども、先ほど繰り返しましたように、大規模かつ緊急な場合については、市職員の職務として従事していただくことも想定をしていかなければならないのかなと思っております。 ◆15番(福田讓君)  市長は、どうお考えでしょうか。 ◎副市長(向井雅男君)  今、総務部長のほうから答弁があったとおり、再任用職員、いわゆる無年金期間の退職者については再任用職員ということで、職員と同じ職命を持つことになりますので、災害時には当然、非常時にはお手伝いをいただくということになろうかと思います。 ただ、退職をした職員については、当然議員がおっしゃるとおり地域へ戻って、そういう形で地域で住民の方と一緒にそういったノウハウを発揮していただくということは当然私どもも期待はしておりますし、そうあるべきなのかなというふうに思います。 ◆15番(福田讓君)  だから、もう一度聞きますけれども、退職された方でも再任用しているんです。再任用されている方でも、今までは地元の区長と一緒に自分の家も助けていただいた。だから、今度は市民の方はそういった方は逆に後方支援というんですか、市のほうへ常駐、張りつけられたら、地元のことをよう知っている職員が地元の方を助けられないということも考えられると私はそう思っているんです。だから、そういった場合はどう考えているんですかということなんです。その地域、地域にあるでしょう。 ◎副市長(向井雅男君)  再任用職員については現在のところ職員と同じ身分でございますので、当然職員の使命として防災対応に当たっていただくというところかと思います。 ただ、その職員が地域に精通した中で、防災対応に当たるということに何らかの要因でなれば、当然地元へ戻って防災対応に当たっていただく命令が出ることはあるかと思います。ですから、職員にとっては当然防災対応というのは職命ですし、24時間何かあれば対応をしなければなりませんので、今、議員お求めのところは、再任用職員については当然市長を本部長としたその指揮命令下に入らざるを得ないという状況かと思います。 ◆15番(福田讓君)  その場合、結局、熊野川町だったら熊野川町の自分が住んでいるところで言いやる、新宮へ出てきなさいと言いやるんですか。三輪崎の人は三輪崎の支所で待機するとか、そのあたりどんなんですか。 ◎副市長(向井雅男君)  現時点では総務部長から答弁あったとおり、再任用職員については非常待機職員としては今のところ配置はさせていただいておりません。ただ、災害の状況によっては、どういった状況になるかというのは今少し答弁をすることはできませんが、何らかの要因で地元で応援をお願いしたいということであれば、その必要の都度、指揮、命令は出るかというふうに思います。 ◆15番(福田讓君)  わかりました。その件はもう結構でございます。 先ほどから介護のことについて申し上げてございますが、寿楽荘はもともと養護老人ホームだったんです。同僚の議員の質問もございましたが、これは市が民間に指定管理でやると。ところが、この間の御答弁の中では、そこはもともと市の職員だったんです。それが和歌山県福祉事業団がそれを請け負ったと。請け負ったといっても指定管理になったと。名前は指定管理です。ところが、ほとんど皆やめていくんです。やめていかれたんでしょう。違いますか。わかっていましたら。 ◎健康福祉部長福祉事務所長(田中幸人君)  事業団のときは正職員が9名、そして契約社員が8名でした。それで、正職員については事業団内の人事異動の対象ですので、指定管理が別法人に移行されたので事業団としては人事異動を行ったということになっています。 契約社員につきましては、事業団のほうも新しく法人にかわるということで、引き続きの雇用は可能であるということを説明していただいて、そこで話はしていただきました。その中で、嘱託2名が新しい真福に引き継がれました。 ◆15番(福田讓君)  新宮市が経営しているときは一応、地方公務員という身分だったんです。ところが、和歌山県福祉事業団に引き継いだ時点でもう既に指定管理ですから公務員の服務じゃなしに、財団法人じゃなしに、和歌山県福祉事業団の職員になってしまうんでしょう、違うんですか。 ◎健康福祉部長福祉事務所長(田中幸人君)  すみません。私、説明を今したのは、事業団から今の法人の移行です。すみません。ですので、市から行った場合には身分がそこに引き継がれる場合と、退職される方、それは当然以前のときはあったと思います。あのときは事務の職員がおりまして、その者については本庁に確か戻ってきたのではないかと思っています。 ◆15番(福田讓君)  もともとの事務職員が帰ってきて、そこにおられた看護師とか、いろんな施設の職員の方が一般になってしまったいうことやね。一般のそこの福祉事業団の職員になられたということでしょう。それだけお答えください。それだけで結構です。 ◎健康福祉部長福祉事務所長(田中幸人君)  正規職員になったのか、非正規かその辺はちょっとはっきりしていませんが、一応そのまま寿楽荘で勤務された方は、たしかいたとは思っております。すみません、ちょっと確定したものではありませんので、またちょっと確認させていただきたいと思います。 ◆15番(福田讓君)  それは結構です。私が言っているのは、やはり指定管理者というのは、はっきり言うたら社会福祉法人ですから民間会社です。だから、医療センターでもそうでしょう。民営になったら一旦退職のことも考えられる。だから、そこでまた理事長がかわったらまた一からです。だから、私は当初は寿楽荘のことにも大分危惧を持っていたんです。やっぱり途中で看護師らもどんどんやめていってしまうし、やはり福祉事業団が9,000万円で1年間やりなさいといったら、それは厳しくします。だから、そのあたりの福祉というのがなかなか難しいです。 ところが、黒潮園らも一生懸命頑張ってくれている。社会福祉法人です。でも、あの人らも民間ですから、そこで物すごい利益を上げるわけじゃないですけれども、やはり利潤を上げていかなきゃならないと、そういうことですね、社会福祉法人というのは。約款見ても、大きな利潤はとってはならないと書いています。何%という形ですから。 今後とも寿楽荘がうまく運営できるように、同僚議員も一般質問しましたけれども、厳しくやっぱりそのあたりのことはきっちりと監視もしながら携わっていただきたいと思います。別にそこで働いていただける方に対しても、やっぱり安心して働けるだけのことは、市がもともとあの財産はうちのもんですから、それをお貸ししているだけですから、そのあたりもしっかり部長、よろしくお願いいたします。 以上で、もう4分もありますが、私の一般質問を終わります。 ○副議長(東原伸也君)  以上で、一般質問を終わります。---------------------------------------
    △日程2 委員発案第4号 地域医療対策特別委員の名称及び付議事件の変更について ○副議長(東原伸也君)  日程2、委員発案第4号、地域医療対策特別委員の名称及び付議事件の変更についてを議題といたします。 提出者の説明を求めます。 地域医療対策特別委員委員長。 1番、大西議員。 ◆1番(大西強君) (登壇) ただいま議題となりました委員発案第4号、地域医療対策特別委員の名称及び付議事件の変更についてを御説明いたします。 本案は、去る5月23日の臨時において議決され、設置しました地域医療対策特別委員について名称及び付議事件を改めるものであります。 本特別委員は、地域医療の諸問題並びに安全で安心な医療の整備及び充実に関する調査研究を目的に設置したところでありますが、当地域の医療問題の今後を考える上では、本市を含む広域市町村で運営している介護施設に関する部分もあわせ、医療と介護の両面から調査研究を進めていくことで、より実効性を高めることができるものと考えます。 よって、本特別委員の調査事件に介護に関する部分を追加し、これに伴い名称を「地域医療・介護対策特別委員」に変更いたしたく提案するものであります。 以上、提案説明等をさせていただき、議員各位の御賛同を賜りますよう、切にお願いをいたします。 ○副議長(東原伸也君)  本案について質疑に入ります。 7番、濱田議員。 ◆7番(濱田雅美君)  特別委員の設置についてですが、この医療・介護のほうは教育民生委員の管轄であるんですけれども、現在、新宮市のほうは地域包括ケアシステムの構築に全力というか、邁進している最中なんですけれども、そこの部分も含めてということになってくるんでしょうか。そうなると、教育民生委員でありますし、特別委員もありますしとなると、情報の共有とか、そういうところはどのようになるのかなとちょっとそこが気になりましたので、お尋ねしたいと思います。 ◆1番(大西強君)  特別委員の設置意義は、コンセプトは、二つの委員にまたがる案件、そこで今までは医療対策特別委員だったんですけれども、そうなると、今、濱田議員が言われたように教育民生委員の所管で、しかし介護は広域でやっているんです、今は。太地町の南紀園。介護問題は広域でやっているんですよ。そうすると、広域行政は総務建設委員の所管です。介護は広域でやっていますんで、広域行政は総務建設委員の所管なんで、それで二つの委員にまたがる案件であるので、医療対策に絞らず、介護も併合することによって実効が上げられる。 もう一つは、教育民生委員に地域包括ケアシステムがあるので、屋上屋というか、教育民生委員でそっちを調査するのに重複するんではないかという意見があるんですが、現実問題、私はこの医療・介護の特別委員を提案した理由は、現在、我々は委員制度をとっておりますので15人の議員が総務建設委員と教育民生委員に分かれるわけです。そうすると、総務建設委員に所属する議員は、福祉関係、医療関係の重大な政策について当局とディスカッションする機会がないわけです。 であるならば、私はできる限り重大な医療・介護の問題について、総務建設委員に所属している人がこの委員に加わってもらえると、民生関係の研究もできる。逆に、教育民生委員に所属する議員は、できる限り川の問題、建設関係の特別委員へ入っていただくと、当局の総務関係の幹部とのディスカッションが可能になって、我々議員全体の資質が向上すると、そういう観点もあったので、現実、言われるように教育民生委員との重複は懸念されるんですが、教育民生委員の調査項目は医療・介護だけじゃないです。ほかに重大な教育問題もいろいろありますので、ですから、政策の重要な医療・介護の分については特別に委員を設けて、これを深く調査研究、対策を立てていくという意味で、そういうコンセプトで提案させていただいたわけであります。 ○副議長(東原伸也君)  14番、屋敷議員。 ◆14番(屋敷満雄君)  いや、地域包括ケアシステムはどうなるんですかというて委員長に聞いているんですよ。地域包括ケアシステムという形はどうなってくるんですかいうて。それは教育民生委員の中に入っていて、現実に今動いていまして、12回もそういう勉強もやっています。 これ、地域医療と特化する。教育民生委員のメンバーみんな、この前も包括へ行って、それはもう今のところ高齢者の分野で、介護も医療も一生懸命やっている分野です。この分野があって、これとどう、今、委員長は、どうなるんですかいうお話を聞いているんやからきっちりその辺を説明してください。 ◆1番(大西強君)  ですから、教育民生委員で、当然地域包括ケアシステムについて調査研究するのはそれはそれでいいんですが、今言ったように、介護は広域ですから総務建設委員の所管なんです。ですから、いいじゃないですかと、教育民生委員は教育民生委員でやるんだが、医療・介護に対しては特別委員でより深く研究したらどうですかと。それについては、ですから医療だけであれば教育民生委員でやればいいんじゃないですかと。しかし、特別委員という限りは広域の介護の問題も包含しないと、特別委員の設立目的がない。それと、今言った重複の問題が出ると思うんで、それなら熊野川対策特別委員はどうなるんですか。     (「関係ない」と呼ぶ者あり) ◆1番(大西強君)  だから、熊野川対策特別委員は総務建設委員でやるんでしょう。そうでしょう。だから重複だというんだったら、そういうことになるんじゃないかと言っとるんや。 ◆14番(屋敷満雄君)  広域いうて、南紀園に当たるのか。介護の広域て。南紀園て、広域で僕も議長で出たけど、あそこへ行って話しするのは、議長と市長と、今回は前田議長と市長の2人だけ。ほいで、あとは幹事で課長以下が幹事やってくれとるのに、どういうふうに介入していくのか。 ◆1番(大西強君)  誰が役員で行くのは関係ないじゃないですか。新宮市の南紀園の運営に、新宮市の税金を5割使っているんですよ。 ◆14番(屋敷満雄君)  入ってるよ。もちろんそうよ。 ◆1番(大西強君)  予算を投入しているんやから、当然この予算の決定、審議は我々議会にあるんであって、誰が市長と行っているの、関係ない。 ○副議長(東原伸也君)  ちょっと待って、ちょっと待って。     (「議事進行」と呼ぶ者あり) ○副議長(東原伸也君)  4番、上田議員、議事進行。 ◆4番(上田勝之君)  議長において、この地域医療対策特別委員の名称変更の件について、少し整理の時間をいただきたいんで、暫時休憩をお願いしたいんですが。 ○副議長(東原伸也君)  整理のため暫時休憩いたします。 △休憩 午後4時05分--------------------------------------- △再開 午後4時18分 ○副議長(東原伸也君)  休憩前に引き続き会議を開きます。 先ほどの4番、上田議員の議事進行についてお答えいたします。 教育民生委員の内容につきましては、これまでと同様ということでございます。地域包括ケアシステムについても、これまでどおり調査等、研究してください。 なお、特別委員につきましても、これまでもあった特別委員に介護を加えるということで、先ほど説明にあったとおりでありますので、そのとおりこれも行っていきたいと思いますので、御了承をよろしくお願いいたします。     (「了解」と呼ぶ者あり) ○副議長(東原伸也君)  質疑はほかにありますか。     (「なし」と呼ぶ者あり) ○副議長(東原伸也君)  質疑を終わります。 本案は、会議規則第37条第2項の規定により、委員付託を省略いたします。 委員発案第4号について討論ありませんか。     (「なし」と呼ぶ者あり) ○副議長(東原伸也君)  討論を終わります。 お諮りいたします。 委員発案第4号に御異議ありませんか。     (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○副議長(東原伸也君)  御異議なしと認めます。 よって、委員発案第4号は可決いたしました。--------------------------------------- △休会について ○副議長(東原伸也君)  以上で本日の議事日程は終了いたしました。 この際、お諮りいたします。 議会運営の都合により、あす6月21日から6月26日までの6日間休会といたしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。     (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○副議長(東原伸也君)  御異議なしと認めます。 よって、あす6月21日から6月26日までの6日間休会とすることに決定いたしました。 なお、休会中の付託審査における各委員の開催日時について、各委員長より次のとおり報告がありましたのでお知らせいたします。総務建設委員は、この後、4時半から第二委員室で、教育民生委員は、この後、第一委員室において4時半からそれぞれ開催する旨、各委員長より連絡がありましたので、この報告をもって各委員の招集通知にかえさせていただきます。御了承願います。--------------------------------------- △散会の宣告 ○副議長(東原伸也君)  以上により、次回の会議は6月27日午前10時から会議を開きます。 本日は議事日程のとおりその議事を終了いたしましたので、これにて散会いたします。 △散会 午後4時21分...