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平成14年 9月定例会(第2号 9月20日)

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  1. 田辺市議会 2002-09-20
    平成14年 9月定例会(第2号 9月20日)


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    平成14年 9月定例会(第2号 9月20日)             田辺市議会9月定例会会議録             平成14年9月20日(金曜日)             ────────────────   平成14年9月20日(金)午前10時開議  第 1 一般質問             ──────────────── 〇会議に付した事件  日程第1             ──────────────── 〇議員定数 20名 〇欠  員  0名             ──────────────── 〇出席議員             議席番号   氏   名              1番  真 砂 みよ子 君              2番  芝 峰   進 君              3番  小 川 浩 樹 君              4番  佐 井 昭 子 君              5番  山 本 紳 次 君
                 6番  松 下 泰 子 君              7番  中 本 賢 治 君              8番  宮 本 正 信 君              9番  吉 田 克 己 君             10番  鈴 木 太 雄 君             11番  棒 引 昭 治 君             12番  高 垣 幸 司 君             13番  家根谷   覚 君             14番  天 野 正 一 君             15番  山 本 紳 次 君             16番  初 山 丈 夫 君             17番  山 口   進 君             18番  宮 田 政 敏 君             19番  大 倉 勝 行 君             20番  森   哲 男 君             ──────────────── 〇欠席議員  なし             ──────────────── 〇説明のため出席したもの             職  名         氏     名            市    長       脇 中   孝 君            助    役       鈴 木 信 行 君            教育長          愛 須 恒 蔵 君            水道事業管理者      室 井 修 一 君            企画部長         杉 坂 繁 一 君            理    事       福 田 安 雄 君            企画広報課長       川 端 清 司 君            男女共同参画推進室長   藤 畑 静 代 君            土地対策課長       青 山 優 一 君            総務部長         砂 野 啓 三 君            税務課長         濵 田 和 男 君            保健福祉部長       山 本   守 君            環境部長         中 本 政 吉 君            環境課長         松 原   淳 君            経済部長         平 本 寿 男 君            経済課長         庄 堂 琢 磨 君            農林課長         溝 口 博 一 君            建設部長         矢 倉 靖 彦 君            理    事       桐 本 崇 生 君            都市整備課参事      法 忍   博 君            高速道路室長       堀   義 雄 君            会計課長         東   綾 子 君            業務課長         坂 上 克 己 君            工務課長         大 木 正 利 君            消防長          衣 田 秀 雄 君            教育次長         杉 原 莊 司 君            学校教育課長       岡 山 雅 行 君            社会教育課長       田 中 久 雄 君            美術館次長        中 西 博 夫 君            選挙管理委員会事務局長  松 浪 忠 男 君            農業委員会事務局長    原 崎 喜 一 君             ──────────────── 〇出席事務局職員             議会事務局長       藤 畑 富三郎             議会事務局次長      福 井 量 規             議会事務局主任      中 田 信 男             議会事務局主査      岡 野 哲 士 開 議 ○議長(森 哲男君)    定足数がありますので、ただいまからお手元に配付の日程により平成14年第5回田辺市議会定例会2日目の会議を開きます。               (午前10時02分)             ──────────────── ○議長(森 哲男君)    それでは日程に入ります。 ◎日程第1 一般質問 ○議長(森 哲男君)    日程第1 一般質問を行います。  なお、一般質問の通告は、9月12日午後4時に締め切り、抽選により順位を決定いたしました。結果は、通知申し上げているとおりであります。  それでは、質問順位に従って、一般質問を許可いたします。  19番、大倉勝行君の登壇を許可いたします。             (19番 大倉勝行君 登壇) ○19番(大倉勝行君)    19番議員でございます。一般質問に入らせていただく前にですね、議長のお許しをいただきまして、質問内容に2~3分でいいかと思うのですけれども、少し加えさせていただきたいと思います。  初議会、初めての登壇です。何か緊張しているわけでございますけれども、一生懸命にやりたいと思います。人は私のことを何か「右だ、右だ」とよく言うのです。右翼のようなことだと思うのでありますけれども、何か一般的に右というのは教養がなく悪者のイメージがあるように、私は思うんです。左翼、何か知的で良い子のイメージがあるような気がします。私も30年前は、知的な良い子グループだったような気がするのでありますけれども、そのときは、私も右の人は大変悪者だと思っていました。  しかし、今ですね、世界の独裁者と、そして全体主義者、思想の統一、洗脳といったようなことを考えてみますと、私は右と言われるのが、たまに少し誇りに思うときがあるのであります。私自身はですね、自分のことを右とも左とも決して思っていないのでありまして、一人の人間として、痛いものは痛い、そして、美しいものは美しい、良いものは良い、おかしいものはおかしいよと、ムードとか、あるいはイメージにですね、流されることなく、正直に発言いたしたいと思います。1時間半でありますけれども、皆さん聞いていただきたいと思います。そしてまた、皆様が後で、どう思ったかというのも、また聞かせていただけたら幸いかと思います。  通告に加えていただきましたのは、皆様分かるとおり17日の件ですね。小泉首相が訪朝いたしました。拉致されました横田めぐみさんをはじめ、11人プラス3人の安否が知らされたわけであります。内容は、皆様もよく知ってのとおりであります。大変悲惨でありましたし、日本中が言葉を失ったのであります。しかし、私は思います。拉致事件は、今からが始まりであります。この拉致事件は、この11人プラス3人の事件ではないのです。少なくとも150人の人たちが拉致されているのです。  これはもう最初から我々、たまに私と話をしていた人たちには、何回もこのことは言わせていただいたのですけれども、ほとんどこれは事実であります。そのことをほとんどの日本人は知らないのであります。なぜか。そのことをマスコミがですね、報道しない。NHKをはじめ大半のマスコミはですね、かつてのソ連、あるいは現在の中国、北朝鮮の報道には大変遠慮しております。例がですね、北朝鮮、とだけ言わないですね。すぐ後に、朝鮮民主主義人民共和国と言います。それならば、ユナイテッド・ステイツ・オブ・アメリカですか、そんなこと聞いたことがないのにもかかわらず、北朝鮮だけじゃなく朝鮮民主主義人民共和国と必ず言います。何か遠慮しているように思うのです、それらの国々にですね。  そして、私はふと思います。彼らの国が、日本の行く行くの目標であるかのように考えているのではないか。そして、今までそういうふうに考えていたのではないか。そして、今もですね、大半のマスコミですけれども、彼らの目標が、彼らの今の現状が、日本の行く行くの目標と考えているのではないかと、そのように思うことがたまにあります。  かつて、北朝鮮は地上の楽園と言われました。そして、その地上の楽園には、主体の素晴らしい思想があると言われていたのであります。それを日本の学校、あるいは学校の中の一部の先生が取り入れました。それは、東京都の足立区とかその辺がものすごく熱心にこの主体思想を取り入れてですね、その先生を進歩的とか、あるいは良いことをしたかのようにですね、彼らは報道していたのです。あまり長くなったら悪いので、ちゃっちゃっと言いますけど、この辺はあまり結論ないのですよ。自分の腹の虫がおさまらないからですね、何か聞いてもらいたいという気持ちでしゃべっていますので。そしてもう一つ、この拉致問題をですね、外務省の職員たちが、どのように言っていたか。「たかが11人のために北朝鮮との国交回復が遅れることは許せない」、これ外務省の職員が言っていたのです。  鳩山由紀夫さん、「拉致事件などの問題が解決できないと援助ができないというのでは、北の人たち気持ちを和らげることはできない」と言ったのです。中山正暉さん、自民党の方ですね。「拉致、拉致とあまり言うと、何の進展もない」。中川智子さん、社民党の女性の方ですね。「国交を回復していないから、拉致問題が解決しないのだ」。国交回復が先なんだよという話をしていますね。国交回復ができないのも、拉致の解決ができないのも、日本側に責任があるかのような発言であります。すべての責任が、日本側に無理に探しているような感じでありました。  小泉さんが北朝鮮に行く前にですね、拉致家族が、自分の肉親の生存を本当に信じているときに、身内の人たちの命が危険になるのを承知で、こういうことを言っていたのです。「小出しにされたり、法外な要求を突きつけられたら、もうすぐに席を立って帰ってきてほしい」ということを言っていたのです。この言葉の意味が分かりますか。自分の身内が命の危険にさらされるのを覚悟で、このことを言った。これはテレビの中の女性のアナウンサーが、「なぜですか」と聞き直していたですね。彼たちは、「弱腰外交ではだめだ。日本人は相手には優し過ぎる、配慮のし過ぎなんだ。太陽政策するのも相手による」と言っていたのであります。  この拉致の「被害者を救う会」というのがあります。月刊「コリア」の佐藤勝巳さん、辺真一さん、荒木さんという方々がいますね。これは救う会のメンバーですね。もともとこの人たちは、親北朝鮮派人たちであったのです。北朝鮮を「地上の楽園」と言っていた人たちなのです。多くの人たちを北に送りました。帰したんですね。でもふと気がついて、「これは絶対だめだ、大変な独裁国家、全体主義国家だ」という形で反省をしました。それでですね、どうにかして北朝鮮を普通の国に直さなければいけないという形で運動をしている人たち、その人たち拉致家族を支援したのです。  そして、今の拉致家族を支援している超党派の議員はですね、石破さんを会長に平沼さん、小池百合子さん、西村真悟さん、いろいろとあるのですね。そして、地方議員の会もあります。私もそのメンバーに入っているのですけど、このすべての人たちは、「米の支援は絶対にだめだ」と言っていた人たちなのです。拉致家族は、前はこの人たちに頼っていなかったのです。前は、100万トンの北朝鮮に米を支援したグループに頼っていたのです。しかし、「支援の人たちは何も役に立たなかった。北のことを真に受けるだけの、本当に聞くだけだった」と、こういうことを言っております。  憲法にですね、「平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して」という、いわゆる平和憲法があるわけです。信頼をしていても、犯罪は起こるし、いわゆる平和憲法を持っていたから、平和があったのだというのは間違いであり、持っているのと、平和があるのとは全く別の話だということを本当に力説したいと思います。  私は、一つに言いたいことはですね、日本は素晴らしい国なのに、政府も堂々と弱腰外交をせずにですね、あまり「すみません、すみません」というのは情けない。日本国民として誇りを持って頑張っていただきたいと思いますし、2番目に、北朝鮮独裁国家であり、全体主義国家である。決して良い国でも、我々の目標でもない。お金とか米を貢ぐのは、今の政権の延命であり、決して北の国民の役には立たない。仮に、人道的にお米を支援するのならば、今の政権が崩壊した後でいいのではないかなと、そのように思うわけであります。  そして、拉致家族人たち気持ちは、絶対に今の北朝鮮に金を渡してはいけない、そして、今の体制を助けてはいけないという気持ちであるということを私は想像しています。この辺は何言ったか、私も分かりませんけれども、あまりに腹が立つからですね、ちょっと思いのままを聞いていただきました。  本題に入りたいと思います。順番にいきたいと思います。  市における男女共同参画事業への考えを聞くということであります。1番から5番のその他まであるわけですけれども、まず、当局もそうですけれども、皆様の考えを聞かせていただきたい。この男女共同参画事業をどう思っているのか、どう理解しているのかということを本当に僕は聞きたいと思います。単に女性平等、女性の地位の向上を意味する素晴らしい事業と、皆さんは本当に思っていませんかということを聞きたいと思います。私は、絶対に違うと自信を持って言います。女性の平等とか、女性の地位の向上を目指す施策では絶対ないということをですね、明言したいです。  私もですね、今の日本の社会すべてが男女平等だとは思ってはいません。女性は男性に比べて本当に恵まれていないところはたくさんあると思っています。直さなければいけないところはたくさんあると、私は思っております。素直な意味での男女平等、女性の地位向上ならば、私は本当にもろ手を挙げて大賛成をするのであります。  国の男女共同参画社会基本法が平成11年に制定されたのでありますけれども、私は、つい最近まで、その基本法は健全であると、ついこの間までそのように思っていました。そして、それにのっとって進んでいる県レベルの各施策が一方的で間違っているのだと、そのように解釈していたのです。しかし、いろいろと本を読んだりしていますと、国の基本法自体が一つの考えを持った確信犯によってですね、誰にも気づかれないように、文章が控えめな表現をして作成されていたのであったということが分かったのであります。そして、その控え目に表現していた文章とはどういうものかといいますと、女性と男性が社会的、文化的に形成された性別(ジェンダー)に縛られず、つまり、社会的、文化的に形成されたジェンダーに縛られずという形を、控え目に、誰にも気づかれないように、この基本法の中に入れた。  ジェンダーというのは、政府が公的文書の中で初めてカタカナを入れたのが、このジェンダーなのです。それは、本当に意図的に確信犯がやったのであります。私は、この確信犯が二人いると、そのように認識しております。その一人が、こういうことを言っています。「男女共同参画社会基本法が、何と全会一致で通ったとき、私はこう思った。おいおい、この基本法の意味することを本当に知っているのかようと、こう思った」と言います。もう一人の確信犯は、「このことはラジカルというに値する」ということを言っているのです。ラジカル、このことはですね、私の資料の中でちょっと書かせていただいたのですけれども、その意味をまた後で説明させていただきたいと思います。そういうことを二人の確信犯たちが言っていました。  そして、県レベルで、ジェンダーに縛られずという基本法に入っていた文章をですね、自分たちに都合よく解釈して、ジェンダーからの解放、ジェンダーフリージェンダーの否定に勝手に解釈をしたのです。拡大解釈をしたのです。そのジェンダーの否定、ジェンダーフリーとはどういうものかということは、男らしさ、女らしさの否定を意味しているのであります。まさに、この男らしさ、女らしさの否定がですね、水戸黄門の葵の紋のように、そして紅衛兵の、あの赤い手帳のようにですね、堂々と行政の施策にのっとって魔女狩りをし始めた。それが今現在の現状であります。いかなる思想を持つのは個人の自由でありますが、公的機関が、これほどの思想統一をしてもいいものだろうか。しかも公費を使って、洗脳をしていいものだろうかということを、私は思います。  質問に移ります。ひとつですね、基本法の中にジェンダーフリーという言葉があるか、否かを教えていただきたい。  二つ目にですね、国は各地方自治体に対して、条例の制定の促進を促しているが、田辺市も近い将来、条例化をすると思うのですけれども、現在、基本的な基本法への考え方を聞かせていただきたいと思います。  3番目です。ジェンダーフリーの有無を聞いたので、ちょっとずれていますね。ここでは2番目ですけれども、世界の国々での失敗例を参考にせよというのがあります。大変な失敗例があります。代表なのは、スウェーデンですね。何ができたかと言いますと、家庭の崩壊、夫婦の崩壊が始まったのであります。そして、シングル家庭が増えました。それによって何ができたかと言いますと、福祉に金がかかって、高福祉高負担ですね。高福祉はいいのでありますけれども、大変な負担をしております。だから、これらのことも考え合わせ、そしてやりかけたのは、ソ連もやりかけたですね。アメリカもやりかけたのでありますけれども、これは政府的にやってないですね。これをし始めるとですね、家庭の崩壊が。男女共同参画事業のことを言っているのではないですよ。県の今とられている施策のことを言っているのです。挙げればきりがないのですけれども、世界の国々の失敗例を挙げていただきたいと思います。  そして、日本の文化、伝統、慣行へのとらえ方を少し聞かせていただきたいと思います。県の施策は、ジェンダーフリーであります。社会、文化、伝統、慣行、慣習ですね、これらからの解放をうたっているのです。これらはつくり出された男らしさ、女らしさであり、これを確実に、全く否定をしています。私は、この社会とか、あるいは文化、伝統、慣習、これらのものは、男らしさ、女らしさ、そしてジェンダーはですね、人類の知恵であると思っております。人類が生まれてから何百万年か、私は分かりませんけれども、その何百万年かの間に、人間はいろいろと経験しました。その蓄積が社会であり、文化であり、伝統であり、そして慣行、道徳であると思います。男らしさ、女らしさは、素晴らしい人間の知恵であり、ジェンダーというのは、人類の素晴らしい知恵の塊であると私は考えています。市はどのように考えておりますか。  そして、4番ですね。公費を使う以上、公正な方向を熟慮せよというのであります。いろいろな考え方があります。今度、田辺市は、「女と男のもっといい関係」といって、「男女共同参画社会に向けて」という形で、9月28日19時から文化会館講演会をします。講師は、辛淑玉さん、この人はここに書いています。コリアン三世ですね。いいと思うのですよ。私は、この人を知っています。何回も話を聞かせてもらった。そして、「朝まで生テレビ」によく出ていますね。一方の方向でいいと思います。でも、これはやっぱり今までのジェンダーフリーの考え方であります。でも、田辺市は公費を使いますね。  そして、これらの人ばかりを呼んだのではだめですよということを僕は言いたいですね。一度呼びます。皆で決めたのでありますから、それはよろしいと思います。二度目は絶対だめですよということを言いたいのです。二度目は、別の方向の人を呼んでいただきたい、女性でも男性でもいいです。別の方向の長谷川三千子さんらもそうですし、僕は今、ここに資料を持っていますけど、何十人も別の方向で、健全に女性の地位の向上を真剣に、まじめに考えている人たちが、我々の方から見まして、この人はまじめに考えていると思うんですけれども、まじめに違う方から考える人はたくさんいまして、大変心配しております。  次は、その人たちを呼んで、二つの意見を闘わす。公的機関というのはそうではないですか。これが私的なものだったらいいのですけれども、公的機関、公費を使っているというのは、その方向ではないかと私は思うので、次は頼みますよということを言って、そして、二つの意見を聞いてですね、正当な公正な方法で我々の男女共同参画事業の各施策をやればいいのであります。  県もそうです。後でまたこれを言うのですけど、県の施策で幾つも本を出しています。そして、講演会を何回もやっています。全部同じ方向ですし、大変な有名人です。そして、その講演録を僕は読ませていただきました、すべてじゃないですけれども一部を読ませていただきました。全部同じ方向で、もう頭にきて、頭にきてもう大変です。だから、こういう公費を使うのはですね、やっぱりもう少し考えていただかなければいけないと思います。これはそういうことですので、この辺はまた質問させていただきたいと思うのであります。
     2番目に移りたいと思います。学校現場であります。教育委員会の指導と学校長の権限と担任の権限の話でありますけれども、ここでも男女共同参画事業の施策が非常に猛威を振るっているとありますね。男女共同参画事業の大きな目標の一つに女性があります。社会的に本当に不平等なこともたくさんありますから、ジェンダーフリーはその不満にうまくつけ込もうとして頑張っているのであります。  もう一つに、学校というのがあるわけです。未来を担う本当に真っ白なキャンバス、それへの洗脳を目指しているのであります。それはそれは大変な力の入れようであります。小誌もいっぱい出ております。「ジェンダーチェック」とかですね、「ジェンダー探偵団」。後で見せましょうか。「ジェンダー探偵団和歌山実施報告書」、「こどもジェンダー探偵団」、小学校4年生からの指導書ですね。それはそれは本当に力の入れようですね。   「制服は、どうして男はズボン、女はスカートなの」、きちっと書いています。「体操服は、男女は同じ方がいい」、書いているのです。出席簿は、混合名簿を奨励しているのです。混合名簿、分かりますか。男の名簿とか分けずに、混合名簿なのです。このことについても、また後でもしゃべらせていただくのですけれども、まるで男女を分けることなく、中性をつくり出そうとしている。  私は、田辺市教育委員会は、男らしさ、女らしさを否定しているのか。出席簿混合名簿は正しいと判断しているのかということを質問したいと思います。そして、混合名簿は、学校で、そして担任でやっているのか。教育委員会は、指導できないのかということを質問させていただきたいと思います。  2番目に、特別授業(平和教育)に代表する公教育への偏った授業及び講演会というのがあります。昨年の夏、田辺市内の中学校で特別授業を行ったのであります。講演会でありました。私は、正直この講演会の内容は知りません。しかし、講演者は大変な有名人でありました。私は、その人の考え方、社会での取り組み方、そして彼の日本の過去への歴史観を知っているのであります。私は、彼の講演会を二度聞いたことがあります。全く私と相入れない。正しいもの、悪いものの善悪が全く私と反対の人なのであります。公教育であります。本当に無垢な子供たちなのであります。父兄の中には、この先生と同じ考えになったら困るという父兄が必ずおります。あえて父兄と言っているのです。  私は、この先生の意見を聞かせるならば、公教育ですから、必ず子供たちには相反する人の話も聞かせるべきだ。今までこの先生と相反する人の話を聞いたということはないのであります。素晴らしい教育の理念を持っている人たちは、たくさんいるのであります。私も一度ですね、子供たちの前で話をさせていただきたいと本当に思います。まあ無理でしょうけど、一度機会を持っていただきたいと、そのように思います。去年のことですけれども、一方向的な話はだめですから、必ず次は別な話をしていただきたいと思います。また次にしたら、私は学校名も、校長名も、その先生の名前も必ずここでしゃべりますよということを明言しておきたいと思います。  そして、学校の中で、絶対評価への疑問と統一テストの必要性というものを挙げたいと思います。教育の現状でありますが、今年の春から完全学校週5日制や教科の3割減、新学習指導要領など教育改革が実施されております。この教育改革の目玉は、ゆとり教育だったはずであります。私といたしましては、このゆとり教育は間違っていると思っています。それはちょっと置いときまして、4月になると、文部省は「学びのすすめ」を出しました。宿題の出し方や放課後の補習を言い出したのであります。本当にどういうことか、路線を変更したのではないか。ゆとり教育から180度の転換だと、私は思っています。  高校を見てみましても、ゆとり教育の学校週5日制が始まったと思ったら、夏休みの授業を行う高校が出てきました。これは一体何だろうかな。全く一貫性が欠けている、行き当たりばったりの政策と言わざるを得ないと、そのように思います。  この間もこの話はしたのであります。私が本当に気になっているのはですね、高校入試のことなんですね。この教育改革の中で、小中学校の成績評価が相対評価から絶対評価に移行したと聞いているのです。相対評価、絶対評価、どういうことかと言いますと、相対評価というのは、相手との比較ですね。絶対評価というのは、剣道とか、そろばんとかの段、級が自分が一定のレベルにいったら、年と関係なしに3段ですよとか、4段ですよとかいう、だから全員が3段ということもあり得ます。全員が4段ということもあり得るんです。そういうことなのです。でも、相対評価というのは、何人かいましたら、その中であなたは何番目みたいに、相手に対して自分が99点であってもびりの場合がありますからね。相手に対しての自分の評価ということなのです。分かりますか。分かると思いますので。  7月の新聞に記載されましたが、来春の高校入試の調査書に絶対評価を使うとなっています。本地域の高校もそうなのかなと思います。絶対評価とは、各教科の評価基準を決め、その評価基準に達していれば合格、それによって通信簿の5、4、3、2、1と評定を行うなどと聞いております。その評価方法は、他人との比較ではなく、確かに子供から見れば、努力したからそれだけの評価があるということはいいことだと思うのです。行く行くはそうしなければいけないと、そのように思います。  でも、それを高校入試に使うということは、全くおかしいのであります。例えばですね、名前はやめますけれども、高校の定員が80名と決まっていたとします。この高校には80名という定員があるのです。このことを教育委員会は忘れているのではないか。定員があるということは、80番目の子供は合格できるが、81番目の子供は合格できないということであります。この高校の入試は、相対評価でなければならないのであります。  各教科の評価基準は、その中学校で決めることになっています。ということは、Aの学校とBの学校の評価基準は全く別のものになるのであります。極端な話でありますけれども、Aの中学校は、オール5が何人もあり、Bの中学校では、5が全くないということも考えられます。各学校だけではなしに、各先生によっても評価基準が異なることが予想されるのであります。Aの先生とBの先生と評価基準が違うのであります。学校の中での評価基準もばらばらだということはですね、客観性が全くないということであります。  各学校、各先生の評価基準を明確にするといっても、和歌山県全部の中学校が、それに当てはめることは絶対不可能です。普通科はどこから来てもいいというふうになっています。絶対に不可能です。ましてや各教科の評価の観点は、関心とか、あるいは意欲とか、態度と言われるものが入っています。関心、意欲、態度について、どのように先生方は評価をするんでしょうか。関心、意欲、態度について、県全体の本当に客観的な評価ができるのか。もし、教育長が評価できるのならですね、この中で誰が一番立派なのかと。もし、この評価ができるのならですね、この中でちょっと5人選んでみよと言われたら、誰がこんなこと言えますか。そういうことなんですね。誰も選ぶことができないでしょうということなのです。  関心、意欲、態度が大切なのは言うまでもありません。しかし、それを先生方が普通の授業なり、子供の営みの中で、今日はよく頑張ったとか、意欲的だったとか評価するのは重要なことであります。それを高校の入試に使用することはおかしいことなのではありませんか。世の中には、好むと好まざると相対評価されることが多いのであります。大学の入試も相対評価であります。センターでどれだけ点をとるか、二次テストでどれだけ点をとるかであります。僕は意欲があります、しっかり態度も良いですといって、東大には合格いたしません。  高校野球も相対評価であります。夏の甲子園大会で智弁和歌山が準優勝しましたが、もし高校野球が絶対評価ならば、試合をする必要がありません。試合をすること自体が、相対評価だからです。このチームは、野球に関して、関心、意欲、態度が優れているという書類調査でいいことになります。書類調査で、甲子園の優勝が決まるのであります。本当にそれでいいのですか。それが正しいことなのですか。  市会議員の選挙も相対評価であります。会社へ入るのも、定数がある限り相対評価であります。先生になるにも、市役所に入るのも相対評価であります。なぜ高校入試の内申書に相対評価を使用しないのか、理解に苦しみます。確かに受験戦争という言葉に象徴されるように、学力だけで人間をはかってはいけないというのは当たり前のことであります。しかし、高校に定数がある限り、大学に定数がある限り、受験をなくしてはだめであります。その評価にはきちんとした客観性のある物差しが必要であります。それは悲しいかな学力審査がいちばん客観的な評価と言えるのではないでしょうか。「あつものに懲りてなますを吹く」ということわざがあるとおりですね、受験戦争をなくそうとしたことは結構でありますが、あまりにも現実とかけ離れてしまったと言えるのではないでしょうか。  次年度より高校の普通科が、全県どこの地方からも入学できるようになります。普通に考えますと、当地方の高校は、今まで来られなかった御坊、日高地方からの出願が増え、受験が厳しさを増す方向にいくのは目に見えています。高校のランクづけも今まで以上のものになるような気がします。県の教育委員会は、一方では絶対評価を導入、一方では受験戦争の激化をさせているのであります。また、高校入試の二段階出願も予定されています。入試の制度がころころころころ本当に変わってまいります。高校入試については、疑問が幾つもありますが、きちんとした説明をお願いしたいです。どうしてこのような改革をするのか。高校入試の基準は何なのか。このような説明は、やはり保護者にも必要ではないかと、私自身は思います。  大学入試では、終わってから6月ごろですね、あなたの試験の点数はこうですという書類が、申し込めば届くシステムになっています。だから、自分の点数を知ることができます。どの教科が良かったのか、どの教科が悪かったのか、知ることも可能です。非常に分かりやすく、また客観的にできております。高校入試も、生徒がどうして自分が受かったのか、どうして自分が落ちたのか、高校はきちんと説明する責任はあると思います。ぜひ私は、中学校を指導する立場の市教育委員会は、このようなことをきちんと高校に伝えていただきたいと思います。  そして、そうするためにも、統一テストの復活をお願いしたい。それはですね、前も校長の指導でやられたことがありますけれども、どうかその辺を一回真剣に考えていただきたい。これは私も前回にも言わせていただいたことなのですけれども、絶対に必要ですということを、今日はここで明言したいと思います。  次に移ります。梅の対策であります。1番に、梅立枯れの原因究明の進捗状況を教えていただきたいです。梅枯れの状況について、水分ストレス、弱剪定、ならせ過ぎ、肥料のやり過ぎ、原因がたくさんそういうふうに考えられたのでありますけれども、実験をしてもらいました。疑いが晴れたんですかということを聞かせていただきたいと思います。水分ストレス、水不足だといってですね、梅が枯れているという話がありました。この話は、1年で解決するじゃないですか。水をあげて来年良くなれば、水分ストレスだったのです。1年あれば、実験で解決する。10年間やりました。水不足で梅が枯れるという、この疑念は晴れたのですか。剪定、弱剪定、来年、余計剪定したらいいのです。そのときに、衰弱病が治れば、弱剪定が原因だったのです。1年で分かります。ならせ過ぎ、ならさなかったらいいのです。衰弱病にかかったのが、ならせ過ぎだからって、来年実をとればいいのです、花をむしったらいいのです。1年でこの疑念は晴れるのであります。  時間がないからあまりあれなんですけど、20万本この地方で梅の木が枯れているのです。20万本って、どれだけの数かといいますと、600町歩、それは大変な数です。1本1本の木の間が6メートルから7メートルでありまして、その20万本枯れている原因が分からないという形でやっているのです。この梅は、田辺市にとっては素晴らしい地場産業であります。知っていることを言っているのですけれども、それをただの農作物と考えないでいただきたいということを私たちは力説をしてまいりました。  それでも、梅が枯れている。原因究明を10年間やってきまして、10億円の金を使っている。幾つもの考えられる原因があった。しかし、その原因の中で、やっぱり一つひとつ白か黒かをはっきりさせていかなければいけない。そのときに、皆様が「水分ストレスではないか」と言ったのであります。水分ストレスは1年で解決できるから、これが原因究明から外されたのかどうかということをですね、一回答えていただきたいと、そのように思います。  火電にばいじんの提供を要求していたのに、前回は断られました。その後、どうなっているのか、何とか提供してもらうよう努力してほしい。火電が犯人だということは言っておりません。ただ、容疑者であるということを言っているのです。容疑者は、その疑いを晴らさなければいけない。そのために、暴露実験をやって、いろいろな容疑者を白か黒か判定して、白ならば容疑者として外させていただきたいという努力をしているのです。私たちは、容疑者である、だから原因究明に協力していただきたい、そのためにも、ばいじんの実験をさせていただきたいと言っているのです。いろいろな理由をつけて断られ続けているのです。やはり協力をしてもらうのは、田辺市の役目だと思います。どのようになっていますか。  そして、梅の価格の問題であります。選別方法が去年変わりました。Aの秀と言われる一番いい梅の価格を安定させるためにですね、選別を強化してやったのです。その選別を強化したことは、人件費も要るのです。現実的に、全体からして大変な価格の低下を招いたのであります。手間を省く方法はないのか、もう少し業界と話をして、人件費を抑えて簡単に選別して、全体の価格を上げる方法を、話し合う機会があれば検討していただきたいと思います。  以上でございます。質問に答えていただきたいと思います。             (19番 大倉勝行君 降壇) ○議長(森 哲男君)    19番、大倉勝行君の質問に対する当局の答弁を求めます。  市長、脇中孝君。              (市長 脇中 孝君 登壇) ○市長(脇中 孝君)    大倉議員から4点にわたるご質問をいただきました。1番目の市における男女共同参画事業への考えを聞くという、この問題につきましては私から、あと教育長と経済部長からお答えを申し上げたいと思います。  大倉議員の市における男女共同参画事業についてでございますけれども、まず、議員もよく御存じのとおり、我が国における男女共同参画社会の実現に向けたこれまでの取組についても、一応ご説明申し上げたいと思います。  昭和21年に日本国憲法に、個人の尊重と法の下の平等がうたわれて、そして、女性の法制上の地位は、抜本的に改善されました。その後、男女平等の実現に向けた様々な取組は、昭和50年に国連が提唱した国際婦人年によって、新しい段階を迎えたところであります。国際婦人年とそれに続く国連婦人の10年、昭和54年の女性差別撤廃条約の採択などを契機とし、世界的な規模で様々な取組がなされ、平成7年には中国北京で、「第4回世界女性会議」が、そして平成12年には、国連特別総会として、「女性2000年会議」がニューヨークにおいて開催されましたが、これらの国際社会における取組とも連動しながら、国内においても男女雇用機会均等法や育児・介護休業法の制定など、いろいろな取組が着実に進められているところであります。  一方、少子高齢化の進展、国内経済活動の成熟化等、我が国の社会経済情勢の急速な変化に対応していく上で、男女が互いにその人権を尊重しつつ責任も分かち合い、性別にかかわりなく、その個性と能力を十分に発揮することができる男女共同参画社会の実現は、緊急を要する課題となってまいりました。このような状況にかんがみ、平成11年6月には男女共同参画社会基本法が制定されたところであります。  この基本法では、男女共同参画社会の実現を21世紀の我が国社会を決定する最重要課題と位置づけまして、基本理念として、男女の人権の尊重、それから社会における制度または慣行についての配慮、政策等の立案及び決定への共同参画、家庭生活における活動と他の活動の両立、国際的協調の五つを掲げるとともに、国や地方公共団体、国民の責務について定めております。  平成12年には、同基本法に基づきまして、男女共同参画社会を形成するための具体的な道筋を示すものとして、男女共同参画基本計画が閣議決定されるとともに、平成13年1月の中央省庁等の改革では、男女共同参画会議が設置されるなど、その推進体制が大幅に強化されたところでございます。このような国における取組と連動しながら、田辺市では平成8年に策定の第三次田辺市総合計画に男女共同参画社会の形成に向けた施策の体系づけを行い、平成10年には庁内に助役を本部長として、全部長級職員からなる田辺市男女平等施策推進本部を設置、平成11年3月に田辺市男女共同参画プラン、サイド・バイ・サイドを策定いたしました。  このプランは、平成22年度までに市が取り組む施策の方向や策定の背景、基本的な考え方についてまとめておりまして、現在、各部署において取り組んでいるところでございます。今年の7月1日付の機構改革では、男女共同参画社会の形成に向けた推進体制を整備するために、男女共同参画推進室を設置し、現在、推進の方向を検討しているところでございます。  男女共同参画社会の形成に向けた施策の推進に当たっては、行政だけでなく市民と一体となって進めていくことが大変重要で、そのためにも田辺市男女共同参画懇話会をはじめ、各種関係機関や団体からのご協力を得て、基本法や基本計画、また本市の実情を十分考慮し、田辺市男女共同参画プランに基づき取り組んでまいりたいと考えております。  なお、ご質問がありましたジェンダーフリーという言葉につきましては、基本法や基本計画に示されておりませんが、基本計画の中で、社会的、文化的に形成された性別という意味で、ジェンダーという言葉が使われております。議員ご質問の条例化については、その必要性や内容等を含めまして、条例を設置している先進自治体などを参考に検討してまいりたいと考えております。  また、日本文化、伝統、慣行のとらえ方につきましては、先人の知恵を尊重しながら、また、らしさの取り扱いも含めて正していくべき事柄については十分配慮してまいりたいと考えております。  次に、施策に対する公費の支出については、金銭の公正さは申すまでもございませんけれども、議員のおっしゃる意見を広く集約する、そういう意味も含まれていると思います。いずれにいたしましても、基本法や基本計画を踏まえ、市民の皆さんから十分意見をいただきながら、市民参加と行政のかかわり方を含めた推進室の役割などを、懇話会等で協議・検討してまいります。  これからも田辺市のまちづくりについて、男女が共に協力し、支え合っていくことでバランス感覚を持って、さらにより良い方向に取り組めるよう努めてまいりたいと思いますので、ご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。  以上であります。              (市長 脇中 孝君 降壇) ○議長(森 哲男君)    教育長、愛須恒蔵君。             (教育長 愛須恒蔵君 登壇) ○教育長(愛須恒蔵君)    議員ご質問の学校現場での教育委員会の指導と校長の権限と担任の権限、それらに関連したご質問にお答えさせていただきます。  平成10年に、中央教育審議会から答申があり、今後の地方教育行政のあり方におきまして、様々な改善方策が提言されました。その中でも、特に学校の自主性、自律性の確立と学校自身の責任と判断による創意工夫を凝らした特色ある学校づくり実現のために、学校の裁量権を大幅に拡大する必要があることや、学校運営体制と責任の明確化等が示されました。また、教育委員会と学校との関係の見直しと学校裁量権限の拡大も挙げられ、具体的改善方策として、学校が必ず従わなければいけない指示、命令と、それ以外の指導、助言とを明確に区別して運用すること等が示されております。  そこで、田辺市の教育委員会では、今年度の4月の校長・教頭・園長会で、教育委員会と学校との関係について、次のように指示しております。一つは、基本的には、今までの教育委員会と学校の関係は変わるものではないこと。二つ目には、学校の施設の管理や人事管理は、今までどおり教育委員会の指示に従うようにしてください。三つ目には、教育内容については、学校の裁量権が大幅に拡大されましたので、保護者や地域の意見、教育委員会の指導事項を参考にして、法令に規定されている範囲内で、特色ある学校経営を目指してほしい。  次に、学校長と教員の関係についてでありますが、学校教育法第28条には、「校長は校務をつかさどり、所属職員を監督する」と定められております。校長に教育活動をはじめとする校務運営上の権限と責任があることが示されております。したがって、教職員は、校長の命令に従わなければならない点は、今までと変わっていません。ただし、校長は学校の裁量権が大幅に拡大されて、特色ある学校づくりをすることになっておりますので、職員の意見を学校の経営に反映できるようにいろいろ工夫して、大勢の知恵を得て、学校のあり方を考えていくことが大事であると、そのように指導しております。  さて、議員ご質問の1点目の男女混合名簿についてでありますが、現状を説明しますと、市内において、法定表簿であります出席簿を男女混合名簿にしている学校は1校だけであります。その他の学校は、男女別名簿となっております。どの学校においても、校内で共通使用される法定表簿が、学級担任によって男女別であったり、男女混合であったりというように混じって作成している学校はございません。校内で統一されております。  児童生徒名簿を男女別、あるいは男女混合に作成する等といった法令上の特別の定めはありませんし、教育委員会としましても、作成方法について、現在では指示しておりませんので、各学校長の判断により作成しております。しかし、校内で共通使用の名簿が、担任によって異なりますと、学校運営上いろいろの問題が生ずる恐れがあると考えます。学校が職員会議で審議の上、校長が結論を出して、歩調を整えていくことが大切であり、担任が個々に判断し、名簿を作成することは望ましいことではありませんので、校長の指示に従ってもらわねばなりません。  各学校において、健康診断などのとき、また、国や県などへ報告する身体測定やスポーツテスト、そういうものの結果は、男女別に集計することになっております。その他事務処理をする上で、煩雑になる恐れがありますので、学校の実態等を考え、男女別名簿にしている学校が多いようであります。教育委員会としましては、各学校の実態に合った名簿を考えてもらうようにしています。  なお、世間には、「男女共同参画社会実現のために、学校の混合名簿の作成が大変大事である」と主張される方もいますが、田辺市教育委員会は、学校では、まず人間の尊厳、人権尊重の心並びに男女の平等や男女共同参画社会づくり、それらが大切であるということを子供たちに理解させる教育を推進してまいりたいと考えております。  また、男らしさ、女らしさについてどう考えるかというようなご質問もございましたが、スポーツ競技が男女に分かれておりますように、一般的には、男女にそれぞれ共通した平均的な特性があると考えます。その共通した特性を男らしさ、女らしさと言っているのだと思いますので、また、そういう思いで言っている場合は、そのこと自体、男女の平等を否定するものではないと思います。  次に、特別授業への講師の選定に係る校長や教育委員会の権限についてでありますが、教育課程につきましては、教育委員会としては、各学校において、教育委員会の指導方針等を参考に、法令及び小中学校学習指導要領に基づいて、適切な教育課程の編制を行い、教育委員会へ届け出るよう指示しております。教育課程の編制は、校務をつかさどる校長の権限と責任になっております。  現在、市内各校では、総合的な学習の時間の学習をはじめとして、様々な教科、領域の学習で、地域のそれぞれの分野で活躍されている方々を講師にお招きして、指導いただいている場合があります。教育委員会は、学校が講師等をお願いするに当たっては、講師の方をよく知らない場合などは相談すること、また、講師と事前に十分な打ち合わせをする等の指示をしております。校長は、教育委員会の指示を十分踏まえて判断し、校長の権限により人選をしております。校長の決定に不備があったり、問題が生じたりした場合には、校長を指導しております。  議員が述べられましたある中学校の平和学習の講演会についてでありますが、校長からの報告によりますと、他校での講演内容を新聞報道で知り、校長が講師を依頼したもので、校長が事前に講師に対し、「主義主張は出さず、体験のみの話にしてほしい」と伝えたので、講師は、講演の最初で子供たちに、「考えを押しつけるようなことはしません。体験のみを話しますので、あとは自分で考えてください」と、このように前置きをし、出生から復員後までの体験を語られ、偏りを感じるような講演ではなかったとのことであります。  議員が述べられましたように、公教育の場における講師の人選には偏りがないよう十分配慮しなければなりません。各校では、今までも様々な角度から総合的に検討し、講師をお願いしているわけでありますが、今後、学校外に講師を求めていくことが、さらに増えてくると思われますので、外部講師を招へいする場合は、その意義や課題を検討の上、人選し、実施に当たっては、講師と十分事前の打ち合わせをすること等を再度校長会でも指導してまいりたいと考えております。  次に、高等学校の入学、特にその中でも推薦入試について、生徒個々の学力をはかっていくためにも、統一テストが必要ではないかという、それに一連したご質問にお答えいたします。推薦入試の出願資格としては、一つは、志望動機及び理由が明白、適切であること。二つ目に、志望学科に対する適性、興味、関心があること。三つ目に、学習成績及び生活態度が良好であること。四つ目に、特別活動及び学校内外での活動において優れた点が見られること。五つ目に、各高等学校が定める出願条件に適合すること等が挙げられています。  各高校では、推薦入学の選抜に際して、志願理由書、中学校から出された調査書、面接の結果、作文及び小論文による検査結果、さらに今年度より可能になった筆記による適性検査を総合した上で、適正に選考されるもので、各中学校から提出される学習成績だけで選考されるものではありません。  特に議員がおっしゃいました統一テストの必要性がないかということで、県教育委員会では、今年度から改めて筆記による適性検査というのをやりまして、それでそれぞれの力も参考にするというようなことが新しく入っております。しかし、今年度から評価の仕方が大きく変わったことから、学習成績を入学判定にどう活用するかは、公平を保つ上で多少の心配があります。これは議員がおっしゃったのと同じ心配は、私たちもあります。  そこで、田辺市教育委員会では、現段階において、次のように対応しております。一つは、県教育委員会に対し、中学校から出される内申書の学習成績が、相対評価から絶対評価へ変わったことを押さえ、入学判定に公平さを保つよう最善の策を講じられたいと、このように申入れをしました。二つ目は、中学校長に対し、評価基準の研究を深め、より信頼のおける評価に努めるよう努力していただきたい。このことは、次のこの地方の教育長会において提言をして、西牟婁地方の教育事務所から県の方へ、県下の中学校へそのことを再度指導してほしい旨申し入れようと思っております。  今後は、そのほか大倉議員からいろいろ心配される点が、今、出されました。それらと中学校長などから今後出てくる意見があろうと思いますので、それらを中で検討し、必要なことは県の教育委員会の方へ意見具申し、高校入試が適正に実施されるよう努力してまいりたいと考えております。  最後に、高校の推薦入学についてですけれども、統一的なテストというのは、今までも行われてはおりませんでした。また、推薦入学以外で入学する者の学力検査は、今までどおり実施されるわけでございますので、補足説明させていただきます。  以上でございます。             (教育長 愛須恒蔵君 降壇) ○議長(森 哲男君)    経済部長、平本寿男君。             (経済部長 平本寿男君 登壇) ○経済部長(平本寿男君)    大倉議員の4点目、梅対策についてのご質問にお答えさせていただきたいと思います。  まず、梅立枯れの原因究明に関する試験研究についてでございます。現在、市においては、田辺うめ対策協議会を中心に、農家の参画を得ながら、気象・環境の分野、そして、栽培・土壌の分野について、それぞれ試験研究や現地調査を進めているところであります。一方、県におきましては、梅の生理・生態から始まって、適正樹体管理、DNA検定による診断など多岐にわたる試験研究が進められておりまして、ご指摘の水分ストレスやならせ過ぎなど、栽培管理に関する試験研究も現在進められております。  これはほかの果樹と比べ、梅につきましては、基礎研究の積み重ねが大変少なかったためのものであり、植物の立枯れについては、複合的に絡んでいる要素も非常に多く、現在、各方面にわたる研究を重ねながら、詳細な研究データの収集とともに、その生態について深く追求いたしているところであります。  参考まででございますけれども、先ほど議員から立枯れの関係で、南部郷も含めて20万本という本数もございましたので、ちょうど今年の立枯れ状況につきましての生産者のアンケート調査が集約されておりますので、参考までにご報告させていただきたいと思います。本年新たに発症いたしました梅生育不良樹は5,511本で、発症が確認され始めた昭和60年ごろから、累計では10万7,282本であります。  近年の新規発症の推移から申し上げますと、平成8年から12年度までは、毎年1万本以上の新規発生が確認されていましたが、昨年からは、地域によって格差はありますが、全体として若干の減少傾向に転じております。また、田辺市では、約42万本程度の梅が栽培されておりますが、このうち実在する生育不良樹は約1万7,800本で、全体の4.2パーセントという調査結果が出ておりまして、過去からの生育不良樹のほとんどは農家が伐採し、改植を行ってきたものであります。市といたしましても、国・県の補助も受けながら、重症樹等については、改植による更新を推進しておりまして、この補助事業だけでも平成5年ごろから現在まで約4万2,000本以上が改植されてきております。  次に、御坊発電所から排出されますばいじんについてでございますが、専門家に依頼しておりましたばいじんに係る研究計画書が、本年6月に提出され、同時に関西電力に対し提出をいたしております。この内容については、非常に専門的な分野でありまして、関西電力としても、現在、専門家に見解を求めている段階であると伺っております。  梅生育不良と御坊発電所との因果関係については、関係農家の間でも梅枯れ発生当初から強い疑念がございまして、現段階でもそれは払拭されておりません。できるだけ早い時期に研究計画書に対する回答が得られるよう努力してまいりたいと考えております。  いずれにいたしましても、梅生育不良の試験研究については、発生当初から現在に至るまで、原因究明に至ってなくとも、研究成果自体は幅広い分野で積み重ねられております。現在、県においても、梅の総合的な研究機関として、県うめ研究所の設置が目下進められており、将来的には、当市における現地での試験研究と併せて、この研究機関との連携を図りながら、一日も早い原因究明と対策の確立に向けて積極的に取り組んでまいりたいと考えております。  次に、梅の販売状況でありますが、昨年は青梅、一次加工梅共々価格暴落という大変苦い経験をいたしました。そういった中、今年につきましては、昨年、関係農協と共に設立いたしました紀州田辺うめ振興協議会を中心に、数々の戦略を練りつつ、関東、京阪神など消費地での販売促進活動とともに、産地では、田辺飲食業組合や田辺観光ボランティアガイドの皆さんなど、関係団体の多大な協力の下、梅もぎ体験や梅ジュースづくりの体験など、産地への観光誘客を図りつつ、紀州梅と当市のイメージアップに努めてまいったところであります。  ところで、本年産の青梅でございますが、かなり果実肥大が早まった関係で、関係農協では、販売戦略につきましても大変苦慮したところでありますが、単価は後半まで安定した価格を維持することができ、販売量は昨年対比いたしますと95パーセントでありましたけれども、販売額では102パーセントと、何とか昨年を上回る実績を残しております。  また、梅酒などの加工向け原料については、後半で数量不足となり、一次加工梅干しに関しましても、産地業界でも引き合いが強くなるなど、順調な取引きが行われておりまして、標準価格としては、A級10キログラム樽9,000円ということで、青梅、一次加工梅干し共々紀州物については持ち直しているものと分析いたしております。また、紀州産の原料梅干しの取引きの活発な要因には、外国産野菜等の残留農薬問題などから、消費者ニーズが今までのとにかく安ければという志向から、国内産の安全で信頼できるものへと変化してきたところもあって、量販店等でも確固たる産地物志向が強くなってきていることがございます。製品化された梅干しの中でも、紀州産は優位な状況にあり、現段階では、紀州梅については、全体的に見まして追い風が吹いているという状況にあることがうかがえます。  次に、ご指摘の梅干しの選別についてでありますが、農家のお話をお聞きしますと、今までより基準が大変厳しくなって、選別に時間がかかり、なかなか過去のような秀品率を確保するのが難しいということをお聞きいたします。確かに選別を見せていただいても、一粒一粒丁寧に確認して、そして大きさや階級別など多くの種類に分類しなければなりません。秀品率が落ちたことに加え、人件費等のコストもかさむものと思われます。しかし、産地として生き残るためには、販売に携わる加工業界とも連携を図りながら、品質の向上を図ることは、大変重要なことであります。  最近、農薬の問題が新聞紙上でも見られます。こういった品質の向上とともに、安心、安全という信頼される紀州梅ブランドの確立が求められているところであります。現在、関係農協においては、これから始まります温州ミカンの使用農薬等について、防除記録の提出と誓約書の提出など、敏感な対応が進められておりますが、市といたしましても、生産者への啓発はもとより、消費者に信頼される産地を目指し、県、農協と共に取り組みを進めてまいりたいと考えております。  いずれにいたしましても、当市にとりまして、梅産業は欠くことができない重要な産業でございます。市といたしましても、紀州田辺うめ振興協議会を中心に、生産者、農協、加工業界、そして行政が一体となり、この地域の基幹産業のさらなる発展を目指し、積極的に取り組んでまいる所存でございますので、よろしくお願いいたしたいと存じます。  以上でございます。             (経済部長 平本寿男君 降壇) ○議長(森 哲男君)    19番、大倉勝行君。             (19番 大倉勝行君 登壇) ○19番(大倉勝行君)    90分であります。これからが本番なんですね。今までは、スポーツで言ったらならしなのでございます。梅対策、頑張っていただきたいと思います。大変な地場産業でありますので、よろしくお願いします。  絶対評価と統一テストの必要性、必要ですので、頑張ってまいりたいと思います。  学校の現場を含めて男女共同参画事業に入りたいと思います。これから10分間程度頑張って走っていきたいと思います。  市長から世界女性会議とか、女性2000年会議とか言われて、ジェンダーフリーと全く関係ないんです。国の男女共同参画事業、和歌山県の条例、ジェンダーフリーと全然関係ない。国民が油断している間に、ごく少数のごく一部の人たちによって、世界の人たちが誰も相手にしなかった30年前の非常識が今やられようとしているのです。世界で唯一誰も行ったことのない、初めての大実験がこの日本で、この和歌山で行われようとしているということを頭に入れておいていただきたいと思います。少し整理をしてみます。  基本法は、「ジェンダーに縛られず」であります。和歌山県の条例は読ませていただきました。私も今ここに持っています。気になるところはあります。しかし、普通であります。まあまあ理解できるのであります。福田官房長官に、民主党の山谷えり子議員が聞きました。「基本法は男らしさ、女らしさを否定しているのですか」。福田長官は、「基本法はらしさを否定していません」と明確に答えております。  三重県でも、浜田耕司県会議員が県議会の一般質問で、「この条例は、男女の平等を目指したものなのか、男女の同質を目指した性差否定条例なのか」ということを北川知事に問いました。北川知事は、「性差否定の条例ではない。併せて家族の否定になるようなことはない」と、そのように答えているのであります。男女共同参画事業が、男女平等、男女の性差を前提とした上で、お互いに人格を尊重し合うという男女の平等の精神、そして、女性の地位の向上を目指していくならば、私をはじめ誰も反対はしない。  なぜ、このような質問が出てくるのかといえばですね、県の条例ではなく県のレベルの施策が、夫婦つぶしの施策、中性的な子供の育成など、国民の望むところから大きくかけ離れているのであります。ジェンダーフリーは、家族の崩壊、文化、伝統、慣習の否定、社会を惑わす文化大革命まがいの特殊なイデオロギーを持って、上からの強制されることを憂慮するから、これらの質問が起こるのであります。県レベルの施策が、どこかで司令塔がいるのか、基本法ができたら、全国一斉にパッと始まったのであります。拡大、勝手な解釈、県の条例を無視し、公費を利用し、運用し、まるで独裁主義者のように国民を洗脳教育し始めたのであります。  施策を一つひとつ検証してみたいと思います。こどもジェンダー探偵団和歌山県によれば、学校にての極端なまでの男女の違いを認めない男らしさ、女らしさの否定、男女平等主義がですね、横行しているのであります。ひとつ、男らしさ、女らしさを考えてみたいと思います。  この男らしさ、女らしさは、人類の知恵であります。その上での男女の責任分担をしているのであります。この人類の体験、そして歴史の知恵はですね、これはもう明確であります。僕はよく言うのでありますけれども、昔、お腹が大きくなった、そして子供が生まれた。乳をやらなければいけない。そのときに男は何をするか。「お前は家におって子育てしてくれ、僕は山で狩りをしたり、農作業をしたり、魚を釣ったりしながら頑張って食料をとるから、お前はどうか家の中で頑張ってほしい」と、そういう形で男女の分業が始まったのであります。  この男らしさ、女らしさは、人間だけでなしに、生物の本能であります。男性は女性に対して、男性にはない女らしさ、その神秘さにあこがれ、そして恋をするのであります。女性もまた同じだと思います。男性の男らしさを見つけて、女性からしか分からない男らしさを見つけるのかも分からないと、そのように思うのであります。だから、子供が生まれるのであります。そして、子孫が栄えるのであります。人類は、何百万年もそれを続けてきたのでありまして、我々の仕事は、それをまた何百万年、未来に向かって、一つの人間という人類を送り届ける義務があるのであります。そして、女性に子供ができて、それを育てなければいけない。母性が女性の本能であるということが、子育ての始まりであります。  自分らしさ、よく言われます。「男らしさ、女らしさより自分らしさを持とう」、どこにでも書いてあるのです。このジェンダーの報告書にも、「子供たちもそうだ」と、「自分らしさを持たなければいけない」という形で、子供たちに必ず言っています。自分とは何者か。自分らしさとは何なのか。自分としてのアイデンティティーは何かということはですね、自分がどこのコミュニティーに属しているかという、そのアイデンティティーにひっくり返ってくるのであります。自分は大人なのか、子供なのか。自分は男なのか、女なのか。自分の親は誰なのか。家族はどういう者か。自分の住所は、そして国籍は、これらが自分としてのアイデンティティーであります。  自分らしさの確立の中には、必ず男らしさ、女らしさがあるわけなのであります。そして、男らしさ、女らしさの否定は、自分らしさの否定でもあるということを明確に申し上げなければいけないと思います。男女の違いは、これはホルモンの違いでもあります。筋力、それは男も女も、これは違います。気性も現実に違うのであります。男はやはり荒いです。女は優しいです。それは保母さんに聞いても明確に言います。  そして、犬がそうじゃないですか。犬、オスはすぐにかみますよ。メスは優しいです。これは事実であります。これは何でもそうでありますね。そして、皆さん、豚は、オスが生まれたらどうしましたか。オスは睾丸を取ったのです。それはなぜかというとですね、オスのままでおいておくと、筋肉がついて肉がかたくなるのです。だから農家では、全部そういう処理をしたのです。これはもう30年前の人なら知っていると思うのです。そして、肉を柔らかくする。やはりホルモンのバランスが違うから、こういう形が多いです。それを認め合わなければならないということであります。  男女のらしさがないということは、男女のファッションの否定でもあります。フランスのファッション、イギリスのファッションの否定であり、もしこの話をフランスでいったなら、あのディオールや、グッチや、ダンヒルや、ベルサーチや、アルマーニから全く笑われます。世界中誰もこんな話をしているところはないじゃないですか。笑われますよ。怒るよりも、鼻で笑われます。
     ジェンダーフリーはですね、専業主婦の否定もしているのです。はっきり明確に言っています。この本の中に、「専業主婦をして楽だから、扶養手当はもう削ったらいい」と現実に書いています。「そうしたら、主婦は社会に出るだろう」と書いているのです。この中に、3歳児神話の否定、「子供は3歳までは、母親が面倒を見るのがいちばんいいんだということがあります。それは根拠のないことだ」と、和歌山県の本に書いているのです。  しかし、それはですね、学問的にもう定説なんです。3歳児までは、子供はお母さんが育てるのがいちばん、最良だということは、これはもう定説なんです。それを根拠から否定しているのです。もし、これを否定できるというなら、根拠があるのだったら一回聞かせていただきたいなと思います。  そして、母性が本能であるということの否定があるのです。「子供はかわいくないときがあるから、母性は本能でない」という、ばかな話ですね。母性は本能です。だって人間だけではない。動物でもそうじゃないですか。ワニでも自分の子供は口の中で育てるのです。魚でもそうです。口の中で育てるのであります。母性が本能でないのならば、子育てはしませんし、今まで人類がここまで長く続いていない。今、住んでいる人間が、楽におもしろく生活するのではないのです。我々の永々と続いてきたこの人類を、また次の世代に受け継がなければいけない。これがいちばんの我々人類の課題であることを、皆最初に頭に入れておかなければならないのであります。  先ほど言いましたように、この発想自体がフェミニズムの運動なのです。そして今、極端なラジカルフェミニストという、一つの運動があるのですけれども、この運動そのものが、今の和歌山県の施策のジェンダーフリー施策であるということを明確に言っておきたいと思います。つまりですね、先ほど言ったように、国の基本法の策定委員会の確信犯が言った「まさにラジカルに値する」、大沢真理という東大の教授の言葉どおり、男女共同参画事業ラジカルフェミニスト運動が目標だったのだということなのです。30年前の誰も相手にしなかった運動が、日本で今、復活しようとしているのです。  その3歳児神話の否定ですね、母性本能の否定ですね、これらを実践したグループがあります。これらは親子の距離です。親子の分断をしているのです。文化、伝統、慣習の否定であります。その実践したグループは何か。オウム、統一教会、ヤマギシズムが、親子を分けた生活をさせているのであります。それは一つの縦社会の分断なのです。アメリカで何回かオカルト教団が集団自決をした。彼らの行ったのが、まさにそれなのです。縦社会の分断、そして親、子供、この社会の分断こそが、彼らの目標としていたものなのです。それはなぜか。本当に新たな社会をつくるためには、親の教えは邪魔だったのです。  木を見て森を見ず、平等を求めるばかり、他の不平等を生み出しているのです。一つの平等を一生懸命追い求めたら、大きな不平等を生み出している事実に、私たちは目を向けなければいけないと思います。あまりにも性差を考えず、男女平等、女性の地位向上を追い求め過ぎますと、子供のつながり、本当の家族の大切さを失い、ひいては日本国家の崩壊にもつながる可能性があるのであります。  私は、田辺市が作成したサイド・バイ・サイドから離れないようにお願いしたいと思います。ジェンダーも男らしさ、女らしさも、日本文化の社会、伝統、慣習からの発展であり、正しいと思う心が大切であります。その中でいろいろと考えたらいいと思います。長い人類の知恵であります。そういうところから出発しなければいけないのであります。それで、4階エレベータ前にありますこのいろんな雑誌、一旦精査してですね、取り外すものは取り外していただきたい。ジェンダーフリーの書物を廃棄していただきたい。  私は、先人の知恵を尊重していくこと、バランス感覚を持つことを、市長が今おっしゃっていただきました、本当に大変ありがたいと思っています。ゆっくりとバランス感覚を持って、このジェンダーフリーを本当に公正な目で見て進んでいただきたいと思います。  そして、今、条例化でも、各市町村で本当にこのことに気づき、やり始めている各市があるということを発言させていただきまして、本当にゆっくりと、じっくりと公正な立場で、この男女共同参画事業を素晴らしい方向にもっていっていただけることをお願いしまして、時間を超過いたしましたけれども、大変ご清聴ありがとうございました。大分抜かりました。また、機会がありましたら、発言をさせていただきます。             (19番 大倉勝行君 降壇) ○議長(森 哲男君)    以上で、19番、大倉勝行君の一般質問は終了いたしました。 休 憩 ○議長(森 哲男君)    この場合、午後1時まで休憩いたします。               (午前11時37分)             ──────────────── 再 開 ○議長(森 哲男君)    休憩前に引き続き会議を開きます。               (午後 1時02分) ○議長(森 哲男君)    続いて、15番、山本紳次君の登壇を許可いたします。             (15番 山本紳次君 登壇) ○15番(〔あけぼの〕山本紳次君)    15番、新政クラブ、山本紳次でございます。通告に従いまして、一般質問を行いたいと思います。  まず、1点目の田辺市の環境施策について質問いたします。まず最初に、各部におけるエコ製品の採用基準についてでありますが、私は以前にも「循環型社会形成に向けての取組」として、このような質問をさせていただいておりますが、今回は、本年7月の機構改革により、環境部が設置されておりますので、環境部のこれからの取組に大いに期待しつつ、今回、質問をさせていただきたいと思います。  昨年4月に、グリーン購入法が施行され、国及び特殊法人は、グリーン購入を推進するための調達方針の作成、調達方針に基づく物品の調達が義務づけられております。地方自治体においても、調達方針の作成などが努力義務として課せられているところであります。一方、事業者や国民には、環境負荷の少ない製品を選択する一般的義務があるとされているだけであります。  この法律は、国の経済に大きな影響力を持つ国の機関が、率先して環境負荷の低い物品の購入を義務づけることで、地方自治体や民間へもグリーン購入の輪を広げ、国全体の環境物品の需要を促進することが目的とされております。法施行から1年余りたつわけですが、まだまだ地方自治体や民間、特に一般消費者レベルまで浸透しているとは言えない状況であります。地方自治体が、これから率先してエコ製品を調達していくことが、この法律を本当に生かしていくことにつながるのではないかと思います。  しかしながら、現実として、今回、設置されました環境部のような担当部においては、地方自治体においても、このようなことを研究し、いろいろと取組を進めていけるとしても、他の部門においては、どうしても従来の枠組みの中で物品を採用していくことになっているのが、現実であると思われます。  エコ製品を積極的に採用していくためには、そのための一定の基準が必要であると考えます。そこで、田辺市においてエコ製品の活用を推進していくため、一定の基準を定めたものがあるのかどうか。もしなければ、これからつくっていく考えはあるのか、お聞かせ願いたいと思います。  次に、民間ボランティアとの連携についてでありますが、最近、テレビなどで、「ちょボラ」というテレビコマーシャルをよく耳にします。空き缶を拾うことをはじめ、ちょっとしたボランティアのことであります。田辺市においても、今日までこの「ちょボラ」を実践していただいている市民の方がたくさんおられます。  例えば、会津川の草刈りやごみ拾いを全くの個人的な時間の中で実践していただいている方もおられますが、近年、野焼きの禁止等により、その活動が制約されてきているのが現実であると思います。今まで数多くの方々のこのような活動により、環境美化が保たれてきたのですが、この活動が停滞してしまうと、行政の管理だけでは到底今までのようにはならないと思います。ふるさとの川整備事業で整備した会津川を草ぼうぼうの状態にしてはいけないと思います。多くの市民が、川と親しめる会津川であってほしいと思うところでもあります。  先ほど申し上げましたこのような活動をされている方々には、全くの個人レベルでの活動の方もたくさんいらしゃいます。いろいろな変化に対して、相談をもちかけることもしにくいのが実態ではないかと思います。そこで、田辺市環境部において、このような方々の各種相談窓口を開設し、民間ボランティア活動が衰退することなく、いろいろな課題を克服し、今後さらに活性化できるよう十分な連携をとっていく必要があると考えますが、当局の考え方をお聞かせいただきたいと思います。  次に、2点目の紀南綜合病院の跡地利用についてであります。今までも何人かの議員がこの問題について質問をされていますが、新病院の開院まで約2年半となった現段階での市としての考え方をお聞きしたいと思います。  最近、周辺地域などにおいても、民間の方々の間で、独自の取組が行われているように見受けられます。周辺地域住民の方々からすれば、市が跡地をどう活用するかということが、大変大きな問題になっています。このことは、市長も十分認識されていることだと思いますが、この問題は、まず直接病院を利用されていた住民の皆さん、そして、間接的に様々な取引きのあった、あるいは仕事を受けられていた方、さらには職員が利用していた小売店などあらゆる関係業者の方々にとっては密接な問題であり、特に関係業者の方々には、収入に大きく影響することもあり得ると考えます。  今までの市長の答弁では、公共施設の整備も含めて、周辺地域の活性化につながるものを市民の意見を十分聞いて、慎重に検討したいということであったと思います。前回、初山議員が一般質問されてから、約2年たった現在、新病院は、市町村合併とほぼ時を同じくして移転が完了します。そして、合併後に国からの跡地の購入、解体撤去、跡地利用事業の実施と進んでいくと思われます。つまり、合併後の新市の大きな事業になるわけであります。  やはり、地域の皆さんや田辺市民からすれば、合併後においても、田辺市として中心都市機能の充実、市街地の活性化、さらには周辺地域の活性化に寄与するものを整備してもらいたいと考えるのは当然なことでありますが、新聞報道などで、合併に関しては財政状況が大変厳しくなるとの報道があり、地域の住民の皆さんは、跡地利用に関する今後の成り行きを大変危惧されているのではないかと思います。そうしたことから、現段階で跡地利用に関する田辺市としての基本的な考え方、さらには民間活力の導入など、財源問題の対応も視野に入れた考え方をお持ちであれば、そのことも併せてお聞かせ願いたいと思います。  次に、具体的な取組についてでありますが、これも以前の市長答弁で、「市民の意見を聞きながら検討していきたい」とのことでありました。私は、周辺の住民の皆さんからすれば、できるだけ早く新たな施設を整備してほしいという気持ちは十分理解できるものだと思うところでありますが、様々な手続が必要だろうと思いますし、財源の問題も大きく立ちはだかってくるのではないかと考えております。  紀南病院が、平成17年度当初の移転ということであれば、手続的なことはよく分かりませんが、もうそろそろ具体的な取組を考えていく時期に来ているのではないかと思います。跡地利用事業が、できる限りスムーズに実施できるようにするためには、どういう形で市民の意見を聞き、どういうスケジュールで取組を進めていこうと考えられているのか、このことについてお聞かせ願いたいと思います。  以上、簡単ですが、1回目の質問を終わらせていただきます。  ご答弁よろしくお願いします。             (15番 山本紳次君 降壇) ○議長(森 哲男君)    15番、山本紳次君の質問に対する当局の答弁を求めます。  市長、脇中孝君。              (市長 脇中 孝君 登壇) ○市長(脇中 孝君)    山本議員から2点にわたるご質問をいただきました。紀南綜合病院跡地利用の問題については私から、そして1番目の問題は、担当の部長からお答えいたします。  議員もご承知のとおり、今、跡地利用の前提となる新病院の建設につきましては、去年の11月に起工いたしまして、現在は、鉄骨の組立工事を行っているところでございます。今年度中に、全体の骨格ができ上がるのではなかろうか、そういうふうな状況でありますけれども、また、医療機器につきましては、平成15年度、16年度での整備に向けて、現在では機種の選定等々いろいろな検討を行っているところであります。  このまま工事が順調に進みますと、建物は平成16年度末には竣工となる予定でございますけれども、病院は、御存じのとおり、そのほかに附帯する施設等々いろいろのもの、それから移転作業等、一定の期間も必要でございますので、平成17年度の年度当初からということはちょっと難しかろう、こういうふうな見込みであります。しかしながら、新しい病院は、紀南地域の高度医療、高次救急医療施設として位置づけられているものでありまして、地域としても待望久しいものでございますから、平成17年度のできるだけ早い時期に移転を完了したいと考えております。  こうした状況からいたしますと、議員ご指摘にもありましたように、市町村合併後の新市として跡地の購入や、跡地を利用した事業を実施することになるわけでございますけれども、そのことを十分踏まえながら、現在、田辺広域合併協議会で進められております新市の市町村建設計画の中に位置づけられるように取り組んでいかなければならないと考えています。  跡地をどのように利用するかということにつきましては、以前からも申し上げておりますように、病院移転後の周辺地域の振興に寄与できることが非常に重要でありまして、それとともに公共施設の整備も含めて、市民の多くの皆様に活用していただけるような施設を設置することができればと考えております。今後、議員の皆様方や市民の方々のご意見を十分いただきながら、慎重に検討してまいりたいと考えております。  議員からご提言がありましたように、その事業を実施する段階では、民間の活力等の導入ということも、また、実施の方法として考えられると思いますけれども、文化的な施設等々いろいろの選択肢があろうと思いますので、これらのことも含めまして、市民のご意見を聞く具体的な取組について、今年度中には庁内の準備を進め、来年度から市民のご意見を聞くための懇話会的なものを設置して、年度内には利用計画について意見集約を行いたいと考えております。  いずれにいたしましても、跡地利用の事業につきましては、まず最初の問題として、跡地利用を計画した上で、国からの払下げを申請することになりますが、用地取得や解体撤去費など膨大な費用が想定されますことから、そして、国の資産を買い取るという段階になりますと、様々な手続と協議を要することになることが予想されますので、当面、利用計画の策定に取り組んで、その上で国からの払下げについて、最大限の努力を傾注してまいりたいと考えておりますので、ご理解とご支援をお願い申し上げます。  以上であります。              (市長 脇中 孝君 降壇) ○議長(森 哲男君)    環境部長、中本政吉君。             (環境部長 中本政吉君 登壇) ○環境部長(中本政吉君)    15番、山本議員のご質問の1番目、市の環境施策についてにお答えします。  地球温暖化問題や廃棄物問題などは、その原因が20世紀型社会経済システムによります大量生産、大量消費、大量廃棄を前提とした生産と消費の構造にあると言われておりまして、この問題を解決するためにも、社会経済システムのあり方そのものを環境への負荷を配慮した持続的発展が可能なものに変えていかなければならないと思います。  このため、あらゆる分野で環境への負荷の低減に努める必要がありますが、特に私たちの生活や経済活動を支える物品や役務に伴う環境への負荷を低減する必要があり、環境物品等への需要の転換を図っていかなければならないと考えております。  田辺市では、平成12年に温室効果ガス排出抑制等田辺市実行計画を策定し、その具体的な取組といたしまして、事務用品の長期使用や有効活用、用紙類の使用量の削減を図るとともに、国の定めた特定調達品目やエコマーク等の環境ラベルを参考にしながら、グリーン購入を推進しているところであります。  議員ご質問の市各部局における環境配慮型製品、いわゆる環境物品等の採用基準についてでありますが、今のところ独自の基準は設けておりません。市の発注いたしますものには、事務用品のほかに公共工事に関するものがあるわけですけれども、その公共工事につきましては、その工作物が市民の生命や生活に直接に関連するとともに、長期にわたる安全性や機能が確保されることが必要であることから、環境物品である資材等の判断基準につきましては、事業や工事ごとの特性を踏まえながら、必要とされる強度や耐久性、機能を備えていることについて、特に留意をする必要があると考えております。  また、公共工事の環境負荷低減の方策といたしましては、環境物品の資材等の使用のほかに、環境に配慮した工法等いろいろな方策が考えられます。ライフサイクル全体にわたって、総合的な観点から検討することも必要であると考えているところであります。  今後、グリーン購入の推進体制を強化するために、温室効果ガス排出抑制等田辺市実行計画推進委員会を設けているわけですが、その推進委員会の下に推進検討会を設置し、さらなるグリーン購入の推進と職員の意識の向上、情報の提供に努めるとともに、公共工事につきましては、国の公共工事に係る環境物品等の調達の推進に関する基本方針等を参考にしながら、関係部局共々十分検討してまいりたいと考えております。  続きまして、民間ボランティアとの連携について、お答えいたします。市内には、身近な環境保全や環境美化に熱心に取り組んでおられますボランティアの皆様がたくさんおられます。例えば、環境浄化推進協議会の皆様や田辺市町内会連絡協議会、それから、それぞれの町内会をはじめ老人クラブ、婦人団体、子どもクラブ等の団体の皆様、それから事業所、さらには個人で天神崎の海岸でありますとか、会津川の河川、近くの公園や道路の清掃等を行っていただいておりまして、大変ありがたく感謝いたしております。  市が直接実施いたします環境保全や環境美化には限りがありますので、ボランティアの皆様とは協力と支援を絆にして、あらゆる面でパートナーシップを図っていかなければならないと考えております。特に個人でボランティア活動に取り組んでおられる皆様方には、その負担がボランティアとしての限度を超える場合もあろうことは十分承知いたしております。例えば、海岸や河川敷、堤防を清掃される個人のボランティアの皆様は、一昔前であれば、その清掃場所で野焼きによる焼却処分というのができたわけですけれども、現在の社会情勢や法律によりますと、清掃したごみが大変多いということに驚きながら、それを片づけたり、処分をしなければならない、そのことに大変な労力を払わなければならないわけであります。  市といたしましては、ボランティア活動に伴うものとはいえ、法律に違反したごみの野焼きを認めることはできませんし、黙認することもできないわけであります。せっかくのボランティア活動を有意義な実りのある活動として続けていただくためにも、ボランティアの範囲を超えるような過度な負担には、積極的に支援をしていかなければならないと考えております。  田辺市環境美化条例の中にも、市の責務として、情報の発信並びに活動の支援及び育成を掲げております。地域の環境を良好に維持することは、ボランティア活動に取り組まれている地域の皆様、事業者の皆様との連携なしには成り立つものではありません。環境保全と環境を目指すパートナーとして、ボランティア活動をされている皆様のごみの処分方法等の相談窓口を環境課保全係に設置し、県等の関係機関との調整を図りながら、さらなるボランティアへの支援と連携に努めてまいりたいと考えております。  以上です。             (環境部長 中本政吉君 降壇) ○議長(森 哲男君)    15番、山本紳次君。             (15番 山本紳次君 登壇) ○15番(〔あけぼの〕山本紳次君)    ご答弁いただき、ありがとうございました。  まず、1点目の環境部長からお答えいただきました答弁でございます。グリーン商品といいますか、エコ製品の採用につきましては、現実、非常に難しい部分もございますし、特に工事になりますと、安全性の問題とか、いろいろな課題があることは十分承知しているわけでございますけれども、いずれにしましても、こういう商品を採用していく必要があるというこの認識を、庁内各部局、あるいは職員の皆様それぞれが、まず頭においてそのことを考えた上で、結果として採用できないということもあろうかと思いますが、まずそのことを考えるということが大切であろうかと思います。  先ほど推進委員会の中で、これからもいろいろと検討していただけるということでございますが、特に先ほど申し上げましたように、環境部が設置されたわけでございますから、環境部が強力な指導性を発揮していただいて、このような取組が、田辺市庁内において定着し、そして先進的な地域となるように、行政となるよう取組をお願いしておきたいと思います。  2点目の民間ボランティアとの連携につきましては、本当に部長から答弁いただきましたように、いろんな各種取組、ご苦労されている方の実態も把握していただいていると思います。相談窓口を設置して対応し、連携しながら、その活動の支援、育成を図っていきたいということでございます。ぜひともこの窓口が十分な機能をして、民間のボランティアの皆様方とのさらなる活動が進展していくような、そういう取組をしていただきますようにお願いしておきたいと思います。  2点目の紀南綜合病院の跡地利用でございます。市長からご答弁いただきました。跡地利用の基本的な考え方につきましては、本当にこれからいろいろとしていかなければならないのですけれども、以前、初山議員が提言されました図書館などの文化施設、あるいは、あれだけの敷地でございますから、公共施設だけではなかなかそのスペースを有効に活用できるのかどうか。あるいは、財政的な問題も含めて、本当に疑問が残るわけでございます。民間活力を導入した中で、いろいろな取組をしていただけるように施設を整備していただけるようにお願い申し上げたいと思います。  特にあの地域の皆様方は、今、特に高齢化が進んでいる地域でございます。これから検討されるのですけれども、地域の皆様方の不安といいますか、心配としては、やはり今まで近くに総合病院があったわけでございますから、それがなくなることによって、医療に対する心配、「できれば診療所のようなものが残らないのかな」というような声もありますし、高齢化の中で、デイサービスセンターのようなものを民間活力で導入していくというようなことも考えられるのではないかと思いますが、このようなことも含めて、先ほど市長の答弁にありました来年度からですか、市民の皆様方を含めた懇話会的なものを設置して取り組んでいくということでございますから、地域の皆様方の十分なご意見を聞いていただいて、そして、この紀南綜合病院跡地の利用計画について、できるだけ早くその具体的なものが見えてくるように進めていただきたいと思います。  本当に地域の皆様方はどうなるのかということで、大変な不安を持たれているかと思いますので、どうぞこの取組について、地域の皆様方と共に、田辺市あるいは合併を踏まえて、新市の基幹となる将来的に発展できる、そういう施設ができますよう期待をしたいと思います。  以上で、私の一般質問を終わらせていただきたいと思います。  ご清聴ありがとうございました。             (15番 山本紳次君 降壇) ○議長(森 哲男君)    以上で、15番、山本紳次君の一般質問は終了いたしました。 休 憩 ○議長(森 哲男君)    この場合、暫時休憩いたします。               (午後 1時30分)             ──────────────── 再 開 ○議長(森 哲男君)    休憩前に引き続き会議を開きます。               (午後 1時53分) ○議長(森 哲男君)    続いて、8番、宮本正信君の登壇を許可いたします。              (8番 宮本正信君 登壇) ○8番(宮本正信君)    8番、新人の宮本です。議会の仲間入りをさせていただいて、初めての質問ですので、的外れ、また失礼なこともあろうかと思いますが、よろしくお願いいたします。  さて、早速本題に入らせていただきます。今回、市民の長年の悲願であり、また小泉内閣の構造改革の注目の一つになっております高速道路問題について、3点ばかりお聞きします。道路関係四公団民営化推進委員会が出した中間報告の中に、高速道路未開通区間の「凍結を含む再検討」の文言が盛り込まれたことが、新聞、テレビで盛んに議論されているのは、皆様ご周知のことであります。「採算性の見込めない道路は取りやめるべき」また、「工事進捗率50パーセント以下の区間は建設しない」などといった暴言にも等しい、厳しい意見も出ました。今までひたすら高速道路開通を待ちわびていた地方関係者の願いを踏みにじる報告に対して、全国各地から反発の声が上がっております。  そんな中で、当地方関係の近畿自動車道紀勢線は、御坊・南部間は工事進捗率68パーセント、南部・田辺間5.9キロメートルにおいては、4パーセントという状況の中で、田辺の関係地区においては、それぞれ地区対策委員会を設置して、予定どおり事業が運ぶよう協力体制をとっている中で、田辺西バイパスとの関連で、一番作業の遅れていた稲成地区についても、新たに用地委員会を設置して、鋭意努力しているところであります。  地元地権者におきましても、「せっかくの先祖伝来の土地を手放すのは惜しい。しかし、長年の夢、公共のため仕方がない」、こういった寛大な気持ちをお願いしている最中に、いろんな混乱する報道もある中で、「何度会議を持って話し合っても、田辺までこないんとちがうか。無駄とちがうか」こんな不安な意見も出始めています。こういった状況の中、県議会では、9月10日全会一致で建設促進の意見書を提出、市議会でもそういった動きが出ていますが、バイパスも含めて当局の取組姿勢をお聞かせ願いたい。  二つ目は、平成15年度南部インターチェンジ開通予定に伴い、県道秋津川田辺線、また県道上富田南部線がアクセス道路として計画されているが、田辺バイパス稲成ランプ付近は、南部方面、また芳養谷地区民等、多くの市民の通勤・通学路として、現状でも混雑しており、特に朝夕の通勤時間帯には、200メートル上のJA紀南稲成支所付近まで車が渋滞している中で、より一層増大するであろう交通量に対して、稲成小学校の児童の通学路、また住民の生活道路としての交通安全対策をお聞きしたい。  三つ目は、経済効果としての費用便益比、また、田辺バイパスへ接続してこそ、渋滞が初めて解消されるという交通事情を勘案しても、予定どおり平成19年度中には、是が非でも田辺インターチェンジが開通すると私は信じておりますが、文字通り和歌山、紀南の玄関口となったときに、今、白浜方面への観光客が年間200~300万人訪れると言われる中で、これをどう生かすのか、地場産業の低迷、企業の誘致が見込めない中で、田辺の経済活性化にならないのか、若者の定着するまちづくりへ生かせないのかという点であります。  少し私の考えを述べさせていただきます。見回してみれば、都会の人たちにとって田辺は素晴らしい自然の宝庫です。天神崎、石神梅林、奇絶峡等々、そして、特に県立自然公園ひき岩群、ふるさと自然公園センターには、広い駐車場もあり、春先には大阪からロッククライミングを含めた体験型観光を楽しんだとの情報もありました。  また、扇ケ浜養浜計画については、平成15年4月駐車場完成、海水浴場については、一期工事は、平成17年度完成予定ではあるけれど、厳しい財政状況の中で、二期工事についてはめどが立っていないとお聞きしております。しかし、これは完成すれば素晴らしい集客場、観光スポットになると思います。  また、インターチェンジ付近へ直販所を設けて、地元の梅、ミカン、なんば焼、干物などの農林水産物や名産品を販売するといった方法などはいかがなものか。5~6年先ということになれば、合併もからめた展望もしなければならないが、新市になれば、観光スポットを線で結んだ長期滞在型の観光も考えられるが、今からそういった観光客誘致のための計画についてどう考えるのか、お尋ねいたします。  以上です。よろしくお願いします。              (8番 宮本正信君 降壇) ○議長(森 哲男君)    8番、宮本正信君の質問に対する当局の答弁を求めます。  市長、脇中孝君。
                 (市長 脇中 孝君 登壇) ○市長(脇中 孝君)    宮本議員から高速道路の問題についてご質問をいただきました。(1)の問題は私から、あと担当の部長からお答え申し上げます。  先日、議会の冒頭のごあいさつでも申し上げましたけれども、先ごろ国の道路関係四公団民営化推進委員会から出された中間報告でございますけれども、道路関係四公団の新たな組織体制とか、その採算性の確保などということと併せて建設中、あるいは事業の施行命令が出ている高速道路についても凍結だとか、それから規格の見直しなどを含む再検討を求めるという、高速道路を待ち望む地域にとっては、大変厳しい内容の中間報告がなされております。  最終報告は、年末に出されることになっておりまして、その結果に基づいて、中央でいわゆる今の施行命令が出されている道路、あるいはこれから工事に係る道路、そういったことに対する洗い直しがなされるのであろうと、こういうふうに見ているところでございますけれども、いずれにいたしましても、安易な予断は許されないな、こういう思いでございます。  議員が今おっしゃいましたように、身近な状況から申し上げますと、御坊・南部間が全体の工事の進捗率は68パーセントで、平成15年度のできるだけ早い時期に供用開始を目指して、取り組んでいただいているところであります。この事業については、私は凍結とかそういうふうなことはあり得ない。あそこまでできているものを凍結されるということはあり得ないと、私は思っております。  そして、この南部・田辺間の事業でありますけれども、日本道路公団の平成14年度の予算が全体で前年度に比べて3,000億円減ということになっておりまして、こういうことから、用地費も非常に厳しい状況であったのですけれども、今年の4月下旬に、国土交通省、それから日本道路公団に対しても、平成14年度の用地費の満額確保、それから早期整備について要望活動を行いました。  そして、用地費につきましては、ほぼ満額確保ということになって、現在、この田辺市域におきましても、平成13年度は中芳養地区で100パーセントの契約率、それから現在、芳養地区でも地権者数にして、約80パーセントの用地取得を終えております。稲成地区につきましては、格差協議を行っておりまして、9月末には単価発表を行う予定で、全国的に見ましても、異例の速さで用地取得が進んでおりまして、このことは、地域の方々の高速道路へのご理解と期待の大きさからのものと、そういうふうに考えているところであります。  また、工事の詳細設計につきましても、発注を既に行っておりまして、一部の新聞報道では、国土交通省と道路関係四公団は、平成15年度予算で、高速道路の建設続行を前提に、前年度並みの9,160億円の概算要求をする方針を決めたということから、南部・田辺間につきましては、平成15年度から工事に何とか着手してもらえるように、これから努力をしていかなければならない、そういうふうに思っているところであります。  一方、田辺・白浜間につきましては、平成15年度から設計協議に取り組む予定で、作業を進めているところであるというふうに伺っている次第でございます。こうした状況下にございますけれども、現在、一部のマスコミ等からも、あたかも高速道路が不要な施設とか、無駄な公共投資であるかのような報道もされているような状況でございますけれども、この民営化推進委員会の中には、本当に道路の採算性だけを重点に置いて、地方の道路整備ということに全く理解を示しておられない大都市中心の道路整備を主体にしている議論がなされている傾向が強く感じられるのでございます。  議員もおっしゃいましたように、長年にわたって、私どもはそれに期待をいたしてまいりました。そして、ガソリン等を通じて長年その道路財源も我々は負担をしてきたところでありますけれども、ようやくこの地方にも高速道路のつち音が聞こえる間際になってきた矢先でありまして、こういう高速道路の建設に大きなブレーキがかかっていることについては、非常に強い危機感を持っているところであります。  関係地域の皆様方のご協力をいただきまして、そして市自体の問題として、高速道路室を整備し、そして用地の取得のために職員を派遣する。そして、地籍調査も行う。工事用の道路の建設、高速道路の建設については、議員各位のご理解を賜りながら、万全の取組をいたしてきたと自負しておりますだけに、今、田辺市としては、何としても当面、南部・稲成間はもとよりでございますけれども、施行命令の出ております稲成インターから白浜間、そしてさらに南へと事業を推進していかなければならない、そういう田辺市には責務があると、そういうふうに考えているところであります。  最近の活動といたしましては、去る8月21日に近畿自動車道紀勢線、舞鶴若狭自動車道、中国横断自動車道姫路鳥取線の3路線で、「地方の高速道路の整備に関する緊急提言」を、そして高速自動車道紀南延長促進協議会、紀勢自動車道建設促進三重県期成同盟会と合同で「近畿自動車道紀勢線の整備に関する緊急提言」を国土交通省、それから日本道路公団、道路関係四公団民営化推進委員、与党議員に対して行ったところであります。  また、去る9月13日には、那智勝浦町におきまして、高速自動車道紀南延長促進協議会として扇国土交通大臣、古賀自民党道路調査会長に対して、高速道路の必要性とその促進について、知事と共々その陳情をいたしたところであります。いずれにいたしましても、今後、市町村合併も控える中で、新市のあり方について、現在、協議中でありますけれども、私どもが目指す地方分権型で豊かな社会を築くためにも、人の交流、物資の流通は必要不可欠でございますし、本当の意味で、地域振興の基盤となるのは高速道路と考え、今まで官民一体となって順調に行われてきたことが、足踏みすることなく、これからも計画的、かつ着実に整備が進められるよう県、近隣町村と連携を図りながら、国や関係機関に対して、今まで以上に強く働きかけていくことが、今後の最優先課題だと考えておりますので、議員の皆様方のご理解とご支援をお願い申し上げる次第であります。  以上であります。              (市長 脇中 孝君 降壇) ○議長(森 哲男君)    建設部長、矢倉靖彦君。             (建設部長 矢倉靖彦君 登壇) ○建設部長(矢倉靖彦君)    宮本議員ご質問の高速道路問題についてのうち2点目のアクセス道路としての交通安全対策について、お答えいたします。  県道秋津川田辺線が朝夕の通勤時間帯や特に週末における国道42号の迂回路として利用される現状のため、交通混雑を起こしている状況は、市においても把握してございます。平成15年度に南部までの高速道路が供用開始されると、現状のままですと、さらに交通混雑が予想されます。  議員ご質問の田辺バイパス稲成ランプからJA紀南稲成支所までの安全対策についてでありますが、地域住民の安全を確保するために、交通混雑が予想される稲成地区の稲成小学校下の別庄橋交差点と大坊上り口の交差点に信号機を設置していただけるよう警察の方に要望しております。  また、高速道路が南部まで完成する平成15年度までに県道上富田南部線のうち、中芳養古井橋から大坊上り口までの区間、延長約2,300メートルの改良が完了するよう県で進めていただいております。なお、今後、高速のアクセス道路の安全対策については、関係機関と協議をしながら対応策を検討してまいりたいと考えておりますので、ご理解のほどよろしくお願い申し上げます。  以上です。             (建設部長 矢倉靖彦君 降壇) ○議長(森 哲男君)    経済部長、平本寿男君。             (経済部長 平本寿男君 登壇) ○経済部長(平本寿男君)    宮本議員ご質問の3点目、田辺インターチェンジ開通に向けての観光客誘致施策について、お答えさせていただきます。  議員が述べられるとおり、田辺市には、海、山の恵まれた自然資源や長い歴史の中で培われ、そしてはぐくまれてきた数多くの観光資源がございます。山合いに広がる紀州田辺梅林、自然散策や観察教室に適した奇絶峡やひき岩群、またナショナルトラスト先駆けの地であります天神崎のほか、現在、整備中の扇ケ浜養浜事業におけるビーチなどの自然体験を満喫できる資源、それに加えて田辺の三偉人と言われております武蔵坊弁慶や南方熊楠翁、植芝盛平翁をはじめとして、歴史的遺産も豊かであります。  こうした観光資源を活用して、今、求められている、自らも体験できる観光ということで、地域の産業を生かした梅もぎ体験や備長炭炭焼き体験、その風鈴づくり体験、また、ひき岩群の自然を利用した自然観察教室などの体験型観光に関係機関、団体、地域共々力を入れ、観光客の誘致に努めているところでございます。  高速道路が南伸し、田辺インターチェンジが開通されることになりますと、当然のことながら、観光客の増加も期待されます。特に京阪神方面をはじめとして、都会との距離が短縮されることになり、従来より言われてきた旅行商品の低廉化、近距離、旅行日数の短さという、いわゆる安い、近い、短いという三つの条件が整えられ、多くの方々が、自然が豊かでいやしの地とも言われている当市を訪れられることと存じます。  こうした中で、議員からもご提言ございましたように、合併後の新市の観光を考えたときには、田辺市の持つ資源と周辺広域の持つ資源が結び合わされ、一体化されることにより、観光立県を銘打つ和歌山県内においても、一自治体としては最大規模の観光エリアとして注目されることになります。また、紀南の地には、梅やミカン、なんば焼、銘菓など多くの名産・特産品のほか、魚介類、山菜類など新鮮な健康食材も多く産出しております。  こうした地場産品と観光が結びつくことによって、さらに魅力あふれる観光地としての価値が高くなるだろうと考えているところであります。田辺市といたしましては、平安の時代より、交通の要所として、政治、経済、文化の中心地として栄えた町であり、広域の入り口としての役割を果たしたことをかんがみ、今後は、紀南の観光地への玄関口として、さらに広域観光活動の拠点としての役割を踏まえ、その役割を積極的に果たしてまいりたいと考えておりますので、ご理解を賜りますようお願い申し上げます。  以上でございます。             (経済部長 平本寿男君 降壇) ○議長(森 哲男君)    8番、宮本正信君。              (8番 宮本正信君 登壇) ○8番(宮本正信君)    一つ目の高速道路建設促進の取組につきましては、改めて市長の決意をお聞きいたしました。と言いますのも、9月の初めでしたか、森議長をはじめとして、何人かの市議会議員とで二階代議士と話し合う機会がありまして、その中で、代議士も、「とにかく私も中央で一生懸命頑張る。しかし、いちばん大事なのはやっぱり地元の盛り上がりが必要不可欠である」、そういうお話もいただきましたので、今後、市長が先頭に立って、より積極的な取組をよろしくお願いいたします。  それから、二つ目のアクセス道路の交通安全対策につきましては、これは何年も前から地元の町内会、また育友会の方から陳情いたしておりまして、ただいま建設部長の方から、特に別庄橋の信号について、強力に市役所も警察関係当局の方へ陳情するというお答えをいただきましたので、今後、地元と共に積極的な働きかけをよろしくお願いいたします。  それから、三つ目の観光客誘致計画につきましては、これは長期展望ということですので、本日は具体的なところまで言及ということにはいきませんけれども、これはせっかくのチャンス、豊かな資源、自然を絵に描いた餅に終わらせることなく、厳しい財政状況というのは、これは少しずつ勉強させていただいて分かってもきておりますが、何とか積極的な投資を必要とする。それでなければ、経済浮揚というのは考えられないと思いますので、今後、思い切った予算もひとつよろしくお願いしたいと思います。以上です。  今回、私にとりまして、大変良い経験をさせていただきました。先輩、同僚議員、また、市幹部職員の皆様の今後ともより一層のご指導をよろしくお願いいたします。  ありがとうございました。              (8番 宮本正信君 降壇) ○議長(森 哲男君)    以上で、8番、宮本正信君の一般質問は終了いたしました。  お諮りいたします。  本日の会議はこの辺にとどめ延会し、明9月21日から23日までの3日間は休会とし、9月24日午前10時から再開いたします。  これに異議ありませんか。              (「異議なし」の声あり) ○議長(森 哲男君)    異議なしと認めます。  よって、さよう決しました。 延 会 ○議長(森 哲男君)    それでは、本日はこれをもって延会いたします。               (午後 2時21分)  地方自治法第123条第2項の規定により署名する。   平成14年9月20日                    議  長  森   哲 男                    議  員  佐 井 昭 子                    議  員  5番 山 本 紳 次                    議  員  松 下 泰 子...