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12月11日-02号

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  1. 新宮市議会 2018-12-11
    12月11日-02号


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    平成30年 12月 定例会          平成30年12月新宮市議会定例会会議録             第2日(平成30年12月11日)---------------------------------------議員定数17名、現在員16名、出席議員15名、氏名は次のとおり。                             1番  北村奈七海君                             4番  大石元則君                             5番  松畑 玄君                             6番  前田賢一君                             7番  福田 讓君                             8番  辻本 宏君                             9番  榎本鉄也君                            10番  久保智敬君                            11番  濱田雅美君                            12番  上田勝之君                            13番  東原伸也君                            14番  田花 操君                            15番  松本光生君                            16番  屋敷満雄君                            17番  大西 強君---------------------------------------欠席議員1名、氏名は次のとおり。                             3番  杉原弘規君---------------------------------------議事日程 平成30年12月11日 午前10時開議 日程1 一般質問      別冊 一般質問通告表 番号(1)から---------------------------------------会議に付した事件 日程1 一般質問      別冊 一般質問通告表 番号(1)から(4)まで---------------------------------------地方自治法第121条の規定による出席者               市長               田岡実千年君               副市長              田向井雅男君               企画政策部               部長               新谷嘉敏君               企画調整課長           尾崎正幸君               総務部               部長               小谷 充君               参事(防災及び危機管理担当)   西 利行君               総務課長             山下泰司君               財政課長             小林広樹君               税務課長             南  守君               防災対策課長           山本茂博君               市民生活部               部長               平見仁郎君               生活環境課長クリーンセンター長 稗田 明君               健康福祉部               部長兼福祉事務所長        田中幸人君               健康長寿課長           河邉弘ミ子君               建設農林部               部長               田坂 豊君               都市建設課長           宇井俊治君               管理課長             望月敬之君               熊野川行政局               局長               名古一志君               医療センター               事務長              中前 偉君               次長兼医療業務課長        岩崎誠剛君               水道事業所               所長               畑尻英雄君               消防本部               消防長              川嶋基正君               教育委員会               教育長              楠本秀一君               教育部               部長               片山道弘君               次長兼教育総務課長        北畑直子君               学校教育課長           嶋田雅昭君               文化複合施設建設推進室長     須崎誠久君---------------------------------------本会議の事務局職員               局長               久保欽作               次長兼庶務係長          岸谷輝実               庶務係主任            中尾 愛               次長補佐兼議事調査係長      岡崎友哉               議事調査係主事          大居佑介             第2日(平成30年12月11日)--------------------------------------- △開議 午前10時00分 △開議の宣告 ○議長(屋敷満雄君)  おはようございます。 ただいまの出席議員は15名であります。 定足数に達しておりますので、これより本日の会議を開きます。 本日の議事日程は、別紙にて配付いたしたとおりであります。御了承願います。 日程に入ります前に、当局より報告の申し出がありますので、これを許可いたします。 田岡市長。 ◎市長(田岡実千年君)  皆さん、おはようございます。 時間をいただきまして、皆様に報告とお願いをさせていただきたいと思います。 現在、新宮港では、御承知のとおりクルーズの入港が順調に推移しているところであります。これもひとえに議員各位を初め、熊野地域の自治体、関係団体、さらには寄港ごとのお見送りに御参加いただいております市民の皆様方お一人お一人のお力によるものと、この場をおかりして改めてお礼を申し上げたいと思います。 そのような中、既に報道等で御存じの議員もいらっしゃると思いますが、このたび新宮港が一般社団法人日本外航客船協会の主催する「クルーズ・オブ・ザ・イヤー2018」特別賞を受賞することになりました。クルーズ・オブ・ザ・イヤーにつきましては、クルーズマーケット拡大に貢献した商品を企画造成・実施した旅行会社等を顕彰することにより、モチベーションの向上を図り、消費者に対する良質のクルーズ旅行商品、サービスの提供を行うことを目的とする表彰制度であります。 その中で、今回新宮市が受賞いたしました特別賞につきましては、クルーズ旅行商品以外でその年に特にクルーズ振興客船誘致活動に顕著に寄与したと認められる企業、自治体、団体、クルーズ振興に貢献した人物等を表彰するものであり、今回、新宮港の港湾管理者であります和歌山県と連名で新宮市が表彰されるものであります。 過去の特別賞受賞者の中で港湾での受賞につきましては、神戸、金沢、博多、那覇などがございまして、このたびは新宮港におけるハード整備や周辺市町村の3市6町1村や、和歌山・三重の2県の広域組織の立ち上げなどで、受け入れ体制の整備・構築などが高く評価されたと聞いております。客船誘致に取り組む私たちにとって大変名誉なことで、来年は40周年という節目を迎える新宮港での取り組みに大きな力を与えていただけるものと確信しているところであります。このたびの受賞に対して深く感謝を申し上げますとともに、クルーズ・オブ・ザ・イヤーの名に恥じぬよう、引き続き精力的に取り組んでまいりたいと思っております。 なお、お願いでありますが、本授賞式につきましては、明後日の13日に東京でとり行われることになっておりまして、受賞者である新宮市に対しても出席要請があります。当日は本会議の一般質問が予定されておりますので、副市長の授賞式への出席について、議員の皆様に御理解をいただきたくお願いするものであります。 以上、報告とお願いとさせていただきます。どうかよろしくお願い申し上げます。 続いて、先日の大西議員の議事進行にお答えさせていただきます。 議事進行では、大西議員から、11月29日の記者会見における私のコメントの「遺憾である」という真意を説明してもらわないとということでありました。 真意でございますが、私といたしましては、大西議員が裁判を起こしたということが遺憾ということではなくて、国家賠償法の規定とはいえ、名誉棄損の件においては議員間の問題であり、当事者ではない市が訴えられたということ、また今回の裁判で市の予算を使うということになったのは非常に残念な気持ちであるということから、遺憾ということを申し上げたところであります。 以上です。     (「議事進行」と呼ぶ者あり) ○議長(屋敷満雄君)  17番、大西議員、議事進行。 どういうことですか。 ◆17番(大西強君)  議長、今、市長からコメントありましたけれども、新聞報道はそうなっていない。 田岡市長は、「このような訴えがなされたことは大変遺憾なことだ」と。これによって、この訴えを起こした私を市長が批判していると市民はとらざるを得ないんですよ。私は何も市を訴えたくはないわけです。田岡市長を訴えたわけじゃないんです。新宮市を訴えた。それは、憲法第17条、憲法第32条、国家賠償法の規定に基づいて、当局を訴えざるを得ないのであります。 田岡市長は、市役所の職員が訴えられた、あるいは医療センターの医者が医療ミスで訴えられたならば、市長は監督責任があるから、「遺憾だ」と言うのは適切であって、我々議員は、市長の部下でもない。それが、憲法に基づいて基本的人権を行使したことに対して、批判ととられるようなコメントをするということは、非常に不用意。今、市長は言いわけをしましたが、我々は、新聞はそういう真意についてまで報道はしない。この議会の一般質問についても、我々の発言についても、一つの言葉を取り出して、それを報道するのが報道の常なんです。 ですから、こういうふうに大西議員の訴えが遺憾であるというふうにとられる報道をされたことが遺憾だと言うべきである。ですから、市民の税金を使うのは、私は本意じゃないわけですよ。しかし、憲法でそう定められているから、それは民主主義を守るための経費じゃないんですか。 ○議長(屋敷満雄君)  わかりました。市長の記者会見コメントに対する先ほどの報道に対して、疑義についてでありますが、既に補正予算案を大西議員も所属している総務建設委員会に付託しておりますので、これ以上の内容は委員会審査においてお願いいたします。円滑な議事の進行に御協力をお願いしまして、議事を進めます。御了承願います。--------------------------------------- △日程1 一般質問 ○議長(屋敷満雄君)  それでは、日程に入ります。 日程1、一般質問を行います。 別冊、一般質問通告表により、その番号順に従い、順次発言を許可いたします。 当局の答弁は備えつけのマイクを通して明快に答弁願います。 この際、お諮りいたします。 今期定例会の一般質問の発言時間については、議会運営の都合上、答弁を含め1人90分程度といたしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。     (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(屋敷満雄君)  御異議なしと認めます。 よって、今期定例会の一般質問の発言時間は1人90分程度とすることに決定いたしました。 それでは、一般質問を行います。--------------------------------------- △松畑玄君 ○議長(屋敷満雄君)  5番、松畑議員。 ◆5番(松畑玄君) (質問席) 皆さん、おはようございます。 まずは、市長に確認したいと思います。 ここにおられる当局、そして議員皆さんが、新宮市を運営していくに当たって、先ほどの17番議員とのやりとりを見ていたら、議会だから、当局だからという、何というんですか、お客さん的な感じを持ってしまったわけなんです。しかし、ここで行われている、新宮市を運営していく上で、皆さん重要なキャストだということで、特に市長は新宮市を運営していく上で最重要キャストであると思うのですが、市長、いかがでしょうか。 ◎市長(田岡実千年君)  議員おっしゃることもそうだと思いますし、特に当局と議会は両輪でありますので、お互い一緒になって新宮市をよくしていくということが何よりも大事だというふうに思います。 ◆5番(松畑玄君)  本当に一丸と両輪でやっていかなければならないという意味では、もうキャストだと思いますので。 では、1項目めの教育現場について質問させていただきます。 全国の小中高などで、2017年度に認知したいじめが、過去最多の41万4,378件、文部科学省問題行動調査でわかったという報道がありました。2016年度から9万1,235件、率にして28.2%増加しました。小学校の認知件数は31万7,121件で、全体の76.5%、中学校は8万424件、高校は1万4,789件でありました。早期対策のために軽微なものまでいじめと捉えるように促していることもあり、そんな感じで文科省もやってきたわけなんですけれども、いじめが原因で10人が自殺するなど、深刻な事例はなくなっておりません。 いじめの認知は、2011年大津市の中学2年生の男子生徒の自殺を契機に進んでまいりました。2013年にはいじめ防止対策推進法が成立し、いじめの定義が拡大し、文部科学省は2017年、方針を改定、けんかやふざけ合いでも生徒が被害を感じている場合にはいじめとするよう求めてきました。都道府県別認知件数の差は縮まりつつあるが、生命、身体への重大な被害、不登校につながった可能性がある重大事態は、2016年度に比べ78件の増加の474件であった。 和歌山県はどうなのかといいますと、いじめの認知件数で見ますと、小学校は3,878件で、前年比571件上回り、中学校は292件、高校は128件、特別支援学校は14件と、いずれも前年を下回ったとありますが、新宮市においてはどのような状況なのでしょうか。 ◎学校教育課長(嶋田雅昭君)  同じくその2017年度の問題行動調査によりますと、新宮市でのいじめの認知件数は、小学校で11件、中学校で5件となっております。 ◆5番(松畑玄君)  高校についてはなかったですか。違う、県やなこれ。 ○議長(屋敷満雄君)  いいですか。 ◆5番(松畑玄君)  はい、大丈夫です。今回、いじめの認知件数が過去最大になったのは、文科省の早期発見・早期対応ということの意識はわかるんですが、一番気になったのは、2017年、小中高の児童生徒で250人が自殺するわけなんです。前年に比べ5人ふえているということです。小学校が6人、中学校が84人、高校が160人です。いじめによる自殺が10名でありますが、原因不明が140名であり、一番の原因であります。過半数の56%は原因不明ということに、大人たちが知らない間に子供たちの心の闇が広がっているのではないかと危惧しますが、教育長、どうでしょうか。
    ◎教育長(楠本秀一君)  小学生、中学生、高学年になるにつれて、中学生も多感な成長の時期でもありますし、非常に豊かな感性を持っている。そういった中で、一つ心に傷がつくと、なかなかそれがトラウマ的になって、そういう現象もあろうかと思っております。 いじめがあるということは非常につらいことですし、昨今、県教育委員会もいじめの調査をいたしましても、ゼロという学校には、いじめはあるものとしてもう一度再調査しなさいというような厳しい姿勢というんですか、慎重にやっていこうという姿勢も伺っております。 そういう中で、私が思うのは、やはり学校が子供たち、児童生徒にとって、先生大好き、友達大好き、子供たちにいい居場所になるべきだと思うんです。それはやはり担任の力、教師の力、集団をいかにつくっていくかというところが大事ですので、先生方には、常にそれを意識して生徒とつながる、生徒児童をつなげていく、あるいは背後にいらっしゃる保護者ともつながっていくという中で、学校大好き、先生大好き、そういう本当に子供にとっていい居場所になる学級集団をつくっていただきたいということは、校長会を通じてお願いしておるところであります。 ◆5番(松畑玄君)  この心配だというのは、今どきのいじめ、我々の時代と違って多様化、複層化しておりまして、生命の危機的状況へ追い込むほどの心理的苦痛を子供たちに与えてしまう深刻な問題もあります。周りの人間が気づきにくいため、気がついたときにはかなり末期状態であることも少なくありません。ゲーム感覚で行われるいじめに関しては、いじめる人、その人らの加害者意識、そしていじめられる人の被害者意識、これがなかなかつかみにくくて、いじめる人もその都度ころころ変わるというような現象もあるようです。 言葉によるもの、身体的によるもの、個の存在を否定するような精神的なもの、さらにSNS等によるものとさまざまでありますが、特に最近気になるのは、SNS等による事例というのは、新宮市においてはあるのでしょうか。そして、どのような対処をしておられるのでしょうか。 ◎学校教育課長(嶋田雅昭君)  いじめの認知された件数の中でも、インターネット上のものもございます。詳細は申し上げられませんが、やはりネット上で悪口を書く、書かれた、そういう内容のものでございます。対応としては、基本的にはほかのいじめと同様で、相手に対する思いやりであるとか正しい態度、そういうものをとっていくように指導しております。いじめの事象自体がインターネット上でありましても、結局それを使っているのは人間ですから、基本的な対応という意味では変わりはございません。 ◆5番(松畑玄君)  もう本当に、ここが今からすごい問題になってくると思うんです。やっぱりもう先、先に行けるような対処法をやっていただければと思います。 いじめの状況といたしましては、いじめる人、そしていじめられる人、そして傍観する人、これらの三者の人間関係から成り立っていると思うのですが、教育長、どうでしょうか。 ◎教育長(楠本秀一君)  まさしくおっしゃるとおりだと思います。 いじめあるいは差別を見て見ぬふりするというのは非常に悪い態度というんですか、やはり当事者意識を持つように、これはSNSのこともそうなんですけれども、やはり情報教育というのはきちっと取捨選択できるような、道徳も使って、いろんなここは総合的な授業の中でそういういじめあるいは差別、そういったものに対応していかなければならないなと。これはやはり教える側の先生の力量も非常に大きくなってくるんじゃないかなと思っていますが、特に情報部門についてはこれからどんどん進化しますし、どんどん子供たちもスマートフォンを持っているのが当たり前の状況ですので、そういった対応もできるよう、情報教育には十分努めていかなければならないなというふうに思います。 ◆5番(松畑玄君)  いじめる側にも意識がなく、そしていじめられる側にも、何も言えない。そのような状況で、本当にキーパーソンは、傍観する人だと思うんです。今回の文科省の問題行動調査で、いじめ件数がゼロ件、先ほど教育長もおっしゃってくれたんですけれども、これ新宮市の事例ではないんですけれども、担任の先生自体が傍観してしまって、その上司もその傍観する人を傍観していて、結局ゼロ件という結果になったと、そういうわけないはずなんですよね。結局傍観するということがいかにだめかというか、意識がないかということなんです。実際、子供たちに、周りでいたら助けてあげなさいとか傍観しちゃいけませんよということをきっちり教えていくというのはすごい難しいことなんでしょうけれども、これが一番大事なんだと思うんです。そこに関してはどうでしょうか、教育長。 ◎教育長(楠本秀一君)  私、学校教育の中で人権教育、ふるさと教育、防災教育は特に力を入れていただきたいとお願いしているところですが、やはり命にかかわる問題ですから、その辺のことは常に校長先生に意識していただきたいということは、もう口酸っぱく申し上げておるとおりです。 ◆5番(松畑玄君)  最近のいじめ、先ほども申し上げたように、多様化、複層化しております。家庭、学校だけでは、これの連携だけではもう困難である事例も出てきております。それこそ教育委員会、そして地域住民、そして市当局、議会も巻き込んだオール新宮で重大事態にならないように対応していかなければならないと考えております。本当に難しいことかもわからないです。だけど、確実にやっていかなければならないことだと考えております。 私が、なぜいじめ問題を一般質問で取り上げたかと申しますと、もちろんいじめの認知が過去最多の41万件あったという報道を受けて、新宮市の子供たち、大丈夫なのかという心配もあると同時に、前回の9月議会において、この議場で一般質問の状況の中で、ハラスメントや人権に対する問題発言と思われる部分が見られて、当局も含め、本来子供たちに範を示すべき立場の人間が集まるこの議場において、このような発言というのは許されるのだろうかと。人権擁護都市を宣言する新宮市、このような状況をほっといていいのかということで、ちょっとそこについても取り上げさせていただきたいと思います。 私、取り上げることによって、問題発言と見られる発言をした同僚議員を批判するつもりはないということを、あらかじめ申し上げておきます。 ハラスメントを含む人権問題、先ほどのいじめの構成状況とよく似ておりまして、する人、される人、傍観する人、これで構成されております。そこの認識についてはいかがでしょうか。 先ほども教育長言ってくれたんですけれども、本当によく似た状況だと思うんですけれども、市長はその辺はどう思われますか。いじめ問題とよく似た構成要因、人間関係から成り立っておると、する人、される人、傍観する人という構成については、市長はどのように。 ◎副市長(向井雅男君)  先ほど来より議員御指摘の点があったとおり、いろいろなハラスメントであったり、DVであったり、先ほどのいじめであったり、先ほども教育長からありましたとおり、全て命にかかわる問題ですので、その辺は慎重に取り扱っていく必要があるでしょうし、傍観者になってはならないということで取り組んでいく必要があろうかというふうには思っております。 ◆5番(松畑玄君)  まずは、問題と思われる発言をした同僚議員が、ほかの議員にハラスメントをしたと、一般質問の場を利用して暴露してしまうこと自体、これハラスメントではないかと考えるのですが、そして我々自身が傍観する人というキャストをしてしまったんじゃないかと思うのですが、副市長、どうでしょうか。 ◎副市長(向井雅男君)  その辺のことについては、今、司法の場に委ねられているということになりますので、コメントを通じては差し控えたいというふうに思います。 ◆5番(松畑玄君)  いや、私が申し上げているのは、司法の場は司法の場ですけれども、我々自身が傍観する側の人間になってしまったんじゃないかと、その1個のハラスメントという構成要件をそれぞれが演じてしまったんじゃないかというふうな、役割をしてしまったんじゃないかということなんですけれども、この件に関してはやっぱりあれですか。あの状況で暴露すること自体が、やっぱりあってはならんことじゃないかなとは思うんですけれども。 ○議長(屋敷満雄君)  松畑議員、今、副市長がおっしゃったように、もうこの問題、公判も第1回が開かれていますんで、司法の場へ行っていますので、その程度でお願いいたします。 ◆5番(松畑玄君)  わかりました。それでは、この件は聞かないようにして、その同僚議員なんですけれども、部落差別は一切存在しないと、誤解を生みかねないような発言についてはどうでしょうか。9月議会以降、議員研修2回、議員総会1回開いております。しかし、もう済んでしまったかのように感じてしまうんです。議長からも議会の見解というのも聞かせてもらえていないですし、当局側はどうなんですか、見解については。申し入れいただいたというのも聞いているんですけれども、その申し入れの内容とか見解など、聞かせていただければと思うんですが、副市長、どうでしょうか。 ◎総務部長(小谷充君)  今、議員からおっしゃっていただいた市としての取り組み状況ということでありますが、聞き取りもさせていただきましたし、庁内における人権教育・啓発推進本部においても協議を行っております。また、市長からも、先ほど議員おっしゃっていただいたように、議長に対してお願いというふうな形で文書を出させていただいております。まだ、現在、大変おくれている状況ではありますが、市としての考えというところを今、取りまとめているというところであります。 ◆5番(松畑玄君)  まだまとめている最中ということで、おおむね、まとまっていないですか。けれども、申し入れをしてくる時点で、ある程度見解というのは、なければおかしいんではないでしょうか。 ◎総務部長(小谷充君)  市長から出させていただいた文書においては、やはりこの議場という公の場、また議員という職責の中等々で、やはりこういった発言というのは重いものであるというところで文書を出させていただいております。そういった中で、議会と市とともに、こういった人権に対する問題を解消、現在も進めておりますが、さらに取り組んでいきたいというふうなお願いの文書を出させていただいたというところであります。 ◆5番(松畑玄君)  それは今後のことですよね、今、部長が答弁されたことは。今回についてはどういう認識でおられるのかというところ、そもそも問題視していないということですか。 ◎総務部長(小谷充君)  いえ、先ほどから申しましたように、やはりこういった場での発言というのは大変重いというふうには受けとめております。そういった中で、市としてもこれからどうしていくのかというところを、現在、おくれておりますけれども、まとめているという段階でございます。 ◆5番(松畑玄君)  重いのはわかります、当たり前のことです。聞きたいのは、やっぱり問題か問題じゃないかということです。当局としては、じゃ、どっちの方向で見解を示していくのか、そしてなぜこんなに見解を出すのに時間がかかっているのかというところを、ちょっともう一度お尋ねします。 ◎総務部長(小谷充君)  確かに重いというところでは、問題のある発言であるというふうには認識しております。そういった中で、当事者である議員からも聞き取りをさせていただいております。そういった中でも、その議員の今後の言葉も聞き取りながら、市としてのまとめといいますか、見解をまとめていきたいというふうには思っております。 ◆5番(松畑玄君)  市としては問題であるという認識でおられるんですよね。先ほども……。 ◎総務部長(小谷充君)  先ほどから申し上げますけれども、問題であるかないかといったら、あるというふうには断言できると思います。 ◆5番(松畑玄君)  あるかないかじゃなく、じゃ、あるということでよろしいですね。あるんですね。 ◎総務部長(小谷充君)  当然問題であるということのもとに、現在、市としても取りまとめを行っているというところであります。 ◆5番(松畑玄君)  これを問題あるとなって、こういう問題というのは、僕、すぐに対応しなければならない問題だと思うんです。2カ月以上かかっているという、なぜこんなに、まだ出てこないというのは、それだけ当局の中でいろいろな意見が出ているんですか。 ◎総務部長(小谷充君)  意見といいますか、議員当人に聞き取りもさせていただいている中で、やはりこの問題に関しましては慎重に取り扱っていくという中で、庁内においても現在、いろいろと意見を出していただきながら、まとめに向けて取り組んでいるというところでございます。 ◆5番(松畑玄君)  慎重にって、それは議員だから慎重にするんですか。問題なわけじゃないですか。問題なんでしょう。問題と認識したのであれば、やっぱり早期対応していかなければならないんじゃないかなと。慎重にやる理由ってどこにあるんですか。問題なわけでしょう。 ◎総務部長(小谷充君)  問題であるというところは認識しているところでございますので、そういった中で、やはり当人とのお話のことも聞き取りながら、またそれをこちら側、市としても分析も行いながら、現在、時間はかかっておりますけれども、取り組ませていただいているという状況でございます。 ◆5番(松畑玄君)  これはいつぐらいまでにまとめられるんですか。時間がかかり過ぎだと思うんです、私、はっきり言わせてもらったら。もちろん議会も見解を示していない中で当局にばかり言うというのも…… ○議長(屋敷満雄君)  松畑議員、議会としては、悪いですけれども、9月議会で僕は最終日に遺憾の発言をさせてもらいまして、今後、議員の皆さんも事例が、僕は当局から聞いていましたですけれども、当局の各議員の方には詳しい事例が伝えていなかったということと、やはり勉強不足ということで、事例の発表をしていただくこと、もう一つ、年1回から2回の勉強会をするということで第1回をさせてもらいましたですけれども。そういうことで、議会としては、9月議会で僕は済んでいることと認識しておりますので、その辺は御了承願います。 ◆5番(松畑玄君)  議長、我々、実際の話、申し入れがあったことも伝えられていないし、その中身についても。だから、議長が勝手に終わったと思っているだけで、実際何も進んでいないと思うんですよ。実際、当局ももちろん見解を示さなあかんでしょうし、議会はもちろん、それ以上に示していかなあかんと思うんです、今回の問題について。だから、もう終わった感があるんですけれどもと。 ○議長(屋敷満雄君)  わかりました。それでは、当局のほうの今後の見解を述べてください。 ◎副市長(向井雅男君)  議員御指摘の点の、遅いではないかというところなんですけれども、私の具体的な指示ができなかったというところで少し遅くなった感もあるかと思います。その辺は私も反省しております。先ほどの発言の問題なんですが、問題発言であり差別発言であり、その辺の定義がなかなか難しいところの中で、いろいろ本人へのヒアリングであったり、そのあたりをいろいろ議論しながら、市としての分析と見解を、今、まとまりつつあるところなんですけれども、その辺をきちっと精査しながら、市の見解をまとめていくというところに今あるというふうに理解していただければと思います。 今後、何らかのことがあれば、人権尊重委員会の報告なり、議会へもまた報告はさせていただきたいというふうには考えております。 ◆5番(松畑玄君)  精査というのは、何を。もう問題だという認識でおるわけですよね。問題だという認識の中で、何を精査されるのか、ちょっとお聞かせください。 ◎副市長(向井雅男君)  きちっと分析と見解を市として持っておくと、その詰めを今、させていただくというところであります。先ほどもありましたとおり、本人とのヒアリングの中では、公の場でそういった言葉が出たものですから、私どもとしては、公の場で何らかの言葉を発してほしいという気持ちはございますけれども、本人としても差別意識がないという中も読み取れますので、ただ問題意識があるという認識は私ども持っておりますので、その辺をどういうふうな分析と見解に持っていくかというところで、今、詰めを行っているという状況であります。 ◎市長(田岡実千年君)  部落差別なんかいっこもないという間違ったことを発言した議員には、人権政策課の職員が2回ほどヒアリングさせていただいておりまして、その中でこの12月議会において、何らかのことを説明するというふうにおっしゃってくださっているみたいで、恐らく順番でいうとあす一般質問でこのことについて言及があるというふうに思っておりまして、その内容を大変私たち興味を持っておりまして、またその発言を聞いて今後の方針も決めたいというふうに思っております。 ◆5番(松畑玄君)  弁明の機会を与えて、また議会がむちゃくちゃになるんじゃないか、市長、そこは楽しみにせんといてほしいです。やっぱり問題はちゃんとしっかり受けとめてやってもらえるように、またここで好きなことをしゃべられて、何の一般質問だったんだというような、何かわからんやないかというようになってしまっても困りますんで、やっぱりそうさせないためには、周りにいた人間が傍観せずに、やっぱりしっかりとした問題意識というのを持っていかなければならないと思うんです。そこにはやっぱり当局にしても議会にしてもしっかりとした見解を早期に出していくということがすごい大事になってくると思いますので、本当によろしくお願いいたします。 新宮市においては、2015年、部落差別をはじめあらゆる差別の撤廃に関する条例が成立、そして国においては、2016年、部落差別の解消の推進に関する法律が施行される中、このような発言、部落差別を傍観する人を、我々は傍観していたのではないかと考えています。 先ほどの文科省の問題行動調査の事例で示したように、担任の先生自体が傍観する人をしてしまって、また上司も傍観する人を傍観していたということで、学校としての認知はゼロであったという、このようなことになってはだめだと思うんです。私は、今回の一般質問を通して、その同僚議員の思想や考え方を変えようとは思っていません。むしろ、私を含め周りの人が傍観するというキャストをしてしまったのではないかと、先ほどからも思っております。今回の事例、当局、議会、何の見解も示さないまま終わってしまうことはないようですので、今後さらなる重大な問題を招かないように、傍観する人というキャストを容認しないようにお願いしたいと思いますが、教育長、どうでしょうか。 ◎教育長(楠本秀一君)  やはり、差別を温存、助長するというのは傍観者だと思うんです。それは、私からいえば非常にそういった方々の意識を変革していかなければならない、常々そう思っておりますけれども、やはり差別を温存、助長する行為というんですか、そういう意識は払拭していかなければならない、啓発に力を入れていかなければならない、そういうふうに思っております。 ◆5番(松畑玄君)  ありがとうございます。 市長、問題であろう発言をした議員は、よく法律を持ち出していろいろ講義しておりますが、法律というのは全てのことを割り切れるほど万能にはできていないと。特に人権問題に関しては、法律に違反していないからとか、そういう問題ではないんです。法のもとに成り立つというよりも、やはり我々、人の観念のもとに成り立つ新宮市にしていきたいと思うんですけれども、市長、見解をお願いいたします。 ◎市長(田岡実千年君)  議員おっしゃるとおり、人権においては、法がどうのこうのという問題ではなくて、一人一人の思いやりが大変大事だというふうに思っておりまして、そういったところ、これからも新宮市は本当にそういう思いやりのある人権に優しいまちづくりはしっかりと進めていきたいと、そういうふうに思っております。 ◆5番(松畑玄君)  どうもありがとうございます。 それでは、次の項にいきます。 2項目なんですけれども、市長の政治姿勢について問うということで、今回、防犯カメラの設置と文化複合施設に対するお願いと市長の思いを聞きたいということで質問させていただきたいと思います。 今回、市民から要望されたんですが、新宮市は不審者が出没してもなかなか捕まらない、そして最近、2日続けて交通事故による死亡者を出しているというようなことで、防犯カメラの数をふやしてほしいというような要望があったわけなんです。ほかの自治体、特に都市部においては防犯カメラが増加しておりまして、その背景には防犯カメラの持つ犯罪防止力が市民に安心感を与える。また、犯罪捜査へ貢献する効果も期待できる。最近では、東京渋谷でのクレージーハロウィン、これで事件を起こした4人を4万人の中から特定して、防犯カメラ画像を駆使した逮捕劇でありました。実際に特定の場所や犯罪の種類によっては、防犯カメラが犯罪抑止効果を有することが確認されており、防犯カメラ効果への期待に加え、世論の支持、設置コストの低下といった後押し要因もあり、防犯カメラは今後も普及するのであると思うのですが、市長、防犯カメラの有効性についてはどのように考えておられますか。 ◎市長(田岡実千年君)  つい最近の事例で、渋谷のハロウィンのときの逮捕劇は、本当に防犯カメラの重要性と、あと日本の警察の優秀さを目の当たりにしたところでありまして、改めて犯罪を減らす、また防止するということでは重要なアイテムだというふうに感じました。 ◆5番(松畑玄君)  これ、本当に今後いろいろな効果が期待できるわけなんですけれども、防犯カメラって。新宮市の今の設置状況というのは、どんな状況なんでしょうか。 ◎生活環境課長クリーンセンター長(稗田明君)  現在、市が設置しておる、また管理しておる防犯カメラは6基ございます。 ◆5番(松畑玄君)  民間のというのは把握されていないですよね。公共の建物で6基ということですね。 ◎生活環境課長クリーンセンター長(稗田明君)  ただいま申し上げましたように、市が管理または設置したのが6基でございまして、民間でしたら商店街だとかコンビニ等、また個人で設置されている方もございますので、民間の数まではちょっと把握してございません。 ◆5番(松畑玄君)  数年前に警察から、もうちょっと防犯カメラの設置を促進してほしいというような要請があったわけですが、それからはあんまり増えていないというような現状ですね。 ◎生活環境課長クリーンセンター長(稗田明君)  たしか平成27年に警察から防犯カメラの設置箇所の要望がございまして、警察の要望に応える形で当時5カ所設置し、その後1カ所新たに設置し、今年度におきましても商工観光課の関連施設に2カ所設置するという予定となってございます。 ◆5番(松畑玄君)  どうなんですか、2カ所設置して、今後の見通しというか、市長。 ◎市長(田岡実千年君)  先ほど申し上げましたように、犯罪防止には大変有効なアイテムだと思っておりますが、ただ一方で個人情報の問題もあったりして、つければいいというだけの話ではないと思って、そこは慎重にやっていくべきだと思うんです。そこを慎重にやりながら、どうやっていくかというところだと思います。 ◆5番(松畑玄君)  はっきり言ったら、民間にいろいろ協力できるところをどんどんお願いしてでも、個人情報のことはあるにしても、やっぱり都市部ではふえていますので、そういう方向にかじを切ってほしいというか、例えば福祉関係でもいろいろな防犯カメラの補助金とかがあって、国の支援で半額補助金をもらったりとかという制度もありますので、やはりなるべくつけて安心・安全ということを担保していただければと思うんです。 もう一つ、実際、防犯カメラ、金額もちょっとかかりますので、ちょっとおもしろい取り組みでいったら、ドライブレコーダーを導入しているところもあるんです。それは隣の県の五條市なんですけれども、そこの危機管理課によると、交通安全以外に動く防犯カメラとしての目的があるとのことです。無謀運転の抑制と防犯、この2点、一石二鳥の取り組みだそうです。固定カメラはちょっと高額になるんですけれども、それに比較してドライブレコーダーというのはちょっとまだ安価な金額でできます。 五條市の場合、最高1万円程度の補助金を出して、「警察の捜査に資する必要がある場合には、住所、氏名等を警察に提供することに同意します」ということで、補助金を出すかわりにその同意書をいただいているということなんです。犯罪行為が起こった場合には、市は警察からの要請を受け、近隣の助成対象者の情報を提供し、警察から助成対象者にドライブレコーダーの映像提供を求められることがあるようでございます。2017年4月から募集を開始して、11月には募集台数の300台に到達したとのことです。 事件・事故の報道があると、身近に起こり得ることなんで、助成を希望された方からは安心感につながったという意見も寄せられております。2018年、今年度もこれを継続しているようなんですが、今のドライブレコーダーって、エンジンの停止中にカメラの前に何かが横切ったら、それから録画を開始してくれたり、常時録画してくれている駐車監視モードとかさまざまな機能がついているらしく、防犯カメラとしても十分に機能するらしいんです。 やはり、もちろん固定の防犯カメラをつけていくのと同時に、こういう市民、本当に車に乗っておられる方にも御協力いただいて、どんどん普及させてもらったらと思うんです。普及率が上がれば上がるほど、その効果というのは上がってくると思うんです。それについてはどうでしょうか、市長。 ◎生活環境課長クリーンセンター長(稗田明君)  議員の御指摘のとおり、先般来のあおり運転等の報道もございますから、ドライブレコーダーの有効というんですか、それは確かに把握はしております。 国交省においても、自動車運送事業者に対する補助制度というのはございますが、個人に対しての補助制度というのは県下ではなく、議員おっしゃる奈良県、神奈川県と全国でも数カ所しかないというふうな実態であります。ですから、そこら辺の県内の動きだとか国の動き等を見守りたいというふうに思っております。 ◆5番(松畑玄君)  見守りながらやっていくということですけれども、いきなり整備するというよりも、やっぱり年次ごとにちょっとずつでも普及をしていって安心・安全につなげてほしいというか、2019年にワールドカップ、そして2020年東京オリンピック・パラリンピック、2025年大阪万博と、この地を訪れる外国人もふえてくると思います。その中で、やはり訪れる外国人の安心・安全、もちろん市民の安心・安全も担保できるまちになっていただけたらなと思うんですけれども、市長、どうでしょうか。 ◎市長(田岡実千年君)  補助するとすれば、もちろん財源も要ることでありますので、そこも見ながら、また費用対効果も研究したいと思います。 ◆5番(松畑玄君)  よろしくお願いいたします。 最後、文化複合施設、来年2月までには建設予算を上程する予定のようですが、膨大な時間とお金を費やし、新宮市始まって以来の大事業、議会からの提案もなかなか聞いてもらえずに、建てるか建てないかという議論にしてしまったことについては、どのように考えておられますか。 ◎市長(田岡実千年君)  振り返ってみると、私が就任させていただいた9年前に、基本方針の答申をいただきましたので、もうかれこれ10年ぐらい、このことについてはいろいろ紆余曲折ある中で、私としては議員と相談しながら、そのときそのときの変わってくる状況に応じて、今何が一番適正なのかということを考えながらやってきたと思っておりまして、そういう中でようやく詳細設計も完成しました。 今、議員おっしゃっていただいたように、年明けのなるべく早いタイミングで議会のほうに予算案を上程させていただきたいと思っておりますが、現状の中で遺跡の発見とかいろいろありましたし、そういう中で、今一番いいと思うような設計ができたんじゃないかなというふうに私は思っております。 ◆5番(松畑玄君)  もう詳細設計も終わったということで、その設計の建設費とかランニングコストというのはまだ出ていないんですか。 ◎教育部長(片山道弘君)  今の段階ですと、先般も特別委員会で御説明させていただきましたとおり、実施設計の図面が完成してございます。その後、その図面によりまして積算業務をやっておるということで、今、設計者のほうで積算の完了が1月末というふうに伝えていただいておったわけなんですけれども、先般、市長のほうからなるべく早くするようにという一報を山下設計のほうへ入れまして、山下設計のほうは、できれば1月中旬ぐらいには積算を完了したいというふうな答えをいただいているような、今、状況でございます。 ◆5番(松畑玄君)  我々、今度2月までに予算案を審議していく中で、本当に金額とランニングコストってすごい判断材料の一つになって、1月中旬で結局その状況で渡されても、考える時間というか、なるべく早くしてほしい、してほしいと、概算でもいいからと、概算は63億円の中でやっていきますということなんですけれども、時間がなかったというのもあるんでしょうけれども、63億円、すごいなと。大体6,300平米ですよね。ざっと見て坪単価100万円で、23年の計画では40億3,000万円で1万1,200平米、坪単価にして36万円という、7年前と今ではそんなに、やはり物価が変わってしまったんですか。構造が変わったというのもあるかわからないですけれども、7年前と3倍近くになるような、結局お金は上がるけれども建物は小さくなっているという現状なんですよね。これもそんなになる原因というのは、ただ単に建築物価がローン費の上昇というだけじゃ済まないと思うんです。自分の家だったらするかというところですよね。そこについてはどうなんですか。なぜこんな金額になっていったという大きな要因というのは。 ◎市長(田岡実千年君)  坪単価じゃなくて平米単価です。家と比較するのは大変難しいんですけれども、いろんな公共施設、類似の全国の公共施設のホールを見たときに、大体これぐらいの単価がかかっているというふうに思っております。 ◆5番(松畑玄君)  私、見てきたところで、100万円を超えているようなところはなかったです。勝浦市で50万円ちょっとぐらいやったと思ったですけれども、平米単価でいったら。 呉、皆さんで行きましたよね。市の庁舎と建っている文化施設、あそこは免震構造で平米単価75万円ぐらいだったと記憶しているんです。100万円を超えてくるのは新宮ぐらいじゃないですか。 ◎市長(田岡実千年君)  63億円というのは、遺跡の発掘調査も全て入れてなんですね。 ◆5番(松畑玄君)  もちろんそうです。 ◎市長(田岡実千年君)  だから、平米単価は100万円を超えておりません…… ◆5番(松畑玄君)  違う。ほかのところでもそうです。総事業費で見ますから、建物だけでやっていないと思うんです。総事業費で見て、遺跡ももちろん含めて、多分ほかの事例って全部総事業費を平米数で割っているというような出し方やったと思ったんです。 ◎文化複合施設建設推進室長(須崎誠久君)  私どもで把握している平米単価100万円未満のものにつきましては、私どもの把握の中では、施設本体工事費で算定しているところもございますし、用地費用も含んだ中で算定して平米単価を出しているところがあるというふうに考えてございますが、ただ今回、新宮市の場合、先ほど市長からありましたように、発掘調査、また63億円の中には小学校とか市民会館の解体工事を含んだ金額になっておるということで御説明させていただきたいと思います。 ◆5番(松畑玄君)  室長、じゃ、勝浦市とか呉市というのは、本体工事だけでされていたんですか。総事業費と聞いていますけれども。 ◎文化複合施設建設推進室長(須崎誠久君)  本体と、あと外構工事なども含んだ工事というふうに認識してございます。 ◆5番(松畑玄君)  だから、総事業費ということでしょう。違うんですか。僕はそうやって視察に行って認識したんですけれども。それで、総事業費を平米数で割ってそうだということ、だから、須崎室長、適当なことを言わないでください。僕は行ってみて、そうでしたよね、総事業費を平米数で割ったのが平米単価だったですよね。 ◎文化複合施設建設推進室長(須崎誠久君)  勝浦市の場合はそのような計算であったというふうに認識してございます。新宮市のほうは、それにプラス、繰り返しになりますが、発掘調査や解体工事費なども含んだ金額になっています。 ◆5番(松畑玄君)  いや、だからそれも含めて総事業費ですよね。 ◎文化複合施設建設推進室長(須崎誠久君)  そのとおりでございます。 ◆5番(松畑玄君)  そうですよね。それを建てるためにはそれだけのお金が要るわけですから、個々に与えられた条件は違ったとしても、総事業費で見た場合にそうなるということですよね。高いですよね、だから。だけど、ここで高い安いの議論をするよりも、先日の委員会で委員同士の討議を行ったわけなんです。さまざまな意見が出てきまして、高くなっても何が何でも欲しいんだという方から要らないという方、慎重に考える方と3種類あったわけなんですけれども、6月の一般質問で僕、市長に聞かせてもらったんですけれども、もし入札なり積算したときに63億円を超えたときの市長の腹づもりについて聞いたんです。だけど、市長からは明確な答えが、そのとき考えますという答弁だったわけなんですけれども、もうそういう状況ではないんですけれども、そういうとき、63億円を超えた場合の市長の腹づもりというのをお伺いしたいんですけれども、どうでしょうか。 ◎市長(田岡実千年君)  まずは、設計者には超えずに設計していただきたいというふうにお願いしておりますので、そういうことです。 ◆5番(松畑玄君)  63億円を超えるというのは、もう設計段階で超えるときと、63億円以内で積算できたんだけれども、落札者がいなかったという場合、二つの場合が想定されるわけですけれども、63億円では落ちなかった場合のことを聞きたいんです。というのは、やはり市庁舎を建てるに当たっても、やっぱり9億円ぐらい最初の積算から要っているわけなんです。そういう同じ轍を踏まないようにと思うんですね。市長のそこら辺の腹づもりというのはもう話していただいてもいいころだと思うんですけれども。 ◎市長(田岡実千年君)  不落になればまた日数も伸びてしまいますので、例えば何かを、設計のどこかを落としてまた入札していただけるようにするには結構期間もかかるので、そういったところはなるべく避けたいなというふうには思っております。 ◆5番(松畑玄君)  みんな避けたいです、それは。だから、議員の中でも3種類があったという中で、市長はどれに属するのかというところです。そこを聞いておきたいです。 ◎副市長(向井雅男君)  多分、今、議員御指摘の点で、落札者がない、落札に応札していただけないという条件の中で考えられますのは、多分設計額がそれに見合わない額が出される、また工事の始まったときに、いわゆる建築部門であれば建築の資格を持った常勤者をそこに配備できない云々等のことが考えられますので、その辺は今、先ほど市長からも答弁がありましたとおり、基本設計の金額を目標に、今、設計者には頑張っていただいておりますので、その辺、応札をしていただけるようなところも含みながらというところも市長から言っていただいておりますので、その辺も含めて今は頑張るしかないなというふうには思ってございます。 ◆5番(松畑玄君)  頑張るのはわかるんですけれども、来年年明けには審議していかなあかんわけなんです。そこで市長はどういう思いでやってくれるのかというところだけ聞きたいんです。頑張るのはわかるんです、当たり前の話で。議員の中でも3種類の意見があったと。どうしても建てていくんやと、はたまた、もう市庁舎のようなことがあるんやったら、もう諦めざるを得んというのかというところです。そこについては市長の腹づもり、聞いておきたいですね、我々は。 ◎市長(田岡実千年君)  どんなことがあっても諦めるということはできないと思っております。 ◆5番(松畑玄君)  逆に言えば、どんなことがあってもやるという覚悟でやられるんですね。 ◎市長(田岡実千年君)  今、現状、議員もよくおわかりだと思いますが、市民会館はもう解体して、ありません。図書館は老朽化して、いえば劣悪な状況でございます。その複合施設をしっかりと建設しなければならないということでございます。 ◆5番(松畑玄君)  わかりました。大体わかりました。一番私が心配するのは、やはり市民生活、これによって弱い立場の方のところへしわ寄せが行くんじゃないかということをすごい心配しているんです。 市長、本当にそういうことがないようにお願いをして、一般質問を終わりたいと思います。 ○議長(屋敷満雄君)  それでは、10分間程度休憩いたします。 △休憩 午前11時04分--------------------------------------- △再開 午前11時16分 ○議長(屋敷満雄君)  休憩前に引き続き会議を開きます。 一般質問を続けます。     (「議事進行」と呼ぶ者あり) ○議長(屋敷満雄君)  17番、大西議員、議事進行。 どういうことですか。 ◆17番(大西強君)  議長、個人の名前を挙げるのはいいけれども、ここ刑務所とちゃうんやさか。さっきから1番やとか17番やとか。大西強ていう名前あるんやから、大西て名前言うてくれ。ええか。さっきから松畑議員は、一般質問で9月議会の大西の発言は紛れもなく法律に違反した行為で、議長はこれを何らとがめることなく発言を許可したと。9月議会で大西議員の発言をあんたが許したことを批判しているんや、これ。 そこで、今質問の中で、当局は9月議会の私の発言に問題があったと。いいですか。松畑議員が問題あったというのは、これは松畑議員の自由やが、当局が問題あったということは、何の問題あったんや。憲法19条、「思想及び良心の自由は、これを侵してはならない。」大西に基本的人権がないんか。私がその政策に対してどういう思想を持とうが、どういう良心を持とうが、私の基本的人権は憲法で認められとるんや。何の問題があるの。憲法21条、「集会、結社及び言論、出版その他一切の表現の自由は、これを保障する。」言論、表現の自由は大西強の基本的人権や。裁判受ける権利も基本的人権や。それを市長は遺憾や言う。当局が大西の発言に対して問題あるというのはどういうことなんや。個人が人のことをどう評価しようが、それは思想、信条の自由や。しかし、権力機関である当局が大西の発言が問題あるんやったらその違法性を指摘せんかい。何回も言いやる。人権人権言うて、大西強の人権はどうなるんや。人の人権はどうでもええ。自分らの人権のことばっかり言うとる。お互いずっと言うてる。ほかの人の価値観を尊重し合うと…… ○議長(屋敷満雄君)  わかります。そやから、両方尊重し合うのが人権なんであれば、それを松畑議員もおっしゃっているし、あなたもおっしゃっているんですよ。 ◆17番(大西強君)  だから、当局に9月議会の大西の発言のどこが問題あったのか答えさせてくれんか。人権侵害やないか。 ○議長(屋敷満雄君)  当局より、松畑議員が先ほどおっしゃったように9月議会においては、私は9月議会の最終日にきっちりと対応したつもりでおりますんで、当局がどうおっしゃったかということを言うんでしたら、それはまたあなた、常任委員会でその辺をただしてください。 以上です。 ◆17番(大西強君)  あんた、権力者なんやで。権力者に対して発言をやめさせろということは、言論を弾圧することでしょう。あなたは、議事整理権がある権力者なんですよ。 ○議長(屋敷満雄君)  そうです。私は議事を進行さす義務があります。 ◆17番(大西強君)  だから、権力者に対して大西の発言をやめさせろということは、大西の人権を侵害することでしょう。 ○議長(屋敷満雄君)  それはあんたのあの発言で人権に被害を受けた人がおるいうて言うとんねんから、せやから…… ◆17番(大西強君)  だから、答えさせてくださいよ、当局に。 ○議長(屋敷満雄君)  そんなことできません。 ◆17番(大西強君)  どこに問題があるの。
    ○議長(屋敷満雄君)  できませんよ。 議事を進行します。 田花議員、一般質問続けてください。--------------------------------------- △田花操君 ○議長(屋敷満雄君)  14番、田花議員。 ◆14番(田花操君) (質問席) それでは、一般質問をいたします。 今期も、本議会と残り3月議会になりまして、私どもも一般質問、きょうを入れて2回と残り少なくなってきました。議会は言論の府と呼ばれています。公の最たる議論の場としての議会ではないですか。議員や市の当局の発言は市民生活に対して大変大きな影響を及ぼすものと考えます。そのため、議会を混乱なく秩序を持って運営するためのルールが厳格に定められているところであります。 議会においては、議長の許可を得ない限り、たとえ議員であっても勝手に発言することはできません。また、一般質問で議員は市の一般事務についての質問をすることができると定められておりますが、議員は市長に対し一方的に質問することができますが、逆に市長が議員に質問することは認められていないのであります。     (「そのとおりであります」と呼ぶ者あり) ◆14番(田花操君)  議員個人が市の事務の執行状況や将来に対する考え方などの報告や説明を市長などに求め、市が市民のための適切な市政運営を進めているかを議員がチェックするところであります。今期も、市政に関するさまざまな一般質問を行ってきましたが、その中で新宮市の本当に将来を憂う中で、本市が抱えている喫緊の課題、テーマを2点に集約して市長にそのお考えをお聞きしたいと思います。 まず、1点目は、やはり新宮市が持続可能なまちをつくっていくためには、私は今こそ災害に強いまちづくりに向けての取り組みが一番重要ではないかと思っております。地球温暖化など、環境問題がさまざまな問題を抱える時代を私たちは迎えているのではないかというふうに思っております。全国的に見ても、地震、津波、風水害の災害が本当にたびたび起こっておりますし、我々の地域もこの災害にどう取り組んでいくか、市民は安心して暮らせるまちづくりを望んでいるところではないかというふうに思います。 この第2次総合計画、きょうはたくさん計画書を持ってきたんで、このせっかく皆さんが苦労してつくったこの計画書が日の目を見ていくためには、やっぱり議会のこの場で中をチェックしていくことも大事ではなかろうかと。今私が一般質問するこの本当に内容にかかわる皆さんの計画、指針を持ってきている。特にことしの3月につくられた第2次新宮市総合計画、この中でも、やはりイの一に災害に強いまちをつくっていこうということが掲げられて、より安心して暮らしやすいまちにしようという思いをこの第2次総合計画の中でもうたわれております。 災害に強いまちづくりをするには、やはりハード面とソフト面とがある。ハード面は国や県、市が私は受け持つ分野が多い。今問われているのは、やはりソフト面でのまちづくり、災害に強いまちづくりに向けてどう取り組んでいくかといったこと。そのためには、以下、るる説明をしたいと思いますけれども、やっぱり市民、住民が一体となったまちづくりがなければ、行政だけ幾ら計画をつくっても私は前へ進んでいかないという観点、視点でこれからお聞きしたいと思います。 ぜひ皆さん、行政の中で土木建設だけがそれをするんじゃない、災害、防災対策だけがする、これはもう本当に災害に強いまちをつくっているのは総合行政といいますか、市を挙げてやっぱり取り組んでいかねば、その一部分でもおくれてくると結局は災害に強いまちづくりにはなっていかないというふうに思っております。 そういった中で、新宮市防災会議いう、これは条例でもこの防災会議を設置しなさいと。この防災会議の会長というのは市長で、これをもっと私は有効利用というか、活性化、この会議を年に1回の形式的なそういった会議じゃなしに、ここが私はこの強いまちづくりの大きな最高決定機関やろうと思う。これがなかなか本当に機能していきやるんかというのが見えてこん。去年の10月の市田川の溢水による氾濫以後、この防災会議というのは開催されてきていますか。 ◎防災対策課長(山本茂博君)  ことし平成30年の3月30日に開催をしてございます。それと、その際に、地域防災計画と水防計画の改定、それと台風21号の被害状況の説明を行っております。大地震についてはもとより、頻発する風水害についても関係機関の連携がより一層必要だということもお話しをさせていただきました。また、台風21号の対策につきましても、市田川流域大規模内水対策部会におきまして、現在、国、県、市の関係機関と連携いたしまして、ハード・ソフト両面で対策案を話し合っているところでございます。これにつきましては、今年度中に対策案がまとまる予定でございます。 ◆14番(田花操君)  この防災会議の中の事務内容、どういったことをこの場でするんかいう、しなければならないかということが5項目書かれたある。だけど、今まではこの新宮市の防災について、最高意思決定機関のここでそういった本当に市の防災を考える、そういった環境というか、中身になっていない。ここの私は条例第2条の第2項、市長の諮問において新宮市の地域に係る防災に関する重要事項を審議する。これは今課長が言われた地域防災計画とか水防計画を説明してここで承認を受けるというそこだけなんじゃないかと。もっと具体的な災害の発生の状況に応じたそのあれを、これには新宮市の防災の委員には和歌山県の職員、知事部局、警察、指定地方行政機関の職員、それから消防関係、さらにこれ庁内関係も入って20人以内でつくって、年に1回この地域防災計画あるいは水防計画をただ説明して、何のやりとりもなしに終わっているんじゃないかというふうに感じます。 特にこの4番目の新宮市水防計画、その他の水防に関し重要な事項を調査、審議するということになっているんです。水防計画の、結局は風水害の市田川の問題なんかはここで調査、審議をどれだけしやるんかなと。ぜひこの新宮市防災会議を市長はやっぱり会長やからセレモニーで終わるような会議であってはあかんと思う。ぜひ個別のそういった発生の災害の原因、状況をここでもっと議論を私は尽くしていくべきやと思う。市長、どう思う。 ◎市長(田岡実千年君)  この会議にその計画の変更とか出すために事務局がいろいろ考えながらやっているというところは、一つ大変価値のあることだと思っておりますが、議員が指摘するように、私も余り積極的な会ではないというふうなことは感じております。ちょっと人数が多過ぎたり、いろんな原因があると思うんですけれども、そういったところを反省して改善していければというふうに思います。 ◆14番(田花操君)  ぜひ今までの防災会議のあり方はそうやったかもしらんけれども、これだけ自然災害が年々ふえる中で、私はここをもっと充実してやっていくことが大事じゃないかな。これには国が入っていないけれども、国も条例を改正して入れていくべきや。個別の案件は部会をつくって、そこで調査して、どう新宮市の災害に強いまちづくりにここで議論をしていくかという、それが私はまず大事ではないかというふうに思いますので、ぜひよろしくお願いしたいと。 それから、先ほど言いました新宮市地域防災計画、それから水防計画、これは私はもうつくる防災対策課だけじゃなしに、もう本当に年に何回もこれをみんなで研修して備えていくことが大事。これをある程度熟知、応用ができなかったら、幾ら防災・減災いうても、これはもうやっぱり一番基本になる計画やから、これを全員で、うちは余り中身は関係ないんじゃない、関係があるんやから、関係のない人というのはあり得んと思うんで、ぜひこれも年に3カ月に1回ぐらいはみんなでテーマを絞ってこの中へ勉強会、研修をして、忘れんことが大事なんで、ぜひこれもつけ加えてお願いしたいと思いますけれども、防災対策課長、思いはどうなの。 ◎防災対策課長(山本茂博君)  ご指摘ありがとうございます。 議員おっしゃるとおりでございます。災害はいつ来るかわかりません。やはり引き締めながら全庁的に研究、研さんを積んでいきたいというふうに感じております。 ◆14番(田花操君)  ぜひもう本当に、3カ月に1回と言わんでも、もう本当に大きいそういったときにあったら、もうその都度みんなで勉強して、これを頭の中へ。特にうちは風水害が多いんで、水防計画へ本当にみんな勉強をして中で議論をして、これでええんかということをやっぱりしていただきたいと。水防計画なんかは、もっともっと市報とかそういう中で出したってほしいなと思う。ほとんどの人、水防計画らあるいうのは市民は知らんと思う。ぜひ情報共有を市民としていかんと、結局は対策につながっていかんと思うんで、ぜひお願いしたい。 ◎総務部参事[防災及び危機管理担当](西利行君)  ありがとうございます。 新宮市のこの地域防災計画を初め、この計画の策定においては、各所管のほうからも御意見いただきながらつくり上げておりますが、基本は国の計画とか、あと上位計画である国の計画、県の計画とか、そういうのを参考にしながら、かつそういう部分を改定しております。 本年度もそうだったんですけれども、年度の初めに災害対策本部員会議ということで会議をさせていただいた中でこの1年間の取り組みといいますか、各災害対策の各部の取り組み、課題とか、そういう部分を年度末に報告していただく。そういうふうな取り組みも行っております。決してこの計画を放置するんではなくて、そういう部分も活用しながら、こういう地域防災計画という部分を振り返りながら今後も考えていきたいと思っております。 ◆14番(田花操君)  ぜひ自治会なんかへ、出前講座で、こういうのはもう行政から積極的に出前講座はしていくことが大事じゃないかというふうに。とにかく形骸化せんようにぜひ。 それで、あの地域防災計画、水防計画というのは厚過ぎる。これをもっとわかりやすいように、ガイドブックに要約したものをぜひつくっていくべきじゃないんかなと思うけれども、それらもつくってあるんか。 ◎総務部参事[防災及び危機管理担当](西利行君)  全体で500ページ余りになっています。我々もいざ調べるときになってちょっと戸惑う部分もあります。よその市町を見ましても、もとはそういう大きな計画なんですけれども、それをもう縮小した、縮尺というんですか、そういう形でも発行しておりますので、まずそういうのも考えていきたいと思っております。 ◆14番(田花操君)  ぜひ、もうそういうのでせんと、出前講座行って、あの500ページに及ぶやつをなかなか説明しにくいなと思うので、ぜひそれをお願いをまずしておきます。 次に、災害時の要支援、避難支援対策、これもこの間庁内で調査がなかなか大変やろうなと思って。これはつくれるか。何かもうそんな、要するに個人情報どうのこうの、そしてもうひとり住まいのお年寄りがふえやる隣近所の中で、これはできるんかなと思う。けど、一番私は本当に大事なとこなんやけれども、現実につくりかけて、もう言われて何年もたつ。災害対策基本法が変わってから。ようやるかな。 ◎健康長寿課長河邉弘ミ子君)  議員がおっしゃいます避難支援プラン個別計画のことだと思います。これはなかなか進まない理由の要因の一つといたしまして、避難行動の際に支援いただける方がなかなか見つけ出せないというところが大きな一つの要因かと考えています。なので、今2件のみの個別計画しかできていないんですけれども、今回調査をさせていただく中で、返送時に、もし避難するときに支援していただける方がおりましたら記入してくださいというところのものを入れて、調査させていただいたんですけれども、現段階で504名の方がその避難行動の名簿に登録する必要のある方ということがわかってきていまして、その中で91名の方が支援者の方のところに記入いただいているということがわかってきておりますので、その人たちからだけでも個別計画に結びつけていきたいと考えております。 ◆14番(田花操君)  実際そういうように調査しても、いざ災害になったら、どこまでそれが生かされていくかいうたら、もう本当に多くの課題があるんじゃないのか、出てくるんじゃないかなと思うし、言うのはやすしやけれども、つくりにくいこの計画の、本当に大変やなと思って私これを、この間町内に来たあれなんか見ても、どこまで実効性のある支援プランができるんかなと思うんで、とにかく、そのためにはやっぱり住民の人の協力、自治会、自主防災とか協力がなかったらあかんので、そういった協力を得、やっぱり相談してほしいと思う。ああいうのを個別に出す前に。そしたらそういう方を集めて、そこで議論、話し合っていく。行政のほうはもうダイレクトメールで、なかなかそれだけではと思うんで、頑張ってください。 それと、次に、災害に強いまちづくりというのはどうしても道路がやっぱり整備されていなかったら救急車、消防車、入らん。さらに、住宅の耐震化とか、やっぱり町並みがそういった災害に強いまちにしていくためには、前から私はもう言うてますように、神戸の大震災が、神戸やからまだあそこで、神戸というのはもう当時から全国トップクラスの都市整備の進んだまちで、当時は地方交付税にしても不交付団体で自立したとこがああいった大震災に見舞われて、やはり道路、それから下水、浸水は下水、うちに下水はあるけれども、結局は戦後つくった下水で、今のようなもう異常気象にはなかなか対応できるようなあれじゃない。それ以上、そうしたら今の異常気象に対応せえいうたら、もう莫大な費用も要るし、無理なんや。だから、今の水路を何とか生かしながら、ただ老朽化してきたあるので、これを生かしながら私はいかなあかんし、前から言うように学校のグラウンドで貯水とか、そういう空地へ貯水をさせる。これはそんなにお金はかからんのやろうけれども、なかなか進まん。 もうだから、貯留池をそういった空間、民間も含めてつくっていくということがもう浸水の一番手っ取り早い。ポンプら幾らつけてもあかん。もう本当にポンプつけるんやったら広い土地で30センチでも水をためることのほうがずっと大きい効果がある。ポンプは維持がえらい。効果がないのに維持がえらいから、だけど市民にはそういったことでいきやるんで、まあまあこれは仕方ないけれども、私から見てもポンプを市田川溢水の後、ここ、ここ、ここ、もうあれは絶対安心したらとんでもない話で、そんな能力ないんやから。ポンプ排水というのは、基本的にはもうするのはちょっと今までの中で、河口もある、浮島もある。結局は人為的ミスも重なり、それに維持費がもう。それは河口の水門なんか今19トン、17。あそこ流れるのは140トン流れやるんやから、140トンのうちの17やから。もう本来、内水を排除するんじゃない。外から来る水をあそこは排除するのが全国ポンプの基本なんや。だけど市民は中のを掃いて出してくれるというもう錯覚に結局はさせてしもたあるんや、行政が。ちゃんと正確に説明せんから、市民はポンプさえあれば浸水はなくなる、解消されると。決してあそこで140トンのポンプというと日本全国でもないようなポンプ場をつけらなあかんし。ぜひもうそうやって今ある施設を生かして、何とかできることをもう知恵を出して考えてほしいなと。 そういった中で、私はもう今まで、この都市計画マスタープラン、これ本当に立派なのをつくってくれたある。今この中で事業をやりやんのはどことどこかいうたら、ほとんど市なんや。ぜひやっぱりこれを一つでも形にするように、せっかく法律によって都市計画法によってこのマスタープランをつくって、新宮市の未来像というのはこれなんや。これをやることが、私は街路も広くなり、下水も公園も潤いのまちになっていくから、ぜひ、田坂部長、もう終わりやけれども、次の若いのにこれを一日も早く実現できる。今都市計画審議会に行っても、中の見直しはしやるのわかる。だけど、見直しばっかりして、一切こういったまちにしていくことが求められたあると思うし、災害に強いハード部分の私はあれをこの都市計画マスタープランに描かれた絵のとおりにするのが私は大事やと思う。その中に書かれたある中身にはいろいろそれは意見なり考えたあるにしても、これが私はもう大事やし、都市計画用途から始まって、本当にこれを職員にぜひ出前講座したってほしいなと思う。何かあったら。 ○議長(屋敷満雄君)  何かありますか。 ◎建設農林部長(田坂豊君)  ありがとうございます。マスタープラン、平成24年に策定いたしました。策定した当時、この10年間でやるべき主な事業を九つ挙げてございます。一つは新宮紀宝道路であったり、県道池田港線の早期整備、また登坂の街路の整備等々、議員言われる土地利用、用途、地域の見直し、そのような形で、全てが進んでいるわけではございませんが、ほぼほぼ合格点はとれるのじゃないかというふうな考え方でございます。 ただ、マスタープランの中身の要旨につきましては、いろいろなことが盛り込んでございます。それを全てやるということはなかなか難しいところでございますので、今後ともこのマスタープランに沿ってまちづくりを進めていきたいと考えてございます。 ◆14番(田花操君)  ぜひお願いします。 ○議長(屋敷満雄君)  田花議員、区切りとして、あと8分ぐらい。12時までで、次の区切りとしてどうですか。区切りとしてどうですか。次の2項のところと、その2番の文複の間の区切りとして、いいんでしたら切りますし。もうこのままいきますか。はい。わかりました。 ◆14番(田花操君)  市長も、選挙であちこち細い路地へ入っていろんなところへ、市内を回られると思う。新宮で一番防災に弱いと思われる地域はどの辺と思たあるん。 ◎市長(田岡実千年君)  最近、地震も大変心配なんですけれども、毎年毎年台風で局地的な豪雨がある中で、やはり常にというか、よく床上浸水しているあたりが一番心配であるというふうに考えます。 ◆14番(田花操君)  私はずっと行政にかかわってずっと。高度経済成長の時代に民間開発が進んで、狭い、当時は今のような道路、建築基準法から道路の規定ラインはなかったから、もう好き放題な宅地造成が。それでもともとインフラが十分じゃない地域、それはやっぱり救急車も入らん、消防車も入らん、そういった地域が、日々の生活の中でやっぱり一番防災に弱い地域だと。その上へそんな地域がさらに地震が起きると当然何の救助、救援もできん。 そういった中で、それは結構そういった防災に弱いまちがある。私はいつも、前回も私は言うたことあるけれども、大浜から王子ヶ浜小学校の前、この一帯は町名でいうたら蓬莱一丁目、二丁目、三丁目、熊野地一丁目、二丁目。この辺は私道が入り組んで行きどまり。もうそれは行ったらわかると思う。こういうところは、やっぱりこのままでは決して安心して住めない。今ちょうど高度経済成長のときにそこへ求めていった住民が、今もう高齢化して、今もう空き家がたくさんになってきたんや。そこに私は街路名は今もうどんなんか知らんけれども、伊佐田町王子ヶ浜線という、要するに駅前から、今のステーションホテルの前を通って、市田川を渡って、大浜へ抜ける都市計画道路がこれで書かれたある。それをやることによって大きな幹線が入ると、そこまで来るからもうほとんど私は狭い道路まではできんにしても、もう市内で私は、糠塚のほう行ってもあるで、あるけれども、まとまって新宮市の本当に高度経済成長の時代にできたところを何とかやっぱり住民とどうしたらいいんかいうのは議論していってあげるべきやろうと思う。そうせんと、幾ら災害に強いまちづくりを云々言うても、やっぱりこれは行政がやってあげんと。これはもう10年、20年いうて長期の話になると思うけれども、今そういう高度経済成長のときにできたあれがあいてきやるんで、これからがチャンスやろうと思うんで、ぜひそれを頭の中へ入れていただきたい。 それと、前から言う本州製紙の跡地、もうあれだけでええんか、誰が見てもあれでええ言う人、誰もおらん。もっと、せっかくくれた土地を有効利用して、まちづくりの中で生かしていかないと王子製紙に申しわけないと思う。ぜひ住民の声を聞いて、どうしたらまちづくりの中であの土地がもっとよりよいものになるんかということを、以前書いてあった、当時ここでおった政策部長が漫画みたいな絵を描きやったわだ。その漫画みたいな絵をそこだけとって今できたあるんや。行政らいうのは、こんな単純なことでそっちへいくんかなと思って私、ここでおりながら感じた。もうぜひあの土地を防災に、そのためには防災緑地公園をつくるべきや言うては言い続けておるけれども、これもぜひ、そういった核になる防災施設をつくると市民の勉強にもなるし、後からちょっと言いたい。 この前、自治会連合会で京都の防災センターを見に行って、その件はまた後からちょっと触れたいなと思うけれども、ぜひ防災緑地公園をつくっていって、そこを拠点に災害に強いまちづくりの中心にしていくんやということをぜひ、市長、一回防災緑地公園、どこか見に行ってきたら、田坂部長と。陳情、要望ばっかし行かんとよ。そういったところへ一回見てきて、よそなんか、そういうものがあることによってまちがやっぱり潤いもでき、安心したまちになっていきやると思う。ぜひ、くどくど言うのはあれして、お願いしたいと思います。 ○議長(屋敷満雄君)  よろしいですか。 質問中ですが、昼食のため、午後1時まで休憩いたします。 △休憩 午後零時00分--------------------------------------- △再開 午後1時00分 ○議長(屋敷満雄君)  休憩前に引き続き会議を開きます。 一般質問を続けます。 14番、田花議員。 ◆14番(田花操君) (質問席) それでは、休憩前に引き続き一般質問を続けます。 ちょっとまた時間の関係で、提案というかお願い兼ねた一般質問になるかと思いますけれども、よろしくお願いします。 もう一つは、先ほど自治会で京都の防災センターを見に行ってきた件です。大変参考になって、行ってきた町内会の皆さん、本当にこんなの新宮にあったらいいねという思いで帰ってきた。なかなか立派なもので、市長もぜひ一度行ってきたらどんなものかというのを、百聞は一見にしかずで行ってきてもらったらと。 私も前から、熊野川の河川防災情報センターのようなものを、ぜひ、私は今の熊野川行政局の中へやっぱりつくって、熊野川の情報発信をする場を求めていかんと。前から言うこの熊野川流域対策連合会にしても、情報発信を結局はようせん。だから、熊野川は聖なる川として、今まで川とともに歩んできた。これはもう本当に熊野川があって我々のまちもできてきておるわけで、ただ反面、熊野川から自然の災害というのはやっぱり年々大きくなっている。こういう熊野川に戦後どういう状況、それ以前も含めた、そういった熊野川をPRする意味で、なおかつ水害に立ち向かう我々地域の情報発信をこういう場でやっぱり常時していくべきやろうと思う。 京都なんかは、やっぱり結局はいろんな体験をできる施設になってあった。地震、それから風水害、もろもろのあれを体験する場をつくって、私が行ったときも小学校の子供が来て勉強していた。やっぱり災害に強いまちは、結局は人間の意識を変えることが一番大事やろうと思うので、そういった人間の意識を変えるためには、そういった施設を設けていくべきや。 これはやっぱり一級河川の川やから、国にもこんなものをつくりたいんやけれどもどうやろう、電発にも事業者にもこういったものをつくりたいんやけれどもどうやろうという提言をして、ぜひ、彼らもPRしたいんやろうと思う。ダムの悪者呼ばわりばかりされる中で、やっぱりダムがあるおかげで、日本はここまで繁栄してきた経緯とか。 ぜひ市長、全国にはこういったものがないから、熊野川流域対策連合会でこういったものをつくろうと言って一回呼びかけてみてくれんか。そして、やっぱりうちがイニシアチブをとって、これはもう前から私、7年前の水害からこの必要性を言ってきたけれども、何の反応もないし、こういったところで、この地域内外にかけて、私は、情報発信の場にしていくべきやし、熊野川という立地の行政局につくると、よそのまちから絶対に勉強に全国から来ると思う。京都なんかもそうや。京都の中だけの話じゃない、やっぱりよそからもこうやって行って、ああ立派なものやという。ぜひ市長、今期の中で目指してもらいたいけれども、お考えどうですか。 ◎市長(田岡実千年君)  全くすばらしい視点といいますか、大事な発想だというふうに思います。いろいろ研究をさせていただきたいと思います。 ◆14番(田花操君)  研究の段階から前向きに取り組んでいく時代ではないと、これだけ自然災害が地球温暖化の中で発生する中で、本当にぜひ目指してほしいと思う。 今私が言った災害に強いまちのソフト面を中心にお願いをしまして、次に、急速に進む人口減少、少子高齢化についてであります。 一つは、まち・ひと・しごと創生総合戦略をつくって3年、大体人口減少、これもトレンドといいますか、予想したとおり人口減少していきやる。だから、本当にこのままいくと2045年には2万人前後になって、こういう人口推計、将来推計が結構やっぱり当たるなと。私はこれよりも今人口が減っていっているのは、にぶくなってくることを願っておるわけですが、結局はやっぱりこういう流れの中になっていっていますので、今もう2万9,000人を切って2万8,000人台に入ってきている。もう多分平成32年の国勢調査の段階ではもう2万、大体年に400人余り減ってきやる。これを何とか横ばいに、そのためには、全国津々浦々どこでふやしていくかといったら、今もう企業誘致なんか求めていく時代じゃないんやよ。企業はもう東南アジアとか向こうへ行ってしまって、外国へ行かんと貿易摩擦で、国内で生産して輸出ができんのや、現地生産していかんと。 だから企業誘致はもう目指しても、結局はどこへ全国を地方の都市、減少のところはしやるか、移住政策、もうやっぱりふえやるところは移住政策がしっかりしている。うちもやっぱり本当にこの移住対策をしっかり、もう移住対策課ぐらいつくっていかなあかんよ。進んだところは皆つくったある。だから以前に、この2月に宝島という出版社が田舎暮らしランキングというのを出した。これで山梨県の北杜市というまちがはいった。一回ホームページで見て、移住対策のメニューがずらっと書いてある。市長が移住対策を一生懸命やるとはっきり言っている。そういうところが1位になって、移住対策がやっぱり若者を、それも子育てからいろんな対策を、住宅の受け皿から、ぜひこれ、市長、力を入れていかないと、減る一方やで。だから一回北杜市も行ってきてよ。行ったことはないけれども、東京へ行った帰りでもいい、北杜市がどんなことをして全国1位に人口がふえるか。東京、都市圏に近いというあれはあるけれども、それだけじゃないと思う。ぜひ、お願いしておきます。 それから、ずっともういろいろ言いたいこと、高齢者福祉計画、聞きたいけれども、これはちょっともう飛ばさせてもらって、結局は少子高齢化社会におけるまちづくりをしていくためには、先ほどから私も災害に強いまちづくりの中でもお願いしたけれども、結局は市民との協働。全て少子高齢化、人口減少、これが進むとやっぱり予算も減少していかざるを得んし、職員も減っていくと思う。結局は、ことしの6月ぐらいやったかな、可児市へ行ったんや、議会改革のあれで行ったときにもらった資料の中に、可児市の「市民参画と協働のまちづくり条例」というのを設けて、市民と一体となったそれをここにガイドブックというのもらったやつがある。これはまさに可児市だけじゃない、うちもこの条例をつくって、本当にそれぞれこの条例で、まちづくりというのは行政だけではないと、市民も全てここに住んでいる人がやっぱり協働のまちづくりをしていかんとあかんいうことや。 ぜひ、これも市長、うちもこういった条例をつくって、市民と一体になってこれから高齢化・人口減少社会に向かってやっぱりやっていかんと、もう行政だけでは、結局は財政が逼迫してくる中で、やっぱり破綻していくと思うので。前にもどこかのまちへ行ったときに、自治基本条例というのが、その何々まち基本条例、それをさらにまたはっきりこの可児市のやつはそういった形を出しておるように思いますし、とにかく一生懸命皆さんやりよるのはわかるけれども、結局は市民との一体化がない。ぜひ市長、この条例も今期の中で研究していってほしいなと思うので。市長は最初当選したときは協働、協働で、進んだ方向の理念を市長は持ってあった。最近協働という言葉がない。市民のためにばかり言って、違うと思う。市民のための市政じゃなく、一緒に協働でまちをつくっていこうという考え方に変えていかなあかんし、最初の協働の理念、あんたの理念が何か途中でなくなっていったんや。それを具現化するのは、やっぱりこういう条例にしていくのがまちのあり方じゃないかと、ぜひお願いします。 それでは、2番目の文化複合施設整備事業について。 本当に長い間議論してきておりまして、熊野川町と合併して、それを受けてつくった新宮市総合計画、これは全ての我々まちづくりの最上位計画に位置づけられ、さらにこの中で今の文化複合施設、特進プロジェクトと銘打って進めて、だけど、この1次総合計画というか、この中で特進というのは特別進めるという事業にもかかわらず、結局はもたもたしたというか、結局は10年たってまだ市民のコンセンサスを得る域に達していない。これがやはりうまくいっていないから、ほかの行政にも私は影響してきたんではないかというのが一番残念でならん。 だから、文化複合施設を建設するという方向にばかり神経をとられて、日常のまちのもっとほかにもやらなあかん事業、施策が結局はおろそかになっていきやる。それは、もうお金の使い方にしてもそう。ここへはぬれ手でアワのようにお金を次々と費やそうとしている。そこへ金を、うちの財政のパイいうのは決まったあるんやから、こんな中でそっちへ向けたら、ほかのところからとってこんとあかん財政構造になったある。それに文複へは本当に右肩上がりで毎回、毎回お金をつぎ込もうとされていきやる。 当初、10年前は42億円でやろうとしてスタートしておるん。その後、紀伊半島の大水害で予算の凍結、その後はまたプロポーザルで、当時は1棟案でそういった施設を1カ所にまとめて拠点をつくって、そこへみんな集まってもらおうという発想で、10年前は1棟案で丹鶴小学校の跡地へ設けようという発想で、私はそれはそれでまちの再生、活性化につながるということで、ただ、10年たって我々のまちを見たら、どんなまちになっていきやるかというたら、結局は人口が減り、少子高齢化が進み、空き家や空き地が至るところにでき、商店街はもう商店街の体をなしていない。もうそういった拠点、核をつくって全体のまちを底上げしようとした事業が10年たってもできていない。この本当に10年を私は一昔として発想の転換をすべきではないかというふうに思う。 今、進めようとしている西側1棟案、災害で休止していた発掘をせなあかんということが突然出てきて、この発掘によって重要な遺跡が出てきた。私は、その時点でもうこれはあそこへ、1棟案の最初平成20年に長計で書いたこの文化複合施設いうのはもう無理やなというふうに思った。だから、この場をかりて何遍もそういう話をして、市長にその辺の方向転換すべきじゃないかということはもう本当に口酸っぱく。それは10年前に書いた計画を10年分を、本当に新宮市のまちづくりのために建てた後、生かされていくんかどうかということを考えたときに、私はもう無理があるとその時点で感じて、発想の転換をすべきじゃないんかと、何回かそれから言い続けてきて、この年が経過する中で、結局は事業費が1棟案から3棟案、2棟案、それで今度は1棟案、1棟案でも今度は西側へ今建てようとしている。このプロセスの中で、全てお金だけは右肩上がりでずっと来た。これはもう財政的に当然破綻するプロセスを経ているんやというのを、新宮市の市政をあずかる市長は、やっぱり敏感に私は感じていくべきではないかというふうにずっと思ってきたところであります。 そういうふうに計画が転々とすると、結局は無駄なお金が消えていきやる。特に委託料なんかはその最たるものや。その委託料もつい何百万円程度じゃない、何千万円のお金が結局は使われていない。それで、今、西側1棟案を進めやるけれども、この西側1棟案の中身を見ると、ほとんど今まで言われてきた、作成してきた基本計画なんか皆なくしてしまいやる。だから、今の西側1棟案は全然、本来これだけの63億円もかかる大事業をやるのには、やっぱり基本計画の見直し、それから基本設計、今の実施設計やけど、いきなり基本設計というのは実施設計と一緒やからね。その前段の基本計画なんか、本当にこれ市民みんなの意見を聞いて入れるプロセスが全然やってきていない。 もう西側1棟案には、私は幾つか、はっきり言って瑕疵だらけやろうと思う。あの西側1棟案の中は。この今言った基本設計でやり切ってしまうんやけれども、中は800席で、1階は可動席、2階席が60人ぐらいやったかな、3階が200人ぐらい、下が五百何人ぐらいでトータル800席。でも3階席らいうのはもうほとんど遠過ぎて見えん。それで1棟案、文化複合という考え方ばかりが頭の中にあって、無理やり図書館を4階へ入れてエレベーターで利用する。それはもう年寄りとか若い子だけじゃない、そんな図書館は利便性は悪いし危ない。一方では、高層化すると当然建設費も高くなる。だから63億円にだんだん膨れ上がっていく。 今やっているのは、もう今の場所がどうしてそこの場所になったのかという明快な説明がいっこもない。もう頭から県の承認を得て、そこは何が何でも、どんな大事な物が出てもやり切るんやというそんな話で、その場所に結局は発掘し、あの全体、どういった整備をしていくんかという理念がいっこもない。文化財、遺跡をどうしていくんか、今のところの遺跡も含めて、全体をどうするというビジョンがいっこもない。もうそこへ何が何でも建てていかなあかんのやという形。 本当に何もかも強引に進めようとして、熊野学センターにしても、最初はこれが私は原点やったと思う。文化複合のスタートやったように思う。これがなかったら、市民会館があそこで建ち直し、図書館はどうするかは別として、それも入れた今の市民会館の現在地で十分建設できたと思う。だけど、熊野学センターという本当にまちの命運をかけた拠点にしようという思い、よそから観光バスも来てもらい、あそこを情報の発信にしてまちなかを歩いてもらう、そういった発想がもう全然ない。ただ63億円入れて建って、それを利用してまちをどうしていくかというビジョンというか、考えがないまま私は進められていくというのが本当に残念でならん。この熊野学センターにしても、もう次するんかせんかわからんような状態をあそこへ、言われたらあそこでつくるんやという話で、そんな図書館の中で片手間でできるようなそんな学センターやったら要らん。やっぱり熊野学センターというのは広域的なそういう立場の、熊野の本当に中心都市として、中身にしていくことが私は将来に残っていくものではないかと。 それから、3つ目にやっぱりこの財政、ぜひこの財政を今でも大変な状況であるし、うちの予算は、今までもここで言っていますけれども、結局は類似団体、県内でいえば、有田市、御坊市なんか比較に出させてもらうけれども、ここらは予算は大体120億円から130億円になる。うちは190億円やろ。50億円ぐらい高いんや。これを市民一人一人で割ると、大体歳出でうちは60万円ぐらい一人使いやる。向こうは大体43万円ぐらい、それだけの投資でいきやる。あんたになってからむちゃくちゃこうやって右肩上がりで、総額がむちゃくちゃはね上がってきた。これの何で、うちも当時は10年前といったら100億円切ったぐらいやったよ。佐藤市長の時代。90億円から100億円前後。このシミュレーションを見ても、この180、190億円がずっと続く。何でこれ、財政はどこに原因があるん。 ◎財政課長(小林広樹君)  決算規模ということでございますけれども、平成17年の合併直後は決算規模を見ますと、有田市が今議員おっしゃたように120億円、そして御坊市が130億円程度、新しい新宮市が140億円程度でございました。 各団体の決算規模につきましては、その団体の状況でさまざまでありますので、なかなか単純な比較というのは難しいとは思いますけれども、要因を一つ挙げるとすれば、新宮市では平成21年度から学校再編がありまして、平成23年度から台風12号の災害復旧も重なっております。平成24年度は、御存じのとおり土地開発公社の解散、そして近年では庁舎建設ということで、投資的経費が重なったということで、それに伴って公債費も増加しているということが一つの要因かなというふうに考えております。 また、財政シミュレーションの推移でございますけれども、その予測につきましては、徐々にではありますが減少していくという予測はしております。 ◆14番(田花操君)  これは、本来のうちの財政、身の丈に合った予算に戻すことはもう今の田岡市政ではできんということやね。 ◎財政課長(小林広樹君)  決算規模ですので、今後の事業の選択というか、その辺をどうしていくかということで、今申し上げたのは一つの要因ですけれども、その中にも、特別会計への繰出金とか、病院の補助金とかそういう要因がございますので、その辺を今後どう考えていくかというところになるかなとは思います。 ◆14番(田花操君)  結局はこういうように予算規模、予算を大きく財政支出していくと、そのツケはうちはほとんど地方交付税と地方債で持った。それはもう次の世代に、結局は全てツケを回していって、後世がそれを負担する、今財政構造にうちはなっていると思う。 それで、10年の中で文化複合施設ができてあるんやったらまだこの費用が、これからまだ63億円も使って、このままいけるんかというたら、いける道理はないと思うで私は。今でも、やらんでも緊迫して大変な財政構造になって、この総枠を下げるとなったら住民にその痛みをわかってもらわなあかん。それはどうこれからやっていくのかという、一番心配しているのは経常収支比率が100を超えてきやる。類似団体でも100を超えたところはない。95、6。うちはこれ、もう100を超えている。これ、経常収支比率が100を超えるというのはもう中身は破綻状態なんやよ。この100がしばらく続く。100を下回るといったら、思い切った削減をしていかんと下がっていかんのじゃないかなと思う。 市長は選ばれて、市民サービスを低下させるという行政いうのは不人気やと。あんたの時代はいいけど、そのあんたの後を受け継いだ市長や職員は、結局はあんたの尻拭いばかりしていかざるを得んそんな財政に私はなるんじゃないかと。まず類似団体までいかんでも、先ほど課長が言った140億円というそこまでどうしたら落ちるんだというのを真剣に考えるべきやよ。総務部長、何かご意見ないか。 ◎総務部長(小谷充君)  田花議員におかれましては、これまでもいろいろと御意見いただいております。そういった中で、これからの新宮市においてやはり懸念するところはあると思っております。これから文化複合施設を整備していくに当たりましてもそうでありますし、社会保障費等々かなりの経費がふえてくるものと予想しております。 そういった中で、財政部門としては、やはり今後の財政運営については厳しい予想はしておりますけれども、できる限りの市民のサービスに負担がかからないように、先ほどの行革も含めて、新たな行革も指針も打ち出しています。そういった中で、市民にサービスの負担がかからないような行財政運営を目指していきたいというふうには思っております。 ◆14番(田花操君)  本当に財政シミュレーションは、あの中には通常やっていかなあかん事業が皆カットされて、あの文複をやるためにつじつま合わせをしたあるんやよ。もっともっと文複よりも、日々生活の中でやらなあかん事業、結局はつじつま合わせするから、私はああいうように数字を合わせようとしているとしか思えん。ぜひ市長、再建団体に、前にも言ったように、私が役所へ入ったときにはちょうど再建団体やったんや。その前に何をしたんかというたら、そのときに市民会館とこの前の庁舎が建てられたんやよ。私はその二の舞を今進みやるんじゃないかということを一番危惧している。そら時代は違うで、もう50年前と今とでは違うけれども、やりやることは同じことをやりやる。 ◎副市長(向井雅男君)  ちょうど今、特進プロジェクトの中で財政出動が大きな時を迎えているというのが、ここ何年かの決算ベースだと思います。田花議員おっしゃっている熊野川町と新宮市が合併した時点で決算ベースが大きくなったことも事実ですし、それ以降、ちょうど特進プロジェクトで入ったことで財政出動が大きくなったということも事実です。過去、病院、クリーンセンター含めて3大プロジェクトがあったかと思いますが、その当時もそういった状況にあったかと思います。なので、今回もそういったことも含めながら、財政に慎重に当たるということは当然のことですので、その辺は慎重に当たっていきたいというふうに思いますので、御理解をいただきたいというふうに思います。 それで、財政シミュレーションは決して数字合わせではなくて、きちっと年間ベースに落として、経費も踏まえた中で算出しているということは、すみませんがよろしくお願いしたいと思います。その辺は、決してつじつま合わせの中で議員説明をしているのではないということを御理解いただきたいと思います。 ◆14番(田花操君)  今、パソコンの中で、財政規模、815も市が全国にあるんやの。そのうちで、ほかの数値は皆ワーストやでうちは、財政規模だけは順位が高いんやよ。ちょっと今覚えていないけれども、財政規模だけの順位が810もの市の中でも400ぐらい、もっとあったかな、その800の中には人口100万人の都市からいろいろあるけれども、いずれにしても、財政規模は突出して順位が高いんやうちは。ほか、財政指数なんか皆ワーストのほうや。ぜひ市長、そこら辺も十分やっぱり全国類似と比較して考えていくべき。 ようやく国も、何か行政サービス何とか調査というのが最近国から、地方行政サービス改革に関する取り組み状況が、ようやく国も、どういった行政サービスを、ばらばらやなしにこれの調査をしたいという形で和歌山県内のも載っている。これは総務課がつくって出したんかな。 ◎総務課長(山下泰司君)  総務課の行政改革係がつくって提出しております。 ◆14番(田花操君)  国も、やっぱり相当ばらつきが行政サービスの中でも各自治体違うから、ここでここへある程度メスを入れようとしてようやく調査するという話になった。それと、先ほど松畑議員の質問の中で、63億円で本当にこれ入札執行できるのか心配して、ちょうど来年の10月は消費税が上がる。これ、今の8%のあれで積算したら、これ2年半の継続事業か何かで、債務負担でやられると、10%に消費税が変わることによって、資材、労働賃金、全て上がるやろうと思うで。ここらは入札して安いと言われたら、これの見直しが入ってないからして不落に終わるということはないんやろうね。 ◎文化複合施設建設推進室長(須崎誠久君)  消費税につきましては、今議員おっしゃられたとおり、来年10月から10%ということになっておりますが、今設計を進めておりまして、その後、仮に予算を認めていただければ入札ということを予定しておりますが、入札して、最終的に契約の議決を3月までに終えれば、特例措置として2年間の工事期間については消費税8%になるということで、受注者側もそういう特例措置を受けることによって、損をすることのないような消費税の8%なりの計算になるということで把握してございます。 ◆14番(田花操君)  それは、請負者が契約する行為に対しては8%でいいけれども、2年余り工事をやる中で資材が高騰してくるわね。そうしたら契約の中で、そういった社会経済状況の変化に応じて、もし変動があった場合は甲乙協議できるという条項がある。そんな契約条項を盾にとって、入札した後は上げてくれという話にはならん。そういったところまでの研究というのは、されているのかどうかだけ聞きたい。 ◎文化複合施設建設推進室長(須崎誠久君)  いわゆる消費税と直接ではなくて、いわゆるもともとの資材の原価が高騰した場合には、状況によってスライド条項の適用も協議の上で検討ということになろうかと思います。 ◆14番(田花操君)  そうしたら上がるかもしれん。特にこういう消費税が全国上がるという話は、これとまたここから資材、労働賃金、全て上がっていくやろうと思う。そのときにこの契約状況では、甲乙協議していけるということになるのは上げていくという話、下げるという話にはならんから、63億円は、私はもう上がるのが今の税制を考えると当たり前のような感じがする。そういう心配をとりあえず松畑議員が言いやる、申し上げておきたい。 それと4つ目に、結局は今の西側1棟案をやろうとする中で、私は市民の要望や声を、ひいては、市長は議会の声を聞いてきていると言うけれども、私はもう議会の議論も聞いてくれていない。聞いているというんやったら、どこを聞いてくれたんか。そういった本当に聞く耳を持たない中で、あそこへ1棟案ということばかりを考えて、時間がたち、本当に一度立ちどまって、10年前のあの1棟案、文化複合がこれからの10年先、20年先に耐え得る施設かどうかということを、私は考えることがトップの責任やろうと思う。それを10年たっても当時のことをやり切ろうとするところに、私は無理が出てきておるんじゃないかというふうに思いますし、結局は、議会や市民の声を聞きやるとできんという判断のもとに突き進んでいるようにしか見えない。 特に、私は前から言うように、文化財保護審議会というのは、これはもう時間ないんで、本当に何のためにあるんかというたら、文化財保護法に基づいて全国自治体、文化行政のよりどころに、ここの意見を聞きながら進めなさいという形で、うちも条例をつくって審議会とか、こことの話がほとんどできていないし、しようとしていないという姿勢に、私はもうこの審議会は何のためにあるのか、そして審議会の意見は何なのかというふうに私は思ってきています。 5つ目には、市街地の再生の視点が全くないということで、この上物を建てるというのが目的じゃなしに、これによってまちをどう活性化、どう再生してにぎわいを醸し出していくかというのが目的なんやよ。その中身がいっこもない。だから、これは教育だけの問題じゃないんや。市全体の問題でもある。そういったところはもう全て教育ばかりにこの事業を任せて、行政一つになった、そういうあれがいっこもされていない。 だから、私はもう本当に10年たって、この人口が急速に変化、減少しやる、高齢化しやる、そういった、さらに町並みが空洞化していって、空き店舗が商店街にはふえていきやる、こういう社会経済環境がもう本当に一変していきやるよ。こういう中で、もうあそこ丹鶴のところは熊野学センターを将来つくって、遺跡を保存ゾーンにして、熊野学センターはもともと県がやれと言って、県に頼んできている話や。 ○議長(屋敷満雄君)  田花議員、時間です。ちょっとまとめてください。 ◆14番(田花操君)  あれをやっぱり、あそこは学センターと遺跡保存にもう特化していくんやと。あと図書館なんかは上物を建てて、建設業者は反対するやろうけれども、オークワのあの2階あたりを、本当にもうオークワ2階上がっていったらあいている。そういう民間の施設を借りて、そうしたらそこへみんな来て、商店街に人が行き来したら商店街も潤うし、官民のそういった施設をつくっていくべきやし、今はPFIといってそういった民間の資金で公共施設をつくっていきやる時代やよ。そうしたら、私は図書館もそういうところへ持っていき、それで文化ホールを、やっぱり今はコンパクトシティーという発想で、コンパクトシティーでやっていきやるから、1カ所へまとめるよりは、そういうのを地域へ割り振ることによって全体が活性化する、再生化するという考え方なんやよ。 だから10年前のその発想を変えて、それで蓬莱小学校の跡へ文化ホールを持っていくんか、それとも警察の跡地のところへ持っていくんか、そういう候補がどこがいいのかということを立ちどまって考えることが大事やと、私はつくづく、これだけねじれ、二転三転した事業を、どこで落ちつかすんやと、そういう解決方法しかないと、私はこの場でも何回か市長にも言ってきた。だけれども、市長はもう突き進むばかりで、もう釈迦に念仏でもう考えを聞かせんけれども。私は、それが次の世代、予算や全て市民のコンセンサスをもう一回得ていくのにはその方法しかないと思うので、こういったことを申し上げて、私の一般質問を終わります。 以上です。 ○議長(屋敷満雄君)  これからの質問者にお願いいたします。90分間と時間を決めていますので、時間配分をきちっと守ってください。よろしくお願いします。 それでは、10分間程度休憩いたします。 △休憩 午後1時54分--------------------------------------- △再開 午後2時07分 ○議長(屋敷満雄君)  休憩前に引き続き会議を開きます。 一般質問を続けます。--------------------------------------- △久保智敬君 ○議長(屋敷満雄君)  10番、久保議員。 ◆10番(久保智敬君) (質問席) それでは一般質問をさせていただきます。 今回は浸水対策についてで、那智勝浦新宮道路の排水処理に疑問ということで、この1項目だけですので、私の場合は30分程度で終わります。 ただ、これまでこの質問の調査に山に何度も登りまとめたのが、きょう発表させていただきますが、事細かなところまでの質問になってしまいますので、了解をお願いいたします。 昨年の台風21号で、10月21日から22日まで大雨がございました。新宮市では48時間雨量が888ミリと観測史上1位の値を更新と、余り好ましくない1位でありますが、新宮市が全国の中で一番雨の量が多い地域として名前が出たわけであります。7年前の紀伊半島大水害に次ぐ床上浸水がこのときありました。床上浸水が600軒を超えました。あのときは雨の降る量の多さとともに、最悪なことに国、県、市それぞれのポンプが正常に働かなかったことも、被害を大きくさせてしまったことにつながってしまったと言えなくはありません。 あれから1年たちますが、ことしの台風20号では日足地区が浸水しました。そして、24号では、今回は風台風のように思いましたが、それでも床上浸水11軒と聞いています。その11軒中10軒の地域が、この三輪崎地区の今回の質問をさせていただく地域のことでありますが、これは後ほど詳しく話させていただきます。 この新宮地区の1軒の浸水、まずこれを伺いたいんですが、その原因とかはつかんでいますか。 ◎防災対策課長(山本茂博君)  この9月29日の午後の時間雨量、これが新宮地区においては約80ミリという記録がございます。これによるものかなというふうに思っております。 ◆10番(久保智敬君)  それが答えですか。防災対策課としてはここの現場に行かれましたか。 ◎防災対策課長(山本茂博君)  私ども本部に詰めておりましたので、この時間帯には行ってございません。 ◆10番(久保智敬君)  いえ、そうではなくて、その後床上浸水したところを回ったことがありますか。 ◎防災対策課長(山本茂博君)  ございません。すみません、税務課のほうで調査は進めております。 ◆10番(久保智敬君)  税務課に聞きます。 税務課は、罹災証明書を発行するがために、税務課がこの浸水したお宅の床上か床下か調べに行くわけですね。そのときに当然被災者の方は、ここが原因で床上になったとか話をされると思うんですけれども、いかがですか。 ◎税務課長(南守君)  この市内の1軒につきましては、この方が住まわれている住宅の関係もちょっとあったかと確認しております。 ◆10番(久保智敬君)  聞きたいのは、調査に行ったときにそういう原因箇所とか、何でこうなったとか、ここまで来たんやとか職員に対してそういう話があると思うんですけれども、普通ありませんか。 私が言いたいのは、今防災対策課の課長がここは行っていませんと。後でこの浸水した場所を税務課からいただいてその場所の把握をするでしょう。でも把握しただけで、それがなぜ起こっているのか、それはもし税務課が調査しに行ったときに、そういう言葉が返ってくるのではないか。その言葉をどういう原因であった、それを防災対策課に伝える、これもあってもいいんじゃないかなと思ったから、ちょっと聞いてみたわけなんですけれども、その点いかがですか。 ◎税務課長(南守君)  すみません、ここの部分についての情報共有はちょっとできていなかった点があろうかと思います。 ◆10番(久保智敬君)  ここの部分ではなくて全体的なことを言っているんですけれども、わかりました。 これは伝えなくてもいいんですか。防災対策課は知ろうとしなくていいんですか。 ◎防災対策課長(山本茂博君)  こういうことは、お互い税務課とも連携を持って、私らも把握に努めることが大事であると反省してございます。 ◆10番(久保智敬君)  そうですよね。今地域防災計画って、地域を知らなくてこういう防災計画なんか立てられるのかなと思いました。 市長はどう思いますか。 ◎市長(田岡実千年君)  立てている計画をしっかりと実行することが、防災につながるというふうに思っております。 ◆10番(久保智敬君)  だからその計画を立てるときに、地域を知らなくてはいけないんじゃないんですかと言いたいんです。 ◎市長(田岡実千年君)  それはもう全くそのとおりで、地域をしっかりと知らなければ計画は立てられないというふうに思います。 ◆10番(久保智敬君)  今回、この岩崎病院の近くの佐野川沿いの住宅、ここが浸水しました。床下ですけれども。これは今まで、去年は浸水しましたか。 ◎防災対策課長(山本茂博君)  昨年21号台風のときにも浸水してございます。 ◆10番(久保智敬君)  このときは本当にひどく浸水しましたからね。今回の浸水した理由はわかりますか。台風24号です。 ◎防災対策課長(山本茂博君)  これも台風本体が9月30日に上陸と。その前日の29日の午後、先ほど申し上げました新宮エリアにおきましては時間雨量80ミリ、それから三輪崎地区、特に被害のあった岡崎エリア、あの周辺で時間雨量48ミリを記録してございます。それに伴う浸水というふうに理解してございます。 ◆10番(久保智敬君)  税務課はここ聞いていませんよね。担当それぞれ違うでしょうから。細かいことですからわからなくて当然です。でも、今の答えは違います。現場へ行っていないからなんです。なぜか。これは第一佐野橋のかけかえ工事を今やっています。これのために三輪崎墓地に上がることができない。そのために上流に仮橋をつくりました。その仮橋の床材にH鋼を使っています。このH鋼が川の水を阻害して越水しているんです。これが原因なんです。だから県は、後、床下浸水したところを回ってくれています。 防災対策課はここまでしてほしいです。なぜ原因がどこにあるのか。今先ほど言ったところでも原因はどこにあるのか。ひょっとしたら溝が詰まって排水ができなかったのかもわからん。違いますか。 ◎防災対策課長(山本茂博君)  大変申しわけございません。現場のことも今後把握しながら、しっかりと現場の把握に努めてまいりたいと思います。すみません。 ◆10番(久保智敬君)  よろしくお願いします。 浸水対策として、今、国、県、市がさまざまな対策をこれまでされてきたと思いますが、その効果はどう出ているのでしょうか。 ◎都市建設課長(宇井俊治君)  国交省におきましては、熊野川の本川の砂州の掘削をすることによりまして、市内の9月29日、台風24号の際にも、70ミリ程度の時間雨量の雨が降りましたが、浸水が少なくなったという効果を聞いております。 ◆10番(久保智敬君)  ほかいっぱい効果出ているところもあると思うんですけれども、それも言うたってください。 ◎都市建設課長(宇井俊治君)  あとは、三輪崎、佐野、木ノ川地域の中で、佐野の中地東山線といいまして、佐野のローソンの通りに横断溝を2カ所つけまして、そしてそのローソンの周りの浸水、道路冠水がかなり軽減されたというふうに伺っております。 ◆10番(久保智敬君)  宇井課長は余りしゃべらない方で、だけれども、私は今回前もってこういうことを質問しますと言ったら、休みの日にもかかわらず山に登っていただいたりしています。もっともっと効果が出ていることを言っていただいたらいいと思うんですけれども。 それと、次に、今回日足地区はこのほどかさ上げをすることが決まったようですが、少し説明願います。 ◎都市建設課長(宇井俊治君)  この日足地域におきましては、今の現道の道路、池上商店の前の道路のところで約3メートルほどのかさ上げを行うという計画で、県のほうで進めていただいております。 そういった中、このほど用地であったりとか、対象物件の方の協力が全て得られましたので、今年度より工事を実施する予定と聞いております。 ◆10番(久保智敬君)  今年度より工事が始まるということでありますが、これは周りの方が知らない方も多いように聞いています。地域の方々を集めての説明会とかはされなかったのか。またこの近辺の耕作者の同意も得られないまま進められるのか、そこら辺はどうでしょう。 ◎都市建設課長(宇井俊治君)  ここの地元説明会なんですが、一度計画をしていたんですが、平成23年の紀伊半島大水害によりまして計画の見直しを行ったと聞いております。 そして、その後に計画について地元説明会を平成25年3月に行いまして、その後詳細設計を進めて、平成26年4月に詳細設計ができ上がった時点で、再度地元説明会を行ったと聞いております。 ◆10番(久保智敬君)  説明会は開いていただいているわけですね。ただその地域の方々の中には少し反対の声もあるようですので、丁寧に説明をしていただきたいと思います。 今後の対策としても、今まだ熊野川のしゅんせつがあり、また市田川はポンプ増設とか、佐野川は河川改修、荒木川も河川改修、浮島川はクランクの形状を変えていただくという工事も進められているようですが、それぞれの進捗状況はどうなんでしょうか。 ◎都市建設課長(宇井俊治君)  まず浮島川のクランクにつきましては、今のクランクの堤の部分から約3メートル切り込みをいただくという計画で、現在用地の協力も得まして、そこにかかる車庫の撤去作業にかかっていると聞いております。 そして、佐野川、荒木川についてですが、佐野川につきましては現在第一佐野橋に取りかかっておりまして、その上部工は今年度末に完成予定と。そして、その後、取り合わせ道路の関係がありますので、夏ごろには通行可能、供用開始ということを聞いております。 あと荒木川につきましては、今とまっている第一荒木橋から上流、市梨橋までの間、詳細設計を行っていただいております。 あと佐野川、荒木川のしゅんせつなんですが、佐野川で2カ所、荒木川で1カ所のしゅんせつを実施する予定で今進めていただいております。 あと熊野川町の赤木川につきましても、しゅんせつ予定で進めていただいております。地元からの要望もございまして、その要望を行い、杉の郷前の堤防のかさ上げとか、あとは杉の郷の下流のしゅんせつの要望を行っているところです。 ◆10番(久保智敬君)  ありがとうございます。 次に、東鴻田川もしゅんせつの要望があると思いますが、これはしていただけますか。 ◎都市建設課長(宇井俊治君)  先日現地確認もいたしましたが、東鴻田川の両岸には石積みがされておりまして、あとたまっている場所もありますが、そのしゅんせつの量によってはその石積みに影響を与える可能性もございますので、そこら辺を考慮しながら考えていきたいと思います。 ◆10番(久保智敬君)  この台風24号では、ぎりぎりいっぱいのところまで水が来ていましたので、僕も確認してきました。ですので、地域の方々の要望がありますのでお願いしたいと思います。 最近そこで濁った水が流れていると言われていまして、鴻田促進住宅の裏山の開発工事をやっていますけれども、その影響じゃないかという声もあったんですね。そういうのは当局には来ていませんか。 ◎生活環境課長クリーンセンター長(稗田明君)  恐らくその場所は、太陽光発電の設置に関する工事であろうと思われますが、私どもも関係課と協議する中で何度も現場に行きまして、業者に対していわゆる水質汚濁の防止のための工事をお願いしておりまして、3カ所に約2,800立米の沈砂池をつくらせ、下流に対してはそういう汚濁の水が流れないようにということで、指導なり話をする中で設けさせております。 確かに濁りはあるかもわかりませんけれども、下流までは土砂が流れたかというと、それはきちっと工事の段階で沈砂池をつくらせておりますので、大丈夫ではないかというふうには思っております。 ◆10番(久保智敬君)  やっていただいているわけですね、ありがとうございます。 同じように以前にも蜂伏地区に太陽光発電の開発が始まったときに、その建設業者さんに対して雨対策、また水対策をしっかりしていただくよう、これ地元の皆さんと要望させていただいたことがあるんですけれども、この現場はもう既に市の管理する調整池があったので、水の流れ、水の心配というのはないのかなと思っております。 さて、この三輪崎の光洋中学校の東側、いつも浸水してしまう地域がありますが、浸水してしまう原因の一つに、この那智勝浦道路の排水処理が問題ではないか。これを聞いていきたいんですが、なぜ今回このことを取り上げたかといいますと、もともとこの地域は水が集まりやすい地域で、絶えず裏山からの湧き水が流れている状態であります。それがこの道路ができてから水量が多くなった、そういう地域の方の声がありました。 そこで調べていくうちに、幾つかの不審や疑問が湧いてきました。那智勝浦新宮道路ができたのは10年前。7年前の紀伊半島大水害の折、新宮市民運動競技場の東側の民家の裏山が崩れ、何軒かの家々が土砂や流木で壊されました。 このときは人命まで及ぶ土砂崩れ、山腹崩壊があちらこちらにありましたし、あえてこの道路との関係性を疑問視するのはなかったかもしれません。今回現場を見てひょっとしたらという思いに駆られたわけであります。 というのは、ここは谷筋になっています。ですから道路としては橋をかけます。谷筋をまたいで橋脚があります。その橋脚の足元には道路上の排水がこの両サイドから流しています。今は橋脚の足元の地肌は真新しいコンクリート吹きつけでありますので、洗い流されることはないでしょうが、当時はどうだったのか、これはわかりません。 当局も現場へ行っていただきましたが、どう思いましたか。 ◎都市建設課長(宇井俊治君)  今言われている場所は、那智勝浦新宮道路の第二佐野橋の下のことかと思います。そこにつきましては、今モルタル吹きつけと、あと法枠工法によって周りの地山は固められておりますが、当時どういった状況であったかということにつきまして、国交省のほうに問い合わせをしたところ、当時崩壊面というのは岩盤が露出しておりましたということでした。 ◆10番(久保智敬君)  岩盤が露出していた。だから排水はそういう形でやっていた。今はその橋脚から民家を向いて下を見ると、崩れたような広く広がった地形になっています。ということは上から土砂が流れてきて詰まったということですね。 ◎都市建設課長(宇井俊治君)  現地を確認させていただきまして、その橋の上下流を見たところ、全体的に岩盤となっております。橋の上流約40メートルぐらいのところでは、どうでしょう、20メートルぐらいの滝となっております。その上流もまた岩盤の層になっているみたいでした。 当時その土石流が、その谷筋を通って橋の下も一緒に流された。でもそこには岩盤がありますので、土砂の量としてはさほどといいますか、薄い層で全体的に削られたという、そんな状況だと思います。 ◆10番(久保智敬君)  後日地元の方にもお話を伺うと、今言われたみたいにもっと高いところから流れ出しているよと伺いました。それで納得はしたものの、今あの災害以後、二つの砂防ダムをつくっていただいていますが、これもいっぱいまで来ているんです。これで大丈夫なのかなというちょっと不安がよぎりましたけれども、大丈夫ですね。 ◎都市建設課長(宇井俊治君)  今のところはその砂防ダムの天端あたりまで来ておりますので、そこら辺は国交省のほうに報告したいと思っております。 ◆10番(久保智敬君)  次にこの現場の隣の谷筋です。免許センターの後ろ側の山ですが、切杭地区といいます。この現場も先ほどの現場とよく似ていて、橋脚の足元に排水がされ、後は簡易的なコルゲート管で水路までつなげていましたが、それがこの7年前の大水害で飛ばされました。 このままでは危険だと問題視され、地域の方々が動いて国を動かし、工事方法を変えさせました。今では那智勝浦新宮道路からの排水を法定外水路までU字溝とコンクリートで水の流れをつくってくれています。工事が終わったのはことしだったと思いますが長くかかっておりました。 要するに、排水のあり方が問題であったことを認めたからこそ、大規模な工事をしてくれたと思っていますが、当局はどう思いますか。 ◎都市建設課長(宇井俊治君)  その排水対策工事につきましては、本年の3月に完成しております。またその排水につきましては、もともとは市が管理する先ほど言われました法定外水路まで、ポリエチレン管を谷に沿って排水をしておりました。その谷筋のところに豪雨が集中して、7年前の紀伊半島大水害のときに排水管が流されてしまうという被害を受けました。 その被災部分の対策工事を国交省により実施していただいたわけなんですが、その復旧計画には何度も地元の方と協議を重ねて、再度災害が起きないような対策を考えていただき、無事完成ができたものと考えております。 ◆10番(久保智敬君)  次に三つ目ですが、ここ切杭地区より新宮寄りで三輪崎墓地の後ろ側になります。今回指摘したいところなんですが、ここは谷筋ではなくて、山を切ってもともとあった水路を潰して那智勝浦新宮道路をつくっています。今まで手掘りの水路があったのですが、そこに流れていた水はどこに行ったのか。これが地下水で住宅地の近くの裏山の湧き水として出てきているのではないかと思ったわけであります。 三輪崎墓地の横に上に上っていく道路があります。農道高線。これを上っていくと那智勝浦新宮道路との交差するところがありますが、その手前に堀口鉄工さんの倉庫があります。その前の農道の山側からの側溝から2本の溝がグレーチングで横断しています。 そして、もう一本、山からの流れてくる水を逃がすために直径1メートルのコルゲート管が道路の下に埋められています。これが先ほど言いました那智勝浦新宮道路で遮断された手掘りの溝の延長線上になるんですが、これら3本が上流から流れてくる水を岩崎病院の方向の谷に流しています。いかにこの水の量が多いというのがわかると思います。 遮断された手掘りの水路には一切水は流れていません。那智勝浦新宮道路の下を横断してつくられた排水溝が設置されてありますが、人がかがむと入れるぐらいのボックスカルバートです。そこには水は流れています。だけどもそれがこの排水溝を出た瞬間に水は消えています。地下水にしみ込んでいっています。 当局も確認されたと思いますが、どうですか。 ◎都市建設課長(宇井俊治君)  確認はいたしました。当時は雨の量も少なく、その那智勝浦新宮道路を暗渠としてボックスカルバートが通っているわけなんですが、そこを流れている水量はわずかでございました。 でも議員言われるように、その出たところでは中にしみ込んでいくような状況ではありました。 ◆10番(久保智敬君)  この那智勝浦新宮道路からの排水が地下水となって、湧き水として民家の裏山から出ている確かな証拠はありません。科学的根拠もありません。しかし、可能性は十分にあります。 地域に住む方から、浸水してしまう一番の原因は、この山から吹き出してくる水ですときっぱり言われました。台風24号のとき裏山の休耕田から滝のように流れていたと、近所に35年住む方が見ていたそうです。過去にはその休耕田で稲作をされていた方は、この湧き水だけでは足らないので山の後ろの谷からパイプを引いて水を持ってきていたそうですが、今ではそのパイプからは水は流れていません。 私は今までこの地域の浸水の原因は、山からの水もあるでしょうが、佐野川からの越水、これが多いのと、排水に問題があり、排水先の佐野川との高低差がなくクランクになっている形状が問題で、山からの水の量は余り問題視していなかったのですが、今回調べてみると、無視できない量が流れてきていると思います。当局はどう思いますか。
    都市建設課長(宇井俊治君)  そのボックスカルバートからしみ込んだ水の先なんですが、その先には私も確認をしたところ、そこの部分は谷となっておりまして、一山を越えないと下流の民家のところ、今言われている民家のところに流れていかないのではとは思っております。 その山には岩盤とかも露出しておりますので、地下水の水脈につきましては、どういったところを流れているのかというのは、ちょっとなかなか想像がつかない状況ではあるんですが、先ほど言われました農道高線の途中のところにも湧き水は出ております。ですので広範囲にわたって行っているのではないかとは思われます。 ◆10番(久保智敬君)  できれば調べていただきたいんですが。 それとはちょっと話は別になりますが、那智勝浦新宮道路の排水溝、今言われていたところなんですが、その出口の下に、この土地の石ではなさそうな黒い焼けたような握りこぶしぐらいの丸い石が数多く散乱していました。上流から流れてきたものだと思いますが、調べていただきたいと思います。 というのは、上流の近くには産業廃棄物の埋め立て場所があります。少し気になりますので調べていただけますでしょうか。 ◎生活環境課長クリーンセンター長(稗田明君)  恐らく高の産業廃棄物処理場のことだと思いますけれども、この場所につきましては毎年地下水の水質検査及びダイオキシンの調査等を行っております。この高の場所につきましても数カ所行っておるわけでありますけれども、今まで国の規制基準を超える数値は出ておりません。 この黒い石につきましても私どもの職員も把握しておりまして、業者に聞くと恐らく黒コケ、コケの一種ではないかという話は聞いておると、生活環境課のほうでは把握しております。 ◆10番(久保智敬君)  黒コケぐらいでしたら問題ないんですが、少し気になったところです。 いずれにしても、この地域の浸水対策は来年出水期までに橋がかけかわり、あと5年で佐野川の改修が岩崎病院のところまで川幅が広がれば解消されるであろうとの見方だと思いますが、そうなれば私もうれしいんですが、この那智勝浦新宮道路で集められた大量の水が、谷筋を通らなくて地下水に流れてしまう、このことはとめていただきたいなと。 これはこの地域の浸水だけではなくて、もっとひどい山腹崩壊につながってしまうおそれがあります。60年前ぐらいにこの場所は崩れた場所である、これを知っておかないといけないと思いますが、いかがですか。 ◎都市建設課長(宇井俊治君)  その60年前に崩れた形態というのはちょっと私も把握しておりませんが、先ほど言われました浸透水につきましては、国交省のほうにも相談しながら考えていきたいと思います。 ◆10番(久保智敬君)  よろしくお願いします。 以上で終わります。 ○議長(屋敷満雄君)  質問中ですが10分間程度休憩いたします。 △休憩 午後2時43分--------------------------------------- △再開 午後2時54分 ○議長(屋敷満雄君)  休憩前に引き続き会議を開きます。 一般質問を続けます。--------------------------------------- △濱田雅美君 ○議長(屋敷満雄君)  11番、濱田議員。 ◆11番(濱田雅美君) (質問席) それでは、通告書に従い一般質問を行わせていただきます。 恐れ入ります、骨折がいまだ完治しておりませんので、申しわけございませんが座らせていただき一般質問を行わせていただきます。よろしくお願いいたします。 まず、防災についてですが、最近、当地方においても頻繁に地震が発生しており、そのたびに不安になるところでありますが、最近数年間の防災の強化項目についてを教えていただけますでしょうか。 ◎防災対策課長(山本茂博君)  ここ近年、数年間の強化項目といたしましては、まず、逃げる防災を推進してまいりました。そのために、ここ数年間におきまして、津波に対しましては、宮井戸避難場所や蓬莱公園の築山の整備、それから、津波避難ビル10施設の指定など、避難場所の確保に努めてきました。 風水害に対しましては、台風接近時などにおいて、開設する避難所をより多くの方に避難していただけるよう見直しや拡充を図ってきたところでございます。 また、住民の方々を対象とした出前講座におきましても、ハザードマップや津波シミュレーション動画を用いた地域リスクの確認、避難方法の周知、非常持ち出し袋の準備、備蓄の推進を行うとともに、防災対策課職員が臨場して行う家具転倒防止金具取りつけ事業においては、家具取りつけの作業だけではなく、直接住民に対しまして啓発できる場と捉えて各戸に絞った災害リスクの解説や非常持ち出し袋、備蓄などの事前の備えについて啓発を行ってきたところでございます。 ◆11番(濱田雅美君)  今御答弁いただきましたように、新宮市では、逃げる防災というのを推進しているということですが、市民の皆様も台風などの際は早目の避難ということを意識していただいております。 逃げる防災を推進するのであれば、逃げることができる安全な環境というのをつくらなければならないと思います。その取り組みの一つに、ブロック塀の撤去作業や危険家屋の撤去なども含まれると考えます。狭い道でブロック塀や家屋が倒壊し、避難が困難になる可能性がある箇所は、市内に少なくはありません。また、大阪での児童が犠牲となった通学路のブロック塀対策も考えなければなりません。 本市では、いまだ両施策において、補助制度が確立なされておりませんが、民間などへのブロック塀撤去などに関する補助制度と空き家対策特別措置法に関して、その後、本市の補助制度に進捗はございますでしょうか。 ◎防災対策課長(山本茂博君)  民間のブロック塀に関する補助制度につきまして、防災からお答えさせていただきます。 この民間ブロック塀につきましては、これまでもいろいろ種々協議を重ねてまいりました。県下のほか市町のブロック塀補助制度についても調査を進め、来年度に向けまして、この補助制度制定に向けて、ただいま準備を進めているところであります。 ◎管理課長(望月敬之君)  空き家等の解体補助制度についてでございますが、現在、近隣自治体等の状況や制度概要について調査を進めているところでございます。 ◆11番(濱田雅美君)  ブロック塀の補助制度に関しては、来年度が制定ということは、提案後早い結果を出していただきまして、大変うれしく思います。 空き家対策も何かと御尽力をいただいているのは常日ごろ聞いてはおりますが、今後とも、前向きな取り組みをお願いしておきたいと思います。 市民の中には、いまだに、私ところは今どこに逃げたらええんやろうという、避難先が明確じゃない方もいらっしゃいます。いただいた答弁では、出前講座や家具転倒防止金具を取りつけに訪問した際などにも丁寧な啓発をしていただいているようで、大変うれしく思うところです。 本市は津波も心配ですが、それ以上に豪雨災害を身近に強いられます。ソフト対策の逃げる防災を推進するのであれば、誰がどこにいても逃げ切れ、犠牲とならないまちづくりに御尽力いただきますようお願いしておきます。 市民の皆様も早目の避難を意識していただき行動してくださってはいますが、避難に支援が必要な方の場合は、どうなのでしょうか。管理システムを導入して、町内会や民生委員の方々の協力もいただき、担当課も大変御尽力いただいておりました災害時の避難要支援者リストの作成は、どのような進捗状況でしょうか。 ◎健康長寿課長河邉弘ミ子君)  避難行動要支援者管理システムを昨年導入していただき、従前の登録者の入力を行っております。今年度は、10月に登録が必要かもと見込まれる4,363人の方に手挙げ方式で案内を送らせていただきました。1人で避難ができず、また家族等の支援が受けられない方について、その返送状況によって登録しているところです。 ◆11番(濱田雅美君)  郵送にての調査を行っていただいたようですが、回収の状況というのはいかがでしょう。どのくらいの割合で回収済みなんでしょうか。 ◎健康長寿課長河邉弘ミ子君)  現在1,130通の返信があり、案内した数から言いますと25.9%の回収率となっております。 ◆11番(濱田雅美君)  この調査の回収というのは、理想は100%が理想だと思うんですけれども、今回収の25.9%という数字は低いように感じるんですけれども、送付先というのが高齢者のお宅が大半だと思います。想定ではございますが、返信が困難な方もいらっしゃると思いますが、未回収の先というのは、どうされるのでしょうか。 ◎健康長寿課長河邉弘ミ子君)  返信が困難な方への対策といたしましては、調査前にケアマネジャーでありますとか、ヘルパーの事業所へ、また民生委員の地区の会議等に出向かせていただき、調査の説明を行っております。尋ねられた場合の協力をお願いしました。 また、聴覚障害者のグループの方からの依頼で手話通訳の方を交えて説明し、提出していただいたという経緯もございます。 未回収の分につきましては、避難行動の支援が必要でない方が多いのではと考えておりますが、定期的に今回のようにリスクのある方に送付し、把握していく必要があると考えております。 ◆11番(濱田雅美君)  介護関係者や民生委員の協力を得ていただき、また手話通訳もしていただいて大変安心はしておりますが、やはり、先ほどの答弁でもございました拾いこぼれがあるためとのことですが、登録を見込まれる4,363名の手挙げ方式という、この調査というのは、住民票をもとに郵便を郵送していると思うんですけれども、住民票を置いていない方や、あと、町内会に入っていない方などは、調査対象から抜け落ちるという危険性はございませんか。 ◎健康長寿課長河邉弘ミ子君)  当然システムの中では、住民票が置いている方に限ります。町内会に入っている入っていないは関係なく、拾い上げることができます。 システムを導入することで、福祉課の持っている身体障害者の手帳を受けている方でありますとか、あと、療育手帳の持っている方、あと、精神障害者保健福祉手帳を持っている方、あと、健康長寿課の要介護3以上の方、または要介護2で認知症のある方、あと、保健センター、あるいは保健所から指定難病の方のリストが集約できるようになっておりますので、定期的にチェックすると、新しい登録した人ということが把握できることになっております。 ◆11番(濱田雅美君)  それでは、今挙げていただいた指定のリストの何千人という方がいらっしゃいまして、その方のリストがわかるということですけれども、その方から郵送の返信が来ていないという場合も把握できますよね。 ◎健康長寿課長河邉弘ミ子君)  返送されていない方もわかります。 ◆11番(濱田雅美君)  わかりますね。 ◎健康長寿課長河邉弘ミ子君)  はい。 ◆11番(濱田雅美君)  そうしたら、その方たちは、一般に考えると、やっぱり支援が必要な方が大半ではないかとは考えるんですけれども、その方々の返送がないとなると、それはそれで、先ほど申したように支援が必要でないというふうな判断に持っていくんでしょうか。 ◎健康長寿課長河邉弘ミ子君)  この4,363人の方の中には、ちょっと人数が多いんですけれども、高齢者の方で、おおむね75歳以上のみの世帯の方も含まれていて、ここのグループが一番多い対象群となっております。その75歳以上の方という高齢者の中では、ほとんどの方が自分で動ける方かなと把握することができるかなと思いまして、できない方というのは、やっぱり介護の認定がついている方という人たちのほうが、リスクが高いと考えております。 なので、今言った項目の中で、例えば高齢者であり介護認定を受けている方というのは、重複した形の人にはなるんですけれども、その辺で元気な方と言ったらちょっと語弊があるんですけれども、自分で動ける方というのは、障害を持っている方でももちろんございますし、自分で逃げられない方ということで対象を絞っておりますので、抜け落ちることもあると思いますけれども、元気な方も多いと考えております。 ◆11番(濱田雅美君)  そうなんですね。 それでは、重複している方もいらっしゃるということなんですけれども、支援者のリストのデータの中に、先ほど言っていただいたお体に不自由な方があるとか、そういった指定を受けている方というのは100%というか、抜け落ちがないような確認というのは行っていただいているんでしょうか。 ◎健康長寿課長河邉弘ミ子君)  自分で申請していただくという形をとっておりますので、上がってこなかったらわからない場合もあります。 こちらが発送させていただいて返ってきた方というので同意を得られている方というのは、何らかの支援が必要な方と踏んでいるんですけれども、中には返送されていない方もあると思いますので、定期的にリストを出して案内していくということは考えております。 ◆11番(濱田雅美君)  わかりました。 担当課のほうでも、きめ細かな取り組みは行っていただいていると思うんですけれども、今おっしゃっていただいたように、郵送で確認していただくというのももちろんありかとは思うんですけれども、住民票を置いていない方であったりとか、町内会に入っていないというのは関係ないということだったのでよかったんですけれども、支援が必要な方というのを郵送だけで確認するというのが十分なのかなというのはすごく不安で、その地域の方々の協力を得て、町内会であったり自主防災の方であったりとか、あと、民生委員であったりとかという、その方々の協力を得て、実態調査というのは、やはり、そちらも定期的に必要なのではないかなというふうに思うんです。やはり、地域に住んでいる方というのが、一番その地域のことを把握していて、もしも、本当に抜け落ちてしまっている危険性があるのであれば、そこは一件でも少なくしていただきたいと思いますので、その方たちの協力を得ながらしっかり取り組んでいっていただきたいと思うんですけれども、その点はどうでしょうか。 ◎健康長寿課長河邉弘ミ子君)  今回は、この支援の必要な逃げられない方の登録というところが主眼になっていますけれども、これを進めるに当たっては、地域の支援関係者の方にこのことを知っていただくということが、この事業を進める上ですごく重要と考えております。 以前にも、町内会長の協力を得て作成していた部分もありますので、地域の方からの情報提供は受けませんということではなく、町内会長であったり民生委員であったり、また近所の方であったり、心配な方がおられるよという場合は、それは、もちろん訪問させてもらって確認していく作業は、同時に進行していく予定になっております。 ◆11番(濱田雅美君)  わかりました。ありがとうございます。 今言っていただいたように、やはり地域の方の情報提供というのをお願いしていただいて、今後とも取り組んでいっていただきたいと思います。 あと、今データを民生委員のほうにお渡しいただいているとは思うんですけれども、その中に、自主防災組織があるところ、町内会とか民生委員というのは、その中に、今言った住民票を置いていない方の要支援者がいらっしゃる地域というのがあれば、それは、もう把握していただいているんでしょうか。 ◎健康長寿課長河邉弘ミ子君)  住民票の置いていない方というのは、ちょっと把握しておりませんし、この方が住民票がないとかという情報も入っていないかと、そういうことはないかと思います。町内会には入っていないという方はおられました。そういう情報は入りますが、住民票云々については、ちょっとまだ聞いたことが、私はないです。 あと、民生委員には、今回この調査をするに当たって説明はさせていただいていますが、まだ情報提供まではできておりません。また、来年4月以降で、きちんと総会等に諮らせていただいて了解を得てから、早くしたいと考えております。 町内会長につきましては、以前から自分の町内会でそういう方がおられる場合は名簿をお渡ししておりますので、その名簿が更新された場合は、また更新の名簿をお渡しに行く予定になっております。 ◆11番(濱田雅美君)  今、町内会長とか民生委員にお渡しいただいている名簿というのは、いつ作成されたものか、わかりますでしょうか。 ◎健康長寿課長河邉弘ミ子君)  平成28年だったと思います。 ◆11番(濱田雅美君)  では、それほどすごく旧というか、古いデータでもないということですよね。 あるところで、今もらっているデータがすごく変わってしまっているので、余り役に立たないんですという声も、ちょっとお聞きしたんですけれども。 ◎健康長寿課長河邉弘ミ子君)  平成28年には配布させていただきましたが、それ以前からもしていた部分があるので、そういう場合は古いかもしれません。また、データにつきましては、高齢者の場合でしたら亡くなる方もおられると思いますので、やはり定期的な更新というのはかけてまいりたいと思っております。 ◆11番(濱田雅美君)  よろしくお願いします。 あと、このデータをつくる際に、以前に、たしか、避難時の要支援の必要性がある方を、地図上に示して把握するという取り組みがあるということも、ちょっとお考えがあるということもお聞きしたんですけれども、そちらのほうの取り組みというのは、今も取り組んでおられるんでしょうか。 ◎健康長寿課長河邉弘ミ子君)  システムを導入することで、今回調査した人を入力するんですけれども、例えば、町内会ごとに、どこにどういう人がおるかということは地図上に落とすことができますので、それも含めて情報提供をしていきたいと思っております。 ◆11番(濱田雅美君)  わかりました。 この取り組みというのは大変重要で、防災のみならず地域包括ケアシステムの構築とか、あと、さまざまな取り組みにおいても必要なものであると思いますが、状況は常に変化し続けるものでありますので、その変化の把握と地域の方々の周知や民生委員などへの周知というのが必要な方々への情報共有というのには、どのように今後取り組んでいかれるんでしょうか。 ◎健康長寿課長河邉弘ミ子君)  今回のように支援が必要と思われる方のリストが、システムでリアルタイムに抽出ができますので、3カ月に1回は、新たな支援が必要と思われる方のリストを抽出して、今回のように郵送をかけて必要な人を申請していただきということの繰り返しといいますか、定期的な繰り返しをしていく必要があると考えております。 また、先ほども申しましたように、名簿が更新された町内会には、更新したものを配付していくことで、その都度またその町内会からの情報等をお伺いすることもできると思いますので、そういうやりとりというのが重要と考えております。 ◆11番(濱田雅美君)  わかりました。 情報も常に今も言ったように新しいものでないと、さまざまな問題も生じることが想定されますし、データの更新とか、あと情報提供、情報の共有とかにもさまざまな困難な課題もあるかとは思うんですけれども、本当にこれはとても重要な取り組みだと思いますので、困難課題は尽きないと思いますけれども、このリストが有意義に活用できる取り組みであるようにお願いしておきます。 次に、災害時の備蓄品についてなのですが、今の備蓄品を教えていただけますでしょうか。 ◎防災対策課長(山本茂博君)  現在の備蓄品でございますが、食糧関係は4万食、アルファ米が3万5,000食、それから、長期保存パンが5,000食、長期保存水500ミリリットルが1万本でございます。また、今年度より、調理が不要で、発災直後にすぐに食べることができるビスケット1,000食を新たに購入をすることとしております。 それから、寝具関係につきましては、毛布が7,000枚、銀マットが4,000枚、トイレ関係では、簡易トイレ及びテントが180セット、トイレ処理材が300箱、約3万回分、それから要配慮者対策といたしまして、パーティションが60個、車椅子用のトイレセットが10セット、簡易ベッドが40個の備蓄を行っているところでございます。 ◆11番(濱田雅美君)  ありがとうございます。 来年の春を予定に販売開始される乳児用液体ミルクについてなんですけれども、これは母乳にとても近くて、開封後常温のまますぐに飲ませることが可能とのことで、日本栄養士会も、災害時の液体ミルクの適切な使用法などを示したガイドラインを、2019年1月をめどに作成する方針を公表し、自治体や一般家庭にも備蓄を呼びかけるとのことです。 東京都の文京では、災害用の備蓄として供給するとなっておりますし、当市において、この乳児用液体ミルクを備蓄品に加えるというお考えはありますでしょうか。 ◎防災対策課長(山本茂博君)  この液体ミルクでございますが、ことし8月8日に国内の製造販売が可能になったと聞いております。 これまで2016年の熊本地震、それから2018年、ことしの西日本豪雨、この際には支援物資として使われたと聞いております。ことし9月の北海道地震におきましては、これは東京都が支援物資として送ったようでございますが、残念ながら使用されなかったという事例もございます。そういったこともございますので、この備蓄上の問題点といたしましては、賞味期限が6カ月から約1年間、少し今の段階では高価なものになるのかなというようなことも聞かれる中、本市として、この備蓄品に加えることも含めまして、今後、調査研究を進めてまいりたいというふうに思っております。 ◆11番(濱田雅美君)  今の御答弁の中で、北海道地震のときに、支援物資として送ったけれども使われなかったという理由というのは、わかりますでしょうか。 ◎防災対策課長(山本茂博君)  国内では使用例がまだないとされたことで、周知が行き届いていなかったのかなというふうな感じはします。 ◆11番(濱田雅美君)  そうですね。わかりました。 今、御答弁いただいた中にも、国内で周知が行き届いていなかったというようなさまざまな問題もあるようですので、私も今後、動向を見ながら調査していきたいと思います。 母乳のみで育児されている方は、ミルクという備蓄に関心がない方もいらっしゃるようで、もちろん、子供の命を守るためには災害に備えて備蓄しておく必要があるのですけれども、やはり、普段使用しないのでもったいないとか、あと、期限が近づいたものを、使用しないからと使っている人にあげるということもちゅうちょするなどといったお考えの方もいらっしゃいますが、災害時のときはストレスでやはり母乳の出が悪くなるおそれというのも、十分考えられます。中には、母乳の方にも限らず、ミルクの方でも備蓄する余裕がないという方もいらっしゃいます。 以前、粉ミルクであったり女性の生理用品であったりとかは、流通物品として供給していただける協定を結んでいるということをお伺いしておりますが、今も、その協定は続いていると思いますが。 ◎防災対策課長(山本茂博君)  流通備蓄といたしましては、イオン、オークワ、コメリなどとの協定で、食糧、生活物資、紙おむつや粉ミルクなども含まれてございます。 ◆11番(濱田雅美君)  その中でも、特にやっぱり粉ミルクとかというのは、子供の健康確保であり、命を守る施策であると思いますので、災害の際に物資が足りないなどといった想定外のことが起こることのないように、十分しっかりとした取り組みをお願いしておきたいと思います。 次に、地域包括ケアシステムの構築についてお伺いいたします。 レスパイト入院の取り組みについてですが、先日の教育民生委員会において、新宮市立医療センターにて平成29年度の取り組み報告の中でレスパイト入院に関する報告がございましたが、委員会ではレスパイト入院の取り組みが行われていることの把握ができておらず、非常に残念に思いました。 知らないというのは、どんなよい取り組みをしていただいていても、それを市民の方に提供できないという残念な結果になってしまいます。 そこで、お伺いします。 レスパイト入院の利用は、どのような状況でしょうか。 ◎医療センター次長兼医療業務課長(岩崎誠剛君)  レスパイト入院の状況でございますが、年度別ですが、平成28年度は7件、平成29年度は14件、また今年度は17件の利用がございます。 ◆11番(濱田雅美君)  では、レスパイト入院の現状と受け入れ可能な対象患者というのは、どのように判断されているのでしょうか。 ◎医療センター次長兼医療業務課長(岩崎誠剛君)  なかなかこの制度自体、まだ御理解いただいていない部分がございますので、少し説明させていただきます。 まず、自宅療養中の患者に一時的に入院をしていただきまして、そのことにより、介護している御家族に一時的な休息をとっていただいたり、また、御家族自身の急な病気やけがなどの際にも御利用いただいております。 対象者でございますけれども、レスパイト入院の対象者は、当センターに入院している医学的管理や処置を在宅で受けている患者。例えば、胃ろうによる食事介助が必要な方、また人工呼吸器を装着している方などが対象となります。 また、開業医からの紹介の場合は、当院に地域医療連携室がございますが、こちらを窓口といたしまして、まず当センターの主治医を決定いただき、レスパイト入院が可能と判断された患者様が対象となります。 ◆11番(濱田雅美君)  開業医からの紹介ということなんですけれども、ケアマネや包括担当者からの紹介でもレスパイト入院は可能でしょうか。 ◎医療センター次長兼医療業務課長(岩崎誠剛君)  御相談は、やはり患者の御家族様、また今おっしゃったように、ケアマネや包括の担当者等、どなたからでも御相談をお受けしておりますので、お気軽に地域医療連携室に御相談をいただければというふうに思っております。 ◆11番(濱田雅美君)  それでは、ケアマネや包括担当、開業医などへの周知というのについては、どのように取り組んでおられるのでしょうか。 ◎医療センター次長兼医療業務課長(岩崎誠剛君)  これまで、介護関係者や医療関係者を対象とした研修会並びに会合の際に周知を図ってまいりました。 今後も、あらゆる機会を通じて、さらなる周知徹底に努めてまいりたいというふうに思っております。 ◆11番(濱田雅美君)  わかりました。 レスパイト入院の利用状況を先ほどお聞きしまして大変少なく感じたんですけれども、介護者に情報提供というのはなされているのでしょうか。 ◎医療センター次長兼医療業務課長(岩崎誠剛君)  介護されている方々への情報提供は、まだまだ不十分な部分があるというふうに認識をしております。 ですので、今後介護者はもとより、介護者の相談窓口となっているケアマネジャーや医療機関関係者等へのさらなる情報提供に努めてまいりたいというふうに思っております。 ◆11番(濱田雅美君)  情報の提供というか周知というのを徹底していただきたいと思います。 ケアマネの中でも、やはり、医療センターにそういったレスパイトケアというのがあるというのを実際知らなかったという方もいらっしゃいましたし、介護者のほうは、ケアマネを初め、介護関係者や医療関係者からの提案がない限りは、レスパイト入院のことを知ることは、おおよそないと考えます。 医療センターが取り組んでいるレスパイト入院というのは、医療的処置が必要な患者であり、介護する側の負担を軽減するためのショートステイというのとは、また区別されるものであると考えます。 しかし、今回も委員会で問題視されておりましたが、レスパイト入院の取り組みをしっかりと必要な関係職種の方々に周知していただくことは、必要不可欠だと考えます。とても有意義な取り組みにもかかわらず、知らない、知らなかったというのでは、介護する側の負担を軽減できるであろうものも、手を差し伸べることができない結果となってしまいます。 医療センターにおいても、さまざまな事情が多々あるとは思いますし、受け入れが可能な病態を整える必要もあることでしょうが、医療センターとの連携を強化して現状を理解していただいた上で、お互いに協力し合って、レスパイト入院をさらに有意義な取り組みにしていただきたいと思います。 委員会においても、この後またレスパイト入院についての勉強会を行うということですので、質問はこの程度にさせていただいて、また勉強会のほうでさらに教えていただきたいと思います。よろしくお願いします。 次に、在宅医療の現状とみとりについてお伺いいたしたいと思います。 委員長報告でもございましたが、地域医療・介護対策特別委員会において、東京都での全国自治体病院経営都市議会協議会主催の地域医療政策セミナーを受講いたしました。その中で、入居者のみとり率が76%もあるサービスつき高齢者住宅のみとりと、VR認知症プロジェクト、共感眼鏡について受講したことを紹介させていただきたいと思います。 本市のみとりについてお伺いいたします。 自宅でのみとり、病院、施設でのみとりの割合は本市ではどのようなものか、おわかりになりますでしょうか。 ◎健康長寿課長河邉弘ミ子君)  平成29年では、自宅での死亡割合が11.1%、老人ホーム等での死亡割合が7.8%と把握しております。 ◆11番(濱田雅美君)  それでは、本市の24時間訪問看護ステーションの件数と、みとりまでを担ってくださる施設の件数というのは、おわかりになりますでしょうか。 ◎健康長寿課長河邉弘ミ子君)  市内の訪問看護事業所6事業所のうち、5事業所が24時間対応しております。24時間対応しておられるところというのは、当然みとりであるとか終末期ケアをしていただけるところと考えております。 また、施設でのみとりについては、包括支援センターが毎年施設の情報をホームページに掲載する中で、施設でのみとりについての情報収集をしております。条件が整えば、市内の施設は全施設可能という回答が返ってきております。条件というのは、例えば本人、家族が希望しているとか、あるいは主治医の協力が得られるとかという条件となっております。それは施設によって違うんですけれども、ほとんどのところが相談することができるというふうになっております。 ◆11番(濱田雅美君)  今、お伺いした中で、施設でのみとりの割合というのが、当市の場合県と国よりも若干高くなっておりますが、自宅でのみとりというのは、まだやっぱり低く、病院でのみとりというのが多い状況ということでありますが、在宅医療や訪問看護を受けながら自宅での介護は、医療知識がない家族にとっては、大変大きな負担と不安を抱えているはずです。まして、目の前で家族が急変したら、思わず救急車を呼んでしまうということは否めないと思います。 病院以外でのみとりには、日常的に家族のケアとみとりについての理解が必要であると思います。とはいっても、いざとなると、きっと混乱してしまうと思います。延命治療においても家族は1分でも長く生きていてほしいと願う気持ちと、本当にそれでいいのかと自問自答してしまうのではないでしょうか。日本人は死に対しての負のイメージが大きく、これまでは死に関する話題は避けてきたようですが、最近では元気なうちに身の回りを整理して子供たちに負担がないよう、また家族や身近な方に自分の意思を伝えておくという、終活を行う方も多くなってきているようです。 その中で、エンディングノートというものを書く方もふえてきている様子です。確かにこのノートの内容は、残された家族が迷うことなく亡き人の思いを尊重してあげられるのではないかと感じました。また、子供が親の知らなかったことを知るきっかけにもなります。 実際私も書いてみたのですが、家族に伝えたくても照れくさくて言えない感謝の言葉、文字にすれば伝えられますし、人間いつ、どのような運命が待っているかわかりませんから、記録しておくのも必要かと感じました。家族で話し合って書いたという方は、ノートをきっかけに家族のコミュニケーションができた、知らなかった親の話もたくさんできたと明るいイメージで、いい雰囲気の中で書けたよと教えていただきました。 このエンディングノートは、絶対に元気なうちに書くというのが必須だと思います。病気が発覚したとか、高齢になって虚弱になった状態では、ネガティブな感情しかないでしょうし、そうではなくポジティブに捉えて、空白の箇所がたくさんあっても構わないし、日々どんどん気持ちも考えも変化するでしょうから、その都度書きかえればいい、気軽に書いていけばいいと思います。みとりの家族の心構えや残される家族のため、もしくは意思の疎通が困難になったときのために書いておくといいのではないかと思います。 エンディングノートに限らず、家族と本人の終末の意思決定が明確であれば、医療の現場においても混乱せず、よりよい医療処置と対応ができるので有意義だともお聞きしました。私も実際家族が急に入院になった際、延命処置はどうしますかといきなり尋ねられて、答えられなかったという経験があります。エンディングノートを推進するのは、感情的になかなか困難かもしれません。中身の意図するところをしっかりと理解していただかないと、誤解が生じることもあるでしょう。何らかの方法で周知していく手だてがないものかと、検討している自治体も幾つかあります。 本市においても、このようなノートがありますよという程度に、軽くというか、そういうことを周知していくということができないかと、一度検討してみてほしいと考えるのですが、いかがでしょうか。 ◎健康長寿課長河邉弘ミ子君)  エンディングノートにつきましては、どういうものかというのも課のほうでは包括支援センターの相談員が中心となって理解しているところです。また、一般に売っていたりもするので、持っている方もおると思います。 相談する中で、必要な場合は紹介なんかはしているかと思うんですけれども、まだ課では課の方針としてこれを進めていくというようなところまでは、まだ意思決定ができていなく、また講演会等でもまだお配りしたことはございませんが、今在宅医療相談窓口のほうで、エンディングノートと若干かぶる部分で、もうちょっと範囲が狭くなると思いますが、リビングウイルといいまして、自分の最期といいますか、終末期を自宅で送りたいか、施設なのか、はたまた病院なのか、あるいは最期を迎えたい場所でありますとか、延命治療を希望するかしないかとか、そういうようなことを常日ごろから考えるきっかけづくりにならないかということで、紙芝居的な媒体にしてサロン等でこれを訴えていくということの計画はしておりますので、若干形は違うんですけれども、住民が自分の最後をどのように過ごしたいかという考えるきっかけづくりということで、今、働きかけをしようとしているところです。 ◆11番(濱田雅美君)  わかりました。 今、お伺いして必要な取り組みなのではないかと考えます。死というのはやはり負のイメージ、ネガティブに考えてしまうところもあるんですけれども、そういった紙芝居的によい方向に考えられる、ポジティブな方向に考えられるという取り組みを行っていただければうれしく思いますので、それがまたよい取り組みになることを願っています。期待しております。 次に、通告書では最後の項目となっておりましたVR認知症体験とその効果について紹介し、お尋ねしたいと思います。 通告書の順番が前後変更になりますことを御了承いただきたいと思います。 このVR体験のことは、以前私はテレビのニュースで少し見たことがありましたので、今回のセミナーの受講は大変興味深かったのですが、残念なことに現物というのは拝見することはありませんでした。 この眼鏡は認知症の方が日常生活においての視覚を体験するものであります。例えばタクシーをおりる際に、認知症の方であればビルの屋上の高さからおりると感じられるとか、今、目の前にあったものが突然消えてなくなるとか、そこにいた家族が突然消えたりあらわれたりという現象が起こっているようです。それをこの眼鏡を通して体験し、恐怖感や不便さというのを身をもって実感できるというものであります。 体験した方々のメッセージを一部御紹介したいと思います。 知識的には認知症の方を理解しているつもりでしたが、体験することは全く違う。その人が必要としているもの、その人の世界を知るための大きなヒントを与えてくれ寄り添うケアはどうあるべきか、声かけの大切さを実感し、違う角度で認知症というものを取り入れることができるようになった。経験不足を補い、新しい気持ちで相手の立場に立ってケアすることを可能にしてくれる。看護教育にイノベーションを起こす教育ツールだ。知るべきこと、理解すべきことをVR体験を通して直接魂に語られた感覚で心が震えた、などがありました。いずれも体験したことにより、認知症に対する考え方が大きく前進するように思います。 専門職の方々を初め、認知症に関心を持ってくださっている方々は、知識だけでなく、体験することにより、さらに認知症と向き合っていただけるのではないでしょうか。また、反対に認知症に何の興味も持っていない方が体験して考えが変わり、その積み重ねが地域への見守りにつながればうれしく思います。 予算の関係もあるとは思うのですが、本市でもこの共感眼鏡の体験会が開催できないかと考えます。ちなみに株式会社シルバーウッドのホームページ、VR認知症プロジェクトでおおよその予算がわかります。そこに遠方のためプラスになる予算というのが生じるんですけれども、検討していただければありがたいんですが、いかがでしょうか。 ◎健康長寿課長河邉弘ミ子君)  共感眼鏡は自分も関心はあるんですけれども、どういうものなのかというのが全くわからないので、今、議員がいろいろシルバーウッドですか、そういうところの情報とかも見て研究していきたいと思います。 ◆11番(濱田雅美君)  私も正直予算のことは気になってはいるんですけれども、このキット、VR体験というのは介護関係者にとっても、また全く認知症を知らない方やその御家族にとっても、有意義な体験ができるものであると考えますので、前向きに御検討お願いしておきたいと思います。 次に、医療と介護の連携強化についてですが、健康寿命を延ばし、元気で楽しく長生きできる取り組みは、介護保険料と医療費の抑制にもつながります。それ以上に元気な高齢者が社会参加できることが、何よりうれしいことだと思います。 現状では、医療保険と介護保険が別々に実施されておりますので、高齢者の多くは複数の疾患を持っていて、身体機能の低下などにより社会的なつながりが薄くなるなど、さまざまな問題を抱え、医療と介護の両方に重なる問題が多いと思います。 本市でもさまざまな取り組みで介護予防に取り組んでいただいておりますが、その中で専門職が配置されている取り組みというのには、どのようなものがありますでしょうか。 ◎健康長寿課長河邉弘ミ子君)  健康長寿課では、専門職が講師であったり、講座を行っているという介護予防の内容が幾つかあります。まず一つは野田隣保館におきまして、毎月1回保健センター、福祉課、健康長寿課で介護予防講座と健康相談を実施しております。そこでは、毎月テーマが変わるんですけれども、そのテーマごとに保健師であったり、看護師であったり、理学療法士等が講師となって講座をしております。 また、毎年年2回程度、介護予防講座といたしまして、各地域の会館等をお借りしまして、栄養のこと、口腔機能の向上のこと、運動機能向上等の講座を実施しております。ここでは理学療法士でありますとか、歯科衛生士、また栄養士、保健師が実施しているところです。また、不定期ですけれども、介護予防に関する出前講座にも出向いております。 あと、熊野川地域包括支援センターでも集会所を回っていただいて、看護師、理学療法士、歯科医師、歯科衛生士等がそれぞれのテーマで介護予防の講座を行っていただいております。 ◆11番(濱田雅美君)  そこに参加されている人数というのはおわかりになりますでしょうか。 ◎健康長寿課長河邉弘ミ子君)  平成29年度実績ですけれども、野田隣保館の介護予防講座は、1年間で138人の方に聞いていただきました。また、健康相談された方は108人でした。会館での介護予防講座が66人、出前講座が211人、熊野川地域包括支援センターの実施した介護予防講座、これは何回も同じところで実施するので、述べ人数になりますけれども217人となっております。 ◆11番(濱田雅美君)  会場とか地域的なものというのは、誰もが参加しやすい環境になっているものでしょうか。 ◎健康長寿課長河邉弘ミ子君)  誰もが参加しやすい環境かということなんですけれども、地域に出向き、会館等をお借りして実施していますけれども、介護予防の正しい知識の啓発にはなっていると思いますが、参加者が少ないというのが課題かと思っております。また、正しい知識が得られても、毎日継続して取り組まなければ効果が得られないことも報告されてきております。 最近は、知識の普及、啓発だけでは介護予防の効果が十分得られないこともわかってきておりますし、それ以外に社会参加を通じて、外から出て人とのつながりの中で、楽しみながら継続できるサロンでありますとか、人と話することなどが介護予防に効果があると、介護予防の考えを広く捉えていくということが重要と言われてきておりますので、このようなことを踏まえて、健康長寿課では家に閉じこもらずに、楽しい居場所づくりということも視野に置きながら、社協と連携しながら生活支援体制整備事業の中でも意識して、社会参加しやすい体制づくりというところにも主眼を置いて取り組んでおります。 ◆11番(濱田雅美君)  今、教えていただいたように、年2回の介護予防講座というのは、恐らくこれは広聴で終わってしまうことだと思うんですけれども、また熊野川地区でも今はすごく熱心に取り組んでいただいていると感じていてうれしく思っているところですが、専門職が配置されている取り組みというのは、今お伺いしたところ野田隣保館だけなのでしょうか。 ◎健康長寿課長河邉弘ミ子君)  野田隣保館以外のところでも、先ほど紹介させてもらった講座の中では、看護師であるとか保健師、栄養士だったら外部から来ていただいたりとか、あと歯科衛生士も外部から来ていただく。理学療法士は健康長寿課の理学療法士ということで、そういう専門職という職種です。 ◆11番(濱田雅美君)  その方たちが配置された取り組みというのは、市内で数カ所行われているんでしょうかということをお伺いしたいんですけれども。野田隣保館だけでなく、公民館単位であったり、校区であったりとかということで行われている状況でしょうか。 ◎健康長寿課長河邉弘ミ子君)  各会館をお借りしまして、毎年場所を変えて内容は同じなんですけれども、近くの方に来ていただけないかということで2回程度はやっています。同じ内容で場所を変えてやっています。 ◆11番(濱田雅美君)  今、年2回程度は行ってもらっているということですね。 それをもう少し介護予防と健康相談などが一緒にできるレクリエーションというのを再開して、そこに保健師とか専門師が出向いてくれて、1カ所で複数のサービスが受けられる取り組みというのは、高齢者にとってはすごくメリットが大きいと思うんです。それをもう少し市内で公民館単位であったりとか、校区単位であったりとかというのを行っていただければすごくありがたいと思いますし、あと医療と介護の両方の支援が必要な方の早期発見とともに、適切なサービスや医療につなげるとことができて、フレイルとかMCIの予防と改善につながると考えます。 それと、また医療と介護のデータとか、情報というのを共有していくことができれば、各個人が必要としている介護や医療というのが詳細に把握できて、きめ細やかなケアプランを通して、自立に向かう取り組みというのができるのではないかと考えるんですけれども、データ情報とかとの共有というのは可能なことなのでしょうか。また、現状というのはどのようになっているのでしょうか。 ◎健康長寿課長河邉弘ミ子君)  前段のいろんな例えばレクリエーションのやっている楽しいところといいますか、そういう場所でまたいろんなサービスであったりとか情報が聞けるという取り組みにつきましては、今もやっていることはやっております。サロンの場で介護予防の内容を入れたりでありますとか、あるいは介護予防の講座の中でいろんな情報を提供していくというような、逆のパターンもあるかと思うんですけれども、今サロン活動なんかで皆さんが集まっているところで、いろんなことを情報提供していっている状況です。 先ほど言ったリビングウイルに関しましても、サロンをやっているところに出向いていって、これはちょっと介護予防とは違うかもしれませんけれども、考えるきっかけを提供していくというような、集まる場所にこちらが出向いていくという取り組みは今もやっているかと思います。 あと、後段の医療と介護の連携の情報共有の部分です。議員がおっしゃいますように、その人らしく生活していただけるということであったりとか、悪化防止であったり介護予防をして、少しでも自分の自立した生活に結びつけるために、支援を行うという支援の中で、医療情報が介護の関係者に、あるいはまた介護情報が医療者側へと情報が共有できて、チームで支援するということが重要だと考えています。 現状では、本人にもちろん同意は得た上なんですけれども、必要な情報をケアマネジャーが把握し、それに基づいてケアプランを立てて必要なサービスを提供するために、サービス時の開始時であったり、変更時であったり、またサービス更新するときなど、本人、家族、支援関係者が担当者会議を行って、合意してサービスが提供されるという形にはなっております。 ケアマネジャーにつきましても、やはり介護保険法でも医療との連携に十分配慮して行わなければいけないということもうたわれておりますので、皆さんその部分については認識されているかとは思っております。 ◆11番(濱田雅美君)  ありがとうございます。 医療と介護の連携というのは、すごく大切なことだと思うので、今後とも強化できるような取り組みをお願いしたいと思います。 あと、現在…… ○議長(屋敷満雄君)  濱田議員、ちょうど60分たってんけれども、休憩の時間なんやけれども、どうしますか。 ◆11番(濱田雅美君)  じゃ、休憩入ってください。 ○議長(屋敷満雄君)  質問中ですが、10分間程度休憩いたします。 △休憩 午後3時55分--------------------------------------- △再開 午後4時08分 ○議長(屋敷満雄君)  休憩前に引き続き会議を開きます。 一般質問を続けます。 11番、濱田議員。 ◆11番(濱田雅美君) (質問席) それでは休憩前に引き続いて、一般質問を続けさせていただきます。 現在、健康長寿課のほうでは、和歌山県の自立支援型ケアマネジメント推進事業というのを実施していただいていると思うんですけれども、それはフレイルとかMCIの予防改善や、今言った医療と介護の連携強化ということにつながってくると思うんですけれども、これは実際内容的にはどのようなことを実施していただいているのでしょうか。 ◎健康長寿課長河邉弘ミ子君)  この事業で認知症を早期発見するとかということではないんですけれども、自立した生活にできるだけ近づけていく、あるいは重症の悪化を予防するという観点から取り組んでいる事業です。軽度の方のケアプランを検証して、他職種の方から意見をいただき、事例提供者のケアマネジャー、サービス提供者とともに事例を通じ専門職のスキルアップを図っているという内容です。 他職種につきましては、どのような人から意見が聞けるかということなんですけれども、理学療法士、作業療法士、薬剤師、管理栄養士、歯科衛生士、ケアマネジャーの指導員等から意見や助言が得られて、そのケアプランを通じて自立支援に向けてのプランに持っていくというような内容となっております。 この取り組みによって、ケアマネジャーがいろいろな視点からアプローチに気づくことができるので、介護予防、重症化予防が可能となるというふうに考えており、この事業の取り組みにケアマネジャーには御理解、御協力をお願いして取り組んでいるところです。 ◆11番(濱田雅美君)  わかりました。 この県の推進事業というのは、いつまでの期間の実施となりますか。 ◎健康長寿課長河邉弘ミ子君)  今年度1年間と聞いております。 ◆11番(濱田雅美君)  終了後というのは、継続して他職種会議というのを実施していただけるとは思うんですけれども、その中で今おっしゃっていただいた理学療法士、作業療法士、薬剤師、管理栄養士、歯科衛生士、ケアマネジャーの指導員とかというのを市のほうで、今は県なんで県主導でしてくれているのでそろうと思うんですけれども、市が主導となったときには、こういった専門職の方というのは、やはり会議のほうには参加していただくというのは可能ですか。 ◎健康長寿課長河邉弘ミ子君)  これも県には相談していく予定にしておりますし、県のほうにも相談させていただいて、例えば理学療法士会のほうに新宮市のほうから各種団体のほうにお願いすることになりますが、いずれにいたしましても来ていただくための予算は必要となると思います。 ◆11番(濱田雅美君)  わかりました。 特に、管理栄養士が市内には少ないということをお聞きしているんですけれども、高齢者の方の栄養面というのを、今新宮市では学校給食とか医療センターの栄養士に相談に乗っていただくという体制というのを、今後つくっていくということは可能でしょうか。 ◎健康長寿課長河邉弘ミ子君)  管理栄養士に関しましては、この地域では本当にマンパワーが少ないと感じております。なので、栄養士会のほうに相談をかけていって、派遣していただくという形にはなるかと思うんですけれども、学校教育であったりとか医療センターであったりには管理栄養士がございますが、それぞれの業務もございましょうし、そこら辺で話を詰めていくというのはちょっと今の段階ではまだまだこれから、もし相談かけていかなければいけないかもしれませんけれども、やっぱり栄養士自身少ないので、どうなのかなという思いはあるんですけれども、でも相談に乗ってもらえれば、とてもケアマネジャーも悩んでおられる方もおりますし、また御家族の方にしましても糖尿病の方であったり、どのような食事というところでは主治医の先生のもちろん指示にはよるんですけれども、連携をとっていかなければいけないんですけれども、ここのところはなかなかちょっと難しい部分があるかなとは考えております。 ◆11番(濱田雅美君)  わかりました。 あと、今管理栄養士は特に少ないということで、健康づくりという面に対して高齢者の方というのは、本当に少ない量でいかにバランスのいい栄養価の高い食事ができるかというのは、課題であると思います。食べる量というのは摂取できていても、栄養を吸収するということが困難になりつつあるようなので、この先旧仮庁舎に福祉の拠点を考えてくださっているということもございますし、福祉の関係で専門職の方に相談しやすい環境づくりというのを、やはり今後とも考えていって取り組んでいっていただきたいと思います。 今もケアマネは各個人に合わせたケアプランの作成に御尽力いただいているんですけれども、医療と介護の連携強化というのは、さらに充実したケアプランの作成につながることと思います。必要な医療と介護サービスを受けて、一つでもできることをふやしていっていただいて、自立に向かえる希望ある取り組みというのをお願いしておきたいと思います。 通告はしておりませんが、認知症について1件お伝えしたいので、御了承願います。 教育長初め、関係課の皆様には大変御尽力いただき、小学校授業に認知症サポーター養成講座を組み込んでいただいたこと、ありがとうございます。感謝申し上げます。 先日、王子ヶ浜小学校で授業が開催されるので参観してみてくださいとお声をかけていただいたのですが、残念ながら議員総会と重なり参観できませんでした。子供たちの様子や保護者の方の声なども気にはなっておりますが、まだ取り組み初めたばかりですので、もう少し見守っていきたいと思います。また、変化などがございましたら教えていただけるとありがたいです。 先日、第68回全国小・中学校作文コンクールで最高賞の文部科学大臣賞を受賞された作文が新聞に掲載されておりました。その中で、10歳の男児が突然認知症になった祖父にしっかりと向き合う姿が書かれておりました。行動も気持ちも本当に10歳の子供なのかと思うほど感動させられました。作文の最後に、僕がこの作文を書いたのは、祖父と過ごした大切な時間を僕の中にとどめておきたかったからであると締めくくっております。 私はこの作文から10歳の子供なりの強さと優しさを感じました。新宮市の大切なかわいい子供たちも、みんなが強くて優しい子供に成長してほしいと願います。その責任は大人の自分たちに課せられているということを私自身再認識するとともに、皆様にもお願い申し上げまして、私の一般質問を終わらせていただきます。ありがとうございます。--------------------------------------- △延会の宣告
    ○議長(屋敷満雄君)  お諮りいたします。 本日はこの程度をもって延会したいと思いますが、これに御異議ありませんか。     (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(屋敷満雄君)  御異議なしと認めます。 よって、本日はこれをもって延会することに決定いたしました。 あすは午前10時から会議を開きます。 なお、あす本会議終了後、第二委員会室にて報道用の写真撮影を予定しておりますので、よろしくお願いいたします。 本日は御苦労さまでした。 △延会 午後4時18分...