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09月09日-03号

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  1. 新宮市議会 2015-09-09
    09月09日-03号


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    平成27年  9月 定例会          平成27年9月新宮市議会定例会会議録            第3日(平成27年9月9日)---------------------------------------議員定数17名、現在員17名、出席議員17名、氏名は次のとおり。                             1番  北村奈七海君                             2番  並河哲次君                             3番  杉原弘規君                             4番  大石元則君                             5番  松畑 玄君                             6番  前田賢一君                             7番  福田 讓君                             8番  辻本 宏君                             9番  榎本鉄也君                            10番  久保智敬君                            11番  濱田雅美君                            12番  上田勝之君                            13番  東原伸也君                            14番  田花 操君                            15番  松本光生君                            16番  屋敷満雄君                            17番  大西 強君---------------------------------------欠席議員 なし。---------------------------------------議事日程 平成27年9月9日 午前10時開議 日程1 一般質問      別冊 一般質問通告表 番号(5)から---------------------------------------会議に付した事件 日程1 一般質問      別冊 一般質問通告表 番号(5)から(8)まで---------------------------------------地方自治法第121条の規定による出席者               市長               田岡実千年君               副市長              亀井寿一郎君               防災監              井上 登君               企画政策部               部長               向井雅男君               次長兼商工観光課長        中前 偉君               企画調整課長           新谷嘉敏君               企業立地推進課長         山本茂博君               総務部               部長               上路拓司君               秘書課長             西山和視君               総務課長             小西儉弥君               財政課長             小谷 充君               税務課長             平見仁郎君               防災対策課長           西 利行君               市民生活部               部長               岡 雅弘君               生活環境課長           岩崎誠剛君               高田支所長            貝持正志君               健康福祉部               部長兼福祉事務所長        森本邦弘君               福祉課長             有本文彦君               子育て推進課長          南 拓也君               健康長寿課長           河邉弘ミ子君               建設農林部               部長               垣本裕也君               都市建設課長           田坂 豊君               管理課長             平見良太君               農林水産課長農業委員会事務局長 名古一志君               熊野川行政局               局長               伊藤順司君               住民生活課長           丸石輝三君               会計管理者兼会計課長       西久保 敏君               医療センター               事務長              豊田正志君               庶務課長             佐藤尚久君               医療業務課長           山下泰司君               水道事業所               所長               坪井辰実君               業務課長             久保欽作君               工務課長             宇井俊治君               消防本部               消防長              岡本秋久君               次長               切畑屋利一君               教育委員会               教育長              楠本秀一君               教育部               部長               片山道弘君               次長兼国体推進室長        前田圭史郎君               教育総務課長           北畑直子君               学校教育課長           宮本雅史君               文化振興課長           畑尻賢三君本会議の事務局職員               局長               辻 篤樹               参事兼次長            畑尻英雄               次長補佐兼庶務係長        渡爪 薫               議事調査係長           岡崎友哉               議事調査係主事          大居佑介            第3日(平成27年9月9日)--------------------------------------- △開議 午前10時00分 △開議の宣告 ○議長(榎本鉄也君)  おはようございます。 ただいまの出席議員は16名であります。 定足数に達しておりますので、これより本日の会議を開きます。 本日の議事日程は、別紙にて配付いたしたとおりであります。御了承願います。 なお、本日、屋敷議員所用のため遅刻の旨の届け出がありましたので、御報告をいたします。 日程に入ります前に、きのうの2番、並河議員の一般質問について答弁の訂正がありますので、これを許可いたします。 垣本建設農林部長。 ◎建設農林部長(垣本裕也君)  朝一番にお時間をいただきまして、まことに申しわけございません。きのうの並河議員の一般質問の中で、王子団地の建てかえについての質問がありました。その質問の中で5棟の建てかえを答弁させていただきましたが、確認したところ4棟の建てかえということの計画になっております。訂正させていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。 ○議長(榎本鉄也君)  それでは、日程に入ります。--------------------------------------- △日程1 一般質問 ○議長(榎本鉄也君)  日程1、一般質問を行います。--------------------------------------- △福田讓君 ○議長(榎本鉄也君)  7番、福田議員。 ◆7番(福田讓君) (登壇) おはようございます。 議長の許可をいただきまして、1時間30分、一般質問をさせていただきます。 一般質問というのは、議員になって欠かしたことはないと思っております。選挙においてみずからの政策立案をするために、権力者である市長に対して物を言う、提言・提案をするのが議員の務めであります。議員に市長のように予算を使える権利があればいいんですが、我々は二元代表制のもとに、執行権は市長、我々は議決権、監視権を持っている17人の議員の集まりであります。議長を先頭に、議員個人個人の考えの中に、最終決定は議会は多数決主義でございます。 私は、もう今期で10期になります。この間、いつも一般質問をさせていただくときは、やはり執行者の皆さんに対しても真剣に自分の考えを申しているわけでございます。議員一人一人には執行権がございませんし、市長に対して、その執行に対して物を言っているわけです。そこを私はいつも感じながら、ここに御出席の皆さんは、市長、副市長を初め新宮市を背負って立つ、私から言わせれば国の官僚と同じでございます。あなた方は地方行政に精通されていて、私は議員として政治家としては一応わかっているところはございますが、あなた方が一番行政においては詳しいわけなんです。しかしながら、政治というのはそれだけでは務まりません。決断力、そして政治の柱である福祉の向上を求めてやっているわけでございます。 前置きはこのぐらいにいたしまして、私は、今回の一般質問において、昨年の3月に田岡市長の施政方針演説、予算大綱の中において、医療センターの経営についても考えているというお話を受けてから、今回で7回目です。ずっとこれを言い続けています。それは、なぜですか。独立行政法人化が、私にとっても市民にとっても危険だから言っているんです。言葉上は、法人化は経営は変わらない、市民のために働くと言っておりますが、その中におけるデメリットが多いからです。後から、事務長並びに担当課長にもお答えをいただきたいんですが、本来ならばここに院長に御出席をいただいて、法人化を進めようとしているのは院長だと思っていますから、ここに出席いただいて院長に質疑をしたい、質問をしたいんですが、勤務上できないから事務長を初め課長の皆さん、また市長に対しても発言しているわけなんです。 ここに院長が来ていただいたら一番早いんですよ。私は、新宮市立医療センターの院長を初め、医療の幹部職員の皆さんが主導で新宮市立医療センターを法人化にしたいと考えを持ち続ける以上は、私は、徹底的にこれを追及していきたいと思います。決して、あなた方が仕事に怠慢だとか、そういうことを言っているわけじゃないんです。きょうも報道の方も来ていただいておりますが、そこなんですよ、医療センターは立派じゃありませんか。ことしですか、小野田先生が、56歳の医師が92歳の心臓を手術ですよ、立派にされた。また、私の知っている方でも、知人の方でも、脊椎管狭窄症を高見先生が、今はもう和医大へ帰っていると思いますが、手術をしていただいて歩けるようになったんです。これだけ医療センターの技術は高いじゃありませんか。私は、この人口3万人の中で46名の医師を擁して、新宮市民約3万人、そして熊野市から串本町までの約12万人の方の医療に携わっていただいている、なおかつ救急は拒まないと、これだけの大きな新宮市が独自でこれを経営しているわけなんですよね。 経営権は市長にあります。そして、予算の議決権、監視権は議会にあります。昨日のある議員の質問の中で、医療センター、国の公立病院等の見直し等がささやかれていると、そういう答弁もございましたし、今、私が申し上げているまず1項目について、今でも院長はこれを進めようとしているんですか、どうですか。事務長、また庶務課長、担当課長から、あなた方は一番院長のはたにおられて、院長の考えをよく聞かれていると思います。これをまだ進めようとしているんですね、どうですか、御答弁ください。 ○議長(榎本鉄也君)  佐藤医療センター庶務課長。 ◎医療センター庶務課長(佐藤尚久君)  院長のほうからは、以前からの方針に変更があった旨の説明は受けておりません。 ◆7番(福田讓君)  ということは、院長はそれを進めようとしているんでしょう。 事務長並びに庶務課長、担当課長は身分は市長のもとにおいて、業務命令においてそこに勤務されているわけです。院長は市長が任命します。しかし、あなた方の身分は新宮市役所の職員として、一つの機関である医療センターで勤務されているだけなんです。職務上は院長のもとで働いてますけど、あなた方の身分の決定権は新宮市長にあるんですよ。そこを、よくお考えください。 私は、法人化が市民のためになる、また開かれた、慕われて安心される病院として新宮市立医療センターが法人化されて喜ばれるんでしたら、こんな質問しませんよ、7回もかけて。新聞等でも、よく御存じのように、法人化というのはいいこと書いてますよ。市立であると、自主性を持たせる、専門家が育つ。あなた方、豊田事務長を初めその他の担当課長方も、市長の業務命令によってそこで勤務されている。豊田事務長は16年以上勤務されている。佐藤庶務課長は今1年ですね。 だから、私はいつも市長に申し上げていました。専門職が育つということは確かにいいことです。しかし、そこにいつまでも配置しておけば、必ず今全国で大きな問題になっている業者等の癒着、汚職、賄賂、新宮市はございませんよ、でもそういう危惧がされるわけなんです。 今回、赤坂課長が20年間の勤務をされて、御苦労さまでした。今度、本庁のほうへ帰ってこられました。あの方は立派な方で、確かに医療に精通されておりました。しかし、一人の新宮市の職員として、やはり新宮市の全ての行政に目を向けたとき、同じ職場でいつまでも置いていいものか、そこに私は危惧を持つわけです。 今回、市長の決断において、やはり優秀な方であっても本庁においても立派な方であると思ってますし、あの方でしたら、すばらしい能力によって本庁の仕事を任せてやっていただける方です。私は喜んでおります。医療センターで培ったあの能力を、この本庁においてもっともっと伸ばしていただきたいと、私はそう思っております。 さて、新宮市立医療センターの法人化、昨日、医療センターは赤字だと、そういう御答弁でしたね。しかしながら、中央社会保険医療協議会があって2年に改定されています。それによって、中核病院に手厚く診療報酬をするときもあれば、個人の開業病院に対しても手厚くするときもあるわけなんですよね。特に、こういうことを言っております。医療センターは赤字だ、赤字だと言っています。 財政課長にお聞きしたいんですけど、地方交付税交付金というのは過日行われたシミュレーションにおいても、ほとんど変わらないんですよ。しかし、人口は、新宮市は残念ながら年間300人以上の方が亡くなっております。しかし、隣県の熊野市、あそこ1万8,000人ですよ。それでも、熊野市という市があるから地方交付税がおりるわけなんでしょう。町となったら必ず下がりますよ。だから、こう言う方がいらっしゃるんですよ、「3月になったら補填しとるやないか、3億5,000万円も。赤字じゃないか」と。もともと新宮市にいただいた交付税の中から繰り越し、補填してるんでしょう、それを勘違いされてる方も、結構、多いんですよね。3月になったら、会計の関係上、3月に3億5,000万円を繰り出す、だから新宮市は赤字や。医療センターはけしからんと、何やってんだという人もおるらしいんです。そうじゃないでしょう、どうですか、お答えください。 ◎財政課長(小谷充君)  昨日、医療センターの庶務課長が過去5年間の一般会計からの繰り出しの報告を行ったと思っております。その中でも、昨年度では病院の財政運営に対する補助金は3億円の補助という形で繰り出しを行っております。 病院経営については、一般会計にまず影響を与えないように独立採算で行っていただくのが基本原則であります。これまでも、病院経営については重々にそういう健全な経営努力をお願いしているところでございます。しかしながら、現在におきましては医師等の関係から、病院の経営状況というのは依然として厳しい状況であるというところで、毎年、一般会計のほうから繰り出しを行っているというところでございます。 ◆7番(福田讓君)  人間の最後のとりでは医療なんですよ。年間75億円の予算を費やして市民の命を守っているとこなんですよ。一般の事務職等じゃないんですよ。医療は、やはり最後のとりでです。今回、市長のこの決断、お聞きしますと。包括病棟を5階、6階ですか、早かったですね。これ、市長の決断によってやっていただいたと思うんですが、いかがですか。 市長、お答えください。 ◎市長(田岡実千年君)  私の決断といいますか、難しいところです。現場のほうからそういう御提案がありまして、それは大変いいことだということで、早く進めていただいたということであります。 ◆7番(福田讓君)  だから、経営権は市長ですから、院長が幾らやりたい言うても、市長がだめだったらできるはずないんでしょう。そこを、よく考えてくださいよ。院長は、あくまでもあそこで医療センターの運営を任されているだけですよ。何でもおれが一番だというんじゃないんですよ。今回、市長が決断されたからできたんでしょう。院長が決断したんですか。でも、最終決定は市長でしょう。違いますか、お答えください。 ◎医療センター事務長(豊田正志君)  議員のおっしゃるとおり、開設者は市長になっておりまして、最終的な判断は市長のほうに仰ぐというふうな形をとっています。院長としましては診療部門の総括責任者というふうな捉まえ方をしております。 ◆7番(福田讓君)  そのとおりですね。だから、私は、包括病棟60床今度されるということは、本当に市民にとってはありがたい、うれしいことなんです。今、急性期病院で20日ぐらい診療されて、安定期に入ったとき、今どうですか。現状は、白浜のはまゆう病院、お隣の那智勝浦町の町立温泉病院日比記念病院、そういうとこでお願いしている。しかし、今回、これやっぱり市長が決断したんでしょう。市長じゃないですか。しかし、業務的なやっていることは院長初め皆さんの、職員の方ですけど、決断は市長ですよ。 だから、今回よくやっていただいた、市長、私は感謝いたしますよ。市民の方も喜んでおります。しかしながら、これ一番気をつけなければならないのは、そこがついの場所にはならないように、それだけはやはり今後とも業務運営をされている医療センターのスタッフの皆さんにもお願いしたいし、60日ということができたから、そこでずっとおれるものではないけど、その間60日の間に安定期に入った患者様を別のとこへ搬送する、移転するということですから。その間、60日、私は、患者様にとっては大変ありがたいことでありまして、私にとっても市民にとっても大変うれしいことです。 今回、説明では来年の春からこれを執行したいという考えですね。どうぞ、お答えください。
    医療センター庶務課長(佐藤尚久君)  はい。地域包括ケア病棟につきましては、来年春をめどに1病棟50床をその病棟に転換していきたいと考えております。 ◆7番(福田讓君)  まず、試験的に行っていただいて、きのうの同僚議員の質問の中で医療費とほとんど変わらないし、別にそれほどの運営の難しさはないということをお答えしていただいていますしね。そして、何よりも理学療法士、言語聴覚士とか、そういったスタッフの方も、今度9月20日ですか、募集されるとなっておりますけど、大体何名される予定ですか。 ◎医療センター庶務課長(佐藤尚久君)  9月20日の試験につきましては、作業療法士、理学療法士、それで言語聴覚士の3職種につきまして、若干名という形で募集をいたしました。この3職種につきまして、今回7名の方、応募いただいております。20日に試験をいたしまして、何人を採用するかにつきましてはまだ決定いたしておりませんが、今後の地域包括ケア病棟を中心とする病院運営全体に必要となる人数について今回確保したいなというふうに、今のところは考えております。 ◆7番(福田讓君)  これによって、夜間に勤務される看護師の仕事の量というのはかなりふえるわけでしょうか。 ◎医療センター庶務課長(佐藤尚久君)  地域包括ケア病棟の開設によっての看護師の負担ですが、診療報酬上の看護師の配置基準につきましては、今の状況よりも少し少ない数で対応できるというふうな基準にはなっております。ただ、それによって看護師の数をそれならば減らせるというふうにも、直結しては今のところ考えておりません。 ◆7番(福田讓君)  わかりました。それで結構です。 それで、きのう豊田事務長が同僚議員の一般質問の中でこう答えておりました。これは、間違っていたら訂正お願いしたいんですが、お許し願いたいんですが、あなたは法人化が一番至当だと答えている。はっきり申されてましたけど、間違いないですね。 ◎医療センター事務長(豊田正志君)  はい。きのう答弁で独立行政法人化は有効であるというふうに答弁いたしました。 ◆7番(福田讓君)  では、独立行政法人化によってのメリットを言ってください。 一つ言いましょうか、私から。自主性が確保される、どこが自主性確保されるんですか。質問に答えてください。 ◎医療センター事務長(豊田正志君)  市とは独立した法人化になりますので、法人としての自立性が高まるというふうに認識しております。 ◆7番(福田讓君)  それは、理事長に偉大な権限を与えて、市長や我々議会が理事長の罷免権とか、この法人化の文を読んでいると、理事長を市長が任命する、その理事長は副理事長を2人か3人任命するんでしょう。完全なタッグを組むんでしょう。「経営の責任と権限が明白になると同時に、機動性・弾力性が格段に向上します」、今は格段に向上していないの。皆さん、一生懸命仕事をして、今回、地域包括ケア病棟というようなことも生まれようとしている。みんな、一生懸命やっているじゃないですか。どこに機動性と弾力性が格段に向上するんですか。「これまでの地方自治法、地方公務員法などによる縛り、市長や議会の事前関与」、ふざけるなと言うんです。議会が事前に関与してますか。ということは、議会の監視権、議決権を奪い取るということでしょう。こんなことで許せますか。我々は選挙によって市民から選ばれて、市民の福祉の向上のために、市長を初め職員の皆さんのお仕事、そして公務員として行政を監視し、議決権を持ってやってるんです。皆さんも、一生懸命仕事をやっている。しかし、これは何ですか。「市長や議会の事前関与、統制が極力廃止される」ということは、その理事長が、今任命された理事長が好きなことをできると同じことじゃないですか。こんなこと許されますか、私は、許せませんよ。 二元代表制というのは、市長に行政権力を与えているんです。180億円、一般会計。医療センターで75億円。医療保険・介護保険でも、50億円以上の金を市長が決裁されているんです。我々は、それを監視して議決権を出し、やっているんですよ。こんなことで、あなた、理事長に私物化されるおそれがあるから言っているんですよ。まして、公務員から身分がなくなる。私は、市の職員の、きのうの一般質問にもありましたけど、職員の身分の方を守っていかなねばならないという責務がありますよ、議員は。 過日、私は申し上げましたけど、ある市民の方が、「福田議員、独立行政法人化のええとこ言うたろか」いうて、「合理化になるさかい、ええこっちゃ」こう言った人がいる。しかし、お医者さんを招聘することにしたって、やはり、市長、新宮市の代表である市長が頑張ってくれなければいいお医者さんは来ないって言っている。独立行政法人になって理事長が誰になるか知りませんけど、そんな者に任せておいたら新宮市の市長として、市長の一番大切な市民を守っていく、福祉の向上のために働いていただける市長の権限がなくなるじゃないですか。こんなこと、よう書いてるね。「理事長の自己責任で決定される」と、何が決定されるんですか。何度も言いますけど、あの黒潮園ありますね、これやってますね。ここは社会福祉法人になっていると思うんですけど、あそこの経営者の方は、みずからの建物です。国とか県の補助をいただいて立派に建てられて、市民のために特養を運営されておる。しかし、赤字になったらどうするんですか。市は助けますか。全部、経営者が、開設者が全部金払ってやるんでしょう。ところが、市の市立医療センターは市だから赤字になったら市に責任とれと、こんなふざけたこと、ありますか。 和歌山市、大きな30万、40万人の都市では労災病院とか、たくさんあるでしょう。なぜかいうと、それだけ医療のお客様、患者様が多いから、それだけ経営的に競争しているわけなんです。新宮市に300床持った病棟、そういう病院ございますか。ないでしょう。しかしながら、経営においては、市長を先頭に医療スタッフの皆さんが一生懸命頑張っておられるから、平成23年、24年度は黒字になった。しかし、平成25、26年赤字。それはそうでしょう、中央社会保険医療協議会の医療方針によって変わっているんだから、山もありゃ谷もあるでしょう。 こういうことを透明性、「経営状況などは公表、報告する義務があります」と、当たり前じゃないですか。今、決算報告してるでしょう。決算報告は偽りじゃないですよ。それを我々がチェックしているんです。今度、国体があるからこの9月定例会ではできませんけど、閉会中の継続審査で11月ごろから始めると思うんですけど。公共性、「市が100%出資する法人が運営する市立病院であり、法的に公共性を担保している」。今はどうですか、公共性担保しているですね。医療センターの基本理念は全ての市民の皆さんに公平に医療をしていただいているんでしょう。「評価委員をつくって法人の中の評価をする」と、一般の方にしてもらうんでしょう。議会議員じゃだめなんですか。議会議員はそれだけレベル低いんですか。一般の方は、詳しい方も医療の方もいらっしゃるけど、全てプロじゃないでしょう。そしたら、こういうことは議員では評価できない、だったら決算でどういう質疑出るんですか。今度の11月の質疑でもっと厳しくいきますよ。 過日、新宮市のある方から実名入りで投書をいただきました、医療センターのことについて、議会についての。ここで、私、持ってますけど、実名入っています。医療センターに対して大変厳しいこと書いておりますが、私は、職員の皆さんが一生懸命頑張っていると思っていますから、その方の家へ行ってきたいと思うんですよ、この議会終わればね。実情をちゃんと話してきたいと思っています。評価委員会などをつくって我々議会に監視もさせないような、我々議会を無視するようなことを平気でやろうとしているんじゃないですか。 「民営化するものでありません。市が100%出資して設立する法人が運営しますので、市立病院としてこれまでどおり公的な役割を果たし、市民に必要な医療を提供します」と、当たり前じゃないですか。そうでしょう、事務長、どうですか。今までどおりじゃないですか。お答えください。 ◎医療センター事務長(豊田正志君)  地方独立行政法人化になりますと、市が設置する団体となりますので、そのとおりでございます。 ◆7番(福田讓君)  そうでしょう。名前が変わって、そこに市長の経営権を剥奪して、市長が選んだ理事長に全権限を与えるんでしょう。なおかつその理事長が副理事長を指名する、我がの気に入ったのを指名するの、当たり前じゃないですか。私物化されるおそれがあると言っているんですよ。我々議会が、市長にも権限があればいつでも監視できる。評価委員会で監視できますか。市民の代表は誰ですか。市長であり、我々議会なんです。そこを忘れたら、困りますよ。院長がやろうとしているのは、あの人の考えでやっているんでしょう、これがいいと言って、至当だと。医療センター事務長も至当だと言っている。あなた方の考えだけじゃないですか。私は、困りますと言っている。 苦労して、市長も選挙で選ばれてくるんですよ、戦いで。それだけすごい力が要るんですよ。だから、市長は権力者と言われている。大統領制です。しかし、議会の議決がなければ何もできないんです。そこが、二元代表制によって、公平になおかつ民主的に行政が運営されていることを忘れてはだめですよ。新宮市立医療センターは新宮市の一機関ですよ。あそこだけが俺らのとりでやというんじゃないんですよ。あなた方は、そこへ派遣されている立派な事務長、課長なんです。一生懸命してくれている、それに対して私は何も言っているわけじゃない。そんなとこを法人化して、誰が理事長になるか知らないが、理事長に権限を与えて、議員も物を言えない、市長も物を言えない。そんなことを許せますか。市長、どうですか。 ◎市長(田岡実千年君)  福田議員、今回で7回目ということでありますが、この独立行政法人化についてはデメリットばかりではなくて、メリットももちろんあると思っております。そういう中で、時代の流れの中でどういう形がいいのかというのを、今、ちょうど、ちょうどといいますか、今、研究中でございまして、もう少し時間かけて研究していきたいというふうに思っております。 ◆7番(福田讓君)  市長は、性格は本当に誠実な方であって、人の話をよく聞かれる方です。しかし、市長もやはり医療に関しては、新宮市長は福祉から消防、行政の全てにおいてあなたが、一人が決定権を持っているから、なかなか勉強する機会が少ないと思いますし、2カ月に一回医療センターへ行って、幹部会ですか、6時から約1時間半ぐらいやっているんですね。その中で報告を受けて、かんかんがくがくと議論をされて、そういうことをやっておられますか。ただ、恐らく今の市長の御答弁では、院長を初め、事務長、幹部職員の話を聞いて、なおかつ事務長は独立行政法人化が至当であると、はっきり言い切っているんですよ。これは、厄介な難解な問題になってきますよ。はっきり言っているんですよ。だから、それを進めようとしている。もちろん、院長もその考えでしょう。あんたらに牛耳られている医療センターじゃないですよ。市長に権限あるんですよ。 だから、市長、一つのとこへ院長もいつまでも院長として、立派な方ですけど、私、前言ったでしょう、病院のドクターは定年は65歳です。それを、3年間市長の権限で延ばしているんですね、1年1年。それは市長の権限です。市長が、この人はやっぱりやっていただきたいということで市長がされているんですから、市長の権限です。私から見れば、市民から選ばれた議員から見れば、もっと若い人を院長に上げてやっていただきたいし、あの嶋先生だってそうでしょう、院長になれずにやめてしまった。そして、嘱託医で来ていただいて今回退職された。立派な方じゃないですか。何で、いつまでもそうしてずっと院長という職に置いておくのか。私は、疑問でなりません。みんな、立派な人があると思います。ここの職員だってそうでしょう。皆さん、部長、課長の皆さんだって、こつこつと皆さん勉強されて上がってきている。定年になったら退職される。しかし、有力な人も中には来ていただいている。医療センターの改革は、そこからじゃないですか。一つのことを言えば、一つの部署にいつまでもおったら、必ずそこに弊害が出てくるわけなんです。別に、仕事が不真面目だとか、勤務が悪いとか、業績が悪いと言ってるんじゃないんです。 だから、我々だってそうでしょう。アメリカの大統領制は8年で終わりです。なぜか。4年、4年、偉大な権力を持たすから、アメリカはすごい民主主義ですよ。8年以上持たせたら、もうその大統領が権限を全部握ってしまう。だからこそ、8年でやめなさいと言っているんです。すばらしい民主主義ですね。日本は、中には3選、4選、5選する人もおります。それは、日本の法律ですよ。アメリカはやっぱりすばらしいなと。あの世界の警察と言われるアメリカがすごい民主主義だというのは、8年以上大統領を一人の者に渡したら国を牛耳ってしまうと、独裁政治になってしまう。今の中国、そうじゃないですか。司法、行政の上に共産党があると。習近平の、あの人の権限でしょう。北朝鮮だってそうじゃないですか。日本は民主主義、アメリカに学んだ民主主義じゃありませんか。だから、アメリカというのは強大な国であっても、権力はいつまでも与えない、すばらしいことじゃないですか。 だから、新宮市立医療センターに75億円の予算を使うところで、いつまでも同じ方を医療センターの院長として置くのはいかがなものかと、私は言っているんです。市長は、来年3月まで1年、今の院長にやっていただくと申されました。これ、事務長、国の公立病院の見直しとかいって、きのう答弁されてましたけど、何か平成28年なんぞと御答弁されていましたけど、ちょっと説明してください。 ◎医療センター庶務課長(佐藤尚久君)  今、議員の御質問あったのは、恐らく公立病院に求めている改革プランの話だと思います。 改革プランにつきましては、ことし3月31日に総務省のほうから新公立病院改革ガイドラインが示されまして、全国の公立病院が新改革プランを策定することになっております。 新改革プランにつきましては、来年度、平成28年度までに策定することが求められております。今回示されましたガイドラインによりますと、プランの策定に当たりましては、経営の効率化など前回のプランと同じ視点に加えまして、今回は地域医療構想、地域医療ビジョンなどを踏まえた役割の明確化というものにつきましてもプランの中に盛り込むことになっているということでございます。 ◆7番(福田讓君)  はい、そのとおりですね。だから、今、市長が決断して、医療センターの6階に地域包括ケア病棟ができたじゃないですか。それも、一つじゃないですか。しかし、あなた方、院長を先頭に事務方の幹部の方々は、法人化が至当であると、変わってないじゃないですか。一番初めに、私がこのことで質問したときは、今、研究中であると。冗談じゃないです。もう、初めからこれをやるんだと、それを押し切る。そんなことは許せませんよ。決定権は市長ですよ。あなた方は市長に、どうですか、こうなんですと。今度、9月11日に何か三木先生と市長が労災組合ですか、何しに行くんですか。法人化するら、言いに行けへんやろのう。 ◎医療センター庶務課長(佐藤尚久君)  ただいま議員おっしゃいました、今月11日に市長と院長が出席する会議につきましては、地域医療構想の圏域別検討会の第1回の会議でございます。こちらにつきましては、新宮医療圏の地域医療構想、地域医療ビジョンを策定するに当たって、各市町村長、病院長が集まって、この地域の実情を聞き取ってくれるものというふうに考えております。 ◆7番(福田讓君)  だから、そのときに、あなた方、病院長に対してあなた方同じ考えでしょう。同じ考えの者が行って、そこへ田岡市長も出席する、それを持っていくんでしょう、あなた。 ◎医療センター庶務課長(佐藤尚久君)  今回の会議につきましては、決して医療センターが経営形態を見直すというふうなことを打ち出す会議ではございませんで、この圏域の医療機能という中で、医療機能というものの2025年に向けたベッド数、病床数をどのようにしていくかというふうな会議になっております。医療機能と申しますのは、高度急性期、急性期、回復期、慢性期の4種類でして、この4種類のベッド数が2025年に向けてどのようなベッド数に持っていくのが適切であるかというふうなものが示されて話し合われるというふうに考えております。 ◆7番(福田讓君)  3番目にあります市民が希求する医療センターの経営というのはそこなんですよ。救急病院は絶対置いておかなだめですよ。そして、安定期に入った人を長期に療養できる病院を確保する、これが本当に理想なんですよね。だから、高度急性期、急性期、回復期、慢性期とこういうことでしょう。だから、今回、医療センターのスタッフの皆さんの努力によって、市長の決断によって、市民を少しでも助けられる。6階に地域包括ケア病棟と呼ぶんですか、60日間そこでゆっくりとリハビリに励んでいただく、それも一つの、いいことは早くやっているじゃないですか。これはいいことですよ。だから、それは、私は、はっきり事務長を初め、院長を初め、皆さんのことに対しては感謝を申し上げております。 もう一つ、それから、実は医療センターのことで、私の妻が10日間入院させていただきました。そこで出された食事、大変おいしいんですね。私は、びっくりしました。本当に、これよく医療センターの調理していただいている方、全く恥ずかしくない、すばらしい。私は、いいことはどんどん、はっきり言いますよ。悪いことは悪いと言いますけど、本当に感謝してます。今までの市民病院とか、そういうところのあった食事というのはありきたりの食事やって、今は物すごく味つけがいいし、そして口当たりがいいし、栄養面でもすばらしかった。私は、それを見て、本当にこれはいいことはやっぱり医療センターのことは、市民の方に知ってもらわなということで、私、ここで言わせていただきました。 だから、私、医療センターのことで、これ7回やっているんですよね。だから、事務長や担当課長も、私も同じことを言っている、福田の手の内はわかると。大体、そう思われているかもわかりませんけど、私は、院長がこれをしないと言ったら、これやりませんよ。やると言っているから、とことんできますよと言うんですよ。だから、あなた方は院長のもとでその仕事をしている。院長がそのままいつまでもおったのやったら、私も、これ言わなあかんですね。私の任期が切れるか、向こうの任期が切れるかですわ。私は、別に三木先生の腕には何も言うてませんよ。あそこの先生方は立派ですよ。私は、別の新宮市以外の開業医に聞きましたけど、医療センターのドクターはなかなか優秀やと言ってますよ。私は、那智勝浦町には絶対負けないと思ってますよ。私は、はっきり物言いますよ。しかし、一般の市民の方は一つのことをとってそこが悪かったら一事が万事と言うんですよ。 優秀な先生方もいらっしゃいますね。内視鏡の先生やこの間お世話になった脳神経外科の石原先生、全く気さくな先生であってはっきり物を言う。医者がはっきり物を言うことは、自信があるからですよ。中には、医療センターの中の先生でも「先生、どうですか」と聞いたら「うん、うん」と言う人もおるけど、あの石原先生らははっきり物を言う、責任感があるから。私は、大変うれしかったですよ。だから、46名中85%のお医者さんが和歌山医大から来ていただいているんでしょう。 市長にも、前にも申し上げました。新宮市には立派な眼科が1軒いらっしゃいますが、もう一軒、何とか医療センターで眼科医を常駐していただいて、田辺市やとか、串本町やとか行かなくても安心して白内障とか、黄斑とか、そういったことを治療していただける先生をお願いしていただきたいということを、市長にも申し上げました。市民の方、そう言ってます。 しかし、これ、市長。今、県立医大から85%、間違いないね。 ◎医療センター事務長(豊田正志君)  医師は46名ほどおりますが、80%は県立医大からの派遣となっております。 ◆7番(福田讓君)  そうですね。そしたら、ほかのドクターの皆さんは医療センターでずっともう、平成13年に開業されてからもうずっとおられる方、何名おるんですか。 医療センターのドクターの中で、和歌山県立医大から派遣していただく方は大体3年から4年、早い方で2年で帰られていると思うんですが、そういう方以外で、平成13年の医療センター開設以来こちらで働いていただいているドクターは何人おられるんですか。 ◎医療センター庶務課長(佐藤尚久君)  和歌山県立医科大学からの派遣の先生の中で、医療センター開設以来引き続き赴任していただいている先生につきましては、現在、副院長の中井先生お一人でございます。 ◆7番(福田讓君)  というのは、ほかの46人の80%、それから10人以上は、そのうちで1人だけですか、もうずっとおられる方というのは。院長もおられるんでしょう。 ◎医療センター庶務課長(佐藤尚久君)  和歌山県立医科大学からの派遣という形で申しますと、今申し上げたとおりでございますが、ほかの病院からということでしたら、三木院長、そして峯園副院長が今の医療センター開設時からいるドクターということになります。 ◆7番(福田讓君)  そうしますと、医療センターの県立医大から派遣して来ていただいている先生方は80%、そうですね。あと10何名は院長初めそのほか、ほかのとこから来られて、所属している県立医大、国立医大へ帰られてないんですか。それを、お聞きしているんですよ。 ◎医療センター事務長(豊田正志君)  和歌山県立以外でも三重大から来られた先生もおられますし、奈良県立医大から来られた先生もおられます。その方は、それぞれの医局から派遣交代という形で交代する場合もございます。 ◆7番(福田讓君)  それは、何年ぐらいでかわられていますか。和歌山県立医大のほかの先生方は医局との関係もありますから、自分でもとの医局へ帰りたい、三重大、奈良県立医大とか、阪大とか、帰られる方いらっしゃると思うんですが、大体何年ぐらいで帰られていますか。 ◎医療センター庶務課長(佐藤尚久君)  和歌山県立医科大学からの派遣の医師につきましては、3年前後でかわられる方が多いです。それで、三重大学から来ていただいている先生5人いらっしゃいますが、長い方で言いますと平成13年、この方もそうですね、呼吸器外科の畑中先生につきましても平成13年5月に赴任いただいておりますので、今の医療センター開設時からいらっしゃる先生になるかと思います。それで、あとは奈良県立医科大学から派遣されています石丸産婦人科部長につきましても、平成16年10月からの赴任というような状況でございます。 ◆7番(福田讓君)  もう一度聞きますけど、医療センターに来ていただいてる先生方の中で、医師の定年は65歳です。それより若く、50代で、今、佐藤課長がおっしゃった方で何人ぐらいおられますか。50代というのは働き盛りですからね。 ◎医療センター庶務課長(佐藤尚久君)  申しわけございません。医師の年齢構成につきましては、今、資料を持ち合わせておりません。 ◆7番(福田讓君)  それだけやっぱり長く、先生方の中にも医療センターに貢献されている方もいらっしゃるんですよね。だから、そういう若い方をもっと院長にもう任命するようなことを、私は、すべきではないかと市長に申し上げているんです。 私、これ市長に申し上げますけど、お医者さんの社会というのは、学閥、閨閥すごいんですよね。昔、白い巨塔って、田宮二郎さんが演じた。だから、今お聞きしますと、市民の方もよく知っていますけど、県立医大との連携が大変うまくいっている、そして80%のお医者さんが派遣されてきていただいている。これは、市長を初め医療センターの幹部職員の皆さん、院長を初め皆さん方のたゆまぬ努力だと思います。和歌山県立医大に大変お世話になっているんでしょう、市長、どうですか。 ◎市長(田岡実千年君)  大変お世話になっているところでございます。 ◆7番(福田讓君)  だから、私、県立医大は立派な大学ですし、ここで大変80%の方にお世話になっている。私は、市長に提言したいんですけど、これだけお世話になっている和歌山県立医大でしたら、これからもやっぱり県立医大とのおつき合いですか、たゆまぬ政治姿勢で市長がお医者さんを招聘に向かって行っていますけど、私の考えを言えば、和歌山県立医大の方で院長に引っ張ってきたらどうですか。そしたら、やはり県立医大とのつながりのあれももっと強くなるし、そういうことを考えたら、私は、いいんじゃないかと、私は市長に提言したいんです。 今でしたら、今の院長さんは県立医大じゃないですね、事務長。 ◎医療センター事務長(豊田正志君)  今の院長は関西医科大学です。 ◆7番(福田讓君)  立派な方ですよ。でも、定年を過ぎているんでしょう。和歌山県立医大に大変お世話になっている、助けていただいている。私は、これからは県立医大との結びつきがもっと強くなるんだったら、和歌山県立医大の50代のお医者さんを、ぜひとも医局へ行って、招聘したらどうですか。これ、市長、提言しますよ。どうですか、市長。 ◎市長(田岡実千年君)  福田議員の意見として伺っておきます。 ◆7番(福田讓君)  これは、市長、悪いこと言っていません。市長、いいことですよ。医者の社会というのはやっぱり学閥、閨閥ですからね。それがうまくいけば、市長が御苦労していただいている眼医者とか、いろんな診療科目の先生方もスムーズにもっと来ていただくような方針を、私は、やりやすいと思っているから提言してます。 休憩してください。 ○議長(榎本鉄也君)  一般質問中ですが、15分程度休憩したいと思います。 △休憩 午前10時58分--------------------------------------- △再開 午前11時15分 ○議長(榎本鉄也君)  休憩前に引き続き一般質問を続行いたします。 7番、福田議員。 ◆7番(福田讓君) (登壇) 引き続き、医療センターの経営方針についてを質問させていただきます。 最後に、市長に休憩前に申し上げましたが、市長は福田議員のお考えということで承っておきますと言っていただいたんですが、私は、市長のことを思うし、市長を前回の選挙でも御支援させていただきました。あなたの誠実さというのは、私はよく知っているつもりでありますし、もう市長、あと2年したら選挙ですよ。早いものですね。我々議会議員は選挙が終わって4カ月ですけど、もう市長は10月となりますと、2年先ですから、ぜひ市長も頑張ってくれると思うんですが、こういった、市長、平成28年度に向けて医療センターのことで足かせにならないように、市長がしっかりと政治力を発揮していただきたいから、私は申し上げているわけであります。医療センターのこの法人化にもし市長がつまずいてしまったら大変なことになると。別に、市長は独立行政法人化を進めようとしている考えは今、お持ちでないと思いますし、ただ院長を初め、医療センター側がそういう考えをお持ちで、進んでおられることは事実なんで、きょうも、マスコミの方も来ていただいております。マスコミの皆さんにもお願いしたいんですが、過日の紀南新聞を見ますと、三木先生によって、医療センターの6階に包括ケア病棟ができると書いてました。冗談じゃないですよ。決定したのは市長ですよ。市長の決断によってやったんです。先ほど答弁いただいておりますように、経営権は市長ですから、市長が決断して、包括ケアする病棟を設置するように、院長に命令したんでしょう。そこを、新聞等では三木先生が、三木院長がこれをやったと。決定権は市長ですよ。そこをわかるように、私は、今申し上げております。あの新聞読んで、私もがっくりしました。そうでしょう。 豊田事務長、決定権は市長ですね、何回も聞きますけど。 ○議長(榎本鉄也君)  佐藤課長。 ◎医療センター庶務課長(佐藤尚久君)  紀南新聞の記事では、医療センターの最初に、冒頭に、新宮市立医療センター(三木一仁院長)というふうには書いておりますが、決して、三木院長が決定したというふうな表現にはなっていないと考えております。 もちろん、議員おっしゃられるとおり、今回、市長のほうに、地域包括ケア病棟の開設について市長にお話したところ、ぜひ進めるようにというふうな指示を受けましたので、これから、来年春から地域包括ケア病棟に取り組むということを決めたということでございます。 ◆7番(福田讓君)  だから、そういう書き方をするから、市長が決断したと書かないんです。医療センターは院長がもう全部権限を握っていると思われているから、私は、ここで申し上げているんです。そうでしょう。医療センターというのは新宮市の一機関なんですよ、何回も言いますけど。市長が掌握しているんです。そこで事務をとって医療の経営の運営をされているのは、院長を初め、ドクターの皆さん、そして事務長を初め、課長の皆さんがやっていただいていることを忘れないでいただきたいし、やっぱりマスコミの方にもお願いしたいのは、決定権は市長にあるということを、決めるのは市長ですから、案を出すのは院長を初め、職員の皆さんで結構ですよ。そこを忘れないでいただきたいから、今、申し上げたんです。 次に進みます。医療センターで従事する看護職員初め、特に夜間に勤務される看護師初め、皆さん方に対するやはり安心して、安全で安心して働ける職場に、今もそのとおりなんですが、やはり若い看護師たちは、若い女性の方は、やはり結婚されて、お子様ができて、やはり休まれる。そして、また12時出勤、そういった大変御苦労なお仕事につかれているわけなんですね。だから、医療センターでも、看護師のやっぱり不足というんですか、過日地域包括ケアシステム調査特別委員会でもお聞きしましたが、やはり退職される方がいらっしゃるということで、市長、私、一つの考え、提案なんですが、医療職というのはやっぱり人を助ける場所ですね。本庁とか、ほかの職は事務職なんですよ。そして、きのうのように台風が来れば、皆さん、一生懸命待機して頑張ってくれる、それはわかるんですが、やはり夜間に仕事をする、看護師等、大変御苦労だとは思います。やっぱり、この待遇改善というんですか、やっぱりこれ進めていかなければ、医療センターに来ていただける看護師、大変、集まっていただけるのは難しいと思います。 私、こういうこと言われるんですよ。医療センターやったらええやないか、公務員やし。でも、あなた、市民に言うんです。夜、仕事してみなさいって。お子様を抱えて、夜来て、患者様のお世話をしながら、救急患者が入ればそれをしなければならない。さらに、12時で退庁できるのに、救急が入れば、同僚の看護師、12時出勤の方に対しても、一緒になって患者様をフォローされる。時間外はつけることはないと思います。 そういった、あそこで働いていただいている看護師の方たちに対して、私は、本当にうれしく思っているんです。ありがたいと思っています。夜の仕事というのはなかなか、したことのない者ではわかりません。そこに、危険性というんですか、疲れてくる。やはり、医療の事故もある。私は、働いてもらう方の身分というんですか、一般の市の職員と違って、夜間手当ですか、やはりこれを少しでも改善してやっていただきたいと、私は、そういう考えを持っていますが、市長はいかがでしょうか。 ○議長(榎本鉄也君)  田岡市長。 ◎市長(田岡実千年君)  医療センターの現場、看護師ももちろんでありますが、ドクターも含め、現場では大変な多忙を極めておりますし、今、議員おっしゃった、特に泊まりとか、夜間、深夜勤務も結構あります。そういう中で、本当に一生懸命頑張っていただいてくださって本当にいつも感謝しているところであります。 そういった中で、給料がどうのこうのというより、なるべく疲れがたまらないような、そういう方法も考えてもらいながら、長く続けられる職場であってほしい、そう願っているところでございます。 ◆7番(福田讓君)  ありがとうございます。 これ、先ほどから、私、独立行政法人に対して厳しく物を言っていますが、独立行政法人になったときに、まず理事長になった者は必ず合理化、そしてなるべく赤字出さないようにやるんですよね。やはり、市立だって任された以上は、そういう認識を持ってやってくると思います。 一番つらい思いをするのは、医療センターで働いている看護師初め、医療スタッフ、そういう方が今でしたら、市長、新宮市職員としてで、その組合もあり、市長として組合との交渉もあり、いろんなこと話できるんですね。そして、前もある議員のおっしゃっていましたように、市立だから、我々議員に対してもいろんな要請等もしてくるわけなんですよ。ところが、法人となったら、独立行政法人化に、理事長に権限与えてしまえば、何も物を言えませんよ。市長だって、あれですよ、任命はするけど、よっぽどない限り、その理事長を罷免することはできない。もう、我が物顔というんですか、そういう人は中には出てくる可能性もあります。全国に、日常茶飯事のごとく、独立行政法人化されたとこで、納入業者、医療機器の業者との汚職、賄賂、もうほとんど1点ぐらい新聞記事をにぎわせております。これ、県立であろうと、国立であろうと、大阪の国立循環器医療センターでもありましたし、徳島大病院、京大病院にもあるんですね。だから、これほとんどの方はなかなか内部からの告発もあると思うんですよね。だから、市長は、やはり職員の、地方公務員法ですか、きのうも言われたように、身分を守ることも大事ですし、やはり皆さんが医療センターであの看護師の笑顔、私、いつも医療センターへ行っているんですよ、大体月1回、2回は。あそこでエプロンをかけて、患者様を御案内してくれる奥様方に対して、まずお礼を言います。それから、医療センターの患者様の入りぐあい、どんななっているかということですね。中に暇があれば、看護師に、どうですかとかいろんな話も聞くんですよ。なぜかというと、本庁であれば、毎日市役所に来れるんですが、いわゆる医療センターは新宮市の機関であっても、あそこへ病気にならない限り行かない人が多いんですよね。 だから、そこに、やっぱり私は光を与えて、看護師とか、医療業務に従事されている方のいろんな悩みも聞きたいです。やっぱり、人の命を助ける職場と一般の事務職とは違いますので、そこに人間関係もありますし、あの看護師の笑顔を見て、本当にうれしく思いますね。でも、ある人は言ってました。1人の看護師が愛想がなかったら、一時が万事、もう皆悪いと言うんですよ。そうじゃないですよ。いい人はいいんですよ。ただ、看護師も、医療のスタッフの皆さんも人間ですから、体の調子悪いときはやっぱり不機嫌になると思うんですけど、やっぱり医療というのは常に笑顔をもって、市民の皆さんに対応していただける、そういう環境づくりを、事務長、それで佐藤課長にお願いしたいんですけど。やっぱり、そういったことは、皆さん、やっぱり把握していただいて、もうされているとは思いますけど、やはり笑顔の職場に事故はなしと。そういう、やはり市民から愛される医療センターでありますし、これからも、そういった医療センターであってほしいと思います。 ◎医療センター庶務課長(佐藤尚久君)  全く同感でございます。先ほどから地方独立行政法人化の話もいただいておりますが、どのような経営形態でありましても、そこに働く人を大切にして、またお客様であります患者、地域住民も大切にするようなことは当然でございまして、それこそが地域に必要とされる病院、目指すべき病院の姿であるというふうに考えております。 ◆7番(福田讓君)  ありがとうございます。 一応、その4の項目は以上で終わります。 最後に、医療センターの高額な医療機器、薬品について、これも、何回も質問をさせていただいております。過日、紀南新聞にLEDですか、取りかえですか、それを入札で行ったと報道されました。 簡易的な工事請負は入札でするんですが、今、医療センターが高額な医療機器や医薬品は入札でされておりません。そうですね。はい、御答弁ください。 ○議長(榎本鉄也君)  佐藤庶務課長。 ◎医療センター庶務課長(佐藤尚久君)  先日、工事につきまして2件入札を行いました。また、医療機器につきましても1件、指名競争入札を行っております。 そのほかの医療機器、医薬品、診療材料等につきましては、随意契約で契約をいたしております。 ◆7番(福田讓君)  課長、医療センターは赤字や赤字やって言う人結構多いんですけど、私、この入札のことによって、今、新宮市のいろんな工事関係で入札ありますね。75%、85%、90%といって、工事の請負をやっているんですよね。1,000万円の工事で8割だったら、200万円浮くんですよね。そんだけ安くできるということでしょう。確かに、今、医療を、まず医薬品を契約する、これが直接大きな医薬品会社じゃなしに、新宮市に支店を置いている業者との契約ですか。直接、大手の薬品の営業マンが来て、入札しているんで、その説明を受けてやっているんですか。そのあたり、詳しく御説明ください。 ◎医療センター庶務課長(佐藤尚久君)  医薬品につきましては、財政課のほうから示されております物品競争入札参加資格者名簿に掲載されております11業者のほうに見積もり依頼をいたしまして、その中で安いところと、安い見積額を提示したところと契約という運びにはなりますが、1回の見積もりで契約をするのでなくて、2度、3度と、値引き交渉を行いまして、その後で契約というふうな段取りになっております。 それで、医薬品メーカーと直接契約して医薬品を納入させるというふうなことは行っておりません。今回、今年度見積もり依頼した医薬品を調べますと、医薬品のメーカー数だけで118メーカーに及ぶというふうな状況でございました。この118メーカーにそれぞれ見積書を提示させるというふうなことは現実的ではないというふうにも考えますので、見積もり依頼をする先は、先ほど申しました名簿に載っている11業者にお願いしているところでございます。 ◆7番(福田讓君)  その11業者の名簿、いただけませんか。いや、これ別に、事実11業者でしょう。これは、新宮に支店を置いている業者なんですか。 ◎医療センター庶務課長(佐藤尚久君)  業者につきましては、新宮に支店のある業者でございます。財政課のほうから先ほど申しました物品競争入札参加資格者名簿というのが、相当な種別にわたって72種別ですか、わたって提示されております。その中の62番、医療用薬品という区分のされている業者が11業者ございまして、その業者に見積もりを依頼しているところでございます。 ◆7番(福田讓君)  きょうでもなくても結構ですけど、今度、11月に決算審査特別委員会ありますから、それまでに一応どのような業者に発注しているか、名簿を出してください。どうぞ。 ◎医療センター庶務課長(佐藤尚久君)  はい。名簿につきましては、また財政課とも相談しまして、提出したいと思います。先ほど、11業者と申し上げましたが、そのうち、明らかに医薬品を扱っていないと思われる業者もございますので、それを除いた…… ◆7番(福田讓君)  何て、医薬品扱ってない業者、あるん。何で。それ、ダミーですか。 ◎医療センター庶務課長(佐藤尚久君)  病院で扱う薬、患者に投与するような薬を扱っていないと思われる業者については、除外しておりまして、6業者に対して見積もりを依頼しているところでございます。 ◆7番(福田讓君)  ちょっと待ってよ。その医薬品を取り扱わない業者ら、入札に入ってあるんか。そんなん、ダミー違うんかい、そんなんは。 ◎財政課長(小谷充君)  今ほどの件に関しては、医薬品という、普通の医療用の薬と、また入院とか、治療に伴う酸素とか、そういう部分についても薬品というところでの登録業者をしておりまして、今、佐藤課長が申し上げた部分では、酸素などの取り扱いの業者は医薬品の取り扱いのところでは省いているというところであります。 ◆7番(福田讓君)  この業者、新宮市に支店を置いていると。恐らく大手の業者の系列だと思うんですけど、これやっぱり我々議員も知る権利がありますし、こんな初めて出せということの、提出しなさいということで要請しているんですよね。やっぱり、どういう業者で、今までは医療センターのこと、全部、こういったこと、なかったと思います。なぜかいうたら、医療センター、別個の機関だと思っている方もいらっしゃるか知りませんけど、これ市の機関の一つなんですよ。公平に、公明にやっぱり期せと、公正に出すために、新宮の業者やったらすぐ出るでしょう、請負業者やったらどこどこ組とか、どこどこ建設って。 こんなこと、今までなかったと思うんですけどね。だから、上路部長、これ別に決算まで出してくれるように。どうぞ。 ◎総務部長(上路拓司君)  特に、秘密とかいうわけでございませんので、登録業者名は出せると思っております。 ◆7番(福田讓君)  医療センターで一番やはり大事なのは、高級な、高額な医療機器、そして医薬品。医薬品といっても、今は医薬別ですから、患者さんにいただく薬品等はいろんな薬局がありますから。新宮市の市立医療センターで使う、やはりいろんな患者様にする点滴とか、今言った酸素とか、いろんな血液検査でする、医療センターでは血液検査はすぐできますから、それだけのやっぱりほかの個人の医院でしたら、必ず大阪へ送っておりますけど、医療センターでは30分でわかりますからね。だから、そういうあたり、一つの医療センターの中で皆さんが働いて、分業されているわけなんですけど、やはり一番そこで使われるのは医療用薬品ですね、医療用薬品と言われる、医療に使うためのいろんな薬品、そして高額な医療機器だと思うんです。 やはり、これ佐藤課長、事務長、それ安くして、見積もりによってどんだけ安くなって、年間何千万円浮いたって、その資料ある。あなた方が言っている今までに見積もりでやってやりましたと、完璧ですと言うけど、それによってどれぐらい金浮く。それによって赤字が解消できるんでしたら、いいことじゃないかと思うんやけど、実際やってるん。 ◎医療センター庶務課長(佐藤尚久君)  ことしの医薬品につきましては、値引き交渉を行いました。それで、1回目に提示された額から再度値引き交渉した結果、提出していただいた見積額との差額を計算しますと、約800万円弱の値引きの効果があったというふうに考えております。 ◆7番(福田讓君)  800万円いうたら、それは予算額は幾らだったんですか。当初の予算額ですわ。800万円も値引きできるいうたら、すごいですよ。 ◎医療センター事務長(豊田正志君)  医療センターの場合、投薬と注射薬と合わせまして、これ決算になるんですが、6億7,000万円ぐらいの数字になっております、平成26年度の数字としまして。それで、医療センターの場合、卸業者との間で値引き交渉を行うという形で、薬価に対してどれだけの金額で納入するのが適当かというふうな情報については、全国の自治体病院の協議会が持っている全国的な値引率がございまして、それを参考にして、それを目標にしてそこまで大体下げてもらうように、できればそれ以上に下げてもらうような形で交渉をしております。 ◆7番(福田讓君)  そこなんですよ。随意契約とか、見積もりでやったときに、必ず、ここ医療センターはしてないですよ、問題ないから、今。そこに業者との癒着、あなた方はしてると言ってないんですよ。賄賂をもらったり、これ下げるから、こんだけするとかいうのが出てきているんですよ。全国的にね。 これ、御存じでしょう、新聞、資料に載っている。私も、これちゃんと資料全部持っていますけどね。そういうことを、やはり避けなければならないし、医療センターは公明公正な機関であるということ、新宮市の本庁でやる入札関係業者は入札ほとんどでしょう。なぜ、あそこだけそんなことをするんですかという。それによって安くなるんか、その安くなった分は何千万円、何億円安くなるんですか。それやったら、医療センターが黒字になるじゃないですか。 そこに、危惧するわけなんです。決して、豊田事務長や佐藤課長に対して疑いの目を向けているわけではないんですが、全国で捕まっている、警察のお世話になっているの、皆、これですよ。業者との賄賂、あなた方はそうじゃないですよ。でも、そういうことが、やっぱり全国、ああいう国立の病院、京大病院、徳島大病院、国立循環器医療センター、ほかたくさんありますね。そんなところでもやっているんですよ。それは、業者の方は毎日毎日来ますね。新薬の発表、これを買っていただきたいとか、そうでしょう。だから、私は、入札を実行しなければならないと言うんです。 やはり、監視しているのは我々議会ですから、やっぱり随意契約でやる、相見積もりでやるいうのは、やはり本当にいいものであると。一般の皆さんでしたら、お怒りになりますよ。だから、今まで医療センターはそれで通ってきたかもしれませんけど、少しでも同じのが安く入れば、それだけ医療センターの赤字が少なくなるんでしょう、赤字じゃないんですけど。 そういう考えはお持ちじゃないんですか。あなた方は随意契約のほうがいいという、随意契約で一つのお薬を仮に1,000万円で購入したとき、先ほど800万円も浮いたいうて、それ予算幾らやったんですか。800万円も浮いたって言うていただいたらありがたいですけど、その予算は幾らやったんですか。そんな変な、曖昧な予算してたるんですか。 だから、私は、豊田事務長や佐藤課長に対して疑いの眼を持っているわけじゃないんですが、そういうことが出てくるということが、やはり危惧するところなんですよね。 その800万円というのは、予算額に対してその800万円も安くなったという、それ幾らですか。 ◎医療センター庶務課長(佐藤尚久君)  800万円の根拠でございますが、昨年の納入した数量にことし提示された見積額、これを掛け合わせた結果によりまして計算しております。 1回目の見積もりから算出した額が6億300万円余りでございます。2回目が5億9,500万円余りというふうなことになっておりまして、その差額が800万円というふうなことで答弁申し上げました。 ◆7番(福田讓君)  市長、ここもよく考えていただきたいんですよ。やっぱり、管理者、経営者として、職員の方を、私、疑っているんじゃないんですよ。でも、全国的にこのようなことが、汚職、賄賂、多いんですよ。だから、薬の購入においても、やっぱりきちっと、市長は誠実な方です。私は、もうそれはわかってます。だから、そういったことも、医療センターの改革ですよ。独立行政法人化じゃないんですよ。そんなことより、まず改革しなさいと言っているんですよ。市長の決断一つですよ。そこから始まるんじゃないですか。何で独立行政法人化、法人化いうて、院長先頭にやるけど、我がところ、みずからの襟を正すのが職員の役目じゃございませんでしょうか。 そうでなければ、なぜ医療センターだけが随意契約とか、相見積もりでやるのか。市民の方や私だって、やっぱり疑問符が出てくるわけなんですよね。そうしておいて、今度は独立行政法人化がいいんだと、何言っとんだと言うんですよ。悪い言葉ですけど、何勝手なことやっとるんなと。 院長や幹部職員の新宮市立医療センターじゃないですよ。市民の命を預かる病院です。やはり、医療センターの基本理念にある公平公正に運営される、それを求めていくのが、職員の皆さん、そして決断をするのは市長じゃありませんか。決して、今はそういうことをやっていると言っているんじゃないんです。やはり、これからはきちっと市民にもはっきり言える、そのような随意契約や相見積もりでやってますいうようなところはほかにあるかもしれませんけど、ほとんど警察のお世話になっているとこ多いじゃないですか。だから、私は、厳しく物を申します。職員の皆さんは一生懸命やっていますけど、やっぱり機構を変えていかなければ、何が独立行政法人化ですか、冗談じゃありませんよ。 市長、ぜひとも医療の改革というのを、市長は今度、市長の決断によって包括ケア病棟が来年春に開棟する予定ですから、これも一つの市長の決断じゃないですか。やっぱり、医療においても、市長は職員の皆さんのように、全てが完璧に医療業務のことをわかっているとは言いがたきとこありますけど、やはり、市長、次の2年後にはもう市長の選挙も控えているんですよ。だから、市長がやっぱり決断するところは決断してやっていただきたいし、医療センターは市民のためにあるのでしたら、目医者を招聘するにおいても、やはり和歌山県立医大との提携をぎっしり、かちっと固めて、市民が求めているお医者さんの招聘においても、市長が動きやすいようにやっていただきたいし、これは市長に対する提言ですから、決定権は権力者である市長ですけど、私は、市長のためのことを思って言っています。 誰かが言っておりました。政治家は私欲を捨てて公に尽くす、当たり前です。 だから、市長は本当に、私は、こうやって6年間おつき合いさせていただきました。ここで、きょう、7回のこの一般質問をやっていますけど、ぜひとも市長の決断、そして独立行政法人化というものはどういうものかということを市長もよく考えられて、御意見を伺うのは結構ですけど、医療センターの病院長や幹部職員はこれはベストだと言っている。これは、私は市長の権限を剥奪しているように、私は思われる。私の考えですよ。まして、議会議員の権限を剥奪しようとしているのが今の体制、これは、私は許すことできません。私は徹底的に追及します。反対じゃないんですよ。反対してやってしまったら、終わりですから。阻止しなければだめじゃないですか。私一人の力ではできないと思いますが、これはやっぱり市民の全ての皆さんに御報告申し上げ、大分市民の方もわかってきていただいてます。大変なことですよ、市長。これは、やはり75億円の予算を使うところを、独立行政法人化という考えを持っている院長初め幹部職員、それを決着するのは市長ですから、やはり私は選挙でも訴える。もし、市長がするんでしたら、選挙に訴えてください。それだけの考えを持って、市長に決断があるように、私はお祈りします。 はい、以上で終わります。     (「議事進行」と呼ぶ者あり) ○議長(榎本鉄也君)  17番、大西議員、議事進行。 ◆17番(大西強君)  議長、今、ちょっと、福田議員の質問でちょっと気になった。実は、きのう、私の質問について、個人の名前を指摘してするその質問は好ましくないというか、クレームがあったということを議長から警告されたんですが、そういう議事進行がなぜかかるか。 私は、わけがわからない、この議会は。公共の福祉に反しない限り、表現の自由は最大限尊重しなければならないって憲法に書いているんです。90分間の質問の中で、いかにすれば自分の主張がインパクトを与えられるかということを考えてやっているんですよ。 それで、個人の名前を挙げて公開の場で議論するということは公共の福祉に反するおそれがあるんで、極力個人名は挙げないということになっております、会議規則でね。我々議員は個人じゃないんですよ。公人でしょう。並河議員は、新宮市議会の広報委員長なんですよ。たとえ、個人のプロパガンダであったにしても、市民に誤った情報を流布するということは公共の福祉に反する。ですから、並河議員の実名を挙げて、私は発言したんや。そしたら、今、福田議員は質問の中である議員の質問の中の発言でと、ある議員なったある。福田議員の今の質問はインターネットで放映されるんですよ。聞く人は、その福田議員がある議員の発言で言うたと。それで、今、質問したんですね。そしたら、聞いてる人は、その意見はある議員だと、どの議員と言うた。16名、議長を省いて15名の誰の発言かわからんじゃないですか。大西の発言かもわからんでしょう、聞く人は。 ですから、福田議員は誰の発言だと、大西議員の発言の中でこうやといえば、それはそう言うてくれなんだら、福田議員の言うた意見が私の意見かと市民から疑われるかもわからん。疑われるいうたらおかしいけども、名前を挙げて言わなあかん。 だから、ある議員はとか、私も言いましたよ。私も市長に、ある職員があんたの選挙運動、選挙運動いうたらあれやけど、後援会活動をやっていたと、後援会活動、実質は選挙運動ですよ。 ある職員は、その職員は、今、民間人なんで、名前言わなんだんや。気をつけて、そんなこと、常識わかってますから、個人名なんか挙げて私は質問しませんよ。我々は個人じゃなくて、公人ですから、遠慮せんでも、私に批判だったら、大西議員はって言うてくれなんだら、それに対して反論できるでしょう。それを議事進行で大西議員は個人名を挙げて質問するって、何か議会で対処せえというような議事進行があったかといいますけど、議長。そういうことは、あなたは議長として、我々市議会議員の発言の表現の、言論の自由を最大限擁護してくれなあかんと思いますよ。 ○議長(榎本鉄也君)  それは、大西議員の意見ですね。 ◆17番(大西強君)  私の意見だけど、議事進行でかかったと。議事進行でかかったというから、ここで言わなんだらね。だから、私はそういう信念で議員活動してますので。 ○議長(榎本鉄也君)  その議事進行も含めて、きのうの議事進行は、これは議会の議員同士での話し合いに委ねるということで、私は、後日、議会運営委員会かもしくは全員協議会等でこのことを議論しましょうということで、この昨日の議事進行は処理させていただきました。その点、御理解いただきたいと思います。 ◆17番(大西強君)  了解。 ○議長(榎本鉄也君)  一般質問中ですが、午後1時まで休憩いたします。 △休憩 午前11時57分--------------------------------------- △再開 午後0時59分 ○議長(榎本鉄也君)  休憩前に引き続き会議を開きます。 一般質問を続けます。--------------------------------------- △濱田雅美君 ○議長(榎本鉄也君)  11番、濱田議員。 ◆11番(濱田雅美君) (登壇) 通告書に従い、一般質問を行わせていただきます。よろしくお願いします。 まず、防災についてですが、避難所のあり方と受け入れ体制について、直近の台風11号の際に気がついたことをお伺いいたしたいと思います。 今まさに、台風シーズンですが、自主避難について、避難する際に行政側から行う情報提供には、どのようなものがあり、台風、地震、津波など、災害想定や被害想定により段階的な情報提供が必要になると思いますが、どのように実施されているのでしょうか。お教えください。 ○議長(榎本鉄也君)  西防災対策課長。 ◎防災対策課長(西利行君)  住民の皆様への避難の呼びかけといいますか、情報提供につきましては三つあります。まず、避難準備情報というのと、その上の避難勧告、さらにその上といいますか、さらに強制力のある避難指示というものがございまして、3種類ございます。 それで、避難準備情報につきましては、要援護者の方、特に避難行動に時間を要する方なんですけれども、避難行動を開始しなければならない段階で、さらに人的被害の発生する可能性が高まった、そういう状況におきまして発表させていただいている情報です。 続いて、避難勧告ですが、通常の避難行動ができる方が、避難行動を開始しなければならない段階であり、かつ人的被害の発生する可能性が明らかに高まった状況におきまして発令するということで、避難勧告ということで発令させていただいてます。 それで、避難指示につきましては、避難指示というのはなかなか、台風12号の際には避難指示ということで発令はさせていただいています。その災害の起こる前兆と見られる現象の発生、切迫した状況から、人的被害の発生する危険性が非常に高いということで判断された状況におきまして発令するものとなっております。 ◆11番(濱田雅美君)  ありがとうございます。 ◎防災監(井上登君)  一部、訂正させてもらいます。避難指示につきましては、強制力はございません。さらに、市長の権限なんですけども、警戒区域の設定というのがございまして、警戒区域を指定した場合はその区域から退去してもらうという罰則の規定もあるものがございます。これが一番強い規定でございます。 ◆11番(濱田雅美君)  はい、ありがとうございます。 今回の例では、介助の必要な方で水害と土砂崩れのおそれがある地区にお住まいの方が、みずからヘルパーにお願いして自主避難を希望された際に、丹鶴小学校には避難所に椅子がなく、床に直接座ると立ち上がれない方でしたので、丹鶴小学校への避難を諦め、ほかを探すことにしましたが、結局、避難所に避難できず、自宅に戻ったそうです。この日は、夜遅くに暴風雨が予測され、介助の必要な方は警報が出てから避難するのは困難である状態であったと思われます。 このように、介助が必要な方は自主的な早目の避難が大変重要なことと考えます。以前も、一般質問でお伺いした際、警報が出る前の避難所への受け入れは無理との御答弁をいただきましたが、いまだその体制は変わってないのでしょうか。 ◎防災対策課長(西利行君)  警報が出てない状況の中で避難所の受け入れは、無理といいますか、ある程度その警報の発表が基準とはなりますが、自主避難の方につきましては、要は台風接近時、こういう状況の中で気象警報の発表にはかかわらず、豪雨とか、土砂災害等の被害が予想される事態、こちらのほうで気象状況の発表前でも、警報の発表前でも、今後の降雨量とか、そういう気象台での情報収集とか、そういう情報収集しながら、そういう住民が自主的に避難する状況が好ましい、適切だという判断のもとで総合的に判断しまして、受け入れをさせていただいています。 ちなみに、この18号台風なんですけども、こちらのほう、警報というのは波浪警報のみで、大雨警報とか、暴風警報は発表されてませんでした。しかし、自主避難所としまして、22カ所の自主避難の受け入れということで警報が発表されない中でもそういう受け入れ体制を整えさせていただいてます。 ◆11番(濱田雅美君)  その自主避難をできる避難所というのは決まってますでしょうか。 ◎防災対策課長(西利行君)  新宮市内では7カ所です。まず、この福祉センター、まず自主避難される方は高齢者の方が多いということで把握してますので、できるだけその和室のある施設ということで、この福祉センター、それから三輪崎地区でしたら三輪崎会館、佐野会館、それで高田でしたら新高田会館、それからことしから市長のほうの意向で、ちょっと新宮市内、これまで4カ所だったんですが、拡大させていただいて橋本隣保館、それから王子会館、それからもう1カ所、ちょっと和室ではないんですが、丹鶴方面に確保ということで丹鶴の体育館、小学校の体育館を確保させていただいています。 熊野川町におきましては、熊野川町の集会所15カ所を開設させていただいてます。 ◆11番(濱田雅美君)  この熊野川町の15カ所は、自主避難の時点で受け入れていただけるということでよろしいですか。 ◎防災対策課長(西利行君)  そうですね。熊野川行政局につきましては、行政局の職員では対応できないという部分もありまして、新宮のほうから応援職員を派遣します。それが、体制が整い次第、自主避難の受け入れという形でさせてはいただきます。 ◆11番(濱田雅美君)  ありがとうございます。 自主避難でも、そのように避難所が旧市内で7カ所、熊野川地区で15カ所ということであることは大変うれしく思います。現在の市内の避難所は56カ所ということでお聞きしておりますが、変わりありませんでしょうか。 ◎防災対策課長(西利行君)  前回、一般質問の際に56カ所として指定避難所ということでお答えさせておりますが、その後、そのうち、広角の高齢者創作館、これ、今、建てかえということでございます、建てかえ中ですので、これと、それから佐野の体育館なんですが、こちらのほうは県の広域防災拠点として指定されておりますのと、それから新宮市職業訓練センターなんですけれども、職訓センターが仮庁舎ということでなりましたものですから、この3施設が減りまして、現在、53施設が指定避難所となっております。ただ、広角の高齢者創作館、今、建てかえ中なんですが、これが会館として改築予定なんですが、完成後は再度指定をさせていただきたいなということで、最終的には54という形になるかなと思っています。 ◆11番(濱田雅美君)  今、その3カ所のかわりの避難所というのは、どこになるのでしょうか。 ◎防災対策課長(西利行君)  広角の創作館の場合でしたら、そうですね、松山隣保館です。それから、佐野の体育館でしたら佐野会館とか、そういう形になります。 ◆11番(濱田雅美君)  では、そのうち、この避難所の中に福祉避難所というのは何カ所ありますか。
    防災対策課長(西利行君)  福祉避難所はその指定避難所の中に位置するのではなくて、指定避難所以外に民間のそういう障害者とか、高齢者の施設としてさせていただいて、協定を結んで指定をさせていただくような格好になってます。 それで、福祉避難所の位置づけは、指定避難所が1次避難所として位置づけている中で、2次避難所として福祉避難所を指定という格好になっております。一旦、そういう高齢者とか、障害者の方も含めて、一旦指定避難所へ来ていただいて、そちらで避難生活を送っていただくんですが、その中で、そういう障害者とか、高齢者の方の中で、どうしても避難所で生活できない、困難、そういう状況の中で、そういう方々をこちらのほうで困難ということで、その2次避難所である福祉避難所のほうへ移っていただく、そういう形になっております。 それで、現在、指定状況なんですけども、現在5施設ということで、福祉避難所を指定させていただいています。 ◆11番(濱田雅美君)  その5施設を教えていただけますか。 ◎防災対策課長(西利行君)  いずれも障害者の関係の施設です。まず、一つ目が古座あさかぜ園、それから一つは県立みくまの支援学校、それから蜂伏の障害児者支援センター虹、同じく指定障害者支援施設杉の郷えぼし寮、それから指定障害者支援施設杉の郷、以上5施設を、現在、障害者施設なんですけども、指定をさせていただいてます。 ◆11番(濱田雅美君)  その福祉避難所の実績というのはございますでしょうか。 ◎防災対策課長(西利行君)  実績につきましては、古座あさかぜ園が昨年協定を結ばせていただいています。それから、あとの4施設においては、ことしに入ってから協定を結ばせていただいています。それで、この福祉避難所の運用に当たっては、ある程度災害の大きい、大きい災害の際に、自宅が被災してどうしても避難生活を送る必要があると、そういう大きな災害を前提としておりますので、そういう災害というのが12号以降ございませんので、まだ実績はありません。 ◆11番(濱田雅美君)  ありがとうございます。 もしも、その福祉避難所に避難した場合、料金とかというのは発生するんでしょうか。 ◎防災対策課長(西利行君)  それは、料金というのは市のほうで負担はさせていただいてます。 それで、その先ほど言いましたように、大きな災害ということで、ある程度、12号台風のような災害救助法を適用されるようなそういう災害ということで想定しておりまして、その辺の市のほうの負担といいますか、国のほうで負担していただけると思うんですけども、その辺で施設のほうには必要なそういう負担という形が市のほうではさせていただけるのかなとは思っています。 ◆11番(濱田雅美君)  ありがとうございます。 福祉避難所という意義ある避難所の設置に御尽力いただいていることは、大変うれしく思います。また、その福祉避難所や自主避難所が設置されている情報提供というのを、市民の方々や各介護事業者の方々などに周知していただいていますでしょうか。 ◎防災対策課長(西利行君)  福祉避難所が、今、5施設ですので、これから今後12施設を指定させて、協定を結ばせていただく予定になっています。それで、先日、11号台風のときなんですが、一応協定ということで合同の調印式を予定してたんですけども、台風の接近でちょっと延期させていただいてまして、また近々12施設と調印、その中には高齢者とか、介護施設も含まれます。させていただいて、それらの指定終わってから、関係といいますか、周知というのは図らせていただきたいなと思っています。 ただ、先ほど言いましたように、福祉避難所につきましては、2次避難所ということで、そういう当事者の方、本人がいきなり2次避難所である福祉避難所に行っても対応はできません。あくまでも、1次避難所である指定避難所へ来ていただいて、そこで避難生活が送られないという状況の中で、市のほうで、指定2次避難所である福祉避難所のほうへちょっと打診しまして、受け入れが可能かどうかというそういう状況の中で受け入れ可ということでしたら、受け入れていただく、そういう福祉避難所でも被災されている状況もございますので、その辺を見きわめながら、運用という格好になるかなと思っております。 ◆11番(濱田雅美君)  ありがとうございます。 避難については、民間の介護事業者と連携が不可欠であると思います。要介護者の避難の現状は、ほとんどが介護事業者のヘルパーに頼った形になっているのではないかと思われます。 今後、連携強化の体制もお願いしたいと思います。行政は、もっと市民の中に入り込み、現状を把握することが必要ではないでしょうか。たしか、各町内会と連携して、75歳以上の高齢者の方や1人で避難することが困難な方のリストを住基とすり合わせ、名簿作成して、町内会の役員と市役所の担当者で把握し、避難の際に生かしていくという取り組みが行われていたと思いますが、現在、それはどのようになっているでしょうか。 ◎健康長寿課長(河邉弘ミ子君)  濱田議員が御指摘されたとおりなんですけれども、現在、調査しているのは、例えば75歳以上の高齢者のみの世帯であっても、1人で避難できる方もたくさんおられますし、生活実態に合わせて避難行動に支援が本当に必要なのかどうかというところの方に絞り込んだ形の調査を行っております。 そのために、町内会に御協力いただきまして、町内会の名簿を提出いただき、市の基本データと突合させて、町内会長と一緒に訪問させていただき、面接あるいは聞き取りで確認させていただいているという状況です。 ◆11番(濱田雅美君)  ありがとうございます。 では、現在、どの地域にどれほどの要援護者がいらっしゃるかという把握はまだできませんか。 ◎健康長寿課長(河邉弘ミ子君)  まだ、町内会、137町内会のうち、まだ26%しか調査は完了しておりません。ただ、約束をとりつけてまだ行けてない町内会もありますし、まだ名簿が上がってきていない町内会と、さまざまにありますので、平成28年3月末に完成を目指して、今、各課協力してもらってやっているところです。 ◆11番(濱田雅美君)  では、そのリストの作成が完成した際、その方々の避難方法というのはどのようにお考えでしょうか。 ◎健康長寿課長(河邉弘ミ子君)  支援の必要な方で同意を得られた場合、名簿の情報に基づいて避難支援を行うこととなりますけれども、その方の避難を支援する人またはその家族の生命及び身体の安全を守ることが大前提となっております。 災害対策基本法におきましても、避難の支援関係者が地域の実情や災害の状況に応じて可能な範囲で避難支援を行えるよう安全確保に十分配慮することと明記されております。避難時の支援者を誰に担ってもらえるのか、あるいは避難所までの経路や方法、そして留意点等、名簿作成後は統一的な避難方法というより、名簿に基づき個別計画につなげるのが最終目標になると考えております。 ◆11番(濱田雅美君)  ありがとうございます。 大変繊細な作業をしていただいて、御尽力いただいていることはうれしく思います。 町内会の協力や本人の同意など、さまざまな困難もあるかと思いますが、このような取り組みが本当に一番大切なことではないかと思います。 3月末を目標にということですので、ぜひ完成していただけますようお願いいたします。 行政と町内会とが連携し、要援護者の把握をして、避難の際にしっかりと生かせるようにしていただけることをお願いいたします。 また、援護者が避難所に行きたくても行けない理由の中には、健常者にはわからないさまざまな理由があると思います。その中の一つに、先ほど事例紹介しました床に直接座ってしまうと自分では立ち上がれない、あるいは横に寝てしまうと起き上がれない、他人に迷惑をかけてしまうのがつらく避難所に居場所がない、こんな声を聞くと本当につらいです。また、認知症の方の避難は、とても大変で困難だとの声も介護の現場から聞かれます。 台風12号の際に避難した方の中にも、パイプ椅子で一日身動きがとれずにいた女性が、足腰の不調を発症したという事例も耳にします。ヘルパーの要望でも、ソファーあるいは長椅子のようなしっかりしたものであれば、座っても横になってもそこから何とか自力で起き上がることができる人もいます。パイプ椅子は安定が悪く心配で座らせられない、絶対に避難所にないのがおかしい、置いてほしい。横になって起き上がれる人はまだ元気な人なんやでとの声が上がっています。 欧米では、避難所に簡易ベッドを導入することが義務づけられています。国の防災基本計画にも、避難所への簡易ベッドの設置が記載、専門家も導入を呼びかけています。震災関連死の約33%は、避難所における生活の肉体的、精神的疲労が原因となっています。これは、参考にしていただきたいと思うのですが、段ボールベッドというものがあります。お手元に参考資料を配付してあります。恐れ入りますが、お手元にない方は回覧していただきますようお願いいたします。 床に雑魚寝するのに比べて、エコノミークラス症候群の予防や足腰の悪い高齢者の立ち上がりが楽になり、ほこりの吸引が減り、呼吸器の病気の予防、寒さもしのげ、プライバシーを守るパーティションもあり、個人の貴重品なども収納できるなど、かなり画期的であると思います。 15分程度でガムテープのみで組み立てられるので、女性でも簡単にできると思います。ぜひ、各避難所に、決して高価なものでなくていいので、安定した簡易ベッドとなるようなものの設置をお願いしたいと思いますが、それは可能でしょうか。 ◎防災対策課長(西利行君)  避難所に簡易ベッドの配置ということで御提案いただいてます。それで、そういう避難所生活を送る上で、御指摘のとおり、高齢者の方々には心身の負担がそういう格好で大きいかなと思ってます。それで、短期的な自主避難に限っては、ちょっとその辺の整備というのはそれを中心にというのは無理だと思うんですけども、そういう長期の避難、そういう部分の中で、環境整備といいますか、そういう負担をなるべく減らすというのは当然のことだと思います。 現在、新宮市のほうで備蓄ということで、まず最初に最低限必要な備蓄を、今、整備しております。その備蓄整備が終了というんですか、完了というんですか、そういう終了次第、そういう部分の環境整備の見直しというんですか、そういう考慮というんですか、も含まれた中で、整備終了し終わってから、一度、そういう生活環境の整備というんですか、考えていきたいなとは思っています。 ◆11番(濱田雅美君)  ありがとうございます。 ぜひ、長期避難の際には設置していただけるよう前向きに御検討願います。 では、短期避難の際にはどのようにお考えいただいてますでしょうか。 ◎防災対策課長(西利行君)  今、短期避難、自主避難中心になると思います。その際に、福祉センターでしたら、パイプ椅子はもちろんあるんですけども、表にはソファーがあります。そういうその施設であるものがあれば、活用できたらなと思っているんですけれども、こちらもそういう全ての施設がそういう把握しているわけではございません。 それで、避難所、自主避難所開設のとき、職員派遣しますので、その職員に一回相談していただいて、周りにそういう支えるものがないかとか、そういう部分で一回相談していただければなと、そういう状態です。 ◆11番(濱田雅美君)  ありがとうございます。 ぜひ、自主避難ができる、自主避難の受け入れができる避難所だけにでも、せめてそういった今あるものでの代用でも結構ですので、安定したものの設置をお願いしたいと思います。 職員の皆さんも日常の業務において大変お忙しいでしょうが、警報が出ていなくても、警報が予測される時間帯、そのほかの条件を考慮し、市がしっかりと避難できる対応をどうしていくのか、地域包括ケアシステムの一環として、防災対策課、健康長寿課、福祉課、そのほか関係課が連携をとり、要援護者の方々をどう避難させるのか、災害時の避難対応策の構築が必要ではないかと考えますが、いかがでしょうか。 ◎健康長寿課長(河邉弘ミ子君)  要援護者の把握につきましては、先ほどもお伝えさせてもらったように、防災対策課であったり、健康長寿課、福祉課、子育て推進課、保健センター、市民窓口課、生活環境課の職員に協力をいただいて調査に当たっているという連携が庁内にはあります。 また、自主避難の対応につきましても、今、健康福祉部内で、結構、避難所の担当、健康長寿課であれば要援護者の担当なので、その話題が結構出ておりまして、その都度、意見交換等をさせていただき、できるところから取り組みを始めているところです。 そして、外部の関係機関との連携なんですけれども、介護認定がついている方はケアマネジャーが担当としておられますので、ケアマネジャーに一度集まっていただいて、災害時の対応について各担当の方と十分話し合う機会を持っていただくことであるとか、あるいは大雨であったり、台風であったりは情報としてあらかじめわかる部分がありますので、予測できる場合は、どうしても不安で家にいるのが心配であるとかという方につきましては、ショートステイであったりとか、お泊まりデイサービスというサービスなどを調整していただけないかという依頼をかけております。 また、ケアマネジャーには、災害時だけではないんですけれども、緊急連絡先の把握ということで、新宮市の場合、ひとり暮らしの高齢者の方が多いので、何かあったときになかなか身内への連絡方法がわからず、つかめず、困ることが多いので、そういうことも含めて、ケアマネジャーとは連携をとっています。 ケアマネジャーとは定期的に会議もありますので、その中で情報交換もしていけるかなとも思いますし、また必要に応じて招集をかけさせていただいて、災害時の意識を高めていきたいと思っております。 できていないところは、ヘルパー事業所、大変多いんですが、ヘルパー事業所との話し合いとか、考えを、意見交換するという場は持てておりませんので、またそういう他の介護事業所との連携は、これからの課題と考えております。 ◆11番(濱田雅美君)  いろんなところで御尽力いただいているのは、大変ありがたく思います。ただ、ショートステイやお泊まりデイサービスも安心できる避難方法であるかと思いますが、やはり費用の発生などもあり、なかなか難しい面もあるのではないかとも思います。 まず、行政がしっかりと避難の受け入れ体制の構築に努めるべきかと考えます。 今後も、ぜひ連携を強化し、避難の対応策の構築に御尽力いただきますようお願いいたします。 防災についての質問を少し違う観点からお伺いさせていただきます。 今、津波避難として王子製紙跡地の盛り土、蓬莱小学校跡地の築山と統合保育所の屋上などの計画がありますが、蓬莱小学校跡地の築山に関しては津波の際の避難であり、台風12号のような大水害に関しての避難所は蓬莱小学校体育館として考えていると理解してよろしいでしょうか。また、王子製紙跡地は津波避難場所ということで間違いございませんか。 ◎防災対策課長(西利行君)  王子製紙跡地につきましては、津波の一時避難場所です。それで、蓬莱小跡地の整備につきましては、保育所の屋上、それから築山につきましては津波一時避難場所になってます。体育館につきましては、水害時といいますか、そういう指定避難所になっております。 ◆11番(濱田雅美君)  きのうの3番議員と重複しますが、津波避難タワーの建設が中止となり、王子製紙跡地も今回1,200名程度の避難所収容の築山と規模が縮小されており、津波避難体制はどのようなエリア分けとお考えいただいているのでしょうか。 ◎防災対策課長(西利行君)  津波避難場所、避難先ですか、そのエリアで分けるというのが、ちょっと非常に難しいかなと思っています。昨年3月に配布させていただいています津波ハザードマップ、これ避難場所が記載しておりますので、これはもともと配布させていただいた目的は、御自分で避難先を考えていただこう、これには避難時間、津波到達時間とか、浸水のエリアというんですか、そういうエリアが記載されておりますので、まず記載されている避難場所に御自分でこの地図を持ってまずは考えていただくか、そういう狙いでもって配布させていただいてますので、ちょっと市のほうでどこへ避難、高台へ逃げてくださいという部分のエリア分けというのはちょっと難しいかなと思ってます。 ◆11番(濱田雅美君)  津波避難タワーは、今後、必要とお考えいただいてますでしょうか。 ◎防災対策課長(西利行君)  まず、津波からの避難の基本なんですけども、津波から逃げる基本としましては、より遠く、より高く、津波からより遠く、高くというのが基本と考えております。先ほど言いましたように、まずは津波ハザードマップを利用していただいて、津波からの逃げ方を考えていただけたらありがたいなとは思っております。 それで、津波避難タワーとか、それから築山の高台、こういう整備となりますと、そういう高台、避難先につきましては、まず住民の避難の目標となるかなと思ってます。 それが避難の目標とはなるんですが、逆に誘導効果というのが伴ってしまいまして、きのうもお話しさせていただいたんですが、海岸沿いに設置する場合なんですけども、その誘導効果ということで、逆に海側に逃げる、そういう格好も考えられるかなということが想定されます。それで、先ほど言いました遠くに避難することが困難という格好の中で、高齢者とか、障害者の方とか、逃げおくれた方、そういう方々の一時避難場所としてそういうタワーというのは考えていく必要があるかなとは思っております。 ◆11番(濱田雅美君)  ありがとうございます。 当初の避難施設よりもかなり縮小されていますが、今後、どのようにお考えいただいているのか、お教えください。 ◎防災対策課長(西利行君)  縮小ということですが、王子製紙跡地につきましては、整備される高台の海側の地域の方々が対象になるかなと思います。 先ほど言いましたように、それの反対側といいますか、山側といいますか、西側といいますか、そちらの方は利用できません。というのは、そちらの方が利用しようと思えば、津波に向かって逃げていく、右側に向かって逃げていくという形になりますので、あくまでも山側というんですか、西側のほうにその方々が逃げていただく、そういう格好で王子製紙跡地につきましては、海側の方につきましては、850人という数字を出させていただいているんですけども、施設の予定規模に対しまして、受け入れは十分可能かなと考えてます。 また、その隣に、王子製紙跡地の隣に、念法寺さんございまして、そちらのほう、津波一時避難施設として24時間対応の受け入れということで、指定をさせていただいてます。そこは、200名程度が受け入れ可能になっておりますので、そちらのほうも対応できますので、充足するのかなという考えでございます。 ◆11番(濱田雅美君)  ありがとうございます。 現在、王子製紙跡地、蓬莱小学校跡地、また指定避難場所になっておりませんが、新庁舎と津波避難場所が海岸沿いよりも、ほど遠い位置に集中していると思います。先ほどの答弁でも、遠く、高く逃げるというこをおっしゃっていただいておりますが、一番必要な海岸沿いの人たちの対策がなされていないのではないかと思います。財政シミュレーションにおいても、王子ヶ浜の森の防波堤の予算は計上されておりませんでした。国と県と協議中とのことですが、避難タワーもない状況から、海岸沿いの市民の方々の不安は大変大きいと思います。この現状をいかがお考えでしょうか。 ◎防災対策課長(西利行君)  海岸沿いの住民の不安ということです。まず、先ほど、避難タワーございますが、あけぼのと紀宝町をつなぎます新宮紀宝道路というのが計画されております。それの具体案が、去年ですか、示されておりまして、計画では盛り土構造の整備が予定されているということで聞いてございまして、整備にあわせて津波一時避難場所としても要望をさせていただいておりますので、少し時間を要しますが、整備されれば、地域の周辺の安全確保がそれによってできるものと考えております。 ◆11番(濱田雅美君)  ありがとうございます。 今、おっしゃっていただいた新宮紀宝道路ですか、完成までまだ随分先の話だと思うのですが。では、河口から体育館のおよそ600メートルというのはたしか市単独の事業だと思いましたが、この事業に対しては今後どのようにお考えでしょうか。 ◎建設農林部長(垣本裕也君)  大浜緑地整備事業ですけども、大浜緑地事業の600メートルのうち、民地が200メートル、あと森林管理署の所有地が400メートルであります。森林管理署につきましては、緑の防潮堤として最低限の盛り土を樹林化することとか、市長の近畿中国森林管理局長への要望などから、森林管理署も以前に比べて前向きに事業を取り組んでいくようになりました。 それで、治山事業として国直轄で事業実施も考えられるとも言ってくれておりますけども、今の段階では新宮紀宝道路の先線計画もまだはっきりしてないことから、事業区間がわからないため、財務局への予算確保とかができないということなどから、緑の防潮堤計画ということとか、また国や県の管理区間の整理なども必要なことから、今のところ、現時点ではこの事業につきましては、いつ事業が行えるか、はっきりしていない状況ではあります。 ですが、これから、関係機関とも十分協議を続けていきまして、できるだけ早く事業が進められるように考えていきたいと思っております。 ◆11番(濱田雅美君)  ありがとうございます。 新宮紀宝道路との兼ね合いや避難場所になるということも考慮のうちに入れて、大切なことだと思いますが、現在、海岸沿いの住民は大変不安を抱えながら毎日の生活を過ごしております。この状況を把握し、早急の対策をお願いしたいと思います。 昨年、王子製紙跡地において、大浜緑地整備事業のモデル事業が市民参加のもとに行われました。 この事業を無駄にすることなく、市長が災害に強いまちづくりを目指していることに、市民も、私たち議員も期待しております。ただ、大変申しわけないのですが、今、計画されているそれぞれの避難施設の整合性と公助としての防災対策の全体像がまだ少し理解できないところがございますので、改めて今後の防災対策についての市長のお考えをお教えいただきたいと思います。 ◎市長(田岡実千年君)  去年、緑の防潮堤のモデル事業をした中で少しわかりにくいということでありますが、今、垣本部長から緑の防潮堤のことについて現状を少し報告させていただきましたが、実際、少しおくれている状況でございます。できましたら、林野庁の国直轄の治山事業としてやっていただけないかというところを、今、いろいろ話し合ったり、模索して、国・県と協議している最中でございますので、ちょっとわかりにくいところ、おわび申し上げなければなりませんが、まず、この防災の考え方でありますが、とにかく命を助ける、市民から1人の犠牲者も出さないという覚悟でやっていることは変わりございません。そのためには、台風ではまずは早目の避難、そして地震では家の倒壊への対策、そして大津波ではすぐに逃げるというところで、ハード面、ソフト面、両面でしっかりと進めなければなりません。 とにかく、この施策の中で、安心・安全なまちづくりというのをいろんな施策の中へこの視点を入れておるわけであります。 改めて、しっかりと災害に強いまちづくり進めていきたいし、いっておりますので、御理解いただきたいと思います。 ◆11番(濱田雅美君)  ありがとうございます。 現在、文化複合施設や都市再構築戦略事業、復興祈念公園、道の駅など、大きなプロジェクトが絶えない中でどうか防災意識が低下することのないよう継続した取り組みをお願いしたいと思います。 次に、熊野川町の復興祈念公園と日足地区の避難路についてですが、この避難路はもちろん大水害に備えてのものであると理解してよろしいでしょうか。この避難路から、あと避難場所はどこになるのでしょうか。 ◎熊野川行政局長(伊藤順司君)  大水害に備えてというのはもちろんでございますけれども、昨年の8月の台風11号やことしの7月の台風11号におきましても、道路が浸水した状況でございますので、台風に備えた避難路ということで御理解していただきたいというふうに思っております。 また、避難場所につきましては、中核避難場所となっております熊野川小学校や開発センターも避難場所になっておりますので、そこへの道路というふうに認識しております。 ◆11番(濱田雅美君)  ありがとうございます。 では、この復興祈念公園についてなんですけれども、復興祈念公園は何のための、何を目的とした公園でしょうか。財政シミュレーションにおいて、約3億5,000万円余りという多額な予算でありましたが、全体像とコンセプトを御説明お願いしたいと思います。 ◎熊野川行政局長(伊藤順司君)  御承知のとおり、紀伊半島大水害では人的な被害を与えただけでなく、地域の人も精神的な被害をかなり受けておる状況でございます。その中で、復興の祈念をする場、また被害の教訓を後世に伝承する場として人々のきずなをより強くするとともに、復興の象徴として人々の心の支えとなり、市民が集まり、皆さんに楽しめていただけるような公園を整備したいというふうに思っております。 全体的な計画といたしましては、本年度、造成工事を行いまして、約4,500平米の公園地を確保する予定となっております。 そのうち、2,500平米につきましては、多目的広場として芝生化をする予定でございます。御承知のとおり、熊野川地域では高台がございませんので、その部分につきましては、仮設住宅の用地としても利用するような計画となっております。残りの2,000平米の公園用地でございますが、そこには複合遊具やブランコ、健康遊具なども含めた整備を行いたいというふうに思っております。 以上です。 ◆11番(濱田雅美君)  ありがとうございます。 今、おっしゃっていただいたような素敵な公園になることを期待しておりますが、ちなみに復興祈念公園であり、被害の教訓を後世に伝承する場ということですが、紀伊半島大水害を忘れないための何かモニュメントのようなものもお考えでしょうか。 ◎熊野川行政局長(伊藤順司君)  モニュメントは、今、検討中でございますけれども、後世に伝えるために、説明板みたいなものを設置したいというふうに思っております。 ◆11番(濱田雅美君)  ありがとうございます。 この復興祈念公園を、市長は、三重県の山崎運動公園、田辺市の新庄総合公園をイメージにしておられるようですが、確かに公園が欲しい、子供の遊び場がないとの声は多く聞かれます。イベントの開催や広域圏から公園に来ていただき、地域の活性化につながればよいとも考えます。新宮市にも誇れる公園があれば、うれしく思いますが、この公園を決して否定しているわけではないのですが、まちの中の子育ての現状では、若い子育て世代の親は、車もあり、少し遠くても子供を連れて遊びに行くことは可能です。しかし、孫を預かり、祖父母が遊びに連れていける、また子供たちが自分たちで行くことのできる近所に小さくてもいいから、安心して遊ばすことのできる場所が欲しいとの声が多く聞かれます。そのような子育て環境も把握していただき、市民のニーズに応えられるようお願いしたいと思います。これは、子育て環境の一環として少し触れさせていただきました。 それでは、本題の子育て新システムについてお伺いさせていただきます。 子育て新システムとして子ども・子育て会議を中心に子育て支援計画が取り組まれておりますが、新システムによって保育に欠けるという入所基準が保育の必要性というふうに変わりましたが、保育現場及び保護者への影響はどのようなものがありますでしょうか。 ○議長(榎本鉄也君)  南子育て推進課長。 ◎子育て推進課長(南拓也君)  急速な少子化進行並びに家庭及び地域を取り巻く環境の変化に鑑みまして、子ども・子育て支援給付、その他の子供及び子供を養育している者に必要な支援を行い、一人一人の子供が健やかに成長することができる社会の実現に寄与することを目的といたしまして、幼児期の学校教育、保育、地域の子育て支援に取り組んでいくことを目的としまして、今年度4月より子ども・子育て支援新制度が始まりました。 御質問の保育の入所基準でありますが、これまでの保育の入所基準、保育に欠ける事由ということで、一つ就労、二つ目に妊娠出産、三つ目に保護者の疾病・障害、四つ目に同居親族の介護、五つ目に災害復旧、6番目にその他という6項目からなっておりましたが、今回の新制度におけます保育の必要性の事由といたしまして、一つ目に従来であります就労の昼間労働することを常態としていることに加えまして、パートタイム、夜間等の基本的に全ての就労も対象になったこと、そして今までの事由になかった求職活動、就学、虐待やDVのおそれがあること、育児休業取得時に既に保育を利用している子供がいても継続利用が必要であることの4項目が新制度に設けられまして、10項目の基準となりました。 この保育の必要性の認定に変わったことによる保育現場及び保護者への影響についてですが、保育所の利用につきましては、これまでどおり、市町村に申し込み、市町村が入所の決定を行うため、保護者への影響はないと考えます。 ただ、その入所決定をする基準が先ほど述べました保育の必要性の基準に基づき、該当するかどうかを認定することになっておりますので、申請等の様式が変更となりました。 新規申し込みの方はともかく、継続申請の方は少し戸惑うことがあるかもしれないといったぐらいではないかと考えております。 また、保育現場におきましては、事務処理の量がふえまして、事務がこれまでより煩雑になったと、そういうふうに考えております。 ◆11番(濱田雅美君)  大変御丁寧な御答弁、ありがとうございます。 それでは、幼稚園や保育所の利用を希望する際、1号認定、2号認定、3号認定の三つの区分に応じて、その認定を受けることになったと思いますが、ことしの入所児童からこの認定を受けるということで理解してよろしいですか。 ◎子育て推進課長(南拓也君)  新宮市におきましても、新制度に基づきまして認定を行っております。そのとおりでございます。 ◆11番(濱田雅美君)  ありがとうございます。 また、保育料のシステムも変化していると思いますが、負担の増減はどうなのでしょうか。どのような変化がありますか。 ◎子育て推進課長(南拓也君)  保育料につきましては、段階はこれまでの8階層となっております。変更はございません。金額もそのままでございます。 変更となったのは、まず算定基準が所得税から住民税となったことでございます。 保護者の負担につきましては、同じ収入ベースであれば、階層ができるだけ変わらないような基準としております。 ◆11番(濱田雅美君)  ありがとうございます。 では、今のところ、保護者の方からの苦情や相談はない状況で。 ◎子育て推進課長(南拓也君)  今のところは聞いておりません。 ◆11番(濱田雅美君)  ちなみに、幼稚園の保育料のほうは、どうでしょうか。 ◎学校教育課長(宮本雅史君)  保育料といたしましては、一月4,900円ということで、変わらず実施させていただいております。 ◆11番(濱田雅美君)  ありがとうございます。 では、現在のファミサポの進捗状況をお教えください。サポート会員講習会の記事が出ておりましたが、会員の要件とはどのようなものでしょうか。 ◎子育て推進課長(南拓也君)  本市におきましては、平成27年4月よりスタートしました子ども・子育て支援新制度に伴いまして、これまでの新宮市次世代育成支援後期行動計画を引き継ぐ形で、新宮市子ども・子育て支援事業計画を策定いたしまして、幼児期の教育、保育、地域の子ども・子育て支援を総合的に推進しているところでございます。 その推進施策の一つとして、ファミリーサポートセンター事業がありまして、新宮市におきましても、計画策定のために実施したニーズ調査で平成27年度から31年度にかけての量の見込みが年間延べ人数といたしまして1,100人前後となっております。 本計画におきまして、平成27年度から事業実施することとしまして、本年度より準備作業に入っております。現在の進捗状況につきましては、来年度に向けて7月後半から8月中旬にかけましてファミリーサポート会員講習会募集の広告活動を行いました。それと、現在、9月に入りまして、サポート講習会を行っているところであります。9月の2、7、8、17日と4日間、24時間の講習で14講座のカリキュラムとなっております。 それが終わって、今後につきましては、講習会終了後、市への登録を行いまして、近隣町村の状況を把握しながら、利用料金の設定や支払い方法など、実施要綱等の整備、また年明けからは利用会員の登録作業などを進めていきたいと考えております。 ◆11番(濱田雅美君)  ありがとうございます。 サポート会員の会員人数というのは何名で。 ◎子育て推進課長(南拓也君)  会員人数につきましては、特に定めておりません。来年度からサポーターとして登録し、会員になってくれる方は、今回、サポート講習会のお申し込みのあった新宮市に住所があり、全部受講という形で予定してくれております28名の方が登録予定者となります。 また、利用会員のほうなんですけれども、現時点では未定でございます。年明けから事前登録を行う予定でございます。また、会員数について、先ほども定めてないということでありましたが、特に定めておりませんが、ただ交付金、補助金の絡みからいいますと、最低、利用会員とサポート会員、両方合わせまして、段階的に50人以上からの交付金が生じてまいりますので、最低でもそこは確保したいと思っております。 ◆11番(濱田雅美君)  では、今、利用会員、体制的に利用会員がどの程度受け入れが可能とかという予測はできますでしょうか。 ◎子育て推進課長(南拓也君)  ニーズ調査、計画のほうで平成28年度から年間300人程度の受け入れを行えればと考えております。 ○議長(榎本鉄也君)  一般質問中ですが、10分間程度休憩いたします。 △休憩 午後1時59分--------------------------------------- △再開 午後2時10分 ○議長(榎本鉄也君)  休憩前に引き続き会議を開きます。 一般質問を続けます。 11番、濱田議員。 ◆11番(濱田雅美君) (登壇) それでは、一般質問を続けさせていただきます。 先ほどのファミサポの進捗状況からの続きなのですが、先ほどの御答弁の中にもいただきましたが、利用料金の設定についてなんですが、近隣市町村との兼ね合いを考えてとおっしゃっていただいておりましたが、利用料金の設定のおおよその金額は考えていらっしゃるのでしょうか。 ○議長(榎本鉄也君)  南課長。 ◎子育て推進課長(南拓也君)  近隣といいますか、紀宝町で既に始めております。それで、紀宝町の料金につきましては、時間700円ということで聞いております。そんな中で利用者負担が400円、助成金が300円という状況になっておりますけども、大体この辺の市町村についてはその程度ぐらいなのかなと思ってはいるんですけども、そこらももう少しちょっと調査した上で決めていきたいとは思っていますけども、今の時点ではまだはっきりとは言えない状況です。 ◆11番(濱田雅美君)  ありがとうございます。 新事業なので定着するまで何かと大変なことが多くあるかと思いますが、新宮市のニーズに合ったすばらしいファミサポが構築できることを期待しておりますので、どうかよろしくお願いいたします。 次に、幼稚園の充実についてお伺いいたしたいと思います。 新宮市にとって今一番の問題は、幼稚園と保育所のあり方にあると思います。以前の一般質問で、教育長の方針は、今後、三輪崎幼稚園と王子幼稚園を閉園の方向で考えていらっしゃるとの答弁をいただいておりますが、そのような中、新宮市立幼稚園PTA連絡協議会より要望書が提出され、拝見いたしましたが、三輪崎幼稚園の3年制保育の実施が要望されております。こういったニーズに対し、どう応えていくお考えでしょうか。 ○議長(榎本鉄也君)  片山教育部長。 ◎教育部長(片山道弘君)  議員が今お話ししていただきましたように、幼稚園のPTA連絡協議会から、三輪崎幼稚園につきまして3年制保育をお願いしたいという要望はいただいております。ただ、三輪崎幼稚園の園児数につきましては、平成25年度で25名、平成26年度で14名、平成27年度今年度なんですけども9名と、年々減少してきてございます。 このような状況ですので、幼稚園に対してのニーズ自体がなくなってきているのではないかと思われますので、現在、3年制幼稚園を検討するところまで至っていないというのが現状でございます。 ◆11番(濱田雅美君)  三佐木蜂伏地区の幼児教育のあり方というものがとても重要になると思うのですが、その点はどうお考えでしょうか。 ◎教育長(楠本秀一君)  三佐木蜂伏地区の幼児教育のあり方というのは、今、新法が始まって、保育所、幼稚園だけの子育て環境ではないと思うんですね。今、ありましたように、ファミサポの事業とか、いろいろなことがあって、そういった全体の中で考えていかなければならないと思うんですけども、幼稚園については、この間PTAのほうから要望がありましたけども、現状は、皆さん、認識して、人数が、幼稚園に行く人が少なくなってると。ただ、教育環境整備計画の中で、三佐木蜂伏地区は別途考えるということでもうかなり年数がたってるんですけども、そういった中で三佐木蜂伏地区のあり方を考えねばならない時期に来てると思うんです。 そういった中で、新しい子ども・子育て制度が始まった中で、やはり保育園、幼稚園という範疇じゃなしに、あるいは認定こども園とか、そういったあり方もありますしね。だから、私は、先ほど議員おっしゃったように、三輪崎と王子幼稚園については少子化の傾向の中では、民に任せるものは民に任せていきたいということの中で、閉園の方向に持っていきたいなという考えを持っておりますけれども、そういった中で三佐木蜂伏地区のあり方については、その何ていうんですか、民間の保育園と公立保育所、幼稚園入った幼保の協議会がありますから、その辺で三佐木蜂伏地区のあり方について、我々も認定こども園の方向は出ないのか、そういったことを、協力を民間の保育園に対して申し入れていきたいなというふうに思っております。 ですので、さっき、部長答えましたように、ちょっと3歳児の幼稚園を開設するというのは、また民間との調整も要りますし、財政的な新たな仕事にもなりますし、幼稚園に対するニーズからいえば、これは非常に難しいというふうに思ってます。 ◆11番(濱田雅美君)  ありがとうございます。 子ども・子育て支援計画の策定の際に、たしか73%以上の高い回答を得られたと聞いておりますが、そのニーズ調査において、三佐木蜂伏地区の3年制幼稚園、1年制幼稚園のニーズ量は算出されていらっしゃいますでしょうか。 もし、算出されていましたら、その人数を教えていただきたいのですが。 ◎教育総務課長(北畑直子君)  議員質問のアンケートの人数ですけれども、平成26年1月に実施いたしました子ども・子育て支援ニーズ調査(アンケート調査)における三佐木蜂伏地区の3年制幼稚園、1年制幼稚園のニーズ量でありますが、小学校区別で回答件数に対してのパーセンテージを出したものがあります。そちらは、三輪崎小学校区の御父兄の方で3年制幼稚園を希望したパーセンテージというのが19.3%と出ております。また、1年制幼稚園を希望したニーズ量、回答者のうちのパーセンテージは10.3%というふうに出ております。 今、パーセンテージでお答えしたものですから、人数で申し上げますと、三輪崎小学校区の回答者が398人いらっしゃいまして、そのうち3年制の幼稚園を希望された方が77人、1年制幼稚園を希望された方が41人という数字になってございます。 ◆11番(濱田雅美君)  ありがとうございます。 このニーズ調査結果におきましては、やはり幼稚園PTA連絡協議会の要望と同様に、三佐木蜂伏地区の3年制幼稚園、1年制幼稚園のニーズ量も相当あるのではないかと思うのですが、今、先ほど教育長の答弁をいただきましたが、少子化傾向にあり、幼稚園経営が困難であるということもございますが、確かにそれもあると思うんですが、国のさまざまな支援のもと、以前から議論されています幼稚園の保育料の改定なども踏まえて、幼稚園の存続の方向を考えていただきたいとも私的には思います。 やはり、子供たちと保護者の選択肢の一つとしても残していくべきではないかと考えておりますので、よろしくお願いいたします。 ◎教育長(楠本秀一君)  もう一つ、説明するのを忘れてたんですけども、現行の幼稚園の保育料4,900円、これは新法に対応したものじゃなくて、ちょっと、私ども、この対応がおくれております。新しいあり方としては、新法に対応したものといえば家庭の経済力に応じた保育料の設定をしていくということで、正直、多分上がるということだと思うので。それで、幼稚園の先生方の話を聞くと、やはり幼稚園は安い。だから、やっぱり今までも保育に欠ける、欠けないという区分の中でも、本当は働いてるけども幼稚園へ来てるよという子供が現実におります。 そういった面もありますので、新しいあり方に合わせていこうかなというふうには考えております。 それと、三輪崎を残すということの答弁にはなりませんが、私ども、どうしても幼稚園というのは、学校教育法、これ縦割り行政の中で範疇にあります。その中で、やっぱり幼稚園教諭は、田辺の和歌山県研修センター学びの丘であるとか、あるいは全国で行われる研修会に参加して資質を向上するとか、あるいは私どもの指導主事が園を訪問して直接指導するとかいうことで、指導力のアップということにもしております。これは、ある意味、幼稚園教育の充実であるのかなと思ってます。 それで、先生方、幼稚園では指導案というのをつくっております。今週はこういうことを目的にしよう、それについても指導主事がきちっと指導しておるという現状もありまして、この辺、もっともっとしっかりとして先生方が子供としっかりつながって、知・徳・体を備えた子供の成長のために頑張ってほしいな、そういうふうに思って、今、幼稚園のほうを経営しております。 ◆11番(濱田雅美君)  ありがとうございます。 10年ほど前の新宮市議会の教育環境検討特別委員会によると、最終的に旧市内の幼稚園は1園で、当分の間2園、旧市内の公立保育所は1園に統合するという答申を出されておりました。また、教育環境整備計画審議会答申での保育年次に関しては、旧市内が3年制幼稚園とし、三佐木蜂伏地区は現行どおりとするが、長期的には、今後、3年制幼稚園を検討すべきだという答申であったと思います。 今、重要なのは、市民のニーズにどれだけ応えていけるのか、また新宮市の幼児教育はどうあるべきなのかの方向性をきちんと示し、教育委員会と子育て推進課が連携を強化して幼児教育の形成をしていくべきだと考えます。例えば、教育長の方針とは違うのかもしれないんですけれども、他府県にはない学校の幼稚園、これも新宮市には独自の幼児教育だと思いますし、新宮市独自の魅力ある幼児教育を打ち出して、それを発信していくのも大切なことだと考えております。 今後は、幼児教育の無料化や厚生労働省でも上げられている乳幼児医療費の無料化など、子育て支援に対する国の施策も多様化してくると思われます。その一つ、子育て新システムは子育てを社会全体で支援する新しい枠組みでありますので、今回の三佐木蜂伏地区のPTAの方の要望にありますように、それとは真逆の幼稚園を閉園するという新宮市の子育て支援が後退することのない御対応をお願いいたしたいと思います。 今、本市は、新庁舎や文化複合施設、そのほかさまざまな大型事業が絶えません。当局側の御尽力も察するところではございますが、防災や子育て、そのほかさまざまな市民福祉の向上が行政にとって最も優先されるべきだと考えます。ぜひ、住民福祉の向上に光の当たらないところにしっかりと光を当てられる新宮市政であるよう財源措置をしていただくことをお願いし、私の一般質問とさせていただきます。 ありがとうございました。 ○議長(榎本鉄也君)  一般質問を続けます。--------------------------------------- △田花操君 ○議長(榎本鉄也君)  14番、田花議員。 ◆14番(田花操君) (登壇) それでは、午後のお疲れのところ、議長のお許しをいただきまして一般質問をさせていただきます。どうかよろしくお願いいたします。 質問に入る前に、私の知った方から、8月6日は広島、8月9日は長崎、それぞれ原爆の日であります。この日には、新宮市は防災行政無線のサイレンを鳴らして市民に黙祷を呼びかけてます。この方が言ってるのは、8月15日、これは終戦の日、政府は戦没者追悼平和記念日として全国の戦没者追悼式典をとり行っております。私たちにとっても、この日は特別な日であり、戦没者を追悼するとともに、苦難を乗り越えた先人たちが築いてこられたこの平和な社会に感謝する日とすべきではないか。当時、全国でも310万余人と言われる方々が亡くなられた。新宮市でも、この方が言われてるのは、1,000人ぐらいが当時戦没されてるんじゃないかと言われて、ぜひこのとうとい命を犠牲にされた方に対して、新宮市も何らかのやはり市民に同様のサイレンを鳴らすか、あるいは追悼式典を行うかといったそういったことがあってしかるべきではないかというふうに言われた。 この点、ちょっと質問事項とは離れてますけど、冒頭、ちょっと、市長。 ○議長(榎本鉄也君)  上路総務部長。 ◎総務部長(上路拓司君)  事務方のほうから、少し御説明申し上げます。 終戦記念日におきましては、先ほど議員おっしゃられたように、政府主催により全国戦没者追悼式が日本武道館で行われております。それにあわせまして、和歌山県のほうからは半旗の掲揚、あるいはサイレンの、正午なんですけども、正午の黙祷ということで依頼が毎年来てございます。 以前から、半旗につきましては庁舎で実施してございます。ただ、たまたま黙祷のサイレン吹鳴につきましては、正午ちょうどということでございまして、新宮市では以前から正午にサイレンが吹鳴されていたということがございまして、その際のサイレンとの混同もあるということで、以前から終戦記念日のサイレンの吹鳴についてのアナウンスいうのはやっていないのが現状です。 原爆投下につきましては、たしか11時2分と8時15分ぐらいだったと思うんですけども、少し半端な時間ですので、サイレン吹鳴前に市民の方に事情を説明してサイレン吹鳴させていただいてきたのが現状でございます。 ただ、新宮市の正午のサイレンも鳩ぽっぽに変わりましたんで、今後についてはやっていける状況にはなっているかと思いますが、今まではそういう事情で、終戦記念日のサイレン吹鳴のアナウンスいうのはやってこなかったというのが現状でございます。 ◆14番(田花操君)  ぜひ、何らかの市民のそういった思いをこの機会にぜひしていくべきじゃないか。新聞なんかに、よく速玉大社で戦没者追悼慰霊祭をやる。ホームページでずっと見ると、やっぱり全国でも自治体独自でもやってるとこは結構あるんや。政府は政府で、全国戦没者をやる。その辺も、やっぱりこの戦争を忘れないということが、今の安保法制の問題も含め、やっぱり大事ではないのかというふうに思うんで、市長、研究方お願いしておきます。 市長も2期目の折り返し点、もう2期目のちょうど2年が過ぎようとしてる。もう、本当に月日のたつのが早い。ぜひ、市長にも、せっかく市長として選ばれてその地位にあられるので、ぜひやはり名の残る田岡市長の時代にこういうまちにしてくれたんやという、そういった名の残るようなまちづくりをしていただきたいというふうに思っております。 なかなか公約どおりには世の中進みませんけど、ぜひ公約はやはり忘れることなく公約を実現するという約束の中で選ばれてきているかというふうに思いますので、この選挙公約もいつの間にかどこかへ行ってるような感じもしますので、市長、ぜひ原点に返って新宮市の市政の発展に尽くしていただきたいというふうに思っております。 まず、そういった観点、視点からお伺いしていきたいと思いますが、質問内容が多少前後するかもしれませんが、お許しをいただきたいと思います。 そして、特にどうしてもこの私の一般質問は、まちづくりとか、ハード建設、そういった部門が多いと自分自身でも感じて、なかなか女性議員のように、出産、子育て、福祉、教育、そういった部門の質問がなかなかないんで、私も次回は頑張ってそちらの質問もやっぱり入れていかんと、偏っておるような感じが自分自身もしてますので、御理解をいただきたいと思います。 1点目の市町合併10周年の課題についてを簡単にお伺いしたいと思います。 いわゆる平成の大合併により平成17年10月1日に熊野川町と新宮市が合併して、はや10周年の節目を迎えるということになっております。最初に、この合併という井戸を掘っていただいた両首長、両議会議員の皆さん、合併にかかわっていただいた方々の御苦労に対して、改めて感謝を申し上げたいと存じます。 昨年12月議会にいただきました合併に係る新市建設計画があります。このピンクのこの本を、冊子を昨年いただいてます。これ、議会議決を経るという形で法律に決められて、こういう冊子をつくって配付をしていただいたわけですけど、これは、やはり10年を迎えるという形でのこの冊子の見直し、変更と受け取ってよろしいんですか。 ○議長(榎本鉄也君)  新谷企画調整課長。 ◎企画調整課長(新谷嘉敏君)  本件につきましては、平成24年6月に成立しました合併特例債延長法により合併特例債の活用が、当初の平成26年度末から平成32年度末まで延長されたことに伴いまして、新市建設計画についての変更を議決いただいたというものでございます。 変更内容につきましては、計画期間の延長並びに財政計画の期間変更でございまして、基本理念及び政策体系、その他内容等については大きな変更はございません。 ◆14番(田花操君)  今、言われた合併特例債の問題という中で、この冊子の中にはこういった計画の見直し、計画の内容について、合併後16年間この計画の実行等についての把握、見直しをしなさいいうことになってるんで、私は、それに基づいてやられてるんかというふうに。これは、市町村の合併の特例に関する法律、この中で当然今言うた特例債の話も載ったあるのかな。 ◎企画調整課長(新谷嘉敏君)  今回の改正につきましては、今、先ほど説明しましたように、内容について基本理念でありますとか政策体系、目指すべきものはほとんど変わってございません。ただ、この期間中に第1期の総合計画を策定しておりますので、主にその主たる部分についてはこの総合計画に十分引き継がれている内容でございまして、その施策の部分についてはこの総合計画の中で各所管着実に実行されているものと解釈しております。 ◆14番(田花操君)  私がお尋ねしたいのは、この新市建設計画いう立派な冊子を、これ当初こういうようにつくられて、そしてそれをつくっていきなさいいうことが、しっかり合併後の新市の状況をその都度チェックしなさいという形で法は求めておるんではないかというふうに思いますし、このやはり10年を節目に、ある程度の総括というのはしていくべきではないんかと。やはり、いろいろ合併の前から、どうしても小さなまちの方は、特に不安、心配が多かったやろうと思う。そういった話がどうなってきたんかと、10年たってそういう心配がどう展開されて事業がいってるんかと。 新市建設計画のこのピンクのほうの30ページからずっと新市建設に係る施策いう形で、本当にこれ大事な内容がずっと書かれて、これが実際言葉だけじゃない、具体的にどう展開10年の中でしてきたんかいうことは、やっぱり総括いいますか、点検をする必要があるんじゃないんかというふうに思うし、それをせんと、ただこれをつくってこうやって置いとくんだったら、もう何もならんやろうと思います。 せっかく、これつくるんでも、皆さん、時間と労力、汗をかいてつくられたと思うんで、それがやっぱりみんなに、特に市民の皆さんにわかってもらうように、やっぱりこれいかんと、何かこう、私、これもらったすぐはしばらく本立てへ入れたあたけど、これは、やっぱり合併10年の節目を考えたときに、ああ、やっぱりこの中身がどうやったんかいう見る機会にもなるし、どうかなという形で、今回、合併10年のそういった総括を何らかの形でして、市民にわかりやすく広報とか、そういったもので、私は、知らしていくことが大事じゃないかと。 そういった点はどうかなと。 ◎企画政策部長(向井雅男君)  先ほど、新谷課長のほうから答弁がありましたとおり、今、お手元に持っている新市建設計画については、総合計画の中で十分網羅されていることと思っております。 それで、この新市建設計画については、合併特例債の期限が平成32年度まで延びたことに伴いまして、12月に、ということも議決いただいたんですが、来年から今の総合計画の後期総合計画の検証に入っていくという時期であります。当然、その中で、これまでの合併10周年を踏まえた検証については、その中で入っていくというふうには思ってございます。 ◆14番(田花操君)  いずれにしろ、合併してよかったこともある、悪かったこともある。そういうのは、やっぱり今の合併特例債の使い道もこういう新市計画の中でどういった使われ方をしておるんかと、旧新宮市ばかりが使ってるんじゃない。やっぱり、旧熊野川町の地域にもこういう形で施策として反映してずっと10年来たと、そういったものがわかりやすくしてあげるべきではないんかというふうに。ぜひ、それは市長の責任やろうと思うので、やっぱりこの節目に、もう今度は10月1日に記念式典もやられると。やっぱり、そういった、皆さん、記念式典の中で、市長はこの合併後のまちをどうしていくんかいう思いもしっかり伝えていくべきやろうと、私、そういう思いで今回この総括が何らかの形でやっぱりしていくべきじゃないんかということを質問の中に入れさせてもらったので、私の意を酌んでいただいて、何らかの形をしていっていただければありがたいというふうに思います。 次に、2点目の地方創生戦略の取り組みについて、これも簡単にお伺いします。 このことも、3月の予算の中で、地方創生戦略、まち・ひと・しごと創生についてお尋ねしてきております。この地方創生の担当大臣、石破大臣も国はやはり設けて、国自体本気で私は、この地方創生に取り組もうとしてる姿が感じられます。 ぜひ、本市としても千載一遇のチャンスと捉えて、やっぱり農林水産業を初めとする産業振興によるしごとづくり、観光振興、定住促進等による人の流れの構築、これまでと違った視点で知恵を絞った内容にした新宮市版の総合戦略計画を、ぜひ、私は、つくっていっていただきたいということを3月議会のときもお願いしてます。 5年の計画ということですけど、今の新宮市の置かれてる状況からいえば、この国がやろうとしてくれてるこの戦略に乗っていかなかったら、新宮市の将来、未来がさらにだめになっていくんではないかというふうに思う、私は、危機感を持って、これを皆さんに訴え続けておるわけですけど。県も、この地方版の総合戦略計画をつくらなければならない。県も、しっかりしてもらわなあかんと思います。 この総合戦略計画を2015年度中に策定しなさいという形で法は求めていますが、今のうちの取り組み状況はどういった状況にあるんですか。 ○議長(榎本鉄也君)  新谷企画調整課長。 ◎企画調整課長(新谷嘉敏君)  庁内的には新宮市まち・ひと・しごと創生本部会議を設置しまして、これまで2回の会議を実施してございます。また、外部委員会としまして新宮市まち・ひと・しごと創生推進会議を設置しまして、1回の会議を実施してございます。 進捗状況としましては、現在、2060年の人口ビジョンの素案を作成中でございます。また、政策目標については、雇用の創出、人口の流れをつくる、また若い世代の結婚・出産・子育ての希望、また時代に合った地域づくりなどの四つの基本目標をもとに、具体的な取り組みを、今、各課に照会中でございます。 また、人口ビジョンの案、またその人口ビジョンの案を達成するための総合戦略の案がある程度固まった時点で、中間報告という形で議会のほうにも何らかの形で御報告したいと考えてございます。 ◆14番(田花操君)  これは、本部長はどなたがなってるんですか。 ◎企画調整課長(新谷嘉敏君)  庁内的には市長でございます。 ◆14番(田花操君)  庁外的には。 ◎企画調整課長(新谷嘉敏君)  外部委員会につきましては、和大のサテライトの客員教授の鈴木先生にお願いしてございます。 ◆14番(田花操君)  どんなメンバーが名を連ねてるん。 ◎企画調整課長(新谷嘉敏君)  組織としましては、市内の町内会のほうの代表の方、あと商工会議所、あと観光協会、あと女性の方の参画ということで、いろいろこちらへ移住されている方とか、多方面の方にもなっていただいてございます。あと、いろんな連携という中で、金融機関のほうからも2団体のほう、2業者のほうから入っていただいておりまして、いろんな形で14名の方に委員を委嘱してございます。 ◆14番(田花操君)  それは、規約とかそういった何かルールいうのはつくったあるんかな。 ◎企画調整課長(新谷嘉敏君)  当然、組織する際には設置要綱を策定してございます。 ◆14番(田花操君)  今までは産官学いうて一般的には言いやった。それへ金融と労働者をつけて、産官学金労いうているんやな、今。だから、より幅広くやっぱりかかわってもらうということを言われている。 これは、間に合うかな、来年の。その取りまとめはコンサルに頼んだあるん。
    企画調整課長(新谷嘉敏君)  先ほどのちょっと委員構成ですけども、新宮市におきましても産官学金労という形で参画していただいております。 計画につきましては今年度中の策定が必須でございますので、ちょっとタイトではございますけども、策定に向けて取り組みを促進していきたいというふうに考えております。 ◆14番(田花操君)  市長、心配するのは中身なんやの。だから、中身が本当に新宮市の将来につながる施策、提言、もろもろやはりしていただかんと、何かこれも冊子を新宮市総合戦略計画書だけつくって、つい終わりにはならんと思う。 それで、この前、お盆前に世耕弘成さんが市長も会われたのう、来られたあた。それで、議員有志で昼食会して和やかに2時間ほど、官房副長官らと真横で話できるらいうのは、いつもテレビでばかり見やるさか、こちらも緊張するし、興奮もして、だけど、すごい立派になられたなと、私は感じた。 そのときに、官房副長官が、この地方創生のことを言われてた。地方創生問題にやっぱり真剣に取り組んでほしいと。それで、ぜひこの新宮の特色を生かして個性豊かなまちづくりをしてほしいと。そのためには、ぜひ市民とともに知恵を出して、力を合わせて取り組んでほしいと。それで、今回のこの政策は単なる金のばらまきではなく、地方自治体がどれだけ主体性を発揮するかにかかっています。この地方創生の鍵は、地方が自立につながるような地域の資源を生かし、責任を持って戦略を推進できるかどうかにかかってますと。ぜひ、一部のコンサルに任せたようなそういったことではなく、本当に全市民挙げてこの新宮市のあり方を議論し、そういった新宮市らしいものをぜひ計画としてつくってほしいということで、このことは田岡市長にも言ってますいうて。 世耕さんは、ここで本当に新宮市がこれから生き抜いていく、そういった計画をつくって頑張ってくださいということで、本当によかったなというふうに思いますし、ぜひ、市長、世耕先生の思いもそういったとこへぜひ酌んで頑張ってほしいなというふうに思います。 それと、一方で、このまち・ひと・しごとはこういう形で、とにかくみんなで頑張って、周辺の田辺や熊野や尾鷲に負けん絵を、市長、ぜひ描いて、5年間で追い抜いていこれよ、田辺を。いつも田辺を高速道路で通るときに、田辺がきれいになりやるのを横目で見ながら通るんやけど、ぜひ田辺を5年間で抜けるだけの計画を立てて、追い抜きはようせんやろうけど、後ろへつくぐらいのことをぜひしていきたいなというふうに思います。 これは、やっぱりもう市長のリーダーシップ、それから各担当、現場で頑張ってる部課長の強い力、それから判断、実行力に、私は、尽きると思います。ぜひ、新宮市にとってこの5年間は大変重要な5年間に、私は、なるように思いますので、この地方創生の形をいかに利用して新宮市をまちづくりからひとづくり、全て行っていただきたいことを強く要望して、この項を終わります。 次に3点目、新宮市再生エネルギーの推進についてお伺いします。 これも、昨年6月に、私は、もう皆さん御存じの里山資本主義に学ぶいう里山資本主義を書いた藻谷浩介さん、この方はもう御存じのように、新宮へも、私は直接会ったことないですけど、新宮信用金庫で2回ぐらい講演され、行こうと思ってたら予定が重なってよう行ってない。だけど、もうテレビとかいろんなところに出てまして、もう有名な方です。この人のこの里山資本主義の本当に言われてる方向に、私は行かざるを得んし、我々のこの地域の中山間地域といいますか、この地域はやっぱり林業、森林の再生・復興がなかったら、まず私はあかんと思っております。だからこれをぜひこの里山資本主義に書かれてるこの藻谷さんの思いを、先進事例いろいろ書いてくれてますので、NHKでも、当時、この里山資本主義が日本を変えるという形で特集されて、そのビデオも、当時、市長にDVD渡してると思いますけど、そのときはDVDが、プレイヤーが壊れてまだ見てませんいうて言われましたけど、ぜひこの本とこのDVD、その後藻谷さん自体ももう相当またいろんな知恵、ノウハウを書いて出版等してるというふうに思いますので、ぜひこの里山資本主義の中で、岡山県真庭市を先進地事例、これが事例として里山資本主義の考え方を挑戦してるという形で紹介してくれてますし、真庭市も同じような山間のまちでありますので、ぜひ真庭市のようなそういった取り組みをうちでもできないかというふうな訴えを昨年6月もし、今回も同じお願いを市長にしておるわけで。 この真庭市は、バイオマス産業都市に選定されて、このバイオマス産業都市といいますのは、国がバイオマス産業都市として再生エネルギーを中心としたそういった社会づくりをしていくということを、国が内閣府から農林水産省、経済産業省、国土交通省、環境省、総務省、文部科学省、全てがこの事業、都市づくりに支援をしてるということであります。 ぜひ、市長、百聞は一見にしかずなんで、ぜひ真庭市を、私、行ったことないけど、個人的ではあるけど姉が岡山におるんで行ったときに寄ってこうと思うんですけど、ぜひ市長も。これしかもう、私は、新宮市生きる道ないと思う。やっぱり、もともと基幹産業が木材で成り立ってきた我々のまち、それでこの熊野川上流を見たときに、もう本当に資源いうたら山しかない。この資源を、やっぱり国もようやく気いついて、何とか、福島の原発のあの問題からやはり再生エネルギーに何とか切りかえていかんとという形で、その前にも二階先生が、これも冊子、この地域活性化に資する分散型エネルギー及び、これは二階先生が、総務会長がこれやったの、これ、市長、御存じですね。これも、幾つも事業あります。この後でも、もう相当な、国も、もうこういうことをしたい、ああいうことをしたいいうたら、もう、今、本当に国は、地方が活性化するんやったら金の心配は要らんのではないかというぐらい、もう大盤振る舞いしてくれるように感じて、ぜひこれを当時、去年も研究ぜひして、こういった新宮市としての方向性、生き方を、ぜひあるべき姿は木材、林業ではないんかというふうに、つくづく私は感じておりますし。 今が、山はもう二束三文で見向きもされん。だけど、その見向きもせんけど、それが逆に言えばチャンスかもわからん。ぜひ、市長、このとき、去年そういった話をすると、市長は、興味あることでぜひ研究して取り組んでいく価値があるという答弁をしてくれてますし、ぜひ、市長、そういった方向しか、私は、やっぱり観光も大事、それはもういろんなことは我々のところはやらんと、これだけやって生き延びるいうことはあり得んと思う。だけど、その中でもやっぱり我々の周りを見ると、資源は何かいうたら木材、この木材をぜひ生かしたまちづくり。 それと、やっぱりこの海、山、川の大自然、これを、ぜひ、市長、何とか、今度の総合戦略計画へ何とか、私は、入れて頑張ってほしいと思います。いかがですか。 ○議長(榎本鉄也君)  田岡市長。 ◎市長(田岡実千年君)  田花議員おっしゃるとおり、このバイオマス発電事業が実現すれば、この間伐材を利用した大変な林業の活性化につながると、私も思っております。 そういう中で、この電力会社との電力の受け入れ等についてを含めて幾つか課題もあるというふうに聞いておりますが、何とかこのあたりをクリアして実現をできれば、しなければというふうには思ってございます。 ◆14番(田花操君)  やっぱり、この山、森林を我々どうこれから生かしたそういったまちに、地域にしていくかということが大事やし、紀伊半島のこのあれをずっと、グーグルのあの写真の画像を見やると、本当にある一面恐ろしいところもあるけど、あのグーグルで孫に教えられてストリートビューいうのを御存じかな、市長。ストリートビューいうたら他人の家の裏までのぞけるんやのう。余り、皆さん、反応ないのう。そうしたら、私、車置いたあるやつまで、皆、リアルいうか、あれ何時間に一回飛んだあれをグーグルはやったあるんやろう。目からうろこやで。市長、見たことないか。ストリートビュー、グーグルのあの写真は見たことあるやろう。スマホは持たれてるんかな。 教育長、ストリートビュー見たことある。すごいわ。うちの裏までのぞけとるよ。だけど、あれただ自動車なんかはナンバーを伏せたあるわ、ナンバーだけを。 いずれにしても時代が変わりやるし、ああいうので紀伊半島をずっと見やると、もうすごい、山ばっかしや、とにかく。もう、山がほんまに広大にあるんで、ぜひ、市長、余分なこと言いましたけど、この地方再生、創生の中へ何とかこの林業の振興策を皆さんで知恵出して、今のバイオマス、真庭市のようなああいったバイオマス産業都市を名乗れるようなそういった取り組みを、盛り込んでいっていただきたいなと思います。 もう、ほかに、市長、特に思いはないですか。 それでは、次の4番目の中心市街地の活性化対策について。 これも、私は、もう中心市街地の活性化をいかにすべきかという形で、一般質問の中でもこれが一番回数として、福田議員の医療センターの問題の質問も多かったけど、私は、この中心市街地の活性化の問題は、結構、質問としてというよりも、私の意見として言わせてもらってきております。 ぜひ、丹鶴小学校の跡地とか、蓬莱小の跡地、さらに王子製紙の跡地、こういった大きな公共空地ができ、それをどうまちづくりの中で生かしていくかといったこういう課題、大き過ぎる課題かもしれんけど、こういう課題が、私も役所で38年おったけど、こういう夢のある大きな課題に出くわしたことはなかった感じです。だから、それだけ皆さんは、そういった50年、100年に一回のそういった大きな課題に出会ってるということは、逆にやりがいがあるんではないかと思うし、皆さんが考えて描いた計画が、それが実現、私は、していくんではないかというふうに思うんで、ぜひやる気を出していただきたいというふうに思います。 ○議長(榎本鉄也君)  一般質問中ですが、10分間程度休憩いたします。 △休憩 午後3時09分--------------------------------------- △再開 午後3時19分 ○議長(榎本鉄也君)  休憩前に引き続き会議を開きます。 一般質問を続けます。 14番、田花議員。 ◆14番(田花操君) (登壇) それでは、休憩前に引き続き一般質問を行います。 先ほどの今の休憩の時間に、同僚議員から、この間世耕先生と会ったとき、もう一つ世耕さん言いやったと。ぜひ、それも言うといてもらわんとあかんでと。それは、世耕さんは、私も先ほど述べやしてもらったように、自前の計画をとにかくつくってほしいと。コンサルなんかへ頼む時代じゃないいうか、コンサル任せの計画はだめですよと。 採用せんまで言われる。だけど頼んだあるんやろ。 ○議長(榎本鉄也君)  向井部長。 ◎企画政策部長(向井雅男君)  コンサルについては、10分の10で交付金が出るんですが、事業のそういった策定の業務の一部を担っていただくということにはなるんですが、人口形態や産業構造をいろいろ各部各所管に現状分析を示した中で、その中で各部各課の中で、それぞれの所管でそういった課題、いろんな要因を探していただきながら、事業を吸い上げてくるということになるかと思いますので、最終的には職員としてそういった施策をつくり上げるというふうには思ってございます。ただ、そういった事業が策定されれば、先ほど課長のほうから申しましたとおり、民間の方々の意見を聞いて、そして議会にもそういった意見も聞きながら、最終的には作成していくという、決してコンサルに丸投げという形ではないというふうに認識しております。 ◆14番(田花操君)  だけど、世耕先生はそのことも言うてましたんで、持っていったときは、これは手づくりですいうて、言うてもらわんと。だから、コンサルの名称も隠して持っていって。 とにかく、先生言われる思いは、そういったとこなんで、そこを、皆さん、一人一人ぜひ覚悟、心得をして頑張っていただきたいと。 ◎市長(田岡実千年君)  実は、同じ日に私も先生から、市長初め市民がやりたいことを上げてきてくれと、しっかり予算頑張るからというふうにも伺っておりますので、3月までにそういうところをしっかりと計画していきたいと思っております。 ◆14番(田花操君)  ぜひ、とっぴな話で、議長にも相談して、議会でもそういったグループいうか、勉強会をぜひ支援できるようなそんなものをつくっていったら、よりよいものに少しでもなればと思うんで、議長とも相談してまた進めていきたいなというふうに思います。 それでは、先ほどの続きで、大規模の土地が、このように突然大きな大規模空地ができたと。これは、もう本当に、皆さん、行政として戸惑うのが当たり前で、これをなかなか三つをこれ将来の絵を描けいうか、なかなかそらもう大変やろうと思う。それはもう、この三つをそしたら都市計画なり、建設なり、企画なり描け言われたら、寝れんようになると、私は思うし、だけどその反面、やっぱりこういうものに出会えたいうチャンスはやっぱりプラスにとって頑張っていただきたいというふうに思います。 ただ、私は、ここの中心市街地の活性化の中で言いたいのは、そういった新たにつくる、新たに利用計画をつくっていくいうとこは、新しい町ができてくる。その半面、やはり古い町並み、新宮市の顔とも言える中心市街地がどうかといえば、もう本当に昔ながらの商店街、昔ながらの町並みとして、もう寿命の時期が来ている。やっぱり、こういう古い町並みも取り入れたそういったまちづくり、市街地計画をしていかんと、新たにできた町と古い町とは、もう家見ても我々わかるんであって、それは新しい町並みはすごいきれいな、古い昔の町並みはそれはもう惨めな。これを、やっぱり同じようにまちづくりをしていくことが、私は、大事ではないかというふうに思っておりますし、特にこの駅前から駅前本通り、丹鶴商店街、仲之町一丁目から三丁目にかけて、これで私はええ言う人は誰もおらんし、そしたらどうしたらええんなというたら、なかなか難しい。そやけど、この空き家、空き地、シャッター、これはもう年々減るかいうてもふえていく。だから、このままではええと思う人は誰もおらんけど、何とかやっぱり行政が頑張ってここへも日の目を当てて、将来のまちとして、私は、成り立たせていくべきやろうというふうに思ってる。 市長、こういったとこも、私は、何とかやっぱりすべきやろうというふうに思ってます。文化複合施設の計画に、私は、議論がややもすると集中しがちかと思います。やっぱり、こういった文化複合施設の箱物をつくるのが、私は、目的ではないし、その地域、中心商店街、中心市街地がいかに活性化、再生していくといったことがなければ、文化複合施設、幾ら立派なものをつくっても、私は、まち全体としてはいかがなもんかというふうに思いますし、ぜひ、市長、そういったとこを市長にぜひ頑張って、どうしたらええんかと。何とか、市長もこのままではよいとは思ってないから、何とかしたい。 その、私は、一つのチャンスいうか、一つのきっかけ、何もそしたら新宮市の中心市街地活性化の計画いうのはないんかいうたら、前にも市長に言うたように、これがあるんやのう。この新宮市中心市街地活性化基本計画、これは、市長が部会長で、前にも言わせてもろてつくった。この中心市街地活性化基本計画いうのは、熊野の都、新宮、熊野ブランドの構築という形で、これ要するに、今言うまちづくり三法で、当時、中心市街地活性化法で、法に基づいて補助もらってこれはつくってきてある。これを実現に向かってずっといけば、そのとおり、私は、国は支援して、今はまちづくり三法でいろいろ云々。 結局は、この中でうたわれてるまちづくりいうのは、やっぱりもう14年やから、今、平成27年やから、13年経過しても、中には、もうちょっといかがな事業もあるけど、大部分の事業は、やっぱり活性化に今でもつながっていくんやよ。だから、これをぜひ幻の計画書にせんと、日の目を見せたってほしいなと思う。これは、一からつくるんじゃなしに、もう当時これ相当皆さん、市長も部会長して、あの当時の市長はやる気もっとあったように見えるけど、市長になってから余計ちょっとやる気をなくしていったあるような感じで。 ぜひよう、これ、市長、あんたがつくった言うても過言でもないと思うで。ぜひ、もう一回、今の時代の流れの中で、今の目線で見て、これを何とか日の目を見せたってほしいなと思って。私は、ようほらんと、これ持ったある。ずっと本立て入れて、これだけは。ほかは、ほったったけど。だから、もう墓場まで持ってこと思うんやよ。 ぜひ、市長、これはもう、だから、これ見たことある人、何人おられるかな。 ああ、うれしいのう。こんだけまだおられるいうのは。だんだんなくなっていくわのう、これを見た人が。ぜひ、何とかもう置き土産にでも構わんさか、頑張って、これ日の目見やしてほしよ。 市長、ほんまに一から活性化を議論すること要らんよ。これで課題とかいろんなことが、もう。だけど、13年たってもその課題らいうのは、結局はまちづくりいうのは、残してあったらそれが20年たっても30年たっても変わらんのやよ。ぜひ、もう、これあるかな、まだ、皆さん。持ってないんかい。やれんし、これ。これは、ぜひ教育長、読んでみてよ。もう、そしたら、結局は、当時はまだ仲之町商店街、丹鶴らでもまだまだ少しのあれはあった時代でも、先行きああいう形であかんよ。ぜひ、市長。 ◎企画政策部次長兼商工観光課長(中前偉君)  商工観光課に、まだ何冊か残っております。 議員おっしゃるとおり、中心市街地の疲弊というのは、全国、新宮市に限らずですが、認識しておるところです。これ、見させていただきますと、四つの拠点づくり、それから誰もが安心して快適に過ごせるまち、新宮市の地域固有の資源の活用、またさらには当時から協働のまちづくりという視点にも立っておられます。その中で、先ほど議員から紹介がありました世耕官房副長官からありましたように、個性豊かな地方の特色を生かしたまちづくりと、それと市民とともに知恵を出し合い、力を合わせて取り組む、ここら辺も協働と地域の特性ということで、まさにこれ先見の明があったからというふうに思っております。 そういった点で、我々も、市街地に人を集めるとか、頑張るお店を支援するとか、お店の経営を安定させると、そういった点で実現に向けて取り組んでいきたいというふうに思ってます。 ◎副市長(亀井寿一郎君)  私も、その基本計画そのものについては、承知しております。概要、総括すれば、私の記憶では、今、都市再構築戦略事業というのも出てきておりますけども、いわゆるコンパクトシティのまちづくりというのが基本的な考え方に立っておるというふうには今でも記憶しております。その考え方が、まさに新宮駅周辺の1キロにわたる今回の都市再構築戦略事業に該当してきておる部分、当然合致しておると。ですから、基本的な方向そのものいうのは、何ら大きく変化はしてないというふうには把握はしております、記憶しております。 ◎市長(田岡実千年君)  15年ほど前、田花議員がまだ50代のときに一緒にその計画をつくらせていただけたのは、今でも光栄でございます。 改めてまた見直して、恐らくこれからのまちづくりにも大変大きなヒントも、法律が変わってしまってちょっと計画書、お蔵入りにはなっておりますが、一度また見直してまちづくりに生かしていきたいというふうに思っております。 ◆14番(田花操君)  私は、よう田辺市を比較に出して、田辺市の決して悪口言いやるんじゃないけど、田辺市がうちを見習って、この平成21年に中心市街地活性化基本計画をつくったある。うちのほうが早やかったんや、当時。田辺市は、うちはやりやるいうのを、県下で和歌山市とうちとしかなかったんや。それで、田辺市がやった。しかし、田辺市が平成21年の3月にこれつくったんやね。だけど、ほとんど事業が進んで行きやるから、田辺のまちへ皆さん行くと、街路、道路がよくなったり、駅前がきれいになったり。この間行って、びっくりしたわ。駅前があんなにきれいになったあるとは。全部、この中に書いてあるやろ、田辺市の、この中心市街地の中で。だから、あのころは田辺市よりもうちのほうが、進んだあたんやろうと思う。だけど、13年間せんから、その間に田辺市に抜かれていきやるで。ぜひ、市長、もうほんまに今からでも遅ないし、これもできたら地方再生のその中へ、ぜひ入れてやれることをやっていってほしいなというふうにも。 どこまで話ししたんやら、わからんようになってきたな。 そしたら、これはもうこの程度で、この項を終わります。 それで、時間配分がいつものとおり、うまくいってませんので、次の新たな防災対策については、もう次回という形で、新たな防災対策については、次回また機会を設けて質問をさせていただきます。 次に、王子製紙跡地整備事業についてお聞きします。 ここのこの本当に大きな公共空地、都市空間とでもいいますか、ここはもともと王子製紙の発祥の地やった。王子製紙、世界の王子の王子いうのは、この浜王子から名前をとって、あの王子製紙は、新宮市が発祥の地であんな大きな企業が新宮に当時あったということ。そういった王子製紙の発祥の地を、市長、あのままでええんかな、今のような取り組みでええんかなというふうにいつも思いますし、そういった王子製紙の発祥の地、王子製紙の御厚意にもっともっとやっぱり我々真剣に取り組んで、その思いに報いることが、私は、大事ではないかというふうにいつも思っております。 そうした中で、先日、新聞に高台の整備計画が載っておりました。規模が、もう本当にさらに小さくなり、余りにもちょっと王子製紙に対して不親切じゃないんかなというふうに私は思ったところであります。 この計画が二転三転しておるように私は見えますし、ぜひこの跡地いうのは、私は、周辺の住民だけのもんじゃないと思う。それは、周辺の住民の人は直接土地とのかかわりいうのは生活の中であったとは思います。あの大きな土地いうのは、これは新宮市市民みんなの財産や。だから、そういう思いで王子製紙もうちへ新宮市全体のために生かしてくださいいうことでくれたんやろうと思うし、周辺の人のためにだけの土地やったら王子製紙はくれてないと思うわ。 そんなことは別としてでも、やっぱりあの土地は、新宮市みんなが誇れる土地利用にしていくことが、私は、市長初め皆さんの責任であり、役割ではないかというふうに思っておる。そういったとこの少しあの新聞を読んで認識にちょっと欠けておるんではないかというふうに思った次第です。 新聞で書いてることを一々尋ねてると、なぜ今回のああいった小さな計画になったんかと。最初は、もっと大きな絵を皆さんに示しておったと思いますし、最初の絵もとりあえず描いたような感じはしてましたけど、それは、やっぱりあの土地を防災の拠点として、防災緑地公園としての拠点づくりに土地利用をしていくという方向としては、私は、最適の土地ではないかというふうに思っておりましたが、何かこの間のこの図面を見せてもらうと、何か楕円の形のあれを真ん中へして、周りはどんな絵になっていくんかなというようなこともなしに、これを今度はつくったら、これが邪魔になったいうてまた寄せるようなことになりはしないかなという感じで。やっぱり、これだけ大きなとこというのは、全体の中でこういう土地利用をしていくと、そして年次計画にこういったところから、急ぐとこからやっていくいうのが一般的な進め方であるし、全体の土地利用がどうなるんかいうのは、皆さん、一番気になるところではないかというふうに思いますし、ぜひこの土地を将来のまちづくりにつながる発想を皆さんにしていただきたいというふうに思います。 やっぱり、全体の絵がないから、いつぞや、いのちの森の構想にしても、あそこでああいうものがよかったんかどうか、お金を投資して、ああいう森をつくって、あれだけ管理していくのも大変やろうと思う。どんな管理しやるんか知らんけど、それはもう草が生え、大変やし、やっぱり公園として、防災緑地公園として、しっかりした計画の中で、ああいうものをモデルとしてするといったものがなければ、結局はあれだけのものをつくっても雑草が生えていくだけの話にはなりはしないかというふうに心配します。 ぜひ、私は、あの都市空間を新宮市の都市計画として、スポーツ、レクリエーションの場、コミュニケーションの場、津波防災を初めあらゆる災害の防災の拠点に、私は、すべきではないかと思います。この土地を私なりに王子防災緑地記念公園と王子の名前をつけて、やはり後世にそれを受け継いでいくことが大事ではないかというふうに思っております。ぜひ、ここは、市民みんなが憩える空間にして、王子製紙にこういったまちづくり、こういった整備をしていくんやいう完成予想図なんかもやっぱりつくれるような、そういう一遍になかなか整備を全部をせいいうたら、なかなかそれは相当な年月かかる、金も要る。だけど、こういった完成予想、こういったまちにここをしていくんやいう絵を、やはり王子に、私は、早く見せ、市民みんなでそういったまちづくりをしていくように、やっぱりしていくべきではないかというふうに思います。 避難スペースの大きさ云々とか、上、これじゃ狭いんじゃないんかいう議論は、それはもう地域の人の声を聞きながらやっぱり進めていくべきではありますが、いずれにしてもここは、私は、防災の新宮市、あらゆる防災の拠点としての公園として位置づけていくんやいうあれには最適地かというふうに思っております。ぜひ、強くお願いしたいと思っております。 それで、たまたま私のこれも知人から、王子製紙の跡地の絵を描いて届けてくれました。本人描いてくれたのはこんなちっちゃいけど、市長には大きいに拡大して、この人は本当にこの地域の環境をよく知った方やから、道路、下水、もう本当に細かく、何いいますか、レイアウトいうか、つくって描いてます。私は、こういった地域の皆さんが住みなれて、小さいときからおられた方やからこういう絵が描けるんかなと思って、なかなかこの土地で住んでなかったらこんなに細かな絵は、私は、描けんと思う。この方が言ってるのは、ぜひ都市計画公園として、都市計画決定してくださいよ。そうすると、都市計画決定すると、首長がかわっても、また担当がかわってもそういった計画いうのは、簡単には変わっていかんから、そういう網をかけて、将来に向かってここはこういう夢のあるそういったところにするんやということをしていくべきやろうということを、それからこの周辺の住環境整備もやはりしてあげるべきやと。王子製紙が長年ある中で、皆さん、やはり肩身の狭い、特に道路が狭い、救急車も消防車も入らないような地域があると。ぜひ、そういったとこは入れるように、また通り抜けできるように、道路も配置してあげるべきやと。 それから、今の避難の高台。この人は、ここをいのちの山いう名前をつけて、いのち山いうて言うてる。まあ、そうやろと思う。そういういのち山をぜひつくって、それをまずしてあげて、周りはパターゴルフとか、グラウンド・ゴルフとか、テニスコートとか、もうとにかくいろんな多目的に使えて、いつも子供からお年寄りまでにぎわいの絶えんとこにしてほしいと。今、車社会やから、駐車場も豊富に設け、十分よそからも来て利用してもらうようなそういった整備をしてほしいと。 それから、この王子製紙が建ってたときで、今は更地になったら、やっぱり降った雨いうのは、建物の建ってたときの流れ方と、今この取り壊して更地にして、若干当時のガラで盛り上げておるらしいんやけど、水の流れが雨降るたびに変わってきたいうて、それでここへ、この方はここへ新たな水路も要るんやという形で、排水路もここへ要るんじゃないかという形で。 それから、全体的には、修景してもらうために、季節感を感じる高木、立木を植えてほしいと。それと、熊野川のこの川との親水、熊野川のほうは接してあるから、ここは、親水護岸としてここへ来たらそういう川へも親水、ウォーターフロントいいますか、そういうとこへ行って川とも触れ合いできる、そういった整備をして本当にぜひ時間はかかってでもそういったものにぜひしてほしいいうて、私とこへ言うてきてまして、ぜひ市長に機会あればお願いしてこの絵も説明しときますという形で今回させていただいた。 ぜひ、防災緑地公園としてやろうとすれば、都市計画事業でやれば、国交省の技術的な基準もあって、防災緑地公園となったら、こういうもの、こういうものを当然設置せなあかんいう国の基準がありますし、それを、基準を国のそういった防災公園としての技術的基準をいいますと、飲料用水とか防火水、消火用水、生活用水、スプリンクラーの散水、水用貯蔵施設、それから非常用の便所、それから情報関連施設として非常用放送設備、エネルギー・照明関連施設、災害に必要となる主として公園内にそういった照明や動力、弱電設備、自家発電、それから備蓄倉庫管理施設、防災関連としてそういった施設の整備をしなければならないという形にもう国が基準を設けていってますし、管理にするんでも、都市公園法で管理してくから、一番管理もしっかりされていくやろうし、とにかく都市計画公園として、私は、頑張ってほしいと思いますけど、都市計画担当の方で何かあれば。 ○議長(榎本鉄也君)  田坂課長。 ◎都市建設課長(田坂豊君)  議員、今言われました防災公園なんですけど、国のほうにも今言われるような内容のものが記載されております。ただ、内容としましては、広域防災公園と地域防災公園、それから広域避難地、それから一時避難地の大きく四つに分かれてございます。 広域防災公園につきましては、40ヘクタール以上という大きな公園を指しまして、かなり広範囲の人たちのためのものでございます。 2番目の地域防災公園といいますのは、10ヘクタール以上のものがそういうような公園の該当となっております。 王子製紙跡地につきましては3.2ヘクタール程度の敷地でございますので、該当するところといいますと、一時避難公園に該当するものではないかと考えております。一時避難公園としましては、標準的には2ヘクタール内外のものを指しますので、王子製紙にはそこら辺に該当するというふうに考えております。 ただ、整備内容としましては、具体的に言いますと、貯水池と備蓄倉庫などの整備が国庫補助として対象になってくるものではないかと考えております。 ◆14番(田花操君)  ここは、3ヘクタールしかないんかな、全部で。 ◎都市建設課長(田坂豊君)  たしか3.2ヘクタールというふうに聞いてます。 ◎企画調整課長(新谷嘉敏君)  いただきました譲渡の中で、詳しくは3万2,270平米ということで、都市建設課長が言われるように、約3.2ヘクタールということでございます。 ◆14番(田花操君)  そういった防災緑地公園で、もし国の基準に合わんのやったら、通常の近隣とか、地区とか、そういった公園指定もできるんではないかというふうに思うし。 ◎都市建設課長(田坂豊君)  通常で言う都市公園の場合、国庫補助という名目ではなく、社会資本整備事業の採択の基準になります。今、現実的にはなかなか充当率が厳しいような状態でございます。 ◆14番(田花操君)  この方も、ぜひ都市計画が、やっぱり頑張ってまちづくりとしての絵を、道路から下水からいろいろ複合的にもうまちづくりの話やから頑張るべきじゃないんかいうことを言うてる。私も、そのとおりやろうと思うんで、ぜひ頑張って残していってあげてほしいなと。 ◎都市建設課長(田坂豊君)  いろんな課と相談しながら、跡地利用については考えていきたいと考えています。ただ、計画については今からのことですが、議員申された下水の話なんですけど、一言、王子製紙跡地いうのは、たしか工業用の排水路というのが整備されておりました。ただ、閉鎖に基づきまして、排水路を利用した敷地内の雨水の対策水路として活用していると思います。敷地の中に大きな回収ますがありまして、そこへ自然と水を集まるような形の敷地になってたのかなと思ってます。敷地外の熊野川までの水路につきましては、都市下水路として王子製紙から新宮市へ移管していただいております。 ◆14番(田花操君)  水はけが、結構、大雨降ったときに、やっぱり建物建ったあるときとなくなったときと、それは当然変わるし、もともと問題のあったところやと聞いておるし、そういった本当のまちづくりは、やっぱり都市計画部門が頑張ったっていただきたいなということをお願いして、できたらこそっとこの人の名前はあんたにだけ教えるんで、一度接触もしてあげてほしい。やっぱり、これだけ描いてくれる方いうのはそんなにおらんと思うんで、こういった人の意見を聞きながら、いろいろやっていくとミスはなくなり、いろんな事業、いろんなことやるのは、やっぱりその土地の古老いいますか、その土地で生まれ育った人の話はもう絶対聞かんと知らんことが多いというふうに思ってますので、市長、今、私は、こういった絵で、これしかこれもうないんじゃないんかなと思うし、だから5年、10年かかる。だけど、全体の絵を描いて、今の避難のいのちの山をこうやって先急ぐという、そういうやっぱりやり方をしてあげると、周辺の人も、私は、安心するんではないかというふうに思うんで、ぜひ、市長、これも勉強というか、研究していただきたい。 ◎市長(田岡実千年君)  今、財源の確保等で、この間お示しさせていただいた高台づくり、築山づくりをまず行うことになると思うんですが、この計画、このイメージ図、大変すばらしい計画でありますので、こういう、近い将来、こういった多目的広場、いのち山が実現できればというふうに感じました。 ◆14番(田花操君)  ぜひ、そういった具体的な絵を地域の人に示してあげると地域の人は絶対安心する。道路も今は行きどまりで狭いけど、通り抜けて、救急車も、ごみの収集車も入る、そういう住環境も一緒に整備し、さらに大雨降ったときには、あそこの片岡電機のとこら浸かりやる。だから、こういう計画の中で、排水路をちゃんとして、浸水の解消にもなるとなったら、一石二鳥、三鳥やろうと思うんで、ぜひ。 そしたら次の4番目も次回にさせていただきたいというふうに思います。 1点だけ。さっきの駅前の寂れた話の中で、ぜひ駅前の広場が都市計画決定したある、せめてこの都市計画の形にでも、登坂事業が終わって、その後どこをやるんか迷いやるやろと思う。ぜひ、駅前の熊野交通の一角で、やっぱり駅前広場整備で都市計画事業でやってあげれば、それはもう見違えるようになるし、ぜひここをやれるようなあれをしてあげていくべきじゃないか。やっぱり、新宮市の玄関口やから、今のままでは余りにもちょっとどうかな。 以上、少し取りとめない一般質問になりましたけど、これで終わります。ありがとうございました。 ○議長(榎本鉄也君)  一般質問中ですが、10分間程度休憩いたします。 △休憩 午後4時04分--------------------------------------- △再開 午後4時15分 ○議長(榎本鉄也君)  休憩前に引き続き会議を開きます。 一般質問を続行いたします。--------------------------------------- △久保智敬君 ○議長(榎本鉄也君)  10番、久保議員。 議会運営の都合によりまして、あらかじめ本日の会議時間を延長いたします。 ◆10番(久保智敬君) (登壇) 一般質問をさせていただきます。 私で、きょうの一般質問は最後だと思います。一応、5時に終わるめどでさせていただきますが、5時を越えるかもわかりませんが、よろしくお願いします。 県が進める移住定住大作戦とは。 人口減少、過疎化が著しい中、県知事はその対策の一つに思い切った予算を投じて、目標を年間で1,000世帯、2019年度まで5,000世帯、これの誘致を進めようとしております。県内30市町村のうち17市町村だけでありますが、もちろん、この新宮市も含まれています。しかし、これは熊野川町だけであります。 これは、県からの指定なのか、まずお聞きします。 ○議長(榎本鉄也君)  丸石課長。 ◎熊野川行政局住民生活課長(丸石輝三君)  これは、熊野川地域が平成19年7月に新宮市熊野川町区域空き家・空き農地情報バンク制度要綱を設置しております。 要綱の内容は、熊野川地域の農地の荒廃防止及び空き家を活用した定住促進による地域活性化を図るためなど、必要な事項が定められてます。これは、県と熊野川地域で共同で発足したものと考えております。 ◆10番(久保智敬君)  県からの指定ですかというと、この答えではどうなんですか。こちら側から熊野川町だけということがあったのかということを聞きたい。 ◎企画調整課長(新谷嘉敏君)  これは、あくまで県の補助金ということで、県の指定になろうかと思います。 ◆10番(久保智敬君)  そしたら、山間地域の高田も、これを進めていただきたいと思っているんですが、これはいけないんですか。 ◎企画調整課長(新谷嘉敏君)  先ほど、丸石課長から答弁ありましたように、地元のほうで受け入れ等の協議会、また要綱等、条件がそろえば高田のほうでも可能かと思います。 ◆10番(久保智敬君)  高田支所長にお伺いしますが、今、高田でも市外からの移住者もふえてきているように思いますが、ここら辺はどうですか。 ◎高田支所長(貝持正志君)  以前の紀伊半島大水害で家を失った方が地域内の住宅を求めた結果、現在、地元の方に聞きますと人が住んでいない家は17戸、住めるような家は、本人が施設に入所していたり、最近住民が亡くなったりした家が多く、貸してくれる空き家があるかどうか、不明な面があります。 県の補助金を受けるためには、高田地区に地域協議会をつくりまして指定を拡大してもらう必要があるため、地元と相談しながら協議したいと思ってます。 ◆10番(久保智敬君)  今の段階では、そういう協議会もないからこういう事業は受けられないという判断でよろしいですか。 ◎高田支所長(貝持正志君)  そうです。 ◆10番(久保智敬君)  これ、進める気はありませんか。 ◎高田支所長(貝持正志君)  庁内で検討したいと思います。 ◆10番(久保智敬君)  そういうグループの立ち上げは、つい簡単に、私はできると思います。 以前にも、この高田の地域で保育所でしたか、人数が少なくなって廃園になって、そして地域の方々がこれじゃああかんと、子供を集めていこうと、そういう動いて、これがまた再開された、そういういきさつもあります。 だから、本当にこういった事業というのはそんなにめったにない事業だと思いますので、ぜひ進めていただきたいと思います。 この移住定住大作戦を当局から簡単に説明してください。 ◎企画調整課長(新谷嘉敏君)  県が進める移住定住大作戦というもの、大きく今のところ四つの奨励金、助成金がございます。 一つには、若年移住者暮らし奨励金ということで、これは平成27年度から開始ということで、現在のところはまだ実績がございません。 それと、また二つ目には、移住者起業補助金ということで、これにつきましては二つの補助金がございます。一つは、移住者起業の補助金、もう一つは移住者の農林水産就業補助金ということで、二つのものがございます。 また、三つ目には、空き家改修補助金ということで、これは平成22年度から開始してございますので、県下でもかなりの実績がございます。 四つ目には、家財道具撤去費助成金ということで、これも平成27年度から開始ということで今のところ実績はございません。 助成と補助金の内容については、以上でございます。細かく要件とかございますけれども、四つの補助金の内容は以上のとおりであります。 ◆10番(久保智敬君)  一つ一つ言いますと、今、言ってもらった主な事業なんですが、この若年移住者暮らし奨励金、これ最高額250万円農林水産就業補助金50万円、空き家改修補助金80万円、家財道具撤去費用助成金10万円、まだまだもうちょっとあるんですけれども、条件はあるものの1世帯に400万円です。1世帯に400万円近くの支援を受けられるんです。これ、ほか探してもないんじゃないかなと思いますが、そういう解釈でよろしいですか。 ◎企画調整課長(新谷嘉敏君)  移住者の方に非常に有効な助成内容になっていると思っております。 ◆10番(久保智敬君)  ですから、こういう支援策というのは本当にめったにないんですから、やっぱり高田のほうも一生懸命進めていただいたらいいんじゃないかなと思います。 先ほど、問い合わせ、これに関しての実績というかあったように言われておりましたが、どうなんでしょうか。どういう、何件ぐらいこの事業の問い合わせとか、今までありましたか。 ◎熊野川行政局住民生活課長(丸石輝三君)  ちょっと、問い合わせの件数はここでは資料持ってきていません。 熊野川区域なんですけど、移住者起業補助金、これ100万円があるんですけど、これ県庁のほうへプレゼンに行って移住者が獲得するまで、これが1件、昨年度あります。神丸にサンサロカフェというとこあるんですけど、そこのカフェを改修してカフェをオープンしております。 それと、空き家改修補助金、これは最大で上限80万円ということで、これが、今年度、尾頭地区に若い夫婦が住んでおります。 ◆10番(久保智敬君)  それと、これはIターンの方だけでなくUターンの地元に帰りたい人への後押しにもなれたらと思うんですが、これは利用できるんでしょうか。 ◎熊野川行政局住民生活課長(丸石輝三君)  県外にお住みの方なら、Uターンの方でも要件さえ合えば活用できます。 ◆10番(久保智敬君)  今まで、この緑の雇用対策から始まって、これまで地域おこし協力隊などさまざまにこの地方に若者をとの取り組みを国や県で行ってきたわけでありますが、多くはIターン優先で、Uターンの地元へ帰らす取り組みというのがなかったように思うんですね。 今回、これがこのUターンを考えている方たちに利用できるのであれば、大きな後押しになると思いますが、市長、いかがですか。 ◎市長(田岡実千年君)  今、和歌山県のほうがこのことに積極的に取り組んでいろんな補助金も充実していただいておりますので、我々もそういうところを活用して積極的に進めていかなければならないと思ってございます。 ◆10番(久保智敬君)  旧新宮市内、これも利用できたらいいんですが、こういった情報はすぐにまた議会へもお知らせしていただきたいと思います。 私の知り合いに、緑の雇用の事業で色川に来た人がいました。前にも紹介させていただきましたこともあるんですが、彼は、その雇用期間が終わって次に島根県隠岐の島に行きました。そして、今、三重県紀宝町に定着しています。実は、ここを紹介したのは私です。このとき、ちょうど古座川町に、県のふるさと定住センターも紹介したんですが、三重県の支援策のほうが手厚いということで、ことしで5年になります。金額もそうなんですけども、それ以上に住む家、また農地、1年間の農家で研修、行政とJAと地域の方の応援が明確になってたんですね。だから、それが決め手になったようであります。 今回のこの支援策、お金だけではありますけれども、やはり地元の人たちがこれに応援しようというまとまりがあれば、大きく発展するんじゃないかと思っております。そういう面で、行政も広報であったり、そういうソフト面でしっかり応援をしていただきたいと思います。 次に、東京や大阪に移住勧誘のための職員を配置しているようですが、どんな活動を行っているのか、状況を教えていただけますか。 ◎熊野川行政局住民生活課長(丸石輝三君)  和歌山県でなんですけど、東京、大阪に和歌山定住サポートセンターというところを開設しております。移住アドバイザーとして1名の職員、これ東京1名、大阪にも1名いまして、いろいろ和歌山のことを宣伝して、それで窓口になってくれるというふうなところになってます。 私どもも年に2回ほど大阪のほうへ出張いたしまして、それで熊野川地域及び新宮地域、それの宣伝を兼ねて、それで空き家の相談、農地の相談とか、いろいろ乗っております。 ◆10番(久保智敬君)  ありがとうございます。 また、ほかにこの空き家のあっせんに和歌山県定住支援住宅管理機構なるものが立ち上げられていますが、これは県の空き家バンクと連動しているようですが、少し詳しく説明をお願いいたします。 ◎熊野川行政局住民生活課長(丸石輝三君)  これも、和歌山県がことし立ち上げたものです。 うちのほうも、空き家、空き農地のバンク制度ということで、一応いろいろ資料とか作成してたんですけど、ちょっと台風のかげんでいろいろ流出しましたところがありまして、最近、空き家、空き農地の資料を、今、作成しております。これ、県のほうは、ちょっとまだ難しいんですけど、いろいろ物件の概要とか、いろいろ利用状況、設備状況、主要施設等への距離、間取りとか、いろいろそういうのをきちっと精査しまして、今から各市町村が登録するようになっております。それで、もうじき公開するような格好になっております。 ◆10番(久保智敬君)  この空き家バンクについては、以前にも、2年前に並河議員が紹介していただいておりましたが、それ以後、これまでに登録には至ってないけども、今、話してくれましたように何件かあるということをおっしゃっていただきました。 それで、今のとこは、新宮市の登録件数はゼロですけれども、いつぐらいになったらこれ上げられますか。 ◎熊野川行政局住民生活課長(丸石輝三君)  今、ちょうどその作業中です。何とか早く、私の業務運営方針でもありますので、なるべく頑張って空き家と空き農地の精査をして、県外の人に紹介したいと思ってます。 ◆10番(久保智敬君)  よろしくお願いします。 空き家探しとか、登録作業とか、大変になってくるかと思いますけど、高田もよろしくお願いします。 さて、次、熊野川についてであります。 あの紀伊半島大水害から4年がたちます。 先日の4日の追悼式に参加させていただきました。この日も熊野川は濁っていて、式場の下流では、三重県側と和歌山県側でそれぞれ堆積土砂撤去の重機が動いておりました。この4年間でどれだけ復旧・復興を進めたのか、犠牲になられた方々に報いるためにどこまで進められたのだろうかなど考えながら手を合わせておりました。 慰霊碑の横には、大きな文字で書かれた世界遺産熊野川の碑と、そして小さく、名水百選熊野川の碑があります。今の状況だと、二つとも取り消されるのではないかなと思っております。 ちなみに、この名水百選に選ばれたのはいつですか。 ○議長(榎本鉄也君)  伊藤行政局長。 ◎熊野川行政局長(伊藤順司君)  僕も知らなかったんですけれども、献花式に久保議員からこれ何やというふうなお話を受け、そこで調べさせていただいたんですけども、2008年平成20年ですけども、環境省が平成の水百選に熊野川を選んでおります。 ◆10番(久保智敬君)  ありがとうございます。 これらが、名実ともに自信を持って観光客に熊野川の水はおいしいしきれいですと、風景もいいですよと、自信を持って言える日が一日も早く来るよう頑張っていきたいと思います。 さて、それで今回の質問ですが、市当局が答える内容ではないかもしれませんが、少しおつき合いください。 鮎釣りの好きな私の友人が、最近余り釣れないし、また形も以前より小さくなったとぼやいておりました。やはり、熊野川の濁りの状況が原因ではないのかと思い、熊野川漁業協同組合に最近の状況等を聞いてきました。組合長は、濁りで日光が川底に届かない上、川底の石に泥が付着していれば、当然、コケ類は育たないし、主食のコケがないため鮎は小さく細くなっているのではと、そして濁っているところではプランクトンを食べていると思うと。そして、鮎はストレスに弱い、本流では産卵も行っていないのではとのことでした。 また、釣り客も鑑札を購入した数を見ると、平成21年度は983人、平成26年度では551人と約半数になってきております。釣り離れで少なくなっているのか、熊野川の濁りのためかわかりませんが。 そこで、川底まで日光が当たるような見た目できれいな日、清水の日がことしどれだけあったのか伺いますが、鮎が成長する5月、6月では何日だったのか、また釣りシーズンの7月、8月は何日だったのか、教えてください。 ○議長(榎本鉄也君)  宇井水道事業所工務課長。 ◎水道事業所工務課長(宇井俊治君)  まず、見た目できれいな川の定義なんですが、これ国土交通省の甲府河川国道事務所で実施しました身近な川の一斉調査の中で、水はほぼ透き通って見えるきれいな川の透視度としまして、70センチから100センチ未満と書かれておりまして、目安に80センチ先が見える透視度とした場合、これ企画調整課で実施しました熊野川の濁り調査の資料の中では濁度が4.6度となっておりまして、うちの水道事業所が南檜杖の取水口で毎日観測しておりますデータとしまして、濁度が5度以下の日を申し上げますと、ことしの5月は19日、6月は9日、7月は1日、8月は9日となっております。 ◆10番(久保智敬君)  ありがとうございます。 そして、これ大水害の前の平成22年度と比べると、どうですか。 ◎水道事業所工務課長(宇井俊治君)  大水害の前の平成22年の濁度なんですけど、同じく5度以下の日としまして、平成22年の5月は25日、6月は11日、7月は13日、8月は27日を記録しております。 ◆10番(久保智敬君)  雨とか、いろんな状況があると思いますけども、いずれにしても明らかにきれいな水が流れているのは少なくなってきたと、7月はたった1日だけやったということです。 また、台風によって濁水が発生し、長期化になっていますが、清水になるまでの日数、この数年間でどうなってきているのか、平成23年の紀伊半島大水害を挟んで教えていただけますか。 ◎水道事業所工務課長(宇井俊治君)  紀伊半島大水害前の平成22年におきましては、最高濁度は6月22日の84度でして、5度以下に下がりましたのは9日後です。そして、平成23年の大水害のときには、台風12号と続きまして台風15号が来ましたので、その間、12日間は観測不能でしたので、翌年の平成24年の最高濁度を申しますと、6月22日に420度で5度以下に下がったのは33日後でした。また、平成25年は、9月16日に1,220度を記録し63日後、平成26年は8月10日に1,050度で21日後、本年は7月17日に993度で21日後となっております。 ◆10番(久保智敬君)  ありがとうございます。 濁水の長期化は、明らかにこの平成23年の大水害なんですが、山腹崩壊箇所が多いということと、そして雨の量、ダムの存在、それと発電による濁水の放水があると思います。 電源開発にちょっと要望していただきたいのが、私、今まであの汚れを見たときに、この汚れは全て電源開発の利益のために汚されてると、そういう思いがあったんですが、本当は発電だけの目的で放流しているわけではないんですね。 ◎企画調整課長(新谷嘉敏君)  通常、発電放流ということがあります。 ただ、天候によってダム湖内へ濁水等が流れ込んだときには、それを早期に排出するための早期排出ということの中での放流もやってございますので、そういうことも一面としてはあると思います。 ◆10番(久保智敬君)  だから、濁度軽減のための放流、そしてまた今回みたいに台風が来るからということで事前放流、こういう目的もあるんですよね。 だから、そういう何のために汚れた水になっているのかと、これさえわかったら自分自身の怒りがちょっと抑えられるんですね。きれいな川に汚れた水が入ってくる、それ見た瞬間に腹が立つ、なぜ汚すのか。でも、その意味は、一つには今言うた目的がそこにはあるということ、これを知れば少しは怒りがおさまります。そういうことをあらわしてほしいといいますか、今、多分、電源開発がただいま放水してますという看板ありますよね、電飾看板か何か。何のために放水してますって書いておけば、またわかりやすいんかなと思ったりもします。 こういうのはどうですか。 ◎企画調整課長(新谷嘉敏君)  その辺の議員御指摘の件も、電源開発と協議しながら、やっていただける分については強く要望していきたいと思っております。 ◆10番(久保智敬君)  それと、水道事業所に電源開発から送られてくる資料があります。毎月送られてくる濁度記録、それで赤潮発生時にだけ、あったときにだけ送ってくる記録、必要に応じてファクスで送ってくる記録、これは、企画調整課のほうでも同じ内容が届いているのでしょうか。また、ほかにも何かありますか。 ◎企画調整課長(新谷嘉敏君)  企画調整課のほうには、通常のダム運用と異なるような発電でありますとか、いろんな運用をするときには必ず事前説明に資料を持って来ていただいております。 また、通常は、土日、祝日については発電停止ということが基本となってございますので、先ほどのように、例えばダム湖内の水位を下げるというようなこととか、また濁水の固まりがちょっとひどいのがダム湖内にあるような場合、早期排出でどうしても抜いておかなければいけないというようなときについては、イレギュラーな形でございますので、そういったときには事前に資料を持って説明に来ていただいております。 ◆10番(久保智敬君)  熊野川漁業協同組合に行ったときに、こういうのを渡していただきました。小森発電所と十津川第二発電所週間運用計画、これは、それぞれの発電所の発電水量を24時間、1時間ごとに何トン放流しますという計画表です。これ、聞きましたら、新宮市のほうには届いてないということなんですが、小森発電所の場合は、発電水量と観光放流と二つ書いているんですね。それで、十津川第二発電所は、発電水量だけを載せてます。 そして、例えばこれ8月18日、19トン、1日24時間流してます。19トンというのは、クオーター運転でよかったですね。 ◎企画調整課長(新谷嘉敏君)  19、これはクオーター運転でございます。 ◆10番(久保智敬君)  だから、これは計画ですから、この日は40度以上あったんでしょう。だから、19トンを流しますよというのを8月14日に送ってくるんですね。これ、16日からの1週間なんですけど、2日前に流してきてくれるんですね。 ◎企画調整課長(新谷嘉敏君)  現在のところ、議員からこの発電の計画いただきました。実際のところ、これ、今、企画調整課のほう、この運用計画はいただいてございませんが、今後、私どものほうにもいただくように要望もしていきたいと思っておりますけども、このときの計画のこと、ちょっと調べてみましたら、二つのダムの放流もちょっと40度前後の濁度の固まりがあるという中で、この1週間の計画の中で早期排出したいということから、夜間の放流も予定をしているところでございます。 ◆10番(久保智敬君)  いろんなときがありますから、計画どおりにはいかないと思います。だけども、こういう形でわかるのであればちゃんとやってくれてるんやなということにもなりますから。 この中で、先ほど言いましたこの発電水量、そのところに何のためのというものがあったらいいんじゃないかなと、台風のためとか濁度軽減のためにというのがあったらわかりやすいんじゃないかなと思いますけど、どうですか。 ◎企画調整課長(新谷嘉敏君)  そのとおりかと思います。 ◆10番(久保智敬君)  そういうことで、そういうことをまた要望しておいていただきたいと思います。 濁水対策として、国は治山事業を取り組んでくれております。電源開発もそれなりに対策を講じております。しかし、納得できるものではありません。 特に、電源開発のダム運用にしても、利水ダムの構造上、治水ダム的運用はできないのは仕方ありませんが、せめて台風シーズンだけはその機能を最大限発揮して、これ以上水位を下げることができない、これ以上空き容量がないというところまで運用をやっていただきたい。 やっていると思いますか。 ◎企画調整課長(新谷嘉敏君)  電源開発のほうでは、その点につきまして今回の台風11号につきましても、またこれまでの出水等の後にでも、いろんなグラフを示していただく中で、もう少し、今、議員御指摘のように、空き容量、特に大きな池原、風屋につきましては、特にもう少し空き容量の確保をしていただくような治水部分のことを再三申し出もしてございます。そういったことにつきましては、今後も引き続いて重ねて要望を繰り返していきたいというふうに考えてございます。 ◆10番(久保智敬君)  はい、お願いします。 8月中に宮井の北山川との合流点のモニタリング画像、これがホームページに載せると言われておりましたが、まだ載せてないようです。 それで、第二発電所の放水口の画像、これも載せていただくように強く要望していただきたいと思うんですけど、いかがですか。 ◎企画調整課長(新谷嘉敏君)  まず、1点目の北山川合流点の下流部に国土交通省が設置する予定でございました。これにつきましては、もう既に、静止画ではございますが、もう見られるようになってございます。また、これにつきましても、今は10分ごとの更新ということで聞いておりますが、今後、また改善を加えていくということも聞いてございますので、その点につきましては、状況等こちらも随時把握したいと思います。 また、放水口のところにつきましては、今後、ちょっと電源開発とも協議も持ちかけていきたいというふうに考えております。 ◆10番(久保智敬君)  はい。よろしくお願いします。 7月17日、台風11号で日足地区はまた浸水しました。 4年前の12号から、この4年間で何回、これ浸水しましたか。 ○議長(榎本鉄也君)  名古農林水産課長。 ◎農林水産課長農業委員会事務局長(名古一志君)  農地につきましては4回ほど冠水しております。 ◆10番(久保智敬君)  堆積土砂の撤去やダムの事前放水で空き容量を確保する、こういった取り組みもなされてきたと思いますが、なぜこのようなことが繰り返されなければならないのか、電源開発は7,000トン放流すれば冠水してしまうことがわかっていながら、なぜ9,000トンを放流したか、そこを説明に来ましたか。 ◎企画調整課長(新谷嘉敏君)  電源開発のほうから、この11号以降、7月31日に資料を持って、市長、副市長初め、私ども企画政策部のほうで説明を受けてございます。そういったことで、7月31日に来てございます。 ◆10番(久保智敬君)  向こうから積極的に来てくれたんですね。 熊野川のダムは全て利水ダム、治水ダムは一つもありません。国に治水ダムをつくれと言っても非現実的です。 であるならば、今あるダムの運用を最大限活用するしかないと思います。台風シーズンだけでも治水対策用のダム運用にしてくれれば、何かあっても仕方ないねと言えるんですが、今は、もし台風の進路がそれても水の量が確保できなければ発電できなくなり損失を被る、だから目安水位を決めてそれ以上は下げないとしている、この部分が納得いかないところであります。 今回の台風で人的被害はなかったものの、3件の床上浸水と農地の被害、7月は稲の花が咲き実をつける時期で、大切な時期だったんですが、これもつかってしまい、大きく収穫に響いたのではないかと思いますが、どうでしょうか。 ◎農林水産課長農業委員会事務局長(名古一志君)  50ヘクタールほど浸水しました。それで、収量で7割減、金額で7割減、約50%の減額となっております。 ◆10番(久保智敬君)  大きいですね。 私も後片づけのお手伝いに少し行かせていただきましたが、毎回毎回、大変な作業をしています。 市長、この市民感情を考えたときに、復旧・復興は済みましたと言えるでしょうか。今まで以上に川底が上がってしまい、台風が来るたびにダム放流が6,000トンでも冠水するんじゃないか、そんな不安な思いが大きくなってきているんじゃないかなと思いますが、どう感じられてますか。
    ◎市長(田岡実千年君)  台風11号で数件の床上浸水と、あと田んぼが、稲刈り直前の田んぼがどっぷりつかっているのを見たときに、大変つらい感情を覚えたところであります。 そういう中、先ほど電源開発の訪問の話ありましたが、もうちょっと放流を少なく抑えてもらえなかったのかということを強く申させていただきました。ただ、電源開発が言うには、4年前の台風と大変コースが似ていたので、なかなかこらえられなかったという話もされておりましたが、台風の進路の精度もよくなってきておりますので、今後とも電源開発にそういう放流のことについてはいろいろお願いに行きたいと思っております。 ◆10番(久保智敬君)  そんな中で、ちょっと川から脱線するんですが、復興祈念公園、熊野川町の皆さんに喜んでもらえるのかなと。 実は、きのう、家へ帰ったらはがきが来てました。差出人は、誰が書いたか書いてないんですけど、議員の皆さん全員に来たのかなと思います。合併して10年、だけども一個もええことないよという内容です。不満がある。 市長は、地域の活性化、そして市民が集い、周辺市町村からの住民が集い、観光客が集う、一石二鳥、三鳥を狙っている、この復興祈念公園、言われました。 であるならば、もし市長が言われるように、多くの人が集まり、にぎわいを取り戻せる確信があるのであれば、なぜさつきを利用しようとしている今の一つの業者、これを納得させることができないのか、今、その業者は決めかねているんじゃないでしょうか。むしろ、ここへ移っても売り上げが望めないと思っているから断念しようと思っているんではないでしょうか。中身がまだはっきりしていないのか、きちっとした説明も開けてない事業、少し時間を置くべきじゃないかなと思いますが。 新しい事業は、どんどん進めようとされます。しかし、古い事業といいましょうか、やりかけというか、やり残しているさつき温泉の宿泊施設をどうするのか、これを決めてからでも遅くはないんじゃないかなと。 この地域の復興を、もう少し中身を詰めてから出発することはできませんか。どうでしょうか。 ◎市長(田岡実千年君)  今、久保議員おっしゃっていただいたところの相手のところとは、私は、前向きにお話しさせていただいてるというふうには思ってございます。近々、明確に決定させていただいて周辺の活性化していきたいというふうに思っております。 ◎副市長(亀井寿一郎君)  先般、お話はさせていただいております。 ただ、今、返事を待ってる状況なんですけども、こちらからも訪問してお話をできれば詰めていきたいというふうに思ってますので、しばらくそのお時間をいただきたいと、こういうふうに思っています。 ◆10番(久保智敬君)  その言葉を待ってたんです。受けるじゃなくてこっちから行くという姿勢、これが大事なんじゃないですか。 先日、新聞のコラムにありました。三国志の諸葛孔明は指摘する、知者は戦う前に万全の作戦計画を立て、勝利を不動のものとする。一方、愚者はやみくもに戦をしかけ、その後で活路を見出そうとする。目標と現状を確認し、計画の軌道修正を行うことも大切と思います。 次に、いきます。 この質問の熊野川に戻します。 濁水をとめるには、山腹崩壊したところを山林に戻さなければなりません。土砂の流出をとめ、斜面の安定を図る、そして植林して雨が山肌を流れ落ちないようにするしかないと思います。 山腹崩壊した現場の数は、数え切れないほどあるようです。熊野川濁水対策技術検討会が立ち上げられ、そのおかげで対策が明確に示されました。平成33年まで、濁水の発生源と言える風屋ダム流域の崩壊地面積の6割を治山事業していくということでスタートしています。 この熊野川流域における治山事業の取り組みを見ましても、既に工事が終わっているところもありますし、ヘリコプターで上空から植物の種をまいて緑が復活している写真もありました。着実に工事が進んでいることがわかります。しかし、森林をもとに戻すという、これは時間がかかります。工事とともに木を植えていくことが急がれます。 このことについて、何か対策をされていることがありますか。わかりますか。 ○議長(榎本鉄也君)  垣本部長。 ◎建設農林部長(垣本裕也君)  現在、近畿中国森林管理局のほうで、奈良県、和歌山県における熊野川流域の平成22年度実施予定の治山事業といたしまして21事業行っていただいております。ほかに、また県事業におきましても、治山事業や砂防事業を行っていただいておりまして、和歌山県の治山事業では34カ所、砂防地すべり事業では8カ所、あと奈良県のほうでは治山事業としまして35カ所、それで砂防地すべり事業では15カ所を実施予定していただいております。また、三重県のほうでも、平成27年度事業といたしまして治山事業で10カ所、砂防事業で4カ所整備していただく予定になっております。 ◆10番(久保智敬君)  それは、植林というところではどうでしょうか。 ◎建設農林部長(垣本裕也君)  治山事業の中には、そういう植栽ということも交渉の中に入っていると思っております。 ◆10番(久保智敬君)  何もしなければいつまでもそのままの状態なんですが、一本一本、木を植えていくということが濁水をとめる唯一の手だてかなと思っております。 こういった話を知り合いに話すと、ボランティアでやってもいいんではという声があったんです。それで、気仙沼の畠山重篤さん、カキ養殖されている方で以前も紹介しましたが、海を守るために山に植林、里山の整備、また森づくり事業を展開、ボランティアで展開しております。この方、別の面では、治山事業で山腹崩壊したところをフォレストベンチ工法、コンクリートを使わずに自然に返す工法なんですが、これを一生懸命進めてくれてる人でもあります。 たまたま、この畠山さんに市長とまた同僚議員が何人かお会いしたということですので、市長から、その印象なり、感想なり、お願いします。 ◎市長(田岡実千年君)  先日、この間の土曜日に議員4名と一緒に、気仙沼で、実際に、フォレストベンチ工法でつくられた斜面を見せていただきました。4年半前の大地震、大津波にもびくともしてなく、そしてコンクリートと違って大雨が降っても、この段々のところで雨も吸収されてるようでしたし、大変すばらしい工法だというのが第一印象というか、感想でございました。 ◆10番(久保智敬君)  はい、ありがとうございます。 平成元年から、ボランティアですけども、始められてことしで27回目の森は海の恋人植樹祭を開催したそうです。全国各地から1,500名の方が集まったようです。 私も、木を一本一本植えていこうというこのボランティアの声、これを広げていければと思っております。また、そういうときが来たら、市長、また協力よろしくお願いします。 世界遺産の川、熊野川を守るのは地元の私たちの責務と思います。行動を起こしていきたいと思います。 次に、熊野川を観光の観点から質問をします。 世界遺産登録されてから10年、この観光客の変化はどうでしょうか。 ○議長(榎本鉄也君)  中前企画政策部次長。 ◎企画政策部次長兼商工観光課長(中前偉君)  世界遺産登録を機に、確実にといいますか、境にしてふえております、全体としまして。 ◆10番(久保智敬君)  何か数とか、明確な、具体的な数字とかというのはないんですか。 ◎企画政策部次長兼商工観光課長(中前偉君)  全体としまして、平成16年が109万人余り、平成17年には135万8,000人と24%の伸びを示してます。 ◆10番(久保智敬君)  それは、和歌山県全体の話ですか。 ◎企画政策部次長兼商工観光課長(中前偉君)  新宮市の観光客です。 ◆10番(久保智敬君)  新宮市ですか。 外国人は、わかりますか。 ◎企画政策部次長兼商工観光課長(中前偉君)  外国人に関しまして、世界遺産を境には、今、手元にございませんが、平成22年が514人、新宮瀞峡に関してですけども、平成23年が223人から平成24年が768人、平成25年が1,052人、平成26年が2,117人というふうに伸び続けております。 ◆10番(久保智敬君)  川舟下りの、またちょっと熊野川に戻るんだけど、川舟下りの船頭はどのようにこの熊野川をアピールされているんでしょうか。 ◎企画政策部次長兼商工観光課長(中前偉君)  もちろん、世界でただ一つ、川の世界遺産ということで説明もしております。 ◆10番(久保智敬君)  濁っている川を説明しにくいですよね。 ◎企画政策部次長兼商工観光課長(中前偉君)  濁っているときに乗船されたお客様には、本来は美しい川ですが、ダムの影響で濁水の長期化が続いているということで、高田川の合流部、出合いのところに行きましたら、出合いのところに舟を寄せて、本来ならこのような美しい川ですよというような説明もされているというふうに聞いてます。 ◆10番(久保智敬君)  民間の熊野交通のジェット船の利用状況もわかりますか、平成23年の大水害以降。 ◎企画政策部次長兼商工観光課長(中前偉君)  ジェット船ですが、プロペラ船の時代も含めましてピーク時には28万人とかというふうな客数というふうに聞いてましたけれども、その後減り続けまして、平成12年には13万人余り、平成16年には8万6,000人というふうになってますが、平成17年、世界遺産登録の年には10万3,000人と増加してるんですけれども、その後また減り続けておりまして、平成26年、昨年では6万5,845人というふうになっております。 ◆10番(久保智敬君)  減り続けてるんですね。 これがまた、川がきれいになったらまた盛り上がってくるかもわかりませんが、そうなるようにしたいですね。 次に、誘客についてですが、紀勢自動車道田辺すさみ間が開通し、三重県側も全線開通し、道路事情がすこぶるよくなってきました。 世界遺産のある新宮をどのようにアピールし、誘客に力を入れていくのか。また、今やってること、これからやろうとしてることがあればお示しください。 ◎企画政策部次長兼商工観光課長(中前偉君)  やはり、観光業者との密接なPR合戦とか、あと、現在、インバウンドの関係もいろいろな取り組みを行っております。それから、エージェントにも商談会とかをやっておりまして、そういったプロモーションを強化していく一方で、まちなかの整備とか、観光素材の整備に取り組んでいきたいというふうに思ってます。 ◆10番(久保智敬君)  ちょっと、トーンが低いような気がしますけど。 誘客の一助になるのではと思い、日本遺産を紹介したいと思います。 日本遺産は、地域の歴史的魅力や特色を通じて、我が国の文化・伝統を語るストーリーを日本遺産として文化庁が認定するものです。 新宮市には、たくさんの有形無形の文化財があります。世界遺産とともに日本遺産のある新宮市になるよう登録に挑戦をしていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。 ◎企画政策部次長兼商工観光課長(中前偉君)  議員おっしゃるとおり、新宮市には有形無形の文化財がたくさんあるというふうに思ってますので、それらのストーリー、どういうふうに考えていくか、これから取り組みをしていかなければならないなというふうに思っています。 ◆10番(久保智敬君)  ありがとうございます。 ところで、課長は新宮市のどこを日本遺産にしたいと思いますか。 ◎企画政策部次長兼商工観光課長(中前偉君)  ストーリーとしましては、まだちょっと頭の中に浮かんでませんけれども、例えば新宮市には文化人がございます。佐藤春夫であったり、西村伊作であったり、中上健次であったり、そしてそれらにまつわる建築物、それとそれらにまつわる食文化もあると思いますので、それらが、今、点の状態ですので面に広げていって、ストーリーを考えていきながら日本遺産につなげていくということが、今、頭にありますので、熊野の都・新宮市、伝統深き文化の地、市歌じゃありませんけれども、そこらあたりに着目していくべきかなというふうに思っています。 ◆10番(久保智敬君)  もう、できてるじゃありませんか、そしたら。 私は、個人的にやっぱりお燈まつりとか、世界に類のない浮島の森もいいんじゃないかなと。 ◎企画政策部次長兼商工観光課長(中前偉君)  構成文化財としましては、私も、お燈まつり、それから御船祭、市歌、チャップマン邸、それから鳩ぽっぽの歌とか、当然、その辺も頭の中にございます。 ◆10番(久保智敬君)  文化庁は2020年まで100件を目指している計画だそうです。4月の時点で18件の登録があったようです。県内では、御坊市が申請はしたものの登録されなかったようなんですが、ほか、県内の動きというのはわかりますか。 ◎企画政策部次長兼商工観光課長(中前偉君)  県内では、今のところ申請はございません。 ◆10番(久保智敬君)  誰か、このストーリーを書いていただけませんか。教育長、どうですか。 ◎教育長(楠本秀一君)  私、ちょこちょここの場で言わせていただいてるんですけど、速玉大社と神倉山と阿須賀神社を結ぶ三角形の中に全て、今、中前課長が言ってくれた人たちとかが、この間、つい最近わかった侍屋敷の遺構もありますし、そういったものがありますので、そこの中をきちっとしていけば、まあ、いいんじゃないかなとは思いますけども。 ◆10番(久保智敬君)  いろいろ皆さん、出てくると思います。それをまとめ上げていただきたいなと思います。 次、いきます。 先ほども言いましたが、この紀勢自動車道が開通して便利になりますが、その一方で日ごろの市民生活の現場では、市内の道路の傷みぐあいが非常に目立ってきているように思います。 私の市民相談でも、道路の相談事が一番多く、側溝のがたがたを何とかしてくれとか、くぼみができて倒れそうになったとか、道路が波打っているように思うとか、修理、修繕する箇所、これが非常に多くなってきたと。そして、補修では追いつかない、そういうとこも出てきているんじゃないかなと思いますが、どうでしょうか。 ○議長(榎本鉄也君)  田坂課長。 ◎都市建設課長(田坂豊君)  大きく分けて、市道の管理につきましては、舗装と側溝と橋梁等の管理が主でございます。 今、議員言われているように、舗装の部分は最近よく問い合わせございまして、職員も一生懸命対応に当たっているところでございます。ただ、延長的には、新宮地区、旧新宮市の道路延長にいたしますと150キロの延長ございますが、舗装している延長はそのうち100キロでございます。ですから、担当課としましては、舗装の老朽化のスピードに離されないような形の修繕を頑張っていきたい、そういうふうに考えています。 ◆10番(久保智敬君)  よろしくお願いします。 小さいくぼみ程度は、レミファルトでしたっけ、袋入りのアスファルト、これを敷いて転圧すれば応急処理ができて簡単で早くていいんですが、またすぐに剥がれてしまう、同じ繰り返しをしなければならないところも出てきております。 また、この道を、舗装をやりかえなければいけないので予算がかかるため、3カ年計画で進めますとの声を聞くときもあります。しかし、実際のところは、この計画に上げたところで上部の会議で削られてしまっている。先日のシミュレーションの説明でも言われておりましたが、時期をずらしながらの一言に尽きます。 どうしても大型事業が多くなってくると、必然的に市民の生活の身近な道路や市営住宅など、福祉的なところが置き去りになってきているのが見えてきます。 市長、この選択と集中の見直し、そういうときが来ているのじゃないかなと思いますが、どうでしょうか。 ◎市長(田岡実千年君)  今、指摘いただきましたように、大型事業の裏でそういったところ、なかなか進みづらい現実もあろうかと思いますが、いろんなバランスを考えながら、しっかりと政策進めていきたいと思います。 ◆10番(久保智敬君)  道路にかかわらず、修繕費がますますふえてきます。しっかりと優先順位を決め、検討し、財政運営をお願いしまして、一般質問を終わります。--------------------------------------- △延会の宣告 ○議長(榎本鉄也君)  お諮りいたします。 本日はこの程度をもって延会いたしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。     (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(榎本鉄也君)  御異議なしと認めます。 よって、本日はこれをもって延会とすることに決定いたしました。 あすは午前10時から会議を開きます。 お疲れさまでした。 △延会 午後5時17分...