和歌山市議会 > 2021-03-12 >
03月12日-05号

ツイート シェア
  1. 和歌山市議会 2021-03-12
    03月12日-05号


    取得元: 和歌山市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-06-07
    令和 3年  2月 定例会                令和3年          和歌山市議会2月定例会会議録 第5号            令和3年3月12日(金曜日)     -----------------------------議事日程第5号令和3年3月12日(金)午前10時開議第1 会議録署名議員の指名第2 議案第21号、同第37号から同第66号まで第3 議案第69号 固定資産評価審査委員会委員の選任について第4 議案第70号 固定資産評価審査委員会委員の選任について第5 発議第1号 和歌山市議会会議規則の一部を改正する規則の制定について第6 発議第2号 尖閣諸島周辺海域での中国公船による漁船追尾等に関する意見書案第7 議員派遣の件     -----------------------------会議に付した事件日程第1 会議録署名議員の指名日程第2 議案第21号、同第37号から同第66号まで日程第3 議案第69号 固定資産評価審査委員会委員の選任について日程第4 議案第70号 固定資産評価審査委員会委員の選任について日程第5 発議第1号 和歌山市議会会議規則の一部を改正する規則の制定について日程第6 発議第2号 尖閣諸島周辺海域での中国公船による漁船追尾等に関する意見書案日程第7 議員派遣件総務委員会厚生委員会経済文教委員会建設企業委員会及び議会運営委員会の閉会中の継続審査及び調査について     -----------------------------出席議員(38名)  1番  井本有一君  2番  中村朝人君  3番  赤松良寛君  4番  堀 良子君  5番  西風章世君  6番  山中敏生君  7番  川端康史君  8番  永野裕久君  9番  中庄谷孝次郎君 10番  山野麻衣子君 11番  中村元彦君 12番  中谷謙二君 13番  丹羽直子君 14番  吉本昌純君 15番  森下佐知子君 16番  坂口多美子君 17番  浜田真輔君 18番  園内浩樹君 19番  中塚 隆君 20番  薮 浩昭君 21番  山本忠相君 22番  芝本和己君 23番  戸田正人君 24番  松井紀博君 25番  井上直樹君 26番  古川祐典君 27番  姫田高宏君 28番  南畑幸代君 29番  尾崎方哉君 30番  奥山昭博君 31番  中尾友紀君 32番  松本哲郎君 33番  寒川 篤君 34番  北野 均君 35番  佐伯誠章君 36番  山本宏一君 37番  宇治田清治君 38番  遠藤富士雄君   ---------------説明のため出席した者の職氏名 市長       尾花正啓君 副市長      信夫秀紀君 副市長      富松 淳君 市長公室長    犬塚康司君 総務局長     尾崎拓司君 危機管理局長   川崎 勝君 財政局長     川嶋正起君 市民環境局長   和田年晃君 健康局長     佐伯正季君 福祉局長     宮崎 久君 産業交流局長   細井隆司君 都市建設局長   西本幸示君 会計管理者    田上隆造君 教育長      阿形博司君 教育局長     津守和宏君 消防局長     吉野楠哉君 公営企業管理者  瀬崎典男君 企業局長     上西人支君   ---------------出席事務局職員 事務局長     中野光進 事務局副局長   中西 太 議事調査課長   中村 保 議事調査課副課長 志賀政廣 議事班長     森本剛史 企画員      窪田義孝 事務主査     國定正幹 事務副主査    堀川陽平 事務主任     北浦愼也 事務副主任    中村真央   ---------------          午前11時00分開議 ○議長(井上直樹君) ただいまから本日の会議を開きます。   --------------- △諸般の報告 ○議長(井上直樹君) 諸般の報告をさせます。 ◎事務局長中野光進君) 令和3年3月12日付、和財第295号をもって、市長から追加議案の提出がありました。議案はお手元に配付いたしております。 次に、令和3年3月12日付、議員中谷謙二君、中尾友紀君、松井紀博君、姫田高宏君、山本忠相君、浜田真輔君山野麻衣子君、以上7人の諸君から、和歌山市議会会議規則の一部を改正する規則の制定について、尖閣諸島周辺海域での中国公船による漁船追尾等に関する意見書案が提出されました。発議第1号、同第2号として、それぞれお手元に配付いたしております。 以上でございます。   --------------- △日程第1 会議録署名議員の指名 ○議長(井上直樹君) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。 本日の会議録署名議員は、会議規則第80条の規定により、議長において   中谷謙二君   中尾友紀君   松井紀博君 以上3人の諸君を指名します。   --------------- △日程第2 議案第21号、同第37号から同第66号まで ○議長(井上直樹君) 次に、日程第2、議案第21号、同第37から同第66号までの31件を一括議題とします。 ただいま議題となりました31件についての各委員長の報告を求めます。総務委員長丹羽直子君。--13番。 〔総務委員会委員長丹羽直子君登壇〕(拍手) ◆13番(丹羽直子君) [総務委員会委員長総務委員会の報告をいたします。 去る3月2日の本会議において、当委員会に付託された議件につきましては、3月3日に四局・出納室、市長公室の順に、3月5日に危機管理局、総務局の順に、3月9日に財政局を審査の上、3月11日に討論、採決を執り行い、議案第37号、同第57号の2件は賛成多数をもって、また、議案第55号、同第56号、同第66号の3件は全会一致をもって、いずれも原案どおり可決すべきものと決しましたので、お手元に配付の報告書写しのとおり、議長まで報告した次第であります。 なお、議案第37号、令和3年度和歌山市一般会計予算に対し、次のとおり附帯決議を付することと決しましたので、御報告いたします。 議案第37号、令和3年度和歌山市一般会計予算に対する附帯決議。 今般上程された令和3年度和歌山市一般会計予算の審査において、(仮称)城前広場店舗等整備事業について予算が提案されているものの、本事業の基礎資料となる仕様書について、当委員会に対する説明も不十分であり、本事業のコンセプトが何ら明確に示されることもなく拙速に事業を進めようとすることが、果たして本市のにぎわいを創出する交流拠点となるのか、甚だ疑問であると言わざるを得ない。 今後、本事業を進めるに当たり、以下の点において、慎重かつ十分な配慮の上、事業実施に当たることを強く求める。 一、原案に至るまでの経緯及び将来ビジョンを明確に示すこと。 一、仕様書の一部内容について、十分な説明がなされなかったことから、改めてその内容を明確にすること。 一、本事業を進めるに当たっては、今後もなお、当委員会に対する十分な説明責任を果たすこと。 以上であります。 なお、付託議案に対する質疑の詳細については、事前にお手元に配付の委員会会議録のとおりであります。 以上で当委員会の報告を終わります。(拍手) ○議長(井上直樹君) 次に、厚生委員長西風章世君。--5番。 〔厚生委員会委員長西風章世君登壇〕(拍手) ◆5番(西風章世君) [厚生委員会委員長厚生委員会の報告をいたします。 去る3月2日の本会議において、当委員会に付託された議件に加え、議案第21号につきましては、3月4日に福祉局、3月8日に市民環境局中、市民部、環境部、3月10日に健康局の順に審査の上、3月11日に討論、採決を執り行い、議案第21号、同第37号、同第38号、同第43号、同第44号、同第49号、同第50号の7件は賛成多数をもって、また、議案第48号、同第58号から同第60号までの4件は全会一致をもって、いずれも原案どおり可決すべきものと決しましたので、お手元に配付の報告書写しのとおり、議長まで報告した次第であります。 なお、付託議案に対する質疑の詳細については、事前にお手元に配付の委員会会議録のとおりであります。 何とぞ同僚各位の御賛同をお願いして、当委員会の報告を終わります。(拍手) ○議長(井上直樹君) 次に、経済文教委員長永野裕久君。--8番。 〔経済文教委員会委員長永野裕久君登壇〕(拍手) ◆8番(永野裕久君) [経済文教委員会委員長経済文教委員会の報告をいたします。 去る3月2日の本会議において、当委員会に付託された議件につきましては、3月3日に産業交流局中、産業部、観光国際部及び農業委員会、3月5日に産業交流局中、文化スポーツ部及び農林水産部、3月9日に教育委員会を審査の上、3月11日に討論、採決を執り行い、議案第37号は賛成多数をもって、また、議案第39号、同第46号、同第47号、同第61号、同第62号、同第65号の6件は全会一致をもって、いずれも原案どおり可決すべきものと決しましたので、お手元に配付の報告書写しのとおり、議長まで報告した次第であります。 なお、付託議案に対する質疑の詳細については、事前にお手元に配付の委員会会議録のとおりであります。 何とぞ同僚各位の御賛同をお願いして、当委員会の報告を終わります。(拍手) ○議長(井上直樹君) 次に、建設企業委員長園内浩樹君。--18番。 〔建設企業委員会委員長園内浩樹君登壇〕(拍手) ◆18番(園内浩樹君) [建設企業委員会委員長建設企業委員会の報告をいたします。 去る3月2日の本会議において、当委員会に付託された議件につきましては、3月4日に消防局、企業局の順に、3月8日に都市建設局中、建設総務部及び道路河川部、3月10日に都市建設局中、建築住宅部及び都市計画部の審査の上、3月11日に討論、採決を執り行いました。 結果、議案第37号、同第40号、同第42号、同第45号、同第52号から同第54号まで、同第63号の8件は賛成多数をもって、議案第41号、同第51号、同第64号の3件は全会一致をもって、いずれも原案どおり可決すべきものと決しましたので、お手元に配付の報告書写しのとおり、議長まで報告した次第であります。 なお、付託議案に対する質疑の詳細については、事前にお手元に配付の委員会会議録のとおりであります。 何とぞ同僚各位の御賛同をお願いして、当委員会の報告を終わります。(拍手) ○議長(井上直樹君) 以上で各委員長の報告は終わりました。 〔15番森下佐知子君「議長、15番」と呼ぶ〕 ○議長(井上直樹君) 15番。 〔15番森下佐知子君登壇〕(拍手) ◆15番(森下佐知子君) 議長の許可がありましたので、議案第37号、令和3年度和歌山市一般会計予算の組替えを求める動議を提出いたします。 本動議については、あらかじめお手元に配付のとおりでありまして、以下、提出の理由及びその具体的内容を申し上げます。 新型コロナウイルスが猛威を振るう中、市民生活は困窮度を増していることが新年度の歳入における市税の額にも表れています。厳しい歳入状況であるからこそ、その使い道は、本来の地方自治体の本旨である市民福祉の増進に充てることが求められます。 こども医療費における所得制限の撤廃のためのシステム改修費用中学校給食を全員給食にするための調査費用、就学援助支給額の国基準への引上げなど、市民の切実な要求として、繰り返し日本共産党市会議員団としても求める中、予算に反映されたことがある一方で、依然として見直しが進まないもの、見通しが持てないにもかかわらず、そのまま計上していると思われるものがあります。 まず、国の多額の予算を使い切れなかったにもかかわらず、依然として個人番号通知書個人番号カード関連事務負担金が1億3,261万5,000円も計上されています。マイナンバーカードへの市民の抵抗感は根強く、セキュリティー対策や様々なものへのひもづけなど、さらなる税金投入が必要となると予想され、国へ意見を上げるべきだと考えます。 城前広場への店舗設置のための2,600万円は、5平方メートルの店舗を3つ設置するための予算ですが、その根拠となる市場調査で出した事業対象は、飲食だけではなく、洋菓子や雑貨などの物販などを対象としながら、店舗設計は飲食しか対象としていないなど、取組の方向性が明確ではありません。このような事業に多額の予算を計上するのは疑問です。 地方税回収機構のための負担金3,352万5,000円が計上されていますが、当初の目的である100万円以上の大口滞納はほぼ解消され、役割を終えた組織は解散することが順当だと考えます。少なくとも本市は脱退するべきであり、組織維持のための予算投入は認められません。 自衛官募集事務費15万3,000円は、法により募集に関する事務の一部を行うとはなっているものの、市が本人の同意なしに個人情報を提供していることは、プライバシー権を侵害するものであり、同意できません。 和歌山企業センター補助金170万円、企業人権推進交付金30万円、そして、人権教室、識字教室の開催に関わる報償費838万1,000円、子ども会運営委託料120万円、地域子ども会活動支援交付金を含む補助及び交付金2,421万5,000円は、いずれも旧同和対策に関わる事業をそのまま継続しているものです。 根拠となっていた法が既に終わり、20年が経過しているにもかかわらず、補助額を僅かに減額したのみで、いまだ継続されています。特に地域子ども会活動支援交付金は、昨年度当初で3,200万円計上した予算を最終補正で1,100万円減額しましたが、その理由は、要綱に基づいた申請をするよう指導、助言した結果だとのことでした。 新年度では、昨年比較で900万円減額し2,300万円、1団体当たり50万円を46団体分として計上しています。地域を限定した事業は公平性に問題がある上に、要綱を逸脱した申請を長年にわたり追認してきたことが、架空の領収書で交付金を請求するなどの不正を生んだことは明らかです。公平・公正な市政へ是正するという点でも、これらの予算は減額するべきだと考えます。 以上、減額予算合計2億2,820万3,000円については、新型コロナウイルス感染症対応医療従事者慰労金へ5,000万円の増額、新規事業新型コロナウイルス感染症への感染対策へ5,200万円の増額及び国が進める35人学級への体制づくりの前倒し分として、市が支出可能な人件費、小学校、中学校の学校管理費中、会計年度任用職員の給与、手当、共済費をそれぞれ倍加するための費用として1億996万2,000円、1,567万8,000円を充当する予算として組み替えるよう求めるものです。 市長におかれては、速やかに予算の組替えを行い、再提出を求めるものです。 以上です。(拍手) ○議長(井上直樹君) ただいま議案第37号、令和3年度和歌山市一般会計予算の組替えを求める動議が提出されました。本動議は、会議規則第15条の規定に基づく賛成者の数を満たしており、かつ原案に付随する動議でありますので、この際、委員会の付託を省略し、直ちに議題とします。これに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(井上直樹君) 御異議なしと認めます。 よって、そのように決しました。 まず、ただいまの各委員長の報告に対する質疑に入ります。 質疑はありませんか。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(井上直樹君) 質疑なしと認めます。 次に、議案第37号、令和3年度和歌山市一般会計予算の組替えを求める動議に対する質疑に入ります。 質疑はありませんか。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(井上直樹君) 質疑なしと認めます。 討論に入ります。 討論の通告がありますので、発言を許します。中谷謙二君。--12番。 〔12番中谷謙二君登壇〕(拍手) ◆12番(中谷謙二君) 議案第37号、令和3年度和歌山市一般会計予算の組替えを求める動議に対して、反対の立場から討論いたします。 個人番号通知書個人番号カード関連事務負担金は、マイナンバーカードを普及させる予算であります。 マイナンバー制度は、安全・安心で利便性の高いデジタル社会の基盤であるマイナンバーカードの普及とその利便性を図るとともに、社会保障の公平性の実現、行政の利便性向上運用効率化などに向けた取組であります。 今後、マイナンバーカード健康保険証として利用できるようになり、転職などで保険者が変わった場合、新しい健康保険証の持参が必要となっていましたが、マイナンバーカード健康保険証として利用することで、加入する保険者が変わっても、新しい健康保険証の発行を待たずに受診が可能となります。 また、現在、医療費は約1から3割の自己負担で、急な入院などで高額の医療費を自己負担した場合は、後で手続をする必要があります。従来、立替払いが難しい場合は、限度額適用認定証の提出が必要でしたが、マイナンバーカード健康保険証として利用すれば、限度額適用認定証の提出の手続がなく、自己負担額のみの支払いで済むようになります。 今後、生活における重要度が増していくのは間違いがないマイナンバーカードを普及させる予算は必要であります。 和歌山地方税回収機構負担金は、和歌山市から徴収困難案件回収機構へ移管し、徴収を行う予算であります。 和歌山地方税回収機構は、本市が単独で処理が困難な滞納案件専門的徴収手法を駆使し、迅速に滞納整理を行っております。また、滞納案件を放置することで、税に対する不公平感が増大するとともに、税務行政への不信感へとつながります。納税秩序の維持向上を図るためにも必要な予算であります。 自衛官募集事務費ですが、日本を取り巻く安全保障環境は一層厳しさを増し、自衛隊の重要性を再認識する中、以前から自衛官の成り手不足が深刻な課題となっており、静かなる有事とも言われているほど極めて厳しい状況です。我が国の平和と安定の防人として、また、災害派遣では最も心強い存在として力を発揮し、感謝や称賛されております。 新型コロナウイルス感染症で逼迫した医療機関への看護官の派遣や鳥インフルエンザ、豚コレラの殺処分、豪雪による立ち往生での出動など、自治体による自衛隊の派遣要請がされ、多くの人々から頼りにされる存在の自衛官の確保は必要不可欠なものであり、自衛官募集事務費は必要であります。 これらのことから、組替えを求める動議には反対です。 以上を申し述べ、反対討論といたします。(拍手) ○議長(井上直樹君) 次に、森下佐知子君。--15番。 〔15番森下佐知子君登壇〕(拍手) ◆15番(森下佐知子君) 日本共産党市会議員団を代表して、提案された議案のうち議案第21号、同第38号、同第40号、同第42号から同第45号まで、同第49号、同第50号、同第52号から同第54号まで、同第57号、同第63号の14件について反対の立場から討論を行います。 まず、議案第21号、和歌山市手数料条例の一部を改正する条例の制定について、市の衛生研究所で実施していた一般水質検査の数が年々減少傾向にあり、民間の検査機関でも可能だとして、検査の終了に伴い手数料欄を削除しようとするものです。市民の命を守る水質検査の体制は、経営状況に左右される民間ではなく、市として堅持することが求められます。 次に、議案第38号、国民健康保険事業特別会計について、国保会計の収支は、2019年度決算で約34億円の黒字となっています。コロナ禍の下で被保険者の収入減が予想される中、黒字分を積み立てるのではなく、保険料の引下げに使うべきです。 次に、議案第40号、土地造成事業特別会計について、市が販売している分譲地、スカイタウンつつじが丘は、いまだ290もの区画が残っているとのことです。昨年度の販売実績は予定を含め10区画であり、当初予算の販売目標も10区画とのことです。毎年目標達成したとしても、完売には最短で29年かかることになります。この事業は、小中学校、県営住宅など公共の建物をはじめ、商業用地なども計画されましたが、結果は累積赤字を生むなど、負の遺産となっています。市の事業の在り方として極めて問題があり、賛成できません。 次に、議案第42号から同第44号までの住宅改修資金住宅新築資金宅地取得資金、3件の貸付けに関わる特別会計について、旧同和対策の一環として始まったものであり、貸付事業は既に終了し、返済と滞納分を回収するための管理組合の設立により業務は移管されています。当初から事業の趣旨や返済計画を明確にしないなど、極めてずさんな運営が滞納を生み、回収を困難にさせたものであり、事業の在り方そのものに問題があるため賛成できません。 次に、議案第45号、駐車場管理事業特別会計について、この特別会計は、市の過剰な見通しに基づき始まった事業であり、累積赤字を抱えています。加えて新年度から、北駐車場を整備し、有料駐車場として使用料が収益として見込まれていますが、これまで北駐車場は、来庁者用として市民に無料で供用されていました。無料であった公営駐車場を有料化し、市民負担を増やすことには賛成できません。 次に、議案第49号、介護保険事業特別会計について、基金として積まれている23億2,600万円のうち約4億円を活用し、保険料を上げず据え置くという措置を取ることは必要だと考えます。しかし、コロナ禍の下、保険料は据え置くだけではなく、思い切って下げることが求められます。また、介護保険事業そのものが見直しのたびに保険料が上がるという制度設計になっていること、介護サービスを利用する際の利用料についても負担が増えていることなど、安心して介護を受けるという制度になっておらず、この特別会計には賛成できません。 次に、議案第50号、後期高齢者医療特別会計について、被保険者数が昨年から増えているにもかかわらず、医療費が6,625万3,000円減額されているのは、1人当たりの所得の減収が理由とのことです。マクロ経済スライドにより年金が減らされている75歳以上の方の生活はますます厳しくなっています。先般2月5日、年収200万円以上の方の医療費の自己負担を1割から2割に引き上げることを含む医療制度改革関連法案が閣議決定されました。このような負担増は、受診抑制につながり、到底許されるものではありません。医療にかかる機会の多い高齢者だけを別の保険制度に囲い込み、年々負担増を押しつける後期高齢者医療制度そのものに問題があり、市として国へ意見を上げるべきだと考えます。 次に、議案第52号から同第54号までの水道事業会計工業用水道事業会計及び下水道事業会計の3件について、水道事業における検針業務委託料6,767万5,000円、収納業務委託料1億3,473万8,000円は、いずれも市民生活に密着した業務であり、特にコロナ禍においては、料金の在り方をはじめ、職員が直接関わることにより市民生活に寄与できることが多くあることから、直営に戻すべきだと考えます。また、浄水、工水ともに大滝ダムに関わる交付金と負担金が計上されています。国の事業に関わるものでありながら、新たに生じた額を地方自治体に押しつけるようなやり方は認められません。さらに下水道事業は、国主導の下、特別会計から水道事業会計と同様の独立採算制となりましたが、和歌山市の普及率と今後の建設計画を考えるとき、独立採算で進めれば、ますます市民負担を増やすことになるとの懸念が拭えません。 以上の理由から、この3件はいずれも賛成できません。 次に、議案第57号、情報通信技術を活用した行政の推進等に関する条例の制定について、この条例は、情報通信技術を活用し、行政の手続や業務に用いる情報を紙媒体からデジタルデータへと転換し、オンライン化を進めている国の法律に沿う形で市の条例へ適用しようとするものです。利便性の向上に疑義はありませんが、障害者や高齢者など、機器を使いこなすことが困難な条件や環境にある人への対策が示されていません。また、マイナンバーカードの使用を想定したオンライン化は、個人情報の流出によるプライバシー侵害など、市民の不安や懸念があるという点において賛成できません。 最後に、議案第63号、手数料条例の一部を改正する条例の改正について、この条例改正は、建築物のエネルギー消費性能の向上に関する法律及び食品衛生法の改正に伴い、手数料の廃止や新設をしようとするものです。現行の手数料を引き上げる、あるいは、これまで徴収していなかった手数料を新設することにより、事業所に関わる市民負担が増えることになります。法の改正は手数料を取ることができるとあり、現行の料金を据え置くなど、市の裁量の範囲で決められるにもかかわらず、引き上げる内容には賛成できません。 以上を申し述べ、反対討論といたします。(拍手) ○議長(井上直樹君) 以上で通告による討論は終わりました。 ほかに討論はありませんか。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(井上直樹君) 討論を終結します。 しばらくこの場で休憩します。          午前11時30分休憩   ---------------          午前11時31分再開 ○議長(井上直樹君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。 これより、ただいま議題となっている日程第2の議事及び議案第37号に対する組替え動議を含む32件の順次採決に入ります。 まず、議案第37号、令和3年度和歌山市一般会計予算の組替えを求める動議を採決します。 本件は、原案のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。 〔賛成者起立〕 ○議長(井上直樹君) 起立少数。 よって、本件は、否決と決しました。 次に、議案第37号を採決します。 本件に対する各委員長の報告は、いずれも可決であります。 本件は、各委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。 〔賛成者起立〕 ○議長(井上直樹君) 起立多数。 よって、本件は、各委員長の報告のとおり可決と決しました。 次に、議案第21号、同第38号、同第40号、同第42号から同第45号まで、同第49号、同第50号、同第52号から同第54号まで、同第57号、同第63号の14件を一括して採決します。 この14件に対する各委員長の報告は、いずれも可決であります。 この14件は、いずれも各委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。 〔賛成者起立〕 ○議長(井上直樹君) 起立多数。 よって、この14件は、いずれも各委員長の報告のとおり可決と決しました。 次に、議案第39号、同第41号、同第46号から同第48号まで、同第51号、同第55号、同第56号、同第58号から同第62号まで、同第64号から同第66号までの16件を一括して採決します。 この16件に対する各委員長の報告は、いずれも可決であります。 この16件は、いずれも各委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。 〔賛成者起立〕 ○議長(井上直樹君) 起立全員。 よって、この16件は、いずれも各委員長の報告のとおり可決と決しました。   --------------- △日程第3 議案第69号 固定資産評価審査委員会委員の選任について △日程第4 議案第70号 固定資産評価審査委員会委員の選任について ○議長(井上直樹君) 次に、日程第3、議案第69号及び日程第4、議案第70号の2件の固定資産評価審査委員会委員の選任についてを一括議題とします。 市長から提案理由の説明を求めます。--尾花市長。 〔市長尾花正啓君登壇〕 ◎市長(尾花正啓君) 議案第69号及び議案第70号、和歌山市固定資産評価審査委員会委員の選任について一括して御説明いたします。 議案第69号、和歌山市宇田森145番地13、田中佳則氏は、令和3年3月30日をもって任期満了となりますが、委員として適任と思われますので、引き続き選任するため、地方税法第423条第3項の規定により、議会の同意を求めるものでございます。 また、議案第70号、和歌山市湊御殿1丁目6番地4、武田祐一氏は、令和3年3月30日をもって任期満了となります現委員の崎山宏氏の後任として選任するものです。 同氏は、知識、経験ともに豊富で、委員として適任と思われますので、地方税法第423条第3項の規定により、議会の同意を求めるものでございます。 何とぞよろしくお願いいたします。 ○議長(井上直樹君) 質疑に入ります。 質疑はありませんか。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(井上直樹君) 質疑なしと認めます。 お諮りします。 この2件については、会議規則第36条第3項の規定により、委員会の付託を省略し、直ちに採決することに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(井上直樹君) 御異議なしと認めます。 よって、そのように決しました。 討論に入ります。 討論はありませんか。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(井上直樹君) 討論なしと認めます。 これより、ただいま議題となっている議案2件を一括して採決します。 この2件は、いずれも原案に同意することに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(井上直樹君) 御異議なしと認めます。 よって、この2件は、いずれも原案に同意することに決しました。   --------------- △日程第5 発議第1号 和歌山市議会会議規則の一部を改正する規則の制定について ○議長(井上直樹君) 次に、日程第5、発議第1号、和歌山市議会会議規則の一部を改正する規則の制定についてを議題とします。 提出者から提案理由の説明を求めます。中谷謙二君。--12番。 〔12番中谷謙二君登壇〕(拍手) ◆12番(中谷謙二君) ただいま上程されました発議第1号につきまして、提出者を代表して提案理由の説明を申し上げます。 本案は、和歌山市議会会議規則の一部を改正しようとするものでありまして、文案はお手元に配付のとおりであります。 何とぞ同僚各位の御賛同をよろしくお願い申し上げます。(拍手) ○議長(井上直樹君) 質疑に入ります。 質疑はありませんか。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(井上直樹君) 質疑なしと認めます。 お諮りします。 本件は、会議規則第36条第3項の規定により、委員会の付託を省略し、直ちに採決することに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(井上直樹君) 御異議なしと認めます。 よって、そのように決しました。 討論に入ります。 討論はありませんか。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(井上直樹君) 討論なしと認めます。 発議第1号を採決します。 本件は、原案のとおり決することに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(井上直樹君) 御異議なしと認めます。 よって、本件は、原案のとおり可決と決しました。   --------------- △日程第6 発議第2号 尖閣諸島周辺海域での中国公船による漁船追尾等に関する意見書案 ○議長(井上直樹君) 次に、日程第6、発議第2号、尖閣諸島周辺海域での中国公船による漁船追尾等に関する意見書案を議題とします。 提出者から提案理由の説明を求めます。中谷謙二君。--12番。 〔12番中谷謙二君登壇〕(拍手) ◆12番(中谷謙二君) ただいま上程されました発議第2号につきまして、提出者を代表して提案理由の説明を申し上げます。 本案は、尖閣諸島周辺海域での中国公船による漁船追尾等に関する意見書案でありまして、地方自治法第99条の規定により、内閣総理大臣、外務大臣、国土交通大臣、防衛大臣、内閣官房長官、領土問題担当大臣、海洋政策担当大臣及び沖縄及び北方対策担当大臣宛て意見書を提出しようとするものであります。 以下、文案を朗読して、提案理由の説明に代えさせていただきます。 尖閣諸島周辺海域での中国公船による漁船追尾等に関する意見書案。 令和2年5月8日午後4時50分頃、日本の領海内に侵入した中国海警局の公船2隻が、尖閣諸島・魚釣島の西南西約12キロの海上で、操業中の沖縄県漁船に接近し追尾する事態が発生した。 その後も同国公船は領海内への侵入や漁船への接近等を繰り返し、10月には日本政府による尖閣諸島国有化以降、過去最長となる約57時間以上にわたり日本の領海内にとどまるなど活動を強めている。 また、昨年は尖閣諸島周辺における中国公船が333日確認され、領海への侵入は29日に上るなど異常な事態が続いており、周辺で操業を行う沖縄県漁業者に対しこれまでにない大きな脅威と不安を与えている。 尖閣諸島は1895年(明治28年)1月に日本政府が沖縄県への所轄を決定して以来、歴史上も国際法上も認められた我が国固有の領土であることは紛れもない事実であるにもかかわらず、同海域で頻発する中国公船の沖縄県漁船に対する威嚇行為は、今後更なる不測の事態を招くおそれがあり、断じてあってはならない。 よって本市議会は、政府に対し、尖閣周辺海域における中国公船による沖縄県漁船への追尾・威嚇行為などを行わないよう中国政府に働きかけるよう毅然たる態度で尖閣諸島周辺の領海・排他的経済水域における安全確保について適切な措置を講ずるよう強く求める。 以上のとおりであります。何とぞ同僚各位の御賛同をよろしくお願い申し上げます。(拍手) ○議長(井上直樹君) 質疑に入ります。 質疑はありませんか。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(井上直樹君) 質疑なしと認めます。 お諮りします。 本件は、先例により、委員会の付託を省略することに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(井上直樹君) 御異議なしと認めます。 よって、そのように決しました。 討論に入ります。 討論はありませんか。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(井上直樹君) 討論なしと認めます。 発議第2号を採決します。 本件は、原案のとおり決することに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(井上直樹君) 御異議なしと認めます。 よって、本件は、原案のとおり可決と決しました。   --------------- △日程第7 議員派遣の件 ○議長(井上直樹君) 次に、日程第7、議員派遣の件を議題とします。 本件については、お手元に配付の写しのとおり、派遣されたい旨の申出があります。 お諮りします。 本件は、原案のとおり決することに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(井上直樹君) 御異議なしと認めます。 よって、そのように決しました。 お諮りします。 ただいま議員派遣の件について議決されましたが、派遣場所、派遣期間等に変更があった場合、その決定については議長に委任されたいと思います。これに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(井上直樹君) 御異議なしと認めます。 よって、そのように決しました。 お諮りします。 ただいま議案等が議決されましたが、その条項、字句、数字、その他整理を要するものについては、その整理を議長に委任されたいと思います。これに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(井上直樹君) 御異議なしと認めます。 よって、そのように決しました。   ---------------総務委員会厚生委員会経済文教委員会建設企業委員会及び議会運営委員会の閉会中の継続審査及び調査について ○議長(井上直樹君) この際、報告します。 総務委員長、厚生委員長、経済文教委員長、建設企業委員長及び議会運営委員長から会議規則第103条の規定により、お手元に配付の申出書のとおり、閉会中の継続審査及び調査をしたい旨の申出があります。 お諮りします。 各委員長からの申出のとおり、閉会中の継続審査及び調査に付することに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(井上直樹君) 御異議なしと認めます。 よって、そのように決しました。 以上で、本定例会の日程は全部終了しました。   --------------- △議長の挨拶 ○議長(井上直樹君) 閉会に当たり、一言御挨拶申し上げます。 本定例会は、去る2月22日の開会以来、本日まで、議員各位には、新年度予算案をはじめ重要案件の御審議に連日御精励を賜り、加えて、議会運営に当たりましても特段の御理解と御協力を賜りまして、ここに閉会の運びとなりましたことを心から感謝申し上げます。 さて、本年は、阪神・淡路大震災から26年、東日本大震災から10年を迎えました。そして、忘れもしない紀伊半島豪雨災害から10年の節目を迎えます。 私たちは、過去、歴史の上からも災害に遭うたびに様々な人たちからの支援を受け、支え合い、共生の心を持って困難に立ち向かい、そのたびに大きな発展を遂げてまいりました。私たちには、そういった新しい社会建設に向けたたくましき精神が宿っているのであります。新型コロナウイルスのワクチン接種が始まろうとしている今、そのたくましき精神を持って新しい歴史の幕を上げ、私たち一人一人が主役となってそれぞれに用意された舞台の上で活躍し、我が国土、我が地域の建設に敢然と取り組んでまいりたい、そう決意します。 翻って、今年度末をもって退職される方々には、長年和歌山市民のため、和歌山市政発展のために尽くされてきたことと存じます。その御功労に対し、この場をもって深く感謝、御礼申し上げます。 寒かった冬も去り、春の温かさを感じる季節となってまいりました。議員各位におかれましては、一層御自愛を賜り、市政発展と市民福祉の向上のため御活躍くださいますよう御祈念申し上げ、閉会の御挨拶とさせていただきます。 どうもありがとうございました。   --------------- △市長の挨拶 ○議長(井上直樹君) 尾花市長。 〔市長尾花正啓君登壇〕 ◎市長(尾花正啓君) 閉会に当たり、御挨拶申し上げます。 去る2月22日に開会された本定例市議会におきまして、国補正を含めた令和2年度補正予算及び令和3年度当初予算などの諸議案につきまして、本会議や常任委員会を通じて慎重かつ熱心に御審議賜り、また、全ての議案に御賛同いただき、厚く御礼申し上げます。 本定例会を通して議員の皆様からいただきました御意見、御提言を真摯に受け止め、これからも市政運営に誠心誠意取り組んでまいりますので、なお一層の御指導、御鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。 さて、新型コロナウイルス感染症につきましては、昨年末からの第3波も現在のところ終息しつつあり、これはひとえに市民の皆様をはじめとして医療関係や福祉関係、その他各方面の皆様の御努力のたまものであると感謝申し上げます。 一方で、大都市圏では感染者数が下げ止まるなど、まだまだ予断を許さない状況が続いており、市民の皆様には、引き続き感染防止対策をお願い申し上げますとともに、本市としても、今後の状況をしっかりと見極め、感染症対策や経済対策にスピード感を持って的確に対応してまいります。 新型コロナワクチンの接種も、今週から県内医療従事者を対象に始まりました。今後、国、県と調整しながら準備を万全に行い、着実な接種を進めてまいります。 最後になりましたが、議員の皆様には、健康に十分御留意され、今後とも市政発展のため御尽力賜りますようお願い申し上げまして、閉会の御挨拶といたします。 ありがとうございました。 ○議長(井上直樹君) これにて令和3年2月22日招集の和歌山市議会定例会を閉会します。          午前11時52分閉会   --------------- 地方自治法第123条第2項の規定によってここに署名する。 議長    井上直樹 議員    中谷謙二 議員    中尾友紀 議員    松井紀博...