田辺市議会 2010-07-07
平成22年 6月定例会(第5号 7月 7日)
○
議長(
宮田政敏君) 日程第1
平成22年1定
請願第1号
国保行政の改善を求める
請願を上程いたします。
文教厚生委員会委員長の
報告を求めます。
23番、
久保隆一君。
(23番
久保隆一君 登壇)
○23番(
久保隆一君)
文教厚生委員会委員長報告をさせていただきます。
平成22年3月15日の本
会議において、当
委員会に審査を付託されました
平成22年1定
請願第1号
国保行政の改善を求める
請願は、当市の
国保財政の
現状等について、多様な角度から検討を重ねるとともに、
県内各市の
状況等も含め、将来展望も勘案した上で、鋭意審査を進めてまいりました。
審査の過程で
委員から出された意見の要点について、御
報告申し上げます。
国民健康保険の
財政基盤は極めて脆弱であり、
医療技術の進歩による
医療費の増加とこれに伴う
保険料負担の増大により、
保険者及び被
保険者の負担は年々過重なものとなっています。また、長引く景気の
低迷等により、市民の生活が一段と厳しさを増し、特に
国保加入者は
自営業者や
年金受給者などで構成されているため、その影響がより顕著にあらわれています。このような状況にあって、当市は
平成20年度末現在で、約18億9,000万円の基金と繰越金を保有することにより、単
年度収支の悪化による
国保税への急激な転嫁を抑えられていることなど、
基金等を持たない自治体と比較すると、大変恵まれた環境にはあるものの、本年度は10年ぶりに
診療報酬がプラス改定されたことなどをしんしゃくすると、今後の
医療費増加に伴う
国保会計への影響が懸念されるところです。さらに、
後期高齢者医療制度の廃止に伴う
国民健康保険広域化の
議論等もあり、
国保制度はまさに
転換期を迎えており、基金の活用も含め、情勢の慎重な見きわめの時期でもあると考えられ、
委員からは
現時点において、基金取り崩しによる
国保税の
引き下げは難しいのではないかという意見などが出される一方、1世帯につき1万円の
引き下げが単年度のみであることや現行の
減免制度に加えて、10割の
法定免除制度創設の意義は、極めて大きいこと、現在のわかりにくい
国保会計の改善を国に求める
必要性を唱える意見もありました。
当
委員会としては、まず
市民福祉の向上を主眼に、
請願者の思いを真摯に受けとめた上で、これまで慎重に議論を重ねてまいりましたが、去る6月30日に採決を行った結果、本
請願を不採択とすることに決しました。
以上、
委員長報告といたします。
平成22年7月7日、
文教厚生委員会委員長、
久保隆一。
(23番
久保隆一君 降壇)
○
議長(
宮田政敏君)
委員長の
報告が終了いたしました。
それでは質疑に入ります。
ただいまの
委員長報告に対し、質疑はありませんか。
(「なし」の声あり)
○
議長(
宮田政敏君) 質疑なしと認めます。
これより討論に入ります。
討論はありませんか。
討論があるようですので、この場合、本
請願に対する
委員長の
報告は不採択でありますので、本
請願を採択することに賛成の討論の発言を許可いたします。
3番、
久保浩二君。
(3番
久保浩二君 登壇)
○3番(
久保浩二君)
委員長報告は不採択ということでしたが、
請願に賛同の署名をされた多くの皆さんの思いを込めて、
請願の採択を求める立場から討論を行います。
今回の
請願の要旨は、
平成22年度
国民健康保険税を1世帯につき1万円
引き下げてください。10割の
法定免除制度を創設して、
生活保護基準の1.3倍以下の
所得者に適用してください。
国庫負担率を現在の38.5%からもとの45%に戻し、
調整交付金を
納付率で差別しないよう、国に
意見書を提出してください。これが
請願の要旨であります。
国保法には、第1条で、この法律は
国民健康保険事業の健全な運営を確保し、もって
社会保障及び
国民保健の向上に寄与することを目的とするとなっていまして、
相互扶助ではなく、
社会保障であると規定されています。
第4条で、国は
国民健康保険事業の運営が健全に行われるように努めなければならないとなっています。国は
国民健康保険の運営に責任を持つ、これが
国保法の精神であると思います。
委員長報告で、
国保制度の
転換期だとか、
現時点において基金を取り崩して、取り崩しによる
国保税引き下げは難しいのではないかという意見がありますが、今が大変な時期なのです。
田辺市には18億9,000万円の基金があります。1世帯1万円の
引き下げを行った場合、必要な金額は約1億7,000万円ほどです。
引き下げても基金は17億円以上残ります。1人
当たり基金保有額は5,000円ほど減りますが、5万2,800円になります。これは、県内で2番目に多い橋本市の2万6,000円の2倍以上を維持しています。
田辺市
国保会計の経営が難しくなるという理由には成り立ちません。
今回の
請願は、経済的に厳しい
国保加入者を
社会保障の考え方から
国保を安心できるものにすることを求めています。また、財政的な裏づけもあります。
委員長報告で
国保料負担の増大により、
保険者、被
保険者の負担は年々過重なものとなっています。
国保被
保険者の多くは低所得、または
年金生活者などの
無職者で構成されていて、その影響が顕著にあらわれていると
国保加入者の厳しい現実を認めています。ならば、市民から選ばれた議員は市民の代表として市民の生活の安心安全、
維持向上に積極的に取り組むべきだと思います。
消極的な立場ではなく、市民の声を真摯に受けとめて、
請願を採択し、当局に実現を求めるべきだと考えます。以上の理由から、
請願を不採択とした
委員長報告に反対し、
請願の採択に賛成の討論とします。
以上です。
(3番
久保浩二君 降壇)
○
議長(
宮田政敏君) 続いて、本
請願を採択することに反対の発言を許可いたします。
12番、
松下泰子君。
(12番
松下泰子君 登壇)
○12番(
松下泰子君) 本
請願に対する
反対討論をいたします。
委員長報告にもありましたように、現在の
市民生活を思いますと、
国民健康保険における
保険料負担が厳しく
生活費に影響していることは認識しているところであります。また、
軽減策はないものかとも考えるところであります。しかし、
医療費の総額は年々増加し、
平成18年度の75億8,000万円から21年度には80億5,000万円に増加し、3年間で2.6%、
年平均で2.1%の増加となっています。実質単
年度収支においては、
平成20年度で約1億5,000万円の赤字であり、21年度では約5,000万円の赤字の見込みであります。
また、国におきましては、
後期高齢者医療制度が廃止され、
平成25年4月に新しい
医療制度をスタートさせようとしています。それにより、新制度では
市町村国保の
保険料軽減のため、
広域化を検討しており、具体的に
都道府県単位による
広域化を推進し、財政の
安定化を図る案が、この9月ごろに提出されるのではないかと言われています。
このように、現在の制度が大きく変わろうとしている時期であることから、いましばらく制度の行方を見きわめる必要があると思います。
請願者の思いを強く受けとめるところではありますが、このような理由により反対いたします。
以上です。
(12番
松下泰子君 降壇)
○
議長(
宮田政敏君) 続いて、本
請願を採択することに賛成の討論の発言を許可いたします。
(「なし」の声あり)
○
議長(
宮田政敏君) 他に討論はありませんか。
(「なし」の声あり)
○
議長(
宮田政敏君) それでは、これをもって討論を終結いたします。
それでは、お諮りいたします。
平成22年1定
請願第1号に対する
委員長の
報告は、不採択であります。
本
請願を採択することに賛成の諸君の起立を求めます。
(
起立少数)
○
議長(
宮田政敏君)
起立少数であります。
よって、
平成22年1定
請願第1号
国保行政の改善を求める
請願は不採択とすることに決しました。
(
教育長 中村久仁生君 退席)
◎日程第2 2定
議案第14号
教育委員会委員の任命につき同意を求めることについて上程
○
議長(
宮田政敏君) 続いて、日程第2 2定
議案第14号
教育委員会委員の任命につき同意を求めることについてを上程いたします。
提出者の説明を求めます。
市長、
真砂充敏君。
(市長
真砂充敏君 登壇)
○市長(
真砂充敏君) ただいま上程されました
議案は、
教育委員会委員、
中村久仁生教育長の任期が
平成22年7月19日をもって満了いたしますので、引き続き、同
委員として任命いたしたく存じ、御賛同をお願いするものであります。
住所、氏名、
生年月日、職業でありますが、
田辺市あけぼの30番29号、
中村久仁生、昭和19年2月8日生まれ、66歳、
田辺市
教育長でございます。
以上、どうかよろしくお願い申し上げます。
(市長
真砂充敏君 降壇)
○
議長(
宮田政敏君)
提出者の説明が終了いたしました。
これより質疑に入ります。
質疑はありませんか。
(「なし」の声あり)
○
議長(
宮田政敏君) 質疑なしと認めます。
お諮りいたします。
本件については、
会議規則第37条第3項の規定により、
委員会の付託を省略し、直ちに採決に入ります。
これに
異議ありませんか。
(「
異議なし」の声あり)
○
議長(
宮田政敏君)
異議なしと認めます。
よって、2定
議案第14号については、
委員会の付託を省略し、直ちに採決に入ることに決しました。
それでは、お諮りいたします。
2定
議案第14号は、これに同意することに
異議ありませんか。
(「
異議なし」の声あり)
○
議長(
宮田政敏君)
異議なしと認めます。
よって、2定
議案第14号は、これに同意することに決しました。
なお、ただいま同意されました
中村久仁生君から
あいさつのため、発言を求められておりますので、これを許可いたします。
○
議長(
宮田政敏君)
教育長、
中村久仁生君。
(
教育長 中村久仁生君 登壇)
○
教育長(
中村久仁生君)
議長さんから発言のお許しをいただきましたので、一言ご
あいさつを申し上げます。
ただいま
田辺市
教育委員として御推薦をいただき、議会の
皆様方の御同意をいただきました
中村久仁生でございます。私は、伝統ある
田辺市の大きな教育の柱でございます、人を大切にする教育の理念を根底に置き、現在、大きな問題となってございます児童、生徒の学力や体力の問題、そして家庭と地域の
教育力の問題、そしてそれぞれの地域に永遠と続いております歴史と文化、そういうものの継承の問題等々の問題に加えまして、現在取り組みを続けてございます学校のあり方に対する問題。こういう問題に対しまして、ほかの
教育委員さん方としっかりと論議をして、力を合わせて
一つ一つの課題に全力で取り組んでまいりたいと考えてございますので、今後とも御指導、御支援のほどを心よりお願い申し上げまして、ご
あいさつにかえさせていただきます。
ありがとうございました。
(
教育長 中村久仁生君 降壇)
◎日程第3 2定
議案第15号
人権擁護委員候補者の推薦につき意見を求めることについて上程
○
議長(
宮田政敏君) 続いて、日程第3 2定
議案第15号
人権擁護委員候補者の推薦につき意見を求めることについてを上程いたします。
提出者の説明を求めます。
市長、
真砂充敏君。
(市長
真砂充敏君 登壇)
○市長(
真砂充敏君) ただいま上程されました
議案は、
人権擁護委員、
榎本雅次氏の任期が、
平成22年9月30日をもって満了いたしますので、その後任といたしまして、新たに
水田美喜男氏を同
委員の
候補者として法務大臣に推薦いたしたく存じ、御賛同をお願いするものであります。
住所、氏名、
生年月日、職業でありますが、
田辺市龍神村福井409番地の1、
水田美喜男、昭和23年5月2日生まれ、62歳、無職でございます。
以上、どうかよろしくお願い申し上げます。
(市長
真砂充敏君 降壇)
○
議長(
宮田政敏君)
提出者の説明が終了いたしました。
これより質疑に入ります。
質疑はありませんか。
(「なし」の声あり)
質疑はありませんか。
(「なし」の声あり)
○
議長(
宮田政敏君) 質疑なしと認めます。
それでは、2定
報告第4号は以上で終わります。
続いて、2定
報告第5号
田辺市
水道事業会計の事故繰越しについて、質疑に入ります。
議案書61ページです。
質疑はありませんか。
(「なし」の声あり)
○
議長(
宮田政敏君) 質疑なしと認めます。
それでは、2定
報告第5号は以上で終わります。
続いて、2定
報告第6号
田辺市
水道事業会計の
継続費の逓次繰越しについて、質疑に入ります。
議案書62ページです。
質疑はありませんか。
(「なし」の声あり)
○
議長(
宮田政敏君) 質疑なしと認めます。
それでは、2定
報告第6号は以上で終わります。
続いて、2定
報告第7号
平成21年度
田辺市
土地開発公社の事業の計画の変更について、質疑に入ります。
議案書93ページから95ページまでです。
質疑はありませんか。
(「なし」の声あり)
○
議長(
宮田政敏君) 質疑なしと認めます。
それでは、2定
報告第7号は以上で終わります。
続いて、2定
報告第8号
平成21年度
田辺市
土地開発公社の
事業報告及び
決算報告について、質疑に入ります。
議案書96ページから107ページまでです。
質疑はありませんか。
(「なし」の声あり)
○
議長(
宮田政敏君) 質疑なしと認めます。
それでは、2定
報告第8号は以上で終わります。
続いて、2定
報告第9号
平成21年度
財団法人田辺市
社会教育振興会の
決算報告について、質疑に入ります。
議案書108ページから111ページまでです。
質疑はありませんか。
(「なし」の声あり)
○
議長(
宮田政敏君) 質疑なしと認めます。
それでは、2定
報告第9号は以上で終わります。
◎日程第14 2定
議案第 1号
地方公務員の
育児休業等に関する法律の一部改正に伴う
関
係条例の整備に関する条例の制定についてから
日程第28 2定
議案第17号
平成22年度
田辺市
一般会計補正予算(第4号)まで一括上程
○
議長(
宮田政敏君) 続いて、日程第14 2定
議案第1号
地方公務員の
育児休業等に関する法律の一部改正に伴う関
係条例の整備に関する条例の制定についてから、日程第28 2定
議案第17号
平成22年度
田辺市
一般会計補正予算(第4号)まで、以上15件を一括上程いたします。
ただいま上程いたしました案件は、過日の本
会議においてそれぞれ所管の常任
委員会に付託していたものであります。
この場合、ただいま議題となっております15件について、各常任
委員会の
委員長の
報告を求めます。
まず初めに、総務企画
委員会委員長の
報告を求めます。
6番、安達克典君。
(6番 安達克典君 登壇)
○6番(安達克典君) それでは、総務企画
委員会委員長報告を朗読をもっていたします。
本
委員会は、去る6月29日の本
会議において付託を受けた
議案7件について、7月1日及び7日に
委員会を開催し、当局の説明を聴取し慎重に審査をいたしました。
その結果、
委員会審査
報告書に記載のとおり、2定
議案第1号
地方公務員の
育児休業等に関する法律の一部改正に伴う関
係条例の整備に関する条例の制定について、同
議案第4号
田辺市
火災予防条例の一部改正について、同
議案第9号
住居表示を実施すべき市街地の区域及び
当該区域における
住居表示の方法について、同
議案第10号 字の区域の変更及び町の区域の新設について、同
議案第11号
平成22年度
田辺市
一般会計補正予算(第3号)の所管部分、同
議案第16号
田辺市
消防団員等公務災害補償条例の一部改正について、及び同
議案第17号
平成22年度
田辺市
一般会計補正予算(第4号)の所管部分の以上7件について、いずれも全会一致により、原案のとおり可決いたしました。
審査の過程における
委員からの質疑の主なものは次のとおりです。
議案第4号
田辺市
火災予防条例の一部改正について、今回新たに対象火気設備として加えられる固体酸化物型燃料電池について詳細説明を求めたのに対し、「水素を利用して電気と熱をつくり出す発電装置の一種で、燃料から水素を取り出し、空気中の酸素と化学反応させて発電することから、従来の燃料を燃焼させる発電装置と比較し、二酸化炭素の排出を約40%削減できるとされている。なお、火気を使用する設備ということで、事業所等に設置されるものについては届け出が必要であるが、一般家庭に設置されるような出力が10キロワット以下となる小型のものについては、届け出の必要はない」との答弁がありました。
以上、
委員長報告といたします。
平成22年7月7日、総務企画
委員会委員長、安達克典。
(6番 安達克典君 降壇)
○
議長(
宮田政敏君) 続いて、産業建設
委員会委員長の
報告を求めます。
14番、中本賢治君。
(14番 中本賢治君 登壇)
○14番(中本賢治君) それでは、
委員長報告を行います。
本
委員会は、去る6月29日の本
会議において付託を受けた
議案4件について、6月30日及び7月7日に
委員会を開催し、当局の説明を聴取し慎重に審査をいたしました。
その結果、
委員会審査
報告書に記載のとおり、2定
議案第3号
田辺市
公園条例の一部改正について、同
議案第7号
民事調停の
申立てについて、同
議案第8号 町及び字の区域の変更についての以上3件については全会一致により、同
議案第17号
平成22年度
田辺市
一般会計補正予算(第4号)の所管部分は起立多数により、すべて原案のとおり可決いたしました。
審査の過程における
委員からの質疑等の主なものは次のとおりであります。
議案第17号
平成22年度
田辺市
一般会計補正予算(第4号)の所管部分のうち、都市計画費にかかわって、当局からの説明に対し、
委員会として
議案に対する説明及び参考資料等の提出に際しては、十分に協議、検討を重ね、精査することを強く申し入れをいたしました。
以上、
委員長報告といたします。
平成22年7月7日、産業建設
委員会委員長、中本賢治。
(14番 中本賢治君 降壇)
○
議長(
宮田政敏君) 続いて、
文教厚生委員会委員長の
報告を求めます。
23番、
久保隆一君。
(23番
久保隆一君 登壇)
○23番(
久保隆一君) それでは、
委員長報告をさせていただきます。
本
委員会は、去る6月29日の本
会議において付託を受けた
議案7件について、30日及び7月7日にそれぞれ
委員会を開催し、当局の説明を聴取し慎重に審査をいたしました。
その結果、
委員会審査
報告書に記載のとおり、2定
議案第2号
田辺市
老人憩いの
家条例の一部改正について、同
議案第5号
田辺市
国民健康保険条例の一部改正について、同
議案第6号
工事請負契約の締結について、同
議案第11号
平成22年度
田辺市
一般会計補正予算(第3号)の所管部分、同
議案第12号
平成22年度
田辺市
農業集落排水事業特別会計補正予算(第1号)、同
議案第13号
平成22年度
田辺市
漁業集落排水事業特別会計補正予算(第1号)、同
議案第17号
平成22年度
田辺市
一般会計補正予算(第4号)の所管部分の以上7件について、いずれも全会一致により原案のとおり可決いたしました。
審査の過程における
委員からの質疑の主なものは次のとおりであります。
議案第6号
工事請負契約の締結について、共同企業体方式を採用した理由について説明を求めたのに対し、「難易度の高い工事を行う場合、建築業者相互の力を結集して取り組むほうが、より一層安定的、効果的な施工が可能であると判断し、共同企業体での取り組みを進めた」との答弁がありました。
次に、
議案第17号
平成22年度
田辺市
一般会計補正予算(第4号)の所管部分のうち、衛生費にかかわって、回転円盤排水処理装置の修繕に係る見積もり額をただしたのに対し、「他市町村とそれぞれ仕様が異なるため、比較は非常に難しいが、調査検討した上で、突出した価格ではないと判断している。しかし、検討の余地はゼロではないと考えており、今後も価格交渉に向けて努力をしたい。」との答弁がありました。
さらに
委員から、水処理施設の維持管理についてただしたのに対し、「本施設は、最終処分場閉鎖後、水質が安定するまでの10年から15年程度稼働していかなければならない。今回の経験をもとに、今後は、継続的に薬剤を投入するなど、メンテナンスを実施し、回転円盤に付着する汚泥による負荷がかからないよう取り組んでいきたい。」との答弁がありました。
以上、
委員長報告といたします。
平成22年7月7日、
文教厚生委員会委員長、
久保隆一。
(23番
久保隆一君 降壇)
○
議長(
宮田政敏君) 以上で、各常任
委員会委員長の
報告が終了いたしました。
これより質疑に入ります。
ただいまの
委員長報告に対し、一括して質疑はありませんか。
(「なし」の声あり)
○
議長(
宮田政敏君) 質疑なしと認めます。
これより討論に入ります。
討論はありませんか。
討論があるようですので、この場合、原案に対する
反対討論の発言を許可いたします。
2番、真砂みよ子君。
(2番 真砂みよ子君 登壇)
○2番(真砂みよ子君) 2定
議案第17号
平成22年度
田辺市
一般会計補正予算(第4号)について、反対の立場で討論をします。
反対の部分は、土木総務費の国庫支出金返還金についてで、会計検査院から不適切な処理だと指摘を受け、277万5,000円を返還するものです。このうち、103万3,959円は加算金であり、適正な処理をしていれば支出しなくてもいいもので、市民の暮らしの応援に本来は使えたものです。また、チェック機関である私たち議会がこのようなミスをチェックできなかった責任は重大です。
一般会計から支出するのは市民に負担を押しつけるもので、認めるわけにはいかないとの理由で反対とします。
以上です。
(2番 真砂みよ子君 降壇)
○
議長(
宮田政敏君) 続いて、原案に対する賛成討論の発言を許可いたします。
賛成討論の発言はありませんか。
(「なし」の声あり)
○
議長(
宮田政敏君) それでは、これをもって討論を終結いたします。
これより、ただいま議題となっております15件について、順次採決に入ります。
◎日程第14 2定
議案第1号
地方公務員の
育児休業等に関する法律の一部改正に伴う
関
係条例の整備に関する条例の制定について
(「
異議なし」の声あり)
○
議長(
宮田政敏君)
異議なしと認めます。
よって、2定
議案第13号は可決いたしました。
◎日程第27 2定
議案第16号
田辺市
消防団員等公務災害補償条例の一部改正について
○
議長(
宮田政敏君) 続いて、2定
議案第16号
田辺市
消防団員等公務災害補償条例の一部改正についてお諮りいたします。
議案第16号は、
委員長の
報告のとおり可決することに
異議ありませんか。
(「
異議なし」の声あり)
○
議長(
宮田政敏君)
異議なしと認めます。
よって、2定
議案第16号は可決いたしました。
◎日程第28 2定
議案第17号
平成22年度
田辺市
一般会計補正予算(第4号)
○
議長(
宮田政敏君) 続いて、2定
議案第17号
平成22年度
田辺市
一般会計補正予算(第4号)についてお諮りいたします。
本件は、起立により採決いたします。
議案第17号は、
委員長の
報告のとおり可決することに賛成の諸君の起立を求めます。
(起立多数)
○
議長(
宮田政敏君) 起立多数であります。
よって、2定
議案第17号は可決いたしました。
◎日程第29 2定発議第2号
女性差別撤廃条約選択議定書の批准を求める
意見書の提出について上程
○
議長(
宮田政敏君) 続いて、日程第29 2定発議第2号
女性差別撤廃条約選択議定書の批准を求める
意見書の提出についてを上程いたします。
提出者の説明を求めます。
12番、
松下泰子君。
(12番
松下泰子君 登壇)
○12番(
松下泰子君) 2定発議第2号
女性差別撤廃条約選択議定書の批准を求める
意見書の提出について。
標記について、
田辺市議会会議規則第14条の規定より、次のとおり提出します。
平成22年7月7日、
提出者は私、
松下泰子です。賛成者は、真砂みよ子議員、安達克典議員、谷口和樹議員、佐井昭子議員、陸平輝昭議員、吉田克己議員です。
女性差別撤廃条約選択議定書の批准を求める
意見書。
あらゆる分野における女性差別をなくすための措置を求める女性差別撤廃条約(以下、本条約という。)が1979年の国連総会で採択され、我が国においては1985年に批准されました。
1999年には、本条約の実効性を高めるため、国内の裁判などの手を尽くしても人権侵害から救われなかった女性や集団が、国連の女性差別撤廃
委員会に申し立てをすることができる個人通報制度や調査を求めることができる調査制度を定めた
女性差別撤廃条約選択議定書(以下、選択議定書という。)が、国連で採択されました。2000年12月に発効され、現在までに世界で97カ国が批准しています。
しかし、日本では、司法権の独立を侵すおそれなどを理由に、まだ批准していません。国連女性差別撤廃
委員会は、日本政府に対して、選択議定書により提供される制度は司法の独立を強化し、女性に対する差別理解を進める上において、司法を補助するものであると強く確信していると批准を勧告しています。
我が国におきましても、男女共同参画社会基本法が制定され、21世紀の最重要課題として、性別にかかわりなく人権が尊重され、男女がそれぞれの個性や能力を発揮できる社会を目指しています。その実現のためにも、男女共同参画審議会答申において、選択議定書の批准に積極的な姿勢を示しています。
本条約が真の実効性を持ち、男女の人権がともに保障される男女平等社会の実現を促進するためにも、選択議定書の批准が求められています。よって、本市議会は国会及び政府に対し、選択議定書採択10年の節目に当たる本年こそ、選択議定書を批准するよう強く求めるものです。
上記、地方自治法第99条の規定により
意見書を提出します。
平成22年7月7日、
田辺市議会。提出先は、内閣総理大臣、総務大臣、外務大臣、内閣府特命担当大臣(少子化対策・男女共同参画担当)、衆議院
議長、参議院
議長。
以上です。よろしくお願いいたします。
(12番
松下泰子君 降壇)
○
議長(
宮田政敏君)
提出者の説明が終了いたしました。
これより質疑に入ります。
質疑はありませんか。
(「なし」の声あり)
○
議長(
宮田政敏君) 質疑なしと認めます。
お諮りいたします。
本件については、
会議規則第37条第3項の規定により、
委員会の付託を省略することにいたします。
これに
異議ありませんか。
(「
異議なし」の声あり)
○
議長(
宮田政敏君)
異議なしと認めます。
よって、2定発議第2号は
委員会の付託を省略することに決しました。
これより討論に入ります。
討論はありませんか。
(「なし」の声あり)
○
議長(
宮田政敏君) 討論なしと認めます。
それでは、お諮りいたします。
2定発議第2号は、原案のとおり可決することに
異議ありませんか。
(「
異議なし」の声あり)
○
議長(
宮田政敏君)
異議なしと認めます。
よって、2定発議第2号は原案のとおり可決いたしました。
◎日程第30
委員会の
継続審査について
○
議長(
宮田政敏君) 続いて、日程第30
委員会の
継続審査についてを議題といたします。
この場合、閉会中の
委員会の
継続審査について
報告いたします。
各常任
委員会、
議会運営委員会、各特別
委員会の
委員長から、目下、
委員会において審査、または調査中でありますお手元に配付の申出事件一覧表に記載のとおりの事件について、
会議規則第105条の規定により、閉会中も審査または調査を継続いたしたい旨の申し出があります。
それでは、ただいま
報告いたしました
委員会の
継続審査について、お諮りいたします。
各
委員長の申し出のとおり、それぞれの
委員会において閉会中も審査または調査を継続することに
異議ありませんか。
(「
異議なし」の声あり)
○
議長(
宮田政敏君)
異議なしと認めます。
よって、各
委員長の申し出のとおり、それぞれの
委員会において閉会中も審査または調査を継続することに決しました。
以上をもって、本定例会に付議されました
議案は、すべて議了いたしました。
他に発言、その他ありませんか。
(「なし」の声あり)
◎市長閉会の
あいさつ
○
議長(
宮田政敏君) それでは、市長から閉会に当たっての
あいさつのため発言を求められておりますので、これを許可いたします。
市長、
真砂充敏君。
(市長
真砂充敏君 登壇)
○市長(
真砂充敏君)
平成22年第2回
田辺市議会定例会の閉会に当たり、一言ご
あいさつを申し上げます。
去る6月16日に開会いたしました本定例会も、議員各位の御理解と御協力のもと、本日無事最終日を迎えることができました。本定例会におきましては、条例の制定、一部改正を初め、一般会計並びに特別会計の補正予算案など、さまざまな
議案を提出させていただきましたが、議員各位におかれましては、終始にわたり熱心な御審議をいただき、提出いたしました諸
議案につきましても原案のとおりご賛同賜りましたことに、この場をおかりいたしまして厚くお礼を申し上げます。
さて、本日、7月7日は二十四節季の一つ、「小暑」に当たり、暦の上ではそろそろ梅雨が明けて本格的な暑さが始まるころとなっておりますが、梅雨明けにはまだ少し時間がかかりそうです。御承知のように、先月下旬から九州や近畿地方を初め、各地で激しい雨が降り続き、特に九州南部では記録的な雨量が観測される中、大きな被害も発生しています。当地域におきましても、断続的な雨により道路や農地などに影響が出ていますが、今後も予測しがたい集中豪雨やまた、地盤も緩んでおりますので、市民の
皆様方には十分注意していただきたいと思います。
ところで、会期中に新しい内閣が発足する中、政府提案法案の成立率も戦後最低を記録するなど、いろいろと混乱した通常国会が先月16日に閉会いたしました。
平成22年度予算などは3月中に成立したものの、政治主導確立法案や地域主権改革関連法案等は継続審議、郵政改革法案や地球温暖化対策基本法案等は廃案となっています。
そうした中、政府は閉会後間もなく地域主権戦略大綱を閣議決定しています。御承知のように、地域主権改革は、政府が掲げる大きな政策の一つであり、地方にとっても地方自治体の自由度を高め、地域住民みずからの判断と責任において、地域の諸課題に取り組む地方分権型社会の構築に必要不可欠なものであり、全国市長会など地方六団体においては、国と地方の協議の場の法制化や大綱に盛り込むべき事項等について、要望してきたところであります。
この大綱では、義務づけ、枠づけの見直しや基礎自治体への権限委譲、ひもつき補助金の一括交付金化、地方税財源の充実確保など、広範な分野にわたって方針が示されていますが、今後、具体的な目標等の設定や各分野における制度設計に当たっては、地方と協議の上、地方の意見、提言が十分反映されることを期待するとともに、地方においてもこれを最大限に生かせるよう真の分権型社会の構築に向けた努力が求められるところでございます。
一方、低迷する経済、拡大する財政赤字など、我が国の置かれた厳しい状況を踏まえ、2020年までに達成を目指す経済政策を盛り込んだ新成長戦略も先般閣議決定されました。この新成長戦略は、当面、デフレの終結を最重要課題に位置づけるとともに、環境、エネルギーや健康、観光立国、地域活性化など七つの戦略分野と21の国家戦略プロジェクトを掲げ、強い経済の実現を図ろうというものです。このうち、地域活性化戦略の中で、農林水産分野の成長産業化として、特に、森林・林業の再生が位置づけられており、低炭素社会で新たな役割も期待される林業は、再生の好機にあるとして、これを後押しする考えが示されています。
このことは国家戦略プロジェクトの一つにも掲げられておりまして、森林所有者をサポートするシステムを構築した上で、施業の集約化、路網の計画的な整備、林業機械の導入を一体的に進め、あわせて林野関係予算を抜本的に見直すなど、外材に対抗できる国内林業の基盤を確立するとともに、木材の需要拡大を図り、木材自給率を現在の30%弱から50%以上に向上させることを目指しています。
具体的な取り組みについては、今後検討が深められることとなろうかと思いますが、広大な森林資源を有する本市にとって、地域活性化の追い風となるよう、地域の実情を十分踏まえた施策の推進を期待したいと思います。
いずれにいたしましても、地方を取り巻く状況は、依然として厳しく、すぐに好転するものではありませんが、こうした国の動向も注視しながら、将来に向けて少しずつではあっても、地域活力の創出、
市民生活の向上につながるよう努力を重ねてまいりますので、議員各位におかれましても、今後ともなお一層の御尽力、御協力を賜りますようお願い申し上げまして、閉会に当たってのご
あいさつとさせていただきます。
ありがとうございました。
(市長
真砂充敏君 降壇)
◎
議長閉会の
あいさつ
○
議長(
宮田政敏君) 私からも一言、ご
あいさつ申し上げます。
去る6月16日に開会いたしました本定例会は、提出されました
議案について、議員各位の終始真剣な御審議により、本日すべての
議案を議了し、無事閉会の運びとなりました。
この間、副
議長選挙によって新しい議会体制になりましたが、議員各位からの質問、意見等、活発な議論が展開され、議員それぞれが市政全般にわたって、課題解決のために全力を傾注され、御尽力いただきました。
議長として心から敬意を表し、御協力に深く感謝申し上げます。
また、市長を初め、当局各位にはそれぞれ真摯な対応をいただきましたことに厚く御礼を申し上げます。今議会において、副
議長を退任されました塚議員におかれましては、在任中の御功労に対し、本席をおかりいたしまして、深甚なる敬意を表したいと思います。本当に御苦労さまでございました。
新たに、副
議長に就任されました小川議員には、今後の議会運営に御尽力いただきたく、よろしくお願い申し上げます。
さて、今議会において設置されました国体に係る三四六
総合運動公園等整備特別委員会は、
平成27年に和歌山県で開催される第70回国民体育大会に向けて、
田辺市としての関連施設等の整備について調査を行うものであり、当局とは立場は異なるものの正副
委員長を初め、議員各位の御奮闘により、大会の成功と今後の当地域のスポーツ振興に寄与することを祈念するものであります。
くしくも、昨年7月6日から7日にかけて降り続いた豪雨により、民家の浸水や農業施設等に大きな被害が発生したことは記憶に新しいところであります。その災害復旧事業に精力的に取り組まれているものの、1年後の今日でもその傷跡が市内各地にまだ残されております。災害は一瞬のうちに起こりますが、その復旧には多大な予算と時間が必要となるものであります。雨の多い季節を迎えておりますが、
市民生活の安心・安全を守るため、今後も災害復旧工事を迅速に進めるとともに、防災、減災等、ますますの災害対策の充実に取り組んでいくようお願いするものであります。
今週末には、参議院議員通常選挙が行われますが、昨年の政権交代以来、初めての国政選挙であり、これまでの国政に対する判断が下されることとなります。地方に住む私どもにとっては、道路網の整備を初めとした社会資本の整備や疲弊した地域経済の活性化を図ることが国の政策に最も期待しているところであり、この選挙を契機として、改めて地方を大事にする施策を実行していただきたいと念願するものであります。
もう間もなく梅雨も明け、真夏を迎えることになります。議員各位並びに当局各位には、向暑の折、御自愛くださいますようお願いし、最後になりましたが報道関係各位の御協力に心からお礼を申し上げ、閉会の
あいさつといたします。
ありがとうございました。
閉 会
○
議長(
宮田政敏君) それでは、これをもって
平成22年6月16日招集の
平成22年第2回
田辺市議会定例会を閉会いたします。
(午後 3時12分)
地方自治法第123条第2項の規定により署名する。
平成22年7月7日
議 長 宮 田 政 敏
議 員 宮 本 正 信
議 員 高 垣 幸 司
議 員 陸 平 輝 昭...