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平成27年 3月定例会(第3号 3月11日)

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  1. 田辺市議会 2015-03-11
    平成27年 3月定例会(第3号 3月11日)


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    平成27年 3月定例会(第3号 3月11日)              田辺市議会3月定例会会議録             平成27年3月11日(水曜日)           ―――――――――――――――――――    平成27年3月11日(水)午後1時開議  第 1 1定報告第 1号 専決処分事項の報告について  第 2 1定報告第 2号 平成26年度田辺市土地開発公社の事業の計画の変更につ               いて  第 3 1定議案第 1号 工事請負変更契約の締結について  第 4 1定議案第 2号 工事請負変更契約の締結について  第 5 1定議案第 3号 平成26年度田辺市一般会計補正予算(第8号)  第 6 1定議案第 4号 平成26年度田辺市国民健康保険事業特別会計補正予算(               第3号)  第 7 1定議案第 5号 平成26年度田辺市後期高齢者医療特別会計補正予算(第               1号)  第 8 1定議案第 6号 平成26年度田辺市介護保険特別会計補正予算(第3号)  第 9 1定議案第 7号 平成26年度田辺市簡易水道事業特別会計補正予算(第3               号)  第10 1定議案第 8号 平成26年度田辺市診療所事業特別会計補正予算(第1号               )
     第11 1定議案第 9号 平成26年度田辺市木材加工事業特別会計補正予算(第3               号)  第12 1定議案第10号 平成26年度田辺市四村川財産特別会計補正予算(第1               号)  第13 一般質問  第14 1定議案第57号 平成26年度田辺市一般会計補正予算(第9号)           ――――――――――――――――――― 〇会議に付した事件  日程第1から日程第14まで           ――――――――――――――――――議員定数 22名 〇欠  員  1名           ―――――――――――――――――――出席議員              議席番号   氏   名               1番  川 﨑 五 一 君               2番  真 砂 みよ子 君               3番  久 保 浩 二 君               4番  北 田 健 治 君               5番  橘   智 史 君               6番  湯 口 好 章 君               7番  尾 花   功 君               8番  二 葉 昌 彦 君               9番  市 橋 宗 行 君              10番  安 達 幸 治 君              11番  安 達 克 典 君              12番  小 川 浩 樹 君              13番  塚   寿 雄 君              14番  松 下 泰 子 君              15番  佐 井 昭 子 君              16番  中 本 賢 治 君              17番  出 水 豊 数 君              18番  宮 本 正 信 君              20番  陸 平 輝 昭 君              21番  山 口   進 君              22番  吉 田 克 己 君           ―――――――――――――――――――欠席議員  なし           ――――――――――――――――――― 〇説明のため出席したもの              職  名      氏     名             市長        真 砂 充 敏 君             副市長       福 田 安 雄 君             副市長       池 田 正 弘 君             企画部長      松 川 靖 弘 君             企画広報課長    早 田   斉 君             自治振興課長    敷 地 弘 規 君             総務部長      中 瀬 政 男 君             市民環境部長    室 井 利 之 君             廃棄物処理課長   鈴 村 益 男 君             保健福祉部長    田 中   敦 君             やすらぎ対策課長  木 村 晃 和 君             健康増進課長    松 下 精 二 君             産業部長      那 須 久 男 君             森林局長      寺 本 雅 信 君             山村林業課長    鈴 木 徳 久 君             建設部長      林   誠 一 君             建設部理事     豊 田 晶 章 君             龍神行政局長    宮 田 耕 造 君             大塔行政局住民福祉課長                       香 川 佳 久 君             会計管理者     福 田   文 君             消防長       小 山 裕 史 君             教育次長      小 川   鏡 君             生涯学習課長    三 栖 隆 成 君             中辺路教育事務所長 橋 爪 秀 明 君             水道部長      惠 中 祥 光 君           ―――――――――――――――――――出席事務局職員             議会事務局長    大 門 義 昭             議会事務局次長   杉 若 美津子             議会事務局主任   前 溝 浩 志             議会事務局主査   宇 代 夏 樹  開 議 ○議長(塚 寿雄君)    定足数がありますので、ただいまからお手元に配付の日程により、平成27年第1回田辺市議会定例会3日目の会議を開きます。               (午後1時00分)          ――――――――――――――――――― ◎諸般の報告 ○議長(塚 寿雄君)    この場合、事務局長をして諸般の報告をいたさせます。  議会事務局長大門義昭君。           (議会事務局長 大門義昭君 登壇) ○議会事務局長大門義昭君)    報告申し上げます。  本日付、田総第353号の3をもって市長から本定会の追加議案として、1定議案第57号 平成26年度田辺市一般会計補正予算(第9号)の議案1件、並びに議案参考資料の送付がありました。いずれもお手元に配付いたしております。  以上でございます。           (議会事務局長 大門義昭君 降壇) ○議長(塚 寿雄君)    それでは、日程に入ります。 ◎日程第1 1定報告第1号 専決処分事項の報告について上程 ○議長(塚 寿雄君)    日程第1 1定報告第1号 専決処分事項の報告についてを上程いたします。  本件については、過日、既に当局の説明が終了しておりますので、これより質疑を行います。  議案書1ページ及び2ページです。  質疑はありませんか。              (「なし」の声あり) ○議長(塚 寿雄君)    質疑なしと認めます。  1定報告第1号は、以上で終わります。
    ◎日程第2 1定報告第2号 平成26年度田辺市土地開発公社の事業の計画の変更について上程 ○議長(塚 寿雄君)    続いて、日程第2 1定報告第2号 平成26年度田辺市土地開発公社の事業の計画の変更についてを上程いたします。  本件については、過日、既に当局の説明が終了しておりますので、これより質疑を行います。  議案書84ページから86ページまでです。  質疑はありませんか。              (「なし」の声あり) ○議長(塚 寿雄君)    質疑なしと認めます。  1定報告第2号は、以上で終わります。 ◎日程第 3 1定議案第 1号 工事請負変更契約の締結についてから  日程第12 1定議案第10号 平成26年度田辺市四村川財産特別会計補正予算(第1号)まで一括上程 ○議長(塚 寿雄君)    続いて、日程第3 1定議案第1号 工事請負変更契約の締結についてから、日程第12 1定議案第10号 平成26年度田辺市四村川財産特別会計補正予算(第1号)まで、以上10件を一括上程いたします。  ただいま上程いたしました10件については、過日の本会議において、それぞれ所管の常任委員会に付託していたものであります。  この場合、順を追って各常任委員会委員長の報告を求めます。  まず初めに、総務企画委員会委員長の報告を求めます。  9番、市橋宗行君。             (9番 市橋宗行君 登壇) ○9番(市橋宗行君)    総務企画委員会から御報告申し上げます。  本委員会は、去る3月2日の本会議において付託を受けた議案2件について、5日及び11日に委員会を開催し、当局の説明を聴取し慎重に審査をいたしました。  その結果、委員会審査報告書に記載のとおり、1定議案第3号 平成26年度田辺市一般会計補正予算(第8号)の所管部分及び同議案第10号 平成26年度田辺市四村川財産特別会計補正予算(第1号)の以上2件について、いずれも全会一致により、原案のとおり可決いたしました。  審査の過程における委員からの質疑等の主なものは、次のとおりであります。  まず、議案第3号 平成26年度田辺市一般会計補正予算(第8号)の所管部分のうち、消防団費における報酬にかかわって、増額理由をただしたのに対し、「主な理由としては、台風が3度接近したことに伴う延べ665名の団員の出動や待機によるものである」との答弁がありました。  次に、消防団費における退職報償金にかかわって、増額理由をただしたのに対し、「退職者については年度により大幅な増減がある。本年度は62名の団員が退団または退団予定となっているが、退職報償金は5年以上勤務した団員が支給対象となるため、それに該当する56名に対し支給するものであり、予定していたよりも増加したためである」との答弁がありました。  次に、地域による団員数の偏りについてただしたのに対し、「旧4町村部については団員確保が厳しく、定員よりも減少している状況にあり、その不足分については、基本団員を初め支援団員の確保に努める」との答弁がありました。さらに委員から、入団促進のための取り組みについてただしたのに対し、「団員の処遇改善や訓練・教育制度の充実、安全装備品の充実のほか、団員を雇用する建設工事における事業者に対する入札時加点制の導入にも取り組んでいる」との答弁がありました。  以上、委員長報告といたします。  平成27年3月11日、総務企画委員会委員長市橋宗行。  以上でございます。             (9番 市橋宗行君 降壇) ○議長(塚 寿雄君)    続いて、産業建設委員会委員長の報告を求めます。  11番、安達克典君。            (11番 安達克典君 登壇) ○11番(安達克典君)    産業建設委員会委員長報告を朗読をもって行います。  本委員会は、去る3月2日の本会議において付託を受けた議案4件について、3月4日及び11日に委員会を開催し、当局の説明を聴取し慎重に審査をいたしました。  その結果、委員会審査報告書に記載のとおり、1定議案第2号 工事請負変更契約の締結について、同議案第3号 平成26年度田辺市一般会計補正予算(第8号)の所管部分、同議案第7号 平成26年度田辺市簡易水道事業特別会計補正予算(第3号)及び同議案第9号 平成26年度田辺市木材加工事業特別会計補正予算(第3号)の以上4件について、いずれも全会一致により、原案のとおり可決いたしました。  審査の過程における委員からの質疑等の主なものは、次のとおりであります。  議案第3号 平成26年度田辺市一般会計補正予算(第8号)の所管部分のうち、農林水産業費にかかわって、負担金補助及び交付金の減額理由について説明を求めたのに対し、「事業実績等に伴う減額とあわせて事業の多様化により、要望額が国、県の予算額を大幅に上回り不採択になったことに伴う減額である」との答弁がありました。  これに対し委員から、国、県の動向も十分把握しながら事業の進捗を図ることが重要であるとの意見がありました。  以上、委員長報告といたします。  平成27年3月11日、産業建設委員会委員長安達克典。            (11番 安達克典君 降壇) ○議長(塚 寿雄君)    続いて、文教厚生委員会委員長の報告を求めます。  14番、松下泰子君。            (14番 松下泰子君 登壇) ○14番(松下泰子君)    文教厚生委員会委員長報告を行います。  本委員会は、去る3月2日の本会議において付託を受けた議案6件について、3月4日及び11日に委員会を開催し、当局の説明を聴取し慎重に審査をいたしました。  その結果、委員会審査報告書に記載のとおり、1定議案第1号 工事請負変更契約の締結について、同議案第3号 平成26年度田辺市一般会計補正予算(第8号)の所管部分、同議案第4号 平成26年度田辺市国民健康保険事業特別会計補正予算(第3号)、同議案第5号 平成26年度田辺市後期高齢者医療特別会計補正予算(第1号)、同議案第6号 平成26年度田辺市介護保険特別会計補正予算(第3号)及び同議案第8号 平成26年度田辺市診療所事業特別会計補正予算(第1号)の以上6件について、いずれも全会一致により、原案のとおり可決いたしました。  審査の過程における委員からの質疑等の主なものは、次のとおりであります。  議案第3号 平成26年度田辺市一般会計補正予算(第8号)の所管部分のうち、社会福祉費における臨時福祉給付金給付事業費及び児童福祉費における子育て世帯臨時特例給付金給付事業費にかかわって、実績及び周知方法等についてただしたのに対し、「当該制度は申請に基づいて給付するものであり、臨時福祉給付金給付対象者1万9,671人に対する支給率は86.8%、子育て世帯臨時特例給付金給付対象者8,145人に対する支給率は98.5%である。周知方法については、市の広報紙、地元地方紙等への掲載のほか、対象者には個別に郵送対応により周知を図ったところである」との答弁がありました。  これに対し委員から、国の制度が申請主義であっても、市として全対象者が受給できるような方策を検討し取り組むべきであるとの意見がありました。  以上、委員長報告といたします。  平成27年3月11日、文教厚生委員会委員長松下泰子。            (14番 松下泰子君 降壇) ○議長(塚 寿雄君)    以上で、各常任委員長の報告が終了いたしました。  これより質疑に入ります。  ただいまの委員長報告に対し、一括して質疑はありませんか。              (「なし」の声あり) ○議長(塚 寿雄君)    質疑なしと認めます。  これより、討論に入ります。討論は一括して行います。  討論はありませんか。              (「なし」の声あり) ○議長(塚 寿雄君)    討論なしと認めます。  これより、ただいま議題となっております10件について順次採決に入ります。 ◎日程第3 1定議案第1号 工事請負変更契約の締結について ○議長(塚 寿雄君)    それでは、1定議案第1号 工事請負変更契約の締結についてお諮りいたします。  議案第1号は、委員長の報告のとおり可決することに異議ありませんか。             (「異議なし」の声あり) ○議長(塚 寿雄君)    異議なしと認めます。  よって、1定議案第1号は可決いたしました。 ◎日程第4 1定議案第2号 工事請負変更契約の締結について ○議長(塚 寿雄君)    続いて、1定議案第2号 工事請負変更契約の締結についてお諮りいたします。  議案第2号は、委員長の報告のとおり可決することに異議ありませんか。             (「異議なし」の声あり) ○議長(塚 寿雄君)    異議なしと認めます。  よって、1定議案第2号は可決いたしました。 ◎日程第5 1定議案第3号 平成26年度田辺市一般会計補正予算(第8号) ○議長(塚 寿雄君)    続いて、1定議案第3号 平成26年度田辺市一般会計補正予算(第8号)についてお諮りいたします。  議案第3号は、委員長の報告のとおり可決することに異議ありませんか。             (「異議なし」の声あり) ○議長(塚 寿雄君)    異議なしと認めます。  よって、1定議案第3号は可決いたしました。 ◎日程第6 1定議案第4号 平成26年度田辺市国民健康保険事業特別会計補正予算(第3号) ○議長(塚 寿雄君)    続いて、1定議案第4号 平成26年度田辺市国民健康保険事業特別会計補正予算(第3号)についてお諮りいたします。  議案第4号は、委員長の報告のとおり可決することに異議ありませんか。             (「異議なし」の声あり) ○議長(塚 寿雄君)    異議なしと認めます。  よって、1定議案第4号は可決いたしました。 ◎日程第7 1定議案第5号 平成26年度田辺市後期高齢者医療特別会計補正予算(第1号)
    ○議長(塚 寿雄君)    続いて、1定議案第5号 平成26年度田辺市後期高齢者医療特別会計補正予算(第1号)についてお諮りいたします。  議案第5号は、委員長の報告のとおり可決することに異議ありませんか。             (「異議なし」の声あり) ○議長(塚 寿雄君)    異議なしと認めます。  よって、1定議案第5号は可決いたしました。 ◎日程第8 1定議案第6号 平成26年度田辺市介護保険特別会計補正予算(第3号) ○議長(塚 寿雄君)    続いて、1定議案第6号 平成26年度田辺市介護保険特別会計補正予算(第3号)についてお諮りいたします。  議案第6号は、委員長の報告のとおり可決することに異議ありませんか。             (「異議なし」の声あり) ○議長(塚 寿雄君)    異議なしと認めます。  よって、1定議案第6号は可決いたしました。 ◎日程第9 1定議案第7号 平成26年度田辺市簡易水道事業特別会計補正予算(第3号) ○議長(塚 寿雄君)    続いて、1定議案第7号 平成26年度田辺市簡易水道事業特別会計補正予算(第3号)についてお諮りいたします。  議案第7号は、委員長の報告のとおり可決することに異議ありませんか。             (「異議なし」の声あり) ○議長(塚 寿雄君)    異議なしと認めます。  よって、1定議案第7号は可決いたしました。 ◎日程第10 1定議案第8号 平成26年度田辺市診療所事業特別会計補正予算(第1号) ○議長(塚 寿雄君)    続いて、1定議案第8号 平成26年度田辺市診療所事業特別会計補正予算(第1号)についてお諮りいたします。  議案第8号は、委員長の報告のとおり可決することに異議ありませんか。             (「異議なし」の声あり) ○議長(塚 寿雄君)    異議なしと認めます。  よって、1定議案第8号は可決いたしました。 ◎日程第11 1定議案第9号 平成26年度田辺市木材加工事業特別会計補正予算(第3号) ○議長(塚 寿雄君)    続いて、1定議案第9号 平成26年度田辺市木材加工事業特別会計補正予算(第3号)についてお諮りいたします。  議案第9号は、委員長の報告のとおり可決することに異議ありませんか。             (「異議なし」の声あり) ○議長(塚 寿雄君)    異議なしと認めます。  よって、1定議案第9号は可決いたしました。 ◎日程第12 1定議案第10号 平成26年度田辺市四村川財産特別会計補正予算(第1号) ○議長(塚 寿雄君)    続いて、1定議案第10号 平成26年度田辺市四村川財産特別会計補正予算(第1号)についてお諮りいたします。  議案第10号は、委員長の報告のとおり可決することに異議ありませんか。             (「異議なし」の声あり) ○議長(塚 寿雄君)    異議なしと認めます。  よって、1定議案第10号は可決いたしました。  休 憩 ○議長(塚 寿雄君)    この場合、午後1時30分まで休憩いたします。              (午後 1時14分)          ―――――――――――――――――――  再 開 ○議長(塚 寿雄君)    休憩前に引き続き会議を開きます。              (午後 1時30分) ◎日程第13 一般質問 ○議長(塚 寿雄君)    続いて、日程第13 一般質問を行います。  なお、一般質問の通告は3月2日午後2時に締め切り、抽せんにより順位を決定いたしました。結果は通知申し上げているとおりであります。  それでは、質問順位に従って、一般質問を許可いたします。  2番、真砂みよ子君の登壇を許可いたします。            (2番 真砂みよ子君 登壇) ○2番(真砂みよ子君)    2番、日本共産党真砂みよ子です。  今回、1項目の質問ですが、幾つかの部署にまたがって質問させていただきたいと思います。  テーマは地域力向上で、住民参画まちづくりというテーマです。住民参画のまちということが主眼というよりも、地域力を向上させたい。それが必要だということが主眼の質問になります。田辺市をどんなまちにするのか、まちづくりを考えるとき、市民がどれだけそのことを自分のこととして捉えて、行政とともに考えるかがまちづくりのポイントだと考えています。  そのため、過去にも住民参画まちづくりということをテーマに質問を行ってきました。また、市においてもリーダーを養成するための講座などを開き、住民参画取り組みを行ってきたと私も認めております。  しかしその結果、住民参画まちづくりが進んでいるかといえば、残念ながらまだまだ問題点もたくさんあると考えています。私は、田辺市女性会連絡協議会の役員を10年余りやっています。女性会の会員は年々高齢化してきて、バトンタッチしたくても次の世代の皆さんが加入してくれなくて、なかなかバトンタッチできないというのが実態です。  そのために女性会といっても、老人会とそれほど年齢差がないというのが実態です。  各町内にあった婦人会は解散して町内会組織の中に多くが入っています。その上、婦人会の組織が解散せずに残っていても、田辺市女性会連絡協議会に加盟するとは限りません。田辺市の実態を正しくつかむために、それぞれの資料を各課でもらい、一覧表にしてみました。参考資料をごらんください。  その説明の前に、一つ私の転記ミスがありまして、訂正していただきたいのですが、4番の小学生数というところの2014年(平成26年)ですが、2,951という数字を入れていますが、これは3,951の間違いですので、訂正してください。  田辺市の実態がこの数値からもわかると思うのですが、町内会子供会婦人会老人会、その加入率が本当に年々低下しています。特に、町内会を見ましても、この町内会は中辺路、大塔、龍神、本宮は加入率が100%なので、旧田辺市の数値のみを載せています。旧田辺市の町内会加入率も低下していっています。どのところも全てが年々、合併してこの10年間低下していっているわけですが、この加入率の低下の原因は何だというふうに当局は認識されているのか、1点目としてお聞きします。            (2番 真砂みよ子君 降壇) ○議長(塚 寿雄君)    2番、真砂みよ子君の質問に対する当局の答弁を求めます。  企画部長、松川靖弘君。            (企画部長 松川靖弘君 登壇) ○企画部長(松川靖弘君)    議員御質問の加入率低下の原因につきましてお答えいたします。  町内会や自治会についてでありますが、現在、本市における215の自治会、町内会が合併後、田辺市自治会連絡協議会を結成し、お互いの連携を図っております。こうした中で、各町内会の加入率でございますが、議員から御紹介もございましたように、旧町村区域につきましては、従来より加入率は100%であるとお聞きしてございます。  一方、旧田辺市につきましては、各町内会から報告をいただいている範囲で申し上げますと、平成20年度には81.8%あった加入率が平成26年度には72.5%まで下がっており、6年間で9.3ポイント減少しております。中でも、開発された地域や新しく住宅やアパートなどが増加している地域を有する町内会におきましては、加入率の落ち込みが顕著にあらわれています。  低下の原因といたしましては、共同住宅や住宅団地の増加、核家族化によりひとり世帯がふえていること、また人々の価値観が変わり、地域での連帯意識や相互扶助に対する意識が希薄になってきたことが主な原因であると考えられます。  以上でございます。            (企画部長 松川靖弘君 降壇) ○議長(塚 寿雄君)    真砂みよ子君。            (2番 真砂みよ子君 登壇) ○2番(真砂みよ子君)    アパートがふえたりだとか、価値観が変わったということで、確かにそうだと思うのですが、それを放置していっては住民参画まちづくりというのができないと思います。だからこれからどうするべきかということになってくるわけですが、新市が発足した当時、女性会には九つの婦人会が加盟していました。現在は三つになっています。女性会参考資料を見ていただきましても、女性会の人数が減っているというのが甚だ激しい。特に、田辺支部の人数が少ないから、2015年2月の人口と世帯、ここでなぜこれを入れたかといいましたら、5市町の人口比率を見るためにこれを入れたわけですが、田辺市の人口の84%は旧田辺市であるのに、女性会で見ると半分もないわけです。そういう意味で、旧田辺市の女性会の参加率が本当に低い、減ってきているということが顕著にあらわれているかと思います。  老人会のほうも解散した団体が6団体、休会している団体が1団体となっています。その前に、女性会の加入率をなぜ出さなかったんだと言われたのですが、女性会はそういう年齢の限定がございませんので、何歳から何歳までの女性が本来入るべき、入れるかということが出せませんので、加入率は出していません。  老人会のほうですが、60歳以上の方が老人会に入れるということですので、この2014年度(平成26年度)の加入者数を60歳以上の方の人数で割ると、加入率は23.9%となります。本当に老人会にしても、婦人会にしても、解散したり、脱退したりということが続いているのですが、どうしてそういうふうに脱退したりするのが続いていると認識されているか。お聞きします。            (2番 真砂みよ子君 降壇) ○議長(塚 寿雄君)    企画部長。            (企画部長 松川靖弘君 登壇) ○企画部長(松川靖弘君)    女性会についての会員数の減少ということでございますが、これは地域の単位団体の脱退が大きな要因でございまして、加入率が低下しているのは女性の就労が増加したため、また活動するための時間的余裕が少なくなったことや、やはり価値観の多様化により、地域組織に対する考え方が変化したことなどが大きな要因ではないかと考えております。  また、老人クラブの加入率低下の主な要因といたしましては、平成26年4月に実施いたしました高齢者実態把握調査の結果によりますと、就業や市民活動、ボランティア活動等に参加されている高齢者の方々は老人クラブに参加されていない傾向があることが読み取れます。  また、比較的若い高齢者の方々は、なかなか老人クラブに加入されないといったクラブ員さんたちの声もよくお聞きしてございます。  以上でございます。            (企画部長 松川靖弘君 降壇) ○議長(塚 寿雄君)    真砂みよ子君。            (2番 真砂みよ子君 登壇) ○2番(真砂みよ子君)    いろいろな理由をお聞かせいただいたわけです。それでは今置かれているような実態を市はどんなふうに認識されているのか。問題があると思っているのか、仕方ないと思っているのか、その実態に対する市の認識をお聞かせください。            (2番 真砂みよ子君 降壇) ○議長(塚 寿雄君)    企画部長。            (企画部長 松川靖弘君 登壇) ○企画部長(松川靖弘君)    今、御説明申し上げました町内会女性会、また老人クラブといった各種団体の加入率の低下、そしてまた老人会女性会における単位団体の減少は、行政とともにまちづくりの一翼を担っていただくパートナーの力の衰退を意味するものであり、本市の今後のまちづくりにおいて大変懸念される状況であると受けとめております。  また、地域を支えていただいている町内会などの地縁による団体の衰退は地域力の低下につながり、防災や防犯などの危機管理の面におきましても、憂慮すべき事態であると認識してございます。
               (企画部長 松川靖弘君 降壇) ○議長(塚 寿雄君)    真砂みよ子君。            (2番 真砂みよ子君 登壇) ○2番(真砂みよ子君)    この現状をこのままにしておくわけにはいかないという点では同じ立場に立つかと思います。特に、私は子どもクラブへの加入の減少というのは、特に問題があると思っています。子どもクラブに入らないというのは、子供自身が入りたくないということではなくて、保護者が役員をしたくないという、こんな身勝手な理由だからと考えるわけなのですが、子どもクラブというのは学校では学べないものを学ぶ場だと考えています。  学校は同学年の横のつながりですが、子どもクラブは学年を越えた縦のつながりが学べますし、親以外の大人とのつながりもあります。一番社会性を身につける場所だと考えています。子どもクラブに入らないということは社会性を身につける場が減ってしまう。子供の発達によくないと私は考えているのですが、どのようにお考えでしょうか、聞かせてください。            (2番 真砂みよ子君 降壇) ○議長(塚 寿雄君)    教育次長、小川 鏡君。            (教育次長 小川 鏡君 登壇) ○教育次長(小川 鏡君)    議員からもお話がございましたが、子どもクラブに加入しないことによりまして、社会性を身につける機会が減っているのではないかという御質問をいただきました。  現在、子供会において行われております青少年の健全育成を図るための各種スポーツ競技や催しは、子供たちが成長していく上で必要とされる社会性の形成に一定の役割を果たしているものと考えております。しかしながら、昨今の子供たちを取り巻く状況は以前とは違ったさまざまな変化が見られます。  例えば、子供会の活動のほかにも野球やサッカーといったクラブチームの活動、また学習塾や習い事、学童保育や放課後子どもクラブといったように、子供たちの活動場所や居場所は多様化している状況となっております。  このことから、現在の子供たちが成長していく過程におきましては、子供会のみならず、小学校での生活や活動も含めまして、さまざまなフィールドの中で社会性を育むことができるものと考えております。  以上でございます。            (教育次長 小川 鏡君 降壇) ○議長(塚 寿雄君)    真砂みよ子君。            (2番 真砂みよ子君 登壇) ○2番(真砂みよ子君)    答弁いただきましたように、子どもクラブだけが子供の社会性を身につける場ではない。確かにそのとおりです。ですが、一番中心になってやれるのが子どもクラブではないかと私は考えています。自分が子育てしたころを考えたときに、スポーツの嫌いな長女がキックベースボールをすることをすごく嫌がったのですが、あるとき、これは子供会の行事だからやらないといけないと言ったことがあったのです。そういうふうにやったことによって、地域社会での人とのかかわり方とか、人と人との距離のとり方とか、そのことが大変娘にとって学べた場だと思っています。  そういう意味でも、子どもクラブだけではないですけれども、子供の成長の中で、そういう社会性を身につける場として、ぜひ支援していきたいと思います。  次に、このように市民の活動の組織率が下がっていくと、いろいろなところの行政運営にも悪影響が出るのではないかと思います。特に、私が懸念するのは、主に敬老行事を町内会に委託していますが、この敬老行事を敬老祝い金のような扱いをする町内会が今ふえています。これは町内会の行事を簡素化しようとするためだと、そういう要因があるのではないかと思うのですが、このように組織率が下がることによって、市行政の運営に支障は出ていないでしょうか、いかがですか。            (2番 真砂みよ子君 降壇) ○議長(塚 寿雄君)    保健福祉部長、田中 敦君。           (保健福祉部長 田中 敦君 登壇) ○保健福祉部長(田中 敦君)    議員御質問の敬老行事の委託についてお答えいたします。毎年、9月の敬老月間に実施されます敬老行事につきましては、満70歳以上の方がお祝いを受ける対象となっておりまして、旧田辺市区域におきましては田辺町内会連絡協議会に、旧町村区域におきましては各地区の敬老会実行委員会に市が委託をし、実施していただいております。  旧田辺市区域におきましては、それぞれの町内会単位や複数町内会の合同により、地域の会館や学校施設等で式典や余興などの催し物を開催されているところや、行事は開催されませんが、役員の方々が対象者のお宅を訪問し、声かけをして記念品を贈呈されるなど、町内会の実情に応じた形態で実施していただいているところでございます。  担当課におきましては、行事内容や実施効果、御意向、御意見等を把握するために、毎年事前に各町内会にアンケート調査を行っております。アンケートの結果によりますと、多数の町内会からは実施の効果があるとの回答をいただいておりますが、少数意見といたしまして、見直し等を提言されている町内会もございました。また、実施側の人手不足や開催しても出席者が少ない等の理由から、催し物から記念品配付に移行された町内会もございました。  平成26年度の実施状況につきましては、旧田辺市区域におきましては、催し物を開催された町内会が57町内会、記念品配付を行った町内会は29町内会でございました。  旧町村区域につきましては、龍神、中辺路区域においては催し物を開催し、大塔、本宮区域では記念品の配付を行っております。敬老事業の実施につきましては、今後も各町内会の状況や御意向を把握しながら取り組んでまいりたいと考えております。  以上でございます。           (保健福祉部長 田中 敦君 降壇) ○議長(塚 寿雄君)    真砂みよ子君。            (2番 真砂みよ子君 登壇) ○2番(真砂みよ子君)    今回の質問は敬老行事の中身について論議する場ではないので、このことに深くはかかわっていきませんが、これはあくまでも敬老行事を委託したものであって、記念品ということを認めるのかどうかということについて私は大変疑問に思います。答弁は結構です。きょうはここでこのことを論議するつもりはありませんので。記念品でよいのなら、記念事業という形の位置づけが必要だと私は考えます。決して、記念品がだめだという意味ではなくてです。  次に行きます。こういった田辺市の現状がある中で、加入率を高めるための取り組み、行政として何ができるかということを論議したいと思います。市長もよく地域力ということを言われますが、地域力というのは社会のいろいろな問題を市民がみずからの問題として考える。そういう力と提起されていますが、その地域力が大事だということは最近は本当にいろいろなところで論じられますし、それは同じ立場だと思うのです。ですので、地域力を高めるために、何が必要かということで、私なりに考えたのが、地元学というものです。地元学というのは、自分の住んでいるまちをよく知り、好きになるということだそうで、吉本哲郎さんという方が提唱をされています。大変おもしろい考え方だと私自身も思っています。この吉本さんは、水俣市役所で勤務した後、熊本大学などで講師をされているそうです。地元学というのは、「ないものねだり」をするのではなくて、「あるもの探し」をして、自分たちで行って、あるもの同士を新しく組み合わせて、新しいものをつくる。町や村を元気につくっていくという考え方だそうです。  ポイントというのがあって、自分の地域について、知らないこと、よく知らないことを知る。それから、そこに住む人たちのこれまで大事にしてきたことを調べていく。それから地域の個性を把握することが大事。あと、先を見通す力のある人になる。物知りになるのではなくて、生活の中にある価値を発見するということがポイントだと言われています。  大変、おもしろい考えだと私は思っているのですが、行政運営には住民参画が必ず必要であって、その住民参画を進めるためには、地域力を高めないといけない。地域力を高めるためには、どうすればよいかというと、地元を知るという考え方がおもしろいと思うのですが、いかがでしょうか。            (2番 真砂みよ子君 降壇) ○議長(塚 寿雄君)    企画部長。            (企画部長 松川靖弘君 登壇) ○企画部長(松川靖弘君)    議員からお話をいただきました地元学、地域学につきましては、現在、田辺市内では、本宮町三里地区におけるジュニア語り部を初め、新庄・わがまち自然再発見の会や三栖地域の歴史文化の調査、及び熊野古道の整備事業の活動などが地域学や地元学として行われているものと考えております。  こうした地元学、地域学につきましては、日ごろ過ごしている地域をより深く知り、改めてその地域に関心を持ち、地域の魅力を再発見するとともに、地域が抱えている課題を知るよい機会となります。  そして、その活動が個人から隣近所、さらには地域へと広がることにより、人の持つ力、地域の持つ力を引き出すことにつながり、地域力を高めることにもつながると考えられます。  さらに、申し上げますと、地域力が高まることにより、地域を元気にする活動、地域課題を解決するための活動が活発化され、そうした活動を通して住民同士の交流機会の輪が広がるとともに、今まで希薄だった地域とのつながりや連帯感が強化されることが、町内会を初め、また子供会女性会など地域の各種団体への参加意欲、ひいては住民参画の高まりにつながるのではないかと考えております。            (企画部長 松川靖弘君 降壇) ○議長(塚 寿雄君)    真砂みよ子君。            (2番 真砂みよ子君 登壇) ○2番(真砂みよ子君)    地元学、地域学というのは本当に今まで論じられたことがない言葉ですので、私自身も深めていきたいと思います。  次に、3番目です。地域力なしでは取り組めない課題ということで、今、市が抱えているような事業の中で、特に先ほど出ましたが、地域力がなければ防災のまちというのはなかなか難しいわけですが、防災については、あす久保議員が質問しますので、今回、私は触れず、学社融合と価値創造という2点についてお聞きしたいと思います。  学社融合とは、きょうは教育長が休まれていまして、教育長が学社融合となると俄然熱弁を振るわれるのですが、学社融合とは何か、どのようにお考えですか、まずお聞かせください。            (2番 真砂みよ子君 降壇) ○議長(塚 寿雄君)    教育次長。            (教育次長 小川 鏡君 登壇) ○教育次長(小川 鏡君)    それでは、ただいまの質問に私からお答えさせていただきます。  学社融合とは、学校教育と社会教育がそれぞれの役割分担を前提とした上で、学習の場や活動など両者の要素を部分的に重ね合わせながら、協働して両者共有の教育・学習活動を行うものであります。  学校教育にとっては学校教育の充実や学校のスリム化など、社会教育にとっては地域活動の活発化やコミュニティづくりの活性化など、お互いにメリットがもたらされるという特色がございます。  田辺市教育委員会では、平成14年度からの学校週5日制の開始に伴い、県下で初めて各学校、幼稚園に地域連携担当者を配置し、各地域の公民館と連携しながら学社融合の取り組みを開始いたしました。  さらに、学校と地域、双方のメリットを生み出す学社融合へと進化させるために、平成19年度を学社融合元年として、市の教育行政基本方針の最重点項目の一つに学社融合の推進をうたい、学校教育及び生涯学習の双方の活動方針に学社融合の理念と具体的な方向性を位置づけ、学社融合のさらなる推進のため、さまざまな取り組みを行ってまいりました。  今後とも教育委員会では、学校、家庭、地域の教育力の向上を図るとともに、三者一体となって青少年の健全育成に取り組む体制をつくり、地域の特色ある教育づくりに努めてまいりますので、御理解いただきますようよろしくお願い申し上げます。  以上でございます。            (教育次長 小川 鏡君 降壇) ○議長(塚 寿雄君)    真砂みよ子君。            (2番 真砂みよ子君 登壇) ○2番(真砂みよ子君)    学社融合は私も大事なことだと思っています。その点では全く同じです。ただ、私が最近思うのは、学社融合というのはそんなに大げさなというか、大層なものではないというのが今の思いなのです。  私が初めて学社融合というのを目の当たりにしたのが、今から十何年前、初めて議員になって山形県へ視察に行ったときに、学校の中の敷地に公民館が併設されていて、田辺市が今やっている見本、そういうのを視察させてもらって、何とよいことだとすごく思ったのです。学社融合というのはすごくよいことだと、これをぜひ田辺でも進めていきたいと思ったのですが、今私が感じているのは、そんなに学社融合と言わなくても、既にやっていたのではないかということなのです。  考えてみれば、小規模校の学校というのは、運動会は必ず地域の人たちと一緒にやりますよね。私自身は田辺第一小学校を出て、明洋中学校へ行ったので、そういう地域と一緒になってという経験がないのですけれども、だから、学社融合といえば、これはすばらしいことで特別なことのように思ったのですが、今よく振り返ってみれば、学社融合という言葉を出さなくても、既に行われてきたことだと私は感じているのです。  運動会にしても、発表会にしても、いろいろな行事は地域と一緒になってやっていますよね。それこそがまさしく学社融合だと思うのですが、それは学社融合ではないのでしょうか。ということを教育長に聞きたかったのですが、教育長はいらっしゃらないので、教育長に伝えておいてください。  学社融合というのは、教育委員会がこんなことをしてはどうだということではなくて、その地域にある人材、それをうまく生かしてやっていくのが学社融合であって、そうした人材がないところにそれを求めても無理がある。だから学社融合にもいろいろな形の違いがあると考えるのですが、いかがでしょうか。            (2番 真砂みよ子君 降壇) ○議長(塚 寿雄君)    教育次長。            (教育次長 小川 鏡君 登壇) ○教育次長(小川 鏡君)    真砂議員の御質問にお答えいたします。  各地域において学社融合の形についてはいろいろあるのではないかということで、先ほども小規模校のお話もいただきましたけれども、そういうことも含めて、学校、家庭、地域、その取り組みを体系的なものにしていこうというのが学社融合の取り組みでございます。  そういうことから、現在、教育委員会では地域の将来を担う子供たちを健やかに育てていくため、学校と地域の教育力を最大限に生かした学社融合の推進が必要不可欠であるとの考えのもと、各学校や公民館を中心に、全市的な取り組みを展開しているところでございます。  その方法や内容については、その地域や学校によって違いはございますが、それぞれの地域が有する人材や地域資源を活用した特色ある事業展開をしているところであります。  例えば、新庄地域における地震学の学習では、津波災害を体験した地域の方々から多くのことを学んだり、西部地域においては防災教育に力を入れ、地域を挙げた避難訓練を実施したり、中辺路地域では伝統芸能継承のため、古くから伝わる三番叟の習得に向けて地域の方々に教えていただいたりと、議員からもお話がございましたけれども、それぞれの地域において多くの方々に御協力をいただきながら、さまざまな取り組みを行っております。  このように、学社融合の内容につきましては、その地域地域でさまざまでございます。そういうことから、今後ともそれぞれの地域にいらっしゃる人材、それから資源を十分に活用した学社融合を展開できるよう体制づくりや人材育成に取り組んでまいりたいと考えております。  以上でございます。            (教育次長 小川 鏡君 降壇) ○議長(塚 寿雄君)    真砂みよ子君。            (2番 真砂みよ子君 登壇) ○2番(真砂みよ子君)    自分たちのまちがどんなまちなのかということをわかっていて、そういう地域力があれば、このよさとか伝統を子供たちに伝えたいというのはおのずと発生してくると思うのです。ですので、教育委員会が学社融合をやれといってやるようなものではなくて、こんなすばらしいものを子供たちにも知ってもらいたい、体験してもらいたい、また伝えていってもらいたい。そういうのがあってこそ学社融合だと考えます。ぜひ、そのように取り組んでいってもらいたいと思います。  次に、価値創造ということで、たなべ営業室の取り組みについてお聞きします。  価値創造プロジェクトというのが立ち上がって、私も女性会の代表という形でプロジェクト検討委員の1人なのですが、県外や海外にも、この価値創造を展開していく田辺のよさを発信していくということを本当にやろうと思えば、田辺市をまず知って、田辺市に誇りを持っていなければまちのよさを発することができないと思うのですが、まだこのプロジェクトは始まったばかりですが、余りにも形だけで進んでいっているという思いがあるのですが、その点についてはいかがでしょうか。            (2番 真砂みよ子君 降壇) ○議長(塚 寿雄君)    企画部長。            (企画部長 松川靖弘君 登壇) ○企画部長(松川靖弘君)    価値創造プロジェクトの取り組みといたしまして、市外や県外、さらには世界に田辺市のまちのよさを伝えるためには、市民の方が田辺市を知って、誇りを持っていなければいけないのではないかという御質問でございますが、市といたしましても、やはりまずはこのプロジェクトを実行するに当たりまして、市民の皆様が田辺市に愛着や誇りを持っていただくことが何よりも重要であると考えております。  こうしたことから、価値創造プロジェクトにおきましては、田辺+魅力はっけん委員会というプロジェクトテーマを設けるなど、市民の皆様とともに田辺市の価値や魅力を改めて発見しながら、全国に発信していこうと取り組みを進めているところでございます。  今後におきましても、こうした活動を通しまして、地域で発見した魅力を強く発信することで、市外で話題になり、そして市外で話題になることにより、市民の皆様がさらに田辺市に愛着や誇りを持っていただくという好循環につなげてまいりたいと考えております。            (企画部長 松川靖弘君 降壇) ○議長(塚 寿雄君)    真砂みよ子君。            (2番 真砂みよ子君 登壇) ○2番(真砂みよ子君)    このプロジェクトがうまくいくかどうかはいかに市民をどれだけ巻き込んでいけるかどうかにかかっていると思っています。  プロジェクト検討委員会は、各階層から集まりましたよという体裁はとっていますが、本当にそれでよいのかという疑問はありますし、もっと私は市民を信頼して、思い切ってもっと市民に依拠していく。市民にいろいろと依拠すればおもしろいアイデアだとか、いろいろな習慣だとかというのがあるのではないかと思うのです。  だから、もっと市民にそういうことを訴えて、アイデア等を取り入れていく。市民のアイデアは宝だと思うのですが、今後、市民をどのように巻き込んでいくのかをお聞かせください。            (2番 真砂みよ子君 降壇) ○議長(塚 寿雄君)    企画部長。            (企画部長 松川靖弘君 登壇) ○企画部長(松川靖弘君)    価値創造プロジェクトにつきましては、戦略ビジョンプランの策定と戦略的なプロモーションを大きな柱として、これまでも取り組みを進めてまいりました。こうした中で、戦略ビジョンにつきましては、価値創造プロジェクト検討委員会において、さまざまな御意見をお伺いしながら、今年度中に戦略ビジョン案を構築すべく作業を進めているところでございます。  この戦略ビジョンにつきましては、先の10年を見据えた地域づくりの方向性を示すものでありますが、その中で市民の皆様とともに築く地域力は重要な位置づけになるものと考えております。  こうしたことから、新年度より取り組むこととしている戦略ビジョンに基づく戦略プランの策定に当たりましては、地域力を高めることを念頭に置き、できる限り広く地域や関係団体の皆様と意見交換をするとともに、市民の方みずからが問題提起し、みずからのアイデアも取り込む仕組みづくりも検討してまいりたいと考えておりますので、御理解賜りますようお願い申し上げます。
               (企画部長 松川靖弘君 降壇) ○議長(塚 寿雄君)    真砂みよ子君。            (2番 真砂みよ子君 登壇) ○2番(真砂みよ子君)    自分たちが普通だと思っていることも、それが市外、県外の方から見てみたら、案外魅力的なことだったということもあると思うのです。よく梅に関する条例を検討していたときに言ったことなのですが、私は子供のころに元旦の朝に番茶の梅茶を飲んで、それは私のおばあさんの言い伝えなのですが、1年の無病息災を願った。そんなことは本当に何てこともないことですが、こういう風習があるのですよということで、そういうお茶を出す。お金もかかりませんし、何ということもないこと。でも、よそから来た人にとってみたら、ああ、田辺というのはそういう習慣があるのかと思うと思うのです。  だから、そういうアイデアをもっと大胆に集めていって、よりよいものにしていってほしいと思います。  次に、4番目の地域力を高めるための取り組み、行政ができること、してほしいことについてです。いろいろな市民活動への支援をもっとしていってほしいという思いでお聞きします。  1点目は、財政的な支援です。みんなでまちづくり補助金というのがありますが、これは一つの団体に3年間だけの交付になります。もちろん多くの団体に公平に利用してもらうという意味もありますし、立ち上げの支援をするのだという考え方があるのは重々わかっているのですが、事業の中身によっては、立ち上げのときに欲しいからではなく、その事業そのものに補助金がないと持続できないという市民活動もありますので、そういったところにももっと財政的な支援ができないかという点をお聞きします。            (2番 真砂みよ子君 降壇) ○議長(塚 寿雄君)    企画部長。            (企画部長 松川靖弘君 登壇) ○企画部長(松川靖弘君)    議員御質問のみんなでまちづくり補助金につきましては、市民活動団体が実施する広域的なまちづくり事業に対して、財政的支援を行い、市民による主体的なまちづくりの推進を図ることを目的に、平成17年度から実施しており、毎年15団体前後の団体に補助金を交付しています。補助対象事業は、施設等を整備するハード事業とイベント等を実施するソフト事業の二つに分かれておりまして、ソフト事業の補助につきましては、同一団体による同一事業に対する補助は3回を限度とさせていただいております。  議員から、このソフト事業の補助について、3回を限度とせず、継続的な補助ができないかという御提案でございますが、みんなでまちづくり補助金につきましては、議員からも御指摘がありましたように、市民団体の主体的かつ自立的な事業展開を展望する中で、事業の立ち上げに際し、よりスムーズに事業を実施するための財政支援であること、またより多くの市民団体にこの補助金を活用していただきたいことから、補助回数を限定しているところでございます。  したがいまして、実施団体におきましては、この3年の間に創意工夫を行っていただき、自主財源を確保するなど、自立に向けた方策を検討していただくことが必要でございまして、交付団体に対しましても、初年度からその旨をお話しつつ、事業に取り組んでいただいておりますので、御理解賜りますようよろしくお願い申し上げます。            (企画部長 松川靖弘君 降壇) ○議長(塚 寿雄君)    真砂みよ子君。            (2番 真砂みよ子君 登壇) ○2番(真砂みよ子君)    3年間の立ち上げのときだけの支援というのは、それは一定わかるのですが、事業の中身によっては、別の補助金が利用できるような、そういう援助があってほしいという、これは私の思いです。  次に、いろいろな活動をする上での会場の話なのですが、主に市民総合センターを使うことが多いかと思うのですが、無料で使えるということで、大変利用が多くて、空き室がないということが結構あります。そういうときに、市民総合センターはいっぱいだけど、それならほかにこういうところもありますよと、借りに来た人から聞かれるまでもなく、いつも空き状況をつかむのは難しいとしても、こういうところもありますので、どうですかというプラスアルファの情報はいただきたいという思いがあるのですが、いかがでしょうか。            (2番 真砂みよ子君 降壇) ○議長(塚 寿雄君)    教育次長。            (教育次長 小川 鏡君 登壇) ○教育次長(小川 鏡君)    真砂議員の御質問にお答えいたします。  現在、市民総合センターにおきましては、各種団体やサークルなどの活動が盛んに行われており、生涯学習の場としての利用が大変多い状況となっております。そういう中で御質問にもございましたが、利用者のニーズにお答えできないケースもあり、御不便をおかけする場合もしばしばございます。公民館の施設やその他の施設の情報を提供するということは、利用者の利便性を高めることにもつながると考えておりますので、現在はその都度、御要望に応じまして対応しているという状況でございますが、今後はさらに市民サービスの向上に向けて、利用可能な公民館等につきましても、行政から積極的に御案内をしてまいりたいと考えてございます。  以上でございます。            (教育次長 小川 鏡君 降壇) ○議長(塚 寿雄君)    真砂みよ子君。            (2番 真砂みよ子君 登壇) ○2番(真砂みよ子君)    ぜひそのようにお願いしたいと思います。  次に、事務作業の援助ということで、老人会をやっている方から大変なんだという相談を受けまして、何が一番大変なのかお聞きしたところ、市へのいろいろな申請書類がややこしくて大変なのだということでした。  職員の方からは、そういうときには、いろいろなところで援助はしているということでしたが、一定、なかなか行っていないという御意見もありましたので、その辺についてぜひ、特に高齢の方にはそういう援助をしていただきたいと思うのですが、いかがでしょうか。            (2番 真砂みよ子君 降壇) ○議長(塚 寿雄君)    保健福祉部長。           (保健福祉部長 田中 敦君 登壇) ○保健福祉部長(田中 敦君)    煩雑な申請手続や書類作成について、簡素化や代行などの援助ができないかとの御質問についてお答えいたします。  老人クラブ活動のより一層の活性化を図り、高齢者の方々の生きがいや健康づくりを推進するために、会員クラブや連合会が実施する各種活動・事業に対しまして、補助金が交付されております。交付を受けていただくに当たりましては、補助金が公金であるということから、申請書、実績報告書、会員名簿を初め必要な関係書類を作成し、提出していただくというように、各クラブにおかれましては一定の手続を適正に処理していただく必要がございます。しかし一方で、それぞれのクラブで役を受け持っていただいている方々の中には、このような諸手続が御負担に感じておられる方がおられることや、そのことが後任の方の選出を難しくする一因になっていることも認識しているところでございます。  これまで書類作成や諸手続に際しましては、担当職員が御相談に乗らせていただき、可能な限りのお手伝いをさせていただいておりますが、今後とも補助金を有効かつ適正に活用していただけますように、各クラブ等に対しましては、御理解と一定必要な手続をお願いするとともに、担当課といたしましても、御協力、御支援をさせていただきたいと考えております。  以上です。           (保健福祉部長 田中 敦君 降壇) ○議長(塚 寿雄君)    真砂みよ子君。            (2番 真砂みよ子君 登壇) ○2番(真砂みよ子君)    通常なら、高齢といってもいろいろな仕事を経験されてきているでしょうから、いろいろな知識のある方もいらっしゃると思いますが、話をしていますと、80歳を回るとこんなのが面倒くさく感じるということです。特に高齢の方、老人会の方には、そういう援助をぜひお願いしたいと思います。  今回の質問の発端は、田辺市女性会連絡協議会の田辺支部、その女性会が存続の危機にあること、また、文里の老人会では次の会長のなり手がなくて、今、本当に困っていまして、解散の危機にあるという相談を受けたことが今回の質問の発端です。  そんな現実に遭遇して、きれいごとでは済まされない。何とかしなければ。でもどうすればよいのか。そんなジレンマを抱えています。どうすればよいという答えはなかなかないというのが今の思いです。  でも、こうすればできる。どうすれば改善できるという処方箋はないけれども、よいと思うことは何でもやってみないといけないという思いも持っています。市も決して何もしてこなかったわけではないというのもよくわかっていますので、リーダー養成講座のようなもので、田辺市地域コーディネーター養成講座だとか、まちづくり市民カレッジ、そんなこともずっとやってこられました。そういうのが地域力、地域づくりのリーダーの養成の場ということで、やってこられたわけですが、やってこられたけれども、でもやっぱり参考資料の数字を見てもらったら、どの町内会女性会も子供クラブも老人会も皆、どんどん組織率が下がっているというのが実態だという思いでいます。  ここでこんなことをやったらこうなるんだというものがあれば、本当にいいのですが、なかなか小さなことを積み重ねていく以外にないかと思うのですが、それでもよく人が言われる、ピンチをチャンスにできたらいいなと思っています。  学社融合については、自分のまちをよく知って、誇りを持ってまちづくりを考える人たちがいなければ、学社融合を声高に叫んでも成り立っていかないと思います。私の御近所にボランティアで、東陽中学校へお花を1週間に1回、ここ何年でしょう、5年も6年も、年数はきちっと確かめていないのですが、もう本当に何年も花のお金は自費で東陽中学校へボランティアでお花を活けにいっている方がいます。私はそれがまさしく学社融合だと思うのです。でも、そのことが学社融合だとはどこにも出てきません。この方の紹介を一般質問でするということは、この方自身は全く思っていないと思います。とても謙虚な方なので、そんな話をしたら言わないでときっと言ったと思うのです。ですけれども、これが本当に学社融合で、そういうことを大事にしていくまちであってほしいと思います。  先ほども言ったように、学社融合は小規模の学校では本当に以前からやってきたことだ。特別なことではないと思います。ただ、まちが合併して、学校も統廃合する中で、学社融合が難しくなっている。学社融合がうまくいくかどうかは自分のまちを知って、まちを誇りに思えるかどうかだと思います。  今回、まちづくりについて、私なりの思いを語りましたが、議場で理想を述べるだけでは終わらないように、私自身も地域で暮らす1人として、地域を知り、地域のつながりを深めながら地域力を高めるために私にできることを実践していきたいと思っています。  これで私の質問を終わります。ありがとうございました。            (2番 真砂みよ子君 降壇) ○議長(塚 寿雄君)    以上で、2番、真砂みよ子君の一般質問は終了いたしました。  休 憩 ○議長(塚 寿雄君)    この場合、2時40分まで休憩いたします。              (午後 2時20分)          ―――――――――――――――――――  再 開 ○議長(塚 寿雄君)    休憩前に引き続き会議を開きます。              (午後 2時41分) ○議長(塚 寿雄君)    続いて、17番、出水豊数君の登壇を許可いたします。            (17番 出水豊数君 登壇) ○17番(出水豊数君)    17番、公明党、出水豊数です。最初に、2011年3月11日、東日本大震災からきょうで4年目を迎えるに当たり、失われたとうとい命に哀悼の意を表し、一日も早い復興ができるように心からお祈りを申し上げます。  では、通告に従い、順次質問させていただきます。  今回の質問は、昨年の12月に法制化された地方創生法について質問をさせていただきます。  最初に、田辺版総合戦略の政策目標、施策について。ア、従来のまちづくり、人づくりを比べた場合、今後の取り組み目標と方策の視点の置き方、今後の取り組みについてお聞きいたします。  市長は毎回のごとく施政方針、予算大綱で人を育むまち、安全で住みよいまち、活力みなぎる産業のまち、快適な環境のまち、市民とともにつくるまち、まちづくりについて述べられています。本当に大切なことで、今後、強力に進めなければならないと私自身も思っております。誰しもが言わんとすることは、全て述べられています。その中でも活力みなぎる産業のまち、市民と行政がともにつくるまち、このことは必須条件だと思います。  昨年12月、国において地方創生に向け、石破大臣を先頭に、法律が成立しました。法律成立時における記者質問の中で、大臣のコメントからまち・ひと・しごと創生法、地方創生のためには、中山間地域の創生が不可欠で、そのためには小さな拠点を応援する仕組みの創設、地域おこし、協力隊の制度拡充、都市部と中山間地域との共生を可能とする産業分野の育成の必要性。そのためには、中山間農業の複合経営化の推進、CLTの普及による木材需要の抜本拡大、地方に雇用の場をつくること。それは言うまでもなく行政、地域、住民の願いでもあり、思いでもあります。それに尽きるのだと思っている。地方に仕事をつくる。地方に安心をつくる。仕事がないから若い人が来ない。医療が偏在しており、老後を地方で過ごすことは非常にきつい。現状では、こんなことが起こっています。今までにも指摘されながらも抜本的に物事の考え方の転換をしてこなかった。異次元というのはそういう意識の改革も含むものだ。今まで打ってきた施策、批判的に検証するということがなくてはならない。今までのものが全部正しければ、こんなことにはなっていない。それはある時代は正しかった。しかし、時代の変化に即応していないものがあったとすれば、それはだめなんだと否定するのではなく、どのように時代に合わせられるかという発想の転換が必要です。長い間、動いてきた組織は意外と機能しなくなっているのではないでしょうか。そういう機能を取り戻していくことによって、地域を再生し、日本を再生するということが地方再生の意義で、創生の意義だと私は認識をしていると、このようなお話をされていました。  今回の取り組み、大臣を先頭に地方創生、我々のまち、小ぢんまりしたまち、中山間地域においては、今回の法施行を千載一遇のチャンスと捉えて、本気で取り組む必要があるのでは。本市が抱える地域の課題、さらなる解決と個性豊かな地方の特色を生かしたまちづくりに向けて、市民とともに知恵を出し合い、力を合わせて取り組んでいける環境や体制を整えていく必要があるのではないでしょうか。  そういったことから、今回、田辺市において政策目標、施策が書かれた田辺市版総合戦略などをつくってはと思いますが、当局のお考えをお聞きします。            (17番 出水豊数君 降壇) ○議長(塚 寿雄君)    17番、出水豊数君の質問に対する当局の答弁を求めます。  市長、真砂充敏君。             (市長 真砂充敏君 登壇) ○市長(真砂充敏君)    出水議員の御質問にお答えします。まず、まち・ひと・しごと創生法につきましては、我が国における急速な少子高齢化に対応するため、人口減少に歯どめをかけ、東京圏への一極集中を是正し、国民一人一人が夢や希望を持てる地域社会の形成、地域を担う人材の確保及び地域における多様な就業の機会の創出を一体的に推進し、これらに関する施策を総合的かつ計画的に実施するため、昨年12月2日から全面施行されたところであります。  そして、同月27日には、人口減少に歯どめをかける積極戦略と人口減少に対応するための調整戦略を同時に推進することで、2060年には1億人程度の人口を確保し、この人口の安定化により生産性の向上が図られ、2050年代には実質GDP成長率を1.5から2%程度に維持させることで我が国の成長力を確保する中、今後の目指すべき将来の方向性を示した長期ビジョンが策定されました。  これに基づき、今後、地方は人口減少を契機に、人口減少が地域経済の縮小を呼び、地域経済の縮小が人口減少を加速させる負のスパイラルに陥るリスクが高いということから、「しごと」が「ひと」を呼び込む好循環を確立するとともに、その好循環を支える「まち」に活力を取り戻すため、地方における安定的な雇用の創出や地方への新しい人の流れをつくるなど、四つの基本目標を掲げるとともに、今後5年間の政策目標や具体的な施策をまとめた総合戦略が策定されております。  この総合戦略につきましては、自立性、将来性、地域性、直接性、結果重視といった政策5原則に基づき、関連する施策を展開することとしておりますが、国においては特に結果重視を重要視し、これまでの効果検証の仕組みを伴わない、いわゆる、ばらまき型の施策ではなく、政策実施の結果、住民にどのような便益がもたらされたかというアウトカムや実現すべき成果の指標を設定し、政策効果を客観的な指標で検証、必要な改善を行うPDCAサイクルを稼働させる仕組みづくりが位置づけられております。  また、国は地方に対して、歩調を合わせて地方創生に取り組むこととし、平成27年度中に、地方版人口ビジョンと総合戦略を策定するよう強く要請しているとともに、その策定内容を踏まえて、平成28年度以降における新型交付金制度の創設などにより、政策を集中していく考えを示しております。  本市におきましては、昨年の早い段階から、次なる10年に向け、田辺市そのものをブランド化していく価値創造プロジェクトを始動させ、将来を見据えた戦略ビジョンとそれを推進していくための具体的な戦略プランの策定に向けた取り組みを進めてまいりましたが、これがまさしく国の地方創生の趣旨に合致したものであると認識するとともに、地方創生は、さきに申し上げました国における負のスパイラルの克服という考え方を踏まえ、これまで以上に踏み込んだ対策を講じるものであると捉え、国等への情報収集など総合戦略の策定に向けた準備を進めてきたところであります。  今後におきましては、田辺市における人口の現状分析と今後目指すべき将来の方向等をしっかりと示す田辺市版人口ビジョンを策定するとともに、産官学金労等による外部有識者の意見も聴取しながら、農林水産業を初めとする産業振興による仕事づくりや観光振興、定住促進などによる人の流れの構築など、これまでと違った視点も加えながら、知恵を絞った内容を幅広くかつ戦略的に盛り込んだ田辺市版総合戦略を速やかに策定してまいりたいと考えております。  なお、国が示している政策効果の検証ということに関しましては、これまでも総合計画や各種の部門別計画において、一定の目標値を設定してきたところでありますが、この総合戦略の策定に当たりましても、より実効性と客観性を高めるため施策や事業の効果を検証できる仕組みづくりに取り組む中、政策や施策目標の達成度合いを検証できる客観的な指標を定めることとしております。  いずれにいたしましても、本市における地方創生への取り組みは今後の田辺市の将来を方向づける極めて重要なものであると考えており、地域の総力を挙げて取り組んでまいりたいと考えておりますので、御理解賜りますようよろしくお願い申し上げます。             (市長 真砂充敏君 降壇) ○議長(塚 寿雄君)    出水豊数君。            (17番 出水豊数君 登壇) ○17番(出水豊数君)    ありがとうございました。今、言われたように、今回取り組まれようとしている総合戦略は、まず市長の強いリーダーシップと、現場における各担当、トップの強い力、判断と実行力に尽きると思います。  今回のまち・ひと・しごと創生法、この法制化の理由として、我が国における急速な少子高齢化の進展に的確に対応し、人口減少に歯どめをかけていくとともに、東京圏への過度の集中を是正し、それぞれの地域で住みよい環境を確保して、将来にわたって活力ある日本社会を維持していくためには、まち・ひと・しごと創生が必要となっていることにかんがみ、まち・ひと・しごと創生について、基本理念、国等の責務、まち・ひと・しごと創生総合戦略の作成等について定めるとともに、まち・ひと・しごと創生本部を設置する必要があると書かれています。  附則の部分の2には、政府はこの法律の施行後、5年以内にこの法律施行状況について検討を加え、その結果に基づいて必要な処置を講ずるものとするとあります。まずは基礎をつくるために5年をめどに進めていく必要があるのではないかと思います。  この田辺市の将来、未来がかかっていると思います。各行政局、地域の基盤づくり、仕事づくり、この田辺市にある一次産業、農林漁業、また、世界遺産である熊野古道、これを生かした観光産業、そういった中から、我々の中山間地域の恒久的な仕事づくりができるように、今後も取り組んでいただけるよう強く要望いたします。  この件はこれで終わりにいたします。  続いて、人口減少・高齢化・産業等の対策に悩まされ、施策に取り組んできたが、これからの対策、想定される国の支援施策についてお聞きします。  1,026平方キロメートルといった、広大な面積を持つ我が田辺市、その9割のほとんどが山林であります。私は昭和26年、戦後間もなく生まれて、今63歳となっています。戦後、我が国の取り組みは、知っている限りでは、農林漁業といった一次産業、また高度経済成長期には、一次産業、公共事業、農業、漁業とありますが、主に林業、戦後の復興期に木材需要は急増し、供給が十分に追いつかない。そういった状態でありました。  そこで政府は、急速に今後の需要供給を補うために、植林を行う施策をとりました。しかし、御存じのように、木が成長して、木材として使えるようになるためには、少なくとも40年から50年程度の期間が必要です。その間、比較的安く、一度に大量入手できる国外からの、いわゆる外材が多く使われるようになり、また、30年代、薪炭材、炭とか木材の廃材が燃料として使われなくなり、いろいろな角度から国産材の落ち込みが大きく、木材の需要はどんどんなくなっていきました。また、衰退の一途をたどってきました。  その後、国、県、我が田辺市においてもいろいろな対策、施策に取り組んでこられたことはよく承知しております。しかし、現状は見てのとおりです。そういった流れに関して、産業の一つであります林業についてお聞きいたします。  御存じのように、戦後、木材森林関係は、木材需要の低迷から、山は荒れてきており、最悪の状態になってきております。担当大臣が言われたように、もう一度過去にとらわれず、今のニーズに合った対策、施策が必要だとして、戦後の木材需要に伴い、国の政策が進められてきました。現在、この植林は木材として利用可能な時期に来ております。それにもかかわらず、御承知のように、過去最低の木材加工、今でもいつか花は咲くと夢を描きながら苦労してきてきた山主、それに山林施業によって雇用された人たち、はかり知れない悲しみだと思います。  これは国の責任ではないでしょうか。本来、林業で支えられ、守られてきたといっても言い過ぎではないと思います。そういったことから、もう一度原点に戻って、取り組む必要があるのではと思います。  そこでお聞きします。戦後の林業人口、動向、価格の変動、これまでの取り組み、地方創生に基づいた田辺市としての総合戦略の政策目標、施策に反映した支援策と方向性についてお聞きいたします。            (17番 出水豊数君 降壇) ○議長(塚 寿雄君)    森林局長、寺本雅信君。            (森林局長 寺本雅信君 登壇) ○森林局長(寺本雅信君)    議員御質問の戦後の林業人口動向、価格変動、このほか取り組みと田辺市としての政策目標と方向性についてお答えをいたします。
     議員のお話にありましたように、本市は市域の約9割が森林で、県内の森林面積の4分の1を占めており、また素材生産量は県内生産量の約4割を占めております。この広大な森林資源を有する田辺市として、山村集落を守り、地域の活性化を図っていく上からも、林業・木材産業を主要基幹産業と位置づけており、林業振興を図っていくことが重要であると認識しております。  木材価格の変動等による林業不況につきましては、木材の輸入自由化に始まり、低価格の外国産材の製品が輸入されるようになるとともに、住宅建築様式の変化による木材使用量の低下等により、国産材の需要が年々低下した結果、ピーク時の昭和55年に県の平均単価で、1立方メートル当たり杉で4万4,800円、ヒノキで9万3,000円であった木材価格が、平成25年には杉が1万1,000円、ヒノキが1万4,700円となるなど、長期的な下落傾向が続いたことが林業の衰退を招いた原因と考えております。  また、県全体の林業従事者につきましては、昭和35年国勢調査の1万3,363人が、平成22年国勢調査では、1,297人と大きく減っております。しかしながら、当地域では、森林組合等において平成14年度から緑の雇用事業によるIターン者等の雇用に積極的に取り組んだ結果、平成26年3月現在、43名が引き続き就業され、林業従事者の平均年齢も47歳となっており、山村地域における集落の担い手として活躍されています。  これまで、市といたしましては、現在の林業をめぐる厳しい状況の中にあって、適切な森林の保全管理の推進や森林機能の維持及び林業生産体制と林業労働者の雇用確保を図るため、森林経営計画の策定や林道整備、機械化への支援のほか、切り捨て間伐に対する国県補助への市単独の上乗せ、再造林を支援する恵みのやまづくり事業、尾根筋等の広葉樹植栽を支援する、よみがえりの森づくり事業、作業道の市単独補助など総合的な森林・林業対策に積極的に取り組んでおり、今後とも森林組合等と協力しながら、地域の担い手である林業後継者の雇用確保にも全力を挙げてまいりたいと考えております。  また、市有山林の経営では、計画的な施業により、地域の模範となるような山づくりに取り組んでいるほか、ヒノキの間伐材を利用した集成材の生産販売を行う木材加工事業では、市内外の国産材利用の促進に大きな役割を担っているところであります。  一方、木質バイオマスエネルギーの利活用では、熱利用として龍神と大塔地域の温泉施設に加温用の木質チップボイラーを導入しているほか、本年度には龍神村の上山路小学校に木質ペレットストーブを導入し、暖房能力や燃費効率等の効果を検証しており、今後、他の学校へも広げてまいりたいと考えております。  山村地域の活性化のため、市では、過疎・高齢化が著しい山村地域の集落を支援する「元気かい!集落応援プログラム」により、地域住民に安心感を持って生活していただくよう取り組んでいます。  また、山村地域の定住促進のため、平成19年度より県と連携して移住促進に取り組んでおり、移住相談や案内を一元的に行う窓口の設置、移住推進のための空き家活用や1年間滞在可能な短期滞在施設の整備とともに、大都市圏で開催されるふるさと回帰フェアへの出展や、移住セミナーの開催など、移住推進のPRも行っております。  議員御質問のまち・ひと・しごと創生法に基づいた田辺市版総合戦略としましては、これまでの林業、山村振興施策を基本として、林業を初め農業、漁業も含めた第一次産業へのUIJターン人口の増加や就業者等の支援のため、空き家対策や起業支援などの移住者支援により定住人口の増加を図りたいと考えております。  このような取り組みとともに、県内の林業モデルとなるべく、森林資源を有効に活用し、安定した市の産業基盤として林業の長期的な指針となる基本構想を本年度において策定しており、これをもとに田辺市版総合戦略に反映し、林業就業者の雇用確保や林業山村振興を進める総合施策を充実拡充するとともに、各行政局と森林局を拠点とした山村活性化の取り組み体制を整備し、地域林業の活性化に基づいた地域創生を目指したいと考えておりますので、よろしく御理解賜りますようお願いいたします。            (森林局長 寺本雅信君 降壇) ○議長(塚 寿雄君)    出水豊数君。            (17番 出水豊数君 登壇) ○17番(出水豊数君)    ありがとうございました。日本の木材供給量と自給率は、住宅着工戸数の減少、人口減少で木材需要は減少しています。外国産、いわゆる外材は、今現在でも7割を占めております。言うまでもなく自給率は3割弱にとどまっており、国産材の価格の低迷から、いわゆる外材が利用されているところであります。  国土の3分の2が森林で覆われ、世界有数の森林大国日本、この田辺市においても木材が豊富にあるのに、その木材、世界で有数の輸入大国であります。おかしい。日本の森林の4割が人工林であり、植林され、今や成長してきた木々、その多くが本格的に利用可能な樹齢に達してきており、蓄積量は年々ふえ続けております。戦後と違い、国内需要は量的に充実してきており、大事に育てられた人工林では1,000万ヘクタール、4割に達していると言われています。合併後、なぜ森林局が設置されたかをお考えいただき、今後、この広大な田辺市の面積の9割を占める森林、これを生かした恒久的雇用、仕事をつくる、木材需要の循環型を確立しなければならないと思われます。  今後は国の政策、対策により国産材供給量が強化されることが望まれます。そういったことから、この日本にある木材のCLT利用、また、公共施設への大幅拡充など、国、県への強い要望が必要だと思われますが、今後とも強力に進められることを強く要望いたしまして、今回の私の質問はこれで終わります。ありがとうございました。            (17番 出水豊数君 降壇) ○議長(塚 寿雄君)    以上で、17番、出水豊数君の一般質問は終了いたしました。 ◎日程第14 1定議案第57号 平成26年度田辺市一般会計補正予算(第9号)について上程 ○議長(塚 寿雄君)    続いて、日程第14 1定議案第57号 平成26年度田辺市一般会計補正予算(第9号)を上程いたします。  ただいま上程いたしました議案は、本日、市長から提出のあったものであります。  提出者の説明を求めます。  市長、真砂充敏君。             (市長 真砂充敏君 登壇) ○市長(真砂充敏君)    ただいま上程されました議案第57号 平成26年度田辺市一般会計補正予算(第9号)につきまして、その概要を御説明申し上げます。  本議案につきましては、国の第1次補正予算において、人口減少を克服し、将来にわたって活力ある社会を実現する地方創生に向けて緊急的に措置された地域住民生活緊急支援のための交付金等を活用し、本市の消費喚起や地方創生の先行的な取り組みにより、地域の活性化を図るものであります。  今回の補正額は、3億3,206万2,000円で、歳出の主なものを申し上げますと、総務費では、人口ビジョンとそれに基づく今後5年間の総合戦略を策定するまち・ひと・しごと創生総合戦略策定業務委託料、行政庁舎や観光施設及び避難所等における公衆での無線によるインターネット環境を整備する工事費を、農林水産業費では、かんきつの海外への販売拡大に向けた委託料、梅の新用途開発事業費補助金及び県外からの移住促進のための空き家改修支援事業費補助金等を、商工費では、市内の消費拡大や宿泊客の増加による経済の活性化を図るために、プレミアム商品券事業委託料やふるさと旅行券事業委託料、及びふるさとセンター大塔、公衆便所新築工事費等を、教育費では、スポーツ合宿や大会の誘致に向けた専門コーディネーターの配置をするもので、あわせて、年度内に事業の完了ができないことから、繰越明許費及び地方債を補正するものであります。  今回の補正に要する財源としましては、国庫支出金、繰越金等をもって充てることにしております。  以上、提案いたしました議案について御説明申し上げましたが、詳細につきましては、関係部課長から説明いたさせますので、よろしく御審議の上、御賛同賜りますようお願いいたします。             (市長 真砂充敏君 降壇) ○議長(塚 寿雄君)    続いて、補足説明を求めます。  総務部長、中瀬政男君。            (総務部長 中瀬政男君 登壇) ○総務部長(中瀬政男君)    それでは、議案書に基づきまして補足説明をさせていただきます。  1ページをお願いします。  1定議案第57号 平成26年度田辺市の一般会計補正予算(第9号)は、次に定めるところによる。  第1条 歳入歳出予算の総額に歳入歳出それぞれ3億3,206万2,000円を追加し、歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ492億1,140万1,000円とするもので、これに伴う繰越明許費の補正につきましては3ページを、地方債の補正につきましては4ページをそれぞれ御参照願います。  今回の補正予算は、去る2月3日に成立いたしました国の平成26年度補正予算に基づき、観光拠点や防災拠点における公衆無線LAN環境整備のための補助金を財源とした事業及び個人消費の喚起や地域の活性化を目的として、地方自治体に交付される地域住民生活等緊急支援のための交付金を活用した各事業を実施するに当たり、補助金の交付額が示されたことから増額をお願いするものです。  内容につきましては、7ページの歳出から御説明いたしますが、工事請負費につきましては、工事明細表を11ページに、あわせて別紙参考資料として工事事業箇所図を御参照願います。  それでは、議案書の7ページをお願いします。  まず、総務管理費、企画費につきましては、まち・ひと・しごと創生法の趣旨に基づき、本市の人口動向を分析し、将来展望を示す人口ビジョンと、それに基づく今後5年間の目標や施策の基本的方向、具体的な施策をまとめた地方版総合戦略を策定するための費用です。  地域情報化推進費につきましては、外国人観光客に対する利便性の向上や災害時における重層的な情報通信手段の確保を図るため、本庁舎及び各行政局、観光施設並びに主要な指定避難施設等に無料でインターネットを接続利用できるWi-Fi環境を整備するものです。  次に、農業費、農業振興費につきましては、温州ミカンの海外での販路開拓を目指し、香港等での商談会、及び物産展を開催するための経費のほか、梅に対する関心を喚起させるイベントの開催に対して助成するとともに、梅の香味による刺激を利用した食の有効性が示されていることから、梅干しを材料にした介護食品の開発に係る試験研究への助成を行います。また、本市とみなべ町及び関係団体等において、梅の食育啓発本を制作し、出版社を通して全国の小学校や公立図書館へ無料配付することにより、梅の食育に関する普及促進を図るための負担金を計上しています。  8ページをお願いします。  林業費、山村振興費につきましては、市内への定住を促進することにより地域振興を図るため、県外からの移住者が空き家を利用する場合の改修費用及び地域資源等を活用して起業するに当たり必要となる費用に対し、それぞれ助成するものです。  9ページにまいりまして、商工費、商工振興費につきましては、市内の消費拡大と地域経済の活性化を図るため、市内の商店街等において共通して使用できるプレミアム商品券を発行するほか、首都圏での大型商談会への出展や関西圏での物産展、及び商談会の開催を行うとともに、中心市街地の商店街地域において、空き店舗へ新たに出店する者に対する改修費用及び家賃への助成を行うものです。  次の観光費につきましては、本市の魅力を広く発信するため、首都圏において荒俣宏氏の基調講演を行うなど、歴史、文化等を題材にしたシンポジウムの開催やアメリカ合衆国オレゴン州ポートランドで開催される道を歩くことを題材とした国際会議において、サンティアゴ・デ・コンポステーラ市との共同事業のPRなど、観光プロモーションを実施します。  また、扇ヶ浜海水浴場への誘客促進及び活性化のための事業を実施するほか、県が進める公衆トイレの改修に係る補助制度も併用し、ふるさとセンター大塔の公衆便所を整備するとともに、民間の宿泊施設等における案内看板を日本語と英語の併記へ改修するための助成を行います。  さらに、国内外からの来訪者に向けた観光等情報発信の強化を図るため、田辺観光協会のスマートフォンアプリに英語及び中国語を加える改修費用への助成を行うほか、旅行需要の喚起と宿泊客の誘客を図るため、プレミアムつきの旅行券を発行するとともに、市内の宿泊施設へのスポーツ合宿等を誘致する旅行業者等に対して助成を行うものです。  10ページをお願いします。  保健体育費、保健体育総務費につきましては、スポーツ合宿・大会の誘致を進めていくため、専門のコーディネーターを配置する費用です。  なお、今回の一般会計の補正に要する財源といたしましては、国庫支出金、県支出金、繰越金及び市債をもって充てています。  以上をもちまして、補足説明を終わらせていただきます。  よろしく御審議の上、御賛同賜りますようお願い申し上げます。            (総務部長 中瀬政男君 降壇) ○議長(塚 寿雄君)    以上をもって、提出者の説明が終了いたしました。  お諮りいたします。  ただいま議題となっております議案第57号については、既に提出されている他の議案と同様に、後日審議願うことにいたします。  これに異議ありませんか。             (「異議なし」の声あり) ○議長(塚 寿雄君)    異議なしと認めます。  よって、さよう決しました。  この場合、お諮りいたします。  本日の会議は、この辺にとどめ延会し、あす3月12日午前10時から再開いたします。  これに異議ありませんか。             (「異議なし」の声あり) ○議長(塚 寿雄君)    異議なしと認めます。  よって、さよう決しました。  延 会 ○議長(塚 寿雄君)    それでは、本日はこれをもって延会いたします。              (午後 3時19分)  地方自治法第123条第2項の規定により署名する。   平成27年3月11日                    議  長  塚   寿 雄                    議  員  二 葉 昌 彦                    議  員  市 橋 宗 行                    議  員  安 達 幸 治...