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平成11年 6月定例会(第5号 6月30日)

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  1. 田辺市議会 1999-06-30
    平成11年 6月定例会(第5号 6月30日)


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    最終取得日: 2021-09-20
    平成11年 6月定例会(第5号 6月30日)             田辺市議会6月定例会会議録             平成11年6月30日(水曜日)             ────────────────   平成11年6月30日(水)午前10時開議  第 1 一般質問  第 2 2定報告第 1号 専決処分事項について  第 3 2定議案第 1号 中辺路町と田辺市との間における消防事務の委託に関する               規約について  第 4 2定議案第 2号 大塔村と田辺市との間における消防事務の委託に関する規               約について  第 5 2定議案第 3号 田辺市職員定数条例の一部改正について  第 6 2定議案第 4号 田辺市税条例の一部改正について  第 7 2定議案第 5号 田辺市介護認定審査会の委員の定数等を定める条例の制定               について  第 8 2定議案第 6号 工事請負契約の締結について  第 9 2定議案第 7号 平成11年度田辺市一般会計補正予算(第2号)  第10 2定議案第 9号 工事請負契約の締結について             ──────────────── 〇会議に付した事件
     日程第1から日程第10まで             ──────────────── 〇議員定数 20名 〇欠  員  0名             ──────────────── 〇出席議員             議席番号   氏   名              1番  田 中 康 雄 君              2番  芝 峰   進 君              3番  鈴 木 太 雄 君              4番  大久保 尚 洋 君              5番  棒 引 昭 治 君              6番  高 垣 幸 司 君              7番  家根谷   覚 君              8番  天 野 正 一 君              9番  浅 山   勉 君             10番  山 本 紳 次 君             11番  初 山 丈 夫 君             12番  山 口   進 君             13番  宮 田 政 敏 君             14番  松 本 定 市 君             15番  大 倉 勝 行 君             16番  八 山 祐 三 君             17番  森   哲 男 君              18番  青 木 伸 夫 君             19番  稲 沢 勝 男 君             20番  熊 野 芳 和 君             ──────────────── 〇欠席議員  なし             ──────────────── 〇説明のため出席したもの             職  名       氏     名            市    長     脇 中   孝 君            助    役     鈴 木 信 行 君            収入役        柴 田   修 君            教育長        角   莊 三 君            水道事業管理者    弘 末   勉 君            企画部長       室 井 修 一 君            企画広報課長     衣 田 秀 雄 君            土地対策課長     上 地 新 二 君            総務部長       八 百 耕 貮 君            総務課参事      梅 原 孝 夫 君            税務課参事      森   春 一 君            保健福祉部長     田 中   憲 君            健康増進課長     西 川   誠 君            福祉課長       濱 中 治 夫 君            経済部長       平 本 寿 男 君            建設部長       高 橋 進 一 君            理    事     田 中 秀 章 君            建築課参事      稲 崎 敏 夫 君            消防長        砂 野 啓 三 君            消防本部総務課長   岩 本 徳 三 君            教育次長       藤 畑 富三郎 君            学校教育課長     岡 山 雅 行 君            末広児童館長     中 西 博 夫 君            農業委員会事務局長  酒 井   清 君            理    事     矢 倉 靖 彦 君             ────────────── 〇出席事務局職員             議会事務局長     木 村 一 美             議会事務局次長    川 端 清 司             議会事務局主任    福 井 量 規             議会事務局主査    前 溝 浩 志 開 議 ○議長(稲沢勝男君)    定足数がありますので、ただいまからお手元に配付の日程により、平成11年第2回田辺市議会定例会5日目の会議を開きます。               (午前10時05分)             ──────────────── ○議長(稲沢勝男君)    それでは、日程に入ります。 ◎日程第1 一般質問 ○議長(稲沢勝男君)    日程第1 一般質問を行います。  5番、棒引昭治君の登壇を許可いたします。              (5番 棒引昭治君 登壇) ○5番(棒引昭治君)    みなさん、おはようございます。5番議員の開星会の棒引です。よろしくお願いします。早いもので、この場に会するようになりまして、おかげさまで1年となりました。皆様方には、大変お世話になり感謝を申し上げる次第であります。それでは、通告に従いまして、質問させていただきます。  一つ目は、前回に引き続き、心の教育について、二つ目は、校舎の耐震対策について、三つ目は、消防団員健康診断についてであります。今回は、私自身の身近な問題について質問させていただきます。  まずは、心の教育です。私は、前回、兵庫県教育委員会の「トライやる・ウィーク」について取り上げました。「トライやる・ウィーク」とは、心の教育を推進しようと、中学2年生を対象に、各事業所等の協力を得て、学校を離れて、連続5日間、事業所などに通って業務に当たり、地域から学ぶことを目的とし、昨年6月、7月に、実験的に先行実施し、11月には、兵庫県内の80パーセント以上の302校で、集中して実施されました。生徒たちは、園芸店での水やり、ビニールハウス材料づくり、そば屋でのそば打ち、百貨店でのレジ打ち、新聞記者といった多種多様な業務に当たり、また福祉施設での介護などのボランティアや、人形浄瑠璃などの伝統芸能分野体験学習をした生徒たちもいたそうであります。兵庫県教委は、11月の2週目に実施した128校について調査をし、家にこもる、登校しても保健室や別の教室で過ごすといった不登校傾向のある生徒の参加状況や参加前後の変化を調査した結果、不登校傾向があるとされた生徒826人のうち、5割以上の446人が「トライやる・ウィーク」に参加していたことが判明し、そのうち7割以上の335人は、終了した次の週に登校しており、再登校の兆しを見せていたことがわかったとのことであります。  更に、先行実施した18校で、再登校の兆しを見せた生徒5人を追跡調査した結果、一人は、不登校に戻っていたが、二人は、「トライやる・ウィーク」の後、学校に1日も休まず登校し、残りの二人は、登校日数が、「トライやる・ウィーク」実施以前と比べると大幅に増加し、平均して58パーセントの登校率になっていたとのことであります。もともと不登校対策のために行った試みではないのが、予期せぬ結果が得られ、生徒は、学校の場以外の体験なら興味を示したとのことでありました。田辺市教育委員会におきましても、昨年度後半に、東陽中学校及び明洋中学校に、心の教室相談員活用調査研究委託事業により、心の教室相談員が配置されました。それの調査研究結果が出ておれば、お聞かせ願いたいと考えます。また、不登校児童、生徒の現状と、どのような対策がとられているかも併せてお聞かせ願えればと思います。  次に、校舎の耐震対策についてであります。平成7年1月17日の兵庫県南部地震により、多くの建物が倒壊し、被害をもたらしました。その中で、昭和56年以前に建築された建築基準法の新耐震基準を満たさない建物に被害が多く見られ、一方、それ以降の新耐震基準により建築された建物は、被害が比較的軽い結果が出ていました。その結果を踏まえて、平成7年12月25日に、建築物耐震改修の促進に関する法律が施行され、同法に規定する特定建築物所有者に対し、耐震診断耐震改修についての努力義務がうたわれました。これにより、県において、高等学校の校舎の耐震診断及び改修を順次実施して、対象物件の121棟中87棟が耐震改修を終了しており、達成率は72パーセントであります。私も一昨年、田辺の高等学校の3棟の耐震改修の設計を担当いたしました。建物により、また建築年代により、多少差異はあるものの、工事内容的には、廊下や教室の窓の一部を壁に変更したり、教室と教室の間仕切りの壁を厚く打ち直したり等の内容であります。  田辺市においては、防災対策の緊急性を認識され、防災計画の見直しや、防災物資機材等の備蓄、津波シミュレーション防災アクセス実施等の整備をし、田辺市地域防災計画一般対策編地震対策編職員防災対応マニュアルの作成に取り組み、防災対策については、ソフト面では大変充実していると理解しております。また、その田辺市地域防災計画地震対策編文教対策計画の中にも、教育施設の整備というところで、「学校施設社会教育施設地域防災拠点として位置付け、施設の耐震・耐火性の強化を図る」とうたわれております。昨年、6月議会において、当時の広沢議員東陽中学校校舎改築についての一般質問に対して、当局は、「今後の市の財政状況並びに他の改築が必要な学校等条件整備等など考慮しながら、改築に向けて、今後、年次計画等を検討する」との答弁がありました。老朽木造校舎の改築も精力的に取り組まれ、残るは4校1園となりました。これも耐震対策の一つであると理解はしておりますが、既設鉄筋コンクリート校舎耐震改修についても、年次計画に盛り込み、老朽校舎の改築と並行して、耐震改修も進めていく必要があると考えます。当局の見解をお伺いします。  次に、消防団員健康診断についてであります。皆さんもご承知のように、消防団とは、国民の生命、身体、財産を火災から保護するとともに、水火災、地震、台風、津波、山崩れなどの災害を防除し、これらの災害による被害を最小限にとどめることを任務とし、消防本部、消防署と並ぶ第一線の消防機関であり、特に、林野火災などの大規模災害において、その機能を最大に発揮し、ときには危険に身を挺しつつも、多くの人命、財産を救うのが任務であります。私もその一員として、微力ながら12年間にわたり消防団活動に協力をしてまいりました。ここにおられる大倉議員高垣議員、今年退職されました初山議員も活躍されておられました。そんな中で、私自身が前々より感じていたのが、この健康診断についてであります。消防団員は、非常勤の特別職の地方公務員として位置付けられており、田辺市では現在、490名の消防団員が日夜を問わず活躍しております。  消防活動には、多くの危険がつきまとい、団員の公務災害は、全国で過去10年間の推移を見ると、毎年平均して1,300件程度発生しており、平成5年度までは減少傾向にあったものが、平成6年度からは、再び増加しております。また、殉職事故においては、昭和40年度から平成7年度までに、全国で500件余りあり、事故原因のトップは交通事故、次いで心臓疾患との統計が出ております。田辺市においては、昭和57年以降、幸いにも殉職事故は起きていないものの、一たび招集がかかれば、温かい布団の中から、寒風吹く厳しい気候の中へ飛び出さなくてはなりません。そのためにも、健康管理が必要であります。分団による月に2回の定期訓練、年1度のポンプ操法大会の訓練、県大会、また昨年、万呂分団が出場されました全国大会となれば、半年にも及びます。また、林野火災訓練防災訓練等、たくさんの訓練の招集はかかるのですが、健康診断に出てきなさいということはありませんでした。各分団における消防設備等、また団員個人に対する作業服、長靴等の支給は、おかげさまで大変満たされております。来年度より、大塔村、中辺路町と広範囲な消防行政になり、事務的にも大変な量になることが予想されますが、何とぞ団員の皆さん健康診断を受けることのできる場の提供を、消防行政として検討していただくようお願いします。  以上で、第1回目の質問を終わります。              (5番 棒引昭治君 降壇) ○議長(稲沢勝男君)    5番、棒引昭治君の質問に対する当局の答弁を求めます。  市長、脇中孝君。              (市長 脇中 孝君 登壇) ○市長(脇中 孝君)    棒引議員から3点にわたるご質問をいただきました。私から3番目の問題、消防団員健康診断の問題について、お答えを申し上げまして、1番と2番の問題につきましては、教育長及び教育次長からお答えを申し上げたいと思います。  まず最初に、棒引議員におかれては、昭和62年から消防団員としてご奉仕いただいておりますことに、厚くお礼を申し上げます。また、本年3月末をもって消防団員を勇退されました初山議員も、18年間の長きにわたり在職をいただきました。また、大倉議員が7年間、また高垣議員におかれても6年間、それぞれ消防団員として大変なご活躍を賜ったことに、改めて高い壇上からではございますけれども、厚くお礼を申し上げる次第でございます。  さて、本市におきましては、昭和23年に消防組織法に基づき、田辺市消防団が設置されて以来、今日まで多くの先人の皆さん方のご奉仕をいただき、災害や各種の火災等々から、私たちの市民の生命、そして財産を守っていただく活躍を営々と積み重ねていただいておりますことに、本当にありがたく、頭の下がる思いでございます。現在、田辺市消防団には、490名の方が入っていただいておりまして、消防団長さんをはじめ団員の皆さん方には、日夜ご活躍をいただいておりますが、ご承知のとおり、消防活動は過酷な条件での活動を余儀なくされ、それだけに健康管理は、消防団活動前提条件にもなり、まず何にも増して団員ご自身の健康について、きちんと把握することが重要でございます。団員の皆さん健康診断につきましては、地方公務員法及び労働安全衛生法の適用がなく、定期健康診断実施義務がないこともあって、全国あるいは県内の状況を見ましても、現在、積極的に実施されていないのが実状でございます。  しかしながら、消防団員は、地域社会消防防災の中核として、代価を求めることなく、地域に限りない愛着を感じ、地域住民の生命、そして身体、財産を守るという崇高な使命感に燃えて、危険に身を挺しつつも、献身的な消防防災活動をされております。こうした中にあって、消防活動現場においては、事故防止のための安全管理について徹底しているところでございますが、先ほど議員も申されたとおり、消防団員公務災害事例も毎年多く発生しており、ときには不幸にも殉職事故につながっている場合もございまして、本市におきましても、昭和57年1月5日に、出初式に招集された団員が、心筋梗塞のために殉職をされております。特に、災害活動時におきましては、その作業環境や激しい活動によって、血圧が急激に変動するといわれ、高血圧症や狭心症の方は、脳溢血や心筋梗塞を誘発する可能性があり、殉職した消防団員死亡原因を見ましても、心臓疾患及び脳血管疾患が高い割合を占めております。  こうしたことから、現有の消防団消防力を維持し、広範な消防団活動を安全に行っていただくためには、消防団員の健康の維持管理十分配慮をする必要があると考え、消防団員健康診断につきましても、本年3月に、先進の消防本部アンケート調査を依頼しまして、実施方法、診断結果の活用方法等について回答を得るなど、現在、検討を重ねているところでございます。なお、健康診断制度には、労働安全衛生法によります職場検診や40歳以上の市民には、老人保健法による住民検診で、それぞれ健康診断を受ける機会があり、今後、そういった制度も活用し、消防団員健康状態を把握していきたいと考えておりますが、何分診断結果につきましては、個人のプライバシーの問題も含んでおりまして、消防団員任命権者であります消防団長とも十分検討し、また分団長会議等も積み上げ、団員の皆さん方のご理解を得ながら、取組を進めてまいりたいと考えておりますので、ご理解を賜りますようお願い申し上げます。  以上であります。              (市長 脇中 孝君 降壇) ○議長(稲沢勝男君)    教育長角莊三君。             (教育長 角 莊三君 登壇) ○教育長(角 莊三君)    議員の心の教育についてのご質問にお答えいたします。1点目の心の教室相談員の成果についてでありますが、議員もご存じのとおり、昨年10月1日から、東陽中学校明洋中学校に、心の教室相談員を配置いたしました。相談員は、生徒が、学校はもとより日常生活における悩みなどを気軽に話して、ストレスを和らげるために、生徒たちとの人間関係をつくることを心がけています。少し時間がかかりましたが、そのことが徐々に理解をされて、相談室を訪れる生徒も増えてきております。昨年度の相談状況を見てみますと、生徒たちからの相談としては、クラブ活動や友達との人間関係で悩んでいること。家庭の事情で、気持ちが不安定になっていること、進路選択に関することなどが主なものでありまして、内容によっては、学級担任クラブ担当者との連携を図る中で、生徒の心が安定されたケースもあります。また、このほかにも子育てで悩んでいる保護者の相談、育友会いじめ問題委員との相談、長期欠席者や対応の難しい生徒に関する担任との悩みや対応についての相談、また長期欠席の生徒が来室し、学習をするなどといったことが見られ、心の教室相談員学校職員、生徒、保護者にとって、心の安定につながる働きが見られるととらえております。したがって、平成11年度からは、今年度でありますが、更に2校を増やしましたので、学校も学校だより等で、保護者や生徒によく説明をして、理解を深めているところであります。  次に、2点目の不登校の児童、生徒の状況と対策についてであります。平成10年度においては、1年間に30日以上欠席した児童、生徒は、小学校で51名、中学校で65名おります。その小学校51名のうち、50日以上では24名、中学校の65名のうち、50日以上は47名でありまして、この人数は、年度によって多少の増減があって、小学校で増え、中学校で減るという傾向も見えておりますが、横ばいといえる状況であろうと思い、本市としましても、重要な教育課題の一つであると考えております。学校に行きにくい子供たちの状況も様々で、学校や家庭での人間関係づくりがうまくいかなかったり、遊びや非行が中心になったり、無気力であったり、不安などにより情緒混乱になったり、個々に違いがあって、断続的な欠席状態の者もいれば、閉じこもりの状態の者もいます。その子供たちの状況によって、不登校の傾向が見えたときに、登校刺激を与える方が良い場合もあり、反対の場合もあります。各学校では、不登校問題対策委員会を設置して、学校をあげて研修を深め、特に担任や養護教諭家庭訪問をしたり、子供と触れ合う時間をとったり、保護者の相談を受けたりと、個々への対応を中心に取り組んでおります。  また、田辺市の教育研究所には、教育相談担当者が常駐しており、不登校の児童、生徒と直接プレイ室で、箱庭、積木、ボール、エレクトーン、コンピューター等を使い、対話を交えながら、心を開く働きかけをしたり、教職員や保護者との面接をして、子供の見方やかかわり方などの相談を受けたりしております。教育委員会におきましても、平成3年度より、不登校問題対策委員会を設置して、現状について及びケース研究を通して、専門的な立場からの意見をお聞きして、学校に反映していくようにしております。また、授業の中で、個々に課題を持って学習することや、体験学習を取り入れることによって、不登校傾向にあった児童が、その時間は登校できるようになったという事例もあり、より一層授業の工夫や改善を進めていくよう、研修や学校訪問の中で指導しているところであります。こういった取組をしている中で、家族関係が円満になったり、先生や友達とのコミュニケーションがうまくとれるようになったことなどによりまして、回復した児童、生徒は、平成8年度は16名、平成9年度は19名、平成10年度は21名となっており、成果が見られます。回復した子供たちは、ほとんどが50日以内ですので、これらの状況から見ますと、早期の適切な対応が効果的かと考えられます。子供たちを取り巻く環境が変化してきておりますので、心に不安を持つ児童、生徒が、今後も出てくるのではないかととらえております。
     したがって、今後、各学校でも、更に子供一人ひとりをしっかり見つめ、保護者との連携を深めながら、子供たちの不安に取り組んでいくよう努力してまいりたいと考えております。議員のおっしゃいます兵庫県の「トライやる・ウィーク」は、大型の体験学習で、近畿の教育長会でも、その計画や成果等が紹介されていますので、十分に私どもも研究をして、田辺市の体験活動の実状に合わせて、参考にしてまいりたいと考えております。  以上であります。             (教育長 角 莊三君 降壇) ○議長(稲沢勝男君)    教育次長藤畑富三郎君。            (教育次長 藤畑富三郎君 登壇) ○教育次長藤畑富三郎君)    棒引議員ご質問の2番目の校舎の耐震対策について、お答えいたします。日本における耐震設計法は、大正12年の関東大震災の翌年に改正された市街地建物法に初めて取り入れられ、その後、昭和25年に建築基準法が公布されて以来、数度の大地震による被害体験を踏まえて、改正されているところでございます。昭和53年に発生した宮城県沖地震の後、昭和56年の改正で、人命の安全を第一に、建物の中若しくは周辺にいる人に被害が出ないようにすることを主要目標にして、耐震基準が大幅に見直され、さらに阪神・淡路大震災を契機として、議員ご承知のとおり、建築物耐震改修の促進に関する法律が施行され、学校、病院等多数の者が利用する建物のうち、昭和56年の新耐震基準に該当していない3階建て、1,000平方メートル以上の建物、いわゆる特定建築物に対して、耐震診断耐震改修を行う努力義務が明記されているところでございます。  田辺市では、教育環境の整備・充実を図るため、老朽木造校舎、園舎の改築を順次進めておりますが、その改築に当たっては、従来から、通常の基準より割増しした強度で設計してきており、特に、阪神・淡路大震災を教訓に、防災面での緊急課題として、子供たちに対するより一層の安全性を高めた工法で建築しておりますが、それと共に昭和56年以前に建築してまいりました特定建築物に該当する建物を中心に、耐震診断、補強工事、改築等を含めて、全体的な整備計画を財政状況及び木造校舎の改築等の状況をも考えながら、検討してまいりたいと考えておりますので、ご理解のほどよろしくお願い申し上げます。  以上でございます。            (教育次長 藤畑富三郎君 降壇) ○議長(稲沢勝男君)    5番、棒引昭治君。              (5番 棒引昭治君 登壇) ○5番(棒引昭治君)    答弁ありがとうございます。心の教室相談員については、昨年度後半からであり、すぐに成果というのは期待できないかもわかりませんが、引き続きよろしくお願いします。昨夜、私も高雄中学校へ中学2年生の子供が通っていて、この質問書を作っておりまして、端へきまして、「あっ、この心の教室というのは知ってらあ」というような話になりまして、時間もなかったのでそんなに聞けなかったのですけれども、話をしておりましたら、今、たまり場になっているというような話をしておりました。先生が人気があって、休み時間等、大勢の子供たちが行っているというような話をしておりました。成果というものは、かなりあるように感じております。また、不登校児、生徒については、想像していたよりも多いことに驚きます。私の近所にも、知る限りでは、2名程度おります。一人は、完全不登校で、もう一人は、小学校5年生の合宿からと聞いております。お母さんの話では、「ありとあらゆる手を施し、また、何度も先生に通っていただいてはいるのですが、行こうとはしません。もう手の打ちようがないので、残るは、何かきっかけがあれば」というようなことを切々と語ってくれておりました。田辺市教育委員会としても、いろんな試みに取り組んでいただいていることとは思いますが、「トライやる・ウィーク」も視野に入れていただき、なお一層取り組んでいただけるようお願いします。  校舎の耐震対策については、検討していただけるということで、この辺にとどめておきます。一昨日、宮田議員の、教育とは何かの質問に対する教育長の答弁の中に、「教育という言葉には、どんな願いが込めてできているか。教育の教は、千木を置いた屋根のある神聖な館に子供を集めて、先人の伝統文化や価値、規範を教え込むという字であり、育の冠は、子供の子の逆の形で、安産の印であり、それに肉付きを下に置いて、太らせ育てるという意味である」と教えていただきました。その中で、千木を置いた屋根のある神聖な館とありました。千木とは、千の木と書いて、神社等で屋根の棟の上に角のごとくたすきがけのように組まれた木のことを言います。知る木、または金へんに真と書いて、鎮木とも言います。先人は、当初は、雨漏れ対策であったものを、自然災害を恐れ、建物の安全と世の中の平穏無事を願い、お守りとして屋根に掲げたのであろうと言われております。耐震改修も一種のお守りであるかと考えます。子供たちが千木の置いた屋根の聖域の館で、一刻も早く教育が受けられることを望みます。  消防団員健康診断でありますが、市職員の場合は、一人当たり6,000円程度かかっていると聞いております。費用的にもかなりかかりますが、いろんなケースを想定に入れて、前向きに検討していただけるということであり、ありがたく感謝を申し上げて、私の一般質問を終了させていただきます。  ご清聴ありがとうございました。              (5番 棒引昭治君 降壇) ○議長(稲沢勝男君)    以上で、5番、棒引昭治君の一般質問は終了いたしました。 休 憩 ○議長(稲沢勝男君)    この場合、暫時休憩いたします。               (午前10時44分)             ──────────────── 再 開 ○議長(稲沢勝男君)    休憩前に引き続き会議を開きます。               (午前11時02分) ○議長(稲沢勝男君)    続いて、3番、鈴木太雄君の登壇を許可いたします。              (3番 鈴木太雄君 登壇) ○3番(鈴木太雄君)    おはようございます。3番議員の鈴木でございます。一度だけではなく、二度までもとりを務めさせていただく幸せと言いますか、幸運を皆様に感謝をいたしたいと思います。一般質問の1人目に、共産党の芝峰議員が、紀南病院関連の質問をされました。そして、11人目、最後に私も紀南病院問題にかかわって、情報の在り方についての質問をさせていただく。これはまあ言うならば、運までもが、「この情報の問題は大変大事や」と言っているかのようであり、またそういう確信を持ちながら、議長にお許しを得まして、一般質問に入らせていただきます。  市民理解を得るための市行政としての情報提供の重要性とその在り方について、質問をさせていただきます。まず、公立紀南綜合病院の移築整備にかかわっての問題であります。この問題は、田辺市、白浜町、上富田町、大塔村、中辺路町、日置川町、南部町、南部川村、龍神村の9市町村からなる公立紀南病院組合という独立した運営機関で取り組まれている問題ではありますが、田辺市につきましては、公立紀南綜合病院の移築整備にかかわる9市町村の一員であり、その中核をなす参加団体であります。また、市政において、市民の大きな関心を呼んでいるところでもあります。そもそもこの移築整備についての経過報告を、市議会議員として受けたのが、約2か月弱前の5月7日に開かれました全員協議会であります。そして、私の記憶が正しければ、新聞などについては、予測的な記事を含めまして、3月の中旬ぐらいから報道が活発になっていったのではないかと思うわけでありますが、いずれにせよ、紀南の中核病院ということから見ましても、建設用地、建設場所の選定が、私一人だけが思うのではなく、誰もが最重要課題の一つであったと思うわけであります。その最重要課題であった建設用地選定に当たっての要件はと申しますと、主に挙げられていますのが、1、9市町村全体を考えても、交通の利便が良いこと。2、環境が良く、周辺に及ぼす影響が少ないこと。3、地盤が強固で、災害の影響を受けにくいこと。4、無理な配置ではなく、土地にゆとりがあること。5、駐車場を十分確保できること。6、地権者の方が少ないこと。7、救急車の搬入が容易であること。8、工事の施工が容易であることなどであり、紀南の中核病院の選定要件としては、最も適当であると思えるわけであります。  事実、市議会の全員協議会での1週間後に開かれた組合議会で、「以上、主な8点の要件を踏まえた建設用地が了解を得ることに至った」と、新聞報道を目にいたしております。現在の公立紀南病院の手狭さや老朽化に伴っての移築整備事業は、紀南に住まわれている方々の長年の願いであり、本来であれば、この場をお借りしまして、現在に至るまでご努力をされた関係各位に、住民の一人として、心より感謝を申し上げなければならないところでございますが、しかしながら、皆様も新聞などで既にご承知のとおり、市民の間から、その建設用地の選定に当たって、賛成、反対を問わず、生活にかかわりの深いことなどから、大変多くのご意見が出されております。その数多く出されているご意見の中から、いくつか拾い上げてみますと、まず新庄町になった場合、市街地からは、タクシー代も時間もかかり、それにお年寄りらが歩いて通院できない。そして、どうして同じ方向に二つの病院をこしらえるのか。また、医療機関が、地域的に偏るので、不均衡が出るのではないか。そして、ここがいちばん大切な意見というか、疑問だと私は思うのでありますが、三つの候補地が挙げられていたが、初めから移築先は決まっていたのではないかなどと挙げられております。  今、申しましたような市民からの意見や疑問に対して、いろいろな考え方や意見がございます。民主主義の原理からも、主役である市民の皆様が議論されるのは当たり前の権利であり、当たり前のことであるようにも考えます。現在、病院のある場所から、次の移築先の場所は、田辺から田辺へということを考えてみましても、田辺市民にとって無関係ではなく、また無関心でいられないという表れなんであります。私も直接に、いろいろな方々のご意見を頂戴し、また意見を交わして、今日に至っているのでございますが、市街地のある一人のおばあさんとの話の中で、そのおばあさんは、「私は紀南病院の移築については、他の町村のことも考えたら賛成なんですが、移転したら車もないし、自転車もよう乗らん、つらいなあ」という言葉を聞きました。これはある意味において、移転について反対であれば、地域のエゴにとられるかもしれません。  しかし、ここでよく考えていただきたい。どうして賛成の人からも、この言葉が口をついて出るのかを。私が痛切に感じとったのは、一言で申しますと、移築だけの情報が市民を不安にさせているということであります。今後、移築するに当たっての不安が、この言葉になり、口をついて出させたのであります。私も組合議会で何度も議論し、了解された移転先について、どうのこうの言っているのではございません。ただ、市民が豊かで安心して暮らすことができ、市民と共に歩む田辺市にとりまして、最も大切というべき市行政として、市民理解と協力、また信頼を得るための取組状況の経過説明、そして現在の病院が移築するに当たって、不便と迷惑を被る方々に対する跡地問題の関係も含めての事前報告など、いわゆる市民に対しての情報提供や話し合いが、あまりにも不十分であって、それに伴って市民に多大なる不安を与えていると、以上のことから考えるわけであります。このままでは大変困るのであります。市政発展を願う市議会議員の一人といたしまして、本議会において、田辺市として、先ほどのような疑問を払拭する意味からも、市民に対する取組の経過説明と、そしてその情報の在り方は、果たして住民の理解と協力、また信頼を得るに至っていたのか。また、不安を与えていることを、田辺市としてどのように考え、今後、どのように消化していくのかをお聞きいたします。さらに、他の市町村はもとより、田辺市行政にとりましても、市民と行政がお互いを理解し、共に進歩するためには、情報を含めた交流が必要不可欠であります。そこで、病院の移築問題以外にも、今後、行政側から市民に対する情報は、どうあるべきなのかをお答え願います。  簡単ですが、以上で、1回目の質問を終わります。              (3番 鈴木太雄君 降壇) ○議長(稲沢勝男君)    3番、鈴木太雄君の質問に対する当局の答弁を求めます。  市長、脇中孝君。              (市長 脇中 孝君 登壇) ○市長(脇中 孝君)    鈴木議員のご質問にお答え申し上げたいと思います。少し時間をいただきまして、経過から申し上げますと、紀南病院につきましては、昭和20年に開設され、当時の西牟婁郡の農業協同組合、その後、西牟婁郡の町村が引き継いで経営をしてきたところであります。当初は、誠に貧弱な施設でございましたけれども、その後、増改築を重ねながら、紀南の中核病院として、また昭和33年には社会保険庁の社会保険病院の傘下に入りまして、地域の皆さん方により良い医療を提供するための努力を続けてまいったところであります。しかし、それにも限界がございまして、ご存じのとおり、相当に老朽化が進んでおりますし、手狭でございますし、また駐車場の関係等々、多くの問題があって、利用者の皆さん方にも大変なご不便もおかけしている、こういう一面もございます。移築整備につきましては、平成2年から、病院内で検討を始め、当時、生駒前市長、管理者でもございますが、その下で取組に着手されたところでありますけれども、当時、紀南病院は、昭和63年度から国の第三次病院事業経営健全化計画によって、累積している不良債務の解消という大きな問題に努力をしている状況下にございましたこともあって、具体的な進展を見るに至らなかった、こういう状況がございます。  経営の健全化計画が、平成5年度に完了し、引き続き平成6年度から3か年の自主再建計画に取り組んでいたところでございましたが、そういう不良債務の解消等のめどがついたということで、そういうこともひとつのバネにいたしまして、引き続き国に要望を行ってまいりました。その結果、病院の現況と将来像について、社会保険庁の手で、専門の機関が入って調査をするという状況になったわけでございます。このような状況の下で、病院組合でも移転候補地の条件や候補地の選定について、独自の調査の実施などの取組を行ってきておりますが、平成7年の4月に、病院組合議会内に病院移築整備特別委員会を設置していただいて、平成11年3月までの間、11回にわたって論議をいただいてまいりました。この間、国の財政事情等から、平成9年あるいは10年度の社会保険病院の整備が凍結されるという状況がございましたし、将来に向けての光が見えてまいりましたのが、今年に入ってからであります。3月の病院組合議会の当初にも、開会のときに、私はその状況を病院組合に、あいさつの中で一定の光が見えてきたことを申し上げたところであります。国としての機関決定をいただいていない今日の時点でもございますが、国との協議の状況から、事業採択の可能性が相当高いという確証が得られましたので、この機を逃すわけにはいかないという判断の下で、5月14日の組合議会におきまして、候補地等の決定をしていただいた、そういう経過を歩んでおります。  そういうことで、昨年の12月の末にも、第10回の特別委員会を開催いただいておりますけれども、その時点でも、特別委員会に対して、展望のあるお話はできていない、こういうことでございまして、今年に入ってからということをご理解を賜っておきたいと思います。それから、本年に入りまして、2月の下旬に私ども陳情に行ってまいりまして、一定のただいまも申し上げました、かなりの確率をもって改築が進められるという、こういう判断の下で取組を進め、この前にも全員協議会でも申し上げましたけれども、この機会を逃しては、もう永久に我々9市町村の手ですべてを負担して、病院の建設をしなければならない、こういう判断をいたしたわけでございます。期間的に非常に短かったこともございますし、それから3月の当初に、組合議会を開きまして、そして次の組合議会が3月30日でございましたけれども、病院の組合議会の議員の任期が、3月31日で終わりでありまして、そういうことで、新しく各組合で議員を選んでいただく、特に町村によりましては、4月に議員の選挙という自体もございまして、組合議会が開かれたのが5月14日、それが我々事務当局として考えられる紀南病院の組合議会を開く最短の時間設定であったところであります。  そういう経過の中でございますけれども、紀南病院組合は、申し上げるまでもございませんけれども、一部事務組合でありまして、独立した行政機関でありますが、私は、病院組合の管理者も兼ねておりまして、市としては、病院組合内での取組状況を踏まえながら、田辺市の行政の進めるのと同じスタンスでもって、病院組合の情報提供等も、病院組合の議会に対して行ってきたところでありますけれども、いずれにいたしましても、病院組合の議会の議決の決定をいただかない問題について、私どもはそのことを外に、私の場合は、情報を仕入れる場合は、その立場にはございますけれども、そういうことをするわけにはいかないという立場も、ひとつご理解を賜りたいと思うのであります。  具体的な取組を申し上げますけれども、平成7年の2月に、市議会の全員協議会におきまして、交通の利便性、周辺環境、敷地の広さなど、候補地の条件を明らかにするとともに、候補地を稲成町、秋津町、新庄町の3か所に絞ったこと、病院組合議会の特別委員会で議論をいただくこと等について、ご報告も申し上げてまいりました。その後、私も市長といたしまして、平成7年11月から2年間にわたり、地域内の各町内会単位で実施してまいりました市政対話の集いにおきましても、市民にとって重要な事業である紀南病院の移築につきましても、用地一つをとってみても、現在地の4倍あるいは5倍の土地がどうしても必要で、現在の土地では建て替えは絶対不可能であるということ、そして移転先としては、交通の利便性、周辺環境、敷地の広さなどの条件から、バイパス周辺に移転をしたいということを市民の皆さんにお話申し上げ、ご理解をいただけるように努めてまいったところでもございます。その会の中でもお話もございまして、ただいま議員が申されましたような、病院が移転いたしますと、皆さんの中には、移転したらどういうふうに通院をしたらいいのだろうという、そういう不安のお声も頂戴してまいってきております。通院につきましては、現病院周辺の特に旧市街地の高齢者の皆さんにとっては、大きく変わるということも事実でございますけれども、周辺町村の皆さんはもとより、市内でも遠距離の方々で、自動車でもって来なければならない方で、今の病院には行きたくとも行けないという方も大勢おられるということも事実でございます。  こうしたことも踏まえまして、今後、私ども公立紀南病院組合もそうでありますけれども、市といたしましても、関係機関とも十分連携をして、できる限りのアクセスというものを確保してまいりたいと考えておりまして、その一つが、先日、芝峰議員にもお答え申し上げました、あそこの架橋はどうしても必要であるということも、そういうことの将来をにらんでの方針であります。また、現病院の跡地につきましては、お答えをこの間からも申し上げましたけれども、この利用につきましては、新病院への移転の後になりますけれども、町内会連絡協議会でも、跡地利用について、意見の集約に取り組まれているというお話もございますけれども、きのう私は、初山議員にもお答え申し上げましたし、芝峰議員にもお答え申し上げたと思うのでありますけれども、当然これは田辺市の地域の振興でありますし、大きなまちづくりであります。重要な課題として、今後、市民の皆さん方のご意見を十分承りながら、じっくりとこの問題について対応してまいりたいと考えております。用地の取得の問題につきましても、いろいろ課題がございますし、また、あとの施設の撤去の問題、それから跡地の利用という問題になってきますと、相当大きな財源と財政的な問題も付随してくることと思いますけれども、そういう問題も含めながら、十分皆さん方のご意見も伺ってまいりたいと、そういうふうに考えております。  次に、今後の市の重要事業に係る情報の提供の在り方についてでございますけれども、市といたしましては、従前より市民の皆さんのご理解とご協力をいただくために、必要な情報提供の取組を進めているところでございまして、今後も従来どおりの方針でもって、より一層皆さん方にご理解とご協力を賜るよう、努力をしてまいりたいと考えておりますので、ひとつご理解を賜りますようお願い申し上げます。  以上であります。              (市長 脇中 孝君 降壇) ○議長(稲沢勝男君)    3番、鈴木太雄君。              (3番 鈴木太雄君 登壇) ○3番(鈴木太雄君)    ご答弁ありがとうございます。市民に対する取組経過説明を、今、大体理解できるというか、ご答弁いただいてありがたいなと思っておりますが、今後の病院以外にも、行政側から市に対する情報は、どうあるべきなのかと、これまでのように努めてまいりたいというようなご答弁をされましたが、何と言いましょう、市民が不安に思っているような情報の在り方ではまずいと言いますか、そこが一つ重点を置いて取り組んでいただきたいところだと、私は思うのでありますが、そこの部分もう一度詳しく説明していただきたいと思うのでありますが。この何と言うのでしょう、今までどおり情報は渡してきたというか、今までどおりやっていくと、今後、力を入れてやっていくという答弁だったと思うのです。この最後の部分は、それがですね、不安を与えているということは、これ事実なわけでして、情報に対して不安を与えているのではないかと。私はそのようにとらえているのでありますが、そこら辺をもう少し具体的にお願いしたいと思います。              (3番 鈴木太雄君 降壇) ○議長(稲沢勝男君)    3番、鈴木太雄君の再質問に対する当局の答弁を求めます。  市長、脇中孝君。              (市長 脇中 孝君 登壇) ○市長(脇中 孝君)    市民の不安を抱いておられる問題に、どう対応していくのかという問題でありますけれども、ご不安をいただくという問題は、病院のアクセスの問題に限らず、いろいろあろうかと思います。市内の例えばやっとめどがついてまいりましたけれども、背戸川の浸水の問題とかいろいろ問題があろうかと思います。そういう不安を抱いていただいている問題につきましては、我々も精一杯努力いたしておりますし、何よりも議会の皆さん方にご説明申し上げ、情報を公開してまいりますし、またそういうことを通じまして、そのことが新聞の報道等もございましょう。また、市政だより等もございましょう。そういうあらゆる機会を通じて、私どもは、皆さん方に情報の提供を行ってまいりますけれども、どういう問題に市民の皆さんが、不安の問題ということになりますと、それは不安を抱いておられる問題は、個々様々でございますし、市民の皆さんそれぞれいろいろ不安を持っておられる問題というものもいろいろございましょうから、一概にその方々に、一人ひとりにそういう情報を、7万市民の皆さん方に提供していくということにつきましては、これは一定の限界がございますけれども、今、申し上げましたような議会の活動、議員の皆さん方にお話申し上げる、あるいは町内会の会とか、いろいろあらゆる機会を通じてですね、私どもも行政の取組というものをご理解いただけるように努力をしてまいりますので、その辺りひとつご理解を賜りたいと思います。  以上であります。              (市長 脇中 孝君 降壇) ○議長(稲沢勝男君)    3番、鈴木太雄君。              (3番 鈴木太雄君 登壇) ○3番(鈴木太雄君)    答弁ありがとうございます。今までの取組で、町内会活動とか、そういうのを通じて、情報提供をしてきていると。あらゆる方法を通じて情報を提供してきているという答弁だと思うのですが、まだ不安にかかわっての不満と言いましょうか、そういう部分がどんどんまだまだ出てきているというのですかね、そういう部分があると思うのです、まだ。そういう部分に対して、今後もこれまでと同じように努力をしていくと、これまでではちょっと足りんのじゃないのかなと、もうちょっと一歩踏み込んだ何か、いちばん大事なのは話し合いだと思うのですが、そういうものが信頼を得るための話し合いというか、そういう部分がちょっと少なかったのではないかなと、不十分であったのではないかと、私は考えているわけなのですが、その辺について、何遍もすいませんが、もう一度お願いしたいと思います。  何せ新人議員でございまして、運営につきましては、勉強不足の部分もありまして、答えたら出てこれないというのがありますので、では最後になりましたが、市長、紀南病院問題をひとつの契機にしまして、改めて情報公開の原則をどのようにとらえているのかということが問われていると私は考えているのであります。我々自民党の考えも、民主政治の原理は申し上げるまでもなく、国民主役、この場合では、つまり市民主役の政治行政がその基本であるということではないのかなと。よってもって、いやしくも今日、社会における情報の公開は、民主主義の原理に沿うものであって初めて機能するのではないかと、私は考えるわけであります。そこの部分で、答弁をいただけないというか、答弁をいただいたら帰ってこれないということなので、難しいところなのですが、まあ失礼なことを言ったかもしれませんが、なにしろ1年生議員でありますので、先ほども言いましたが、お許しをいただきたいと。ただ、さっき言いましたように、情報については、私は十分ではなかったと、そういう認識だけをしております。そこの部分に関してだけ答弁がありましたら、最後にお願いをしたいと。              (3番 鈴木太雄君 降壇) ○議長(稲沢勝男君)    3番、鈴木太雄君の再々質問に対する当局の答弁を求めます。  市長、脇中孝君。              (市長 脇中 孝君 登壇) ○市長(脇中 孝君)    不安という問題でございますと、例えば、不安の問題に少しこだわりますけれども、例えば介護保険の問題一つにしてもですね、市民の皆さん非常に不安を感じておられると思います。議員からもそれぞれ各議会を通じて、お話のあったとおりであります。しかし、それを各家庭、家庭にですね、一人ひとり昨日も申し上げましたけれども、公聴会とか皆さん地域の説明会とか、そういうことをして、これは市の行政でございますから、市で独自に取り組む問題でございますから、そういうふうにして、市民の皆さん方にお知らせをし、ご理解を賜って行政を進めてまいりますということをお約束申し上げたところであります。  紀南病院の問題につきましては、情報が不足であったとか、いろいろ唐突に決まったというふうにお感じになる方もおられるということも、私はよくわかっております。しかし、さっきも申し上げましたとおり、問題の展開が、本年の年を明けてからの問題であってですね、しかも何とかして用地の見込みをつけて、本年の7月、8月の中央省庁への予算の概算要求の中に何とかはめてもらわんなんという、そういう非常に限られた状況の中で、我々も病院問題について一生懸命に取り組んできた。しかも組合の議会という一部事務組合も議会という状況の中で、議員の議会の決定というものをいただきながら、しかもその中に議会の任期満了による議会の再編という問題等々を含めますと、私どもとしては、精一杯の情報開示に努めさせていただいたと考えておりますけれども、議員おっしゃるようにですね、そういう新聞等の報道だけで十分でなかったというお考えの方もおられるとすれば、今後も私どもは十分注意をしながら、今後の情報公開と言いますか、市政の進展のために努力してまいりたい、こういうふうに思っています。ご理解を賜りますようお願い申し上げます。              (市長 脇中 孝君 降壇) ○議長(稲沢勝男君)    3番、鈴木太雄君。              (3番 鈴木太雄君 登壇) ○3番(鈴木太雄君)    懇切丁寧な答弁ありがとうございます。今後、努力されるというか、十分市民に理解されるように、要望というか、そういう形でお願いといたしまして、よろしくお願いいたします。  これで一般質問を終わります。              (3番 鈴木太雄君 降壇) ○議長(稲沢勝男君)    以上で、3番、鈴木太雄君の一般質問は終了いたしました。  以上で、一般質問を終結いたします。 休 憩 ○議長(稲沢勝男君)    この場合、暫時休憩いたします。  5分ぐらい休憩いたしまして、再開の際は、議案書を持参願います。              (午前11時37分)             ──────────────── 再 開 ○議長(稲沢勝男君)    休憩前に引き続き会議を開きます。               (午前11時45分) ◎日程第2 2定報告第1号 専決処分事項について上程 ○議長(稲沢勝男君)    続いて、日程第2 2定報告第1号 専決処分事項についてを上程いたします。  お諮りいたします。  本件については、会議規則第37条第2項の規定により、委員会の付託を省略し、後日審議願うことにいたします。  これに異議ありませんか。              (「異議なし」の声あり) ○議長(稲沢勝男君)    異議なしと認めます。  よって、2定報告第1号については、委員会の付託を省略し、後日審議願うことに決しました。 ◎日程第3 2定議案第1号 中辺路町と田辺市との間における消防事務の委託に関する規約についてから  日程第10 2定議案第9号 工事請負契約の締結についてまで一括上程 ○議長(稲沢勝男君)    続いて、日程第3 2定議案第1号 中辺路町と田辺市との間における消防事務の委託に関する規約についてから、日程第10 2定議案第9号 工事請負契約の締結についてまで、以上8件を一括上程いたします。  ただいま上程いたしました8件については、過日既に当局の説明が終了しておりますので、これより総括質疑に入ります。  質疑はありませんか。               (「なし」の声あり) ○議長(稲沢勝男君)    質疑なしと認めます。
     それでは、ただいま議題となっております2定議案第1号から2定議案第7号まで及び2定議案第9号の8件については、会議規則第37条の規定により、それぞれ所管の常任委員会に付託いたします。  議案付託表を配付いたしますので、少々お待ちください。  各常任委員会の付託事件は、ただいまお手元に配付いたしました議案付託表のとおりであります。  お諮りいたします。  本日の会議はこの辺にとどめ散会し、7月1日から7月4日までの4日間は休会とし、7月5日午後1時から再開いたします。  これに異議ありませんか。              (「異議なし」の声あり) ○議長(稲沢勝男君)    異議なしと認めます。  よって、さよう決しました。 散 会 ○議長(稲沢勝男君)    それでは、本日はこれをもって散会いたします。               (午前11時48分)  地方自治法第123条第2項の規定により署名する。   平成11年6月30日                    議  長  稲 沢 勝 男                    議  員  宮 田 政 敏                    議  員  松 本 定 市                    議  員  大 倉 勝 行...