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03月14日-06号

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  1. 新宮市議会 2019-03-14
    03月14日-06号


    取得元: 新宮市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-03-29
    平成31年  3月 定例会          平成31年3月新宮市議会定例会会議録             第6日(平成31年3月14日)---------------------------------------議員定数17名、現在15名、出席議員15名、氏名は次のとおり。                             1番  北村奈七海君                             4番  大石元則君                             5番  松畑 玄君                             6番  前田賢一君                             7番  福田 讓君                             8番  辻本 宏君                             9番  榎本鉄也君                            10番  久保智敬君                            11番  濱田雅美君                            12番  上田勝之君                            13番  東原伸也君                            14番  田花 操君                            15番  松本光生君                            16番  屋敷満雄君                            17番  大西 強君---------------------------------------欠席議員 なし。---------------------------------------議事日程 平成31年3月14日 午前10時開議 日程1 一般質問      別冊 一般質問通告表 番号(8)から---------------------------------------会議に付した事件 日程1 一般質問      別冊 一般質問通告表 番号(8)から(10)まで---------------------------------------地方自治法第121条の規定による出席者               市長               田岡実千年君               副市長              向井雅男君               企画政策部               部長               新谷嘉敏君               企画調整課長           尾崎正幸君               商工観光課長           勢古口千賀子君               企業立地推進課長         小渕 学君               総務部               部長               小谷 充君               参事(防災及び危機管理担当)   西 利行君               総務課長             山下泰司君               財政課長             小林広樹君               防災対策課長           山本茂博君               市民生活部               部長               平見仁郎君               生活環境課長クリーンセンター長 稗田 明君               健康福祉部               部長兼福祉事務所長        田中幸人君               健康長寿課長           河邉弘ミ子君               建設農林部               部長               田坂 豊君               都市建設課長           宇井俊治君               農林水産課長農業委員会事務局長 平見良太君               熊野川行政局               局長               名古一志君               医療センター               事務長              中前 偉君               水道事業所               所長               畑尻英雄君               工務課長             登地義明君               消防本部               消防長              川嶋基正君               教育委員会               教育長              速水盛康君               教育部               部長               片山道弘君               次長兼教育総務課長        北畑直子君               学校教育課長           嶋田雅昭君               文化振興課長           福本良英君               文化複合施設建設推進室長     須崎誠久君---------------------------------------本会議の事務局職員               局長               久保欽作               次長兼庶務係長          岸谷輝実               庶務係主任            中尾 愛               次長補佐兼議事調査係長      岡崎友哉               議事調査係主事          大居佑介             第6日(平成31年3月14日)--------------------------------------- △開議 午前10時00分 △開議の宣告 ○議長(屋敷満雄君)  おはようございます。 ただいまの出席議員は15名であります。 定足数に達しておりますので、これより本日の会議を開きます。 本日の議事日程は別紙にて配付いたしたとおりであります。御了承願います。 なお、当局より森総務部次長、病気療養のため欠席の届出がありましたので御報告いたします。--------------------------------------- △日程1 一般質問 ○議長(屋敷満雄君)  それでは、日程に入ります。 日程1、一般質問を行います。 別冊、一般質問通告表の番号8から順次発言を許可いたします。--------------------------------------- △大石元則君 ○議長(屋敷満雄君)  4番、大石議員。 ◆4番(大石元則君) (質問席) 皆さんおはようございます。 通告に従い一般質問を始めさせていただきます。 今回のテーマは新年度の予算を審議する3月定例会中ですが、初めて市議会議員にならせていただいてから、はや4年になります。この4年間の総決算をさせていただきたいと思います。 市議会議員にとりまして、暮らしやすいまちづくりに貢献することは、欠くことのできない使命であると考えます。私自身、農業者の立場から始まり、命を守るための医療、福祉はもちろん被災体験を生かして防災問題に取り組み、市民が健康に暮らせるまちづくりに皆さんとともに努めさせていただいた4年間でありました。 番外編として、市長の了解のもと、二度と戻ってこないきょうの日を大切にするために、きょうは何の日の質問も続けさせていただきました。 そこで市長、きょうの日は何の日なんでしょうか。お尋ねしたいと思います。 ◎市長(田岡実千年君)  幾つかあると思いますが、まずは円周率の日であります。円周率の3.14からきょうが円周率の日というふうになっているということであります。 ◆4番(大石元則君)  過去においてどのような出来事が起こった日だったんでしょうか。 ◎市長(田岡実千年君)  あと、今から1219年前の西暦800年の3月14日なんですが、富士山の北東山腹から噴火が発生して、この日から約1カ月にわたり活発な噴火活動があったという記録があるそうであります。 ◆4番(大石元則君)  期せずして、昨日は震度4の地震が和歌山県下で起こりました。富士山がきょう噴火しないことを願って本題に入らせていただきます。 一番記憶に新しいのが、去年の12月議会です。新宮城の樹木と石垣について質問させていただきました。ことしも桜が咲き始め、クマノザクラも有名になりました。既に新宮城にあっては明かりをともすちょうちんですか、花見の準備が進んでいるようですが、新宮城のことしの花見はどのようになっているんでしょうか。 ◎都市建設課長(宇井俊治君)  新宮城跡の丹鶴城公園内の桜ライトアップにつきましては、この3月18日の月曜日からの点灯に向けて準備中でありまして、4月26日金曜日までを予定しております。 点灯時間のほうは18時から23時までとなっております。 ◆4番(大石元則君)  ちなみに例年市民が、延べ人数でもいいんですけれども、1日当たりでもいいんですけれども、何人ぐらい訪れているんでしょうか。お天気によると思うんですけれども。 ◎建設農林部長(田坂豊君)  正確な数字は把握してございません。毎年毎年見ごろと土日が重なったらかなり多くの人は入って来ていると思います。入り口2カ所ありまして、朝から、天気のいい日はもうお昼前から、もうそれこそ消灯まで来ています。 何回か担当のほうにも歩いて見てこいということで、数えてこいということで、土曜日の夕方ですと、冠木門からずっと人をカウントしながら駐車場のほうへおりてきてのカウントで、多いときは200人で、それはその瞬間の市民の方ですので、延べ人数とすればかなり多い方が来られているんじゃないかなというふうに想像しています。 ◆4番(大石元則君)  ことしも市民の目をきっと楽しませてくれるものと思います。 前回の質問の後、平成30年12月15日付の地元紙によりますと、これは2社あるうちの1社なんですけれども、新宮市議会一般質問という表題でもって、新宮市の将来を見据えると、評価していただきました。 その中に、新宮城に咲く桜の美しさに大石議員は感動したと話し、現在市が取り組んでいる城跡の復元がかなう際には、桜が伐採される事態にならないように求めたとあります。 私は質問の中で、用意した資料をもとに、植樹された桜の根が新宮城の石垣に及ぼす影響を提示し、警鐘を鳴らしたつもりでありました。その後、この記事を見た後、直接取材された記者にも見解を求めました。記者は、記事のとおり受け取ったと言われました。 そこで、もう1社の地元新聞社の記者の方にも伺いましたところ、同じように記事にしようとしたが、できなかったと言われました。その理由を聞きました。 毎年春になると市民が新宮城跡に集い、楽しませてくれている桜の木を石垣のためになぜ切らなくてはならないのか。はっきりとした意図が大石議員の質問からはそのとき読み取ることができなかったので、記事にできなかったということでした。 結果として、花見のために桜を切らないでほしい、石垣を守るために桜を切る必要がある。受けとめ方は分かれました。本当に驚きでありました。 しかし、よくよく考えてみますと、どちらの記者も石垣の価値よりも、行楽地として欠かせない桜の木のほうの価値を認めていたように私には思われました。 ところで、前回議会の私が質問した中で、当局が行った答弁の中で、早速現場を確認し、専門家の方の意見も聞くという姿勢も示されました。あれから年を越し3カ月がたちます。その結果の報告をお願いしたいと思います。 ◎文化振興課長(福本良英君)  現場の確認については行わせていただいております。ただ、現時点での専門家の意見を聞くということはできておりません。 平成25年、26年に実施いたしました石垣調査から、樹木が石垣に影響を及ぼしている状況というのも把握してございます。その結果を踏まえながら優先順位等を研究してまいりたいと思います。 ◆4番(大石元則君)  今後、専門家の意見を求められることはあるんでしょうか。 ◎文化振興課長(福本良英君)  前回の調査を踏まえて、また必要に応じて依頼をかけたいと思います。
    ◆4番(大石元則君)  それでは、天守閣はなくても、その城跡の石積みのすばらしさから、日本のお城人気ベスト5にノミネートされている城跡があることや、ベスト5にノミネートされていないのが新宮城でありますが、その石積みの価値を認められている市民がおられること、また他府県から新宮城跡の石垣の価値を求めて訪問者が引き続き訪れていることを当局は把握されているのでしょうか。いかがですか。 ◎文化振興課長(福本良英君)  市内にも石積みの価値を認めていらっしゃる方がいらっしゃると存じ上げております。 また、日本城郭協会公式情報サイト等お城のファンサイトの中では新宮城について、多くの投稿があること等確認してございます。 ◆4番(大石元則君)  ありがとうございます。 文化財としての価値と人の憩いの場である観光資源としての価値の両面を持ち合わせているのが、新宮城跡であろうと思います。このまま推移すれば、文化・歴史をとるか、または観光をとるかの二者択一を迫られることになると考えます。よくよく考えていただきたいと思います。 新宮城跡への植樹に際しては特段の配慮が必要だったのではないか。今にして思えば記念植樹された方も少なからず、後悔されていると聞きます。 このような中、天守閣を再建しようとする大きなプロジェクトが動き出しております。この大きなプロジェクトの成功の鍵は、天守閣を再現できる写真なり設計図に当たるものを見つけ出すことであります。 しかし、その前に足元の石積み、石垣の保全、修復の整備をしっかりとしておくべきであると考えます。当局の考えをお聞かせいただきたいと思います。 ◎文化振興課長(福本良英君)  城跡の基本方針といたしまして、石垣等遺構に影響がある樹木は、剪定、伐採する方針で考えておりまして、これまでの景観整備事業等で実施してきた斜面の伐採等もその一環でございます。 今後とも石垣を含めた史跡の保存等に努め、桜の伐採も検討していきたいと考えておりますが、都市公園としての市民の憩いの場としての位置づけもございますので、公園所管等とも調整して考えていきたいと考えております。 ◆4番(大石元則君)  前向きな取り組みをお願いしたいと思います。 世界につながる太平洋も、世界遺産熊野川、そして神倉山なども臨める見晴らしのすばらしい新宮城です。誰からも愛される新宮城跡にしていただくために、大所高所の立場から判断していただいて、お城の石垣の保全、修復にしっかりと取り組んでいただくことを切に要望いたしまして、次に移ります。 農業の分野にいく前に、昨日の同僚議員の一般質問の中で、児童虐待の実態について報告がありました。それに関連して、私も一言提言させていただきたいと思います。 子供たちが家庭内暴力などから避難するための新宮東牟婁地域で唯一の児童養護施設が、新宮市にある紀南学園であると聞きました。紀南学園の建物も図書館が建っているところから移転しているので、この5月で丸築49年になるはずであります。耐震性も危惧されます。 さらに、子供の生活を一般家庭に近づけるために、プライバシーへの配慮や、きめ細かな対応をとれるように、施設の整備、環境整備が急務となっております。紀南学園から市内の学校に通っている子供たちのためであります。 私も、同僚議員同様、将来ある子供たちのために市長のリーダーシップを望むものであります。紀南学園建設に向けて早急に対応していただければと思います。市長、いかがでしょうか。 ◎市長(田岡実千年君)  はい、私もそのように思っております。今もう大変古くなって、結構住みにくいような状況でありますので、早く新しい建物を建てなければなりません。また、時代の流れで、分棟化というんですか、割と今こじんまりとした建物をという、国でもそういう方針になっているというふうに伺っておりますので、そういったところも取り入れて、早く建てるよう頑張りたいと思います。 ◆4番(大石元則君)  今の現状に合った施設設計が用意されていると理解しております。 また、建設に当たっては、一時的に仮学園なるものも準備しないといけないかと思います。その点も含めて、関係各課の御尽力をお願いしたいと思います。 それでは、いよいよホームグラウンドの農業について質問します。 私が今つけているこのピンクのバッジなんでありますが、これは熊野牛のブランドを推進するためにつくられたものであります。12月議会でも触れさせていただいたんですが、一昨年、紀南和牛改良組合が立ち上げられました。 この1月30日に、田辺にて待望の第1回紀南種牛共進会を開催することができました。農林水産課のほうからは2名の職員がスタッフとして応援に来てくれております。 皆さんの中には御存じの方もいらっしゃるかと思いますが、5年に一度、ところを変えて、和牛の最大のイベントである全国和牛能力共進会が開催されております。そこへの出展を目指す第一歩となりました。今後、新宮を含めた紀南地域の熊野牛のレベルアップを目指し、さまざまな取り組みが必要となります。 例えば、牛の尻尾の毛1本から科学的に繁殖雌牛の遺伝子鑑定を行うことで、能力の高い子牛を選別できる技術などもあります。農林水産課としてはどういった支援を考えておられるのでしょうか。 ◎農林水産課長農業委員会事務局長(平見良太君)  現在、熊野牛に対する支援といたしましては、新宮市熊野牛生産組合へ予防接種、種つけ、また去勢等の補助を行っておるところでございますが、また定期的に行われております田辺での熊野牛子牛市場へのスタッフの派遣も行っているところでございます。 また、紀南和牛改良組合も立ち上げられたということで、繁殖農家におきましても今後より一層技術の向上が求められるかと思いますので、農林水産課といたしましても、より多面的な支援を県の畜産課と関係機関とともに、模索したいと思っております。 ◆4番(大石元則君)  和牛については、先日ニュースでも話題になりました。輸出禁止であるはずの和牛の精液が受精卵を含めて、不正に中国へ持ち出されようとしたとき、運よく、持ち出そうとした人にとっては不幸であったかもしれませんが、日本の国にとっては、日本の畜産農家にとっては入国時に見つかり、中国国内の流出を水際でとめることができたという事件があります。 今や和牛は国内外でも大変な人気があり、この和牛はおもてなしと並び世界に通じることのできる言葉となり、注目を集めています。和牛を求めて、和牛の肉を求めて日本に来る旅行者もいると聞いたことがあります。 近年上昇している海外からの旅行者についても、熊野牛を食べるために新宮へ観光に来ていただけるお客さんがふえてくる可能性も感じられます。そういったインバウンドの可能性についてはいかがお考えなんでしょうか。 ◎農林水産課長農業委員会事務局長(平見良太君)  熊野牛につきましては、和歌山県の特産物として定着を図るため、熊野牛ブランド化推進協議会が立ち上げられておりますが、こうした取り組みの中で、多くの方に熊野牛を食べていただくために関係各課とのタイアップも考え、熊野牛のPRにつなげていきたいと思っております。 また、そうすることで、世界遺産であります熊野古道等を訪れる方々が、熊野牛も食べることができるといったもう一つの目的を持って、新宮市に行ってみたいとなるよう、国内を初め、海外からも訪れる方がふえていただければと思っております。 そのために、まず熊野牛の安定的な繁殖と資質向上といった点が、忘れてはならない大事な部分であると捉えているところでございます。 ◆4番(大石元則君)  よろしくお願いいたします。 生産現場にありましては、新たな技術の導入も視野に入れながら、担当課との共通認識のもと、熊野牛のブランド力向上に努めてまいりたいと思います。そして、関係各位の皆さんの協力を仰ぐことによって、熊野牛が新宮市のイメージアップにつながることを希望していきたいと思います。 次に、獣害対策であります。 幸運にも、この3月4日に熊野川町のみつの地域活性化協議会主催で、鳥獣害対策の研修が開催されました。私もこの研修に参加させいただきました。 講師は元農研機構近畿中国四国農業研究センター専門である井上雅央さんという方でありました。この方は奈良県生まれで、島根県美郷町に在住され、そこの婦人会のおばちゃんたちに鳥獣害対策を指導実施され、わずか1年で被害ゼロを達成した大変有名になられた方であります。 これまでNHKの番組にも取り上げられたり、毎年1,000人もの方々が全国から視察に訪れるなど、まさに鳥獣害対策のスペシャリストともいえる方であります。今回、熊野川町で、「知ってからやる獣害対策」、これをテーマに講演を聞くことになったのであります。 こういった講演会があることは御存じだったのでしょうか。 ◎農林水産課長農業委員会事務局長(平見良太君)  みつの地域活性化協議会の主催ということもありまして、農林水産課から職員が参加させていただきました。大変興味深い内容で、特に柵の設置方法がやはり重要であるということなど、多々気づかされる点もあったと報告を受けております。 ◆4番(大石元則君)  先生はこれまで、全国各地で、多額の補助金等を投じた鳥獣害対策のための万里の長城のような立派な柵を見てきたそうであります。そのほとんど全てが、イノシシをふやすための柵なんでしょうか、と尋ねたくなるようなそういった代物だったとお話されておりました。実際、効果の出るように施した獣害柵がほぼなかったそうであります。 せっかく行政が多額の補助金を出しつくっても、何の役にも立っていない。ただ、イノシシの寝床になるだけだと手厳しい指摘をされていました。 農林水産課にあっては、今回の講演会に参加していただいたということでありますから、このような指摘を受け、今後どういった対策をしていくのか、その辺のお考えを聞かせていただきたいと思います。 ◎農林水産課長農業委員会事務局長(平見良太君)  今回御講演いただきました熊野川町の三津ノ地域でございますが、大変優良な農地であり、農業振興地の農用地として指定もしているところでございます。地元での営農への支援も行っているところですが、こういった優良な農地をいかに守っていくかということは、私たちの責務であると考えております。 鳥獣害についても、大変悩まされていると地元の農家さんから聞いておりますので、今回の講演を受け、効果的な柵の設置方法を学んだわけですから、これを実践できるよう地元の方々と協力し、また行動に移しながら、さらに他の地域にもこの輪を広げていければと考えているところでございます。 ◆4番(大石元則君)  まさにおっしゃるとおりだと思います。 私も、井上先生の話を伺うまでは、鳥獣害被害地区、地域全体を包み込むしかないと思っておりました。ほぼそういうことは、当地方においては無理だろうと諦めかけていました。確かにそういう現状がございます。 そのような中で、この井上先生のお話を伺った中で、例えば食べられる果実や、稲刈り後の水田に生えてくるひこばえを残さない。9月以降は草刈りをしない。これはそれなりの根拠があるのですが、このようなお話は目からうろこのお話ばかりでした。後は実践あるのみだと思っております。 次に移ります。 さて、健康であります。 私は、スポーツが健康に寄与するということで、ふだんからスポーツには関心を持ってきました。この11月には、ねんりんピックが和歌山県下で予定されており、新宮市においてはサッカーとボウリングが行われる予定であります。地元の選手が出場することになれば、市民の皆さんも応援に力が入るものと思います。実際はどうなっているのでしょうか。 ◎健康長寿課長(河邉弘ミ子君)  ボウリング交流大会につきましては、先日1月27日に東宝ボウルで選考会がありました。県内から70名の選手の方が競技しました。その中で、開催県ということもあって、10名が全国大会となるねんりんピックの選手として参加いただくことになりますが、新宮市の方が1名含まれております。その方と宇久井の方とのペアの競技もするということで、ボウリングは1名新宮市の方がおられるということと、またサッカー交流大会におきましては、和歌山県代表チームということで、これも開催県ということで2チーム参加することになるんですけれども、代表チームの中に新宮市の方が数名入っておられるということで報告を受けております。 ◆4番(大石元則君)  皆さんと一緒に地元新宮市からも選手に選ばれたということですので、和歌山県チームの検討を祈りたいと思います。 ところで、教育長、子供たちの成長にとってスポーツも勉学とともに欠くことのできないものと私は考えます。英語をマスターすることもグローバルな時代にマッチしたものといえます。同じようにスポーツも、小学校ではスポーツ少年団をきっかけに、中学校ではクラブ活動、さらに高校になりますとインターハイ。希望を持ってホップ、ステップ、ジャンプとスポーツ界も活躍の場が用意されております。 このように飛躍していける道筋をこれからもつけていくことが大切であろうかと思います。 これまでの教育長の御答弁を伺っておりまして、博識と見識に富まれた方のようにお見受けさせていただきました。 そこで、新宮市の子供たちの成長のために、スポーツ活動に今必要なものは何なのか。施設の充実、指導者の確保など課題は山積しているようにも思われます。教育長の忌憚ないお考えの一端なりともお聞かせいただければと思っております。いかがでしょうか。 ◎教育長(速水盛康君)  今、議員申し上げましたとおり、学力と運動、スポーツは非常に大切な相関関係があるように思っております。バランスのとれた発育、発達、その中で人間の成長というのもあるんだろうなと考えております。 それぞれスポーツをするに当たりましては、個人のやはり自主的、主体的な意欲というものがそこには大きく影響しておりまして、部活動という御指摘がありましたが、中学校におきましては全員クラブ制という形ではなくて、それぞれがそれぞれに適した、そしてそれぞれの能力に応じたところをみずから選択しながら積極的に参加をしていくと。もちろんその中には保護者との連携もあり、保護者理解もあり、スポーツクラブ、部活動によっては保護者会なるものをつくりまして、積極的に保護者と一体となった部活動運営を行っている、そういった部活動もございます。 そういった意味で、私たちは教育委員会といたしまして先ほど御指摘を受けました施設の面、指導者の面、そういった面に配慮していきながら人事異動を含めてですけれども、できるだけ子供たちが経験者による顧問のもとで指導が受けられるように、そういった配慮もしているところでございます。 ◆4番(大石元則君)  明快なる御答弁ありがとうございます。 具体的に、スポーツにもいろいろありますので、少しだけ言及させていただきますと、私はもともと身長があるんだったらバスケットの選手とかバレーボールの選手になれたんでしょうけれども、なかなかどんくさいところがありまして、ある意味運動神経がもう一つだったんだと思います。だから、最後まで走り抜くと、長距離の世界でやってきました。走り疲れたら歩き出したこともあります。長距離の世界は、ただ自分たちの時代はとにかく走り抜くこと、1カ月に何キロ持久走をやるか。質より量の世界でしたが、今は科学的な面も持ち合わせないと世界とは太刀打ちできない時代になってきました。 それに比べ短距離競技は素質もスキルアップも望まれております。前教育長のときにお話させていただいたんですが、短距離走においては子供たちの素質を伸ばすためには指導者も施設も、それなりに充実していかないと、ホップ、ステップ、ジャンプと伸びていく可能性が閉ざされてまいります。そういったことを今後とも考慮に入れていただいて頑張っていただきたいと思います。 さて、何かですね、今前教育長のお話をさしてもらったんですが、前教育長から引き継がれていることがあれば、この機会に伺っておきたいとも思いますが、特段なければ御自身の抱負を述べていただければ、私も協力できることもあろうかと思います。いかがでしょうか。 ◎教育長(速水盛康君)  前教育長は、私もそのときは現職でありましたので、常々、防災教育、ふるさと学習、人権学習、この3本が大きな柱としているということを常々校長会等で伺っておりました。私もその三つを継続して、とり進めていきたいなというふうに考えております。 昨日も少しお話をしましたが、私は、新宮市には新宮市の魅力が学校の中にたくさん詰まっていると思っているんです。その魅力の出し方というのが、学校の姿形に果たしてあらわれているんだろうか。それぞれの学校には、それぞれの学校の歴史と伝統と今取り組んでいるものがありまして、それをしっかりと学校の魅力として、姿形として出していく。そういったお願いをし、また指導主事等とも相談をしながら、姿形あるものが新宮市の特色ある学校であり、実践例として新宮市の特色ある新宮の魅力として発信できるものではないかというふうに、まず一つ考えております。 それは学校教育の側面でありますが、もう一つ教育委員会の所管は社会教育も所管をしております。社会教育につきましては、学社連携の視点を取り入れたいなと思っております。 学校教育と社会教育との連携ということでございますが、特に昨年からでしたか、学校には学校司書を2名配置しております。学校の図書館の活用と同時に、新宮市の図書館司書との連携、今、知の循環型社会と言われておりますので、図書館で学習したことがそのまま社会全体に還元されていく、社会に還元され、家庭にも十分その役割を果たされ、そして学校教育と連携していく。そういった中で、学社連携というのも一つの実践例として実行できるものではないかなと思っております。 もう一つは、ことしから始まりましたコミュニティースクール、学校運営協議会、これは地域と学校との連携というだけではなくて、学校と地域の双方向での教育活動を活発、活性化していこうというものでもあります。 そういった点では、先ほど少し言いましたが、ふるさと学習をより新宮市の魅力アップとして、各学校で十分に学社連携の中で、あるいは、コミュニティースクールの中で、そのような双方の連携をしていく中でさらに魅力あるものになっていくのではないかというふうに考えております。 できましたら、これは私の夢ではありますが、ユネスコスクールなるようなものを目指して、人権と環境と歴史、そういった学習に各学校が発展していくようにということも思ってございます。 ◆4番(大石元則君)  子供たちの成長は新宮市をさらに発展させてくれるものと期待されます。私も勉強させていただいて、ともに取り組めればと思います。 私の要望に沿って、事前通告もなしに答えていただき、本当に感謝いたします。 さて、防災であります。 何といっても8年前、紀伊半島豪雨災害で大きな被害を受けました。その中にあって、熊野川の取水口や動力機械設備の浸水被害などで断水が起こり、ほとんどの市内の住民の皆さんが被災体験をすることになりました。水の大切さ、ありがたさを実感したことでありました。 最初の質問から4年、今回、予算大綱の中に三輪崎配水池については耐震性を高め、水道水の安定供給を図るため新たな配水池設置工事に着手いたしますとあります。この予定されている新しい配水タンクだと思うんですが、このタンクにあっては大地震が起こったときに対応できるような機能を備えたものになっているのでしょうか。いかがでしょうか。 ◎水道事業所工務課長(登地義明君)  三輪崎配水池は現在700トンの配水池を設置しておりますが、老朽化している現状を踏まえ、平成31年度においては1,000トンの配水池1基を築造する予算を計上させていただいております。 議員お尋ねの防災対策面でありますが、巨大地震にも対応できる配水池を築造する予定でありますので、防災対策面でも充実を図るものと考えてございます。 ◆4番(大石元則君)  ちょっと具体的な話を伺いたいんですけれども、夜中になると皆さん水道使われないんで、この配水タンクにはたまる一方という話になるんでしょうか。 ◎水道事業所工務課長(登地義明君)  夜中の使用されていない時間帯については常に配水池は満水状態となっております。 ◆4番(大石元則君)  ということは、今お話の中にあったように、1,000トンの水がためられているという話になるんでしょうか。いかがでしょう。 ◎水道事業所工務課長(登地義明君)  夜中の時間帯においては常に1,000トンが確保されているという状況です。 ◆4番(大石元則君)  ちょっと手元で計算していただきたいんですけれども、1リットルのペットボトルの容器にしたら何本分たまっているんでしょうか。 ◎水道事業所工務課長(登地義明君)  100万本となります。 ◆4番(大石元則君)  安全弁がついてれば、飲料水の貯水タンクとなり得るんですけれども、そういうことは考えられないでしょうか、今回。 ◎水道事業所工務課長(登地義明君)  新しくできる配水池には緊急遮断弁がつけられますので、例えば三輪崎、佐野管内で配水管が破損したというときにでも緊急遮断弁が働いて、その配水池内の水は確保されているという状況です。 ◆4番(大石元則君)  現行の古くなったタンクにおいては、そういう装置はついているんでしょうか。 ◎水道事業所工務課長(登地義明君)  今の700トンの配水池につきましては昭和34年に築造されたものでございまして、そのような緊急遮断弁を取りつけてはございません。 ◆4番(大石元則君)  いち早い設置を望んでおります。ありがとうございました。 今から8年前の3月11日午後2時46分、東北の太平洋側でマグニチュード9.0の地震が起こり、それからおよそ40分後に大津波が押し寄せ、多くのとうとい人命が失われております。当市にあっても大浜海岸や三輪崎近辺で津波が想定されていると思います。 実際、津波が確認された場合、住民へはどのようにして知らされることになっているのか。また、津波からの避難を想定して準備は整ってきているのか、その辺のところをお尋ねいたします。 ◎防災対策課長(山本茂博君)  まず大きな揺れがございましたら当然緊急地震速報、それから津波の危険性につきましても、津波警報、それから大津波警報、こういうものが発せられます。やはりそういうサイレンでも当然防災行政無線を通じて住民の皆様にお伝えさせていただき、その時点でやはりいち早く高い所へ避難していただくと。 海辺でやっぱり釣りとか海水浴を楽しんでいられる方、こういう方につきましても、やはり日ごろから高台など安全な場所を確認していただき、また避難ルートの確認等々、こういうことにつきましては、私ども出前講座、それから広報紙、あらゆる機会を捉えながら啓発してきておるところであります。 ◆4番(大石元則君)  緊急サイレンなんですが、この前の予算質疑にあって、同僚議員から火事の現場にあっては、最近サイレンが鳴らないと。そのときに担当課のお答えの中に、津波が来るときにサイレンを鳴らすんだと。間違わないために用意してあるんだと。実際、どのようなサイレンなんでしょうか。今まで火事が起こったときのようなサイレンが、逃げてくださいという意味で鳴ることになっているんでしょうか。いかがでしょうか。 ◎防災対策課長(山本茂博君)  大津波、8年前の東日本大震災、このときの津波のサイレンの間隔とやはり火事の、以前放送されていたと思います、火災があったときのサイレン、今はもうなくなっていますけれども、間隔は同じというふうには聞いております。 ◆4番(大石元則君)  具体的にはウイーン、ウイーン、ウイーンと鳴り出すと。これをやっぱり一つの目安にすればいいんですね。 さて、当然大地震になれば、ひび割れや施工不足の点からブロック塀の倒壊が考えられます。去年の大阪北部地震において犠牲者が出ました。私も同僚議員もブロック塀の対策については、一般質問の中で言及させていただいております。今回の新年度予算では、ブロック塀の補助事業として200万円の予算が計上されております。 新宮市にあっては、ブロック塀対策としてどのように取り組まれてこられたのか、経緯をお伺いします。 ◎防災対策課長(山本茂博君)  大阪北部地震、6月18日に発生いたしました。そのとき以来、私ども8月の広報紙、それから10月の広報紙でも周知をさせていただいて、市有ブロック塀等につきましては37施設の86カ所、これを調査してまいりました。その調査結果については各所管へ報告させていただいたところでございます。 一方で、民間のブロック塀につきましては、やはりそういう広報紙などを通じて周知はしてきましたが、そのときすぐに補助制度というものもなかなか難しかったものですから、その後、各市町、近隣の市町村等々調査をさせていただきながら現在に至っております。平成31年度においては、議員おっしゃられたように補助制度を設けております。ですので、今後も以前住宅耐震の戸別訪問、これは住宅改修に当たっては、三輪崎区を先に平成29年度から調査をさせていただいております。平成29年、30年の2年間でおよそ120件ほど啓発を、これは戸別訪問をしております。 ブロック塀につきましても、今後この耐震の訪問と重ねて、あわせて周知をしていきたいと考えています。 ◆4番(大石元則君)  今の周知ですが、どのような内容の周知なんでしょうか。具体的に教えていただければと思います。 ◎防災対策課長(山本茂博君)  やはり住宅耐震化の促進のためにチラシをつくって、そして訪問の際にいろいろお話をさせていただきながら、お留守のお宅にはチラシを投函させていただいたりしながら御相談に乗ってきております。あわせてブロック塀の補助に関しても、今後同時に進めていきたいなと思っております。 ◆4番(大石元則君)  ということは今のお答えだと、耐震改修と同時にブロック塀もお尋ねすると。ということは、耐震改修の啓発を進めていくとともに、どのような形でブロック塀の話を持ち出されるんでしょうか。 ◎防災対策課長(山本茂博君)  もうそのときにあわせまして民間の方へブロック塀等の補助金について説明もさせていただき、またチラシもつくって、配布させていただきます。 ◆4番(大石元則君)  要は新年度の補助事業についてのお知らせですか。 ◎防災対策課長(山本茂博君)  はい、そのとおりでございます。 ◆4番(大石元則君)  では本市にあっては、ブロック塀の設置されている場所、特に市街の公共施設、民間の家、私道、新宮市道、特に通行の行き来するブロック塀については、当然私は調査をされてきているのかなと。 近隣市町村にあっては、大阪北部地震での犠牲者の出た後、率先して各班に分かれて現地調査をし、地図に落とし込むところまでやられているやに聞いております。新宮市はこれまでそういうことはやってきていないんですか。 ◎防災対策課長(山本茂博君)  隣の那智勝浦町のことをおっしゃっていると思います。私どもも今ここまではいろいろ広報紙などを通じて、お知らせはしてきたことにとどまっておりますので、今後、先ほど申し上げました住宅耐震の各戸訪問の中におきましては、今後その点は周知していきたいなというふうに考えます。 ◆4番(大石元則君)  ということは、市民サイドから声を上げていただいて、こういったブロック塀があって、危険を感じるんやというお話を待っているということなんでしょうか。 ◎防災対策課長(山本茂博君)  平成30年度においては、民間からのそういうお問い合わせ依頼、広報紙を通じてお知らせして、その広報を見ていただいて、依頼があれば現場へ出向いていって、簡易的な調査をやってきたというところでございます。 ◆4番(大石元則君)  これまで何件ぐらい市民からの報告があったんでしょうか。 ◎防災対策課長(山本茂博君)  行ってお調べさせていただいたのは7件でございます。 ◆4番(大石元則君)  県にあっては、要は素人が見て安全かどうかというのは限界があるんで、専門家による確認調査の事業を県は対応されていると思います。その7件はどうされたんでしょうか。市民からの報告を受けて、県への報告があったんでしょうか。 ◎防災対策課長(山本茂博君)  県への報告をさせていただいています。 ◆4番(大石元則君)  結果どうだったんでしょうか。 ◎防災対策課長(山本茂博君)  結果はまとまって、今報告書をいただいていると思いますが、ちょっと私、まだ拝見してございません。調査は終わっているというふうに聞いています。 ◆4番(大石元則君)  要は耐震性が担保されたブロック塀だったんでしょうか。その辺のことがちょっと気になるんですけど、いかがでしょうか。 ◎防災対策課長(山本茂博君)  今手元にございます通学路の部分で、通学路に面したお宅様の調査で32件ほどの調査報告がありますけれども、この中では、ほとんどやっぱり耐震性はないというような結果になっております。 ◆4番(大石元則君)  その7件と32件はどない違うんですか。 ◎総務部参事[防災及び危機管理担当](西利行君)  その7件につきましては、市のほうへ連絡いただきまして相談いただきましたので、実際にお宅のほうへ出向きまして、簡易的な診断ということで素人でも診断できるという部分で診断させていただいています。 恐らくその7件については、ほぼ皆さんブロックの耐震性、そういう部分については不良であるということで、和歌山県のほうへ報告させていただいて、和歌山県のほうから建築士が出向いて判定したと。その詳細についてはおりてきていると思いますが、ちょっと今手元に資料がございません。 先ほど言いました32件というのは、教育委員会のほうで通学路の部分で調査した部分を報告した。県のほうへ報告した。県のほうからまた建築士が出向いて調査をしたという格好になろうかと思います。 ◆4番(大石元則君)  とういうことは、二手あるということですよね。今のお話を伺っていると、市民から上がってくるやつと教育委員会が率先して調査されていると。そういう理解でよろしいでしょうか。 ◎総務部参事[防災及び危機管理担当](西利行君)  7件につきましては、大阪の北部地震を受けて、私ども広報の8月号なり10月号に掲載をさせていただいています。教育委員会の通学路につきましては、県教委関係のほうからの通達でございまして、それで通学路の安全確認ということで緊急的に調査をしました。 それ以外の民間につきましては、先ほど申し上げましたように全戸調査というのは実施しておりません。今後、住宅の耐震化ということもまだまだこれからの課題になっておりますので、それで住宅耐震化のPR、そういう戸別訪問を通してブロック塀のほうも診断させていただいて、補助制度を活用してくださいねとか、そういう格好で進めていきたいなということであります。 ◆4番(大石元則君)  少し、今の話で飲み込めてきたんですが、この続きは休憩を挟んでやりたいと思います。 ○議長(屋敷満雄君)  質疑中でありますが、10分間程度休憩いたします。 △休憩 午前11時02分--------------------------------------- △再開 午前11時18分 ○議長(屋敷満雄君)  休憩前に引き続き会議を開きます。 一般質問を続けます。 4番、大石議員。 ◆4番(大石元則君) (質問席) それでは、一般質問を再開させていただきます。 先ほどのお話の中で気づいたことがございますので、その手順に沿って進めてまいりたいと思います。 どうも防災対策課のほうでは7件のみだったと。教育委員会のほうでは、通学路面に対応されて32件確認されたと。その中でほとんどが耐震性が担保されていなかった。だったら、わかった情報の中からお尋ねいたしたいのは、もともと大阪北部地震で通学路のブロック塀が倒壊して、本当に悲しい事件が起きました。それを再発防止に向けて全国的にブロック塀が見直されてきたと思います。教育委員会の対応がどうであったのか、これまで。その点についてまずお伺いしたいと思います。 ◎学校教育課長(嶋田雅昭君)  教育委員会におけます通学路のブロック塀の安全点検について御説明させていただきます。 大阪北部地震を受けまして、県のほうから学校の主たる通学路のブロック塀の安全点検の調査依頼が来まして、8月ぐらいにその調査、各学校協力して行いました。その結果、通学路でブロック塀が危なそうやなというところを全部で32件、県土整備部のほうへ報告してございます。 その後、県の建築士関係団体によりまして、その調査点検が行われまして、12月に結果の報告書が届いております。その結果、32件中、特に危険な箇所はゼロ件。なし。基準に適合していない箇所が28件という報告を受けております。そして、基準に適合していない所有者等に対しまして、この調査結果の報告と改修に係る助言、それを行うとともに、相談窓口や市町村の支援制度を周知してございます。 以上です。 ◆4番(大石元則君)  所有者に通知勧告を行ったのは、教育委員会のほうで出されたんでしょうか。いかがですか。 ◎学校教育課長(嶋田雅昭君)  教育委員会ではなく、県土整備部のほうでございます。 ◆4番(大石元則君)  ということは、県のほうから通達が行って所有者に通知されていると。その後の動向については県のほうとのやりとりはなされていないんでしょうか。 ◎学校教育課長(嶋田雅昭君)  ございません。 ◆4番(大石元則君)  その28件なんですけれども、小学校・中学校近辺、半径500メートルなりについては、要は、その28件という中に公共が対応しないといけない。これ28件というのは民地なんでしょうか。民地のブロックなんでしょうか。 ◎学校教育課長(嶋田雅昭君)  民地でございます。 ◆4番(大石元則君)  ということは、所有者が率先して対応していただかないと、危険は、幸いにも特に危険な、すぐ危うい、すぐにも撤去しないといけないところはなかったということですが、適合されていないのがはっきり判明したと。それが28件で民地であったと。その所有者については県のほうから通達が行っている。今後どうするかはこれからの話であると。 そこで、通学路のブロック塀の対応については、所有者にももちろん責任が伴うわけですけれども、今回、防災対策課にちょっとお尋ねしたいんですが、この28件という情報は既にゲットされていたんでしょうか。 ◎防災対策課長(山本茂博君)  これ、学校教育課から資料いただいて確認しておりました。 ◆4番(大石元則君)  では、今回予算組まれていますよね。参考にされなかったんでしょうか。それプラス7件という話なんですけれども、当初予算組むときに、ある意味通学路だけでも取り組まなあかんブロック塀が28件あるにもかかわらず、予算的には10件程度の目安でしたよね。その点についてはいかがなんでしょうか。 ◎総務部参事[防災及び危機管理担当](西利行君)  防災対策課としましては、その情報というのはいただいておりまして、先ほども嶋田課長申しましたように、28件ということで報告は上っているのかなと思います。ちょっと手元にございませんが。 市のほうの防災対策課のほうで補助制度を創設するに当たっては、県下の状況等々の補助制度の活用、補助の実績等々、そういうのを換算しまして、今の取り壊し10件、改修10件ということで計上させていただいているものであります。 ◆4番(大石元則君)  多分これは県下においては、その10件、10件が一つの、要はそういうふうに対応している市町村が多かったというだけだったんではないでしょうか。いかがですか。 ◎総務部参事[防災及び危機管理担当](西利行君)  今回の調査を受けてどうのこうのということではなくて、以前から補助制度も創設されていた市町もございます。その中で実績に応じて今後の推移というのを想定して、全てが10件じゃないですけれども、10件程度というところが7市町ございました。それらを参考にしながら、新宮市内でもとりあえず10件という形で計上させていただきました。 ◆4番(大石元則君)  事業との絡みは少しわかってきました。 その28件なんですけれども、判明した。要はもう地図に既に落とし込まれて、ここにこういう通学路があって、その通学路の中でここのブロック塀が不適合であったと、そういう対応はもう既にされているんでしょうか。要は一目瞭然の状態で手元にデータとして用意されているのかということなんですけれども。プラス現場確認されているのか。どういうブロック塀、ブロック塀の状況をちゃんと把握されているのか、その点についてお伺いします。 ◎学校教育課長(嶋田雅昭君)  現場確認のほうは行ってございません。ただ、どの位置にあるかというところは地図上で確認はしてございます。 ◆4番(大石元則君)  だったら防災対策課にちょっとお尋ねしたいんですけれども、10万円の予算でブロック塀がどの程度改修できるんでしょうか。ある意味、平米当たり9,000円とも7,000円とも、おおよそ1万円だとしたら、5メートル10メートルで換算すると、5万円、10万円の話になってくるんでしょうけれども、撤去費用に関してですけれども、その辺はどういう目安をお持ちなんでしょうか。 ◎防災対策課長(山本茂博君)  これは平米9,000円という試算をもとに、それで延長を掛けてということですけれども、この現場現場によってまた状況は変わってくると思いますので、そこはまた申請を受けた時点で住民の方と相談していきたいと思います。 ◆4番(大石元則君)  ということは、現場で調査していくということで、今は現場踏んでいませんね。現場確認されていませんよね。そこで問題になってくるのが規模だと思うんです。2、3メートルのブロック塀もあれば、5メートル10メートル、道路沿いに設置されているブロック塀もあるやに思います。これは早急に、せめて通学路ですから、どういったブロック塀の規模なのか、これはやっぱりいち早く確認されてしかるべきだったんじゃないでしょうか。 ◎防災対策課長(山本茂博君)  学校教育課とこれは連携を持ちながら、防災対策課としても痛ましい大阪北部地震の件がございますので、一緒になって連携をもって調査を進めていきたいと、このように思います。 ◆4番(大石元則君)  そこで西参事にお尋ねなんですけれども、要はとりあえず目安として10万円規模で10件公募というか、事業化されているということですけれども、危険な箇所、まして通学路で常時使われていると。私が見ておりますのは、確かに危険なブロック塀でした。近隣市町村では、早急に対応するために10万円規模でなく、30万円、場合によっては40万円の市町村もございます。撤去さえ先にしておけば、子供たちの通学路の安全は担保されると思います。大枠200万円でいいんじゃないでしょうか。要綱を見直す必要性が今迫られているんじゃないですか。10万円で対応できるところは10万円で対応していた。いや、5万円でもいい。だったら2、30万円かかるところは事業要綱、それにブロック塀に対応した金額で対応、せめて民間の方が率先して取り組めるように配慮がなされていくことも、やっぱり安全な通学路を確保する上で必要になってくるのではないか。そういう気がしますが、いかがでしょうか。 ◎総務部参事[防災及び危機管理担当](西利行君)  私ども補助金創設するに当たって各市町の状況をお聞きしています。その中で恐らく3市町村で時限立法じゃないですけれども、年数を切って、そこまでの補助制度ということで、その中で集中的にやろうかということで、恐らくその金額を上積みしたという形になっております。 新宮市においては、時限的な部分は設けず、ずっと続けていくという方法でもって今回の補助金を創設させていただいております。 金額の見直しについては、早々にはちょっと今考えておりませんが、その辺はまた補助制度を、今回の補助制度でもって、そういう請求というか、応募というんですか、そういうのを見ながら、必要な部分は改定というんですか、そういう必要があるのかなとは思っております。 ◆4番(大石元則君)  その時限立法なんですけれども、その時限立法を適用されている、ある意味同僚議員も同じような質問されていましたけれども、その市町村ではどういったことで時限立法で対応しようとされていた根拠をちゃんと確認されておりますか。 ◎総務部参事[防災及び危機管理担当](西利行君)  ブロック塀対策は、去年の大阪の北部地震を受けて緊急的に必要だということで、そういう市町においては3年4年で撤去しようかという方針だと思います。 ◆4番(大石元則君)  ということは、新宮市にあっては緊急性を考慮されていないんでしょうか。いかがですか。 ◎総務部参事[防災及び危機管理担当](西利行君)  考慮していないわけでございません。これにつきましては平成31年度開始ということで創設させていただいています。金額については、先ほど申しましたように、見直しも当然していくこともあろうかと思いますが、今回においては10件、10件という形で実施させていただいております。 ◆4番(大石元則君)  私の調査によりますと、民間でやっぱり危ないという指摘されたら、率先して対応された地主が3軒おられたそうです。近くの町村なんですけれども。年明けに早速取り壊しにかかられて、3軒のうち10万円以内で済んだところもあれば、30万円近くかかったところもある。 だから、補正予算組んで、取り壊しについては30万円まで条件を設定されて、修復は10万円でいいんですけれども、行政が応えたと、住民の取り組みに。そういう事例がございます。まして新宮市にあっては、率先して通学の安全性を担保されるために動かれています。あとは、地主の方が危険なブロック塀をみずから取り壊す作業にかかられて、子供たちの安全に寄与していただきたいと思います。そのためには、やはり行政の立場の者も現場の状況を踏まえた上で対応すべきではないかと思うんですけれども、その点についてお答えをいただきたいと思いますが、いかがでしょうか。 ◎総務部参事[防災及び危機管理担当](西利行君)  今回の補助制度につきまして、避難という部分もございます。通学路に限らず避難路を確保する。また、緊急車両がそのブロック塀によって阻害されることなく転回できるような形で創設したわけでございます。 議員懸念されているブロック塀、通学路沿いですか。その辺につきましては、議員のほうが強い思いということでもございますし、その辺はまた課内で相談しまして、対応したいと思います。 ◆4番(大石元則君)  せめて、そういうお気持ちがあるなら、まずブロック塀の箇所は確認されているらしいですけれども、ブロック塀がどれぐらいの幅でもって、どれぐらいの高さでもって、危険箇所がどこで、それをまず把握していただきたいと思います。それなしに事業を始められては、現場対応は危ういと思います。いかがでしょうか。 ◎総務部参事[防災及び危機管理担当](西利行君)  先ほど、また住宅の耐震化に伴ってあわせて調査させていただくという部分もございます。職員がなかなか出向いて調査というのは恐らく時間がかかる。多分、目視だけで簡単な診断までいかないかなとは思っております。そうなるとどうすればええかと、あと頼るところは、そういう町内会、自主防災組織のほうに協力を依頼するという方法もございます。 ◆4番(大石元則君)  大変申しわけないですが、西参事、今取り上げてる通学路28件については県のほうで専門家が診断されています。今のお答えではお答えにならないんじゃないでしょうか。ちゃんと県の診断結果把握されておられますか。その28カ所について。県のほうはもう既に診断が終わっていると思います。いかがでしょうか。 ◎総務部参事[防災及び危機管理担当](西利行君)  その28件につきましては、教育委員会、学校のほうで調査して、それで和歌山県に上げた調査結果を受けて、和歌山県が建築士を派遣して、その中で調査した中で28件という数字が出てきたわけでございますが、防災対策課としましては、その部分については現場を見ておりませんので、今後現場に赴きまして、一度確認はさせていただきたいと思っております。 ◆4番(大石元則君)  ここまで私が思いを込めて質問させていただくのは、災害が起こればトリアージという方法がございます。命の危うい、率先して緊急を要する人たちをまず救おうということです。災害が起こる前にあっては、災害が起こったことのリスクを考えて、最小限リスクを低減させていく、これが防災の立場だと私は考えます。その中にあって、県においてはいち早く事業を起こし、専門家を派遣して正確な診断を下せる対象を整えました。新宮市にあっては、情報提供はされております。なぜ県が取り組んだ診断結果が手元にないんでしょうか。この点についていかがでしょうか。 ◎総務部参事[防災及び危機管理担当](西利行君)  先ほど手元にないというのは、今この手元にないということで、課のほうに戻りましたら資料は受け取っているということで確認しております。 ◆4番(大石元則君)  大変失礼しました。日本語には気をつけたいと思います。 正直申し上げまして、ここまで私が質問できましたのは、通知を受けた所有者の方、それもふだん住んでいない、名義がその方だったということで慌てたそうなんです。なぜ慌てたということを、皆さん、この中には通知を受け取った方は多分いないと思います。ブロック塀所有者様ということで、県の担当課建築グループから指摘がなされております。 適切な維持管理を必要とするブロック塀について。 あなた様が所有されている何番地のブロック塀については老朽化等が生じている状況となっております。このまま放置するとさらに危険な状態になることが予想されます。つきましては、ブロック塀の倒壊等により前面道路を通行される方に危険が及ぶことを防止するため、必要な措置を講じられるようお願いします。 普通だったら、これで終わるんです。所有者がびっくりされたのは、参考として建築基準法第8条には建築物(建築物に附属する塀を含む。以下同じ)の所有者、管理者または占有者の当該建築物にかかわる維持保全の努力義務が、また民法第717条には、土地の工作物等の占有者及び所有者の責任が規定されております。 括弧の中にその条文がなっていて、その民法第717条第1項なんですが、「土地の工作物の設置又は保存に瑕疵があることによって他人に損害を生じたときは、その工作物の占有者は、被害者に対してその損害を賠償する責任を負う。ただし、占有者が損害の発生を防止するのに必要な注意をしたときは、所有者がその損害を賠償しなければならない」。所有者の責任が問われております。 多分、県のほうとしては注意喚起を促すためにこの条文を転記されたんだと思います。確かにこういう条件の中で所有者は、皆さん前向きに取り組まれるきっかけにもなったと思います。しかし、現実はすぐに経済的事情なり何なり、現実は厳しいものがございます。そういったときこそ行政の立場で現場に合ったトリアージ。安全な通学路を確保するという観点から望まれてもいいんじゃないかと私は考えますが、その点についてはいかがでしょうか。
    ◎総務部参事[防災及び危機管理担当](西利行君)  今回ブロック塀の建築基準法云々という部分につきましては、市のほうでは、極端に言いますと、権限というか、建築基準に関しては和歌山県が担当、県の建築主事ということになって、今回県のほうが派遣したということで、そのもとになる資料が市町村から上がった資料に基づいて県が行ったということで進めて、ブロック塀につきましては、今後議員もおっしゃられたように、通学路も含めまして、一般の避難路に当たる道路も含めまして、踏まえまして、対応していきたいというふうには考えております。 ◆4番(大石元則君)  今後とも実効性の対応を期待しておりますので。 市長、一言コメントいただきたいんですが、どうしても市単独では何事もままならない時代であります。県との綿密なコミュニケーション、連係プレーが今後とも必要になってくると思います。今回私が調査する点において振興局にも足を運ばせていただきましたが、その振興局の窓口の担当でさえ、一々県庁へ情報提供してよいかどうか、そういうお伺いを立てて動かれております。なかなか情報というのはスムーズに回らないと思います。やはりふだんからのおつき合いが大事だと思いますが、その点についていかがでしょうか。 ◎市長(田岡実千年君)  いろんな事業を行っていく中で、今議員おっしゃられたように、県または国とも良好な関係というのは本当に大切であります。なかなか新宮市だけでは事業はできませんので、これからも国・県とも良好な関係を築きながら、よりよい新宮市づくりに向かっていくということだと思います。 ◆4番(大石元則君)  今後とも市長のリーダーシップに期待しております。 そろそろ時間でございますので、市長、ちなみにきょうは3月14日であります。ホワイトデーでもあります。きょう帰られたら奥様に返礼として市長は何を贈られるんでしょうか。いかがですか。 ◎市長(田岡実千年君)  家内からはバレンタインデーのチョコレートをいただいておりませんので、特に考えてございません。 ◆4番(大石元則君)  それでは、ほかに誰かからいただきましたかという、やぼなことは申しません。せめて帰られたら、これまで御家族の皆さん、市長を支えてこられたことと思います。せめて熊野牛の1切れなりと今回お買い上げいただいて、贈られたらいかがでしょうか。市長いかがですか。 ◎市長(田岡実千年君)  チョコレートはいただいていませんが、ふだんから本当にいろいろ私のために支えていただいておりますので、感謝の気持ちと今議員御提案の熊野牛でも買って帰ろうかなと思いました。 ◆4番(大石元則君)  お買い上げありがとうございます。 ちなみに、私は妻にアイラブユーを贈りたいと思います。ラブ、愛です。私はその愛のあかしの一つをなくしてしまった経験があります。さて、市長は今回文化複合施設の熊野学棟をなくされております。しかし、熊野への思いまでなくされたわけではないと思います。新宮市に住んでいる誰もが熊野を感じられるようにしていく努力こそが、新宮市を活性化していく原動力になり得ると私は考えます。 きょうがホワイトデーということで、きょうお集まりの皆様との出会いに感謝の意を申し添えさせていただき、私の1期目、最後の一般質問をこれで終わりたいと思います。ありがとうございました。 ○議長(屋敷満雄君)  昼食のため午後1時まで休憩いたします。 △休憩 午前11時47分--------------------------------------- △再開 午後1時00分 ○議長(屋敷満雄君)  休憩前に引き続き会議を開きます。 一般質問を続けます。--------------------------------------- △前田賢一君 ○議長(屋敷満雄君)  6番、前田議員。 ◆6番(前田賢一君) (質問席) それでは、一般質問を行います。 まず、予算大綱についてお尋ねいたします。 1ページ、防災・減災対策。 これはきのう同僚議員が質問しましたが、もう少し触れさせていただきます。 本市の津波対策は、緑の防潮堤として大浜防潮林を高速道路の線形に位置づけて、盛り土工法による道路と堤防を兼用し、まちなかへの津波進入を防ぐ検討を求めています。 宮脇教授、二階先生初め、多くの来賓をお招きして、王子製紙跡で植樹祭を行いました。 森林管理署、国交省のこの件に対する見解と現在の進捗状況、そして今後の見通しをお伺いします。 ◎都市建設課長(宇井俊治君)  緑の防潮堤なんですが、全体計画の延長は1,200メートルほどございまして、河口から順番に民地部分が200メートル、そして林野庁に直轄事業として要望を行っている部分が400メートル、そして新宮紀宝道路の先線と考えられる部分が600メートルとなっておるところでございますが、先日も報道はありましたが、新宮道路の平成31年度に事業化の候補地になったというところでございまして、まだルートの決定はされておりません。 そういった中で平成27年、平成28年と森林管理署のほうにも要望を行っているわけではございますが、まだルートが決定されない中では検討を進めることができないということをお話いただいております。 ◆6番(前田賢一君)  今後の見通しについて、どうですか。実現可能ですか。 ◎都市建設課長(宇井俊治君)  今後の見通しにつきましても、やはり新宮紀宝道路、地域高規格道路のルートが決定されない状況では、今のところ具体な動きというのも難しいと思います。 ◆6番(前田賢一君)  姉妹都市の名取市、東日本大震災のとき大きな津波が来たわけなんですけれども、高速道路の土羽で津波がとまったんですよ。だから、これぜひ必要なんですよね、新宮に。 当時の森林管理署長の話なんですけれども、これは100年続いた松林ですと、大切にしたいとおっしゃっていたんで、私は、100年続いた松林で市民の生命、財産を守れるのかという話をしたことあります。 だから、森林管理署の理解を得るのもなかなか難しいと思うんですけれども、新宮市の市民のためにぜひ進めていただきたいと思います。どうでしょうか。 ◎建設農林部長(田坂豊君)  これは平成24年度から本格的に森林管理署と協議をし始めたものでございます。 平成26、7、8、9と、定期的に田辺の森林管理署のほうにお伺いをしてございます。当然、先ほど課長が申し上げたように、先線の位置づけができなければ先へ検討はできないという中で、全体的な盛り土の考え方等々は、大体すり合ってきているのかなと考えてございます。 よって、あと先線が位置づけがきちっとしましたら、当然緑の防潮堤の森林管理署の直営部分、また市単独の部分の役割分担を具体的に考え方を整理していきたい、そのように考えています。 ◆6番(前田賢一君)  国交省の線形というのは大体いつごろ決まるんですか。 ◎建設農林部長(田坂豊君)  例えば、新宮紀宝道路の場合、現在やっている事業化になる前の審査を平成24年度にやってございます。 進捗状況としましては、まずは地元説明会をやりまして、それから現場の測量、路線測量といいまして、道路の中心線測量にかかってございます。その後また地元説明会をしてということで、本格的な地元への交渉等々は2年と少し経過があります。 よって、事業化になりましたら、やはり同じような手続をやっていくと考えられますので、事業着手、工事着手ではないですけれども、実際地元へ協議を行くのはやはり2年少々はかかってくるのではないかとは考えています。 ◆6番(前田賢一君)  わかりました。 次に、3ページの水野家入部400年記念事業を行いますと。 関係自治体などとの交流人口の拡大を目指すとありますが、この記念事業、この予算が通ればどのようなメンバーで実行委員を立ち上げるのかお聞きします。 ◎商工観光課長勢古口千賀子君)  現在、検討部会を組織しまして、検討を重ねていっております内容につきまして、検討部会のメンバーは、商工会議所、商店街振興連合組合、観光協会、青年会議所、元新宮城跡水野家顕彰会、ガイドの方、あと庁内の企画調整課、文化振興課、都市建設課と商工観光課が事務局として検討部会をしております。 予算を認めていただけましたら、実行委員会という形で進めていきたいと思っております。 ◆6番(前田賢一君)  新宮城復元対策委員会は入っていないんですか、この中に。 ◎商工観光課長勢古口千賀子君)  新宮城復元対策委員会とも一緒に研究しながらやっていこうとはしています。 ◆6番(前田賢一君)  これは市長の諮問機関で、それも諮問の一つに入っていますんで、はねのけないでください。 それと、どういった記念事業を計画しているのか、大まかで結構ですから教えてください。 ◎商工観光課長勢古口千賀子君)  記念事業につきましては、11月9日、10日、ねんりんピックが開催されることもありますので、相乗効果を期待しまして計画しております。 その中で、前日はシンポジウムを開催しまして、水野家の20代当主の水野勝之さん、あと、今ドイツにいらっしゃる新宮水野家の末裔のモニカ・水野・ベロイターさん、そのお子さんの健さんをお招きして、パネルディスカッション、講演などを計画しております。 翌10日につきましては、新宮城跡におきまして、新宮城入城ウォークや茶会、あと関連自治体のステージや物産展、そのようなものをしていきたいと今、計画しております。 ◆6番(前田賢一君)  関連自治体にも声をかけるということなんですけれども、どのようなメンバーですか。どのようなところに声をかけているんですか。 ◎商工観光課長勢古口千賀子君)  関連自治体は水野家の関連ということで、愛知県の刈谷市、あと水野勝之さんが今、当主でいらっしゃいます結城市、あと福山市、あと浅野の移封ということで広島県の三原市、そして姉妹都市の宮城県名取市や気仙沼市、八尾市などにも声かけして物産展などしていただければなと今、考えております。 ◆6番(前田賢一君)  この水野家ゆかりのまち交流宣言をやっているメンバー皆に声はかけるんじゃないんですか。刈谷市だけですか。 ◎商工観光課長勢古口千賀子君)  水野家ゆかりのまちにつきましては、刈谷市と結城市と福山市に声かけするようにしていますが、この水野家ゆかりのまちといいますのが、刈谷市の築城400年を記念しまして水野家ゆかりのまちというものをしまして、刈谷市から見ました水野家のゆかりのまちということなので、新宮水野家とは余り直接関係のない自治体も入っておりますので、新宮の水野家と関係……。 ◆6番(前田賢一君)  新宮水野家と余り関係がないと言いますけれども、ここに参加しているじゃないですか。 ここに関係自治体などとの交流人口の拡大を目指すと書いているでしょう。皆に声をかけて、新宮市はこういうことをやるんだと、新宮市はこういうまちなんだということをPRする最大のチャンスじゃないんですか、これ。どうですか。 皆声かけてくださいよ、せっかくなんですから。 ◎商工観光課長勢古口千賀子君)  水野家ゆかりのまちの方、あと結城市の水野勝之さんとかとも相談しながら、どのような声かけしていくのか、あと姉妹都市の方とかたくさんいらっしゃいますので、できたら今、検討部会もありますが、実行委員会を立ち上げましたら、その辺、協議していきたいと思っております。 ◆6番(前田賢一君)  勝之さんに別に相談することないんと違うか。新宮市がやる事業なんやから。 新宮市にとってメリットあると思うたらそれやったらいいじゃないですか。 ◎企画政策部長(新谷嘉敏君)  前田議員におかれましては、新宮城復元対策委員会のほうに入っていただいて、御協議、御尽力いただいております。 そういった中で、諮問事項の一つでありますこの水野家の入部400年記念事業について、これもこれから議論を深めていただくわけですけれども、課長申し上げましたように、イベントのほうは検討部会でただいま協議しておりますけれども、これからのところでございますので、そういったゆかりのところの声かけというのは、今後の新宮市の城跡をめぐる動きについては必要なことでございますので、少し検討させていただきたいと思います。 ◆6番(前田賢一君)  何を検討するんですか。皆に声をかけるのを検討するわけですか。 ◎企画政策部長(新谷嘉敏君)  検討部会のほう、今このイベントについて議論をしていただいておりますので、まずそこへ、議員御提案のところをお話もさせていただいて、当然そういったところのゆかりの地は必要だと思いますので、そういったところで理解いただきたいというふうに考えてございます。 ◆6番(前田賢一君)  あんまり難しいこと考えんでもええんと違うの。ゆかりがあるんやから。みんなに声かけたらどうよ。来る来んは別や。 もういいですわ。 徳川御三家附家老サミット、このメンバーはどうするんですか。 ◎商工観光課長勢古口千賀子君)  徳川附家老のメンバーもあるんですけれども、今回新宮水野家ということで、先ほどちょっとお話ししましたんですが、水野家の方にお声かけするのと、あと附家老サミットにつきましては同月、田辺市のほうで附家老サミットを開催いたしますので、同じ月に2度来ていただくのもちょっと難しいのではないかなと今のところ考えております。 ◆6番(前田賢一君)  新宮市はいつやるんや、この記念事業は。 ◎商工観光課長勢古口千賀子君)  新宮市は11月9、10日で、田辺市が附家老サミット、23、24日に予定しているそうです。 ◆6番(前田賢一君)  新宮市は何、11月の。 ◎商工観光課長勢古口千賀子君)  9日、10日です。 ◆6番(前田賢一君)  ずっと時間あるでしょう、これ、23、24日いうたら。皆、これ声かけたらどうですか。紀州徳川御三家の附家老サミットやで。御縁あるんやで。 市長、どう思うこれ。せっかくのチャンス。皆に新宮市に来てもろうて、新宮市の取り組みを知ってもらうというチャンスを、検討するだとか、水野家のゆかりの方だけとか、そんなことでええんかな。どう思いますか。 ◎市長(田岡実千年君)  今いただいた意見をしっかりと受けとめたいというふうに思います。 ◆6番(前田賢一君)  先ほど三原市へは声をかけるということだったんですけれども、今後交流を深めて交流都市になる可能性の大きい岩手県の一関市はどうなんですか。お声はかけないんですか。 ◎商工観光課長勢古口千賀子君)  今のところちょっと検討部会とかで考えていますが、先ほど申し上げました市なんですけれども、そのあたり、また実行委員会の中でも調査していきたいと思っております。 ◆6番(前田賢一君)  先ほど記念事業のこういうことをやるんだということ、お話がありましたが、メーンイベントとしてはどんなことを考えているんですか。 ◎商工観光課長勢古口千賀子君)  前日のパネルディスカッションは、もちろん水野モニカさん、健さんにお越しいただく、それも大きなイベントでもありますし、次の日の水野家入城ウォーク、モニカさん、健さんと一緒に、新宮城に入城していただく、そのようなことも考えております。 あと、ステージイベントもいろいろ今、内容を詰めているところなので、また予算が決まって実行委員会を組織したら、もっといろんな計画を発表していきたいと思っております。 ◆6番(前田賢一君)  茶道、江戸千家の創始者、川上不白、これは水野家の家臣、川上五郎作の次男なんです。新宮城跡でも碑が建っているでしょう、川上不白の。 ぜひ新宮城で大茶会を催すことも検討してもらいたいと思うんですけれども、いかがですか。 ◎商工観光課長勢古口千賀子君)  そちらの茶会と献茶は今のところ予定はしております。 もちろん川上不白の300年ということは記念すべき年ですし、そちらに川上不白の碑もありますので、献茶と茶会をしたいと思っております。 ◆6番(前田賢一君)  何て、今。もう1回ゆっくり話してくれよ。 ◎商工観光課長勢古口千賀子君)  川上不白の生誕300年でもありますので……。 ◆6番(前田賢一君)  ことしか。 ◎商工観光課長勢古口千賀子君)  はい。 ◆6番(前田賢一君)  それは別にするの。 ◎商工観光課長勢古口千賀子君)  いや、当日に茶会、献茶も今しようと検討部会では話しております。 ◆6番(前田賢一君)  じゃあよろしくね。 次、4ページ、新宮港エリアの件ですけれども、港湾エリアの更なる活性化に向けて取り組みますとというてお書きになっているんですよね。 最近、豪華客船が数多く入港していただいているが、それらを生かした活性化策というのは検討されていますか。 ◎企業立地推進課長(小渕学君)  まず、こちらの予算のほうに載せさせていただいております40周年事業、これをにぎやかに行いたいというのがまず一つございます。 それと、現在この新宮港のエリアをみなとオアシスというような形で、国交省が推奨しておりますまちづくりを応援する施策ですけれども、こちらのほうの登録を目指してございまして、新宮港の付加価値をさらに高めて、それと、今、客船で市民の皆さんが御協力いただいているその思いに応えて、さらなる新宮港の取り組みについても、一つステータスを上げていきたいというふうに考えてございます。 ◆6番(前田賢一君)  これは船が入港したときに歓迎セレモニーをやって、8店舗ほどかな、土産物店が出ていました。これ、どういう商品を販売しているんですか。 ◎企業立地推進課長(小渕学君)  こちらのほうは、市内とか、それとか那智勝浦町、さらには最近広域で御協力をいただいているということもございまして、例えば梅干しとか、あとはミカンであったり、それとか干物であったり、そういった地元の産品等を販売してございます。 ◆6番(前田賢一君)  そこで提案なんですけれども、テントはやめたほうがいいんじゃないですか。後で触れますけれども、川原家でこの商品販売してもらったらどうかと思っているんです。 川原家というのはプレハブの原形でありますが、川原家にはよさや、木の国新宮の名声の復活と熊野材を広くPRするためにも、ぜひこれ積極的に取り組んでほしいんですけれども、いかがですか。 ◎企業立地推進課長(小渕学君)  今、議員御指摘の点でございます。 現在、先ほども申し上げましたけれども、客船入港時におきましては観光案内、それとか地元物産の販売、さらにはシャトルバスの運行等、客船時のおもてなしやまちなか誘客の取り組みを行ってございます。 その上で、今、川原家の活用につきましては、設営、撤収、保管に係る手間、経費をどう考えていくのか、さらには強風の対策であったり、現状の大社横の川原家が建ってございますけれども、これ、製作当時に基礎を含まない純粋な建物部分で1棟60万円程度というような試算もございました。こういった種々の課題は存在するとは思います。 ただ、一方で、新宮港の取り組みをいかに地域に波及させていくかという課題も認識してございまして、御提案の川原家につきましては、岸壁での活用方法をどのようにしていくかということはございますけれども、市の文化、歴史を感じていただく機会、あるいは熊野材のPRであったり、さらには市内誘客へつなげることもできるのではないかというふうに考えるところでございます。 必要に応じて、クルーズ振興協議会や客船会社などとも相談しながら検討をさせていただきたいというふうに思っております。 ◆6番(前田賢一君)  ありがとうございます。こういう答弁してくださいね、皆さん、前向きの。 それで、先般、公設市場の立て直し策はあるのかということも質問ありましたね、心配されて。これはどう公設市場を立て直すつもりなんですか。 ◎企画調整課長(尾崎正幸君)  先般の御質問もありましたものでございます。 我々といたしましても厳しい運営を続けている、また収入の増加に向けた取り組み、これは大きな課題としてあるということは認識してございます。 幹事会を通じまして、いろいろ市場の事務局のほうからも聞いてございます。特に水産でございますけれども、水産につきましては、経営努力、人員の問題、あるいは新しい新商品の開発ということを取り組んでいるとは聞いてございますが、現実といたしましては、抜本的な大きな増収にはつながっていないという状況にございます。 そういう中で、先般少しお話ししましたが、組合の定例議会の中でも、議員の皆様の中から今後の将来的な経営について危惧される御意見も出ているところでございます。 そういう中で、私といたしましても、幹事会を通じて抜本的な増収について考えていかないといけないというようなことも提案していきたいと、今、考えているところでございます。 ◆6番(前田賢一君)  これ、議会で公設市場の収支報告はありますけれども、文書配付で、ずっと悪いですよね、これ。だんだん悪くなってきているでしょう。もう遅いんじゃないですか、取り組むのが。 新宮港エリアで食事を提供する場もないよね、観光客の皆さんに、クルーズ船の皆さんに。公設市場エリアに食堂をつくって、マグロやにおわないブリ、クジラの肉など、当地方の食材を提供し、おもてなしをすべきであり、また観光客に小売も行い、白浜のとれとれ市場のようなにぎわいと活気を目指すべきであると思いますが、どうでしょうか。 ◎企画政策部長(新谷嘉敏君)  今、課長申し上げましたように、年々売り上げ等、取扱量も減っているという状況がございます。 この辺で、議員から今、遅いんじゃないかというような御指摘もありましたが、本当に増収、売り上げを延ばさないと、なかなか元金の返済に至らないという経過もございますので、議員御提案の趣旨をまず幹事会のほうでもましていただきたいというふうに御提案をするように、課長からちょっと提案するような形で進めていきたいと思います。 また必要に応じては、定例会のほうでそういった議題にのせていただきたいというふうに考えてございます。 ◆6番(前田賢一君)  今後人口減続くんです。それに伴って交付税もだんだん減っていくんです。 そんな中、公設市場を立て直すいうたらこれしかないんじゃないですか。真剣に検討してくださいね。 それと、今度は9ページ、道路事業につきましてはという件なんですけれども、ちょっと関連して質問します。 懸案事項であった浮島川のクランクの解消を3月末から5月末の工期で工事に着工いたします。これで洪水軽減が図れます。用地交渉に尽力していただいた都市建設課に感謝申し上げます。 次に、県道池田港線の新宮浮島本通りの都市計画道路の進捗状況と今後の見通しを聞かせてください。 ◎都市建設課長(宇井俊治君)  県道池田港線の整備につきましては、以前から県のほうへ要望を行っているところでございますが、昨年の9月に、県が実施する街路事業の要件を整理いたしまして、県と市の役割分担の協議が調ったところでございます。 今後におきましては、その整備の進め方につきまして具体的な協議を行っていきたいと思います。 ◆6番(前田賢一君)  いつごろの見通しか。わからんか。 ◎都市建設課長(宇井俊治君)  これは、これから具体的に協議を行っていくということで、少し具体的な日にちというのはあれなんですが、今後進めていきたいと思います。 ◆6番(前田賢一君)  やらないいうことはないんやな。それは返事してください。やらないということはないんでしょう。これを町内の方に聞かれるんですよ。アンケートも随分前にとりにきた、その後全然進捗がないと。市からも県からも話がないと。どないなってるんなよと言われるんで、持ちかえって、わし、町内会長やから話せんならんですよ。 ◎建設農林部長(田坂豊君)  今、宇井課長が申しましたように、和歌山県から市のやるべきこと、県のやるべきことの役割分担というのが、協議で行ってございます。 この協議の中の一つの大きなことは、市でやるべきところというところと県がやるべきところの事業を同時にやっていくことが条件の一つになってございますので、まず市のやるべきことの調整等県と密接に協議しまして、具体的に事業の着手年度を決めていきたいと考えています。 ◆6番(前田賢一君)  浮島の森は、周囲の宅地化により沼の面積が狭くなり、今はヘドロで固定されて、浮いていません。水質も悪くなり、食用ガエルも少なくなっています。もはや世界中でも珍しいと言われる天然記念物、浮島の森とは言えない状況です。浮いていないんですから看板に偽りありです。 少し浮島の森に触れてみます。 大正末期、当時の植物学の第一人者であった牧野富太郎博士が浮島の森を訪れ、これはすばらしいとのことで、昭和2年、文部省により国の天然記念物に指定されました。 また、江戸時代中期の怪奇作家、上田秋成が、小説の蛇性の淫のモデルにした貴重な本市の観光資源です。おいの見たけりゃ藺の沢へござれ、おいの藺の沢の蛇の穴へという俗謡もあります。 おいのが大蛇に飲み込まれたという蛇の穴もあり、神秘性を漂わすなど、付加価値をつけ、沼の面積を広げ、元の浮いた状態に戻せば、本市の観光の核となる可能性を秘めた観光資源となります。 道路拡幅とあわせて浮島の森復活のためにも、ぜひ早期着工に向けて取り組んでいただきたいと思いますが、当局の見解をお聞きします。これ市長の見解やな。 市長、おいの見たけりゃいうが知ったあるか、知らんか。 ◎市長(田岡実千年君)  今、県道池田港線の話ありましたが、この整備を行うとともに、ぜひこの浮島の森の周辺の環境整備は行うべきだというふうに思います。 ◆6番(前田賢一君)  よろしく。 次に、行財政改革についてお尋ねします。 当局は、行財政改革に取り組むと何回も言っておられますが、どのような改革を行おうとしているのか、具体策をお尋ねいたします。 ◎総務課長(山下泰司君)  現在の行財政改革大綱、5年もちまして今年度をもって終了するところでございます。 本市の厳しい行財政運営の状況を鑑みますと、なお一層の行政改革の取り組みが必要と思っております。 特に、歳入の確保や歳出の抑制に直結する具体的で実効的な取り組みが急務であること、また、行財政改革を推進する上では、取り組みを全庁的かつ計画的なものにする指針を定める必要があることから、引き続き、来年度を初年度とする5年間の新たな行財政改革の指針を今作成しているところでございます。 新たな指針につきましては、一応今年度末までの策定に向けて、現在最終調整を行っているところでございます。 内容といたしまして、目標を掲げておりまして、まず歳出の抑制、あと歳入の確保、組織力の強化、公有資産の最適化、あと協働民間活力等の推進等を掲げて、具体的な取り組みを実施していく予定としております。 ◆6番(前田賢一君)  ちょっと提案なんですけれども、各種補助金、負担金、これの見直しと各種委員会の委員報酬の見直し、時間外手当の見直し。これ時間外手当、時間外というのは直属の課長の許可をもらって残業するんでしょう。今、それ守っていますか。 ◎総務課長(山下泰司君)  時間外手当につきましては、今議員おっしゃられましたとおり、時間外について事前に所属長に申請して許可を得るということになっております。 各所属においても、そのような取り扱いを今目指しているところでございます。 ◆6番(前田賢一君)  なっているけれども、守られてないんとちゃうの。なし崩しじゃないの。 ◎総務課長(山下泰司君)  その辺、また総務課のほうでも各所属に確認いたしまして、形骸化しないようにしていきたいと思っております。 ◆6番(前田賢一君)  聖域なき財政改革を断行すべきなんです。今、いろんな事業が、今後文化複合施設も出てくるでしょう。いろんな事業が出てくるんですから、その経費をどう生むかですよ。ちりも積もれば山なんです。少しずつカット、カットして。 岸市政のときに、当時の三浦助役が、聖域なき財政改革ということを断行したことがありました。そのときの資料もあるはずですから、それも参考にしていただきたいと思います。 さらに、各種イベントをやっているでしょう、いろんなイベント。これも補助していますよね。これ費用対効果検証してください。去年やったからことしもやらんなんと、そういうことはやめていただきたいと思うんです。金額の見直し。これは市民の理解を得んなんですけれども。今年度の予算も見ましたけれども、補助金、負担金、各種委員会の報酬、例年どおりで、マンネリ化しているんじゃないですか。これ。 だから、委員会の報酬なんか、これ充て職が多いんです。だから、委員各位に理解をもらって大幅減額したらどうですか。どうですか。 費用弁償は決まっていないんでしょう、幾らいうのは。 ◎総務部長(小谷充君)  前田議員からは、日ごろから行財政運営についていろいろな御提言をいただいております。ありがとうございます。 そういった中で、今、前田議員のほうから種々行財政改革についての御提案をいただいております。補助金等の見直し等初め、いろいろと市としての課題、いろいろな懸案事項等もあります。それぞれ問題点について、行財政改革、新たな行革指針のもとでしっかりと取り組んでいきたいと思っております。 ◆6番(前田賢一君)  こういうきめ細かな行財政改革をやって、無駄を省いて、投資的経費あるいは福祉、子育て、医療、教育の充実に充てるべきだと、そう思うんです。 だから、これ本当に真剣に、早急に検討してほしいんです。 市長、どう思いますか。 ◎市長(田岡実千年君)  全くそのとおりだと思います。 ◆6番(前田賢一君)  次に、エコ広場のことについて伺います。 このエコ広場方式に係る総額は幾らだったんでしょうか。それと、戸別収集と比較したことありますか。 ◎生活環境課長クリーンセンター長(稗田明君)  エコ広場に係る経費として、資源物の収集業務委託及びエコ広場運営の委託として約9,000万円ほどございます。 ◆6番(前田賢一君)  各町内会でも高齢化によりまして、エコ広場に来られない人が多くなっているんです。元気な方が近所のものを集めて持ってきているというのが現状なんです。今後ますますふれ愛収集がふえると思います。 エコ広場方式は地球に優しいとか、優しい環境をつくるということ、あるいは資源を無駄にしない、回収するために分別収集をやっているんですけれども、そういうの当時ははやりだったんですよね、エコ、エコ言うと。これ何年になりますか、このエコ広場方式やってから。 ◎生活環境課長クリーンセンター長(稗田明君)  エコ広場は平成14年度から開催しておりますので、もう16年目に入るかと思います。 ◆6番(前田賢一君)  これ、碧南市やったですか、先進地は。 他市の状況、最近どないなっているんでしょうか。ちょっと把握していたらお知らせ願えますか。 ◎生活環境課長クリーンセンター長(稗田明君)  私どももこのエコ広場のあり方について、議員御指摘のとおり、高齢化社会が進む中でエコ広場の見直しを検討してはというような声もいただいております。 そういう中で、今年度の平成30年度において、新宮市と類似の分別方式、人口等50市町村を対象にアンケート調査を行いました。 その中で、34市町村、68%の回答をいただきましたけれども、従来の新宮市で行っておったステーション方式、いわゆるごみ集積場でのやり方、何ら参考にならなかったということもございますので、31年度においては、このモデル事業の先進地となった愛知県の碧南市へ行って調査研究を進めたいと、改善の一環として行っていきたいというふうに考えております。 ◆6番(前田賢一君)  エコ広場方式はお金もかかるんですよ。市民に大きな負担も与えているんです。ですから、一度立ちどまって、本格的な見直しを検討すべきだと思いますので、どうかよろしくお願いいたします。 次に、公用車。公用車台数の見直し。 公用車は何台あるのか。普通車と軽自動車の比率、稼働率、これを教えてください。 ◎総務課長(山下泰司君)  公用車につきまして、総務課が集中管理している公用車につきましては、今42台となっております。それ以外の所属が管理している公用車につきましては、今124台となっておりますので、合わせますと166台となっております。 車種別の内訳ですが、うちがちょっと把握しているのは、今、総務課の集中管理の分なんですけれども、ちょっと種類が多いんですが、軽自動車が9台と軽のトラックが4台、軽の箱バンが6台、あとは乗用のセダン型が5台になっております。 ◆6番(前田賢一君)  あとは普通車。 ◎総務課長(山下泰司君)  ワゴン車が9台、小型貨物のトラックが2台と、あとマイクロの10人乗りというのが3台あります。マイクロバスの26人乗りが1台で、RV、ジープタイプが3台というような形になっております。 ◆6番(前田賢一君)  これ、166台というのは何、ちょっと聞き漏らしたんやけれども。 ◎総務課長(山下泰司君)  各所属です。消防とか水道、医療センター、クリーンセンター、そういうところも含めますと166台になっております。 ◆6番(前田賢一君)  はい、わかりました。 稼働率どうですか。 ◎総務課長(山下泰司君)  総務課の所管しております集中管理の分でございますが、平成30年4月の実績なんですが、出張用の車が9台あるんですが、出張用の車につきましては大体78%、あと出張用以外の車、市内へ走るような車につきましては51%程度の稼働率となっております。
    ◆6番(前田賢一君)  私、熊野川の汚濁状況を見るために、6階からよく眺めているんです。そうすると、下に公用車の駐車場があるんですが、多くの公用車がとまっているんです。特に雨の日は満杯です。果たしてこんなに公用車要るんかなと。シェアできるんじゃないですか。 まず、やっぱり市当局みずから範を示すべきでしょう、財政改革。市内は軽で十分なんです。9台も出張用の車、要るんですか、これ。見直してください、ぜいたくですよ、これ。市内は自転車とか単車でいいんですよ、雨以外は。 そういう感覚を、まず、なぜやらないんですか。何回も言っているでしょう、これ。 ◎総務課長(山下泰司君)  議員御指摘のとおりですが、現在、今、先ほども言いましたように5年間の新たな行財政改革の指針を策定しているところでございます。 その中の個別計画としてでも、公用車の適正管理と効率的運用という項目を改めて新たに掲げて取り組みを進めていく予定にしてございます。 来年度は1年間かけて、公用車の今言われた保有台数とか使用状況を再度確認し、あと管理体制もどうするかというような検討を行いまして、より効率的な運用と維持管理費の削減を図っていきたいと思っております。 ◆6番(前田賢一君)  こんなことをやろうと思うたらすぐできるんやないですか。5年もかけて検討せんでも。そんな余裕あるんですか、財政に、新宮市。ないでしょう。だからお役所仕事と言われるんですよ。 ◎総務部長(小谷充君)  前田議員おっしゃっていただくことも大変わかります。 そういった中で、来年度特に、この公用車の状況把握をしっかりとつかんだ上で、今、前田議員おっしゃっていただいたようなシェアを有効利用できるような形で、公用車の削減等見直しを図っていきたいと思っておりますので、5年間というのはこの計画の期間でございますので、当然ながら、初年度からしっかりと取り組んでいくということでございます。 ◆6番(前田賢一君)  千葉県の松戸市はすぐやる課というのをつくったんですよ。うちもすぐやる課いうのをつくったらどうですか。 市庁舎別館は福祉の拠点となるでしょう、将来。今もワンストップサービスを目指しているんでしょう。市民の利便性を優先すべきやね、これ。 だから、市の駅前駐車場に隣接している寄附していただいた土地、この土地は道路に面していませんが、市の土地に面しています、市の駐車場に。新宮市は有効利用ができるんですよね。 市の公用車は、消防車や救急車のように一刻を争いません、そうでしょう。寄附していただいた方の好意に報いるためにも、公用車駐車場を移転していただきたいと思いますが、どうですか。ぜひこれは早期の決断をお願いしたいと思います。 ◎総務部長(小谷充君)  前田議員からは、常々とこの件に関してはお話をいただいております。 そういった中で、ことし1月7日から庁舎の別館を供用開始させていただきました。その中で高齢者の相談センター、また大会議室を初めとした会議室の貸室を行っております。 その中で、今公用車の駐車場をあけて市民が置けるような形にしたほうがよいのではないかという御提案をいただきました。 これに関しまして、現在、供用開始が始まったばかりでございます。その中で、この市民の方の駐車場の利用がどのような状況になるのかというところも把握をしていきたいというふうに思っております。 その中で、どうしても市民の方の駐車場が要るだろうという判断をした場合においては、また今おっしゃっていただいた駅前の駐車場の利活用も検討していかなければならないと思いますけれども、現在においては、この状況をまずもって調査、把握をさせていただきたいというところでございます。 なお、この駅前の駐車場、所有者の方から一昨年御寄附いただきました。いただいた折にも、やはり有効に使っていただきたいということでございましたので、今回、この新年度の駐車場特別会計におきまして、その土地の舗装整備をさせていただいて、現在、月決め、また時間単位の駐車場とさせていただいております。ここを、さらに利便性を高めるため、舗装整備を行わせていただきたいというふうに思っております。 ◆6番(前田賢一君)  できるだけ早く結論出してください。結論が出ないんであればその出ない理由を、僕に納得するように説明してください。よろしいですか。 次に、市経済の活性化には外貨を獲得するのが大切なことですが、それと同様に大事なのは、新宮市のお金を外に出さない、新宮市外に出さない、お金の地域内循環です。 新宮信用金庫で講演された記事があります。少し御紹介します。 新宮信用金庫は、大橋通りの同信用金庫本店で、日本総合研究所主席研究の藻谷浩介さんを招き、講演会「里山資本主義と新宮・熊野」を行った。地方が生き残るためには、お金の地域内循環こそが重要だと呼びかけたと。 いろいろずっと書いているんですけれども、最後にこう締めているんです、まとめているんです。人口減が避けられない状況で地方が生き残る策として、コストダウンばかり考えてはだめだと強調。地元にお金が落ちる使い方を。地域外にお金を出すと、都会や海外を活性化させるだけ。地域内で循環させて、雇用と若者の人口をふやす。ちょっとのお金をけちって都会や海外に持っていかれては意味がない。地域業者に発注して、また地域外からお金を獲得する努力をと、こう書いているんです。 これは市長と副市長にお伺いします。 ◎市長(田岡実千年君)  そのとおりだと思います。地域でできることは地域でやるというのが大変重要なことだと思います。 ◆6番(前田賢一君)  やっぱり市民生活が向上しない限り、まちの発展はないということを常に念頭において、行財政改革に取り組んでいただきたいと思います。どうかよろしくお願いします。 急ぎますよ、これは。5年もかけてちんたらやっている場合じゃないです、新宮市の財政。よろしいですね。 ○議長(屋敷満雄君)  会議中ですが、10分間程度休憩いたします。 △休憩 午後1時47分--------------------------------------- △再開 午後2時04分 ○議長(屋敷満雄君)  休憩前に引き続き会議を開きます。 一般質問を続けます。 6番、前田議員。 ◆6番(前田賢一君) (質問席) それでは、質問を続けます。 門前町形成と川原家復元。交流人口、参加人口を獲得して、外貨獲得施策を展開し、市経済の活性化を図るためには、速玉大社への門前町の形成は必要不可欠であります。速玉大社へは、年間60万人の参拝客が来ていますが、その60万人のうち何割かをまちなかを観光してもらう施策に取り組むべきであります。どうでしょう。 ◎商工観光課長勢古口千賀子君)  速玉大社には年間60万人来ていただいています。新宮市、昨年度で130万5,000人の観光客が来ていただいていますので、数多くの方が速玉大社から新宮市、まちなかをめぐっていただいていると思っています。また新宮市でも、まちなか観光と題しまして、世界遺産熊野速玉大社、神倉神社、阿須賀神社を回って、商店街を周遊していただくというコースを推奨して、いろいろなガイドツアーやモニターツアーなどを行っております。 ◆6番(前田賢一君)  新宮市へは158万人、観光客、何ぼ言うたかな。 ◎商工観光課長勢古口千賀子君)  130万5,000人です。 ◆6番(前田賢一君)  そのうち何%が一泊するのか。 ◎商工観光課長勢古口千賀子君)  今申し上げましたのは平成29年なんですけれども、宿泊客は13万261人となっています。また平成30年、歴年では14万人と伸びてきております。 ◆6番(前田賢一君)  だから1割にも満たんのやね。だから、速玉大社へ来ていただく60万人の参拝客のうち、何割か、2割でも3割でもまちなか観光をしてもらって、それにはどういう施策が必要かということを、今問うているんですよ。 ◎商工観光課長勢古口千賀子君)  先ほど申し上げましたように、まちなか観光として題していますので、新宮市は、いろんな観光客につきまして、SNSを使った発信をしたり、あと先ほど申し上げましたガイドツアー、モニターツアーなどもしています。また、昨年というか毎年行っているんですが、プレスツアーを行いまして、そのときは寺町めぐりと新宮城跡を歩くと題しまして、プレスの方7名に来ていただきまして、プレスツアーを、新宮の寺町を歩いていただいたり、新宮城跡、新宮城跡の後は阿須賀神社をめぐっていただいたり、水野家の寄贈いただいた資料を見ていただいたりして、それをまた記事掲載していただいております。そのようなことで、それを見た方がまた新宮市に来ていただくというふうに、マーケティングとプロモーションを続けております。 ◆6番(前田賢一君)  今、いろいろな観光地を言うたけれども、浮島の森とか、水野家墓所、ここへは連れていかへんのかい。 ◎商工観光課長勢古口千賀子君)  浮島の森も行っていただいたりもしております。 ◆6番(前田賢一君)  水野家墓所は。 ◎商工観光課長勢古口千賀子君)  水野家墓所は、ちょっと余り、正直なところ行ってないところもありますが、特にルートからもちょっと離れているところもありますので。また、外国人の方とかにも来ていただくとかも、まず新宮市を知っていただこうということで、新宮城跡、熊野速玉大社、阿須賀神社、神倉神社を今メーンにしています。そのまちなかを周遊していただくことで…… ◆6番(前田賢一君)  わかった。あのね、私が案内したお客さん、かなりありますよ、水野家墓所へ。ここで一番時間をとりますよ。すばらしいですよ、あれは。歴代殿様10基、親族合わせて16基、特に初代重仲公はあそこに葬られているんですよ。8代将軍吉宗の江戸家老を務めた3代重上。11代、水野家の陸軍歩兵中尉忠宜、雪中行軍で亡くなっているんですよ。そういう逸話も多いんですわ。だからあのよさを、商工観光課長が、遠いからとか、余りあそこへ案内しませんとか、これは聞き捨てならんことよ。本当に。行ってこいよ、今から1回。 ◎商工観光課長勢古口千賀子君)  水野家入部と新宮城跡を、400年ということで推進していきますので、水野家に関心のある方、そして水野家墓所を訪ねてみたいという方、もちろん水野家墓所もPRしていこうと思っております。 ◆6番(前田賢一君)  あのね、課長、あんたね、新宮城跡附水野家墓所いうて国史跡指定されたある。つけたりいうのは、ついで、おまけという意味と勘違いしたあるん違うか。そうじゃないんやで。 昔、新宮市に、初め議員研修会の講師にお招きしたんやけれども、岸市長のときに。岸市長も一緒に宮崎県の南郷村に行ってくれたんですよ。当時の亀井秘書課長と。山崎さんが議長で私が副議長やったんで、来てくれたんですよ。それで当局とあわせて文化講演会に変えてやったんですけれども、その人をずっと案内したんですよ。那智の滝から、新宮城跡から、浮島の森からいろんなところ案内しましたよ。水野家墓所で一番時間とったんですわ。村長のところは、百済王が落ち延びてきたという伝説をもとに、百済の里づくりをつくって、物すごい脚光を浴びていたんですよ。プレジデントに、過疎の山村によみがえる百済王伝説という記事が載っていましたので、それを私が見に行ったのが最初やったんです。その村長の話。村長さん、うちは観光立市しか生きる道はないと思いますと。きょう御案内したところで、どこが一番観光の目玉になると思いますかと、観光立市構築の。前田さん、私は水野家墓所やなと。あれだけの、歴代の殿様10基と親族、合わせて16基、一堂に会して立派な墓や。こういう墓が近くにあったら、例えば南郷村のところに500万人観光客が来るとしたら、それをそっくり引き込む自信ありますと、喉から手が出るほど欲しいと、あの南郷村の田原村長にして言わしめたんですよ。もっと認識してくださいよ、皆さん、水野家墓所。これは水野家顕彰会が31年にわたりボランティア清掃しているんですから。 ◎企画政策部長(新谷嘉敏君)  前田議員から観光を語る上で、水野の墓のことをいろいろお話をいただいてございます。先ほど課長も申し上げましたが、ことしが400年ということもございまして、今後その認識も改めまして、我々のほうも、ぜひこちらのほうへも寄っていただけるようにPRをしていきたいと思います。 ◆6番(前田賢一君)  あのね、毎月第3日曜なんです、今度は17日ですわ。市長を初め幹部の皆さんも、たまには来て、御苦労さんと声をかけてあげてほしいですね。よろしくお願いします。 それと、文化複合施設建設によって、この資料をいただいているんですけれども、大型バスが臨時駐車場も入れると7台かな。身障者用4台分を含めて普通車が176台。合計183台かな。これだけのかなりスペースのある駐車場も建設によって整備される。観光客の皆さんに歩いていただいて、大鳥居をくぐって参拝してもらう。そうすれば自然と土産物店、門前町が形成され、雇用の創出も見込め、まちなか観光にもつながり、中心市街地活性化にもつながると思います。 そこで、市長は以前、速玉大社の宮司と、この駐車場の件についてお話し合いをされたと思うんですけれども、どういう話をされたんですか。どういうふうな返事やったんですか。 ◎市長(田岡実千年君)  紀伊半島大水害で、事業が2、3年凍結する前のときにお話しさせていただいたんですが、この文化複合施設が完成すれば、速玉へ訪れる観光客の観光バス、マイカーにおいては文化複合施設の駐車場にとめていただくようにするというお話はさせていただいているところでございます。 ◆6番(前田賢一君)  それに対して、宮司の答えは。 ◎市長(田岡実千年君)  そういった合意というんですか、お互いがそういう認識だというふうに私は理解しております。 ◆6番(前田賢一君)  バリアフリーの観点もあるんで、難しい問題もあると思うんですけれども、できるだけ今度の文化複合施設の駐車場を使ってもらって、歩いて大鳥居から参拝してもらうと。あんな大社で、大鳥居くぐって参拝しないところはここしかないですよ。御利益も少ないですわ。速玉大社の大鳥居の左側かな、戦後の復興住宅あるでしょう。あれはまだ2軒ぐらい入っているんかな。あれを何とかしてもらって、あそこをあけてもらったらかなり土産物店ができるんやと思うんやけれども、そこら辺はどう思いますか。元企画政策部長の副市長。 ◎副市長(向井雅男君)  多分、議員御指摘の点は、速玉の参拝と、そして川舟の関係と、川原家の関係と、多分そういった相乗効果もあわせてという形になるかと思います。国交省との関係で、激特が、今緊特に変わっているんですが、そういった事業が進む中で、当然護岸整備が必要になってくる中で、まちづくりの中で護岸整備の協力をいただくという話が少しありまして、そういった中で、やはり新宮城から速玉も行って、そういった護岸を歩けるというような形のものがまちづくりでできることも、やっぱり検討は必要かなという中で、今議員御指摘の点の用地、またもしくは川原家へ直接河原から上がってくる用地の確保とかも含めて、やはり今後、文化複合施設ができることを考えれば、ある程度まちづくりの中で検討することが必要なのではないかということでは考えております。ただこれは、話としては調整した話ではございませんので、今後、庁内で検討する中で進めていく必要があるだろうというふうには考えております。 ◆6番(前田賢一君)  もちろん速玉大社の御協力もいただかなあかんので。やっぱり、歩いて参拝してもらうということに値打ちがあるんですよ。滞在時間が延びるでしょう。今、観光バスで来て、裏の駐車場へとめて、さい銭を上げて、お土産買うて、ほん時間とってくれんのですよ。どこ行っても、醸造元で工場を見学させていただいて、試飲させていただいて、帰りにお酒を買う。ここは紀伊半島で唯一の醸造元じゃないですか。太平洋、尾崎酒造。燗酒は金賞もらっているでしょう、何回も。これも尾崎酒造の社長と話して、あそこから尾崎酒造さんに回ってもらったらいいだけですから。そういう工夫もやっぱりやるべきやと思いますね。 ◎副市長(向井雅男君)  以前、尾崎酒造さんには蔵での試飲関係もできないかということで、御依頼させていただいたことはあります。ただ、老朽化の関係で、それは少しできないということで、今はお話がストップしておりますけれども、路上での関係とか、またほかのところでお酒を試飲していただくということは可能ですので、そちらのほうで今はお願いしているところですが、文化複合施設に車をとめていただいて、そのまま速玉まで歩いていく中で、そういうことが試みられるならば、日本人だけではなくて、外国人の方にも結構人気が出るのではないかなというふうには思います。 ◆6番(前田賢一君)  よろしく。 大正中期には、上本町が速玉大社への門前町として栄え、船町、川原町と相まって一大商店街を形成し、新宮市の発展に大きな貢献をしました。伊勢のおかげ横丁は、平成5年に、赤福の先代社長が門前町形成に取り組んだそうですが、物すごいにぎわいで、今もどんどんエリアが広がっています。おかげ横丁や飛騨高山のように、にぎわいのあるまちづくりに向かって積極的な取り組みをお願いしたいと思います。 旧チャップマン邸や西村伊作記念館等、いわゆる大正ロマンのまちづくりにより、仲之町、丹鶴町、駅前本通りににぎわいを取り戻す対策に取り組むべきであります。絶好のチャンスだと思いますが、市長いかがですか。 ◎市長(田岡実千年君)  この文化複合施設が2年後に完成すれば、このまちなか観光の拠点となるわけでありまして、今おっしゃっていただいたいろんな拠点から、多くの観光客がまちの中を歩いていただけることになるだろうというふうに、大変期待しているところでありまして、これからそれをしっかり準備をしなければならないと思います。人通りがふえれば、自然と店も創業をされるわけで、それがまたひいては雇用の創出となり、好循環にもなるというふうに思ってございます。 ◆6番(前田賢一君)  今、仲之町、丹鶴町、駅前本通り、シャッター閉めているところが多いですよね。飛騨高山とかおかげ横丁なんかは、食べ物の商売が多いんですよ。何か食べながら散策していますわ。だから、人通りさえそういうことになれば、固定資産税もかかるんですから、あけておいても。少しでも金もうけにつながるんじゃないですか。店を開いたら、1人は店番がいるんですから、仮に50店舗開いたら、50人雇用できるわけですよ。跡継ぎも帰ってくるかもわからん。そういうことも、やっぱり相乗効果として出てくるんで。 これ、ちょっと何人かに聞いたんですよ、仲之町の人の。貸したいけれどもトイレが下にしかないんやと。そういうことは何か補助でも設けて、貸しやすいような体制を講じるべきだと思うんですけれども。その辺もいろいろ考えて取り組んでください。まちのにぎわいを取り戻すと。 本市の持つすばらしい観光資源、たくさんありますよね。これは、今のところ点なんですよ。先ほど線で結んでやっておられるということをお聞きしましたけれども、点ではなく線で結んで、幾つかのまちなか観光コースを設定して滞在時間を延ばして、1泊していただけるような取り組みが必要不可欠なんですよね。日帰りと1泊では、落としていただけるお金が違うんです。1泊していただくことによって、大きな経済効果が生まれると思いますよ、雇用の創出も含めて。当局の見解。 ◎企画政策部長(新谷嘉敏君)  これはかねてからの課題でございます。1、2時間の滞在では、1、2カ所で土産物を買う、飲食をするという程度だと思いますけれども、宿泊することによって、夜間もまちのほうへ出ていただくということの中では、経済効果がかなり違ってくると思います。そういう意味におきましては、そういうまちになるように、今、御指摘の点を線で結ぶようなまちづくり、観光を目指して頑張りたいと思います。 ◎商工観光課長勢古口千賀子君)  今おっしゃられた1泊というのは、確かに1泊が必要なので、先ほども申し上げましたようにモニターツアーとか、1泊のルートをつくって、プレスツアーとかいろいろ楽しんでいただいております。また、先ほどの尾崎酒造とかも、先ほど申し上げたプレスツアーでも寄って、そこで、尾崎酒造を取材していただいています。そのときに試飲もお願いしたいんですけれども、先ほどの副市長と同じような理由でできなかったので、そのようなこともしておりますし、できたら1泊していただきたいということで、今宿泊者限定のホテルと提携したせんペロチケットというものも販売して、宿泊者にそのようなものでPRしたりもしております。 ◆6番(前田賢一君)  よろしくお願いします。 次に、先ほどちょっと触れました川原家についてお聞きします。門前町を形成していくに当たって、新宮独自のものであり、熊野川の風物詩でもあった川原家の復元も大切であります。熊野川が交通の大動脈であったころ、全盛期ですね、大正中期には、二百数十件の川原家が河原に並び、一大商店街を形成しておりました。現在、速玉大社駐車場の前にある川原家横丁は、5軒の川原家がありますが、現在は、この間聞いたら3軒しか入っていないと。それは間違いないですか。 ◎商工観光課長勢古口千賀子君)  3軒です。 ◆6番(前田賢一君)  閉店しておりません。これ採算性がとりにくいからなんですよね。先ほど申しましたように、滞在時間が短いせいなんです。伸ばすためには、エージェントにお金を払わなきゃならないんですよ。新宮市観光協会、中に入っているお店の方とかで出し合って、全てのエージェントに払うわけじゃなしに、速玉大社をよく利用してくれるエージェントに対して払ったらいいんですから。以前、川下りが始まったときに、二階先生の紹介で、大阪のエージェントを何軒か回ったんです。川下りには非常に興味を持っていますという話が多かったんです。ただし、お金をいただけないのはお客様じゃないから、滞在時間が短いですよということもはっきり言っていましたんで。これは、何回も言っているんですよ、一般質問でも。でもいまだにそういう取り組みがなされてないということなんですね。僕が回ったのは大阪、関西ですけれども。今名古屋方面のほう、中京方面のほうが近いでしょう、車で来るのは。速玉大社に、60万人のうちどこから来ているんかというようなアンケート調査をしたことはありませんか。 ◎商工観光課長勢古口千賀子君)  平成28年のときに調査しました。やはり東京と大阪からが多いですけれども、名古屋からも多いので、昨年度とかも、ずっとなんですけれども、名古屋圏でももちろん商談会やプロモーションは商工観光課がかけております。 ◆6番(前田賢一君)  東京から来た人は、速玉大社へ来て、どこに行くんかな。 ◎商工観光課長勢古口千賀子君)  速玉大社へ行ってから神倉神社へ行かれ、市内を回られる方もいらっしゃるんですが……。 ◆6番(前田賢一君)  いやいや、新宮を離れてから。 ◎商工観光課長勢古口千賀子君)  新宮を離れてから、本宮とか勝浦のほうへ行かれる方と、また逆に伊勢神宮のほうへ行かれる方といらっしゃいます。 ◆6番(前田賢一君)  ケース・バイ・ケースやな。よく言われるのが、観光客はたくさんおられると、しかし滞在時間が短くて、まちなか観光はしてもらえない。それと、観光バスが横づけにして、食事の場所さえないと。本当にお金もうけを素通りさせているわけですから、今は。みんな勝浦行くんですよね。それも、どうすれば観光バスをとめて食事を与えることができるかということも、これも雇用の発生ですから。お金もうけですから。新宮市に観光客の皆さんがお金を落としてくれるんですから。広報紙もありますよね、市長。いいです。そこら辺も考えていきましょうよ。 以前、木村元知事からは、世界遺産登録になったときに、川下りが復活したときに、この方が、川原家を復元して、速玉大社あるいは熊野川の川下りに来られる観光客に、新宮の特色あるおいしい食べ物や特産品を販売してはどうかという提案もあったんです、元木村知事から。川原家の消滅は昭和25年ごろでありますが、それから四半世紀たった昭和52年、那智高原で全国植樹祭が開かれるのを機に、時の新宮市長で地域の代表的木材業者でもある瀬古潔氏らが川原家を復元し、昭和天皇にごらんいただいたこともありました。一方で、昭和51年には新宮の木材商で、文化人としても知られる杉本義夫氏や木田泰夫氏、当時新宮市の図書館長でございましたが、その人らがNHK総合テレビに出演して、川原家を使った新案ポータブル茶室を放映、全国に紹介したということもありました。その後、若干の識者によって、川原家についてその価値を再認識し、再活用の道を探ってほしいとの提言もありましたが、そのまま現在に至っております。 市長、先人の思いを実現し、まちづくりに生かすために、ぜひ川原家復元に対して積極的な取り組みをお願いしたいと思いますが、いかがでしょうか。 ◎市長(田岡実千年君)  前半で新宮港での御提案もいただいた中であります。それも含めて検討したいと思います。 ◆6番(前田賢一君)  かのケネディ大統領が日本で最も尊敬した政治家が、米沢15万石の藩政改革をなし遂げた上杉鷹山公であります。改革に当たっての鷹山公の心情は、「民富まずして国富まず」、「為せば成る為さねば成らぬ何事も成らぬは人の為さぬなりけり」であります。政治は、そこに住む住民に夢と希望と躍動感を与えるものであります。挑戦なくして発展なし。リスクを伴わない挑戦は、挑戦とは言わないのであります。田岡市長には、新宮市の明るい将来展望に向かってリスクを恐れず果敢に挑戦していただきたいと思いますが、市長の思いを聞かせてください。 ◎市長(田岡実千年君)  議員おっしゃるとおり、失敗を恐れず挑戦するときも必要だというふうに思っております。暮らしやすいまちづくりの中には、やはり観光の活性化でまちを元気にしなければならないことも含まれていると思いますので、きょういろいろ貴重な御提言いただいたわけでありますが、それを一つでも多く実現できるように頑張ってまいりたいと思います。 ◆6番(前田賢一君)  よろしくお願いいたします。以上で質問を終わります。ありがとうございました。     (「議長、議事進行」と呼ぶ者あり) ○議長(屋敷満雄君)  14番、田花議員、議事進行。 ◆14番(田花操君)  先ほどの市長の前田議員の答弁の、速玉大社の、今の駐車場の、文化複合施設ができたら閉鎖するんかと前田議員は問いかけ、そういった方向で宮司と話していますと。平成23年の奥田議長のときに、3月議会の予算審議の中で、文化複合施設の予算計上に当たって、議会から附帯決議を出した。そのときに、文化複合施設ができて駐車場を整えても、今のような、速玉大社の裏口から入るようじゃ、文化複合施設の駐車場へ観光バス1台とまってくれらんやないかと。そういう話はしたんかという問いかけに、していませんという。それなら行ってこいと、奥田議長が指示して、あんた行ってきたわだ。そしたら断られた、門前払い食ろうた言うて、私らに報告くれたあるんや。それは今おる議員、みんな知ったある。なぜそんなうその答弁して、その場をしのごうとするのか。一回会議録調べてみたら。平成23年の奥田議長の。 ○議長(屋敷満雄君)  平成23年6月か。 ◆14番(田花操君)  3月。 ○議長(屋敷満雄君)  平成23年3月議会ね。 ただいま精査しますので、暫時休憩いたします。 △休憩 午後2時35分--------------------------------------- △再開 午後2時57分 ○議長(屋敷満雄君)  休憩前に引き続き会議を開きます。 14番、田花議員の議事進行についてです。 当時、8年前、平成23年、私が教育民生委員会の委員長をやっていました。8年前で記憶も薄れていますが、確かに市長と速玉で話し合っていただきたいという旨のことは、私も思い出しました。それで今確かめました。市長は、奥田議長と速玉のほうへ出向かれておられます。今後、もう8年前のお話でありますので、本来ならすぐ行ってもらいたいんですけれども、この問題がまだまだ契約まだ終わっていませんので、契約が終わり次第、至急にその後、市長に速玉さんのほうへもう一度、今後の利用方法について、行っていただきますので、それで御了承をお願いいたします。 田岡市長に発言させます。 ◎市長(田岡実千年君)  すみません。 先ほど、田花議員の門前払いということは、また別の勘違いかなと思っております。 今議長言っていただいたように、当時の奥田議長と私と速玉の上野宮司さんとお話はさせていただきました。私の記憶どおり、先ほど元奥田議長にも確認したんですが、友好的な話し合いできたねということは、改めて今確認したわけであります。 ただ僕は先ほど合意というような表現は不適切だったなと思っておりまして、それは取り消しをさせていただきたいと思いますが、そのときには、複合施設ができれば、先ほども申し上げましたが観光バスや観光客の車は複合施設のところに案内をして、歩いていただく。ただ今の駐車場、閉鎖ということではなくて、役員の方々や地元の方々の駐車場としては使いたいというようなお話だったようなことでありまして、もう7、8年たっておりますので、この文化複合施設の契約が正式に終われば、また改めて宮司にその辺のところはお話をしに行きたいというふうに思っております。 ◆14番(田花操君)  当時の私の記憶で、私だけじゃない、議長も当時の委員長の中で記憶がある。そのときには、その神社関係の人が出入りする話じゃない。観光バスとか、そういった観光客を裏から入れて、裏から帰らせるということにしたら、文化施設のせっかく設けた駐車場にとめてくれない。そうなると、まちなか観光という、そういう拠点にするという人の流れが確保できんから、その話は当然計画をつくりながらそういう話をすべきやけれども、結局は当時、ようしていないから附帯決議の中への駐車場のあり方という文言を入れて、それに速玉との話が個別に書けんから、書いていないけれども駐車場のありようについては十分今後しっかり計画の中でしていきなさい、それは速玉の駐車場、暗に言うてある話であって。だから、これがそのまちなか観光で人の流れを変えるんやという1番基本のことを、今の計画では置いてくれるんかと。速玉もしめんとなったら、この計画の1番根幹になるから当時も本当にみんな議論して、本当に附帯決議へつけるまでのその重みをもっと考えなあかんし。それで奥田議長のときというのは、もう7年、8年前になる。それからいっこも行っていないことも、これはもう本当に職務怠慢や。そんな7、8年前のことを思い起こさな、そういう本来はもう建てようか言いやるのやから。そういう附帯決議、過去につけたあれを真摯に受けとめやなあかん。それを私は言いやる。 ○議長(屋敷満雄君)  わかりました。僕も先ほど会議録を読みまして、そういうお話もあったということもわかりました。御了承願います。 それでは、一般質問を続けます。--------------------------------------- △北村奈七海君 ○議長(屋敷満雄君)  1番、北村議員。 ◆1番(北村奈七海君) (質問席) それでは、一般質問を始めさせていただきます。 今回は任期最後の一般質問ということで、改めてしっかりと質問していきたいと思いますが、やはり4年目ということもありまして、市政運営に対して少し包括的な視点から質問ができればと考えております。 今回はお手元に資料を配付しておりますので、そちらをごらんいただきながら聞いていただければと思います。 少し資料を参照しながら質問に入る前に、きのう地震があったことは記憶に新しいかと思います。最終的に震度は2ということがわかりましたが、当初震度4の放送が流れてメールがスマホに来たときには大変怖く感じました。そのときは一般質問中だったわけですけれども、市役所の免震構造、私は免震構造という建物の中で地震を体験したのは初めてなので、こんなに揺れるものなのかとちょっと正直なところびっくりしました。震度2でこんなに揺れるのであれば、もっと震度が大きくなったらより揺れるんだろうなとは、当然推測できます。 それで落ちついてから、新しくできる文化複合施設のことについて考えてみたんですけれども、今度の文化複合施設は免震構造ではないわけですけれども、高さはこの市庁舎と同じぐらいなんですよね。ですので、きのう以上に大きな揺れが来たら、市長が答弁でも言われていたように、建物の中にいて本当に無事でいられるのだろうかというところは改めて確かめておかないといけないと思いましたが、市長は建物の中にいてくれたら大丈夫というふうに言われるんですけれども、本当に大丈夫なんでしょうか。 ◎市長(田岡実千年君)  専門家がきちっと計算した構造計算含めた中で絶対大丈夫だということでありますので、大丈夫だと思います。 ◆1番(北村奈七海君)  建物自体は専門家の方も大丈夫と言われていることなので大丈夫というふうにおっしゃられるんですが、1点気になったのは、図書館の本です。大きく揺れが起こったときに、本棚から本が雪崩のように落ちて崩れてきてしまうということは、例えば地震が起こった後の報道のニュースなどでは、店舗内の商品等が棚から落ちているということもよく写真や映像で流れていたかと思います。 本棚というのは、現状基本的には何か落下防止の柵みたいなものは多分つけられていないと思うんですけれども、本というのはすごくまとまって落ちてきたら重たいものであって、本棚の間にいた人たちがけがをしてしまうことなども十分考えられるかなと思います。建物は大丈夫ということなんですが、その本棚に対しては、きちんと防災の点から何か落下の防止策などは考えられているんでしょうか。 ◎文化複合施設建設推進室長(須崎誠久君)  建物自体は、先般の上田議員からの質問に対して、耐震性のことを答弁させていただいたところです。あと、いわゆる建物の構築物以外の非構造部材というんですけれども、非構造部材につきましても、大地震後の災害応急対策活動等を円滑に行う上または危険物の管理の上で支障となる建築非構造部材の損傷、移動等が発生しないことを目標とし、人命の安全確保に加えて十分な機能確保が図られるという形で設計してございます。 ただ、図書の部分につきましては、先ほど議員からおっしゃられますとおり、特に落下防止の本の背中のところに何か棒をして落下防止をするとか、そういう対策は難しいというふうに考えておりますので、実際大地震が起こって一定の揺れがあった場合に、本が落下するリスクというのはなかなか対策が難しく、避けがたい部分かなというふうに思います。 ◆1番(北村奈七海君)  そこもしっかりと防災という点から考えなければならない部分だというふうには思います。揺れが起こって本が落ちてきて、それで例えばけがをした、もしくはその下敷きになってしまって、本棚自体はもしかしたらちゃんと固定されているものかもしれないですけれども、本がまとまって落ちてくるということには、しっかりと対策を立てないといけないというふうには思います。 この点については、しっかりと話をしなければならないんですけれども、通告にもなかったことですし、防災対策については、今後改選後にも委員会等でしっかりと話し合っていく部分ではないかというふうに思うんですけれども、今回指摘させていただいたので、当局としても改めて文化複合施設の防災対策については考えていっていただきたいと思います。 それでは、通告表に従って一般質問に移らせていただきます。 今回は、成り行きまかせの市政運営に、今、歯止めをかけるべきであると題しました。この大題については、次に述べる点から現状の市政運営が成り行き任せになってしまっているのではないかと私が危惧しておりまして、その状態に歯どめをかけるべきだと考えているためにつけさせていただきました。 成り行き任せの市政運営と対をなすのは、明確な指針を持った市政運営です。そのような明確な指針を持って市政運営をしているとは現状余り思えない部分があるので、そこをより改善していっていただきたいと考えまして、質問を行います。 それでは、早速1番目の項目に入ります。 議員からの質問に対し市が「その時考えます」と答弁してしまう現状はなぜ起こるのか。 一つ目の議会、市民が納得する説明ができない現状。こちらは自分が議会に入りましてから、思い起こせば、平成27年12月には広角高森線の路肩復旧分担金、それから平成29年3月には新宮港埠頭の土地売買の契約変更、それから自分が入る前にも文化複合施設の話はありましたが、今回の文化複合施設、そして住民投票条例と、さまざまな市民の方からも現状の議会での議論はどうなっているのかと疑問を呈されるような質問をいただく大きなトピックが幾つもありました。 顕著なのは、先般から臨時会にもつながる一連の文化複合施設に関する議会、市民に対する説明の流れなんですけれども、資料提出が遅くなること、また現状はどうなっているのか、そして将来負担はどうなるのかという旨の質問をしたときに、まさにそのときそのときで対応を考えますというような答弁が散見されています。 市長は、そのとき考えますという答弁をよく使われていて、それをどれぐらい使っているかというのを会議録を見返して調べてみたんですけれども、顕著なのが平成26年9月の定例会一般質問の中の答弁で、この中で50年後、60年後、財政的な見通し、将来負担はどうなっているのかという質問に対して、シミュレーションはそこまで長いことできませんし、私も含めて議員、またこの市の幹部も生きている方は少ないような気がしておりますが、そのときはそのときで、そこの市の市長になっている方々、またその時代の市議会議員の方々に一生懸命頑張っていただかなければならないと思っていますし、将来考えた時に余り悲観的にばかりならず、この豊かな新宮市が築けているというような目標というのも大切だと思いますというふうに言われています。 これは将来の財政負担を問われたときに出てきた答弁なんですけれども、まさにこういった、そのときそのときに考えますという答弁、こういったことを行ってしまうこと自体が、私が問題だと捉えている部分なんですけれども、なぜこれが問題となるのかと言いますと、それは一つは、現状でも考えておかなければいけない問題を先送りにしてしまっているということが一つと、現在からやはり将来世代に対して責任ある意思決定を行っていかなければならないはずなんですけれども、それができているとは言いがたいという2点で問題ではないかと考えます。 もちろん、50年後、60年後の見通しを現時点で持つというのは、確かに難しい部分もあると思うんですけれども、やはり財政的にも厳しいという現状であれば、将来世代に対してどれぐらい負担を少なくしてあげられるのかというところは、今の時点でしっかりと考えておかなければならない部分だと思います。 とは言っても、なぜそういった答弁を行い、そして少し問題を先送りにしてしまっているような状態になってしまうのかということを考えてみたんですけれども、それは、資料の通告内容の1の②です。議論を避けようとする姿勢が問題ではないかという部分です。 これはどういうことかと言いますと、私が議会に入った4年前からずっと実は感じていたことで、4年たった今でも、当局の方が議会というか私個人かもしれないですけれども、そこはしっかりと信頼関係を築いて、そして情報開示をするというようなことができているのかなというところが、すごく疑問に感じている部分です。 もちろん入った当初から、私はそんなに当局に対して批判的な態度をとっていたとは自分では余り思わないんですけれども、そういうふうに受け取られがちな質問であるとか、賛否であるとかを表明してきたというところは、自分自身でも振り返ったらそういうところはあるかなと思います。そういうところが、もしかしたら原因になっているのかもわからないんですけれども、やはり感じられるのは、その議論を積極的に行おういうことではなくて、どちらかというと、その議論を避ける方向に、その対応がいってしまっているのではないかというふうに私の目には映ります。 もともとその前提条件であるとか、生まれ育った環境はもちろん違いますし、それから受けてきた教育課程、価値感なども全く違うので議論を行う共通の基盤づくり自体がすごく大変だということはわかります。ただ市政運営の中では、お互いにわかり合えない部分もあるとは思うんですけれども、それを踏まえながらもある程度の部分は合意形成をしていく必要というのは必ずあると思います。それ自体が、骨が折れる作業なので大変であるという気持ちはわからなくはないです。これは私の勝手な推測かもしれませんが。 そうは言っても現時点では、4年前自分が議会に入ったときと同じぐらいか、それよりももっとその信頼関係と言うんですか、お互いに議論をしっかりとして、議論の蓄積をして、そして合意形成にもっていくという過程がなかなかうまくいってないのではないかというふうに思っておりまして、その現状認識をした上で現状を変えていくべきだと思っておりますので、③の今後は、市と議会との議論のあり方、これは議論の手法ですね、を再検討すべきであるという提案の項目を書かせていただきました。 現状を当局と議会との議論、特に文化複合施設の議論において顕著にあらわれた部分だと思うんですけれども、やはり必要な情報を必要な時期に公開していただけなかった。そしてまた、さまざまな要望が市民の方からもあったはずですけれども、それがなかなかうまく最終的に施設の中に反映できなかったというところはあるはずなので。 それで、なぜやはり議論がうまくいかなかったんだろうということを考えてみたんですけれども、それは当局の立場に立って少し考えてみると、当局側も説明をしても、その説明をどの程度まで行えば議会側が納得するのかという手応えをなかなかうまく感じられていない。そして、議会側というか、これは私自身もそうだったかもしれませんが、当局からどこまでの説明を行ってもらえばそれでよしとできるのかという基準、それが明示できていなかった部分があるのかなというふうに思います。だからこそ、いつまでたっても議論がなかなかかみ合わなくて、これは言い過ぎかもしれませんが、お互いに不信感が募る結果につながってしまっているのではないかと考えられますが、市長はどう思われますか。 ◎副市長(向井雅男君)  行政運営というか市政運営を行っていく上で、お互いの権利、もしくは権能といったものに基づいてその役割をきちんと果たしていくことが、円滑な行政運営を図られると思いますし、ひいては新宮市に住んでおられる方の住民福祉につながっていくというふうになるかと思います。 ただ、今、議員御指摘の中で、そういったことが、どの時点でお互いに情報の共有を行政運営または施策を執行していく中で持てるのかというのは、お互いの協議の議論の中で模索していくものなのかなというふうには思います。 ◆1番(北村奈七海君)  ありがとうございます。 本当に今、副市長が言われたとおりのことを私もこの後言おうと思っておりまして、それは、その協議によってどの時点で情報公開をするべきなのかというところは、もっとお互いにしっかりと話し合って、時期であるとか内容を決定できればよかったなというふうに思っているからなんです。 私が、議論の手法をもう少し確立させたほうがいい、そして信頼関係をもっと前向きに築いていったほうがいいというふうに考えるのは、それを行わないと、市側の説明も議会に対して安心感を持って公開するということができにくくなってしまっているのではないかと推察しているからです。 仕事なので、当然説明すべき点は責任を全うするために説明しなければいけないんですけれども、初めから非難されるであろう、批判されるであろう、もしくは議論が紛糾して収拾がつきにくくなるもしれないというような事態が予想されるのであれば、そこに対しては情報の出し方というのは逡巡してしまう余地が生まれるのは当然、これは人情という言葉を使うと余り人情とかに対してはそういった部分がないように多分思われていると思うんですけれども、私自身が。ただ通常であれば、そのようにちゅうちょしてしまうことはあり得るかなというふうに思うので、しっかりとお互いに安心感を持って情報を交換できる状態を、改めてつくっていかなければならないというふうに確信しています。 まず議会との信頼関係の回復のためには、議論を丁寧に行っていかなければならないと思うんですけれども、先ほど申し上げたように、当局も説明をどの程度行えば議会が納得するのか、そして議会側もどこまでの説明を行ってもらえば、それで納得するのかというところは、副市長が言われたように、しっかりと議論を通じて、先ほど副市長は協議と言われましたけれども、議論を通じて、その都度その都度の議案ですとか、事項によってその基準というのは幾らかはぶれると言うか幅があるものだというふうには思うんですけれども、しっかりとその基準を議論を通じて今後は行っていくべきではないかと考えます。そして、その場として委員会というものもあるわけですから、委員会などでしっかりと情報公開については、どういう基準が望ましいのかということを議論していけたらと思います。 文化複合施設のような大きなプロジェクトというのは、その議論の過程は当然公開すべきものであるという考えはありますが、とは言っても、当局側からしたらその時期を見て協議が終了してからでないと公表できないという性質のものも当然あると思います。ただ協議の過程であっても、議会に対しては、例えばですが、その上限金額の変更が国から打診されているというような話は、その結末がしっかり結論づけられていなくても、議会の議決に対して影響が予想されるような情報であるという性質のものだと考えますので、それが入った時点で委員会には報告するということは行ってもよかったのではないかと思います。 仕事においては、新入社員の研修などでよく報・連・相などと言われますけれども、当然議会と当局にあっても小まめな情報交換というのは必要なことだろうと思います。ですので、当局もどこまでを議会に出すべきかは、きちんと議会との議論において結論を出して、議会とともに判断していただくのが望ましいのではないかと思います。 そういった議論の過程が踏まれなければ、今回のように議会にも情報を、事後的にですけれども提供せず、また市民にも、いつまでたっても情報開示がなされないというふうに見えてしまう今回の文化複合施設のような経過を、今後も同じようにたどってしまう可能性はゼロではありません。というか、過去のことを振り返ったら、広角高森線また新宮港埠頭と同じような経過で資料が後から幾つか出されるだったりとか、説明が二転三転してしまうというような事案というのは、これまでも実は起こっていたことであって、文化複合施設もこれまでの延長線上に位置づけられるかなと思います。 今回の情報開示が適切ではなかった、そして反省すべき点もあるというふうに、市長、副市長も言われておりましたが、そうであれば、きちんと説明不足に対する再発防止に取り組まなければならないと思います。その点、再発防止については何か対策を考えられておりますでしょうか。 ◎副市長(向井雅男君)  いろんな市政運営とか政策立案に際して、いろんなことを庁内で議論していくわけですが、その中の情報をどういったタイミングでというのは、上田議員の一般質問の中でも少しお話をさせていただきました。 これまで決して情報が、タイミングがどうだったのかというところに問われると決して遅かったとかいうことはないというふうに判断していますが、ただこれは受け手側の方もおられますし、市民の方も、これまでやはり情報開示は少し不適切ではなかったのかという声があるのであれば、私どもは真摯にそれを受けとめて反省する必要があるかと思います。 したがって、今後はそういったことも踏まえながら信頼関係の中で情報を委員会なり特別委員会なり、そして議会のほうへお出ししているわけですから、その信頼関係の中でそれをそぐなわないことがもしあるとするならば、私どもはそれを控えるということも考えてしまいますので、その辺は議会といろいろお話をさせていただきながら、議論させていただきながら、適切な時期に適切な形で資料とともに情報共有をさせていただきたいというふうには思っております。 ◆1番(北村奈七海君)  今すぐにこういった手法で、例えばですけれども再発防止という文脈ではなかったかと思うんですけれども、情報開示については行っていくということだったんですけれども、情報開示をどのように行っていくのかということは、これからの議論の経過ということも当然踏まえていかなければならない部分かなというふうに思います。 もちろん何でもかんでも公開すればそれでいいというふうに、私は余り思っているわけではありません。適切な情報を市民の方にしっかりとわかりやすい形で提示する、それが1番重要であって、その情報のタイミングであるとか、わかりにくさというものが、市民の方から市政、行政とか議会に対して不信感につながるような出し方は避けるべきである。だからこそ、しっかりと準備をして情報開示をしていっていただきたい。その前提として当局と議会とでしっかりと議論しながら、どういう情報を適切な状態で提示していけるのかということはこれから模索していくべきかなと考えます。 それから、その議論の手法については、より制度的な部分、例えば、よくほかの自治体でも言われるような、例えば反問権の可否であるとか、議員間の討議といった仕組みの導入については、これは議会内で今後も研究をしていけたらと思いますけれども、現行の新宮市議会においては議論を通じてどういった情報開示の基準であるとか、時期を設けるか、こういったことはしっかりと話し合って結論を出していくべきだと考えます。これについては、議論における共通基盤、共通認識をつくる土台づくりが重要だということです。 この点については、もう少し議論を深めたいところではありますが、詳細については(4)でも少し述べたいと思いますので、次の項に移ります。 それでは、2番目の文化複合施設は生涯学習の拠点になりうるのかという項です。 こちらについては、なぜこういう課題設定を行うのかと言いますと、まだ文化複合施設のソフト部分が見えてこないからです。これまでハード部分、施設整備であるとか、施設の配置やそのあり方、また交付金の期限、ランニングコスト等については議論の俎上にのってきたんですけれども、実際に文化複合施設でどのような事業を行うのかといったソフト部分の議論というのは、特別委員会でもなかなかできていませんでした。ですので、この文化複合施設、これが生涯学習の拠点としても整備されるということなんですけれども、本当に生涯学習の拠点になり得るのかが、正直に申し上げてまだ不透明な部分が多いと考えています。ですので、これも今指摘しておくべき重要な課題だと考えて2項目めに設定させていただきました。 新たにできる文化複合施設は、いわゆる生涯学習の拠点としても整備されると理解してよろしいですか。 ◎文化振興課長(福本良英君)  そのように考えてよろしいかと思います。 ◆1番(北村奈七海君)  ありがとうございます。 さまざまにその観光的な側面も持っているということなんですけれども、文化ホールと図書館という二つの大きな施設の役割からして考えて、生涯学習の拠点として捉えるのが適切ではないかなと私も思っております。 そして、ここで市が言う生涯学習の定義とはというところに入っていくんですけれども、これについては、資料1枚目の(2)の①で生涯学習の定義とはとして、新宮市の教育、平成30年度教育要覧があるんですが、この中で新宮市としては、人々がともに人生を楽しく豊かにするために生涯のいろいろな時期にみずから進んで行う学習や活動というふうに定義しています。 もちろん、これは生涯学習のことをうたったものであるので、これに対して今、何かが間違っているという話をするわけではありません。ただ、私自身が生涯学習のことを考えるに当たって、新宮市のこの定義にもう少し追加したい部分があるかなと考えています。それが、その下に教育基本法を載せさせていただいたんですけれども、私は、教育基本法の第3条にある生涯学習の理念の後半、その成果を適切に生かすことのできる社会の実現が図られなければならないという社会を構築するという面からの定義、これが必要ではないかなというふうに考えています。 私は、生涯学習という言葉については、一般質問でも何回も取り上げさせていただいていて、生涯学習というものが、人が生きる上で大変重要な概念だと考えています。昨年12月の一般質問でも、生涯学習の意義についてリンダ・グラットンさんという方の発言を引用して少し述べさせていただきましたが、この生涯学習という概念はもっと重視されてしかるべきものだと考えます。 現代のような変化が早い、そしてその変化が局所的に起こってしまう。それはどういうことかというと、都市部は変化がすごく速くて、そして流行もどんどん移り変わっていく。ただ、その流行であるとか、変化というのが地方まで届いているのかというふうに考えると、なかなか変化というのは地方にまで届いていないという面もあるのではないかと思います。ですので、その変化が全国一律には同時期的に起こりにくい時代に、しっかりとその時代の変化を読み取って柔軟に対応できる能力というものは、しっかりとつないでいかないといけないというふうに思っているので、だからこそ、その生涯学習、生涯を通じて常に学んでいくということが重要だというふうに考えています。そして、その研さんを積んだり、研さんを積むこと自体が人生を楽しく豊かにさせ、そして学習を継続することで人生の幅が広がる、そういった人の人生の中でポジティブなサイクルをつくり出していくことが、今後の自治体の政策にとっては重要な一つになると考えます。 そうは言っても、それは個人の領域の話です。人生の都度都度、自分から進んで行う学習や活動という新宮市の定義にもマッチする部分ではあるんですけれども、行政が行っていくのは個人の育成だけではないはずです。もう一つ、個人の育成と同じく重要なことが社会の構築であると考えます。生涯学習を通じて個人の育成を行いつつ、その個人が新宮市の地域社会をつくり上げているという意味で、行政と個人とが決定的に違うのは、行政のほうは社会制度をみずから構築できるという部分だと思います。だからこそ、私が新宮市が行う生涯学習の政策というか、定義については、教育基本法で言うところの、その成果を適切に生かすことのできる社会の実現が図られなければならないというところにも、より力を入れるべきではないかと思います。 要は個人の学習の成果をいかに社会に還元させるかという視点も取り入れていくべきではないかというものなんですけれども、この点についてはどう考えられるでしょうか。 ◎教育長(速水盛康君)  議員御指摘の点は学校教育と社会教育、社会教育は学校教育活動以外の部分の社会教育というのがありまして、社会教育といいますのは、新宮市で言いますと、今、議員から御指摘ありましたように、公民館活動であったりとか、あるいは公共の施設を使っての活動だったりとか、そういった点で、我々はそういう施設をいかにして社会教育の分野に開放し活用していくかと、そういう役割を担っております。 一方で、そういうことを含めて個人の学習活動だったり、家庭でのそういった学習活動であったりという視点も含めて広く生涯にわたって学ぶ活動いうことでありますので、実際には、議員から御指摘いただいた教育基本法の下線部の部分について、社会の実現が図られなければならないということに関しましては、新宮市の文化活動であったりとか、発表の場であったりとか、あるいは公民館活動の発表の場であったりとか、そういうところは社会教育施設を利活用しながら、また新宮市も支援をしながら実施されているものであるというふうに考えてございます。 ◆1番(北村奈七海君)  今の教育長のお話は、社会教育活動というものを通して、既に新宮市においても、文言としては入っていないかもしれないですけれども、実態としてはなされているということだと思います。その部分については、新宮市として生涯学習の場を提供しているというのは、生涯学習課が所管する、例えば家庭教育学級だったり、健人大学だったり、新宮市民大学だったりというところがありますので、そういった社会学習の場が提供されていないということでは全くないというふうには考えます。 ただ、私が目指しているというか、考えているものの大枠としては、今後出てくるんですけれども、最終的に市民をつくるというところにつながってくるんですけれども、今回の文化複合施設であったり、市政運営であったりという部分に対して、私が今一番問題意識だと思っている部分というのが、その議論がどのように行っていったらより多くの人たちが納得感を持って市政運営を信託してくれるのかというところと、お互いにその議論の手法をどのようにしたらより納得感が得られる場が整っていくのかというところに、私は問題意識があると思っていて、その生涯学習の場としても、市民の方もある程度学習を通じて、この後言おうと思っていたんですけれども、そのシチズンシップ教育というものを行っていっていただけたらなというふうに考えているので、言わせていただきました。すみません、その点についてはまた後ほど申し上げます。 教育長が言われた公民館の活動などもそうですけれども、生涯学習というものの中には、もちろんスポーツですとか、文化芸術の活動なんかも含まれています。ただ、その生涯学習がさまざまに含む諸活動の、特に文化芸術の振興と文化財の保護という文化政策における二つの柱、それを実現するのが文化複合施設かなというふうに捉えています。 それで、新宮市が行っている現行の生涯学習の場の提供に加えて、文化複合施設という新しい生涯学習の拠点と言うべき施設ができるので、その文化複合施設では、どのような事業を行うのかというのは当然議論されるべき議題であって、考えないとならないテーマだと思います。 その話に入って行く前に、特別委員会でもまだ余り話されていなかった文化複合施設における法的な整備については、もう少し申し上げたほうがいいのかなと思います。 2枚目をめくっていただきたいんですけれども、文化ホールの法的根拠はどうなるのかというふうに資料のほうでは書いてあるんですけれども、図書館には図書館法というその施設に対する定義と法的根拠を持った法律が存在しますが、文化ホールに対してはそういった根拠法となるべき法律は存在しないということは調べてみてわかったんですけれども、そういう理解でよろしいでしょうか。 ◎文化振興課長(福本良英君)  それでよろしいかと思います。 ◆1番(北村奈七海君)  わかりました。 ちなみに、これまでの市民会館というのはどういう位置づけだったんでしょうか。条例をインターネット上で調べてみてもわからなかったんですけれども、市民会館はどういう法的な根拠というか市の条例上は定義づけられていたんでしょうか。 ◎文化振興課長(福本良英君)  旧市民会館につきましては、市民会館条例において市民の文化教養の向上と福祉の増進を図るため設置するとされております。これにつきましては、議員も御指摘されております教育基本法また社会教育法の第3条において、地方公共団体の任務として社会教育の援助に必要な施設の設置及び運営、その他の方法により文化的教養を高め得るような環境を醸成するように努めなければならないとされており、これに基づく施設であると考えております。 ◆1番(北村奈七海君)  わかりました。 今、言われたとおり文化ホールの法的根拠はどうなるのかというところの表で書かせていただいているんですけれども、文化ホールというのは社会教育法に基づくのか、それとも教育基本法に基づくのか、それとも文化芸術振興基本法に基づくのかというところは、新宮市としてしっかりと定義づけておかなければならないものかなと考えています。それは下に書かせていただいたとおり、地方自治の根幹というのは法令遵守ということで、法に基づいて理念を定めて、その理念を実現する政策として施設や事業が行われるはずだと考えておりますので、文化ホールというのも、最上法の法律というのは存在しないものではありますが、社会教育法もしくは教育基本法、もしくは文化芸術振興基本法から、その考えを援用してしっかりと条例に位置づけていってしかるべきかなと思いますが、市として、この文化複合施設もしくは文化ホール部分について何か条例整備を行う予定はありますでしょうか。 ◎文化振興課長(福本良英君)  公立の市民会館等は、地方自治法第244条の公の施設に該当し、第244条の2第1項により、その設置及びその管理に関する事項は条例で定める必要があるとされております。その中で設置目的を明記することになると考えておりますが、運営方針等につきましては、先ほど議員おっしゃられました文化芸術基本法に基づく劇場、音楽堂等の事業の活性化のための取り組みに関する指針等により運営方針等定めるよう努めることとするとされておりますので、今後検討していきたいと考えております。 ◆1番(北村奈七海君)  そのような答弁ということであれば、文化複合施設なのか、文化ホール自体なのかの法的な補強というか裏支えとしては、文化芸術基本法に基づいて条例整備を行っていこうと考えておられるという理解でよろしいんでしょうか。 ◎文化振興課長(福本良英君)  劇場、音楽堂等の位置づけもあるかと考えておりますので、運営方針等により定めていきたいと考えております。 ◆1番(北村奈七海君)  運用方針というところがちょっとわかりにくかったんですけれども、その条例整備を行って運用方針を固めていくということなんですか。 ◎文化振興課長(福本良英君)  条例につきましては、基本的に先ほど申し上げました設置条例、これにより定めていきたいと考えております。 ◆1番(北村奈七海君)  ということは、先ほどの地方自治法に基づいて、条例を定めていくという理解ですか。 ◎文化振興課長(福本良英君)  そのとおりでございます。 ◆1番(北村奈七海君)  なるほど、わかりました。 私が考えるに文化複合施設というものは、これも資料の表の下に書かせていただいたんですけれども、文化政策学入門という本があって、これで私も勉強しているんですけれども、この中で、劇場ホールも基本的には博物館と同列に認識すべきであるというような記述がありまして、これについて、なるほどなというふうに思っています。 表に戻っていただいて、社会教育というのが教育基本法の第12条にあるんですけれども、国及び地方公共団体は図書館、博物館、公民館、その他の社会教育施設の設置、学校の施設の利用、学習の機会及び情報の提供云々とあって、社会教育の振興に努めなければならないとあるんですけれども、生涯学習というものの中に包括して市民が行う文化芸術活動というものも存在するかと思います。ですので、私の主張というのは、社会教育法の定義を援用すれば文化複合施設というのは社会教育施設ということも言えるのではないかということです。それとあわせて、生涯学習の拠点、そしてその中で文化芸術の振興、そして熊野学機能部分、その中で文化財の保護ということを担っていくというのであれば、一方では文化ホールの部分、特にそこは新宮市の文化芸術振興基本条例といったものをしっかりと整備して、そして文化複合施設の定義のみならず新宮市における文化芸術振興についても、しっかりと条例整備をしていくべきではないかというふうに考えているんですけれども、その点についてどう考えられますか。 ◎文化振興課長(福本良英君)  今後研究していきたいと思います。 ◆1番(北村奈七海君)  今後研究していきたいということなんですけれども、もう少し踏み込んで答えてもらえたらと思うんですけれども。 ◎教育部長(片山道弘君)  両方の法律的にかかわってくるとかと思いますけれども、以前から榎本議員が文化芸術振興基本条例を制定して、芸術文化の振興を図っていけばというふうな意見をいただいております。ですから、今後そういった形の法的なものも整備を進めていきたいという、現在そのところでございます。 ◆1番(北村奈七海君)  わかりました。ありがとうございます。 榎本議員も主張されていたということなんですけれども、市が行うことというのは、法律もしくは条例に基づいて、その政策というのは行われていくべきだというふうに考えますので、その文化芸術というところに関しても、今教育部長言われたように、しっかりと条例整備していただいて、そしてその文化複合施設をいかにして、その振興につなげていくのかというところは研究していっていただけたらと思います。 それでは、次の項目に入ります。 ②番を飛ばして③番にいきたいと思います。 ここでは、新しい図書館が目指すのは人が集まる「コミュニティスペース」か、「人材育成装置」か、というふうにちょっと大げさな題をつけさせていただいているんですけれども、このような題にしたのは、生涯学習という文脈上文化複合施設が、私が考えるに中期的にはコミュニティスペースとして機能してもらって、長期的には人材育成装置として機能してもらいたいというふうに考えているためです。 2枚目の右側の表に移っていただいて、文化複合施設は新宮市の文化と教育を下支えするものという大き目の図がある場所に移っていただいて、その下にコミュニティスペースと人材育成装置も何のことか口頭で言っただけではわかりにくいので、小さくなんですけれども説明をつけさせていただいています。 私がイメージするコミュニティスペースというものはどういうものかと言うと、地域の方が気軽に集まって、その場で余暇を過ごしたりですとか、趣味も行ったりですとか、仲間の方たちとおしゃべりを自由にしてもらう場所というイメージを持っています。 これは、ある意味では福祉的な観点からも捉えられるかなというふうに思っていまして、私はイオンですとか、オークワですとかに行ったときに、テレビの前に長時間ずっと座っておられる高齢者の方であるとか、子供がいるというのが、すごい前から言われていることですけれども、気になっていて、そういう方たちがただ時間を過ごしに行くということだけではなくて、文化複合施設という場所に行って、横のつながりも持てるようになってくれたらいいなというふうに思っています。 ですので、中期的にはコミュニティスペースとして機能していってもらえたらというふうに思っているんですけれども、そのような人が集まる場所として、まずは運営をしていくべきではないかなというふうに思っております。 そしてその後、長期的に人材育成装置というのは何かと言いますと、新宮市が目指す市民像を描いて、その育成に寄与する場所というようなイメージを持っています。 人材育成装置というのは、これも結構自分としては言い続けていることで、平成28年の3月、平成29年の12月にもこの言葉を使って生涯学習については言及させていただいています。市がつくる公の施設というのは、広く市民の方に使ってもらうべきものでありますが、最終的にそれがなぜ設置されるのかと言えば、やはり公共の福祉に資するという地方自治体の大きな目的があるからだと思います。その点については、市が生涯学習というものを行っていくに当たって、一番担保をしておかないといけないことは何かということも考えたんですけれども、それは市が政策として事業実施する文化芸術に対する公共性、これが一番はしっかりと担保されなければならないのではないかと考えています。 これまで行われてきた文化複合施設のソフト部分、建物にもつながる部分なんですけれども、そのコンセプトが、一番私が聞いていて不足していたなという部分は、文化芸術の公共性というものを市としてどのように捉えているのかが不透明というかわかりにくかったというところです。 そもそもこれまで文化複合施設の建設については、図書館とホールの建てかえというふうにわかりやすく言いかえられていたわけですけれども、その言い方を行うことによって、文化芸術ですとか、その文化財の保護、それを大きく言えば地方公共団体が行う文化政策に対して、どのような理論的な構築が行われているのかということが見えにくくなってしまったというところがあると思います。そういう現状が、今はまだ取り残されたままであるという意味を込めて、内容としては言わなかったんですが、②番として新宮市が本当に歴史と文化のまちとなるかの試金石が文化複合施設であるというふうに言わせていただいております。 文化や芸術の振興という文脈で、それがどうして公共と結びつくのかといえば、文化芸術や生涯学習における学習や成果の社会に対する還元というのは、一部の人のみが独占するものではなくて、やはり広く市民の皆さんが享受するべきものだと考えるからです。ですので、文化複合施設の建設に当たっては、これは今さらの指摘にはなりますが改めて言わせていただきたいのは、図書館とホールの建てかえという文脈だけで捉えるのではなくて、しっかりと公共が行う文化政策の一つであるという観点から、もう少し理論的根拠というのは持たせていってもいいのではないかというふうに考えます。 そして、これまで言及してきた教育基本法の前文に、我々日本国民はたゆまぬ努力によって民主的で文化的な国家をさらに発展させるとともに、世界の平和と人類の福祉の向上に貢献することを願うものであるとあります。すみません、これは資料のほうには載せていないんですけれども。文化複合施設を建設する、そしてそれを市が運営していく、それを行っていくに当たっては、この前文にある文化的なという部分を重視することも重要ですが、前者の民主的なという概念を発達させることも同じく必要だというふうに考えています。 それはなぜそう思うのかと言うと、生涯学習の話に入っていく前段で述べさせていただいたように、今回の文化複合施設建設の議論において特にわかったことなんですけれども、さまざまな課題が浮き彫りになったというふうに捉えています。それは、述べさせていただいた行政、議会の情報公開や議会のあり方、そして住民からの住民投票条例請求、これが起こりまして、住民がどのように市政にかかわって、そしてその市政が行う議論の過程に組み込まれていくのかという、これまで余りしっかりと議論が行われていなかった部分が改めて浮き彫りになったということだと考えています。このことは新宮市にとっては、地方公共団体としてのあり方をより洗練させていく大きなチャンスであるというふうに私は考えています。 ここまで生涯学習が重要だというふうに言ってきた背景には、今回のような、大きな市民からの市政運営に対する視線です。そういったものが課題として浮き彫りになってきたという現状がありますので、社会の構成としての市民をどのように形成していくのかという観点は、その生涯学習という文脈上、市としてしっかりと考えていかなければならない部分だと私が捉えているからです。それを行うことによって、これまで文化複合施設の建設であるとか、ほかにも市民の方からの批判であるとか、それを多く受けてきた行政や議会のあり方を変革していく種が存在していると思います。その種をしっかりと育てていくために、より市民の方に生涯学習を楽しんでいただいて、その上で、その成果を社会に還元するという手法の一つとして、2枚目の最後に書いてある新宮市においては生涯学習の文脈上に今後シチズンシップ教育も組み込んでいくべきだろうというふうに考えているという主張になります。 ○議長(屋敷満雄君)  北村議員にアドバイスしますけれども、あと30分ぐらいしかございませんので、今60分、第2項までしか言っていませんので、時間配分を考えてくれないと、時間足らんと思うんですけれども。 ◆1番(北村奈七海君)  今回はちゃんと考えていますから大丈夫です。 ○議長(屋敷満雄君)  10分間程度休憩いたします。
    △休憩 午後4時02分--------------------------------------- △再開 午後4時17分 ○議長(屋敷満雄君)  休憩前に引き続き会議を開きます。 一般質問を続けます。 1番、北村議員。 ◆1番(北村奈七海君) (質問席) それでは、休憩前に引き続き一般質問をさせていただきます。 シチズンシップ教育の話をする前に、1点、私のほうの質問も間違っていた部分があったので、その点について当局に質問があります。 それは、文化ホールの定義についての部分なんですけれども、そこで文化複合施設というか、文化ホールについての根拠法というのは存在しないですよねというふうに私が聞いたら、そうですというふうに答えられたんですけれども、休憩中に指摘を受けて調べたんですけれども、平成24年、劇場、音楽堂等の活性化に関する法律というのができていまして、これがいわゆる劇場法というもので、このことを榎本議員も指摘されていたと思うんです。この中の劇場法の第2条、ここに定義があるんですけれども、「この法律において劇場、音楽堂等とは文化芸術に関する活動を行うための施設及びその施設の運営に係る人的体制により構成されるもののうち」というふうに続くんですけれども、私のほうもその調べが不足していた部分もあって、ないですねというふうに聞いてしまったんですけれども、当局側としても、文化複合施設をこれから整備していくに当たって、この点が以前から同僚議員においても指摘がされていた部分であるはずなんですけれども、その点について、ないですと答えられてしまったというのは、もう一回答弁し直していただく必要があるのかなというふうに思うんですけれども。 劇場法というものを認識しておられなかったのかどうかというところと、今後、文化ホールの整備に当たっては、先ほど私は文化芸術基本法をもとにしたらよいのではないかというふうに言っていましたけれども、この劇場法をもとにするというところも、もう一回考え直してもいいのではないかと思うんですけれども、その2点について、もう一度答弁お願いします。 ◎文化振興課長(福本良英君)  私、先ほど申し上げましたのも文化芸術基本法、先ほどおっしゃられたのは、名前が変わりまして基本法になっておりますが、それに基づいて先ほど言われました劇場、音楽堂等の活性化に関する法律というのがございますので、それの指針に基づいた運営方針を検討していきたいというふうにお答えさせていただいたつもりだったんですけれども。 ◆1番(北村奈七海君)  それで言うと、先ほどの文化ホールに対してはその根拠法となるべき法律が存在しないというふうに理解してもよいかという点については、どういった意図でそうですというふうに答えられたんでしょうか。 ◎文化振興課長(福本良英君)  そういった意味では、今申されました活性化に関する法律の中で文化芸術に関する活動を行うための施設という位置づけがございますので、条例上で定めるというのは、地方自治法に基づく公の施設としての位置づけかとは思いますが、これに基づいて条例等を制定するというのは、もちろん検討させていただきたいと思います。 ◆1番(北村奈七海君)  すみません、私のほうで理解がまだ追いついていない部分があるんですけれども、劇場法については、文化芸術基本法というものとセットで市側も把握はしていたということなんですか。そうなると、先ほどの根拠法となるべき法律が存在しないという理解でいいですかと言われたときに、そうですというふうに答弁されたことと矛盾が生じてくるんじゃないかと思うんですけれども。 ◎文化振興課長(福本良英君)  法整備の部分についてでございますので、一度研究させていただきたいと思います。 ◆1番(北村奈七海君)  そうですか。わかりました。 今は整理しますとのことだったんですけれども、改めてもう一度こちら側の質問も整理して問い直しさせていただくと、まず文化ホールに対しては根拠法となるべき法律が存在しませんという理解でよいですねというふうに私のほうが聞きまして、それに対して、そのように理解してよいという答弁を受けた。だからこそ私はその後で、社会教育法なり、教育基本法なり、もしくは文化芸術基本法なりでしっかりとその法律に基づいて条例整備をすべきではないかというような話をしたわけなんですけれども、その休憩後、いわゆる劇場法というものがもう既に国では整備されていて、そこで劇場等という中に文化ホールも含まれるという理解をすれば、根拠法としては劇場法を援用するべきではないのかなという話になるわけですよね。 なので、まず一つ目は、文化ホールに対しては、その根拠法となるべき法律は存在しないということは、それは事実と違うのではないかというところに対して当局としてはどういう理解をされているのかということと、やはりもう一点としては、文化複合施設の整備、文化ホールの整備に当たって、劇場法というものを認識していたのかどうかというところは改めて聞いておきたい部分ではある。 ○議長(屋敷満雄君)  最初の部分と二つあるのか。 ◆1番(北村奈七海君)  二つあります。 ○議長(屋敷満雄君)  最初の部分だけ先にいこうや。 ◆1番(北村奈七海君)  わかりました。 最初のほうは、根拠法となるべき法律が文化ホールにおいては存在しないという共通認識を行ったというふうに私のほうは理解していたんですけれども、それは劇場法という法律が出てきたというか、存在していたということがわかったので、その共通認識というのは違うのではないかと思うのですが、その点の認識はどうですか。 ◎文化振興課長(福本良英君)  確かに私のほうでも、教育に関する法律という認識のもと発言させていただいたかと思いますので、おっしゃいますように劇場、音楽堂等の活性化に関する法律がございますので、法律は存在するというふうなことでよろしいかと思います。 ◆1番(北村奈七海君)  わかりました。なので、お互いにその点は共通認識を改めるというふうにしておけたらと思います。 もう一つは、この劇場法という法律を文化複合施設の整備に当たっては一緒にあわせて検討しておけたらよかったのではないかというふうに思ったんですけれども、端的に申し上げますと、この劇場法の法律、これを存在することを認識されていたのかどうかというところを改めてお聞きします。 ◎文化振興課長(福本良英君)  認識はいたしておりましたが、詳しく条文等について研究が進んでおりませんでしたので、今後条例の基本となる法律については研究させていただきたいと思います。 ◆1番(北村奈七海君)  私もこの劇場法というのがすっかり抜け落ちておりましたので、その点をしっかりと批判する資格があるのかどうかと言われると詰まってしまう部分もあるんですけれども、この劇場法というものに関しては、同僚議員が過去からずっと議題には上げておられたものなわけで、議員が言っていることをいかに研究して、そして条例整備が必要であれば、その研究をそういった整備につなげていくかというところが、先ほどの最初の議論に戻ってしまいますけれどもお互いの信頼関係というものを築いていく一端にもなるのかなというふうに思いますので、まだ研究できていない部分もあるということなんですけれども、この点については、法的な根拠がしっかり存在するということなので、しっかりと条例整備にまでつなげていっていただけたらと思います。よろしいでしょうか。 ◎文化振興課長(福本良英君)  それでさせていただきます。 ◆1番(北村奈七海君)  よろしくお願いします。 そしたら、シチズンシップ教育のところからもう一回始めたいと思います。 シチズンシップ教育の導入というものが重要ではないかというふうに考えているんですけれども、このシチズンシップ教育というものは、大枠の意味としては、市民としての資質能力を育成するための教育、これは他人を尊重すること、個人の権利と責任、人種、文化の多様性の価値など社会の中で円滑な人間関係を維持するために必要な能力を身につけさせるというように定義がされているんですけれども、これももう少し改めて定義づけは必要だと思いますが、文化複合施設における生涯学習の取り組みには、このシチズンシップ教育も組み込んでいっていただきたいなというふうに考えております。これが、後段の人が戻って来られるまちづくりをどのようにつくっていくのかの、教育に力を入れるべきというところともつながってくるんですけれども。 先般、教育総合会議が開かれまして、その中で、国としてもさまざまな新しい取り組みを行っていきますというような、この「子供たちの学びはどう進化するの?」という国のリーフレットを配付されていたと思うんですけれども、この中にも、一つは、主権者教育というものが設置されておりまして、この中で社会の中で自立し他者と連携・協働して社会に参画する力を育みますとあるんですけれども、学習指導要領の中にも、たしか小学校の高学年からでしたか、社会の授業の中ではこういったことも行っていくというふうに位置づけられていると認識しております。 これは、なぜこういった教育が必要になってくるのかと言うと、個人が社会の構成であることを自覚しながら、新宮市においては、それぞれの市民がどのように新宮市という地域社会、それを構築していくのかという課題につながっていくので、それが私は今後の新宮市の市政運営を考える上で重要な観点だと考えております。だからこそ、順番が前後してしまうんですけれども、文化複合施設というものが、そういうシチズンシップであるとか、生涯学習であるとか、そういったものを下支えするものとして、この2枚目の右側に書いてある表のとおりの機能をしっかりと果たしていっていただきたいというふうに考えているから、このようにして取り上げております。 この図について説明しますと、義務教育課程の初等中等教育を経て、そのまま社会に出ていく方もおられますし、その後大学等に行く方もおられます。その後横の社会に行くわけですけれども、高等教育と社会教育の間を両矢印でつないでいるのは、概念としては高等教育を受けて、その後社会に出ても、もう1回学び直しができる社会、いわゆるリカレント教育というものを実践できるといいなという希望も含めて、このように両矢印をしているんですけれども、学校教育、社会教育、これらを法律の定義を踏まえて、私としては生涯学習というふうに広く位置づけてもよいのではないかなというふうに思いますし、文化複合施設、これは社会教育として使うということはもちろんですが、学校教育で、例えば学校図書館に行っていた子供たちが、もう少し難しい本も読んでみようかといったときに市立図書館に行ってみるというような、学校図書館と市立図書館の連携というものも組み込んでいけたらいいなというふうに考えているので、このような図を書かせていただきました。 それで、UターンIターンをふやすためにも教育に力を入れるべきという、その3の①に入っていきたいんですけれども、この課題を設定した背景には、総合計画にも移住・定住の促進ということが書かれております。人口減少、そして人口をある程度維持するということが、日本の全国の自治体にあっては喫緊の対応すべき課題ではあります。ただ、人が戻ってきてほしい、人口を維持したい。こういった思いを実現したいのはやまやまなんですが、出生率にも限界はあると思います。そして、人が戻って来られるまちづくりということも、一口に人が戻って来られると言ってもなかなかその実現というのはハードルが高いのではないかなというふうに考えています。 例えばIターンの方を、自分もIターンなんですけれども、Iターンを移住者として迎え入れたい。そのときに独身の場合であれば気にはならない部分なんですけれども、例えば家族を形成するといったときに、子育てとその後の雇用、それから教育、子供が生まれたら義務教育課程には上げないといけないし、その後の子供の将来、どういうふうに形成していくのかということを親になるに当たってしっかり考えていくとすれば、やはり教育のことも外せない。 ただ、今の実は和歌山県の現状として、資料3を1番後ろのページにつけさせていただいたんですけれども、田舎暮らしがしたいなと考えたり、新宮住みやすそうだから、来てみようかなと考えたときに、実際移って来られたとしても、これは地元に住んでおられる方も同じ思いだと思うんですけれども、子供の進学のことを考えると、大学に行こうと思ったら県外に行ってしまうということは避けられないんです。 資料3は、和歌山県の数字は真ん中の星の部分にあるんですけれども、これは何かと言いますと、県外大学、短大への進学者の割合を示した数字の表です。これを見ていただくと、和歌山県というのは順位が実はずっと1位なんです。県外に、大学・短大へ進学をしようと思ったらどうしても出ていかざるを得ない。この順位が2005年から始まっているんですけれども、これの1個前を見ると、2000年からずっと変わらず進学者の割合は1位を走り続けています。これは大学に行かせてあげようというふうに思うと、どうしても県外に行かせざるを得ないという現状を数値でしっかりとあらわしているものだと思います。 唐突な質問になってしまうんですけれども、市長は、大学に行くべきだと考えておられますか。また、子供たちに大学に行ってほしいというふうに考えておられますでしょうか。 ◎市長(田岡実千年君)  それはその個人個人の考え方だと思います。 ◆1番(北村奈七海君)  教育長はどうでしょうか。 ◎教育長(速水盛康君)  市長も申しましたように、青年期の選挙権を得た主権者ということですから、自分の将来の生き方とかかわって進路選択をする。そういう時期でもあると思いますんで、やはり個人の非常に生き方とかかわった問題であるというふうに理解をしております。 ◆1番(北村奈七海君)  そうですね。 そしたら、もちろん、その点については私も同じで、全員が必ずしも大学に行かなければならない、行くべきであるというふうには考えてはおりません。 ただし、その希望した子が大学に行けるような基礎学力というものは、義務教育課程の中であるとか、中等教育の高校までしっかりと身につけておくべきであるというふうには考えます。また、子供によっては学習の意味、なぜ勉強しないといけないのかということを結構口にする子供もいるんです。なので学習の意味について余り肯定的に捉えていなくて、進学というのもどういう意味があるのか、何でそんなことしないといけないのかというふうに納得していない子供というのも中にはいます。ただし、そういった子供に対しても、その教育課程の中では、その取りこぼしがないように、学習の意味であるとか、進学の意味、そして学習をすることによって自分自身の将来の選択肢の幅を広げるという意味でも一定程度の学力は担保しておくべきだというふうには思っております。 だからこそ基礎教育が重要だというふうに思いますし、高校、大学への進学というのも、基礎となる学習の積み上げがないとなかなかもう一回取り戻して勉強をし直すというのは大変苦労も伴うことやと思います。また、その金銭的な事情で高校卒業時には大学進学を諦めた方でも、社会人になったときに、自分で貯金をして大学に行くというキャリアコースも当然考えられるので、そういった将来の選択肢がさまざまに保障されているという状態をしっかりと教育の中でつくり上げていくこと自体は、すごく重要なことだと思っています。 ただ、その基礎学力というところに関して言いますと、これが横の資料②なんですが、学力・学習状況調査、いわゆる学力調査です、この指標において和歌山県、全国平均に近づいてきてはいるということなんですけれども、なかなか過去から学力調査という一つの指標ではかると、和歌山県、またその中でも東牟婁郡というのは少し下位のほうに位置してしまっているという状態はあるわけなんです。 ですので、この基礎学力というものをしっかりと保障するために学力調査に基づいて、市が学力をしっかりと子供たちに身につけさせるために行っている取り組みというのは、現在、主にどういったものがあるんでしたでしょうか。 ◎学校教育課長(嶋田雅昭君)  幾つかありますけれども、基本的に各学校で主にこの調査をもとに、もともとこの調査というのは、子供のどういうところが弱いか、理解できていないか、どういうところができているか、そういうのを見る調査なんです。ですからテストじゃなくて調査なんです。 その調査をしますと、例えば子供のこういう部分が弱いというのは出てきます。そこのところを、じゃどう力をつけていくかということを各学校で考えて、学校ごとのプランをつくります。そのプランをもとに取り組みを進めまして、また議員持ってこられた資料、全国の学調なんですけれども、県の学調というのもありまして、そういう県の学調なんかで、またその結果を見ると。県のほうもテストではなく調査です。学力調査で、そこで取り組んできたことどうだったのか。それを見て改善できていればさらに延ばしますし、まだちゃんとできていなかったら、そこをさらに力を入れていくというプランをもう一回つくります。 新宮市の場合は、こういうこの学力向上プラン、年に2回つくりまして、そのたびにそれ検証しながら進めております。大きな流れで言いますと、そんな感じですけれども、細かいことはいろいろありますけれども、大きな流れとしては以上でございます。 ◆1番(北村奈七海君)  わかりました。 県の学調と全国的な学調に基づいて年に2回のプランを作成して、それによって多分PDCAというものだと思うんですけれども、それを回しているというふうに理解します。 それに基づいて、時間も迫ってきたので、その学調に基づいて、より今回の私の質問の中で言うと、生涯学習の文脈で文化複合施設を有効活用すべきというのは私の主張なんですけれども、基礎教育の中でも重要だと思うものが3枚目の全国学力・学習状況調査の結果の概要の中から抜粋してきたんですけれども、読書習慣についての質問事項がありまして、学校の授業時間以外にふだん1日当たりどれくらいの時間読書をしますかについて、全く読書しないと回答した割合は、小学校、中学校それぞれ出ているんですけれども、これは東牟婁地方にのみ限定した調査結果なんですけれども、小学生の場合は全国平均よりも数値が高くなっているので、全くしない。中学校になると、全国平均よりは数値は下がっているんですけれども、小学校のころからは、さらに数値としてはふえてしまうという現状が起こっているかなと思います。 ですので、その基礎学力のもとになるものを何かなというふうにより考えますと、私は基礎学力を支えるものというのは国語の力かなというふうに思っております。国語というのは、その教科ではなくて、その読解力であったりとか、相手がどういう話をしていて、どういう意図を伝えているのか。こちら側もそれに対して、どのような意図を持って回答するのかというような部分かと思うんですけれども、これがその数値としては小学校から中学校になると下がってしまう。これは憂慮すべき部分かなというふうに思っておりまして、文章を読み解く力というのを育成するためには、読書がやはり大事ではないかというふうに考えております。 ですので、例えば、全国的には朝読書といった取り組みが行われているわけですけれども、新宮市においても、その朝読書といったものは導入されているんでしたでしょうか。 ◎学校教育課長(嶋田雅昭君)  小学校、中学校におきまして朝読書の活動を行っております。小学校と中学校で幾分形は違うんですけれども、朝の短い時間使って読書の習慣を身につけるように実施しております。 ◆1番(北村奈七海君)  わかりました。 朝読書は導入されているということなんですけれども、今後、私が市に対して行っていっていただきたい取り組みとしましては、もう市のほうでも考えておられると思うんですけれども、学校にそれぞれ図書館司書というものを配置されているというところで、しっかりと学校図書館の利活用と、そこにプラス文化複合施設の図書館というものも、その連携が必要ですし、調べ学習とか総合的な学習の時間というのは、しっかりと本を読んでその調査に役立てるというところも、私は授業も中の取り組みとしては重要なのかなというふうに考えておりますので、そういったところも含めてしっかりと学校図書館と文化複合施設につくられる図書館というものは、しっかりと連携をとっていっていただきたいというふうに考えますが、その点についてはもう既に何かしら事業というか、政策としては考えられているんでしょうか。 ◎学校教育課長(嶋田雅昭君)  議員おっしゃるように学習の基礎的な部分と言いますか、そういう意味では、読書というのはすごく大事なことだと考えております。 現在、御存じのように新宮市では学校司書2名配置しまして、ただ全市で2名ということなんで、その2名で市内10校全て回るという形で、お勧め図書の紹介や図書の分類など、子供たちが読書、本に興味を持つような取り組みを進めております。 ですから、まず文化複合施設はこれからできるもんですけれども、その前の段階として読書に親しむ、そういう読解力を身につけていく、そういう基礎的な取り組みを現在進めております。もちろん現在も市立図書館との連携、これは行っております。ですから新しい図書館ができたときも、恐らくそういう形が継続されて、あるいは発展していくものと考えております。 ◆1番(北村奈七海君)  わかりました。 現時点でも市立図書館と連携されているということなので、新しい施設が建設されるというふうな状況になっていくというのが予想されますので、その点については経年変化も見ながら、その時点で私のほうも何か気づいたことがあれば指摘させていただけたらと思います。 それでは、できれば②もお話したかったんですけれども、②の要点というのは、要は雇用を創出して新宮市に移住・定住する人口をふやしていってほしい。その受け皿という意味での雇用の創出というのは、新宮市の総合計画にもうたわれているわけですけれども、大学進学した子供たちというのも、できればしっかりとその受け皿というのをつくっていくべきではないかなというふうに思っていて、今の地方の置かれているジレンマというのが、自分たちで子供を育てて、そして高校までは地域で育てるけれども、どうしても県外に1回子供たちを送り出さないといけないという状況にもなっていて、それは進学だけではなくて、就職もそうなんです。そのまま都会にずっと就職して、なかなか帰ってこないというような状況がどうしてもあると思います。もちろん新宮市が好きだから帰ってきたいという方もいると思うんですけれども、私が話を聞いている限り、大半の方というのはどうしても県外流出されてしまっているという状況があるかなと思います。 ですので、私としては、そういった若い人たちが希望する雇用の創出です。大学進学したのであれば、そういった資格であるとか、勉強も生かせるような雇用の受け皿というものも、今後雇用の創出ということを考えるのであれば、しっかりと研究していっていただきたい部分であるということです。 それでは、4番もお話ししたかったんですけれども。 ○議長(屋敷満雄君)  もう時間やね。 ◆1番(北村奈七海君)  そうですね、すみません。 その点については、私の時間配分が今回もまだ未熟だったということなんですけれども。最後にどうしても言っておきたい部分が4の③なので、4の③を踏まえてまとめに入りたいと思います。 行政と議会それぞれの役割を歴史的背景も踏まえて明確にし、市民と協力しながら、あるべき地方自治の未来を模索するというのが、これから期待される政治の役割だというふうに私は考えています。 それはどういうことかと言いますと、行政と議会というのは、よく車の両輪に例えられます。つかず離れずの距離をしっかりと保っていくということが重要だというふうに私は理解しているんですけれども、行政が行うべき仕事、議員が行うべき仕事というのは、それぞれ本来的には役割分担があって、それを議論を踏まえて、お互いに軌道修正していくというのが、私が学習していく中ではあるべき姿かなというふうに考えています。現状では、1番で私が言わせていただいたように、なかなかそのお互いの役割というものが少し輪郭が見えにくくなってしまっている部分があるのかなというふうに捉えています。 ですので、私が考えた結論としましては、地方が置かれている政治的な制度であるとか、市長とか議員を選挙で選んで、自分たちの代弁者としてこういった場で議論してもらうというその代議制の民主主義というものも、まだ過渡期であるということだと思うんです。こういった近代の制度が導入されて、まだ現代社会まで物すごく大きな時間がたったというわけではないと思います。ですので、何か現状において不満であるとか、難しい部分があるということであれば、私たちの手でしっかりとその制度であったり、社会の仕組みであったりをアップデートしていけたらいいなというふうに考えているわけで、将来の子供たち、その子供たちを社会的に将来受け入れる私たちも生涯学習を通じて、そういう土壌をしっかりと形成していけたらいいなというふうに思っております。それが最終的には、新宮市の衰退を食いとめることにもつながるし、その地域社会がどのようにして今後生き残っていくのかという未来を切り開いていく、次の一手になるはずだと考えております。 開かれた十分な議論は、健全な民主主義にとって不可欠であるという言葉があります。なかなか新宮市において、その開かれた十分な議論というもの自体も過渡期であるのかなというふうに捉えまして、しっかりと先ほど当局ともお話したように、議論を通じてどのような地域社会を形成していくべきなのかということは、今後も信頼関係をもちろん持ちながら話をしていけたらと思います。 私の4年間というのは、正直3年半近くずっと文化複合施設の話を主にしてしまって、なかなか女性の働き方であるとか、子供の置かれた状況をどのように変化させていくのかということについては反省もあるんですけれども、この場に送り出していただいて、そして行政の皆さん、そして議会の皆さんに対して時折批判的な発言もあったかもしれないですけれども、すみません。私は議員という立場をいただいて4年間活動させていただいたことに、この場をかりてお礼申し上げたいと思います。ありがとうございました。 以上で一般質問を終わります。     (「議長、議事進行」と呼ぶ者あり) ○議長(屋敷満雄君)  12番、上田議員、議事進行。 ◆12番(上田勝之君)  先ほどの北村議員の一般質問中における向井副市長の情報開示の是非についての答弁についてですが、情報の開示を控える場合もあるというふうに明快にお答えになられました。こういった議会に対して情報の開示を控える場合、それは多分政策決定過程、あるいは他者との交渉の過程においてそういったケースも生じる場合があるかもしれません。ただ、先ほどの副市長の答弁では、情報の開示の消極的な姿勢に大きく踏み込んだものであると思われます。 そういったことを議会として看過する、容認するわけにはいかないと思われますので、議長において答弁を訂正させてください。 ○議長(屋敷満雄君)  はい、向井副市長。 ◎副市長(向井雅男君)  すみません。 先ほど北村議員の答弁の中で、今、議員御指摘の点があったかと思います。少し言葉が不足していたのかもわかりません。少し訂正をさせてください。 行政運営を行うに当たっては、当然議員の皆様の理解をいただきながら、また市民と行政との間で協働という関係から、これまでずっと、今後も進展していく中で開かれた行政運営に努めることが当然より求められているということは、私も十分認識をさせていただいております。その中で先ほどの言葉があったことを、ケース・バイ・ケースの中で、そういった情報を一部公開することができない場合もあるというふうに訂正をさせていただきたいというふうに思います。よろしくお願いいたします。 ○議長(屋敷満雄君)  いいですか。--------------------------------------- △延会の宣告 ○議長(屋敷満雄君)  お諮りいたします。 本日はこの程度をもって延会したいと思いますが、これに御異議ありませんか。     (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(屋敷満雄君)  御異議なしと認めます。 よって、本日はこれをもって延会することに決定いたしました。 あすは午前10時から会議を開きます。 本日は御苦労さまでした。 △延会 午後4時55分...