○議長(森 哲男君) この場合、
事務局長をして諸般の報告をいたさせます。
議会事務局長、
木村一美君。
(
議会事務局長 木村一美君 登壇)
○
議会事務局長(
木村一美君) 報告申し上げます。
本日付、田総第751号をもって市長から請願事項の処理状況に係る資料の送付がありました。お手元に配付いたしております。
以上であります。
(
議会事務局長 木村一美君 降壇)
○議長(森 哲男君) それでは、日程に入ります。
◎日程第1
一般質問
○議長(森 哲男君) 日程第1
一般質問を行います。
15番、
大倉勝行君の登壇を許可いたします。
(15番
大倉勝行君 登壇)
○15番(
大倉勝行君) 15番議員でございます。質問に入ります前に、議長のお許しを得まして、皆様にご通告した中で、4番目にその他としまして、食中毒ということについてですね、少し皆さんとともに考えてみたいと思いますので、発言をさせていただきます。そして、プラスですね、昨日のいろいろな
一般質問を聞きましての感想なりを少し言わせていただきたいなと思うので、お許しをいただきたいと思います。
それでは、通告に従いましてですが、2番を1番に変えまして、最初に梅生育不良の問題についてから入らせていただきます。
昨日であります、市長の
出馬表明を聞かせていただきました。力強く来期もやらせていただきたいと言われておりました。そして、その
出馬表明の発言の中で重点的に行っていきたいというのがありまして、1番に、
広域市町村の合併問題、そして、2番目に梅枯れ問題の
完全解決、3番目に
公共下水道、4番目になりますが、産業廃棄物処分場問題を精力的にやっていきたいという形で
出馬表明をされたわけであります。
梅枯れ問題の
完全解決の発言の中で、「梅に関しては、梅の生産農家だけではない、和歌山県全体の問題である。全身全霊をかけてやる」と高々に、この議場におきまして、公に宣言をされたのであります。市長の
出馬表明の発言が終了したときに、私の議席の近くで、「素晴らしい
出馬表明だった」と、誰が言ったのか知らないけれど声が聞こえてまいりました。私も、市長がやりたいという中の2番目に梅の問題を入れていただいたので、大変うれしく思ったのも事実であります。本当に力強く梅の
完全解決を宣言していただいたのであります。我々農家は、一生懸命、今、梅の問題で頑張っている仲間がいるのでありますけれども、その仲間たちに聞かせてやりたいなと、本当に思いました。彼らが聞いたら、大変喜んだと思いますし、涙を流して喜んだ者もいるのではないかと、そのように思ったわけであります。仲間に聞かせてやれなかったのが誠に残念でありました。
本題に入りたいと思います。昨年の9月に
芝峰議員の
一般質問に答えて、「
ばいじんを
関西電力に求める。灰を出してくれと、田辺市は
関西電力に求める」ということを市長は言われました。その後、市はどういう行動をとったのでしょうか。そして、どういう結果を出してもらったのか、関電にですね。そして、今後はどういうようにするのか、その市の心構えはというのを少し聞かせていただきたいと思います。そして、昨年には、市は
関西電力に
ばいじんを求めるとありますが、県に対しては、あまり要求をしていないのですけれども、県に対して、力を貸してほしいとか、あるいは関電に対して、力強く何かを言っていただきたいという、県に対しての発言はするのかどうかということをお聞かせ願いたいと思います。
2〜3カ月前であります。
皆さんご存じの梅農家のグループがですね、梅の
期成連盟をつくっているのですけれども、その
期成連盟の中心になっている役員さんたちが、
木村和歌山県知事に面会を求めました。その席上、知事は、「梅の生育不良は、
ミツバチに可能性があると、私は聞いたよ」と、知事は言ったそうです。農家の人たちは、その話を聞いて大変怒ってましたし、がっかりしていました。まあ皆さんも分かると思うのですけれども、
ミツバチというのはどういうことかといいますと、ならせ過ぎということですね。梅の実がなるためには、
ミツバチの交配をしなければいけないから、
ミツバチを飛ばして、交配の促進をするのです。「それが原因だと言っている人がいるよ」と、知事は
期成連盟の人に言ったのです。
でも、皆さんよく考えていただきたいのですけれども、
ミツバチが原因ならですね、簡単なんですよ。原因でないか、原因であるかというのは、すぐに解決するのですね。なぜかといいますと、
ミツバチを飛ばすのを止めれば、1年で解決しますね。
ミツバチを交配しなかったらいいのですから、1年で結果は出ます。そして、衰弱病には、
ミツバチを何ぼ飛ばしても実がならない、
ウソナンっていう木があるのです。我々は
ウソナンって言うのですけれども、実のならない南高もありますね。何ぼ
ミツバチで交配をしても、実がならないのです。その木が枯れている事実がたくさんあるのです。そして、実のならない、梅の衰弱病というのは、実のならない小さな木、2〜3年の木が枯れているのです。まだまだいろいろあります、
ミツバチでないという理由は。この三つをとっても、誰でも理解できるのです。そう思いませんか。これはもう簡単な話で、
ミツバチでないということはすぐに理解できるのです。百姓は、もうそんなこと分かっているのです。
僕はその話を聞いて、知事は本当に
ミツバチだと思っているのかなと、不思議に思っています。知事は京大卒ということなのですけれども、もしそれが、そういう形であればですね、僕も京大に入れたのではないかなと、そのように思っていまして、何か理解できないというのが、不思議に思うのであります。そういうわけでありまして、決して京大に入れると言ったのと違いますけどね、そのように思います。誰もがですね、小学生をばかにするわけではないのですけれども、小学生でも理解できることを、誰が知事にこんなことを耳に入れたのかと私は本当に疑問に思うわけですし、腹立たしい思いがあります。もしかしたら、県の職員だろうかなと、そのように思います。
そうですね、最初に知事に接して、この梅の衰弱病のことを最初に入力するのは、やっぱり県の職員さんが近いのではないかなと、私の想像ですけれども、そういうことを思うわけです。何年か前にですね、
県議会議員に、県の職員さんが、これは分かってるのです、誰が耳に入れたかって、「モグラだ」と言ったのです。衰弱病の原因がモグラだということを耳に入れた人がおりまして、その県会議員はまともにとっているのです、モグラやて。モグラで衰弱病になるはずがないです。きちんとモグラを囲って、入らんようにしてしまったら、そんなものすぐに1年で解決しますよ。そんな簡単なものじゃないということを言いたいです。
それとプラスですね、この間、知人が大変私のことを心配してくれていました。この間も
期成連盟のあいさつの中で言ったのですけれども、これは本当にあった話ですから、冗談じゃないですから、聞いてくださいね。その知人は、「大倉君、このごろ1人ぼっちなんだってね」と言うのです。「今はもう誰もあなたを相手にしていない、あなたの言うことを聞くのは、もう誰もいないということを聞いたのだけれども、大倉君大丈夫か」という形で、私に言いに来てくれたのですね。心配してくれているのですよ。どうもそのうわさが南部辺りでどんどん広がっているみたいです。私は別にどうってことはないのですけれども、広がっているのです。
私も同じようなことを聞いたことがあります。それは、上富田の
期成連盟の役員さんが、「もう百姓も誰も彼を相手にしないよ。そして、彼の言うことを聞く者は誰もいないよ」というのを私は直接聞いたことがあるのです。同じことなんですね。誰かがどうも、どういうことか分からないのですけれども、変なうわさというか、誰かが言ってるのです。何かの目的で、とんでもないことを言いふらしている人がいるのです。私でしたら、笑い事で済ませるかもしれないのですけど、知事にしょうもない意見を入れるのは、これはとんでもない話だと思います。知事の場合は、和歌山県のナンバー1ですから、大変な権力があるのです。知事の思いによって、ひとつの政策が右か左か、コロッと変わったりすることも事実ですし、どうも県のああいう組織の雰囲気を見てみますと、知事の意見はすごい。そのときに、こういうでたらめを最初に耳に入れるのは、大変腹立たしいですね。こういうことでは、梅枯れ問題は本当の意味での
完全解決はあり得ないと、私自身思うのであります。
県の職員が耳にいれたのか私も分からないのですけれども、知事に、簡単にこの誤解を取り除くにはどうしたらいいのかなと、私自身思います。でも、知事であっても人間であります。人間が一度思い込むと、なかなか考え方が変わらない、大変なものだ、困ったものだと思います。どうしたらよいのか、良い案があれば、この辺ちょっと市にでも聞いてみたいなと思うので、案があれば教えていただきたいと思います。
そして、この梅枯れ問題の今日の本番はこれからであります。3月4日に梅の
期成連盟の3回目の総会があったわけです。その席で、講演会をやったわけでありますけれども、講演の先生がこういう話をしておりました。「関電は、今、御坊の火電に
脱硫装置をつけていないのです。つけていない理由は、きれいな原油を使っているから。そのきれいな原油というのは、硫黄分が0.1パーセントです。1000分の1パーセントのきれいな原油を使っているから、
脱硫装置は必要ない」と、そういうことを言っていたのです。しかし、いろいろ梅農家が、お前疑わしいよという形で、「
脱硫装置をつけてくれ」という意見が上がってきました。そして、田辺市、我々市議会もそうでありますけれども、農協、それらの者が一緒になって、「
脱硫装置をつけてくださいよ、皆疑っていますよ」ということで、県の指導もあって、関電は
脱硫装置をつけるような決定をしました。1、2、3号機がありまして、その3号機だけですけれども、今現在、「
脱硫装置をつけます」という形で、もうそろそろ工事が始まるようになっているのです。
ところが、講演会の先生いわく、3号機に
脱硫装置をつけると、硫黄分の0.1パーセントの原油をですね、1パーセントの原油に、100分の1パーセント硫黄分のある悪い、粗悪な原油に変えるというお話を先生から聞いたのです。「それ変えるらしいよ」と言うのです。それが本当かどうかということなのです。我々は「きれいな原油でも、ちょっと疑わしいから、
脱硫装置を取り付けてくれ」と言ったのです。それで終わっているのです。市議会もそうなんです。田辺市も農協もそうです。県の指導もそうなんです。ところが、「
脱硫装置をつけたらよりきれいになるから、いいやろう。だから粗悪な油を使ってもいいはずやということで、今度、関電が使おうとしているよ」と言うから、とんでもない話だと、私は思うのであります。本当かどうか、もし本当なら大変なことであります。いくら何でもそんなことは、私はあり得ないと思うのでありますけれども、もし本当ならばめちゃくゃでありまして、おかしいのでありますから、その実態をひとつ教えていただきたいと思いますので、よろしくお願いします。
そして、例えば、今の話が本当ならば、0.1から1パーセントに、一桁上がるのですけれども、きれいな原油から粗悪な原油に変えるという、このことが本当ならば、田辺市は県に対して、あるいは関電に対して、どのような行動をとるのか、どのような発言をするのかということを教えていただきたい。昨日、市長は、来期の
出馬表明をされたですね。2番目に梅対策を入れていただいた。市長の農家に対する
メッセージをいただきたい、力強い
メッセージをいただきたいと、そのように思います。そして、プラスですね、昨日、
熊野議員が
石原都知事のことを例に出して、少し話されていたのですけれども、私は都知事と市長を決して比べたりはしないのですけれども、ちょっとだけ例に出して、失礼なことは言わないのでありますから、聞いていただきたいと思うのでありますけれども。
都知事は、次から次へと政策を出されました。
外形標準課税とか、
ディーゼル車の
排ガス対策、米軍基地の返還、カジノ、羽田空港の国際化ですね。そして
教育改革等々、いろいろと発案したのですけれども、私自身は、知事は自分の発案もあるだろうけれども、全部が全部自分の発案ではないと思うのです。それだけ幅広いこともないと思うのです。やっぱり周囲のブレーンがある程度、知事はこういうふうなことを欲している、期待している、だからこれなどどうですかといろいろと知事に持ってきて、やりたいことをやらせてあげたいという形で、知事の方向性をブレーンが考えて、ひとつの行動をとったと思うのです。市もそうだと思います。こういう形で、今日は市長と当局も加わると思うのですけれども、この0.1パーセントから1パーセントということについて答えてもらって、私はここで、市長の
発言プラス当局の発言を、市長の梅に対する来期の方向性だと、そうとらせていただこうと、そのように思っています。期待していますので、この点についての市長の発言をお願いいたしたいと思います。
それで、もう一つですね、この梅問題はこれで終わりまして、21
世紀教育新生プランというのがあるのですね。なかなか長い問題ですけれども、今年2月2日
町村文部科学大臣から各県市町村の教育長に対して、必ず放送を聞くようにと事前に通告をいたしまして、
文部科学大臣が21
世紀教育新生プランなる
緊急アピールがあったということを私は聞きました。これはどんなことかなというふうに思ったのでありますけれども、最初、皆さんに、県あるいは市町村の教育長に「聞きなさい」という形で、事前通告してから伝えたというのですから、終戦の直前の天皇陛下の玉音放送なんかと同じように思いまして、よほど何か大変なことを
文部科学大臣は伝えたかったのではないかというように思って、大変興味があります。その内容は何だったのか。何か今までと違うこと、変化したことがあったのか、
文部科学大臣が言ったことにあったのか。そして、
町村文部科学大臣がいちばん伝えたかったことは何なのかということを聞かせていただきたい。その
文部科学大臣のアピールについて、田辺市教育長はどういう見解を持ったのか。そして、
文部科学大臣の発言を各学校長に、そして教職員にどのように伝達しようとしているのか、ひとつお願いいたしたいと思います。
そして、3番目に、卒業式に参加をしてという形で、ひとつの項目をもらいました。高校の卒業式と中学の卒業式に参加してまいりました。高校は初めてだったのです。長男がちょうど高校3年生だったのと、長女が中学3年生だったので、私もPTAとしまして参加をしました。中学校に関しては、毎年参加してますので、あんまり心配してなかったのですけれども、高校のことが少し気になっていました。といいますのは、去年の高校の卒業式を人から口伝えに聞いていたものですから、ちょっと心配があったのです。
別にこれは質問ではないのですけれども、ひとつ皆さんに報告という形で話させていただきますと、大変心配というより興味があったのは、去年の卒業式の内容を知ってましたので、長男が行っている高校では、昨年の11月に
学年委員会を開きまして、申入書を書きました。今日はコピーしてこようと思ったのですけれども。そして、申入書を作るに当たり、3年生の
PTA役員を30名程度の皆さんを招集いたしまして、僕は委員長じゃないのですけれども、委員長がちゃんとした卒業式をさせてやりたいと。ですから、皆さんの意見を聞かせていただきたいという形で3点、君が代、そして国旗のある卒業式をしてくださいと。子供たちには、国歌の指導をしてください。そして、演奏は、学校の校歌と同じ演奏方法をしてください。その意味付けも指導してください。そして、教職員の先生方は、公務員として恥ずかしくない態度で卒業式に臨んでいただきたいと、自覚ある態度で臨んでいただきたいという、一人の反対もなく全員一致で申入書を作成しまして、高校に持っていったのでありますけれども、残念だったのですけれども、ピアノ演奏はされないで終わってしまったのです。
なぜピアノ演奏をお願いするかといいますと、校歌と国歌に一つの差がありますと、片やピアノ演奏と片やテープになりますと、何か皆さんに意図をしてるのじゃないかと。なぜ差をつけるのかと、皆さんにひとつの意図をしてるでしょう。もしかしたら、こっちは大事にしてもいいよ、こっちは雑に扱ってもいいよという意図かもしれないし、とる人は別ですけど、そういうことのないように、同じ演奏方法でしていだだきたいというのですけれども、なかなか申入れがなされませんでした。3月7日に、県の教育長に会いまして、何もしていただかなかったと言うと、「4回練習した」と言われたのです。「練習して頑張っていたよ」と言われたのですけれども、それも結局うそだったのです。一度前の日にちょっとテープでみんな歌えよと一度だけの練習といいますか、そういう形で終わったそうです。誠に残念だったです。
しかし、中学校では、ビシッとされてまして、大変いい卒業式であって、しかしその中での反省は、父兄は誰も君が代を歌ってないのです。寂しかったです、僕一人だけ大きい声で歌ったのですけれども、問題はやっぱり家庭にあるなということを痛感したわけでありまして、これは何も答えをもらうつもりはないのですけれども、ひとつ皆さんにそういう卒業式だったですよという形で聞いていただきました。それはそれで結構だと思います。
それに、食中毒、議長のお許しをいただいた食中毒の質問であるのですけれども、皆さんは田辺周辺で食中毒が発生し、そして、まだまだ起こる可能性があるというのを知っていますか。今年の1月20日、そして2月9日に発生したのです。同じところで発生しました。同じ食事を食べたからですね。熱が出て、腹をこわしたのであります。その二つがなぜ起こったかといいますと、軽い症状だったのですけれども、同じ人が来て2回とも同じ症状が出たから、これはおかしいのではないかという形で、ちょっと調べてみようということで、その店の主人が保健所に行ったそうです。でも友だち関係だったので、皆で相談したら、「どうも生カキがおかしいで」ということで、主人が生カキのサンプルをまだ保管していたので、保健所へ持っていって、そして腹痛を起こした人たちの便をとったりしました。そして、原因が分かるまで3日間の営業停止をしたところ、カキから、そしてお客さんからSRSVという小型球形ウイルスが発見されて、厚生省も食中毒菌と認定している菌が発見されたわけです。これで原因が特定されたのでありますね。
そして、その原因は、広島産のカキですね、生食用という指定のカキだったのであります。今、その店の主人は、客との間で補償問題まで発展して、大変なことになっているわけでありますが、「それはそれで仕方がない」と彼は言っているのであります。それで彼は、「広島のカキは責任がないのか、すべて食中毒を出したその店にあるように客に思われているから大変不本意だな」という話をしておりました。そして、「食中毒は、保健所では、原因が生カキであるということは分かっているのに、広島産が危険だということを皆さんに周知してくれない。そのまま野放しにしている」ということです。そして、そういういろいろ話をしている間に、隣の町で、この町名はもうよしますけれどもね、スーパーで買ってきて、自宅で食べた人たちが、数人同じ症状で病院に通っていることが分かったのです。それも広島産のカキでSRSVでありました。
SRSVというのは、やさしい食中毒菌であるのですけれども、やさしい菌といいますか、人によって、食中毒が起こったり、起こらなかったりするそうでありまして、そしてそれが広島産のカキに入っている、広島産全部ではないのですけれども、一部に入っているというのです。そして、三陸産のカキには、それがないそうであります。しかし、カキは生食用と生食用でないもの、火を通さなければだめですよという、値段にはこんな差があって、そして消費者側も、どっちが売れるかといえば、生食用が安全だと思って、生食用が売れるそうであります。私もそうでありますが、彼の疑問は、保健所は食中毒菌を持っている広島のカキをなぜ野放しにしているのだろうかということです。
原因が分かった時点で、発表すべきだと思います。和歌山県の保健所は、和歌山県民に知らしめる義務があるように思うのです。やっぱり県民の命を守るのは、こういう形の行政だと思うので、なぜ野放しにしているのかなと。スーパーの店頭から広島のカキを排除していたならば、少なくとも隣町の人たちの食中毒はなかったのではないかと、そう思います。今もこの広島産のカキは、田辺市内で生食用として売られているのであります。
今現在、保健所は、この主人とか私も言ったのですけれども、いろいろと言われて、マスコミに発表したのでありますけれども、マスコミはそのことを発表しましたが、広島産とは発表してないですね。田辺市民は誰も知らないのであります。そのことについて、田辺市の市民の健康を守る健康増進課は、このことをどのように思っているのか。どういうふうに行動しようとしているのか、一回このことを聞かせていただきたいのであります。田辺市民の命を守ろうとするのは、やっぱり田辺の行政でもあるような気がするので、その辺をお願いします。和歌山県民として、田辺市はですね、保健所にこれらのことを何か言えないのかということをひとつお願いします。
それで、ここに保健所の検査項目でSRSVが原因だったというコピーまでしています。原因ははっきりしています。そして、彼が広島まで電話をかけて、「おまんとこの生カキを食うたらあたった」って言ったら、広島の人は、「生のカキを食いたいと思うのなら、食中毒も覚悟の上で食わないかん」と言ったそうですね。それで、保健所へ行っていろいろ話をしたら、「営業妨害になるやないか」ということで怒られたそうなんです。広島の営業妨害と和歌山県民の命とですね、どういうはかりにかけているのかなと。広島から営業妨害で怒られて、もしかして、それはいろんな形で大変なことになるかもしれん。しかし、彼は広島県民でもないですし、和歌山県民で和歌山の公務員である以上、その辺の考えは私には理解できないのが、ひとつはあるわけなんです。県の職員は、和歌山県民の命を守るために働いてこそ当たり前の話であって、田辺市の職員は、田辺市民のために働いてこそ、これ公僕というのですけど、それは当たり前の話であるので、ひとつその辺のことを聞かせていただきたい。どうするのかということを聞かせていただきたいと。
えらい長くなってまいりますけれども、もう一つですね、このことは揚げ足を取るようで大変悪いのでありますけれども、昨日、市長が天野議員の質問で、こういうことを言っておられたのです、「ジェンダーフリーは必要だ」と。ジェンダーというのは、社会的環境によって作られた性別という形で、資料を持ってきたらよかったのですけれども、それはやっぱりなくしていかないといけないという趣旨の発言をされたのであります。これは今、資料を持ってきてないので、再質問のときに、もう一遍言いますが、その内容は、私は男らしさ、女らしさは、必ずあるべきだと思いますし、それをなくしてしまったら、話にならんと思うのです。後で話をするのですけれども、そのらしさをなくしたら、我々人類ですから、男に生まれたり、女に生まれたりするのですけれども、それは何万年か培ってきた伝統であり、文化であると思うのです。それをなくしてしまったら、我々の人類の未来はないのではないのかなと。男は、女の人に対して魅力ある存在であり、本当にあこがれの存在であると同じように、女性も男性に対して同じような気持ちを抱いていると思うのです。だからその辺の話ですから、らしさをなくしたらいけないということで、質問ではないけど、発言させていただきます。1回目の
一般質問をこれで終了させていただきます。
どうぞ答えてください、よろしくお願いいたします。
(15番
大倉勝行君 降壇)
○議長(森 哲男君) 15番、
大倉勝行君の質問に対する当局の答弁を求めます。
市長、脇中孝君。
(市長 脇中 孝君 登壇)
○市長(脇中 孝君) 大倉議員から3点にわたるご質問をいただきました。この梅生育不良の問題についてお答え申し上げたいと思います。主として1番目の問題については、私からお答え申し上げたいと思うのでありますけれども、御坊発電所の
ばいじんの提出に係る要望等の経過については、前回12月議会でも担当部長がお答えいたしましたけれども、この件につきましては、昨年の12月5日、私が直接
関西電力和歌山支店に出向きまして、支店長に、この
ばいじんの提供について要望してまいったところであります。
そして、これに対して、12月11日に、
関西電力より、この要望に対する回答がまいっておりまして、少し長くなりますけれども、主要なところだけ読ませていただきたいと思うのですけれども、「御坊発電所に係るご要請に対する弊社の考え方について」ということで回答があります。そして、「ご要請につきましては、梅生育障害対策研究会の研究結果が、科学的に信頼できるものであること及び暴露試験に関しては、研究会で十分議論されてきた経過があり、
ばいじんの暴露試験は、科学的妥当性が認められないとの専門家の意見があることから、弊社といたしましては、その必要性を認めがたいと考えております。以上のことから、弊社といたしましては、今回のご要請に対し、お受けする判断を現時点で行うのは適当でなく、今後、試験計画の妥当性の確認等に関し、貴市と十分調整を図ることが必要であると考えております」、こういう文章であります。
そういうことで、市といたしましても、この回答に対しまして、うめ対策協議会でも検討いたしまして、そのあとの
ばいじんといいますか、提供された
ばいじんの試験計画について協議し、その詳細な計画書の策定に今当たっていただいているところでありますから、その計画書をいただいて、また
関西電力と交渉してまいりたい、こういうふうに考えております。この心構えということにつきましては、そういうことでございます。ただ、このことにつきましては、梅生育不良のはっきりした原因というのは、現在、究明されるに至っていない中で、梅と
ばいじんとの関係がどの程度のものであるかという点について、生産農家の理解が得られていない以上、
関西電力火力発電所に対する疑念は払拭されていないものと私も考えておりまして、科学的に因果関係を示されるよう計画書に係る専門家の協議と並行して、今後さらに
関西電力と協議を重ねてまいりたいと、こういうふうに考えております。
また、県に対しましても、現地の意見として、この12月5日にも私は県の農林部に対しまして、「田辺市が
関西電力に、ただいまこういうことを要請してまいりましたので、ご協力をお願いします」ということをはっきり私からも申し上げてまいりました。そういうことで、そのときに、県当局としても、
関西電力に対して、
ばいじんの成分分析のための
ばいじんの提供を要請しているという話がありまして、先日の県議会でも、そのことが県当局から答弁をされて、県下11地点で、降下
ばいじん量の測定を行うことが発表されておりましたから、そのことにも期待をしたい、こういうふうに思っております。
この
ばいじんの調査・研究とともに、平成13年度からうめ研究所にも着手すべく準備を進めていただいておりまして、13年度の秋からは、南部川村でその研究が進められるものと、私も期待をいたしておりますし、その研究の内容につきましては、梅農家の皆さん方の意見を集約して、要請をしてまいりたいと考えております。この研究所の運営については、知事も生産農家の皆さん方の意見も十分聞いて、研究を進めていくということでありますから、そのように私どもも期待をし、それに対して市も取り組んでまいりたいと思っております。
それから、先ほど
関西電力が、今、0.01ppmの良い重油を使っているということは、三つの1号機、2号機、3号機でそれを使っている。そのことに対して、私は今度いわゆる
脱硫装置をつければ、その三つの3号機の総排出量の30パーセントをカットされると、私はそういうふうに最初から受け止めております。悪い性質のといいますか、こういう原油をたくということは、最初の30パーセントカットするという、その時点ではなかった話であります。いずれにいたしましても、本当に0.01ppmの良い重油を使っている、その三つの煙突から出る硫黄酸化物について、現在の時点で30パーセントカットされるべきものと、そういうふうに私も信じていますから、そのことについて、きちんと確認をしてまいりたいと、こういうふうに考えておりますので、ご理解を賜りたいと思います。
(市長 脇中 孝君 降壇)
○議長(森 哲男君) 経済部長、平本寿男君。
(経済部長 平本寿男君 登壇)
○経済部長(平本寿男君) 大倉議員ご質問の梅生育不良問題について、ただいま市長からお答え申し上げましたけれども、私の方から2点目と、それから3点目につきましても市長からお話をいただきましたけれども、若干補足を加えまして、お答えさせていただきたいと思います。
まず、知事は
ミツバチが原因ではないかと思われているのではということでございますけれども、先ほどこのことにつきましては、議員からいろいろとお話をいただきましたけれども、
ミツバチによる花の交配により、着果量を増やす技術は、他の果樹でも一般的に使われており、梅については、特に南高梅は自家受粉が難しいため、昭和50年代中ごろから、産地の中で
ミツバチが導入され、交配樹の混植等受粉率を向上させるための努力が重ねられて、現在のような収穫量の増大に結びついております。
また、一方で、県の試験研究においては、着果負担による梅の木への影響が指摘されており、梅の実をたくさんとるということは、樹体に負担をかけていることになると思われます。議員ご指摘のお話については、こういったことの一部を知事がコメントされたのではないかと考えます。梅生育不良については、研究会の結果の中でも、各種の要因が複合的に絡み合って起こった結果であるということで、現時点では、はっきりした原因がつかめているという状況ではございません。知事も、このような中で、就任された直後、現地に赴き、地元の皆さんの意見を聞くとともに、原因究明と対策の確立に向け、試験研究を強化すべく、平成13年度からは、うめ研究所の設置にも着手されるところでありまして、知事は、この問題について、大変重要視されているものであります。
次に、
関西電力御坊発電所の燃料についてのご質問でございますけれども、まず、
脱硫装置の設置は、御坊発電所の3号機に設置されることが決定されており、本年1月18日に、現地での基礎工事等に着手したことが報道されております。この
脱硫装置の設置に係る経過については、平成9年に知事が、梅生産者等の要望を受け、
関西電力に対し申入れを行い、窒素酸化物対策や
ばいじん対策等の設備改善と併せて、環境保全強化対策に係る同意に取りつけられたものでありまして、
脱硫装置につきましては、3号機に設置を行い、硫黄酸化物の排出量を30パーセント削減するとされております。
関西電力の説明によりますと、現在、燃料は硫黄分0.1パーセントの重原油を使用しておりますが、
脱硫装置設置後は、この
脱硫装置が1パーセントの原油に対し99パーセントの脱硫効率となることから、3号機については、硫黄分1パーセントの重油を使用し、硫黄分0.01パーセント相当の油と同等にして、発電所全体の硫黄酸化物の排出量を30パーセント削減するという計画で進められているものであります。
また、これと併せて、先ほど申し上げました窒素酸化物対策に係る脱硝装置の改善や
ばいじん対策に係る集じん装置の改善等につきましては、本年3月で完成いたしておりまして、その対策等の設備改善と併せて、環境保全強化対策に係る設備改善につきましては、平成14年10月で完成するものと聞いております。このように設備改善により、早期によりよい環境保全がとられるものと理解しておりますが、さらに今後ともでき得る限りの環境保全対策に努めてもらえるよう、申し伝えてまいりたいと考えております。
以上でございます。
(経済部長 平本寿男君 降壇)
○議長(森 哲男君) 教育長、角莊三君。
(教育長 角 莊三君 登壇)
○教育長(角 莊三君) 大倉議員ご質問の3点についてお答えいたします。
その前に、21
世紀教育新生プランに関する
緊急アピールについてご説明申し上げます。このアピールは、本年2月2日、
町村文部科学大臣が、教育情報通信ネットワークシステム、通称エルネットと呼んでおりますが、それを通して、全国の都道府県市町村教育長に向けて概略説明と
メッセージを送るという方法でなされたものであります。この新生プランは、文部科学省が、
教育改革国民会議の昨年12月の最終報告にまとめられている提言を十分に踏まえて、今後の
教育改革の具体的な施策を取りまとめたもので、国政の最重要課題の一つである
教育改革の今後の取組の全体像を示すものとして、具体的な主要施策及びこれから実行するためのスケジュールについて明らかにしています。
文部科学大臣の
緊急アピールは、教育新生プラン策定に至る経緯に引き続いて、七つの重点戦略ごとに説明されたものであります。それを列挙してみますと、「一つ、分かる授業で基礎学力の向上を図ります。二つ、多様な奉仕体験活動で、心豊かな日本人をはぐくみます。三つ、楽しく安心できる学習環境を整備します。四つ、父母や地域に信頼される学校づくりを行います。五つ、教えるプロとしての教師を育成します。六つ、世界水準の大学づくりを推進します。七つ、新世紀にふさわしい教育理念を確立し、教育基盤を整備します」となっていて、それぞれ2〜3項目の具体策が示されていました。
教育新生プランの内容は、今まで各種審議会、国民会議などで提案されてきたことが、より明確な施策として示されており、大臣の説明は、それらに対して例を挙げながら、大変分かりやすいものでした。
さて、1番目のご質問の大臣のアピールのうち、最も今までと変化したこと、いちばん伝えたかったことは何かというご質問についてでありますが、本アピールは、新生プランの説明と呼びかけですので、7項目とも、これまでの施策や審議結果に立って、新鮮な響きを持っていましたが、特に、印象的で、説明も長かったのは、7番目に「新世紀にふさわしい教育理念を確立し、教育基盤を整備します」ということで、新しい時代にふさわしい教育基本法の見直し、教育振興基本計画の策定を挙げられたことであります。
要約すれば、誤解の基になりかねませんので、そのとおりを繰り返しますと、このようであります。「今の教育基本法は、戦後間もなくの時期に作られた法律で、もちろん大変立派な内容が盛られているが、どうも私があの法律を読んでみると、世界のどこにでも通用する法律としても、日本国の教育基本法という部分が、私には読み取れない。そんなこともあって、昨年、
教育改革国民会議の中でも相当議論してもらった。そして、教育基本法を見直す方向で考えたらどうだろうかということで、幾つかの視点がそこに提示されている。例えば、日本の良き伝統とか、文化とか、そういうものもしっかり次の世代に継承するということをはっきりと書こうじゃないか。あるいは、日本の歴史、どうも日本の歴史をいささかあまりにも自虐的にというか、あまり良い歴史ではなかったというニュアンスで見る向きが多いものですから、やっぱりそうではない。世界の中で日本の国が発展したのは、諸先輩が素晴らしい歴史を築いてきた、そういうことをしっかりと次の世代にも伝えていく。もちろん悪かった点もしっかり伝えていくことも必要である。いずれにしても、21世紀の日本の教育は、こういう考え方でやっていきたいという次の時代に向けた教育の指針ともなるべき基本法を、五十何年経った時点で、新しく作り替えてもいいのではないか」というコメントがあった点であります。
2番目の教育長の見解についてでありますが、3点申し上げたいと思います。一つ目は、1月末に決定された本プランを早くも2月初めにエルネットで、全国の教育長に直接説明するということは初めてのことであり、このプランが始まる本年を
教育改革元年と位置付けて、スピーディーに実行しようとする文部科学省の意気込みの表れと感じています。二つ目は、第7次教職員定数改善に当たる少人数学級対策と48万人規模の学力調査の実施には、期待が持てるところであります。三つ目は、
教育改革国民会議の答申に沿って、奉仕体験の促進、子供夢基金の創設、家庭・地域の教育力再生、不適格教員への厳格な対応及び1番目に述べました教育基本法の見直しと教育振興計画策定につきましては、多くの学者や評論家の賛否両論の論議が繰り返されてきましたが、我が国の歴史について、自虐的な見方というコメントが、
文部科学大臣から伝達されたことの重要さを受け止めております。歴史の自虐的な見方とは、歴史的事象の全部、あるいは一部を前後関係を無視して、否定的にとらえるとか、今日の倫理的な考え方で断罪するとか、すべて悪かったと謝罪するとか、人によって受け止め方も異なると思いますが、そのようなことは、
町村文部科学大臣の言われるとおり、普通のと申しますか、健全なと申しますか、歴史観を形成するのに役立つとは言いがたいと感じています。
ご質問3点目の各学校、教職員への伝達についてでありますが、各学校には本プランについて特集されている「文部科学広報」を既に配布し、周知を図っているところでありますが、今後、校・園長会、教頭会等において、本プランと
文部科学大臣のアピールについて研修する機会を設定し、校内研修を通して、教職員への周知を図っていく予定であります。
(教育長 角 莊三君 降壇)
○議長(森 哲男君)
保健福祉部長、田中憲君。
(
保健福祉部長 田中 憲君 登壇)
○
保健福祉部長(田中 憲君) 大倉議員ご質問の田辺保健所管内で、広島県産生食用カキによる食中毒が発生したが、市民の健康を守る上で、どのように対応しているのかについてお答えいたします。
田辺保健所管内で発生しましたカキによる食中毒についてですが、食品衛生全般につきましては、保健所の管轄になっております。それで、今回の食中毒に関する対応を田辺保健所に問い合わせたところ、「検討中」との回答がありました。その後、田辺保健所の見解を求めたところ、「3月2日に、各報道機関に資料を提供し、食中毒の予防について、報道の依頼をした」とのことであります。その内容は、「冬でも食中毒に気をつけましょう。最近の食中毒の傾向は、1年を通じて発生しており、夏だけのものではなくなりました。特に、インフルエンザ等で体が弱っているときは、少ない食中毒菌で発生することがありますので、注意が必要です。また、今年に入ってから、小型球形ウイルス(SRSV)による食中毒の発生が多い傾向にあります。調理に際して、日ごろの衛生管理に心がけ、適切な調理加工をお願いします」であります。
市といたしましても、食中毒の発生が多くなる夏場を中心に、広報等により、市民の皆さんに食中毒の予防の啓発に努めております。また、田辺保健所におきましても、啓発並びに食中毒注意報を発令するなど注意を呼びかけており、飲食業並びに旅館業等の食品取扱者に対しては、講習や指導により、その予防に努めております。今後とも、食中毒への予防の啓発に取り組むとともに、保健所に対してもより一層の迅速な対応を要望してまいりたいと存じます。
以上でございます。
(
保健福祉部長 田中 憲君 降壇)
○議長(森 哲男君) 15番、
大倉勝行君。
(15番
大倉勝行君 登壇)
○15番(
大倉勝行君) 何せ言わなければいけないことがいっぱいありますので、どうも全部言えるかどうか心配なのですけれども、先に教育長から、文部大臣の
メッセージをこういうことだという形で紹介をしていただいたのでありますけれども、日本の文化・伝統を大事にしたいということ、そして、今まではあまりにも歴史が自虐的であったということを町村大臣から言われたと、そのように聞かせていただきました。大変私はうれしいのです。やっぱり自分たちの歴史は肯定的に見るところから始めなかったら、国家のことを家族に置き換えても分かると思うのですよ。確かに自分の親父が少し悪くても、親父のことを悪く言われたり、それがまして自分の子供だったら、それは家族として怒るのは当たり前だと思うのです。ところが、今の日本の社会は、どうもその反対で、自分の家族のことを悪く、悪く、自分たちが言って、それで謙虚に謙虚に、謙虚というのは、日本人のひとつの美徳かも知れないけれども、あまりにもしすぎると本当に子供たちが日本の国を愛せなくなるのではないかな。だから、最初は愛することから、我々の素晴らしいところから、僕は教育を始めなければだめだなと、そのように思いますので、今回、町村大臣が、こういう
緊急アピールをされました。それで、教育長はそれを受け、田辺市は、町村大臣の意思を素直に受けて、その方向で教育界に新しい風を吹き込んでいただきたいのを切にお願い申し上げまして、そしてまた徹底していただけることもお願いしまして、これはこれでひとつのお願いという形でさせていただきたいと思いますので、よろしくお願いします。
その前に、今、お隣から、「やれ、やれ」と言われてきましたので、昨日、宮田議員が、「とんでもない中国、韓国だ。人の教科書にえらいちゃちゃを入れにくる。ODAやいろんなことに世話になっておきながら」という話ですね。ここまで極端に言ったかどうかもちょっと覚えてないのですけれども、そういうことを言われたのですね。衆議院の予算委員会で発言があったそうです。その内容は、中国、韓国の声明、皆さん分かりますね。8番目の教科書が今度新しくつけ加えられたそうなのですけど、それを「検定で落とせ。日本でその教科書を使うのは韓国が許さないぞ、中国が許さないぞ」と言っているのです。どう思いますか。そして、そういう声明がどんどん入って、「もう否定しろ」と言ってきているのです、堂々と。ばかな話でありますけれども。この声明が内政干渉であるかどうかということを衆議院議員が質問したそうであります。こういう質問をされたのです。「自国の歴史を子供たちにいかに伝えるかは、国家の将来にとって重大な事項である。その上に立って、国際法上、教育というものは、我が国が自由に処理するとされている領域の事柄である」と言っているのです。国際法上、教育というものはですね、教育は自分がどうしようが勝手だと、そういう領域なんだということ、他人からとやかく言われる筋合いのものはないという、独立国の当たり前の話ですね。それについて、大臣に聞いたのです。大臣は、「そのとおりであります」と、そう答えたのであります。
一人の議員は、こういうことを言っているそうです。「今日、教育が国際法上、自国を自由に処理し得る領域であるということです」。そして、冒頭に述べた中国政府の声明は、「国際法上、我が国が自由に処理し得る領域に関して、政府の方針の声明であるということは、自国が国際法上、自由に処理し得る領域ということは、主権の領域である。したがって、中国政府は、我が国の主権の領域に立ち入った要求をしているということである」。説明しなくても分かると思いますけれども、我が国は勝手にできることだと。他国がてんごうを言いに来るなと。相互にてんごうを言いに来てるということなのです。これは絶対にいけない話であるのです。それは個人に置き換えても、簡単に分かることなのです。隣の人に「お前今日のネクタイおかしいからかえてこい」と、そんなもの通るはずがない話ではないですか。
だから、教育というのは、我が国民が、我が国の将来のために、子供たちにどう教育するかというのが、これがいちばん大事な問題なのですよ。特に、日本は資源のない国であるから、教育しかないのであります。それを我が国がどう教育するか。そんなものほかからてんごう言われる話ではない。そのことを堂々と内政干渉だと言えない、今の日本の政府に問題がある。そのように私は思うのでありますので、そのことをこういう形で、大臣も「これは、自国の我々の問題だ」ということを発言したということなので、一つ紹介をしました。
あと20分ほどかけて梅をやりまして、ジェンダーフリーをちょっとだけつけ加えさせていただきたいなと思います。
私が、今回の梅の質問で、何を質問し、何を当局から聞かせていただきたかったかというのは、何も
ミツバチの話に同意をしてもらうとか、そんなことではないのです。今回の梅の質問は何かと言えば、我々が田辺市、農協、
田辺市議会議員、そして農民の一般の人たちが、あの煙が怪しいと、怪しんでいるからですね、そして3点の意見書を提出したじゃないですか。我々も全会一致で、「
脱硫装置をつけてください」とやったのです。田辺市もそういう形で発言してましたし、農協もやってました。大体同じ内容でやったのです。我々の総意だったその内容は、「
脱硫装置をすべてにつけてくれ」と。現実に無理ですから、3号機にだけしかつけられないそうですけれども、それが素晴らしい装置だから粗悪な燃料をたくことを認めるか、認められないかと。認めていいのか、悪いのかという問題であって、認めないなら、どういう行動を起こしていくかということなのです。空気がきれいになったら、悪い燃料たいてもいいよという発想でも何でもなかったのです。
話の中で理解できるようなことになっているのです。市長は、今後、協議をしてみたいというような感じですけどね、そして、その一つに、今いちばん気になっていることは、「
ばいじんの暴露実験は科学的でない」ということを言っているのです。学者さんが言ったのですけど、なぜ科学的でないか。僕たちは、「科学的でない」と学者が言ったら、「ああそうか」って、何かえらい人が言ったら、それを当たり前のように考えて、科学的でないのかって、だからもうこれよう言わんなって、一言もそれ以上進まないのです。しかし、ふと考えてみたら、あの灰を暴露実験することが、なぜ科学的でないのかなと。現実に灰があって、あの灰が大気中にまかれて、一挙にいってないから蓄積要因もあります。それが科学的でない。今、実験しているのは、特定の多いであろう硫黄酸化物とか、そういうものを直接散布しているのです。それこそ科学的でないのですね。
我々思うのは、空気の中でも酸素と窒素が多いのですけれども、いろんな物質があるのと同じように、あの灰の中にはですね、多い物質から小さい物質、幾つもあると思うのです。その小さい物質が影響があって、その蓄積によって枯れるのじゃないかっていうのが、我々の考えであって、それを直接散布することがなぜ科学的でないのかと。それこそ一つだけ取り出して、それをパアっと吹きつけて、それこそ科学的ではないじゃないですか。灰の中には幾つもの物質があるということを大前提で、その蓄積も考えての話であって、何でそれが科学的でないのかなと、そのように思うのです。これは質問ではないですから、次にまた宿題として、今度聞かせていただきたいのです。
それから、直接の散布は、技術的にも無理だという話なのです。科学的でないということと、あの灰を直接梅にかけるのは、技術的に無理だと言うのですけど、そんなばかなことはないのですよ。水に薄めて、スプリンクラーでもいいですし、噴霧器でパアッと吹きつけたらいいのですよ。それも濃いのをやったらいいのです。考えられるものの2〜3倍の濃いもの、それで枯れるかどうか。それで順々に少なくしていったら、スプリンクラーなんてほん簡単で、噴霧器なんてほん簡単な、お金もかからんのですね。何かだまされているような気がしますので、そのこともひとつ宿題として、この次、何かの機会で、確固たる答えをください。今、どうも科学的でないとか、そういう機械はなかなか難しいというのですけれども、そんなばかなことはないと思ってますので、それはまた今度、教えてください。これはそれで結構です。私はこの梅のことで聞きたいのは、今言ったその1点なんです。
この間、市営住宅の家賃の滞納者に、裁判も辞さないという決断を田辺市はしたのです。これは大変素晴らしいことです。実に8年間の滞納をしたということですけれども、それはもうそういうことを許してはいけないというふうに思うのですけれども、梅の問題も同じですね。私はもうここに至っては、科学的でないとか、あるいは技術的に難しいとか、そういうことを言われるのなら、私は裁判でもして、戦わなければ、くずぐずしてたら、これは一向に解決できない。こんなことでは本当に解決できないと思うのでありまして、そして今の質問は、
脱硫装置をつけたからといって、あの粗悪な燃料をたくのを認めるのか、認めないのかという形の返事をいただきたいと思うのであります。それについては、今後、市長さんは頑張ると言ったのですから、裁判を辞さないくらいの気持ちがあるのかどうかぐらいの、そういう返事をいただきたいなと思うのでありますけど、その辺どうかなと思います。私ならば、そうしたいと思いますよ。
この間、県議会で、田辺出身の議員がですね、「
ばいじんの暴露実験について、科学的な手法が見つかれば、県として実施することがあるのか」という形で質問したら、こう答えています。「科学的評価ができる研究手段があるかどうかは、もちろん私たちは検討してまいりますが、また別途他の人々が新たな研究手法でご提言があれば、県として、他の専門家の意見を聞きながら、総合的に検討して対応していきたい」とあります。「科学的だということが認められれば、暴露実験はする」と県は言っていますので、評価しておきたいと思います。この件について、もう一遍お願いしたいと思いますので、答えていただきたい。簡単でいいですけどね。
それで、食中毒の件なんですけれども、やっぱりとろいのですね。食中毒は命にかかわる問題ですので、できるだけ健康増進課としましても、県を突っついていただきたい。市と県だったら、上下関係あるのかしらんけど、なかなか言いづらいところもあるかも分からないですけれども、田辺市としても、田辺市民の健康を守るために力を出していただきたいと思いますし、田辺市民の命を守るのは、結局行政だと、そのように思いますので、それは命が大事か、ちょっと言うのをがまんするかといったら、やっぱり命が大事だと思うので、頑張ってやっていただきたいと思いますので、よろしくお願いします。
それで、ジェンダーフリーというのをこれからします。昨日の質問で、市長の揚げ足を取るようで悪いのですけれども、ジェンダーフリー、社会的につくられた性別を押しつけてはいけない。なくさなければだめだという方向をはっきり言ったかどうか私の記憶にないのですけれども、言われたですね。私は、それが本当に正しいのか、男らしさ、女らしさは、本当にいけないことなのかということを考えてみましたら、絶対必要だという結論になりました。変な方向にしたらだめだということなのです。そして、男女共同参画社会基本法というのがあるのですけど、私は取り寄せました。どんなのが載っているかと一応目を通しました。そんなこと一つも載ってません。国で作成されたのですけど、男女共同参画社会基本法って、平成11年に施行されたのですけど、そんなことは載ってない。それを誰もが認めてる大きな話ですね、それで個々の施策が個人によって歪曲されて、一部の人たちが勝手な方向にいくようにしているのです。
ここに和歌山県女性センターが作ったこういうハンドブックがあるのです。どういうことが載っているかといいますと、これを作ったのはちょっとおかしいなという思いをしておりますけど、簡単に言いますけど、和歌山県が作った本なんです、我々の税金なんです。「ジェンダーってなんだろう。重いものは男の子が持って、女の子だから言葉づかいに気をつけてなどの言葉を言ったり、言われたりした経験がありませんか」って書いているのです。「生まれた赤ん坊につける名前に使う文字は、勇、健、雄、優、香、愛、どちらが男で、どちらが女か分かりますね。既に名前に男の子は強く、女の子は優しくという、らしさの期待が込められています」って書いているのです。それはいけないとしているのです。「ジェンダーフリーを目指そう、これからは女も男も性別にとらわれたらだめだ」というのです。一人の個性を大切にする社会でありますとか、あなたのジェンダーチェックですね、出席簿や名簿が男女別でいつも男の子が先に呼ばれていても気にはならないですか。体操服や持ち物、道具は、男女で色分けした方がよいですか」、そんなことを質問して、この方向へ持っていこうとしています。
私が、赤いリボンをつけてきたら、どう思いますか、スカートをはいてここへ来たら。でもね、私はそういう女性はかわいらしいと思いますよ。それは人類が培ってきた女性らしさ、男らしさというのは、これは永遠の本能なんや。私たち人類は、女性があって、男性があるのは、これは当たり前の話や。それから、らしさをとったら何が残るんや。何もないじゃないですか。男女共同参画事業とは素晴らしい。ところが、個々にとっている政策が、いろんな人によって勝手にやられているのや。個がなり立たない、個人が。これはイデオロギーなんや、国家に対する反抗なんや、これは。だからこの本をきちんと読んでいただいたら、個が創ります新しい家族の内容をはっきり書いてますけどね、離婚の奨励もありますよ。「結婚しなくても」と書いてますよ。「ワンペアレント・ファミリーの増加」、ばかな話も甚だしいのです。だから、本当に大きな意味での男女共同参画事業は、誰も認められる話なんです、男女平等当たり前の話ですね、人間として尊厳を失わないように、お互いに尊重し合うというのは、それは誰もができることなのです。しかし、その中の個々の施策がおかしい。だから、田辺市のことにも少し目を落とさせていただいたのですけど、田辺市はものすごく良いのです。だから、それは認めますけれども、個々のものはやっぱり気をつけて作らないといけないと思います。和歌山県は最低です。こういうことをして終わりますけれども、ひとつ先ほど言ったことを再質問させていただきたいと思いますので、よろしくお願いします。
(15番
大倉勝行君 降壇)
○議長(森 哲男君) 15番、
大倉勝行君の再質問に対する当局の答弁を求めます。