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平成10年 6月定例会(第3号 6月19日)

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  1. 田辺市議会 1998-06-19
    平成10年 6月定例会(第3号 6月19日)


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    最終取得日: 2021-09-20
    平成10年 6月定例会(第3号 6月19日)             田辺市議会6月定例会会議録             平成10年6月19日(金曜日)             ────────────────    平成10年6月19日(金)午前10時開議  第 1 一般質問  第 2 3定議案第15号 工事請負契約の締結について             ──────────────── 〇会議に付した事件  日程第1から日程第2まで             ──────────────── 〇議員定数 22名 〇欠  員  2名             ──────────────── 〇出席議員            議席番号   氏   名              1番  田 中 康 雄 君              2番  芝 峰   進 君              3番  生 駒 浄 光 君              4番  山 本 紳 次 君
                 5番  初 山 丈 夫 君              6番  山 口   進 君              7番  宮 田 政 敏 君              9番  松 本 定 市 君             10番  十 河 一 正 君             11番  大 倉 勝 行 君             12番  八 山 祐 三 君             13番  森   哲 男 君             14番  青 木 伸 夫 君             15番  稲 沢 勝 男 君             16番  黒 田 庫 司 君             17番  熊 野 芳 和 君             18番  行 森 素 治 君             19番  尾 前 陽 三 君             20番  広 沢 得 次 君             22番  佐 武 克 彦 君             ──────────────── 〇欠席議員  なし             ──────────────── 〇説明のため出席したもの             職  名       氏     名            市    長     脇 中   孝 君            助    役     田 中 二 郎 君            収入役        山 崎 英 一 君            教育長        角   莊 三 君            水道事業管理    谷 中 義 夫 君            企画部長       柴 田   修 君            企画調整課長     衣 田 秀 雄 君            同和室参事      寺 尾 悦 造 君            秘書課長       平 本 寿 男 君            市史編さん室長    平 山 享 男 君            総務部長       楠 本   薫 君            総務課参事      梅 原 孝 夫 君            財政課長       藤 畑 富三郎 君            税務課長       森     啓 君            税務課参事      森 内   伸 君            市民部長       室 井 修 一 君            市民課長       小 川 和 己 君            清掃事業所長     森   章 二 君            保健福祉部長     田 中   憲 君            福祉課長       佐 武 守 郎 君            やすらぎ対策課長   福 田 徳 一 君            健康増進課長     濱 中 治 夫 君            経済部長       八 百 耕 貮 君            農林水産部長     田 中 秀 章 君            農政課長       溝 口 博 一 君            水産課参事      坂 上 克 己 君            建設部長       高 橋 進 一 君            理    事     古 谷 利 男 君            監理課長       矢 倉 靖 彦 君            消防長        弘 末   勉 君            教育総務部長     清 水 節 雄 君            教育委員会総務課長  井 口 富 夫 君            生涯学習部長     砂 野 啓 三 君            中央公民館長     吉 田 克 己 君            総務課参事      岡 本 修 治 君             ──────────────── 〇出席事務局職員             議会事務局長     木 村 一 美             議会事務局次長    川 端 清 司             議会事務局主任    福 井 量 規             議会事務局主査    前 溝 浩 志                   開 議 ○議長(行森素治君)    おはようございます。  定足数がありますので、ただいまからお手元に配付の日程により、平成10年第3回田辺市議会定例会第3日目の会議を開きます。               (午前10時03分)             ──────────────── ◎諸般の報告 ○議長(行森素治君)    この場合、事務局長をして諸般の報告をいたさせます。  議会事務局長木村一美君。            (議会事務局長 木村一美君 登壇) ○議会事務局長木村一美君)    報告申し上げます。  本日付、田総第223号の2をもって市長から本定例会の追加議案として、3定議案第15号 工事請負契約の締結について及び議案参考資料の送付がありました。いずれもお手元に配付しております。  以上であります。            (議会事務局長 木村一美君 降壇) ◎日程第1 一般質問 ○議長(行森素治君)    それでは、日程に入ります。  日程第1 一般質問を行います。  20番、広沢得次君の登壇を許可いたします。             (20番 広沢得次君 登壇) ○20番(広沢得次君)    ご通告申し上げております順番にしたがって、質問をさせていただきたいと思います。ただいま陽ちゃんから「もういい加減年ですから、もっとゆっくりしゃべるようにしたらどうだ」と言われましたが、しゃべりだけはどうもゆっくりならんのですね。まことに申し訳ないと思ってますが、きょうはできるだけ簡単にして、しかもゆっくり申し上げてみたいと思います。  一番目に、生涯学習社会に対応できるまちづくりということで、その拠点としての公民館建設等の将来展望についてということで、ご質問をさせていただきたいと思います。この件につきましては、既に機構の見直しもなされまして、生涯学習推進体制というんですが、その体制についての考え方も一定示されているところでございますけれども、時代は非常に国際化社会でありますし、また情報化も進んでおりますし、しかも高齢化が進みますし、子どもが少ないという、より少子化社会ですし、かというて非常に技術革新が進む社会でありますし、ついていくのがしんどいと、こういうような社会情勢もございまして、地域的にも、あるいは経済的にも非常に歪みが生じてきておるという時代背景がございますが、そうした中で、公民館活動を通じまして、大変その成果を上げていると、ご苦労かけているということについて、平素評価を申し上げている一人でございます。  そういう状況の基で、市長の方でも、各地にあります、いわゆる公民館に対しまして、平成7年度あるいは8年度にはですね、ひがし、万呂、両コミュニティーセンターを建設するなどして、一定の成果を上げているところでありますが、こうした公民館施設が、今後、田辺市内ですね、どのような形で展開をしていくのかなという思いと、特に私どもの住んでいます地域は東部でありますが、その東部地域につきましてもですね、いわゆる先般、特に千寿荘跡地がですね、今度は空地になりまして、それぞれ思いもあろうと思うんでありますけれども、その千寿荘跡地へですね、いわゆる東部の公民館をひとつお考え賜れんだろうか、いうようなことをご陳情申し上げているところでありますけれども、まあいたって展開は難しいと思うんでありますが、今後の展開についてお聞かせを賜れれば非常にありがたいな、このように思います。それがまあ一点であります。  続いて、東陽中学校校舎建築についてでありますが、この東陽中学校につきましては、いわゆる老朽木造校舎でございます。修理、いろんなことにつきましては、精力的に取り組んできていただいておりますが、見ますとこの木造校舎、いわゆる中学校でございますが、既に市内には10校のうちで7校が改築を終結したと、このように思っているわけでありますけれども、残ります中で、市内にですね、しかも大規模校として、この木造校舎があるわけであります。その背景には何があったかと言いますと、もう既にご存じのとおりでありますが、旧制女学校当時からの学校でございまして、非常に当時の女学生が心を込めてと言いますか、丹念に拭き掃除をいたしまして、あの木造の柱も、あるいは壁もですね、ピカピカという状態できておりまして、その後、生徒もですね、これを引き継いで、東陽中学校に対する木造校舎への愛着ということで、非常に強いものがございました。  私どもも、毎年、この地域のは学校に、いわゆる卒業式に行くわけでありますけれども、子どもたちは、ほとんど答辞ではですね、出てくるのは、必ず木造校舎に対する愛着と言うんですか、愛情と言うんですか、この話が必ず出て参るわけでありまして、そうした折に、これだけやっぱり木造校舎に馴染みまして、そしていわゆる木の文化、日本の文化をそのまま心、あるいは体で感じながら育っているという姿を見ながら、やはり木造校舎のすばらしさというものを感じながら、その地域におる議員といたしまして、生駒議員も、あるいは山本議員もいらっしゃるわけでありますけれども、声を高々にですね、この木造校舎をつぶしてですね、鉄筋にという声は非常に出しにくいという状況が、実は長年続きまして、じゃあ今ないかと言いますと、やはりそれも少しはあると思うんですけれども、やはり見てみますと、50年あるいは70年という時間が経過しますと、そこに住む人も変わります。同時に、時代も変わってきます。そして、田辺市も、もともとのですね、村の社会、いわゆる同じコミュニティーで育ってきた方がたから、よそからの入り人も来ます。  簡単に言いますと、鉄筋校舎でですね、教育を受けたご父兄が、この地域に多く来られるという、そういう社会情勢のもとですね、この東陽中学校もですね、いわゆる今のご父兄、育友会、PTAと言うんですか、この段階になってきますと、三十数歳、四十歳段階でありますが、この方がたの意識は、やはりもう全面改築をしてですね、いわゆる教育環境の整備をお願いをしたいと、こういう意識に変わっておりますところで、旧制女学校で卒業されたお母さん方、お姉さん方、お婆さん方でありますけれども、この方がたも、もうこれだけの校舎になったんだから、皆さんのご意思でですね、もうご判断なさるかどうかというふうなことになります。  私も、学校に対する母校意識というものについてはよくわかるんでありまして、私自身は小・中・高ときたんでありますけれども、今のところ母校という姿のものは、そこに見当たりません。小学校は、廃校になりました。中学校は、ダムの下でありますし、高等学校は、この市役所にとられつつありますけれども、市役所になってしまいましてですね、田辺高校に行きましても、昔の姿はございませんので、どうも母校という印象は非常に薄いところでございます。そういうことでありますので、皆さんがその母校意識を持ってですね、そこへどうしても学校を残していただきたいという、この卒業生の思いというのをですね、よく理解するところでありますけれども、そうした中で、やはり東陽中学校につきましては、老朽が進みます。特に、木造であるという状況、また避難場所としてはどうだというように、いろんなことがございまして、もうこの辺でですね、一定学校の有り様というものを、一遍議題にしていただきましてですね、検討をお願いしたいと、このように実は思うんであります。  したがって、この議場ではですね、今まで東陽中学校につきましては、屋体を市長、お願いしたいようということと、教育委員会の方のご熱意もありまして、屋体はですね、完成をさせていただきました。非常に喜んでおります。そして、加えてですね、校地が狭い、いわゆる野球やらですね、何のまりが飛んでくるかわからんというほどのところで、マンモス校東陽が、きょうも運動場でやってるわけでありますけれども、その運動場を広げてほしいと、校地拡張とは、言い換えれば、運動する場所を広げてほしいと。じゃあ校舎を縮めて一体化すれば、高く高層化すればですね、運動場が広がるじゃないかということでありますけれども、木造というものを残したいという思いできましたが、そうした中で、先般、緊急なことであったわけでありますが、あの地域は街化してきますので、なかなか土地は求めにくいという状況のもとで、緊急にここにもう中学校にはないんでありますが、せめて水泳、いわゆるプール用地をですね、確保願いたいということで、ちょうど土地がありそうやということで、これについては、教育委員会もご努力いただきまして、特に市長の方では、大変なもうご英断であったんですけれども、先行取得をお願い申し上げておると、こういうことについては、もうほんまに東陽中学校としては、非常に感謝感激でありまして、お礼を申し上げるんでありますけれども、今後、こうしたことを含めながらも、まだ校地が狭いので、広げていただくということと、校舎建築というものを合わせましてですね、今後の展開についてお願いを申し上げていきたいと、こう思うんでありまして、その辺の見解をひとつお聞きをしておきたいと思います。  三番目は、難病に対する市のホームへルプサービス事業ということでありまして、これは全くは、市に対しましてホームへルプ事業を4月1日からですか、簡単に言いますと、介護を要する方に対するホームへルプ事業を、この難病にも考慮するようにしたということでありまして、私たちは、本日、お礼のですね、ありがとうございましたという、お礼の気持ちを申し上げていきたいと、こう思っておるわけであります。実は、難病っていう、この病気でございますけれども、3月の議会で、ここでいわゆる5月から公費の負担が削られると。要するに患者負担が増えてくるという状況が見受けられますので、非常に緊迫迫ったところでありますが、田辺市議会としてはですね、たとえ5月から出発することになっても、この難病に対するですね、手厚いですね、充実とむしろたった1万円、あるいは千円とおっしゃいますけれども、皆さんにとっては少ないと思うんでありますが、実際そこへ行きますと、長年その病気をやってますと、その千円、1万円がですね、非常に厳しい状態でございますので、「これを上げないでほしいよ」と、それで「もっと充実させてほしいよ」という意見書をここで申し上げましたところ、議員の皆さんには、全会一致でですね、ご賛同賜りまして上げていただきました。  しかしながら、5月1日から変化なくですね、やはり状況は、そのまま公費の負担が削られておるわけでありまして、そうした中で、田辺市はですね、このホームへルプ事業、いわゆる介護が大変だと、難病に対して手を伸べよという展開を、早速4月1日からですね、その枠を広げていただいたということについてですね、私は非常に市長に、温もりのあるところを感謝申し上げたいと思うわけであります。聞きますと、まだ今、出動していくには至っていないというところもございますけれども、一応、枠を広げていただいたということについて、ありがたいと思っています。その後、難病患者っていうのはですね、先般も申し上げましたとおり、いわゆる原因がわからんという方であります。病気の因ってきたところが、もう不明瞭、いわゆる難病ということになるんでありまして、しかも因ってきたところがわかりませんもんですから、じゃあ治療をどうしたらええかということですが、治療の方法が見つからんという状況でございます。何千人あるいは何万人に一人という、非常に少ない貴重性のある病気でありますし、またいったんかかりますと、これは療養は非常に長期化しますし、したがってご本人はともかく、同じおられる家族の方がたもですね、生活面で長期にわたっていろんな問題を惹起してくるところでございます。  大変だなと思ったのは、先般ここで意見書を出させていただいて、その後、二人の患者にたまたまお目にかかることがございました。一人は、三十歳そこそこの方でありましたが、いわゆる三十の中に入ります特定患者でございますけれども、平素難病をしながらもですね、いわゆる仕事のできている方でありますけれども、やはりその特定難病という形の中での治療というものは、非常に専門にわたる、あるお医者さんがですね、専門にわたってご面倒見ていただいているんだなと。ところが、やはりこの患者も、特定難病だけじゃなくってですね、たまには別の胃が痛くなる、全然違うところでありますけれども、腸が今日は悪なったりいう状況が起こるわけでありまして、それやったら一遍何ですな、腸がすっと通るですね、普通言いますわれわれ散薬でありますけれども、それを飲ませたらどうなんということで、飲んだらということで飲みます。いきなりですね、いわゆる七転八倒の状態に入る。ただ、散薬だけで七転八倒の状態に入るということは考えにくいんでありますけれども、いわゆる難病で治療してますから、少しのですね、薬剤で副作用的に起こるんだなということで、大変な状況で、夜の夜中に運び込まれてですね、数回の心停止を繰り返して亡くなっていったと。非常に気の毒ないうふうに思うんでありますけれども、そういうことにも立ち会わさせていただきましたし、またほん数日でありますが、「得さん」って言うてきて、「はい、はい」って言いますと、今まで全然関係なかった健在な人でありますが、やはりこれも三十のうちに入ります、ああそういうことになるんかなという、ある日突然、ご本人にとってはある日突然でありますけれども、難病患者と認定を受ける状況に入るわけであります。  これは、交通事故も同じでありますが、ある日突然、百八十度、こちらに伸びてた枝をボーンと折って、こっちへ曲げるようなですね、状態に入りますもんですから、そこには非常に厳しいものがあるんだなということを、百人そこそこでありますけれども、その一部を見ながら思って参りました。こうしたことで、この施策については国がやりですね、県の保健所対応でですね、やっていただいております。もう中身につきましては、申し上げるまでもないと思うんであります。しかし、いちばん私は、こうして田辺市政に参画させていただきながら、いちばん面的にですね、いちばん末って言うんですか、端って言うんですか、そこの部分に市の行政が置かれるわけでありまして、私たちの目の前にいらっしゃるのは市民でありですね、市長さんにとりましては、自分のいちばんの家族が目の前におるわけでありますけれども、それはある部分では県が担当しですね、ある部分では国が担当しという状況になってる、これは権限の委譲という問題になってくるんでありますけれども、そうしたものを考えながらですね、今の場合は、やはり保健所で担当しております関係ですね、いわゆる県状態という中での治療の費用を出していただいているということになりますから、それはそれなりにいくわけでありますけれども、今後、やはり三段階にわたる状況と違って、一元的にですね、この方がたを一遍手厚く、充実した難病対策をひとつご配慮賜っていきたいと、特に心にとめといていただきたいと、こういうふうに要望を申し上げたような話でありますが、そう思っております。そこで、ホームへルプ事業をやっていただいたことについて感謝申し上げますとともにですね、今後の展開について、お聞かせを賜っていきたいと、このように思います。  次にですね、文里湾架橋でございますけれども、これはきのう宮田さんからご質問ございましたが、特に、架橋ということでなくって、私の方は、もう要するに湾の上に橋を渡すと、単純な架橋作業でありますが、それについて、今まで大変市の方も、県の方もご努力を賜ってきております。思いは何かと言いますと、旧白浜有料道路、そしてこちらの旧田辺の外環状線、文里田商の裏でありますけれども、これはつないでですね、白浜田辺のアクセスを短くしてほしいという願いでありますと同時に、白浜へ来ます方がたを田辺の旧市内へ導入してですね、経済活性化の糧にお願いしていきたいと、こういう思いと、田辺駅と白浜町を短くしていきたいと、こういうような思いをいろいろ錯そうするんでありますが、特に対岸に新庄が見えますということで、早くくるくる回るよりは近いという単純な考え方もあるわけでありますけれども、こうしたことで、文里湾架橋が実は大変熱心に、東部では気になっているところでございます。そこで、県道、外環状がですね、振り替わってですね、今のところ県道が認定、県道と市道がですね、振り替わっていってる。ある意味の大変な壮大な事業でありますが、それなりの進捗をいたしているというふうに認識をしておるところでありますが、現在の進捗状況、今後の展開についてですね、お願いをできればありがたいなと、こう思っています。  以上でございますので、ひとつよろしくお願いしたいと思います。             (20番 広沢得次君 降壇)
    ○議長(行森素治君)    20番、広沢得次君の質問に対する当局の答弁を求めます。  市長、脇中孝君。              (市長 脇中 孝君 登壇) ○市長(脇中 孝君)    広沢議員から四点にわたるご質問をいただきました。  文里湾架橋進捗状況について、私からご報告を申し上げまして、あと教育長あるいは教育総務部長保健福祉部長、それぞれの担当の方からお答えを申し上げたいと思います。  文里湾架橋の計画につきましては、昨年の9月の定例会で、広沢議員からご質問をいただいて、その際に、必要性とか計画の概要、進捗状況について、その段階でのお答えを申し上げたところであります。その際に、架橋を進めるためのクリアしなければならない当面の課題として、二つのことを申し上げたかと思うんでありますけれども、まず第一点目としては、架橋事業を県事業で実施いただくための条件整備として、国道、県道、市道のネットワークの見直し作業が、現在、進められているということをお答えを申し上げたところであります。今、議員からもお触れになりましたけれども、この件につきましては、この3月の定例市議会でのご承認をいただいて、そして4月には国道42号線の稲成から田鶴までの区間のこの間が、国道424号と県道田辺白浜線という二つに分割されました。礫坂の頂上でもあり、分かれることになったようでありますけれども、いずれにいたしましても、そういうことが県の方に決定されて、国道42号というのは、今のバイパスの方に変更なったと、こういうことであります。そしてまた、文里湾の架橋に接続する予定の外環状線、この前の通ってる道路でありますけれども、これが県道の文里湊線ということになりまして、国道、県道、それから市道の認定変更がそれぞれなされたということで、架橋を県事業として採択していただく条件が、また一つ整うことができたと、こういう段階であります。  第二点目としては、港湾計画との整合性を図ることであります。この点につきましては、現在及び将来の経済社会情勢、事業費等を勘案しながら、県との港湾計画について調整をいたしておりまして、併せて架橋につきましても、並行して調整を進めているところであります。具体的に申し上げますと、今、絵を描きつつある港湾計画が、どういうふうにまとまるかということによりまして、橋のスタイルが、連携する道路が変わってくるという、こういう問題でございます。そういうことにつきましても、鋭意県との協議を進めておりまして、問題点を一つひとつこれからもクリアをしていきたいということでございまして、今後、これらの問題につきましても、議会はもちろんでございますけれども、地元関係の皆さん方にもご説明を申し上げ、また関係団体の皆さん方のご支援をいただきながら、文里湾架橋の早期実現に取り組んで参りたいと考えておりますので、一応、現時点での現況報告にかえさせていただきまして、今後のお力添えをお願い申し上げる次第であります。  以上であります。              (市長 脇中 孝君 降壇) ○議長(行森素治君)    教育長、角莊三君。             (教育長 角 莊三君 登壇) ○教育長(角 莊三君)    ただいま、広沢議員からご質問いただきました生涯学習社会に対応できる、まちづくりの拠点としての公民館建設の将来展望ということを特に、東部地域の千寿荘跡地の利用を中心にご質問いただいたところでありますが、この際でありますので、公民館の役割や現状も含めて、総合的にお答えをしたいと思います。今、議員さんからも、これまでの公民館の活動につきましては評価をいただいて、大変ありがたく思っているところでありますが、この役割につきましては、第三次田辺市総合計画の第5章「豊かな心を育む教育、文化の高揚」の中にあります、「社会教育施設、設備等の整備充実」という項で、公民館は、「社会の変化と生涯学習社会に対応できるまちづくりの拠点としての役割を果たす施設」であると位置付けているところであります。すなわち、議員も申されましたとおり、二十一世紀を目前に控え、わが国の社会は、良きにつけ、悪しきにつけ、様ざまな面で急激に変化しております。すなわち国際化、情報化、高齢化、少子化等が急速に進展するという中で、今、公民館は、生涯学習社会の実現に向けて、着実にその取り組みを進めていかなければなりません。とりわけ、二十一世紀初頭、2002年になろうかと思われますが、実施される予定の学校週五日制によって、子どもたちは学校外で過ごす機会も増えて参りますし、あるいは週末には、街に子どもたちがあふれるという状況にでもなれば、それはそれとして勢いが感じられますけれども、最近の少年犯罪の深刻さなどを考えるときには、健全育成の視点は不可欠でありまして、今後、公民館が地域における教育力を高めることなど、様ざまな課題に迅速に対応し、住民の学習活動が効果的、総合的に行われるよう、きめの細かい広範な取り組みを進めていくことが強く望まれているところであります。  そういったことからしましても、公民館が果たす役割ということにつきましては、極めて重要であると考えております。公民館施設の現状でありますけれども、田辺市には、現在、中央公民館と地区公民館、16館が設置されております。中央公民館につきましては、田辺市生涯学習センターに位置付けています。地区公民館のうち、新庄、芳養、上秋津、ひがし、万呂、の5館につきましては、近代的な設備の整った館であり、中部、中芳養につきましては、老朽化が進んでいます。また、その他の公民館にありましては、学校、連絡所その他の公共施設等の所在地に設置されています。公民館建設の将来的展望については、基本的には16地区公民館区それぞれに、近代的な館が建設されることを望むところでありますけれども、今日の厳しい社会経済情勢や本市の財政状況あるいは学校建築計画の今後の見通しなども勘案したとき、16地区公民館区のそれぞれの活動も含めた施設の現状について、改めて十分検討してみる必要があると考えています。  そういったことの上に立って、今後の公民館建設につきましては、農山村部とか、市街地部とかの地域性なども考慮に入れながら、社会教育施設全般について、総合的な視野に立った適正かつ効果的な設置について判断していきたいと考えております。そういう中で、議員のご質問の中に直接ございました、千寿荘跡地を活用した公民館施設を含む社会教育施設の建設につきましても、もちろんそのご要望の趣旨につきましては、十分に理解をしているところでありますが、何分先にも述べましたとおりの状況下にありますので、いま少し時間をいただければと考えております。  以上であります。             (教育長 角 莊三君 降壇) ○議長(行森素治君)    教育総務部長、清水節雄君。            (教育総務部長 清水節雄君 登壇) ○教育総務部長(清水節雄君)    広沢議員ご質問の二点目の東陽中学校の校舎改築について、ご質問にお答えいたします。先ほど議員も申されましたように、老朽木造校舎の改築につきましては、鋭意取り組んできておりまして、過日の上芳養中学校、三栖小学校の完成に続き、本年9月頃には、新庄幼稚園も周辺整備も含め完成する予定でございます。また、7月から長野中学校の新築にも着工いたしますが、まだ老朽木造で、これから改築計画が必要な学校、幼稚園が、5校1園、参考まででございますけれども、上芳養小学校、上秋津小学校、大坊小学校、東陽中学校、秋津川中学校、中芳養幼稚園がございます。東陽中学校の場合、今までもPTAの方がたから、校舎改築についてのご要望等もございましたが、伝統のある学校、木造建物として、議員お話のように、旧制女学校OB、東陽中学校OBの方がたが、現校舎への思い入れが非常に強く、改築計画が立てにくい状況にもありまして、現在に至っております。  したがいまして、改築の合意づくりも大切な条件整備と考えております。教育委員会といたしましても、東陽中学校校舎は、改築が必要な学校の一つと押さえておりますが、先ほど申し上げましたように、老朽木造校舎東陽中学校も含め、あと6校園残っております。現在の厳しい市の財政状況等を考えますと、ここ何年間のような年に数校同時建築というのが難しい状況もございます。特に、東陽中学校の場合、大規模校ということもありまして、建築には相当な事業費が必要となってきますので、今後の市の財政状況並びに他の改築が必要な学校等の条件整備等など考慮しながら、改築に向けて、今後、年次計画等を検討して参りたいと思っておりますので、ご理解のほどよろしくお願い申し上げます。            (教育総務部長 清水節雄君 降壇) ○議長(行森素治君)    保健福祉部長、田中憲君。            (保健福祉部長 田中 憲君 登壇) ○保健福祉部長(田中 憲君)    広沢議員の三番目の難病に対する市のホームへルプサービス事業についてのご質問にお答えいたします。平成5年12月3日に交付された障害基本法の付帯決議において、難病に起因する身体又は精神上の障害を有するであって、長期にわたり生活上の支障があるは、障害基本法の障害の範囲に含まれることとされました。このことから、市では、難病患者も計画の対象範囲として、平成8年3月に田辺市障害に係る新長期計画を策定し、それを基に障害福祉施策を実施いたしております。ご質問の市のホームへルプサービス事業につきましては、昭和45年から高齢、身体障害の家庭に対し、ホームへルパーの派遣を実施いたしております。現在、市社会福祉協議会、真寿苑、JA紀南に事業委託を行っており、平成10年3月末で、301世帯の派遣登録がなされております。平成9年度から市社会福祉協議会において、24時間対応ヘルパー事業を実施しており、在宅介護の充実に努めて参っております。難病をお持ちの患者さんには、老人福祉法、身体障害福祉法の対象となる方26名にホームへルパーを派遣し、家事等日常生活を営むために必要な支援を行っているところでございます。  また、平成10年度から新規事業として、老人福祉法、身体障害福祉法の対象とならない方のためにも、難病患者等居宅生活支援事業として、ホームへルプサービス事業、日常生活用具給付事業を実施し、難病対策の推進に積極的に取り組んできているところでございます。さらに、本年度から県が実施予定であります難病患者等ホームへルパー養成研修事業を活用し、難病に関する基礎知識や実際の介護実習を研修することにより、ホームへルパーのさらなる資質の向上を図るとともに、多様化したニーズへの対応や患者に対する理解を深めて参りたいと考えております。  現在、田辺市には170人の特定疾患等を持つ患者さんがおられ、年々その数は増加の傾向にあります。また、難病の治療が長期にわたることからも、患者本人や家族の精神的、経済的負担は大きいものがあります。こうしたことからも、患者本人やその家族の生活の維持、向上を図るために、医療、福祉、保健のそれぞれの役割分担を明確にしながら、連携を強化し、難病対策の推進に、なお一層の努力を傾注して参りたいと考えております。  以上でございます。            (保健福祉部長 田中 憲君 降壇) ○議長(行森素治君)    20番、広沢得次君。             (20番 広沢得次君 登壇) ○20番(広沢得次君)    要を得た答弁をいただきまして、ありがとうございます。ご答弁いただいたんで、それでいいわけでありますが、文里湾架橋につきましては、市長のご答弁いただきましたとおり、県の方にお願い申し上げながら、今後とも一気にいくもんではございませんけれども、熱を入れてですね、やっていただけるという決意のほどを聞かせていただきまして、ありがたく思っております。  東陽中学校につきましては、今、部長さんからご答弁をいただきました。質問も答弁も非常に短いわけでありますけれども、思いは非常に長いもんでございまして、おそらく清水部長もしゃべれば、二、三時間しゃべるほどのものを含んでいる東陽中学校でございますが、いわゆる私は、学校なり、こうした多くのものの公にご利用させていただくものにつきましては、いわゆる民主的にですね、ご同意を賜っていく、特に精神土壌を一定化していく。これは、例えばすべて事業をしていくためには、条件を整備をしていくということがありますけれども、東陽中学校につきましては、ご存じのとおり、面積を土地を広げてどうこうするとか、あるいはこの山を買うてきてどうこうするとかという条件整備と言われる、いわゆるそうした物的な条件整備というよりは、むしろですね、精神面におけるいわゆる条件整備がですね、非常に長くかかってきたというふうに思うわけでありました。今、部長さんからご答弁のありましたとおりでありまして、いわゆるこの木造校舎を残したいという思い、かというて老朽が進みます校舎を何とかしたいという相矛盾する思いできとるわけでありますが、ここに至って、今、ご答弁と大体ですね、旧制女学校を出られた方がた、あるいは新制の東陽中学校を出られたいわゆるOBの方がたも含めましてですね、あるいは生徒の先ほど答辞の話をしたんでありますが、最近に至って、木造の校舎の答辞はなくなってきたと。ほとんど人間関係、人と人との関係の中での答辞が多なってきたというように見受ける中で、やっと精神的な面における東陽中学校をいらうという、触るという、この条件整備が進んできたんかなと。  しかし、市にお願いするに至っては、あるいは最終的に議会で皆さんのご同意をいただくということになってきて、また請願という形でお願いするんでありましょうけれども、その諸要件が、あと一年後にそろうんか、半年後にそろうんか、全体的にですね、東陽中学校としての思いが整ったときに、また生駒さんあたりを中心にしてですね、お願いに来ると思いますが、そのときはよろしくお願いしたいと思っています。  続きまして、いわゆる難病の話を、今、申し上げました。難病対策につきましては、特に今、ご答弁でもございましたように、いわゆる118患者というんですか、118疾患と言うんですか、それほど疾患が、いわゆる認定をされておりましてですね、田辺市にも何とですね、170人いらっしゃると、今のお話でございますけれども、これは平成8年にはですね、140人であったわけでありますが、一挙にですね、一年間に30人が増加されて、今、170人、これはどういうことなのか。いろんな体験をせんならんのか何なのかということになってくるわけでありますけれども、いきなり170人ということになってきましてですね、いわゆるその中でも、潰瘍性大腸炎と言われる病はですね、19人が27人になるという、8人そのうちで増加しておる。パーキンソン病というのが、11人が23人、何と一気にですね、100パーセントを超えてですね、11人が12人増えたと、こういう23人になったというような状況が見受けられます。  今後、全く誰も自分が望まないわけでありますけれども、いつ何時ですね、この種の病になっていくかわからない。筋力が日に日に衰えてくると、こういうような状況を見るにつけてですね、非常に辛い思いをするわけでありまして、こうしたところへの市としてできる範囲でのひとつご援助と言いますか、生活支援、あるいは介護支援等々の面でですね、ご支援を賜っていきたいと、お願いをしておきたいと思います。  続いて、公民館について、教育長さんからご答弁をいただきまして、いわゆるこれ多様化する地域においてのコミュニティーをどう形成していくか。あるいは、生涯学習の場をどう与えていくかというようなことで、大変ご努力をいただいておりますし、また高齢化が進みます中での場所を提供ということについては、非常に重大なものがあろうなと思っています。しかし、館づくりというのは、非常に金のかかるもんですし、後の維持管理ということについても、非常にしんどい思いのするものでありますけれども、そうした中で、千寿荘は跡地が空いたさかいに、それっというわけじゃないんですが、ひとつ東部の地域にですね、しかも私どもの例えば住んでおります、今、文里町を例にとりましても、戦後ほとんど人がおらなかった。簡単に言いますと、海兵団跡地でありますから、おらなんだわけでありますけれども、今や、先般、文里という形にきちっとですね、町を区切っていただきましたが、その文里と言われる地域だけでですね、いわゆる800世帯でありまして、いわゆる1,600人という、町内会長がございますが、少なくともですね、どっかの村よりはですね、倍の村長さんになっていらっしゃるという状況が、実はうちの町内でございます。そこに、旧神子浜、それから学園、あるいは東山となるわけでありまして、そのちょうど中間点が今の千寿荘付近でございますので、相当な人数を要する地域でございますので、しかもですね、この市内から増加する地域は、おそらく文里、神子浜、この辺にしかないと。あと新庄、あるいは三栖の方はあるんでありますけれども、この方面にですね、日に日に人口は増加しているわけでありまして、今後ともの公民館建設についてのご配慮をですね、お願い申し上げておきたいと思います。  私も、この壇上に立たせていただいて、はやもう24年が経過するわけでありますが、24年前にですね、初めて当選をさせていただいて、8月の一般質問、恐る恐るここに立たせていただいた。その日の思いと、実は今日は24年目を迎えた壇上でありますけれども、非常に感慨の深いものがございます。この場所というのは、非常に特殊な場所でございまして、24年前に立たせていただいた、あの足の震える緊張感もですね、今、24年経った今、ここに立たせていただける気持ちもですね、足の震える思い、いわゆる緊張感、責任感というものは、全く変わらないものがございます。いつ立ってもですね、皆さんが言うたら、「もう何年もやるんやから、慣れとるやないか」と、こう言うんでありましょうけれども、いつ立たせていただいても、この場所は特殊な場所でございまして、七万市民に向かって申し上げているというふうに非常に特殊な場所だなと思っております。  当時、ご答弁いただいたのはですね、財政を担当します非常に若いなと思った市長さん、脇中、財政担当する課長さんが来てここで一生懸命に答弁されました。脇中さんはですね、全く一生懸命答弁された。どなたさんの質問に対しましてもですね、一生懸命なんです。今、考えたら、果して一生懸命だったのか、それがテクニックだったのか、ちょっとわからんのでありますけれども、当時はですね、全く一生懸命に100パーセント答弁をですね、「ここから向こうは、私の範疇をもう超えてますと、ちょっとご容赦賜りたい」、こんなことを言います。だれもそこから向こうは、足を出してですね、質問するはなかったという思いを、実は24年前にいたしておるわけでありますけれども、今、市長になられて、きょう答弁をいただきました。24年前の市長も、今もですね、その市の行政を担当する一人の責任としての気持ちはですね、私がチェックアンドバランスの立場でここで申し上げている立場とですね、足の震える思いとですね、市長がここに立って真摯にご答弁された立場、あるいは部長さんの立場もですね、全く変わらんもんやなと、こう思っております。  選挙戦もですね、間近に控えた中でですね、現職議員の皆さんは、戦に臨むわけでありますけれども、こうして今日は、私の質問に一時間、非常にもったない思いをして、早う終わらんなんなと思って、非常に気は急いとるわけでありますが、非常に外ではですね、頑張っている方がたがいる中で、ここで座ろかという思いに、まことに申し訳ない訳でありますけれども、ご静聴賜りました。どうぞ暑いところでありますけれども、皆さん頑張っていただきますようにお願いを申し上げて、一般質問を終わらせていただきます。  どうもご静聴ありがとうございました。             (20番 広沢得次君 降壇) ○議長(行森素治君)    以上で、20番、広沢得次君の一般質問は終了いたしました。                  休 憩 ○議長(行森素治君)    この場合、暫時休憩いたします。               (午前10時52分)             ────────────────                  再 開 ○議長(副議長 尾前陽三君)    休憩前に引き続き会議を開きます。               (午前11時06分) ○議長(副議長 尾前陽三君)    続いて、10番、十河一正君の登壇を許可します。             (10番 十河一正君 登壇) ○10番(十河一正君)    6月議会の一般質問に際しまして、先月5月22日に石川県の七尾市に個人視察に行って参りました。行ったところ、ちょうど七尾市が、江戸時代と言うんですか、その時代の北前船の寄港地だったということで、ちょうど開港百年祭の準備をしているところだったんで、それを聞くために行ったわけじゃないんですが、向こうの方からいろいろPRされて、何をやるかという話で、結局は、あの豪華船の飛鳥ですね、五百人乗りの豪華船、日本郵船のものだと。大体一人五百万円出して、世界一周する船なんですよ。それを七尾市へ来てもらって、公共岸壁のもう立派な港湾施設がありますから、それがぴったり横付けになるほど深さも深いし、大きいし、なるほどなと、港を開いて百年の歴史を持ってるところは、すごいなと思ったんですが、昨年ですかね、一昨年ですかね、その隣の富山県の新湊に行ってきましたが、そこも、もう港湾施設は立派なものでございます。話をお聞きしますと、一泊二日と言うんか、朝入港して、お客さんをその岸壁から乗ってもらって、その船上の中でイベントを行うと。それで三千万円だそうです。その三千万円が高いのか、安いのか知りませんが、それは会社の方と打合せした時点で、七尾市だけではいきませんよと。東京からぐるっと回って青森回って、富山湾まで行くわけですから、とてもじゃない燃料費もかかるし、ということで、秋田県と山形県と、それから新潟県と富山県、そして七尾が石川県ですから、その各県の中の都市に全部寄港するという条件が整えば、その船は七尾市に行きますということで、大体話は通ったらしいんで、来るらしいんです。一人大体六万円ほどかかると言うんですね。部屋代とか食べ物とか、いわゆる全部ひっくるめた船賃、そうすると募集をしてみたんですが、七尾市ではね、あまり乗る人はおらないと。じゃあ石川県と広げて、でもだめだ。まだ広げて、富山県からもう福井県から、その周りのそいで、五百人が六万円じゃ集まらないということで、もう二万円に下げて、五百人を、今、募集してるらしいんですが、足らずまいの二千万円は、実行委員会があちらこちらに寄附をお願いして、何とか目鼻がついたということで、すごいことするんだなと思って参りました。  帰りまして、田辺はじゃあいつ開港したんかなと、ちょっと関係にお尋ねしましたら、昭和23年だそうですから、ちょうど五十年ぐらいですね。じゃあ百年たったら、そういうふうな施設ができてるのかどうか、それはわかりませんが、これは参考のために、これは観光でもあり、また周辺のところにPRするのに、地元の人はあまり来ないというのもおかしいんですが、やはり船をチャーターするということになると、満席にしなきゃならないという条件があるそうですからね、なかなか大変だったそうですが、目鼻はついたということでございますので、田辺市も節目の何年か知りませんが、70年か80年かのときには、そういった催しもいいんじゃなかろうかと思っておりますが、どうも日本海行きましたら、そういうとてつもないことを考えるという、私が貧乏性やから、そういうことを頭に浮かばないんか知りませんが、そのお隣の新湊というところは、前もここでお話しましたが、あれ運輸省の海王丸ですね、練習船は。あれを引っ張ってきて観光のメインとして使ってるわけです。もうプールのような港をこしらえて、そこへもうね、きちっとつなぎ込んでる。しかし、年に何回は出港すると、というのは、死んだ船じゃないんですよ。検査船ですから、検査を受けてるということです。船長も機関長も新湊の市が抱えて、年間何日か外へ出て、きれいな帆を張るというので、あれを見たときもびっくりしたんですが、そのときに、それは裏話ですが、運輸大臣のところへ行って、市長が土下座してお願いしたというのは、あの船は大阪に行くようになってたらしい、大阪に行くように。大阪もそのような船の着く施設をこしらえてたらしいんです。それを曲げて、富山県の新湊に持ってきたという、それはそれだけの熱意があって持ってきて、観光の目玉になったということなんでございますが。  前置きがちょっと長くなりましたが、通告いたしました質問の内容でございますが、二点ございます。一点は、学校給食の完全実施について、市長は二期目のスタートを切り、庁内の機構改革に着手され、脇中色が現れてきました。学校給食については、以前、市民に言われたお考えに変わりはございませんかと。順番がずっと後になって、十年先にも、もうひとつ実現しないということになったら大変でございますから、その点を市長にお伺いしたい。  それから、ごみ焼却場でのダイオキシンについて、ごみ焼却場では、1日何トンの処理ができるのか。前に一度聞いたことがありますが、もう一度おさらいの意味でお願いしておきます。  それから、排ガス及び焼却の灰のダイオキシンの濃度の問題はないのかということなんですね。そして、付近の住民の健康には問題はないのか。大体これらの対策はどうしているのかと、灰の中の大気から出るというのは、300度か400度の間の不完全燃焼の一時の間だけだと思うんですが、それの対応策についてお伺いしようということです。  一回目、終わります。             (10番 十河一正君 降壇) ○議長(副議長 尾前陽三君)    10番、十河一正君の質問に対する当局の答弁を求めます。  市長、脇中孝君。              (市長 脇中 孝君 登壇) ○市長(脇中 孝君)    十河議員から二点にわたるご質問をいただきました。  学校給食の問題につきましては、私とそれから担当の部長からお答えを申し上げまして、二点目の問題につきましては、担当の部長からお答えを申し上げたいと思います。  学校給食の問題で、最初に一点目の市長は二期目に入り、学校給食について、市長の考え方に変わりはないかというご質問であります。これまでにもお答えを申し上げて参りましたけれども、学校給食を完全に実施して参りたいという、これは私の公約の一つでございますから、二期目に入りましても、この方針は今をもって変わっておりませんし、今後も変えるつもりは、毛頭ございません。ただ、以前から申し上げておりますように、児童や生徒への安全な教育施設を提供する。また、万が一のときの罹災避難場所としての学校の役割ということを、優先課題として押さえておりますので、学校給食の大切さということは、認識をいたしながらも、教育予算の中で老朽校舎等の改築を優先して参りたいという考え方も、また変わらないところでございます。そして、老朽校舎等の改築に一定のめどがついた時点で、基本構想等の検討も含めて、具体的な取り組みをいたして参りたいと思いますので、よろしくご理解のほどをお願いを申し上げます。  以上であります。              (市長 脇中 孝君 降壇) ○議長(副議長 尾前陽三君)    続いて、市民部長 室井修一君。             (市民部長 室井修一君 登壇) ○市民部長(室井修一君)    私からは、議員のご質問の2のごみ焼却場でのダイオキシンについて、お答えをいたします。まず、1日の焼却量、1日の運転時間、月の稼働日数等は何日かというご質問ですが、本施設は、1日16時間運転で、50トンの処理能力を持つ焼却炉が2基ございまして、日量100トンの処理を行うことが可能でございます。平成9年度の毎月の稼働日数は、平均20日で、年間の焼却量は、2万760トン、1日平均約87トンのごみを処理してございます。  次に、「ダイオキシンは、焼却の起動時及び停止の際に、焼却温度の低いときに発生することが多い」と言われておりますが、田辺市の場合は、どのような対応をしているのかということについてですが、本施設では、平成9年2月付の厚生省生活衛生局水道環境部からのごみ処理に係るダイオキシン発生防止等新ガイドラインの通知のもとに、従来の埋火運転から、燃し切り運転に変更しまして、起動の際には、炉の立ち上げ時間を短時間化し、低温燃焼による未然ガスの発生を防止し、停止の際には、助燃バーナーを運転して、炉内温度を高温に維持しつつ、炉内のごみを燃え切らせ、停止後、炉内にごみを残さないようにしています。また、運転中はごみを十分攪拌して、均質化したごみを定期的に一定量ずつ投入し、局部燃焼を防ぎ、炉内温度も常に800度から950度の高温で維持し、安定した完全燃焼運転を行ってございます。  次に、焼却炉の煙突から排出される排ガス、焼却灰又は最終処分場から出るダイオキシン濃度は、どのくらいかというご質問ですが、ごみを焼却すれば、排ガス、焼却灰、排ガス中に含まれている飛灰が排出されますが、そのいずれにもダイオキシンが含まれている可能性があります。このうち排ガスについては、厚生省の指導に基づき、毎年、測定を行い、平成9年度の測定結果については、ご承知のとおり19ナノグラムと、国の恒久対策である5ナノグラムの基準値を大きく下回った数値でございました。残る焼却灰、飛灰については、現在のところ測定義務及び基準はありませんので、直接測定は行っておりませんが、それぞれ適正処理に努めてございます。ちなみに田辺市では、焼却炉の型、ごみ質等により、多少異なりますが、通常ダイオキシンのほとんどが、完全燃焼した焼却灰ではなく、高性能の集塵機バグフィルターで取り除かれた飛灰に含まれていますことから、当施設では、厚生省の省令に基づき、その飛灰から重金属等の有害物質が溶け出さないように、セメントと薬剤による固形化処理を行ってございます。また、焼却灰は拡散しない保湿処理を行い、固形化した飛灰と最終処分場に投棄されますが、即日の覆土を行い、飛散の防止に努めてもございます。  田辺市の最終処分場は、昭和45年から埋め立てが始まり、平成8年度に浸出水の処理設備ができました。このことによりまして、以前から埋め立てられた灰も含めて、この埋め立て処分場を通る水は、すべて最終、この施設で処理をされ、放流されます。なお、昨年11月に排ガスと合わせて、この処理水のダイオキシン測定を行いましたが、1リットル当り00015ナノグラムと、非常に低い数値でございました。  次に、付近住民の健康への影響は心配ないのかということでございますが、ダイオキシンの人体等への影響につきましては、ダイオキシン類の発生源のほとんどが、大気中からであるにもかかわらず、大気中から人体に直接吸収される量は一部でありまして、大部分は食品からの摂取であると言われてございます。厚生省が発表した耐容1日摂取量は、体重1キログラム当り10ピコグラムとされていて、厚生省化学研究班が推計した計算式に、田辺市の排出量を換算すると、608295ピコグラムとなります。周辺住民が、一生涯摂取をしても、健康上に影響しないと判断できますが、長期的により、高い安全性を確保する観点から、今後もより一層ダイオキシン濃度の低減に努めて参りたいと考えてございます。  最後に、ダイオキシン対策について、今後もより一層充実するようにとの要望についてですが、環境にやさしい、公害の出さない適正処理を行うには、まず市民の皆さんの分別の徹底とごみの減量といったご協力が必要です。平成8年度に比べ、平成9年度にダイオキシン測定数値が低かったのも、運転方法の改善はもとより、市民の皆さんのご協力があったからだと考えてございます。今後は、より一層ごみの分別及び減量化の市民啓発に努めるとともに、運転技術の向上、また将来的には、最新技術の導入、広域化の取り組み等、環境にやさしい公害の出さない廃棄物行政に、職員が一丸となって取り組んで参りたいと考えてございますので、よろしくご協力のほどをお願い申し上げます。  以上です。             (市民部長 室井修一君 降壇) ○議長(副議長 尾前陽三君)    10番、十河一正君。             (10番 十河一正君 登壇) ○10番(十河一正君)    先ほど、申し訳ないんですが、1番の2、現在実施している学校の現状と対策について、教育委員会にお尋ねしますということでございますが。             (10番 十河一正君 降壇) ○議長(副議長 尾前陽三君)    10番、十河一正君の再質問に対する当局の答弁を求めます。  教育総務部長、清水節雄君。            (教育総務部長 清水節雄君 登壇) ○教育総務部長(清水節雄君)    十河議員ご質問1の二点目の、現在実施している学校給食の現状と完全実施も含めた対策についてお答えいたします。  まず、現在、学校給食を実施しております学校は、28校中14校がございまして、児童、生徒数は1,645名です。市内の児童、生徒数の約22パーセントであります。次に、市内8か所の給食調理場の現状についてでございますが、平成8年夏のO−157発生以来、文部省並びに県教委からの指導もありまして、可能な限りの施設の改修及び設備の整備を行って参りました。しかし、昨年の7月に田辺保健所から、さらに厳しい基準による改善勧告が出されまして、対応可能なものにつきましては、速やかに改善したものの、各調理場の大規模改修が必要な勧告、主なものを申し上げますと、汚染作業区域と非汚染作業区域を明確に区別する。各作業区域の入口の手前に、手洗い施設、履物の殺菌施設等を設置する。加熱調理用食材、非加熱調理用食材、器具の洗浄等を行う洗い場は別に設置することなどがあり、このような勧告に対しまして、現調理場の老朽化や敷地面積の関係で、抜本的な改善は難しい状況にあり、今後、さらに強い改善命令等が予想される中、私どもは現調理場ごとに改築することは無理がありますので、谷ごとに共同調理場を整備して、現在の給食調理場を統廃合できないか、財政面も含め、現在、検討しているところであります。  また、全市的な給食実施となりましても、現在の厚生省の基準に合致する給食調理施設ということになりますと、市の財政面やそれぞれの学校敷地条件等総合的な観点から考慮した場合、共同調理場という形態にならざるを得ないという考え方を持っております。そして、完全実施に向けた取り組みでありますが、先ほども市長がお答えいたしましたように、具体的な取り組みは、老朽校舎の改築に一定のめどがついた時点で行って参りたいと考えております。それまでは、完全実施に向けた調査研究を進めつつ、老朽校舎との改築のめどにつきましては、国の補助認定関係及び市の財政状況、敷地の条件整備等で、現時点では、確たる年数は申し上げられませんが、少しでも早く一定のめどがつけられるよう取り組んで参りたいと思います。ご了承をお願い申し上げます。  以上です。            (教育総務部長 清水節雄君 降壇) ○議長(副議長 尾前陽三君)    10番、十河一正君。             (10番 十河一正君 登壇) ○10番(十河一正君)    まず、一点目の市長のお考え、変わりはないということでございます。安心いたしましたが、あと残ってるのが、上芳養小学校、上秋津小学校、東陽中学校、先ほど広沢議員がおっしゃっておりましたが、秋津川中学校、大坊小学校、中芳養幼稚園というんで、もうあと十本の指の中にありますし、ちょうど二期目の市長の間にできるんじゃないかと思いますから、よろしくお願いしときます。また、給食全体で28校、数としては、やってるのが14校ということですね。人数が1,645名って、率で言いますと22パーセント、これは全体同じ行政区域から申し上げますと、不公平であり、不平等であるということでございますので、よろしくお願いしときます。  二点目については、ちょうど昨日とか、二、三日前からO−157、あちこちで発生しておりますから、大変でしょうし、また七尾市の教育委員会、視察いたしましたが、やはり先ほどの清水総務部長と同じようなことを言われ、というのは、向こうは古いですから、校舎自身も老朽化なってきて、校舎を変えないと、中の改造では済まないというような状況らしいです。幸い私どものは、そんなに老朽校舎という、給食に関する施設がね、老朽でどうこうっていうんじゃない、中の改装ぐらいでいけるんじゃないかと思っております。  それから、二点目のごみでございますが、七尾市というところは、人口が約5万人で、周辺の組合組織で運営をしております。焼却能力は60トンですね。うちが100トンですから、少ないんですが、その前々と言うんですか、もう十年ぐらい前から減量作戦をやってるわけですね、どことも。そうすると、燃やすごみが少ないということなんですよ。少ないほどいいんですが、じゃあ焼却するのに、毎日、炉を燃やしてたら、どうしようもないということで、60トン以上、1日60トンは、もう焼却できますから、60トン以上たまるまで燃やさないという方式をとっておりました。60トンあるいは70トン、80トンぐらいにそこへたまってくると、24時間体制で燃やすと。ですから、週に一回火をつけると。消すのは週に一回で、組合の運営ですから、各町、村から代表が来て、ローテーションを組んで、ですから二日間燃やしどおしとか、三日間燃やしどおしとか、あとはもう休むわけです。寝るわけにいきませんが、そういうふうにして、ダイオキシンを出さないと。ですから週一回やるということは、ちょうど300度、400度に上がっていくのが一回で、冷めてくるときは、もうほとんど完全燃焼して、ですから火を消すときには、ダイオキシンは出ないというような方式でやっておられると。職員は、二人、ローテーションを組んで24時間やって、あとはパートの方というような方式があることはあるんですが、それが田辺市に合うのか、合わないのかわかりませんが、一つの考え方としては、ああそういう考え方もあるんだなと。ごみをためといて、一気に24時間、三日間やってしまうとか、四日間やってしまうとか、大体四日も燃やすようなことはないそうです。大体三日、24時間燃やすと、それは完全になくなると、そういうことですね。  それで、ちょうど昨日の関西テレビでやってるのを、私がちょっと見ましたが、ダイオキシンに汚染をされた食物を食べるということは、人間の体の中に入る、血の中に溶けるということで、そうなると、発癌性を持っておりますので、癌になりやすいと。あるいは、昨日の報道では、環境ホルモンと言うんですかね、内分泌攪乱っていって、男性では、精子が非常に少なくなってくるというんで、もう体内が攪乱されてしまうというような報道もございましたので、特に、地域住民の方の健康というものは、十分にご配慮願いたいし、先ほど室井部長がおっしゃられた灰については、「そういう測定の義務はない」とおっしゃられましたが、能勢町とか、あるいは東京の日の出町などは、やはり大気に出るよりも、灰の中に含んでいると、含有しているのが、長い時間ですから、長いんですから、何とか測定をするように要望をしておきます。そういうことで、24時間焼却するのは大変でしょうが、ダイオキシンをなくすると、炉の温度を高めといて燃やすと、いろんな方法があるんでしょうが、とにかくダイオキシンを出さないという方法でお願いしておきます。  それから、私のことなんですが、二期、八年間、本当に議員の皆さんにもお世話になりました。また、市長はじめ三役、部課長、皆さんにも大変お世話になりましたが、一応、二期、八年でとどめるということにしておりますので、今後とも、またいろんな意味で勉強させていただきたいということをもちまして、私の一般質問を終わります。  以上でございます。             (10番 十河一正君 降壇) ○議長(副議長 尾前陽三君)    以上で、10番、十河一正君の一般質問は終了いたしました。                  休 憩 ○議長(副議長 尾前陽三君)    この場合、午後1時まで休憩いたします。
                  (午前11時43分)             ────────────────                  再 開 ○議長(行森素治君)    休憩前に引き続き会議を開きます。               (午後 1時06分) ○議長(行森素治君)    続いて、22番、佐武克彦君の登壇を許可いたします。             (22番 佐武克彦君 登壇) ○22番(佐武克彦君)    議員任期を目前にしての市政の所感と要望ということで、特に答弁をいただくために、登壇させていただいたわけではありません。長い間やらせていただいた総括というか、自分の感想を申し上げるということと要望を申し上げるということであります。この間、今日も傍聴席にお見えですが、柏木議員さんが四年前にやめられるときに、最後の日に言われたんだと。またこの間、青木議員さんも、「弱ったな、一般質問の最後の日にやった方がよかったな」というお話をいただいたんで、ああそれ気つかなんだな、まあ一般質問という時間は、二時間与えられるわけで、そこで言わせてもらうのがいちばん遠慮なしに時間いただけるなと、こういうことで申し込んだわけですけれども、あと一週間あるわけです。26日の閉会日まで。任期までは8月11日ということでありますけれども、そうした意味で、私なりの総括と申し上げるか、お話をさせていただきたいと思います。  「光陰矢のごとし」と申しますけれども、また、「少年老いやすく学成りがたし」、「一寸の光陰軽んずべからず」こうした言葉は、少年の時期に学校で習ったことわざでありますけれども、五十数年を経過した今、特別の感慨を持って、味わい深く感じる今日この頃であります。私が父の後を継いで、市政に参画させていただいたのは四十歳のとき、二十八年前でありました。当時は、市長は野見さんであり、職員の方がた、特に幹部の方がたは、ほとんどが年上の人でありましたが、今は市長さんはじめ皆さん方が年下となり、また議員も年上の方が大半でしたが、今は年齢の先輩は、行森議長さんただ一人ということでありまして、少年老いやすしであります。  さて、私は、野見市長さん、水野市長さん、生駒市長さん、現脇中市長さんと四人の首長さんのもとで、議員を務めさせていただいてきたわけでありますけれども、振り返ってみますと、野見さんは、祝辞やあいさつ等で、しばしば名言を引用されたり、格言を言われたり、学のあるところを披瀝されたもので、よく本を読んでおられるなと感じたものでございました。また、水野市長さんは、まことに庶民的で、愛想が良く、市長になっても、水野の忠やんという愛称で呼ばれておられましたし、市議当時から、選挙には誠に強い方でありました。また、次の生駒市長さんは、あまり愛想が良いとはいきませんでしたけれども、さっぱりしたと申しますか、言葉もまことに簡潔でありました。また、もう少し話を聞きたいなと思うところで、さっと切り上げるという、すべてに割り切った決断と実行を実践された方でした。それぞれ市政のために大変なご貢献をされた三人の方でありましたが、今はこの世におられなくて、天上から市政を見守っておられると思います。ご冥福をお祈りする次第であります。  さて、この三人の市長さんの時代は、中東戦争などによっての石油ショック等いろいろの景気の変動はありましたが、相対的には、日本は右肩上がりと言いますか、成長を続けることができた、結果的には恵まれた時代であったと言えると思うのであります。しかし、今の日本の現状は、かつて経験したことがなかった長期の不況の状態であり、国の税収も見込みどおりいかなくなり、歳入不足は確実であると言われております。つい最近の新聞報道でも、生保、生命保険のことですが、生保八社が、三月期決算発表、個人保険保有契約高30兆円大幅減少、戦後初の全社とも前年度割とか、また都道府県税収の課税決定額は、対前年比21パーセント増の15兆6,350億円だが、不況による法人関係の落ち込みで、14兆413億円で、5月末までの徴税期間中には、14兆7,000億円程度しか確保できない。全体的に1兆3,000億円不足、これは中身は、個人住民税は69パーセント増加、法人事業税は55パーセント減と、このように出ています。これは97年度の都道府県の税収の、去年の所得に対して今年が、お互いが税金を納めておるわけでありますけれども、また、先日はGDP、国内総生産が23年ぶりのマイナス成長、戦後最悪の07パーセント減、内需が大幅に下落と報じられております。このような報道ばかりが続いているのが、昨今であります。  さて、先に述べました歴代首長さんの時代の主な事業を振り返って、思い起こしてみますと、私が市政に参画した昭和45年から48年までは、野見市長さんの四期目で、大変アイデアマンでもあった野見さんでしたが、もとの古い木造の市役所を、46年にここへ完成をさせ、47年には養護老人ホーム千寿荘を、48年には老人憩の家松風荘を完成されております。  次に、49年から登場の水野さんは、昭和50年、あゆみ保育所の新設、53年、紀南病院新館の竣工、54年の東部小学校の開校、背戸川排水ポンプ場の完成、農村総合整備事業や昭和56年の田辺大通りの完成、59年の紀南病院新庄別館の竣工、紀南文化会館の竣工、芳養共同作業所の竣工、ふたば第二作業所の竣工等、また末広・ちどり共同作業所の竣工等々、数々の事業が三期、十二年の間に完成されており、特に水野市長の間には、同和対策事業が大きく進展したことも思い起こされます。今、思い起こしてみますと、この当時は、もう財政的には、市は大変キュウキュウしており、まして市会では、公債費率は、今、どの程度かとの質問等が、毎回のように出たのであります。しかし、右肩上がりと言いますか、この当時は何だかんだと言いながらも、経済の向上に支えられていたといえると思うのであります。  次に、昭和61年からの生駒市長の二期、八年でありますが、昭和61年、天神大型共同作業場の竣工、水産加工共同作業場の完成、62年の西部センター竣工、63年、背戸川第二ポンプ場竣工、上秋津幼稚園の完成、南部センターの完成、芳養公民館、芳養デイサービスセンター、老人憩の家やすらぎ荘の竣工、上秋津長寿館の竣工等でありますけれども、生駒さんの時代は、行財政改革ということで、扇ケ浜保育所、会津保育所等の社会福祉法人への委託、また市役所の七支所の連絡所への移行等で、生駒さんが手をつけた大きな事業である扇ケ浜養浜計画、芳養松原地区の芳養漁港区内集落再編整備事業あるいは新庄総合公園等は未完成であります。脇中さんの市政になって、平成7年のし尿処理場清浄館の完成、ごみ処理場の竣工、市立美術館の完成、紀州備長炭公園の完成、衣笠中学校の完成等々となっているわけであります。  このように歴代の市長さんが、自分で立案、手がけて完成式を迎えられるものもあれば、手がけて完成式を迎えることができないものもたくさんあります。一概に誰がこれをやったのだと言えないものもたくさんあるわけでありますが、そこで思い起こすのは、生駒さんの言われた言葉、「地域は悠久であり、まちづくりは継続である」という、この言葉であります。脇中市長は、生駒さんの強い要請を受け、市長となり、一期目は、これら生駒市政で手がけられた各事業を一つひとつと完成させ、今は二期目、これからは各事業の継続とともに、脇中さん自身の政策に取り組まれようとしており、その第一番目が機構改革、行財政改革であると、私は認識しておりますが、先に述べましたように、今は右肩上がりの時代から、右肩下がりとなり、大変な時期に市政を担当していただいているなと考える次第であります。  さて、私たち議員は、それぞれ地区の住民の代表として、市民の声を市政に反映すべく努力を続けてきたわけでありますが、その時代、時代により、一般質問等で取り上げる内容も変わってきたなと思うのであります。老朽校舎がいっぱいあったり、また生徒が急増したりしている時期は、各校の校区にある議員さんや、それぞれの議員さんから校舎の改築や体育館等、「早くやれ」と、またどこからどのようにやっていくかという、いわゆる優先順位を示すということが、毎議会ごとに声高に論じられた時期がありましたが、最近は、このような提言は、大分少なくなってきたのではないかと思う次第であります。先ほど広沢議員さんから、東陽中学校の校舎の改築の問題もありましたけれども、市は教育施設の整備は、各市長がともに市政の最優先課題として取り組んでこられたわけで、まだ未完成のところもありますが、教育施設の充実は、大分完成への時期が近づいてきたなと感じるのであります。  また、道路の新設の要望や舗装等の要望も、最近はほとんどというぐらい少なくなってきておると思うのであります。特に、舗装の要望はなくなったように思いますけれども、前は道路が悪いので、早く舗装という声がいっぱいありましたが、今は市道、農道を含め、主要道路は舗装されて、道路は大変よくなってきたと思うのであります。また、子どもが増えた時代は、保育所や幼稚園の新設や改築を強く叫ばれた時代から、最近は、出生率が低下したことで、この点での取り上げが少なくなってきたように思うのであります。最近は、教育関係の質問については、中身を論じられるようになり、また諸々の建設事業、ごみ処理場、し尿処理場も完成されたし、今は環境問題、今日も取り上げがありましたが、ダイオキシン等、今までの箱物をつくることに集中した時代から、最近はわれわれの住む環境問題は、果してこれでよいのだろうかという問題へと変化してきておりますけれども、これは一面、こうした施設、箱物をつくることよりも難しいことではないかと思われます。  福祉の面についても、懸案の老人ホームたきの里も完成されましたし、一応の施設は、障害の福祉施設等を含めて、大分整ってきたものの、これからは介護保険等内容をより充実したものにするには、どうしていくかに移ってきたと思うのであります。  市政に出していただいて、市議七期をやらせていただきましたが、この間、いろいろの問題が市議会で取り上げてこられましたが、私は、田辺市も二十八年前と比較したときに、格段の進歩発展を続けてきたと思うのであります。これは、歴代の市長さんの政策と努力、市議会、市民各位の熱意と協力のお陰であり、成果であると思います。まだまだ市政が念願している課題はたくさんありますけれども、文里湾架橋の問題や紀南病院の移転の問題、高速道路の紀南延長の問題等々、大変大きな事業がありますが、これも叫び続けているうちに、いずれ時が解決するのではと思うのであります。私の郷里、秋津町のことを申し上げて恐縮ではありますけれども、昭和25年に下秋津村が田辺市に合併して、五期、二十年、父がその後を継いで、私が七期、親子で四十八年、約半世紀に近く市政に参画させていただいてきたわけでありますが、振り返ってみますと、いろいろと市で取り組んでもらったと思っております。会津保育所の開設や新築、移転、会津小学校の校舎の増築、体育館の建設、市道、農道の新設、区画整理の事業、八町川の準用河川としての完成、今やっていただいている湛水防除対策事業等々たくさんの事業をやっていただいて参りましたが、これは一重に市当局並びに関係職員のご理解とご協力、また各議員がご理解とご協力を賜ってきたお陰であると、深く感謝を申し上げる次第であります。  先ほど申し上げましたように、今、脇中市長は、二期目の市政に取り組まれようとして、機構改革を断行し、新たな体制での船出をされようとしておるわけでありますが、脇中さんは、皆さんご承知のとおり、職員として歴代の市長さん方に絶大な信頼を受け、特に財政という市政の基本となる部署で信頼に応えられて、着実で誤りのない行政マンとして、多年取り組んできてこられたわけでありまして、私は、最近特に感じられるのは、一期目を無難にこなし、自信を持ってこられているなと感じる次第であります。行政の首長は、大変ご苦労な仕事だと思うのであります。市民の方がたのあらゆるご意見に耳を傾けねばならないし、またうまくいって当たり前、うまくいかないときは批判を受ける。また、日曜、祭日は行事等に駆り出されて、ご自身の休息は、二義的にしなければならない等大変だと思うのであります。市長さんの律儀で、まじめな人柄、性格はよくわかるのでありますが、まずは健康が最も大切でありますので、十分休息をとり、思索する時間をつくり、これからの内外ともに厳しい時期を乗り切っていってほしいなと要望申し上げる次第であります。  私は、いつも人びとに申し上げるのでありますが、このような厳しい時節には、堅実な行政が最も大切であり、脇中市長さんは、今のこの時節に最も適任の方であると思うのであります。職員の皆さんも、どうか脇中市長を全面的な協力で支えて、田辺市が安全な航海ができるようお願いを申し上げる次第であります。  また、市議会の皆さんには、長い間、同僚議員としてご指導いただいたことに対し、心から感謝申し上げる次第であります。まだ、任期は8月11日まであるわけでありますけれども、次期市議選に出られる方がたは、この議会が終われば、後援会活動に集中しなければならないわけであり、現職議員さん全員当選されるようお祈りを申し上げる次第であります。私の同級生であり、同僚議員であった堅田君は病気になり、篠崎君は、不幸にして病に倒れられ、まことに残念なことになりましたが、私はお陰様で、今日までいろいろ老化現象に伴う病気はあるものの、入院することもなく、今日まで務めることができましたことをうれしく思い、また神仏に感謝する次第であります。谷口さんに続き七期という長期を務めさせていただいたことの総括を、この議場で申し述べさせていただいたのでありますけれども、この点、私の最後の壇上でのごあいさつと申し上げますか、一般質問の時間をいただいて、所感とともに市政の益々の発展と脇中市長の益々のご活躍と職員各位、議員各位のご精励をお祈りして降壇いたします。  以上です。             (22番 佐武克彦君 降壇) ○議長(行森素治君)    市長、脇中孝君。              (市長 脇中 孝君 登壇) ○市長(脇中 孝君)    ただいま佐武議員から、これまでの議員生活を振り返っての所感と市政に対する要望というか、激励のお言葉を頂戴いたしました。お話の中にもございましたが、佐武議員には、昭和25年12月の下秋津村ほかの編入に伴い、翌26年から五期、二十年にわたり議員を務められたご尊父、佐武孫八郎氏の後を継がれ、昭和45年に初当選されて以来、七期、二十八年、お父さまと合わせるとほぼ半世紀という長きにわたり、常に市民の立場から、市民生活の向上と地域発展のために、自らの心血を注がれ、またその温厚、誠実なお人柄と卓越した政治手腕をもって地域のリーダーとして、さらには議会の重鎮として、これまで数々の事業をなし遂げられて参りましたが、こうした議員の業績は、この場におられる議員各位をはじめ、多くの市民の皆さんの周知するところでございます。私も職員時代から、また、特に市長に就任いたしましてからは、人生の先輩として、さらに地域の発展という共通の志を抱き、ともに行政に携わる同胞の一人として、実に公私の別なくご相談申し上げ、ご指導、ご鞭撻をいただきながら、今日まで職務を全うして参りました。  このように、田辺市にとりましても、また私個人にとりましても、大変大きな存在であられるだけに、今期限りで勇退されることが惜しまれてなりません。先ほど来の議員のお話にもございましたが、戦後、日本の社会は、戦後の復興期から高度経済成長期を経て、右肩上がりの目ざましい成長を遂げ、世界に冠たる経済大国にまで成長して参りました。しかし、バブル崩壊以降、日本の経済は、これまでとは打って変わって、低成長に転じ、さらに昨今、景気の低迷は、日本経済の行く手に大きな壁として立ちはだかっております。また、これまで急激な変貌を遂げてきた私たちの社会は、少子化、高齢化の問題をはじめ、様ざまな方面、分野で規制の枠に収まりきらない歪みを生み出すとともに、今、社会自身がそうした歪みを是正すべく、新たな枠組み、あるいはシステムを模索しつつあります。このように、複雑、混沌とした社会、そして右肩下がりの経済情勢のもとで、これからの行政の運営は、さらに厳しさを増し、大変舵取りの難しい時代を迎えようとしており、重い決断を迫られることも覚悟しなければなりません。  少子化、高齢化に伴う社会福祉費などの増大は、避けられませんし、また、大幅な税収の増加も見込めない状況の中で、地方自治体の財政は、今後さらに逼迫するものと予想されます。国、地方を通じて、これまでのように、ハード面を重点にした施策をもってよしとする風潮は通用しない現在、山積する課題の中から、本当に必要とされるものを取捨選択し、多種多様化する市民ニーズに、将来を見通した的確な対応をしていくこと、さらにこのことを地域の活性化につなげていくこと、すなわちソフト面での充実が、今後、最も重要になって参ります。私は、昨年の12月定例議会におきまして、二期目に向けてのビジョン、重点施策等についてお答えをいたしましたが、その実現のためにも、今後、精一杯の努力を傾注して参る所存でございます。  佐武議員のこれまでのご尽力、数々のご功績に心から深く敬意を表しますとともに、今期をもってご勇退なされた後も、その高い見識と、これまでの貴重な経験をもって、大所高所から市政に対するご指導、ご鞭撻、また、お力添えを賜りますようお願いを申し上げまして、議員に対する私の所感とさせていただきます。  ありがとうございました。              (市長 脇中 孝君 降壇) ○議長(行森素治君)    以上で、22番、佐武克彦君の一般質問は終了いたしました。                   休 憩 ○議長(行森素治君)    この場合、暫時休憩いたします。               (午後 1時34分)             ────────────────                   再 開 ○議長(行森素治君)    休憩前に引き続き会議を開きます。               (午後 1時59分) ○議長(行森素治君)    続いて、2番、芝峰進君の登壇を許可いたします。              (2番 芝峰 進君 登壇) ○2番(芝峰 進君)    最初に、ちょうど私の順番の前に、佐武議員さんはじめ十河さん、広沢さん、尾前さんと、こういうように四人の方が議員生活を振り返って、いろいろと私どももなかなか参考になるお話を含めましてしていだだきまして、大変ご苦労様であったなと、このように思います。私もちょうど、佐武さん、広沢さん、尾前さんとは、三期一緒にさせていただきました。十河さんとは二期一緒にやらせていただきました。そういう中で、引き続いて選挙を争うわけでありますけれども、そういう私どもに対しましても、励ましまでいただきまして、大変ありがたく思っております。御礼申し上げます。  さて、市長の招集のあいさつの中でおっしゃられましたように、政府のこの16兆円公共投資のこの不況対策ですね、こういうにもかかわらず、なかなか景気はそんがにうまいこといかんよと、こういうようにありましたけれども、それもそのはずやなと、こういうように思いましたのは、この14日に村岡官房長官が、新潟での集会と言うんですか、会の中でですね、「自民党は必死でやったあんねよ」と、「そやけれども妙薬もないし、羅針盤がないんや」と、こういう困った発言が新聞へ載っておりましたけれども、羅針盤なかったら、位置わからなんだら、どっち向いて行ったらええやわからんと、こういう中での景気対策やったら困ったもんやなと、こういう思いで、市長のあいさつやら、この方の発言を、これじゃ、これから先もまだまだちょっと厳しいなと、こういうように受け取ったわけでございます。  それから、きのう市長さんとも個別にお話したんですけれども、イタリアのロープウェイのワイヤーの事故、ワイヤーを切ってから、アメリカの戦闘機もちょっとは控えてあんのかなと思ったけど、きのうちょうど9時に、また一回かまいてくれましたね。これは物騒やなと、こういうことに対して、政府も何しやんのなよと、これが実感です。世の中どないなってんのかと、こういう中で、大切な時間を一般質問に使わせていただきたいなと、このように思います。  最初に、一般質問始めるわけでありますけれども、和歌山県の自然は、何ちゅうてもいいですよ。県民の友にも、今回、最近のやつ載ってましたけれども、県の自然や海や川はええよって、これが687パーセント、約69パーセント、こういうことがあったり、県民は、やっぱりこういう自然や、こういう地域の恵まれた自然、こういうことに大変自信もあって、引き続いてこういうことを特徴としたいなと、誇りやなと、こういうことを思っているんやないかなと、私は感じておりましたんですけれども、そういう中で質問ですけれども、最初に、きのうの尾前議員さんの質問に、市長は答弁されておりました点で、二点ちょっと気になった点、私の質問ともダブりますので、まず二点気になった点、一点は、ダイオキシン対策で、三四六の処理、灰やとかこういうものが「処理施設があるから、万全を期しておりますよ」と、こういうお話でありましたけれども、これも心配やなと、こう思います。  それから、オリマルジョンの排煙について、気管支喘息の原因と言われる硫黄分、あるいは、光化学スモッグの原因と言われる窒素分、こういうものを10より多いのが、「減量装置がしっかりしているんやから、少なくなるですよ」と、こういう答弁でありましたけれども、こうではないと思うんですね、多くなる。例えば、100という数値、ちょっと100ですよ、50パーセント削減したら、50になるわけやけれども、これは率で言うからね、量で言わないと少なくならない、こう思うんですね。例えば、今、60万キロワット稼働、60万キロワットで、50パーセントで減らしたら、30いう値が出てきますね。今度は、440万キロワットと60万キロワット足して500万キロワットで、50にしたら、同じ比率で計算したら、これ250いう数値が出てきます。八倍強、やっぱり同じ低減言うんですか、煙の減量してもですよ、規模が違うから、これで単純な計算でしても八倍強になりますよと、こういう答弁、今まで一回もしてもらえてないんですね。今後ともひとつ参考にしていただいておきたいなと、今回の質問には、ここまでは僕は踏み込む時間がありませんので、今までから思うこと、そういうことです。何回もこれは言うてきましたよ。言うてきたけれども、率がええんやからということで、そこで終わってきたんです。  さて、少し前段長くなりましたけれども、通告に基づいて質問に入っていきたいと思うんですけれども、一つは、梅立枯れの状況と研究の動向、さらに御坊第二火力発電所の問題点についてと、こういうことであります。今、農家では、もう大分とったけれども、梅の収穫で、夜もおちおち寝らんと頑張りよると。その仕事が、本来なら楽しいんやけど、今年は少ないし、傷多いしと、こういうこと。あるいは、以前からの立枯れの問題も気になるしと、こういう状況で作業を続けられておるようであります。昨年は、1万8,000本の梅の立枯れがあったわけでありますけれども、地球温暖化の影響か、今年も異常な気象が続いておりますが、私の見聞きする中では、立枯れ被害は、昨年を上回るのではないかと、こういうような声を多く聞いております。こういう中で、一体そういう把握はどうされておるのかと。今年は雨も多かったし、なりすぎもなかったと、こういう結果では、総括できないやろなと、こう思います。  二点目として、二つの研究機関が、今、進められておりますけれども、栽培、病気、大気の研究、こういうことでやっておりますけれども、中間報告を出すような話も聞いております。その状況と今後の進め方について、またお聞きをしておきたいなと、このように思います。  三点目は、梅の総合研究所の設置と、これ以前から何回か言わせていただいておりますけれども、当局の見解もそのつど聞いては、もちろんあるわけですけれども、早くやっぱり実現せなんだらあかんよということで、今回もその状況を、一体どうなっているのって、前にも県へ要望したと、国へも、こういうことを聞いておりますけれども、その辺をまずお伺いしておきたいと、このように思います。これもね、もうちょっと説明しておきますと、もう梅枯れ出したんがね、1985年、これ昭和60年ですね、それで急速になったんが、平成で言うた方がわかりやすかったら元年、被害地の拡大が平成6年ですね。もう十四年かかってる。こういう本当に待ったなしの状況になっているんやないかと、被害地の拡大も含めてですよ。それが市が研究を開始したのが平成4年、県がやり出したのが平成6年、これからしても、もう四年経ってる、こういう状況で、梅の学者さんに言わせても、「総合的な基礎研究から始めやないかん」と、こういうことですから、日本一の梅、ここに是非そういう総合的な研究施設を、研究所を設けてはどうかと、こういうように思うわけであります。  四点目は、そういった立枯れがひどい。十四年かかって、必死の回復の取り組みの中でですよ。最近、加工梅に中国産が入ってきたと、こういうことが新聞でも、また農家からも耳に入るわけでありますけれども、ちょっと言いますと、1980年ですね。この時期には、中国梅が69トン、台湾梅が8,670トン、計8,739トン、それが十六年経って、今、1996年、おととしですね。1996年では、合計で2万7,567トン。中国梅が1万9,079本と台湾が8,488トンと、中国梅が台湾を上回っておりますね。さらに、中国のある地域では、ちょっとよう読まなんだんやけれども、南部川村に迫る栽培面積にも発展してきていると、こういうニュースが入っております。そして、これがさらに増えていくやろと、こういうことを予想されるわけでありますけれども、こういう問題とイコールとはいかないですけれども、やはり紀州の誇る梅、田辺の梅がやっぱりこういうことと混ざらんように、加工品の中へ入ってるわけでありますけれども、原産地国表示、こういうものが必要ではないんかと、こういう農家などの意見、あるいは農協やこういう行政の意見もありますけれども、こういう中で、一体こういう問題についてどうお考えやろかと、これが四つです。  それから、五点目は、この3月に配付しておるですね、この田辺市新エネルギービジョン、これあります。こういう考え方、あるいはこれを推し進めていくことと、御坊の第二火力発電所ができることを、一体どう思うんかいなと。私は、こういうことを評価しているわけでありますけれども、これならば、はっきりと「やめてくれよ」と、こういうことを言うべきやなと思うんですけれども、きのう言われました、尾前さんが言われましたコジェネレーションシステム、これ導入したらですね、総合効率は763パーセントとなると。こがいして、ええですよと、こういうことを市のやつに書いてるんですね。あるいは、導入の検討を行うって書いてるんですね。あるいは、太陽光発電システムの単価が下がり、本市のすべての一戸建て住宅に、太陽光発電装置を設置して使うと、本市の全家庭で使用している電気量に相当する量を発電することができると、これ同じやつに書いてるんですね、60ぺージ。田辺で一戸建て建てたら、もう電力、田辺の分を賄いますよと、こういうことが将来的展望に立ってであってもですよ、こういうせっかくええ方針出してるなと、感心したわけでありますけれども。  さらに、その前の42ぺージでは、新エネルギービジョンの基本方針、紀南の豊かな自然や資源を次世代に引き継いでいくため、地球市民としての意識を持って、新エネルギー導入や省エネルギー対策の推進により、地球環境に直接的に貢献することを、本ビジョンの基本方針とすると。いいですよ、これ、大変。具体的には5項目、その中に、先ほど言うたコジェネレーションや太陽光発電とか、こういうことも入ってるんかな。こういうことが、せっかくええ冊子でつくられておりますし、市長もこの中でごあいさつ、田辺市新エネルギービジョンを策定したと、こういう専門的な方がた、名前は最後の方に載っておりますけどね、こういう取り組みを進めていきたいと、こうあるんですね。もう抜粋、したがってちょっとわかりにくかったかわからんけど、とにかくこれがこの10年3月、これ作られております。これええと思います。評価しますけれども、さてですね、こういうことと、行政として地球温暖化防止に責任を果していくという考え方はいいですけれども、これで一方で、同じ県内のお隣さんで、発電所焚いて、硫黄も窒素も灰も出そかと、こういうことは、たとえですよ、少なかっても、あるんがええんか、ないんがええんか、こういうことですね。経済成長ありき、こういう計算だけで、単純にそこへおってもうては困るんやないですかということです。先ほどもちょっと触れましたけれども、市の経済発展、こういうのは決してサアッと上がっていくわけやないですね。そんなことそれで要るんか、要らんのかわからんのによ、やっぱり今、この時点できちっとこのビジョン、これは十年を見据えているんなら、十年間の基本的考え方として、この方針と御坊の火電とはどういう関係にあるんかを、やっぱりしっかりと考え方を整理しておく、これが大事ではないかと、このように思います。  最後に、御坊第二火電の問題点をということで、資料をお配りさせていただいております。ちょっと字は細かいんですけれども、市長、きのうの答弁で、少し一行目、二行目ぐらいを触れられましたけれども、こういう中で、一つはですね、新燃料オリマルジョンは、重油に比べ、成分中の硫黄分、窒素分、灰分が多いと、高度な環境負荷低減対策が必要とされると、こういうようにされておりますけれども、対策しても、先ほどのようなパーセントに基づいての対策では、量的にはようけきますよと、こういうことも含めておいてほしいと。そして、問題点、これ五つ、六つちょっと言いますよ。一つひとつは回答聞きませんけれども、そういう時間もないから、是非ご参考に。  昨年のちょうどこれ電調審が許可したときに、環境庁長官の発言ですね。平成9年7月30日、オリマルジョンということで、一つはですね、1の(1)ですね、大気汚染物質の一層の排出抑制に努力すること。しなさいよと、こう指導しなさいよと書いてるんやね。大気汚染物質の排出に努力せえということは、排出多いよ、こういうことでしょう。これだったら、この燃料はええか、悪いか。悪い、こう思うんです。あるいは、(2)に書かれております、重金属微量物質は、モニタリングなどで試験せよと。まだまだこれは注意もんやと、こう思いますね。三点目は、(3)の項にあります、これより少ないオリマルジョンが開発、もしされるんならばやね、速やかに切替えせえと。これから言えることは、今のオリマルジョンええことないと、悪いと。替えんなんねんから。おまけに、これは速やかに変更せえと、あんまり危ないんやから、焚いたらいけませんよと、こういうことやないんでしょうか。  それから、下の方へいって6の項ですね。この辺で、梅の解明ができていない。なのに通産省、許可したんですね、これ。許可したら、環境庁のこういう注意が、今後、検討してくれいうても、されるんか、されんかもわからんままの許可、このことについて一体どう思うんなと。それから、これもう一回またオリマルジョンに入りますけれども、重・原油と比べ、海生生物等へ広く影響が及ぶと懸念をされています。なぜ、今これを使うんかな、そやなくても魚ないのに。それから、もう一つ、界面活性剤ですね、環境ホルモンの。毒性など懸念され、世界的に使用が抑制されている。日本がどんだけ、これの正しい見解を持ってあるのかもわからないまま、世界的にやっぱりこれはあかんもんやと。今、問題の環境ホルモンやと、こういうことを言われているわけですね。ここに「奪われし未来」という本がありますけれども、この中でも環境ホルモン、説明してる間ないですけれども、「巣を作らない鷲、孵化しないワニやカモメの卵、子を生まないミンク、そして人の精子数の激減と、こういうようにして地球を襲う生命の衰退の背後に何があるのか、様ざまな分野の研究調査の結果を一つに寄り合わせると、恐るべき事実が明らかになっていると。目に見えない形で、生命の根源を驚かしているのだ」と、この本は、こう書かれてますね。  こういう大事な問題である界面活性剤が含まれておる、これを世界でもやめやんのに、なんで日本や和歌山県は推進するんかいなと。当庁やね、環境庁としては、環境影響は大きいと、変更せよ、これはもう使うなということだと思うんです。回収の問題も含みましてね、これをまあ言うたら、オリマルジョン否定する要素は、もう限りがないぐらいようけあります。こういう中でのゴーサイン。これを一体どう思われるのか。もう一つ、責任持ってというんですか、北海道の知内発電所、このことも参考にずっと言わせてきていただいたんで、試運転始まってるらしいけれども、一体どういうことの了解のもとに、試運転がやられているんかと、こういうことをお聞きしておきたいと、このように思います。これで一番を終わります。  さて、二つ目の三四六の最終処分場の問題点についてであります。これも参考資料をつくっております。ちょっと見えにくいけれども、だから説明をさせていただきます。二枚目です。これは、いちばん上から言いますと、これは真ん中にある建物みたいなやつが、これ最終処理をする、吸い上げるとか、監視するとこですね。それで堤防の下には、処理装置があるんですね。そのすぐ左に、犬小屋みたいに窓がついてるのがありますね。これは、ここからここまで来たら超しますよっていうやつですね。もうここまで来てある。朝見てきたんですけれども、ここまで土で埋めてあるから、そんがに水いくらもうしゅんであるから、今までに。もうこれへ5センチぐらいのとこまで、もう8時半の時点で超しかかってある。この原液がこのままですね、やれ環境ホルモンの心配あるもんやら、ダイオキシンの心配のある灰含んだやつやらが、ここ超えたら、一体どないなんのなっていうことです。これはもう処理されんのですよ、ここのやつは。ここの大きい建物のは、処理の方へ行くんです。ここから抜けるやつは、もう処理されないで、そのまま飛び込んでいくと、こういう危険な状態に、朝5センチのとこまで来てあったと。  それからついでに、もう絵見たついでに言うときますけれども、このいちばん下のやつですね。これはちょっと真ん中辺に黒く横向いてと下向いてと伸びてる、特に下向いてる伸びてるちょっと濃くついた分ですね。これ、この上の貯水池の原液そのままが、ここからしみ出やるということです。これ前に修理して、また出た。これもです。それから、その真ん中の写真は、これある土建業界のユンボですけれども、もうこの土や、あっちついたり、こっちついたりえらい騒ぎしやる。雨降ったらあるいは、水を今度は雨降ったら上げんなんから、そこへ上へ穴掘って一回おかんなんとか、ここへ土あんまりたまり過ぎたら、早うかすっとかなんだら、今度、流れんとかもあるんかしらんけど、とにかくまいまいしやる。こんがな大層なことやっとる職員さんも、大変ご苦労やなと。これが平成8年の3月、一般廃棄物最終処分場ですね。この中で、市長のあいさつが平成8年3月やから、平成9年の3月、平成10年の3月、二年三か月でこういうような状況になってある。これは平成18年までもたんなんもんです、この埋立場は。こういうことをご理解いただいといて、質問に入っていきたいと、このように思います。  さて、今の続きでありますけれども、二年三か月で、こういう状況になっている。これは計算、設計、これは大手の建設技術研究所、この会社が研究設計されたんですね。ちなみに、この工事は、前田建設工業株式会社、処理はオルガノ株式会社ということですね。こういう日本の大手ですね、この設計が、今、二年三か月でこんがな状態になってあると。これは、原因は一体何なよと、こういうことです。それといろんな対策、これがために重機を買ってきたり、さっき説明しました。それから、いっぱい突いたり、引いたりしやるけれども、そういう費用は、一体どっから出てあるのなと、こういうことです。  二つ目はですね、きょうも雨降って、気になってみてきたんやけど、雨降るたんびにこういう作業せんなん。雨降ったら、いちばん堤防の端の水をですね、国辰のポンプが来て、きょうは朝はバキュームカーでしたけどね、これではあかんでと。このぐらいの太さやから、おっつかんで、もし雨きたらと、係長と話してきたんやけれども。この間からも国辰の大分お世話になってやってたんやけれども、そういうのを雨ごとにせんなん。こういう今後の計画も含めてお願いしたいなと。9月の議会の答弁ではね、この水は、下の装置が二割増しの運転をやって対応すると。これも対応できてないですね。だから、こういう水の問題、ここもどういう設計してあったんかと、こういうことも含めてお伺いしたいと。  その次は、堤防からの汚水の流出ですね、にじみ出ていたやつ。これも前回、修理して、しかし今も出ていると、足場は組んであったけど。9月の議会答弁では、原因を早急に究明指導、誰かに究明してもらうんですね。ということであったけど、また漏れた。二回目です。一体、こういう費用も、これほんまにせんでもええ。本来だったら、十一年間、まあ言うたらもつやつを、そこの目地へ詰めたり、土あっちついたり、こっちついたり、雨降ったたんびにくまんなんと、こういう状況を一体どうとらえて対処しようとしているんかと、こういうことであります。  三点目は、廃プラ減容装置も故障してますね。これ原因は何か。修理費用はどがいするのかと。もう保険きかんと思うんですね。今後どうするのかと、これも。  四点目は、ダイオキシンを含む調査の充実でありますけれども、もとの調整池って、もう今は言わざるを得んと思うんですけれども、この池の堤防の内外のダイオキシンの調査とプラスビスフェノールA、環境ホルモンの測定が必要ではないのか、こういうことですよ。環境ホルモンについては、あれですね、ビスフェノールAいうやつは、こういうように書かれております。国立環境研グループが発表と、11品目からビスフェノールAが溶けだしたことを確認しました。これは何からかいうたら、廃プラスチックからと、こういうニュースです。こういうことがあるんで、もう長くは言いませんけれども、こういう調査をする必要があるんではないんですかと、こういうことです。  それで、これもやっぱり急がんなんというのは、先ほど言うたように、今でもまあ言うたら、今度の工事で直るんかどうか知らんけど、もうこれ大手前田建設がやって、生コンも大概厳しいチェックして、監督がついて、施工して、水が二回目漏れやると、こういうことですからね。早急な対応が、これは必要やと思いますよ。  五点目は、汚水処理能力は大丈夫なんやろかと、こういうことです。1日、240立方メートルですか、この処理で、今、対応できてないと。ここら辺も、元の段階の設計からおかしいないかと、間接ですけれども。こういうことで、あんまりにも処分上、最終処分上だけでも10億2,000万円ほどかかってるんですね。ここら辺ちょっと見込み違うてあんのとちがうかと、こう思いますけどね。水の問題、土の問題、ごみの持込みの問題、漏れた問題、廃プラの方は別ですけれども、廃プラの方は日立か、やったですね。こういうようにして、問題点多過ぎると、こういうことです。これ見込み違いやったんちがうかという気がします。見解をひとつ言うてほしいなと、このように思います。  それからですね、三点目の不況とその中での地元銀行の倒産の影響についてと、こういうことでありますけれども、私、これあるとこ行って聞いてきたんですけれども、田辺市の約半分の事業を組織している団体、これここまで言うたらわかるだろうと思うんですけれども、ここで約2パーセント、41件ですね。これが昨年の4月から、今年の6月ですから、一年二か月の間に廃業と、これ組織率は半分ぐらいらしいから、単純に想定すると、これの倍、82店舗言うんですか、製造業含む、こういう82件が廃業に追い込まれてあると。月6件ですよ。82割る14か月で割ったら、その傾向は上昇気味やと、こういうお話です。その原因としていろいろあるのですが、融資の選別が少々厳しいという事例もあると。いわゆる、これ貸し渋りと言われるやつですね。そこで、一回全国的にはどがいなってんのか、基本はどがいなっとんのか、貸し渋り対策、政府「やった、やった」と言うけれどもと言うたら、通産省、調査ですけれども、一つは、希望額の借入困難化と、希望どおり借れない。二つ目は、担保、保証条件の厳格化と、厳しいんやての。三点目は、融資態度が厳しくなったと。こういうのが高い水準を続いていると。  例えば、5月で308パーセント、4月32パーセント、3月32パーセントと、こういうように、三分の一がこういうことによって困っていると。通産省の調査ですよ。日銀、5月の総貸出平均残高は、前年度比−22パーセント、日銀は、やっぱり22パーセント変えてないということ認めています。中小企業の経営や金融の相談に当たっている協同組合DDKの田口良一参与さんは、どんなん言うてるかというたら、大蔵省がガイドラインとして通達し、全国の金融機関が実施している貸付先の評価基準が厳しいということですと。それも金融ビッグバンの厳しい選別の中でですけれども、やっぱり二重に厳しいと、こういうことを言われております。そこで、当局にお伺いしたいことですけれども、一点目は、田辺の商工業などの実態の把握は、どのようにされているのか。そして、その原因や、あるいは解決の方向は。  二点目、取引の影響を挙げているのですが、バブル期に比べて、担保物件の評価額は低下し、当時やったら1億円借りたけれども、今やったら半分の5,000万円やと、こういうようになって、なかなか厳しい、借れないと。そして、阪和に次ぐ、県信の倒産で、その後の取引きなど、紀陽銀行が引き受けるということのようですが、上位にある紀陽が、果して県信との取引きのように、融資など受けられるのだろうかという不安があるそうです。そういう点について、行政としての考え方と対応は。  三点目は、金融相談の件数が、二年前から増えていると、こういうように聞いてきましたが、そういう中で、話がまとまらんときもあると。そしたらどないすんのなと、一生懸命経営をやり繰りして、決して前向きな方向はできないと、こういうことではないんですけれども、行政のそういう対処はどうされるのか。  四点目は、行政への要望として、マル経の利子補給の増額、二点目は、運転、設備とも利子補給の期間を延長してほしいとの願い、こう聞いてきたんでありますけれども、こういう市民の要望に対してどうお考えかと、この点をお聞きしたいと思います。  さて、もう最後です。四点目の幼稚園など教育施設の整備について、現況、方針、こういうことでありますけどね、第三次実施計画、こういうの見ましたけれども、幼児教育の基本方針、これはもう私が言うまでもないことですけれども、ここは略しますけれども、例えば中芳養幼稚園、先ほども広沢議員東陽中学校のこと言われましたけれども、僕も幾つか気ついてるんですけれども、たまたま中芳養幼稚園の入園式の例など見てきたもんですから、ここの参考資料の三番目にあります。この右下分なんかが、一番状況を全体的にとれているんやないかなと。こんなんでね、もうほんまに身動きできんと。ある教育委員さんも視察に来て、「狭過ぎて衝突せえへんか、子どもら遊ぶの」、とこういうことを言われて帰ったようです。  この写真見ていただいたら、もう今さら説明も要らんと思うけれども、こういう中で、事態はどう進んでいくかという、この園児の状況ですね。今も増えてますけれども、これは言わんでも把握されていると思うんです。中芳養には、貝田住宅ていうの、お陰でええの造ってもらいまして、あそこで全部できたら108軒です。今、まだ80軒ぐらいですけどね。そこが100軒増えて、まあ言うたら園児が増えてるんです。今、今度は、長屋谷のとこに118軒がもうそろそろ造成できて、これから住宅建設しようかという段階にあって、この園児数の増加、当然、予想されると思うんですけれども、そういうことを含めまして、積極的な教育委員会の方の建設推進をお願いしたいと。  これで一回目を終わります。 ○議長(行森素治君)    2番、芝峰進君の質問に対する当局の答弁を求めます。  市長、脇中孝君。              (市長 脇中 孝君 登壇) ○市長(脇中 孝君)    芝峰議員から四点にわたるご質問をいただきました。  その中で、私から三点目の問題についてお答えを申し上げまして、あと担当の部長からお答えをいたします。  まず、小売店の状況についてでございますけれども、ご承知のようにバブル経済の崩壊後、景気が停滞して、長い不況の中で小売業をはじめ各業界が、非常に厳しい経営を強いられております。小売業で言えば、中小の小売店はもとよりでございますけれども、全国的に展開をしている大型店、それから地方の大型店も消費の沈滞によって、売上の伸びが予想を下回るというケースが頻繁に起こっております。ご参考までに、商業統計調査によりますと、田辺市の場合、平成3年から平成6年までの販売額の上昇率は11パーセント増ということでありますけれども、平成6年から平成9年では0パーセントということで、横ばいの状態が続いております。こうした消費不振等により、中小の小売店の閉店、さらには大型店の店舗数の集約といった動きが、ここ数年、顕著になっていますが、先の商業統計調査によりますと、市内全体の商店数では、平成3年から平成6年までの間に、92店の減少、それから平成6年から平成9年度まで32店の減少ということで、年々店舗の数が減少いたしておりまして、市街地域では、平成3年から平成6年までの間に、43店の減少という形で現れております。  また、県内企業の倒産件数でありますけれども、平成8年で167件、それから期間的には少しダブりますけれども、平成8年の4月1日から平成9年の4月まで176件という状況であります。現在、田辺市の商店街地域では、約20店の閉店した商店がございますが、こうした商店の閉店の原因としては、消費不振、それから経営の高齢化と後継の不在、それからその商店の業種が、時代のニーズに適合しなくなったことなども、もちろん資金的のショートという問題もあるんでございましょう。様ざまことが考えられるところでございます。消費不振に関しましては、中小商店ばかりの悩みではなく、大型店を含めた小売業全体の問題でございまして、各社各様に懸命にこの打開に取り組んでいるのはご存じのとおりでございます。  市におきましても、商店街地域の空き店舗をできるだけ解消しようと、平成8年度より空き店舗活用の補助事業を創設して、県と一体となって取り組んでいるところであります。また、商店街地域へのアクセスの改善と良好な商業環境をつくるために、さきにも申し上げましたように、現在、銀座商店街とアオイ通商店街で、沿道区画整理型事業と合併した大規模な近代事業に着手しておりまして、平成11年度末完成を目指して進んでおりますし、そのほか市街の幹線道路から、市中への道路整備につきましても努力いたしておりまして、今議会におきましても、予算の追加をご提案申し上げているところであります。こうした取り組みが始まっている中で、一昨年の阪和銀行の業務停止と、このたびの和歌山県商工信用組合の経営譲渡の問題が、景気低迷にさらに悪影響を与えたということは否めない事実であります。  また、こうした経済情勢の悪化が、消費の購買意欲を低下させ、それがさらに景気の低下をもたらすという悪循環を生んでいるのではないかという懸念をいたしておりまして、市といたしましては、市街地商業の活性化につきまして、地元商店街との連携を深め、さらに各種事業の円滑な推進を図って参る方針で、いろいろの取り組みをいたしているところであります。  次に、市内商工業者における取引の影響等についてでありますけれども、一昨年末の阪和銀行の業務停止時には、市内商工業者におきましては、受皿金融機関のない業務停止ということで大きな影響があり、その後、県をはじめとする関係機関の対応、また各事業の努力によって、他の銀行への移行がなされて参りました。こうした中で、本年3月に市内に本店を有する和歌山県商工信用組合の事業譲渡が公表され、大きな衝撃とともに、市内商工業者におきましては、再度、金融不安が募っているところでございまして、現状の不況とともに、二重の厳しさがあるものと考えております。市といたしましても、市内に本店を有し、地域に密着した金融機関であり、今回の和歌山県商工信用組合の事業譲渡につきましては、すぐに庁内に助役を長とする県信関係の連絡会議を設置するとともに、去る4月、県に対しまして円滑な事業譲渡と金融機関への同信用組合との取引きのある事業の受入れや、必要な融資の対応についての指導、また県信用保証協会への対応や、雇用対策等につきまして、要請とともに紀陽銀行に対しましても、取引業者の円滑な受入れや必要な融資への対応等につきまして、要望いたしたところでございます。  また、国金や県信用保証協会、職業安定所へも協力依頼をいたしておりまして、さらに先日、県商工金融課と協議し、市内商工業者への対応について情報交換を行うなど、取り組んでいるところであります。また、公的金融機関や銀行に対しましては、国や県より出来る限りの対応を要請しているところでありますとともに、金融機関におきましても、相談窓口を開き、融資案件を十分検討した上で対処されているところであります。また、県におきましては、中小企業の経営の安定を図るべく、和歌山県の中小企業融資制度を拡充しており、具体的には本年4月から、従来からの経営安定資金融資に加えて、新規融資制度である不況対策特別融資を創設し、さらに先般、報道されましたが、今回、和歌山県商工信用組合対策として、新たな融資制度も創設されています。市といたしましても、これらに対応いたしまして、拡充されました和歌山県中小企業融資制度に対する和歌山県信用保証協会の信用保証料の補助と合わせて、国民金融公庫の中小企業向融資制度である経営改善貸付等に対する利子補給制度の補助率を、従来の1パーセントから15パーセントに引き上げるべく補正予算を計上して、ご提案を申し上げているところでございます。  以上が、現在までの状況でございますけれども、市や商工会議所、商工会等への相談数についても、例年に比べて多くなっている状況で、またこれから資金需要の増大いたしますお盆、また年末、さらに事業譲渡が行われます来年度にかけまして、予断は許さないものと考えておりまして、今後とも県、市、商工会議所、商工会をはじめ、各関係機関との連携を強めて、対応して参りたいと考えておりますので、よろしくお願いをいたします。              (市長 脇中 孝君 降壇) ○議長(行森素治君)    農林水産部長、田中秀章君。            (農林水産部長 田中秀章君 登壇) ○農林水産部長(田中秀章君)    芝峰議員の梅立枯れ状況と研究の動向についての(1)、(3)、(4)と、それから(2)の梅加工品の原料原産国表示についてのご質問にお答えいたします。  まず、梅生育不良の被害状況でありますが、本年は、例年になく、春先から雨が多く、また全体的に不作であったにもかかわらず、各地で生育不良の新規発症が確認されており、特に、昨年より上芳養、秋津川の新規造成地や長野、三栖、上野地区などで顕著な拡大が見られており、依然、深刻な情勢が続いております。現在、県普及センターや農協とともに、被害の進行状況等の調査を行っておりますが、被害本数等の詳細につきましては、8月頃に農家の協力を得て、個別の調査を行い、取りまとめを行う予定であります。  次に、試験研究の進捗状況でありますが、現在、発足しております二つの研究会のうち、まず、県梅対策研究会につきましては、昨年3月の発足以来、三回の研究会が実施され、研究会では栽培土壌要因による梅の樹勢衰退への影響が強調されております。大気環境面では、今年2月より秋津川谷川に設置しております暴露試験ハウスにおいて、排ガスが梅の生育にどう影響するのかについて実験が行われております。この暴露試験については、現在も続けられておりますが、光合成能力、蒸散速度、樹体養分の含有量など多数の項目について、データの取りまとめがされつつあります。この結果については、次回の研究会で報告され、影響評価がなされるものと思われます。  続いて、紀南農協、関西電力の梅生育障害対策研究会でありますが、本年5月末に第4回目の研究会が開催され、現地対策試験の状況などが報告されております。まず、栽培・土壌分科会でありますが、試験項目は、桜などの樹木の衰退状況調査や土壌調査、土壌病原菌の探索など、広範囲にわたっておりますが、昨年より八か所の現地対策試験園が設けられ、樹勢回復試験が実施されております。現地対策試験では、炭などの改良資材や微生物資材、薬剤の試用、さらに灌水などの対策試験が実施されております。現時点においては、昨年の試験着手前と比較して、新梢や新根の発生など、樹勢の回復傾向が見られる試験園もあり、今後、さらにその効果について継続して調査が行われ、今年秋にも、現場での一般的な技術対策が提示されるものと思われます。  また、大気分科会では、昨年より既に調査の始まっている現地の大気環境濃度や気象測定、降下灰塵や酸性雨などの調査に加え、排煙拡散実験の実施、さらに今年5月から酸性雨の暴露試験が、現地秋津川の県営パイロットの実験ハウスで、また排ガスの複合暴露試験が、専門機関の実験施設により開始されております。大気分科会においては、これらの実験や調査、分析結果の出そろう来年度において、発電所の排煙影響評価を通して、大気環境と梅生育不良との因果関係の解析評価を行う予定であります。農家への中間報告でありますが、農協、農家の幹事会からの要望により、大気分科会については、8月頃に、また栽培・土壌分科会については、9月頃の開催をめどに調整がされておりまして、報告会の内容については、現在、進行している調査研究計画の概要と一部調査結果の報告、これに対する質疑ということになるものと思われます。  続きまして、梅の研究所の設置についてでありますが、梅については、その生理生態や栽培など、全国的にも基礎研究の蓄積がなく、このことが梅の生育不良の原因解明が遅れている最大の原因となっております。また、梅生育不良以外にも、かいよう病や茶ガス症など、原因と対策の難しい病害があります。こうしたことから、梅産地として、そういった研究機関の設置につきましては、大変重要なことと考えておりまして、これまでにも機会あるごとに、研究施設の誘致を検討するとともに、要望を重ねてきたところであります。市といたしましても、農協や関係団体とともに、今後とも国、県に対しまして強く要望して参りたいと考えております。市といたしましては、梅生育不良の問題については、市政最大の課題の一つとして位置付けており、現在の取り組みに加え、今後さらに農家、農協、県とともに解決に向け、最大限の努力を傾注して参る所存であります。  続きまして、梅加工品の原料の原産国表示についてでありますが、現在、梅干しの原料については、紀州産以外にも中国産、台湾産などの輸入梅干しが使用されております。この輸入梅干しの表示については、紀州産梅干しの主産地である田辺、南部の梅干し組合のほか、県漬物協同組合等において、紀州とか南高梅という表示をしないことや、紀州物と誤認されるような紛らわしい表示はしないよう、産地業界として申し合わせが行われ、これにより消費の皆様に誤解のないような表示方法が行われております。さらに、この申し合わせについては、組合員以外の梅干し業者へも、県漬物協同組合連合会より申し入れがなされております。このことについては、あくまでも産地業界などの自主的な取り組みにより行われているものであり、現在のJAS法では、梅干しを含む漬物など、加工品の原料については、原料として輸入し、国内で加工した場合、原料の原産国表示を義務づける法的根拠は、ないのが現状であります。  国では、このJAS法により、一部の青果物の原産地表示を定めておりますが、消費からの強い要望もあり、平成10年度より、加工品の原料の原産国表示についても研究会を組織し、その具体的な方策について、平成12年度をめどに前向きな取り組みを始めております。市といたしましても、先日、梅産地として隣接の南部町、南部川村並びに生産側であります関係農協とともに、JAS法による梅干し等の原料原産国表示の義務づけについて、国の関係機関に要望をいたした次第であります。梅干し組合など、業界では、現在の申し合わせに加え、さらに原産国表示について研修、検討が重ねられており、市といたしましても、関係業界並びに周辺町村と連携を図りながら、紀州ブランドのさらなる発展のため、原産国表示の義務づけと紀州産梅干しの明確な表示方法について、前向きに取り組んでいきたいと考えております。  以上であります。            (農林水産部長 田中秀章君 降壇) ○議長(行森素治君)    企画部長、柴田修君。
                (企画部長 柴田 修君 登壇) ○企画部長(柴田 修君)    芝峰議員のご質問にお答えいたします。  まず、景気低迷で、電気の需要は伸びないので、御坊第二火力発電所は必要ないのではというご質問でございます。わが国の電力の供給計画における需要予測につきましては、日本電力調査委員会の需要想定値に基づいてでございます。また、電源開発計画では、想定される電力需要に対して、安定供給を行うため、8から10パーセントの供給予備率を確保するように計画されているということでございます。関西電力によりますと、生活水準の向上、経済のサービス化や情報化の進展などに伴う民生用需要の堅調な伸びを見込むとともに、産業用需要も産業の構造調整が進む中で、機械などの加工組立型産業を中心に、緩やかな増加を見込んでいるとのことで、平成19年度までは、年平均伸び率22パーセント、平成20年から27年度までは、年平均伸び率14パーセントの電力需要が増加すると予測しているとのことでございます。これらの要素を織り込んだ場合の関西電力管内の平成19年度の最大出力は、平成8年度の最大出力3,059万キロワットの825万キロワット増、最大出力3,884万キロワットを確保する計画であるとのことでございます。  そこで、議員ご質問の需要予測の大きな要因である、今後の経済成長でございますが、ご質問にもございましたように、現下の景気動向は極めて不安定、不透明な状況にあると認識してございます。そうした現状を踏まえた上で、現在、国におきまして、平成13年頃を念頭においた経済構造の変革と創造のための行動計画や、先の16兆円の総合経済対策といった日本経済の再生への具体的取り組みが、進められているところでございます。経済企画庁では、今回のマイナス成長は、消費税率アップ、金融不安、アジア経済危機が集中したためであり、今後、総合経済対策の効果が現れてくるので、安定的な経済成長の達成は可能との見解も示されておるところでございまして、電力需要に対して、安定供給を行うための供給予備率の確保といった問題も併せまして、現状の経済指標だけをもって、御坊第二火力発電所が、現時点で直ちに不用であるとは言い切れないと考えてございます。  次に、太陽光発電システムを全戸に導入すれば、御坊第二火力発電所は必要ないのではというご質問でございます。ご承知のように、太陽光発電は、発電の際に二酸化炭素などを排出しないクリーンなエネルギーで、新エネルギーの中では非常に有望なエネルギーでございます。本市におきましては、日射量や市民総合センターでの運転実積等から、条件的には、全国でトップクラスであり、新エネルギービジョンにおきましても、中心的位置付けを行い、各種の導入提案を行っているところでございます。ご質問にございました太陽光発電システムをすべての一戸建て住宅に設置する場合の試算につきましては、ビジョンにもございますように、理論的には可能であると試算いたしておりますが、具体的な導入に向けては、システムのコストダウンが大きな課題であると考えてございます。  また、太陽光発電システムを家庭に導入する場合、家庭での電力需要と発電のピーク時が逆になり、少数世帯の場合は可能であっても、全世帯といった大規模に導入する場合の送電に関する技術面との課題もあると言われてございます。太陽光発電システムは、新エネルギーの中では有望で、二酸化炭素排出抑制など、環境面での効果がございますが、雨などの天候に影響されやすく、発電量が安定しないといった課題もございまして、現在、さらには将来においても、太陽光発電システムが、火力発電など既存の基幹エネルギーの代替エネルギーとなることは困難であるとのことでございます。したがいまして、中長期的に電力の大部分は、新エネルギー以外のエネルギーで賄われなければならない状況にあることには、変わりがないと考えてございます。ただ、そうは申しましても、地球環境問題を考えますとき、新エネルギーの導入や省エネルギーの取り組みは、今後ますます重要になると認識いたしておるところでございまして、ご質問にもございました全世帯とはいかなくても、私どものできるところから、着実にそうした取り組みを進めて参りたいと考えてございますので、よろしくお願いいたします。             (企画部長 柴田 修君 降壇) ○議長(行森素治君)    市民部長、室井修一君。             (市民部長 室井修一君 登壇) ○市民部長(室井修一君)    私からは、1の中の(6)、それと2について、ご答弁を申し上げたいと思います。  まず、御坊第二火力発電所の問題点ということで、知内発電所の状況、それから電調審で、環境対策について、環境庁の意見が述べられておるわけですが、その中で、オリマルジョン燃料に対しても、意見が述べられてございまして、環境ホルモンの影響も心配されていると、このような中で、御坊第二火力発電所計画というのは、おかしいんではないかというようなご質問にお答えをさせていただきたいと思います。  まず、北海道知内町の火力発電所二号機につきましては、オリマルジョンが海に流出すると、汚染の危険があるとして、搬入を中止していましたが、地元八漁協との協議の中で合意に達し、3月15日から輸送を再開いたしまして、試運転をしていると聞いております。北海道電力に問い合わせをしたところ、漏洩防止に万全を期す、それから、もし万が一漏洩した場合には、漁協に対して誠意をもって早期解決を図る。オリマルジョンの調査研究を継続するということで合意を得たとのことでございました。  さて、御坊第二火力発電所につきましては、平成9年7月30日に、電源開発調整審議会に上程され、平成9年度の電源開発基本計画への組み入れが決定されております。電源開発調整審議会において、環境庁等から出された意見は、関西電力が御坊第二火力発電所の建設工事や発電所の運転を実施していく上で、留意すべく事項として出されたものであり、関西電力としては誠実に履行し、環境保全に努めていくとのことでございます。また、オリマルジョンの界面活性剤、ノニルフェノールエトキシレートの分解産物であるノニルフェノールは、環境ホルモンの一つとして、論文等で報告されておりますが、いまだよく解明されていない問題でございまして、現在、環境庁、通産省等で調査研究している段階であります。関西電力では、知見の収集に努めるとともに、界面活性剤による毒性が確認された場合、あるいは各国で規制が広がった場合に備え、より環境影響の小さい界面活性剤の開発を、燃料生産に働きかけているとのことでございます。いずれにいたしましても、御坊第二火力発電所計画につきましては、和歌山県知事が地元から出ている梅の生育不良問題や環境保全対策等の不安の声を、国や関西電力に申し入れをしており、また電源開発調整審議会において出された環境庁の七項目の意見書についても、関西電力において、適正な対処を行っていただけるものと確信をしております。  続いて、2の三四六最終処分場の問題点についての質問にお答えをいたします。まず(1)の埋立地の状況と計画でございますが、ご承知のとおり、最終処分場につきましては、平成8年度から埋立てを開始しているところでございますが、この計画埋立容量は、11万6,500立方メートルとなっており、平成18年までの11年間の埋め立てを計画予定しております。それに対して、平成8年度、9年度の二年間で、埋立処分されたごみの量は、約2万4,000立方メートルとなっており、当初計画の見込みより、多くのごみが埋め立てられており、覆土の分を合わせますと、現状のままでは、計画埋立年数が短縮される危険性をはらんでおります。このため、今年5月からは、合わせ産業廃棄物の搬入量を従来の二分の一に規制し、平成12年4月から搬入禁止とする予定であります。  また、分別収集、リサイクルの徹底による減量、さらには覆土についても、土に代わる小容量の新たな材料の使用も検討をしているところでございます。こうした対応が進めば、ほぼ計画どおりの埋立量になるものと考えておりますが、田辺西バイパスが、埋立地の一部を横断する計画もあり、様ざまな要因に対処できるよう、新たな処分場の建設についても、検討を行っているところでございます。なお、埋立地の延命と覆土用土砂の採取のため、借用しているユンボについては、機械借料から約80万円程度を見込んでございます。  続きまして、ご質問(2)、堰堤の水漏れ関係についてお答えします。箇所については、施工業者と現場確認を行ったところ、議員さんご指摘どおり、前回と同じところで補修剤の無機質セメント結晶増殖剤の塗布と充填を行っていたところに、にじみが生じています。側溝に流れ出すほどの量ではありませんでした。早急に補修剤の塗布と充填を行うことと、原因究明の指示をいたしまして、既に補修工事にとりかかっており、費用については、昨年の9月に補修してから、それほど期間も経っていないことから、業者負担となってございます。なお、堰堤のにじみ水の原因につきましては、前回のときと同様で、ブロックの打設面処理作業の際、レイタンスの取り除きに一部不備があったことから起こったものでございます。ただ、ダムの安定性については、重力式ダムとして設計されており、問題はないとの回答をいただいております。万一に備えた予防措置として、埋立地内の簡易貯水池へ、二日間で約400立方メートルを汲み上げました。費用は約20万円であります。また、堰堤の貯溜水及び堰堤からのにじみ水の水質測定でありますが、昨年に水質測定を行ったところ、BODをはじめとする計量項目の数値は、すべて水質汚濁防止法の基準値以内でございましたが、今回も水質測定を実施したいと考え、測定依頼をいたしましたところ、水質測定には約3リットル程度のサンプルが必要なことから、堰堤からのにじみ水については、現在のところごく少量であるために、サンプルの採取が困難でございます。よって、測定できかねると、こういう報告を受けております。  次に、ご質問(3)のプラスチック減容設備の件について、お答えをいたします。トラブルの原因は、減容炉内でプラスチックごみの中に混入していたと思われる油類が、炉内の残熱により気化し、高熱となったことにより、消臭ダクト用の軸流ファンモーターに損傷を生じたものであります。軸流ファンモーターが作動しないと、臭気等が残るため、直ちに交換を依頼いたしましたが、受注生産のため、納期に約一か月間を要するとのことでありますので、その間、職員の健康を考え、出入口の扉を常時全開して、空気の入れ替えをするとともに、マスクや眼鏡の着用と作業位置を変更して、対応をしているところでございます。軸流ファンモーターの交換は、減容設備が定期点検のために、作業中止をする6月、今月の29日、30日に行う予定であります。なお、その費用については、処理プラント保険で対応する予定になってございます。今後も市民の皆さんに、油類の入っていたプラスチック容器を廃棄する際には、残量のないことの確認にご協力をいただくとともに、前処理段階でのプラスチック類の選別をより一層厳しく行い、トラブルを未然に防ぎたいと考えてございます。  次に、ご質問(4)のダイオキシン類の調査の充実とビスフェノールAの調査についてお答えいたします。尾前議員さんのご質問にもございましたが、現在、法によりダイオキシン濃度の測定が義務づけられている調査項目は、排ガスだけですが、昨年度より田辺市独自であと1か所測定を行っております。この箇所については、昨年は、最終処分場からの処理水について測定を行いましたが、排ガスで19ナノグラム、処理水で00015ナノグラムとなっております。今年度は、環境庁が全国一斉に土壌、排水、生物などの調査をすることになりましたので、これらを参考に、田辺市が測定すべき箇所を検討したいと考えてございます。なお、最終処分場の浸出水と処理水の水質検査は、毎月行っており、直近の検査では、BODは浸出水で94、処理水で05以下となっており、ともに基準の160ミリグラムパーリットル以下、またCODは31と24で、ともに基準の160ミリグラムパーリットル以下でありました。SS、いわゆる浮遊物質量は35と05以下で、ともに200ミリグラムパーリットル以下、大腸菌群数は350と0で、基準の3,000個パー立法メートル以下であり、毎月、両水質ともに基準以下になっており、特に処理水については、極めてきれいな水になり放流されてございます。  次に、埋め立てられた廃プラスチックから、環境ホルモンの一種のビスフェノールAが溶け出していないか。その調査の必要はないかとのご質問ですが、環境ホルモンとは、正確には外因性内分泌攪乱化学物質といい、環境中に存在して、動物のホルモンに似た働きをする化学物質のことを言います。このため、本来、体の各器官の働きを調整する本物のホルモンの作用を乱すものと言われてございます。この環境ホルモンの問題につきましては、国レベルでも、その研究を始めたばかりであり、まだ不明な点が多く残されています。環境庁では、平成9年3月から環境ホルモンに関する研究班を設置して、内外の文献から、現状における情報の整理をするとともに、環境モニタリングの結果などに基づき、わが国における環境の状況について検討しているところであります。議員ご指摘のビスフェノールAという物質につきましては、環境ホルモンの疑いのある物質に含まれていることは事実ではありますが、最終処分場において、ビスフェノールAが溶けだしていないか調査をしてはどうかということにつきましては、環境庁はじめ建設省、労働省など、国において環境ホルモン対策の調査研究が進められていますので、その動向を踏まえながら検討していかなければならない課題であると認識しております。  次に、その他の項としてご質問がございました埋立地の抜本的な排水対策についてでありますが、昨年に続いて、本年も異常気象が続く中、1月から5月の降雨量も、一昨年の倍近い700ミリを超す雨量が測定されてございまして、6月に入ってからも、例年以上の降雨量が記録されてございます。このため、堰堤内の処分場に滞留する水量も多くなり、本施設の浸出水処理施設をフル回転させ、日量240立法メートルの処理能力をすでに300立法メートルに引き上げて処理を行っているところでございます。こうしたことと併せて、雨水の流入回避や浸透水及び地下水対策等、さらに専門的な検討を加え、対策を講じていきたいと考えてございます。よろしくご理解賜りたいと存じます。  以上です。             (市民部長 室井修一君 降壇) ○議長(行森素治君)    教育総務部長、清水節雄君。            (教育総務部長 清水節雄君 登壇) ○教育総務部長(清水節雄君)    芝峰議員ご質問の四点目、幼稚園など教育施設の整備についてお答えいたします。中芳養幼稚園の改築について、今後の計画も含め、どう考えているかということでございますが、中芳養幼稚園につきましては、園舎が老朽化していることと合わせ、最近、保護会や職員の皆さんの勧誘の努力によりまして、園児数は増えて参りました。参考まででございますけれども、現在の園児数は53名です。そのうち中芳養12名、お話ありました貝田団地が5名、それは県、市、団地9名、53名のうち26名が中芳養地区となりましょうか。あと芳養とか大坊、元町、そういう地域から来てございます。いずれにいたしましても、園舎が手狭になっているということも事実でございまして、根本的には改築が必要であろうと考えております。ただ、改築しようとすれば、現敷地では狭いために、移転建築ということになってきますので、移転用地をまず確保する取り組みが必要となって参ります。この前、建築要望に来られたときに申し上げましたように、移転用地の確保は、地元の皆さんのご協力がなければ、これは到底無理であります。将来を考えた移転場所の選定並びに地権の方がたの協力が得られるという点など、地元の皆さんのお力添えをいただきながら、移転用地のめどがほぼついてきた時点で、改築に向けての年次計画をして参りたいと考えております。どうぞよろしくお願い申し上げます。            (教育総務部長 清水節雄君 降壇) ○議長(行森素治君)    2番、芝峰進君。              (2番 芝峰 進君 登壇) ○2番(芝峰 進君)    助っ人が来てくれまして、ようわかるか、わからんか知らんけれども、参考にさせていただきたいと、このように思っております。まず、いつもですけれども、最後の方からしていきたいなと、順番。幼稚園の問題で、十分朝の広沢議員東陽中学校やないけれども、ご理解はいただいていると思います。そのとおりやっていただければ、大変ありがたいなと、こういうように思っておるんですけれども、用地確保はわかっているんですけれども、この責任は、やっぱり市役所やと、こういう押さえをね、して、これは当たり前のことやけれども、今さら言うのもおかしいんやけれども、そしてこう協力せえよって、こういうように引っ張ったってほしいな。積極的指導をお願いしたい、この一点だけお願いしておきます。  不況問題の関係でですけどね、これいっぱいいろいろデータ出してくれましたけど、とても控えることはできませんでしたので、僕言うたのが、ひょっとしたらわかってもろてないんかなと思って、筆記能力が違うんだと思いますけれども、まずね、いろいろと市から、県から商工会から相談しながら、情報交換を行いながらですね、今の厳しい中をやっていきたいと、乗り越えていきたいと、こういうような大体説明だったかなと、僕はとってるんですけれども、15パーセントの利子補給の増額は知らんことなかったんですけれども、それでも、まだまだ要望は、切実な要望はあるということで、僕は利子補給の例えば四年なら四年、借れる間、六年なら六年、借れる間の延長できんやろかと、こういう要望があるというたんやけど、あんまりこの件についての見解はなかったように思うんですけれども、是非検討してもらいたいなと、このようには思います。まだ、これよりひどい、借れないで漏れる方がたが81件、月六人もおられるということなんで、これは商業都市田辺、こういう大切にしていくためにも、まだまだ今の対応で、百点かな言うたら、僕これ聞いてきたら、まだまだせんなんことあるんちがうんかなと、こういうように思いまして、そら幾らでもお金ありゃ何でもできるけれども、その点もわかりますけれども、もっと沿道区画整理事業、あるいは何とかもう一つ言われておりましたけれども、空き店舗云々、空き店舗は相手からの話であって、そら利用は大変結構やけれども、できるだけ空かん間にひとつなんとかやってほしいなと、もっとやれんもんやろかなと、こういう期待も込めて質問にしときます。  それから、梅と火電の関係でありますけれども、結果は、8月しかならんのはわかってるんですけれども、研究、今やられてるんはね、梅、約十年かかって枯れ出すというのに、この暴露実験見ても、両方ともまあ言うたら三か月ないしは四か月程度やと。気象上やれないというのも制約はあるんですけれども、これではイコールにならんと、これは十年かかって枯れ出したんやと。ガスようけかけたさかいうて、短期ではないですよと、蓄積型違うんかというのが、今までからずっと僕も言うてきたつもりなんやけれども、その実験とは、やってくれた自体は結構かなと思うんですけど、やっぱりもうちょっと短期決戦やなしにね、長期型の方法を是非ひとつ考えながら検討してほしいなと、引き続き、これで、「はい、大気は関係なかったよ。まあ言うたら栽培も土壌も病気も、まあ今のとこ何やらわからんな」って、こうならんとも限らんと、あらくたいですけれども、こういうようにも想定されますから、是非そこのとこは、これからも、あくまでも長期研究と、こういうことにしていただきたいなと思うんと、それから総合研究所の関係では、部長は大変重要な課題であると、こういうようにまとめていただきましたけれども、評価したいと思うんですけれども、是非実現させていただきたいと、このように思います。中国の梅って限定するわけでないんですけれども、原産国表示という、これも県、国へ要望すると。そして、JASの義務づけに向けてやっていくと。これはこれで評価させていただきます。これも実現の方へ、さらに努力を期待したいと、このように思います。  それから、エネルギービジョンとの関係でね、少し資料もいただいたんですけれども、いろいろと関電さんとか、「成長しているんですよ」という説明を受けたんですけどね、この温暖化防止の京都会議とかでね、総合エネルギー調査会は、11日やね、98年6月12日付、これはこの6月ですね。2010年までの長期エネルギー需給見通しの改定を盛り込んだ中間報告、こういうのをまとめて京都の会議を踏まえたりして、何も対策講じなかったら2010年度にようけ増えると。しかし、最終エネルギー消費量を、96年度並みの4億キロリットルに抑えると、消費を抑えたり、あるいは供給面でも、温暖化ガスの排出量が少ない、天然ガスなどの構成費を増やすとか、一つ抜かしましたけど、こういうようにしてね、今は抑えていこかと、消費も発電も抑えよかと、これに一生懸命なってる最中に、なんで例えば440万キロワットら抑えられんのかようという、これ素朴な疑問ですね。これは回答は要りませんけれども。それとずっと聞いておりますと、まあ言うたら関西電力さんの計画によりますととか、こういうことやなしに、独自に環境庁や規制する、あるいは通産省も抑える側に立って、こういうデータが欲しいなと。そやなかったら、何の参考にもならんと、こう思うんですよ。それと例えば、太陽光発電はコストが高いと、これだったらコストが安いように意見を述べていかれてるんかどうかと、こういうこともやるべき手を全部やらんとね、ただ今の段階で、これコスト高いさか、誰もようけつけんやろうとか、これではこのエネルギービジョンいう計画が、これは泣くんやないですか。  それから、環境ホルモンの関係については、環境庁のこういうさっきの申し出た文書については、「通産省なりの指導を通じて、電力会社にちゃんと誠実に履行してくれるやろう」と、こういう答弁であったと思いますけれども、今まだこのオリマルジョン一つとっても、何もわかってない。知内の発電所から、あれ半年間という、当初から約束やから動いたけど、そしたら今もし事故起こったら、なっとうするのよと。何も解明されてないときに、事故起こったらどうするのよと。こういう最中の知内の動きやろ、御坊の火電の動き。十年かかってもわからんかわからんで、建設まで。それと北電は、この知内に関して、「漏洩を万全」らいうのはね、これ誰でも言うんです。「万一の場合は誠意を尽くす」、「研究続ける」と。万一、誠意尽くす、これ当たり前ですよ、これは。万一が起こったら、こういう周辺3町の問題と違うんやからこれ。「岩代のウミガメ、卵産まんようなった」って、二、三日前の報道も。僕、前の質問のときも、同じ紀伊民報の報道言わせてもらいました。こういう状況なんでね、そういう中で、今後、起こったら誠意を尽くしますよらという、これないよりましやけど、こういうもんではあかんと。今現在から即、立ち上がらな、環境浄化の方向でということを思いますよ。  それで、知内の漁業ら、何をされたかと言いますとね、これ北海道新聞がありますよ。「絶対事故起こさないで」、もうこれ最低限のおとなしい人らの願いやなもう。どうにもしゃあないなって動かれたから。それでもう一つ、「漁業苦渋の選択や」と。この中で書かれていることね、抜粋しますと、「環境ホルモンが海生生物に与える影響が心配や」と、この時点ででも、しかし、その解明ができない中ででも、国が新たな石油重油関係の稼働を認めてないし、なっともかっともならんから、こういう返事すらしようがなかった。国が結局、まあ言うたら頼りの糧にならなんだということです。苦渋、「苦く渋いこと。転じて、物事がうまく進まず、苦しみ、悩むこと」って、決してこれ納得しての再開ではないと。このことをね、こういう新聞、おそらくないと思うんですよ。あってもこれはやっぱりあんまり出しにくい、僕これ独自でとりました。ということで、知内も漁民も、決して納得してないし、問題ありきやでと、こういうことで、この問題も、今後、ええ課題残すなあと。また、もしここへ来れたらやらんなんなあと、こういうように思います。あいさつせんなんかなと思ったんね。  それから、二つ目の処分場の問題でね、まあいろいろ言うてくれましたけどね、まあ言うたら何ちゅうんな、ごみがよけい入ってきたと、多いかったって、こういうようなこと言われてましたね。これは多いのは、その中身の要因を私も知ってますから、ここのとこは、きょうは別に何もいうつもりはない。それを少なくしていくという努力をされたことは結構やと思うんです。しかしね、市民の皆さんにはね、1億円余りのごみ袋で「減量をしてくれ、それで袋も買うてくれ」、それから「ごみ対策に協力してくれ」と、こう言うてるんですね。それがわが方がこがいして、機械借らんなん、高圧ポンプ、水くむやつ借ってこんなんで、こがいして内情知ったらほんまに大変ですよ。ここではさっき聞いた範囲では、水くみあげるの20万円と、土するの80万円ぐらいと、あとのもう一つの水湧いてきやるとこは、あれは独自に業者が出すんやて、こう言うたところですけれども、バイパスの件も言うてくれましたけどね、まあでもこういう機械借ったり、あるいはポンプ車で吸い上げたり、きょうもバキューム車走ってましたけど、これは結局、いくら少ないいうてもこれ余分な、当初の計画に入ってなかった出費やろと。これ一点だけね、聞いておきたいと思います。当初は、こんなことせえでもよかったんやもん。  それから測定、ダイオキシンは、ビスフェノールA測定いうたん、僕はあそこの漏れてあんのも、もちろん計ってほしかったけど、あれ何リットルかなかったら計れん。これはそうやと思いますけれども、ずっと関連で言われたのは、僕はあの原液をよ、中の、あれ測定してほしいなと、こう言うたんですよ、いちばんわかりやすいちがうんかなと。そこの点、もう一回言うてくれんのかな、言うたかな。ちょっと聞き漏らしたんで、それ言うたら「言うた」って、測定するって言うたら、「測定する」って言うてください。それから、僕、今後ちゃんとするから、あそこの容量、水、土含めた容量ですね。あれは何年かまだもつよって、一回、これも今度の専門的検討で対策をとりたいと、こういう中に含まれるんか知らんけど、今やったら、いつまでもつように思うてあんのか、僕はあれ見たらね、写真見たら、そがいにもたんように思うんや。第一もう水は、ほんまにこの程度の雨だったらええかわからんけどね、今度の雨でどがいなるかわからん。あの水超えたら、原液そのまま、あそこのこういう枠してあったとこから、ドボーンと松原川へ飛んでいくんやで。そやから、あの中の液を、今、ダイオキシンとビスフェノールAいうやつですか、これを計っといてほしいよって、こう言うてるんですよ。専門的検討も、これはこれで結構です。超した場合、どうしようもないからね、いつ超すかわからんと思います。  それで、こういう点やね、結局、「絶対漏れん」って言うたはずの堤防が、ひびか何かで漏れた、二回。それから、水がこんだけして右往左往せんなん。現場の労働はじめ管理も、これが二つ目。それから、土もようさんたまったと、これは覆土云々の関係もあるんか知らんけど、覆土、そやけど少のうしたら、においで周辺住民から、要望に応えられないと、そういうことを含めたら、それこそやね、こういう問題持つし、多過ぎたという問題もある、ごみの量も。それから、廃プラ減容ね、これ一月来んらしいけど、これもまあ言うたら、原因如何にかかわらず、これもまあ言うたらこれ四つほどは、やっぱり百点って言えん、この処分場は。四、五十点減点したら、五十点ちがうかと。そういうことで、これからまた何年か後に、建設に向けていかんなんのやから、そのときに今の総括をしっかりしとかんとね、またこんがなことあってはならんことなんでね、その辺のことをちょっと今、二点言いましたんで、もう一回できたらお願いできんやろかなと、こう思います。  二回目終わります。              (2番 芝峰 進君 降壇) ○議長(行森素治君)    2番、芝峰進君の再質問に対する当局の答弁を求めます。  市民部長、室井修一君。             (市民部長 室井修一君 登壇) ○市民部長(室井修一君)    再質問で、余分なと言いますか、現状の中で水処理等を中心としたポンプアップとか、土の動かし等々の予算については、当初から計画の中に入っておったんかと、予算やなしに、計画にそういう状況が入っておったんかということだったと思うんですが、計画段階では、一定のそういう水処理についても積算をされて、ご存じのように240立法メートルの汚水処理で十分賄えると、こういう設計で施工されておりますので、ただ天候の加減の雨量の状況とか、あるいは表面水が、周りからの流入、あるいは地下水の動向等々目に見えないと言いますか、予測できない部分が、これは私見ですが、少しは含まれているんちがうかなと、そういうことを踏まえて、このままでは議員さんご指摘のように、現場の職員も仕事とはいえ、大変な努力ということになりますので、根本的に調査を一度してみたいと、そういうふうに考えておるところでございます。  計画のいわゆる埋立容量は、ご説明申し上げましたが、目で見る限りでは、もっと進捗状況が早いんちがうかという質問だったわけですが、これもご答弁させていただきましたが、2万4,000立法メートル、二年間でですね、そういう中で当初の思ってた埋立容量よりは、進捗が確かに早くなってございました。あとそしたらどんだけかというのは、先ほどの答弁でも申し上げましたが、覆土の関係ですね、特に芝峰さん、毎日現場へお越しいただいてます。そういう中で、去年度もですね、青葉台ですね、隣接の青葉台から降雨量が多かって、水がたまって悪臭が出て、青葉台からにおいの問題について苦情をいただきました。そういう中で、脱臭もしましたが、周りからの表面水対策も一定はしてありますが、そういうことからもきちっとできてない部分ですね、覆土の関係も、本来、基準から言いますと、04の覆土でいいという、いわゆる管理型の埋立処分場については、04でいいということになっておるわけですが、いわゆる悪臭を防ぐ、そういうことも踏まえて、配慮して、覆土を多くしたと、そういうこともございますし、それから減量についても最善の市民のご協力をいただきながら、最善の対策もしていきたいと。そういう形から言いますと、これはちょっと何というか、私、個人的に素人がですね、あと五年しかもたんよとか、六年もちますよというような、こういうご回答については、今の時点ではちょっとお控えさせていただきたいと、こういうふうに思います。  原液についてはですね、毎月検査をしてますが、それはダイオキシンとか、ビスフェノールAとか、そういう形のいわゆる項目の検査はして、現在のところはございません。重金属類ですね、BODとか、CODとか、SSとか、そういう一般的な水質汚濁防止法にのっとった一般的な検査は、毎月してございます。ご心配の趣旨も、私ども認識してますので、年、現時点では二か所の検体をしたいという計画になってまして、一か所は、定められた排気ガスですね、中のダイオキシン濃度の検査をしなくてはなりません。あと一か所については、去年は汚水処理施設から放流される水質について、ダイオキシンに係る調査をしました。今年については、芝峰さんのご要望を踏まえてですね、どの部分を検体するか、検討をさせていただきたい、こういうふうに思います。  以上です。             (市民部長 室井修一君 降壇) ○議長(行森素治君)    2番、芝峰進君。              (2番 芝峰 進君 登壇) ○2番(芝峰 進君)    専門的検討で対策をとっていきたいと、もうこれにやっぱり期待したいと思いますよ。でもちょっと要望があるんですけどね、やっぱり僕は、あれ超し出すと、仮定だと言えへんけれども恐れがあると、だからこの池の中のやつは、是非測定してほしいよと、こういう要望しときます。それでいつまでもつんなよいうて、短縮はされるけれどもと言いやんねけれども、やっぱりこれね、こういうときにはこがいあんまり短縮されたら困るんですよ。これ処分場で10億円余りでしょう、焼却炉が20億やろ、それでまだまだお金要ってるん50億円ぐらい要ってるのかな、こういうかかったやつは、あんまり簡単にもじけてもうたり、命短うしてもろたら困るさかね、そういうことを是非この検討の中で強めてほしいと、深めてほしいと。  それで地下水など、やっぱりこれ設計段階で、大手建設技研って、僕知らんけど、これおそらく中央では、もう前田建設がこれに基づいてやったぐらいていうさか、かなり大きな設計事務所でしょう、これ。こういうところが、この地下水の汚染、予測ようせんいうて、気になるのは、前にあの堰堤つくる折に、補正予算組んだでしょう、地層がわからんから。あれを補正予算も組みながら、まだこれ水の量を想定できなんだというのは、これやっぱりおかしい問題やと、こういうことも含めて、この検討委員会で深めてほしいと、こう要望もかねまして、私、質問終わります。  どうもありがとうございました。              (2番 芝峰 進君 降壇) ○議長(行森素治君)    以上で、2番、芝峰進君の一般質問は終了いたしました。                   休 憩 ○議長(行森素治君)    この場合、暫時休憩いたします。  再開の際は、本日配付の議案書をご用意願います。ナンバー2の方です。               (午後 3時57分)             ────────────────                   再 開 ○議長(行森素治君)    休憩前に引き続き会議を開きます。                (午後 4時07分) ◎日程第2 3定議案第15号 工事請負契約の締結について上程 ○議長(行森素治君)    続いて、日程第2 3定議案第15号 工事請負契約の締結についてを上程いたします。  ただいま上程いたしました議案は、本日、市長から提出のあったものであります。  提出の説明を求めます。  市長、脇中孝君。              (市長 脇中 孝君 登壇) ○市長(脇中 孝君)    ただいま上程されました3定議案第15号 工事請負契約の締結については、農業集落排水事業に係る長野地区処理施設工事の請負契約の締結について、議決をお願いするものでございます。  その内容は、工事名は、長野地区処理施設工事。契約の方法は、指名競争入札。指名した業者は14社でございまして、入札年月日は、平成10年6月17日。契約金額は、2億7,300万円。請負人は、大阪市淀川区西中島6丁目11番25号 共和化工株式会社大阪支店 支店長安倍次男氏であります。  ご賛同くださいますようお願いを申し上げる次第でございます。  3定議案第15号 工事請負契約の締結について、農業集落排水事業に係る長野地区処理施設工事請負契約の締結について、議会の議決に付さなければならない契約及び財産の取得又は処分に関する条例第2条の規定により議会の議決をお願いするものであります。  平成10年6月19日提出、田辺市長。  工事名、長野地区処理施設工事。契約の方法は、指名競争入札。被指名数、14社。入札年月日、平成10年6月17日。契約金額、2億7,300万円。請負人、大阪市淀川区西中島6丁目11番25号 共和化工株式会社大阪支店 支店長安倍次男氏であります。  以上、よろしくお願いを申し上げます。              (市長 脇中 孝君 降壇) ○議長(行森素治君)    以上をもって、提出の説明が終了いたしました。  お諮りいたします。  ただいま議題となっております議案については、既に提出されている他の議案と同様に、後日審議願うことにいたします。  これに異議ありませんか。              (「異議なし」の声あり) ○議長(行森素治君)    異議なしと認めます。  よって、さよう決しました。  この場合、お諮りいたします。  本日の会議はこの辺にとどめ延会し、明6月20日及び21日は休会とし、6月22日午前10時から再開いたします。  これに異議ありませんか。              (「異議なし」の声あり) ○議長(行森素治君)    異議なしと認めます。  よって、さよう決しました。                  延 会 ○議長(行森素治君)    それでは、本日はこれをもって延会いたします。  ご苦労さまでした。               (午後 4時11分)  地方自治法第123条第2項の規定により署名する。   平成10年6月19日                    議  長 行 森 素 治
                       副議長  尾 前 陽 三                    議  員 黒 田 庫 司                    議  員 熊 野 芳 和                    議  員 尾 前 陽 三...