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12月15日-05号

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  1. 新宮市議会 2017-12-15
    12月15日-05号


    取得元: 新宮市議会公式サイト
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    平成29年 12月 定例会          平成29年12月新宮市議会定例会会議録             第5日(平成29年12月15日)---------------------------------------議員定数17名、現在員16名、出席議員16名、氏名は次のとおり。                             1番  北村奈七海君                             3番  杉原規君                             4番  大石元則君                             5番  松畑 玄君                             6番  前田賢一君                             7番  福田 讓君                             8番  辻本 宏君                             9番  榎本鉄也君                            10番  久保智敬君                            11番  濱田雅美君                            12番  上田勝之君                            13番  東原伸也君                            14番  田花 操君                            15番  松本光生君                            16番  屋敷満雄君                            17番  大西 強君---------------------------------------欠席議員 なし。---------------------------------------議事日程 平成29年12月15日 午前10時開議 日程1 一般質問      別冊 一般質問通告表 番号(11)から---------------------------------------会議に付した事件 日程1 一般質問      別冊 一般質問通告表 番号(11)から(12)まで---------------------------------------地方自治法第121条の規定による出席者               市長               田岡実千年君               企画政策部               部長               向井雅男君               企画調整課長           新谷嘉敏君               商工観光課長           畑尻賢三君               総務部               部長               小谷 充君               参事(防災及び危機管理担当)   西 利行君               総務課長             尾崎正幸君               財政課長             小林広樹君               市民生活部               部長               岡 雅君               生活環境課長           岩崎誠剛君               健康福祉部               部長兼福祉事務所長        畑尻英雄君               健康長寿課長           河邉ミ子君               建設農林部               部長               田坂 豊君               都市建設課長           宇井俊治君               熊野川行政局               局長               名古一志君               医療センター               事務長              中前 偉君               庶務課長             佐藤尚久君               医療業務課長           山下泰司君               水道事業所               所長               坪井辰実君               消防本部               消防長              海野裕二君               教育委員会               教育長              楠本秀一君               教育部               部長               片山道弘君               次長兼教育総務課長        北畑直子君               文化振興課長           須崎誠久君---------------------------------------本会議の事務局職員               局長               久保欽作               次長兼庶務係長          岸谷輝実               庶務係主事            中尾 愛               議事調査係長           岡崎友哉               議事調査係主事          大居佑介             第5日(平成29年12月15日)--------------------------------------- △開議 午前10時00分 △開議の宣告 ○議長(屋敷満雄君)  おはようございます。 ただいまの出席議員は16名であります。 定足数に達しておりますので、これより本日の会議を開きます。 本日の議事日程は、別紙にて配付いたしたとおりであります。御了承願います。--------------------------------------- △日程1 一般質問 ○議長(屋敷満雄君)  日程に入ります。 日程1、一般質問を行います。 別冊一般質問通告表の番号11から順次発言を許可いたします。--------------------------------------- △前田賢一君 ○議長(屋敷満雄君)  6番、前田議員。 ◆6番(前田賢一君) (質問席) おはようございます。 それでは一般質問を行います。 まずは、田岡市長、3回目の当選おめでとうございます。新宮市の発展と市民生活向上のため、この4年間、強いリーダーシップを発揮して頑張っていただきたいと思います。 水害対策についてですが、これについては同僚議員の多くが取り上げており、また先日、久保議員がまさに的を射た指摘と提言をされましたので、私からは1点、台風のたびに被害を受ける浮島本通り東取手地区について質問いたします。 被害を受ける要因の一つに日和山開発と宅地化により遊水地がなくなったことがあります。浮島の森の面積は、今の面積ですが、50年前の3分の1になっており、森からの浸水の原因になっております。浮島本通りは県の都市計画道路です。登坂の整備が終わったため優先順位は1番となっており、毎年県への重点要望の中に入れていただいておりますが、いまだに進展がありません。 浮島の森の現状は、ヘドロが堆積して固定化し、とても浮島と言えない状況ですが、そこで世界的にも珍しい本市の貴重な観光資源である天然記念物浮島の森の保存・保護を訴え、沼の面積をふやすこと、すなわち遊水地の確保につながるとの視点でアプローチをしていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。これは田坂部長にお伺いします。 ◎建設農林部長(田坂豊君)  今言われた県道池田港線、これは都市計画道路で計画されているもので、毎年重点項目として和歌山県のほうへ要望していただいております。まだ具体的な実施計画等はいただいておりませんので、引き続き要望していきたいと考えております。 また、浮島の森の観点からいいますと、当然中心市街地を構成する必要な道路でございます。これがたびたびいろんなところで計画が上がってくるんですけれども、道路と浮島の森の一体的な整備というのはいろんな形でたびたび登場してございます。 今回、県道池田港線が整備となれば、その面的なまちづくりという形の中で浮島の森も一体的な整備を行って遊水地をふやしていくというようなことについても、あわせて要望の中で整備の理由としてお願いしていきたいとは思ってはおります。 ◆6番(前田賢一君)  頑張っていただきたいと思います。 今回の水害を受け、熊野川濁水治水関連対策特別委員会としても調査項目として市田川、浮島川、佐野川、荒木川の水害対策に取り組みます。 当局ともども力を合わせ、市独自の水害対策マニュアルを作成し、水害軽減対策に取り組んでまいりたいと思いますが、いかがでしょうか。 ◎建設農林部長(田坂豊君)  今度の台風21号につきましては、もともと浸水が頻繁に起きております新宮地区とは別に佐野・三輪崎地区も浸水をかなりしてございます。当然、佐野・三輪崎地区におきましては、佐野川がございます、荒木川がございます、木ノ川がございますので、その観点も一緒にお話ができたらよいと考えております。 ◆6番(前田賢一君)  はい。それでは次に移ります。 ②と③は関連がありますから、一括して質問いたします。 4万市民と言われた新宮市の人口も、ついに3万人を切りました。まことに残念で寂しい限りです。少子化と相まって若年層の流出による過疎・高齢化が深刻な状況です。 今後新宮でお金を使ってもらう、すなわち生産性の高い若年層をいかに新宮市にとどめることができるかによって新宮市の将来は決まってまいります。若者を新宮にとどまらせるためには生活の基盤が確立できる雇用の場が必要です。これ以上若者を流出させない。そして、Uターンの受け皿をつくるべく決意と強い覚悟を持って取り組まなければなりません。全雇用が最大の福祉という観点からも雇用の創出が本市の最重要課題であり、政治行政の最大の責任であります。 本市の基幹産業であった製紙は撤退、生産業にも陰りがきた今、本市の持つすばらしい歴史的・文化的観光資源を生かした観光産業を振興し、経済の活性化と雇用の創出に努めなければなりません。 田岡市長は平成25年度の予算大綱で、市街地再生につきましては、地域経済への波及効果が大きい観光を基幹産業と位置づけ、世界遺産と地域の文化遺産の適切な保全と整備を進めるとともに、まちなか観光体験型観光滞在型観光など、地域資源を生かした観光振興を推進し、中心市街地の再生につなげてまいりますと述べておられます。 新宮市以外のお金、すなわち外貨を獲得し、経済の活性化を図らない限り雇用の創出もありません。外貨獲得は重要でありますが、同様に大切なことは新宮市の金を外に出さないことであります。 数年前、新宮信用金庫本店日本総合研究所主席研究員の藻谷浩介さんが「里山資本主義と新宮・熊野」と題して講演会を行いました。その中で、地方が生き残るためには、お金の地域内循環こそが重要だとお話しされました。少し内容を御紹介いたします。 かつて集めた若者が一気に高齢化するので、東京都など大都市圏では高齢者が急増するのに対し、新宮・熊野を含む地方は、もともと若者がいなかったため、急増はしないことを紹介。都会よりもむしろ地方が有利。若い人が減らない努力をして地産地消をやっていけば、少しずつ伸びると話しました。人口減が避けられない状況で地方が生き残る策としては、コストダウンばかり考えていてはだめと強調、地元にお金が落ちる使い方を。地域外にお金を出すと都会や海外を活性化させるだけ。地域内で循環させて雇用と若者人口をふやし、ちょっとのお金をけちって都会や海外へ持っていかれては意味がない。地域業者に発注し、また地域内からお金を獲得する努力をとまとめました。まさしくそのとおりであります。 これ、この講演会にどなたかこの中で出席された方おられますか。向井部長だけ。向井部長、そしたら、ちょっと感想を述べてください。 ◎企画政策部長(向井雅男君)  藻谷氏については、以前、田花議員からも里山資本主義の関係で一般質問があったかと思いますが、新宮信用金庫に藻谷氏の後輩というか、教え子が就職したということで、その関係で藻谷氏の講演を依頼したという経過があるかと思います。その中でテレビにもよく出ていましたし、お話をちょっと聞きたいということで新宮信用金庫にお願いして、お話を伺いに行ってまいりました。 その中で、今議員御指摘のとおり、内需拡大の関係で市民の1人が数%、あるいは1%でも2%でもいいから市内でお金を使っていただくことで経済効果が上がるんだということを盛んに言っておられました。そういった中で、そういった施策がどのように打てるのかというところですごく感嘆といいますか、感銘を受けたところであります。 ◆6番(前田賢一君)  これは地域内業者に発注をということで、設計あるいは土木・建築だけじゃなしに、例えば印刷ですとか、いろんな分野があると思うんですよね。少し高くても地域内に発注すれば、それが循環するわけですから、まさしくそのとおりやと思うんですよ。市長、どう思いますか。 ◎市長(田岡実千年君)  全くそのとおりだと思っております。私も常々、今インターネット等で通信販売が盛んなのが大変危惧しております。少し高くても、やはり地元で購入するということを市民の皆さんが実行していただければ、経済効果多大なものがあると思っております。 ◆6番(前田賢一君)  はい。続けます。 観光産業は、裾野の広い雇用の創出の大きな21世紀の世界の主たる産業の一つであり、国は観光庁を設置し、観光立国を宣言いたしました。県も観光局を設置し、観光振興条例を制定するなど観光立県を目指しています。全国旅行業協会の会長でもある二階幹事長は、常々観光産業の特徴は御承知のとおり、都市も地方も、過密も過疎の地域もともに発展する可能性を持っていることです。観光産業の振興により元気を出せ日本、元気出せ和歌山を合い言葉に前進しようではありませんかと言っておられます。 観光の振興は、商工業や交通機関、サービス産業など、さまざまな分野において経済や雇用の波及効果をもたらすとともに、観光産業の大きな基礎的条件である労働時間の短縮や学校の週5日制の普及による余暇時間の増加、また日本経済の活性化に向かっている今、観光分野における需要は今後ますます高まるものと期待されます。 先般、御承知の方もおられると思いますが、観光立県を目指す和歌山と観光立市を目指す新宮市にとり朗報がありました。少し紹介いたします。 これは朝日新聞なんですけれども、タイトルは、「和歌山紀伊半島、世界の旬の観光地ランキングで5位」と。世界の旅行者は紀伊半島を訪れるべきだ。世界的に有名な旅行ガイドブック出版社が最も旬な旅行先を紹介する世界ランキング「ベスト・イン・トラベル2018」で高野山や熊野古道などの世界遺産のある紀伊半島が5位に選ばれた。神社仏閣や雄大な自然など、日本の魅力にあふれ、どこにもない関西の都市特有の騒がしさから遠く離れていると山深さや静けさなどが高評価を受けた。ランキングはオーストラリアの出版社の旅行ガイドブックロンリープラネット」のライターらが世界で訪れるべき上位10の国、地域都市を選んで公表し、同社サイトにも掲載。県観光交流課によると、同ガイドブックは、英語圏でのシェアが多く、外国人旅行者への波及効果も期待される。これまでのランキングでは、日本が2位に選ばれたことがあるが、日本の一地域が選ばれるのは珍しいという。同課によると、今回のランキングで紀伊半島は米アラスカやスロベニアのユリアン・アルプスなどに次ぐ高評価。評価されたポイントは、自然環境や温泉、伝統、文化など都市部にはない魅力。同社サイトでは、高野山や熊野古道、白浜、潮岬などの名所を列挙。京都や大阪など、主要な観光地の南側に位置し、たくさんの魅力にあふれていると述べている。これは紀南新聞。それで和歌山新報にも同じようなことが書かれています。 これをごらんになった方はおられますか、この中で。これはテレビでもニュースでやっていたと思うんですけれども、部長、見ましたか。 ◎企画政策部長(向井雅男君)  はい。地方紙も見ておりますし、ネットでも拝見させていただいております。 ◆6番(前田賢一君)  どう思いますか。僕はいよいよ紀伊半島の時代がやってきたんではないかと思いますが。 ◎企画政策部長(向井雅男君)  ロンリープラネットにつきましては、世界的にも有名な旅行ガイドブックであるというふうに伺っております。 その中で5位にランクインされたということは、本当に誇りに思っております。その中で、今訪日外国人が新宮市に訪れている方がふえておりますので、その辺、どこに訪れていただけるか、そういった戦略を早いこと練らなければいけないというふうには感じております。 今、平成29年度で観光振興アクションプログラムの策定を商工観光課を中心にやってございます。これは民間の委員の方にも入っていただいているんですが、これを早く取りまとめまして、今新宮市全体にあるすばらしい観光資源を観光商品として目指して皆さんが訪れていただけるようにしていきたいというふうには考えております。
    ◆6番(前田賢一君)  商工観光課長、どうですか。 ◎商工観光課長(畑尻賢三君)  この当地方が世界的に認められているというところで我々も自覚しながら誘客に努めなければならないというふうに思います。 ◆6番(前田賢一君)  記事の中では潮岬までなんですよ。紀伊大島にも触れているんですけれども、勝浦、新宮、この辺は記載がないわけです。もっと努力せないかんと思いますが、市長、いかがですか。 ◎市長(田岡実千年君)  最近旅行客ふえていただいておることに対しましては、さらにこれをしっかりと拡大していかなければならないと、観光立市を目指さなければならないと思っております。 そういう中で、今回この観光というのは一つの市だけではなくて、広域で取り組むことによって、より相乗効果が出るという観点から、先日三重県境を渡って三重県熊野市から串本町の各自治体で広域的な取り組みを改めて協議会つくったところでありまして、年々増加しております豪華客船の入港ともあわせて取り組みたいというふうに思ってございます。 ◆6番(前田賢一君)  それはいいことだと思います。ぜひ頑張ってください。 観光立市を目指す上で、新宮市はありがたいことに、他市からうらやましがられる文化的・歴史的観光資源の宝庫であります。それらの観光資源に付加価値をつけ、磨き上げなければなりません。 そこで、幾つかについて質問いたします。 まず、この史跡の、観光立市構築の起爆剤となるであろう新宮城と水野家墓所についてお尋ねをいたします。 観光客の誘客の大きな要因の一つに温泉と城があります。当地方には、すばらしい温泉はたくさんありますが、ないのは城であります。紀州藩新宮城のシンボルでもある新宮城の復元は、先ほど市長が言われたように、広域観光の観点からも必ずや相乗効果が出るものと思います。 新宮城の評価ですけれども、新宮城は和歌山城より小粒だが、完成度の高い城。石垣が国宝級。大阪城を築城した石工、宮大工が二、三年後につくった城で、当時の技術の最高水準を駆使してつくった城ではないかと。一水野三万石でつくられた城ではなく、徳川幕府が大阪と江戸との海路の要衝としてつくった城ではないか。また、水ノ手にある軍港と炭納屋群、すなわち経済施設を兼ね備えた日本で唯一の城であるとの高い評価もいただいております。 文化庁記念物課の課長からは、国史跡指定の際、新宮城跡は日本国の一級の遺構遺跡、ぜひ国の史跡にさせていただきたいし、新宮城と切っても切れない水野家墓所も、歴代十代の殿様と親族を含め、合わせて16基の墓碑があるすばらしい文化財。ぜひ一緒に国の史跡にさせていただいて、最大限のサポートをさせていただきたいとのお話もいただいております。 また、本年、続日本の城百選にも選ばれ、出丸と炭納屋が特徴のすばらしい城であるという評価もいただいております。 平成12年当時の佐藤市長のときですが、佐藤市長の諮問機関である学識経験者団体関係者行政関係者、合計13名から成る新宮城跡整備検討委員会を立ち上げました。それから、2年余り計14回の会議を開催し、答申書を作成いたしました。 平成13年の講演会には、日本初の木造天守閣を復元した当時静岡県掛川市の榛村市長をお招きいたしました。掛川城は山内一豊が築城した城であります。天守閣復元費用12億円を全て民間の寄附で賄ったとのことでありました。榛村市長を新宮城跡に御案内したとき、熊野灘、熊野川を一望する景色を見て、ほお、さすが徳川の城だなと、すばらしいロケーションだな。このままにしておくのはもったいないなという感想を述べておられました。文化庁記念物課の見解では、天守閣の復元には古写真あるいは建築指図がなければ復元できないとのことであります。教育委員会整備検討委員会国立国会図書館を初め、宮内庁書陵部防衛研究所等の公的機関、また全国城郭協会徳川家博物館等々も調査してまいりましたが、現在まだ見つかっておりません。文化庁によると、外国人の城マニア、写真マニアが所蔵している可能性があるということと、福島県白河市の小峰城のように宮大工の子孫の家から図面が見つかったとのお話がありました。 ここに、ちょっとこれは平成21年に描かれた新宮城の書類なんですけれども、ちょっと出所はわからないんですわ。この間資料整理のときに出てきたんですけれども、この中に元和元年の一国一城令で一旦廃城となるが、幕府は南のかなめとして再建を許可。浅野忠吉は再び縄張りを開始し、再建工事を急ぎ、元和元年に完成させた。これは慶長年間の城郭をもとにして設計され、設計図は広島県三原市に保存されている。それによると、本丸内に城主浅野右近太夫と記されているということがあるんですよ。 先般、三原市三原城築城450年のイベントに市長及び議長が招待され、交流を深められたとのことでありますが、三原の天満市長からどのようなお話があったのか答えていただきたいと思います。 ◎市長(田岡実千年君)  新宮にも立派な城跡がある。これからも城つながりでしっかりと友好していこうと言ってくださってございます。 ◆6番(前田賢一君)  ことしの10月ですね。この三原の天満市長から屋敷議長宛てに電話があったそうなんですよ。屋敷議長はちょっと不在だったんで、事務局の者が聞いたんですけれども、来年早々、来春早々、1月中やと思うんですけれども、ぜひ新宮を訪問したいと。僕は天満市長ともお会いしたことがあるんですけれども、やはり三原市も観光立市による交流人口の獲得を目指しているということをおっしゃっていました。当市と一緒ですから、ますます御縁がある三原市との交流を深めていきたいと思うんですが、市長いかがですか。 ◎市長(田岡実千年君)  実はこの間三原市へ訪問させていただいたときに、40年ほど前に住民同士、三輪崎のですね。三原市と三輪崎も漁業のつながりがある中で、住民同士の交流もあって、新宮、三輪崎へ訪れたんだよという方ともお話をさせていただきました。本当にいろんな過去からのつながり深いところで、また、もっといえば400年、450年前からつながりのある貴重な市同士だというふうに思っております。 ◆6番(前田賢一君)  三原の殿様が、浅野さんが三原へ移封というんですか、国がえですよね。その折に三輪崎の勢古衆、熊野水軍の末裔だと思うんですけれども、その方が殿様を海路で三原まで送っていったというようなことがあったらしいんですよね。その後、昭和50年代やったでしょうか、当時の瀬古市長が盛んに三原市との交流を深めておったんですけれども、それが途切れておったということで、田岡市長の代になって、あなたも三輪崎出身ですから、こういうことをやるということはとても大事なことだと思いますので、ぜひ頑張っていただきたいと思います。 それで、平成12年に立ち上げた新宮城跡整備検討委員会なんですけれども、平成14年に答申しているんですよ、2年間かけて。これ、すばらしいできばえなんですよ。それで、これ、懐かしい委員の方の名前がここにあるんですが、その中で田花議員が新宮市経済建設部長として参画されているんですね。私もこれに参画しているんです。 その中でいろんな答申があるんですが、長期整備構想の一つに天守閣等の復元に対する具体的な取り組みが、住民への復元への一層の盛り上がりの状況を見ながら、新宮城跡復元調査委員会的な組織を構成し、資料収集、市民啓発、復元への調査、復元整備計画への調査、天守閣の設計への調査、募金活動等について研究実施していくことが肝要となる。 民間と行政が役割分担を明確にし、新宮城跡を中心に置く。にぎわいの創出に一体となり努力を重ねるものとするというふうに、幾つかある提言の中で次の委員会はこういう委員会をつくるべきだという提案をしているわけです。それを受けて平成26年だったですか、田岡市長の諮問機関である民間、各種団体、議会、行政15名から成る新宮城跡に関する復元調査委員会を立ち上げました。それから、約2年間にわたる調査研究を行い、平成28年、須川倍行委員長から市長に答申をいたしました。所管である文化庁記念物課からは地方創生との関係もあるんでしょうか、以前と違い、文化財を整備し、保存するだけではなく、整備した文化財をまちづくりに活用できるよう最大限の支援を行うとのお話をいただきました。 先ほど申しましたように、国史跡ですから天守閣の復元は写真あるいは図面がなければ難しいということですが、出丸や炭納屋は図面がなくても、発掘調査をしていれば便益施設として復元可能というお話もいただきました。須川委員長は答申書を提出の際、田岡市長からは答申を最大限尊重したいとのお返事もいただきました。 さて、何度かこの場で紹介させていただいたことのある、当時近大新宮高校3年生の生駒優香さんの作文、これは商工会議所の作文コンクールで最優秀賞をとられたんですが、「新宮の将来を予測する。心のよりどころあるまち新宮を目指して」の作文の一節を紹介いたします。 この中でいろいろと述べておられるんですが、「水野忠央の時代、近隣の諸地域は紀州藩によって治められる中、この新宮市とその周辺は新宮藩として独自の文化と経済圏を形成し繁栄した。そのころは官も民も独立の気概を持って生き生きとして生活していたのである。今こそ私たちは当時の祖先の心に学ばなければならない。そして、その心を再び現在によみがえらせることが心のよりどころづくりの原点である。 では、その心のよりどころを何に求めればよいのか。新宮藩時代の気概を今に伝え、新宮市のシンボルとして誰もが誇りに思い、心を一つにできるもの、そして新宮市に潤いと活気をもたらすもの、それは丹鶴城しかない。丹鶴城の再建こそが新宮市再生の最後の切り札だと私は考える。」最後にこうやって締めくくってるんです。「市民の誰もが見える高台に威風堂々と丹鶴城がそびえ、そしてその丹鶴城のもとで市民が心を一つにして活気ある新宮市をつくり上げ、この地方の中核都市として、ますます発展していくあすの新宮の姿を私は夢と期待を持って予測したい。松風騒ぐ丘の上の丹鶴城からはるか眼下を見おろせば、白砂青松の王子ヶ浜が太平洋に臨み、振り返れば神倉山と千穂ヶ峰に神々がおわすまち新宮、私は、新宮をそんなまちにしたい。そして、私はそんな新宮を愛し、誇りに思う。」と締めくくっているんですけれども、向井部長、この作文何回もここで紹介したんで熟読してくれていると思うんですけれども、私もこの作文を見るたびに感動するんです。わずか高校3年生の女子が新宮の将来を憂いてこういうことを提言した。どう思いますか。 ◎企画政策部長(向井雅男君)  議員の思いと同様、読ませていただいて、すばらしい作文であるというふうには感じております。 私が同年代であったときに、そのような言葉が出てくるのかどうかというのは少し疑問に感じながら、すばらしい子だなというふうには感じております。 ◆6番(前田賢一君)  この方は作文のセンスというんか、そういう頭脳明晰なのかと思いますが、毎日新聞の毎日新聞社賞、これは「火まつり」を書いたらしいんですけれども、中上健次さんの。これも毎日新聞社賞をもらっているんですよね。 これ、市長にもちょっと聞いてみようかな。 ◎市長(田岡実千年君)  文章力のすばらしさも本当に感動するところでありますが、何よりこの熱い思いが、新宮市を思う熱い思いが伝わる本当にすばらしい文章だと思っております。 ◆6番(前田賢一君)  この方に応えなあかんね。もう本当にこの人帰ってきて、もう早稲田大学出て、向こうでええお母さんになったあると思うんですけれども、市長になってほしいと思うぐらいの気持ち。今度の新宮城跡に関する復元調査委員会の中でいろんな、これ、市長、熟読してもらいましたよね。資料収集に懸賞金つけるべきやとか、ケーブルカーの整備したらどうなというようなことを書かれているんですけれども、こういうふうに締めくくっているんです。「また新宮城跡と水野家墓所は有効な観光資源であるとの現代的な視点が必要です。商工観光課や観光協会、観光ガイド等が密に連携し、誘客のための効果的なPRや活用を展開しなければなりません」。商工観光課長、どうですか、このとおりなんじゃないですか。 ◎商工観光課長(畑尻賢三君)  新宮には歴史的・文化的な観光資源はたくさんあるわけですけれども、その象徴とも言える新宮城、非常に有意義に活用しながら観光に生かしていかなければならないというふうに考えます。 ◆6番(前田賢一君)  課長は文化振興課の課長のときに一緒に視察も行かせてもらいましたんで、よくわかっていると思うんです。 それと、広域観光の観点、また西村記念館、旧チャップマン邸を整備し、大正ロマンのまちづくりをしている今、まちなか観光により滞在時間を伸ばし、一泊してもらえる観光コースをつくるためにも天下の名城であったと高い評価をいただき、新宮市の誰もが誇りに思い、心のよりどころと感じる新宮城(丹鶴城・沖見城)の復元に向かって今こそ官民一体となり、真剣に取り組むときです。速玉大社には毎年60万人の観光客が訪れております。そのうちのたとえ1割でも2割でもまちなか観光してもらえるよう、そんな工夫が大事なんではないでしょうか。 今までは点だったんですけれども、これで線で結ぶ観光コースを設定できると思いますので、ぜひまちなか観光をしてもらい、一泊してもらうという観光コースの構築が大事だと思います。日帰りと一泊では落としてもらうお金が違いますから、そこら辺も一つ頭に入れて、今後の対応をしていただきたいと思います。 市長、復元調査委員会の答申書のとおり、新宮城復元に向かって取り組んでいただけますか。 ◎市長(田岡実千年君)  須川委員長と前田議員から答申書を受け取りまして、大変申しわけなく思っておりますが、少し実行するのがおくれておるところでありますが、新年度において早々に実行していきたいと思っております。 ◆6番(前田賢一君)  ありがとうございます。よろしくお願いします。 それだけ時間がかかったということは、いろいろと考えていただいたということだといいほうに理解します。 それと、今後本格的な復元に向かって取り組みをするためには3回目の調査委員会の設置も、これ、必要だと思うんですが、またそれは市長と相談したいと思います。よろしいでしょうか。 掛川の榛村市長は天守閣復元の資金を募ったとき寄附とは言わず、掛川市の将来と子々孫々に対する投資をしていただきたいと市民にお願いしたそうであります。この芳名簿も見せていただきましたが、市の内外からきめ細かに集めておられます。それと、掛川市を出て都会で活躍している方全部調べ上げて対応しているんですよね。 まず隗より始めよじゃないですけれども、市役所の部長級が一律30万円、課長級が20万円、これを浄財として提供したということも聞きました、掛川やで。だから、ここで、これラッキーなことに、白木ハナエさんという鎌倉の御婦人がおられたんですが、掛川の寺を信仰していたらしいんです。榛村市長が今度掛川城の天守を復元するんで、ぜひ御協力をと言ったところ、わかりました。では3億円寄附させてもらいますと言うたんやけど、榛村氏もなかなか達者やったんで、金を持っているのを知っているんかして、いや、もう少し何とかなりませんでしょうかと。わかりましたと、5億円出します、一発で5億円決まったんですよ。だから12億円のうち、あと7億円をいろんなところから集めたということなんですね。この榛村さんは材木家なんですわ。だから地元材、普通は地元の材使って城を復元するんでしょうけれども、青森ヒバをつくっているんです。これは岩手の中尊寺の金色堂、これは青森ヒバでつくっているんですけれども、800年もっているらしいですよ。だから、それは強い木らしいんですよ。それを、これ、ちょっとくせがある木なんで長い間寝かせないかんらしいんですけれども、この白木ハナエさんが高齢のために掛川城に自力で上っていただけるよう、早くつくったらしいです。それでちょっとひび割れもしていましたけれども、無事に白木さんは掛川城に上ってもらったらしいです。 さて、先ほど市長から答申書を尊重して、新宮城復元に取り組むとの明確な答弁がありました。 ここで一つ提案をさせていただきます。2019年、平成31年は水野家が入城してから、そして浅野家が三原へ移封、国がえしてからちょうど400年という歴史的なタイミングを迎えます。我々は、このタイミングをどのように見てとるのか。単なる時の流れと無関心でいるのか、それとも国史跡、新宮城址及びそれにまつわる歴史を強烈にお祝いする絶好の機会と捉えるのか、その違いは余りにも大きいと思います。新宮城に関するこれまでの学術的考察とは別に、我が新宮市は水野家14代水野誠さんの長女慈子さんのお嬢さんでドイツハンブルク市在住の水野ベロイター・モニカさん、この方はドイツ人とのハーフですが、交流があります。モニカさんには長女の愛子・エバさんと健・ヨアヒムという2人の子供があります。お二人ともクオーターでありますが、長男の健君はモニカさんの祖父、水野誠さんの直系の唯一の男子ということで、言うなれば紀州藩新宮城の第15代城主ということになります。平成22年3月、モニカさんと健君が墓参のため来新いたしました。姫と若君の里帰りということで水野家顕彰会を初め、多くの市民との交流も行われました。特に健君はホームステイも体験し、旧千穂小学校では1週間短期留学も経験してもらいました。平成24年10月、モニカさんはドイツ・リューネブルク市一行に帯同し、姉妹都市である徳島県鳴門市を訪問、その際一行とともに来新し、御船祭の見学やお祭り新宮節へも参加していただきました。 これ、最初にモニカさんと健君が来られたときに、たしか2010年3月、これ、市長がこの写真を新宮城跡で写したやつですね。「撮影、新宮市長田岡実千年」と書いていますよ。もう今19歳やて。立派な城主になったんちゃいますか。市長このときに、交流会のときにうどんなんかも、手打ち、振る舞われたんじゃないですか。今、これ、それを思い出して、どういう感想を持っておられますか。 ◎市長(田岡実千年君)  本当にベロイター・モニカさん、息子の健君と一緒に来ていただいて、本当に議員初めいろんな方に歓迎セレモニーに協力をいただいて、すばらしいセレモニーをさせていただきました。 先祖が活躍していたお城に私も一緒に行きまして、記念写真を撮らせていただいて、それをちょっと額に入れてプレゼントさせていただいたんですけれども、それを健君のおばあちゃんになるんですか。 ◆6番(前田賢一君)  慈子さん。 ◎市長(田岡実千年君)  そこの自宅にも掛けていただけていたと。 ◆6番(前田賢一君)  これね。 ◎市長(田岡実千年君)  はい。本当に私が撮った写真を大事にしていただいているのを大変ありがたく思っておりまして、再来年の入城400年のときは、どうやってやっていくか、本当にしっかりとこれから考えてまいりたいと思います。 ◆6番(前田賢一君)  今市長からそういう話がありました。 そこで、提案ですけれども、平成31年度事業として水野家入城400年のタイミングを捉えた記念事業を計画し、モニカさん、健君を招聘して、水野家15代のお国入りを実現できないのかと。また、交流を再開している三原市からは浅野家の末裔あるいは三原市の天満市長を招聘できないかと。いろんなアイデアも出てくると思うんですけどね。これ大きな一大イベントになると思います、新宮市の知名度アップにもかかわってくると思います。 また、学術的にこの史跡、新宮城址を捉えることは無論のこと、ドイツ人のお殿様のお国入りという情報発信力は相当なものであると想像できます。お城ファンを初め、交流人口の獲得や、何よりも新宮城復元に向けての大きなきっかけとなり得るのではないかと考えます。 また、モニカさん自身が一族交流親善協会の重鎮として活躍中であることから、この事業への参画を皮切りにさまざまな交流が生まれ、本市あるいは熊野のドイツ人観光客誘致に向けての大きなかけ橋となっていただける可能性があります。 どうですか、そう思うんですよ。先ほど紹介した行かなければならない、行くべき世界ランキングにも入ったことですし、いよいよチャンスが来たやないかなと思います。どうですか。 ◎企画政策部長(向井雅男君)  平成30年には、ことし観光交流として友好都市を結んでおります名取市にお伺いした以前に議会ともども気仙沼市のほうにも行かせていただきました。そちらのほうが平成30年にちょうど熊野の神が勧請されて、室根山のほうに祭られているのがちょうど1300年になります。それが平成30年です。 今、議員御指摘のところは平成31年なんですが、この平成31年は新宮港の第一期がちょうど40年に当たります。あと、南海トラフの関係で「ちきゅう」が、探査船なんですが、この紀伊半島沖で事業していまして、その事業がちょうど平成31年に終わるという形のことも伺っております。そういったこともあわせてこの水野家の入封400年、あと浅野家の移封400年という節目をどうやって捉えていくかということはすごく大事なことだと思います。 人材育成であれ武道であれ、タイミングをつかまえるということは、すごく重要なことであると思いますので、この絶好の機会を逃さずに平成30年、平成31年の中で観光交流を目指すように何とかできないかというふうには努力させていただきたいというふうに思います。 ◆6番(前田賢一君)  ここでちょっと紹介したいんですけれども、熊野新聞の水平線に、去年ですね、去年8月、こういう記事があったんですよ。この記者の方が新宮城へ行ったときに、偶然出会ったのがかつての藩主水野家の子孫の方々だったと。まさにサプライズ。遠方からの来訪者と思い、初めてですかと尋ねたところ、この中で最年長と見られる男性が私は二度目ですがと笑顔で答えてくれた。いただいた名刺から東京霞が関ビル34階の一般社団法人霞会館で常務理事を務める水野勝之さんとわかった。初対面でわずか5分ほどの立ち話だったのが残念。でも、昔、青森の雪中行軍を指揮し、多くの隊員とともに殉職した陸軍歩兵中尉水野忠宜に触れる話も出たので、第10代の藩主忠幹に近い子孫の方だろうと。 その中で、この記事を書いた方、そこでいろんな、あと書いてるんですけれども、国の特別史跡の新宮城跡に関してかつてある城郭復元の話を承知の上での提案。一度水野家の子孫の方々を招いて新宮城サミットを開催するという企画はいかがだろうかというようなアイデアもいろいろ出てくるわけですね、浅野だけでなしに、そのベロイターさんと健君だけじゃなしに。いまだにお母さんもおられると思うんですよ、横浜に。 この記事を書いた記者を初め、多くの市民の方々がこの新宮城復元に期待を寄せているんです。僕もいろいろなところで聞くんですけれども、何とかあれを復元してほしいなと。近隣の町村もそうだと思いますよ。 それと、記念事業を行い、成功させるための市役所の体制ですけれども、企画を共有して役割分担でもって交流人口獲得に向け邁進すると。そんな連携調整機能を有する全庁を横断するような組織体制をぜひ築き、私の提案の記念事業を、先ほど市長からいい答弁もいただきましたが、再度私の提案の記念事業を実行していただきたいと思いますが、当局の見解をお聞きいたします。これ、誰が答弁してくれるのか、向井部長かな、また。企画やから。 ◎企画政策部長(向井雅男君)  組織のことについては権限外のことですので、答弁は控えさせていただきたいんですが、議員御指摘の点は、十分早いうちに検討していく必要があると思いますので、部内でも協議しながら進めていきたいというふうには思います。 ◎総務部長(小谷充君)  組織、機構見直しもございます。 そういった中で、先々日も田花議員からも御意見もいただきました。市全体としてどういった組織、機構が考えられるか、市長ともども検討していきたいというふうに思っております。 ◆6番(前田賢一君)  市長、両部長の答弁とおり、この記念事業をぜひ官民一体となって成功させましょうよ、どうですか。 ◎市長(田岡実千年君)  本当にこの大きな節目でありますし、またベロイター・モニカさんはドイツから平成24年のときも何名か新宮へ知り合いをお連れいただいたり、そういう意味では観光という観点からも大変御健闘いただいていて、本当にお姫様にしては大変気さくな方でありますし、ぜひもう一度私もモニカさんと健君を招待して、また再会もしたいと思いますし、しっかり頑張ってまいります。 ◆6番(前田賢一君)  費用のほうはそのために丹鶴城址整備基金、これ、積み立ててるんですから、有効活用するべき、そういうイベントに対してはと思います。小谷部長、そうやのう。別に一般会計から出さんでも、基金を上手に活用するということでいいんじゃないですか。 ◎総務部長(小谷充君)  会計、それぞれございますので、全体的な、また総合的に判断していきたいと思っております。 ○議長(屋敷満雄君)  質問中でありますが、10分間程度休憩いたします。 △休憩 午前10時57分--------------------------------------- △再開 午前11時14分 ○議長(屋敷満雄君)  休憩前に引き続き会議を開きます。 一般質問を続けます。 6番、前田議員。 ◆6番(前田賢一君) (質問席) それでは、一般質問を続けます。 次に、水野家墓所についてお尋ねいたします。 水野家墓所が新宮城跡とともに国史跡に指定されたことは、新宮市また熊野にとりましても大きな喜びでありました。ライオンズクラブから門扉の寄贈をいただき、毎月第3日曜には水野顕彰会が墓参と清掃を30年にわたって行っております。大変きれいになっていまして、訪れる方もだんだんふえております。 先ほど紹介しましたモニカさん、健君も初めて御先祖様の墓参ということで、大変感激しておられました。水野顕彰会の松本会長とも交流を深めております。 水野家の菩提寺は東京の四谷戒行寺と鎌倉光照寺と新宮の本広寺でありますが、光照寺は岩手県の山奥へ寺ごと移転しました。戒行寺にも墓はなく過去帳だけであり、菩提寺としては本広寺、墓所は新宮だけであります。 先ほどちょっと御紹介しました広島県福山市の結城水野家当主、この方三十何代当主らしいんですが、新宮水野家14代名代なんです。この水野勝之氏の案内で水野家ゆかりの方が150名墓参に訪れました。そのほかにも水野家ゆかりの方たちが墓参に訪れておられるらしく、私も偶然広島から来られた4名の方とお会いしたこともありました。その方たちから、「きれいにしていただいてありがとうございました。」御丁重な挨拶をいただき、掃除道具を買う際の足しにしてくださいとお金を託されました。本家の墓が新宮にしかないということで、水野家の方々の心のよりどころにされておられると思います。 当時の岸市長、亀井秘書課長、先般亡くなられた芳井れい吉元議長、新宮城跡整備検討委員会の須川委員長、そして私と横浜水野本家を訪問しました。その折に、水野誠さん、14代当主からぽつりと新宮城を復元してもらえたらありがたいなと言われました。この席には奥さんのたか子さん、長女の慈子さんも立ち会われました。 山林ともども無償贈与していただいた国の史跡でもある貴重な文化財であり、すばらしい観光資源でもある水野家墓所を未来永劫守っていかなければなりません。 そこで、水野家墓所について少し御説明いたします。 これは平成13年5月の水野家墓所保存管理計画書案、その後、翌年に管理計画書が作成されましたが、これもまたすばらしい計画書なんです。ただし、実行が余りにも遅過ぎる。それで、このたびの答申にも、この水野家墓所の整備のことが書かれていましたけれども、文化振興課長、今後どういう体制でやっていかれるわけですか。 ◎文化振興課長(須崎誠久君)  体制につきましては、現在の文化振興課の課内で対応していきたいというふうに考えております。 また、先ほどございました平成14年に計画をつくっておりますが、議員おっしゃるとおり実行できていない部分が多々ございます。今後、新宮城の整備とともに、その整備のこと等について検討してまいりたいというふうに考えております。 ◆6番(前田賢一君)  この中の提言でいろいろ書かれておるんですけれども、これは国史跡になる前のことなんですけれども、現在、新宮市文化財の指定標柱と説明板が立つが、各墓碑の配置図と歴代城主を解説したものはない。また、トイレや休憩ベンチ、外灯などの便益施設、設備も整備されていない。観光スポットとしての修景整備が望まれると。今後、水野家墓所の文化財としての学術的価値と特徴をさらに明確にするため、墓域とその周辺の測量調査、墓地の実測と保存状況調査、墓所の占地と歴代城主に関する文献調査、周辺植生の調査等を通じた現状把握と整備課題の検討が重要であろうと、こういうふうに整備計画のスケジュールに書かれておるんですけれども、少しは進んだと思うんです。木の伐採とか、明るくなりましたから。 計画の目的、この計画は近世紀州藩新宮城主水野家歴代の墓所を新宮市が水野家から寄附を受け、将来にわたって文化財として適切に保存管理するとともに、積極的な活用を促しながら、郷土のシンボル的な遺産と位置づけ、歴史的・文化的価値の高揚を図るのを目的とすると書かれておるんですよね。この最後の締めくくりに、活用計画、水野家墓所の価値を認識し、多くの方々の認識を高めていくため次のようなことを重点に末永く顕彰していきたい。 観光スポットとして明確に位置づける。注目されている新宮城跡と連携した研究調査等を進める。水野家の墓碑と人物誌についての冊子等作成し、歴代城主の事跡を顕彰するなど住民意識を高める、史跡めぐりや市民の憩いの広場として利活用を図っていく、こういうすばらしい計画は立ててあるんですけれども、平成13年に、今から16年前かな。この冊子、何か一つ実現したことはありますか。実現したことがないんであれば、ちょっと水野家の墓所の活用をわかっていないということになろうかと思うんですけれども、その辺の見解はどうでしょうか。 ◎文化振興課長(須崎誠久君)  冊子的なものといたしましては、「国史跡新宮城跡附水野家墓所」という観光パンフレット物は市で作成してございますが、それ以外の冊子的なものは、文化振興課のほうでは外向きには作成できていない状況でございます。 ◆6番(前田賢一君)  駐車場、これもないんです。観光バスや車のつかない観光資源はないということなんで、どうすれば駐車場を確保できるかということも真剣に考えてほしいんです。 水野家の墓所の真ん前に古い民家がありますが、ここ売りに出されているみたいです。それと、市田川に鉄板をかけてここを駐車場にするという提案もさせてもらいました。そしたら、前例がないということで、ケッチン食らったんですけれども、これ調べてみると大阪の長堀橋、川に鉄板かけた駐車場、ほかにもあるやないですか、これ。そういう調査をして、できんというんじゃなしに、できることを模索してください。教育長、どうですか。 ◎教育長(楠本秀一君)  水野家の墓地については議員のおっしゃることは、私も以前からこの議場で聞いております。なかなか取り組めていないところなんですけれども、清掃活動にしても顕彰会の方々にお世話になっておって非常に感謝しておるところですけれども、非常に国史跡となって新宮城跡附水野家と新宮城と一体のものとなっておりますので、なかなか国史跡の制約みたいなものがかかってきまして、簡単にいかないというのが現状でございますが、何度もこういうお話聞いておりますので、何か前へ進める方策というのは現実的なことを考えていきたいなと思います。 ◆6番(前田賢一君)  教育長、先ほど言ったように、文化庁の記念物課も変わってきました。昔は樹木1本伐採するにも許可が要ったという時代もあったらしいんですけれども、この文化財をその地域の資源として活性化に結びつける、それに最大限のサポートをしたいというふうに変わってきているんです。 それと国の史跡なんで墓石やとかいろんな修理には2分の1の補助がありますから、まあそこら辺も真剣に取り組んでください。すばらしい文化的・歴史的観光資源なんですから、文化財であるとともに。 議長室に、八甲田山の雪中行軍の際に亡くなった水野家11代、陸軍歩兵中尉水野忠宜公の葬儀の写真があります。ごらんになった方もあると思うんですけれども、だから写真がありますから、史実に忠実に復元できるということなんです。ぜひスピード感を持って取り組んでいただきたい。市長、ちょっと文化振興課、あるいはその担当部署に号令かけてください。 以前、本市へ講演に来ていただいた百済の里づくりを展開して、西の正倉院を忠実に復元し、観光立村を構築した宮崎県南郷村の田原村長をして、すばらしい歴史的・文化的遺産であり、新宮市の大きな観光資源であると、喉から手が出るほど欲しいと言わしめた貴重な文化財であります。 島津斉彬、水戸斉昭に匹敵する名君と言われ、かの吉田松陰をして「げに恐ろしきは忠央なり」と言わせた幕末の英雄、9代水野忠央公の眠るこの墓所を一日も早く整備、復元して、歴史と文化と観光のまちにふさわしい大切な文化財としての活用を一層高め、後世につなげなければなりません。 芝高輪の赤穂浪士の墓所、泉岳寺のような線香の絶えない墓所にすべきと考えます。市長の決断と見解をお聞きいたします。 ◎市長(田岡実千年君)  頑張ってまいります。 ◆6番(前田賢一君)  聞こえなんだ、市長、もう一回言って。聞こえなんだから。 ◎市長(田岡実千年君)  やるべきことを頑張ってまいります。 ◆6番(前田賢一君)  それと、友好都市の件なんですけれども、広島県の三原市とは交流を再開したということなんですが、今度、カツオ漁の関係で宮城県気仙沼市唐桑町、ここを市長、議長が訪問されるというふうに聞いたんですけれども、どういうふうな話になるんでしょうか。 議長から聞きますと、先方からぜひ友好都市提携結びたいというような話もあったように聞くんですが、それは議長から聞いていませんか。 ◎市長(田岡実千年君)  今、気仙沼市長とまだ現在お会いしたことがなくて、近いうちにお会いさせていただいて、両市のつながりのこととかお話をさせていただきたいと思っておりまして、また、議長からもぜひ友好的な取り組みをどうかと御提言もいただいておりますので、前向きにやっていきたいというふうに思っております。 ◆6番(前田賢一君)  姉妹都市は議会の議決も要るんですけれども、友好都市は両市長の合意があれば提携できるということらしいので、せっかく先方から申し入れがあるんですから市長も快く受けてあげていただきたいと思います。 それと、青森県十和田市の十和田湖にこれ乙女の像があります。これは佐藤春夫、高村光太郎、太宰治、草野心平、いろんな方が絡んでこの乙女の像ができたんです。これはちょっと時間がないんで詳しく話したら1時間はかかりますから次回にしますけれども、こことの交流もぜひやっていただきたいと、佐藤先生を再び世に出すためにも。 以前、何年前やったかな、10年ぐらい前かな、ここの視察に行ってきたんです、議員7名で。当時の奥田議長も行かれたんですけれども、そのときに感じたのは、ここ難しいところは気仙沼市と一緒なんです。旧十和田湖町と旧十和田市が合併して新十和田市になった。気仙沼市もそうでしょう、唐桑町と気仙沼市が。奥入瀬渓流とか、佐藤春夫の自然石に書いた碑があるところとか、この乙女の像があるのは旧十和田湖町なんです。旧十和田湖町の人は、佐藤先生は十和田の恩人だと、こう言うんですけれども、旧十和田市の人は余りそういう思いがない。この辺もちょっと難しいんで、その辺はまた議長にどうやったらええんかちょっと聞いてみてください。 ちょっと徐福について質問します。徐福の墓を中心にして、昔は七塚、7人の重臣のほこらがあったんです、北斗七の形に。それで、今残っているのは塚町だけなんですけれども、それを新しくしてくださいと、近所の方もちゃんとお祭りしてくれているんですからということで、やっとこの間新しくしていただいたんですが、徐福さんで、これもすばらしい国際的な観光資源ですから、滞在時間を延ばすという工夫も大事だと思うんです。もう家が建って、この塚をつくるということは難しいかもわかりませんけれども、できるだけそういうことをやって、例えばスタンプを押して7人のところを回ったら1週間寿命が延びるとか、そういう遊び心も大事だと思うんです。そういうことも研究しておいてください。 それと、徐福の墓はもともと阿須賀神社にあったんです。それを紀州藩主徳川頼宣が今のところに移してきたということもあるんですから、先ほど申しました滞在時間を延ばすためには、その徐福の墓と阿須賀神社の動線、これも勉強する必要があるんじゃないかなと思います。一つ一つの観光資源に付加価値をつけるということは、そういうことだと思うんです。これはもう企画の仕事違うかな、向井部長。企画は一番大事なポストやと思うで。無を有にする。それで各課に振り分けると、計画を立てて。どうですか。 ◎企画政策部長(向井雅男君)  議員御指摘の点は先ほど答弁させていただきました観光振興計画の中にもやはりまちなか観光の一つとして多分盛り込んでいく必要があるかというふうに思っていますので、その辺は今年度の計画の中で議論したいというふうに思います。 ◆6番(前田賢一君)  それと、最近、徐福の販売店やな、販売所で売られている石けんが、天台烏薬入りの大変人気があるということをちょっとお聞きしたんですけれども、その辺は、部長はどうですか、詳しいんですか。 ◎企画政策部長(向井雅男君)  昨年から販売しております「徐福のろう」という石けんがございまして、これは奈良県のスタンレー薬品有限会社でつくっている商品でございます。うちが特にお願いしたということではなくて、こちらの天台烏薬を活用してつくっていただいた石けんです。 昨年からこの石けんの伸びが少し顕著だということで、商工観光課から連絡を受けまして、担当のほうから、調べていただきますと八王子にあります中條よろず診療所というところの先生からこの徐福協会を通じて、その石けんを購入していただいているということをお伺いしました。 その石けんが、ドクターでございますので自分で使ってみてすごくよいということで、患者さんにも推薦をしていただき、その関係で少しその販売数が伸びているというところをお伺いしております。 ◆6番(前田賢一君)  部長、この石けんを使ったことあるのか。 ◎企画政策部長(向井雅男君)  やはり実際に中條先生にお会いして、その辺をお聞きしたいということで、ちょうど東京へ行く機会がございましたので、その際に、診療時間の合間でしたが先生のお話を伺ってまいりました。 先生いわく、この石けんがオーガニックですね、自然の素材を活用したということで、アトピー患者にその石けんを使っていただいたと、すごく肌にもよくて、あと患者さんの中にはイボもとれたという話もお伺いしました。 そんな中で、ぜひ僕にも使っていただいてそのよさを知っていただきたいと、普通美容石けんは3,000円ぐらいするらしいんですが、この石けんは756円で販売しているんですけれども、その美容石けんを買うにしてはすごくいい石けんであると、ぜひ東京で売っていただいたらどうかなという話はお伺いして帰ってきたところであります。 ◆6番(前田賢一君)  ありがとうございます。 これ以前、教育長務められた大江さん、農林水産課長のときに、岡山大学の名誉教授であった森昭胤先生、あるいは岐阜大学医学部、当時ですよ、藤原教授、湊口先生、助教授、当時、この方とも交流があったんです。森先生は活性酸素の消去作用が自然界の中で抜群やと、藤原先生と湊口先生は肺がんの抑制効果があるということで、一度、朝日新聞やったかな、それ載ったときにもう爆発的に徐福の売店の商品が売れたということもあったんです。 それをいろんな営業行くのに、アサヒ飲料とか、ポッカコーポレーション、武田薬品の京都の試験場、ハウス食品、新東亜交易など方々訪ねて売り込みに行ったんですけれども、でも、皆、アイデアといい、天台烏薬というネーミングといいすばらしいと、しかし果たしてこの東京で何人徐福さん、天台烏薬知っていますかと、恐らく皆無でしょうと、実際の力で徐福、天台烏薬を世に出してくださいと、そしたらこの商品はついて回りますということで、当時、大西議長のときに、香港、台湾へ行ってこの徐福の楼門を建設したというような経過もあるんです。 今、岡山大学の森先生は、もう交流ないんでしょうね、湊口先生も、湊口さんは今、教授になっていると思います。こういう方をずっと大事にして、いろんなアイデアをいただかんと、天台烏薬の商品化いうのはできんのじゃないですか。 じゃばら、すごい売り上げでしょう。山口村長にもちょっとこの間お話したんですけれども、もう片手間ではできんでと、真剣に取り組まなんだらと。数億円売っているんじゃないですか、これじゃばらは。これ一遍北山村行って勉強してくださいよ。どういうふうにやっていくんかと、商品構成から始まって、どういう販路があるんかということも、どうですか。どこが答弁するんかな、これは。 ◎企画政策部長(向井雅男君)  今、天台烏薬を活用したものについては、健康茶葉であったり、入浴剤であったり、石けん、先ほどの紹介させていただいた石けんであったりというところから今販売をさせていただいています。 それ以前には、お菓子に入れたり、あと、ほかにも石けんの以前のつくったものがあるんですが、いろいろ淘汰されて現在その3種になっているかと思います。 いろいろ研究する中で、販売のルートを見つけていかなければならないというふうには思いますが、先ほど紹介させていただいた徐福のろうの石けんについては、市からコンタクトをとったようなのじゃなくて、注文してつくっていただいたのではなくて、スタンレー薬品がその天台烏薬のことを知って、それで使いたいというところで商品化がされています。このことについては、少しスタンレー薬品有限会社に訪問させていただいて、女性の石けんということであればそのシェアもかなり広いというふうに思いますので、いろんなことでちょっとお伺いして、例えば石けんの化粧箱を変えるとか、そんなことも言いながらちょっと研究はしてみたいというふうに思います。 ◆6番(前田賢一君)  これ森先生に以前お聞きしたんですけれども、肌からの吸収いうのが一番いいらしいんです。だから、石けんもそうですし、乳液とかクリーム、あるいは風呂へ入れるバスクリン、いろんな商品のバリエーション化ができると思うんです。 やっぱり肺がんの抑制効果があるということは、これは大きな話なんで、恐らくまだ湊口教授がおられると思うんで、再開したらどうですか、おつき合いを、そこら辺もひとつ考えといてください。 それで、知多半島の相生発酵というところが、アゼラン化粧品という会社の意を受けて乳液つくっている、まだ販売していると思います。大場久美子さん、女優の。あの方が徐福へ来てプロモーションビデオを撮ったというようなこともありますので、これはやり方によっては大化けすると、何せ徐福さんが探した不老長寿の霊薬やからね。これをやっぱり科学的に証明せんないかんと思うんです。だから、これを試験場か何かでお墨つきをもらうようなこともちょっと検討してください。部長。 ◎企画政策部長(向井雅男君)  いろいろ研究してみたいと思います。 ◆6番(前田賢一君)  さて、いろいろと申し上げましたが、まちの活性化に向かって新たな施策を行うには、批判やリスクはつきものです。まちはトップのやり方で必ず変わります。当時の紀南新聞の浜地編集長が、紀南抄で、「政治とは市民に夢と希望とわくわくする躍動感を与えること」と書いておられました。まさしくそのとおりであります。市長、挑戦なくして発展なしであります。また、リスクの伴わない挑戦は挑戦とは言わないのであります。田岡市長には、新宮市の明るい将来展望を切り開くべく、観光立市構築に向かって果敢に挑戦されることを期待いたします。市長の決意をお伺いいたします。 ◎市長(田岡実千年君)  ありがとうございます。 きょう、前田議員からの一般質問、本当にいろいろ御提案いただきました。実は、この3月までに完成させて、来年度からの10年間の第2次の新宮市総合計画でありますが、その中に、政策に観光振興の推進、また熊野文化の活用、施策として観光交流の推進、戦略的な情報発信等掲げさせていただいております。 その取り組みとして、観光メニューの充実を図ります。また、姉妹都市やゆかりのある地域との交流を深めます。また、戦略的な情報発信を進めます。また、林業の推進においては、林産品である天台烏薬の育成を推進しますというふうに書いていきたいと思っておりまして、まさにきょうの一般質問、これらのことを具体的に御提案いただいたと心よりありがたく思っております。 今回の一般質問、多くの方々から、3期目なんでリーダーシップしっかりとってやれということであります。本当に私も頑張らなあかんのかなと思っておりますので、いろんなリスクもある中でありますが、議員おっしゃっていただいた市民に夢と希望を与えるために頑張ってまいりたいと思います。ありがとうございました。 ◆6番(前田賢一君)  佐藤市政のとき、三浦助役がいざというときに大量生産できるようにと高田に天台烏薬50万本植栽計画というのを立てて、約それぐらいあるんですよね、今。そういうこともありますので、ぜひこの商品化を……、どうぞ。 ◎建設農林部長(田坂豊君)  現在9万7,000本ほど保有しております。 ◆6番(前田賢一君)  もうこれは一朝一夕でできるものじゃないんで、大きな新宮の宝になると思いますので、あと、いかに売り込むかと、いかに商品構成をするかということなんでぜひよろしくお願いしたいと思います。 以上で一般質問を終わります。ありがとうございました。 ○議長(屋敷満雄君)  昼食のため午後1時まで休憩いたします。 △休憩 午前11時47分--------------------------------------- △再開 午後1時00分 ○議長(屋敷満雄君)  休憩前に引き続き会議を開きます。 先ほど、前田議員の一般質問の当局の答弁の中で、商品名に誤りがあり、訂正の申し出がありますので、発言を許可いたします。 向井企画政策部長。 ◎企画政策部長(向井雅男君)  申しわけありません。貴重な時間を頂戴しておわび申し上げます。 お手元に配付させていただいておりますスタンレー薬品の天台烏薬配合の石けんについて、徐福のろうと申し上げたんですが、麿の間違いでございました。訂正しておわび申し上げます。よろしくお願いいたします。 ○議長(屋敷満雄君)  一般質問を続けます。--------------------------------------- △福田讓君 ○議長(屋敷満雄君)  7番、福田議員。 ◆7番(福田讓君) (質問席) 一般質問をさせていただきます。 まず、一般質問に入る前に、田岡市長にこのたびの10月22日の選挙で見事3選をされましたことを心からお喜び申し上げます。おめでとうございます。 早いもので、田岡市長が48歳でしたか、あの若さで、県政の重鎮と言われる方、そして元市長である方、そして市の幹部であった方を撃破されて当選されました。あのときの市長の初々しい姿、私は今でも脳裏に残っています。早いものですね、市長。あれからもう8年。市長も政治に携わって、市議会議員という現場を経験なしに、毎日新聞の記者として活躍されて、一般企業からこの政治の世界に入られました。並々ならぬ御苦労があったと思います。その積み重ねが、1期で当選、そして2期で厳しい選挙を勝ち抜き、今回も新人の若い方に勝ち抜いて市長の座を射とめたわけでございます。市長も、これまで同僚議員の質問の中で、3期目はやる気満々、そして自分の政治姿勢を前面に押し出してやっていくという御答弁がございました。市長におかれましても、この4年間、十分体には御留意くださいまして、市民のために、市民全体の幸せを考え、福祉を考えて政治を行っていただきたいと心から念願しております。よろしくお願いします。 さて、事前に御通知させていただいております一般質問の中で、医療センターの経営方針について、私は今回で、はや16回目を数えます。市長が平成26年3月に経営方針の件を予算大綱の中で述べたときから、早いものです、もう4年近くになってくるわけでございます。 私は、この機を期して、医療センターのことについて広くやはり市民の方にも知っていただき、医療センターはなぜあるか、何のために医療センターがあるのかということを市民の方にも知っていただきたい、その一心で独立行政法人化の件に関して厳しく前院長を私は追及してまいりました。 時系列で申しますと、平成26年の3月議会において、市長が施政方針の中で医療センターの経営形態についての発言がございました。そして、平成26年6月に、前院長と医療センターの幹部職員の皆さんが民営化の意思を統一されて、前院長のもとで独立行政法人化を進めていこうという意思決定をされているわけなんです。そして、平成26年8月13日付の紀南新聞に掲載されておりました、事務長、庶務課長等が記者に法人化を表明されております。これが、私が16回、一般質問をしてきた時系列の歩みであります。 まず、医療センターは誰のためにあるか。それは、当然、市民の命を守る最後のとりでなんです。子供から大人まで、高齢者の方まで、医療は人間にとって最後の命のとりでなんです。そこを私は、市立医療センターが市民に愛され、近隣の住民の方も愛され、信頼され、そこで働く医師、看護師の皆さんが安全に市民の命を守るための職場の構築もしていかなければならないと考えております。私はいつも言っておりますが、医療センターで働いているお医者さん、看護師、医療業務の方、そして事務の方々に私はいつも敬意を表しております。なぜなら、24時間、365日、休むことなく市民の命を守っているのが新宮市立医療センターであります。 新宮市には優秀な先生方が個人開業されて、眼科医、歯科医を含めて30以上の方が個人開業されております。個人開業の先生方は土曜日も診療していただけますが、午前中。そして、朝8時半から大体6時半までの間でございます。医療センターは24時間、くどいようですが365日、救急患者を受け入れ、最も重責である紀南で唯一の営利を目的としない医療センターであります。 誰でも、医療もこれも一つの企業ですから、赤字になったら企業は厳しい状態に置かれます。個人開業の先生方も、みずからの医院に患者様が来なくなったらどうしますか。閉院ですよ。しかし、新宮市の中で、先生が体の御病気で閉院されることもありますが、普通の閉院というのは聞いたことがない。事務長にお尋ねしますが、新宮市で開院された先生の中で、自分の都合によって閉院された方を御存じですか。 ◎医療センター事務長(中前偉君)  耳にはしておりません。 ◆7番(福田讓君)  全くそのとおりなんです。医療は診療報酬によって運営されているわけなんですよね。当然なんですよ。だから、医療センターに特に言われることは、医療センターは赤字だ、医療センターは赤字やで、何とかせなあかんでと、そういう声が入ってくる。市民の方は、医療センターがどういう役目を働いているかとは、当たり前の状態になっているんですよ。119へかければ、すぐに消防隊員の方が救急車で来てくれる。そして、医療センターへ搬送される。そこで、医療センターは毎日毎夜、必ず2名のドクターを配置していますね。そうですね。どうですか。 ◎医療センター庶務課長(佐藤尚久君)  夜間休日におきまして、内科系、外科系の医師1名ずつ、計2名を配置しております。 ◆7番(福田讓君)  そのとおりです。だからこそ、市民の命を守るために24時間、先生方も交代でやっているんですよ。このとうとい業務というものをやはり我々、私も議員も本当に感謝しています。医療センターがなかったらどうするんですか。個人の開業の先生のところに行って、夜の1時になって、先生、物すごい胸が痛いんです、大変です、助けてくださいって、あけてくれますか。しかし、いい先生であって、よっしゃ、あけたる、来いという先生もおるかもしれませんけれども、私はそういうことをなかなかできないんですよ。患者様は、お医者さんというのは神様みたいなものです。先生に助けてもらわなならない。だから医師に対しても余りきついことを言えないんです。なぜですか。お医者さんというのは、医学部を出なければ医者にできないんですよ。法学部でしたら自分で独学して司法試験に受かれば、裁判官、検事、弁護士になれるんですよ。しかし、お医者さんは大学の医学部を6年間勉強して、2年間臨床研修、そして約30歳にならなければ一人前のお医者さんにはなかなかならないんです。それだけ時間がかかるわけです。まして医学部へ入ろうと思えば、中学、高校は一生懸命勉強しなければならない。私も頭がよかったら医者になりたかったですよ。それだけの能力がなかったんです。しかし、医者というのは、それだけの勉強をしなければ。新宮高校、近畿大学附属新宮高校合わせても、年に毎年医学部に恐らく入っていません。私はいつも紀南新聞で見せていただいていますが、大体2年に1度医学部に合格しています。それほど医学部は難しいんですよ。だから、一般の方はお医者さんに対しては神様に思う。当たり前の話です。 しかし、医療センターは自前でお医者さんを育ててないわけなんです。当たり前ではないですか。個人開業の先生は、地元へ帰って地元のふるさとのために病院を建てられて、クリニックや入院患者の方をしている方もいらっしゃいますが、皆自前でやっているんです。医療センターは、市の財産であって市の最高機関なんです。そこは、市が高校生や大学生に対して援助をして、和歌山県立医大みたいなものですよ。卒業したら新宮の医療センターへ帰ってきてくださいね、帰ってきて医療センターで市民のために勤務してくださいねってじゃないでしょう。我々医療センターは、今一番お世話になっているのは県立医大なんですよ。県立医大のお医者さんが約80%を超えているわけです。あとは三重大、その他私立医大もございますが、今、医療センターが45名の医師を擁して、人口3万人を切っている中で18の診療科目を毎日続けられている。これほどの診療形態を持っているところがありますか。どうですか。御存じですか。医療センターほど、これほどのスタッフをそろえて、人口これだけのところで、これだけの業務を行っているところが全国にありますか。どうですか、お答えください。 ◎医療センター事務長(中前偉君)  市立病院としまして、この人口規模で、これだけの医療スタッフをそろえているところは、まず珍しいと思っています。それは新宮医療圏に限らず、三重県とか奈良県南部も圏内に入っているということが一つにあると思います。 ◆7番(福田讓君)  まさしくそのとおりなんですよ。これだけのスタッフをそろえて、市民のために働いていただいているドクター初め看護師、医療業務の臨床技師、理学療法士、そしていろんなナースエイドの方々、一生懸命働いていただいている。私は本当に心から感謝しています。 でも、なぜ16回、4年にわたって一般質問するかということは、職員が仕事をしない、怠慢しているということを一つも言ってないですよ。医者のレベルが低いとかも一度も言っていません。医療センターが市民の皆さんに愛されて信頼される。医療センターに行ってよかったねと言われたいんです。だから、前院長はこれを独立行政法人化にせしめようとして、私は研究、そしてあなた方執行部の皆さん、医療センターの幹部職員とも協議しながら、意思統一を図っているじゃありませんか。これは事実ですから。ここで答弁されておるんですよ。 今、中前事務長は、本年4月に赴任されました。中前事務長も前任者からいろんなことをお聞きしていると思いますが、中前事務長は旧熊野川町の出身であり、大変優秀な方ですので、私は、今後、中前事務長の医療センターにおける事務運営に期待をいたしているところでございます。 さて、皆さん。これから医療センターが担っていかねばならない、新聞記事、報道関係で診療報酬が必ず下がってくるということを言っていますね。なぜですか。国の中央社会保険医療協議会において2年ごとに診療報酬の改定が行われている。御承知のとおり、黒字になるときもある、赤字になるときもある。それは診療報酬ですわね。医療センターは、市から、9月議会に聞きました、総務部長に。毎年3億円、そして医療センターの設立時におけるいわゆる建設費、土地の取得費において4億円。約7億円が交付税で賄われている。医療センターがあってこそ、それだけ交付税が国からくれるわけですね。違いますか、総務部長。医療センターがなかったら、こんな金、来ないでしょう、お金なんか。 ◎総務部長(小谷充君)  7億円全部が交付税というわけではございませんので、病院事業があって、そこにおける診療におけるベッド数等々が交付税の算出の基礎となっているというところでございます。 ◆7番(福田讓君)  しかしながら、その交付税を、3億円を毎年、来年の3月です、3月に補助金として出す。だから、ある記者の方はこう言っていました、赤字になる、何でも赤字やと。堂々と国からいただいている交付金のうちの3億円を医療センターに交付しているだけじゃありませんか。 しかし、これほど高齢化になってきたときに、いかにして診療報酬を上げるんですか。9月の定例会で私は中前事務長にこう質問いたしました。前院長は法人化に向かって進めようという考えを持って、幹部職員と意思統一をして進められようとしていた。それを私が厳しく追及してきました。しかし、今回の中井三量先生は、和歌山県立医大出身であって、大変優秀な方でもありますし、脳外科医としては優秀な方です。そして、中前事務長はこう答えられております。今の事務長は、中井先生は法人化というよりも、まず市の市立医療センターの今後の運営のことを考えてやっていかねばならないと。独立行政法人化にすることよりも、それが大事であるということを話をされたということを聞いていますが、間違いございませんか。 ◎医療センター事務長(中前偉君)  そのとおりでございます。 ◆7番(福田讓君)  中井先生も当時、三木先生が院長です。三木天皇と言われるぐらい20年間、医療センターで君臨されていた。そして、一生懸命、三木先生は地元のために医療をされた方です。しかし、私は市長にも何度も今まで申し上げたんです。定年を過ぎた方をいつまでも院長の座に置いておくのはいかがなものかと。話を聞きますと、中井先生も62歳ですよ。私は、一つのポジションすなわち医療センターで院長にいつまでも20年もおったら、我がの病院のような考えになってくるから私は追及したんですよ。事実、前院長のことを私は聞きたい。聞きましたよ。悪いことじゃない。あの人が一番偉いんだという形で。それは、人間は偉いですよ、医療においても優秀ですけれども。しかし、同じポストに置いておいたら、我がの病院のように、自分の個人開業の病院のような考えになってくるんですよ。そうでしょう。 この独立行政法人化の中のメリットは何だと。言いましょうか。優秀な医療に関する職員が育つ。なおかつ経営責任を病院長すなわち市長が指名する理事長に持ってこい。そして、その理事長、病院長が、なおかつ副理事を選任する。なおかつ理事も病院長が選ぶ。個人病院と同じじゃないですか。そして、市長や議会の関与を排除することができる。こんな無礼なことを書いておるんですよ。市長や議会の事前関与や統制が極力廃され、理事長の自己責任が徹底的にできると。これ、どう考えますか。お答えください。 ◎医療センター事務長(中前偉君)  法人化になりますと、やはり理事長の権限の中でいろいろとスピードアップできることもたくさんあると、それがメリットでもあり、見方を変えればデメリットでもあるというふうに感じております。 ◆7番(福田讓君)  だから、独裁者ですよ。職員の皆さんは理事長や副理事長の顔色見ながら仕事する。人事異動だってそうでしょう。今は市長が最高責任者CEOですよ。そして、我々議会が、市立ですから監視権と決定権を持って医療センターの業務内容を監視しているんですよ。そうでしょう。それが、独立行政法人になったら切り離されてしまう。病院長、理事長に偉大な権限を与えてしまう。 透明性と、こういうことを書いています。経営状況などは公表、報告する義務があり、公共性100%出資の法人が運営する市立病院で法的に公共性は必ず担保します。民間では必ずしも実施しなくてもよい業務等、救急患者の受け入れ等を効率的に、かつ効果的に行わせることを目的とする。これを法人という。どこが違うんですか、一体。法人化になったら収入は上がりますか。私が言いたいのは、今の人口減、なおかつ一番大事なのは那智勝浦町の町立温泉病院も今度新築されるんでしょう。やはり那智勝浦町はリハビリが大変優秀なところなんです。そういった連携も持っていかなあかんのじゃないですか。医療センターが株式とか不動産でもうけている機関じゃないでしょう。医療センターに来てくれるお客さんの、患者様のおかげで成り立っているんですよ。そしたらどうするんですか。優秀な医師、そして診療報酬が上がるような、やはり施術もしなければならない。 一つは、今、本当によかったというのは、地域包括ケア病棟ができた。それによって、年間やはり診療報酬が上がったんでしょう。6,000万円上がったと聞きます。間違いないですね。 ◎医療センター医療業務課長(山下泰司君)  平成28年度の実績なんですけれども、入院収益につきましては、地域包括ケア病棟ができたことによりまして9,000万円程度増収になったと考えております。 ◆7番(福田讓君)  そのとおりですね。やはりそういった一つの考えなんですよ。 もう一つは、いかにお客様に来ていただける。私、医療センターに1週間、監視に行きやるんですよ。なぜかというたら、入り口にある、日に来ていただける患者様の数、大体500人来ていただいたらほっとしますけれども、ないときは350人とか。やはり患者様が来ていただけなきゃ診療報酬が上がらない。そうでしょう。私、タクシーの運転手にお聞きしました。どうですかと言ったら、タクシーの運転手はこう言いました。やはり人気のあるお医者さんのときは患者が多いんです。それは仕方がないんです。患者様もよく知っているんですよ。だから、人気のあるところへ行きたい。だから、日によって違うんです。でも、私は、医療センターへ来ていただく先生は皆さん優秀だと思っています。しかし、患者様が選ぶ時代なんですよ。自分が信頼できないお医者さんはだめなんです。たとえその先生が優秀な施術、技術を持っていても、やっぱり医療はお医者さんとの信頼関係なんです。 私、聞くんですよ。奥さん、旦那さん、どういうところ、先生嫌いなんなと聞いたら、いや、もう怒り飛ばされるんや、厳しいんや、もう私は泣くんですと。そういうことです。あなたの手術とか診療によって、あなた不満を持っているかというよりも、やはりそういうことも言われるんです。私は、医者も人間ですから、偏屈もあれば優しい方もあり、怒りっぽいのもある。当たり前ですわ。しかし、我々新宮市が医療センターを運営、経営するに当たっては、患者様がたくさん来ていただく。医療センターはいいですね、整形外科の医者もええなった、外科もいい、心臓外科もいい、腎臓内科もいいと、そういって言われるような医療センターであってほしいわけなんですよ。 そのためには、どうですか。働いている方々が、やはり笑顔で働ける、そういう病院であっていただきたい。だから、働く方に対しても、私はいつも言うんですが、不満がございませんか。なぜか。特に看護師が注射をするでしょう。全国で問題になっている。過って点滴注射によって亡くなられた方、相当新聞紙上に掲載されています。いらいらする、仕事にいらいらする。それによって医療を過誤ですね。 やはり私、市民の声を聞きながら、市民の方に厳しく物を言います。奥さん、旦那さん、医療センターのどういうところが悪いんですかと聞いたら、何といいますか、ほとんど。みんな言いやる。本当にあなたはどういう先生方にどういう施術されたんですか、それを言ってくださいと言うても、いや、私そんなことないんですよと。あげくの果てには、三重県から来る人が、医療センターはええことないで、先生ええことないで。あんた行ったことあるんかいと言うたら、行ったことない。何でそんなこと言うんないと。人が言いやると。だから、本当に人の口というのは怖いんです。無責任なんです。 だから、医療センターにも優秀な先生もいらっしゃいます。私は全てと言いませんけれども、やはりそういった先生もいらっしゃるんです。先生も人間ですから、偏屈もあり、優しい先生もおる。お医者さんは優しかったら患者さんは喜ぶんです。しかし、これは先生のやっぱり人柄ですから大変難しいと思います。 しかし、医療センターが今後とも市民の命を守っていくためにはどうしても避けて通れないというのは、医療センターの運営の中でいかにして診療報酬をふやすということでしょう。そのためには市長の政治手腕です。やっぱり県立医大。だから、私はずっと言い続けたのは、中井先生は副院長で長くおったけれども、院長にさせてくださいと市長にもお願いしたんです。なぜか。医療センター、今、県立医大で大変お世話になっているんでしょう。医療センターは県立医大の先生が引き上げていったらどうなりますか。回っていきますか。それだけ、知事もその辺は考えてくれていると思いますけれども、和歌山県立医大は新宮だけじゃないんでしょう、田辺市、海南市、御坊市、有田市、岩出市にお医者さんを派遣しています。だから、私は今後、医療センターの診療業務というのは大変厳しいことというのはわかっているんです。わかっていながら言っておるんです。わかっているから、なぜ前院長のように合理化して、もうからないところは切っていく。診療のお客様、患者様が少ないところはどんどん切っていったら確かに黒字になってきますわね。そのかわり、市民の方はそういった科目に、診療科にかかろうと思ってもかかれない。そうじゃないですか。 だから、法人化というのは、あなた方が考えている法人化というのはどういう考えをもって法人化と、それが必要だと言われたんでしょうか。それは、前院長の独断専行でしょう。お答えできなかったらいいですよ。 ◎医療センター事務長(中前偉君)  独立行政法人化についてですけれども、ことし3月に策定しました新宮市立医療センターの改革プランでは、経営形態を見直すことにした場合の有力な選択肢として、地方公営企業法の全適と地方独立行政法人それから一部事務組合の三つを並列的に載せております。今後は、これらに現行の一部適用を含めまして、時間をかけて柔軟に研究していくという予定です。 ◆7番(福田讓君)  事務長おっしゃるように、今の事務長、答えていただいたとおり、いろんな形態あるんです。今、一部事務組合じゃなしに一般的に全部適用とかいろんなんあるんですけれども、なぜ法人化にしようと前院長は躍起になったか。ある私の知人が、福田さん、一遍、前院長とお会いしてくれませんかと言ってきたんです。私は、冗談じゃありませんよ、前院長は法人化を至当だと言ってそれを進めようとしている人の話を何で聞かなあかんの言うて。余り人を愚弄したらあきませんよ。そんな話ししたことがあるんです。今、前院長はもう退職されて、今1週間に1回来ていますね。臨時で来られているでしょう。前院長は、全然、経営形態に関して、すなわち臨時のお医者さんですから、何も権限ないですね。どうですか。 ◎医療センター庶務課長(佐藤尚久君)  三木先生につきましては、現在、毎週月曜日と木曜日の午後、外来に来ていただいております。 ◆7番(福田讓君)  それは何時間していますか。 ◎医療センター庶務課長(佐藤尚久君)  午後1時から5時15分までの4時間15分でございます。 ◆7番(福田讓君)  それで報酬は幾らですか。 ◎医療センター庶務課長(佐藤尚久君)  1回につき6万円でございます。 ◆7番(福田讓君)  6万円ですね。医者としては別に、決して、私から見れば特に高いとかほどでないと思います。 私なんか、もう60歳を回って、免許持っているのは普通車だけの免許ですから、1時間働いても1,000円です。だから5時間働いても5,000円。しかし、お医者さんというのはそれだけ勉強されて、普通の人間じゃないから6万円、5時間で6万円というのは、私は妥当だと思います。 しかし、一般市民から見たら高いですねと言うけれども、私はいつも言うんです。高いと、医者になるためにどれだけ苦労されて、勉強されてお医者さんになったんですかと言っているんです。私だって優秀で勉強ができていたら医者になりたかったですけれども、それだけの能力もありません。だから、お医者さんにはやはり医者に合った報酬、いわゆる年収ですか、を支給するのは当然だと思います。まして、医療センターは、和歌山県立医大の先生を招聘している以上は和歌山県立医大の給与をそのまま新宮市がお預かりして新宮市が支払っているんでしょう。そうですね。 ◎医療センター庶務課長(佐藤尚久君)  新宮市の給与条例に沿いまして、新宮市、医療センターにおいて支払っております。 ◆7番(福田讓君)  以前、30年以上前は、紀南新聞とか熊野新聞ですか、高額所得者といいまして、この紀南、尾鷲市から串本町の間でどれだけ多くの税金、所得税を払っていただくという番付表があったんです。あれがずっと、今のみたいにそういう守秘義務がありません時代でしたから税務署が発表していたんです。その中で、15傑の間にお医者さん10人以上は入っているんです。多い人でしたらもう1億円。個人開業ですよ。1億9,000万円、8,000万円。それだけの所得税をお医者さんが払っているんです。ということは、3倍かけてもどれだけの売り上げがあるかというのがわかりますわね。しかし、今は守秘義務で、それは紀南新聞とか熊野新聞は載せることできません。しかし、公立のお医者さんの年収というのは、私は恐らく2,000万円ぐらいかなと思っています。そのぐらいじゃないんですか。 ◎医療センター庶務課長(佐藤尚久君)  昨年、平成28年度の決算から計算しましたところ約1,800万円でございます。 ◆7番(福田讓君)  そうですね。だから、公務員としてお医者さんにお支払いしている報酬ですから、私はそのぐらいだと思います。しかし、一般の新宮市民から見たら月150万円以上の給料をいただいているということなんですけれども、それはやはりそれだけ医者になるために猛勉強された方なんです。私は、それはもうお医者さんはそれだけの、人の命を助ける立場ですから当然だと思います。 それはそれとして、今後、医療センターは中前事務長を先頭に庶務課長、医療業務課長。今、未収金のことについてお聞きしますけれども、未収金も、今あなた方は、以前は職員が、病院にかかっても支払ってくれない方に対して催促に行ったんですけれども、今はきちっと、私もいつも言っていますように、弁護士に相談して、弁護士から強制的に、払えない人は本当にかわいそうです。それは結構ですけれども、払う能力があるのに払わないというのは相当あるんじゃないんですか。どうですか。それ、言ってください。 ◎医療センター医療業務課長(山下泰司君)  未収金の関係につきましては、本年8月から過年度分、過去分の未収金のほうを弁護士事務所に委託しております。今のところ、初期費用とか固定費用は不要でありまして、回収した債権額に成功報酬率を掛けた金額を今委託料として毎月支払っているところでございます。 ◆7番(福田讓君)  それによって、今までの未収金よりも率はかなり、回収能力は上がっておられますか。 ◎医療センター医療業務課長(山下泰司君)  まだ3カ月程度なんですけれども、かなり効果は上がっております。率にしまして、委託金額の、今11月末で15.3%回収していただいております。
    ◆7番(福田讓君)  以前は職員の皆さんがお仕事を、勤務を終わられてから、新宮市の税務職員も一生懸命やったんですけれども、今は新宮市も税回収機構で徹底的に弁護士、そういう方にお願いして、もう法的に回収していますから、医療センターの職員だけがそんなことしていたらだめですから、私は大分以前からあなた方に提言しました。やっと今やっていただいているので結構です。やはり、未収金を回収しなければ、実際払う能力があるのに払わん人がおると聞くんです。やっぱり、そういう方には徹底して差し押さえすることが当然だと思います。何回も言いますけれども、本当にかわいそうな人らは、そのあたりのことはしてやっていただきたいと思います。 さて、医療センターがこれから、平成13年に開業されてからもう16年になってくるんです。医療機器、医療薬品、特に医療機器の固定資産、新旧にかわっていく時代だと思うんですが、どうなんですか、今。 ◎医療センター庶務課長(佐藤尚久君)  議員おっしゃるとおり、平成13年5月に開院以来ずっと使い続けている医療機器もございます。非常に老朽化が進んでいる面もありまして、買いかえというのが最近多くなっております。 ◆7番(福田讓君)  過日、私の知人が整形外科へ行って、整形外科で骨密度をはかる機械が医療センターは壊れていますと。だからできないんです。こう言われたらしいです。そしたら、医療センターへ来ていただける、それがまた来年の4月までか夏までちょっと予算がえらいんやと担当の医師が述べたそうでございます。 そんなことしていたらお客さんはどんどん医療センターへ来なくなってきます。そういった対応は、事務方としてはどう考えていますか。 ◎医療センター庶務課長(佐藤尚久君)  骨密度測定機につきましては、院内の幹部職員とも何度も協議させていただきました。現在、機種選定を最終的に行っておりまして、年明け、1月から2月ぐらいには検査が再開できるような方向で現在進めております。 ◆7番(福田讓君)  あのね、早急にしていただかなければお客さんは減るということは、医療センターへ行ってもしてくれないんやったらほかへ行くと。また市民が、何な医療センターって、市民のために働く気ないんかいいうて。お医者さんが、その新しい機器を購入するのは事務方の責任ですとそう言われたんです。そしたら、患者さんは、そんな先生、どこ行ったらええんなと。そしたら、聞きますと、那智勝浦町にあるからそこへ行ってくださいというような話もあったらしいんです。それは事実でしょうか。勧めたんですか。 ◎医療センター事務長(中前偉君)  骨密度測定機のふぐあいにつきましては大変御迷惑をおかけしました。一応、那智勝浦町立温泉病院にあるということで、そちらのほうを紹介するような手続をとりましたけれども、余りにも新宮市民が、医療センターへかかった方が勝浦へ行ってくださいというのは余りにも御不便かけ過ぎだということで、議員からもそういった状況、私の部屋で聞かせていただきまして、庶務課長のほうで予算やりくりして、先ほど申し上げましたように1月か2月の上旬に手配できるということに現在進めております。大変御迷惑をおかけしました。 ◆7番(福田讓君)  確かに、市民から言わせたら、医療センターは赤字や、赤字ばっかりや。その赤字という意味をわかっていなくて言うんです。人から聞いた、だからそうやと。医療センターは市民のために働いている。看護師や先生や医療業務の方が一生懸命働いているんです。それがもう当たり前になってしまうときもあるんでしょうね。でも、貧しい国においては医療にかかるだけでももう精いっぱい、そういう国もまだたくさんあるんですけれども、日本は本当に私は恵まれていると思います。私もそうです。日本国全皆保険と言うんですか、皆さん保険に入っている。保険のない国もたくさんあるんです。これは私はすばらしいことだと思います。 しかしながら、新宮市も人口が減っていく。あと10年もすれば2万5,000人になっていく。医療センターができたときは3万5,000人以上の人口があったと思います。さあ、この医療センターもだんだん老朽化している。さすれば、どうして医療センターが今後紀南の柱石を担う中核病院としての責務、それをどのようにして果たしていかなければならないか。やはり、大変これ厳しい課題だと思います。私もこうして法人化のことを厳しく言うが、果たして、医療センターが今後市民の皆さんに愛され、患者さんが多く来ていただける、新宮市だけじゃない、熊野市、御浜町、紀宝町、那智勝浦町、太地町、串本町、古座川町からの方も来ていただける、それだけの病院でなければならないと思います。しかしながら、その中で、那智勝浦町とも、新病院とも、今度、那智勝浦町の温泉病院もできますけれども、連携をとりながら、中井先生が言っているじゃありませんか、やはり連携をもって自分のところが相手を助ける、そして相手もこっちのほうに助けてもらう、そういった医療を進めていかねばならないと思います。 どうですか、市長。これからの医療センターが、やはり近隣町村との連携を深めて、患者様にもたくさん来ていただける。そして、相手の病院に対しても新宮市立医療センターは助けを出すと、そういった相互互恵の、そこの中心になるのがやはり市立医療センターであると、そういう私は考えを持っているんですが、いかがでしょうか。 ◎市長(田岡実千年君)  おっしゃるとおりだと思います。医療センター、新宮医療圏のみならず、隣の三重県、熊野市以南、また奈良県十津川村の住民の医療も受け持つ中核機関病院でありまして、少しちょっと話はずれますが、昨年4月から地域包括ケア病棟も始めさせていただき、今後も地域のニーズに的確に応える病院づくりを進めていきたいというふうに思います。 ◆7番(福田讓君)  それから、ちょっと話を変えますけれども、医療センターのことで、私、11月3日に、私の知人の知人の頼みで、その方は75歳の男の方で、脳梗塞を3年、4年前にされた方が、夜の6時過ぎに目が見えなくなった、頭が痛いということで救急車で運ばれたそうなんです。そして、医療センターへ行って、ちょうどそのとき脳外科の先生が常駐されていたからよかったんですが、CTを撮られても異常はないということで、もうお帰りくださいということであったらしいんです。そして、その方の知人から電話があって、もう奥さんがパニックになって、お父さん目が見えん、頭が痛い言うんやけれども何とかしてもらえんですかと言うて、私、それから夜そのまま車で走ったんです、医療センターへ。そして、ドクターにお願いしました。先生、もうこんな状態では家へ帰ってもこれパニックになりますから、何とか先生、1日でも2日でも泊めていただいて見ていただけませんかと言ったら、別に異常はないんですと、そのとき、先生はこう答えました。私は、市議会議員だということを言いましたけれども、市議会議員だからするわけじゃない。そのとおりです。私は、先生、宮井から30分かけて走ってきたんや、電話らでしません。私は直接先生にお願いに走ったんです。そしたら、その先生は、主治医の中井先生に電話していただいて、先生がよろしいということで4日泊めていただいて、もうかなりよくなって帰りました。もう御家族の方は大変喜んでいました。しかし、あのまま帰されていたらパニックになってどうなっていたかということを私はつくづく思ったんです。でも、私は市議会議員の義務として先生のところへすぐ走りました。先生、助けてやってください。こんな状態で帰ったらどうなるかわかりませんと。 やはり、同僚議員からも聞いたんですが、最近。何か腰の痛さによって医療センターへ行ったけれども、異常なかったということで帰されたと。 しかし、医療センターの先生の言うこともわかるんです。ここは救急病院ですから、異常がなければもう帰っていただきますと。私ところはほかに救急の方を受け入れなければならない、ベッドも用意しなければならない、そう言われたけれども、私は、もう先生何とか助けてやってくださいと。もう家に帰ってパニックになって何かあったときは大変なことになるということで、もう本人も目が見えん、頭が痛いと言うて、もうそういうことを言っていましたので、しかしやっぱりそのドクターは機敏をきかせて中井先生にすぐお電話していただいた。私は、もううれしくて、先生にお礼を申し上げました。 これは今の事実の話なんですよ。だから、そういったことが医療センターの評判というんですか、先生は悪いことしていないんですよ。もう異常なかったら帰っていただきたいと。しかし、患者様にとってはどうですか。もう帰ったら、そんな状態で帰らせてしまったときに、何と医療センターは冷たいところやなと、誰のための病院なと、こう来るんです。そしたら悪評が悪評を生むんです。私は、その脳外科の先生はやっぱり立派な方ですから、特に治療というのは難しい、ただ点滴とかあるらしいですね、それだけはさせていただきます。そのためには2日間、中井先生に了解いただいてしましたと助けていただいたんですけれども、そういったことが結局、医療センターの悪評を生むわけなんです。 でも、毎回毎回そういうことされたらお医者さんとしても大変、ほかの患者様が来たらどうなりますかと私も先生に言われました。 今、事務長、病院304床あって、救急に常に何床ベッド数を置いているんですか、予定としては。 ◎医療センター事務長(中前偉君)  特に救急、入院のベッドについては、特に救急というのは、枠はとっていないと思います。それぞれの傷病によってそれぞれの病棟へ入る。そこの空きがいわゆる救急患者が入るベッドというふうに認識しています。 ◆7番(福田讓君)  あのね、その先生は立派な方です。私は先生が悪いと言っているんじゃないんです。私に、福田議員、ここは救急病院ですから、我々といたしましては救急患者を常に見ながら、事態があったらベッドもあけとかなならないと。だから、私が診療した上で、CT撮った、レントゲン撮った、しても別に異常ない。ただ、脳のやはり神経症状で脳、いわゆる専門医ですか、精神的なところがあるからやはり精神科がまた今後治療していただきたいと。今、行っています、精神科へ。でも、そんな緊急のとき、先生に、ここは救急病院ですからとぱっと放されたときに患者様や御家族の方が、はっきり言うてもう医療センターに対する憎しみになってくるんです。たまたま私は宮井から30分で走って、先生に頭下げました。しかし、あのまま帰られていたときにその患者さんがどうにかなっていたかもわからない。 そういうときの対応として、医療センターとして中前事務長にお聞きしたいんやけれども、事務方として、なぜか、これ、縦割りだからそうなんです。片一方、お医者さんや看護師さんは医療業務、あなた方は事務方なんです。これが一対になって並行でいっているから、この両方を監督、監視できる体制をつくっていなかったら、中前事務長だって土曜日、祝日はお休みでしょう。誰もおらないもの。佐藤庶務課長も山下課長もお休みですよ、11月3日、誰もおりません。おられるのは看護師さん、お医者さん、当直の方だけです。別に中前事務長に御出勤してくださいと私は言いませんでしたよ。なぜかというと、やっぱりその担当担当のお医者さんに頭を下げたんです。こういった事態は再三聞くんです。 だから、私、前の地域包括、今は大西委員長がしていただいている地域医療・介護対策特別委員会になってくるんですけれども、救急で運ばれたひとり者の大変足が悪い方が、帰るときはもうえらてもう何ともならんさか、何とか先生1日でもしてくれませんかということでも帰されたということを聞くんです。そういった、ベッドがあるんだったらやはりそれだけのことをしてあげたら、私は、やっぱり市立医療センターやなと、それによって医療センターがマイナスになるんだったら仕方がないですけれども、ただ、ドクターは、ここは救急病院ですので、本来ならば救急患者のためにベッドが要りますから、本来はお受け付けできませんと、そう言われたんです。私は先生に言いました。当然です、先生。私はプロじゃないから医療業務はあんたに任せているんやから、しかし、経営権はこっちやでと、経営者はこっちの市長やで、私らはあんたらを監視する立場なんや。そうでしょう。やっぱり、少しでも市民が喜ぶために、我々議会が、市立だからこれ物言えるんでしょう。法人化したらどうですか、理事長は本当に、あんたらの言うことは聞くことないんやと、こういう状態になるから法人化はだめだと言っているんです。監視する立場の議会があるから、私はバッチつけている以上は市民からの要望に対して頭下げているんやで、えらそうなこと言えせんで。俺は市議会議員やさか、やれと言ったことないです。先生、何とかお願いしますと、そこまで僕らやっておるんです。そのあたりどうですか。 ◎医療センター事務長(中前偉君)  救急患者の入院できないという件ですが、確かに、医師が入院の必要がないと判断した場合でお帰りいただいたというケースはございます。ただ、その件、早速院長に報告しました。院長からは、やはり、緊急性はなくても家庭の事情であったり精神的な部分であったりを勘案して入れるように、そういう方の場合は入院させるように医局会でも言うというふうに言われておりましたので、今後は少し改善はされるというふうには考えております。 ◆7番(福田讓君)  わかりました。全くそこなんです。中井先生は、やっぱりそこらあたりは臨機応変でというんですか、その方を1週間も2週間も泊めてくれというんじゃないんです。ただ、1日でもやっぱり心のあれとして、医療センターはやっぱり優しいところで、やっぱり違うなということを、別に1日泊めていただいてお帰りくださっても医療センター損するわけじゃないでしょう。そういった如才ないというか、やっぱりきめ細かさというのは医療センターに求められるものじゃないかと思うんです。 私は、中前事務長にきついことを言いますけれども、これは私でも当然です。先生というのは、何回も言いますけれども、人を助けるドクターだから尊敬しているんです。しかし、尊敬する余りにやはり物も言えなくなる。助けてくださいと、先生、もううちのお父さんはもうパニックなんです。そんな状態だったんです。私は別に頭を下げることは何にも苦になりませんから、先生お願いしますいうて、もうそればっかりでした。だから、今後とも、今、中前事務長が今の新しい中井先生はそういった方ということをお聞きしましたんで、私も少しは心が休まると思います。 休憩をお願いします。 ○議長(屋敷満雄君)  質問中ですが、10分間程度休憩いたします。 △休憩 午後1時58分--------------------------------------- △再開 午後2時15分 ○議長(屋敷満雄君)  休憩前に引き続き会議を開きます。 一般質問を続けます。 7番、福田議員。 ◆7番(福田讓君) (質問席) 一般質問を続けさせていただきます。 先ほど中前事務長から御答弁いただいたとおり、今の中井院長先生は、やはり柔軟に、臨機応変に、市民のために医療センターを活用していただける。また、ベッドの件についてもしていただけるということでした。 先ほどの休憩時間に同僚議員とも話させていただきました。同僚議員の御親戚の方も整形外科のことでもう緊急のときですが、医療センターに行かれて、先生は異常ないということで帰られたそうです。ところが、帰ってきてまた苦しくなって、その同僚議員がお願いして医療センターで診てもらったら、やっぱりここが悪いということで来ていただいてよかったというようなお話も承りました。 また、私らは医療センターの職員、先生をいじめたろう、そしてあなた方をむちゃくちゃに、悪人とかでそんなこと言っているんじゃないんです。やっぱり医療というのは大事であって、そこを柔軟に活用していくというんですか、運用していくというんですか、先生方も皆さん人間ですから、やはり市民の皆さんの声も聞いてあげてやってほしい、いただきたいというところなんです。 しかしながら、診療報酬を後で払わない、そういった十分払える診療報酬のお金を払えない人でも払わない方、そういった方は徹底的にやはり差し押さえでも構いませんから裁判でも結構です、やっていただきたい。それは公平の原理でございます。よろしくお願いしたい。 そして、時間もないんで、中前事務長にも私提言しますが、やはり看護師がやめていく、そしてなぜかと、若い方々は御結婚されてお子様ができる。そしたら、医療センターは3交代の24時間体制ですから、夜にも12時出勤もございます。だから、大変仕事はやはりきついんです。そして、若い方々がそういった勤務につかれる。 私、医療センターで、以前妻が入院したときに、医療センターの職員の働きぐあいを見ていたんです。そしたら、12時前に救急車が来た。その看護師は12時退勤です、12時になったら。しかし、12時超えても1時半までやっていた。看護師さん大変ですねと、時間外でもつけてくださいと言ったら、看護師は何て言ったか。私らは人の命を助ける立場ですから、事務的じゃありません。そんなことはできません。次の来る人と一緒になって、その人の命を助けるために、1時間でも私は働きますと。その声がもう心にしみています。やっぱりそうだなと思って、人の命を助ける職業の方は、やはり心構えというんですか、事務的じゃないと、あれは私のような事務的な考えじゃない。やっぱり人道的主義に立って職務を遂行されている。それに私感動したんです。三月入院したときも、私の妻が、全くすごいですわ。先生方なんか手術しながら、握り飯食べて手術しやるもんね。私は感動しました。県立医大のところもやっぱり公務員ですから、公務員の働きというのは、また民間と違ってすごいなと思いました。私はそれがずっと頭に残っています。 だから、今後とも中前事務長、看護師がやっぱりやめていく、そういう若い看護師らの声も聞いてあげてほしいんです。事務長として、それは業務のことだから、看護師は看護師長に任せたらええじゃなしに、そこらあたりなんですよね。縦割りですから、業務職と中前事務長をトップとする業務の事務方とね、そこに話が入りにくいというのは、中前事務長今行かれて半年超えるんですか、そのあたりのギャップはありますか。 ◎医療センター事務長(中前偉君)  病院の経験ありませんもので最初ありましたけれども、大分慣れてはきております。 ◆7番(福田讓君)  一番私から心配するのは、やっぱり私らは事務方の皆さん、私らはプロやと、医療のプロやと言われるんじゃないかと私は思っているんです。中前事務長がこういうことをしてください、看護師長さんと言っても、素直にしてくれたらいいですけれども。やっぱり看護師も、私らは医療のプロです。あなたの言うことにも聞けるところは聞くけれども、できんものはできんということあるんじゃないですか、私はそれを心配するんですよ。 だから、事務方の方も大変だ、しかし片方の先生を初め、副院長先生、そして看護師長、看護師の考えもある。彼らは彼らでやっぱりプライドがあって、医療は別世界ですから、医療業務は。私もお医者さんの免許持っていたら、あそこいつも手伝いに行きますけれども、看護師の免許も持っていない人は行けないんです。これは本当につらいところなんです。 政治家で多いでしょう。医師の免許を持って国会議員になっている方というのは、結構あるんじゃないですか、ありますね。だから、よく知っているですね、いろんなこと。だから、そこらあたりはやっぱり政治家は医療を経験した人、ある政治家は弁護士の免許を持っている、医者の免許を持っている、自民党におりますね、すごいですね。だから、全部に精通している。それで政治家になった、余計にわかるんですよね。 だから、事務長もそこへ行かれて大変医療センターの独特の雰囲気というんですか、事務方もあり、専門職ある、お医者さんがある。お医者さんに余り厳しいこと言いやったら、嫌われたらお医者さんがもう帰ってしまう。私そういうジレンマがあったと思うんです。でも、事務長として、やっぱり堂々と先生方にも胸張って意見をできる形でやってほしいと思う。市長、どうでしょうか。私もそう思うんですけれども、どうでしょうか。 ◎市長(田岡実千年君)  経営側として、やはり言うべきことは言わなければならないときはあると思っております。 ◆7番(福田讓君)  全くそのとおりなんです。先生も人間ですから、中前事務長はお酒もたしなむほうですから、そのあたり私と違って、先生方もお酒の好きな方もいらっしゃいますので、中前事務長、そのあたり私は、そういう特技というんですか、いろんなところを持っている方だと思います。だから、先生方ともやっぱり親密になって、先生方の話も聞いてあげて、それで中前事務長が市民から言われることもやっぱりどんどん言っていただく。そういった事務長として、医療の業務の担当の方と事務職の担当の接点をつなぐというんでしょうか、そういう事務長であっていただきたいなと思うんです。だから、中前事務長もやっぱりいろんな問題とか、いろんな困難な課題ができたときは、市長とも相談されてやっていただければと思う。今までにそういうことはあったんかなと思うんです。事務方は事務方ばかり、医療業務は業務ばかり、だから真っすぐ真ん中で分かれてしまうんです。そこにやっぱり市民からの声がきたときに大変苦労されると思うんです。 私はあくまでも医療センターの先生方や看護師や看護師長や医療業務の皆さんが、そして事務方の方が皆一生懸命に働いています。それは、私は認めているんですから、そこらあたりやっぱり医療センターが市民に愛され、近隣の町村の皆さんからも信頼されて、医療センターはいいよ、よかったよと言われていただきたいのが私の願望なんです。今後とも中井院長に変わられましたんで、そういう考えもお持ちであられるということは私は大変うれしく思います。今後とも医療センターが日々市民の命を守っていただいて、笑顔で看護師が医療過誤のないように、若い技師とか、そういう若い看護師の話も聞いてあげてやってほしいと思います。私はそれを強く望んでいるわけなんです。 だから、以前のように、前院長のように幹部だけで決めて、法人化に向けて意思統一したと。レントゲン技師や医療業務の臨床検査技師や理学療法士とか、私は皆さんに一人一人聞いてみて、何も話がなかったと、上で勝手に決めたんですよと、そういった声を聞くのが一番つらいんです。中前事務長には、特に厳しい職場と思いますけれども、皆さんの声を受けとめていただいて、市長とも、最高の経営権は市長ですから、市長にもそういったタッグを組んで、また院長先生とも快く話できて、医療センターがこの先ずっと市民のための信頼できる病院となっていくことを私は期待いたしております。ぜひともお願いします。一言お願いします。 ◎医療センター事務長(中前偉君)  医療行為に関しましては、意見を言う立場にはございませんけれども、そういった職場、院内の雰囲気、また看護師の接遇などの向上のために、私の立場としても伝えることは伝えていきたいと。 例としまして、以前あった車椅子の件ありました。その件につきましても、庶務課長同席のもと看護部長に伝えまして、早速改善させていただいたところでございます。 ◆7番(福田讓君)  あと、医療センターの経営についての項目がありますが、大体私の今まで1時間にわたって質問させていただいた中で、今後とも今医療機器、医療薬品の入札関係も以前のような随意契約が少なくなってきて、やっていただいているということなので、今医療機器、医療薬品のうちで何%まで入札の関係にやっていますか。 ◎医療センター庶務課長(佐藤尚久君)  高額医療機器につきましては、約半分は入札で行っております。 ◆7番(福田讓君)  なるべく、前にもお話ししたんですけれども、入札してなおかつ業者を決めると。Aという業者を決めても、そこでまた交渉できるというのはやはり、私お尋ねしたことあるんですよね。そういうのはなかなか難しいんですか。仮に1,000万の薬品を買うと、しかし800万で落としたと。しかし、もっと値引きできないかというような形の交渉というのは、それは法的にはできないんですか。 ◎医療センター庶務課長(佐藤尚久君)  議員のほうからことし9月の決算審査特別委員会のほうで、この話テレビでやっていたよというふうな御紹介いただいたかと思います。その後、財政課のほうにも問い合わせまして、資料を入手いたしました。恐らくテレビのほうで紹介されておりましたのは、地方独立行政法人広島市立病院機構だと思います。地方独立行政法人のほうでできるということだと思いますけれども、我々今、地方公営企業法の適用でございますので、可能かどうか担当のほうで研究しているところでございます。 ◆7番(福田讓君)  わかりました。では、一応少し欠けているところもございますが、医療センターの経営方針と医療改革については、以上で終わらせていただきます。 続いて、文化複合施設の建設についてお尋ねします。 市長は、本当に私すごく民主的な市長だと思っているんです。一つのことをするにしても、やはり市民の声をたくさん聞きながら、そこからよりよいものを求めていくと。私は市長は大変民主的な方だと思っています。 ところが、市長、この文化複合施設にいろんな意見の声があるんです。だから、市民の声というのは一人の声なんです。全体の声を聞いて市長は動くんです。我々議会議員というのは、小さな声も吸いとって市長に対して提言する。しかし、市長は市民全体を考えて、市がプラスになるように全体を考えて行動するのが市長なんです。 だから、市長、今文化複合施設がおくれているということを聞きます。そして、遺跡が出てきた。しかし、それによって都市再構築戦略事業によっての交付金も限られてきますから、なるべく早くこれを建設していただきたいんです。 ところが、私から市長に提言したいことがある。いろんな声があります。文化ホールの席、いわゆる市民会館の席を500でいいとか、600やと、800やとか、それはいろんな声ですから、一人一人の。 しかし、人口が3万を切ったとしても、新宮に市民会館があったときの時代、できた時代、何と新宮はあか抜けしたあるなと、それだけ言われたんです。文化の都市、観光の都市、やはり新宮市が先陣を切って市民会館を建てられて、あそこへ来るアーティスト、いろんな芸能文化の人は新宮の市民会館しかなかった時代なんです。今は、那智勝浦町でも2,000人ほど収容できるのできています。田辺市はもう2,000人と、那智勝浦町1,500人かな。市民の声を聞いていたら、新聞記事見やったら、いや人口減ったら500人でいいんや、600人の席でいいんやという人もあるけれども、本当に新宮市が文化の都市、芸術の都というんだったら、そんなんで通りますか、市長どう思いますか。私は、1,000人から1,500人ぐらいの収容能力なければ、一流アーティスト呼べますか、文化人も。まして、アーティストというのは、やはり来る以上は利益も出なきゃならない。新宮市が金出して公演するのだったら、新宮市が出すんだけれども、一流アーティスト、世界でも有名な芸能人、文化人を呼ぶ場合は相当なお金が要るんです。それを500、600の観覧席でやっていけると思いますか。私おかしくてかなわんですよ。 人口は減っても、新宮のまちが文化の都市、芸術の都、そうでしょう。歴史の都言われた新宮市が、以前30年、40年前は新宮市しかなかったんです、市民会館は。すばらしかったんです、それが古くなっただけじゃないですか。今はほかのまちでもつくっています。 だから、私はやっぱり人口に合った建物じゃない、新宮市にすばらしい人を呼ぶための施設をつくらなだめやないですか。私はそれが非常に腹立たしくと思うんですけれども、市長どうですか。 ◎市長(田岡実千年君)  設計者には1,000席ということで、基本設計つくっていただくようにお願いはしてございます。 ◆7番(福田讓君)  わかりました。もっと私は1,500でも構わんと思います。そのぐらいなかったら。新宮市はそこなんです。昔からハイカラさんと言われる、東京に近いから。しかし、新宮のまちがそれがもうシンボルやったんです。それを500から600とか、700、800の席で一流アーティストが来てくれますか、来るはずないですよ。だから、市長、そこは市長のやっぱり判断力というんですか。人の話を聞くのは結構です、いろんな方の、ありますよ声は。人口減ってくるのに、そんな大きなものつくるんやったら、そこの福祉センターでええやないかとか、話はあると思うんです、それは声ですけれども。私が市長に提言するのは、やっぱり一流アーティストとか一流文化人を呼ぶんだったら、最低1,000席以上がなければ来ていただけませんし、相手の来てくれる方にとっても利益がなかったら来ません、損してまで来ませんから。そこらあたりぜひとも市長の決断力によって、早く完成に向けて頑張ってください。 私はきょうは我がの一般質問ですから、我がの意見言いますから、私はそう思っています。よろしくお願いしたいと思います。 それから、続いて、新宮市独自の教育(学力)向上についてお聞きします。 たしか2年以上前、市長に私は提言を申しました。それを市長は、時間をかけて精査されて、市長は近隣町村にない、幼稚園からの英会話教育に取り組まれました。そうですね、市長、今新宮市は市長のあれによって英会話、幼稚園から始められている。近隣町村もそれに追随してやっているところもふえてきました。やはり学力というのは、独自な政策が必要なんです。近隣町村がここまでしかしていない。簡単に言いますと、市長、私土曜日なんか、それは部活とかでしたいところもありますけれども、私は土曜日に授業をやれというほうなんです。日本が中国とか韓国に負けないようにしなければ、学力ですよ。日本は学力によって工業国として先進国になったわけなんです。 だから、これからは国際的になろうと思えば、やはり英会話をできなければならない。いつも言っています、秋田県にある国際教養大学、これは公立ですけれども、ここは英語でしゃべれなければやめてくださいと言われる学校です。今、注目されていますね、もうこれできて9年目になるんです、秋田の国際教養大学。これ週刊誌等でもよく取り上げられています。 私は文化の都市、国際都市と言われる新宮市で、小中学生の、中学生になったら新宮へ来てくれる外国人の皆さんに、子供たちが簡単な英会話ができて御案内できる、そういうまちになっていただきたいんです。 今、ALTというんですか、新宮独自で英会話の教員の方を呼んでいただいております。やはり一つの目玉となる、やはり新宮市が文化と伝統の観光のまちというならば、子供たちが本当に中学生になったら、ほとんどの方が英会話簡単に、小学生程度でいいんでしょう。英会話というのは、しゃべれたらいいんでしょう。別に大人のような難しい物事が成就するとか、そんな言葉は使わなくてもいいんです、話せることです。 だから、新宮市がもっともっと英会話教育に力を入れていただきたい。それはなぜかと言うと、今の時間帯ではなかなか中学、小学校の先生を、これは県の職員です。だから、県の職員の方は一生懸命やってくれていますけれども、新宮市が他町村に違う学力を身につけようと思ったら、新宮市が独自の教育をやってもらったら一番いいと思うんです。それは、確かに親御さんとか保護者の方の協力も要ります。しかし、伸ばせる子は伸ばしてやりたい、そういう学力の新宮市を目指していただきたいと思います。 どうですか、市長。やはり新宮市が県下でも英会話のナンバーワンになるぐらいの新宮市のまち、そしたら、近隣町村の人はうらやましがります。新宮行ったらこれだけの独自の勉強してできるという、どう思いますか。いや、ほかの市町村と同じことをしやったら絶対伸びませんよ。私立学校はなぜ伸びるかというたら、独自の勉強をしているからでしょう、近大附属だってそうでしょう。金は要るけれども、独自でやっぱり勉強のカリキュラム組んでいますよ。 だから、私は土曜日、やっぱり勉強したい人あれば勉強させるような、英会話、そういう教室いうんですか、ぜひとも私はしてあげてやってほしいと思います。それはもう教育委員会がやっぱり保護者とも話しせなあかんと思うんですけれども、確かに運動も大事です、運動も。やっぱり運動で心身を鍛えなだめなんやけれども、やはり新宮市の独自の学力向上というのは、どう考えていますかというんですか、教育長はどう思いますか。新宮市独自がナンバーワンになろうと思ったら、どんな勉強したら上がるかということは、教育長としてはどういうお考えでしょうか。 ◎教育長(楠本秀一君)  私学と違いまして、私どもおっしゃるとおり市町村の教員というのは、全て県の任命の中で、法に基づいて新宮市に配置していただいているところですけれども、そういった中で我々に課せられるのは、きのうからも言っています学習指導要領というのがありまして、それをきちっとやって、これはなぜかと言えば、全国で日本の小中学生の子供たちの学力がどうなのか、学習指導要領に基づいて、その基本がどこへ行っても同じことの内容が、子供たちの学びとして育って身についているかという基本になる、道しるべみたいなものです。 その中で細かく授業時数とか限られております。そういう中で今やっているわけですけれども、特に特色を持たせるいうことの中では、なかなか決められた時間割の中で、特別に授業時間をふやしてやるというのは、非常に困難かなと思いますが、そういった中でも工夫して、我々も既にもう幼稚園から小学校低学年1年、2年、3年、4年まで年に十二、三時間の学習しております。5年、6年は、もう学習指導要領によって35時間、これが平成32年から英語が小学校5年、6年教科になりまして70時間となります。それから、3年、4年が35時間の授業時数を確保してやりなさいと。1年、2年はまだですが、我々新宮市はもう既に幼稚園から1年、2年、3年、4年と既に英語教育やっております。その部分では、他市町村とは違うところかなと。 それと、議員おっしゃるように、私どもの新宮市は、サンタクルーズ市と40年の交流があります。子供たちの交流、小学生、中学生、高校生の交流等をやっておりますが、もう少しこの交流を太くしていきたいというのが、私の今思っている、温めている構想なんですが、これにはやはり姉妹都市の関係とか、いろいろなところの機関が協力していただけねばなりませんけれども。いわゆる学習指導要領の時数というのがありますので、土曜日を勝手に学校の先生とか授業をやるというのは難しいかなと思いますが。 以前、市長からも相談を受けておりますけれども、市内にも英会話をできる方々がいらっしゃいます。そういった方々のボランティアを集めて、どこかで児童館なり、どこかの集会所なり、そういったところの中でそういった英語教育というのはできないかというような相談を受けたことがあります。 そしてまた、市民の方にも相談したことがありますが、立ち消えになっておりますけれども。この辺のこと、サンタクルーズのことを含めて、もう一度温めて構想し直していきたいかなというふうには、今思っております。 ◆7番(福田讓君)  わかりました。今、楠本教育長の御答弁では、ボランティアという考えなんですね。私はそうじゃなしに、新宮市の教育委員会に予算をつけてやっていただきたいと。これ予算つけるの市長ですから、だから土曜日でもやはり新宮市はやるといったら、ただ一つ、親御さんが、うちの子はスポーツがしたいんやと。だから、スポーツ重点にいきたいという方もいらっしゃると思うんです。そういったところの考えも私が幾ら市長に提言しても、いろんな方いらっしゃいますから、公平ですから、市政は。だから、勉強したい人、英会話をしたい人が、子供たちがやはり土曜日でも3時間でも、別にうちが主催して、お金を出して、教育委員会から市長が予算をつけて、来れる人は来ていただくと。それ、おかしいですか、市長どう思いますか。ボランティアじゃないですよ、ちょっと待ってください。市長はどう思いますか。 ◎市長(田岡実千年君)  そうですね、議員おっしゃること大変よくわかるんですけれども。例えば、希望者がまちまちだったら、塾のような感じになるとどうなんかなと。ちょっといろいろ大変、議員おっしゃるように、特色ある学力といいますか、特色のある教育は本当に魅力的なこと、やるべきこととは思いますが、議員御提案いただいております、土曜日に市が英会話の先生を雇用して、子供たちに英会話ということについては、もう少し慎重に考えさせていただきたいと思います。 ◆7番(福田讓君)  どうぞ。 ◎教育長(楠本秀一君)  先ほどの答弁、ちょっと補足させていただきたいんですけれども。新宮市では、議員もおっしゃっていただいたんですけれども、ALT3名を雇用しております。財政事情によっては、ALTを雇用できない市町村もございます。ALT3名を雇用してネイティブな英語をなれ親しむように、各学校へ派遣しておるのは、今それは新宮市独自のことになります。 ◆7番(福田讓君)  今、3名とお聞きしましたんですけれども、もっとふやすことも予算的にはこれは市長のあれですから。私は広く英会話です、英語じゃないです、御承知のように。英会話に親しむ新宮市のまちというのをやっぱり一つのキャッチフレーズというんですか、新宮市がやはり国際都市であるという合気道の先生方もいらっしゃるし、それで今、楠本教育長がおっしゃったようにサンタクルーズもあって国際的ですから、やっぱりああそうか、新宮の子供たちはそんなに英会話もどんどんできるまちやなという、やっぱり親御さんにとっては本当にうれしいことです。これから大学へ行く、大学行っても、そういう国際教養大学に入ろう思ったら、英語しゃべれなんだらもう全然入れないという形になってきますので。国際教養大学の就職率といったらすごいですから、もう外資系ばかりですから。 だから、そういうところを考えて、今後とも教育長とやっぱり市長、もう私の提言ですから、ぜひとも新宮の子供たちが英会話に親しんで、健やかに、それともう一つ、きのうも同僚議員が言ったように、もっと礼儀をやっぱり重んじる、そういう子供たちも育ててやっていただきたいと思いますので、よろしくお願いします。 以上で一般質問を終わります。--------------------------------------- △休会について ○議長(屋敷満雄君)  この際、お諮りいたします。 付託案件の審査並びに議会運営の都合により、あす12月16日から12月20日までの5日間休会といたしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。     (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(屋敷満雄君)  御異議なしと認めます。 よって、あす12月16日から12月20日までの5日間休会とすることに決定いたしました。--------------------------------------- △散会の宣告 ○議長(屋敷満雄君)  以上により、次回の本会議は12月21日午前10時より会議を開きます。 本日は、議事日程のとおり、その議事を終了いたしましたので、これをもって散会といたします。 本日は御苦労さまでした。 △散会 午後2時48分...