田辺市議会 2018-12-20
平成30年12月定例会(第5号12月20日)
○
議長(
小川浩樹君) 続いて、
日程第11 4
定議案第1号
田辺市
印鑑登録及び証明に関する条例の一部改正についてから
日程第30 4
定議案第27号 土地の取得についてまで、以上20件を
一括上程いたします。
ただいま上程いたしました20件については、過日の本
会議において、それぞれ所管の
常任委員会に付託していたものであります。
この場合、ただいま議題となっております20件について、各
常任委員会委員長の
報告を求めます。
まず初めに、総務企画
委員会委員長の
報告を求めます。
12番、尾花 功君。
(12番 尾花 功君 登壇)
○12番(尾花 功君) それでは、総務企画
委員会委員長報告を行います。
本
委員会は、去る12月11日の本
会議において付託を受けた
議案4件について、13日及び20日に
委員会を開催し、当局の
説明を聴取し慎重に審査をいたしました。
その結果、
委員会審査報告書に記載のとおり、4
定議案第16号
平成30年度
田辺市
一般会計補正予算(第8号)の所管部分、同
議案第18号
平成30年度
田辺市
介護保険特別会計補正予算(第2号)の所管部分、同
議案第20号
平成30年度
水道事業会計補正予算(第5号)の所管部分の以上3件については、
全会一致により、同
議案第27号 土地の取得については、賛成多数により、いずれも原案のとおり可決いたしました。
審査の過程における
委員からの
質疑等の主なものは、次のとおりであります。
議案第16号
平成30年度
田辺市
一般会計補正予算(第8号)ほか特別会計2件の人件費にかかわって、災害対応等による時間外勤務の増加に伴って、職員に過度な負担となっていないか、あわせて職員の勤務状況管理、健康管理についてただしたのに対し、「災害対応時における職員の超過勤務実態については、各所属の管理職において把握し、適宜休息の指示を行うなどの管理を行っている。また、職員の自己健康管理とともに市として全職員の健康診断の結果を把握し、指導についても行っている」との答弁がありました。これに対し
委員から、管理職の主観による職員の勤務状態の管理だけでなくICカード化などによるデータに基づく管理についても提案がありました。
以上、
委員長報告といたします。
平成30年12月20日、総務企画
委員会委員長、尾花 功。
(12番 尾花 功君 降壇)
○
議長(
小川浩樹君) 続いて、
産業建設委員会委員長の
報告を求めます。
13番、
二葉昌彦君。
(13番
二葉昌彦君 登壇)
○13番(
二葉昌彦君) それでは
産業建設委員会委員長報告いたします。
本
委員会は、去る12月11日の本
会議において付託を受けた
議案12件について、12日及び20日に
委員会を開催し、当局の
説明を聴取し慎重に審査をいたしました。
その結果、
委員会審査報告書に記載のとおり、4
定議案第8号
工事委託契約(
委任協定)の締結について、同
議案第10号
損害賠償の額の決定及び和解について、同
議案第11号
田辺市
龍神ごまさん
スカイタワーの
指定管理者の
指定について、同
議案第13号
田辺市
本宮渡瀬温泉センターの
指定管理者の
指定について、同
議案第14号
田辺市
本宮渡瀬緑の広場の
指定管理者の
指定について、同
議案第15号
田辺市
近露観光交流館の
指定管理者の
指定について、同
議案第16号
平成30年度
田辺市
一般会計補正予算(第8号)の所管部分について、同
議案第19号
平成30年度
田辺市
木材加工事業特別会計補正予算(第3号)及び同
議案第20号
平成30年度
田辺市
水道事業会計補正予算(第5号)の以上9件は、
全会一致により、同
議案第3号
工事請負契約の締結について、同
議案第4号
工事請負契約の締結について、同
議案第5号
工事請負契約の締結についての以上3件は、賛成多数により、いずれも原案のとおり可決いたしました。
審査の過程における
委員からの
質疑等の主なものは、次のとおりであります。
まず、
議案第16号
平成30年度
田辺市
一般会計補正予算(第8号)の所管部分のうち、観光費にかかわって、観光客誘致キャンペーン事業の目的について
説明を求めたのに対し、「本年8月及び9月の台風では、本宮、龍神地域の観光面での被害も大きかった。本事業は、観光協会や熊野ツーリズムビューローと連携し、観光客誘致をきっかけに
田辺市が元気であることを広くPRし、地域経済の発展、観光振興、地域振興につなげていくことを目的としている」との答弁がありました。
次に、災害復旧費にかかわって、台風第20号及び第21号により被災した主な市道等の復旧状況について
説明を求めたのに対し、「大規模な工事を要する一部の被災箇所を除き、災害申請を行っており、当該予算で復旧はおおむね完了する」との答弁がありました。さらに
委員から、国への災害申請等については、短期間のうちに現場確認や関係機関との調整、事務処理等を行う必要がある中で、職員の健康への配慮についてただしたのに対し、「職員の健康維持は重要であると認識しており、管理職が日ごろから声かけを行い、計画的な年次休暇等の取得を推奨するとともに、他の業務と重ならないよう配慮している」との答弁がありました。
以上、
委員長報告といたします。
平成30年12月20日、
産業建設委員会委員長、
二葉昌彦。
(13番
二葉昌彦君 降壇)
○
議長(
小川浩樹君) 続いて、文教厚生
委員会委員長の
報告を求めます。
11番、橘 智史君。
(11番 橘 智史君 登壇)
○11番(橘 智史君) 文教厚生
委員会より
委員長報告いたします。
本
委員会は、去る12月11日の本
会議において付託を受けた
議案8件について、12日及び20日に
委員会を開催し、当局の
説明を聴取し慎重に審査をいたしました。
その結果、
委員会審査報告書に記載のとおり、4
定議案第1号
田辺市
印鑑登録及び証明に関する条例の一部改正について、同
議案第2号
工事請負契約の締結について、同
議案第6号
工事請負変更契約の締結について、同
議案第7号
工事請負変更契約の締結について、同
議案第9号
損害賠償の額の決定及び和解について、同
議案第16号
平成30年度
田辺市
一般会計補正予算(第8号)の所管部分について、同
議案第17号
平成30年度
田辺市
国民健康保険事業特別会計補正予算(第2号)及び同
議案第18号
平成30年度
田辺市
介護保険特別会計補正予算(第2号)について、いずれも
全会一致により、原案のとおり可決いたしました。
審査の過程における
委員からの
質疑等の主なものは、次のとおりであります。
議案第1号
田辺市
印鑑登録及び証明に関する条例の一部改正についてにかかわって、セキュリティーの詳細等について
説明を求めたのに対し、「利用者は、マイナンバーカードにより、コンビニエンスストア等で暗証番号を入力して発行する形となる。通信ネットワークについては、J-LIS(地方公共団体情報システム機構)が構築、運営している証明書交付センターがセキュリティー対策を行うとともに、システム間は専用回線を利用するため、外部からの侵入はできないようになっている」との答弁がありました。
以上、
委員長報告といたします。
平成30年12月20日、文教厚生
委員会委員長、橘 智史。
(11番 橘 智史君 降壇)
○
議長(
小川浩樹君) 以上で、各
常任委員会委員長の
報告が終了いたしました。
これより
質疑に入ります。
ただいまの
委員長報告に対し、一括して
質疑はありませんか。
(「なし」の声あり)
○
議長(
小川浩樹君)
質疑なしと認めます。
これより、討論に入ります。
討論はありませんか。
(「
討論あり」の声あり)
○
議長(
小川浩樹君)
討論があるようですので、この場合、原案に対する反対
討論の発言を許可いたします。
4番、前田佳世君。
(4番 前田佳世君 登壇)
○4番(前田佳世君) 4番、日本共産党、前田佳世です。4
定議案第1号
田辺市
印鑑登録及び証明に関する条例の一部改正について、同
議案第3号、第4号及び第5号、扇ヶ浜公園武道館建設に伴う
工事請負契約の締結について、同
議案第27号、市庁舎整備に伴う土地の取得について、反対の立場で
討論いたします。
まず、4
定議案第1号
田辺市
印鑑登録及び証明に関する条例の一部改正について。コンビニエンスストアで手続が行えること自体は利便性を高めることでありますし、セキュリティーも外部からの侵入のおそれはないとの答弁から肯定的に判断し、12日の
委員会審査において、特に反対は行わず、
全会一致となったことは
委員長の御
報告のとおりです。
しかしその後、14日の報道にありましたとおり、国税庁からデータ入力を委託された業者が国内の三つの事業者に再委託し、70万件の情報が漏えいされ、そのうち55万件はマイナンバーが記載されていたことが発覚しました。業者の入札資格を失効させるなど法的処分があっても後の祭りで、情報管理が行政の手元から離れると個人情報が守り切れないことが明らかになりました。こうした不正が後を絶たない中、今後も情報が漏れることへの市民の不安は解消されないのではないでしょうか。やはり、マイナンバー制度自体の見直しが必要であるとの考えから、それにかかわる本
議案についても熟考の末、賛成いたしかねます。
次に、扇ヶ浜公園武道館建設は、目良からの移転について
意見公募すら行われず、ふだん利用している市民の利便性や現武道館を利用している武道団体や
明洋中学校柔道部の存続にもかかわるような課題を押しつけたままで、市民からの批判が依然多くあります。
また、建設場所が津波からの被害を逃れるために移転することになった市役所の土地よりさらに海に近いことから、市民からいまだに理解が得られていません。
さらに、計画当初、ねんりんピックに間に合わせるためという理由で不十分な議論のまま扇ヶ浜に移転を決定し、計画を進めてきましたが、皮肉にも肝心のねんりんピック開催には間に合わないのが現状です。
しかも、建設地の地盤が軟弱ゆえにくいの数を多く、しかも深く打つ必要があることから、建物自体の費用は14億円と高額になっているとのことですが、中心市街地活性の効果に対して妥当な金額かどうか明確な数値もなく、候補地選定し直しに値すると考えます。
市庁舎整備については、市民から批判の声が高まる中、拙速に事業を進めようとする姿勢があらわです。日本共産党市議団が行いました市民アンケートの中でも最も多かった
意見の一つが、耐震性のないオーシティの建物を市の負担、つまり市民の税金を使うことに対してあり得ない、許せないというものでした。さらに、土地の売買契約から引き渡しまでの間に災害などによって建物の価値が損なわれるような状態になっても市の負担で取り壊すなど、どこまでもオークワ優遇であることは市民の反発を一層招くものではないでしょうか。
また、職員の駐車場の問題、周辺道路の問題などについては今後の課題と答弁で繰り返すのみで、いまだ解決の見通しも示されないままに事を急ぐ態度は、秋の臨時国会で起こったような、課題を上げれば切りがないから
討論を打ち切ろうと言わんばかりです。決め方、進め方に市民や職員への配慮が感じられません。
そして、議員の皆様、私どもが行ったアンケートの回答や市庁舎整備を考える集会などにおいて、私が支持している議員はどのような対応をしているのでしょうかという
意見が多くありました。この
意見が象徴するように、市民の多くは、党利党略など関係なく、100年に1度のまちづくりを我が事として考えています。御自身の考えに確信があるなら、市民に
説明責任を果たせることと思いますし、尊重されるべきと思います。しかし、これまで議論をする中でもさまざまな問題意識を皆様方も少なからず持っておられるのではないでしょうか。
この議決が土地取得の本契約となります。いま一度、市民の声に耳を傾け、応援してくれる支持者の期待に応える決断をされることを心から願います。損失が大きくならないうちに庁舎移転先の見直しを求めて
討論といたします。
(4番 前田佳世君 降壇)
○
議長(
小川浩樹君) 続いて、原案に対する賛成
討論の発言を許可いたします。
賛成
討論の発言はありませんか。
9番、髙田盛行君。
(9番 髙田盛行君 登壇)
○9番(髙田盛行君) 9番、篤志会、髙田盛行です。4
定議案第27号 土地の取得について、賛成の立場から
討論いたします。
私は、昨年4月に実施されました市議
会議員選挙を経まして、5月22日より市議
会議員としての活動をしてまいりました。また、初当選議員4名で新会派篤志会を立ち上げ、お互いの今までの経験を生かし、協力しながら取り組んでまいりました。
市庁舎整備に関しましては、議員になる以前から、ちまたのうわさではいろいろと耳にすることはありましたが、正式な報道として知ったのは
平成29年3月の新聞記事でありました。そして、市議
会議員として活動する中で、同じく3月に発行されました
田辺市新庁舎候補地選定調査
報告書が事務局から配付され、これまでの検討経過をたどりながら、この調査
報告書ができるまでには、手順を踏んでこられた市当局の取り組み、また、検討
委員会の
委員の方々の取り組みなど、多くの方々の御苦労の上にでき上がったものであり、今までの経過を知らない議員生活1年目の私にとっては尊重すべきものであると思いました。
また、昨年10月3日からことし1月15日の間、計12回の
平成29年度まちづくり
報告会が開催されました。私は、昨年11月30日に開催されました第9回東部ブロック、12月14日に開催されました第10回三栖谷ブロックに参加しました。開会の
説明の後、
市長から約1時間の
説明がなされ、
質疑応答の時間が設けられましたが、市庁舎の東山移転についての質問等はなく、参加された方々の思いはそれぞれにあるものの、おおむね了承されているのかなと感じました。
また、ことし8月19日日曜日に紀南文化会館研修室で開催しました篤志会主催の第2回みんなで語る会では、約30名余りの方々に御参加いただき、市庁舎移転について三つのグループに分かれてのグループ討議を行いましたが、賛成、反対、またよくわからない、今までの市当局の取り組みを
説明すると、そうだったのかと理解される方などいろいろな御
意見でした。
市庁舎移転につきましては、市民の方々はもとより、当市議会におきましても賛否両論が現在もございます。50年に、100年に1度の大事業と言われたりもしています。いろいろな
意見等があってしかるべきですが、耐震性のない現庁舎の建てかえについては、その必要性を大方の方が認めるところで、誰かがどこかで決断を下す必要があるのではないでしょうか。
9月定例議会におきまして、
田辺市役所の位置に関する条例の一部改正についてが議決され、今議会におきましても基本設計、実施設計業務における指名型プロポーザルの選定結果が
報告されました。
東山の土地取得についての
議案は、調査
報告書の評価のまとめにも、五つの観点からの総合的な観点から新庁舎の建設候補地として最も優位性が高いとの評価がなされています。その評価に基づき土地鑑定士の査定を受け、土地売買仮契約書を交わすこととなっています。
今後、30年以内に南海トラフ巨大地震の発生確率は70%から80%とも言われています。この上は、答申でも述べられているように、整備に向けての取り組みを遅延なく進めていただくよう要望をしまして、私の賛成
討論とします。
(9番 髙田盛行君 降壇)
○
議長(
小川浩樹君) 続いて、反対
討論の発言はありませんか。
(「なし」の声あり)
○
議長(
小川浩樹君) 他に
討論はありませんか。
(「なし」の声あり)
○
議長(
小川浩樹君) それでは、これをもって
討論を終結いたします。
これより、ただいま議題となっております20件について順次採決に入ります。
◎
日程第11 4
定議案第1号
田辺市
印鑑登録及び証明に関する条例の一部改正について
○
議長(
小川浩樹君) それでは、4
定議案第1号
田辺市
印鑑登録及び証明に関する条例の一部改正についてお諮りいたします。
本件については
異議がありますので、起立により採決いたします。
議案第1号は、
委員長の
報告のとおり可決することに賛成の諸君の起立を求めます。
(起立多数)
○
議長(
小川浩樹君) 起立多数であります。
よって、4
定議案第1号は、原案のとおり可決いたしました。
◎
日程第12 4
定議案第2号
工事請負契約の締結について
○
議長(
小川浩樹君) 続いて、4
定議案第2号
工事請負契約の締結についてお諮りいたします。
議案第2号は、
委員長の
報告のとおり可決することに
異議ありませんか。
(「
異議なし」の声あり)
○
議長(
小川浩樹君)
異議なしと認めます。
よって、4
定議案第2号は、可決いたしました。
◎
日程第13 4
定議案第3号
工事請負契約の締結について
○
議長(
小川浩樹君)
異議なしと認めます。
よって、さよう決しました。
なお、この際お諮りいたします。
ただいま議決されました派遣期間等議決事項について、諸般の事情により変更がある場合は、
議長に一任願いたいと思います。
これに
異議ありませんか。
(「
異議なし」の声あり)
○
議長(
小川浩樹君)
異議なしと認めます。
よって、さよう決しました。
◎
日程第32
委員会の
継続審査について
○
議長(
小川浩樹君) 続いて、
日程第32
委員会の
継続審査についてを議題といたします。
この場合、閉会中の
委員会の
継続審査について
報告いたします。
各
常任委員会、議会運営
委員会及び特別
委員会の
委員長から、目下、
委員会において審査または調査中であります、お手元に配付の申し出事件一覧表に記載のとおりの事件について、
会議規則第112条の規定により、閉会中も審査または調査を継続いたしたい旨の申し出があります。
それでは、ただいま
報告いたしました
委員会の
継続審査についてお諮りいたします。
各
委員長の申し出のとおり、それぞれの
委員会において、閉会中も審査または調査を継続することに
異議ありませんか。
(「
異議なし」の声あり)
○
議長(
小川浩樹君)
異議なしと認めます。
よって、各
委員長の申し出のとおり、それぞれの
委員会において閉会中も審査または調査を継続することに決しました。
以上をもって、本
定例会に付議されました
議案は、全て議了いたしました。
ほかに発言、その他ありませんか。
(「なし」の声あり)
◎
市長閉会の挨拶
○
議長(
小川浩樹君) それでは、
市長から閉会に当たっての挨拶のため、発言を求められておりますので、これを許可いたします。
市長、
真砂充敏君。
(
市長 真砂充敏君 登壇)
○
市長(
真砂充敏君)
平成30年第4回
田辺市議会定例会の閉会に当たり、一言御挨拶を申し上げます。
去る11月28日に開会いたしました本
定例会も、本日、最終日を迎えることになりました。
初めに、本
定例会におきましては、先の
定例会から各
委員会で審査いただいておりました
平成29年度各種会計決算のうち、一般会計
歳入歳出決算につきまして不認定という議決結果となりましたことを重く受けとめ、この場をおかりいたしまして深くおわび申し上げます。
現在、不認定の原因となった水産増養殖事業費及び水産振興費について、鋭意調査を進め、全容解明に取り組んでいるところであり、できる限り早く
報告が行えるよう努めてまいります。
さて、ことしもいよいよ残すところ10日余りとなり、まちはクリスマスやお正月を前にした歳末特有の雰囲気に包まれております。また、師走に入ってからは、朝夕の冷え込みも一段と強くなり、今朝、拙宅から高原方面を眺めますと、雲海を見る機会も多くなってまいりました。雲海が漂う幻想的な光景は、熊野古道の代表的な風情ともなっており、外国人を初めとした来訪者のみならず、この光景を目の当たりにすると、熊野の自然が織りなす荘厳さを感じざるにはいられません。
この1年を振り返ってみますと、今年は熊野本宮大社が創建されて2050年ということで、年間を通じた各種記念事業の実施などにより、熊野本宮大社を中心とする熊野の悠久の歴史や文化を当地から強く発信することができ、市民の機運醸成や来訪者の増加につなげることができました。
また9月には、世界中のトレイル産業の関係者が集まる国際大会、第7回ワールド・トレイルズ・カンファレンスが、観光交流協定を締結しているサンティアゴ・デ・コンポステーラ市で開催され、私も現地に赴き、ノリエガ
市長とともに、二つの巡礼道の魅力を初め、共通巡礼手帳等の共同PRを行い、世界各国の参加者に向けて精力的に情報発信してきたところです。
そうした中、熊野古道とサンティアゴ巡礼路の両道を歩かれた共通巡礼達成者は、先月末で延べ1,859人となり、顧みますと、事業を開始した
平成27年2月から約2年かけて500人となった達成者が、昨年は1年間で約500名が達成され、ことしに至っては、来年2月までの1年間で1,000人を超えようかという勢いで、確実に観光交流協定を通じた効果も出てきているといえます。
一方、ことしは相次ぐ台風の接近により川湯温泉を中心に大きな被害が発生した厳しい年でもありました。私たちは、農林水産業に加え、観光面においても熊野古道や温泉、そして先ほど申し上げた雲海の風景など、自然の恩恵を多数享受している一方で、時折見せる自然の猛威の前では、時に無力となってしまいます。
来年はこうした災害や被害が発生しないことを切に願ってやまないところですが、冬の風物詩である川湯温泉の仙人風呂も、地元関係者の皆様の御尽力により、明後日、復興のシンボルとして開湯できる運びとなりました。
本
定例会が終了いたしますと、間もなく新しい年がスタートいたします。本年は近代国家の第一歩を踏み出した明治の幕あけからちょうど150年。そして、来年は新しい元号に切りかわる年でもあります。明治、大正、昭和、
平成という、それぞれに特色のある時代から、また新たな時代の扉が開こうとしています。
田辺市にとりましても新しい時代を切り開いていく力強い年となるよう、市民の皆様とともに、次のまちづくりに注力してまいりますので、議員各位におかれましても、今後とも変わらぬお力添えを賜りますようお願い申し上げます。
最後になりましたが、議員並びに市民の皆様を初め、日ごろから市民の皆様への情報提供に御尽力をいただいております報道関係各位、そしてことし一年お力添えを賜りました多くの皆様方の御厚情に深く感謝を申し上げまして、閉会に当たっての御挨拶とさせていただきます。ありがとうございました。
(
市長 真砂充敏君 降壇)
◎
議長閉会の挨拶
○
議長(
小川浩樹君) 12月議会の閉会に当たり、私からも一言御挨拶を申し上げます。
本
定例会は、去る11月28日開会以来、本日まで議員各位には、
議案の審議等に御精励され、また、議会運営に当たりましても、特段の御理解と御協力を賜り、本日全ての
議案を議了し、ここに閉会の運びとなりましたことを心から厚く感謝申し上げます。
また、
市長初め当局の皆様には、審議の間、さまざまな対応をいただきましたことも敬意を表しますとともに、本
会議及び
委員会において、議員各位から出されました
意見や要望を真摯に受けとめられ、市政の執行及び
平成31年度予算編成に当たられますよう、よろしくお願い申し上げます。
一方、水産振興費の海面環境保全事業に関して、不適切な支出があるとして、
平成29年度
田辺市一般会計
歳入歳出決算が不認定となりましたことは、議会としてもまことに遺憾であります。現在調査中である当該問題の早期の全容解明及び再発防止策を講じるよう強く求めておきます。
さて、漢字一文字でことしの世相を表す漢字に災という字が選ばれましたが、ことし1年を振り返りますと、全国各地でさまざまな形態の大規模な自然災害が発生いたしました。1月には異常寒波、6月には大阪北部地震、7月には西日本豪雨、夏には異常な猛暑に加え、台風による暴風雨や風水害、9月には北海道胆振東部地震など、ここ数年、大規模な自然災害の発生頻度が増加しています。
田辺市でも、台風20号や21号の影響により、市内各地で甚大な被害に見舞われ、今なお災害復旧に取り組んでおります。当局におかれましては、引き続き、災害に対する人命の安全確保対策を最優先に、防災・減災対策の推進に努めていただきますようお願い申し上げます。
また、9月には、
田辺市新庁舎整備基本計画が策定されるとともに、
田辺市役所の位置に関する条例の一部改正
議案が、また、本
定例会では新庁舎整備事業の土地取得に関する
議案が可決されました。さらに、設計業者が決定されるなど、本格的に新庁舎の建設が始まりましたが、当局におかれましては、今後とも公正・公平な議論のもと、よりよい新庁舎建設のため御努力をいただきますことも重ねて切にお願い申し上げておきます。
いよいよ、本年も残りわずかとなりました。これから寒さも一段と厳しさを増してまいります。議員並びに当局各位には、くれぐれも御自愛くださいまして、御多幸で新年を迎えられますことを御祈念申し上げます。
最後になりましたが、報道関係各位の御協力にお礼を申し上げまして、閉会の御挨拶といたします。ありがとうございました。
閉 会
○
議長(
小川浩樹君) それでは、これをもって、
平成30年11月28日招集の
平成30年第4回
田辺市議会定例会を閉会いたします。御苦労さまでした。
(午後 2時55分)
地方自治法第123条第2項の規定により署名する。
平成30年12月20日
議 長 小 川 浩 樹
議 員 浅 山 誠 一
議 員 前 田 佳 世
議 員 川 﨑 五 一...