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03月12日-04号

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  1. 新宮市議会 2019-03-12
    03月12日-04号


    取得元: 新宮市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-03-29
    平成31年  3月 定例会          平成31年3月新宮市議会定例会会議録             第4日(平成31年3月12日)---------------------------------------議員定数17名、現在員15名、出席議員15名、氏名は次のとおり。                             1番  北村奈七海君                             4番  大石元則君                             5番  松畑 玄君                             6番  前田賢一君                             7番  福田 讓君                             8番  辻本 宏君                             9番  榎本鉄也君                            10番  久保智敬君                            11番  濱田雅美君                            12番  上田勝之君                            13番  東原伸也君                            14番  田花 操君                            15番  松本光生君                            16番  屋敷満雄君                            17番  大西 強君---------------------------------------欠席議員 なし。---------------------------------------議事日程 平成31年3月12日 午前10時開議 日程1 一般質問      別冊 一般質問通告表 番号(1)から---------------------------------------会議に付した事件 日程1 一般質問      別冊 一般質問通告表 番号(1)から(3)まで---------------------------------------地方自治法第121条の規定による出席者               市長               田岡実千年君               副市長              向井雅男君               企画政策部               部長               新谷嘉敏君               企画調整課長           尾崎正幸君               総務部               部長               小谷 充君               参事(防災及び危機管理担当)   西 利行君               総務課長             山下泰司君               財政課長             小林広樹君               市民生活部               部長               平見仁郎君               生活環境課長クリーンセンター長 稗田 明君               健康福祉部               部長兼福祉事務所長        田中幸人君               健康長寿課長           河邉弘ミ子君               建設農林部               部長               田坂 豊君               都市建設課長           宇井俊治君               管理課長             望月敬之君               農林水産課長農業委員会事務局長 平見良太君               熊野川行政局               局長               名古一志君               医療センター               事務長              中前 偉君               水道事業所               所長               畑尻英雄君               消防本部               消防長              川嶋基正君               教育委員会               教育長              速水盛康君               教育部               部長               片山道弘君               次長兼教育総務課長        北畑直子君               文化複合施設建設推進室長     須崎誠久君---------------------------------------本会議の事務局職員               局長               久保欽作               次長兼庶務係長          岸谷輝実               庶務係主任            中尾 愛               次長補佐兼議事調査係長      岡崎友哉               議事調査係主事          大居佑介             第4日(平成31年3月12日)--------------------------------------- △開議 午前10時00分 △開議の宣告 ○議長(屋敷満雄君)  おはようございます。 ただいまの出席議員は15名であります。 定足数に達しておりますので、これより本日の会議を開きます。 本日の議事日程は、別紙にて配付いたしたとおりであります。御了承願います。 なお、当局より森総務部次長、病気療養のため欠席の届出がありましたので報告いたします。--------------------------------------- △日程1 一般質問 ○議長(屋敷満雄君)  日程に入ります。 日程1、一般質問を行います。 別冊、一般質問通告表により、その番号順に従い、順次発言を許可いたします。 当局の答弁は備えつけのマイクを通して明快に答弁願います。 この際、お諮りいたします。 今期定例会の一般質問の発言時間については、議会運営の都合上、答弁を含め1人90分程度といたしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。     (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(屋敷満雄君)  御異議なしと認めます。 よって、今期定例会の一般質問の発言時間は1人90分程度とすることに決定いたしました。 それでは、一般質問を行います。--------------------------------------- △大西強君 ○議長(屋敷満雄君)  17番、大西議員。 ◆17番(大西強君) (質問席) 市長の政治姿勢について、質問を行います。 市長の政治姿勢を端的にあらわす言葉として、前回は、論語の「巧言令色鮮し仁」、口がうまくて上辺を飾ることが上手だが真実がない。今回は、孟子の「顧みて他を言う」。田岡市長の政治姿勢は、自分に都合が悪くなると話をそらす。責任を人になすりつける。はぐらかす。田岡市長が市長になって、この10年間、私は欠かさず一般質問をしているんですが、ただの1度もまともな答弁をしたことがない。うそとまでは言わないが、天然なのか知りませんが、質問にまともに答えない。話をそらせる。この議会、その前の臨時会においても、市長は自分の責任を、いつの間にか議会へかつけとる。 この前の議会で、住民投票条例の制定議案を議会が否決した。その時の市長コメント。「臨時議会で予算案を認めていただいており、地方自治法の趣旨に則れば、重要な案件というのは議員に判断していただくことだと思うので、住民投票条例否決というのは正しい判断だったと思う」とコメントした。これ、新聞で報道されているんです。 恐らく、田岡が市長になって、この10年間、田岡市長を熱心に観察してきた市民は、大西より熱心に観察した市民はいないと思いますよ。私は10年間、田岡市長をつぶさに観察してきたが、これほど成長しない、学習能力のない、最初は新米だから、経験不足だからということで大目に見ていた部分がありますが、10年といえば、大学教育でも4年なんですよね。少しは成長したらと情けない気持ちになるわけです。 いいですか、この投票条例案に私は賛成したんですよ。ということは、賛成した私の判断は、不正、あるいは間違いだということですか。投票条例案を否決したということが正しい判断だったと市長は評価しているわけや。すると、これに反対した議員は間違いだということですよね。判断を間違っているということや。 10年も市長続けていて、民主主義の基本がわかってない。多数決が民主主義じゃないんです。今どき中学生でもわかるわけ。多数決は民主主義の一つのツールです。また、横文字使うたら怒ってくる議員もおるけれども、道具やね。 市民、あるいは市民が、全員が行政に参画できないから、我々議員を代表者として、市長を監督する責任を負託してきてるわけやね。我々議員が市長を監督する権限を持っている。市長は我々議員を監督する責任も義務もないわけや。監督されるほうが、監督するほうの決定を正しかったと、あるいは間違っていると評価すること自体が、全く道理が通らないじゃないですか。 このような幼稚な市長が市役所の職員の能力・業績を評価しているんです。これが、人事評価。いいですね、自分の都合のいい結果が出ると、それを正しい。それを私は、人事評価をなぜ反対したか。評価者、権力者が、部下を評価するのに、自分の価値観に合った職員にええ点をつけるのは当然じゃないかと言っています。評価する人が常に正しいかどうか。人事評価に反対している理由、人が人を評価するときに、その評価する人は本当に正しい判断をしているか、正しい情報に基づいているか、あるいは偏見がないのか、価値観の違いがないのか。 そこで、先日、田岡市長の後援者に、今もう選挙ですから、人と常に会うんやだ。「おまえね、何でもかんでも田岡の言うことに反対するんおかしないか」と言う。田岡市長の後援者が私にそう言うわけですよ。「何で田岡が大西の意見に一々反対するんな」とはならないんですね。田岡が一々大西の意見に反対するとはならないんだ。そっちのほうがおかしいじゃないですか。大西の意見はことごとく田岡市長に退けられるが、結果は、ほとんど大西の言うとおりになっているじゃないですか。違いますか。 人事評価も、今、副市長が見直すと言っています。6年、この議会が始まってから4年間、毎回、人事評価の反対質問をしているんや。ここへ来てやっと見直すと言っている。正しい判断なら見直す必要がないじゃないですか。 民主主義というのは、多数決というのは、市民は一つの政策について、市民はいろいろ考えが違う、価値観が違うんだよ。今回の文化複合施設の建設についても、市民はいろいろ意見がある。そのいろいろな意見を代表して、我々15名が、今、審議しているわけ。それは、市民の意見を一つにする、その作業なんですよ。しかし、どうしても意見がまとまらない場合は、多数決を用いる。多数意見が正しいということじゃない。どちらが正しいとか、どちらが間違っているとかいうことじゃない。今回、例えば、住民投票条例、賛成と反対、反対の議員の数が多かったということやね。その場合、議会は数の多いほうの意見を採用するということであって、少ない議員の意見が正しくないということではないわけだ。それが、民主主義。正義かどうかというと、政治のような世界では、少数意見のほうが正義の場合のほうが多い。ですから、これ賛成した、あるいは投票条例に反対した議員も市長の失政を、責任を追及したいんだが、その余り、投票条例を可決する、あるいは補正予算を否決するということになれば、市長の失政の被害がますます市民に拡大すると。例えば、文化複合施設の建設が不可能になるというようなことになれば、市民に迷惑かかるから、やむなく賛成した、あるいは反対した議員もおるわけです。 議会の決定を正しかったと。住民投票条例は、市長に突きつけられた市民要求でありますよ。何を勘違いしとるかと。顧みて他を言う。はぐらかす。予算の提案権は市長にしかないんですよ。議会にないんだ。議決権は議会にある。だから、投票条例の審議の前に議会が予算案を提案したんなら、それは議会の責任ですよ。違うじゃないですか。市長は、口先はうまい、議会を尊敬しとる、重要視しているかのような、口ではうまく、議会になすりつけるために、議会にべんちゃらを言うとるわけです。 議会を重視するんなら、投票条例の賛否の決定は議会の権限なんですよ。ですから、この議会の投票条例の審議が終わってから、決定が出てから予算案を提案するんならわかるんや。議会の権限である投票条例の賛否の決定が出る前に、市長は予算案を提案しているということは、議会を軽視しているということでしょう。議会へ自分の責任をなすりつけてきとるわけ。市民は、市長の計画に対して見直してくれという請求を議会へ出してきたんですよ。ですから、市長は口はうまいが、実がない。議会を尊敬しているんなら、議会に先に審議してもらって、その決定を受けて予算案を提案しなきゃならん。それを先に予算案を提案してきた。それを可決してしまったら、今度は、投票条例を可決するわけにいかないじゃないですか。そのことで、もし、この建設計画が実行できないということになれば、1億数千万の設計料はどうなるんですか、またどぶに捨てるんでしょう。であるから、議員の中には、そういうことになれば、また結果的に市民の財政負担がふえてしまうと。ですから、反対した議員もおるわけですよ。 私は、この文化複合施設の建設などについては、誰よりも、真実を知っているわけですよ。この投票条例を請求した中の、先日ここで投票条例の請求についての提案理由、意見を述べた1人に西村忠之という人が請求しているんや。ここで意見を述べた。いいですか、皆さん。市民はよく聞いとかなあかん。 中国のことわざに、井戸水を飲むときは、その井戸を掘った人の苦労に感謝しなきゃならない。その井戸を掘った人の恩を忘れてはならないということわざがあるんですよ。この市長が、成人式の新成人の前で、社会へ出たら感謝の気持ちを忘れてはならんと訓示するんですよ。聞いてて恥ずかしなるけれども、そういうことですよ。井戸の水を飲むときには、その井戸を掘った人の苦労を感謝しなきゃならない、恩を忘れてはならない。 私は、臨時会で田岡市長に市長不信任をかけたんだ。その反対討論の中に、この文化複合施設の建設については、過疎債12億円、あるいは合併特例債10億円、この有利な財源が使える間にこれを建設しておかなければ、もう二度とできないという意見があったわけ。そうですね。この過疎債、合併特例債、これがなければ、この庁舎も文化複合施設もできないんじゃないですか。この財源をつくったのは誰ですか。 市長を擁護する意見に、この有利な財源がある間にやらなきゃならないんだと。だから、補正予算には賛成する、住民投票条例には反対するという意見の中に、この有利な財源を持ち出す。この有利な財源を誰がつくったんですか。誰がこの井戸を掘ったんか。この西村忠之元助役ですよ。この西村元助役がいなかったら合併できない。この西村元助役は元この議会事務局の局長であそこに座っていた。私がお願いをして助役に就任してもらったんだ。西村元助役がいなかったら、合併ができていたと思いますか。その真実を知っているのは、私と後ろにおるたった一人の議員しか知らない。 だから、合併をすることによって、この西村元助役は助役の職を失った。私も議長の職を失ったんや。犠牲になってこの合併をなし遂げたんでしょう。くしくもその財源をつくった2人が、これにサインしているわけね。ね、市長。 そうすると、合併については賛否両論あったんですよね。この合併に反対した議員がやれやれ言っている。犠牲を払って合併をなし遂げた人が見直してくれと。それを、第三者としてはたから見ていると、全くわびしくなるわけね。それを、正しいとか、間違っているとか、どういうコメントだとか。いつの間にか、議会に責任をなすりつけているんや。 前もそうでしょう。議員のボーナスを上げたんや。議会がこれを可決したんやね。市民が怒った。怒った市民は、提案してきた市長を責めないで、議決した議員を責めるんやな。私はこの値上げに反対したんや。その反対した私の意見は間違っていたんかな。 そしたら、平成23年に大災害が起こったんや。外部からたくさんのボランティアが入ってきた。この間の私の市長に対する不信任決議に対して反対する反対討論の中に、田岡市長は災害のときもよう頑張ったと田岡市長を擁護する意見があったが、当たり前や。市長として災害が起こって頑張らん市長はどこおるんな。 そうじゃないでしょう。よう頑張ったけれども、ボランティアが一生懸命になって災害復旧に取り組んでいるときに、市役所の職員が多額の残業手当をもらっていたということで、市民は怒ったじゃないですか。そうでしょう。 それを受けて、私は市民の不満はもっともだと。だから、我々議会もボーナスを返上しようと言うて、私は、ボーナスを返上する議案を提案したんや。そしたら、13対3で否決された。そしたら、私の判断は間違っていたんですか。多数決だからね。私が提案した議案が否決されてもそれは仕方ない。ボーナスを返上するのに反対する議員が多かっただけであって。提案した私が間違っていたということになるじゃないですか。 そしたら、平成22年に大石誠之助を名誉市民に推挙するように、条例を改正して議会から推挙できるようにしようということで同僚議員が条例改正提案をしたんや。これ否決されたんや。ところが、この間、平成29年になって同じ議案が出された。そしたら、今度は可決になったんや。可決になって、大石誠之助先生は新宮市の名誉市民に推挙されておる。ならば、平成22年の議会の判断は間違うとったということですか。平成22年は、大石誠之助先生を名誉市民にするのは時期尚早だという意見のほうが多かったから否決になったんや。平成29年になって、それから7年後、平成22年には、私は何度も大石誠之助先生を名誉市民にするべきだとこの壇上から訴えた。しかし、それは否決された。ところが、その7年後の平成29年に同じ議案が今度は可決されて、名誉市民が実現したわけやね。同じ議案や。前の議案が間違いで、今度の議案は正しいということになるやん。同じ議案やないか。 ですから、一事不再議で、その議会、案件が議決されたら、その議会は再議できない。ところが、議会が変わるということは、議会の構成員が変わるわけや。そうすると、大石誠之助先生を名誉市民にすべきだという考えを持っている議員が多くなったから可決になった。多数決が正義じゃない。多数決は民主主義を実現するための一つの道具であって、議会の決定を正しいとか間違ったあるとか、そういう論評すること自体が、議会を軽視している。 全く口先だけで、よくここで私の発言が乱暴やということでクレームつくわけやね。市長を侮辱しとるとか。冗談じゃない。この10年間、あんたに侮辱されっ放しや。そうでしょう。 この間、私が裁判を起こしたんや。大西議員の発言問題あるというから、何が問題あるんやと、法律に違反せん限りは、議場で発言するのは自由やと言うたら、法律に違反せなんだら何言うてもええんかと、議長にまで、そんな考えは肯定できないと言われた。とにかく、答弁をはぐらかす。 あなたが、私が起こした裁判について、非常に遺憾に思うと市民に対してコメントした。そのコメントが、大西がさも市民に迷惑をかけているというふうに、市民にとられるじゃないかと、その真意を聞いたんや。そしたらあんたはそうですよと。大西議員が裁判を起こすから、弁護費用を出さんなんのやと、市民の税金を使わんならんようになったから遺憾やと言うたんやと答弁する。 無駄な弁護士費用を払ったのは市長じゃないですか。大西にかつけてくるんや。市民に迷惑をかけたなかったら裁判を起こさなよかったんやと。どういうこと言うてんの。私が市民に迷惑かけましたかと聞いているんや。裁判起こしてきたから、弁護士料が要ったと。無駄な税金を使うた。無駄な税金を使うたの市長じゃないですか。弁護士ら雇う必要がどこにあるんですか。 みんな、よう私の意見にことごとく注文つける人もおるが、市長、これはあんたが雇った弁護士やで、6人。この弁護士、私を弁護しとるよ。あんたは何のために弁護士入れたんいうたら、確実に勝つためですって、そのとんちんかんな答弁して、誰に勝つ言うた。あなたが雇った6人のこの弁護士が、いいですか、議会における議員の発言については、原告の大西は、会議における言論、表現の自由が保障されており、地方自治法第132条の規定に違反しない限り、原告の自由な発想に基づいて演説を行う権利があると。原告大西は、そう主張しているが、そのとおりだ。被告新宮市としては、その主張を争うつもりはない。それは議員の意見としての表現の自由だ。それだけ。原告大西の言うとおりや。争う必要ない。これだけや。争う必要ない。大西の言うとおりや。無駄な弁護士ら入れんでもいいのに、弁護士を入れた、あんたが無駄な市民の予算を使うておいて、大西にかつけたらあかん。大西は市民らに1銭も損害をかけるような行為はしない。その場合は自分で払う。 だから、これ一言、大西の言うとおりやというから、私は司法に訴えるのを取り下げた。ええか。勝ったんじゃないよ。私が勝ったから取り下げたったんや。市民に迷惑をかけるわけにいかんから。私が市民に迷惑をかけたかという質問をしたら、すぐ人のせいにする。ええか。 答弁なんか要らんよ。 ◎総務課長(山下泰司君)  ただいまの裁判の取り下げの件でございますが、先般の3月1日の裁判所での弁論におきまして、原告のほうから市のほうへの取り下げという話はございました。あと、その正式な通知というのがまだ市のほうには届いておりませんので、そういうことでございます。 ◎市長(田岡実千年君)  ちょっと、大西議員の発言でおかしいと思いましたので、言わせていただきますと、勝ったから取り下げたった、取り下げるんやということではないと思いますよ。 ◆17番(大西強君)  私が取り下げた。私が、裁判を提起して私が取り下げたのは、私の主張が認められたからだ。そうでしょう。法律に触れなんだら何言うてもええんかいうから、そうじゃないと。法律に触れない限り、法の言論、表現の自由は私にあるんだと、基本的人権だと言うたことを、そのとおりだと認めたからね。認めなんだら争うじゃないですか。最高裁までも争うよ。認めたから、争う必要がなくなったから取り下げたんや。そうでしょう。市民に迷惑がかかるじゃないですか。金かかってくるんやで。 話が横へ飛んでいくんや。市長。あんた自分の責任をとにかく人になすりつける。副市長、あんたもう見直すと言うているから、人事評価、もうこれで質問をするのやめるとあんたと約束したけれども、そやのにまた人事評価のことを言うんかと。違うんやよ、副市長。この市長が人事評価を見直すと一言も言ってないんや。去年やで、見直すどころか、市役所の、この議会にも諮らんと給料までいろとったんや。そやけど、大西の質問に対して見直すと言うてない、あんたが言うているんや。後になって、この一連の、この間からの臨時会から、この議会を見ていて、市長が、あれ副市長が勝手に言うたことで私は言うてませんよと言われると思うから、信用できんじゃないですか。あんたが市長のことをおもんぱかって、私と、見直しますと言うたんだろうけど。いざとなったら、この市長があんたにかつけますよ。 ◎副市長(向井雅男君)  人事評価についてはですね、当然、職員自身の能力であったり、そういった自己実現を目指すために、また課内の達成目標、市の達成目標を課していくというか、それをやり遂げていくためにはとても大事な制度だというふうには思います。ただ、その中で職員に対してアンケートをいろいろ取らせていただく中で、議員御指摘の点も踏まえて、いろいろな意見がございます。 そして、やはりこの人事評価制度については、結果を受けた職員がどう感じるか、その評価のことについてはすごく大事なことだというふうには感じております。ですから、その中で、職員全員がこのことについて考えて、いかにコンセンサスが得られるかというところを当然見直していくべきだろうというふうには思っております。そんな中で、昨年でしたか、給料の反映のことで、市長のほうも1年おくらせていただけるということでございますので、その辺も含めて、全体的にどのような人事評価制度がいいのかというところも含めて、見直しをさせていただきたいというところでございます。 ◆17番(大西強君)  あのね、言うてるのは、市長は、職員の給料が議会の決定がなけりゃ執行できん。それを、議会の議決も経ないでやっていたから、やめざるを得なんだんやね、大西に指摘されて。違法な行為とってたんやで。そしたら、それやったらということで、市長は議会へこの人事評価に基づく給料に関係する議案を議会へ上げて議会が議決したら、この議会議決するかもわからん。信用できん。そしたら、今度は市長は合法になるわけや。それ心配するから、これを続けんならんわけやろ。 何でかいうたら、私がここで発言していることは、抑制してくる考えがあるわけや。言論の、表現の自由がどういうことか、自由というのがどういうことかもわかってない。今まで違うでしょう、市長が。私は、市政が市民のためにあるという強い信念のもとに、この人事評価制度を実施しているんですと答弁したんや。しかし、私は違うだろうと。 地方公務員法第23条、職員の評価をするときは公平にしなければならない。これは憲法の法の下の平等を規定しているんだから、これは守らなあかんけれども、人事評価制度の地方自治法の規定は義務規定じゃないんだと、基本規定だと何回も言ってきた。なら、私の言うとおり、財務省改革案中間報告で、私の懸念しているとおり、森友学園の公文書改ざん問題や前事務次官のセクハラ問題を受け、財務省は、部下が上司を評価する360度評価の導入などを盛り込んだ改革案の中間報告をまとめた。人事評価の改革案をまとめたんや。 今まで、ずっと私が基準もなしに部下を評価すると幹部にええ点をもらおうと思って幹部の言うこと聞かんならんやろ。たとえ悪い指示でも、黙って聞かんならんことになると、そういうと不正が起こる。起こったんや。財務省の部下職員が死んだんや、自殺して。悪いことを指示されて、それに加担して。そういうことになるやないかと。それでやっと、財務省は、悪いことを指示する幹部を部下が評価する制度を取り入れるんや。見直せと言うている。国からの指導や、国からの指示やで。国が改革するいうているんや。ええか。 大阪市はやっとるんや。大阪市は、条例化しているんやで、条例。市長が勝手にやっているんと違うんや。大阪市は議会へ諮って、議会の承認もらって人事評価制度を実施しているんや。それがこういうことや。 だから、そこで大阪市は、人事評価するのに服務規程。いいですか。職員の服務規律の厳格化を受け、男性職員がひげを生やすことを禁じる身だしなみ基準を制定した。条例で、この人事評価するのに、別個に服務規程を厳格化した。その服務規程の中に男性職員がひげを生やすことを禁じる、身だしなみ基準を設定した。 ところが、この基準に従わん職員が2人おったんや。それで、上司はこの2人を最下位にランクしたんや。大阪市は、相対評価やから。服務基準に違反するから、それを基準にして低い評価与えたんや。それに対して、この2人の職員は、何を言うんなと、ひげを生やすのは個人の自由やないかと、そんなことで評価を下げるということはまかりならんということで訴えたんや、裁判所へ。裁判所は、そうだ、ひげを生やすのは個人の自由や、それで悪い評価をした市が悪い。1人頭44万円の慰謝料払えと判決出たんや。 わかるか。自由というのはどんなに大事かということがわかるかと聞いているんや。市長、言論の表現は自由や。これ憲法が保障している。自由というのはそういうもんなんや。人の自由を束縛する場合は必ず法的根拠がなけりゃならん。犯人を逮捕するときは、必ず裁判所に令状請求して、逮捕令状もろてやないと人の自由を奪えんのや。自由とはそういうもんやで。個人の自由というのは。それを、何回も教えているのに。すごいと皆思わんかな。議会へ諮ってこれ、条例化してるんや。 だから言うように、憲法に違反する、憲法を超える権限は議長にも市長にもない。憲法が最高法規やから、憲法違反する条例もつくれないし、申し合わせもできない。だから例えば、これ、時間は90分程度にするとこれは申し合わせやろ。申し合わせというのは、1人でも反対やったら申し合わせにならない。その場合は採決せなあかん。法律で規定する場合は、必ず条例化して、採決して、賛成意見が多い場合は、憲法には違反するけれども自治権としてそれは制定できる。しかし、なじまんから、申し合わせしとるやろ、我々は。だから私は、90分、発言自由で何時間やろうと自由やけれども、しかし申し合わせがあるから、だからそれを遵守して、私は90分の範囲内で、程度やから、その範囲内でおさめようと努力している。その中に、市長の答弁時間を含んでないんや。それを議長が許可するから、市長の答弁が長なっていって、私の質問時間が制限されることがあるんで、そこでこういうふうに、何十年も大西の発言はことごとく批判を浴びるが、私は、この議場のルールを逸脱した行為をしたことがないと思っている。 ○議長(屋敷満雄君)  どうですか。休憩いたしますか。 大西議員の今の中で、答弁含めて90分ということで申し合わせしてますんで、よろしくお願いします。残り32分28秒です。よろしくお願いします。 10分間程度休憩いたします。 △休憩 午前11時00分--------------------------------------- △再開 午前11時14分 ○議長(屋敷満雄君)  休憩前に引き続き会議を開きます。 一般質問を続けます。 17番、大西議員。 ◆17番(大西強君) (質問席) 通告している文複について質問を続けますが、市長、今回の件について「巧言令色鮮し仁」とか、「顧みて他を言う」と。自分に都合が悪くなると答えをごまかしたり、責任を他人になすりつけたりすると。10年間そればっかり。 でも、これ今度の予算大綱にも、今年度の予算大綱にも書いてある。「市民の皆様の声を広く聞きながら課題の一つ一つを着実に解決し、市民の誰もが笑顔で心豊かに暮らせるまちづくりに一生懸命取り組んでまいる所存であります」、実にこれ巧言令色やね。市民の意見ら聞く気らはなからないんやだ、これ。市民の誰もが笑顔で心豊かに暮らせるまちづくり、新宮市制70年、80年の歴史の中で、初めて住民投票条例を突きつけられる人が言うことですか。 住民投票条例の請求について、直接請求は物すごい規制がかけられているんですよ。こういうことが多発することを防ぐのに、なかなか直接請求できんような制度にしているんや、よくよくなことじゃないと。 そのよくよくなことでないことで、思い余って市民が直接請求してきたのを、それを議会が審議する前に予算を提案する、そういうことをしている市長がこんなきれいごとを言うんや。実に情けない。いかに市長が口先だけ、上辺だけかというのをこれから証明します。 市長が、私の答弁に対して常に顧みて他を言う、話をそらせる。この間、臨時会で私が田岡市長に、これだけ建設をおくらせて、その間、無駄な計画設計をやって設計費など莫大な費用をどぶに捨てた、この責任をどう感じるんなって質疑をしたんです。 前の市長は、那智勝浦町と合併できないと大西が言うているのに、できるんだと言って突っ走ったが結局できなかったんで、責任をとって市長をやめた。あなたはこの責任を、莫大なこの予算の無駄遣いの責任をどうとるのかと聞いたんや。そうしたら、私はこの複合施設ができなかったら責任をとりますって。できるのがわかったあるから、当たり前や、借金してやるんやから。借金するのを国も認めているでしょう。 それで、もし財政破綻するといったって10年先の話でしょう。来年破綻するんやったら、計算したら子供でもわかるけれども、10年先どうなっているかわからん。わからんのをいいことに、これができなかったら責任とりますって。できるのはわかっとんのや。そうでしょう。誰がそんな質問しているんですか。 常に、答弁をよそごと言う。今まで、あんたが無駄な予算を使った、この責任をどうとるんですかって聞いたら、これからのこと言う、これができなんだらとりますって、誰もそんなこと言いない。これ、できなかったら大変なことになる。違うか。 この1棟案の設計だけでも1億、幾らな。教育委員会。この1棟案の設計費用は幾らや。 大体でいいんやよ。細かいこと要らん。
    文化複合施設建設推進室長(須崎誠久君)  今の契約は、確か約1億3,900万円です。 ◆17番(大西強君)  これ、できなんだら1億三千何百万円の設計料がパーになるんやで。これ誰が払うんや、市民が払うんやで。できなんだら、国や県が助成金出してくれるか。つくらんのやさか、県はもったいない、無駄になった設計費用を県がかわって払ったるって言ってくれるか。当たり前やないか。それをおもんぱかって、泣く泣く賛成した議員もおるんや。 そういう答弁するんや。聞いてないこと。さっきも言うたように、この人事評価は公正にできているんかと聞いたら、地方公務員法第23条の2で義務づけられているからやっているんやって、聞いていないことを答弁するんや。はぐらかす。 だから、そこで、今からこれ10年間つぶさに市長を観察してきたんや。この市長が、新宮市民のためになる政策なんかどれがあったんやろうって考えるけど、欲目で考えても、市長になるのに協力したんや、欲目で考えても何にもない。またいっこもない言うたら問題や言われるから。考えもつかんのや。 さっきも言ったように、この有利な財源をつくったのは西村元助役や。だが、西村元助役を合併10年の記念日に表彰にも呼んでいない。だから、井戸を掘った人の恩を忘れるなと。誰かがこの有利な財源をつくったから、これも実現したし、文化複合施設の建てかえも事業化されたやろ。それに対して、田岡市長は何の協力もしていないし、何の努力もしてないやないか。 県から5億円の助成金が出ると。この建設費用の中に、県から5億円の助成が出ると、だから市の負担は17億円程度だと、これ市民に説明しとるんや。その5億円の県の助成を、市長がとってきたんか。市長がとってきたのと違うやん。10億円出すんやったやつを5億円に減らされとるんやで。その5億円を、たとえ市長が県から助成させたとしても、それはその前に大西が知事と10億円の約束をしてきたからやろう。10億円の約束があったから、県は仕方なしに5億円でも出そうかという気になったんと違うか。 その10億円の約束、それも25年前に、平成5年に大西が知事に熊野学研究センターと熊野文化ホールを新宮市へ立地するという約束を取りつけてきたからや。それがあったから、平成16年に木村知事は応分の負担をすると、10億円出します、それは教育委員会のメモに載ったある。 今度は、その10億円の約束があったから、10億円とってきたんやったらこれ当たり前や。逆やねん。5億円に減らされとるんやで。井戸を掘った人の恩らぜんぜん聞かん。そこでや、10年前に市長なったんで、木村知事は10億円出すって言ったけれども、やっぱり田岡市長が市長になったけれども助役がいてないから。さっきの西村助役もそうでしょう。そのときは、上野市長やったやないか。上野市政をつくるのに協力したのは議員で俺一人やったんや。だから助役を置いていないから、片腕となって、やらんならんからね、だから県との折衝もやったんや。 今度は上野市長と一緒や、田岡市長が市長になったけれども、田岡市長を応援したのはここで大西一人や、今ね、もう一人おったけれども。それで、助役を置いてなかったから、財政難でどうしよう、どうしよう、それで、県へ、出張旅費もろうて行ったん違うで、自腹で県の有力者を回ったんや。 そしたら、県議会から新宮市へ県民文化ホール、熊野学センターを立地することを提案してあげると言うてくれたのに、市長が行かなんだ。わかりますか。県が文化ホールと熊野学センターを建ててくれて困るという市民一人でもいますか。いるわけがないじゃないですか。市民全てが喜ぶことに対して、何の努力もしていない。大西が怒るのも無理ないと思わんか。 そこで、この間も言ったんや。それなら、平成22年1月にもういよいよ市街地活性化の構想がまとまったんで、市民会館の建てかえを現地でせにゃならんということになったんで、私が知事と再度かけ合いに行ったんやね。もう、県民文化ホールを建ててくれるのは不可能になったから、だから市民会館を建てかえるので応分の負担をお願いしますと、知事と交渉したんや。 そのときに、教育委員会が、図書館も老朽化しているし駐車場はないし、市民会館と一緒、併合してほしいという構想を、構想ができ上がったからということで30億円で市民会館の建てかえ事業をやろういうことで基本計画がつくられたわけや。 それが、8年から9年やから平成21年、22年ごろ。そうすると、今度は熊野学センターに博物館機能も持たせたいと、博物館を設置すると言い出したんでね。それで、事業費を40億円かかるということを提案してきたんや。それが平成22年、そこから怒ったわけや。いいですか。証拠を示すから、よく聞いとかな。これは、平成24年の3月議会の会議録やで。こう言うてるんや。文化複合施設、この博物館の設置について質問します。平成24年の3月。この博物館設置についてですが、この博物館は建設することはできない。私は、博物館をつくることが市民のためになるという意見、そうではない。博物館をつくるのは市民のためにならない、これ財政上の問題です。いつも言うように、両方道理があるんだ。両方道理がある、賛成、反対の。認めているんや。 しかし市長、田岡市長やで、この博物館はできないと言っているんです、大西は。私は反対だと言っているんじゃないんや。博物館はできないから、早くこの計画を取りやめないと、これから予算を使ってコンサルを雇って設計図をつくって無駄な予算を投入することになるんだと、直ちにやめてくださいと言っているんだ。ほかの議員は関係ない、こういうことを言うているのやから。平成24年に、6年前にこういうことを言っているのは大西だけやから。 そして、こうも言っているんや。ある同僚議員が、大西さんは占い師ですかと言うので、どうしてやと聞いたら、大西さんがこの問題はこうなると、この問題は結局だめになると言ったことで外れたのを見たことがない、一度も見たことがないと、占い師ですかと。占い師だと言われている、絶対できないと言い切っとる。 それで、こう言うてるんや。この博物館の建設に反対するんやったら、市長、あなたの部下が、大西さん、反対するんやったらその理由を言うてくれという幹部がおるんや、理由をね。ここで、その反対理由をレクチャーせいと言われても、それは時間がないんですよ。これはまた別の機会にしますって言うとるんや。 ただ一言、教育長に、明確に言ったら、一言で言ったらこの博物館の建設には大義がない。なぜできないか、大義がない。まして、市長、合併特例債をこれに入れるなんてことは、それこそ言語道断。熊野川町との合併は、当時の市長がやめるといった。その時の議長は私です。議会はいろいろ意見があったが、合併そのものについては全会一致だった。私は、議長の責任でこの合併をさせた。嫌がっている市長を、首根っこを押さえて判をつかせた。いいですか。私は、合併特例債をこういうものに使うんだったら合併していないんですよ。 こう言っている、平成24年3月ですよ。6月議会までに、記者会見であろうが総務建設委員会であろうが、これをやるのかやらないのか最終決断を表明してほしいんですよと。政治姿勢の根幹にかかわる問題なんです。あなたはマニフェストに載せていない、博物館をつくるということをマニフェストに載せていないが、私は1年前の選挙で博物館の建設を阻止するのが私の公約ですから。選挙中に新聞に載った私の公約を見てくださいと。並河議員も私によく似た意見を公約にしていましたけれども、と言っているんや。 私は博物館を阻止すると言って公約を掲げて当選したから、あなたがこれをやるのかやらんのかはっきりしてもらわんと困るということを言うたら、市長が6月ということを明確にちょっとお約束できませんが、早い目に決断しなければならないと思っておりますと。ほかの議員はいろいろ言うが、私が怒るのは当たり前や。私は指摘しているんやから、絶対できないと。いいですね。 そこでや、平成24年のこの後、市長にやるのかやらないのか、こんな事業をやって、財政がもつんかシミュレーションを出せというたら、そしたら出してきたんや。これ紀南新聞、平成24年10月14日の紀南新聞や。新宮市は、このほど来年度の平成25年度から同34年度までの今後10年間の一般会計財政試算を行い、議会に説明した。市の財政課は、議会から説明に対する要望があった。厳しい財政状況になっている。ええか、厳しい財政状況になっているんや。 主な投資的経費として同27年度にかけ、28億5,000万円を投じる計画の新庁舎の建設や40億円以上の事業費を見込む文化複合施設と周辺整備、この試算では歳出削減についても勘案、非常に厳しい状況となっている。平成34年度には単年赤字に、計画中の全事業を進めた場合、こんなに起きる。いいですか。 市長が出してきたんやで、これ。平成24年に、そのときの事業資金、この庁舎28億5,000万円、文化複合施設40億円の事業費を見込んで、これを実施したら平成34年度に単年度3億円の赤字が出る。非常に厳しいという報告をしたんや、議会に。28億5,000万円ですか、これ38億円かかっているんやで。28億円でもえらいって言やったのがやで、えらいって自分らで言うといてや、ほんでこれ38億円かけているんや。ほんで、40億円やった文複、これが63億円やろう。ちょっと、答弁要らんよ、後でええわ。 ◎副市長(向井雅男君)  そのころのことはよく覚えています。議員御指摘のとおり、そういった厳しい面があって、庁舎建設に当たっては毎年の基金の積み立て、そして文化複合施設については有利な交付金を探すというそういう市長からも指示が出まして、現在に至っているということでありますので、御理解いただきたいと思います。 ◆17番(大西強君)  質問中なんでね。うそら聞きたないんや。まだ質問中なんや。証拠提出しやるんや。端から要らんこと言うな。 いいですか、これは、話の腰を折るな。 だから、日付を言うているんや。平成24年3月定例会、同じ年の24年10月14日の新聞で、財政シミュレーションをしたら非常にえらい。ところが、なんやったらつけ加えとくけれども、これ一般財政試算やで。一般会計の財政試算やで。非常に厳しいとある。それからあと、今医療センター2億円以上の赤字を出しておるんやで。 これでえらいと言うて、その後ここが30億円かかる、文化ホールは63億円、医療センターの赤字が2億円以上毎年出てきやんのや。物すごいえらいの当たり前やないか。 それで、今、その後こうなったんやって言うから、ええか、これは、平成25年3月12日や、ちょうど1年後、今の平成24年の1年後の会議録や。 ○議長(屋敷満雄君)  大西議員、5分になります、まとめてください。あと5分です。 ◆17番(大西強君)  ちょっとぐらいええやないか。何を言うとんねん。 私は、この博物館に政治生命をかけるとか大げさな表現をと思っていられたら困るでって言うとんのや。1年後やで、12月議会で終わった後、教育民生委員会の審査状況が新聞に載っているんですよ。これが新聞に載っているということは、市民がこれを読むわけやから、この新聞にこう書かれているんですよ。田岡市長は、現在想定している建設費53億円を40億円ぐらいまでに圧縮したいと考えを示し、今は具体的な案がないと、幾つかの案をつくって議論するのがいいと思っていると述べている。そこへ、これ松畑議員が財政を考えると40億円でも大丈夫かと思う。必要なのか欲しいのか、必要なものだけを建設してほしいと松畑議員が言ったと載っている。 こう書いとる、今、25年やで、市の借金が370億円。平成2年に田阪市長がやめるときの借金残高が150億円、それが今370億円。この間の答弁では、もう380億円を超えてきたあるんやろう。何を言うとんのや。その後のこと。 市長、博物館をするかしないかということを去年の3月にしたら、あんたは近いうちに表明しますと言うて丸1年、きょうはするかしないか博物館の話をしているんだ、答弁しろって言うとるんや。そしたら市長は、16名の方にこの建設の策定委員になっていただいて諮問しておりました。答申が来まして、それに基づいて、その基本計画に基づいて設計、基本的な概算の費用を出したところ五十数億円ということになったわけであります。大西議員に今心配していただいておりますこの財政の関係で、この五十数億円というのはどうしても無理だということで、40億円以内で文化複合施設を整備しなければならないということを答弁させていただいておりますと。53億円は到底無理やと、40億円以内でやらなきゃだめだと市長が答弁しとるやない。 そこでや、あんたがやりたいと言うても議会が予算を承認せなんだら使った設計料は無駄になるから早くやめなさいと言うたら、私は大西議員より仁義に厚いんですと。私が指名した策定委員の意見を聞かなきゃならないって言うから、私は、策定委員は市民から選ばれたんやないんや。予算案を認めるのは我々議会の責任や。だから、議会と先にここまで来たら相談せなあかんのと違うんかと言っているんやで。さっき言ったように、議会を尊重していると、議会を尊重しているっていっこも尊重していないやん。私が議会を尊重せいと言っとるんや。 そこで、もうはしょる。もう閉めるけどね。 それで、今るる説明したが、それがこれ、40億円でおさめにゃならんと言うて、それで2年後、これは25年やで。平成27年、2年後や、40億円で抑えにゃならんと言うておいて、平成27年にホール棟、図書館棟、熊野学棟、3棟案の設計を出しとるんや、これ。 ○議長(屋敷満雄君)  大西議員、時間ですので、まとめてください。 ◆17番(大西強君)  3棟案の設計を出しとるんやで。40億円で抑えにゃならんと言いながら、出したんや。それが、平成29年に、やっぱり予算上、財政上できないということで、博物館どころか文化複合施設も取りやめて、いいですか、平成29年に1棟案の基本設計に戻したんや。そうしたら、あかんぞと言っているのに無理やりやって、それでまた1棟案を残したんや。そしたら、この1棟案を設計するのに、さっき言ったように1億3,000万円以上かかっておるんやで。 そしたら、大西が絶対に財政がもたんから博物館はあかんと言うとるのに3棟案にして、それで設計させて発注したらとてもそれではできんということで、この設計料はパア。要するにどぶに捨てたんや、億に近い設計料。その責任をどうとるんですかとこう聞いたんや。そしたら、この文化ホールができなんだら責任をとりますって、誰がそんなこと聞いとるんや。この責任をどうとるんなというところ、貴重な予算をどぶへ捨てた、この責任をどうとるんなと聞いているのにとんちんかんな答弁する。 答弁できるはずがないんで、終わります。 ○議長(屋敷満雄君)  昼食のため午後1時まで休憩いたします。 △休憩 午前11時50分--------------------------------------- △再開 午後1時00分 ○議長(屋敷満雄君)  休憩前に引き続き会議を開きます。 一般質問を続けます。--------------------------------------- △松畑玄君 ○議長(屋敷満雄君)  5番、松畑議員。 ◆5番(松畑玄君) (質問席) 最初に市長に確認します。 市政は市民のためにという理念にお変わりはありませんか。 ◎市長(田岡実千年君)  はい、変わりございません。 ◆5番(松畑玄君)  市長の理念、再確認したところで、通告に従い一般質問させていただきます。 どうなる新宮市、今後のあり方について問うということでありますが、市長は、現状の課題解決、将来の安定的な市政運営、過去の検証と改善、このようなことに当たり、本当に重要な判断を迫られるのですが、そのとおりですね、市長。 ◎市長(田岡実千年君)  そのとおりです。 ◆5番(松畑玄君)  市長の市政運営、将来のビジョン、過去の検証、そして改善、私、いささかちょっと難点があるように思うんです。 本日の一般質問、市長の本音を聞きたく、市長に主に答弁していただくという形で進めたいと思います。 文化複合施設の予算も通ったわけでありますから、市長においては、今までのように曖昧な答弁、これに終始せずに、男らしい、そしてかつ明快な答弁をしていただきたいと思います。 市長に、日本国憲法の三大原則についてどのように捉えておられるかお伺いします。 ◎市長(田岡実千年君)  国民の権利だというふうに思っています。 ◆5番(松畑玄君)  権利だけですか、主権在民に、基本的人権の尊重、そして平和主義と、これは本来なら、国民ももちろんそうなんですけれども、もともとは権力者を縛るための法律でございまして、責任というのはどちらかというと、権力者が守らなければならない原則だと私は理解しております、もちろん国民もそうなんですけれども。 なぜ、このようなことを聞くかといいますと、政策立案、そして決定において、その礎となるのがこの三大原則なんです。今回の住民投票を否定するのが、市長が否定するのが私はちょっと理解できないという。これは住民投票を肯定することに何か不都合でもあったんでしょうか。そして、市民が法律上の手続、これをクリアして申し入れてきたことであれば、真摯に市長は受けとめるべきであったのではないかと思うのですが、市長、どうでしょうか。 ◎市長(田岡実千年君)  この間、住民投票条例が否決された後、新聞社等に対してコメントさせていただいたんですが、地方自治の趣旨にのっとったときに、やはり重要案件は市民から選ばれた市議会議員で判断していただくということだと思っておりますので、今回の文化複合施設建設という五十年、六十年に一度の大事業においてのどうするかという判断は、やはり私はこの市議会で決定していただくべきだと思っておりますので、住民投票は必要ないというふうに申し上げたところであります。 ◆5番(松畑玄君)  市民が求めてきたのは、住民に賛否を問えということなんです。 あくまでもやはり重要な案件ということで、建てる、建てないはやっぱり当局の判断であり、議会の判断だと思うんです。でも、住民に問うことぐらいは、やはりしてもよかったのでは。それを市長が必要性はないと結論づけて、私自身はすごい住民の直接請求ということ重たいものと感じておりまして、同僚議員は、議会の否定であり、責任転嫁であるということをおっしゃったわけですけれども、市長にしても我々議員にしても、何のために存在しているかといったら、やはり民意を市政に反映していくということではないでしょうか。 そこら辺については、市長どうでしょうか。 ◎市長(田岡実千年君)  おっしゃるとおり、民意を反映するとともに、健全な市政運営をするために、我々は日々頑張っているんだというふうに思います。 ◆5番(松畑玄君)  だから、健全にしていくためには、やはり住民の意見もしっかりと、住民は4倍以上の法定署名集められて、50分の1の4倍以上ですよ、それを行政機関の市長はトップとしてこれを否定するということ、別に議会は議会で、いろいろ個々の考えで賛否を問うわけですが、市長としては、やはり行政機関のトップとして、やはりこれを否定するとなったら、主権在民というものに対して否定するのと同じことなんじゃないでしょうか。きょうは市長にちょっと本音を聞きたい。 ◎市長(田岡実千年君)  そもそも住民投票というのは、議会で判断できないような案件に対して補完的に行うものだというふうに考えておりますが、今の新宮市議会では、十分重要案件に対して御判断いただけると思っておりますので、そういう観点からも住民投票は必要ないという考えでございます。 ◆5番(松畑玄君)  別に議会と申し合わせたように、必要ないと言うことはないと思うんですよ。 やはり真摯に受けとめるべきだし、そこを入り口から閉ざしてしまう、市政は市民のためにということですよ。それ自体が本当に市民のためなのかなと。いろいろ議員は判断があると思いますけれども、やはりトップとして、そこを否定してしまったら市民は何も言えません、直接請求を今後、こういうことが否定されるということ、そこについては市長は。 ◎市長(田岡実千年君)  市長の私も議員の皆さんも、市民からの選挙で選ばれて、信託を受けて市政のために、市民のために、日々頑張っているんだというふうに思っておりますので、重なりますが、重要な案件というのは、当局の提案に対して議会で御判断いただく、それが大事だと、それが一番いいことだというふうに思います。 ◆5番(松畑玄君)  その重要案件というのは、複合施設を建てることであって、市長が言う重要案件というのは、その是非を問うことも重要案件の一つであるということですか。沖縄を見てくださいよ、その住民投票の結果どうでした、必ずしも住民の意思どおりにやっているわけではないじゃないですか、その入り口から閉ざしてしまうということ自体が、やはり沖縄よりひどいようなことが起こっているんじゃないか、主権在民、市民の意思というものをないがしろにしているんじゃないかと私は捉えておるんですが、どうでしょうか、市長。 ◎副市長(向井雅男君)  その辺は議員の御指摘のとおり、意見書にもたしか市長の言葉にありましたとおり、厳粛に受けとめているというところであります。そういった中で、意見書については、やはりこれまでの文化複合施設の経過、そしてこの時期、そういったことも含めた中で、市長の熟慮した考え方を意見書に述べさせていただいたというふうに、私は判断させていただいております。 その辺、御理解いただきたいというふうに思います。 ◆5番(松畑玄君)  理解するもしないも、否定するということ自体が、私は主権在民への否定だと思っております。 市長、本当に、私は市民軽視どころか、自分の考えと違う市民の排除だと思っております。この住民投票条例の請求の意見書の内容についても気になるところを質問させていただきますけれども、市民生活を守る欠くことのできない事業までも困難になってしまいますという事態に及ばないと試算しています。 8日の質疑でも言わしてもらったんですけれども、いけるように試算するのは当たり前のことであって、試算の段階から崩れているようなことではだめです、いけるように試算しているわけなんです。だけど、現実にいろいろ市民生活に影響が出てきたら困るわけなんです。市長が思われる市民生活を守る欠くことのできない事業というのは、具体的にどのような事業を思っておられますか。 ◎市長(田岡実千年君)  毎年、新しい事業も入れながら、基本は基本で、しっかりと必要な事業は継続をしております。最近で言いましたら、子供たちの医療費の無料化を実現させていただいたり、時代に応じた施策というのはしっかりと実現していっているというふうに思っております。 ◆5番(松畑玄君)  欠くことのできない事業というのは、市長の中ではどういう、新しいことはわかるんですよ。実際、今、市長がもう主な、欠くことのできない事業というのはどういう。 ◎市長(田岡実千年君)  子供、子育てしやすい事業であったり、また高齢者が安心して暮らせる事業、そういうところがやはり一番の核、ポイントだというふうに思います。 ◆5番(松畑玄君)  そういうところには絶対に影響が及ばないということは明言していただけますか、市長。 ◎市長(田岡実千年君)  そういった市民生活、基本的な生活においては、そういったところをしっかりとやっていくということはもう当たり前のことだというふうに思います。 ◆5番(松畑玄君)  影響はないということでね、よろしいですね。 建物の構造により使用の不便さ、これについて、施設の使いやすさ、財政面の双方を重視しながら、見直しを繰り返しとありますが、私の記憶では、財政面の見直し、いろいろな要因で財政面の見直し、広さの見直しは行ったと思うんですけれども、利便性の見直しはいつどのように行われたんでしょうか。 ◎市長(田岡実千年君)  予算の関係で、熊野学センターを先送りしてしまったわけでありますが、そういったところを完全に先送りしてしまった分、やはり一部機能をこの文化複合施設の中に入れなければならないなという中で、1棟の中にホールはもちろん、図書館はもちろんでありますが、熊野学センターの機能の一部を配置させていただいたりと、なるべく最初の基本方針に近づける努力もさせていただいたつもりでございます。 ◆5番(松畑玄君)  熊野学センターの機能を入れることによって、どういうことをやって、どういう効果が期待できるのか、市長はどのように捉えておられますか。 ◎市長(田岡実千年君)  皆さんがよく新宮市においては、この熊野学というのが非常に重要だというお話をいただきます。そういった研究室があったり、また展示スペースがあることによって、市民はもとより観光客も熊野について理解いただける機会がつくれるというふうに思っております。 ◆5番(松畑玄君)  今回、熊野学センターとして、国土交通省に交付金のをやっていくわけなんですけれども、どのようなことをしてどうなるかということは必要ないんですか。具体的な9億円からの補助金もらう、交付金をもらうわけじゃないですか、対象事業が9億円ですか、その中でその半額もらえるという中で、実際、どのようなことを市長は、どういうことをやってどういう効果が生まれるんだという考えはあるんですか。市長、市長の中身を聞きたいです。 ◎市長(田岡実千年君)  重なりますが、それこそ文化複合施設の中にそういった熊野学研究室でありましたり、展示スペースを設けることによって、市民はもとよりよそから訪れていただいた観光客にも、この熊野学、熊野新宮のことを理解していただけるスペースになるというふうに思っております。 ◆5番(松畑玄君)  これといって、何をやっていくんだというのはないわけですか、実際の話。 ◎企画調整課長(尾崎正幸君)  どのような機能を持っていくかということにつきましては、文化複合施設建設推進室との話の中で、交付金上といたしましては、議員も御存じのように、熊野学に関するスペース、ここを主に展示、啓発スペース、それと、あと各諸室、熊野学の研究をされている方、市内にもございますけれども、その方たちがそこに集まり、議論する場、また和室等も設けてそれらについても、機能として当初の熊野学センターとして考えていたものよりも小さくはなってございますけれども、その部分少なくともその活用ができるということで、計画の中には盛り込んでいると、そういう御説明をさせていただいた中で、交付金の都市再構築戦略事業の中の熊野学機能の位置づけというのを国に認めていただいているという状況でございます。 ◆5番(松畑玄君)  もう認めていただいているんですか。実際のところ、展示啓発、そうやって集まってもらうということを聞いても全然具体的じゃないですよ、漠然としていて。 ◎企画調整課長(尾崎正幸君)  私が認めていただいているというのは、そういう機能を持った交付金の対象となる熊野学機能になるかということを確認させていただいているということでございまして、それについては、大きなそごがないということで、国のほうにも御意見を伺っていただいております。 ◆5番(松畑玄君)  実際ざっくりと展示啓発、こうやっていくというだけで、実際のところは中身ってそこまで議論されてないですね、市長。展示とか啓発……。市長がどこまで今回の事業に対して把握されているかということの確認もございますので。展示、啓発とか人が集まってとか、いつでも誰だって言えるじゃないですか、見直しまでやってきたわけですよね、利便性というものを重視して見直しを繰り返してきたわけなんですよ。だから、そこについて、どういうことやっていくんかということを市長はどのぐらい把握してるかというのを知りたいんですよ、僕は。 ◎市長(田岡実千年君)  私も議員も平面図は見て、部屋の広さ等は把握できていると思うんですけれども、その中身というのはこれからだというふうに思っております。 ◆5番(松畑玄君)  これからなんですね。だから、そこら辺がすごい議論として抜け落ちているんじゃないですかいうことの指摘なんですけど。もうこれからこれからって、本当に大丈夫なのかなというのが私の率直な意見です。 これからなんでしょうけれども、その意見書についてまた戻りますけれども、再検討を要望されていて、入札を住民投票の後に行うという選択肢はなかったんですか。 ◎市長(田岡実千年君)  意見書の中にも書かせていただいておりますが、いろんな時期的なこと、タイムスケジュール的に平成32年度末に施設を完成させるためには、今月中に、最低でも仮契約まで持っていく必要があるという判断の中、住民投票条例の採決前に予算を認めていただかざるを得なかった、これは入札の日にちの関係でそうなってしまったということであります。 ◆5番(松畑玄君)  実際、住民投票をしたとして、今のままスケジュールを進めたとしてもおくれるのって2カ月とか、その2カ月ぐらいでも期間延長してもらえるような努力というか、私が言っているのは、民意を本当にないがしろにしてないかと、実際に住民投票の賛否を問う以前に、この予算を提案してくること自体、やはり民意をすごくないがしろにしているような気がするんですよ。住民投票をやってくれという意見が出てくるのがわかっているわけじゃないですか、ここで上程されるのがわかっているわけじゃないですか。もうすごく強硬なやり方だと思うんですよ。片や、尊重しようと、2カ月、3カ月の期間は延ばしてもらえないかと、こういうことを住民投票をしてほしいという意見がある中で、何カ月かでも延ばしてもらえんかというような努力というのは、市長はされたんですか。 ◎市長(田岡実千年君)  まず、一番はこの3月末までに仮契約ができなければ、消費税の秋からの10%の関係で、建設費が1億弱、約9,000万円ほど上がってしまうということがあります。そういう中で、予定どおり、ただし住民投票を仮にやることになったといった時には、もう消費税のことも言ってられませんから、もう入札は延ばそうというふうには思っておりましたが、住民投票するかしないかどうなるかわからん状況の中では、消費税の関係もありますので、先に予算を提案させていただいたということであります。 ◆5番(松畑玄君)  まず、私の質問の趣旨は、延ばす努力をしたかどうかということと、今の市長の答弁で気になったのは、消費税の増税部分と住民投票をしてくれという住民の意見を同じはかりに乗せて考えておられるのか。やはり、私は、住民の直接請求というのはすごく重いものであると考えておりまして、同じはかりに乗せるべきではないと思います。それについて、市長の考えをお尋ねします、まずはその努力をされたかどうか。 ◎市長(田岡実千年君)  仮に住民投票をやるということになった場合に、恐らく経費の削減の観点から、市議会議員選挙と同日になるというふうに予想しておりました。その時期でしたら、特に、都市再構築戦略事業を延ばしていただかなくても、平成33年の3月に建設ができるかなというふうにも考えてございました。 ◆5番(松畑玄君)  そういうこと問うてない、もう一回言いますよ。市長、1点目は、期間を何カ月かでも延ばしてくれる努力はされたのかということと、同じはかりで考えておられるのかということ。 ◎市長(田岡実千年君)  期限を延ばさなくても、仮に住民投票をやったとしても、平成33年の3月に工事完了ができる可能性がありましたので、特に、都市再構築戦略事業の延長のお願いはしてございません。 ◆5番(松畑玄君)  ということは、もともと住民投票なんかするつもりなかったという。 ◎市長(田岡実千年君)  いえ、仮に住民投票をやったとしても、ぎりぎり間に合う計算でもありましたので、延長のお願いはしていないということです。 ◆5番(松畑玄君)  努力はされていないということですね。 ちょっとまだ質問したいです。2点目の消費税の増税分と今回の法定署名、そこを考えてやはり、9,000万円の市民負担ということで同じはかりに乗せて考えていたと捉えてよろしいですね。 ◎市長(田岡実千年君)  お金のことと、あと住民感情のことなんで、同じはかりには乗せられないというふうに思います。 ◆5番(松畑玄君)  でも、現実問題乗せていますわね、この理由として、消費税のことがあったからといって。実際のところは言うだけで、やっぱりそういう考え方自体がやはり主権在民ということを否定しているんじゃないかというふうに、私としては捉えます。 文化複合施設建設、計画当初、市民はもう本当に希望を持って、期待していたと思うんです。私自身もそうでしたし。しかし、計画変更が繰り返されて、今ではもう最初の原型なんてないですよね、最初のコンセプト。最初、いろいろな方がかかかわってくれて、いろいろないい案を出してくれていたんですけれども、もうその原型がないです。 実際、特別委員会でも遺跡が出てくる中で、発掘されて、いろいろな提案をさせてもらいました。しかし、一切聞く耳を持たずに情報を隠蔽して、本当に意見を聞かずにやってきた。そして、あげくの果てに市民を二分してしまう、署名運動が起こったわけなんですよ、こういう異常な事態に陥った、市長、これについてはどのように考えておられますか。 ◎市長(田岡実千年君)  今回、いろいろ財源の心配をいただいたり、いろんな意見、市民からありました。 ただ、振り返ってみますと、総合計画で小学校の跡地、市民会館の跡地に複合施設を建てるというところからスタートして、財源の関係で当初予定していた熊野学センターの先送りということは、市民の皆さんをがっかりさせたわけでありますが、そういう中で、また建設予定地から重要遺跡が発掘される中、建設場所も限られる中、紆余曲折があったわけであります。 ただ、そのときそのときの問題を解決しながら、今できる最善の案ができたというふうに思っております。建築する敷地面積は狭くなりましたが、なるべく当初の基本構想に近づけた設計ができたんじゃないかなというふうには思っております。 ◆5番(松畑玄君)  市長、それ本心からおっしゃっているんですか。 実際の話、ずっと情報もなかなかくれないじゃないですか、教えてほしい、教えてほしいと言っても。私からしたら本当に虚偽と隠蔽ですよ。本当に隠して隠して最後に踏み絵を踏ます。こんだけ63億円の予算を投じるのに当たって、その問題が起こる中で、合意形成を得てきたと、市長は本当に思っておられるんですか。 ◎市長(田岡実千年君)  特別委員会でも20回でしたか、そのときそのとき、説明できることはしっかりとさせていただいたつもりでおります。 ◆5番(松畑玄君)  大事な部分はまだ言えない、まだ言えないでやってきたというイメージがあるんですけれども、そういうことはないですか、ちゃんと情報は開示してやってきたと。 ◎市長(田岡実千年君)  そのときに開示させていただける情報は、全て開示したというふうに私は思っております。 ◆5番(松畑玄君)  だけど、結局は知らないことが多いじゃないですか、議会が。委員会でも知らないことが多かったじゃないですか。まだ言えないまだ言えない、実際、何を聞いても、ランニングコストだってそうですよ。まだ言えない、全てまだ言えないだったじゃないですか。 ◎教育部長(片山道弘君)  今、市長が答弁しましたように、決して隠したりとかいうことはございません。 ただ、そのときの場面で、固まっていない資料とか、そういったものをお出しせよと言われたときには、やはりちょっと、今はお出しすることはできませんという返答はさせていただいたような状況ですので、決して議員のほうに隠したりとか隠蔽とか、そういったことはございませんので、その辺御理解いただきたいと思います。 ◆5番(松畑玄君)  固まっていないから出さない、交付金を下げられたというのも固まってない、だから遅いとは思わないと、この間市長も1月15日やったですか、言われましたけれども、だけど6月にはその打診が来ているんです。固まったことばかりを報告して。じゃ、議会をどのように見ているんですか。やはり固まってないところを議論しながら固めていくのが議会と行政のあり方じゃないでしょうか。 ◎市長(田岡実千年君)  それはケース・バイ・ケースだと思いますよ。言えることと言えないことはもちろんあるというふうに思っておりまして、議会に開示するほうがいいということに対してはちゃんと開示をさせていただいていると思います。 ◆5番(松畑玄君)  そしたら、交付金下げられたことも、臨時会のときでも皆さんが言っていたじゃないですか、報告すべきだったと言っていたじゃないですか、やっていないじゃないですか。 ◎市長(田岡実千年君)  この間も言いましたけれども、私が1月15日に国土交通省へ行って、そのときに正式にこちらとしたら、上限の額については断念したわけで、その2週間後に説明しているわけですよ。決して遅いとは思っておりません。 ◆5番(松畑玄君)  大体仕組みでわかるでしょう、市長。6月にしてくるということはそうするよ、準備しときなさいということなんですよ。いや、違うんですか、皆さんどう捉えておられるんですか、その6月にそういう打診が来るということは、そうしますよということ、国……。 ◎企画政策部長(新谷嘉敏君)  打診ということで、国からはいろんなうちのような全く同じケースも、ほかの事業の中で全く同じケースかどうかというと、いろいろ都市再構築戦略事業の交付金を使っての建設事業であったり、整備事業は違ってくるわけですけれども、いろいろ採択の中で、早く採択されたほうでありますけれども、他の事例が出てくる中で、事業完了後にそういう会計検査院の中で、抵触するという部分が出てきていると、新宮市もそういうようなおそれがあるということの中では、このことの可能性も含めて、またよりよい方法、交付金を極力、差異がないような状況で、いい方法がないか考えていきましょうということだったものですから、市長も申し上げましたように、その可能性を決して我々も捨てたわけではございませんし、国からもその辺については、少し継続協議していきましょうというようなことで、市長も申し上げましたように、最終的には、12月の末になって、なかなか厳しくなってきているので変更をかけていただきたいというような指示が出されたというところで、最終的には市長も確認も兼ねて1月に要望かたがた、国土交通省のほうへ行ったという経過でございます。 ◆5番(松畑玄君)  だけど、普通に考えて、国がそうやって言ってくるんですよ。それはいいように考え過ぎですよ。そうやって言ってくることは、そういうふうにやりますよということなんですよ、国って。もうそういうところが、そういう体質がだめだというんですよ。やっぱりちゃんとこういう打診があったと特別委員会にも報告して、やはりずっと丁寧な形で合意形成を図るべきだと思うんですよ、市長。それは最終的に12月の終わりだったかもわからないですよ、けれども6月には打診されて、やっぱりそこも含めていろいろな可能性を考えて行政運営していかなあかん。決め打ちじゃないですか、何にしても。 住民投票の条例だってそうですよ、ないだろうと、議会は全て通っていくだろうという状態の中で決め打ちしてやっているんですよ。前々から僕、一般質問でさせてもらいましたけれども、もう結論ありきの議論なんですよ、この田岡市政は。そこら辺については市長、どのように考えておられますか。 ◎市長(田岡実千年君)  採決については全く確実性なことはこちらわかりませんので、結論ありきでは全くございません。 ◆5番(松畑玄君)  賛否じゃないですよ、市長の進め方自体が全部、全てが結論ありきやって。自分と考えの違う人を排除していくというのが、この法定署名の中にあらわれていると思うんですよ。法定署名のこの条例の意見書、そしてこれが議決される前に予算を上げてくると。市長、本当にそういう強行なやり方で、本当に市がいいほうにいくのかというのが疑問なんですよ、市長。どうなんですか、市長。 ◎市長(田岡実千年君)  私は決して強行なやり方をやっているというふうには思ってございません。 ◆5番(松畑玄君)  市長、本当にこういうことをやっていたら、一番しわ寄せが来るのがやはり市民、特に立場の弱い人たちですよ。子供や高齢者や障害者、これらですよ。本当に私、市長の市政運営を見ていて、強い人には優しいが、弱い人にはもう厳しいと、そのように分析しているわけですが、市長は自分の政治姿勢をどのように自己分析されておりますか。 ◎市長(田岡実千年君)  理念は、市民の誰もが、誰もがというのは比較的立場の弱い方々のことを私は指しておりますが、市民の誰もが、元気で心豊かに暮らせる市政運営を常に心がけてございます。 ◆5番(松畑玄君)  社会の成熟期というか、少子高齢化、人口減少とかを迎える中で、私はやっぱり、本当に弱い立場の方々に配慮して市政運営をやっていかなければならないと思うんですよ。 市長は借金することにためらいなく、そしてそれを誰が負担するんですかということを私、いつでも問うわけですが、平気で市民であるということを平気なんですよね。本当に私、財政のことを本当に心配しているんですよ。 その考えというのが本当に顕著にあらわれたのが、平成28年12月に私、一般質問させていただきました。新宮港の埋め立ての工業用地、あそこの土地売買代金を5億円以上、棒引きしたいと言い出したときなんですよ。そのときにも私、市長に問いました。そのまけてあげた5億円以上のお金、誰が負担するんですかと。市長は「市民です」と。どういう感覚しているんかなと。 この間の議会でもそうやったと思うんですよ。63億円を超えた場合どうするんですかと、いろいろお金がかかってくる中でと言ったら、有利な起債があるから大丈夫だと。ツケを市民にまた回すんですかと言ったら、そうですとおっしゃっていましたよね、市長。 そこら辺の市長、何でも市民にツケを回す。市長、自分のお金じゃないからできるんですよ、言えるんですよ。そこら辺については市長どうですか。いや、市長に。これは、そうやってツケを回すということを平気でおっしゃっている市長に……。 ◎副市長(向井雅男君)  市長に後でちょっとお話をさせていただいたんですが、文化複合施設の財源は、当初、合併特例債と過疎債ということでした。その中で、台風以降、有利な交付金を探す中で、都市再構築戦略事業の交付金が何とか採択をいただきました。その中で、市長の頭の中には、合併特例債を少し余裕で使える、財源として充当できるということを考えがあった上で、少し言葉少ない中での発言だったかと思いますので、その辺は御理解いただきたいというふうに思います。 ◆5番(松畑玄君)  市長どうですか。 ◎市長(田岡実千年君)  まず、基本は市民サービスは落とさない、先ほど申し上げましたように、比較的立場の弱い方などが、元気で暮らせるということは一番大切だというふうに思っておりまして、そういう中で、毎年、そういう思いで予算査定もさせていただいております。 議員にも、毎年10年後までのシミュレーションをお示しさせていただいておりますが、決して財政に余裕があるとはなかなか言えませんが、今後、基金も繰り入れしなくてはいけないので、今この10年間で20億円ぐらい基金を新たに積めておりますが、この基金もちょっと崩しながら、借入金もこの平成33年、平成34年をピークに後ずっと減少していくということは理解していただいておると思うんですが、健全な財政運営をするようにこれからも努めたいというふうに思っております。 ◆5番(松畑玄君)  市長、財政が心配やって言ったんですけれども、私は今、市民にツケを回すことに、ためらいなくそういうことを平気で言えることに対してどうかということを問うている。 ◎市長(田岡実千年君)  市民にツケを回すという表現はちょっとおかしいと思いますので、市民サービスを低下させることなく、また安定した財政運営に努めていくのが、市長の務めでありますし、議員の皆さんの務めでもあるというふうに思っております。 ◆5番(松畑玄君)  臨時会のとき言わせてもらったとき、またツケを回すんですかと言ったら、そうですとはっきりおっしゃいましたよ。後で確認されたらええと思いますけれども、だから、そういうところの市長の姿勢を私は問うてるわけで、結局その言い方を変えたところで、有利な起債でとか言っておられるけれども、結局借金なんですよ、市民にツケを回すのと、誰が払うってなったら市民なんですよ。一緒のことじゃないですか。実際、そうやっておっしゃっていましたから。ツケ回すんかって言ったら、はい、そうですって言っていましたから。 市長、本当に財政面を私は心配する中で、弱い立場の人たちのことを考えてくれているのかというのがすごく疑問なんです、市長の市政運営を見ていたら。 私、昨年の6月にも一般質問で、医職住、医者の医と、職業の職と、住むということの中で、住環境についてお尋ねしたわけなんです。やはりその中でハード面は整備するのは難しいと、まず喫緊の課題として、要介護状態になった高齢者が高層階に住んで、当局に低層階の引っ越しを要望するも断られ、外出の機会を奪われて泣きながら生活している人たちがいますよということを、現状、市長に訴えたわけなんですよ。そのとき市長は把握できていないということで、困っているんであれば、住みかえもできるような条例に変更すべきであると研究していきたいというような答弁をくれたわけなんですよ。それについては、市長、把握状況とその研究の成果をここでちょっと答弁してください。 ◎市長(田岡実千年君)  本当に困っている方に対しては、丁寧な対応するようにというふうな指示はさせていただきました。 ◆5番(松畑玄君)  今、聞いたのは、そこは本当に困っているというのは何を基準に言うかわからないですけれども、本人は困っていなかったら多分言わないと思います。本当に困っているかどうか、誰が判断するかというところなんですよね。把握状況というのはどうなんですか、どれぐらい把握されておられるんですか。 ◎市長(田岡実千年君)  そういう要望の件数については今把握してございません。 ◆5番(松畑玄君)  結局、6月にもそうやって泣きながら生活している人がいるんですよと言っても、把握しますよと言っても把握してくれない。もう、実際そのようなことって、庁内で話し合われることってあるんですか、市長。 ◎市長(田岡実千年君)  時々、担当課と協議はさせていただいてございます。 ◆5番(松畑玄君)  時々して、それの成果というのは、困っている方がおるんであれば、条例の変更をすべきだということも市長はおっしゃっているわけなんですよね。だけど、時々、こうやって庁内でやられて、結局それはなっていないわけなんです、半年以上たって、もう1年になってくるわけなんですよ。 現状も把握されていない、そして条例は変更すべきだと言ってもしてくれていない。じゃ、何したんですか。結局、会議をしているだけで何もやっていないわけなんですよ。ハード面は、実際、今、財政難の中で厳しいですよ、だけどそういうソフト面ぐらいはやはりちゃんと市民を気にかけてあげてほしいんですよ、市長、どうですか。 ◎市長(田岡実千年君)  時々、そういった要望をいただきますので、先ほども申し上げましたが、中身の精査をさせていただいて、必要ならば対応したいというふうに話しております。 ◆5番(松畑玄君)  これはやってあげてほしいわけなんです。条例から、前に聞いたときに条例がやはり住みかえするときにはお互いにメリットがあるような条例やということで、答弁があったわけなんですよ。 ◎管理課長(望月敬之君)  松畑議員おっしゃられるように、条例の中では住みかえについては、お互いに利益がある場合についてということで、答弁で住みかえについてはさせていただいておりますが、以前もお話しさせていただきましたが、3階から1階等々の住みかえについては、ある程度年に一度の募集もかけている中で、公平性を保つために、低層階については、年1回の募集で優先して募集をさせていただいているような状況ではあります。 ◆5番(松畑玄君)  例えば4階に住んでいて、1階へ募集の中でやっていくということなんですか。 ◎管理課長(望月敬之君)  一応、先ほども申しましたが、相互の利益、住みかえについてはお互いが同じ住宅の中で、相互の利益があれば、住みかえというのは、入居者同士に関しては可能ですけれども、一応空いている部屋については、年に1回の募集の中で、募集でさせていただいているという状況です。 ◆5番(松畑玄君)  結局、そしたら変わってないわけですよね。市長、これどうですか。やるつもり、このままいくってことですか。条例を変えなければならないって6月に答弁されて、それでもやりませんか、やっぱり。 ◎市長(田岡実千年君)  必要であれば変えなければならないと思いますが、今はまだそこまで至っていないということであります。
    ◆5番(松畑玄君)  だけど、この市営住宅老朽化していて、今は必要ないって、私も今から備えをしていかなければならない、超高齢化社会を迎えるに当たって、今からしていかなければならない問題だと思います。実際、そのまま泣きながら生活している人がおるんであれば、やはりちゃんと仕組みから変えるべきであると、もう市営住宅のことをあれなんですけれども、1棟予定されて35年に1棟っていうことですよね。そのときに市長、今後、やはり1棟だけじゃ足らないというようなことも答弁されているんです、その中で。実際、市長が思う、どれぐらい整備、市営住宅としていったらいいですか、市長はどのようなことを考えておられるんですか、1棟だけでは絶対足らないでしょ。 ◎管理課長(望月敬之君)  市営住宅の建てかえにつきましては、平成24年度に作成しました長寿命化計画にのっとり進めているところでございます。 ◆5番(松畑玄君)  だけど、今は計画の中で平成35年に1棟建てかえる。その中で、1棟で本当に足りるんですかっていうことを市長に問うたら、将来的には1棟で足りないと。長期になりますが、計画的に実施していかなければならない。将来的にはどれぐらい必要で、どのような市長は考えをお持ちなのかちょっとお聞かせください。 ◎市長(田岡実千年君)  今、言っていただいたように、1棟では将来的には足りないと思っておりますが、何棟必要かというのは今ちょっと把握できてございません。 ◆5番(松畑玄君)  結局足らんということはわかっていても、何も手つかずですね、ハード面にしてもそうですし、ソフト面にしてもやってくれないと、考えてくれないということですね。本当に弱い立場の方のことを考えてくれているんか、すごく疑問に思います。 先日、質疑で公設市場なんですけれども、4,000万円以上の予算を投じてます、10年以上家賃もらっていないということで。これはいつまで市長、お続けになるつもりですか、このような状態を。 ◎市長(田岡実千年君)  まだ期限は決めてございません。 ◆5番(松畑玄君)  市長、今のこの現状について、どのように考えておられますか。結局は公設市場をすることによって、これもまた市民負担ですよ、よりよい方法ってないんかなと思うんですよ、やめるんじゃなく。やはりちゃんと採算のとれる、ここほっといたらずっと4,000万円以上のお金が、新宮市、財政難ですよ。そんな中でやはりこういうことから、きっちりと先ほども市長に言いましたけれども、過去の検証と改善、ここだと思うんですよね。そこについては市長、どうですか。 ◎市長(田岡実千年君)  市場の御質問だと思いますが、公設市場、1市1町1村、東牟婁の食の流通のかなめだというふうに思っておりますので、経営基盤をしっかりさせんといかんというふうに思っております。そういう中で、いろいろ今、流通形態の変化とか、人口減少の中、厳しい出入り業者、またその中の施設の方々も厳しい状況、今であります。そういう中で、今、そういった家賃の減免とかいうものは対応しているところでありますが、何としても、しっかりと継続していける策をそのときそのときしっかりと周辺市町村長とも話し合いながら、頑張っていきたいというふうに思っております。 ◆5番(松畑玄君)  これ、だけど、もう10年以上この状態が続いているわけなんですよ。10年以上ですよね、実際の話。市長、近隣のあれからしてみたら、全体で15%持つんですから、新宮市が85%を持つ中で、近隣は、実際はどんどんやってくれという話ですよ。だけど、この85%の部分というのは、市民がかぶっているわけなんですよ。やはり、こういうところからちょっとずつ改善して、新宮市の財政をちょっとでもよくしようという努力をしてほしいわけなんですよ、市長。そこに対してはどうですか。 ◎市長(田岡実千年君)  市民生活を営んでいく中で、いろんな経費はかかるわけでありますが、議員もおっしゃるように、一つ一つ、そういった経費が軽くできるようなことは大事だと思いますので、できる限りのことは頑張っていきたいと思います。 ◆5番(松畑玄君)  市長、頑張る頑張るなんですよね。実際、本当にこの文化複合施設が建ってしまったら、今より、想定している以上に、いろいろな財政難が来ると思います。 実際、10年前にシミュレーションをした歳出と実際平成29年、決算と歳出で30億円違うんですよね。だから、先ほども大西議員が質問の中で本当に財政を心配していました、私もやっぱり同じ気持ちです、大丈夫なのかという。文化複合施設を建てるに当たって、ランニングコストについて、今1億5,000万円ぐらいですか。これだけど、最初に管理運営検討委員会、確認させてもらったら、類似規模施設では2億円から2億5,000万円かかるってなっているんですよ。それがなぜ1億5,000万円でおさまるのか、どういう試算をされたのかっていうのは、どうですか、市長。ただ、数字だけでやっているんじゃないかなと思うんです、最初は1億円やったわけなんですよ、維持費が。 ◎文化複合施設建設推進室長(須崎誠久君)  文化複合施設の運営費の内訳としましては、光熱水費などのランニングコスト、またホール部分と図書館部分で必要な事業経費などを見込んでおりまして、1億700万円と御説明した中には、今の職員の人件費は入っておりません。そういった中で、人件費、例えば文化振興課の人件費が概算ですが4,000万円という金額を足すと大きな金額にはなってくるということになりますが、運営費概算とすれば、人件費を除けば、1億700万円という概算とさせていただいております。 ◆5番(松畑玄君)  私が聞いているのは、なぜ最初の想定が、類似規模で2億円から2億5,000万円になっていたのがここまで経費が下がったかのかということ。だから最初はシアターワークショップが試算をしてくれたわけなんですよね、類似規模で。そこの根拠について、なぜここまで下がってきたのか5,000万円から1億円下がっているわけなんで、大体、そこの経費を削減できる、言いたいのは本当にちゃんとやられているかというところなんですよ。ただ、数字だけ並べているんじゃないかっていうところなんですよね。実際、まだ幾ら使用料を取ってやっていくかということも決まっていないし、そこら辺ちゃんと、もっとかかるんじゃないかなと思うんですよね、お金が。本当に2億円から2億5,000万円、下手したら3億円かかってくるんじゃないかと、私本当に不安に感じるのは、その数字だけで何も根拠を持たずに来るから、本当に心配なんですよ。いざ終わってみたら、こんだけ要りましたわというようなことにならんかなと思うんですよ。 ◎教育部長(片山道弘君)  積算に当たりまして、まず先ほど人件費のお話をさせていただきましたけれども、人件費についてはふえた分だけを計上させていただいて1億700万円と。その中で、例えば文化複合施設を事業をやっていく上でどうしても必要なのが人件費やと思いますけれども、その人件費については、文化振興課の職員が賄うという形をとらさせていただいて、削減したというのも一つございます。 ほかにも、例えばこういった事業を展開するのにシアターワークショップのほうで考えておられるのが自主事業による収入を確保していきたいと、それは市民参画による、いろんな展開で自主事業を多くやって、それに伴った収入も得ていこうという考えを持っておられると思います。 ただ、新宮市の場合、当初よりちょっと自主事業をたくさん配分というんでしょうか、できませんでしたので、金額も下がっていると。そういった状況の中で、シアターワークショップが言われる2億円に対して、金額がうちのほうが低くなっているということでございます。 ○議長(屋敷満雄君)  質問中ですが、10分間程度休憩いたします。 △休憩 午後2時02分--------------------------------------- △再開 午後2時19分 ○議長(屋敷満雄君)  休憩前に引き続き会議を開きます。 一般質問を続けます。 5番、松畑議員。 ◆5番(松畑玄君) (質問席) 休憩前に、経費のことをいろいろ聞かせてもらったんですけれども、あとすごく気になるのが交付金なんです。25億円弱ぐらいの交付金がもらえるということなんですけれども、臨時会でも何度かさせてもらったんですけれども、やはり上限を減らされた部分を、熊野学センターなり図書館に割り振っただけにしか、私、ちょっと見えないです。 そこで時間もないことなんで、市長、これは、確実に大幅な変更はない状態で交付金はいただけるということを明言していただけないでしょうか。 ◎市長(田岡実千年君)  上限の関係で3,000万円ほどの誤差は出ておりますが、予定どおりいただけるというふうに思っております。 ◆5番(松畑玄君)  大幅な変更は、国から終わってみたら、あんたところ、5、6億円ちょっとこれは対象にならんよということはないですね。わかりました。 先ほども申し上げまして、人口減少、少子高齢化の中で、やはり子供たちや高齢者、障害者、これは特に配慮していかなければならない、社会全体で守っていかなければならないという中で、もはや配慮というのは人権の領域になるのではないかと思うんです。 臨時会の質疑でもさせていただきました東京都の障害者総合スポーツセンター、これは手抜き改修を認めたということで、それの主な要因というのは、やはり計画段階で障害者を参画させていなかったということが主な原因で、結局、改修にまたお金がかかるわけなんですけれども、その方たちへの配慮というのをしっかりされておるんかということを、基本設計の委員会でも、そして管理運営検討委員会でも会議の概要を確認させてもらっても、やはりそのようなことを話された形跡がないんです。 特に、住民投票条例の代表者たちの意見陳述では、女性の方が、図書館が5階にできることで、子供たちの安心・安全を担保できるのかというようなことを言っておられました。市長、これはどのように感じておられますか。 ◎市長(田岡実千年君)  建物はユニバーサルデザインということで、体の不自由な方でも御利用しやすいような設計になっておりますし、階段もありますが、エレベーターについても窓を設けるとか、いろいろ安全性には配慮しているというふうに伺っております。 ◆5番(松畑玄君)  女性目線で、多分、母親目線で言ってくれているんでしょうけれども、子供たちのことをすごく危惧していましたね。窓を設けているからとかの問題じゃないと思うんですよ。やはり今まで子供たちに関する事件も、本当に我々の世代の常識では考えられないような事件が起こっていますよ。そんな中で、やはり5階に持っていくと、図書館を。それで子供たちが窓を設けているからとかという問題なのかなと思うんです。 教育長の立場でどうですか。子供たちはやはり心に傷を負ったら本当に一生の問題だと思うんですよね。そこら辺について、教育長どうですか。 ◎教育長(速水盛康君)  議員御指摘いただいたように、いろんな階層の子供たちが利用されると思います。小学校の中学年程度、あるいは低学年から始まりまして、高校生も含めまして。ですから、今御指摘いただいたのは、安心という面で、安全という面では従来からの監視ビデオであったりとか、あるいはエレベーターの精度の高いものであったりとかということを御説明はさせていただいたんですけれども、安心というので、やはり議員御指摘のように、状況に応じてはエレベーター周辺に人を手当てしたりしながら、しっかりと利用状況が多いときには子供の様子も、そこに人がいるというだけで随分と違うのではないのかなというふうにも感じておるところでございます。 ◆5番(松畑玄君)  本当に子供たちは新宮市の宝でありますので、やはり特別な配慮をしてあげてほしいです。それはもちろん高齢者にとってもそうなんです。高齢者の方に、何人かに私聞きまして、5階へ図書館ができるんですけれどもどうですかと言うたら、やはりなかなか年配の方はエレベーターに乗りたがらんのですよね。そんなエレベーターに乗るんやったら図書館行かんよというような方も中にはいました。このような高齢者のあれについては、市長はどのように思いますか。 ◎市長(田岡実千年君)  子供も高齢者の対応も同じような感じだと思いますが、とにかく安全で利用しやすいような方法をソフト面でも考えていくということだと思います。 ◆5番(松畑玄君)  子供と高齢者の心配するものが全然違うと思います。高齢者は乗るのすらいややということを、そこなんです。だから5階へつくる弊害として、やはりそういう高齢者が来やすい環境ではないということを申し上げたいんです。 だから、子供も高齢者も同じような配慮で足りるかということ自体に配慮がないと思うんです。やはりそれぞれに合った配慮をちゃんとすべきであって、例えば障害者の方は随分違いますわね、いろいろな障害に応じて。これ、図書館へ行くの、高齢者の人もそうですけれども、障害者の方もそうですけれども、足が遠のくようなことになって、実際子供にしても高齢者にしても障害者にしてもそうなんですけれども、自分でなかなか声を上げられないですよね。声を上げて云々よりも、我慢してしまおうとなると思うんですよ。そこら辺の配慮というのは、市長考えておられますか。 ◎市長(田岡実千年君)  今の図書館と比べれば、新しい図書館のほうが、よっぽど体の不自由、また障害者の方には優しい図書館だというふうに思います。 ◆5番(松畑玄君)  比べればじゃなく、やはりできる限りの配慮をしてみんなが来やすい図書館というのをしっかりつくっていくべきだと思うんですよ。そういう配慮が本当にされとるかという議論をされた形跡もなければ、ただユニバーサルデザインだというだけで、本当にいろいろなことを細かく考えてくれているのかというのが疑問なんですよ。 そして、災害時にどうするのかということも質疑の中で聞かせてもらいましたけれども、30年以内に80%以上の確率で起こる大規模な地震なんですよ。そういうとき、今から考えますじゃ、市長、やっぱり5階につくるときのリスクとして、そういうことをしっかりやっぱり議論されて、対策というのをしっかりやっておかなあかんのじゃないかなと思うんですけれども、市長どうですか。 ◎市長(田岡実千年君)  建物は非常に災害にも強い建物だというふうに思っております。仮に大地震が来て、津波が来たとしても、逆に5階、図書館にとどまるほうが身の安全は確保できると思いますし、いろんな意味で防災拠点というふうに考えてございます。 ◆5番(松畑玄君)  市長、では避難せずにそこでおれということですか。 ◎市長(田岡実千年君)  私は、この施設の場合は、大地震が起こったときには施設にとどまっておくほうが安全だというふうには思っております。 ◆5番(松畑玄君)  だから、大規模地震に備えて避難させることは考えなくていいということですか。 ◎市長(田岡実千年君)  今申し上げましたように、頑丈な建物でございますので、大変安全性には自信を持ってございます。 ◆5番(松畑玄君)  違う。私が問うているのは、頑丈な建物だから避難する計画なり何なりは立てなくていいと考えておられるんですかということを聞いているんです。 市長、お答えください。 ◎市長(田岡実千年君)  私は避難する必要はないと思っておりますが、ケース・バイ・ケースで避難も今後検討していくべきかもしれません。 ◆5番(松畑玄君)  どちらなんですか、かもしれないと。 私は、やっぱり最大のリスクというのはしっかり考えて配慮されるべきだと思っておるんです。市長は、あれですね、そこの建物が頑丈やから避難しなくていい、そこでいなさいというあれですね。 ◎副市長(向井雅男君)  災害には多様な災害があると思います。不特定多数の方が入られる施設ですし、それは当然耐震的にはそれなりの基準が備えられた建物であると思います。そういった災害が起きた瞬間は、多分市長が言われたような形で、そこにとどまることが安全なのかもわかりません。 ただ、いろんな災害の中で、当然避難計画ということはその中で決めてく必要はあるかというふうに思っております。 ◆5番(松畑玄君)  市長と副市長、どっちなんですか。必要なんですか、災害が起こったときの避難計画は。市長はおるほうがええ言うし。 ◎副市長(向井雅男君)  ですから、その瞬時のことは、多分災害によっていろいろあるかと思います。ただ、不特定多数の方が入られますので、そういった計画は必要であるというふうには思っております。 ◆5番(松畑玄君)  市長、副市長はこうやっておっしゃっておられますが、どうなんですか。 ◎市長(田岡実千年君)  そうですね、いろんな場面を想定していくことは必要だというふうに私も思います。 ◆5番(松畑玄君)  もう答弁があべこべで、本当に議論されておるのかというところが。結局、市長からしてみたら、建物が頑丈やから避難する必要はないというわけなんですけれども、そういう気持ちで施設整備はええんかなと思うんですよ。ここも本当にちゃんとされていないなというのが私の印象です。 ほかを聞かせてもらったら、周辺の道路整備はどうなんでしょうか。私、丹鶴小学校出身で、あそこに昔、歩道橋があったわけなんです。あそこ、歩道橋を渡らんと道路を渡ったら怒られたわけなんですよ。周辺を整備していく中で、建物だけ整備して、やはり周りはどうなっておるのかという、信号もないらしいじゃないですか、駐車場の出入り口も1個ということでね。そこら辺もきっちり、例えば車椅子の方が来たときに、本当に施設が使いやすい以前の問題じゃないかなと思うんですよ。そこへ果たして車椅子で安全に行けるかということなんて、市長考えられたことはありますか。 ◎市長(田岡実千年君)  車椅子の駐車場というのは、一番メーンの入り口の一番近いところに、今恐らく4台分確保しているというふうに思っております。 ◆5番(松畑玄君)  市長、車椅子の方が常に車で来るとは限らないわけなんですよ。やはり周辺の安心・安全というのも、車椅子で来れるようなことをしっかりやってあげんと、その時点でやっぱり来にくい施設なんですよね。 図書館でいうと、日本図書館協会が図書館における障害を理由とする差別の解消の推進に関するガイドラインとかというのあるわけなんですけれども、それについては市長、参考にされていないのですか。 ◎市長(田岡実千年君)  読んでございません。 ◆5番(松畑玄君)  もう予算が決まって、まだ読んでいないということなんですけれども、ちょっと時間もないので。合理的配慮というのはもちろん大事なことなので、それにも増して、やっぱり基礎的環境整備と、やはりそこもしっかりしていくことが中長期的なコスト削減、効率化につながるということを書いてられるわけなんです。やはり合理的なユニバーサルデザインだけでやってしまったら、東京の、先ほど言ったスポーツセンターみたいになってしまうわけなんです。やはりいろいろな配慮の中でされるべきだと思うんですよ。 今後、周辺の道路に関してはどうですか、周辺道路整備、そこに関しては、市長やるつもりはありますか。 ◎市長(田岡実千年君)  周辺の道路は県道がメーンだと思うんで、県道も今無電柱化の工事が進んでおりまして、オープン前後にはきれいになるかなというふうに思っております。 ◆5番(松畑玄君)  障害者とかに優しいあれにしてほしいということはやられないわけですか。県に要望するなり何なりと。63億円の予算を使う中で、やはりそういう配慮をしてほしいというのが、結局、施設の中がそういう配慮ができていたとしても、来られんかったら一緒ですからね。市長はもう車でしか車椅子の方が来られないという想定の中でおると思いますけれども、やはり車椅子、じかに来る方もおられるんですよね。そういう人らにも優しい施設にしたってほしいんですよ。そこら辺もやっぱり強く要望したいと思います。 本当に弱い立場の方々への配慮というのは人権の領域であると。特に新宮というのは、人権に対してかなり先駆的な考え方の人が多いと思うんです。 市長は御自身で人権派の市長であるという思いはありますか。 ◎市長(田岡実千年君)  私は、常々弱い立場の人が幸せに暮らせるようにしたいというふうに思っておりますので、人権には大変強い思いを持って日々行政運営を行っています。 ◆5番(松畑玄君)  人権派の市長ということで、私、田岡市政になってから、すごく職員が、昔と雰囲気が違うようになってしまったなと感じているんです。子供のいじめ問題について、12月はやらせてもらったんですけれども、大人のハラスメントというかそういうのは、もしくはハラスメントになりそうな事例というのは役所内ではどうなんですか、あるんですか。 ◎総務課長(山下泰司君)  総務課において、ハラスメントの相談窓口を開設しております。そこでは、何件か相談があって対応したケースがございます。 ◆5番(松畑玄君)  そうですか、やっぱり何件かあるんですね。大きい組織ですから、いろいろあると思うんですけれども、なるべく人権派の市長のもとに、やはり伸び伸びと仕事をしていただければと思います。 また、文化複合施設の件なんですけれども、臨時会で言わせてもらったんですけれども、堀内先生、3月2日の朝日新聞なんですけれども、何としても参院選に勝とうと思えば統一候補を出す以外にないと、市民連合わかやまの代表として呼びかけて、精力的に活動されておられるんですよ。 その方はうちの文化複合施設管理運営検討委員会の委員長ということで、職員研修において不適切な発言をしたということで、改めてどのような発言をして、現状とその後の対応について、ちょっと市長お聞かせください。 ◎企画政策部長(新谷嘉敏君)  内容につきましては、臨時会のほうで御報告させていただきましたとおり、協働研修の中で、少し不適切なと思われる発言がございました。 まず、前日の丹鶴の説明会のときに、その様子が針のむしろであったと。それは、当局の状況を指して言ったものであるというような説明でございました。また、研修の中において、協働を語る上で部落解放運動、後は糾弾会というような言葉を使われておりまして、その前後の文脈がはっきりしないという中で、そこのところで、我々としたら職員何人か、少しその言葉が適正に使われているのかどうかというところが違和感を持った職員がおるというところでございまして、まだ現在におきましては、部内で問題点と見解案がほぼまとまってきておりますので、今人権政策課のほうへ、ちょっとそこいらのところ、見識をおかりしまして相談をさせていただいているというところでございまして、方向がまとまった時点では、当然庁内の人権教育・啓発推進本部のほうとまた御意見を幅広くお聞きしまして、市の方向性をまとめていきたいというような状況になってございます。 ◆5番(松畑玄君)  人権派の市長であるということで、あれに対して、どういう感想をお持ちですか。 ◎市長(田岡実千年君)  職員の協働研修においての堀内先生の発言においては、適正を欠く発言だったなというふうに思っております。 ◆5番(松畑玄君)  どのように対応、実際、事象が起こってから1カ月以上たつわけなんですよ。1カ月ですか、ちょうど。そんな中でちょっと対応が遅いんじゃないかなと思うんですよね。ましてや予算も決まって、こういうことこそ早く対応してどんどん進めて、ここを置き去りにしてしもうたら本当にだめだと思うんですよ。 ◎企画政策部長(新谷嘉敏君)  そのことは、我々もスピード感を持ってやるということは使命でございます。 発言以降、先生の聞き取りも2回ほど、また今回、先生につきましては、和歌山県NPOサポートセンターからの派遣ということで、たまたま今回、堀内先生が派遣されたということでございますので、NPOサポートセンターのほうへも、今回こういったことのあった事象の報告をさせていただいてございます。 当然、このことにつきましても、議会でこういうようなことを答弁させていただいておりますけれども、庁内でもこの研修に参加していなかった時間帯の職員もおりますので、部課長会で事象の報告をさせていただいております。 それで、現在、先ほど申し上げましたように、この問題に対して不適切な発言であったというところは我々も認識してございます。ただ、どういったところに問題があったのか、またそのことについて、人権的な見地からも含めまして、今検証しているところでございます。最終的には、市長、副市長、教育長、三役入った中の本部の中で見解をまとめていると、まとめていきたいというところでございますので、もう少し、今案がまとまってきているところでございますので、何せ他の案件ではない重要な部分でございますので、慎重かつ正確に捉まえていく必要もありますので、スピード感を持ってやっていくというのは頭に入れておりますので、もう少しお時間をいただきたいと思います。 ○議長(屋敷満雄君)  5分切りましたので、まとめてください。 ◆5番(松畑玄君)  市長、これ、やはり堀内先生自体が公人でありますから、委員長としての。説明会へ参加した市民が糾弾会に参加した市民になってしまいますので、やはりそういうことをおっしゃっておられるわけですから、市長やはりここはスピード感というよりも、もう遅いぐらいですよ。ずっと携わってきた方があのような発言なんですよ。ここをほっとくということ自体がやはり絶対だめなことだと思います。やはり市としての見解も早く出して、市民に誤解されないようにやっていただきたいんですけれども、市長どうですか。 ◎市長(田岡実千年君)  今、企画政策部長からも答弁したように、これは市にとっても重要な案件というふうに捉えておりまして、今内部でしっかりと協議しているところでありますので、しっかりと見解もいただき、きちっとやりたいというふうに思います。 ◆5番(松畑玄君)  こここそやっぱりリーダーシップを発揮するときなんですよ。1カ月たって、何も示していないというのは、こういう人権にかかわる問題に関してはやっぱりスピーディーにやっていただいて、市長のリーダーシップをしっかりと発揮していただきたいと思います。 今回、文化複合施設初め、いろいろ新宮市の財政、私が懸念するようなところを聞かせてもらいました。実際、本当にソフト面というのはいっこも議論されていないと感じました。本当に新宮市、このままいって大丈夫なのかという不安ばかりが残る一般質問でありました。 職員の皆様には、市長のお言葉をおかりしたら、市政は市民のために。本当に市民のために尽くしてもらって、いい新宮市にしてもらいたいと思います。 以上で一般質問を終わります。 ○議長(屋敷満雄君)  一般質問を続けます。--------------------------------------- △上田勝之君 ○議長(屋敷満雄君)  12番、上田議員。 ◆12番(上田勝之君) (質問席) それでは、一般質問を始めさせていただきます。 文化複合施設建設の補正予算審議や住民投票の直接請求に伴う住民投票条例の審議、あるいは本日の一般質問、午前中の大西議員、あるいは先ほどされた松畑議員、こういった一般質問や審議の場において、新宮市財政の厳しさが浮き彫りになり、まちの行く末が本当に不安になってしまいました。そう感じているのは果たして私だけでしょうか。それでもやっぱりこの新宮市、再生させていかなくてはなりません。再生させる方策をしっかりと実現させることが今求められていると考えています。その一方策について提言をさせていただきます。 昨年、平成30年6月議会の一般質問において、「まちの浮沈のカギ」として観光をテーマに質問をさせていただきました。 私は、新宮市の再生は地域の資源を生かした施策を講じるべきと考えています。その地域資源として観光と並ぶもう一つの大きな資源が木材であります。木材の生産量は、昭和30年代をピークに、現在、最盛期のおよそ4分の1にまで落ち込んでいましたが、徐々に回復の兆しを見せ始めているようです。この回復基調にある林業、新宮市を初めとした紀伊半島の眠れる森林資源を生かす好機が訪れています。 しかしながら、長年の林業の低迷による山林の資産価値の低下による山林所有者の経営意欲の低下や相続人である子孫の都会への流出による不在地主の増加などにより、山林の所在地が把握できなかったり、隣地との境界が不明確になるなど、森林資源を活用しようにもその基盤が大きく揺らいでいる現状があります。 そういった状況の中、本年4月1日から、新宮市においても林地台帳の運用が農林水産課において始まるようです。この林地台帳の閲覧とはどういった制度なのでしょうか。御紹介をお願いいたします。 ◎農林水産課長農業委員会事務局長(平見良太君)  林地台帳制度につきまして御説明申し上げます。 台帳及び地図につきましては、県が立てる地域森林計画の山林についての情報を市が提供するものでございます。その情報の内容につきましては、所有者の氏名及び住所、山林の所在、地番、面積や境界等になります。それらは法務局の登記簿情報や市の地籍調査の結果が反映されるものでございます。しかしながら、山林の登記や地籍調査はほとんど進んでおらず、県が作成しました森林簿と余り大差がなく、精度もそれほど高いものとは言えません。 ◆12番(上田勝之君)  なかなか精度の高い台帳とは言えないようです。 今後、この林地台帳の精度を高めていくことは検討されていますか。 ◎農林水産課長農業委員会事務局長(平見良太君)  精度を高めるために情報修正と更新につきましては、定期的に行う予定でございます。所有者本人から修正の申し出、森林の土地の所有者届、登記簿や地籍調査の結果や森林所有者の意向調査等のさまざまな情報をもとに、精度の向上を図ろうと考えております。 ◆12番(上田勝之君)  ぜひ、この精度は高めていただきたいと思うんですけれども、昨年、国において、新たな法律として森林経営管理法が成立し、本年4月1日から施行されます。 山林所有者には森林管理の責務が明確化され、所有者みずから管理が行えない場合には、市町村が経営管理権を設定、いわゆる森林バンク制度を創設して、市町村が放置されている森林の管理をみずから行うという制度です。この森林管理制度に新宮市としてどのように対応していくお考えでしょうか。 ◎農林水産課長農業委員会事務局長(平見良太君)  本制度におきましては、まず山林所有者への意向調査を考えております。それによりまして、山林の現状把握を行い、経営管理権の設定等、移行していく予定にしております。 なお、山林の意向調査につきましては、市の山林面積が広大なため、一度に進めていくことが大変難しいので、まず優先順位をつけまして、字単位で進めていくことを計画しております。 現在、日本森林技術協会と委託契約を結びまして進めているところでございますが、打ち合わせの場には、県の林務課や管内の森林組合の担当者も入ってもらいながら、より効果的な調査になるよう協議を進めているところでございます。 ◆12番(上田勝之君)  今から森林経営管理法に基づく森林管理制度が取り組まれていくわけですが、森林経営管理制度を導入するためには、やはり先ほど御紹介いただいた林地台帳の精度を高めていくことが必要不可欠になってくるのではないかと私は考えています。 普通のまちの部分でも地籍調査というのはなかなか進まないんですが、山林の地籍調査、これは本当は進めてほしいんですけれども、そこまではなかなかいかないとしても、どのように森林の現況や、あるいは所有者、境界を把握し精度を高めていかれるのか、そういった点についてお尋ねします。 ◎農林水産課長農業委員会事務局長(平見良太君)  精度を高めるために情報の修正と更新については定期的に行うこととなっておりますが、先ほどお答えしました、山林所有者への意向調査を考えておりますので、その結果を反映させることがやはり精度の向上につながると考えております。 また、意向調査につきましてですが、森林経営管理の取り組みにつきまして、森林環境譲与税を活用しながら、より充実した制度を、今後も調査研究を進めてまいりたいと思っております。 ◆12番(上田勝之君)  ぜひ、森林資源を活用するための基盤として、林地台帳なり、そういった森林経営管理制度、しっかりと活用していかれる、これが一つの鍵になるんではないか。当然、個人情報の問題もありますし、空家等対策特別措置法なんかでも同様なんですけれども、やっぱり所有者が不在地主、あるいは相続が行われていない等々課題は大変多いから御苦労も多いと思うんですけれども、やはり基盤整備ということで、しっかりと取り組んでいただきたいと思うんです。 次に、木材の活用の可能性についてお尋ねします。 私は、平成29年6月議会の一般質問で、CLTという杉材の新たな建築用材について提案をさせていただきました。その後、新宮市においては、新宮港に木質バイオマス発電のプラントの進出が決定し、木材の活用が期待されています。この木質バイオマス発電の燃料用木材の供給はどのように計画されているのか、新宮市内の山林においてどの程度供給をされるのか、具体的な情報や検討はされていますでしょうか。 ◎農林水産課長農業委員会事務局長(平見良太君)  まず、市内のみの供給量につきましては把握は困難でございますが、現在、東牟婁管内で約1万6,000立米がバイオマス発電の燃料として出荷されております。 供給量につきましては、議員おっしゃられたとおり、バイオマス発電の進出が決定されておりますので、現在松阪や大阪方面に出荷されている材は、必然的に近くの発電所に集まることが予想されますし、供給量は増加することが見込まれると思います。 バイオマスなどの燃料用木材の供給についてですが、まずは建築用材や合板用の材であるA材、B材の供給量を伸ばすことを考え、チップやバイオマス用の材は、附帯効果として考えているところでございます。そのためには、森林施業の集約化が求められておりますので、まとまった面積のある市有林を中心とした集約化について、現在協議を行っているところでございます。 ◆12番(上田勝之君)  本来、バイオマス発電の燃料用木材というのは、いわゆる今御説明いただいたように、建築用材として使用されるA材やあるいは合板用のB材、ランクからいえばD材というものを本来使われるんですけれども、現実的には、A材からD材までを皆伐、全部切ってしまって、木質バイオマスに使っているような現状です。そういった点が、今後、新宮・東牟婁地域でどのように供給されていくのか。新宮港やあるいは新宮港周辺に進出が予定されているバイオマス発電、本当に木質資源、木材資源を活用していただける大きな切り札であると思います。ぜひ、新宮市も積極的に協力をしていただきたいと思います。 また、ここ数年、中国、韓国、台湾などへ木材の輸出が急激に伸びています。九州南部、宮崎県、あるいは鹿児島県等においては、10年前と比較して30倍以上の輸出量に成長を見せているようです。このような事例について、新宮市や和歌山県の林業政策の見解はいかがですか。 ◎農林水産課長農業委員会事務局長(平見良太君)  木材の輸出につきましては、昨年1月に、県外の民間業者が約2,000立米を新宮港から中国へ向け、材の輸出を行ったと聞いております。これは試験的に行ったもので、材の納入者は、複数の近隣の素材生産業者であると聞いております。こうした取り組みの中で、輸出の可能性も加味しながら、まずは素材生産量の増加を目指さなければならないと思っております。 和歌山県は、年間20万立米という数字を打ち出しておりますので、市としましても、増産に向けて、今後、調査研究してまいりたいと思っております。 ◆12番(上田勝之君)  こちらも、実はB材、C材という、いわゆる建築用材としての輸出ではなくて、中国は経済発展が特に著しいので家電のこん包用であるとか、製品のこん包用としての木材の輸入が盛んになっているとのことです。 そして、韓国へはA材であるヒノキ、建築用材が輸出されているようですが、本来、当地域の新宮・東牟婁地域を初め紀伊半島の山林というものは、建築用材を目的に人工林を育成してきたものです。そういった中で、建築用材として使われるA材と、いわゆるこん包用や合板用に使われるようなB材、C材、あるいは木質バイオマス発電の燃料用木材としてのD材というふうに、本当に資源の活用につながるような形を、新宮市としてももう少し研究をしていただいて、そういった事を進めていただきたいと思います。 山林に関連するんですけれども、高田川流域で、このたび国土交通省、五條市にある紀伊山系の砂防事務所が、里高田地区と西高田地区に砂防堰堤を計3基、建設を計画され、1度地元説明会が開催されているとのことですが、この計画について、新宮市は把握をされていますか。 ◎都市建設課長(宇井俊治君)  高田川流域の砂防堰堤につきましては、全体計画は今策定中とのことなんですが、そのうち並行に3基を透過型の砂防堰堤を計画していると聞いております。 また、3基のうち2基、これは高田川と里高田川になりますが、そこに設置予定のものにつきましては、現在調査設計を行っていると聞いております。 ◆12番(上田勝之君)  今、御説明をいただいたように、透過型砂防堰堤が整備されるとのことですが、新宮市内では、荒木川の上流部、ちょうど那智勝浦新宮道路の新宮南インターチェンジの入り口から少し上流部に2基設置されていますが、この透過型砂防堰堤、どのような効果が期待されているのでしょうか。 ◎都市建設課長(宇井俊治君)  この透過型砂防堰堤といいますのは、堰堤の中心部分が鋼材で組み合わせるような形になっておりまして、そういった構造ですので、中心部分は細かい粒の土砂とか、そういったものは通過させる。そして、あと土石流とかが起こったときの土砂とか流木、そういったものを捕捉する機能を持つ砂防堰堤だと聞いております。 ◆12番(上田勝之君)  こういったような砂防堰堤だそうです。これが透過型と言われて、よく目につくのは、ちょうど国道311号の中辺路の滝尻王子付近に設置されているかなり大きなものがよく目につくんですが、効果としては、今御説明いただいたようなところだと思われます。 先般、和歌山県は、伐採木や根株を素材生産業者が放置する行為について監視を強化する方針を打ち出しました。近年の台風や集中豪雨による増水で、山林内に放置された材や根株が流出して、河川や水路が詰まり、ひいては人命や家屋、田畑等に被害が拡大する事例が相次いでおり、県は、森林の巡回を強化し、危険なケースについては事業者を指導し、従わない場合には、廃棄物の処理及び清掃に関する法律に基づき告発されるとのことを打ち出されています。 新宮市としては、この和歌山県の対応について、どのように考えられていますか。 ◎農林水産課長農業委員会事務局長(平見良太君)  まず、昨年度になりますが、1度地域住民の方から情報を受けまして、河川付近の残材につきまして、安全なところに移動させるよう、素材生産業者への指導を行ったことがございます。 また、このように危険なケースを見つけた場合につきましては、県とともに連携を図りながら指導を行うというわけですが、指導に従わない場合につきましては、議員おっしゃったように、廃掃法の罰則を適用することになっております。 また、先月、知事が定例の会見で発表されましたが、県のほうも監視を強化しているというところでございますので、市としましても、県が行います定期的な森林巡回に市の職員が同行しまして、未然に被害を防げるよう努めていくというところでございます。 ◆12番(上田勝之君)  和歌山県とともに新宮市も対応、対策をしっかりと立てていただきたい。 また、どうしても森林の巡回や森林資源を生かす取り組みについては、やっぱり農林水産課、あるいは都市建設課等々で対応していただくことにはなるんだろうと思いますが、いわゆる林業政策に関して、あるいは森林のさまざまな施策に関して、やはりスタッフといいますか、担当職員、人数的にも実務的に大変厳しい状況になると思われます。これからバイオマス発電の燃料用木材の活用であるとかさまざまなこともあります。そういった中では、やっぱり全体的に新宮市が何に力を入れていくのか、人はどこに重点配置をしていくのか、あるいはやっぱりその分野その分野のスペシャリストといいますか、精通した職員を育てていく、そういったこと、またその後継者を育てていくというようなことも念頭に置いて、市の取り組みとしていただきたいと思います。 それとともに、先ほど平見農林水産課長から御説明いただいたように、現実は、既に山林内に大量の切り捨て間伐による伐採木や根株が放置され、近年、特に台風や集中豪雨により山林内の土砂や転石とともに流出しています。 透過型砂防堰堤は、先ほど御説明いただいたように、平常時は、水と土砂は下流に流れ、豪雨時には土石流や流木、大きな岩石などを堰堤でせきとめる効果が期待され、高田地域でも、台風や集中豪雨時の防災に役立つものと期待されています。 しかしながら、では透過型砂防堰堤の上流側にたまった流木の撤去は、河川管理者である和歌山県が行うとの説明だったようです。この透過型砂防堰堤は、どれくらい流木がたまったら撤去するのか。それは量なのか、あるいは期間なのか、時期なのか、たまってきて放置されてしまうのではないかとの不安を言われておる住民の方がいらっしゃいました。そういった点について、いかがお考えでしょうか。 ◎都市建設課長(宇井俊治君)  県のほうに確認しましたところ、量的なものとか時期的なものの決め事というのは特にないらしくて、台風のときとか大雨の後にパトロールを行いまして、必要に応じてたまった流木等の撤去を行うというふうに聞いております。 ◆12番(上田勝之君)  ぜひ、どれぐらいの期間でたまるとか、どれぐらいの量がたまったらというような明確にはお答えはしにくいのかもしれませんが、河川管理者である和歌山県に対しては、やっぱり適切なメンテナンスを行っていただけるよう、市からも強く訴えていただきたいと思うんです。 せっかく透過型の砂防堰堤をつくっていただいて、やっぱり地域としては防災力、安心できる生活が送れるようになってくると期待しているんですが、やっぱりそれが本当にちゃんとメンテナンスしてくれるんやろかというような声も聞かれます。しかも、今インターネットの情報化社会ですから、他県ではそういう、つくったはいいけれどもそのまま堆積したまま放置されてしまうような現状もあります。そういった点では、和歌山県に対しても適切なメンテナンスを行っていただくよう、ぜひ訴えていただきたいと思います。 また、堰堤建設場所は里高田地区では、県道高田相賀線が第2自然プール付近から先は狭隘な道路となっています。また、西高田地区でもえぼし寮上流や昔の水車小屋、水車小屋といいますか市営住宅から上流にかけては同様に狭隘な道路になっています。この道路は、地域住民も利用する生活道路ですが、堰堤建設時における大型建設車両の通行に関して、こちらも地域の住民の方は不安視されています。これらの点についてはいかが対応されるお考えでしょうか。 ◎都市建設課長(宇井俊治君)  工事車両が通行いたします道路につきましては、市道と県道がございますが、幅員が狭く、通行に支障となる場合におきましては、それぞれの管理者と協議を行った上で、必要な対策を講じると聞いております。 また、工事におきまして路面が損傷するおそれがある場合には、事前に道路管理者と現地を確認したり、あと工事完了後に道路が損傷しておりましたら、工事の影響であることを確認した上で、必要な修繕を行うと聞いております。 ◆12番(上田勝之君)  いずれにいたしましても、現状の森林の状況を鑑みますと、こういった透過型砂防堰堤の設置は地域の防災力の向上につながるものと考えられますが、建設時やその後の管理、メンテナンスといった際に、国土交通省はこの透過型の砂防堰堤という施設の建設のみ、和歌山県や新宮市が河川や道路の管理といったように、所管がどうしても分かれてしまいます。道路の直轄代行と同様の考え方で、国のほうがなかなか、いわゆる治山や砂防に関して、堰堤等が設置できない紀伊半島大水害以降、十津川村や那智川水系のあたりで砂防事務所が実施したものが、今回高田地区においても実施される、計画されているようですが、いかんせん施設整備をしていただくのは大変ありがたいんですけれども、その後の河川の維持管理や、あるいは道路の維持管理といった面について、所管が違ってしまうわけです。 そういった点に関して、地域住民としては、つくっていただくのはありがたいんだけれども、その後がやっぱり心配だというような声もたくさん頂戴いたします。そういう部分に関して、市がしっかりと所管の違いをコーディネート、調整していただいて、地域の防災力向上に役立てていただきたいと思いますので、その点をよろしくお願いしておきます。 さて、森林の環境保全と育成についてお伺いします。 先ほどお尋ねした森林経営管理法に基づき、市が森林管理制度など森林の環境保全や育成に対し、市の責務は一層高まるものと考えられます。木質バイオマス発電の燃料用など、当地域の木材についても活用の見通しが高まっています。 しかしながら、本来の燃料用材のみならず、森林内を作業道整備といって重機で土壌をひっかき回して皆伐してしまう、あるいは間伐と言いながら、値段のつくような良質材を切り出し、残された森林はさんざんたる状況を生んでいるケースが新宮市域内の市有林や民有林内においても散見されます。 素材生産業者はもちろん利益を考えます。ただ、その後の森林の環境保全や育成について、利益とバランスのとれた施業をされる事業者もいれば、そうでないケースもあります。 新宮市が所有する市有林の環境保全や育成についてはどのように考えられていますか。 ◎農林水産課長農業委員会事務局長(平見良太君)  議員おっしゃるとおり、山林の環境保全や育成につきましては、森林経営管理法に基づきまして、市の役割や責務は一層高まるものと考えております。また、バイオマス発電の進出や法制定など、森林を取り巻くこういった大きな動きを千載一遇の好機と捉えまして、山を動かし、林業を初め、関連産業の促進へと結びつけていければという思いでございます。 市有林につきましても、伐期を迎えた山林が多くございますが、やはり切って、使って、植えるといった循環型林業のモデルとして、周辺の山林所有者をよい意味で巻き込みながら、施業集約を進めていければと思っております。 ◆12番(上田勝之君)  ぜひとも木質バイオマス発電の燃料用材の活用の見通しが高まっている中、昭和30年代、昭和40年代に国策として進められた人工林の育成、それが切り取る時期を迎えて、活用の方策が見つかってきたわけですから、その後の森林の環境保全や育成についてはしっかりと適地に応じたような樹種を植えていただくなり、いろんなことをしっかりと研究していただいて、新宮市の山林を守り育て、あるいはそれを使って地域を再生していく、そして雇用を生み出していくような方策をぜひとも考えていただきたい。それにぜひ取り組んでいただきたいと思います。よろしくお願いします。 ○議長(屋敷満雄君)  質問中ですが、10分間程度休憩いたします。 △休憩 午後3時17分--------------------------------------- △再開 午後3時32分 ○議長(屋敷満雄君)  休憩前に引き続き会議を開きます。 一般質問を続けます。 12番、上田議員。 ◆12番(上田勝之君) (質問席) 2項目めの、市の施設の維持管理・マネジメントはどうあるべきか!についてお伺いをいたします。 先日の平成31年度予算案の質疑の際に、この市役所新庁舎の管理経費についてお尋ねをいたしました。以前の旧庁舎と比較して、維持管理経費がどのように増減して推移しているのか、これまでに検証されているのかお尋ねしたところ、明確な答弁が得られませんでした。 これまで幾つかの建物に分かれて、事務事業をされていた市役所の業務が新庁舎により一つの建物に集約されました。また、地中熱利用による冷暖房設備の導入など維持費用削減とうたわれて新たなシステムを導入されています。その効果がどうであったか。複数の建物の削減につながりましたが、果たして経常経費の削減に貢献したのか。いかがでしょうか。 ◎総務課長(山下泰司君)  旧庁舎と新庁舎との維持管理費の比較なんでございますが、旧の別館含めます旧庁舎使用時の平成25年度決算額につきましては約4,100万円でございました。新庁舎につきましては、平成31年度の当初予算案の数字でございますが、約6,300万円となっておりまして、年間にしますと約2,200万円の増となっております。 新庁舎の建設によりまして旧庁舎と旧別館、これの業務を新庁舎のほうに集約したところでございますが、新庁舎の規模がかなり大きくなったことによりまして、電気とか空調設備、これの規模もそれにつれて大きくなってございます。旧庁舎時代と比較いたしまして、光熱水費のほうがかなり増加しております。 また、新たな施設設備を設置したこともございまして、各種の委託費用等も増加しております。ただ、光熱水費につきまして、先ほど議員おっしゃられましたように地中熱を利用したシステムを導入してございます。これによりまして空調の負荷が低減されておりまして、当初の見込みに比べて電力消費量等の削減、また二酸化炭素の排出量の削減にもつながっているところでございます。 これにつきましては、電気料金の2割程度の削減になっております。 そのほか維持管理費を抑える仕組みといたしまして、総合的な省エネルギー対策、これのマネジメントシステムを行っております。これにつきましては機器の運転方法や設定の変更することによりまして、現在も光熱水費等の削減に努めているところでございます。 ◆12番(上田勝之君)  幾つかの建物を集約して、この大きな新庁舎になったわけです。そういった部分で言えばこの新庁舎自体が大きくなった部分ではやっぱり維持管理経費、当然上昇します。その中ではいろいろ省エネシステム等を活用して経費削減に努めておられるとのことですが、さきに耐震改修を終えてオープンした旧職業訓練センターの市役所別館。地域包括支援センターを含む高齢者のワンストップ窓口としてリニューアル。ホール部分については文化複合施設完成までの暫定措置としてホールとして使用。その後の活用方法については、昨年3月議会の予算審議の質疑や、私の6月議会での一般質問では、庁内の公共施設等マネジメント委員会において議論し結論を出していくとの答弁でした。 この旧職業訓練センターをどのようにしていくかは、新庁舎建設時点から本来議論されなければならないのではないか。再活用を決める際にも、静岡県掛川市の地域健康医療支援センター「ふくしあ」をモデルとしてリニューアルを行う構想も提案されたようですが、「ふくしあ」とは、同様の形にはならないとの答弁もございました。 文化複合施設のホール機能の稼働席設置の議論では、小ホール機能について文化複合施設に集約を図り文化複合施設の稼働率を向上させるとの説明でございました。 この旧職業訓練センター、さきの予算審議の質疑においても全く昨年と同様の答弁であり、何ら議論の進展が見受けられません。 結論を先送りし、結局文化複合施設が完成するそのときが来るまで放置してしまうという悪弊に陥っているのではないかと考えられますが、いかがでしょうか。 ◎財政課長(小林広樹君)  別館のホール部分の文化複合施設完成後の活用方法につきましては、先日の予算審議の際にも、質疑をいただいたところでございます。 そのときに報告できなかったんですけれども、少し経過だけ報告させていただきますと、今年度の会議におきましては議題になってございまして、その中で、スペース的なことであったり、組織的なことも関係しますので、健康福祉部のほうにも相談させていただいておりますが、現時点におきましては、別館へ移行した後の高齢者相談センターでありますとか、あと平成31年度中に設置予定の子育て世代包括支援センターの状況等を見る中で、平成31年度中をめどに方向性については決定していくということになってございます。 ◆12番(上田勝之君)  ぜひしっかりとした結論を出していただきたい。旧職業訓練センターのリニューアルについては、屋敷議長がたしか提案されたと思うんですけれども、掛川市をモデルとした「ふくしあ」のような施設にしてはどうかといったような構想を示されて提案されました。それで耐震改修が始まったものと思われます。 しっかりとそういったようなワンストップ窓口にしていく結論を出していただきたいと思うんです。もともとこの新庁舎自体、市民の皆さんのワンストップサービスを考慮して設計されたものではなかったんでしょうか。 高齢者支援のワンストップ窓口としてのわかりやすさ、これは市役所別館のほうですけれども、あるいは、この市役所新庁舎にしてもそうなんですが、ワンストップ窓口としてのわかりやすさや使いやすさ、市民の皆さんにどのように映っているのか、聞かれたことはありますか。 ◎総務課長(山下泰司君)  新庁舎建設時におきまして、わかりやすい窓口を目指して設計を進めてきたところでございます。 1階の地域包括支援センターにおきましては、場所が少しわかりにくいとか狭いといったような声もいただいておりました。そのため、庁舎別館の耐震改修に伴いまして、医療相談窓口とともに、庁舎別館のほうに移設していただいたところでございます。
    ◆12番(上田勝之君)  ただ、やはり私、高齢者の方とか御案内する際には、やはりどちらの窓口へ行っていいのかといったようなわかりにくさ等々をおうかがいします。 そういったことがやっぱり解消されていくように市役所別館、旧職業訓練センターの利活用についてしっかりとした結論を出していただきたいと思うんですが、この庁舎別館、この新しい庁舎は外壁が両端が茶系。旧職業訓練センターの別館は緑の外壁、色使いの違いはどのように考慮されたのか、もっと新宮市役所庁舎という同一の施設であれば、もっと統一感のある外壁塗装とか検討されなかったのかお尋ねいたします。 ◎総務課長(山下泰司君)  外壁塗装の色を決定する中におきまして、先ほど議員おっしゃられましたように新庁舎と統一感のある色の検討も行ったところでございますが、ほかの高齢者等の施設の外壁事例を確認させていただいたり、また新たな会議室として貸し出しを考慮するということで場所がわかりやすいようにということもありまして、今のような淡い色を選択させていただいたところでございます。 ◆12番(上田勝之君)  では、しっかりとした目的を持ってあえて色を変えたということなんですね。 ◎総務課長(山下泰司君)  そのとおりでございます。 ◆12番(上田勝之君)  次々といいますか、文化複合施設の建設が、先般の臨時会、今後において予算が議決をされ可決になったわけです。建設がいよいよ進んでいくことになるんでしょうけれども、ここでまた新たな課題が出てまいります。 文化複合施設、ホール機能と図書館機能の複合施設なんですけれど、図書館の上のほうの階の設置というのはいろいろな御意見ありましたけれども、このような現行計画で進まれるのであれば、井の沢の現行図書館用地はどうしていくのか。こちらの検討は進められているのか。この議論も公共施設等のマネジメント委員会にて行っていかれるのか、いかがお考えなんでしょうか。 ◎教育部長(片山道弘君)  図書館の跡地に関しましては、文化複合施設が完成するまでに方向性を考えていきたいと思っております。 ◆12番(上田勝之君)  ただ、これ以前のお答えであったかと思うんですけれども、やっぱりこの文化複合施設の建設スタート時点までにしっかりと現行図書館の歴史的経緯のある立地ですので、そういったことに関しましては、やはりしっかりとした議論の上にどう有効利用していくかといったようなことを検討していく必要があるんではないかと思うんですけれども、それが、今から文化複合施設の建設で、それから2年数カ月の間に検討を重ねていく。そういったことでは少し心もとないんじゃないかと思われるんですが、そういった点についてはいかがお考えでしょうか。 ◎総務部長(小谷充君)  今、片山教育部長も申し上げましたが、今年度6部長において話し合いの場を持っております。いずれにしましても文化複合施設建設後においては、この旧図書館のあり方というのはしっかりと検討していかなければならないという認識を持っておりますので、今後しっかりと行っていきたいというふうに思います。 ◆12番(上田勝之君)  6部長の方々の中にも退職される方もいらっしゃいます。そういった中で、やっぱりなぜ図書館があの位置に建設されたのか、あの立地になっているのかといったような歴史的経過もしっかりと踏まえた上での議論をお願いしたいと思います。 先ほど来、なぜ私がこの新庁舎の維持管理費用や新しい設備の導入あるいは旧職業訓練センターの活用方法などの是非についてお尋ねしたかといいますと、特に維持管理費用について検証し、市役所全体で共有され、次の施設整備に役立てていかなければならないのではないかと考えます。 具体的に言えば、文化複合施設の整備事業の議論で大変問題になった、先ほど松畑議員が一般質問されておりましたけれども、維持管理費用について、この大型施設建設事業であった新庁舎建設のノウハウや教訓が生かされているのか。そういったような、また例えば省エネルギーの仕組みなど設計に反映されているのか。地中熱の利用システムを採用しなくていいのか。そういった議論がなされたのか、あるいは皆さんで共有されているのか。もし、文化複合施設にそういったことを採用しないのであれば、なぜ新庁舎のみ採用したのか。 また、文化複合施設の維持管理費用についても建物の施設の維持管理費用、文化行政における人件費、文化事業の市民生活に寄与するための事業費としっかり区分けした上で議論し、成案を得て説明ができたのではないか。 先ほども、松畑議員の文化複合施設の維持管理費についての質問の中では、維持管理は人件費を除くと1億700万円。人件費を含む場合は1億5,000万円。ただ、市民生活に寄与する文化行政を担っていくための事業費を合わせればシアターワークショップの試算では2億から2億5,000万円。そういったさまざまな数字が羅列されていますが、しっかりと、その辺を整理したお答えを期待しています。またそういったようなことで、きちんとした説明が求められたんではないでしょうか。 私が非常に気にかかるのは、新庁舎は総務系、文化複合施設は教育系、文化複合施設の財源は企画系というふうに縦割りセクト主義で他の分野はその担当部署部署でといったように事業展開が行われてしまった。そういう嫌いがあったのではないか、それが先月の臨時会においても、右側と左側で答えが相違するようなことにつながっているんではないかと思います。 そういったことが、市役所の皆さん全員が、やはりこの新庁舎建設にかかわってどうであったかを検証して維持管理費用、本当に提言できているか、経費節減につながっていくか。それが文化複合施設の考え方、施設建設の考え方についてしっかりと反映していく、そういう体制が求められるんではないかと思うんですが、その点についてはいかがでしょうか。 ◎副市長(向井雅男君)  文化複合施設を建てる整備事業費については、特定財源を用いて財源充当をしていくことは可能ですが、議員御心配の維持管理の点については、当然一般財源を充当していくというところですので、その辺については、施設のこれから50年の世代間の中で応分の負担をいただく起債とは違って、当然、毎年要るお金をどういうふうにランニングコストを賄っていくかということについては、やはり考えていく必要があるかと思います。 ですから、庁内建設検討委員会を、今後何らかの形で別の形に変えて、こういった案件を議論してくという、要するにソフトも含めた形で議論していく必要があるかと思います。 何回かの説明会もしくは議会のほうで答弁させていただいていますが、使用料の問題とか、その使用料にわたって先ほどから出ていますがソフトの問題をどういうふうに動かしていくかということも含めて、その中で総体的な議論はしていく必要があるかと思います。その辺は議員各位の意見を聞きながら、これからもよろしくお願いしたいというふうに思っております。 ◆12番(上田勝之君)  つまり、今、副市長にお答えいただいたように、いわゆる施設整備を行うための起債の償還に係る費用、あるいはその建物の維持管理していくための費用、経費ですよね。経費の部分というのはしっかりとかかるわけですよ。それに、そこから使用料やどれぐらいの収入を得るかというのはまた収入の部分なので、しっかりとまず維持管理費用という経費をしっかりと算出されて説明をされたほうがよりよかったのではないかと、私は今になって思うわけです。 そういった意味では、先ほど来御答弁いただいています公共施設等のマネジメント委員会や、あるいはこの文化複合施設の庁内建設検討委員会というのは本当に機能していたのか、市役所全体で、半世紀に1度といわれる大きな事業の一つである新庁舎建設においての教訓やノウハウといったことが、文化複合施設の整備、もちろん目的は当然違いますし、施設の建設についても、さまざまな違いはあります。しかし、そのために施設を維持管理していくことや、あるいは、どう経費を削減していくとかいったようなことは、やはりその大きな施設である大型事業であるということを考えましても、やはりしっかりと考え方やノウハウ、あるいは教訓を全庁的に共有していって、次の施策に生かしていくことが必要ではないかと考えます。 結局、この縦割り主義、いわゆる部署部署のセクト主義の弊害を除去することが、市のマネジメントの役割ではないか。これは単純に人の問題だけではなくて仕組みの問題でもあります。まず問題点を抽出し、部署間で共有していくことが本当に大切なんではないかと改めて感じるわけです。 そういった意味で、次の項で、文化複合施設の耐震性能についてお尋ねしたいと思います。 これも先ほど松畑議員の質問で、田岡市長は地震には強い建物と思っている。当然新しい施設なんでそう思われているのは当然かと思います。ただ、私素人考えなんですけれども、5階建て、4階というか5階建ての建物1階から3階部分までがホールのため広い空間になっています。4階5階に重い本が蔵書された図書館が乗った構造なので、本当に地震のエネルギーに耐えられるのかなと思ってしまいます。単純に軽いホールが下で重い図書館が上に乗る。御自身の家ならこういう構造は採用されないでしょう。 もちろん、建築基準法に基づく設計であり、構造計算などもされているでしょう。だから、市長は地震に強い建物と思っている。これは当然、私ども建築の素人であれば、当然思います。ただ、この地震のエネルギーにどう耐え得る構造にするかというのは大きく分けて三つ工法があるようです。 一般に耐震構造と言われる工法は、建物の柱やはりを太く頑丈につくり建物自体で揺れに耐えて建物構造部を地震の力から守ります。ただ、地震のエネルギーが直接建物に伝わるため地震の揺れが大きくなり、内部の書庫などの転倒が起こりやすくなる可能性があります。 二つ目は制振構造という工法です。この制振構造は地震のエネルギーを吸収するダンパーなどを建物内の骨組みの部分に設けて振動や衝撃を和らげる構造体だそうです。柱と柱の間に筋交いとオイルダンパーを組み合わせるタイプや貫中の中央に鋼板を入れるタイプなどがあるそうです。 そして、もう一つの工法は、この市役所庁舎でも採用された免震構造です。地面の上に積層ゴム等で免震装置を設置し、地震の揺れを吸収することで建物の揺れが伝わりにくくなるように設計された建物だそうです。 この構造により地面と建物が切り離されるため、建物のダメージや揺れが低減されるそうです。 さらに、建物内の揺れが軽減されるため室内の書庫の転倒の可能性は減少するそうですが、建築コストが高く、定期的なメンテナンスが必要となり維持費用も高くなるそうです。 油圧機器大手メーカーのKYBの制振・免震オイルダンパーの検査データ改ざん問題で話題になり、この市役所庁舎でも問題が発覚しましたので、皆さんも記憶に新しいかと思います。 そこで、文化複合施設の建物はどのような地震のエネルギーに対応する構造を採用されているのでしょうか、お尋ねいたします。 ◎文化複合施設建設推進室長(須崎誠久君)  文化複合施設につきましては、耐震構造としており建築基準法で定められている耐震性能を有してございます。 また、国土交通省の耐震安全性の目標の構造体2類を充たす設計としておりまして、2類といいますのは大地震後に、大きな補修をすることなく建築物を使用できることを目標とし、人命の安全確保に加えて機能確保が図られるものとなっております。東北太平洋沖地震や、熊本地震と同等の地震に耐えられる設計としてございます。 ◆12番(上田勝之君)  それではお尋ねをいたしたいと思うんですけれども、なぜ人を多く集めるための施設と言いながら、市役所庁舎には免震構造を採用しながら、文化複合施設には地震に対する安全性の高い免震構造を採用されなかったのか、その理由を教えてください。 ◎文化複合施設建設推進室長(須崎誠久君)  文化複合施設につきましては、先ほど答弁させていただきましたとおり大きな地震に耐えられる設計としてございます。 庁舎につきましては、災害時に防災の拠点となる施設であり、耐震構造によりさらに安全性の高い免震構造としているものでございます。 ◆12番(上田勝之君)  だから、なぜ採用されなかったかという理由にはなってないですよね。 やっぱり重い図書館が上階にある建物を採用されたわけですから、当然重い本を配架するわけです。それを支える床材も重い鋼材でつくっているはずですよね。地震が起きたときに地面から揺れが伝わり始め柱がたわみながら上に揺れが伝わるそうです。文化複合施設の建物は1階から3階がホールであるため、中は空洞ですよね。通常の床がある建物に比べて揺れが大きくなることが想像されます。上が図書館であり、書庫や書架があって、圧倒的に重い構造であり、重心が上にある建物ですから揺れの動き出しはどうしても遅くなります。 そのため柱のゆがみが増して座屈という現象、材料本来の強度よりもはるかに小さな力で急に変形し大きなたわみが生じることが起きる現象。そういった現象が起きる可能性については、どういう対策を施されていますか。 ◎文化複合施設建設推進室長(須崎誠久君)  図書館の下のホール部分につきましては、吹き抜け空間がございますが、ホールの外周部には建物の床があり、実際には上の図書館より下のホール部分のほうが重量的には重くなってございます。 また、建築基準法で1階から3階につきましては耐震壁を採用しているところでございます。 また、平面積が上部の図書館より下部のホール部分のほうが大きいという形状をしておりますので、安定したバランスを示しておりまして、地震によってねじれが生じて建物が損傷するということなく、大丈夫な設計としてございます。 ◆12番(上田勝之君)  当然、大丈夫というお答えでしかないはずなんですけれども、図書館の本というのは分類に応じて書架や書庫に収納されるわけです。本はとても重いんです。この本の重量が均等に収納されるわけではないと考えられます。 重い本を収納する場所と軽い箇所が生じるはずなんです。その場合床荷重をどう設定されているのか。図書館の蔵書の総重量と必要最大荷重を反映したものとなっていますか。 ◎文化複合施設建設推進室長(須崎誠久君)  図書館部分の耐加重につきましては、建築基準法に定められた一般書庫や倉庫並みの荷重を考慮して設計しておりますので、図書館部分で、例えば一部分に偏った過重となるとしましても、施設の強度については問題ございません。 ◆12番(上田勝之君)  当然そういうお答えなんでしょうけれども、当然その荷重というものは均等にかかるわけではないということですよね。 それでは、今お答えいただいたような文化複合施設の建物構造を採用することにより、ホールと建物を別棟に建設した場合と比較してこの合築複合化した建物の建設費用は、はるかに高騰したと推測されます。一体どれぐらいこの別棟に建設した場合と比べて、建設費用が上昇したのでしょうか。 そもそも、それ以前の問題で、これまでにそういった比較はされたのでしょうか。 ◎文化複合施設建設推進室長(須崎誠久君)  文化複合施設を別棟にすれば、一部施設につきましては、耐火構造ではなく準耐火構造によるコスト減の部分が見込まれるというふうに思われますが、別棟にすることによりまして、施設間の距離が離れてしまいますと、いわゆる一つの建物であれば、機械設備は一つということになりますが、離れてしまいますと機械設備などが別々に必要となってまいりますので、一概にどちらのほうがコストが高くなるとか、安くなるとかっていうのは難しいというふうに考えております。 ◆12番(上田勝之君)  比較検討されたかということをお尋ねしてるんで、比較検討はされていないということですか。 ◎文化複合施設建設推進室長(須崎誠久君)  具体的な比較検討はできてございません。 ◆12番(上田勝之君)  つまり、この文化複合施設、先月の臨時会で予算案が可決になったわけですけれども、結局、発注者側である市が、きちんとそういったような比較検討をしないまま、いわゆる設計者側の提案を聞いていることにすぎないわけですよね。それによって建設費用をどう抑えていくか、あるいは、維持管理費用がどうなっていくかっていうことの比較検討というのはなぜされなかったのか。やみくもに建設に急がれたというふうに受け取ってしまいます。それはなぜかというと、やはり平成32年度末のいわゆる都市再構築戦略事業の計画に何としても間に合わせなくてはならないという点にどうしても尽きてくるんです。 これも先ほど松畑議員が質問されておりました。 この都市再構築戦略事業の交付対象事業からの複合施設の除外。これが昨年6月時点と言われていますが、聞くところによると、もう少し早い時点でそういったことが示されていたというお話もございます。 この複合施設という概念がなくなり交付上限額が21億円の単独の施設でとしてしか認められなくなったということがはっきりと示されていれば、こういった比較検討っていうのはきっとできたはずなんです。それを、市長は、1月の半ばが最終決定であったと。なぜ複合施設にこれほどまで固執されなければならなかったのか。 もう本当に昨年6月、実はもっと早くにこの情報をつかんでいたのかもしれないというお話もある中では、こういう国から都市再構築戦略事業交付金の交付解釈の見直しが示され、示された段階で複合施設にかたくなに固執する必要はなくなっていたんです。 そのために、先ほどからいわゆる図書館を上階に設けるために、地震のエネルギーに対する耐震性能を上げなければならない、そういったような建設費用の高騰を招いたわけですよ。 本来であれば、この都市再構築戦略事業の複合施設の交付対象の概念がなくなる可能性が大きい段階で示されていれば、もっと建設費用を抑えて市民負担を減らした施設建設が可能だったんではないかと考えられるんです。これは、恣意的に高い建設費用の建物を計画したと言わざるを得ないんですよ。 このことについて、どういった見解をお持ちなのか。 ◎市長(田岡実千年君)  最初の総合計画に戻ったときに、もう10年以上前になるわけでありますが、丹鶴小学校が廃校になるかわりに、その場所に複合施設でホールと図書館、熊野学センターを建設するということが、そもそもの基本の計画でありました。 今回も、熊野学センターは、ちょっと置いておいていただきたいんですが、その基本に基づいた計画に少しでも近づくという観点は私にはずっとありましたので、いろいろ遺跡も出てきましたが、結局今の西側1棟案ということになったという見解でございます。 ◆12番(上田勝之君)  市長とこの論争してもどうしても水かけ論になってしまうし、当然、市は現行計画で進められるということで議会でも可決いたしました。 ただ、本当に、私がなぜこの都市再構築戦略事業の複合施設の概念がなくなったことを早く情報開示していただけなかったのかということについて、非常にこだわりを持つのは、今市長おっしゃられていたように、やっぱり私も、この丹鶴小学校の統合から始まって最初から携わらせていただいているんです。もともとのコンセプトは、先ほど市長がおっしゃられたように、丹鶴小学校の跡地と市民会館の跡地を有効活用して複合型施設の建設を行うという至上命題でスタートしていったわけです。それは確かに市長のおっしゃるとおりだと思います。 ただ、やはりその後、紀伊半島大水害があって、これはもう皆さんもよく御存じのとおりなんで、説明するまでもないんですけれども、やはり3棟案という形になって、そこで市長はどうしても建設費用を抑えようと熊野学センターを中止というか先送りというか、そういった英断をされたわけです。その際には、やはり、3棟という三つの棟という三つの建物というふうに分かれたわけなんです。それは当然遺跡の関係もあって非常に苦渋の選択ではあったかもしれません。 ただ、ただですね、この文化複合施設の特別委員会の中でも、やはり、いわゆる西側ホールと市民会館跡地に図書館とか、いろいろ分棟をするという案は提案させていただいたはずなんですよ。 それがあるからこそ、この都市再構築戦略事業の交付対象事業の見直しをはっきりと情報開示されなかったという点については、もう市当局に対して非常に私は市長の見解と大変違うんですよ、そこが。 市長はもうそれが確定した時点で、それから皆さんにお示しした。これは先ほど松畑議員も聞かれておりましたけれども、やはり情報をつかんだ時点でそのことを議論させていただきたかったんですよ。そうすることによって、いわゆる、こういう市民間を二分するような議論にならずに、しっかりとこの文化複合施設という、合築の一つの建物ではないかもしれませんが、近隣する立地位置に、しっかりとこういった論争が起きないように、あるいは市民の将来負担につながらないような形、そういったことをもっと模索できたんではないかと物すごく残念でならないんです。 本当に先ほど須崎室長がお答えいただいたように、この図書館を上階に持ってくることによって間違いなく建設費用は高騰したはずなんです。どうしたって重い建物をしっかり下で支えるわけですから、それは建設費用としては絶対高くなるんですよ。 それを分棟にすれば、ホールの外壁だって屋根だって絶対違ったはずなんです。なぜそれを検討させていただけなかったか、当然、当局の中でも検討されなかったのか。 しかも、企画部門では、都市再構築戦略事業の交付金対象の見直しが行われるという情報をつかんでいながら、そのことについても、確かにこれも市長とは水かけ論になってしまいますけれども、昨年6月、市長が特別委員会の席で実施設計に移る。でも、その付近でしっかりとした情報をつかんでいたにもかかわらず、スタートを切ってしまった。 そういったことが、市民間の論争を大きくさせてしまった。もう、非常に残念でなりません。 だからこそ、さきの新庁舎建設から始まっての大型事業においての、当然議会も含めていただけたらありがたいんですが、情報の共有であったりあるいはノウハウの共有、教訓の共有、そういったことをやっぱりしっかりと行わないと、この市役所という組織のマネジメントあるいはガバナンスといった問題にどうしても突き当たってしまうんではないかと思うんです。 特に、ここ最近、新宮市の自治体経営といいますか、新宮市役所という組織のガバナンスがおかしくなってきているんじゃないんですか。 本当にこの市役所庁舎と文化複合施設という新宮市の半世紀に一度の大事業を続けざまに建設する中、施設整備や更新の事業に当たって、組織全体で更新整備するという機運がどうであったか。あるいは、これも松畑議員の質問ばかり引用して申しわけないんだけれども、いわゆる市民目線、市民の皆さんの使い勝手のよさ、あるいは障害を持たれた方、あるいは高齢者の方々、あるいは子供たち、そういった方々の目線、本当に使い勝手がいい施設にしていけたのか。あるいは建設費用をどのように低減して市民負担を軽減するのか。この文化複合施設の維持管理費用をどう軽減するのか。本当にそういったことが市役所という新宮市という組織の中で、全体で共有されていたのかどうか。私は甚だ疑問でなりません。 本当に、こういったような市役所庁舎の建設あるいは文化複合施設の建設事業という大きなハード事業ばかりではありません。旧チャップマン邸の整備事業やそのオープニングイベントや旧職業訓練センターの利活用についても、まだまだ議論が不足している点、未成熟な政策。とても細かいと言われるかもしれませんけれども、私は平成31年度の先日の予算審議の中で指摘させていただいた予算書の説明項目の神倉神社の観光施設という名称、せめて頭に世界遺産をつけるとか、そういったような政教分離に対する細心の注意が必要なんではないですか。 千丈の堤もアリの一穴です。あとから思えばあのときぐらいからおかしくなってしまっているんじゃないの。そういうことのないように、気をつけていかなくてはならないんじゃないかと私は思います。 特に、ガバナンスが欠落していると指摘しておきたいのは、これも先ほど松畑議員が質問されておりましたが、人権に関する発言に対しての対応です。これは田岡市長、以前の松畑議員の質問にもしっかりと答えられておりましたが、昨年9月、12月議会本会議においての人権にかかわる問題発言や、さきの2月の協働というテーマでの職員研修での講師の問題発言に対し、もちろん発言された方の問題もございますが、そのことを含めて、その後の対応が、これはもちろん市当局だけではなくて議会もそうなんですけれども、問題解決に向けてどのような措置を講じたのか。再発防止に向けてどう取り組んでいくのか。そういった事象事案への対応が遅きに失したと言わざるを得ないと思いますが、この点について市当局の見解を伺いたい。 ◎副市長(向井雅男君)  近年の行政運営というか市政運営については、より情報公開を求めていく中で、そういうふうに努めていくということが大事であるということについてはすごく認識をしております。その中で、いかに情報共有をどういったタイミングで持っていくかということについてはすごく難しい点もあることは議員も御存じかと思います。その中で、どういったタイミングで情報共有させていただくかということについては、今、私もこれまでの臨時会、住民説明会、そしてこれまでの市政運営を進める中ですごく思慮しているところであります。できるだけタイミングを見計らいながら議員各位の協力をいただきながら、その辺についてはできるだけ情報共有していって進めていきたいというふうに考えております。 ◆12番(上田勝之君)  今、副市長お答えいただいたように、その情報の共有、今、当然情報公開の時代でもありますし、当然インターネット初めSNS等を通じてさまざまな情報が広がってまいります。そういった中で、どの時点で情報を開示していくかということの悩ましさっていうのは確かにあるのかもしれません。 ただ、そこには、当然市役所という組織の中の職員の皆さん方の共有、あるいは市当局と議会との信頼関係、そういったものが醸成されないと、副市長の悩みというのは尽きないのかなと思います。 ただ、やはり時代は情報開示の時代でもあります。そういった中では当然、市役所という組織内あるいは議会との信頼関係の構築をされた上で、しっかりと情報の開示をしていただきたい。その点悩ましいことは私もよくわかりますよ。よくわかりますけれども、やっぱりその点は、ぜひともしていただかないといけないと思います。 ◎副市長(向井雅男君)  市政運営に当たっては、当然権利権能に基づいて、きちんとその役割を果たしていくことが今の行政に必要でありますし、そのことが対議会との関係も構築されるというふうに思います。できるだけ議員各位の御協力をいただきながら、丁寧に、今後の市政運営に努めていきたいというふうに考えております。 ◆12番(上田勝之君)  今副市長の答弁を信じさせていただきたいんですが、やはり市役所の職員の中にもメンタルヘルスケアが必要になるようなケースも見受けられるようですし、あるいはこの人権、先ほど2点申し上げましたけれども、この2点の人権にかかわる発言についての対応、もちろん議会側もそれぞれにしっかりと検証して事後の対応を進めていかなくてはならないと思いますがやっぱりこの対応、そういった点については副市長いかがですか。 ◎副市長(向井雅男君)  このことについては、早急に慎重にかつ迅速に分析とその見解をつくり上げていきたいというふうに思っておりますし、そのように動いていただいているというふうに思います。できるだけ早く議会のほうにも説明できるようにさせていただきたいというふうに思います。 ◆12番(上田勝之君)  ぜひこれはちょっとお願いなんですけれども、これは皆さんにお願いなんですけれども、やっぱり言葉だけが躍らんようにしてほしいんです。早急にとか迅速にではなくて、しっかりとその素早い対応。これは、市長も本当に御自身も人権に関しては非常にしっかりと取り組まれておられると自負されているような先ほど答弁ございましたけれども、やはり、これは市長、しっかりと指示を出して、こういったような事案が続けて起こったわけですよ。やっぱりそういったような事案を早く解決し、再発防止に向ける。そういった指示をしっかりとしていただくことが、市長、必要なんではないでしょうか。 市長のお考えをお尋ねいたします。 ◎市長(田岡実千年君)  本当に、私申しわけないと思っております。まず、そもそも平成27年3月に人権に関する条例を制定させていただいた中、人権に関する問題が、その後も幾度となく発生したり、昨年の9月議会、12月議会での問題発言、また先日の新宮市の協働研修による問題発言。また、職員のメンタル的な面とか本当に、もっとみんなが、やはりあの条例つくったときの思いは、誰もが笑顔で元気に暮らしていけるようなまちをつくっていこうという思いでしたので、やはりそういうところ、大変申しわけないと責任は感じてございます。 そういう中で、庁内で研修の強化もやっているところでありますが、まだまだそういう問題が発生しておりまして、ここはやっぱり何とかしなければなりません。 私も今あらゆる会議を通して、そういった人権の大切さを言及させていただくようになるべくしておりますが、まだまだちょっと力不足なところもあります。 今後、また議員にも、力をいただきながら、おかりしながら、ここはやっぱりしっかりと進めてまいりたいと思っているところでございます。 ◆12番(上田勝之君)  ぜひ、これは一人一人がしっかりと常に研さんを積んでいかないと、やっぱりなかなか人権、特に他者に対する人権というものに関してはやっぱり守っていけない。これは私自身の反省でもありますし、市役所全体でも議会としても本当にこういったようなことが起きないようにしっかりと研さんを積んでいく。あるいは、残念ながらこういう事案が生じた場合には、本当に先ほど市長や副市長にもお答えいただいたんですけれども、迅速に対応する。そして、再発防止に取り組んでいくという姿勢をしっかりと打ち出していただくことを、お願いを申し上げて一般質問を終わります。--------------------------------------- △延会の宣告 ○議長(屋敷満雄君)  お諮りいたします。 本日はこの程度をもって延会したいと思いますが、これに御異議ありませんか。     (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(屋敷満雄君)  御異議なしと認めます。 よって、本日はこれをもって延会とすることに決定いたしました。 あすは午前10時から会議を開きます。 本日は御苦労さまでした。 △延会 午後4時25分...