新宮市議会 2019-03-13
03月13日-05号
◆11番(濱田雅美君) 基準を満たされていないということなんですけれども、その拠点病院と推進病院との違いというのは、どのような違いがあるんでしょうか。
◎
医療センター次長兼
医療業務課長(岩崎誠剛君) 当院は推進病院となっております。 まず、拠点病院といいますのは、質の高いがん医療が受けられるように、都道府県の推薦をもとに、
厚生労働大臣、国のほうが指定をした病院でございます。 私どもの病院は推進病院ですが、こちらは全国どこでもがんの標準的な専門医療を受けられるよう医療技術などの格差の是正を図るため、拠点病院に準ずる施設として県が独自に指定した施設でございます。
◆11番(濱田雅美君) そういう拠点病院と推進病院の違いということもあって、やっぱりケアチームの構成も違ってくるということはあるんですか。 拠点病院であれば、やはり制度化された基準を満たしたチームをつくらないといけないとかそういったことも関係しているんでしょうか。
◎
医療センター次長兼
医療業務課長(岩崎誠剛君) そういうこともございます。現在、当院で一番問題になってくるのは、医師の専従を置かないといけないということでございまして、その専従の中でも、特に精神症状の緩和を担当する医師、これが心療内科医もしくは精神科医が必要ということで、現在、当院にはその専門医がいませんので、まだその指定を受けられていないというようなことになってこようかと思います。
◆11番(濱田雅美君) わかりました。緩和ケアでは、看護師と介護、多職種の密な連携が重要、不可欠であると思いますし、
緩和ケアチームは患者と家族の恐怖や誤解、緊張を取り除くよいコミュニケーションができており、調和のとれたケアが提供されるということが必要であると思います。 スタッフは、患者と家族の方から大変感謝を受けると思うんですけれども、それと比例して、このスタッフの方々のストレスというのは、本当にはかり知れないものがあると思います。お話を聞いていても大変それは感じました。ですので、このスタッフ同士のチームで、患者とその家族だけではなくて、同僚同士の変化にも注意しながらチームで全体を支えていくということが大変必要で不可欠だと思います。
南和歌山医療センターでは、退院後もケア外来があり、専任医師1名と
ケア認定看護師1名、
地域医療室看護師、病棟師長で週1回の会議を行っているそうなんですけれども、その会議の対象の中には、退院された患者も含まれていて、退院した後も見守り続けているということでした。 退院された後というのは、患者と家族にとって、見守りが続いているというのはすごく安心で心強いことだと思うんですが、これにもやっぱり医療と在宅、医療介護の連携というところの重要性をすごく感じたのと必要性をまた改めて感じたところでした。この緩和ケアにおける看護師の負担というのは非常に大きいと思うんですけれども、ここに薬剤師の存在というのが、医師や看護師の負担の軽減ができるような取り組みというのはあるのでしょうか。
◎
医療センター次長兼
医療業務課長(岩崎誠剛君) 当然今おっしゃったチーム医療をやっておりまして、その中で薬剤師は服薬指導や医師への処方変更の提案などを行う中で、患者の服薬回数の減少を図ることができております。それが引いては、看護師の負担軽減につながっているというふうに考えております。
◆11番(濱田雅美君) わかりました。 今、
ポリファーマシー対策というのも大変重要視されておるんですけれども、この薬剤師を初めとした多職種での取り組みというのも、今後ぜひ、さらに充実したものにしていただければ、ありがたく思いますのでお願いしておきます。 また、
新宮市立医療センターのホームページを拝見しますと、
地域医療連携室の一番の目的は、患者が希望どおりに治療、生活できるように、診療科につなぐことです。そのためには、他院、診療所、介護施設、
訪問看護ステーション、院外薬局、地域の皆様との連携を密にし、情報の共有化が大変重要です。 急性期医療で救命するだけでなく、退院後、地域社会で楽しく生活できることをサポートするため、リハビリテーションに力を入れ、今後さらに病診・病病連携を深めるとともに、行政、在宅医療、介護の関係者の皆様との連携を進めていきたいと考えておりますというふうに書かれております。 そこで、お伺いいたします。院内の掲示板のほうで
患者相談窓口という案内の掲示板を見つけたんですけれども、相談件数と主な相談内容というのはおわかりになりますでしょうか。
◎
医療センター次長兼
医療業務課長(岩崎誠剛君) 平成30年度、2月現在ですけれども、相談件数は911件ございます。 あと、相談内容でございますけれども、受診相談であったり、
あと治療内容に関する相談、また他の病院への紹介希望の相談などさまざまな相談がございます。
◆11番(濱田雅美君) 相談件数はおわかりになりますか。
◎
医療センター次長兼
医療業務課長(岩崎誠剛君) 911件でございます。
◆11番(濱田雅美君) 多いのか少ないのか、ちょっと私、来院される患者数を考えると少ないのかなとは感じたんですけれども、でも、これだけ相談を受けてきちっと対応していただいていると思うので、今後とも取り組みのほうお願いしたいと思います。 先ほど言っていた
患者相談窓口というのは、掲示板のほうにこんなふうに張っていただいているんですけれども、すごくわかりやすいところに張っていただいて、私が見つけたのはこれだったんですけれども、これって院内の何カ所かに張ってられるんですか、ここ1カ所だけですか。
◎
医療センター庶務課長(佐藤尚久君) 議員御紹介いただいたものは、1階の掲示板に掲示しているものだと思います。 当然、病棟に入院されている方にも見ていただくことが適当かと思いますので、病棟に張っていると思います。戻りまして、確認しまして、もし張っていなかったら早急に張るようにいたします。
◆11番(濱田雅美君) 後でまた御紹介させていただくんですけれども、この第15回ひまわりの会という、これも同じなんですけれども、これもできましたら数カ所掲示していただいたほうが目につく方も多いかと思いますのでお願いします。 では、質問のほうは、患者と家族の方が、もし退院後、病態が悪化した際に、受け入れてくれる病院というのがすぐに見つかるかどうかというのが一番不安に思って、在宅で治療を受けている方が多いように思うんですけれども、その退院した患者の病態が悪化したときに
医療センターに入院していたので、もう一度、
医療センターに入院させていただきたいんですというときのフォローは、スムーズに受け入れというのは進んでいくんでしょうか。
◎
医療センター次長兼
医療業務課長(岩崎誠剛君) 当然、当院で入院いただいている方ですから、情報も持っておりますので、その情報を見ながら、また主治医がその患者の状況を診察し、入院治療が必要であれば入院ということになります。できるだけ、患者、家族の意向、状況を考慮しながら対応していきたいというふうに思っております。
◆11番(濱田雅美君) あと、現在、緩和ケアを希望されている患者の病室というのは、一般の方の病室と同じ病室を利用されているという状況になっているのかと思うんですけれども間違いないですか。
◎
医療センター次長兼
医療業務課長(岩崎誠剛君)
緩和ケアチームの介入を希望、必要とされる患者が対象になってまいりますので、一般病棟だけではなくて、6階の
地域包括ケア病棟、こちらの入院患者も対象になってくるというふうなことでございます。
◆11番(濱田雅美君) 6階の
地域包括ケア病棟も利用していただいているということで、今、御紹介いただいたチームを必要としている患者が対象ですということだったんですけれども、そのチームを必要としている、対象としている患者の中には、がんと診断されていない方も対象にそういった取り組みを行っていただいているんでしょうか。
◎
医療センター次長兼
医療業務課長(岩崎誠剛君) 先ほど少し申し上げましたけれども、お悩み相談の用紙がございます。それには、がん患者さんだけではなくて、御希望があれば入院時に書いていただきまして対応していくということですので、がん患者だけではないということでございます。
◆11番(濱田雅美君) ありがとうございます。 今のように、一般病棟の病室と緩和ケアを受けられている患者が同じ空間にいらっしゃるということなんですけれども、本来、一般病棟とは別の独立型の病棟があれば、自宅で家族とともに、誰にも規制されずに、自由に過ごすことができている生活に近い環境というのを提供できるかとも考えますが、本市の現状では、それはかなり困難なことかとも思います。 それで、少しでもその状況に近づけるためにも、さきに述べましたように
南和歌山医療センターの始まりのように、
地域包括ケア病棟のうち幾つかの病室を緩和ケアを行える病室にするということに方向を進めていくのは難しいことでしょうか。
◎
医療センター次長兼
医療業務課長(岩崎誠剛君) おっしゃるとおり、現在は、
緩和ケア病棟・病室は当院では有しておりませんので、今おっしゃったお話、よくわかりますので、今後の課題として認識しております。考えていく必要があるというふうに考えております。
◆11番(濱田雅美君) また前向きに考えていただければ。かなり大変、難題とかもいろいろあると思うんですけれども、やはり今後2人に1人ががんという社会現象の中、そういった緩和ケアのことも手厚く考えていく必要が出てくるかとも思うんです。 新宮市内の方なんですけれども、
南和歌山医療センターの
緩和ケア病棟を利用された方は、やはり24時間一緒にいることができて最期をみとることができて本当によかったということをいろいろな思いを聞かせていただいて、やはり新宮市の
医療センターにもそういったところ、場があれば、すごくうれしいし助かるし、遠くまでいかなくても済むので、家族の負担もかなり違うんですという話は聞かせていただきましたので、またそういうことも少し覚えておいていただければありがたいです。 厚生労働省の人口動態統計というのによれば、2011年にがんによって亡くなった方のうち、自宅もしくは
緩和ケア病棟で最期を迎えられたのはそれぞれ8%ほどで、大部分の方が緩和ケアを受けないまま病院の一般病棟において亡くなっているのが現状です。 緩和ケアを受けられない原因として挙げられるのが、ケアを提供する医療機関の不足、
緩和ケア病棟を届けている施設は、平成に入って増加し続けてはいますが、一方で、2016年11月現在で、
緩和ケア病棟数は累計で321病院、病床数は6,421床のみで、決して多い数字とは言えません。 希望する方に適切な緩和ケアを施せる環境づくりというのは、今の日本の医療における大きな課題だと言われております。限られた時間を生きる患者とその家族にとっては、本当に大切な時間を自分らしく人間らしく生きることができるような支援のあり方というのは、今後、重大な課題であると思います。 また、
医療センターの在宅医療サポートセンターという役割を教えていただけますでしょうか。入院患者だけでなく、ふだんは開業医にかかっている方の相談も受けていただいていますか。
◎
医療センター次長兼
医療業務課長(岩崎誠剛君) 入院患者だけではなくて、新宮・東牟婁医療圏の患者を対象として、御家族等の相談も受けております。
◆11番(濱田雅美君) 年間の相談件数ということと、あと、多かった相談内容というのを今おわかりいただいていますでしょうか。
◎
医療センター次長兼
医療業務課長(岩崎誠剛君) 相談件数は約25件でございます。 相談内容としては、やはり主治医に直接相談できないような内容について、
地域医療連携室のほうへ相談をいただいているというのが現状でございます。
◆11番(濱田雅美君) これは相談内容って、ドクターに相談ができない治療内容ですか。
◎
医療センター次長兼
医療業務課長(岩崎誠剛君) 直接聞きにくいことという、そういう内容であるというふうに聞いております。
◆11番(濱田雅美君) ドクターに聞きにくい内容ということなんで、どのようなことなのかちょっとあれなんですけれども、この場所でも言いにくいことだと思うんですが、できればやっぱりドクターと患者の信頼関係というのはすごく大切なので、ドクターに相談しにくい、聞きにくいということが少しでも減ればいいのかなと、すごく今感じました。
◎
医療センター次長兼
医療業務課長(岩崎誠剛君) 患者とドクターをつなぐ役割がやっぱり
地域医療連携室だと思いますので、その辺は
地域医療連携室の大事な役割であるというふうに思っています。
◆11番(濱田雅美君) では、その大切な役割を今後とも十分果たしていただきたいと思います。 また、これまで開業医や訪問看護事業所というところと連携をして、支援が成功したというか、支援のつながりがスムーズにできたというような事例があれば、御紹介いただけますでしょうか。
◎
医療センター次長兼
医療業務課長(岩崎誠剛君) 一例ですけれども、当院にしばらく受診のなかった患者なんですけれども、開業医に在宅でみとってもらうため、自宅で在宅生活を送っていた方の例ですが、開業医や
訪問看護ステーションから在宅療養がやはり困難になっていくというふうな御相談を受けて、その際に
地域医療連携室が間に入って、事前に受診調整を行い、結果、スムーズに当院へ入院をいただけたというふうな事例がございます。
◆11番(濱田雅美君) わかりました。 今、お話を聞かせていただいて、自宅でその治療を受けられるには限界もあることだと思うんですけれども、本人の希望がなるべく聞き入れられる環境整備というのが、やはり必要なのかなと在宅でみとってほしいという本人の希望があるのであれば、それがなるべくかなえてあげられるという環境づくりというのを今後やっぱり進めていく必要があるのかなと今すごく思いました。 また、先ほどちょっと紹介させてもらったひまわりの会の広報なんですけれども、これはがん患者と家族の茶話会のお知らせということだったんですけれども、この取り組みも緩和ケアにおいては、大変もう欠かせない取り組みだと私は感じております。闘病中の患者や家族が経験や思いを分かち合うことによって、支え合って、そこで、また希望と新たな情報を得ることもできるかと思います。最近このひまわりの会に参加していただけた人数というのはおわかりになりますか。
◎
医療センター次長兼
医療業務課長(岩崎誠剛君) 直近では、先月2月16日に開催いたしておりまして、このときは3名の方が参加されております。ちなみにこのひまわりの会は、2カ月に1回開催をしているということでございます。
◆11番(濱田雅美君) 開催時間は大体ここにある昼間の1時から3時までで、昼間に行われるとは思うんですけれども、3名というのがすごく私は少ないかなと感じまして、でも、知らない方がいらっしゃるのか、それともこういったところでケアを受けなくてもしっかりと生活していっていただいている方もいらっしゃるのかなといいほうに考えようかなとは思うんですけれども。 また、先ほど言っていただいたように、このひまわりの会というのも、こういった取り組みがありますよと、知らない方もいらっしゃると思うので、もう少し広報のほうを広めていただければうれしく思います。お願いしておきます。
◎
医療センター次長兼
医療業務課長(岩崎誠剛君) まだまだ利用が少ないということでございます。PRに努めてまいりたいと思います。
◆11番(濱田雅美君) また、このひまわりの会のほうには、
地域医療連携室からはどのような方が一緒に参加していただいているんでしょうか。
◎
医療センター次長兼
医療業務課長(岩崎誠剛君) この会には、MSW、いわゆる
医療ソーシャルワーカーが参加をいたしております。
◆11番(濱田雅美君) そこで、それではいろんな悩み事がある方には、メンタル的にもちゃんとフォローしていっていただいているということですね。 また、それでは、このひまわりの会のほうは、患者がお亡くなりになった後、その方の御家族や友人というのもまだまだ気持ち的に、しっかりしていないところもあるのかなと思うんですけれども、そういった家族や友人の方が参加しているというようなことは今までありましたか。
◎
医療センター次長兼
医療業務課長(岩崎誠剛君) 当院に入院していただいている間は、御本人であるとか御家族の方が参加をいただいております。ですが、その後お亡くなりになったりした場合には、御参加をいただいていないというのが現状でございます。
◆11番(濱田雅美君) 先ほどから
南和歌山医療センターの事例ばかり挙げて申しわけないんですけれども、この
南和歌山医療センターのほうでは遺族会というのもつくっていまして、そこで家族や友人に対するケアというのも継続して行われておりました。現在、闘病中の患者や家族を自分が経験した中で、お話を聞いてアドバイスをしたり支え合っているという形だそうです。これは本当に遺族会の方たちが自主的に日程を決めて、行っているということだったんですけれども、患者が生きている間というのはもちろんケアも必要ですし、支えも必要なんですけれども、患者ももちろん、そばで見ている家族のほうが苦しい思いを強いられているという状況も想定できますので、患者の死後、家族や友人のケアもやはり必要であり、実際、ここで取り組まれているということには私はすごく感心したんですけれども、またこういった新宮市の
医療センターでも、もしこのひまわりの会とかがそういった会のほうにも結びつけていけるようなことができれば、またこれからそういったことも少し検討に入れていただければと思いますのでお願いしておきます。 それと、あと、ひまわりの会の開催時のときとか、
医療センターのがんの方の治療の際に、音楽療法であったり、そういった医学的療法以外にもそういった療法というのを、治療的なことというのは取り組んでいらっしゃるんでしょうか。
◎
医療センター次長兼
医療業務課長(岩崎誠剛君) 参加者の意見交換や情報交換、また悩み相談などの場になっておりまして、現在は治療的な取り組みは行われていないというのが現状でございます。
◆11番(濱田雅美君) がんの痛みというのを緩和することは、緩和ケアの一要素ではあるんですけれども、それだけでは、緩和ケアをしているということは言えないと思います。 2002年にWHOは、緩和ケアとは、生命を脅かす疾患による問題に直面している患者とその家族に対して、疾患の早期より痛み、身体的問題、心理・社会的問題、スピリチュアルな問題に関してきちんとした評価を行い、それが障害とならないように予防したり、対処したりすることは、QOLを改善するためのアプローチであると提起しております。このQOLというのは、生活の質であったり、人生の質、命の質、そういったもの全体のことを意味するとされております。 当院に
地域包括ケア病棟を設置し、ことしで3年目となりましたが、地域包括ケアも充実し、レスパイト入院の受け入れをしていますという文言もこの
医療センターのホームページの中にございました。 前回の一般質問の際にも、利用件数と取り組みをお伺いしたんですけれども、利用件数が思ったより少ないということと、レスパイト入院の周知が不十分であるという御答弁をいただいておりましたが、その後、このレスパイト入院の周知ということに、どのように努めていただいたのか、またその結果は今どのようになっているのかを教えていただけますでしょうか。
◎
医療センター次長兼
医療業務課長(岩崎誠剛君) 取り組みでございますけれども、
地域医療連携室から新宮圏域の開業医や施設、毎月文書を発送しております。その文書の発送の際にレスパイトの周知もあわせて行わせていただいております。 また、本年2月に予定しておりましたが、インフルエンザ等で少し延びておりますが、この3月に実施を予定しております、介護関係者や医療関係者を対象とした研修会を実施予定でございまして、その際に、レスパイトについて改めて利用方法などを説明し、周知を図る予定としております。 また、先ほどおっしゃいました利用件数でございますけれども、前にお知らせしたのは14件というふうなお知らせをしたんですけれども、現在は21件の利用をいただいております。
◆11番(濱田雅美君) この21件というのは、以前聞いたときには、利用件数というのは、件数は件数でカウントされているんですけれども、この利用している方は同じような方が利用してくださっているということも少しお伺いしたんですけれども、今回、このふえた7件というのが同じ方が繰り返し利用したのではなくて、新しい方の利用というのも入っているんでしょうか。
◎
医療センター次長兼
医療業務課長(岩崎誠剛君) 新しい方も入っている、どうしても年間では1人の方が何回も利用されますので、それもカウントされますけれども、新しい方も入っております。
◆11番(濱田雅美君) わかりました。 あと、レスパイト入院というのには医療的行為の必要な方のみという条件をつけていたと思うんですけれども、利用するのに条件、医療行為が必要な条件というのは今も変わらずにそのままですか。
◎
医療センター次長兼
医療業務課長(岩崎誠剛君) レスパイト入院ですけれども、目的の一つには、介護する方の負担軽減というのが一つ大きく挙げられると思います。 今おっしゃったように医療行為が必要となる患者が対象となるということには変わりはございませんが、利用を今後していただく方、しようとする方については、患者・家族を初め、またケアマネジャー、また包括担当者と、どなたからの御相談も受け付けをしておりますので、お気軽に当院の
地域医療連携室へ御連絡いただければというふうに思っております。
◆11番(濱田雅美君) 介護を受けられている方との本当の線引きというところがちょっと曖昧になってしまうというのもすごく心配なところではあるんですけれども、やはり介護する側の負担を取り除くというためのレスパイト入院ということで、
南和歌山医療センターのレスパイト入院は条件なしに受け入れていて、日常的には余りオーバーするような、たくさん詰めかけるという状況はないようなんですけれども、やはり地域柄、梅の収穫時だけは利用者が多いということでした。 また、新宮市の
医療センターのレスパイト入院のあり方というのは、今後またしっかり確立していただければありがたいんですけれども、やはり介護する側の負担というのも考えていただいて、ショートステイであるとかそういったところの区別をしっかりつけていただいて、もう少し利用しやすい取り組みも行っていただければありがたいかと思います。その相談していただいた内容によって判断していただけると思うんで、そこはもうお願いしておくにとどめておきます。 次に、在宅でのみとりということについてお伺いしたいんですけれども、地域医療介護推進会議においても、在宅でのみとりの際の課題として取り組みましたが、それには環境的な要因、社会資源の不足、情報提供の少なさと家族の理解不足、意思決定そのほかとさまざまな要因が未だ解決できていない現状であり、2025年に向けては、地域医療構想が取り込まれ、新宮市を含む東牟婁圏内では、病床が584床に減少する方向で進んでいたと思いますが、その病床というのは584床で間違いなかったかというのと、あと詳細を教えていただければありがたいんですけれども。
◎
医療センター次長兼
医療業務課長(岩崎誠剛君) 県が示しています、和歌山県地域医療構想における新宮圏域の2025年度の必要病床数、今おっしゃるとおり、584床を目指すということでございます。ですが、医療機関別の数字については、県から示されていないのが実態であります。
◆11番(濱田雅美君) これ、急性期とか回復期とか慢性期とかというふうに病床が分けられていたんですよね、たしか、それはわかりますか。
◎
医療センター次長兼
医療業務課長(岩崎誠剛君) 584床を目指すということでございますけれども、その内訳は高度急性期が44床、急性期が174床、あと回復期が212床、慢性期が154床、合わせて584床ということでございます。
◆11番(濱田雅美君) 1950年代には8割を超える方が自宅で亡くなっていたのですが、1970年代には逆転して、現在、自宅で亡くなる方は全体の約1割にすぎません。厚生労働省の調査によりますと、今なお日本人の6割以上の方が、最期は自宅で過ごしたいという回答をしておられるそうなのですけれども、特に、終末期ケアにおいては、在宅療養へ移行継続するに当たり、介護してくれる家族に負担がかかる、24時間対応のところが近くにない、急変時に不安であるなどといった課題があり、なかなか在宅でのみとりというところにつながっていないようです。 しかしながら、患者の多くはやはり家がいいというのが本音であり、家にいることによって、痛みなどの軽減につながっているというのも現実あるようです。在宅でのみとりというのは、医師にとっては、本当に大きな負担を強いることとなると考えます。 ほかの自治体においては、主治医と副主治医の連携がうまくいって、負担の軽減を図ってみとりにつなげていくことができているという取り組みを行っている自治体もあるようなのですが、新宮市においては在宅療養支援診療所というのは何カ所あり、また24時間
訪問看護ステーションというのは何カ所あるのでしょうか。
◎
健康長寿課長(河邉弘ミ子君) 平成30年7月1日時点の施設基準の届け出状況データというのが、厚生労働省のホームページで見ることができます。その中では、在宅療養支援診療所は5診療所となっております。そしてまた、24時間
訪問看護ステーションは市内には5事業所、これも平成30年7月1日現在ですけれども、5事業所が24時間対応していただいております。
◆11番(濱田雅美君) ありがとうございます。 今、各5カ所と教えていただいたんですけれども、やはりこれ5カ所でしたら、今から在宅のみとりを進めていこうというときには少しスタッフとかの数が少ないということにつながってきてしまうんでしょうか。
◎
健康長寿課長(河邉弘ミ子君) 健康長寿課で行っております、連携推進会議におきましても、医療のところの不足、医療サービスの不足というところが課題ということは、関係者の皆さん、認識しているところです。 また、
訪問看護ステーションの方からの意見におきましても、がんの患者等もかかわっていただいておりますが、今後、まだまだ足りないのではないかというような意見は聞いたことがございます。
◆11番(濱田雅美君) そうですね、やはり在宅で療養する、みとるというのはすごく家族にとっても負担ですけれども、それをやっぱり支えていくスタッフの方の負担も大きいかと思いますので、またこれから新宮市においても、こういった24時間
訪問看護ステーションであるとか、療養支援診療所などがふえることを願っております。 治療をいつやめるのかということも含めて、どこでどうやって過ごしたいのかということを本人や家族と医療機関関係者で、事前に話し合っていくことも重要なことであり、以前もお伝えしたと思うんですけれども、やはり元気なうちにリビングウイルのようなものを書きとめておくということも必要であるかと思います。こういったことを今後少しずつ負のイメージがないような形でアドバイス的に行っていっていただきたいと思います。 厚生労働省は、患者が自分で意思決定ができなかった場合に備え、終末期にどのような治療を受けたいかを書いておく事前指示書の作成を普及させようとしている、66%は作成に賛成と回答したのですが、実際に作成している方は8.1%とかなり低い数字にとどまっております。作成率というのは、前回調査、5年前なんですけれども、3.2%だったそうなんですけれども、今回は8.1%、これでふえたとはいえ、依然、普及したとは言えない状況が続いていると公表されております。 本市では、在宅でのみとりというのは、今始まったばかりの施策かとも考えております。今後、高齢化が進む中、病床数が減少して、施設の受け入れも困難な状況になるということは想定されております。在宅医療や在宅でのみとりを選択したとしても、家族の負担を軽減して最期を安心して自宅で過ごすことができる体制ということをしっかりと構築して、それを家族と患者に周知していき、理解を求めていくという取り組みが急務であると考えております。そこのところ、今後また前向きに取り組んでいただくよう、よろしくお願いしておきます。 次に、「命の大切さ」を学ぶ授業についてですが……
○議長(屋敷満雄君) ちょっと、これはあとどのぐらいかかるんか知らんけれども。
◆11番(濱田雅美君) 休憩をとっていただければと思います。
○議長(屋敷満雄君) 質問中ですが、10分間程度休憩いたします。
△休憩 午前10時53分
---------------------------------------
△再開 午前11時07分
○議長(屋敷満雄君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 一般質問を続けます。 11番、濱田議員。
◆11番(濱田雅美君) (質問席) それでは、引き続き一般質問を行わせていただきます。 次に、「命の大切さ」を学ぶ授業の取り組みについてですが、けさ家を出てくるときに、ちらっとニュースで報道されていたんですけれども、愛知県の女の子、小学校6年生の子が2人、飛び降り自殺をしたということだったんです。その原因というのはまだはっきりとはしていないけれども、いじめが原因ではないかということでした。 その後、私もそのニュースは、詳しくは後ほどの会見でということだったんで見ることはできなかったんですけれども、本当にもう何か、どうしていじめというものがこんなになくならないものなのかなと、本当につくづく悲しく思いながら家を出てきました。 それでは、本題に入らせていただきます。 平成30年度第1回新宮市総合教育会議が先日開催されておりました。田岡市長は、地域と学校の関係が希薄になってきている現状を危惧していると述べておりましたが、地域と連携した教育の取り組みというのには、今、具体的な施策というのはどのようなものがありますか。
◎
学校教育課長(嶋田雅昭君) 新宮市におきましては、今年度から学校運営協議会と称しまして、学校と保護者、地域の方々で学校に協力していただこうという、そういう取り組みを行っております。
◆11番(濱田雅美君) では、その学校運営協議会というのは、コミュニティースクールということの取り組みになっていますが、各学校の取り組みということを、現在、市内の学校でどのようなことを取り組んでいただいているかということはおわかりいただいていますでしょうか。
◎
学校教育課長(嶋田雅昭君) 学校によって取り組みはいろいろあるんですけれども、特徴的なものを申し上げますと、例えば神倉小学校では、地域の大人による全児童へのお燈まつりの紹介、このようなことを行っております。 また、熊野川小学校におきましては、通学路の安全点検、散歩や掃除をしながら見守りを行う、ながら見守り活動、こういうことを実施しております。 また、光洋中学校におきましては、綱引き大会、講演会、それと図書室の運営等を行ってございます。
◆11番(濱田雅美君) そのほかの学校では、まだ取り組みは始まっていないのでしょうか。
◎
学校教育課長(嶋田雅昭君) 総会でありますとか学校の授業参観、それとか給食の試食会とか、そういう形での取り組みは全ての学校で行っております。今、特徴的なものだけ挙げさせていただきました。
◆11番(濱田雅美君) わかりました。 学校運営協議会というのも、取り組みはまだスタートしたばかりだと思うんで、また今後、各学校、各地域で、その地域の特色が組み込まれた、地域と学校が連携した取り組みというのを前進することを期待して見守っていきたいと思います。 また、こういった取り組みで、特色が出た取り組み始まりましたよとかあったら教えてください。 あと、新宮市総合教育会議のほうで、不登校の子供に対してのお話というのは出ませんでしたでしょうか。もし、委員やら何かからそういった議題というか意見などが出たのであれば、それを教えていただきたいのと、そのことに対してどのような取り組みをお考えなのかということも教えていただければと思います。
◎
学校教育課長(嶋田雅昭君) 先日の総合教育会議におきまして、委員のほうから不登校に関する御意見を賜りました。 内容としましては、不登校と一くくりにするのではなく、個人個人によって背景や要因が全く違うのが普通なので、そういったものを一つずつ大事に丁寧に対応することが一番大事なことであると、そういう御意見をいただきました。 確かにこの委員のおっしゃるとおりで、不登校といいますのは、やはりその個人個人によって背景や要因が異なりますので、そのあたり、ケース・バイ・ケースで丁寧に対応に当たるよう心がけておりますし、また学校のほうにもそのように指導しております。
◆11番(濱田雅美君) 本当に今、御答弁いただきましたように、不登校の子供たちというのは、一人一人その理由が違っていて、本当に一人一人の対応というのがすごく大切なんだということは私も思っているところなんですけれども、本当に1人でも、また多くの子が楽しく登校していただけるような新宮市になりたいなと思いますので、また丁寧な指導というか支援をお願いします。 次に、御紹介したい取り組みというのがあるんですけれども、赤ちゃんを産んで間もないというか、赤ちゃんを育てている育児中のママが講師で、その赤ちゃんが先生になるという赤ちゃん先生という取り組みなんですけれども、一体何のことだと思われると思うんですけれども、これは神戸に本部を持つNPO法人ママの働き方応援隊といって、略してママハタという団体が、ビジョンを日本の無縁社会を解消する、ミッション、子育て中がメリットになる働き方をつくると事業展開が始まったもので、この日本の無縁社会を解消するとあるこの無縁社会というのは、無縁という字で書くんですけれども、それは、単身世帯がふえて、人と人との関係が希薄となりつつある日本社会の一面を言いあらわしたものなんですけれども、そういった人と人とのつながりが希薄になった社会というのを解消していこう、人と人とのつながりをつくっていこうという動きなんですが、これ、全国に広まった取り組みで、厚労省は、地域子育て支援拠点事業というのを推進しており、この事業は、2014年に全国6,538カ所で実施されたものです。 新宮市の近隣では、串本町、古座川町、太地町、那智勝浦町、この4町でも組み込まれております。 現代社会、赤ちゃんと接する機会というのがないまま、子供たちは大人になって、そして親になってしまうということもあります。その背景には、子供の生活環境の変化であり、都市化、放課後の塾通い、少子化などさまざまな要因があるんですけれども、実際に赤ちゃんに触れたことがあると回答したのが13.1%と大変低く、赤ちゃんというものが遠い存在となっているということをすごく感じました。 教育長の周りに赤ちゃんはいらっしゃいますか。
◎教育長(速水盛康君) はい、おります。
◆11番(濱田雅美君) 市長はどうですか。
◎市長(田岡実千年君) まだ孫がいませんので、今、近くには赤ちゃんはいません。
◆11番(濱田雅美君) やはり実際こういった、市長のように自分の周りに赤ちゃんがいないという現状というのは少なからず多いと思います。 では、教育長、すみません、もう一度。赤ちゃんを見てどんな感情を抱きますか、赤ちゃんを見たときに。
◎教育長(速水盛康君) 孫が3人おりまして、かわいらしいと思います。
◆11番(濱田雅美君) ですよね。かわいいと思います、本当に。 赤ちゃんというのがかわいいというのは、これ視覚で、体の割に顔が大きくて、そしておでこが出ている、目がくりくりとしているとか、手が小っちゃいとか、見た目に赤ちゃんは、無力なので自分を守ろうとする形なんだそうです。 そういった赤ちゃんを先生ということで、その命の大切さ、命のかけがえのなさと思いやり、他人への共感、そして自分を大切にする自尊感情というのが、人が生きる上で基本となると思います。 道徳心、共感力を習得させて、暴力や非行を未然に防ぐため、社会規範を守る意識や望ましい人間関係を、教育の視点から積極的に教えていかなければならない時代が来ており、それは心の教育、教育課題であり、急務となっていると考えます。 国立青少年教育振興機構の調査で、意図的に他者との交流や自然や動物というようなかかわりを提供することによって意欲、関心、規範意識、職業意識が高くなるという結果が出ているそうです。 先ほどもニュースのことを、これはいじめだったんですけれども、ここ数日、信じがたい虐待というニュースも数件報道されております。もっと報道されるよりも知らない件数で、日々虐待が繰り返されているのではないかと不安になる気持ちがございますが、幼い子供は虐待を受けながらでも、親を思う、慕うという気持ちを失うことはありません。 どれだけ痛く、怖かったことか、つらかったことか、考えたくもない現実ですが、そういった現実の中でも、子供は最後まで親を慕う気持ちをなくすことはないそうです。 とうとい命が虐待によって失われることがないよう願うばかりですが、以前、担当課ともお話をさせていただいたんですけれども、やはり新宮市でも虐待の件数は、正直少なくないというお話でした。中には複数の通告があり、正直、正確な件数というのもわかりにくいということも教えていただいたんですけれども、今、現実そういった方への見守りも行っている中、余り公の場でそういったことを詳しくお話しすることは難しいということでしたので、きょうは、ここでお話しできる範囲で教えていただきたいんですけれども、通告があって、新宮市としてはどのような取り組みをされているのかということを教えていただけますか。
◎
子育て推進課長(辻本美恵君) 子供虐待通告に対する対応におきましては、通告を受けた場合、直接目視により児童の安全を確認するための措置を講ずることが義務づけられておりますので、訪問などで児童の安全確認を行っております。 また、行政処分等の強い指導の必要があるなど、市町村では対応が困難なケースについては、児童相談所と協議した上で、児童相談所への送致等の対応を行っております。
◆11番(濱田雅美君) 新宮市から児童相談所へ送致を行ったというケースも、直近であったんでしょうか。
◎
子育て推進課長(辻本美恵君) 直近ではございません。
◆11番(濱田雅美君) そういった指導というか見守りがある中で、完全に改善されていくという方向に持っていくというのはかなり時間もかかるのかとは思うんですけれども、やはりそういった明るい結果につながるということもありますか。
◎
子育て推進課長(辻本美恵君) 議員がおっしゃったとおり、なかなかずっと、すぐには解決できないケースがほとんどです。 なので、ずっと訪問とか相談等で経過を見ながら相談に応じておりまして、それを、経過を追いながら、この子は大丈夫やろうなというケースはございます。
◆11番(濱田雅美君) わかりました。 見守りというかそういったことも大変な取り組みであると思いますが、少し前にもありましたように、もう少し見守っていただいたら最悪の結果につながらなかったんではないかというようなニュースも幾つかありました。本当に新宮市ではそういうことが起こらないような取り組みをしていただきたいと思います。 本当に担当課の御尽力も重々承知しているつもりなんですけれども、重ねてお願いしておきます。 あと、虐待の中で通告があって、どのような虐待というのが一番多いですか。
◎
子育て推進課長(辻本美恵君) 全国的にですが、心理的虐待というのが多くなっております。 近くの、虐待とまでいかないんですけれども、疑いのあるネグレクトというのは、傷があるとかあざがあるとかということで、通告があって、実際に経過を追っていきましたら心配ないというようなケースもございます。
◆11番(濱田雅美君) ネグレクトは、私の感覚からいうと、もう間違いなく虐待だと思うんですけれども、疑いがあって訪問して、虐待ではなかったということなんですが、そのはざまというのもすごく難しいと思うんですけれども、やはり大丈夫だと思わずに見守りを続けるということはすごく大切だと思いますので、そこのところは大丈夫だと思って終わるのではなくて、やはり定期的に見守っていただければと思いますので、お願いしておきます。 現代社会は、あらゆる領域でコミュニケーション能力という重要性が指摘されております。大学の授業においても強く主張されており、日本経済団体連合会が行ったアンケートによりますと、企業が新卒採用者の選考において特に重視した点では、コミュニケーション能力というのが81.6%と断トツに多かったそうです。 コミュニケーション能力の育成というのは、社会全体の課題であり、文科省のコミュニケーション教育推進会議というのにおいても、現代社会の無縁化が、多様な人とかかわる能力を習得する機会を青少年から奪い、さらにパソコン、携帯電話、スマートフォン、インターネットなどの情報メディアの急速な普及も、青少年のコミュニケーションの仕方を大きく変えているとあります。 その中で、このネットいじめというのは深刻な問題となっております。 相手がわかるネットいじめもありますが、相手がわからないネットいじめであれば、本当にこれは対処しようがないと思います。 ネットの誹謗中傷というのは、その人自身、受けている人自身だけでなく、家族やその人にかかわる人も巻き込んで人生を変えてしまう、最悪命をも奪いかねない、人として決して行ってはいけない行為だと思います。 ネットいじめの原因の多くに、自分の思いを伝えるための言葉を相手がどのように感じるかを考えずに使ってしまっています。つまり、共感コミュニケーションというのができていないのです。言葉で適切に伝えるというコミュニケーションの訓練が必要だと思います。 新宮市においてのネットいじめという報告はございますか。また、あれば、何件で内容はどのようなものなのでしょうか。
◎
学校教育課長(嶋田雅昭君) 今年度2学期末の報告で、小学校からインターネット上のいじめ認知の報告が2件ございました。 一つは、ゲームの掲示板に悪口を書かれたもので、もう一つは、LINEで仲間外れにされたというものです。 両方とも担任の教師が子供から事情を聞き取り、事実確認をして、指導しております。 学年で組織的に対応しまして、現在は解消していると聞いております。
◆11番(濱田雅美君) この悪口と仲間外れといういじめなんですけれども、これは学年は何年生というのはわかりますか。
◎
学校教育課長(嶋田雅昭君) 掲示板の悪口のほうは小学校5年生、LINEの仲間外れのほうは小学校6年生でございます。
◆11番(濱田雅美君) それぞれ小学校5年生と6年生、高学年ですね。 今、学年で対応していただいたということなんですけれども、この2件のほうは解決というか解消されているんでしょうか。
◎
学校教育課長(嶋田雅昭君) 現在解消していると聞いております。
◆11番(濱田雅美君) 先ほど私が伝えましたこの共感コミュニケーションという言葉なんですけれども、これは相手の気持ちを読む力、相手にかかわる力ということで、その力を持ったコミュニケーションということなんで、それをちょっとお伝えしたかったのと、赤ちゃん先生は、この共感コミュニケーションということ、これの育成に効果的で、貴重な体験授業となって行われております。 赤ちゃんにさわったり、抱っこしたり、触れ合うことで、赤ちゃんのきれいな瞳を見て、やわらかい体に触れて、笑い声や泣き声を聞いて、まさに五感を使って気持ちの読み取り、感情を友人と共有することを自然と体験している。赤ちゃんが泣き出して、泣きやまそうと格闘する必死の努力というのは、愛他的行動力が鍛えられ、愛他的言語力も同時に訓練されています。 この愛他的行動、愛他的言語力というのは愛他行動と言われて、自己以外の他者に愛情を持って、相手が求められていることを推しはかって実行するという行動なんですけれども、これが、赤ちゃん先生の中に自然と備わっているということなんです。 お手元にきょうは配付させていただいている資料があるんですけれども、命の大切さ、優しさをしっかりと学んでいるということがこの手紙の分析をしているプリントがあると思うんですが、最初の資料なんですけれども、これは、小学生が赤ちゃん先生から何を学んでいるのか、小学生の作文から分析した結果なんですが、赤ちゃんとお母さんへの手紙を61通書いていただきました。 その61通の手紙の中の554個の文字の中に、記述されている文字が、動詞ではなる、形容詞では優しい、名詞では命が一番多く、それを、今度は文章にすると、ここにある命は大切だ、優しい大人になる、なってねという、命の大切さと優しさを勉強、クラスでその授業を受けた前と受けた後では、大きく違ってきているという結果だそうです。 あと、2枚目、3枚目の絵シート調査というのがあるんですけれども、この絵シート調査からわかった小学生の成長では、先ほど言った、愛他行動の慰め行動というのが大幅に増加しているのがわかっていただけると思います。 これは、赤ちゃんへの愛他行動と、友人への愛他行動というふうに中身を変えて、データをとっているものなんですけれども、いずれにも慰め行動というのが大変大きく数字的に変わってきているということが、結果として出ております。 赤ちゃんというのは、小学生から高齢者まで全ての人を引きつけて、思わず笑顔をもらって和ませるという先天的なパワーを持っております。赤ちゃんが主役となる赤ちゃんふれあい授業、赤ちゃん先生は、最も効果的で総合的な体験授業と考えておりますが、赤ちゃん先生を経験することで命の大切さ、優しさへの意識を高めて、感情、読解力、愛他的行動力、愛他的言語力などの能力を向上させて、子供の成長における母親の重要性ということも理解できる結果となっております。 ママ講師というのは、ちゃんと免許を、資格を持った方で、赤ちゃん先生の参加をしたことによって孤立を防ぎ、その孤立というのは、孤立の孤と育てると書いて「孤育て」というんですけれども、この孤育てを防ぎ、ママ友をつくって、感動や自信を生んで、家族のコミュニケーションへも影響が出てすごく家庭が円満になったとか、あと、先ほど伝えました無縁社会というものを防止する人的セーフティーネットとなっていると言われております。母親に対してもこのような多面的な効果が生まれております。 先ほど言った、この「孤育て」なんですけれども、これは本当に母親が24時間休みなく、孤立無援で、孤立して誰の助けも支援もなく、我が子のために奮闘する姿を言います。この孤育てには、産後うつが深刻になると育児放棄、また最悪には子供の虐待へとつながる危険性が十分あるということです。 赤ちゃん先生の取り組みというのは、活動してくださっている先生のお話によっても、学校に居場所を見つけて、不登校であった子が登校できるようになった、将来に迷っている子が、赤ちゃんと触れ合うことによって保育士の道を見つけて、人生の軌道修正ができたなど、子供たちの成長につながっていると確信を持って、自信を持って授業しているということでした。 授業で出会った赤ちゃんの成長と自分たちの成長を合わせて、子供たちが子供たちを見守るまちづくりができていく、命を大切につないでいくという心を忘れずに持っておられる、あと、母親の無縁と孤立の解消と、子供たちの成長に必要だと確信できるこの取り組みを、新宮市の教育にぜひ取り入れていただきたいとお願いしたいのですが、先日、認知症サポーター養成講座を授業に入れていただきまして、また今度は赤ちゃん先生を取り入れてほしいというのは、次から次へとというように思われるかもしれないんですけれども、先日、嶋田課長とも話をさせてもらったんですけれども、本年度から道徳が教科になったということを教えていただきました。 教科になったということは、教えなくてはいけない、道徳を教えなくてはいけないということにつながってくると思います。 学校現場でも、今の現代社会、意図的に人間関係力とかコミュニケーション力というのについて継続的に学ぶ学習というの、算数とか国語などというような必須科目と同様に必要な時代なのだと考えられた結果ではないかと感じ取っています。 そういうこともあって、ぜひ、今すぐには無理かもしれないですけれども、今後前向きにこの赤ちゃん先生という取り組みを考えていただくわけにはいかないかと、教育長にお願いしたいと思うんですけれども、いかがでしょうか。
◎教育長(速水盛康君) 冒頭にありましたいじめによって、とうとい命がなくなっていくということが、今、社会現象かのような問題として、よく報道で取り上げられております。 やはり、そういったことにつきまして、今議員から御指摘ありました共感コミュニケーションという言葉の不足、特にネットの中には非常に欠落している、そういった子供のやりとりのコミュニケーションによって、いじめにつながる言葉、内容が平気で飛び交っていると。 先ほど嶋田課長のほうからも報告がありましたが、恐らくごく一部ではないかなと推測されます。実際には、ネットの中で我々目が行き届きませんし、ネットの中の世界見られないですから、大なり小なり子供たちの会話やコミュニケーションがネットの中で済まされている。学校というのは、日常の連続の中で子供たちが常に接してはいるものの、顔を見合わせて発する言葉とその裏にあるネットの中での言葉の相違というのは、随分と子供たちにはその落差が重荷になって、非常に人間関係が複雑になっていくという、そういったことも少なくはないように思っております。 そういった点では、命の教育、命の大切さということにつきまして、人権の視点から見ましても、人権の視点というのはいろんな角度から、できるところからできるだけ、そしてできるものをどうつくって作為的にやっていくのかというのも、今、議員から御指摘をいただきました。 一つ、今の状況で言いますと、保健体育の保健の領域の中では性の問題、性教育と言われる問題、あるいは家庭科の中では保育という領域の中で、そして総合的な学習の時間の中では人権という、そういった柱の中でこういった問題が、あるいはこういった課題が、1年間の教育課程の中で位置づけられまして、各学校で取り組んでいるところでございます。 今議員が言われましたのは、そういったことを含めて、共感コミュニケーションをつくっていく上で、いかに体験的な学びを子供たちに与えていくかと、その大きな効果、よく私たち言われたのは、意欲に支えられた体験活動ほど子供にとって実のあるものになるものはないと。意欲に支えられていない学習なんて、なかなか幾ら体験させても、身につきにくいんだよということをよく先輩の方々から教わったことがございます。 そういった点では、今の赤ちゃん先生の取り組みというのは、一つの御示唆をいただいたのかなというふうに思っております。子供たちにとって、恐らく赤ちゃんを見るというのは、今までと違った目の輝きであったりとか、顔つきであったりとか表情であったりとか、恐らくそういった体験をすれば、お家に帰ってお家の方に話をする、あるいは家庭での一つの命を育んでいくという材料のコミュニケーションの一つにもなろうかと考えております。 すぐにできるかどうかということではなくて、今議員から御提案いただいたことを各学校に一つ促していきたいなというふうに考えております。 先ほど最初に言いましたように、人権にかかわることでもございますし、非常に大切な教育の営みの一つでもあると考えておりますので、できるだけ、できることはできるところの部分の中で、一つの領域にこだわることなく、さまざまな手法でできるだけのことを御提案していきたいというふうに考えておりますので、御理解をいただきたいと思います。
◆11番(濱田雅美君) 今、教育長からもおっしゃっていただきました、保健で性の教育を受けているということで、私もいろいろお話を聞いたところ、赤ちゃん先生の取り組みというのは、一応3年生ぐらいから始まって、3、4、5、6、中学校……
○議長(屋敷満雄君) 11番、時間です、まとめてください。
◆11番(濱田雅美君) 9歳から入るのが一番いいというふうに教えてもらいました。 あと、赤ちゃん先生、本当に赤ちゃんって、先ほどちょっと申し述べるのが、ベビースキーマーという、そういったことが、赤ちゃんのかわいらしさというのを訴えているそうなんですね。 先ほどもおっしゃってもらったように、体験というのはすごく心に残ると思いますし、意欲を持った体験ということを教えていただいたんですけれども、恐らく教室に赤ちゃんが入ってきた途端、生徒たち、わーとなって赤ちゃんのほうに寄っていく。恐らく意欲を持って臨んでくれる授業なのではないかと思いますので、ぜひ前向きに、私は新宮市の子供たちが本当にいじめのない、皆優しい気持ちを持っている子供ばかりだと本当に思っています。ですが、やっぱりこの現代社会、厳しい状況の中で、その子供たちが心の教育を受けて、いつまでも優しい気持ちのまま大人になってくれる、そういった授業を受けたという経験を残してあげたいと思いますので、お願いしておきます。
◎市長(田岡実千年君) 本日もいろいろ貴重な御提言、ありがとうございました。 濱田議員において、以前の一般質問で認知症のサポートの講座を学校教育にということで御提言いただいて、実現できましたこと、大変ありがたく思っております。 きょうは教育の総合会議のことも紹介いただきましたが、根本的に私が思うのは、地域と学校とか、地域と地域の子供たちの関係が薄くなってしまっていることがやっぱり大きな、そういったいじめとか虐待とかにつながっているんだろうというふうに思っております。 そういうところを、今回のコミュニティースクール制度でしっかりと構築していきたいなというふうに思っております。 きょうまたそういう中で、赤ちゃんとの触れ合いの授業も御提言いただきまして、また教育長も答弁いただきましたので、はい、どうもありがとうございました。
◆11番(濱田雅美君) 少し時間を余分にいただきましてありがとうございました。 これで私の一般質問を終わらせていただきます。
○議長(屋敷満雄君) 昼食のため午後1時まで休憩いたします。
△休憩 午前11時48分
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△再開 午後1時00分
○議長(屋敷満雄君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 一般質問を続けます。
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△福田讓君
○議長(屋敷満雄君) 7番、福田議員。
◆7番(福田讓君) (質問席) 貴重なお時間をいただき、屋敷議長のお許しをいただき、一般質問をさせていただきます。 市長の政治姿勢を問うという見出しでございますが、私は5項目にわたりまして、田岡市長の姿勢についてお聞きしたいと思います。若干順序がずれるところがありますが、よろしく御了承のほどお願いいたします。 まず第1に、火災発生時における初期対応についての提言といたしまして、お尋ねを申し上げます。 1月に新宮市内で火災が1件、2月にも2件ございました。最近、市民の間では、火災が頻繁に起こる事による恐怖心で悩まされている方が多いと、私は伺っております。火災というものは、自分の不注意また不可抗力等によって災害が起こり、なおかつ家財道具が焼け出されて本当に大変なことになることでありますが、私は、火事の原因等は新宮警察署、さらには新宮消防署のほうで調べていただいておりますので、そのことについては、私は執行者に問うことはいたしません。また、できない立場でありますが、ただこの火災が発生したときに、市民の方から私はこう言われました。実は王子町の火災のときに、一般の水道水をかけて消火したんだと。とてもじゃないけれども一般の方が、火災というのは初期の間で火を消さなければ大きく燃え広がりますから、新宮の消防署からも駆けつけていただいたと。 ただ1点お聞きしたいのは、消火栓というのは市内にかなりの消火栓があると思います。私の感覚では、まことに恐縮でございますが、私が今居住している熊野川町にも消火栓がございます。熊野川町の消火栓は、消火栓をあけて弁をひねると水がさっと出ます。ホースもついています。私は大変申しわけございませんが、新宮もそのような形だったと思っていたんですが、新宮市の消火栓というものは、新宮市はまちですから平たんです。圧力がかかってないんです。どうしても消防ポンプ車が来てそれを吸い上げていかなならないんです。こういう箇所がかなり新宮市にあると思うんです。 そして、新宮市の中で普通車が入れないところもございますし、消防ポンプ車が入って来て、その消火栓にセッティングをして、そこからエンジンをかけて水を吸い上げると。それによって消火されるということでございますが、そのあたり、私は消防長にお聞きしたい、市長にお聞きしたいのは、一般の方は、火事があれば御近所の方は一生懸命それを消そうとして水を出しますが、王子町の方の御意見では、水道水ではとても追いつかなかったと。それで、消防車が入るのには道が狭かったということをお聞きしたわけなんですが、私の住んでいるまちには、消防ポンプ車が軽トラックで狭い道も入っていけるのもあるわけなんですが、新宮市はそういう小型の消防ポンプを設置した、水を吸い上げてできる態勢というのはどんなものでしょうか、お聞きしたいと思います。
◎消防本部次長兼消防署長(竹内収君) ただいまの件ですが、新宮市内におきましては、ミニ消防ポンプ車等は置いておりません。ただ、消防におきまして、狭隘地区におきましては、常に警防調査を実施しておりまして、車両の入れる位置等検討しております。
◆7番(福田讓君) わかりました。 確かに新宮市内を回らせていただいておりますが、本当に救急車も入れないような狭い道路と言うんですか、市道です。私はシドウと言いません、シドウとは私道で道ですから、新宮市の市をとって市道と言いますが、市道でもそういうところがございます。 だからそのあたり、私の危惧するところなんですが、初期消火が大事だということは私でもわかっておりますので、そのあたり現在のままでしたら消防ポンプ車が来て、それで水をがっと吸い上げると、それによってホースを飛ばすという形になっていますから、消防署の職員の方が、消防団員の方が来ていただかなければ、市民の方は、一般水道から水を引っ張って消さねばならないということになるんですよね。いかがでしょうか。
◎消防本部次長兼消防署長(竹内収君) 市民の方に消火栓を使っていただくということはかなり危険が伴いますので、消火器等において初期消火をしていただくことを推奨しております。
◆7番(福田讓君) わかりました。 それは当然な話なんですが、その消火栓というのは、新宮市はまちですから、都会的ですから平面です。圧力がかかっていない。しかし、それを吸い上げるポンプ車があったら水が出るという形で、それはもう十分わかりました。ただ、そのとき車が入っていけない、今おっしゃったように、狭い道路だったら、やはり小型の熊野川町にあるような軽、そういうポンプ車も装備されたらいかがでしょうか。これは予算の伴うことですから、これからの緊急課題として、私はきょう提言と申し上げているのはそこなんです。消防長。今すぐできると、これ莫大な予算かかりますからね。だから、そういうあたり、どういうお考えをお持ちかお聞きしたいんです。
◎消防本部消防長(川嶋基正君) 現在でも山林火災の際でポンプ車が走れないようなところに行く場合には、小型ポンプを積載しました軽トラックに搬送するというような方法がとられるところです。それを議員提案の狭隘地区でも、それができないかどうかということにつきましては、今後検討していきたいと考えております。
◆7番(福田讓君) おっしゃるとおり普通車では行っても狭い、狭隘とあなた方は難しい言葉を使いますけれども、狭い場所です、狭い道路です、市道です。そこへ入ったときに、小型の軽トラックぐらいの大きさで、そこに消防ポンプの吸い上げの能力を持ったものをつけておけば、狭い道でも入っていけます。 だから、そういうことも今後とも考えていかなければ、新宮市もかなり狭いところがございます。だから今回のことで私も大変教訓になったんですが、ポンプ車の装備した車が来なければ、消火栓があっても、その水を吸い上げる能力がないということだとわかったんです。だからこれは大変だなと思いまして。市内で消火栓は何カ所ぐらいございますか。
◎消防本部消防長(川嶋基正君) 市街地で514カ所でございます。三輪崎、佐野を除いて新宮市街地514カ所ございます。また高田に3カ所、熊野川町は124カ所でございます。
◆7番(福田讓君) わかりました。かなりの数でございます。ということは、それだけ新宮市の消火栓を設置されて、初期活動できる体制は整っているということですね。どうでしょうか。
◎消防本部消防長(川嶋基正君) そのとおりであります。
◆7番(福田讓君) ということは、それだけ一応整備はされているが、それを使おうと思えば、やはりそのポンプ車を、いかにそのポンプ車のような、ポンプの機械、消火栓から水を吸い上げると圧力で、それがあればかなり有効です。 だから、私は今これをこういうことはどうですかと提言というのやなしに、やはり狭い道のところで火事があった場合は、とても大きな消防車が入れませんし、そのあたり、今後とも持ち運びできると言うんですか、軽の小さな車に消防ポンプを載せて走っていけると。そこへセッティングしてすぐできると。こういう方法はできないもんでしょうか。
◎消防本部消防長(川嶋基正君) 先ほど申し上げましたように、そういう方法も検討課題の一つとして研究していきたいと思います。
◆7番(福田讓君) それだけ消火栓500カ所以上が市内に整備されているということは、市としては大変いいことだと思いますし。これほど500カ所もあるということを、私も聞き及んでおりませんでしたので、今後とも初期の消火活動をやっていく上には、そういう狭い道へ入っていってセッティングができて水を出せる、そういう方法が今後は研究課題としてやっていかねばならないと思います。 別に大きな金を使わなくても、これでしたら、そういう小さなポンプ車がすぐ走れると。今度何かはしご車でも4,000万円、5,000万円するんでしょう、買うの。はしご車なんか直すんでしょう。すごい金ですよね。でも、そういうポンプを積んで、すぐ消防署の職員や消防団員の皆さんが現場に駆けつけて、消火栓につないでぱっと行けるとなったら、かなり初期消火がはかどるんじゃないかと、私は素人並みで考えるんですがいかがでしょうか。
◎消防本部消防長(川嶋基正君) 先ほどから繰り返しになりますけれども、有効であるかどうか検討していきたいと考えますけれども、狭い場所での活動においては、私個人の考えでは有効ではないかと思います。
◆7番(福田讓君) わかりました。 消火活動における私からの、執行者、消防長また市長に対する私の思いですから、提言ですから。ぜひとも一遍研究していただいて、市民の方が水道水使って水をかけたと、そういうことを、やはり少しでも一刻も早くそういう形の消火活動ができるように、ぜひとも研究していただきたいと思います。市長いかがでしょうか。
◎市長(田岡実千年君) 安心・安全のまちづくりにおいても、消防本部また消防団の方々に日々御尽力いただいているところでありまして、またしっかりとお願いしたいと思います。
◆7番(福田讓君) 以上で、火災発生時における初期対応についての提言はこれで終わりたいと思います。ぜひとも消防長はプロですので、ぜひとも御検討をやっていただきたいと思います。 続きまして、
医療センターが常に市民に愛され、信頼され、そういう
医療センターであってほしいという私の提言でございます。
医療センターで働いているドクター約48名、看護師200名、そして技術者、そしてリハビリの方、医療業務者、皆さん24時間体制で市民並びに十津川村、熊野市、串本町まで12万人の方の緊急を受け入れていただいております。市民の方に聞きますと、
医療センターのことに対して本当に感謝される市民の方もおれば、やっぱり紀南病院のほうがいいんですよと言ってくる方もいらっしゃるんです。 でも、私は、新宮市にこの
医療センターが設置され、新しく蜂伏に移転されてもう17年になります。
医療センターの責務というのは365日24時間、看護師、先生方、皆休むことなしに市民の命、近隣町村の皆様方の命を守っていただいている。私はいつも先生初め看護師、医療業務、専門医の先生方にも感謝申し上げています。もし、
医療センターにこのような設備がなければ、一般の市民や近隣町村の方はどうなりますか。救急車が119をかければすぐ走ってきてくれる。
医療センターへ行ったら2名のドクターが24時間体制で患者様を受け入れてくれる。ただ24時間体制でかわりますから、いつも同じ先生がいるわけじゃありません。命というのは1時間以内に処置しなければならないのは脳です。脳梗塞、心筋梗塞。これに対しては、
医療センターは、脳外科、心臓外科の先生は、24時間体制で
医療センターのお近くで医師住宅に入っておられますから、いつでも呼び出しをして診療していただける、こういう体制なんです。全く私たち市民にとって本当にありがたいことだと思っています。 今回、田岡市長、私は4年間
医療センターのことについていろいろ提言と提案をしてまいりました。法人化に対する厳しい私の意見を述べさせていただきました。この4月には新しい戦いが待っております。私はこの4年間一生懸命市民の命を守る
医療センターのことに対して、市長を初め
医療センターのドクター、そして事務長、庶務課長、
医療業務課長にも厳しい言葉で提言、提案をさせていただきました。それはなぜですか。市民を守ってくれる、この一番大事なとき、この
医療センターのことを思うからであります。 私は、新宮市議会議員に当選させていただいて12年になります。その間、私は
医療センターのことについてもほとんど自分の知識が少なかったわけです。医療に対する知識というものは、なかなかプロではありません。しかし、市民を守っていくという使命感に燃えている先生方や看護師、医療業務の方々の気持ちは、いつもおそばで見詰めさせていただきました。 一般の新宮市の開業医の先生方は8時半から遅くても7時でございます。市内で開業されている先生方はそれがお勤めなんです。しかし、
医療センターは24時間、一般の方や近隣町村の方を受け入れているわけなんです。人間の最後のとりでは医療でございます。そして、介護であります。今後とも
医療センターが市民の方に愛されて、やっぱり
医療センター行っていいね。親切だし優しいねと言っていただけることが、私にとっては本当にうれしい励みになります。あそこの廊下の掲示板をいつも見ています。投書が入っています。その中で、最近はほとんど看護師やそこで働いている医療業務の方へのお礼の言葉がたくさん載っていました。看護師や医療業務の方には本当に優しくしていただいて、ありがとうと。 しかし、その中に一つありました。予約の患者様を見ているとき、仮に10時から予約が入っていても、先生の診療を受けるのに約1時間半も待たなければならないと。こういった苦情の投書もございました。 以前にも、私はここで質問させていただきましたが、やはり予約時間は最低でも30分間か40分、前の患者様のことによって変わってきますけれども、そのあたり何とか予約時間が正確にびしっとその時間どおりにいけるものではありません。患者様も体の都合によって先生も親切にしてくれます。私は友達にお医者さんがございます。東京、大阪のお医者さんに言わせたら1人の患者を見るのに5分から7分と言っています。それだけ回さなければ診療報酬も上がらないと。私も阪口先生、今回で退職される予定でありますが、阪口先生にお世話になっておりました。いろんな検査で。そして、私が阪口先生のところに行って、私の検査の番、じっと時計はかったんです。やっぱり中には30分以上かかられる方もいらっしゃいます。患者様にとっては本当にいいことなんですよ。先生にゆっくり話ができる。しかし、診療報酬を考えても、診療報酬によって
医療センター成り立っているわけですから、そのタイミングが難しいわけなんです。だから、いかにして今
医療センターで言われているのは、予約時間を守ってほしいと、これは難しいことですよ。患者様によって違うんですから、病気が。内科によったって、腎臓も膵臓もあり、肝臓もあり、だからそれによって若干違うんですが、この待ち時間を何とかもっと縮小できないかということに対して、いつも私は思っています。そのあたり事務長どうでしょうか。
◎
医療センター事務長(中前偉君) 患者の待ち時間につきましては御迷惑をおかけしております。議員おっしゃるように、アンケート等でも私のほうに回ってまいります。患者に長い時間待っていただくということも、ストレスにもつながりますので、おおよその待ち時間の情報提供するなど工夫を考えていきたい。また、他病院の取り組み等も研究してみたいというふうに思います。
◆7番(福田讓君) 一つ私の提言なんですけれども、和医大へ私が検査に行ったとき、和医大の看護師が、待っていましたら前もって聞いてくるんです。きょうはどんなんですかという話を。これやったら、
医療センターでも。私の提言ですよ。看護師が、そこで30人の内科医の患者様がおったとき、きょうは誰々さんはどういうことでしていただきたいかということを事前に話をして、ただ薬だけいただきたいんです、先生にそれだけでいいんですという患者もいらっしゃるかもわかりませんので、そのあたり看護師にそういうことで待ってもらっている方に対して、お話ができるようなことはできないんでしょうか。きょうはどういったことでしょうかとかメモして、それで先生に渡すとか。この人はもうこれだけの時間でいけると。そうしたら順番が違っても先回っていけるんじゃないかという、私の話ですよ、そのあたり事務長どうでしょうか。
◎
医療センター事務長(中前偉君) 今御提言いただいたこと、それらも含めて今後検討してまいりたいと思います。
◆7番(福田讓君) わかりました。 少しでも患者様に待ってもらう時間を短縮するということは、患者様はどこか悪いから
医療センター行くんですよ。元気で朗らかな顔で来る人はありません。どこかつらそうな暗い顔で来るんです。そのとき受付の方の一言です。「おはようございます」「こんにちは」「大変ですね」と言って、その受付の方の笑顔を聞いただけで心が和むと言うんですよね。 私、友人が四日市の大きな病院です、法人の、痔の手術をしました。大きい有名なんですけれどもね、四日市で。そこに行ったとき、私じっといて座っていたんです、見ていたんですよ。あんなもんかなという。やっぱりうちに比べたら、
医療センターに比べたらね、お客さんに対する接触態度というのはすぐわかります。それによって患者様が和んで、ここの病院来てよかったなというの、第一印象なんです。そこから始まるんですよ、人間というのは。 そのあたり
医療センターで働いている事務員の方も忙しいと思いますが、私もじっと見ているんですよ、行って。何で
医療センター行っているか言うて、別に文句言って行っているわけじゃないんです。じっと働いている方を見ているんです。 だから、みんながみんなじゃないですよ、1人でも高圧的に聞かれたことに対して事務的な言葉で返している方もいらっしゃいました。ある方は優しく患者に寄り添いながらお話を聞いている方もいらっしゃいました。だから、人間というのは体が悪いから
医療センターに行くんですよ。いい人ら行くはずないです。でもそのとき優しいお言葉をかけていただくことによって、患者の心が和んで、やっぱりいいなと言っていただけるような、私はそういう気がします。 今後とも皆さん一生懸命お医者さんを初め看護師、医療業務の方、受付の事務員の方、そして中で事務をとっておられる方も一生懸命やっていますが、やはり第一印象なんです。窓口で白いエプロンかけてボランティアでやっていている方も、みんな優しく声をかけていただいています。私は本当にうれしいです。やはり医療は心で変わりますから、病気は気持ち次第と言うと、そのとおりなんです。 ぜひとも今後とも、そしてやはり
医療センターは常に美しく清潔でなければなりません。私も前に事務長にも本当に嫌なことばっかり言って申しわけなかったんですけれども、私は、
医療センター行ってごみを自分で拾いますから。自分がしなければ口だけ言っても務まりませんので、常に
医療センターは1階から6階までごみ一つ落ちていないと、何と美しいところやな、やっぱりここで働いている人は違うなと言っていただけるお言葉を、私は待っているわけでございます。 今後とも
医療センターが市民の心の支え、病気の支え、そして皆さんに愛されて慕われ信頼される
医療センターに、これからもますます磨きをかけていただきたいと思います。決して、私は、常に比較される紀南病院にも、私も行ったことがあります。さほどそれほど落ちるもんじゃありません。今後とも
医療センターの全職員が一丸となって、公務員である市立であることを肝に銘じて、民間じゃないんです。民間だったら営利を目的にするところなんです。しかし市立病院の
医療センターは公立なんです。なぜ公立か、市民を公平に、そして親切に、それが公立のいいところじゃありませんか。私は市民にはっきり物を言います。民間にしろ、なぜしないんだと。冗談じゃありませんよと。民間になったら金もうけだけですよ。金もうけせなんだらどないするんですか。人の命を助けるんですかと。これだけ人口が減っていくんです。だから働いていただく方には、市立
医療センターの公務員としての誇りを持って、堂々と誇りを持って我々は市民のために働いているんだと、その誇りを持っていただきたいと思います。私はそれを職員の皆さんにお伝えしたいと思います。 さて、話は変わりますが、私は市長にもいろいろ提言をいたしました。市長、私は熊野川町の時代から、今12年新宮の市議会議員としてお世話になって、今までに市立
医療センターで眼科医が夜でも常駐されたことがなかったんです。夜なんか皆救急車で行けなかったら、田辺へ搬送されたんです。しかし、私は4年間、そのうちの2年間、市長に何度となくお願いした。何としても夜の眼科誘致をぜひ進めてくださいと。 今回、市長が委員会で発表されました。4月1日から夜間でも診療していただける眼科医が常駐されるということです。今まで市長、市民病院のときに長田先生と言われたと思うんですが、有名だったと思うんですが、あの先生が転勤してから、夜でも見ていただける眼科医がなかったんじゃないんですか。私は市長よく頑張ってくれたと思いますよ。市民の方に言っていますよ。今までの市長はそういう眼科医を昼間はありますよ、昼間は。夜になったら皆帰ったんですよ。今回は4月から来ていただけるんでしょう、市長。そうじゃないんですか。
◎市長(田岡実千年君) 念願がかなって、4月1日から眼科の常勤の先生が来ていただけるようになりました。
◆7番(福田讓君) 市長、これは本当にすばらしいことです。30年間、眼科医の先生は、昼間は5時までおられますけれども、夜にけがされたらどうするんですか。目なんて特にそうですよ。目が不自由になってしまうんですよ。脳外科、心臓、目、これはもう早く処置しなければ命も危ないんですよ。その眼科医がずっとなかったんです。田岡市長になってからじゃないですか。 私は、岸市長、佐藤市長、上野市長、それでまた佐藤市長、歴代の市長を見ていますが、眼科医の誘致に対してそれだけ熱意を持った市長はおりますか。私は別に市長を褒めているわけじゃないんですよ。よく頑張ってくれたと思いますよ。誰がありますか、それをしたの。市民から言われました。白内障だったらいいけれども、網膜剥離、緑内障、加齢黄斑変性らは田辺市へ行かなだめなんですよ。新宮市の先生方は皆優秀ですが、難しい目の病気は、皆、紀南病院へ紹介していますよ。なおかつ夜間にけがしたらどうするんですか。市民を助けるための
医療センターです。今までの歴代の市長は、それはされていませんでした。だから私はもうこれが本当に心配で市長にもうるさいほど私は一般質問でやった。市長は応えてくれたじゃないですか、それに対して。私は本当よくやってくれたと思いますよ。 だから市長、本当に市民の皆さん喜んでいますよ。田辺市まで行って往復5時間かかるんですよ。朝の6時40分の電車の特急に乗って行って、白浜、田辺に着いて、そこから20分かけてバスで行く。それから田辺の紀南病院はフリーで診察してくれますが、帰って来たらもう5時ですよ。今回、夜でも診察してくれる先生が来られたとき、田辺市へ行かなくてもいいんでしょう。本当に市長、市民は喜んでいますよ。まだ正式に市長は新聞紙上で発表していませんね。どうですか。
◎
医療センター庶務課長(佐藤尚久君) 眼科の着任につきましては、4月の市の広報で、広報したいなというふうに思っております。
◆7番(福田讓君) だから、教育民生委員会で発表されたでしょう、あれは委員会の発表ですから、市長のコメントとして、きょうは病院の先生方は、紀南新聞の方も来ていますからはっきり書いていただいたらいいと思いますよ。 私は本当に市長よかったと思います。今後とも市長、市民のために、特に医療は人間のとりでですから、最後の。これから市長、もう一つ、あと耳鼻科の誘致をお願いしたいと思います。 新宮市内にも耳鼻科の立派な先生もいらっしゃいます。ところが、夜間に鼻血が出た。血がとまらないという方が結構去年ありました。ほとんど皆、夜は一時的に
医療センターの救急の先生に止血をしていただいて、皆、田辺の紀南病院へ走るんです。なぜか。脳外科の先生がおっても専門じゃないから、また出たとき大変ですからということで、先生方が田辺の紀南病院と連絡をとってすぐ行ってくださいと、こういう状態だったんですよ。 だから昼間はいいんです。夜にそういった方が、けがをされたときに大変だったんですよ。これで市長、あと耳鼻咽喉科です。ぜひとも市長のお力で、今、中井院長が、中井院長になっていますけれども、私は中井院長を推薦したんですけれどもね。本当に中井院長が一生懸命働いてくれたんじゃないですか。市長も当然ですが。やはり和医大とのコンタクトがきちっととれているからこそじゃないんでしょうかね。市民のために市長、医療だけはもう絶対
医療センターでなければならないという気持ちを持って、次の耳鼻咽喉科の誘致に全力を尽くしていただきたいと思いますが、いかがですか。
◎市長(田岡実千年君) そのとおりであります。 私、市立
医療センターの開設者として医師不足の解消には一生懸命取り組まなければならないと常々思っておりまして、福田議員からは特にこの4年間、
医療センターの運営に関していろいろ御指摘また御提言もいただきまして、本当にありがたく思っております。 眼科同様、また耳鼻咽喉科につきましても、常勤がいない中、実は昨年8月に和医大の耳鼻咽喉科の教授と面談させていただきまして、こちらの要望はしっかりと伝えていただいております。すぐには実現しないような感じでありますが、教授からは、新宮市のこの
医療センターの現状は心に深く刻んでおくということを言っていただいておりますので、また粘り強く要望を行いたいというふうに思います。
◆7番(福田讓君) わかりました。ぜひとも市長の粘り強い和医大への招聘活動を今後とも続けていただきたいと思います。 この項は終わります。 続きまして、文化複合施設の建設に向けての提言でございます。 2月4日、2月5日、2月15日、16日そして3月8日、文化複合施設の建設に向けての議案に対する質疑で、これほど多くの時間をかけて審議してまいりました。やはり50年に一度のプロジェクトですから、もちろん慎重になおかつ時間をかけて建設の構想を練って、議会とも協議しながらやってきたと思います。 私は、2年半にわたる文化複合施設建設に係る遺構発掘調査及び都市再構築戦略事業調査特別委員会が設置され、上田委員長のもとで12名の委員の皆さんがいろんな意見を出し合ってやっていただいたことは事実でございます。2年半も時間をかけて、そして建築構想から10年が経過しています。 御承知のとおり、文化複合施設に対する市民の声はいろんな声がございました。私はそれでいいと思うんですよ。我々は民主国家ですから、いろんな声を市長が取り入れて、なおかつ我々議会も市長を監視する立場において、12人の議員が2年半かけて調査、討議されてきたんです。 しかし、上田委員長は本当によくやってくれたと思っています。委員長の報告では、大変、報告を、苦しい報告というよりも苦渋の考えだったと思いますが、なかなか合意形成がならなかったという、まことに、これは上田委員長の責任ではありません。民主的だからです。議員の中にいろんな声があるからです。委員長も大変御苦労されたと思っています。あの中間報告でそれが表明されております。 しかし、市長はこの文化複合施設建設に向けて、私は、市長、この特別委員会には、私と大西議員と前田議員と屋敷議員は参画していなかったんです。そういう決定でやっていましたから。でも我々4人の方は、私の知識、知見、認識にもって文化複合施設に対する考えは持っておりました。当然であります。市のためにこの文化複合施設を建設するということを、市長は明言されています。これは市長、佐藤市長からのずっと引き続いているわけなんです。田岡市長が来てすっとなったわけじゃないんです。長い時間をかけて、10年間の長期にわたっていろんな議論をされたと思います。 市長、政治は歴史が語るんですよ。仮のことを申しますが、新宮港ができるときすごかったんです。万葉の浜を埋めてしまったら大変だと。賛否両論かんかんがくがくと討論、議論されたんです。それ40年たってどうですか、今、クルーズ船が来る。今にっぽん丸、5万6,000トンの飛鳥Ⅱでも入るんでしょう。それによって観光客が一隻で500人以上の方が来ていただく、着岸料だけで400万円でしょう。年間15隻の豪華客船が入ってきているんですよ。 そして、お隣の紀宝町にある北越紀州製紙がなぜ存在するんですか。新宮港があるからこそチップ船、この間2万5,000トンのチップ船入ってきましたね。あれによって紀宝町にある北越紀州製紙が成り立っていると聞いたんです。新宮港にチップ船が入らなかったら、あそこは撤退すると言っていたんですよ。それだけ新宮港が新宮市に対し、また近隣町村に対してどれだけ役に立っているか。これも歴史が物語っているでしょう。当時はすごかったんですよ、反対で。借金つくってどうなるんなと。私も聞きましたよ。しかし、40年たって、今、新宮港をつくって弱ったなという人は、私は少ないと思いますし、ないと思うんですよ。これから、県のお力、国のお力をかりて、7万トンから11万トンの豪華船が入ってくるんでしょう。そうじゃないんですか。これも政治は歴史が語るんですよ。 だから50年に一度のプロジェクトの文化複合施設に関して、いろんな市民の声があります。市長も我々議員も二元代表制として、市長は市の発展と市の福祉に貢献するのが責務でありますね。大統領制ですから。我々は市民に選ばれた選良として、市長の行動を監視しながら予算の決定を行っているんです。なぜですか。間接民主主義だからでしょう。直接民主主義だったらこんなことできませんよ。 だから私は市民のいろんな声を聞きながら、ここにおる15人の議員は皆市民の声を聞いているんです。だからこそ満場一致にはならなかったでしょう。仕方がないんです、これ。民主主義だから最終決定は議会が行う、これは議会制民主主義、間接民主主義です。しかしながら市長、直接的に条例を提案できるのも、法令に基づいて署名を集められた方の行為は全く正当ですよ。そして至当です。間違ってはいませんよ。 しかし、決定するのは議会なんです。議会が決定しなければどうなりますか、市長。声の大きい人、声なき声の人、どうなるんですか。議員は皆さんおのおの、ここで上がって当選してきている方は市民の声をいっぱい聞いているんですよ。そうじゃないですか、市長どうですか。どうお考えでしょうか。
◎市長(田岡実千年君) 市長として提案させていただく議案等を議員の皆さんに判断いただく、それが民主主義の基本だというふうには思っております。
◆7番(福田讓君) 日本国家は民主主義ですよ。中国や北朝鮮のような独裁政治じゃないんですよ。市民の声も大事なんです。しかし、最終的に文化複合施設の決定は、市長が幾らしたかっても議会が決定するんです。だから議員はその責務を果たさなければならないんです。 私は市民の方にそれはわかっていただきたいんです。早くつくっていただきたい方は1万人の署名を集めた。そして、もう一度市長に対して予算を提案していただきたいということで、市長がそれを提案してきたけれども、議会がそれに対してゴーサインを出したんですよね。これは民主主義でしょう。民主主義だからこそいろんな声があるんです。私はそう思っています。だから私は自分の発言のことに対しても責任を持たなければならないし、私も市長も二元代表制といっても、求めるものは市の発展と福祉の向上じゃないですか。だから今回文化複合施設においていろんな人の声を聞きました。それはそれでいいんですよ、市長、私は絶対間違っていませんよ。でも最終決定は我々議会が行ったわけです。それによっていろんなことが出てきても、これは議会も行ったことに対しては、私らも自信を持ってやりますから、市長もこの予算執行においては、一刻も早く入札をしていただいて、市民が待望して待ち望んでいる立派な文化ホールをつくっていただきたい。 市長、那智勝浦町に体育文化会館あるでしょう。あれは体育と文化をするんです。今回の文化複合施設というのは、新宮市の歴史と文化と教育、そして商業のまち新宮市を活性化するために、市長がこれをゴーサインを出してやってきたんでしょう。違うんですか。
◎市長(田岡実千年君) そのとおりでございます。 改めて今回2月16日の未明にこの文化複合施設の予算を可決いただきましたことは、本当にありがたく思っております。 この文化複合施設でありますが、本当に多くの人に期待をいただいております。この施設にはホールと、また熊野学機能、また郷土資料を豊富に所蔵している図書館で構成しており、完成すれば、この三つの機能の相乗効果でまさに新宮市にふさわしい施設になることは間違いないというふうに思っております。 また加えて、中心市街地の活性化の起爆剤になるわけであります。 (「地震」と呼ぶ者あり) (「揺れたね」と呼ぶ者あり) (「とめて」と呼ぶ者あり)
○議長(屋敷満雄君) 暫時休憩します。地震です。
△休憩 午後1時49分
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△再開 午後2時04分
○議長(屋敷満雄君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 先ほどの地震について当局より説明します。 西総務部参事。
◎総務部参事[防災及び
危機管理担当](西利行君) 先ほどの地震でありますが、13時48分ごろ発生ということで、震源地は紀伊水道で震源の深さは約50キロ、地震の規模、これマグニチュードですが5.2と推定されております。 地震を受けましてJアラートで自動的に防災行政無線が放送されました。その中では震度速報ということで、震度4ということで放送しております。これは、震度速報は気象庁発表で、紀南地方とそれから紀北に分けた中で、その地域の中で一番震度の大きかった地域が速報ということで放送されました。それが田辺市が震度4ということで、後から詳細震度が発表されまして、新宮市は結果的には震度2ということで気象庁から発表されております。 それから災害対策本部なんですけれども、この地震速報を受けまして直ちに災害対策本部を開催しました。それで情報収集した結果、震度2ということで津波の影響もなしという発表でしたので、先ほど災害対策本部は解散という形になっております。 引き続き、防災対策課のほうでは情報収集を続けていきたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。 以上で報告を終わります。
○議長(屋敷満雄君) 一般質問を続けます。 7番、福田議員。
◆7番(福田讓君) (質問席) 途中で途切れました。市長、私はできるんでしたら、つくるんでしたら50年もできないんでしょう。先ほど申しましたように、那智勝浦町は文化体育館です。体育もすると。新宮市は違うんですよ。文化、歴史、それで商業のまち、商業のまちなんですよ新宮市は。那智勝浦町とは全然違うんですよ。だからその復興を目指して、私は他町村の追随を許さないものをつくってほしいんです。 私は子供のころ50年前にできた市民会館見て、何てすごくあか抜けして斬新だ、あそこでステージに立ちたかったです。そして、高校のとき立ったんですよ。うれしかったです。今あのような、以前の市民会館のようなのはどこにもありますよ。探してください、皆あるんです。今度のはすごく斬新なんです。やっぱり新宮市は違う。なぜか。新宮は関東人、関東系なんです。関東の人とのつき合いがすごいんです、ファッションにしても。田辺市とか、熊野市とか違うんです。 歴史のまちです。佐藤先生から、中上先生まですばらしい文豪を輩出している。そして、若かりしころ独学でアメリカに渡られた大石誠之助先生みたいなすごいお医者さん、人様にお金を取らず無料でやった。こんな人物もいらっしゃるんですよ。 そして教育では、世耕弘一先生がつくられた近畿大学、今、全国有数の近畿大学といえば有名になっているじゃないですか。そして、大正のデモクラシーをよみがえらせる西村記念館、旧チャップマン邸。すばらしいところなんですよ。関東人に言わしたら、何と新宮市は歴史と文化と芸術、教育全て整ったまちではないですかと。ただ、市長、勝浦人、熊野川人と言われないんです。新宮人ってなぜ言われるんですか。これ誇りなんですよ。私は、小さなまちから出てきましたけれども、新宮市に来てやっぱり新宮人と言われるのは誇りを持っているんですよ。 今回そこに文化複合施設を建てるんでしたら、他町村の追随を許さないオンリーワンですよ、オンリーワン。新宮市でなければできないものをつくっていかなければ、尾鷲市から串本町までの12万人の人がここにこぞって来ていただく、そういったものでなければ私はつくらないほうがいいです。那智勝浦町のような体育文化会館みたいな、体育もできる文化会館だったら私は要りません。それほど新宮市は歴史と文化と芸術、教育、商業のまちなんです。それを忘れたらだめですよ。私の子供の時代は新宮市へ来て、サーカスがあり、映画館が三つも四つもある、相撲は来る、これほど栄えたまちなんです。商業のまちなんです。それを忘れてはだめです。 新宮港が今市民から脚光を浴びながら、市長が中心になって熊野市から田辺市、串本町まででクルーズの協議会をつくっているんでしょう。なぜですか。新宮港ができて、その恩恵があるからでしょう。着岸料400万円ある。そうじゃないですか。 やはり新宮は他町村でないオンリーワンを目指さないとだめなんですよ。そんなんやったら要らないです。そういうオンリーワンを目指さないまちだったら、そんなもの要りません。経済の牽引車、紀南の雄として、文化、歴史のまち、経済のまちの牽引として、新宮市が新宮人という誇りを持って進まなければならない責務があると私は考えております。だから、その新宮人の誇りとして、さすが新宮市と言われるぐらいの物を建設しなければ。私が子供時代、新宮市に行くのが楽しみだったということなんですよ、人が寄ってくるんですよ、にぎわいをもたらす。そうじゃありませんか、市長どうですか。
◎市長(田岡実千年君) 力強いお言葉、大変ありがとうございます。おっしゃるとおり、紀伊半島南のこの紀南の中心都市が新宮市でありまして、ある意味リーダーシップをしっかり持っていかなければならないと思います。 また、文化複合施設、そういう中でこれから約2カ年かけて建設していく文化複合施設でありますが、現在、建設工事の入札公告を行っているところでありまして、平成33年3月完成を目指してしっかりと取り組んでまいりたいと思います。
◆7番(福田讓君) 力強い御答弁いただきました。私も議決をした一員として、ぜひとも市民に喜んでいただく。そして市長、4階に持っていく図書館についても賛否両論あるんですよ。これは仕方がないんです市長、民主主義だからですよ。子供たちにも、心配する親御さんもいるが、私は子供たちが屋上で勉強し、読書をし、目が疲れたとき熊野川を眺め、新宮城を眺め、速玉大社、神倉神社を眺めながら、ゆったりとして心休みながら育っていただきたい。 同僚議員の中で、都会へ行ったら4階、5階にも、超高層ビルの中に図書館ありますよ。でもそれに対する別の方の声もあるんです。仕方がないんです。私は前の質問で市長、斬新でありませんかと。こういう図書館を4階に持っていく構想は誰が持ったんですかと、私聞いたことがあります。熊野市から串本町まで図書館皆1階ですよ。私にすれば、大変きつい言葉かもしれませんけれども、やっぱり4階というのはすごくあか抜けしているんですよ。 私にも投書が来ましたよ、ぜひ4階につくってくれいうて。当たり前じゃないですか、2万4,780名の有権者がいらっしゃるんですよ。その中で市長は4階に持っていった。しかし、それに対する反対の方もいらっしゃる。あって当たり前です。全ての2万4,780人の市民の方に、満場一致でいけるようなことはできない、不可能です。自信を持ってやっていただきたいと思います。 私は、市長、あの吹き抜けホールによって、3階、4階から眺めができるんでしょう。私はオペラでも呼んでいただきたいと思う。そして、紀南新聞の投書に載っていたように、高校3年、中学3年間、私たちの発表できる場がなかったと。本当につらい、紀南新聞に投書が載っておりました。市民の憩いの場、芸能の場、芸術の場、そして文化のまちとして佐藤春夫先生、中上先生の今までの歴史を物語る、それをできる文化ホール、そして図書館であっていただきたいと思っております。ぜひとも一刻も早く完成を。ただ入札もありますから、心配されているところもあると思いますが、ぜひとも入札ができて完成に向かっていけることを私は常に思っております。 以上で、文化複合施設については、これで終了いたします。 続きまして、障害者に対する新宮市の対応についての考え方を提言させていただきたいと思います。 私もこれも市民の方から、いろんな方に御相談を受けました。本当に悲しい話なんですが、この世の中は車社会でございます。車の事故によって下半身不随、両手が不随になっている方、私は近隣の方に伺ったことがあります。しかし、その方はまだ若いんです。30歳、40歳、50歳と働く意欲はお持ちなんです。お話を聞いて、身体障害者の方々に対する働く場所、そのためにはどうしてもリハビリを行って、今、新宮市でも、さきの一般質問で、8名の方が身体障害者の方々働いていただいている。本当にありがたいことです。全国的にいっても全国平均より多いんですね。総務課長、そうでしたね。どうぞ。
◎総務課長(山下泰司君) はい、そのとおりでございます。
◆7番(福田讓君) だから新宮市も、そういう身体の御不自由な方も採用されて、働く意欲を持った方々を採用されているんです。 そこでお聞きしたいのは、交通事故とかいろんな事故で身体がちょっと御不自由になっている方々が、今お聞きしますと訪問介護とか来ていただいてリハビリをやっているんですが、訪問介護でしたら一方的に来ていただけるわけなんですが、みずからがもっと早くリハビリを行って働く場所へ行きたいと、現場へ行きたいと。こういう身体に不自由があっても働く意欲を持っている方々に対する、そういったリハビリの、みずからが行けるところなんかは新宮市にはないんですか。
◎福祉課長(有本文彦君) 障害をお持ちの方で、地域移行のために必要な、例えばリハビリテーションであるとか、それから身体機能の維持回復、そういう支援が必要な方を対象に、作業療法とかそういうものを実施する機能訓練をするような支援事業というのは、障害者総合支援法の中にメニューとして組み込まれております。 ただ残念なことに、その事業を実施する事業所というのが、和歌山県内で1カ所というようなところが実情となっております。
◆7番(福田讓君) ということは、市内にはそういう施設というのはないんですか。
◎福祉課長(有本文彦君) 身体障害者を対象とするような施設は、今のところ市内にはございません。
◆7番(福田讓君) そうしますと、今の状態でおけがをされて、訪問看護で来ていただいて、日程をつくって、身体障害の1級、2級持った方がみずからが運転しても行ける方だったら、それを受け入れて、どうぞうちへ来てくださいと、リハビリにね。ただ、今は訪問看護に来るだけなんですね。
◎福祉課長(有本文彦君) その方の状況というのが、ちょっとどういうものなのかわからないので詳しいお話はできないかなと思うんですけれども、現在そういう事業所のほうで、訪問看護を受けられているということですから、そのサービスを継続されるかあるいはこの近辺の医療機関のほうでそういうリハビリを受けることができないかどうか、ケアマネジャーの方あるいは恐らく主治医の先生がいらっしゃると思いますので、そういう方とちょっと御相談していただいて、この近郊での対応できる箇所とか、そういうものをちょっと検討していただくというような形になると思います。
◆7番(福田讓君) そうしますと、そういう施設が和歌山県で1軒しかないということです。恐らく和歌山市でしょうね。どうですか。
◎福祉課長(有本文彦君) 和歌山市です。
◆7番(福田讓君) これも一つの提言と提案なんですが、その2人の方のお話を聞いたんですけれども、自分は働く意欲を持っているけれども、今のままだったら、訪問には来ていただくが、自分から行ってもっともっと早く直したいと。そうしなければ、ほかの箇所がやっぱり傷んでくるというんですか、左ばかり使っていたら今度は左がなってくる。そういうところもリハビリさせていただきたいから、自分で何とか運転して左でも、そういう車つくっていますからね。 だから、今のところないというお言葉だったということなんで、一遍私も聞いてみましょうということで、きょうはお話させていただくんですか、やっぱり和歌山県に1軒しかないんですね。
◎福祉課長(有本文彦君) この事業所なんですけれども、当然附属の医療機関も備えています。この近辺で、近いところといいましてちょっと探してはみたんですけれども、やはり、それも三重県で津市のほうに1カ所というような形で、やはり事業の性質上、医療あるいはその専門的な作業内容等々を考えましたら、なかなか難しい事業ではないかなとそのように考えております。
◆7番(福田讓君) わかりました。新宮市にはないということで、津市とか和歌山市だったらちょっと難しいですね。本当に残念ですが、今後、そのような施設ができることを……。それは大体個人経営でしょうか、そういう法人でしょうか。
◎福祉課長(有本文彦君) 設立のほうは、社会福祉法人のほうで設立されております。
◆7番(福田讓君) また課長のもとへ伺いますので、よろしくお願いいたします。 では、この項を終わります。 最後に、小中学校生徒の学力向上についての提言ということで、お話をさせていただきます。 今回もいつも、私は子供たちに夢を、希望をということで、新宮市に生まれ育ってよかった、新宮市に行けば教育が違うんだと、近隣町村と違う教育を受けさせていただけるという私の思いなんです。なぜか。教育がしっかりしておれば、別にお金がなくても、いい学校、そしてお医者さんにもなれる、法律家にもなれる。やはり新宮市へ行ったら違うねと、教育のレベルが高いねと、そう言われることを私はいつも思っています。決して新宮市の人が低いと言っているんじゃないんです。 ただ、他町村と同じようなことをしていたら、全く同じです。先の一般質問でも、課長とか教育長にも申し上げたんですが、小中学校を監督する、管理するのは新宮市教育委員会であっても、学校の教員の方々の身分は県職員なんです。大阪市のように大阪市が採用する、そういう教員だったら市ができるんですが、残念ながら和歌山県は県職員の身分ですから、どうしても県の了解がいると。そうなれば、なかなか、その私が申し上げているのは土曜日授業、1週間に3時間でも勉強させたらどうですかと。3時間ということは、月に12時間、12時間掛ける12掛けたら144時間。それでも勉強、他の町村よりも先に行くんですよ。 ただ、部活動に力を入れられる方もいらっしゃいます。私は部活動、運動に力を入れる方はどうぞそれをやっていただきたいんですが、勉強したい子をどんどん伸ばしてあげたい。そして、少しついていけない子供たちにもきちっとフォローできると、そういう教育も目指したいと私はこう考えています。でも、議員は教育長や課長に物申さなければならない、私が権力握っているわけじゃないんです、執行権がないから。これも市長にもお願いせなあかんと。 だから、議員というのは一般質問をなぜするかと、私に執行権がないんです。市民の方は、議員が政治をやっていると言うような方もいらっしゃるんですけれども、政治は市長がやっている。教育委員会は市長の管轄のもとで教育長が教育全般取り仕切っているんです。だから、どうして新宮市の教育を上げていくか。そして、少しおくれている方も一緒に引っ張っていくか、公平に。でも、できる子は伸ばしてあげたい。 だからこの公立、いわゆる新宮市にあって、どうしたらいいかと自分でも考えるんですが、浅はかな考えですが、やはり市で予算を独自でとる。私は今、あの観光船が、もう来年以降は7万トン、11万トンの船が入ってくる、そういう予定なんですよ。すごいじゃないですか。これからイギリスの豪華客船、地中海で運航しているああいうすごく大きな客船も入ってくる。喫水線が11.5でしょう。そういうことを今、県と一緒になって、県が力を入れて、11万トン級の豪華客船も入ってくるようになるんですよ。この紀伊半島を見ても、新宮市しかないんです。新宮港をつくっておいて本当によかったなと思っているんですよ。当時は議会でもかんかんがくがくと、先ほど申したんですけれども、反対、賛成あった。あの万葉の佐野の浜を埋めてどうするんだというて、借金が残るやないか、そんなん要らんと言う人もあったらしいですね。 ところが、政治は歴史が物語っているんですよ。今どうですか、本当に皆さんこぞって客船が来ていただく、着岸料が入る、世界の人が来てくれる。そういったときに、文化複合施設と全く同じで、来ていただいた方に、子供たち小中学生の子が、もういつも言っていますけれども、申しわけないです。新宮市の小中学生の中学生なったらもう英会話はぺらぺらで、外国から訪れるお客様に対して英語で案内していますよと、そんな夢を描くんですよ。そんなところないでしょう。だから教育なんです。私は、国の基幹は教育だと思っています。だから、一番得になるのは子供たちなんです。英会話教育がもう行き渡り、新宮市へ行ったら、もう中学生になったら英会話もできるぐらい、すごいな外人ともできるんやでと。そう言って自慢もしてみたいんですよ。 串本町から尾鷲市までと同じことしていたら何もできません。私はやっぱり新宮市はオンリーワンですよ。何でも、経済も歴史も文化も商業も、教育も、新宮市がオンリーワンでならなだめなんですよ。私はそういう考えなんです。新宮人となぜ言われるかということなんです。勝浦人とか熊野市人なんて言わないでしょう。何で新宮人と言われるのか、誇りがあるんですよ。だから皆さん新宮人と言うんですね。そこなんです。 だから、新宮市にしかない教育、それを私は目指していきたいんですが、私は市長や教育長や課長にしか提言できないんでしょう。それを取り入れてやってくれるのは市長、教育長、課長らが、頭はあなたらのほうが優秀なんやから、どんなして新宮市の教育を上げていくかと。夢みたらすごいですよ。小中学生が英語をぺらぺら話せる、こんなすばらしいことないじゃないですか。 秋田県の国際教養大学、英語でしゃべらん人は退学ですよ。楽天でも皆英語ですよ。世界共通語は英語なんです。あの金正恩、これも英語しゃべるいやったね。やっぱりええとこ出やって海外に行っていたからね。 だから、新宮市のお金で教育させていただきたいと。塾へ行く人は、うちの息子も塾へ行きました英会話。でも、新宮市いうところは違うなと。田岡市長は違うな、教育に力を入れとる。やっぱり新宮市行こうかと。新宮市にいかな損やでと。那智勝浦町とか串本町におったらあかんでと、勉強の仕方が違う。 課長、御存じですか。昨年、近畿大学附属新宮高校で医学部に10人受かったの、御存じですか。御存じないですか。紀南新聞に載っていましたよ。近畿大学附属新宮高校で医学部に10人受かっているんですよ。大したものですよ。だから新宮はすごくレベル高いんですよ。だからもう、頭のいい子もたくさんあります。医者になる人もたくさんありますよ。でもこれからは、それとプラスして英会話ですよ。英語のまちというぐらいね、新宮市の看板に。うちはね、やっぱり一番大事なのは、人権を守るまちですよ。人権はもう先進国でならないですよ。それとやっぱり、英会話のまちというぐらいになっていただきたいんです。それが私の希望なんです。どうでしょうか。どうぞお答えください。
◎教育長(速水盛康君) 非常に大切な教育のビジョンといいますか、私もそういう新宮市でありたいと思います。ただ、時間と人と教育課程の問題がございますので、今の教育制度の中で、一斉授業を行っている中で、どこまでそれが達成されるかというところは非常に困難な面もございます。 ただ、新宮市がオンリーワンと言われる先駆けには、先ほど土曜授業のことをおっしゃいましたが、県下に先駆けて、夏期休業中と冬休みを短縮して始めたという経過もございます。それほど学力に関しては、非常に授業時数の確保を含めて先駆けとなってきた新宮市でもありまして、その結果、現在では非常に多くの県下市町村がそれに倣って、夏休み等を短縮した教育課程を実施しているというところでございます。 今、何か特別なところで特別なことをするという特色よりも、私は、教育長に就任してから最初の1月の校長会で、各学校の魅力は何ですかと、強みは何ですか、特色は何ですかということをゆっくり考えて、ひとつまとめてくださいということをお願いいたしました。私たちの新宮市には、今、議員おっしゃいましたようにたくさんの魅力が詰まっていまして、そのたくさんの魅力を土台にした教育が実施されているはずなんです。 しかしその足元に、どれだけ検証し、確かめて、自覚をされているかということをもう一度問い直してくださいということで、2月にまとめ上げてもらいました。それを今、指導主事の目で、どこまでどうであるのかということも含めまして整理をし、そして新宮市の魅力、各学校の魅力をしっかりと新年度に向かって、各学校にもう一度足元を見直して整理をし、そして提案をしたい。 まず、そこのところの自覚がないと、いろんなことを行ったとしても、自分のところの魅力や自覚がないままに教育を進めていく、その後ろ姿を子供たちは見ますから、まずその後ろ姿を子供たちに見せていきながら、教育活動を実施していく。そういった基礎固めを新年度に向けて行っていきたいなということで、今、進めている最中でございます。 ぜひ、今、議員おっしゃられましたことを一つの提言といたしまして、少しでも近づけるように努力をしてまいりたいということで御理解をいただきたいと思っております。
◆7番(福田讓君) ありがとうございます。教育長の発言されたこと、一つのことが全部凝縮されておりますから、そのとおりです。基礎をきちっとして、これからやっていただき……。教育長も就任されて間もないんですが、これからまた、新しい教育長のカラーを出してほしいんですよ。やっぱり、教育界のトップですから新宮市の、市長もトップです。だから市長もいろんなカラーを出しています。 だからやっぱり、我々議員はここでしか市長や執行者に対して、自分の考え、これ政策なんです。何で議員になったんなと。一つは市長を監視して、執行権を監視しながら決定権、条例の決定権。だから二元代表制なんです。市長は最高CEOですよ、最高権力者です。でも我々は一人じゃない。 議会というのは先ほど申し上げましたように、一人で偉そうなことを言っても多数決、間接民主主義ですから。一人で幾ら頑張っても、賛成の同意がなければ何もできないんです。だから我々はこの一般質問を通して、4年間を集大成して、次の戦いがもう4月に迫っています。それに向けてずっと何をしてきたかということをずっと自分で自答しているんです。そうでなかったら、議員というのは何をしているかと市民に言われます。 この間の意見陳述の中で、ある人は議員5人でええと言っていましたね。私は、5人でもいいんです、いいと言うとまたあれですけれども。監視する立場、市長を監視するんですよ、我々は。常に市長を監視している立場ですから、だからそのあたりちょっと唖然としたことがあるんですけれども。議会は、ある程度の議員がきちっと民主的に意見を述べられる、いろんな意見を述べて、その中からなかなか意見が全て合意できないところもあるけれども、最終的には間接民主主義で多数決で決まっている。そうでなかったら、もう直接民主主義ですよ。ローマみたいに滅びますよ。だから日本は民主主義でやっているんですよ。 だから、いろんな意見を出していただいたらいいんです。出し尽くしてもいいんです。だから私はじいっと、2月3日、4日、15日、16日の審議ですね、ある方はこう言っていました。文化複合施設に賛成の人らの質疑がないいうて。冗談じゃありませんよ、質疑していますよ市長にちゃんと。だから、私らは私らで質疑していますけれども、あれほどの時間をかけて2月16日の未明、4時に予算が可決されました。そして、やっぱり市民の権利として、住民投票条例をやっていただきたいという方もそれに署名を集めて、市長に提案して市長が議会に提案された。それもちゃんときちっと提案しました。我々も発言をしました。決定しました。決定は民主主義の原理、基本ですから、多数決によって決まったことは守っていかなければならない。これが民主主義なんですよ。 だから、日本というのは本当に私はいい国だと思いますよ。独裁政治じゃないんです。だからこそ私らは、市長に対していつも物を言っていかないとだめなんです。議会が政治しているわけじゃないんですよ。政治しているのは、市政を担当しているのは市長なんですよ。それを市民の方にもわかっていただきたいんです。私も偉そうなこと言って申しわけないですけれども、選挙に勝てるんでしたら市長選挙に出たいんですけれども、とても田岡市長には勝てません。そういうものなんですよ、世の中とは。選挙というのは、自分が一番頭がいいと思ってもだめなんです。信頼されなだめなんですよ。 だから、我々の責務は常に執行権を監視し、そして決定権を行う。その決定権は、議会制民主主義によって多数決によって決まると。それを我々の責務として、今後それをずっと引き継いでいかなだめなんです。それも市民の方にわかっていただきたいんです。市民の方のいろんな声も市長も聞いているんですよ。聞いているけれども市長も大統領ですから、権限を持っているから、それをしたいという。それに我々議会が、どうするかを決めるのが議会なんです。 だから教育長、先ほどの御答弁ありがとうございました。私の夢というんですか、私もそういう新宮市であっていただきたい。そのために、教育長に対しても市長に対しても物を言うんです。物を言うのが我々の仕事なんです。それができたら、一つの成就されたことでしょう。 私、4年前だったか、市長にずっと一般質問をして、英会話教育を幼稚園からやったんです。紀南では最初なんですよ。取り上げてくれたのは市長なんです。だから予算をつけたんでしょう。議員は予算なんか持っていませんよ、一銭も。だから、議会議員は一般質問で自分の政策を訴えるんですよ。それに市長が応えてくれたら我がができたという。私は予算を持っていないもんね。議員に1人50億円か30億円の予算をくれるんでしたらできますけれども、お金を握って、予算を握っているのは市長なんですよ。だから、一つの市政を担当する権力者なんです、大統領です。我々はアメリカの下院と上院と同じように監視して決定をしますけれども。 こんなことを言って、まことにここにおられる課長以上、部長の諸君はもう国に言わしたら官僚ですよ。私はいつも官僚と言うんですよ。常に勉強しているんですよ。そうでしょう。だからここにおる課長、部長というのは、我々議員、議会よりも専門に勉強していますよね。だから私は官僚と言っているんですよ。新宮市の官僚と呼んでいるんですよ。だから、あなた方が予算をとって、いろんな予算、すなわち都市再構築戦略事業でもね、一生懸命勉強していろんな構想を練って、文化複合施設の予算をとりにいきやるんでしょう。私にできますか。できないですよ。それだけ事務方の職員と一生懸命、国の予算、補助をとるために奔走されるのが、部課長の務めであると思います。でも、それに対して私は常に、議会議員の一人として、やはり監視をしながら、市長と同じく議員も市政の発展と福祉の向上のために尽くすのが、二元代表制である市長と議会なんです。 教育長、今後とも私の今申し上げた英会話教育の充実と、子供たちに外国人が来ても英会話で話をしましょうかとか言えるぐらいのレベルになっていただけないかなというのが、私の心からの思いであり、政治は子供たちにも夢を売るものですから、やっぱりこれから将来を背負うのは子供たちですので、ぜひとも御検討、市長もよろしくお願いしたいと思います。 以上で一般質問を終わります。 (「議事進行」と呼ぶ者あり)
○議長(屋敷満雄君) 17番、大西議員、議事進行。
◆17番(大西強君) 議長、今、福田議員の一般質問の中で聞き捨てならないことがある。議長よう聞いてくださいよ、市長に対して申し入れてほしい。 私は、私の一般質問でこう言うてるんですよ、5年前に。平成25年の3月12日のこれ会議録でこう言うてるんですよ。「市長、博物館をつくるかしないかということを昨年3月にしたら、あなたは近いうちに表明しますと言うてから、これ丸1年。きょうはするかしないか、答弁してください」と。 それに対して市長はこう答弁しているんですよ。「やはり策定委員さん、諮問している策定委員さんに、まずはしっかり説明し、理解も求めなければならないと思っておりますので、きょうここで明言することはできません」と。 それに対して私は、「策定委員は市民から選ばれたんやない、一部の市民やろ」と。「だからその予算を認めるか認めんかは議会の責任なんだ。ここまできたら、博物館の建設問題については、議会と先に相談せなあかんのと違うんかと言うとるんや」と言っているんや。 そしたら今、福田議員は、我々議会は市民から選ばれて予算の決定権、責任を負託されているんや。そこで、5年前市長は議会よりも、16名、自分が選んだ策定委員の意見を聞くんだと。議会は後回しやっていって答弁しとるんやで。それは議長、休憩中に市の5年前に私に答弁したことが、今、福田議員に答弁したことと整合するか説明するように、議長のほうから申し入れてください。
○議長(屋敷満雄君) ただいまの17番、大西議員の議事進行につきまして、後刻、会議録等調査の上、御報告いたします。 休憩いたします。会議中ですが、10分間程度休憩して、その間に決めます。
△休憩 午後2時46分
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△再開 午後3時03分
○議長(屋敷満雄君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 17番、大西議員の議事進行に対し、市長より答弁させます。
◎市長(田岡実千年君) 答弁させていただきます。 5年以上前のことなので、少し記憶は薄れているんですが、基本計画の策定委員の方々に答申いただいたのは、文化複合施設の中には博物館も備えるという答申をいただいておりました。そういう中で、大西議員からの御指導もいただく中、博物館機能についてはやめにするということを私の中でも決断させていただいた中、議会で正式にそれを決めるというか、発表する前に、やはり答申をいただいている策定委員の方々に説明をさせていただきたいということを申し上げたと思っておりまして、決して、議会を軽視しているわけではございませんので、御理解をいただきたいと思います。
◆17番(大西強君) このことは違うんですよ。博物館がやる言い出してから、この質問まで2年かかっとるんや。それで平成24年3月に、博物館は絶対できないと。そんな財政力はないと。ですから、早くこれを断念しないと設計費用やとかコンサル料やとか無駄な予算が費やされることになるから、早く断念しなさいということを、博物館構想が出てきてから1年ぐらいたって、平成24年3月に一般質問で言うた。そうしたら、それで、6月までに博物館をやるかやらないんか、あんたの政治姿勢だから、それで言うたら近いうちにと言うて、丸1年たって平成25年4月でもまだ言わない。だから議会に博物館をやるんか、どういう構想なんかの説明も何もしてないんですよ。してなかって、いよいよ平成25年3月に見たときに、「市長、もう1年もたっているんや」と、「こんな重大なことを、早く決断してくれなきゃ困りますよ」と言うたら、市長は「私は諮問した16名の策定委員の意見を聞かなきゃならない。それが大西議員の言う仁義だと」。何を言うとるんなと。
○議長(屋敷満雄君) わかりました。これ以上の発言は、議事を中断させますので認めません。
◆17番(大西強君) だから、市長はそのときは市民の意見を優先したんですよ。それで今度は市民からクレームがついたんです。そしたら、議会の議決が正しかった。議会が……。
○議長(屋敷満雄君) わかりました。もう5年前の話ですので、これ以上の話は認めません。 一般質問を続けます。
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△東原伸也君
○議長(屋敷満雄君) 13番、東原議員。
◆13番(東原伸也君) (質問席) それでは、一般質問をいたします。 この4年間、私は特に力を入れてきたことがあります。それは本日も質問させていただきますが、水害ゼロのまち。そして、教育、また教育施設の基盤整備です。これまでは地域包括ケアシステムの構築と、通院・買い物バスの運行ということも大きな目玉としてやらせていただきましたが、当局の中で今努力を積み重ねていると理解しておりますので、もし機会があれば、今後経過を見ながら提言していきたいと思います。きょうは水害と教育基盤についてということで、質問をさせていただきます。 まず初めに、市長の政治姿勢についてということで、水害対策についてお伺いします。熊野川減災協議会、市田川大規模内水対策部会についてですけれども、国、県、市の役割を決めて対策を講じるとのお話でした。これは前の質問のときです。その経過について、会議の内容はどうなっているでしょうか。
◎
防災対策課長(山本茂博君) 当部会を開催していく中で、国においては熊野川本川や市田川、県は市田川と浮島川の河川水位を下げる取り組みが必要だということとなり、ハード対策といたしまして排水機場のポンプの増強や河道掘削など、ソフト対策として水位情報共有システムの構築などを計画に盛り込み、対策を講じてまいったところでございます。 市におきましては、ハード対策といたしまして、応急ポンプ、緊急ポンプの増強、都市下水路の整備、ソフト対策といたしまして、ハザードマップの作成や防災啓発活動の推進など、ハード、ソフトあわせました総合的な対策を行っていくこととしております。また、国、県、市が連携して行うものといたしまして、タイムラインの確実な運用による関係機関との連携強化や、水防資機材の充実、水門、樋門、排水施設の的確な運用などの対策を行っていくこととしております。
◆13番(東原伸也君) わかりました。具体的に言っていただきましてありがとうございます。 第4回の部会がこれから開催されると聞いておりますが、第4回につきましては、以前お聞きしたところ、最終回ということになろうかと思います。これに向けて、市の意見とか要望というのは、今後さらに何かあればお答えいただきたいと思います。
◎
防災対策課長(山本茂博君) 第4回につきましては、この3月25日に長期的な整備目標を決め、市田川流域大規模浸水対策計画の取りまとめを行う予定としてございます。市の意見や要望につきましては、これまでも部会の中で行ってきておりますが、それらが形となっての計画策定でございます。策定された計画を関係機関が連携して確実に進めていくようにしていきたいということが意見でございます。
◆13番(東原伸也君) わかりました。そうしますと、この部会の結果、内容について、結論ですね、それは公表されるのかどうかということ、公表されるのであればいつされるのかというところは決まっていますか。
◎
防災対策課長(山本茂博君) 市田川流域大規模浸水対策計画につきましては、3月25日にこれは決まるわけでございますが、この部会の後に国土交通省のホームページ等で公表されるというふうに聞いております。3月25日以降ということでございます。
◆13番(東原伸也君) 時期は別に決まってないんですね。
◎
防災対策課長(山本茂博君) 明確に何日というのは、まだ決まってございません。
◆13番(東原伸也君) そうしますと、この部会自体は第4回終了後、解散するという運びになると思われますけれども、親会である熊野川減災協議会のほうは存続されていくと思われますが、これはどうでしょうか。
◎
防災対策課長(山本茂博君) この部会につきましては、次の4回目で終了でございます。終了いたしますが、熊野川減災協議会において策定いたしました計画の進捗管理を今後も行っていくということになりますので、減災協議会そのものは今後も存続するというふうに聞いています。
◆13番(東原伸也君) それは、期限はいつまでとかというのは決まっていないですよね。事業自体も多分数カ年に及ぶと思いますけれども、そういうことはどうでしょうか。
◎
防災対策課長(山本茂博君) 短期の計画、それから20年以上かかってやる長期の計画もありますので、これは存続していくというふうに捉えております。
◆13番(東原伸也君) わかりました。 次に、協議の中にもあったようですけれども、新宮市の今回の平成31年度予算に組み込まれているポンプの設置についてです。これは市田川水系内水排水ポンプ整備事業という形で5,500万円の予算がついております。この予算は、どの工程までを行っていく予算でしょうか。また、もしわかれば大体ポンプの設置箇所は何カ所あって、何カ年計画でやっていくとかというのがわかればお願いします。
◎
都市建設課長(宇井俊治君) この予算内容でございますが、まず雨水対策の基本的な考え方をまとめた計画、この基本計画を策定しました上で、測量、そして地質調査、ポンプ場の概略設計を行うものでございます。そして、箇所なんですが、数とか場所につきましても基本計画の中で決定していくこととなっております。
◆13番(東原伸也君) わかりました。そうしますと、順番的に言いましたら基本計画を先につくってということになってこようかと思うんですけれども、これは時期的なものとしては、すぐ来年度早々にかかっていってという形でよろしいですよね。
◎
都市建設課長(宇井俊治君) これも新年度となりましたら、早速取りかかりたいと思っております。
◆13番(東原伸也君) この参考になる水害と言うんですか、それはやっぱりこの間の、一昨年の台風21号ということになるんでしょうか。紀伊半島大水害もありましたし、そういうことも含めて、これまでの事例を含めた参考という形でよろしいですか。特別な何かはあるんですか。
◎
都市建設課長(宇井俊治君) この雨の対象につきましては、平成29年の台風21号、新宮で過去最高の雨量を記録した、それに対しまして、今回部会を設置いたしました国、県、市で短期的な対策、そして長期的な対策ということを今後分けるわけなんですが、そういった中での一環でございます。
◆13番(東原伸也君) この予算、さっき何カ年と言いましたか。5カ年と言いましたか。
◎
都市建設課長(宇井俊治君) おおむね5カ年でございます。
◆13番(東原伸也君) 平成35年度にということですよね、大体終わるということですよね。この予算内のということは。
◎建設農林部長(田坂豊君) 予算計上させていただいているのは、用途としては大きく二つございます。一つは市田川に流れる都市下水路の全体の計画概要とか、基本的な考え方をまとめるものが一つでございます。もう一つは、そこに集まった水を強制排水、いわゆるポンプなんですけれども、ポンプでかき出す基本的な考え方と、それから国交省の協議の中で短期的に新宮市がやる2トンという数字が出ておりますけれども、その2トンの部分の具体的な考え方をまとめ上げるというものでございまして、2トンの部分については短期整備ということで実施を考えております。
◆13番(東原伸也君) そうすると、総額的に何カ年で、これ以上にまたお金はかかってくるという理解でいいですよね。
◎建設農林部長(田坂豊君) 具体的な検討、5年の整備といいますと2トンでございます。長期的に20年、30年かけてやっていく事業として、あと残りの10トン前後の強制排水が残っておりますので、それは状況を見ながら、国交省は11トンやっていただきますので、その整備の効果も見ながら、検討していきたいと思っています。
◆13番(東原伸也君) なるほど、わかりました。そうすると、実質は概略設計まで行ったけれども、工事費についても当然入ってないですしね。ということで、今の10トンの話もまだこれからという話になっていますよね。わかりました。 ちょっと飛んでしもうてあれなんですけれども、今もお話に出ましたので先にいきますけれども、国交省の排水機場に11トンのポンプを増設するということは前の質問で答弁いただいておりますが、この効果について、そうしたらどう市として考えていますか。
◎
都市建設課長(宇井俊治君) 今の市田川排水機場のポンプ能力というのは約17トンでありますが、それに対しまして、今回11トン増強していただきます。ということで、今の排水能力に対しまして約1.6倍となりますので、かなりの効果が期待できると思います。
◆13番(東原伸也君) そうですね。1.6倍になるというと、ポンプを作動せずに逆に水路から水がそのまま流れていくという考え方もできるんかなというのもあるんですけれども、ただ内水の場合はいつどうなるかわからんので、そこは何とも言えませんが、これの設置年度、また完成年度はもう決まっているんですか。
◎
都市建設課長(宇井俊治君) これもおおむね5年と聞いております。
◆13番(東原伸也君) 5年で11トンのポンプが完成するんですか。それはありがたい話です。そうすると、平成35年度というのは一つの大きなあれですね。 そうすると、それに加えてもう一つお伺いしたいのは、ポンプが幾ら大きくなっても、一番気になるのはやっぱり本川の水量というのが、やっぱり大雨のときに気になると思うんですけれども、最近の傾向として熊野川の水位というのはどうなんですか。やっぱり上部で推移しているのか、昔よりか。ちょっと僕が個人的に思うのは、最近高潮とセットになってきているような気がして、ちょっと不安があるんですよ。砂州の改修とかしてもらっていましたけれども、その辺の効果も、今わからなかったら一遍検討してみていただけたらなと思うんですけれども。
◎
都市建設課長(宇井俊治君) 熊野川本川の水位なんですが、河口の砂州の掘削を昨年度やっていただいたおかげで、今もこの冬場におきましても、河口があいている状況でございまして、僕もたまに気になりますので見に行っておりますけれども、今あいている状況ということで、海の水位、海水とほぼ連動しているような状況でございます。
◆13番(東原伸也君) そうですね。それはよくわかります。ただ、砂利を今掘削しましても、何十年ももつかというと、それもちょっと考えるところがあるんで、国交省との、先ほどの熊野川減災協議会じゃありませんけれども、そういうものを継続的に立ち上げるということは大事なことなんじゃないかなと思いますので、ぜひよろしくお願いします。 前々から申し上げている浮島川なんですけれども、浮島川のクランクの改修とポンプの設置というのは前にも申し上げましたけれども、これについては今どのようになっていますでしょうか。進捗状況がわかればお願いします。
◎
都市建設課長(宇井俊治君) 県に確認しましたところ、浮島川のクランクの改修工事につきましては、この出水期までに完成すると聞いております。また、補助ポンプの設置につきましては、平成31年度中に完成すると聞いております。
◆13番(東原伸也君) 国交省の言う出水期というのは6月ですか。5月末で完成という意味ですか。どうですか。
◎
都市建設課長(宇井俊治君) 6月です。
◆13番(東原伸也君) 出水期が6月からということですか。完成は5月末というイメージでいいですか。わかりました。 それでは、水害対策といえど、ちょっとタイプの違うあれなんですけれども、緑の防波堤についてなんですけれども、名前を覚えていますか。緑の防波堤、防潮堤でしたっけ。どっちでしたっけ。
◎
都市建設課長(宇井俊治君) 通称緑の防潮堤とかということは言われています。
◆13番(東原伸也君) わかりました。緑の防潮堤モデル事業として、あけぼのの宮井戸の森の横につくりましたけれども、あれは今後どうしていくのか、ちょっと教えてほしいんですけれども。
◎
都市建設課長(宇井俊治君) モデル事業につきましては、平成26年8月に緑の防潮堤のモデルとして、熊野川から採取した砂利を利用しまして盛り土を行って、その上に広葉樹を植え、木の育ちぐあいを観察している、あくまでも緑の防潮堤のモデルとして行ったものでありまして、今植樹しているところから先に伸ばすといったものではございません。
◆13番(東原伸也君) そうしますと、今状況を確認して、今後モデル事業を本格化していくという話では、今のところないというイメージなんですか。
◎
都市建設課長(宇井俊治君) 今、37種類の広葉樹を植えているところなんですが、そういった樹木が当地に合うかどうかとか、生育状況、そういったところを観察している状況でございます。
◆13番(東原伸也君) これは新宮市が観察しているんですか。そういうことになるんですか。
◎
都市建設課長(宇井俊治君) 市で観察しているところでございます。
◆13番(東原伸也君) わかりました。結果としてそれで見合う樹木があれば、それを今後新宮市で取り上げて、そういうものに対して植樹していくという考え方ですよね。よろしいですか、それで。そういうことですよね。
◎
都市建設課長(宇井俊治君) そういったところでございます。
◆13番(東原伸也君) 自信持って言うてくれたら結構ですので。 この緑の防潮堤につきましては、新宮紀宝道路と大きく関係してくるところもあります。3月3日の新聞紙上によりますと、新宮道路、これは新宮あけぼのから三輪崎間を結ぶ延長4.8キロで、事業費が約300億円という形で出ております。市長のコメントも喜びのコメントが載っておりますが、これは二階代議士通信、私のほうにも来ていましたけれども。これから知事の意見を照会後、第三者委員会の審議を経て事業化が決まる予定ということになっております。これについて市長、何か市として、第三者委員会というところへ入っていくような何かはあるんですか。
◎
企画調整課長(尾崎正幸君) 第三者委員会ということで、連絡が来ておりますのはあすなんですけれども、あす国交省本省で社会資本整備審議会の道路分科会というのが開かれまして、そこでこの新規事業化の事業評価が行われて評価は完了するということを聞いてございます。そういう中で、関係団体もそれを傍聴しに行くということを言ってございまして、本市におきましても、企画調整課の職員2名が行くということで現在、きょう午後から出発しているわけでございます。また、それに先立ちまして、先般3月8日には近畿地方整備局で、この道路分科会の近畿地方小委員会が開かれまして、ここではつつがなく意見聴取が終わったと聞いてございます。
◆13番(東原伸也君) そこでも新宮市から行っているんですよね。
◎
企画調整課長(尾崎正幸君) そこにつきましても、企画調整課の課員2名が傍聴に行ってございます。
◆13番(東原伸也君) そうしましたら、もう意見を言っているんであれば、新宮市からの意見としては何か申し上げていますか。
◎
企画調整課長(尾崎正幸君) この場につきましては、新宮市に意見というものは聴取されませんでして、この分科会の構成メンバー、委員ですけれども、この方々から事業について評価をいただくというものでございますので、特に新宮市からの意見は述べてございません。
◆13番(東原伸也君) わかりました。大体のあれはわかるんですけれども、この評価というものは、事業化していくかどうかの評価ですよね。そういう意味合いですよね。その上で、路線とか決まってくるというのは、これから事業化ということが決まってからの話になりますよね。そこでの新宮市の意見が言える場というのは、設けられるかどうかというのはわかりますか。
◎
企画調整課長(尾崎正幸君) 事業化ということになりますと、今国会で審議されています予算が決定され、その後箇所づけがされ、新規事業化という運びになると考えてございますけれども、それ以降、ルートでありますとか、そういうものが検討されるということで思ってございます。その中で新宮市から意見が言えるのかどうかという点については、ちょっと私ども把握してございませんが、どういう形になるか、今後推移を見守っていきたいと考えてございます。
◆13番(東原伸也君) 今さまざまなあれで、高速道路の紀伊半島一周道路というのは大変努力いただいているところであり、二階先生を初め、いろんな形で支援いただいておりますが、市の職員の皆さんも大変御苦労かけているところであると思います。二階代議士通信の中でも、地元としてできることは地元で御努力いただくことをお願いしますということも書いておりますので、大変やと思いますけれども、ぜひお願いしたいと思います。 今回このことを、緑の防潮堤ということで、水害対策として述べさせてもらったのは、御存じだと思いますけれども、前副市長の亀井さんが私の質問に対して答弁いただいた中で、防潮堤イコール高速道路という話はまだ生きているのかと言ったら、まだ死んでいないという話でしたので、この話をこれからどのように市として進める考えがあるのかどうかというのをお聞きしたいと思います。
◎副市長(向井雅男君) ここの高速道路の先線については、当然南海トラフの地震の津波の関係のことは考えておく必要が絶対あるかと思います。その中で、市で全部行う、事業を実施するということは当然、国、県、市との関係、また民間、民地との関係とかいろいろある中で無理なことですし、森林管理署のほうでこれまで関係を築いていく中で、直轄という関係も浮上していることも事実です。そういった中で、この先線の問題は非常に重要になってくるかと思いますので、その辺はこれまでも所管と森林管理署のほうは関係を続けておりますので、当然事業化になる前も含めて、事業化に向けて、当然その辺は市としてどういったものが欲しいかということは要望し続けていく必要があるかと思いますので、その辺は庁内で検討して、関係機関に要望を引き続き続けていきたいというふうに思います。
◆13番(東原伸也君) それはよろしくお願いいたします。要望の母体としては、この新宮道路についての要望の組織というのは、市の中で特につくるというんじゃなしに、企画部門でやっていくというこれまでのイメージでよろしいですか。
◎副市長(向井雅男君) 当然これは、技術部門には必ず入っていただかないとだめですし、それは企画部門で要望をしていく中で、当然関係を持った中で調整はさせていただいておりますので、それは続けていきたいというふうには思います。
◆13番(東原伸也君) 私の手前みそであれですけれども、新宮紀宝道路の場合は熊野川河口に橋を架ける会という団体があって、民間の方の力もかりてやってきたということもありますので、特に高速道路は、イコール僕は避難の場所ということで思っておりますし、また水害対策にも役立てられるというイメージを持っていますので、そういうところを一遍研究していただいたらなと思います。市長、いかがですか。
◎市長(田岡実千年君) 今回、事業化の可能性が大変高くなりまして、懸案でありましたあけぼのと高森の約5キロ区間でありますが、いよいよまた要望の復活をしなければならないというふうに思っております。この高速道路が津波の被害を防いでくれる道路になることを心から願っているところであります。
◆13番(東原伸也君) ぜひ、私もその方向で進んでいきたいなと前々から思っておりますので、貫いてまいりたいと思います。 以上で、水害対策については終わらせていただきます。 続きまして、教育支援と施設整備についてです。 教育支援について、私は前々から思っておったんですが、前ももしかしたらちらっとお話しさせてもらったことあるかもしれませんが、奨学金の増設ということで、お願いしたいなと思っております。 市長は、これから高校生活を迎える子供に対して、以前に12人からから17人という形で、5名の増員をしていただきました。私は、これから大学生活を送る子供たちに奨学金をということで、現在6名の方が奨学金を受けておられると聞いております。これをふやしていただけないかなあと思うんですけれども。新宮市民が公平に上位の学問を受けられるという、そういうスタイルを構築していただければ、今後子育て世代にとっても大変ありがたい話になるんじゃないかなと思います。また、大学というのは新宮市にありません。行くのであればやはり和歌山、大阪、こちらからいきますと、松阪ぐらいから、まだ東に行かなきゃいけないという、大変リスクのある土地でもありますので、そういうところの充実を図っていただきたいと思います。いかがでしょうか。
◎教育部次長兼
教育総務課長(北畑直子君) 議員おっしゃいましたように、高校に行く方につきましては、1学年12人のところを、平成22年度に5人ふやして1学年17人とし、3学年見込んで年間51名の方に奨学金を支給しているところです。議員がおっしゃっておられます大学に行く際につきましても、今のところ1学年6人、4年間見越して年間24名の方に支給させていただいているところです。 議員がおっしゃるところは、1学年6名のところを人数をふやしてもらえないかということかと思います。それにつきましては、財源なんですけれども、大学生については、1年生入学支度金で7万円、月額2万3,000円支給してございます。なので、1学年の方1人につき34万6,000円支給することになるんですけれども、それをスタートしたとして、4年後には4人分で117万4,000円ほど財源がいるのかなというふうに考えております。この育英奨学金については、奨学基金として基金を設けております。今、残額は9,020万円ということでございますけれども、これを取り崩さずに積み立てながらいっているわけで、積立金額は年間1,400万円ほど積み立てているという現状がございます。 そこで、担当課といたしましては、経常的な経費になりますので、財政的な協議が必要になると考えております。ただこれは、新宮市は給付型として返還の要らないものでございますので、利用者の皆さんにとっては大変喜んでいただいているところでございます。
◎市長(田岡実千年君) これは議員おっしゃるとおり、大変希望があるといいますか、本当に必要性の高いことだというふうに私も認識しております。特に、大学・専門学校へ子供を通わせるとなれば、この地域はどうしても親元から通えないわけでありまして、多くの経費がかかるわけです。今、教育委員会から具体的な数字も、お示しさせていただいたところでありますが、これは市の政策として、教育委員会だけではなくて、財政、また企画も含めて全庁的に研究して、高等教育がなるべく楽に受けられる仕組みをつくっていきたいというふうに思っております。
◆13番(東原伸也君) ぜひよろしくお願いします。支給の仕方については、いろいろと考えられることがあると思いますが、そういうところを研究して、増額していただければありがたいと思います。 続いていきます。クラブ活動の支援についてなんですけれども、小学校でのクラブというのは学校に道具がそろっており、ある意味遊び程度のところというのはあろうかと思いますが、中学校になるとその専門性が高くなり、また大会等での結果というのはある意味高校、将来にわたっていろいろと関係してくるものもあろうかと思います。 そこで、クラブ活動がスポーツクラブだけでなく、文化系のクラブも本格的なものがある中、文科省では所得の制限によりクラブ活動にかかわる物品の支援を行っておりますが、新宮市はいかがですか。
◎
学校教育課長(嶋田雅昭君) まず、議員おっしゃるクラブ活動費というのは、就学援助費支給制度の一つの区分でございます。この就学援助費支給制度と言いますのは、経済的な理由により学用品費や学校給食費などの費用の負担が大きい保護者の方々に対して、就学に必要な費用の一部を援助する制度でございます。新宮市におきましても、この制度を実施しております。ただ、本市ではこの就学援助費としまして、学用品費、校外活動費、修学旅行費、学校給食費等を支給しておりますが、クラブ活動費については、所属するクラブによって金額が異なり一律ではなく、支給方法が難しいため、現在支給しておりません。就学援助費としてどの項目を支給するかは、市の裁量で決めることになっており、県内の他市町村においてもクラブ活動費は支給していないと聞いております。
◆13番(東原伸也君) それはよく私も理解して、近隣のほうもそういうことだということもよく聞いておりますが、道具にお金がかかるという競技もありますし、先ほど申し上げましたが、レベルが上がるとそれなりのやはり物というのは必要になってきます。その中で、所得が低い、もしくはひとり親家庭であるとか、そういう場合にやりたいスポーツができない、やりたいことができない、クラブができないということであっていいのかどうかというところもあろうかと思います。一度そういうことを考えて熟慮していただけたらなと思うんですけれども、それはいかがですか。
◎
学校教育課長(嶋田雅昭君) クラブ活動費を支給する場合、どのような支給方法が適切なのか、また財政上可能かどうか研究させていただきたく思っております。
◆13番(東原伸也君) ぜひ研究していただき、いい結果を出していただければと思います。子供の数も減っておりますので、そう多く出るものでもないんかなとも思いますし、ある意味希望のある子供に対して、やっぱりそういう支給というのは大事なんじゃないかなと思いますので、ぜひよろしくお願いします。 次に行きます。施設整備についてなんですけれども、以前にも質問しましたくろしおスタジアムについては、改修の必要性を指摘してきましたが、どのようになっているでしょうか。
◎生涯学習課長(南拓也君) 施設改修につきましては、平成31年度、平成32年度の2カ年において進めてまいります。平成31年度におきましては、スタジアム三塁側擁壁修繕と三塁側路面舗装及び一塁側のトイレ前の路面舗装、トイレ周辺の擁壁修繕、また屋内練習場正面右側通路の改修を行います。平成32年度におきましては、その他スタジアム側周辺路面改修と駐車場の路面改修及び白線などの整備について、改修計画を行ってまいります。それと、また修繕につきましても、防球ネットの張りかえと外野の芝生の損傷に伴う張りかえを予定しております。本会議で承認いただきましたら、新年度に入りまして速やかに対応したいと思っております。
◆13番(東原伸也君) よろしくお願いいたします。前に指摘した地盤沈下についてなんですれけれども、これは単年度でさっといけるんですか。方針は決まっているんですか。地盤沈下のほうの対応について、大体工法というか、方法はもう決まっているんですか。まだこれからですか。
◎生涯学習課長(南拓也君) これから、また平成31年度に向けてそういった測量等を行って、改修準備を進めてまいりたいと思います。
◆13番(東原伸也君) お願いします。 そして近隣には企業が張りついておられ、その企業の上にネットを張っておりますが、それも破けているようですので、できれば近隣の方に迷惑かけないような施設にするためにも、早期に解消をお願いしたいと思います。
◎生涯学習課長(南拓也君) スタジアムの隣接地に、民間企業の工場上に防球ネットを設置しておりますが、破損している箇所が何カ所か確認しております。民間企業に御迷惑かけないよう、緊急性を見る中で対応してまいりたいと思っております。
◆13番(東原伸也君) 一つ提案なんですけれども、これはできるかできないかわからないんですけれども、防球ネットなんですけれども、雨風、そしてボールが当たったときというような感じで衝撃を受けていると思うんですけれども、昇降式とかにならないんですか。ちょっと僕も簡単に言っただけの話で、自分で思っただけの話なんですけれども、というのは、前に体育館の電気をかえるのに高所作業車を持ってきて、1回かえるのに何百万円もかかるとかいうような話があったときに、昇降式にしたじゃないですか。そうすると、お金かからないじゃないですか。それと同じような考え方で、風の当たるときは必要にしてなかったら下げたりとか、そうすると破れても破損したときには下げて作業できたりとか、ちょっと勝手に思っただけですので、まだ何も調べていないんですけれども、ちょっと思ったので、そういうものがあるかないかわかりませんか。
◎生涯学習課長(南拓也君) 議員提案の昇降式ネットですけれども、私も見たことございません。費用についてもどのぐらいの費用がかかるのか、またどのような施工がされているのかも、今後研究課題としてお伺いしたいと思います。
◆13番(東原伸也君) ぜひお願いします。施設を管理するということは、やっぱりお金がかかるということですので、ぜひそういうところを含めて考えていただければと思います。 それで、これは以前から合宿に来ていただいている野球チームの皆さんからも言われているんですけれども、くろしおスタジアム前のサブグラウンドというお話は市長も耳にしたことがあると思うんですけれども、スタジアムを利用いただいている皆さんからも多くの意見をいただいているところであります。最近民間に譲渡されたとお聞きしました。市長は御存じでしょうか。
◎市長(田岡実千年君) 巴川製紙のグラウンドですが、昨年この地域の民間の方が巴川製紙から購入したというふうに伺ってございます。
◆13番(東原伸也君) 以前からの懸案でありました。今まではゴルフの練習等に使っておられたとも聞いておりますし、私も直接巴川製紙の管理をされていた方に、議長と一緒やったと思うんですけれども、お願いに行ったこともありました。このサブグラウンドを今後活用することは、新宮市にとってスポーツ振興や交流人口の獲得に大きく寄与するものだと思いますので、新宮市として、民間の方ではございますが、その民間の方に協力を得て、充実を図るように検討していただきたいんですけれども、市長いかがですか。
◎市長(田岡実千年君) 購入したこのグラウンドをどういう利用するかということを、まずお聞きしてみたいと思います。仮に借り入れたりということになったとしても、サブグラウンドといえども、グラウンドをつくるということは市にとっても比較的大きな事業となりますので、これについては6部長協議、また部長会、幹部会をきっちり通して機関決定もしていく必要もあるし、また議員の御理解もいただかなければならないと思いますので、いろいろ研究させていただきたいと思います。
◆13番(東原伸也君) ぜひよろしくお願いします。お金のかかることということですけれども、なるべくお金のかからない方法というのを僕も考えていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 やたがらすサッカー場についてですけれども、整備は終了されましたか。
◎生涯学習課長(南拓也君) 整備につきましては、張りかえ工事を終わらせまして、ことしの2月にJFAロングパイル人工芝ピッチ公認資格を取得しまして、3月1日に市の検査を済ませたところでございます。
◆13番(東原伸也君) 公認はいつ取ったんですか。
◎生涯学習課長(南拓也君) ことし1月18日に入りまして、ロングパイルの取得のための検査を行いまして、その後2月7日に、正式に公益法人日本サッカー協会理事会におきまして承認をいただいた次第でございます。
◆13番(東原伸也君) 一つだけちょっと言っておきたいことがあります。張りかえた芝なんですけれども、これは民間の方に大分、民間といいますか、あれなんですけれども、引き取ってもらっているんですよね。だから、ある意味廃棄物の処理料というのは大変助かっているんじゃないかなと思いますので、そういう方へのお礼もぜひ欠かさずによろしくお願いいたします。 それと、同じやたがらすサッカー場なんですけれども、国体のときにつくった見晴らし台ですけれども、これはこれから活用していくという考え方でよろしいんですね。
◎生涯学習課長(南拓也君) 平成27年度に開催された紀の国わかやま国体時に設定されたもので、JFAの公式試合の公式記録を作成することに当たり、今後も必要なものでありますので、そのまま使用していきます。
◆13番(東原伸也君) メンテナンスの必要性が出てきますので、なるべく長く使えるように十分な管理をお願いいたします。 施設を管理するためには、費用が必要です。これから存続が必要な施設は、大切に使っていただかないと長もちしないと思います。以前の一般質問で、改修が必要になるので基金の創設をしようと提言させていただきましたが、見事に財政課の小林課長に蹴られましたが、長寿命化計画でそれを行っていくとのことでした。これはどういう利点があるのかお答えください。
◎財政課長(小林広樹君) 昨年3月の一般質問におきまして、議員からスポーツ施設の整備基金を創設してはどうかという質問をいただきました。その際にも少し触れさせていただいたんですけれども、国のほうも施設の老朽化対策というのを強化しておりまして、各施設の長寿命化計画を策定しますと、それに基づく修繕等については有利な起債を活用できるとか、そういう利点があるところでございます。 したがいまして、各施設の長寿命化等につきましては、当然、全体予算の中で調整が必要となるわけですけれども、現時点におきましては、そういう国の制度などを活用しながら、できる限り市の負担を小さくするような方法で実施したいとは考えております。
◆13番(東原伸也君) 長寿命化計画で裏づけられる起債ですからあれですけれども、この有利な起債というのは何になるんですか。
◎財政課長(小林広樹君) 長寿命化計画、個別施設計画とも言いますけれども、それによって、例えば過疎債が活用できたり、あとは公共施設等適正管理推進事業債といいますか、そういう維持、修繕に使える起債等もできておりますので、有利なほうを選択しながら使っていきたいとは思っております。
◆13番(東原伸也君) 公共施設に係る云々というあれは、過疎債と比べてどんなものなんですか。
◎財政課長(小林広樹君) 過疎債のほうは、70%交付税が返ってくるということですけれども、充当率が100%で交付税が70%と。今申し上げました公共施設等適正管理推進事業債といいますのは、充当率が90%で、あとは財政力によって少し交付税算入が変わってくるわけですけれども、新宮市であれば、ほぼ50%近い算入率になるのかなと考えておりまして、事業費ベースで計算しますと45%くらいの算入になるのかなとは思っております。
◆13番(東原伸也君) わかりました。それにおいても、今のところでしたら過疎債のほうが有利やというイメージになりますよね。わかりました。過疎債については、いつまでもあるものではないですし、あるうちしか使えないというのも現況かと思いますので、新しいというか、今まである必要なものは、存続していくのであれば、やっぱり大事に使う、よりよい修理の仕方をする、そういうところがそれぞれ考えていただいて、市の財政に大きく負担をかけないものであってほしいなと思いますので、その辺をぜひよろしくお願いして、私の一般質問を終わります。
○議長(屋敷満雄君) 質問中ですが、10分間程度休憩いたします。
△休憩 午後3時55分
---------------------------------------
△再開 午後4時09分
○議長(屋敷満雄君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 (「議事進行」と呼ぶ者あり)
○議長(屋敷満雄君) 17番、大西議員、議事進行。
◆17番(大西強君) 私は、長い議員生活で、質問者の質問に対して当局の答弁が矛盾した場合、これの整合性を確認するのが議事進行発言の最大のコンセプトだと理解をしているんですが、議長の見解をお伺いしたい。
○議長(屋敷満雄君) 私の見解は、先ほど述べたとおりであって、私の見解に不服であっても、議事整理権を持つ議長の見解が優先されるものと解しております。これ以上の発言は、議事を遅延させることになるので認められません。 以上でございます。
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△松本光生君
○議長(屋敷満雄君) それでは、一般質問を続けます。 15番、松本議員。
◆15番(松本光生君) (質問席) 一般質問をさせていただきます。 先ほど東原議員が質問したことに重複する点がありますが、なるべく省いていきたいと思っております。 平成31年度の予算案、総額364億8,579万9,000円。前年度比較して5.3%増ということで、おおむね継続事業、また新規事業も少しふえていますし、福祉から道路補修等まで全般的に今回行き渡っていると見ています。 そして、先ほど新宮道路、紀宝道路のお話がありました。これも国交省から事業手続、先ほど尾崎課長からありましたので、あえて内容的には申し上げませんけれども、今後の早期実現を目指していくためには、近隣市町村及び地域住民が力を合わせていかなければならないと思っております。 先ほど市長からもありましたけれども、改めて見解と決意、力強い決意をよろしくお願いいたします。
◎市長(田岡実千年君) ありがとうございます。 先ほど担当から、あす、国交省において社会資本整備審議会の道路分科会が開かれるということでありますが、ほぼ、今回で紀伊半島一周の高速道路の事業化が実現する模様となったと思います。我々この地域の夢が現実になったわけだと思っております。 割と新しい歴史なんですけれども、平成16年に熊野川河口に橋を架ける会が発足しました。これは、議員の皆さんの大変な御尽力で15年前に発足して、本当に予想以上に早く河口の大橋も事業化しましたし、今回紀伊半島一周ということになったわけでありまして、改めて議員各位の日ごろの御尽力に心より感謝を申し上げますとともに、また地元選出の国会議員の先生の大きなお力で、こういった早期の事業化が実現したというふうにも思いますので、国会議員の先生にも心より感謝を申し上げたいと思います。 これは、本当に幾つも効果があって、今の時点で、南海トラフの巨大地震が来たときに、国道42号至るところで寸断されて、救助にもなかなか来ていただきにくい現実があるわけでありますが、これが完成すれば、大災害に強い強靱な道路ができるわけ、命の道でありますし、また観光としては、つながれば必ず遠くからマイカー、またバス等で観光に来ていただける方がふえることは確実でありますし、今、豪華客船、昨年、実績が15隻でありましたが、つながれば、白浜とか、こちらの東側は伊勢志摩、真珠で有名な鳥羽までツアーが組めるというふうにもお伺いしておるわけでありまして、観光面でも大変プラスでありますし、また産業、いろんな物流も速くなったり、また田辺から紀伊長島までは無料区間だということで、我々の生活の道としても大変有効的でありますし、新宮市内においては、国道42号が市街地において慢性的な渋滞しておりますが、これが二つに分かれることによって渋滞も解消されるといった、本当に一石四鳥も五鳥もある大変ありがたい道であります。 改めまして感謝を申し上げ、今後は一日も早い完成、また供用開始に向けて要望活動もしっかりと行ってまいりたいというふうに思います。ありがとうございました。
◆15番(松本光生君) 力強い決意ありがとうございます。詳しく市長の思いをお聞きしました。 少し聞いていただきたいことがあるんです。この道路について、その前に話があるんです。 これは我々の先輩の山崎元議員が、熊野地・大浜の住民が国道へ出るのに大変だという趣旨の思いで、長年にわたりこの海岸の道路を拡張拡幅ということにかけてきました。たまたま僕も議員にならせていただき、その前に前田議員もおられ、その後東原議員も入り、議員4名と地区住民12、3人で、海岸道路促進会というのをつくったわけです。それが始まりで、今の広角の道、JRの陸橋を越えて真っすぐ最短で三輪崎のほうに行く道ができたわけです。 その前に、これは、ここにとまってはどうなと、三重県へ行く道も必要だということで、時の山崎元議員が虹の河口大橋という、身をもって、それもまた小さな会から始まり、今市長言われたように新宮市、商工会議所、市議会議員等、また三重県の紀宝町を含め、団体が促進会議ができ、そして市民団体が取り巻いて、市民大会まで開いていただきました。その功績を今改めて山崎元議員に心から、今こうして完成できたということについて御報告したいと思っております。この一連をひとつ皆さん知っといてください。 以上です。 それでは、市長、大綱の中の所信に「安心・安全に暮らせるまちづくり」から、僕勝手に5番とつけたんですけれども、「魅力ある文化がつなぐにぎわいのあるまちづくり」、これは本当に新宮市がよく発展して、よくなるまちの本当に大事なことだと身にしみています。これが1年だけでなく、永遠にこういった言葉を持って、新宮のまちづくりにいきたいと思いますが、市長、この言葉どおり、これから新宮市の市長としてのかじ取りをとっていかれる覚悟はおありでしょうか。
◎市長(田岡実千年君) まず最初に、安心・安全に暮らせるまちづくりというのを掲げさせていただいておりますが、本当に地震もそうなんですが、年々台風も巨大化して、いろんな被害も出ている中でありまして、やはりそういったところをしっかりと整備して、まず安心・安全に暮らしていけるまちづくり、そして何よりも少子高齢化で人口が年々300人、400人減るといった状況でありますが、この新宮市で暮らす市民においては、暮らしやすいまちというのが非常に基本で大事だというふうに思っておりますので、そういったところに向けて、いろんな政策をしっかりと一個一個実現していきたいというふうに思っております。
◆15番(松本光生君) 先ほど、福田議員からもお話がありました。新宮市が熊野の中心的な役割を持つまちにという力強い言葉がありました。市長もその点十分加味しておられると思います。 特に、この地方も、先ほど地震がありました。やはり我々の頭には、さきの東日本大震災、東北沿岸の市町村が津波で崩壊し、多数の方が亡くなり、また現在も不明になっておられます。8年過ぎても、原発事故も発生して、復興・復旧が進んでいない。 私たちも、いつ起こるかわからない南海トラフの巨大地震、毎日不安を抱えております。市民の不安を払拭するのは行政の仕事と思います。とにかく、津波が来れば高台へ避難しかないという思いは皆さんと同じだと思います。 そこで、特に高齢者、障害者の方の支援が必要です。今どのように進めておられますか、お聞きします。
◎
健康長寿課長(河邉弘ミ子君) 災害時の避難行動要支援者避難支援事業につきましては、災害対策基本法の第49条に基づき市町村に義務づけられているものです。新宮市では、避難行動要支援者管理システムを活用いたしまして、登録者の台帳整理、登録者名簿を地域の支援者の方たちと共有し、個別避難計画に結びつけていくというものです。 平成30年10月に、避難するのに配慮の必要な方4,363名の方に対しまして、家族の支援が受けられず、ひとりで避難できない人について、自己申告できるよう通知した結果、1月末で872名の方を登録させていただいております。通知を行う前の登録者数は244名でしたので、町内会長に以前お配りさせてもらっている名簿はまた更新し、配布していく予定となっております。 今後は3カ月程度ごとに更新された配慮の必要な方への通知、またお亡くなりになった方の削除等を行い、更新してまいりたいと思っております。
◆15番(松本光生君) 徐々に進まれているということで、安心まではいきませんけれども、少々心強い限りでございます。 もう一点、津波の関係で前回質問させていただきました河川津波について、姉妹都市の名取市の河川でも津波が起こり、あそこも同じく新宮市のような海岸で、リアス式ではありません。それでも津波が起こっております。また、宮城県の石巻市立大川小学校、大川小の悲劇と言われ、救えた命ということで、地震後校庭で50分間待機、北上川のほうへおりていき、小学生が巻き込まれ亡くなりました。 そのときの保護者が、そのときの判断が、私たちみんなができるような、ふだんから学習が大事だと思っておるという言葉を残します。ふだんからそういった地震に対する学習は大事だということです。 教育長、よくこの辺を知っていると思いますけれども、教育長の御意見をよろしくお願いします。
◎教育長(速水盛康君) 防災教育が新宮市内で重点的にとり行われてきましたのは、具体的に、自分たちのひとりよがりの防災教育ではなくて、きちっと大学の先生も迎えながら、そして子供たちをどう避難誘導する、その心構えと、エキスというんですか、そういったものをスキルを学びながら、毎年毎年研修会をやらせていただいているところです。 何よりも、ただ逃げるという当初のところから、今の進みぐあいは、自助、共助というんですか、そういった防災教育を通じて、人の命の大切さと同時に自分の命を守るだけではなくて、多くの人たちとともに、災害弱者の立場にも立っての防災教育の視点を取り入れてやっていこうというところの段階にまで、新宮市では進んでいると思ってございます。 今、議員御指摘ありましたように、日常の生活の中で、そういったところを具体的にしていけるよう、常に危機管理の対応については緊張感を持って取り組ませていただきたいと思っております。
◆15番(松本光生君) やはり、常の勉強というんですか、耳から入った言葉は忘れることないと思いますので、子供たちには、十分その点の教育をよろしくお願いしたいと思います。 そこで、新規予算で、先ほど洪水・土砂・津波複合ハザードマップ作成ということでありました。それとブロック塀等耐震対策という二つ出ております。 洪水・土砂・津波複合ハザードマップ、どのような、内容的につくっていくのか、というのはお年寄りがわかりやすいように、混同せんように、少しやっぱり津波と洪水は違ってくると思うんですよ。その辺を、高齢者の方にわかりやすいように作成を丁寧にしたってほしいと思いますが、その点お答えください。
◎
防災対策課長(山本茂博君) このハザードマップの内容につきましては、災害時に起こり得る複数のリスク、洪水と土砂災害、津波と土砂災害、それぞれ一つのマップとして作成をするとともに、危険な箇所や避難所等を表示するだけではなく、現在使用しております津波ハザードマップのように、住民みずからが避難について考え、どこに逃げるのか、逃げ切れるのかなどを検証できるよう、市の防災アドバイザーであります群馬大学の片田教授と協議を行い、今後作成していきたいというふうに考えております。また、今回は、観光客や外国人など多くの方々の利用も考え、紙ベースのものだけではなく、外国語対応ができるウエブ閲覧型のハザードマップもあわせて作成する予定でございます。 議員から御指摘のある、やはり高齢者等に対するわかりやすいハザードマップをつくっていこうというふうに考えてございます。
◆15番(松本光生君) ぜひともその点よろしくお願いいたします。 それから、最近国が1週間の避難という施策を出されています。県の主催で和歌山県内市町村防災担当会議も開かれたように聞いておりますが、その点はどのような、1週間の避難というのはなっているんでしょうか。新聞読んでもわかりにくいところがありますので。
◎
防災対策課長(山本茂博君) 私、昨年12月21日に出席してまいりました。このことにつきましては、平成29年秋に、南海トラフ地震の起こる可能性が平時に比べて高くなった場合に、南海トラフに関連する臨時情報が気象庁から発表されることになりました。この臨時情報につきましては、内閣府内のワーキンググループが発足し、昨年12月に研究結果といたしまして、臨時情報が出される場合のケースとして三つのケースが示されるとともに、それぞれの防災対応についての方針が報告されたところであります。 議員おっしゃいますように、防災担当者会議におきまして、三つの防災対応に関する概要説明等がなされました。1週間の避難につきましては、今月中に国からガイドラインが示される予定でございますので、そのガイドラインを見て、新宮市として計画を固めていきたいと、このように考えております。
◆15番(松本光生君) 早期に、それが決まればまたお知らせをお願いしたいと思います。 時間延長しといて。
○議長(屋敷満雄君) 議事運営都合により、あらかじめ本日の会議時間を延長いたします。
◆15番(松本光生君) 先ほども東原議員のお話ありました防波堤、新宮道路が防波堤に変わるというか、それが兼用できるという副市長からのお話がありましたけれども、どのぐらいの高さに耐えられるものなんでしょうか。そこまでまだ計画は行っていないんかな。
◎建設農林部長(田坂豊君) 海沿いの堤防、台風12号のときにこういうお話がありまして、森林管理署と計画の概要をやってございます。その時には、あくまでも巨大地震を全て防ぐものではなく、浸水深を低くする、もう一つは、避難する時間を稼ぐという目的で設定したものでございます。よって、その高さは、TP、東京ポイントの高さで言いますと約10メートルの高さの盛り土を行います。その中で、宮井戸避難所の横につくっております種々の木を植えて、その種々の木等を含めて、緑の堤防として活用していくということでございます。
◆15番(松本光生君) 今の現存する大浜の堤防、防波堤、あれはどれぐらいたっていますか。半世紀以上やな。
◎
都市建設課長(宇井俊治君) 管理者であります県のほうに確認しましたところ、詳細な設置年次というのは不明でありますが、昭和32年に海岸保全区域の指定を受けておりまして、その後に施工されたと思われまして、50年以上経過しているとのことでした。
◆15番(松本光生君) これは、前田議員が詳しいので、また、前田議員から大浜の防波堤……。 前田議員に聞くと、あれは金も何も入っていない。単に置いているだけやと。老朽化がすごいです。歩いたりマラソンしたりしながら使っておりますけれども、一波来たら終わりやろうと思うんですよ。やっぱり、あることによって、多少波の勢いを殺すと思うんで、いろんな緑の防潮堤とか言うていますけれども、全体的に大浜海岸ずっと向こうまで、あの堤防、県がもうちょっと力入れてやってくれたらいいんですけれども、ね、市長。
◎建設農林部長(田坂豊君) 大浜の防潮堤でございますけれども、現在の防潮堤でございますけれども、県が検査をしてございます。県の考え方としては、弱いところから整備をしていこうと。そこのラインはどこかといいますと、レベル1に対応していないところについては、改修をやっていきます。だから、大浜堤防につきましてはレベル1をクリアしてございますので、現在、県下の弱い防潮堤のところを優先して補強工事をやっているというふうに聞いています。
◆15番(松本光生君) 市町村で、県の力の強いところへ、早うやっているん違うか思って。向こうばっかり、紀北ばっかりやっている。下津とかあの辺ばっかり。頑張らんと、市長。
◎建設農林部長(田坂豊君) レベル1に達しないところ、例えば那智勝浦町も、今その部分でやっているというふうに聞いてございます。
◆15番(松本光生君) そして、先ほども東原議員にお話しいただきました、市田川水系内水排水ポンプ整備事業、ことしから計画して、いつあれするの。
◎
都市建設課長(宇井俊治君) 平成31年度に基本設計を行いまして、その全体計画の中でポンプ整備の概略設計、そして今後それのまた詳細設計、用地取得、そして工事に至るということで、全体的におおむね5年ということです。
◆15番(松本光生君) 5年じゃ遅いよ。もうちょっとスピードを上げてやらんと。これから、豪雨いうか大雨がすごくなってくると思う。その辺、また部内でいろいろ話して、何とか早くできんか努めてほしいです。実際的に僕ら、雨降ると樋門へ行っているんですよ、夜中も通して。見る見るうちですわ、あの水。市田川はいっぱいになるし、いつ近所の人に逃げろと言いに行かんならんか、どきどきして樋門を回っているんですけれども。その辺もうちょっと早うしたってもらわんと、大惨事になったら遅いですよ。それは返事いいですから、またいろいろと早急にできるようにしてください。 以上で津波及び地震関係の話は終わります。 書いているようなとおりにいかずに、あちこち飛びますので、お許しください。 今度、高田のテニスコートと若もの広場ができると。高田地区も8年前の大水害で大被害を受けて大変だったと思うんですけれども、そこに県外とか市内の方がまた集まって、あそこでテニスをして、若もの広場で催しをやって、また地区の活性につながると思うんですけれども、今テニスブームなんです。女子プロでナンバーワンは大坂なおみさん、男子では錦織さん、けさ負けたんです、3時ごろ、3回戦で。けさ3時ごろからやっていたんですけれども、2対1で負けました。余談ですけれども、すみません。これは、軟式、硬式両方使えるコートなんでしょうか。
◎生涯学習課長(南拓也君) 硬式テニス、軟式テニスの両方に適応しております砂入り人工芝コートを用意しておりますので大丈夫です。
◆15番(松本光生君) これからは、軟式も硬式も両方使う場所やなけりゃ利用してくれんと思うんで。そうすると、これまた、くろしおスタジアムやないですけれども、学生、社会人、合宿、そういった誘致に進めていくという考えはお持ちでしょうか。
◎生涯学習課長(南拓也君) 企業や大学のクラブ、サークルに焦点を定め、誘致活動を進めてまいりたいと思っております。
◆15番(松本光生君) ぜひとも、また高田に若い人の声もとどろかせてやっていただきたいと思います。 2番に「心豊かな人を育む」という中に書いていたんですけれども、心豊かな人を育むということは、精神面では、さっき言ったハード、ソフトの面であると思います。やはり、学校教育の中で思いやる心、やっぱり相手の身になる。そういった教育の原点とも言えると思いますが、今いじめとか、また母親の虐待とかあります。きのうも豊田市で6年生の女の子が亡くなっていた。原因はまだわかりませんけれども、そういった6年生の子がああして亡くなるということ自身がむなしいことだと思うんです。それがやっぱり、家の教育も大事ですけれども、教育長、新しく教育長になられた中で、教育長にもコメントをお願いします。
◎教育長(速水盛康君) 今御指摘いただきましたように、教育の原点は教育基本法にあります。教育は人格の形成を目指しというのが、これが何よりも私たち教育の原点であります。ですから、人格の形成を目指しながら、学力や生活力を身につけていくと。そういった面では、学力だけが、あるいは生活力だけがということではなく、バランスのよい人格の形成を目指しながら、全教育課程の中で子供たちに心豊かな教育活動を実施していくと。ですから、子供たちが学校現場の中で大切にされているということが自覚されてこそ初めて、そういったことが他の子供に対しても、お互いの仲間づくりに対しても、しっかりとした基盤となるというふうに考えております。 そういった意味で、日々の教育活動の中で、今後ともそういうような形での学校教育への指導、助言というのを教育委員会としても努力してまいりたいと思っております。
◆15番(松本光生君) よろしくお願いします。 虐待に対しては、これは県のほうで処理する。新宮市にもしそういう虐待の被害があれば、どのような進め方、担当おらん。ちょっとあれやけれども。 いいですわ、また今度聞きます。 紀南学園、もう老朽化していると思うんやけれども、これどのように考えておりますか、方向づけは、市長。
◎健康福祉部長兼
福祉事務所長(田中幸人君) 紀南学園につきましては、老朽化ということで建て直しをやっぱり、事務局からは、考えているということは、具体的にはやっぱり提示はされています。その中で、建て直す場合は、現地での建てかえが一番考えられるんですが、そうしたときに仮園舎の問題や、また一部事務組合の構成団体からは、紀南学園の経営のあり方とか、そういうことも含めたものも検討すべきであるという要望は出されてはおります。
◎市長(田岡実千年君) 今担当のほうから申し上げましたが、いろいろな懸案事項ありますが、なるべく早く、一日も早く建てかえられるように頑張りたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。
◆15番(松本光生君) 事務組合のほうで一日も早い建てかえですけれども、あそこ津波は大丈夫ですか。言われたらまだわからんわね、ちゃんと見てみやな。ちょっとあそこ低いんでね。
◎健康福祉部長兼
福祉事務所長(田中幸人君) あそこは、ハザードマップ上では域外だと思います。もう少し大浜寄りのところで、線路のところ、その辺はやっぱり浸水域だと思いますが、あそこは域外に入っていると思っております。
◆15番(松本光生君) 市営住宅よりも高いからね。早急に計画、何年計画を固めてあげてください。 本当に親と住めない子供が……
○議長(屋敷満雄君) 虐待の今担当来ましたので、どうぞ。
◆15番(松本光生君) すみません、えらい突然で。
◎
子育て推進課長(辻本美恵君) もう一度、すみません。
◆15番(松本光生君) 虐待、もしそういう話があれば、新宮市であればどのように対応されているのかと。
◎
子育て推進課長(辻本美恵君) 虐待があれば、先ほど濱田議員のときにも申し上げましたように、早急に訪問とかで安全を確認していくというような対応をしておりまして、保育園であったり学校であったりというような関係機関と児童相談所とかも連携をとりながら対応していっております。
◆15番(松本光生君) わかりました。何遍もすみません。 そのときに、紀南学園とかそういうところを利用するのかという、素人考えで悪いんですけれども、それだったんです。
◎
子育て推進課長(辻本美恵君) そのときの事情におきまして、親と子供とを分けたほうがいいというような場合であれば、紀南学園、あるいはほかの養護施設というところに入るということもあります。
◆15番(松本光生君) わかりました。 それでは、この間、粛々と方向づけました文化複合施設建設に向けてですけれども、福田議員からも話ありました。私は大変喜ばしいことだと思っております。これからの50年、100年の新宮市の文化の歴史の始まりと思っています。 あの地域は、やはり昔から、言葉で言えば神代の昔から人が住む、生活する場所だと。そこにずっと昔の時代から、縄文とかあの時代から平安、鎌倉とかそういう歴史が残っているわけです。 確かに、遺跡ですから、大事な部分は残して、後は今後の新宮市の50年、100年の歴史を、文化をあそこでつくると。これが、私たち今の任務だと私は思っています。 しかし、今後、市長、完成まで常に住民に情報と説明を怠ることなく、事業を進めていきたいと思っております。
◎市長(田岡実千年君) 今回、いろんな議論の中で住民への説明不足という御指摘、大変真摯に受けとめて反省しているところであります。 今、入札公告して、この20日に入札を行うわけでありますが、そういったいろんな事務で今、担当ばたばたしております。無事、契約が終われば少し落ちつくと思いますので、そのあたりで、また市民の皆さんに、このことをきちっと理解していただけるような説明会をしっかりとやっていきたいというふうに思います。
◆15番(松本光生君) ぜひともよろしくお願いします。 「共に支え合い幸せ感じるまちづくり」の中にありました盲人会館の建てかえ、福祉ですね。これも今回建てかえるという、力を入れているということに対し高く評価いたします。また、1月には高齢者相談センターも設置していただきました。今の利用者来られておりますか。大体でいいですから。
◎
健康長寿課長(河邉弘ミ子君) 相談センターのほう、1月7日から3月7日までの相談件数になりますが、132名の方の相談をさせていただいております。これは実数なんですけれども。
◆15番(松本光生君) 内容的に言えますか、どういうことが一番多かったいうのは。構わんですかね。
◎
健康長寿課長(河邉弘ミ子君) 詳しいことは全部把握しておりませんが、介護保険に関しての利用の仕方でありますとか、今在宅医療相談窓口も、医師会の協力を得て、看護師が1名来ていただいておりますので、医療相談のほうもあるかと思いますが、そこのところは詳細はまだ把握しておりません。 ただ、医療と介護の連携のところで対応できるというところがしやすくなるかなとは思っておりますので、今後もっともっと、PR不足を感じておりますので、関係者の方にも相談に来ていただけるようにPRしてまいりたいと思っております。
◆15番(松本光生君) ぜひとも市民の側に立って、高齢者の側に立ってよろしく対応お願いします。 続いて、同じくその中にありました子育て世代包括支援センター運営ということで、これは新規であるんですけれども、それまでに妊婦保健指導事業というのが今まで続いてきていると思うんですけれども、これとよく似ているなと思って見ていたんですけれども、これについて御説明をお願いしたいんですが。
◎
保健センター長(赤松勇人君) 子育て世代包括支援センターにつきましては、国の少子化社会対策大綱及びまち・ひと・しごと創生総合戦略におきまして、平成32年度までに設置に努めなければならないとされております。新宮市では、平成31年度中の開設を予定して準備をしておるところでございます。 目的としましては、母子保健施策と子育て支援施策との一体的な提供を通じて、妊娠期から子育て期にわたるまでの切れ目のない支援を提供することとなっております。 開設場所につきましては保健センター内を予定しており、窓口の一本化を行い、よりわかりやすくより充実したものにしていきたい、しなければならないと考えております。 開設までの流れとしまして、システム改修等の準備費用を平成31年度予算に計上しておりまして、6月に補助申請、そして交付決定を受けた後システム改修を行い、準備が整い次第開設したいと考えております。 それと、妊婦保健指導事業との関係ということで、妊婦保健指導事業につきましては、現在、母子保健法に基づく業務などを行っておりまして、具体的には、母子手帳の交付、マタニティ教室の開催、妊婦健康診査費用の助成を行っております。妊婦健康診査費の助成につきましては、全部で14回分の通常の健診を賄える回数分を助成しております。 子育て世代包括支援センターと妊婦保健指導事業との関係性につきましては、基本的に保健センターで実施しております事業を引き続き実施するとともに、現在も実施しております母子保健健康教育事業、これは離乳食の集団指導等が入っております。それと、乳幼児等保健相談事業、これは乳幼児の健康相談、保健センターと熊野川町保健センター、佐野会館の3カ所で行っております。それと、新生児訪問事業、発達相談、親子教室なども行っておりますが、あわせて実施するとともに、これらの事業に加えまして、特に支援を必要とする妊婦に対しての支援計画の立案と、それに基づく支援及び産後ケア事業の展開等を今後実施していきたいと考えております。
◆15番(松本光生君) 結局、子育て世代包括支援センターの中に妊婦の事業所が一緒にひっつくということですね。 ともかく少子化の解消に向けて、また子は国の宝ということで、妊婦の精神面も含めた不安面も、そういったものを十分ケアして、新宮市に子供をたくさんふやしていただくように、協力よろしくお願いいたします。 たまたま、きのう、幼保無償化の法案のあれで、安倍首相の言葉に、子供を産み育てやすい国をつくりたいと、安倍首相みずから言っていますので、それに期待しておきたいと思います。 以上で終わります。 次に、安定した雇用ということで、これ質疑の中で、A議員が丹念に聞いておりますので、聞く必要もありませんけれども、職員2名というのは、何か専門的なところから来るんですか。
◎
商工観光課長(
勢古口千賀子君) 生涯現役のですか。
◆15番(松本光生君) ごめんね、この間十分、Aさんから質疑か質問かわからんような、ようけ聞いてもろたあるから大体わかるんやけれども、職員2名採用するというのは、何か専門の方なんですか。
◎
商工観光課長(
勢古口千賀子君) 職員2名は、専門の方でなくて生涯現役事業のいろんな事業をしていくに当たってのサポートをしていただく職員です。嘱託職員です。
◆15番(松本光生君) 一般の方を採用するんですね。これ自身がもう生涯現役仕事やね。2名就職されるんやから。お金幾らやったかな、かなりの、1人計算すると17万円ぐらいあるんや。そんな言い方したら悪いんやね、すみません。
◎
商工観光課長(
勢古口千賀子君) 嘱託職員を採用しております。
◆15番(松本光生君) これは、新宮市とシルバーと、それから、もう一個は商工会議所と、三つやの。 これも大事です。やっぱり若者が定着できる仕事というのを、市長、何とかこれからも考えていってほしいし、若い人の技術というんですか、技術者を育てるということも、どんどん都会へ行ってしまっているから、やはりこの地区でも、そういう仕事がなければ技術者も育てませんけれども、技術者を育てることも大事やし、既存の企業、いろんな企業ある、企業も存続できるようにする。やっぱり市からも温かい手を差し伸べてあげてほしいと思います。 以上、要望します。 最後です。 魅力ある文化ということで、にぎわいのあるまち、僕は、やっぱり新宮市にとっては熊野川が大なる川、母の川と思っております。観光都市新宮を築くのであれば、熊野川の清流を戻すことが先決だと思っています。議会も、前田委員長を初め特別委員会で皆さん頑張っていただいております。国へ県へと要望もつけています。今後も市、また議会も、清流の川、熊野川を守るために努力が必要だと思っております。 市長、その辺、一言お願いします。
◎市長(田岡実千年君) 熊野川の濁水問題初め、治水等の問題については、議会の特別委員会が大変御尽力いただいて、昨年は、風屋ダムに表面取水装置が完成して、その影響かとは思うんですけれども、ここ最近は、比較的きれいな川になってきていると思っておりますが、これからの出水期がどうなるかというところもまた見てみやんとあかんと思うんですが、これからも、この問題については、やはり大変市にとっても大きな問題でありますので、我々当局も、議会とともに、またこれからも一生懸命活動してまいりたいと思っております。
◆15番(松本光生君) 最後に、港関係で新宮港、各議員からもありました。客船もたくさん入港しております。第二期工事の土地利用、ほとんど空き土地は、もう大体利用活用は。
◎
企業立地推進課長(小渕学君) 新宮港第二期工業用地において、現時点での区画としての残りにつきましては、5番区画というものがございまして、ここが4,961平米、さらには、現在売買協議が進行中の2番、3番区画1万9,609平米の合わせて3区画、合計2万4,570平米が残として残っている状態でございます。
◆15番(松本光生君) 2、3番区画が大体の見通しがついたということですね。あと1区画だけほとんど99%ということですね。
◎
企業立地推進課長(小渕学君) 参考までに、昨年バイオマスのほうに売却をさせていただいたわけでございますけれども、現在の昨年の分も含めた中での利用進捗といたしましては、79.18%という形になってございます。
◆15番(松本光生君) 努力、御苦労さまでした。 平成もあともう少しでございます。新宮市も新しく前へ進むことが、あすの新宮市をつくると思っております。これは、市と議会も市民も一緒になってつくっていかなければならないと思っております。 大綱の最後に、「市民の誰もが笑顔で心豊かに暮らせるまちづくりに一生懸命取り組んでまいる所存」と述べております。市長、この言葉に相違はございませんか。
◎市長(田岡実千年君) こういったまちを必ず実現したいというふうに強く思っているところでありまして、いろんな施策を通して、最終的には、やはりここに書かせていただいておりますように、市民の誰もが、どちらかというと立場の弱い方々が元気で心豊かに暮らせるまちを築いていきたい、実現していきたいという思いでございます。
◆15番(松本光生君) ありがとうございました。 これで一般質問を終わります。
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△延会の宣告
○議長(屋敷満雄君) お諮りいたします。 本日はこの程度をもって延会したいと思いますが、これに御異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(屋敷満雄君) 御異議なしと認めます。 よって、本日はこれをもって延会とすることに決定いたしました。 あすは午前10時から会議を開きます。 本日は御苦労さまでした。
△延会 午後5時03分...