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平成 8年 3月定例会(第5号 3月14日)

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  1. 田辺市議会 1996-03-14
    平成 8年 3月定例会(第5号 3月14日)


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    平成 8年 3月定例会(第5号 3月14日)              田辺市議会3月定例会会議録              平成8年3月14日(木曜日)             ――――――――――――――――   平成8年3月14日(木)午前10時開議  第 1 一般質問            ―――――――――――――――― 〇会議に付した事件  日程第1            ―――――――――――――――― 〇議員定数 22名 〇欠  員  1名            ―――――――――――――――― 〇出席議員            議席番号   氏   名               1番 田 中 康 雄 君               2番 芝 峰   進 君               3番 生 駒 浄 光 君               4番 山 本 紳 次 君               5番 初 山 丈 夫 君
                  6番 山 口   進 君               7番 宮 田 政 敏 君               9番 松 本 定 市 君              10番 十 河 一 正 君              11番 大 倉 勝 行 君              12番 八 山 祐 三 君              13番 森   哲 男 君              14番 青 木 伸 夫 君              15番 稲 沢 勝 男 君              16番 黒 田 庫 司 君              17番 熊 野 芳 和 君              18番 行 森 素 治 君              19番 尾 前 陽 三 君              20番 広 沢 得 次 君              21番 篠 崎 憲 司 君              22番 佐 武 克 彦 君            ―――――――――――――――― 〇欠席議員   なし            ―――――――――――――――― 〇説明のため出席したもの              職  名     氏     名             市    長   脇 中   孝 君             助    役   田 中 二 郎 君             収入役      山 崎 英 一 君             教育長      角   莊 三 君             水道事業管理者  谷 中 義 夫 君             企画部長     柴 田   修 君             企画調整課長   衣 田 秀 雄 君             市史編さん室長  森   輝 行 君             総務部長     楠 本   薫 君             税務課参事    森 内   伸 君             税務課参事    瀬 嶋 善 一 君             市民部長     辻 本   宏 君             保健福祉部長   山 本 邦 弘 君             福祉課参事    栗 山   廣 君             健康増進課長   川 端 清 司 君             経済部長     室 井 修 一 君             商業振興課長   中 本 政 吉 君             経済課長     森   章 二 君             農林水産部長   田 中 秀 章 君             農政課長     溝 口 博 一 君             建設部長     桝 本 靖 男 君             都市計画課参事  野 口 文 也 君             都市計画課参事  大 木 正 利 君             消防長      弘 末   勉 君             教育総務部長   清 水 節 雄 君             理    事   八 百 耕 貮 君             学校教育課長   嵯 峨   勇 君             生涯学習部長   砂 野 啓 三 君             生涯体育課長   吉 田 克 己 君             図書館次長    谷 本 健次郎 君             理    事   日 尾 耕二郎 君            ―――――――――――――――― 〇出席事務局職員             局    長   橘     勲             次    長   寺 本 千 秋             主    任   福 井 量 規             主    査   千 品 繁 俊 開 議 ○議長(熊野芳和君)    定足数がありますので、ただいまからお手元に配付の日程により、平成8年第1回田辺市議会定例会第5日目の会議を開きます。               (午前10時03分)            ―――――――――――――――― ○議長(熊野芳和君)    それでは日程に入ります。 ◎日程第1 一般質問 ○議長(熊野芳和君)    日程第1 一般質問を行います。  15番、稲沢勝男君の登壇を許可します。             (15番 稲沢勝男君 登壇) ○15番(稲沢勝男君)    おはようございます。15番議員の稲沢でございます。通告いたしました三点について、順序に従いまして質問をさせていただきます。今議会は、私ども市民クラブ所属議員4名全員登壇、一般質問を行うことになっている関係から、質問内容が重複する点があろうかと思いますが、なるべく重複しないよう質問いたしたく思いますので、先ずご理解いただきたく、よろしくお願いいたします。  一点目の拠点都市にふさわしいまちづくりについてでありますが、田辺御坊地方拠点都市地域内において、去る9日には、新白浜空港が開港し、ジェット旅客機が離発着するようになりました。また、来る30日には、高速道路、湯浅御坊道路が開通する運びとなっております。また、市内においては、ことし11月に(仮称)オークワ田辺荒光ショッピングセンターがオープンの予定となっておると。田辺周辺における高速交通網の整備及び市内における都市化が急速に進展する中、本市が田辺御坊地方拠点都市地域中心都市として、また、紀南の中核都市として、拠点都市にふさわしいまちづくりと都市機能のより一層の充実が強く求められていることは、私は市民はもとより、今日的時代の要請ではなかろうかと思っています。  ときあたかも本年度は、21世紀を展望した本市のまちづくりの指針となる、第三次田辺市総合計画のスタートとなる年であるとともに、脇中市政も三年目となり、生駒継承市政から脇中本格市政へと向かう中で、今後において市長は、第三次田辺市総合計画の実現を目指し、本市の新たな発展と豊かな市民生活を築くために、総合的、計画的に施策の運営を図っていかれる等々、予算大綱にも主張されておるわけでございますが、私は、以上の観点に立って、次の質問をしたいと思います。既にご承知のこととは思いますけれども、市域においては、単に市政のみならず同時に、県行政、国の行政、市、県、国の政治が同時に行われていると思うところであります。とくに田辺市の場合は、地方の都市としての市、県、国の行政の連帯性について、難しさを感ずるところの一人でございますけれども、市長は、今後、市政の発展のために、市、県、国の行政の連携について、どのように取り組まれておられるのか、お伺いしたいと思います。  また、市に関する県政、国政等の行政課題への取組み、3、市に関する県政、国政との政治課題への取組みについて、わかりやすくお話いただければ、ご説明いただければありがたいかと思います。とくに日ごろ、私が感じるところでありますけれども、われわれは、市民、県民兼国民でありまして、民主主義社会における選挙においても、それぞれに知事を、県会議員を、国会議員を選挙において選出し、市の代表として送っておるわけでございますけれども、この選挙は選挙として当選をされ、市民の代表として公職に就かれておる県議会議員国会議員の各先生方との連携等についても、市としてはどのように取り組んでおられるのか、お教えいただきたいと思います。  次に、二点目の姉妹都市提携について、現在と今後についてでありますが、姉妹都市提携については、既に現在、田辺市は国際友好都市としてオーストラリアのワイオン市と、また国内においては、弁慶さんを縁に、岩手県の平泉町と姉妹都市を結んでおるわけでありますけれども、国際友好都市ワイオンとの関係につきましては、前議会でも行森議員さんから詳しく質問、また当局からの答弁もあった中でございますし、私は国内における岩手県平泉町との姉妹都市の現状、また今後、国内においていわゆる市民からの盛り上げに期待すると同時に、行政的指導によって田辺市を売り出すために、また田辺市の観光資源の一つとして、また田辺市の歴史の中での戦争への反省と、平和への願いを込めての、この議会でも市民クラブ宮田議員が、舞鶴市における田辺市とのいわゆる引揚港の同位点において、引揚館等の建設について質問をしてこられておりますけれども、引揚館につきましては、用地等の関係から、取組み段階からまだ進んでないようでございますけれども、姉妹都市を提携するということについては、市の考え方一つにかかって、もし取り組むとすれば、でき得るものではなかろうかと考えますし、この相手舞鶴市につきましては、当局の答弁を求めるということもできませんので、今後、私の提言といたしたいと思いますけれども、姉妹都市の国内の平泉市との現状、また新たに観光資源としての、また市民のそういう歴史を尊重する意味から、行政指導の姉妹都市を提携していく考えはないかどうか、お伺いしたいと思います。  三点目の生涯スポーツの振興と関係施設整備状況及び管理運営についてでありますけれども、いわゆる学校におけるクラブ活動等を通じたスポーツといわゆる社会に出てからのスポーツ、いわゆる生涯スポーツ、同時に高齢者におけるスポーツ振興と、考えた点から、田辺市の現在の生涯スポーツの振興状況、またそれに伴う関係施設整備状況、とくに一昨年11月に、日体協から県の方へ移管されたと伺っております、南紀青少年スポーツセンターの現状と、市としてのこの施設との連携の取組み状況等について、お伺いしたいと思います。とくに、南紀青少年スポーツセンターにおける陸上競技トラック競技等につきましては、市民からお聞きしますところには、南紀青少年スポーツセンターのトラックに頼るところは非常に大きい。その大きい中での「スポーツセンターの利用が、日体協から県の方へ移管された後、なかなか難しくなったような感じがする」というような意見もお伺いするわけでありますけれども、「県の施設であるさかい、市の方では」というような形になろうかと思いますけれども、先ほど1で質問させていただいたように、田辺市域として、市民、県民、国民を兼ねたわれわれが使用する中で、南紀青少年スポーツセンターを、田辺市としてどう位置付けされておるか、どのように把握されておるか、市民に親しく利用されておるか等々について、お伺いしたいと思います。  以上で、一回目の質問を終わります。             (15番 稲沢勝男君 降壇) ○議長(熊野芳和君)    15番、稲沢勝男君の質問に対する当局の答弁を求めます。  市長、脇中孝君。              (市長 脇中 孝君 登壇) ○市長(脇中 孝君)    稲沢議員から三点にわたるご質問をいただきました。第一点目の拠点都市にふさわしいまちづくりについてという問題につきましては、私からお答えをいたしまして、あと担当の部長からお答えをさせていただきたいと思います。  稲沢議員の市、県、国の行政の連携、県政、国政への課題の取組みについてという問題のご質問でありますけれども、ご質問にもございましたように、まちづくりの事業を進めていく上で、国、県との関係の構築、それから連携の強化ということは、これはもう大変重要なことでございまして、事業の構想の段階から完成の間、常にこの連携というものは取りながら、その推進を図っているところであります。具体的に申し上げますと、国、県をはじめとする関係機関への陳情とか、意見交換、それから担当レベルでの詳細の協議、そして職員の人事交流など、それぞれの事業の熟度とか、その取り巻く状況を考え合わせまして、その都度、最適だと思われる段階を選択しながら実施に移しておりまして、職員にも常日ごろから、そうした意識を持って十分仕事に取り組むように指示をいたしているところであります。  また、国会、県議会の議員の方がたと、田辺市の課題や考え方についてご理解をいただけるように、機会を見て意見の交換やお願いをいたしておりまして、実際、昨年も三人の県議会議員さん同席していただきまして、市との懇談も持ったようなことでございます。さらに、これからのまちづくりにつきましては、地域レベルの連携も重要でございます。田辺市だけのものの見方や、田辺市だけの力で到底推進できない大きなプロジェクトがたくさんございますから、これはもう当然、国、県との連携強化と同様、周辺市町村との広域的な役割分担と連携強化につきましても、今後ともにその取組みを十分連携を図って進めて参りたいとも考えております。  稲沢議員のご質問にございました、国、県、周辺市町村との連携強化、議員とのパイプづくりといったことにつきましては、どこまでやっても、これで十分だということは、これはございませんので、今後も議員をはじめみなさん方と一体となりながら、積極的に連携の強化に努めて、魅力ある新地方都市田辺の創造を目指して参る所存でございます。おっしゃいましたように、市議会の議員さんはもちろん、市政の問題、各派にわたって論議をいただいております。また、県議会議員につきましては、田辺市から選出された議員でございます。それから、国会の議員につきましては、この次は和歌山県は三区一人の定員になりますけれども、現在のお二人の議員については、この田辺市を含む選挙区から、県民の期待と輿望を担って当選され、議席で活躍されておられる方でありますから、当然のことでありますけれども、私ども今後とも十分連携を図って参ります。  以上であります。              (市長 脇中 孝君 降壇) ○議長(熊野芳和君)    企画部長、柴田修君。             (企画部長 柴田 修君 登壇) ○企画部長(柴田 修君)    稲沢議員姉妹都市提携についての質問にお答えいたします。  まず、現在、姉妹都市提携を行っております平泉町との交流状況でございますが、ご承知のとおり平泉町とは、昭和50年から弁慶の縁により交流が始まり、昭和53年に田辺ライオンズクラブ平泉ライオンズクラブ姉妹クラブの提携を行い、民間を中心に交流が行われております。その後、行政や小・中学校も加わる中で交流が進み、昭和57年に、市制施行40周年記念式典の中で提携の調印が行われたところでございます。以来、行政間におきましては、市制施行記念や平泉町の合併記念などの行事の折おりに訪問、交流を行っておりますほか、昭和62年以降は、平泉町を中心とした8市町村により、奥州藤原三代ゆかりサミットを毎年開催をいたしまして、交流を図ってきております。この間、民間におきましても、ライオンズクラブを中心とした交流や、平泉小学校長野小学校の交流などが、毎年継続して行われております。また、みなさんご承知のとおり、オーストラリアのワイオン市と友好都市の提携を行い、本年1月には5年間の提携更新を行ったところでございますが、こちらも行政、民間双方での交流が続いております。  さて、今後の姉妹都市提携の可能性についてでございますが、昨年12月議会におきまして、行森議員にもお答えいたしましたし、ただいま議員のご提言にもありましたとおり、姉妹都市友好都市の提携は、田辺市を対外的にアピールし、相互理解を進める上で非常に重要であると考えております。しかし、これは縁の問題でもありますし、相手方の意向もございます。また、市民主体の交流が基本でありますことから、提携いたしましても、その後、継続して交流が続くことが大切であると考えております。議員から例としてございました、舞鶴市などにつきましても、引揚港といった共通点はございますので、民間の交流状況や市民の盛り上がりなども考え合わせながら、慎重に検討して参りたいと考えております。             (企画部長 柴田 修君 降壇) ○議長(熊野芳和君)    生涯学習部長砂野啓三君。            (生涯学習部長 砂野啓三君 登壇) ○生涯学習部長砂野啓三君)    私から三点目の生涯スポーツの振興と関係施設整備状況及び管理運営について、お答えいたしたいと思います。  議員ご指摘のとおり、近年の高齢化、生活の利便化、余暇時間の増大等に伴い、市民が生涯にわたり積極的にスポーツに親しむということは、健康で生きがいのある生活を営む上で極めて大事なことであり、生涯スポーツの振興ということについての重要性は、ますます高まってきております。そういった状況にあっての田辺市との取組みでございますが、まず競技スポーツの振興につきましては、現在、田辺市体育連盟の加盟26競技団体が、競技力の向上を目指して、多種多様な活動を進めるとともに、体育連盟が主催して、市民体育祭や新春田辺長距離走大会、市民縄跳び大会などが開催されており、市といたしましては、こうした活動を支援する意味で、補助金100万円の助成をしておるところでございます。  一方、生涯スポーツの振興という点につきましては、いつでも、どこでも、だれでもできるグラウンドゴルフバウンドテニス等ニュースポーツを取り入れ、公民館区における巡回講習会を開催するなど、その普及に努めるとともに、毎年、10月には市民スポレク祭なども開催しているところでございます。また、高齢者のスポーツ振興につきましては、ゲートボールはもちろんのこと、ウォーキングを奨励するために、扇ケ浜と万呂にトリムコースを設け、早起きトリムを実施したり、あるいは三世代交流を目的としたグラウンドゴルフ大会なども行っているところでございます。  さらに、障害者のスポーツ振興につきましては、昨年組織されました田辺伴走ボランティアの会の、積極的な活動による視覚障害者の方がたのジョギング練習会等もスタートいたしました。市といたしましても、今後、ボランティアの会のみなさんと共ども、障害者の方がたのスポーツ活動を積極的に支援して参りたいと考えております。また、市民が行う生涯スポーツを支援する指導者の育成につきましても、田辺市体育指導委員を中心にして、各種スポーツ指導者講習会、研修会等を開催しながら、その資質の向上をさらに図って参りたいと考えています。  次に、体育施設についてでございます。体育施設は、現在、市民球場をはじめ14施設ございます。平成6年度の利用状況につきましては、7,391団体、29万9,845名、また小・中学校の体育館20館の利用状況は、5,185団体、10万4,825名になり、合わせて1万2,576団体、40万4,670名という多くの方がたにご利用いただいてるところでございます。施設の整備につきましては、施設利用者協議会を開催して、施設整備の要望もお聞きしながら、整備充実に努めておるところでございますが、今後も市民が気軽にスポーツに親しめる施設の整備に、なお一層努力して参りたいと考えております。管理運営につきましても、現在、6名の管理人で施設の維持管理に努めており、年末年始の期間を除いて、市民のみなさんに楽しく安全に使用していただけるよう努めているところでございます。  南紀スポーツセンターの件に関しましては、陸上競技やサッカー、バスケット、バレーボール等々、多くのみなさん方がご利用されており、年間約6万人の利用状況であると伺っております。このスポーツセンターの運営は、現在、和歌山県で行われているところでございますが、議員ご質問の点につきましては、私どもも一定の把握をしているところでありますが、さらに南紀スポーツセンターに実情をお聞きし、市民のみなさんのスポーツ活動をより前進させていくためにも、その対応については、田辺市体育連盟とも連携を取りながら、十分検討して参りたいと考えております。
     以上でございます。            (生涯学習部長 砂野啓三君 降壇) ○議長(熊野芳和君)    15番、稲沢勝男君。             (15番 稲沢勝男君 登壇) ○15番(稲沢勝男君)    ただいま三点につきまして、答弁をいただきました。再質問等は特別にございませんけれども、三点について、それぞれ私の意見を申し述べさせていただきたいと思います。  一点の拠点都市にふさわしいまちづくりについて、市長から、今、ご答弁があったわけでありますけれども、議会において、私は所属する建設経済委員会が長い関係から、どうしても土木関係においての知識の中から考えを発するものでございますけれども、先ほど申し上げましたように、田辺市政であって、第三次総合計画が市によってつくり上げられたわけでございますけれども、得てして県は県の県政における考え方、また国は国としての考え方というものが、ときにはいちばん基本となるべく市政の考え方と異なる場合が、たまにあるわけでございますけれども、そういう中において、市においては、市長は決定権を持つ権限者でありますけれども、県政における県行政におきましては、また国の行政機関におきましては、あくまでも出先機関でありまして、その出先機関における決定権と、また考え方というものには、おのずから限界があり、大きな問題、大きな課題については、県においては、和歌山市にある県庁へ赴かなければならない。国政においては、東京の国の本省へ赴かなければならない。このような中で、市の考え方、市政を市、県、国の行政の一致した中で推進する上においては、私は紀南の中心都市としての田辺市としての強い意見を今後主張し、述べていく必要性が強くあるのではなかろうかと。いわゆるいつも県との調整もせなあかんし、国との調整もせなあかんし、いつの間にやら市独自の考え方が、上部機関によって抑圧されてしまうというようなことも、過去にはあったわけでありますけれども、今後において県政、国政との一体化した市政の推進を願うものでありますけれども、われわれ田辺市民が選び出した県会議員さん、国会議員さんに、真にこの田辺市の総合計画が頭に入っていただいておられるのかどうかと。今後は、やはり田辺市の考え方をはっきり県議会議員、また国会議員参議院議員の先生もおりますけれども、それぞれの代表者の方がたにもご理解をいただき、ご協力をいただくことが重要ではなかろうかと考えるわけであります。  また、人口7万人程度の田辺市といたしましては、ときには市長のトップダウン方式の行政、政治的な推進も私は必要ではなかろうかと思いますし、昨年の知事選に見られるような、和歌山市のような大きな都市においては、あまりにもトップがトップダウン方式に、行政、政治を指導すれば、市役所等が困惑言うか、乱れてくるということもあり得ると思いますけれども、人口7万人の田辺市が紀南の中核都市として、今後、推進していく上には、いわゆる市長を中心に関係議員、県議、国会議員が、また市役所が一体となって市民の期待に応えていかなくては、第三次総合計画、市民の期待に応えられる田辺市政の発展はなかろうかと思いますし、この点について、市長に再度、お願いを申し上げ、今後の市長の市政運営に期待するところでございます。  二点目の姉妹都市提携については、柴田企画部長からお答えいただきました。舞鶴市との姉妹都市について取り組んだらどうかという、私の提言でございますけれども、舞鶴市には、私も若い頃、海上保安学校へお世話になった頃、舞鶴で約一年弱生活したことがあるわけでありますけれども、過去、この議会で私が主張した、田辺市にも是非城下町としての田辺城を建設してはどうかと、ときの市長にお願いしたわけでありますけれども、この舞鶴市にも、いわゆる田辺城がございまして、そういういろいろな共通点もあるところから、この田辺市、太平洋側の近畿の引揚港、日本海側の近畿の引揚港の舞鶴という形で、今後、姉妹都市提携に取り組む価値は、田辺市の今後の観光資源の一つとしても、十二分にあるのではなかろうかと私は思いますし、当局に提言を申し上げておきたいと思います。  三番の生涯スポーツの振興と関係施設整備状況及び管理運営については、今、部長から詳しくご説明いただいたので、申し上げることもございませんけれども、スポーツ振興につきましては、過日、篠崎議員さんからの質問の中にもありましたように、市役所直接タッチした企画、スポーツ大会等も大切ではありますけれども、いわゆる底辺を広げるためには、関係スポーツ団体の発展、振興が大切ではなかろうかと思いますし、その意味からおきましては、私もかつて役員をさせていただき、現在も一会員でありますけれども、田辺市体育連盟の助成金が、十数年前といまだ変わらずあるということは、ひとつのこの資本主義社会における値打ち、いわゆる予算と言いますか、そういう観点から考えて、今後、体育連盟の充実、発展にもう少しそういう予算面からも援助し、底辺の拡大に努めていただければ幸いと思います。  以上、私の意見を申し述べさせていただきまして、私の一般質問を終わりたいと思います。             (15番 稲沢勝男君 降壇) ○議長(熊野芳和君)    以上で、15番、稲沢勝男君の一般質問は終了いたしました。 休 憩 ○議長(熊野芳和君)    この場合、約15分間休憩いたします。               (午前10時37分)            ―――――――――――――――― 再 開 ○議長(熊野芳和君)    休憩前に引き続き会議を開きます。               (午前10時54分) ○議長(熊野芳和君)    続いて、5番、初山丈夫君の登壇を許可します。              (5番 初山丈夫君 登壇) ○5番(初山丈夫君)    おはようございます。5番、初山丈夫です。通告に従いまして、順に質問して参りたいと思います。  まず、一番の県道上万呂北新町線の整備についてであります。現在、県道上富田南部線の岡トンネルが完成し、その取り合い道路が整備され、開通間近となっております。それに伴って、上富田方面よりの交通量が大幅に増加し、上富田南部線並びに上万呂北新町線へと流入して参ります。両線ともに改良の計画があり、取り組まれているようでありますが、あまり具体的には進展していないように見受けられます。上万呂北新町線については、田辺市内への進入路になっておりまして、現在でも朝夕の通勤、通学時は大変混雑をいたしております。下三栖地区におきましては、衣笠中学校等への安全対策として、地元の皆さま方のご協力のもと、県当局はじめ関係者の皆さま方の取組みのおかげで、一部歩道の設置ができて参りました。熊野橋から万呂消防屯所までの間も、同様に計画中でありまして、現在、地元との協議が進められているところであります。それよりさらに市内側でも、大谷橋から万呂Aコープ前を通る市道136号線、大谷線との取り合い交差点、この付近も紀洋団地の造成により人口も急激に増え、その交通量も増加しておりまして、大変危険度が増しております。  また、下万呂河南地区、目座から市道万呂38号線から新万への市道117号線、駅裏線との交差点でありますが、こちらも大変複雑な形でありまして、改良が必要になってきておると思います。さらには、会津小学校、高雄中学校の関係者の方より、県当局に陳情されておりますように、葺石坂付近まで大変狭く、交通安全対策上、歩道の設置が急がれております。この地点での用水路を歩道に活用し、道路整備を図り、安全対策に取り組んでいただきたいという、地元からの強い要望でありますが、用水路の全流域にわたっての最後までの排水対策、また周辺の土地利用計画とともに照らし合わせながら整備していかなければ、なかなか取組みが進めません。この点につきましては、長年の懸案事項でありますので、地元関係者とともに協議の上、是非とも早急に実現していってほしいものであります。当局のお考えをお聞かせ願いたいと思います。  二番目の自然を大切にすることについてであります。天神崎自然保全運動の中心的存在でありました、外山八郎さんが1月19日にお亡くなりになりました。昨年、田辺市文化賞を受賞された席でのごあいさつが、公の席での最後でありました。そのときのお元気な姿が思い出されます。氏が率先して退職金までつぎ込み、未来の子どもたちへ残そうとされたメッセージをここで改めて確認し、受け継いでいきたいと思います。天神崎自然保全運動は、ご承知のように昭和49年1月ごろ、天神崎が別荘地として開発されようとしていたとき、このまま高級別荘地として造成し、売り出してしまえば、海と山とが一体となった生態系を保ちながら、子どもたちの生きた学習の場である天神崎が破壊されてしまうという思いで、行政側の理解を得ないまま、住民中心の運動として始まりました。ありふれた自然であるがゆえに、なかなか理解をしていただけない時期もありましたが、しかし、市街地に隣接しておりながら、生物の種類も量も豊富であり、子どもたちだけで訪れても安全であり、確実に自分の目で見、自分の手や足を使って観察できる貴重な体験の場であります。  この自然を残そうと、「天神崎の自然を大切にする会」が結成されたわけであります。自然を大切にする会という名前にしたのは、この運動を始めるに当たった人びとの間で、次のような考え方があったからであります。自然を守るというと、いかにも自然を破壊する敵から防衛するという印象が強い。しかし、その大事な自然を保有している業者も、また市民の一人であり、敵とは考えたくない。一部の人を犠牲にして、大勢の力で押し切っていくやり方では、本当の自然保全運動には発展しないであろう。一人を犠牲にするのではなく、自然を大切にしたいと思う人みんなが、犠牲を分かち合うことによって、すなわち市民の寄金を集めて、持主から買い取るようにすれば、持主もまた、この運動に協力してくれるようになるに違いない。さらには、そうすることによって、天神崎の保全に積極的な誠意を示さない行政側も、やがて協力してくれるようになるのではないか。こうした考え方から、「天神崎の自然を大切にする会」という名称が決まったのであります。  ここに、この運動を支える根本の精神があります。当時、私は青年団の仲間とともに、この精神に共鳴し、運動を続けて参ったわけであります。この大切にするという精神のままに、天神崎の保全運動は進められて参りました。そして、多くの市民の皆さま方の温かいご支援、全国から寄せられましたご支援のもとに、さらには行政側のご理解もいただきながら、ナショナルトラスト法人第一号の認定をいただきました。今日に至っております。海や山の生き物たちがお互いに共存し合って生きる姿は、私たちに様ざまな思いを教えてくれます。自然からのメッセージの受け取り方には、人それぞれあるでしょうが、これを破壊してしまっては、何も得ることはできません。未来の子どもたちのために、この学びの場、天神崎、この天神崎を伝えるために、みなさんとともにさらに手をつないでいきたいと考えております。  さて、財団法人天神崎の自然を大切にする会では、環境保全法人、いわゆるナショナルトラスト法人の全国の第一号の認定団体でありますが、平成7年3月で二年間の認定が終了するということで、平成6年11月に、県当局へ再認定の申請書類を提出したところ、書類の形式変更等があるということで、大蔵省、環境庁との折衝が遅々として進まず、一年余りを経過しました平成8年3月現在におきましても、県よりの新たな認定をいただけないままであります。その間、県当局におきまして、書類の整備を進められておるところでありますけれども、ナショナルトラスト法人としての一年間の空白を生んでしまいました。このことで、3月の確定申告に当たり、免税措置について、多くの皆さま方にご迷惑をおかけしたのでありますが、これは大蔵省、環境庁の問題ではなく、県当局の環境問題への姿勢や取組みの能力を問われるべきではないかと考えております。  国の環境基本計画の中には、地域の特性に応じ、自然環境を守り、生物の多様性を保ち、恵み豊かな環境を確保するということが述べられております。また、民間活動を支援し、健全な自然との触れ合いを進めるという、国の方針の大きな流れもあります。あまりにも県当局の認識不足が目立った対応ではなかったかと考えております。こういった環境問題についても、速やかに対処していっていただきたいなと考えております。市当局におきましても、こういったことではなく、自然保護運動の先駆者である南方熊楠翁の顕彰事業も取り上げられているわけでありますから、熊楠、さらには天神崎を中心として、様ざまな環境問題への情報を集約し、全国に、「田辺市と言えば環境問題」、「環境問題と言えば田辺市」と言われるような発信基地として、位置付けをしていっていただきたいと考えておりますので、当局のお考えをお聞きしたいと思います。  三番目の図書館の充実についてであります。図書館の歴史は古く、「古代エジプト、バビロニアのころにまで、その形跡をたどることができる」と言われております。日本でも、平安時代にその兆しが見え、鎌倉時代の足利文庫、金沢文庫などがよく知られております。このことは、今月号の「広報たなべ」でも、「図書の館」として一文が掲載されております。田辺図書館が市民の有志により誕生したのが明治33年、1900年であります。ことしは、それより数えて96年目、現在の図書館の建物は、昭和38年の建設で、ことし32年目を迎えております。近代の図書館は、単に市民の書庫、図書の館にとどまることなく、市民のみなさんへのサービスセンターとして、あらゆる教養活動に奉仕しながら、教育、文化の拠点としての役割も大きくなって参りました。図書館のモットーは、だれでも、いつでも、どこでも利用できることであります。先ほども、生涯学習部長も述べられたとおり、生涯学習の中での大きな位置付けを担っておると思います。  そして、図書館は、日常的に市民が無料で利用できる施設であります。私は、田辺市の図書館を利用するとき、いつもよく図書資料が整理されていると感じております。貸し出しに当たっての細ごまとした本の手入れを、愛着を込めて取り組んでおられる職員の皆さま方の、非常な努力に感謝しておるわけであります。人類の英知の結晶である本、この本を読むことによって、著者のその本に込められている思いや、知識に触れることにより、自分の感性を磨いていったり、さらには豊富な知識の集積となり、実践へと導いていってくれる力があると思います。本を読むという行為は、自らの働きがなければできないわけであります。受け身から、自ら行動する力をつけることにもなって参ります。  田辺市立図書館におきましても、本以外にも新聞、雑誌、映像資料、音響資料等、様ざまなものが置かれております。また、先日は、CD−ROMによる電子図書も導入されました。日々市民の要望に応えていけるように努力されており、大変感謝を申し上げておきたいと思います。しかし、現状におきまして、利用者の立場に立った満足できる図書館であるとは、決して言い切れないのではないでしょうか。さきの議会で、田中議員が、主に図書サービスについて、また学校図書館等について一般質問され、答弁をいただいておるわけでございます。しかし、議員の指摘された点は、まだまだ十分には改善されていないようではありますけれども、私の質問については、その部分について省略させていただきたいと考えます。  さて、図書館は施設、建物ですね。それから資料、これは本、人、サービスということですが、この三つの要素から成り立っております。まず、施設について取り上げたいと思います。市立図書館の開館当時、昭和38年でありますが、図書館の開架図書は、「全国的には2万冊程度」と言われておりました。2万冊というのは、当時の図書館協会の選定図書が4,000冊程度、「その5年分をそろえなさいよ」ということでありまして、田辺市もこれに準じて、建設していったのではないでしょうか。建物の規模につきましても、図書館法に規定されております、人口に合った平米数、大体400平米程度であると思いますが、それに将来、利用者が増えることを見込んで753平米とし、さらには3階に増築できるようにと計画されていたようであります。  しかし、その後、市民生活の様子も大きく変わり、図書館の果たす役割も大変重要になって参りました。平成2年、3年と若干の改築を行いまして、現在878平米と広くなっておりますが、しかし、この878平米の広さでは、既に図書館としての機能を果たすには、限界に来ているように思われます。先ほど述べた電子図書や本の検索用の端末機や索引等は、本来、通路であるようなところに置かれているように考えます。早急な対応が必要であるように思います。駐車場につきましても、5台程度ということで非常に少なく、平成8年度の予算で、若干増設をするということでありますけれども、なかなかその程度の改善では十分ではなく、施設そのものがあまりにも狭すぎ、市民の要求には、ほど遠いというふうに考えます。  さて、三つの要素のうちの資料の方でありますが、平成4年の文部省の審議会の報告に、公共図書館の設置及び運営に関する基準がございます。これは、最低基準ということでありますけれども、これに照らし合わせてみますと、人口7万人の場合、開架図書、これは普段、市民のみなさんが自由に選べる図書ということでありますけれども、8万5,000冊であります。年間集めなければならない図書、年間収集冊数でありますが、これは1万7,000冊となります。この数字は、「開架図書8万5,000冊を5年で入れ替えなさいよ」ということでありまして、この5年というのは、全国の図書館の経験から、発刊してから5年を経過した本は、利用が極端に少なくなるということでありまして、「5年で入れ替えてくださいよ」ということであります。年間貸し出し冊数は、人口一人当たり4冊、これを目標にしなさいということで、28万冊ということになります。このそれぞれの達成は、現在どのようになっているのか、当局にお聞きしたいと思います。  田辺市立図書館では、貴重な資料や図書がたくさん収集されております。その資料をできるだけ手に取って閲覧していただけるように、開架にしておるわけでありますけれども、スペースが足りなく、十分に活用できるようにはなっていないのではないでしょうか。さらには、最低限必要な年間収集冊数、先ほど1万7,000冊と述べましたが、この5年分の8万5,000冊、この8万5,000冊は新鮮な図書であります。この新鮮な8万5,000冊の開架図書を置けるスペースが、現状ではありません。新しい図書資料や新鮮な情報がそろっている情報ネットワークとしての機能は、果たし得ないわけであります。利用者は、ずっと少なくなってしまいます。現在、集められております田辺市の収集冊数と言いますが、これは4,000冊程度であるかと思います。これに使われる予算は、700万円程度であったかと思います。  この資料購入費を田辺市の一般会計に占める割合に示しますと、0.03パーセントであります。私は、先日、愛知県碧南市、滋賀県湖東町、滋賀県八日市市の図書館へ視察に行って参りましたが、それぞれ大変すばらしい施設で、近代図書館の機能を十分に果たしておりながら、市民のみなさんに大変活用していただいておるところを視察して参りました。しかし、そのサービスは、これといった特別なことを行っているのではありませんでした。図書館の基本である、資料をそろえることを大切に、市民にサービスを行おうとする職員の姿勢が、市民に多くの利用をしていただいてるように感じました。ちなみに碧南市の資料購入費、年間の資料購入費でありますけれども、一般会計の0.17パーセント、湖東町は0.25パーセント、八日市市では0.26パーセントであります。田辺市とは一桁違いの数字でありました。この0.数パーセントと言いますのは、田辺の図書館費、図書館すべてに係る費用と同額であります。こういったことから、田辺市ではとても充実した図書資料を購入しているようには思いません。資料費を大幅に増やすべきではないでしょうか。  次に、生涯学習センターに図書室がありますが、現在、図書館よりの配本ということで、蔵書冊数も大変少なく、利用者はほとんどいない状態であります。「PR不足だ」と聞いてはおりますが、このセンターの利用者のみなさん方が、さらに効率よく本に接するような設備にはなっていないのが、本当の理由ではないでしょうか。専任の担当の方もおられません。事務室からも離れていて、ただ本があるという、書庫のような図書室であります。「読みたい本を探したいがわからない、どうすればいいのか」、別の会合でセンターへ行ったんだが、本を借りていこうとしても、本とその利用者をつなぐサービスがないのではないかと考えております。生涯学習センターの設立の意義からも、図書室は大変意義深く、いつでも、どこでも、だれでも利用できるという図書館の趣旨からも、納得のいくところでありますけれども、本への愛着、と言いますか、本を読んでほしい、活用してほしいという、図書館側の願いが、現状では伝わって参りません。  そこで、図書館の情報ネットワークの一つとして、生涯学習センターの図書室を位置付け、その充実を図ってはどうでしょうか。本来の図書館としての、また図書室としての機能を果たすには、一般的に2万冊の蔵書が必要であると考えられております。また、専任の司書の方が必要であります。図書館の命は資料であり、その活用を図る司書の方の存在が大きいのであります。こういった取組みについては、どうでしょうか、当局にお伺いしたいと思います。  次に、本のリサイクルについてでありますが、現在、予算が非常に少なく、年間収集冊数が確保できていないのであれば、図書の充実に向けて、本のリサイクルを行い、活用していってはどうでしょうか。市民のみなさんに、家庭にある眠っている本を提供していただくことで、自分たちの図書館であるという思いも強くなりますし、図書館側も利用者のニーズもとらえやすくなるのではないでしょうか。  次に、移動図書館べんけい号であります。現在、べんけい号は、遠方で図書館が利用できない方のために、一か月に一回巡回し、一人5冊貸していただいております。しかし、子どもの絵本だとすぐに読んでしまいます。また、大人の利用者の方でも、そのときに、べんけい号に乗っていなかった本をリクエストしても、また次の一か月後でなければ手に入りません。図書館の職員の方は、前回の貸し出し状況から判断し、市民の興味のある本を乗せてきていただいておりますけれども、これをさらに二週間に一回の割合で回っていただきますと、大変利用しやすくなるのではないでしょうか。図書館側にいたしましても、より一層利用者の声が聞こえてくると思いますし、利用者は満足度が増し、さらに利用する回数も増えてくるかと思います。  べんけい号のいいところは、図書館が身近に感じられ、自由に話をしながら本を選べ、また子どもたちに紙芝居等を読んでいただきながら、感受性の強い子どもたちにとりまして、図書館の職員の方がたの肉声が果たす役割は、大変大きいところであります。私が視察いたしました市におきましても、二週間に一回の割合で巡回しておりまして、これは全国的に見ても、二週間の割合がいちばん適切であるというふうにされておるように報告を聞いております。このことについても、当局のお考えをお聞きしたいと思います。  現在の図書館の状態について、いろいろ取り上げて参りましたが、田辺市におきましては、現在のような図書館への予算配分では、市民のニーズを満たす図書資料は購入できないわけであります。また、施設の拡充も図ることは困難であります。私は、この改善のために、何か、機会をとらえて、予算の大幅な増大を図らなければならないと考えております。そこで、何か、周年事業、先ほども図書館ができたのが1900年、と言いましたが、2000年がちょうど100年であります。また、市制、現在54年目というふうなことでございますけれども、そういったひとつの機会をとらえながら、具体的な計画案を作成し、図書館新築に向けて取り組んでいっていただきたいと考えておりますが、いかがでしょうか。  21世紀は、もうすぐであります。その未来の子どもたちが、自由で大きな夢を図書館から得ていってほしいと考えております。また、今、本を読むことが少なくなっている子どもたちではありますけれども、読むことを押しつけることなく、図書館へ行くのが楽しくなるような施設であり、図書資料の充実を切望しておりますので、是非とも実現に向かって取り組んでいただきたいなと、考えております。  以上、第一回目の質問を終わります。              (5番 初山丈夫君 降壇) ○議長(熊野芳和君)    5番、初山丈夫君の質問に対する当局の答弁を求めます。  市長、脇中孝君。              (市長 脇中 孝君 登壇) ○市長(脇中 孝君)    初山議員から、三点にわたるご質問をいただきました。私から、二点目の自然を大切にすることについて、お答えを申し上げまして、あと担当の建設部長、それから理事の方からお答えを申し上げたいと思います。  議員からご提言いただきましたように、外山八郎氏は天神崎をこよなく愛され、後世への宝として、また自然の大切さを一人でも多くの人に認識してもらうことを悲願に、20年もの長きにわたって日夜、献身的な努力を重ねられて参りました。この氏の生きざまに対して、ひたすら敬服いたしますとともに、生前中、氏の功績の偉大さに、今さらながら頭の下がる思いがいたします。心より敬意を表しますとともに、この場をお借りいたしまして、氏のご冥福をお祈り申し上げたいと存じます。  外山氏が、天神崎の保全活動を始められたのは、議員からもお話のありましたとおり、昭和49年のことでございまして、この頃は、まだ高度経済成長期でもあり、自然保護よりも、むしろ開発が盛んな時代でありました。そんな時期に生きた学びの場である天神崎の自然を、そのままの姿で後世の人びとに残したいと呼びかけ、今日の有志による天神崎の自然を大切にする会が発足され、現在のようなすばらしいボランティア活動が、脈々と受け継いでこられたところであります。行政に頼ることなく、市民あるいは日本全国の人びとを巻き込んだ、この運動は、私たち田辺市の誇りでもあり、貴重な財産であると言っても過言じゃないと、私は思っております。それだけに、この天神崎の自然を大切にする会が、ナショナルトラスト運動を全国規模で展開し、自然環境保全法人第一号として、国から認可されるまでの組織となるまでには、幾多の苦難があったと察するに余りありまして、これまでのご苦労に対して深い感銘を覚えるところであります。市といたしましては、この偉大な外山八郎氏の足跡に触れ、この功績に対し敬意を表し、昨年11月2日に田辺市の文化賞を授与させていただきました。外山氏の死去は、まことに痛恨の念に堪えませんが、氏のご意志を受け継がれている、天神崎の自然を大切にする会の皆さま方と、今後とも連携を図り、天神崎の保全に、当市も微力ながらご協力をさせていただく所存であります。  また今、環境問題につきましても、オゾン層の破壊、森林破壊、モータリゼーションの普及による排ガス公害など、地球的規模で取り沙汰されるようになってきております。そうした中で、世界的な傾向として、行政はもちろんのこと、企業におきましても、環境問題は重要課題として位置付けられるようになり、資源のリサイクルや環境浄化など、環境に配慮した取組みがなされるようになって参りました。また、日本全体を見ましても、環境問題への関心が、今ほど高まった時代はないと言えるほど、それぞれの地域で、個人や自治体などが、環境美化運動を展開するようになって参りました。市といたしましても、この環境問題は、深刻に受け止めておりまして、水質浄化対策や森林保護、リサイクル運動を含めた、ごみ処理問題等に積極的に取り組んでいるところでございます。  また、ひき岩群の国民休養地において、自然観察教室やパネル展示を通して、自然保全思想の普及啓発に取り組んでおり、この貴重な自然を後世に残せるよう、今後も努力を重ねるとともに、当市がトラスト運動発祥の地であるという誇りを持ち、さらに全国的にこの運動が展開されるよう、アピールして参る所存でございますので、どうかよろしくご協力のほどお願い申し上げます。              (市長 脇中 孝君 降壇) ○議長(熊野芳和君)    建設部長、桝本靖男君。             (建設部長 桝本靖男君 登壇) ○建設部長(桝本靖男君)    お答えいたします。初山議員さんも今、言われましたとおり、この道路は県道でございます。ですから、私、直接の答えやなしに、間接的なお答えになるかと思いますが、よろしくお願いいたします。県道上富田南部線、新岡坂トンネルの供用開始は、ことしの8月の予定と聞いております。この新設道路の計画交通量は、日3,000台ということになっております。現在の交通量は、日1,500台の通行量がございます。この上富田南部線の開通がなされれば、そのうち熊野橋付近から分かれる県道上万呂北新町線に流れる車が、大半と予測されるため、その交通量は増大するものと思われます。そこで、県当局におきましては、現在、交通安全施設等整備事業におきまして、県道上万呂北新町線歩道新設と併せまして、車道の整備を進めております。その計画によりますと、平成5年度より順次、測量設計委託業務、それから用地取得等進めてきており、今年度平成8年度からは、本工事に着手したいということでございます。  その計画内容につきましては、熊野橋の左岸下流から、市道中万呂礫坂線の交差点の間、延長930メートルで、車道が7.5メートル、それから歩道が2.5メートルの計画断面となっております。それから、また当計画区域内におきましても、交差点の改良、それから歩道の設置等について、今後の取組みとして考えていきたいと。それから、とくに先ほど議員さんも申し述べられましたが、排水処理については、地域の土地利用計画の検討も含めた中で、地元地権者の協力と、それからわれわれ関係機関との調整を図りながら、推進して参りたいということでございます。市といたしましても、葺石の付近から熊野橋まで何とか車道の整備、加えて歩道の設置というのを県当局に、以前から要望しておるわけなんですが、今後もこの上万呂北新町線の早期整備について強く要望して参りたいと、このように考えております。よろくしお願いします。             (建設部長 桝本靖男君 降壇) ○議長(熊野芳和君)    理事、八百耕貮君。              (理事 八百耕貮君 登壇) ○理事(八百耕貮君)    初山議員さんのご質問にお答えを申し上げます。平成4年の5月に示されました、公共図書館の目標値でございます、設置及び運営に関する基準の達成についてはどうかというご質問でございますけれども、まず、当市の図書館の利用状況でございますけれども、平成6年度の集計で申し上げましたら、年間の図書館の入館者数は、5万1,810人でございます。一日当たり192人の入館で、貸出者数は3万3,488人、一日にしましたら平均124名でございます。また、本の貸出総数は10万5,298冊、一日平均390冊でございます。また、登録者数でありますけれども、9,029人でございます。率にいたしましたら12.6パーセントになります。  さて、ご質問の基準の達成率はどうかということでございますけれども、まず開架図書の基準数でございます。8万6,516冊になります。当市の場合は8万2,023冊でございまして、達成率は94.8パーセントでございます。次に、年間の収集冊数でございますけれども、基準は1万7,303冊でございます。当市の場合は4,201冊でございまして、達成率は24.3パーセントでございます。次に、貸出冊数でございますけれども、基準は市民一人当たり年間4冊という基準でございまして、その基準数は28万6,064冊でございます。当市の貸出冊数は10万5,298冊でございまして、達成率は36.8パーセントでございます。  開架図書数につきましては、ほぼ基準数値に近づいておりますけれども、年間の貸出冊数につきましては、図書館といたしましては、より多くの市民のみなさんに、より多くの本を借りていただくために、一つは、移動図書館べんけい号で、市内33か所を巡回いたしております。また、昨年1か所増設をいたしまして、現在、4か所に配本をいたしております、市民ご協力の家庭文庫の設置、また公民館や連絡所、児童館、保育所、文化高等専修学校をはじめ、村部の小・中学校、また昨年、生涯学習センターやひがしコミュニティーセンターに配本を始めましたが、市内のネットワークに努めております。そのほか市立図書館におきましては、市立に蔵書をしていない本でありましても、利用者が望まれる本につきましては、他の図書館からお借りをいたしまして、提供をいたしております。また、郷土史講座やお話会、ビデオシアターなどの、そういった定期的な行事を行っておりますほか、年間数回にわたりまして、企画展とか、また利用者による展示コーナーの設置、また俳句会とか、古文書解読会等のサークル活動に対する会場の提供などを行いまして、多くのみなさんが気軽に図書館に足を運んでいただけるように努めております。今後とも、生涯学習センターや公民館、学校等との連携を図るとともに、べんけい号の巡回箇所や家庭文庫の増設等に努めまして、基準達成に努力をして参りたいと思います。また、年間の収集冊数につきましては、来年度図書購入費、50万円増額計上させていただいておりますけれども、今後とも一層努力をして参りたいと、そのように存じます。  なお、この機会でございますので、ご参考までに、図書館の経済効率と言ったら少し大きくなりますけれども、経済効率について申し上げましたら、昨年度、もし貸出冊数であります10万5,000冊、この本を購入をいたしましたら、1冊の本の平均単価が、昨年度で1,973円であります。それで掛けましたら2億775万2,954円のお金が、買えばお金が要ると、こういうことになります。一方、昨年度の図書館の決算額は6,888万8,970円でございますので、これを一応経費と考えまして、差し引きをいたしましたら、1億3,886万3,984円の利益を生んだと、こういうことになるわけであります。そして、これを市民一人当たりに換算をいたしましたら、市民一人当たり1,942円、一世帯当たり5,509円、登録者一人当たり1万5,380円の利益ということで、いわばそれだけの税金を還元をしたということになりますので、私どもは、より多くの市民のみなさん方に、より多くのたくさんの本を借りていただきたいと、そういうふうに願っている次第であります。  次に、情報ネットワークとして、生涯学習センターの図書館配本室の充実を図るべきでないかという点でございますけれども、ご承知のように昨年の4月、生涯学習センターが発足をいたしまして、その2階と4階に生涯学習課の管理運営のもとに、昨年の10月に図書室が設置をされましたので、図書館から2階の図書室に1,200冊、4階の方へは1,000冊の配本を行っております。設置後の期間も浅く、周知も徹底いたしておりませんので、今のところ、月間の利用も80人ぐらいということで、議員さんご指摘のように、十分な利用が図られていない状況にございますので、今後、PRに努めますとともに、充実した運営が図れるように、生涯学習課と協議、検討して参りたいと、そのように存じます。  次に、図書収集に市民からのリサイクルブックを活用してはどうかということでありますけれども、図書館におきましては、多くのみなさん方から温かいご協力をいただいております。昨年度は、283名の方がたから386冊の本のご寄贈いただきました。また、本年度は、これまでに291名の方がたから1,358冊の本のご寄贈をいただきまして、市立図書館の蔵書として活用させていただいております。議員ご提言のリサイクルブックの活用につきましては、現在、そうしたご寄贈をいただき、活用いたしておりますし、今後とも図書の有効活用として、またリサイクル運動の一環としても、皆さま方のご協力をお願いを申し上げる次第であります。  次に、べんけい号の巡回を二週間サイクルにしてはどうかという点でありますけれども、現在、べんけい号は、毎週火曜日から土曜日まで、市内33か所のステーションを一日に2か所、ローテーションを組んで巡回をいたしております。とくに第一、第三、第四の土曜日は、午後から巡回をいたしまして、子どもたちが利用しやすいように配慮をいたしております。昨年度、べんけい号は、延べ6,654人の方がたにご利用いただきまして、1万9,738冊の貸し出しをいたしましたが、何分にも1台のべんけい号とそれから職員数では、33のステーションを二週間のサイクルということは、現状少し困難があります。それよりも広くべんけい号を市民のみなさんにご利用いただけるように、もっとステーションを増加できないか。また、配本の箇所等増設ができないか、そういったことも検討しているところであります。どうぞご理解をお願い申し上げます。  最後に機会をとらえて、新館建設等に向けて取り組んではどうかという、ご承知のように週休二日制が拡大をいたしまして、また、学校週五日制が定着していきます中で、市民の余暇時間の増大や文化の向上は、大きなものがございます。このような中で、生涯学習社会が進展をいたしまして、生涯学習の拠点としての図書館の役割は、一層増大をしております。図書館の利用者も年々増加をいたしております。お話にございましたように、昭和38年に建設をいたしました現状の図書館も、狭隘となっておりまして、書架のスペースはじめ閲覧席、また来館者の駐車場等も十分にとれない状況にございます。市民の生涯学習の推進に大きな役割を担います、図書館業務の充実の上に新しい図書館の建設が望まれるところでございますので、平成8年度からスタートいたします、第三次長期計画の中で検討を進めていきたいと考えております。なお、館内の駐車場、現状五、六台でありますけれども、一台でも多く駐車できるように、平成8年度の予算に、駐車場の拡張整備の費用を計上させていただいております。どうぞよろしくお願い申し上げます。              (理事 八百耕貮君 降壇) ○議長(熊野芳和君)    5番、初山丈夫君。              (5番 初山丈夫君 登壇) ○5番(初山丈夫君)    質問に対しまして答弁をいただいたわけであります。一番の上万呂北新町線についてでありますけれども、県当局のお話だというふうなことではなくですね、大変事故も起こっております。犠牲者が増え、後手ごてになってしまってからではですね、何の意味もなしませんので、関係機関並びに関係のみなさん方と協議の上、積極的にこの問題の対処に取り組んでいっていただきたいと考えます。  自然を大切にすることについてでありますが、市当局におきましても、本議会の冒頭、市長からもご理解をいただいてるところでありますけれども、今後とも自然を大切にすることにつきまして、そういった人を多く育てることにつきまして、ご理解とご協力をお願いしたいと思います。さらには、田辺としての誇りを全国にアピールしていっていただきたいと考えております。  図書館の充実についての答弁でありましたが、先ほど基準への達成率をご報告いただいたわけでありまして、開架図書については96パーセントほどということで、ほとんど達成できてるということでありましたけれども、この基準はですね、実は、当時の最低の基準というふうなことでありまして、現在全国的に言われておりますのは、既に開架図書、人口一人につき2冊、田辺の場合は十四万冊余りと考えられております。こうなりますと、年間収集冊数は、先ほど言いましたように五分の一、2万8,000冊、こういうふうになりますとですね、達成率はぐっと低くなって参りまして、開架図書の場合で大体60パーセント程度、年間収集冊数に至りましては、15パーセントしか達成できていないというふうなわけでありまして、この2万8,000冊の資料購入費はですね、先ほど一千九百幾ら、大体2,000円と考えまして、5,600万円、全国の図書の平均価格が、確か三千円余りだったと考えておりますので、8,000万円程度、こういうふうになりまして、現在の図書館費、図書館の運営に係る費用すべてをですね、資料の収集に当たっていただけなければ、本来の住民へのサービスができていないというふうなことになります。  市民にとりましては、先ほども経済効果というふうなことでお話もありましたけれども、その恩恵を十分に受けることができないわけでありまして、先ほども長期計画の中で検討したいということでありますので、こういった改善に向けて、早急に取り組んでいただきたいと要望したいと思います。図書館の建設に当たりましてはですね、将来を見込んでの話でありますけれども、より利便性の高い、住民が日常的に利用できる場所、例えば全国的に言われておりますのは、駅とか商店街の近く、決して車で行けるような場所というんではなく、本当に市民が日常的に利用できる場所を選んでおります。また、図書館をよく利用するみなさんは、半径1キロメートル以内であるという、全国のデータもありまして、人口の密集する地点に設置するのが適当であるかと思います。また現在、田辺には県立図書館の分館があります。図書館としての果たすべき役割、県立、市立ともにですね、上手に分担をしながら、大きな中央館にするのか、さらには分館を幾つか建設するのか、さらには蔵書を二万冊程度のサービスポイント、これは先ほども答弁の中でサービスポイントというお話がありましたが、二千冊程度の配本室では、決して住民の要望するような図書館活動は行えません。やはり、サービスポイントと考えるならば、二万冊程度の図書室を設けるべきであり、生涯学習センターに是非とも設置をしていただきたいと要望いたしたいと思います。そういった中央館、分館、サービスポイントという様ざまな手法がございますので、検討いただきまして、積極的に実施していっていただきたいと要望いたしたいと思います。  リサイクルにつきまして、既に取り組まれており、現在、千三百冊余りの寄贈もあるということでございますけれども、まだまだ家庭に眠っている図書があるのではないでしょうか。積極的にPRを図り、収集に努めていただいて、現在の図書収集冊数をですね、大幅に増やしていっていただきたいと考えます。べんけい号ですが、確かに人員の問題等大変困難なことではあると思いますけれども、より住民へのサービスというふうなことを念頭にいただきながら、改善に努めていっていただきたいと考えます。  以上、私の質問終わらせていただきます。              (5番 初山丈夫君 降壇) ○議長(熊野芳和君)    以上で、5番、初山丈夫君の一般質問は終了いたしました。 休 憩 ○議長(熊野芳和君)    この場合、午後1時まで休憩いたします。               (午前11時53分)            ―――――――――――――――― 再 開 ○議長(熊野芳和君)    休憩前に引き続き会議を開きます。               (午後 1時03分) ○議長(熊野芳和君)    続いて、2番、芝峰進君の登壇を許可します。              (2番 芝峰 進君 登壇) ○2番(芝峰 進君)    さきに通告いたしました項目の中で、四番目の市職員駐車場を設置してはと、こういうことを挙げておりましたんやけれども、考え方としては変わらんのやけれども、今少し時期的あるいは時間的、こういうこと好ましくないなと、こういう判断をいたしまして、議長に削除のお許しを得ていますので、よろしくお願いをいたしたいと思います。  それでは、早速ですが、一番の一つ、御坊火電増設に対する田辺市民の声をどう反映するのかと、こういうことから入っていきたいと思います。この問題は、僕も、もう何回かこの場へ立たしていただきまして、質問をさせていただいたわけでありますけれども、やはりそのきっかけは、田辺の秋津川や上芳養中心とする梅の立枯れと、ここから出発したんでありまして、これから始まって御坊の火電が注目され出した、こういう経過があります。だから改めて今の時点に立って、梅の位置付け、ここを再確認言うんですか、しておきたいと思います。そして、その梅の被害状況、こういうこともまず最初にお聞きをしておきたいと思います。  二つ目は、梅も大変心配やけれども、海も大変やなと、このことも最近、とくに私も心配、こういうことになってきたわけでありますけれども、なぜかと言いますと、この第二の火力発電所、この燃料はオリマルジョンだということです。1月23日の日に御坊で講演があったわけですけれども、講師を、釣りに興味のある方やったら、みなさんご存じの週刊釣りサンデーという、小西和人さん、この人でした。いわく「オリマルジョンはやっかいな代物だよ」と、こういうことを言われておりました。なぜか。水と溶かしていると、30パーセントは水やと、これでオリマルジョンというのができ上がっておると。だから当然、これ水に溶けるんやと、溶けてしまうと、水溶性やと、こういうことです。  これからの質問は、察しもつくかと思うんですけれども、先日の、最近の2月27日の新聞、ここでも報道されておりましたけれども、白浜町内でA重油いうのが海へ流出したと。幸い、まだそんなに大事には至っていないようでありますけれども、その量は100から500リットルのこういう少量やったと。これだけれども、貝類や魚類が大変と、海上保安庁や消防あるいは水産試験場、こういうところが必死になって対応したと。対策として、海上吸着マットと海岸の砂利採集なんかをやったようです。そして、ちゃんとやっぱり見通しがついて解決と、こういうことには一か月ぐらいかかるんとちがうかと、白浜の役場へも聞いてみたんですけれども、こういうことで、A重油で、しかも「ごく少量でも、大変大きな問題が生じてしまう」と、こういうことが言えるわけだと思うんです。このことからして、今度のオリマルジョン、これはもちろん溶けるから、オイルフェンスなんか張ってもしゃあないと、あかんと、こういう燃料がもしもの折、「ない」とは言えんですから、一体どうなるんやと、海は。漁業面からも環境面からも、大変な事態になるやろと、こういうことについて、一体どうお考えなんやろかと。そして、さらに一体、これオリマルジョンいうのは、どれぐらい使われるんか。私の聞いたところでは、十五万トン級の船が年40船、さらに「将来的には二十五万トン級に」と、こういうことも私は聞いておるんですけれども。もう一つ付け加えて、じゃあこのオリマルジョン積んだこの船、タンカーは一体どこ通るんなと、航路は。あるいは、回数、頻度、こういうことを二つ目にお聞きしたいなと。  三つ目です。最近、これは新聞にも二回か報道されておりましたけれども、「梅被害対策で、環境庁職員が現地に見えられた」と、こういう報道がありました。その中で新聞によりますとですよ、大気汚染の原因究明の一歩前進。二つ目に、大気保全局の、これ柳下課長って言うんですか、ちょっと柳と下という字を書いておりましたけれども、課長さんは、「県と相談しながら、解決に何が必要かを考えていきたい」と、こういうように新聞には書かれておりました。これを見て、私もやっと来てくれたんかいなと、こういうことを実感したわけです。とにかく関係された方がたの声は、国の行政まで届いて、対策に乗り出してくれた、こういうことには大変うれしく思ったわけであります。さて、「県の環境調整課も同行した」と、こう報道にありました。そこで一体何をしてくれるんなと。私は、新聞しか見てないわけで、何もわからないわけです。何をやってくれるんかなと、どういうことをやってくれるんか。あるいは、市との関係はどうなるんかと、かかわり。例えば、内容のその協力とか、そういうこともあるし、あるいはどういう部課が対応するんやろかと、これも含めて、これから大変注目されておるところなんでお聞きをしておきたいと。  そして、四つ目はですね、これからいよいよ環境関係とのいわゆる接触言うんですか、こういうことが出てくるわけですけれども、環境庁が、今さらですけれども、環境アセスいうのは、基準とか、こういうもんは一体、ほんやだれがつくったもんなんかなと、この間、環境庁が来たという報道を見て、あるいはチェックをしに来たんかなと、さらに突っ込んだ充実発展する環境側からの、充実強化してくれるんかいなと、こういうことに関連して、95年、去年の夏、8月4日にですね、滋賀県で行われた全国理科研言 う、理科の研究大会というのがあってですね、当地域の高校の先生も行ったらしく、「酸性物質の排出源の火力発電所の可能性高い」と、こういうことが言われておりました。  もう一つ、「恐るべきエネルギー公害」、これ本の名前ですよ。恐るべきエネルギー公害、石灰火電の環境問題と大会がやられて、これも。これは化学者とか専門分野の方たちの、何回かずっと継続してやられる、こういう大会ですけれども、その報告集の一部ですけれども、読ませていただきますと、大変公害の専門家の観点から書かれておって、もう目を見張るようなもんがあったと。今、農家の声、これを聞くならば、こういう観点も含めた環境庁はもちろんですけれども、こういう公害という、こういう観点からの調査、スタッフを、あるいは人員を導入してやっていく、こういうことが梅農家に応える一つではないんかと、このように思うわけでありますけれども、その点についてはどうか。  その次は、この間、梅衰弱対策協の方がたと、私どものこの市議会の農研クラブと、出席は農研クラブの方は5名でしたけれども、会議を行いまして、対策協の会長さん、切にお話をされていた。今でも頭の中で焼きついておるわけでありますけれども、二、三挙げますと、「御坊火電の増設はもちろん、今ある火電自体が私らの梅をここまで枯らしてしまったんではないんか」と、「この思いはぬぐえない」と、あるいは「その衰弱の調査に何年も、行政も農協とかも努力されてやってきた」と、これ7年ぐらいやと思うんですけど。最初の二、三年のひとつの中間的なまとめでは栽培管理、あるいは最近ではウイルス説と、こういうこともありますけれども、原因がいまだ明らかになっていない今ですよ、「明らかにしてくれ」と、この声を踏みにじるような、第二と言うんですか、御坊火電の増設、「この推進はせめて待ってくれ」と、こういう声もしっかりと聞いておいてほしいと思います。  もう一つ、その中で子どもや孫に「そのときおじいちゃんやお父さん何もしてくれなんだん違うんかよ」と、「こういうことは、もう絶対残しとうないな」と、こういうことをお話されておりました。そして、その後、市民総意の声として、「市議会で決議をして、今、苦しんでいる被害農家の切なる心の思いを、御坊や認可する県知事に伝えてくれ」と、こうあったわけですけれども、これは市議会決議をしてほしいということでありますけれども、こういうまでの願いに、市当局も十分このことはわかってると思いますけれども、この声に対して、一体どうとらえ、どう対処するのか、お考えを聞きたいと。  それから、少し具体的な問題で、この9月に報告書、ことしの9月、報告書というのがまとめられて、それからこれを見せてくれる縦覧期間いうのが一定あると思うんです、一か月やったかな。こういうときに、田辺も本くれるんか。確か本くれたとしても、何冊くれるんか。大変分厚い報告書だと思うんですけれども、こういうくれるんか、くれんのか、そういう内容は一体どうなっていくんかと。来年3月、ちょうど一年先です。この9月から3月の間に、知事の認可の日程になってくると思うんですけれども、電源調整審議会、これが開かれる、こういう中で、本当に今、何をしなければならないんかと、こういうことも含めてお聞きをしておきたいと思います。
     そして、前回の質問のときに、「関電も関係ないとは言い切れない」と。「二、三十キロメートル地点に、地域内にあるから」、こういう答弁をいただいたわけでありますけれども、まさにその通りで、関電が公害物質を出してないとは、これは言ってないんです。二、三十キロメートル圏へ多く行くやろと、理論的には。こういうとらまえ方をしてると思います。もう一つ、風が御坊から上芳養、秋津川の方面へ吹く風、年間何パーセントかはちゃんとありますよと。ただ、これが値に達してるかどうかは別と、こういうことですから、ないとはない。しかし、煙突高うしてんのも、やっぱりあるから煙突を高くして拡散をすると。難しい考えんでも、このことからしてはっきりしてると思うんですけれども、そういうことは、どう把握されているんか。  もう一つ、その後ですね、県は取組みを強化されているようです。予算を聞いてみますと、うんと増えてるし、その点は大変心強いわけでありますけれども、ただ一つ気になるのはですね、私の耳へ入ってくる中に、知事が「簡単に許可承認しない」と、こういうことを言われたと聞いているんやけれども、そういうこと自体は、聞いているのかどうか。一体聞いているとしたら、簡単に許可承認しないの、「簡単に」の意味は一体どんなもんかと、この点を最後にお聞きしたいと思います。  二つ目の稲成オークワ出店に関して、交通、商業への影響とその対策はと、こういうことで、具体的に言いますと、交通について、例えば、現時点での状況は、通行量とか混雑具合とか、どういう状況なんかと。まず、私は、平常時、週末、盆正、こういうような分け方で詳しくやるべきやなと。あるいは、バイパスの、通行量、バイパスから今度は芳養に向けての42号線の通行量、どう分散するかも含めてですよ。現在の42号の新庄向いてはどう分流していくかと。あるいは、県道を稲成の奥の方へ向いて上る、こういうところの状況、市内の状況と、いろいろ細かく通行量とか調査をできると思うんですけれども、は一体どうなんやろかと。  二つ目は、現オークワの一帯、いっつもまあ言ったら目でしか見たことないわけですけれども、オークワへ行ったら車は大変多いと。警備の方がいつも交通整理に難儀してると、こういう状況を数多くみるわけですけれども、その量と、今度これへプラスした場合は、一体どうなるんかと。三点目としては、バイパスの、ほんやそれでは、停滞予想とその対策は、あるいは県道上伸が予想されるが、その取付けの市道、今、農免から市道になった、あの改良見通しとか方向、計画、早く進めるためには、一体どういう施策を利用できるんか、できんのかと。今度、それとつなぐ、西向いて行ったらですよ、関連の芳養清川線、これも整備の充実が急がれると。あるいは、これはここだけでストップするわけにはいかんのですけれども、合わせてバイパスや高速の延伸、これ早期必要やと思うんですけどこの是是に関してですけれども、この場で聞いておきたいと思います。  二つ目は、商業の方です。オークワ出店で、今度はあそこの礫坂のオークワと、もう一店オークワ、これが大きなのができるわけでありますけれども、単純でも売上げは、その影響と対策はと、こういうことをお聞きしたいんです。今、ほんまにこの不況対策、大変大きな問題、加えて輸入物の増加、あるいはチェーン店の進出、大店法の規制緩和、商業対策の前進にとって、前途に立ちはだかっている、こういう状況の中で、商業都市田辺、これは大変な状況になってくるやろなと、こういうことも頭に入れながら、この機会に、お互いにですよ、これは考えなければならないけれども、今回は出店で、影響と対策は一体どうなのかと、このことをお聞きしたいと思います。  三つ目の紀南病院の早期改築についてということであります。この病院は、もちろんだれも認識一致するところでありますけれども、田辺市にあって、国立南和歌山病院と並んで、周辺の住民が大変大きな期待と一方では、あるがために安心しておられる。その紀南病院が何回かの改修は行ってきていると思うんですけれども、現時点では、もう住民のニーズには応えきれられない、こういう現状のもとで、もちろん深い、細かい論議については、紀南病院の専門の議会があることは承知の上でありますけれども、市民の関心や不安を明らかにしていきたいという点で、ご容赦をいただきたいと思います。だから大きな点について、私の思っている感覚の大きな問題です。こういうことについて、二点ほどお聞きしたいと思います。  一つは、位置付けの問題です。国立南和歌山病院と紀南病院、公立の病院であると。公立の大変全市民が利用するという、そういう公立の、全市民だけではないですけれども、病院であるということ。また、大変あそこにあるということで馴染まれて続けてきたと、こういうことを根本のところに考えていただいて、幅広い医療の充実、あるいは今、大変心配な防災面からの、あるいは駐車場、大変混乱、ここもしておりますけれども、こういった病院全体の充実、こういう観点からひとつ今の状況、あるいは今後の方向、こういうもんをはっきりとお伺いしたいと。  そして、二つ目は、この質問、項目を通告して新聞へ載せていただきまして、いろんな問い合わせや質問、意見等ありました。私は、きょうはどこにどんなと、あるいはあの場でとか、こういう決して詳しいとこまでは入りませんけれども、もちろんそれが公立の広域的な病院であると、こういうこともわかっております。ですが、公立の意味を十分踏まえて、いちばん肝心なことは、よい病院が、しかも全般的によいところへできたなと、こういうようにともに喜び合える、市民の納得のできる、いわゆる「住民合意」と言うんですか、こういう姿勢で臨んでいただくことを、まあ言ったら、問い合わせや意見があった中から、期待しているわけでありますけれども、では一体、この移転構想、移築構想なども含めて、どういう形で合意形成を図っていくのかと、このことを二つのことを基本にして、現状なり目標あるいはもう一つ、サービス企業、これも新聞の報道でありましたけれども、これらも含めて今の現状等をお伺いしたいと、このように思います。  一つ飛びましたんで、次の項目では5ってなっておるんですけれども、きょうは四番目の質問になりますけれども、日の丸、君が代の押しつけについてです。僕も教育問題、少し途絶えておりましたし、もちろん素人やさか、わかりよい答弁をお願いしたいと、こう思うわけでありますけれども、何で押しつけかと。私は、従来から日の丸の旗、上げる人あっても上げようが、あるいは君が代が歌われようが歌おうが、これは自由であって、結局、歌わない者、歌いたくない者にまで強制するなと、こういう押しつけは誤りであると、こう思い、との確信のもとに今まで経過してきたし、今後もそのつもりでありますけれども、こういう単純な質問ですけれども、私はこう思っておりますけれども、こういう認識について、一体このままでいいんですかと。お考えを聞きたいなと、このように思います。  さて、これも新聞ばっかりですけれども、先般、紀南6高校PTAとして、各校長に、国旗、国歌についての要望書なるものが手渡されておる写真が載っておりました。その中身には、「生徒に対して歌えるよう指導」、二つ目、これまでの経過もあるんで、これなんやらようわからんのですけれども、僕も現役の役員でありますけれども、「歌詞入りテープを流して、具体的に」と方法まで書いております。三つ目は、「保護者にも歌詞を配って歌わすよう、司会者から呼びかけてほしい」と、「呼びかけよ」と、こういうことです。四つ目は、「生徒にその意義を理解させる」。こういう大まかに、四点にわたって明記されております。このことの中身にもきょうはあんまり触れるつもりはないんですけれども、今言いましたような中身です。要望するしないは、こういう論議、どういうことで、どう要望していくんやと、こういう論議が一切、一切と言うんですか、私は現役の役員でありながら知らないわけですけれども、そういうことがなしに、このことが運ばれたと。この直接の関係の問題は、そら関係するPとTと場で話し合うのが本来の筋ですけれども、こういう流れ一つとってみても、流れが民主主義と相入れないと、私はこう思うんですけれども、そしてこのことが、同じ田辺で発生したと、だからここからが質問です。市教委として、こうしたことが田辺市のこととして、各学校で起こったらどうするのか。田辺市で起こったらどうするのか。学校で起こったらどうするのかと、そういう論議されてると思うんやけれども、どうなんやろかと。  二つ目は、いろいろPTAの会議、多くの問題点、幅広い問題点、こういうことを抱えて、いろんな角度やあるいは考え方の人が入っておられ、自由に論議されると、こういうことが理想やと思うんですけれども、平たく言うたら、君が代歌わん人、僕みたいな人はですね、PTAの役員にも馴染まないと、なれないと。素人ですから、こういうとこへ関係してくるんですけれども、こんなんではどもならんなと。本来のPTAのあり方やないんとちがうんかと、こういうことになります。これは一体どうやろかと。  三番目は、「教育は中立」と、こう聞いておりますけれども、中央の段階でも、日の丸、君が代については、議論がされていると、あるいは対立もしていると、こういう中で、一律にはなかなかこういう指導をするのは、ちょっと無理と、強制ちがうんかと、こういうように思うわけでありますけれども、例えば、地元の紀伊民報を見てみましても、これも最近ですけれども、いろんな日の丸、君が代に対する考え方が、賛否両論載っております。読者の声ですね、こういう中で、一方「歌わない、やめときよし」って、こういう側から言えば、はっきりした押しつけであると。さらに、体制、定着っていう意味がわかりにくいんやけれども、定着してるから、少数であれば、これ押しつぶしてええんかどうかと、こういうことにもつながってくるんで、その辺も具体的に聞きたいなと、こういうように思います。  四つ目、これ少し中身に入りますけれども、君が代の「君」、これは一体、意味はどういうことなんかと。憲法、「天皇は象徴」、「主権は国民」、はっきり書かれておるんです。これをもって歌うことが、日本国民全体が長く栄えると、いっこも言うてくれる意味が、僕にはわからんのです。こうなのか、一回、お聞きをしたいと。意味はどんなもんかと。  五つ目は、先日も卒業式に行ってきて、やっぱりいちばん心に残ったんは、来賓の方なんかも大勢あいさつされておりましたんで、失礼にならんようにはいたんですけれども、私の心に残ったのは、生徒たちの送る言葉と、送られる側の人の結局、卒業式の主人公たちの子どもたちのやりとりだったと。これが深く心に残っているわけです。大変創意工夫っていうんですか、二年間、三年間のまとめを何とようとらえているなと、こういうように思ったわけでありますけれども、こういうことはですね、あんまり君が代を統制的に指導することによって、全員が歌えいうんやから、これを芽を摘むもんであってはならないと思うと、こういう点についていかがお考えかと。それから、市の指導文書、各学校へ、現場へ出してる指導文書、この中に「国旗、国歌に対する批判する側の客観的な根拠は見当たらない」と、こういうように書かれておりますけれども、じゃあ指導側に一体そういう法的根拠や客観的とか、そういう根拠あるんかと、こういうこともお聞きをしておきたいなと。  さて次は、きのうの質疑応答の中で、だれだれのとか言うんではないけれども、教育長は、「人を大切にする教育ということで、人権認識の高揚が大切や」と、「基本や」と、「さらに生涯学習なんかの場へも」と、「このことを原則として、基本として貫いていきたい」と、あるいは課長は、「徳は意図のあるところでは育たない」と、つまり説明もしてくれてましたけれども、「先生の心や胸の中から湧き出てくるような教えが、子どもに伝わっていくもんや」と解説は、そう言われておったと思うんですけれども、感服いたしたわけでありますけれども、そういうことと人権を大事にしていく、こういうことと君が代を指導していくと、これ先ほどとも少し関連しますけれども、ここは理解できないと。むしろ矛盾してるんとちがうかと、こういうように思いますけれども、この点についてはどうでしょうか。  最後に、国旗の関係です。日の丸、これですけどね。私は、これは侵略戦争のときの道具の役割を果たしてきたと、こういうように思います。外国の朝鮮や中国、こういうところは一体、この旗をどう思てるんやろかと、こういうことも大変気になります。そこらあたりを回答をお願いしたいと。  一回目終わります。              (2番 芝峰 進君 降壇) ○議長(熊野芳和君)    2番、芝峰進君の質問に対する当局の答弁を求めます。  市長、脇中孝君。              (市長 脇中 孝君 登壇) ○市長(脇中 孝君)    芝峰議員から、四点にわたる質問をいただきました。この中で第一点目と第三点目の問題につきましては、私からお答えをいたしまして、あと担当の部長あるいは教育長の方からお答え申し上げたいと思います。  まず、最初の御坊火電の増設に関連してでありますけれども、梅の位置付けであります。市として、基幹産業の一つである梅をどのように位置付けているかということでありますけれども、ご存じのように本市の梅は、市の基幹産業の一つとして、梅、みかんを主体にした果樹複合農業において生産性を高め、40パーセントという高い専業農家率を維持するとともに、農業粗生産額、それから生産農業所得、新規就農者数において、県下でトップの実績をおさめています。とくに梅に関しましては、開畑や柑橘、水田からの転換など不断の取組みにより、全国一の生産規模を誇っておりまして、本市の基幹作物として農業を支えるとともに、食品加工等地場産業の中核的役割を担っていると認識をいたしております。その基幹作物である梅につきましては、平成元年ごろから生育障害による梅枯れの現象が顕著に見られ出し、火力発電が原因ではといった不安や疑問を、今回の増設計画とも相まって、お持ちの梅農家の方がたが多数おられるということは、十分認識をいたしているところであります。  梅生育障害は、梅農家の方がたにとりましてはもとよりでございますけれども、地域経済の発展にとりましても、大きな問題でございますので、平成3年4月から梅生育障害に関しまして、京都大学や東京農業大学、三重大学、広島大学、日本樹木医会等といった研究機関の専門の方がたに協力をいただき、また本市独自に調査を行ってきてございまして、今後も引き続き以上の研究機関に調査研究や協力、指導をいただいて進めていく方針であります。また、環境庁から、先日、担当者が現地に来られましたが、このことは国レベルでも一定の取組みがいただけるものと期待をし、市としても必要に応じて相談、指導も受けて参りたい、こういうふうに考えているところであります。  次に、県の考え方と県への対応でございますが、県としても、従来より電源立地については、適地性、安全性、地元の同意という三原則に基づいて、地域振興の立場で対応するという方針であります。本市では、平成6年10月19日に、御坊第二火力発電所建設に向けての環境アセスメントの実施が公表されて以来、今日まで数回にわたり、県及び関西電力と本市の環境への影響について協議を重ねるとともに、文書をもって環境影響調査の実施については、万全を期していただくこと。そして、今後の正実な対応を要望しているところであります。さらに、本年1月26日に、御坊市の公害対策審議会において、第二火力発電所の基本計画の説明と環境アセスメントの現況調査の中間報告が、関西電力よりなされました。  これを受けて、本市といたしましても、本年2月16日に市役所において、関西電力からその内容等について説明を受けたところであります。その場におきまして、御坊第二火力発電所が操業された場合の稼働率や硫黄酸化物、窒素酸化物、煤塵などの排出されるガス濃度の問題、さらには公開縦覧等における田辺市及び市民の意見反映の機会といったことにつきまして、説明を求めるとともに、御坊第二火力発電所建設に対する市民の不安を払拭するため、本市においても説明会を開いていただきたいとの要望をいたしてるところでございますが、議員ご質問の市民の意見を反映する機会につきましては、環境アセスメント完了後に行われます、公開縦覧や公聴会の場で意見を述べる機会があると認識しております。  本市といたしましては、以前から申し上げておりますように、引き続き今後も環境アセスメント等の結果を注目しながら見守って参ります。なお、知事が簡単に許可承認をしない、この本旨をどう考えるかということでありますけれども、直接説明は受けておりませんけれども、環境アセスの内容等詳細について検討し、周辺住民、それから生物等への安全性等諸もろの問題について十分検討されるという、こういう意味だと私は受け止めています。以上であります。  それから、紀南病院の問題でありますけれども、ご存じのように紀南病院は、社会保険庁病院として、社会保険庁の管轄下にございまして、国から県知事に経営を委託され、そしてさらに県知事から田辺市ほか4町1村で構成する、公立紀南病院組合に経営委託をされている病院であります。紀南綜合病院本院の移転改築に至るまでの問題点について、少しご説明を申し上げたいと思いますが、まず第一点目は、建物の老朽化の問題であります。現在、9,490平方メートルの敷地に、本館や新館など合わせて4棟が建設されておりその延べ面積は、1万3,968平米でありますけれども、一番古い本館で、築後38年を経過し、増築、増床を重ねる中で、現在、20の診療科目と344床の病床数を整備して参ったものの、これ以上の改修は行えないほど敷地も狭く、また、構造的にも古く、今後、さらに高度な医療機能の充実は難しい状況にあります。また、防災面においても、現在、防災時における院内救急マニュアルを検討中でありますが、建物自体が耐震構造に十分なものではあるとは言えない状況であります。  第二点目でありますけれども、施設が非常に狭いということであります。現在、国から、例えば起債を受ける上で、一病床当たりの基準面積は65平方メートルから70平方メートルとなっていますが、現在の紀南綜合病院では、一病床当たり40平米となっています。このために、狭い待合室や通路、そしてさらに高度医療機器を配備しようにもスペースがないといった現状であります。  それから、第三点目でありますけれども、駐車場の不足が問題となって、来院者に大変なご不自由をおかけいたしております。現在、病院の駐車場ほか周辺の借地を含めて146台、この中には院内としては57台でありますけれども、の駐車場を確保しておりますが、まだまだ不足しているのが実態であります。以上のように、病院を取り巻く環境が大きく変化する中で、住民のニーズに応えるべく、当地域の中核医療施設として、快適な医療と診療機能の充実はもちろん、災害に耐える施設として整備が急がれます。  こうした中で、平成6年の5月に、県知事に対し、移転改築についての要望を行うとともに、移転先については、一つは交通の便がよいこと、それから、環境のよいこと、周囲への影響が少ないこと、災害の影響を受けにくいこと、無理な配置をせずに、土地が十分あること、駐車場が多くとれること等々を選定条件に、現在のところ稲成町のバイパス周辺、それから秋津町のバイパス周辺及び東部小学校のバイパスを挟んだ反対側の山の三か所に候補地を絞り、社会保険庁の意向も伺いながら、公立紀南病院組合議会における、病院移築整備特別委員会において検討されているところであります。  また、現在、社会保険庁において病院と病院を取り巻く現況について、実態調査が進められておりまして、平成8年度には関係市町村の意向調査や来院者の意向調査等も予定されておりますが、国の病院事業特別会計が、近年、大幅な赤字となっておりますこと、それから既に国立南和歌山病院が整備されていることもありまして、移転改築の前途には、まだまだ厳しいものがあると考えております。いずれにいたしましても、移転問題についての最終の決定権は社会保険庁にあるものの、さらに住民のニーズに応えるべく診療機能を高め、災害時の対応にも十分考え合わせた二・五次医療を目指した、当地方における中核医療施設の建設に向けて、構成市町村ともども検討し、推進に努力して参りたいと考えております。  次に、業務の委託企業化についてでありますが、昭和63年度から、国の第三次病院事業経営健全化計画、さらには平成6年度、7年度の自主再建計画の取組みによりまして、不良債務の解消については、一応のめどがつきましたものの、公立病院として不採算部門を抱えながら地域医療の需要に応えて、その中で経営の健全化を図って参らなければならないのが、現在の状況でありまして、累積欠損金の解消も当面の大きな課題であります。こうした中で、経営改善と行財政改革の一環として、同病院組合全額出資による有限会社紀南総合サービスを、4月1日に設立を目指して進めております。委託業務につきましては、病院内の清掃、給食、駐車場管理、電話交換、ボイラーの保守管理等現業の6部門を委託し、現在、その業務に携わっておられる71名の臨時職員全員を、現在の雇用形態のまま新会社に移籍し、雇用するように考えているところで、これに対応する予算等につきましても、現在、組合議会でご審議をいただいているところであります。  以上であります。              (市長 脇中 孝君 降壇) ○議長(熊野芳和君)    企画部長、柴田修君。             (企画部長 柴田 修君 登壇) ○企画部長(柴田 修君)    御坊の火電増設に関した質問にお答えをいたします。まず、オリマルジョンの特徴はということでございますが、オリマルジョンとは、南米ベネズエラのオリノコ川流域に埋蔵されております、超重質油オリノコタールと水を7対3の割合で混ぜまして、これに界面活性剤を添加いたしまして、混濁化してできる石炭並みの低価格である石油類の液体燃料であり、燃焼させた場合、硫黄分は石炭、原油を燃焼させた場合より多く排出されまして、また窒素や灰は、原油を焼却させた場合よりは多く排出されるものでありますが、石炭を燃焼させた場合よりは少ないと伺ってございます。  次に、タンカーの航路でございますが、オリマルジョンは、南米ベネズエラから輸入いたしますので、現在の計画では、十五万トンクラスの外航船により、ベネズエラから南アフリカ喜望峰沖を回航し、マラッカ海峡を経由し、四国の南岸沖を通過するルートをとりまして、いったん和歌山下津港において入国、検疫などの手続を済ませてから、御坊第二火力発電所に接岸することになると伺ってございます。  最後に、年間入港隻数についてでございますが、今後の需要と供給の関係やオリマルジョンの価格などに大きく影響を受けるものでございますので、今後、策定されます御坊第二火力発電所の発電量などの、具体的な運営計画において決まるものであるということを伺ってございます。以上でございます。             (企画部長 柴田 修君 降壇) ○議長(熊野芳和君)    教育長、角莊三君。             (教育長 角 莊三君 登壇) ○教育長(角 莊三君)    ただいま芝峰議員より、日の丸、君が代、この押しつけについて、たくさんのご質問をいただいたわけであります。まず、第一番目の強制をするものかどうかと、こういうことについてであります。どの国にも、シンボルとしての国旗や国歌があって、国際社会に生きる日本人として、わが国の国旗、国歌はもとより、諸外国の国旗や国歌についての正しい認識と、それらを尊重する態度を育てることは、極めて大切なことであります。児童生徒が、将来、国際社会において尊敬され、信頼される日本人として成長するために、学習指導要領では、音楽科や社会科などで、そのことを学習し、指導するとともに、入学式や卒業式などにおいては、国旗を掲揚するとともに、国歌を斉唱するよう指導するものとすると示されているわけであります。法的に位置付けられた学習指導要領に定められたことは、教育公務員として実施することは当然でありました。教育委員会としては、この見解で校長を通して、学校に指導しているところでありまして、このことは決して押しつけや強制ではなく、当然指導しなければならないことと押さえております。  次に、PTA活動についてであります。PTAの組織そのものは、自主的なものであります。その活動も主体的に行われているというふうに思っています。お話にありました高等学校のPTA活動については、市民の一つの考え方のもとでの行動と把握しておるところでありますし、私どもが進めていますとおり、これからの国際社会に生きていく国民の資質として、必要とされる基礎的、基本的な内容の一つ、ご認識していただいているのであろうというふうに思っております。田辺市で起こったらどうするのかと、つまり相談なしにおやりになったということについてでありますが、私どもは、その点については関知していないのであります。しかしながら、田辺市でというのは、小・中学校のPTAという意味であろうと、こう思いますけれども、それに起こったらということでありますから、そういうことが起こらないであろうというふうに思っておるわけであります。  それから、ご自身が歌わないがという点についてでありますけれども、これは独自のそれぞれ成人された個性の持ったお方でありますので、そのことと資格があるかないかということとは、全然これは関係のないことであろうというふうに思っています。それから、賛否両論がある中で、少数の意見を押しつぶしてやってもよいのかと、こういうことでありますけれども、これは先ほど申しましたとおり、この事柄は、私どもが無理やりに何かやっているのではなくて、先ほど申しましたような、指導の根拠というものによってやっておるところであります。  次に、「君」は何を指すと指導しているかということであります。歌詞の君が代の、「君」は、機会あるごとに申し上げているところであります。現憲法に示されている日本国及び日本国民統合の象徴である天皇を指しているし、当然のことながら、それは日本国民全体を指すと、こういう解釈が適切であろうと思っています。これは、国会等でも同様の見解が示されております。それから、法的根拠ということについて、ご質問があったわけでありますが、国旗にしろ、国歌にしろ、そのものを規定するところの実定法はないわけであります。しかしながら、これは百年以上も、それが国旗、国歌として、国内はもとより、外国にも認められてきた現実というものがございますし、国民の合意というのもあるからこそ、様ざまな歴史を経て、今なおそのことが位置付いていると、こういうふうに考えております。「君が代の君というのを天皇を指す」と、こういうふうに言う点は、イギリス国歌と同じだなと、こういう発想から出たものだというふうに認識しております。もちろんイギリスは、民主主義の国家であります。  それから、卒業式と、今、子どもの言葉に打たれたと、こういうことでありますが、これは芝峰議員が行かれた学校以外のところからも、子どものそういった送辞、答辞等に現れる言葉というふうなものに、非常に将来の夢や希望というものが感じとられたと、こういうことは、私も報告を受けておるところであります。そういった気持ちというのは、広い世界に飛び出していって、国際的な活躍をする、そういった史実とともに、国旗、国歌の尊重ということは大切なことであろうというふうに思っております。  それから、人権を大切にすることと、君が代を指導することとは矛盾していないかと、こういうことでありますけれども、これは最初にも申しました、強制のところで申し上げましたが、なお追加して少しご答弁するとすれば、われわれは、よく「国際化」とか、「国際社会」と、こういうことをよく言うわけであります。当然のごとく、これは世界中に多くの独立国があって、それぞれの政治や経済あるいは文化、歴史と、こういったものの個性というものをどう発揮して、しかもそれぞれの国が友好関係をどう保つかという命題があるわけであります。言い換えれば、根底に国民的なアイデンティティと、同一性と言いますか、帰属性と言いますか、そういうものを高く掲げることなしには、存在することができないのではないかと思うわけであります。そのシンボルが国旗や国歌でありますので、世界の各国とも自然な発露としての態度育成のために、小学校からその指導に力を入れているのは、よくご承知かというふうに思っておるところであります。したがいまして、それがあの国の国旗、国歌とともに、敬意が払われる、そういうことを指導していくことでありますので、矛盾することではないというふうに思っております。  それから、国旗についてでありますが、各国民お互いに国旗につきましては、様ざまな感情や認識を抱いているわけでありまして、友好国同士あるいは紛争中の関係では、当然、おのずとそこに違いがあろうと思われます。過去を引きずって、確かに戦争中のシンボルであった日の丸に反感を抱いている人がいること、あるいは今でもいたこと、あるいは今でもいるかと思いますが、国旗とは、どこの国のものであっても、一人ひとりのそういう思いを超えた部分で存在していますし、また機能するというところがあろうと思います。例えば、危険地域を通過する日本の船も、日の丸が日本国旗であると認められているからこそ、日本であることが識別され、安全に航行できたわけであります。国旗、日の丸は、とくに戦後五十年間の平和国家日本のシンボルとして、政治や経済あるいはスポーツや文化交流の場で、世界中の人びとに承認されているものと把握いたしております。以上であります。             (教育長 角 莊三君 降壇) ○議長(熊野芳和君)    経済部長、室井修一君。             (経済部長 室井修一君 登壇) ○経済部長(室井修一君)    芝峰議員のオークワの稲成出店に関しての、そのうちで商業への影響、具体的には売上予想、市内の商業への影響と対策及び大店法の規制緩和の動きと、それに伴う市内商業者の今後の見通しについてのご質問にお答えいたします。  ご承知のとおり、平成5年8月、オークワは店舗面積1万9,252平米の大型店の出店届出を行いまして、大店法の手続きによりまして、平成6年11月審議が終了いたしました。結果は、周辺の中小小売業に相当の打撃を与えること、また既存の礫坂店と合わせた寡占化による弊害が予想されること。また、商業集積整備基本構想に沿った既存商店街の活性化の遂行に、最大限の配慮をする必要があることなどによりまして、店舗面積が24パーセント削減されました。ちなみに結果といたしましては、1万4,752平米となったわけです。当初の売上予想につきましては、全体で115億円でしたが、オークワ部分の面積が削減されましたので、単純に計算いたしますと、売上予想は90億円となります。次に、市内業者への影響ですが、影響を予測するということは、非常に困難でありますが、飲食機能や娯楽機能を備えた大型店の郊外のアクセスのよい立地への出店は、市内全域の商業に大きな影響を与えるものと、大変心配をしているところでございます。  さて、その対策ですが、幾つかあると思います。一つには、郊外から市街地に向けて入りやすい道路を整備することが重要であると思います。従来からも、そうした観点で取組みを進めておりまして、扇ケ浜秋津線の市民総合センター付近の整備や元町新庄線の礫坂付近の道路整備にも着手しているところでございます。また、銀座商店街とアオイ通り商店街では、沿道区画整理型街路事業をベースとした、商業近代化事業に取り組んでいただいておりまして、街並みの一新による新たな商業環境の構築を目指して、日夜ご努力をいただいているところであります。併せて商業者のみなさんと消費者のみなさんとの、日ごろの関わり方が大変重要であると思います。  商店街では、駐車場の整備や共通駐車券システムの導入、イルカスタンプ事業を行い、顧客サービスに務めておられますが、今後も今以上に、顧客サービスを充実していくことや、消費者のみなさんに親しみを持ってもらえる商店街づくりに努力をすることが大切であります。なお、商連では、今年度から新たにナイトバザールを実施し、買物の楽しさを味わっていただくことや営業時間の延長等、消費者へのアピールの強化を図られることに取り組まれますので、必ず効果があるものと思っています。  続きまして、大店法に関する規制緩和の動きにつきましては、平成6年5月の一千平米未満の出店の原則自由化、休業日数の届出不要、基準緩和等、それ以降は目立った動きはございませんが、平成9年度末までに廃止を含めた見直しを行われることになっております。そうした状況の中で、大型店の出店が、今後も続くかどうかは予想できませんが、郊外での中規模専門店の出店やディスカウントストア等、多様な店舗形態の出店が予想されます。そうした状況の中で、市内の商業者の今後の見通しですが、消費者ニーズの多様化や都市構造の変化等、外部的な要因に加えて、後継者難や買物環境の整備の遅れ等、内部的な要因を抱えて、大変厳しい状況を迎えられると思います。市におきましては、商業の活性化は大変重要な課題でありますので、今後とも様ざまな補助制度を活用していただき、でき得る限りの支援を行って参りたいと思っております。  以上、よろしくお願いいたします。             (経済部長 室井修一君 降壇) ○議長(熊野芳和君)    建設部長、桝本靖男君。             (建設部長 桝本靖男君 登壇) ○建設部長(桝本靖男君)    経済に引き続きまして、道路に関する答弁を申し上げます。稲成オークワ店が開店すれば、その周辺での交通混雑が予想されるために、その解消に向けまして、稲成地域交通対策会議ということで、国、県、警察、それから私どもと、そして出店者のオークワという五者で協議会を持って、その協議をして参りました。その結果、国におきましては、稲成側の終点のランプの改造、それから市においては、その周辺の道路の整備を考えております。なお、これらの改修には、国と市の監督指導のもとに、オークワさんが負担をいたしまして工事をするということになっております。また、県警の交通課におきましては、信号機の設置、それから標識、規制等で交通混雑の解消を図る計画でもあります。また、オークワには各方面への駐車場の配置、それから来客の誘導方法、案内板の設置等、混雑減少への取組みを求めているところでもあります。  また、オープン後におきましても、検討の余地があれば、この五者会議を開きまして、検討を行うことになっております。参考に申し上げますが、県道の秋津川田辺線の国道バイパスまでの改良区間なんですが、これの設計基準を申し上げますと、四種の三級、一日、一方向当たり1万台の容量という設計基準になっております。それから、ことしの1月、稲成Aコープ前におきまして、建設省の紀南工事事務所が交通量調査をしております。これは、平日なんですが、12時間当たり、朝7時から夜7時までの間、1万3,604台という交通量になっております。それから、オークワさんですが、今現在、借地及び自社の建築とで800台の駐車台数を確保してると。あと200台周辺で用地を借りまして、努力目標は1,000台ということに聞いております。  それから、関連道路の進捗状況でございますが、まず国道42号田辺バイパスにつきましては、現在、稲成から上富田の峠まで事業区間となっておりまして、現在は、田鶴トンネルのオープンカットに向けての用地買収を行っているところでございます。田辺市側は、用地すべて完了しております。あと上富田町側が残っておりますので、工事着手には、ちょっとなお時間がかかるということでございます。  それから、新しく稲成から芳養町南方面の新たな計画につきましては、建設省、それから県当局において、そのルート等調整中でございます。それから、高速道路の南部以南のルート決定につきましては、整備計画への格上げ、それからバイパス同様ルートについても調整中でありまして、ちょっと聞きますと、計画はちょっと遅れております。原因は、阪神・淡路の大震災、また、さきの北海道の落盤事故等によって、設計基準とかルート等々によりまして、もう一遍見直すというふうな内部通達がございまして、遅れているとのことでございます。もう間もなくそれも案が固まるようでございます。  それから、芳養清川線につきまして申し上げますと、これは芳養側筋へ国道の混雑を避けまして、流れ込む車が予想されているために、県においても整備を早める方向になっております。保原橋から上芳養方向へ730メートルは、平成7年度に用地測量を発注いたしまして、事業化を行いましたが、構図の混乱がございまして、その整理に日時が要してるということでございます。  それから8年度いっぱいですから、構図の訂正にかかると聞いております。9年度からは用地買収にかかりたいということでございます。それから、脇田橋下流約500メートル間につきましては、平成9年度用地買収を完了したいと、このようになっております。古井橋下流550メートル間につきましては、平成8年度から測量設計に入る予定、これは新規区間としてセットされております。それから、古井橋から泉養寺橋上流までの間、これにつきましては、芳養側の河川に関係する部分としまして、別途計画して、別区間で計画をしていくということでございます。それから泉養寺橋から上流側につきましては、新たな事業区間といたしまして、ルートを含めて検討しているということでございます。  それから、市道関係ですが、古井橋付近から田川通って、大坊の登り口、それから稲成から秋津間、旧農免道路についてですが、東西方向の主要な道路となっておりまして、生活道路としても大変重要な道路と認識しております。そこで、現在、市全体にこのような県道に格上げをする位置付けの道路が、まだほかにも見受けられますので、またそれと同時に国道バイパスの延伸、それから高速道路のルート決定も近く行われるということなので、それに併せまして、それらを踏まえながら市域の市・県道の道路網の見直し、これについて今現在、県と協議中でございますが、上位計画である高速道路とか、国道バイパス、こういう位置決定を踏まえまして、われわれ、県とその後に市・県道の見直しの確定をいたしまして、その後、中長期の道路方針を立てまして、その整備に取り組んで参りたいと、このように考えております。  以上です。             (建設部長 桝本靖男君 降壇) ○議長(熊野芳和君)    2番、芝峰進君。              (2番 芝峰 進君 登壇) ○2番(芝峰 進君)    オークワ稲成出店の関係について、商業都市田辺を何とか充実してほしいなと、こういう回答も含めてありましたんでお願いしておきたいと思います。交通については、詳しく説明いただきました。要は、急いで交通混乱もないし、田辺の発展にも頑張ってほしいと、こういうように思います。紀南病院は、様子を見守っていきたいなと、このように思います。  御坊の火電の関係、市長と企画部長から答弁をいただきましたけれども、例えば、オリマルジョンの関係で、もうちょっとこれ、オリノコ川でとれたものというのは大体わかってるんやけれども、要はそしたら15万トンのタンカーが事故あったら、どうなるんやろなと。ないとは言えんから、重油の場合とオリマルジョンの比較なんかどうなるんやろなと、こういったあたりは、きょうとは言いませんけれども、今後のやっぱり具体的な課題として研究してほしいなと、こういうように思います。それから、入ってくるとこ、僕が聞き漏らしたんかわからんけど、下津から御坊へと、こういうようにわかったんやけれども、結局、それと併せてここから、どっから来るんか、瀬戸内海通って来るのか、ここ紀伊水道、ここへ入ってくるのか、ここ聞き漏らしたように思うんやけれども、そこのルートはどがいなるんやろかと。  それから、環境庁の関係で、市も参画し、その中で指導いただくと、こういうように解釈しといたらええんかどうかということと、いろいろあるんですけどね、いちばん残念やなと思ったのは、やっぱり農家、「市議会でも決議してほしい」という声もあった中でね、市議会で決議しても、これは関係機関へ働きかける田辺市民の、決議したとしたら意思表示やから、直接の関係でもないんやけれども、そういうような気持ち、農家の気持ちというのは、市長も十分ご承知のことやと思うんやけれども、そんな中で、直接知事が僕の耳に入った話、ほんまかどうかなと、こういうことやけれども、このことについてはわからないと、こういうことで、おそらく今後、今、市が考えてることは、公害の因果関係、こういうことが前提で、その調査を強化したいと、こういう基本的考え方やろと思うけれども、結局、今のこの段階で、この6月は市長選挙、御坊ではあるわけです。9月の報告書作成、こういうことで、今やっぱりしっかり聞いとかなんだらあかん問題やと。ほかの田辺の運動の関係に影響してくるんやないかなと、こういうように思うんで、ここのとこちょっと僕も聞き方悪かったんか、ようわからんのやけど、それと「違う」と言うんやったら、もう一回言うてほしいと。直接聞いてないと、こういうことやったらもう答弁要らんけど、僕は。  公聴会で意見が言えるだろうと、場があるやろうと、こういうことやけれども、ここで言うその意見を、どうやって言ったら、ここで集約しとくか、まとめ上げとくかと言うんかな、そのためにここでの体制と、それから僕は公聴会、いつかわからんけれども縦覧と、これは9月から始まるのやから、この段階でものを言おうとしたら、今、環境面あるいは公害面、こういうとこの調査、要求しとくか、こちらで独自にできなんだら、要求しとかなんだら、「はい、そうですか」って、大体、国が環境アセスを、基準を決めて、それからそのことを報告するのは、関西電力側が報告書を提出するんやから、それからよーいドンでスタートしても、これは勝負にならんやろと。そのとき、意見を言うがため、言うてくれるんはくれるで、ひとつ結構やと思うけれども、言えたらの話やけれども、そのときのために、調査を独自にしたり、「この調査をやってほしい」と、こういうことを希望しとくべきやないんかなと。そのために僕は、急な話なんで、やっぱり今から公害の関係の専門家の、そういう要望をしてはどうかと、こういうことをしておく必要があるなと、私はこう思いますんやけれども、その点についてはどうやろかと。  日の丸、君が代の問題です。これ最初、6校の話であって、そういう認識の人もあっても結構ですよと。田辺市はないですよと、田辺市小・中ですね。こういうことでしたけどね、以前に僕も連Pの副会長をしたことあります。そのときに、教委との連Pとの懇談会で、やっぱりこういう歌うていこうやないかと、こういう話もうちょっと今さらそういう答弁が来るとは思わなんだんで、そこまでメモしてないんやけど、ちゃんと記憶にあるのは、PTAの会長で言うたら、中本さんという人が会長で、僕副と、あと副二人ほどおったけど、そういう年代のときですわ。そのときに、高雄中学校でこの君が代を歌うようにというような大まかなことしか覚えてないんですけど、大論議しました、提案して。結局、そのときに提案をおろしたけどね、そういう経過もあるんで、決して笑うてというわけやないけれども、田辺市は起こりませんよと、こういう認識やったら、これは問題ですよ。  それといろいろと言われましたけどね、大体、国際化の中でと、法的根拠は一切指導する側にもないですよと。ただ、百年のまあ言ったら慣習が、百年たっての積み重ねがあるんですよと。これだったらね、僕がこういうように聞いたんですけどね、わざわざ指導、国旗、国歌の指導について田辺市教委、これの2ページにあるね、国旗、国歌でさっき言うたやつですよ。国旗、国歌に対する批判の客観的根拠は見当たらないと。関心も客観って言われれば、それまでやけれども、こういうことわざわざ書いて、これは一方が有利にするもんやと、こう思うんですけれども、こういう点はどうやろか。わざわざ書くことないと、5番の項消したらええと。  それからね、大人、結局、僕はまあ言うたら、歌わんでもいいですよと、こういうこと許可得たかなという錯覚も起こるぐらいの、成人してあるさか、とここういうことやけれども、これはね、僕はもちろん歌うつもりはありませんけれども、人権として見た場合、僕もまあ言うたらこれから勉強しよらいう子どもも同じやないんかなと、それほど無理があるんやないかなと。僕は別ですよ。子どもに対して、これを指導していくこと自身が無理あるんちがうかと。低学年、中学年、高学年とかいろいろ書いてますけれども、それと要は、指導要領で決まってるから、教育公務員として当然実践しなければならないんですよと、ここら辺はね、ここから物事を論議、きょうは僕は提起したんちがうんですよ。そのもとのとこがね、理解できんなと。憲法に、明治憲法は元首天皇。戦後は、今の憲法は、象徴天皇。はっきりと違いというのがね、主権国民と。だからここから主権は国民やと、なぜ象徴の歌歌うてね、これがまあ言ったら、国民全体が長く栄えるんやと、こう言われたけどね、僕は、これね、ここは象徴の君やなしに民、主権は国民やと。民であったら話はようわかるんです、ストレートに。そこら辺がどうしても理解できんと。この前段の部分がね、わからん。これをまあ言ったら、小学校から教えていこかと。これは無理があるし、押しつけであるし、矛盾があると、こういうことを僕は聞いたんです。後の段階で、それぞれ百年たって、今、上から来たんですよと。これはもうわかっておったんですけどね、そのもとの部分が、これ指導要領見せてもうてもね、指導を見せてもうてもわからんから、この点をもう一回はっきりと聞きたいなと、わかりやすく聞きたいなと、このように思います。  大体、今の教育二、三点と、火電が二、三点とお願いしたいと思います。              (2番 芝峰 進君 降壇) ○議長(熊野芳和君)    企画部長、柴田修君。             (企画部長 柴田 修君 登壇) ○企画部長(柴田 修君)    御坊火電の増設の点で、ちょっと順序逆になるかもわかりませんが、私の範囲でお答えできる点について、お答えさせていただきます。まず、ルートでございますが、先ほども申し上げましたように、マラッカ海峡を経由いたしまして、四国の南岸沖を通過するルートを、いったんそれから和歌山下津港に入港いたしまして、手続きなどを済ませてから、御坊の第二火電に接岸すると、こういうことでございます。  それから、もし搬送中に事故などがあったらというご質問ですが、オリマルジョンの輸送中の事故に対する懸念、これにつきましては、座礁や衝突などの船舶事故が万一起こったといたしましても、輸送する大型タンカーの船郭を二重構造にして、漏れないように、そういう構造にしておるということを伺っております。また、接岸時の溶融作業設備につきましても、万全を期するよう、現在、技術的に検討しておるところであると、このように伺ってございます。  それから、知事の話でございますが、先ほど市長からも答弁いたしましたとおり、私どもとしては、県としては、従来から電源立地については、適地性、安全性、地元の同意といった、この三原則に基づきまして、地域振興の立場で対応すると、このように伺ってございます。  それともう一点、公聴会等に関連した調査希望という話でございますが、これにつきましても、先ほど市長からの答弁にもあったわけですが、私どもとしては、既に環境影響調査等の実施については、万全を期していただきたいということで、住民のみなさんの心配、不安を払拭するためにもですね、誠実な対応をしてほしいということで申し入れをしておりまして、また本年2月の16日におきましてもですね、報告を聞く中で、そうした要請を行っております。それと、そうした調査とか一連の関係につきましては、環境アセスメントの実施につきましては、御坊第二火力発電所を建設、操業していく上で、そのことが自然環境にどのような影響を与えるか、また環境保全対策が適切であるかどうかということについて、事業主でございます関西電力が、通産省等で定められております要綱の、この調査項目や調査方法に基づきまして、事前に現況評価と予測調査を行い、調査書にまとめるとともに、環境保全上必要な措置を検討するために実施するものであるというふうに認識しております。  したがいまして、今回のアセスメント調査がどのようにして行われるかということにつきましては、関西電力が関西総合環境センターや日本気象協会、三菱重工などの専門知識を有し、かつ経験が豊富な機関に委託いたしまして、陸海空域について、現況の調査と予測調査を行い、その結果を環境影響調査書としてまとめるものでございます。したがいまして、その環境影響調査書は、国、県、御坊市に提出されまして、環境庁の定めます環境基準などに基づき、環境についての厳しく、かつ公正な審査が行われるところでございます。それから、御坊市並びに隣接四町、この四町と申しますのは、印南町、川辺町、美浜町、日高町でございますが、公開閲覧とか、そのことに基づく公聴会が行われることになってございます。私どもといたしましては、こうした環境アセスメントの結果が出た段階には、十分な説明を納得いくまで求めるということは、言うまでもございませんが、法に基づいて行われる環境アセスメントにつきましては、これは尊重するべきものであると、このように考えてございます。  以上です。             (企画部長 柴田 修君 降壇) ○議長(熊野芳和君)    教育長、角莊三君。             (教育長 角 莊三君 登壇) ○教育長(角 莊三君)    それでは、再度のご質問にお答えいたします。まず、法的根拠がないと申しましたのは、ないというのではなくて、国旗、国歌そのものを規定している法律はないということを申し上げたわけでありまして、もともとこの君が代が国歌であり、日の丸が国旗であるということは、慣習法によって、そう認められているということと定着しているということと、ほとんどこれは同義ではないかというふうに思うわけであります。もともとそういう象徴の歌をなぜ歌わせるのかという、もとのところをというお話でありましたけれども、これは議員もご説明になったとおり、日本国の象徴であるということであり、国民統合の象徴である、こういうことは国民全体を指すと、こういうふうに解釈をしても不自然ではないし、それが当然であろうというふうに思うわけであります。  したがいまして、第一番にまず、この世界中において、国が一つではありませんので、国歌というもの、国旗というものの必要性、こういうことがまずございます。そして、その国旗、国歌、日本のものは、それが君が代であり、日の丸であると、こういうことを先ほどから申し上げておるところであります。したがいまして、これを子どもたちに、先ほど申しましたような理由で教えていくということは、非常に大切な教育活動であり、その根拠になるものが、法的根拠が学習指導要領であります。学習指導要領と申しますのは、指導者への指針でありまして、直接子どもにどうこうというものではございません。したがいまして、学校が教育課程を編成して、それを実施していく、その根拠に学習指導要領というもの、教育委員会の指導と、こういうものがあるわけでございます。これは法的に、そのように決められておるわけであります。  したがいまして、内容の一つひとつ、教える内容の一つひとつは、それぞれ対応する法的な根拠というものはないわけであります。教育課程の法を基準として、学習指導要領というものによって、これは内容を全部基準を示しておると、こういう意味でございます。したがいまして、いわばまだ知らない児童生徒でありますから、それに教えていくということは、われわれの努めであります。そして、それが将来にわたって、子どもたちの心を束縛するものでも何でもないわけであります。したがいまして、指導したにもかかわらず、これが歌われないというのは、それは指導が不十分であったと、そういうふうに私どもは理解しておるところであります。外国へ行って、これは国旗、国歌に対して敬意を表し、わが国の国旗、国歌に対しても同様な態度をとらなければならないと痛感した人は、外国へ行った人は、みなそういうふうに思うというふうに私どもは認識しております。  以上であります。             (教育長 角 莊三君 降壇) ○議長(熊野芳和君)    2番、芝峰 進君。              (2番 芝峰 進君 登壇)
    ○2番(芝峰 進君)    教育の問題まだまあ、まだまあって、ずっと理解できんわけやけどね。どうもね、これ国民で、僕が歌わんでも、まあ言ったらこれは大人やさかええと、それを指導するというの全然、まだいまだにわからんですよ。不自然なのは、むしろ民が代って、僕言うたように言う方が自然やないかなと、こういうようにだけ思いますけれども、もうこれはこれでいいです。  それと、タンカーの先二重構造にしてあるということやけれども、そうやな海へ入ったら、まあ言ったら、重油と比較しても、そしたら危険なんか。重油はそしたら一重かと、こういうように思うんやけどな、先っぽが。これはオリマルジョン、そしたら二重にしとかなんだらもっと危ないもんかという心配、逆にするわけよ。それとね、早う言わんなんけどな、意見を言うていく、ほんまに真剣になって閲覧のときに、真剣なってやりますよというのわかる、これはこれで頑張ってほしいと期待しますけれども、これあんまりオリマルジョンの発電所らいうのよけないんやのう。小さいやつやし、ほいて、それで数十万トンやし、これ440万キロワットフル稼働、これやから、まあ言うたら、低空飛行で言うと、練習中、訓練中と、こういう考え方にしても間違うてないと思うんやけれどもね、だから今、このときに厳しく閲覧し、検討し、追求すると、このためにこの材料をつくってほしいと。このために公害の担当あってもええんやないかと、こう言うたわけやけれども、今の二重にしてあんのと、今の見解について、どうあるんかないんかわからんけれども、一回、聞きたいなと。もうちょっとだけ聞きます。              (2番 芝峰 進君 降壇) ○議長(熊野芳和君)    企画部長、柴田修君。             (企画部長 柴田 修君 登壇) ○企画部長(柴田 修君)    ただいまのいわゆる輸送中の事故防止のための大型タンカーの船郭を二重構造にしておるといったことに対して、現在の重油について、二重構造になってないのかというようなお話だったと思うんですが、私どもは、ここ以前からいずれにしても、万が一の事故を想定して、二重構造にしてきておるといったことも伺っております。しかし、先ほどの質問の中で、重油とこのオリマルジョンとですね、比較という点については、私どもまだそこまで研究できておりませんので、よろしくご理解いただきたいと思います。それとこういう大きな状況なんで、担当職員というお話だったかと思うんですが、先ほどから、市長からも私からも申し述べておりますように、そうした状況の必要性が生じた段階で考えていきたいと。現状では、現況体制で必要なものについては、取り扱っていきたいと、このように考えております。             (企画部長 柴田 修君 降壇) ○議長(熊野芳和君)    2番、芝峰進君。              (2番 芝峰 進君 登壇) ○2番(芝峰 進君)    原稿忘れてきたんやけど、もうほんまに注目していきますんで、また議会へ質問以外でもどんどん意見は、心配な点は言っていきたいと思います。えらい教育についても、まだいっぱいわからん点は多いんですけれども、きょうはもうこういう関係で、質問をまた後の人にも譲っていきたいと思います。  どうも、終わります。ありがとうございます。              (2番 芝峰 進君 降壇) ○議長(熊野芳和君)    以上で、2番、芝峰進君の一般質問は終了いたしました。 休 憩 ○議長(熊野芳和君)    この場合、約10分ほど暫時休憩いたします。               (午後 3時02分)            ―――――――――――――――― 再 開 ○議長(熊野芳和君)    休憩前に引き続き会議を開きます。               (午後 3時15分) ○議長(熊野芳和君)    続いて、11番、大倉勝行君の登壇を許可します。             (11番 大倉勝行君 登壇) ○11番(大倉勝行君)    11番議員でございます。何かもう既に満腹感がありまして、頑張ってやっていきたいと思います。通告どおりに、一番から入りさせていただきたいと思います。芝峰議員と私の一番、二番同じでありまして、もうほとんどあるんですけれども、ちょっと質問変えましてやっていきたいと思います。一番は、同じ方向を向いてます、芝峰議員と。そして二番目は、相反してるので、何かまあよかったなと、あんまり相反してるもんばっかしだと、何かけんかしているように見られるんやないかなと心配してるわけですけれども、一番の同じ方向に向かっている梅衰弱症についてから入っていきたいと思います。  この問題は、田辺市の農家にとっては、最大の関心事であります。過去において、ここ田辺市議会議場において、行森議員をはじめ何人もの質問をしておるわけでありまして、県、市、農協ともどもに、原因の究明に対して力を入れてくれてると思っております。現在、どのような対策にて、どのような経過に至っているのか、まずお教えいただきたいと思います。私は、この問題に大変な心配をしているのであります。少し視点を変えたこの問題の心配な点を、皆さまにお聞き願いたい。この問題の解決はただ一つ、梅の木がよくなり、梅の実がなり、農家が梅の実を生産して生活が行える、元通りになったとき、はじめて解決をしたということになるのであります。決して梅衰弱症の原因がわかったというだけで、梅の木が元に戻らないようでは、決して解決したとはならないのであります。  今、梅の衰弱症の原因をいろいろと言われているわけであります。個人的な推理でありますが、私はこの衰弱症病の原因を複合的なものであると考えております。一つに、中国大陸での垂れ流しの公害から来る大気の汚染、酸性雨、一つに日照りもあるかもしれません。また一つに、チップ堆肥の噂もあることも事実であります。もちろん関西電力の御坊火電もあるかもしれません。健康な人にも、がんの原因因子が常に持っているということであります。体が弱ったり、抵抗力がなくなればがんになるという話も聞いたことがあります。いろいろの原因にて、梅の樹勢が弱くなったところへ、シュードモラス菌が梅を枯らしてしまった、そう私は思うのであります。ここではっきりと言っておかなければいけないことは、私も、そして紀南農協の梅生産者のほとんどの人たちは、最大の原因は、関電の御坊火電にあると思っているのであります。  事実、火電が御坊に来ましてから、衰弱症が出てきたことを考えるときに、原因の大なるものが火電にあると信じている人が多いということであります。仮に、その火電説が間違っていたとしても、火電側が口酸っぱく、「私ではない」と力説をし、どう答えを彼らが言っていようが、関電が原因だと信じて疑わない人たちが、農家には多いということを、まず第一番目に頭に入れておかなければいけないと思います。私の知人で、私と同じ農業委員をしている人がおります。年齢は私よりも少し若い人で、40歳前後です。10年前に銀行をやめ、農業に夢をふくらませ、梅の栽培を始めたのでありますが、10年間子どもを育てるように丹精をかけて育てた梅が、今は枯れてしまいました。1ヘクタール、1町ですけれども、あったそうであります。今、彼は農協へ仕事に行ってるそうであります。梅は、米や野菜などとは違い、単年の作物ではありません。10年かかってやっと一人前であります。10年間は持ち出しばかりであります。10年間一生懸命育てて、さあこれからというところで、梅の木が枯れてしまったのでありました。この10年間の苦労は何だったのでありましょうか。皆さま方は、この気持ちを理解できますか。私は、理解できるつもりであります。少なくとも、紀南農協の梅農家は理解できるんであります。それは、梅の木を育てたことがあるからであります。10年間の苦労、そして今のその悔しさ、手に取るように理解できる気がするわけであります。  しかし、私は梅がこれほど枯れたことはないのであります。しかし、このままではあす来るかもしれない自分の姿も、想像できるのであります。関西電力御坊第二発電所の建設は、一歩一歩着実に進んでいると聞いております。私は、今、明言をいたしたいと思います。梅衰弱症の原因もわからずに、防御の対策もわからずに、梅の木も元に戻らずに、梅衰弱症をうやむやのまま、関西電力御坊第二発電所が建設にかかり、関電の人たちが、「私たちに原因がない」と言っていれば、農家の人たちは泣き寝入りをして、おとなしくしていて、何事もなく完成できると。もし関係者の人たちが、そう思っていたならば、私は大変な大きな間違いを起こすということをはっきり言いたいのであります。みなさんご存じのとおり、私は三栖に住んでおります。三栖の農家は、すべて梅農家であります。三栖には、農業後継者が大変多い。その三栖の農協青年部の諸君たちも、今は口に出して言っているわけであります。「衰弱症がうやむやのままで、関西電力御坊第二発電所の建設は絶対反対である」、「だめはだめと口に出さねばいけません」、あるいは、「行動しなければいけない」と彼たちは言っているんであります。  私は、個人の人権が公共の福祉よりも勝ってるとは、決して思いません。今日、個人の人権が必要以上に、公共の福祉よりも勝っていることを、そしてそのことを口に出している人たちがいることをにがにがしく思っている一人であると、私は思っております。また、電気のない生活は考えられません。私たちの生活は、電気が必要不可欠であります。ダムもだめだ、火電もだめだ、原子力もだめだというつもりは、決してありません。本当のことを、心の中を言えばですね、原子力がいちばん無公害な発電であるかもしれないとも思っているわけであります。火電しかないなら、火電は必要であり、つくらねばなりません。今の人間社会では、電気をなくして、人間社会の繁栄は考えられないからであります。しかし、一部の人たちの犠牲において、多くの人びとの繁栄が成り立ってはいけないのであります。また、繁栄を享受している人たちは、知らんぷりも決め込んでもいけないということであります。  私は、この場で改めてお願いをしたい。知事さんや市長さん、紀南農協の組合長さん、とくにとくに組合長さんでありますけれども、衰弱症の出た農家と同じ方向を向いてほしいと思います。決して、相反して農家にもの申す立場になってもらいたくないのであります。今、農家は、梅衰弱症の解決なくして、どのような理由があろうと、どのような言い訳をしようと、第二火電の建設は、絶対にあり得ない、そのように思っています。私は、田辺市の農家から、若い後継者の中に、他の人びとからですね、後ろ指を指される人を出したくはないのであります。また、私自身も後ろ指を指されたくないのであります。ちょっと奥歯にもののこもったような言い回しをしたんでありますけれども、お答えを聞かせていただきたいと思います。  二番目に、学校現場における日の丸、君が代の教育についてに入りたいと思います。この問題も、日の丸、君が代の問題でありますけれども、数年前から二度一般質問をさせていただきました。そしてまた、この間から地元紀伊民報紙上においても、数回となく読者のみなさんから、論戦が繰り広げられているわけであります。今回、私も少し遠慮させていただこうかなと思ったのでありますけれども、3月2日付の朝日新聞の読者の欄に、目にふと止まったわけであります。田辺市の名前は言っていいと思うんですけれども、田辺市の方がですね、読者の欄に投稿しておりました。それを読ませていただいてですね、やはりことしも日の丸、君が代の一般質問をしなければいけないなと心を新たにしたわけであります。しかし、内容とか考え方は、前にも皆さま方の前でしゃべらせていただいておりますし、その辺のことは、少し離れさせていただきたいと思います。今回は、別の方面から、視点からしゃべらせていただきたいなと思います。  その田辺市の方がですね、新聞に投稿をしておりました。内容は、今、話をさせていただきたいんでありますけれども、私がそうだなと思うところが半分ありまして、いや全く違うなというところが半分あるわけであります。ちょっと重要なとこだけ、全部読むわけにはいきませんですので、重要なとこだけをちょっと読ませていただきたいと思います。「歌を歌うとき、その意味は重要である。歌詞とは、歌の心であり、命である。国歌となれば、とくに重要である。それを教えないで、歌えとは本末転倒と言える。そこで、先生方にお願いしたい。子どもたちに、この歌の意味を正しく教えてほしい」ということを書かれております。そして、その中に、後ではですね、いろいろな日本の文法のことも書いておりますけれども、彼は、君が代の君は、「天皇である」と明言されているんですね。「だからこの歌詞が、現憲法の最大の柱である国民主権の思想と根本的に相入れないものであるということも併せて教えてほしい。子どもたちが歌うのを強制されている以上、せめてこのことを先生にお願いしたい」ということを書かれております。この辺が私とちょっと少し違うとこなんですけれども、教えてほしいというところはですね、私もそう思います。  そこで、お聞きしたいのでありますけれども、国歌君が代の意味を正しく子どもたちに教えてほしいと、私は思いますが、その前に昨年までの卒業式に、子どもたちが君が代を歌っているのをほとんど聞いたことが、私は見たこともありません。私たちが歌っていると、子どもたちは不思議そうにこちらを見ておりました。何やこのおいやんたちは、何を歌っているのか。相撲の歌なんかなということを思っているかどうか、私もわからないんでありますけれども、そういうふうな顔してたようにもとれるわけです。そこで質問をいたしますが、学校において、君が代の歌を教えていますか。ことしは、練習はしたのですか。その中で、君が代の意味を教えてもらってるのでしょうか。また、その意味をどういう意味か、内容を聞かせていただきたいと思いますって言うて、先ほど大分聞かせていただいたんですけど、また何か重なるようですけれども、是非お願いします。つまり、君が代の君をどう理解するのかということをはっきり聞かせていただきたいなと思います。  二番目に、ことしは、私は残念ながら中学校の卒業式には欠席をさせていただいたのであります。だからことしの雰囲気は知らないのでありますが、しかし、昨年までは、テープが鳴っているが、子どもたちは知らんぷり、ピアノは先生が弾いてるがですね、子どもたちは上の空でありました。私は先生が教えているのに、子どもたちが歌えないとは思えないし、子どもたちが全員、先生に反抗しているのとは思えないのであります。きっと子どもたちに、先生が教えてないんだろうなということを私は思います。もちろん学校の最高の責任者は、校長先生であります。教育委員会は、校長先生には、子どもたちに「国歌を指導しなさい」と言ってくれているはずであります。多分、校長先生も現場の先生に、そういうふうに言っていると思うのであります。しかし、子どもたちが歌っていない場合は、その最終的な責任者はだれなのかなと私は思います。私は、小学校では担任の先生かなと思うのでありまして、中学校では、いろいろ分かれてますんで、音楽の先生が最終的な責任者ではないかなと思うのでありますが、その点を明確に教えていただきたく思います。  昨年の夏でありました。ある会議でですね、教えていただいたことがあります。「大倉くん、君は特別公務員なんだから、だから文部省の検定を通った教科書と違うことを言うべきではないですよ」と、先生を退職された人に教えていただいたわけですね。そして注意もしていただいたわけです。そのときに、公務員法なるものがあるということも一緒に教えていただいたわけであります。公務員法なるものを少し教えていただきたい。そして、その公務員法にのっとって、教育指導要領に沿って、国旗、国歌を指導するという教育委員会の方針に従わない先生は、職場放棄ではないのか。罰則規定に触れないのか、その辺をお答えを願いたいと思います。  そして、四番目です。今後の国旗、国歌の教育委員会の心構えを聞かせていただきたい。そして、五番目、先ほどから言わせていただいてるように、私は残念ながら中学校の卒業式に、ことしは出席をしていません。だから、ことしのことは理解をしていないのであります。田辺市全体で中学校の卒業式の雰囲気はどうでしたか、詳しく教えてほしいと思います。また、今度21日ですか、小学校に卒業式があるようですけれども、国旗、国歌を歌うのかということをですね、教育委員会はどのように思っているのか、歌ってくれてるのかなという、どういうふうに推理をしているのか教えていただきたいと思います。  第一回目の一般質問を終わります。             (11番 大倉勝行君 降壇) ○議長(熊野芳和君)    11番、大倉勝行君の質問に対する当局の答弁を求めます。  市長、脇中孝君。              (市長 脇中 孝君 登壇) ○市長(脇中 孝君)    大倉議員から二点にわたる質問をいただきました。一点目の梅衰弱症につきましては、私と担当の部長からお答えをいたしまして、二番目の問題は、教育長の方からお答えいたします。  今、議員からお話もありましたけれども、梅の生育障害の拡大によりまして、被害農家は深刻な状態に陥っておりまして、本市の農業振興上はもとよりでございますが、食品加工等地域の経済に及ぼす影響等に思いをいたしますときに、緊急かつ最重要課題であると私は認識をいたしているところであります。このために、市といたしましても、独自の予算でもって、専門的研究機関に原因究明と対策について、研究委託をするとともに、昨年の途中からは、専門の職員を増員配置をいたしまして、懸命に取り組んでいるところであります。原因として、御坊火力発電所との関係が強く叫ばれる中で、県と関西電力に対しましても、徹底調査を強く要望するとともに、現場での対策の確立を急ぐために、方策を探って参りましたが、今後も懸命にその努力を続けていく考えでございまして、8年度の予算につきましても、それらを含めてお願いをいたしておりますので、よろしくお力添えを賜りますようお願いを申し上げたいと思います。具体的な問題については、担当部長からお答えをいたしますので、よろしくお願いいたします。              (市長 脇中 孝君 降壇) ○議長(熊野芳和君)    農林水産部長、田中秀章君。            (農林水産部長 田中秀章君 登壇) ○農林水産部長(田中秀章君)    大倉議員の梅生育障害の質問にお答えいたします。梅生育障害の原因究明につきましては、一昨年来、田辺市として独自に、大学や研究所の専門的研究機関に依頼し、取り組んでおります。まず、病理的側面からの研究につきましては、東京農大とか京都大学、さらに生物環境研究所の協力により進めております。しかしながら、果樹の根の病害は、病理学の中では最も難しい分野でありまして、さらにこれまでの試験研究により、梅生育障害の場合は、一つの強い病原菌が原因であるといった単純なものではなく、根の共生菌の減少が関係するかなり複雑で複合的な原因ということが指摘されておりまして、現在、こうした研究分野においては、第一線の学者、研究機関の協力により取り組んでおりますが、完全な原因解明には、相当の年数を要するという指摘がされています。  こうした状況でありますが、最近の調査により、梅生育障害の発生の状況や症状が栗の立枯れ症と非常によく似ており、共通するところが多いということがわかってきております。栗の立枯れ症については、20年以上前から北陸と九州地方の一部で発生しておりまして、国、県の試験研究機関が調査研究に取り組んできておりますが、いまだ原因は確定はしておりません。しかし、対策としては、炭を活用した土壌改良と栽培管理の根本的な見直しにより効果を上げており、梅についても期待をしているところであります。現場では、まず対策は急を要することでもあり、このため現地に20か所の試験園を設置するとともに、昨年の秋には農家の協力を得て、2,000本の対策試験を実施したところであります。さらに、栗、リンゴ、桜の立枯れで効果を上げている対策についても、現地で既に試験をしておりますので、今後は、これらの効果調査を進め、早期に有効な対策を確立していきたいと考えております。  続きまして、関西電力御坊火力発電所との関係でありますが、農家の間には、梅生育障害の原因として、大変強い疑念と不安があることは事実であります。このため市としましては、関西電力と県に対しまして、農家のこうした率直な意見を伝えるとともに、大気測定など徹底した調査を再三要望してきたところであります。これにより、これまで現地において大気環境濃度測定、酸性雨、降下煤塵等について測定を続けるとともに、因果関係については、広島大学の協力により調査、研究に取り組んでいるところであります。  また、第二火力発電所建設については、環境アセスメントの実施について万全を期すよう要望してきているところでありますし、梅対策協議会としても、関西電力と農家の懇談会の実施や御坊火力発電所の視察、さらに昨年からは協議会の会議の場へ、関西電力の出席を得て、直接農家の声を聞いていただくよう努めております。また、県におきましても、これまで以上に、試験場の研究スタッフの充実と専任担当を配置するなど、積極的に調査研究を進めるということでありますので、市においても十分連携をとり、取り組んで参りたいと考えております。  以上であります。            (農林水産部長 田中秀章君 降壇) ○議長(熊野芳和君)    教育長、角莊三君。             (教育長 角 莊三君 登壇) ○教育長(角 莊三君)    それでは、大倉議員の学校現場における日の丸、君が代、主として君が代の教育についてということについてご答弁申し上げます。まず、学校現場において、国旗、国歌の指導をしているかどうか。とくに君が代の歌詞の意味について指導がなされているかという点であります。これまでの議会でも答弁をしてきたわけでありますが、趣旨は、児童生徒が将来、国際社会において尊敬され、信頼される日本人として成長するためには、学校教育において、わが国の国旗、国歌はもとより、諸外国の国旗、国歌に関する正しい認識と、それらを尊重する態度を育てることが極めて重要でありますので、このような資質を養うことは、これからの国際社会に生きていく国民として必要とされる基礎的、基本的な内容の一つであると。学校においては、学習指導要領に従って、国旗、国歌について適切な機会をとらえて指導していることとなっているわけであります。具体的には、校長会、教頭会を通して、正しい認識と尊重する態度を育てることを指導してきております。  歌詞については、君が代の「君」の意味も含めて、古歌及び現在の歌詞の解釈等も詳しく指導をしております。この歌詞につきましては、君が代の「君」は、憲法第1条に、「天皇は国の象徴であり、国民統合の象徴である」ということを踏まえて、天皇を指し、そして国民全体を指すと。このことから、日本の国は、天皇も国民もみんな幸せで、小さな石が積もり積もって大きな岩となり、なおその上に苔が生えるように、千年も万年も長く栄えますようにと。国民の平和と繁栄を願った歌であるとしております。したがいまして、これは一つには、国旗、国歌というものの国のシンボルとしての重要性を音楽科だけではなくて、社会科及び特別活動においても、それを指導すると、こうなっているわけであります。教育委員会としても、今後も努力をして参りたいと思っております。  それから、指導にかかわる責任がどこにあるかということであります。学校長は、法令に基づいて学習指導要領の基準と教育委員会の指導により、教育課程を編成し、実施いたしますので、その責任者は学校長であり、指導を監督すべき責任が教育委員会にはあると、こういうことになります。また、教育公務員としての責務と懲戒規定についての議員のご質問でございますが、一つには、学習指導要領というものが、法的根拠に基づいているということであります。学校教育法20条、106条あるいは学校教育法施行規則25条、54条の2、そしてそれから田辺市における小・中学校管理規則4条、そういうところに今の教育課程を編成することについての規定があるわけであります。もう一つは、地方公務員法30条から服務の根本基準というところが幾つかあるわけでありますが、その中の32条に、職務上の上司の命に従う旨の規定があるわけであります。同様の趣旨が、地教行法に43条に同じことが載っておるわけでありまして、議員のおっしゃられる点はそこのことではないかと、こう思っています。法的根拠のある学習指導要領に定められたことは、教育公務員として遵守していかなければならないことは当然でありまして、何人であれ、学校行事も含めて私的な思想、心情で行ってはならないということを指導しております。  国旗、国歌の指導につきましては、教育の内容にかかわるものでありますので、懲戒等によらずとも、指導によって進んできておるわけであります。現実に、儀式等混乱をさせると、こういうような職員はいないのであります。教育委員会としましては、重大な責任を、この指導にかかわっては感じておりますので、さらに浸透を図るべく指導を継続して参りたいと思っております。  それから、終わりになりますが、11日に行われました中学校の卒業式の様子でございます。市内全中学校で10校ございます。全中学校で国旗を掲揚しております。そして、式次第に従って国歌斉唱が行われたわけであります。ピアノ伴奏によって歌唱が練習され、式場で斉唱された、そういうところも徐々に増えておるところであります。議員ご指摘のテープのみによって、だれも歌う者がいないと、こういう事柄について、そういうところも改善されてきておるところであります。もちろん歌唱がなされないというのは、子どもが反抗しているわけでも何でもないというふうに、私どもは認識しておるところであります。さらに、指導の徹底を図っていかなければならないと思っています。元来、儀式だけの、これは問題ではなくて、その意義の理解のもとに、授業において十分指導が進むよう、今後一層努力をして参りたいと、そういうふうに考えております。なお、私どもの方では、小学校でありますので、音楽の時間に、このように指導すべきことということを学校にお示しして、具体的な指導案に近いものをお示ししておるところであります。  以上であります。             (教育長 角 莊三君 降壇) ○議長(熊野芳和君)    11番、大倉勝行君。             (11番 大倉勝行君 登壇) ○11番(大倉勝行君)    日の丸、君が代の件でありますけれども、教育委員会は、数年前より大変頑張っておられるということを理解できるわけでありますけれども、まだまだ現実としまして、子どもが、生徒が歌っていないところも見受けられるような気もします。私は、公教育の場で、公務員たる先生が教育委員会の指導に従わず、公の子どもたちであります。自分の勝手な思い込みで、国旗や国歌を教えないというのは、私は職場の放棄であると思うのであります。それ自体が、政治運動にも近いんではないかと、私もそう思います。子どもに変な誤解を生みはしないかとも心配であります。もし、英語の先生がおりまして、この辺はちょっと嫌いだから、この辺は教えておかんとこうと勝手に解釈しまして、そこがテストに出まして、もしそれでそのテストが入試だった場合はえらいことではないかなと。数学もしかりであります。だから、もし先ほど言いましたように、小学校は担任かなと思いますし、中学校は音楽の先生かなと思うわけでありますけれども、やはり最終的な責任はそのように思います。だから、やっぱり音楽の先生に是非、そのような勝手な思い込みで国旗、公的な子どもたちに勝手な教育をさせては困るなと、そのように思いますので、くれぐれも教育委員会の先生方にも注意していただきたいなと思います。  先ほども一般質問を聞いておりましたら、「国際化、国際化」というように人びとはよく口にするわけであります。私もそうであります。果たして国際化とは、あるいは国際人とかいうものは、どういうものでありましょうか。私も自分の子どもたちには、国際的に通用する常識を持っている人間に育ってほしいなと思っているのであります。しかし、あくまでも日本人として、日本人であるということに誇りを持って、日本人の常識や、あるいは文化を理解しての上でのことであります。私は、国際化というものは、日本が何千年もの間に培ってきた文化を、ただ古いという一言で捨て去ることではないと思うのであります。日の丸も君が代も、日本が長い歴史をかけて、営々と築いてきたものであります。正しい歴史を正しい意味を、子どもたちに教えてほしいと思います。しかしながら、すぐに日本のすばらしい伝統を古いとか、間違っているとか、否定したがる人たちが数多くいてるのであります。日本を否定することが、物事をよく知っている、国際的な知識人であると言いたいのでありましょうか。  一つ例を挙げさせていただきたいと思うんでありますが、今、国会でですね、夫婦別姓の件がですね、審議をされようとしているのであります。それもその一つであります。なぜそういうことになっているかと言いますと、「女性の人権」とか言っているわけでありまして、どこをどうつなげれば女性の人権につながるのかなと、私は理解ができないのであります。夫婦別姓になりますと、どれだけ日本の文化が失われるかを、皆さまは考えたことがあるでしょうか。国会議員の先生らも考えたことがあるんだろうかなと思います。祖先とか先祖という考え方は、日本独特の考え方であります。外国にはあるように思って、全然ないのでありまして、先祖を祭る、祖先を祭るというのは、日本独特の考え方であります。夫婦別姓にしますと、確実に離婚が増えます。そうしますと家庭の崩壊につながりまして、子どもがそれで犠牲になるのは子どもたちであります。個人主義の発達が考えられます。そうしますと、人へのやさしさや思いやりの心もなくなってきます。夫婦別姓にしなくても、ペンネームとかあるいはニックネームとか、あるいは芸名というものが、別にそれを禁止しているわけでもありません。日本には、養子制度と言いまして、女性の方の姓名を名乗ることも許可をされているわけであります。女性の人権とは、何ら無関係であります。  なぜ、日本を否定する考え方が正しいこと、あるいは新しいこととしてすぐに出てくるのだろうかということを、私はつくづく思うのであります。日本人の誇り、あるいは自信の欠落によるのが原因であろうかなとも思いますし、西洋への憧れ、物真似なのかなということも思います。あるいは、もっと変に考えてみましたら、あるいは政争の具で、社会を不満に増長させようとしているのかなとも考えたりもしてみるわけでもあります。大変私の心配しているところであります。ともかく取り返しのつかないことにならなければいいなと、そのように思います。私は、学校の先生はすばらしい仕事であると思っています。その先生に期待をしておりますし、お願いをいたしたいと思います。自分が悪い、日本が悪いと自虐的な日本人に育てるのではなく、自信に満ちあふれ、日本人として誇りを持ち、世界を飛び回れる、外国の人びとに尊敬される人びとに、子どもを育ててほしいと思うのであります。ちょっと話が飛ぶのでありますけれども、ポーランドあるいはトルコでは、まさに日本名の名前がつけている人が多いとのことであります。多いということはないんですけれども、あるとのことであります。戦争前の日本は、これらの国ぐにに、今より尊敬されていたのではないかと思います。  君が代の「君」について一言、前にも言っておりますので、今さらと思いますけれども、君が代の解釈は、教育委員会の答えは、それでもう十分であります。私は満足であります。しかし、先ほど言いました、田辺で朝日新聞に投稿された人のですね、「君が天皇」と言うということも、あながち間違いでもないと思うのであります。実を言いますと、私も君を天皇と思っているのであります。私は、じゃあどういうふうに思っているかと言いますと、私は、天皇を人間というふうに解釈しているのではなく、日本あるいは倫理、文化とも解釈したいのであります。私は、君が代の「君」は、人それぞれに君を好きなように理解したらよいのではないかと思います。君を民と理解したら、それで解決するんではないかと、そのようにも思うのであります。くれぐれも、私は、君を天皇と解釈してもですね、自分の勝手な解釈やと自分自身で思っています。だから、くれぐれも自分の勝手な、自分独特の意見をですね、子どもたちに押しつけないように、先生方にお伝え願いたい、そのように思います。あくまでも自分勝手な思い込みであり、それは自分勝手な意見を公の場で、堂々と否定につながることはよくないように考えるからであります。どうぞ先生に、その点によろしくお願いをしたいと思います。  そして、衰弱症の件に移りたいと思います。「煙が外気よりきれいなんだ、だから煙で放出しても、別にみなさんに害を及ぼすことはないんだ」というふうに、関電の方がこの間言われておりました。私は、外気より煙の方がきれいならば、まずは200メートルの煙突を切ってほしい、そのように思うわけであります。そうであれば、何らほかに迷惑することもあって、喜んでいただけるのが当たり前の話であります。そう自信あるならば、関電の人たちは、それを進んで、その行動をすればいいのであります。200メートルも伸ばしているからこそ誤解されるのでありまして、まずは「きれい」だと言うならば、200メートルを切る運動をしていただきたいなということを思うわけであります。その答えを一度たりとも聞いたことがありません。国が決めてるからと言うんじゃなしに、国が決めてあってもですね、きれいな煙を出しているなら200メートル切ったらいいんですよ。そう思います。  そして、私はこの件についてですね、こう思います。もし、事ある時は、私は先頭で旗を振りたいと、自分でもそう思っています。しかし、それより先には、私より先には、紀南農協の組合長が前にいているはずでありますし、田辺市長がきっと前でいてるとそのように思うのであります。農家とともに闘ってこそ、紀南農協の長たる組合長のゆえんでありますし、市民とともに行動してこそ、田辺市民の長たる市長のゆえんであると、私はここで明言をしておきたいと思います。  私の一般質問をこれにて終了いたします。             (11番 大倉勝行君 降壇) ○議長(熊野芳和君)    以上で、11番、大倉勝行君の一般質問は終了いたしました。  この場合、お諮りいたします。  本日の会議はこの辺にとどめ延会し、明3月15日午前10時から再開いたします。  これに異議ありませんか。              (「異議なし」の声あり) ○議長(熊野芳和君)    異議なしと認めます。  よって、さよう決しました。 延 会 ○議長(熊野芳和君)    それでは、本日はこれをもって延会いたします。  どうもご苦労さまでした。               (午後 4時04分)...