新宮市議会 2015-06-18
06月18日-04号
◆2番(並河哲次君) 基本
設計が年内で、実施
設計が来年8月で、その後に工事、平成30年度に完成予定ということです。 では、これらのことも踏まえて、次、①に入っていきたいと思います。 今
文化複合施設のこと自体を確認したんですけれども、僕自身はそもそもこの
文化複合施設の
設計の予算に対しては反対という立場をとらせていただいています。いただきました前回の予算のときは、それはやはりこの規模や
維持管理費ということが全く不確かな中で、しかもそれを盛り込んだ財政の
シミュレーションも出ていない中で予算化されていったというところで、反対させていただきました。 しかし、議会としては賛成多数で今事業が着々と進んでいますので、その進んでいる事業に対して質問をしっかりとさせていただきたいと思います。 まず、一つ目ということで、財政は耐えられるのか、これは市の全体の財政ということです。耐えられるのかということで質問していきます。 まず、市全体の財政、これが大丈夫なのかということをずっと一般質問でも、この
文化複合施設や庁舎と絡めて、大きな事業と絡めて質問させていただいてきております。
実質公債費比率が非常に高くなるのではないかというときもあったり、また今議会のほうに示されている
シミュレーションは昨年8月のものが最新ですけども、その中では基金がさらに減っていく、この10年間の間にすごく基金が減っていく。そこに庁舎の増額によって、またさらに基金も取り崩しを行うことになったというあたり。また、地方債の残高というのも決算が出ている平成25年度末でも、一般会計だけで245億円というところまで積み上がっています。これはこの庁舎や複合施設という事業の中で、またさらにあと何十億円積み上がっていくというものです。 そして、ここに今回書いてますのは、
経常収支比率96.57%ということで、1枚目の3のところに書いてあるんですけれども、この数字、財政の
硬直化度合いというか自由度度合い、財布に1万円入ってたらそのうち幾らがもう使うことが完全に確定して、どうしても毎年使わないといけないお金かということ、でも96.57%というのがもう毎年経常的に使わないといけないということで固まってしまっているお金です。この数字は、実は和歌山県内でも橋本市に次ぐワースト2位になっています。橋本市が96.61%で、それに次いで新宮市が96.57%です。 そして、この先もこの
経常収支比率は、やはりこれからの事業のことを考えるとさらに上がっていくのではないかと思うんですが、この
経常収支比率というのが、この今の数字、それから平成26年、平成27年決算が出てくると思うんですけども、その後上がっていくのか、どうなっていくのか、そして、それについて財政としてどう考えられているのか御答弁お願いします。
○議長(榎本鉄也君)
小谷財政課長。
◎財政課長(小谷充君) 今ほど議員からおっしゃっていただいたように、平成25年度においてもそのような比率で、高い比率で推移をしている状況でございます。そういった中で、今後どのようなことで取り組んでいくのかということでありますけれども、私どもといたしましてもこの
経常収支比率については、かなり懸念をしているところでございます。 そういった中で、やはり歳入における財源の確保、また歳出においては行革等における経常経費の削減、また事業の厳しい選択並びに事業費の圧縮などをもって、今後比率の上昇抑制に努めていきたいというふうに思っております。
◆2番(並河哲次君) どう考えておられるかというところはお答えいただいたんですけども、今後、
経常収支比率がどういう基調になっていきそうかというところはどうでしょうか。
◎財政課長(小谷充君) ここ3年、平成23年度から見ましても、96.1%、95.9%、96.6%という形で大変高い数字での推移でございます。そういった中で、やはり今新しい庁舎でありますとか
文化複合施設という形で建設を進めているわけでありますけれど、そのあたりでの経常経費の増も見込まれるのではないかというふうには推測しております。 そういった中で、やはりこの数値につきましては、高い上昇率をもって推移していくのではないかというふうには推測しております。
◆2番(並河哲次君) 今後も高い、ここからさらに高い上昇率でいくということですので、もう100%に限りなく近づいていく、全く何か別のことをする余裕はなくなっていくということなのかなと思います。 こういったところからも、先日、杉原議員が、子供をお持ちの家庭の医療費、中学生までの無料化ということをずっと長らく訴えられていまして、そこで市としては、経常経費が1.4億円かかってしまうのでできない。まさにそういった今必要とされていてどうするのか、これからやっていくのかどうかという判断を迫られたときに、できないということがはっきりと発生してくるのだというのを、改めて先日の質問を聞いて、きょうこの
経常収支比率についての質問をさせていただいても今思っています。 そして、そういった中で、さらにこの人口は年間400人弱毎年減っていき、高齢化率も高くなりますので働く世代も同時に減少し、収入も減少していくということは、そこにいろんな改善に取り組むにしてもはっきりしていることであると思います。 そして、こういった財政状況が大変厳しくなっている中で、ここの下にめじろ押しの新規事業というふうに書かせていただいてるんですけども、これは実際にそうというかというのは、多分人によって考え方は変わってくると思うんですけども、こういった
経常収支比率が非常に厳しい、そして事業も厳しく精査していかなければいけないという中で、今、僕のほうがこれはお金がかかるのではないかというふうにこれから思う事業だけでも、庁舎や複合施設は合わせて100億円近いお金がかかってきます。 そして、熊野川町のほうに公園、これも
復興祈念公園、できていくことになっています。そして
統合保育所も建てていきます。そして、それと同時に駅前の整備のほうも、市としては
蓬莱小学校跡地に駅側の入り口をつくられるということで、そうやって駅前の整備のほうも考えられているのかなと思います。また、防災対策として王子製紙の跡地、ここに最初高台というお話だったんですけども、高い場所をつくるということになっております。そして、市営住宅の建てかえ、これも4階建て以上で、3階建て、4階建ての王子団地など50年経過しているものが四つ、五つとあります。そして、
クリーンセンターは、今後、近隣自治体とどうしていくかは別にして、少なくとも修繕の費用などもかかってくるでしょう。そして、これは今、
設計の予算が結局どうなったのかはっきりしませんが、大浜堤防、これも市としては何が何でもつくるということで、これまでは御答弁があったと思います。そして、広角に道の駅も考えられているということです。 というふうに考えると、やはり多くの新規事業、これからもこの今の財政状況の中で、新規事業であったりどうしてもやらなければいけない市営住宅の建てかえや、
クリーンセンターに関しての事業も行っていくことになるということだと思います。 これを見たときに、市長はいつも集中と選択をしていくというふうにおっしゃってるんですけども、この今僕が例えば少し出させていただいたような事業というのは、どういった基準での集中と選択で考えられているのでしょうか、お願いします。
◎市長(
田岡実千年君) 集中と選択ということで、優先順位をつけて事業を行っていこうというふうに考えているところであります。
◆2番(並河哲次君) 優先順位をつけてこれらの事業が上がってきて、その中でもまたさらに順番が決まっていくということだと思うんですけども、それでありますと、これは多くは
ハード事業になると思うんですけども、それこそ本当にちょうど杉原議員が質問されてたんで、具体的な
ソフト事業なのかと思いますんで、そういった
ソフト事業、これから新宮市を支える子供たちへの
ソフト事業というのは、実施が難しいところがあるという市長の優先順位というふうに捉えざるを得なくなってきます。 市長、そこはいかがですか。
◎市長(
田岡実千年君) 子供の教育のことでの事業を考えてみますと、これまで学校の市の
大型プロジェクト、大切な事業でありました小学校の統合は無事済みましたし、また中学生の学校給食においても、今ほとんどの学校でもう実施ができておりまして、あと残り2校になりました。 また、北村議員から子育てについての御質問をいただきましたが、例えば学童保育の充実でありますとか、そういったところもこれからしっかりとやっていきたいと、そういうふうに考えてございます。
◆2番(並河哲次君) 確かに市長おっしゃいますように、実際に子育て、教育に取り組んでいただいてる部分は間違いなくあると思います。そして、これから取り組んでいただくことになった部分もあると思います。それはぜひ進めていただきたいと思います。 ただし、やはりそういったぜひ進めていただきたいことも含めて、今たくさん市として考えられていたり決まっていたりするのかという事業、全部をやり、市長としては本当に市民のためにやりたいというお気持ちが根底にあってということだと思います。ただし、それを本当にこの財政状況の中で全部やっていけるのかということを考えていかなければいけないと思っています。 市全体の財政というのを外観した中で、次に
文化複合施設の
維持管理費についてお聞きしたいと思います。 ハード、最初の施設整備に関しては、都市再
構築戦略事業などで合併特例債を最大限使って、市としては何とか建てるというところだと思います。そこで、そういった交付金や特例債といったことは適用することができない
維持管理費について、さらに聞いていきたいと思います。 まず、この
プロポーザルの中で、
ライフサイクルコストの縮減案を出してくださいというふうになっていたと思うんですけども、この
設計業者は、この
ライフサイクルコストの縮減案としてはどういった提案をされていたのでしょうか。
◎
文化振興課長(畑尻賢三君)
ライフサイクルコストにつきましては、施設の建設費も含めまして高熱水費、
保守管理費なども含めた寿命を迎えるまでの総事業、総費用ということになります。 そういった中で、
プロポーザル案で出てきている
ライフサイクルコストの縮減案につきましては、環境負荷の軽減手法としては、空調、照明の割合が高熱水費全体の7割を占めるというところで、高熱水費の縮減案としては、外部からの熱負荷の低減であったり
自然エネルギーの有効活用、空調、照明の無駄の削減、また建設費の縮減、
維持管理費の削減といったところで提案がなされております。
◆2番(並河哲次君) 空調と照明で7割の
維持管理コストになるというのは、やはり大きなものなのだと思います。 先ほどのこの
ライフサイクルコストの縮減案というので、この棟の建て方というところとはリンクは特にしてないんですか。分棟にしていきますというところとは、この案として出てきているわけではないんですか。
◎
文化振興課長(畑尻賢三君) それも十分リンクしております。それにつきましては、分棟することによって木造の使用が可能である。木造を使用するということは、負荷がかかりませんから、くいであったり足場であったりそういったことの短縮であったり、工期の縮減、短縮、費用の削減ができるというようなことにもつながると伺っております。
◆2番(並河哲次君) 建物が小規模になるので、木で建てることができるということですか。
◎
文化振興課長(畑尻賢三君) 単棟することによって、それぞれの施設がふさわしい基礎となるといいますか、そういったことでございます。
◆2番(並河哲次君) すみません、確認なんですけどさっきの木造でという御答弁だったんですかね。
◎
文化振興課長(畑尻賢三君) 木質化が図りやすくなるというところです。
◆2番(並河哲次君) そういった実際に
維持管理費の中で空調や照明が大きくなってくること、そして分棟案というところも、この
ライフサイクルコストの縮減というところに関係しているということです。 そして次に、この
設計の仕様書の中に、ランニングコストの削減、概算書というものを出してくださいということになっているんですけども、これはどういったものを出していただくことになってるんでしょうか。
◎
文化振興課長(畑尻賢三君) その施設に係る年間のランニングコストというふうに考えてございます。それはこれまでも申してきましたように、施設の諸室諸元が決まらないとわかりにくい、運営形態がわからないとわかりにくいというふうに申し述べてきましたけれども、基本
設計を行って施設の外観が固まれば、諸室と諸元が決まって、より近い
ライフサイクルコストの計算ができるであろうというふうに考えております。
◆2番(並河哲次君) そうですね。施設規模や運営をどうしていくのかというところが決まってこないと
維持管理費がなかなか答弁できませんということで、これまでもお話しいただいてたんですが。 ただ、その中で市長には、この
維持管理費を1億円以内に抑えるということではっきりと御答弁をいただいておりました。これについては、以前の議会の中で昨年3月だったかと思うんですけども、この僕らのほうが試算をして、最低でも1億6,000万円以上はかかるのではないでしょうかということで御質問させていただいたときに、現行の図書館や市民会館で6,000万円強という中で、今の倍もかけるわけにはいかないということで、1億円までに抑えるということで御答弁いただいてるんですけども、これは倍もかけるわけにはいかないという意気込みとしてはとてもわかるところなんですけども、その1億円に抑えますという具体的な根拠としては、どういったお考えでしょうか。市長、お願いします。
◎市長(
田岡実千年君) あの時点で特に根拠というのはありませんでしたが、目標1億円というところでございます。 ただ、今ちょっと電気代が大分高騰してきているので、そこのところをちょっと心配しております。
◆2番(並河哲次君) 確かにそうですね。電気代が高騰してますね。 その時点では特に根拠はなかったということなんですけども、現時点ではいかがでしょうか。こういった
ライフサイクルコストの縮減案なども出てきてる中で、この8,000平米というところにすれば1億円にできるのか、そういった実際の何らかの具体的な試算などは、指示されたり、もしくは市長が持っておられたりしますでしょうか。
◎市長(
田岡実千年君) 以前議会でも1億円という数字を出させていただきましたんで、これも引き続き
維持管理費、ランニングコストについては1億円に抑えたいというふうには、担当課には話しているところでございます。
◆2番(並河哲次君) 抑えたいというところまでなんですけども、ここでなぜこれもまたしつこくお聞かせいただくかというと、やはりまず建設費というときに、最初40億円というお話やったんですね。それはやはり今のように、恐らく意気込み、思いというところが強かったと思います。なので、その40億円ということを僕も含め何名かの議員の方が確認されていたんですが、高騰したからということで48億円本体事業費、総事業費55億円にあっさりと変化してしまっている。そこを抑えていくために何かをするということではなくて、約束は仕方ない、守れないという形だったんです。 なので、今もこの1億円というところに根拠がなければ、そもそも1億円が果たして低く抑えられているものなのか、1億円というのがどういったことで出てきているのかわからなければ、結局また同じように、電気代が上がったので上がりましたということになって、
維持管理費がかさんでくるということになります。 ですので、この市の財政のことをしっかりと考えていくときに、市長の思いというのはとても低く抑えたいということでの思いは伝わってくるんですけども、じゃ実際に1億円以下に抑えるための方策を打てという指示があるわけではないんですか。1億円の具体的な中身というのをやはり示して、そしてその方策というところ、その方策もその具体的な中身も、やはりこちらとしては知りたい、理解したいと思いますが、いかがですか。
◎副市長(亀井寿一郎君) 並河議員はかなり
維持管理費1億円にこだわっておるようでありますが、
維持管理費そのものは、やっぱり使用頻度が多ければ当然
維持管理費もかかってくると思います。使わなければ
維持管理費はかからないということになろうかと思います。ですから、いかにして有効な活用を図っていくか、多くの皆さんに使っていただけるかということも含めて、これまでも検討してきておりますし、その辺のことも含めてこれから詰めていくということになると思います。 ただ、1億円がどうか、これが低くなるのか、それ以上になるのかという議論そのものが、非常に今の状況の中では私先ほど申し上げたように、難しいことだというふうに思ってます。 それと、財政的な部分で、めじろ押しの新規事業云々ということで、財政は大丈夫なんかということなんですが、当然事業の計画を実行していく中で、計画段階ではいろいろあります。夢物語みたいな部分も当然出てくると思います。ただこれらを実行していく中では、将来的な財政状況というのも念頭において、財政が持たないのに事業ばかり進めていくということになれば、当然御心配していただくような破綻ということも考えられるかもわかりませんが、そういうことにならないように計画を進めていく、事業実施を進めていくということになると思いますので。 起債そのものにしても、ふえるばかりではありません。当然、以前に起債を活用して償却してそれが終了するというものも出てくるんですから、その年その年のニーズとか社会経済情勢において必要な部分、あるいは市民が必要とする分、命を守るための対応策、そういったもろもろを行政として何もやらないというわけにはいきませんので、その辺は先ほど市長が申しましたように、選択と集中の中で考えていくということになろうかと思います。
◆2番(並河哲次君) 選択と集中の中で現時点で
経常収支比率が非常に高まって、できない事業も出てきているということがはっきりとわかってきたので、今後そこをどうするのか。1億円ということは非常に市の今の例えばこのお金を何に使うかという余裕が、選択のできることが非常に少ない中では、別に1億円と言わずとも、数百万円でももっと低いお金でも、しっかりと詰めて考えないといけないものだと思っています。 先ほどこの
維持管理費について、使用頻度が低ければかからないし、高ければかかるということだったんですけども、そこはちょっと
維持管理費についての僕の説明が足りなかったと思うんですけども、使うことによって入ってくるお金も出てくるんであれば、そこと相殺して、そしてそのトータルで
維持管理費ということで考えていけばいいかと思っていますので、そこは僕の説明が足りませんでした。 ただし、やはりそれをどういうふうに使うかということを考え、なので、だからこそどういうふうに使うかというところによって、この
維持管理費が大きく変わってくると思いますので、この運営をどうするか、そして、そもそもじゃ、その運営するための箱をどういうふうにつくるのかということ、これはできるだけ同時に考えるのが大切かと思っています。 今市の進み方としては、まず
設計をして、そしてそれにあわせて管理運営を考えていくというざっくりとした順番としてはそうなってるんですけども、普通、一般的に家を建てよう、会社の社屋をつくろう、そういう話になった場合に、まず建てよう、そして後で使い方を考えようということはなかなかないのかなと思います。使い方を考えるのと、誰がどの部屋を使うか、どんなふうに使うかということを具体的に考えながら同時に、なので運営を考えながら
設計をしていくものかと思っています。 ここまで市の財政、そして
文化複合施設の
維持管理費ということで、大丈夫ですかということで質問させていただいたんですけども、ここからは、ではどうすればこのままやっていっては、やっていくのはよくないとはっきり思うんですけども、ただし今市としては事業を進めておられますので、じゃどうすればいいのだろうかということで考えて、一つ参考の事例をお話しさせていただきます。ただ、別に丸々これをすべきですとかという話ではなく、市としてどこか取り入れられるところがあればぜひ考えていきませんかというところですので、これは新宮市とは違うというふうに思ってしまわれないようにお願いします。 次の裏返したところにいきまして、公民連携のオガールプラザから学ぶというところです。 このオガールプラザというのは、岩手県の紫波町という盛岡市から近いところにあります。こちらのほうで公民連携ということで図書館も含む複合施設が建てられて、今非常にたくさんの人が集まって収益も上がっているということで、非常に注目をされている場所です。小泉進次郎さんとかも見に行ってお話を聞いて、ぜひ取り入れたいというふうにおっしゃっているような場所であります。 まず、この公民連携の考え方というのを少しお話ししたいと思います。この資料のほうには細かくは載ってないんですけども、裏の6と書いてあるページに当たる部分です。 まず、このオガールプラザの代表取締役をされている岡崎正信さん、そしてこの公民連携ということを広めていく事業をしておられる一般社団法人公民連携事業機構というところがあるんですけども、そこの木下斉さんという方のインタビュー記事から抜粋して取り上げさせていただきたいと思います。この木下さんは、内閣府の地域活性化伝道師という役割もされている方です。 まず、この公民連携の考え方なんですけども、この一般社団法人公民連携事業機構が唱えている公民連携というのは、公を助けて公に頼らずということが基本です。行政から予算をもらうのではなく、民間が地域で新たな産業を生み出し稼ぎ、行政に資金を拠出して公共サービスを充実させていくというものです。民間がしっかりと稼ぐ力を生み出すために、公共施設の整備が一つの大きな契機になります。従来の公共施設整備は、国から予算を獲得し地元財政との調整で施設計画を組み立ててきました。これをやめ、公民連携施設を民間が地元金融機関から資金調達し、公共施設の持つ集客力を大いに活用し、地元企業がそこで商いを行う場をつくり、そこから家賃、管理料を徴収して利益を上げ税金などを支払うことで、公共施設維持にもつながるモデルということです。このようなインフラ整備を稼ぐインフラと呼んでいますということです。 ただし、日本の公民連携というのは、パブリック・プライベート・パートナーシップということでPPPというんですけども、これについてはPFIとか指定管理事業ということがこれまでは中心で、今述べたような新しいPPP、公民連携というのはまだまだ実施されていないということです。 この単に行政と民間が組んで施設整備をしたり、単に行政サービスを民間に指定管理で外注するというだけではなくて、民間から地元行政へと向かう資金の矢印を生むことが、公民連携の神髄であるというふうに言われています。 では、なぜこういった公民連携の考え方、これをしていかなければいけないのかということなんですけども、削減だけの経営から稼ぐ経営へ転換しようということで、近年、公民連携事業が注目されるのは、人口減少社会が今まさに到来して、引きずられて自治体財政なども急速に悪化していることを背景にしている。今、新宮市の財政が悪化しているということも重なると思います。 つまり予算がもはやなく、やるべきこともなかなかやれない時代が到来してる中で、地方自治体は今後、そのあり方を根本から見直し、そのサービス提供方法についても変えていかなくてはなりません。そのための有効な手段が、この公民連携。稼ぐ知恵を入れサービスをよりよくするということで、減り続ける歳入を前にして、多少のコスト削減だけでは公共施設の維持管理が追いつかなくなっていくことが考えられます。 人口減少も含めて需要も減少しますので、施設を除却していく、減らしていくということもできるとは言え、コストカットを単にし続けるだけでは、よりよい公共サービスの実現は不可能です。単にコストカットをするために行政業務や施設維持を外注するのではなく、施設として民間が稼ぎやすい計画を組み立て、その収入から事業費の一部を捻出するような事業スキームは十分に検討可能です。収益の一部を公共施設の維持コストに充当することによって、持続可能性を高めたり民間サービスとの相乗効果で住民の利便性を向上させたりできる。こういったことが、税収も減っていく中で公共サービスをどうしていくのか、そこでこの公民連携が必要になるということです。 では、具体的にこのオガールプラザという複合施設の説明もさせていただきます。この公民連携によって、岩手県紫波町、人口は3.3万人で新宮市とはかなり近い自治体の規模になっています。そこは実は駅前に公共施設と住宅を集約するために、駅前の土地11ヘクタールを28億5,000万円をかけて購入し、その購入した後に財政状況が悪化して税収が減収となってしまい、その施設整備事業を全て凍結するということで、10年間日本で最も高い雪捨て場ということで、雪が降る地域なんで雪捨て場としてしか使われていなかった場所にこれができています。 このオガールプロジェクトの理念ということで、2枚目の紙の右下の4のところに理念ということでまとめてあるんですけども、少しお話しさせていただきます。 オガールで実施される事業は、その事業から受けるベネフィットとコスト、利益とかかる経費をオープンにし、経済合理性のある数字からとり得るリスクを抽出し、金融機関が市場原理から見て事業を仕分けする、こういった理念に基づいて事業が行われています。 具体的には、この出資を検討してくれてた政府系の金融機関や融資を検討していた地元金融機関から、出資者には10年以内に配当を出すこと、開業後10年以降速やかに出資金を償還すること、融資金は10年で完済すること、こういった厳しい条件の中で、こういった市場原理の厳しいチェックを受けた中で、それを実現するために可能なプロジェクトを考えて実行するということをやっています。 この手法は、公民連携の中でもPFIや指定管理といった中でも、手法の名前としては次の裏ページの下になるんですけども、PPPエージェント型手法って何か難しい名前なんですけど、中身としてはPPPエージェント手法というのは、この紫波町の代理人としてオガール紫波株式会社というものが立ち上げられ、そこに図書館の仕様や基本
設計、資金調達、不動産管理を一括して委任するという手法です。図書館の運営は紫波町が直営で行うということで事前に合意していたということです。 実際のPPPの手法の順番としては、まず行政がこの民に公有財産である、このオガール紫波株式会社に公有財産である図書館の企画
設計施工を委ねる。2番目に、行政から委ねられた民は、図書館の企画
設計施工のみならず図書館の集客力をエンジンに見立て、テナントを誘致する不動産事業を企画し、その事業を自立して運営する。民が建設した図書館は即座に公に売却する。そして3番目、民は事業で得た利益をさらに事業を興し、その利益を再投資し、公は民から購入した図書館で多くの催し物を企画し集客の拡大を図る。 一般化された説明だったのでちょっとわかりにくいと思うんですが、具体的に言うと、このオガール紫波株式会社が図書館を集客装置として見立てて、普通はこれまで塩漬けだった土地で何もないところに民間が、誰も来ないような立地には店を出したくはないんですけども、図書館に年間さまざまな事業を行っていくということで、年間10万人以上がやってくるというふうに計画をし、そしてその内部に店を出せるのであればということで出したい人が出てくる。そしてその主要施設部分である図書館は無償で開放しつつ、そこを訪れる人たちにカフェやクリニックや生鮮食品の販売をする民間テナントから、家賃や管理費を集めて稼ごうというふうにしているということで。 図書館、この右の写真にこれはプロジェクト全体の写真なんで大きいですけども、オガールプラザというのは真ん中に図書館があって、その東部分と西部分、左右の部分に民間のカフェや塾やさまざまなテナントが入っている場所をセットで、それを全部、民間が建設して行政が図書館の部分を買い取って運営しているという形です。この民間企業であるこのオガールプラザの運営している会社と入居テナントが、紫波町に家賃や固定資産税を逆に支払っている。紫波町からはオガールプラザ、図書館は運営してるんですけども、このオガールプラザ全体は一切の委託料や補助金は支払っていないという形で、最初は10万人と予想してやっていたんですが、今はこの図書館、このオガールプラザに年間30万人が訪れるようになっているという場所です。 今、説明が長くなりましたが、このオガールプラザの手法について、公民連携についてお考え、今の新宮市と比べてみたときにどうか、お考えをお願いします。どう見えますでしょうか。 ちょっと難しいですかね。そしたら、文化振興課のほうお願いします。
○議長(榎本鉄也君)
畑尻文化振興課長。
◎
文化振興課長(畑尻賢三君) 今御紹介いただきましたように、官と民の役割を分担しながら民間資金を導入しての施設整備ということで、成功事例を御紹介いただきました。
文化複合施設ということでございますので、私のほうからお答えさせていただきますけれども、武雄市の図書館もそうですが、公民連携の成功の代表事例かと思います。その部分につきましても、図書館への人口誘導をどう活性化に生かすかというところでの公民連携が、成功しているというふうに考えています。 今後、
文化複合施設の建設に当たりましても、図書館、また熊野学センターの融合というところでの観光客への寄与する部分というのは、十分期待しているところでございます。そういったところを生かしながら、まちなかに向けてどう市場が動くか、また人の流れが動くかというところで参考にしていきたいというふうに考えております。
◆2番(並河哲次君) 今の複合施設としては、今進んでいる順番としてはホールや図書館、それから熊野学センターということで、この稼ぐ施設を中に入れるというふうに、文化振興課のほうでは今は進んでいないということで、まち周辺として捉えたときには、そのまま参考にできるのではないかということなんですけども、市長は今説明は御理解いただけましたでしょうか。どういった感想とかお持ちであればお願いします。
◎市長(
田岡実千年君) ちょっと難しかったんで、また勉強します。
◆2番(並河哲次君) じゃちょっともう1回、この図を見ていただいたらいいかもしれません。3枚目の表の右に図があります。右の上の10のところに図があって、このオガールプラザというのが図書館、そしてカフェなど民間のテナントなどが入っているところです。そこから矢印で地代と固定資産税が紫波町に入って、紫波町は町民に対して図書館の行政サービスをして、そしてまたその町民の方がテナントを利用して、すごくうまいことつながっているという図なんですけども、今の仕組みとしてはこのように回っているという場所です。 ちょっと僕も最初はなかなか理解できなかったんですけど、行政がそのサービスをするために建てて運営しますというのではなくて、そこからポイントとしては、稼ぎを生み出そうということが大きな、手法は今難しいにしても、稼ぎを生み出そうというのか大きなポイントだと思います。 その次の11のところで、じゃなぜそういう稼ぎを生み出さないとだめなのかという話なんですけども、これがちょうどオガールの代表の岡崎さんの資料なんですけども、なぜ稼がないとだめなのかというのは、人が生きるために図書館は必要なのか。ホールとかも共通だと思うんですが、自治体の財政が厳しくなれば最初に閉鎖されるのは図書館のような施設。これはまさに夕張市などがこれに当てはまります。実際に自治体の財政が厳しくなって図書館が閉鎖されていたりします。なので、これからどんどんこの自治体の財政が厳しくなっていく中で、新たな事業ができない、先ほどの子供の医療費のような新たな事業ができないという話だけじゃなくて、これまでこれだけの
経常収支比率が上がってきているということは、100を越えてくるということは、これまでやっていたものもできなくなる可能性があるということです。そうした場合に、住民サービスをこれまでどおりのやり方で行政に入ってくる税収、そして国から来る交付金、借金だけで回していくことができなくなる可能性が大いにあると思います。その中で、住民サービスを維持するためにそもそも稼ぐという発想が非常に大切になるということです。この施設整備、公共施設を整備するときにも、その稼ぐという視点を入れて整備することをやるべきだというふうに書いてます。 この岡崎さんや木下さんは、普通に公共施設をそのままやるということは、これまで従来どおりの方法でやるということは、負債をふやすに等しいというところまで言及されています。 ですので、これから、今、市長はちょっとまだ御理解いただいてないということなんで、ぜひこの手法についても学んでいただいて、いかに稼ぐということをするという考えを入れて、事業を考えていただきたいと思います。
○議長(榎本鉄也君) 一般質問中ですが、15分間程度休憩いたします。
△休憩 午前10時58分
---------------------------------------
△再開 午前11時16分
○議長(榎本鉄也君) 休憩前に引き続き一般質問を続行いたします。 2番、並河議員。 並河議員に一般質問の残り時間を申し上げます。前の時計で11時46分程度でお願いしたいと思います。
◆2番(並河哲次君) (登壇) わかりました。 それでは、質問を続けます。 先ほどオガールプラザの紹介をさせていただいてたんですが、一つ大事なところを抜かしてしまってましたので、ここのオガールプラザで、3ページの左上の身の丈に会った事業構築というところを見ていただきたいんですけども、このオガールプラザが本当に市場原理の中で事業仕分けをしていって、今の成功があるのかなと思います。 そこで、ここは
設計の途中に適正規模に直すということで、鉄筋コンクリート3階建てから木造の2階建てに、このオガールプラザ自体は縮小してどういうふうにしたか、縮小したことによって地元の工務店が請けれる木造の在来工法になって、そこで価格がさらに落ちてできたというところです。また、そもそも発注自体が民間なので公共工事の発注よりも安く済む。あとここのオガールプラザの入ったテナントなんですけども、稼働というのは間違いなんですが、着工前に100%確定、入る店舗を先に確定させて賃料を確定させた段階で建て始めている、
設計をしているということです。また、この金融機関による事業計画調査やプロジェクトのファイナンスも見てもらいながら進めていって、今の結果があるということです。 稼ぐという先ほどのポイントは、この1枚目に戻るんですけども、1枚目の7に、学ぶべきところがあり過ぎていっぱい書いてしまったんですけど、稼ぐというところを考えるのと、市場原理から見て事業を仕分けしていく、そこは大事かと思います。あと
設計と運営を同時に考えたり、この駅の近くのこのエリアということで、エリアを定めてそこにいろんなものを集中させたり、あとは公民連携ということをやる中で、町役場の中の全ての部署を横断した組織づくりをして事業を進めたということなどなどありました。 今すぐにこれを取り入れてどうのというのは難しいということではあるんですけども、そのまま丸々できなくても、例えば
文化複合施設にそのまま丸々できなくても、
文化複合施設周辺も含めてそういう民間がこういうふうに稼いで、公共施設で人を集めて民間がこういうふうに稼いでというのをきちっとつくってみるとか、あとはこれから市が、ここは集中をするべきだとは思いますけども、これから市が何か考えられていく事業の中でも、こういった稼ぐという視点を入れて取り組んでいただきたいと思います。 市長、この稼ぐという視点を入れるというのは、よいと思われませんか、いかがですか。
○議長(榎本鉄也君) 田岡市長。
◎市長(
田岡実千年君) その視点も大事かなと思います。
◆2番(並河哲次君) ですので、ぜひやりたいことをやっていくために、コストカットもとても大事です。そして、これからの自治体は、稼ぐということも大事になっていくということです。 では、ここで事例の紹介、提案を終わりまして、これからどう進めるかということでこの1枚目の裏の8のところです。お聞きしていきたいと思います。 まず、この基本
設計の段階で、基本
設計検討委員会というものが選挙期間中ぐらいに立ち上がっているんですけども、これは今この検討委員会で何を検討してまた決めていくか、またこの間1回目が既に開催されているということなんですけども、その1回目、どういった議論があったか。 そして、今度この6月28日に住民の
ワークショップがあるということなんですが、それはどのように行うのか、御説明お願いします。
○議長(榎本鉄也君)
畑尻文化振興課長。
◎
文化振興課長(畑尻賢三君) 基本
設計等検討委員会につきましては、
想定工事費、敷地面積などの諸条件を踏まえた上で、総合的な観点から施設の配置や規模、機能などを意見交換していただいて、
文化複合施設の整備について意見を交換していただいた上で、提言として市にいただきたいという位置づけで進めております。 第1回目の内容につきましては、まずスタート時点ですから、もともとこの基本
設計を進める上においては、民間の方の意見をいただきながら進めてまいりたいと考えておりましたので、有識者として基本計画の検討委員を中心に選ばせていただいております。 そういった中でさまざまな意見が出てるんですけれども、とりあえず
プロポーザル案としての提案をいただいたところからのたたき台として、それぞれ各機能であったり基本計画との違いであったり、思いの違いとかさまざまな意見を頂戴してるところで、スタートさせたばかりでございます。 また、
ワークショップにつきましては、できる限り市民の方にかかわっていただきたいということから、市民の機運の醸成であったり、あるいは将来になったときにこうやって施設づくりにかかわったというような思い出づくりとか、そういった精神的な部分も含めて開催しようと考えております。
ワークショップにつきましては、すぐれた方がおいでいただく予定になっております。そういったところも含めて、市民の皆様にかかわっていただきたいとそのように考えております。
◆2番(並河哲次君) 配置や規模なども検討課題ということなんですが、これは8,000平米で図書館やホールや熊野学センターというかスタジオ棟というふうに出てたんですけども、その面積の中でどうするか、かなり具体的な議論ということでいいんですか。 この基本
設計検討委員会は、市に委員会としての意見を言うという感じなんですか。
◎
文化振興課長(畑尻賢三君) 市の内部協議機関といたしましては、庁内建設検討委員会というのがございます。そこへの提言として施設の規模、今言ったあり方について御提言いただきたいというふうに考えております。
◆2番(並河哲次君) この議論が今年内に基本
設計をつくりたいという形の中で、今もう6月で2回目のは7月というふうに聞いてるんですけども、回数的にあともう基本
設計を固めるというところまであと3回ぐらいというふうな紙を見たんですけど、それはもっと、議論をしっかりしていかないとまだいけないと思うんですが、そこについては回数などはもうそれで決めて進んでいくんですか。
◎
文化振興課長(畑尻賢三君) その辺につきましては、私どもも考えてございます。年内に基本
設計を行う、完了させる上では、8月ぐらいには骨格を固めていかないといけないというふうに考えてます。 そういったことで、当初出されている案というのが、少し基本計画とは独創的な考え方の案が出ております。そういったことも踏まえて、もう少し議論する回数が必要なのかというふうに考えておりますが、8月には骨格を固めていただきたいというふうに考えております。
◆2番(並河哲次君) 市長、この議論する時間なんですけども、今、基本
設計、実際に運営のことももっと考えながらやっていくべきだと思いますし、また、今紹介させていただいた稼ぐ施設といったところでの考え方も取り入れるべきところがあれば、取り入れて考えていくということもできると思うんですけども、今もうこの12月までに基本
設計を終わらせて進んでいくということになってしまうんですか。もっとしっかりとじっくり時間をとる。例えば委員側から、この基本
設計の検討委員会の委員側から、まだ議論が足りないということで検討の時間が回数が欲しいということになれば、その辺は延ばすというようなことはできるんですか。
◎
文化振興課長(畑尻賢三君) その辺につきましては、私ども基本
設計等検討委員会とは別に内部で協議を行っております。文化振興課と
設計者との協議も事前に行って、さまざまな意見交換したり議論させていただいております。 そういったことで、そういった内容を基本計画検討委員会にあらかじめフィードバックすることによって、課題を共有しながらなるべくスムーズに進めたい。それは決して期間を限るというものではなくて、回数が3回に決まっているから3回しかしないということではなくて、できる限り議論を深めて、認識を共有した上で深めていきたいというふうに考えております。
◆2番(並河哲次君) できるだけスムーズに進めるということなんですけども、その中でもやはり期間が非常に限られていて、実際に委員の方も集まれる時間を合わせてということも難しいとこもあると思うんですが、市長、そのあたりどうしてももう少し議論が必要だという話になれば、議論していく時間を設けていくというのは可能なんですか。
◎市長(
田岡実千年君) どうしてもといえば可能かもわかりませんが、この間の1回目の会議の様子を聞かせていただきますと、大変中身の濃い長時間にわたる議論も行っていただいておりますし、余りだらだらと期間だけ延ばすというのもちょっと考えものかという気もしますので、議論の中身が一番大切かなと思っております。
◆2番(並河哲次君) 議論次第では延ばすことも可能かもしれないということで、ぜひ時間に追われてささっとやってしまったというような結果じゃなくて、じっくりといいものをつくるという、今、市としてつくるというふうに進めているということですので、じっくりとそれはいいものをつくるという方向をとるべきだと考えます。そして、議員としては、議会の中でも議論できたらと思っています。 次に、この周辺を含めた人を呼ぶ戦略というところと、集客場所を市全体に分散させてよいのかというところをちょっとセットでお聞きしたいんですけども、今、文化振興課のほうが
文化複合施設を主に担って、そこの施設整備を考えられてると思うんですけども、市長としては前回の質問のときにも、前々回ですか、にぎわいを周辺に生み出したいということで、商店街や速玉大社やというところのお話もされています。 そういった中で、またその
文化複合施設のごく近辺という話、そこをどうするかという話と、今感じているのが、駅前であったり復興公園であったり広角であったり、このタイミングでそこ以外の駅前は比較的近いかもしれないんですけども、そこ以外の場所にも人が集まる場所をつくろうとされていると思います。 この複合施設を進めつつ、そこに人を呼びたいという話がありつつ、ほかの場所もまた人が集まる場所にするというのは、人が分散していく、そんなに新宮市とか周辺地域がすごい大きな広い場所とか人口が多い場所ではないと思いますので、分散をしていくのではないかと思うんですが、そのあたりはどのように考えて今進んでいるんですか。
◎市長(
田岡実千年君) この
文化複合施設は、新宮市の一等地に建てるわけでありまして、特にこれから、まちなか観光を進めていく上で、一つの大きな拠点になる場所であります。車社会の中で大きな駐車場もつくって、また観光に有効な施設づくりも進めていくわけでありますので、そういう意味で大変一つの大きな観光のまち新宮市としての拠点ができるわけであります。 そういう中で、あと広角の道の駅、あと復興公園も同時にこれから進んでいくわけでありますが、主に復興公園周辺なんかは、観光客の方々というより市民の家族連れでありますとか、周辺の方々の家族連れでありますとか、そういう方々が集っていただけるのかなという思いをしておりますし、道の駅には主にドライバー初め、この周辺の方々が立ち寄っていただけるのかなというイメージを持っております。
◆2番(並河哲次君) その複合施設が大きな拠点で観光客の方、公園に地元の方、道の駅のところにも広角のところにもドライバーの方という話なんですけども、やはり大きな拠点は図書館とかホールとか熊野学センターで、ふだんの明らかに地元の人も利用するというところですし、なので地元の人も利用する。そこに公園があったほうがいいんじゃないかというそういうお母さんとかもいらっしゃいます。なので、例えば復興公園でまたそっちは地元の人でということで、ドライバーに来てもらう、車で来る人で、観光の拠点、駐車場もつくるというのであれば、そっちにも来てもらう。観光客に来てもらうという話もあって、やはり分散するというふうに考えたほうが、それぞれの場所にたくさん人が来てくれるだろうというような感じでは、事業は行わないほうがよいと思います。 やはり市として、例えば複合施設に関して今考えてる、ほかの事業に関しても対象は誰でどんな人が来るのか、市全体としてどうするのか、そもそも立地適性化計画をつくってコンパクトシティにするという中で、また別の場所にも人の集まる施設をつくるというのは、どういうふうに考えているのかというのは見えにくいと思います。なので、先ほどのオガールの例で言うと、実はオガールプラザだけではなくてほかに運動できる施設などもそこに集中させてつくることによって、さらに人を呼んでいるということがあると思います。市として、財政的な面からもしっかりと集中と選択をしないといけないと思いますし、そこと重なるんですけども、事業を市全体でどういうエリアとしてどういう事業をやっていくのか、何を狙ってどういう事業をやっていくのかというのは、もっと考えていかなくてはいけないと思います。 ちょっと時間が少なくなってきたんですけども、今、複合施設ということで、一つ目の項目は質問してきたんですけども、この複合施設、それこそ田岡市長もまちづくりの大きな拠点というお話で、ほかのこの複合施設だけでなくていろんなお話しさせてもらったようなほかの施設の部分、それから全体の財政を本当に考えていかなければいけないと思います。 きょうは、具体的な例としてオガールをお話しさせていただいたんですけども、これを取り入れてくださいというのは、いきなりは今は難しいと思います。ただ、実際にやられている岡崎さんや木下さんという方から、実際にまちづくりに関しての話を一回聞いてみるということは、市としても全く損はないというか、今後に非常につながってくるんではないかと思うんですが、市長、そのあたりいかがでしょうか。
◎市長(
田岡実千年君) このオガールプラザ、以前から一度見に行きたいという思いは持っておりました。ばたばたしていてまだよう行ってないんですが、一度参考に見てきたいと思ってございます。
◆2番(並河哲次君) そうですね、見に行くというのも非常に大事だと思います。ぜひ市長にも見に行っていただきたいと思います。お願いします。 そして、それ以上に大事かと思うのが、来ていただくというのが大事なのかと。新宮市のまちを見ていただいて、実際の今やろうとしている事業の話もさせていただいて、どういった考えとか意見をいただけるかというところが、非常に学びが多いかというか、新宮市に生かしていけることになるのかと思うので、市長、ぜひ来ていただくということも考えていただけたらと思いますが、いかがですか。
◎市長(
田岡実千年君) ありがとうございます。意見としていただいておきます。
◆2番(並河哲次君) ぜひこういった方の視点というものを市としても取り入れていくべきだと思います。ぜひお願いします。 以上で、1、このままではいけない、
文化複合施設を終わりまして、すみません、残り時間少ないんですが、2にいきます。 2、市の情報公開の姿勢を問うということで、これは別途資料はないんですが、質問させていただきます。 まず、二つ通告させていただいていたんですが、談合情報等への対応ということと、電源開発の水利権更新に係る県からの意見照会への対応ということで、二つ通告させていただいてました。 この②のほうに関しては、通告の時点では市としてこの市の情報公開の姿勢を問いたかった部分としては、市としてどういった対応をしていたのかということをはっきりと市民の方に伝えていただきたいということでの通告でした。 これについては、市長のほうでこの質問までの間に実際に行っていただきましたので、そういった形で、ぜひ今後も市民への情報公開というのをしっかりと進めていただきたいと思います。 ですので、ここでは①の談合情報等への対応について質問させていただきます。 これについてなんですけども、ここには談合情報等への対応とざっくりした書き方しかしてないんですけども、今回質問させていただくのは、先般入札のありました新宮市の市庁舎の電気設備の入札に関して、市のほうへそういった談合にかかわる情報が入っていたということを知りましたので、その点について質問させていただきます。 まず、市のほうに、いつ、どういった情報が、この庁舎に関しての情報が入ったのでしょうか、御答弁お願いします。
○議長(榎本鉄也君)
小谷財政課長。
◎財政課長(小谷充君) 今、議員おっしゃっていただいたように、庁舎建設工事の電気設備において、入札の前々日に談合に関する情報が市のほうに寄せられたというところでございます。
◆2番(並河哲次君) どういった情報だったんでしょうか。
◎財政課長(小谷充君) 内容についてですけれども、これは個人等の利益、不利益に値する部分もございますので、内容については控えさせていただきたいと思います。 また、この後、本日の日程にも上がっておりますので、議案上程の中で詳細な説明等をさせていただきたいというふうに思っております。
◆2番(並河哲次君) 議案上程の中でなく、ここでもお聞きしたかったんですが、時間もないので次に。 そもそも談合に関するマニュアルというのが新宮市のほうにあって、それも見れましたので見たんですけども、談合情報というふうにそもそも判断するかどうかというところで、こういった情報が入ってきたときに、公正入札委員会という組織が判断をするということなんですけども、この公正入札委員会というのはどういった組織なんですか。
◎財政課長(小谷充君) これは庁内での組織されている委員会でございます。この談合に関する情報などが入った場合に、的確な対応を行うために、この委員会を設置してございます。 ちなみに委員につきましては、副市長を委員長として6部長、
熊野川行政局長、
水道事業所長、
水道事業所工務課長、
都市建設課長、
農林水産課長、私財政課長の13名でございます。
◆2番(並河哲次君) この公正入札委員会が市庁内での組織ということで、ここでこういった情報が入ってきたときに庁内だけで完全に情報が、もちろんその中でもしっかりと調査はしていただいてると思うんですけども、庁内だけで情報がとどまってしまうということは、こういった入札の公正を期すべきで、そういう方法しかないのかというふうにちょっと調べてみたんですけども、法律で公共工事の入札及び契約の適正化の促進に関する法律に基づいて指針がありまして、その指針の中で、入札監視委員会というものを設置することができますということであります。 この入札監視委員会というのは、第三者、こういった入札に関しての第三者の会計士や大学の先生などが入ってつくって組織されるということで、この入札に関してのチェックを行っていくものです。和歌山県では、和歌山市や橋本市、海南市でも、この入札監査委員会の条例があってこの委員会があるみたいです。 新宮市として、こういった今回の談合情報が入ってきた件やふだんの入札に関しても、この入札監視委員会というものをつくってしっかりと監視していくのがよいのではないかと思いますが、いかがでしょうか。
◎財政課長(小谷充君) 今議員おっしゃっていただきましたように、県内では和歌山市、海南市、橋本市、この3市がこの委員会を設置してございます。 新宮市におきましては、現時点におきましては、今のところまだ、第三者からの委員会の設置というのは、考えている状況ではございません。
◆2番(並河哲次君) 市長、この第三者による入札監視委員会を設置していくということの検討をぜひしていただきたいんですが、いかがですか。
◎市長(
田岡実千年君) 県内で3市が設置しているということなんですが、この組織、談合情報が寄せられたときに参集して審議するための組織ではなくて、ふだんの制度について話し合う組織だというふうに認識しております。 そういう中で、私ども新宮市においては、副市長を委員長として13名の委員で組織しているわけでありますが、この中で公正公平に入札が行われるようにきちっと毎回話し合いが行われておりますので、私としては、もう必要ないかというふうには考えてございます。
◆2番(並河哲次君) ふだんの制度運営の中での役割であるということなんですけども、これは実際にそういったことももちろんやりますし、自治体によると思います。自治体によっては、調べた中ではこの談合情報が入ったときに動いた入札監視委員会、そして、もともとこういう談合情報が入ったときに動くというふうに役割として担わせているところもあります。 ですので、もちろん、市としてそういったところをしっかりと調査していただく、やっていただくということはもちろんなんですけども、市の姿勢としてしっかりと外部の人も入れてこういったことをやっていますということを示していくのは、今後のそういった談合などの抑制にもつながっていくと思いますし意味があると思います。 ですので、今は必要ないということではっきりと市長はおっしゃったんですけども、ぜひもう少しこの事例を研究していただいて考えていただければと思います。 今回、
文化複合施設このままではいけないということと、市の情報公開の姿勢ということで質問をさせていただきました。しっかりとまた質問の事項について進めていただければと思います。 以上で一般質問を終わります。
○議長(榎本鉄也君) 一般質問中ですが、午後1時まで休憩いたします。
△休憩 午前11時49分
---------------------------------------
△再開 午後1時00分
○議長(榎本鉄也君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 一般質問を続けます。
---------------------------------------
△屋敷満雄君
○議長(榎本鉄也君) 16番、屋敷議員。
◆16番(屋敷満雄君) (登壇) それでは、一般質問を始めます。 きのう、大石議員もおっしゃってましたけど、紀伊半島大水害からはや4年弱になって、見える範囲が復興も復旧もほぼ終わって、跡形もなしになってますけど、きのうも大石議員もおっしゃってましたように大変な被害で、市長を初め、皆さん大変な思いで頑張ってくれたと思います。ただ残っているのは、私にしましても、熊野川の濁水問題、これがこれからまた20年間頑張って取り組んでいかなければならない問題で、これは当局だけ、議会だけではなくて、全市、熊野川の全流域がみんなで守っていかなければならないと思っておりますので、それに先駆け質問させていただきます。 今、僕が思いますのに、やはり黒川部長以下、各知事、二階先生も初め、皆さんで頑張っていただいて、熊野川の総合的な治水対策協議会、これが今後とも非常に大きな役割を持っていただくものと感じております。それにつきまして質問をさせていただきます。 熊野川の総合的な治水対策協議会です。各議会の取り組み、国、県、電源開発があるんですけども、この取り組み状況を教えていただけますか。
○議長(榎本鉄也君)
新谷企画調整課長。
◎
企画調整課長(新谷嘉敏君) まず、この熊野川の総合的な治水対策協議会でありますけども、この会につきましては、近畿地方整備局を事務局として、三重、奈良、和歌山3県、また沿川自治体及び電源開発西日本支店のダム管理者によって設置されてございます。 会の目的としましては、互いに緊密な連携を図りながら、熊野川の一貫した総合的な治水対策を推進するということを目的として組織されてございます。また、各機関の取り組みですけども、堆積土砂の撤去、またダム閉塞区間の除去とか、あとは濁水長期化軽減対策について行ってございます。
◆16番(屋敷満雄君) そうですね。一番今も私たちの目の前に見えてくるのが堆積土砂の対応、それでまた、治山砂防の山のあれの取り組みです。それで、河道のほうはテレビでもあったように、十津川村とか、田辺市ですか、この辺の状況は紀伊山地砂防事務所が対応をしていただいていると。 それでもう一つ、今から、これから問題がある、濁水の軽減の問題、これらについて一つずつお尋ねしたいんですけれども、堆積土砂の対応ですね。近畿地方整備局の河川部が行ってる問題と、それから直轄機関、紀南河川国道事務所並びに指定区間の奈良県、和歌山県、三重県、ダムの電源開発株式会社西日本支店、この取り組みについて御説明をお願いできますか。
◎
企画調整課長(新谷嘉敏君) 各機関の取り組みにつきましては、3月24日の総合的な治水対策協議会で報告がなされてございます。その数値をもとに報告させていただきたいと思います。 まず、直轄機関ですけど、平成26年度末では141万立米の堆積土砂の撤去が行われてございます。まず、指定区間の3県の状況でございますが、実施済みの数値としましては、奈良県が221万立米、和歌山県につきましては119万立米、三重県につきましては5,000立米ということになってございます。なお、和歌山、三重につきましては、田長付近も最近着手してございますので、和歌山県側につきましては田長付近で今後5万立米、三重県側につきましては1万立米の採掘が行われる予定になってございます。また、ダム管理区間につきましては、これは平成27年度2月末現在でございますが、風屋、二津野、池原のそれぞれの貯水池で150.6万立米の採掘が行われてございます。
◆16番(屋敷満雄君) やっと、今までこの問題につきまして、市長初め前田委員長、議長、私どもも一緒に知事と県、国交省、二階先生並びに各代議士のところへ陳情に行って、なかなかこれは手強い相手で、市長も御存じのように、3年間は本当にこれいけるんかなと思っておりました。これも振り返ってみますと、まず国の所長さん、最初、吉谷所長が前田委員長に濁水フェンスがあるんやでというお話をされてから、みんなで勉強に行ってあの濁水フェンスを見て、効果があるということがわかって、これはやっぱり議会、当局が汗を流した第一歩がこれやったと、これが僕は一つの足がかりやったかなと思っとるんです。 物事というのは、僕も69歳になるんですけれども、何か一つ取っかかりがうまくいくと、だんだんといろんなものがよくなってくるんやね。でも一つつまずくと、仕事でもそうなんですけども、最初の段階でもめるやつはお金をもらうまでやっぱり何かトラブルがあると。うまいこといくのは、もう最初の出会いからうまいこといったらこれは最後までうまいこといくというのは、何か知らん法則みたいなのがあって、今回もフェンスを矢作川へ行って見てきて、それからがやっぱり一つの転機になって、あのときのゼニヤ海洋サービス株式会社、フェンスをつくったメーカーともめぐり合え、彼がまた松尾先生を御紹介いただいて、市長もアドバイザーをお願いしていって、松尾先生がアドバイザーになっていただいた。その松尾先生がたまたま国交省の役人を教える先生であったので、教え子がいろんなルートでつながってきて、黒川さんのほうまで今は行っていますね。それが一つの潮目になった。 結局、国にしましたら全国どこの川も一緒なんやけど、熊野川に目が届いていただいて、それで今の、それから後にやっぱり技術検討会できたんですか。技術検討会は、今のこの協議会の中の一部なんですか。
◎
企画調整課長(新谷嘉敏君) 熊野川濁水対策技術検討会ですけども、これにつきましては、総合的な治水対策協議会の中で連絡調整会議という会議がございます。その中の一応調査部会ということで組織されてございます。11人の委員、あとオブザーバーということで、濁水問題についての協議を行ってございます。
◆16番(屋敷満雄君) その中にも学識の教授が、いろんなことで先生方の力をかりて、どうしたらいいか、こうしたらいいかと、その中に濁水フェンスも取水口の設備、あらゆることが今回の中に盛り上げてやっていただいたということになっています。 今度、河道を、これは直接うちは関係ないんやけども、これも大きな問題で、この整備もせんことには、やっぱり治山の、山のあれが、これがやっぱり供給源が山のあれになってくると思うんです。それで、一体で治山のほうをやってもらわんなんので、この取り組みについてはどうでしょうか。
◎
企画調整課長(新谷嘉敏君) この報告につきましても、治水協議会のほうのメンバーに入っております関係機関からの報告に基づいて報告させていただきます。 まず、近畿中国森林管理局ですけども、治山事業を実施してございます。平成27年度では、事業予算1,818億5,600万円ということで予算のほうも計上してございます。事業箇所につきましては、和歌山県内6カ所、奈良県内15カ所を予定してございます。 また、3県の取り組みですけども、奈良県につきましては治山事業61カ所、うち完了が37カ所、施工中が24カ所でございます。また、砂防事業につきましても完了、施工中含めて15カ所予定してございます。和歌山県につきましては、治山事業が34カ所、砂防事業につきましては8カ所。また、三重県ですけれども、治山事業、森林整備事業が完了予定含めて14カ所、砂防事業につきましては完了、施工中を含めて5カ所ということで、治山事業、砂防事業のほうに取り組んでいただいている状況がございます。
◆16番(屋敷満雄君) じゃ、これはもう残りほとんど完了済みなんですか。もう残ってるのは数少ないんですか。
◎
企画調整課長(新谷嘉敏君) その事業年等、もう少し、若干かかるかと思います。
◆16番(屋敷満雄君) 新宮市の中に権現山の山腹工事があったんです。これはもう完了してるんですね、権現山は。いや、これはもう後でわかったらいいですよ。調べてください。たしかこれは終わってるはずですよ、国のほうで。 次に、濁水の長期化軽減対策について、電源開発と近畿地方整備局の河川部が対応練ってますけども、この対応はどういうことだったんですか。
◎
企画調整課長(新谷嘉敏君) 電源開発におきましては、風屋、二津野ダムへの濁水防止フェンスの設置、また風屋ダムへの取水設備の改造を初め、支川の清水活用、また濁度による発電運用等などが挙げられます。 次に、近畿地方整備局河川部におきましては、ハード部門におきましては、河川直轄区間の激特事業、またソフト部門につきましては、この熊野川の総合的な治水対策協議会の事務局という立場で、今般の濁水軽減対策のモニタリングにおける全体調整、また今後、濁度データ、モニタリング画像をホームページに公開してくれることになってございます。
◆16番(屋敷満雄君) これはモニタリングの濁水の測定場所というのは何カ所でしたか。
◎
企画調整課長(新谷嘉敏君) モニタリングのカメラの場所につきましては1カ所ということで予定しておりますが、設置場所につきましては、現在北山川合流地点よりも下流に1カ所ということで、設置場所は現在検討中でございます。
◆16番(屋敷満雄君) これはまだもう少しかかるということやね。 濁水の濁度の測定場所、これはホームページで流すんですけど、これは何カ所ですか。6カ所ですか。
◎
企画調整課長(新谷嘉敏君) 5カ所です。
◆16番(屋敷満雄君) 5カ所。あそこから、檜杖から、下からいくと。
◎
企画調整課長(新谷嘉敏君) すみません、5カ所ですけども、南檜杖、相賀、志古、宮井、九重の5カ所を予定してございます。
◆16番(屋敷満雄君) 放水口のところはないんか、ダム発電所の放水口のところは。もう今までついてるんか、あそこ。
◎
企画調整課長(新谷嘉敏君) 放水口のところはもう電源開発が。
◆16番(屋敷満雄君) もうつけてるんやね。
◎
企画調整課長(新谷嘉敏君) はい。濁度を監視してございます。
◆16番(屋敷満雄君) これはホームページで常時見えるんやね。
◎
企画調整課長(新谷嘉敏君) 先ほどの5カ所につきましては、今後国交省のほうがホームページで公開することになっておりますが、放水口については一応対象外となってございます。
◆16番(屋敷満雄君) これが33年に一応全部工事としては、山腹のほうは残りあるけども、いろんな設置とかについてはもうみんなやっていただけるということでよろしいですね。
◎
企画調整課長(新谷嘉敏君) 一応平成33年度までの予定で濁水軽減対策を継続するということになってございます。
◆16番(屋敷満雄君) この後7年間じっくりと自分らも監視して、ここまでの一応プランは全部つくってくれたと。本来は僕は、もう二津野ダムと風屋は要らんという思いなんやけど、もう一つダムの発電停止と、何とかこれを持ってきたいと思うけど、僕の命のある限り無理かもわからんな。最終的にはそこを目指してやっていきたいと。それまでの間、一応今のルールにのっとった、これはぜひとも守っていただきたいと思っております。 今回、前田委員長ともども私どもも7月13日から九州へ行って一ツ瀬ダム、一番ここのほうはまだ九州電力がいろいろなことやってるということで、勉強会へ行ってきますけども、こういうことも踏まえていろんなことを、市長、年2回この会議が続けますので、ここでいろんな提言はできるんですね、市長から。
◎市長(
田岡実千年君) この年2回開かれる総合的な治水協議会が、一番大きなポイントの会議でありますので、しっかりとここで新宮市の思いを訴えていきたいというふうに考えております。
◆16番(屋敷満雄君) 町内会長連絡協議会も去年の12月に京大の先生を自分で説得されて、新宮まで来ていただいて講演会もしてるんやから、この総合的な治水対策、ポイント、ポイントを広報紙でもいいですから、何とかやっぱりこういうことができるようにしてくれてるのやということを流すことはできないんですか。
◎
企画調整課長(新谷嘉敏君) 今後、そういうことで市民の関心度も高い事項でございますので、内部で協議もさせていただきまして、ちょっと取り組みのほうを検討させていただきたいと思います。
◆16番(屋敷満雄君) 僕も前から言うように、新宮市のまちというのは、どない考えてもやっぱり熊野川の恩恵を受けてここをなりわいでやってきたまち。この大河のおかげでやっぱり海のほうの、僕らも三輪崎でじいちゃんも漁師やったけども、そういう漁業もできて栄えてきたまちやと思います。これはやっぱり後世へ残す、僕らは絶対義務があるんやから、どうしてもこれをやっていきたい。 ここで市長、これからあなたにお話しさせていただきたいんやけど、このプランはどないしてもやっぱり必ず履行させる、またその対策も必要となってくる。あなただけがこの会議に出席されて発言できる立場でありますので、ぜひともこういうことを意見収集して、それでこれは今後、委員長からもいろんな御提案あるんですけども、提言を持っていただいてやっていただきたいと。 もともと僕は、いまだに電源開発という会社を信じられない。せやから今、水利権の更新が終わったから、今度、彼らがどういう対応に出るかというのを僕は注目してる。その後、これを彼らが見てきた場所がこの治水対策の協議の場になってくると思う。ここは市長も僕と同じ考えを持つの。どうですか。
◎市長(
田岡実千年君) 屋敷議員には一度この協議会を傍聴いただいたところでありまして、大変心強かったところもあるんですが、見ていただいたように大変大事な協議会だと思っておりますし、今回新しい新宮市議会でも、また濁水等に関する委員会も設置いただいたこと、大変心強く思っております。また、特別委員会の意見も伺いながらこの会議に臨みたいと、そういうふうに考えております。
◆16番(屋敷満雄君) 今回は僕、たまたま前から交流がある気仙沼市のメンバーが2人ほど、22、23、24とやって来るんで、24日でしたね、今度の会議は。違うんですか。24日に会議があるんと違いましたか。
◎
企画政策部長(向井雅男君) 治水対策協議会のですか。次回は7月3日の予定と、今、話が動いている……。
◆16番(屋敷満雄君) 7月ですか、それじゃよかった。 この会議、どうしても僕も、僕らのメンバー、委員会のメンバー、もう全員でもいいです。何人か傍聴できますから、やっぱり生の、僕も行ってわかってきましたんで、どうしても行っていただきたいと思うんで、僕もお願いします。 知事からも、市長、水利権の問題でかなり意見書の問題で、提出で、やっぱりいろんなことであなたも悩みもし、大変エネルギーを使って頑張ってきたと思うんですよ。 やっぱりこの問題は、県が、知事が窓口になりますんで、やっぱりこれも、県にもやってもらわんといかん事業がまだまだいっぱい残ってますから、これらもぜひともお願いしに知事のほうへ、知事も田岡市長がもう承諾したからオーケーやと、これが始まりであって、県も知事もこれからが国に対しても。我ががおった経済産業省へ、やっぱりこういうことを新宮市は濁水によって困ってんねやと、国がやると、きっちりやれよということを言ってもらわんと困るんですよ。この辺はやっぱり知事にもきっちりとお伝えできませんか。
◎市長(
田岡実千年君) 今回知事もこの新宮市の思い、また新宮市議会の思いは十分感じていただいてると思っておりますので、これからいろんな対策、一緒になって考えていただけるというふうに信じておりますし、そういうふうにこっちからもしっかりと、事あるごとにお願い、要望もしなければならないというふうに思っております。
◆16番(屋敷満雄君) 何でしたら議員も全員でもいいですから、県庁へ行ってお願いしてもいいですよ、こういうことは。これが20年間しっかり守らずには、責任もやっぱり知事から、うちのお殿さんですから頑張ってもらわんと困る。 濱口太史県議会議員も、この問題については触れなくてはならないから、彼にも大いに働いてもうて、それでまだまだ砂利問題でもなかなか、やっと動き出したものですから。 ほんで、僕としたら、まだまだ田長のほう、三重県側のウエジゴルフの堆積、あれも取ってもらわんと。あれがちょうど内カーブになっておるから。やっぱりカーブの内側というのは、どうしても僕は問題あると思うんや。だから、その辺も認識というんか、僕らと一致せんところがようけあるんで、そういうこともやっぱりやってください。 二階先生も大変頑張っていただいたんで、これは僕らも一番目に見えるのは電源開発が変わったと思われるような、感じれるのは、直接僕らが幾ら言うてもあかんから、あの会社は。やっぱり二階先生にもまだまだお願いして、これは協力してもうてやってもらう問題やと思います。 それで、電源開発に対しては、やっぱり流域住民が熊野川の恩恵で太古の昔からなりわいとなってきた場所、これは彼らにもこういうことが、そういうところやでということをやっぱり勉強してもらうためにも、一つの提案なんやけど、市長も御存じのように、本宮の麻野吉男、東大出の農業者が、彼いわく、世界でただ一つの世界遺産、川の参詣道、熊野川やでと。彼の友人の中に冒険家の石川君というのがおって、葦舟をつくって、彼もこっちに来て7年目やったかな。ことしは本宮で、それから宮井まで下ってきたと。来年はぜひとも川の参詣道の大斎原から速玉大社まで流していきたいと、思いが強いんです。 これと、今までカヌーマラソンというのをやってましたね、旧熊野川町のときから。あれのときはかなり熊野川町に、大体500艇ぐらい全国から来て流れたというようにも僕はしとるのやけど、それとマッチングして、今は川下りもあるんやし、それで北山村のほうではラフティングがある。そういうのを一つの一大イベントで、それで子供から大人まで。ちょっとこの前、石川さんと話しとったら、葦舟の速度が遅いからあそこまで下るのは1日ではひょっとしたら無理かもわからんから、
熊野川行政局ぐらいに1回泊まって、明くる日にカヌーマラソンと一緒に、カヌーマラソンは時間が早いんやから、その辺の。それで、その日は河原で子供を交えてキャンプファイヤーをやったりとか、そういうイベントが僕は、天空ハーフマラソンもええけども。それで、カヌーマラソンのときには、民間の、みんなでそういう団体をつくって、行政が後方支援でやってこれるんで、僕はそれはもう今後そういう取り組みとして新宮市がやるんやったら、後方支援で全面的に民間の人のやっていただくようなイベントをやっていくと。 何で僕はこういう事言うかいうと、昔僕は東松山市というところ、かなり障害者の福祉が進んでおって、行ったときに、きのうも誰かおっしゃっておったけど、ウオーキング、30キロ、50キロ、100キロかな、そういうのを民間がやってんのや。それで一大行事になってやってるんやね。そしたら全国からかなりの方が来られて、もうすごいにぎわいなんやということを向こうの行政の方もおっしゃっておったけど、うちの天空ハーフマラソンと一緒で上手になってくると思うんや。 その場へ、どうせ水の増水もお願いせんならんのやし、電源開発もお願い行かんならんねん、これ。そのときにやっぱり何でしたら大阪支社長、ああいう幹部の人もそこへ来てもらって、新宮に、熊野川がこういうことで、ある程度清流が必要なんやということを、やっぱり彼らと一緒に考えていったらええねん。 ほんで、天竜川の佐久間ダムへ僕らは視察へ行ったとき、あれは浜松市かな、もう今や一緒になっとんのやけど。いろんな取り組みをやってるんやね、向こうは電源開発も。それで、公園でカヌーからいろんなものをやってた、あそこは。それで、彼らもそういうことはやっぱり、こちらの呼びかけには協力してくれる思うで。そういうこともあるんでね。 この前、カヌーの引本君言うのに、6月1日からはアユの解禁があるんで、一番いいのは5月の第4日曜日。ですから葦舟をつくるのが1日かかるんやから金曜日の日になるんやろうけども、それは麻野さんところのメンバーにお任せして、それで自分たちは土曜日から流してくるのを待っておくとか、土曜日の日に昼から子供も入れて、近大のアユからアマゴから買うて、子供らにそのつかみ取りでもええんや、そういうことをイベントしてあげて、それでこういうことがやっぱり川になじむ大きな一つの問題になってくると思うよ。 昔は僕らも、自分ら市長も、亀井副市長も一緒なんやけど、海へみんな行った、磯へ。海で皆泳げた。ほんで、やっぱり川の子は皆、川へ行って遊んだ。今、僕はそういう子供も少ないん違うかなと思うねん。いうのはやっぱり川へ入ったらあかん、魚つついたらあかんとか、とったらあかんとかという規制ばかりで、磯なんかそうなんですよ。海なんかも磯へ行ったらあかんと、潜ったらあかんと。言うてる本人らは、小さいとき同じようにそこで鍛えられたんやから。人間もともと狩猟民族というんか、生き物をとったりするのがやっぱりおもしろいんよね。そういう生涯学習みたいなことがあるんやから、ぜひともこういうことをやっていただきたい。どうですか、市長。
◎市長(
田岡実千年君) 大変おもしろい企画を具体的に教えていただきまして、本当にありがとうございます。熊野川でのこういう大きなイベントというのは、特に今までございませんので、大変おもしろいなというふうに聞かせていただきました。 実は私、先日葦舟をつくっておられる冒険家の石川さんとも少しお話させていただきました。こういうイベントが実現できれば、この清流を取り戻す一つのイベントとしても有効かなと思いますし、天空ハーフマラソンのように官民一緒になって実施できたらいいんかなというふうに今聞かせていただきましたので、またなるべく実現できるように考えたいと思います。
◆16番(屋敷満雄君) もう来年予定してますので、僕の
スケジュールに入れますので、よろしくお願いします。 そして、最後ですけど、水利権も更新して、市長も初め、議会と一緒になってこの問題について汗をかいてきたと僕は思っております。それで、近畿地整の黒川部長も、先日、議長と前田委員長と僕と就任したことの挨拶にお伺いしたときに、黒川部長も水利権を更新したこと、これで終わりではないと、今回はこれからが始まりですと。モニタリングで少なくとも年2回、新宮市や紀宝町ではなく国交省が相手であると、国がプロの目で電源開発を見ていくと、大きな取水があれば2回だけではなく、その都度にやって、3月24日の治水協議会で合意された方針が万全でないと思ったときは、必要ならその時点で変えることも決めていると、少なくとも7年間はしっかり見ていくとおっしゃっておられる。 この言葉を我々も肝に命じて、今後とも頑張っていきたいと思ってるんで、市長、どうですか。
◎市長(
田岡実千年君) 今回特に近畿地方整備局の黒川河川部長も大変先頭になって、このことについて一生懸命取り組んでいただいておりますし、先ほどから出ております総合的な治水協議会も構成メンバーも官民一緒になった構成メンバーで、貴重な会議でございます。 3月24日にいろんな取り決めをしていただきましたので、これをしっかり、やっぱり私たちも監視しなければならないし、またこれからも新たに問題点が起こったときに、常に提案も要望もしていかなければならないと思っております。さっき議員おっしゃられたように、今回の水利権更新で終わりではなく、これからが始まりだと思っておりますので、皆さんと一緒に頑張って清流を取り戻したいと、そう思ってございます。
◆16番(屋敷満雄君) 今、市長の力強いお言葉を聞いて安心したんで、今後ともみんなで頑張っていくんで、よろしくお願いします。 これで一般質問を終わります。ありがとうございました。 (「議長」と呼ぶ者あり)
○議長(榎本鉄也君) 新谷課長。
◎
企画調整課長(新谷嘉敏君) すみません。先ほど屋敷議員からお尋ねのありました権現山の事業でございますが、施工期間が平成23年度から平成27年度ということで、今年度をもって終了ということで、まだ施工中ということです。
◆16番(屋敷満雄君) 施工中か。どうもありがとうございました。
○議長(榎本鉄也君) 一般質問を続けます。
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△上田勝之君
○議長(榎本鉄也君) 12番、上田議員。
◆12番(上田勝之君) (登壇) 2年ぶりの登壇でございまして、よろしくお願いいたします。 2年間外から市政を見させていただいた目、そして、よくわからなかった、やはり外から見ているだけではよくわからない点、そういった点、またしっかりと検証をさせていただきながら質問させていただきたいと思いますが、今、この目の前で市役所の庁舎の取り壊しが進んでおります。職員の皆さん方を初め、議員の皆さん方、そして市民の皆さん方が50年余り見なれてきた風景が変わってしまうということに、一抹の寂しさを感じていられる方も多いのではないでしょうか。 私、特に市議会議員に初めて当選させていただいて、たしか3年目だったと思うんですが、市役所の庁舎のエレベーターの増設工事、これの予算審議がございました。平成13年当初だったと思うんですけども、そして平成14年2月か3月ぐらいに完成したんだと思いますが、事業予算は、これも建設費で7,500万円ぐらいだったと思います。当時、当初予算の審議でバリアフリーをきちんと進めていかなければならないという考え方と、庁舎も老朽化してきているし、建てかえる時期に一緒に合わせて施工したらいいんじゃないか、エレベーターの増設はそのときまで時を待つべきではないかというような意見が、議論が闘わされたことを記憶しております。 そのときには、まだその政策を決定する立場ではなかったかもわかりませんが、副市長は、たしか病院の庶務課長ではなかったかと。教育長は、ごみの分別収集のエコ広場で辣腕振るいやった時期ですよね。でも、平成14年に完成して平成27年に取り壊しです。13年間で7,500万円、自分の家やったらどうですか。先を見通していく政策というのは難しいなと、本当に痛感しましたし、私も審議にかかわらせていただいた身としては、これを教訓にしてしっかりとした議論をさせていただかないとなと本当に感じました。 さて、新宮市は今、人口減少、流出に伴って、3万人という大台ラインがすれすれになってきています。その中で新宮市において、住環境やまちづくりに深刻な影響を与える身近な課題が浮かび上がってきてる。今回質問に取り上げさせていただいた放置家屋の問題、これを初めとして、例えばお参りされていないお墓や、あるいは場所がわからない、境界がわからない山林、また久保議員が取り上げられていた農地の問題など、さまざまに放置されているような、今対応しておかないと、誰の所有かわからない、誰が管理してるのかわからない、あるいは相続権者が数多くなってしまい全国各地や海外までわたり、相続協議すらできないというそういうような状況が既に生まれつつあり、これはまちづくりを進めていく上でも大変大きな課題になってまいります。大きな大きな事業や総論の話ばかりでなく、一つ一つきちんと解決をしていかないと、今後の新宮市のまちづくりにとって大変大きな障害となってくることが予想されます。 これらの課題は、もちろん新宮市だけでなく、全国的な課題であるがゆえに、空家等対策の推進に関する特別措置法が先月5月26日に全面施行され、国土交通省と総務省は、空き家等に関する施策を総合的かつ計画的に実施するための基本的な指針を告示いたしました。 新宮市は、これまでも放置家屋対策としては進んだ取り組みをされていて、各課が連携をして周辺地域への聞き取り調査や戸籍謄本の公用請求を行うなどして、放置家屋の所有者等に現状の写真や、あるいは近隣の住民に与える迷惑な事例などを報告、送付し、改善を促してきました。実際、このような活動により、遺産相続協議が整わず放置されていた家屋が、遺産分割協議が円滑に進められ、家屋の取り壊しが行われ、土地の売却が行われたというような、放置家屋の問題解決が図られた事例もございます。 しかしながら、市内各所では、大きな地震でなくとも例年の台風などにより建物が倒壊しそうなケースや瓦の崩落、あるいは屋根や看板のトタンが飛散してしまいそうなこういった家屋が見受けられ、道路や歩道上にバリケードを設置したり、ロープを張って危険箇所に対応しているようなのが現状です。また、樹木や木々が生い茂ったり、シロアリや動物等のすみかとなったり、衛生上や火災予防の観点からも放置家屋、危険な状況の家屋が見受けられます。 ここで、この場で個別事例を申し上げるわけにはまいりませんが、新宮市当局にも何とかしてほしいといった市民の声が届いていることと思います。そういった相談を受けた箇所や件数、あるいは苦情、そういったことを何件ぐらい把握されてますか。
○議長(榎本鉄也君) 岩崎
生活環境課長。
◎
生活環境課長(岩崎誠剛君) 私どもの資料でございますけども、平成22年から資料がございまして、平成22年から現在まで、約50件余りの相談を受け付けしております。
◆12番(上田勝之君) その相談窓口は生活環境課ということでよろしいんですか。決まっているんですか。
◎
生活環境課長(岩崎誠剛君) 相談窓口は一本化はしておりませんで、今、議員おっしゃられましたように、その事例ごと、案件ごとに、窓口それぞれが対応しているという状況でございます。
◆12番(上田勝之君) やはり、その事例、事例といいますか、案件、案件ということで、窓口が決まっていないというのは、少々これは市民の方にとってはわかりづらい。 きのうの濱田議員の質問では、市として、空き家については住宅土地統計調査が実施されているとのことでしたが、その中で、さきに述べた危険な状況にある放置家屋について実態調査はされていない、今後行っていきたいとの御答弁でしたが、現在は、やはり相談や苦情があって初めて対応しているのでしょうか。その対策としては、どのように対処しているのでしょうか。
◎
生活環境課長(岩崎誠剛君) 相談を受けましたら、その相談の内容をまず確認するために、所有者の確認をしております。まず、現地に行きまして、所有者がどなたかという調査を行いまして所有者がわかれば、その方に指導等を行っております。
◆12番(上田勝之君) ちなみに、これまでに家屋の取り壊しや修繕など、あるいはメンテナンス、そういったことが図られて、そういう危険な状況からの解決や改善が図られた事例、そういったことはどれぐらいつかまれているのでしょうか。また、その後も手つかずの状態で解決が図られていないような、先ほど50件程度と言われましたけど、それの追跡調査等はされてますか。
◎
生活環境課長(岩崎誠剛君) 約50件相談を受けておりまして、そのうち15件が解決に至っております。 解決の内容は、まず、その相談の内容というのは、建物が老朽化して危ないというのが一つ大きく。あとは、先ほど議員おっしゃられました、草木が生えて衛生上悪いという、これが主なものでございまして、15件のうち建物の取り壊しや修繕で10件が解決をしております。また、草木の伐採などが5件ということで、草木を刈っていただいて解決したというのが5件でございます。それともう一件、継続中が35件ぐらいあるんですけども、これにつきましては、さらなる追跡調査をしまして、所有者等を追跡しておるということでございます。
◆12番(上田勝之君) このたびの空家対策法全面施行により、これまでより法律に基づく取り組みが期待されます。市町村が、倒壊のおそれがある、衛生上著しく有害、景観を著しく損なう、生活環境を保てないの4点に該当する空き家を特定空き家と認定し、立入調査や、所有者に対して撤去・修繕の指導、勧告、命令が可能となる制度で、特定空き家の認定、判断基準となるガイドラインも示されました。 新宮市もこの法律を活用し、特定空き家の認定を行って、荒廃した放置家屋の解消を図るべきです。長年放置されている家屋は、それぞれ個別の事情、複雑な所有権や相続の問題、あるいは解体撤去の費用負担など、経済的な問題など、各所有者ごとに解決できない理由があるのだと考えられますが、これまでは撤去しないメリットもありました。 その一つとして、更地にしてしまうと固定資産税等の住宅用特例、住宅用地特例の対象でなくなり固定資産税の負担がふえる、つまり税金が上がってしまうと、そういったこともこの放置家屋問題では指摘されております。この特定空き家に認定されれば、家屋が存在しても固定資産税等の住宅用地特例の対象外とし、優遇措置が打ち切られること、こういったことも現状を動かす動機になるのではないでしょうか。 当局は、この特定空き家制度、空き家対策法の活用についてどのように考えられているのか。まず、固定資産税を担当する税担当はどのように考えられていますか。
◎税務課長(平見仁郎君) ただいまの議員のほうからお話ありましたように、所管課としましては、今回の空家等対策の推進に関する特別措置法の制定によりまして、特定空き家について明確に定義づけられております。よって、特定空き家として認定されたときは、特別措置法の趣旨に基づきまして、固定資産税の住宅用地特例を解除する措置を講じる考えでございます。
◆12番(上田勝之君) この特定空き家と認定された場合、勧告や命令に従わない場合は、時には強制的に解体を行う行政代執行まで行うことが可能となっております。現状、特に危険な放置家屋において、この法施行によっても状況が変わりにくいケースも既に想定されていることとは思います。こういった行政代執行といった手法も視野に入れて現状を解決していく決意は、市当局にはございますか。
◎
都市建設課長(田坂豊君) この特別措置法におきましては、5月26日に完全に施行されてるものでございます。まずは、所有者等に対しまして法の趣旨、内容を十分説明した中で、解決に向けた相談、指導を行っていきたいと考えております。ただ、行政代執行につきましては、あくまでも最終的な手段と考えております。今後、他の市町村の動向等を研究しながら考えていきたいと考えています。
◆12番(上田勝之君) 確かに行政代執行という制度は非常にハードルが高いといいますか、所有者にとっても厳しい制度ではあります。しかしながら、この放置家屋の問題は、近隣の住民の個人では解決し得ない、個人的になかなか解決しない、所有者も追い切れないケースが非常に多いと思います。 そういったときにはやはり行政が何とかその解決を図っていく、そういったことがこの法律によって大きく動くんではないかと思うんですが。 いずれにせよ、今、岩崎課長が生活環境課で、田坂課長が都市建設課、税を担当するのは平見税務課長、そういったように項目が、大変たくさん所管課が分かれる。なかなか人口が流出して子供さんが帰ってこられないとか、おじいちゃんおばあちゃんが亡くなられて空き家がそのまま朽ちていく、荒れ果てていくというような状態になったときに、市民の方はどこへ相談に、どの窓口へ、どこの課へ行けばいいのかといったようなことが、やはりいろんな各課にわたる項目があるんですけども、それをやっぱり市の内部で市当局がきちんとここが窓口になって、税のこと、荒廃した家屋はどの程度のものなのかとか、そういったことをきちんとコーディネートする。まず、担当課がやっぱり決まらんことには、ましてや市民の方が相談に行くときも、やっぱりその担当課、こういった放置家屋のことを相談したいんだけれどもというたときに、あちらの課です、こちらの課ですというわけにはいかないと思うんです。やっぱりそういったことをきちんと決めていただくということがまず大事なのかなと。そこが音頭をとるというかコーディネートをして、各課と一緒になって対策をしていただく、そういったことが求められてるんじゃないかと思うんですが、その辺については協議はなされてるんでしょうか。
◎
建設農林部長(垣本裕也君) この空き家対策につきましては、以前から関係各課が集まって、問題に対する対策を検討しております。ですけども、関係課をまとめた窓口的な課はつくっておりません。ですので、市民の皆様方には、相談をしたくてもどこへ行けばいいのか、大変御不便をかけているのが現状であります。 それで、空き家対策に関しましては多くの課が関係しておりますので、これからも関係課で協力して行っていかなければならないとは思っておりますが、議員御指摘の窓口的な部署の選任につきましては、早急に対応したいと考えております。
◆12番(上田勝之君) ぜひ、その辺は早く決めていただいて、やはり柱といいますか、まず相談を受けたり、実態をつかむというところの部署をしっかりと決めていただいて、コーディネートしていただく。 放置家屋の実態を調査し、この特定空き家制度の周知を図れば、最近特に法の全面施行に伴ってメディアで結構取り上げられています。NHKの朝の結構視聴率の高い「あさイチ」という情報番組なんかでも2回も取り上げられて、全国的な課題でもありますので、特に固定資産税が6倍になる、6倍になるという表現はおかしいんですけども、実は優遇措置がとれて、6分の1がもとに戻るだけなんでおかしいんですけれども、6倍になるといったようなことも話題になったりはします。そういった契機と捉まえて、ぜひそういう、今実態が把握されてるところには改善を促す。これが一つのきっかけとなって、やはり改善を促す契機になればということも考えられます。 また、防災対策上、大地震や津波、あるいはもうじき例年の台風のシーズンです。集中豪雨もあります。そういった防災対策の充実が急務の折にも、やっぱり空き家が放置されて、台風ごとに心配や不安に駆られる隣近所の市民が安心して生活が送れるようにすることは、全く行政の責務だと考えております。 さらに、そういったことを活用しながら、土地の流動を促し、市街地への住宅の回帰を図るようなことも一助にしては、まちづくり、まちなか回帰、そういったことも政策的な誘導です。当局にはぜひ、先ほど垣本部長、お答えいただいたように、早期に結論を出していただき、窓口になる、柱となる所管課を決めていただいて実行をしていただきたいと思います。
○議長(榎本鉄也君) 質問中ですが、10分間程度休憩いたします。
△休憩 午後2時00分
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△再開 午後2時12分
○議長(榎本鉄也君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 一般質問を続行いたします。 12番、上田議員。
◆12番(上田勝之君) (登壇) それでは、一般質問を続けます。 次に、続けてですが2項目め、新宮市の政策選択と都市再
構築戦略事業、そして3番の新宮市の財政状況と今後の見通し、これはもう関連しますのであわせて進めさせていただきます。 私は2年ぶりに、先ほども申しましたが、この新宮市政を中から見させていただきますと、本当に、午前中に並河議員が質問されてたように、市役所の庁舎、
文化複合施設、この大きな二つを初め、王子製紙の跡地の高台整備、大浜緑地堤防、
復興祈念公園、さらには広角の道の駅構想、こういったことの推進といったように大型公共事業偏重とも言える施策がめじろ押しし、あれもこれもといった、まるで昭和のバブル期を彷彿させるような行け行けどんどんの事業費投入に危惧を抱くのは、私だけではないと思います。 平成17年の熊野川町との市町村合併以降、平成23年の東日本大震災、紀伊半島大水害を経て、新宮市の課題もまちの再生と安心・安全なまちづくり、この両者のバランスが求められ、加えて人口の高齢化による医療介護を初めとした地域包括ケアや、子育て支援の充実を初め人口減少への対策といった、多岐にわたる課題に直面しております。 これらの課題解決に向けて果敢に立ち向かい、新宮市再生のまちづくりを進めなくてはならないのですが、これらの課題解決のための個々の政策の事業の成熟度が決定的に足りません。事業が頓挫したり、先送りされたり、どこへいってしまったのだろうと疑問を抱くような事業も多々あります。特に、市民が待望する大地震や津波に対する備えである王子製紙の跡地への高台構築や大浜緑地堤防、構想の絵面は描けど規模がとても小さくなったり、市が単独でも行うと大見えを切ったにもかかわらず、「国や県に要望しています」、そういったような答えでしか返ってこないのが現状です。ましてや津波避難タワー、これに至っては沈んだままどこに行ってしまったんでしょうか。 果たして、このように政策の提案、羅列にすぎないような状況でいいはずがありません。これはもう本当に政策の成熟度が全く不足しているとしか言えません。降って湧いたように事業が担当課に舞いおりてくる、構想のみで、後は所管課が担えでは事業が進捗しない。全庁的に議論し、政策を選択し遂行していく行政のガバナンスが今、最も欠けております。集中と選択、この言葉はよく答弁の中でお伺いをいたします。しかし、構想は集中するけれど事業は進捗しない。この点、直ちに改善しなければならない。これらは総合計画を初めとした各種計画が、国の政策にも左右されがちなんですが、最近でも都市再
構築戦略事業やまち・ひと・しごと創生総合戦略等、枚挙にいとまがない計画を立てて、政策目的達成のために戦略は描き切れていない、議論が大きく不足している、大型事業という打ち上げ花火に翻弄されているのが実情であります。 中でも、中心市街地活性化計画を端緒にした、種々改定をされながら名を変えさまざまな計画が言われる中、近年策定される予定であったまちなか整備計画の先送りの現状はどのようになっているのでしょうか。
○議長(榎本鉄也君) 向井
企画政策部長。
◎
企画政策部長(向井雅男君) 台風12号災害を受けて、受けた後3年間をめどに、災害復興に全職員、議員の協力を得ながら努めてまいりまして、何とかその3年間のめどが立ったというところでありまして、その中で事業費についても多額の事業費が要ったわけでありますが、その中で当然これまで計画しておりました事業の前後、中止になったりおくれたり延期になったりといういろいろな事業がございます。 その中でも総合計画に基づきまして粛々と特進プロジェクトを進めてまいる中で、多額の予算を特進プロジェクトの中で必要とするのがありましたので、何とかその中で財政力の弱い中で、何とか事業一つ一つの財源を求めることができないかということで、いろいろな模索をさせていただいておりました。 その中で、何とか公共施設のそういった学校から始まって、保育所関係、あとは図書館、市民会館等々の再配置、あるいは今議員から御指摘のあったまちなか整備計画、これは
文化複合施設を核としたまちなか整備計画でございますので、文化ホールとともに少し計画はおくれておりますけれども、そういった施策を進める上において、総合的なまちづくりを含めて、国交省が所管しております都市再
構築戦略事業という交付金とまちづくりが合致することによって、ある程度予算の財政的な配分にも少し余裕ができたというふうに感じておりまして、その中で、今心配していただいておるまちなか整備計画についても、地方創生戦略策定事業が今回出てまいりましたこと、また第1次の総合計画に基づく第2次の分がもう既に平成30年に迫っていること等々の中で、この平成28年、平成29年の中で整合性を持った計画でやらないとこれからのまちづくりがばらばらになりますので、そういった意味で少しおくれてはおりますが、この平成28年、平成29年の中で何とかそういったもろもろのものを、整合性を含め合わせながら計画を策定してまいりたいというふうに思っております。
◆12番(上田勝之君) そういった意味では、この都市再
構築戦略事業、財源を求めて、これは当然国の政策です。財源を求めていくというのは当然のことなんですけれども、それでもやっぱり第2次総合計画、それとこのまち・ひと・しごと創生総合戦略の計画、それとまちなか整備計画、この三つは策定していくということですか。
◎
企画政策部長(向井雅男君) はい、そのとおりであります。
◆12番(上田勝之君) で、それらが整合性といいますか、ほとんど同一のような形で、同一のような計画の中で、財源確保のためにそういうふうな三本柱の計画を立てていくというふうに理解してよろしいんですか。
◎
企画政策部長(向井雅男君) はい、そういうふうに理解していただいて結構です。
◆12番(上田勝之君) それでは、その中の一つ、都市再
構築戦略事業、これについて少し個別に伺っていきたいと思います。 この事業、計画は財源確保の側面から、これまでの個別事業を取り込みつつ、新たな事業も組み合わせて計画されているものと思います。そこでこの個別事業について、なぜその事業選択をしたのか、目的と活用法について検証させていただきたいと思います。 まず、旧
蓬莱小学校跡地の役割についてですが、
統合保育所を初め、各種事業を計画されていますが、これはこの旧
蓬莱小学校跡地については、子育てゾーンなのか、あるいは避難施設なのか、あるいは体育施設なのか、観光交流施設なのか、どのようにお考えなのでしょうか。
◎
企画調整課長(新谷嘉敏君) 旧蓬莱小の整備につきましては、子育てゾーンという位置づけを行い、庁内でも幹部会決定も行い、議会説明のほうも行ってございます。また平成26年10月には住民説明会も行いまして、イメージ図も示す中で整備計画のほうを説明してございます。
◆12番(上田勝之君) 子育てゾーンというのであれば、当然、
統合保育所が建築され、この後の追加議案の審議でもございますよね。そういった中で、高台整備とまでは言わないのかもしれないですけど、築山整備、これは避難施設とは違うんですか。
◎
企画調整課長(新谷嘉敏君) 位置づけとしましては公園の一部というふうに考えてございます。ただ、もともと校舎があった中に、一時避難所ということの収容、確保の意味で、今回、
統合保育所が建てられるわけですけれども、そこの屋上に現在のところ1,000人余りの避難者の収容人数が確保できますので、それとあわせて今回公園の一部として整備します高台、築山ということですけども、そちらのほうにも300人ぐらい一時避難場所ということで、通常公園として使っていただくわけですけども、災害時には一時避難場所ということでおおよそ300人確保できる高台も兼ねた施設をつくりたいという、そういうことでございます。
◆12番(上田勝之君) 蓬莱小学校の校舎の解体に伴うときに、たしか東原議員が、この校舎が避難場所にもなっているのに、解体されたら蓬莱地域の人はどうするんだというような質問がされていたと思います。そういった意味では、やはり旧蓬莱小学校の校区内、昼間、夜間の人口をある程度推定し、どれだけの収容人員が必要であるかとか、あるいは王子製紙の跡の高台、これは後でもう少し詳しく聞きたいと思いますけれども、そういった意味ではどちらの施設に大体どれぐらいの人を想定する、どれぐらいの避難する人を想定する、王子製紙のほう、蓬莱小学校の跡地のほう、それは
統合保育所の屋上や公園の築山、どれぐらい収容する、収容できる、それである程度蓬莱小学校の旧校区内は大丈夫であろうと、そういったようなことは検討されてるんですか。
◎
企画調整課長(新谷嘉敏君) 当然、関係課協議の中には防災対策課も入ってございます。 そういった中で、住民の避難経路というんでしょうか、どちらのほうに避難するかというようなことも検証する中で、現在、王子製紙につきましてはまだ実施に至っておりませんけども、王子製紙のほうには1,000人前後ということも、今計画中でございます。それとあわせて、今回蓬莱小のほうにはおおよそ1,300人ということで、この算定につきましては、防災のほうの知恵もかりてございます。
◆12番(上田勝之君) それと、私は3月議会にいなかったんで、予算審議の中で出てたら申しわけないんですけれども、今議会の初日の新宮徐福協会の業務報告の質問の中で、徐福公園駐車場に隣接した用地を取得し、蓬莱小跡地の入り口を新宮駅方向に向けることが予定されていると質問の中でお答えがありました。これはどういった理由でそのようなことをされるんですか。
◎
企画政策部長(向井雅男君) 旧蓬莱小学校の跡地整備について、子育てゾーンという形で決まった時点から、何とか蓬莱の整備をする中で、駅方面、いわゆるまちなか方面に、そちらに向かっての動線という形は必ず必要だろうという中で、いろんな検討の中で模索をしてございました。その中で、徐福公園の土地にちょうど隣接するような形で何とか土地の協力をいただけないかということで、その中で何とか協力をいただいて確保させていただいたということでございます。
◆12番(上田勝之君) 入り口を新宮駅の方向に向けるということは、これはいわゆる子育てゾーンに向けての入り口ということですか。
◎
企画調整課長(新谷嘉敏君) ここの詳細な部分についてはこれからなんですけども、一応、部長申し上げましたように、公園への出入り口の確保、またここの公園に来ていただいた方等の駐車場も兼ねてということで、設備のほうを考えてございます。
◆12番(上田勝之君) やりとりになって恐縮なんですけれども、詳細はこれから決めるというのがやっぱりおかしいと思うんです、政策の成熟度からしては。思いませんか。やっぱり蓬莱小学校の跡地、子育てゾーン、
統合保育所と公園、あるいは駐車場整備、新宮駅へ向ける、そういったことを考えていくんであれば、そこにやはり政策的な詰め、やっぱり詳細はこれから決めるというのはおかしいと思います。それで用地を購入し、予算を使っていく、詳細を決めてから事業を進捗させていくんじゃないんですか。その辺の詰めが非常に甘いんではないかと。だから、全てにおいて途中でとまったり、どこへ行ってしまったかわからんようになってしまうんじゃないんかなと。
◎
企画政策部長(向井雅男君) 平成26年度で予算を承認いただいているのが、今、公園の部分と駅前、または徐福へ向いての土地の購入の部分だけですので、計画はございますが、そちらのほうはまだきちっとしてないというのが新谷課長のほうの答弁でございます。
◆12番(上田勝之君) この蓬莱小学校の跡地、非常に市街地に残る大きな敷地です。それと、これも東原議員、河口大橋、新宮紀宝道路の件を質問されてましたけれども、新宮紀宝道路のインターの接続箇所と、やはりそこからまちなかへ向けての車の動線というものをしっかりと考えていくべきだと思うんです。そうすると、徐福公園の駐車場からどちらに向けて道路の拡幅なり2車線化、あるいは歩道、そういったようなことを整備していかなければならないか、そういったこともきちんと検討すべきではないかと。
◎
企画政策部長(向井雅男君) 都市計画道路については都市建設のほうで協議をいただいておりまして、当然新宮紀宝道路から駅前の徐福前の交差点に入る道というのも考慮した上で、そういったルートを確保したいという思いでございます。
◆12番(上田勝之君) 少し話題を変えます。 次に、チャップマン邸の購入ということもうたわれております。 まず、このチャップマン邸についてですが、旧西村家住宅である西村記念館とチャップマン邸とはどういう建物なのか、少し御説明をお願いしたいと思います。
◎
文化振興課長(畑尻賢三君) どちらも新宮市の名誉市民である、大正期を代表する文化人である西村伊作の作品でございます。旧西村家住宅につきましては、昨年100年を迎えました。ですから1914年に建設がなされております。チャップマン邸につきましては、その12年後の1926年に竣工されてございます。 旧西村家住宅につきましては、その家族本位の、居間を中心とした家族本位の生活様式を大正期において考えたというところの建築思想が認められ、また建物、庭園そのものが現存して残っているというところが評価されまして、平成22年には国の重要文化財として指定されたわけでございます。 チャップマン邸につきましては、そういったことで西村伊作が
設計したというところの文化的要素については非常に同じく貴重なものではございますけれども、チャップマン邸につきましては、その後、民間の方が所有されて、その目的のために大きく改変されていると。そういった意味では、旧西村家住宅とは少し文化財的な要素は違うのかなといったところでございます。
◆12番(上田勝之君) そういう意味では、チャップマン邸の取得は文化財というわけではないんですね。 では、観光交流施設、そういった意味での取得整備なのか。用地取得や改修費を合わせて1億円とも言われる費用をかけての目的と効果、また、この先企画調整課でずっと担当していかれるのか。どこが運営していくのか、どういうふうに考えられているんでしょうか。
◎
企画政策部長(向井雅男君) 先ほど少しお話をさせていただきましたけれども、まちなか観光を進める中で、新宮市の中の文化財的な資源を使わないという手はないと思いますし、市長のほうもその辺は文化観光都市を標榜してる中で、そういったものを含めながらまちなか観光を進めてほしいという指示もされております。 その中で、伊佐田町丹鶴町線、あそこの整備についてはたしか平成10年だったと思いますが、大正ロマン風の整備をさせていただいておりまして、その中で、西村記念館が重要文化財の中で非常に活用方法が限定される中で、道を隔てた向こうに西村伊作がかかわったチャップマン邸があるということ自体が新宮市にとってすごく大事な文化遺産であるということですので、都市再
構築戦略事業の中でまちなか観光を進める上において、西村記念館と旧チャップマン邸を連携させる中で、伊佐田町丹鶴町線も含めて、その文化的な町並みをバージョンアップしながら観光拠点として使用したいということで、計画を国交省のほうで承認をいただいたというところでございます。
◆12番(上田勝之君) それが現時点までですよね。チャップマン邸をどう活用していくか。
◎
企画政策部長(向井雅男君) このチャップマン邸については、西村記念館とチャップマン邸を保存する会のメンバーがございまして、新宮市のほうにも、市長のほうにも、保存する会、利活用の件について要望がされてございます。市長のほうも市として協力したいということで、これまで進んでまいりました。 当然、観光的な拠点として使うわけですが、このまま公金を使って整備するには、単なる家で終わってしまう可能性もありますので、当然指定文化財ではなくて登録文化財という形で、これはまだコンセンサスは得てませんが、試験的に、私個人としてはそういった登録文化財としてある程度弾力性のある活用ができるような登録文化財という付加価値をつけて、チャップマン邸を登録文化財として活用し、道を隔てた向こうに西村記念館があると、そういった中で利活用を進めていきたい。 ただ、行政だけではあれですので、観光協会、あるいは商工会、あるいは地元の町内会、あるいは観光ボランティア、そういった方たちの意見を、もちろん保存する会もそうなんですが、意見を聞かせていただいて、購入の時期にはまだ至ってませんが、購入させていただいたら、今年度、できれば年内にはそういった整備計画を立てさせていただいて、平成27年度には予算を議会のほうにお願いしたいというふうに思っております。
◆12番(上田勝之君) つまり来年度ですか、それは。平成27年度と言われたんで、平成28年度だと思うんですが、結局、先ほどからるる指摘するように、これは財源の問題があって、計画を先行して立てていく、それに当てはめて交付金を得ていかなきゃならないから、どうしても個別事業が、どうしてもそこの議論が欠けてるんです。全くそこ、今からつくっていくんや、今からつくっていくんや、今から検討していくんや、こんな話ばっかりじゃ。そんなんで大金使いやっていいんでしょうか。 それと、伊佐田町の道路の改修なんかも計画されてます。これは平成10年と今、向井部長にお答えいただいたんですけど、これは大正ロマン風の道路整備で、インターロッキングの石畳風道路です。しかもガス灯を模したような街路灯も設置されておりまして、確かにインターロッキングが結構ガタガタ揺れたり、外れたりというような事例は見られるんですけど、結構整備も行き届いていますし、以前副市長に私が、以前の議員のときですけども、質問させていただいたときには、整備も一応済んでいるというようお答えもいただいたかと思うんです。 だけど市内には、これも東原議員が指摘されておりましたけども、本当に舗装が老朽化して、高齢化が進んできてつまずいたり、ひび割れしたり穴があいてきたりというような道路が大変多いんです。そういった中で舗装をし直してしてほしいというような、側溝を改修してほしいというような要望が、各町内会からたくさんたくさん要望書、市長宛てにも建設なんかにもたくさん出ていることと思うんです。そしたら、そういうのはなかなか財政的に厳しく、お金がない。全て切っている。切られる、切られる。徐々に徐々にやっていってはいただいてますけども、なかなか全ての要望に答えることはできていない。 そういった中で、一応整備が進んでいるところを、財源の確保ができるからといって再整備を進めていく、そういったところには非常に矛盾を感じざるを得ない。もっと必要な箇所があるんじゃないかなと。特に、この都市再
構築戦略事業のエリア内でといえども、もっとあるんじゃないかなと、私はそのように感じるんですがいかがでしょうか。
◎
企画政策部長(向井雅男君) 都市再
構築戦略事業のほうに旧チャップマン邸の整備費として上げさせていただいた1億円という額は、とりあえず計画段階の予算でございまして、これからその額については確定していくと思います。 今の道路の話なんですが、ここについては僕も何回か歩いてるんですが、余りがたがきてるというふうには感じておりません。その辺は事業費もにらみながら、どういった形、これはカラー舗装も含めてなんですが、照明であったり緑化であったり、そういったブラッシュアップ的な整備はできないかということで計画をしてございます。道路を全部やりかえるという思いではございません。 なので、その建物の整備についても、建築家の専門家に聞けば、いろんな整備の仕方があるかと聞いてございます。別にくぎ1本まで元に戻すという考え方がいいのかどうかというところも含めて、できる限り事業費については圧縮した形で計画できないかというふうには感じてございます。
◆12番(上田勝之君) 市内各所の老朽化した、舗装が老朽化したり、側溝が老朽化したり、高齢者の方がつまずきやすかったり、歩きにくかったり、手押し車を押しにくかったり、そういったような道路を改修していくことのほうが先決ではないかと私は思います。 それと、これもきのう濱田議員がただされていましたけれども、案内標識やサイン類についてまたまた整備を行う。これは本当に何回も、以前にも私、一般質問でも指摘させていただきました。古いものや重複するものを撤去するとか、徐福公園なのか、徐福の墓なのか、表記を統一するとか、神倉山や新宮駅へサインだけをたどって行けるようにするとか、多言語化するとか、もっと市内を訪れていただいてる方をマーケティングしてから設置すべきじゃないですか。
◎
企画政策部長(向井雅男君) 看板につきましては、いろんな方からのお声をいただいております。施設へ行くだけではなくて、逆に駅へ行くにはどうしたらいいんだとかいう問い合わせもいただいております。 都市再構築の中で、最終年度になる平成29年、平成30年度で、そういった看板の設置という計画もさせていただいておりまして、それも交付金の対象にさせていただいております。なので、まちなか観光も平成28年に計画しますし、そのあたりも含めてどういった看板がいいのか、ちょっと少し遅くなるんですが、平成28年、平成29年の中で看板も整備をさせていただきたいというふうには感じております。
◆12番(上田勝之君) これも長年にわたっていろんな、例えば世界遺産登録時であるとか、それ以前のときであるとかで、企画調整課であったり、あるいは商工観光課であったり、さまざまな部署がさまざまに設置をしてるんです。市内各所を歩いてみれば本当によくわかると思います。本当に大きな道路標識の案内看板から、あるいは石柱のようなタイプであるとか、歩道にはめ込んだようなタイプであるとか、あるいは地元の方々が任意で設置してくれたものであるとか、商店街が設置してくれたものであるとか、本当にさまざまなものがあります。やはりそれらをきちんと整理しながら、しっかりとしていったものを、それは計画をしていただきたいとは思います。 ここで、最大の課題である
文化複合施設の建設についてですが、さまざまな論点は、今後、教育民生委員会において議論をさせていただきたいと思うんですが。 この建設費の問題について、
設計業者選定の公募型
プロポーザルにおける応募業者からの質問の中では、既に本体工事48億円で、基本計画の機能を守って8,000平米から1万平米の規模の建物を建設すると、現在の建築価格上昇の傾向を考慮するととても足らないと。 東北のほうでは数例、近年文化ホール的な施設が大変たくさんつくられてる事例もあったり、結構派手な外観のデザインの、山形県鶴岡市、これなんかも当初54億円から建設費が79億円近くにはね上がったケース、あるいは、これも山形県南陽市、これは木造でホールをつくったり、あるいはもう建設費が高騰してやめてしまったような事例も見受けられます。それは勇気ある撤退なのかもしれませんけれども。 本当に東京オリンピックまでの建築価格の上昇を加味すると、現在の基本計画、これは見直さざるを得ないんだとは思いますが、
文化複合施設の建設費用の坪
単価、物すごくはね上がってくるんじゃないかと。8,000平米で、たしか80万円ぐらい、60万円ぐらいでしたか、けさ並河議員の質問でありましたよね。それでおさまるのかといったような非常に不安に駆られます。 ただ、当局の回答でいえば、この
プロポーザルの質問の中の答えでは、今後の建設市場の動向を注視しながら検討することと回答されています。これは大変苦しい答えであり、現時点においては、もはや現在の建設予算では不足すると考えていると私は推測します。 市役所庁舎でも増額に次ぐ増額を重ね、何とかそれで抑えていくんだというような御答弁が繰り返されておりますけれども、果たしてそれで、その答えだけでいいのか。本当に市役所庁舎の増額に増額を重ねた結果、この轍を踏まないようにしなくちゃならないと思うんです。加えてイニシャルコスト、建設費用の財源が都市再
構築戦略事業の採択によって半額を交付されるんですよね。そのことから、結果として、新宮市の起債、借金する額そのものが軽減されたと考えてよろしいんですか。
◎財政課長(小谷充君) 当初においては、全てとは言いませんが、起債での事業という形で計画をしておりましたので、その中へ今回、この都市再構築の交付金が浮いてまいりましたので、その分におきましては起債額の借入額は減少したというところでございます。
◆12番(上田勝之君) でも、そのことによって施設規模自体が膨らんでるんじゃありませんか。当初、私、2年前は40億円以内でおさめるとか、それも建設価格の上昇前ですけども、それが今や本体のみで48億円、全体入れれば55億円というような計画で、それもまだ膨らむかもしれませんよね。規模自体が大きくなってしまってる。交付金が来るから借金の額が減った、でも規模自体は大きくなっていくということで間違いありませんか。
◎市長(
田岡実千年君) いえ、規模自体は縮小しております。以前議会でも……
◆12番(上田勝之君) どの時点から比べてでしょう。40億円程度という中でおさめるということでしたよね。
◎市長(
田岡実千年君) 議会でいろいろ指摘いただいて、基本計画の中には国宝級の博物館を建設するというのがありましたが、その部分については削っております。
◆12番(上田勝之君) はい、確かに。国宝、重文級の展示は行わないという旨は、確かに基本計画を変更されてますね。 ただ、その施設規模自体が8,000平米から1万平米、大体8,000平米なんですか。その中でもランニングコストや
維持管理費用についても節減に努めていくとか、並河議員の質問でもはっきりと答えられない。不確定要素も強いんで何とも難しいところかもわかりません。ただ、建設費用、
維持管理費用ともに、財政的な検討がこれも不足してるんじゃないかなと大変感じるんですが、いかがですか。
◎教育長(楠本秀一君) 畑尻課長からも午前中、並河議員に対してお答えさせていただいたわけですけれども、基本計画が確定しない限り、どういった規模というんですか、イニシャルコストについても、ランニングコストについても、なかなか光熱水費等のことが数量的に計算できないということがありまして、諸室とかが決まらないと、そういうことがありますので、今ここで市長も1億円以内におさめたいという、それはもう最大限じゃなし、そんな高いことをやっぱりランニングコストを使えないよという意気込みだと思うんです。ここで、だから今の段階でランニングコストがどうの、これからというのはやっぱり基本計画ができた後で並行して今年度内に立ち上げますから、管理運営計画、その中で検討していくということになろうかと思います。
◆12番(上田勝之君)
文化複合施設が与える影響というものが、財政的には、市全体としてはどのように検討されてるんですか。
◎財政課長(小谷充君)
文化複合施設につきましては、市の総合計画のプロジェクト事業の一つとして、現在、計画的に進めているところでございます。また、この
文化複合施設だけではなくて、先ほど来から議員おっしゃっております大型事業等がございます。そういったものを含めて、昨年度の8月に議員の皆様方にお示ししました財政
シミュレーションがあるわけなんですけども、基本的に1年に1回の財政
シミュレーションを策定しておりまして、その中で今後の財政計画、全体的な財政の運営計画というものを立てて検証していくというような形で捉まえております。
◆12番(上田勝之君)
シミュレーションの話に移る前にもう一点だけ。 この
文化複合施設に図書館が入っていく。そうすると現在の図書館、この跡地利用なんかについても、丹鶴小学校が
文化複合施設ということで、これは合併のときからの総合計画と、特進プロジェクトに位置づけられてますから、土地利用というのはありました。ただ、蓬莱小学校は市役所の移転から始まって、二転三転しながらこういう現在のような形を計画されている。そういった中では、公共施設を移転していくということは、やはりその跡地もきちんと考えていかないと、これはまちづくりにつながっていかない。 まして、図書館が現在の位置に移転してきたのは昭和40年代の後半、昭和47年ぐらいだったかと思うんですけれども、これは歴史的にも政策的にも意義があったはずなんです。では、移転後にその意義を生かす活用方法について、御検討はされたことはありますか。
◎
企画政策部長(向井雅男君) 都市再
構築戦略事業の中で、複合施設に持ってくる図書館の跡地の利用、あるいは大浜、熊野地の保育所を統合するための跡地の利用、それについては、都市再
構築戦略事業が終わるまでの間に何らかの答えを出さないといけないというふうに言われておりますし、そうしないといけないと思ってます。 今、議員御指摘の図書館については、建てられた当時のいろんな思いがありまして、地域との協議も必要かと思ってますし、その辺については今後、庁内と地域と協議しながら、跡地利用については決めていきたいというふうに思ってございます。
◆12番(上田勝之君) これも今後協議を進めていくということですね。 先ほど財政課長のほうから財政
シミュレーションのお話がありましたけれども、これまで伺ってきた個々の政策、事業について、財政面からはどのように検討されているのか。個々の政策、特に大型事業が新宮市の財政に与える影響について、政策決定の際にどれほど重要視して考えられているのか。例えば市役所庁舎ならこれぐらい、最初は27億円でしたかでやっていく、
文化複合施設、40億円までにおさめる、そういったまず大きな枠組みはあったはずですよね。じゃ、それが増額によって膨らんでいった。そのことが市の財政に与える影響、それは一つ一つの事業で変化があったときに考慮していっていないんでしょうか。
◎財政課長(小谷充君) 今、議員おっしゃっていただいたように、その都度その都度、事業なり事業費の変更というのは、その年度中においてもかかってくるということはございます。今回の庁舎のように、当初から比べますとかなりの額で増額となってきたということに関しましては、庁舎でいきますと、当初、合併特例債をもっての事業を遂行するというところにおいて、庁舎の基金も一部は使うけれども、その後の残りは償還財源に使うというような当初の計画でありましたけれども、その部分においては、今回の増額変更においては全額を使ってしまうことになるということになりました。 そういったことにおいて、今後の財源となります基金の減少というのは、実際のところ減ってしまうというところは十分把握してるところでございまして、今後の事業計画に当たっては、その影響を十分考えまして、いろいろな大きな事業に対しましても、またその他の事業に対しましても、十分見きわめていきながら考えていかなければならないというふうには思っております。
◆12番(上田勝之君) つまり、市役所庁舎の建設費を増額する際にでも、どの程度の増額でどのように今後変化するのか、これは財政
シミュレーションを作成して検討していかないといけないんじゃないですか。 つまり、幾らまでなら何とかほかの事業費を削ってでも、節減してでも事業を遂行していくけども、これ以上の額になると、現時点ではこの事業は断念せざるを得ない、そういったような検討がしっかりとなされているんでしょうか。事業を始めてしまえば幾らかかろうがやり切ってしまう、そういうことなんでしょうか。どういう議論が交わされて、検討協議されているんでしょうか。
◎総務部長(上路拓司君) 庁舎建設事業で申し上げますと、当初、構想段階では28億5,600万円、この時点ではまだ
設計も何もできていない、本当に構想段階でございました。その次、金額的な変化が出たのは実施
設計の途中、基本
設計ではできなくて、実施
設計の途中で31億5,000万円という数字が想定されました。もちろんこの数字が出たときには議員説明会を開き、市の考え方を議員の皆様に御説明申し上げました。その後、実施
設計ができ上がったとき、この時点でたしか34億8,500万円だったと思います。この時も諸経費の高騰ということでこの数字になったわけなんですけれども、この数字で入札を執行したいということで議会の御承認をいただき、1回目の入札を執行、その後、入札が不調に終わりましたので、現在の想定……
◆12番(上田勝之君) いや、結果は大体わかりますよ。
◎総務部長(上路拓司君) はい。 というふうな形で、私どもはその都度その都度、財源も考慮しながら議会で説明して、それを御同意いただいた上で執行しております。
◆12番(上田勝之君) それじゃ、部長、やっぱり増額後の財政
シミュレーションもすぐ示すべきなんじゃないですか。
◎財政課長(小谷充君) 議員おっしゃいますように、今回庁舎のように再び高額での金額の変更があったことに対しましての財政計画の見直しということであると思うんですけれども、市といたしましては、現在この
シミュレーションにつきましては、年1回の見直しを行って策定しているところでございまして、ただ、その都度その都度に計画変更をいたしますと、その年度での
シミュレーションという位置づけが崩れることによって、また事務的な判断等も、混乱も生じてくるというふうには思っております。 そうした中で、変更になった点は、次の策定においてはきちっと見直しをかけていく、十分慎重に見直しをかけていくという形で取り扱っていきたいと思っておりますので、現在の市の考えといたしましては、
シミュレーションは年度内で1回の策定をという形で考えております。
◆12番(上田勝之君) やっぱり年1回と固執するのはおかしいと思いますよ。特にこれだけ大型の公共事業が続くわけですから、それが増額増額というふうになっているんですから、そこの変化を反映させたものをやっぱり示すべきなんじゃないですか。
◎財政課長(小谷充君) 議員おっしゃっていただくことも十分理解できます。 ただ、先ほどから申しておりますとおり、例えば平成26年度で第1回の財政
シミュレーション、また途中において2回の財政
シミュレーションというような形で、年度内に幾つもの
シミュレーションが混在するというのは、なかなか示す上においても、受ける側においても、またその後において、あのときの
シミュレーションはどうなったとかというような形でさかのぼった場合においてもいろいろと混乱が生じてくるということもありますので、当然のことながら、変更になった点については十分把握をした上で、次の策定にかけていきたいという思いでございます。
◆12番(上田勝之君) 本当に御答弁を返すようで申しわけないんやけど、この普通会計財政
シミュレーションについて、平成26年8月ですよ、最新のものを議会サイドに示していただいたのは。その後に市役所の増額増額と来てるわけでしょう。今後は、午前中より並河議員が質問されてたように、
文化複合施設でしょう。それを平成26年8月が最新で、もうじき平成27年の分が出るのかもしれないですけど、やはり大型公共事業はこれだけ続けるわけでしょう。やはり財政面を心配する声に耳を傾けるのは当然のことやないかと思うんですが。
◎副市長(亀井寿一郎君) 私ども財政
シミュレーションを策定するに当たって、幾ら
シミュレーションといえども、できるだけかたい数字をつかみたいということで報告をしたいという思いもあります。そういう中で、年に何回も
シミュレーションするということは、逆に混乱を来すんかなという思いもありました。 ただ、今後、御指摘の部分も踏まえて、確かに大型事業ですから御指摘の分も踏まえて、次に
シミュレーションを作成するのは平成26年度の決算が出てからという思いを持っておりましたけども、一番確かな数字、ある程度現実に近い数字というのは、やっぱり決算が出てからの今後の見込みというのが、一番確かな数字というふうに思っておりますけども、状況によっては、特にこれに固執してどうしてもつくりませんよということは申しておりませんので、申したこともありませんので、状況によっては考えていく部分も出てくるというふうに思っております。
◆12番(上田勝之君) 今、副市長にお答えいただいたように、通常の年度というか、そういうふうに大きな事業が特段ないような年度であれば、先ほどから財政課長に答えていただいたように年に一度でも、それは結構かと思うんですけれども、やはり大型事業がこれだけ続く、そして、これはもちろん全ての議員でもなければ、全ての市民でもないですけれども、やはり財政面、物すごく懸念する声、心配する意見もあるわけです。そういったところにしっかりと払拭したらいいんですよ、それやったら。 ただ、午前中の、これも並河議員の質問の中で行われていたんですけど、
経常収支比率が96.57%という数字が示されました。これを抑えていく、上昇を抑えていく、本当に自由度がきかないような状況になってきてるわけです、新宮市の財政としては。 それと、財政調整基金というのは、一体何のために積み立てているんでしょうか。
◎財政課長(小谷充君) 財政調整基金につきましては、その年度の財源の調整をするための当然のことながらの基金でございまして、収支のバランスを保つための基金であります。
◆12番(上田勝之君) それでは、この平成26年度版でも結構ですが、財政
シミュレーションの財政調整基金の推移を見て、政策を決定されている皆さん方はどのような認識なのでしょうか。 私は、この財政調整基金は数年後には底をつくのではないかと感じています。特に
文化複合施設の建設において、市役所庁舎のように建設費が増額に次ぐ増額を重ねるというような事態に陥れば、その間に、そのときに3年半前の大水害が襲来したらどうするのか。あるいはリーマンショック前の小泉竹中改革の地方財政の構造改革を国から迫られたらどうするんですか。 そうなった場合、市民に対して多大な負担を強いてしまうことにつながるんですよ。私は、これを以前から何回も訴えてるんですけど、都市再
構築戦略事業という交付金をいただけるからといって、国全体も大変な時代ですから、いつ、どこで、どう地方財政の構造改革が始まってくるかもわかりませんよ。そういったような自然災害とか、国の政策変更に対応するリスクへの備え、これが財政調整基金で賄っていかないといけないんじゃないんでしょうか。 私は、市町村合併の最大の恩恵というのは、これも以前から訴えさせていただいてるんですけど、合併特例債という借金ができることではなくて、この地方交付税の算定がえであると、その10年の期間、そして10年後からだんだんと縮小していく、この仕組みこそが最大の恩恵であったんではないかと考えています。そして、その算定がえが終了して、ここから徐々に減っていく、そこの見直しもまた図られるのかもわかりませんけれど、やはり国の政策によってかなり左右される部分があるわけです。そういった場合のリスクへの備え、市長の認識はいかがですか。
◎市長(
田岡実千年君) 毎年毎年、しっかりとした、なるべくかたい財政
シミュレーションをつくって、その辺、安心できるように市民の皆さんにお示ししたいというふうに思います。
◆12番(上田勝之君) そういう答弁を想像しておったんですけども、私たちも選挙を戦う身でございます。まして私は1年半前に、市長選挙で市長と論戦させていただきました。そういう意味では、新宮市にとって、新宮市民にとって、お金をかけてでも希望のある政策を実現しなくてはならない、時にはそういうこともあるんだ、ありますよ。ただ、その際に政策目的が明確でなければならない、そのように私は考えます。 巨費をかけて事業を遂行するには、強力なメッセージが必要なんですよね。我々は、特に私なんか、再度、市政の一端を担わせていただくような立場にしていただいているんですから、そのときのお答えが合併特例債の使えるうちにやらなあかん、それだけじゃちょっとメッセージが弱過ぎますね。決して白紙委任にしてるわけではないんですもの。 全然話題は変わりますけど、副市長は市役所に奉職されたのがいつぐらいですか。
◎副市長(亀井寿一郎君) 昭和43年です。
◆12番(上田勝之君) 教育長はいかがですか。
◎教育長(楠本秀一君) 私は昭和48年からです。
◆12番(上田勝之君) 田花副議長はいつぐらいですか。奉職されたの。 ああ、昭和43年。昭和43年のころは、どういう状況にあったか覚えてらっしゃいますか。
◎副市長(亀井寿一郎君) 私が入って、正確なことはまだまだ新人の身でわからないことが多かったですけども、非常に財政的には厳しい時期であったというようには思っております。当時、庁舎の建設とか、市民会館の建設とか、ああいうようなことも完成した後でしたから、非常に厳しい財政状況であったというのは記憶しております。 ただ、経済的にも非常に厳しい社会情勢でしたから、行政そのものでも同じように厳しい状況であったというふうには思ってます。職員の賃金、給料等にしても、役所へ入るよりかは、ほかの民間へ行くほうが給料がいいという状況の行政であったと。ですから、地元へ残って、直接地元でおって役所へ入るという方は少なかったと思います。一旦民間へ就職して、帰ってこられて役所へ入るという方が多かったというふうには思ってます。そういう状況が数年続いたと思います。 その後、オイルショック等があって、非常に経済的には人件費等も含めて良好な状況、経済が上向いたというようなことは記憶しております。
◆12番(上田勝之君) 昭和43年奉職ということは、私は三つですので、こんな生意気なことを申して申しわけないんですけれども、歴史は繰り返すとよく言われますが、実は私、昭和40年生まれで、東原議員や濱田議員、同級生、同い年の議員が3人おります。ちょうどその昭和40年、相前後して、今取り壊しの行われている市役所庁舎と現在の市民会館が完成しました。 ところが、その際に新宮市は赤字に陥って、当時の地方財政再建促進特別措置法の適用を受けて再建準用団体となり、昭和39年度から昭和46年度までの8年間、徹底的な歳出の削減を図って立て直しを図りました。当時の谷市長は市民に対し、本市財政がここ数年の投資的経費と需用費の増により、いわゆる経常的経費のバランスが崩れ、体質をますます悪化させたと述べられています。何か現在の状況と、いかがでしょうか。 まさにいつか来た道。そうならないためにも合併特例債の使えるうちにやってしまわないとできない、今やらねば将来的にも実現の可能性はないといった極論に惑わされることなく、先ほど副市長に御答弁いただいたように、財政
シミュレーションを直ちに議会に示すとともに、市民にも公表して、情報提供を行って全市的な議論が必要であると考えます。いつまでに公表していただけますか。
◎副市長(亀井寿一郎君) 今年度の作成予定は、もう間もなく平成26年度の決算等も出てまいります。それが出てから、早急に仕上げていくという予定をしておりますので、いましばらく時間をいただきたいというように思います。
◆12番(上田勝之君) これはやはり広報やいろんな形でも公表していっていただけますか。これは今までされてないと思うんですよ。
◎副市長(亀井寿一郎君) 検討させていただきます。
◆12番(上田勝之君) ぜひ財政的にしっかりと大丈夫なんだ、もしくはここでしっかりとした施策を打っていくんだということであれば、ぜひ全市的な議論を巻き起こしていただきたいと思います。そういったように財政
シミュレーション、全市的に公表すること、今こそ必要だと思います。 以上で一般質問を終わります。
○議長(榎本鉄也君) 以上で一般質問を終わります。 10分間程度休憩いたします。
△休憩 午後3時16分
---------------------------------------
△再開 午後3時25分
○議長(榎本鉄也君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
---------------------------------------
△日程2 議案第45号
新宮市庁舎建設工事(電気設備)請負契約について
△日程3 議案第46号
新宮市庁舎建設工事(機械設備)請負契約について
△日程4 議案第47号
統合保育所建設工事(建築)請負契約について
△日程5 議案第48号
消防救急デジタル無線設備(活動波)
一式製造請負契約について
○議長(榎本鉄也君) 日程2、議案第45号、
新宮市庁舎建設工事(電気設備)請負契約についてから、日程5、議案第48号、
消防救急デジタル無線設備(活動波)
一式製造請負契約についてまでを一括議題といたします。 当局の説明を求めます。
小谷財政課長。
◎財政課長(小谷充君) (登壇) ただいま議題となりました議案第45号、
新宮市庁舎建設工事(電気設備)請負契約について御説明申し上げます。 本議案は議会の議決に付すべき契約及び財産の取得または処分に関する条例第2条の規定により、予定価格が1億5,000万円以上の工事契約となるため、地方自治法第96条第1項第5号の規定により、議会の議決を求めるものであります。 契約等の内容につきましては、記載のとおり、1、契約の目的が、
新宮市庁舎建設工事(電気設備)。 2の契約の方法は、条件つき一般競争入札による契約であります。 3の契約金額は、4億2,768万円。 4の契約の相手方は、永野・共栄特定建設工事共同企業体、代表者、新宮市王子町二丁目6番4号、永野電気工事株式会社代表取締役 永野大伸であります。 工期につきましては、議決の日の翌日から平成29年6月30日までの間であります。 なお、本議案の入札につきましては、事前に談合に関する情報が寄せられたことから、庁内組織である新宮市公正入札調査委員会において、入札の執行等について審議した結果、今回は、条件つき一般競争入札であり、入札に参加された時点でないと、応札者並びにJVの組み合わせ業者等が分からないことから、入札を予定どおり執行することとし、調査結果が出るまで入札結果等については保留することとした。その後、応札業者への聞き取り調査を実施するとともに、その結果等を踏まえ新宮市公正入札調査委員会において、入札の有効性等について審議した結果、談合を疑うまでの事実には至らなかったため、この入札を有効とし落札者として決定したものであります。 また、予定価格に対する落札率は99.45%であります。 以上、簡単ではありますが、説明とさせていただきます。 続きまして、議案第46号、
新宮市庁舎建設工事(機械設備)請負契約について御説明申し上げます。 本議案についても、議案第45号と同様、予定価格が1億5,000万円以上の工事契約となるため、地方自治法第96条第1項第5号の規定により、議会の議決を求めるものであります。 契約等の内容につきましては、記載のとおり、1の契約の目的が、
新宮市庁舎建設工事(機械設備)。 2の契約の方法は、条件つき一般競争入札による契約であります。 3の契約金額は、5億4,486万円。 4の契約の相手方は、ツジヤ・マエダ・協和特定建設工事共同企業体、代表者、新宮市井の沢12番12号、株式会社ツジヤ商会代表取締役 山本隆造であります。 工期につきましては、議決の日の翌日から平成29年6月30日までの間であります。 なお、予定価格に対する落札率は99.96%であります。 以上、簡単ではありますが、説明とさせていただきます。 続きまして、議案第47号、
統合保育所建設工事(建築)請負契約について御説明申し上げます。 本議案についても、予定価格が1億5,000万円以上の工事契約となるため、地方自治法第96条第1項第5号の規定により、議会の議決を求めるものであります。 契約等の内容につきましては記載のとおり、1の契約の目的が、
統合保育所建設工事(建築)。 2の契約の方法は、条件つき一般競争入札による契約であります。 3の契約金額は、1億8,455万400円。 4の契約の相手方は、新宮市清水元1丁目1番40号、井上建設株式会社代表取締役 井上憲治であります。 工期につきましては、議決の日の翌日から平成28年2月29日までの間であります。 なお、本議案の入札につきましては、最低価格で入札のあった価格が低入札調査基準価格を下回る価格であったことから、入札後において調査を実施した結果、契約の内容に適合した履行がされると認められたため、落札者として決定したものであります。 また、予定価格に対する落札率は89.19%であります。 以上、簡単ではありますが、説明とさせていただきます。 続きまして、議案第48号、
消防救急デジタル無線設備(活動波)
一式製造請負契約について御説明申し上げます。 本議案についても、予定価格が1億5,000万円以上の製造請負契約となるため、地方自治法第96条第1項第5号の規定により、議会の議決を求めるものであります。 契約等の内容につきましては、記載のとおり、1の契約の目的が、
消防救急デジタル無線設備(活動波)一式。 2の契約の方法は、指名競争入札後の随意契約であります。 3の契約金額は、1億8,122万4,000円。 4の契約の相手方は、和歌山市一番丁五番地、西日本電信電話株式会社和歌山支店和歌山支店長 中澤輝仁であります。 履行期間につきましては、議決の日の翌日から平成28年3月25日までの間であります。 なお、今回の契約に至るまでの経緯についてですが、5月13日に5社を指名し、指名競争入札を実施しましたが、そのうち4社が入札辞退の提出があり、結果1社となったことから入札を取りやめ不調に終わったもので、その後、5月29日に1回目に辞退届がなかった1社と新たに3社を加えて実施したところですが、2回目においても3社が入札辞退となり、結果1社となったことから入札を取りやめ、不調に終わったものであります。 以上の結果をもとに、随意契約における地方自治法施行令第167条の2、第1項第8号、「競争入札に付し入札者がないとき、又は、再度の入札に付し落札者がないとき」の規定を適用し、2回の入札執行において、辞退届がなかった西日本電信電話株式会社和歌山支店と随意契約の商議を行った結果、予定価格内の見積書が提出されたことから、契約者として決定したものであります。 なお、予定価格に対する契約率は84.29%であります。 以上、簡単ではありますが、説明とさせていただきます。 以上、契約議案4件について、よろしく御審議賜りますようお願い申し上げます。
○議長(榎本鉄也君) それでは、議案第45号から議案第48号について質疑に入ります。 14番、田花議員。
◆14番(田花操君) この第45号について、談合情報があったと。国交省は談合情報に対応しなさいという形のマニュアルいうのを作成して、今回は、話を聞くと、入札前に談合情報があったと。これは、うちはもちろん国交省の談合情報対応マニュアルに基づいて公正入札調査委員会が設けられ、それで、うちは談合情報対応マニュアルいうのをうち独自のをつくって、それに基づいて、今回その情報があったいうことで対応された。そう理解していいんかな。
○議長(榎本鉄也君)
小谷財政課長。
◎財政課長(小谷充君) はい、今、議員おっしゃっていただいたように、新宮市においても談合情報対応マニュアルというのを策定してございまして、その中におきまして、この対応をさせていただいたと。なおかつ、新宮市の公正入札調査委員会という委員会も設置してございますので、そこで、この談合に関する情報についての審議を諮ったというところでございます。
◆14番(田花操君) それで、入札執行前にそういった情報を把握したときの対応方法、その情報があったら国交省のマニュアルでは公正取引委員会へ通報しなさいと。それから、その情報が事実かどうか、今回、事実があったとは認められなかったという判断をされたんやね、その調査委員会ですけれどもね。そういった中で入札を執行するとなれば、当然、マニュアルなんかには誓約書をとりなさいと、とった上で入札しなさいと。今回は誓約書を当然とって入札されたのかな。それでいいかな。
◎財政課長(小谷充君) はい、今回につきましては、条件つきの一般競争入札であります。この談合に関する情報が入ったわけなんですけれども、一般競争入札でありますので、入札を執行してみないと、どの業者が入札に参加されるのかわからないという点があります。そういったことから、まずは入札の執行をすると。その入札の執行において、入札に参加された業者に対しまして、今回の入札については談合に関する情報が寄せられたと、ついては公正取引委員会にも報告いたします、また、この後、事情聴取も行わさせていただきます、また、それに係りまして誓約書も提出していただきますよというようなことを先に告知いたしまして、それで開札を行ったということでございます。
◆14番(田花操君) この談合の事実があったと認められたか、認められなかったかの判断いうのはすごい難しいと思う。どういう状況証拠を。だから、マニュアルでは事情聴取をして、その辺をしっかり把握して対応しなさいと、当然、事情聴取した。事情聴取もしていないのかな、今回。
◎財政課長(小谷充君) 今ほど申し上げましたように、入札後において事情聴取を行いました。入札に参加された業者全てにおいて事情聴取を行ったということでございます。
◆14番(田花操君) こういうのは、国が示されたマニュアルどおり、やはり公正に対応することが求められておると思うので、執行者のほうでなるたけ、誤解、落ち度のないようにするのが、こういったマニュアルどおりに対応していくいうことが大事かという。 それと、いずれも相当高率で落ちた。本体工事が相当厳しい入札経過を経てきてあるので、設備、電気等についても、なかなか不調、不落になるんじゃないかなと想像したけど、だけど、100に近いところで、相当見積もりもこれから見ると厳しかったんじゃないかなと思うし、この電気、設備の基本
単価、資材、
労務、これはいつの
単価で積算したのかな。この4月1日現在か。
◎財政課長(小谷充君) 本年の2月ということになっております。
◆14番(田花操君) 2月から4月に年度変わりして、当然、新しい
単価に改定されてあるから、この辺が相当厳しい形でうちの予定価格が、やはり少し実勢から見て厳しかったんじゃないかなと想像するんで、この落札率だけ見ると高率でちょっと高いんじゃないのかなと。うちの見積もりが、今、2月
単価いう形で厳しかった部分があるんじゃないかなと。 そして、もう1点だけ、保育所の47号のほうの建築のほうは、これ当然、分離発注これもされるいう形で、設備関係はいつごろ入札するのかな。
◎財政課長(小谷充君)
統合保育所におきましても分離発注を行っておりまして、同日の5月13日に電気及び機械についても入札を既に行っております。
◆14番(田花操君) これも2月の
単価やったのか。基本
単価は。
◎財政課長(小谷充君) 今、ちょっとこの件に関しては資料とか持ち合わせしてございませんので、申しわけございません。
◆14番(田花操君) やっぱり新しい実勢
単価でしていかんと、結局は業者にしわ寄せいく部分は出てくるんではないかというふうには。 以上です。
○議長(榎本鉄也君) 2番、並河議員。
◆2番(並河哲次君) まず45号についてお伺いしたいんですけれども、まず、これは入札自体は何社からあったんでしょうか。また、ほかの入札者の入札は、金額は幾らだったんでしょうか。
○議長(榎本鉄也君)
小谷財政課長。
◎財政課長(小谷充君) まず、入札に参加された業者は3JVということで3業者という形になってきます。今回、特定建設工事共同企業体でありますので、2社または3社での組み合わせという形になっておりました。そういった中で3社の入札の参加者でございました。 ちなみに、金額でございますけれども、先ほどの契約相手方の金額は4億2,768万円でございまして、次点の金額につきましては4億2,984万円。また、その次の業者においては4億3,005万6,000円という状況でございます。
◆2番(並河哲次君) ほかの2社は100%を超えていたということですね、予定価格。100%を超えていたということですか。
◎財政課長(小谷充君) 2番目の方に関しましては99.95%、3番目の方に関してましては100%という状況でございます。
◆2番(並河哲次君) はい、わかりました。 次です。先ほど田花議員も指摘されたんですけど、談合情報に関してなんですけども、これは、前々日にそういった情報が入ったということだったんですが、内容的にはどういった内容だったんでしょうか。また、公正入札委員会が開かれて、談合情報ということで最初は単なる情報として入って、それを談合情報として扱っていくというふうになったポイントというのは何だったんでしょうか。
◎財政課長(小谷充君) まず、談合に関する情報が入ったわけなんですけれども、その談合情報についての信憑性というところで、公正入札調査委員会を開いて審議を行ったというところでありまして、最初に内容についてということでございましたが、内容については控えさせていただきますけれども、大きな中身といたしましては、参加される業者、またJVの数、また落札の予定者並びに落札の予定率というような情報が寄せられておりました。 公正入札調査委員会においては、この談合に関する情報が、その信憑性がどうなのかということをまず審議いたしました。そういった中で、あすに控えた入札についてどうするのかということについても審議をいたしました。 先ほども少し申し上げましたが、今回の入札におきましては、条件つき一般競争入札のため、入札の執行をしないと入札に参加される業者、また今回JVですので、どういうふうな組み合わせのJVなのかというところもわかりませんので、まずは入札を執行していくという決定をいたしたところでございます。
◆2番(並河哲次君) その内容については教えていただけないということなんですが、そうしますと、それで入札を行って、結果、それが内容を教えていただけないとこちらとしてはわかりにくいんですけども、談合情報として処理をして、そういった公正取引委員会の通報であるとか、事情聴取も行って、そこでそういった事実はなかったというふうに判断したポイントというのは何なんでしょうか。
◎財政課長(小谷充君) 先ほど申し上げました情報につきましては、入札に参加される業者、そのJVの組み合わせ並びにJVの数、そして落札予定者、そして落札の予定率というところが談合に関する情報であったということでありまして、入札の執行した状況におきましては、その点につきましては一致する点が全てなかったというところと、そして、その後の入札に参加された業者、各代表者をこちら側で事情聴取をさせていただいて、談合を疑うような事実確認が認められなかったというところから、今回の入札は有効とし、落札者として決定したというところでございます。
◆2番(並河哲次君) 今回そういった手続だったということなんですが、今回、これ第45号、そして第46号に関しては、どちらも99%を超える落札率ということなんですけども、この99%を超える落札というのは、市のほうとしては、事例としてはたびたびあるものですか。
◎財政課長(小谷充君) たびたびということは、99点台の入札というのは余りないわけなんですけども、ただ平成23年の台風12号の災害のときにおいては、かなり100に近い、また100というような形での落札があったということは事実でございます。
◆2番(並河哲次君) 談合の情報が入った電気のほうで99.45ぐらいですね。逆に、そっちの情報が入っていないほうが99.96ということで限りなく100%に近いんですけども、この第46号のほうは入札は何社で、入札価格は幾らだったんですか。
◎財政課長(小谷充君) 機械設備のほうに関しましては、こちらも特定建設共同企業体での入札でございまして、2社のJVでの入札の参加ということでございまして、もう1社の価格につきましては、税込みで5億4,507万6,000円ということであります。
◆2番(並河哲次君) 100%ということですかね。わかりました。 次に、第47号なんですけども、こちらは低入札価格だったということで、保育所のほうは、たしか地盤がやわらかいか何かで杭を打たないと、深く打ち込まないといけないということで予算が上がったりということがあったんでしたんでしょうか。違いますか。そういった話ではなかったですか。すみません、勘違いであれば申しわけありませんが。
◎財政課長(小谷充君) 予算については、そのような増額はしておりません。
◆2番(並河哲次君) わかりました。 あとは第48号について、1回目が5社で、4社、入札辞退されて、2回目が3社、入札辞退されたということなんですけれども、これは入札の辞退の理由とかはどういったことがあるんですか。
○議長(榎本鉄也君) 海野消防本部庶務課長。
◎消防本部庶務課長(海野裕二君) 都合による辞退ということでありましたが、一部には仕様どおりの納品が困難であるということでありました。
◆2番(並河哲次君) はい、以上で終わります。
○議長(榎本鉄也君) 1番、北村議員。
◆1番(北村奈七海君) ちょっと質疑させていただきたいんですけど、まず第45号の議案に関して談合があったということの情報が入ったということで、結果的には談合ではなかったということなんですけど、田花議員もおっしゃられたんですけど、談合の事実があったと認められない場合の対応というところで、誓約書というのは今回書かれなかったということかなと思うんですけど、何か、このマニュアル、書かれたということでよろしいんですかね。
○議長(榎本鉄也君)
小谷財政課長。
◎財政課長(小谷充君) 誓約書は出していただいております。
◆1番(北村奈七海君) はい、わかりました。 それで、こういった場合は、全ての入札参加者に対して、工事費の内訳書を提示するようにというふうにマニュアルに書いてあるんですけど、これはされたんでしょうか。
◎財政課長(小谷充君) 本市におきましては、この低入札の入札議案にかかわらず、全ての工事の入札において工事内訳書というのは提出を同時にいただいております。
◆1番(北村奈七海君) わかりました。そうしたら、その談合に関してはマニュアルに書いてあるとおりにしていかれたということでいいんでしょうか。
◎財政課長(小谷充君) 今回におきましても、当然のことながら、談合情報対応マニュアルに沿って対応をいたしたということでございます。
◆1番(北村奈七海君) はい、わかりました。 そしたら、ちょっとまたそこを踏まえての質疑になるんですけど、こういった契約金額というものが、ここにそのまま載せていただいていると思うんですけど、これに関して、何に幾らという工事費の内訳というものを教えてもらうことはできないでしょうか。
◎財政課長(小谷充君) 今、ここでは持ち合わせもございませんし、この後、契約の議決をいただいた後には、この仮契約者のほうから、そうした詳細な計算書が提出されるということになります。
◆1番(北村奈七海君) 詳細が仮契約のときには見せてもらえないというのは、何か理由があるんでしょうか。
◎財政課長(小谷充君) 工事内訳書については、既にもう出していただいております。ただ、まだこれは仮契約の段階ですので、この議決後において、この契約者が決まった時点でということになると思います。
○議長(榎本鉄也君) まだ、否決される可能性もありますから。
◆1番(北村奈七海君) はい、わかりました。そうしたら、仮契約の議決を今からするということなので、詳細は教えてもらえないということなんですよね。 あと、議案第48号のところにある
消防救急デジタル無線設備の一式とあるんですけど、これはどういった設備なのか教えてもらってもいいでしょうか。
○議長(榎本鉄也君) 海野消防本部庶務課長。
◎消防本部庶務課長(海野裕二君) 現在使用しています消防無線、アナログの無線でありまして、これが平成28年5月で使用できなくなります。そのため、今回デジタルの消防救急無線の整備を行うものとなっております。
◆1番(北村奈七海君) はい、わかりました。ありがとうございます。 以上で終ります。
○議長(榎本鉄也君) それでは、質疑を終わります。 (「動議」と呼ぶ者あり)
○議長(榎本鉄也君) 2番、並河議員、動議の内容をお示しください。
◆2番(並河哲次君) 議案第45号についてなんですが、今回、談合に関する情報、談合情報として、市として対応した情報が入ったという点と、限りなく100%に近い形での99.4%ということでの落札率というところから鑑みて、今、市のほうへ幾つか質疑させていただいて、その通報の内容などは控えさせていただきますといったことだったんですが、こういった談合の対応マニュアルにおいても、最初の情報の通報の内容をまとめた報告書、そして公正取引委員会への通報、それから業者の方からの事情聴取書、そういったものが作成されていると思います。 議会として、こちらの今回の件に関して、目で見て確認させていただけるものは今の議案書しかないんですけども、こういった実際の行政がお持ちの資料も含めて、議会として審査すべきかと考えます。 したがって、議会の検査権、地方自治法の第98条の検査権を使って、議会としてこういった書類の提出を求めていただければと思います。お願いいたします。
○議長(榎本鉄也君) 書類の提出を求める動議ですね。 賛成者おりますか。 (「賛成」と呼ぶ者あり)
○議長(榎本鉄也君) 動議は成立いたしました。 それでは、お諮りいたします。 2番、並河議員からの議案第45号の資料追加を求める動議について賛成の方の起立を求めます。 (賛成者起立)
○議長(榎本鉄也君) 起立少数であります。 よって、資料追加の動議は否決されました。 お諮りいたします。 議案第45号から議案第48号は委員会付託を省略することに、御異議ありませんか。 (「異議あり」と呼ぶ者あり)
○議長(榎本鉄也君) 異議がありますので、起立により採決をいたします。 議案第45号から議案第48号について、委員会付託を省略することに賛成の方の起立を求めます。 (賛成者起立)
○議長(榎本鉄也君) 起立多数であります。 よって、議案第45号から議案第48号は委員会付託を省略することに決定いたしました。 それでは、これより各号分離の上、討論を行います。 まず、議案第45号について討論はありませんか。 17番、大西議員。
◆17番(大西強君) 議案第45号の
新宮市庁舎建設工事(電気設備)請負契約について、反対の立場で討論をいたします。 私は、本案、市庁舎の建てかえについては、財政厳しい中で、この建てかえに対して多くの市民の反対意見のある中で、合併特例債を利用できるうちに建てかえをしておくことが結局は後世の負担を軽減することになると判断して賛成をしたのであります。その際、安全面に配慮した上で、極力質素なものにして建設コストの削減を図るべきであるとの条件をつけたのであります。 その後、当局から建設立地の案、A案、B案が提示されたのですが、私はB案、すなわち旧職業訓練センター跡地に建設する案は、引っ越しが一度で済み、最後まで旧庁舎を利用できる利便性とコスト削減にすぐれた案を支持したのですが、結局、災害時の安全性などの利点を主張する当局の希望を受け入れA案に賛成したのでありますが、その際も総建設コストは27億円を超えないことの条件を主張したのです。 その後、私は1年半以上議席を離れており、本案の審議に加わっていなかったわけであります。本日、今期初定例会において本案が提案されたのでありますが、何と、建設コストが40億円近くにまで規模が膨らんでいるではありませんか。 私は、最初からこれだけ莫大なコストをかけるのがわかっていれば、この時期の建てかえそのものに賛成していたかどうかもわかりません。少なくとも、震災に対して安全で、工期も短縮され、格段に建設コストが安く上がり、地元業者が参入しやすい鉄骨づくりの方式を主張し、立地についてはB案での建設を譲らなかったと思います。現時点で、何ゆえに40億円近くの規模までコストが膨らんだのか、わけもわからず、安易に本案に賛成しては、さきの市議選で本案、市庁舎の建てかえに対する多くの市民の生々しい批判を聞かされた直後であり、市民に対して全く説明がつきません。 よって、本案に反対をいたします。
○議長(榎本鉄也君) ただいまの反対討論に対し、賛成の討論はありませんか。 6番、前田議員。
◆6番(前田賢一君) 実際今、ばんばん壊して進みやるんやね、これ。 本案に賛成の討論を行います。 先般の本体工事の入札では、何回かの予算の増しの後、2回目の入札で落札をいたしましたが、その際、各議員から設備の入札は大丈夫かという心配の声が数多く聞かれました。 今回、予算の積み増しもなく落札できたのは、市内の設備業者の方々が、当局の分離発注方式に応え、新宮市のシンボルであるという思いの結果であると思います。 先ほどの当局の説明では談合の事実は認められなかったということでありますので、本案に賛成の意を表します。 以上。
○議長(榎本鉄也君) 続いて、2番、並河議員。
◆2番(並河哲次君) 本案に対する反対討論をいたします。 先ほど、動議で書類の提出も求めましたが、今回、この議案に関しては談合の情報が入って、そしてまた、この落札率が非常に高いという中で当局としては調査を行い、特にその事実はなかったということで済んでいるんですけれども、議会として、この審議を付託された議会としてしっかりとその調査も確認して、そして、その中で最終的な判断をしていくべきだと考えます。 ですので、今回、一切そういった書類の確認もなく、また委員会付託をしてじっくりと審議に時間をかけるということもなく、このまま即決してしまうということに関しては反対いたします。 以上で、反対討論を終わります。
○議長(榎本鉄也君) 以上で、討論を終わります。 これより本案について起立により採決いたします。 議案第45号について、賛成の方の起立を求めます。 (賛成者起立)
○議長(榎本鉄也君) 起立多数であります。 よって、議案第45号は原案のとおり可決いたしました。 続いて、議案第46号について討論はありませんか。 17番、大西議員。
◆17番(大西強君) 第46号議案についてですが、これも反対の立場で討論いたしますが、理由は第45号で述べたとおりの意見でありますので、それを理由にして反対の意見とします。
○議長(榎本鉄也君) 6番、前田議員。
◆6番(前田賢一君) 賛成の討論なんですが、先ほどと同じでございますので、これをもって賛成の意を表します。 以上。
○議長(榎本鉄也君) 2番、並河議員。
◆2番(並河哲次君) 反対の討論をいたします。 こちらのほうは、特に談合の情報は入っていたということではありません。しかし、電気よりもさらに高い99.96%という中での落札であります。議会としては、これを即断するのではなく、確かに、庁舎の建設が今進んでいるところではありますが、しっかりと慎重に審議をすべきだと考えます。 以上で、反対討論を終わります。
○議長(榎本鉄也君) 討論を終わります。 これより本案について起立により採決いたします。 議案第46号について、賛成の方の起立を求めます。 (賛成者起立)
○議長(榎本鉄也君) 起立多数であります。 よって、議案第46号は原案のとおり可決いたしました。 続いて、議案第47号について討論はありませんか。 (「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(榎本鉄也君) 討論を終わります。 お諮りいたします。 議案第47号に御異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(榎本鉄也君) 御異議なしと認めます。 よって、議案第47号は原案のとおり可決いたしました。 続いて、議案第48号について討論はありませんか。 (「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(榎本鉄也君) 討論を終わります。 お諮りいたします。 議案第48号に御異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(榎本鉄也君) 御異議なしと認めます。 よって、議案第48号は原案のとおり可決いたしました。
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△日程6 陳情第2号
避難路拡幅についての陳情書
○議長(榎本鉄也君) 日程6、陳情第2号、
避難路拡幅についての陳情書を議題といたします。 陳情第2号は、お手元に配付の陳情文書表のとおり、総務建設委員会へ付託いたします。
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△休会について
○議長(榎本鉄也君) この際、お諮りいたします。 付託案件の審査並びに議会運営の都合により、あす6月19日から6月24日までの6日間休会といたしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(榎本鉄也君) 御異議なしと認めます。 よって、あす6月19日から6月24日までの6日間休会とすることに決定いたしました。 なお、休会中における各委員会の開催日時等について、各委員会委員長より次のとおり報告がありましたので、お知らせいたします。 総務建設委員会は、この後、午後4時30分からセンタービル2階会議室で行います。教育民生委員会は、あす午前10時からセンタービル2階会議室において、それぞれ開催いたします。この報告をもって、各委員会の招集通知にかえさせていただきますので、御了承願います。 なお、市当局にお願いをいたします。各委員会の議案審査に支障なきよう、関係資料等の準備について配慮を要望いたします。
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△散会の宣告
○議長(榎本鉄也君) 以上により、次回の本会議は6月25日午前10時より会議を開きます。 あわせて、議員並びに当局の皆さんに御連絡をいたします。 週末、本会議場の使用が予定されておりますので、議案等全ての荷物をこの場から持ち帰っていただきますようお願いをいたします。 本日は、議事日程のとおり、その議事を終了いたしましたので、これをもって散会といたします。 御苦労さまでした。
△散会 午後4時13分...