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09月16日-04号

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  1. 新宮市議会 2010-09-16
    09月16日-04号


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    平成22年  9月 定例会          平成22年9月新宮市議会定例会会議録           第4日(平成22年9月16日)---------------------------------------議員定数19名、現在員18名、出席議員18名、氏名は次のとおり。                             2番  松畑 玄君                             3番  久保智敬君                             4番  榎本鉄也君                             5番  福田 讓君                             6番  田花 操君                             7番  東 賀代子君                             8番  杉原弘規君                             9番  東原伸也君                            10番  上田勝之君                            11番  三栗章史君                            12番  松本哲也君                            13番  前田賢一君                            14番  奥田 勲君                            15番  松本光生君                            16番  辻本 宏君                            17番  屋敷満雄君                            18番  前田 治君                            19番  大西 強君---------------------------------------欠席議員 なし。---------------------------------------議事日程 平成22年9月16日 午前10時開議 日程1 一般質問      別冊 一般質問通告表 番号(9)から---------------------------------------会議に付した事件 日程1 一般質問      別冊 一般質問通告表 番号(9)から(12)まで---------------------------------------地方自治法第121条の規定による出席者               市長               田岡実千年君               企画政策部               部長               丸山修市君               企画調整課長           中前 偉君               協働推進課長           辻 篤樹君               総務部               部長               小山壽行君               次長兼総務課長          上路拓司君               次長兼秘書課長          鈴木俊朗君               財政課長             向井雅男君               防災対策課長           井上 登君               監査事務局               局長               西久保 敏君               市民福祉部               部長               芝 悦男君               福祉事務所長兼福祉課長      浜前泰弘君               次長兼生活環境課長        中地清剛君               健康長寿課長           垣本正道君               保健センター長          萩原 智君               経済観光部               部長               川嶋 潤君               参事(企業誘致対策担当)     和田 隆君               商工観光課長           岡 雅弘君               企業誘致対策課長         浮田和宏君               建設農林部               部長               中畑孝一君               都市建設課長           渕上 崇君               熊野川行政局               局長               平 俊孝君               会計管理者兼会計課長       倉家 博君               医療センター               事務長              上野山巳喜彦君               次長兼医療業務課長        北畑直也君               庶務課長             豊田正志君               水道事業               所長               嶋田喜久一郎君               消防本部               消防長              大石 明君               次長               辻坂雅則君               消防署長             岡本秋久君               庶務課長             海野裕二君               教育部               部長               杉山泰生君               次長兼学校教育課長        平見善宣君               参事(文化複合施設担当)兼文化振興課長                                中岡保仁君---------------------------------------本会議の事務局職員                    局長            浜口恭行                    次長            畑尻英雄                    次長補佐兼議事調査係長   赤松勇人                    議事調査係副主査      岡崎友哉                    庶務係長          渡爪 薫             第4日(平成22年9月16日)--------------------------------------- △開議 午前10時00分 △開議の宣告 ○議長(奥田勲君)  おはようございます。 ただいまの出席議員は17名であります。 定足数に達しておりますので、これより本日の会議を開きます。 本日の議事日程は、別紙にて配布いたしたとおりであります。御了承願います。 日程に入ります前に、御報告いたします。本日、松本哲也議員、通院のため遅刻の旨の届け出がありましたので、報告いたします。 ただいま、市長から昨日の松畑議員の医療センターへの苦情対応についての質問に関して、再度答弁をいたしたい旨の申し出がありますので、これを許可いたします。 田岡市長。 ◎市長(田岡実千年君)  開会冒頭の貴重なお時間をいただき、まことに申しわけございません。昨日の2番、松畑議員の一般質問中、医療センターへの苦情対応についての私の答弁につきまして、少し補足をさせていただきたいと思います。 患者様などなどからの苦情を受け、その結果、裁判に至っているケースがあるのかという問いの延長線上で、ある方からの苦情の私の対応中、裁判をしても負けないとの私の発言の真意について、そのような発言はしていないと思っている、本人さんとも、話をしたが納得していただいていると理解していると答弁いたしましたが、このことは本人さんに誤解を与える発言になってしまい、配慮に欠けていた点につきまして、ここに改めておわびを申し上げる次第でございます。 以上、昨日の補足とさせていただきたく、よろしく御理解のほどお願い申し上げます。 ○議長(奥田勲君)  続きまして、昨日の豪雨による被害状況対応等について、当局より報告を受けたいと思います。 小山部長。 ◎総務部長(小山壽行君)  昨夜10時前後を中心にしまして、市内各所を中心としたゲリラ的な集中豪雨がありました。被害の状況については、現在調査中でありますので、お手元の資料につきまして、その概要を報告させていただきます。 まず、降雨量でありますが、21時から23時までの2時間でおよそ200ミリの集中豪雨がありました。 この間、22時から23時までの時間雨量が126ミリと、これまでの記録の中では1時間当たりの降雨量としては過去最大の集中豪雨でありました。22時10分、新宮市のみを対象に大雨洪水警報が発表され、被害の拡大が予想される中、22時50分、災害対策本部を設置いたしました。 このような中、旧市内各所では道路の冠水とともに、住宅等への浸水被害が発生しており、被害状況につきましては、けさ8時から職員100名が現地の調査に入っているところであります。 被災家屋の詳細につきましては、現時点では把握し切れておりませんが、調査に出ている職員からは、市内各所で住宅への浸水が出ており一部床上浸水の被害も出ているとの情報をいただいております。調査の概要につきましては、まとまり次第、本日の議会開会中にでも再度御報告させていただきたいと思っております。 そのほか、三佐木・蜂伏地区、高田地区、また熊野川地区については、いずれも降雨量は少なく、現時点では浸水被害等の報告はいただいておりません。 また、幸いにして、人的な被害報告もなく、道路やがけ崩れにつきましても、砂羅広角線で一部報道ありましたが、通行には支障ない状況であります。 また、A3の参考資料については、昨夜の時点での状況でありますが、浸水した道路の箇所の状況をつけておりますので、御参照お願いしたいと思います。 以上、現時点での昨夜の集中豪雨による被災等の現状について御報告申し上げます。 ○議長(奥田勲君)  この件に対して、議員各位もお聞きしたいことが当局に対してあると思いますので、全員協議会を開きたいと思いますが、いかがでしょうか。       (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(奥田勲君)  それでは、暫時休憩します。 △休憩 午前10時05分--------------------------------------- △再開 午前11時00分 ○議長(奥田勲君)  休憩前に引き続き会議を開きます。 先ほど、当局より報告がありましたが、昨日の集中豪雨により浸水被害に遭われた皆様に対して心よりお見舞いを申し上げます。--------------------------------------- △日程1 一般質問 ○議長(奥田勲君)  日程に入ります。 日程1、一般質問を行います。 別冊、一般質問通告表の番号9番から順次発言を許可いたします。--------------------------------------- △松本光生君 ○議長(奥田勲君)  15番、松本光生議員。 ◆15番(松本光生君) (登壇) おはようございます。 一般質問に入る前に、本当にきのうのゲリラ豪雨、大変な雨で、私の地区もほとんど雨には弱いほうで、まして、すごい流れのきつい、私のひざ40センチか50センチの水が流れて、皆さん大変な思いをいたしました。今、議長が全協を開いていただきまして、市当局に対し、強く要望してくれました。市長、十分とその意を踏まえていただきたいと思います。 それでは一般質問に入ります。 では、市長の政治姿勢ということで、これまで各議員が市長に対し一般質問をされました。市長はまだ1年足らずということで、御本人の政策、またマニフェスト等についても、まだまだ今のところ勉強中ということで、それもわかるということでございます。私もそれはわかります。 しかし、来年度の予算については、今度は田岡市長がみずから予算と政策をつくっていくと、指導していくということで、マニフェスト以外に、市長は来年度にかけてこういうことをやりたいという夢なり希望でもいいです、そういうところがちょっとあればお聞かせお願いいたします。 ○議長(奥田勲君)  田岡市長。 ◎市長(田岡実千年君)  昨年10月30日に、就任させていただきましたときに、職員の訓辞の中でも述べさせていただきましたが、新宮市、喫緊の課題として、雇用の創出、そして二つ目は、市政改革ということを述べさせていただきましたが、次年度ということでありますが、次年度もこのことを念頭に置きまして、市政を進めていきたいと思っております。 昨日、またその前からも、一般質問でもっとスピードアップしろとか、なかなか見えてこないんじゃないかという議員の御指摘もありましたが、次年度は何とか形が見えてくるものにしなければならないと思います。 また、雇用の創出の中では、平成26年、4年後に整備が完了する予定の文化複合施設、この4年後をきっかけに観光という一つの柱を新宮市にも立てなければならないと思います。6年前に世界遺産登録された熊野古道やこの熊野川、こういう本当にすばらしい自然、そしてまた、新宮の独自の文化、そういうものを複合しながら、新宮らしい観光というのにも全力を挙げて準備を進めていきたいと思っております。 また、市政改革のまず第1番目にしなければならないことは、市役所職員の意識改革だと思っております。本当に優秀な職員さんがたくさんおられます。この優秀な職員が本当に市政は市民のためにという理念を共有して一生懸命働ければ、本当に心強いものはありません。そういうことで、市政改革の中で市役所職員の意識改革も行っていきたいと思っております。 ◆15番(松本光生君)  今、力強い市長の今後の方針をお聞かせいただきました。 市民の期待は大きいものがあります。新宮市の活性化に向けて、今のお気持ちを十分踏まえ、来年度の予算と施策に十分と反映させていただきたいと思います。初めて市長の力強い言葉を聞きました。 それでは、マニフェストなんですけれども、これはこれからまだおいおいとやられていくと思うんですけれども、この1年足らずで実行されたことがあります。これは、市長の退職金、これをなくすということです。これは立派なものです。これも、議員も皆賛同して、減らしていただきました。 それと給食については、これは完全ではないけども、まあみんなが平等で受けられる補助金、これは教民の委員会で練りに練っていただいた案で、市長もそれを受けたということで、これも本当によかったと。もう一つは、プレミアム付商品券の関係ですけれども、この進捗状況はどうなってますか。
    ○議長(奥田勲君)  岡課長。 ◎商工観光課長(岡雅弘君)  プレミアム付商品券につきましてでございますが、現在、新宮商工会議のほうで、事業を進めていただいております。5月から6月にかけまして、商品券の取り扱っていただきます会員事業の募集が行われております。現在のところ、374店の応募をいただいておるところと伺っております。 また、その後、5月中旬には商品券の印刷等が進められ、現在のところは、10月末の販売に向けまして準備を進めていただいております。商工会議からお伺いしたところでは、11月から商品券の利用が可能になるというふうに伺っております。 ◆15番(松本光生君)  着々と進んでいるというふうに理解してよろしいですね。 ◎商工観光課長(岡雅弘君)  そのとおりでございます。 ◆15番(松本光生君)  はい、わかりました。 先ほど市長の決意の中で、これ、マニフェストにあります。市職員の意識改革と言われましたけれども、市長、1年足らず、この市の行政の長でおられてどうですか。市長が外で今まで思ってたよりも、市の職員の方は一生懸命頑張っていると、いやいや、まだまだだめだと、どういうふうに判断されておりますか。 ◎市長(田岡実千年君)  これまでより、実際中へ入ってみて、すばらしいなと思っております。行政に精通されている方も多いですし、何よりやっぱりやる気のある方もたくさんおられる。恐らく、市民の皆さんが思ってる以上に、皆さん頑張っていると思います。 そんな中といいますか、昨年から、この3月まで全員の職員の皆さんと懇談をさせていただいたりもしております。ただし、全員の職場を回らせていただいておりませんので、中には、自分の仕事にどうしてもやる気を見出せないとか、もしそういう部署とか、そういう仕事が合わないとか、そういうところも少し自分自身でも把握して、今後、適材適所に配置させていただいて、全員が一丸となって一生懸命頑張れる体制をつくりたいと。とにかく、予想以上に、非常にすばらしい職員だと思っております。 ◆15番(松本光生君)  市民の方は一部分を見て、そういうことも考える思いもあったと思うんですけども、実際、市長も入られて、市の職員もほどほどに頑張っているんやと、いやいやほどほどじゃなくて、一生懸命頑張っているということを感じられたということですね。 これからの改革、意識改革ということで、適材適所と答えありましたね、今ね。大変、これも個人個人の適材適所を見出すというのは大変難しいと思うんですけれども、それらについて何か、庁内でそういった組織いうんですか、委員会ですか、そういうものをつくっていくという予定なんですか。 ◎市長(田岡実千年君)  特に、人事に関しての庁内の委員会というのは今のところ計画はしておりませんが、人事係の職員とも時々、懇談させていただいておりまして、そういう職員の思いとかいうのは、人事担当者からもお聞きするようにしております。 ◆15番(松本光生君)  その人事担当者は、市長の思いをどのような方向でそれを進めていきたいと思っていますか。 ◎総務部長(小山壽行君)  市長からは、職員の研修であったりとか、やる気であったりと、あるいは若い職員の能力を活用したいとか、そういったさまざまな意見をいただきます。そういったことを来年度の人事に当たって、うまく生かせるように頑張っていきたいと思っております。 ◆15番(松本光生君)  それには、本人の希望調書もいろいろとっていると思うんですけど、そういうものも重視されていくということですか。 ◎総務部長(小山壽行君)  本人の希望につきましては、いろんな状況がありますので、もちろん自分のやりたいことを希望される方もおりますし、先ほど市長言われたように、なかなか職場が自分になじまないということもあります。経験の状況、そこで何年おったかとか、あるいは他の職員との関係というんでしょうか、他の職員がどれだけ経験があるかとか、そういったバランスも考えながら、異動に生かしているところであります。 ◆15番(松本光生君)  僕なんか素人が思うと、若いときはいろんな部署へ回って勉強されたほうがいいんじゃないかと、大体そう思うんですけれども、総務部長、どうですか。実際、市役所の職員の長として。 ◎総務部長(小山壽行君)  これは先日の一般質問でもお答えさせてもらったように、特に係長になるまでは、市の業務をいろんな角度から考えれる、そういった職員になって、どっかの係長になるのがいいのかなというふうに思っておりますので、そういったところへたどり着くまでに何カ所か経験していただきたいと、そういうふうに考えております。 ◆15番(松本光生君)  何百人もおる職員の中でそういった適材適所を見つけていくというのは大変なことだと思いますし、この間も16番、辻本議員が言われましたように、職員の病の病気とか、そういったもんもございます。本人に本当に合った仕事につければ一番いいかと思いますけども、それもままならぬこともあるかと思いますので、そういったものも十分加味して、伸び伸び、市民に笑顔で働いてくれる職員になってもらうように、市長を初め、全体でそういうカバーをしつつやってほしいと思います。市長、どうですか。 ◎市長(田岡実千年君)  そのとおりだと思います。 まず、職場での人間関係がよくなければいい仕事もできないと思いますので、とにかく、人のよいところを探して、いい人間関係をつくって、楽しく、また市民の役に立つように一生懸命頑張ろうねというようなことを言っているところでございます。 ◆15番(松本光生君)  それでは、それを期待して、田岡市政がすばらしい市政になるように頑張っていただきたいと思います。 続いて、この間も出ました中学校の給食の件ですけれども、教育委員会からは、1回ですか、PTA等で話しされたとありましたけど、これ中学校給食の検討委員会というのをつくるというようなことになっていますけれども、この方向は、市長、どうなんですかね。 ◎市長(田岡実千年君)  今、学校教育課のほうが担当していただいておりますが、まず小学校、中学校のPTA連絡協議会を母体としてつくる方向で考えさせていただいております。 ◆15番(松本光生君)  わかりました。これは、給食するかせんかは別として、一応こういうたたき台をつくっていくことはいいと思うんですね。 教育部長じゃなくて、教育長職務代理、どうですか、今の。 ◎教育部長(杉山泰生君)  先日も学校教育課長のほうからお答えさせていただいたんですけども、既に一度、皆さん方にこの中学校給食についていろんな御意見を伺っております。さらに、これをまた深く掘り下げて、賛成、反対、それぞれありますので、いろんな原因でどういうふうに進めたいのか、あるいはまた要らないと言っているのか、その辺もお話し合いをしながら進めていきたいと思っております。 ◆15番(松本光生君)  そういう方向で一日も早く、これつくってもいいんじゃないんですか。できる、できないは別のことですから。中学校の父兄とか子供さんの意見を聞くということも大事かと思うので、そういう方向で早急に。 もう一つ、外郭団体の実態調査と見直し、これもやられておりますか。 ◎市長(田岡実千年君)  私が、直接指示はまだしておりません。 ◆15番(松本光生君)  実質的に、今、市の外郭団体がどれだけありますか。大体の数でいいですよ。これ言うたらもう切りないか。熊野三山から始まり、あれ入れたらもう50、60。この紀南地域の市長会とか、もうそこまで言わんでもいいから、これ、ちょっと切りないな。その中で要らないものは、要らないとか。 ◎総務部長(小山壽行君)  協議会等の数につきましては、総数で43ございます。 ◆15番(松本光生君)  この1年間は、市長はそういう行事、公務で大変やったと思うんですね。後から、副市長、教育長の話しますけども。 本当は、副市長おったらその辺やってくれたと思うんやけども、それこなすだけでも大変ですよね。見直せるところは見直していかなんとこもあるし、担当部署で出れるところは出てもらってもええと思うんですけれどもね、総務部長。 ◎総務部長(小山壽行君)  市長のマニフェストにつきましては、昨年、市長就任して以来、内部でも市長を交えて議論もしてきております。こういった外郭団体等の見直しについては、総務のほうの行革の中で見直しもかけておりますので、そういったところで市長とまた意見交換をしてまいりたいと思っております。 ◆15番(松本光生君)  事業仕分けやないですけれども、そういった意味でも見直しを検討してください。 次に、あと二方が、みんなの協議会を質問をされておりますので、僕も簡単にちょっとさわりだけやらせていただきます。 この間の広報で、第2回みんなの協議会開催、これは市民生活の提言係の創設、雇用創出係の創設、ここからこれができたんですね。そう理解していいんですね。協働参加なんかいう名前からみんなの協議会という名前をつくられて、三つの委員会をつくられて、もう人選まで終わったということですね。 それで、まちづくりは3回、教育子育て2回、福祉環境2回ということで、この委員さん方、お仕事にかかわらずやっていただいているということです。大変ありがたいことです。 福祉環境委員会、それから、教育子育て委員会、これはまだ正式な名前じゃなくて仮称になってるんですか。この間の広報では仮称ということやったね。 ◎協働推進課長(辻篤樹君)  みんなの協議会、20名でやっているんですけども、三つの委員会を構成させていただいております。名称につきましては、福祉環境委員会ということで、広報にも仮称ということで載せさせていただいたんですけれども、正式にも福祉環境委員会でいこうやないかということになっております。また、教育子育て委員会につきましては、名前を変更させていただいて、共育なんでも委員会ということで名称をつけさせていただきました。もう一つは、まちづくり委員会ということで、三つの委員会になっております。 ◆15番(松本光生君)  はい、わかりました。人選は、まちづくり委員会9人、子育て、共育は6人、福祉環境5人と。これ、福祉環境とは広いと思うんやけども、5人の優秀な方が委員になっているから5人でいいのかどうか、人数について、この程度でいいんですかね。 ◎協働推進課長(辻篤樹君)  先ほど言いましたけれども、20名の委員の方で三つの委員会を構成するに当たり、御希望を募らせていただきました。やはり、専門でこの辺をやりたいというようなことの意向で考えていただくほうがよりよい意見が出るんやないかということで、福祉環境部門につきましては5人の方が手を上げていただいたんで、その方で委員会を開催しております。 内容につきましては、市民がお互いに助け合う福祉環境に関するまちづくり、また市民が主体となった環境保全や美化活動に取り組むまちづくりを協働で何かやれないかというようなことを検討しております。 ◆15番(松本光生君)  5人の方で十分いけると理解していいですね。わかりました。これはまた、後の議員の方にお願いしたいと思います。 マニフェストはようけあるんですけども、まだまだこれから市長がこのマニフェストを一つ一つ、またかみ砕いてやっていくというので、このマニフェストについては終わらせていただきます。 副市長、教育長の人事について、僕はこれは前向きの考えで、今後どないするのかということで聞きたいと思ったんですけども、この間たまたま、議長の計らいで全協2回開いていただきまして、誤解の部分もたくさんありましたし、それから市長の思いもわかりましたし、ちょっと不信なところも感じたわけですけども、市長と私、お会いしたのは6月議会前にお会いしたんですよね。そうですね。そのときに腹を割って話してくれということで、市長と腹を割って話したわけなんですけども、ある議員から、3月議会に反対意見を言わなかったということで指摘をされたんですけれども、この人事については議員間の申し合わせで、そういう反対意見とそういうのはもうやめとこらと、しないということになってるんですよね。そうですね。 そういうことで、本人の前というか、まだなってない方をとやかく言うあれもないし、その方も知らないし、そこで云々と言えないし、我々の心の中では、皆さんそれはいろんな思いを持って、考え持っておりますけども、そういうことで3月議会はそういった反対討議、議論もしなかったとこういうことなんですよね。 それで、市長がまだ思いがあると、どうしてもあの人でなければだめだと、この人でなければ新宮市の教育を改革をしてくれないということで、私どもにまたどうかということで話し合ったわけです。それが6月議会前ですよね。それでこの間、その19番議員は壁新聞で、おまえら、この新聞の言うとおりやないかと言うたら、あの新聞はその後に載ったんですよね。我々が市長に言うてから、内容的なものは。だから、市長は知ってたはずですよね、私も含め各議員の思いというのは。間違いないですね、それは。 ○議長(奥田勲君)  田岡市長。 ◎市長(田岡実千年君)  6月議会までに、皆さんにお会いさせていただいて、私の思い、また、議員さんの思いも聞かさせていただいておりました。 ◆15番(松本光生君)  ぶり返して悪いんですけど、確認だけさせてください。市長は、大江氏に何月ごろ、副市長を頼むとお願いされたんですか。 ◎市長(田岡実千年君)  1月。 ◆15番(松本光生君)  これは1月ですか。わかりました。 それで、本人がそれをもって、辞職をされたのが3月の……。教育長を辞職してきたのは3月の。16日。 ◎市長(田岡実千年君)  3月16日に受理をしまして。 ◆15番(松本光生君)  だから、正式には受理した日がもうそれは辞表の日ですか。それとも、3月31日まで。彼の任期はいつまでやったかな。来年。この10月違うね。来年やったよね。 ◎市長(田岡実千年君)  23年の12月でございます。 ◆15番(松本光生君)  12月までですね。来年の12月。 そしたら、正式には、退職日というのはいつになるんですか。3月31日。 ◎市長(田岡実千年君)  はい。 ◆15番(松本光生君)  ということは、教育長と副市長の人事案の上程出すというのは3月議会ですね。これは、これまでにもうあとやめていくから、3月議会しか間に合わないから、その3月に出すということですね。だから、やめるということを条件になっているわけですね。辞職するということ、教育委員会を。教育長、教育委員会を。総務部長、そう理解していいですね。 ◎総務部長(小山壽行君)  はい、そのとおりです。 ◆15番(松本光生君)  やめるということが条件に上がっているから、それじゃ出そうということですね。それで、二つの案件を並行して出したと、それでいいですね。 それで市長、これから先ですよ。ある議員は来年の選挙まで出さんのやというようなことを言われたので、ええと思ったんですけど、市長は、とある議員には、いやいやということで、今から考えていくということを聞いてます。めどを大体どのくらいまでにしますか。これ重要なことですね。やっぱり市長、今から、あんた、来年の予算とか何かつくっていくのに、副市長も教育長もないようでは。やっぱり何ともならんですよ。 ○議長(奥田勲君)  静粛にしてください。 ◎市長(田岡実千年君)  本当に、最近つくづく、副市長の必要性、教育長の必要性、改めて感じているところでありますので、なるべく早く提出させていただきたいと思います。 ◆15番(松本光生君)  市長、兵庫県の加西市みたいに公募したらどうですか、公募。一遍。それも、考えて、視野に入れてくださいよ。公募されて。私がやったるいう人もあるかもわかりませんよ。早急に、これ本当に、市長。 ○議長(奥田勲君)  議員の各位に申し上げますが、私語は慎んでください。 ◆15番(松本光生君)  これは本当にせんと、本当に、田岡市長としても、言葉が悪いですけど、メンツいうのか、そういうのにかかわってきますよ。市長の進退的なものになってきますからね、これはもう本当に早急に、新たな気持ちでやってください。 それでは、この項は終わります。 次、職員の退職と採用についてですけど、まず初め、その年の採用人数はだれがこれを決めてるんですか、ことしは何人とかいうのは。その委員会があるんですか。 ○議長(奥田勲君)  上路課長。 ◎総務部次長兼総務課長(上路拓司君)  毎年の採用人数に関しましては、定年退職者とそのときの勧奨退職を希望される職員がございますので、その人数を合計して、来年度何人やめるのかという人数が判明した時点で、採用担当の総務課と総務部長、市長とが協議して採用人数を決定してございます。 ◆15番(松本光生君)  そうすると、仮に10人やめても5人でええいうたら5人やと。それはずっとその計画に沿って決めているんですか。 というのは、大体年々、間があかないように人の補充をやっていくという、そういう理解をしていいんかな。 ◎総務部次長兼総務課長(上路拓司君)  定年退職者は事前にわかりますが、勧奨退職はその場にならなければわからないということになっております。それで、集中改革プランでは、大体退職者に対してどれくらい採用するかという計画は持っておるわけなんですけれども、その時々の判断で、その数字を下回る人数の採用にとどめることもございます。 ◆15番(松本光生君)  それはその都度、いろいろな状況だってあると思いますね。 それから、普通退職で勧奨、希望退職ですね。来年度はどうなんですかね。来年度はかなり多いと聞きましたけれども、普通退職者は。 ◎総務部次長兼総務課長(上路拓司君)  来年度における退職者の状況でございますが、定年退職者が9名、勧奨退職者が9名、普通退職者はもう既に退職してございますが、自己都合で1名退職してございます。以上で19名となります。 ◆15番(松本光生君)  19名、これ年齢別にちょっとわかりますか。 ◎総務部次長兼総務課長(上路拓司君)  定年退職は当然60歳です。勧奨退職は55歳から59歳の間となってございます。 ◆15番(松本光生君)  ああそうですか。そして、その退職される人に云々とはないんですけれども、目の前にして悪いんですけれども、消防署員の退職される方と聞いてるんですね。今、消防署員というのは、定数というのはありますよね。 ◎総務部次長兼総務課長(上路拓司君)  条例定数は58名でございます。 ◆15番(松本光生君)  58名やの。合併前までが48、熊野川と合併後は10名ふえて58ということですね。そうすると、勧奨はいつまで受けたんですか。退職の勧奨を受けるのは、何日期限ですか。 ◎総務部次長兼総務課長(上路拓司君)  6月いっぱいでございます。 ◆15番(松本光生君)  6月いっぱいで、ことしの採用は何月の期限で受け付けをやって、いつテストになってるんですか。 ◎総務部次長兼総務課長(上路拓司君)  申し込み期限につきましては、8月9日から8月20日まででございます。第1次試験は9月19日、この日曜日を予定しています。 ◆15番(松本光生君)  そうすると、勧奨される方はもう既にわかってて、8月の公募にはかけれるということですね。 ◎総務部次長兼総務課長(上路拓司君)  当然、勧奨退職者の数も加味して、その年の募集人員を決定してございます。 ◆15番(松本光生君)  ことしは消防署員を何名募集してますか。 ◎総務部次長兼総務課長(上路拓司君)  消防署員は募集してございません。 ◆15番(松本光生君)  それはなぜ。これ、消防署員2人退職されるというのに、それをなぜしてないの、勧奨。これ定数でしょう。58名から56になるんでしょう。やめていかれる方も機嫌ようやめていけませんよ、これ。まして、この間から言うてるように、人命預かっている大事な業務のとこが。せっかく今まで消防署員が少ないのを、何とか消防署員をふやしてやってきたんですよ。 大西議員も消防委員としてなってやってくださったんですよ、消防委員として、人をふやすのに。言うとかな。あんたも頑張ったんやから。 ここら不思議でかなんですよ。人命預かるいうて、きょうらみたいな災害でやらんないうときに、勧奨わかっとんのに採用もしてないのは、これは大きな問題ですよ、これ。今からでも遅ないですよ、12月、来年の3月採用でも。 それで、以前は本庁から行きましたよね。何回も経験あります。そのときの方いうのは、やっぱり戦前戦後のいろんなことを加味して、火事のことも知り、いろいろなことを知っている、知識を持ってたんですよ、消防長に。ところが今は、やっぱり我々も含めて、そんなことわかりませんわ。やはり消防署員いうのは、5年から10年、一人前になるまでかかります。救急救命士も取り、いろんな消防消火活動、救急活動も、学校も行き、大学も行ってるんですよ。新宮市から防災ヘリコプターに行ってくださる方もおります。阪神淡路のときも、もちろん消防隊員も救助に行ってくれましたよ。それだけのやっぱり人数かかるんですよ。年数もね。 だから、やめられる方は大変気が重いと思いますよ。総務部長、どうですか、これ。 ◎総務部長(小山壽行君)  特に消防職、特別な技能も必要な部署でありますから、それなりの人数を確保すべきという意見については、そのとおりだと思っております。 ただ、全体の職員を何とか減らす中で、いろんな部署で事務的な効率も考えていかなければならないと思っております。また以前、消防長、こちらの市長部局から行ってたときもあったわけですけども、広域化をにらんだ中で、現在、事務的な部門でも消防のほうへ職員を派遣した形になっております。 そういったことも踏まえて、全体で職員の調整を図っていきたいと、そう思っております。 ◆15番(松本光生君)  それは、行政的な答弁なんですよ、総務部長。何でもええ、人が数だけあったらそれでええとか、そういう問題じゃないです、これは。そら、一般行政は何もしてないといいません、頑張ってますよ。ただ、こと消防業務いうのはちょっと違いますよね、これは。本当に一人前になっていただくのに、税金も使いながらやっていただくんですけれども、後々、間があくと大変ですよ。実質的に、今の方やめられたら後、かなりあくでしょう。やっぱりそこらも含めて継続的に、それは勧奨にしろ普通退職にしろ、そこらも含めて後補充できるように、2、3年を組んでやっぱりつくっていくというのが、消防業務の大事なところなんですね、一番。市長、一言お願いします。 ◎市長(田岡実千年君)  貴重な御意見ありがとうございます。私の浅はかな考えといいますか、この10月には、今学校へ行っている2人の職員が戻ってくることもある中で、今回採用を見合わせていただいたというところであります。 ◆15番(松本光生君)  いやいや、そんなの答えにならへん。ありますやなしに。消防業務として、今言うたように一人前になるのに3年、4年かかると。それで、間をあけないでやっぱりそれはつくっていかなあかんじゃないですかと。今からでも来年の3月採用でやったらどうなんですか。この2人の方も。これ定数割れやろ、まあ言うたら。定数内ですか。今の58人では。 ◎総務部次長兼総務課長(上路拓司君)  定数は、あくまでも上限でございますので。 ◆15番(松本光生君)  上限はわかるけど、今のことを低下するいうことはおかしいですよ。そうでしょう。そういった消防とかそういうものに対して、業務的なものに、いやいや、これ上限あります、そらいいですよじゃなしに、上げたほうがいいじゃないですか。下げるいうのおかしいですよ。それでなくても救急とかいろんなことがふえてるというのに、高齢化の中で。何か一部では、三輪崎消防派出をつぶして新宮来たら、それで済むんやらいううわさも聞いたけど、そんなもんじゃないですわ。これ市長、課題としときます。 ◎市長(田岡実千年君)  研究させていただきます。 ◆15番(松本光生君)  以上で終わります。ありがとうございました。       (「議事進行」と呼ぶ者あり) ○議長(奥田勲君)  10番、上田議員。 ◆10番(上田勝之君)  ただいまの松本光生議員の一般質問の市長答弁をお聞かせいただいていると、きのう来の一般質問の市長のお答えと180度考え方が違うようなケースが散見されるように思います。 例えば、雇用対策と観光振興について、きょうの松本議員の質問と、きのうの松畑議員の観光振興に対する市長答弁、これは本当に180度考え方が違うと思うんですね。そういった点について、市長答弁について、議長のほうでちょっと取り計らいをお願いしたいと思います。 ○議長(奥田勲君)  1時まで暫時休憩します。 △休憩 午前11時45分--------------------------------------- △再開 午後零時59分 ○議長(奥田勲君)  休憩前に引き続き会議を開きます。 先ほど、10番、上田議員からの議事進行ですが、昨日の松畑議員の一般質問と、きょうの松本光生議員の一般質問の内容が同じですが、答弁が余りにも違うということですので、今後、市長におきましては一貫した答弁をしていただくようにお願いします。 10番、上田議員よろしいですか。 それでは、一般質問を行います。--------------------------------------- △福田讓君 ○議長(奥田勲君)  5番、福田議員。 ◆5番(福田讓君) (登壇) お時間をいただきまして、一般質問をさせていただきます。 一般質問もきょうで3日目となりました。まず、市長の政治姿勢についてお聞きしていきたいと存じます。 まず、1点、2点目の医療センターに関することは、昨日、2番議員から質問があり、まことに的を射た質問でございました。私も感心いたしました。若干、質問内容に重複があると思いますが、執行部、市長といたしましても御答弁をお願いしたいと存じます。 この2点につきましての流れといいますのは、2番、松畑議員が申し上げたとおり、医療センターに対するいろんな苦情、批判がございます。それに対して、市長並びに医療センター関係の職員の皆さんの御意見も伺いたいし、今後、この医療センターを紀南の中核医療基地として、どのようにして市民に愛され、市民に信頼され、医療業務を行っていくかについて、市長並びに執行者の御意見を承りたいと存じます。 医療センターの医療業務についてお聞きいたします。 私は、過日、市内において市民相談を行っていたときのことであります。市民の方から、非常に悲しい、そして市民の方の憤慨と医療センターに対する憎しみの言葉を1時間にわたり詳細にお聞きをしてまいりました。お話の中で、がんを患った市民の方が医療センターで治療を受けておりましたが、病状も安定しているとのことで一たん自宅に戻っておりました。しかしながら、後日、苦しさを訴えまして、すぐに医療センターに電話を入れて対応をお願いしたとのことですが、市内の医療機関で診察を受けてくださいとの事務的な返事が返ってまいりました。医療センターでがんの治療を受けていたため、今すぐにとはいってもどこの医療機関にお願いしたらいいのかわからず、ただただ時が過ぎていくにつれて患者の容体が悪くなるばかりなので、あわてて救急車を手配してくれるよう消防署に連絡したそうでございます。 そして、すぐに医療センターに搬送されました。医療センターでは、当直の看護師さんが親切に対応してくれたそうでございます。当直の医師もその夜は患者が多く、簡単な処置をした後、看護師さんが患者の容体を察知して個室を用意してくれたそうです。そして、その家族は病室で医師の説明を受けるため、待機をしていたということでございます。ところがその後、がんの治療をしていただき、大変お世話になった医師が突然入室してきまして、患者の容体を説明するどころか、この病室は私の患者のために用意していた病室であると大変ぶっきらぼうに話をしたそうです。患者の家族にとっては、看護師さんがせっかく用意してくれた病室なのに、何ゆえに患者と家族にそんな厳しい無礼な言葉をぶつけてくるのかと、腹立たしさと悔しさで怒りが込み上げたそうですが、患者のことを考えると、医師にお世話になる以上、その怒りをぐっと腹で抑えたそうでございます。その夜、その当直の医師は一度も診察には来てくれなかったそうでございます。 過日、患者の容体も悪化し、家族にとっては医療センターで最後の治療をしていただくようお願いをいたしましたが、ここは急性期病院なので、回復の見込みがないという患者は自宅に戻ってくれるように言われたそうでございます。そして、追いやられるように退院を求められたとのことでございます。その数日後、患者さんはお亡くなりになられました。 家族にとって命のよりどころとする医療センターは、紀南の中核を担う病院として、その重要な役目を果たしていかねばならない責務があると考えております。市民の命を守り、安心と信頼を提供することが医療センターの使命ではないでしょうか。お話を聞く限り、また、ちまたで言われている医療センターに対する批判を真摯に受けとめて改善をしていかなければならないと考えております。 この事象について、医療センター職員並びに市長に御見解をお聞きいたしたいと存じます。 ○議長(奥田勲君)  北畑医療業務課長。 ◎医療センター次長兼医療業務課長(北畑直也君)  そのようなことがあるのが事実でございましたら、真摯に受けとめまして、今後、改善に向けて医師ともども努めていきたいと思います。 ◎市長(田岡実千年君)  今、議員さんから紹介いただいた苦情、またほかにも時折、医療センターに対しての苦情も入ってきております。そんな中、2ヵ月に1回の院長初め幹部の皆さんとの懇談会でもお話もさせていただいております。 先日、上野山事務長、2番、松畑議員さんへの答弁の中にもありましたが、その医療センターとしては精いっぱいやっていると思っておりますが、医師不足などの理由でそういったケースになっているところがあるのなら、医師の確保を初め、県にも要望していき、改善したいと思います。 ◆5番(福田讓君)  先ほど申し上げました事象につきましては、医療センターの対応は余りにも不親切であり、市民の立場に立った本来の医療センターの医療業務にはほど遠い内容であると考えております。非常に残念で遺憾であります。せっかく看護師さんの親切な行為を打ち消してしまう、こういった医師の患者に対するモラルの問題は、医療センターだけではなく他の医療機関においてもよく聞く話であります。 医師不足に悩む医療センターにおいても、医師に対する応対も職員の皆さんは、はれものにさわるような状態であり、医療センター事務長を初め職員も、恐らくは医師の機嫌を損なわないように気を使いながら接していると聞き及んでおります。 教職員のように、人事権は新宮市の教育委員会にあるのでしたらよろしいんですが、医師の人事権は事務長にはなく、医師を派遣している大学病院長にあるとお聞きしております。医師の機嫌を損なえば大学病院に帰ってしまうようなことになり、医療センターの業務運営にも支障を来してしまうことになります。全国的に見ても、医師免許をとった若い医師たちは、高度な医療設備の整った都会の大学病院で技術の取得をするため希望者が多く、田舎の医療機関にはなかなか赴任してくれるのは少ないのが今の現状であります。 医療センターにおいて、現在勤務していただいている多くの医師は、県立和歌山医大からの赴任とお聞きしております。紀南の中の中核医療を担っている医療センターの責務は重大であり、近隣に県の医療機関がない以上、県立医療機関の役目を果たしているといっても過言ではありません。患者さんは新宮市外の方が多いのも事実であります。 田岡市長も市長就任後、もう間もなく1年になろうとしております。市長において、この厳しい医療センターの現状はよく把握されていると思いますが、この現状を打破するためにも、市長の強いリーダーシップをもって、和歌山県に対し医療センターへの医療支援を強力に押し進めていただきたいと思います。御答弁をお願いします。 ◎市長(田岡実千年君)  本当にこの紀南地方の中核病院として大切な機関であります。和歌山県、また和医大、その他の大学病院でも、何とかすばらしい医師に来ていただけるよう頑張りたいと思います。 ◆5番(福田讓君)  一つ、市長にも御提案がございます。医師確保のために、情報の収集、また医師確保に奔走できる、市長の代理として行動できる幹部職員を、私は配置すべきではないかと考えておりますが、市長のお考えをお聞かせ願いたいと存じます。 ◎市長(田岡実千年君)  今すぐには明確な答えはできませんが、研究したいと思います。 ◆5番(福田讓君)  市長は行政のトップであり、新宮市を預かる政治家の一人であります。今後ともいろんな陳情、県・国への要請、本当に毎日が市長職の激務であると思います。医師確保というのはなかなかきょう言ってあすできるものではございません。やはり大学病院、またいろんな大学の附属病院とのつながりを持っていくために、医療センターにおいて、今後市長の代理として医師確保のために働いていただける、そういった職員を置いていかなければ、市長は到底一人の身でございます。なかなか一人の身では、多くの市民の命を預かっている以上、適材適所に職員を配置してやっていただきたい。今、前向きに考えると言っていただきましたが、これはやはり早急にやっていただきたいと思います。 以前、特命者として江川忠雄収入役がこの役目を担っておりました。江川さんは退職されて今自宅におられますが、収入役という役柄を持ちながら、佐藤市長から特命を受けて、優秀な医師確保のために奔走されました。こういった事例もございます。やはり早急に検討し、体制ができるように市長の決断をお願いいたしたいと存じます。 人間性、技術においても優秀な医師確保のため、今後、医療センターとして医師への給与に関する優遇制度を設置されてはいかがと、私は考えております。現在の医療センターの医師の給与等、大体で結構でございますが、いかほどでございますでしょうか。 ◎医療センター庶務課長(豊田正志君)  大体年間で1,600万円ほどでございます。 ◆5番(福田讓君)  ただいまの御答弁では年収1,600万円、私の考えている年収というのはやはり2,000万円以上、これが必要であると私は考えております。 人の命を預かる大切な職業である以上、人格、技術において優秀な医師に対しては、相応の給与を支払うべきであると私は考えております。医療センターへの人格、技術においても優秀な医師の確保には、市長のリーダーシップと、医師が新宮市立医療センターに赴任したいと思う魅力ある医療センターの環境づくりが必要ではないでしょうかと私は思っております。医師住宅も、昨今では耐震性や環境性にすぐれた住宅が建築されました。もう1点でございますが、医師の税制に関する優遇制度を考えられてはいかがでしょうか。さらに、市民に慕われ、信頼されて長期間にわたり医療センターに勤務していただいた医師に対しての報償金制度等を考えられてはいかがでしょうか。御答弁お願いしたいと思います。 ◎市長(田岡実千年君)  今いただきました提言に対しまして、研究して、実行しなければならないものはしていきたいと思います。 ◆5番(福田讓君)  市長は、民間の起業家出身であります。いいことはすぐ取り入れる。行政マン出身の市長ではございません。その点、会社を興し、起業家として、いいことはすぐに実行するあなたの一番いいところだと思いますので、医療センターの今後の医師確保のために、市長がリーダーシップをとって医療センター職員と関係を密にして、少しでも優秀、そして人格ともにすぐれた医師の確保に奔走していただくよう、私は求めていきたいと思います。 さらに、御提言でございます。新宮市には市の広報がございます。毎月1回発行されております。医療センターも市民の皆様に現状を報告する医療センター広報紙等を発行されてはいかがでしょうか。御意見を承りたいと存じます。 ◎医療センター庶務課長(豊田正志君)  今、院内では、専用に院内報を3カ月に1回程度発行しております。市民に対する広報としましては、市の広報を利用して発行していきたいと思っております。 ◆5番(福田讓君)  院内で発行されている情報紙とはどういったものでしょうか。 ◎医療センター次長兼医療業務課長(北畑直也君)  ただいま庶務課長が申したのに加えまして、患者様等にも見ていただけるように、医療センターの広報紙として「みどり」というのを発行してございまして、院内等に設置して御自由に持っていただけるような形をとってございます。
    ◆5番(福田讓君)  再度お聞きしますが、この情報紙というのは内容的にどういった形のものでしょうか。 ◎医療センター庶務課長(豊田正志君)  診療科の紹介とか、医師の紹介、そういったものでございます。 ◆5番(福田讓君)  それは事務的な形の内容でしょうか。 ◎医療センター庶務課長(豊田正志君)  ほとんど事務的な内容となっています。 ◆5番(福田讓君)  わかりました。私が御提案させていただいてます広報紙とは、市内でよく聞く話の中で、医療センターの赤字は30億円、50億円を超えてしまうと、そういったように流布されております。事務長を初め職員の方たちは、財政改革、経費の節減に日々努力されておりますが、そういった職員の皆さんの御苦労をもっと市民の方に知っていただける。昨日の2番議員の質問の中で、公営企業等の会計においては、過日いただきました平成21年度新宮市立医療センター病院事業会計決算報告書がございます。しかし、これはあくまでも専門的で事務的な決算書であります。一般の市民の方に、今の現状である医療センターの収支報告というものをもっとわかりやすく丁寧に親切に広報されれば、間違った報道や、そういったうわさが打ち消されるものと私は考えております。 公営企業法に基づいての決算書、報告書というのは出されておりますが、それを見て、市民の方に御理解はなかなかいただけないのではないかと私は考えております。もっと簡単に現在の医療センターの持っている財産、内部留保金、未収金、また未払い金と、それをもっとわかりやすく市民の方にわかっていただく広報活動を行っていけば、もっと市民の方が医療センターに対する関心を持っていただき、安心と安全を提供する医療センターの確立になるのではないかと私は考えております。 この点について、市長を初め、医療センターの職員の皆さんのお考えをお聞きしたいと思います。 ◎医療センター事務長(上野山巳喜彦君)  医療センターの財務状況については、年2回、市の本庁のいわゆる財務状況の公表にあわせてしておりますけれども、もう少しわかりやすい形で、あるいは医療センター独自という形の御指摘というか、御提案でございますので、それについては、その方向で考えていきたいと思います。 ◆5番(福田讓君)  昨日、同僚議員の質問の中でも、今の事務長がお答えしていただきました。医療センターは国の施策をすぐに医療業務に反映している。職員の方も一生懸命、経費節減と医療の業務の充実に向けて頑張っておられます。 私は今後、医療センターにおける収支報告を市民の皆様が見て、ああ、こういう状態であると、これだったらまだ我々としても、市民としても、安全で安心で医療センターに命を預けることができると。巷間に言われている赤字だらけであって、医療センターがいつやめてしまうのではないかと、そういった危惧をよく聞きます。また、先ほど申し上げました優秀であり人格のすぐれた医師を、市長を初め職員の皆さんが一生懸命取り組んでいる、そういった姿をもっと広報活動を行って、市民を安心させていただくような活動を行っていただきたい。それが、紀南の中核を担う医療センターの責務であると私は考えております。市長、いかがでしょうか。 ◎市長(田岡実千年君)  本当にそのとおりだと思います。さまざまな提言本当にありがとうございました。 ◆5番(福田讓君)  最後に市長、この件について医師の確保、そして市長の代理を受ける特命の職員として医師確保に奔走できる、早急に庁内で会議をしていただいて、実行に移せるように検討をお願いしたいと思います。いかがでしょうか。再度、御答弁お願いします。 ◎市長(田岡実千年君)  早速、庁内で検討したいと思います。 ◆5番(福田讓君)  ではこの項は終わらせていただきます。 続きまして、寿楽荘の運営についてお聞きをいたします。 過日全員協議会において、寿楽荘について、現在、新宮市が運営する方法を指定管理者制度に移行し、老人福祉施設を運営している社会福祉法人に委託する方向で進められていることにつき御説明がございました。新宮市の財政を考えるとき、経費の節減と行財政の改革を行おうとする田岡市長の公約に基づくものと、私は一応理解できるものと考えております。 まず、寿楽荘の指定管理への移行に当たり、第一に、入所されている高齢者の方の生活支援の充実、嘱託職員の雇用の確保、嘱託医、看護師等の充実を確実に実行していただける社会福祉法人の選択を慎重の上にも、慎重に時間をかけて検討をしていただきたいと思います。 田岡市長の御答弁をお願いいたします。 ○議長(奥田勲君)  田岡市長。 ◎市長(田岡実千年君)  高齢者の施設ということで、本当に運営する側、まず第一に、その思いやりの心を持ったところに担っていただかなければならないと思いますので、しっかりそういうところに担っていただくようにしたいと思っております。 ◆5番(福田讓君)  3月の一般質問でも、市長並びに担当課長にお聞きした件でございますが、寿楽荘において生活支援が今後困難になられていくであろう高齢者のために、将来に向けて特別養護老人ホーム等の併設を考えられていますでしょうか。 ◎健康長寿課長(垣本正道君)  寿楽荘を指定管理にするに当たっては、今後、指定管理を受けていただく方、その方との協議になろうかと思いますけども、その協議の上によって、今後どのようなものがふさわしいのか、また必要なのかというようなところを協議していきたいと思いますので、特別養護老人ホームを併設ということは、今そういうふうになるということはちょっとお答えできませんので、御了解いただきたいと思います。 ◆5番(福田讓君)  そうしますと、寿楽荘でもう単独の養護老人ホームとして、今後、木ノ川で運営を委託すると、そういったことで御理解をしてよろしいでしょうか。 ◎健康長寿課長(垣本正道君)  はい、現在のところは単独という形で指定管理をしていただいて、その上で、空き地等もございますので、どのようなものがいいのかというようなことは、お互いに協議をして進めていきたいと思ってます。 ◆5番(福田讓君)  ただいま市長からも御答弁いただきましたように、指定管理者制度に移行する予定で、現在、新宮市は事務的手続を進められております。過日の同僚議員の質問の中においても、やはり新宮市で自前で運営していることから、今度の指定管理者に移行に伴ういろんな心配というような御意見もございました。特に市長にお願いしたいことは、やはり新宮市が経営する新熊野体験研修センターとか、さつきとか、そういった指定管理者でなく、命をあずかる、第2の人生、それをあずかる大切な施設でございますので、何度も申し上げますが、十二分にも慎重に慎重に、社会福祉法人の免許を持たれている業者を選択においては慎重に、どんだけ慎重になっても結構ですから、時間に焦らず委託する業者の選択をお願いしたいと思います。もう一度、御答弁をお願いいたします。 ◎市長(田岡実千年君)  新宮市の私たちの先輩といいますか、これまで新宮市に御尽力いただいた方たちが安心・安全で幸せに暮らしていただくためにも、しっかりその辺のことをやっていきたいと思います。 ◆5番(福田讓君)  強い田岡市長のお言葉ですので、私も市長に対し、信頼をもって今後とも福祉活動、また政治活動においても頑張っていただきたいと思います。 市長は、やはりお答えは真っすぐな方ですので、御答弁は率直、真摯に答えられております。 私がおつき合いをした佐藤市長は、県職で三十数年余り勤務され、市長を2期されました。やはり行政経験から佐藤市長は質問においても、まさに立て板に水のごとく市長は答弁されておりました。行政マンとしての考えはやはり強かったと思います。 今回、市民の選択を受け、選挙で当選された田岡市長は、僅差でありますが、あなたにかけた市民の声を、行政マンから企業マンへの市民の信託でございます。市長は、歯に衣を着せない御答弁で、一般質問でも議員各位の質問に答えられております。歯に衣を着せないということは、とりようによっては誤解を招くところもありますが、あなたのその若さと真っすぐ素直に率直に答弁されている姿は、きっと市民の方も好感を持って見つめていてくれると私は確信をいたしております。 続きまして、防災のための市民への協力要請についてをお聞きします。 新宮市においては、東南海・南海地震に備えて、市民に情報を提供し、市民に防災のための出前講座や防災マニュアルの製作、さらには市民の協力をいただきながら、特に各区長さんを中心に中年層や高齢者のための防災研修を積極的に行っておりますことは大変ありがたく感謝をいたしております。 さて、私は過日、市民の方からお電話をいただきました。内容は、新宮市は防災活動に大変熱心に取り組まれていることについてのお話でございました。その中でその方は、御承知のとおり、新宮市の高齢化比率は30%を超えてまいりました。もしも、近年に東南海・南海地震が発生したときは、高齢者が多く市民が協働で助け合うにも、自分自身を身を守ることさえもままならぬ状態であるとのことです。こういったときに、体力、気力、知識も伸び盛りの高校生に対して新宮市がお願いして、高校生を対象にした防災研修を、御家族の方や学校の御理解を得て進めていただきたいとの要請でございました。 その後、新聞報道で、県が紀北の高校生を対象にした防災研修の実習を行ったことが掲載されておりました。さらに、最近、新宮市においても、中学生の協力を得て防災研修の実習を行ったことが紀南新聞にも掲載されておりました。 近い将来起こり得ると言われる東南海・南海地震に備えて、新宮市はいろんな施策を行っていくことは当然の責務でありますが、申し上げました高校生や中学生を対象にした防災研修を消防署が中心になり、また防災担当者が中心となって、学校関係者、御家族等の御理解をいただきながら進めることができるならば、市民にとっても大変心強いものになると思いますが、担当課、または市長の御見解をお聞きしたいと思います。 ○議長(奥田勲君)  井上防災対策課長。 ◎防災対策課長(井上登君)  大地震におきましては、災害発生直後に被害の拡大を最小限に抑えるためには、それぞれの地域に暮らす住民一人一人の力が必要であります。議員おっしゃるように、新宮市も高齢化してきております。その中で高校生、中学生の位置づけは、私としても即戦力として大いに期待しているところであります。 それで、防災への取り組みについては、中学校について、議員は何か防災教育をやったというふうに話しておられましたが、ある学校に聞きますと、地理の授業で台風、地震、津波の項目はあるが、防災教育としての取り組みはしていないという話を聞きました。 それと、新翔高校におきましては、平成19年、20年、21年と防災教育の拠点推進校として防災への取り組みを行っていただきました。授業では、2年生が熊野と防災、内容的には、地域の特徴を学び、災害の知識を得て、津波や火災被害など、地域ごとに抱える問題をまとめるというような授業であります。3年生は防災デザインということで、2年生での知識を生かして、避難経路板や防災紙芝居をつくるなど、実践を重視した内容の授業となっております。また、校外の取り組みにおきましては、地域との交流として佐野区の防災訓練や社会福祉協議会が主催するボランティアセンター設置訓練に参加しております。また、希望者は神戸の防災センターへの見学も行ったというふうに聞いております。その中、平成20年度は、生徒6名が防災士を取得したというようなことも聞いております。 そういうことで、授業時間の中から数時間を防災教育に充てることについて、学校が協力していただけるのであれば、積極的にこちらから防災教育にかかわらせていただきたいと考えております。 ◆5番(福田讓君)  市長のお考えをお願いします。 ◎市長(田岡実千年君)  昨日もゲリラ豪雨ということで、本当に床上浸水も何軒か出ております。この防災、まず、行政が中心となって頑張ることだと思っておりますが、十数年前の阪神・淡路大震災のときには、直後の初動時には、地域の住民が命を助けたということもあります。そういう意味では、行政だけではなくて、やっぱり地域住民の方々の防災ということも非常に有事の際には重要になってくると思いますので、そういう意味でも、広く学生さん、そしてまた町内会、区など、この防災の意識を広げていただきたいなと思っております。 ◆5番(福田讓君)  私は、高校生、中学生というのは、体力そして気力もますます伸び盛りでございます。やっぱりそういった震災が起きたときに市民が建物に押さえられたり、そして足を挟まれたり、そういったときには、高齢者の方にはなかなか力がございません。助けることができなかったという事象もございます。私は、やはり高校生、中学生といってもまだ子供たちでございます。しかし、体力はかなり大きくなっております。力の関係、やはり伸び盛りですので、そういったお力をおかりして、新宮市も消防署、防災担当課も、その力によっていろんな防災に関する知識というんでしょうか、消防署にはいろんな知識がある、防災担当課にもいろんな知識がございますので、研修をしていただけるならば、これも御家族や学校関係の御了解も要りますが、実習訓練とかそういった形の、初めは希望者かもわかりませんが、過日の新聞ではそういう形で載っておりました。やっぱり私たちの住んでいるこの新宮市において少しでも防災活動に役は立てないかというそういった前向きの生徒の方もございますので、新宮市としても、これからの広報活動においてお願いですね。これはあくまでも、やはり生徒ですから。そのあたりを十二分に考慮され、研究されて、前向きに検討を進めていただきたいと思います。一応、市長からも答弁いただきましたので、その点、よろしくお願いしたいと思います。 続きまして、みんなの協議会についてお聞きいたします。 先ほど同僚議員からも御質問がございました。田岡市長の公約の柱である市民が主役の市政を実現するために、市民が市政に参加できるみんなの協議会は本年4月以降発足いたしました。市民の参加を得て、市民の声を市政に反映していこうとするこのことは、田岡市長の斬新な発想であり、特に若い方々が参加されていることも、新宮市にとりましてもエネルギッシュであり、期待と関心を持って見詰めております。 さて、発足から4カ月以上となりますが、現在の進捗状況と今後の活動についてお聞かせをお願いしたいと存じます。 ○議長(奥田勲君)  辻協働推進課長。 ◎協働推進課長(辻篤樹君)  みんなの協議会の進捗なんですけども、第1回が6月30日に開催されまして、20名の方の委員で委嘱させていただいて開催しております。公募の方、また団体から推薦いただいた方、また地域からの代表の方の委員で構成しております。 2回目が8月5日に開催して、これからの方向性を検討いたしました。その中で、20名を三つの委員会に構成して、委員会で審議して、最後には全体会のみんなの協議会で合意形成を図っていこうやないかということで、三つの委員会を構成しました。福祉環境委員会、まちづくり委員会、共育なんでも委員会という三つの委員会で委員さんに所属いただいて、ただいま、その委員会を2回、3回開催している状況であります。 ◆5番(福田讓君)  協議会にかける市長の思いはいかがでしょうか。 ◎市長(田岡実千年君)  議員さん、言っていただきました市民が主役の市政という中で、それだけではないんですけど、しっかり市民の皆さんの意見を反映させていただいた市政運営をやっていきたい。そしてまた、民間の活力をおかりして新宮市を活性化したいという思いで、協働推進課、そしてみんなの協議会を発足させていただきましたが、早速、この福祉環境委員会からは、まちなかで高齢者が気軽に立ち寄って憩えるコミュニティーレストランの設置、あと共育なんでも委員会では、なんでも相談塾事業ということで、小中学生に勉強や勉強以外の相談にも応じる事業を行っていただけると聞いておりますし、またまちづくり委員会では、駅前周辺を何とかきれいにしたいし、できれば人が集まってくるような場所をつくっていきたいと。そういう、今、主なところを紹介させていただきましたが、民間の力で、実際、割と具体的な計画になってきておりまして非常にうれしく思っておりますし、また心強く思っております。 ◆5番(福田讓君)  再度お聞きいたします。この協議会、6月30日に第1回会議、そして、8月5日に第2回と、大体1カ月半から2カ月の間で協議をされているのでしょうか。 ◎協働推進課長(辻篤樹君)  当初の予定は、毎月1回開催する予定でやっております。ただ、今、8月5日の第2回の中で三つの委員会を構成しまして、それで、三つの委員会で各委員会ごとに、自分たちで協働で何ができるか、地域課題を見出して何ができるかというのを協議していますので、次の第3回は今月の30日にあるんですけども、その期間がちょっとあいてる感じなんですけども、委員会を効率的にしていくということで期間をとっております。今晩におきましても、二つの委員会が開催される予定であります。 ◆5番(福田讓君)  なかなか1カ月に1回と申しましても、皆さん方、お仕事をお持ちで、そして家族をお持ちの方が多いと思いますが、ほとんど御家族をお持ちの方が多いわけでしょうか。 ◎協働推進課長(辻篤樹君)  委員さんの構成は20代前半、24歳の方から、最高は80歳の女性の方まで入っていただいて、独身の方もおられますけども、御家庭を持っておられる方もおられます。 ◆5番(福田讓君)  独身の方、また、御家族をお持ちの方、また、若い二十歳代の方から80代ということで、広い範囲の各層においていろんな御意見を承れることは、本当にこれは今までにはない、市政の一歩前進した斬新な考え方であると私は思っております。 民間の活力を市長が期待して、みんなの協議会を発足させておりますので、今後とも息の長い、そして着実に実行に移れる、そして少しでもいいものは取り上げていくという形の協議会であっていただきたいし、そして市民の方が市政に参画できるという、やはり一つのまちづくりに希望が持てることだと私は思っております。 ぜひとも、若い田岡市長でありますので、田岡市長を支えながら、新しい新宮市のまちづくりのために、事務局も大変御苦労はあると思いますが、しっかりと把握をしていただき、新しい斬新な考えを持って計画を立てられ、新しい考えを吸収していただくように今後とも期待をいたしております。 では、最後になりますが、過疎地域の市政が行う安心対策についてお聞きいたします。 平成17年10月1日に、旧新宮市と旧熊野川町が合併してはや5年を迎えようとしております。合併時の人口は3万4,255人でしたが、本年9月1日現在では3万2,357人となっており、5年間の間に約2,000人近くの人口が減少しております。御承知のとおり、旧熊野川町の過疎地域では高齢化が進み、限界集落になろうとしている地域も見られてまいりました。 また、新宮市内においても、少し路地に入りますと空き家が目立つようになってまいりました。また、空き家が古くなり、壊れかけ、近隣の方にも迷惑をかけていることも見受けられました。 現在、新宮市ではひとり暮らしの高齢者に対して、電話回線を利用しての緊急通報装置を貸与して、高齢者の安否を確認しておりますが、昨今では御承知のとおり、認知症の方が多くなりつつあります。緊急通報装置を使えなくなることが想定されます。 最近の報道で目につくのは、高齢者等の安否の確認であります。新宮市としては、過疎地域における安心対策としてはどのような施策をお考えでしょうか、お聞きをいたしたいと存じます。 ○議長(奥田勲君)  垣本健康長寿課長。 ◎健康長寿課長(垣本正道君)  今、議員おっしゃられた緊急通報システムがございます。それと、熊野川園のほうで、配食サービスを、これは週に1回ですけれども、行っていただいております。また、介護認定を受けられましたら、ヘルパーさんとか、介護サービスを使うことができますけれども、熊野川地域において、まだ介護の認定をされていない、いわゆる自立の方につきましては、自立のデイサービスを熊野川園とさつき温泉のほうで、これは熊野川園が主催して行っていただいております。あと、高齢者の安否確認としましては、地域におられます民生委員児童委員さんの方々の協力をいただいております。 ◆5番(福田讓君)  私は一つ、市長にも御提案がございます。田舎におきまして高齢者の生活状態を見守るために、臨時の嘱託職員を定期的に派遣され巡回されてはいかがと思うんです。と申しますのも、これはまた雇用の一つになりますので、一応、私からの提言でございますが、あるテレビの報道で日本の1カ所の村のことでしたが、そういって郵便局に委託されて、高齢者のひとり暮らしの方を定期的に回られてることを拝見しました。この点について、市長はどのようなお考えでしょうか。御提言でございますが。 ◎市長(田岡実千年君)  今後、この高齢者のひとり暮らしはふえてくる傾向にあると思いますので、ここはやっぱり福祉として施策を実行していかなければならないと思っております。 ◆5番(福田讓君)  わかりました。一人でも、やはりひとり暮らしで病気によって亡くなられてもそのまま放置されている、こういった状態をなくすためにも、やはり見守り隊と言うんでしょうか、そういった形の施策も市長のほうで職員と十分検討され、前向きに検討されてお考えを出していただきたいと思うし、市長の市民が主役の市政ですので、ぜひともお考えをしていただきたいと思います。 私、最後と申しましたが、もう1点ございました。高齢者の福祉対策についてお聞きします。 寿楽荘の指定管理者委託が進められている現状でございます。私が3月議会で質問した高齢者生活支援センターの建設について、再度リンクしてお聞きいたします。 寿楽荘が指定管理者委託になることを想定しますと、社会福祉法人に運営をお任せするわけでありますから、市長の思いである、ひとり暮らしの高齢者たちの安心の生活場を提供する高齢者生活支援センターの建設に向けて準備をされてはいかがかと存じます。 以前のお話では、寿楽荘の運営が定まっていない中では、生活支援センターの建設計画も検討中であるとお聞きいたしております。何度も申し上げますが、田辺市本宮町内では既に3カ所建設され、社会福祉協議会に委託して運営をされております。市長も言われております、市の財政を考えるとき、比較的予算も少なく、10人程度の支援ハウスを考えていますとのことでございました。 熊野川町地域、高田地域には、市の建物や休校された学校等がございます。ぜひ早急に財政課、健康長寿課、福祉課との検討に着手され、市長の市政に市民の風の中にうたわれている三つの基本方針である市民所得倍増、行政大改革、福祉全面充実の中の大切な一つでもありますので、ぜひとも市長に政治決断をお願いし、高齢者生活支援センターの建設に向けてゴーサインを出していただきたくお尋ねを申し上げます。 ○議長(奥田勲君)  田岡市長。 ◎市長(田岡実千年君)  マニフェストにも高齢者の共同生活場の提供というふうに掲げさせていただいておりますし、また、この支援ハウスは、新宮市には一つの施設もありませんので、ぜひ近いうちに計画していきたいなと思っております。 ◆5番(福田讓君)  ぜひとも、市長の三つの指針でありますので、三つを一遍はなかなか難しいと思いますが、田岡市長の市政に市民の風の中の基本理念、市民所得倍増、行政大改革、福祉全面充実に向けて、一つ一つ着実に実行に向けて今後とも市政運営に携わっていただき、政治姿勢を全面に打ち出し、若さと行動力をもって新宮の市政を担当していただくように強く求めて、一般質問を終わります。ありがとうございました。 ○議長(奥田勲君)  10分間程度休憩します。 △休憩 午後2時00分--------------------------------------- △再開 午後2時18分 ○議長(奥田勲君)  休憩前に引き続き会議を開きます。 一般質問を続行いたします。--------------------------------------- △三栗章史君 ○議長(奥田勲君)  11番、三栗議員。 ◆11番(三栗章史君) (登壇) 一般質問に入る前に、きのうのゲリラ豪雨で被害に遭われました市民の皆様には心よりお見舞いを申し上げます。 それでは一般質問に入りたいと思います。 質問のほうなんですけれども、同僚議員が多数、同じ質問をされておったんですけども、重なる部分も多いと思いますけども、どうぞよろしくお願いいたします。 まず最初に、指定管理者制度についての中のモニタリングについてを御質問させていただきます。 モニタリングの調査の結果について質問いたします。指定管理者制度の状況については、6月議会の一般質問でもお伺いしたところですが、その中でモニタリングについての概要をお聞きしました。そのときには、たしかモニタリングの最中であるとの御説明がありました。そろそろ結果が出たのではないかと思いますので、モニタリングの内容及びその結果について御質問したいと思います。 まず最初にお尋ねします。6月議会以降のモニタリングの進捗状況はどうなっていますか。それと、対象施設ごとに御説明ください。 ○議長(奥田勲君)  上路総務課長。 ◎総務部次長兼総務課長(上路拓司君)  モニタリングは会館、集会を除く14施設、施設名で申し上げれば、農林漁業体験実習館、高田健康保養館、新熊野体験研修センター、多目的軽スポーツ施設、林業総合センター、熊野川物産販売、いわゆるかあちゃんの店であります。徐福公園、交流促進施設さつき、小口自然の家、小口キャンプ場、福祉センター、中央児童館、佐藤春夫記念館、港湾施設の14施設について実施いたしました。 7月から8月にかけまして、それぞれの施設の所管課が、指定管理者、新熊野体験研修協会、熊野川森林組合、新宮市熊野川物産加工組合、新宮徐福協会、SPORTS PRODUCE熊野、新宮市社会福祉協議会、佐藤春夫記念会、新宮港湾財団の8団体に対してモニタリングを実施いたしました。 モニタリングは施設ごとに行いましたので、件数としては10件であります。評価項目につきましては、共通したものとして14項目を定めまして、それぞれの項目ごとA、B、Cの3段階評価を実施いたしました。その後、その評価概要につきましては、評価基準にばらつきがないかどうか、再度、所管課と行革担当であります総務課とが打ち合わせを行い、集計したところであります。 ◆11番(三栗章史君)  評価は3段階のA、B、Cの評価だとお伺いしましたが、その基準について詳しく教えてください。 ◎総務部次長兼総務課長(上路拓司君)  1施設につきまして、先ほど申し上げましたように、14項目の評価を実施するわけでありますが、それぞれの評価について若干違いますが、大ざっぱに申し上げますと、年度当初に提出された事業計画と照合いたしまして、目標値を達成しているか、仕様書どおりの管理をしていただいているか等について評価をいたします。 例えば目標値を定めておる場合などは、目標値の80%から120%までの場合はB評価となります。また、仕様書どおりの管理をしていただいていると、利用者からの苦情がないなどの場合につきましてもB評価であります。つまり、B評価であれば、おおむね適正な管理がなされていると判断することになります。14項目のうち、A評価を想定できる項目は5項目程度と考えてございます。目標値のある場合でも、120%を超える達成率が要求されて初めてA評価となるようにしてございます。また、C評価につきましては、当初計画と比べて未達成の事項や改善点がある場合には、C評価とさせていただくことがございます。 ◆11番(三栗章史君)  というと、A評価というのはかなりハードルが高いということでございますね。わかりました。 ある地方紙の記事で、徐福公園について厳しい評価が出ているとの記事を見たんですけども、実際のところ、評価のほうはどういうふうになっておるんでしょうか。 ◎総務部次長兼総務課長(上路拓司君)  確かに、ある地方紙ではそのような記事が掲載されておりました。徐福公園にC評価の厳しい結果が示されたというような内容の記事でございました。 先ほど申し上げましたように、それぞれの施設について14項目の内容について評価を行わさせていただいております。その総合評価によりまして、施設の適正管理が行われているかどうか、サービス向上が図られているかどうか、利用者の満足度が確保されているかどうかを総合的に記載した内容を市民の皆様に発表することとしております。その当時、取材に見えられた記者さんにも、その点を十分御説明申し上げたのですが、あのような内容の記事になりまして私どもとしては当惑しているところであります。確かに、項目によってはCとなった項目もございます。それは徐福公園に限ったことではございませんで、ほかの施設についてもC項目をつけている施設もございます。ただし、全体的には適正な管理がなされていると、所管課も行政担当事務局である総務課も考えてございます。 施設管理につきましては、改善すべき項目があるのはある意味当然であると考えております。また、その内容につきましても、今後十分対応していただける内容であると考えてございます。 ◆11番(三栗章史君)  わかりました。それでは、徐福公園以外のほかの施設については、どのような評価になっておりますでしょうか。 ◎総務部次長兼総務課長(上路拓司君)  徐福公園以外のその他の施設につきましても同様でございまして、おおむね良好な施設運営がなされていると考えております。市といたしましては、次年度までに改善をお願いしたいと考えている点につきましては、数カ所の施設におきまして、主には運営経費の会計区分の記載方法について工夫の余地があるのではないかと考えております。その点は、施設管理者と協議をしていきたいと考えてございます。 ◆11番(三栗章史君)  ということは、業務的にはほとんど問題がないということですね。わかりました。 あの新聞記事では、改善されない場合は、期間中であっても契約が解除できると書かれていましたが、その点についてはどのような見解をお持ちでしょうか。 ◎総務部次長兼総務課長(上路拓司君)  確かに、条例上では、モニタリングにおいて管理水準を満たさなかった場合には、条例第9条第2項に基づき、是正または改善を指示するものとしております。また、指定管理者が当該指示に従わない場合、または、市が指定する期限までに是正等を行わない場合は、第10条に基づき、指定管理者の指定を取り消したり、期間を定めて業務の全部または一部の停止を命ずることができるということになっております。 ただし、今回のモニタリングの結果は、先ほども申し上げましたように、すべての施設においておおむね良好との判断を示してございます。若干の指摘事項はございますが、現時点ではそのような見解は持ってはございません。 ◆11番(三栗章史君)  わかりました。おおむね、それでは合格というんでしょうか、正常に運営されているということで理解しておきます。ですけども、やはり指定管理というのは民間のノウハウを利用してよりよいサービスを届けるということ、このサービスに関しましてはこれ以上ないということはないと思いますので、現状に甘えることなく、また、進めていっていただきたいと思います。 それと市民に公表するとのことでしたが、その時期はいつごろになるんでしょうか。 ◎総務部次長兼総務課長(上路拓司君)  市民の皆様方には、ホームページを通しての公表を予定してございます。それぞれの施設につきまして、総合的な評価事項や改善事項について、簡潔な文書による記載と、先ほど申し上げましたABCの数を記載していく予定であります。 既に集計はできております。公表時期は議会終了後の9月末を予定してございます。 ◆11番(三栗章史君)  わかりました。 それでは次に、寿楽荘の件について、これ、もう同僚議員の杉原議員も御質問されておりまして、命を預けるというんですか、生命にかかわる部分でありまして、今までの部分とはちょっと違った指定管理になると思いますので、御質問させていただきます。 まず、指定管理の導入の理由というんでしょうか、私たちも全員協議会で御説明を聞いておるんですけども、もう一度お答えいただけますでしょうか。 ○議長(奥田勲君)  垣本健康長寿課長。 ◎健康長寿課長(垣本正道君)  これまでの行政改革の流れの中で、寿楽荘の職員が退職をしても、職員の採用はせずに嘱託職員で運営を行ってきました。現在、職員4名、嘱託職員11名でございます。4年前ですか、南紀園の建てかえの話がありまして、そのときに市としては、寿楽荘を南紀園に統合という方向で話を進めてきましたけれども、やはり新宮市として必要な施設であり、統合をせずに存続をしていきたいということを議員の皆様の同意をいただいて決定したところであります。ただ、存続につきましては、市直営ではなく、指定管理等の民間活力の導入を前提としております。 指定管理導入につきましては、平成24年度を目標としておりましたが、本年6月に職員の退職があり、また、22年度をもって2名の職員が定年退職を迎えます。今後の現場での職員の配置が困難であることなどによって、平成23年度からの指定管理ということで議員の皆様にも全員協議会で御了解いただいたところであります。 ◆11番(三栗章史君)  わかりました。それで、選定方法になるんですけども、今までの指定管理と若干異なる業務でございますので、いろいろ条件がつくと思うんですけれども、その辺のところ御説明ください。 ◎健康長寿課長(垣本正道君)  指定管理を行うに当たっては、社会福祉法人というふうに限っております。 ◆11番(三栗章史君)  ということは、あと、医療法人とか、そういう医療関係のところはもう入らない、社会福祉法人1本ということでよろしいんでしょうか。 ◎健康長寿課長(垣本正道君)  そのとおりでございます。 ◆11番(三栗章史君)  わかりました。その社会福祉法人に限る理由というのはどのようなところになってくるんでしょうか。 ◎福祉事務所長兼福祉課長(浜前泰弘君)  老人福祉法の中で、そういう高齢者の施設として養護老人ホームは位置づけられるところでございますけれども、運営することができるのは、例えば南紀園のような一部事務組合、あるいは、行政、社会福祉法人がその運営をすることができるというふうに定められております。 ◆11番(三栗章史君)  わかりました。あと、指定管理するときの管理料等は、もう計算されてはおるんでしょうか。 ◎健康長寿課長(垣本正道君)  指定管理料につきましては、今後、指定管理者が決まれば協議を行っていくこととなります。現行予算の範囲内でというふうには思っておりますけれども、柔軟に考えていく必要があろうかというふうには思っております。 全協の中で、一度資料としてお示しをさせていただいておりますけれども、これにつきましては、一応事務費と生活費の部分というのが指定管理料の基準になろうかと思いますけれども、入所されている方の人数、そういったことでも変わってきますので、具体的なことは今後の協議となります。御了解いただきたいと思います。 ◆11番(三栗章史君)  わかりました。何度も言うようですけども、ここは生命にかかわる部分も関してきますので、業者選定に関しまして、それと選定の条件、慎重に慎重を重ねていただいて、より高齢者の方が安心して住んでいただける施設にしていただきたいと思いますので、ぜひともよろしくお願いいたします。 それでは、次の項に移ります。 公共施設における受動喫煙防止の取り組みについて、これも辻本議員も質問されておりましたが、質問させていただきます。 10月1日には、たばこのほとんどの銘柄が1箱110円以上の値上がりとなり、禁煙外来を訪れる喫煙者や禁煙補助商品の売れ行きが増加していると報道されています。また、値上げ後には、禁煙挑戦者がさらに増加し、喫煙率の減少に拍車がかかるのは確実だと思われています。 私もたばこを吸う者の一人として場所やマナーに注意し喫煙しているのですが、たばこの煙は喫煙により直接吸い込まれる主流煙よりも、火のついた部分から立ち上る副流煙のほうがより多くの有害物質を含んでいて、受動喫煙の影響は目の痛みや鼻詰まり、頭痛などの不快症状だけでとどまらず、呼吸機能や循環機能が損なわれ、長期的にはがんの危険性が高くなると言われております。 そのため、不特定多数の人が訪れる公共施設には、受動喫煙防止の取り組みがなされておりますが、現在、新宮市はどのような状況になっておりますか。 ○議長(奥田勲君)  上路総務課長。 ◎総務部次長兼総務課長(上路拓司君)  市の庁舎につきましては、御承知のように、来庁者、職員を問わず、建物内禁煙の措置をとってございます。これは、旧新宮市の時代に受動喫煙の防止の取り組みの一環といたしまして、この庁舎であったり、高田支所、三輪崎支所、児童館、隣保館等につきまして、平成16年6月1日から建物内禁煙に取り組んだという経過がございます。 ◆11番(三栗章史君)  それでは、庁舎以外の施設は今、どのような状況になっておるんでしょうか。 ◎総務部次長兼総務課長(上路拓司君)  平成16年当時の資料を見ますと、その当時、既に医療センターであったり、図書館、あるいは体育館、市民会館などは建物内禁煙の状態にあったとなってございます。また、学校施設につきましては、先日の辻本議員の御質問にもございましたように、その当時、既に敷地内禁煙の措置をとってございました。それで、平成16年6月1日に、市立の保育所についてはこの時点から敷地内禁煙の措置をとらしていただいてございます。また、その当時、クリーンセンター、寿楽荘、グリーンランド等の施設につきましては、当分の間、分煙という措置をとらしていただいて、現在まで続いているというふうに判断してございます。 ◆11番(三栗章史君)  近隣の町村や県下ほかの市の取り組み状況は、今どういうふうになっておるんでしょうか。 ◎総務部次長兼総務課長(上路拓司君)  公共施設全体については承知してございませんが、庁舎については調べてございます。庁舎について申し上げますと、県内、私ども新宮市を含めまして9市、それと郡内の近隣の5町村を足した14団体で見ますと、分煙が10団体、本市と同様の建物内禁煙が本市を含めまして3団体、敷地内禁煙は太地町の1団体となってございます。お隣の三重県では、紀宝町と御浜町が建物内禁煙、熊野市が敷地内禁煙となっているとのことでございます。 ◆11番(三栗章史君)  分煙としている自治体も多いようでありまして、分煙でも、これは問題はないんでしょうか。 ◎総務部次長兼総務課長(上路拓司君)  昨日、辻本議員の御質問でもお答えさせていただいたんですけども、ことしの2月に厚生労働省の健康局長より通知がございました。再度の話になるんですけども、多数の者が利用する公共的な空間については、原則として全面禁煙であるべき。その中で、全面禁煙は受動喫煙対策として極めて有効であると考えられるため、受動喫煙防止の基本的な方向性として、多数の者が利用する公共的な空間については全面禁煙であるべきである。また、少なくとも、官公庁や医療施設においては、全面禁煙とすることが望ましいとされてございます。でありますから、今後は周辺自治体においても、建物内禁煙の方向には必ず進むのではないかと考えております。 ◆11番(三栗章史君)  地方紙で敷地内禁煙の話題を見たんですが、市としては、そのような予定はあるんでしょうか。 ◎総務部次長兼総務課長(上路拓司君)  現在、内部協議の段階ではございますが、この市の庁舎、熊野川行政局、三輪崎支所、高田支所の行政部門の施設について、試験的に敷地内禁煙に取り組んでいきたいと考えてございます。ただし、その時期については、現在まだ確定には至ってございません。 ◆11番(三栗章史君)  分煙ということについて、完全に煙をシャットアウトしてしまって、煙がほかの人にはいかないというような喫煙ルームやないんですけども、そういうような考えは、そうするとこれからもう含まれていないということでよろしいでしょうか。 ◎総務部次長兼総務課長(上路拓司君)  現在の流れにつきましては、公共施設につきましては全面禁煙ということでございますので、公共施設の建物の中で、喫煙ルームを設けて喫煙できる場所を確保するという考えは持ってございません。 ◆11番(三栗章史君)  たまたまこの写真週刊誌で、神奈川県が条例で禁煙をやっておりまして、これは公共施設だけじゃなしに、民間のレストラン、飲食店も入っておりまして、その結果、売り上げがかなり落ちているというような記事も載っております。これは愛煙家の言い分ではございますけども、たばこ税払てるんやんで、その税金で吸える場所を多少は確保してもらいたいというような記事で締めくくっておるんですけれども、私もその気持ちは多少持っておりまして、やっているんですけれども、やはり健康ということになりますと、どうしても我慢をしていかなあかんのかなと思っております。 ですが、地元でたばこ店などもかなりありますし、余り一気にやりまして、禁煙が進むのはよろしいんですけども、やはりこれで生計を立ててるとこもございます。先ほども言いましたように、新宮はまだそこまでいかないとは思うんですけれども、飲食店なんかにも影響が及ぶということもありますので、行うタイミングといいましょうか、そこら辺もよく考えていただいて、値上げと同時にということになりますと、なかなか一気にやめる方がふえたりもすると思いますので、その辺の時期とかも考えていただきたいと思います。 それと、やはり職員の方でもまだかなり吸われる方もおると思うんですけれども、これ、敷地内全面禁煙になりますと、もう、仕事中はもうほとんど吸えないということになってきますと、精神的になれるまではいらいらしたりする方も出てこようかと思いますので、そういうところもフォローすることもよく考えていただきたいと思います。 時期は未定ということなので、取り組むことを想定した場合に、市民や庁舎利用者への周知についてはどのように行う予定になっておりますでしょうか。 ◎総務部次長兼総務課長(上路拓司君)  基本的には6年前、平成16年度に取り組んだときと同じようなやり方をしていこうと考えてございます。具体的には、市として実施時期をまず定めたら、その後、議会側への申し入れ、それから、広報紙への掲載、地方紙への掲載依頼、それと庁舎、施設周辺への掲示板、ポスター的なものを張り出して、何月何日からこの辺は禁煙になりますよということをしていきます。それは、実施時期の1カ月前にはしなければならないと考えてございます。 平成16年のときは、3月の末に市としての禁煙の方針を定めまして、それから、もろもろの手続を踏んで実施時期が6月1日でございました。5月号の広報に載せた後、6月1日から実施したということになりますので、今回の場合も大体それくらいの時期は見ておく必要があるのかというふうには考えてございます。 ◆11番(三栗章史君)  今後、ほかの公共施設へもこれは広げていく予定でしょうか。 ◎総務部次長兼総務課長(上路拓司君)  これも確定ではございませんが、現実的に、施設によってはすぐにでも取り組める施設もあると思いますが、取り組めない施設もございます。一斉にすべての施設で取り組むというのは時期的にも難しいと考えてございます。それぞれの施設の状況を勘案しながら、それぞれの施設の所管課が判断していくのではないかと考えてございます。 ◆11番(三栗章史君)  わかりました。禁煙が進んでいくということでございます。先ほども言いましたように、実施日、タイミング等、よく考えていただいて、少しでも影響が少なく済むようにいろんな方面でも実施していただければと思います。 それでは次の項に入らせていただきます。 人工透析患者の方に熊野へ来ていただくための取り組みについてということで御質問いたします。 私の知人と話をしていたときでございますが、その知人のお父さんが透析を受けているので、旅行などあきらめていたんですけれども、ハワイで透析患者の方を受け入れるツアーがあり、そのツアーに参加してハワイ旅行に行ったそうです。お父さんは透析をしていて旅行などあきらめていたのに、ハワイに来られるとは思ってもなかったと大変感動したそうでございます。 いにしえより、この熊野は熊野詣に訪れた人たちに対しておもてなしの気持ちを持って受け入れたと聞いております。このような熊野の先人たちの行いが、熊野もうでの人気を影で支えた理由の一つだと私は思っております。 今、我々、熊野に暮らす者として、このおもてなしの気持ちを今また持つことにより熊野の観光発展につなげていきたいと思い、提案させていただきます。透析患者の方を対象にした観光を行っている事例というのはございますでしょうか。 ○議長(奥田勲君)  岡課長。 ◎商工観光課長(岡雅弘君)  透析患者様を対象にした観光ということでございますが、残念ながら、新宮市で透析患者様を対象にしました観光というのは特に行ったことはないと思っております。ただ、現在、民間の旅行会社様のほうでは、企画旅行などで個人プランとしまして南紀1周4日間などの商品が販売されているようでございます。 少しお時間いただきまして、このプランについて紹介させていただければと思いますが、この個人プランにつきましては、大阪または名古屋を出発いたしまして、まずは伊勢へと向かいます。賢島にて1泊。2日目は、電車にてこちらに来新していただきまして、熊野三山などをめぐって勝浦温泉で宿泊。3日目、午前中に新宮市内の医療機関におきまして透析を受けた後、白浜へと向かい白浜温泉で泊。最終日は、白浜温泉からそれぞれの出発地点に帰るというコースとなってございます。残念ながら、この中には新宮での宿泊は入っておらないわけなんですけれども、そのほかにも大手旅行会社からは、少人数、8名以上とか10名以上とかという形での少人数での企画商品がいろいろつくられておりまして、沖縄でありますとか、北海道などへのパックの周遊コースなども販売されているようでございます。 ◆11番(三栗章史君)  このような観光を行うためのシステムを整えるには、医療機関との連帯とか、あとやっぱりそういう御病気ですので食事にも制限があると思うんですけども、どのようなことを考えていけば実現できるのか。 ◎商工観光課長(岡雅弘君)  観光を行うシステムを整えるためにまず、最近、仕事でありますとか、観光で国内外を旅行される透析患者様は増加している傾向にあるようでございます。透析患者様が旅行される場合は、かなり周到な準備と、それから余裕を持ったスケジュールが必須条件であるというふうにも伺ってございます。 そんなような中で、まず透析患者の方々をお迎えするための観光のシステムというものを構築するにつきましては、何よりも、医療機関との連携というものが欠かせないのではないかというふうに考えてございます。 ◆11番(三栗章史君)  やはりそういった医療機関、今、新宮市では、そういう透析の方が透析を受けれる施設というのはどれくらいあるでしょうか。 ◎商工観光課長(岡雅弘君)  市内には透析施設といたしまして、医療センターを含めまして4施設ございます。医療センターにつきましては、緊急時の対応が主になってくると思われます。残り三つの民間の透析施設といたしましては、熊野路クリニック様、要外科・内科第二クリニック様、ましょうクリニック様、三つの透析施設がございまして、先般お伺いしたところでは、既に地元の透析患者以外にも、年末年始、さらにはお盆などでは受け入れを行っているというふうにもおっしゃっておられました。また、少数ながら旅行客も飛び入りの方なんでしょうか、受け入れた経験もあるというふうにもおっしゃっておりました。 ◆11番(三栗章史君)  そうすると、もしこれがツアーを組んだ場合に、前もって個人ツアーにはなるとは思うんですけれども、そういう依頼があれば、前もってこちらで手配をして、透析も受けていただくということは可能でしょうか。 ◎商工観光課長(岡雅弘君)  透析施設のほうでお伺いした際の受け入れのシステムというのがあるようでございます。まず、現在のところは本人からの問い合わせがほとんどというふうなことでございます。おおよそ1週間前までに透析のサマリー、診療情報とか、そういうものをファクスで送っていただく。ファクスで送られてきたサマリー、そして本人の希望などを調整して透析の実施日を決めます。その際、透析を受ける際に持ってきていただくものは、健康保険証、医療受給者証、そのほか原本のサマリーと、それから現在受診されている医療機関の紹介状、こちらのほうを御持参くださいというような形でのお話をお伺いしました。 ◆11番(三栗章史君)  その書類がそろっておればようやくというたらおかしいんですけれども、申し出しておけば、旅行に行ったときに透析を受けられるということでよろしいですね。 ◎商工観光課長(岡雅弘君)  そのとおりでございます。
    ◆11番(三栗章史君)  ありがとうございます。熊野の観光誘致について、おもてなし、よみがえり、いやしをキーワードにいろいろな可能性を模索していき、行政だけでなく、観光協会、商工会議、商店街など、官民一体となって頑張ってもらいたいと思います。そうすることによって、また違うアイデアも出てきて、今まで旅行に行けなかった人が行けたりということで、なお一層、熊野のファンになってもらえる方もふえるんではないかと。そういう小さなことからですけども、いろいろ提案していただいて、そういうツアーをつくっていただいて、積極的にセールスをしてもらうというふうなやり方を官民一体となってやっていくことによって、これも協働のまちづくりにつながっていくのではないかなと思っております。 今後ともどうぞいろいろ知恵を振り絞っていただいて、新しい企画を練っていただいて、なお一層、熊野が発展するように頑張っていってもらいたいと思います。 それでは、これで私の一般質問を終わります。 ○議長(奥田勲君)  10分間程度休憩します。 △休憩 午後2時54分--------------------------------------- △再開 午後3時11分 ○議長(奥田勲君)  休憩前に引き続き会議を開きます。 一般質問を続行いたします。--------------------------------------- △榎本鉄也君 ○議長(奥田勲君)  4番、榎本議員。 ◆4番(榎本鉄也君) (登壇) それでは、一般質問をさせていただきます。通告に従いまして行います。 まず、給食費無料化実施の可能性についてをお尋ねいたします。 市長は、9月議会を前にした定例記者会見で、あと二カ月で丸1年になるのを機にもう一度マニフェストを見直し、原点に返って市民の皆さんの期待に添えるよう改めて頑張っていきたいと思っていると、こう述べておられますが、このマニフェストの目玉施策といいましょうか、この給食費無料化について改めて市長にお伺いをしたいと思います。 まず、今の給食費の負担については、3月の予算で1年間の暫定措置と言っていいのかどうかわかりませんけども、当初の案で予算計上されていた1,900万円以内での一律値引きということになりまして、具体的にいいますと、月額1,000円引きの月額3,500円となっています。 私、正直言いまして、この案は議会の修正案ですのでまことに言いにくいんですけれども、私個人としては、この一律値引きというやり方は少々疑問があるわけでございます。そもそも値引き額の1,900万円という数字は、第2子以降の児童の分を無料化するという当初の当局提案の予算をそのまま値引き分として計上して、それを押しなべた形で1,000円引きという措置になると。 こうなりますと、まず政策としての理念が非常に希薄であるというふうに思うんです。完全に暫定措置と言わざるを得ない状態になっていると思います。この値引き額の算定も当初の当局案の第2子以降の無料化の予算ですので、これを毎年踏襲していくというのであれば、毎年その値引き額が変わってしまうことになります。第2子以降の児童が多い年は値引き額が多くなるが、1人でも少なくなってくれば、前年より値上げということになってしまう。これでは政策としては非常に不完全な形でありまして、保護者の皆さんの納得は得られないのではないかなと私は思っております。 まず、ここで市長に申し上げたいのは、政策は何のためという、そういう政策の理念といいますか、出てくる数字の根拠というんですか、そういうものをしっかりと明確にすべきではないかというふうに思います。 その意味からすれば、最初の当局提案だった第2子以降の無料化は、無料化という市長の公約、この一つの意思が反映されておりますし、また、少子化対策、子育てという政策の理念が今の値引きというよりはずっと明確に反映されているのではなかったかなというふうに考えております。 議員の間では、当初の当局案について、公平、平等な負担ということを考えるときに非常に問題があるということになったようでございますけれども、この当初の当局案というのは、簡単に言いかえれば、給食費を世帯当たりの負担ということに言いかえることができるのではないかなと思うわけです。そうしますと、子供が多くてもその負担は変わらない。まさに少子化対策としての政策の理念がここで明確になっております。 また、この議論の中で給食費を払っている子と払ってない子ができることを問題視する発言もあったと伺っていますけれども、これは今の現状では、子供たちの間でそういう話が出てくるという現状ではない。それに、一応世帯当たりの負担は厳然とあるわけですから、榎本家は榎本家で2人いようが1人しかいまいが4,500円の給食費を払っていると、こういうことを考えますと、給食費を払っていない子供は存在しないことになるわけでございます。 いろいろと言ってましても、今のいわゆる値引き制度、これはどう考えても市長の政策として来年も続けていくということはちょっと問題ではないかなというふうに私は考えているところでございますけれども、そもそも、この問題、先ほど市長の言葉にありましたように、もう一度原点に返れば、そもそも市長は給食費を無料化するというマニフェストを掲げて出発されてるはずでございます。 しかし、今の政策を見てますと、本当に市長の真意がいわゆるこれに対する理念といいますか、真意がわかりません。本当に市長は給食費を完全に無料化させるのか、それとも市長は、このような負担軽減措置で、いわゆる値引きで、市長の給食費無料化のマニフェストとしての結果責任を負うのか、どちらかを尋ねたいと思うんです。市長、来年のもうじき予算なんですけれども、市長は、まず給食費は無料化するんですか。それとも、こういう値引きとか、第2子以降無料とか、そういう軽減措置で続けられるのか、その辺のところを御答弁いただきたいと思います。 ○議長(奥田勲君)  田岡市長。 ◎市長(田岡実千年君)  マニフェストの目玉のこの小学校の給食費無料化が結果的に市民の皆様との約束を破ったという形になっていますこと、まずおわび申し上げなければならないのでありますが、この中へ入って財政を見たときに、合併の優遇措置が終わり、その後5年間でだんだん交付税が減ってくという中で、その辺は私も勉強不足で認識の甘さもあったことを反省してるわけでありますが、これ1回完全無料化にしたら、多分永遠とは言いませんが、結構長いこと無料化しなければならない。そしてまた、年間8,000万円近く要る中で、来年も完全無料化というのは、申しわけないができないと思います。 ◆4番(榎本鉄也君)  もうちょっと突っ込んで聞かせていただきますと、無料化はするんですか、しないんですか。確かに今は財源がないと。だけど、田岡市政の続いている間にいろんな財政改革をして、その財源を捻出して、必ず私は無料化を達成するんだという決意なのか、それとも、もうここで断念するのか、お聞かせいただきます。 ◎市長(田岡実千年君)  断念しているわけではありませんが、23年度におきましては、完全無料化はできないなと思っております。ただし、あと任期3年ありますので、その中でもう一度しっかり考えていきたいと思います。 そんな中ではありますが、先ほど議員さんも少し紹介していただいておりました第2子以降の無料化を行って、例えば3人子供さん、小学生がいる家庭でしたら給食費、月1万3,500円かかるわけであります。そういうところの負担を軽くするために、1世帯オール4,500円だと、本来そういうことでやっていきたかったわけでありますが、教育民生委員会のそれでは不公平だという御指摘もいただきまして、オール1,000円値引き、1月3,500円ということにさせていただいております。このことについては、この3年以内にきちっと決断したいと思っております。 ◆4番(榎本鉄也君)  はっきり答えてくださいね。給食費無料化は絶対にすると。するというか、断念しないわけですね。断念しないと理解していいですね。 ◎市長(田岡実千年君)  はい、まだ断念しておりません。 ◆4番(榎本鉄也君)  ちょっと話変えますけど、ちなみに、私、給食費の無料化を実施した自治体を調べてみました。余りないんです。北海道三笠市、これは人口1万2,000人のところでございますけれども、それは、さっき言いましたように何のために無料化するか、これはちゃんと明快に言っております。これは人口1万2,000人、人口減少と少子化のため、市外への転出抑制、それから市外からの転入を期待しての実施であるというちゃんとした政策の根拠があります。そこでは無料化が実施されております。 茨城県の大子町というところがあります。そこは小学校から中学校を無料化です。ここも子供をまちの宝と考え、地域で子育てを支援し、子育ての負担を軽減するということで、無料化を実施しております。 群馬県の東吾妻町、これは、このほど議案が提出されたと聞いておりました。ネットで調べますと、その後に新宮市というのが出てきました。第2子以降無料化にするという議案が、議案じゃなくて無料化するということになっているみたいな書き方されていたので、あれは訂正してもらわないといけないんじゃないかなと思うんですけれども、そういうのがありました。 出てこないんですよ、余り。というのは、そもそも学校給食法では、第6条と第7条が学校給食費に関する事項で、第6条で、運営費は設置者いわゆる自治体が負担して、それ以外は保護者負担ときっちり明記されております。これが、学校給食費を保護者に負担を求める法的な根拠となっているわけでありまして、この法律を前提とする限り、市長、先ほどのあった地域とか、また市長がやろうとしている給食費無料化というのは大変特別な例なんだということを認識をしていただきたい。 ということはしたがって、この無料化を実施するということは、本当にきちんとした政策理念と、市民の皆さんにきっちり理解される政策理念と、そして市長自身の強力なリーダーシップと、いわゆる市政のイニシアチブが必要だというふうに考えます。その辺のところ、今、市長はいみじくもまだ断念してないとおっしゃられましたので、その給食費無料化への決意を御披露いただきたいと思います。 ◎市長(田岡実千年君)  改めて言いますと、私どもマニフェストの目玉でもありましたので、簡単に断念するわけにはいきません。ただし、将来の財政等も勘案しながら、そんな中で、このことによって子育て支援していくべきなのか非常に悩むところでありますが、任期の3年間をいただきたいと思います。 ◆4番(榎本鉄也君)  次、行きます。みんなの課の今後についてをお尋ねしたいと思います。 このみんなの課の設置につきましては、私は総務委員会に所属しておりますので、そこに付託されましたので、かなり最後まで抵抗をした経緯がございます。抵抗の一番大きな理由は、市長が言ってるみんなの課のイメージ、その仕事の役割というのは、私が思うには、即議会の仕事であり、このみんなの課の設置ということは庁内にもう一つの議会をつくることと同じで、すなわち、言い過ぎだと言われるかもしれませんが、議会不要論と似たような政策だということで一生懸命抵抗したわけですが、しかし結局、議論の末にというか、これは給食費無料化と同じで、給食費の無料化は議会がいろいろ変えたんだろうと思うんですが、今回は、市長の周りの多分、職員の皆さんからの抵抗と説得があったんじゃないかなと思うんですが、みんなの課の名称も協働推進課となり、若干当局側の説明と市長の考えにずれが見えていたんですけれども、非常にその辺は感じたんですが、一度やらしてみたらということと、みんなの課の議論はきちんと議会に報告しろということで注文をつけまして、それを条件に総務委員から設置に至ったという経緯がございます。 それで、先ほどみんなの課についてはるる説明があったんですけど、ちょっともう一度、かいつまんでで結構ですけども、今どのように議論が進められているのかをちょっとかいつまんで説明いただけますか。 ○議長(奥田勲君)  辻協働推進課長。 ◎協働推進課長(辻篤樹君)  みんなの協議会、先ほども説明させていただいたんですけれども、2回ほど協議会を開催しております。第1回目は、協働推進アドバイザーによる協働を進めるための心得ということで、委員20名の方に御講演をいただいておりました。2回目は、委員20名で三つの委員会を構成しようじゃないかと。これも、アドバイザーの方のアドバイスによって、全体会議を何回も開くよりも各専門で細かく事業を細分化していったらどうかと、具体化していったらどうかというようなアドバイスをいただきまして、三つの委員会、福祉環境委員会、まちづくり委員会、共育なんでも委員会ということを分離させていただいて、今協議しておるところであります。 福祉環境委員会においては、ひとり暮らしの高齢者に対して協働ということで何かできないか。町なかの活性化ともあわせて、高齢者が気軽に立ち寄れる憩える場所を何かできないというようなことを検討しております。 まちづくり委員会では、駅前周辺を何とかしたいという委員の皆さんの強い意思があって、人がその辺で集まる場所を構成していきたい。地産地消というか、そういうものも販売できたらと。また、観光客の方も気軽に寄れるような何かができないかというようなことを検討しております。 共育なんでも委員会では、まだ具体化まではいってませんけども、中高校生の何か相談業務、何事でも相談できるような協働の事業ができないかというようなことを検討しております。 ◆4番(榎本鉄也君)  まず、たくさん疑問点が出てくるんですけど、進められてる話と、今ここで市政のこの場で議論されている総合計画とか福祉のいろんな計画、また教育改革のいろんな議論、まちづくりの議論、これとの整合はどうなっているのかとか、それから、いずれにしても、その事業が決定したときに、予算が生じてきたら、どちらにしても議会の議決が必要になるんで、もし、議会が反対したら、この議論は全く本当に皆さんが集まっていただいたにもかかわらず、廃案というか、そういうことにさらされてしまうわけなんです。 そういういろんな矛盾が出てくるんですけれども、それじゃ、その議論の中で市長はどのような役割をしていらっしゃるんですか。 ◎市長(田岡実千年君)  月1回行っている全体の協議会には、市当局の一員として出席をさせていただいております。あと三つの委員会、月2、3回開いていただいている委員会へは欠席させていただいているわけでありますが、その委員会の話し合った内容とか雰囲気は職員から聞いておりまして、今どうやってこの回が進んでいっているかということは、常に把握させていただいております。 ◆4番(榎本鉄也君)  僕が聞きたいのはそういうことではなくて、市長は、マニフェストでみんなの課というのをうたっているのは、市長は、直接市民がまちづくりに参加するということで、無駄をなくす係の創設や雇用創出係とか、市民生活の提言係、まちづくりセンター等の創設をうたっているわけですね。その総合体という、統括するのがみんなの課ということではなかったんでしょうか。それからすると、本当に市民の方と行政、このように言われている行政経験がないからできる大改革、こういうまさに鳴り物入りでできあがったみんなの課という形なんですけれども、今の議論に市長はこれは満足されているんでしょうか。 ◎市長(田岡実千年君)  そう言われればマニフェストで書かせていただいてます市民参加のいろんな係と今のみんなの協議会と少しニュアンスが違ってきています。 ただし、例えば、マニフェストにある雇用創出係の創設などは、できれば経済観光部のほうにそういう協議会を今後つくるといいますか、そういうところを担っていただきたいなと思っておりまして、少しそういう意味では、書いてることとは違った協議会にはなってるかもしれません。 ◆4番(榎本鉄也君)  今の発言でちょっと、要するに、また経済観光課のほうにみんなの課みたいな、雇用推進課みたいなのをつくるのかという話にとらえてしまうんですけれども、もうそういうことは、とりあえずここでは私はやめたほうがいいというふうに思います。 はっきり申し上げまして、今の田岡市長にとって、協働という新しいテーマを設けて、さあこれから何をしましょうかというような議論は非常に優先順位が低いといいますか、そこはちょっと言い方が辛辣かもわかりませんけれども、そういうのではなくて、今やはり新宮市民が本当に田岡市長に求めているのは、山積されたこの新宮市の諸問題の一つ一つを、もう本当に電光石火のごとく解決してほしいと。一つ一つ早急に洗い出して、まさに市民の底力でしっかりと改革をしていただきたいというのが、恐らく市民の田岡市長に求めている最も重要な条件だろうと私は思います。 ですから、私もこの若干厳しい批判も聞きます。田岡市長も1年になるんだけれども、一体何やってるんかなという批判があるのは、やはりそこら辺が本当にスピードが遅いといいますか、ちょっと遠回りしているかということと、先ほど言いましたけれども、初心に戻って田岡市長がマニフェストでうたったときの自身の政治理念、政策理念、これをしっかりもう一回復習というか、もう一回見直していくべきではないかなと。 というのは、結論的に申しますと、先ほどの給食費の無料化もそうですが、このみんなの課というのは、本当に田岡市長が当初、当選するときに掲げた理念と全く違う課ができ上がっているんではないかなと、そういうふうに僕は感じるんですが、その辺は先ほどの答弁でも市長自身が若干違うという答弁をされてましたけれども、実際、本当にみんなの課というのは市長の政治理念とはかけ離れた課になっていて、それが今やられているということなんではないかなというふうに私は思ってます。 決して、今の協働推進課の皆さんが20人集まって、そして議論をされていること、これを私は全否定するつもりはありません。やっぱりこれは協働ということで、それは推進していただければ結構だと思うんですが、本来、この協働推進課というのは、私ははっきり申し上げて、田岡市長のシンクタンクであるべきだったんではないか。だったと過去形にしてしまうと申しわけないんですが、そうであるべきだというふうに思います。 だから、今の協働推進課をもう少しこの中身を本当に今の我々がやっている本筋のまちづくりと並行させて、その中にもしっかりと市民の声として入ってこれるような、そんな中身の濃い、中身の濃いという言い方おかしいですが、もっと本筋に沿った議論の場にすべきではないかなというふうに私は思うんですが、市長いかがですか。 ◎市長(田岡実千年君)  榎本議員さんには昨年の12月、3月の総務委員会で本当にいろいろ、今のような御意見、またいろんな厳しい意見もみんなの課についてはいただいております。その中で本当に議員さんの御指摘にも非常に的確だなと思ったこともいろいろありましたが、最終的に、そういうみんなの協議会という形をとらせていただいております。 もちろん議会は、基本的には私たち行政のチェック機関だと思っております。委員会などでいろんな御提言、御提案もいただきますが、基本的にチェック機関。また、そっちのみんなの協議会、今、市長のシンクタンクというお話もありましたが、そういう一面もありながら、一つの目標に向かって、よし、まちづくり頑張ってやろうという市民の方々と、私たち行政と、それぞれの立場、役割を担っていきながら今後やっていけるんじゃないかという思いはしておりますので、もうしばらくきっちりチェックしながら見守っていただければありがたいなと思います。 ◆4番(榎本鉄也君)  僕は、今の僕の言い分といいますか、話の中身だと、みんなの課の設置に反対した、議会不要論だと反対した自分との矛盾が出てくるんですけども、実は、自治体議会政策学会、竹下会長というのが、ある新聞の投稿、壁新聞じゃないですけど、ちゃんとした新聞なんですけど、自治体をめぐる問題というテーマの中で、要するに首長と議員の協働で二元代表制を生かせという投稿をされているんですけど、若干ちょっと読ませていただきますと、地域主権の確立に向け、地方自治体の自立が求められる中、思わぬ課題が表面化していると。首長と地方議会の対決による混乱であると。憲法は、県知事や市長など自治体の首長と地方議会議員の両方をともに住民の直接選挙で選ぶ二元代表制を採用している云々とありまして、ところが、地方自治体の二元代表制は、大統領と連邦議会議員の双方を国民が別々に選出するアメリカ型であるため、地方議会の多数派と意見を異にする首長が当選する可能性は常にあると。しかも、日本の首長は、議会に条例案も出せるし、議会が機能しない場合、首長の判断で意思決定ができる専決処分も認められている。そのため、首長と地方議会が妥協のない対決をした場合、地方自治体は機能不全に陥ると。二元代表制のもとでは、首長と地方議会は互いの立場と役割を尊重し、協働して自治体を支えなければならないと、このように書いてます。まさにそのとおりだなと。 私はそのことを考えまして、協働とは、何も行政と市民との関係だけではないというふうに思うわけです。今の新宮市政は、市長と議員との協働を推進していかなければならないのではないかと、このように強く感じるわけであります。 そのためには、みんなの課というのは先ほども言いましたように、市長のシンクタンク、市長がしっかりとその市長の二元代表制の一方の権力として、市長の政治ビジョンをしっかりと確立して、政策ビジョンをしっかりそこで政策を議会に語れる形をつくっていただきたいと。それが、最もこの議会が活性化して本当にこの市政の、いわゆる市長の言う行政の大改革、市政の大改革ができるのではないかというふうに私は思うわけでございます。 ちょっと持論を申し述べましたけれども、そういうことで私は思っておりますので、もう一度、みんなの課という議論をできれば、今の議論は続けていただいて結構ですけれども、もっと後に、本当に議会との要するに政策議論ができるだけの政策決定機関という形にすればいいのではないかなというふうに思いますので、それを要望しておきます。 続いて、雇用の創出の具体的政策と展望ということに移らせていただきます。 ことしの3月の予算大綱で、市長は雇用の創出が最重要課題と言われ、私も一般質問でその具体策を伺いました。しかし、残念ながら明解なお答えはいただきませんでしたけれども、しかし、考えてみても、せんだっての民主党の代表選、いわゆる日本の総理大臣を決める論戦の中心の課題が雇用の創出となっておりました。国を挙げての大問題を一地方自治体がそう簡単に解決できるわけがないことはもう明らかでございます。 私はここで、3月議会の議論を蒸し返すつもりはないわけでございまして、1点、私はここで言いたいのは、働く場がないのなら行政がつくれということを申し上げたいわけであります。 市長も今の新宮市の現状を見てわかっていると思いますけれども、企業誘致や商店街の活性化、また地場産業の育成等、これらの雇用対策を私は絶対否定するわけではありませんし、しっかりと行政として取り組むべきことでございますけれども、本当に一朝一夕では、その結果というのは出ないんですね。 しかし、今は緊急事態といっても過言ではなく、どんどん流出人口がふえ、まちは疲弊し切っております。一言で言えば、新宮市は働く場がないので住めないと、こういう状況になりつつあるわけです。もうなっていると言ってもいいんじゃないですかね。 それならば、一つの緊急雇用対策として行政が行政の仕事を分け合うと、いわゆるワークシェアリングによって雇用の場をつくり出すことを考えてはどうかというふうに思うわけであります。ワークシェアといっても、今の職員さんの仕事と給料を分け合おうと言っているわけではなくて、先ほども話題になりましたけれども、来年度の職員の採用、退職者の方が19名ほどいらっしゃると、採用は9人ほどと言われましたね。一般職で。 ○議長(奥田勲君)  上路総務課長。 ◎総務部次長兼総務課長(上路拓司君)  全員で10名ですが、一般職は9名でございます。 ◆4番(榎本鉄也君)  要するに、退職される方とそこに補充する人数に差があるんですけれども、それは要するに庁内での話し合いで決定されるわけですよね。基準とか何とかというのはないわけでありまして、そういう現状の中で、私は今回のような退職者とそれに伴う補充の採用が行われるときに、本採用を極力減らして、その分、嘱託職員の仕事をふやして、今までの職員の人件費分で多くの嘱託職員の採用をすべきではないかというふうに思っているわけであります。 1人の退職者の人件費で嘱託職員3人分の雇用が生まれると。今の新宮市の現状はまさに非常事態ですので、国でも緊急雇用対策としてさまざまなアプローチをしております。新宮市としても、一つでも二つでもこのような雇用の場をつくるべきではないかというふうな私は考えなんですが、市長はいかがでしょうか。 ◎市長(田岡実千年君)  雇用創出という意味では、この新宮市内で一番大きな職員を抱える市役所も一つの大きな雇用の場だと思っております。 ◆4番(榎本鉄也君)  若干、話がそれるんですが、これに関連して、市長は前々回の3月議会に寿楽荘の件で緊急質問を受けられましたですね。その際に、天下り廃止ということを市長は声高に言われておりました。しかし、その議論はどうも質問者の天下りということのとらえ方と食い違いがあり、ほとんどがかみ合わない議論だったというふうに私は記憶をしておりますが、市職員OBが退職後に嘱託職員として市の関連施設へ再就職するということについては、私は今問題となっている国家公務員の天下りのそれとは、やはりニュアンスが違うというふうに思っております。 このことについては、今まで経験豊富な人材を本当に安い賃金でといいますか、安く登用するという意味において、一つの行財政改革として大変意味のある政策だったと思われます。しかし、まさに今置かれている社会情勢からすれば、これはある一面、市民の皆さんが公務員の皆さんに不平、不公平感を抱いてしまうことは避けられないことだとも思います。 寿楽荘の件は、私ども、地域医療・介護対策の特別委員会でもさまざま議論になりましたが、要は寿楽荘の場合、総長職というポストに今の現職員がついてもらって、総長職でない一般の嘱託職員の採用を行うほうが民間の雇用の場がつくられていいではないかと、こちらのほうが今の社会情勢を考えたときに市民ニーズではないかという議論をした覚えがあります。 市職員の退職者は、やはり退職金もあれば、年金も共済年金で国民年金に比べてはるかに多いわけであります。それに今の年齢ですと、年金の報酬比例の分はたしか60歳から支給になりませんか。そう考えますと、退職してたちまち生活に困るということはないというふうに思われます。そういう方々に若干譲っていただこうという発想でございます。そういう方々に再就職をあっせんするより、今、行政は一つでも多くの民間の方の雇用の場を創出することのほうが優先されるというふうに思います。 要するに、寿楽荘の話は天下り云々ということではなく、私たち、特別委員会の議論は一つのワークシェアリングの話でありました。私は、天下り廃止という言葉は、市長、非常に誤解を生じさせるというふうに思います。それにその職場によっては、専門職の職場であれば、本当に職員のOBの方が最適なところもあるのは事実であります。何でもかんでも天下りということで一からげに廃止するということは、私は非常に間違っているというふうに思っております。ですから、しっかりその辺も見きわめた上で、本当に1カ所でも多く民間の雇用の場を創出すること、これが一番大事なことではないかというふうに思うんですけれども、市長の見解、いかがですか。 ◎市長(田岡実千年君)  委員さんのおっしゃるとおりだと思います。この天下りという言葉、本来、都会では1,000万円、2,000万円の給料をもらったりとか、多額のまた2回目の退職金をもらったり、本来そういうことに使う言葉なんですが、そういう意味では、今回そういう言葉を使ったのが適切ではなかったかと思います。 ◆4番(榎本鉄也君)  次に、私はこのワークシェアはあくまで、何度も申し上げておりますように、緊急雇用対策的な意味合いで、やはり民間の活力による雇用の創出をしっかり考え、手を打っていかねばならないとも思います。そうしなければ、本当に社会主義的な自治体というふうになってしまって、まさに大きな政府で結局財政破綻ということになりかねません。もうその辺のことは市長、また当局が十分御承知だろうと思います。 しかし、このワークシェアリングのもう1点のテーマは、ワークシェアによるまちづくりということも一つの側面としてあると思います。大きな話ですけれども、オランダの国はこのワークシェアリングで成功した国だというふうに僕は認識しているんですが、市長は所得倍増を目指すと言っておられますけれども、今のデフレ社会に所得倍増という言葉は余りにも現実離れし過ぎていると。先ほど言いましたワークシェアを行えば、年収200万円くらいの方がふえるということになります。しかし、年収が低くても、ぜいたくはできないかもしれないけれども、安心して生活でき、子育てもできるまちづくりをする。言いかえれば、所得は低くても、その所得が倍増した分の生活ができるまちにしようと、こういうことがまちづくりではないかというふうに私は思います。それが行政の守備範囲ではないかなというふうに思います。 そのまちづくりのための政策を立案し実施していく。例えば冒頭で述べました給食費の無料化や乳幼児医療費の助成拡大、また共稼ぎがしやすいように保育所の充実や保育料及び幼児教育の無償化等、こういう政策がどんどん生きてくるというふうに思います。そういう政策議論をしていっていただきたいというふうに思うわけです。それがいわゆる行政の務めではないかと。所得倍増というかけ声はとても夢があっていいのですが、今の新宮市の置かれている状況をシビアに分析し、今できる具体的な政策、また、分相応な政策をきちんと打ち出して、まず結果を出すことが田岡市長に一番求められていることだいうことを強く訴えさせていただきまして、この項を終わらせていただきます。 次に、政策提言といたしまして何点か質問させていただきます。 まず、映画によるまちおこしということで、今、日本の地方自治体は生き残りをかけてさまざまな地域活性化、まちおこしをしております。我が新宮市も世界遺産というすばらしい観光資源を持ちながら、なかなかこれといった決め手を欠いているのが現状だというふうに思っておりますが、そんな中で一つの提案として、新宮のまち並みや海、山、川といった風景を映画のロケ地として提供することで大きな地域活性化、まちおこしにつながっていくんではないかということを少し提言させていただきたいなと思います。 最近、全国でも映画によって観光振興やまちおこしにつながった地域の話をよく聞きます。ちょっと前からいきますと、「フラガール」というのありました。福島県ですか、常磐ハワイ。「おくりびと」の山形県。それから「書道ガールズ」、これはちょっと後で問題があったみたいですけれども愛媛県。最近では、茨城県と水戸市が主体となって取り組んでいます「桜田門外の変」という映画が作製されていると聞いております。いわゆるフィルムコミッションというロケ地を提供している上田市、長野県、これは「姿三四郎」とか、「犬上家の一族」というロケ地で有名になっておりますが、これらのいわゆる映画のまちおこしの例があるんですけれども、お隣の田辺市も、この映画のロケ地誘致に市として取り組んでいると聞いております。フィルムコミッションがあるというふうに聞いておりますけれども、これらについて、市当局は今現在、どういう認識を持たれておりますか。 ○議長(奥田勲君)  岡課長。 ◎商工観光課長(岡雅弘君)  県内におきましては和歌山フィルムコミッション、それから田辺市も、議員さんおっしゃられましたように、田辺市にもフィルムコミッションございます。フィルムコミッションにおけるまちおこしというものにつきましては、映画、それからテレビのロケ地を誘致した場合におきましては、メディア媒体によります地域のPR効果はかなり高いものがあるというふうに思っております。放映後、ロケ地めぐりなどによる誘客につながるとともに、そういう作品がヒットした場合、その関連グッズなどの開発にもつながったりとまちおこしにつながっていくものというふうに思っております。 ◆4番(榎本鉄也君)  古い話で私ごとで恐縮なんですが、私も大学時代に東洋現像という、今のIMAGICAというところでアルバイトをした経験がありまして、そこでかなりの本数の映画を見ることができましたし、また映画づくりの内容といいますか、どのように映画がつくられていくのかの一端を見ることができました。 そのときに見た映画でいまだに印象深いのは「オレンジロードエキスプレス」という大森一樹監督の処女作だったと思うんですが、和歌山が舞台でありました。この「オレンジロードエキスプレス」を見た方いらっしゃいますか。東京の地で本当に自分の故郷が映画に出てくるということ、何とも言えないうれしさ、また誇らしさを感じたものでございます。 もっともっと昔の話なんですが、私が小学校の低学年のころには、勝浦だったと思うんですが、新宮周辺もあったのか、007の、そのころはショーン・コネリー主演であったと思うんですが、ロケがありまして、私の友人のお父さんとお兄さんがエキストラで出たということをいまだに自慢している友人がおりますけれども、007知っている人いらっしゃいますか。そうでした。ボンドガールが浜美枝さんですね。そういう時代もあったんだなというふうに思うんですが、最近、新宮市がこういう映画、ドラマのロケ地としての協力申し入れや、実際にロケが行われたという事例はあるんでしょうか。 ◎商工観光課長(岡雅弘君)  テレビドラマでございますけれども、平成20年に和歌山フィルムコミッションの依頼を受けた形ではございますけれども、「熊野古道殺人事件」のロケを行ってございます。 ◆4番(榎本鉄也君)  最近では、例えばほかに、まだ映画化はされていないけど申し入れがあるとかいうのはありますか。 ◎商工観光課長(岡雅弘君)  映画ですと、かなり少し古くなりますけども、昭和60年には、火祭りのロケなども行われております。 ◆4番(榎本鉄也君)  こういうときは、市はどういう協力をするんですか。どこがその部署、全然協力しないわけではないんでしょう。 ◎商工観光課長(岡雅弘君)  映画のロケ等につきましては、先ほどのテレビドラマにつきましても、ほかにもテレビドラマ、平成16年に「熊野川殺人事件」でありますとか、皆さん御存じのNHKの朝の連続「ほんまもん」でありますとか、というロケが行われておるわけでございますが、主に商工観光課並びに観光協会主体で、そういう製作スタッフとそういうロケ地の選定でありますとか、またスタッフ等々の食事の面のサポートでありますとかということを行ってきてございます。 ◆4番(榎本鉄也君)  先ほど課長のほうからもありましたように、本当に映画のロケが来ますと、ロケハンというんですか、これはスタッフがずっと泊まり込みで来られますし、またそこでロケが行われてるときには弁当とかを出さなきゃいけない。それだけでも多少の経済効果というのがあると思いますし、また、やはりこの映画が当たったりとか、当たったりというのはおかしいですね、映画が当たり、また例えばカンヌまでいくかどうかわかりませんけども、いろんな映画祭で賞をとれば、本当にそのロケ地にファンが押しかけるという形になるのは、これはもう実証済みでありまして、大変な観光客の誘致につながることでございますので、ぜひこういう映画の、またドラマのそういう依頼には積極的な協力をお願いしたいというふうに思いますが、いかがですか。 ◎商工観光課長(岡雅弘君)  ロケ地の誘致ができますれば、その波及効果といたしまして、まず先ほど議員おっしゃられましたように、撮影に関します経費がかなり地元に落ちるというふうに思っております。先ほど申しましたように、作品が放映された後、ロケ地めぐりでありますとか、誘客などのいろいろな効果も出てこようと思いますので、そういうことはぜひやっていければというふうにも思っております。 ◆4番(榎本鉄也君)  ぜひ、行く行くはやはりフィルムコミッションを設立してもらいたいなというふうなところまでいきたいんですけれども、なかなか一朝一夕、一っ飛びにはいかんと思うので本当に前向きに、まさに映画というのは文化であり芸術だと思いますので、文化観光都市にふさわしい政策ではないかなというふうに思いますので、ぜひ検討をお願いしたいと思います。 市長、どうですか。本当に積極的にこういうことに取り組んでいただきたいなというふうに思いますが。 ◎市長(田岡実千年君)  今、岡課長も言いましたが、ロケ隊による経済効果、そしてまた放映された後の観光スポットとして、本当にプラスの面が非常に多いと思いますので、できる限りのことは協力したいと思います。 ◆4番(榎本鉄也君)  よろしくお願いします。 ○議長(奥田勲君)  質問中でありますが、10分間程度休憩いたします。 △休憩 午後4時08分--------------------------------------- △再開 午後4時21分 ○議長(奥田勲君)  休憩前に引き続き会議を開きます。 一般質問を続行いたします。 4番、榎本議員。 ◆4番(榎本鉄也君) (登壇) それでは続けます。 さて次に、文化複合施設による市の活性化についての提言を交えた質問をさせていただきます。 せんだって開かれました市街地再生対策特別委員会でも、この複合施設について今の建設の話が出ましたけれども、私はやはりこの今の議論はハード面ばかりにとらわれておりまして、もう本当にいい箱ものをつくろうというだけの議論が先行しているというふうに思いますということで言わせていただきました。 私は、やはり肝心なのは内容というか、コンテンツであるというふうに思います。この議論を優先すべきだというふうに思っておりますが、ここでは、今回この複合施設の中の熊野学研究センターについて、そのコンテンツを考えたときに、新宮市の名誉市民である故中上健次氏の熊野大学等の活動が新宮発の大きな熊野学研究の核になるのではと考えます。 確かに、純文学の世界で正直、中上文学なんていうのは全くわからない私のようなものがこういうことを言ってももう一つ力不足だと思いますが、この熊野大学は中上健次さんが創設され、ことしで20周年を迎えます。そして、毎年8月にはセミナーが開催され、100名近い受講者が全国から集まってきております。そのうちの半分以上は、リピーターであると言われております。また、その中には群像新人賞の佐藤康智氏もおられて、また、モブ・ノリオという芥川賞作家も、その熊野大学から出られております。 市長は、この熊野大学についてどのような認識をお持ちですか。 ○議長(奥田勲君)  田岡市長。 ◎市長(田岡実千年君)  先日、8月に図書館で熊野大学の方々とお会いさせていただきまして、中上健次さんの娘さんにもお会いさせていただきました。本当に文学的にこのようにレベルの高い方々が、この新宮というまちで活動していただけるのは本当に自慢であります。 ◆4番(榎本鉄也君)  私は、この熊野大学の事務局長と友人でございまして、彼から、日ごろ熊野大学や中上健次氏のことを聞くにつれまして、文学に興味があろうがなかろうが、やっぱり中上文学というのは国内外を問わず多くのファン、そして研究者がいて、本当に高い評価を受けているということ、また中上健次氏が故人となられてからも、この熊野大学が引き続き引き継がれて、そして新宮市から中上文学、また熊野を国の内外に強く発信しているということを実感をいたしております。 そこで当局にお伺いしますが、現在、図書館の3階に中上健次資料室がありますが、これが大変手狭になっていると伺いましたが、当局はどのように認識されておりますか。 ◎教育部参事[文化複合施設担当]兼文化振興課長(中岡保仁君)  議員おっしゃるとおり、大変手狭になっておりまして、寄贈いただいた資料、それから集めた資料等で、既に満杯の状態になってきつつあります。 ◆4番(榎本鉄也君)  そうしますと、今度の複合施設は図書館も新設されるというふうになりますけれども、この中上健次資料収集室というのは、この複合施設の中に継承されていくのか、どういうふうなことを現在考えてられているんでしょうか。 ◎教育部参事[文化複合施設担当]兼文化振興課長(中岡保仁君)  現在、図書館の中に一応、中上健次資料収集室があるわけでございまして、この現状を踏まえまして、図書館の新築移転ということに相なりますので、その中では当然、文化複合施設の中で、とりあえず今の当面は完結していかなければならないと考えておりまして、その中へそういった施設をできれば入れていきたいと考えてございます。 ◆4番(榎本鉄也君)  中上健次氏の資料収集委員会というのがつくられているとお伺いしたんですが、この委員会というのは、この新宮市とはどのような関係といいますか、位置づけがされているんでしょうか。どういう組織なんでしょうか。 ◎教育部参事[文化複合施設担当]兼文化振興課長(中岡保仁君)  委員会組織につきましては、市が委嘱しておりまして、平成11年に立ち上げてございます。その立ち上げる以前に、私ども、中上健次の資料についていろいろな資料がございますけれども、散逸していくのを防ぐというか、より積極的に集めていこうというような中で、中上健次様の奥様、かすみ様とか、あと東京のほうの文芸評論家の皆様2人、そして地元、熊野大学の関係の皆様方々、お世話になっていただいております。 ◆4番(榎本鉄也君)  これは新宮市の組織、市の組織なんですか。 ◎教育部参事[文化複合施設担当]兼文化振興課長(中岡保仁君)  さようでございまして、2年間の委嘱をずっと続けてございます。 ◆4番(榎本鉄也君)  ここのことなんですが、その収集にかかわる専従の職員を配置していただけないかという要望が来てるんですけれども、やはり収集事業というのは非常に多岐にわたっておりますので、その中できっちりそこの場所を守るというか、一つの専従の職員を置いて、この収集委員会をきっちりしたものにしたいという要望があるんですが、その点はどのように考えますか。 ◎教育部参事[文化複合施設担当]兼文化振興課長(中岡保仁君)  今のところ、臨時職員の方で週に3回、3日ほど来ていただいておりまして、その方が非常に中上健次についていろいろと知識を蓄えておられまして、例えば研究者の皆様とか、学生の皆様とか、いろんな方、熱烈なファンがございまして、いろんなことを調べたいということに対してレファレンスができるような方がございます。そういった方も今後も引き続き、できればその文化複合施設の中にも配置できればとは考えております。 ◆4番(榎本鉄也君)  わかりました。 ちょっと、古い話なんですが、平成4年12月に当時の岸市長と中上健次さんの妻であられる中上かすみ様との間で記念館の設置という約束がされたというふうに伺っているんですが、この話は今どういうふうに引き継がれているんでしょうか。 ◎教育部参事[文化複合施設担当]兼文化振興課長(中岡保仁君)  平成4年8月に中上健次さんが逝去されまして、その年の末ごろ、奥様の中上かすみ様から、中上健次さん所有の図書などを図書館に寄贈いただきました。そのときに、当時の市長と中上かすみ様がお話ししまして、そういった話の中で記念館とかいったことがお話として出てきてございます。そして、その話につきましては、私どもも図書館を通じて引き継いできております。 ◆4番(榎本鉄也君)  そういう話を総合していきますと、私は常々、文化複合施設は人が集まり、人の流れができなければいけないというふうに訴えてきましたが、この熊野大学は、先ほど述べましたように年に一度、8月に100人近くの受講生が訪れまして、そこで研さんされるわけでございますので、こういう100人を収容できるような一つの施設と、また先ほどの資料収集室、こういったものも合わせて、その文化複合施設の中に中上健次さんの資料センターといいますか、そういった記念館という話が出ているんであれば、その複合施設の中にそういった一つのきっちりした、同じ文学者の佐藤春夫の場合は記念館が大きくあるので、やはりそれに同等の60平米くらいの一つの中上健次さんの資料センターというか、そういうものが複合センターの中にできればというふうに私も思ってるわけなんですけども、その可能性についてはいかがでしょうか。 ◎教育部参事[文化複合施設担当]兼文化振興課長(中岡保仁君)  私ども、今まさにそれを検討中でございまして、文化複合施設内に中上健次資料収集室の機能をどのような形で持たせていければいいか、どのような形が望ましいかというのを今現在まさに検討中でございます。そして、その中で、例えば今議員さんおっしゃられましたように、100人収容できるような講演、セミナーとかあろうかと思いますが、そういったものにつきましては、ホール、図書館、それから、熊野学センター、三つが一体となった施設でございますので、当然セミナーホール的なもの、それから講義室、講演ができるような会場とかも設けますので、教養施設としてそれは十分こなしていけるかと考えてございます。そして、広さにつきましても、やはりある程度の広さいうのは私どもも要るのではないかと、事務局のほうでも考えておりまして、あと策定委員会のほうで、そういった声も出ております。 ◆4番(榎本鉄也君)  ぜひ、そういう施設のことをできるように、設置していただくように、強く要望しておきますのでよろしくお願いいたします。 それでは最後に、ヒブワクチンと子宮頸がんのワクチンの質問をさせていただきます。 昨年12月議会、田岡市長との初めての論戦の冒頭の質問に、私はこのヒブワクチンを取り上げて、その中で子宮頸がんワクチンも質問させていただきました。12月議会のそのときの市長の答弁は、いろいろな意見を聞いて、また研究といいますか、勉強したいと思いますでしたが、市長、勉強してくれましたでしょうか。 ○議長(奥田勲君)  田岡市長。 ◎市長(田岡実千年君)  いろいろ勉強しました。まず、子宮頸がんワクチンについては、公明党などによる御尽力もありまして、国が23年度から3分の1助成していただけるということでありますし、ヒブワクチンにいたしましても、財源のめどがつき次第やるべきかなと思っております。 ◆4番(榎本鉄也君)  本当にやってくれるんですか。 このワクチンの質問に関しまして、市長はどこまで真剣に考えて、取り組んでくれているのか、非常にわかりかねるときがあるんですが、まずヒブワクチンは置いといて、この子宮頸がんワクチンの公費助成の案件は、我が新宮市議会の唯一の女性議員、東議員が女性の代表として、今回を含めて3度も質問をされて、また加えて市議会としても、国に公費助成を求める意見書を提出した案件であります。 市長は、せんだってのこの東議員の質問に対しても、保健センターと協議してとか答弁されておられましたが、この東議員の3回の質問内容をきちんと把握されておられるんでしょうか。 少し言わせていただきますと、このワクチンは法定予防接種ではありません。ですから、国の健康被害制度の適用が受けられない。それなら、任意の保険に加入するのか。また、子宮頸がんワクチンだけではなくて、本当に子宮頸がんというものを撲滅しようとするのであれば、子宮頸がんワクチンだけでなく細胞診とヒトパピローマウイルスの検査の併用により、前がん病変をほぼ100%発見できると言われているんですね。ですから、本当に本気で子宮頸がんの撲滅に取り組もうとするのであれば、当然、検診の併用ということを考えられるわけでありまして、その検診の併用はどうなのか。 また、一斉接種、いわゆる集団接種をするのであれば何歳からなのか、またどういう方法でその接種を行うのか。 もう一つは、子宮頸がんワクチンの集団接種、これが低年齢の集団接種ということを考えたときに、市として、やはり一つの性教育ということもきっちりと考えなきゃいけない。これも教育委員会としっかり論議をされて、そういったことも想定してどうするのかと。こういうようなことが、この3回の議論の中で東議員はこれを全部言われてました。しかし、それに対するきっちりした対策や方法論やそういうことが全く伝わってこないんです。だから、本当に検討します、やりますと言ってますが、本当にやれるのか、非常に疑問であります。やっぱり市長答弁は本気度というものをしっかりと出していただきたいと。 ついでに言わせていただきますと、三原じゅん子参議院議員に会ってきたと、一般質問の折にも三原議員は子宮頸がんの撲滅に取り組んでいるとか言っておりましたけれども、三原議員は、この間議員になったばっかりの方でありますし、市長にとってみれば、政治家としたら後輩ですよ。まだ一度も本会議に出席もしてない方から何を得られるのかです。もし、本当に子宮頸がんについて何かを得ようというんでしたら相手が違うんじゃないかと。うちの女性議員に会ってくれるならいつでも紹介します。 ともかく、市長、もう1年がたちますので、頑張りますとか、勉強しますの答弁はだんだん通用しなくなってきておる。これは確かでございますので。実際、本当に子宮頸がんワクチン、ヒブワクチンを実施しますというのであれば、本当にできるんかということをしっかりと答弁願いたい。職員の皆さんもぜひきっちりしたレクチャーをしていただきたい。 だから、本当に市長の発言とは非常に重いものですから、やりますと言うたけど、こんなに問題ありますよと、こうやって議会から提出しててそういう議論が全くない。これがいわゆる一つの政治不信につながっていると、私はこう考えます。 ◎市民福祉部長(芝悦男君)  この子宮頸がんワクチンにつきましては、先ほどお話もありましたように、7番議員から計3回ほど、これまでこの本会議におきまして一般質問を受けております。その間、じっくりといろいろ検討をしてまいりました。先ほど、榎本議員が言われましたように、性教育の関係も、これは実はこの23年度の概算要求の中で、こういった接種対象者の考え方とか、あるいは接種率とか、性教育の方法とか、そういったことについてもどうなんだというふうなことが問われてございます。 あと、一番ポイントのところは、要は国も23年度でこういった概算要求をしているわけでございますので、助成を前提として現在検討をしているというところでございます。その中には、この国の概算要求の中には、10歳から19歳の間で接種、そこはもう自治体に任せますよというふうなことを言ってますので、この国の一つの指針では、中学校1年生から高校1年生くらいがいいんじゃないかということも出ておりまして、対象者をどこに絞るのか、あるいはまた接種方法ですね。集団がいいのか、ほかのがいいのか。あるいはまた、国は3分の1助成すると言ってますけども、うちの市は、3分の2にするのか、あるいはもう少し自己負担も多少求めるのか、その辺につきましても詰めをしているという状況でございます。 もう1点、ヒブワクチンにつきましては、これは一般的には高齢者という部分、高齢者対象という部分が多うございますけれども、うちの医療センターの小児科の先生のお話、それから鈴木先生、それから坂下先生、そういった方々にも聞きますと、やはりこのHibにつきましては、御存じのように細菌性の髄膜炎、これを起こす原因になっていると。この関係はその5%くらいが死亡して、あとの20から25%が重篤の後遺症になると、この後遺症になるというのを非常に我々としても重視をしまして、ここの部分についても何とか助成はできないかとか、その辺のところを今現在検討しているところでございます。 特に細菌性の髄膜炎につきましては、Hibが原因が67%、あと19%が肺炎球菌ということでございますので、その辺につきましても、財源をどうするのか、さまざまな施策、いろいろありますけれども、その辺のところの優先順位をどうつけるのかも含めて、今現在検討しているところでございます。 ◆4番(榎本鉄也君)  大変文句ばっかりになってしまいましたが、時間になりました。これで終わります。ありがとうございます。 ○議長(奥田勲君)  ここで、集中豪雨に関しての被害調査の報告を小山総務部長より御報告申し上げます。 ◎総務部長(小山壽行君)  貴重なお時間いただきましてありがとうございます。けさの8時から調査に回りました。浸水被害の状況でありますが、4時現在で集約を行っております。お手元のほうの資料にありますように、住家の対象におきましては、床上浸水が27棟、床下浸水が238棟、合わせて265棟、また事業等非住家におきましては137棟が浸水被害に遭われております。合わせて402棟が、今回の集中豪雨におきまして浸水被害に遭われております。 今後、被害に遭われた方々の事後の処理に早急に対処してまいりたいと思っております。 以上、浸水被害の状況について報告とさせていただきます。 ○議長(奥田勲君)  以上です。 それと、名取市の渡邊議長さんから、被害のお見舞いの電話を直接かけてくれていました。それとファクスもいただいておりますので、そういうことでございます。--------------------------------------- △延会の宣告 ○議長(奥田勲君)  お諮りいたします。 本日はこの程度をもって延会いたしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。       (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(奥田勲君)  御異議なしと認めます。 よって、本日はこれをもって延会することに決定いたしました。 あすは午前10時から会議を開きます。 本日はお疲れさまでした。 △延会 午後4時46分...