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平成25年12月定例会(第3号12月12日)

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  1. 田辺市議会 2013-12-12
    平成25年12月定例会(第3号12月12日)


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    平成25年12月定例会(第3号12月12日)             田辺市議会12月定例会会議録             平成25年12月12日(木曜日)           ―――――――――――――――――――    平成25年12月12日(木)午前10時開議  第 1 一般質問           ――――――――――――――――――― 〇会議に付した事件  日程第1           ――――――――――――――――――― 〇議員定数 22名 〇欠  員  0名           ――――――――――――――――――― 〇出席議員              議席番号   氏   名               1番  川 﨑 五 一 君               2番  真 砂 みよ子 君               3番  久 保 浩 二 君               4番  北 田 健 治 君               5番  橘   智 史 君
                  6番  湯 口 好 章 君               7番  尾 花   功 君               8番  二 葉 昌 彦 君               9番  市 橋 宗 行 君              10番  安 達 幸 治 君              11番  安 達 克 典 君              12番  小 川 浩 樹 君              13番  塚   寿 雄 君              14番  松 下 泰 子 君              15番  佐 井 昭 子 君              16番  中 本 賢 治 君              17番  出 水 豊 数 君              18番  宮 本 正 信 君              19番  高 垣 幸 司 君              20番  陸 平 輝 昭 君              21番  山 口   進 君              22番  吉 田 克 己 君           ――――――――――――――――――― 〇欠席議員  なし           ――――――――――――――――――― 〇説明のため出席したもの              職  名      氏     名             市長        真 砂 充 敏 君             副市長       福 田 安 雄 君             副市長       池 田 正 弘 君             教育長       中 村 久仁生 君             企画部長      松 川 靖 弘 君             企画広報課長    早 田   斉 君             人権推進課長    渡 邊 匡 通 君             土地対策課長    藤 若 隆 司 君             総務部長      中 瀬 政 男 君             総務部理事     田 上 豊 和 君             総務課参事     千 品 繁 俊 君             会計管理者     小 川   鏡 君             監査委員事務局長  新 谷 康 治 君             選挙管理委員会事務局長                       糸 川 一 彦 君             市民環境部長    大 門 義 昭 君             市民課長      廣 井 崇 史 君             保険課長      谷 村 憲 一 君             環境課長      桶 本 伊知郎 君             廃棄物処理課長   鈴 村 益 男 君             保健福祉部長    田 中   敦 君             やすらぎ対策課長  木 村 晃 和 君             産業部長      室 井 利 之 君             農業振興課長    那 須 久 男 君             梅振興室長     北 川 弘 泰 君             観光振興課長    小 川 雅 則 君             建設部長      林   誠 一 君             建設部理事     榎 本 和 彦 君             都市計画課長    前 田 眞 吾 君             土木課長      桑 畑 昌 典 君             龍神行政局長    手 谷 新 一 君             龍神行政局産業建設課長                       深 瀬 武 文 君             中辺路行政局産業建設課長                       高 田 幸 安 君             大塔行政局産業建設課長                       松 本 光 生 君             本宮行政局産業建設課長                       杉 本 雅 彦 君             消防長       小 山 裕 史 君             教育次長      濵 田 和 男 君             学校教育課長    木 下 和 臣 君             国体推進室長    川 合 良 平 君             文化振興課長    輪 玉 康 弘 君             水道部長      惠 中 祥 光 君           ―――――――――――――――――――出席事務局職員             議会事務局長    山 本 幾 生             議会事務局次長   杉 若 美津子             議会事務局主任   前 溝 浩 志             議会事務局主査   宇 代 夏 樹  開 議 ○議長(塚 寿雄君)    定足数がありますので、ただいまからお手元に配付の日程により、平成25年第6回田辺市議会定例会3日目の会議を開きます。               (午前10時01分)           ――――――――――――――――――― ○議長(塚 寿雄君)    それでは、日程に入ります。 ◎日程第1 一般質問 ○議長(塚 寿雄君)    日程第1 一般質問を行います。  2番、真砂みよ子君の登壇を許可いたします。            (2番 真砂みよ子君 登壇) ○2番(真砂みよ子君)    おはようございます。2番、日本共産党の真砂みよ子です。今回、1項目ですが、4点の質問、項目でいったら4項目になるような項目で質問させていただきます。  タイトルは、田辺市を健康で長寿のまちに、そのためにどんなことに取り組むべきかということを提案させていただきたいと思っています。健康で長生きしたいという願いというのは誰もが持っている願いです。それは意識しているとか、努力しているとか、そういう違いだけであって、病気で早死にしたいと思っている方は誰もいないと思います。健康で長生きするためのポイントというのは、幾つもあると思いますが、私は今回四つの角度から質問したいと思います。  1点目は、公民館活動についてです。生涯生きがいを持って活動して生き生き生活していくということが何よりも大切です。そのための拠点として、公民館が大きな役割を果たしていると考えています。それは公民館の数が日本一、人口割りでも日本一の長野県が長寿日本一になったことが今回、こういうふうに発想した質問の発端です。  そこで、生涯を生き生きと趣味などの文化活動をすることが長生きにつながるとの思いで、そのための拠点として公民館をもっと活発に活用することが大事だと思います。  しかし、多くの利用がある公民館とそうでない公民館があるように思うのですが、実態はどうなっているのでしょうか。1点目としてお聞きします。            (2番 真砂みよ子君 降壇) ○議長(塚 寿雄君)    2番、真砂みよ子君の質問に対する当局の答弁を求めます。  教育次長、濵田和男君。            (教育次長 濵田和男君 登壇) ○教育次長(濵田和男君)    議員御質問の公民館の利用状況についてお答えいたします。  公民館の目的は、社会教育法第20条で公民館は市町村その他一定区域内の住民のために、実際生活に即する教育、学術及び文化に関する各種の事業を行い、もって住民の教養の向上、健康の増進、情操の純化を図り、生活文化の振興、社会福祉の増進に寄与することを目的とすると示されています。田辺市においても、地域住民の生きがいづくりや健康増進のための場の提供など、関係部署と連携を図りながら、さまざまな取り組みを行っているところでございます。  そうしたことから、現在、公民館をより多くの皆様に御利用いただけるよう努めているところでございますが、中央公民館を含め、市内21公民館の延べ利用者数は17万8,723名となっており、その内訳といたしましては、公民館事業としての利用者が9万94名、会議等の利用者が2,495名、人権学習会での利用者が2,476名、各教室、サークルでの利用者が8万3,658名となっております。  各公民館別の利用実態につきましては、その地域ごとで教室数やサークル数の違いがありますので、一概に比較することは難しいのですが、それぞれの公民館はよく利用されている状況となっております。  以上でございます。
               (教育次長 濵田和男君 降壇) ○議長(塚 寿雄君)    真砂みよ子君。            (2番 真砂みよ子君 登壇) ○2番(真砂みよ子君)    サークルなどの延べの利用人数というと、8万3,000人というのを聞くと、すごい活発に利用されているようで、なかなか実感というのがないのですが、決して使われていないということではないのですが、平成24年度の活動報告を見せていただきましたが、安易なカウントが少しあるのではないかというように私自身は感じています。例えば、一つのサークルの加盟が20人で、年間何百日活動したら、延べ人数は何百人と単純にかけているというのがありましたので、少し違和感を感じているのですが、そのことはそれとして、次の質問で、公民館を利用しているサークルの方から、維持管理が少し不十分ではないかという御意見を時としていただくことがあるのですが、この点についてはいかがでしょうか。            (2番 真砂みよ子君 降壇) ○議長(塚 寿雄君)    教育次長。            (教育次長 濵田和男君 登壇) ○教育次長(濵田和男君)    市民総合センターを含む公民館施設の維持管理についてお答えを申し上げます。  現在、市民総合センターを含む公民館施設の維持管理につきましては、緊急性や重要性を十分かんがみながら、適切な維持管理に努めているところでございます。今後も、より一層利用者のニーズを把握していきながら維持管理に努めてまいりたいと考えております。            (教育次長 濵田和男君 降壇) ○議長(塚 寿雄君)    真砂みよ子君。            (2番 真砂みよ子君 登壇) ○2番(真砂みよ子君)    小さな話ですけれども、ヨガだとか、自彊術という体操があるのですが、そういう皆さんはフロアに直接ヨガマットをひいてやるのですね。掃除を丁寧にしたいわけです。そのときに、その掃除道具の管理が不十分だったという御意見をいただいたのですが、今後ともそういうことについては努めていっていただきたいと思います。  次の質問で、中央公民館、市民総合センターですが、本当に多くの皆さんの利用がございます。特に夜間の貸し会議室の利用が多くて、なかなか貸してほしくても借りられないということが結構あるのですが、そういったときに、でしたらこちらにこんな施設がありますよという案内、誘導ということはしていただけないのでしょうか。検討いただきたいと思います。            (2番 真砂みよ子君 降壇) ○議長(塚 寿雄君)    教育次長。            (教育次長 濵田和男君 登壇) ○教育次長(濵田和男君)    利用申し込み時の他施設の紹介ということだと思うのですが、市民総合センターを含めた市内の公民館施設では、各公民館において利用の受付を行っており、利用状況は各公民館において把握されている状況となっております。議員御指摘のとおり、公民館施設やその他施設の情報を利用者に対し提供することは利用者の利便性を高めることにつながると考えておりますので、今後検討してまいりたいと考えておりますので、御理解賜りますようよろしくお願い申し上げます。            (教育次長 濵田和男君 降壇) ○議長(塚 寿雄君)    真砂みよ子君。            (2番 真砂みよ子君 登壇) ○2番(真砂みよ子君)    以前に、私の質問で、隣保館をもっと地域外の方にも利用いただけるような案内が欲しいという質問をさせていただいて、そうしますという答弁をいただいたと思うのです。ただ、実際はなかなかそうなっていないというのが実態ですので、ぜひ今後、そういう貸し館ですね。管理の部署が違ったとしても、その空き状況まで把握できなくても、ここがだめならこういうところがありますよと、そういう案内をしていただきたいと思います。  次です。次は町内会館の活用ということを提案したいと思うのですが、私はこういう生涯学習、文化活動というのは、遠くに大規模な立派な施設があるというよりも、身近なところで規模は小さくても身近なところで利用できるという、こういう施設が大事だ。これが基本だというふうに私は考えています。  長寿日本一と先ほど御案内しました長野県は、公民館の数が本当に多くて、1,373館あるそうです。ちなみに和歌山県は260館、全国の平均は339館だということです。人口だとか、面積が違うので、単純に比較することはできませんけれども、人口100万人当たりの公民館の数というのも長野県が一番となっています。公民館が長野県のように多くあるということは、市民が生涯学習のために有意義に利用して、その結果長寿につながっていると私は考えているのですが、だからといって公民館を次々とふやすわけには、建物を建てていくということはできないと思うのです。  そこで町内会館を活用してはどうかという私からの提案です。町内会館は、町内会という小さな単位に会館が存在します。私が住んでいる文里の町内会館は、そんなに頻繁に使われているわけではありません。しかし、町内会、婦人会、子供会、老人会が利用するときは無料ですけれども、たとえそこの文里の住民であっても、この団体以外に貸すときは有料になって、利用時間に関係なく5,000円という使用料になっています。それは本当に地域地域の町内会の方針なのですが、この使用料の一部を市が負担して、そういう住民活動、生涯学習活動の支援という形で使用料の一部を負担していただけないかという質問です。            (2番 真砂みよ子君 降壇) ○議長(塚 寿雄君)    教育次長。            (教育次長 濵田和男君 登壇) ○教育次長(濵田和男君)    町内会館の利用及び公民館以外の団体やサークルへの町内会館の使用料の助成ということですが、町内会館の管理につきましては、管理者は各町内会であり、その利用規定や料金設定については、各町内会によって、さまざまであるのが実情でございます。公民館以外の団体やサークルの利用につきましては、直接地元町内会と協議していただくことになります。また、利用料金につきましては、公民館以外の団体やサークルの場合は、任意の利用となりますことから、受益者負担の観点から、市からの支出は困難かと思いますので、御理解いただきますようよろしくお願い申し上げます。            (教育次長 濵田和男君 降壇) ○議長(塚 寿雄君)    真砂みよ子君。            (2番 真砂みよ子君 登壇) ○2番(真砂みよ子君)    受益者負担ということで難しいということですが、健康のためにということで、私の周りにヨガをやっている方たちがいまして、ヨガを教えてくれるインストラクターはいるのだけれども、それをやる場所がないといって困っていると相談を受けたことがあります。町内会館は有料だからです。私はパーキンソン病友の会で皆さんと新庄公民館をお借りして卓球をやっているのですが、卓球のできる会場を探すのに本当に苦労しました。今新庄公民館を貸していただいてやっているのですが、そこが見つかるまでいろんなところを当たって、借りられないということがありました。なぜ借りられないかというと、その卓球をやるメンバーが住んでいる地域がばらばらで、公民館の地域外のために借りられないというところもあったからです。  いつでもどこでも多種多様な活動をやりたいときにやれる。そんな体制にぜひ近づけていってほしいという思いです。もちろん公民館はいろいろな活動、本当にたくさん今現在もやっています。そのことはもちろんわかっていますけれども、さらなる充実を求めたいと思います。  以上で、公民館については終わらせていただきます。  二つ目の項目の食育ということで質問させていただきます。皆さんは梅を食べていますか。正直なことを言うと、最近私は梅を余り食べなくなっていました。食生活が変わったからで、私の場合はおかゆさんを食べなくなったからだと思っています。梅は抗菌作用がある、健康にいいと言いながら私自身も食べていなかったということで、案外、田辺市民の方は梅を食べていないのと違うかなという思いです。決してそれは実態をアンケートでとったということではないのですが、そこで私はそのことを反省して、最近では毎日1粒食べています。健康で長寿の条件というのは、バランスのとれた食事で、梅を食べるイコール健康、長生きではありませんが、梅の産地の者として、梅は健康にいい、研究の結果、梅酢ポリフェノールに抗菌作用があることが明らかになったのですから、梅を食べて健康になろうということを合い言葉に、田辺市をアピールしたいと思っています。  こんないいことをもっと活用すべきだと思うのですが、そこで梅の効能をどのようにアピールして、今後、梅を食べてもらおうとしているのか。その計画がございましたらお聞かせください。            (2番 真砂みよ子君 降壇) ○議長(塚 寿雄君)    産業部長、室井利之君。            (産業部長 室井利之君 登壇) ○産業部長(室井利之君)    真砂議員から、梅を食べようということ、また梅干しを食べて健康なまちづくりを目指そうということで、それをどのようにアピールしているかという御質問でございますけれども、田辺市では既に、梅の消費拡大のため、JA紀南とともに、紀州田辺うめ振興協議会を設置して、この中で東京や大阪などの消費地での消費拡大はもとより、産地内におきましても、梅を食べていただくための取り組みを進めております。地元におきましては、梅干しの消費の促進とあわせて、梅料理等についても栄養士で構成されます栄養サポート紀南の指導のもと、JA紀南女性会などで梅を使った多様な料理への展開など、梅干しの形態にとどまらず、多くの皆様に食べてもらいやすい梅料理の普及に取り組んでおります。  今後におきましては、ちょうど条例も制定されましたので、絶好の機会ととらえて、梅干しの普及啓発活動を初め、各機関で実施しております梅料理等の利用促進、催事等を通した飲食業関係者への利用促進などの中で、梅の効能等をPRしてまいりたいと思います。  以上でございます。            (産業部長 室井利之君 降壇) ○議長(塚 寿雄君)    真砂みよ子君。            (2番 真砂みよ子君 登壇) ○2番(真砂みよ子君)    いろんな取り組みをしていただいているのは十分わかっているのですが、さらなる取り組みをという思いです。この梅を子供たちにももっと食べてもらいたい。ぜひ食習慣として身につけてほしいと思うのですが、梅を丸ごとだけではなくて、梅の加工品も含めて、給食でもっと食べる回数をふやすことはできないでしょうか。            (2番 真砂みよ子君 降壇) ○議長(塚 寿雄君)    教育次長。            (教育次長 濵田和男君 登壇) ○教育次長(濵田和男君)    学校給食は教育の一環として実施しており、食に関する指導を効果的に行うため、重要な教材としての給食という観点から、地場産物の積極的な利用に努めているところでございます。特に、当地域の主要産業であり、健康食品でもある梅干しや梅製品については、子供たちになれ親しんでもらえるよう、これまでも献立を工夫しながら、積極的に取り入れてきているところであります。  また、梅干しができるまでのお話や梅の効能、新しい梅料理のつくり方などについて、献立表や給食だより、学級指導用資料などで学校や保護者に情報提供を行っており、学校ではそれらを活用し、学年に応じた指導も行われているところでございます。  さらに、平成19年度からは紀州田辺うめ振興協議会から、毎年6月に梅干し及び梅製品の提供をいただいており、各調理場では、それらを活用して、新しい献立にも挑戦しながら、梅を使った給食を実施しております。また、和歌山県やJA紀南からも毎年梅干しの提供をいただく中で、年々梅干しや梅製品の使用回数も、梅を使った献立の種類もふやしてきているところでございます。  以上でございます。            (教育次長 濵田和男君 降壇) ○議長(塚 寿雄君)    真砂みよ子君。            (2番 真砂みよ子君 登壇) ○2番(真砂みよ子君)    梅のことについては、決して、取り組めていないという否定的な思いではなくて、いろいろな形の努力をしていただいているというのはもちろんわかっています。産業部としても、給食管理室にしても。ただ、私はここで言わせてもらっているのは、それで十分かという思いですね。まだまだ市民の間に広まっていない部分があるのではないか。そこのところをよりどう広めていくのかという立場で、決して今皆さんがやられていることを否定する立場ではなくて、よりもっと広めたいという思いでの質問で、今いただいたようなこんなこともやっています。あんなこともやっています。もちろんそれはわかっています。でもそれで終わっていいのかという思いでの質問です。  もう一つの質問で、市民に対して、梅に対する関心を持っていただくことが必要だと、梅のことを話題にしていく必要があると思うのですが、私は今回、いろんなところで言わせてもらったのは、私は子供のころを振り返ると、元旦の朝に梅干しに番茶を入れて飲むということを習慣としてやってきました。1年間の健康を願うということなのですが、そういった梅にまつわるような市民の間で梅のことが話題になるような、そういう梅にまつわるエッセイを集めるとか、そんなことを考えてみたらいかがでしょうか。            (2番 真砂みよ子君 降壇) ○議長(塚 寿雄君)    産業部長。            (産業部長 室井利之君 登壇) ○産業部長(室井利之君)    今、議員から具体的に梅にまつわるエッセイ等を実施してはどうかということでございます。  梅に関しましては、市民にアピールしていくということもございますけれども、歴史的にも国内においても観梅用ですとか、そういうのが奈良朝時代から始まってございます。栽培が始まったというふうにも言われておりますし、万葉集には118首も梅が詠まれていると書かれています。桜よりかなり多い数でございます。さらに梅干しとしては、果実が食され始めたのが平安時代ということでございまして、国内にも既に梅干しに関する、また梅の花に関することわざ、いわれがたくさん残っていることは承知しております。議員がおっしゃいました梅にまつわるエッセイについては、梅に関する歴史や文化を掘り起こすとか、それから人々へいま一度梅の関心を高めることにつながるということであると考えます。  具体的に、エッセイコンテストということにつきましては、これまでも梅に関するさまざまな文化行事が既に行われております。例えば、写真のコンテストであったり、俳句等、必ず観梅のときは観梅されて、梅の句をつくられているようなことがございますので、こうした行事等も踏まえながら、動向も踏まえながら検討してまいりたいと考えております。            (産業部長 室井利之君 降壇) ○議長(塚 寿雄君)    真砂みよ子君。            (2番 真砂みよ子君 登壇) ○2番(真砂みよ子君)    今議会の初日に梅の条例を可決しました。田辺市紀州梅酒による乾杯及び梅干しの普及に関する条例です。この条例を議論する中で、いろんなことを私なりに考えてきました。梅を食べるだけで健康で長生きできるわけではありませんが、こんないいもの、いい産物を田辺市は持っているのだから、この梅の効能をもっとアピールしたいという、そんな思いです。そのためには、私たちがもっと食べることだということを私自身も考えています。そうして、健康になったら、これほどうれしいことはないですね。  梅の販売促進といいますと、梅振興室が担当になって、産業部ということになるわけですが、私は梅の効能を考えて、保健福祉部も大いにかかわってほしいと思っています。条例はつくったら終わりではなくて、私は始まりだと思っています。そのような取り組みを今後も考えていきたいと思っております。  そのように申し上げて、この項での質問は終わらせていただきます。  三つ目は運動ということで、スポーツです。健康で長生きするためのキーポイントは、運動であることは明らかです。しかし、高齢になるとどんなスポーツでもできるわけではありません。グラウンドゴルフ、ゲートボール、卓球、リズム体操、などなど比較的ゆったりしたスポーツが向いているように思いますが、田辺市での実態はどのようになっていますか。お聞かせください。            (2番 真砂みよ子君 降壇) ○議長(塚 寿雄君)    保健福祉部長、田中 敦君。           (保健福祉部長 田中 敦君 登壇) ○保健福祉部長(田中 敦君)    介護予防と高齢者のためのスポーツの推進についてお答えいたします。  高齢者の皆さんがスポーツによって生きがいを持ち、自立した日常生活を維持していくことは非常に重要なことであると考えてございます。田辺市では、高齢者の運動機能を向上させ、生活機能の低下を防ぐことを目的として、和歌山県と和歌山大学教育学部が共同作成したプログラムにのっとった運動教室を介護予防わかわか教室として実施しております。筋力トレーニングやストレッチ運動、有酸素運動を約3カ月間学んでいただき、習得した運動方法を自宅で継続していただくことを目的にしております。教室は、市民総合センターを主会場として、田辺地区2会場、行政局地区1会場の年間計3会場で開催し、旧田辺地区では延べ7カ所の公民館と共催し、各行政局においても保健センターや公民館を会場に、計25回開催しております。教室終了後も定期的に皆で集まって、運動を続けていきたいと考える方々に対しては、市では参加者で自主グループを結成し、活動を継続していくことを促しており、これまで14の自主活動グループが活動を継続されております。地域では、古尾、東山、下川上地区において、教室を終了された方を中心に、地元の方々が集会所を使って、この運動に取り組んでおられます。  また、NPO法人会津スポーツクラブが平成18年度から同様の運動プログラムにより、秋津地区と万呂地区の公民館を使って、継続的活動を行っておられます。  市は、こうした団体やグループに対しまして、施設及び備品等の無料貸し出し、実地指導、情報提供を行い、さらに田辺市地域介護予防活動補助金制度により、自主活動が行いやすいよう支援を行っているところです。  次に、ウォーキングは、最も手軽に誰もが取り組め、その効果は有酸素運動によって脂肪燃焼、心肺機能向上に加え、また骨粗しょう症の予防になると言われており、高齢者にとって効果的に進めていく取り組みを実施しているところです。  平成24年度からNPO法人への委託事業として、モデル的に実施しており、熊野古道を初め森林、砂浜、波打ち際等の身近な田辺の地形を活用して歩く、効果的なトレーニング方法として取り組んでいるところです。平成24年度には本宮地区、田辺地区で本年度は両地域を歩く11回の教室を開催したところです。  また、このほか、老人クラブを通じて、グラウンドゴルフ、ゲートボール、ペタンク及びボウリングなど、高齢者の皆さんが取り組みやすい各種スポーツの活動に対しても支援を行っているところでございます。  以上でございます。           (保健福祉部長 田中 敦君 降壇) ○議長(塚 寿雄君)    真砂みよ子君。            (2番 真砂みよ子君 登壇) ○2番(真砂みよ子君)    いろんな形で支援をしているという答弁をいただいたわけですが、どれだけ満足するのかという問題もあるかと思いますが、私は最近いただいた御意見で、グラウンドゴルフが今本当に高齢者の間で盛んなのですが、毎日練習をしたい。ただ、旧市内はこのグラウンドが少なくて、その割にはこのグラウンドゴルフをやる団体が幾つもあって、グラウンドを取り合っているというのは変な言い方かもわかりませんが、取り合っているというのが実態です。文里には、通称三角グラウンドと呼ばれる文里運動広場グラウンドという市のグラウンドがあって、ここは使用料が無料なので、ここを本当に皆さんが利用したいということで、利用希望の多いところなのです。  一方、その近くに昨年オープンした芝グラウンドというのがあるのですが、ここは有料になりますので、平成24年度の利用状況、稼働率を比較してみましたら、昨年は年度の途中からできたわけですが、芝グラウンドの平成24年度の利用状況、稼働率は17.7%、一方三角グラウンドは87.4%ということで、すごい稼働率の開きがあります。芝グラウンドの使用料がそんなに高いわけではありませんが、やはり負担感というのがあって、なかなか利用しづらいという御意見をいただいているのですが、高齢者の健康づくりという立場から、こういった市が管理する施設を高齢者が利用するときは無料に、それが難しいなら、現在も高校生以下は半額となっていますので、こういう学生と同じような扱いで、無料が難しいなら半額にはならないでしょうか。            (2番 真砂みよ子君 降壇) ○議長(塚 寿雄君)    教育次長。            (教育次長 濵田和男君 登壇) ○教育次長(濵田和男君)    高齢者の方の体育施設の利用につきましては、テニス、高齢者向けのソフトボール、グラウンドゴルフ、ゲートボールなどの種目で利用されています。特に、グラウンドゴルフは一度に多くのプレーヤーが参加でき、ルールもわかりやすい競技で、練習、大会が盛んに行われています。このような施設利用状況がある中で、文里多目的グラウンドとともに、文里芝グラウンドのグラウンドゴルフ、ゲートボールの専用の芝生グラウンドを設置し、昨年8月より利用を開始しているところでございます。  こうした中で、体育施設の使用に当たっては、使用に伴う光熱水費や人件費、老朽化に伴う施設修繕費の増加等、維持管理費に多額の費用がかかっております。  さらに、グラウンドゴルフに使用される文里の芝生グラウンドが天然芝のため、散水や施肥、目土の散布、雑草の除去、刈込等の作業が必要で、手間のかかる施設になっており、このような状況の中、施設の適正な維持管理をするためには、使用料の免除は難しい状況であると考えております。            (教育次長 濵田和男君 降壇) ○議長(塚 寿雄君)    真砂みよ子君。            (2番 真砂みよ子君 登壇) ○2番(真砂みよ子君)    高齢者に無料、または半額ということを求めましたが、難しい、維持管理にお金がかかるというのですが、ここで市長の感想といいますか、御意見を聞かせていただきたいのですが、このグラウンドに対しても費用がかかるから難しい。その前の公民館のところでも受益者負担ということを言われました。  確かに、グラウンド、公民館というそこだけで見たら確かに維持管理費が要りますので、受益者負担という考え方も生まれるかもしれませんけれども、その部分だけではなくて、市民が健康になるのだという立場で考えたときに、そういうふうに無料で貸し出して運動する、生きがいを持って活動する。そのことによって健康になれば国保が安くなるわけです。医療費がかからなくて済むわけです。ちょっと飛躍した話かもわかりませんが、そういうふうに市長の立場で全体を、田辺市全体を見る中で、個々のところの費用だけでなくて、市民全体を見渡したときに、こういうことができる、できないは別にして、市長自身が基本的な考え方としてどういうふうに思われるのかをお聞かせいただけますか。            (2番 真砂みよ子君 降壇)
    ○議長(塚 寿雄君)    市長、真砂充敏君。             (市長 真砂充敏君 登壇) ○市長(真砂充敏君)    市長の立場として全体を見る中でという御質問ですが、確かに、市民が健康になることによって、得られる効果というのは大きいと考えておりますし、そういう点からも、各種健康推進の事業というのは幅広く展開しているところでございます。  ただ、全体はそうであっても、個別にはやはり一定の負担というものも必要だと思いますので、そのバランスの問題だと思うのですけれども、どの部分を軽減して、どの部分では一定の負担をいただくと、こういうことで全体をカバーしているということだと思いますので、ただいまの具体的な質問につきましては、現在のところは一定の負担をいただくという考え方に基づいておりますので、御理解いただきたいと思います。  以上です。             (市長 真砂充敏君 降壇) ○議長(塚 寿雄君)    真砂みよ子君。            (2番 真砂みよ子君 登壇) ○2番(真砂みよ子君)    どこに重きを置くかということになってくると思うのですが、ぜひ今後、検討いただきたいと思います。  次に、災害から身を守るということで、防災のことについて質問します。  防災といえば、避難場所とか、避難通路、それから備蓄とか、家の補強とかいうことを今までも質問してきたわけですが、今回は精神面について二つ提案したいと思います。  要援護者の避難については、大変難しい問題を抱えています。災害が起こった時間帯とか、曜日によっても救助体制が違ってきます。一人の寝たきりの方をどう救助するか。本当に答えが見つからないと言ってもいいぐらい難しい問題だと私自身も感じています。そんなことを考える中で、私自身が病気になって、時に動きづらいときがある中で、私自身が要援護者になってしまった。そのときに私自身は家族の負担になりたくないという思いから、逃げることを放棄していたところがあるのです。ところが、11月に開かれたまちづくり市民カレッジで、筑波大学(後刻、「群馬大学」と訂正あり)の片田教授の想定外を生き抜く力と題した講座をお聞きする中で、私自身の考えの間違いに気づきました。私のことは助けなくてもいいからと言っても、きっと私の優しい家族は私を助けにくるでしょう。そのときに、逃げる、逃げないという押し問答があると、私自身だけじゃなくて、家族も災害に巻き込まれてしまう。そういうことに考えが及びました。諦めずに逃げる。より高く、より遠くへ、そのスタンスが自分の命を守るだけでなくて、家族の命も守るということです。また、消防団員や消防署の署員の命も守ることになる。これが片田教授から学んだことです。  皆さんもいつか必ず、要援護者になります。そんな皆さんも含めて、若い世代の方にもこういう意識改革が必要だと私自身考えたのですが、その点についてはいかがでしょうか。            (2番 真砂みよ子君 降壇) ○議長(塚 寿雄君)    総務部長、中瀬政男君。            (総務部長 中瀬政男君 登壇) ○総務部長(中瀬政男君)    御質問の要援護者の意識改革、市民の意識改革ということについてお答えいたします。  近年、少子・高齢化が進み、地域の実態、年齢、行動等も変化しております。そういう中で、災害時の要援護者の避難については、全国的に議員おっしゃるように難しい課題となってございます。災害発生時には、災害時要援護者の方にも置かれた状況の中でできること。例えば、自分の存在を知らせるために大きな声を出したり、歩くのが不自由な方においては、せめて玄関先の人目につくところまで移動する等、自分の命は自分で守るという一定の自助が必要とされます。本市においては、防災訓練や防災学習会を通じて、早期避難の重要性を啓発しているところでありますが、まだまだ多くの方に参加いただいていないと認識しております。特に、避難訓練については、災害時要援護者の方の中には、体力的な問題などで、参加したくても参加が困難な方もいると考えられることから、涼しい時期に変更したり、避難目標をなるべく近い場所に設定し、1メートルでも高いところを目指して利用するようにするなど、訓練に臨む環境を工夫することにより、参加者をふやし、それぞれの状況下において最善を尽くせるような避難訓練を実践することにより、避難意識の向上を図ってまいりたいと考えております。  また、一方、自分たちの地域は自分たちで守るという共助の意識を高めるために、車椅子やリヤカーを使用した災害時要援護者の避難支援を想定した訓練を地域の福祉関連事業所と連携して行っており、先ほど議員からもお話がございましたように、今年度からは群馬大学の片田敏孝教授の御指導のもと、小・中学生を中心に防災教育に力を注ぎ、特に中学生においては助けられる側から助ける側へと成長することを促し、将来の地域防災リーダーを育てるとともに、学校から家庭、及び地域へと防災教育効果を波及され、防災意識の改革を行ってまいりたいと考えておりますので、御理解賜りますようよろしくお願い申し上げます。            (総務部長 中瀬政男君 降壇) ○議長(塚 寿雄君)    真砂みよ子君。            (2番 真砂みよ子君 登壇) ○2番(真砂みよ子君)    一つ訂正です。片田教授のことを筑波大学と言ってしまいました。群馬大学です。失礼しました。  もう一点意識の改革ということが必要ではないかと思うのです。避難勧告が出ても、避難されない方、また避難しても大きな被害がなかったときに、避難勧告を出したことを批判するという、そんな風潮があります。これは自分の意思で避難するのではなくて、避難させられたという思いがあるからだと思うのですが、例えば、台風が来るというときに、私たちは以前だと家が強くないので、板を打ちつけたりしましたよね。本当に大変なことなのだけど、それで台風が過ぎたときに、被害がなかったときに、何だ、台風は何もなかったのに、こんなことをして無駄だったと思いませんよね。被害がなくてよかったと皆、思ってきたと思うのです。この気持ちが私は大事だと思うので、被害がなければよかったと思えるような意識、そういうことをもっと市民に防災教育の中に入れていってほしいと思うのですが、その点についてはいかがでしょうか。            (2番 真砂みよ子君 降壇) ○議長(塚 寿雄君)    総務部長。            (総務部長 中瀬政男君 登壇) ○総務部長(中瀬政男君)    議員から避難に関する市民の意識の改革ということで御質問がございました。おっしゃるように、最近は台風災害、事前に来るとわかっている災害、津波等、突然起こる災害等々ございます。台風等、事前に来ることがわかっている分については、できるだけ事前に避難の放送と市民への啓発を行っていきたい。言われましたように、それが空振りになったとしても、市としてはそれが最善の方向かなと思っておりますし、勧告放送が出ても逃げないという部分については、先ほどから申し上げていますように、防災訓練なり、小・中学生から始まった防災教育の中で、意識啓発していくということで考えてございますので、よろしくお願いいたします。            (総務部長 中瀬政男君 降壇) ○議長(塚 寿雄君)    真砂みよ子君。            (2番 真砂みよ子君 登壇) ○2番(真砂みよ子君)    今回の防災の質問は、精神的なものなので、難しい部分があると思います。避難路を整備するとか、何か備蓄するとか、物に形があるものではないので、ただ、こういうことも大事なことかと思いますが、ぜひ今後の防災対策、防災研修の中に入れていただけたらと思います。私自身が片田教授から学んだという思いです。  最後になりますが、健康で長生きするためには、本人がそのことを強く願うことが大事だという研究報告を読みました。本人がそう願えば、そのための努力をします。食事に気をつけたり、睡眠を十分とったりとか、運動するというように注意を払います。その上に、健康診断を受けて、生きがいを求めて活動をします。その中で行政が行う健康講座や生涯学習に興味を持って、ひいては行政に期待や関心を持つことになるという研究報告です。これは広島大学の教授の研究で、私は大変興味深くこれを読みました。市民の意識を変えることは本当に難しいものですが、とても大事なことだと考えています。  私たちはなくして初めて、その価値を知ることがあります。私自身、パーキンソン病になり、今までのように自由に体が動かなくなり、歯がゆいときもありますが、決して逃げてはいません。この病気に卓球がリハビリとしていいと言われて、友の会では卓球が盛んに行われ、全国大会まであります。私も2年前からこの卓球を始めました。学生時代にスポーツをやっていませんでしたが、社会人になって、バレーボールやソフトボール、インディアカをやってきました。病気になって二度とスポーツはできないと思っていたのに、卓球ができることをうれしく思っています。  スポーツに対しては、今までとは全く違う、特別な思いを持つようになりました。病気になったからわかったこと、病気になったからできた友がいます。今までとは違った目線で、今後も発言していきたいと考えています。ありがとうございました。            (2番 真砂みよ子君 降壇) ○議長(塚 寿雄君)    以上で、2番、真砂みよ子君の一般質問は終了いたしました。  休 憩 ○議長(塚 寿雄君)    この場合、午前11時まで休憩いたします。              (午前10時48分)          ―――――――――――――――――――  再 開 ○議長(塚 寿雄君)    休憩前に引き続き会議を開きます。              (午前11時00分) ○議長(塚 寿雄君)    続いて、20番、陸平輝昭君の登壇を許可いたします。            (20番 陸平輝昭君 登壇) ○20番(陸平輝昭君)    皆さん、こんにちは。20番、くまのクラブの陸平です。  生活の不摂生がたたって、舌の裏へ口内炎ができて、ちょっときのうから大変舌の周りが悪くなっているので、ちょっと聞きづらいところが出るかもしれません。御容赦お願いします。  今回、通告しております2点について質問をいたしたいと思います。まず、1点目、世界遺産登録10周年を迎えるに当たってから始めたいと思います。世界遺産に登録になってはや10年の歳月が流れようとしています。熊野古道はもちろん旧町村時代から各地域において、貴重な財産として保全をされ、皆さんの力によって世界遺産登録がなされました。当初は世界遺産の名のもと、国、県初めJR、またメディア等の宣伝効果もあって順調な出発であったと思いますが、10年という年月のうちにはやはり新しい世界遺産の登録地もできましたし、特に我が地方においては、平成12年の大きな災害により大変な痛手を受けました。  ことしは富士山が世界遺産登録をされ、国民の足がそっちに向くのは確実です。そういった時期だけに、10年の節目の対応が大変重要ではないかと考えます。そこで、1点目、世界遺産に登録されてからの市の評価についてお聞きいたします。この事業は特に観光に関連することが大きいと考えますが、その効果等についての評価をお聞きしたいと思います。  2点目として、10周年に当たって記念事業等の予定についてお聞きいたします。来年のことです。既に計画中であろうと思いますが、現時点での具体的な計画についてお伺いしたいと思います。また、この行事については、各地域挙げての記念行事にするためにも、行政サイドだけの事業計画ではなく、地域団体等の意見も反映できる体制が必要と考えますが、当局のお考えをお聞きしたいと思います。  今回、分割の通告をしております。まず1点目の1問目とさせていただきます。            (20番 陸平輝昭君 降壇) ○議長(塚 寿雄君)    20番、陸平輝昭君の質問に対する当局の答弁を求めます。  市長、真砂充敏君。             (市長 真砂充敏君 登壇) ○市長(真砂充敏君)    議員御質問の世界遺産登録10周年を迎えるに当たってについてお答えいたします。  議員御承知のとおり、世界遺産紀伊山地の霊場と参詣道は、平成16年7月7日に登録され、いよいよ来年は登録10周年を迎えることになります。  こうした中で、まず、世界遺産に登録されてからの評価についてでございますが、田辺市の観光客数に基づき申し上げますと、和歌山県が実施した観光客動態調査では、世界遺産登録の前年である平成15年の観光客数は約262万人でした。世界遺産に登録された平成16年には、約364万人と年間で100万人以上の増加となっております。さらに翌年の平成17年には、約416万人となり、世界遺産登録前と比較しますと、観光客数は1.5倍に増加しました。  その後は増減を繰り返しつつも、平成22年までは350万人台を維持しており、台風12号災害により観光客数が激減した平成23年におきましても、世界遺産登録前の平成15年よりも多い、約277万人の方にお越しをいただいております。  また、平成24年の観光客数は332万人でしたが、そのうちの100万人以上の方が田辺市への来訪目的に社寺参詣を挙げており、これらのことからも多くの方が世界遺産を目的に田辺市を訪れていると思われます。  世界遺産に登録された直後は、目新しさやニュース性からも観光客数が増加することは予測されていましたが、その後も10年間にわたり世界遺産登録前より多い観光客にお越しいただいているということは、世界遺産である熊野古道が持つ魅力を多くの方々に評価していただいているものと考えております。  加えて、海外からの観光客について申し上げますと、本市では、外国人の受け入れ体制づくりや情報発信強化等の各種取り組みを進めた結果、平成23年には熊野古道が世界の旅行ガイドブックなどで最高評価を得たことを初め、平成24年には、田辺市熊野ツーリズムビューローが国連の世界観光機関とも連携しながら世界規模で観光関連業界の発展を支える活動を行っている世界旅行ツーリズム協議会、WTTCのあすへのツーリズム賞に、現地レベルアップ事業や持続可能な観光地の推進などが国際的に評価されて、50カ国、140団体の中から日本の団体では初めて最終選考者に選抜され、国内外からの注目を集めました。  このような活動が誘因となり、海外に対しましても、本市の世界遺産情報及びその魅力がより具体的に認知され始めており、また海外からの観光客の宿泊数も世界遺産登録前と比べると4倍以上に増加しており、熊野古道の評価は海外にも及んでいるものと考えております。  次に、10周年記念事業の予定についてでありますが、最初に本事業を実施するに当たっての目的を申し上げますと、世界遺産という貴重な資源を損なうことなく次の世代へ継承していくことについて、改めて認識を深めるとともに、世界遺産のある田辺市を内外に強く発信し、田辺市の認知度向上や交流人口の増大、ひいては定住人口の増加につなげ、また世界遺産価値の再認識を通じて、私たち市民の誇りを育み、地域の活性化につなげることであります。  具体的な事業につきましては、昨日の佐井議員の御質問でもお答えしたところですが、現在、庁内各部署において関連する団体等と協議を重ねながら、調整を進めているところでありまして、まずは登録日である7月7日に合わせた記念イベントを開催したいと考えております。  この記念イベントでは、単なる式典という位置づけではなく、先ほど申し上げました目的を最大限に達成するため、種々知恵を絞りながら発信素材を集約し、多くの方に注目されるような機会づくりに努めてまいります。  また、和歌山県におきましては、世界遺産登録10周年を契機として、JRと連携した和歌山デスティネーションキャンペーンを平成26年9月から12月にわけて集中的に実施することとなっております。  このデスティネーションキャンペーンとは、JRグループ6社と指定された自治体等が協働で実施する大型観光キャンペーンで、国内で年間4回、4カ所でしか実施されない特別な催事である中、今回、その中に和歌山県が選ばれたところでありまして、世界遺産を抱える本市といたしましても、このキャンペーンに連動した事業としまして、各種の誘客イベントを展開してまいりたいと考えております。  なお、これら誘客イベントの展開に当たりましては、市全域でイベントを展開するという観点から、イベントの構築段階から各地域の観光協会や語り部の会等の関連団体と連携を密にし、協議を重ねながら取り組んでいるところでありますが、今後、各地域の団体等で企画や御意見等がございましたら、御提案をいただき、できる限り連携を図ってまいりたいと考えております。  また、毎年恒例のイベントや地域のさまざまな催しも効果的に絡めながら、官民一体となって来訪者を迎える取り組みも進めてまいりたいと考えておりますので、御理解賜りますようよろしくお願い申し上げます。  以上です。             (市長 真砂充敏君 降壇) ○議長(塚 寿雄君)    陸平輝昭君。            (20番 陸平輝昭君 登壇) ○20番(陸平輝昭君)    答弁をいただきました。評価について、やはりこの10年のうち、この数字を挙げていただきますと、いかに大勢の方が和歌山県へ来訪していただいたか。特にこの世界遺産という我々の知恵、100万人以上という動員ができたと。これは大変な成果、まさに世界遺産という名前の力かなという感じがします。  先ほど申し上げたように、ことしも富士山が登録されて、かなりテレビ等でも向こうへ動くのではないかと思いながらも、やはりこれだけ熊野古道という我々の知恵、これも恐らく何度か来ていただいているのだろうと思います。リピーターがあって、現在に至っていると思います。これは本当に田辺市として誇りに思って、今後も進めていかなければならないと思います。  そういうことを含めて、いわゆる二つ目に聞きました10年の節目の事業について、昨日、佐井議員の質問にも答弁をいただきました。特別、今具体的な事業を持っているということではない答弁でしたけれども、やはり今回私が質問をして返事をいただきたかった、この地域ぐるみ、地域を挙げて取り組むという、これは旧田辺市、大塔、中辺路、本宮、龍神、それぞれあるわけですけれども、どうもやはり世界遺産ということになると、どうしても地域の温度差、これは中辺路町であるなり、本宮町はこれのメッカであると思いますけれども、どうも私の住む大塔村というところになると、入り口にわずかな熊野古道という設定があるのですけれども、やはり民間の考え方というのにも結構開きがあるのかなという感がします。  しかし、メインになる中辺路、本宮への古道については、当然、いろんな事業を真砂市長も力を入れて近露にも平安の郷をつくり、いろんなそういったお客様を迎えるための施策だろうと思うので、やはり中辺路町なり本宮町というのは、これからも世界遺産で来客される方については、当然、やはり出迎えの玄関になるのだろうと思います。可能であるならば、この10年の節目を利用して、私の大塔にせよ、龍神は当然、温泉なり、護摩壇等もありますので、それなりのお客様も来て対応ができてきていると思います。きのう佐井議員の答弁にもこれからのことについて市長答弁をいただいておりますけれども、やはり今後の整理であるとか、利用がいかに大事か、この10年目の節目ということは本当に大事な時期だと思います。  そういったことも含めて、きょうは傍聴に来ていただいた方があります。この皆さん方からすれば、行政、金は出しても口は出さないと、ということを望まれているかもわかりません。やはり地域でいろんな事業をしたいときには予算というものも絡んできますので、やはりその点、地元の意見というものを市長から答弁をいただいておりますので、余りくどくは言いませんけれども、とにかく地域ぐるみ、田辺市全体でこの10年を迎える、それを今後に生かすという、このことを基本に置いていただいて、今後進めていただきたいと思います。  質問についての答弁はそれなりの答弁をいただいておりますので、再質問はございません。一旦この項は終わります。  次に、ふるさと納税についてお伺いをいたします。  最近、テレビ等の放送の中で、ふるさと納税についての話題がよく取り上げられています。内容は、寄附者に対するお返しについての内容が多いようです。各自治体管内の特産物の贈答品によって、多くの寄附が集まった自治体があるようですが、田辺市のふるさと納税について現状をお聞かせください。  次に、今後の取り組みについてですが、最近の田辺市の市税収入については横ばいの感があり、今後、大きく伸びるという要素は少ないと思いますが、自主財源をふやすという観点から、市内出身者等で構成されています組織等に対するPRはもちろん寄附をいただくときに、各地域の産品を選んでもらい、それを送ることによって、ふるさと田辺市を支援したいと思っていただける人をふやし、また産品を対象にすることで地域の経済面での相乗効果も生まれるのではないかと思います。  ふるさと納税について、今後の取り組みについてお伺いをいたします。            (20番 陸平輝昭君 降壇) ○議長(塚 寿雄君)    企画部長、松川靖弘君。            (企画部長 松川靖弘君 登壇) ○企画部長(松川靖弘君)    議員御質問のふるさと納税についてお答えいたします。  まず、現状についてでありますが、御承知のように、ふるさと納税につきましては、納税者が自分の意思で納税対象を選択できる道を開くとともに、ふるさとの大切さを再認識してもらうことを意義として、検討が重ねられてきたわけでございますが、居住地以外の自治体に住民税の課税権を認めることはできないといった問題等も生じたことから、最終的には平成19年の税制改正において、寄附金税制として位置づけられました。納税者は、この制度を活用し、生まれ故郷や、かつて住んでいた、または訪れたことがあるといったゆかりのある地などに貢献したいという思いを実現させるために、応援したい自治体へ寄附を行うものでありまして、そして、その寄附金の一定限度額につきましては、居住地の住民税とそして所得税から控除されることとなります。  本制度が導入された平成20年度から全国の自治体では寄附金を募ることとなったわけでございますが田辺市におきましても、いち早く、ふるさと田辺応援寄附金を創設し、市内外から支援してもらえるよう、市のホームページや広報田辺に掲載するなど、広く周知に努めてきたところでございます。  市では、より多くの方に寄附をいただくためには、それにふさわしいまちづくりを推進していくことはもちろんのこと、地域の魅力や取り組みについて情報発信していく必要があることから、寄附金の使途について五つのメニューを設定するとともに、それぞれの活動予定事業につきましても、ホームページに掲載をしております。  また、本寄附金のリーフレットを作成し、市内の施設を初め、都市圏の公共的施設に配備するほか、京阪神や首都圏の和歌山県人会等本市の出身者やゆかりのある方々などで構成されている組織の会合等の際、地域産品のPRとあわせて配付を行っておりまして、議員の皆様方にもお力添えを賜っているところでございます。  こうしたところ、平成20年度から24年度までの5年間におきまして、延べ90の個人、団体の方々から約1,442万円の御寄附をいただき、寄附の申し出をいただいた際に、選択された活用メニューに沿って、有効に活用させていただいているところでございます。  また、本年度におきましても、11月末時点において、18件の寄附の申し出をいただいておりますが、これまでに複数回の御寄附をいただいた方々もおられ、大変ありがたく思っております。  そうした中、昨年度から御寄附をいただいた市外の方を対象といたしまして、田辺市の産品のPRを主たる目的に、おすそ分けの文化といった波及効果も期待しながら、本市の特産品を贈っておりまして、少しでも地域産品の販売促進と田辺市への支援につながればと思っております。  次に、今後の取り組みについてですが、議員御指摘のように、全国の自治体では、あらかじめ自治体が設定している地域産品のメニューの中から寄附者が選んだ産品を贈るなど、独自の取り組みを行っているところも数多くありますが、その方法や寄附の状況などはさまざまなようでございます。  市といたしましては、寄附は支援いただく方みずからの思い、そして善意であることを念頭に置きながらこれまでの取り組みを継続するとともに、さまざまな機会を捉えて、PRに努めてまいりたいと考えております。また、あわせて、田辺市の魅力を発信するとともに、魅力を向上させる取り組みを行うことによって、本市を応援したい。支援したいと思う方をふやしていくことが大切であると思っておりますので、本市の魅力を広く知っていただくことを基本に、そして地域の活性化も視野に入れながら、特産品贈呈の手法も含め、本市にとって有効な方策を研究してまいりたいと考えておりますので、御理解賜りますようよろしくお願いいたします。            (企画部長 松川靖弘君 降壇) ○議長(塚 寿雄君)    陸平輝昭君。
               (20番 陸平輝昭君 登壇) ○20番(陸平輝昭君)    答弁ありがとうございました。この項についても、一応答弁として今後いろんな方法を考えて、研究をしていくという答弁をいただきました。私の会派の高垣議員も毎年東京のほうで南紀田辺会という出身者の会で、このこともPRしていただいております。私も平成20年だったと思います。京阪のほうで我が村の出身者の村人会がありまして、そこへ行って、そのときは企画部の担当職員も同行して、役員会で一応こういう取り組みを田辺市も始めていますので、お願いできませんかというお願いだけをしてきました。答弁の中にあります昨年から産品のお返しをする、私は最初の質問で取り上げたように、テレビで見る限り、かなり豪華な商品をお返しとして、これがいいのか悪いのか、ここのところの問題はあると思います。ともすれば、その商品の価値が何か伊勢えびを1匹とか、魚を1匹というようなところもあるので、それが決していいのかどうかわかりませんけれども、やはり出身者の人なり、これに対応していただける人というのは、そういうお返しの商品が何であるのか。そういうメリットも含めて対応してくれやすいのではないかと。高垣議員も行っている東京にしても、恐らくこうした皆さんの出身地の懐かしいものを今後商品にしますので、またこれを踏まえてお願いしますという一言がつけば、やはりふるさと納税、ふるさとという文言がつくだけに、ひょっとして皆さんの考えも変わってくれるのではないかという期待があるので、今後、そういったことで進めていただきたいと思います。  これはこういったものの贈答品ではないのですけれども、一つの例として、何年か前のエコポイントの事業がありまして、これはエコポイントを皆さんがいただいて、何万何千円までの額は次の商品を買うために消費をして、いわゆる千円前後のエコポイントの端数について、実は大塔村の商工会がこれの対応に手を挙げて、仕事としては大変面倒くさい仕事だったそうですけれども、2年半で約1,600万円の産品の販売ができたという実績があるのです。これもエコポイントだから、去年、一昨年までか。そのときにどういう商品を希望されましたかと聞いたら、どうもやっぱり梅干しの白干し、これは大塔の産品としてつくってあるので、当然単価も安いですし、田舎のまさに手づくりという安心感もあって、それが動いたのかなと。ただ、ほかにもらっきょうであるとか、手づくりみそであるとか、ひょっとして思わぬ田舎の産品というものを好む人も多いのではないか。特に出身者の人、それぞれ龍神、本宮、中辺路、大塔、田辺の人にしても、その地域の昔を思い出す意味でそれに対応するような商品を今でいう、直販店であるとか、道の駅とかにはそういう品物が当然多いです。やはりミカン、梅は主産地なので、これを希望する方にはこれの対応もいいと思うのですが、答弁もいただいておりますが、経済との相乗効果ということを考えた折に、なつかしさも出るような、そういう商品の対応で、やはり今後もう少しPRを、私も村人会の会議には毎年出ていますので、こういうPRも再度していかないと、と思うのですけれども、1回そういう納税をしていただいて、名簿でもできたら田辺市のファンとしての扱いで、いろいろなやりとりができるのではないのか。いわゆるダイレクトメール的に田辺の行事のお知らせであるとか、そういうことがもしかすると先ほど1点目で言った、熊野古道等についても訪れたことがないのであれば、1回本宮や中辺路のほうへ来られませんかという案内もできるのではないか。納税ということももちろん主にすべきですけれども、何とか田辺市のファンをつくるという意味で、こういう宣伝を広げて、まずはやはり出身者等の総会なり何らかの会合へ顔を出して具体的なお願いをしないといけないと思いますけれども、今後、そういったことの活動というのがもちろん市の財源の一助として、先ほどの答弁では、1,442万円ですので、これも当然田辺市としては有効に使っていただいていると思いますけれども、もしかすると今後、熊野古道の道路整備等に使ってくださいという人も出てくるのではないか。そういったふるさとを守るためのお願いということも含めて、田辺市のファンをつくるというこの目的で、このふるさと納税の制度を活用していけたらという気がするのです。  そういうことで、今後、私も先ほど言いましたように、出身者の会も行きたいと思います。議員の皆さんにもそういう地域の総会等があれば極力参加をして、そういったPRもしていただいて、お金が欲しいというだけのPRではなしに、田辺市を今後売り込むという観点から、このふるさと納税制度というものを答弁いただいたように、十分研究をしていただいて、いろんな部分で田辺市のファンをつくるという、これを大目的に進めていただきたいと思います。  再質問はありませんので、それぞれの希望を述べさせていただいて、今後の田辺市のまちづくりに熊野古道も生かし、ふるさと納税も生かせるような取り組みをしていただきたいことをお願いいたしまして、一般質問を終わります。随分早く終わりましたけれども、これで終わります。ありがとうございました。            (20番 陸平輝昭君 降壇) ○議長(塚 寿雄君)    以上で、20番、陸平輝昭君の一般質問は終了いたしました。  休 憩 ○議長(塚 寿雄君)    この場合、午後1時まで休憩いたします。              (午前11時31分)          ―――――――――――――――――――  再 開 ○議長(副議長 山口 進君)    皆さん、こんにちは。それでは、休憩前に引き続き会議を開きます。              (午後 1時01分) ○議長(副議長 山口 進君)    続いて、5番、橘 智史君の登壇を許可いたします。             (5番 橘 智史君 登壇) ○5番(橘 智史君)    こんにちは。5番、紀新会の橘です。今回の質問は大きいところで三つ質問させていただきます。最初の質問は、農林業にかかわる有害鳥獣駆除についてです。  1としまして、有害鳥獣捕獲のみを行う農林業者の狩猟税や登録手数料の補助や免除についてです。  平成24年度に計画された田辺市鳥獣被害防止計画では、対象鳥獣はイノシシ、シカサル、アライグマ、カラス、ヒヨドリ、カワウ、ウミウで今回の質問では主に農林業に関するイノシシ、シカ、サルについて質問していきたいと思います。  田辺市鳥獣被害防止計画の被害の傾向では、近年、田辺市における鳥獣被害はイノシシ、シカ、サルを中心として、農作物に被害を与え、平成23年度の野生鳥獣による被害額は3,969万6,000円になるなど深刻な問題となっています。  中でも、シカについては、生息数が顕著に増加していると思われ、人里周辺に生息し、農作物に被害を与えていると思われます。イノシシ、サルについては、旧龍神村、旧中辺路町、旧大塔村、旧本宮町で10数年前から被害が確認されていたが、近年においては旧田辺市の農村部や国道沿いにまで出没し、被害を与えている現状であると報告されています。野生鳥獣の捕獲には、田辺市の猟友会に依頼して、農地周辺に出没する個体数を中心に、捕獲をしていただいていますが、農林業者がみずから網猟やわな猟の免許を取得し農作物の保護や野生鳥獣の個体数の削減に努めています。  野生鳥獣の有害駆除に当たり、田辺市ではイノシシ、シカで銃使用の場合は1万5,000円、わなの場合は6,000円、サルで銃使用の場合は3万円、わなの場合1万8,000円の補助が出ていますが、銃、わなの捕獲種類にかかわらず、同額の補助にならないでしょうか。  現在、日本において野生鳥獣を捕獲するには、狩猟税をおさめなくてはなりません。狩猟税は日本の税制の一つで、地方税法に基づき、道府県知事の狩猟者の登録を受けるものに対し、道府県により課されている地方税です。農林業者が有害鳥獣捕獲をするに当たり、最も使われている捕獲種類は網猟とわな猟でその網猟とわな猟の和歌山県の狩猟者登録申請金額は、田辺市在住者で申請費用は年2万1,000円になります。わな猟の場合は、ハンター保険1,100円が余分に必要になります。内訳は、狩猟税8,200円、県手数料1,800円、県猟友会費2,500円、大日本会費1,500円、支部会費5,000円、田辺分会費2,000円です。ちなみに銃を使う第一種の狩猟の場合は、年3万1,100円の申請費用が必要になります。  有害鳥獣駆除は狩猟でしょうか。私が思うに、農林業者さんの有害鳥獣捕獲は、自分の生活を守るための自衛であり、狩猟ではないと思うのですが、狩猟者登録は必要でしょうか。狩猟でないと認められたら、最低でも狩猟税の8,200円、県手数料の1,800円の合計1万円は不要になり、農林業者の負担は少なくなると思います。  昨今、当地方では、梅やミカンの収穫金額が上がらず、生産者は大変苦労しています。そんな状況の中、野生鳥獣には作物を荒らされ、それを捕獲するために登録費用まで払うとなると、農林業者は健全な経営ができなくなると思われますので、狩猟税や登録手数料の補助や免除を考えていただけないか。また、銃、わなの捕獲狩猟に限らず、同額の補助にならないか聞かせてください。  二つ目としまして、農林業にかかわる有害鳥獣の捕獲に対する特区の設置についてです。特区の設置などの特別措置について、長崎県では、箱わな、囲いわなによるイノシシ、タヌキ、シカ、カラスを捕獲する場合、過去に1回以上狩猟者登録を行ったものが、有害鳥獣捕獲のみを行う場合、狩猟者登録を行う必要がなくなっています。  これは狩猟税や登録手数料が不要になります。和歌山県の特区の設置による特別措置などがあれば聞かせてください。  また、くくりわなでの狩猟税や登録手数料の不要の措置はございませんが、くくりわなでの特区の設置による狩猟税や登録手数料不要の措置や狩猟者登録申請金額全額の免除ができないか、あわせて聞かせてください。             (5番 橘 智史君 降壇) ○議長(副議長 山口 進君)    5番、橘 智史君の質問に対する当局の答弁を求めます。  産業部長、室井利之君。            (産業部長 室井利之君 登壇) ○産業部長(室井利之君)    橘議員御質問の農林業にかかる有害鳥獣駆除についてお答えいたします。  まず、1点目に、有害鳥獣捕獲のみを行う農林業者の狩猟税及び登録手数料の補助や減免についてでありますが、農林業被害に対する有害鳥獣捕獲におきましては、地元猟友会へ依頼し、御協力をいただく中で対応しているところでございます。  御承知のように、猟友会は狩猟の適正化や野生鳥獣の保護等を目的とした団体であり、狩猟免許を取得所持した上で、毎年の狩猟登録を受けているという条件を満たした方で構成されています。  さらに、有害鳥獣捕獲の許可につきましては、和歌山県が平成24年4月1日に策定した第11次鳥獣保護事業計画に基づき、市町村が許可しているところでありますが、捕獲に従事するものの要件といたしまして、一つ、狩猟免許を所持していること、二つ、ハンター保険等の加入により、損害賠償能力を有すること、三つ、経験者であることの3点が規定されております。  ここでいう三つ目の経験者であるということは、3年以上の狩猟登録を受けているもの、もしくは過去2年連続で狩猟登録を受けているものでありまして、有害鳥獣捕獲に従事するためには、狩猟登録を受けているということが前提条件となっております。  したがいまして、基本的には猟友会に所属せず、狩猟登録を受けていない方につきましては、有害鳥獣捕獲に従事することは困難となっております。  狩猟登録費用の内訳としましては、狩猟税と登録手数料及び猟友会費と保険料があり、うち狩猟税につきましては、申請者の所得に応じた狩猟税の減免措置がなされております。  議員御質問の狩猟税や登録費用に対しての補助や減免についてでありますが、これらは税金を含んだ費用ということで、補助するという性質にはなじまず、所得に応じて減免するということが適切であると考えております。なお、免許取得の費用につきましては、狩猟免許取得支援事業を活用した補助を実施しているところでありまして、また有害鳥獣捕獲に係る費用につきましても、捕獲鳥獣ごとに金額の差はありますが、補助金を交付し、従事者の負担軽減が図られるように取り組んでいるところでございます。  2点目の農林業に係る有害鳥獣捕獲に対する特区の設置についてでありますが、和歌山県におきましても、第11次鳥獣保護事業計画により、特区での制度運用と同じように、狩猟免許を所持していれば、箱わなと囲いわなに限り、狩猟登録を受けなくても、有害鳥獣捕獲許可を受けられる制度になっておりますが、わなによる捕獲の主流であるくくりわなにつきましては、事故の危険性や技術が必要なことから対象外となっております。  さらに、許可を受けるためには、損害賠償能力が必要なことから、保険加入が求められますが、猟友会という団体での保険加入と違い、一個人で対応している保険がないため、田辺市といたしましては、特区と同様の制度を活用した有害鳥獣捕獲の許可には至っていないのが現状でございます。  今後におきましては、周辺町との調整を図りながら、関係団体及び現場の意見も踏まえつつ、有害鳥獣捕獲補助金におけるわな捕獲分の単価の見直しを含め、農林業者を中心とした有害鳥獣捕獲従事に係る負担軽減に向けて、検討をしてまいりたいと考えておりますので、御理解賜りますようお願いします。  以上でございます。            (産業部長 室井利之君 降壇) ○議長(副議長 山口 進君)    橘 智史君。             (5番 橘 智史君 登壇) ○5番(橘 智史君)    御答弁いただきました。しかし、狩猟税及び手数料の補助や免除に関しまして、私が思うような答えは聞けませんでした。そこで質問させていただきますが、有害鳥獣駆除は狩猟になるのでしょうか。また、狩猟と同じになるのでしょうか。お聞かせください。             (5番 橘 智史君 降壇) ○議長(副議長 山口 進君)    産業部長。            (産業部長 室井利之君 登壇) ○産業部長(室井利之君)    ただいま、有害鳥獣駆除と狩猟は同じになるのかとの御質問でございますが、大きなくくりとしては、捕獲の方法は同じでございますが、定義としては違っております。狩猟は鳥獣保護法において、法定猟法によって、狩猟鳥獣の捕獲等をすることと定義されております。有害鳥獣捕獲とは、鳥獣により生活環境、農林水産業、生態系にかかわる被害が生じている。あるいはそのおそれがあり、原則として各種の防除対策によっても被害が防止できないと認められたときに限り、その防止軽減を図るために捕獲が行われるものです。  農林業者の有害鳥獣捕獲は、狩猟と違うのではないかということですが、現行の制度上、有害鳥獣捕獲においても、万一事故が発生したときに、補償等が確実にでき、かつ当該申請の捕獲方法に熟練していることを要することから、捕獲従事者は狩猟登録を受けているものとしております。  こうしたことから、田辺市としましては、先ほども申し上げましたように、有害鳥獣の捕獲補助金に関し、わなによる捕獲補助金単価の見直しを図り、わなによる駆除を中心とする農林業者の負担軽減に努めてまいりたいと考えておりますので、御理解賜りますようお願い申し上げます。            (産業部長 室井利之君 降壇) ○議長(副議長 山口 進君)    橘 智史君。             (5番 橘 智史君 登壇) ○5番(橘 智史君)    御答弁ありがとうございました。先ほども言いましたが、農林業者の有害鳥獣駆除は生活していくための自衛であるため、趣味の位置づけにある狩猟には当たらないと私は考えております。毎年毎年の2万1,000円の申請額は農林業者にとってはかなりの負担になるため、何かしらの制度創設に向けて取り組んでいただきたいと思います。  この一つ目の質問は、農業者さんからの訴えがあり、農林業者さん側から質問させていただきました。しかし、駆除をするに当たり、ハンターさんの協力なくして、有害鳥獣の駆除はできないと思いますので、ハンターさんにとっても意義のある取り組みにしていただきたいと思います。  先日、同士の安達克典さんから龍神で有害駆除の防護柵を張るので、勉強がてらどうですかと誘っていただき行ってきました。その現場は平地だったので、比較的楽に設置できたと思いますが、山の斜面など設置する場合は、大変な作業だなと感じました。農林業者が頑張れる取り組みをお願いしたいと思います。  これで一つ目の質問を終わります。  2番目の質問は、防災についてで、橋谷避難広場についてです。  (ア)としまして、津波災害時における一時避難場所について。橋谷避難広場は昭和21年12月21日に発生した昭和南海地震において、新庄地区の中でも一番被害の大きかった橋谷地区にお住まいの方々が安全な高台に迅速に避難できるように、平成20年3月に緊急一時避難場所としてできた施設です。  橋谷避難広場の設置経緯としまして、平成11年の地元の要望から平成12年に地元が1万1,000平方メートルの用地を確保し、平成17年2月に事業化し、平成20年3月に完成しました。事業概要としましては、所管が国土交通省都市地域整備局、事業名は都市防災総合推進事業で、補助率2分の1、事業主体は田辺市、事業期間は平成16年度から平成19年度、全体事業費は2億1,299万1,000円と聞いています。  昭和の南海地震における新庄町の被害は、被災者が2,267人、死者23人、うち20人は橋谷地区の方でした。橋谷避難広場は津波災害時に緊急的に一時避難をする場所として活用する施設ですが、一時避難場所とはどのような捉え方になるのでしょうか。お聞かせください。  (イ)としまして、避難施設の建設及び施設の有効利用についてです。現在、橋谷避難広場には建物はございません。一昨年の東日本大震災時、午後3時ごろに当地方でも大津波警報が発令されました。当時、私は地元消防団員として避難を促すための広報活動をしていましたところ、橋谷地区の新庄駅前近くの旧道で、帰宅途中の小学生の集団に必死な形相で「どこに逃げればいいのか」と声をかけられました。「橋谷避難広場に逃げて」と声をかけ、職務を続けました。日没前に小学校の要請もあり、橋谷避難広場に様子を見にいったところ、避難してくれた子供たちや地域の方に「寒くていられない、もう帰るで」と言われたことを今でも忘れられません。  東北では、あの冬の寒さの中、1日以上屋外にいたとも聞いています。災害時の避難はもとより、訓練時にも風雨が防げる施設ができないかなと考えています。また、地元の方の声も聞いております。その施設ですが、建物は風雨を避けるためのものでよいかと考えています。例えば、土のグラウンドをそのままに残し、雨天時にグラウンドゴルフのグラウンドとして利用したり、フットサルなど、各種スポーツの練習場として使用できるように考えています。また、少しの部分に畳の部屋など避難時に高齢者や体調のすぐれない方が休める場所を併設できないかと考えています。  建物の屋根には、ソーラーパネルを設置し全量売電により管理費等に充て、災害時には施設の電源として有効利用できればと考えています。  橋谷避難広場の面積は、約2,500平方メートルあり、避難者を約1,000人、橋谷地区人口の約9割を収容することが可能な施設です。広場をつくるに当たり、施設の設計時に一人当たり2~3平方メートルの面積の確保が必要とのことから、橋谷避難広場は2.5平方メートルで計算していると聞きました。  建物を建てると、1,000人と予測した避難者の人数を変更しなくてはならないと思いますが、一人当たりの有効面積を2平方メートルで計算したら十分対応できるのではないでしょうか。国の補助をいただいて、建物を建てない施設として整備した避難場所と聞いていますが、災害時の避難施設といたしまして、風雨をしのいだり、体を休めたりできる施設をつくっていただきたいと思いますが、施設の建設は可能なのか聞きたいと思います。  また、その施設の有効利用についてもお伺いしたいと思います。よろしくお願いいたします。             (5番 橘 智史君 降壇) ○議長(副議長 山口 進君)    総務部長、中瀬政男君。            (総務部長 中瀬政男君 登壇) ○総務部長(中瀬政男君)    議員御質問の防災についての1点目、津波災害時における一時避難場所についてお答えいたします。  橋谷避難広場につきましては、議員ただいま御紹介のとおりの経緯を経まして、津波災害時に緊急的に一時避難をする場所として活用することを目的に、平成20年3月に整備したものでございます。  南海トラフで地震が発生した場合は、津波が沿岸部に到達するまでの時間的な余裕が少なく、まず命を守るための避難行動を起こし、緊急的に高台を目指す必要があります。そうした津波から命を守るための一時避難場所は、高台や自宅の裏山、津波避難ビルなど、一人一人逃げる場所が異なることから、原則として市で指定はしてございません。  一方、指定避難施設は津波のケースの場合、まず、一時避難で津波をかわし、災害が鎮静化した段階で自宅が被災し、生活ができない。あるいは危険な状態となった場合に、被災者の方々がしばらくの間、避難生活を営む場所となります。こうしたことから、例えば、橋谷地区の方々の場合は、津波災害時にはまず緊急的に橋谷避難広場周辺の高台に一時避難を行った後、自宅が被災した場合は、市の指定避難施設である高台の学校や公民館などに移動していただくということとなります。  以上でございます。            (総務部長 中瀬政男君 降壇) ○議長(塚 寿雄君)    建設部長、林 誠一君。            (建設部長 林 誠一君 登壇) ○建設部長(林 誠一君)    議員御質問のうち、避難施設の建設及び施設の有効利用についてお答えいたします。  橋谷避難広場につきましては、平成11年に地元から津波災害に備える避難場所の建設について要望があり、地元で事業用地を確保していただいた上で、平成16年度に事業化いたしました。その事業計画におきまして、橋谷地区の人口の9割を避難対象者として、それらの方々が地震による津波から緊急的に一時避難するための施設整備を目指し、国の同意を得て、都市防災総合推進事業として、4カ年かけて整備しております。  施設概要といたしましては、広場面積2,500平方メートル、避難路4カ所、避難誘導灯8基、広場照明灯7基及び水道施設となっております。  一方、整備後の管理につきましては、市、地元関係団体並びに関係地権者と橋谷避難広場の管理に関する協定書を締結し、避難広場として、適切な管理と機能を確保するために協力して取り組んでいるところでございます。  さらに、平成20年5月には、都市公園、橋谷地区防災公園としての開設を告知しております。このように当該避難広場は、一時避難場所として整備してきた経緯があり、それ以上の防災機能を備えることは前提としておりませんが、広場内に一定の小規模な備蓄倉庫等の設置は可能であります。しかしながら、当該避難広場はあくまでも一時避難場所として位置づけておりますので、御理解賜りますようよろしくお願い申し上げます。  また、施設の有効利用につきましては、施設設置が必要であると判断したときには、関係者と協議をしていくべきであると考えております。  以上でございます。            (建設部長 林 誠一君 降壇) ○議長(副議長 山口 進君)    橘 智史君。             (5番 橘 智史君 登壇) ○5番(橘 智史君)    御答弁ありがとうございました。設備とかの倉庫というふうに聞きましたが、できることなら避難できる建物などを建てていただけたらありがたいと思います。すばらしい施設があっても、市民の皆様が何が何でも生きるという気持ちがなくては意味がないものと思います。多くの市民が避難訓練に参加していただけるような取り組み、必ず避難するという意識の向上にも努めていきたいと思います。  続きまして、3番目の質問に移りたいと思います。  3番目の質問は、田辺市観光センターについてです。ビジターインフォメーションセンターの有効利用といたしまして、田辺市観光センターが本年9月末に完成しました。その施設は駅前広場の改修とともに整備され、田辺の玄関としても大変存在感のあるものと思われます。また、オープンして2カ月ほどですが、大変多くの方が利用されていると聞いています。  その建物を正面から見ますと、上のほうに田辺市観光センターの看板があり、その前にアルファベットで「i」の文字が掲げられています。その「i」の文字はビジターインフォメーションセンターの意味もあり、世界共通の文字になります。国内の旅行者も海外からの旅行者にとってもセンターの役割は大変大きいと思います。田辺駅前にあることから、電車やバスの利用者が多いと思われますが、車での旅行者も一度田辺駅前に立ち寄ってもらい、そこから旅をスタートしてもらうためにも、阪和道南紀田辺インターでおりた旅行者を田辺駅前の観光センターに立ち寄ってもらうために、高速道路沿いに「i」のマークの看板を設置、稲成ランプから観光センターまでは2キロほどですが、導くための案内看板を設置するのはいかがでしょうか。  阪和道の南進により、田辺市が素通りされるのではと危惧する声も聞かれます。私事ですが、20年ほど前にワーキングホリデービザを使い、半年間ほどの旅行をしたことがありますが、英語が全く使えなかった私にとって、このビジターインフォメーションセンターは大変重要な役割を果たしてくれました。知らない町から町へ行き、その町の情報を得るにはまずビジターインフォメーションセンターに行くのです。旅行者にとって、あらゆる情報が得られる施設でした。施設には掲示板もあり、仕事やルームメイトの募集までありました。大げさですが、砂漠の中のオアシスのような感じでした。  ワーキングホリデービザとは、若者限定の特別なビザで、二つの国、地域間の取り決めなどに基づき、どこに滞在しても、どこを旅行しても仕事をしても語学学校に通ってもいいという自由度の高いビザで、そのビザを使い、2010年では1万人以上の外国人がワーキングホリデー制度を利用して、日本に来日し、日本語を学んだり、働いたり、日本を一周したり、また日本の文化を楽しむために1年間ほど滞在している方もいると聞いています。  我が国のワーキングホリデー制度は、1980年にオーストラリアとの間で開始されました。その後、ニュージーランド、カナダ、韓国、フランス、ドイツ、英国、アイルランド、デンマーク、台湾、香港、ノルウェーと12カ国間で日本と交流しています。そのようなことからも、現在の日本は多くの外国人の方が入国しやすい環境になっています。ここ田辺市にある熊野古道は、熊野三山、那智の滝とともに、外国人観光客向けガイドブック、ミシュラン・グリーンガイド・ジャポンにおいて、わざわざ旅する価値があるを意味する三ツ星ランクが与えられています。  国内の旅行者も海外の旅行者も、この田辺市にどんどん来ていただくために、そして田辺駅前に立ち寄っていただくために、南紀田辺インターチェンジからの誘導のための看板の設置と田辺市観光センターの役割をどのように考えているのか、お聞かせください。
                (5番 橘 智史君 降壇) ○議長(副議長 山口 進君)    市長、真砂充敏君。             (市長 真砂充敏君 登壇) ○市長(真砂充敏君)    橘議員御質問の田辺市観光センターについてお答えします。  田辺市観光センターは、田辺市及び熊野古道の玄関口として、JR紀伊田辺駅前周辺の来訪者の利便性向上により、回遊性を高め、市街地へ誘導するなど、交流人口の増大を推進するため、田辺市中心市街地活性化基本計画の事業として整備したもので、本年9月28日にオープンしました。  観光センターの機能としましては、田辺市のみならず、紀南地方の観光情報をワンストップで案内する総合窓口として、常時2名のスタッフを配置しており、うち1名は海外からの来訪者のため、英語による対応を行っております。施設外観には、インフォメーションセンターを示す「i」マークを掲げ、国内外からの来訪者に対しまして、多様な観光案内、情報発信を行っております。  施設1階の案内センターには、市街地や熊野古道の地図を設置するとともに、県内市町村の観光パンフレットや熊野古道に関するパンフレットなどを配置するほか、来訪者が自由に情報を検索できるパソコンやフリースポット機能も備えております。  また、2階には、田辺市熊野ツーリズムビューロー、南紀みらい、田辺飲食業組合、田辺市旅館業組合、田辺観光ボランティアガイドの会、Mi-Kumanoの観光関連の6団体が入居しており、各種団体の情報共有や相互の連携強化、情報交換の迅速化などが図られることによる相乗効果を期待しています。  観光センターオープン後、およそ2カ月を経過しましたが、その間の来訪者数は1万4,613人で、その中で受付カウンターを御利用いただいた方が3,210人となっております。3,210人のうち、海外の方が671人と5人に一人の割合でその利用の高さが顕著であります。  国別ではオーストラリアが最も多く、次いでアメリカ、カナダ、ドイツといった欧米諸国の利用者が多く、海外における熊野古道の認知度の高さが伺えます。案内先に関しましては、熊野古道に関するものが最も多く、次いで市街地の案内となっております。さきに申し上げましたが、2カ月間で1万4,000人を超える来訪者と海外の方の多さには、少し驚いているところもありますが、観光センターとしては多くの来訪者の方々に利活用されることが本来の目的であることから、順調な滑り出しであると考えております。  議員御質問の田辺市観光センターへの誘導の点につきましては、自動車での来訪者、特に阪和自動車道を利用される方の対応としましては、サービスエリアへのパンフレット配布による周知の方法や、南紀田辺インターチェンジをおりてからの誘導看板の設置等、今後検討してまいりたいと考えております。また、既存の地図や案内パンフレットの増刷時に「i」マークを記載するなど、観光センターの周知を積極的に行いたいと考えています。  観光センターの有効利用につきましては、当初の目的であります観光情報発信、観光案内業務を始めたところでありますが、今後、来訪者や市民の皆様からのお声をお聞きしながらより効率的な施設の活用について検討してまいりたいと考えておりますので、御理解賜りますようお願い申し上げます。  以上です。             (市長 真砂充敏君 降壇) ○議長(副議長 山口 進君)    橘 智史君。             (5番 橘 智史君 登壇) ○5番(橘 智史君)    御答弁いただきありがとうございました。先月、地元の有志の方と伊勢神宮に参ってきました。式年遷宮の年であり、たくさんの人があふれていて、新しい社殿を見るのに1時間ほどかかりました。「伊勢へ七度、熊野へ三度」と言われますように、そのうちの半分でも熊野詣に来ていただけたらと感じました。田辺市観光センターは、公共の施設であり、いろいろ制約もあるかと思いますが、ここ田辺市でしか体験できないものの紹介や情報を共有するための掲示板の設置など、あらゆる情報が得られる観光センターであってほしいと思います。また、ますますの発展も願っています。  以上で、私の一般質問を終わります。ありがとうございました。             (5番 橘 智史君 降壇) ○議長(副議長 山口 進君)    以上で、5番、橘 智史君の一般質問は終了いたしました。  休 憩 ○議長(副議長 山口 進君)    この場合、午後1時45分まで休憩いたします。              (午後 1時34分)          ―――――――――――――――――――  再 開 ○議長(塚 寿雄君)    休憩前に引き続き会議を開きます。              (午後 1時46分) ○議長(塚 寿雄君)    続いて、7番、尾花 功君の登壇を許可いたします。             (7番 尾花 功君 登壇) ○7番(尾花 功君)    こんにちは。7番、紀新会の尾花です。議長より登壇のお許しをいただきましたので、通告に従い、ただいまより一般質問をさせていただきます。  今回は、9月議会に続き2回目の一般質問をさせていただくわけですが、発言通告書を提出した後、少し不安になりました。それは1回目は初めての一般質問ということで、中身の深さも考えず、勢いだけで行いましたが、今回は内容が問われる一般質問だと思うと不安がどんどん積み上がってきました。今回の一般質問が求められる領域に達したものかわかりませんが、2項の一般質問をさせていただきます。  最初の質問ですが、市道の維持管理について3項目お聞きします。  5月臨時会、6月定例会、9月定例会と議会を経験する中で、気になることがありました。それは、専決処分事項の報告の中で、道路の状況が原因とされる事故が何件か報告されていたことです。  そこで、過去にも同様の事故報告がなされていないか、5年間の議事録をさかのぼって検索してみました。そこには、同様の事故が何件かあり、特に平成24年12月議会で報告されていました平成22年8月6日に発生した事故では、道路横断側溝のグレーチングにすき間があり、自転車の前輪がはまり込んで転倒し、顔面骨折の重傷を負ったという事故が報告されていました。  そこで、一つ目の質問ですが、現在、田辺市の道路台帳に登録されている道路の路線本数と総延長はどれぐらいありますか。また、その道路台帳にはどんな内容で登録されていますか。  二つ目は、田辺市が行っている道路の現況調査の方法は、どのように行っていますか。また、現況調査の結果は市道の維持管理にどのように活用されていますか。お聞かせください。  次に、2点目の橋梁の耐震補強の進捗率についてです。これは阪神・淡路大震災のときに発生しました橋梁の倒壊や橋げたの落下などを受けて、橋梁の耐震化の必要性がクローズアップされ、国・県が順次工事を進めていますが、田辺市での進捗率はどの程度進んでいますか。また、耐震化を進めていく中で、優先順位を設けて施工されているのかお聞かせください。  3点目は、道路施設の盗難についてです。  ニュース番組で、道路の排水溝に設置しているグレーチングが盗難に遭って、非常に迷惑しているという報道がありました。そこで、田辺市においても同様の事例が発生しているかをお聞かせください。  以上、3項目よろしくお願いします。             (7番 尾花 功君 降壇) ○議長(塚 寿雄君)    7番、尾花 功君の質問に対する当局の答弁を求めます。  建設部長、林 誠一君。            (建設部長 林 誠一君 登壇) ○建設部長(林 誠一君)    議員御質問の1点目、市道の維持管理についてお答えします。  一つ目の市道維持管理の現況について、市の道路台帳に登録されている路線本数と総延長でありますが、田辺市全体の路線数は、2,943路線、総延長1,365キロメートルであります。  旧市町村ごとに申し上げますと、旧田辺市が1,756路線、549キロメートル、旧龍神村が353路線、281キロメートル、旧中辺路町が261路線、191キロメートル、旧大塔村が245路線、112キロメートル、旧本宮町が328路線、230キロメートルであります。道路台帳につきましては、道路法第28条に設置義務の規定があり、記載項目について定められております。  田辺市の道路台帳の主な項目は、道路種別、路線名称、路線番号、起点・終点、認定年月日、道路延長、道路面積、道路最大幅員、道路最小幅員、車道最大幅員、車道最小幅員、舗装の種類などです。  次に、道路の現況調査の方法についてでありますが、毎月定期的に道路状況のパトロールを実施しております。本庁建設部及び各行政局の土木担当職員は、日常の業務で市道等を走行する際には、常に路面状況等に異常はないかどうかを気を配りながら現場に向かいます。また、全職員に対しても同様、通勤時や通勤時間外での移動の際に、道路の異常を発見したときには、市道かどうかは問わず、管理課、または土木課まで通報するよう庁内LANを通じて周知しております。そのほか、地元自治会や一般市民の方から情報提供もあり、その都度、担当職員が現場を確認した上で、必要な措置を施し、その後、該当部分の改修工事を実施しております。  いずれにしましても、安全な通行を確保すべく、適切な道路管理を行うため、巡回の強化や地域自治会や土木委員、警察等の連携を密にし、市域全体の道路状況を把握するように努めてまいります。  次に、橋梁耐震補強工事の進捗についてですが、橋梁の耐震設計は、道路橋示方書において、設計基準が定められており、技術革新や経験の蓄積をもとに、数年ごとに改訂が重ねられております。近年では、平成7年の兵庫県南部地震を機に、マグニチュード7クラスの内陸直下で発生する地震に対して、耐震性を確保するよう改訂され、また平成23年の東北地方太平洋沖地震後にも、プレート境界型の大規模地震に対する耐震性を確保するため改訂があったところでございます。  橋梁を建設する場合は、この道路橋示方書に基づき設計し、建設することになっていますが、現在、市が管理する橋梁のうち、平成9年以降に建設された24カ所の橋梁が、兵庫県南部地震クラスの地震でも耐えうる設計となっている状況でございます。  また、地域防災計画において、緊急輸送道路を活用するための道路として、市が指定している市道38路線には、10カ所の橋梁があります。そのうち市街地と緊急医療の拠点である紀南病院を結ぶ市道新万橋谷線にかかる東部大橋については、耐震設計を考慮し、建設しております。  また、大規模災害により陸路が寸断された場合、海上からの物資の輸送や災害時の拠点となる新文里港の市の西部方面を結ぶ市道元町江川文里港線にかかる田辺大橋については、現在、耐震化事業に取り組んでいるところでございます。  田辺大橋の耐震化事業については、平成24年度の事業化後、現在、詳細設計を行っているところでありまして、今後は橋脚の補強等の耐震化工事を進めていく予定でございます。  次に、道路附属施設の盗難被害の実態についてでありますが、一時は社会問題ともなりました道路側溝に設置している鉄製の溝ぶたやグレーチングの盗難につきましては、当市においても発生しております。  近年では、田辺市街地と龍神村でも発生し、平成23年9月中旬から、平成24年2月中旬にかけて、旧田辺市内市道明洋団地古町線の側溝に設置していたグレーチング18枚、被害総額14万4,000円相当の盗難がありました。また、平成25年7月中旬ごろには、旧龍神村市道広井原線で、縞鋼板9枚、被害総額3万5,000円相当の盗難があり、直ちに田辺警察署に被害届を提出しております。  いずれにしましても、日ごろからの市道の管理が大切であると考えており、今後も引き続き適切な維持管理に努めてまいりますので、御理解賜りますようお願い申し上げます。            (建設部長 林 誠一君 降壇) ○議長(塚 寿雄君)    尾花 功君。             (7番 尾花 功君 登壇) ○7番(尾花 功君)    御答弁をいただきましてありがとうございました。  その中で、1番目の路線数と総延長をお聞きし、やはり市道というのは地域密着路線だけに、物すごく多く、総延長でいえば、東京、大阪間を往復してもおつりがくる長さには驚かされました。これだけ多くの路線、延長の維持管理を行うのは非常に困難を伴うということは実感しました。  しかしながら、困難であっても事故の発生を許してもらえるわけではありません。そんな中で定期的に巡回し、職員初め各町内会等から情報を収集し、管理に当たっているようですが、労働災害防止の一つの運動に、ヒヤリ・ハット運動というのがあります。現場で、ヒヤッとしたこと、ハッとしたことの情報を集約し、労働者の方々に内容を周知し、労働災害を防ごうとする運動です。  一つ一つの事故は決して大きな事故ではありませんが、小さいうちに目を摘めば、大事故にはつながりにくいというものです。皆さんからいただいた情報を確実に伝達し、維持・管理に努めてください。  これとは別に、特に山間部において今問題化していることですが、地域の高齢化や後継者不足で農地や山林では手入れが行き届かなくなって、市道に面した場所では、草木、樹木が張り出し、通行に支障を来している場所が見受けられます。本来は、地権者の方が責任をもって伐採、除草することになっていますが、前述のとおりの状況で、手に負えない状況となっています。市民の方から市役所に苦情や要望が来ていると思いますが、早急な対応を検討してください。  また、道路台帳への記載については、回答いただきました項目以外にも、道路改良、道路災害等工事を発注し、竣工検査で提出される出来形展開図をもとに、構造物の種類等を追記していけば、道路管理の資料になり得ますので、今後検討をよろしくお願いします。  それから、橋梁の耐震化については、南海・東南海の発生が予測される中、財政的負担というのは物すごく多くなると思いますが、順次進めていってほしいと思います。  最後に、グレーチング等の盗難被害も発生し、警察等に被害届を提出しているということでしたが、件数的には余り多くないようには思いますけれども、今後とも盗難防止のために取り組んでいってほしいと思います。  続きまして、2項目めの質問に移らせていただきます。  2項目めの質問は、和食の世界無形文化遺産登録についてです。今回、議員発議で制定されました田辺市紀州梅酒による乾杯及び梅干の普及に関する条例を制定するために、市内の梅加工業者の方に意見を拝聴させていただいたところ、もうすぐ和食が世界無形文化遺産に登録されるので、業界としてもこれをきっかけに何かできたらいいなという話をされていました。ニュース番組で報道されていたのは知っていましたが、こんな機会にこのお話を聞くとは思いませんでした。  そこで、無形文化遺産で検索したところ、農林水産省のホームページには、これまでの取り組み等が書かれており、その中で、この登録に同意する団体の一覧表があり、地方自治体等という中に、田辺市が記載されていました。ほかには、紀州梅の会や和歌山南漁業協同組合等いろいろな方の名前が見られました。  一つ目の質問ですが、この登録に同意する団体となっている田辺市が無形文化遺産登録を後押しする理由を教えてください。  二つ目は、同じく同意団体となっている紀州梅の会との連携については、どのように考えられていますか。  以上、2項目の質問をさせていただきます。             (7番 尾花 功君 降壇) ○議長(塚 寿雄君)    市長、真砂充敏君。             (市長 真砂充敏君 登壇) ○市長(真砂充敏君)    尾花議員から御質問をいただきました和食の世界無形文化遺産登録についてお答えいたします。  まず、市が同意団体となり、世界無形文化遺産登録を後押しした理由についてですが、世界では自国の食に関する文化をユネスコの無形文化遺産として積極的に登録されており、現在、フランスの美食術、地中海料理、メキシコやトルコの伝統料理といった食文化が登録されております。和食の登録については、本年12月4日にアゼルバイジャンで開かれたユネスコの委員会で、「和食、日本人の伝統的な食文化」として新規登録が決定されました。  この登録に関しましては、平成23年9月以降、農林水産省が進める和食の世界遺産化プロジェクトの中で、登録実現に向けて国民的な盛り上がりを示すため、同意団体の募集を行っておりました。田辺市では、これまでも梅干しを食べようプロジェクトや米の産地との共同消費宣伝などを行っておりますが、和食の観点から考えたときに、原点として御飯を中心とした日本型食生活に梅干しが欠かせないことや、和食を通じて、紀州梅干しを世界に向けて発信する好機となり得ることから、同意団体として賛同いたしました。  また、先月になりますが、梅の新たな機能性発見のため、昨年から和歌山信愛女子短期大学と共同で取り組んでおりました、梅の機能性研究において、梅酢に含まれるポリフェノールにインフルエンザウイルスを抑制することが発見され、学会でも報告がなされたところです。  梅の新たな利用方法として、医療現場で使用される消毒薬など、商品化につながることが期待されており、健康食品としての付加価値がさらに高まりつつあると感じております。  現在では、アメリカを初めとする先進国で、栄養の取り過ぎや食事バランスの乱れなどによる生活習慣病が広まったことから、健康に対する意識が高まり、世界トップの長寿国である日本の食に注目が集まっています。海外において和食は、安心・安全、ヘルシー、高品質など高い評価を得られており、この登録を機に健康食品として梅を発信していくことができればと考えております。  次に、同じく同意団体となっている紀州梅の会との連携についてでありますが、紀州梅の会は、田辺市周辺の行政やJA、梅干協同組合、生産者らで組織されており、6月6日、梅の日を中心として東京大田市場での梅産地PR、京都賀茂神社への梅奉納、総理大臣への梅贈呈などの記念行事を行っているほか、消費者向けに梅の加工マニュアルの作成を行うなど、梅産地の関係者が一体となって、産地や紀州梅の消費拡大に取り組んでおります。  和食の世界無形文化遺産登録については、和食を通じて、紀州梅干しを発信できるという大きなメリットがあるものと考えますが、同時に梅干し以外で、梅酒や梅ジュース、梅加工品について既に海外の方々の嗜好に合うものがあり、高い評価を得ていることから、同意団体として賛同いたしました。  熊野古道が世界遺産登録10周年を迎える来年度は、海外から多くの方々が田辺市を訪問されることと予想されていますが、おもてなしとして、梅干しや梅酒、梅ジュースを気軽に御賞味いただき、梅を通じた当地域の食文化や梅の健康機能性について紹介できればと考えております。そのためには、紀州梅の会との連携をさらに深める必要があり、関係者の御意見や御協力を賜りながら取り組んでまいりたいと考えております。  最後に、今議会において制定された田辺市紀州梅酒に関する乾杯及び梅干しの普及に関する条例につきましては、市としましても、可能な限り推進してまいりますとともに、田辺市を訪問される多くの方々にも、梅酒や梅ジュースで乾杯することを紹介し、それぞれお住まいの地域でも広めていただけるよう取り組んでまいりたいと考えておりますので、御理解賜りますようよろしくお願い申し上げます。             (市長 真砂充敏君 降壇) ○議長(塚 寿雄君)    尾花 功君。             (7番 尾花 功君 登壇) ○7番(尾花 功君)    御答弁をいただきましてありがとうございました。この発言通告書を提出する段階では、まだ登録は決定されていませんでしたけれども、御回答をいただきました12月4日に登録がされまして、次の日からテレビをつけるといろいろなメディアがこぞって報道されていましたので、和食の登録というのは物すごく日本に大きく大変なフォローの風が吹いたのではないかと思います。  この和食の登録というのは、田辺のゴールデンイヤーに向けた取り組みとか、地場産業にとっても大変フォローの風が吹いてきたように思われます。特に、梅干しは和食要件の御飯、汁物、漬物、お菜のうち、漬物に該当し、健康食品として古くから親しまれてきました。今回、議員発議で制定された梅に関する条例は、理念条例ですから、今後は内容を充実していくことが大切になってきます。御答弁いただいたように、この機会を逃さずに、官民連携して新たに、6月6日の梅の日に向けて取り組んでいただきたいと思います。  それと、この条例を制定するために、いろいろ調べていた中で、江戸時代に梅干しを江戸に出したときに、田辺印という名前で出していたという記述がありまして、田辺印というのはどういう印なのかなということで、関係部署の方にお聞きしたのですが、史実上ではないということで、以前、真砂市長さんも調べられたみたいですけれども、なかったみたいで、ちょうどこのあたりでこの田辺印というのが使えたらいいなというのを思ったのですが、歴史には出てこないかもわかりませんけれども、新たに田辺印というのをつくっていただいて、日本、世界に向けて田辺印というのを発信していけたらと思いますので、何とかよろしくお願いしたいと思います。  最後のほうの答弁の中で、熊野古道世界遺産登録10周年のことが出ていましたけれども、古道も世代を越えて受け継がれてきており、最近では外国の方々が関心を多く寄せられているというふうに聞きます。この前に佐井議員もお話しされていたように、一人で外国人の方が来られていたということで、どちらかといえば、外国のほうに人気があるみたいなことをお聞きします。  そこで、和食の登録ということもありまして、単に料理だけではなく、各地の伝統や食事の楽しみ方、その歴史的背景などが評価されて登録されていると思うのです。そこで、古道にまつわる伝統やそれをもとに受け継がれてきた食文化を後世に伝えていくためにも、熊野古道沿いのそれぞれの地域に根づいている和食を、訪れた人に振る舞って、おもてなしし、その地域の風情を体験してもらうのも熊野古道世界遺産登録10周年に花を添えるのではないでしょうか。  ちょっと質問の中身ではないのですが、もう一つ、真砂市長にお話ししたいことが、今、YouTubeのほうで、橋本市をPRするプロモーションビデオが公開されています。市役所が中心となって制作されるとどうしてもかたいイメージになってしまうのですが、遊び心をふんだんに盛り込んだものとなっています。「AKB48橋本市」で検索すると見えますので、一度ごらんいただきたいと思います。  朝、福田副市長さんには見ていただきましたので、またいろいろお聞きしていただければと思います。何点かの要望をお伝えさせていただきましたが、これで一般質問を終わらせていただきます。非常に緊張しまして、ちょっと声が裏返ったりしたところもありましたが、皆さん、御清聴ありがとうございました。             (7番 尾花 功君 降壇) ○議長(塚 寿雄君)    以上で、7番、尾花 功君の一般質問は終了いたしました。
     休 憩 ○議長(塚 寿雄君)    この場合、午後2時20分まで休憩いたします。              (午後 2時11分)          ―――――――――――――――――――  再 開 ○議長(塚 寿雄君)    休憩前に引き続き会議を開きます。              (午後 2時21分) ○議長(塚 寿雄君)    続いて、8番、二葉昌彦君の登壇を許可いたします。             (8番 二葉昌彦君 登壇) ○8番(二葉昌彦君)    こんにちは。8番、誠和会、二葉昌彦、一般質問をさせていただきます。月日のたつのは本当に早いもので、これから新しい年を迎えるに当たり、慌ただしい日々が続くことだと思います。また、ことしは例年よりも寒さが厳しくなるという予報も出ていますので、体には十分気をつけて御自愛していただきたいと思います。  今回、私は子供たちの体力、運動能力の状況について、運動場の芝生化についてこの二つを質問させていただきたいと思います。  第1項目の子供たちの体力、運動能力の状況について質問させていただきます。人間は、心身相即、心も体もともにバランスよく成長しなくてはいけないといわれます。体力は人間のあらゆる活動の源であり、健康な生活を送る上で、物事に取り組む意欲や気力といった精神面の充実も深くかかわって、人間の健全な発達、成長を支え、豊かに充実した生活を送る上で、大変重要なものであります。  こうしたことから、子供のときから運動、スポーツに親しみ、身体的基礎を養い、病気から身を守り、体力を強化し、より健康な状態をつくっていくことが大事なことであるように思います。  文部科学省が行っている体力・運動能力調査によると、子供の体力・運動能力は昭和60年ぐらいから現在に至るまで、低下傾向が続いています。当時を思いますと、家庭用ゲームが流行で、ほとんどの子供たちが家でゲームに夢中になり、外遊びをする子供も少なく、当時育友会でも問題になったことを覚えております。  また、現在の子供のスポーツテストの結果をその親の世代である30年前と比較すると、ほとんどのテスト項目において、子供の世代が親の世代を下回っております。一方、身長、体重など、子供の体格については同様に比較すると逆に親の世代を上回っているようになっております。  このように、体格が向上しているにもかかわらず、体力、運動能力が低下していることは身体能力の低下が深刻な状態であるということであります。このように、子供たちの運動能力は長期的に低下傾向が続いていましたが、近年、歯どめが少しずつかかってきて、少し状態がよくなってきているという資料を見ました。状態がよくなっているとのことですが、これは地域スポーツクラブ設立や平成18年に始まった和歌山県ゴールデンキッズ発掘プロジェクト等のスポーツ振興の取り組みの影響が大きいのではないかと思われます。  ゴールデンキッズには、田辺地区からも選ばれ、和歌山市のほうまで合同練習に参加しておりました。当時、3年生で参加した子供は中学に入学してからは、バスケット部に入部し、近畿大会出場のメンバーに入る活躍をするなど、成果が出てきているように思われます。  また、地域スポーツクラブが設立されてからは、地域の子供たちも縄跳び、陸上競技等に参加するようになり、スポーツに取り組む子供たちが多くなってきているように思われます。  また、子供たちの会話もゲーム中心から、別の話題になってきており、少し変化が見られそうであります。ここで平成24年度の全国体力・運動能力調査を見ますと、小学5年生男子で県の平均で、全国レベルでは平成21年度では全国で35位、平成22年度では全国の31位、平成24年度では全国の18位にまで検討しております。女子の場合では、平成21年度は全国31位、平成22年度で全国26位、平成24年度で全国24位、この4年間で男子、女子5年生の平均は全国平均を上回って、体力向上が結果にあらわれております。  しかし、中学2年生になりますと、男子は平成21年度で全国で45位であります。平成22年度で44位、平成24年度で全国の43位、女子に至りますと、平成21年度では全国で44位、平成22年度では全国の39位、平成24年度で全国36位という結果になっております。  少しですが向上が見られますが、全国平均よりまだまだ下であります。小学校高学年で全国平均を上回っているのに、中学になりなぜ最下位近くまで落ちるのか、どういうことなのでしょうか。中学になると運動する子供、しない子供の二極化傾向が見られているからではないでしょうか。こんなにレベルが低いのは、何か原因があるのでしょうか。県のレベルは資料でわかったのですが、田辺市の児童生徒の体力、運動能力はどれぐらいのレベルなのか、田辺市の子供たちの状況についてお聞きします。  また、教育委員会としての体力向上に向けての施策の実施状況をお聞きしたいと思います。よろしくお願いします。             (8番 二葉昌彦君 降壇) ○議長(塚 寿雄君)    8番、二葉昌彦君の質問に対する当局の答弁を求めます。  教育長、中村久仁生君。            (教育長 中村久仁生君 登壇) ○教育長(中村久仁生君)    二葉議員御質問の児童生徒の体力と運動能力についてお答えいたします。  議員御指摘のように、全国の小学校5年生と中学校2年生を対象に、児童生徒の体力・運動能力調査が毎年行われてございます。それぞれの学年によって、特徴がございます。それで、単純に比較はできませんけれども、ただいま議員からは和歌山県の平均値というのを提示いただきました。私は、この田辺市の小学生においてどうであるのかというのを中心に述べさせていただきます。田辺市の小学生においては、県の平均、全国の平均とも、ともに上回る種目が多いという結果が出てございます。  また、議員御指摘の中学生になり、体力、運動能力が低下しているのではないかという点についてでありますが、中学生の男子では、8種目、運動能力の調査は8種目ございますけれども、その8種目中4種目は全国の平均を上回ってございます。そして、長座体前屈、50メートル走、立ち幅跳び、ハンドボール投げの4種目については、若干下回ってございます。  また、中学生の女子につきましては、8種目中5種目において全国平均を上回っております。しかし、長座体前屈、それから50メートル走、立ち幅跳びの3種目については、若干下回っております。したがいまして、全国に比べて、田辺市の中学生の体力、運動能力が特別下回っているというようには考えてございません。ただ、50メートル走では、小学生、中学生、共通して全国、県の平均を下回っており、田辺市の課題となっております。  次に、どのようにこういう運動能力の低下ということをカバーするかということでありますけれども、この運動状況につきましては、現在、全国的に少年のスポーツの普及というのが進んでございます。  それで、田辺市の現状につきましては、スポーツ少年団として登録されております団体数というのが37団体ございます。その種目でありますけれども、野球もございますし、バレー、バスケットボール、ラグビー、サッカーのような団体競技、それから議員も御指摘がございましたように、陸上競技でありますとか、器械体操などの個人競技、古来の柔道、それから空手道、合気道、剣道、こういう武道など計15種目ございます。  それらの団体に登録している子供の数は506人ということであります。ほかにも、さまざまな形で日常的に運動している子供も数多くいると思ってございます。  しかしながら、これも議員御指摘がございましたが、現在の子供を取り巻く状況というのを考えてみますと、テレビとかゲームとかに加えて、高度の機能を持つ情報通信端末等の普及によって、外遊びの子供が減っているというのは現状でございます。  このような状況をかんがみまして、児童生徒の運動状況をもっともっと考えていかなければならないということで、学校の児童生徒が運動する時間であります体育の授業、それから中学校の運動部活動、それから体育的な行事、そういうものを充実して、生涯にわたって運動に親しむ子供たちを育ててまいりたいと、このように考えてございます。  体育の授業と申しましても、時間数が決まっております。それで授業の中で児童生徒の運動量の確保というのが大事でありますけれども、運動に親しみ、体を動かすことが好きな児童生徒の育成を図る体育の授業づくりというところに取り組んでいるところでございます。  また、それぞれの学校の体育の教師を中心に、体育実技指導の研修会、そういうところに教師を派遣して、体育の授業研究を実施しながら、本当に体育が好き、体を動かすことが好きという子供の育成に取り組んでまいりたいと考えてございますので、よろしく御理解賜りますようお願いいたします。            (教育長 中村久仁生君 降壇) ○議長(塚 寿雄君)    二葉昌彦君。             (8番 二葉昌彦君 登壇) ○8番(二葉昌彦君)    ありがとうございます。教育長の答弁を聞いて、少し安心をしました。県のほうでは、大分レベルが低かったので、田辺はどうかなと思っていたのですが、田辺の子供たちも頑張っている様子が見えて安心した次第であります。ありがとうございました。  人間は、最終的に健康が一番であると私は思います。健康でなければ、生活をするにしても、支障となり、物事に取り組むにしても、意欲や気力もなく、人間の健全な発達、成長ができないように思います。  教育委員会、田辺市体育連盟の取り組みの成果が見え、子供たちの体力の向上が見られますが、まだまだ運動能力が高い子供と低い子供の格差、運動する子供、しない子供の二極化傾向が見られるように思います。  小学校、中学校、高校と12年間にわたり、学校で体育の指導を受けます。卒業した時点で終わるのではなく、卒業後も何らかのスポーツに親しみ、生涯にわたり気軽にスポーツができる環境づくりをお願いしたいと思います。  引き続いて、運動場の芝生化について質問させていただきます。  子供たちの健全育成のための環境づくりの一つとして、運動場の芝生化について当局の御意見を伺いしたいと思います。  私が芝生の運動場に関心をもちましたのは、二川小学校の芝生の運動場を見てからであります。二川小学校は、皆さんも御存じのように、この3月で120年の歴史に幕をおろしましたが、学校は今も地域の方々により管理され、運動場の芝生も整備され、地域の方々の学校への思いの強さを感じる次第です。私は学校の運動場やまちの公園は土であり、芝生といえば競技場のフィールドというイメージが強かったため、新鮮な感じがいたしました。久しぶりにはだしになり、忘れていた感触を味わったように思います。芝生の上に立っているとほっとした気持ち、見ているだけでいやされる、そういう時間を味わいました。このいやされる緑のじゅうたんを、子供たちのために体験させたいという私の思いと、今からちょうど5年前になるのですが、当時、第二小学校4年生の三本直生君の運動場を芝生にしたいという小学生の願い、思いも重なり、今回の質問になりました。  当時、第二小学校4年生の三本君の活動が新聞等に取り上げられ、話題にもなりましたが、校舎の建てかえ等の問題で話は進んでいきませんでした。しかし、彼は夏休みの自由研究の課題として、3年間芝生について研究し、また、自主的に公園へ芝生を植える許可ももらい、芝生を植える実践をしました。すばらしい行動だと私は思います。彼は今、中学校2年生、随分と成長し、今回も芝生のことを熱く語ってくれました。  今、子供たちの様子を見ますと、学校で給食の時間が終わってからは下校の時間も遅くなり、子供たちが学校で過ごす時間が随分と長くなったように感じます。低学年、高学年も同じ時間の下校が多く、登下校も入れると1日9時間以上も子供たちが学校で過ごして頑張っていることになります。  1~2年生にとっては、長時間にわたり、体力的にも少しきつい時間帯になってきているのではないでしょうか。また、学童で頑張っている子供さんにとっては、それ以上の時間を学校で過ごしていることになります。  子供たちは、疲れて、ストレスがたまってきているように私は思えて仕方がありません。学校は子供たちが一日の中で一番時間を過ごす場所であり、勉強の場だけではなく、友達とのかかわりを通じて人間関係を学び、心身ともに発達させる場所であります。  また、一番身近な遊び場、広場が今運動場になってきているように思います。運動場がもし芝生になり、子供たちがはだしで駆け回り、寝転んだり、遊んだりと子供たちにとりストレスの解消の場になり、今以上に楽しい時間を過ごすことができるように私は思います。  そこで、何事にもメリット、デメリットが発生します。運動場の芝生化にしても、メリットの面では、けがの防止、気温上昇の抑制、砂塵の飛散防止、土砂の流出防止などの環境的な効果だけではなく、校庭で遊ぶ児童の増加、運動への意欲や授業への集中力が高まり、児童の表情が変わった。また、美観の点からも春から夏にかけ勢いよく成長し、青々とした芝生には見るものの心をいやす効果があり、子供たちの情操の安定につながることなどメリットはたくさん出てきております。  デメリットの面では、管理が大変、使用頻度の高い結果、芝生に損傷を与える。冬場に枯れてしまう。野球やバスケットなど体育の種目にとっては不利である。管理費用の問題等、諸問題もあります。  しかし、地球環境の変化を見ましても、10年、20年前と違い随分変わってきています。この夏、田辺でも38度を超す日も何日もありました。これからは温暖化はますます進み、校外での過ごし方も変わってくるように私は思います。こうした社会変化の中で、子供たちが安心して運動ができ、遊び、ストレス解消にもなり、環境に優しい芝生化について、当局のお考えをお伺いしたいと思います。             (8番 二葉昌彦君 降壇) ○議長(塚 寿雄君)    教育長。            (教育長 中村久仁生君 登壇) ○教育長(中村久仁生君)    議員御質問の屋外運動場の芝生化についてお答えします。芝生化のメリット、デメリットについてでありますけれども、まずメリットとして、芝生には議員もおっしゃるように、温度上昇を抑制する効果がございます。それから、芝生は水のカーペットとも言われるほど水分を多く含み、太陽熱を吸収し、夏場の温度上昇を抑える効果があると言われてございます。  また、芝生は子供が伸び伸びと遊べるという点が挙げられます。子供たちは運動場でさまざまな遊びをします。土の運動場に比べ、芝生はやわらかく、天然のクッションとなり、子供たちは思い切って遊ぶことができます。運動場で遊ぶ児童がふえることは、先ほども問題になりました児童の体力、運動能力だけでなく、ストレスの解消の面、または情操教育面などからもその教育効果があるものと認識しているところであります。  次に、デメリットでありますけれども、使用可能な競技が限られてくるという点と、それから土の運動場で使うラインというのは芝生のグラウンドでは使用できない。芝生用の特別なラインを使用するため、費用がかさむということが挙げられます。  現在、田辺市では、近野小学校、三里小学校、旧二川小学校の3カ所で運動場を芝生化してございます。3校とも非常に手入れが行き届いて、すばらしいグリーンができ上がってございます。  その結果、休み時間に教室で過ごしがちであった児童も素足になって、外で遊ぶ機会が多くなって、運動量がふえ、肥満傾向の児童が減少しました。それから体育館でしかできなかった器械運動などが運動場でできるようになって、児童の技能が伸びました。体育の授業の充実が図られるなど、教育効果があったと、このように認識をしているところであります。  次に、芝生化による地域づくり、芝生化された運動場には休日は児童、幼児から、御年配の方々までたくさん集って、楽しく過ごした後、お弁当を食べる、こういう公園のような働き、ジョギングをするもの、家族で食事をするもの、そういう公園のような楽しめる場所ということにもなってございます。  それは、地域の一つのコミュニティーの場ということにもなっていると思うわけであります。  しかし、芝生の維持管理につきましては、肥料、燃料、水やり、芝刈、草引き等があって、地域の協力が得られて、そして管理体制がそろうという状況が整えられたら、これらの全ての問題も解決の方向に向かうのではないかと思います。議員が例に出された三本君の発想、体験というのは非常に貴重であると思います。ですから、いろんな条件がございますけれども、そこら辺を十分考えながら、検討してみたいと思ってございます。  以上です。            (教育長 中村久仁生君 降壇) ○議長(塚 寿雄君)    二葉昌彦君。             (8番 二葉昌彦君 登壇) ○8番(二葉昌彦君)    ありがとうございます。従来の芝生化では高額な費用と管理体制が難しいというイメージがついていましたが、2003年に鳥取県でスタートしたポット苗方法による低コストで芝生化する鳥取方式という活動が今注目を集めて、全国的に広がっております。鳥取方式は皆さんも既に御存じだと思いますが、鳥取大学の農学部とNPO法人、グリーンスポーツ鳥取のニール・スミス代表が実践しているもので、ニュージーランド生まれのニール氏によれば、遊び場は芝生が当たり前で、芝生は傷むのが短所と言われているが、それが長所、衝撃を吸収して人間、子供のかわりに傷んでくれる。校庭は芝生にすべきかどうかは、学校や保護者の価値観の問題であると言っています。  また、子供が運動する場にトップ選手が使うような芝は必要ない。鳥取方式が提案するのはほどほどの芝の状態でいい。世代交流の場として、年配者のスポーツの場、そして保護者、スポーツ団体、地域団体でボランティアで管理する仕組みを立ち上げ、芝生の維持管理を通して新しい地域がかかわりをつくる方法になるのではないかと、私も思います。  この旧田辺市の小学校には芝生の運動場は一つもありません。できたら環境に優しいエコスクールのモデル校として、教育委員会としても芝生化の推進をお願いしたいと思います。  これで、私の一般質問を終わらせていただきます。ちょっと早いですが終わらせていただきたいと思います。ぜひとも子供の夢を実現させるというのも一つの大事なことだと思います。これが子供たちにとって、グリーンのじゅうたんがクリスマスプレゼントになることを祈って、質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。             (8番 二葉昌彦君 降壇) ○議長(塚 寿雄君)    以上で、8番、二葉昌彦君の一般質問は終了いたしました。  お諮りいたします。  本日の会議は、この辺にとどめ延会し、明12月13日午前10時から再開いたします。  これに異議ありませんか。             (「異議なし」の声あり) ○議長(塚 寿雄君)    異議なしと認めます。  よって、さよう決しました。  延 会 ○議長(塚 寿雄君)    それでは、本日はこれをもって延会いたします。              (午後 2時47分)  地方自治法第123条第2項の規定により署名する。   平成25年12月12日                    議  長  塚   寿 雄                    副議長   山 口   進                    議  員  松 下 泰 子                    議  員  佐 井 昭 子                    議  員  中 本 賢 治...