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12月11日-03号

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  1. 新宮市議会 2013-12-11
    12月11日-03号


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    平成25年 12月 定例会          平成25年12月新宮市議会定例会会議録            第3日(平成25年12月11日)---------------------------------------議員定数17名、現在員16名、出席議員16名、氏名は次のとおり。                             1番  東原伸也君                             2番  前田賢一君                             3番  久保智敬君                             4番  榎本鉄也君                             5番  並河哲次君                             6番  辻本 宏君                             7番  三栗章史君                             8番  松本哲也君                             9番  松畑 玄君                            10番  松本光生君                            11番  田花 操君                            12番  濱田雅美君                            13番  福田 讓君                            15番  前田 治君                            16番  杉原弘規君                            17番  屋敷満雄君---------------------------------------欠席議員 なし。---------------------------------------議事日程 平成25年12月11日 午前10時開議 日程1 一般質問      別冊 一般質問通告表 番号(4)から---------------------------------------会議に付した事件 日程1 一般質問      別冊 一般質問通告表 番号(4)から(7)まで---------------------------------------地方自治法第121条の規定による出席者               市長               田岡実千年君               副市長              亀井寿一郎君               理事(広域担当)         嶋田喜久一郎君               理事(防災及び危機管理担当)   芝 悦男君               企画政策部               部長               向井雅男君               企画調整課長           中前 偉君               総務部               部長               上路拓司君               次長兼税務課長          西  寛君               次長兼防災対策課長        井上 登君               秘書課長             片山道弘君               総務課長兼行政改革室長兼高田支所長                                岡 雅弘君               財政課長             小谷 充君               市民福祉部               部長兼福祉事務所長        浜前泰弘君               市民窓口課長           生駒 明君               生活環境課長           貝持正志君               子育て推進課長          畑尻英雄君               健康長寿課長           森本邦弘君               保健センター長          宇井 淳君               経済観光部               部長               鈴木俊朗君               次長兼商工観光課長        勢古口博司君               企業誘致対策課長         山本茂博君               建設農林部               部長               渕上 崇君               次長兼管理課長          中地清剛君               参事               玉置公晴君               都市建設課長           垣本裕也君               農林水産課長兼農業委員会事務局長 坪井辰実君               熊野川行政局               住民生活課長           丸石輝三君               会計管理者兼会計課長       西久保 敏君               医療センター               事務長              北畑直也君               水道事業所               所長               川嶋 潤君               消防本部               消防長              岡本秋久君               次長               切畑屋利一君               教育委員会               教育長              楠本秀一君               教育部               部長               平見善宣君               参事(国体準備担当)兼国体準備室長                                中岡保仁君               教育総務課長           北畑直子君               学校教育課長           宮本雅史君---------------------------------------本会議の事務局職員               局長               愛須雅文               次長               辻 篤樹               次長補佐兼庶務係長        渡爪 薫               議事調査係長           岡崎友哉               議事調査係主事          大居佑介            第3日(平成25年12月11日)--------------------------------------- △開議 午前10時00分 △開議の宣告 ○議長(辻本宏君)  皆さん、おはようございます。 ただいまの出席議員は15名であります。 定足数に達しておりますので、これより本日の会議を開きます。 本日の議事日程は、別紙にて配付いたしたとおりであります。御了承願います。 本日、屋敷議員所用のため遅刻の旨の届け出がありましたので、報告いたします。--------------------------------------- △日程1 一般質問 ○議長(辻本宏君)  それでは、日程1、一般質問を行います。 別冊、一般質問通告表の番号4から順次発言を許可いたします。--------------------------------------- △東原伸也君 ○議長(辻本宏君)  番号4、1番、東原議員。 ◆1番(東原伸也君) (登壇) 一般質問をいたします前に、前回の私の一般質問の際に蓬莱小学校の跡地についてお聞きしましたが、私の言葉が足らず、避難場所より高齢者や子供の遊び場のほうが大事というようにとれる発言がありましたので、まず市民の皆さんにおわび申し上げます。命にかかわるスペースを十分に確保した上で、残された土地の部分についてのスペースを有効に利用してほしいというのが私の本意でありますので、御了承いただきたいと思います。 それでは、通告に従い、一般質問いたします。 田岡市長、二期目の御当選まことにおめでとうございます。10月27日、歓喜に沸いた事務所でありましたけども、そのときにどういう気持ちでということはお聞きする間もないような状態ではありましたが、今振り返ってみて、一期目を終え二期目、これから進むわけですが、改めてこれからの方針もしくは意気込みをお聞かせください。 ○議長(辻本宏君)  田岡市長。 ◎市長(田岡実千年君)  本当に27日は多くの方々の御声援をいただいて当選させていただいて、心より感動をしたところでありました。それと同時に身が引き締まるといいますか、改めて市民の皆様からお願いしたという気持ちをしっかりと受けとめたところであります。一期目、なかなか思うようにできなかったところもありましたが、しっかり二期目、いろんなことに対しまして実行、実現して、市民の皆さんに新宮市がだんだんいい新宮市になってきてるなとしっかりと実感していただけるよう、一生懸命頑張りたいというふうに改めて思っております。 ◆1番(東原伸也君)  議会のほうも、私もですけども、これからの二期目というのは、市長にとっても我々、新宮市議会にとっても、大きな勝負の時期であると思います。大きな問題がいろいろ山積している中でこれからどのように対応していくべきかというのは、私も同様に考えるところであります。難しい問題でもぶつかっていきたいなという気持ちで今、私はいっぱいであります。 前回も質問させていただいた蓬莱小学校の跡地についてですが、レイアウトについては前に見せていただいた跡地利用計画から変更はありませんでしょうか。また、特に公園部分、築山から駅に向けての広い部分になりますけども、プールを除いた部分、あの部分についての変更というのはどうでしょうか。 ○議長(辻本宏君)  中前企画調整課長。 ◎企画調整課長(中前偉君)  企画のほうで教育民生委員会総務建設委員会のほうに8月に説明させていただきましたが、大きなレイアウトとしては変更ございません。 ◆1番(東原伸也君)  築山部分とプールをとった部分というのは、金網でグラウンドと仕切るような形になっていたと思うんですけども、同じ遊び場でその仕切りというのは必要なのかどうかというのはちょっと疑問なんですけども、その辺はいかがですか。 ◎企画調整課長(中前偉君)  そこらあたりは、今後、関係課で調整していく中で十分変更は可能であると考えてます。 ◆1番(東原伸也君)  この蓬莱小学校の跡地ですけども、教育が受け持つ部分と生涯学習課の部分、総務の部分なんですかあれは、盛り土の部分にまたがります。連携も当然ですけども、これからのスケジュールについて、もしわかれば何年何月に何々をするというような形でお答えいただければありがたいんですけど、いかがですか。 ◎企画調整課長(中前偉君)  今後、関係課によるスケジュールにつきましては、次週たまたま協議を持つ予定にしておりまして、現在のところは直接関係がございます教育総務課と子育て推進課のほうでは協議を行っているというふうになっております。 ◆1番(東原伸也君)  どれぐらいの時期で完成を目指してるんでしょうか。 ◎企画調整課長(中前偉君)  まだそのあたりも今後の詰めということになると思いますが、統合保育所の完成が平成27年度末に近いあたりというふうに聞いておりますので、全体の整備ということになりますと、早くても平成28年度以降ということになると思ってます。
    ◆1番(東原伸也君)  校舎を解体した後の体育館との渡り廊下の部分というのはカットして再利用するという話でしたけど、それはリフォームという形で結構お金もかかるんかなというのはあるんですけども、そういう積算もこれからということですか。 ◎企画調整課長(中前偉君)  これからということになります。 ◆1番(東原伸也君)  それともう1点、ちょっと細かいことですけども、蓬莱小学校の南舎を避難場所にということで屋上に金網を新たに張りましたけど、その金網というのは再利用というのは可能なんですか。 ◎企画調整課長(中前偉君)  南舎、北舎とも解体なんですけれども、そこら辺、再利用できるかどうかも、また今後の検討になると思います。 ◆1番(東原伸也君)  できるだけ無駄のないよう、よろしくお願いします。 もう1個聞き忘れました。盛り土の部分なんですけども、盛り土の土は河床掘削の中からという考え方でよろしいですか。 ◎企画調整課長(中前偉君)  それも一つの案だとは思いますが、まだそこらあたりも具体的には決まっておりません。 ◆1番(東原伸也君)  わかりました。 ことしの3月に県のシミュレーションにより、新宮市の防災計画等も動き出しましたけども、今、市民の中で少し疑問点がある部分をちょっとここで解明したいと思いますので、よろしくお願いします。 県のシミュレーションでは、最大14メートルという新宮市でのある部分での津波の高さということになってますけども、今、世間で新宮市の市民の皆さんが言ってるのは、10メートルということで話をされています。その14メートルが10メートルにどういうふうになったのか、10メートルの津波というような形で平均化して言うてるのかもしれませんけども、あるところで話をしていると、新宮市自体が過小に見積もっているんじゃないかという話がありました。私は、14メートルで間違いないと思いますよという話はしましたけども、その部分の話と大まかな新宮市全体の話というのとが混同してしまっているのかもしれませんが、新宮市でそのような説明の仕方はしてないですか。 ◎総務部次長兼防災対策課長(井上登君)  南海トラフの巨大地震の想定なんですけども、新宮市沿岸には最大津波高14メートル、平均10メートルの津波高で到達するということになっております。一般的には、津波が高くなる場所、ここは、波打ち際付近と言われておりまして、そのままの高さで陸地へ浸水するというわけではございません。やはり津波は海岸部に近いところでは浸水高も高く、津波の勢いも強くあります。やはり海岸から離れて内陸に行くに従って浸水深は浅くなり、勢いも弱まっていきます。避難などの防災対策を進める上では、津波高ではなく浸水深、それと浸水時間等で検討していく必要がございます。例えば、避難タワーを計画する場合は、予想浸水深に余裕高を考慮して高さを設定するというガイドラインもあります。 現在、津波の浸水域それと浸水深、到達時間の目安を示したハザードマップを作成中でありまして、作成できましたら全戸配布させていただきます。また、津波が時間とともに浸水していく映像を作成して出前講座等で活用するなど、津波に対して正しく住民に理解していただく取り組みを進めてまいります。防災対策につきましては、あくまでも和歌山県が想定してくれましたシミュレーション、これに基づきまして取り組みを進めてまいります。 ◆1番(東原伸也君)  わかりました。市民にとって、10メートルか14メートルというのは、どういう見方をされるのかというのはさまざまでしょうけども、新宮市がそのようなことを過小の内容で言ってるというような話になればちょっと問題が出てくるかもしれませんので、その辺の徹底、またよろしくお願いいたします。 それともう1点、これ津波のシステムについてもかかわってくるんですけども、避難するためには4、5分しかないとか、そういうような話がありますが、このシミュレーションの14メートルもそうだったと思うんですけども、この14メートルというのは、津波の第1波、第2波、第3波と、東日本大震災のときでは第5波、第6波まであったというように聞いてますけども、この14メートルというのは何波目のことを言ってるんでしょうか。 ◎総務部次長兼防災対策課長(井上登君)  この最高津波高は、第2波、28分で到達することを想定しています。 ◆1番(東原伸也君)  わかりました。これは私も聞いてるんですけども、ここで言っていただくほうが市民の皆さんにもわかりやすいと思うんで。4分、5分ということでもう逃げないという方もいますし、逃げていただきたいんですけども、もうええわというような方も結構、新宮にはおられるんで、そういう方をどうやって避難さすかというのは大変なこれからの努力やと思うんですけど、そういうところにつながらないように、悪いほうにつながらないように、ぜひ諦めない気持ちを持っていただくよう何かしたいなと私も思っておりますので、こういうところの情報をきちっと上げるということが大事なんじゃないかなと思います。 今、関連してお話しさせていただいたそのシミュレーションですけども、これから市民の皆さんにまだまだ啓発等を行っていくわけでありますけども、シミュレーションをもっと見やすくして市民の目の届くところに掲示していただくということはできますでしょうか。 ◎総務部次長兼防災対策課長(井上登君)  まず最初に、ハザードマップを全戸配布という形でとらせていただきます。それをもとに拡大版というか、見やすいものを集会所等々へ掲示していきたいと考えております。 ◆1番(東原伸也君)  ぜひよろしくお願いいたします。 続いては、避難場所のことなんですけども、前回の予算の中でもそうですけども、ボーリング調査をして避難場所を設置するという予算ありましたね。その結果、もしくは経過どうなってますでしょうか。 ○議長(辻本宏君)  井上総務部次長。 ◎総務部次長兼防災対策課長(井上登君)  ボーリング調査につきましては4カ所、あけぼの公園、王子市営団地内、それと佐野会館、それと佐野のちびっこ広場という区の所有するところ、その4カ所のボーリング調査を行いました。結果につきましては、佐野2カ所につきましては、地面からマイナス3メートル、それよりか深いところにはもう密度の高いしっかりした地盤があるというような結果を得ております。そこにつきましては、液状化にもなりにくいというような結果であります。あと、あけぼの公園につきましては、ボーリングした限りでは10の層があるということでありまして、そういう中には砂の層があったりして、やはりそこにタワーなりを建てるということになれば、やっぱり詳細な調査が望まれるというような結果が出ております。支持する地盤までということになりますと、14メートルから深く掘り下げるということになろうかと思います。王子団地につきましても、やはり九つの層が確認されておりまして、支持する地盤までは16メートルぐらいは必要というような結果を得ております。 ボーリング調査を行ったわけなんですけども、その中、あけぼの公園、ここにつきましては、それ以降、王子製紙跡地をいただきました。それと念法寺さんを津波一時避難場所として指定させていただきました。そういうところである程度逃げる場所が確保できた中で検討しますと、やはり熊野地の二丁目の東側、いわゆる熊野地会館、それからもとの大浜保育所付近、そこの部分で逃げるところがないというのが現状でありまして、防災対策課では、やはり熊野地会館付近、ここでそこの部分で逃げる場所を確保していきたいと今検討している状況であります。 ◆1番(東原伸也君)  今のお話ですと、あけぼの公園のところは、一旦、白紙にするということになってしまうんですね。 ◎総務部次長兼防災対策課長(井上登君)  最初の検討段階は王子製紙跡地もありませんでしたので、全体的な中で考えた場合、あけぼの公園が大きく、避難する場所としては望ましいんだろうということでありましたけども、その後、王子製紙跡地、念法寺という逃げる場所を確保できましたので、逃げれない場所で避難場所を見つけてくということになると、やはり距離から考えますと、あけぼの公園よりかは熊野地会館寄りのほうが避難場所としては適切なんかなという判断をしております。 ◆1番(東原伸也君)  一応変えていかなんだらということですね。佐野の2カ所については、もうそうすると、実行段階ということでよろしいんでしょうか。また、王子については、それもまた変更いう形になりますか。 ◎総務部次長兼防災対策課長(井上登君)  佐野2カ所につきましては、現在のシミュレーションでは浸水域内という部分で、つくらないというわけではないんですけども、まだそこの部分の検討には至ってないということで、計画がまだないような段階です。まずは、やはり浸水域の方を逃がす、その中でというところで、今考えてたのが熊野地会館周辺ということであります。 ◆1番(東原伸也君)  そうすると、この四つのボーリング調査の中で実際に避難場所を設置するというところというのは、今のところはゼロなんですか。 ◎総務部次長兼防災対策課長(井上登君)  計画、今後の検討も必要なんですけども、今のところそこへつくっていくという話にはなってはおりません。 ◆1番(東原伸也君)  何かもったいない話になってしもうたですね、せっかくボーリング調査して。でも、市民の方のその地域の方の要望と今回のボーリング調査の結果を受けた結論とちゃんと合致するように説明せなあかんと思うんですけども、その辺はどうなんでしょう。 ◎総務部次長兼防災対策課長(井上登君)  熊野地、そこについては、住民の要望としてと今後つくっていく場所というところでは十分説明つくというか、合致すると考えております。佐野地区については、今後、区ともいろいろ話ししながら、避難場所の確保というところは協議していく必要があろうかと考えております。 ◆1番(東原伸也君)  熊野地の場合でしたら、王子製紙の跡地の利用の問題でということですけども、話が後からついてきた部分というのはあるのかもしれませんけども、そこで必要じゃなかったということになれば、予算のちょっと無駄な部分が出てくるんじゃないかなと思いますので、今後そういうところなりをよろしくお願いいたします。 そうなりますと、今後、市全体の中で避難場所を新設するというところというのは、ほかに何カ所かあるんでしょうか。 ◎総務部次長兼防災対策課長(井上登君)  今動いてる話でありますと、やっぱり王子製紙跡地、それと熊野地会館周辺でというところ、あと蓬莱小学校跡地の整備というところでありまして、その他の部分での避難場所というところの新設の話はございません。 ◆1番(東原伸也君)  わかりました。3カ所ですね、そうすると。 きのうの一般質問の中でも11施設を新たに避難場所に指定したというお話でしたけども、これで新宮市内の中の避難場所というのは、そうすると幾つになるんですか。 ◎総務部次長兼防災対策課長(井上登君)  津波一時避難施設、建物につきましては、29施設ございます。それと、高台として示しておる場所につきましては、11の場所を指定しております。 ◆1番(東原伸也君)  合計40ということですね。プラス先ほどの蓬莱小学校跡地王子製紙跡地。熊野地はまだ未定ですから、あれどうなるかわかりませんけども、とりあえず42ということですね。これで大体大まかな避難人数というものの確保というのは何%ぐらい達成できてるんですか。 ◎総務部次長兼防災対策課長(井上登君)  パーセントというのはなかなか難しいんですけども、収容人数からいきますと、もう市民を十分収容するスペースはあるんですけども、距離とかで換算しますと、やはり海岸に近い熊野地地区、そこのところにないというところ、そこがカバーできていないというのが現状であります。 ◆1番(東原伸也君)  ハザードマップの作成が今急がれてると思うんですけども、その中に避難人数、例えばこの地域は蓬莱小学校へ逃げてください、この地域は王子製紙の跡地に逃げてくださいというような形の、近いところでの線引きみたいなものというのはつくっているんでしょうか。 ◎総務部次長兼防災対策課長(井上登君)  マップの中には避難場所を示していきます。その中で星一つ、二つ、三つというような表示をしていきます。避難のあり方としては、より安全な場所へ、最善を尽くせということで、逃げれる方はより安全な場所へ逃げてもらうということなので、ここの地域はここというよりかは、行けるところまで逃げてもらうというような示し方をしたいと思います。 ◎副市長(亀井寿一郎君)  ちょっと誤解を与えたらまずいと思いますので、ちょっとその辺、訂正させていただきます。 我々、今までいろんな検討を加えてきております。その中で今一番優先的に避難施設を確保するという場所については、今、次長から答弁のあった地域です。ほかの地域については、これはもうやめようということではありません。今後の状況を見る中で、どうしても必要な箇所というのはあると思います。そういう部分は今後の検討の中に計画性として持っていくと、詳細な計画を持っていくということですので、その辺は御理解していただきたいと思います。 ◆1番(東原伸也君)  私は、そういうことは十分理解してますけども、わかりました。 ただ、避難場所をつくるということになれば、もしくは建てるということになれば、先ほど言うたようにボーリング調査というものが必要になってくると思いますので、そういうものがある程度無駄にならない支出の仕方をぜひともしてもらいたいと思いますので、地域それぞれ要望も当然ありますので、その辺も当局のほうでうまく配置をしながら行っていただきたいと思います。 それで避難場所についてのお話というのは、もう長きにわたっていろいろ市民の要望も受けながらやってきたことではありますけども、やっぱりその避難場所へ逃げていただくのが一番なんですけども、地震と津波ということになるんですけども、津波をとめるための堤防、これが私たち海岸部に住む人間にとっては物すごい重要なものであります。 そこで、先ほどからお話しいただいております堤防の設置、大浜緑地についてなんですけども、国への要望部分というか、国がしてくれる部分と、してくれると言うたらおかしいですけども、こちらから言うとしていただきたい部分、それと市の単独でやらなければならない部分というのが出てくると思うんですけども、今どのようなことになってますでしょうか。 ◎都市建設課長(垣本裕也君)  現在、市で行ってます測量設計業務、これは単独で行っております。本来であれば、その中の地質調査、それは新宮市で行うものであるんですけども、現在、国土交通省の御支援によりまして紀南河川国道事務所で11月22日から2カ所、地質調査を行っていただいております。現在解析中ということであります。国土交通省のほうで行っていただけるものということですけども、現在決まってるのは、掘削土砂の搬入、これは行っていただくということは聞いております。ですけども、現在、緑地についての工法とか構造について検討しているところですので、国土交通省で今後どのような形のことを行っていただけるかというのは、今後、協議を行う中で検討していただきたいと考えております。 ◆1番(東原伸也君)  そうすると、詳細な堤防という形にするための設計というか、そういうものというのは、これから入っていくんですか、工法とかそういうものですね。 ◎都市建設課長(垣本裕也君)  現在、地質調査を行っていただいてますので、その解析をもとに、どういうものの構造とか、どういう形のものをということで現在検討しているところであります。 ◆1番(東原伸也君)  河床整備自体は激特事業でありまして、平成28年まででしたね。そうすると、この堤防完成する時期というのは大体どれぐらいに考えておりますか。 ◎都市建設課長(垣本裕也君)  うちの問題にもなるんですけども、その用地の問題、そういうところもありますので、できるだけ早く解決して、平成28年度までに何とか作業を進めていただきたいと思っております。 ◆1番(東原伸也君)  市のほうでやれる部分といいましても、説明いただいたときには600メートルぐらいありましたっけ、市の単独分で。市の今の財政の中でできるんかどうかというのは大変難しい部分が出てくるんじゃないかなと思いますので、こういうものを今回、南海トラフ巨大地震の特別措置法や国土強靭化の基本法等ができましたので、このあたりをうまく活用して何とか激特事業の続きと言うたらおかしいですが、国や県のほうで予算配分してもらえるような方策というのを考えたらいかがでしょうか。それはどうですか。 ◎副市長(亀井寿一郎君)  タイミング的には南海トラフの防災・減災というのが国で審議されてきて、法そのものが通ったということですし、国土強靭化の関係につきましても、これもスムーズにいったというふうに。今回いろんなそういった助成制度というのは、今の新宮市の計画した状況からいえば、非常にありがたいことになるというふうに期待しております。そういったことを念頭に、今後できる限りそういう防災・減災、市民の安心・安全を守るという観点から、どうしてもやっぱりこれは国・県の協力をいただきながらやっていきたいというふうに思ってますので、その辺は今後ともまたいろいろと御協力をお願いしたいというふうに思います。 ◆1番(東原伸也君)  幾らでも協力させてもらいますので。それは市民の命を守るということがやっぱり大事ですので、常に自治体というのは安心・安全と、次に医療とか福祉とか教育とかいうような形で来ると思うんですけども、やっぱり安心・安全が自治体の形成する第一の条件やと思ってますので、その辺はぜひ使ってください。 その盛り土という形になれば、今、新宮市内で盛り土をする部分というのは、今の大浜緑地、王子製紙跡地の避難場所、蓬莱小学校の跡地ということになりますけども、これは全部、河床整備の掘削した土砂、砂利で賄えるんですか。 ◎副市長(亀井寿一郎君)  河原の整備に伴う土砂については賄えると思います。ただ、蓬莱小学校跡地については、その辺のことを詳細、まだ国交省のほうへも話はしておりません。これは、あくまでも今後の庁舎の建設との関連性も出てくると思います。用地そのものを少し低くするというような計画の中で、ここで出る土砂というのは考慮する必要あるんかなというふうには思ってます。これは、まだまだスケジュール的な整合性がなければ、その辺が明確にはなってきませんけども、そういったことがもし順調に行くとすれば、そういう利用も考えられるというふうには思ってます。 ◆1番(東原伸也君)  わかりました。出た土を有効利用するということは大事なことやと思いますので、庁舎の道との平らにするというような考え方やったと思いますので、その土砂も有効活用してやったらいいと思います。 今、盛り土の話でいきましたけど、この三つは、全て激特事業から見てくると、完成時期も全て重なってくるような気がして、それは、そういうことできるんかなというのもちょっとあれがあるんですけども、王子製紙の跡地の盛り土の問題もそうなんですけども、その辺は、完成時期というのは、それぞれ大体同じ時期に重なると僕は思ってるんですけども、それでよろしいんですか。 ◎都市建設課長(垣本裕也君)  蓬莱跡地につきましては、敷地自体が新宮市の用地ですので、それはもうある程度計画さえ進めば着手できると思っております。大浜緑地整備につきましても、あとは敷地の問題ですけども、そこが一番問題にはなってくるんですけども、それさえ解決すれば、すぐにも着手できると思っております。ですので、その大浜緑地、王子製紙跡地につきましては、最終的には同じ、完成時期につきましては同じぐらいの年度になってくるんではないかとは思っております。 ◆1番(東原伸也君)  これは都市建設課に最後かかってくるんかなと思うんですけど、ぜひ早急によろしくお願いいたします。 ◎建設農林部長(渕上崇君)  今、いろいろと状況、東原議員から質問あったんですけども、大浜緑地につきましては、民有地もあります、そしてまた国有林の土地もあります。今後、調整というか、それがやはりこれから我々の課題になってきますので、これについてはちょっと時間を要することで、我々も頑張りますけど、そういう状況だけ御理解お願いいたします。 ◆1番(東原伸也君)  わかりました。なるべく早くしないと、平成28年度までにとらなきゃならないその土砂が、どこかにまた仮置きせなあかんということになったりしますので、そういうことも考えて、ぜひ早目によろしくお願いいたします。 それと、市長、この堤防の話ですけども、堤防道路という考え方は、市長はまだ持ってますか。 ◎市長(田岡実千年君)  高速道路の話でございますか。 ◆1番(東原伸也君)  そうです、当然。 ◎市長(田岡実千年君)  今回、ことしの5月に東原議員とかの長年の御尽力によりまして、新宮市あけぼのから紀宝町神内までの2.4キロ、いえばこの河口の大橋の事業が決定したわけであります。この部分に関しましても、橋以外をできれば盛り土でお願いしたいというふうには国土交通省のほうに事あるごとにお願いをしているところであります。また、まだまだ今後の話でありますが、私どもが整備するこの600メートルの大浜緑地の延長部分を何とかあけぼのから那智勝浦新宮道路に通じる部分で海沿いに盛り土で建設いただきたい、そういうことは国土交通省に伝えているところであります。仮にこれが実現しますと、今のこの浸水域のシミュレーションが大幅に改善されるというふうに考えておりまして、何とかこれをこれからも強く国・県へ働きかけていきたい、そういうふうに思っておるところであります。 ◆1番(東原伸也君)  ということは、市長、ちょっと今の話やったら、盛り土をして道の部分を足していきたいということですけど、要は堤防道路ということを進めていきたいということでいいんですよね。 ◎市長(田岡実千年君)  近隣の住民の皆さんともこれからいろいろお話をさせていただかなければなりませんが、いわゆる堤防道路をすることがやっぱり安心・安全につながるというふうに思っております。景観等、いろんな問題が出てくるわけでありますが、何とかこれらのことを解決して実現したいというふうには、私、今、思っているところであります。 ◆1番(東原伸也君)  ありがとうございます。 私も同様で、堤防道路をつくることにより、ある意味一石二鳥、その財源自体は国交省から提供いただけるという形というのが、今の新宮市の、財政は当然ですけども、一番いい形ではないかなと思います。今、私の頭の中で想像する堤防道路というものが、すぐ高速というふうには僕も結びつかすのは難しいんですけども、そのようなものができれば一番、高速といいましても、まだ今のところ一般道ですね。一般国道新宮紀宝道路ですものね。そういう形で市長の考え方があるのならば、ぜひそのようにしていただきたいと私も思います。 最後に、王子製紙跡地なんですけども、私も地元町内会という形でいろいろ御説明いただきました。盛り土自体は、先ほどの答弁もありましたように、掘削土砂をという形でやっていくと思うんです。ただ、王子製紙の場合は条件がありまして、地盤をさわれないということがありましたよね。そうすると、盛り土をしていくと下の地盤の強度がわからないということになりますので、その盛り土自体が弱いものになってしまうんじゃないかというちょっと懸念あるんですけども、その辺いかがですか。 ◎都市建設課長(垣本裕也君)  確かに議員言うとおり、地質調査自体、土地のことができないというのが実際です。ですので、そういうことも含めて都市建設課のほうでは一応その法面の勾配をできるだけ緩くした中で盛り土をつくっていきたいと考えております。そういうことを含めて地震に耐えられる、耐えられるというんですけど、できるだけ耐えられるものにしていきたいと思っております。 ◆1番(東原伸也君)  この用地につきましては、今は土地はさわれませんが、将来的に道幅の拡幅とか、そういうことを含めた将来像を持ったこの地域の中で今回の盛り土とか緑地整備ですけども、そういうものを進めていただけたらと思います。そして、この地域での説明会、いつごろ予定されているか、もしわかれば。 ◎企画調整課長(中前偉君)  年明けの28日に予定しております。 ◆1番(東原伸也君)  28日。 ◎企画調整課長(中前偉君)  はい。 ◆1番(東原伸也君)  わかりました。最後に、これは要望という形になるのかもしれませんが、2年前の台風の折に蓬莱地域、阿須賀、池田、蓬莱という形で浸水したわけですけども、そのときの災害のことがやっぱり頭にありますので、その堤防は主に海側ですけども、河川沿い、熊野川沿いの堤防、国土交通省で今いろんな形で、掘削は当然ですけども、計画をされてると思いますけども、市で確認している進捗状況というか、そういうものがわかれば、ぜひお願いします。 ◎都市建設課長(垣本裕也君)  現在、池田地区におきまして、国交省のほうで護岸工事を行っていただいております。平成25年3月に池田地区の築堤工事として発注されまして、現在作業を行っているところなんですけども、現在の作業は、護岸工事を整備するために河川内を締め切る仮設矢板を打設しているというところであります。仮設の完成後、一部護岸工事も今回の発注している工事の中で含めて行っていきたいというような形のことを国交省のほうからお聞きしております。 ◆1番(東原伸也君)  わかりました。特に相筋から池田、浸水見られたというか、溢水してきたところ、そういうところの強化策というのがまだいま一つ市民に伝わってない部分が大きいんじゃないかなと思います。ましてや対岸での堤防工事が目に見えて進んでいますので、新宮市のほうは何で堤防強化とか整備しないんかなという話が余計出てきていますので、その辺、今後どのように計画してるんか、ぜひ国交省とも密に連絡とって、開示できる部分は開示していただきたいなと思いますが、いかがですか。 ◎都市建設課長(垣本裕也君)  今後、国交省のほうとも協議十分詰めまして、開示できるところは開示していただくような形で進めさせていただきたいと思っております。 ◆1番(東原伸也君)  わかりました。 大きな災害が来るということがわかっていて、それもいつ来るかというのはわかりませんが、それに対応するのは大変なことだと思いますけども、引き続き、先ほども申し上げましたが、市民の安全・安心が一番と思いますので、取り組んでいただくようよろしくお願いします。 続きまして、学校教育について入らせていただきます。 先日、教育民生委員会において秋田県のほうを視察してまいりました。たまたまいいタイミングで行けたので、湯沢市というところへ行かせていただいたんですけども、公開研究会という形で、ほかの学校をみんな全部休みにして、そこで研修会をやるというようなそういうところに出くわしまして、その学校の2校を視察させていただきました。多くの先生方や関係者の方が授業参観みたいな形でそこへ集まってきておりまして人がいっぱいでありまして、その中で子供が授業をしておりました。 新宮市でそういうことというのは、これまでやったことありますか。 ○議長(辻本宏君)  宮本学校教育課長。 ◎学校教育課長(宮本雅史君)  秋田県のこの湯沢市では、国立教育政策研究所の委託事業という研究を受けて、この日に大規模な公開研究会が開かれたというふうに文部科学省のホームページのほうで見ることができました。過去に新宮市でも、そういうような県の事業、国の事業受けた場合に公開発表会を実施したことはございます。 ◆1番(東原伸也君)  まず、これは、授業の中身のことであれですけども、いろいろと、私が今まで自分も体験したことありませんし、子供の授業参観等、行く機会もありましたけども、見たことないやり方というものが、教育の仕方というんですか、そういうものがありました。 例えば、一番思ったのは、全ての教室の中で、授業の中でネームプレートを使ったやり方、だからクラスの生徒のネームプレートが全部あって磁石で全部ひっつけれるようになっていて、それを必ず使ってどこの学級もやっていたというのは、何かああいうネームプレート、自分の名前書いてあるネームプレートは見たことないんで、僕も。こういうやり方して、そのやり方の経過を全て子供の名前、比較というたらおかしいけども、同じやり方でやるんじゃなしに違うやり方の比較をしていったりとか、そういうような、解釈の仕方の順番がみんな違うということもあると思うんですけども。そういうようなやり方をしてたりとか、クラスの中でも別々に分けて授業をやるとか、そういうやり方というのもやってました。ちょっと私自身、子供がいるときに学校行ってというのが余りなかったんで、なかなか斬新というか、新しいものに見えましたけど、そういう中では。 ◎教育長(楠本秀一君)  今、学校教育課長のほうからも報告あったんですけども、せんだって、12月に入ってから王子小学校が公開授業やっていただきまして、これは、1学年から6年まで全員、防災教育の取り組みを、それを先生がパソコン使ってやるという、本当に非常に斬新なそういう研究授業をやっていただいた例もありますので、新宮市でもそういった、大規模な国の指定のそういう研究会ではないですけども、そういう取り組みをやっておりますので、一応お知らせしておきます。 ◆1番(東原伸也君)  かつては、新宮市では光洋中学校でモデル事業としてやりましたが、あのときも私申し上げたんですけども、いい結果が出たらほかの学校で取り入れるということを何でしないんかなというちょっと疑問が僕ありましたので、そのことを聞かせていただいたことがあります。その形態によって、例えば休みの日が違うとか土日の活用の仕方とか、そういうものもほかの学校とは違うというようなことも当時聞かされておりましたし、地域住民の協力というのは大きなものがあったというのも当然知ってるんですけども、そういう教育の方針の中でモデル事業をやった結果どうするんだというようなところがちょっと疑問に私自身は思ってたんで、そういう取り組みをするんであれば、もっとわかりやすい何か取り組みの仕方はできないんかなという物すごい疑念を持ってたんです。 それは、また今後どうするんかなというのもあるんですけども、今回はそれはちょっとおいといて、もう一つは仙北市というところ、湯沢市と仙北市というところ行ったんですけども、仙北市では、仙北市の目指す子供像というのを設定しています。これは、「ふるさとを愛し、豊かな心と健やかな体をもち、確かな学力を身に付けた仙北の子ども」という学校教育のこういう目標がまず一番初めに掲げられておりました。そして、県の教育委員会ですけども、「秋田わか杉っ子学びの十か条」というのを県が制定しています。その中身は、早ね早おき朝ごはんに家庭学習、規則正しい生活がスタートラインというような、そういうものが10カ条書いてあって、県、自治体ともに教育に対しての力の入れようというのは大分違うんじゃないかなと、私はちょっと思いました。 仙北市においては、教育事務所長だった人を市に招いて、教育長という形でお迎えしてというような教育に力を入れた取り組みをしておりますし、また、今から申し上げますけど、いろんなことで私も誤解していた部分もあるんですけども、会議等の回数なんかも非常に多いように思われました。新宮市の教育委員会はどれぐらいしやるんかちょっとわかりませんけど、後でまたお伺いします。 教科でいうと、国語のA・B、算数のA・B、数学A・Bのほかに生活習慣等の意識調査というのがあり、その調査の結果を見ても、この地域というのは上回っておりますし、国でもトップレベルということの数値が出ておるんですね。まず大きな部分は、自分の目標、夢を持っているかということ、もう一つは、家庭学習、主体的な学習習慣を持っている、地域行事への積極的参加、こういうものがその中で問われているんですが、こういうもの自体の数値が全国的に高いということです。 それと学習状況調査でいいますと、全国の学習状況調査というのが4月に行われる。これは新宮市でもやってますよね。その結果が大体8月に出るそうです。これは一緒だと思うんですけども、同じく県の状況調査というのを12月にやってというスケジュールがもう毎年決まってるらしいですが、新宮市は、独自の調査というよりか県の調査というのは新宮ではあるんですか。 ◎学校教育課長(宮本雅史君)  議員おっしゃられましたように、全国学力・学習状況調査は毎年4月に実施され、8月に結果が公表されております。県の調査ですけれど、今年度、県は新規事業として、学習到達度調査というのを小学校4年生、5年生、6年生と中学校1、2年生に対して、ちょうど昨日実施したところです。 ◆1番(東原伸也君)  わかりました。この仙北市においては、8月の調査を受けて、8月の調査というのは全国学力調査の結果です。結果を受けて、市、校区ともどもの課題を明確化して取り組んでいくと。12月の県の調査を受けて、これは1月に発表されるらしいんですけども、結果が出るらしいんですけど、再度検討して、また全国調査の結果を受けて改善した部分でどの程度改善点が見られたかという二段構え。そして1月に結果出て、2月、3月、最後の2カ月で足りなかった部分を整理していくという、こういう最終的には三段構えになってるんですね。これがちゃんと書いてあるんですね。書いてあるというか、明確に答えてくれるぐらいきっちりしたものになってるようです。 学力テストの順位が100%というわけではありませんが、いろんな形で前回の質問のときに申し上げましたけども、通塾の人数が少ないと言うてましたけども、あれは塾がなかったで済む子は少なかったです。塾の数が極端に少ないというのがあります。でも、そのかわり、それに反映して、家庭学習というものの家での学習習慣というのが物すごくついてるという効果が出てるというふうに解釈できました。 ○議長(辻本宏君)  一般質問中でありますが、10分間程度休憩します。 △休憩 午前11時00分--------------------------------------- △再開 午前11時10分 ○副議長(三栗章史君)  休憩前に引き続き会議を開きます。 一般質問を続けます。 1番、東原議員。 ◆1番(東原伸也君) (登壇) 引き続き一般質問いたします。 先ほどの話をさせていただいたとおり、大分誤解する部分も秋田県に対してはあったんですけども、学力関係の1位、2位というのは、これまでもお話ししたように、しばらくの間、秋田県というのは上位にもうずっと君臨しているというのは、これは現実ですので。それと、50年前は45位やったらしいですね。そこからここまでに立ち上げるために努力をし続けているということやと思うんです。継続というのは大事やなと本当にもう実感させられました。秋田県の中では、小中はまあまあでも高校からがちょっと問題があるということで、数年前から力を入れて、秋田高校では14名の東大生というのを出したというふうに言っておりました。このことは、私どもの委員会の中での質疑でも答えていただいております。 一番私が思ったことの中に、その全国学力調査の中の公表事項、ちなみに仙北市ですが、国平均は当然出てきます、県平均、自治体、学校ごとの平均というふうに平均を公表しているというふうに質疑の中で答えてくれてるんです。我が新宮市はどうですか。 ○副議長(三栗章史君)  宮本学校教育課長。 ◎学校教育課長(宮本雅史君)  この全国学力・学習調査においては、調査により測定できるものは学力の特定の一部分であることであったり、学校間の序列化とか過度の競争が生じないようにしなければならないと考え、そのような観点から調査結果の数値による公表は行わないということで対応しております。 ◆1番(東原伸也君)  出してる、公表してる部分というのは、市の平均までは公表はされてるんですか、そうすると。 ◎学校教育課長(宮本雅史君)  お尋ねの市の平均についてですけれど、そのような数値による公表を行っていないということで対応させていただいております。 ◆1番(東原伸也君)  ということは、学校ごと、例えば先生が、校長がというのが正しいんかもしれませんが、その学校の学力というのは把握できないということになるんじゃないですか。 ◎学校教育課長(宮本雅史君)  この全国学力・学習状況調査においては、市の教育委員会もそうですけれど、各学校には各学校の結果というのが国のほうから送付されてきております。個人の状況も踏まえてなんですけれど、そのようなことで学校は自校の学力について把握を行っております。 ◆1番(東原伸也君)  学校ごとの平均を出さないということでありますけども、学校の校長は学校の結果をいただけるということですね。校長会もしくは教育委員会等での委員会の議論の中に、このことというのはどういうふうに反映されるんですか。 ◎学校教育課長(宮本雅史君)  この全国学力・学習状況調査につきましては、もちろんそれぞれの子供たちの学力の状況を把握するとともに、課題があれば改善を図るための重要な機会だというふうに考えております。各学校においても、ことし、先ほど12月の県の到達度調査が始まったということなんですけれど、検証スタイルというものを確立していかなければならないというふうに考えております。この件に関しましては、10月の校長会で各校長から結果も含めて、今後の取り組みも含めての報告をいただいたところです。 ◆1番(東原伸也君)  僕はスポーツが好きなんであれですけども、競い合うという、いい意味で、そういう部分というものがどこか何か足りないんじゃないかなという気が大きくするわけなんですけども、いろいろ考えてやっていただいてると思いますが、少しチャレンジ精神を持って頑張っていただくということはできないですか。 ◎学校教育課長(宮本雅史君)  議員おっしゃるように、子供たちも学校も切磋琢磨しながら学力向上に取り組んでいくということは非常に重要なことだというふうに考えております。各学校においては、このような検証スタイルを確立しながら改善策に取り組んでいく必要がありますし、教育委員会といたしましても、そのことについて指導、支援を行ってまいります。 ◆1番(東原伸也君)  ぜひ頑張ってやっていってください。もう教育という分野というのは、一般質問するのも難しいですし、いろんなことに波及してくる問題だとは思いますので、前に申し上げましたように、お医者さんが少ないというこの現状、お医者さんに来てもらうためにどうしたらいいかということになると、お医者さんの子供の学習能力を高められる地域でなければ来ないとか、そういうことがよく言われますので、また違う意味でも、新宮市というものがアピールできる一つの大きな分野になるんじゃないかなと思いますので、ぜひよろしくお願いします。 あと、ちょっと紹介させてもらいたいと思います。湯沢市では、習熟度別の授業を行っております。これは、先生が、あなたはこれぐらいしかわかってないから、あなたはよくできるからもっと上を行きなさいと、そういう先生が分けるんではなく、子供主体で子供にどこに行きたいですかということを聞いて、子供の希望のところで授業をするということになっているらしいです。こういう取り組みというのは、どうですか、新宮市でやっていますか。 ◎学校教育課長(宮本雅史君)  議員おっしゃる習熟度別の指導についてですけれど、過去には行ったことがあるというふうには聞いておるのですけれど、現在のところは行っていないというふうに捉えております。指導体制の工夫ということにかかわってくる部分で、指導方法については、このほかにも少人数で指導したり、一つの学級に複数の教員が入って指導したりする方法、もしくは個別指導を取り入れていく方法など、指導体制の工夫にはたくさんあるんですけれど、習熟度という方法を現在取り入れているところはありません。ただ、このことを実施するのは1クラスに2名の教員が必要になってくるという、そのような課題も一つあるんですけれど、現在市内でよく行われている方法は、1クラスに2名入ってティーム・ティーチングという方法を主に採用しております。 ◆1番(東原伸也君)  わかりました。過去はやっていたが今はやっていないというたら、何か成果が出なかったとかいう、そういう理由があるわけではないんですね。 ◎学校教育課長(宮本雅史君)  そのことに対して詳しくは聞いてないのですけれど、ただ、やっぱり子供たちの意識の中であったり、保護者への理解であったり、教える内容を子供に変えてしまうということに関して、この習熟度に関しては、そういう問題点は過去にも指摘されていることはあります。 ◆1番(東原伸也君)  わかりました。参考までに申し上げましたけども、できる子、できない子というのは必ず出てくると思うんですね、その差というのは。ただ、それをどうやって埋めていくかということで、あるときはできない子もいたけど、その子は次はできるところへ行く、またできないところへ戻るとか、それも自由なんですよね。そういう子供本位の考え方で自由に同じ教室内ですけども渡り歩けるという、そういうことができるというのも一つの手なんかなと思います。 もう一つ、これもそうですけども、教育専門監というのを置いているらしいです。これは、簡単に言うと、授業のプロですね。そのお手本をその学級の担任とともに授業を行って、先生を指導するという立場なんですけども、こういう制度というのはどう思われますか。 ◎学校教育課長(宮本雅史君)  各教員の指導力の向上というのは、やっぱり子供たちにとって非常に大切なことだというふうに考えております。もちろんそのことは当学校教育課の指導主事が行っていくことであるわけなんですけれど、県教育委員会のほうでは指導員制度というのは設けて、それぞれの教科の中で各教科の指導員というのを設けて、例えば授業を参観してその先生にアドバイスをしたり、もしくは研修会等で講師を務めたりというそういうような事業は県のほうで行っております。 ◆1番(東原伸也君)  県のほうで行ってて、市で積極的に取り入れてこういうふうにやってるというようなものでも別にないんですか。県教委でやってるという形になるんですか。 ◎学校教育課長(宮本雅史君)  現在、新宮市には3名の先生方がこの指導員ということになっております。東牟婁地方全体では、それぞれの教科が網羅されてるというような形になっております。 ◆1番(東原伸也君)  その活用の仕方と言われると僕もわかりにくいんですけども、そういう順番とかいろんなことがあるんでしょうけども、こういう方というのは授業のプロとか専門監ということの誘いを受けると、断る方はないと。専門監というもの自体のレベルが、その地域ではやっぱり高いということですね。この専門監になってやってほしいと言われた方は、大体、管理職になられる方だというふうに聞いております。 そういうことを含めた上でこういうものというのを、私は、現職じゃなかっても、退職された方でも授業のうまい方はいらっしゃったと思うんです。蓬莱小学校のときにも一度、名前出してええんか知りませんけど、ちょっといるんですけど、女性の方で1年生を教える専門の上手な先生がおりまして、その人の名前で何とか学級という名前になるんですけど、そういう授業参観を各学校から来て1回やったのだけ覚えてます。その人が物すごい1年生に物事を教えるという教え方が上手やということをやったらしいです。そういうのだけは記憶にあるんです。 そういうものを学校の先生を育てるという観点からもいろんな形で学校にかかわっていけるんじゃないかな。市当局という中では指導主事はいらっしゃいますけども、ほかの人は教育をする立場の人ではないですよね。ないですから、市を動かしていく中で教育というものの位置というのをもう一遍見直していただいて、重要な新宮市の一つの大きな集客とかの材料にはなるんではないかなと思いますので、ぜひ教育には力を入れていただきたいし、私が常に申し上げておりますように、人口をふやすということの大きな私の目標のもとに今はやっておりますので、そのことについても、やはり教育が充実していれば、ここに移り住んでいただく方も必ずふえると信じてやっております。それを市長にお願いいたしまして、私の一般質問終わらせていただきます。ありがとうございます。--------------------------------------- △濱田雅美君 ○副議長(三栗章史君)  一般質問を続けます。 12番、濱田議員。 ◆12番(濱田雅美君) (登壇) 通告に従いまして一般質問を行います。何分、初めての一般質問でありますので、多々不手際もあろうかと思いますが、よろしくお願いいたします。 それでは、新宮市子ども・子育て会議について質問いたします。 また、通告につきましても、なるべく具体的に通告すべきでありましたが、次回より諸先輩議員の皆様と同様に具体性を持たせた通告といたしますので、今回は御容赦願います。 この新宮市子ども・子育て会議について質問といたしましたのは、この会議の名称である「子ども・子育て」という部分で、3人の子育てを経験した女性として、下の子は中学生ではありますが、現在も子育ての状況にあり最も関心がありましたので、初めての一般質問の議題とさせていただきました。よろしくお願いいたします。また、既にこのテーマは、並河議員、榎本議員が御質問されており、重複する点もあろうかと思いますが、よろしくお願いいたします。 子ども・子育て会議に関しまして、この会議の背景には市町村子ども・子育て支援計画の策定があり、急速な少子化の進行と家庭及び地域を取り巻く環境の変化により、子ども・子育ての支援給付、子供及び子供を養育している者に必要な支援を実施し、一人一人の子供が健やかに成長することができる社会の実現に寄与することを目的として、幼児期の学校教育、保育、地域の子育て支援に取り組むことが、ひいては少子化対策の向上につながるものを目指しているものだと思います。 まず、この急速な少子化の進行についてでありますが、新宮市の出生数の推移はいかがなものなのでしょうか。やはり新宮市においてもかなり少子化は進んでいるのでしょうか。平成17年度の合併後から昨年度中の数字で結構です。教えていただきたいと思います。 ○副議長(三栗章史君)  生駒市民窓口課長。 ◎市民窓口課長(生駒明君)  少子化の問題ですけども、平成25年11月末、先月末の新宮市の人口が3万1,448人でした。うちゼロ歳から4歳までの人口は1,119人でございます。全体に占める割合3.56%になります。ことしの4月なんですけども、1,119人、3.55%。昨年度平成24年では1,145人、3.6%。平成23年度が1,177人、3.66%。平成22年では1,167人、3.6%。平成21年、1,177人、3.61%。平成20年4月1日が1,184人、3.58%。平成19年が1,237人、3.68%でございます。平成18年4月1日では1,154人、3.4%ありました。 出生数のほうですけども、合併の平成17年10月から翌年の3月まで6カ月分ですけども、116人。平成18年度が244人、平成19年度、237人、平成20年度が231人、平成21年度、213人、平成22年度、252人、平成23年度が229人、平成24年度、217人、ことしの4月からことしの11月末まで8カ月分で165人の出生でございます。 ◆12番(濱田雅美君)  ありがとうございます。急速な進行とは言えないまでも、新宮市においても少子化はやはり進行しているようです。 少子化については、今後結婚し、家庭を持つこととなる若者世代が将来に不安を感じずに子供を産み育てようと思える社会を構築すること、また、子ども・子育て支援にとどまらず、若者支援、結婚、出産や雇用のあり方、医療、健康等に至るまでを考慮する必要があるとされています。 そこでお聞きしたいのですが、妊娠期、そして出産直後の健診や予防接種の充実、あるいは保健師さんなどによるケアなどの充実も産み育てやすいまちづくりという観点からも少子化対策の向上につながるものとして重要となると考えますが、この点について新宮市ではどのような施策を展開しているのでしょうか。
    保健センター長(宇井淳君)  保健センターでは、母子健康手帳の交付、妊婦健康診査、マタニティ教室、離乳食教室、新生児訪問、乳幼児健康診査等を行っておりますが、これらは母子保健法に基づくもので、母性並びに乳幼児の健康の保持・増進を図ることを目的としております。また、各種予防接種を行っておりますが、これは予防接種法に基づき、感染のおそれがある疾病の予防、疾病の発生・蔓延を予防し、必要な措置を講ずることにより健康の保持に寄与し、予防接種による健康被害の迅速な救済を図ることを目的とするとされています。 以上のように、少子化対策を直接の目的としたものではありませんが、妊娠時から出産、産後に至る一貫した保健指導を実施することで安心して妊娠・出産に臨め、産前産後の育児不安を解消することは、少子化対策の一助となろうかとは思います。 また、少子化対策事業としましては、不妊に臨む妊婦に対しまして不妊治療に要する費用の一部を、1年度5万円を上限として2年まで助成するものがございます。 以上です。 ◆12番(濱田雅美君)  ありがとうございます。 初めての妊娠・出産には大きな夢と希望、幸せに満ちている反面、何をどうしていいのかわからないことばかりで、周りに相談できる人、助けてくれる人がいない人はとても不安でストレスも過剰になる中、保健師、助産師の皆様の助けはとても重要になることと思います。また現在は、若い世代の父親は、家事や子育てにも参加する傾向にあると思われます。今後も出産される女性と子供が心身ともに健全でいられますように取り組まれますよう、お願いいたします。 それでは、新宮市の乳幼児期の施策にはどのようなものがあるのでしょうか。 ◎子育て推進課長(畑尻英雄君)  新宮市の乳幼児期の施策でございますけれども、子育て推進課におきましては、乳幼児医療費の助成、そして児童手当あるいは児童扶養手当等の給付関係、そして保育園、児童館の運営、そして家庭児童相談事業等の子育て支援施策がございます。また、対象は小学生児童となりますけれども、学童保育といたしまして放課後児童対策事業を実施しているところでございます。 ◆12番(濱田雅美君)  ありがとうございます。 乳幼児期は子育てをする上で第一関門のように思われます。今後も各家庭の生活環境に応じたきめ細やかな対応と、また女性が社会とつながりを保ちながら安心して子育てができる新宮市になることをお願いいたします。 それでは、幼児教育や小学校関係の施策はどのようなものがあるのでしょうか。 ◎教育総務課長(北畑直子君)  幼児期、小学校時期ということで、教育について取り組んでおります。幼児教育については、就学前の教育として位置づけまして、平成24年度からは丹鶴幼稚園で3年制の保育を実施しております。異年齢の友達との集団生活で、健康、人間関係、環境、言葉、表現といったような生涯にわたる人格形成のもととなる要素を培う幼児教育に努めております。また、幼児の健やかな成長のために、保護者また地域の方々に必要な情報の提供を行い、家庭及び地域における幼児期の教育の支援に努めております。 小学校関係では、確かな学力の向上、個性の伸長、体力づくり、人権教育、防災教育等、人間形成の基礎となる教育に取り組んでおります。また、保護者、関係機関、地域の方々との連携による地域を挙げての子育てを推進し、児童の健全で心豊かな人材育成に努めております。 ◆12番(濱田雅美君)  ありがとうございました。新宮市においては出産期から就学期までさまざまな施策を展開していただいてるのがよくわかりました。御尽力に感謝いたします。 新宮市の恵まれた自然を生かした教育と環境のもと、子供たちが心身ともに健やかで優しく、生きる力を備えた強い人間に育つ新宮市になることをお願いいたしたいと思います。 次に、少子化の主な原因は、未婚化や晩婚化の傾向に問題があるとされています。それは、農村部や地方においては、出会いの場が少ない点もその要因に挙げられており、集団お見合い的なイベントを実施しているところもあると聞きます。行政ではなかなか難しい面があると思いますが、新宮市においては、そのような出会いのチャンスの場を提供できるような施策はあるのでしょうか。また、そのような事業計画はあるのでしょうか、お教えください。 ◎企画調整課長(中前偉君)  現在のところ、そういった取り組みはしてございません。また、今のところそういった計画も把握しておりません。 ◆12番(濱田雅美君)  ありがとうございます。 やはり行政面では難しい面があるのだと思います。先日、社会福祉協議会では11月にしんぐう婚活大作戦と称し、実行していただいたようです。出会いを求める方々にはよい事業かと考えますので、ぜひ今後とも安心してできるイベントなどが実行できればよろしいかと思いますので、考慮していただきたいと思います。 次に、全国的には少子化が進行する中で、児童が少なくなっているのに待機児童がふえるという少し矛盾したような現象が生じておりますが、それは、女性の社会進出の影響により保育に欠ける子供がふえ、その受け皿となる保育所が足りない、また幼児教育においては、幼稚園施設にもなかなか入れない現状があるのかと思います。今回制定された子ども・子育て関連3法は、待機児童の解消策に重点を置いているようですが、新宮市においては、保育所の待機児童の数はどのようなものでしょうか。 ◎子育て推進課長(畑尻英雄君)  議員御指摘のとおり、子ども・子育て関連3法の大きな目的の一つには、待機児童の解消にあるとされております。新宮市の待機児童の現状でございますけれども、先月末、11月末におきましての私立保育園の7園、公立保育所3園、僻地保育所2園の保育所の入所児童数は、合計で803人であります。このそれぞれの保育所定員の合計が860人でございますので、待機児童はいないという状況にあります。 ◆12番(濱田雅美君)  ありがとうございます。 全国的にも大都市部においては待機児童が多いけれども、地方では少ないと聞いておりますが、新宮市においても保育所においては待機児童がない状況で、いずれかの保育所には入園できるという状況のようです。それでは、幼稚園の状況はどうなのでしょうか。3年制幼稚園ができましたが、抽せんとなって入園できないお子さんとかはいらっしゃるのでしょうか。 ◎教育総務課長(北畑直子君)  平成24年度、丹鶴幼稚園で3年制を実施しましたが、初年度の平成24年度においては、3歳児の定員15名に対して20名の応募がありました。4歳児の定員20名に対しては19名の応募、5歳児の定員70名に対して61名の応募があり、3歳児の定員を5名ふやして20名に、また5歳児の定員を5名減らして65名に変更し、園全体の定員は変更なしとすることで抽せんをすることはなく終わりました。平成25年度は、3歳児20名の募集に対して35名の応募があり、15名オーバー、4歳児は3歳児から繰り上がりがあるので1名の募集を行い、4名の応募があり3名オーバーとし、抽せんにより、3歳児は15名の順番つき待機者、4歳児は3名の順位つき待機者となりました。5歳児については、4歳児からの繰り上がりを引いて49名の募集を行い、47名の応募があり、こちらは2名のあきが出たということになってございます。 ◆12番(濱田雅美君)  ありがとうございます。 では、抽せんに漏れた方はどのようにされているのでしょうか。おわかりになりますでしょうか。 ◎学校教育課長(宮本雅史君)  特に3歳児定員15名の待機者が出たということで、その20名の方でそれぞれの御家庭の事情等で園をかわられたりする方がおりまして、15名中5名に幼稚園のほうに入っていただいておる状況になっております。 ◆12番(濱田雅美君)  ありがとうございます。 では、3歳から5歳という異なる年齢の集団生活の中で、子供たちの成長の様子はいかがなものでしょうか。 ◎教育総務課長(北畑直子君)  異年齢での園生活ですけれども、遊びを通して年齢の上の子が下の子の面倒を見るといった、例えばままごとでの役割、お父さん、お母さん、子供役を自然と年齢順に行ったり、5歳児が4歳児、3歳児に絵本を読んであげるとか、また生活面では、困っていたりてこずったりする下の子供を手伝うというような様子がうかがえます。自発性の芽生え、思いやりの心の成長が見受けられます。3歳児から園生活を始めることで3段階の成長を見ることができます。 ◆12番(濱田雅美君)  ありがとうございます。家族構成の変化、地域とのつながりの希薄化などにより、子供を取り巻く環境は昔とは大きく変化しています。しかし、子供が成長する過程において大切な条件は、基本変わらないと考えます。3年制幼稚園には多種多様なメリットとデメリットが数多くあることと思いますが、子供と保護者にとって最も望ましい環境であるようにお願いいたします。 次に、市町村子ども・子育て支援事業計画についてですが、この計画は、幼児期の学校教育、保育、地域の子育て支援についての需給計画であり、全市町村で策定することが義務づけられました。また、その策定に当たっては、意見聴取の場として子ども・子育て会議の設置を努力義務と位置づけられたところでありましたが、新宮市においては、子ども・子育て会議の設置を実現され、安心したところです。この会議の事務局は、子育て推進課、教育総務課、学校教育課の3課連帯で取り組んでおられるようですが、まず、この会議の構成メンバーはどのような方なのでしょうか。 ◎子育て推進課長(畑尻英雄君)  子育て推進課より答弁させていただきます。 子ども・子育て支援事業計画の策定に当たりまして、御意見をいただけるところの子ども・子育て会議のメンバー構成でございますけれども、子供及び子育て家庭の実情を把握されております幼稚園・保育園の保護者、保育・教育関係者、主任児童委員、保健師、市議会議員と、それぞれ子育てにかかわっておられます20人をメンバー構成といたしまして、この方々に御参画いただきまして会議を進めているところでございます。 ◆12番(濱田雅美君)  ありがとうございます。 それでは、子ども・子育て支援法に基づいた子ども・子育て支援事業計画の実施に向けては、平成26年4月と平成27年10月に予定されている消費税の増税額を財源としているようですが、今後の新宮市の事業計画策定のスケジュールはどのようになっているのでしょうか。 ◎子育て推進課長(畑尻英雄君)  議員御指摘のとおり、この計画の実現に係る財源というものは、消費税を財源としております。したがいまして、国の動向を見ながら進める部分もあろうかと思いますけれども、現在、子ども・子育て会議におきまして、ニーズ調査の内容検討を実施しておりまして、今年度平成25年度におきましては、来年1月にニーズ調査、これはアンケート調査でございますが、を実施する予定としております。対象者につきましては、小学生以下の全ての児童を対象としております。約3,200人を予定してございます。そして、2月には調査内容の集計、分析をいたしまして、学校、幼稚園教育、そして保育及び子育て支援の量の現状を把握いたします。そして3月に県に対しまして、把握いたしました量の見込み等を報告する予定となってございます。そして、来年度でございますけれども、平成26年度は量の確保の方策等の検討をしながら子ども・子育て支援事業計画案を取りまとめまして、調整に入って、3月ごろには計画を確定し、県へ提出いたします。そして、平成27年度より施行というような予定になろうかと思います。 ◆12番(濱田雅美君)  ありがとうございます。 では、子ども・子育て支援事業計画策定に当たっての記載内容は、主にどのようなものとなるのでしょうか。 ◎子育て推進課長(畑尻英雄君)  子ども・子育て支援事業計画には、子ども・子育て支援法に基づきまして、先ほど申しました学校、幼稚園教育そして保育、子育て支援の量の現状をニーズ調査によって把握いたします。そして記載内容でありますけれども、まず保育と教育提供の区域の設定をいたします。そして各年度の幼児期の学校教育、そして保育の量の見込みと確保の内容、そして放課後児童健全育成事業の関係、一時預かり事業の関係、病児・病後児保育事業等の量の見込みと確保の内容、そして幼児期の学校教育と保育の一体的提供の確保の内容等が記載内容になるかと思います。 ◆12番(濱田雅美君)  ありがとうございます。 現在策定されている新宮市次世代育成支援行動計画を市町村子ども・子育て支援事業計画にどうつなげていくのでしょうか。 ◎子育て推進課長(畑尻英雄君)  本市におきましては、平成17年から10年間の時限立法でございます次世代支援対策推進法に基づきまして、地域全体で子育てと喜びが持てる子育てということで、その計画を基本理念といたしまして次世代育成支援行動計画を策定いたしました。そして、そこには妊娠期、乳幼児期、就学期と、事業をこれに基づいて実施しているところでございます。基本的にはこの計画を検証しながら、子ども・子育て支援事業計画の策定作業を行っていくというふうなことになろうかと思います。 ◆12番(濱田雅美君)  ありがとうございます。 国の動向と照らし合わせての策定作業であり、国の宝である子供に関しての重要な施策であるため非常に困難であると思われますが、今後も市長初め新宮市が一丸となって全力で取り組んでいければと考えます。どうか子供にとって何が必要か、何が幸せなのかを一番に考え、子育て世代の声をきめ細かく吸い上げて、新宮市にふさわしい子ども・子育て支援計画を策定し、よりよい事業が展開されますようお願い申し上げ、一般質問を終わりたいと思います。どうもありがとうございました。 ○副議長(三栗章史君)  一般質問中ですが、午後1時まで休憩いたします。 △休憩 午前11時54分--------------------------------------- △再開 午後1時00分 ○議長(辻本宏君)  休憩前に引き続き会議を開きます。 一般質問を続けます。--------------------------------------- △田花操君 ○議長(辻本宏君)  11番、田花議員。 ◆11番(田花操君) (登壇) それでは、一般質問をいたします。濱田議員の優しい、初々しい一般質問の後、少しやりにくいですけど頑張りますので、どうかよろしくお願いいたします。 さて、我が市議会も市民に開かれた議会づくりに向けて、今、議会改革の一つとして議会基本条例の制定を目指して議論を重ねようとしています。きょうも資料を事務局のほうで配っていただいておりまして、ちょうど来年、新春の1月初めに、全国でも初めての議会基本条例の制定に取り組まれた北海道栗山町の中尾修さんの講演がされるということで、議員研修を行うということになっております。中尾さんは、今は東京財団というところで勤められているということらしいですけど、こういう全国でも有名な方のお話をやはり聞くことが大事かと思います。そういったところで、この栗山町の議会基本条例を読んでみますと、前文の一節に、「議会が町民の代表機関として、地域における民主主義の発展と町民福祉の向上のために果たすべき役割は、将来にかけてますます大きくなる。特に地方分権の時代を迎えて、自治体の自主的な決定と責任の範囲が拡大した今日、議会は、その持てる権能を十分に駆使して、自治体事務の立案、決定、執行、評価における論点、争点を広く町民に明らかにする責務を有している。自由かっ達な討議をとおして、これら論点、争点を発見、公開することは討論の広場である議会の第一の使命である」と言われております。 私はこの栗山町の議会基本条例を読んでみますと、この理念は我々、一般質問のあり方にも当てはまるんではないかというふうに思います。つまり、質問の形で市政への課題を提示し、論点、争点を全議員で共有することがまず必要なことであり、質問者である議員と答弁者である市長、執行部職員との間のやりとりではありますが、全議員と傍聴者が見つめる討論の場でのやりとりであるから、市民が理解できない質問ではいけないと思います。栗山町風に言えば、論点、争点を全員で共有する開かれた対応が一番大事であるのではないかというふうに思っております。 こういったところでいつも申し上げておりますが、議員と市長は住民である皆さんによって直接選ばれており、議会と市長は対等の立場で、ちょうど車の両輪のような関係にあります。お互いにお互いを尊重し合いながら、名実ともに市民のための市政を推進していかなければならないと思います。どうかわかりやすい答弁、説明をお願いして、質問に入りたいと思います。 それでは、市長の政治姿勢という一点で、いろいろ幾つかお尋ねをしていきたいと思います。 まず初めに、このたびの市長選挙におかれては、激戦を勝ち抜いて見事当選されました田岡市長にお祝いを申し上げたいと思います。二期目の初登庁の模様が新聞に載っておりましたが、選挙3日後の選挙戦の疲れのある中、やる気満々の様子が伝えられています。早速、幹部職員への訓示があり、その中で4年前の初当選の訓示で、私は市役所の仕事は一部市民に理解されていないのはリーダーシップの欠如だと話しました。私を初め、ここにお集まりの方々は、それぞれの部署のリーダー、リーダーの新宮市をよくしていこうという思いと努力によって必ず新宮市は変わると思います。市民が望んでいる新宮市にどうしても一歩一歩近づけねばなりませんという訓辞をされておりました。これを読みまして、必ず新宮市は変わる、どう変わるのかといったこととか、市民が望んでいる新宮市、どういった新宮市を市民が望んだのかといったことが説明不十分でわかりにくい感じがしました。 いずれにしても、行政は組織であります。その組織体として、いかにマネージメントして意思決定していくのか、また透明性を確保しながら効率的なプロセスを求めながら行政組織を運営していかなければなりません。それには、新宮市の代表である田岡市長のリーダーシップ、経営力、経営手腕を強く求められるところではないかと思います。市長には的確な現状の分析の上に立って、勇気と決断、責任、先見性を持って、新宮市の将来を見誤らないように、その方向を示すことが大事ではないかというふうに思います。この点、まず最初に市長のお考えをお聞かせいただきたい。 ○議長(辻本宏君)  田岡市長。 ◎市長(田岡実千年君)  まず、お祝いの言葉、大変ありがとうございます。 改めまして、二期目当選させていただきまして、新宮市のリーダーとして一生懸命、市民のため、新宮市のために頑張らなければならないということを決意しているところであります。 そういう中、私、余り頭がいいほうではありませんので、チームとして田岡市政、副市長、教育長を初め、ここに座っている幹部職員の方々、大変切れ者で頭がいいわけであります。こういう方々とともにやっていかなければならない。そういう中で、私がやるより、こういう方々にやっていただくほうがいい場合、しっかりとお任せして、これからもチームワークをしっかりとって頑張っていきたい。その中でしっかりと責任をとるのが私の仕事の一つでもありますが、そういうことで、これからも議会とともに当局も一生懸命頑張りたいと、そういうふうに思っております。 ◆11番(田花操君)  当然、各ぞれぞれ部署には、管理職、その部署を引っ張っていかなければならない職員はやはり当然おります。だけど、役所は人の集まり、組織で、それを最終的に間違いのない方向に導いていくのが新宮市を代表する市長であります。ぜひ、そういったところは職員とのコミュニケーション、対話をぜひしながら、市政運営に当たっていただきたいというふうに思います。 まず一つ目の二期目の市政運営について、この中で幾つかお聞きしたいと思います。 この12月議会の冒頭、市長の挨拶の中で、「一期目を振り返りますと、私が考えておりましたこと全てができたわけではございませんでした。今回二期目という新たな出発点に立ち、改めて安心・安全なまちづくり、地元経済の発展、活性化、福祉、教育の充実を実現し、元気で明るい新宮市を築いていかなければならないと決意しているところでございます」ということを挨拶の中で言われております。これを私聞きまして、この言葉から、これから4年間、市長が二期目を担当していくといった、どういった市政を運営していこうとしているのか、具体的な考え方や施策を感じ取ることができませんでした。 選挙が終わって1カ月が過ぎております。市長の任期中における市政運営の基本的な考え方、あるいは信念といったものを市民の皆さんに明らかにすべきではないかというふうに思いました。そういう説明責任を果たさなければならないのが市長としての役割、責務でもあり、これでは市民不在の市政と言われかねない部分があるのではないかと。そして、もっと議会に対しても丁寧な説明や対応をすべきではないかというふうに思い、なぜみずから二期目に当たっての所信表明をしなかったのか、市長の考えをお伺いします。 ◎市長(田岡実千年君)  先日の12月議会開会日の挨拶、開会に当たっての挨拶だというふうに思っておりますので、余り長くしゃべっても申しわけないと思っておりました。今後、私の思いについては、もう間もなく皆さんに見ていただける年頭所感、また当初予算等の予算大綱の前段でしっかりとそういうところをお示ししていきたい、そう思っているところであります。 ◆11番(田花操君)  4年に1回の改選というのは、そういった年頭所感とか、当初予算で扱われるようなそういう比較をされるようなものじゃないというふうに私は思っております。全国津々浦々の自治体の首長選挙の後にしても、やはり首長は行政を担当していく上での市政運営に対しての所信を全て披瀝してきております。選挙戦でどういったことが市民との中であったのか、そして、やはり市民の声を聞いて、それを4年間、自分自身の市政運営の中でどう取り組んでいくのかといったことは、やはり4年に一度の選挙を経たそのときの所信を表明するというのは、これは私は首長として基本ではないかというふうに思います。過去のうちの首長選挙をさかのぼって、一度見ていただきたい。その都度、担当する市長の所信表明がされてきていると思います。ぜひそういったものを市民に対して表明するのが、あなたの務めではないかというふうに思っております。 市長は一期目のとき、市民が主役の市政、しがらみのない政治と訴えて、二期目は、市政は市民のためにありと言われています。やはり、言葉の上での市民のための市政だけではなく、どういったことを市長が思って、市民のための市政をやろうとしているかといったことは、やはり皆さんにわかるように説明していくべきではないかというふうに思っております。そういった中で、市長が市長としての政治信条として、市政は市民のためということを市政の中でどう反映してどう取り組んでいくのか、具体的にありましたらお考えをお聞きします。 ◎市長(田岡実千年君)  民間での例を少し挙げさせていただきますと、お客さんのためにしっかりとお客さんのことを考えて、自社の利益だけを考えるんではなくて、お客さん第一に頑張っているところが、やはり企業も長年続いておりますし、少しずつ発展しているようなそういう気がしております。それを市政に置きかえたときに、やはり三役を初め、市職員が市民のため、新宮市のために一生懸命働くことが大変根本だというふうに思っております。その中で、市政は市民のためにありということを4年前からそういう理念を浸透させていきたい、それが市政改革の第一歩だというふうに考えております。 そういう中、職員を見てみますと、ほとんど一生懸命頑張っているわけでありますが、中には給料分働いていない職員も見受けられるところであります。議員も職員OBであられますので、そういう内情も少しわかっていただいているかなというふうにも思うわけでありますが、今、市の職員、正職員が本庁、消防、水道、医療センター合わせますと約640名おります。そして、嘱託職員、アルバイトの職員を合わせますと、1,000名を超える職員が市民のために働いているわけであります。この1,000人が一つの思いで一生懸命市民のために頑張れば、必ず市は変わる、そういうふうに心から思っているところでありまして、そこを改めてしっかりとやっていきたい、そういうふうに思っております。 ◆11番(田花操君)  市長の言われる市民が主役、市民のための市政というのは、公務員が市民のためにどう動くかといった側面、私はそれもあるやろうと思いますけど、私は市民が市の行政にどうかかわって、市民本来の主役のまちづくりをしていこうとするかということではないかというふうに思います。確かに市長が言われる、職員は一人一人真面目にみんな頑張る。その束ねるというかそれを統括するのはやっぱり市長の役割である。市長の言う職員が市民のために真面目に頑張ることが市民のための市政、そういう側面は当然あると思いますけど、私はやはり市民の行政の中でまちづくりの中でどう参画するかといったことで、私はいつもこの長期総合計画を見るんです。これはうちのマスタープラン、まちづくりのバイブル。これが、どちらかといえば、ややもするとないがしろに形骸化している部分が常にあった。これにはもう本当にこの当時、職員の手づくりで、これをやはり職員はみんな汗水をかいてつくってきているから、職員はこの中身をよくわかってると。ぜひ市長の言われてることは、この中のもう本当に基本構想の中、基本計画、一番の考え、この長計の基本理念の中に書いております。ぜひ市長には、これを本当に熟読していただいて、やはりうちのまちづくりの方向というのはこれに、できんことはそれはたくさんあるけど、なるたけこれに沿った、そりゃ公約の問題いろいろ市民の要望はあったとしても、これで10年間まちづくりをしていくということを議会もみんなで決めて、これをつくってきている以上、これをぜひ市長に忠実にしていただきたい。その中に市長が言われるこの協働の実現とか、市民の参加によるまちづくりというものが必要であるというそういうソフトの話がこの中に書いてある。この長計の中にはソフトとハードと二つ、ソフトの中は市長言われるもう本当にそのとおりであります。私は一方の市民がそしたら行政、市政にどう参加していく、そういう仕組みをどうつくっていくんかということが、今ないから、何も市民として動けてない、また参画できてないということではないかというふうに思いますんで、ぜひ市長が二期目もこの政治的理念としていく以上、やはり市民が一人一人まちづくりを進める市民参画の市政で、なお市民と行政が共通の認識を持って協働のまちづくりをつくり上げていくために、やはり市民参加の条例や、市民協働の基本条例、まちづくり条例、あるいは市民主役の条例といったものをぜひ任期中に新宮市らしい条例の制定をしていくことが、あなたが二期8年言い続けたことが形となって、私は残っていくんではないかと思うし、市民もそういったまちづくりに参加した、本当に市民主体のまちづくりにつながっていくんではないかというふうに思いますけど、この点の条例を研究していくと、制定に向けて任期中にというお考えは現時点ではいかがですか。 ◎市長(田岡実千年君)  現時点で特に持っておりません。 ◆11番(田花操君)  この長計の中にも、前期長計の中では、今言った市民参加条例、あるいは市民協働のまちづくり条例の制定を研究、検討していくということが、今度は後期の長計の中では、それが文言消えていったんやね。市長があれだけ市民のため云々といって言うたら、事務方ではそういう文言が消えていきやるというのは、もう本当にこれ、市長は読んでないというか、要するに市民参加条例、協働のまちづくり条例の検討、整備を行っていきますと書いてある。この年度は平成21年、平成22年。後期のこの間、市長のときにつくったやつからこういうのが省かれていきやるというのは、もう本当に残念な思いで、こちらもそれを見逃して結局はしまったなと。そういった結局は市長の言われることは、最終的なそういった条例で仕組みづくりをやっぱりつくっていくことなければ、結局は言葉倒れになってしまうんではないかというふうに思っております。 やる気がないというんで、もうそれ以上、私は言いませんけど、ぜひ市政というのは、将来につながることをどれだけ形として残していくかというのが大事である。そういった意味で、こういう条例として、まちづくり条例をつくっていくというのは、私は将来につながる話であると思うし、まあこれ以上。私は機会あるごとに申し上げていますが、議会における発言や答弁などに対しては、言いっ放し、聞きっ放しにしないという基本姿勢をまず持っていただきたいと思います。 これは、昨日も同僚議員からもありましたように、やはり我々は市民の代表として市政全般に対して意見、要望、提言を申し述べてきているわけですが、まだ我々の意見が市政の代表として受けとめ、受け入れられていないように私は感じて残念でなりません。ぜひ市長には言いっ放し、聞きっ放しにしないよう、基本姿勢を貫いていただきたいと思いますので、市長のお考えをお示しください。 ◎市長(田岡実千年君)  決して聞きっ放し、言いっ放しにしてるわけではございません。毎回、一般質問等で大変貴重な意見もいただくことがあります。その中で、部課長を集めて、そういった意見に対して善処していこうと、そういう検討会も毎回行っておりますので、その辺誤解のないよう、御理解いただきたいと思います。 ◆11番(田花操君)  そういう言いっ放し、聞きっ放しの事例をこれから私も今後いろいろ披瀝していきたいと思います。 この項の最後ですけど、広域連携のあり方について少しお聞きしたいと思います。 一連の市町村合併による本宮町が田辺市へ、また4年前の那智勝浦町との合併破綻など、振り返ってみると、やはり日ごろからの広域における連携不足が根底にあったのではないかと、政治に携わる者として強く反省をいたすところであります。新宮市も時代の変化に対応しながら、10年後、20年後の将来も必要な市民サービスを安定、継続していくための方策として、やはり近隣市町村との広域的な連携に取り組んでいかなければならないと思います。近隣市町村との連携により、広域的な課題に対応するため、その共通の課題に共同で取り組み、効率性のアップ、より高い行財政能力、高度な住民サービス、魅力的なまちづくりを実現するために、広域の中心都市としてのリーダーシップを発揮すべきではないかというふうに思います。 先日の新聞に、新宮から田辺市までの10市町村で、避難地域防災協議会を設置した記事が載っていました。会長は田辺市長、副会長が串本町長となっています。なぜ新宮市長が副になれなかったのかという思いをいたしました。こういった防災に関する広域連携は本当に大事なことであると思います。この紀南地域防災協議会というのはどこの首長から発想されたのか教えてください。 ◎総務部次長兼防災対策課長(井上登君)  このことにつきましては、近い将来、高い確率で発生、被害予測されております南海トラフを震源とする地震、津波、また台風等に起因する風水害や土砂災害に備えるため、市町村の連携を強化し、相互の防災力を高める目的で、昨年6月1日、田辺市以南の10市町村の防災担当者で紀南地区防災連絡協議会を発足いたしました。その中、防災、減災対策の取り組みについての悩みや課題について意見交換することで、相互の防災力を高めることに一定の成果を上げることができました。しかしながら、災害時においての職員の派遣や物資の支援については、市町村間での応援協定を締結しているほうが住民への理解が得やすく、スムーズに行えることや、情報を共有し、紀南地域10市町村の意見として国や県に要望や提言をしていくには、市町村間での一つの組織をつくる方向性を出していくことの必要性を実感いたしました。そうしたことから、防災担当者で組織する紀南地区防災連絡協議会において、市町村組織の設置に向け調整し、市町村で組織する紀南地域防災協議会を設立いたした経過であります。 ◆11番(田花操君)  その連絡協議会というのは、どこからこういう連絡協議会をつくろうという呼びかけがあったのか。田辺市からですか。 ◎総務部次長兼防災対策課長(井上登君)  それまでも防災担当者間では、個々連携をとっていたわけなんですけども、やはりそういう中で必要やねというような話が出まして、一度集まりましょうかということで、それではそういう組織を立ち上げようということで、田辺市以南10市町村に声かけをして話を進めました。 ◆11番(田花操君)  いずれにしてもどこかからそういう発想、呼びかけをせんと、事務連絡協議会も立ち上がることはなかったと思うし、こういった防災で広域連携するというのはもう本当に大事な話で、よくこういうのを立ち上げてくれたなと。これはもうやっぱりどこかの首長、どこかの防災担当が広域連携について、ふだん調査、研究、広域連携のあり方について、やはり一生懸命考えているところがあるからこういう発想につながってきたんではないかというふうに思うし、この協議会では、田辺市以南10市町村の中で、いやしくも市といえば田辺市と新宮市二つなんです。両端が正副会長であってしかるべきやと思う。その写真の中でも市長は一番端へ、これ。もうこんな広域で大事なところで、やっぱり串本町が副会長で、これはもうやっぱり最初に発想したところにイニシアチブをとられて、結局はこういう形になったんじゃないんかというふうに私は感じ取った。防災の広域連携というのは大事です。まだほかにもたくさん広域連携していく事務事業というのはあるやろうと思う。ぜひ、将来的にはやはり高速道路がつながってきやる。この東牟婁が将来的には一つにならなあかんやろと私は思う。そのためにはやっぱり市長には広域の新宮・東牟婁のリーダーとして、広域のリーダーでも頑張ってもらわんと、私はあかんのではないかというふうに思う。そのためには市長を支える事務方で、広域の行政に日常、調査、研究する担当、ポジションをやっぱり設けるべきである。そこで広域連携のあり方を研究して、市長がそういう広域の中で提言、提案していくといったことをやはり考えるべきではないかと。よそなんかは市町村合併が一段落、平成の大合併が終わった後、今度は広域連携のあり方をみんないろんなことを考えていってるのが現実であると思う。だから、我々内向きのことばっかりじゃなくて、やっぱり周りのことも考え、広域のあり方をみんなで議論していっていただきたいというふうに思います。市長いかがですか。 ◎市長(田岡実千年君)  広域行政に関する担当を置くというのはどうかと思いますが、広域の行政、大変大事だと思っております。この紀南地方の各市町村、どことも人口が減少してくる中、また各自治体、職員数もだんだん減ってくる中で、今おっしゃっていただきました防災の取り組み、またいろんな、例えば、し尿処理クリーンセンター、そういった大規模な施設の取り組み、これをやっぱり今後しっかりと広域でやっていかなければならないと思っております。そういう中で、今大変親密な関係でいろいろお話もできておりますので、今後ともしっかりと連携をとって頑張っていきたい、そう思っております。 ◆11番(田花操君)  ぜひ、うちの場合はこの県境によって、生活の中で対岸の三重県の問題もある。県境を越えた広域連携というのは当然あってしかるべきです。市長が言う一部事務組合をつくってやってるところは、もうそれはそれで私はいいと思う。やっぱりこれからそういう事務組合をつくって、いろんなことができることというのはたくさんあると思うんで、ぜひそういったものをやはり一方では調査、研究していくことも大事ではないかというふうに思います。 それでは、二つ目の箱物行政についてであります。 今、新庁舎建設に向けての実施、詳細設計が行われ、来年度から工事着手しようとしてます。新庁舎建設の目的として、利便性の向上、安全性の確保、防災拠点の整備など、さまざまな目的と必要性を持って建設するということには一定の理解を私も持ちますが、何しろ市の財政状況は大変厳しく、市民サービスの見直しなどに協力いただいている中での庁舎建設であります。実施設計が行われていますが、今どこまで進んでいるのかお聞かせください。 ○議長(辻本宏君)  岡総務課長。 ◎総務課長兼行政改革室長兼高田支所長(岡雅弘君)  実施設計の状況でございます。 実施設計につきましては、9月6日、基本設計業務に引き続きまして、佐藤総合計画と仮庁舎整備及び解体、設計も含めまして、業務の委託契約を締結させていただいたところでございます。現在の進捗状況につきましてですが、10月4日から15日にかけまして、新庁舎の免震構造の設計に必要となります地盤特性を把握するため、本館前の駐車場におきまして、ボーリング調査を実施、地震波の地中伝播速度の計測及び解析を行っていただいたところでございます。また、今後につきましても得られましたデータに基づいて大地震動においても庁舎の免震性能が適切に発揮されるよう、免震構造の設計を進めていくこととなってございます。また、実施設計に並行いたしまして、職業訓練センターを仮庁舎とするための設計も進めてございます。昨日におきましては、庁内関係課においても仮庁舎の執務室関係のレイアウトを説明させていただいたところでございます。 ◆11番(田花操君)  着々と取り組まれてるということですが、私が心配するのは、財政シミュレーションで事業費が28億5,600万円になってる。まだ実施設計額はでてきてないわね、詳細設計中やから。これはいつ出てくるのか。 ◎総務課長兼行政改革室長兼高田支所長(岡雅弘君)  実施設計額についてでございますが、総事業費につきましては、基本設計段階におきまして28億5,600万円と見込んだところでございます。来年4月からにつきましては、消費税の増税、それから、さらには東日本大震災の復興事業に係ります資材価格の上昇など注視しながら、実施設計について現在進めておるところでございます。今後、総事業費を確定する上におきましては、これらの外的要因の影響も大きいものと考えてございますが、規模の見直しなども考慮する中で、適切な事業費となるよう、検証を進めてまいりたいというふうに考えております。 ◆11番(田花操君)  そしたら、この財政計画のこの見積もりになるたけ合わせて実施をしていきたいということか。 ◎総務課長兼行政改革室長兼高田支所長(岡雅弘君)  そのとおりでございます。 ◆11番(田花操君)  一番心配するのは、積算を建築担当のうちの職員がするんやったら心配はないけど、コンサルがこの見積もりをするということになる。コンサル業者というのは、どちらかというたら新建材、いろんなメーカー寄りの積算をしがちなんで、これをぜひチェックを市内の建築事務所あたりにこのチェックだけをやはり頼むべきじゃないかと。うちの都市建設課でこれ、チェックできるんやと言うけど、そんな暇ないやろと思うし、これはもう渕上部長よくわかるように、もう本当に建築の場合は相当な幅の建材の種類、それに対する資材単価がある。これで一つちょっと新しい資材、建材を使ったら、もうぐっと上物が大きいから誰かがやっぱりある一定の積算は今のコンサル業者に頼まざるを得んけど、やっぱりその最終の金にかかわることやから、これはやっぱりちょっと市内の第三者的なそういう建築事務所に頼んで、大体適正な単価で資材を使ってるか、また納入の難しいような資材を使って、実際に入札した業者はこんな資材使えんでというのを過去にも聞いたことがある。そういうのはいかがか。 ◎建設農林部長(渕上崇君)  今、田花議員言われましたように、建築工事にかかわる資材というのはたくさん種類があるというのは、そのとおりだと考えております。また、それについての単価とかそこら辺がどうなのかというチェックということなんですけど、現段階で一応、職員、今、私ども建設農林部と総務部、一緒になってやっていますので、現段階では一応、職員、そういうチェックしながらという体制やっていますので、今の段階ではそういうふうに考えております。 ◆11番(田花操君)  大体、よそのコンサルに積算しやすと必ずオーバーしてくる。もう目に見えよる。それで、向こうは設計する以上、いいの使いたいし、でき上がったもんが自分ところのコンサルの成果につながっていくから、それはもう本当に資材でも一番いいやつ使って、もう本当に積算して、結局はここ削る言うたら、ああだこうだ言って財政のやりくり処理できんというものが多いから、そこから皆さんのいろんな目で目配りしていって。 ◎建設農林部長(渕上崇君)  今御指摘の点は、恐らく材料の選定とかそこら辺のチェックをかっちりやるという御指摘やと思いますけど、そこら辺、職員中心になって今後考えていきたいと考えています。 以上です。 ◆11番(田花操君)  それと、よそのコンサルがやると、どうしても華美な部分が出てくる。もう本当に、シンボル的な面とか華美な要素は極力なくして、もう質素でうちの身の丈に合った市庁舎に私はすべきではないかと。 先ほどもありましたように、秋田県の湯沢市行ったら、湯沢市がちょうど市庁舎建って、わざわざ我々そこを見せてくれと言うて、車で、もう本当に質素で、最低限の住民サービスのできる、もう本当にマッチ箱言うたら失礼やけど、そんなあれで、うちもこんな程度でいいんやねと言って、みんなで車の中で話して、ぜひ立派にしないように、ぜひそういった中でも新宮市の庁舎としての新宮らしさ、やっぱり求めて建設していただきたいというふうに思います。市長いかがですか、今の。 ◎市長(田岡実千年君)  大変貴重な御意見ありがとうございます。 議員におかれましては、市の建設部長にもついておられて、大変専門家でもありまして、今後もいろいろと御助言もいただきたいと思っているところでありますが、市民の民さんが大変便利で、そしてまた職員が働きやすい、何といっても災害時の拠点中の拠点になる庁舎でありますので、シンプルでも機能的な庁舎建設を進めていきたい、そういうふうに思っているところであります。 ◆11番(田花操君)  ぜひそういう方向で、先ほど湯沢市を言いましたけど、湯沢市は人口、あれは5万人ぐらいやったかな、うちより多かったな。その庁舎が幾らぐらいですかね、30億円くらいか。人口が多いからそれだけというか、器自体が大きかったんかなということであります。いずれにしても5万人の都市でも30億円くらいの庁舎なんで、今インターネットで多分提供してくれるんじゃないかなと思うんで、一度どんな設備か見たら。私ら車がわざわざそこを通ってくれて見てきたんで、大体わかるから、ぜひ一回参考にして。 次に、懸案の文化複合施設整備、昨日も質疑がありましたが、今まで議会への、特に事業費についての説明では、昨年9月の議員ヘの財政シミュレーションの説明のときは53億3,000万円、ことしの5月の説明では40億円という、三転まではしてないけど、二転している。だから、きのうの質疑の中では、教育長は博物館の一部機能を見直す程度で、今後、基本設計を固めて事業を進めていきたいということで、去年の9月からことしの5月のこの53億3,000万円が40億円に減って、13億円も現実減って大丈夫なんかなと。それで、教育長の言う博物館の一部見直しぐらいで行けるんかなという心配。40億円でできるのかというのが、もうすごい心配してました。これは、要するに、今まででも詳細設計をやろうという予算が平成23年3月に出て、それがその年の大水害で先送り、先延ばしされて、この実施詳細設計費をとるときにも3月、いろいろ議会で議論した。 当時、前田さんが提案者となって委員会で附帯決議になった。それはやっぱりいろいろ駐車場の問題とか、それから博物館へどんなものを展示するんだとか、それから例の体育館を置いておくという、思い切ってもう撤去して、やっぱり将来のためにということとか、いろんなことが議会の中でも議論された。これらと先ほど私言いました事業費の問題でもやっぱり肝心の財源の確保、県に応分の支援、負担をどれだけさせるんかということが当時議論になったというふうに思うんで、ぜひまだ時間があるんで、教育長、その辺、当時議会で議論し、どういう基本設計の見直しして、これもうちの本当に身の丈に合ったものにどうしたらいいのかということを十分考えていただきたいというふうに思うんですけど、いかがですか。 ◎教育長(楠本秀一君)  県費については、熊野学センターということで、特区というか、意味合いの中での国の予算も持ってきていただくという中で県費も応分の負担をしていただくという、今、新宮市出身の副知事もいらっしゃいますし、その辺のことは十分県と連携とりながらお願いしてはいきたいなとは思います。 ◆11番(田花操君)  本当にこれは丹鶴小学校が千穂小学校との統合の大きな跡地利用が目玉となってきているんで、やっぱり年度はもうこういう形で、早く最終のそういう計画案を地域の人に示してあげることが大事ではないかというふうに思います。今の工程でシミュレーションで行くと、平成26年度、来年度、基本設計の見直しをして、詳細設計をしていくと。それで、平成27年、平成28年の2カ年で上物を整備していくということですか。 ◎教育長(楠本秀一君)  きのう、市長も説明したと思うんですが、設計については平成26年、平成27年2年間で固めると。着工に関しては平成28年度、平成29年度で建設するというスケジュールを今想定しております。 ◆11番(田花操君)  これも若干、ことしの5月にもらったこれから言うたら、ちょっとまた1年延びていきやるような感じするよ。これでは、平成27、平成28、平成26年で、一部平成29年に展示か何か、ここの本体自体は平成27、平成28年。 ◎教育長(楠本秀一君)  基本計画の見直しをどうするのかということで、少し内部的な時間をとりまして、それで国宝を展示する展示施設とか、収容施設、そこをどうするかということが、基本設計はもう一度予算とってやり直すのか、あるいは基本計画、予算とって見直しするのか、基本設計の段階でもう今の基本計画生かしてやるのかという議論をしておりまして、ちょっと若干その辺の結論出すのがおくれた形でこういう格好になってます。 ◆11番(田花操君)  いずれにしても、最初の53億円から13億円も減らすとなったら、もともと積算の根拠というのは曖昧の中で出した金額だろうと思うんで、これ、13億円も削るというたら大変なことじゃないんかなと。金額がある程度大きいのと少ないとでは、やっぱり少ないほうが詳細設計もろもろ、先ほどここの本庁舎の話したり、なかなか相当な見直しをせんとあかんのではないんかというふうに心配するし、この40億円といって出ておるんで、またこれが48億円になるんやとかという話にはならんので、そこら辺を早くすべき責任がやっぱり教育長というのはあるんじゃないかというふうに思うんで、頑張っていただきたいと思います。 ◎教育長(楠本秀一君)  当然、消費税のアップ分もありますし、我々、40億円出たということは、それは本体として教育委員会としては理解しておりますんで、その辺の中で今から基本設計の中でどういうふうに金額が積み上がっていくのか、それでどんなものになってくるのか、それを見ないことには具体的にはこんな像になるんですよと全体像をお示しすることは難しいかと思いますが、かなり厳しい数字だなということは、今からでも痛切に感じております。ですので、その辺、消費税が10%にアップされる、まず8%見えてるわけですけども、ひょっとしたらその辺について、また議会とのすり合わせというんですか、御理解求めなければならない局面が出てくるんじゃないかなというのは非常に感じております。 ◆11番(田花操君)  教育長のところでやっぱりこういうものをつくるんやというそれがぐらつくから、当然それにつれてあれするんで、やっぱり早いこと、こういうものが新宮市の身の丈に合った新宮市らしい文化複合施設というそこのところが揺れやる感じするんで、そこをまとめていっていただきたい。 ○議長(辻本宏君)  一般質問中でありますが、10分間程度休憩します。 △休憩 午後2時00分--------------------------------------- △再開 午後2時11分 ○副議長(三栗章史君)  休憩前に引き続き会議を開きます。 一般質問を続けます。 11番、田花議員。 ◆11番(田花操君) (登壇) あと30分頑張りますので、よろしくお願いします。 三つ目の市政が抱える諸課題についてお伺いします。 今回、市長選を前に新聞各紙が新宮市の課題についていろいろ報道されてます。主なものを紹介しますと、人口減少と雇用の確保、新宮港の活用、中心市街地の活性化と文化複合施設の建設、それから観光交流と人口対策、水害対策、津波地震対策、財政問題と市債の償還、行政改革、子育て支援、福祉の充実、高齢者対策、医療の充実、教育の充実、人づくり、農山村の再生、地場産業の振興、山間部の住民サービス等々が載っておりました。全てが我々、一般質問を通して、質問・議論を重ねている事柄ばかりであります。結局は、それぞれ議員からの意見や提言を受けて、市長を初め執行部の皆さんがいかにして施策に取り組もうとする意識、意欲であるのではないかというふうに思います。そして、その実効性、実現性が私は問われているのではないかというふうに感じとっております。 ここで、今申しましたけど、市長も一期4年間市政を担当し、また今回市長選を通じて新宮市の課題についてどういった御認識をお持ちになるか、簡単にお聞かせください。 ○副議長(三栗章史君)  田岡市長。 ◎市長(田岡実千年君)  今、議員おっしゃられたように、本当に新宮市においても大変課題が山積しているところであります。一期4年市長を経験させていただき、また今回の選挙戦を通して感じたこと、やはり市民の皆さんの間に広がるこの閉塞感というのを改めて感じておるところであります。 そういう中、とにかく新宮市を元気で明るいまちにしてほしい、そういう声が一番多く、私の頭の中に今でも強く残っているところであります。 いろいろ要因はあります。毎年毎年、平均300人ほどが減少している人口の減少問題、また物を仕入れて物を売るという商売がなかなか成り立つのが難しくなってきた現在、多くの商店街においても、空き店舗が目立っております。そういう中、とにかくどうやって広がる閉塞感を払拭し、元気で明るい新宮市をつくっていくか、そこが一つの大きな鍵でもあります。 また、その前に、一昨年の水害を経験して、改めて市民が安心して暮らせる安心・安全のまちづくりをしっかりとやっていかなければならない、そういうところを思っているところでございます。 ◆11番(田花操君)  全国的に急激な人口減少社会を迎えようとしてます。当市においても継続的に人口が減少しており、その要因は、やはり全国でも言われてますように、未婚者の増加に伴う少子化の進行、そして新宮市周辺もしかりですけど、やはり独自な要因である若者世帯の市外への流出などが大きな原因ではあると思います。やはり人口減少問題の解決策を少しでもどう見出していくかと、そしていかに人口減少に歯どめを少しでもかけていくといったことが私は大きな政治、行政の今日的課題ではないかというふうに思います。 先ほど市長も言われたまちの閉塞感、元気のなさ、これは全て人口減少から私は来てるのではないかというふうに思っております。 先ほども言いました総合計画でも人口がまちの活力をあらわす指標そのものであると書いてます。まさしく、総合計画における一番の目標は、人口減少の抑制であるというふうに書いております。 12月1日の人口が3万1,448人、旧新宮市と旧熊野川町が合併してからも、毎年300人から400人減少し続けている。このまま推移すると、総合計画による目標の平成29年度、4年後の人口の3万1,000というのは優に割り込んで2万9,000人台になるのではないかというふうに私は思います。 やはり、この人口減少に歯どめをかけなければ、市長の言う新宮市の発展はないのではないかと思いますし、少子高齢化が進み、若者の流出に拍車がかかれば、本当に閉塞感以上、このまちの元気が失われていくんではないかと思っております。 本市においても、新宮港の企業誘致、定住促進策などの施策を実施しておりますが、人口減少に歯どめをかけるといった効果がなかなかあらわれてきていない状況にあります。一番の困難な課題ではありますが、一度この人口減少への対応策を庁内職員で調査、研究してみることが必要ではないかというふうに思います。 そういった意味から、庁内に人口減少対策検討委員会のような協議の場をつくって、要因の分析は待つまでもないですけど、どういった施策、対策が必要なのか、皆さんにこの問題を議論して知恵を出してもらってはいかがなものかというふうに思いますけど、市長どうですか。 ◎市長(田岡実千年君)  このことについては、いろんな会議で特に経済の活性化をお話しするときに、この人口問題に対しても意見が出ているところであります。改めまして、このことについてしっかり議論していく必要がありますし、また庁内だけに限らず、例えば11月に行いました天空ハーフマラソン、これ、官民協働で民間の方が大変頑張っていただいて大成功したわけでありますが、このことについては協働の取り組みでこれからも取り組んでいくべき課題かなというふうにも思っているところでございます。 ◆11番(田花操君)  そういった、今市長言われたことも、これは当然まちの活性化のためには大事だとは思いますが、今までこういう人口減少に対する全庁の縦割りの中で、なかなか職員の知恵を考えたことというのは余り、定住促進なんかはどこどこのポジション、企業誘致はどこどこ、そういった縦割りの中でしか考えてない。一度そういう人口減少対策プランのような新宮市のそういったものをつくって、皆さんが共通の認識を持ち、共通の考えを一つに何とかまとめていけば、そこにちっちゃな光が出てくるんではないかというふうに思いますので、ぜひ市長、庁内で、今までは市の経済対策をどうするんかという形の話を今まで私ら緊急経済対策、そういう協議会とかそういう場を官民で持って、対策を考えていくべきじゃないんかというふうに思ってたけど、もう経済対策よりも人口減少を少しでもおくらせるというか、少しでも解決策が見出せないかというふうに思います。 市長、ぜひ、市長の言うように職員も有能なスタッフがおるんで、テーマを市長がどう与えて、どう組織として動かしていくかということも一つは大事なことではないかと思うんで、ぜひ市長、私の言うこのテーマを考えて、そうせんと、なかなか具体的な政策、対策が出てこんような感じがします。今、市長自身が十分お考えいただけたというふうに期待をしておきます。 最後の来年度予算編成について簡単にお聞きしたいと思います。 先日、ある新聞のコラムに、日本経済が右肩上がりで成長した時代、税収の増加を背景に行政は市民の求める政策を行うことができた。しかし、今や国や地方も深刻な財政難に陥っている。新しいことを行うには何かを諦めたり、従来のサービスを見直したりする必要があり、優先順位を見定めなければならない。あれもこれも実現できた時代から、あれかこれかを選択しなければならない時代になったという記事があり、もう本当にこのとおりではないかというふうに私は感じたわけです。 本市でも過去の借金の返済、さらに福祉に係る費用の増大、老朽化した公共施設の更新など多くの課題に直面しています。また、学校教室へのクーラーの設置や中学校での給食実施といった新たなニーズへの対応にも迫られているのが現実であります。 こうしたさまざまな行財政改革に取り組んでいるが、一つは多くの人にとって、財源が足りないという事実を認識し、納得していただけてないから、次から次へと新たな市民要望が出てきているのではないかと、こういうことを納得していただくのには、市長のきめ細かな説明責任が必要ではないかというふうに思います。 税収が少ないのは、企業収益や所得がかつてのように伸びないから、支え手の減少がそれに拍車をかけているのであって、一人一人の負担感はむしろふえているから、なぜ足りないのかといった実感に基づいているのだというふうに思います。支出が増大するのはサービスが充実したからでなく、高齢化などに伴って対象者がふえているためであり、重ねて借金の返済、サービスの対価だとは受けとめにくいそういう市民感覚が根底にあるんではないかというふうに思います。 そして、もう一つ、あれかこれかを選択するための情報の伝え方がまだやはり不十分な点があるからではないかと。サービスの見直しは総論賛成各論反対になることが多い。自分の身近なところに影響があるときに、まず出る疑問が、ほかに先に削れるものがないのかということであります。 この場合、そこでテーマとなっている問題を説明するだけでは説得力が持ちにくい。取り組もうとしている政策の全体像を示し、当該テーマの位置づけや論点を共通の理解としていかなければ、優先順位の議論はできないということ。こういった考え方について市長、いかがか。 ○副議長(三栗章史君)  田岡市長。 ◎市長(田岡実千年君)  中長期の取り組みに関しては、財政課がつくっております10年の財政シミュレーションの中にそういった事業の優先順位でありますとか、先ほど議員おっしゃられました、あれかこれかという、いわゆる集中と選択というところをお示しさせていただけているというふうにも思っておりますし、また企画調整課が3カ年計画というのも作成しているところであります。 私、4年前に就任させていただいたときには、もう既にあれもこれもできるような状況でございません。あれかこれかの選択をしなければならないのが当たり前のように思っているわけであります。しっかりと集中と選択で市政運営、やっていきたい、そういうふうに思っているところでございます。 ◆11番(田花操君)  ここで言われているのは、いかに市民の皆さんに説明責任を果たして、やはり共有の課題を認識すべきではないかというふうに思っております。政治や行政には効率化などのふだんの取り組みや説明責任と同時に情報の伝え方を改善する努力が求められています。市民とともに考えるための工夫も重要になると思います。財源が足りない現実を市民と共有することから出発して、改革を先送りするリスクを説明し、改革に取り組んだ先の将来像を、希望を持てる形で示すことが大事ではないかというふうに思います。希望のない改革や選択に理解は得られない。単なる希望的観測でもいけない。現実の課題を直視した上で、やはり優先順位と、そのロードマップを示していくべきではないかというふうに思います。市長には、ぜひこういったことを十分お考えに入れて市政に当たっていただきたいと思います。 本市の課題のところで申しましたが、いかに人口減少に歯どめをかけていくかといったこと、定住人口をふやすことは簡単なことではありませんが、観光を中心に交流人口をふやすことは、私は可能なことだというふうに思います。 今、三重県までの高速道路の延伸、熊野市まで完成されようとしております。中京圏が随分近くなってきます。先日も京都まで今の道路を走って3時間少しでここから行くようになって、もう少しで3時間で確実に私は京都まで行けるんではないかというふうに思います。こういった交通インフラの環境が変わることと含め、来年は世界遺産10周年を迎えることから、県もデスティネーションキャンペーン等、いろいろな観光客の流入、入り込みを期待したイベントが考えられております。 あとは、本市としてどういった受け入れ態勢、少しでも滞在時間を長くして外貨を獲得していくのか、そういったことが求められていると思います。来年度、こういった面での目玉といいますか、何か新しい事業があればお聞かせください。 ◎経済観光部次長兼商工観光課長(勢古口博司君)  議員おっしゃられましたとおり、来年度は世界遺産10周年登録並びに和歌山デスティネーションキャンペーン、JR6社と和歌山県下の自治体による大型観光キャンペーンを予定しております。その中で、県下でいろんなイベント等検討しているところですが、私どもとしましては、ことし、新宮鉄道、新宮勝浦100周年事業として、ことしの3月、また先月も鉄道まつり等をこれは実行委員会のほうでしていただいているわけなんですが、それに対して私どもとしては、後方の支援、県と一緒にやらせていいだいているわけなんですが、これを来年度の大きな目玉として、新宮鉄道100周年を踏まえた上で、大きなイベント事を検討したいと思っております。前回の3月のときには、相当数の鉄道愛好家の方、全国から来られてるということも聞いております。当日には、市内のホテル等が満室になって勝浦まで泊まってるという事実もございますので、何とか来年度、大きな目玉として鉄道関係の集大成としてイベントをやっていきたいと思っております。 それと、議員おっしゃられましたとおり、通過型の市内観光になっているのが、何とかその中から滞在型に変更をかけたい。御存じのように、市内には名所、旧跡というんですか、たくさん点在しております。何とかこれを生かして2時間でも3時間でも市内にとどまっていただいて、現在も行っておりますが、観光ガイドの案内によって、いろんな文化、歴史に触れていただくということをやっております。 その中で、まち歩きフェスタと申しまして、モデルコース五つを設けて、現在やっているところですが、希望者はかなりふえておりますが、5コースの中でも特に多いのは、速玉大社と神倉神社のコースをガイドの説明を受けながら行ってるというコースが多いんですが、それをもっともっと充実させて、来年度は西村記念館の築後100周年ということもございますので、もっともっと新宮の文化を身近に感じとっていただきたいというようなことで、特に団体客向けのそういうような業者へのあっせんとか、そういうこともどんどん積極的にやっていきたい、このように思っております。 ◆11番(田花操君)  先ほども言いましたように、広域行政の中でも観光行政というのも、私は広域行政の本当に大事な、だけどなかなか各自治体それぞれが観光行政をやってて、なかなか広域につながりにくい。この観光ぐらい広域でできる行政はないんではないかなと思うけど、観光、広域の中で取り組むこともぜひ考えたっていただきたい。 ◎経済観光部長(鈴木俊朗君)  例えば、議員の御指摘の広域的な視点ということでありますが、今、我々、観光協会、三つの観光協会が、熊野三山観光協会というふうなそういう総称的な名目をつけまして、重立ったところで統一してスクラムを組んで、キャンペーンを組んだりもしていただいております。 また、私ども熊野三山協議会のほうでも、いわゆる学術的な研究だけではなく、そういう学術的なことに基づいた、例えば熊野の御神鳥であるヤタガラス、これが御存じのとおり、日本サッカー界のシンボルマークであるというふうなことから、こういったところを捉えて、三山協議会、あるいは各観光協会ともども、そういったところへのPR、そういった附加価値を伴ってのPR等々を実施しておりまして、やはりそういったサッカーファンとかそういう皆さん方もそういう動きの中で熊野にもお越しいただいている。こういったところをさらに先鋭化していく必要があるというふうに感じております。 ◆11番(田花操君)  市長が先ほど言った天空ハーフマラソン、前からある人の発想で、この三山をめぐる駅伝というか、マラソンというのができたら、これを継続していくと、三山をめぐるこの駅伝というのは、これ、関西の大学にやらしたらどうなんか。それで、今の正月の箱根駅伝じゃないけど、関西にはないらしいね、関西の大学生らが駅伝するところが。ようやく伊勢、名古屋、熱田神宮ともするあれが、ぜひそれをここでやって定着していったら、大きなイベントいうか行事につながっていくんじゃないかというあれしてる。そういうことも可能性をぜひ求めたってもらって、大学の人らと話をしてあげて。関西の大学にはないらしいわ、結局は大学生が駅伝する場所が。だから、その三山めぐったら大体42.195キロぐらいになるような感じがする。距離は別としてでも、ぜひそんなのも、一つはこの地域ならではの魅力につながるんじゃないんかなというふうに思いますが、一回市長、研究していただきたい。 それと、最後に、本来来年度の予算編成についてのお考えを聞きたいのですが、代表して企画政策部長に来年度、こういう予算を考えていきたいというものがあれば、今、予算査定の段階だとは思いますが、来年の夢がもしあれば、代表してお聞かせください。 ◎企画政策部長(向井雅男君)  平成26年度の当初予算につきましては、各課から3カ年事業計画に基づきまして提出をしていただいたところだと思います。財政課が中心になりまして、これから庁内会議に入って、翌年度の新年度予算に編成していくかと思います。 平成26年度予算につきましては、後期基本計画の2年目の年でもあります。また、あわせて田岡市政二期目の初年度ということもございます。その中で、市長からは各部に対して二期目に当たりまして、市長自身の考え方既にその取り組みについても指示をなされております。また、予算編成に当たっても、防災・減災、経済活性化、福祉教育という三本柱を三つの重点事項として望むように指示、既にされているところであります。 そのあたりを中心に多分予算編成になっていくかと思いますので、おのおのの事業につきましては、これから財源のこともございます。全体的な年次計画のこともございますので、協議調整されて、煮詰まりながら予算編成のことに載っていくと思いますので、そこら辺が重点課題としてなっていくのかなというふうには考えてございます。 ◆11番(田花操君)  ぜひ、市長の言う元気の出る予算に少しでも仕上げていっていただきたいと思います。 市長は、日日のいろんな行事に追われ、本当に新宮市の市長というのは歴代激務というんか、本当に大変な何といいますか、よその首長、こんなに忙しくないというて。うちはとにかく町内会の総会から始まって、いろんなところへ市長が出て、もう本当に毎日毎日が私は大変な状況ではないかという思いで、じっくり市政について本当に考える時間がない中で、毎日走り回っておるんではないかというふうに思います。 今回、市長が一期では何もできない、二期やらないと実績は出てこんのではないか、こういった市長の温和な人柄の中で、有権者があなたに1票を投じたのではなかったかというふうに私は思います。市長は体力気力十分あります。体調の管理には気をつけて、二期目の市政を全身全霊で取り組んでいただきますようお願いして、以上で一般質問を終わります。ありがとうございました。--------------------------------------- △杉原弘規君 ○副議長(三栗章史君)  一般質問を続けます。 16番、杉原議員。 ◆16番(杉原弘規君) (登壇) それでは、一般質問を行います。 順番の変更をお願いしたいと思います。 二期目に向けた市長の政策についてを、まず最初にやらせていただきたいと御了解をお願いしたいと思います。 まず最初に、二期目への再選されたことを心からお祝いを申し上げます。おめでとうございます。 私は、この今回の市長選挙で市長は二期目に向けての政策、私の言葉から言えば、いわゆるメーンスローガン、それは市政は市民のため、これは大変私自身から見れば、肌に合うスローガンだというふうに思っています。 それから、サブスローガンとして、市民のために誠実に着実に持続継続、さらなる改革を加速させます、こう述べられています。このこと自体私はスローガンとしてよく理解はできます。二期目の三本柱、安心・安全なまちづくり、地元経済の発展・活性化、福祉教育の充実、これは柱としては立派なものだと、これは一期目のときにもこのような立て方であったというふうに私は思っています。 この中でも安全・安心なまちづくり、災害に強いまちづくりの政策では、比較的具体的な提案になっていると思っています。いわゆる防災拠点を整備ということについては衣・食・住、トイレ、緊急電話等の整備で安全・安心な拠点を各所に整備します。これは具体的でよろしいですよ。こういったところが述べられているんですが、しかし、経済の活性化のところで、歴史、文化、観光、食など、さまざまな要素の地域性を生かしたまちづくりを実行します。こううたわれているわけですね。言葉としてはわかるんです。しかし、具体性に欠けてるんではないかというふうに私は強く思ったわけであります。ですから、わかったようでわからない、すっきりしない、こういう思いであります。 市長、これはどういうことなのか、二期目の出発に当たって、少しわかるように市民の前に説明をしていただきたい、このように思います。 ○副議長(三栗章史君)  田岡市長。 ◎市長(田岡実千年君)  少し先ほどからの答弁と重なるかもわかりませんが、今先ほども申し上げましたように、市民に広がる閉塞感を打破するために、時代の流れとともに、商店街等が活気をなくしている中、何とか中心市街地等を活性化させ、かつてのにぎわいを取り戻さなければならない、そういうふうに考えております。 そういう中、新宮市の歴史を考えてみますと、かつて門前町として大変な悠久の歴史といいますか、栄えた町でもありますし、100年前に建てられた洋館、西村記念館といった建物もあって、地理的に大変へんぴな新宮市でありながら、全国に通用するようなまちでもあったわけであります。そういうところを歴史、文化、大変なこの財産を生かして、これからまちづくりに取り組んで、かつてのにぎわいを取り戻さなければならなりません。 また、食というのも書かせていただきましたが、そういう開明的な新宮市において、食に関しても大変いろんな食があります。和菓子にしてもそうでありますが、現在、いろんな料理屋、また居酒屋等も遠くから訪れる方々が大変喜んで帰っていただく、そういったおいしい新鮮な食材を含めていろんな食材もあります。そういったところを何とか、これからのまちづくりに財産を生かしていきたい、そういう思いで書かせていただいているところでございます。 ◆16番(杉原弘規君)  やはり、そういったことはこういう具体的な内容について、結果としては当選されているわけですが、やはり市民の皆さんに今述べたような内容をもっと前向きに広めていくというんですか、知らせておく、こういうことが非常に大事ではないかと思います。 もう一つですが、次の項目もちょっと私にとってはよくわからない。これは、地域資源を生かし、7年後の東京オリンピックに向けて地産アピールをいち早く構築します。こう市長は言われてるんですね。私は、この点についてもっとわからない。これはどういうことを、本心というんですか、政策としてどういう中身になっているんですか。 ◎市長(田岡実千年君)  7年後に東京でオリンピックが開催されるわけでありますが、これからだんだんスポーツへの関心が高まってくると思います。そういう中、今少しずつでありますが、新宮市においてもくろしおスタジアム、やたがらすサッカー場を使っていただいて、スポーツ合宿がふえつつあります。この高田グリーンランドの利用もふえてきているところでありますが、そういった体制づくりをしっかりとして、観光とともにスポーツ合宿も観光の一つと捉えて活性化したい、成功していきたい、そういうところであります。 また先月、東京で日本サッカーを応援する自治体連盟という設立総会に参加させていただきました。新宮市、そして熊野三山協議会も特別会員として入会をさせていただいたわけでありますが、例えばこのオリンピックに出場する各国から2、3週間早めに来て日本国内の各地でサッカー等の合宿も行われる予定になっております。 そういうところで、この新宮、そしてこの熊野地域を合宿地にも選んでいただければ、最高だなというふうにも思っておりまして、そういう意味で書かせていただいているわけでございます。 ◆16番(杉原弘規君)  平たく言えば、いわゆる新宮のグラウンド、サッカー場、これを使ってもらうと。それにこのオリンピックを契機にして何か新宮へ寄せれるような手だてをやはり思ってるんですか。言葉としては、実際はいいチャンスだと思ってますよ。もう少し、じゃ、新宮のグラウンド、あるいはサッカー場と今述べられたわけですが、それはもう少し何か誘致に行くとか、そういうことも考えているんですか。 ◎市長(田岡実千年君)  まだそういう誘致、オリンピック選手、オリンピックのチームへの誘致というのはまだ具体的に行ってはいませんが、先日の東京での設立総会の中では、ある市の市長から、ここに加盟しているところにぜひそういった合宿を誘致したいなというふうなお話はしてきたところでございます。 ◆16番(杉原弘規君)  今の市長の答弁は、非常に内容としてはよくわかります。大いに積極的に取り組んでいただくことを期待しておきます。 私はいちゃもんつけるわけではないんですが、特に福祉とか教育の充実をさらに進めますと、こうなってます。それで、知性、感性、情緒を磨くと言われています。この点についてはどうなんですか。 ◎市長(田岡実千年君)  きょう午前中、東原議員のほうから学力向上についてという御質問があって、そのことについて教育委員会から答弁があったわけでありますが、学力については4年ほど前から、市単独で先生をふやして学力向上にも努めているところでありますが、その学力向上とともに、やはり学力以外、こういった知性、感性、情緒等も磨いて生きる力というんですか、ある意味、学力より大切なことなんじゃないかなという思いもしております。どうやったらこれを身につけていただくか、これから皆さんのお知恵をおかりしたいところでございます。 その中で一つ気になっていることがありまして、教育の根本であります家庭教育について、最近特に気になってるいるところもございます。三つ子の魂百までという言葉がございますが、家庭教育もしっかりやっていただける方法というのも考えていかなければならないんかなと、そういったことも含めて、知性、感性、情緒を磨くということの表現にさせていただいているところでございます。 ◆16番(杉原弘規君)  ぜひ、そういう福祉とか教育の充実については、先ほども、箱物行政とよく言われます。やはり箱物行政というのは、よく目立つんですよ。これ、目につくわけですよね。しかし、暮らし向けの政策、いわゆる福祉とか教育とかそういったことについては非常に目立たない。それだけに私は今、市長がいろいろと説明していただいたわけですが、そういったいわゆる暮らし向けの政策をもっと強化して進めていくということをかなり重点的にしないと、市長は箱物行政ばっかりしかやっていないじゃないかと、こう言われるゆえんがそこにあると思うんです。 ですから、この箱物行政というたら、必要な箱物は必要なんですよ。しかし、この暮らし向け、いわゆる福祉、教育、こういったところへの政策をかなり大きくしていく、重点化していく、このことが見えないと、偏った政策しかやってないじゃないかとこういうことのゆえんになると思いますので、その点は十分心得ていただきたいと、こういうふうに思います。 その一つの例として、私は、市長の二期目への政策の中に、市民の命と暮らしを守る施策が掲げられていないとこう思っているわけです。命を守る課題についてですが、地域医療を守り、発展させる、こういう項が全く見当たらない。選挙公約の中で、暮らし向けの命を守る、ここの重要な部分が一言も触れられていないというふうに私は見てます。 ですから、この地域医療を守り、発展させていく、ここのところの政策について、改めてこの場でしっかりと答えていただきたい。市民の皆さんに命と暮らし、医療、その医療を守っていくという立場からの政策をここで披露していただければ、私のこの質問への目的は達成することになります。
    ◎市長(田岡実千年君)  選挙戦を通して何枚かチラシを発行したり、また地方新聞へ広告を載せたりしました。その中の1枚には、市民の命を守る安心・安全の防災対策と、あと医療センターの充実というのを掲げさせていただいておりました。 私も杉原議員の政治信条であります福祉、医療の充実というのは、大変大切なことだと思っております。そういう中、市民の命を守る、しっかりとしたスピード感を持った防災対策、また医療センターでありますが、まず医師不足を解消して、充実した医療センターにしていかなければならない、そういうふうにしっかりと思っておりますので、今後ともどうかよろしくお願い申し上げます。 ◆16番(杉原弘規君)  少しくどくなるかもわかりませんが、やはり市長、暮らし向けの政策、市長が言ってますメーンスローガンで、市政は市民のためにと、こういう基本的なメーンスローガン。やはりこれの最たるものは、命を守る、暮らしを守る、このことが最大の中心課題にならないと、本来の市長の言われる市政は市民のため、みんなのため、こういうところに結びつかないと思いますので、ぜひここの部分は、目を離さないでおいていただきたい、このように思います。 それでは、次の課題に入ります。 新宮市を長寿のまちにということであります。 新宮市の高齢化率というのは30%を超えました。それから、熊野川町に至っては50%近くになっていると、もう超えているんではないかという話もあったんですが、50%近くになっています。この新宮市の高齢化は、今後とも進むことは間違いない。新宮市の長寿対策として、現在、老人クラブ連合会が主体となって、はつらつ教室という、受講生を募って、書道、民謡、漢字検定など六つの教室を定期的に開催しています。 もう一つの取り組みですが、生きがいと創造の事業でも受講生を募って、生け花、社交ダンス、テニスなど13事業の行事を開催しています。その一つのはつらつ教室では、会費を取っていませんが、生きがいと創造の事業のほうは会費が必要となっています。これらには、いずれも定員があります。この定員が双方合わせてこの定員いっぱいになったとして約1,000人ほどであります。 そこで、お聞きしたいわけですが、このはつらつ教室と生きがいと創造の事業にかかわってですが、利用者数と参加数はどれぐらいの人が参加されていますか。 ○副議長(三栗章史君)  森本健康長寿課長。 ◎健康長寿課長(森本邦弘君)  生きがいと創造事業といいますのは、生きがい教室13事業と老人菜園の貸し出しを行っております。また、はつらつ教室では6教室を行っておりまして、実際の利用者、参加数につきましては、生きがい教室が大体420人、老人菜園で80人、はつらつ教室で90人、総勢約600人が利用・参加いただいてます。 ○副議長(三栗章史君)  一般質問中ですが、10分間程度休憩します。 △休憩 午後3時07分--------------------------------------- △再開 午後3時18分 ○副議長(三栗章史君)  休憩前に引き続き会議を開きます。 一般質問を続けます。 16番、杉原議員。 ◆16番(杉原弘規君) (登壇) 先ほどの答弁で終わったわけですが、約1,000人ほどあって、その利用者数、参加数についてお尋ねして、それで590人ぐらい言うたですかね。 それで、現在、新宮市の高齢化率から見れば、この590人の利用者なんですよ。高齢化率30%と言えば、約1万人の高齢者があると見ていいですよね。そうすると、1万人の中で、生きがいと創造の事業とかはつらつ教室という高齢者向けの事業だけで見れば、ほかに生涯学習課の課題で言えばもっと幅広い取り組みになるんですけれども、私はこの30%の高齢化率から見て、1万人近くの高齢者がある、その高齢者向けの生きがいと創造の事業、はつらつ教室の参加数と対比しますと590人、約6%の利用者なんですね。それは、高齢者だからといって、それを利用する人、それは100%ということはあり得るはずがない。しかし、6%という数字は余りにも低いんではないかというのが私の思いであります。このはつらつ教室とかそういったところの定数が1,000人、定数いっぱいだったとしても、10%ですよね。やはり私は、高齢者向けのこの参加数というんですか、利用者数というんですか、これはもっと引き上げるべきだと思います。 これから新宮市も長寿社会に入っていくのはもう間違いありません。そうすると、それに向けての取り組みというのが、非常に大事になってくるというふうに私は思います。県の高齢化率28%だと言われています。全国で5番目、高齢化率の高さが5番目だそうです。新宮市はその中でも県下で12番目の高齢化率になっていると言われています。これからの市政は、高齢化社会に適した対策を打ち出す必要があると思います。 そこで、現在、生きがいと創造の事業、はつらつ教室などの老人クラブ連合会が主体となって実施している事業、会費は科目によってさまざまありますが、こういった取り組みに対して、私は会費が高いというふうに思っています。いろいろあります。年間2,000円とか1,000円とか500円というのもあります。それはあるわけですが、例えば高齢者の中で、国民年金生活をしている方にとってみれば、4万円、5万円の月の収入なんですよ。その中で、たとえ500円といえども大変な負担になるというふうに私は見てます。 ですから、新宮市がこういった会費を思い切って安くするとか、積極的な補助を提供してこういった事業を行う、こういうふうに私は考えるわけですが、当局の考えはどうですか。 ○副議長(三栗章史君)  森本健康長寿課長。 ◎健康長寿課長(森本邦弘君)  会費につきましては、事業にもよるんですけれども、材料費でありますとかダンスとかフォークダンスでしたら、パーティを行う経費とか個人的に使う経費に使ってるということでございます。 補助ということですけども、委託料として、生きがいと創造の事業には80万円、はつらつ教室には20万円を支出しております。この委託料に関しては、講師謝金でありますとか会場使用料、事業運営諸経費に使われてるということでございます。 ◆16番(杉原弘規君)  市の予算が80万円あるいは20万円と委託料を出してると、こう言われるわけです。私は、これから先、高齢者社会になってきます。そうすると、こういった高齢者向けの費用として考えた場合、80万円、20万円という委託料は非常に安い、こう考えるわけであります。いわば、長寿社会に向けて新宮市を展望したときに、高齢者がいろんな自分の趣味に合うところへ積極的に参加させる、このことを抜きにして新宮市の長寿社会というのはあり得ないというふうに思っています。 ですから、この長寿対策を老人クラブ連合会だけに委ねるのではなく、市独自で社会福祉協議会に運営を委託した新宮市の長寿まちづくりに備えていくべきだと考えますが、当局ではいろいろあると聞いてます。この点についてはいかがですか。 ◎健康長寿課長(森本邦弘君)  これらの事業につきましては、委託先は老人クラブ連合会となっておりますけども、実質的には新宮市の社会福祉協議会が事務局になって事業計画、事業運営等行っていっていただいてます。 新宮市の高齢者施策ということで、健康長寿課とも十分協議しながら、生きがい創造の事業等を実施していただいております。また、これ、老人クラブに入ってる方が対象となってますので、その老人クラブに入る方がかなり少なくなってますので、その辺のところをまた今後、魅力ある老人クラブということで会員をふやしていきたいと考えております。 ◆16番(杉原弘規君)  やはり何と言っても、社協を通じて委託をしている、委託料を払っていると言われます。言えば、今6%のこういった事業の利用率を10%にし、あるいは15%に引き上げていくという点での視点で見れば、その高齢者の人々の意識、認識もいろいろ変わってきますが、やはり引き上げていくということを考えれば、もっと委託料をふやしていく、そして、いわゆる年500円、あるいは1,000円、2,000円とかいった会費を取るのではなくて、どの高齢者でも参加できるような条件づくりというのが、やはり金銭的な面からもあるんではないかとこう思っています。ぜひそういう点で、私のほうからそういう意味のことを提案をしておきたいと思います。 それから、次の課題です。 新宮市の場合、この老人クラブ、あるいははつらつ教室や生きがい創造の事業なんかする場所については、いろいろなところでやってると思います。それには、福祉センターというのがあって、それ以外にも地域地域に集会所があり、会館があり、利用する場所があります。 そこでお聞きしたいわけですが、熊野川町の場合は、施設としてどのようなものがありますか。 ◎熊野川行政局住民生活課長(丸石輝三君)  熊野川町の場合は、各地区の集会所、それから熊野川ドームの横にあります保健センター、それがそういう施設に当たると思います。 ◆16番(杉原弘規君)  熊野川行政局に空き部屋があるというふうに聞いてます。きのう、私、行政局へ行ってきたんですよ、議会終わって。行政局のほうから答弁してもらいます。空き部屋があると思いますが、現状はどうなっていますか。 ◎熊野川行政局住民生活課長(丸石輝三君)  現在のところ、熊野川行政局の余り使用していない部屋は、元の議場になります。以前は、台風12号のときに災害の備蓄品とか災害の備品を置いていたんですが、ここに来て落ちついております。今後、その利活用を考えていかなきゃいけないような状況になっております。 ◆16番(杉原弘規君)  それで、先ほど言ったように、行政局に行って議場を見たんですよ。これは、とてつもないすばらしさです。僕びっくりしたですよ。何せ、僕は行くまでに、ここの新宮の議場を想定して行ったもんですから、入った途端にまず目についたのは、あのきれいなステンドグラスというんですか、ガラスで色のついたようなあれがあって、それで天井がすごく高くて、左手には明かりの入るような状況があるんですよ。そこへ何か知らん荷物いっぱいごろごろ置いてますよね。もったいないという話じゃないですよ。僕は、そのとき、これはちょっとこのままではどうもならんと。やはり使える方法を考えなあかんと思ったですね。とっさに、その職員に聞いた。この使う方法今からすぐ言うてくれと、こう言うたんです。そしたら、その職員は、ここを結婚式場にしてはどうですかと。これは絶対そうだと思った。ステンドグラスがあって、明かりがあって、天井が高くて、それはもう世界一だというふうに僕は言ったんですよ。 実際にそう思ったんです。それぐらい立派なもんだということを皆さん知ってくださいよ。 そして、私はそれから発想してから、さつき温泉はあれ、開業しましたね、熊野川町の。 ◎経済観光部次長兼商工観光課長(勢古口博司君)  さつき温泉につきましては、来年度の開業を予定として、現在、改修工事を行っておるところでございます。 ◆16番(杉原弘規君)  そうですね。そうするとどいらいいいですよ。そこの結婚式場とさつき温泉の料理を使ってもらって、温泉にも入ってもらって、それでますますいいのは、僕思ったんやけれども、あそこ地下やろ。地下いうんか、車で入っていって雨にぬれない。こういう利点もありました。ですから、雨の日でも雨にぬれなくて結婚式場へ来れる。それで、エレベーターで4階ですか、上れる。 それで、僕はここを高齢者向けのサロンにしてほしいという思いがあったんですよ、その空き部屋を。それで、見てからそのすばらしさにほれて、そういう発想を思い出して、ぜひこれは、さつき温泉が開業するというふうに思ってたんで、そこで料理し、料理を使ってもらい、サロンとして熊野川町の高齢者の皆さんがそこへ来て、結婚式のないときにはサロンとしてそこで楽しむと。結婚するという、いわゆる結婚式を挙げるということになれば、あしたやりますらいうことはあり得ないんですよ。少なくとも1カ月前とか3カ月前とか6か月前とか、こういう計画が必ず立つ、そういう計画になると思います。そうすると、結婚式に使うとなれば、何月何日にはここは結婚式に使いますと。そこへ参加された高齢者の皆さんも、そのサロンに集まっていただく人には結婚を祝うために参加してもらうことなども含めて考えてみたらいかがかと、こういうふうに思いますが、どうですか。 ◎熊野川行政局住民生活課長(丸石輝三君)  結婚式の提案ですね、熊野川町が明るくなってほんまに参考になると思います。 議場なんですけど、今後、高齢者の方々に集まってもらうため、また多くの市民の方々が集まってくれるために、絵画ですとか写真展の展示、それから高齢者の方々の知恵のこもった手芸、そういうものをちょっと展示しながら、高齢者の方々が診療所に来たり、歯科診療所に来たりしたときに、遠くの方もおりますので、ちょっとでも見ていただいて、楽しんでもらったらと、今後、議員の結婚式のことも考えまして、いろいろ検討させていただきます。ありがとうございます。 ◆16番(杉原弘規君)  ぜひそういうこと考えましょうや。そして、もう一つ、あそこの部屋がいいと思ったのは、便利のええと思ったのは、議場があって、そのどこからでも出入りできるようになってるんですね。これはびっくりしました。ぐるりが廊下というんですかな、あれ。廊下みたいになって、あるいはトイレあったり、控室あったり。控室も立派なものですよ、あれ。いわゆる議員控室です。そこは、結婚式に使う場合は新郎新婦の控室に使えばいいと。あれで十分ですよ。ぜひこのことを強く強調するというんか、声高らかに述べておきたいと、こう思います。 それから、次の課題になるわけですが、長寿のまちづくりに欠かせないその課題の一つは、スポーツの推進だとこういうふうに思っています。ゲートボールがかなり広まっていると思いますが、この参加者の現状はどうなっていますか。 ◎健康長寿課長(森本邦弘君)  現在、ゲートボールにつきましては、熊野川町地区で、小口と敷屋のみで実施されておるということで、参加者数につきましても12、3人ということで、大変少なくなっているというこでございます。 現在ゲートボールに変わってグラウンドゴルフが主流になってきておりまして、参加者数は大体4、50人であるということでございます。 ◆16番(杉原弘規君)  ゲートボールはもうそんなに下火になってるんですか。 ◎健康長寿課長(森本邦弘君)  少なくなってるということです。 ◆16番(杉原弘規君)  ああそう。このグラウンドゴルフがかなり盛んになってきているということなんですが、これからはもっと広まるんですか、これ。広がりそうですか。 ◎健康長寿課長(森本邦弘君)  グラウンドゴルフにつきましては、実施する場所が熊野川町地区にはないということで、なかなか広がりは難しいようなことを言っております。旧新宮市地区では場所がありますので、まだ広がっていく可能性があります。 ◆16番(杉原弘規君)  こういったスポーツ以外で高齢者向けのスポーツの推進計画というんですか、そういう計画はあるんですか。 ◎健康長寿課長(森本邦弘君)  高齢者向けのスポーツ推進計画というのは特にございませんけども、第5期の介護保険事業計画の中で、介護予防普及啓発事業ということで、元気アップ教室でありますとかバランスボール教室を実施しております。また、熊野川町地区では、社会福祉協議会の協力もいただいて、サロン事業の中で介護予防の体操などを取り入れていただいております。 また、生涯学習課が実施している元気クラブ事業のスポーツメニューも16教室ぐらいありまして、60歳以上の方も多く参加してると聞いております。 ◆16番(杉原弘規君)  長寿社会に向けての欠かせない問題で、健康寿命を延ばすための環境づくり、こういう点ではいろいろあろうかと思うんですが、一つの例になりますが、古座川町では、ひとり暮らしのお年寄りに栄養バランスのよい食事をしてもらおうと配食サービスをしていると聞いています。さらに、各地で月1回の体力維持のトレーニングもしていると、このように聞いていますが、新宮市でもこういった具体的で長寿に結びつく手だてを講じるべきだと思いますが、その点についてはいかがですか。 ◎健康長寿課長(森本邦弘君)  配食サービスにつきましては、新宮市でも実施しておりまして、65歳以上のひとり暮らし及び高齢者のみの世帯で食事の調理が困難な方に、定期的にバランスのとれた食事を提供するために実施しております。あわせてそのときに、配達時に利用者の安否確認等もお願いしております。これは、民間の6業者に委託してございます。 ◆16番(杉原弘規君)  最後になりますけども、いずれにしても、この新宮市も高齢化社会に入っていくことは間違いない。そうなると、高齢者の健康寿命を延ばすための健康づくり、日々の運動から始まると言われています。5年先、10年先を見たときに、高齢化対策に重点を置いた施策がこれまで以上に必要になってくると思います。 そういう点で、新宮市を長寿の社会にしていくという観点から、高齢化に向けた市長の見解を求めたいと思います。 ◎市長(田岡実千年君)  高齢化ですね。ことしに入って65歳以上の方々が1万人を超えて率が32%を超えて、超高齢化社会といっても過言ではありません。そういう中、65歳といっても副市長も教育長も65歳でありまして高齢化の仲間入りでありますが、こういった第一線でまだばりばりと仕事をされている高齢者の方々もたくさんおるわけでございます。そういう中、やはり一番心配されるのが、仕事も定年退職で終わられて何もすることがない、そういった高齢者の方々が家の中に閉じこもってしまう。それで健康的でない。そういったところを何とかいろんなところに出ていただいて、元気で明るく過ごしていただくことを考えなければならないと私も思っているところであります。 市が主催してやっているいろんな教室もありますが、今、私、朝の6時半のラジオ体操に合わせて、あるグループと一緒にラジオ体操しているわけでありますが、そうやって自主的に健康づくり、その方々に聞くと介護予防のためにもやっているんだというふうにおっしゃっておりますが、そういった民間グループででもいろんな取り組みをしていただきたいなとそういうふうに思っているところでございますが、とにかく高齢者の方々がこの新宮市で明るく元気に過ごしていただくために、これからも議員にもいろいろ教えていただきながら施策を進めてまいりたいと、そういうふうに思っているとこでございます。 ◆16番(杉原弘規君)  ぜひよろしくお願いをして、この項は終わりたいと思います。 続いて、口高田復旧工事についてであります。 これは、高田の住民の方から、国道168号の高田につながる道路、これの完成というんですか、工事が非常に遅いではないかと、何をしてるんかと、こういう苦情ですね。それで私は、強いてこの問題を一般質問で取り上げることにしたわけであります。 2年前の2011年9月3日、4日の紀伊半島大水害に伴い、新宮市も甚大な被害を受けました。これはそのとおりです。 お尋ねしたいんですが、新宮市の復旧工事の進捗状況、これはどこまで進んでいるんですか。進んできたんですかね。 ○副議長(三栗章史君)  玉置建設農林部参事。 ◎建設農林部参事(玉置公晴君)  新宮市が実施してございます農林水産関係の復旧工事の進捗状況について御説明申し上げます。 まず、農道などの農業施設につきましては、現在100%まで復旧をしてございます。これ以外の農地への堆積土砂のすき取りなど農地災害についての復旧につきましては、現在97%まで来てございます。また、林道などの林業施設につきましては、現在76%までの進捗状況となってございます。 ◆16番(杉原弘規君)  このうち、先ごろ始めた復旧工事、今、私が言おうとしている高田地区の口高田を通って169号の高田口につながる道路はいつ完成する予定ですか。 ◎建設農林部参事(玉置公晴君)  議員御指摘の道路につきましては、林道高田線でございます。この林道高田線につきましては、一昨年の豪雨の際に、約750メーターにわたりまして被災を受けてございます。この中でも50メーターの区間につきましては、最大高が14メーターまでの岩盤が一挙に崩落するという大規模なものでございました。本市の林道災害の中でも類を見ない大きな災害となってございました。この崩落の後、残った岩盤につきましても非常に脆弱なものでございまして、工事の施工中も再崩落を起こすなど、非常に現場施工も困難を来しておったということでございます。 こういった中で、ようやくめどがついてまいりまして、工事の完成につきましては、来る来月、1月の末までには完成予定というふうに考えてございます。 ◆16番(杉原弘規君)  それで、そういう状況というのを高田の住民の皆さんに知らせたんですか。知らせてきたんですか。 ◎建設農林部参事(玉置公晴君)  御指摘のとおり、実は本課のほうにも高田区民のいろんな方々から御連絡を頂戴しております。そのたびにお電話で御連絡すること、あるいは現地のほうでお待ち合わせをしていろいろ御説明をすること等々、説明につきましては十分努力をしてまいってございます。 ◆16番(杉原弘規君)  多分、そういった崩落した工事をさらに進めていく中で、また再度崩落したという、僕も課長から教えてもらってわかったんですが、住民の皆さんに簡単なビラでもつくっておわびの案内をすれば、私のほうにもこういう怒りがかなり和らぐのではないかとこういうふうに思いますので、これからもしそういうことがあれば、そういう手だてを尽くしてやってください。ぜひ、お願いをしておきたいと思います。 この国道169号から高田に入る道というのは、一つは相賀から入る道路と、あと一つは高田口から入る道路のこの二つの路線しかないわけですね。二年前の災害のときですか、この二つの道路ともども被害を受けて、高田の住民の皆さんがいわゆるシャットアウトを受けた。出てくることができない、閉じ込められたということであります。したがって、透析患者の方がおって、ヘリコプターで輸送したというふうに聞いています。国にとって確かな道路、これは非常に大事であります。災害時の安心につながるものであります。一日も早い完成をお願いしたい。 先ほど来年の1月には完成すると、こういうめどがたったようでありますので、一安心しますが、ぜひ地域の住民の皆さんに、そういう予定どおりいかないという状況が起こったときにはいち早く知らせるということをお願いをして、私の一般質問を終わりたいと思います。 ◎市長(田岡実千年君)  さまざまな御提案、大変ありがとうございました。 その中で一つ、行政局の議場を結婚式場にという大変ユニークな御提案もいただいたわけでありますが、このことについて少し水を差すようで申しわけございませんが、今、人口減少に影響してるんでありましょうか、民間の結婚式場の取り扱いというのも年々減ってるというふうに伺っております。そういう中で、大変有意義な御提案ではあるわけでございますが、民間の経営の圧迫にもつながることにもなりかねませんので、なかなか難しい取り組みかなというふうにも思ってございます。 ◆16番(杉原弘規君)  私は、そういった活用方法として、あの議場をどのように活用するか、こう思っての発言でありました。ところが、余りにも立派なものでありましたので、これはという思いつきで先ほど提案させていただきました。しかし、私は例えばのわかりやすい例として出させてもらったんで、あの議場の活用をぜひお願いをして、再度、一般質問を終わります。--------------------------------------- △延会の宣告 ○副議長(三栗章史君)  お諮りいたします。 本日はこの程度をもって延会したいと思いますが、これに御異議ございませんか。     (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○副議長(三栗章史君)  御異議なしと認めます。 よって、本日はこれをもって延会とすることに決定いたしました。 あすは、午前10時から会議を開きます。お疲れさまでした。 △延会 午後3時57分...