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平成 9年12月定例会(第3号12月11日)

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  1. 田辺市議会 1997-12-11
    平成 9年12月定例会(第3号12月11日)


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    平成 9年12月定例会(第3号12月11日)              田辺市議会12月定例会会議録              平成9年12月11日(木曜日)             ────────────────    平成9年12月11日(木)午前10時開議  第 1 一般質問  第 2 4定議案第17号 田辺市職員給与条例等の一部改正について  第 3 4定議案第18号 田辺市営住宅設置及び管理条例の制定について  第 4 4定議案第19号 平成9年度田辺市一般会計補正予算(第7号)  第 5 4定議案第20号 平成9年度田辺市老人保健特別会計補正予算(第3号)             ──────────────── 〇会議に付した事件  日程第から日程第5まで             ──────────────── 〇議員定数 22名 〇欠  員  2名             ──────────────── 〇出席議員             議席番号   氏   名               1番  田 中 康 雄 君
                  2番  芝 峰   進 君               3番  生 駒 浄 光 君               4番  山 本 紳 次 君               5番  初 山 丈 夫 君               6番  山 口   進 君               7番  宮 田 政 敏 君               9番  松 本 定 市 君              10番  十 河 一 正 君              11番  大 倉 勝 行 君              12番  八 山 祐 三 君              13番  森   哲 男 君              14番  青 木 伸 夫 君              15番  稲 沢 勝 男 君              16番  黒 田 庫 司 君              17番  熊 野 芳 和 君              18番  行 森 素 治 君              19番  尾 前 陽 三 君              20番  広 沢 得 次 君              22番  佐 武 克 彦 君             ──────────────── 〇欠席議員  なし             ──────────────── 〇説明のため出席したもの              職  名         氏     名             市    長       脇 中   孝 君             助    役       田 中 二 郎 君             収入役          山 崎 英 一 君             教育長          角   莊 三 君             水道事業管理者      谷 中 義 夫 君             企画部長         柴 田   修 君             秘書課長         平 本 寿 男 君             広聴広報課長       津葉井   宏 君             市史編さん室長      平 山 享 男 君             総務部長         楠 本   薫 君             総務課参事        山 崎 清 弘 君             総務課参事        森   章 二 君             財務課長         藤 畑 富三郎 君             税務課長         森     啓 君             市民部長         室 井 修 一 君             市民課長         小 川 和 己 君             生活環境課長       原 崎 喜 一 君             保健福祉部長       田 中   憲 君             経済部長         八 百 耕 貮 君             商業振興課長       中 本 政 吉 君             経済課長         杉 坂 繁 一 君             農林水産部長       田 中 秀 章 君             建設部長         桝 本 靖 男 君             土木課長         高 橋 進 一 君             都市計画課長       古 谷 利 男 君             市街地整備室長      桐 本 崇 生 君             公共下水道準備室長    堀   義 雄 君             消防長          弘 末   勉 君             教育総務部長       清 水 節 雄 君             教育委員会総務課長    井 口 富 夫 君             生涯学習部長       砂 野 啓 三 君             生涯体育課長       瀬 島 善 一 君             選挙管理委員会事務局長  寺 本 千 秋 君             農業委員会事務局長    酒 井   清 君             理    事       木 村 一 美 君             ──────────────── 〇出席事務局職員             議会事務局長     橘     勲             議会事務局次長    川 端 清 司             議会事務局主任    福 井 量 規             議会事務局主査    前 溝 浩 志  開 議 ○議長(行森素治君)  定足数がありますので、ただいまからお手元に配付の日程により、平成9年第4回田辺市議会定例会第3日目の会議を開きます。                (午前10時03分)             ──────────────── ◎報告 ○議長(行森素治君)  大倉勝行君から遅刻の届出がありますので報告いたします。 ◎諸般の報告 ○議長(行森素治君)  この場合、事務局長をして諸般の報告をいたさせます。  議会事務局長、橘勲君。             (議会事務局長 橘 勲君 登壇) ○議会事務局長(橘 勲君)  命により報告申し上げます。  本日付、田総第681号の2をもって市長から本定例会の追加議案として、4定議案第17号 田辺市職員給与条例等の一部改正についてほか、議案4件の送付がありました。いずれもお手元に配付しております。  以上であります。             (議会事務局長 橘 勲君 降壇) ○議長(行森素治君)  それでは、日程に入ります。 ◎日程第1 一般質問 ○議長(行森素治君)  日程第1 一般質問を行います。  3番、生駒浄光君の登壇を許可します。               (3番 生駒浄光君 登壇) ○3番(生駒浄光君)  みなさん、おはようございます。  3番議員の生駒浄光です。本定例会における私の質問は、次の三点であります。一番目に、現在、市が実施している結婚祝いサービスについて、二番目に、二ツ池架橋完成後におけるつぶり坂の交通事情について、三番目に、バブル崩壊後の不況の現状に対する救済措置について市はどのように考えているか、以上、三点について、当局にお尋ねいたします。通告時間が60分ということで、お時間までお付き合いのほど、よろしくお願い申し上げます。
     それでは、通告の順序に従って、第一番目の現在市が実施している結婚祝いサービスについてから、質問に入らせていただきます。田辺市では、現在、ご存じの方もおられると思いますが、行政の市民サービスの一環として、結婚された方がたに、結婚記念として、椿や木斛、花水木、ゴールドクレストなど、ほかにもいろいろありますが、各種の常緑樹や観葉植物の苗木を、希望者に対して一種類プレゼントしています。このサービスは、出産のお祝いにも適用しているそうですが、出産祝いのサービスは、各所において実施されているところであり、しかし、結婚祝いに関しては、このようなサービスをしているところは以外と少ないと、このように聞いております。ところで、このサービスは、果して好評なのでしょうか。私も結婚した折、常緑樹の苗木をいただき、庭先に結婚記念の木として植えさせてもらっています。希望者にとっては、本当に心温まるうれしいプレゼントであります。  私は、苗木をいただいたとき、こんなにええサービスだから、さぞかし希望者も多いんだろうと、そう思ったんです。それで、みんなはどんな木を植えているんだろうかと思いながら、後から何人かの人に聞いてみました。ところが、私が聞いた人たちは、みんな「もらわなかった」、このように申します。「こんなサービスがあるということを知らなかったのか」と、そういうふうに聞くと、「知っていたが、別に欲しくない」とか、「苗木をもらっても、植える場所がない」とか、「好きな木がなかった」とか、理由は様ざまでした。私は、少しがっかりしたんです。市の職員さんから、「このサービスは好評ですよ」と、このように聞いていたので、みんなの「もらわなかった」というような答えが返ってくるとは、夢にも思わなかったわけであります。それで今回、実際のところはどうなのかということで、この苗木のプレゼントの希望者がどのくらいいるのか、大勢の人がこのサービスを受けているのか、この点をはっきりとさせた上で、後で私の提言を申し述べたいと思います。まず、当局にお尋ねしたいのは、年間の購入数に対して、各種苗木引き渡し本数、すなわち苗木を希望した人の人数ですが、これは一体、どれぐらいなのか、正確な数値がわかっていればお願いします。  次に、みんなが喜ぶ公平で平等性のある記念品などを考えてみてはどうかということで、私は、決して苗木サービスが悪いとは思っておりません。むしろ大賛成の一人であります。この各種苗木プレゼントが、それこそみんなが喜び公平で平等性があるなら、これに越した記念の品はないと思っております。しかし、今、市が実施しているこのサービスは、決して公平であるとは言えません。その理由として、最初から「要らない」という人は別にして、本当は、別にしてはいけないんですが、「もらいたいが、植える場所がない」という人、今の住宅事情を考えれば、いたしかたのないところで、それでも観葉植物のように、鉢植えのできるものもありますが、そのような人たち全員が、観葉植物に興味があるわけではありません。欲しいけれども、もらえない。サービスを受けたいのに受けれないのです。これは不公平です。やはり、市が実施しているサービスですから、みんなに公平であってほしいと、このように思います。そういう意味で、市の方で、結婚祝いにふさわしい、公平でみんなが喜ぶであろう記念品などを一考をできないものでしょうか。いかがでしょうか、当局のお考えをお聞かせ願いたく思います。  次に、大きな二番目の質問、二ツ池架橋完成後におけるつぶり坂の交通事情についてであります。オーシティー駐車場前から丸紅マンション付近に架かる二ツ池架橋が、もうすぐ完成することになります。この二ツ池架橋は、市道中万呂塔の内線584メートルの一部、橋梁延長94メートル、幅員12メートルの高架橋であります。市道中万呂塔の内線は、昭和55年度より計画されたものであり、当時のつぶり坂周辺は、朝夕の交通ラッシュをピークに、終日にわたってそれぞれの道路に、慢性化に近い交通渋滞が発生し、さらにオークワ、現在のオーシティーですが、この出店計画が持ち上がって、つぶり坂周辺の交通問題の解決が急務となり、様ざまな方策が講じられたと聞いております。その方策の一つに、市道中万呂塔内線ルートの決定がなされ、昭和57年度より事業着手、そして、いよいよこの二ツ池架橋が完成しますと、市道中万呂塔内線ルートは、完了すると、このようになります。事業着手から17年という長い年月を経て、ようやく完成を見ることができます。この間、神子浜33号線大戸線の道路新設改良都市計画道路の外環状線などの整備により、現在、つぶり坂周辺は、以前に比べ車の流れもスムーズになり、交通渋滞もある程度緩和されて参りました。当局のご努力に対し、深く感謝申し上げる次第であります。  県道田辺白浜線については、特定交通安全施設整備事業により、国道42号線との交差点部分の改良が終わり、さらに歩道の設置と車道拡幅により、南部タクシー前付近、車道が三車線等、片側歩道が整備されております。このように、つぶり坂周辺の交通事情は、目に見えて良くなってきましたが、しかし、国道と県道及び市道が交差している部分では、今なお渋滞が起こりやすく、特に、最近の傾向としましては、オーシティーへ買物に来るお客さんの車や、抜け道とでも申しましょうか、近道として利用する人の車によって引き起こされる渋滞が多くなりました。道路が整備され、各種路線が開通するということは、ドライバーにとって喜ばしいことであり、選択肢も増えるわけで、遅くてもよいから安全な道を選ぶ人から、早く行きたいがために、近道を通る人から様ざまであります。現在のつぶり坂の渋滞は、オーシティーのお客さんたちの車と近道、抜け道として利用する人たちの車が原因の渋滞であると申しましたが、具体的に申しますと、駅方面から県道田辺白浜線を通って、いわゆるつぶり坂を通って、オーシティーに買物に来るお客さんたちは、つぶり坂の信号手前のカラオケボックスのところを右折しようとします。近道として利用する人も同様ですが、これがなかなか右折しにくくて、渋滞になってしまいます。対向車が通過して、やっと右折したら、後続車は、前方の信号が赤に変わっていて、また渋滞になります。こんなこともあります。つぶり坂の信号による自然渋滞で、車が連なって止まっている際、カラオケボックスのところを右折したい車が、対向車が来ていないのを見計らって、後方から一気に止まっている車を追い越して、右折していくと、そんな危険な行為を私は何度も見ました。運転する者のモラルの問題でもありましょうが、この場所では、よく見る光景なのであります。  さて、このような現況であることは、当局におかれては、よくご存じであることと思いますが、二ツ池の架橋が完成し、丸紅マンション付近からオーシティーまで、直線でスッと行けるようになれば、現在、カラオケボックスのところを右折して、オーシティー方向へ近道として利用していた人たちの車や、オーシティーのお客さんたちの車は、今度はこの市道中万呂塔の内線に乗るだろうと、このように予想されます。ということは、現在、南部タクシー前の県道と市道が交差している付近が、非常に混雑してくるのではないでしょうか。特に、この付近は、今までも交通事故が頻繁に起こっているところです。入り組んだ道路事情に加え、さらに丸紅マンション方向に行く右折車が増加すると、大変な状況になってしまいます。「この付近の信号処理は無理である」と聞いておりますが、市当局におかれては、このようなつぶり坂の、新たに発生するであろう渋滞箇所について、どのように考え、今後、取り組まれるのか、ご答弁のほどよろしくお願いします。  三番目の質問に移ります。バブル崩壊後の不況の現状に対する救済措置について、市はどう考えているかということですが、昨日、芝峰議員さんからも、景気対策について質問されたところであり、ご答弁は類似しているかもしれませんが、今一度、確認する意味で、簡潔に質問させていただきます。今やバブルが弾けてからは、全く暗黒の時代と申しましても過言でないくらいの不況であります。全国的に、銀行は幾つも潰れ、また、生命保険会社も破綻し、最近では、大手の山一証券も、ご存じのように倒産いたしました。殊に、大手のゼネコンの倒産は、各所に波及して、連鎖倒産が相次いでいます。加えて、財政の悪化で、国においても極力、公共投資が圧縮されておりますし、もちろん田辺市においても然りであります。田辺市における公共投資、いわゆる市の事業は、国や県の工事を含めて、建設部関係を例にとると、昨年度と今年度の予算額を比較すると、14事業あるうち、増額となっているのは、街路事業歩道新設事業水路維持事業市街地整備事業の4件だけで、あとは道路舗装事業が2.9パーセントの減、道路新設改良事業が48.7パーセントの減、道路局部改良事業が56.8パーセントの減、地域総合整備事業が24.4パーセントの減、水路新設改良事業が30.パーセントの減、新庄総合公園建設事業が27.7パーセントの減、公園整備事業が21.7パーセントの減、住環境整備事業が70.4パーセントの減というように、総額にして10億円以上の大幅な減額となっております。  田辺市の現在の財政状況としましては、これはいたし方のないものと思いますが、しかし国の工事、県の工事が極度に減少した今日、各所で建設、建築業界のみなさん方の「何とかならないのか」「何とかしてほしい」、そのような声を聞きますとき、市当局におかれましては、この不況に対する何らかの手段、方法を考慮されておるのか、この点についてお尋ねいたします。  以上、1回目の質問を終わります。               (3番 生駒浄光君 降壇) ○議長(行森素治君)  3番、生駒浄光君の質問に対する当局の答弁を求めます。  市長、脇中孝君。               (市長 脇中 孝君 登壇) ○市長(脇中 孝君)  生駒議員から、三点にわたってご質問をいただきました。三番目の問題については、私からお答えを申し上げまして、あと担当の部長からお答えをさせていただきたいと思います。  ご承知のように、国におきましては、来年度から公共事業費の7パーセント減、また三年間をめどに、土木、建築等の単価の引下げということが打ち出されておりまして、今後、公共事業の推進ということは、当地方にとりましても、地域経済全般に及ぼす影響等からも考えましても、大変厳しいものがあると考えております。民間主導の経済の下におきましては、一般的に申しますと、官公庁の予算の果たす役割は、いわゆる下支え、あるいは上げ底的な役割を果たすものと思いますけれども、大都市と違いまして、こういう地方都市である当地方におきましては、官公庁の予算が、地域経済に及ぼす影響というものは、非常に大きいものがあると、こういうふうに考えております。こうした考えの下で、土木とか、建築等の事業はもちろんですけれども、農林水産の事業、また教育福祉関係をはじめ、諸々の事業を進めていく中で、支出をしていく建設費、そのほか、また、物件費とか扶助費等々、地域の経済に大きく寄与しているものでございまして、本年度の歳出の総額は、前年に比べて7.6パーセントの増加になっております。市といたしましては、公共事業費をはじめ、様ざまな事務事業を含めた総合的な推進に努めているところであります。例を挙げますと、ご存じのとおり、現在、市内のアオイ通り銀座商店街におきまして、地域の関係のみなさん方のご尽力、ご協力のもとに、沿道区画の整理事業商業近代化事業の合体化した事業を進めておりますけれども、この事業一つをとってみましても、公共事業と民間資金が合わせて投入される額というのは、全体として八十数億円というような、非常に大きな事業費になりまして、地域経済に波及する効果も大きなものがあると、私は考えております。今後も、高速道路あるいは国道バイパスの事業とか、それから、今後、調査を待ってご協力をお願いしていかなければなりませんけれども、港湾の建設の事業等々、努力をして、地域の公共事業の需要費というものを何とか確保し、増やしていく方向で努力をして参りたい、こういうふうに考えております。  ただ、本年度の市全体の工事高というのは、前年度の当初予算に比較して、減少いたしております。その要因としては、議員も数字を挙げてご指摘をいただきましたけれども、教育関係農林水産関係は、大体例年並みの額が発注されておりますけれども、建設関係では、国からの補助事業であるところの道路では、例えば神子浜の33号線の改良事業とか、河川事業では、大谷川の改良事業、それから、公園整備事業では、錦水公園の整備事業、こういった事業については、一部繰越しはありますけれども、事業が一応完了いたしております。こういうことが、一つのその費目、費目の事業費の減につながっていくと、こういうふうにご理解を賜りたいと思います。  しかし、普通建設事業全般につきましては、市といたしましては、前年度に比べまして、14.7パーセントの増加になっております。建設業界におきましては、公共事業の減少と、景気低迷による民間投資の減少によりまして、非常に厳しい経営状態が続いておりまして、全国的にも、大手の建設業者が経営難に陥っているところも幾つか出ているのも現状でありまして、そういうことが、市内の建設業界におきましても、一定の傾向にある厳しい経営状態が続いているものと考えております。市といたしましては、土木、建設事業は、地域経済への波及効果が大きいものでございますから、今後も国、県に対して、継続事業の予算の増額、新規事業の採択を要望しているところでありますけれども、市ももちろんでございますけれども、国、県におきましても、財政事情の厳しい中で、なかなか要望どおりいかないのが、現実の姿であります。  議員もご存じのとおり、バブル崩壊後、平成6年、7年、8年、この時点では、公共事業に対する景気刺激という形で、事業費の補正予算による追加が行われて参りました。こういうときには、いわゆる国の補助事業は、赤字国債の発行、そして「地方自治体は、金がないからできんだろう」ということで、全部起債でもって、財源の裏打ちをされて参りました。そして、その起債に対しては、ある一定の率、後年度、償還に応じて、交付税で措置をするという、こういう方向で、自治体に対して、金がなくとも、いわゆる景気刺激のための事業をやれるような、国の施策が講じられて参ったところでありますけれども、ご存じのように、今年度はまだ、まだというよりは、おそらく公共事業で、景気刺激のための補正予算を考えられるということは、おそらく望めないだろうと思いますし、次年度からの公共事業についても、そういうことだろうと思います。  ですから、いわゆるその地域、地域、しかし田辺市にとりましても、これから、先ほども申し上げましたけれども、これからの事業というものが、田辺市の場合は、たくさん抱えております。それだけ課題もあるということでございますけれども、そういう事業の確保とか、増額、そういうことを図りながら、この地域全般に対する事業費の増加というものを図って、地域の経済の活性化に努力をして参りたい、こういうふうに考えておりますので、どうかひとつよろしくご理解のほどをお願いを申し上げます。               (市長 脇中 孝君 降壇) ○議長(行森素治君)  市民部長室井修一君。              (市民部長 室井修一君 登壇) ○市民部長室井修一君)  生駒議員のご質問の一、市が実施してい結婚祝いサービスについて、ご答弁を申し上げたいと思います。ご存じのように、田辺市みどりの基金を財源として、緑化推進及び緑の保全のために行う、みどりいっぱい運動助成事業が、平成4年度に創設されました。市民が、結婚又は出生の記念として植樹をする場合、希望者に苗木の支給を行っているものであります。議員ご質問の一点目の、年間の届出数に対して、各種苗木引き渡し本数はどれぐらいかということでありますが、平成8年度を取り上げてみますと、結婚474件、出生740件で、合計1,214件の届出がございました。そのうち229人の市民の方がたに苗木をお渡ししております。ちなみに、年度別に苗木の引き渡し数を見てみますと、平成4年度では62件、5年度で106件、6年度で138件、7年度で189件と、年々増加の傾向にございます。苗木は、現在、木斛、キンモクセイ等、十種類を用意しておりますが、住居の関係で、植える場所がないという方がたには、平成7年度から、万両など鉢植え可能な苗木も四種類用意しておりますので、結婚、出産には、何にもかえがたい記念になるのではないかと思ってございます。  田辺市では、環境保全の一環で、田辺市みどりの基金を財源といたしまして、田辺市みどりの保存事業や田辺市生け垣づくり補助事業及びみどりいっぱい運動助成事業等々を行ってございまして、その中で婚姻、出生の記念に、苗木をさせていただいて、花と緑の潤いのあるまちづくりに取り組んでございますので、ご理解、ご協力を賜りたいと、こういうふうに存じます。  以上、よろしくお願いします。              (市民部長 室井修一君 降壇) ○議長(行森素治君)  建設部長、桝本靖男君。              (建設部長 桝本靖男君 登壇) ○建設部長(桝本靖男君)  二点目のつぶり坂の交通渋滞に関しまして、お答えいたします。先ほど議員さんからいろいろご説明いただきましたが、事情につきましては、そのとおりでございます。今現在のつぶり坂付近の県の事業、それから市の事業の進捗状況を報告いたしまして、そのあと課題の方も申し上げたいと思います。つぶり坂の交通渋滞の解消につきましては、市が進めている事業、それから県が進めている事業とそれぞれございます。まず、県の事業につきまして申し上げますと、国道42号の交差点から南部タクシー前までの約130メートル間、先ほど議員さんも申し上げておりましたが、歩道の新設と一車線を三車線にするという事業が、現在行われております。それにつきましては、今現在の進捗状況、9年度末でございます。まだ、ちょっと三か月ございますが、3月末で約50パーセントというふうな進捗状況になると聞いております。  先ほど、市内の方から国道向いて行く場合に、オーシティーの方へ右折すると、その場合に、前が青になっておっても、後ろが詰んで前へ進めないというふうなご説明ありましたが、これにつきましては、今現在、角にカラオケボックスがございました。それはもう今現在、取り払って空き地にしております。隣にお茶屋さんがございます。これもお茶さんの隣の空き地に、今現在、建築中でございます、店舗。それを新築しまして、そちらの方へ店舗を移動すれば、今現在の店舗を取れるというふうなことで、今年度中にお茶屋さんの手前にタイヤ屋さんあるんですが、タイヤ屋さんの手前までの間の約36メートル間、本工事をしまして、右折可能な状態にすると県に聞いております。そういうことで、幾分あそこの国道の信号の青になったときに、右折車が邪魔して直進ができないというふうなことについての解消は、できるんじゃないかなと、このように考えております。  それから、私どものオークワ前を通って、二ツ池をまたいで南部タクシー前までの道路につきましては、今現在、橋梁の架設中でございます。もう橋自体の桁は架けまして、今、高欄その他取付部の施工中でございまして、これも今年度中には、供用開始ができると、このように思っております。そういうことで、あのつぶり坂一帯の交通事情につきましては、いろいろとみなさんもご存じのとおり、接続道路ですか、神子浜の方面とか、神田方面、それからまた新庄、あけぼの、新万と、国道も通過するというふうなことで、様ざまな方向に接続道路ができまして、一か所であった国道付近の渋滞は、これで解消できるんじゃないかなと、このように考えております。  それから、これはちょっと予測なんですが、田辺市のみなさんの車の利用方法いうのは、われわれ考えている以上に、狭い道でも信号のない方へ、信号のない方へと、先ほど生駒議員さんも言いましたが、抜け道を通って、車が通行するというふうな、こういうふうな傾向がございますので、供用開始して、ある程度運用を見定めて、次の対策を立てないかんというふうなことで、警察の方ともいろいろ事前に協議はいたしますが、一方通行とか、通行時間帯の制限とか、そういうようなことも、右折禁止とか、左折禁止とか、そういうようなこといろいろ事前に協議して、そのようにする場合もございますが、したときに、支障を来すというふうなこともございまして、それをまた取り外して、もう一遍協議やり直すというふうなことも、過去に多々ありましたので、警察の方とも相談する中で、ある程度運用を見定めて、みなさんの利用方法に適ったような通行制限なり、次の事業の着手というふうなことをしていきたいと思っております。  いずれにいたしましても、先ほどの南部タクシー前の交差点につきましては、将来、あれをずっとまた駅前の方、向いて改良していかんと、根本的な交通渋滞の解消にはならないと、われわれも考えておりまして、そういうことの新規事業に向けまして、県当局にも働きかけていきたいと、かように思っております。将来的には、都市計画道路の元町新庄線、それから内環状線、丸紅さんに上がっていく道路が内環状線でございます。田辺白浜線が、元町新庄線でございますが、こういう両方の道路につきましては、主要な幹線道路という、市といたしましては、位置付けされておりますので、その道路網を形成する重要な道路であると認識しておりますので、順次改良、また交通渋滞の解消に努めていきたいと、かように思っています。よろしくお願いします。              (建設部長 桝本靖男君 降壇) ○議長(行森素治君)  3番、生駒浄光君。               (3番 生駒浄光君 登壇) ○3番(生駒浄光君)  ご答弁ありがとうございました。一番目の質問に対して、市民部長さんからご答弁いただいたんですけれども、婚姻数474組、出生数が740組、1,214件に対して、229件の申し込み数、数字的には少ないと思います。それで年々増加の傾向であると言われるんですが、なぜこんなに少ないんでしょうか。自分自身は、このサービスは心温まる、本当によいサービスやと思うんですけれども、こういうふうなちょっと少ないっていうことに関しては、ちょっと当局のみなさん方も考えなあかんのではないかと、このように思います。しかし、この数値というのは事実であり、何か良い方法はないかと。私は、この苗木サービスというのにすごい関心がありまして、以前から一つの案というか、こうしたらええん違うかなという、そういうふうな意見ですけれども、持っていました。  それで今回、この場をお借りして、提言という形で述べさせていただきます。苗木サービスの希望者がなぜ少ないかというふうなことを考えますと、ある人は「木に興味がない」また、ある人は「植えるのが面倒くさい」、また「植える場所がない」、別の人は「自分の好きな木がない」、また、ある人は「こういうサービスがあるということを知らなかった」と、いろいろな理由が考えられるわけです。でも、これを逆に考えたら、これらの原因が解決できたら、この市が実施している結婚・出産祝いのサービス、苗木のサービスは、大好評というふうになります。つまり、興味のない人には、興味を持たせ、植えるのが面倒くさい人には、面倒くさくなくし、植える場所がない人には、植える場所を提供し、自分の好きな木がないという人には、今よりももっと多くの種類の木を選ばせるようにする。こういうサービスがあることを知らない人には、「こんなサービスがあるんだよ」と、このサービスを有名にして、知らしめると。こんな総合的なサービス、これが果してできるかと。  それで、ちょっと前に考えたんですけれども、これは可能やと思うんです。それはどういうことかと申しますと、新庄総合公園の活用です。公園内に一区画でも、二区画でも、このような結婚祝いの苗木を植える場所を設けて、そのようにして、そこへ植えるようにしたらいかがでしょうか。自分たちで植えてもええし、また植えてもらってもよいと。今まで以上に、木の種類も豊富になりますし、木に興味のない人でも、自分たちの結婚記念の木が植えられているんですから、興味が湧いてくるはずです。植える場所がないというのは、今の住宅事情を考えれば、当然のことであり、公園内であれば、安心して植えることができます。年が経って、子どもと一緒に新庄総合公園へ遊びに来たとき、子どもに「この木が、お父さんとお母さんの結婚記念の木だよ」と、そのように教えることができます。これは、教育的にも良いことです。それで、これらの苗木が成長して大きくなって、一つの森っていうか、そういうものを形成したときに、これぞまさしく本当に市民の森というふうになってくるのではないでしょうか。  ただ、新庄総合公園は、勝手に個人では植樹はできないとか、いろんな問題は抱えておりますが、出産は一人ひとりですから、その苗木数というのは莫大なものになります。でも、結婚というのは、二人で一本なんです。ですから、例えば五百組結婚すれば、それでもう千人分の苗木を植えたということになります。しかも、「家で苗木を植えられる人は、植えてくれ」と。でも植えられん人は、そういうふうな区画の中で植えてもらったら。さらに結婚数というのは、だんだん下がってきます、これから。今は、「第二次ベビーブーム」と言われて、団塊の世代の方がたの子どもたちが、結婚適齢期を向かえています。かなりの人数の方がたが結婚されています。ですが、これからどんどん若者の人口というか、減ってくる中で、そういうふうに結婚数というのはどんどん減ってきます。ですが、将来的に考えた場合、そこに市民の木が植えられているというのは、大変すばらしいことやと、私は思います。このようにして考えたら、本当の意味での、みんなが喜ぶ、公平で平等性のある結婚記念サービスというふうになるんではないかと、このように思います。以上、私の私見というか、提言を述べさせていただいたんですが、市当局におかれては、今後の取り組みに期待しております。  二番目は、建設部長さん、今、おっしゃられましたけれども、進捗率が50パーセント、このつぶり坂の交通渋滞の緩和についてですが、確かに県道の拡幅、三車線にされることにより、そこの方の渋滞というか、かなりの効果はあるだろうと、これは本当に期待できます。是非とも早い時期に、早急にお願いしたく存じます。今回、質問した場所もそうなんですが、つぶり坂周辺には、まだまだ交通事情の悪いところが幾つかあります。オーシティーという大型店舗が来て、そこへ進入する。何か所も、五か所、六か所、いろんな方面から入り交じってきます。そういったところというのは、いつも危険をはらんでいる。ですから、そういうふうな交通対策というか、それも念頭に考えた上で、これからのつぶり坂周辺の交通整備を、何とかひとつよろしくお願いいたします。  三番目の、市長さん、答弁いただきました。本当に市民は、今、一応に「不景気や、不景気や」と嘆いております。そんな市民の立場に立って、実質的に、また合理的な行政運営というんでしょうか、そういうふうに取り組まれていただきたいと、国や県にどんどんと要望していただきたいと、そのように強く願う次第でございます。本当に今、「不景気、不景気」と呼ばれていますけれども、12月、もう市民の人のある人なんか、「こんなに不景気やったら、年越せんよ」と、そんなに言ってる方もおられます。是非とも市の取り組みに期待しまして、私の一般質問を終わらせていただきます。  ありがとうございました。               (3番 生駒浄光君 降壇) ○議長(行森素治君)  3番、生駒浄光君の一般質問は終了いたしました。  休 憩 ○議長(行森素治君)  この場合、暫時休憩いたします。  11時に再開します。                (午前10時49分)             ────────────────  再 開 ○議長(副議長 尾前陽三君)  休憩前に引き続き会議を開きます。                (午前11時02分) ○議長(副議長 尾前陽三君)  続いて、10番、十河一正君の登壇を許可します。              (10番 十河一正君 登壇) ○10番(十河一正君)  おはようございます。今回、二問質問いたします。  まず、学校給食の早期完全実施についてと、それからレインボープランについて、粋な名前がついておりますが、まず、学校給食でありますが、先般、エンゼルプランということで、笠岡市へ参りましたときについでに、ついでと言うたらおかしいですが、笠岡市の学校給食について、いろいろお伺いいたしました。規模的にはあまり変わりません。人口が6万人ですから、大した違いございませんが、小学校が21校、中学校が11校、生徒数が約7千名ぐらいですから、あまり変わりません。一般会計が260億円ぐらい、これもあまり変わらない。教育委員会の予算、これも28億円ぐらいですから、あまり変わりません。センター方式でやっておられますが、昭和44年から始めておりますので、大分古いときからやっておられるということで、そのときに、田辺市のわが方の現状も説明いたしました。私は、いちばんお聞きしたのは、「笠岡市は、老朽校舎ってありませんか」と言いましたら、「概ね半分、老朽校舎です」と。それは、「学校が建物を新築にするとか、何とか計画はどうですか」と言いましたら、そのときに、阪神淡路大震災のことも申し上げました。「わが方では、そういう地震があったために、多少方向変換しました」と、「まず、そういう危険な老朽校舎から整備して、その見通しがついたころから考えてみようということにしております」と、向こうに、直接市長さんからお伺いしたわけではございませんが、事務局の方とか、教育委員会の方のお話の中では、ちょうど関係があるんですね。  老朽校舎の建物の件と、エンゼルプランと、先ほど生駒議員がおっしゃった結婚のお祝いとか、この前の9月の議会に申し上げましたように、「結婚したら幾ら、出産したら幾ら、就職したら幾ら、とにかく少子化を歯止めしなきゃならない」と。「児童、生徒が少なくなっているのに、なぜ校舎から手をつけんといかんのかという考えもあるんだ」と、教育委員会の方からは、市長に対して、あそこ、瀬戸内海に島がありますが、幾らかの島も抱えております、笠岡市は。要は、島の場合は、塩害で、塩水かかるとかどうか知りませんが、「潮風で割と早く老朽化するんだ」ということですが、市長のお考え方は、「まず、子どもを増やして、箱づくりはその後でいい」と。「本日、オギャーと生まれた人が、学校行くのは六年、七年先だと。その間に、十分対応はできる」と。「非常に危険であれば、柱替えたりいろんなことを改築ですか、修繕ですか、それを改築してやろう」と、「新築する必要はない」と。「まず、若者が定着してもらう」と、「子どもさんを増やしてもらう、それが先だ」と、いろいろ関連がありますから、そういうお話でございまして、「まず、人間を増やすこと、また、まちづくりをすること、そういうことが、まず大切だ」と言って、260億円のお金から、今年は、9月に申し上げた2億円の予算でそういうエンゼルプランをやってるという、ですから考え方が、わが方とどういうんですか、違いますが、どちらが正しいとか、どちらが正しくないとか申し上げませんが、脇中市長におかれましては、先般、前の故生駒市長の残されたいろいろな夢を、四年間で果してこられた。二期目に入ると、多少は、脇中カラーが出せるんじゃないかと。四年間本当にご苦労であったと思いますから、二期目に際して、考え方は私も納得もしておりますし、ある方向に向いてることもよく存じておりますが、今までやってこられた事業も片づけてこられましたので、これからは、多少なりとも学校給食に対しまして、深いご理解があればと思って期待しております。  それから、二つ目のレインボープランでありますが、要は田辺市では、今、脇中市長がやられた清掃事業所、四十何億円かけられたんですから、「何とかそれを使いたい」と言いますが、ダイオキシンという問題が出てきて、ダイオキシン自身は、炉の温度がゼロから七、八百まで上がってくるんですが、その中間、300、400、500というその度数になると、不完全燃焼起きてくるわけで、「不完全燃焼が起きることによって、ダイオキシンが化学変化をして起きてくる」と、一口に言えばそうなんです。ですから、800度、900度で常に燃やしてたら、完全燃焼ですから、ダイオキシンの問題はございません。さすれば、800度も900度もずっと維持していくということは、24時間やっていないと、一遍温度を下げると、また明日から、またゼロから上へ上がっていくという、その間でまた出てくると、それの繰り返しですから、どう考えていいのか。国からの指示ですから、しょうがありませんが、昨年、きのうの田中議員の学校の炉について質問がありまして、教育委員会からそれなりの回答というんですか、ございましたが、じゃあ平成8年まで、私もそうですが、各家庭とか、スペースのあるところは、簡易炉ってありますね。自分とこでごみ焼きの炉、これは約、市内に1,200出ております。そのうちの私も一人ですが、素人から見ると、塩化系のものであるのか、目で見てナイロンとか何とか、そんなんは燃やしませんが、じゃあ菓子箱の表とか、また印刷物とか、そういうものは、どうも素人が見て、これが塩化系か何かわかりませんから、どうしても一緒に焼いてしまうと。そうすると、家庭の炉ですから、800度も900度もなりませんから、煙が出てる間は不完全燃焼ですから、完全燃焼はもう煙が出ませんから。そうすると、1,200、炉を買われた人は、どうしたらいいんかと。それは、なぜって言えば、減量作戦をするために、各家庭に炉を、補助金をつけて売られたんですから、じゃあ減量作戦をすると、24時間燃やすだけの材料、生ごみがございませんから、どうも矛盾した話があると、こういうふうに思うわけです。  ですから、山形県の長井市というところで、レインボープラン作戦というのは、これは有機物、有機物を原料にしてですね、プラントの中で醗酵させて、それで飼料をこしらえると。それを長井市の場合は、市内の農家にその飼料を安く、約10キログラムか15キログラムで70円か、50円かぐらいで販売しているそうです。名前も、長井市から出る、出るというか生産される野菜は、「レインボー野菜」という名前がついておるそうです。じゃあ長井市だけかなと、私、メーカーの方に問い合わせましたら、たくさん出てるんですね。長井市だけじゃない、これ見ても通産省の公共試験場もとってるわけで、兵庫県の氷上町とか、そして北海道の岩見沢市とか、東京多摩市とか東京都の清掃、あるいは岩手県の水沢市とか、青森県の十和田地区清掃センター、山形県の天童市、それから北海道の網走市、北海道が多いですね。岡山市、それから鹿児島市、静岡県の富士市、高知県の芸西村ですか、それから山梨県の明野村、それから静岡県浜松の動物園、これはまあ動物の糞尿と言うんですか、それを今度は飼料に変えていくそうです。それであとは北海道多いですね。山梨県の甲府市、札幌市の下水道センターですか、資料を見るだけで、約58か所、自治体がこれを利用してると。  それで、いちばんちょっと関心を持ったのは、ニュージーランド、オークランド市ですね、オークランド市、それから金沢市、福知山市、それから、変わったとこではね、アメリカのセヴンスプリングズという市ですね。それから、カナダのルーネンバーグ町ですか、これは小さいんでしょうね。エジプトのアレクサンドリア、韓国の大田市も、ですから外国もこういうことをやっておるわけですから、その田辺市がやってるが、間違いとか、そうじゃないけれども、これから環境庁とか、あるいは文部省とか、それから、厚生省とかいう、今のダイオキシンの数値がずっと下がってくると。田辺市は14ナノというかね、和歌山県内でも、海南市と橋本市は150ぐらいあったんですが、改良して13ですかね、両方とも13まで下げてきた。その値が厳しくなってきて、数値が下がってくると、今のままで田辺市の焼却処分だけでいいのかどうか。ですから、こういうプラント代は、大体3億8,000万円、これはメーカーで聞くと3億8,000万円、そういうことも併用しながら、これからの観光行政を考えていったらどうかと思います。  それで、私ども全くダイオキシンというのは、どうしても自分で理解できてなかったんで、一夜漬ですが、ちょっと資料もたくさんあります。ちょっと抜粋してみますと、大体ダイオキシンというのは、大気の汚染であるけれども、直接人間に呼吸から、呼吸すると肺に入ってくるとか、皮膚から入ってくるとか、非常に人間に対して危険なガスなんですね。ただ、ほかの食物とか何とかというよりも、人間がいちばん大変なんで、ここにありますが、ダイオキシン類と言いますかね、主たる吸収経路、消化器という、このあれですね、消化器官とか、皮膚とか、肺とかにも、それを通って体に入ってくると。なかなか取りにくいと、中へ入ると。まあ言うたら、発癌性があるという、癌になると。肝臓なら肝臓、どこかに付着すると、それが癌性を持っているから、悪性の腫瘍になってくるというのが大変怖い。そういうことですから、健康に悪いとか、いいとかいうよりも、もう踏み込んで、もう癌になるんだということは、これはたくさん資料がありますから、時間の関係で申し上げませんが、一応提案として、今の焼却処分だけで、それで、これから先、いいのかどうか。政策は、国から言う政策はころころ変わりますから、これは田辺市も大変でしょうが、変わってきてもいいような、やっぱり左をとっても、右をとってもいけるような施策を、これから考えていくべきじゃないかと、このように思っております。  第1回目の質問終わります。              (10番 十河一正君 降壇) ○議長(副議長 尾前陽三君)  10番、十河一正君の質問に対する当局の答弁を求めます。  市長、脇中孝君。               (市長 脇中 孝君 登壇) ○市長(脇中 孝君)  十河議員から二点にわたるご質問をいただきました。  最初の学校給食の早期完全実施の項目については、私からお答えを申し上げまして、あと担当の部長からお答えを申し上げます。  まず、学校給食の早期実施について、選挙の公約に入るのかという問題でありますけれども、学校給食の実施につきましては、私の一期目の公約の一つでありますので、次の期の出馬に当たりましても、そのことを大切にして参りたいと考えております。常々お答えをいたしておりますように、田辺市の第三次総合計画にも位置付けをしておりまして、その実施に向けて努力をして参りたいと申し上げて参っておるところでございまして、その点について、ご理解を賜っておきたいと思います。  また、二期目に入って具体化するのかということでございますけれども、私は、老朽校舎の早期解消ということを優先にということを、みなさん方にもお願いを申し上げ、ご理解を賜って参っていると把握をいたしておりますので、学校給食に向けての調査研究を行うことも、もちろんでありますけれども、老朽校舎の改築に一定のめどが立って参った時点で、基本構想等の検討を含めて、具体的な取組みを進めて参りたい、こういうふうに考えておりますので、よろしくお願いを申し上げます。               (市長 脇中 孝君 降壇) ○議長(行森素治君)  続きまして、市民部長室井修一君。              (市民部長 室井修一君 登壇) ○市民部長室井修一君)  ただいま、十河議員さんからのご質問の、レインボープランから生ごみの処理及びダイオキシンについて、ご答弁を申し上げたいと思います。  田辺市における燃えるごみの排出量は、収集ごみ、家庭からの持込みごみで、年間約1万3,541トンございます。そのごみの性状は、平成8年度では、紙、布類で約60パーセントを占めておりまして、厨介類、いわゆる生ごみについては、平均約13パーセントとなってございます。この生ごみについては、平成9年度から、生ごみ処理容器購入費補助金事業を実施してございますが、また、過去、平成3年から平成5年までの三年間、生ごみ処理のコンポスト容器購入費の補助金事業を実施して参りました。その活用を推奨してきているところでございます。  生ごみについては、堆肥化することによって、ごみ焼却場へ搬入されることが減少しますが、そのものの利活用については、生ごみ処理システムの構築といった観点からは、需要と供給の問題がございまして、非常に難しいと考えます。ダイオキシンの問題につきましては、現状では、厚生省が示す緊急対策としての排ガス1立米当り80ナノグラムの規制値を大幅にクリアしておりますが、昨年の11月21日に測定したその数値は、14ナノグラムでございました。なお、現在は焼却炉の運転方式を改善し、埋火方式から、燃し切り方式に変えたり、炉の立ち上げ時の温度を800度以上の高温にしたり、及び煤塵をバグフィルターの流入口の温度を190度にするといった改善を行い、ダイオキシン生成の低減に工夫、努力を行ってございます。  ことしの11月28日に、排ガスと放流水のダイオキシンの測定を行ってございますが、結果が出るのに45日間、約、かかることになってございまして、運転方式を改善したことによりまして、ダイオキシン濃度は、昨年の14ナノグラムよりも低減していると思ってございます。なお、議員ご提言の有機物資源の地域内循環ということにつきましては、選択肢の一方法ということで、将来に向けて研究していかなければならない課題であると、こういうふうに認識してございます。よろしくお願いします。              (市民部長 室井修一君 降壇) ○議長(行森素治君)  10番、十河一正君。              (10番 十河一正君 登壇) ○10番(十河一正君)
     学校給食の件ですが、市長からお話をいただいておるんでございますが、ひとつお願いと言うんですか、調査研究を進めていくことに関して、いわゆる調査費とか言うんですか、視察料ですか、今年は、ほんわずかありまして、そのお金を利用して、教育委員会の方と視察に行きましたが、私は自腹切ってでも結構ですが、職員の方に自腹切ってまで視察に行くということは大変だと思いますので、これの増額ということを、来年度予算にお願いしたいと、そういうことで理解しております。  それから、ダイオキシンの問題でありますが、それなりに研究されておられるそうでありますが、市民部長からは、「選択肢の一つ」というお話がございましたが、そういうこともあるということを念頭において、これからのごみの行政を進めていってもらいたいということで、私の一般質問を終わります。  以上です。              (10番 十河一正君 降壇) ○議長(副議長 尾前陽三君)  以上で、10番、十河一正君の一般質問は終了いたしました。  休 憩 ○議長(副議長 尾前陽三君)  この場合、午後1時まで休憩いたします。                (午前11時31分)             ────────────────  再 開 ○議長(行森素治君)  休憩前に引き続き会議を開きます。                (午後 1時02分) ○議長(行森素治君)  続いて、12番、八山祐三君の登壇を許可します。              (12番 八山祐三君 登壇) ○12番(八山祐三君)  お昼休みで眠たいところ、できるだけ時間内で質問したいと思います。今回の私の質問の趣旨は、今日終わられる京都市で行われてる、いわゆるCO2 の抑制の会議、そのことの背景と今後の見通し、そういうことを踏まえて、一番の世界経済の今後の見通しと、わが国及び田辺市の行財政の予測について、その大きなテーマの中で、順次、国の財政難により、公共投資の削減、構造不況産業の現出、雇用減少、市税の減少の恐れはないか。二番目に、市長は次期市長選出馬に当たって、どのような抱負で臨むのか。三番目に、地球環境の危機を控えて、市民はどのような指針をもって人生を歩むべきか。この大体通告の順序に従って、質問したいと思います。  ここ一週間、十日ほどですか、京都の国際会議の中で、CO2 の排出抑制、いわゆる1990年に比較して、今までは、ヨーロッパEUは15パーセントとか、そういうことがあったんですが、昨日、今日のテレビとか新聞の報道では、「EUが8パーセント、アメリカが7パーセント、日本が6パーセント」と、そういうふうな形で、いわゆる決まりそうな背景であります。  しかし、現在のわが国、日本のCO2 のエネルギーの使用というんか、そういうものは、今から所得倍増政策の昭和35年、当時からすると約40倍のエネルギーを使っているということでございます。そして、昨年の1996年度中のエネルギーの、いわゆるCO2 の排出量というのは、1990年に比べて9.4パーセント伸びてるわけです。そして、先ほど来、ニュースで見るところの6パーセント削減するとするならば、実質15パーセント以上削減せねばならない、こういうふうに短絡的に見たら、そう感じるわけです。また一方、ニュースによりますと、日本は8パーセント、7パーセントの中で一番低い6パーセントということやけれども、「現実には、日本は技術革新があって、これまでも省エネということを追求しとった中で、非常に難しいだろう」と。「困難、ほかの国よりも難しいんではなかろうか」と、そういうことも報道されております。そうした中で、私は、そうすれば何でそういうふうなことが起こってきたのかというと、このままでは地球の温暖化で、いわゆる南極の氷が溶けるとか、オゾン層がますます破壊されてる、そういうことを永続かどうかわからないけれども、より長く地球をもたせるという考え方、世界の各国の人びとが、そのように取り組まざるを得ない、自分だけが勝手にするということはできないと、こういう状況の中で、どうしてもそういうCO2 の削減だけじゃないけれども、特に大きな意味で、トータル的にそういう政策が、強制的に取り組まねばならないような時期に到達したと。そうすると、私の思うのに、これまでわれわれ政治、経済、教育、そういったものがより便利に、より豊かに生きるために取り組んできたこの政策が、これ以上進めるということが困難になってきたんではないかと。特に、資本主義経済というのは、今年よりも来年、来年よりも再来年、所得が増える、あるいは物が作られる、大量生産、大量消費、そういうことの中でやってきた、このあり方がもう限界にきているんじゃないか。私どもも数年来、そういう思いをしていたわけでございますが、いわゆる世界的な規模、またいろいろ各国の取り決めの中で、そのようにしていかねばならない。  また、一方、石油が、あるいは天然ガスが40年経てば、全世界からなくなる。埋蔵量が、今の使用量でいったらなくなると。現実に、それが20年ぐらいで、ある産油国が空になる。そうなると、20年のところで、日本が買えるのか。日本がそのエネルギーの約90パーセントを依存している。そういう中で、おそらくこの調子でいけば、十年代で日本に輸入が難しくなってくる。いろんなことを考えても、そのような政策を受入れ、また取り入れていかざるを得ない。そういうふうなことは、私は避けられないんではないかと。  また、一方、金融の破綻ですか、銀行、証券会社、保険会社が倒産する。現実に、日本人の総預金高は、1,200兆円あるんだけれども、それは帳簿上のことであって、実質は土地であるとか、外国に投資した分が不良債権となって、実質ないと。これで銀行救うために、あるいは証券会社救うためにとか、国債発行して、仮に10兆円、20兆円しようと思っても、ある学者等は、「焼け石に水のようなことであって、それをすればするほど余計に負担が大きくなって、これはどうしようもないんではないか」と。「現実にお金儲けのプロである銀行とか、証券会社がだめになってきてるんだから、どないもこないもしょうない」と。大変、先が暗い状況であるわけであります。  国の財政難が、健全な財政をやろうと思えば、国はいろいろ年金であるとか、あるいは公共投資の削減であるとか、そういったことと財政的に締めつけて来ざるを得ない。「あとは野となれ、山となれって」いう考え方だったら、どんどん国債発行して金をやっていくと。これは、非常にまじめに考えたときに、厳しい状況が感じられるわけです。そういうことを受けてですね、市長は、9月に「次期市長選に出馬する」と表明されましたが、今までのわれわれ議員も、市長も、「私が市長になったら、このように便利に豊かにします」というようなことを言ってきたんだけれども、今のこの世界経済の状況の中で、そこから田辺市だけがどっかへ脱出するというわけにいかんので、この中で取り組んでいかねばならない。そうしたことを考えたときに、より豊かに、より便利にというようなことは、もう望めないのではないか。しかし、今やりかけていることとか、あるいはどうしても田辺市にとってやらねばならないという類の政策について、今のうちにやってもらわなければ、将来ますます財政的に厳しくなってきたときに、どうこうもできない、あるいは幾つもやりさがしとって、手をつけとって、全く実現しないようなことになってもいかんです。私も、前々から公共下水道、この環境整備のためには、ある意味で推進しなければならないという考え方がございますが、仮に、これに手をつけて、現在、「四、五百億円」と言われるけれども、十年、二十年かけて1,000億円というようなことかかってきたとき、できなかったら、そのほかの事業はもう犠牲にする中で大変だと思う。そういう幾つかがございますが、小・中学校の建設、いろいろな図書館の建設とかございますが、市長は、何が何でもこれはやらないかんという考え方、あるいはまた、市民にもそれ相応の負担とか、覚悟とか、そういったことをどのような方面で求めていくのか、それ以外にも、市長自らの脇中カラーというのをどういうふうに出していくのか、そういう考え方があったらお聞きしたいと思います。  脇中市長のこの四年近い政策は、一般に生駒市長の描かれた政策をほとんど実現したと。私ども、生駒市長の見方は、財政再建ということで、できるだけ抑えてお金を残してきたと。しかし、それだけをやってきたけれども、市民のみなさんご承知のとおり、し尿処理場、ごみ焼却場、市民総合センター、様ざまな新庄の公園、ほとんどのことを実現されて、まだ幾つか、道路網等たくさんせないかんねんけれども、もうこれ以上の支出というのが、財政的に困難ではないかと、そういう中にあって、市長のお考え方をお聞きしたいと思うわけでございます。  三番目に、地球環境の危機に対して、私ども市民は、今まで生活がより便利に、豊かにということをもって励みとしてですね、生きてきたわけでございますが、昨今のダイオキシンの問題、先ほど十河議員が言われましたが、焼却炉からダイオキシンが発生する。さらに、自分らがごみを焼いとってもダイオキシンが発生する。そういうことはいっぱい聞かれているわけです。また、遺伝子組替え食品、そういうふうなことが大変、身の回りには危険がいっぱいやと。それを市長に「どうこうせえ」と言っても、仕方ないんですけれども、しかしわれわれ七万市民、広く国民としてですね、このような危険の満ち溢れているというんか、そういう中では、どうしていったら、どのような考え方を持って生きていくべきかについて、ある程度そういう情報を市民に伝える必要があるんではないかと。  例えば、「日本人の母乳が、世界で一番ダイオキシンに汚染されてる。その母乳を飲むことによって、アトピーになったり、いろんなこと、病気になっている」という学者の説、朝日新聞にもいろいろ記事も載っておりました。しかし、今なお、例えば私の家内も国立南和歌山病院で助産婦をしてますが、子どもには母乳が最も健康にいいものであるから、できるだけ母乳を飲むように、母親に指導している。おそらく田辺市の保健婦さんもそうだろうと思う。一体、しかしどの程度田辺市民の母乳が汚染されているのかということ、おそらく測られてないと思われます。しかし、現実に母乳を与えた子どもがアトピーになっているということも、たくさん私は聞いております。そういうことが、そういう市民の不安に対してですね、一方の学者は、「日本の女性の母乳がいちばん汚染されてる」と言われる中で、しかし、基本的には、母乳を飲むことが、子どもの免疫を高めることである。私は、どちらも正しいように思うんだけれども、現実にそういう不安、あるいはダイオキシンが発生する焼却炉が、まあ日本では80ナノグラム以上のものは、ちょっと問題があるから改良せないかんとか、いろいろ言われてると。  ドイツあたりでは、01ナノグラムで、もう運転ストップかけてると。それは、かなり800倍の差があるわけやけれども、日本においては、実際、現実に1,800からある焼却炉、今、即、どうっていうこと対応することが、非常に困難であると。ましてや小・中学校にも一般の家庭でも、小型の焼却炉もある。あるいは、野焼きをやったり、いろんなことをやってる、そういう中で、どの程度、母乳だけじゃなしに、市民の健康が損なわれてるというんか、あるいは別の話ですが、電磁波、電気製品の電磁波によって、アルツハイマーになると。2ミリガウス以上の電磁波出てるものというのは、テレビとか、電気カーペットとか、電子レンジ、電気カミソリ、ドライヤー、あるいは高圧線の下側、場所によっては200ミリガウス以上ものが出てある。先進国とかアメリカとかヨーロッパでは規制されてるけれども、日本ではその規制が、2万5,000ミリガウス以上でないと規制していないとか。かなりヨーロッパとかアメリカに比べて、規制の緩和というんか、幅が広い。  日本というのは、水俣病にしろ、いわゆるサリドマイド、あるいはエイズ、そういう公害の恐れのあるもの、薬とか、いろんなものについては、確実にこれが問題であると、原因であるということが解明しなければ、いわゆる企業やとか、厚生省の責任は問われない。いわゆる消費者、あるいは被害者が解明をしないことには、裁判に勝てない、そういうことになってるらしい。欧米では、確実に安全であることを証明しなければ負ける、そういうことで、いわゆる私の思うのに、経済成長に、より役立てに加担する形で、公害というのがなおざりにされてきた歴史があるわけでございます。しかし、いわゆる遺伝子の組替えであるとか、ダイオキシンであるとか、また電磁波の問題とか、そういうことは非常に目に見えない、複雑な形のものが、果してそういうところから、市民が守っていけるのか、どのような生活気をつけたらいいのかと、そういう点と私も子どもがおるわけでございますが、これからの社会が一体どうなっていくのか。小・中・高へ行く中で、自分は将来どういう仕事を身につけていったらいいのか。社会構造がどのようになる。われわれが子どものころは、自分が大きくなったら何になるんだと、社会の役に立つとか、いろいろなこと見えてきたけれども、いろんな産業がこれからいわゆる経済成長のときから、第三次産業というのが、私の思うのに、これからエネルギーが使えなくなってくることは、いろいろな形で、産業構造を変えていかざるを得んのじゃないかと。変わっていかざるを得んのじゃないか。  また、食糧危機等の中で、第一次産業を、農林水産業というものを見直していくというんか、そういうことにとりかかっていくべきでないかと思ったときにですね、今の現在の子どもたちが、今後どういう職業に就けるのか、そのことに向けて、今、どのような教育を受けるべきなのかと。現実に、教育というのは、いわゆる先生方から教えられる、教科書等で。しかし、今の子どもたちが、そしたら現実に、農業等いろんなことについて、すぐ役に立つのかとか、ほとんど身についていないのが現実でございます。例えば、大工さんの仕事するとか、あるいは百姓するとか、そういう類のことというのは、子どものころから、ある程度それに親しんでなかったら、すぐパッと身につけるものではない。しかし、知識だけは、たくさん今の子どもはあるわけです。現実に、その産業構造が変わっていって、いわゆるまた学校の先生方も、私どもが子どものころは、五十人近くの生徒を教えておったけど、今は、三十人以下であっても、大変、いわゆる先生方が担任をもっても難しい、子ども自身が、みんな連帯してるということが、われわれの子どもからと、みなそれぞれの銘々ばらばらであって、それをいわゆる学問だけじゃなしに、生活のまあ言わば、基本的なしつけのようなところからも、先生方が取り組まないかん。こういう状況の中で、本来いじめとか、不登校とかいろんな問題が、今から産業構造がこれほど発達する以前にはなかった問題が、派生してきている。だから、本来の今の教育、六三三四制という教育は、経済成長をベースにしたそのための画一された知識、体力、方法、身につけるためにあったけれども、その目的というものが、ぼやかされてくると。それに連動した教育のあり方ということも、逆に問題になって、そういう単なる知識だけを身につけておって、産業構造に連動してなかったら、子どもたちが幸せとは何とか、あるいは今朝ほど、生駒議員が言われておったように、結婚でも、結婚しない、子どもをつくらない、そのようなことが、いい悪いは別にして、そういう方向に変わってきている。  私は、それだけじゃなしに、これだけの地球環境が悪化する中でですね、日本という国が、将来、貿易摩擦だけじゃなしに、気候変動の中で、農作物がとれなくなってくる。そうなってきたら、30パーセントしか自給率がないのが、ガタッと減った場合に、今後、米とかそういうものがなくなったときに、いわゆる売ってくれなくなる、入ってこなくなる。そういう社会に、いつ、この数年前も米が減ったということだけで大騒ぎしたように、今後、そういうふうな中で、陥っているにもかかわらず、今なお減反政策をやっていってる。この構造が、どうも一時だけが悪いって言うんじゃなく、だんだん今までの経済成長は良くなって、また悪くなって、また良くなってと右肩上がりだけれども、逆に右肩下がりになるということを予測せないかんのやないかと、そういう中で、どういうようなことを幸せだと思って生きていくべきなのか。  一方、食糧危機とか、そういうことになってきたときに、確かに人口増えるということは活性化であるんだけれども、果して1億2,000万人の人が、逆に例えば自給自足ということになったら、生きていくことが不可能ではないか、そういうようなことも含めて、いろんな様ざまな不安というのを市民が抱いている。抱かざるを得ん、そのときになって、どうしていいかわからない。あるいは、どのような夢、今後どのような市民になって生きていくことがあるべき姿なのか、そういう点についての指針があれば、お聞かせ願いたい。  以上で、私の第1回目の質問を終わります。              (12番 八山祐三君 降壇) ○議長(行森素治君)  12番、八山祐三君の質問に対する当局の答弁を求めます。  市長、脇中孝君。               (市長 脇中 孝君 登壇) ○市長(脇中 孝君)  今、八山議員から世界経済の今後の見通しと、わが国及び田辺市の行財政の予測についてということで、ご質問をいただきました。三点の内訳でありますけれども、第一点目と二点目は私から、そして三点目は、担当の部長からお答えを申し上げたいと思います。まず最初に、今、議員が申されましたように、これまでの日本の経済と申しますよりも、世界経済のほとんどが、いわゆる資源を大量に消費をすることによって、産業の振興、経済の発展を図り、そこで住民の生活水準の向上というものを図ってきた。そのことは、紛れもない事実でありますけれども、今日、早朝になって終わりました、いわゆる地球温暖化防止会議の京都会議の例に見ますように、いわゆるそのことの裏腹に、地球環境の破壊ということが、非常に当面の課題になってきている。それから、今一つは、資源というものは、決して無限にあるものではなくって、もう有限のものとして、枯渇することもそう遠くないということが、真剣に考えなければならない時期に来ている。そういうことであります。  これまでの右肩上がりの経済の中で、何と言いますか、平和とそれから経済の発展を謳歌してきたわが国の生活、日本の経済の発展というような問題を考えてみますときに、それじゃこれから経済の発展もすべて右肩下がりでいいのかどうか、それじゃわれわれは昭和60年代、50年代、40年代、30年代と、そういうふうに下がっていく生活に甘んじていけるのかどうか、このあたりが非常に大きな問題であろうかと思います。今、経済不況ということになっておりますけれども、今日の不況でもってしても、もうこれだけ、まあ言うたら日本の金融にいたしましても、企業にいたしましても、ガタガタとしている時代、先行き非常に「見通しの暗い」と言われる状況にありますだけに、非常に大きな課題であろうと思いますけれども、これらの問題も、十分われわれは視野に入れたものの考え方をしていかなければならないし、一足飛びに七万市民、あるいは田辺市政の中でそれをどうするということを、解決することは難しいとしても、われわれのできる範囲内で、そういう生活習慣というものを身につけていくことが非常に大切であろうと、私は考えるんであります。  基本的なことは、そういうことといたしましても、その中で具体的な問題として、国の財政難で、公共投資の削減とか、構造不況産業の現出、雇用の減少、市税の減少という恐れはないのかということでありますけれども、端的に申し上げまして、例えば、大きな金融機関等が、非常に不況であります。そして、赤字を出している企業がたくさんあります。そういうことは、直ちに国の、あるいは末端の市町村に至るまで、法人税の減少という現象になって現れてくると思います。何と言いますか、不況産業ばかりではなくて、その裏腹に、今の円安というような形の中から、輸出産業のように好決算をする企業もありますから、一方的な面だけを見て、落ち込むのもどうかと思いますけれども、しかし非常に厳しい状況にあることは事実であります。  今後、国の経済も、そういうことを踏まえながら、例えば平成9年度の場合ですから、この不況に対しましても、何と言いますか、国はもう赤字国債を発行して、財政を支出をさせて、不況から脱出する方策をとるということはもうしない、いわゆる日本の企業の根本的な構造改革ということにメスを入れる、その方向に、誘導する方向に、政治経済の流れが進んできています。田辺市におきましても、その余波を受けまして、非常に厳しい状況でございまして、例えば田辺公共職業安定所の10月分の月報によりますと、有効求人倍率が048ということで、全国の07ということに比べましても、非常に低下をいたしておりまして、仕事を探すのが非常に難しい状況であります。今後、こういうことにわれわれは、行政としてなし得ることを精一杯やっていかなければならないと考えるわけでございまして、国、県の経済対策に係るいろいろの制度を活用するとか、利子補給制度、それから経営診断というようなことも導入をして、また産業振興計画の調査というような、地についた地味ではありますけれども、そういうことを実施をしながら、何としても経済の落ち込みというものを、最小限に止めるだけの努力をするのは、これはもう市の行政として当然のこととして、私どもも努力をしていかなければならないと考えているところであります。  また、公共投資の削減ということでありますけれども、二十一世紀を見据えて、累増するいわゆる国の債務の動向ということに、一定の歯止めをかけたい。これは、地方財政もそうでありますけれども、地方財政の全体の地方債の発行残高というものも、相当な額になってきております。そして、その中で田辺市も決して例外ではございませんけれども、今後、財政も厳しい運用を強いられるということは、これはもう紛れもない事実であります。公共事業も7パーセントの減ということでありますし、これをこれから十年も十一年も続けていく方針でありますし、また公共事業の建設の単価、コストについても、三年間で10パーセント削減するということでありますから、事業量で7パーセントでも実際の額としては、10パーセント以上の削減になってくるんではないかなと、こういうふうに考えるところであります。  ただ、この国の公共投資が、一律にじゃあ7パーセント、あるいは10パーセント削減されるのかどうかということになって参りますと、これは私ども地方行政を預かる者といたしましては、一律7パーセント、あるいは10パーセントというような、そういう策のない方向でなくって、いわゆるその事業を減らす中にも、当然、しかし現状の水準を維持しなければならないものもありましょうし、まだ増やしてもらわなきゃならないものもあろうと思います。しかし、またそう急がなくてもいい事業もあろうと思います。その辺のメリハリを、国のいわゆる今度の行財政改革の中で、きちっとメリハリをつけてほしい。私どもは、そのことを地方行政の立場からも、十分これからも要望して参りたい、こういうふうに考えているところであります。  田辺市にとりましても、一定の公共投資、しかも田辺市の場合は、これからいわゆる高速道路も、御坊まで一定出来上がっております。まだ、四車線化という問題がありますけれども、これから御坊から南部まで、今、工事命令が出ておりますし、私は、南部から白浜まで、昨年度、整備計画に格上げになりましたけれども、果して全体がいっぺんに工事の施工命令がどうかということについては、多少心配な面がありますけれども、この田辺のインターを含む区間の工事の施工命令というのは、そう遠くない時期に、私は出ると思っています。そういうふうにして、いわゆる公共事業、それから今年度初めてみなさん方のお力添えをいただいて、調査費がつきましたこのバイパスの工事にいたしましても、これは景気の刺激のために、それは二次的なものとして景気の刺激にはなりますけれども、それでなくって、地域の発展のために、公共事業として導入するんでありまして、その結果が地域の経済の発展につながる、そのことでありますけれども、いずれにしても、この地方の、特に和歌山県のような、これから公共投資をお願いせんなん地域につきましては、何としても一定の公共事業費というものを投入していただいて、地域の衰退していく歯止めをかけていただきたい、これからの発展というものを図っていかなければならない、こういうふうに考えているところであります。  税収入につきましても、これから田辺市の税収入というのは、大体、本年平成9年度で77億円ないし、78億円ぐらいの私は決算規模になると思っていますけれども、今後ともに、そう大幅に増えるということは、期待をすることは危険だと思っています。そして、ご存じのように、税収入が1億円増えても、それは交付税で7,500万円減るんでございますから、実質的には、2,500万円の増収にしかならないんでありますから、そのことをやはり、きちっと足元を見据えていかなければならないと思いますけれども、今後とも税収入についても、個人の市民税とか、固定資産税とか、一定の増収というものは確保していけるであろうと、こういうふうに考えております。  いずれにいたしましても、こういう財政の非常に厳しいときでございますし、特に何と言いますか、それでなくても今、医療費、保険、それから介護保険等々、「今年は国民に対して9兆円の負担増を強いられたということで、経済非常に不況になっているという大きな原因だ」と言われる方もおりますけれども、いずれにしても、国民に対する、あるいは市民に対する負担というものは、決して軽い状態ではございません。しかし、これからの高齢化社会が進んでいく中で、やはり一定の負担というものは、どうしても、いずれにしても強いられてくるのは間違いのない、これからの流れであろうと思います。どういうふうな方向に進んでいくかについては、簡単に申し上げるわけにも参りませんけれども、これからも負担が増えてくるだろう。そういうふうな状況の中で、田辺市が市民のみなさん方に大きな負担を強いていくということについては、これは一定の限界があると思っています。ですから、私どもこれからの田辺市の市政の運営というものは、まず第一に行財政改革をきちっと取り組んで、自分たちの足腰の強い、何と言いますか、田辺市の財政体質というものを回復していかなければならないということが、大きな私は行政の柱になってくると、こういうふうに考えているところであります。  それから、二番目の問題でありますけれども、私は、先の9月の定例市議会におきまして、二期目に向けての決意表明をさせていただきましたけれども、その中で、地域の活性化を図りながら、市民のみなさんが快適な環境の中で、安心して心豊かに、生きがいと誇りを持って生活をできる町をつくっていきたいというのが、これがもう地方行政に携わる者の最大の責務であると、私は考えております。二十一世紀を前にして、日本の国が少子化、高齢化という形の中で、国際化、高度化、高度情報化という大きな社会の変革の中にございますけれども、これから地方分権、そして介護保険に見ますように、地方行政の負担を担う役割というのは、ますますその責任が重くなってくる、こういうふうに考えております。  このような中で、私も生駒市長の後を引き継がしていただいて、みなさん方のご協力を賜りながら、懸案となっております事業につきましては、ほぼ順調に仕上がりを見せて参りましたし、また、まだまだ長く続く事業もございますけれども、それも順調に進めさせていただいてるということに対して、感謝をいたしているところでございますけれども、今後、第三次田辺市総合計画を柱にして、鋭意取り組んで参りたいと考えているところであります。今も申し上げましたとおり、財政事情、非常に厳しい中から、どの事業をどういうふうに選択していくか、財源をどういうふうに確保していくかということが、これからの大きな課題でありますけれども、例えば今、田辺市の大きな課題について、そして取り組んで参る主要なものについて申し上げますと、まず第一に高速道路の南伸の問題がございます。それから、国道バイパスの北伸の問題がございます。それから、文里湾の機能の整備の問題と、これに関する港湾架橋の問題も大きな問題でございますし、こういう交通網の整備ということは、これからの田辺市の発展のためにも、最大の私は課題だと思っています。  それから、既に整備を進めております銀座通り、アオイ通りの区画整理事業とか、駅前の南側の飲食店街の環境の整備といった都市基盤の整備というものも、これからの市中の商店街の発展のためには、不可欠な事業でございます。また、それに引き続きまして、9月議会でも調査費をお願いをいたしました銀座地区から、海蔵寺地区を経て駅前に参る道路整備につきましても、これから地域のみなさん方のご理解、ご協力をいただきながら、その解決に当たって参らなければなりません。既に事業を着工いたしております御所谷地区の住環境整備の問題もございますし、これはもうほぼ決定いたしましたけれども、社会保険の健康センターの誘致、建設の問題、それから県の総合教育センターの誘致、それから大きな課題としては、紀南病院の移転改築の推進とか、それからこれは私は田辺市の大きな、最も大きな一つの到達点だと思っておりますけれども、駅前周辺の総合整備の問題がございます。それから、公共下水道の問題も、今後の大きな課題であります。  そのほかにも、将来の構想としては、南方の研究所、あるいは植芝盛平翁の記念館の建設とか、またこれまでに改築、修繕等を繰り返して参っております市立図書館の建て替えも、これからの大きな課題であります。そういう施設的なものと同時に、介護保険の対応とか、着実に近づいて参っております高齢化社会への対応策につきましても、一層の真剣な取り組みというものが迫られております。今後、議員各位並びに市民のみなさんのご理解をいただきながら、来るべき高齢化社会のための中核施設として、去る6月1日にオープンをいたしました、たきの里の施設がございますけれども、こういう施設を中心にして、今後、そういう施設を本当の意味で生かしていく、いかに満足してサービスを提供できるかということが、本当にこれからの社会、いわゆる「仏作って魂入れず」ということにならないように、そこに働く職員の人材の育成、そういったことにも、頑張って参らなければならないと思っております。  そのほかにも、高齢者対策、それから障害者の対策、それから教育施設の整備等を含めまして、また生涯教育の推進ということも大きな課題であります。それから、忘れてはならないことの一つと申しますよりも、大きな今、直面する課題に、梅の生育不良の問題がございます。これにつきましては、今、県、関係市町村、各農協、それから関西電力はもちろんであります。市ももちろんでありますけれども、挙げてこの問題に取り組みを進めていかなくてはならない。最も急を要する問題であります。また、平成11年の4月から9月まで実施されますジャパンエキスポ'99南紀熊野体験博につきましては、紀南の市町村がお互いに連携を保ちながら、当地方の歴史や文化、すばらしい自然環境を広く全国に発信をして、将来の地域の発展につなげていく絶好の機会でもございますから、是非成功に導いていかなければならない、こういう課題もございます。  こういうふうに数多くの問題を抱えておりますけれども、繰り返しになりますが、市の財政というものは、一層厳しくなって参ります。今後とも、議員各位のご指導、ご協力、ご鞭撻をいただきながら、田辺市の発展のために、周辺町村との連携を一層密にして、市政の発展のために努力をして参りたい、こういうふうに考えておりますので、よろしくお願いを申し上げます。               (市長 脇中 孝君 降壇) ○議長(行森素治君)  教育長、角莊三君。              (教育長 角 莊三君 登壇) ○教育長(角 莊三君)  八山議員ご質問の主旨を踏まえながら、今後の教育のあり方の一端について、焦点的に環境問題から入ってお答えをいたします。  社会経済活動の拡大や人口の偏在、あるいは増大は、環境の持つ復元能力を越え、地球温暖化、オゾン層の破壊、酸性雨、砂漠化等々、人類の生存基盤である地球環境そのものに、取り返しのつかない影響を及ぼす恐れを生じさせています。こうした近年における地球環境問題の深刻化は、われわれに改めて地球の有限性について気付かせるとともに、大量生産、大量消費、大量廃棄型の現代文明と生活様式のあり方に、問いを投げかけています。また、大気汚染、水質汚濁など、都市・生活型公害も、依然として大きな問題であります。このような環境問題に直面して、教育は、どのような方法で、どのような力を育てるのかということが、課題となって参ります。環境問題に対して関心が高まる中、それぞれの学校や地域の特色などを生かした具体的な取り組みが進められるよう、各学校においても次の点に留意しながら、指導を進めているところであります。  まず第一に、環境問題は、地球的な広がりを持った問題であって、各教科、道徳、特別活動などの連携・協力を図り、学校全体の教育活動を通して取り組んでいくこと。第二番目は、環境や自然と人間との関わりについて理解を深め、環境や自然に対する思いやりや大切にする心を育み、よりよい環境を創造していこうとする態度を育成すること。第三番、豊かな自然の中で、あるいは地域の中で環境の大切さを実感しながら、どのようなことが問題になっており、解決に向けてどのような取り組みがなされているか。自分たちは何をしなければならないか、などといったような体験的な学習を重視することであります。  このような教育を通して、子どもたちは、科学的なものの見方や考え方を持って、物事に当たり、あるときには、過剰反応をしない冷静さや賢明さを持たなければならないことや、人類と環境とのかかわりについて、さらに環境保全型社会を形成していくことの大切さを学ぶことができます。そして、特にこれらを単に知識として知っているということではなくて、身近なところから何らかの行動をしようとする心や、実践的な態度が育成されてくることであります。しかしながら、環境問題は、極めて幅が広く、単に学校教育における取組みだけでなく、幼少年期からの学校、家庭、地域社会のそれぞれの場における様ざまな取り組みによって、一層効果が上がるものと思います。したがって、地域社会においても、様ざまな学習機会を設定するなどが大切となってくると思います。  田辺市においては、第三次総合計画第5章、豊かな心を育む教育文化の高揚において、生涯学習の推進をうたい、現代的課題に対処できるまちづくり、人づくりを基本にしています。それらの諸課題は、流動的でありますが、特に現在、地球環境に関する諸課題がクローズアップしてきています。そして、自然と科学技術、資源とエネルギー、人口と食糧といったように、それぞれの項目が孤立した課題なのではなくて、相関的に、あるいはクロスをして浮かび上がってきています。そして今、まさにホットなニュースでありますが、地球温暖化防止に関する京都会議も、そう円滑に進むわけではなくて、各国の状況や利害などが交差しているように見受けられます。それにもかかわらず、私たちは一層の学習と理解を進める中で、国民であると同時に、地球の住民だという発想が求められるものと考えられます。  そして、このような発想は、いわゆる環境問題のみにとどまらず、言うなれば、子どもたちにとって、友だちも、先生も互いに環境の一つということができますので、子供たちが学校や家庭、地域社会でのそれぞれの役割に即した体験活動を通して、あるいはボランティア精神を体得したり、連帯の大切さに触れたり、自分の生き方として学んだことを大きく将来をとらえて、広く日常生活で実践するよう促していくことにより、芽生えてくるものとして、指導を進めております。  そして、このことによって、学力をつけるとは、知識の量を増やすことだけではなく、子ども一人ひとりの内面にある感性を豊かにし、自ら個性を発見し、その良さを知り、学ぶことの喜びや自分の将来について、夢や希望が持てるようになるとともに、今後、初めて遭遇するような場面においても、自分で課題を見つけ、考え、解決していく資質や能力が育まれるものであると考えます。  以上であります。              (教育長 角 莊三君 降壇) ○議長(行森素治君)  市民部長室井修一君。              (市民部長 室井修一君 登壇) ○市民部長室井修一君)  議員さんからの地球環境の危機を控えて、市民はどのような指針を持って人生を歩むべきかというご質問にお答えしたいと思います。なお、ただいま教育長の方からも環境問題の基本的な理念って言いますか、考え方と言いますか、そういうあたりについて、一定の範囲をお答えしたわけですが、多少重複する部分もあるかと思いますが、お答えをさせていただきたいと、このように思います。  今日の環境問題は、人類の生存の基盤、わが国の社会基盤そのものにかかわる課題となっておりまして、これを克服するためには、環境基本法の理念に基づき、環境への負荷が少ない、環境保全型社会への転換を図ることが肝要となってきております。国においては、地球的規模の環境問題に対処するため、平成5年に環境基本法が制定され、平成6年に環境基本計画が策定されております。環境基本計画では、人の生産、消費パターンを変革することによって、循環を基調とする経済社会システムをつくること。また、生物多様性の減少を食い止めることなどによって、人と自然の共生を図ることが重要であるとするとともに、これらを達成するために、あらゆる主体の参加と地球規模での国際的取組みが必要であると位置付けられております。  人間の活動によってもたらされる環境への負荷を、できるだけ小さくしていくことや、人と自然との適切な関わり合いを確保することによって、人類が存続する基盤である恵み豊かな環境を保全していくことを目指しています。現在の大量生産、大量消費、大量廃棄型の経済社会システムや生活様式を変革していくには、往々にして痛みを伴うことになりますが、持続可能な社会にするために、これを乗り越えて改善することが必要になります。私たちの社会のあり方と、一人ひとりの行動にかかってくることになり、一日一日の生活そのものを変えていく、息の長い積み重ねが何よりも重要で、日々の努力が不可欠になると考えられます。  例えば、家庭でできるちょっとした工夫事例を挙げますと、冷蔵庫の開け閉めを控えること。見ていないテレビや不用な電灯は消すこと。不用品は買わないこと。過剰包装は断り、買物袋を持参し、環境にやさしい商品を買うこと。再使用できるものは、リサイクルへ回し、できるだけごみを出さないこと。車の不要なアイドリングはやめること。料理くずや食べ残しを流さないこと。みかんの皮で皿をふけば、水洗いだけで油が落ちる等々、そのほかにもちょっとした工夫をすれば、地球にやさしい生活を送ることができます。このように、一人ひとりのちょっとした行動の変革がもたらす効果は、一見小さく思われますけれども、積み重なれば社会を動かす大きな力になってくるわけで、これからも一人ひとりが生活スタイルを見直すとともに、事業のあり方を変革し、企業、消費者、行政が力を合わせて、環境保全型社会への転換を図っていく必要があります。市といたしましては、将来の世代へ、恵み豊かな自然環境を残していくために、市民のみなさんの環境保全に対する取組みの協力を得ながら、環境問題の課題解決や市民啓発に取り組んでいきたいと考えております。  以上です。              (市民部長 室井修一君 降壇) ○議長(行森素治君)  12番、八山祐三君。              (12番 八山祐三君 登壇) ○12番(八山祐三君)  通告時間が既に過ぎているようでございます。議長のお許しを得て、一言だけ提言いたしまして、終わりたいと思います。  市長並びに教育長、部長の丁寧な答弁がございました。特に、市長は、大きく言えば、いろいろ厳しいけれども、高速道路の、せめて田辺まで引っ張ってくることとか、あるいは南部の町境までバイパスを伸ばしていくこととか、何としてもやりたいということをおっしゃいました。できるだけそのようになればいいかと思いますが、大変厳しい中、次期も頑張っていただきたいと思います。  教育長の答弁並びに市民部長、そういうふうにありましたけれども、私は、このようにCO2 が削減されるということになると、もう勢い大きく言えば車のガソリンと電気代を減らすということぐらいであって、一方、だから石油がないからオリマルジョンとか、あるいは原子力とか、あるいは太陽熱のと、そういうようなことはほとんど期待できない。だからエネルギーを使わない、私も言われるけど、家新しく建てればですね、「クーラーの一つぐらいなかったら、人に笑われる」という子どもがいるわけです。しかし、クーラーがいっこもないということが自慢できるような、そういう市民を育てていくというんか、そういうことを祈念いたしまして、私の一般質問を終わりたいと思います。              (12番 八山祐三君 降壇) ○議長(行森素治君)  以上で、12番、八山祐三君の一般質問は終了いたしました。  休 憩 ○議長(行森素治君)  この場合、暫時休憩いたします。                (午後 2時06分)             ────────────────  再 開 ○議長(行森素治君)  休憩前に引き続き会議を開きます。                (午後 2時24分) ○議長(行森素治君)  続いて、15番、稲沢勝男君の登壇を許可します。
                 (15番 稲沢勝男君 登壇) ○15番(稲沢勝男君)  15番議員の稲沢でございます。通告の次期市長選挙出馬の決意を表明した脇中市長の市政推進理念とその姿勢及び二期目の重点施策等、脇中ビジョンを問うということで、質問したいと思います。先ほど八山議員からの質問で、ほとんど市長の答弁もあったかと思うのでありますけれども、脇中市長の一期総まとめの議会でもありますし、私の意見を申し述べ、市長の見解を伺いたいと思います。脇中市長は、9月市議会において、現職として一期四年間の実績の上に立たれ、力強く二期目出馬への決意を表明されました。過日11月16日には、後援会事務所開きもなされ、次期市長選挙に向かって、着々と準備を整えられておられるものと推察するところであります。きょう現在、私の知る範囲においては、脇中市長以外の立候補予定者の動きもなく、静かな日々が過ぎているように思います。このまま推移すれば、次期市長選挙は無投票又は現職脇中市長の信任投票という選挙となることが、予想されるわけでありますが、このような状況は、脇中市長の一期四年間の努力による実績が、市民に認められた結果であり、脇中市長にとっては当然のことであろうかと思います。しかし、このような状況は、反面、次期市長選挙が、市民の選挙を通じた市政への参加という市政活性化の機会が、その目的を失することともなりますので、今後の市政の活性化及び発展推進への責任が、われわれ市議会議員にとっては、より大きなものとなることを自覚し、受け止めなくてはならないのではないかと思うわけであります。  以上のような考え方に立って、脇中市長の一期目の総決算という本議会において、あえて最近の市政に関する出来事から、私の思うところを率直に申し上げ、二期目を目指す市長の市政推進理念とその市政及び重点施策等、脇中ビジョンをお伺いしたいと思います。一つは、次期市長選挙に関してでありますが、去る9月6日付、地元日刊紙の報道によりますと、一面トップで、「市長と市民M氏と政策協定がなる。市長が市政運営に不備が云々」というような記事が掲載されたわけでありますけれども、私は、また市民の一部がこの報道を見まして、こういうことは、政治的には、また後援活動の中では、当然あり得ることでありますけれども、現職市長として、市民へ日頃市長並びに市議会からも、市政への議会の報道として、日頃その協力に感謝している地元日刊紙の一面で報じられたということは、大変残念なことではなかろうかと、私は思います。  また、そのときに、知事及び地元国会議員等が同席しておられたと云々につきましては、やはり最初の感覚として、密室政治をやっておるんじゃないか、権力政治ではなかろうかというような感じがするのは、私だけではないと思うわけであります。こういうことに関しては、その事実につきましては、それぞれの立場によって主観もあり、食い違うところがあろうかと思いますけれども、いわゆる地元日刊紙による市民への報道ともなれば、今後は慎重に慎重を期していかなくてはならないのではなかろうかと思うわけであります。そういうことを知る中で、10月26日には、最近における選挙として、宮城県の知事選挙が行われまして、みなさん方もご存じのように、脱政党を掲げられ、現職の浅野史郎知事が、いわゆる公党総掛かりの対抗馬を立てられた中で、大差でもって大勝したということは、私が思うには、テレビドラマの水戸黄門と申しますか、遠山金四郎のテレビドラマを見るがごとく、爽快に感じたところであります。そういうような意味において、脇中市長は、平成6年3月議会に、自らの所信表明をなされた中で、このような出来事があるというような姿勢はとってきておられません。そういうことは、私は信じておるわけでありますけれども、こういう報道の中から、私はそういうことを感じました。  二つ目は、天神崎の丸山灯台の件でありますけれども、この件につきましても、先の議会で宮田議員から質問がありましたように、この問題については、長い期間をかけて関係者のみなさん方が協議、打合せ、努力をしてきた中で、万やむを得ないという形で一応結論が出された問題であり、当時、私も建設経済委員長をしておる中で、所管の部長から連絡を受けたものでありますが、その後、ご存じのように、地元有力県議の仲介から、いわゆる関係者の中でも初期から願っておったところの丸山灯台の保存、丸山の用地取得というところに、初期の段階に戻ったわけでありますけれども、現在のところは、まだ進行中であるというふうにお聞きをしておるわけでありますけれども、そういうふうに市民が努力に努力を重ねてきて、一応の結論が出た中に、政治が干渉し、政治が干渉するならば、即そこで解決できることが、私は政治だと思うわけでありますけれども、政治が干渉し、なおかつ行政で、一からまたやり直すというようなことになりますれば、一市民からすれば、いわゆる脇中行政は、二本立てでやっとるんではなかろうかというような疑念も湧いてくるわけであります。私は、この件がいいとか悪いとかではなくて、そういうことが、今現在、まだ結論を見てないということを思うわけであります。  また、これに関連して、最近においては、また地元県議がお世話していただいて、合気道の道場を建立するということで、私の地元の稲成の愛郷会の方へ要請がありました。  私は、そのお話を愛好会から地元として連絡を受けまして、「そういうようなことはないで」と、「そういうような動きは、私は聞いてない」というて申し上げましたら、「いや、そういうことはないんです。もう第三セクターで図面も出来上がって、市長さんともお話して、今後、取り組んでいくようになっておるんだ」と、「もう図面もできて、そして第三セクターというような形だから、市が中心になってやっていくんだろうというふうに受け取っておる」というふうに、地元の会長が申すので、私は、「一回、役所へ行って聞いてみますよ」と、「しかし、私はそういうふうに思ってないよ」と。先ほどの八山議員の答弁に、市長も言いましたけれども、長期的な中で取り組んでいくということは、私も聞いておりますけれども、早々、そないに早急に、「もう来年度からかかる」というような話は聞いてないというふうに言うたわけでありますけれども、「いやいや地元の現場を見に来られたときには、所管のどなたかわかりませんけれども、部長も来てくれたし、市長さんとのお話も進んでおるし」というようなとり方をされておると、これも事実はどうかわかりませんけれども、そういうことがいわゆるあるわけであります。そういう中から、私はこの市政推進における基本的な考え方というものを、いわゆる二期目を目指す中での脇中市長に、改めてお伺いしたいというふうに考えて、質問をさせていただいておるわけであります。  政治というものは、申し上げるまでもなく、政治力というものは、即決着するものと、まだ具体的には決まってないけれども、今後、政治的に取り組み、そして具体化していくというのが政治であって、政治が行政の中に、いわゆる初期の段階から入っていくというようなことは、私は好ましいことのようには思わないわけであります。そういう二、三の出来事から、いわゆる私は、市長がそういうふうな考え方にあられるというふうには思っておりませんし、9月議会の熊野議員さんの質問の答弁でも、平成6年の3月議会での市長の所信表明という形で、市長からもお話ありましたし、信じておるところでありますけれども、いわゆる先ほど申し上げましたように、一期総決算のこの本義会で、一度市長さんに、市長の理念をお伺いしたいというふうに思うところであります。  大きく二点目は、二期目の重点施策と脇中ビジョンを問うということでありますけれども、これは先ほど申し上げましたように、八山議員さんに丁寧にお答えでございますし、またあとで尾前議員さんからも質問があろうかと思いますので、ご答弁できるところがあれば、お話をいただいたらと思います。ただ、先ほどの市長のお話を伺っておりまして、いわゆる第三次総合計画を柱に取り組んでいかれるということでありますが、いわゆる行政的に理想を追求して、市政を進めていくということにつきましては、長時間かかるものでございまして、われわれ選挙によって選ばれる立場にある場合、一応、一期四年という区切りがあろうかと思いますし、二期目四年での市長が必ずやると、やりたいと、新たに取り組みたいというようなのが、私は重点施策でお聞きしたいというふうに思うわけでありますけれども、市長の立場に立てば、あらゆる分野、七万市民全体の市政に対する要望に応えていかなくてはならないというところから、なかなかそういう重点的にとお願い申し上げても、四点や五点に絞れるものではなかろうかと思いますけれども、政治的に考えますれば、二期目四年の重点施策というお考えで、答弁をお願いをしたいというように思うわけであります。  脇中ビジョンにつきましては、将来的な構想があればということでありますけれども、これは何度も重なって恐縮ですけれども、先ほどの八山議員の答弁で十二分に私は理解したというふうにとっておるところでございますけれども、いろいろ質問が前後して、わかりにくい質問になったかと思いますけれども、要は、二期目に向かう市長として、改めてここで、この質問の中身をお聞かせいただいたらということであります。  一回目の質問終わります。              (15番 稲沢勝男君 降壇) ○議長(行森素治君)  15番、稲沢勝男君の質問に対する当局の答弁を求めます。  市長、脇中孝君。               (市長 脇中 孝君 登壇) ○市長(脇中 孝君)  稲沢議員からご質問のありました二期目に向けての市政の推進理念、並びに重点施策についてでございますけれども、この件につきましては、先ほどの八山議員の質問に対する答弁と一部重複をして、まことに恐縮な面がございますけれども、お許しをいただいて、お答えをして参りたいと思います。四年前に多くのみなさん方のご支援をいただく中で、今は亡き生駒市長の後任として、この大役を仰せつかる際に掲げて参りました「公正、誠実」、そして「清潔」をモットーに、行政というのは、机上でつくり上げたプランを市民に押しつけるという一方的なものでなくて、市民と一緒になって様ざまな角度から検討を重ね、まとめ上げ、そして進めていくという行政への市民参加、それから、市民の自主的な協力が何よりも大切であるという考えのもとに、市民の皆さんの信頼とご理解をいただきながら、今日に至るまで市政を運営して参ったところであります。このことにつきましては、市民のみなさんに参加を、「行政に参加をしてほしい」ということは、ほぼ全体町内会での市政対話集会でも、重ねて私はお願いをして参ったところであります。そして、この考え方、姿勢は、現在も、またこれから先も変わることはございません。  また当時、出馬に際しましては、多くの政党、組織、それから団体から推薦、あるいは支持をいただいて、この職を努めさせていただくことになったのでございますけれども、しかしながら、そのことについて何ら拘束されることなく、現在まで市政を進めて参ることができましたことに感謝をいたしているところであります。先ほどもお答え申し上げましたとおり、市民の皆さんのご理解とご協力のもとに、地域の活性化を図り、快適な環境の中で安心して、心豊かに、また生きがいと誇りを持って生活のできる街をつくって参りますのが、私に与えられた使命であるということを認識をいたしております。  次に、議員ご質問の二期目に向けての重点施策についてでありますけれども、この件につきましても、先ほどもお答えいたしましたが、国、地方を通じて、財政の構造改革、それから地方分権の進展に加えて、昨今の混沌とした社会経済情勢の中で、地方自治体の財政状況も、さらに厳しくなってくることが予想されております。そうした中で、今後、解決していかなければならない重要課題は、数多く残されておりまして、現在まで継続事業として整備を進めて参っております新庄総合公園、それから芳養漁港区域の総合整備、それから扇ケ浜の総合整備についても、今後も事業の早期完成に向けて努力をしていかなければなりませんし、高速道路の南伸と国道バイパスの事業化、それとそれに接続するアクセス道路、工事用道路、こういったものについても、非常に重要なこれからの田辺市の課題でございまして、交通網を中心にした都市基盤の整備というのは、地域発展のための大きな課題でございます。  さらに、中山間地域における生産基盤、それから集落環境の整備事業の推進とか、市街地の活性化、それから保健福祉施策並びに教育施策の充実、それから産業の振興等々、数えて上げて参りますと、これはこの地方自治体が無限に続くものであるといたしますと、これは課題は、いつまでも続くものではございますけれども、当面する課題を上げて参りましても、そういうようなものがございまして、今後、緊急性、重要性等を勘案しながら鋭意取り組んで参りたいと思っておるところであります。  それから、先ほど具体的にご指摘をいただきました植芝盛平翁の記念館の問題でございますけれども、いずれにいたしましても、私は議員のみなさん方、市民のみなさん方のご理解の上に、こういう仕事は進められていくもの、こういうふうに考えていることを申し上げておきたいと思いますので、ご理解を賜りたいと思います。いずれにいたしましても、今後、しばらくは劇的な財政状況の好転ということは、望めそうにもありませんが、こうしたときこそ、足元をしっかり見極めて、将来に向けた長期的な展望に立って物事を見直す、ひとつの私は機会であろうと、こういうふうにも考えているところであります。市民のみなさんが、心豊かに、安心して暮らせることの街をつくっていきますために、一歩、一歩着実な取り組みを進めて参る所存でございますので、議員並びに市民のみなさん方には、今後とも変わらぬご理解とお力添えを賜りますようお願いを申し上げたいと思います。              (市長 脇中 孝君 降壇) ○議長(行森素治君)  15番、稲沢勝男君。              (15番 稲沢勝男君 登壇) ○15番(稲沢勝男君)  ただいま市長の答弁をいただきまして、よく理解できました。最後に、将来のビジョンについて、これは私の私見でありますけれども、かねがね思っておることをひとつ聞いていただいて、終わりたいと思います。私は、田辺市の将来においては、かつて市議会でも取り組んでこられました田辺駅高架対策によって、商業都市としての田辺市の再生を図り、そして今、白浜駅で降ろされておる観光者を田辺駅でいわゆる乗り降りさせるという方向に、人の流れを変えることが、私は大事ではなかろうかと思いますし、前にも個人的に申し上げたことがあるわけでありますけれども、私が前に勤めておった海上保安庁の職員のみなさん、いわゆる田辺市以外から来た方がたが、同じく申すのには、「白浜のお客さん、なぜ田辺へ降ろさないんだろう」というようなことを常々言われておりますし、そういうふうな取り組みも今後できないかなというふうに、私は個人的には考えておるのでありますけれども、そういうことを申し述べるとともに、市長二期目に向かうわけでありますけれども、健康に留意されて頑張っていただきたいと思います。  私は、ご存じのように、四年前に市長と違った立場にあった人間でございますけれども、微力ではありますけれども、二期目に対して、市長を支援していきたいというふうな考え方を申し述べて、私の一般質問を終わりたいと思います。              (15番 稲沢勝男君 降壇) ○議長(行森素治君)  以上で、15番、稲沢勝男君の一般質問は終了いたしました。  休 憩 ○議長(行森素治君)  この場合、暫時休憩いたします。  再開の際は、本日配付の議案書ナンバー2をご用意していただきたいと思います。                (午後 2時48分)             ────────────────  再 開 ○議長(行森素治君)  休憩前に引き続き会議を開きます。                (午後 2時57分) ◎日程第2 4定議案第17号 田辺市職員給与条例等の一部改正についてから  日程第5 4定議案第20号 平成9年度田辺市老人保健特別会計補正予算(第3号)まで一括上程 ○議長(行森素治君)  続いて、日程第2 4定議案第17号 田辺市職員給与条例等の一部改正についてから、日程第5 4定議案第20号 平成9年度田辺市老 人保健特別会計補正予算(第3号)まで、以上4件を一括上程いたします。  ただいま上程いたしました議案4件は、本日、市長から提出のあったものであります。  提出者の説明を求めます。  市長、脇中孝君。               (市長 脇中 孝君 登壇) ○市長(脇中 孝君)  ただいま上程されました議案は、条例に関するもの2件、予算に関するもの2件でございまして、その概要についてご説明申し上げます。  まず、議案第17号 田辺市職員給与条例等の一部改正については、国家公務員に準じて職員の給与を改定するとともに、議員、市長等に係る平成10年3月支給の期末手当に関し、特例措置を講ずるため改正するものであり、議案第18号 田辺市営住宅設置及び管理条例の制定については、公営住宅法の一部改正により、入居者の収入変動等に対応した家賃の決定方式及び高齢者等に対する入居収入基準の緩和措置が導入されたこと等に伴い、所要の規定の整備を図るため、現行条例を廃止し、新たに制定するものであります。  次に、議案第19号 平成9年度田辺市一般会計補正予算(第7号)及び議案第20号平成9年度田辺市老人保健特別会計補正予算(第3号)につきましては、給与改定に伴う人件費の補正をお願いするものであります。  補正額は、一般会計分4,356万7,000円、老人保健特別会計分164万3,000円であり、補正に要する財源といたしましては、繰越金等をもって充てることにいたしております。  以上、簡単にご説明を申し上げましたが、詳細につきましては、担当部長から説明をいたさせますので、ご賛同くださいますようお願いを申し上げます。               (市長 脇中 孝君 降壇) ○議長(行森素治君)  続いて、補足説明を求めます。  総務部長、楠本薫君。              (総務部長 楠本 薫君 登壇) ○総務部長(楠本 薫君)  それでは、議案書に基づきまして補足説明を行います。  まず、1ぺージからお願いいたします。  4定議案第17号 田辺市職員給与条例等の一部改正について、地方自治法第96条第1項第1号の規定により議会の議決をお願いするものでございまして、本件につきましては、本年8月の人事院勧告による国家公務員の給与改定等に準じて改正いたすものでございます。本年の人事院勧告率は1.02パーセントであります。内容といたしましては、次ぺージに参りまして、第1条の田辺市職員給与条例の一部改正におきましては、16歳から22歳までの扶養親族がある場合の加算額を、現行より1,000円引き上げて4,000円とし、扶養親族でない配偶者がある場合の一人目の子等に支給する扶養手当を現行より1,000円引き上げて6,500円とし、給料表を別表第1、第2のとおり改定するものでございます。  続きまして、5ぺージをお願いいたします。  第2条の田辺市職員期末手当及び勤勉手当支給条例の一部改正におきましては、3月における職員の期末手当の支給割合を現行より005引上げ、055月とするものです。次に、第3条の田辺市議会議員の報酬及び費用弁償等支給条例の一部改正から、第6条の田辺市水道事業管理者の給与等に関する条例の一部改正におきまして、議員及び市長等の3月における期末手当の支給割合につきましては、現行では職員の例によることとなっており、第2条による田辺市職員期末手当及び勤勉手当支給条例の一部改正により、その支給割合が05月から055月となるところでありますが、平成10年3月支給分に限り、その支給割合を現行どおり05月に据え置くための改正をお願いするものでございます。  7ぺージをお願いいたします。  4定議案第18号 田辺市営住宅設置及び管理条例の制定について、地方自治法第96条第1項第1号の規定により議会の議決をお願いするものでございます。  本件につきましては、公営住宅法の一部改正により、入居者の収入変動等に対応した家賃決定方式及び高齢者等に対する入居収入基準の緩和措置が導入されたこと等に伴い、所要の規定の整備を図るため、現行条例を廃止して、今回、新たに54条で制定するものでございます。  主な点でございますけれども、まず一つは、家賃決定方式が、入居者の収入、住宅の規模、立地条件、築年数、建てた年数ですね、などに応じたきめの細かな家賃制度となり、既存の市営住宅については、来年度から適用されることになります。二つ目は、入居者の収入に応じた家賃とする。応能・応益制度が導入されたことにより、定年退職等による収入変動にも対応できるようになって参ります。三点目は、これまでの第一種住宅、第二種住宅の区別がなくなるとともに、一定額以下の収入であれば、どの公営住宅へも入居できるようになります。特に、高齢者や障害者の入居収入基準が、自治体の裁量により緩和することができ、入居しやすくなります。四点目は、単身で入居できる者の年齢制限が、男性については60歳から50歳に引下げられます。女性につきましては、現行の50歳と変更はございません。五点目は、既に住宅に入居している方が、高齢となられたり、病気等により、日常生活に身体の機能上の制限を受ける者となった場合には、他の住宅へ住み替えを認めることができます。このように住宅を必要とする方への的確な住宅供給はもちろん、より時代に即した環境を目指した新しい公営住宅制度となるものであり、今回の条例改正は、こうした事項を盛り込んだ内容といたしております。  25ぺージをお願いいたします。  4定議案第19号 平成9年度田辺市の一般会計補正予算(第7号)は、次に定めるところによる。  第1条 歳入歳出予算の総額に、歳入歳出それぞれ4,356万7,000円を追加し、歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ271億5,468万1,000円とするもので、本件の内容につきましては、先ほどの4定議案第17号でご説明申し上げました給与改定に伴う人件費補正をお願いするものでございます。  本年度の給与改定による必要額は、約6,600万円となりますが、育児休業とか、休職等による不用額が出たことによりまして、4,356万7,000円の補正をお願いするものでございます。財源といたしましては、繰越金を充てております。  次に、62ぺージをお願いいたします。  4定議案第20号 平成9年度田辺市の老人保健特別会計補正予算(第3号)は、次に定めるところによる。  第1条 歳入歳出予算の総額に、歳入歳出それぞれ164万3,000円を追加し、歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ59億1,176万2,000円とするもので、本件も給与改定によるもので、財源は一般会計からの繰入金を充てております。  以上で、補足説明を終わらせていただきます。  よろしくご審議の上、ご賛同賜りますようにお願い申し上げます。              (総務部長 楠本 薫君 降壇) ○議長(行森素治君)  以上をもって、提出者の説明が終了いたしました。  お諮りいたします。  ただいま議題となっております議案については、既に提出されている他の議案と同様に、後日審議願うことにいたします。  これに異議ありませんか。               (「異議なし」の声あり) ○議長(行森素治君)  異議なしと認めます。  よって、さよう決しました。  この場合、お諮りいたします。  本日の会議はこの辺にとどめ延会し、明12月12日午前10時から再開いたします。  これに異議ありませんか。               (「異議なし」の声あり) ○議長(行森素治君)  異議なしと認めます。  よって、さよう決しました。
     延 会 ○議長(行森素治君)  それでは、本日はこれをもって延会いたします。  どうもご苦労さまでした。                (午後 3時08分)  地方自治法第123条第2項の規定により署名する。   平成9年12月11日                     議  長 行 森 素 治                     副議長  尾 前 陽 三                     議  員 山 口   進                     議  員 宮 田 政 敏                     議  員 松 本 定 市...