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平成 8年 3月定例会(第7号 3月18日)

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  1. 田辺市議会 1996-03-18
    平成 8年 3月定例会(第7号 3月18日)


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    平成 8年 3月定例会(第7号 3月18日)             田辺市議会3月定例会会議録             平成8年3月18日(月曜日)            ――――――――――――――――   平成8年3月18日(月)午前10時開議  第 1 一般質問  第 2 1定議案第14号 田辺市災害対策本部条例の一部改正について  第 3 1定議案第15号 田辺市職員定数条例の一部改正について  第 4 1定議案第16号 田辺市税条例の一部改正について  第 5 1定議案第17号 田辺市重度障害者等福祉年金条例の一部改正について  第 6 1定議案第18号 田辺市廃棄物処理場設置及び管理条例の一部改正について  第 7 1定議案第19号 田辺市廃棄物の処理及び清掃に関する条例の一部改正につ               いて  第 8 1定議案第20号 田辺市道路占用料徴収条例及び田辺市都市公園条例の一部               改正について  第 9 1定議案第21号 田辺市消防団員公務災害補償条例の一部改正について  第10 1定議案第22号 田辺市立小学校中学校設置及び管理条例の一部改正につ               いて  第11 1定議案第23号 住居表示を実施すべき市街地の区域及び当該区域における               住居表示の方法について
     第12 1定議案第24号 町の区域の変更について  第13 1定議案第25号 土地改良事業の実施について  第14 1定議案第26号 平成8年度田辺市一般会計予算  第15 1定議案第27号 平成8年度田辺市細尾孫市氏寄付教育事業特別会計予算  第16 1定議案第28号 平成8年度田辺市食肉処理場特別会計予算  第17 1定議案第29号 平成8年度田辺市分譲宅地造成事業特別会計予算  第18 1定議案第30号 平成8年度田辺市簡易水道事業特別会計予算  第19 1定議案第31号 平成8年度田辺市交通災害共済事業特別会計予算  第20 1定議案第32号 平成8年度田辺市同和対策住宅資金等貸付事業特別会計予               算  第21 1定議案第33号 平成8年度田辺市高齢者住宅整備資金貸付事業特別会計予               算  第22 1定議案第34号 平成8年度田辺市老人保健特別会計予算  第23 1定議案第35号 平成8年度田辺市農業集落排水事業特別会計予算  第24 1定議案第36号 平成8年度田辺市駐車場事業特別会計予算  第25 1定議案第37号 平成8年度田辺バイパス用地先行取得事業特別会計予算  第26 1定議案第38号 平成8年度田辺市公共用地先行取得事業特別会計予算  第27 1定議案第39号 平成8年度田辺市国民健康保険事業特別会計予算  第28 1定議案第40号 平成8年度田辺市水道事業会計予算            ―――――――――――――――― 〇会議に付した事件  日程第1から日程第34まで            ―――――――――――――――― 〇議員定数 22名 〇欠  員  1名            ―――――――――――――――― 〇出席議員            議席番号   氏   名               1番 田 中 康 雄 君               2番 芝 峰   進 君               3番 生 駒 浄 光 君               4番 山 本 紳 次 君               5番 初 山 丈 夫 君               6番 山 口   進 君               7番 宮 田 政 敏 君               9番 松 本 定 市 君              10番 十 河 一 正 君              11番 大 倉 勝 行 君              12番 八 山 祐 三 君              13番 森   哲 男 君              14番 青 木 伸 夫 君              15番 稲 沢 勝 男 君              16番 黒 田 庫 司 君              17番 熊 野 芳 和 君              18番 行 森 素 治 君              19番 尾 前 陽 三 君              20番 広 沢 得 次 君              21番 篠 崎 憲 司 君              22番 佐 武 克 彦 君            ―――――――――――――――― 〇欠席議員   なし           ―――――――――――――――― 〇説明のため出席したもの              職  名     氏     名             市    長   脇 中   孝 君             助    役   田 中 二 郎 君             収入役      山 崎 英 一 君             教育長      角   莊 三 君             水道事業管理者  谷 中 義 夫 君             企画部長     柴 田   修 君             広聴広報課長   津葉井   宏 君             総務部長     楠 本   薫 君             財政課長     藤 畑 富三郎 君             市民部長     辻 本   宏 君             生活環境課長   山 本   守 君             保健福祉部長   山 本 邦 弘 君             健康増進課長   川 端 清 司 君             経済部長     室 井 修 一 君             農林水産部長   田 中 秀 章 君             建設部長     桝 本 靖 男 君             消防長      弘 末   勉 君             教育総務部長   清 水 節 雄 君             理    事   八 百 耕 貮 君             生涯学習部長   砂 野 啓 三 君             理    事   日 尾 耕二郎 君            ―――――――――――――――― 〇出席事務局職員             局    長   橘     勲             次    長   寺 本 千 秋             主    任   福 井 量 規             主    査   千 品 繁 俊 開 議 ○議長(熊野芳和君)    定足数がありますので、ただいまからお手元に配付の日程により、平成8年第1回田辺市議会定例会第7日目の会議を開きます。               (午前10時05分)            ―――――――――――――――― ◎諸般の報告 ○議長(熊野芳和君)    この場合、事務局長をして諸般の報告をいたさせます。  議会事務局長、橘勲君。            (議会事務局長 橘  勲君 登壇) ○議会事務局長(橘 勲君)    命により報告申し上げます。  本日付、田総第920号をもって市長から請願事項の処理状況に係る資料の送付がありました。お手元に配付してございます。  以上であります。            (議会事務局長 橘  勲君 降壇) ○議長(熊野芳和君)    それでは日程に入ります。 ◎日程第1 一般質問
    ○議長(熊野芳和君)    日程第1 一般質問を行います。  7番、宮田政敏君の登壇を許可します。              (7番 宮田政敏君 登壇) ○7番(宮田政敏君)    一般質問のラストバッターでございます。今議会は、13人の質問者ということで、この市議会の活発さを感じるところであります。皆さま方には、いささかお疲れのことと思いますが、よろしくお願い申し上げます。通告はたくさんありますが、既にお答えしていただいてるところもありますので、提言のみにとどめるところもあります。どうぞよろしくお願いします。  一番最初の河川の浄化についてというところでございます。水の浄化ということについては、私は、私なりに長い間、勉強してきたつもりであります。しかし、この問題、非常に難しくて、まだようにわからんというのが本音のところであります。きょうは、海の水と違って川の水と言いますか、陸、内水面の水ということについて、質問をさせていただきます。私たちの先祖が、この田辺市の川のほとりに住みまして、何千年か何万年かが過ぎるわけでございますが、このほんの数十年前までは、自然の状態に近いままであったと、そういうふうに思います。いろいろな種類の生物が、それぞれの場所で共生して棲み分けておると、そういう川の状態であったのではないか。川のエビやウナギ、ハゼ、カニ、いろいろ淡水の生物という図鑑を借りてきて見てみたんですが、そこに載っているほとんどの生物が、この田辺の川に生きていたのではないか、そんな気がいたしました。私自身も小学生の頃に、冬の朝、川口に行ってズゴガニを採ってですね、がんりきでバケツいっぱいすぐ採れたもんです。ハゼやアユもすくいに行った、そういう思い出があります。小さなフナをすくって、セイゴを釣ったという思い出もあります。  しかし、現在の川はそういう状態ではなく、子どもも老人も、われわれ市民も、川から離れていったというふうな気持ちがするのであります。それはなぜかと言うと、いろんな要因があると思いますが、やっぱり川の汚れというものが原因ではないかと、原因の一つではないか、そういうふうな気がいたしますので、この汚染の原因というものを私なりに整理をいたしまして、次の七つの項目に原因として挙げてみました。その一つとして、生活雑排水ということがあります。田辺市は、生活排水を三つに分けておるわけです。一つは、農業集落排水事業の地域、そして一つは、合併処理浄化槽を推進する地域、一つは、公共下水道の計画区域というふうになっております。農業集落排水事業が非常に進んでおるということですので、今後の現状、今後の方向とか水質とか、こういうふうにきれいになりましたというところがあれば、お答え願いたいと思います。  それに、合併処理浄化槽の区域なんですけれども、ひとつ質問ではないんですけれども、提言と言いますか、ひとことだけ述べておきたいと思います。厚生省の生活衛生局小林秀資さんが、「新年を迎えて」ということで、ことし発表されてるわけなんですけれども、その中で、特定地域生活排水処理事業ということがあります。「平成6年度には、市町村自らが、各家庭合併処理浄化槽を整備する事業(特定地域生活排水処理事業)を創設し、とくに生活排水処理を緊急に進める必要がある水道水源地域、過疎地域、水質汚濁の著しい湖沼の周辺地域において、合併処理浄化槽を地域全体に面的な整備をする」ということで、これは補助金が非常に多いとも聞いております。その辺、ご研究いただきたいなということと、単独浄化槽の廃止ということですが、「厚生省では、この課題に対する基本的な方向性について、単独浄化槽に関する検討委員会を設置して検討を行い、平成7年8月に報告をいただきました。報告書においては、概ね三年後には単独処理浄化槽の新設を廃止し、さらに21世紀初頭には、既設の単独浄化槽も、すべて合併処理浄化槽などに転換することが目標として提示され、その目標達成に向けて、国、地方公共団体、関係業界など、各主体は、それぞれの役割に応じて単独処理浄化槽の廃止に向けた方策に直ちに着手し、積極的に推進すべきと提言がなされました」。そういうことですね。  それから、もう一つ、維持管理という面なんですけれども、「そのためには保守点検、清掃といった一つひとつの作業をきちんとこなしていくことが基本であることは、言うまでもありませんが、これに加え、住民にできるだけ受け入れられやすい仕組みとして、住民、市町村、関係業者などが、維持管理に係る組織づくりをし、この組織が一括して、契約の代行やその履行状況の確認を行うというシステムが、全国各地で進みつつあります」。これは兵庫県とか、長野県とか、岐阜県で、もう実施段階に入ってるということらしいんです。産業排水もすべてそうなんですけれども、浄化槽の管理ということが、つくったはええけれども、出てくる水がむちゃくちゃな水出とるというのが多く見られるのですけれども、そういう点でネットワークとか、らくらくプロジェクトとかですね、いろいろ言葉あるみたいなんですけれども、厚生省、国の方針がそういうふうに進んでおるということですので、田辺市もそれに遅れないように頑張っていただきたいなと、そういうふうにお願いをしておきます。  それから、公共下水道の計画地域についてなんですけれども、これももう提言だけにしておきますが、公共下水道の準備がなかなか進まないというのが現状だと思いますので、このままの状態でずっといくんであればということなんですけれども、田辺市がいろいろ取り入れている技術と言いますか、水処理の技術がたくさんあるわけですけれども、そのデータを私、見させていただいたら非常にええと、すごいやないかという部分があります。それを町のですね、小溝にですね、設置していったら非常にええんじゃないかなと。小溝、町まちの小溝には、生活排水が流れるわけですけれども、その小溝に今、出てる技術を適用すれば、200PPmのところが、20ぐらいには簡単になるんじゃないかというふうに、実験的にもそうなってますから、それをご検討いただきたいというふうに思います。  それから次に、農業排水ということなんですけれども、農薬使用後の器具を河川で洗っていないか。農薬使用の管理はどうか。剪定枝などを河道に放置していないか。下刈りした草は、きちんと燃やしてくださっているかどうかということです。農薬というのは、農業に必要欠くべからざるものということは、十分わかっているつもりであります。そして、農薬の残効性とかいうことについての本も一冊読んでみたんですけれども、製造段階においては、十分に配慮してやっておるということで、安全性も相当進んでおるというふうな印象を持っています。そういうことで、この地方で使われている農薬が、稲ですね、水稲が20種、梅が18種ですか、ミカンが17種類ある、という農薬があるわけですけれども、その発ガン性とか、変異原生、人体中毒症状とかいうようにいろいろ書いてるんですけれども、そういう農薬についての安全管理という部分について、どういうふうになっておるのかお聞きしたいと思います。  次に、産業排水ですが、これについては、松本議員にお答えいただきましたので、省かせていただきます。  次に、エの河川工事による汚染と、これについても松本議員が質問していただきましたのでええんですけれども、私もちょっとさせていただきたいと思います。川には多くの虫やカニ、エビが生きています。それらはそれぞれの生活の場を占めて、棲み分けているのであります。しかし、これは時どき完全に破壊されます。その原因は、大水や河川工事であります。大水の場合は、自然に再生がなされますが、工事による破壊は、時間がかかるようであります。この工事は、適正な時期に行われているのか。アユウナギの遡上や産卵の時期を考慮しているのか。また、工法において、より自然に近い工夫がなされているのか。防災の面から考えても、「分厚い土塁がいちばんよい」と聞きましたけれども、コンクリートだけで固める、そういう工事はしていないか、そのあたりもお答え願いたいと思います。  次に、放流のコイによる生物の被害と、「放流されたコイが弱小生物を食い尽くす」という声が一般的だが、専門家の意見はどうかというところです。会津川を美しくする会という会がありまして、そのみなさんの活動はすばらしいものであると思っております。アユやコイの放流清掃奉仕、桜の植樹、看板立て、私が知ってるだけでも、たくさんの事業を多くの市民の力を合わせてやり遂げておられます。まことに先駆的であり、会津川を美しく守ってこられた功績は、尊いものがあると思います。そういう認識のもとに、放流されたコイが、小さなものを食べてしまっているというのが一般的ということで、コイについていろいろ本を読んだり、いろいろ研究をしたんですけれども、まず 第一に、放流とは一体何かということを考えるのであります。山に木を植えることを「植樹」と言い、原野を耕して米や麦を植えることを農業、「耕作」と言います。川にアユやサケを放って、海にタイやエビ、ヒラメを放って、それを大きくなって捕獲することを「漁業」と言います。  いずれにしても、人間が生活のために編み出した知恵、そういうことでありますが、そこには必然的に自然を破壊しているという側面があります。自然破壊だから、すべてをやめて、縄文時代に戻って狩猟生活というふうにはなかなかならないのが現実であります。問題は、アユウナギをとって生活している漁業者がいます。そして、同じ川で生活と無関係に、ただ楽しみのためにコイを放流する、そういう人がいます。そのコイが生活の糧であるアユウナギを食べてしまうのではないか。アユの卵、稚アユ、そういうものを食べてしまうのではないか。そういうふうな疑問が、非常に問題だというふうに思うわけです。私は、稚アユが少なくなってきたので、「会津川に放流せえや」というふうに漁業者に提案したことがあります。しかし、答えは、「コイがみな食うてしまうさかいのう」という返事が返ってきます。漁業者はおとなしい。人前でなかなかものをはっきりよう言わんということがありますけれども、心の中ではそのように感じているというのが、事実であろうと思います。  コイの河川に対する汚染という命題で、一回考えてみますと、コイを初めて放ったときですね、コイは雑食性で川のゴミを食べてくれる。だから川はきれいになるのではないか。これが大体二十年ぐらい前には、一般的であったんじゃないか。川をきれいにしたいという思いのある善意市民はこぞって、ニシキゴイの放流参加して、それでもって会津川は美しくなった面もあると思います。しかし、現在は、テレビなどいろんな情報がありまして、市民の自然に対する認識という考え方自身が変わってきたように思います。本当の自然とは何かということを、本当に考えてきたわけです。「ハゼやカニやズゴやハイやチチナゴ、そういうふうな小さな会津川の生物、それを子どもの頃採って遊んだ。あんな川に戻ってほしい」、そういう市民の声がよく聞かれるのであります。専門家のご意見をお聞かせ願いたいと思うのであります。  次に、放流コイにエサをやる市民の、生ゴミによる汚染、パンくずやお菓子をコイにやるという子どもの情景は、非常にほほえましいものです。しかし、コイは何でも食べるということで、生ゴミまでドバッと川に放り込むという市民があります。その辺をやめていただきたいものだというふうに思うわけです。  それから次に、市民のゴミ不法投棄による汚染と、会津川の河口には多くのゴミが流れてくるわけです。大水だったらどっと流れてくるわけですね。そこに停滞して、それを清掃奉仕で焼いてるわけですけれども、それだけ上流には非常に多くのゴミが捨てられておるというのが現実であろうと思います。そういう点もありますので、このあたりもよろしくお願いしたいと思います。  汚染の原因は以上、七つと分けて考えたんですけれども、汚染による影響ということです。影響について、私は二つに分けて考えてみました。一つは、先ほど申しました、生きる糧を稼ぐ場所としての河川漁業者に対する影響ということですね。川、海というものは、よう「畑である」と言います。梅農家にあっては梅畑、米農家にあっては水田、商業者にとってはですね、お店、そういうふうな場所が川であり、海であるわけですが、それが汚染されたということについての影響ですね、もう一つ、市民生活に対する影響ということで、これは教育と、生涯学習ということになると思うんですけれども、教育の方でお答えいただいたらええと思うんですが、市民河川のいろんな生物と楽しむ場が確保されているかと。川エビやウナギ、ハゼ、カニなどの河川生物を子どもが釣り、捕獲をし、自然を体験するということが教育上、非常に大切と考えますが、どうでしょうかと。  子どもが、子どもに限らず市民がですね、川でコイやフナなどの魚を釣るというのは、古来から認められた市民の固有の権利であるというふうに思います。それを禁止されているということ、北海道の川などではあるわけですけれども、それはサケを放流していると。サケの管理がどうこうという、そういうところで、川で釣りをしてはいけないというふうになってるところもあります。そういうふうに、サケやアユなど職業として認められた漁業者の、生活にかかわるものを釣るということは禁止されていた。しかし、田辺市の川ではそういうことがないにもかかわらず、子どもが釣りをしていると、「こら」ということで、まるで悪いことをしているかのごとく怒られるというのが、今の現実の姿です。この辺のことを、当局のご見解をお聞かせ願いたい。  三番目に、河川の生物の変化、汚染によってどの程度変化しておるのかと。これは非常にちょっと難しいと思うんですが、お年寄りに聞けば「昔はこんなんおった」、「こんなんおった」という聞き取りができるんではないかなと思ったりするわけですが、そういう昔の会津川、芳養川の生息していた生物は、どんなものがあって、今はどんなんかいのうというのが聞きたいところであります。  四番目に、アユウナギ、ハゼ、カニなどの生物が、海と川を行き来できる魚道の確保は、十分に確保なされているかというところです。魚道の確保ということが、どの程度できているのかということなんですけど、ここにちょっと参考資料としてですね、今西錦司さんの本で、例えば、「山へ行きますと、上流にイワナがおって、下流にヤマメがおる。京都の近くで言いますと、滋賀県側に流れる谷では、それが見られますが、京都府側へ流れる谷では、イワナがいない。最上流までヤマメが分布しています。これを私は、イワナのおらないところでは、ヤマメの種社会が、イワナの種社会の占めるべき場を補っているというように考えるのです。その反対の場合もあります。例えば、ヤマメの種社会が占めている地域のど真ん中に、堰堤ができたというような場合ですね、堰堤より上流にいるヤマメというのは、みなオスなんです。オスの中でも一部分は、海へ下りますけれども、大部分のオスは上流に残っている。しかし、メスはみな海へ下りてしまうんですね。ところが堰堤が邪魔になって、せっかく産卵のために、海から帰ってきても、メスは上流へは上がれない。そこで、上流に残っていたオスは、自滅せざるを得なくなる。するとそのヤマメがいなくなって、あいた場所を遊ばしておかないで、最上流や小さな谷からイワナが下りて来て、そこを埋める。これも私に言わせれば、イワナの種社会とヤマメの種社会の相補的な面の一つの現れであるということになるのであります」。そういうふうに、ヤマメに限らずサケ、いろいろ私たちにわからない、そういう小動物は、海と川を行き来しているのであります。そういうことで、魚道の確保は十分なのかというふうに思います。  次に、渇水期に生物が生息できる深みや川道、川の道ですね、が自然の川にはあるが、その保全は十分かという点です。自然の川ですと、蛇行しまして、淵があって、瀬があって、そういうふうに川はなっておるわけです。日照りのときは、その淵に多くの生物が寄ってくるということで、均衡がとれているというふうに思うわけですけれども、そういう自然の川という部分を、工事によってめちゃめちゃに埋めてしまっているんじゃないかというふうに思いますんで、その辺の保全は大丈夫かということについてお聞きします。  次、五番目、山の広葉樹林の確保は十分か、乱開発は行われていないかということですが、これは松本議員が聞いていただきましたので、次にいきます。  次、大きな二番目のダム、池などの内水面の水の浄化に力を入れていただきたい。紀伊水道に注ぐ川の漁業に対する影響は、計り知れないものがあると。日高川、南部川、日置川などのダムの浄化を、国、県に申し入れていただきたい。ここに、奥出身の議員もおられまして、「あのダムあかんのう」という話をしたことがあるんですけれども、僕は「ぶっ壊してしまえ」と言うたら、「そんなこと言うな」ということで議論したこともあるんですが、これは淡水と川の水と海の魚との関係ということなんですけれども、私も詳しい研究はしてはないんですけれども、漁業者の意見をいろいろ聞きますとですね、彼は体験的に「先祖代々、おじいがこう言うとった」、「ひいおじいがこう言うとった」ということをよく言うわけです。「梅雨には、ちゃんと雨が降らんかったら魚来いへんで」と、「冬は寒うなかったら魚は来んねんで」と、「夏は暑うなかったらあかんし、台風のときに、やっぱり台風の雨降ってくれなあかんねん」というようなことで、「川には川のちゃんとした水が流れていなければ、魚は来やへん」というのがもう一般的なことなんです。  ダムの水ということを考えた場合に、ダムの水は停滞水と言いますかね、動かない水なんですが、それが酸素不足になると。先日、テレビダムの弊害ということについて、特集でやっておりましたけれども、大体、ダムの水の三分の二か、四分の三以上は、もう溶存酸素量が不足しておると。底になるほど酸素がいかないということですね。そういうことで、枯れ葉や枝がダムの底へたまって、それがヘドロ化してるというのが、ダムの底の部分なんです。そのヘドロの水がですね、流れ出しているというのが、ダムの下流なんですけれども、その腐った水が、川の本来の生息環境を変えてしまっておるということなんです。その汚れた水がですね、海に流れつきますとですね、「浮泥」とよう言いますけれども、泥が浮いた状態で、ずっと広がっていると。日高川の場合ですと、日の岬、昔は、日の岬の磯なんかいうのは、非常にきれいだったらしいんですけれども、今、日の岬の磯までですね、浮泥に覆われてしまって、海草が根絶やしになっておると。磯の魚が寄りつかなくなると、そういう状態なんですね。魚を取り戻すためにですね、いろいろ努力をされている組合長さんの嘆き声を聞くたびに、私は何とかしなければという思いを強くするものであります。  なぜ、汚れた泥が、今まで以上に遠く離れた磯や浜を汚してしまうのか。これは、昔読んだ内水理論という理論があるんですけれども、それをお借りして、私の考える現状分析をしてみます。内水博士によれば、本来の川は、山の腐葉土を通り抜けて、その中の土壌微生物及びその代謝物をたくさん含んで流れている。土壌微生物及びその代謝物は、重縮合的に反応する。重縮合的というのは、重たく固めるというような重縮合的ですが、早う言やあ、土にしていくということです。その汚れを土に戻してくれるのが、土壌微生物だと私は思っております。川の水の中で、この反応が起こりますから、汚れはすぐに沈殿して土になって、きれいな上澄み液が流れます。川に小便をしても、そこにおる土壌微生物がすぐに食べて、別の物質にしてくれるから、三尺も流れれば、きれいな真水になったと、そういうふうなことだと思います。  しかし、ダムをつくりますと、谷川から流れ込んだ土壌微生物及びその代謝物は、酸素不足によって死に絶えてしまいます。死んだ水が、大量に流れますから、下流には浄化力のない、単なる死に水が流れることになります。その水には、汚水が流れこんでも、浄化する力はありません。そこで川の汚れが、はるかかなた海まで流れていってしまうというのが、現状だと思うわけです。山に幾らええ木を植えましても、ダムをつくれば、それでよい水は流れないということになってしまいます。そういうことで、私、どうしたらええんやろかなということで、長い間、悩んでおったわけです。県の技術者の人にも、「何とかする方法ないんよ」と言ったら、「先生、そらあかんで、無理やで」っていうふうに言われておったんですが、最近の新しい技術と言いますか、開発されまして、あちこちで浄化の設置がなされているということで、私、資料あるんですけれども、黒浜ダム、低層水のDOの評価、DOいうのは溶存酸素量ですね。石内ダム熊本県、低層水のDOの増加、カビ臭除去。長浜ダムプランクトン除去、レイクリフターに追加、この辺ちょっとわからんのですけど、いっぱいありまして、例えば長良川、低層水のDOの増加、ミズスマシって書いてますね。何か標号があるんだと思うんです。いろいろダムがもう、あちこちのダムや川でですね、内水、停滞水を浄化する作業がなされているのが現状であります。そういうところで、こういうことは地元がどんどん要望していけば、地元の要望があるところから、順番にされていくというのが現状やと思いますので、よろしくお願い申し上げます。  三番目の県の増殖試験場の充実発展を要望するという、今まで述べましたように、こういういろんな漁業についての研究、相談、そういうものを増殖試験場でやっていただいてるわけですけれども、われわれ田辺の漁業者の生活に非常に密着したものでありますので、この充実発展をお願いしておくものであります。  四番目の、文里湾架橋の実現に向けてというところです。最近の新聞に、「文里湾架橋に調査費」ということが載っておりました。いよいよ動き出したなという実感がするわけですけれども、市長さんも何回も陳情に行かれて、国会議員の方がたや関係者の方がたの努力でなったもんと、非常に感謝するわけであります。そういう中で、文里湾架橋完成後、西部地域のところを考えた場合に、児童公園のところは、拡幅してくださっておりますけれども、それから先、ちょっとどうしようもないなという、あそこで交通渋滞安全性その他心配な部分がありますので、それを見越した上で、事業化なり、何らかのことをしていただいて、整備していただきたいなと思っております。  それから、国道バイパスと海岸通り、「海岸通り」という名前は、この前の商工会議所との話の中であったんですけれども、「浜の通りを海岸通りと呼ぼうじゃないか」ということなんですが、その海岸通りとの接続道路を会津川右岸に整備してほしいということです。これは、同じ質問を以前にさせていただいたんですけれども、今、工事が進んでおる、ふるさとの川整備事業を見ていると、どうもあそこへ道路ということではないみたいなんですね。同じ工事をするんであれば、道の整備も一緒にしていただいたらありがたいというふうに考えますので、よろしくお願いいたします。  以上、項目が多いんですが、よろしくお願いいたします。              (7番 宮田政敏君 降壇) ○議長(熊野芳和君)    7番、宮田政敏君の質問に対する当局の答弁を求めます。  市長、脇中孝君。              (市長 脇中 孝君 登壇) ○市長(脇中 孝君)    宮田議員から、四点にわたる質問をいただきました。その中で、文里湾架橋の実現に向けてということの中で、文里湾架橋の問題とそれに関連する道路の整備の問題についてご質問をいただきました。この点について、私からお答えを申し上げた後、担当の部課長からお答えを申し上げたいと思います。  まず、一点目の文里湾架橋につながる湾岸道路の整備でございますけれども、この道路につきましては、都市計画の街路外環状線でございまして、市街地を取り巻く環状道路として、また将来は文里湾架橋の構想の実現によって、上富田、白浜町方面と連絡して、市街地中心部への海側からの進入道路として、市街地中心部の活性化を図る上からも非常に重要な路線であると考えております。現在、一部未改良区間となって残され、交通安全上、問題となっておりました江川公園前の整備につきましては、地元のみなさん方のご理解も得まして、現在、改良中でございまして、この区間の改良がいたしますと、文里湾から国道42号線の間が、二車線以上の道路で連絡されることになります。文里湾架橋の構想につきましては、県にもお願いをしながら、現在まで調査検討を続けておりまして、平成8年度においても、調査費を計上していただけるものと考えておりますけれども、市の方におきましても、平成8年度の予算も予備設計のための航空写真測量図作成費をお願いしているところで、今後とも議員各位、そして国会、県議会議員並びに市民のみなさん方のご協力を得ながら、早期実現に向けて努力を続けて参りたいと考えております。  それから、外環状線からの交通量に対しまして、江川交差点から国道42号に至る間につきましては、現在の交差点からの整備済みの都市計画の街路事業、元町新庄線で対応して参りたいと考えておりまして、またもう一つ都市計画街路の目良線を整備中でございますので、これらの道路網で今後とも、今、ご質問になった方面の交通に対しては対応して参りたいと考えております。  二点目の会津川右岸道路の整備についてでございますけれども、幅員が狭いために、対向が困難でございまして、ご不便をおかけしているところでございますけれども、この区間につきましては、現在、県において会津川の河川改修計画が進められておりまして、実施計画が定められ、現在、一部工事が実施されている切戸橋から高雄大橋の間につきましては、堤防の天端は、管理用道路としての機能を確保するとともに、散策道等市民の憩いの場としての機能を備えて整備中でございまして、今後、残る区間につきましては、河川改修と併せて道路整備をできないか、県当局とも十分交渉を詰めてですね、ご要望の実現に努力して参りたいと考えておりますので、よろしくお願いします。              (市長 脇中 孝君 降壇) ○議長(熊野芳和君)    農林水産部長、田中秀章君。            (農林水産部長 田中秀章君 登壇) ○農林水産部長(田中秀章君)    宮田議員より、生活排水の農集の状況、それから農業排水、コイの生物被害、河川の汚染による漁業に対する影響、ダム、池などの内水面の水の浄化、県増殖試験場の充実について六点、ご質問いただいてます。順次お答えしたいと思います。  まず、一点目の生活排水のうち農業集落排水事業についてですが、農業集落排水事業については、議員もご存じのように、河川をはじめ海や水路などの公共水域の水質浄化と汚濁防止を目的として、昭和63年度に農業集落排水事業計画を策定しまして、この計画に基づき、市内の農業振興地域内を13処理区に設定し、2,845戸、1万1,623人を整備対象として、順次事業に取り組み、農業用排水の水質保全や農村地域の環境保全、さらには生活の近代化を図っております。この結果、平成4年度に供用開始しました平野地区をはじめ、現在、七地区において一部供用もしくは事業に着手しているところです。これら処理場における放流時の水質は、例えば平野地区では、BODが1.4とSSが10ということからもわかりますように、家庭排水はきれいに浄化されて、河川へと流されております。  現在までの整備、利用状況ですが、芳養川流域では、計画処理区が四か所で、計画人口2,870人で、完成処理場が二か所、82戸の354人が利用しています。また、右会津川流域であります、秋津谷地域では、計画処理区が三か所、計画人口が3,168人で、二処理場が完成し、151戸、603人が利用しております。左会津川流域であります、三栖谷地域につきましては、計画処理区は五か所、計画人口は4,976人となっており、完成処理場は一か所で、51戸、327人が利用している状況となっています。このように、現在のところ処理人口もまだ農集排全体計画の約11パーセントに過ぎません。また、処理場から放流される水の量にしても、一日約300トンと、河川の大きな流れの中では、ごくわずかな部分を占めるにとどまっています。しかし、今後、事業中もしくは計画中の処理施設、管路施設が完成しますと、その効果が発揮され、少なからず河川の浄化に影響を与えるものと信じております。同時に、この事業を推進する過程を通して、市民の皆さま方に今一度、環境について、水について考え、話し合いを持っていただく契機になればと考えております。今後とも、集落排水事業計画に基づき、事業中の地区については早期完成を、計画中の地区については、逐次事業採択を受けるよう国に働きかけ、芳養川、会津川をはじめとする河川や海の浄化に努めて参る所存でございます。  次に、農業排水の農薬の管理と梅の剪定枝についてでありますが、まず農薬使用については、農薬の使用に伴う農産物残留農薬対策及び水産動物の被害防止対策については、農薬取締法に基づき、農薬安全使用基準が定められ、農作物ごとに農薬使用の時期及びその方法、その他の事項について農薬を使用する者が遵守すべき基準が定められ、県、市町村、農協など、関係団体協力し、その指導徹底が図られてきたところであります。また、とくに毒性の強い水質汚濁性農薬については、使用しないことが原則とされております。県の許可が必要で、現状ではほとんど使用されておりません。さらに、県においては、農薬指導取締実施要領が定められており、農薬の使用に当たっては、人畜、魚介類、ほか作物等に対する被害防止、農産物への農薬残留及び環境汚染の防止等、その安全使用について、一般に周知させることを目的としております。  具体的には、散布された農薬により、水道、河川、池等を汚染しないよう、また近隣住民、水産動物等にも被害を及ぼさないように、風のない日を選ぶなど十分注意をして実施することとされております。また、農薬の使用後は、残った消毒液や防除器具等を洗浄し、洗浄した水は、畑の中で処分し、河川、水路等に捨てることのないよう指導しているところであります。水田で農薬を使用した場合は、数日間、用水の流出を止めるなど、魚介類等に危害を及ぼさないよう十分注意をすることとしております。これらのことについて徹底を図るため、毎年、県、農協、市町村等が協力して、農薬危害防止運動を展開し、農家に対して、事故防止のため講習会の開催やポスター、チラシの配布、広報車の巡回、無線放送での呼びかけなどの啓発活動に取り組んでおります。今後とも関係機関、団体とともに、こうした活動に取り組み、環境汚染の防止に努めて参りたいと考えております。  次に、梅などの剪定枝についてでありますが、以前、これらが大雨で海に流れ、漁業者の方の網にかかり、網が破損をしたという報告がありまして、今後、こうしたことのないよう、町内会、農協とも連携し、農家に対して剪定枝などについては、畑の中で焼却処分し、河川などに放置することのないよう指導をしております。さらに徹底できるよう努めて参りたいと考えております。  次に、放流コイによる生物被害についての専門家の意見はとの質問でありますが、会津川に放流されているコイが、弱小生物を食べ尽くすという一般的な意見について、県の試験研究機関に問い合わせしたところ、「コイは雑食性であり、非常に食欲も旺盛でありますが、一般論的にアユなど生態系に極端な悪い影響を及ぼしているということは、言えないであろう」ということです。しかしながら、渇水期などにおいては、生態密度が高くなり、食するエサが少なくなれば、会津川において大型生物であるコイが、他の弱小生物を食べる可能性は、ないとは言えないという見解であります。  次に、稚アユ、シラスウナギ等の漁業に、会津川、芳養川など河川の環境変化が大きな影響を与えていないかのご質問ですが、稚アユ及びシラスウナギの漁獲状況でありますが、海産稚アユにつきましては、毎年の漁獲高には大きな変化があり、不漁期における確たる原因は、わからないというのが本当のところでございますが、幾つか予測されるのは、河川における産卵時期に、降雨量が少ない場合、河川の生物密度が高くなり、他魚に食されたり、海まで下れなかったりすることが考えられます。また、海况の変化、海水温の変化等により、漁獲が少なくなることも考えられます。さらに稚アユは、県下全体における総量規制をしており、他地域において総量が達成されれば、漁業停止となり、それ以上稚アユがいても漁獲できないということもあります。シラスウナギにつきましては、最近10年の間では、平成2年をピークに減少傾向にありますが、確かな原因がわかっておりません。稚アユ、シラスウナギにとりましては、川は非常に大切な生活環境であります。とくに清水を好むアユにとりまして、河川の濁りは大きな問題であり、とくにアユの飼料としての苔の繁殖が、濁りによる日光の不足により低下すると、アユの生育には大きな障害になるということであります。川における環境、海における環境それぞれに多くの要素が複合的にからみ合っており、稚アユ、シラスウナギの漁獲高と川の汚染との因果関係につきましては、今後、研究を重ねて参りたいと考えております。  次に、内水面の水の浄化についてでございますが、ダム、ため池等の停滞水につきましては、議員お話のように、湖底に堆積する落ち葉や枯れ枝がヘドロ化し、水質悪化につながり、放流先である河川、海への汚濁を招く一因であると認識しております。また、全国的には、内水面の汚染を含めた、環境に対する関心が高まっていることから、国においても、このような地域の要望に応えるべく、農林水産省では、農村地域環境整備事業において、親水公園をはじめとする水辺空間の創出、水質浄化に必要な整備を総合的に実施することのできる事業に、力が入れられてきております。また、岩口池につきましては、岩口池は、その周辺に広がるひき岩群と合わせて県立自然公園に指定されており、その自然景観もさることながら、地元の皆さまをはじめとした方がたのたゆまぬ努力により、今や名実ともに桜の名所として知られ、田辺市を代表する観光名所として、また市民の憩いの場として、四季を問わず多くの人びとで賑わうところとなっております。幸いにも、岩口池は農業用水に適せないほど汚染は進んでいませんが、この池は灌がい用のため池だけでなく、地元のご理解とご協力によりまして、観光あるいは自然観察の場としても、なくてはならない貴重な存在となっており、大切に守り育てていかなければならないと考えているところであります。今後とも、ため池等の水質維持については、細心の注意を払い、浄化が必要な場合については、議員ご提言の手法も含めて、国、県と相談し、水質浄化事業の導入等を検討して参りたいと考えております。また、ダムの問題につきましても、管理責任者であります、県をはじめとした関係機関と連携し、要望して参りたいと考えております。  六点目の増殖試験場のご質問ですか、県増殖試験場については、周辺漁業者とのかかわりは深いものがありまして、田辺漁協におきましては、イサキ、マダイ、ヒラメ、クマエビの放流、ヒラメの養殖等、それから湊浦漁協におきましては、ヒロメの養殖、イセエビの投石事業など中間育成の指導、養殖技術指導習得、魚病対策、投石の適地選定と、増殖試験場にご指導をいただいて参りました。とくに、200カイリ水域の設定を伴う、国際海洋法条約批准により、今まで以上に、資源管理型漁業の推進が必要となってくることが予想され、増殖試験場の果たす役割は大きくなるであろうと思いますことから、増殖試験場の充実、発展を期待しているところでありますが、現施設は狭くて、非常に老朽化しており、その整備が急がれているところであります。市といたしましても、漁業関係者の声を十分尊重しながら、県当局に要望して参りたいと考えております。  以上でございます。            (農林水産部長 田中秀章君 降壇) ○議長(熊野芳和君)    市民部長、辻本宏君。             (市民部長 辻本 宏君 登壇) ○市民部長(辻本 宏君)    宮田議員の河川の浄化についてという中で、河川の汚染の原因に生活排水、それから市民のゴミの不法投棄による汚染、前後しました、放流コイのエサによる汚染と、このことについてご答弁を申し上げます。それから、二つ目の河川の汚染による影響の中の、河川の生物の変化はどうかということについても、私の方からご答弁させていただきます。  平成7年度の環境調査結果における、田辺市内の主要河川の水質結果につきましては、ここ数年、横ばい状態にありまして、環境基準は、ほぼ満たしています。また、田辺湾の海域調査によりますと、過去の測定範囲内で推移していますが、ほとんどの地点でチッソ、リンが増加傾向にあり、富栄養度についても増加傾向でございます。これは、食生活が豊かになり、使用する物質も増え、環境基準をはるかにオーバーした汚染物を、各家庭から放流されているものと考えられます。田辺市における生活排水の処理人口は、全市人口の9.1パーセントであり、「海や川の公共用水域に流入する汚濁負荷量の70パーセントは、生活排水によるもの」と、こう言われてます。現実がそういうことでございます。このような状況を踏まえ、会津川、芳養川の今後についてはどうかということでございますけれども、水質の汚濁軽減につなげるためには、どうしてもやっぱり公共下水道をはじめ、生活排水処理施設、農集、漁集であると思います。これらの整備が今後の重要な課題と考えているところでございます。  しかしながら、これらの整備には多大の時間が必要でありまして、施設整備を推進していくためにも、合併処理浄化槽の設置促進が大きな役割が占めると思います。市長の大綱説明で説明しましたように、排水の汚濁負荷の高い飲食店等に対する合併処理浄化槽の設置費の補助を、8年度から新規に行って参りたいと考えておるところでございます。それから、放流コイのエサによる汚染、それから市民のゴミ不法投棄による汚染ということがお話ございました。コイのエサとして残飯を与えている行為につきましては、これは直接、河川に生ゴミを投棄する行為でございますので、また河川へのゴミ不法投棄についても、河川ひいては田辺湾の水質汚濁につながるものであります。河川管理者である県におきましては、立て看板で啓発してるところであります。また、田辺市内18団体の河川愛護会により、河川の草刈り、清掃美化等を実施していただいてるところでもあって、不法投棄は少ないものと踏まえているところでありますが、今後も水質の汚濁につながる行為につきましては、県とも十分協議しながら啓発に努めて参りたいと思います。  それから、河川の生物の変化はどうかということについてお答えします。議員ご承知のとおり、河川には、どこにでも同じ生物がすんでいるのではなく、上流、中流、下流によって棲む生物の種類が違って参ります。例えば、アマゴは上流に棲み、アユは中流の広い川に棲み、フナは少し汚れた下流に棲んでいます。同じ川であっても、川底の状態、それから水温、流速、水中の酸素の量、水の汚れ具合、食物などの環境が異なってくるからでございます。魚類だけでなく、他の生物も同じで、上流の好むもの、中流を好むもの、下流を好むものがあり、「お互いにいろいろな関係を持ちながら生活している」と言われています。このようなことから、川の中に棲む生物を調査することによって、水のきれいさを知ることができます。会津川に棲む生物については、過去三回の調査を実施しています。古くはと言うか、今から二十二年前になると思うんですけれども、昭和48年、それからその後の昭和59年、それから平成4年の三回ですが、この調査の結果、左右の会津川が合流する地点から下流については、昭和48年の調査では、昔と比べると下流部から河口にかけての汚れは進んでいて、それ以前昭和40年頃にいたハゼなどの魚も、ほとんど見られなくなってしまいました。それでも昭和48年頃までは、春先にシロウオが上って来ていたように思いますが、これ以後は見られなくなってる状態が続いております。会津川は、小さな川であるので、いったん汚れ始めると元に戻ることがなく、年々生物が棲みにくい環境になっているのが現状であります。  水生生物の調査から見ると、昭和48年には、トビゲラやカゲロウなど、水のきれいな場所に棲むものがかなり多くいましたが、現在では種類が非常に少なくなり、イトミミズ、それからユスリカなど汚れに強いものが多くなってきております。下流部は、二十年ほどの間に急に汚れが進み、川底は砂利や砂、泥が積もり、昔の川の様相とは全く違ってきているところです。水のきれいな場所には、大変たくさんの種類の生物が棲みます。汚いところには、生物が少なくなることから、水質の浄化を図ることが、生物の復活につながるものと考えます。この調査につきましては、平成8年にも水生生物の活性の低い時期を選定して、採取し、分析を予定していまして、今後も生物から見た川の自然の調査を継続して参ります。河川の水質汚濁につきましては、先ほど申し上げましたとおり、生活排水がウエイトを占めることから、市民の皆さま方の水質浄化実践活動にご協力をいただきながら、合併処理浄化槽の普及を促進して、生活排水処理施設の整備促進を図り、河川の水質保全に努めて参りたいと考えております。  それから、ご提言いただきました特定地域生活排水処理事業、われわれも研究はしておりますけれども、今後の課題としたいと思います。また、保守点検とか清掃等、維持管理に係ることについては、浄化槽協会との兼ね合いとか、清掃業者との兼ね合いとかいろいろございますので、慎重に検討し、これも今後の課題としたいと思います。単独浄化槽につきましては、近いうちにやっぱり廃止の方向というのが出てくるのではなかろうかと、こう思います。  以上です。             (市民部長 辻本 宏君 降壇) ○議長(熊野芳和君)    建設部長、桝本靖男君。             (建設部長 桝本靖男君 登壇) ○建設部長(桝本靖男君)    私から、河川の工事による汚染、それから魚道は確保されているか、この二点についてお答えいたします。  河川工事を進める上には、梅雨また台風時期、それからアユウナギ等の漁業期を避けて、最も降雨量が少なくて、水量の少ない渇水期に工事するのがいちばんよいのですが、事業量、それから工事内容、工期等の規模によりまして、漁業の時期へと入り込み、漁業関係者の方がたにはご迷惑をかけているところでございます。しかしながら、市といたしまして、昭和49年7月7日の七夕水害等によりまして、甚大な被害を被りまして、その災害復旧、それから今後の河川の安全性を高めるための河川改修を、県当局に強く要望して参りました経過から、現在、市域の二級河川についての改修が、各所で行われているわけでございます。こうした状況の中で、細心の注意を払いながら工事を進めているわけでございますが、先ほども申し上げましたが、河川工事を進める上には、いろいろの条件が重なって参ります。そういうことでございますので、その点のご理解をいただきたいと思います。  それから、自然保護対策につきましてでございますが、川には数多くの動植物が生息しております。この動植物保護するために河川改修するには、水また魚、植物等の自然環境に馴染むような護岸、これにつきましては、強固な構造でありました従来タイプとは異なりまして、自然石又は木材などの自然の素材を生かした構造で、洪水時には魚が避難できるようなすき間や、それから産卵場所の確保とともに水質浄化を促す木工沈床、こう枠組んで沈めて、石をその間に入れて、木工沈床、それから籠、蛇籠等の伝統工法で動植物を守る護岸の計画をしていただいておるところでございます。  それから、二点目の魚道は確保してるかということでございますが、魚道につきましては、頭首工、それから落差のある構造物があれば、魚の遡上がしにくいので、それをしやすいようなゆるい勾配の斜路、それから魚道を設けまして、魚が自由に回遊できるように配慮しております。渇水期につきましても、淵、それから澱み、落ち込み、瀬など、できるだけ川にできるような河川改修をやっているところでございます。今後につきましては、河川改修後の生態系保全を計画しているという県のことでございますので、この点、何とぞご理解をいただきたいと、かように思います。  以上です。             (建設部長 桝本靖男君 降壇) ○議長(熊野芳和君)    学校教育課長、嵯峨勇君。            (学校教育課長 嵯峨 勇君 登壇) ○学校教育課長(嵯峨 勇君)    議員ご質問の市民生活と河川生物と親しむ場が確保されているか。また、自然体験は教育にとって大切であると考えるがどうか。こういうことについてでございます。ふるさとの自然に親しんだりする経験は、だれもが大切であると思いますし、大変懐かしく思う心の安らぎの場の一つであろうと、こういうふうに思います。また、子どもたちの川や海、山で遊ぶことは、季節感を感じたり、あるいは小動物や植物の生態に直接触れたりすることは、命の尊さを考える機会として、子どもたちの成長過程において非常に大切な体験の場であるというふうに考えてございます。しかし、今日、生活環境や遊びの変化に伴い、子どもたちが自然や集団の中で様ざまな体験をする機会が減っております。基礎体験の不足ということにつきましては、教育の実際の場で補うことが必要となってきていることも現実でございます。  また、子どもたちが、休日などに魚釣りを楽しんだり、川遊びを通して、そこに生きる弱小生物に触れることなど、そういった活動は、学校学習の発展として、また生活体験として、教育の面から大変大事なことであると考えてございます。市民のみなさんがいろいろと工夫されて、自然に親しむ活動を設定していただいてございます。例えば、公民館や子どもクラブ育成協議会、児童館等が主催して、親子ハイキングやウォーキング、野外レクリエーション、子ども投げ釣り大会等、あるいは地域の子どもクラブにおいては、夏休みの一日キャンプ、親子の触れ合いを深めたり、川遊びを通して自然に親しむ機会を設けていただいていることが多いわけであります。また、長野地区や伏莵野地区においては、地域の方がたの熱意によって、自然観察園がつくられ、そこでホタルの生態の観察や鑑賞会が開催されておりますし、そのほかにもみどりの少年団による緑化運動、ボーイスカウトによる野外活動、天神崎自然観察教室、動鳴気渓への親子ハイキング等が行われてございます。さらに、会津川の水に親しむことをねらって公園が整備されるなど、いろいろな場で自然とかかわる活動の場を設けていただいてございます。このことについては、私どもが願っている、生活体験を豊かにすることということから、大変ありがたいことだと、こういうふうに考えてございますし、今後もそういった場と機会を一つでも多く設けていただければ、大変教育上は大事なことであると、こういうふうに考えてございます。            (学校教育課長 嵯峨 勇君 登壇) ○議長(熊野芳和君)    7番、宮田政敏君。              (7番 宮田政敏君 登壇) ○7番(宮田政敏君)    非常に丁寧なご答弁を各所でいただきまして、まことにありがとうございます。生活排水については、70パーセントだということで、川の汚れをきれいにするためには、生活排水かなという気がいたしました。産業排水、僕は生活排水よりも産業排水が問題ではないかなというふうな気がしておったわけですけれども、生活排水が70パーセントということで、市民に対する啓発が大切なんだなと思います。産業排水の部分で、松本議員がやっていただきまして、それで私はやめとこうということでありましたので、言わなかったんですけど、ちょっと一つだけ気になる点がありますので、申し上げておきたいんですが、企業団地という田辺市が開発しているあちこちあるわけですけれども、企業団地企業の排水基準が120PPmとかですね、60PPmとか、そういう50トン以上特定施設というようなことがありまして、法的に厳密に考えれば、市民部長の答弁にもありましたけれども、田辺市の単独の条例ではなかなかできないと。県の排水基準という、県の担当ということなんですけれども、120PPmとか60PPmで、企業がそれを出してもよいということが、どうも私はおかしいなと思うわけです。  120PPmということは、どんな数字かということをですね、考えてみますと、ここに背戸川の篠崎議員が質問していただきましたヘドロの川と、「臭い、臭い」と言う川の水なんですけれども、ここに検査の結果があります。5月24日と6月7日と7月19日、去年ですね。BODだけを申し上げますと、上屋敷排水口、下の部分ですね、そこが5月24日49PPm、背戸川切戸橋30PPm、会津川は0.8PPm、ものすごいきれいですね。ゲート下流、背戸川なんですが、24PPm、第一ポンプ場背戸川21PPm。6月7日、背戸川切戸橋150PPm、秋津口190PPm、第一ポンプ場29PPm、ゲート下流66PPm、会津川0.9PPm。7月19日、上屋敷排水口61PPm、背戸川切戸橋40PPm、会津川1.3PPm、ゲート下流50PPm、第一ポンプ場24PPm、こういうふうにですね、あの背戸川の汚いというとこをですね、それが60とか50とか40とか、そういうふうな数字がヘドロの川なんです。  企業団地をつくりまして、その企業に対する規制というのが120PPmということであればですね、これはどういうことかと言いますと、背戸川のあのいちばん下流のあたりの、三倍もの四倍もの汚れたものを幾ら出しても構いませんよというのが、企業産業排水の現実ではないかなというふうに思うわけです。そういうところで、企業団地を田辺市が開発した場合に、こんだけの規制しかできないと。これは県の基準であるから、県の職員の後ろを市がついていくだけやというのが、現実の姿なんですね。そういうことではですね、松本議員、「山に木を植え」というふうなことをですね、おっしゃってましたけれども、企業団地というのは山が多いわけですね、自然の林を伐採して平にして企業団地をつくっていったわけです。経済活性化のためには、非常に大切なこととして認識はしておるのですが、水ということに関しては、やっぱりちょっと問題あるんじゃないかなというふうに思うわけです。  企業団地の原則的な考え方とすれば、企業に20PPmぐらいなことはしていただいて、あとやっぱりそこから出てくる排水は、一括して一か所にまとめて何とかするというふうに、ある程度市がその企業団地団地なりの規制というものがなければ、ちょっと幾らみなさんが川の水をきれいにしていこうと努力されてるエネルギーから、意欲を奪ってしまうんではないかなというふうに思いますので、このあたりはご検討いただきたいなというふうに思います。  それから、河川の工事ということで、建設部長、いろいろご答弁いただいたんですが、現実に、非常に虫、魚が大水のときに避難できるところとか、いろいろ考えてくださっておるわけですけれども、アユの産卵のときとかですね、漁業にとって問題があるときの部分については、やっぱり組合に相談に行っていただくという基本姿勢が、やっぱり大事なんじゃないかなというふうに思います。その辺のところも、今後ともよろしくお願いします。  それから、コイによる生物被害というとこなんですけれども、渇水期においては影響がないとは言えないというのが、ご答弁だったと思うんですが、この生態系という中で、今の現在の会津川を、私、素人なりに考えてみて判断してるんですけれども、その判断というのは、生物には棲み分け理論というのがありまして、生態系の本を今、ここで読み上げたら幾らでもあるんですけれども、勉強してちょっと私には手に負えないなという結論で、今回は採用するのをやめたんですけれども、素人判断ということでやりますとですね、先ほどご答弁の中にもありましたけれども、生物というのは棲み分けておると。深みにはコイとかですね、フナがおって、瀬の速いところにはアユがおってと。上流にはヤマメやアメノウオがおってというふうに、魚においてもそうなれば、先ほど出てきましたように、カゲロウにおいても同じ種の中でも棲み分けをやっておると。急流におるカゲロウ、中流におるカゲロウ、緩流、ゆるやかなところにおるカゲロウいうふうに虫でも、魚でもすべてそういうふうに棲み分けて、それぞれの適性に応じた場所を占めて生活しておるというのが、これいわゆる一般的な見方ではない。現状認識においての自然の見方やと思うわけですけれども。そういう自然の棲み分けの中へ、コイを上流にも下流にも中流にも放り込みまくっとるというのが、現状であろうと思うわけです。  そのコイは、どういうふうに虫を食べる、いろいろ今、渇水期においては食べないとは言えないということなんですけれども、普通の生態系で淵にコイが、フナがおるというのはですね、会津川全体を見ても、アユが1万匹おればコイが1匹おるというぐらいのもんが、数字はちょっとわかりませんけれども、普通の生態系であろうと思うわけです。ところが、人工的な放流と言いますのは、アユが1万匹おるところに1万匹放り込むというのは、渇水期のですね、食物がない状態の、常に渇水期であるというような状態が、普通の自然の今の現状の会津川であるというふうに、こう思っております。そういう意味で、コイをやっぱり何とかしなければならないと。市民合意というものが必要だと思うんですけれども、市民の皆さま方の合意に基づいて、何らかの方向性が必要であろうというふうに思いますので、その辺のとこよろしくお願い申し上げます。  教育委員会の方から釣りということについて、釣りは大事なことであるというふうな押さえをしていただきました。釣りが大事な教育上、大切なことであるという認識をやっぱり一般の市民に徹底をしていただいて、会津川で釣りをしてもいいよと、それが教育上大事なんですよということを、一般認識の中に入れていただきたいなと。現状の釣っとったら怒られるという状況だけは、打破していかないけないというふうに思います。  それから、山に木を植えるということで、松本議員、質問していただいたんですけれども、非常にありがたいわけですが、ここにちょっと抜き出してきたんですが、自然と山というところなんですけれども、今西錦司さんの講演の中ですが、「岐阜県の県政百周年の記念事業を何かやろうというので、私も呼ばれて県から相談を受けたのでございます。そのとき、私は、この機会にふもとから山頂まで全部ひっくるめた一つの山を、県でお買いなさい。しかし、同じ買うのなら、低い山ではおもしろくないから、1,500メートルとか2,000メートルぐらいの山を選んでほしい。そして、それを百年間は一切開発を許さず、そのままにしておく。そして、百年たって県政二百年が来たときに、そのときの情勢に応じて処分するなり、何なり決めたらちょうどよろしいから、とにかく百年間は入らずの山にしておくという条件が大切なんです」ということです。それから、いろいろあるんですけれども、「開発とともに失われてゆく自然もあるが、一方では別途に自然をつくり出しつつ、そこに自然と人間との相互適応のバランスを持ち続けていきたいというのが、私の現在、いちばん切実に願っているところでございます」。今西先生は、九州に一か所、四国に一か所、近畿に一か所、そういう入らずの山をつくって、自然を人間が破壊している状況の中で、一つの自然をつくり出す作業をしていく、それが相関的なバランスである。自然と人間との生き方ではないかということをおっしゃってるのかと思うわけです。  それで、今西先生の文の中でもう一つですね、ダムのことなんですけれども、ダムはだめだということなんですが、長良川河口堰問題、これについておっしゃってますので、ちょっと読ませていただきます。「例の長良川河口堰問題ですね、これは私が、岐阜大学の学長をしていた頃からの問題でありまして、建設省は「どうしてもやりたい」と言っているけれども、地元の人たちは、今でも反対なのです。で、私もこれには絶対反対なのです。建設省のお話を聞くと、なるほど河口堰ができたら、こういういいこともあるし、ああいういいこともあるらしい。しかし、幾らいいことがあっても、長良川一本ぐらいは今のままで残しておきたいというのが、私の考えなんです。あそこはご承知のように、東から木曽川長良川揖斐川というのか、三つの大きな川が河口を接して伊勢湾に流れ込んでいるところですが、この三つの川の中で、木曽川揖斐川は、既に大きな堰堤が幾つもできて、ダムの数珠つなぎであるにもかかわらず、一つ長良川だけが、下流から上流までの間、一つの堰堤も、一つのダムもないのである。もちろん長良川と言えども、今日の長良川には堤防もできているし、決して原始のままの川ではない。けれども、堰堤もダムもないという点では、長良川は、わが国の残り少ない自然河川を代表するものでなければならない。だから私の反対は、地元の人たちの言う反対とは、大分違うんです。それは、価値観におけるバランスの問題であります。自然の保全と言ってもいろいろあって、鳥や虫を守ることも大切でないとは言わないし、また文化財を守ることも大切でないとは言わない。しかし、それらにも増して自然山岳や自然河川を守ることは大切ではなかろうか」ということを書いておられます。  こういうことを読んでみますと、われわれの会津川というのは、堰堤はありますけれどもダムがなく、自然の状態で保たれております。近所では富田川が自然の状態の川であると、より自然に近い川であると。富田川だけじゃないかなと思うんですが、富田川へ子どもたちを連れていきますと、非常に喜ぶわけですね。それは、いろんな潜って、水中メガネで潜ると、本当に魚が豊富なんですね、いろんな魚がおりまして、そういうふうに海と山と川がですね、一体となっている川にこそ、本当にいろんな生物が生きておると、そういうものを残さなければならない。そういうことを今西錦司さんという、この先生は、進化論、生態学については、ダーウィンと匹敵するような今西理論を構築された方なんですけれども、それを持ち出して、今後進めようと勉強してみたんですけれども、私の能力ではちょっと無理やなということで、当たり障りのない部分だけ引用させていただきました。そういう河川をこれから、自然を大切にしていきたいという願いを込めて、きょうは申し上げましたので、長時間おつきあいいただきまして、まことにありがとうございました。よろしくお願い申し上げます。              (7番 宮田政敏君 降壇) ○議長(熊野芳和君)    以上で、7番、宮田政敏君の一般質問は終了いたしました。  以上で、一般質問は終結いたします。 休 憩 ○議長(熊野芳和君)    この場合、約10分ほど休憩いたします。  なお、再開の際は、議案書、予算書をひとつ用意してほしいと思います。               (午前11時40分)            ―――――――――――――――― 再 開 ○議長(熊野芳和君)    休憩前に引き続き会議を開きます。
                  (午前11時53分) ◎日程第2 1定議案第14号 田辺市災害対策本部条例の一部改正についてから  日程第28 1定議案第40号 平成8年度田辺市水道事業会計予算まで一括上程 ○議長(熊野芳和君)    それでは、この場合、日程第2 1定議案第14号 田辺市災害対策本部条例の一部改正についてから、日程第28 1定議案第40号 平成8年度田辺市水道事業会計予算まで、以上27件を一括上程いたします。  ただいま上程いたしました27件については、過日既に当局の説明が終了しておりますので、これより総括質疑に入ります。  質疑はありませんか。               (「なし」の声あり) ○議長(熊野芳和君)   質疑なしと認めます。  それでは、ただいま議題となっております、1定議案第14号から1定議案第40号までの27件については、会議規則第37条の規定により、それぞれ所管の常任委員会に付託いたします。  議案付託表を配付いたしますので、少々お待ちください。  各常任委員会の付託事件は、ただいまお手元に配付いたしました議案付託表のとおりであります。  この場合、お諮りいたします。  本日の会議はこの辺にとどめ延会し、明3月19日から25日までの7日間は休会とし、3月26日午後1時から再開いたします。  これに異議ありませんか。              (「異議なし」の声あり) ○議長(熊野芳和君)    異議なしと認めます。  よって、さよう決しました。 延 会 ○議長(熊野芳和君)    それでは、本日はこれをもって延会いたします。               (午前11時56分)...