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平成10年12月定例会(第4号12月14日)

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  1. 田辺市議会 1998-12-14
    平成10年12月定例会(第4号12月14日)


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    平成10年12月定例会(第4号12月14日)             田辺市議会12月定例会会議録             平成10年12月14日(月曜日)            ――――――――――――――――   平成10年12月14日(月)午前10時開議  第 1 一般質問            ―――――――――――――――― 〇会議に付した事件  日程第1            ―――――――――――――――― 〇議員定数 20名 〇欠  員  0名            ―――――――――――――――― 〇出席議員            議席番号   氏   名              1番  田 中 康 雄 君              2番  芝 峰   進 君              3番  鈴 木 太 雄 君              4番  大久保 尚 洋 君              5番  棒 引 昭 治 君
                 6番  高 垣 幸 司 君              7番  家根谷   覚 君              8番  天 野 正 一 君              9番  浅 山   勉 君             10番  山 本 紳 次 君             11番  初 山 丈 夫 君             12番  山 口   進 君             13番  宮 田 政 敏 君             14番  松 本 定 市 君             15番  大 倉 勝 行 君             16番  八 山 祐 三 君             17番  森   哲 男 君             18番  青 木 伸 夫 君             19番  稲 沢 勝 男 君             20番  熊 野 芳 和 君            ―――――――――――――――― 〇欠席議員  なし            ―――――――――――――――― 〇説明のため出席したもの             職  名         氏     名             市 長         脇 中   孝 君             助 役         鈴 木 信 行 君             収入役         柴 田   修 君             教育長         角   莊 三 君             水道事業管理者     弘 末   勉 君             企画部長        室 井 修 一 君             企画広報課長      衣 田 秀 雄 君             土地対策課長      上 地 新 二 君             南紀熊野体験博推進室長 山 本   守 君             総務部長        八 百 耕 貮 君             総務課参事       梅 原 孝 夫 君             財政課長        藤 畑 富三郎 君             保険年金課参事     上 野   洋 君             保健福祉部長      田 中   憲 君             清掃事業所長      森   章 二 君             健康増進課長      西 川   誠 君             福祉課長        濱 中 治 夫 君             経済部長        平 本 寿 男 君             経済課長        杉 坂 繁 一 君             農林課長        溝 口 博 一 君             水産課長        杉 原 莊 司 君             建設部長        高 橋 進 一 君             理  事        田 中 秀 章 君             理  事        古 谷 利 男 君             土木課参事       堀   義 雄 君             建築課参事       稲 崎 敏 夫 君             業務課長        栗 山   廣 君             消防長         砂 野 啓 三 君             教育次長        清 水 節 雄 君             学校教育課長      岡 山 雅 行 君             社会教育課参事     葺 石 泰 士 君             理  事        矢 倉 靖 彦 君            ―――――――――――――――― 〇出席事務局職員             議会事務局長   木 村 一 美             議会事務局次長  川 端 清 司             議会事務局主任  福 井 量 規             議会事務局主査  前 溝 浩 志 開 議 ○議長(稲沢勝男君)    定足数がありますので、ただいまからお手元に配付の日程により、平成10年第6回田辺市議会定例会4日目の会議を開きます。               (午前10時05分)            ―――――――――――――――― ◎報告 ○議長(稲沢勝男君)    15番、大倉勝行君から遅刻の届出がありますので、報告いたします。  それでは、日程に入ります。 ◎日程第1 一般質問 ○議長(稲沢勝男君)    日程第1 一般質問を行います。  2番、芝峰進君の登壇を許可いたします。              (2番 芝峰 進君 登壇) ○2番(芝峰 進君)    おはようございます。もう早いもので、50回目の本会議を参加させていただくことになりまして、僕も50回目の質問を通じて、今回もまた勉強させていただきたいと思います。どうかよろしくお願いを申し上げます。  さて、本当に何といいますか、もうどこへ行ってもあんまりええ話聞かんと、大変厳しい話ばかりが耳に入ってくるわけでありますけれども、田辺市の借金も47万円と、一人当たり、こういうことで、同じように県も国も借金だらけやと、こういうことで、この責任は、市民の皆さんの責任かどうかと、ここが大事だと思うんです。やっぱりこれ借金、税収によって、政治をその範囲でようやらないと。これはやっぱり「政治の能力の資格が問われる」と、こう言えるんではないんかと。こういう政治、ほんまに21世紀に向かって、もっと安心して暮らせるように、前向きな政治、展望の見える政治へ切り換えてほしいなと、こう思って、一応政治家の端くれとして見解を述べておきたいと、このように思います。  そこで、質問に入らせていただくわけでありますけれども、ようさん資料も持ってきましたけれども、一つは、梅の立ち枯れ対策と御坊第二火電、もうこれも私、10回やそこそこできかんほど続けておりますけれども、いまだに事態は大変深刻な状況、こういうことであります。そういう中で、この問題から質問をさせていただきますのでありますけれども、きょうのこの五点挙げております質問は、総じてですね、国民の生活や暮らしが、先ほども言いましたように、安全で安心して生きていけるかどうかと、こういうことを市民の皆さんからお聞きした、この点についてばかりだと思うんです。是非、市長さんをはじめとして、本当にこれから安心して、ほんまに展望を持って生きていけると、暮らしていけると、こういうことを期待を申し上げて、今年最後の質問でありますから、やっていきたいと思います。来年は、熊博のタイトル「いやす」、「みたす」、「よみがえる」というんですか、ほんまに期待したいなと、こういうタイトルのチラシが発行されております。是非こういうようになってほしいなと。まず、こういう期待を込めまして、自然豊かで安心して暮らせるまちづくりをと、こういうことを一歩一歩、この課題の解決に取り組んでいただきたいと、こういうことであります。  さて、梅の立ち枯れの問題で、一点目でありますけれども、先般、発表されました梅立枯れ研究の県や関電の中間発表、まずこの問題についてであります。以前にも言わせていただいたとおりですが、予想どおりやなと。その一つはですね、基本的な問題で、この中間発表どうのこうのではなくて、一つはですね、県ですね、県はこの今の御坊第二火電という、今よりももっと公害のようけ出す日本一の規模の、こういう火電を認めたと。許可したわけです。その県当局はですね、今、梅や人体に影響があるとの結論は、まかり通っても出せないのではないんかと。許可を出しておいて、今ある火電が悪いらて、こういう結論は、おそらくこれ期待するのは無理やなと、僕、以前から思うてるわけです。  二つ目は、当事者ですね、関電は、もうこれは言うに及ばずやと。ここが研究は一生懸命やってくれやるのやけども、結果を待ってるこの不安な気持ち、これは農家の皆さんの総意ではなかろうかと、このように、まず思うわけであります。ちゃんと第三者の機関としての、これでは役割を果たしていく、こういう立場には、立ちきれないんではないかと。皆さんは、どうお思いかわかりませんけれども、まずそこが一つの大きな出発点の根本的な、これは心配点やなと、こう思います。そしてですね、具体的に問題は、質問に入っていくわけでありますけれども、県のうめ対策研究会が行った中間報告の内容を、市当局はですよ、どうとらえているのか。研究の報告は見ました。市当局はどうこたえているんか。二つ目、ヤマザクラの枯死については、同じバラ科の植物であり、梅の立ち枯れとの因果関係があると、こう長年の経験を通じて思われておるんであります。この辺の研究も大変弱いなと。この報告は一体どうやったんかと。三つ目は、なぜか電気、今、必要ないんやよと、御坊の電気。こういうことで、研究がやられている年ですね、この稼働率落ちてるのよ。これでは研究に影響あるんやないかと、正確なこれ研究になるんかどうか、この辺が大きな疑問ですね。ちゃんとできるんかどうか。  三点目はですね、昭和63年に、県の果樹園芸試験場が出した農作物の大気環境保全対策試験、こういう成績書というのありますね。ここで、「御坊火電から半径14から24キロメートル付近に、排煙の影響及び土壌の酸性化、農作物に対する低濃度汚染の慢性的な影響が考えられる」、こういうことが発表されております。このことと大気の影響が考えにくいとする中間報告の内容の差、同じ県の発表ですからね。この見解を一体どうなと、どういうように県は総括をしているんか。同じ県のやってることです。当然、中間報告というこの節目に、この63年のやった研究と今のこの中間の研究を、整合性をとりながら、総合して見解を出さなければならない、この点についてはどうなんか、以上、中間報告では、今回は、この三点に絞っておきます。  二つ目はですね、(2)現火電1、2、3号炉に脱硫装置の設置をと、こういうことでありますけれども、加えて集塵装置も早期にということは変わりはありませんけれどもですよ、福井県の芦原町では、「脱硫装置を設置して、杉の枯れが止まった」と、こういう事例があるんです。地球温暖化の問題からも、一日も早い脱硫装置、これ設置しようと思ったら、別にできんわけないんですね。この点についてはどうなんやろか。もう何年も経ったら、既に手遅れになってくる、これではたまったもんやない。4年経ったらどないなるんなと。  三点目の(3)ですね、第二火電建設はもう中止すべきやと。しつこいようでありますけれども、「壊滅状態になるやろ」と。農家の声ですよ。来春には埋立てが始まろうとしている。このまま建設され、稼働すれば、梅も人間も大変なことになるんやでって、日本一のやつ建ったらね、公害多いんやから、和歌山県の自然や云々ってもう言うことないようになるのとちがうかと、こういう意味も込めてですね、市長は、まあ幾つかありますけれども、議会のですね、決議書、これちょうど去年の3月4日に出しているんですよ。新人議員さんもおられるんで、改めて言うときますけれども、全会派、提出者松本さんはじめ、黒田さん、青木さん、生駒浄光さん、宮田さん、尾前さん、私もその一員に入っておりますよ。この前段は省略しまして、この要点だけ、これだけ具体的にやってくれよと、こういう田辺の議会決議です。  「一つ、御坊第二火力発電所の建設については、梅の立ち枯れ生育障害等御坊火力発電所との因果関係が解明されるまで延期すること」、延期せえという、原因解明中は、因果関係わかるまで、ちゃんとそれまでは延期せえと、それで原因の解明も早うしてくれと。三点目は、省きます。三点にわたって決議をしておるわけでありますけれども、市長はこの答弁で、前回も大倉議員と私にも言われました答弁、「原因一生懸命にしやる、究明をしやる。因果関係がまだわからん。そやから第二火電の見解については述べられない。原因解明まで、究明まで、第二火電の稼働はあり得ない」と。稼働はあり得ないって、建設は進みやる。建設したら、稼働するかせんかは、市長の判断とか、こういうものでできないんです。市長は議会の決議、市民の代表として、今、原因解明一生懸命やられておる中で、被害が拡大しやる中で、どうして市長としての見解を発表できないのか。もう一度ですが、はっきりとこのことを確認して、議会は、一生懸命市民の声にこたえてやっている。市長は後ろへ座ってもうては困る。このことを込めまして、ちゃんとした見解をお聞きしておきたい、こう思います。  四点目、その他ですね。人体への影響は、とこうありますけれども、人体、少し今の時点では幅広いかなと。前回もちょっと触れました児童の調査をやっております。一体、児童のぜんそく、こういうようにしてね、市の平成9年の環境白書ありますね。これの129ぺージ、「NOX、窒素酸化物」、これは詳しく言いませんけれども、「高濃度の場合、呼吸器にぜんそく性の症状を起こすなど、有害である」と、こう書かれております。これも高うないというても、この着地地点から推測して、やはり心配事やと、こういうように思うんでありますけれども、一体これは教育委員会の方ですけれども、児童のことで、児童の健康状況どうなんやろかと、原因は何か、突っ込んだ調査をすべきではないかと思うがどうか、こういうように思います。ついでに、後の質問にもかかわりますから、もう一つだけ、この環境白書の重金属というのも書いております。何かと、用語の解説ですね。「カドミウムや亜鉛やマンガンやとか、水銀、鉛、これは人体に蓄積されて、体外に排出されることはない」と、たまりっぱなしやでと、こういうことで、後では言うときますと、灰の中にこういう成分が、御坊の煙の灰ですよ、含んでいる、こういう見解もありますから、これも大変な問題やなと、こういうように思って、紹介だけはしときますよ。せっかく環境白書、一生懸命環境、努力してやってくれてあんの、これをひとつちゃんとこれに基づいて、安心して住めるような状況を一歩一歩作っていくべきや、こういう観点から、ぜんそくの関係、質問をさせていただきたいと思います。  資料ばっかりようさんありますもんで、探すのえらいことですよ。昨日の新聞に載っておりましたけれども、京都市で開かれている国立京都国際会館で開かれているですね、環境ホルモン問題に関する国際シンポジウム、こういうのがやられておるようですね。ここで言われていることは、フロリダ大学ルイス・ジレット教授が最近の研究成果を発表されております。この中で、フロリダ辺りかどうか知らんけど、オキチョビー湖とグリフィン湖で、もう一つアポプカ湖のように、こういうところで殺虫剤も何もまかれた形跡、こういうことがないがままに、ワニの生殖器の異常、複数の湖で、こういうことが発表されております。これフロリダだけやないですね。多摩川のコイも、この間も言いましたけれども、あるいは岩代の千里の浜の海ガメの卵、これも少のなったよって言われておりますね。「このままでは、絶滅の恐れも」って、これ地方紙ですね。「昨年のほぼ半数の29匹しか」と、「半分しかもう海ガメ、卵生まんようなった」って書いてある。大変こうよそ事ではない、大変危険な事態になっているんではないかと、このように思います。いろいろあります、最近こういうニュースは。  こういう環境ホルモン、これは九州大学農学部助手の方ですね、大嶋雄治さん、船底塗料などに使われる、海を汚染している有機スズの一種、トリブチルスズ、TBT、これメダカに、まあかけますと、「親メダカに有機スズ、泳げない稚魚がふ化」と、こういうのも載っておりますよ。そやから身の回りで起こっている事態やなと、こういうように思います。そして、二番目の環境問題とその政策、地球温暖化と行政の役割、こういうことに入っていきたいと思います。「広報田辺」、これコピーしたんで、色、白黒になりましたけれどもね、地球の温度上昇中という、これ11月号、No436号ですね。初めにから、いろいろ温暖化、いろいろ書いております。これはこれで前進やと、こういうように評価はしたいと思うんですけれども、これだけでは足りやんなと、こう思います。この中で、初めの部分でですね、「この問題は、私たちの生活に、そして子供たちの将来にまで大きな影響を与えるもの云々」あって、「他人事ではないこの問題、私たちの手で何とかしましょう」、こういう前向きな姿勢です。「2100年にはですね、気温は2度上がる。海は、水面は50センチメートル上がる」と、こんがにもちゃんと書いてくれております。  具体的に、ほんやどがいなんのようと、そこまで書いております。金沢はですね、あそこが田辺市の状況、田辺が鹿児島の気温になるって、こんなに書いてるんですね、どがいなるんかと。4ぺージに書いてます。そして、何をしようかって、まあ言うたら、「電気を節約したり、物買うときに、ごみ心配ならんように、製品をちゃんと選べよ」と、「ごみは出さんようにしょうらよ」って、こんな市民に、こういうことを呼びかけておるんですけどね。家庭でできる温暖化防止策、これはもうこれで大切だということは、論をまたないわけでありますけれども、そこでですね、ここに地球温暖化を防止するエネルギー戦略というのがあります。林さんって方、矢野さんって方、青山さん、和田さんとか書いている、実教出版って言うんですか、こういう本です。ここに書いてるの、これちょっと字小さいから、大きくコピーしてきたんですけどね、ちょっと長ならん程度に紹介しますと、結論だけ言いますとね、この温暖化の影響の重大さを考えれば、今、変革が必要、変革です。可能か、「こんがなん無理やで」って言うんか、そういう状況ではないですよって、まずせんなんことは、達成すべき目標を挙げて、最善の努力をもって、それを実現させるよう、着実にその目標に向かって実行をしていくと、こういうこと。そして、日本の場合は、特に世界第4位の二酸化炭素排出国であるということ。そして今、京都で会議がやられておる開催国であるということ。  こういうことで、日本の責任は重大、地球は有限であるが、一方で人間の知恵や、科学・技術は無限の可能性を秘めている。やればやれるということです。人間尊重と環境保全を最優先の課題と位置付けるかどうかやと。ここをしっかり、これですよ。人間の尊重と環境保全を最優先するかどうか、あとのはもうごちゃごちゃ言わんでも、産業や何やかんやは、まあ言うたら、琵琶湖に水ないようになったら、節水すると。これでええんや、産業の発展も人間あってのことやと、こういう観点に立つかどうかって、こう言われているんですね。そういう観点から、一体、市行政としてどう考えていくのかと、こういうことです。まあ言うたら、この中にも書かれております。しかもですね、企業べったりだったらあかんと、企業献金もらい、天下りいかんなんって、こんがな助平なこと考えとったらあかんよって、ちゃんと企業に対しても、企業ごみに対しても、排出者の責任をびしっと厳しい追求する、こういう行政の立場でなかったらあかんということも加えておきたいと思います。  さて、この二点目、ごみ行政の考え方です。この間、多くの方も南部ロイヤルホテルでの議員研修会へ参加されたと思います。厚生省の水道環境部長さんでしたかね。ちゃんと控えられなかったんですけれども、その方言われておって、「まあ言うたら、いまだに炉はやっぱり大きくして、24時間フル稼働で、高温で焼いたらいいですよ」と、こういうことを言われておりましたけれどもね、こういう焼くや、溶かすや、埋めるや、こういうものは、将来2100年に、温暖化で気候変わってしまうよって、この辺でほんまに梅もみかんらも作れんようになる、鹿児島になるんやさか。こういう重大なときに、こういう悠長なごみ政策、ええんかどうかと、そういうことですね。厚生省の方の話聞いて、僕も質問させていただきましたけれども、時間がなにしろなかったもんで、2回目いけなんだわけです。  それと三四六で、ごみのダイオキシンの調査やられたの、資料ももらいましたけれどもね、12月8日付、皆さんもう既にご存じやと思うんですけれども、「河川、湖、海、地下水、95パーセントで検出、環境ホルモン」、環境庁の発表ですね。「環境ホルモンの濃度が高かった地点、和歌山県、紀伊水道、3.3」という、これまあ言うたら、フタル酸ジ−2−エチルヘキシルというやつですね。これの全国4番目、恥ずかしい方の4番目へ入ってますね。これは一体何なよって。「あの三四六で計ったら出てないよ」って、そら計り方も問題あるで、ちゃんと処理したとこのそこの口で受けたりね、煙飛ばすその元のとこで計ったり、ここらの計り方も問題あるんちがうか。その結果、ちゃんと海で計ったら、悪いという結果出てあんのやから、環境庁が言いやんねから。そこでですね、そういうまあ言うたら、わからんならわからんやけれども、でも結果は、こういうことで出てるよと紀伊水道へ。そしたらさっきの海ガメら、来んのも、やっぱり魚ないの、ある程度おかしいんちがうかって、こう考えるんが普通やないかと思うんです。そこでですね、環境ホルモンの一種、ダイオキシンについて、今回は、絞って質問ですけれども、まあ言うたら、三四六の古い処分場埋立て、今、野球しやるあのグリーン球場ですね。あそこの一回土と下と地下水流れていきやる、下流の水、あるいは今現在の第一次、第二次埋立分の第一次も第二次も、一回土も水もああいう処理したとこやなしに、ほんまに流れやる溝っこで取ってみたらどうよと、こういうことを検討できんやろかと。  もう一つね、この間も、厚生省のロイヤルで、これも言わせてもろたんやけれども、このダイオキシン、心配される塩ビニ管ですね、これ今回の予算ででも、ちゃんと材料、農集のとこで使いますよという予算も組んでおるんやけれども、やっぱりこういう問題ね、僕、市に言うつもりなんやけど、「こんがなんどうよ、これ国で規制してもらわなんだら、こんなん使うたら、もう50年経って放るとき、どこへ放るのよ」って、「環境問題考えてあるのか」って、こんがに言わせてもろたんやけど、時間なしで返事なかったけど。こういう点、出す方の責任者、造る方の責任者、こういうもん、塩ビニだけやないんやけれども、いっぱいあります。界面活性剤そうやし、ここら辺充満してある市内でも、買わんなんものに。こんなんもやっぱり規制していく考え方、これが必要やないんかと、市で市民の努力はわかる。市民のせんなんこと、企業のせんなんこと、行政のせんなんこと。バシッとこう責任明確にしてね、やっていかんと、環境問題の認識が問われるでと、こう思います。  ちょっとしゃべり過ぎたさか、あとは割に急いでいきたいと思うんですけれども、三点目の紀南病院の建設です。この問題、一部事務組合議会で突っ込んだ論議はされておるんですけれども、あつかましくも、やっぱり市民の関心は大変大きいと、こういうことで、私、一昨年、平成8年の3月の議会でも質問させていただきましたけれども、もう早いもんで3年近うなってきた。しかし、一向にその建設の動き見やれんと、こういうことで、市民の声にこたえて、一回、どうなっているのかと、こういう質問をさせていただきたいと思うんです。前回、主に建物は老朽化してますし、あるいは機能、高度医療の充実もなかなか困難やと。駐車場も狭いと。これはもう言わんでもわかるとおりでありますけれども、例えば、駐車場狭かったら、受付へね、はたで汗かいて苦しみやって、例えば僕が運転して、はたの助手席へ乗せてあっても、受付へ行けんのよ。降りたら順番遅なって、よけ入れんから、ほんまにその場で右往左往せんなん、こういう状況ですね。こういう大変な状況、これをまあ認識はして、共通していると思うんですけれども、でですね、早期の建設が望まれるのでありますけれども、状況と今後と、ちょっとは進んでいるのかいなと、こういうことも聞いておきたいと。  二点目は、利用しやすい地域にと、こういうことでありますけれども、前回、3候補地を挙げていたが、まあ言うたら、この間、台風も来たし、幸いあんまりどこそ傷んだという大きなことも聞いておりませんけれども、やっぱり急がれる問題やでと。パニックになる、病院ら、もし台風の被害を受けたら。前回、国に建設を要望していると、そういうことも含めて、その経過、さらに進展、もう一つ、公的病院として、広域住民、市民が利用しやすい場所に建設は当たり前のことやけれども、移転場所についての考え方、以上、大まかに三点と、こういうことでご回答いただきたいと、このように思います。  四点目、学校給食実施と未実施校対策ということで、検討状況、保管室対応、こういうことで、やめられた十河議員さんが、専売特許のように、毎回のように質問をほぼやられておりましたけれども、予算策定の時期でもありますから、その見解と検討されていること、具体的に進められようとしていること。二つ目には、手のまあ言うたら、まだまだ届かない未実施校に対しての対策、以前に持参する弁当の置き場所が、衛生上などから適当かどうか、こういう議論もしまして、それから検討すると、こういうことでありましたけれども、その後、どうなっているのか。今後どうする考え方なのか、これもお考えを聞きたいと。  五点目は、生活関連道や水路の予算の増額ということでして、建設や農林の担当部局の方々もそうだと思いますけれども、生活、文化の近代化、こういうことによって、「今までの市道や農道、あるいは公衆用道路、また生活排水路、用水路などと、日常生活に直結する本当に切実な改良を望む」と、こういう市民の方々の要望が多いのは、僕ら議員していても、いつも痛感しているところです。まして災害になっても、災害の小さいやつもかからんと、そういう漏れるやつも多いと、こういう深刻な状況にもなっているわけであります。担当部局も、大概もうご苦労して、あれやこれや頭使うて、そこら辺切り回して、一生懸命やってくれているんはわかりますけれども、一体、華やかな干潟やああいうようさんのまあ言うたら看板やということでお金使うんもさあ、一面ええこともあるんかわからんけれども、まず市民の福祉の向上、生活関連のこういう用排水路、ここをやらんなんのちがうんかと、こう思いまして、やってないとは言いませんけれども、予算の過去の状況、推移、それから市民要望は叶えられているんか、今後の考え方、これでいいんかどうか、検討をひとつ必要なんとちがうんかと、こういうことを一回、もう委員会では何回かやりましたけれども、この場でちゃんとご答弁をしていただいておきたいと、こういうように思いまして、第1回目の質問を終わります。              (2番 芝峰 進君 降壇) ○議長(稲沢勝男君)    2番、芝峰進君の質問に対する当局の答弁を求めます。  市長、脇中孝君。              (市長 脇中 孝君 登壇) ○市長(脇中 孝君)    芝峰議員から、五点にわたる質問をいただきました。一点目の梅立ち枯れ対策と御坊第二火電の中で、第二火電建設は中止すべきだというお考えについて、それから三番目の紀南病院の建設の問題について、私からお答えを申し上げたいと思います。そして、あと担当の部長、課長からお答えを申し上げたいと思います。この第二火電の建設は中止すべきだというご質問については、これまでも何回かご質問をいただきまして、前回もお答え申し上げておりますとおり、第二火電が建設に向けて手続きが進められる中で、手続、それから現地の埋立事業等も進んでいる状況の中で、市の梅栽培農家の皆さん方は、大変な不安を抱いておられるということは、私も十分認識をいたしております。ただ、市といたしましては、梅生育不良の原因の究明が、現在、進められている中で、御坊火力発電との因果関係が、はっきりしていない今日の状況下の中にありましては、「建設を中止せよ」という要望をすることは、火電の建設及び諸々の手続等に対しましても、市に法的な権限もない、こういう田辺市の立場からいたしまして、困難な問題がございます。私の立場といたしましては、これまでも申し上げて参りましたけれども、原因究明を何としても急ぎ、そして梅立ち枯れの原因の究明がない状況の中では、御坊の第二火力発電の稼働はあり得ない、こういう考えのもとで、私は今後も対処して参りたい、こういうふうに考えております。  いずれにいたしましても、昭和61年頃から、梅の生育不良が発生をいたしまして、関係機関による調査研究と相まって、農家の皆さん、それから農協のたび重なる要望活動、議会議員の皆さん方のご尽力による意見書の提出など、計り知れない様々な長期間にわたる取組の経過があって、脱硫装置の設置、それから脱硝・集塵装置の改善が行われることになっておりまして、また梅の生理・生態に関する基礎研究も、これからという中で、現在、二つの研究会が発足をいたしまして、我が国を代表する研究者によって、現在、多方面から調査研究が行われているわけでございます。研究会の活動を真摯に受け止めながら、市として両研究会に対して、農家が安心して梅栽培に取り組めるよう、できる限り早期の原因究明を要望していくとともに、予防対策や樹勢回復、優良台木の探索、栽培試験など、可能な現場の対策を積極的に講じて参りたい、こういうふうに考えております。
     それから、紀南病院の問題でございますけれども、議員もおっしゃられましたように、病院の組合議会において、病院建設の委員会が設置されておりまして、病院移築整備特別委員会が設置されておりまして、そこで検討をいただいているところでありますので、その答弁の範囲内でお答えを申し上げたいと思います。まず、1番目の今日の状況でございますけれども、平成8年当時と大きな変化はございません。建物の老朽化の問題にいたしましても、紀南病院、9,490平方メートルの敷地に、本館など4棟の建物が建設されておりまして、建物の延面積が1万3,968平方メートル、約1万4,000平方メートルであります。一番古い本館は、建築後40年を経過しておりまして、増築、増床を重ねて、現在は20の診療科目と344の病床数を整備して参りました。これは新庄別館を除いてです。しかし、これ以上改修できないほどに敷地も狭く、また構造的にも老朽化が進んでいるのが、現状であります。  また、高度医療の充実という問題でありますけれども、結論から言いますと、現在の病院の施設が非常に狭い関係もございまして、一定のスペースを必要とする高度な医療設備の充実は、これ以上困難であると考えています。ご参考までに、今日病院を新設する場合、1ベッド当たり大体70平方メートルの面積で建設をされておりまして、今日の紀南病院は、約40平方メートルでありますから、このために狭い待合室や通路、そして今後、さらに高度医療機器を配備しようにもスペースがないといった状況であります。そして、三点目に駐車場の問題でありますけれども、病院内の駐車場のほかに、周辺の借地、それから職員の駐車場も空けていただきまして、現在、152台の駐車場を確保いたしておりますけれども、まだまだ不足の状況であります。このように病院を取り巻く環境が、建設当時と比べますと非常に変化をいたしておりまして、当地域の中核医療施設として快適で、高度な医療と災害に耐え得る病院としての整備は、議員もおっしゃるとおり急務であります。  次に、2番目の利用しやすい地域ということでございますけれども、議員がおっしゃられましたように、三つの候補地を挙げて、いろいろご検討もいただき、あるいは視察もしていただいてるところであります。ただ、今日、病院の移転、改築という中で、この社会保険病院は、議員もご存じのように、国の行財政改革、特にこの社会保険病院は、政府管掌健康保険の原資をもって運用されているところでございまして、資料によりますと、現在、政府管掌保険の予算が約7兆円、その中で赤字の累積が1兆1,000億円あるという、約20パーセント近い赤字があるという厳しい状況下にございます。社会保険庁の方では、病院の建設を9年、10年と全国的に中止をいたしておりまして、11年もおそらくその方針を継続していく状況下にございます。  ご参考までに、全国でこの社会保険病院というのは54か所ございます。その中で、何と言いますか、全国の社会保険協会連合会、ここで所管して、運営しているのが50病院、そして民間の公共団体とか、地方公共団体が経営を委託されて、運営しているのが4病院ございます。その中の一つが紀南病院であるわけでございまして、これは少しひがんで申し上げるんではないんですけれども、私ども4病院は、「外様、外様」と、こういうふうに申しているところであります。いずれにいたしましても、全国社会保険協会の連合会に対して、高額の負担金を負担いたしておりますけれども、これとても、この全社連の直轄の病院に比べますと、相当に低い負担金であります。そして、そこから我々としても、例えば先般もMRI、ああいう高度な医療機器の無償による供与等もいただいておりますけれども、そういう状況下にございまして、しかし取り巻く環境は、いかに厳しくとも、何とかしてこの紀南病院の改築について、社会保険庁の了解を取りつけたいということで、粘り強く交渉を続けておりますけれども、なかなかよい返事を、明るい展望のある返事をもらえてないのが現況でございます。  いずれにいたしましても、広域市町村圏を中心に、この医療圏の地域の住民の皆さん方に、よい医療を提供する、こういう責任と言いますか、そういう責任を果たしていかなければならない、これからの医療対応として、住民のニーズにこたえて、診療機能を高め、そして災害時の対応にも配慮のできる病院というものを建設していきたい。今、構成町村の開設者、議会の皆さん等々、一生懸命に取り組んでいるところでございますので、ご理解を賜っておきたいと、こういうふうに思います。  以上であります。              (市長 脇中 孝君 降壇) ○議長(稲沢勝男君)    経済部長、平本寿男君。             (経済部長 平本寿男君 登壇) ○経済部長(平本寿男君)    芝峰議員ご質問の梅立ち枯れ対策と、また生活関連道路などの予算関係につきまして、お答えをいたします。なお、梅の生育不良対策では、前回の9月議会でも同様なご質問でありましたので、一部似たような答弁となろうかと思いますが、その点ご了承いだきたいと思います。  それでは、まず中間報告とその見解並びに問題点についてでありますが、中間報告につきましては、県のうめ対策研究会が、11月に田辺周辺地域を対象として、中間報告会を開催し、栽培、気象、土壌、病害、大気環境の要因についてのこれまでの調査及び試験結果が報告されました。この研究会では、梅栽培の基礎研究を中心として、各分野にわたる調査研究がなされておりまして、梅の生育不良につきましては、着果負担、剪定及び土壌等の栽培管理、乾燥や土壌要因による影響が強調され、またヤマザクラの枯死につきましても、土壌要因、森林の環境変化、常緑広葉樹との生存競争等が考えられるという調査結果が報告されております。全体的には、研究中ではありますが、大気環境は、汚染物質が低濃度であり、単一の要因ではなく、土壌や栽培方法など複合的な要因が考えられるという内容の中間的な見解が示されました。農家からは、汚染物質が、たとえ低濃度であったとしても、長期間の蓄積によって、梅への影響があるのではないか。また、地形の違いによる気象状況の差によって、発生地にばらつきが出ているのではないかという意見などが出され、栽培管理や土壌につきましても、梅栽培の長い歴史と農家の経験に基づく様々な意見が出され、今後の試験研究に対する強い要望が出されているところでございます。市といたしましては、中間報告会での農家の意見が検討されるよう、また議員ご指摘の昭和63年に果樹園芸試験場が出した試験結果につきましても、農家への対応がなされるよう、田辺梅病害虫特別対策協議会の活動を通じまして、県に対してできる限りの対応を要請していきたいと考えております。  次に、現火電の1号炉から3号炉への脱硫装置の設置についてでありますが、前回9月議会の質問でもお答えしておりますように、県と関西電力の合意によりまして、3号機に脱硫装置を設置し、脱硝及び集塵装置の設備改善を行うことで、現在、準備工事が進められております。これ以上の削減対策につきましては、施設用地の問題から困難とのことであります。議員ご指摘の北陸電力福井火力発電所の場合は、硫黄酸化物の排出濃度が、比較的高いものであったため、脱硫装置が設置されたように伺っておりまして、関電の現御坊火電は、使用燃料の違いで、排出濃度が低いわけでございますが、県の要請に基づき、3号機への脱硫装置が設置されることになっております。いずれにいたしましても、市といたしましては、梅生育不良の原因究明の早期実現と、現御坊火電の設備改善が、できる限り早く完了するよう、さらに要望して参りたいと考えております。  次に、生活関連道や水路の予算についてであります。農業土木関係の農業施設整備事業費は、地元の要望のありました農道、用水路、ため池等の小規模な改良工事を市と受益者負担とで、これを施工し、また原材料を支給するという事業でございます。平成9年度におきましては、農道改良約120メートル、農道舗装約5,400メートルを施工し、水路につきましても、772メートルの改良工事を行っております。また、このほかにU字溝、生コン、グレーチングなどの原材料支給により、農道、水路等の農業用施設の維持管理費として利用していただいております。過去3年間の施設整備事業について報告いたしますと、平成7年度が8,416万8,000円、平成8年度が8,359万8,000円、それから昨年度、平成9年度が7,309万9,000円となっております。この施設整備事業費以外でも、国や県の補助で、農道や水路、ため池等の整備に鋭意取り組んでいるところでありまして、近年は、補助率の高い複合的な事業を行っております。  過去3年間の補助事業を挙げてみますと、小規模土地改良事業では、中三栖地区の道路及び水路改良工事、中芳養矢代谷地区で水路改良工事、新庄町内之浦地区で水路改良工事、秋津地区で道路改良工事、神子浜地区で水路改良工事、稲成町下村地区で道路改良工事、芳養町松原地区でため池保全工事を実施しております。土地改良維持管理適正化事業では、下三栖地区で蜆川水路、上芳養地区で長谷上池、長野地区で松本池、上秋津地区で辺谷池、稲成地区で堤谷池、万呂地区で大谷池の改良工事を実施しております。また、上野及び長野地区の農村活性化住環境整備事業、上芳養東郷地区の中山間総合整備事業、稲成町谷上地区の集落環境整備事業、上芳養の日向地区及び新庄町長井谷地区での樹園地農道整備事業等の複合的な整備事業の中におきましても、農道及び水路の改良工事や新設工事を行っております。このように、補助事業、単独事業を利用しながら、地元要望に対応しております。今後につきましても、各諸事業を導入し、農村の生産基盤の整備と生活環境充実のために取り組んで参りたいと考えております。  以上です。どうかよろしくご理解いただきたいと存じます。             (経済部長 平本寿男君 降壇) ○議長(稲沢勝男君)    学校教育課長、岡山雅行君。            (学校教育課長 岡山雅行君 登壇) ○学校教育課長(岡山雅行君)    芝峰議員ご質問の梅立ち枯れ対策と御坊第二火電の(4)その他として、児童、生徒のぜんそくの状況はどうか、突っ込んだ調査をすべきではないかという点について、お答えいたします。過去10年間のぜんそくと思われる児童、生徒の調査をいたしましたが、まずぜんそく患者と判断する児童、生徒の把握の仕方についてでありますが、症状を示していない状態での判定は難しく、医師の判断によるものや、過去にぜんそく発作で入院したことがある者のほかに、学校で発作を起こしたことがある者、欠席の理由がぜんそくの者、保健調査表で、保護者からぜんそくと記入されている者を患者数として集約いたしました。ぜんそくと言われる児童、生徒数の推移についてでありますが、市内全体の過去10年間を3年ごとに見ますと、平成元年度は、小学生が0.71パーセント、中学生が0.41パーセント、平成4年度は、小学生0.38パーセント、中学生が0.51パーセント、平成7年度は、小学生が0.82パーセント、中学生が0.6パーセント、平成10年度は、小学生1.75パーセント、中学生0.67パーセントになっており、この10年間で、小学生で約1パーセント、中学生で約0.2パーセント増加しております。  このような状況の中、現在、各学校の対応として、「発作が起きた場合は、安静にし、家庭との連絡をすぐにとれる態勢や、帰宅させる場合も、一人で帰さないようにしたり、修学旅行やキャンプ等では、吸入器の準備や予防の薬を持参させるなどの手立てをとっておりますが、重い発作で対応に苦慮したケースはなく、体力がつくと、症状が軽くなり、成長とともに回復してきている」との報告を受けております。なお、学校ごとの罹患率を見ますと、市周辺部の学校では、罹患者が少なく、10年前と変化はありませんが、市内中心部の学校に偏る傾向も見られることから、当該学校との連携を密に個人差を考慮しつつ、個々の状況把握に努めるとともに、市内全体における児童、生徒のぜんそくの罹患者数の推移に気を配って参りたいと、このように考えております。  以上です。            (学校教育課長 岡山雅行君 降壇) ○議長(稲沢勝男君)    保健福祉部長、田中憲君。            (保健福祉部長 田中 憲君 登壇) ○保健福祉部長(田中 憲君)    芝峰議員ご質問の2番目、環境問題とその政策ということで、二点にわたるご質問をいただいております。先に地球温暖化について、市民も企業も責任はあるが、行政にも責任あると、温暖化防止を具体的にどう進めていくのかということにお答えをしていきます。  地球温暖化とは、議員さんもご存じのとおり、人間活動の影響で、二酸化炭素などを放出し、それが大気中にたまり、だんだん暖かくなっていくことであります。1957年、昭和32年に、世界で初めてハワイのマウナロア観測所で、大気中の二酸化炭素濃度の測定が開始されましたが、これらの推測などにより、産業革命前は、約280PPmの二酸化炭素濃度であったのに対し、現在は約360PPmであり、今後さらに増加するであろうとのことで、過去100年間の地球上の平均気温は、0.3度から0.6度ほど上昇し、「このような変動は、過去1万年の間に例を見ないものである」と言われております。このような温室効果ガスを減らすべく、昨年12月に京都において、地球温暖化防止会議が開催され、我が国は1990年と比較して、2008年から2012年の間に、二酸化炭素等の温室効果ガスを6パーセント削減しなければならなくなりました。ちなみにアメリカは7パーセント、EUは8パーセントの削減であります。  これを受けて、我が国は、先に設立された地球温暖化対策推進本部に、地球温暖化防止推進プロジェクトチームを作り、とるべき施策を検討し、具体化を図るということであり、エネルギーの需要、供給の両面の対策、植林、革新的な環境・エネルギー技術の研究開発の強化、国際協力の推進やライフスタイルなどの見直しなどを行うということであります。また、法的整備についても、本年10月9日に、地球温暖化対策の推進に関する法律が公布され、国、地方公共団体、事業者及び国民のそれぞれが講ずべき温室効果ガスの排出の抑制等のための措置に関する基本的な事項などが定められました。地球温暖化問題は、世界レベルで解決しなければならない問題であり、予想される影響の大きさや深刻さ、また必要となる対策の幅広さ、さらに、それゆえの対策の難しさという点で、最大の環境問題の一つと言えます。便利で、快適な暮らしの陰で、二酸化炭素などの温室効果ガスが増え続け、地球温暖化が進んでいます。温暖化による気候の変動、それに伴う様々な影響を食い止めるには、私たち一人ひとりが二酸化炭素を減らす努力も必要であります。田辺市としては、広報11月号で、地球温暖化問題の特集を組みまして、先ほど議員さんもお示しされました11月号でございますが、私たちにも簡単にできる二酸化炭素の排出削減方法を提案し、皆様にお願いしている次第でございます。今後も国や県などの対策や動向に十分目を配り、田辺市としてとるべきことのできる施策を検討し、市民の皆様にご協力をお願いしていきたいと考えております。以上でございます。  続きまして、二点目のごみ問題についてでありますが、ごみ問題解決の基本的な考え方は、当然ながら可能な限り、ごみとなるものは作らない、使わないことが原則であります。ごみ処理が、環境問題に大きな悪影響を与えていることが認識されつつある中で、経済のシステムを従来の大量生産、大量消費の使い捨て型の社会から、リサイクルを優先する循環型の社会への移行が求められております。こうしたことは、平成9年に施行された容器包装リサイクル法の基本理念ともなっており、生産過程では、ごみになるものを可能な限り少なくし、リサイクルできる材料を使用する。また、販売過程では、過剰包装を避けることなどがうたわれています。最近のビールメーカーのコマーシャルなどで、瓶をお店に返すように宣伝しているものもありますが、繰り返し使えるリターナブル瓶が普及することは、大変好ましいことであり、こうしたデポジット制を企業レベルや国の施策として、強力に推進していただくよう要望しているところでございます。さらに、事業者や行政の責任を問うだけでなく、生活者としての市民に対しても、ごみ減量と分別排出に対しての認識をより一層深めてもらうよう求めています。今後は、市民、行政、事業者の三者が、それぞれ応分の負担と責務を果たしながら、リサイクルを推進し、循環型社会を築いていくことが重要であると思います。市といたしましても、容器包装リサイクル法に基づいた分別収集を検討するとともに、現在、減容処理して埋立てを行っているプラスチック類のリサイクルを、環境面及び最終処分場延命化の面からも、積極的に進めていきたいと考えております。  次に、ダイオキシン類調査を実施すべきとのご質問ですが、ご承知のとおり、環境庁から土壌中のダイオキシン類に関する検討会の中間報告が11月に発表され、断定的な基準値も示されておりますので、市といたしましても、今後、調査対象を拡大していく方向で検討していきたいと考えております。ちなみに、平成10年9月に、ごみ焼却施設の1号炉及び2号炉の排出ガス各1検体ずつと、最終処分場の処理水のダイオキシン類濃度について測定を行いました。測定結果については、1号炉の排ガスが0.12ナノグラム、2号炉の排ガスが0.11ナノグラムと、昨年の約10分の1と大変低い数値であり、平成14年12月1日施行の国の恒久対策である5ナノグラムも大きく下回った数値でした。また、処理水につきましては、1リットル当たり0.0091ピコグラムと極めて低い数値でございました。これは適正運転はもとより、市民の皆様の分別へのご理解と取組の賜物と感謝いたしている次第でございます。  以上でございます。            (保健福祉部長 田中 憲君 降壇) ○議長(稲沢勝男君)    教育次長、清水節雄君。             (教育次長 清水節雄君 登壇) ○教育次長(清水節雄君)    芝峰議員ご質問の四点目の学校給食実施と未実施校対策について、お答えをいたします。  まず最初に、一点目の学校給食完全実施に向けた検討状況はどうかとの点でございますけれども、昭和29年の学校給食法の制定以来、学校給食は、教育の一環として位置付けられておりまして、私どももその重要性については、十分認識しながらも、現在のところ老朽木造校舎等の改築を最優先させていただく中、学校給食の完全実施に向けて調査研究等の検討を進めているところであります。議員ご承知のとおり、平成8年夏の病原性大腸菌O−157発生以来、学校給食の衛生管理基準が非常に厳しくなってきております。以前にご説明申し上げましたが、具体的には、「汚染作業区域と非汚染作業区域を明確に区別する。各作業区域の入口の手前に手洗い施設、履物の殺菌施設等を設置する。加熱調理用食材、非加熱調理用食材及び器具の洗浄等を行う洗い場は別に設置する」。施設の新築等に当たりましては、「ドライシステムを導入すること」などがあり、このような基準に適合する施設を建築するとなれば、広い敷地面積が必要になるとともに、建築費も多額になって参ります。学校給食については、児童、生徒の実態に応じたきめ細やかな食に関する指導を考慮した場合、単独調理場方式、いわゆる自校方式が理想であると認識しながらも、敷地の問題や財政負担を考え、共同調理場方式の方向で検討を行っております。現時点では、未実施地域を2ブロックないし3ブロックに分け、敷地等の条件が整った学校へ、共同調理場を建築し、ブロック内の学校へ給食を配送するという基本構想をまとめているところでございます。  二点目の給食未実施地域における弁当の保管室の設置等、衛生管理に係る検討は進んでいるかというご質問についてお答えをいたします。先ほども申し上げましたが、今、教育委員会は、学校関係のハード事業につきましては、老朽木造危険校舎の改築を最優先に取り組んでおりますし、今後もいかなければなりません。こうしたことから、財政問題を含め、校長の意見あるいは空き教室の問題等々、総合的に検討いたしました結果、子供たちの弁当保管は、やはり学校の創意工夫によって、風通しのよい場所や日の当たらない場所等を活用してもらうとともに、今後も保護者の方々には、育友会と連携を図りながら、子供さんのお弁当でありますので、調理に十分ご注意いただく啓発を図りながら、食中毒防止に努めて参りたいと考えております。ご理解賜りますようお願い申し上げます。  以上であります。             (教育次長 清水節雄君 降壇) ○議長(稲沢勝男君)    建設部長、高橋進一君。             (建設部長 高橋進一君 登壇) ○建設部長(高橋進一君)    芝峰議員ご質問の5番目、生活関連道や水路の予算の増額ということの中で、建設部としての過去5年間の予算の推移と今後についてお答え申し上げます。  平成5年度の土木課の道路費用、いわゆる道路維持費、新設改良費、局部改良費、舗装費等でございますけれども、2億2,573万1,000円ございまして、水路費用、水路の維持費、新設改良費でございますけれども、1億3,706万8,000円、合計3億6,279万9,000円を充当いただいております。それから、平成6年度につきましては、道路費用は2億5,217万6,000円、水路費用は9,191万6,000円、合計3億4,409万2,000円。平成7年度につきましては、道路費用は1億7,194万2,000円、水路費用は9,030万8,000円、合計2億6,225万円。平成8年度につきましては、道路費用は1億9,867万2,000円、水路費用は8,014万3,000円、合計2億7,881万5,000円。平成9年度の道路費用につきましては、1億9,289万7,000円、水路費用は8,205万4,000円、合計2億7,495万1,000円となっております。ちなみに平成5年度からの道路延長の延びでありますけれども、5年間で約10キロメートル増えてございます。  こういう中で、地元町内会の皆様、関係者の方々より、道路、水路の改修箇所の要望が多く寄せられておりまして、市としましては、できる限り皆様方の要望にこたえるべく努力はしてございますが、限られた予算の中での執行となりますので、やはり緊急性の高い箇所からの施工ということになります。こうした事情をおくみ取りいただき、ご理解賜りますようよろしくお願いいたします。  以上でございます。             (建設部長 高橋進一君 降壇) ○議長(稲沢勝男君)    2番、芝峰進君。              (2番 芝峰 進君 登壇) ○2番(芝峰 進君)    1番の梅の立ち枯れの問題でありますけれども、何回聞いても、市長の見解の答弁に対しては理解できないと思うんです。ここに要らんことやけれども、「大気汚染が初のトップ、97年度の公害苦情調査結果」と、これだけ大気汚したらあかんよと、こういう背景があるということと。それから何でこの一つはね、原因究明中って、県は「来年度で最終報告出すよ」と、こんなに簡単に言うけど、これ自身に疑問も何もないんかて、大体水俣っていうたら30年かかるねん、渋々認定するの。そこら辺が甘いんと違うかというのが一点、それから結論出ても、究明できないという結論出るかもわからん、こういうこともあり得る。そういうときどうするんなということ。  この自然もちゃんときっちりつぶされていくよと、こういう観点、何でせめてここで、議会と並行して、春から埋立てやろかって言うてんのに、これなんで「待ってくれ」と、建設へ進みやんのやから、稼働はあり得ないではなく、「建設やめといてくれ」という、こういうことなぜ言えんのか。法的根拠ない。因果関係、梅と煙の関係、まだ「ある」って誰も言うてない、それはわかるんやで、法的根拠ない。県知事に、「お前こう指導してくれらよ」って言うんとちがう、市長として、住民の立場になぜ立った見解を出せないのかと、ここが全然わからん、何回聞いても。議会は、これに対して、住民の立場、見解を決議を挙げたんですよ。その長が何で見解を述べられないのか、不思議でならん。もう一度、これ今日はできなんでも、十分考えてほしい。見解は、原因がわかろうがわからまいが、これは恐れがあるから、何10年かかるかわからん問題やから、来年にターゲットしたらあかんでしょう。地球温暖化もあるし、梅も枯れやるし、人も危ないと、こういうときに、御坊の火電進めてもろたら、もうこれしまいやでって、こういう観点になぜ立てないのか、不思議でなりません。答弁あれば、もう一回答えてくれたら結構です。ここがどれだけ市民を勇気づけるかということも含んでですね、「どうなよ」って、行ったらよう聞かれますよ。「市長なっとうな、この頃やってくれやるか」、「ちょっとなあ」って言うて、そこから先言えんねあんまり。  それから、報告いろいろしてもらいましたけどね、今ちょっと経済部長の答弁は、まだまだこれ十分やないなと、こう思いますよ。ここで先ほど言われた複合的な要因を考えられるということは、栽培も管理も土壌も煙も、こういうことやろ。大気も含まれているということやろ。そしたらね、御坊のあの公害防止協定というのあるんよ。この10条にね、大気の汚染で、乙は、関電はですね、「大気の汚染で人の健康又は生活環境にかかる被害が生ずる恐れがあるとして、知事から要求があったときは、ばい煙の排出量の減少を行うものとする」と、こうあるんですね。これゆっくりって書いてないですよ。「大気の汚染で、健康や生活環境、梅枯れ、恐れある」と、恐れあるんとちがうんか。そしたら知事ちゃんともの言うてもらわなあかんのとちがうんか、これ、関電に対して。この辺どう思うんよ。  ヤマザクラの関係でね。いろいろこれも何や土壌やあるいは環境や生存競争に負けてあるのちがうかと、負けてあるのとちがうか、ちがうかでええけれども、この分布図あるでしょう。県の桜枯れてあるという分布図発表してるでしょ。これ田辺、南部の辺りやっぱり多いでしょ。こうなにしてね、20キロから30キロ、10キロ、こういう県内の桜枯れてある分布図、桜よけ枯れてあんねん、この辺。こういうことを農家の人は、「桜枯れたら、次、梅枯れるで」って、こう言やんね。こういう見解、発表してる。そやけれども、「いろいろ事情があって、こういう原因とちがうんか」と、こういうもんでは、回答ではないで、あれは。同じバラ科の花が、こんなに梅と桜が枯れやる中で、どういう中間報告やったんかという結論を、市としてちゃんと受け止めてほしいと、こう言いやんねで。これさっきの回答、僕の回答にはならん、この点はどうか。  それから、稼働率落ちてある。これ平成8年で30.4パーセントたいてあんねん。平成9年の研究した年は14.3パーセント、半分以下でしょう。この症状もきちっと出てるで。これ素人やけれども、「朝顔、脱色症状はなくなった」と、「ビニールハウスも、車へ落ちるばい塵も少のなった」と、そういう中で研究して、これでこの説明で何やかや「稼働率落ちやんのは、電気ここたかんでもようなったんやで」って、こんな説明で納得するか。「ようけたかんといて、公害ようけないんや」って、こんがな話ないで。  それからね、さっきの県の見解、63年と比較して、今のこの矛盾してある見解、整理してどうなって、これもなかった。それから、脱硫装置の関係では、これ発電能力維持しながらできるんちがうんか。交替にやったらええでしょ、ここにその考え方に問題がある。例えばね、これも公害防止協定ですね、これ知事ちゃんとこれを指導せなあかんね。協定4条、「公害防止施設は、最大能力」、腹いっぱいたいたときに「適応した高性能の施設を設置する」って書いてあるでしょう。最大稼働でやで、それでその公害防止の「機能が完全に発揮できるよう、常に整備点検する」って、場所ないさかできんよ。止めんなんさかできんらて、こんがなん通用せんで、これ。「ちゃんとせえ」って書いてある、全部。「脱硫装置、全部3号機つけ」って書いてある。濃度が低いや高いって言うんやったら、3号機らそしたら何つけるんよ、おまけでつけるんか。  二つ目はね、脱硫装置、これは要望、運動いかんやと、こういうことやね。それで芦原町では、杉、硫黄の濃度濃いかったというけどね、ここでも結局は、栽培やとか、いろんな条件と煙という二つの見解があったんやね。そやけれども、やったんや。ここにもね、これ13条にこう書いてら、ここに「知事がちゃんと指導せえ」って書いてあんねん、13条、「乙は、発電所に関連する企業に対し、公害の防止について積極的な指導、監督をせえ」って書いてある。これで結局、その気になったらやれるんとちがうんかと。ここまで突っ込んでひとつ考えてほしいなと。そして、これは要望にしとくけど、同じ燃料でね、御坊と、脱硫装置ついてあるとこ、ついてないとこ、一体どがなんや。これは次まで資料要望しときます。  もう一つ大きな、議員も見えられてましたけれども、灰ね、「現物くれらよう」って、これいっこもくれんね。研究しやる谷山先生や中根先生、灰欲しいよ、現物、御坊降りてある。それはいっこも進んでないで。専門機関で研究って、どこの専門機関でしやんのか知らんけど。ここの研究機関の先生、大気の先生らしやる、先生が「くれ」というのに、なぜくれんのな。ちなみに第一は、これ85パーセントしか削減してない。第二は99パーセントするという、まあ言うたら、これより第二より悪いもん、こんがなもんたいてもろたら、その灰持ってきてもらわな困るんちがうか。なぜ出せんのか、成分発表せなあかんのちがうんか。蓄積状況、統計、出さないかんのちがうんかと、こう思うで。それとこういう中間報告へ戻るけれども、これは農家に提供したい言うんやけれども、僕はこの63年に出した見解とこの中間報告の見解わからんから、なぜなよって質問しやんね。僕質問しやんね、これ。農家に出してくれるんは結構やで、この場で、この見解を聞きやんね、それがなかった。もうこれ中間報告見ても、脱硫装置の関係見ても、公害防止協定、これちゃんと吟味して、どっからでも突っ込んで、突っ込んでと言うたら言葉悪いけど、農民の立場に立って、もうちょっと努力足らんと思うんですよ。それ含めて、もう一回、回答あればいただきたいと。時間ないんで、こればっかりやっとれんのやけど。あまりにもちょっと打合せしてあんねやさかい。  学校の児童、生徒のぜんそくがあったんやけどね、これさっきは、元年と10年の対比を言うてくれたけどね、もうちょっと古い資料もあるんですよ。昭和56年、1981年、17年前の資料やね、これは小学校0.54パーセント、これから見たら3.2倍強、こう言えるんですね。すごいでこれ、大体この3.2倍であってね、これ一覧表見ますとね、もろたそのまとめたやつ。これはある学校ではね、4.74パーセント、田辺市内の学校でやで。これ公害健康保障の基準4パーセント超えたら、なるんちがうか、これ。調べ方にもよるけど、そんだけの数値が出てあるということやで、統計は。相当気合入れて、今後、これ取り組んでもらわなんだら、えらいことになるでと。これはもう、まだ初めてなんでね、あれやけど、小手先と言うたら失礼やけど、突っ込んで調査やってほしいなと。いよいよこんがな心配も出てきてあるでということやから。光化学スモッグ発生やとか、「運動場から教室へ入りましょう」ら言われたら、もうたまったもんやないでほんまに。  環境問題ですね、これも答弁抜かったこと多いな。ダイオキシンの調査拡大していくって、これは一定前進へ、まだ調査の段階やけど。それと循環型のごみ問題に対する考え方、これもまあ言うたら、前進の前向きな方向やと思います。そやけど、企業の責任、具体的に言うたら、「こういう恐れ、ダイオキシンの恐れありますよ」というのが、いまだに公共事業に使われやるということの考え方なんか、今後、検討してよ。紀伊水道はワースト4ですか、全国、こういうように何やわからんけど海汚れてあんねから。危ないんやから、こういう位置付けが弱いんちがうか。例えば、これひとつちょっと関係ないけど、簡易水源の上流で、一定、県へ登録しなければいい、それへかからないごみ、産廃ごみがね、飲料水の上流で放られ、たきやる。こういう状況もあるということ、大変な問題やで、これから。もうちょっと取組強めてほしいなと、こう思いますわ。  紀南病院の問題、これね、結局ね、「いろいろ財政上厳しい、行政改革の途中や」、こんなんいろいろ言うてるけれどもね、まあ言うたら、医療に対する国は、お金もう8年も9年もか10年もつぎ込まないということ。一方で何やってんのかと言うたらね、紀南病院建つというたら、100億円ぐらいでできるんちがうか。200億円か、ちょっとあれやけれども、200億円したとしても、銀行へ60兆円あげるんやったらね、200億円しても、3,000病院建つことできるわ。田辺市の財政状況300億円、年間、これ60兆円と比較したらね、もう今、20世紀、2000年終わったけど、2000年分の財源やで、これ60兆円と言うたら。たまったもんやない、これ、要は医療へつぎ込むんか、財界へ、企業へ、銀行へつぎ込むんかって、こういう方向もほんまにピシッとしてほしいなと、市長さんと一緒やけど。ここにね、市民のやっぱり健康を守ってくれない政治というのが、もう端的に現れてある。まあ粘り強う頑張ってください。市民の要望は大変大きなものがありますから。  それで学校給食ですね、まあ言うたら、これも基本から外れてあるけど、「学校給食やりなさいよ」、今も補助金出てる。これに、しかしまあ言うたら、何とか自校方式が、これが基本やと、こういうことからも、いろんなもんで外れてるけどね、前向きに取り組んでくれりゃそれで、まあ今のとこしゃあないかなという気するねんけど。未実施校も学校任せか、学校任せやったらね、ほんまにつらい問題出てくんのよ、誰かからそのね、保管室の、クーラーか何ぞもろてこなしゃあない古、それではなあ、学校へそういうことをするというのは、あんまり好ましいことではないんちがうか。これも前向きに是非取り組んでいただきたいと思います、含めて。  それから、生活関連道路や水路の関係でね、これ僕、控えられなんだんよ。これなぜな、ちゃんとこれ資料、事前にくださいよって、あの場では控えられませんよ。これ一つするのちがうんやさかい、質問。これ建設も農林もそうやで、事前に「くれよ」って言うてあんのに、これ質問にならないら。こういうの今後ね、わし今からでも「一回出してくれ」って言いたいけど、そこまで言わんさかい。ちょっと控えられたのだけ、控えたらね、例えば土木、合計だけしか、それも道路や水路やって控えられなんだ。平成5年から言うてくれた。3億6,200万円、平成5年。平成9年は2億7,400万円、いっこも一回も上がってないでしょう、この予算。減ってあるばかりでしょう。普通ね、5年と9年、同じ額でも、これ減るねん、そやろ、材料費が上がってあんねもん、これ。それ予算減ってある。ここにその考え方の問題があるのよ、大事やと思うてあんのか、どうか疑問を抱く。担当部局の「辛抱してんねんけど、欲しいもんがないんや」と、こういう姿勢であっていいのかどうかって、僕はこれを聞いたわけやで、そのためにこの数字を出してほしいんや。それも出さんと、バアッと数字言われて、「こんだけしかできなんだよ」って言われて、これ納得できんな、これ。こういうの減ったらええんか。考え方やからよ、これ一回、時間ようけないけど、今後こういう問題ものすごい多いんや、これだけとちがうんや、この生活の関連部分の予算というのは、考え方は一体どうよ。誰でもかまんけど、言うてほしいな。  以上、2回目終わります。              (2番 芝峰 進君 降壇) ○議長(稲沢勝男君)    2番、芝峰進君の再質問に対する当局の答弁を求めます。  経済部長、平本寿男君。             (経済部長 平本寿男君 登壇) ○経済部長(平本寿男君)    芝峰議員の梅に対する再質問でございますけれども、現地での測定数値が低い中で、ご指摘の点につきましては、解明がそれぞれの分野におきまして調査されておる中で、解明が進んでおるわけでございますけれども、詳細につきましては、二つの研究会の進展を待たなくては、はっきりしたご答弁をすることができないわけでございます。原因究明、現地対策につきましては、一生懸命取り組んで参りますので、よろしくお願いいたしたいと思います。  芝峰議員から灰が提出されていないというお話もございましたけれども、御坊の現火電の灰につきましては、そういうことで、協議会の方でそのような形で提示いただくようにお願いをしておるところでございます。  以上です。             (経済部長 平本寿男君 降壇) ○議長(稲沢勝男君)    市長、脇中孝君。              (市長 脇中 孝君 登壇) ○市長(脇中 孝君)    委員からお話のありましたいわゆる生活関連施設へのものの考え方でありますけれども、新年度の予算編成もありますから、お答えを申し上げておきたいと思いますけれども、例えば市道、農道等の舗装の費用等につきましては、私は道路の舗装というのは、相当程度進んでいると、こういうふうに考えています。それは、道路のことですから、舗装していく限り、限りないと言えば、これは語弊がありますけれども、幹線になる少なくとも四輪の自動車が入れる段階での道路舗装というのは、相当に進んでいる。そら経済効果、何て言いますか、山の上のずっと遠く離れたところに少しの畑がある。そこへ行く長距離の道路にまだ舗装できてない。そういういわゆる投資と効果との問題等々もある地域もございますから、一概にとは言いませんけれども、頻度の高い道路、それから市道、農道の舗装については、相当程度私は進んでいると考えております。  そういうようなことでございますけれども、いずれにいたしましても、議員ご存じのように、農道等の費用になりますと、地元負担がありますけれども、一般の生活環境の側溝とか、そういった舗装、改修等につきますと、これは1,000万円のお金はいつまでたっても1,000万円でしか使えない、そういう性質のお金をもって投入をしているのが現状、いわゆる市の単独事業であります。そういうことからいたしまして、特に補助のある農業施設等の整備等につきましては、補助事業等を鋭意活用して、そして地域を包括的にやれるような、農村中山間地域の整備とか、集落の整備、そういうところを中心に、そういう事業を包括して、ものを考えて進めていっておりますから、先ほど担当の部長、課長が申し上げましたいわゆる単独事業の道路新設改良、水路新設改良、そういった事業だけで、ひとつ判断するんではなしに、市の全体のそういう整備状況もご判断をしていただけますように、お願いを申し上げたいと思います。  以上です。              (市長 脇中 孝君 降壇) ○議長(稲沢勝男君)    2番、芝峰進君。              (2番 芝峰 進君 登壇) ○2番(芝峰 進君)    もう時間もないですけどね、まず経済部長は、ああいうことをその二つの結果出てから、それに基づいて、例えば中間報告出て、今の時点で、市の考え方をちゃんと総括しとかなあかんのちがうんか。今度は最終結果出て、まあ言うたら、それに対して、「そうですね」では、これではあかんって、失礼やけど。先ほどから指摘、いっぱいしたでしょう。というのはね、心配事多いさかいやで、ほんまに。言うことないけど、63年にやったの、「降下ばい塵、南部川へ多く落ちてある」って、「可溶性ばい塵量多い」って、「南部川」って書いてあるでしょう。このときは田辺は計ってくれてないんよ。その南部変わりやんね。こういう問題があるから、後手にならんようにやってほしいなって、こういうふうに思います。  それから、生活関連道路へ進んでいる。まあこれは進んでいるってね、車らその当時の軽四の360から、今はまあ言うたら600から1,000積まなんだらね、消毒のやつででも、農道いうたら、消毒のやつ1トンの箱積んでなかったら、捕まんねん、警察へ。それに合うた道になってるかいうたら、そうではないでしょう。進んでいるけれども、近代化によって変わってきてるからね、今の考え方おかしいで。それで予算、これからまだ増やすということは、ひとつも言わなんだけど、これまあ一回調査し直して、またやりますよ。市長もほんまに何や黒い車落ちたでしょう、狭かったから。  以上、質問を終わります。どうもありがとうございました。              (2番 芝峰 進君 降壇) ○議長(稲沢勝男君)    以上で、2番、芝峰進君の一般質問は終了いたしました。 休 憩 ○議長(稲沢勝男君)    この場合、午後1時まで休憩いたします。               (午前11時58分)            ―――――――――――――――― 再 開 ○議長(稲沢勝男君)    休憩前に引き続き会議を開きます。               (午後 1時06分) ○議長(稲沢勝男君)    続いて、16番、八山祐三君の登壇を許可いたします。             (16番 八山祐三君 登壇) ○16番(八山祐三君)    約半年ぶりに一般質問をすることになります。本日は、大分後半の方で、私は皆さんがそれぞれの立場から一般質問されまして、重複するようなこともございますかと思いますが、私は、少し観点を変えて一般質問をしたいと思います。  通告に従いまして、1番目の南紀熊野体験博に向けて、今、市民の取り組むべき課題は何かということでございます。県や市の方からパンフレット、例えば南紀熊野体験博、この名前が非常にこの地域全般を指して、今まで箱物の博覧会から、この地域全体が博覧会の会場であると。そしてまた、20世紀を終わって、1000年ごとに変わる大きな歴史的な世紀末というところで、「人々の心をいやす」とか、「みたす」、また「よみがえる」、そういうタイトルでございます。また、田辺市の方では、「世紀末は、田辺がおもしろい」とか、「I LOVE TANABE」、「マイシテイコミュニケーションネットワーク」と、このような一つの呼びかけということは、私は大変ユニークで当を得たような感じをしております。さすが西口知事が、和歌山のリゾート博から、今度ちょうどいい世紀末に、このような博覧会をねらったことは、私は高く評価したいと思います。  ところで、我々、この南紀熊野体験博、来年4月29日から9月19日までございますが、カレー事件等、和歌山県が大変全国からイメージ悪くなってきてると、これでひとつ和歌山県のイメージアップを図るということもあるかと思います。これだけイメージが落ち込んでるときに、これをやり損ねたら大変なことになると。スローガンとか、心構えとか、そういうことはいいと思いますが、今もし、来年から明けて、いろんな人がここへ訪れてきて、「和歌山県ってなんな、ものすごい物が高い」とか、「親切でない」とか、そういうふうになったら、せっかくのことが、博覧会せん方がよかったというふうなことになりかねない。やっぱりこれだけのスローガン掲げてやる以上、行政のいろいろ道路を直すとか、いろんな施設を造るとかということはありますが、この受け入れる和歌山県民、特に田辺市民として、どのようなことに心構えをもっておくべきかについて、私なりの考え方を述べたいと思います。  市の方でも言われておりますが、家の周りに花をいっぱい植えるとか、あるいはごみを散らかさないとか、掃除するとか、いろんな人が訪れてきて、「ここはなかなかいいところやな」と、またそういうまちづくり、そういったものを和歌山県も田辺市に、あるいはこの南紀地方に学ぶというような、そのようなまちづくりにしていくために、今から、4月に始まってからではなく、今から取り組んでいくべきことがどんなことかと思います。これまでの我が国の考え方というのは、経済中心で、それを発展で豊かになるということでやってきた。そのために、教育等も豊かになるために、また世の中、楽しくするためには、自分の心を軽視して、外の現実だけを変えようと、そのような取組をしてきたと思います。  しかし、ここにきてというんか、ここ数年、うまくいかなかったら、自分の心を整えんと、現状だけを相手だけ変えようとするようになってきて、それができなければ、いろんなストレスがたまって、相手の方が動かないのは、やっぱり相手が悪い、外が悪いと、自分が悪くないと、そういうような考え方でやってきたと。そのために、いろんなストレス、子供だと登校拒否とか、不登校とか、また発作的に人をあやめたりする、そういうような状況というのが、社会的な不安、そのことをこの地域でですね、これからは心を見つめて、自分の心と現実とつなぐように、まあ言わば、簡単に言えば、自らを変えていくことに、自分の心を変えることによって、自分のまた今までのやり方を変えることによって、そうする結果、人々が全体の地域が変わっていくと、そのようなやり方というんか、今までと違ったようなやり方に、自分が取り組んで、市民一人ひとりが取り組んで、いい意味のほんまにコミュニケーションのネットワークを作っていく必要があるんじゃないか、そのように思います。また、いろいろと田辺市の方で取り組んでおられると思いますが、これから4月29日までに、どのようなハード面、あるいはソフト面について、市は取り組み、また市民に呼びかけていきたいのかということについての見解を、一応この前に全協でもお聞きしたんですが、改めてつけ加える面、その他ございましたら、お伺いしたいと思います。  2番目の永続可能な社会のシステムに向けて行政と教育、市民の果たすべき役割とはどんなことかということで、永続可能な社会と申しますのは、その次の下の欄で書いてますように、1番に、今後の経済の見通しを右肩上がりと予想するのか、水平か、それとも右肩下がりと見るのか。また、市民のニーズと行財政の対応は、歩調を合わせられるのか。並びに2番目の自然環境の破壊で、第一次産業及び世界経済が崩壊する恐れはないか。私が、先ほど芝峰議員も、いろんなことを言われましたが、日本は、戦後50年間、特に昭和30年以降から約40年間、大変な経済成長で、年間平均1割、そのぐらいで上昇して、約40倍の経済成長したと言われております。そうした中で、ここ数年、バブルが崩壊して、大変景気が悪く、物が売れない、それでまた今度、出されようとしてる商品券等、いろんなことに取り組もうとしている。「景気を建て直さんことにはなんともならん」と言われております。  しかし、いろいろ聞いてみますと、日本の先進国における失業率というのは、先進国では、まだ最も少ない方であるとか、あるいは消費というのは、日本は世界の15パーセントぐらい消費している。人口は約2パーセント、陸地は3パーセント、人口2パーセントで、消費が全世界の15パーセントやと、それだけ使われておって、またGNPというのも1割以上あるわけでございます。そして、GNPの一人当たりの所得も、世界最高水準でございます。そういう中で、景気が悪いというのは、景気というのは、資本主義経済というんか、社会主義国一緒と思いますが、毎年毎年消費というのが、あるいは所得というのが伸びていく状態が、資本主義経済の中で正常な経済状態、それがストップした、あるいは下がるんではないか、こういう中で問題にされておりますが、今日の環境問題、いろんな様々な問題、自然破壊、すべて日本を先頭とする経済成長が引き起こしたものであると。「何とか物が売れるように、景気を上げよう」と言われておりますが、今、日本人我々の中で、お金があるんだけど、物がないから買えないとかいうんではなくて、いろいろテレビや洗濯機や冷蔵庫や車というのは、欲しい人というのは既に持ってる。もうこれ以上要らないと、できれば、これを3年に1回買い換えるんではなくて、10年、20年もたされんかと。これ以上いろいろ持っても、しまいに大型のごみになる。そういうことを国民自身が、できるだけもう物は買わんようにと。不要なものだということになって、とにかく景気が悪いから困っとるとかいうのは、物を売っている、生産している、そういう層が困ってるわけで、一般の国民は、生活消費財は、これ以上欲しいとは思ってない。  このようにどんどん使って、壊していくような社会が、今、見直さないかん。そうしないことには、ここいろんな科学者の予想では、10年から20年の間で、資源も無くなる。特に、日本は食糧が70パーセント以上輸入している。自給率が27パーセントとか言います。あるいは、エネルギーが鉱物資源の自給率は10パーセント、90パーセント以上輸入してると。材木も75パーセントは輸入してる。こういうことが、この自然環境の破壊で、いろんな危機で作物がダイオキシン等、あるいは紫外線の中でとれなくなってくるとか、いろんな森林が枯れ始めると、そういう状況の中で、近いここ数年の先には、農業生産、地球的規模で不作になる。あるいは、天変地異と言うんか、大雨、洪水、日照りというものが、地球上のあっちこっちで起こるだろうと、そういう予想がされております。エネルギーも約20年とか、30年とかと言われますが、石油なんか。あと10年から20年の間には、その産油国の何か国かがもう無くなると。そうなったらもう元栓を止める。日本に入ってこない。  そういう状況が予測される中で、私は、いろんな要素から見ても、先ほど2番の(1)
    に見てます経済というのが、右肩上がりということは予想できない。我々としたら、できるだけ現状維持、下がっても緩やかな下がり方というように、市長並びに当局は予想して、これからの財政を立てていこうとしていると思いますが、永続可能な社会のシステムというのは、今後、将来、資源、食糧が輸入することができなくてもやっていける、まあいわば100年以上前の江戸時代に近い自給自足ができることというように考えますと、エネルギーの使用料は、ここ40年の間に40倍になったと。40分の1に落とすとはいかないけれども、やっぱり10分の1ぐらいに落とさないかん。いっぺんにいかん。毎年、1割ぐらいダウンしていくということが避けられないのではないかというように思うわけでございます。  それから、もちろん税収も上がらないようなことが、そら上がるにこしたことないから、上がらないようなことになってくるんじゃないかと。そうなってくると、これまでの我々市民が求めておった、先ほど芝峰議員も言っていた農道や市道や水路やいろいろ直してくれと、そういう予算というのは、ますます締めていかないかん。いろんなことができなくなってくる。覚悟せないかん。また、この地球環境の破壊の原因は、日本とかアメリカとかと言われるように、先進国の所得、人件費等が後進国に比べて10倍から100倍の格差がある。だから森林でも、間伐やいろんな手入れをするというようなことでも、そんなことやるよりか、外国の木を切ってきた方がうんと安上がりやということの中で、70年代にフィリピンの木をみな切ってしまった。あるいは、インドネシアの木を80年に切った。今、マレーシアとか、インドの方の干ばつで切ってしまい、その中で大洪水、中国の洪水も、95パーセント日本の割り箸かなんかに使う木を輸入するために、中国の木を切ったために、その大洪水の中で、2,000何万人子供が被災している。  こういうことも、今の中国や韓国の出方からすれば、こういうことは日本に原因があると。一人1万円とか、10万円とか補償してこいということの政治的な口実に使われるようになるかもわからない。大変そういう状況の中で、これ以上の我々の快適で便利なという生活をやっていくということは、破綻してしまっているんじゃないかと。人件費の格差が高過ぎるために、これができないとすれば、我々は、これは非常に言いにくい話やけれども、100倍も差つくんではなくて、せめて10倍以内ぐらいに我々の所得、公務員の所得の10分の1ぐらい下げててもやっていけるような社会構造をしないことには、どんどん人件費の安いところで作る。日本人が作る必要がないと。すべて外国で物を作って、それを買うというようなやり方そのものが、この経済、環境を破壊していることになってくる。そういったことを考えたときに、これまでのいわゆる行財政の在り方、やり方ということが、不可能に近いんじゃないか。  しかし、市民の要望は、ますます高齢化社会、あるいは貧困、そういったことが障害者とか、病気とかというのが増えてくる。その中で、非常にまあいわばこんなこと言ったら何だけれども、3年前に阪神・淡路大震災、大変家を焼かれて無くなった人が、いまだにまだ仮設住宅に入ってる。50数年前に、戦争で焼け野原になったときにも、仮設住宅なんかなかった。それだけ市民の、国民の意識は、お金が無くてもたくましかった。それが、この戦後50数年の間に、そういうたくましさというものも、精神的なことも、また環境ホルモンか、食糧かどうかわからないけれども、体力というのも、すぐ骨が折れるとか、癌になりやすいとか、いろいろそういうことになってきて弱くなってきてる。そういうことの中で、今こそ私は、市民の精神的、肉体的に衰えないように、たくましくして、行政にできるだけ頼らないように、行政そのものもスリム、リストラそのように図っていかないことには、後進国と、極端な話で、アフリカなんかで、毎日、5万人が餓死しやる。そういう人と比べたら、もしもこれ輸入がストップしたら、たちまち食糧とか、電気も水道も出らんという、このようなことになりかねない。こういうことが、私は、あと5年先、10年先に、いつそういうことが起こるかもわからない、そういうことに備えてですね、行政は市民のやさしさとたくましさと、明るさと、そういう心を身につけていくということと、できるだけ自分一人ひとり、また市民が自助努力、お互いが仲良くして、共同で何かやっていくと、安上がりにいくことを考える、そういうような方向に、これからの行政を目指していかんと、私は、このような状態がいつまでも続くはずがないと思うわけでございます。その点についてのご見解を賜りたいと思います。  これで第1回目の質問を終わります。             (16番 八山祐三君 降壇) ○議長(稲沢勝男君)    16番、八山祐三君の質問に対する当局の答弁を求めます。  市長、脇中孝君。              (市長 脇中 孝君 登壇) ○市長(脇中 孝君)    八山議員から二点にわたるご質問をいただきました。南紀熊野体験博に向けて、今、市民の取り組むべき課題は何かという、この問題につきましては、私からお答えを申し上げまして、あと担当の部長からお答えをさせていただきたいと思います。先日、全員協議会でもあらましをご説明と言いますか、お話をさせていただいたところでございますけれども、多少重複して参りますけれども、お許しをいただきたいと思います。  来年の4月29日から9月19日まで、144日間にわたって、ジャパンエキスポ南紀熊野体験博リゾートピアわかやま'99、これは、日本を代表するリゾートエリアであります紀南地域の持つ自然、歴史、文化、さらにはここに暮らす人々の温かい人情、触れ合いなど、様々な資源をその特性として提供することによって、都会等に暮らす人々の疲れた心と体をいやし、よみがえらせることができる、新たなリゾートライフを提案するということで、そこに住む地域の住民が、自分たちの住む地域の魅力、そういうものを認識して、我がまちに、自信と誇りを持つことによって、まちづくりに向けた自発的な取組を、そこから生み出して、そして活力に富んだ個性豊かな地域社会を今後築いていきたい、こういうことを理想といたしております。田辺市におきましても、昨年10月、庁内に南紀熊野体験博推進室を設置いたしまして、56団体の皆さんによる南紀熊野体験博田辺市実行委員会を発足いたしまして、さらに専門部会、イベントワーキンググループに、市民の皆さんの参加をいただきまして、「I LOVE TANABE」をコンセプトにしたイベントの構築、市民参加のまちづくりに取り組んでいるところでございます。イベントのメニューにつきましては、南紀熊野体験博田辺市実行委員会の総会や先般の全員協議会でもご報告をいたしましたとおり、ほぼ確定して参りましたが、今後は、イベントの実施に向けさらに詳細な煮詰めとともに、県内外へのイベントのPRを図って参らなければならない、これが一つの大きな課題でございます。  議員ご質問の市民の取り組むべき課題は何かということについてでありますけれども、田辺市にとりましては、南紀熊野体験博が、単なるお祭り騒ぎといったイベントでなくて、これを契機にして、市民のより一層の意識改革と活性化を図り、さらにまちづくりにつなげていくスタートのイベントにしたい、こういうふうに考えているところであります。全国の皆さんに、田辺の良さ、魅力を知ってもらうために、いろいろなプログラムを構築しまして、県内外に情報発信していくことによりまして、多くの来訪者をお迎えすることが、地域の活性化につながるものだと、こういうふうに考えております。そのためには、私たちが、まず田辺市の良さ、魅力をよく知って、それを再発見し、自分たちの田辺市を愛するということが、一番大切なことであるかと、こういうふうに考えております。  そういう意味で、「I LOVE TANABE」は、南紀熊野体験博を契機に、田辺市の第三次の総合計画に基づくまちづくりを、さらに発展させて、その後のまちづくりにつなげていくための基本理念でございまして、市民参加の合言葉でございます。市民の一人ひとり、積極的な参加で、南紀熊野体験博を成功させて、そこに蓄積された「I LOVE TANABE」という、新しい大きな力をもって、市民の皆様と共に2000年以降、魅力のある新地方都市田辺の創造を目指して、まちづくりを行っていきたい、こういうふうに考えております。具体的に南紀熊野体験博におきましては、田辺市全域が会場となりますから、市民の皆さんの生活空間が即、博覧会の会場の一部となります。そういう意味で、市民の一人ひとりが博覧会のスタッフになっていただいたというお気持ちで、ひとつ取組を今後お願いをして参りたい、こういうふうに考えております。  そして、訪れたお客様には、「田辺は、人情味あふれる、親切で美しいまちであった」 と言っていただける。また、そう感じていただけるように、そういう普段の生活の中で、お客様に対して、笑顔で接していただき、自信を持って田辺市の魅力を語っていただくとともに、ごみのポイ捨てとか、ごみに気付いたら拾っていただくとか、身近な環境の美化にも努めていただいて、ご協力を賜って参りたい、こういうふうに考えております。  さらには、地域の様々なまちづくりの活動に積極的にご参加をいただいて、市民相互のコミュニケーションを深めていくとともに、21世紀のまちづくり、田辺市の活性化にご尽力を賜りたいと考えております。また、南紀熊野体験博田辺市実行委員会のイベント実施主体における、イベントスタッフの強化に伴うボランティア募集等に対しましても、市民の皆さん方の積極的なご参加をお願いして参ることにいたしております。なお、現在、南紀熊野体験博に向けて、様々な取組が各種団体とか、市民の皆さんで動き始めていただいております。地域からは、今、議員からもお話のありました花と緑のあるまちづくり、それから観光協会や観光関係業界ではボランティアガイドの養成、マナーの向上のための啓発活動、歴史的事実に基づいた新しい田辺名産の開発など、魅力のある地方都市田辺を目指した市民主導のまちづくりが、現在、取り組まれております。田辺市におきましても、南紀熊野体験博田辺市実行委員会とともに、体験博の成功と市民が主役のまちづくりを進めるために、既にリーフレット、ビデオ、テレビのコマーシャル等々様々なメディアを活用して、市民の皆さん方の積極的な参加を呼びかけているところでございますけれども、今後の一層の充実を図って参る所存でございますので、議員の皆様方におかれましても、絶大なるご支援とご指導を賜りますようにお願いを申し上げまして、簡単ですけれども、答弁にかえさせていただきます。              (市長 脇中 孝君 降壇) ○議長(稲沢勝男君)    経済部長、平本寿男君。             (経済部長 平本寿男君 登壇) ○経済部長(平本寿男君)    八山議員のご質問の永続可能な社会のシステムに向けて行政と市民の果たすべき役割につきまして、お答えいたします。平成2年のバブル経済の崩壊によりまして、日本経済は、平成不況へと突入し、現在も大変厳しい状況が続いております。経済指数では、23年ぶりのマイナス成長となった97年度以降、その回復の兆しが見えないままに、景気が低迷している状況であります。このような情勢の中、今後の経済の見通しを明るいものと見るのか、あるいはその逆と見るのかと言われれば、あまり楽観的な見方はできないというのが、正直なところでありますし、むしろこの厳しさは、当分の間続くという見解も、専門の方々をはじめとして出されているところであります。こうした中、国では景気回復のための様々な政策を講じているところであり、建設、通信等々の公共事業の前倒しや2回にわたります減税策、そして今回の地域振興券の発行等、各種の経済対策が講じられております。  田辺市におきましても、経済の活性化を図るべく市街地商店街地域の整備、公的融資の利子補給や信用保証料補助などの資金支援、各企業の経営面での診断指導など、ハード・ソフト両面で、できる限りの支援をしており、自営業者の方々と共に、この苦境を切り抜けるべく努力しているところであります。また、一昨年から相次ぐ金融破綻や企業の倒産等の問題につきましても、行政として速やかに対応する必要があり、国、県と連携しながら、一定の取組を行っていきたいと考えております。さらに、今日の不況の中では、税収の伸びも見込めず、市の財政力も年々厳しくなってきているわけでございますが、道路整備をはじめとして、駅周辺の整備、扇ケ浜養浜事業や文里湾架橋、港湾整備、下水道整備等々の公共施設整備や、これからの高齢化社会に対応した社会福祉制度の充実等、今後もますます行政に求められることも多くなっております。厳しい情勢の中にあっては、こうしたニーズにこたえていくのは、行政だけでは、とても対応できるものではなく、行政と市民との連携、あるいは行政の広域的な連携のもとに進めていかなければなりませんし、これまでの行政スタイルや市民の意識が変わっていかなければならないと思っております。  戦後、急速な高度経済成長を続けてきた日本でありますが、現在に至り、物の豊富な社会となり、人々の充足感や、先行きの不安からも、個人消費の減退で、それらが景気低迷の大きな原因ともなっております。また、大量生産、大量消費、大量廃棄型の社会が、これまでの日本の成長を促してきたとも言えますが、そのことが自然破壊やごみ問題等、環境問題を招いていることも否めません。このような状況の中、大量消費型社会から脱却するための、一人ひとりの意識改革もまた必要でありますし、今日の厳しい社会情勢を乗り切っていくための人間形成にも、行政として密にかかわっていかなければなりません。市といたしましては、現在の社会環境の変化や時代の流れをしっかり認識して、これからの行政の在り方、行政と市民とのかかわり方、あるいは市民が意識を変革していく際の行政の役割等を考えて参りたいと思っております。  以上であります。             (経済部長 平本寿男君 降壇) ○議長(稲沢勝男君)    16番、八山祐三君。             (16番 八山祐三君 登壇) ○16番(八山祐三君)    答弁ありがとうございます。南紀熊野体験博が、市民並びに当局の努力が実って、見事花咲くようなことをお祈りしたいと思います。私もそういう方面で、心がけていきたいと。  しかし、2番目の永続可能な社会の実現に向けて、これは私自身も大変難しい問題である。そんなことをいろいろ「永続可能な社会、人類が生き続けられることを望むこと自体が、もう手遅れに近いんではないか」と言うような人もございます。まさか、これまでの生活を今から10分の1に下げるというようなことは不可能やないか。所得も消費も、そういうようなことでね、要するに、「人間いったんぜいたくな者になったら、元に戻れんねえ」というような人生観を持っている人もございます。しかし、戦後50数年、高度経済成長、昭和35年から約40年間でやってやりまくって、バアッと自然破壊しまくって、「はい、さよなら」というようなことをね、やって、果たしていいものであるのか。ここへきて景気が悪いと言われてるんやけれども、むしろ景気が悪い、消費が伸びないということは、ごみが出ないということで、まだ地球環境息長く持つということに役にたつ。むしろ、もっと下げていかんことには、例えば去年の温暖化防止で、炭酸ガスを出さないように、日本は90年代の6パーセントか減らすんやということをしていこうと思ったら、これから何年かかかって、10分の1ぐらいに落とさんことには、地球は救われんと。  これから、オゾン層の破壊もフロンガスが、今、上空にあるのが全部届いてしまうと。あと15年ぐらいには、3分の2以上破壊されて、ほとんどの人が皮膚癌か大腸癌かになったり、あるいは作物がいろんな梅やみかんでも、いろんな穴があいたり、そんなこと起こるらしい。それで大変な状態になっていて、とても今の状況よりか、ますます悪くなっても、よくはならん。食糧もなくなってくる。人口も、むしろたまたま日本は今、少子化で、まだそれをありがたいと思わないかんようになってくるとか。日本で、一切食糧を輸入せんと自給自足しようと思ったら、江戸時代では3,000万人しか生きられない。今の技術をもってしても、5,000〜6,000万人が限界やというふうに聞いております。そういうできるだけ破局的なパニックの状況にならないようなことを、我々は取り組まないかん。そのためには、また熊野さんが明日言われるかもわからんけど、広域合併もし、職員も10分の1ぐらいに減らして、給料も減らしていく、それでも生き延びられるようなええ方法を共に考えていきたいと思いまして、私の一般質問を終わります。  どうもご清聴ありがとうございました。             (16番 八山祐三君 降壇) ○議長(稲沢勝男君)    以上で、16番、八山祐三君の一般質問は終了いたしました。 休 憩 ○議長(稲沢勝男君)    この場合、暫時休憩いたします。               (午後 1時46分)            ―――――――――――――――― 再 開 ○議長(稲沢勝男君)    休憩前に引き続き会議を開きます。               (午後 2時06分) ○議長(稲沢勝男君)    続いて、13番、宮田政敏君の登壇を許可いたします。             (13番 宮田政敏君 登壇) ○13番(宮田政敏君)    皆さんお疲れのところ、もう少しお時間をいただきまして、60分と通告をいたしておりますが、そうはかからんというふうに感じております。文里湾水門道路建設をという表題で書かしていただいております。皆さん方には、水門道路というのは、全く耳新しい言葉だと思うんですが、皆さんにお配りをしております資料を作りまして、題をどうしようかなと思いまして、そういう思いつきで、水門がある道路ということで、水門道路というふうにつけさせていただいたわけでございます。これは6月の議会で、私の方から抽象的に提案をさせていただいておったわけなんですけれども、そのときに市長さんの方からも適切なご答弁をいただいておるんですが、今回は、少し具体的に考えてきましたので、ご提言をさせていただきたいというふうに思います。  まず、こういうことを考えましたのは、100年に一度、必ず南海道地震、100年に一度と言いますか、100年ぐらいの単位で必ずやってくると。「天災というのは、忘れた頃にやってくる」とか、いろいろ言葉がありますが、来るか来んかわからないという天災もあります。しかし、必ず来るという、そういう天災もあるわけで、これは600年の歴史を考えてみますと、必ずやってくる、そういう天災なのであります。6月議会にも申し上げましたが、600年前ですね、1360年にありまして、それから138年後に地震がありました。それから106年経った1604年にもありました。その次は、103年経った1707年、その次が147年を経過して1854年に安政があります。それから92年後、1946年に、今から51〜52年前ですか、に一番近々の津波が襲ってきたわけですね。そういう意味で、138、106、103、147、92と、今度147年後に来るのか、92年後に来るのかがわからないけれども、その間には必ず来ると。それからまた、100何年後にも必ず来る。八山議員は、「地球は破滅するかもわからん」という話でありますけれども、地球がある限り、そういうマントルの移動があって、マントルの移動によって大陸が動いていると、そういう理論がございまして、そういうマントル対流の上に私たちが生活をしている限りは、この地震は、そして津波は、必ずやって来るということであります。  この50年前、あるいは150年前と比べて、この文里湾地域というのは、どんどんどんどん人口が増えてきているんではないかと。昔、田んぼのあったところに家が建って、田んぼの上を木材やら、船やらが津波に乗って、ダァッと走っておったところにですね、多くの民家が建って、人口はどのぐらい増えているんかわかりませんが、跡之浦から名喜里、橋谷、それから文里、神子浜というふうにすると、非常に人口が増えてきておるように感じます。これからもあと50年どんどん増えるんではないか。そういう地域でありますので、こういう3世代か4世代に、1世代が命を失い、財産を失うということが必ずやってくる。そういうことが、そういう人々がどんどん増えているということで、こういう憂いと言いますか、宿命というものを根絶できないものかと、そのように考えるのであります。  この資料の説明を少しさせていただきます。いちばん上にありますのが、田辺市案の文里湾架橋、これは私が想像で書いてあるわけでありまして、こういうふうになるのか、あるいはもっと短いのか、あるいはこれ25メートルの高さと、水面下25メートルと書いておりますが、30メートルになるのか、あるいは20メートルになるんか、私はわからないんですが、巡視船とかですね、木材の運搬船が下を通るのであれば、このぐらいな高さ、このぐらいな大きさは必要であろうなというふうに感じまして、25メートルと、でまあこういうふうな橋、これは文里湾の中側から外側を見た図と想像してください。この真ん中に、宮田案の水門道路と書いております。これは現在の防波堤が、左側と右側にありまして、その間が50メートルの今、水路があります。水門道路というのは、この岸壁の上、あるいは外側ですね。外側をこのようにかさ上げ、岸壁を造りましてですね、船が通るだけの通路、15メートルなのか、10メートルなのか、それを開けまして、そして田辺方面もずっとそういう防波堤を築くという形で、水門を造りまして、津波のときには水門が閉まると。中にあんまり水が入ってこない。通水口がありますので、多少満杯ぐらいには入ってくると思うんですが、通水口も開けとかなければいかんやろなと、全く素人の私の図ですので。  それから、下にコースを書いております。右から神島台の以前の白浜の有料道路の神島台の交差点が、右端の青です。それから、ずっと跡之浦港の後ろを通りまして、文里湾の水門の岸壁の出口を通りまして、大型作業所の後ろを通りまして、田辺商業高校のグラウンドのところへ出ると。ここで接続するということであります。そういうことと、赤いラインを引いておりますけれども、これはここを閉め切った場合に、この文里湾に入っていって、津波の力が、エネルギーが文里湾で吸収されるわけですけれども、ここを閉め切りますと、ここであふれるということでありますので、磯間方面、その他、こっち側が被害が多くなるであろうということから、赤いラインに波除け堤を造ればどうかなというふうに考えたわけであります。この赤いラインの右の半分ぐらいは、右の半分というか、右のもう3分の1、3分の2ぐらいをですね、必要ないかなと思ったりするわけです。と申しますのは、皆さんご存じのように田辺商業のグラウンドから文里のプールのところから、鬼橋岩の山のですね、このふもとの山が迫っておりますけれども、左側の方に、そこまでは植栽付のきれいな波除けの防波堤ができております。ですから、磯間の部分だけですね。ほん1キロメートルか2キロメートルをピシャっとつなげば、磯間の方面への被害はなくなるんではないかなというふうなことと。あと新文里港のところに青で斜線をやっておりますけれども、これはここをつないでしまいますと、中にこの文里港を使っている方々がございます。そういう方々が、ここの新文里港をお使いになると、そういうふうにすればどうかなと、そういう岸壁を造りまして、その岸壁の右部分、斜線部分を埋立てをすれば、ここでご使用いただけるんではないかなというふうに思ったわけでございます。  ここの水門の大きさなんですけれども、10メートル四角ぐらいがええんかな、あるいはと思ったんですが、船の5トン未満ですとね、江川にはたくさん造船の人がありまして、「5トンだったらどのぐらいよ」って聞きますとですね、大体長さが13メートルから15メートルぐらい、幅が3メートル、高さがですね6メートル、そのぐらいの大きさが大体5トン級、今現在、文里港につないでるんが大体それ以下だと思います。ちょっとポールというんか、あのけんけんのときなんかは、竿でこう、カツオ釣りに行くんに竿立ててますけど、あれ入れたら10メートルぐらいになりますけれども、出入りのときは、こう倒してもらえば、水門の高さは10メートルも要らないんじゃないかな、8メートルぐらいでもいけるんじゃないかなというふうに思います。そういうことで、防波堤と道路と、そして出入りの水門ということで、この三つの機能を一つにした水門道路が建設できないかなと。  私は、昨年ですね、この議会で、「公共下水道を何とか早く着工していただけませんか」というお願いを4回連続でさせていただいたわけですけれども、そのときのお答えは、「財政的な事情で、できない」、つまり「お金がないからできない」というお答えに終始したわけでございますが、聞くところによりますと、この田辺市案の文里湾架橋という、そういう巨大な100何10億円を使ってお造りになると。やっぱりお金はあるんやけれども、公共下水道よりも橋の方がええんだなということなんですが、橋を造っていただくのは、非常に私たち市民にとってはありがたいんでありますけれども、同じ造るなら、そういう津波対策ということを含んだものを造っていただけないかなというふうなことで、これをご提案させていただいたわけです。それと周辺のですね、津波対策ということで、水門とこの岸壁の道路だけにしますとですね、跡之浦地区に非常に津波の被害がいくんじゃないかなというふうに思いますので、この跡之浦港の後ろの道路をですね、大体5メートルぐらいの高さでずっとこの青い線をつなげていくと。つまり、青いラインは、大体5メートルから10メートル、水門のところで10メートルというぐらいの高さに維持をしていきますと、この青いラインから上側、つまり新庄から神子浜、文里までの地域は、完全に保護地帯になるというふうなことで、陸上部分も防波堤の発想でやったらどうかなというふうに思っておるわけです。  そうすると、あとの問題が、大雨のときに、文里湾の奥の方、橋谷、名喜里辺りに低いところがございまして、そこが水はけが非常に、通水口とか、この15メートルのところを水が流れていくわけですけれども、文里湾にあふれてという場合もありますので、その辺が、この岸壁の水門の横辺りにポンプ場が要るかな。しかし、もったいないな、文里湾の全部の水をくみ上げるというのも変な話やし、そうすれば、例えば名喜里川とか、浸水するちょっと低い河川にですね、小さなポンプ場を造る必要があるんではないかなと、そのぐらいなことが考えられるわけです。あとほかにもいろいろ問題点はあるかなと、文里湾の昔からの港湾としての機能が失われるということも非常につらいかなというふうに思いますけれども、港湾として使う限りは、この周辺は津波を避けることはできんということから、この辺が決断と言いますか、地元の方々とのご相談になるというふうにも考えるわけです。  それから、7番目の道路を100円か200円の有料化というのは、これは別に財政的に許せば、有料にする必要はないんですけれども、「お金がないんで、できません」といつも聞かされますので、100円ないし200円ぐらい、150円ぐらいのお金をとってもええんじゃないかなというふうに考えるわけです。これは「一挙三得」と言いますか、ことわざ、僕も知らないんですけれども、一つの事柄をしたら三つの得がありますよということで、ご提案できると思います。一つは、この25メートルないし30メートルの橋よりも、はるかに安いだろうと。1メートル上へ上がると、どのぐらい費用がかかるんかもわかりませんけれども、実際、皆さん方、文里湾の中から見て、こういう岸壁を造るんと、こういう恐ろしい向こうが見えんようなですね、巨大な橋を架けるんと、どっちが安いか、比べりゃもう歴然としておると思います。そういう一つには安くつくと。市長さんも、西口知事さんも非常に喜ばれるんじゃないかなというふうに思うわけです。  それから、二つ目は、地震の津波ですね、完璧に防ぐことができる、これ以上、5メートルを超える津波が来れば、これはまあ仕方がないとして、ある程度の5メートルにするんか、4メートルでええのか、あるいは6メートルがええのか、それはそれで専門家にシミュレーションをしていただいて、決めていただければええんですが、この1000年、2000年の憂いを道路の建設によって、憂いを取り除くことができるということ。さらに、新文里港についてなんですけれども、新文里港は、私が議員になる前にできていましたので、どのような使用目的で、どのような経過をもって建設されたのか、僕は知らないんですけれども、新文里港は、現在、ほとんど使われていない港湾であります。非常に4メートルとか3メートルとかという深さであって、使い道がないんやということでございますので、それならば、新文里港をしゅんせつしてですね、これを本来の港湾の姿にしたらどうか。ここ私は、右側の部分だけ青く塗っておりますけれども、左側を10メートルぐらい埋めて、しゅんせつして岸壁にするとか、いろいろな方法があると思います。橋げた一つ造るだけで、そのぐらいのことはできるんではないかなというふうに思います。そういうことで、「一挙三得の法」ということを言えるんではないかな。もちろんマイナス部分もありますけれども、これをご検討いただきたいなと。  来年3月に提案しようかなと思ったんですけれども、それでは田辺市あるいは和歌山県の原案がもう決まってしまって発表されるということもちらっと聞きましたので、急いでご提案して、ご検討いただいたらというふうに思う上から、こういうふうに申し上げる次第でございます。当局の方に、ご答弁がありましたら、この案についてどうお考えになるか、お聞かせいただいたらと思います。  これで第1回の質問を終わります。             (13番 宮田政敏君 降壇) ○議長(稲沢勝男君)    13番、宮田政敏君の質問に対する当局の答弁を求めます。  市長、脇中孝君。              (市長 脇中 孝君 登壇) ○市長(脇中 孝君)    宮田議員から、文里湾水門道路、それから港湾も含めて、いわゆる一石三鳥というひとつのご提案をいただきました。貴重なご提案と受け止めて、私ども今後の参考にさせていただきたい、こういうふうに思っています。具体的なご質問で、現時点での答弁をさせていただきたいと思うんですけれども、議員のご質問が防災と港湾の問題もございましたけれども、道路の建設と両面にわたっておられましたので、防災面について、私からお答えを申し上げまして、道路につきましては、建設部長から具体的にまたお答えを申し上げたいと思います。  議員がご指摘のように、過去、当地方に大きな被害を及ぼした津波について、今、歴史をさかのぼってご指摘をいただきました。そのとおりでございまして、マグニチュード8.4の安政の南海道地震が1854年に、またマグニチュード8.0の南海地震が、1946年にそれぞれ発生いたしておりまして、それ以外にも、昭和35年にチリ津波によって被害を被った経過もございます。地震の研究をされている専門の方々によりますと、この南海道地域につきましては、被害を及ぼすであろう大規模な地震が、過去の例から見て、大体100年、150年、南海地震は、それよりも早かったわけでございますけれども、そういうサイクルで起きておりまして、既に南海地震から52年を経過している現在でございまして、次の地震が発生する可能性は、そう遠くないと言いますか、一定のときに必ず発生するという可能性が極めて高いというお話を、私も講演会で承ったことがございます。  このことに対しまして、防災的な見地から、6月の議会でもお答えを申し上げたところでございますけれども、現在の海岸の施設では、過去の津波に対して、十分機能できるとは考えておりません。また、津波のエネルギーについて申し上げますと、限られた地域を保護することによりまして、その波がそこで消滅するのではなくって、周りのほかの地域にも影響を及ぼす可能性が非常に高いということもございまして、津波の対応については、非常に困難を窮めるというのが、現在の考え方と言いますか、現在、そういう事実でございます。このようなことから、ハード面から津波に対する対策として、必要は十分認識をいたしておりますけれども、影響範囲によりましては、一田辺市だけでなくって、田辺湾全体を視野に入れて考えなければならない大きな問題でもあろうかと思います。現在のところは、市民の皆さんに、情報の伝達を一刻も早くお伝えをして、命を守っていただくために、避難を最優先していただくことをお願いしているところでございますけれども、総合的な津波対策として、これは将来の行政の重要課題として受け止めてございますので、ハード、ソフト面も含めて、今後とも十分研究して参りたいと考えておりますので、よろしくお願いを申し上げたいと思います。              (市長 脇中 孝君 降壇) ○議長(稲沢勝男君)    建設部長、高橋進一君。             (建設部長 高橋進一君 登壇) ○建設部長(高橋進一君)    私の方から議員ご質問の防災を兼ねた道路建設について、お答えいたします。津波発生時に、新庄地区、特に文里湾奥に海水が押し寄せないように、水門と岸壁と文里湾架橋のための道路を一体化させることについて、ご発言いただいたと思います。現在、50メートルある航路を狭め、道路の高さにつきましても、10メートルぐらいとして堤防を築くことにより、湾内への津波に対する被害を少しでも軽減できるのではとのご質問ですが、このことについては、市長も前段で申し上げましたとおり、そのことにより、津波に対し、周りにどれほどの影響を及ぼすのか。また、その影響がどの程度のものなのか、これは調査をしてみないことには、何とも申せませんが、周囲にかなりの影響が出るのではないかと思われます。軽々に申し上げるべき事柄ではないのでありますけれども、想定されている津波高から考えますと、「道路高もしくは堤防高をご提案いただいた高さよりも、高くする必要があるのではないか」と言われてもおります。  このため、今のところ、文里湾架橋と津波対策を同一事業として計画することには無理があると考えておりますが、市長からも申し上げましたとおり、架橋計画について検討する中で、一定、検討して参りたいと考えております。架橋ルートにつきましては、現在及び将来の文里湾の水域利用、現在、検討している新文里港湾計画との整合、さらには、今後、早期に架橋を実現するために、お話ございましたように、架橋事業費もできるだけ押さえることも必要であるかと考えてもおります。このため、議員ご指摘の現在の水域利用制限の観点も含め、県に早期に架橋計画を具体化するよう、さらに強く要請して参りたいと考えております。  以上でございます。             (建設部長 高橋進一君 降壇) ○議長(稲沢勝男君)    13番、宮田政敏君。             (13番 宮田政敏君 登壇) ○13番(宮田政敏君)    答弁をいただきまして、市長さんのつらいお気持ちと言いますか、命は守らなあかんし、なかなか難しいということはよくわかります。ハードとソフトを兼ねて、いろいろ長期的に検討していただきたいなというふうに思うわけでございます。防災計画、これを作りながら考えたんですけれども、一回そういう相当長期的に芳養から、県にとっては、あるいは南部からとかいう形にもなりますけれども、芳養の今やってる港湾整備、あるいは江川の方の港湾の防災、扇ケ浜の養浜計画は、どんどん進みますので、あれを乗り越えるということは、そうないとは思うんですけれども、それから新庄向いて、今、ご提案したようなこと、そういうことを超長期的に50年あるとして、50年間かけてやりゃあ、できるんじゃないかなと。  土曜日の日に、「始皇帝暗殺」という映画をですね、和歌山で今、かかってるんですけれども、友だちが行こうというんで、ついていったんですけれども、秦の始皇帝が万里の長城を築いたわけですけれども、あれは何100年かかかって、始皇帝だけじゃなしに、徐々に建設していったんですけれども、始皇帝の言葉がですね、印象に残ってるんです。これは正確かどうかわからんですけれども、「六国を滅ぼし」、六国というのは六つの国ですね。韓、魏、趙、燕と楚と斉ですか、この六国があるから、春秋戦国時代というて戦争をするわけでね、六国を滅ぼせば、天下統一になって、戦争が無くなる、そういうことで、「六国を滅ぼし、天下を統一し、中華から戦いを無くする。郡県制を敷き」、郡と県ですね。「郡県制を敷き、清廉な」、清廉ですね、汚職をしない、これはうそでしょうけれども、「清廉な役人をして、政治を行わしむ。万里の長城を築き、匈奴の侵入を防ぎ、もって人民に平和を与えるのである」というふうなですね、高らかに宣言して、秦の人々はそれに同調してですね、天下統一をなし遂げたと思うんですけれども、私たちには、この万里の長城ほどの大きな作業ではなくて、ほん10キロメートルほどの中におる人民をですね、救うというのが、私たちのこの行政に与えられた一つの使命であるように思うわけです。  そういうことで、超長期的に防災計画を立ててですね、それに基づいて港湾の整備あるいは工場、その他いろんな施設の配置、そういうことを考えていく必要があるんではないかというふうに思うわけです。と申しますのは、総務企画委員会で、奥尻島へですね、視察に行きたかったんですが、フェリーが欠航で行けなかったんですけどね、奥尻島なんか見てますと、もう完全に城壁でもう町を囲い切ってるわけです。さらに、三陸の方ではですね、もう湾そのものを閉め切ってしまうわけですね。多少の通路だけは開けてると、2か所ぐらいの通路は開ける。三角の湾がありましたら、もうバサンと高い堤防で絶対入ってこれんと。船が入るとこ、行き来するとこだけ開けてると、そういうふうにやってるんです。というのは、いったん事故が、事故と言いますか、災害が起こればですね、必然的にそうならざるを得ないわけで、50年後か、30年後かわかりませんけれども、南海道地震で、新庄で3,000人死んだとか、あるいは2,000人死んだとかというふうになりますと、国の方で否応なしにバシャンとやるんが、これが日本の姿やと思うわけです。そういうことから考えて、私たち行政に携わる者は、そういうことを視野に入れて、していかないかんのじゃないかなというふうに考えるわけです。  それと私がこう提案しても、多分「こんな案はあきませんよ」と、「今までの規制のとおり橋架けますよ」という、そういう方向、ご答弁聞いてもそうらしいんですけれども、そのときに、僕もいろんな人に相談しまして、造船屋さんから、漁船乗ってる人からいろんな人に聞いたんですけど、「そんな高いやつせんでもやな、低うしたらええんや」と、「ブリッジそのもの、船体そのものはそう高くないから、油圧式のやつでマストはヒュッと上へ上げる装置もできるんだから、ここへ入ってくる船はやな、そういう装置をつけてもろたら、何億円か得するやないか」というご意見もあります。そういういろいろ柔軟な発想もありますので、入ってくる船の大きさに橋を合わせれば、30メートルとか、50メートルとか、あるいはもっと大きな船入るんやよいうたら、しゅんせつはせないかんわ、橋は大きなの架けないかんわと、これ非常に不都合である。「地形に合わせ、底に合わせ」ですね、「橋の大きさに合わせて、船が上げ下げすればええんだ」と。「それがまあ当たり前や」というのが、私も聞かせてもうて、全くそのとおりであると、「しゅんせつらせんでもええんや」と。「橋も適当なの造って、船の方で合わせたらええんや」と、「それが今はできる時代なんだから、そういうことを念頭に入れてしなさいよ」というご意見もいただきました。そういうことで、皆さん方の当局の頑張りを期待いたしまして、私の一般質問を終わらせていただきます。  ご清聴どうもありがとうございました。             (13番 宮田政敏君 降壇) ○議長(稲沢勝男君)    以上で、13番、宮田政敏君の一般質問は終了いたしました。  この場合、お諮りいたします。  本日の会議はこの辺にとどめ延会し、明12月15日午前10時から再開いたします。  これに異議ありませんか。              (「異議なし」の声あり) ○議長(稲沢勝男君)    異議なしと認めます。  よって、さよう決しました。 延 会 ○議長(稲沢勝男君)    それでは、本日はこれをもって延会いたします。  ご苦労さまでした。               (午後 2時45分) 地方自治法第123条第2項の規定により署名する。   平成10年12月14日                    議  長 稲 沢 勝 男                    議  員 家根谷   覚                    議  員 天 野 正 一                    議  員 浅 山   勉...