新宮市議会 > 2016-03-08 >
03月08日-04号

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  1. 新宮市議会 2016-03-08
    03月08日-04号


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    平成28年  3月 定例会          平成28年3月新宮市議会定例会会議録             第4日(平成28年3月8日)---------------------------------------議員定数17名、現在員17名、出席議員17名、氏名は次のとおり。                             1番  北村奈七海君                             2番  並河哲次君                             3番  杉原弘規君                             4番  大石元則君                             5番  松畑 玄君                             6番  前田賢一君                             7番  福田 讓君                             8番  辻本 宏君                             9番  榎本鉄也君                            10番  久保智敬君                            11番  濱田雅美君                            12番  上田勝之君                            13番  東原伸也君                            14番  田花 操君                            15番  松本光生君                            16番  屋敷満雄君                            17番  大西 強君---------------------------------------欠席議員 なし。---------------------------------------議事日程 平成28年3月8日 午前10時開議 日程1 一般質問      別冊 一般質問通告表 番号(1)から---------------------------------------会議に付した事件 日程1 一般質問      別冊 一般質問通告表 番号(1)から(4)まで---------------------------------------地方自治法第121条の規定による出席者               市長               田岡実千年君               副市長              亀井寿一郎君               防災監              井上 登君               企画政策部               部長               向井雅男君               次長兼商工観光課長        中前 偉君               企画調整課長           新谷嘉敏君               企業立地推進課長         山本茂博君               総務部               部長               上路拓司君               秘書課長             西山和視君               総務課長             小西儉弥君               財政課長             小谷 充君               税務課長             平見仁郎君               防災対策課長           西 利行君               市民生活部               部長               岡 雅弘君               市民窓口課長           赤坂幸作君               生活環境課長           岩崎誠剛君               健康福祉部               部長兼福祉事務所長        森本邦弘君               福祉課長             有本文彦君               子育て推進課長          南 拓也君               健康長寿課長           河邉弘ミ子君               保健センター長          辻本美恵君               建設農林部               部長               垣本裕也君               都市建設課長           田坂 豊君               農林水産課主幹          赤松勇人君               熊野川行政局               局長               伊藤順司君               住民生活課長           丸石輝三君               会計管理者兼会計課長       西久保 敏君               医療センター               事務長              豊田正志君               庶務課長             佐藤尚久君               医療業務課長           山下泰司君               水道事業所               工務課長             宇井俊治君               消防本部               次長               切畑屋利一君               教育委員会               教育長              楠本秀一君               教育部               部長               片山道弘君               次長兼国体推進室長        前田圭史郎君               教育総務課長           北畑直子君               生涯学習課長           森 奈良好君               文化振興課長           畑尻賢三君---------------------------------------本会議の事務局職員               局長               辻 篤樹               参事兼次長            畑尻英雄               次長補佐兼庶務係長        渡爪 薫               議事調査係長           岡崎友哉               議事調査係主事          大居佑介            第4日(平成28年3月8日)--------------------------------------- △開議 午前10時00分 △開議の宣告 ○議長(榎本鉄也君)  おはようございます。 ただいまの出席議員は17名であります。 定足数に達しておりますので、これより本日の会議を開きます。 本日の議事日程は、別紙にて配付いたしたとおりでありますので、御了承願います。 なお、当局より名古農林水産課長農業委員会事務局長、岡本消防長、海野消防本部庶務課長須川消防本部予防課長坪井水道事業所長久保水道事業所業務課長、以上、病気のため欠席の届け出がありました。インフルエンザが蔓延しておりますので、お気をつけください。 それから、楠本教育長より遅刻の届け出がありましたので、あわせて報告をいたします。--------------------------------------- △日程1 一般質問 ○議長(榎本鉄也君)  それでは、日程に入ります。 日程1、一般質問を行います。 別冊、一般質問通告表により、その番号順に従い、順次発言を許可いたします。 なお、当局の答弁の際は、備えつけのマイクを近づけ、明快に答弁を願います。 この際、お諮りいたします。 今期定例会の一般質問の発言時間については、議会運営の都合上、答弁を含めて1人90分程度といたしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。     (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(榎本鉄也君)  御異議なしと認めます。 よって、今期定例会の一般質問の発言時間は1人90分程度とすることに決定をいたしました。 それでは、一般質問を行います。--------------------------------------- △大西強君 ○議長(榎本鉄也君)  17番、大西議員。 ◆17番(大西強君) (登壇) 市長の政治姿勢について。 毎回言うてることですが、市長の政治姿勢について、人事評価制度を例にとって質問してるんで。 きょうは教育長休んだあるんか。 ○議長(榎本鉄也君)  遅刻です。 ◆17番(大西強君)  遅刻か。 ○議長(榎本鉄也君)  はい。 ◆17番(大西強君)  市長、私の人事評価制度についての質問趣旨は人権問題なんですよ。人権問題は、教育長の所管でしょう。特にね、教育長は今度、制度改革なって、文字どおり独立執行機関の教育委員会の最高責任者です。教育委員会の人事権を掌握してるんだと。ですから、今までと違って、今まで教育長が答弁したら、僕怒ったけども、今回は教育委員会の人事権を握ってる任命権者なんですよ。 それで、私の質問趣旨は、人権問題をしてるのに、あんたは法律で答えたりする。たとえ法律で規定があったとしても、その法律がいいんか悪いんか、あなたの理念を聞いてる、政治理念を聞いてるのに、法律で決まってるからいうて、法律で決まってるとおりだと。私はそのとおりだと思うんだったら、そう答弁したらええ。私はこの人事評価制度の矛盾点を、不合理を聞いてる。趣旨をよく理解して答弁してくれ。 私は、この人事評価制度は、市役所の職員も人間なんですよ。その人間である職員を、牛肉やとか大根の品評会みたいに1から5までのランクをつけて、それで品質の悪い大根は安く売る。品評会でええ点とったものを高く売るというような、そういうその醜い制度をやめてくれと、そういう差別制度をやめてくれと言ってるんです。 それで、なぜこの問題について私が執拗に市長に抗議をするかということは、この前も言うたように、こういう、人が人を評価する、不当にあるいは不本意に悪い評価をされる人、いい評価される人はいいんですよ。悪い評価を受ける人を1人でも出さないというのが私の命、ポリシー、それはこの間言うたんや。 そこで、それはこの間言うたように、こういう差別のおそれのあるような制度に反対する、認めないというのが私の命なんだと、市長、アイデンティティーやね、全てに。アイデンティティーを喪失するということは死を意味するということは、あなたも芸術をやったことあったらわかるでしょう。それは理解できるはずですよ。ここでこうして私が立っておる、立ってたら、これは人の形をした物質ではないですか、物体でしょう。物体。ちょっと格好ええ物体やけどね。だけど、この中に精神やね、スピリッツやとかマインドとかハートやとか、これが入って、大西強という市議会議員なんですよ、そうでしょう。だから、そのスピリッツ、マインドを失ったら、それはもう大西強じゃないわけですよね。市議会議員してる必要ないやないですか。だから、私の一番大事なとこなのね、それが。わかるでしょう。 写真家と写真屋は違うわけでしょう。同じ写真というのを職業にしてるけど、この人は写真家、この人は写真屋って、どうして分けるんですか。そのコンセプトは、市長、写真家というのはオリジナリティー、独創性というのが命なんですよね。写真屋はお客さんから受けるニーズに完璧に応える技術、スキルが命なんですね。お客さんありきなんですよ。 芸術家は違うでしょう。芸術家は独創性を評価されなかったら、命がないんですよね。そしたら、芸術家がギャラリーの歓心を買うために作風を変えたら、それはもう芸術家じゃないわけですね。写真屋でしょう。わかるでしょう。 私は、よく言われるけど、それに例えて、あの人は政治家だ、あの人は政治屋やとよく言われるわけですよ。どこでそのコンセプトが違うかというたら、やはり選挙を大事にして、要するにお客さん、選挙を考えて、信念をそっちへ持っていくのが政治屋である。要するに、自分の利益のために活動する人を政治屋というわけですね。あの人は立派な政治家やというのは、幾ら不利益をこうむっても、信念に基づいて真っすぐ行く人を政治家というふうに評価するんですよ、人はね。 ですから、私が言うように、この人事評価制度は、私のいつも言ってる私のアイデンティティー、要するに仁義、思いやりと正義、それに満ちあふれたまち、あるいは指導者が、市長が、あるいは政治に携わる我々議員が思いやりと正義に熱い政治行政を行うことによって、まちが明るく住みやすいまちになると、そのために私は市議会議員してるんです。だから、あなたのやったこの制度は、私の根底にある、命の根底にある仁義に反するからね。私はあなたがこれをやめると言うまで反対し続けなあかん。そうでしょう。胸に手当ててよう考えてよ。人の言うこと聞いてよ。 私は前にも言ったが、私の座右の銘は至誠天に通ずということやね。それは、中庸の教えでね、市長、人は天から命を授かった以上は、誠実に生きなあかんと、一生誠実に生きなければならないと。その誠実に生きるというのはどういうことかと。その方法の一つですよ、誠実に生きるというのはどういうことかという幾つもあるが、その中にね、市長、「行わざることあり、之を行いて篤からずんば措かざるなり」。要するにね、市長、行動を起こさなければそれまでなんです。しかし、一旦行動を起こした以上は、納得のいく結果が得られるまでやめてはならないという教えなんです。 ですから、この人事評価制度は、私の信念に反するわけですね。私の根本にある精神に反するから、これの反対行動を起こしたわけですね、3年前に。ずっと3年、休憩あったんですが、帰ってきてからまたこれ、6月からこれやってるわけ。なぜかと。一生続けるでというのはそういうことなんですよ。 市長、胸に手当ててよう聞けよというのはね、その教えを僕があんたに教えたわけでしょう。あんたは何の政治行政経験もないのに、市長になるんだと志を立てたんやね。市長になって、新宮市のまちをば明るい住みやすいまちにするんだと言うて、あんたは市長に立候補する決意を固めただけじゃないじゃないですか。それで、あんたは実際に選挙事務所を建てて、行動に移したわけでしょう。選挙事務所建てて、支持者を集めたじゃないですか。行動起こしたわけでしょう。あんたが別に新宮市長に立候補せなんだらそれまでのことでしょう。しかし、一旦あんたは行動起こしたわけやね。ところが、行動を起こしたが、強烈な対抗馬が立候補してきて、どんなに計算しても当選はおぼつかないと。その時点で、あんたは立候補を断念しようかと迷ったわけやね。それで、僕ところへ相談に来たわけでしょう。そのときに教えたでしょう。志を立てて立った以上、最後までやれと教えた。この教えをあんたに教えた。僕が偉いわけじゃないんです。私は、中庸の教えが自分の座右の銘なんで、当選するかせんかじゃなくて、一旦行動起こした以上は最後までやれと、途中でやめてはならんというのは、この教えをあんたに教えた。あんたに教えた僕がやね、途中でやめてどうするんですか。人には偉そうに立派なこと言うけど、自分は何にも実態が伴わんやないかと。そういうことでしょう。口ばっかりの男や言われますよ。だから、私はあんたに教えた以上、私は実行するんですよ。そやけども、市長、誤解してもろたらあかんで。 私はやります。やるけど、反面ね、市長、あんたにこの間も言うたように、易経というまた教育の哲学の本があるんですが、易経の教えの中に、君子は豹変するという教えもあるんですよ。立派で賢い指導者は、自分の行動に間違いだと気がつけば、直ちにこれを改めると教えてるわけですね。ですから市長、私は行動起こしたから、あなたがこれをやめると言うまで一生続けるんだ。だけど、あなたが私に、あなた今、市長やで、新宮の。大西議員の言うことは間違ってますよときちっと指摘してくれて、私が、ああ、俺の言うてることは間違うてるんやなと思ったら、すぐにやめますから。 あなたは何度質問しても答弁しない、私の質問に。法律で決まってるからと、法律のこと質問してないのに、法律で決まってるからやと。法律で決まってないやないかと言うたら、法律のことはほっといて、私はよく働く職員に給料ようけあげて、怠ける職員の給料減らすの当たり前やと思うてますと私が聞いてないことを答弁する。当たり前でしょう。それが新聞に載るんよ、新聞へ、あなたの答弁が。 そうしたら、まちで、スナックで一杯飲んでても、入ってきた知り合いが、大西さん、いつまでつまらんことばっかりしよるんやと。市役所の職員のことはどうでもええやないかと。よう頑張る職員に給料ようけやって、怠けた職員の給料減らすの当たり前やないかいとやられるんや。だから市長、そんなもんあるんやったら、議員を人数半分にせえ言うて、市役所の職員の給料らどうでもええんやて。その市民が我々の評価者でしょう。大西が能力あるか、業績はあるかというのを評価するのは市民じゃないですか。その市民の評価が、大西に対する評価が正しいですか。そうでしょう。 私は人事評価制度ばっかりやってないですよ。やってないじゃないですか。ほかの仕事もいっぱいやっとる。けどね、その市民は新聞見るわけですよね。我々の議員活動は、一般質問が大きく、まあちょっとだけやけど、取り上げて報道してくれますね。大西はこんなことを質問するんや、質問したらこんなこと言うた、市長はこう答弁したと載るから、市民はずっとそれ、人事評価制度ばっかりやっとるんやから、同じことばっかりやりよると思うわけですね。それ市民が誤解してるわけじゃないですか。 誤解してる市民が我々を評価する、一緒じゃないですか。市役所の課長が部下を評価するんでしょう。価値観をどこに置いてるんですか。評価する人が全て正しいということじゃないということやで。しかし、この制度は評価する者が絶対的に正しくなかったらあかんでしょう。教育部長、市役所の課長が気に入らん部下に悪い点つけて、ボーナス減らすと。これいじめでしょう。差別じゃないんですか。いじめでしょう。 だから、この制度は、人間みんな、我々、聖人君子じゃないんで、ねたみもある、そねみもある、やきもちもあるしべんちゃらもある、えこひいきもある。みんなあるじゃないですか。しかし、こういう心はきれいな心じゃないのをみんな知ってるんですよ。だから隠すんですよ。そうでしょう。表へ出さんじゃないですか。みんなそういう、人をねたんだり、人を恨んだり、えこひいきしたり、尾を振る犬はたたかれん言うて、幾ら成績の悪いやつでも課長、課長言うて尻尾振ってくる者に厳しい採点できないですよ。これ人情です。あるんですよ、みんなあるから、しかしこういう制度を設けたら、そういう人間にはそういう心が絶対ないんだということじゃなかったら、この制度はもたんでしょう。そうじゃないですか。課長がえこひいきしたらどうなるんですか。課長が評価するんでしょう。えこひいきしたと、絶対ないということじゃなかったら、この制度はもたない。でも現実にあるわけでしょう。絶対ないんだ、市長が、うちの幹部にそういう私情を交えて部下を評価する人は一人もないんだと言い切れるか。 だから、評価をする人のことを言うてるわけ。だから、評価者は絶対的に評価が正しいんだということじゃなくて、今言うたように、少しでも評価者の個人的価値観、感情、利害関係がこれに介在したら、この制度はたちまち差別制度なんですよ。問題になってるの。よう聞いてよ。僕がこういうことを絶対許さないのが私の政治活動の根源だということはね、市長、あなたたち、優秀な人は、僕はこれ3年前に、こんなのつくったのは学校行きやるとき勉強のようできた人間が考えたんやろうと言うたでしょう、そのとおりですわ、今。僕は違うんですよ。教育部長、よう聞いてよ、教育長おらんのやから。学校でいじめ問題があるけども、これ、いじめっ子もいじめられっ子もちょっとしかないじゃないですか。そうでしょう。一部でしょう、いじめっ子もいじめられる子も。いじめられる子は差別されてるんですよ。その一部の中のいじめられっ子でも、やっぱり家庭環境とか、親やとか友達やとかに助けられて乗り切る子、おりますよね。自分の意思で耐えて乗り切れる子も。しかし、耐えられなくなって自殺する子もおるんですよね。子供だけと違うんですよ。この間も機動隊員が2人続けて自殺したんです、上からのいじめでね。ついこの間でしょう、2人、機動隊員が自殺したじゃないですか。子供だけじゃないんですよ。 だから、いじめられっ子はごく一部、その一部の中で、周りの環境がよくて乗り切れる子あるいは自分の意思で耐え抜ける子、もう追い込まれて自殺する子。本当に一部じゃないですか。そうでしょう。その一部、その一部を出してもあかんことが人権なんじゃないですか。そうでしょう。一部やからほっといたらいいいうもんですか。違うじゃないですか。私は、いい評価をしてもらえる職員はいいんですが、そんなこと言うてない。私は常に虐げられた人、必ず出るんだ。 それで市長、県に監察室いうのがあって、監察課、これ県民から県職、県の行政の不審点を通報するやろう。通報すると、監察室がそれ調査して、それでどういう通報があって、調査したら事実はどうやったとか、どういう処分をしたとかというのを公表してるんですよ。知ったあるの、そういう制度あるの。そしたらね、こうある。平成27年の11月通報事由はこうあるんです。振興局のある課長が部下の職員に対して不適切な発言をする。ええか。処理どうしたか。調査の結果、ある課長は部下の職員に対して不適切な発言を行っていたので、注意したと書いてある。この課長に評価を受けてる部下はどうなるんですか、市長。ないんですか。この課長に課員が評価を受けるんやで。 市長、教育長が来てない。何で来んのな。きょうは教育長をつるし上げよう思うて。教育部長、教育長が来なんだら質問できへんやんか。人権問題を言やるんやからね、ずっと。ええわ、もう。 これ市長、新宮市まち・ひと・しごと創生総合戦略らいうて、もう格好のええのつくってね、それで、巻頭所感、市長書いたんかいうて大石議員に聞かれたら、あんた、私は書いてません、部下が書いてくれたんです言うて。読みやるんか、これ。こう書いてある。予算使うて、こんな作文するんやがな。市長、あんた読んでないやろうから読んだるわ。ええか。こない書いてある。人、新宮市民がどんどん減っていくと、だからこれを減らさんようにする政策、それをどうするかと。まちを明るくて住みやすいまちにすると定着してくれると、人口が減らんだろうと。それで、人にやさしく安全で安心できるコミュニティーの形成を。ええか、こう書いてる。これから5年後に暮らしやすいと感じる市民の割合を65%にするんやと。平成24年は55%やと、これ10%上げて、5年後に新宮に住んでてよかったなと思うまちに感じる人を65%にする計画や。どうするんかとか書いてあるんですよ、これ。市民一人一人が尊重され、幸せに暮らすことができる思いやりのあるまちづくりに取り組むと、僕がここで毎回言いやることと同じことを書いてある。ぱくってきたんや、これ。市民が幸せに暮らせるまちは仁義にあふれたまちやと。思いやりと、自分の利益は後に置いて、人のために尽くすという気持ちの市民。市歌にあるように「山紫に水明く 人朗らかに情あり」て、人情味のあるまちが一番住みやすいんやと僕はずっと言ってる。そのためには、我々、政治行政にかかわる者は、仁義に厚い政治行政を行わなければならないとここで言いやる。 言うてるあなたたちが、職員の値打ちを5段階に評価して、こんな差別制度を自分らでつくっておいてね。いいですか、市長、「隗より始めよ」ということわざあるでしょう。言うときは、こんな偉そうなこと、夢みたいなこと書くと。それに対する隗より始めよというのは、そういうことわざなんですよ。身近なところから始めよと。将来の大きい夢を実現するためには、身近なことから始めよというのは、隗より始めよということなんですよ。ですから、一人一人が尊重されるまちをつくるんやったら、職員一人一人を尊重せなあかん。それを品評会の大根の値打ちをつけるようなことをしてよ。 皆休んだあるな、あれ。坪井さんも休んでおるし。農林やったことあるの、おるんか。豊さんは農林やったあるか。年に1回市民会館で、大根の品評会しやるな、みかんもあるけど。来賓で行ったことあるんや。あれどないして市長賞やとか議長賞やとかいうてランクつけてるんや。行ったら市長賞や、議長のときは議長賞やいうて表彰するんやがな。みんな自分のつくったものは立派なんやと、みんなあれお百姓さんがみんな思うてるんやで。せやけど、あんたところのあかん、これは特選やいうて、これは市長賞やと評価するんやね。あれ、どないして評価しやるんや、あれ。わからん。知ったあるんか。市長は、あんた審査員か。あれ、どないして評価してるんな。 ◎建設農林部長(垣本裕也君)  県の農業振興課ですか、その職員の方に審査していただいております。県の職員です。 ◆17番(大西強君)  県の職員があれつけやる。品評会で。 ◎建設農林部長(垣本裕也君)  はい。あと農協の方とかそういう方の中で何人か来ていただいて、審査してます。 ◆17番(大西強君)  あんたは行ってないんか。 ◎建設農林部長(垣本裕也君)  自分は行ってないです。 ◆17番(大西強君)  こないだも招待状来たけど、行かなんだ。あんたは行ってないん。
    ◎建設農林部長(垣本裕也君)  品評会の後、見には行ってます。 ◆17番(大西強君)  見に行くて……。 ◎建設農林部長(垣本裕也君)  審査には行ってません。 ◆17番(大西強君)  あの大根が市長賞や、この大根はあかんて、その選別する審査はどうしてしやるのなということを聞きやるんやだ。知らんのやろう、皆。知らんのやろう、どういうふうに、それを聞きたいんや。知らなんだら知らなんだでええ。 ◎建設農林部長(垣本裕也君)  はい。審査は、ですので、県の職員とか農協の職員でやっていただいてます。 ◆17番(大西強君)  だから、聞いてるのはね、その審査員があの大根を炊いて、味おうて、それでつけてるんかって聞いてるんやで。僕の見たところ、見た目で選んでると思うんやがな。 ええかい、僕はね、大根おろしが大好きなんやけど、辛いのが好きなんや。涙出てくるくらい辛い大根好きやけど、もう辛い大根はどこにも売ってないんよ。何でか。辛い大根は売れんからやと。売れんからつくらない。今の若い人はみんな甘いのが好きでね、辛い大根はつくらないからないわけよ。ないから、僕は自分でつくってね、早いうちに先っぽのほうだけすって、辛い大根、種ないから。大根、先っぽのほうが辛いんや。それで早いうちね、なまこ入れてぽん酢で食べたらもう、これはもう死ぬときに何食べたいか言うたら、なまこの大根おろしというぐらい好きやけど、辛なけりゃあかんのやわ。もうだから辛いのないから仕方ないさかい、七味振って食べるな。どうなの。僕からしたら、あの市長賞のあの大根はね、市長、僕からしたら最下位やで。そやろ。誰がどうしてその大根をすばらしいて、誰が決めるんや。審査する人は見た目や。 そやから、市役所の職員の値打ちを、能力を5から1まで5段階で評価するけど、そのする人は部長が課長、課長が関与するんでしょう。そうでしょう。 僕はね、今言ったように、私の政治のアイデンティティーは仁義やと言うたけど、理想論言いやるん違うんやで。大西は理想論言やるって思うてもろうたらどもならん。現実的に、合理的に、この制度は市役所の職員の勤務意欲を上げてるわけじゃない、下げてるのが多い。行政効率を高めるためにした制度が行政効率を落としてたら、何のためにした制度かということを言いやる、現実に。そら悪い評価受けた職員は課長をば恨むの当たり前や。そうでしょう。市役所の職員の給料上がろうが下がろうが、私には何の利害関係もないですよ。だけど、こうして発表するのに、私は空想で物言ったことはない。ちゃんと職員、大勢の職員から聞き取りをする。勤務意欲が下がった。 大阪もやってるんですよ、この評価制度を、市長。アンケート調査したら、この制度ができて勤務意欲が上がったかと調査したら、勤務意欲が向上したと答えたのは約20%。勤務意欲が低下したのは31%ある。これは引き算したってわかるやろう。この制度ができて勤務意欲が上がったのは20%や。下がったのは31%や。マイナスや。 しかし、問題は、僕が言ってるのは、こういう制度ができて勤務意欲が上がったという職員を問題にしてる。上がるはずないやん、科学的に。だから、こういう制度をつくったのは、勉強のよくできた、子供のときからええ評価を受けてきた人がつくったんやろうて。そういう人は勤務意欲が上がる。 しかし、科学的に、私はこの前も言うたけど、市長、私は自分が高校時代、精神を患ったんでね。大学へ行って、私は精神衛生学を専攻したんですよ。自分を何とか助けようと思ってね。もちろん教職課程やから、児童心理学とかもやりましたよ。心理学やったけどね。 いいですか、人間は労働を強いられるとき、強制的にその仕事をさせられるときと、あんたはそういう労働者になったことないからわからんやろうけど、ほかの職員は、副市長も市役所の職員やから、労働者として働いた、その仕事を与えられてそれを強制的にやらされる。ところが、同じ仕事を、それは自分が企画したものである、あるいはこの仕事は俺しかできんのやと。自分の意思で仕事に取り組んだときとストレスが全然違う。それは想像できるのう。あんたはそういう仕事なかっても、頭で想像できるでしょう。同じ仕事の量をこなしても、それを強制的にやらされるのと、自分の意思でやるのとでは、もうストレス、疲れが全然違う。これは科学的な実証。 それを評価をすると。成績を評価して、それで評価の悪い者のボーナスを下げて、評価のいい者のボーナスを上げるって、初めから監視されてるんや。初めから強制されて仕事してるのに、効率が上がるはずない。勤務意欲が低下したいうのは当たり前のことや。低下したというほうが正常。科学的に理屈が合わんでしょう。こんなして監視された中でやる気になったいうやつはお金が欲しいからでしょう。 市役所の職員としての本分は、公務員やから会社員と違うんでね、あんたらは。本分を理解してないんじゃないですか。 どうしようかな、きょうは教育長に質問しようと思って来たんやけど、そういうふうに現実的に合理的な話なんやで。こういう制度設けて、いいですか。 この間、総務部長、あんたそのS、A、優秀者が30%程度や言やったが、Bは何%なん。 ◎総務部長(上路拓司君)  平均したら、大体70%ぐらいです。 ◆17番(大西強君)  そうやろう。わからんか、あんたら。Bが70%あるんやで。Bの上はどうなる。Bの下はどうなる。70%あるんやろう、通常が。Bの上、この人はみんなAや思うてるで、自分は。違うか。あんたらはこういう制度したら、CとAと比べる。CとAと比べるから、頑張った者のボーナスを上げる、当たり前や。怠けた職員のボーナス減らすの当たり前や言うんでしょう。Bが70%、ほんなら、ボーナス上がるのが30%やったら100%やん、Cていうのはないやないか。聞いてるよ。ある課長がCとつけたら、部長がCとつけたらあかん、Bにせい言うて戻された言うて、そんなことやってんねやで。 現実全然わかってない。ここで言う気はないけどね、できたらその誰がチンコロしたとか、大西が誰に言うたんやとかなるから。だてに毎晩酒飲みやるわけじゃないんや。夜の市長しやるんやよ。職員から本音聞き出すやん。違うか。そらそうやろう。だから、このBの上の人はみんなAやと思うてるんや。それを課長にBやとつけられたら、ほいだら同僚がAとつけられとんのや。何であいつがAで何で俺がBなんやと。あいつは課長におべんちゃらばっかりするさかい、俺は課長に受け悪いさかい、そうなんや、自分が悪いと思ってないから皆。ほったら下の者が課長恨む。70%もあるんやで、課長恨むのが、Bで。もともとCやDの能力の職員は自分がCやDやつけられても怒らへん。みんなわかってる。 だから、70%もあるこのBの連中は、どうして部下が課長を恨むような、あるいは同僚にやきもちやくような、どうしてわざわざそんな制度つくるんなって聞いてんのや。どうしてそんな、自分らの会社がこれうまいこといかんのやだ。どうしてそれが市民に一人一人を尊重する思いやりのあるまちをつくるんやと、こういうことを言いながら、隗より始めよで身近なところから、市民にそういうふうなまちにしてほしいんやったら、我らのこの市役所も明るい楽しいと、そういうねたみやの、べんちゃらやの、えこひいきやの、そういうのをなくする組織にしようやないかと。そのためには、この制度はマイナスばかりでリスクが大きくて、プラスがどこにもないからやめよと言うたら、あんたはね、いや、法律で決まってるんやからと答弁した。私の言うてる制度はどこにも法律で決まってないやないか言うて、あんたに法律、地方公務員法についてレクチャーしたんや。そうしたら、あんたは法律のことは置いといて、私はよく働く職員の給料上げて、怠ける職員の給料下げるの当たり前やと思うてますと、聞いてもないこと答弁する。 市長、「顧みて他を言う」ということわざ知ったあるか。有名な、顧みて他を言うことわざあるんや、知らんやろうのう。知らんなんだらええ。顧みて他を言うということわざは、話をそらすという意味なんやね。話をそらす。あんたそればっかりや。なぜそういうことわざができたか言うたら、ちょうどこれ今と一緒。斉の国の王様と孟子が議論したんよ。議論して、僕が孟子や、あんた斉の国の王様や。それで、孟子が質問したんや、王様に。あんたの部下の長官が政治能力なくて市民が困ってると、でき悪くてね。行政が悪くて困ってるからどうするんですかと聞いたら、その王様はそういう無能な幹部は直ちに首にすると、免職にすると答弁したんや。ほんだら孟子は、そしたら王様の政治が悪くて国民が困ってたらどうするんですかと、王様の責任を問われたんや。そしたら王様は困ってしまって、後ろの幹部職員を振り返って、よそごと言い出したんや。都合の悪いことを聞かれると、話をそらす。後ろを振り返って、後ろの家来の顔見て話をそらしたというところから、顧みて他を言う、要するに、都合が悪くなると話をそらせるということわざや。まさにこのとおり。都合が悪くなってきたら、私はそんなこと言いないやろ。よく頑張った職員、能力のある職員とない職員とをどう公正に見分けるんですかと。その担保がなかったら、評価者が絶対に公正だという担保がなかったら、この制度は差別制度でしょうということを言やるんやで、違うか。 市長、余りちょっとあんたにきついことばかり言うけどよ、だから死ぬまで闘うで。闘うと言やるからね、死ぬまで闘うねん、僕は。そやけど、これがアイデンティティーやというのはね、市長、僕は口も悪いよ、それは激怒してるからね、あなたに。わかるやろう。私があなたを市長にしたんや。ほんであんた市長になったんや。あんた、何の行政経験も政治経験もない。あなたの純粋さを期待して、あなたが市長になったら私の意見もちょっと取り入れてくれるやろうなと思うてしたら、私の命取りになる政策を実行してきたんや。やめてくれと、あんだけ言うたんや。どうせやるんやったら、次の市長選挙終わってからにしてくれと頼んだのに、あんたは強行した。ということは、むしろ、あなたがこれを続ける限り、私は死ぬまで闘うというのはそういうことなんや。あなたを市長にして、自分のアイデンティティーを粉々にされたわけやね。ということは、私は自分の首絞めて、自分で墓穴掘ったんや。あんたを市長にしたこと、僕は自分で穴掘ったんや。そこへ自分で首絞めて飛び込むんかて。 だから、この闘いをやめたら、認めるということでしょう。この評価制度を、反対するのをやめたら、この評価制度を私認めるということやから。認めるということは、僕は首までつらへんけど、市議会議員はもうやめんならんわのう。政治生命がないんやもん。大西やなかったって構んのやからね。私を選んでくれた人は大西強に票を入れてくれたんや。オオイシツヨシいうのもあるから、どっちかわからんのや、これ。ようけあるんやいうて。法律いうのはそんなもんやで。評価者。市民が評価する我々を。誰が市議会議員の能力があるかと、これ選ばれてくるんやからのう。選んでる市民は、本当に公正に選んでるか。評価者のこと言いやるんやで。評価者が公正やなかったら、差別制度でしょと。ほんなら市議会議員の選挙は何やと。市民が市議会議員をみんな評価するんやから、評価して入れるけど、その評価する人はみんな正しい目持ったあるかいうて、持ってないから、あらかじめ公職選挙法で能力があろうがなかろうがようけ票とった者は、1票でもようけ票とった者は当選いうて、あんたとやっても。あんたに1万入れて、俺に2,500や。その評価した市民はどっちが正しいかじゃないんや。どうせできないから。どっちが正しいか評価できないから、あらかじめ公職選挙法で1票でもようけとったほうが勝ちですよと決めとるんや。この評価制度はそんなことないやないかというんやで。課長が部下の評価するんやないか。それもいろいろある。そういうことですね。 ちょっと教育長がおらんから。きょうの質問はもう初めから、教育長にするつもりやったんや。いや、もう言うたように、教育長を私反対したんやよ。反対したのは、教育長がこの市役所の職員のこんな差別制度実施してるからね、そんな人を教育者だと認めないということだったんでね、これつくったの教育長やもん。だから、今までの教育長じゃなくて、教育委員会の最高責任者やから、教育長の責任をきょうは追及しようと思いやったんや。 だから休憩しても、来るんかいね。 ○議長(榎本鉄也君)  一応聞きます。 ◆17番(大西強君)  議長に言うたあるのに、今度俺、教育長に質問するんやでと言うてるのに、遅刻を認めたんや。 ○議長(榎本鉄也君)  私は存じません。 ◆17番(大西強君)  そういうことで、ちょっと予定違うてきたんでしょう。あれやけど、ちょっと休憩して、それからやります。 ○議長(榎本鉄也君)  一般質問中ですが、15分間休憩いたします。 △休憩 午前11時00分--------------------------------------- △再開 午前11時18分 ○議長(榎本鉄也君)  休憩前に引き続き会議を開きます。 一般質問を続けます。 17番、大西議員。 ◆17番(大西強君) (登壇) 一般質問を続行します。 議長、教育長ね、午前中欠席したったからよ、僕はきょうは教育長に質問するつもりやったんやよ。教育長は、聞いたら、学校の卒業式って言いやった。どっち大事なんな。卒業式の来賓は課長でもええんとちゃうんか。そういう、保育料の問題でも、あんたのその責任感というか、私はね、教育長、人事評価制度は任命権者が職員の人事評価しなければならないと書いてあるんや。その問題についてやるんやろう。学校の卒業式の来賓は誰でもええやん。任命権者のあんたが質問に答えなんだら答えられる人ないやないか。それを言うてるんやで、この前言うたのは。任命権者が人事評価制度をしなければならないと地方自治法で決まったあるから。何で任命権者以外の、あのときあんた任命されるほうやだ。上路部長も任命されるほうやのに。任命されるほうが任命権者にかわって答弁できんやろということを言うてる。質問に答えれんでしょと。議員もそうやけど、一部の議員やけど、市民もね、質問というてるのを質疑と間違うとるんやだ。それやったら逆から、任命されるほうが答弁するんや。 私は、この制度は差別制度につながるから、こういう制度はやめよと言うてるんや。やめるかやめんかは市長しか答弁できんやないか。ほかの者は答弁できるか。今度は、この前も言ったように、あんたは今度は新制度の教育長やだ。文字どおり、教育委員会のトップや。人事権も掌握する、あんた任命権者や。せやろ。だから、あなたが教育長の任命について承認得てきたから、評価者である私は教育長にふさわしくないと反対したんやで。反対の理由を言うたんや、これ。人事評価制度をあなたがやってるから、教育長と認められないと言うとるんやから。質問を通告しとるんやからね。教育長で学校の来賓で行くと気持ちええかしらんけど。仕事してくれな困るで。 ◎教育長(楠本秀一君)  私、きょう午前中、時間いただきまして、緑丘中学校の卒業式行ってきました。卒業生83名を心より門出を祝福したいという気持ちで行ってきました。おっしゃるように気持ちいいからとかそんな気持ちは一切持っておりません。 ◆17番(大西強君)  だから、あなたの仕事は何な。特別職でしょう。議会をほっといて卒業式行くのはおかしいやろうて聞いてるんや。私は卒業生を祝いたいさかい行って来たんや。あなたのその教育長という責任感はどこにあるんな。だから、あんた能力ないと言ったんや。 教育長、今度は、あんたは文字どおり教育委員会のトップなんで、人事権も掌握してる。教育委員会の任命権者でもあるんやから。 それで、この制度は人権問題でと質問してるんや。 ◎教育長(楠本秀一君)  議員のおっしゃる人事評価は差別であるというそういう認識ですが、私はそうとは捉えておりません。差別というのは、忌避したり排除することでございます。人事評価するに当たり、その職員を排除したり忌避する気持ちは一切毛頭持っておりませんし、差別の存在っていうのは集団を分裂させるものです。この人事評価制度は、分裂とかそういった現象を起こしておりません。だから、差別とは一切思っておりません。 ◆17番(大西強君)  わかった。そしたら、市役所の課長が、任命権者が人事評価しなさいと書いてある。部長も課長も任命されるほうでしょう。要は、任命権者がしなさいと書いてある。あなたを、いいですか、あなたを市民が任命権者に選んでるんや。あなたにせいと言うとんや。 あなたがミスジャッジしたとき、人事評価の優秀なやつに悪い点つけたとき、それは市民があんたのジャッジメントを信頼してあんたを選んだんやから、あなたがミスをして市民に損害与えたところで、それは市民が選んだんやから。しかし、課長は市民が選んでないですよ。課長がミスジャッジしたときに、法律上は、行政法上はそうできるんやで、そのこと言いないんや。公平に、公正にやれということやったら、あなたがせなあかん。 言うてるのは、各課長全部違うんやで。その各課長に、みんな価値観あるいは感情、利害があるでしょうと。絶対公正を確保できるんか、担保。絶対やで、これ。一部間違うとこあるでやってごらん、一部の課長の偏見で悪い評価を受けた人が、この人権が失われるわけ。だから時間かかるからいっぱいまでさせてもらうで。課長が気に食わん職員に悪い点つけていじめると、これ差別でしょう。違うんですか。差別じゃないの。それは差別と言わんのか。課長が気に入らん職員に悪い評価をつけると、それでいじめるのは差別と言わんのかな。 ◎教育長(楠本秀一君)  そういう現象があれば、それは差別だと言えます。 ◆17番(大西強君)  うん、そうやろ、それを言うとるんやんか。 それでな、教育長、だから、もうさっき説明したんや。私は反対してるのは人権の問題で、市役所の職員、人間でしょう。市役所の職員に不公平な査定があったとき、それは差別制度につながりますよと。差別制度やない言う以上は、教育長、評価者の評価は絶対に公正やと、絶対にやで。一部不公平なこともあるでは通らんで。絶対に公平やろなと言ってるのや。人権の問題を言うておるんや。 そこで、市民一人一人が、これかてあんたがつくったやつや、新宮市の市民が暮らしやすいまちにして、人口定住を図ると、人口ふやすと。減らさんように努力するのには住みやすいまちにせないかんと。その住みやすいまちにどうするかというたら、人権を尊重するまちにする。5年後には55%の評価が65%、新宮市民がここに、新宮市に住んでて幸せやなと感じられるようなまちに10%ふやしたいと。そのためには、このまちを、あんたが書いてる、これ。市民一人一人が尊重され、幸せに暮らすことができる思いやりのあるまちづくりに取り組むと、あんたが書いた。市民一人一人が尊重されるまちにしたい、それやったら、市役所の職員一人一人が尊重される役所をつくれと言うとんのや。 いつも委員会で言うけど、歯の浮いたようなこと書くって、実行せいいうてね、そのためにこの制度は、人事評価制度は、市民の人権啓発あるいは子供の教育の妨げになる、こういう職員を大根の品評会みたいに、さっき言うたように。1から5等までよ、選別してね。それで言うたんよ、あんた来るまでにね。その評価する人のことを言いやるんやで、評価する人も好き嫌いあるやないかと。垣本部長が市長賞にしたの、僕してませんて、県の職員がやったんや言うけど、炊いて初めてうまいかどうか確認してしたか。見た目だけやないか。それで、でき悪いいうてはねられた人は悔しがるわのう。 それでね、市長、人権問題の話や。アイデンティティーの話や。僕は相当口悪いから、そうじゃないんやで、みんな口悪いし乱暴や言うけど、乱暴やない。この間、去年の9月の安保法案のとき、小林いう慶応大学の名誉教授が中央公聴会で、内閣総理大臣にたかが国民の雇われマダムの分際でと言うたんや。内閣総理大臣を雇われマダムと例えた。市長、僕は感動したんや。小林教授が雇われマダムと表現したことで、もうその一言で小林教授が何を言いたいのか。自分の憲法学者としてのアイデンティティーを踏みにじった総理大臣に対して、総理大臣の立場を雇われマダムと言うたんや。それについて、テレビで問題になっててね、その発言に。ほんならコメンテーターがいかがなもんかと。選挙で選ばれた人に対して、雇われマダム、そんなん非常識やと批判してた。いいですか、市長、僕はすばらしい表現やと、あの一言で小林教授が何を言いたいか、僕は全部わかった。すばらしいと思うんやけど、コメンテーターはあれは関心せんと、あれはおかしいと言うて評価してるでしょう。 評価、皆違うんじゃないですか、我々は。そうでしょう。それで、アイデンティティーの話やから、さっきから。一生やるでと、あんたがやめる言うまでやるでということやで。小林教授も一生反対する。死ぬまで反対するやろう。なぜか。新聞でこう紹介されたんや、いいですか。この小林教授、この間、私は兄貴の自殺のことまで言うたけど、小林教授も一緒なんですよ。なぜ総理大臣を雇われマダムやて言うたか、怒りをあらわしたかというのは、こう書いてある。小林教授は、私は先天的障害児として差別、いじめの中を生きてまいりました、ですから、自然に求めて憲法学者になったのですと。子供のとき、この人いじめられてた。それで、求めて民主主義を守る憲法学者になったんや。この先生のアイデンティティーでしょう。これを踏みにじられたんで、内閣総理大臣を雇われマダムとやゆしたんです。僕はそのとき知らなんだですよ。知らなんだけども、公聴会で大学の名誉教授がそういうこと言うんて、僕は感動したんやけど、何でやろうか。ずっと後、新聞見ててぱっとこの記事が目にとまって、小林教授は障害でこうやで。この記者は、小林さんは生まれつき左手の5本の指がないと。幼いころはいじめに遭い、高校では不登校に。思春期には自分が醜いアヒルの子のように思えて嫌になったと。差別された。だから民主主義を守るために、だから私も、市長、あんたにこの制度の改廃の権限があるんやから。私は公務員してきたんや。何にもせんと言うてない。 そしたら、あんたは私の質問に対して、法律で決まってるから言うたんや。法律で決められてるからやめるわけにいかんて言うて。だから、理念の話を聞いてるんやで今、市長、私は。 総務課長、地方自治法第2条第12項は、この地方自治に関する法令の解釈は、地方自治の本旨に基づいてやらなければならないと書いておるわけでしょう。各自治体が自由にやりなさいと書いておる。拘束されてないんですよ。地方公務員法の第23条第12項は拘束されてない。強制されたのでって、強制法と違うじゃないですか。それは基本を持てと書いておるけれども、実施に当たっては各自治体の自由にしなさいと書いてあるんや、第2条は。第13項読んでよ。 ◎総務課長(小西儉弥君)  はい。「法律又はこれに基づく政令により地方公共団体が処理することとされる事務が自治事務である場合においては、国は、地方公共団体が地域の特性に応じて当該事務を処理することができるよう特に配慮しなければならない」。 ◆17番(大西強君)  第13項やで。どこ読んでんの。 ◎総務課長(小西儉弥君)  今の、第13項です。 ◆17番(大西強君)  最少の経費をもって最大の効果を上げると書いてないか。 ◎総務課長(小西儉弥君)  それは第14項です。 ◆17番(大西強君)  14なん、わかった、第14項。第14項読んで。 ◎総務課長(小西儉弥君)  「地方公共団体は、その事務を処理するに当つては、住民の福祉の増進に努めるとともに、最少の経費で最大の効果を挙げるようにしなければならない」。 ◆17番(大西強君)  そうでしょう。垣本建設農林部長、僕は土木建設業の経営者やったんや。私自身、1級土木施工管理技士なんですよ。技術者。こういう市役所の、これぐらいの規模の建設するときは、一括発注が絶対にコストが低い、これ常識なんやけど、どう思いますか。常識の話しやるんやで。私は経験上、こういう規模の事業は一括発注が格段にコストが下げられると、当たり前やないですか。安全管理上もコストも。ある意味常識でしょうと、僕は常識と捉えてるから、建設農林部長はどうですかと聞きやる。 ◎建設農林部長(垣本裕也君)  通常は、経費面とかそういうふうなところから考えますと、一括発注が妥当とは思いますけども……。 ◆17番(大西強君)  いや、その説明は今、俺がするから。 すぐあんたら、今も教育長も、聞いてることは答えたらええんで。常識的に聞きやるんやで、常識的には一括発注のほうがコストが下がるでしょと。それだったら、地方自治法は事業実施に当たっては、最小のコストで最大の効果を上げなければならないと法律で決められたあるのに。この法律は尊重せんでもいいんですかと聞きやるんやで。わかるのう。それを分離発注して、100%近い落札率でコスト上げてるじゃないですか。この地方自治法第2条第14項を尊重してないじゃないですか。なぜかと言いやるんやで。地域の業者育成の、高くつくのはわかったある。最小のコストじゃなくて最大のコストが要るから、地方自治法には違反するが、地域の業者の育成という観点から、新宮市を発展させるためにこの法律無視してるじゃないですか。 だから、あんたがこの人事評価制度で地方公務員法の第23条の2を出してきたから、いいですか、例え法律で決められたあても、総務省は26万人ですよ。国家公務員の人数は26万人、26万人の組織の人事管理と一般職だけでやで、新宮市、一般職200人余りやろう。26万と200人余りの組織と人事管理を一緒にするということ自体がおかしいというんや。だから、あんたが法律に決められたあるからと言うてきたから、そうじゃないんだと。たとえ法律で決められたあるから、大西議員の言うことはもっともですが、法律で決められたあるんで仕方ないんです言うて答弁するんやったらまだわかるんやけど、法律で決められたあるとぽんと言われたら、私の意見に理があるんかどうかと答弁せんじゃないですか。 教育長、だからさっき言うたように、今度あんた、教育委員会で人事権、今まで答弁するなと言うたんは当たり前やで、あんた任命されるほうやったから。今度は任命権者になったんで、だからこの問題は、私は人権の問題を言うておるんで。時間なかったから、あんたおらんさかい言うたけど。評価する人、さっき言うたようにこの制度は、評価する課長が絶対的に公正だということの原則というか、絶対的に評価者の課長の判断は正しい、公正だということの担保があって初めて、それが崩れたときはこれは差別制度でしょうと言うておるんですよ。だから、その評価が正しいかという話やで、今から。 市長、あなたは教育長を去年の12月に再任するときに、評価者である我々17名の議員に、教育長は能力も業績もすばらしいんだとあなたは教育長の能力、実績を強調して提案してきたんやのう。それに対して私は、いや、楠本教育長はそんなに能力もないし、実績もないのにと言うたんやで。楠本教育長の評価はあんたと私と違うでしょうと言うてる。楠本係長とあんた田岡課長、僕は大西課長や。楠本係長の能力を評価するのに、田岡課長と大西課長と違うじゃないですか。違うんか。だから、評価する人の価値観があるんやから、一生懸命にやりやっても、担当課長となかなか反りが合わない、価値観が合わない、方針が違うと食ってかかっていく、そういう課員が悪い評価つけられるじゃないですか。いいですか。 ですから、市長は楠本教育長の能力も実績もすばらしいと、委員会で。私は能力ないと言った。そしたら、あんたは北村議員にこう言うたんやで、北村議員、あんたは近ごろ新宮来たさか知らんやろうけど、楠本教育長はごみの分別収集でも丹鶴小学校と千穂小学校の統合でもすばらしい手腕を発揮してこれをなし遂げたんや、能力も実績もすばらしいんやと北村議員に言うたんやで。北村議員は楠本教育長は能力も実績もないと言いないのに。北村議員は現在、保育料の過徴収問題で、今責任とらんならん教育長を再任するのはおかしいと、現在のこと言うた。今もっとも真っ当な意見言うてるやん。今のこと。それをあんたは、あんた、きのうきょう新宮に来たから知らんやろうけど、過去にこういう実績があって、こういう能力があったんやて、そうして北村議員に言うたら、北村議員過去のこと知らんさかい、そうかいなと思うじゃないですか。僕はきのうきょう来たんと違うで。17人の議員おる中で、楠本教育長の能力が劣ったあると言うたの、僕だけじゃないですか。何で僕に言わんのな。あんたが、大西議員、きのうきょう議員になったさかい知らんやろうけど言うて、言うんか。俺40年もやってんねやで。その前は新宮署の警察官。新宮のことら知らんことない。全部知り尽くしたある。僕が能力ないんやと、僕に答弁せなあかんやろう。過去のこと知らん北村議員にあんた、きのうきょう来たからって、どういうことな。あんた、そのとき市長やったんか。答弁してみい。あんたそのとき市長やったんか。 ◎市長(田岡実千年君)  市長ではありません。 ◆17番(大西強君)  あんた、市長じゃなかったということは、あんたは市役所の職員でも市議会議員でもなかったんやから、あんたも知らんやないか。過去のこと知ってる僕が、能力ないや、実績ないと言うたんや。あんたも北村議員にきのうきょう来たさか知らんやろうけど言うて、あんたも知らのやろうが。知らんといて、教育長はすばらしい能力とこんな実績あるんやて。ごみの分別収集やとか。市長、そのときの担当者やったら仕事やるの当たり前のことや。何の実績や。簡単なこと認めたら困るで。楠本教育長が千穂小学校と丹鶴小学校の合併にすばらしい指導力を発揮してなし遂げた。いい加減なこと言うとったらどもならんで。それやったら、城南中学校と緑丘中学校の統合は失敗したんか。一緒に出してきたんやで。千穂小学校の統合に手腕を発揮したんやったら、失敗したのは当局やで。城南中学校と緑丘中学校の統合に失敗したいうことやないか。これ責任、功績あるんやったら。一緒に出してきたんや。何が楠本教育長の実績な。 僕はそのとき丹鶴小学校に孫3人預けたあたんや。丹鶴小学校。うちの孫は1クラス12人、それで6年間行くんや。クラスがえがないんや。そしたら序列できてくる。上田議員の息子と同じクラスや。上田議員の息子とけんかしたこともある。6年もやりやったら序列ができてくるんや、これ。それでクラスがえがないから、新しい友達できる、つくるすべがわからんようになってくるでしょう。わかるのう。それで、僕は教育的な観点から、僕は千穂小学校と丹鶴小学校の統合に賛成したんや。そやけど、先生も保護者も統合に反対してくれ言うて、頼みに来るわだ。大西のおじいちゃんに頼みに行こういうて、当たり前やん。来るから、僕は統合に賛成やから言えんの。孫がいじめられたら悪い思うて。それで、教育審議会入らなんだ。そうやで。教育審議会行かんから、賛成も反対も言えんのよ。だからじっとしてたんや。 ところが、緑丘中学校と城南中学校の統合には反対やったんや、僕は。なぜ反対か。僕は光洋中学の野球部のコーチしてたからね、前にも言うたと思うけど。選手9人なん、野球は。9名でするんよ。補欠出すのが辛いやん、練習してきたのに。勝とう思うたらうまいの出さなあかんから、補欠出すの辛い。城南中学と緑丘中学と合併して、選手はふえても出すのは9人や。分かれたあたら選手で出れる子が補欠にならんのや。三輪崎は1万人やろ、新宮は2万人やから、中学は二つ置いとけと言うたんや。それで議長が、議長は教育審議会出たったんや、榎本議長は。それで榎本どうなんやと。反対やと言うたら、僕も反対や言う。それやったら反対しよら言うたら、もう決まったある言うてんで。統合が決まったあるいうて。それやったら、おまえ、その教育審議会で反対せいと、議会俺に任せと言うて、反対運動に立ち上がったんや、僕は。そのときの大江教育長に私はこう言うたんや。教育長、教育予算がもったいないからいうて、学校潰した教育長やいうて孫末代まで言われるでと、そんな恥かいたらあかんでいうて言うたんや。結局、統合はならなんだんや。それで、大幅に中学校と小学校の建設計画が、要するに新校舎の建設計画まで大幅に変更を迫られたんや。 で、今あるんやね。今あるんで、あんた知らんといて、それは教育長の手腕やと言うてもろても困る。また、あんた、そうやろうこの間、熊野川町と新宮市と合併して10年やと。合併したとき功労あるからいうて表彰しようとしたけど、僕を。合併したのが功労か。反対した人もおるんやで。みんなそれぞれ議員は選ばれた立場で将来のこと心配して、反対する人は反対する、賛成する人は賛成するで、どっちが功労だいうこと違うんや。 それで、手腕を発揮したと言うから、それで、時間ないからちょっと言うとくわ。あんたに、教育長に質問しよう。もうええわ。これ市長、人権尊重文集「春を呼ぼう」、あんた読んだ、これ。読んだん。ほんなら大石議員みたいに聞くけどよ、この巻頭所感、教育長あんた書いたんか。 ◎教育長(楠本秀一君)  私書きました。 ◆17番(大西強君)  書いたんやな、これ読んで書いたんやな。 ◎教育長(楠本秀一君)  はい。 ◆17番(大西強君)  書いたんやね。あんた、こう書いている。豊かな感性を通して一人一人の生き方や人権についてしっかりと考えた作品が載せられています。その純粋な感覚は、人権尊重の社会の実現に向けて確かな希望を与えてくれる見本ですいうて書いて、こう書いてある。児童生徒が人権に関する知識を確実に学び、進化することで、人権感覚を育成しながら実践力や行動力に結びつけていかなければなりません。実践力や行動力に結びつけていかなあかん。この作文をより多くの方にお読みいただき、人権尊重の輪がさらに大きく広がることを願っていますと書いてある。こう書いて、あんたは。それで、この文集読んだんよ。これ読んで恥ずかしないか。もうすばらしいなこれ。感動するのう。これみんな、僕の言やることばっかり書いてある、この子ら。人権尊重の輪を広げなあかん、一人一人を尊重せなあかんて。 そう言うているあんたが、市役所の職員を、今言うたみたいに大根みたいに1等から5等まで等級決めて、そういう差別制度、一人一人の職員の個性を認めなあかんのと違うか。私の言いやることね、もうじっくりやりたかったんやけどよ、これすばらしいんやけど、ここ、こう書いてる。市長、三輪崎小学校の6年生、僕の後輩、さすが僕の後輩や。こう書いてある。私はいじめのない社会にしたいと。そのためにまず、いじめのない楽しい学校にしたいと。みんなが楽しく過ごすことのできる学校、そういう学校がふえていけば、いじめが減っていくと思う。これを言うてるんですよ、僕は。人を思いやる。仁義に厚い組織をつくると。そういう社会、そういう新宮市をつくりたいと、僕は。そのためには、まず、いじめのない市役所にしたい。そこからやというて、ここ書いてる。同じこと言うてる。 だから、さっき言うたように、Bが70%あるんですよ。このBの上の人はAでも構わんのやだ。そこでBと評価されたときに、課長を恨むと。Aに評価された人をねたむ。そういう職場にしてほしくないということ。 時間ないから、いっぱいあるけど、もう一つだけ。これすごいんやだ、市長。これ、感心するわ、天才やと思うんやけど、ずばり私の政治信条が仁義、思いやりと正義、この中学1年生やで、この中学1年生の子がこう書いてる。人は自分に例えて考えて、自分が嫌だなと感じることがあれば、人にしない。そんなふうにしていくことが思いやりの第一歩であり、それ自体が人を助けていくのではないかと思います。また、自分が生きていく中で必ず他人の助けが必要になるはずです。助けてもらったその分、他の人を助ける。そんな励まし合いのサイクルができていったらいいなと思います。ずばりこの人の表題は思いやり、僕の言うことや。教育長、中学1年生やで、これ。いいですか。人は自分に例えて考えて、自分が嫌だなと感じることがあれば、人にしない。それが人を助けていくこと。 これは市長、論語で、孔子の弟子が先生の孔子に、先生、一言で悔いのない一生を守っていって、行ってって、悔いのない言葉はありますかと聞いたんや、一言で。そしたら、孔子はそれは「恕(じょ)」や。女へんに口書いて下へ心。それは恕だと、一言で恕、思いやり。いいですか。思いやりね。私の言う思いやり、いいですか、それは恕という言葉であると。その恕という意味は、おのれの欲せざるところは人に施すことなかれという意味や。市長、これ中学1年生やで。自分で考えて、自分が嫌だなと思うことは人にしてはいけないと。それが思いやりの第一歩やから。市長、中学1年生で孔子、それはなぜか。それは純粋やから。自分の嫌なこと、だから、人から評価を受ける、そういうことはみんな嫌なんやと。嫌なことは僕は、自分が嫌なことは人にしないということなんでね。すばらしいやろう。みんながそういうふうに、あなたたちが、みんなが、まちが、みんなそういう仁義に厚いまちになったら、これは幸せなまちになるの当たり前じゃないですか。そういう意味で質問してるんでね。だから、市長、今まで言うてきたけど、僕はこの制度が廃止されない以上は死ぬまでやり続けな仕方ないということです。 ◎市長(田岡実千年君)  長時間ありがとうございました。いや、大西議員の考え方、思いはよくわかりましたので、今後の人事評価制度の取り扱いの参考にさせていただきたいと思います。     (「議事進行」と呼ぶ者あり) ○議長(榎本鉄也君)  8番、辻本議員、議事進行。 ◆8番(辻本宏君)  先ほど、大西議員の一般質問の中で、不適切な発言が非常に多く出てたように思います。それは何かというと、教育長に対して能力がない、これも連発していた。それで、いろいろその人格的なことにかかわることもさわりとして言ってた。これは、議会の中で言論の品位というのがあるはずです。これ地方自治法で決められて、個人にかかわる、公務なのは公務ですけど、露骨に能力がないとかそういうふうなことを言うべきではないと思います。議長、その点、議会の秩序維持権というのもあるわけですから、大西議員に強く注意しておいていただきたいと思います。よろしくお願いします。 ○議長(榎本鉄也君)  もう一度、発言内容を精査して考慮させていただきます。 午後1時まで昼食のため休憩いたします。 △休憩 午後零時01分--------------------------------------- △再開 午後1時00分 ○議長(榎本鉄也君)  休憩前に引き続き会議を開きます。 まず、休憩前の辻本議員の議事進行につきまして改めて申し上げます。御指摘のありました一般質問における大西議員の発言につきましては、私、議長において後日会議録を精査いたしまして、善処させていただきたいと思いますので御了承いただきたいと思います。 それでは、進めます。 一般質問を続行いたします。--------------------------------------- △東原伸也君 ○議長(榎本鉄也君)  13番、東原議員。 ◆13番(東原伸也君) (登壇) それでは、通告に従い一般質問をいたします。 市長の政治姿勢について、安心・安全なまちづくりということで聞かせていただきますが、質問させていただきますが、順番を変えさせていただきたいと思いますのでよろしくお願いいたします。 まず初めに防犯について、その次に防災について、その次に少子高齢化についてという形にさせていただきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。 最近、犯罪の傾向が多種多様で何が起こるかわからない不安なところがあります。報道等で見聞きする通り魔的な犯人は、動機すら意味不明なものが多いように思われます。このようなことを考えると、防犯といっても一筋縄でいくものではございません。それでは、防犯という観点で行政がどのようなことができるか、特に、夜の新宮市について考えてみることにいたします。 以前、2代ぐらい前ですよね、新宮警察の警察署長から指摘があり議会でも私から発言をさせていただきました。地域の暗いところに街灯の設置についてお願いをいたしました。私どもの近所でもそういうところがあり、当局のほうにお願いし、現在のサークルKの斜め前ぐらいのところに街灯を設置していただきました。本当にありがとうございました。 その上でお聞きいたしますが、大通りに面したところで民家の少ないところでありますと、街灯という形で対処していただけるとは思いますが、町なかといいますか、民家の多いところへ行きますと、街灯クラスの大きさですと明る過ぎて設置しづらいという話も聞いております。そこで、防犯灯というのが市から支給するというか、補助金が出るものとして現在では町内会での設置のみとなっておりますが、町内会のない地域もしくは民家の少ない町内会外の地域、また境目など、道沿いであっても人が通ることが多く、今は空き家も多く、塾通いの子供たちが夜通ったり、ウオーキングをする方たちが歩いたりしておりますが、学校等でよく不審者情報も出ております昨今で、新宮市で独自の防犯灯、今の防犯灯の大きさぐらいでいいと思うんですけども、設置を考えるという気はございませんか。市長いかがですか。 ◎市長(田岡実千年君)  市民の安心・安全のためには、この防犯灯でまちを明るくするというのは必要なことだというふうには思ってございます。 ◆13番(東原伸也君)  財政的なもんもいろんなことがあるとは思いますんで、なかなか難しいこととは思いますけども、これから町内会の組織自体がどうなるか、高齢化も当然これにかかわってきますけども、その中で、町内会にお願いしても町内会以外の人ですと負担することができないと、町内会の負担で電気代また設置代等が持たれるということであれば、なかなかここにつけてほしいというような要望というのは出しにくいですよね。ですんで、市独自のものというのを一度検討していただけたらと思いますんで、ぜひ今後よろしくお願いいたします。 これで、この防犯灯の件は今後の検討課題ということでよろしいですか。 次に、防犯カメラについてなんですけども、昨今の報道で事件が起こると必ず防犯カメラの映像がテレビなんかで流されております。これは、犯人逮捕の決め手になる大きな一つの原動力になってると思います。また、犯罪の抑止力にもつながっていると思います。 昨年の10月ぐらいだったと思いますが、新宮ロータリークラブの皆さんから新宮市の施設に防犯カメラの設置について打診があったと思います。これは、ロータリークラブからの寄附の申し出ですね。新宮市の安心・安全まちづくりに協力いただけるというものです。しかしながら、新宮市から回答はいつになっても来ないと。いつでも連絡を入れるのはあちら側からであって、新宮市からの回答というのは来ないというふうに結構御立腹でした、私が聞いたときには。この件、新宮市としてどう返事してるんですか。 ◎生活環境課長(岩崎誠剛君)  ロータリークラブ60周年事業ということで、新宮市へも寄贈したいというふうな申し出をいただきまして、少し時間はかかっておりますけれども、設置に向けて今準備を進めているところでございます。 ◆13番(東原伸也君)  設置するという形で返事したという解釈でよろしいですか。 ◎生活環境課長(岩崎誠剛君)  はい。設置をするということで返事をさせていただきました。 ◆13番(東原伸也君)  していただくということですね。 新宮ロータリークラブの方からは、これまでも防災・防犯にかかわるものを初め大変新宮市に協力、御支援いただいております。心から感謝申し上げるところであります。また、今後も市政に協力いただけるものと期待しておるところでもあります。 市長、これからの新宮市政は協働なくして発展はないとよく言っておられます。このようなことがあったら、やはり市民から信用は得られないと思いますね。市長自ら、もう一度襟を正して職員ともども新宮市政に正面から取り組んでいただきたいと思います。いかがですか。 ◎市長(田岡実千年君)  おっしゃるとおりで、いろんな地域の方々、また地域の企業の皆さんの協力なくしては市政運営行っていけません。今回、ロータリークラブに少し返事が遅れてる面、大変申しわけなく思っておるんですが、この寄附、また設置を早急に実行できるように、今頑張っているところでありまして、これからも協働のまちづくりしっかり推進、お互い推進できるように頑張りたいと思ってございます。 ◆13番(東原伸也君)  わかりました。勘違いしないでくださいね、私は、イエス、ノーの返事がどうこうというのじゃなしに、やはり依頼いただいたことに関しての返事、中間報告でも結構ですから間で連絡をとるということが大事やと思います。それがつながりにつながっていくと思いますんで、その辺ぜひよろしくお願いいたします。 もう防犯については終わります。 防災について。紀伊半島大水害から数年も経過いたしました。忘れてはならないことだと思います。復旧、復興に市民が一つになり、躍起になって頑張りました。これが新宮市の本当の姿だと私は感動いたしました。そんな中、犠牲になられた方々に対して胸が痛む思いがよみがえり、今さらながら心より冥福を祈るところでございます。ことしも、9月には供養の式典が行われるのだと思いますが、また参列させていただければと思っております。 今後予想される地震、津波による災害に備え、防災についてお伺いさせていただきます。 避難場所の設置について。王子製紙跡地の避難場所の設置について、現在はどのようになってますでしょうか。 ◎都市建設課長(田坂豊君)  平成28年度の施工の準備を行っているところでございます。現在は、事業着手に向けた周辺の家屋の建物調査の約2分の1を実施しているところでございます。 ◆13番(東原伸也君)  大体2時間ぐらいかかる調査だというふうに聞いております。その調査はまた、年次的にずっと行っていくということで聞いておりますので、それはちょっと今回の質問からあれしてますが、先日のお話ですと、この予算についてどうも国交省のほうからのお話ですと、以前は私の感覚では国交省がしてくれるように思ってたんですけども、大分違ってきたように聞こえたんですが、いかがですか。 ◎都市建設課長(田坂豊君)  この当初の、数年前の当初の計画ではかなり王子製紙跡地のほうへ災害砂利を搬入していろんな活用をしていくということで、国土交通省のほうにもそれの搬入の依頼という形でございました。ただ、その後、避難所に特化して、避難所に対しての砂利の搬入について国土交通省のほうへお手伝いをどのぐらいしていただけるかという具体的なお話をちょっとしているところでございますけど、当初、何万立米という単位からかなり少なくなったという形もございまして、なかなか当初協力していただける範囲がかなり難しいというような状況の話を伺っています。 ◆13番(東原伸也君)  そのかなり難しいというのは、量が少なくなって足りなくなったということなのか、それとも予算的に難しくなってきたのか、その辺どちらですか。 ◎都市建設課長(田坂豊君)  国土交通省の年間の予算も厳しくなってきたというのが1点目と、河川砂利を排出するスケールメリットが少なくなってきたという2点がございます。 ◆13番(東原伸也君)  そうすると、できるんですか、この避難場所。どう解釈したらいいのか、わかりにくいんですけど。 ◎都市建設課長(田坂豊君)  今回、新年度予算で計上している予算でございますけど、当然河川砂利で避難所をつくるわけでございますけど、ただ運搬とか盛り土につきましては自前でやる予算で計上しておりますので、現在の予算で施工は十分可能でございます。 ◆13番(東原伸也君)  金額が結構あるんであれですけども、国交省に対するこれまで契約しているというか、そういうあれではないですけど、これまでどおりの形でなるべく負担をお願いするということは考えられるんですか。 ◎都市建設課長(田坂豊君)  当然、今まで、以前のような形で援助というかお手伝いをしていただけないかというような要望は随時しているところでございます。 ◆13番(東原伸也君)  わかりました。そうなれば、またあれですけども、丸ごと持つということになりますと、なかなか結構厳しい予算になってくるような気がします。ぜひまた議会と相談の上、議長と相談の上、また我々もお手伝いできたらと思いますんでよろしくお願いします。 次に、同じ場所といいますか、あれですけども、前にモデル事業として地域の皆さんと記念植樹した森の堤防、あれは今後どのような展開をされるおつもりですか。市というか、あれは国なんですかね。 ◎建設農林部長(垣本裕也君)  モデル事業なんですけど、盛り土モデル事業なんですけども、あくまでも事業は大浜緑地整備事業のモデルとして横浜国立大学の宮脇名誉教授の御指導のもと設置したものなんですけども、現在計画してます高台盛り土をやるに当たって、庁内でもいろいろ議論をした中で、今のモデル事業を延伸することができないかとかそういうふうなお話も出たのは実際です。 その中で、現在のところ、まず一時避難場所、今の計画している避難場所を先にまずやりたいというところが現状でございます。 ◆13番(東原伸也君)  あれから、少し先に行きますと、宮井戸があり、宮井戸の先にパラペットを積んでいただきましたね。当時、低いものでしたが要望に応えていただき、腰の高さ以上に上げていただきました。これはほんまに感謝しているところでありますが、あそこにあれぐらいの高さの堤防といいますかパラペットを積みますと、今度手前側にやっぱりそのしわ寄せ来るんじゃないかなってちょっと危惧が出てくるんですね。そうすると、あいたところへ水が入ってくるということを考えると、私の家のほうなんですけど、あっちのほうへ水が入ってくるんかなというちょっと恐怖感もあるんですけども、その辺あの宮井戸から同じようなパラペットで積んでいただくとかそういうようなことっていうのは話に出てないんですか。 ◎建設農林部長(垣本裕也君)  宮井戸から海に向いて、そこの部分というのを、台風12号でもそこから越水したということがありますので、国交省のほうとしましてもそこには何らか対策はしたいというふうなお話は聞いています。実際、王子製紙跡地の砂利を運搬というふうな話もありますんで、それが終わった後、国交省としては何か対策は考えていただくというようなことは聞いております。 ◆13番(東原伸也君)  あそこは、ダンプの出入り口になるんでしたね。 ◎建設農林部長(垣本裕也君)  はい。ちょうど宮井戸の横をダンプの通路として使用したいと考えております。 ◆13番(東原伸也君)  掘削後に検討を開始するというような感じで受けとめといてよろしいですか。 ◎建設農林部長(垣本裕也君)  国交省のほうからはそういうふうなお話は聞いております。 ◆13番(東原伸也君)  次に、新宮紀宝道路の新設に伴う防災機能、避難場所ですね、以前熊野地地区への避難場所のことでちょっとトラブルというかがありましたけども、そういうことで、熊野地の熊野地会館のところへの避難場所の設置が中止になりました。その後、そういう話で私も何回か、委員会でしたっけ、議会でも言いましたかな、その斜面を利用しての避難場所ということでお願いしてきたつもりなんですけども、その辺いかがですか。 ◎都市建設課長(田坂豊君)  新宮紀宝道路と避難場所という形の地元のワークショップを開いた経緯がございます。国土交通省、和歌山県、新宮市で地元の方集まりまして、防災に関してということで意見をいただきました。地元の方としましては、あそこの新宮紀宝道路の法面を利用した避難所をつくってほしいというような意見が多くございましたので、その意見をまとめて国土交通省のほうへ意見を提出したところでございます。 ◆13番(東原伸也君)  結果はまだ出ていないということですね。どうですか。 ◎都市建設課長(田坂豊君)  避難所をつくるという方向的には特段問題のあるような回答はいただいてません。ただ、具体的にどういうふうにやっていくかということは、まだ国土交通省のほうからはいただいておりません。 ◆13番(東原伸也君)  なるべく円滑に進められるようにぜひ努力していただきたいと思います。よろしくお願いいたします。 次に、大浜の緑の防波堤ですね、第2堤防、堤防道路という形で私は前から申し上げておりますけども、これについて今はどういう状況でしょうか。 ◎都市建設課長(田坂豊君)  大浜の緑の堤防でございますけど、約延長1,200メートル、役割分担がほぼ新宮紀宝道路の先線であろうという区間が600メートル、森林管理署の区間が400メートル、新宮市が持つべきところ、括弧の部分ですけど、200メートルというような形の大まかな役割分担ができてきているところでございます。 ただ、予算をつけた中の実施につきましては、森林管理署のほうからの意見ではやはり新宮紀宝道路の部分の位置づけがはっきりしていること、区間もきちっと明記されてなかったら残りの部分の森林管理署の事業区間の予算の計上がなかなか難しいということでございますので、やはり新宮紀宝道路の位置づけがはっきりして、その後予算化にしていくということでございました。 ◆13番(東原伸也君)  新宮紀宝道路の、新宮市に入ってくる線形というのはほとんどもうでき上がってたように思えたんですけども、まだこれからやらなきゃならない部分というのはまだ出てくるんですか。 ◎都市建設課長(田坂豊君)  新宮紀宝道路からの先線の部分でございますけど、先線の部分についてはまだ具体的な線形は多分ここら辺を通るであろうでしかございませんで、位置づけ的には明確にはなってございません。 ◆13番(東原伸也君)  先線の話ね。 ◎都市建設課長(田坂豊君)  はい。 ◆13番(東原伸也君)  わかりました。 これが完了といいますか、見通しがつきそうなのがどうですか、ちょっとわかりませんか。結構要望強いですよ、この道路。 ◎建設農林部長(垣本裕也君)  なかなかその先線というのが、この間ちょっと聞いた話ですけども、今の新宮紀宝道路、現在計画していただいている新宮紀宝道路の用地買収が7、8割完了した時点で次の事業化に向けてのところに踏み込むというようなお話は聞いておりますんで、そういうところから考えますと、ちょっとなかなか難しいところは、森林管理署のほうで事業化されるのはなかなか先へはなるんではないかと考えております。 ◆13番(東原伸也君)  なるべく早くするために、どうしたらええかちょっと一遍考えてみてください。 ◎建設農林部長(垣本裕也君)  前署長なんですけども、8月に田辺の森林管理署の異動がありまして、その後新しく署長がかわられたんですけども、11月に都市建設課と一緒に挨拶とあと要望のほうお願いしてきたところなんですけども、その署長からはいろいろ前署長のほうからもこの話は聞いてると、前向きなお話はしていただいてるんですけども、先ほど言うたような形ではっきりしたところはわからないということはあったんですけども、前向きに取り組まさせていただきたいというふうな話は聞いておりますんで、これからも随時要望はしていきたいと考えております。 ◆13番(東原伸也君)  ぜひ、よろしくお願いします。 続いて、旧蓬莱小学校の避難場所について進捗状況と完成予定、できれば避難盛り土とグラウンド、公園部分、トイレという形でわかればお願いします。 ◎生涯学習課長(森奈良好君)  旧蓬莱小学校跡地整備工事でございます。現在、築山の造成なんですけども、ほぼ高さ5メーター完成きてます。あとは芝張りと、それからグラウンドとのあたりの擁壁、それから側溝、そのあたりの整備が残ってます。それから、フェンスも4月以降の設置になる予定です。それから、敷地内の照明、築山のあたりにも設置予定なんですけども、5基、これも4月以降の工事になります。それから、あとトイレのほうなんですけども、トイレにつきましては、水飲み場も含めて点字ブロックの敷設、これらは今年度中に完了予定となってございます。それと、あと遊具を含む公園整備工事ですけども、こちらは4月の入札予定で現在進めてございます。樹木の植栽、テーブル、ベンチの設置、それから芝生、遊具の設置、これらは最後の工事になろうかと思います。それで、全てが、最後の整備はグラウンドの整地工事も含めて7月中の完成を今目指して進めているところです。よろしくお願いいたします。 ◆13番(東原伸也君)  グラウンドの土入れは最後になるんですか。公園部分を除いたグラウンドの整地を早くするということはできるかな。どうですか。 ◎生涯学習課長(森奈良好君)  重機とかの関係もあって、波が打っているところとかそのあたりの兼ね合いもあって、今のところ最後のあたりになるとは聞いているんですけども。 ◆13番(東原伸也君)  できるだけ利用したい、前にも言いましたけども野球、サッカー、グラウンドゴルフ、地域、公民館とかありますので、なるべく早くグラウンドをしてもらういうことはできませんかね。 ◎生涯学習課長(森奈良好君)  私ども生涯学習課、スポーツ少年団の事務局も持ってます。特に、少年サッカー、野球、今遠いところまで練習に行ってる実情も把握してございます。できるだけ早くなるよう再度業者等々と協議してまいりたいと思います。 ◆13番(東原伸也君)  ぜひ、よろしくお願いします。 もう1点、築山へは植樹はしないんでしたっけ、ちょっと僕勘違いしていたらごめんなさい。 ◎生涯学習課長(森奈良好君)  築山の斜面とかには植樹の予定はございません。 ◆13番(東原伸也君)  わかりました。 グラウンド部分については、ぜひよろしくお願いします。 次、いきます。 熊野川町の防災道路と避難路についての進捗状況と完成予定、よろしくお願いいたします。 ◎都市建設課長(田坂豊君)  今年度発注している工事の進捗状況でございますけど、避難路としては約240メートルを今施工してございます。進捗状況は、現在80%から85%以内、最終的に今年度末で約90%弱ぐらいまでの完了を今予定してございます。 ◆13番(東原伸也君)  完成予定は。 ◎都市建設課長(田坂豊君)  今年度発注の完成予定は、4月末から5月中ごろまでには完成したいというふうに考えております。
    ◆13番(東原伸也君)  はい、わかりました。 次に、熊野川町の輪中堤、ありましたね。これはいつになってもかからないというふうな感じに見えるんですけれども、どうなってるんですか。 ◎都市建設課長(田坂豊君)  熊野川町の輪中堤は、現在2カ所、山本地区とそれから日足地区と2カ所で今事業を進めております。事業の着手年度は平成23年から着手していきまして、23年ちょうど台風がございまして、ちょっと当初予定よりはおくれてございますが、現在としましては日足地区、それから山本地区両方とも用地物件の交渉を完了している部分も含めて交渉を今やっているところでございます。ただ、全体の工事の完成いうことにつきましては、和歌山県にもう一度確認したところでございますけど、やはり用地が完成していないと、完了しないとなかなか工事のスケジュールを言いにくいというような形でお聞きしております。 ただ、用地物件の交渉は今実施しているところでございます。 ◆13番(東原伸也君)  大分前にやったような、説明会等やったような気しますよね。そうすると、災害があったいうこともありますけども、地域の人はこのことはもう了解してもらってるんですよね。 ◎都市建設課長(田坂豊君)  当然、今、地域のところへ県は補償の交渉として入り込んでますんで、具体的にほとんどのところへお声がけもしていると聞いておりますんで、ただ交渉の完了しているところ、交渉中のところ、いろいろございますんで明細のところはまだちょっと話はしにくいところでございます。 ◆13番(東原伸也君)  はい、わかりました。 じゃ、なるべく早くなればいいですね、それは。 次いきます。 これはちょっと、将来の話というかあれですけども、前に三佐木地区でも何か避難場所の話あったんですけども、今後の避難場所の設置というのは考えられてるところはありますか。 ◎防災対策課長(西利行君)  三佐木地区、三輪崎地区が津波の避難困難地域ということで、一昨年県のほうから発表されております。その、避難困難地域の解消に向けた取り組みということで、昨年その地元の方、区長と一緒になってそういう取り組みをしようと協議会を立ち上げさせていただきました。まずはその協議会の中での取り組みとしまして、まち歩きをしようかということでこれまで2回開催させていただきまして、まち歩きでもって、その避難ルートの確認とかそういう危険がないかとかそういう実情というんですか、そういうような状況を確認して最終的にはその協議会でもってそれらを洗い出して、課題等洗い出して結果的にハード対策をどうするとかソフト対策をどうするか、そういう格好になってございます。 それを受けてどうするのかというような計画ができるのかなと考えております。 ◆13番(東原伸也君)  そうすると、今おっしゃっていただいた協議会を立ち上げてるというのは、避難場所を建てるための協議会じゃなしに、そういう防災に対する対策としてのその地区の協議会という形になっているんですか。 ◎防災対策課長(西利行君)  そうです、はい、おっしゃるとおりその避難タワーとかそういう前提とはしておりません。ただ、地域の方とその実態を把握して、それからそのハード対策が必要なのか、ソフト対策で十分なのか、そういうような協議する場ということで、そこで結論を得た中でそういう施設が必要なんかどうかを考えていく、そういうふうな感じかなと思います。 ◆13番(東原伸也君)  これから、その結論を出した上でどのようになるかというとこですよね。ほかにはないですよね、三佐木地区の今の協議会の話のみですね。 ◎防災対策課長(西利行君)  はい、今、その三佐木地区の協議会だけでございます。 ◆13番(東原伸也君)  わかりました。 次に、新宮市から県要望に上げている高田から佐野、蜂伏への防災道路について、その後どのようになっていますか。 ◎建設農林部長(垣本裕也君)  現在、県のほうに要望させていただいてるところなんですけども、去年の事業で県のほうから調査費がついたというふうな話は聞いております。現在、その調査をやっていただいてるところだと聞いております。 ◆13番(東原伸也君)  早いですね。もう調査費をつけていただいて、どこへ抜けるかということの調査なのか、それとも地盤調査みたいなのか。 ◎建設農林部長(垣本裕也君)  あくまでも線形を決定していく上での調査だと聞いておりますんで、あくまで設計では……。 ◆13番(東原伸也君)  ないですね。 ◎建設農林部長(垣本裕也君)  ございません。 ◆13番(東原伸也君)  ちなみに、どれぐらいの予算ついてるかわかりませんか。 ◎建設農林部長(垣本裕也君)  申しわけございません、ちょっと聞いておりません。 ◆13番(東原伸也君)  はい、わかりました。 唯一孤立した地域でもありますんで、そういうことを踏まえてやっぱりこの高田地区、佐野へ抜けれる道ができれば、それだけじゃなしにまた経済的な効果もあらわれてくるんじゃないかなと思いますんで、ぜひよろしくお願いします。 市長、防災について、このようにまだたくさんの案件が残っております。市民の命を守るということは、大変大切なことでありますし、第1番目の課題であります。このことについて、今後市長の考えていることございましたらどうぞ。 ◎市長(田岡実千年君)  本当に、防災については施策的にもたくさんの本数がありますが、一番大事なのは津波にしても洪水にしてもまず早く逃げるということが命を守る中で1人の犠牲者も出さないという目標の中で逃げることが大切だというふうに思っておりまして、ハード事業がなかなか進まないのもありますが、このソフトの部分は割と比較的取り組みやすいことでございますので、なるべく多くの方が参加できるような施策を我々で考えていかなければならない、特にこの防災に関して意識を高めるというところを大事にしていきたいというふうにも思ってございます。 ◆13番(東原伸也君)  はい、わかりました。 市長、大分、話を徹底して言うてますね。ええことやと思います。 それでは、防災については以上です。 少子高齢化について、最後になりますがお伺いします。 新宮市の高齢化についてですけども、国において2025年問題と位置づけ、団塊の世代が75歳以上の後期高齢者になるこの時期以降に、認知症高齢者が増加することを見据えて対応が検討されております。そして、この問題の解決に向けて地域包括ケアシステムの構築が進められております。 簡単に言いますと、1965年、私が生まれた年なんですけども、この年は胴上げ型で9.1人に対して1人というようなデータがあります。2012年では2.4人に1人、2050年では1.2人に対して1人というような、これは日本の国のデータです。 新宮市は、そうするとどうなるのかなというのがこれからなんですけども、厚生労働省によれば高齢者の尊厳の保持と自立生活の支援の目的のもとで、可能な限り住みなれた地域で自分らしい暮らしを人生の最期まで続けることができるよう地域の包括的な支援・サービス提供体制の構築を推進します。これが地域包括ケアシステムですね。 新宮市も、昨年の4月に担当部署を設置していただきました。これは大きな一歩やと思います。医療・介護・看護・保健・予防・リハビリテーション・住まい・生活支援・福祉サービス等の包括的に提供されるシステムをつくるには、まず現状を把握するということが大事だと思いますし、また改善していくということに結びつけなければなりません。この問題は、本当にやればやるほど深刻で多難やなと思います。 新宮市において、平成27年度高齢者は1万372人でピークなんですね。2025年には9,715人、後期高齢者は同じく2025年では5,827人と、これは推計ですね、推計されております。国のあれと照らし合わせてみると、国の試算よりも大分パーセンテージも上ですね、新宮市。そうすると、2025年ですけども、確認のため平成26年度の要支援、要介護者の人数と2025年の要支援、要介護者の人数はどれぐらいになる予測ですか。 ◎健康長寿課長(河邉弘ミ子君)  平成26年でしょうか。 ◆13番(東原伸也君)  はい。平成27年は出てますか。 ◎健康長寿課長(河邉弘ミ子君)  平成27年4月においては2,298人の要介護認定者数があります。 ◆13番(東原伸也君)  2025年での予測、できてますか。 ◎健康長寿課長(河邉弘ミ子君)  第6期の介護事業計画策定時の推測なんですけれども、2025年には2,594人と推測されるということで、約300人が増加になっております。 ◆13番(東原伸也君)  ということは、300人ということは高齢者に占める割合から言うたらどうなんのかな。4%ぐらいの差が出てくるのかな、パーセンテージでいうと。高齢者に占める要支援、要介護の率は多分21.91%、2025年ということは25.9%という形になると思うんですが、これは間違いないですか。この差の4%って、どのぐらいの金額がかかるかわかりますか。 ◎健康長寿課長(河邉弘ミ子君)  介護給付費……。 ◆13番(東原伸也君)  そうですね、給付費でも結構です。 ◎健康長寿課長(河邉弘ミ子君)  で言いますと、平成26年度では約34億6,000万円かかっておりまして、2025年には38億3,400万円程度かなということで推測しております。 ◆13番(東原伸也君)  そうすると、約5億円ぐらい多くなるということですね。 ◎健康長寿課長(河邉弘ミ子君)  約4億円……。 ◆13番(東原伸也君)  4億か。 ◎健康長寿課長(河邉弘ミ子君)  はい、ことになります。 ◆13番(東原伸也君)  そのうちの12.5%が新宮市の持ち分という考え方で大丈夫ですね。 ◎健康長寿課長(河邉弘ミ子君)  はい、そのとおりです。 ◆13番(東原伸也君)  国保についてはどうですか。 ◎市民窓口課長(赤坂幸作君)  国保については、確かに1人当たりの医療費は若干2%程度伸びてますが、少子高齢化による被保険者数の減少がそれを上回っておりまして、現在のところは伸びを抑えられている状況でございます。 ◆13番(東原伸也君)  わかりました。 その中で、後期高齢者の納付金ていうのはこれにどうかかわってくる、どれぐらい。 ◎市民窓口課長(赤坂幸作君)  後期高齢者でございますが、後期高齢者につきましては、納付金につきましては市の負担といたしまして定率市町村負担金が12分の1、約8%ぐらいありまして、これが12分の1で3億5,200万円程度でございまして、ここ3年ぐらいでは835万円ぐらい増加しているという状況でございます。 ◆13番(東原伸也君)  2025年の見通しというのは、全然わかりませんか。 ◎市民窓口課長(赤坂幸作君)  2025年につきましては、今後先ほどお話がありましたように5,827人と推測されておりますので、3年で835万円ですので、あと10年後といいますと2,500万円程度の伸びになると思います。 ◆13番(東原伸也君)  はい、わかりました。 負担がふえるというのは間違いないですし、また後から申し上げますが人口についても大きくかかわってくることですね。 ひとり暮らしの高齢者の数というのは、現在、また予測できるかな、これはどうですか、予測できたら。 ◎健康長寿課長(河邉弘ミ子君)  ひとり暮らしの高齢者の予測値は持ってないんですけれども、平成26年1月で健康長寿課で押さえている数は3,152人と把握しており、平成27年1月では3,379人ということで、約260人ぐらい増加しているということなので、2025年には増加しているだろうということなんですが、数的には推測できておりません。 ◆13番(東原伸也君)  わかりました。 ちょっとついでにもう一つお願いしたいんですけども、認知症の方の数というのはわかりますか。 ◎健康長寿課長(河邉弘ミ子君)  認知症の方については、ちょっと今、手元に資料を持ち合わせておりません。すみません。 ◆13番(東原伸也君)  わかりました。 認知症の方の数もふえて、すごいんですよね、結構。政府の試算でも、5年前に行ったオレンジプランやったかな、あれのときに行った試算よりもまだはるかに上回って伸びてますね。それと、これ内容だけちょっとお聞かせ願いたいんですけども、認知症の数がちょっとわかりにくいんで何ともあれなんですけども、認知症という前提なんですけども、これ日常生活の支援度2以上ということになるんですかね。認知症自立度ということで、2以上という形の捉え方でいいんですか、どうなんですか。 ◎健康長寿課長(河邉弘ミ子君)  厚労省からよく統計上出てるのは2以上ということで数字は2A以上の方の数字になっております。 ◆13番(東原伸也君)  そうすると、軽度の認知機能障害という方も結構多いんですよね。これは、若年とかそういうのは含まれていなくって、これMCIっていうんですか、これはどういう、新宮市でも結構多いのか、それとも認知症予備軍みたいなやつですね、まあ言ったら、そういう形になっていると思うんですけども、これは新宮市ではどれぐらいとかって把握できてますか。 ◎健康長寿課長(河邉弘ミ子君)  軽度認知症につきましては、新宮市では把握できておりません。 ◆13番(東原伸也君)  これもちょっと難しいと思うんやけど、若年性というのは、これもわかりにくいですか。何か、いろいろ種類あるんですね、若年性でも脳血管性の認知症からアルツハイマー、外傷性とか前頭側頭葉変性とかいろいろありますよね。若年性についても把握はできていないんですよね。 ◎健康長寿課長(河邉弘ミ子君)  若年性認知症については、64歳以下で発症された認知症ということなんですけれども、健康長寿課では高齢者の方の相談窓口というところで、若年の方がなかなか来てもらいにくいのかなというふうに思っておりますし、相談業務の中でもなかなかそういう方に来てもらっていない状況です。なので、新宮市としてもどれぐらい潜在しているかという、ちょっとわかりづらい状況です。 ◆13番(東原伸也君)  わかりました。 でも、どちらにしてもこの方たちも65歳を超えると認知症患者という理解でよろしいですか。 ◎健康長寿課長(河邉弘ミ子君)  そのとおりです。ただ、65歳以上の相談の中でいろいろ聞いて発症がもっと早かった、65歳までに発症してたんだろうなっていうような方というのはおられますので、若年性であっても認知症の疾患なのでもちろんそのようになります。 ◆13番(東原伸也君)  そうすると、今の読みよりか必ずふえるという感覚ですよね、そうなると思います。 今のあれを総称して、これに対して支える側の15歳から64歳の人口、平成27年には1万6,779人程度だと思います。これは現在ですね。2025年には、15歳から64歳の人口、何人になりますか。 ◎健康長寿課長(河邉弘ミ子君)  これも、介護保険事業計画策定時のデータなんですけれども、平成37年なので1万4,689人という推計で捉えております。 ◆13番(東原伸也君)  そうすると、2,000人以上が、10年間で高齢者が412人減り、15歳から64歳までの人口が2,090人減るということになると思います。65歳以上の人口と15歳から64歳までの人口が逆転して、1人が1人以上を支えるという形が政府の統計よりも25年早く新宮市では起こるということになると思います。 先ほど、介護保険給付費の額の推移を聞きましたけども、これが介護保険と国保にどのように、国保にどんなに影響してくるんかなというちょっと不安があるんですけども、その辺は試算できてますか。介護保険料ですね。 ◎健康長寿課長(河邉弘ミ子君)  介護保険料につきましては、今第6期の事業計画の基準額で皆さんに負担いただいております。それは基準額で月6,440円いただいておりますが、2025年には1万164円になる……。 ◆13番(東原伸也君)  1万円超えてくんやね。 ◎健康長寿課長(河邉弘ミ子君)  1万円超えてしまいます。 ◆13番(東原伸也君)  これって、県下ワースト1ぐらいになるんじゃないんですか。 ◎健康長寿課長(河邉弘ミ子君)  現時点でもワースト6で、2025年には多分、このままいくとなる可能性は高いと思います。 ◆13番(東原伸也君)  大変ですね。こうなると、新宮市へほんまに住んでもらえるんかなという本当に不安が募ってきます。 それでは、次はちょっと別の方面からといいますか、医療の関係でちょっとお伺いさせてもらいます。 医療費への影響というの、医療費への影響とまた医療センターの収益にどう影響するかお聞きしたいんですが、診療報酬の改定が来年度、改定の年となっていると聞いております。答えられる範囲で結構ですのでお答えください。 ◎医療センター医療業務課長(山下泰司君)  それでは、平成28年度の診療報酬改定率について説明させていただきます。 診療報酬の本体部分におきまして0.49%のプラスとなっておりましたが、薬価改定でマイナス1.22%、材料価格の改定でマイナス0.11%となりまして、全体ではマイナス0.84%の改定率となっております。実質的には2回連続のマイナスという厳しいものになっております。 今回の改定につきましては、大変更が予測されます平成30年度の診療報酬と介護報酬の同時改定を踏まえての医療と介護の一体的な体系づくりに向けました改定となっております。 また、今回の改定の特に重要な視点といたしまして、地域包括ケアシステムの推進と医療機能の分化、連携に関する視点というものが挙げられております。急性期病床の絞り込みなど医療機能のさらなる分化の推進や、退院支援体制、在宅医療に関する項目など地域包括ケアシステムの推進となる改定がたくさん含まれております。 なお、今回の診療報酬改定によりまして、当院の影響額におきましては入院、外来合わせて約5,000万円程度の減収を見込んでおります。当院といたしましては、今後も引き続き経営の効率化と医師等医療スタッフの確保に努めてまいりたいと思っております。 ◆13番(東原伸也君)  これから、平成28年度のことしか今のところわかりませんけども、診療報酬改定がいいほうにいけばいいですけども、今回のようなマイナス5,000万円というようなことになれば、この先人口が減る中でどのように運営していくかということも大きな課題になってくるように思います。 今回、いち早く医療センターとしては地域ケア病棟の設置に踏み出していただきましたけども、これには本当にもう感謝しておりますが、しかしながら病院も企業としての財務運営がありますので、その辺このケア病棟をつくったということで今後の財政的な見通しが暗いのか明るいのか、どういうふうになってるかちょっと教えていただければ。 ◎医療センター庶務課長(佐藤尚久君)  医療センターの平成28年度の入院収益につきましては、前年度の当初予算に比べまして8,520万円のプラスを見込んでおります。これは、入院患者数は前年度に比べまして2,000人のマイナスということになりますけども、入院患者1人当たり平均単価のほうが前年度より約2,000円のプラスになると見込んだことによるものでございます。 平成28年度から地域包括ケア病棟を開設することが、平均単価、ひいては入院収益にプラスの影響を与えるものと見込んでおります。 ◆13番(東原伸也君)  この病棟に関してのプラスの部分というのは、これからも継続的に見ていけるんですか。診療報酬改定により、やはりここも大分違ってくるんですか。 ◎医療センター庶務課長(佐藤尚久君)  平成28年度の診療報酬改定では、先ほど医療業務課長申し上げました0.84%ほどの同様のマイナスを見込んでおりますけども、2年ごとに行われます診療報酬改定の見通しにつきましては現在わかりませんが、余り楽観視はできないのかなというふうに考えております。 ◆13番(東原伸也君)  わかりました。これからですね、そうすると。未知数ですよね。 今回、このような形で地域包括ケア病棟を設けていただいたということで、今のところプラスというふうに受け取れますが今後はわからないということで。ただ、先ほどの介護等の状況を見るに当たっては、やはり市民の負担というのは大きくなっていくばかりと考えざるを得ないと思います。現状と将来像を踏まえて、これからどのような施策を行っていくか本当に考えなければならないと思います。以前、同僚議員が限界集落の話をしていましたが、まさに危機感を覚えるところであります。市長はいかがでしょうか。 ◎市長(田岡実千年君)  少子高齢化、人口減少については、今のところ特効薬はないというふうにされております。このことにつきましては、息の長い地道な努力が必要でありまして、先ほど議員もおっしゃっていただきましたが、この地域の方々、また地域の企業と協働でこのことについて取り組み、努力していかなければならないと思っておりますし、また国においてもこの少子高齢化、人口減少についてはさまざまな施策に取り組んでいくとしておりますので、この国の動向も注視しながら、とにかく地道に取り組む以外にないというふうに思ってございます。 ◆13番(東原伸也君)  私もそのとおりだと思います。ただ、まだまだ続きがありますので、あれしてください。 やはり、この地域包括ケアシステムの構築には今市長がおっしゃったように県、国もしくは広域、この連携が不可欠だと思います。また、新宮市においては以前よりヘルパー事業を行ってきたこの社会福祉協議会、こことの連携なくしてこの地域包括ケアシステムというのは考えられないと思います。医療センターの現状が、広域的にいうと一番わかりやすいかなと思うんですけども、新宮市民の医療センターの利用率、もしくは東牟婁郡内の町村、この利用率というのはわかりますか。 ◎医療センター医療業務課長(山下泰司君)  平成26年度の実績になりますが、入院患者数につきましては全体で8万5,776人となっております。そのうち、地域別の患者数でいいますと、新宮市が4万428人で比率に直しますと47.1%、あと東牟婁郡の町村全体では2万4,003人で28.0%になっております。その他につきましては、2万1,345人、24.9%となっております。 新宮市以外の町村で多い順番で言わせてもらいますと、那智勝浦町、ここが1万4,545人で16.9%になります。次が紀宝町、ここが6,396人で7.5%、その次が熊野市、4,812人、5.6%、串本町4,697人、5.5%、太地町3,748人、4.4%というふうな順番になっております。 次、外来なんですけれども、外来患者数につきましては全体で13万6,500人となっております。これも、地域別の患者数でいいますと、新宮市が6万3,030人で46.2%、東牟婁郡町村全体で3万9,434人で28.9%、その他3万4,036人、24.9%、町村別でいいますともう入院と同じなのでちょっと割愛させていただきます。 このような数字になっております。 ◆13番(東原伸也君)  市長、これで見ますと、入院も外来も大体よく似た数なんですけれども、新宮市は5割を切ってもう長いですね。これだけ、広域に貢献しているということだと思います。そうすると、新宮市が運営するこの医療センターということなんですけども、広域との連携というのが大事なんじゃないかなというふうに思わざるを得ないなと思います。その辺は市長、どうでしょう。 ◎市長(田岡実千年君)  実は今、新宮医療圏でいろいろ広域で将来の病床数なんかについて協議しているところでありまして、今3回ほど新宮市から串本町までの病院長とか、あと各首長が集まって、会議しておりまして、そこでいろいろ広域で取り組むべきという話も出てることはあるんですけど、なかなかこの経営形態を、例えば新宮市立医療センターを一部事務組合にすぐに変えれるかといえば、なかなかちょっと時間が必要だと思いますし、いろんな方法も今後ありますのでもう少しいろいろな議論をしたいというふうには思ってございます。 ◆13番(東原伸也君)  以前にも市長にお伺いしましたけども、病院とクリーンセンターについて那智勝浦町長に一度、二度と打診していただいたこともありましたので、努力していただいているとは思いますが、やはり当事者同士の1対1ではなしに、こういうときはやっぱり間に入ってくれるところが大事やと思いますね。 そこで、先日東牟婁郡町村議会の研修に招待され、招待と言っていいんかどうかわかりませんけども、保健所長の講演をお聞きしました。雑賀所長は、新宮東牟婁郡の現状を憂い、真剣に考えてくれている方だと再認識しました。市長はお会いしたことあると思いますが、雑賀所長の印象等ありましたら。 ◎市長(田岡実千年君)  今、申し上げた新宮医療圏の会議の議長もしていただいたり、また新宮市独自の取り組みについて御助言いただいたり、結構直接お会いしてお話しをする機会もあります。本当に、この新宮市、またこの東牟婁郡の医療、またそういった包括的な取り組みについて大変積極的に考えていただいてくださる保健所長、また地域部長を兼ねて保健所長だというふうに思ってございます。 ◆13番(東原伸也君)  ぜひ、今後とも連携をとりながらやっていただきたいと思いますし、やはり我々こういう話になってきますと県のイニシアチブがどうやという話にやっぱりならざるを得んところもあるんで、強くは今、会議を行っているということなんで市長にお任せしますけども、ぜひそういうところを発揮していただくように市長からもお願いいただければと思います。 本当に、この人は真面目にこの地域のことを考えてくれてるなというのを、お会いするたびに僕も思いますんで、ぜひよろしくお願いします。 高齢化対策として介護予防が大きな課題になると思います。今まで申し上げてきたところの予算的なもの、今後の新宮市の状態というのを考えながらまた施策を行っていくとは思いますが、現在介護予防に関して行っている施策というのは。 ○議長(榎本鉄也君)  東原議員、休憩を挟んでいいですか。 ◆13番(東原伸也君)  いいです。 ○議長(榎本鉄也君)  じゃ、15分程度休憩いたします。 △休憩 午後2時05分--------------------------------------- △再開 午後2時20分 ○副議長(田花操君)  休憩前に引き続き、会議を開きます。 先ほどの東原議員の質問に対して、河邉健康長寿課長から答弁を求めていますので、これを許可したいと思います。 ◎健康長寿課長(河邉弘ミ子君)  先ほど認知症の数の質問がありましたのでお答えいたします。 介護認定を受けた方のうち、主治医意見書で自立度2以上とされている方が、平成27年度におきましては1,288名ということになっております。 これは、あくまでも介護認定を受けた方の中からということなので、受けてない方は含まれておりません。また、2025年には65歳以上の5人に一人が認知症であるというような国からの報告というか、出ております。それで換算いたしますと、新宮市では1,943人程度の方が認知症というふうに推測されます。 ○副議長(田花操君)  そしたら、東原議員続けてください。 訂正か。 垣本建設農林部長。 ◎建設農林部長(垣本裕也君)  先ほど一般質問の中で、高田相賀線の延伸の関係でちょっと答弁させていただいた内容なんですけども、その中で調査費なんですけども、それ一応私のほう、今年度というふうなお話をさせていただいたんですけども、平成28年度の調査費で調査していただけるというふうなことです。 ◆13番(東原伸也君) (登壇) はい、了解しました。 それではよろしいですか。 ○副議長(田花操君)  はい、どうぞ。 ◆13番(東原伸也君)  一般質問を続けます。 先ほどの介護予防について、今行っている施策についてお答え願えますか。 ◎健康長寿課長(河邉弘ミ子君)  介護給付費や医療費の抑制のために、介護状態にならないような取り組みが必要ということで、健康長寿課では転倒予防や移動動作が行えるように、運動機能向上を目的に、わかやまシニアエクササイズやバランスボールを使用した体幹機能を強化する運動機能向上のための運動教室を実施しております。 教室の終了者が、自分たちで自主的にその後継続できるように、自主サークルへの支援を行っております。また、高齢者の栄養講座でありますとか、食事摂取を継続できるように飲み込みの障害を予防するための口腔機能向上のための講座なども実施しております。 高齢者が心身ともに健康で過ごすには、社会とのつながりを持つことが、健康寿命につながる大きな要因であるということで、高齢者が社会参加しやすい環境づくりにも、今後は重点を置く予定となっております。 ◆13番(東原伸也君)  ありがとうございます。 この介護予防というのは、これから大変重要な役割が出てくると思うんですね。先ほどのお答えいただいた認知症の患者もそうですけども、高齢者の数が減るとはいえ、後期高齢者のほうにしわ寄せがいくというか、そういう形になっておりますし、余計、認知症もそうですけども、介護状態の方がふえてくる可能性が高くなるというふうにしか見えませんね。そうなると介護予防をどうしていくかということになると思いますが、高齢者になったから介護予防するんじゃなしに、高齢者になる前から介護予防できるような、そういう状態をつくるということも、これ大事なことになってくると思いますが、その辺は考えてますか。 ◎健康長寿課長(河邉弘ミ子君)  いきなり高齢者になったから運動しなさいと言っても無理な話だと思いますので、壮年期から運動する習慣というのは重要だと考えております。保健センター等と連携しながら、壮年期から続けて運動していただけるような取り組みといいますか、啓発していきたいと思っております。 ◆13番(東原伸也君)  ぜひ、その辺から進めていただければ、今後のために大いに役立ってくるんじゃないかなと思いますんでよろしくお願いいたします。 高齢者については最後なんですけども、就労支援についてなんですけども、これもシルバー人材センターということになろうかと思いますが、現在、就労の状況とか、これも一つの介護予防といえばそうなるんかもしれませんし、その辺について、もし何かありましたら。 ◎健康長寿課長(河邉弘ミ子君)  高齢者の社会参加という観点にもつながると思うんですけれども、高齢者自身が自分でやれることを提供できるというところで、シルバー人材センターへ登録していただいて、高齢者の就労を通して、社会貢献していくということも生きがいづくりであったりとか、健康づくりに役立つ、心身の面から健康づくりに役立つということで、シルバー人材センターを紹介しています。 ◆13番(東原伸也君)  シルバー人材センターは60歳からでしたっけ、65歳じゃなかったですか。 ◎健康長寿課長(河邉弘ミ子君)  60歳から登録できます。 ◆13番(東原伸也君)  そうやね。はい、わかりました。 これも先ほどお話させていただいた高齢者になる前からのということにも結びついてくると思いますんで、ぜひお願いします。 できれば、シルバー人材センターのようなところで、先ほどお話しいただいた介護予防等への参加等が見込まれるのであれば、そういうところから発信していくというのもいいんじゃないかなと感じました。ぜひ、その辺も考えてみてください。 次は、やっぱり自治体形成するにはやはり支える側のことも大事なことになってくると思います。今回、ちょっと少ないんですけどもまた後日しますが。 その前に一つ要望あるんで、ちょっと聞いといてください。 熊野地保育所の跡地、高齢者や子供たちの集えるコミュニティーの施設にしていただきたいという市民からの要望もございます。その辺、市長どうでしょうか。 ◎市長(田岡実千年君)  建物の耐震性の問題もいろいろありますし、これから協議していきたいと思ってございます。 ◆13番(東原伸也君)  担当課のほう、いかがですか。 要望も、もしかしたら上がってきていることもあろうかと思いますが、その辺、今後の検討課題にしていただけるかどうかお願いします。 ◎子育て推進課長(南拓也君)  要望のほうは、担当課のほうには、直接はまだ私聞いてはおらないんですけども、また御存じのとおり、保育所が運営している段階になりますので、きちんと無事、統合保育所への移転が完了してから、全庁的な協議も含めて考えていきたいと思っております。
    ◆13番(東原伸也君)  ぜひ、よろしくお願いしたいと思います。 介護の観点からも、子育ての観点からも、両方に使えるんじゃないかなと思いますし、これまでも、こういった施設はいいというふうに世間一般では言われていても、新宮市にはそういう施設が余りないんで、できれば跡地を利用してでも、特にまた宮井戸の憩いの家がなくなったというのもありますんでぜひ考えてください。よろしくお願いします。 これから、支える側の話をしたいと思います。 先ほどの答弁にもありましたように、1人が1人を支える時代が、もう目の前にやってきています。今後も、若年層が減るという傾向で、そのことを回避するためには子育て世代への支援というのが必要になってくると思います。現在、考えられている施策はありますか。 ◎子育て推進課長(南拓也君)  これまで子育て推進課におきましては、保育を必要とします保護者の方への保育の場の提供はもちろんのこと、保健センター等と連携し、妊娠中における妊婦の相談事業、また出産後のこんにちは赤ちゃん訪問事業とか、養育支援訪問事業等を実施しまして、子育て家庭の支援を展開してまいりました。 さらに、昨年4月に策定いたしました新宮市子ども・子育て支援事業計画に基づきまして、本年4月から長年の課題でありましたファミリーサポートセンター事業を開始しまして、今後も安心して子育てができるまちを目指し取り組んでまいりたいと思っております。 これからも、これらの支援施策によりまして、少子化の歯どめの取り組みの一つとして、また高齢者を支える人口の確保につながるものと考えております。 ◆13番(東原伸也君)  私も、子ども・子育て会議でしばらくお世話になって、この課題でありましたファミリーサポート事業、この辺にかかわらせていただきました。やっと日の目を見るときが、あと数日で来るということが、本当にうれしいことです。 準備のほうはどうですか。もう目の前ですけども、サポーターの数とか、もしわかれば。 ◎子育て推進課長(南拓也君)  サポーターにつきましては、昨年から講習を受けていただきまして、現在26名となっております。 利用者につきましては、この3月から募集しておりまして、現在4名来ていると聞いております。 ◆13番(東原伸也君)  この26名という方は、数は十分な数といいますか、どうなんでしょうか、そのあたりは。 ◎子育て推進課長(南拓也君)  十分とは言えないと思いますけども、今のところというか、受講者につきましては、前回56名ぐらいですかね、半分ぐらいが新宮市在住の方ということで登録いただいておりまして、また毎年、この講習会につきましてはやっていきますので、またサポーター、支える側の方たちをどんどんと募集していきたいと思っております。 ◆13番(東原伸也君)  これからスタートするものですので、つかみにくいところもあると思いますけれども、需要とのバランスも当然出てくると思いますんで、ぜひ今後見守りたいと思いますんで、よろしくお願いいたします。 それでは、次に、市長は以前町内会長連合会のほうから乳幼児医療の医療費助成の件で陳情を受けましたね、要望を。その辺について、市長の考え方、よろしくお願いいたします。 ◎市長(田岡実千年君)  今の就学前の無料化を、小中学校まで広げていただきたいという要望でありますが、このことについては、子育て支援の大きな施策でありますので、真剣にもちろん考えなければなりませんが、同時に大きな財政負担も伴うものでありまして、引き続き慎重に検討していきたいと思っております。 ◆13番(東原伸也君)  ぜひ、よろしくお願いいたします。 新宮市を取り巻く環境は大変厳しいものが多く、今回の質問でも大変暗い話といいますか、テンションが下がる話となりましたが、住みやすいまちをつくること、すなわち私は前から言っていますように人口をふやすということですね。これは、自治体の必ず大きな課題となります。しかしながら、そのためのリスク、今回のこの2025年問題というのは、本当に自治体にとって大きなリスクで、最大のリスクやと思います。これを回避するためにどうしたらいいかということ、これから本当に真剣に考えていかなあかんなと思います。 地域包括ケアシステムが、これからどのような形になっていくか、新宮市独自の形を当然つくっていかななりません。その必要性が、本当に問われるときでありますし、またそれを策定するため、私も委員長として、これからも頑張っていきたいと思いますが、市長、今の子育て支援の話、これもそうなんですけども、お年寄りを支えていく年齢層が、現在でも減る傾向なんですよ。それを支えていくために、また若い人が住んでくれるまちにするためにどうしたらええかという市長の何かビジョンはありますか。どいらい難しいことですけど。 ◎市長(田岡実千年君)  私、市長に初めて立候補するときから、第1番目に、この雇用の創出というのを掲げさせていただいておりますし、今もそのことが大変重要だと思っております。 そして、今回のまち・ひと・しごとの総合戦略、いろんな方々に協力をいただきながらつくらせていただいた中でも、第一番目にそういうところを持ってきているところであります。 大変いつも言ってることでありますが、自然、歴史、文化、いろんな意味で大変すばらしいまちでありますので、何とかずっとこれからも、ずっと未来的にも、ここへ住む、幸せに住めるまちにしていかなければなりません。 そういう中で、先ほども少し申し上げましたが、この人口をふやす等については、なかなかこれといった特効薬がありませんので、皆さんとともに、地道にこのことを、一つ一つの課題についてしっかりと取り組んでいきたいと、今もそういう思いでございます。 ◆13番(東原伸也君)  私も、一貫して人口をふやすためにどうしたらいいかという形で、一般質問なり、行動をしてきたと、そのつもりでございます。 きょう質問させていただいたこの少子高齢化については本当に大きな課題で、新宮市のリスクですね。このリスクをどのようにチャンスに変えていくんか、こういうことがこれから大きく問われることだと思いますし、私も、そのために地域包括ケアシステム、これをよりすばらしいものにつくり上げやなあかんなというふうに考えております。今後ともそれに向けて、一生懸命努力していきたいなと思います。 以上で、私の一般質問を終わります。 ○副議長(田花操君)  以上で、東原議員の一般質問を終わります。--------------------------------------- △杉原弘規君 ○副議長(田花操君)  それでは、3番、杉原議員。 ◆3番(杉原弘規君) (登壇) それでは、一般質問を通告に従って行いたいと、このように思います。よろしくお願いを申し上げます。 この平成28年度の予算大綱についてなんですが、私はこの予算大綱、あるいは予算概要を見ていく中で、全体を通してこの第一次産業である林業政策に対しての位置づけ、これが弱いのではないかという思いが起こっています。それで、そこの部分について、もう少し林業政策に、まあ言えばもっと視点を当ててください、重点課題にすべきではないかと、こういう思いが働いておりましたので、この問題を取り上げさせていただきました。 この新宮市の問題を語る場合に、旧熊野川町と合併して10年を経過する、こういうことになりました。この合併後、旧熊野川町に与えられていたというんか、旧熊野川町が活用していた過疎債と辺地債、こういう事業を旧熊野川町が持っていたと。そこで、この合併によって、このお金で新宮市全体が、事業計画、こういうものがかなり大きな事業計画が大きく進んだと、こういうふうに思っています。 私は、特に過疎債についてなんですが、旧熊野川町に適用されていたものが、合併によって旧新宮市も含めて、みなし過疎として位置づけられた、このおかげでといったらいいんでしょうか、このことで旧新宮市がかなりの恩恵を受けていると、こういうことが言えるのではないかと、こういう点ではこの新宮市全体にわたって適用できるありがたい過疎債であると、こういうふうに思うわけであります。 私は、今年度の予算大綱を見て感じるところは、旧熊野川町に適用されていた過疎債や辺地債が合併後も引き続いて、特に私は過疎債は新宮市全体、いわゆる強調したいのは旧新宮市全体がみなし過疎として適用されている、こういうところを強調したいということであります。辺地債についても、地域指定というのがあって、その地域に従って計画は立てられて、この辺地債の事業が進められると、こういうことになります。 ここで、私は過疎債や辺地債を活用して、この農道や林道新設、道路・橋梁新設の事業を起こしている、このことについて異議を申し上げるものではありません。今年度の予算の中にもその部分が触れられています。林道ホイホイ坂線のこととか、林道上地平瀬線、こういう新しい予算がつけられているわけですが、これはこれで非常に大事な事業を計画されたと、こういうふうに思っています。 私は、旧熊野川町の、このおかげでというんですか、恩恵を受けてこの新宮市全体が潤いを受けているという立場に立てば、熊野川町は農林業主体のまちであるということは、私が申すまでもありません。 私は、そこで林業政策を全般に視野に入れたそういう施策が、先ほど申したように新宮市の予算全体から見て、恩恵を受けているその割に、旧熊野川町への施策、特に林業政策が弱くなっているのではないかと、こういう思いをするところであります。 A材、B材、いわゆる材木、木材育成には人手が足りなくて、手がつけられないという問題もあります。これらの問題は国策とも絡んできますので、ただ一言でこれを解決できるとこういうことにはなりませんけれども、私は新宮市として、とりあえず手がつけられる問題、この問題は、手っ取り早い話をしますが、間伐材をどう利用するかであります。これまで、林道の改良工事も進んでまいりました。先ほども述べたとおり、今年度予算でも新たな林道改良工事が進められることになっています。 そこで、林道の改良工事が進む中で、間伐材の集積が行いやすくなってきたのではないかと、林道がかなり開発されました、改良されてきました。そういう点で、間伐材に視点を当てたときに、この間伐材を集める集積しやすい、そういう状況はもう既に起こってきているのではないかと、こう思うところであります。 そこで当局にお聞きしたいわけですが、主な林道の進みぐあい、この点についてどの程度進んできているか、そこら辺をちょっと明らかにしていただきたいと思います。 ◎農林水産課主幹(赤松勇人君)  まず、林道ホイホイ坂線についてですが、この林道は新宮市と田辺市をまたぐ林道でございまして、平成17年度に延長1万9,738メートルの全線が開通しております。新宮市管内が1万2,282メートル、田辺市管内が7,456メートルとなっております。ただ、土質の関係で大雨のときなど崩土の発生もあることから、危険度の高い箇所の局部改良を実施している状況であります。 次に、現在開設工事を行っております林道上地平瀬線開設事業でありますが、平成22年度に測量設計を行い、平成23年度から全体事業費約8億円、全体延長約5,500メートルを能城地区と赤木地区の両端より事業着手しております。本事業は、着手後5年が経過しており、本年度末までの進捗は、完成延長が2,032メートル、進捗率は約37%であります。 担当課といたしましては、土質が悪い等、工事を進める上で困難な面もありますが、1日も早い完成を目指していきたいと考えております。 ◆3番(杉原弘規君)  このホイホイ坂線、この林道は、田辺市管内と新宮市管内の区間を合わせたら、かなりな距離数になってますね。そうすると、かなり奥深い林道が完成してると理解してよろしいですね。 ◎農林水産課主幹(赤松勇人君)  完成年度が17年度で一応完成しております。 ただ、先ほど申しましたように、大雨のときなど、崩土、崩れることがありますので、そういう可能性の高い、危険度の高いところから、法面の改良工事を平成28年度は行っていきたいと思っております。 ◆3番(杉原弘規君)  これはこれでいいんですよ、この改良していく、山崩れしたらそれをちゃんときれいにしていくというのは、それは当然なんですね。 私が言いたいのは、こういう林道ホイホイ坂線を一つとってみても、かなりこの近辺の山奥から、いわゆる間伐材を集めようと思えば集められる、そういう道路ができてきているということを強調したいわけです。ですから、この熊野川町や林業政策にちょっと力点を置いてくれという、ここのポイントはそこにあるんです。間伐材は幾らでもありますね。ですから、この間伐材を利用せずして、いわゆる我々新宮市のこれからの発展を考えられるかどうか、こういう思いをするわけであります。 私は、これまで何カ所かのC材あるいは間伐材を集積して、そしてそれを1カ所に集めて、さらに、これはこの近辺では松阪の例なんですが、バイオマス発電のためのチップにすると、こういうところへも視察に行ってきたわけですが、この松阪のバイオマス発電に利用するために、松阪ではC材や間伐材を初め廃材なども含め1カ所に集め、バイオマス発電等に利用する、こういうことが、実際にそういう計画がされておりました。もちろんこのことはお金に換算します。 新宮市としても、これからの施策として、第一次産業、林業政策のこういった間伐材、C材を一つに集めて、それをお金に換算していくという、こういうところに視点を当ててもらえないかと、こういうのがこの一般質問の主たる趣旨であります。 我が新宮市は、森林豊富なこの我がふるさとを生かすためにも、林業政策を重視していただきたいと、こういう点では当局はどのように考えているでしょうか。お聞かせいただければと思います。 ◎企業立地推進課長(山本茂博君)  これまでも農林水産課とともに、私ども企業立地推進課は発電所誘致に向けてのそういう部分では視察を重ねてまいりました。 この事業効果といたしましては、地元発電所への燃料供給による地域の林業振興及び雇用の創出が期待されます。ちなみに、議員おっしゃられた松阪バイオマス発電所におきましては、直接雇用が13名、それから素材生産業等への波及雇用、これは約85名というふうに聞いております。この地域にとっても、非常に大きな経済効果が生まれ、あと森林整備の推進、山村活性化に寄与するものと認識をいたします。 今後も、農林水産課と連携しながら、課題も含めまして調査・研究してまいりたいと考えております。 ◆3番(杉原弘規君)  今、課長の答弁、前向きな答弁でありましたので、ぜひよろしくお願いをしておきたいと、このように思います。 今、課長が申し述べられたこの近辺でのバイオマス発電、これは少し大がかりな事業になってきます。しかし、そういう方向づけは、やはりしておいていただきたいと。松阪に行ったときは、送電線というんでしょうか、高圧線が通っているそのところまで、発電所が起こした電気をそこへ持っていくためには、一つのやぐらというんですか、ピアというんですか、それに係る費用は1億円かかると言ったと思うんですよ。距離が遠ければ遠いほど、そういう鉄柱を建てていかなければならないので費用がかかる。そうでなくて、例えば佐野のグラウンドの近くには、鉄塔がもうはたにあります。そういうところに発電所ができたとすれば、いわゆるそれに係る費用というのは、ほん安くて済むというふうに私はそう理解をしてます。松阪のバイオマス発電の見学に行ったとき、そういう説明がされたわけです。ですから、どれだけそのチップを、間伐材を利用し、C材を利用し、あるいは廃材を利用して、どれだけそういう燃料を供給できるかどうかという問題が当然出てきますが、そういうバイオマス発電に向けての視点というんですか、それは今の課長の答弁で、非常に前向きな答弁をしていただいたというふうに私は理解し、できるかできんかというのは大変な問題です。それは私もわかってます。ぜひ、そういう方向づけも、今後していただければと思いますが、再度、よろしくお願いします。 ◎企業立地推進課長(山本茂博君)  同じ答弁になりますが、いろんな課題があると思われます。この地域にとっても、非常に有益な事業と捉えておりますので、農林水産課とともに連携しながら調査・研究を進めてまいりたいというふうに感じております。 ◆3番(杉原弘規君)  これは発電所、いわゆるバイオマス発電所だけではありませんが、そこにバイオマス発電所がなくても、他の地域にバイオマス発電所がある、そこへ向けてこの間伐材を集積すると、そしてそこへ運搬すると、こういう方法をもってやっているところは全国でも相当ありますね。 私は、旭木の駅プロジェクト推進事業というのが、豊田市にこういう山間部にある間伐材などを軽トラックで集める姿がありました。その軽トラックに集めてくるその間伐材、あるいはC材は、トン6,000円ほどだというふうに、私は記憶しております。そういったお金に換算できるということだったと思います。 そういうところを考えると、先ほど農林関係の答弁がありましたが、林道がかなり改良工事が進んで、かなり奥深くまで新宮市の森林の間伐材やC材を集積する条件が整ってきたと、こういうふうに感じるわけであります。 そこで、市長にお聞きしたいんですが、くどいような話で申しわけないんですが、旧熊野川町に適用されていた過疎債や辺地債は当然熊野川町に適用されるところなんですが、過疎債や辺地債によって、新宮市全体が大きな恩恵を受けていると、私は農林業政策、先ほど述べたようなこの山間地を発展させてこそ、新宮市の行く先が浮かび上がってくるのではないかと思っています。そこで、市長の考えを聞かせていただきたい、このように思いますがいかがでしょうか。 ◎市長(田岡実千年君)  おっしゃるとおりです。 そういう中で、この平成28年度の予算をこれから審議いただくわけでありますが、その中に、農林業の取り組みといたしまして、引き続き林道上地平瀬線の事業でありますとか、林道ホイホイ坂線でありますとか、また山を育て、守り、利用するための作業道も、補助金を森林組合に対して補助させていただいたり、間伐の対策事業の補助金でありますとか、熊野材の需要の拡大を図るための取り組みでありますとか、いろいろ林業の活性化にも、予算を上程させていただいているというふうには思っているところであります。 また、先ほどからおっしゃっていただいておりますこの過疎債、辺地債というのは、大変有利な起債でございますので、これからもこの山間地の発展、活性化に、こういういった有利な財源を利用していきたいと、そういうふうに思ってございます。 ◆3番(杉原弘規君)  そういう答弁をいただいたわけですが、今、市長が言われた森林組合との作業道の問題、これは大いに進めていただきたいと。林道ができて、林道までの作業道、さらに森林の奥深いところまで、そういう作業道ができれば、もっともっとC材や、A材、B材を運び出すにも便利はよくなるだろうし、間伐材の集積も容易になると、こういうふうに思います。 今年度の予算の中で、林道問題や、それから熊野材の需要の問題、熊野材の家づくりの問題も予算化していますと、こういうことなんですが、特に私の強調したいのは、そういう林業政策は、決して無駄なことではないということを前提にして言ってますので、もっと第一次産業を、林業を栄えられるような施策に重点を置いていただきたいということが、私の望みであります。再度市長、考え方を教えてください。 ◎市長(田岡実千年君)  もっともだと思いますので、議員おっしゃっていただいたような取り組みを、積極的に進めてまいりたいと思います。 ◆3番(杉原弘規君)  ぜひ、よろしくお願いしておきます。 続いて、辺地債をもっと幅広く活用すべきではないかと。この辺地債についても、これは熊野川町に辺地の地域が指定されていて、議案書で、辺地総合整備計画の議案が出ているというのを、私、気がつかずに一般通告を出したわけですが、その後に今年度の総合整備計画の5年間計画の問題が提起されたというのを、後で気がついたわけです。 ここで、本来はこの辺地債の総合整備計画というのは、小口辺地、三津ノ辺地、西敷屋辺地、この計画書に今年度はこの三つしか入っていないんですよ。本来は、もう一つ九重辺地というのがあったんですよね。それが、今年度についてはその九重辺地のことが出されていない。ですから、九重辺地の計画書が出ていないということは、どうして消えたんかと。九重の辺地については、辺地として認められていないのかという点について、非常に心配をしたところですが、これはどうなってますか。 ◎企画調整課長(新谷嘉敏君)  本市におきましては、辺地の要件を満たすのは熊野川町小口地区、三津ノ地区、敷屋地区、そして九重地区の4地区でありますが、今議会に上程させていただきました辺地総合整備計画におきましては、九重地区の事業が入ってございません。これは、現時点で九重地区において辺地債を充当する事業がないことから計画書に記載されておりませんが、今後、該当事業が生じた際には、市議会の可決をいただきまして、計画書に追加、掲載をさせていただくことになりますので、その点、御理解いただきますようお願いいたします。 ◆3番(杉原弘規君)  はい、ありがとうございます。 今の課長答弁聞いて、一安心したわけです。どうしてこれ消えたんかなと思って、自分で大分考えたところで、これは辺地で削られたら、もっと減ってくんと違うかなと思ってね。大変心配をしたところであります。 そこで、お聞きしたいわけですが、平成23年度から平成27年度までの5年間で、この辺地債を活用して進めてきた事業、主な事業はどういう事業ですか。 ◎財政課長(小谷充君)  平成23年度からということでございますので、主に市道とか林道の改良工事を行ってきているわけであります。林道におきましては、先ほど来から申し上げてます林道ホイホイ坂線の改良舗装工事、また市道におきましては、西敷屋の篠尾線の改良舗装、また市道の山手線の改良舗装であったり、あと敷屋大橋の橋脚の洗掘防止工事でありますとか、また敷屋中央会館のトイレの改修工事、こういったところを主に行っております。 ◆3番(杉原弘規君)  それで、今度新たに総合整備計画、これに基づいた計画が出されていましたね。これからは、あの計画に基づいて、辺地債を活用した事業を起こしていくと、こういうことで理解してよろしいですね。 ◎企画調整課長(新谷嘉敏君)  今回上程させていただきましたのは、平成28年度から5カ年計画でございます。現時点で予定させていただいてる計画は、今回計画書に入ってる内容でございますが、また今後は、先ほども申し上げましたように、状況によりまして、変更等生じる可能性がありますので、現在は今回上程させていただいた内容で今予定してございます。 ◆3番(杉原弘規君)  新たに九重辺地の問題も、これから計画書をつくっていくんだということでありますので、ぜひよろしくお願いをしておきたいと。 そこで、私は先ほども何度か述べたC材や間伐材、これを集積して、まあ言うたら、これらの販路、売っていく、生かす、そのための事業に辺地債は活用できないのかどうか、この点はいかがですか。多分、過疎債ではできるというふうに僕は理解してるんですが、これは辺地債を使って、いわゆるC材や間伐材を集積するための事業を起こすと、こういうことに辺地債は使えないかという点についてはいかがですか。 ◎企画調整課長(新谷嘉敏君)  活用が可能かどうかというのは、事業の内容によってくるかと思います。 辺地債につきましては、施設整備のハード事業のみになりますが、過疎債につきましては、ハード、ソフト両面が可能になります。そういう意味におきましては、過疎債につきましては、また対象地域も市内全域が対象エリアということになっておりまして、活用範囲も広い財源措置でありますので、事業が具体的になれば活用の有無もより明らかになってくるかと思いますが、過疎債については、幅広い活用が可能であるということでございます。 ◆3番(杉原弘規君)  課長ね、今答弁いただいたんですが、それはそれでありがたいんですが、辺地債もかなり幅広い事業に使えるやろ。例えば、教育文化施設とか教育にかかわる施設、それから高齢者の保健福祉の向上を増進するための事業、こういったところへも使えたと思うんですよ。この点についてはいかがですか。 ◎企画調整課長(新谷嘉敏君)  分野的には、議員おっしゃるとおり、そういった面でも活用が可能かと思います。 ただ、その辺地の特性としまして、やはりそういったものにつきましての施設整備ということが条件になってくると思いますので、あくまでもソフトの中でのそういった高齢者対策でありますとか、そういったところはちょっと辺地では活用、今のところは難しいかと思います。あくまでも施設整備ということが前提となってございます。 ◆3番(杉原弘規君)  施設を整備するためには辺地債を活用できると、こう理解してよろしいですね。 ◎企画調整課長(新谷嘉敏君)  最終的には事業の内容によりますけれども、一応条件としましては、整備で定める内容につきまして、そういった施設整備が、この辺地債で可能になるというものでございます。 ◆3番(杉原弘規君)  例えば課長、行政局の物置になっているところ、あそこを施設化するいうたらどうなるんでしょう。辺地債の活用なんかはできないんですか。 ◎財政課長(小谷充君)  現在の行政局の中ですので、大規模改修ということになってくればまた別でしょうけども、現在の状況の中は、少し改修というような形ではちょっと対象外になるのかなというふうには感じております。 ◆3番(杉原弘規君)  わかりました。 最後に、市長にお聞きしておきます。 私、旧熊野川町には、大変大きな恩恵を受けているという思いが強いんですよ。そういう点では、熊野川町は森林、農林の関係に強い町ですから、ここの熊野川町に恩恵を受けている、こういうための、恩恵をお返しするということも含めて、これ人情論で物言うてますが、今後の新宮市政に、林業政策を重点に置いた、そういう事業の発掘に力点を置いた新宮市の施策を大いに取り入れていただきたいと、このように思うわけですが、ここの項の最後に、市長の見解を聞かせてください。 ◎市長(田岡実千年君)  私といたしましては、先ほど申し上げましたように、林道の開設事業でありますとか、また作業道の開設の補助金でありますとか、間伐対策の補助金、また熊野材の需要拡大の事業でありますとか、家づくりの普及、啓発事業でありますとか、この林業に関して、いろいろ施策も講じさせていただいているというふうに思ってございます。 ただ、今いろいろ杉原議員からの御意見もいただきましたので、また改めてそういった林業の活性化について、また意見もいただきながら頑張ってまいりたいというふうに思います。 ◆3番(杉原弘規君)  ぜひ、よろしくお願いをしておきます。 ○副議長(田花操君)  一般質問中ですが、15分間程度休憩いたします。 △休憩 午後3時17分--------------------------------------- △再開 午後3時31分 ○副議長(田花操君)  休憩前に引き続き一般質問を続けます。 3番、杉原議員。 杉原さん、時間は残り45分あります。 ◆3番(杉原弘規君) (登壇) ありがとうございます。 それでは、一般質問を続けさせていただきます。 次の項目は、新宮市まち・ひと・しごと創生総合戦略について、その中の子育て環境の整備についてであります。 人口減少、少子化、高齢の問題、今し方、東原議員もこの問題を取り上げました。私も、この問題について少し触れさせていただきたいと、このように思うところであります。 この4つの基本目標、いわゆる創生総合戦略の4つの基本目標、その中の一つに子育て環境の整備により結婚・出産・子育ての希望をかなえると明記しています。今日の社会状況というのは、結婚・出産への道しるべとしての施策、これも大事な施策であります。結婚・出産、この大事な創生総合戦略の一つなんですが、結婚・出産後に必ず訪れる問題があります。それは、安心して子育て支援ができる環境づくり、これがなければ、絵に描いた餅にはなりはしないか、こういうように危惧するところであります。安心して子供を育てることができる、そういう施策が特に求められてくるというのが、私の思いであります。安心して子供を育てる条件と環境づくりというのは、子供の医療と保育の問題、このことが重要な課題になってくる、こういうふうに思うところであります。この点について、当局の考え方というんですか、姿勢というんですか、まず、そこでお聞かせいただきたいと思いますが、いかがですか。 ◎子育て推進課長(南拓也君)  まち・ひと・しごと創生総合戦略にもありますように、子どもを産み育てやすい環境づくりということで、担当課といたしましては子育て家庭の支援としまして、今年度始まりますファミサポ事業等によりまして、また、子どもの居場所づくりということで、各児童館、こういったものを充実、整備等やりまして、保護者が働きやすいような、就労等できやすいような環境づくりに努めていきたいと考えております。 ◆3番(杉原弘規君)  そのとおりだというふうに思います。その中でも、先ほど東原議員が取り上げた問題であります。子供の医療費の無料化、この問題については、私は繰り返し要望してきたところであります。やはり、新宮市の人口減少、これを食いとめる一環として、そういう立場からも子育て支援の環境づくり、このことを整備する、そういうことがなければ、やはり、この結婚・出産、その次にくる子育て支援、この環境づくりが、そういう立場から見れば、私は医療費の無料化の問題はどうしても述べていかざるを得ないと、こういうところであります。 和歌山市や海南市、これは都会型の市と私は思っているんですが、こういうところですら医療費の無料化がこの3月議会で提起されているというふうに聞いています。多分、実施することが決まると思っています。そういう点で、この問題はやはり新宮市としても重要な課題として位置づけていかざるを得ないと、このように思うところであります。 この議会中でも、市長が和歌山市での子供の医療費の無料化の実施を例に出していました。市長自身は実施の方向を表明していませんが、しかし検討しなければということを述べたと思います。これまで、市長を初め、当局の皆さんは、実施する立場で検討をしてきたと、こういうふうに思います。しかし、本庁建設や文化複合施設の建設が具体的に進んでいる中で、大変厳しい財政状況に直面していると思います。実際、直面しています。子供の医療費の無料化について、改めてこういった本庁建設や文化複合施設のこういう課題が進められている中で、改めて市長の考えを聞かせていただきたいと、このように思いますが、いかがですか。 ◎市長(田岡実千年君)  このことについては、杉原議員には以前から御指摘、御指導をいただいてる課題だとも思っておりまして、第1弾として、中学生までの入院費の無料化をさせていただいてるところでありますが、今、おっしゃってくださってるのは小中学生の通院費の無料化だと思います。先ほど、東原議員の御質問にも答えさせていただきましたが、このことについては子育て支援の大変重要な課題だと、施策だと思っております。いろいろ試算も、今しているところであります。そういった中、大変多額の費用がかかるもんでありますので、改めてじっくりと、今考えている、そういったところでございます。 ◆3番(杉原弘規君)  市長、新宮市と田辺市だけが9つの市で取り残されていく結果になろうかと思います。そういうふうな、ちょっと嫌みな質問をして申しわけないんですが、それくらいにこの若い子育て最中のお母さん方の腹の底からの声なんです。ですから、私はこの問題、かなり取り上げて入院費の問題も前進させていただいた、そういう成果もわかってます。ですから、この問題については、やはり予算上どうするかという問題が必ずつきまといますので、ぜひこの切り開かれるような方向で一遍取り組んでいただきたいと。これ、本当にほかのところは全部やってるのに、町村でもですよ、新宮市はおくれてると。この言葉が嫌なんです、正直言うて。せんで、何といいましょうか、ほかのことを進めながらの話ですから、ただこれだけをやれということと違いますから、それは当局としては大変だと思います。そういうことも含めて、いずれこの問題は実施の方向で検討していかざるを得ない、必ずそういう時期に突き当たるというふうに私は見ています。ですから、そういう点も一つ視野に入れてこの問題を考えといていただきたいということを述べて、この項については終わっていきたいと思います。 それでは最後になりますが、新宮市の虐待問題についてであります。 私は、平成22年の9月議会で、この児童虐待問題を取り上げてきました。私、なぜこの問題を取り上げてきたかと、取り上げようとしたかと言うと、最近のマスコミの報道は余りにもひど過ぎると。ニュースで見れば見るほど、怒りが湧いてきて、テーブルをたたいたりします。こんちきしょうとか言ってね。それぐらいに悲惨な事態が報道されている。やっぱり、私はこの問題を避けて通れんという思いをしました。したがって、このゼロ歳児へのネグレクト、虐待というんですか。あるいは3歳、4歳児への暴力的虐待。これはもう見れば見るほど、聞けば聞くほど、怒り心頭になってしまう、こういう事態であります。私がここで虐待問題を取り上げたからといって、虐待問題がおさまるというわけにはいかないだろうというふうには見ています。しかし、ここで新宮市におけるこういう児童虐待がどうなっているのかという点をこの一般質問で明らかにしておきたいと、こういう思いで、この問題を取り上げさせていただきました。 何の抵抗もない児童への虐待。絶対許さない、許せない立場であります。この虐待の問題というのは、根本的には社会の貧困化が進行している中で、格差社会の中で、これが広がっている中で生活困難が原因となってあらわれている。まさに、この問題を解決するのは国策であります。ですから、根本的な解決をここで市当局の皆さんに求めるものではありませんが、抑制するということはできるというふうに私は思ってます。そういう立場から、少し込み入って当局に聞いていきたいと思います。 まず、当局にお伺いします。児童虐待問題で、全国平均、県内の平均、新宮市の虐待件数の平均、これちょっとお願いしたいんですが、当局いかがですか。 ◎子育て推進課長(南拓也君)  虐待の件数なんですけども、平成26年度の実績で報告させていただきます。 全国におけます児童虐待件数は8万8,931件、和歌山県では932件。そのうち紀南児童相談所管轄受付件数が、田辺市になります。これについては148件となります。そして、新宮市におきましては44件でございます。ちなみに、平成27年2月末現在で34件でございます。 ◆3番(杉原弘規君)  新宮市ですか。 ◎子育て推進課長(南拓也君)  はい。 ◆3番(杉原弘規君)  では、私が平成22年に取り上げたときから見れば、件数で言えば13件だったんです。たしかそういう答弁聞いてます。今、35件言うたんですね、34件か。 ◎子育て推進課長(南拓也君)  平成27年の2月末現在なんですけども、34件で報告……。 ◆3番(杉原弘規君)  年間でしょう。 ◎子育て推進課長(南拓也君)  年間です。 ◆3番(杉原弘規君)  そうでしょう。そうすると、平成22年当時に取り上げたときは、たしか議事録を見たときに13件だったと思うんです。それから見ればかなりふえているというのが現実です。 ◎子育て推進課長(南拓也君)  平成22年の状況で報告した件数と現在、先ほど、平成26年度の実績を報告させていただきましたけども、新宮市の状況はわからないんですけども、和歌山県の状態で平成26年度は932件、平成21年度においては460件となっております。国・県におきましては約2倍にふえてきております。新宮市においては約5倍、5年前と比べると5倍にふえております。 ◆3番(杉原弘規君)  ところで、新宮市で虐待による死亡例というのはありますか。 ◎子育て推進課長(南拓也君)  前回に報告しておりますけども、平成17年度に家庭児童相談窓口が県から移譲されて以降、現在に至るまで、平成21年度に1件ございました。 ◆3番(杉原弘規君)  平成17年度いうのは、熊野川町で起こった例でしょうか。違うんですか。 ◎子育て推進課長(南拓也君)  平成21年度の事例です。内容につきましては地域限定ということもありますので、控えさせていただきます。 ◆3番(杉原弘規君)  平成22年度に私、取り上げたんですから、その1年前なんですね。 ◎子育て推進課長(南拓也君)  はい。 ◆3番(杉原弘規君)  そうです、21年で。 ◎子育て推進課長(南拓也君)  1件ございました。 ◆3番(杉原弘規君)  そうですか。そして、新宮市としては、この虐待防止に向けて、どのような対策をとっていますか。 ◎子育て推進課長(南拓也君)  平成16年12月の児童福祉法改正によりまして、市町村が児童相談の一義的な支援に関する窓口として位置づけられまして、児童虐待防止ネットワーク、要保護児童対策地域協議会が法定化されたことで、新宮市におきましても平成17年4月から、当時の福祉課児童係に相談窓口を設置、平成18年2月に新宮市要保護児童対策地域協議会を設置し、各関係機関の連携のもと、児童虐待や未然防止のケース対応を行っております。 未然防止や早期対応を目的とした訪問事業におきましては、福祉と保健、2課連携による乳児家庭全戸訪問、こんにちは赤ちゃん訪問事業、転入訪問事業、また福祉、保健、学校の3課連携による園訪問事業、学校訪問事業による気になる家庭についての情報の収集を実施しております。 それに加えまして、新宮市子育て支援コミュニティー連絡会議では子供にかかわる連携推進事業によりまして、子育ての支援の研修等を行い、地域コミュニティーの充実を図っております。また、子育て孤立感や育児の不安を軽減することを目的に平成24年度より子育て応援事業といたしまして、子育て中の母親を対象に育児講座を実施し、虐待防止に努めております。 ◆3番(杉原弘規君)  そういう、当局として虐待問題への対応の手だてを今説明していただいたわけですが、私、前回もどのようにして発見するかという立場で質問したというふうに思うんですが、それは、保育園なり学校なり、そういう立場からで児童虐待を見るときに、未就園状態のお子さんから、このお子さんはなぜ来ないんやろうと、保育園に来れないんだろうかとかという、そういうところから発見をするという例があったと思うんです。あるいは、この乳児健診、子供の健診にAさんという子はこのごろ来ないと、このAさんという子はどうして来ないんかというようなところから発見をする、そういう手だてがあったと思うんです。児童虐待を発見していくための、いうたらきっかけ、こういう点では、システム化が必要ではないかというふうに思うんですが、どうでしょう。やはり、そういう1人でも児童虐待を早く見つけていく、早く見つけることによってお子さんを助けていく、救うというんですか、そういう点から見れば、そういうことをシステムの中に入れていくという点はいかがでしょうか。 ◎子育て推進課長(南拓也君)  議員おっしゃるとおりだと思います。児童虐待も早期発見及び未然防止における対策につきましては、未就園児につきましては先ほど述べたとおり、全戸訪問事業、赤ちゃん訪問事業であったりとか、あと保健センターにおけます母子保健係でも4カ月、10カ月、1歳半、3歳半の乳児を対象に健診を実施しております。健診に来なかった家庭につきましては個別に電話し、次回の健診を促しております。それでも来ない家庭には、家庭訪問による聞き取りを行いまして、それを実施するなど、把握の漏れがないように対応し、虐待の未然防止策を講じている状況であります。システム化、システム化と言いますけども、とりあえず人のシステムといいますか、そういったところで今やっておりますので。 ◆3番(杉原弘規君)  そうですね。私はこの問題を取り上げたのは、先ほども述べたとおりです。この新宮市でこういう問題がふえていかない、増進していかない、そのための手だてとして、それは新宮市としてやろうと思えばできるはずだという立場であります。ですから、我が新宮市でこういう虐待が、先ほどは私が取り上げた前回から比べたら5倍化してるいう状況ですから、これは社会的な貧困化の問題は絡んでるということはあります。だけども、我々新宮市の行政にかかわるものとして、ぜひ、児童虐待はなくしていくという、こういう決意が必要ではないかと思うんです。市長、いかがですか。 ◎市長(田岡実千年君)  全く、大変悲しいことでありますので、あってはならないことだというふうに思っております。 ◆3番(杉原弘規君)  そこで、新宮市には子供を虐待から守る条例というのはできてませんよね。ありませんね。 ◎子育て推進課長(南拓也君)  それはできておりません。 ◆3番(杉原弘規君)  私は、和歌山県の虐待防止条例というのがあって、県の基本理念というのが述べられているんです。その基本理念というのは私から見れば、大変すばらしい基本理念を書いていますので、私、ちょっとこの問題、紹介をしておきたいと思うんです。 県の基本理念であります。「子どもは、私たちの大切な宝であり、かけがえのない存在である。子どもには、一人の人間として生きていくための当然の権利がある。子どもは、その権利が保障される中で健やかに成長していくことが大切である。しかしながら、子どもを取り巻く環境は大きく変化し、子どもの権利が脅かされることが増えている。なかでも、虐待は、子どもに対する著しい人権の侵害であり、子どもの人権を守ることは私たちの責務である。私たちは、和歌山県の未来を託す子どもを虐待から守るため、一人ひとりが協力し合い、地域の力で子どもと家庭を支えることを目指す」今述べたのが県の子どもを虐待から守る条例の中の基本理念であります。市長、今私が述べた県の基本理念ですが、虐待から守る理念なんですが、市長、今のこの基本理念聞いて、どう思いますか。どう感じますか。 ◎市長(田岡実千年君)  子供の人権の大切さとそれを守るために行政と地域が連携して、家族を支えていくことの重要性について的確に表現されたすばらしい基本理念であると思いますし、また虐待を決して許さないという強い思いの中でつくった条例かなと思っております。新宮市においても、今後とも児童虐待の未然防止と子育て支援の充実のために努力し、先ほど議員が読んでいただいた条例の中に、子供でも一人一人の人権があるというところも読んでいただいたんですけど、全くそのとおりだと思っておりますので、誰もが健やかに生きていけるところを新宮市としても目指さなければならないというふうに感じました。 ◆3番(杉原弘規君)  そこで、市長。新宮市も子供の虐待防止条例というものをつくって、虐待防止を啓発していくというこういう考え方についてはどうですか。 ◎市長(田岡実千年君)  研究してみたいと思います。 ◆3番(杉原弘規君)  ぜひ研究して、新宮市も子供の虐待防止のためにこのように頑張ってるんだというところをつくっていきたいということを私のほうからも要望しておきたいと思いますので、よろしくお願いをしておきます。 この虐待問題に対しての、子供の虐待問題に関連をして、今度は高齢者への虐待、この問題についてちょっとお伺いをしておきたいと思います。 この高齢者の施設での虐待も最近テレビでぞろぞろと出てきますから、えらいひどいことをやってるなと、こういう思いをするわけですが、この高齢者の虐待について少しお聞きしておきたいと思います。 この平成23年度から平成27年度までの高齢者に対する虐待についてですが、年度別の発生した件数というんですか、その内容というんですか、当局のほうは把握してるんですか。その内容がわかっていれば教えていただきたいと思います。 ◎健康長寿課長(河邉弘ミ子君)  高齢者の場合、地域包括支援センターで虐待対応を行っておりますが、虐待の疑いも含むという形での対応となります。それで、平成23年度は8件、平成24年度は11件、平成25年度は9件、平成26年度は3件、平成27年度の今時点で2件の対応を行っております。内容……。 ◆3番(杉原弘規君)  ちょっと内容も、身体虐待とか心理的な虐待とか、そういうことは漠然と思うわけですが、少しわかっていれば紹介してほしいです。 ◎健康長寿課長(河邉弘ミ子君)  高齢者の場合、身体的な虐待と、あと介護とか世話の放棄といいますかネグレクトの場合と、心理的に傷つくという心理的虐待と、あとは経済的虐待というのが児童と違うところかと思います。経済的虐待は高齢者自身が自分のために使う年金が、介護が必要であるにもかかわらず、その介護に使われなかったりという場合で、子供であったりが使ってしまって本人に充てられないという場合に経済的虐待というような位置づけをしております。 平成23年度の8件に関しましては、内容については重複される場合があります。例えば、身体的虐待と経済的虐待というような重複回答もあるんですけども、平成23年度の8件に関しては、身体的虐待が4件、ネグレクト1件、心理的が2件、経済的が3件となっております。平成24年度の11件の内訳は、身体的が6件、ネグレクトが4件、心理的が5件、経済的が2件で、この年は分離させていただいたケースが4件となっております。平成25年度の9件に関しましては全て身体的虐待で、分離したケースが4件です。平成26年度の3件につきましても身体的虐待、分離したケースが2件となっております。平成27年度の今時点での2件については身体的虐待が2件で、分離したケースが1件となっております。 ◆3番(杉原弘規君)  経済的虐待というのも、これ家族の中の問題ではあるんですが、経済的虐待なんかをつかむいうたら大変難しいですね。これはなかなか表に出てくるいうのが難しいんちゃいますか。 ◎健康長寿課長(河邉弘ミ子君)  法的にも難しい部分もあると思いますが、高齢者の場合、介護のほうからの介入がほとんどです。なので、介護サービスが必要であるにもかかわらず、サービスが提供されていないであったりとかというところで、ケアマネジャーであったりとか、関係者の方といろいろケース検討をする中で、そういう事実が見えてくることがございます。それをこの分類に分けたときに、私たちで検討して、経済的虐待とかというところに入れるとかというふうな検討をして、分類しております。 ◆3番(杉原弘規君)  経済的な虐待問題なんか、例えば課長が、年金問題が御本人の年金であるのに家族が横取りする、横取りという言葉を言うかどうか知らんけど、そういうことで本人のために年金が使われていないと、これも大変ひどい話だと思うんですが、これ一つ一つを当局として、どうせいこうせいということは、僕はここで具体的な提案をする項目を持っていません。ですから、高齢者の虐待防止に対して、その対策はどのようにしているのか、これからもしていこうとしているのか、その点はちょっと教えていただきたいと思います。 ◎健康長寿課長(河邉弘ミ子君)  まず、住民の方にこういう高齢者虐待ということを、あるということを知ってもらいたいということが一つあります。年に1回程度ですが、広報新宮の中で高齢者虐待防止について掲載させていただくように努めております。また、高齢者虐待の場合は、虐待につながる可能性が高いというところで、認知症の方であったりとか、家族の介護負担が大きい方、介護する家族自身に支援の必要な方というような方が、リスクとしてといいますか、可能性が高いということが一般的にうたわれておりますので、ケアマネジャー等々と連携を密にして、そういう虐待行為を行うに至るまでに、サービスを提供して介護負担を図るであるとか、あるいは施設の紹介をするであるとかというところで、ケースに関しての検討会議を実施しています。それで、虐待になるまでに早期に対応していくというふうなところは今後も続けていきたいなと考えております。 ○副議長(田花操君)  杉原さん、あと3分余りなんで、よろしく。 ◆3番(杉原弘規君)  最後に、やはり虐待問題にしても、児童虐待にしても、高齢者の虐待にしても早期発見というのが最大の虐待防止をしていく一番具体的な近道だというふうに思います。その点に十分力を注いでいただくことをお願いして、私の一般質問を終わりたいと思います。どうもありがとうございました。 ○副議長(田花操君)  これで杉原議員の一般質問は終わりです。     (「議事進行」と呼ぶ者あり) ○副議長(田花操君)  17番、大西議員、議事進行。 大西議員、どうぞ。 ◆17番(大西強君)  副議長、さっき私、教育長の質問で辻本議員から不適切な発言があったということのクレームがついたのよ、心外な。それでね、副議長、楠本教育長が私の一般質問するのに欠席してたんや。帰ってきたからね、欠席、議長にやで、私は今度、人事評価制度について、楠本教育長は任命権者になったので、制度改革で。だからそれで人事、人権の問題を僕は質問趣旨が人権なんやで、市役所の職員の人権を守れということをするんで、人権の担当者であって任命権者になった教育長に集中的に質問すると議長に言うてるんやで。そして、来たらおらん。それを事前に欠席すると、遅刻するというんやったら、僕は東原議員にかわってもらうんや。何にも連絡ない。それで帰ってきたら、僕は教育長をなじったんや。そうでしょう。なじったら、教育長に反論されたんや。僕は教育長が手を挙げたんで、謝罪するんかなと思うたんや、私に。謝罪するどころか反論してきたんや。そして終わったら、辻本議員に発言が不適切やて、注意されとんやで、あほなこと言うたらあかんで。ちゃうか。 ○副議長(田花操君)  はい、あの……。 ◆17番(大西強君)  それで、違うんですよ。聞いてよ、副議長。以前、総務建設委員会で言うたんやけど、以前和歌山の県議会議員が文化複合施設を県で、県でやるように議会提案したると言うてくれた。それで、お願いしてたら、県から議会提案、議会から新宮市へ県立の文化ホール建てよということを提案したると言うてくれてるから資料持って来いと言いやるから行こらと言うた。ちょうどそのとき議会やった。議会やって、僕が市長に県へ行こうと言うたときに議会からクレームついて、議会開会中に県へ、新宮市のことやのに議員からクレームついて、市長行かなんだんや。議会軽視や言われて。私は何で一番とるか。一番、時間がしっかりはっきりしてるから。私は頼んで、懸賞金まで出して一番とらしてもらいやる。真剣やのに、肝心の教育長おらん。ほいで、帰ってきてなじったら、反論してくるんやで。謝罪もようせん。おかしいんちゃうか。だから、そういうこともあるんで、議会軽視しとるんとちゃうんかと。市長が新宮市の大事なことも行かさんといて議会軽視や言うて行かさんといてやで、それを、そやんでの、副議長。ちゃんと、議会に対する当局のスタンスはどんなんかはっきりしてくれよ。違うか。 ○副議長(田花操君)  大西議員の今の議事進行について、先ほどの辻本議員に対する、後日議長は報告したいと。今の大西議員の内容も含めて、後日協議の上、報告したいと思います。それで了解ください。     (「了解」と呼ぶ者あり) ○副議長(田花操君)  それでは、10分間程度休憩いたします。 △休憩 午後4時16分--------------------------------------- △再開 午後4時27分
    ○副議長(田花操君)  議事の運営都合により、あらかじめ本日の会議の時間を延長いたします。よろしくお願いいたします。     (「議事進行」と呼ぶ者あり) ○副議長(田花操君)  議事進行か。前に進まんわだ。 8番、辻本議員、議事進行。 ◆8番(辻本宏君)  先ほど、大西議員の議事進行で、私に対してととれる発言であほなことというふうなことがあって、教育長謝れと、何で謝る必要あるんか。私が言ったのは、ここは公の場であります。議会という公の場であります。そこに教育長はおくれては来たけれども、おくれてきたこととそれと別じゃない。能力がないと、職位ある立場、地位の人間に、そういうふうなおとしめるような発言する場ではないですよ、ここは。だから、それは言論の品位、地方自治法できっちり決められてます。これは地方自治法やから結構高い位の法律ですよね、ここを全部まとめる、束ねる。それに反してるわけですから、私はそういう発言は好ましくないと、議長においてきっちりと整理して強く注意してくださいというふうに述べただけじゃないですか。それを何で謝らな。ほんで、もう一つ、三役というのは反問権、反論権がないわけです。要するに、手足縛られた人間にぼろかす言うて、それで品位が保てるかな。あほとかばかとか言えへんわ。 だから、副議長、大西強議員の議事進行は取り上げる必要ないと思います。それから、精査してからですから、結果出てから議長がそれを整理してから判断しますということなんで、そんなもんかき回せるだけですよ。それを副議長、よろしくお願いします。 ○副議長(田花操君)  辻本議員のは、先ほど榎本議長から後日詳細を議長自体判断しますいうことなんで、お待ちください。 それでは、一般質問を続けます。--------------------------------------- △濱田雅美君 ○副議長(田花操君)  11番、濱田議員。 ◆11番(濱田雅美君) (登壇) それでは、通告書に従い一般質問を行わせていただきます。朝からの一般質問でお疲れでしょうが、本日私で最後ですので、よろしくお願いいたします。 では、最初に防災についてお伺いいたします。 前回の一般質問では市内全域の防災計画について御答弁いただいておりますので、3カ月間で進捗状況に変化はないと思われますが、今回新事業として地震ハザードマップ作成業務が予算計上されております。このことに関しての御答弁が、作成料のみで、50メートル毎に地震表示し建物の倒壊などの危険度を示します。ホームページでの閲覧と申し出のあったところに出向いて出前講座、そこではプロジェクターを使用して説明を行い、希望者には課でプリントアウトをして配布するとのことでしたが、これで間違いございませんでしょうか。 ◎防災対策課長(西利行君)  地震ハザードマップ、議員おっしゃるように、平成28年度につきましては印刷費用が含まれてございません。新宮市のホームページの掲載、それから防災対策課でのプリントアウト、また支所等の出先窓口にそういったプリントアウトしたものを配布させていただきたいと思っています。先ほど説明していただきましたように、出前講座におきましてはプロジェクターの投影、それから参加者の方にはプリントアウトしたものを資料として配布したいと思っております。 ◆11番(濱田雅美君)  では、この地震ハザードマップの作成目的とはどのようなものなのでしょうか。 ◎防災対策課長(西利行君)  地震ハザードマップにつきましては、内容構成これからなんですけども、揺れやすさマップと言いまして、例えばそこの地面が震度5強か震度6とか震度7とかそういうマップと、もう一つは危険度ということで、建物の倒壊の危険度ということで、その2種類示させていただきます。それをもって、例えば耐震診断とか現在受けていただいている、過去に受けていただいてる方の中でもまだ耐震改修をされていないとか、それからそういう地域で耐震診断を受けなければならないような住宅なんやけどまだ受けてないとか、そういう部分の説明資料といいますか、こちらからそういう方にもそういう危険度の説明資料としましてそういうマップを活用した部分で耐震化という部分の促進を図りたいなと、そういう形で思っております。 ◆11番(濱田雅美君)  ありがとうございます。 また、洪水ハザードマップにおいては、これは全戸配布とのことですが、詳細を教えていただけますでしょうか。 ◎防災対策課長(西利行君)  洪水ハザードマップにつきましては、国・県がシミュレーションしました熊野川の氾濫の浸水データです、これを利用させていただきまして、浸水想定区域とか浸水深、それから洪水時の家屋倒壊のおそれの危険ゾーン、そういうのを示させていただいてます。 また、津波ハザードマップのように逃げ方を考える、そのようなマップとしてつくりたいなとは考えております。 ◆11番(濱田雅美君)  この地震ハザードマップと洪水ハザードマップに関しまして、避難場所の表示というのはされますでしょうか。 ◎防災対策課長(西利行君)  地震ハザードマップ、洪水ハザードマップの中にはそういう指定避難所とか緊急指定避難場所、そういった形の表示はさせていただきたいなとは考えております。 ◆11番(濱田雅美君)  では、洪水ハザードマップは全戸配布で、地震ハザードマップは印刷物を作成しなかったというのは予算的なことで印刷物をつくらなかったということでしょうか。 ◎防災対策課長(西利行君)  予算的な部分におきましては、地震ハザードマップにつきましては、先ほど説明させていただきましたように作成費用のみということで配布費用はまだ計上しておりません。仮に配布しましたらそれ以上の部分でちょっと見積もり的にはかなり金額が張るのかなとは思いますが、これまでの津波ハザードマップとか洪水ハザードマップ、これからつくらせていただく洪水ハザードマップには、逃げ方といいますかその洪水なり津波なりが発生してそれが到達する前までにできるだけ逃げるタイミングといいますか、そういう逃げることを考えていただくようなそういう趣旨のマップでございまして、地震マップにつきましては、先ほど言いましたように耐震化とかそういう部分で気づいていただく、こちらからも促していく、そのようなマップとさしていただきますので、その辺の違いがあるのかなと思っております。 ◆11番(濱田雅美君)  耐震ということなので、倒壊のおそれがある建物がここにあるとかこの辺にあるということであればその辺を周知していれば避難路の想定はしやすいのかなと思うんですけれども、全戸配布していただいても市民の方にそれを十分活用していただかなかったら意味もないと思いますし、予算額も大きくなるということなので印刷物はないということなんですけれども、十分な活用をしていただいて市民の方々に周知していただきますようお願いしたいと思います。 また、先ほどからおっしゃっていただいてます洪水ハザードマップも津波ハザードマップもやっぱり大きな予算を使って作成していただいておりますので、作成して配布をして終わるのではなく、それを市民の方々が十分に活用していただけるように、再度行政側からも働きかけていただきたいと思います。 次に、防災行政無線ですが、やはり聞こえないという市民の声が絶えません。市民が危険に気づかないことに対して行政が放置している姿勢でいることは大変危険だと思います。以前の一般質問においても、配信サービスを利用してほしいとの答弁をいただいておりますが、これもまた周知徹底がされていない現状なのではないでしょうか。いかがお考えでしょうか。 ◎防災対策課長(西利行君)  防災行政無線の聞こえないというお声はいただいております。平成26年度でデジタル化ということで屋外子局といいますかスピーカー配信、それを見直したり、従来82局あったそういうスピーカー設備を85局にふやしたりとそういう格好で一応効率的な配置ということで見直しをさせていただきましたけども、雨風等の気象条件によりましては聞き取りにくいという声をいただいております。それでもって、難聴対策としましてテレガイド、フリーダイヤル、それからメール配信サービス、それから電話配信サービスといったそういう三つの難聴対策を行っております。ちなみにメール配信サービスなんですけども、登録数が平成28年2月現在で7,753件と登録していただいております。平成27年7月現在では7,329件ですので、差し引き430件増加なってございますので、このことから見てもメール配信サービスについてはPR効果が働いているかなと思います。ただ、電話配信サービスについては、現在200件ということで、まだまだ周知方法を考えなければいけないということで考えておりますので、さらなる工夫でもってその辺のPRといいますか周知活動を図りたいなと思っております。 ◆11番(濱田雅美君)  聞こえないとおっしゃる方は、お住まいの地域にもよるんですけれども高齢者の方がやはり多くて、今言っていただいた配信サービスの設定を御自分でできない方も中にはいらっしゃるので、そういったこともちょっとやはり今後、私たちももちろんなんですけども、そういったところにも気配りというのが必要なのかなと思います。 あと、防災に関する一般質問をさせていただくたびに強くお願いしていると思いますが、行政側はもっと丁寧な取り組みを周知していただき、理解してもらってほしいと考えます。防災は、市民の命を守る直接的な業務を課せられています。市内の防災計画が多々変更している中、地震ハザードマップと洪水ハザードマップを作成するのを機会に再度校区単位にでも防災についての市民説明会を行っていただくことはできないでしょうか。1校区で昼時間と夜時間に分けて説明会を行い、そこにも都合で来られないとなればそれはもういたし方ないことなので、そのような方は個人的に問い合わせをしていただくとか来庁願うことになると思いますが、行政側が市民に対しもう少し丁寧に取り組み、コミュニケーションを持っていただければ、誤解や理解していない方が減るのではないかと思います。それに、行政側の丁寧な取り組みがあれば不満の声も少なくなるのではないでしょうか。市民の方々も不安が不満になっているかとも思いますが、そこら辺はどのようにお考えでしょうか。 ◎防災対策課長(西利行君)  学校区の提案ということで議員から提案いただいておりますが、各種ハザードマップにつきましては従来御説明させていただきましたように出前講座等々でお話しをさせていただいて説明をさせていただいています。 新年度の予定でございます地震ハザードマップ、これにつきましては先ほど言いましたように耐震化を促すような格好の説明資料としてさせていただきます。それにつきましては、耐震診断を受けてまだ未改修のお宅、住宅を対象に職員がまず出向きまして、この資料を持って個々の住宅の方にこういう状況なので耐震化はいかがでしょうかということで、そういう部分で使用させていただいてPRといいますか促進させていただきたいと。 洪水ハザードマップにつきましては、以前、一般質問等々で出ましたが、作成した暁にはそういう自主防災組織なり対象となる自主防災組織にこちらから出向きまして積極的にそういう部分の、議員から提案いただきましたようにこちらから出向きまして、洪水ハザードマップを活用した講習会とか講座とか逃げ方とか、そういう部分でこちらから提案させていただきたい、そういう考えではあります。 ◆11番(濱田雅美君)  ありがとうございます。 洪水ハザードマップを中心に防災についてお話していただけるということなんですけれども、せっかく行ってもらうので、やはりそこで全体的にもう一度、避難所であり地震ハザードマップのことであり、後は津波でありといった防災全体に対してのお話をもう一度していただけたらありがたいかなと思いますので、そこのところももう一度考慮してみてください。 では次に、陳情を受けている王子権現町内会の避難路拡幅の件の進捗状況を教えていただけますでしょうか。 ◎防災対策課長(西利行君)  要望をいただいている王子権現町内会の避難路の要望の進捗状況でございますが、まず防災対策課から提案させていただいております部分、緊急時に民有地を通らせていただくという案がございまして、それにつきましては所有者の方を訪問させていただきまして、緊急時に敷地内通行をさせてほしいということで内諾を得ております。そういうことで、今後3者というのは、市、王子権現町内会、それから所有者、3者によってそういう通行に関する覚書を交わしたいなとは思っておりますが、先ほどちょっと休憩中にも議員のほうから所有者の中で1件ちょっと売りに出してないかなというそういう情報をいただきましたので、その辺ちょっとまずは再度確認をして、所有者とも確認させていただきましてちょっと対応したいなとは思っています。現在そういう状況でございます。 ◆11番(濱田雅美君)  ありがとうございます。 では、土地の所有者との話し合いを持っていただいて覚書を交わすということなんですけど、今言ってもらってた代替案で出されたところの土地の状況というのをもう一度確認していただけるということですね。 ◎防災対策課長(西利行君)  一度、所有者に確認させていただきたいなと思っています。 ◆11番(濱田雅美君)  お願いします。 もし、ここが本当に売りに出されてて、そこに家が建ったりとか、あとまた新しい地権者がそんな通るのは協力できないよとかと言われたらまた話がちょっと変わってくると思いますので、できれば至急お願いしたいと思います。 そこに関連するんですけれども、もとの陳情が出してあるところの土地の部分で、無償ででも協力するよとおっしゃっていただいた部分の土地に関してなんですけども、そこが今まで手つかずのままだったんですが、最近ちょっと畑を耕し出したりとかという形が少しうかがえたので、またこれも早目にというか対策をしないと話が変わってくるのではないかとちょっと懸念に思ってる次第なので、そちらのほうもちょっとお願いしたいなと思います。 この要望は10年以上市に要望を繰り返し、いまだ何の解決策も得られないままの状況であります。確かに困難な課題がたくさんあると思いますが、このままではこの地域の助かる命も助けられない状況になり得る可能性が大だと考えます。市の財政が厳しい状況ではありますが、人命第一とお考えいただきたいと思います。 県でも市町村が実施する避難、救助、減災に必要な防災対策を総合的に支援するためのわかやま防災力パワーアップ補助金があります。これは、避難路整備等への市町村工事に対し2分の1の県の補助制度があるものです。平成27年度は2億円の予算のうち、約1億4,000万円が採用され、平成28年度も同額の予算が見込まれています。このような県や国の補助制度を利用し、王子権現町内会だけではなく避難が困難な地域または県が指定した避難困難地域への公助の手を差し伸べていただきたいと考えます。この件に関してはどのようにお考えでしょうか。 ◎防災対策課長(西利行君)  国・県制度というのは、津波に関しても地震に関しても幾つかございます。パワーアップ補助金に関しては県独自の補助金でして、国で拾えないそういう制度の部分をカバーしようかということで補助金がついてます。この県補助金については、先ほどのマップなんかにも使わさせていただいてます。そういう避難困難地域とかそういう部分でもって、そこは本当に避難路の拡幅なり施設なりが必要な場合と判断された場合にはこういう補助制度というのが大変助かりますので、そういう場合には積極的な活用はさせていただきたいな、そういう部分で行いたいなとは思っております。 ◆11番(濱田雅美君)  恐れ入ります。市長はどのようにお考えいただいてますでしょうか。 ◎市長(田岡実千年君)  議員おっしゃられるように、この避難路というのは大変大切だというふうに考えております。そういう中で、この避難路の拡幅、また避難路についての要望等の場所を見たときに、場所によっては土地建物の買収等で大変金額がかかる場所もありますので、そういったところを先ほど御提案もいただいております県の防災に対してのパワーアップ補助金を活用しながら進めていきたいというふうには思っているところでございます。 ◆11番(濱田雅美君)  ありがとうございます。 本当にこういった避難路とか防災に関しての補助制度を利用するというのは大変重要なことだと思いますし、早急に取り組んでいただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 また、さきに行われました総務建設委員会において、現地視察と地元の方々との話し合いの時間を持つとの市長の御発言があったと思いますが、地元の方々も市長との時間をぜひつくってほしいという声がありました。市長の方ではいつごろこの予定をお考えいただいてますでしょうか。 ◎秘書課長(西山和視君)  早急に、年度がかわり次第、地元の方々と協議を進めたいと思っております。 ◆11番(濱田雅美君)  ありがとうございます。 地元の方々も本当に市長にいろいろ声を聞いていただきたいという思いがあると思いますので、年度がかわり次第早急にその時間をおつくりいただきたいと思います。お忙しいとは思いますが、よろしくお願いしておきます。 それでは、次に包括ケアシステムについてお伺いいたします。 申しわけございません。防災についてお願いをしておきたいのですけれども、すいません。本当に再三お願いしてはいるんですけれども、行政側はもっと本当に市民の中に入っていっていただいて、自分の命は自分で守る、逃げる防災を推進していただいてるのであれば、その手段と方法を市民の方に周知徹底していただき、逃げられる状況をきちんと整備していただきたいと思います。また、市長がいつも、一人の犠牲者も出さない、災害に強いまちづくりの実現に期待をしてこの項を終わらせていただきたいと思います。 では、次に包括ケアシステムについてお伺いいたします。 まず、最初に新宮市立医療センターの位置づけについてお伺いいたします。 昨年の10月に、広島県尾道市の公立みつぎ総合病院を視察研修させていただきました。そのみつぎ総合病院では、寝たきりの高齢者をなくすことを昭和50年当時から取り組み始め、現在では一般病棟、療養病棟、回復期リハビリテーション病棟、緩和ケア病棟、保健福祉総合施設で構成されており、利用者のニーズに合ったサービスの提供をすることで充実した包括ケアシステムの構築に至っておりました。また、このことを基本に、誰もが安心して暮らせる地域づくりの実現を目指しているとのことでありました。視察を終え、このようにケアシステムの充実したまちであれば安心して暮らせるであろうと感じ、またこれが本当のまちづくりの姿だと思いました。新宮市においても包括ケアシステム構築に向け取り組んでおられるところであり、医療センターにおかれましても包括ケア病棟が設置され、最高60日間の入院でリハビリを行い、在宅に戻り生活できることを目的とされております。 そこでお伺いいたします。 委員会でもお伺いし、包括ケア病棟は60日間でリハビリを行い在宅に戻り自立した生活が送れる状態に回復してもらうことを目的としている。この病棟は、現状のままリハビリ療法ができるとの答弁をいただきました。リハビリは専門的に行う療法に加え、毎日の生活がまさにリハビリになり得ると思います。先ほどお伝えしましたみつぎ総合病院のリハビリテーションでは、右側の身体に不自由のある方、左側の身体に不自由のある方それぞれに応じたリハビリができる施設機能がありました。トイレや浴室を初め、台所での調理、リビングでの生活、お布団の上げおろしなど日常生活の家事までもができ、まさに在宅に戻る準備と感じました。その空間に緊張感はなく、リビングで折り紙を折ったり、楽しそうに会話している姿も見受けました。そこまでの理想の施設を整えてほしいとは申しませんが、とりあえず60日間で回復しなければ那智勝浦町の温泉病院に行っていただき、またリハビリを受けていただくという安易な考えは決して持たずに、60日間で在宅に戻り日常生活ができるように回復していただけるしっかりとした医療センターの包括ケア病棟の構築をお願いしたいと思いますが、その機能は本当に現状のままで十分だとお考えでしょうか。 ◎医療センター庶務課長(佐藤尚久君)  医療センターでは、地域包括ケア病棟を昨年8月にことしの春から開設することを決め、そのことに伴いましてリハビリテーション科の職員を募集いたしました。昨年4月の時点では、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、合わせて8名でありましたが、理学療法士、作業療法士をそれぞれ2名ずつ採用し、来月4月には12名になる予定でございます。リハビリ担当職員の増員の見通しがつきましたところで、それを前提に改めて院内のリハビリ関連スペースの見直しなどを検討いたしまして、6階に作業療法と言語療法のリハビリを行う場所をそれぞれ確保し、また現在もある1階のリハビリ室は理学療法士が主に使用することにいたしました。施設面では、さらに6階に人間ドック用として風呂つきトイレのある部屋が2部屋ございましたが、これをほかの部屋と同じようなトイレに改修したところでございます。 ひとまず、地域包括ケア病棟を開設する体制や施設は整いましたが、来月4月に採用する作業療法士が北陸のほうの病院で地域包括ケア病棟の担当をしておりましたので、こういった職員の意見も参考にしながら、引き続き充実に努めてまいりたいと考えております。 ◆11番(濱田雅美君)  ありがとうございます。 委員会ではそのまま使用するとお伺いしてましたので少し気になっておりましたが、今後、いろいろな課題が出てくることと思いますが、包括ケア病棟の充実した構築に向けて御尽力いただけますようお願いいたします。 では、包括ケア病棟の継続には70%の在宅復帰者の持続が必要であったと思いますが、このケア病棟に入院できる患者の条件は定まっていますでしょうか。例えば、若い層の骨折患者とか幅広く受け入れるということは可能なのでしょうか。 ◎医療センター医療業務課長(山下泰司君)  地域包括ケア病棟に入棟となります患者につきましては、在宅復帰が可能な方で次に述べるような方を対象としております。まず、入院治療により状態は改善しましたが当院でもう少し経過観察が必要な方。続きまして、急性期の入院診療が終了した後も在宅復帰に向けてリハビリテーションが必要な方。また、在宅での生活に向けて居住環境などに準備が必要な方。あと、介護施設等へ入所準備中の方。このような方が主な対象患者となります。年齢的な基準につきましては特にございませんから、比較的若い方で骨折等により急性期治療を終了した患者も対象になるものと考えております。 いずれの場合におきましても入院期間は最長で60日間となっております。地域包括ケア病棟につきましては、その性格上、明確に在宅復帰を目指す病棟として開設されておるため、診療報酬の施設基準上、在宅復帰率70%、これをクリアすることが絶対条件となっております。したがいまして、60日以内に在宅復帰が可能と見込まれる患者に絞らざるを得ないということ、この点を御了承願いたいと思っております。 ◆11番(濱田雅美君)  病床数というのは何床でしょうか。 ◎医療センター医療業務課長(山下泰司君)  6階病棟の50床を予定しております。 ◆11番(濱田雅美君)  今後取り組んでいく中で、よりよい方向性に進めていただき、しっかりとした包括ケア病棟の構築をお願いしたいと思います。 また、先ほどおっしゃっていただいてた70%の在宅復帰を保つために、それももちろん大切なことなんですけれども、偏った入院患者になることのないよう、本当に必要な方の、患者のための包括ケア病棟となるようにお願いしておきたいと思います。 また、現在新宮市が取り組んでいる包括ケアシステムの構築の中に在宅での看取りがありますが、それに関連して、医療センターのがん患者の対処法についてお教えいただきたいと思います。 平成19年4月1日施行されたがん対策基本法は、日本人の死因で最も多いがんの対策のための国と地方公共団体の責任、責務を明確にし、がん対策の推進に関する基本的な計画と厚労省にがん対策推進協議会を置くことを定めたとあります。平成24年度から平成28年度までの5年間を対象として、がん対策の総合的かつ計画的な推進を図るため、地方公共団体は基本理念にのっとり、がん対策に関し国との連携を図りつつ、自主的かつ主体的にその地域の特性に応じた施策を策定し、及び実施する責務を有するとあります。 現在は3人に一人ががんで死亡するという社会状況の中、私は医療センターにも緩和ケアが必要ではないかと考えます。緩和ケアとは、がんが進行した時期だけでなく、がんが見つかったときから、治療中も必要に応じて行われるべきものです。患者とその家族に対して、痛みやそのほかの身体的問題、心理社会的問題、スピリチュアルな問題を早期に発見し、的確なアセスメントと対処を行うことによって苦しみを予防し和らげることでクオリティオブライフを改善するアプローチのことです。医療センターにおきましては、地域のがん医療の位置づけと治療はもちろんですがメンタル面においての対処はどのようにされているのでしょうか。 ◎医療センター医療業務課長(山下泰司君)  医療センターにおきましては、国が指定しておりますがん診療連携拠点病院、これに準ずる施設としまして和歌山県より和歌山県がん診療連携推進病院として指定されております。そのため、化学療法等のがん治療だけではなく地域のがん医療従事者への研修、あと患者や患者家族に対するケアも行っております。 また、院内には医師や看護師を構成メンバーとした緩和ケア委員会を設置しておりまして、月に1回その会議を開催させていただいております。この委員会につきましては、診療するがん等の患者に対し適切な緩和医療を提供することで、患者及びその家族の生活の質を維持し、病気に対する苦痛及び不安を緩和することを目的としておりまして、そのための検討、協議、報告等の場になっております。 また、年に1回ですが、当院が主催して緩和ケア研修会というものも開催しております。この研修会によりまして、メンタル面への対策を含めた研修を実施しているところでございます。 ◆11番(濱田雅美君)  ありがとうございます。 では、メンタル面での対処というのは、研修を受け修了した医師や看護師が患者や家族に対してケアしていただいているということですね。年に1度の研修ということですが、その研修の取り組みとはどのようなものを行ってもらっているのでしょうか。 ◎医療センター医療業務課長(山下泰司君)  この研修会につきましては、当院だけではございませんで、地域の医療機関にも呼びかけております。2日間にわたりまして、緩和ケアに関するさまざまな研修を実施しております。その中では、患者や患者家族のメンタル面に対するロールプレイのような研修等も実施しておりまして、そこで学んだことをもとに患者や患者家族に対応するようにしております。 ◆11番(濱田雅美君)  ありがとうございます。 その研修を受ける、受講する研修対象者は何か決まりというのはあるのでしょうか。 ◎医療センター医療業務課長(山下泰司君)  特に決まりはございません。 主な参加者としまして、医師、看護師、薬剤師等が参加していただいております。 ◆11番(濱田雅美君)  現在、どの程度の方が研修を修了されておりますか。 ◎医療センター医療業務課長(山下泰司君)  この研修につきましては、平成25年度から始まっております。平成25年度が30人、平成26年度26人、平成27年度24人と、合わせて今までで80人の方が研修を修了しております。 ◆11番(濱田雅美君)  80名というと、この修了された方は医療センターにおいてはほとんど研修は終えてもらっているという状況なんでしょうか。 ◎医療センター医療業務課長(山下泰司君)  そういうことはございません。まだまだ参加していただく予定にしております。 ◆11番(濱田雅美君)  ありがとうございます。 がん治療も、現在は社会復帰、在宅での生活に復帰をというふうにケア病棟に近い一面もあるのではないかと考えますが、そういった観念から緩和ケア病棟についてはどのようにお考えでしょうか。 ◎医療センター庶務課長(佐藤尚久君)  緩和ケア病棟につきましては、今後施設面とか医師、看護師などスタッフの人員面などにつきまして研究してまいりたいと考えております。また、今後県が策定する地域医療ビジョンあるいは市が構築する地域包括ケアシステムにおいて示されるものと思われますが、医療センターが担うべき役割、果たすべき役割というものを追求していく中で考えていきたいと思います。 なお、医療センターでは、緩和ケアにつきましては現在一般病棟におきまして対応しているわけでございますが、地域包括ケア病棟が開設されましたら、あらかじめ60日以内の退院が見込める場合、またベッドの空きぐあいなど状況が許す場合に限られますが、地域包括ケア病棟に移っていただきまして緩和ケアの提供を受けていただくことができると考えております。 ◆11番(濱田雅美君)  ありがとうございます。 今は、がんは早期発見、早期治療が重要視されておりますが、がんを告知された本人はもちろん、家族にとっては再発または死の恐怖との背中合わせの日々を送ることとなると思います。専門的知識を持ち合わせた医師や看護師の支えは、患者やその家族にとっては大きな心の支えとなることもあり得ると思います。また、入院中も心安らぐ穏やかな環境が必要かとも考えます。どうか、手厚い治療と心のケアができる医療センターであることを願います。 次に、認知症外来についてお伺いいたします。 認知症の疑いがある方の初診は本来認知症専門医の診断が最も好ましいのですが、残念ながら新宮市には認知症専門医がいらっしゃらないので、医療センターの神経内科あるいは三重県熊野市の熊野病院での受診が必要となるとのことです。診察日も診療時間も限られており、患者と家族の都合もあり、なかなか受診できない状況もあるとお伺いしました。医療センターにおいては、もの忘れ外来として第1、第2月曜日の月2回、1日10名程度となっておりますが、ドクターの負担はいかがなものなのでしょうか。 ◎医療センター医療業務課長(山下泰司君)  現在、医療センターのもの忘れ外来につきましては神経内科の医師2名が交代で診察しております。第1、第2月曜日に初診で受診してもらいまして、知的機能検査等を受けてもらっております。その後、必要であれば次回に頭部CTやMRIの検査をして、その後に結果説明という流れになっております。そのため、1人の方でも2回から3回受診していただくこともあります。 また、神経内科における他の外来につきましても、検査等に時間がかかるものがかなり多く、医師からはこれ以上もの忘れ外来の拡充は困難であると言われております。 ◆11番(濱田雅美君)  知的機能検査の後、CTやMRIの検査までの待ち期間、待ち日数というのは大体どのくらいあるのでしょうか。 ◎医療センター医療業務課長(山下泰司君)  CTにつきましてはすぐ撮影することも可能と聞いておりますが、MRIにつきましては予約がかなり埋まっておりまして、1カ月程度かかる場合もあると聞いております。 ◆11番(濱田雅美君)  CT、MRIの検査結果というのは当日に出ると思うのですが、説明をまた後日ということで、多ければ3回受診していただく方もいらっしゃるということですが、その検査結果をそのうちの当日説明することはできないのでしょうか。 ◎医療センター医療業務課長(山下泰司君)  検査結果については当日わかるんですけれども、家族の希望とか都合によりましてMRI等の検査と検査結果を同じ日に行っている場合もございます。ただ、その場合になりますと、検査と結果説明を別の日で受けていただくより多少ちょっと遅くなってしまうということがあるということで、急がれる方については検査と結果説明は別の日にということでされてる場合もございます。 ◆11番(濱田雅美君)  外来人数の待ち時間とかによって変わってくるということですね。 認知力低下の方を病院に連れていくというのは大変なことだと思うんです。また、認知症と思われる方と一緒に生活している方が病院に同行することが一番望ましいのですが、同行者が仕事を持っている方であったり、または介護する側が高齢者の方などさまざまな場合を考えても、ちょっとこの一つの結果をいただくまでに3回の受診というのは負担になるのではないかと考えますので、せめて2回程度におさめていただけるときはそうしていただければありがたいなと思います。診察の都合や先生の待ち時間の都合とかいろんなことがあるとは思うんですけれども、病院側の都合であるのもわかるんですけれども、できるだけ患者の負担の軽減をしていただけますようお願いしておきます。 あと、今、もの忘れ外来の待ち期間が1カ月から2カ月とお聞きしましたし、MRIも長ければ1カ月待たないといけないとかということなんですが、認知症におきましても早期対応が必要であると言われている中、この状態で早期対応が本当にできるとお考えでしょうか。 ◎医療センター医療業務課長(山下泰司君)  先ほども申し上げたとおりなんですけれども、現状では医師の負担が大きいため、これ以上の予約枠の拡充などは困難な状況になっております。なお、当院の神経内科の医師2名につきましては、日本認知症学会等の専門医ではございません。また、当院におきましては認知症等の鑑別診断を行うだけでございまして、診断後につきましては引き続き当院に受診してもらうわけではなく、まちのかかりつけ医に戻ってもらってそこで投薬等をしていただいております。 なお、現在、当院のもの忘れ外来を受診されました患者の3分の1の方につきましては正常範囲内と診断されていると聞いております。 ◆11番(濱田雅美君)  ありがとうございます。 今は開業医の協力を得て、かかりつけ医が認知症患者の投薬を担ってくださっているとのことですが、認知症が悪化した際、次につなげる専門医がいない状態ではないですか。実際、投薬したお薬が患者に合わなくて投薬できない状況が続き症状が悪化してしまった。結局、専門医のいる遠方の病院に行かざるを得ない状況が現実にあります。このことについてはどうお考えでしょうか。 ◎健康長寿課長(河邉弘ミ子君)  認知症の対応をするとき、専門の先生が近くにいないということは地域包括ケアシステム構築の中で地域の課題として上げられてきております。それで、やはり田辺に行くと認知症疾患センター、南和歌山医療センターがあるんですけれども、そこでも鑑別診断はしていただけますが入院等の継続治療はしないという方針ということなので、本当にここの新宮市に住んでる方というのは認知症に関して適切な医療が受けにくい状況であるということはつくづく痛感していますが、対応がなかなか難しい部分があります。 ◆11番(濱田雅美君)  ありがとうございます。 私は、先ほど述べました緩和ケア病棟と認知症専門外来は今後医療センターには必要だと考えております。包括ケア病棟に加え、そこまで医療センターが担えるのか、無理があるのではないかとも正直思いますが、無理があると言ってしまえば前進はそこでできません。医師や看護師の確保、予算などさまざまな課題もあろうかと思いますが、こういった問題に市長はどのようにお考えいただいてますでしょうか。 ◎市長(田岡実千年君)  大きな問題は医療センターの医師不足でもあるかなというふうに思っております。そういう中で、先月、和歌山県立医科大学を訪ねまして岡村理事長そして新宮市出身の塩崎副理事長とお会いしまして、新宮市の包括ケアシステムのことでありますとか、また特に医療センターの状況などを認識してもらいました。いろんな話ができましたので、理事長や副理事長を訪問することは大変意義があると実感して帰ってきたところでありまして、少なくとも1回はこういった訪問をしなければならないと思っており、これからも粘り強く医師確保については県立医大のほうに訴えていきたいというふうには思ってございます。 ◆11番(濱田雅美君)  ありがとうございます。 大変難しい問題ではあるとは思いますが、どうか今後とも粘り強く取り組んでいただきますようにお願いしておきます。 では、次に認知症対策についてお伺いいたします。 2015年1月に厚生労働省が各関係府省庁と共同して認知症施策推進総合戦略(新オレンジプラン)が策定されました。それは、認知症への理解を深めるための普及・啓発の推進、認知症の容態に応じた適時・適切な医療・介護などの提供、若年性認知症施策の強化、認知症の人の介護者への支援、認知症の人を含む高齢者にやさしい地域づくりの推進、認知症の予防法、診断法、治療法、リハビリテーションモデル、介護モデルなどの研究開発及びその成果の普及の推進、認知症の人やその家族の視点の重視という七つの柱を施策としたものです。 本市においても重要不可欠な問題であり、平成30年4月を目標に地域包括ケアシステムの構築に向け邁進している取り組みにおいても重要視せざるを得ない施策であると思います。以前にもお伺いいたしました認知症カフェですが、私はとても有意義な施策であると考えております。海外の取り組みはさながら、国内でも取り組んでいる自治体はふえております。さまざまな課題はあるものの結果も伴っているところが多いように思います。認知症の方とその家族が病院や相談所ではなく楽しい時間を過ごす目的で外に出る。そこで、専門医や福祉の専門コーディネーター、同じ悩みを持った介護する側同士、相談したりされたりする居場所づくり、高齢者の社会との関係づくりの場でもあります。また、認知症の課題にかかわりがない方たちに認知症の理解を深め、1人でも多くの市民が認知症の人や家族を見守り、地域で支えていくという意識の向上の取り組みは優先されるべき私たちの身近な地域社会の課題であると思います。 確かに、財政が厳しい中、新しい施策は困難であることは承知しておりますが、以前の一般質問において、予算と場所がない、しかし今後は考えていかなければならない課題であると思うとの答弁をいただいておりますが、その後いかがお考えでしょうか。 認知症対策は国の策定施策でもあります。現在、新宮市における認知症対策はどのようにお考えで、どのような取り組みがありますか。また、認知症カフェなどの居場所づくりの取り組みについてはどのようにお考えでしょうか。 ◎健康長寿課長(河邉弘ミ子君)  認知症の方の支援については、医療面だけではなく日常の生活支援、家族の精神的負担、認知症の方と介護してる家族の介護負担の軽減なども含めた支援が重要となってきます。 新宮市では、平成28年度に認知症だけではなく高齢者全体なのですけれども、高齢者を支援する側のネットワークの構築のために、仮称ではありますけれども、今、新宮支え合いネットと呼ぼうかなと思ってますが、その支え合いネットを立ち上げる準備を行ってまいります。高齢者の生活を支える地域住民や事業所、法人等、地域との協働のもとどのようなことが必要で、またどのようなことが地域でできるのかということを、地域の課題は地域で解決できる仕組みづくりに取り組んでいく予定です。特に、認知症については地域で見守り、地域で支え合いができるように、まず住民への認知症に対する偏見を持たず正しい理解を深めていけるように啓発が必要と考えています。 二つ目は、議員もおっしゃったように認知症の方の居場所づくりでありますとか、必要な方への定期訪問による見守りが行えるような地域づくりと家族介護負担の軽減。三つ目は、認知症の重症化の予防や安心した生活ができるように早期発見、早期対応ができる体制づくりとして認知症初期対応支援チームの設置などが必要と考えております。 現在やっている具体的な事業内容としましては、初期対応チームの前段階でもあります医師会の協力を得ましたもの忘れ相談会を月1回、医師会の先生と地域包括支援センターの職員が一緒になって相談に当たっております。認知症の人と家族会といいまして、実際家族の人が集って、毎月1回いろいろなピアカウンセリング方式で悩みを打ち明けていただいているという事業があります。認知症カフェにつきましては、行政が主体となって取り組むのではなく、地域で取り組んでもらえるように人材も含めた社会資源を発掘していくことや取り組めるように後方支援を行うことが行政としては重要と考えています。また、地域住民の方に認知症について正しく理解してもらえるように啓発して、認知症の方や家族が抵抗なく、認知症カフェができた場合はそういうところで安らげるような環境づくりが行政の役割であると考えています。 ◆11番(濱田雅美君)  ありがとうございます。 今、各自治体は地域の方々とさまざまな認知症施策に取り組んでおります。行政が熱意と主体性を持って取り組むこと、介護や医療現場の専門職が本気で連携を進めること、そして地域住民が我がまちの、自分たちの暮らしのこととして手を取り合うことが大切だと思います。 今、御答弁いただきました取り組みも大変希望の持てるとてもすばらしい取り組みだと思います。まさしく居場所づくりが本当に大切だと思います。支える側を支える、地域で解決していくなど本当に実現させていただきたいと思います。ぜひ、新宮市のニーズに合った認知症対策の構築をお願いいたしたいと思います。 また、記憶に新しい認知症JR事故訴訟、最高裁で家族に賠償責任はないとの判決が出ました。いろいろなことを考えさせられる判決結果でしたが、認知症の方の徘徊は命にもかかわり、家族の人生も変えてしまうおそれがあると改めて考えさせられました。 本市においても行方不明者の放送は少なくはありません。認知症の徘徊による行方不明者をできるだけ早く発見し、無事に保護できるようセーフティネットとして実行力の高い仕組みをつくる、安心して徘徊できるまちを地域全体で目指していく必要があるかと考えます。例えば、認知症サポーター養成講座はこれらの活動の担い手でもある人材育成が目的であり、認知症サポーターをどんどんふやしていきたいと考えますが、そのサポーターの一人として活躍できるように、小学生からの授業に絡めることはできないでしょうか。認知症の人を理解する単なる知識の習得ではなく、人間同士の触れ合いを大切にした授業を行っていけないでしょうか。家族化が進む中、高齢者との触れ合いがなく、どう接していいのかわからない子供たちもふえてきていると思います。 1月に、相模原市の社会法人竹沢積慈会が経営する特別養護老人ホーム、ボーナビール二本松ケアセンターと二本松保育園を視察研修させていただきました。詳細は委員会視察報告で申し上げましたが、高齢者の方々は園児が来てくれるのを心待ちにし、入ってきたときの笑顔は本当にこれ以上ないくらいに明るい表情になっていました。また、園児が高齢者と触れ合う姿は本当にほほ笑ましいものでした。初めは戸惑っているものの、だんだん子供らしさは出てきて、認知低下の高齢者に対して園児の表情を伺っていると、やはり戸惑いながらも表情も硬くはありましたがそのうちほかの高齢者と同じように接していました。後で保育士の方に子供たちに認知症の方について特別に教えていることはありますかとお伺いしたところ、何も教えていません、認知症の方も障害の方も子供たちが生活の中で自然と覚えていきます。やはり、今おじいちゃん、おばあちゃんと接する子が少ないため、おじいちゃんの歯がとれた、おばあちゃんの頭動いたとか小さな気づきの中で子供たちなりに高齢者を理解していくみたいですとおっしゃっていました。本当に子供たちは表情も心も素直なのです。 小学生から高校生の学生がサポーターの活動といっても特別なことではなく、顔見知りの近所のおじいちゃん、おばあちゃんが一人で歩いていたら恥ずかしがらずに声をかけて家まで一緒に帰ってくるなど、そんな小さなことから地域の見守りになっていくのではないでしょうか。このような小学生からという取り組みには何か困難な課題はありますでしょうか。 ◎健康長寿課長(河邉弘ミ子君)  学生向けの認知症サポーター養成講座のことかなと思いますけれども、認知症の理解を広める方法の一つとして、国の施策として認知症サポーター養成講座があります。一定の講習を受けた方がボランティアで地域住民に認知症についての講話を行ってサポーターをふやしていくという国民的運動を展開していくものです。最近、学生向けに認知症サポーター養成講座を行っているという市町村が先進事例としてよく聞くところです。 包括支援センターでも事業計画を考えるときに、小学生を対象に認知症サポーター養成講座を実施したいとの意見も出ております。今はできてないのですけれども、出前講座でサポーター養成講座をしている程度なんですけれども、小学生を対象にするとなると成人に対する手法と同じ手法ではできないために、媒体の準備でありますとか手法についてどういうふうにしたらいいかというところも研究していかなければいけないと思っております。どのように実現できるのかについては、教育部門のほうとまた相談に上がりながら実現に向けて考えていきたいと思っております。 ◆11番(濱田雅美君)  ありがとうございます。 そのような取り組みをお考えいただいているということを知って大変うれしく思います。 恐れ入ります。教育長はどうでしょうか。 ◎教育長(楠本秀一君)  この間、3月1日の定時制の卒業式に出席させていただきましたときに、新宮市出身の定時制のOBの方が、たしか東京の世田谷で老人ホームと保育園をつくっておるというお話を、その方がOBとして出席されてたのですが、そのお話を伺いまして、実際そういうところがふえているんだなというふうに思って、非常にいい施設だなと思ってます。 そういう、子供が交流するということなんですが、今実際には教育委員会で所管する児童館では小学生がたしか老人ホーム等を訪問して交流活動をしてやっていただいてるんですけれども、学校全体で、いわゆる授業の中でひとつ組み入れていくということについては総合の時間等が考えられるわけですけれども、少しかなり時間が、準備するのでかかるのかなと思いますが、先ほど河邉課長がおっしゃってますんで、その辺のことも教育とあちらと連携しながら、校長会等ではお話はできるとは思いますが、今すぐ平成28年度に実施するとかそういったことにはいかないと思いますけれども、おいおいそういったことを取り入れていきたいな、検討していきたいなと思います。 ◆11番(濱田雅美君)  ありがとうございます。 これからの将来を担っていただく子供たちの育成のためにも、本当に少しずつでも授業の中に絡めていただいて前向きにお考えいただけますようお願いいたします。 認知症と診断されて仕事をやめる人が多いのが現状のようです。その中で、若年性認知症と診断された場合は、特にまだまだ仕事のできる人、働ける人はたくさんいらっしゃるそうです。当事者は、社会とつながっていたい、人とつながっていたいという思いがありますが、周りの理解が不十分な場合が多いようです。実際に認知症になっても工夫をして働いている方もいらっしゃいます。もちろん、周りの人のサポートも大切ですが、認知症の人ができることは任せるということが大切なようです。認知症の方だから皆さんに伝えることができると認知症に理解を求めて講演活動をされている方もいらっしゃいます。企業や個人商店などから決まった仕事を請け負い、収入を得ている方、またそのようなグループを結成して活動されている方、デイサービス、施設などで何か役割を分担するなどさまざまです。 本市の現状はどうなっているのかと思い、若年性認知症と判断されている方の人数をお伺いしたかったのですが、これは先ほど同僚議員の回答にありましたので、関連して認知力低下の方が働いている職場環境はどのようなところがあるかおわかりになりますでしょうか。 ◎健康長寿課長(河邉弘ミ子君)  先ほどと同じなんですけれども、若年性認知症の方自体が把握できておらないので、職場等とかについても把握しておりません。 ◆11番(濱田雅美君)  ありがとうございます。 地域包括ケアシステムは短期間で構築できる施策でないのは確かだと思います。まさに新宮市のまちづくりといっても過言ではないと考えます。さきにも述べましたが、担当課では平成30年4月を構築の目標にしたいとのことでしたが、進捗状況はいかがでしょうか。 ◎健康長寿課長(河邉弘ミ子君)  平成30年度までに、本市における地域包括ケアシステム推進に関する考え方の共有を進めるとともに、行政、事業者、関係団体、関係機関などと地域包括ケアシステムを構築するために共通認識を持ちたいということで、具体的な事業展開が図られるような基盤整備の期間と考えております。 まず、地域ケア会議は設置しておりまして、個別の事例から地域課題を抽出していく作業をもう既に開始しているところです。担当者レベルでの会議から代表者レベルでの検討、さらに庁内検討連絡会への報告とともに市として地域課題への解決に向けて必要な対応を検討するという仕組みが動き始めているところです。高齢者を支える側の新宮支え合いネットの設置に向けた準備を今、平成28年度は準備をしていく予定になっております。先ほども言いました認知症初期集中支援チームでありますけれども、今必要な研修等を受講中でありまして、平成27年度、また平成28年度も続けて研修等を進めていき、新宮市医師会との協議を進めています。あと、平成28年度は高齢者の定期見守り支援でありますとか福祉ボランティアの育成に向けて社会福祉協議会と協議しながら実施できる体制を整備していくこととなっています。医療と介護連携推進では、医療と介護の資源の把握でありますとか医療介護者への研修会、住民への啓発等を医療センター地域医療連携室と今一緒に連携しながら実施を予定しているところです。大まかには今そういうような進捗状況です。 ◆11番(濱田雅美君)  ありがとうございます。 本当に大変課題が多くなかなか進まない施策であるとも考えますが、今後も構築に向けて御尽力をお願いしておきたいと思います。 また、市長のほうもこの包括ケアシステムについてオール新宮で取り組むとおっしゃられておりましたが、お考えをお聞かせいただけますでしょうか。 ◎市長(田岡実千年君)  高齢者が住みなれた地域で安心して暮らしていくためには、我々新宮市が持っているこのことへの能力をオール新宮で最大限に発揮しなければなりません。そして、自立した日常生活を営むことができるようにこのシステムの推進を図っていかなければならない、そういうふうに思っております。 ◆11番(濱田雅美君)  ありがとうございます。 まちづくりにゴールはないと思いますが、行政がしっかりとビジョンを持ち、新宮市にとって本当に必要なところに必要な予算をつけて、誰もが安心して暮らせるまちづくりの実現に向け一層の取り組みをお願いして、私の一般質問とさせていただきます。ありがとうございました。--------------------------------------- △延会の宣告 ○副議長(田花操君)  お諮りいたします。 本日はこの程度をもって延会といたしたいと思いますが、これに御異議ございませんか。     (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○副議長(田花操君)  御異議なしと認めます。 よって、本日はこれをもって延会とすることに決定いたしました。 あすは午前10時から会議を開きます。 本日はお疲れさまでした。 △延会 午後5時42分...