田辺市議会 2020-09-25
令和 2年第6回定例会(第6号 9月25日)
(午後 1時00分)
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◎報告
○議長(安達克典君) 9番、髙田盛行君から欠席の届出があります。
それでは、日程に入ります。
◎日程第1
会議録署名議員の指名
○議長(安達克典君) 日程第1
会議録署名議員の指名を行います。
9月2日の本会議において、本定例会の
会議録署名議員として、9番 髙田盛行君を指名しましたが、本日欠席でありますので、予備議員の中から、本日の
会議録署名議員として、18番 塚 寿雄君を追加指名いたします。
◎日程第2 6定議案第16号
四村川財産区
管理会委員の選任につき同意を求めることについてから
日程第8 6定議案第22号
四村川財産区
管理会委員の選任につき同意を求めることについてまで一括上程
○議長(安達克典君) 続いて、日程第2 6定議案第16号から日程第8 6定議案第22号までの7件の
四村川財産区
管理会委員の選任につき同意を求めることについてを一括上程いたします。
提出者の説明を求めます。
市長、真砂充敏君。
(市長 真砂充敏君 登壇)
○市長(真砂充敏君) ただいま上程されました議案第16号から第22号までの
四村川財産区
管理会委員の選任につき同意を求めることについての7議案につきまして、一括して御説明申し上げます。
まず、議案第16号につきましては、
四村川財産区
管理会委員、辻本益男氏の任期が令和2年10月19日をもって満了いたしますので、引き続き同委員として選任いたしたく存じ、同意をお願いするものであります。
住所、氏名、生年月日、職業でありますが、田辺市本宮町湯峯359番地、辻本益男、昭和35年7月24日生まれ、60歳、自営業でございます。
次に、議案第17号につきましては、
四村川財産区
管理会委員、栗須詳三氏の任期が令和2年10月19日をもって満了いたしますので、引き続き同委員として選任いたしたく存じ、同意をお願いするものであります。
住所、氏名、生年月日、職業でありますが、田辺市本宮町下湯川117番地の3、栗須詳三、昭和25年7月27日生まれ、70歳、自営業でございます。
次に、議案第18号につきましては、
四村川財産区
管理会委員、久田里敏行氏の任期が令和2年10月19日をもって満了いたしますので、引き続き同委員として選任いたしたく存じ、同意をお願いするものであります。
住所、氏名、生年月日、職業でありますが、田辺市本宮町渡瀬271番地の2、久田里敏行、昭和28年1月10日生まれ、67歳、農業でございます。
次に、議案第19号につきましては、
四村川財産区
管理会委員、玉置陽亮氏の任期が令和2年10月19日をもって満了いたしますので、引き続き同委員として選任いたしたく存じ、同意をお願いするものであります。
住所、氏名、生年月日、職業でありますが、田辺市本宮町湯峯122番地、玉置陽亮、昭和49年2月19日生まれ、46歳、会社役員でございます。
次に、議案第20号につきましては、
四村川財産区
管理会委員、山根 修氏の任期が令和2年10月19日をもって満了いたしますので、引き続き同委員として選任いたしたく存じ、同意をお願いするものであります。
住所、氏名、生年月日、職業でありますが、田辺市本宮町湯峯171番地、山根 修、昭和23年2月23日生まれ、72歳、自営業でございます。
次に、議案第21号につきましては、
四村川財産区
管理会委員、西浦 悟氏の任期が令和2年10月19日をもって満了いたしますので、その後任といたしまして、平 宜史氏を同委員として選任いたしたく存じ、同意をお願いするものであります。
住所、氏名、生年月日、職業でありますが、田辺市本宮町檜葉304番地、平 宜史、昭和32年6月26日生まれ、63歳、会社員でございます。
次に、議案第22号につきましては、
四村川財産区
管理会委員、坂本官萬氏の任期が令和2年10月19日をもって満了いたしますので、その後任といたしまして、松葉幸保氏を同委員として選任いたしたく存じ、同意をお願いするものであります。
住所、氏名、生年月日、職業でありますが、田辺市本宮町小々森124番地、松葉幸保、昭和32年2月4日生まれ、63歳、田辺市
会計年度任用職員でございます。
以上、御賛同賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
(市長 真砂充敏君 降壇)
○議長(安達克典君) 提出者の説明が終了いたしました。
これより一括して質疑に入ります。
質疑はありませんか。
(「なし」の声あり)
○議長(安達克典君) 質疑なしと認めます。
お諮りいたします。
ただいま議題となっております7件については、会議規則第37条第3項の規定により、委員会の付託を省略し、直ちに採決に入ります。
これに異議ありませんか。
(「異議なし」の声あり)
○議長(安達克典君) 異議なしと認めます。
よって、ただいま議題となっております7件については、委員会の付託を省略し、直ちに採決に入ることに決しました。
これより、ただいま議題となっております7件について、順次採決に入ります。
それでは、お諮りいたします。
6定議案第16号は、これに同意することに異議ありませんか。
(「異議なし」の声あり)
○議長(安達克典君) 異議なしと認めます。
よって、6定議案第16号は、これに同意することに決しました。
続いて、お諮りいたします。
6定議案第17号は、これに同意することに異議ありませんか。
(「異議なし」の声あり)
○議長(安達克典君) 異議なしと認めます。
よって、6定議案第17号は、これに同意することに決しました。
続いて、お諮りいたします。
6定議案第18号は、これに同意することに異議ありませんか。
(「異議なし」の声あり)
○議長(安達克典君) 異議なしと認めます。
よって、6定議案第18号は、これに同意することに決しました。
続いて、お諮りいたします。
6定議案第19号は、これに同意することに異議ありませんか。
(「異議なし」の声あり)
○議長(安達克典君) 異議なしと認めます。
よって、6定議案第19号は、これに同意することに決しました。
続いて、お諮りいたします。
6定議案第20号は、これに同意することに異議ありませんか。
(「異議なし」の声あり)
○議長(安達克典君) 異議なしと認めます。
よって、6定議案第20号は、これに同意することに決しました。
続いて、お諮りいたします。
6定議案第21号は、これに同意することに異議ありませんか。
(「異議なし」の声あり)
○議長(安達克典君) 異議なしと認めます。
よって、6定議案第21号は、これに同意することに決しました。
続いて、お諮りいたします。
6定議案第22号は、これに同意することに異議ありませんか。
(「異議なし」の声あり)
○議長(安達克典君) 異議なしと認めます。
よって、6定議案第22号は、これに同意することに決しました。
◎日程第9 6定報告第1号
専決処分事項について上程
○議長(安達克典君) 続いて、日程第9 6定報告第1号
専決処分事項についてを上程いたします。
本件については、過日既に当局の説明が終了しておりますので、これより質疑を行います。
議案書の1ページから13ページまでです。
質疑はありませんか。
(「なし」の声あり)
○議長(安達克典君) 質疑なしと認めます。
これより、討論に入ります。
討論はありませんか。
(「討論なし」の声あり)
○議長(安達克典君) 討論なしと認めます。
それではお諮りいたします。
6定報告第1号は、原案のとおり承認することに異議ありませんか。
(「異議なし」の声あり)
○議長(安達克典君) 異議なしと認めます。
よって、6定報告第1号は、原案のとおり承認することに決しました。
◎日程第10 6定報告第2号
専決処分事項の報告について上程
○議長(安達克典君) 続いて、日程第10 6定報告第2号
専決処分事項の報告についてを上程いたします。
本件については、過日既に当局の説明が終了しておりますので、これより質疑を行います。
議案書の14ページです。
質疑はありませんか。
(「なし」の声あり)
○議長(安達克典君) 質疑なしと認めます。
6定報告第2号は、以上で終わります。
◎日程第11 6定議案第 1号
田辺市森づくり構想策定等委員会条例の制定についてから
日程第25 6定議案第15号
紀南環境衛生施設事務組合を組織する
地方公共団体の
数の増加及び組合規約の変更についてまで一括上程
○議長(安達克典君) 続いて、日程第11 6定議案第1号
田辺市森づくり構想策定等委員会条例の制定についてから、日程第25 6定議案第15号
紀南環境衛生施設事務組合を組織する
地方公共団体の数の増加及び組合規約の変更についてまで、以上15件を一括上程いたします。
ただいま上程いたしました15件については、過日の本会議においてそれぞれ所管の
常任委員会に付託していたものであります。
この場合、ただいま議題となっております15件について、各
常任委員会委員長の報告を求めます。
まず初めに、
総務企画委員会委員長の報告を求めます。
11番、橘 智史君。
(11番 橘 智史君 登壇)
○11番(橘 智史君)
総務企画委員会から
委員長報告いたします。
本委員会は、去る9月15日の本会議において付託を受けた6定議案第23号及び令和元
年度各種会計歳入歳出決算を除く議案3件について、16日及び25日に委員会を開催し、当局の説明を聴取し慎重に審査をいたしました。
その結果、
委員会審査報告書に記載のとおり、6定議案第4号
業務委託変更契約の締結について及び同議案第13号 令和2年度田辺市
四村川財産区
特別会計補正予算(第1号)については、全会一致により、同議案第9号 令和2年度田辺市
一般会計補正予算(第10号)の所管部分については、賛成多数により、いずれも原案のとおり可決することに決しました。
審査の過程における委員からの質疑等の主なものは、次のとおりであります。
議案第9号 令和2年度田辺市
一般会計補正予算(第10号)の所管部分のうち、企画費の
事前復興計画策定委託料等に関わって、委員から、今回の
事前復興計画は県の
復興計画事前策定の手引きに沿って、
南海トラフ巨大地震・津波の被害を想定し策定するとのことだが、最大規模以外にも幾つかの被害規模を策定してはどうか、また、
事前復興計画の策定は必要であるが、計画にとらわれず柔軟に対応できる体制づくりに取り組まれたいとの意見がありました。
次に、
庁舎整備事業費の
工事請負費等及び
庁舎建築工事等に係る
債務負担行為補正に関わって、昨年9月の本委員会の附帯決議において、庁舎機能としての性能・質を確保しながら徹底的なコスト縮減に取り組み、可能な限り全体事業費を圧縮することを強く要望している中、今回の建築1期解体工事では、アスベストの撤去費用として2億7,000万円の増額に加えて、跨
道橋解体工事では、工法変更により3,000万円の増額予算を計上しているが、附帯決議をどのように受け止めているのかただしたのに対し、「附帯決議については、大変重く受け止めている。建築事業費については、
設計委託業者から提出された金額をより精査し、できる限り抑制しようと取り組んでいる。今後とも、新
庁舎整備事業については、全体事業費に加え、
ランニングコストを含む生涯費用の抑制に努めていきたい」との答弁がありました。また、新
庁舎建設工事に係る
総合評価方式の課題として、地域貢献や地域経済の振興をどのように考えるのかただしたのに対し、「総合評価の中で、事業者から地域振興につながる提案をいただけるよう検討していきたい」との答弁がありました。
以上、
委員長報告といたします。
令和2年9月25日、
総務企画委員会委員長、橘 智史。
(11番 橘 智史君 降壇)
○議長(安達克典君) 続いて、
産業建設委員会委員長の報告を求めます。
12番、尾花 功君。
(12番 尾花 功君 登壇)
○12番(尾花 功君) それでは、
産業建設委員会委員長報告を行います。
本委員会は、去る9月15日の本会議において付託を受けた6定議案第23号及び令和元
年度各種会計歳入歳出決算を除く議案6件について、同日及び25日に委員会を開催し、当局の説明を聴取し慎重に審査をいたしました。
その結果、
委員会審査報告書に記載のとおり、6定議案第1号
田辺市森づくり構想策定等委員会条例の制定について、同議案第2号 田辺市公園条例の一部改正について、同議案第5号
工事請負契約の締結について、同議案第6号
工事請負変更契約の締結について、同議案第9号 令和2年度田辺市
一般会計補正予算(第10号)の所管部分及び同議案第14号 令和2年度田辺市
水道事業会計補正予算(第1号)について、いずれも全会一致により、原案のとおり可決いたしました。
審査の過程における委員からの質疑等の主なものは、次のとおりであります。
議案第1号
田辺市森づくり構想策定等委員会条例の制定についてに関わって、
森づくり構想の策定方法及び
森林環境譲与税の使途方針について説明を求めたのに対し、「
森づくり構想の策定に当たっては、まず市が素案を作成し、
策定委員会や事業体等の意見も反映させながら取り組みたいと考えている。
森林環境譲与税の使途については、
策定委員会において一定の方向性を示したいと考えているが、税金ということを踏まえ、関係者や議員の皆様の意見も十分に聴取しながら検討していきたい」との答弁がありました。このほか委員から、
森づくり構想を推進するためには、多面的な視点が必要となることから、担当課だけで進めるのではなく、市全体で取り組まれたいとの意見がありました。
以上、
委員長報告といたします。
令和2年9月25日、
産業建設委員会委員長、尾花 功。
(12番 尾花 功君 降壇)
○議長(安達克典君) 続いて、
文教厚生委員会委員長の報告を求めます。
6番、久保浩二君。
(6番 久保浩二君 登壇)
○6番(久保浩二君)
文教厚生委員会の
委員長報告を行います。
本委員会は、去る9月15日の本会議において付託を受けた6定議案第23号及び令和元
年度各種会計歳入歳出決算を除く議案8件について、同日及び25日に委員会を開催し、当局の説明を聴取し慎重に審査をいたしました。
その結果、
委員会審査報告書に記載のとおり、6定議案第3号
田辺市立小学校及び中学校条例の一部改正について、同議案第7号
物品購入契約の締結について、同議案第8号
物品購入契約の締結について、同議案第9号 令和2年度田辺市
一般会計補正予算(第10号)の所管部分、同議案第10号 令和2年度田辺市
国民健康保険事業特別会計補正予算(第3号)、同議案第11号 令和2年度田辺市
介護保険特別会計補正予算(第1号)、同議案第12号 令和2年度田辺市
農業集落排水事業特別会計補正予算(第1号)及び同議案第15号
紀南環境衛生施設事務組合を組織する
地方公共団体の数の増加及び組合規約の変更について、いずれも全会一致により、原案のとおり可決いたしました。
審査の過程における委員からの質疑等の主なものは、次のとおりであります。
議案第9号 令和2年度田辺市
一般会計補正予算(第10号)の所管部分のうち、予防費に関わって、和歌山県後期高齢者医療広域連合の委託を受けて取り組む、高齢者の保健事業と介護予防の一体的な実施について、事業の継続性や目標数値の設定、効果の捉え方について説明を求めたのに対し、「この事業は、本年10月から旧田辺地域で試験的に開始し、来年度以降は全市的に拡大して継続的に取り組む予定である。目標設定については、健康診査の受診率や健診結果の経年的な変化率のほか、受診勧奨によりどのように医療につながっているかといった受療率を設定する。また、介護予防との一体型事業であるため、健康づくりにつながる地域の集いの場への参加率なども評価指標とし、健康寿命の延伸につなげていきたい」との答弁がありました。
以上、
委員長報告といたします。
令和2年9月25日、
文教厚生委員会委員長、久保浩二。
(6番 久保浩二君 降壇)
○議長(安達克典君) 以上で、各
常任委員会委員長の報告が終了しました。
これより質疑に入ります。
ただいまの
委員長報告に対し、一括して質疑はありませんか
(「なし」の声あり)
○議長(安達克典君) 質疑なしと認めます。
これより、討論に入ります。
討論はありませんか。
(「討論あり」の声あり)
○議長(安達克典君) 討論があるようですので、この場合、原案に対する反対討論の発言を許可いたします。
反対討論の発言はありませんか。
5番、川﨑五一君。
(5番 川﨑五一君 登壇)
○5番(川﨑五一君) 6定議案第9号 令和2年度田辺市
一般会計補正予算(第10号)、
庁舎整備事業費、当年度分の223万3,000円と第3条債務負担行為の補正、第3表の
庁舎建築工事等監理業務委託、既存商業施設等解体撤去工事並びに庁舎建築工事の総額99億6,735万円、合計99億6,958万3,000円の歳出について、日本共産党田辺市議団を代表して反対討論を行います。
この予算を認められない第1の理由は、この間の庁舎整備費関連予算が軒並み増額、膨張しているという問題です。
最初に示された庁舎整備費は114億6,900万円でした。それが、その後、詳細な設計を行ったからとか、オーシティ―の建物にアスベストが含まれていたとか、鉄骨の価格が高騰したからとか、JRの線路にものが落ちたらいけないからとか、何か一つ前に進むたびに予算が増えるという状況が続いています。
計画当初から現時点で既に13億9,000万円、約14億円も増加し、総額128億6,000万円となっています。
特別委員会でそのことを指摘し、総額をこれ以上に増やさないという上限を設けないかと聞いても、できる限り予算を抑える努力をするという答弁が繰り返されるばかりです。聞いているのは、努力をするかしないかではなく、総額を抑える約束ができるのか、できないのかということですが、これに対していまだ明確な答えはありません。特別委員会でも言いましたが、普通、一般家庭が買物をしようとするときは予算という制約が先にあります。
例えば、車を買う場合、欲しいと思っていた車がモデルチェンジや物価の高騰で予算を上回ったら、大抵の場合は予算内で買える車を選び直すのではないでしょうか。自分のお金なら、先々のローンのことや暮らしのことを考えて予算内で収まるものしか買いません。それが公共事業となると、どうしてこうもずさんといえる増額が平然と行われるのでしょうか。もっと税金を自分のお金だと思って使ってもらわなければなりません。
これは、当局だけでなく議員も同じです。もうここまで使っているのだから、ここで1億円や2億円増えたからといって事業を中止するわけにはいかないなどという思いでこれらの増額を認めてはなりません。
新国立競技場も、当初の予算1,300億円だったものが最終的に1,569億円もかかりました。このように、予算から二、三割増加することが当然のように行われているのが公共事業です。
今回計上されている予算もそうした流れの延長線上にあるもので、市民感覚から逸脱した増額予算となっており、認めるわけにはいきません。
第2に、この庁舎移転事業が市民の信任を得ていないということです。
市民に、東山への移転の是非を問うたのかと聞くと、あれこれの理由をつけ信任を得たものと考えていると答弁されますが、7万市民のうち、自分は市に問われて東山がよいと答えたという市民が何人いるのでしょうか。市長や総務部長の責任において判断したと言われましたので、市民には問うていないことを自らお答えになりました。市民は、総額130億円にも及ぶこの大事業の移転候補地の決定を白紙委任などしてはいません。議会議決を得たと言いますが、市民に移転候補地の是非を聞き、その判断を仰いでいないというのは厳然たる事実です。そうした独断専行の進め方に対し、市民の方々が自分たちの声を聞いてほしい、住民投票によって移転候補地の是非を問うべきだと求めるのは当然のことです。
住民投票に要する経費は民主主義のコストです。何も大阪市のように、自分たちが納得する結果が出なかったからといって2度も住民投票しろと言っているわけではありません。もし、本当に住民の理解と納得を得ているというのであれば、住民投票を行い、気持ちよく庁舎移転事業を進めればよいではありませんか。
鹿児島県の垂水市では、今年の8月9日に庁舎移転新築計画の是非を問う住民投票が実施され、反対票が賛成票を上回り、計画が白紙撤回されました。このように信任を得ていない事業は見直すことが民主主義のルールです。市民の声を無視して粛々と進められる庁舎移転事業、その中心たる建設予算を認めるわけにはいきません。
第3に、信用・信頼の問題です。
ある意味、この問題が最も大きな問題だと言ってもいいでしょう。田辺市政は合併以来15年の間に何度も市民の信頼を裏切ってきました。そのたびに、信頼回復に努めるという言葉を聞いてきましたが、市の幹部でさえ現状を信頼が回復されている状況だとは言えないのではありませんか。
庁舎の移転候補地について、当局は、候補地選定調査により、安全性、連係性、利便性、実現性、費用という五つの評価基準で東山が最も優位であったため東山に決定したという説明を繰り返してきました。この移転候補地の一つとして東山の名前が挙がったのが、今から3年前、2017年、平成29年の1月です。あくまでも公正な調査に基づいて東山が選ばれたという説明ですが、今般、その候補地選定が行われる前年、2016年、平成28年に市がオークワ敷地内の私有地の売買に関与していたという事実を示唆する物的証拠の情報提供を受けました。もしこれが事実であれば、候補地選定委員会が東山を選んだのではなく、先に東山という結論があったということになり重大な問題です。
この情報提供を受けた日本共産党市議団は、情報の真偽を確認すべく前田議員の一般質問の時間内に緊急質問ができるよう申出を行いましたが、議長からは災害などの緊急性に該当しないと発言が許可されませんでした。これは、議会としてもぜひ確認すべき問題であり、発言が許可されるべきであったと考えますが、一般質問で発言の機会が与えられなかったため、債務負担行為の審査を行う
総務企画委員会でこの問題を問いました。
候補地選定前のオークワ敷地内の土地売買に市は関与していないのかとの問いに、整備室長も総務部長もそうした事実はないと答えられました。
私たちは、現在、この情報提供の真偽を確認するために、当局に対し情報公開請求を行っている最中であり、まだ当該文書の公開を受けていません。
文書を特定するためにと詳細な情報の説明を求め、その結果、個人情報を含むので文書の存在の有無も回答できないなどということにならないようくぎを刺しておきますが、この問題の確認をしなければ、到底今回の債務負担行為を認められるものではありません。
以上の理由から、今回の議案に反対しますが、事の重大性に鑑み、議会においても調査の上で採決されるほうが賢明であるということを進言して、討論とします。
(5番 川﨑五一君 降壇)
○議長(安達克典君) 続いて、原案に対する賛成の討論の発言を許可いたします。
賛成討論はありませんか。
(「なし」の声あり)
○議長(安達克典君) 他に討論はありませんか。
(「なし」の声あり)
○議長(安達克典君) それでは、これをもって討論を終結いたします。
これより、ただいま議題となっております15件について、順次採決に入ります。
◎日程第11 6定議案第1号
田辺市森づくり構想策定等委員会条例の制定について
○議長(安達克典君) それでは、6定議案第1号
田辺市森づくり構想策定等委員会条例の制定について、お諮りいたします。
議案第1号は、委員長の報告のとおり可決することに異議ありませんか。
(「異議なし」の声あり)
○議長(安達克典君) 異議なしと認めます。
よって、6定議案第1号は可決いたしました。
◎日程第12 6定議案第2号 田辺市公園条例の一部改正について
○議長(安達克典君) 続いて、6定議案第2号 田辺市公園条例の一部改正について、お諮りいたします。
議案第2号は、委員長の報告のとおり可決することに異議ありませんか。
(「異議なし」の声あり)
○議長(安達克典君) 異議なしと認めます。
よって、6定議案第2号は可決いたしました。
◎日程第13 6定議案第3号
田辺市立小学校及び中学校条例の一部改正について
○議長(安達克典君) 続いて、6定議案第3号
田辺市立小学校及び中学校条例の一部改正について、お諮りいたします。
議案第3号は、委員長の報告のとおり可決することに異議ありませんか。
(「異議なし」の声あり)
○議長(安達克典君) 異議なしと認めます。
よって、6定議案第3号は可決いたしました。
◎日程第14 6定議案第4号
業務委託変更契約の締結について
○議長(安達克典君) 続いて、6定議案第4号
業務委託変更契約の締結について、お諮りいたします。
議案第4号は、委員長の報告のとおり可決することに異議ありませんか。
(「異議なし」の声あり)
○議長(安達克典君) 異議なしと認めます。
よって、6定議案第4号は可決いたしました。
◎日程第15 6定議案第5号
工事請負契約の締結について
○議長(安達克典君) 続いて、6定議案第5号
工事請負契約の締結について、お諮りいたします。
議案第5号は、委員長の報告のとおり可決することに異議ありませんか。
(「異議なし」の声あり)
○議長(安達克典君) 異議なしと認めます。
よって、6定議案第5号は可決いたしました。
◎日程第16 6定議案第6号
工事請負変更契約の締結について
○議長(安達克典君) 続いて、6定議案第6号
工事請負変更契約の締結について、お諮りいたします。
議案第6号は、委員長の報告のとおり可決することに異議ありませんか。
(「異議なし」の声あり)
○議長(安達克典君) 異議なしと認めます。
よって、6定議案第6号は可決いたしました。
◎日程第17 6定議案第7号
物品購入契約の締結について
○議長(安達克典君) 続いて、6定議案第7号
物品購入契約の締結について、お諮りいたします。
議案第7号は、委員長の報告のとおり可決することに異議ありませんか。
(「異議なし」の声あり)
○議長(安達克典君) 異議なしと認めます。
よって、6定議案第7号は可決いたしました。
◎日程第18 6定議案第8号
物品購入契約の締結について
○議長(安達克典君) 続いて、6定議案第8号
物品購入契約の締結について、お諮りいたします。
議案第8号は、委員長の報告のとおり可決することに異議ありませんか。
(「異議なし」の声あり)
○議長(安達克典君) 異議なしと認めます。
よって、6定議案第8号は可決いたしました。
◎日程第19 6定議案第9号 令和2年度田辺市
一般会計補正予算(第10号)
○議長(安達克典君) 続いて、6定議案第9号 令和2年度田辺市
一般会計補正予算(第10号)について、お諮りいたします。
本件については異議がありますので、起立により採決いたします。
議案第9号は、委員長の報告のとおり可決することに賛成の諸君の起立を求めます。
(起立多数)
○議長(安達克典君) 起立多数であります。
よって、6定議案第9号は、原案のとおり可決いたしました。
◎日程第20 6定議案第10号 令和2年度田辺市
国民健康保険事業特別会計補正予算(第3号)
○議長(安達克典君) 続いて、6定議案第10号 令和2年度田辺市
国民健康保険事業特別会計補正予算(第3号)について、お諮りいたします。
議案第10号は、委員長の報告のとおり可決することに異議ありませんか。
(「異議なし」の声あり)
○議長(安達克典君) 異議なしと認めます。
よって、6定議案第10号は可決いたしました。
◎日程第21 6定議案第11号 令和2年度田辺市
介護保険特別会計補正予算(第1号)
○議長(安達克典君) 続いて、6定議案第11号 令和2年度田辺市
介護保険特別会計補正予算(第1号)について、お諮りいたします。
議案第11号は、委員長の報告のとおり可決することに異議ありませんか。
(「異議なし」の声あり)
○議長(安達克典君) 異議なしと認めます。
よって、6定議案第11号は可決いたしました。
◎日程第22 6定議案第12号 令和2年度田辺市
農業集落排水事業特別会計補正予算(第1号)
○議長(安達克典君) 続いて、6定議案第12号 令和2年度田辺市
農業集落排水事業特別会計補正予算(第1号)について、お諮りいたします。
議案第12号は、委員長の報告のとおり可決することに異議ありませんか。
(「異議なし」の声あり)
○議長(安達克典君) 異議なしと認めます。
よって、6定議案第12号は可決いたしました。
◎日程第23 6定議案第13号 令和2年度田辺市
四村川財産区
特別会計補正予算(第1号)
○議長(安達克典君) 続いて、6定議案第13号 令和2年度田辺市
四村川財産区
特別会計補正予算(第1号)について、お諮りいたします。
議案第13号は、委員長の報告のとおり可決することに異議ありませんか。
(「異議なし」の声あり)
○議長(安達克典君) 異議なしと認めます。
よって、6定議案第13号は可決いたしました。
◎日程第24 6定議案第14号 令和2年度田辺市
水道事業会計補正予算(第1号)
○議長(安達克典君) 続いて、6定議案第14号 令和2年度田辺市
水道事業会計補正予算(第1号)について、お諮りいたします。
議案第14号は、委員長の報告のとおり可決することに異議ありませんか。
(「異議なし」の声あり)
○議長(安達克典君) 異議なしと認めます。
よって、6定議案第14号は可決いたしました。
◎日程第25 6定議案第15号
紀南環境衛生施設事務組合を組織する
地方公共団体の
数の増加及び組合規約の変更について
○議長(安達克典君) 続いて、6定議案第15号
紀南環境衛生施設事務組合を組織する
地方公共団体の数の増加及び組合規約の変更について、お諮りいたします。
議案第15号は、委員長の報告のとおり可決することに異議ありませんか。
(「異議なし」の声あり)
○議長(安達克典君) 異議なしと認めます。
よって、6定議案第15号は可決いたしました。
◎日程第26 6定報告第3号 令和元
年度一般財団法人龍神村開発公社の決算報告についてから
日程第27 6定報告第4号 令和元
年度有限会社龍神温泉元湯の決算報告についてまで一括上程
○議長(安達克典君) 続いて、日程第26 6定報告第3号 令和元
年度一般財団法人龍神村開発公社の決算報告について、及び日程第27 6定報告第4号 令和元
年度有限会社龍神温泉元湯の決算報告についての以上2件を一括上程いたします。
ただいま上程いたしました報告2件については、過日、既に当局の説明が終了しておりますので、これより質疑を行います。
まず、6定報告第3号 令和元
年度一般財団法人龍神村開発公社の決算報告について質疑に入ります。
議案書の91ページから94ページです。
質疑はありませんか。
(「なし」の声あり)
○議長(安達克典君) 質疑なしと認めます。
6定報告第3号は、以上で終わります。
続いて、6定報告第4号 令和元
年度有限会社龍神温泉元湯の決算報告について質疑に入ります。
議案書の95ページから99ページです。
質疑はありませんか。
(「なし」の声あり)
○議長(安達克典君) 質疑なしと認めます。
6定報告第4号は、以上で終わります。
◎日程第28 6定発議第1号
新型コロナウイルス感染症の影響に伴う地方財政の急激
な悪化に対し地方税財源の確保を求める意見書の提出に
ついて上程
○議長(安達克典君) 続いて、日程第28 6定発議第1号
新型コロナウイルス感染症の影響に伴う地方財政の急激な悪化に対し地方税財源の確保を求める意見書の提出についてを上程いたします。
提出者の説明を求めます。
総務企画委員会委員長、11番、橘 智史君。
(11番 橘 智史君 登壇)
○11番(橘 智史君) 6定発議第1号
新型コロナウイルス感染症の影響に伴う地方財政の急激な悪化に対し地方税財源の確保を求める意見書の提出について。
田辺市議会会議規則第14条第2項の規定により、次のとおり提出する。
令和2年9月25日、提出者、田辺市議会
総務企画委員会委員長、橘 智史。
新型コロナウイルス感染症の影響に伴う地方財政の急激な悪化に対し地方税財源の確保を求める意見書。
新型コロナウイルス感染症が世界的に蔓延し、我が国は戦後最大の経済危機に直面している。地域経済にも大きな影響が及び、本年度はもとより来年度においても、地方税・地方交付税など一般財源の減少が避けがたい状況である。
地方自治体では、医療介護、子育て、地域の防災・減災、雇用の確保など喫緊の財政需要への対応をはじめ、長期化する感染症対策にも迫られ、地方財政はこれまでにない厳しい状況に陥ることが予想される。
よって、国においては、令和3年度地方財政対策及び地方税制改正に向け、下記事項を確実に実現されるよう、強く要望する。
記。
1、地方の安定的な財政運営に必要な地方税、地方交付税などの一般財源総額を確保すること。その際、臨時財政対策債が累積することのないよう、発行額の縮減に努めるとともに償還財源を確保すること。
2、地方交付税については、引き続き財源保障機能と財源調整機能の両機能が適切に発揮できるよう総額を確保すること。
3、令和2年度の地方税収が大幅に減収となることが予想されることから、思い切った減収補填措置を講じるとともに、減収補填債の対象となる税目についても、拡大することも含め弾力的に対応すること。
4、税源の偏在性が小さく、税収が安定的な地方税体系の構築に努めるとともに、現行の国税・地方税の政策税制については、積極的な整理合理化を図り、今後の税制改正における新設・拡充・継続に当たっては、有効性・緊急性を厳格に判断すること。
5、とりわけ、固定資産税は、市町村の極めて重要な基幹税であり、制度の根幹に影響する見直しは、土地・家屋・償却資産を問わず、断じて行わないこと。先の緊急経済対策として講じた特例措置は、臨時・異例の措置として、やむを得ないものであったが、本来は、国庫補助金などにより事業者等を支援すべきものである。よって、今回限りの措置とし、期限の到来をもって確実に終了すること。
以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。
令和2年9月25日、田辺市議会議長、安達克典。
意見書の提出先は、衆議院議長、参議院議長、内閣総理大臣、内閣官房長官、総務大臣、財務大臣、経済産業大臣、経済再生担当大臣、まち・ひと・しごと創生担当大臣でございます。
以上です。
(11番 橘 智史君 降壇)
○議長(安達克典君) 提出者の説明が終了いたしました。
これより質疑に入ります。
質疑はありませんか。
(「なし」の声あり)
○議長(安達克典君) 質疑なしと認めます。
ただいま議題となっています発議第1号については、会議規則第37条第2項本文の規定により、委員会の付託を省略いたします。
これより、討論に入ります。
討論はありませんか。
(「なし」の声あり)
○議長(安達克典君) 討論なしと認めます。
これより採決に入ります。
6定発議第1号
新型コロナウイルス感染症の影響に伴う地方財政の急激な悪化に対し地方税財源の確保を求める意見書の提出についてをお諮りいたします。
発議第1号は、原案のとおり可決することに異議ありませんか。
(「異議なし」の声あり)
○議長(安達克典君) 異議なしと認めます。
よって、6定発議第1号は、原案のとおり可決いたしました。
◎日程第29 6定発議第2号 防災・減災、
国土強靭化対策と
地域経済復興に向けた社
会資本整備の更なる推進を求める意見書の提出について上程
○議長(安達克典君) 続いて、日程第29 6定発議第2号 防災・減災、
国土強靭化対策と
地域経済復興に向けた社会資本整備の更なる推進を求める意見書の提出についてを上程いたします。
提出者の説明を求めます。
産業建設委員会委員長、12番、尾花 功君。
(12番 尾花 功君 登壇)
○12番(尾花 功君) 6定発議第2号 防災・減災、国土強靱化対策と
地域経済復興に向けた社会資本整備の更なる推進を求める意見書の提出について。
田辺市議会会議規則第14条第2項の規定により、次のとおり提出する。
令和2年9月25日、提出者、田辺市議会
産業建設委員会委員長、尾花 功。
提出理由については、本文を朗読することによって代えさせていただきます。
防災・減災、国土強靱化対策と
地域経済復興に向けた社会資本整備の更なる推進を求める意見書。
本市においては、近年、頻発化・激甚化する台風や局地的豪雨への対策のみならず、近い将来発生が懸念されている南海トラフ地震への対策が喫緊の課題となっている。防災・減災、国土強靭化のための3か年緊急対策の取組が最終年度を迎える中、対策の必要な箇所はいまだ多く残っている。加えて、既存の社会資本は老朽化が進み、災害時に被災しやすい状況にあるなど、国土強靭化の支障となっている。
また、地域経済活動は、
新型コロナウイルス感染症への対策により、民間需要が大幅に落ち込むなど大打撃を受けている。感染症への対策に万全を期しながら、地域経済の復興に向け早急に対応する必要があり、建設中も完成後も地域経済に広範な効果を得ることができる公共事業の推進が重要な役割を果たすと期待されている。
ついては、防災・減災、国土強靭化に資する社会資本の着実な整備と一日も早い
地域経済復興のため、必要な公共事業予算を安定的に確保し、災害に強い道路の整備、浸水・土砂災害対策、地震・津波対策、さらには地域の特徴を生かしたまちづくりなど、より一層推進する必要がある。
よって、国におかれては、下記の事項に特段の措置を講じられるよう強く要望する。
記。
1、防災・減災、
国土強靭化対策を推進するため、防災・減災、国土強靭化のための3か年緊急対策の期間延長を講じ、必要な予算を安定的に別枠で確保すること。
2、今回の3か年緊急対策に含まれていない社会資本の老朽化対策について、予防保全への転換に向け、計画的かつ着実な取組が推進できるよう特段の措置を講ずること。
3、地方の社会資本整備を着実に推進するため公共事業予算の安定的かつ持続的な総額を確保するとともに、地域経済の早期復興を図るため公共事業を含めた追加的な補正予算を編成すること。その際、臨時交付金による地方負担軽減策を併せて講ずること。
以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。
令和2年9月25日、田辺市議会議長、安達克典。
意見書提出先は、衆議院議長、参議院議長、内閣総理大臣、財務大臣、農林水産大臣、国土交通大臣、内閣官房長官、国土強靭化担当大臣、内閣府特命担当大臣(防災)。
以上です。御審議よろしくお願いします。
(12番 尾花 功君 降壇)
○議長(安達克典君) 提出者の説明が終了いたしました。
これより質疑に入ります。
質疑はありませんか。
(「なし」の声あり)
○議長(安達克典君) 質疑なしと認めます。
ただいま議題となっています発議第2号については、会議規則第37条第2項本文の規定により、委員会の付託を省略いたします。
これより、討論に入ります。
討論はありませんか。
(「なし」の声あり)
○議長(安達克典君) 討論なしと認めます。
これより採決に入ります。
6定発議第2号 防災・減災、国土強靱化対策と
地域経済復興に向けた社会資本整備の更なる推進を求める意見書の提出についてお諮りいたします。
発議第2号は、原案のとおり可決することに異議ありませんか。
(「異議なし」の声あり)
○議長(安達克典君) 異議なしと認めます。
よって、6定発議第2号は、原案のとおり可決いたしました。
◎日程第30 6定発議第3号
公立学校教員に1年単位の変形労働時間制を適用しない
ことを求める意見書の提出について上程
○議長(安達克典君) 続いて、日程第30 6定発議第3号
公立学校教員に1年単位の変形労働時間制を適用しないことを求める意見書の提出についてを上程いたします。
提出者の説明を求めます。
4番、前田佳世君。
(4番 前田佳世君 登壇)
○4番(前田佳世君) 6定発議第3号
公立学校教員に1年単位の変形労働時間制を適用しないことを求める意見書の提出について。
田辺市議会会議規則第14条第1項の規定により、次のとおり提出します。
令和2年9月25日、提案者は、日本共産党、私、前田佳世。賛成者は、久保浩二議員、川﨑五一議員です。
意見書提出の理由を述べます。
1日8時間労働は、イギリスでの産業革命以降、人類が長い歴史の中でつくり上げてきた到達点ともいえる労働者の健康を保障する制度です。これを雇主が弾力的に運用できるよう労働基準法で定められたのが変形労働時間制で、月単位、年単位で勤務時間を調整するものです。
今回の意見書にある1年単位の変形労働時間制は、小売業や観光業、工場などのように、季節ごとに業務の忙しい時期とそうでない時期がはっきりしている職場において、年間を平均すれば勤務時間が週40時間以内になることを条件に、忙しい時期の勤務時間を1日10時間まで延長することを認める制度です。年単位の総労働時間の短縮が目的で、雇主のメリットは残業代の抑制にあります。
制度導入に当たっては、労使協定を締結し、労働基準監督署に届出をすること、対象期間や勤務時間などについて法定の限度を守ること、労使協定であらかじめ定められた対象期間の労働日と労働時間は途中で変更できない、定めた時間を超えた場合は、割増賃金が発生することなど、厳しい条件が課せられています。
しかし、地方公務員法第58条には、1年単位の変形労働時間制を地方公務員には適用しないと定めています。その理由は二つあります。一つ目は、住民サービスを目的とする公務員の業務に、繁閑、時期的な忙しさの違いはあり得ない。二つ目は、導入には労使協定の締結が義務化されていますが、公務員は、労働基本権が制約されているため労働協定を締結することができない。これらは学校で働く教員にも同じ公務員として適用されます。ですから、労使協定を締結することが認められていない教員に1年単位の変形労働時間制を導入することは、地方公務員法違反となります。
そこで政府は、昨年、2019年12月、給特法第5条を改正し、制度導入に対し労使協定締結ではなく地方自治体で条例を制定すると、地方公務員法の読み替えを行いました。しかし、この制度は、時間外勤務が恒常的に生じている職場には導入できないとされています。
では、教員の勤務実態はどうでしょうか。文科省の調査でも厚労省の調査でも教職員の平日の労働時間の平均は1日11時間を超えています。1日当たり三、四時間の残業をしていることになります。また、小学校では3割以上、中学校では6割以上の教職員が過労死ラインを大きく超えて働いています。和歌山県では、教員の6人に1人が過労死ラインを超える勤務をしており、田辺市においても様々な問題解消策が取られる中、3人に1人が過労死ラインである週20時間以上の時間外勤務をしていることが分かっています。
制度が導入されている民間企業や国立大学、私立学校では、所定勤務時間が延びることによって勤務時間も残業時間も長くなっているという実態が報告されています。
このように、長時間勤務が固定化するおそれがあり、教員の命と健康に関わる重大な問題であることから、日本教育新聞によれば42.2%の市町村教育長が反対しており、賛成は僅か13.6%です。
文科省は、制度導入の目的について、夏休み中に休暇のまとめ取りをすることでワークバランスを取るとしていますが、まず、人間の体は日々の疲労を夏休みなどで回復できるようにはなっておりません。
教職員の病気休暇、休業の発生時期は5月から6月が最も多いです。また、1978年から教員の脳や心臓疾患の死亡事案35件中、夏休み前は6月が4人、5月が3人で約2割と、やはりこの2か月間が年間で最も多いとのことです。教員からは、夏休み前に倒れてしまうというような声も上がっています。
1日8時間という労働者の健康を保障した労働基準の大原則からも外れてしまいます。
また、夏休み期間中にまとまった休みが取れるのかということですが、政府が5日程度の休日のまとめ取りをとさらっと言いますが、エビデンスもなく現場の実態を無視した発言で、実際は研修や会議、部活動と様々な業務があり、休日出勤せざるを得ないというのが現状です。
田辺市の教員においては、年次有給休暇の取得率が、10日未満が53%、そのうち17%が5日すら取れていません。しかし、夏休み中の業務を減らせば、夏季特別休暇や年次休暇が取りやすくなり、制度導入の必要はなくなります。言い換えれば、行政がするべきことは、休暇を取るために制度を導入するのではなく、休暇を取りやすくするために業務を縮減することです。
せんだっての一般質問の際にも御紹介しましたように、岐阜市では、夏休み中に16日間の閉庁日を設け、98%の現場教員たちから歓迎されました。このように現行制度の下でもこのままでもできることを立証しています。
何よりも、制度は長時間勤務の解消につながらないということです。現在の働き方改革は、教員を早く帰らせることで勤務時間を短くすることに重点が置かれてはいないでしょうか。その結果、全国の多くの学校現場で勤務時間、あるいは在校などの時間を短くする虚偽報告をする事例が多発しています。だから、1年単位の変形労働時間制は、勤務時間についてうそをつかないことに少しはなるかもしれません。でもそれだけです。
そして、見かけ上の時間外勤務は減りますから、当然過労死ラインを超える人も減ります。でも教員の忙しさは変わりません。しかし、この見かけ上の勤務時間を減らす、これこそが制度導入の一番の狙いで、政府からすれば、多忙解消のために教員を増やす必要がなくなるわけです。
また、この制度は、突発的な業務や勤務時間に予測ができないという学校現場にはなじまないという問題もあります。
制度導入の際に、厚労省は、通知、指針を出しています。それによると、1年単位の変形労働時間制が認められるのは、1か月を超えて1年以内の一定の期間を平均して1週間当たりの勤務時間が40時間を超えない仕事であり、週の勤務時間をあらかじめ定められない業務については適用する余地はないとされています。要するに、あらかじめ所定勤務時間を延長するか、短くするかなどを決めた後は変更することはできません。
しかし、子供、生徒への突発的な指導があったり、予定外の会議や業務を行う必要性が生じたり、いつ時間外、長時間の業務が課せられるか分からない状況にあるのが学校です。あらかじめ勤務時間を定め、定時に絶対に帰れるという保障がない教員に対して、1年単位の変形労働時間制導入は厚労省通知、指針にも反していると考えられます。
そもそも導入の条件があるのでしょうか。制度導入には、1週間当たりの勤務時間が40時間を超えないことが前提条件です。労働基準法では、教員の勤務時間は、1日7時間45分、週38時間45分です。しかし、田辺では6割以上の教員が週に10時間、あるいは20時間以上の時間外勤務をしていますので、現状は、1週間の勤務時間は48時間あるいは58時間以上で、そもそも制度導入の前提条件がありません。
こうした諸問題から、名古屋大学大学院の内田良准教授は、国が毎月の労働時間統計は取っていないことを指摘した上で、エビデンスがない中での制度改革だ、これまで取得していた夏休みの年休の行き場を確保し、毎月の労働時間が大幅に減るまで導入するべきでないと指摘しています。
深刻な教員の長時間労働は、もはや教員の働き方で対応するのには限界があり、過日の一般質問で、田辺市教育委員会が様々に対策を打ってこられても長時間労働が解消されていないことを物語っているのではないでしょうか。
最後に、この深刻な事態を本気で何とかしようとするならば、教員を増やすことで1人当たりの授業持ち時間数の上限を設定し、少人数学級にすることで、教員の負担を軽くすることが一番求められていることと思います。そして、そのことが子供たちへのきめ細やかな対応ができることにつながり、最もこの世界に求められる豊かな教育へと発展していくのだということを申し上げて、提案理由といたします。
提出者は、田辺市議会議長、安達克典。
提出先は、和歌山県知事及び和歌山県教育委員会教育長です。
以上です。御審議のほどよろしくお願いいたします。
(4番 前田佳世君 降壇)
○議長(安達克典君) 提出者の説明が終了いたしました。
これより質疑に入ります。
質疑はありませんか。
(「なし」の声あり)
○議長(安達克典君) 質疑なしと認めます。
お諮りいたします。
本件については、会議規則第37条第3項の規定により、委員会の付託を省略することにいたします。
これに異議ありませんか。
(「異議なし」の声あり)
○議長(安達克典君) 異議なしと認めます。
よって、6定発議第3号については、委員会の付託を省略することに決しました。
これより、討論に入ります。
討論はありませんか。
(「なし」の声あり)
○議長(安達克典君) 討論なしと認めます。
これより採決に入ります。
6定発議第3号
公立学校教員に1年単位の変形労働時間制を適用しないことを求める意見書の提出についてお諮りいたします。
発議第3号は、原案のとおり可決することに異議ありませんか。
(「異議あり」の声あり)
○議長(安達克典君) 異議ありますので、起立により採決いたします。
発議第3号は、原案のとおり可決することに賛成の諸君の起立を求めます。
(起立少数)
○議長(安達克典君) 起立少数であります。
よって、6定発議第3号は、否決いたしました。
◎日程第31 委員会の継続審査について
○議長(安達克典君) 続いて、日程第31 委員会の継続審査についてを議題といたします。
この場合、閉会中の委員会の継続審査について報告いたします。
各
常任委員会、議会運営委員会及び特別委員会の委員長から、目下委員会において審査または調査中であります、お手元に配付の申出事件一覧表に記載のとおりの事件について、会議規則第112条の規定により、閉会中も審査または調査を継続したい旨の申出があります。
それでは、ただいま報告いたしました委員会の継続審査についてお諮りいたします。
各委員長から申出のとおり、それぞれの委員会において閉会中も審査または調査を継続することに異議ありませんか。
(「異議なし」の声あり)
○議長(安達克典君) 異議なしと認めます。
よって、各委員長から申出のとおり、それぞれの委員会において閉会中も審査または調査を継続することに決しました。
以上をもって、本定例会に付議されました議案は、閉会中の継続審査とされたものを除き全て議了いたしました。
他に発言、その他ありませんか。
(「なし」の声あり)
◎市長閉会の挨拶
○議長(安達克典君) それでは、市長から閉会に当たっての挨拶のため、発言を求められておりますのでこれを許可いたします。
市長、真砂充敏君。
(市長 真砂充敏君 登壇)
○市長(真砂充敏君) 令和2年第6回
田辺市議会定例会の閉会に当たり、一言御挨拶を申し上げます。
去る9月2日に開会いたしました本定例会も、議員各位の御理解と御協力をいただく中、本日、無事最終日を迎えることができました。本定例会におきましては、一般会計並びに各種特別会計の補正予算案をはじめ、条例の制定、一部改正案など、様々な議案を提出させていただきましたが、議員各位におかれましては、終始にわたり慎重なる御審議をいただき、提出いたしました諸議案のうち、各委員会に付託された令和元年度各種会計の決算審査を除き、原案のとおり御賛同を賜りましたこと、また、速やかな対応が必要であった
新型コロナウイルス感染症対策に係る、令和2年度田辺市
一般会計補正予算(第11号)につきまして、早期に可決いただきましたことに、この場をお借りいたしまして厚くお礼を申し上げます。
9月も下旬に差しかかり、朝晩は随分と涼しくなってまいりました。また、彼岸を待ちかねていたかのように、真紅の花が田畑の縁に沿って列をなした風景をあちらこちらで目にするようになりました。
確実に季節は移り変わっており、先週からは極早生ミカンの出荷も始まったようです。
極早生ミカンをはじめとする今年の温州ミカンは、生理落下が思いのほか多かったことや、夏場に厳しい日差しが続いたことから日焼け被害も報告されるなど心配されていましたが、晴天が続いたことにより糖度も高いとお聞きしております。来月出荷を控える早生ミカンをはじめとする温州ミカン、そしてその後に続く晩柑類など、消費者の皆様が手に取っていただくことで生産者の日頃の御労苦が報われることを願っています。
さて、本年4月から6月期における国内総生産、いわゆるGDPの2次速報値が、今月8日、内閣府から出され、この3か月間のペースが1年間続くと仮定した年率換算は、1次速報値のマイナス27.8%をさらに下回るマイナス28.1%になると発表されました。
新型コロナウイルス感染症が国内全体に拡大し始め、緊急事態宣言が発出され行動自粛となった期間は、リーマン・ショック後のマイナス17.8%を大きく上回る、戦後最大の落ち込みとなり、いかに社会や経済に大きなインパクトを与えたかを物語っています。
本市におきましても社会経済への影響は大きく、議員各位をはじめ、市内事業者や市民の皆様から、取り巻く現状や多数の御意見等、生の声を聴かせていただく中で、議員各位の御協力の下、これまで3月、6月、9月の定例会に加え、4月、5月、8月の臨時会を通じて、また専決処分により、逐次、
新型コロナウイルス感染症対策に係る市民の皆様へのきめ細やかな対応と対策に努めてきたところです。
和歌山県知事からは、本年のゴールデンウィーク期間中の県内宿泊客は対前年比マイナス97.5%という談話も発表されましたが、宿泊業及び飲食小売業を主とした皆様への支援施策につながるじもたびキャンペーン事業や田辺市地域活性化商品券事業、また田辺観光協会や国・県のキャンペーン事業が、市民の皆様の御理解と御協力の下、活発に活用されることを切に願っております。加えて、本議会で御承認いただきました、市民1人につき5,000円分の地域活性化商品券を配付する市民生活応援商品券事業により、市民の皆様の生活を下支えしながら、さらに市内の社会経済が活性化されることを期待しています。
そうした中、中央に目を向けますと、新たに菅義偉氏が第99代内閣総理大臣に任命され、新しい内閣が発足いたしました。菅首相には、まずは新型コロナウイルスの感染の脅威から国民の安全・安心を取り戻し、そして社会活動、経済活動が力強く復調するよう、この国をしっかりと牽引していただきたいと存じます。
市といたしましても、引き続き
新型コロナウイルス感染症への迅速な対応と、「人と地域が輝き、未来へつながるまち田辺」の創造に注力してまいりますので、議員各位におかれましても、さらなる御支援と御協力を賜りますようお願い申し上げまして、閉会に当たっての御挨拶とさせていただきます。
(市長 真砂充敏君 降壇)
◎議長閉会の挨拶
○議長(安達克典君) 令和2年9月定例会の閉会に当たり、私からも一言、御挨拶を申し上げます。
去る9月2日に開会いたしました本定例会は、提出されました議案について、継続審査とされた令和元年度の決算に関する議案を残し、全ての議案を議了し、閉会の運びとなりました。
議員各位には、開会以来本日まで、諸議案の審議等に御精励を賜り、加えて、議会運営に当たりましても、特段の御理解と御協力を賜りましたこと、感謝申し上げたいと思います。また、市長はじめ当局の皆様にも、真摯な対応をいただき、厚くお礼を申し上げます。
さて、今年の夏は、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けて、本市では、伝統的な田辺まつりや、扇ヶ浜海水浴場の海開きが中止になりました。
また、日本各地の夏祭りや伝統行事、花火大会などのイベントが次々と中止になるなど、いまだに
新型コロナウイルス感染症の収束の兆しは見えません。
そうした中、政府は8月末に、今年の冬の季節性インフルエンザとの同時流行を見据え、重症化リスクの高い高齢者への感染防止や、検査体制の充実、全国民へのワクチンの確保など、追加の新型コロナ対策を発表しました。
9月16日に発足した菅内閣は、行政の縦割りを打破して、規制の改革を全力で進める国民のために働く内閣をつくりましたが、新型コロナウイルスの感染防止と経済再生の両立を最優先課題として、しっかりと取り組まれることを強く期待申し上げます。そして、少しでも早く元の平穏で穏やかな生活へ戻れることを切に願っております。
本定例会では、新型コロナ対策に係る第6弾の支援策について、迅速に事業を実施するため、先議して17日に補正予算を可決いたしました。一日でも早い事業の執行に努め、雇用の確保と市民の暮らしを守るとともに、感染拡大防止への取組、さらには誹謗中傷や差別行為など人権が脅かされないよう、人権を守る対策をよろしくお願いしておきます。
また、新庁舎建築に係る既存施設の解体撤去工事費や、建築工事費及び債務負担行為の予算議案を可決いたしました。いよいよこれをもって本格的に新庁舎建築工事に着手することになりますが、当局におかれましては、新庁舎整備基本計画を踏まえ、慎重かつ公平な議論の下、新庁舎整備に向けて努力いただきますことを重ねてお願い申し上げます。
さて、合気道の開祖・植芝盛平記念館が10月11日に、新武道館とともにオープンいたします。8月には、駅前商店街に市街地活性化施設、tanabe en+(たなべえんプラス)も完成いたしました。
両施設とも、街なかのにぎわいの交流拠点となるように望むものであります。今後とも、地域活性化の核となるような取組を進めていただければと思っています。
市議会といたしましても、引き続き、職員の皆様と力を合わせて、地域の持続的な発展のために様々な対策に精いっぱい力を尽くしてまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いします。
9月も半ばを過ぎ、厳しかった残暑も和らぎ、秋の涼しさを感じる季節になりました。議員並びに当局各位には、なお一層御自愛を賜り、市政発展と市民福祉の向上のために、御活躍いただきますよう、お祈り申し上げます。
最後になりましたが、報道関係各位の御協力にお礼を申し上げまして、閉会の御挨拶といたします。ありがとうございました。
閉 会
○議長(安達克典君) それでは、これをもって、令和2年9月2日招集の令和2年第6回
田辺市議会定例会を閉会いたします。
(午後 2時15分)
地方自治法第123条第2項の規定により署名する。
令和2年9月25日
議 長 安 達 克 典
議 員 市 橋 宗 行
議 員 小 川 浩 樹
議 員 塚 寿 雄...