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03月10日-03号

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  1. 新宮市議会 2015-03-10
    03月10日-03号


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    平成27年  3月 定例会          平成27年3月新宮市議会定例会会議録            第3日(平成27年3月10日)---------------------------------------議員定数17名、現在員16名、出席議員16名、氏名は次のとおり。                             1番  東原伸也君                             2番  前田賢一君                             3番  久保智敬君                             4番  榎本鉄也君                             5番  並河哲次君                             6番  辻本 宏君                             7番  三栗章史君                             8番  松本哲也君                             9番  松畑 玄君                            10番  松本光生君                            11番  田花 操君                            12番  濱田雅美君                            13番  福田 讓君                            15番  前田 治君                            16番  杉原弘規君                            17番  屋敷満雄君---------------------------------------欠席議員 なし。---------------------------------------議事日程 平成27年3月10日 午前10時開議 日程1 一般質問      別冊 一般質問通告表 番号(1)から---------------------------------------会議に付した事件 日程1 一般質問      別冊 一般質問通告表 番号(1)から(3)まで---------------------------------------地方自治法第121条の規定による出席者               市長               田岡実千年君               副市長              亀井寿一郎君               防災監              井上 登君               企画政策部               部長               向井雅男君               次長兼企画調整課長        中前 偉君               総務部               部長               上路拓司君               次長兼総務課長          岡 雅弘君               秘書課長             片山道弘君               財政課長             小谷 充君               防災対策課長           西 利行君               市民福祉部               部長兼福祉事務所長        浜前泰弘君               次長兼健康長寿課長        森本邦弘君               生活環境課長           岩崎誠剛君               福祉課長             有本文彦君               経済観光部               部長               鈴木俊朗君               次長兼商工観光課長        勢古口博司君               企業立地推進課長         山本茂博君               建設農林部               部長               渕上 崇君               次長兼都市建設課長        垣本裕也君               農林水産課長農業委員会事務局長 坪井辰実君               熊野川行政局               局長               伊藤順司君               住民生活課長           丸石輝三君               会計管理者兼会計課長       西久保 敏君               医療センター               事務長              豊田正志君               庶務課長             佐藤尚久君               医療業務課長           赤坂幸作君               水道事業所               所長               葛原 勇君               業務課長             久保欽作君               工務課長             田坂 豊君               消防本部               消防長              岡本秋久君               次長               切畑屋利一君               教育委員会               教育長              楠本秀一君               教育部               部長               平見善宣君               次長兼国体推進室長        前田圭史郎君               教育総務課長           北畑直子君               生涯学習課長           新舎正紀君               文化振興課長           畑尻賢三君---------------------------------------本会議の事務局職員               局長               愛須雅文               参事兼次長            辻 篤樹               次長補佐兼庶務係長        渡爪 薫               議事調査係長           岡崎友哉               議事調査係主事          大居佑介            第3日(平成27年3月10日)--------------------------------------- △開議 午前10時00分 △開議の宣告 ○議長(松本光生君)  おはようございます。 ただいまの出席議員は16名であります。 定足数に達しておりますので、これより本日の会議を開きます。 本日の議事日程は、別紙にて配付いたしたとおりであります。御了承願います。 日程に入ります前に、昨日の入札結果について、当局より報告の申し出がありますので、これを許可いたします。 小谷財政課長。 ◎財政課長(小谷充君)  おはようございます。 財政課より、昨日、執行いたしました新宮市庁舎建設工事(建築)の入札結果について報告させていただきます。 まず、入札参加者は3社でありました。 続いて、落札候補者は東洋・海邊特定建設工事共同企業体であります。 次に、入札金額でありますが、税抜きで19億7,000万円、税込みで21億2,760万円であります。 予定価格に対する比率は、96.1%になっております。 なお、今後の事務手続といたしましては、落札候補者からの提出書類等を受け、書類審査後、落札者として、仮契約を締結する運びとなっております。また、この本議会中におきまして、本契約に関する議案を上程させていただく予定でありますので、何とぞよろしくお願いいたします。 報告は以上でございます。--------------------------------------- △日程1 一般質問 ○議長(松本光生君)  日程に入ります。 日程1、一般質問を行います。 別冊、一般質問通告表により、その番号順に従い、順次発言を許可いたします。 当局の答弁は、備えつけのマイクを通して明快に答弁お願いいたします。 この際、お諮りいたします。 今期定例会の一般質問の発言時間については、議会運営の都合上、答弁を含めて1人90分程度といたしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。     (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(松本光生君)  御異議なしと認めます。 よって、今期定例会の一般質問の発言は、答弁を含めて、1人90分程度とすることに決定いたしました。 それでは、一般質問を行います。--------------------------------------- △辻本宏君 ○議長(松本光生君)  6番、辻本議員。 ◆6番(辻本宏君) (登壇) 皆さん、おはようございます。 今回から、当局の皆さんのお顔を真正面に拝見しながらやっていくというのは、非常にやりがいがあるなという感じで、頑張ってまいりたいと思います。よろしくお願いします。 まずは、熊野川の濁水についてということでございますが、私たちが住むこの地域の自然の恵み、熊野川の濁水の被害でありますが、3年前の台風12号の影響によって、一層熊野川の濁りがひどくなってきたのは、皆さん、御承知のとおりでございます。このことについて、前回、杉原議員も質問されておりました。台風12号での大きな被害も受け、その後は、泥水のような濁りになってしまっています。 この現実に対応するため、我々議会も、私の知るところでは、全国議長会での提言、国土交通大臣や電源開発副社長初め幹部役員、農林水産省副大臣、林野庁長官への直訴を初めとして、濁水防止に取り組んでいるダムや十津川の河川の現地視察を重ねてきました。そして、ようやく濁水防止フェンスの設置や取水設備の改造に乗り出してくれたものの、これで抜本的な解決ができるのかどうかは不明です。 半世紀以上も前に、電力発電用のダムができてから、電源開発との濁水問題の交渉は続いておりましたが、これまで以上に、河川や海の漁業を初め、我々が毎日飲む水道水、川の参詣道として世界遺産にもなっている自然景観にまで被害が及んでいるのは、紛れもない事実であります。 そこで、台風12号の後、川、海の漁業関係団体や数多くの住民のさまざまな声、要望を受けて、国、県行政もしくは電源開発側は、熊野川のどの地点に、どのような魚が、どれだけいるのか、自然の生態系調査はされているのでしょうか。この点、行政、どういうふうに捉えてますでしょうか。 ○議長(松本光生君)  中前企画政策部次長企画調整課長。 ◎企画政策部次長企画調整課長(中前偉君)  台風12号以前からですけれども、国土交通省が平成2年から河川水辺の国勢調査というのを実施しております。内容については、場所については、全国109水系の直轄区間、それから直轄のダム湖内です。調査項目は、魚類、底生動物、植物、鳥類、両生類、爬虫類、哺乳類、陸上昆虫類と、動植物プランクトンについてはダム湖のみです。平成2年度から5年で1巡する調査を開始し、平成17年度で3巡目の調査が完了、平成18年度からは4巡目の調査を実施しています。 ◆6番(辻本宏君)  国土交通省の水の国勢調査というやつだと思うんですけれども、それ、私も、インターネットとか、そういうやつで公開されていますので、見たことがあるんですよ。5年ごと、やってます。ですから、平成18年だったかな、最新でやってたのは。それから後はなされてるかな、平成18年か、19年だったと思うんですけれども、年度は。それからなされてるのか、データが出てきてないのかもわかりませんけれども。 それで、中身を見ると、これで十分かなというふうな内容のものなんですよね。というのは、地点地点で、相賀とか、そういうふうな地点、5キロ、5キロ地点でやってるんですかね、あれは。それで、アユがどれだけあるか、アマゴがどれだけあるか、ウナギがどれだけあるかという。これ、本当の調査なのかなというぐらい、びっくりまではしないですけど、これでいいのかなと思うぐらいの調査ですね、現実のものかなと。ですから、アユが2匹、3匹、ウナギが1匹とか、そういうふうなもんです。 これは、企画調整課も担当されてるんでしょうけども、もっと関係の近いところは、どういうふうに捉えられているのかなと思います。 ◎農林水産課長農業委員会事務局長(坪井辰実君)  先ほど、中前課長が答弁させていただいた河川水辺の国勢調査というのは、私も存じておりますが、課長の答弁どおり、これは5年周期の国勢調査であって、特に台風12号の濁水による生態調査というのはなされていないと認識しております。 ちなみに、熊野川水系ではございませんが、同じように上流に複数のダムを有する水系でのアユの減少に関する調査がなされております。この報告書の中で、ダムの放流水の影響として大量出水時にダムに堆積した土砂の流出等がアユの餌となる石への付着藻類等、アユの飼料環境、飼料というのは餌ということですが、アユの飼料環境や生息に影響を与えていることが危惧されることから、これらに焦点を当てた調査が必要と述べられております。このようなことからも、このような濁水が長引けば長引くほど、生態系に悪影響を及ぼすのかなと考えております。 ◆6番(辻本宏君)  まさしくそうですね。川もそうなんですけど、熊野川の沿岸部の同じような生態系の調査というのはなされているんでしょうか。 ◎農林水産課長農業委員会事務局長(坪井辰実君)  熊野川の、先ほど申しました生態調査と同じように、特に台風12号以降、濁水の生態調査はされていないと認識しております。先ほども申し上げましたが、沿岸部でも濁水による魚類の被害が発生していると考えております。現に、藻類を餌とするアワビの漁獲量が、台風後、激減しているのは、前回12月議会で杉原議員の一般質問だったと思うんですが、それにお答えしたとおりでございます。 ◆6番(辻本宏君)  私がなぜこれを聞くかと言いますのは、先ほど川の国勢調査で5年ごとにやってると。それで、平成23年に台風12号の被害があって、その後、国も県も、なおかつ電源開発も、その自然調査をしていないと。これは、非常に残念だなというふうに思ってます。 それで、各漁業団体からは、いろいろな声が来る。市民からもいろいろな声が来る。これは、やはり市行政としても、現実はどんなもんか調査してくれというふうに要請すべきではないかと思うんですけれども、その点、どうですか。やはり、電源開発あたりに乗り出してもらってやらないと、電源開発自体の意識がつかないでしょう、自身の。その点、非常に疑問を感じてるんですけども、いかがでしょうか。 ◎農林水産課長農業委員会事務局長(坪井辰実君)  漁業振興という立場、内水面も含めまして、そういう立場からいいますと、確かに現状をもう少しきちっと把握する調査をしていただきたいというのは、担当課としての思いはあります。その点につきましては、新宮川水系いろんな団体ありますので、市行政の中でもそこら辺は調整しながら、今後協議していきたいと思ってます。 ◆6番(辻本宏君)  よろしくお願いします。 それと、以前、新宮市と紀宝町の水道事業所が電源開発に対し、水道水への被害防止を要望しました。その後、水道事業所、現場施設への何らかの応対はあったのでしょうか。
    水道事業所長(葛原勇君)  電源開発に対しましては、紀宝町と上水道所管課と合同で、熊野川の濁水についてはダムが起因する濁水について対策を講じるよう要望をしております。現在、電源開発においては、濁水の低減について、発電の抑制や濁度フェンスの設置などいろいろな対策を講じていただいております。水道事業所の濁水における現場施設につきましては、定まってはおりませんが、電源開発との協議は何回か行っておりまして、前向きに協議をさせていただいておるところでございます。 ◆6番(辻本宏君)  そうしたら、何か期待できるものがあるということですね。そういうふうに理解させてもらってよろしいですね。 それと、濁水防止フェンス、取水設備の改造、発電運転を抑えるというふうに電源開発のほうは乗り出してきているようなんですけど、今の熊野川の濁水は解消できるのか。これで解消できるのかということを申し上げたいです。それで、清流とまでは言い切れないですけれども、以前の熊野川に戻すことができるのか。戻すために、電源開発と国がどのくらいの期間、時間をかけて、少なくとも3年以前の熊野川に戻すと計画しているのでしょうか。そこら辺、具体的なものは提示されているんでしょうか。 ◎企画政策部次長企画調整課長(中前偉君)  熊野川の総合的な治水対策協議会で検討されている濁水対策としまして、まず流域対策としましては、崩壊地対策と河道への土砂流出防止、これについては国交省、3県、それから林野庁が実施します。また、河道内堆積土砂撤去については、国交省と3県と、ダム湖内は電源開発が事業主体となって実施します。これについては、現在のスケジュールでは平成33年度までというふうになっております。 次に、施設改良としましては、風屋ダムの濁水防止フェンス設置と取水設備の改造、それから、これが平成30年度まで。あと、二津野ダムの取水方法の改良については平成28年度まで。これらが全て終了しますと、台風12号以前の状態までほぼ改善されるという中小出水ですが、そういったシミュレーション結果が出ております。 ◆6番(辻本宏君)  自然を相手にもとに戻すというのは、並大抵のことではないと思います。それだけに、国初め、電源開発に力を尽くしていただくことを願いたいと思います。 次に、この3月末が水利権の更新期限でありますが、今のままで水利権を更新してしまうと、水害や濁水問題を我々が容認したことになってしまう。電源開発側も、十津川にある風屋ダム、二津野ダムで取水設備の改造、濁水フェンスを設けたり、発電運転を抑えて濁水防止に努めようとしていることはわかりますが、これは先ほども申し上げましたけれども、これでこれらの問題が解決できるのか、疑問が残るところがあります。 先ほど、大体3年から4年で、3年前の熊野川に戻るんではないかというふうな当局の御答弁をいただきましたけども、抜本的な解決策を提示してくれるまでは譲れないというふうに思います。 今回、この水利権というのは、最終的には国交省が許可するわけなんでしょうけれども、その過程で、県知事に対して意見を聞くということになってますね。これ、仮に県知事が更新を認めなかった場合、どうなるのか。国に対して更新をしないと、完全な解決策が見出せるまで更新をしないということを申し出ればどうなるのか。 一つ例を挙げますと、私の知っているところでは、大井川、静岡県にある大井川というのがありますね。これは、ここの熊野川と違って濁水ではないんですけれども、水が流れなくなった。要するに、川枯れですね。ダムも、東京電力と中部電力ですか、このダムが複数、多分同じような時期、昭和30年代につくられたんでしょうね。それで、川枯れが起こった。川枯れが起こると、下流の住民は、そこら下流の住民の人たちは、農業やら、漁業やら、それで生計を立てている人がいる。途中、いろいろな紆余曲折を経て、問題解決はされたんでしょうけど、そこへ行くまでいろいろな運動が起こってます。 それで、一つ問題なのは、大きな問題なのは、電力会社が県に対して取る水、取水の量を倍にするというふうに言って、それを県が許可したんですね。そのときに、下流の地元市町村には知らされてなかった。だまってやられた、いうことですね。なおかつ水が全くなくなってしまったということになるわけなんですけれども。 最終的に、最近の水利権の更新もあったようです。そのときにどうしたかというと、県知事が、じかに東京電力、この会社のほうへ乗り込んでいって何とかしてくれと、その背景には住民運動もあったようなんですけれども、これでは容認できないというふうなケースもあるわけなんです。だから、かなり県知事の責任というのは大きくなってくると思うんですけれども、それで結果川枯れを防ぐ、水を取り戻したということになってるようなんですが、こういうふうなことを含めて、当局はどうでしょうかね。 ○議長(松本光生君)  中前企画調整課長。 ◎企画政策部次長企画調整課長(中前偉君)  まず、3年前の状況にほぼ戻るというのは、平成33年度ということを確認させていただきます。 それで、ただいまの質問ですけれども、御存じのように、旧水系の特定水利については許可権限者は国土交通大臣でありまして、法律で知事に意見を聞くことになっておりますが、知事が認めないようにという意見を出した場合、大臣がどうされるかについては、ここでのお答えは控えさせていただきたいと思います。ただ、水利権の許可期間というのは、期限の当来によって当然に消滅するものではなく、期限前に許可申請があれば、その権利を消滅させることを必要とする公益上の理由がない限り、これを許可しなければならないというふうに解されております。一定の期間ごとに許可の条件について公益上の観点から再検討し、また権利の遊休化を排除する機会を河川管理者に与えるものというふうに解されています。 ◆6番(辻本宏君)  最終的には、本当に国が決めるんでしょうけどね。ただ、ここで一つの法律としてひっかかったことがあるんですよ。住民側に有利に立った、地域に有利に立ったと。というのは、平成9年に河川法が改正されてるんですね。そのときに、河川環境の維持ということが盛り込まれて、もちろんその濁水もそうですよ。水、水量、環境保全のためには水を流してくださいよということになるんでしょうけども、理屈としては。それが非常に功を奏した、効果があったと。それをもとに、県知事も交渉されたんですかね。最終的には妥結になったようなんですけど、これで住民要望がかなったという経過があるんですよ。そこら辺も含めて、当局は、やはり市、県あるいは国と交渉していくべきではないかなというふうに思います。 ◎企画政策部長(向井雅男君)  今回の水利権更新に当たっては、当然、知事のほうからは意見を国土大臣に出すに当たりまして、流域の首長に対して意見を聞いていただけると思っております。 その中で、間接的ではありますけれども、市民の意見は、当然、今の動きも御存じだと思いますので、当然伝わっていくのではというふうに解しておりますので、水利権の更新に当たっては、期限が切れる3月末には許可をおろすということには、これまでのダムの許可のおりた日にちを見れば、かなりその日数、おくれて許可を出しているケースもございますので、今回も3月末には、今、中前次長のほうからも答弁あったとおり、治水協議会のほうでいろいろな動き、新宮市が要望しているいろんな動きに対する手だてをしていただいておりますので、それらの決着がある程度見えた時点で、そういったことに許可をおろしていただけるような格好になるのではないかというふうには考えてございます。 ただ、熊野川の治水協議会の事務局を担っていただいている近畿地方整備局の事務局のほうも、この対策については精力的に動いていただいてますので、その辺も期待しながら、要望は続けていきたいというふうに思ってございます。 ◆6番(辻本宏君)  台風12号で多くの犠牲者も出てますよね。だから、そこの水利権の機会に、地域、これ全然話が違うことなんですけど、地域住民への防災情報伝達設備の強化を図ると、それも含めて、電源開発に協力要請はできないものかなとも考えたりしているんですけど。例えば、今回、防災行政無線というのが新たなもんになった。それにあわせて、流域住民にもそのダムの放流をもっと早く知らせる仕組みというのをつくれないかなとも思ったりしてるんですけど、この点、どうでしょうかね。 ◎防災対策課長(西利行君)  住民さんへの避難情報なり、そういうダムの放流の情報の提供ですが、現在、ダムの放流の情報については、放流警報サイレンということで、この流域の河川、熊野川20カ所程度にサイレンが設けられておりまして、そちらのほうで放流量の間隔によってその違わせた格好のサイレンという形で放送しております。ただ、間隔、その放流間隔というのがなかなかわかりにくいということもございまして、放流量、間隔がわかりにくいということもございまして、電源開発のほうでは、毎年広報のほうへ折り込みということで、そういう仕組みですか、ダム放流に関するその放送の内容の仕組み、そういう形の情報とか、あとインターネットとかでそういう放流量が入手できるようになっておりますので、その辺の情報提供という形で毎年1回はしております。 それで、防災行政無線という形の放送なんですけども、熊野川行政局の管内におきましては、毎秒合算放流量、小森と二津野ダムの合算放流量なんですけども、毎秒2,000トンから住民の方に対して防災行政無線を通じて放流量の放送をしております。新宮市内については、なかなか放流量で放送を行っても、住民としてはなかなか判断がしにくいといいますか、間隔がつかみにくいということもございますので、災害対策本部を立ち上げる中で、さまざまな放流情報とか、気象情報とか、流域の雨量情報とか、そういうの、さまざまな情報を加味しまして、それで災害対策本部としましての住民のほうへの避難住民情報とか、避難勧告とか、そういう情報でもって住民の方にはお伝えしていく、そういう形で現在行っております。 ◆6番(辻本宏君)  今、これだけハイテクの時代ですから、熊野川町の住民の人らにはそういうふうな知らせをするんでしょうけれども、なかなか一般的な私たち素人が考えて、サイレンで長く鳴らした、短く鳴らしたじゃ、なかなかその情報が伝わってこないんですよね。前回も、実際その知らせが遅かったから逃げおくれたということで、犠牲が出てるわけですよ。知らせに行ったところもあるんでしょうけども、なかなか逃げてくれなかったといういろいろなケースあるんですが。ここら辺、一般的に何か具体的に、ここの新宮市民、河川に面してるわけですから、知らせる手だてを考えてほしいなというところがあるんですけど、これからも異常気象の中でどんどん雨が急に短時間内で降るということはあり得ますよ。ですから、そういうことを見込んで、行政のほうも、電源開発に強く要請して、そういう仕組みをつくっていく必要があるのではないかというふうに思います。 これ以上の答弁は求めませんけれども、その点、よろしくお願いいたしておきます。 水利権の更新のことなんですけど、これは、最終的には条件交渉になると思うんですが、これまでにあった水害や今もなお続いている濁水問題を踏まえて、このまま泣き寝入りはできないですよね。そして、住民の熊野川の濁水による被害意識も強くなってきています。地域の代表として、市長はここまでやってほしいと要求しなければならないということ、田岡市長自身、どういったことを考えられてますでしょうかね。 ◎市長(田岡実千年君)  定期的に熊野川の総合的な治水対策協議会が開催されておりますが、その中で、新宮市としては、十津川第二発電所の発電をストップしていただきたい、この濁水が軽減されるまでストップしていただきたいというお願いはしているところでありますが、電源開発としては、市民生活のために電気をつくる義務があるのでということで、なかなか明快な返事はいただけてないところでありますが、今、十津川第二発電所の放水口のところで、濁度が17度のときにハーフ運転をするという平成14年ルールがありますが、それに加えて、濁度40度を超えると4分の1運転にするという、今、方向で、そういう回答が来ておりまして、南檜杖地点で濁度を20度以下にすべく、そういう対策を行っていきたいという返事を、今、いただいているところでございます。 ◆6番(辻本宏君)  向こうは向こうでいろいろな努力はしてくれてるんでしょうけども、それでいいのかどうかということですね。というのは、私自身も、前田災害復興対策特別委員長とか、皆さんも、電源開発、国交省行ったとき、ここへ来たときにも、とにかく責任転嫁体質というのが非常に見受けられるわけですよ。だから、国の権限なんで私らは決められないと、これは電源開発の言い分で、それで国のほうへ行くと、これは電源開発のほうの判断材料ですから、うちのほうでは何ともというふうな、もうキャッチボールしたような対応ですね。ですから、こういうふうな体質のところですから、市長も相当強硬な態度で臨んでいただきたいというふうに思っています。よろしくお願いします。 次に、文化複合施設の建設についてというところですが、建設予算のことについて尋ねます。 今回、先に建設する新庁舎の建設の本体工事は平成26年度当初予算では27億円余りでありましたが、その後、建築資材や人件費の高騰を理由に3億円余りを追加。また、その後、入札不成立により2億円余りを追加。そして、最終的な本体工事は32億8,000万円となりました。新庁舎の後に、この文化複合施設の建設があります。本体工事分は48億円というふうに予算計上しておりますが、これまでの新庁舎の取り組み、動きを見ていると、非常に憂慮するところがあります。 そこで、新年度、平成27年度の予算から平成28年度まで2年かけて基本設計と実施設計を行い、来年平成28年度中に建設着工し、平成30年度中には文化複合施設を完成させる計画でありますが、新庁舎事業のように文化複合施設も48億円の予算が膨らんで、最終入札になるまで55億円や60億円にもなるということはないでしょうね。 ○議長(松本光生君)  畑尻文化振興課長。 ◎文化振興課長(畑尻賢三君)  今、御紹介いただきましたように、庁舎建設にかかわらず、長期にわたる工事においては、その原材料であったり、資材の価格、また労働力の確保対策等、その部分については社会情勢あるいは需給関係の影響によって不透明な情勢が続いております。そういったことから、受注者側のリスクが発生いたしておりまして、そういったことによりまして入札が不調になるといったケースが全国で見受けられております。このことにつきましては、設計段階あるいは工事発注段階においてその時間的な関係も生じて、単価による影響などが生じるわけでございます。 こういったことから、今後、文化複合施設の設計業務を進めていくわけではございますけれども、基本設計を進めていく中で、今後、本体想定工事を48億円として、この過程で、工種、工法あるいは工程の短縮等、イニシャルコストの縮減に向けた協議を行ってまいりたい。その基本設計を進める中で、また概算工事費が積算された時点で、その都度、財政状況、財政見通し、あるいはさまざまな確度からの施設整備についての検討がなされるというふうに考えてございます。 ◆6番(辻本宏君)  文化複合施設の予算というのは、結構高額ですよね。それで、今回は都市再構築戦略事業で、建設費の半分は国交省が補助をしてくれるということになっているんですけど、余り今の状況、状態、これ社会情勢なんでしょうけれども、見て、どんどん高くなってくると、この新宮市の財政もきつくなってくるんではないかなという心配をします。その点、どうですかね。 ◎財政課長(小谷充君)  今ほど文化振興課長も申し上げましたとおり、これから基本設計、実施設計に入っていくわけでありまして、現在、財政課といたしましては、昨年8月にお示ししました財政シミュレーションでの事業費、総事業費が55億円、それに係る本体施設の部分が48億円ということでございます。 そこで、事業費がもし今後増加していくというような過程となった場合に、そういうことで時点ではなかなか難しいというところではございますけれども、その場合においては、さらにまたこの財政シミュレーション等の見直しにおきまして、さらにまたほかの事業等も含めた全体事業費並びに財源等について当然考えていかなければならないというふうには思っております。 ◆6番(辻本宏君)  入札方法はどうでしょうかね。新庁舎と同じ条件付一般競争入札にするんでしょうかね。 ◎財政課長(小谷充君)  庁舎におきましては、建築工事では条件付の一般競争入札でございました。 文化複合施設につきましては、現時点ではまだ何も決まっていないという状況でございます。ただ、今後、入札の執行に関しましては、庁内における建設工事等の審査会、第1種委員会でありますが、この委員会におきまして、審議して決定していくものでございまして、今後においては、実施設計等の進捗等を見はかりながら、検討する準備に入っていきたいというふうに考えております。 ◆6番(辻本宏君)  それと、大規模で高額な建物となりますね。まだ、一般競争入札、条件付一般競争入札にするか決められてないということなんですけど、これも、新庁舎と同じように、建築と設備を分離するおつもりで考えられているんでしょうかね。 ◎財政課長(小谷充君)  こちらも、先ほど申し上げましたように、入札関係に関しましては、現在はまだ何も決まってございません。ですので、今後の庁内における審査会並びに先ほども申し上げましたように、実施設計等の進捗等を見はかりながら、検討する準備に入っていきたいというふうには考えてございます。 ◆6番(辻本宏君)  次に、完成後の運営という項目なんですけれども、あと3年後に完成する文化複合施設、担当も準備に追われていることと思います。御苦労さまでございます。 これ、前回、松本哲也議員も質問されてたところなんですが、ちょっと違う視点から。 今回、新年度、平成27年の予算で、文化複合施設開設準備事業1,200万円余りを計上していますが、これどのようなことをするんですかね。 ○議長(松本光生君)  畑尻課長。 ◎文化振興課長(畑尻賢三君)  主には、文化複合施設整備後の管理運営方法や事業運営を検討する管理運営計画の策定支援業務、それから設計業務に意見を反映させるためのモニタリング支援の業務の委託料、そしてこの業務を遂行するに当たって御議論をいただく委員会設置による費用弁償や報償費などということで計上させていただいております。 ◆6番(辻本宏君)  これも、文化複合施設開設準備ということで、委託するようになってるんでしょうけれども、市行政、担当課自身、どうしたいという基本的な考え、方針というのは持たれてるんでしょうかね。 ◎文化振興課長(畑尻賢三君)  あくまで、業務委託しようとしていることは、管理運営あるいは設計業務に係るその計画づくりのための支援業務といったところで、主には有識者の方や市民の皆様を含めた管理運営委員会というのを設置して、その中で議論していこうというふうに考えております。施設管理計画であったり、事業計画、組織計画、収支計画、広報宣伝計画など、幅広い具体的な検討が必要となってまいります。 基本的には、管理運営計画を策定する上で管理運営委員会を通じて、さまざまな議論をいただきながら検討してまいりたい。それから、基本的には市民や圏域の住民の皆様を中心に、文化芸術振興や熊野の情報発信拠点として、いかに愛され、いかに利用されるかということを基本に検討してまいりたいというふうに考えてございます。 ◆6番(辻本宏君)  前回、各文化ホール、図書館、熊野学センター、管理運営をどうするのかという基本的な項目書かれてましたよね、各施設。それをもとに、この運営委員会で検討というか、話し合いをしていくということですかね、ということですね。 ◎文化振興課長(畑尻賢三君)  はい。その予定でございます。 ◆6番(辻本宏君)  それで、その管理運営委員会、今回それを話し合ってもらう運営委員会を立ち上げると思うんですけれども、そのメンバーというのは何人ぐらいで、どのような人を予定されていますか。 ◎文化振興課長(畑尻賢三君)  委員は10名程度を予定してございます。有識者あるいは文化活動や地域活動にかかわっておられる方、また公募をして市民の方にも御参加いただきたいということを考えております。 また、たくさんの方に施設づくりにかかわってもらいたいというところから、ワークショップなども開催したいというふうに考えております。 ◆6番(辻本宏君)  どのようなメンバーという、経済界とか、いろいろありますよね、我々議員からとか。そのジャンルはどうですか。メンバー構成は。 ◎文化振興課長(畑尻賢三君)  完全に決め切れているわけではございませんけれども、有識者の方、また基本計画にかかわっていただいた皆様、あるいは先ほど申しました公募の市民の方、それから議会の皆様にも御協力いただけるのであれば、メンバーとして加わっていただけるよう御相談申し上げたいというふうに考えております。 ◆6番(辻本宏君)  この規模の施設全体、どのぐらいの維持管理費用を見込んでいるのかというとこなんですけれども。前回、これ維持管理1億円ぐらいかかりますよという話も伺ったことがあるんですけど、今、現時点に立って、どうですか。 ◎文化振興課長(畑尻賢三君)  この御質問については、以前並河議員にも答えさせていただいたところでございますけれども、維持管理費につきましては、建物の諸室・諸元、またその利用頻度によって維持管理費が違ってくるという御説明をさせていただきました。 今後、基本設計の段階で、空調、照明の省エネ化や効率的な維持管理のできる施設整備に向けた協議を行ってまいりたいというふうに考えてございます。 また、管理運営計画が策定される過程で、管理形態あるいは開館日数や会館利用時間の設定などの運用形態の決定によって、大まかな維持管理費が算出できるというふうに考えてございます。 なお、1億円ということにつきましては、収入を差し引いた実質的な負担を1億円以内におさめたいという市長の方針が示されているという認識を持っております。 ◆6番(辻本宏君)  どちらにしても、そのぐらいの金額はかかってくると、だろうということですね。 それで、今の市民会館よりも新しく、規模も大きくなるのは当然でありますね。費用もそれだけかかってくると。そうすると、ただホールを、会館を貸すというだけでは済まなくなってくると思います。今も、文化振興課の担当のほうで御努力されて、市独自でプロモート、興行などを盛んに行っていると思われるんですけれども、これはもう今以上にやらないと、維持管理費の採算が合わなくなってくる。それで、なおかつその使用料もどのぐらいかわかりませんけれども、少しは上げてでもいかないと成り立たなくなってくると思うんですけれども、この点、どうですかね。行政としては、どういうふうに考えられておられる。 ◎文化振興課長(畑尻賢三君)  ホールのあり方についての御提言、御質問をいただきました。 何のために施設づくりを行うかという基本姿勢と、施設の運営を見据えた収支バランスが大切だという御指摘かと思います。文化芸術振興の観点から、観賞機会の拡大や市民の文化活動を支援する、市民が利用しやすい施設となることが基本ではございますけれども、減価償却なども踏まえた利用料金の設定の検討や事業実施に係る費用も含めた収支計画を立てるなどして、今後、管理運営計画策定の中で、さまざまな角度から検討がなされているというふうに考えてございます。 ◆6番(辻本宏君)  今まで以上に、プロモート、その企画、興行を頑張っていただきたいと思います。 この施設もできる限り多くの市民の皆さんに御満足いただき、市民の皆さんはもちろんのこと、周辺市町村の皆さんにも気持ちよく使っていただける公共施設というのを願っています。よろしくお願いします。 最後の項目で、駅前の整備についてでありますが、まずは駅周辺の整備ということで、何十年も前から駅前周辺は列車、バスから乗りおりする人もまばらで本当に寂しく、さらに閑散となってきているのは、皆さん、御承知のとおりかと思います。同じ思い持たれてるんじゃないかなというふうに思います。 25年ほど前でしたか、岸市長のときに、大規模な駅前開発事業に新宮市が取り組んだと思うんですよ。それで、このときの計画はなかなか思いどおりに進まず、中断してしまって残ったのは今ある駅前の市営駐車場のみとなって、何十年も経過しております。 そこで、ここまで大がかりな開発整備は無理にしても、せめて新宮の玄関口である新宮駅に対面する、真正面にある、過去は商店街が何軒か立ち並んでいたところ、これ商工会議所なんかと一体になって、何とかしなければいけないのではないでしょうかね。 ○議長(松本光生君)  勢古口経済観光部次長兼商工観光課長。 ◎経済観光部次長兼商工観光課長(勢古口博司君)  駅前の県道側の商店につきましては、お土産屋と観光客向けのお店がなくなり、新宮の玄関口としては非常に寂しいものがございます。 また、観光協会等からも何とかならないものかとの御意見もよく頂戴しておりますが、市としても民間の動向に委ねざるを得ない状況でもございます。 ただ、市の庁内での関係課によりまして駅前広場の整備について研究をしているところでございますので、当該店舗側も含めまして検討していく必要があるのではないかと考えております。 また、商工会議所や観光協会などの関係団体とも意見交換をしていくことが大事ではないかと考えております。 ◆6番(辻本宏君)  ことしに入ってからも、駅前にある何軒かの商店が廃業するというのを耳にしたりしてます。これで、ますます駅前が寂れていくばかりですよね。今回、国土交通省から都市再構築戦略事業の指定というのを受けてますね。これは、新宮駅を中心にして、徐福にある統合保育所の建設やチャップマン邸の保存と活用に多くの補助金をいただけるわけです。 この機会に、中心、その中心となる新宮駅周辺の整備に取り組んでみてはというふうに思うんですけれども。これは、またとないチャンスだと思いますよ。その点、どうですか。 ◎企画政策部次長企画調整課長(中前偉君)  駅周辺整備への都市再構築戦略事業の活用ということですが、まず三つのポイントがありまして、まずは都市再構築戦略事業の基幹事業に該当するかどうかということが一つございます。 それと、仮に民間施設に整備するということになりますと、交付対象は事業費の23%、さらにそれの2分の1ということになりますので、公共施設と違いまして民間事業者の負担はかなり大きくなります。 あと、戦略事業の計画の変更、これが認められるという、この三つの条件が必要だというふうに考えております。 ◆6番(辻本宏君)  一応、ルールはあるんでしょうけども、この戦略事業の中身というのは結構弾力的だと思うんですけどね。これ、指定を受けたときに、全国で11カ所指定受けましたよね。 それで、やり方というのはその地域地域でそれぞれ違うんですけれども、先ほど言った商工会議所、民間のほうが乗り出してやるところもあるし、それは負担増になるでしょう、そのもののですね。 だけど、規模的に考えても、あそこの前の商店街を改装する、改築するにしても、そう高額な費用はかからないと思うんですよ。これは民間の持ち物でありますから、そこら辺、どういうふうな交渉の仕方、どういうふうな取得の仕方という課題が残るんでしょうけれども、その点も含めてやはり行政としては取り組んでいただきたいと思います。 大規模な開発をしてくれと言っているわけではないんです。 ですから、そこら辺もこの機会にやらないといけないんじゃないかなというふうに思うんですけれども。 あと、田岡市長、いかがですか、この点について。 田岡市長も御商売してますし、それで行政がてこ入れする必要があると思いますよ。 ◎市長(田岡実千年君)  都市再構築戦略事業の計画を変更して、今、議員、御指摘いただいた部分も仮に入れられたとしても、民間施設でありますので、交付金が総事業費の一割余りしか出ないというところで、大変、民間の方々に大きく負担がかかるということと、あと土地が所有者がいろいろありますので、そこをすんなり解決できるかいう心配もあるところであります。 こちらで協力できることは、できるだけやっていきたいとは思いますが。 以上でございます。 ◆6番(辻本宏君)  よろしくお願いします。 心配事はいろいろと先に考えないで、できるかできないかじゃなく、やるかやらないかという気持ちで取り組んでいただけたらなというふうに思います。 最後に、駅舎のこと、そこの新宮駅のことなんですけど、この駅舎のリニューアル、バリアフリーと集いの場について伺いたいと思います。 隣の田辺市と、県は違いますけれども、熊野市の駅舎を見て感じることは、コンパクトにうまくきれいに改装されています。新宮市だけ、取り残された感じですね。JR西日本も、さまざまなキャンペーン、催しを行い、当地への誘客を図ってくれているのはありがたいことなんですけれども、肝心の駅舎は古くなって、時代のものではなくなってきているように思います。 3年ほど前でしたか、神戸から来た何人かの知り合いの女性に言われました。この駅は冷たい感じがして殺風景ですねと。やはり、感じている人は感じているんでしょうね。それと、新宮市は始点、終点でもありますから、それなりのものにしないといけないんではないでしょうか。市行政は、この点、どう考えられますでしょうかね。 ○議長(松本光生君)  向井企画政策部長。 ◎企画政策部長(向井雅男君)  確かに、駅周辺の整備については、駅舎も含めまして、これから完成に向けて進んでまいります新宮紀宝道路の事業化、また都市再構築戦略事業で進めております蓬莱小学校跡地の整備などによって、それらによって観光もしくは交通の拠点として地域の発展に大きく影響してくる場所であるというふうにも認識しておりますし、期待できるところであるかと思っております。 したがって、駅舎を含めて、その整備に当たっては、そういった観光と交通の面からも、集客力の向上であったり、駅前広場を活用した、これまでもいろんなイベントもさせていただいているかと思いますが、商店街であったり、地域産業の振興につながるようなそういった施策も受けるということで期待しておりますので、当然、庁内ではいろんな関係で駅前のことについて関係課協議は何回か持っておりますが、これからも庁内の関係課協議を進めながら、また先ほど経済のほうからもありましたとおり、商工会議所あるいは観光協会の意見も聞きながら、どうしていくかということは検討していきたいというふうに思っておりますし、現時点、文複を含めた事業化の中で、今、ここ二、三年進んでおりますので、そこで市の財政的な問題もありますし、民間の体力的な問題もありますので、その辺も勘案しながら協議は進めていきたいというふうに思ってございます。 ◎経済観光部長(鈴木俊朗君)  補足でありますが、JR西日本につきましては、昨年の和歌山デスティネーションキャンペーンで、これまで以上にまたいろいろと議論をし、いろんな御協力をいただきながら、一つまた何ていうんですか、深掘りのお話等々もさせていただきました。 そういうことでいきますと、正直言いますと、やはりJR西日本、ほかのJRもそうだと思いますが、非常にシビアであります。経営に関しては非常にシビアでございます。そういったことの中で、このようなリニューアル等々につきましては、やはり例えば地元の行政の協力度合いとか、そういったものを非常に期待されるところがございまして、我々としましても、今、企画政策部長が申し上げましたとおり、少し時間をかけながらいくというのが大事かなと思っております。そういった意味で、昨年のデスティネーションキャンペーンで、改めていろいろと構築しました関係を持続させながら、こういった問題に時間をかけながら対応していくのが、一番、常套かなというふうに考えます。 ◆6番(辻本宏君)  過去、その駅舎のリニューアルについて話し合い、JRと話し合いされたことはあるんですか。 ◎経済観光部長(鈴木俊朗君)  それは、もちろん観光協会等々も含めまして我々サイドの思いといいますか、先ほど来議員が申し上げてますような形で、何回かそういうふうな意見あるいは要望を差し上げたことがありますが、先ほども言いましたように、非常に経営的な感覚の中でシビアな態度というのが正直なところでございます。 ◆6番(辻本宏君)  最後の最後の質問になります。お許しください。 このバリアフリー化についてですけども、この新宮駅のバリアフリー化というのは、まだまだ至らないところがあると思うんですけれども、そのリニューアルをするというふうに仮定して、人口減少の進む中で、お年寄りや若者が集える場という施設もつくって何かすると、価値ある施設になると思いますよ。リニューアルすると仮定して、この点、行政も十分考えていただいて、前向きに取り組んでいただけたらなというふうに思います。どうでしょうか。 ◎経済観光部長(鈴木俊朗君)  今おっしゃっていただいた点につきましては、昨年の新宮鉄道まつり等々をJR西日本の大々的な協力等々でやらせていただいた経験からいきますと、JR西日本につきましても、新宮駅の特徴につきまして、非常に観光的におもしろい駅であるということは、JR西日本も意識をしていただき、改めて意識をしていただきました。そういった視点というのが、今、議員おっしゃっていただいたようなところにつながるものではないかというふうに考えておりまして、駅前広場の展開も含めまして、今ある建物内の利用等々につきましても、今後、そういう観光的な視点等々も含めまして協議ができたらなというふうに思います。 ◆6番(辻本宏君)  よろしくお願いします。近い将来、新宮駅周辺が見違えることを期待して、私の一般質問を終わらせてもらいます。どうもありがとうございました。 ○議長(松本光生君)  一般質問中ですが、10分程度休憩いたします。 △休憩 午前11時06分--------------------------------------- △再開 午前11時19分 ○議長(松本光生君)  休憩前に引き続き会議を開きます。 一般質問を続けます。--------------------------------------- △田花操君 ○議長(松本光生君)  11番、田花議員。 ◆11番(田花操君) (登壇) それでは、一般質問を行います。 春は、卒業、入学といった出会いと別れの時期であり、また社会人の就職や転勤異動により世の中が大きく動く時期となっております。役所でも、今期限りで退職される皆さん、大変長い間御苦労さんでございました。どうか第二の人生を健康で過ごされますことを心からお祈りを申し上げたいと思います。 私たち議員の任期も、余すところわずかとなってまいりました。早いもので、過ぎてみればあっという間の4年間であったように思います。この間、市政全般に関して、質問、提案、提言を行ってまいりましたが、当局の皆様には終始熱心な議論、誠意あるおつき合いをいただきまして、ありがとうございました。 それでは、今期最後の一般質問となりますが、どうかよろしくお願いを申し上げます。 それでは、一番目の市長の政治姿勢について、新年度予算大綱についてからお聞きしたいと思います。 市長は、2期目の目標に、元気で明るい新宮市を目指すと言っていますが、予算大綱を読んで、果たして元気になるのかなと思ったところであります。あえて、私は厳しい評価をしますが、今置かれている我がまちの厳しい実態、現実を見ると、これでよいのかと疑わざるを得ません。市内を回っております中でも、やはり市民の方から「今の市長さんどうですか。何をしようとしているのか」といったことを耳にします。市長がかわっても、何も新宮市が変わらないのではないかといった思いから、そういったことが出ているのではないかというふうに思います。 この予算大綱につきましても、市長の予算大綱をずっと当選以来、私は、いつもこれを、市長、さかのぼって読ましてもらって、この予算大綱、市長の政治の方向いうのは継続して、やはり初心忘れず、頑張っていただきたいなというふうに思っております。しかし、全体を、ずっと、その年その年の予算大綱を読ましていただいても、市長のやろうとするビジョン、まちづくりの全体像が、いまいち見えてきていないのが残念でなりません。あなたが市政を担当して、やはり新宮市は4年前に比べても、確実に過疎、高齢化が一段と進み、その上に防災や災害対策といったいよいよ待ったなしの厳しい状況になっているかと思います。市長は、やるやると言って意欲を出そうとしていますが、ややもすると言葉ばかりが先行して、結果、成果はやはりきっちり出し、その脱却を図っていかなければならないというふうに思います。今こそ、行政のトップであるあなたのリーダーシップが問われているかというふうに思っております。市長は、今、新宮市の抱えている課題について、どういった把握をされているか、まず最初にお聞きしたいと思います。 ○議長(松本光生君)  田岡市長。 ◎市長(田岡実千年君)  ほかの地方都市同様と思うんですが、少子高齢化の中で、さらに毎年毎年人口が減っていってしまっていると、この問題が一番大きいかなというふうに思っております。 ◆11番(田花操君)  今、その点の認識は、やはり人口減少にいかに歯どめをかけていくか、人口減少に歯どめがかからないと、少子化と高齢化が大きな、私は、問題かというふうに思います。特に、急速に進んでいる人口問題について、やはり働く場所、雇用の場がないから離れ離れになって都会へ流出していっているのでありまして、ことしは新宮市と熊野川町が合併して10周年の節目の年ということですが、合併当時3万4,000人が、現在もう3万人わずかとなっております。新庁舎ができる2年後あたりには、もう3万人を割り込んで、本当に切実な状況になってきているというふうに思います。 長計の中でも、国立社会保障・人口問題研究所が推計した本市の人口予測が載っております。この長計の作成された時期の人口予測から、これは平成17年前後の予測が載っています。これから、また新しくこの国立社会保障・人口問題研究所が2013年3月の推計をしております。そうしますと、将来人口は、10年後、新宮市の2025年は2万6,454人、20年後の2035年には2万2,659人というふうに、いずれも長計のときの平成17年の人口予測よりも、さらに千四、五百人の人口減が見込まれるといった厳しい予想推計が出されております。やはり、この中で、生産年齢人口が大幅に減っていっていると。それとは対照的に、老年人口がふえ、高齢化社会が急速に進行するということが予想されております。 やはり、人口は地域経済力をあらわすバロメーターであり、人口減少は経済活動の絶対的縮小を来し、活力をなくすことになります。人口減少が急速に進んでおり、深刻な事態が目の前に迫ってきております。市長も、抱えている大きな緊急の問題の中に、人口減少問題を上げています。何とか人口減少に歯どめをかけて、3万人をぜひ死守するといった政策戦略を、今考えていくことが大事ではないかというふうに思います。市長も、せっかく市長としての立場を得て2期目に向かって頑張っておられるということの中で、何とか新宮市の未来を一緒になって変えていこうという思いを、私は強く感じます。ぜひ、この3万人を死守するといった、そういった市長のお考えはいかがなものか、お伺いします。 ◎市長(田岡実千年君)  市長として、よりよい新宮市を一生懸命つくっていかなければならないと常に思っております。そういう中、具体的な取り組みとしまして、新年度に地方人口ビジョン地方版総合戦略を策定することにしておりまして、まず基礎調査を行い、45年後であります2060年までを見据えた目標人口を定めるとともに、その目標を達成するために必要な施策を1年かけてつくっていきたいと、そういうふうに考えてございます。 ◆11番(田花操君)  ぜひ、この数値目標を、なかなか厳しい数値であっても、それにやはり近づけて何とかいくということが大事であるというふうに思いますし、この人口が減少していきますと、やはり税収が減り、地場産業を初め、商業の停滞や地域の活力低下も財政を圧迫するということに最終的にはつながっていきます。 しかし、その一方で、老齢化した老朽化した社会インフラの更新費用が年々積み上がっていくと言われています。2011年に国土交通省「国土交通白書」が出てます。このときに、社会資本のうち、国及び地方公共団体における事業だけの推計を見ても、2011年度から2060年度までの50年間に社会インフラの更新費が約190兆円必要というふうに言われております。 そういった中で、2037年度には、こういった社会インフラの維持管理更新費が賄えなくなる自治体がふえてくると言われて、指摘されております。新宮市の財政シミュレーション、財政の方向の中でも、こういった社会インフラの、新宮市の老朽化した社会インフラ、道路、公営住宅、下水道、公共施設等々の更新費用が、いかに見込まれていくかといったことが大事ではないかというふうに思います。そういった意味で、財政シミュレーションの中で、こういった更新費を、費用についてどれぐらい要るのかといったことは財政担当のほうで試算してきたことはあるのかどうか。 ◎財政課長(小谷充君)  議員おっしゃいますように、財政シミュレーションにおきましては、昨年お示ししました10年間のシミュレーションでございます。その中で、維持修繕費と経費についてはシミュレーションの中で計上させていただいております。また、一方、先ほど議員がおっしゃいましたように、全国的に見ましても、現在の施設が昭和40年代に建設された施設が数多くあります。新宮市も、これ同様で、公共施設等の老朽化が進んでいるというのが現状でございます。今後、これらの施設をどうしていくのかということを踏まえまして、平成27年度からの予算におきまして、2カ年計画で公共施設等の総合管理計画というものを策定していく予定でございます。その計画の中で、維持管理費や修繕費、更新等の中長期的な見込み、また充当可能な財源見込み等を試算した上で、今後の公共施設等の総合的な管理に関する基本的な方針を示していくこととしております。そういったことから、今後、この計画の中で経費等の試算的数値が出てくるというふうに考えてございます。 ◆11番(田花操君)  ぜひ、こういった維持管理費用、耐用年数を過ぎた設備の更新費用等々、将来やはり膨大なコストが年々積み上がってくるというふうに思います。これが、都市機能を維持すること自体が、財政悪化により困難になるのではないかということを心配しております。今、新庁舎、文化複合施設、もろもろ公共施設の箱物行政が続いておりますが、これらも将来必ずまた維持管理費用が当然かかってくるかと思います。新しいものに更新していく前に、今ある公共施設等に、特に社会インフラについて、やはり市長自体、十分この財政運営の中で、頭の中でお考えいただいて、やはり人口が減る中でも都市機能を維持できるように、いつもお考えを持って市政運営に当たっていただきたいというふうに思いますが、市長、いかがですか。 ◎市長(田岡実千年君)  今、財政課長も答弁させていただきましたが、新年度から2カ年で公共施設等総合管理計画を策定します。大変、市内に多くある公共施設でありますが、真に市民が必要な公共施設について、効率よく運営できていくような計画をしっかりとつくっていきたいと思っております。 ◆11番(田花操君)  ぜひ、この金額は相当な額になってこようかと思いますので、財政運営の中で、ややもすれば見落としがちになっていくように思いますけど、ぜひこういった費用を一度庁内で金額を積算していただいて、いっていただきたいというふうに思います。 それから、予算大綱の中で、国交省の都市再構築戦略事業として採択を受けたとなっています。この都市再構築戦略事業というのは、結局は都市再生特別措置法に基づく都市再構築戦略事業として理解してよろしいんかな。 ◎企画政策部次長企画調整課長(中前偉君)  そのとおりであります。 ◆11番(田花操君)  この法律は、先ほどの人口減少問題に対する地方創生ではなく、その中での高齢化に対応をして、こういった制度ができているということですが、高齢化が進む中で市街地が拡散して低密度な市街地を形成するということを目的にされる。先般、新聞記事に立地適正化計画の策定に乗り出している自治体54市町が新聞記事に載ってまして、この中に和歌山県新宮市が入っております。これは、もう要するに国が、今、進めようとしているコンパクトシティ化の設計図になるということで、この立地適正化計画をつくりなさいということですけど、これは以前にもらったこの立地適正化計画いうのは策定に乗り出している自治体という形で新聞では紹介されてますけど、以前に新宮市都市再生整備計画いうのを、こういうのをもらっているんですね。これが、立地計画策定、立地適正化計画と理解していいんかな。 ◎企画政策部次長企画調整課長(中前偉君)  そうではなくて、まず立地適正化計画というのは、都市計画マスタープランの一部というふうにされておりまして、都市計画区域全体の計画となります。その中で、都市機能誘導区域と居住誘導区域を設定しながら、どういうところにどういう施設を配置していくかという、そういった計画でございまして、今年度はまず基礎調査をやらせていただきたいというふうに考えています。 ◆11番(田花操君)  そうしたら、この立地適正化計画いうのは、この法律に基づいてこれからつくっていくと。この法律の中身の立地適正化計画いうのは、都市全体の観点から居住機能や福祉、医療、商業等の都市機能の立地、公共交通の充実に関する包括的なマスタープランを作成すると。さらに、民間の都市機能への投資や居住を効果的に誘導するための土俵づくりとして多極ネットワーク型のコンパクトシティを目指すという形で、今言われたように、これから立地適正化計画をつくるということですけど、これはどういった形でつくろうとしとるのか。 ◎企画政策部次長企画調整課長(中前偉君)  今年度、基礎調査をしまして、来年度で本体部分に入っていきたいと思います。 コンサルにお願いするために、ことしも予算をとらせていただいておりますが、こちらの予算につきましても国の補助金が2分の1つくということで、この計画については、都市再構築戦略事業をやるやらないにかかわらず、これからは立地適正化計画の策定が必要になってくると。 それで、この計画をつくらないと、その他の国交省の補助金もなかなか採択されにくいというような話も聞いております。 ◆11番(田花操君)  ぜひ、この立地適正化計画を早くつくって、それに基づいたまちづくりをしていくべきかというふうに思いますが、コンサルへ委託する費用いうのは新年度の予算へ計上されてるということなのか。 ◎企画政策部次長企画調整課長(中前偉君)  はい、そのとおりです。 ◆11番(田花操君)  民間、そういった企業に委託する話はまた後ほどしたいと思いますけど、やはりいろんなとこで言われてるのは、やはりみずから調べ、みずから考え、みずから行動するということが、今、地方創生の中で求められてる大きなテーマ。何が何でもそういった民間コンサルに頼んで民間にやってもらうというのは、もう時代おくれではないかというふうに言われてます。後からの中で、また、その点、お尋ねしたいと思います。 それで、先ほど都市計画マスタープランとの一体性を言われてましたが、都市計画マスタープランとこの立地適正化計画とのかかわりいうのはどの程度かかわっていくというふうに--いずれにしても、この都市再生特別措置法の国の所管課いうのは国土交通省なんで、本来だったら建設部門、都市計画部門がこれをやはり一番専門であり、国交省とのパイプ、つながりも持っているというふうに思うんで、都市計画マスタープランとのかかわりをやはり大事にしなければならないという話の中では、所管は企画で今後も担当していくということなのか。 ◎企画政策部長(向井雅男君)  先ほども、中前次長のほうから答弁がありましたとおり、この立地適正化計画については、昨年8月に事業採択を、うちの総合計画に基づいた5年間の計画における事業採択を受けた際に、この計画をつくるということが必須条件となっているということなんですが、そのときに、全国で11の市が手を挙げておりまして、11の市がこれを、事業採択を受けたところでありまして、この立地適正化計画そのものの計画が、今、全国でどこでも、どこの市でもつくられてはいない状況にあります。 それで、先ほど議員がおっしゃいました、その後手を挙げる団体が出てきまして、約50ぐらいの市だというふうには、今、僕も聞いておりますが、その中でどういうふうな形でこの計画を持っていけばいいのかというとこも、いろいろ模索しなければならないとこもございますので、この都市再構築戦略事業の交付金をいただくために五つの課でプロジェクトを組んでございますので、そのプロジェクトをそのままこの立地適正化計画の策定に向けて移行していくというふうな考え方を持って企画を中心にその計画づくりをさせていただきたいというふうには思ってございます。 ◆11番(田花操君)  とにかく頑張って、この国の制度にいかにうまく乗った形でまちづくりをしていくということが、私は大事かと思う。 ただ、後からまたお話をしたい、地方創生の話とこれと都市再生と、いろいろリンクしてくる。新宮市として、どういった方向でこの大きな人口減少問題、高齢化問題に対して、まちをどうしていくんかということが今求められておるというふうに思います。 今のこのコンパクトシティ化の話は、これ相当全国のまちが競争して頑張るのではないかというふうに思いますので、ぜひこういった方向へ早く進んでいくようにお願いしたいと。 その次の地方創生の戦略について、新宮市の創生をどうしていくんかということを少しお伺いしたいと思います。 以前にも紹介しました消滅可能性都市896リスト、これは日本創生会議の座長をしてます増田さんが中央公論で昨年公表しまして、全国的な大きな波紋を呼んできております。 これによって、私も、議会で非常にこの意見についての認識をお尋ねさせていただきましたし、ここで振り返って言われている大事なことは、こういった消滅可能性都市という現実に立脚点として政治、行政、住民が一体となって議論を行い、知恵を絞る機会にすべきであると。このことをいたずらに悲観することではなく、未来は変えられる。未来を選ぶのは私たちであるといったことが、増田さんが述べられております。 まさに、このとおりで、新宮市の未来を選ぶのは私たち、そして未来を変えていこうとするのは、やはりトップである市長の役割と責任がまず第一ではないかというふうに思っております。 この増田さんが、今度はこの1月にまた中央公論で、その消滅都市に対して、今度は脱地方消滅成功例に学べいう、こういった論文を掲載してました。私は、これを読ませてもらう中で、幾つかの新宮市が抱えている課題に対するヒントをわかりやすく書いてくれとる。市長、この本は読まれましたか。 ○議長(松本光生君)  田岡市長。 ◎市長(田岡実千年君)  すみません。読んでおりません。 ◆11番(田花操君)  誰か、読んだ方は。企画は。いない。 この本はあげませんけど、ぜひ見てください。 それで、この中で私は紹介したいのは、やはり主役は市町村、自治体。総合戦略には四つの視点があり、その戦略、取り組みについて提言をしてくれています。これが、結局は予算大綱の中で、まち・ひと・しごと創生に関する施策を実施、地方の活性化に向けた地方創生の取り組みを開始しておりますというふうに市長が書いてる。この国が進めようとしてるまち・ひと・しごと創生、これと増田さんが書いてる論文いうの、もう本当にさらにわかりやすく我々に明示をしてくれております。 その一つを紹介しますと、要するに、地方創生に向ての総合戦略を考える四つの視点いうのを、この増田さんは言われてます。 その第一の視点は雇用。まず、仕事をつくり、人を集め、まちを整えるというのが順序であろう。雇用の量だけでなく質も考慮することが必要である。若者が結婚し、家族を持てるだけの賃金水準を実現していく必要がある。公共投資の拡大を求める声があるが、これは一過性であるというふうに、まず雇用としてどうしていくんかという。 2点目は、結婚、出産、子育てへの切れ目ない支援を行うこと。児童の医療費免除や保育所等の費用免除といった支援は今後も拡大していくべきだが、これ地域間の競争に持ち込むことは避けることが大切だ。競争が行き過ぎれば財政を痛めることになる。むしろ、地域ごとの特色を生かした子育て支援のあり方を考えていくべきであろうと。2点目は、こう書いてある。 3点目は、先ほどから言ってますコンパクトシティ化で、人口減少により公的サービスの維持が困難となる中で、生活関連サービスの多機能集約型のこういったまちづくりが必要である。これは、もう今取り組もうと、市長。 第4点目は、もうこれ最初に言いました財源であるというふうに書いております。この財源をどう確保していくかということが大きく地方創生にやはりウエートを占めてきていると。ここでは、増田さんは、国のそういった補助・支援だけではなく、地方でも民間からの社会的投資を受け入れるなど、必要な財政を確保する手段について検討していくことが必要だという形で、云々といったことが書いてあります。 ぜひ、市長、これ私が今言ったのはもうほんの一部を紹介しただけで、相当な論文になるんで、これを一つのきっかけにして、ぜひ内部でこういった戦略がいかにあるべきかという形を市長のリーダーシップでやっていただきたいと。 この中で、まち・ひと・しごと創生法の中で、要するに地方創生をこの法律でやっていこうとしてると。この法律の中で、総合戦略を市町村ごとのまち・ひと・しごと創生の総合戦略をそれぞれつくりなさい、策定しなさいいうことがここへ書いてある。 ただ、この法律の、私は、抜け道いうか、要するにここに、私は、何いうんか、全て国が言うとおりになかなか地方創生はいかんやろと。だから、国は、ここで、この戦略、それぞれの自治体の総合戦略を努力義務いうて書いてある。だから、頑張らんところは別に構わんと。だから、頑張るとこは頑張れよという、全て国はもう金太郎あめのように全国一律はせんでと。ただ、頑張るとこはこういう戦略をつくって本当の地方創生を目指せということで法律ができてる。 ぜひ、私は、この総合戦略を策定していってほしいなと。ただ、先ほどの立地適正化計画と、これとどうリンクさせていくんかいうのは非常に悩ましいとこ。だから、うちは早々とその再生の立地適正化計画へ名乗り上げて、これは取り組んでいかなあかんけど、一方で、国が言う地方創生の中での総合戦略とどう調整しながら進めていくいうのは、なかなか、皆さん、知恵が要るんではないかというふうにはね。 それで、インターネットでこういう総合戦略を国が努力義務の中で頑張ろうとしてるの、どこらあるんかなと思って探すと、結構やっぱりもうみんなつくろうとしやるの。その中で、御坊市のやつがあるんやの。御坊市が、御坊市まち・ひと・しごと創生本部を設置しましたと。国のまち・ひと・しごと創生法の公布を受けて御坊市は、この24日いうのは、先月の2月24日に市役所で同創生本部本部長、柏木征夫市長を筆頭に設置しました。ほいで、創生法に基づいて、人口減少、雇用の確保、子育て支援など、地域の取り組みに交付金を出す制度に対して具体的なこういった総合戦略を策定していくということで。御坊市の場合は、創生本部は職員で組織、市長筆頭に職員で組織、4月には学識経験や関係団体の10人程度でつくる総合戦略策定委員会も設置するということを書いてある。これは、市長にあげる。 ぜひ市長、御坊市を参考にして、うちもそういったものを目指していっていただきたい。 ○議長(松本光生君)  一般質問中ですが、午後1時まで休憩いたします。 △休憩 午前11時59分--------------------------------------- △再開 午後1時00分 ○議長(松本光生君)  休憩前に引き続き会議を開きます。 なお、楠本教育長、他の業務のため午後から欠席の届けがありましたので、報告いたします。 それでは、一般質問を続けます。 11番、田花議員。 田花議員、一般質問の残り時間をお知らせします。前の時計で1時50分までです。1時50分ごろまでということで。 ◆11番(田花操君) (登壇) はい。それでは、午前中に引き続き一般質問を行います。 先ほど、午前中、立地適正化のコンパクトシティ化の話、それから地方創生の戦略策定、この件をお伺いしました。 コンパクトシティは、国はどちらかいえば高齢者対策と。この地方創生の戦略というのは、もう高齢者いうよりも人口減少あるいは雇用の場、地域活性化、総合的な地方の衰退をこれで何とか国は支援していこうということです。いずれも、前段言いましたように、計画書をつくりなさいということなんで。私は、市長、ぜひこれ立地適正化法はこれはもうコンパクトシティ化のそういった策定、自治体として国から採択を受けて、これは当局の担当の説明のとおり、これはもう着々と進めていくと。 次の国が今言ってる「まち・ひと・しごと創生」のこの地方創生については、先ほども言いましたように、御坊市なんか既に取り組みが始められてる。この二つはどうリンク、どうかかわっていくかいうちょっと悩みいいますか、二兎を追う者は一兎をも得ずで、どういくんかいうのは十分内部で議論していくべき課題ではないかということで。私は、やっぱり二つを求めていってほしいなというふうに思います。ぜひ、市長、内部のスタッフと、十分、その辺、議論して、私は、取り組んでいただきたいと強くお願いしたいと思います。何かありますか。 ○議長(松本光生君)  田岡市長。 ◎市長(田岡実千年君)  午前中、議員から御提言いただきました四つのポイントについて、雇用創出、また結婚・出産・子育ての切れ目のない支援、そして、三つ目にコンパクトシティ化、最後に財源の確保という、本当に、まさに新宮市にとっての重要な課題だと改めて思いました。そういう中で御提案いただいているようにこれらのテーマに沿って庁内でもプロジェクトチームを立ち上げるべきかなと、そういうふうにも感じたところでございます。ありがとうございます。 ◆11番(田花操君)  それで、市長、今後の取り組む姿勢いいますか、そういったとこである新聞記事に載ってましたけど、そういった地方創生、国の言われる地方創生を進めていく姿勢に、自治体としてなぜ住民が流出するのか、みずから調べ、住民の意見を聞き、何が必要なのか真剣に考えることが大事であると。この作業を企画会社、コンサルに安易に委託せずに、地域の魅力と課題を考えて多様な政策を立案していくことが一番求められているということが、ある記事のコラムに載った。やっぱり、今回、みずから調べ、みずから考え、みずから行動するというこの原則を、ぜひ、貫くことが結局はこの新宮市の再生、創生に、私は、つながる大きなキーワードいうか、ポイントではないかというふうに思います。なかなか大変な仕事やろと思います。なかなか口では言えても、この衰退、人口減少していくこの流れいうのは、なかなかそれはもうとめていくいうのは至難のわざかと思うけど、だけど、これをとめようとする意識を持ってみんなで考えて行動するいうことがやっぱり一番大事なことではないかというふうに思うんです。ぜひ、市長を先頭にして頑張っていただきたいというふうに思います。 まさに、地方が挑戦し国が支える、そして新たな価値を生み出し国全体の活力を高めていくと。これが、国の言う地方創生の目標・目的がここにあるのではないかというふうに思っております。どうか、ぜひ、市長、大変な難題を抱えて市政運営するのは、私は、歴代市長の中でも大変な時期に市長を担当されてると思います。それを、一つはその課題に対して挑戦していくいうその思いを、ぜひ、市長、持っていただいて頑張っていただきたいと思います。 それでは、この項は終わりまして、次に3番目の都市計画の変更についてお尋ねをします。 昨年6月議会で、私は、都市計画道路の見直し、街路事業の取り組みなどお願いしたところであります。ここに新宮市都市計画マスタープランが、立派なのをつくっていただいております。これには、災害から住民の生命・財産を守り、都市の機能を確保するため防災都市づくりを基本理念として、まさに都市計画に求められている新宮市の未来像が描かれているかというふうに思っております。この都市計画マスタープランを机上の本立てに、私は、置いておくだけではなく、これを生かしたまちづくりを積極的に進めていただきたいという思いで、議会の中でこの大事さを訴えてきております。特に、これができてもう既に2年近くたっております。ぜひ、この中で市長が巻頭の挨拶で、これの大事さを認識して、本計画に基づき、市民、事業者、行政の連携と協働のもとに安全・安心をベースとして都市に秘めた魅力ある地域資源の活用に重点を置いてまちづくりを目標に進んでいきたいということを言っていただいております。ぜひ、市長、これ先ほど言いました立地適正化計画にしろ、地方創生戦略にしても、私は、社会インフラ、都市計画がやっぱりまちづくりの中で一番大事な要素かというふうに思いますし、ぜひこれを、ぜひマスタープランのこの都市計画総括図いうのがこの中にありますけど、これをぜひ各都市計画担当だけがこの中身を知ってるんじゃなしに、全庁的にそういった新宮市の未来像を把握していただくように、皆さんで理解をしていただくよう市長にお願いをしておきたいというふうに思います。 そういった中で、まず都市計画道路の見直しが相当以前から本市の都市計画道路については、各いろんなところから見直しが指摘されてきております。これは、もう長年見直しが言われて、できてきてない。このたまたまいいますか、今回、新宮市都市計画道路の見直し案いうのが、パブリックコメントがされて、この中で都市計画決定して72年、一番古いやつで72年の路線が都市計画の線引きをしたままほらくっといたといったらちょっと語弊あるけど、現実は72年間、私が生まれる前から計画決定して、それで都市計画の要するに規制を、所有権の規制をかけて、そのまま来たいうのは、これはもう全国でも言われてますように、これはもう行政の責任で裁判沙汰で争ってるとこもあるとか聞いてます。 うちの都市計画いうのは結構古い、72年が結構これを見ますと多く、次が64年、それから53年、それから41年、ほとんどもう相当古い都市計画の路線がそのままずっと新宮市のまちづくりを、都市つくっていこうといった形で来ております。我々の先輩、先人がこの見直しを72年もようしてこなかったのを、今回、渕上部長を初め、皆さんが頑張ってこの見直し作業にかかわってもろたいうのは本当に敬意というか、労をねぎらいたいというふうに思います。 先月、パブリックコメントの見直しがインターネットと、それからされてたのをずっと見せていただきますと、この見直し案のパブリックコメントをしてますという形で、実際のコメントはあったんですかね。 ○議長(松本光生君)  垣本建設農林部次長兼都市建設課長。 ◎建設農林部次長兼都市建設課長(垣本裕也君)  4件ほどのパブリックコメントがございました。 ◆11番(田花操君)  その主な内容は、どんな内容かな。 ◎建設農林部次長兼都市建設課長(垣本裕也君)  現在、廃止にしている道路ありますけども、案で廃止にしている予定のところがあるんですけども、そこは実際必要ではないかとか、そういうふうな提案でございました。 ◆11番(田花操君)  私は、72年も線引いといて、今さらもう要らんいうて言うのも酷な話で、そういう住民の気持ちはわからんでもないし、それを十分説明責任というか、やっぱりしていくべきやろうと思うんで。私、これをずっと見ますと、今まで言われてきた都市計画道路の要するに幻の道路、実現不可能な道路が思い切って今回見直しをされてるんで、ああ、大体こんな形に落ち着くんではないかというようには、私は見てはおりますけど。だけど、今まで72年間都市計画道路の線引きをされてきて、もう今度はそれないとなったら、それによって土地利用を考えてた住人いうのは必ずおられると思うんで、そのあたりの人には、こういうパブリックコメントという、こういう一般的な形じゃなしに、やっぱり地域説明をしてあげるべきじゃないんかと。そこで、住民の皆さんに現実の話をして、理解を求めていくと。その道路の廃止することによって代替の、そうしたら道路はこういう形で確保していくといったものがやっぱり要るんではないかというふうに思うけど、渕上部長、いかがかな。 ◎建設農林部長(渕上崇君)  そのとおりと考えております。 ◆11番(田花操君)  ぜひ、これをして、今の規定の都市計画道路が見直しをして、ほとんど実現不可能なとこ、それから幻の路線について見直しをする。この見直しをしたら、今の都市計画道路の延長いういのはぐっと短くなって、ここで見直し案のこれを見ると、今30.68キロあるやつが、今度は追加する部分ないんで、廃止ばっかしなんで、そしたらどのぐらいに延長は、総延長落ちるんかな。 ◎建設農林部次長兼都市建設課長(垣本裕也君)  現在、見直し案としましては、約2万4,000メートルということになります。 ◆11番(田花操君)  そしたら、これで整備率いうか、改良率に直したら幾らに上がってくるのか。 ◎建設農林部次長兼都市建設課長(垣本裕也君)  現在、改良済みの延長が1万6,680メートルあります。ですので、整備率としましては、今の計画延長でいきますと69.5%になります。 ◆11番(田花操君)  この計画延長が6キロメートルほど短くなる、その分、整備改良率が上がってくると。69.5%いうたら、全国平均に近づいてくるんじゃないんか。違うんかな。
    ◎建設農林部次長兼都市建設課長(垣本裕也君)  申しわけございません。ちょっと、記憶しておりません。 ◆11番(田花操君)  今回、この見直しは、古い路線の見直しで、廃止する延長が6.6、7キロメートルなくなっていく。今後、防災面、いろんな面を考えると、やはり追加路線が要るというような、そういう計画いうのは、今後、出てくるのか。 ◎建設農林部次長兼都市建設課長(垣本裕也君)  現在のところは、まず最初に路線の廃止作業を行いたいと思っております。その後、線形変更等が必要な路線があれば、見直しを行いたいと考えております。 ◆11番(田花操君)  ただ、その追加の話もある程度セットにした形で、追加の話は点線でも、やっぱりそういう計画持った上で地域説明いうか、地元へ行かんと、なかなか廃止だけの話で地元へ行くと、さっき言われたようなあれがあるから、やっぱり点線の話も持っておくべきじゃないんかなと、追加の点線の話を。そういうような形で、地域へ行って話をせんと、都市計画道路の、私は、役割の大きなやつは、今、防災のまちづくりいう、特に都市計画で防災の都市計画を理念にしてる以上、やっぱり道路が防災対策の一番、私は、最たる大事なものではないかというふうに思うし、道路が広いいうことは防災対策に一番つながっていくやろうと思うんでね。その都市計画道路が廃止されていくいうのは、防災面から見たら廃止しかねる、だけど現実は72年もたってできてないやつを見直す中で、その辺、やっぱり住民から言われたときに、市長は、板挟みになってくる要素があるんじゃないかというふうに思うんで、ぜひ、そこら辺、渕上部長、防災面をいかに地域の人に理解して、今言った追加のやつもある程度考えておくべきじゃないんかなというふうに。 ◎建設農林部長(渕上崇君)  この都市計画道路の見直し作業につきましては、今言われますように、防災面とか、そういう都市づくりの点からいうとやっぱり道路が必要。ただ、不動産活用の面から見ると、やっぱり財産持ってる方から見ると、なぜこれがかかってるんかという、そういう疑問点いうか、そういうとこがあるものですから、そこら辺のとこのすり合わせが今後の進め方で課題と思ってますので、今後、見直す中でいろいろと、先ほど言いましたように、地元の意見も聞きながらいう状況であるということを報告させていただきます。 ◆11番(田花操君)  ぜひ、そういった面で廃止するとなったら板挟みになる可能性があるんで、十分、その辺、入って、地域の人に問い詰められたときに説明しかねるいうのはいかがなものかと思うんで、その辺、危惧いうか、心配。今後は、そしたら、この手続をどういった形で。最終的な都市計画決定いうのは、いつごろか。年内をめどに進めていくいうことで理解していいんかな。 ◎建設農林部次長兼都市建設課長(垣本裕也君)  先ほども、ちょっとお話しさせていただいたんですけども、まず廃止手続について、年内行いたいと思っております。 ◆11番(田花操君)  本当に長い期間、この都市計画決定がされたまま来ておりまして、72年ぶりにこの都市計画の見直しをするいうのはすごい、大変な仕事を、今、皆さんがやろうとしてるということに対して、これはもう本当に長年の課題を、一つ一つ、私は、解決に向かっていってることに対して敬意を表したいと思います。 市長、この都市計画、市内のこの広い二車線、通称二車線道路で、歩道のついた道いうのは全部これ都市計画道路でできてきたんやの。都市計画道路でできてきてない道路は、一個もない。だから、いかにこの歩道がついて、二車線のこの幹線道路いうのが、まちの景観、姿をいかに変えていくかいうのがよくわかっていただけると思うし、ぜひ今回70年間よう手をつけなかった事業をつけていこうとしてくれた職員に、私は、労をねぎらってやっていただきたいなというふうに思います。 ◎建設農林部長(渕上崇君)  先ほど、田花議員から防災面、そしてまた不動産活用の面、いろいろといただいたんですけど、これあくまでパブリックコメントかけてますのは、我々の今の段階の案でありまして、今後、また都市計画に関してはやはり県との協議いうのを重ねていかなくちゃならないものですから、今後またこの案をもとに県のちょっと指導も仰ぎながら、協議しながら進めていかなくちゃいけないものですから、これはあくまで第一段階の案ということで御理解、お願いいたします。 ◆11番(田花操君)  多分、県とも当然すり合わせていかんと、こういう道路なんかは、県なんかは道路密度というのを言やるから、やっぱり1キロ平米の中でどれだけの延長が都市計画として必要やという、そういった都市計画基準から言うてくるんで、今言うように、このとおり、県の承認は要らんにしても、当然、県との調整というのは要ってくるやろう。ぜひ、その辺、住民との調整も要るし、県との調整も要るし、もろもろ大変やろうと思いますけど、頑張っていただきたいというふうに。 先ほど言いました街路が、都市計画道路ができますと、まちが一変するという話の中で、上本町磐盾線、要するに登坂の道路がこの19日に開通する。これも、長い年月、そして莫大な事業費がかかってようやくあの道路が供用開始する、これでも15年ぐらいかかったんかな。 ◎建設農林部次長兼都市建設課長(垣本裕也君)  平成12年度からの開始ですので、ちょうど15年かかっております。 ◆11番(田花操君)  渕上部長の何代か前の部長、垣本課長の何代か前の皆さんがかかわって、ようやくなので。だけど、最後になるほどえらいいうか、ややこしい問題がだんだん多くなってくる。だから、最後のこの開通を迎えた担当の皆さんは、私は、これもう大変やったんやろうなというふうに思います。 ぜひ、こういった都市計画道路ができると、もうすごい登坂のところはもう見違えるようになるし、夜なんかもハイカラな街灯がついて、もう本当に丹鶴城公園と一体になってあの地域は一変していくことになろうというふうに思います。 こういったことの中で、やはり、皆さん、ああいうように街路が整備されると、都市計画道路の大事さ、都市計画道路の取り組みを、皆さん、必要というふうに理解していただくというふうに思いますけど、やっぱり都市計画道路、都市計画事業をやるのには財源が必要なんで、私は、もう毎回いうか、都市計画の議論をするときには、特定財源の都市計画税を、県下でももう徴収していないのはうちと、どこかな、有田やったかな。 ◎建設農林部次長兼都市建設課長(垣本裕也君)  うちと有田市でございます。 ◆11番(田花操君)  だから、もう、うちと有田市は有名になってきてるというふうに思いますし、ぜひ、市長、都市計画税、これはもう都市計画事業をやるための目的税いう形なんで、前に試算してもろたうちの場合は、大体7,000万円から8,000万円ぐらい都市計画税をかけると入ってくるという、これは市民負担につながるけど、だけど、防災、まちづくりを考えたら、やはり道路、インフラが大事かというふうに思いますので、これは次の世代へ引き継いでいくために、こういった負担を今の皆さんにお願いしていくということになろうかというふうに思います。ぜひ、この都市計画税も、市長、研究していただいて、やっぱり安定した都市計画事業を進めていくための財源をぜひ確保に向けて取り組んでほしいというふうに思います。 地震防災を考えたときに、皆さん、津波防災ばっかりすぐ頭に、私、やっぱり津波よりも現実の昭和19年、21年のあの東南海、南海の地震のこの状況から見ますと、火事が一番恐ろしい。阪神・淡路大震災も、火事でほとんどの方が亡くなられた。だから、ぜひ、この火事対策、発生による被害をどうするかといえば、結局は道路整備が急がれていくと言われてますので、道路が災害時の避難や救助がスムーズにいかに行われるかといった意味で、やはり街路整備の必要性いうのは、総合防災対策を考える上についても大事かというふうに思います。 今回、都市計画の中でも、街路についていろいろお伺いしました。ぜひ、この70年ぶりに改正しようとするこの都市計画道路の整備を、これからのスピードを上げていただいて、一つ一つまちづくりに役割を果たしていっていただきたいと。特に、都市計画部門がやはりまちづくりの、私は、ある意味では先導役を果たして、頑張っていただきたいなというふうに思っておりますので、今、頑張っていただいておるのは、もう十分、重々承知はしておりますが、ぜひこれからの新宮市のまちいいますのは、都市計画でいかに将来につながるまちの未来図を描いていくかということになろうかというふうに思います。 やはり、都市計画で線を引くいうのは、結局はその土地に私権の制限をかけて、その都市計画道路区域に入ったとこは、家を建てたり、いろいろ土地利用するときには必ず県の許可が要るということが、大きな、私は、普通の道路の線引きとは違う。だから、私権の制限がされていくいう大きな内容が都市計画になろうというふうに思っております。ぜひ、今、王子製紙の跡地あるいは蓬莱の跡地、もろもろ都市計画で絵を描いて都市計画施設としてちゃんと位置づけていくことが、私は、一番まちづくりの中ではっきりして、住民もそういったまち、そういったものに協力していくということになろうかと思いますので、ぜひ都市計画でそういった新宮市の未来を描き続けていってほしいなというふうに。渕上部長、最後に。今期で去られる、何か後輩に残るような何かあれば、一言。 ◎建設農林部長(渕上崇君)  人材そろってますので、引き継いでいきたいと思います。 ◆11番(田花操君)  それでは、次の最後の2番目の医療センターにおける安全管理体制についてお聞きします。 私は、紹介状の要らない外来診療の再開について、再三訴えてきております。残念ながら、実現のめどがたっていない状況にあります。それどころか、内科外来でスタートしたのが、今では循環器、神経内科、皮膚科等外来受診においても医療機関からの紹介状が必要ということになっております。 市内の病院にかかっている方からも、やはりなかなか町医者では病気の原因がわからないまま通院している、不安で仕方がない、一度医療センターでもセカンドオピニオンといった形ででも診療をしてほしいと。しかし、紹介状がないから見ていただけない、そのことをかかりつけ医にはなかなか言えないと悩んでいる方が多くおられるように思います。結局、思い悩んで、紹介状の要らないよその病院へと診てもらいに行っているのが現実ではないかというふうに思います。この外来診療、紹介状の要らないようにするのには、やはり、市長、医師不足が原因なんでしょうね。 ○議長(松本光生君)  田岡市長。 ◎市長(田岡実千年君)  はい、おっしゃるとおりです。全国的に医師が不足している現状で、そういう中で国が進めているのはかかりつけ医制度でありまして、新宮市においても医療機関の機能の分化、また病診連携を推進するためにも、紹介状につきましては現状どおりで御理解と御協力をお願いしたいというふうに思っております。 ◆11番(田花操君)  よその公立病院へ行っても紹介状なしで、皆さん、フリーで診ている現実の中で、医療センターで診てほしいと。やはり、我々の地域の中核医療でもあり、そこを頼る気持ちは、皆さん、未だに持っていただいておると。だけど、このままいくと、だんだん医療センターから、皆さん、目がよそへ向いていくんではないかというふうに心配してます。それは、一つには道路がよくなり、今も松阪のほうへ行くのでも2時間あれば松阪へ行くし、田辺も近くなってきますし、だんだん、私は、このまま今のような経営方針でいくと、医療センターが取り残されていくんじゃないんかと。 そういった中で、医療センターで日々いろんな問題が起こって、医療センターへ入退院した人は異口同音にいろんな病院の対応、病院の不満を聞くことが多々多くなっております。ぜひ、市長、紹介状の要らない外来診療を目指していただくよう強くお願いをしておきたいと思います。 次に、先日の報道で、群馬大学病院で腹腔鏡手術を受けた患者8人が死亡した医療事故が報じられました。論外いいますか、むちゃくちゃなことが現実には世の中起こっていると。あれを見て、全国の皆さん、びっくりした。だけど、私は、何か氷山の一角ではないかというふうに思って。あそこまで大きな医療事故、医療ミスになってなかっても大なり小なりは日常茶飯事に全国の病院で起こっているんではないかというふうに思ったところであります。 そういった中で、我が医療センターの院内でも、そういった医療事故、医療ミスが、私は、表に出てきていないけどあるんではないかというふうに思います。もし、こういった医療ミスが発生したときに、どう対応して、二度とこういったことの起こらないようにすることが、私は、大事ではないかというふうに思います。 そういった中で、院内では今はどういったこういう医療事故、医療ミスが起こったときに対応しているのか、簡単に教えてください。 ◎医療センター医療業務課長(赤坂幸作君)  医療センターでは、院内で作成しております医療事故防止マニュアルに基づいて対応いたしております。まず、所属長、医療安全管理委員長に、口頭と速やかに文書で報告いたしまして、最終的に院長や市長に報告することとしております。院長の判断で、必要な職員を招集して協議の中で検証と方針を決めて、できるだけ早く、患者さん、御家族にわかりやすい説明を行うように心がけております。 ◆11番(田花操君)  それは、年間発生件数いうのは、どのくらい発生されているのか。 ◎医療センター医療業務課長(赤坂幸作君)  数は、今、把握はしておりませんが、年間で数例発生はしております。 ◆11番(田花操君)  院内で安全対策、マニュアルをつくっていると。私、インターネットでこの医療安全対策いうキーワードでしたら、こういった日本医師会が発行している医療従事者のための医療安全対策マニュアルいうのを、市長、こんな分厚いのがあるんよ。これで、1回印刷かけたらこんだけ出てきてよ。こんなやったら、印刷するんじゃなかったと思って。これ、1枚3円50銭に、プリント代要ったとしたらよ。こんだけで190ページあるんやな。だから、幾らになるか、4円かけたら1,000円ぐらいよ。途中でとまらんや。これ、読めいうのは無理な話で、私は、もう全部とてもじゃない、医療従事者は読むやろうけど、私ら、こんなに読めっこないしよ、市長、見たことあるか。ほな、これをあげるわ。これはよ、これは市長にぜひ読んでもらわな。ここで、私は、赤坂課長、聞きたいのは、要するに、医師会、医者の集まる団体でも医療事故、医療ミスいうのはやっぱり全国、ここで言う一般病院、有床診療所、無床診療所、特定機能病院って、もう全病院に対して、これが平成19年に医療法の改定、19年11月に、これ医師会がみずからつくって、全そういう診療所、病院へ配布して、このとおりやりなさいと書いてある。 それで、今言われたある、赤坂課長言われたそのマニュアルいうのは、これにのっとってつくったあるんかな。 ◎医療センター医療業務課長(赤坂幸作君)  今、議員おっしゃられている日本医師会のマニュアル、その内容でページ数25ページ程度ではございますが、我々院内でつくっておりますのは、国の医療法のほうを根拠といたしました診療報酬の中で、入院の基本料等の施設基準というのがございまして、その中で明確に規定されております。それは、平成19年4月の医療法の改正に伴って、医療安全の確保の義務化というところから発しているわけなんですけれども、そのマニュアルをもとに我々でもそういった医療安全の確保ということで、さかのぼりますと、旧病院、平成12年当時からそういう医療安全の体制というのは院内で体制づくりをして活動を、当初リスクマネジメント委員会という名前でしたが、そういうところからスタートしております。 ◆11番(田花操君)  そうしたら、この医師会のこれはもうちゃんとした製本して冊子になって、全国に配布される。あんたんとこ、これと同じ製本はあるんやの。 ◎医療センター医療業務課長(赤坂幸作君)  はい。内容的には、私もちょっと項目をチェックいたしましたが、その内容は網羅いたしています。 ◆11番(田花操君)  意外とこれ細かく、もう本当に細かに調査しなさいと。それで、そういった医療ミスにつながらないように、医療従事者、医師全ての皆さんに対して、こうしてね。こういった勉強会いうのは、やっぱり定期的にやられたあるん。 ◎医療センター医療業務課長(赤坂幸作君)  医療安全対策委員会というのが院内にございまして、毎月、そういったインシデント、いわゆる事故につながりそうなことを各職種から自発的に報告していただいて、そういった症例をもとに、そういった事故につながらないように皆さんでディスカッションしまして、25名メンバーいるんですけれども、その中でディスカッションして、そういう予防策を具体的に講じていくという状態です。 ◆11番(田花操君)  これは、豊田事務長は読まれたことあるか。 ◎医療センター事務長(豊田正志君)  私も、一時、医療安全対策管理委員会のメンバーに入ってましたんで、そのときに一読したことはございます。 ◆11番(田花操君)  ぜひ、小さな事故、ミスから大きなとこまでこれでやっぱり二度とこういったことを起こらないようにしなさいいうことを書いておるというふうに思いますので、私も、中、逐次読んでもわからんですけど、ぜひこれを皆さんで基本にやっぱり安全対策を図ってほしいなというふうに思います。 それで、昨年、医療法の改正があって、全国、群馬県のこんなむちゃくちゃな話は論外ですけど、やっぱり医療事故、医療ミスが起こり、裁判、いろんな形になっているので、医療法で改正の中で、この医療事故調査制度が盛り込まれたというふうに聞いて。この医療法の中で医療の安全の確保いう条文で位置づけられ、医療の安全を確保するため医療事故の再発防止をするということがうたわれて、これからは、この医療事故が発生したときには医療機関において院内調査を行い、その調査報告を民間の第三者機関、医療事故調査・支援センターが収集・分析することで再発防止につなげるための医療ミスに係る調査の仕組み等を医療法に位置づけ、医療の安全を確保するということがうたわれています。 当然、今後はこれに基づいて安全管理をしていくと、一つは。ただ、ここで医療法で言われてるのは、小さなミスとか事故はこの対象外にしている。結局は、死亡した事件だけをここへ報告義務を課している。その辺が、若干ちょっと我々の理解しにくいところで。死亡事故いう重大事故をまず報告、調査するいうことが義務づけられた。これで、安全対策を考えていこうということなんで。これは、もう当然こういう医療法の改正に伴う医療事故調査制度とか、それから今言いました医師会のこういうマニュアルとか、院内でこういう安全対策委員会の中でやはりどうあるべきか、医療センターとして、ぜひ協議をして具体的な取り組みをしていくべきではないかというふうに思うけど、事務長、いかがかな。 ◎医療センター事務長(豊田正志君)  医療安全管理対策につきましては、近畿の厚生局のほうからもいろいろ御指導がありまして、年間2回以上研修を行いなさいとかいうふうな指導もありますので、それに基づいて院内で研修をして、感染対策の安全向上に努めているところでございます。 ◆11番(田花操君)  市長、今、ちょっと医療センターの安全体制についてお伺いしたけど、結局はやはり人間のすることやから、いろんなミスいうのは、あってはあかんのやけど、あるのが現実やろうと。ただ、いかに院内でそれを調査・分析して、二度と繰り返すことのないようにしていくことが、私は、一番大事やろうと思います。国もようやく法を改正して、こういうふうに取り組みをするために、それで市長も管理者なので、この辺、十分御理解いただいて、病院の運営や経営に当たっていただく。 以上で、そしたら一般質問を終わります。ありがとうございました。 ○議長(松本光生君)  一般質問中ですが、10分間程度休憩いたします。 △休憩 午後1時52分--------------------------------------- △再開 午後2時01分 ○副議長(久保智敬君)  休憩前に引き続き会議を開きます。 一般質問を続けます。--------------------------------------- △並河哲次君 ○副議長(久保智敬君)  5番、並河議員。 ◆5番(並河哲次君) (登壇) では、3月議会の一般質問を始めさせていただきます。 通告とほぼ同じなんですけども、通告の2番目の新宮市の人事戦略のところの③だけは、今回は省く形になっています。お手元に配付させていただいた資料、四つの区割りになっている資料の1枚目のほうから質問させていただきます。 まず初めに、誰のための公園かということで、熊野川町のほうに計画されている復興祈念公園について質問を始めさせていただきます。 まず、こちらの復興祈念公園は、水害の後に復興計画のほうにも書き込まれていて、これからこの平成27年度に予算化されて始まろうとしている公園です。これについて、まず少し市長にお伺いしたいんですけども、市長の最初のマニフェストのほうにもこういった公園をやりたいということでおっしゃられていたということなんですけども、今回の公園の計画された背景とどういったことのためにつくりたいかということを少しお話ししていただければと思います。 ○副議長(久保智敬君)  田岡市長。 ◎市長(田岡実千年君)  今おっしゃっていただいたように、1期目の市長選挙のときの公約に、こういった大型遊具のある公園づくりというのも掲げさせていただいておりました。なかなか財政を初めいろんな面で実現はできてなかったわけでありますが、今回といいますか、この記録的な災害、歴史的な災害において、この復興の目玉という位置づけでも、この熊野川町の地にこういった公園をつくりたい、復興祈念公園をつくりたいというのが思いでありまして、これから予算も上程させていただいておりますので、着々と進めていきたいというふうに思ってございます。 ◆5番(並河哲次君)  やはり、マニフェストに書かれていて思われていたことということで、復興の目玉というのは、具体的にはその公園のどういったことを復興の目玉というふうにしていくということでしょうか。 ◎市長(田岡実千年君)  復興ですね、災害復旧についてはもうほぼ完了しました。これから、復興で、基本的には災害に強いまちづくりを復興の基本として行っていくわけでありますが、この歴史的な災害を忘れることなく、風化させることなく、災害に意識を持っていただけるような、そういう公園にもできないかなというふうに思っておりまして、それと同時に、この熊野川町の活性化という面においても、ここに市民が集う、また周辺市町村からの住民が集う、観光客が集う、そして近くには温泉があり、温水プールがあり、そういった一つの拠点づくりにもしていきたいと。一石二鳥、三鳥を狙って公園をつくっていきたいというふうにも思ってございます。 ◆5番(並河哲次君)  プールやドーム、温泉、既にあるものとセットでそういう拠点づくりをしていくということなんですけども、この公園のほう、今、災害を風化させないようにということと大型遊具を置きたいということでお話だったんですけども、今、具体的な計画としてどのぐらいの広さでどういったものを置くというようなことは決まってきてるんでしょうか。 ◎熊野川行政局長(伊藤順司君)  現在予定しておりますのは、公園用地としまして4,500平米でございます。遊具につきましては、複合遊具、ベンチ、あずまや等を予定しております。 ◆5番(並河哲次君)  そういったところで、今回の予算では1億1,900万円ということなんですけども、こちらは切り取りの工事、山のほうを切り取る工事ということと、あとは遊具と芝生も設計を行うということと思うんですけども、とお聞きしたんですが、これは、具体的に遊具とか芝生とかの予算というのは、また来年度以降に、この1億1,900万円とはまた別にかかってくるということでしょうか、あずまやとかも含めて。それが大体どのぐらいかというのも、もしイメージされていれば、お願いします。 ◎熊野川行政局長(伊藤順司君)  本年度は、約5万立米の切り取りを予定しております。それで、平成27年度につきましては、遊具等の設置を行いまして、その時点で全体的な金額がわかると思います。今のところは、まだ把握はしておりません。 ◆5番(並河哲次君)  平成27年度は、遊具の設置まで行くんですか。設計ですよね。 ◎熊野川行政局長(伊藤順司君)  平成27年度は、遊具の設計でございまして、平成28年度に遊具を設置しまして、平成29年度は芝生化するというふうな予定でございます。 ◆5番(並河哲次君)  はい、わかりました。 この1億2,000万円近くということで、また大きなお金ではあるんですけども、この拠点に新宮市の市内住民の方も、また他市町村からもということで、温泉やドームとセットでの大きな拠点にしていきたいということなんですけども、そのあたり、例えば今ですと温泉は商工観光課のほうが持たれていて、ドームやプールのほうは生涯学習課のほうが持たれていて、それで公園のほうが、今、行政局長にお答えいただいたんですけど、行政局のほうでということになっていると思うんですけども、全体を拠点として生かしていくということをメーンで考えるのはどちらが考えられることに、どこで考えることになるんでしょうか。 ◎熊野川行政局長(伊藤順司君)  今までは、日足の避難道のこともございまして、都市建設課が中心となって会議を開いてきましたが、今後は、プール、温泉を含めまして、各関係の課と連携を図っていきたいと思っております。 ◆5番(並河哲次君)  各関係の課が、連携はぜひしていただけたらと思うんですけども、どこがメーンとなって、そこを、この全体でお客さんを呼ぶ場所としてやっていくということを引っ張っていくんでしょうか。 ◎熊野川行政局長(伊藤順司君)  そういうのは、関係課で集まって、どこが担当するかということも決めていきたいと思ってます。 ◆5番(並河哲次君)  例えば、具体的には、温泉のほうは市のほうで2年間やった後に指定管理をまたしていきたいというお話もあったと思うんですけども、そのあたりは、例えば温泉だけを指定管理にして、じゃそれ以外はどうするのかとか、全体を任せていくのか、その辺の話というのは考えられているんでしょうか。 ◎熊野川行政局長(伊藤順司君)  今のところは、そこまでも考えておりません。 ◆5番(並河哲次君)  やはり、その全体、公園をつくって、これまでにあるもの、温泉、ドーム、プールというものを、全体をセットとしてやっていくという中では、今のようにやはり管轄がばらばらのままだとすごく全体の事業としていい形で進めていくというのが難しいのではないのかなと思うので、そこに関してはしっかりと考えていただきたいと思いますが、市長、いかがでしょうか。 ◎市長(田岡実千年君)  今、行政局長が中心となって答弁されておりますが、基本的には行政局が中心、熊野川町のことでありますので、行政局が主体となって関係各課と連携とりながらやっていくべきかなというふうには考えてございます。 ◆5番(並河哲次君)  はい、わかりました。 行政局主体となって進めていかれるということなんですけども、今、今回の質問で一番お聞きしたい点というのが、公園をつくるということで、住民の方に、また外から来られる方にもということで、また大きなお金がかかるんですけども、これについて公園というすごく身近なものでもあると思うんで、しっかりと住民の方の意見を反映させながら、この公園をつくっていただけたらなと思います。 今、この住民の方の声の反映のさせ方としては、どういうふうに考えられてますでしょうか。 ◎熊野川行政局長(伊藤順司君)  遊具に関しましては平成27年度の設計でございまして、今考えているのは、熊野川子ども広場くまっこの皆さんや保育園、幼稚園の先生方とも一応意見をいただいて、参考にしてつくっていきたいというふうに思っております。 ◆5番(並河哲次君)  そうしますと、先ほど市長は市民の方やそれ以外の外の方ということやったんですけども、遊具もあるということで、子供さんがメーンの対象として考えているということでいいですか。 ◎熊野川行政局長(伊藤順司君)  そのとおりでございます。 ◆5番(並河哲次君)  ただ、子供さんメーンということなんですけども、やはり温泉とかも含めていろんな方に使っていただきたいということなんで、もう少し今のそのくまっこさんや幼稚園や保育所の先生に意見を聞いていただくというのもとてもいいと思うんで、ぜひしていただけたらと思うんですけども、もう少し広くという部分と、例えば熊野川町の住民の方、ほかにもという部分であったり、行政局のほうから意見をお聞きしてということやと思うんですけども、そこを一緒に議論できるような形でやっていただけたらなと思います。具体的には、今かなり市町村とかがつくる公園というのは、そこの住民の方と一緒になってワークショップのようなものをしながら、時間をかけてニーズに合ったもの、希望に合ったものをつくっていくというのがかなりメジャーになってきているようです。そういったやり方をすると、つくる段階から住民の方にかかわっていただけるので、その後の維持管理も含めて携わって、ボランティアとして携わっていただけたり、またその地域のコミュニティが、それをやることによってまた強くなったりするということで、もう既に意見を役場のほうで勝手につくってしまうというんではなくて、意見を聞くという形で検討いただけたのはありがたいと思うんですけども、そこから、またさらにもう一歩進めて、今の新しいやり方をやっていただけたらありがたいなと思うんですけども、市長、そのあたりはいかがでしょうか。 ◎市長(田岡実千年君)  大変いい意見だと思います。きょう、議員からいただいた意見も参考にしながら、これからの組織、考えていきたいと思います。 ◆5番(並河哲次君)  ぜひ、いい形で公園づくりを進めていただきたいと思います。 これをじっくり考える必要があると思う理由は、この公園は、今ここまで計画されているので、本当にいいものにしていただけたらということでの質問なんですけども、ちょっと苦言的なことになっちゃうんですけども、セットで運営をしていくというさつき温泉であったり、プールであったりというものは、水害の後に、水害で一度使えなくなって、直されて、また今利用されているものです。こちらに関しては、温泉が1億7,000万円ほどをかけて復旧して、毎年当初予算で2,300万円、ただ収入が700万円ほどになっていまして、1,600万円ほどのマイナスということになってます。また、プールのほうも1億2,000万円少しかけて復旧されているんですけども、こちらも維持管理費が市のほうから毎年、毎年というか、平成25年と平成26年で2,000万円ほどかかってまして、それに対して収入が300万円ほどということで、1,700万円ほどのマイナスで、合わせて維持管理費だけで年間に3,300万円ほどの市からお金を出していくということになっています。もちろん、これ復旧するときに、市としては必ずしもプラスにならなくても熊野川町の方のためにといったことの説明があったとは思います。ただし、やはり市の財政状況を考えても、合わせて3億円ほどをかけて復旧したプールや温泉が毎年3,000万円以上の赤字を生んで、そのまま進んでいくということは、そのままにしてはいけないことだと思います。 それで、今回、公園を1億2,000万円近く、また来年度に遊具をつくるということで何千万円かかかることになると思うんですけども、そうすると、この温泉やプールや公園で、全部で5億円ほどのお金を水害の後に熊野川町のほうに投じたということになると思います。そこで、またさらに公園もある程度維持管理費がかかってくるとは思います。そこを、5億円ものお金をかけて、そこをマイナス何千万円というマイナスを生み続ける場所になってしまう、場所にし続けてしまうということではなくて、本当にしっかりと、これを機会に、この公園をつくるということを機会に、どうやって、じゃ人が呼べるのか、どういう運営形態がいいのかということを真剣に検討して、進めていただきたいと思います。 市長、改めて決意のほう、お願いします。 ◎市長(田岡実千年君)  復旧に関しては、いろいろ保険もいただいて直させていただいた面もあります。それと、あと温泉の運営に関しましては、先ほど議員も少し言っていただきましたが、近い将来的には指定管理者制度の中で、そういう指定管理で運営していくべきかなというふうに思っておりますし、また温水プールに関しては、今後、高齢化の中で高齢者の健康づくり、元気づくりにも積極的に活用していただきたいと。なかなかこの採算は、すぐには黒字にはなかなかなりませんが、そういった面で高齢者の健康づくりで、こちらで医療費が削減できたりとか、そういった効果も出るようにやっていきたい。とにかく、この熊野川町の活性化も大変大事であります。特に、ことし節目の10周年も迎えますので、改めてしっかりと頑張っていきたいというふうに思っております。 ◆5番(並河哲次君)  よろしくお願いします。 市制施行合併10周年ということで、ちょうどいろんな10周年の事業も行われると思うんですけども、まさに、例えば公園が熊野川町の方だけでなくて、新宮の市内の方も利用者として使っていただくということであれば、そういったワークショップ、公園づくりを熊野川町の方も市内の方も一緒にやっていくということも一つの節目としてはすごくいいのかなと思います。また、先ほど医療費の削減で、高齢者の健康づくりにもプールを生かしていきたいということなんですけども、こういったことからも、今、子供さんが中心の公園ということで、そこは非常にいいと思うんですけども、やはりいろんな年代の方も入って考えていくということは重要かなと思います。よろしくお願いします。 以上で、この一つ目の項を終わります。 では、次に二つ目の新宮市の人事戦略に入りたいと思います。 新宮市の人事戦略について、まず、なぜ人事戦略が必要かということなんですけども、先ほどの一般質問、田花議員の一般質問の中でも、市長のほうも市の課題として急激な高齢化や少子化があるとおっしゃってました。また、財政難、そして若者の減少、仕事の場づくり、それから地域独自の課題としては、台風などの対策、津波などの対策、本当にいろいろなことがあります。医療もあります。こういったことから、今、市役所に求められていることは、与えられた仕事をしていくというこれまでのことだけではなく、課題の解決のための新たな施策を展開していくということが非常に大切になっていると思います。 そういった中で、この人事戦略というものが重要になると思います。 この人事戦略というものを、今回、一つ参考にしたいのが有田川町というふうに、新宮市と有田川町の人材育成基本方針ということで書いているんですけども、少しこの有田川町の人材育成基本方針を紹介させていただきたいと思います。 まず、初めのところに「地方分権時代を迎え、自己決定、自己責任の下に地域固有の政策課題に対応するとともに、新たな発想と創意工夫を凝らした効率的で効果的な施策の展開を図らなければなりません。」。そこから続いて、「独自性をもった施策の施行、言い換えれば戦略的に『個性と魅力あるまちづくり』を進めることが必要です。そのためには、目的意識と目標を明確にした『経営戦略』が必要であり、その事業を実行するための『人材戦略』が不可欠となります。立案するのも実行するのも、すべて『人』、すなわち職員だからです。」というふうに書かれてます。ここには人事戦略というふうに上げさせていただいたんですけども、こちらのほうで同じ意味で人材戦略というふうに出てきています。それで、「先進的な自治体では、既に一歩進んだ『人材戦略』に基づき、人事諸制度や研修改革に取り組んでいます。当町においても、早急に戦略的かつ体系的な『人材育成』の取り組みを進めなければなりません。」ということで、この有田川町の人材育成基本方針の結びには「このような認識に立ち、当町の人材戦略として策定するものであり、人材育成のマスタープランとなるものなのです。」というふうに書かれています。 新宮市の人材育成の基本方針というのも、平成23年に定められて、改定されておりまして、こちらのほうにも人材戦略という言葉は出てきていないんですけれども、「人材こそが最も重要な経営資源『人財』であり、職員がやりがいを持って、その能力を最大限に発揮することによって、組織力を向上させ、質の高い行政サービスの提供につながる」というふうに書いています。 これ、市長にお尋ねしたいんですけども、新宮市としては、この人事戦略、人材戦略ということをどのように考えられてますでしょうか。 ○副議長(久保智敬君)  田岡市長。 ◎市長(田岡実千年君)  大変大事だと考えております。私、いつも雇用の創出と、もう一つ市政改革が大切だというふうに時々言わせていただいておりますが、その行政改革の中でもこの人材育成が一番大事かなと思っておりまして、平成23年に、この人材育成の新しいプランも立てたところであります。 先ほど、有田川町の例で、施策を実行するのは職員というお話があったと思うんですが、新宮市において、医療センターも含めますと640人ほどの正職員がおります。この640人一人一人が今よりさらに一歩前向きにやる気が出れば、本当にすばらしく、さらに仕事が、いいまちづくりができていくというふうに思っておりますので、これ永遠の課題でもあるんかなというふうには思ってございます。 ◆5番(並河哲次君)  やはり、新宮市でも人材育成、人事戦略は非常に大事だということで、永遠のということも言っていただきました。 では、人事戦略の初めに一つ重要なこととして、人材育成の一歩手前なんですけども、まず採用というのがあると思います。ということで、①多様な人材の採用についてということをお話ししていきます。 ちょうど、今、この団塊の世代の方の退職で、新しく採用する方もふえていると思います。平成26年度の採用予定の人数見ましても、まだ最終確定はしてないと思うんですけれども、一応募集の段階では医療センター除いても26人程度ということで、昨年もそのぐらいだったと、平成25年度もそのぐらいだと思うんで、かなり大きく、今、人が入れかわっていくタイミングだと思います。その中で、やはりこの人材の最初の採用ということも大切だと思います。 今、まず新宮市の採用のほうが、次のページに移るんですけども、採用で広報や採用スケジュールや採用試験がどうなっているのかを少しお伺いしてもよろしいでしょうか。 ○副議長(久保智敬君)  岡総務次長兼総務課長。 ◎総務部次長兼総務課長(岡雅弘君)  ただいまお尋ねいただきました職員採用についてでございますが、職員採用に関しますスケジュールと申しますか、その点についてまず御説明させていただきたいと思いますが、職員採用につきましては、大体7月下旬ごろに市のホームページでありますとか、地方新聞に募集広告等を掲載させていただいております。 その後、8月から募集開始をさせていただきまして、募集の申込書の配布等々を行ってございます。この間、大体2週間余りという状況でございます。 その後、募集受け付けさせていただきました後、9月中旬ごろに第一次試験を実施いたしまして、第二次については11月にというスケジュールで採用試験を行わさせていただいておるところでございます。 広報につきましては、先ほど申しましたように、新聞、それから広報、それから市が発行しております広報紙などを活用する中で、広くお知らせをさせていただいているところでございます。 ◆5番(並河哲次君)  採用試験に関しては、どういった形になってますでしょうか。 ◎総務部次長兼総務課長(岡雅弘君)  採用試験につきましては、平成26年度ですと、各職種、一般事務職、それから土木、栄養士、それから保育士・幼稚園教諭、保健師、消防職という形で、各職種を募集させていただいておるところでございます。年齢的にも各それぞれ年齢要件を設けさせていただきまして、事務職のⅢを除きましては年齢構成30歳まで、また消防につきましては一部それよりも若い設定という形で年齢構成をさせていただいております。 そのほか、試験の科目につきましても、一般行政職につきましては、教養、適性、それから二次のほうでは論述、面接と、また専門職につきましては、そのほかにも専門職試験というものを追加させていただいているところでございます。 ◆5番(並河哲次君)  ありがとうございます。 一次試験のほうは日本人事試験研究センター、多くの地方自治体が使っている試験ということでよろしかったですか。 ◎総務部次長兼総務課長(岡雅弘君)  そのとおりでございます。 ◆5番(並河哲次君)  ありがとうございます。 ここで、その多様な人材採用というところから紹介させていただきたいんですけども、次のページの独自の採用プロセスを用いている自治体ということで、紹介させていただきます。 二つ、紹介させていただきたいです。和歌山県の有田川町と、福井県の越前市です。 今、お聞きした新宮市の採用に関しては、多くの地方自治体がとっているものと同じような形で、ペーパーは人事試験研究センターで一次試験を、それで二次試験を新宮市のほうで面接をするということでやってると思います。時期は7月下旬のほうから広報を、市のホームページや地元新聞などで行うということになってます。 では、こちらの先ほども出てきました有田川町のほうなんですけども、有田川町のほうは、もうこの人材育成基本方針の中にこの採用というところも項目がありまして、中に書いてあります。 まず、採用試験を学力重視から人物重視へということで、有田川町が真に必要としている職員像を明確に示した上で広く採用情報を発信するとともに、多角的な視点、多様な考え方を持つ人材を幅広く求めるとしています。それで、こちらは、有田川町のほうは、実は2016年の採用情報がもうアップされています。マイナビといって、一般企業、民間企業とかも多く使うマイナビやリクナビといったものがあるんですけども、学生がみんな見ているものですね。そちらのほうに、もうこの3月が来年度の2016年度の就職活動の解禁ということで、それに合わせてもう掲載されています。 また、試験の方法も少し異なってまして、まず一次、二次、三次とあるんですけども、一次のほうがSPIという試験なんですけども、これも多くの企業がやっている共通の教養とかの問題のようなマークです。それで、二次で自己アピールや面接で、三次でもう一度面接ということで、多くの自治体がとっているこの日本人事試験研究センターのものではないもので、また時期も少し早くから開始してます。 それで、この面接のほうも、人材育成基本方針のほうには、年齢にかかわらず職員が評価、選考に参加し、人材について学ぶ機会にもしているというふうにあります。これは、有田川町のほうは人口が2万7,000人ちょっとのところなので、非常に新宮市と似たサイズの町かなと思います。 それで、もう一つの福井県越前市のほうも、独自の採用プロセスをお持ちでいます。こちらのほうも、もうリクナビなどに採用情報を載せていっているということです。少し記事がありましたので、ここの越前市の採用を紹介する記事を、幾つか抜粋します。 ここで、市役所は総合サービス業だということで人材採用を行っているところなんですけども、採用担当の方が「我々は、他のサービス業との戦いを意識しています」ということで、与えられた仕事をする従来の公務員像と異なる、市民目線で次の仕事を探す人材が欲しいということで、採用説明会を4月に開催しています。なので、恐らく来月、ここではあると思います。それで、この受験者独自のプロセスになってから受験者数が急増してまして、2010年度の実施で151人が受け、2011年度で280人、2013年度で479人で、倍率が23.75倍というふうになってます。この人気の理由の一つが試験方法ということで、越前市のほうも一次試験は教養や作文ということで、専門知識を問う一般的な公務員試験ではなく、民間企業を中心に就職活動をする学生も受けやすいという形になっています。 また、特徴的だなと思ったのは、二次試験のほうでは、一日職場、市役所のほうで職務経験をするという採用プロセスがあります。 また、採用段階だけではなく、この2013年度からは県外の大学の就職支援窓口へ営業にも出向き、試験要項を持参して、公務員でなくサービス業に分類してほしいということで営業を行っているということです。 越前市も人口が8万人ほどなので、そんなに大きな自治体ではありません。ですが、もう本当に自治体自体がサービス競争ということで、全国から人材を募集しているということです。 この採用の説明会でも、先輩職員の体験談を聞く機会があったり、若手の職員さんとのフリートークの機会があったりということで、役場の仕事の中身をよく知れるようになっているということです。 こういった形で、有田川町や越前市のように、よりよいサービスを提供していくためによりよい人材をとるということで、独自のプロセスを採用してるんですけども、こういった先ほど市長が非常にこの人材育成、人事戦略、重要だと言っていただいたんですけども、こういった独自のプロセスに関して、今後考えられていくということはできますでしょうか。 ◎市長(田岡実千年君)  独自といいますか、新宮市も、おかげさんで一般事務職に関しては大体募集人数の10倍ぐらいの方々が受験をしにきていただいておりますし、私どもも、人物重視で、今、採用するようにしております。具体的に言いますと、一次試験の教養等の試験をまずするわけでありますが、これまで、例えば採用人数の一次通過者が2倍以内ぐらいだったと思うんですけど、以前は。最近は場合によっては3倍ぐらいの方々を一次試験通過させて、面接を重視したいと、人物本位の採用をやっていきたいと。 また、我々行政だけではなくて、民間の会社の経営者でありますとか、重要な会社の幹部にも入っていただきながら面接をやったりとか、そういうふうな、今、この試験方法をとっているところでございます。 ◆5番(並河哲次君)  既に、いろいろ工夫を始めていただいているということなんですけども、ここで少しつけ加えて、こういった独自の採用プロセスについてぜひ考えていただきたい理由として、やはり今の公務員のよくある採用のプロセスだと、どうしても民間よりもすごく後に時期がなってしまって、例えば多様な人材を確保していくという中で言うと、民間、公務員両方に関心のある方というのは、民間のほうが先に決まるともうそっちに決めてしまうというケースが多いようです。また、どうしても最初にやはり公務員の重いペーパー試験が課されているということで、受験意欲をそいだりという部分があるようです。 なので、もちろん、今、受けにきてくださっている方はたくさんいるというのは喜ばしいことだと思うんですけれども、やはり民間企業にも行ってみようと考えられている方なども積極的に採用していけるといいのではないかなと思います。 ですので、この全てを独自プロセスにしなくても、一部を例えばこれまでの受験形式でやる、それでまた一部を新しいプロセスでやってみるということも可能かと思いますので、そのあたりはぜひ考えていただきたいと思います。 ◎総務部次長兼総務課長(岡雅弘君)  新宮市におきます職員採用につきましては、定員管理計画に基づきまして、定年退職者、また勧奨退職者等などの人数を確認する中で、新年度における職員の採用計画を立案しているところでございます。 現状におきましては、6月に勧奨退職者の関係の把握を行った後に、先ほど御説明させていただきましたように、8月に募集案内、募集受け付け、9月に試験というスケジュールで実行しているわけでございますが、より多くの方々に職員採用に御応募いただき、また将来の新宮市を背負っていただく有能、優秀な人材をできるだけ多く確保していく必要がありますので、今、御意見いただきましたことも含めまして、今後、調査・検討などを含めまして、改善にも努めてまいりたいというふうには考えております。 ◆5番(並河哲次君)  今、御紹介させていただいたもの以外にもいろいろあると思いますので、ぜひ具体的にできる部分から、例えば説明会を行う、早目に行うといったことはできることかなと思うんで、ちょっとお盆のときに説明会をやっていただいてたのが採用のスケジュールともう重なってしまうんで、今、去年はやられなかったということなんですけども、そういったところで、例えば今紹介させていただいたように出向いていくということになれば、必ずしもお盆にする必要もないかなと思いますので、こちらのほうから出向いていって説明会を開くというようなことは可能かなと思いますが、どうですか。 ◎総務部次長兼総務課長(岡雅弘君)  ことしから、今、議員おっしゃられましたような形で、こちらからも出向くという形で、ことし、各高校の1年生がインターンシップを行った、活動を行ってございました。高校は新翔高校の皆さん方でございましたが、その際、公務員志望の方々もいらっしゃるということで、高校のほうから御連絡いただきまして、初めてではございましたが、私どものほうも担当者が出向きまして、市の仕事はこういう内容であるとか、公務員としてはこういう業務につくんですよという説明、約50分間、時間いただきまして、公務員、一般行政職とか、消防職を希望される方15名ほどだったんですけども、その場に出席させていただきまして、説明なんかもさせていただきましたところでございます。 今後も、こういう機会がありましたら、積極的には参加してまいりたいというふうには思ってございます。 ◆5番(並河哲次君)  高校に行かれたということなんですけども、やはり高校、そして例えば先ほど出てた大学とかも、また機会がありましたらというか、つくっていくというのもありかなと思いますので、ぜひ検討お願いします。 今、ちょうどインターンシップという言葉が出ましたので、次のそれ以外のさらに考えられる人材獲得方法のほうに移っていきたいと思います。 一つ目のインターンシップというのは、来ていただいて、一緒に仕事をしていただいて、その中身を知ってもらうということだと思います。これは、高校生に対して3日間ほどされたとお聞きしたんですけども、期間はちょっと別にして、例えばそれこそ大学生や社会人といったところでもこのインターンということを考えられることはないでしょうか、どうでしょうか。 ◎総務部次長兼総務課長(岡雅弘君)  現状では、まだはっきりわからないというところが正直なところでございます。 ただ、そういうインターンシップの関係を充実させていく必要はあるのかなというふうには思いますが、何せ大学生などにつきましても、当地遠隔でございますので、その部分での不便さなどもございます。その関係で、状況を見ながらということになってくるのかなというふうに思ってございます。 ◆5番(並河哲次君)  そうですね、遠いというのは確かにあるんですけども、これ一つちょっと御紹介させていただきたいのが、大学生のほうのインターンシップで、大学側が、具体的には東洋大学という大学なんですけども、1年間大学を休学して、それでその自治体、派遣する自治体と協定みたいなものを結んで、遠隔地であってもそこに派遣して、1年間そこで仕事を行うというものがあります。大学側としては、学生の経験であったり、公務員を志望している学生の経験であったり、いろんなところだと思うんですけども、自治体側としてもそういった大学生のアイデア、知見というのがもらえるであったり、大学とのつながりができると、いろんな課題を考えていくのにも非常にいいかなと思いますので、そういった遠隔地であってもできるところもあると思いますので、それも調べていただきたいと思います。 高校生で既にやっていただいているということなんで、ステップとしては大学生や社会人というのも、市役所の仕事を理解してもらって、またそこに来てもらうということで、ありだと思います。 ◎市長(田岡実千年君)  先ほど、岡課長のほうから、地元の高校へ新宮市役所の仕事、公務員の仕事等説明、行かせていただくという話をさせていただきましたが、地元の高校生にも積極的に受験していただきたいと思っておりますし、ただ、今、議員が御提案いただいた大学へこういったインターンシップ含めて市が出向いて行ってというのは、なかなかちょっと難しいかなというふうに思っております。と申しますのは、先ほど申し上げましたように、一般職では比較的10倍ぐらいの方々が受験いただいておりまして、その中には新宮市出身で都会の大学で学んだ優秀な方々も毎年多く受験いただいておりますので、あえてこちらからよその大学へ出向くというのはなかなか難しいのかなというふうには考えてございます。 ◆5番(並河哲次君)  新宮市出身の方で大学に行かれてる方は、外に出られてる方が多いと思うんで、全然外に出ていって、新宮市出身の方も含めて説明をしていくということはあっていいかなと思いますので、また考えていただきたいと思います。 その次、年齢要件の撤廃(中途採用)というふうに書いてますけども、こちらのほうも、新宮市のほうは行ってないですけども、幾つか行い始めてる自治体がありまして、横浜市や秦野市といったところが上げられるんですけども、こちらは市長がまさに民間からの御出身ということで、民間であれば、民間の経験があればこそというところがあるのかなと思うんですけれども、市長、この民間であればこそできることであったり、考えられることというのはどういったことになってきますでしょうか。 ◎総務部次長兼総務課長(岡雅弘君)  中途採用など、また社会人枠とか、そういう形で募集を行っている市町村も幾つか見受けられるように思ってございます。 ただ、その場合、条件的なものといたしましては、より専門性を求めるもので、これまでその企業で携わってきたスキルをいかんなく発揮できるというものに限られてるような感じがしてございます。 新宮市におきましても、今後、専門職などにつきましては、非常に採用が難しい状況なども考えられます。今後において、その部分につきましても研究して、考えていかなければならないというふうには思っています。 ◆5番(並河哲次君)  専門職、そうですね、技術系であったり、福祉の資格を持った方であったりというところで、本当に、しかも民間で働いておられたりした方であれば、とても力を発揮していただけると思います。 それ以外にも、民間からということですと、企業として稼ぐ、コストを下げる、ほかとの競争でスピードを上げてやるといった、そういったところもやはり民間の方であれば強いところがあるのかなと思いますので、今、採用が社会人採用ということも考えられているということですかね。 市長、社会人採用枠というのは、今の専門性であったり、コスト意識や稼ぐといったところの強みとかも生かしていただけると思うんで、ありかなと思いますが、いかがでしょうか。 ◎市長(田岡実千年君)  社会には大変いろんな人材がおられますし、市政運営する上でも大変力になっていただける方も多くいると思います。なかなかどういった方法で採用するか、どういった方々に来ていただくかというのは、いろんな決めなければならないこともたくさんありますが、そういった方々、優秀な方々のお力もぜひ今後はかりていきたいというふうには思ってございます。 ◆5番(並河哲次君)  ありがとうございます。 本当に、本当に専門性を持った方に来ていただくと、解決に向けて動き出せることも多くあるかと思いますので、よろしくお願いします。 ○副議長(久保智敬君)  一般質問中ですが、15分間程度休憩いたします。 △休憩 午後2時55分--------------------------------------- △再開 午後3時10分 ○議長(松本光生君)  休憩前に引き続き会議を開きます。 一般質問を続けます。 5番、並河議員。 一般質問の残り時間をお知らせします。前の時計で3時47分ごろまで。 ◆5番(並河哲次君) (登壇) わかりました。 では、質問を続けさせていただきます。 さまざまな人材獲得方法ということで、最後のところ、地方創生人材支援制度(日本版シティマネジャー)ということで、こちらのほうは、先ほどから頻繁にお話出てます国がやろうと、やり始めています地方創生に関して、原則人口5万人以下の市町村に対して、この地方創生に関し、市町村まち・ひと・しごと創生総合戦略の策定や総合戦略の施策の推進を担うという役割として、国家公務員の方や大学の研究者、民間のシンクタンクの方を副市町村長、幹部職員であったり、顧問、参与などとして派遣するというものです。 和歌山県のほうですと、もう1月に募集は終わってるんですけれども、和歌山県のほうですと、上富田町や橋本市がこれに希望しているということなんですけども、新宮市のほうでも、この総合戦略のほうは策定するということだと思うんですけども、このシティマネジャー制度に関して、何か検討などありましたでしょうか。 ○議長(松本光生君)  岡総務課長。 ◎総務部次長兼総務課長(岡雅弘君)  ただいま議員お話のございました地方創生人材支援制度についてでございますが、この制度につきましては昨年11月に募集されたというもので、内容につきましては先ほど御紹介いただいたものでございます。 その中で、地方創生のほうにつきましては、現在、企画調整課のほうを中心に種々作業を進めていただいているところでございますが、人材のほうにつきましては今回は検討する中には入ってございませんでした。今後、この制度につきましては、平成27年度から平成31年度まで引き続き行われるという制度でございます。その中では、先ほどおっしゃっていただきましたほかにも、市長の補佐役という形で、大学の先生とか、民間の方々なんかもそういう対象になられるということで、いろいろな形でのことが考えられるのかなということもございますので、導入されている自治体なんかの例も見ながら、今後、慎重に考えていきたいなというふうに思っています。 ◆5番(並河哲次君)  平成31年度までの5年間で、まだ、今回は応募されなかったということなんですけれども、まだ十分応募するチャンスはあるかなと思います。 それで、この国家公務員の方であったり、大学の研究者、民間のシンクタンクの方ということで、本当にこの部分でプロフェッショナルな方に来ていただけるというのは、その先ほどの人材獲得、一時的な、1年であったり、2年であったりというものではあるにせよ、やはりこちらに知見が得られたり、また戻られた後でもつながっていろんな相談に乗っていただけたりということがあるかと思いますので、やらない手はないというふうに正直思うんですけれども、市長、そのあたり、お考えはいかがでしょうか。 ◎市長(田岡実千年君)  幸いなことに、うちの市役所には地元に精通した優秀な職員がたくさんおりますので、今回のまち・ひと・しごと創生総合戦略の策定計画含めて、自分たちでやれるかなというふうに思ってございます。
    ◆5番(並河哲次君)  確かに、職員の皆さんは間違いなく地元に精通しておられると思います。ただ、これは、地元のことをよくわかっている人を呼びたいというわけではなくて、やはりより広い目で見たり、専門的な、例えば今の出てきている人口の問題であったり、医療の問題であったりも含めて、今出てきている課題を解決していくというところでの役割だと思います。 今、新宮市が全ての課題をもう十分解決に向かわせることができると言い切れるところではないと思いますので、そこはもう地元に精通した職員の方々と、やはりそういった専門的な知識、経験が豊富な方に来ていただいて、二人三脚というような形でやっていただくと、よりいい形で施策が進めていけると思いますが、いかがですか。 ◎企画政策部長(向井雅男君)  地域版の総合戦略の策定の中で、少し、委員会だったですか、ちょっとお話はさせていただきましたが、広く住民の意見とか、専門家の各有識者の意見とか聞かないといけないという中で、今、議員御指摘の学識経験者の派遣であったり、地域マネジメントの専門家であったり等々のことはあると思います。当然、この専門家における新宮市独自のその何というんですか、新たな発想というか、気づきというか、そういうもんは確かに大事なところもあると思いますので、これから、総合戦略の策定に向けたそういった中で、少しそういうところは研究する必要はあろうかというふうに思っております。 ◆5番(並河哲次君)  そうですね、研究していただけるということではあるんですけど、研究というのがちょっとやんわりしたところなんで、これは何か市にとって損なことというのはあるんですかね。 ◎総務部長(上路拓司君)  一般論になりますけども、先ほど、岡次長が慎重に考えていきたいという御答弁申し上げたところなんですけども、一般的によい面と悪い面が言われております。 それで、まず最初に、悪い面を言いましたら、地域の実情にとらわれない、これはよい面でもあるんですけども、それが地域の求めるものと乖離してしまった場合に、大変問題が起きるということ。それと、もう一つは、割りかし強い権限が与えられるということで、それが行き過ぎた場合には、地元の意向を無視した強引な行政運営を行ってしまう可能性もあると言われております。もちろん、これには議会の監視ということが大前提になってきますけども、そういうことが言われております。 また、任期が限られている、これはいい点でもあるんですけども、長期的な取り組みを必要とする施策には不向きであると言われています。これが悪い点です。 よい点は今のと全く真逆でございますが、特定の施策に重点的に取り組みたいときにはその道の専門家である優秀な人材をお招きすることができて、地域の実情にとらわれずにその方の知識や経験を生かした思い切った政策をとることができると、これがよい点、功罪相半ばということだと思います。 専門的技能と権限をあわせ持つことでトップダウンにより改革を迅速に実行できる、これがよい点です。こういうことがございますので、慎重に見きわめていきたいという御答弁をさせていただいたところでございます。 ◆5番(並河哲次君)  その強い権限が与えられるといいましても、やはり副市長以下ですよね、顧問、参与というところでも。ですので、そこは、もし例えば住民の求めるものと乖離してきそうなところがあれば、やはりそれよりも強い権限を持っている市長がリーダーシップをとって、それは求めているものではありませんと言っていただければ、もう済むことなのかなと思うんで、そういった心配は余り必要ないのかなと思います。 また、任期が限られているという点なんですけれども、そこは確かに1年、2年というとこで、ずっと市に携わっていただけるわけではないんですけども、であれば、その期間の間に最大限やっていただけることを取り組んでいただければいいかなと。また、たとえ任期が限られてますといいましても、先ほどもお話しさせていただいたんですけども、その1年間、2年間というのは、十分、その方との関係を構築するにはやはり十分よい時間だと思いますので、その後も関係を持って意見を時々聞いたりすることは非常にできると思います。 ですので、とても慎重な形で今考えられているようなんですけども、前向きにしていただきたいと思います。よろしくお願いします。多分、また聞かせていただくと思います。 その次のページにいきます。 次のページの前に、採用に関して終わって、人事戦略の二つ目、人材育成というとこに入っていきたいと思います。人材育成は次のページからになります。再び新宮市の人材育成基本方針のほうからまた聞いていきたいと思います。まず人材育成ということで、新宮市の職員研修というのはどういった形になっていますでしょうか。お願いします。 ○議長(松本光生君)  岡総務課長。 ◎総務部次長兼総務課長(岡雅弘君)  新宮市の職員研修でございますが、議員お配りしていただいております資料にもございますが、職場研修でありますとか、自己啓発研修、それから職場外研修、それから体験研修という形での研修の取り組みを行っておるところでございます。 具体的な中身について申し上げますと、職場研修でありますと、俗に言うOJT、オン・ザ・ジョブトレーニング、それから以前ですとプレゼンテーションの研修などが職場研修という形で行っておるところでございます。 また、自己啓発研修では、自主研究でありますが、グループ活動などによる研修を行っておるところでございます。 それから、職場外研修につきましては、こちらにつきましては一般研修と特別研修という形で行ってございまして、一般研修でございますと、県市町村職員研修協議会が主催いたします新規採用職員に対します研修でありますとか、一般職員では各年次ごとに区切りを設けました形での研修、それから監督者に対します研修でありますとか、管理者に対する研修というものを行っておるところでございます。 また、特別研修におきましては、外部の講師を招く中で各種研修会、俗に言いますと、交通安全研修とか、いろいろなものを催しておるところでございます。 それから、体験研修と申しますものにつきましては、現在、出前講座などの形での研修というものも行っておるところでございます。 概要的には、こういうものでございます。 ◆5番(並河哲次君)  ありがとうございます。 幾つか研修の形態も分かれているということなんですけれども、この研修をいろんな職員の方の研修を助成、援助する制度として、この右のページになるんですけども、新宮市職員研修パーソナルプラン助成というのが一応あるというのを知ったんですけども、これは自己研さんのための研修に対して補助をする制度ということなんですけども、ちょっと具体的に教えていただいてもよろしいでしょうか。 ◎総務部次長兼総務課長(岡雅弘君)  ただいまお尋ねいただきました職員研修パーソナルプランでございます。こちらの制度につきましては、職員が個人またはグループにおきまして、自己啓発の活動を行う際に調査・研究などに伴います受講料、また教材とか、旅費などについて助成をしていこうという制度でございます。助成につきましては年1回程度を、個人ですと個人、グループそれぞれによって金額での制限を設けさせていただいておるという内容のものでございます。 ◆5番(並河哲次君)  各職員の研修を助成するということで、年1回とはいえ、いい制度だなと思うんですけども、利用のほうはどうなってますでしょうか。 ◎総務部次長兼総務課長(岡雅弘君)  これまでのところ余り、私どものほうのPR不足ということもございまして、利用のほうはこれまで2件程度の利用かなというふうには思ってございます。 ◆5番(並河哲次君)  利用が少ない、2件というのは、これ制度ができてから2件ということなんですか。制度ができたのはいつになるんですか。 ◎総務部次長兼総務課長(岡雅弘君)  制度ができてからというふうに思ってございます。その制度創設の時期がちょっと手元にございませんで、また改めてお知らせしたいと思います。 ◆5番(並河哲次君)  非常に、ちょっと少なくなってしまっているのは、多分、PRをすれば恐らく研修をしたいという方はたくさんいらっしゃると思いますので、ぜひこれを機会に、またPRしていただいて、研修を応援していただけたらなと思います。 ◎総務部次長兼総務課長(岡雅弘君)  積極的にPRしてまいりたいというふうに思っています。 ◆5番(並河哲次君)  では、その下にいきます。これは、新宮市のほうのものではないんですけれど、先ほどのまた有田川町のほう、また田辺市もされているんですけども、大学院への推薦入試制度ということで、これは関西学院大学の専門職大学院経営戦略研究科というところで、自治体の会計などをかなり専門的に学んだりするようなコースみたいなんですけども、こちらを有田川町や田辺市は覚書を結んで、この職員は入学試験において筆記試験が免除され、書類選考と面接のみで合否判定が行われるということで、大学院に自治体職員、その覚書を結んだ職員であれば、入りやすくなって、学びやすくなっているというものです。 こういった制度というのは、非常に職員の専門能力を磨くという上でもすごくよいと思いますし、またこういった研修が受けられるということであれば、採用のときの引きといいますか、魅力にもすごくなるのかなと思うんですけども、こういった大学院への推薦入試制度という部分で非常にいい制度だなと思ったんですけども、市長、いかがでしょうか。 ◎市長(田岡実千年君)  ちょっと、詳しく聞かんとよくわからないところがあるんですが、職員の研修の中で自治大学というのもありまして、これ最近なかなか行けてなくて、亀井副市長なんか、若いときに行かれた大学なんですが、そういうところへも若手職員に行っていただきたいなという気持ちはあるんですが、これ長期間、半年であったり、1年であったり、長期間であるもんですので、なかなか、今、人数的に余裕がないもんで諦めておりますが、また余裕できたらそういう自治大学とかへも入学させたいというふうには思っております。 ◆5番(並河哲次君)  そうですね。自治大学なども含めて、今、ちょっと人員の余裕がないということやったんですけども、長く、ちょっと勉強に出ていただくためにはということで。ただ、今、本当にいろんな課題を解決していかなければいけないということが役場の仕事の中でも多くなってる中で、こういった大学とか、大学院というのはまさにそれをどう解決するかというのを研究をしていたりする場所だと思うんで、そこに職員に学びに行っていただくということが、必ずしも、皆さん、仕事をする人が少なくなって仕事が遅くなるということは意味しないのかなと思います。 やはり、そういった専門的な部分を、課題解決の部分を学んでこられることによって、また戻ってきていただいたときに、難しくてこれまで解決できていなかったこと、これまでなかなか進まなかったことというのを強く推し進めていただけるということは十分あり得ると思います。 ですので、ここはしっかりと取り組んでいただいてもいいところかなと思います。 その次の、ちょっと重なるんですけれども、自己啓発等休業という制度があります。これは、地方自治法第26条に育児休業などとセットで書かれているものなんで、僕、全然知らなかったんですけども、この条例で定めるところにより、職員の方が、任命権者は職員が申請した場合において、公務の上に支障がなく、かつ当該職員の公務に関する能力の向上に資すると認めるときは条例で定めるところにより、当該職員が3年を超えない範囲内において、条例で定める期間、大学等課程の履修または国際貢献活動のための休業をすることを承認することができるというものがあります。これは、地方自治法に書かれているものなので、自治体によってこの条例をつくっているかどうかだけで、この休業ができるかどうかが決まってくるのかなと思うんですけども、この有田川町などはこれを自己啓発等休業というのをつくっているような感じでした。 新宮市のほうでは、この自己啓発等休業というのは、ちょっと、僕、例規を見ても見つけられなかったんですけれども、こういったものは、これまで研修を支援していくということで、検討されたりしたことはありますでしょうか。 ◎総務部次長兼総務課長(岡雅弘君)  新宮市の場合は、これは設けていなかったというふうに思ってございます。 ◆5番(並河哲次君)  パーソナルプラン助成のほうで、資金的な、一時的な支援というものはしていただけるということなんですけども、こういった形で学びに行くということの支援、その期間お休みをいただいて学びに行くということは、非常にこれも、先ほどの大学院や大学というところでのセットでこれは非常に有効になってくるものかなと思います。 今後、検討をいただいてもいい制度かと思いますが、いかがでしょうか。 市長、いかがでしょうか。 ◎市長(田岡実千年君)  ちょっと、勉強してみます。 ◆5番(並河哲次君)  先ほど市長が言われてました自治大学に行ったりするというところでも、こういった休業とセットになるところがあると思いますので、よろしくお願いします。 では、その次、幾つか研修を援助するという制度、紹介させていただいたんですけれども、次にリノベーション・スクールというのは、これは、僕自身がちょっと参加してきました研修というか、実践で、とてもいいものだったので、ぜひ今後も行われていくものだと思いますので、紹介してぜひ職員の方にも行っていただけたらなと思います。 このリノベーション・スクールというのは北九州市のほうで始まったもので、僕も、先月、この北九州市のほうのリノベーション・スクールに参加してきました。4日間のものだったんですけども、今回8回目だったんですけども、8回目から国交省も補助するという形で、ちょうどその代表というか、運営を代表されている方が、「この間、石破さんと会ってきてね」みたいな感じで言ってはったんですけども、これはどういったものかといいますと、不動産の再生を通じて、新しいビジネスを生み出して、そのエリアを再生する場ということで、例えばその地域で、今回行ったのは小倉だったんですけども、その小倉の商店街であったり、そのまちの中で、遊休不動産、使われていない空き家や商店というところをオーナーから募集して、それで逆にそこの事業計画、そこでビジネスを生み出すための事業計画をつくりたいという人をつくる、もしくはつくることを学びたいという人を全国から募集して、それで100人ほどの参加者がいまして、アドバイザーとしてそこにリノベーションのプロフェッショナルの建築系の方やデザイナーの方やコンサルティングをされている方がついて、その方、アドバイザーの方もなので、15名ぐらいの方がいらっしゃいました。すごく東京のほうでも有名な会社、R不動産とか、有名な新しい取り組みをしている会社だったり、そういったそうそうたるメンバーの方が講師だったんですけども、これには参加者として民間のそういった不動産関係の事業者はもちろん、デザイナーの方であったり、また公務員の方、田辺市の職員も1人いらっしゃったんですけども、公務員の方、それから学生、それから普通にカフェを新しく始められている方といった、本当に多様な方が参加されていました。 それで、これが非常に僕がいいなと思ったのは、具体的なまちの物件を使って本当にそこで事業を考えるんですね、多様なメンバーで。そこで、事業提案を最後にするんですけども、その事業がこれまで全部で今回だと例えば8事業あったんですけれども、これまでの7回のスクールでは単純に計算すると56の事業提案がされたかもしれない。それ以下だと思うんですけれども、そのうちの今16事業が実際に動いているということで、本当にそこの空き家であったり、空き店舗であったりというところ、空きビルも含めて、そういうところをいろんな方がかかわって入って、また新しく動かしていく。しかも、これ主催が北九州市で、運営がそういう不動産関係のプロフェッショナルの会社、北九州家守舎という会社だったんですけども、官民協働でまちを再生していく、そしてそこに事業に関しては補助金とかは一切入れないという。このスクール自体は、国交省の補助を受けたという形なんですけども、民間で始める新しいビジネスに関しては補助金を一切入れずに民間の力でやるということで、自治体には負担がなく、再生していく仕組みになってきているということです。 これは、実は和歌山県ですと、ここ、このリノベーション・スクールから学んで、昨年、和歌山市や田辺市で第1回目が行われてまして、全国的にも、東京であったり、静岡であったり、かなり少しずつふえてきています。 それで、こういったところに先ほどの研修を援助する制度などを使って、職員が行って、その民間の方、他地域から来られている公務員の方、そしてこういったリノベーションをこれまで本当に実践されてきたプロの方と一緒に計画して実践するというのは、帰ってきていただいた後にも、この新宮市のほうでまさにそのアイデアや学んだことを生かして、動いていただけるのかなと思います。 今後も、このスクールは開かれていくということですので、ぜひ参加していただけたらなと思います。 田岡市長、ぜひ職員の方に周知していただけたらと思うんですが、いかがでしょうか。 ◎市長(田岡実千年君)  これも、また詳しく教えていただけたらと思います。 ◆5番(並河哲次君)  はい、わかりました。 ◎市長(田岡実千年君)  また、実は1年間かけたスクールで、仁坂知事が塾頭を務めておりますスクールもありまして、そこへは希望する職員が勉強に行ったり、そういうこともやっていることはやっております。 ◆5番(並河哲次君)  そういったさまざまな、今、やはりこの課題を解決していく上ではまず学んでそれを実行していくというプロセスが必要になってくると思いますのんで、今、田岡市長が言っていただいたそういった塾もあるかと思います。このリノベーション・スクールもぜひ使って、この新宮市の課題解決ということをどんどん進めていただけたらと思います。 では、最後になるんですけれども、人事管理による育成というとこで、ここも新宮市の人材育成プログラムのほうにこういう項目があったんで上げさせていただいているんですけれども、一つは人事交流、国・県、他の自治体や民間企業というところで、この新宮市のプログラムのほうにも、国や県、他の自治体との人事交流を積極的に行いますということで書いてあるんですけども、これは、今、新宮市としてはこれまでどういった状況で、今後、例えば平成27年度、どういったことがあるとか、ありますでしょうか。 ◎総務部次長兼総務課長(岡雅弘君)  人事交流につきましては、これまでにも国・県、国ですと財務局でありますとか、県などとも行ってきておるところでございます。 今年度におきましては、和歌山県後期高齢者医療広域連合に職員1名を派遣してございます。また、県警本部からも1名の派遣を受け、現在、防災対策課のほうに配属しているところでございます。 新年度におきましても、引き続き後期高齢者医療広域連合へ1名を派遣しますとともに、和歌山県地方税回収機構へも1名の派遣を予定しておるところでございます。 ◆5番(並河哲次君)  幾つか派遣をされているということなんですけれども、例えばほかの自治体であったりとか、民間企業であったりということは余り例がないんでしょうか。 ◎総務部次長兼総務課長(岡雅弘君)  民間企業との交流というのは、これまで行われておらなかったというふうに思います。それで、他市町村ですね。こちらのほうにつきましても、お互いの話、中でできればいいね的な話はあろうかと思いますが、現実には至っておらないという状況かと思います。 ◆5番(並河哲次君)  今、近畿財務局や和歌山県警であったり、後期高齢者連合であったりというとこはあって、そこはいいと思うんですけども、さらにそこから、やはりできるといいなと思うのは、市町村同士であったり、民間の部分です。 というのは、市町村同士というところは、立場が同じところで、すごく、課題を共有できていたり、そちらの市町村のほうが一歩先に進んでいること、お互いに一歩先に進んでいることを教えてもらったりできるということで、すごく、やってみる価値があるのかなと思います。 具体的に市町村の例をちょっと調べてみたんですけど、その短期ですと、佐賀県の武雄市のほうと、5万人ぐらいのまちですね、大分県の竹田市というところで2万3,000人ぐらいのまちなんですけども、移住促進の担当者同士が5日間だけ交流する、それでノウハウを学ぶということをやられたみたいです。 それから、長期で言うと、茨城県の境町という2万5,000人ぐらいの町と、同じく茨城県の古河市という、こっちは大きくて14万5,000人ぐらいのまちなんですけれども、1年間、企画の企業誘致部門と福祉部の子育て支援などの部門ということで、交換してお互いのノウハウを学び合うということをされているようです。 新宮市のほうでも、例えば姉妹都市の名取市、それから僕はおもしろいんじゃないかなと思うのは海外のサンタクルーズ市であったり、あとは災害支援協定を結んでいる市町村が五つぐらいあったかなと思うんですけども、そういったところとこの人事交流ということができれば、一つはすごくまちの課題に関して学ばせていただける、もしくは新宮市であれば、例えば台風12号を経験した経験とかあると思いますので、その辺を伝えに行けるということはあるかと思います。一つは市町村同士の人事交流について具体化してもいいのではないのかなと思いますが、市長、いかがでしょうか。 ◎市長(田岡実千年君)  そうですね。姉妹都市が二つの都市と結んでおりますので、特に一番国内の名取市とはそういう交流も実現できたらいいと思っております。特に、ああいう大きな災害、大津波のあった防災担当でありますとか、またまちづくり部門でありますとか、そういうところと交流できれば、大変な勉強にもなるかなというふうには考えてございます。 ◆5番(並河哲次君)  まさに、市長、言っていただいたとおり、津波、地震の水害であったりというとこと、こちらのほうは台風の部分で防災の中だけでも助け合うことができると思いますし、そういった抜本的にまちづくりを考え直さないといけないというふうになっているところと、新宮でも、今まさに都市再構築戦略事業でしたか、名前があれなんですけれども、などで、まちづくりを、今、考え直そうとしているところでは、いろいろといい関係としてできるかと思いますので、ぜひお願いします。 また、民間の企業というとこなんですけども、こちらは先ほどの人材採用のところでも少し触れさせていただいたんですけれども、民間にしか持ちえないノウハウといったところは間違いなくあると思いますので、そういったところに人を出して学んできていただくということは、国・県であれば意外と企業とということは多いと思うんですけども、市町村レベルでも、こういったことは積極的に取り組んでいけたらいいのではないかなと思いますが、民間出身の市長、いかがでしょうか。 ◎市長(田岡実千年君)  研究したいと思います。 ◆5番(並河哲次君)  ぜひ、市長御自身が強みなどもわかっていらっしゃると思うんで、積極的に進めていただきたいと思います。 最後になりました。次は、庁内公募制度というものです。 これは、この新宮市にはまだないとお聞きしたんですけども、この人事管理による育成という中で、あっていいのかなと思うものです。これは、異動の際、職員の異動の際に、特定の、今は、ああ、すみません、今の異動の形態というのはどういった形態でしょうか。希望を書いたりとか、そういったところ、お願いします。 ◎総務部次長兼総務課長(岡雅弘君)  現在、市のほうにつきましては、職員がどういうふうに異動について考えているかということを確認する意味におきまして、任意ではございますが、毎年10月下旬ごろに意向を確認する調査を実施しているところでございます。 ◆5番(並河哲次君)  ちなみに、その意向は実現される場合と実現されない場合で言うと、どういう感じでしょうか。 ◎総務部長(上路拓司君)  される場合もされない場合もございます。 ◆5番(並河哲次君)  はい、わかりました。 今はそういった形だということなんですけれども、この庁内公募制度というのは特定のポストについて、特定のポスト、例えば福祉のこの部門のこういった担当する方みたいな形で、特定のポストについて職員から希望をとり、申し出のあった職員の中から審査選考の上、そのポストに配置するということで、積極的にこの例えば子育ての分野のことでやりたいという人、そこのポストを募集すると、そこに積極的にやってみたいという人が応募してくると。それで、その方たちの中から選ぶということで、非常に職員がモチベーションを上げて、自分、やりたいという思うところに仕事で活躍できるという制度で、これを導入してきている自治体もふえているようなんですけども、こういったことはされたことはありますでしょうか、もしくは考えられたことはありますでしょうか。 ◎総務部長(上路拓司君)  特定のポストに職員が集中したり、あるいは特定のポストは誰も希望がなかったりということも想定されると思います。新宮市においては、先ほど、次長、申し上げましたように、意向調査を一応実施して、それで積極的なある職種への希望があれば、なるべくかなうようにはいたしますが、あくまでも適材適所ということで人事が市長と相談しながら人事配置を決めております。 そういうことですので、特定のポストについて、ある一定の人数を募集してその中から選考するというふうな形は、今のところとる予定はございません。 ◆5番(並河哲次君)  今のところとる予定はないということなんですけども、職員が集中するという場合でも、そこは選考してやはりかなわない方もいると思うんですけども、やはりそれがかなった方というのはすごくそこで一生懸命やっていただけるのかなと思います。 また、誰も希望がないという場合でも、今はそれでも多分そこで配置されていっていると思いますので、その今よりも悪くなるというところはそんなにはないかなと思います。 あと、この制度のいい…… ○議長(松本光生君)  並河議員、予定より時間過ぎたあるんでね。 ◆5番(並河哲次君)  あっ、47分。はい。 最後、はい、これで終わります。 この制度のいいと思う部分なんですけども、これは、このポストにこういう人材が欲しいということを、要するに市役所側からのこのポストにこういう熱意ある、こういうことをする人材が欲しいということがはっきりわかる、だからわかるからそこに応募したい人は応募できる。今だと、そのどういうところにどういう人を求めているかというのは、多分わかりにくいと思うんですけども、そこが大きな違いかなと思います。現在では検討されていないということなんですけれども、今のことも踏まえて、検討をお願いします。 すみません。少しオーバーしてしまいました。 ◎総務部次長兼総務課長(岡雅弘君)  先ほど、パーソナルプランのところで、実施がいつごろかというお尋ねいただいたところでございますが、この要綱につきましては一応平成13年に制定してございますので、その時点からということになります。 ◆5番(並河哲次君)  わかりました。 以上で、一般質問を終わります。ありがとうございました。--------------------------------------- △延会の宣告 ○議長(松本光生君)  お諮りいたします。 本日はこの程度をもって延会いたしたいと思いますが、これに御異議ございませんか。     (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(松本光生君)  御異議なしと認めます。 よって、本日はこれをもって延会とすることに決定いたしました。 あすは午前10時から会議を開きます。 なお、本日、4時10分からセンタービル2階会議室において議会運営委員会を開催する旨、委員長からの報告がありましたので、お知らせいたします。 この報告をもって招集通知にかえさせていただきますので、御了承願います。 お疲れさまでした。 △延会 午後3時54分...