新宮市議会 > 2018-03-09 >
03月09日-07号

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  1. 新宮市議会 2018-03-09
    03月09日-07号


    取得元: 新宮市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-03-29
    平成30年  3月 定例会          平成30年3月新宮市議会定例会会議録             第7日(平成30年3月9日)---------------------------------------議員定数17名、現在員16名、出席議員14名、氏名は次のとおり。                             1番  北村奈七海君                             3番  杉原弘規君                             4番  大石元則君                             5番  松畑 玄君                             6番  前田賢一君                             7番  福田 讓君                             8番  辻本 宏君                            10番  久保智敬君                            11番  濱田雅美君                            12番  上田勝之君                            13番  東原伸也君                            14番  田花 操君                            16番  屋敷満雄君                            17番  大西 強君---------------------------------------欠席議員2名、氏名は次のとおり。                             9番  榎本鉄也君                            15番  松本光生君---------------------------------------議事日程 平成30年3月9日 午前10時開議 日程1 一般質問      別冊 一般質問通告表 番号(11) 日程2 議案第27号 平成29年度新宮市一般会計補正予算(第8号)     (総務建設教育民生委員会委員長報告) 日程3 議案第28号 平成29年度新宮市国民健康保険特別会計補正予算(第4号) 日程4 議案第29号 平成29年度新宮市立医療センター病院事業会計補正予算(第2号)     (以上2件 教育民生委員会委員長報告) 日程5 陳情第21号 和歌山県の実施する水害対策工事に対し、対象範囲を拡大するよう働きかけを求める陳情書---------------------------------------会議に付した事件 日程1 一般質問      別冊 一般質問通告表 番号(11)から 日程5 陳情第21号 和歌山県の実施する水害対策工事に対し、対象範囲を拡大するよう働きかけを求める陳情書---------------------------------------地方自治法第121条の規定による出席者               市長               田岡実千年君               副市長兼企画政策部長       向井雅男君               企画政策部               企画調整課長           新谷嘉敏君               総務部               部長               小谷 充君               参事(防災及び危機管理担当)   西 利行君               総務課長             尾崎正幸君               財政課長             小林広樹君               市民生活部               部長               岡 雅弘君               生活環境課長           岩崎誠剛君               健康福祉部               部長兼福祉事務所長        畑尻英雄君               健康長寿課長           河邉弘ミ子君               建設農林部               部長               田坂 豊君               都市建設課長           宇井俊治君               熊野川行政局               局長               名古一志君               医療センター               事務長              中前 偉君               水道事業所               所長               坪井辰実君               消防本部               消防長              海野裕二君               庶務課長             垣内一男君               教育委員会               教育長              楠本秀一君               教育部               部長               片山道弘君               次長兼教育総務課長        北畑直子君               生涯学習課長           南 拓也君---------------------------------------本会議の事務局職員               局長               久保欽作               次長兼庶務係長          岸谷輝実               庶務係主事            中尾 愛               議事調査係長           岡崎友哉               議事調査係主事          大居佑介             第7日(平成30年3月9日)--------------------------------------- △開議 午前10時00分 △開議の宣告 ○議長(屋敷満雄君)  おはようございます。 ただいまの出席議員は14名であります。 定足数に達しておりますので、これより本日の会議を開きます。 本日の議事日程は、別紙にて配付いたしたとおりであります。御了承願います。 本日、榎本議員より、所用のため欠席、松本議員より、病気療養のため欠席の届け出がありましたので、報告いたします。--------------------------------------- △日程1 一般質問 ○議長(屋敷満雄君)  日程に入ります。 日程1、一般質問を行います。 別冊、一般質問通告表の番号11の発言を許可いたします。--------------------------------------- △大石元則君 ○議長(屋敷満雄君)  4番、大石議員。 ◆4番(大石元則君) (質問席) 皆さん、おはようございます。 議長のお許しを得て、これより一般事務について質問を始めたいと思います。 今回は、第2次総合計画の実施に当たって、新宮市をよくするためのキーマンは、主人公である市民なのか、市民を束ねる市長なのか、それとも他にいるのか。そして、今どうすることができるのか問うを主題に、順次質問をしてまいりたいと思います。 間もなく3月11日がやってまいります。この7年間の間に、被災された東北の方々は、どのような思いでその日を迎えるのでありましょうか。犠牲になられた方々のみたまに哀悼の意をささげるとともに、いまだに立ち直れない方々の気持ちに少しでも寄り添っていければと思います。当時、未曽有の大規模災害に際し、消防団員の方々も消防団活動の中で犠牲になりました。 担当課に伺います。消防団員の危険を回避するための対応が、大震災以降大きな課題になったと思います。安全に対する意識改革はどのようにされてきているのかお聞かせください。 ◎消防本部庶務課長垣内一男君)  おはようございます。 議員お話しのとおり、東日本大震災では、消防団員避難誘導や水門操作などの活動中に250名以上が犠牲となり、また本市におきましても、紀伊半島大水害によりまして2名の消防団員殉職という状況となってございます。これらを深く受けとめまして、これまでに津波警報発令時の一時避難を盛り込んだ地震時の消防団活動マニュアルの見直し、また消防団員の安全対策に関する事業を推進しておりまして、装備の充実や安全管理に関する講習会を通じて、ハード、ソフトの両面から消防団員の皆さんに安全の意識を持っていただく取り組みを継続して実施しているところでございます。 ◆4番(大石元則君)  対応に感謝いたします。 私も25歳のときにUターンをして農業を始めるとともに消防団に入り、現在に至っております。紀伊半島豪雨災害に遭うまでは、火事場での消火活動行方不明者捜索活動などを通して、消防団員としての役割も担ってまいりました。その自分が被災者になり、負傷した母親を救助してもらえるようなことになるとは、一度もこれまで考えたことはありませんでした。幸いにも、これまでの消防団活動で培っていただいたきずなが実を結び、分断された道路を乗り越えてやってきてくれた地元の消防団に、負傷者を医療センターまで搬送してもらうことができたので、今の自分があると思っております。 そこで、消防長、救助に当たられた経験をお持ちだと思います。当時の様子なり、警察や自衛隊にまじり消防署員とともに活動した消防団員の働きについて、いま一度報告していただければと思うんですが、いかがでしょうか。 ◎消防長(海野裕二君)  消防団の方々には、火災を初め風水害の災害に献身的に活動していただいておりますこと、深く感謝を申し上げます。 議員お尋ねの、平成23年の紀伊半島大水害ですが、消防団の方には、9月2日から9月13日までの12日間にわたり、延べ685名の団員の皆様に水防活動避難誘導、また人命救助や捜索活動をしていただいたと思っております。 ◆4番(大石元則君)  私も、最初119にかけたときに、たしか消防長のようなお声が身近に聞こえたので安心した覚えがございます。 ところで、市長、あなたは新春出初め式、また春と秋の消防団の総合訓練に当たって、常々団員に感謝の言葉を述べられておりますが、消防団の働きについてどのように理解されているのか問いたいと思います。 ◎市長(田岡実千年君)  消防団員の方々には、日ごろより本当に献身的に、火災初め各種災害に御尽力をいただいてございます。本当に心より感謝しているところであります。そういう中で、年々巨大化する台風、また局地的な大雨、また先日も予想の確率が上がりましたが、南海トラフの巨大地震に対応するために、さらにお力をいただかなければならないというふうに思っております。とにかく、本当にいつも、つい先日も熊野川町の若者広場で訓練がございましたが、いざというときに備えて、訓練も多くの方で真剣にやっていただいておりますことにも、本当にありがたく思っております。 ◆4番(大石元則君)  ありがとうございます。 消防団員は、消防署員の方々と一致団結して事に当たられていると思いますので、今後ともよろしくお願いしたいと思います。 今、市長の言われるように、消防団員の果たすべき役割は大きくなり、課題も多くなってきていると考えます。 ところで、今月の市報にも消防団員募集の記載がありました。新宮市の消防団員になるためにはどのような条件があるのか、また、足りないから募集するのでしょうから、だったら何人ぐらい足りないのかを含め、状況を説明していただきたいと思います。 ◎消防本部庶務課長垣内一男君)  本市の消防団員への入団の条件でございますが、条例に定めがございまして、その一つが、本市に居住する者、二つ目が、年齢18歳以上の者、三つ目が、志が高く、健康かつ消防団員として適任である者というふうになってございまして、これら全ての条件に合う方に消防団員として入団していただいているところでございます。また、消防団員数は、平成29年4月1日現在で333名でございまして、条例定数の90%を維持している状況にあります。現在の団員数で、活動上不足しているとは考えてございません。ただ、近年の高齢化に伴いまして、消防団員の高齢化が進んでございます。これらのことを踏まえまして、今後とも積極的に入団の促進を図ってまいりたいと、このように考えてございます。 ◆4番(大石元則君)  今回、消防団員のことを取り上げたのには、それなりの理由がございます。 消防団員は、日常の防火活動はもちろん、防災の活動である消火活動や捜索、救助活動水防活動と、市民の暮らしを支える役割を担ってきております。日ごろから訓練を積み重ねることにより、常に市民の安心と安全を担保されてきていると思います。市民にとって必要不可欠の存在であると考えます。 いただいております資料から見ますと、分団によっては確かに高齢化が進んでおります。熊野川分団においては、第2分団で、43名中13人が60歳以上の方です。比率が30%余り。第5分団に至っては、13人中6人、これはそれなりの地域での話でしょうが、46%ほどになります。地域差がございますのは、また丹鶴分団においては、45人中まだ4人で、まだ余裕があるように思います。 ただ、年齢だけでは判断しかねるところがございます。消防団の充実を図るためには、どういう方々がふだん消防団員に加入されているのかを見ましたところ、団員333人中、半分以上の189人が被用者、つまり何かの事業所にお勤めになられている方であります。消防団活動を続けるためには、家族の協力はもちろんのことではありますが、雇い主である事業所の理解も必要になると考えます。 消防団協力事業所表示制度があると聞きます。どのような制度で、新宮市にあっては該当する事業所があるのか聞きます。 ◎消防本部庶務課長垣内一男君)  お尋ねの、消防団協力事業所表示制度についてお答えいたします。 この制度は、消防団員の就業体系がサラリーマン化される中で、消防団活動に協力している事業所に対して、社会的貢献のあかしとして表示証を交付するものでございます。事業所の社会的貢献を広く社会にアピールすることができるとともに、消防団員の活動等への理解をより深めていただくことを目的とした制度でございます。本市におきましても、消防団員全体の6割近くが被用者である中で、被用者が消防団に入団しやすく、また消防団員として活動しやすい環境を整備するため、昨年6月に本制度を導入したところでございまして、本市管内におきましても該当する事業所がございます。現在、1件の申請を受け付けておりまして、審査中でございます。 ◆4番(大石元則君)  今後とも継続して事に当たっていただきたいと思います。 消防団活動において、一年一年経験を積み重ね、対応力は蓄積されていくとは思いますが、一方では体力は反比例して減少することになります。確かに、お話のあったように新陳代謝を図っていかなければならない課題がございます。予想される大災害に備えるためには、消防団員スキルアップと人員の確保が不可欠と、第2次総合計画に記載されるものと私は考えます。担当課の考えを聞きたいと思います。 ◎消防本部庶務課長垣内一男君)  消防団員の入団促進、それから組織の強化、これにつきましては、大変大きな課題だと受けとめてございます。新しい第2次総合計画の中でも、消防体制の充実という施策の中で、主な取り組みの一つとして消防団への取り組みを強化するということで計画させていただいてございます。
    ◆4番(大石元則君)  それでは、改めて質問します。どのような手だてでもって消防団員の確保をこれからも図ろうとされるのか、お答えいただきたいと思います。 ◎消防本部庶務課長垣内一男君)  現在の取り組みとしましては、先ほどお話しいただきましたように、市の広報紙やホームページへの掲載、またポスターの掲示やパンフレット配布などを通して入団の促進を図っているところでございますが、主には各分団単位で、地域活動を通して新入団員を確保していただいているところが現状でございます。今後におきましても、引き続き広報活動、それから先ほどの消防団協力事業所表示制度などの推進や、また入団の取り組みについて、地域特性もあろうかと思いますので、地域の消防分団の皆さんと十分相談しながら消防団員の確保に努めてまいりたい、このように考えてございます。 ◆4番(大石元則君)  ちなみに、消防団員に対する待遇、これにおいてはどのようにお考えでしょうか。 ◎消防本部庶務課長垣内一男君)  消防団員に対する待遇でございますが、まず、消防団活動中における公務災害補償、これにつきましては、補償条例によりまして補償を担保しているところでございます。それから、勤続5年以上の方に対しましては退職報償金、それから年の報酬であったり、それから出動ごとに報酬を条例に基づいて支給するというような処遇となってございます。 ◆4番(大石元則君)  これからも周知徹底、広報をよろしくお願いして、継続して消防団員の確保に努めていただけたらと思います。 この消防団員の活動についてでありますが、各市町村にあっては、災害時に備えるために、消防団とも連携をとりながらさまざまな取り組みが行われているように聞いております。新宮市にあってはどのような取り組みがなされているのか、この場で聞きたいと思います。 ◎消防本部庶務課長垣内一男君)  先ほど来、風水害時の消防団員の活動、これ、市長、消防長からも御紹介ありました。今後も消防団の皆さんには、災害時の風水害対応におきまして、市の対応と並行して各地域で活動していただくようなことは考えてございます。それと、もう一つ大きな役目としましては、今話題となっております武力行使、これに対する場合の避難誘導の役目も消防団員の役目となってございます。こういったように、市全体の防災力の、地域防災力のかなめとして、消防団員の方には活躍していただくということを想定してございます。 ◆4番(大石元則君)  具体的に、各地域において防災活動が地元の人たちによって行われて、積み重ねておられますが、そういった地域の方々と連携して、地元の消防分団が連携して防災活動を実際やられていることはあるのでしょうか。 ◎消防本部庶務課長垣内一男君)  各地域での自主防災組織であったり、区の訓練等に消防団員が地域の防災の指導者として参加していただいて、そういった中で訓練を一緒にやっていく。そういった地域リーダーとしての役目も果たしていただいているというふうに認識してございます。 ◆4番(大石元則君)  自主防災組織との連携も課題になるかと思いますので、今後ともよろしくお願いしたいと思います。 さて、地球温暖化によって異常気象が定着し、風水害の被害は続きます。また、東北の震災で経験した苦い経験は生かされていくべきだと常々考えています。そんな中、きのうまた雨が降りました。いよいよ冬も終わり、雨のシーズンがやってきたと思います。去年のような浸水被害がなければよいと願います。災害に備える準備は、ふだんの心がけから生まれるものと思います。当然、災害が起こる前にどれだけのことができるかが問われています。皆さんと課題を一つ一つこなしながら、私は一人でも救える命を救いたいという立場で、災害に備え続けていきたいと思います。 今回は選択と集中で、消防団の重要性を取り上げさせていただきました。これでこの項を終えます。 皆さん見てのとおり、この私の頭なのでありますが、あるとき、あるところで玉手箱をあけたところ、しらが頭になってしまいました。それまでは気づかなかったのですが、あと1年半で65歳、高齢者の仲間入りです。いつまでも若くありたいと思いますが、これまでの人生、なかなか頭を働かすことを怠ってきた分、体を酷使してきたせいか、かなりの部分で損傷が見込まれます。このままでいくと、私の未来はないように思います。ということになれば、新宮市の未来は閉ざされたままになってしまうのだと危惧しております。 そこで、第2次総合計画の肝であると思われる「共に支え合い幸せ感じるまち 新宮市」です。地域共生社会の構築を図るとなっています。これは、企画のほうで準備されてきて、積み重ねられてこられたものだと思います。今後、どのように構築していくプランになっているのかお聞かせいただきたいと思います。どうでしょうか。 ◎健康長寿課長河邉弘ミ子君)  共生社会の構築につきましては、今、地域包括ケアシステムの構築の延長上と考えております。あと、子育て世代地域包括支援センターも今後予定しております。また、福祉のほうでは、障害福祉のほうの相談も充実してきていると感じているところなのですけれども、それらの相談を充実するとともに、各担当部署では解決できない事例も出てきているのは確かです。そういう事例が出てきたときに、横のつながりで解決できるように対応できるようなシステムをつくっていくことが重要と考えて、これからの総合計画の中に位置づけさせていただきました。 ◆4番(大石元則君)  その内容で、今後私が高齢者になったときに支えていただけるようなシステムになるのでしょうか。率直にお答えいただきたいと思います。 ◎健康長寿課長河邉弘ミ子君)  そのように努力したいと思います。 ◆4番(大石元則君)  ありがとうございます。 かなめは、これからの10年先、20年先を考えたとき、少子高齢化が続いていくことになります。まちが間違いなく日本の人口、新宮市の人口も減る一方で、私のような高齢者人口はふえていきます。そうなると、当然、社会保障給付費が膨らみ、看護の人材確保も難しくなる中、要介護状態になるのを防ぐ方法を突き詰め、見出していかないと、この先、日本社会、すなわち新宮市はもたないんじゃないかと思います。だから、これから先、これを踏まえて、新宮市はこうやっていくんだという方向性がしっかりと示されてしかるべきと考えますが、当局の見解をいま一度求めたいと思います。 ◎市長(田岡実千年君)  本当に、今議員おっしゃられた高齢化率の上昇、年々上昇するわけでありますが、そういう中で、私からは広い意味での答弁をさせていただきたいと思いますが、本当にそういう中で、健康長寿というのが大変キーワードになってくると思いまして、これから介護予防を含めて、健康な高齢者をふやす、そこもしっかりとやっていきたいと、そういうふうに考えてございます。 ◆4番(大石元則君)  私も、まさにそのとおりだと考えております。と申しますのは、全国39市町村の18万人を対象に行った2016年の調査では、ボランティアやスポーツ、趣味など、家庭菜園も含まれてよいと思うのですが、これらの活動を通して社会参加している高齢者の割合が高い自治体ほど、要介護認定率が低いことがわかっております。つまり、皆さん、定年を迎えたからといって終わりではなく、引き続き高齢者なりの社会参加をしていくことによって、心身の健康を維持し、寝たきりになるのを防いだり、認知症の予防につながるのではないでしょうか。 そこで、配付させていただいておる1枚物の資料なのですが、新宮市においては、既にこれだけの事業で住民の皆さんに社会参加を促しております。ちょっと見てもらって判断していただきたいのですが、この行われている事業の中で、各担当課で携わっている関係のあるところがあれば、少しでもわかりやすく、どういう事業なのか教えていただきたいと思うのですが。 ◎健康長寿課長河邉弘ミ子君)  健康長寿課が関係している事業は、2番目の熊野川ふれあい交流事業です。この事業は、平成28年度から高齢者見守り交流事業として、新宮市社会福祉協議会に全地域を対象とした委託事業の一部でありますが、熊野川地域では、委託する以前から類似的な事業に取り組まれていたということはお伺いしております。 ◆4番(大石元則君)  今説明のあった熊野川ふれあい交流事業でありますが、最近の地元の新聞に取材されて記事になっておりました。紹介させていただきます。 熊野川ふれあい交流事業「ふれあいお楽しみ会・熊野川」が3月3日、新宮市熊野川町日足の熊野川総合開発センターで開催された。実行委員会、木村康史委員長主催、ことしで5回目となり、70歳以上の住民、スタッフや協力委員らを含め約200名が参加。資料によりますと、昨年度は170名参加とあります。食事と歌や踊りなどの出し物で、楽しいひとときを過ごした。地域が広い熊野川町の高齢者が触れ合う機会に、毎年グラウンドゴルフとお楽しみ会を開いている。実行委員会、協力委員、社会福祉協議会など、地域住民らが関係者一同一丸となって取り組んでいる。 私も、どういう様子なのか調査研究させていただきました。イベントがあって、イベントを楽しむ会のように思えましたが、実際は、イベントを開催するに当たり、地域の皆さんが地域の一人一人の70歳以上の方々の居場所、様子を伺った上で開催されておりました。一番感心しましたのは、何よりも自分たちで送迎がなされていた。協力委員、それこそ福祉委員の方もおられました。区長ももちろんなんですが、20人余りの方々がみずから手分けして、みずから公用車、使える車をレンタカーを含めて調達されて、熊野川町の隅々まで送り迎えされておりました。何よりも手が行き届いておりましたのは、会場に高齢者が入場するときに、歩ける人は階段を使ってもらう、なおかつ不自由な方はエレベーターを利用することになるのですが、エレベーターの中に待機されている人はもちろん、1階から3階まで本当に手配りが行き届いた状態でフォローされておりました。地域の住民みんな総出でこの催し物を支えているのだなということが見てとれました。確かに、熊野川町は高齢化が進み、課題の多い地域ではありますが、本来なら70歳以上でお客さんでいればいい人が、みずからスタッフになってお手伝いされております。こういった状況を見ますと、もう既に熊野川町では将来を見越して地域の皆さんがみずから活動をされているのを見ていると、今後の自分たちの果たすべき役割が見えてくるように思います。 熊野川町の様子は見てとれたのですが、同じ日、同じような交流で健康長寿を目指している行事がございました。千穂第1区の催し物がそうであります。記事の中には、市長も行かれたように出ておりますが、覚えはございますか。その中で、市長は、私たちが平和で安らかな生活を送ることができるのは、戦中戦後の厳しい時代を家族や地域のために頑張っていただいた高齢者の方々のおかげであると感謝を示し、今後もこのような機会をふやし、多くの方々に参加していただけるような活動を行っていきたいと挨拶されております。また、市社会福祉協議会の大谷康央事務局長は、交流会は市内8地区で分け、各地区の福祉委員が中心となり実施している。少子高齢化が進む中、皆さんが顔を合わせる機会になれたら。また、皆さんのような元気な方々がふえていくことで地域も元気になる。社協も、地域住民の皆様とともに安心して暮らせる地域づくりを進めていきたいと思うと述べられております。 今後、健康を維持していくために、熊野川町、また新宮市街では、皆さんが楽しみを持って集えるような場を提供していただいております。行政と住民、事業者が同じ方向を見て地域づくりの方法を本気で考えているから、熊野川町のように高齢者が多いにもかかわらず元気が保たれていると考えます。田岡市長、55億円はかかると言われている文化複合施設や雇用を生み出すバイオマス発電事業などのことで、今頭がいっぱいになっているかもしれませんが、私は、新宮市の未来を考えるとき、熊野川町からも目を離すことはできないように思いますが、いかがお考えでしょうか。 ◎市長(田岡実千年君)  今言われておりましたビッグプロジェクトについては大事な事業でありますので、粛々と頑張っているところでありますが、本当に熊野川町も年々人口減の中、高齢化率がもう50%に近づいて、ほとんど半分が65歳以上という状況になってまいりましたが、やはりこのすばらしい中山間地域でありますので、これからも活性化していかなければなりません。そういう中、時々新宮市内うろうろしておりますが、特にこの熊野川地域については重点的に回らせていただいているところであります。新年度はさつき温泉に少し力を入れて、活性化も図っていきたいというふうに思っております。これからもしっかりとこの熊野川町、大切にしていきたいという思いであります。 ◆4番(大石元則君)  今後ともよろしくお願いいたします。 あともう一つ事業がありますけれども、今、田岡市長みずから御紹介いただきましたさつきの件でございますが、みつの地域活性化協議会との協働事業、これが出ております。この中に、地元の食材を利用したバイキングとあります。この協働事業、これについて少しお話が伺えればいいと思うのですが、いかがでしょうか。 ◎副市長兼企画政策部長(向井雅男君)  議員も御存じだと思いますが、復興祈念公園の際にバイキングをさせていただきました。それ以前にも、県と社会福祉協議会とも協力をいただきながら、地元の食材を使ったバイキングを試行的にさせていただきましたところ好評でして、このみつの地域活性化協議会におきましては、いろんな産品を市内で営業していただいている料理店主なんかにもその材料を分けていただいて、そこから新しい料理を開発していただけるということなんかもやっていただいて、地元の食材をここでいろいろ出していただけることで、すごく地元が活性化しているという状況もありますし、今後、このみつの地域活性化協議会に協力をいただきながら、さつきを拠点としながら地域の振興に寄与できるといいなというふうには今思ってございます。 ◆4番(大石元則君)  私も、熊野川町が今後とも新宮市外の方々からも注目されるようになれば、交流が深まればいいと思っておりますので、今後の対応を注視していきたいと思います。よろしくお願いします。 さて、私も含めて、長生きさせていただいたら、みんなが高齢者になる時代です。頑張って社会参加を続けていったとしても、生身の人間でありますから、人生の終末を迎えることになります。できれば住みなれた家で、最後まで安心してその時を過ごしたいものであります。そのためには、先進事例に匹敵する、在宅で安心できる医療看護が受けられる環境整備が急務となっております。新宮医師会との連携のもと、窓口も新設される予定になっていると聞きました。この在宅で安心できる医療看護が受けられる環境整備、これに向けての課題と決意のほどを伺って、地域包括ケアシステムの重要性の項を終わりたいと思います。よろしくお願いします。 ◎健康長寿課長河邉弘ミ子君)  まず課題なんですけれども、まず、市民には在宅医療相談窓口、地域包括支援センターの相談窓口の利活用を推進すること、また在宅医療、介護の関係者には、在宅での療養生活には医療と介護の連携が必要となるため、協力依頼も含め相談窓口の周知にあると考えております。 2点目は、在宅医療、介護が受けられるためには、24時間365日対応していかなければなりません。実施してくれる医師や訪問看護師などの負担を少しでも軽減できるように、在宅医療、介護に参加してくれる関係者をふやすことが重要と考えています。そのために、在宅医療・介護連携推進会議で事例を通しての協議を積み重ね、それぞれの立場で在宅医療、介護のチーム員として参加してもらえるように理解を深め、協力者をふやすことであると考えております。 3点目は、市民に講演会や研修会などを実施して、人生の最後をどのように迎えたいか、あるいはどのように過ごしていきたいかについて考えるきっかけづくりを行うことが、地域包括ケアシステムの充実の基本であり、また課題であると考えております。 決意なんですけれども、地域包括ケアシステムをここ構築してきております。先ほど市長からもありましたように、三つの目標の中で、健康寿命の延伸と、その中には、高齢者の社会参加を促進した地域力のアップということを念頭にして置いております。また、二つ目は、介護予防の推進と多様な生活サービスの確保ということで、公的なサービスでは担えないすき間を埋めるような地域の力を活用した高齢者の生活支援を充実していくこと。そして、三つ目の目標として、在宅医療、介護、福祉の連携をして、在宅医療、介護、在宅でも安心して療養生活が送れるのであるということを市民の方に選択肢の一つとして考えてもらいたいということの目標は、ずっとぶれていないつもりでおります。この目標に向かって、今一つずつ進めているところですが、先ほどから議員がおっしゃっております熊野川地域のモデルのことを紹介していただいておりますけれども、健康長寿課では常に念頭に置いていることは、今までのように若い世代が高齢者を支えることができないという現状に来ているということは、常に意識しているつもりでございます。年齢にかかわらず、地域の中で自分でできる役割を見出して、少しでも社会参加でありますとか交流を通じて、孤立しないように支え合うことが実現できるようにしていきたいと思っていますが、これは地域住民が主体となってやることでないと続かないと思いますし、できないと思っておりますので、大変時間がかかるかもしれません。しかし、粘り強く地域住民と向き合いながら、一つずつできることを見つけていきたいと思っております。 地域包括ケアシステムの構築につきましては、一足飛びにできるものではございませんが、地域の方の主体性が一番大事と考えておりますので、その地域の住民の方と一緒の気持ちで向かうようにしなければいけないと思いますので、その部分はこつこつと根気よく研修会を通じて、あるいは懇談会を通じて実施してまいりたいと思っております。 ◎健康福祉部長兼福祉事務所長(畑尻英雄君)  重複するところもあるかと思いますけれども、議員おっしゃるように、住みなれた地域で、そして自宅で一生を過ごせるシステムというのが地域包括ケアシステムでございます。簡単に申しますと、自宅が病室であって、そして路地が病院の通路、そして電話がナースコールというようなシステムというふうに申されてございます。そういった中では、医療、医者、そして歯医者、看護師、そして薬剤師、そして介護の部分では当然介護士、そしてリハビリの看護者の協力と連携が必要になってくるということになります。そういった中でも、先ほど来から申しておりますように、地域の連携、自助、セルフケアですね、そして互助、地域の支え合いという部分、そういったところで、今後、地域包括ケアシステムというのは、当然終わりというのはないと考えてございますので、一歩一歩新しい課題を解決しながら、構築に向けて、充実に向けて頑張ってまいりたいと考えてございます。 ◆4番(大石元則君)  システムの構築ということは、やっぱりシステムを回す人がいる。そこに私は注目してまいりたいと思います。私の足元である木ノ川地区においても、また熊野川町とは違った課題がございますので、またその都度御相談させていただければと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。 ○議長(屋敷満雄君)  大石議員、休憩したいと思いますので、よろしくお願いします。 10分間程度休憩いたします。 △休憩 午前10時48分--------------------------------------- △再開 午前11時01分 ○議長(屋敷満雄君)  休憩前に引き続き会議を開きます。 一般質問を続けます。 4番、大石議員。 ◆4番(大石元則君) (質問席) 一般質問を続けてまいります。 確かに、あと1年半で高齢者の仲間入りという実感が出てまいりました。少し声がかれてまいりましたので、お聞き苦しい点は御了承願いたいと思います。 さて、心豊かな人を育もうであります。教育の充実が政策提言となっております。教育に携わる方に教えてもらったのでありますが、知・徳・体が三位一体となって、初めて教育の充実が図られるとあります。そう教えていただきました。さらに、知と徳の習得には体を鍛えることである、これは私の持論であります。すなわち、スポーツ活動の推進であると考えます。と申しますのは、東京オリンピック、最近では平昌オリンピックのオリンピック選手のコメントでありますとか、大会出場までのストーリーを聞き及ぶにつけ、実感するところであります。 私は、体こそがまずもってしかるべきと考えております。ところが、そういうことは第2次総合計画の中には表記が見当たらないように思いました。子供たちにスポーツを通じて、夢と希望を持ってもらおう。そのためにはオリンピック選手を目指してもらってもよいのではないか。その結果として、成果指標として、オリンピック選手1名を誕生させるという具体的な明記のほうがわかりやすいのではないかと思ったのですが、この作成に当たられております担当課のお考えを伺いたいと思います。 ◎企画調整課長(新谷嘉敏君)  第2次総合計画では、未来を生きる子供たちの知育・徳育・体育のバランスのとれた教育を実施することで、生きる力を育んでいくことを基本構想に定めてございます。議員御指摘のとおり、体育の根幹をなすものはスポーツ振興であるということは言うまでもございません。 また、総合計画の成果指標の設定に当たり、新宮市からオリンピック選手の輩出を目指すような項目があってもよかったのではないかという意見もいただきましたが、そうしますと、当然その成果を出すための指導者の問題でございましたり、施設の充実が望まれるところでございます。ただ、現実はそこまで至っていない面も多々ございます。総合計画の審議委員からも、スポーツ関連につきましては、もっとグローバルな視点でスポーツ振興による地域の活性化を図る必要があるのではないかという御提案もいただいてございます。また、一方では、スポーツに秀でた子供たちが、さらに高みを目指して市外に出ていってしまうという、そういう現実もあるのではないかという憂う声もございました。 本計画は、10年後の新宮市を見据えた計画でございますので、議員御指摘のとおり、現実を見据えつつ、次世代を担う子供たちが、また市民の皆様が少し希望の持てるような、大きな夢の目標もあってよかったのではないかというふうに思ってございます。 また、夢が現実となり得る可能性も決して否定するものではございません。言うまでもなく、スポーツ振興というものは心身のバランスを整え、また健康の増進にも寄与する面もあり、非常に重要な政策と認識はしてございます。また、今後10年のまちづくりにおいて、スポーツ振興にとどまらず、他の分野におきましても、現実を見据える中、もう少し視野を広げた見方を今後我々も養っていく必要があろうというふうに考えてございます。 ◆4番(大石元則君)  今のお話で私も気づかされました。私なりに考えますと、オリンピック選手そのものを言いましたけれども、オリンピック選手の卵を見出し育てていこう、これを私のキャッチフレーズにしたいと思います。 ところで、先ほどのお話に引き続き、平昌オリンピックであります。2月25日の夜に閉幕いたしました。今回のオリンピックでは、日本選手団が史上最高の13個のメダルを獲得し、我々国民に幾つもの感動をもたらしてくれました。例えば、不死鳥のようによみがえった羽生結弦が獲得した金メダルのフィギュアスケートの演技、また極限のスケーティングから生み出されたテクニックでもってオリンピックレコードを樹立しての小平奈緒選手の女子スピードスケート500メートルの金メダルなど、数々のドラマとともに記憶に残るシーンがございました。皆さんは、どの競技が一番印象深かったでしょうか。教育長、いかがでしょうか。 ◎教育長(楠本秀一君)  今おっしゃった方々の演技もすごく魅了されましたけれども、その中でもハーフパイプというんですか、平野選手が、見た目チャラ男のような感じに見えるんですけれども、すごくしっかりしていて、若くても、あの子はすごいなあという印象を持っております。全てメダルをとられた方、そうでない方々も日本代表として一生懸命頑張っていただいたわけですけれども、その中でも平野君が私は印象に残っております。 ◆4番(大石元則君)  ありがとうございます。 ちなみに、市長はいががでしょうか。 ◎市長(田岡実千年君)  2月24日土曜日の夜、カーリング女子の3位決定戦の試合をずっと見ていたんですけれども、感動しましたし、また銅メダルをとって、地元の北見市へ帰ったときの皆さんの感動ぶりをテレビで見ていて、すごく子供たちにも夢と感動を与えたすばらしい銅メダルだったなと思って、そこが一番印象に残っております。 ◆4番(大石元則君)  市長とはお話をする機会がなかったのですが、私もこのカーリング女子の皆さんの活躍ぶりに感動いたしました。カーリング女子のチームの名前が、略称LS北見になっております。LS北見の正式名称は、ロコ・ソラーレ北見であります。北海道は常呂町、現北見市でありますが、常呂町、この町の子供「常呂っ子」の「ロコ」とイタリア語で太陽を意味する「ソラーレ」を組み合わせた言葉だそうです。 市長が紹介されましたように、このロコ・ソラーレ北見の選手に、子供のころからカーリングを教えた人がいて、地域の人たちが見守り応援した結果の、日本人がこの競技で初めて勝ち得た銅メダルであります。今、田舎のまちがこのお祝いムードでにぎわっていると聞いております。北見市でカーリングというスポーツを楽しむ少年、少女の姿がまぶたに浮かんでまいります。 さて、新宮市にも幾つかのスポーツ少年団のクラブチームがございます。担当課からいただいた資料によりますと、新宮市の子供たちも空手などの武道や野球、サッカー、バレーボールなど21団体からのスポーツ少年団があり、活動されております。所属する子供たちの成長には、指導者の働きが欠かせません。新宮市において、スポーツ指導者に対し、研修会などのスキルアップを行っているのであれば、御紹介いただきたいと思います。 ◎生涯学習課長(南拓也君)  生涯学習課では、平成26年度から、スポーツ少年団指導者や保護者またスポーツ指導員、新宮市体育協会スポーツ指導者を対象に、熱中症対策セミナーやテーピング、食事に関しての講習会を毎年行っております。 また、平成28年度には、大阪体育大学教授で日本オリンピック委員会科学サポート部門員の土屋裕睦先生を招きまして、新しい時代にふさわしいジュニア期の指導法を題目としまして、研修会を行いました。また、今年度におきましても、引き続き対象を東牟婁地域まで広げ、指導者研修会を行ったところです。今後も、引き続き土屋先生には指導者育成のための研修会をお願いしていきたいと考えております。また、土屋先生のほうから、別の先生を紹介してもいいとのことも話をいただいておりますので、今後講師の充実に努めていきたいと思います。 生涯学習課といたしましては、指導者の資質が向上することは、ひいては子供たちに適切な指導を行うことができるものと考えておりますので、今後も引き続き、指導者研修会を行っていきたいと考えております。 ◆4番(大石元則君)  わかりました。 次に、子供たちが使用するスポーツ施設の充実も大切であると思います。新宮市では、今後どのように取り組まれる予定であるのでしょうか。 ◎生涯学習課長(南拓也君)  スポーツ施設の充実につきましては、平成30年度当初予算に計上しておりますとおり、平成23年度の紀伊半島大水害により休止となっております高田若もの広場とテニス場の整備に取りかかります。また、やたがらすサッカー場の人工芝生の張りかえを行う予定となっております。 ◆4番(大石元則君)  ありがとうございます。 担当課にあっては、これまでも、またこれからも子供たちの成長を願って取り組まれてきた様子がうかがえます。しかし、少子化が取り沙汰されている昨今、スポーツ人口も減少してきております。当然、スポーツ少年団員も減ってくると思うのですが、今後、どう対応されるおつもりなのか聞きます。いかがでしょうか。 ◎生涯学習課長(南拓也君)  スポーツ少年団員の申し込みにつきましては、毎年4月に市内小中学校へ依頼し、学校の協力を得まして、全校生徒に配付してもらっております。 また、10月の体育の日には、スポーツレストランと題した遊びを通じまして、体を動かすイベントを行い、スポーツを始めるきっかけづくりを行っております。 また、幼少期からスポーツ教室などの体験を通してスポーツ施設に触れてもらい、ここで野球やサッカーをしたいなと思ってもらえるように、引き続きスポーツ施設の充実とスポーツを楽しくできる機会の創出に努めてまいりたいと思います。 ◆4番(大石元則君)  ちなみに、スポーツレストランというのはどういったものか、また今後、やる予定があるのか、わかれば教えていただきたいと思うのですが、いかがでしょうか。 ◎生涯学習課長(南拓也君)  市民スポーツレク祭の開催ということで、市民がスポーツを始めるきっかけとなるさまざまなスポーツや体験、イベントを提供するために、毎年10月の体育の日にスポーツ推進委員が中心となって、スポーツをより身近に感じてもらえるようイベントを開催しているもので、東牟婁地方スポーツ推進委員連絡協議会の協力で、体力測定なども併催しております。ことしから、保健センター職員や食育の方々にも参加してもらっております。 なお、平成29年度ですけれども、今年度の来場者は400名ほどとなっております。 ◆4番(大石元則君)  時期もいいので、一人でも多くの方々が楽しんでいただけたら、子供たちとともに楽しんでいただけたらいいかなと思います。 また、これまで子供たちのために、スポーツ少年団にかかわってこられた父兄やスポーツ指導者との連携に当たられてきた担当者の地道な努力の結果が、これまで甲子園へ新宮市出身の選手を輩出するようになり、また日本代表になれるサッカー選手も生まれております。個人競技にあっては、武道、特に空手界では全国大会で活躍する選手が続出しております。 その中にあって、最もホットな情報を提供したいと思います。 喜多真吾君であります。彼は、小学校在学中、今の神倉少年野球クラブに在籍し、このクラブは幼稚園から小学6年生までを対象にしているスポーツ少年団です。彼は、スポーツ少年団を出た後、中学校のときから、御両親が週末大阪まで送り迎えをされた中、大阪堺ボーイズリーグから広島広陵高校へ進み、現在、明治大学野球部の3年生であります。彼を紹介した記事がございますので、紹介させていただきます。 喜多真吾内野手、彼は左右に打ち分けるミート力と長打力が武器の左打者、高校通算27本塁打を放ち、高校3年時の夏の大会ではベスト4敗退ながらも打率4割を超える活躍を見せております。その資質は折り紙つきだとあります。高校の監督、中井哲之氏にいつも言われた言葉がある。男らしくあれ、常にこの言葉を忘れないように生きてきた。謙虚な気持ちを常に持っていれば人は成長する。何に対しても誠意を尽くし、決しておのれに甘えないこと、喜多の野球の核となる意識、それはまさに明治大学が掲げる人間力野球そのものである。人間として成長した先に、おのずと勝利は見えてくる。たっての希望だった明治大学への入学、憧れのユニフォームに身を包み、信念のもとにひたむきに野球に向き合い続けている。彼は現在、明治大学野球部の一員として、アメリカ、ロサンゼルスへ出発、ドジャース球場でキャンプインしております。近々、3Aのチーム相手に練習試合をすることになっております。 ところで、教育長、私たちの中学校のクラブ活動のとき、バレーボール部はほとんど外で活動していたと記憶しておりますが、いかがでしたか。 ◎教育長(楠本秀一君)  そうですね、バスケット部しかり、ほとんどのクラブが外の土のところで練習していたという記憶がございます。 ◆4番(大石元則君)  そんなに時代が変わらないですね。 あれからすぐ、体育館の整備によって、バレーボールも、今御紹介になったバスケットボール部も室内でやるのが当たり前になっております。私も学生時代と社会人で7年間、陸上競技の長距離ランナー、ウオーカーとして競技に専念した経験を持っております。帰郷して家業に専念するようになり、陸上競技からはかなり遠のいておりますが、このような状況の中、最近になって気づかされたことがございます。 スポーツの基本は、走ることにあるように思います。走ることは、全ての競技の基本であると考えます。ところが、新宮市の子供たちの短距離走の競技の環境が危うい状況であり、この競技に附帯した種目である走り幅跳びや三段跳びの走路と砂場も同じ状況であります。子供たちが、新宮・東牟婁郡の代表として県大会、近畿大会、全国大会に出場する場合、大きなハンディキャップを負わされております。遠征するだけでも大きな負担なのに、肝心かなめの走路がいまだに土身のままであります。記録、順位の成果が試される晴れの舞台に生かしようがありません。なぜ、土では成果が望めないのか、それは土の上を走るときは、後ろへ蹴る力が求められます。公式の競技場では、いち早くウレタン加工による全天候型の走路が整備されています。当然、スパイクシューズも変わり、蹴る力よりもひっかく力が必要になってまいります。走るフォームも別物であります。少しでも同じ条件のもとで、子供たちに勝負をさせてやりたいと考えますが、担当課の見解を求めます。 ◎生涯学習課長(南拓也君)  議員のおっしゃるとおり、担当課といたしましても、地元新宮市の子供たちが陸上競技を行う上で、同じ条件で環境をそろえて勝負できるよう、ウレタン走路での練習が望ましいと考えております。 また、遠征に係るハンディキャップ面も言われておりましたが、新宮市では、スポーツ競技全国大会に出場する小中高生に対しまして補助金を交付しておりまして、全国大会参加費用の軽減を図るとともに、選手の競技力向上を図っております。子供たちが、大きな大会でいろんな経験を積みまして、もっともっと大きな場へ、例えばプロの選手へといった大きな夢や希望、また志を持った子供たちが新宮市から生まれてほしいと思っております。 ◆4番(大石元則君)  さて、教育長、これまで教育長は陸上競技の大会にも間に見てこられて、見守ってきていただいていると思います。今の実情に対して、どう理解されておるのでありましょうか。 ◎教育長(楠本秀一君)  昨年秋、部長とともに市内陸上、小学生の大会を見に行ってきました。その中で、今の議員御指摘のとおり、走り幅跳びのところで、市内の各小学校の生徒が走っているわけですけれども、本当に部長ともびっくりしたんですよ。これはあかんやろうということで、担当課のほうにも対応できるよう指示もさせていただいたところですけれども、その後、陸上競技関係者の話も聞かせていただきまして、やはり、環境を整えることも大事であるなと、そういうことを痛切に感じたわけでございます。 ◆4番(大石元則君)  わかりました。 今、教育長が、お話の中でありました陸上競技の関係者、東牟婁陸協の方々だと思いますが、東牟婁陸協は、1982年、昭和57年11月に第1回紀南陸上競技選手権大会を、紀南グラウンドにおいて開催され、現在に至っております。はや30回を超えることになりました。 新宮市近辺の陸上競技選手の記録を、歴史をひもといてみますと、かなり昔の話ですが、新宮市相賀の葛尾小秀さん、女子でありますが、1934年、昭和9年にロンドン女子オリンピック400メートルリレー第2走者として4位になる活躍をされております。西田修平さんですが、那智勝浦町川関生まれ、ベルリンオリンピックで棒高跳びで銀メダル、同じ記録でメダルを分け合った、記憶は定かではありませんが、分け合って一つのメダルをつくったという伝説の持ち主であります。それ以外、かなりの方々が活躍され、実績を残されております。ただ、余りにも過去の例が多過ぎるので、今後のことを懸念して、こうコメントされております。このコメントは、現陸協の会長です。 初代桂会長が、織田幹雄氏から感銘を受けたと言われる言葉を引用したい。年少者に限らず、陸上競技を指導するときに、まず考えなければならないことは、陸上競技は楽しいものであると思わせることである。前途に希望を持たせ、楽しみを覚えさせることが大切である。それは、指導者が、まず楽しい指導の方法を工夫することである。この言葉は、陸上競技の楽しさを教えることや、個人個人の能力を見きわめ、練習方法などを工夫し、個々の希望や将来を考え、今必要なことは何なのか、これを指導者はいつも考え、活動しなければならないと思っている。紀南選手権もことしで36回目を数えた。今後も多くの方々の協力を得て、50回、100回とこの大会が開催されることを願ってやまない。そうコメントされております。 いよいよ、2年後には東京オリンピックがやってまいります。市長、新宮の子供たちにもオリンピックを目指せるような夢を持たせてあげたいと思いますが、いかがでしょうか。今、重要な遺跡発掘も終盤に差しかかってきております。次は、子供たちの秘められた能力の発掘であると考えます。そのために、今回、スポーツ指導員の充実とスポーツ施設の一部である、紀南グラウンドにおける走り幅跳びの走路と砂場の改善、そして短距離走の2レーンの附帯設備をウレタン加工による全天候型にするための提案をさせていただきたいと思います。この施設は、田辺方面から伊勢方面のエリアにおいて未整備であること、また歴代の市長が気づいてこなかった今回の事案に対して、明快な御回答をいただきたいと思っております。 どうか市長、東京オリンピックまでに、未来ある子供たちのために、前段の施設をつくっていただければと思うんですが、いかがでしょうか。 ◎市長(田岡実千年君)  このことについては、先日、東牟婁地方陸上競技協会から要望をいただいて、詳しい説明もいただいたところでありまして、そういう中で、今議員おっしゃっていただいたウレタン加工による全天候型の走路の整備の必要性は大変感じました。子供たちが同じ条件で練習することによって、やはり大きな大会、オリンピック等の出場の可能性が高まるということも感じましたので、予算状況も考えながら今後進めていきたいというふうに思います。 ◆4番(大石元則君)  ちなみに市長、きょうは何の日でありましょうか。 ◎市長(田岡実千年君)  きょうは、ありがとうを届ける日であります。サン、キューの語呂合わせで、感謝を伝える日でございます。 ◆4番(大石元則君)  くじ運よくきょうの日に当たることができました。ぜひ子供たちとともに、心から感謝できる日を待ち望んでおります。 さて、市長にとっての感謝の思いというものはどういうものなのか、この機会によかったらお聞かせいただきたいと思いますが。 ◎市長(田岡実千年君)  この感謝の気持ちというのは、人によって一番大切な心がけ、気持ちだというふうに思っております。立派な方が「感謝にまさる能力なし」という本も書いておりますが、私たち人は一人で生きていけない、いろんな方のお世話になって生きている中で、そのありがたさ、感謝をやはりこの自分たちの活動や仕事でお返しをしていく、それによっていい社会が循環していく、そのように思っておりまして、感謝の気持ちがお互いの信頼関係にもつながると、大変大事な心構えだというふうに思ってございます。 ◆4番(大石元則君)  本当にありがとうございます。 さて、総括に入らせていただきます。 これからの新宮市を考えるとき、第2次総合計画の果たすべき役割はこれまで以上に大きなものになると考えます。災害対策本部になる新庁舎は、新宮市にとっての無論大切なことであります。 また、新宮市内にあって、歴史・文化の新しいシンボルになるであろう文化複合施設、高田・熊野川町にあっては、若者と高齢者との共生による農林水産業を中心とした田舎暮らしへの提案、三佐木蜂伏地区では新宮港による誘客や企業立地、大規模商業施設の進出に伴う雇用の確保とともに、これにとどまらず、くろしおスタジアムと行く行くは実現できるであろう400メートルのトラックの中でサッカーやラグビーができる陸上競技を中心としたスポーツ公園の整備と、医療センターを核に、介護施設、福祉施設の活用によるスポーツ・健康エリア構想をしっかりと描いて行くべきだと考えます。 既に、今回の質問内容からもわかっていただけるように、自分の足もとをしっかりと固めていってこそ、新宮市はよくなっていくものだと思えるようになってきました。田岡市長は、笑顔で心豊かに暮らせるまちづくりを提唱されております。私は、そのためには、行政と議会が本来の機能を十二分に発揮して、市民の持つ底力を喚起していくべきだと考えます。皆さんはこれからの新宮市をよくするために、どう考えて行動されていくのでありましょうか。その答えを引き出すために、私はこれからも可能な限り一般質問を続けてまいりたいと思います。今後ともよろしくお願いいたしまして、私の平成30年3月定例会における一般質問とさせていただきます。ありがとうございました。 ○議長(屋敷満雄君)  これをもちまして、大石議員一般質問を終わります。 以上で、一般質問を終了いたします。--------------------------------------- △日程2 議案第27号 平成29年度新宮市一般会計補正予算(第8号) ○議長(屋敷満雄君)  日程2、議案第27号、平成29年度新宮市一般会計補正予算(第8号)を議題といたします。 分割付託となった総務建設教育民生各委員会委員長の報告を求めます。 なお、各委員会委員長の報告の都度、質疑を行いますので、御了承願います。 まず、総務建設委員会委員長の報告を求めます。 17番、大西議員。 ◆17番(大西強君) (登壇) 総務建設委員会の報告をいたします。 今期定例会において、総務建設委員会に分割付託となりました、議案第27号、平成29年度新宮市一般会計補正予算(第8号)の本委員会に付託された部分につきまして、委員会の審査の経過並びに結果を報告いたします。 補正内容につきましては、第1条、歳出2款総務費では、減債基金ほか8件の基金積立金の増等。4款衛生費中、本委員会所管部分の1項保健衛生費10目医療センター費では、医療センター事業会計の決算見込みに基づく医療センター事業会計補助金の増。7款商工費では、路線バス運行維持費補助金の増等。8款土木費では、県営事業の急傾斜地崩壊対策工事等に伴う地元負担金としての増等。11款災害復旧費では、台風21号豪雨災害に伴う浸水等、被害を受けた市営住宅の復旧経費の確定見込みによる減。12款公債費では、新宮港埠頭株式会社からの土地売払収入分割分と、それに伴う利子について、第三セクター等改革推進債の元金償還に充当するための財源振替。第2条、地方債の補正の計上。第3条、繰越明許費では、繰り越しとなる本委員会所管の10件の事業であります。 審査に当たって出されました主な質疑について申し述べます。 第3条繰越明許費中、9款消防費、救急救命活動車等復旧事業において、委員中より繰り越し理由についての詳細説明を求めたところ、当局より「台風21号時の活動により被災した車両で、受注生産の消防専用無線機など精密機械を積載した特殊な車両のため、製造に半年以上要することから、年度内の完了が困難であり繰り越しとなりました」との答弁がありました。 本委員会は、慎重審査の結果、議案第27号中、本委員会への付託部分につきましては、当局の説明を了とし、全員異議なく原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。 以上で、報告を終わります。 ○議長(屋敷満雄君)  委員長の報告について質疑に入ります。     (「なし」と呼ぶ者あり) ○議長(屋敷満雄君)  質疑を終わります。 次いで、教育民生委員会委員長の報告を求めます。 13番、東原議員。 ◆13番(東原伸也君) (登壇) 委員長報告を行います。 今期定例会において、教育民生委員会に分割付託となりました、議案第27号、平成29年度新宮市一般会計補正予算(第8号)の本委員会へ付託された部分につきまして、委員会の審査の経過並びに結果を報告いたします。 主な補正内容につきまして、第1条歳出2款総務費中、本委員会所管部分の3項戸籍住民基本台帳費では、個人番号カード交付事業に係る交付額の変更による増額。3款民生費では、利用者等の増加による訓練等給付事業扶助費の増額等。4款衛生費では、職員及び土地購入費の減に伴う紀南環境広域施設組合負担金の減額。10款教育費では、育英奨学金の原資確保のための育英奨学基金積立金の増額及び新宮城跡・新宮城下町遺跡発掘調査の着手時期の変更に伴う減額等。第3条繰越明許費では、文化複合施設整備事業の実施設計の一部について翌年度へ繰り越すものであります。 審査に当たって出されました主な質疑について、申し述べます。 第3条繰越明許費中、10款文化複合施設整備事業では、委員中より「現設計案では図書館部分は4階への配置が考えられているが、市民からは市当局に対して1階への変更を求める要望書も提出されている。今後において基本設計の中で見直す考えはあるのか」との質疑があり、当局より「図書館を4階へ配置する方針に変更はありません」との答弁がありました。 質疑終了後の討論では、「市民から設計を見直す要望書が提出されているにもかかわらず、一顧だにせず検討の俎上にものせないことは、市民にとって使いやすい図書館ができるのか不安を与えるものであり、また遺跡に関しても全体を保存活用してほしいとする声もある中で、本予算における繰越明許費を認めると、こうした市民の声が全く反映されないものになってしまう。よって、基本設計を見直してほしいという意味も込めて反対とします」との反対討論に続き、「現在考えられている設計案は、紆余曲折はあったものの、施設と遺構の両方を最大限に生かすものとなっている。これからはしっかりと計画を実施していくことを期待し、賛成とします」との賛成討論があり、挙手採決の結果、議案第27号中、本委員会への付託部分につきましては、賛成多数により原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。 以上で、報告を終わります。 ○議長(屋敷満雄君)  委員長の報告について質疑に入ります。 7番、福田議員。 ◆7番(福田讓君)  1点お聞きします。 賛成されたという討論ですが、何名の方が賛成討論されましたでしょうか。 ◆13番(東原伸也君)  1名です。 ◆7番(福田讓君)  はい、ありがとう。 ○議長(屋敷満雄君)  いいですか。質疑を終わります。 以上で、各委員会委員長に対する質疑を終わります。 各委員会委員長の報告は、いずれも原案を可決すべきものとの報告であります。 以上をもって、議案第27号について討論を行います。 本案について、討論はありませんか。 1番、北村議員。 ◆1番(北村奈七海君)  反対の立場で討論を行います。 私が、この補正予算に反対するのは、特に繰越明許費の10款5項文化複合施設整備事業に反対するからです。 委員会でも言わせていただきましたが、この繰り越しを認めることは、今見せられている設計案のまま建設を進めるということに同意することと同じです。私は、それはできないと考えます。きのうの私の一般質問でも、明らかになりましたが、市長の中には文化複合施設の建設においてコンセプト、また理論的根拠、思い入れ、そういったものが全くないことがわかりました。また今後の新宮市の文化振興、そして財政状況の見通し、こういったことも全く考えられていません。コンセプトというのは、こういったものがあったらいいという願望の寄せ集めではありません。皆さんの意見を集約して、そこに先行事例や先行研究、そして今の新宮市の財政状況、そしてこれからの人口規模や財政状況のことを複合的に考えて深い考察を経て、郷土を思った理論的結論であるべきだと私は考えます。そして、新宮市の文化複合施設も理論にしっかり裏打ちされた本質的な価値を保持する建物であるべきです。市の行う事業は、どんな事業にも根拠があってしかるべきですが、特に文化複合施設は事業費、維持管理費とも大変高額になってきます。だからこそ、理論に裏打ちされた本質的な建物を今後の見通しをもって建てるからこそ、巨額の費用も投資の意味をなします。 しかし、現在の市長には、その根幹となるコンセプトも理論的根拠も一切ありません。そんな脆弱な土台を信頼して予算を認めるわけにはいきません。私はやはり今後の新宮市の文化的そして財政的見通しを大きく左右する文化複合施設基本設計の見直しを求めるという意味も込めて、反対とさせていただきます。 以上です。 ○議長(屋敷満雄君)  賛成討論ありませんか。 7番、福田議員。 ◆7番(福田讓君)  本案に対し、賛成の立場から討論を行います。 私は今回の教育民生委員会で審査されたこの議案に対して、総務建設委員会の一員でありますが、私は文化複合施設につきまして、前回も述べさせていただきましたように新宮市というところは、紀南を代表する文化と歴史のまちであります。その文化複合施設が今回教育民生委員会で設計において審査されて、今回委員長報告では可決となっております。 しかしながら、反対の方もいらっしゃるということは当然であります。民主主義の世の中です。賛成もあれば反対もあるのは当然であります。しかし、新宮市がこれから文化複合施設によって観光の面、歴史の面、文化の面でこれからが新宮市の新たなる旅立ちだと思っています。そこについて、新宮市がこの紀南を代表する文化と歴史のまちであるならば、私が以前町議会議員をしていたとき、あの市民会館があか抜けして斬新なホールでありました。私は羨望の眼でそれを見詰めておりました。今回、その文化ホールに含めて図書館もでき、そこの中で4階に新しく図書館ができるということは、この紀南でこのような斬新な設計がございますでしょうか。まさしく新宮が紀南のリーダーであって、これが観光に来ていただいた人がこの図書館にも来ていただいて、新宮城がいずれ建設されるでしょう。そして、この熊野を見上げて子供たちが本を読んだり、勉強されたり、心を休めてこの美しい新宮市の景観を見ながら勉強される。全く新宮市にとって、子供たちにとって、親にとって、これから将来を背負って立つ子供たちの明るく清く新宮市を見詰めながら、文化ホールを利用していただける、そういった考えで執行者市長もこの案を立てられたと思っています。 見てください、この近隣町村でいろんな建物がありますが、これほどの新しい感覚を持った建物ございますか。紀宝町、太地町、那智勝浦町、新宮市は今度これをやるんですよ。50年も先を見据えて、新たなる一つの挑戦じゃないですか。斬新な考えを持って、同じような考えでつくるようなホールでは困ります。他町村からも羨望の眼で見ていただける。あか抜けして、一度図書館へも行きたい、文化ホールへも行きたいと、新宮市はやっぱり違うなと、そういう総合施設であっていただきたい。だから私はこの案に心を込めて賛成の立場から討論をさせていただきました。 以上で、終わります。 ○議長(屋敷満雄君)  17番、大西議員。 ◆17番(大西強君)  本案について、反対の立場で討論をさせていただきます。 先般、この文化複合施設の建物が立体的に新聞報道で報道されました。それによって、市民の中からこの案で進められるのかということで、多くの危惧する声が聞かれます。その中で、私はこの文化複合施設、あるいは遺跡の保存に関連して、市民からの陳情に対して請願の紹介議員になっています。その請願は、これから議会で審議されるわけです。結果、この文化複合施設の当局の計画に議会が賛同するか反対するかのまだ結論が出ていません。ですから、北村議員の反対にもありましたように、まだ確定していない、これから審議されるものを私は市民からの請願の紹介議員として、今ここでこの議案に対する賛成はいたしかねます。 よって、反対の意思を表明いたします。 ○議長(屋敷満雄君)  討論を終わります。 これより本案について起立による採決をいたします。 議案第27号について、賛成の方の起立を求めます。     (賛成者起立) ○議長(屋敷満雄君)  起立多数であります。 よって、議案第27号は、各委員長の報告のとおり、原案のとおり可決いたしました。 会議中ですが、5分間程度休憩いたします。 △休憩 午前11時55分--------------------------------------- △再開 午前11時57分 ○議長(屋敷満雄君)  休憩前に引き続き会議を開きます。--------------------------------------- △日程3 議案第28号 平成29年度新宮市国民健康保険特別会計補正予算(第4号) △日程4 議案第29号 平成29年度新宮市立医療センター病院事業会計補正予算(第2号) ○議長(屋敷満雄君)  日程3、議案第28号、平成29年度新宮市国民健康保険特別会計補正予算(第4号)及び日程4、議案第29号、平成29年度新宮市立医療センター病院事業会計補正予算(第2号)の2件を一括議題といたします。 付託となった教育民生委員会委員長の報告を求めます。 なお、委員長報告に対する取り扱いについては、委員長より一括して順次報告を受けた後、報告の順位に従い、質疑を行います。 質疑終了後、委員長が議席に着いてから報告の順位に従い、討論の上、その都度、順次採決をいたします。あらかじめ御了承願います。 13番、東原議員。 ◆13番(東原伸也君) (登壇) 委員長報告を行います。 今期定例会において、教育民生委員会に付託となりました議案第28号、平成29年度新宮市国民健康保険特別会計補正予算(第4号)、議案第29号、平成29年度新宮市立医療センター病院事業会計補正予算(第2号)の2件につきまして、委員会の審査の経過並びに結果を報告いたします。 議案第28号は、医療費の増加見込みに伴う一般被保険者療養給付費負担金の増額等並びに決算見込み額確定に伴う前年度繰越金の増額及び雑入の減額を行うものであります。 議案第29号は、収益的収入において、医業外収益の預金利息、一般会計からの負担金及び臨床研修費等補助金の増額。収益的支出において退職手当の支給により不足する退職給付引当金に対する補填等の増額を行うものであります。 審査に当たって出されました主な質疑について申し述べます。 議案第29号では、委員中より「一般会計からの3億円の補助金を含め、今年度の収支見込みはどうなるか」との質疑があり、当局より「現時点における見通しでは、約2億4,000万円の赤字となります」との答弁がありました。また、委員中より「退職給付引当金を積み増したとのことだが、退職者が見込みより多かったということか」との質疑があり、当局より「現医療センターの建設当時に多くの職員を採用しましたが、当該職員の在職年数が一定年数を超えたことにより、退職手当の率が増加したことが原因の一つと考えます」との答弁がありました。 本委員会は、慎重審査の結果、議案第28号及び議案第29号につきましては、当局の説明を了とし、全員異議なく原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。 以上で、報告を終わります。 ○議長(屋敷満雄君)  委員長の報告について質疑に入ります。 まず、議案第28号について質疑を行います。     (「なし」と呼ぶ者あり) ○議長(屋敷満雄君)  次いで、議案第29号について質疑を行います。     (「なし」と呼ぶ者あり) ○議長(屋敷満雄君)  質疑を終わります。 これより各号分離の上、討論を行い、採決いたします。 まず、議案第28号について討論ありませんか。     (「なし」と呼ぶ者あり) ○議長(屋敷満雄君)  討論を終わります。 お諮りいたします。 委員長の報告に御異議ありませんか。     (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(屋敷満雄君)  御異議なしと認めます。 よって、議案第28号は、委員長の報告のとおり、原案のとおり可決いたしました。 次いで、議案第29号について討論ありませんか。     (「なし」と呼ぶ者あり) ○議長(屋敷満雄君)  討論を終わります。 お諮りいたします。 委員長の報告に御異議ありませんか。     (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(屋敷満雄君)  御異議なしと認めます。 よって、議案第29号は、委員長の報告のとおり、原案のとおり可決いたしました。--------------------------------------- △日程5 陳情第21号 和歌山県の実施する水害対策工事に対し、対象範囲を拡大するよう働きかけを求める陳情書 ○議長(屋敷満雄君)  日程5、陳情第21号、和歌山県の実施する水害対策工事に対し、対象範囲を拡大するよう働きかけを求める陳情書を議題といたします。 陳情第21号は、お手元に配付の陳情文書表のとおり、総務建設委員会に付託いたします。--------------------------------------- △休会について ○議長(屋敷満雄君)  以上で本日の議事日程は終了いたしました。 この際、お諮りいたします。 議会運営の都合により、あす3月10日から3月21日までの12日間休会といたしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。     (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(屋敷満雄君)  御異議なしと認めます。 よって、あす3月10日から3月21日までの12日間休会とすることに決定いたしました。--------------------------------------- △散会の宣告 ○議長(屋敷満雄君)  以上により、次回の本会議は3月22日午前10時から会議を開きます。 本日は、議事日程のとおりその議事を終了いたしましたので、以上をもって散会いたします。 △散会 午後0時04分...