◎理事[防災及び
危機管理担当](
芝悦男君) ただいま議員御指摘の訓練でございますけども、8月30日に、
消防GISより活用した図上の
シミュレーション訓練による
災害対策本部の
設置運営、これをスムーズに行えるよう訓練したところでございます。 それで、今回は、
地震発生直後の初動期を想定しましてさまざまな情報を収集、整理、分析して対応する、そういうふうにすることによって、災害時の
対応能力を高めていこうというものでございます。 議員御指摘の
風水害の関係でございますけれども、大地震による大津波であれ、
風水害であれ、
災害対策本部を設置して、先ほど申し上げましたようなさまざまな情報を収集分析して対策を打っていく、そういったことは共通するものでございます。特に、今回は、
消防GIS、
地理情報システムを利用して、大画面に、それぞれの災害の箇所とか、通行どめの箇所とか、さまざまな情報を共有することによって、いかに部門間の連携を密にしたり、情報を、いわゆる生かせるようなものに加工したり、そういうふうな訓練を行いました。繰り返しになりますけども、そういった訓練というのは非常に共通するところでございます。
◆11番(
田花操君) 今、
芝理事が言うたその
風水害と地震、大
規模地震とは、共通するとこはあっても同じではない。それは、この、要するに
地域防災計画ではちゃんと対応を区分けしておるんであって、私は、大
規模地震でそういう訓練をしたから
風水害でも別にやらなくてもは言ってないけど、十分その訓練は兼ねておるというのは、ちょっとこの
地域防災計画を、私から見たらもっともっと熟知したら、そういったことにはならんのではないか。 いずれにしても、これは
ページ数も多いし、内容も多いし、本当にあれやから、もっとわかりやすい概要版つくれいうのも無理な話やけど、いずれにしても、
皆さんで議論して、それで実際の
災害対策本部を立ち上げたときに、本当にこれで動いて問題ないんか、一回あれしてください。私は、そのぐらいで。 それで、この
地域防災計画は、もちろん新宮市
防災会議へこれはかけてきておるんやね。
◎
総務部次長兼
防災対策課長(
井上登君) 本年の2月ですけども、新宮市
防災会議へ提示し、議論いただき、承認をいただいたものであります。
◆11番(
田花操君) それで、もうこれに関して2点ほど。この
地域防災計画いうのは、本当にもう市長が災害に強い
まちづくりをいかに進めるかいう、本当にこれはもう一番基本の計画の一つなんで。これは、
災害対策基本法には、毎
年度検討を加えて、必要があるときは修正しなさいという形で、毎年度必ず検討を加えなさいということになってある。それで、検討を加えて修正した場合は公表しなさいいうことになってる。やっぱり、住民に対して、公表の仕方は、そのほうでは要旨、基本的な要旨を公表しなさいということを
災害対策基本法に書いてある。それは御存じかな。
◎
総務部次長兼
防災対策課長(
井上登君) はい。承知しております。
◆11番(
田花操君) ぜひ、それを実行していくことが、私は、この中を熟知する、一つのステップではないかというふうに思っています。 それで、この中で、一番、ポイントになるのは
水防計画や。この中に入ってないね。この
水防計画があって、先ほど言う水害に対していかに対処・対応していくかいうことになろうかと思う。その
水防計画は、以前のやつには入ったあるんやろ、ここに、平成20年度は。平成20年度
水防計画書が……。
◎
総務部次長兼
防災対策課長(
井上登君)
水防計画は別物でありまして、
地域防災計画の一部というわけじゃなしに、
水防計画につきましては、
水防法によって策定するものでありまして、
地域防災計画につきましては、
災害対策基本法に基づいて作成するものであって、今のところ2本立てで作成しております。
◆11番(
田花操君) 結局は、この
地域防災計画には、
水防災については
水防計画によるいうことを書かれてあるの。それで、
水防災については、細かなことはこれへは書いてない。だから、この細かく
行動計画を示した
水防計画いうのは早くつくらんと、台風12号のあの災害のような水害が来たら、今のこれだけでは、私は、動けんと思うよ。早いことこれをつくらなあかん。これは、どこがつくるのか。もう、前から、私、言いやるんやけど。
◎
総務部次長兼
防災対策課長(
井上登君) 所管は
防災対策課になるかと思います。それで、主に関係する課としては、
都市建設課、
消防本部というところが関係してまいります。 それで、その
水防計画ですが、
地域防災計画の修正を行った後、
見直し作業を行っておりました。その中で、6月には熊野川の中流域、日足から本宮町にかけての
洪水予報ということが、
洪水予報河川になったということ。それと、先般、
水防法の改正がありまして、この20日に県庁においてその
説明会があるということで、見直しが完了できない状況にあります。それで、県の
説明会、そこらを十分理解した上で、早急に
水防計画を取りまとめたいと思っております。
◆11番(
田花操君) その
水防計画を、やっぱり1日も早くつくるのがもう必須やろうと、私は思う。そういった中で、何もかも防災、防災って、あんたとこがこれをつくるいうもんじゃないと思うで。この中身は、やっぱり河川が主体になった、下水とか河川が主体になっておるんで、よその町のつくりやるその部署も一回研究してみて、
都市建設課いうたら怒られるけど、
都市建設課サイドの話で過去にもこれをつくってきた、私、経験あるから、ぜひ、何でもかんでも防災、防災いうて、あんたとこ、もたんと思うで。それは、もう他市のその
役割分担も、一度調べて、総合いうか、みんなでやっぱり防災・減災に取り組むんやいう形をせんと、今は何かもうあんたとこに
防災対策課いう名のもとに、全てあんたところへ行きやるような感じで、とてもあんたら、私は、もたんやろうと思うんで。ぜひ、市長、どうなん。もう、余り市長の任期少ないけど。
◎市長(
田岡実千年君) 最終的には、市民の安心・安全のためにつくるものでありますので、その辺、内部でしっかりと考えていきたいと思います。
◆11番(
田花操君) もう、考える時間がないと思うんで、次に行きます。 本市も
避難勧告指示のおくれにより、各地で多くの犠牲となられた方が出ております。やはり、この
避難勧告のおくれが、当時大きな問題として言われてきております。そういった中で、この春に、全国でも注目された判決が新聞に掲載されていました。兵庫県佐用町で、平成21年8月、住民ら20人が死亡した
豪雨災害で、死者5人の遺族が
避難勧告のおくれが原因として同町に約3億2,100万円の
損害賠償を求めた訴訟の判決であります。
神戸地裁姫路支部であり、
裁判長は、町は災害の発生を予見できず、早期に
避難勧告を発令するのは困難だったとして、遺族の請求を棄却しています。一方で、ここが私は大事やと、一方で災害時の
避難勧告については町長は
防災計画に従って、要するに
防災計画いうのはこれやのう、先ほどから議論した、これに従って勧告を発令する義務があるいうて書いてある。そして、義務を怠ったり住民に被害が発生した場合は、賠償責任を負うとの初めての判断を示し、行政の責任を明確化していますという判決が、全国でも自治体、この
避難勧告の
あり方、おくれ、もろもろやはり問題になってきてる。そういった中で、こういう判決が出た。 市長、このことは御存じですか。
◎市長(
田岡実千年君) はい。報道、新聞、テレビ等で知りました。
◆11番(
田花操君) ここで、後段、私が言いました、やはり首長は
防災計画に従って勧告をする発令義務があるいうて、判決ではもう言い切っている。これに基づいて、その義務を怠ったり住民に被害が発生した場合は、賠償責任を負うということまで、やはり判決は出たんで、今後の本当にこの
避難勧告の
あり方について、本当に慎重なる対応が強くさらに求められてくるというふうに思います。 避難するかどうかは、最終的には、やはり個人の判断に委ねていますが、
避難勧告が出されたときにどこへどういった避難をすればといった
行動マニュアルがないので次の行動がわからないという、町内の人なんかから、私も意見聞きます。
防災行政無線で
避難勧告を出したときに、そしたらそれ聞いた人は、この地域の人はこういう行動してくださいいう、そのあれがない。ただ、避難場所はそれぞれ市内全域にある。そういった、その
行動マニュアルをやはりつくってほしいといった声がありますけど、それに対してはいかがですか。
◎理事[防災及び
危機管理担当](
芝悦男君) 一昨年、
避難勧告等の判断伝達マニュアルというものを作成し、この河川水位に係る
避難勧告等の発令基準、そういったものをきちっと定めて、この4月に改定したところでございますけども、この、一人も犠牲者を出さないためには、やはり早目早目のそういった避難準備情報なり、
避難勧告、避難指示なりを出していくことが非常に重要だというふうに考えております。 ただ、住民一人一人にそういったマニュアルを渡して、その行動をしていくということにつきましては、そういった危機が差し迫ったときに、一々そのマニュアルを見てくれというのではなくて、やはり私たち行政が、そういった早目早目の避難の指示なりそういったものを出して、住民にその最寄りの避難所であったり、そういったところに避難していただくように誘導するのが最も大事なのかなというふうに考えております。
◆11番(
田花操君) いずれにしても、そういった、次、どう行動したらええんかいうことのわからん、わかってないそういう住民に、出前講座とか、いかにそういった人に周知していくかいうことも考えたっていただきたいというふうに思います。 それで、先ほどから、
災害対策本部でこういった
避難勧告・指示の判断基準発令マニュアルが作成されていても、実際は適正な発令をいかに時期を失しないでタイミングよくしていくということは、相当な、私は、専門知識と十分な情報、そしてその地域その地域の状況、さらにその地域のどの家が被害を受けやすいか等を把握しておく必要があるんではないかというふうに思います。特に、素人の市長には、
本部長であっても、やっぱりそれを支えるスタッフがなくては、市長としても最終的判断は難しいやろと。ぜひ、専門の
気象予報士の資格を持った職員とか、あるいは河川工学、あるいは土木工学、そういった専門の者をやっぱり配置していくべきではないかというふうに思いますけど、市長、いかがですか。
◎市長(
田岡実千年君) 2年前のあの大水害以来、
防災対策課を強化しているところであります。 また、気象についても、2年前以降、大変この気象台とも緊密な連携・連絡をとっておりますし、そういう意味では、結構専門家に近い知識というのが、今、
防災対策課にはあるというふうに思っておりますし、また道路河川に関しましては、
都市建設課、農林水産課とも横横の連携をしっかりとって対応しているところであります。
◆11番(
田花操君) 先ほど、判例の中でもあったように、これからは
避難勧告がおくれましたという言いわけは、私は、通らんのではないかというふうに思うんで、よりスタッフの専門性が問われてるので、ぜひ、問題が起こってからでは遅いんで、検討をすべきであります。 先日、2周年の追悼式典が熊野川町田長でとり行われましたが、その中で、市長は、あのような悲劇を二度と繰り返さないよう懸命の努力をいたすことをお約束しますと述べられています。佐用町の水害、先ほど言いました訴訟の判決でも、
避難勧告のおくれに対して、住民の犠牲が出ていることに首長の賠償責任がなくても、市長には住民の命を守る責務があると言っております。本当に、言葉だけでなく、真剣に取り組む姿勢がなくては、市民の信頼は、私は、得られないのではないかというふうに思います。 それでは、次に、熊野川の洪水対策の取り組みについて、ダムの放流・操作規定の見直しについてお伺いしていきます。 先ほども言いました部会の報告のアンケート調査の中でも、今回の浸水被害の要因にダムの一方的な放流があったことを多くの人が言っています。特に、今回の水害は多くのとうとい人命が犠牲になった災害であり、電源開発は、公共の水を使って営利を目的に発電を行っている以上、利水ダムでも下流域に対する社会的責任があるのは明白であります。電源開発は、発災後、台風12号におけるダム操作等について検証を行うため、ダム操作に関する技術検討会を設置して、ダム操作や情報伝達等に関する現状確認、改善に係る検討を行っており、昨年6月にダム操作の運用改善に向けた中間報告が出され、この報告を受けて、電発は平成24年度出水期よりダム運用の改善策による暫定運用を開始している。台風による大規模出水が想定される場合において、池原ダム及び風屋ダムの貯水を事前に低下させ、空き容量の確保に努めるといった内容になっております。我々下流住民にとって、利水中心とした一方的なごまかしの対応に到底納得のいく内容にはなっておりません。そういった中でも、利水ダムから完全な治水ダムは、現実を考えたときに、なかなか困難な問題が山積しております。しかしながら、災害との関連は極めて重要であり、ダムとの関係を少しでもよくできるよう、粘り強い電発との交渉を、話し合いを重ねていく以外に、私は、解決の道はないというふうに思っております。 そこで、大事なことは、この技術検討会の検討結果がやはりその後の電源開発のダム運用改善に大きくかかわってきているということは、今回の暫定運用に当たってもよくわかってきてます。 ここに会議録の要旨が、この技術検討会の中で議論した、この、どういったことの議論をこの技術検討会の中でしてきたかいう要旨があります。この中には、京都大学の池淵先生が会長となり、3県、それから電発、近畿地方整備局。地元の関係の人は、誰も入れてくれてません。一方的に電発がこれをつくって協議を重ねてきてます。唯一、地元につながってる方といえば、和歌山県の河川課長が委員となっております。この技術検討会の、本当に審議の成り行きが、今後の、私は、電発のダム運用・操作のキーポイントいいますか、大事な技術検討会になってるというふうに思いますので、この技術検討会が、もう既に4回、5回開かれた。それで、今後、この暫定運用をさらに実効あるものにするのに、この技術検討会は年に必ず1回は開いていくといった約束事が載ってます。 今までこの技術検討会が5回されてる中で、県の河川課長が委員になっておる中で、この河川課長と事前・事後、話し合ったいうことはあるんですか。 (「議長、議事進行」と呼ぶ者あり)
○議長(
辻本宏君)
一般質問中の議事進行は認めません。 (「しかしね」と呼ぶ者あり)
○議長(
辻本宏君)
一般質問を終えてからしてください。申し合わせ事項です。 (発言する者あり)
○議長(
辻本宏君)
一般質問中の議事進行は認めません。
一般質問、
田花議員の
一般質問全て終えてからにしてください。 (発言する者あり)
○議長(
辻本宏君) ですから、
一般質問終えてからしてください。 中前
企画調整課長。
◎
企画調整課長(中前偉君) 事前・事後の協議という意味では、委員として国土交通省、それから和歌山県からも入っておられますので、それまでにこの下流に対する洪水軽減について、この技術検討会では地元からの意見、要望を十分踏まえた形でお願いしたいということは伝えてございます。
◆11番(
田花操君) いずれにしても、この会議録をずっと見ると、相当この地元のことに配慮してくれてる委員の発言いうのは、見受けられない。ぜひ、我々この技術検討会の中へ入れてもらえてないという中で、この委員と何らかのやはり接触いうか、つながりを持って、この人にお願い、訴えて、この技術検討会の中での議論を前へ進めてもらう以外に、私は、今のところ策はないんではないかというふうに思うんで、こういった、せめて和歌山県の河川課長が委員になっている中では、ぜひこの方らとの不断の打ち合わせはしていくべきやろうというふうに思う。 先般、議会へも説明に電発が来てましたんで、もうそのとき電発に対して言ってますので、これ以上は、この点、今の技術検討会を当面頼りにして、やっぱりなるだけ電発に水位を下げる方策を訴えていく以外に、私は、ないというふうに思いますので、この委員との接触をできるようにしていくことが大事やないかというふうに思います。 この間の電発の支店長以下来てましても、やっぱり我々のもっと訴え方がなかなか具体的な内容を持ち得てないというところで、国や治水河川管理者の責任といったような答弁に終始せざるを得ないというふうに感じたところであります。 次に、熊野川総合治水対策の推進についてお伺いします。 これも、
防災対策として重要だと思うことは何ですかといった問いの中で、多くの人が治水事業の推進を一番に重要だと考えています。 発災直後であったと思いますが、近畿地方整備局河川部の河川調査官と紀南河川国道事務所長らが、河川管理者として熊野川の洪水出水状況の説明をするために本市に来ていただいたときがありました。そのとき、私は、近畿地方整備局の河川調査官に対して、ぜひとも国の責任において、今回のこの大水害による熊野川の総合対策を話し合う場を設けて、ぜひ総合的な、国において、治水対策を図っていってほしいということを訴えたところです。そのときに、河川調査官は、上司に地元の意向を伝えていきますといった返事をいただいたことを覚えております。そして、今日、それが功を奏したかどうかは別として、本当に国において熊野川の総合的な治水対策を検討する協議会を設けていただいて、昨年7月に第1回の協議会が大阪で開催され、ことしも7月に第3回の治水対策協議会が開催されております。国が本当に主体となって取り組んでいただいていることに対して、心より御礼を申し上げたいというふうに思います。 さて、ここに治水対策協議会のときに配付されている、これも大変分厚い資料があります。今回、私が初めてこれを見せていただくことができましたが、この対策協議会のメンバーは、会長が近畿地方整備局の河川部長、以下、紀南河川国道事務所、紀の川ダム管理事務所、紀伊山地砂防事務所、それから三重県、奈良県、和歌山県、関西電力、電発、西日本支店長、それからこの水対連のメンバーかと思います。天川村からずっと五條市、十津川村、田辺市、熊野市、紀宝町、上北山村、下北山村、北山村、これらのメンバーで構成された対策協議会が開かれてきております。この中で協議されていることを、どんなことが協議されているかということを見ますと、我々、今、特別委員会の中で議論したり、いろんなことの、本当に治水に関することの中には、ダムの運用、ダムの操作、もう全てこの熊野川流域を総括したこの熊野川の総合的な対策について情報伝達も含め、されております。 それで、これには、1回目は副市長、2回目は誰がうちから出てるんかなと思ってこれを見ると、2回目は当時の坂地理事。市長が、ようやく言うたら失礼やけど、3回目に出ておられます。ほかのこの流域の本当に本流の田辺市と十津川村、それから五條市なんかは市長がやはり3回とも出てきたある。市長は、これ公務の関係で行けなかったというふうに思いますけど、この場、この対策協議会を、もう本当に、先ほどの技術検討会の中と同じように、この協議会の場に我々すがっていかなければ、この土砂の堆積の問題とか、いろんな問題の解決に、私は、つながっていかんのではないかというふうに思います。ぜひ、このせっかくつくられている対策協議会の中で、我々の立場、我々の要望・要求をやはり訴えていくことが一番大事ではないかと。それは、国・県へ要望するのも、当然大事な話。だけど、ほとんどこの協議会の中で議論して実行していってるということは、この、私、協議会のこの資料を見せてもらってよくわかったということなんです。ぜひ、この対策協議会のこの資料も、やっぱり議会へも出していただいて、議員各位にもこれを見てもらって意見を求めるいうか、知らないことばっかりなんで。こういった中身を我々は知りたかったと思うし、第1回から3回目まで出られた当局から議会への資料の提供いうのは何でなかったんかなと思って、それが一番私は残念で、これ見たときに思った。ぜひ、これ次の特別委員会等までにも、これをみんなにやっぱり提供したってほしいなと思う。本当に、
皆さん、見て目からうろこいうか、あっ、こんなことを本当は知りたかったいうのが、もう治山の問題、この目次から見ても、3県がどういった砂利の取り方をしてることとか、1回目はダムの運用改善、それから激特の実施状況。激特の実施状況にしても、これ見て、今、ああ、こんなことやりやるんかいうのがわかったようなことも、私はあった。
○議長(
辻本宏君) 中前
企画調整課長。
◎
企画調整課長(中前偉君) 議会とは、これまでも市としまして一丸となって要望活動や要請などを行ってきているというふうに、共通認識を持って行ってきているというふうに考えております。この協議会は、各それぞれの、先ほど議員おっしゃられたそれぞれの機関の取り組み等、それぞれが資料を持ち寄って配付されているものであります。ですから、中には、新宮市とは余り関係のないものもございます。ただ、議会への報告につきましては、今後、総務建設委員会等、ちょっと形態が変わっておりまして、報告できなかったことについては、今後資料もある程度整理した上で報告していきたいというふうに考えております。
◆11番(
田花操君) 別に、資料整理せんでも、このまま出したって問題ない、どこを整理しようと。いずれにしろ、土砂の堆積対応の状況、治山砂防の取り組み、可動塀・柵の対応状況、もう本当に、我々、本当に心配しておるテーマが、この中で議論されてきてる。これを本当に、我々、今後のよりどころにやっぱりすべきやし、この委員の中で、市長が下流の自治体の長として、流域のこの協議会とは別の自分らの内輪の会議の場ぐらい持って、そこでこの会議に当たる前では、共通の課題は一緒になって訴えるとか、そういう訴え方をしていかんと、会議がありますいう形で、何の事前の準備もせず、特に和歌山県との、先ほども言った河川、これは和歌山県の県土整備部長の尾花部長が委員になったある、こっちの。だから、そういったものの積み上げでやって、やっぱり、私は、いつも言うけど、戦略というか、そういうものを持って訴えていかんと、ただその会議の日に行って、そのことじゃない、それはやはり事前に流域の首長、あるいはその事務段階での協議を経た中でやれば、市長が発言したことに十津川村長も賛同した意見も出してくれるやろうし、そういったものが、私は、必要じゃないかというふうに思います。
◎
企画政策部長(
向井雅男君) 議員御指摘のとおり、この協議会につきましては、熊野川に関連する団体が、機関が全て入っておりまして、治水対策をするには非常に大事な協議会であるというふうに認識しております。そして、設置していただいたことについては、大変感謝申し上げております。 それで、その中で各関係団体が現状の報告、あるいは分析の中でそれをしていただいて、治水に生かしていただいてるわけでありますが、この3回の会議については、当然うちの関係する砂利採取の3県知事への調整の要望、あるいは濁水の長期化に伴う要望・要請、またその他については、治山・治水を一体的に進める森林整備等々の要望も強くいたしているところであります。そういうことも踏まえながら、この会議の概略については、災害復興対策特別委員会の中でもお話はさせていただいたかというふうには、ちょっと思ってるんですが、これらも大事な協議会ですので、これらの国あるいは県の様子も見ながら、一番新宮川水系で被害を受けたのは新宮市でございますから、当然、市も単独で議会と協調して、両面から独自での要望・要請もしていくという動きで、今、行っているところであります。何とぞ御理解をいただきたいというふうに思っております。
○議長(
辻本宏君)
一般質問中でありますが、10分間程度休憩いたします。
△休憩 午前11時01分
---------------------------------------
△再開 午前11時14分
○議長(
辻本宏君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
一般質問を続けます。 11番、
田花議員。
◆11番(
田花操君) (登壇) 時間がなくなってきましたんで、ちょっと項目の中からはしょっていきたいと思います。 避難所の設置場所の見直しについては、先般、
一般質問の中でもありましたんで、これを省略しまして、3点目の防災情報システム等の情報伝達体制の充実についてお聞きします。 この、情報伝達の問題については、やはり治水対策に次いで2番目に大事であるという要望が多く出されています。洪水時の住民が欲しい情報を十分に得られやすいテレビ、ラジオ、それから市のホームページ、携帯電話等々、あらゆる媒体を活用して情報を伝達できるようにしなければならないというふうに思っております。現状を簡単に。
○議長(
辻本宏君) 井上
総務部次長。
◎
総務部次長兼
防災対策課長(
井上登君) 住民が求める防災情報でありますけれども、まず
防災行政無線、これにつきましては、屋外拡声子局のほか、難聴対策としましてメール配信のサービス、それと高齢者などを対象とした電話の音声
配信サービス、それとフリーダイヤルというものを設けております。そのほかにも、市からは新宮市ホームページ、新宮市ツイッターによる情報を発信することができております。 それで、あと市以外のところなんですけれども、インターネットでは国土交通省の川の防災情報、それと携帯電話では紀南河川国道事務所の紀南防災ネットや和歌山県の防災わかやまメール
配信サービス、このようなところで雨量情報であったり、河川水位情報であったり、ダム放流情報などの情報を得ることができます。 それで、住民には、
防災行政無線放送があった場合には、やっぱりテレビ、ラジオをつけていただいて、さらなる
情報収集をしていただきたいと思っております。
◆11番(
田花操君) ぜひ、こういった情報システムいいますか、体制をいろいろ研究して、いかに住民に早く的確な情報伝達ができるかいうことを研究していっていただきたいというふうに思います。 次に、
防災行政無線がやはり聞き取りにくいといったことが、再三いろんなところ行って言われています。
避難勧告・避難指示などを発令するとき、今はチャイムで始まったある、これを警報音で、避難準備の場合はこういう警報音、
避難勧告の場合はこういった、避難指示の場合はこういったという警報音に変えたほうがより住民にとってわかりやすいんじゃないかという形を言っていますけど、それはいかがですか。
◎
総務部次長兼
防災対策課長(
井上登君) 議員提案のそういう考え方もあろうかと思います。
防災行政無線につきましては、やはり基本的にはチャイム、それに音声にてということで対応を考えておりますが、やはり緊迫した状況、そういう状況になればサイレンを鳴らして危機感を持ってもらうというところで対応していきたいと考えております。
◆11番(
田花操君) これも、いかに
防災行政無線が聞きにくいという中で、警報音やったら、私は、聞けると。この音によって、避難準備・
避難勧告・避難指示、それが識別いいますか、わかれば、そういうものを変えていくことも、チャイムにこだわる必要はないんじゃないかというふうに思う、研究してください。 それと、この熊野川流域の沿川のダムの放水情報をラジオでしていくと。この放水量の水量で音が変わるサイレンを使っているとこがあるいうて聞きますけど、その放水量でサイレンの音を変えてくれたら、これはこれでどれだけの範囲の放水がされているかいうこともよくわかるやろうし、こういったこともされようとしているとこがあるんか、されているとこがあるんか、聞いたこと、新聞に載ってたけど、いかがですか。
◎
総務部次長兼
防災対策課長(
井上登君) 本宮町にそのようなところを確認しましたが、そういう、今、議員おっしゃっていましたことについては確認できておりません。 それで、現在ダム放流のサイレンにつきましては、電源開発が設置したサイレンにより住民周知を行っているところでありまして、このサイレン吹鳴方法につきましては熊野川流域全体で同じ鳴らし方、運用を行っているところであります。それで、一自治体のみがサイレン吹鳴方法を変えるのは難しいものかと思います。
◆11番(
田花操君) そういった具体的な話を電発に対して言えば、電発も研究するやろうと思うんで、ぜひ我々もまず研究して考えていっていただきたい。 次に、5番目の洪水ハザードマップの見直しと周知について、これもやはり地域の洪水に関する危険度の公表を多くの方が言っております。これも、今つくっているハザードマップ、ホームページへ掲載されているハザードマップは相当以前のハザードマップだと。これがおくれて、進んでいってないいうのは、何か問題あるんですか。
○議長(
辻本宏君) 井上
防災対策課長。
◎
総務部次長兼
防災対策課長(
井上登君) 現在、紀南河川国道事務所では、今年度、最新の地理データに基づきまして、新宮地区、旧新宮の浸水想定の
見直し作業を進めてくれております。 和歌山県では、日足から十津川水系の本宮町境界まで、ここの浸水想定図を作成中でありまして、それができましたら、そのデータをいただいてハザードマップをつくっていきたいと。その際には、台風12号の浸水実績、そういうものも何らかの形で示して、住民さんに周知したいと考えております。
◆11番(
田花操君) 私、このハザードマップいうのは、やはり住民にとっては大事な情報かと思いますので、これも1日も早く作成して住民に示していってあげてほしいというふうに思います。 いろいろ申してきましたが、これだけ一昨年の台風12号、大水害により犠牲を出し、被災された方々の心情を考えたときに、私どもも再びこのような災害を繰り返さないという決意を新たにしなければならないというふうに思っております。 今まで申し上げました内容の中では、中でも、先般新聞で記事に二つほど載ってたことを紹介して、この項を終わりたいと思います。 それは、地元新聞で、紀伊半島大水害から2年といった特集の記事の中で明るい話題が紹介されていました。その一つは、地域の復興の中で頑張っておられる木ノ川の大石元則さんという方がくろしお牧場、もう一方は熊野川町にあるかあちゃんの店の竹田愛子さんらであります。いずれも、災害前の生活を取り戻そうと本当に前向きに頑張っておられる様子が紹介されておりました。ぜひ、この方らの頑張りに対して、何か行政として、お金だけではない、励ましの言葉とか、そういった応援をしてあげることはできないかというふうに思います。ぜひ、大石元則さんにしても、小さな牛が誕生し、また一から頑張ろうとしておる中で、ぜひ担当課のほうで相談等、具体的な話があれば協議に乗ってあげていただきたいと思いますけど、いかがですか。
◎
農林水産課長兼
農業委員会事務局長(
坪井辰実君) 大石さんも新宮市の畜産振興を担ってもらっているお一人でありますし、こうやって一部でも再建できたということは、農林水産課だけでなく、再建に向けていろいろ支援をしてきた新宮市の関係課ともども喜ばしいことかなと思っております。 今後も、常日ごろからの仕事を通じまして、いろいろ話し合いをして、新宮市として応援できるところについては応援していきたいと考えております。
◆11番(
田花操君) 彼も思い悩みして試行錯誤の中で頑張っていると思いますので、ぜひ3カ月に一回ぐらいはこのくろしお牧場を訪ねてあげて励ましの言葉でもしてあげることが、私は、彼にとっては、また頑張ろうかいうことになっていくんではないかというふうに思いますので、ぜひ支援、何があるかいうこともともに考えたっていただきたいと思います。 それと、もう一つのかあちゃんの店、これもああいう小さな建物の中で、私は、地域の人、本当に一所懸命頑張っている姿がもう本当にあそこの前を走るたびに感じながら通ってます。その中で、やっぱりあの小さな建物では限界がある。やっぱり、もっと大きな建物をいう思いを聞いたこともありますし、ぜひいろんな形で地産地消、地域の本当に
活性化の一つになっているかというふうに思いますので、行政局のほうも、いろんな面で、物心両面で支援できることあればしてあげてほしいなというふうに思いますが、いかがですか。
◎
熊野川行政局長(
伊藤順司君) かあちゃんの店は、台風被災後、早々と復旧していただきました。熊野川町の復興にも明かりをつけていただいたと大変感謝しております。 現在、かあちゃんの店は拡大という方向で話をしておられますので、行政局といたしましても積極的にこれからも取り組んでいきたいというふうに思っております。
◆11番(
田花操君) ぜひ、支援、いろんな形のあれをしてやっていただきたいと思います。 それでは、次に、2番目の市民の目線から「新庁舎建設」についてお聞きします。 既に、新庁舎計画の基本設計が行われ、これから実施設計に入るといった段階で、ここまで作業が進んできておる中で、今さら私がどうこう反対したところ、仕方のないことかと思います。私の言う、その反対という意味に捉まえず、よりよい新庁舎にしたいという思いから、少し述べておきたいと思います。 そういった中で、まず1点目で、長期総合計画でも新庁舎建設の整備理由、必要性は書かれております。その事業スケジュール、
優先順位が文化複合施設のほうが先に実施するといった計画になっておりますが、今回、市庁舎の建設が先に優先される大きな理由は何があるのか、教えてください。
○議長(
辻本宏君) 岡
総務課長。
◎
総務課長兼
行政改革室長兼
高田支所長(岡雅弘君) 新庁舎の建設関係でございますが、もともと新庁舎の建設につきましては、先ほど議員おっしゃられましたように、総合計画の中におきましても、公共施設の耐震化推進の一環として、平成25年から平成26年の年度に想定された事業であります。 しかしながら、他の施策の関係、その時期が延期されてきたわけでございますが、平成23年度の予算大綱の中で、その方向性をお示しさせていただき、現状では1年おくれで進めている状況であります。 この事業につきましては、東日本大震災で庁舎を含めた行政機能が壊滅的な打撃を受け、そのことが被災者への支援でありますとか、被災地の復旧・復興に対して大きな影響を与えているということを目の当たりにいたしまして、この地方がもし大地震に見舞われた際に津波被害を逃れたといたしましても、現在の庁舎の耐震強度の関係から、庁舎の被災は免れることはないということで、災害対策でありますとか、本部機能、行政機能に大きなおくれが生じると判断いたしまして、現在、建設事業を進めておる状況でございます。
◆11番(
田花操君) とにかく、一にも二にも防災機能の充実、
防災対策のためにやる、それも大地震に対する、そういった地震対策のためにこれを急いだということと理解します。 それで、一方の文化複合施設整備は、これは本来この長期総合計画の目玉といいますか、学校再編と市街地再生という特進プロジェクトの本当に市民が期待されていた核的な事業と位置づけされ、前市長の時代から取り組んできております。それが、長計の後期計画の中では年次も触れられることなく、台風12号災害を受け、中断していますと1項だけ書かれた後期総合計画のこの文化複合施設の状況になっております。こういった、中断していますとかいうような、そういった曖昧な長計らいうのは、私どもは初めて見た。 時間の関係で、もう前へ行きますけど、私も教育民生委員会の委員長のときから、ずっとこの文化複合施設を、あの学校再編の中で丹鶴と千穂小学校が合併する、その地域住民が千穂へ行く、丹鶴の跡地に夢のある、まちの
活性化のための、そういうにぎわいの核になる、そういったものができるということで、地域の人は苦渋の決断をして、千穂小学校への、神倉小学校としての選択を選んできた経過がある。この地域の方の心情を思うと、私は、何をか言わんやじゃないかというふうに感じるところであります。これは、今後の
市長選挙もあり、当然、文化複合施設の位置づけはやはり議論されてしかるべきではないかというふうに思います。委員会の、この中での市長の答弁、いろいろずっとその対応や進め方を見ておりましたが、私は、もう市長にはやる気がないのか、少しでも前に進めようとする意志がないのか、とにかくあなた自身がどういった施設にしたいといった考え方、ビジョンを全く言ってない、そういった感じしか、私は受けておりません。 そういった中で、この長計の中に中断してますと、一言書いた形で終わっているというふうに思います。私は、なかなかもう、あなたではあの文化複合施設はもうこれ実現、ようせんのじゃないんかなという印象を持った次第です。
◎市長(
田岡実千年君) 先日も説明させていただきましたが、平成26年度、平成27年度で設計を終え、平成28年度、平成29年度で完成させたいと思っております。 あと、市長がどういうものをつくりたいか、全然わからないという話でありますが、私一人だけの考え、感覚でつくるべきものではないと思っております。つくる時期、また予算については私が決断すべきでありますが、中身についてはやはりたくさんの専門家の意見も含め、そういう中でつくっていくべきだと考えております。
◆11番(
田花操君) それも言葉だけで、実際そうしたらつくろうとするアクションを起こしてるんかいうたら、全然、委員会での審議も含め、皆無に等しかったと言っても過言ではない。 もう、時間の関係で前へ行きます。 今回の、この新庁舎の建設には、やる以上、やはり行政サイドだけで考えるのでなく、もっともっと市民の目線からの庁舎計画が必要なことではなかったかというふうに思います。こういった公共施設を建設する場合、やはり市民参加の検討委員会等の、そういったものをつくって、新庁舎の方向性や
あり方について議論されていくのが常ではないかというふうに思っております。そして、市民の提案、意向がどこに反映しているか、全く市民不在の計画ではないかというふうに、私は感じております。あなたが言っている市政や市民とともにといった思想は、どこに入ってるんかというふうに思ってなりません。 アンケートの中から、幾つか述べておきます。 市民の意見等、求めたのはアンケートの調査のところしか、私は感じません。このアンケートの中でも、市民の意見の中で、やはりこのアンケートだけで全市民の意見として捉まえて、前へ進めていくようなことはしないでくださいいう、そんな本当に素朴な意見も中にあります。相当反対の意見も、あの中にはあったと思うんです。だけど、その反対の意見に対しては、ほとんど答えることなく、もうレールの上を進み切っていってるというふうに思っております。 そういった中で、1点はやはり最上階の問題。最上階の一番見晴らしのいい、展望のいいとこへ議会が占用して、年間稼働率いいますか、年間使う日数からいえば、議会棟でええんかという、本当にもっとここへは市民の憩えるラウンジ
スペースとか展望
スペース、さらに名誉市民や先般の市民栄誉賞をもらった方々のメモリアルホールとか、そういったものを、そういった市民の集まる場所をつくって、たたえていくことが必要かと。そのために議会等が下へ来たり、別のとこへ行っても構わないというふうに思います。 そういった中で、議会関係等、仮にしたとしても使用しない期間は長いんで、市民が利活用できるようにしていくべきやと思います。 次に、庁舎の玄関の問題、北側について。私は、この北側へ玄関を設けるについては反対である。南側の今の形の玄関にして、やはりアプローチを設けていくべきやと。向こうは道路勾配がきつい。そこを、勾配のとこから出入りするのは交通安全上も問題がある。なおさら、南側にすれば訓練センターはしばらく使うとなったら、やっぱり訓練センターと同じ玄関口に本庁舎の玄関も設けていって、それで駐車場ももう少し多くし、そこである程度、野球の選手とか、何かスポーツ選手の壮行会とか、ちょっとしたイベントもできるような、そういった落ちつきのある玄関
スペースをやはり考えるべきではないかというふうに思ってます。 次に、この庁舎の意匠デザイン、何かパースを見ると、もう本当に今の建物と同じようなマッチ箱の形。やはり、熊野をイメージする、熊野の地域をイメージしたそういう意匠デザインを考えるべき。そのためにプロポーザルいう、公募式プロポーザルいう、そういうコンサルのノウハウを取り入れたらと思います。ぜひ、これから将来にわたって新宮市のシンボルとして訴える施設にしていただきたい。とにかく、そういったことを申し添えておきたいと思います。 最後に、経済情勢が低迷する今日、新宮市においても行財政改革に取り組んでいる状況の中で、新庁舎建設に取り組んでいくためには、これまで以上にコスト意識を重視し、次世代に負担を残さないよう、経済性、合理性にすぐれた庁舎建設を目指すべきであるということを申し述べて、この項を終わります。 それで、次に、
田岡市政、任期最後に当たって一言申し上げたいことがあります。 あなたの4年間の市政の中で、特に市長としての振る舞いの中で、私は、大変、私自身、当時驚いたことがあります。最後に、そのことを少し触れさせていただきたいと思います。このことは、市長が就任して5カ月ぐらいたったころのことです。当時、市役所を定年退職後、嘱託職員として寿楽荘に勤務していた人を、突然、いきなり雇用できないという解雇通告をして、退職させた事件であります。これは、市長、覚えていますね。 このとき、あなたがやめさせた解雇理由のことを聞きますと、あなたの後援会の中からも、また市民の多くの人からも市退職職員は多額の退職金をもらって、また市や市の関連施設に天下りしていることに対し、市民の厳しい批判がある。このような市民の声を聞き、私の市長の任期中は、市退職職員は雇用しませんと言ってきております。当時、この問題が、ちょうど3月議会が開会中で、この件に関して緊急質問がされた経緯があります。
○議長(
辻本宏君)
田花議員、90分です。
◆11番(
田花操君) もう、終わるよ。 このときの、この議員との緊急質問のやりとりの中でも、任期期間中は職員の天下りはしませんと言い切った。それから、もうるるこのOB、職員OBの天下りの廃止です。もう、この会議録にも、任期中はしませんいうことがもう至るとこで、この当時の質問に対して言われた。 当時、別の団体、施設で雇用されていた同様のOB2人もこの寿楽荘へ勤務していた人への、この一方的なやり方を聞いて、結局はこの方もやめなければならない事態になったということでありました。あなたは、市長期間の4年間は市退職職員の雇用を一切しないと言い切っているのに、その後、あなたの言ったことをいとも簡単にほごにして、いつの間にか市退職者を再雇用してきている状況にあります。 これは、どういったことなのか。あなたの言動に対して本当に理解に苦しむことではないかと思いますし、あなた自身、当時を振り返って、どういった御見解か、最後に聞いておきたいと思います。
○議長(
辻本宏君) 田岡市長。
◎市長(
田岡実千年君) 2年前のいまだかつてない大変な大水害を受けた中で、どうしてもそういった経験者の力をかりなければならない状況が生まれてきておりまして、そういうところで力をおかりしているところであります。
◆11番(
田花操君) あなたの一方的な不誠実な言動により、うそをついてまでやめさせられた元嘱託職員の人たちの名誉や人権を著しく傷つける結果ではないかというふうに、私は思います。あなたは、この方たちに大変な御迷惑をかけたとは思っていませんか。あなたは、振り返って反省する気持ちはありませんか。
◎市長(
田岡実千年君) 就任させていただいた当初は、そういった雇用はやめようという考えでやってきておりますし、そういった市民の声もいただいておりますので、そういう再契約をしないといったようなこともさせていただきました。これはこれで反省はしておりません。ただ、先ほど申し上げましたように、今回この災害から、どうしても経験者の力をおかりしなければならない状況ができましたし、また今後再雇用といいますか、国・県初め、そういった制度も研究しながらつくっていく状況にもなってきてるということもつけ加えさせていただきます。
◆11番(
田花操君) 突然の話なんで、その
災害対応に言うけど、OBの方はそうした
災害対応をしてるんかいうたら、してない、現時点で。そういった言葉だけのことではあかん。それは、もうそういうOBが再就職いうか、行ったところが
災害対応のところやったら、私は、あなたの今の意見わかるけど、ほとんど
災害対応と関係のないところへ天下ったある。そんなことで、これにかかわったOBの方らの気持ちを思うとき、市長としてとった態度は決して人道上も許されることではないと、私は思っております。結果的にはうそをついて、やった行為に対して、私は、市長として、公平、信頼に欠ける行為ではなかったかと思います。ぜひ、みずから反省していただき、二度とこういった事態を引き起こすことのないよう、みずからも研さんに努められることを強く求めて、以上で
一般質問を終わります。ありがとうございました。
○議長(
辻本宏君) 以上で
一般質問を終わります。 (「議長、議事進行」と呼ぶ者あり)
○議長(
辻本宏君) 13番、福田議員、議事進行。
◆13番(福田讓君) 会議規則第55条の規定により、議事進行をさせていただきます。 先ほど、11番議員が
一般質問をされました。その過程におきまして、11番議員が「素人、市長」という言葉を発せられたわけです。これについて、私は、素人という意味を辞書を引いてまいりましたし、やはり、私は、その発せられた言葉が余りにも執行者に対する失礼な言葉ではないかと思います。議長は、どうお考えですか。
○議長(
辻本宏君) 13番、福田議員の議事進行についてお答えします。 議会というのは言論の府であります。それで、素人とか、そういうふうな言葉に対しての私の見解を求めていると思うんですけれども、その「素人」と言うことに対して違法でも何でもないと思います。私自身は思ってます。 ですから、道義的なことについて言えば難しいところがありますけれども、それはそれで、私のほうでその「素人」という言葉を、一旦、福田議員の議事進行を受けとめて、発言した、言った
田花議員のほうに一応話はさせてもらいますので、よろしくお願いいたします。 (「議長、13番、議事進行。よろしいですか」と呼ぶ者あり)
○議長(
辻本宏君) はい、どうぞ。
◆13番(福田讓君) あのね、議長、素人という言葉は、ある物事を経験のしていない人、そのことを職業としない人、専門でない人ということなんですよ。そこを、議長、しっかりと受けとめて対処を願いたい。
○議長(
辻本宏君) はい。ですから、今申し上げましたように、私に一任していただきたいと思います。よろしいですか。 (「議事進行」と呼ぶ者あり)
○議長(
辻本宏君) 14番、大西議員、議事進行。
◆14番(大西強君) 今の13番議員の議事進行に対して、議長が表現の自由を認めたことは、それで結構だと思います。
田花議員に注意する必要もないと思いますよ。素人いうのは、玄人の反対ですから、表現の中で、田岡市長が玄人だと思ってる人、一人もおりませんからね。玄人の反対だから、それは表現の中のストレスアクセントであって、強調用語であって、何も市長を侮辱した発言ではないと思います。13番議員は、私の委員会の質疑に、品位を持って、品格を持って質疑せえと言うた。ということは、あなたの質疑は品格がないということよ。非常に無礼な発言じゃないですか。無礼な発言は許されてないんですよ、法律で。個人の、個人に係ること、あるいは無礼な発言は禁止してるんです。ですから、無礼な発言をどうとるかで、言葉はきれいであっても、非常に無礼な発言をすることがある。 そこで、議長に、今、議事進行かけてるのは、そういうストレスアクセントか、あるいは侮辱発言かと、微妙な問題で、議員が
一般質問中に議事進行をかけてはならないという我々の申し合わせを破棄してまで、議事進行をかける問題だったか、逆に議長が13番議員に注意せなあかん。どうですか。
○議長(
辻本宏君) ですから、議事進行、11番の
田花議員の
一般質問の最中に13番の福田議員、それは私自身では受け入れませんでした。それは、なぜかと言うと、大西議員も御理解していただけると思うんですけど、
皆さんの何度も話し合った申し合わせ事項にあります。それは、十分御理解していただきたいと思います。 14番、大西議員。
◆14番(大西強君) それはそれでいいです。ですから、その重大な、重大なその議事進行、議員の質問中に議事進行をするなと。それは、絶対するなということじゃなくて、それは当然重大な問題については、それはするべきがあってもいいですけど、逆にそれぐらいのことで申し合わせを破る必要はないと、そっちのほうを注意せえということを言うてるんです。 それで、
一般質問、今、議事進行は別の件です。
田花議員の質問の中で、丹鶴と千穂小学校の合併問題について、まちを
活性化するなどということは後からの話であって、丹鶴と千穂の合併は、私は、賛成したのは、私の孫が1年から6年まで、1学年10人ですよ。1学年10人で6年間クラスの編制がえもない。そういう中で新しい友達をつくるすべ、そういうことも学べんじゃないかと。あるいは、運動会や何やいうても競争がない。やはり、1学年10人の教育がいいかどうかということで、合併を私は賛成したんであって、そのまちの
活性化とその跡地利用と、合併したことを一緒にされてもろたら困る、困るんで、議長、それを今後の議会の中で、その点は明確にしておいてほしいんです。なぜかと言いえば、
田花議員と、今問題になっている文化複合施設の建設について、経済の
活性化とか、あるいは市街地の再生とか、そういう問題になってるのに、それは、私は消極的なんで、そこへ教育の問題と一緒にしてもろたら困る。合併したのは、そういう理由で合併したんであって、純粋に教育の問題を考えて合併したんですよ。それと跡地の利用の問題とは切り離して、これから明確にしておいてほしいんです、議長に。気になったんでね、それをお願いします。
○議長(
辻本宏君) ちょっと、待ってください。 14番、大西議員。先ほどの素人という言葉、言葉のニュアンスの捉まえ方で、それぞれ受けとめ方、
皆さん、あると思うんですよ。それで、先ほども、
まちづくりと教育と、今の質問なんですけど、一緒くたにすんなということなんでしょうけど、それはそれぞれの主張であって、価値観の違いということで、11番、
田花議員は
田花議員の捉まえ方でされていると。それを私の権限で、それを分離してくださいということはできないと思うんですよ。そういうことで、御理解、よろしくお願いします。 11番、
田花議員。
◆11番(
田花操君) 私の発言の中で疑義を与えているということですが、私が、市長は素人いう、その前段は、そういった専門的な、特に気象情報、
気象予報士、そういう大事な水文に関する、そういう知識がないいう中で「素人」、これは一般的に新聞でも素人の町長、素人の市長、首長いうことは使われてるし、何ら、私は、差別発言でもないし、その一部分を市長として素人やという表現は、何ら私は間違っていないと思うし。新聞でそういうことを書いている新聞、見せてほしいんやったら見せてやってください。 以上。
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△日程2 議会発案第5号
国土強靭化基本法案の
早期成立を求める
意見書
○議長(
辻本宏君) 日程2、議会発案第5号、
国土強靭化基本法案の
早期成立を求める
意見書を議題といたします。 提出者の説明を求めます。 議会運営委員会委員長、3番、久保議員。
◆3番(
久保智敬君) (登壇)
国土強靭化基本法案の
早期成立を求める
意見書(案)。 平成23年3月11日東日本大震災の発生に続き、同年9月当地方は台風12号の襲来によって甚大な被害をこうむった。 また近い将来に発生する恐れがある南海トラフ巨大地震は、関東から近畿・九州地方までを被災地とする超広域的災害であり、さまざまな社会インフラが機能しなくなることが予想される。 そのためには事前防災・減災を初め、国際競争力の向上も兼ね備えた日本社会全般にわたる強靭な国づくりが緊急の課題である。 国土強靭化基本法は、大規模災害に際し危機管理体制の強化により、人命の保護を第一とし、国民の財産及び公共施設の被害を最小限に食いとめ、復旧復興を迅速に行い、社会経済活動が持続可能なものとなることを目指すものである。 よって政府及び国におかれては、長期間にわたる持続可能な危機管理機能と日本社会の安定に向けた、防災・減災等に資する
国土強靭化基本法案の成立を早急に図られるよう強く要望するものであります。 以上、地方自治法第99条の規定により
意見書を提出するものであります。 どうか、議員の
皆さんの御賛同をよろしくお願い申し上げます。
○議長(
辻本宏君) 本案について質疑に入ります。 (「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(
辻本宏君) 質疑を終わります。 本案については、会議規則第37条第2項の規定により、委員会付託を省略いたします。 本案について討論ありませんか。 16番、杉原議員。
◆16番(
杉原弘規君) 私は、この
国土強靭化基本法案の
早期成立を求める
意見書についてですが、一言意見を述べておきたい。 この
意見書では、強靭化基本法は、紀伊半島一本化の高速道路に見られる地方における生活基盤に結びつく公共事業においては、賛成すべきである。しかし、この基本法の中に都市型大型公共事業、いわゆるその他の大型の無駄な公共事業も含まれていると聞いています。 したがって、私は、同意できない部分もあるという意見を述べて賛成します。
○議長(
辻本宏君) 5番、並河議員。
◆5番(
並河哲次君) 本
意見書に対する賛成討論を行います。 本法案なんですけれども、政権交代前にはばらまきとかなり言われた法案だと思います。ただ、現在、提出されている法案は防災・減災に資するということで、目的が防災・減災に特化されていること、それからその法案の中の第9条にあるんですけれども、「既存の社会資本の有効活用等により、施策の実施に要する費用の縮減を図ること」というように、財政的にもしっかりと考えた上でやっていくということは書かれていると思います。なので、南海トラフの巨大地震や台風などの水害、そういったことが恐れられるこの地域にとっては重要な法案かと思います。ですので、賛成とさせていただきます。 以上です。
○議長(
辻本宏君) 2番、前田議員。
◆2番(
前田賢一君) 賛成討論を行います。 本市がこれから進める
まちづくりは、東海・東南海・南海地震、南海トラフ巨大地震の発生に伴う地震・津波災害などに備える強靭なまちをつくることが最重要課題であります。事前防災・減災を中心とした考え方に立ち、市民の生命と財産を守る施策を進めるため、当局と市議会が両輪となり、かつスピード感を持って災害に強いまちを創造しなければなりません。 また、同時に、地域
活性化を目指し、地域間交流や連携の促進を図るなど、高速交通網のミッシングリンクの解消や新宮港のアクセスである広域道路網のネットワーク化を進め、観光などの地域産業振興にも力点を置かねばならないと思います。 3.11の東日本大震災で多くの人命と財産を失い、今なお不便な生活を強いられている多くの方々の生活ぶりをかいま見たとき、同じ日本人として痛恨のきわみであります。これら被害に遭われた本市と姉妹都市である名取市からは、震災からの多くの教訓を教示していただき、本市の強い
まちづくり計画に生かさなければなりません。 今後、全国の各自治体からは、事前防災・
減災対策や経済政策による強い
まちづくり計画が次々と掲げ考えられることでしょう。しかし、これらを進めるに当たっては、日本全体が危機管理意識を持ち、かつ国民一人一人が共通認識を図り、防災・減災力を高める意識を持つことが重要ではないでしょうか。 このたびの基本法は、このような観点に立ち、災害への備えはもとより、社会資本整備を通じて、高速道路網のインフラ整備などで民間投資を促すとともに、地域
活性化も視野に入れるなど、被災後の支援、救援体制の
あり方にも言及されています。陸の孤島と言われて久しい当地域でありますが、本年、念願の熊野川河口大橋の事業化が決定したことで、ミッシングリンク解消による紀伊半島一周高速道路の早期完成に向け、大きく前進し、多極分散型の国土の均衡ある発展を目指し、その第一歩を踏み出したと言えるのであります。このような両面を持った今回の
国土強靭化基本法案は、我々の思いを早期に成就するための武器であり、
早期成立を願いたいという国に対する本市からの強いシグナルでもあります。 本市は、2011年の紀伊半島大水害での洪水と、山間部では山津波によりとうとい人命、財産を失った経験のあるまちであります。二度と犠牲者を出してはなりません。海岸部では、これから発生する南海トラフ大地震と大津波を経験することはほぼ間違いのないところであります。 よって、強靭な本市を創造することは、今、私たちに課せられた責務と使命であります。また、今、私たち議会人に求められることは将来に禍根を残すことのない市政であり、将来を見据えた凛とした態度であります。 よって、本案には賛成といたします。 以上。
○議長(
辻本宏君) 討論を終わります。 お諮りいたします。 本案について御異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(
辻本宏君) 御異議なしと認めます。 よって、議会発案第5号は可決することに決定いたしました。
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△休会について
○議長(
辻本宏君) 以上で、本日の
議事日程は終了しました。 この際、お諮りいたします。 付託案件の審査並びに議会運営の都合により、明日9月13日から9月26日までの14日間を休会といたしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(
辻本宏君) 御異議なしと認めます。 よって、あす9月13日から9月26日までの14日間、休会とすることに決定いたしました。 なお、休会中における各委員会の開催日時等につきましては、各委員会委員長より次のとおり報告がありましたので、お知らせします。 総務建設委員会は、本日午後1時半から第2
委員会室で、次いで、教育民生委員会は、同じく本日午後1時半から第1
委員会室で、次いで、平成24年度一般会計等決算審査特別委員会は、9月18日水曜日午前10時から第2
委員会室で、次いで、平成24年度企業会計決算審査特別委員会は、9月18日水曜日午後1時半から
水道事業所会議室で開催する旨、委員長から通知がありました。 これをもって各委員会の招集通知にかえさせていただきますので、御了承願います。 なお、市当局にお願いいたします。各委員会の議案審査に支障なきよう、関係資料の準備について配慮を要望いたします。
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△散会の宣告
○議長(
辻本宏君) 以上により、次回の本会議は9月27日午前10時より会議を開きます。 本日は、
議事日程のとおりその議事を終了いたしましたので、これをもって散会といたします。
皆さん、お疲れさまでした。
△散会 午後零時11分...