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02月28日-03号

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  1. 和歌山市議会 2020-02-28
    02月28日-03号


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    令和 2年  2月 定例会                令和2年          和歌山市議会2月定例会会議録 第3号            令和2年2月28日(金曜日)     -----------------------------議事日程第3号令和2年2月28日(金)午前10時開議第1 会議録署名議員の指名第2 議案第1号から同第32号まで第3 花山水系漏水に関する特別委員会の報告第4 議案第33号 令和2年度和歌山市一般会計予算第5 議案第34号 令和2年度和歌山市国民健康保険事業特別会計予算第6 議案第35号 令和2年度和歌山市卸売市場事業特別会計予算第7 議案第36号 令和2年度和歌山市土地造成事業特別会計予算第8 議案第37号 令和2年度和歌山市土地区画整理事業特別会計予算第9 議案第38号 令和2年度和歌山市住宅改修資金貸付事業特別会計予算第10 議案第39号 令和2年度和歌山市住宅新築資金貸付事業特別会計予算第11 議案第40号 令和2年度和歌山市宅地取得資金貸付事業特別会計予算第12 議案第41号 令和2年度和歌山市駐車場管理事業特別会計予算第13 議案第42号 令和2年度和歌山市漁業集落排水事業特別会計予算第14 議案第43号 令和2年度和歌山市農業集落排水事業特別会計予算第15 議案第44号 令和2年度和歌山市母子父子寡婦福祉資金貸付事業特別会計予算第16 議案第45号 令和2年度和歌山市介護保険事業特別会計予算第17 議案第46号 令和2年度和歌山市後期高齢者医療特別会計予算第18 議案第47号 令和2年度和歌山市街路用地先行取得事業特別会計予算第19 議案第48号 令和2年度和歌山市直轄事業用地先行取得事業特別会計予算第20 議案第49号 令和2年度和歌山市水道事業会計予算第21 議案第50号 令和2年度和歌山市工業用水道事業会計予算第22 議案第51号 令和2年度和歌山市下水道事業会計予算第23 議案第52号 和歌山市職員の配偶者同行休業に関する条例の制定について第24 議案第53号 議会の議員その他非常勤の職員の公務災害補償等に関する条例の一部を改正する条例の制定について第25 議案第54号 公立学校の学校医、学校歯科医及び学校薬剤師の公務災害補償に関する条例の一部を改正する条例の制定について第26 議案第55号 和歌山市職員給与条例の一部を改正する条例の制定について第27 議案第56号 和歌山市印鑑条例の一部を改正する条例の制定について第28 議案第57号 和歌山市犯罪被害者等支援条例の制定について第29 議案第58号 和歌山市浄化槽保守点検業者の登録に関する条例の一部を改正する条例の制定について第30 議案第59号 和歌山市国民健康保険条例の一部を改正する条例の制定について第31 議案第60号 和歌山市動物愛護管理員設置条例の制定について第32 議案第61号 和歌山市食品衛生法施行条例の一部を改正する条例の制定について第33 議案第62号 和歌山市無料低額宿泊所の設備及び運営に関する基準を定める条例の制定について第34 議案第63号 和歌山市障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律に係る地域生活支援事業に関する条例の一部を改正する条例の制定について第35 議案第64号 和歌山市身体障害者等訪問入浴サービス事業条例の一部を改正する条例の制定について第36 議案第65号 和歌山市立学校等の児童、生徒等の災害共済給付に係る共済掛金徴収条例の一部を改正する条例の制定について第37 議案第66号 和歌山市企業立地促進条例の一部を改正する条例の制定について第38 議案第67号 和歌山市都市公園条例の一部を改正する条例の制定について第39 議案第68号 和歌山市中央卸売市場業務条例の一部を改正する条例の制定について第40 議案第69号 和歌山市財務に関する条例の一部を改正する条例の制定について第41 議案第70号 和歌山市地域汚水処理施設条例の一部を改正する条例の制定について第42 議案第71号 和歌山市営住宅条例の一部を改正する条例の制定について第43 議案第72号 和歌山市改良住宅条例の一部を改正する条例の制定について第44 議案第73号 和歌山市営駐車場条例の一部を改正する条例の制定について第45 議案第74号 和歌山市道路附属物自動車駐車場条例の一部を改正する条例の制定について第46 議案第75号 和歌山都市計画事業東和歌山第一地区土地区画整理事業施行条例を廃止する条例の制定について第47 議案第76号 和歌山市手数料条例の一部を改正する条例の制定について第48 議案第77号 和歌山市下水道条例の一部を改正する条例の制定について第49 議案第78号 包括外部監査契約の締結について第50 発議第2号 台湾の世界保健機関(WHO)への加盟を支持し、必要な支援を強く求める意見書案     -----------------------------会議に付した事件日程第1 会議録署名議員の指名日程第2 議案第1号から同第32号まで日程第3 花山水系漏水に関する特別委員会の報告日程第4 議案第33号 令和2年度和歌山市一般会計予算から日程第49 議案第78号 包括外部監査契約の締結についてまで日程第50 発議第2号 台湾の世界保健機関(WHO)への加盟を支持し、必要な支援を強く求める意見書案     -----------------------------出席議員(38名)  1番  井本有一君  2番  中村朝人君  3番  赤松良寛君  4番  浜田真輔君  5番  堀 良子君  6番  西風章世君  7番  山中敏生君  8番  川端康史君  9番  永野裕久君 10番  中庄谷孝次郎君 11番  山野麻衣子君 12番  中村元彦君 13番  中谷謙二君 14番  丹羽直子君 15番  森下佐知子君 16番  坂口多美子君 17番  吉本昌純君 18番  園内浩樹君 19番  中塚 隆君 20番  薮 浩昭君 21番  山本忠相君 22番  芝本和己君 23番  戸田正人君 24番  松井紀博君 25番  井上直樹君 26番  古川祐典君 27番  姫田高宏君 28番  南畑幸代君 29番  尾崎方哉君 30番  奥山昭博君 31番  中尾友紀君 32番  松本哲郎君 33番  寒川 篤君 34番  北野 均君 35番  佐伯誠章君 36番  山本宏一君 37番  宇治田清治君 38番  遠藤富士雄君   ---------------説明のため出席した者の職氏名 市長         尾花正啓君 副市長        森井 均君 副市長        小林弘史君 市長公室長      犬塚康司君 総務局長       前 寿広君 危機管理局長     岡崎州宏君 財政局長       川嶋正起君 市民環境局長     和田年晃君 健康局長       佐伯正季君 福祉局長       宮崎 久君 産業交流局長     榊原佳寿君 都市建設局長     森 泰之君 会計管理者      山下勝則君 教育長        富松 淳君 教育局長       津守和宏君 消防局長       山下直樹君 公営企業管理者    瀬崎典男君 企業局長       白井光典君 選挙管理委員会委員長 大西勉己君 代表監査委員     森田昌伸君 人事委員会委員長   水野八朗君   ---------------出席事務局職員 事務局長       中野光進 事務局副局長     中西 太 議事調査課副課長   志賀政廣 議事班長       森本剛史 企画員        竹下裕威 事務主査       國定正幹 事務副主査      平岡直樹 事務主任       中本庸介 事務副主任      中西真央   ---------------          午前11時20分開議 ○議長(井上直樹君) ただいまから本日の会議を開きます。   --------------- △諸般の報告 ○議長(井上直樹君) 諸般の報告をさせます。 ◎事務局長(中野光進君) 令和2年2月27日付、和監査第229号をもって、監査委員から例月出納検査の結果に関する報告が参っております。写しはお手元に配付いたしております。 次に、令和2年2月28日付、議員宇治田清治君、中尾友紀君、松井紀博君、姫田高宏君、永野裕久君、浜田真輔君、山野麻衣子君、以上7人の諸君から、台湾の世界保健機関(WHO)への加盟を支持し、必要な支援を強く求める意見書案が提出されました。発議第2号としてお手元に配付いたしております。 以上でございます。   --------------- △日程第1 会議録署名議員の指名 ○議長(井上直樹君) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。 本日の会議録署名議員は、会議規則第80条の規定により、議長において  宇治田清治君  中尾友紀君  松井紀博君 以上3人の諸君を指名します。   --------------- △日程第2 議案第1号から同第32号まで ○議長(井上直樹君) 次に、日程第2、議案第1号から同第32号までの32件を一括議題とします。 ただいま議題となりました32件についての各委員長の報告を求めます。総務副委員長赤松良寛君。--3番。 〔総務委員会副委員長赤松良寛君登壇〕(拍手) ◆3番(赤松良寛君) [総務委員会副委員長]総務委員会の報告をいたします。 去る2月20日の本会議において、当委員会に付託された議件につきましては、2月26日に危機管理局、四局・出納室、市長公室、総務局、財政局の順に審査の上、同日、討論、採決を執り行い、議案第1号、同第28号の2件はいずれも賛成多数をもって原案どおり可決すべきものと決しましたので、お手元に配付の報告書写しのとおり、議長まで報告した次第であります。 以下、各部局の審査における主な質疑項目を申し上げます。 まず、危機管理局における付託議案審査において、総合防災費中、備品購入費の減額補正については、公営企業会計との共同で行われる事業に関して、予算編成時における連絡調整について質疑がありました。 次に、市長公室における付託議案審査において、一般管理費中、移住支援事業補助金の減額補正については、 一、事業実績がなかったことによる減額は、事業そのものが成立しなかったためではないか、 一、国、県の制度を利用した事業への取組について、 それぞれ指摘、質疑がありました。 次に、総務局における付託議案審査において、一般管理費中、非常勤報酬及び賃金の減額補正について、人件費の総額を抑えるための人員配置ではなかったかと危惧されるとの質疑がありました。 最後に、財政局における付託議案審査において、総務費補助金中、地震防災対策事業支援補助金の減額補正については、市として統一した予算管理がなされるための仕組みについて、一般管理費中、土地購入費の減額補正に至る経緯について、総務管理費中、庁舎管理事業の繰越明許費については、予算を管理していく立場である財政局が、あたかも自局が関連するかのような理由をもって事業費を持ち、繰越しすることの認識について、質疑がありました。 以上が審査の概要であります。 なお、財政局の審査過程において、委員からの和歌山城前広場整備事業に関する土地購入費の減額補正に至る経緯に関する質疑に対し、当局から極めて不適切な答弁がなされたことについて、委員会を代表して委員長より、当局の委員会審査に臨む姿勢を注意し、今後、かかることのなきよう厳に申し伝えた次第であります。 なお、付託議案に対する質疑の詳細については、事前にお手元に配付の委員会会議録のとおりであります。 以上で当委員会の報告を終わります。(拍手) ○議長(井上直樹君) 次に、厚生副委員長川端康史君--8番。 〔厚生委員会副委員長川端康史君登壇〕(拍手) ◆8番(川端康史君) [厚生委員会副委員長]厚生委員会の報告をいたします。 去る2月20日の本会議において、当委員会に付託された議件につきましては、2月25日に健康局、福祉局、市民環境局中、市民部、環境部の順に審査の上、同日、討論、採決を執り行い、議案第1号、同第12号、同第19号、同第20号、同第28号の5件は全会一致をもって原案どおり可決すべきものと、また、議案第2号、同第7号、同第8号、同第13号、同第14号、同第21号、同第22号の7件は賛成多数をもって原案どおり可決すべきものと決しましたので、お手元に配付の報告書写しのとおり、議長まで報告した次第であります。 以下、各部局の審査における主な質疑項目を申し上げます。 まず、健康局における付託議案審査において、議案第2号、令和元年度和歌山市国民健康保険事業特別会計補正予算(第2号)については、国民健康保険料の減免制度を拡充するなど、保険料の負担軽減に向けた取組について、議案第13号、令和元年度和歌山市介護保険事業特別会計補正予算(第1号)中、居宅介護サービス等給付費負担金の減額補正については、保険料への影響を考慮した慎重な予算見積りについて、議案第21号、和歌山市児童福祉法に係る費用に関する条例の一部を改正する条例の制定について及び議案第22号、和歌山市母子保健法に係る費用徴収条例の一部を改正する条例の制定については、事務手続に国のマイナンバー制度を利用することへの懸念について、それぞれ質疑がありました。 その他審査過程において、本市における新型コロナウイルス感染症の現況と対策について質疑がありました。 次に、福祉局における付託議案審査において、老人福祉費中、スプリンクラー整備費補助金の減額補正については、国へ補助金申請を上げる際、交付要件を十分周知するなど、当該法人との事前協議の徹底について、児童保育費中、施設型給付等交付金の減額補正については、待機児童解消に向けた取組について、それぞれ質疑がありました。 次に、市民環境局中、市民部における付託議案審査において、議案第7号、令和元年度和歌山市住宅新築資金貸付事業特別会計補正予算(第1号)及び議案第8号、令和元年度和歌山市宅地取得資金貸付事業特別会計補正予算(第1号)については、遅々として進まない債権回収の促進に向けた取組について質疑がありました。 最後に、市民環境局中、環境部における付託議案審査において、議案第19号、和歌山市環境と大規模な太陽光発電設備設置事業との調和に関する条例の一部を改正する条例の制定については、 一、市として当該事業計画の手続に積極的に関与していくことについて、 一、昨年、議会から指摘があった時点での当局の迅速な対応について、 それぞれ質疑がありました。 以上が審査の概要であります。 なお、付託議案に対する質疑の詳細については、事前にお手元に配付の委員会会議録のとおりであります。 何とぞ同僚各位の御賛同をお願いして、当委員会の報告を終わります。(拍手) ○議長(井上直樹君) 次に、経済文教副委員長堀良子君--5番。 〔経済文教委員会副委員長堀 良子君登壇〕(拍手) ◆5番(堀良子君) [経済文教委員会副委員長]経済文教委員会の報告をいたします。 去る2月20日の本会議において、当委員会に付託された議件につきましては、2月25日に産業交流局及び農業委員会、教育委員会の順に審査の上、同日、討論、採決を執り行い、議案第1号、同第25号、同第28号、同第29号の4件は賛成多数をもって、また、議案第3号、同第10号、同第11号、同第26号の4件は全会一致をもって原案どおり可決すべきものと決しましたので、お手元に配付の報告書写しのとおり、議長まで報告した次第であります。 以下、各部局の審査における主な質疑項目を申し上げます。 まず、産業交流局及び農業委員会における付託議案審査において、文化振興費中、時間外勤務手当の増額補正については、事務量に見合った人員配置について、スポーツ振興費中、スカイタウンつつじが丘テニスコート周辺整備に係る土地購入費については、有利な起債への持ち替えにより、財政効果を発揮した事業展開について、農政費中、農業次世代人材投資事業補助金の減額補正については、 一、新規就農者の着実な補助金活用に向けた真摯な取組について、 一、制度利用のための煩雑な手続に対する現場の声を国へ届けることについて、 林業振興費中、有害鳥獣被害防止事業補助金及び狩猟免許等取得支援事業補助金の増額補正については、 一、実態とかけ離れた不十分な予算について、 一、捕獲した有害鳥獣の処理費用について、 議案第28号、令和元年度和歌山市一般会計補正予算(第6号)中、観光基盤整備事業における繰越明許費については、計画性が甘く、拙速な予算計上により繰越しに至ったことについて、同議案中、スカイタウンつつじが丘テニスコート周辺整備事業における繰越明許費については、 一、当該設計委託料に係る契約差金を含んだ議決予算をそのまま繰り越すことについて、 一、繰越明許の性質をしっかりと理解した上で、適正に予算執行することについて、 議案第29号、令和元年度和歌山市卸売市場事業特別会計補正予算(第4号)については、精査不足により、当該予算が繰越明許となったことについて、それぞれ質疑がありました。 次に、教育委員会における付託議案審査において、教育振興費中、学校ICT環境設備整備事業の増額補正については、 一、少な過ぎる教育予算と巨額な当該事業費のアンバランスさについて、 一、巨額な事業費をかけてまで実施する当該事業に対するしかとした市民への説明責任について、 議案第25号、土地及び建物の取得に係る権利変換計画変更の同意及び負担金変更契約の締結については、かかる費用に対する毅然とした相手事業者との向き合う姿勢について、それぞれ質疑がありました。 また、審査冒頭、公益通報により発覚した児童館に係る公金の不適正な支出について、また、新南小学校に係る教職員の処分について、教育長より、これらのことは、市政に対する信頼を大きく損ない、市民の皆様はじめ議員の皆様方には多大な御迷惑をおかけいたしましたことを深くおわび申し上げます。教育委員会の責任者として、しっかりとした改善策を講じ、二度とこのような不祥事を起こすことのないよう指導の徹底に努めてまいりますとの陳謝があり、これに対し、人権教育費に係る減額補正にも関連して、 一、十分とは言えない当該調査報告について、 一、当該事案に対する十分な検証について、 一、不正支出金の着実な返還について、 一、ルールのない当該事業の講師の選任について、 一、市として定めもなく検証もせずに当該事業を進めてきたことに対する疑義について、 一、設置予定のコンプライアンス委員会に委ねるだけでなく、当該部局として自浄することについて、 一、当該事業を共に進めてきた県に対する責任の追及と今後の事業の在り方の見直しについて、 一、当該事業継続の重要性と確たる事業執行に向けた仕組みづくりについて、 それぞれ質疑がありました。 その他審査過程において、教育長より陳謝のあった、新南小学校に係る教職員の処分について質疑がありました。 なお、付託議案に対する質疑の詳細については、事前にお手元に配付の委員会会議録のとおりであります。 何とぞ同僚各位の御賛同をお願いして、当委員会の報告を終わります。(拍手) ○議長(井上直樹君) 次に、建設企業副委員長中村元彦君--12番。 〔建設企業委員会委員長中村元彦君登壇〕(拍手) ◆12番(中村元彦君) [建設企業委員会副委員長]建設企業委員会の報告をいたします。 去る2月20日の本会議において、当委員会に付託された議件につきましては、2月26日に消防局、企業局、都市建設局中、建設総務部及び道路河川部、建築住宅部及び都市計画部の順に審査の上、同日、討論、採決を執り行い、議案第1号、同第6号、同第16号の3件は賛成多数をもって、また、議案第4号、同第5号、同第9号、同第15号、同第17号、同第18号、同第23号、同第24号、同第27号、同第28号、同第30号から同第32号までの13件は全会一致をもって原案どおり可決すべきものと決しましたので、お手元に配付の報告書写しのとおり、議長まで報告した次第であります。 以下、各部局の審査における主な質疑項目を申し上げます。 まず、企業局における付託議案審査において、議案第16号、令和元年度和歌山市水道事業会計補正予算(第1号)については、有収率向上のためのあるべき予算執行について質疑がありました。 最後に、都市建設局中、建築住宅部及び都市計画部における付託議案審査において、市街地再開発事業費中、市街地再開発事業費補助金の増額補正については、補正予算ありきではない計画的な当初予算の要求について、公園整備事業費中、京橋親水公園整備に係る建物購入費の減額補正については、当初の計画段階における事業見通しの甘さについて、議案第6号、令和元年度和歌山市住宅改修資金貸付事業特別会計補正予算(第1号)については、遅々として進まない債権回収について、それぞれ質疑がありました。 以上が審査の概要であります。 なお、付託議案に対する質疑の詳細については、事前にお手元に配付の委員会会議録のとおりであります。 何とぞ同僚各位の御賛同をお願いして、当委員会の報告を終わります。(拍手) ○議長(井上直樹君) 以上で各委員長の報告は終わりました。 ただいまの各委員長の報告に対する質疑に入ります。 質疑はありませんか。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(井上直樹君) 質疑なしと認めます。 討論に入ります。 討論の通告がありますので、発言を許します。南畑幸代君。--28番。 〔28番南畑幸代君登壇〕(拍手) ◆28番(南畑幸代君) 日本共産党市議団を代表いたしまして、議案第1号、同第2号、同第6号から同第8号まで、同第13号、同第14号、同第16号、同第21号、同第22号、同第25号、同第28号、同第29号の13件に反対の立場から討論をいたします。 議案第1号、令和元年度和歌山市一般会計補正予算(第5号)について申し上げます。 まず、総務管理費中、移住者支援事業補助金100万円は、市内における移住・定住者の促進及び中小企業における人手不足の解消に資するため、東京23区で直近5年以上連続して在住または通勤していた者が、和歌山県が実施するマッチング支援事業または起業支援事業を活用し、かつ市内に移住した場合に移住支援金を支給するというものですが、対象がなかったということで全額を減額するものです。県の制度に乗っているだけの取組による減額となっているのではと言わざるを得ません。 続いて、総合防災費の業務用器具費購入204万7,000円の減額について、その主なものは、災害時のマンホールトイレを55基設置する計画が30基しか造らなかったため、25基分の購入費を減額するというものです。危機管理局は、当初で55基分の予算を持ったものの、財政局の歳入の説明で、企業局が当初で30基分の予算しか持たなかったことが原因とのことでした。県の補助金を受ける事業において、このような初歩的な調整不足が起こることはあってはならないことであり、災害時のマンホールトイレの設置というなら、危機管理局が主体性を持って取り組むべきです。 続いて、土木費中、市街地再開発事業費補助金1億2,210万円について、事業の進行に不安があったため、当初の段階で補正を見込んだ予算編成としたとのことですが、事業計画に即した予算を当初から確保すべきだと考えます。 続いて、公園費中、建物購入費500万円について、事業目的に賛同する事業者がなく、実施の見込みが立たなかったことから減額したとのことです。しっかりした見通しを持って予算計上すべきです。 続いて、教育費中、子ども会支援交付金の減額、人権教育費の減額は、それぞれ事業に関わる不適正支出による減額である上に、既に休止している子ども会を毎年減額している分も含まれています。子ども会という事業そのものの在り方が問われており、早急な改善が求められます。 以上のような問題点のある議案第1号には賛成できません。 次に、議案第2号、国民健康保険特別会計についてです。 現在、約32億円の繰越金があります。高過ぎる国保料の引下げや減免制度の拡充に取り組むべきだと考えることから、賛成できません。 次に、議案第6号から同第8号までの3件は、いずれも住宅や土地の貸付事業に係る特別会計です。 滞納についての回収は、依然として進んでいません。借りたものは返すのが当然であり、公平・公正の観点から、反対です。 次に、議案第13号、介護保険特別会計についてです。 和歌山市の介護保険料は、県下でも高い位置にあります。当初の見積りは、計画に基づくものだとのことですが、居宅介護サービス等の給付費で多額の減額が出ています。当初の見積りが妥当であったのか、高過ぎる保険料を少しでも引き下げる対応をすべきだと考えることから、反対です。 次に、議案第14号、後期高齢者医療特別会計についてです。 被扶養者の均等割で無料となっていた方の負担が2017年度から始まり、2019年度は5割と増額されています。安心してかかれる医療制度を維持すべきだと考えることから、賛成できません。 次に、議案第16号、水道会計についてです。 今年度の有収率は、見込みより低下しているとのことです。その理由は、随伴工事に伴い、布設替えが進まなかったとのことです。市が掲げている有収率向上のために必要な予算を計上すべきだと考えることから、賛成できません。 次に、議案第21号、児童福祉法に係る費用に関する条例の一部を改正する条例の制定について及び議案第22号、母子保健法に係る費用の徴収条例の一部を改正する条例の制定についてです。 この2件については、給付または費用の支給の措置に要する額において、算定の基礎を所得税法に規定する所得額から地方税法に規定する所得割の額に改正するものです。いずれも、マイナンバーを利用することで事務の簡素化が図られるとしています。しかし、依然として個人情報流出の危険性があり、情報の自己決定権を保障する立場から、反対です。 次に、議案第25号、土地及び建物の取得に係る権利変換計画変更の同意及び負担金変更契約の締結についてです。 変更で増額になっている理由は、屋外の非常用避難階段や火災に備えた安全対策のためということですが、このような内容は当初から計画に入れておくべきもので、この時期に増額となっていることは、当局の主体性という点からも、賛成できません。 次に、議案第28号、一般会計補正予算(第6号)、繰越明許についてです。 まず、庁舎管理事業費5,069万2,000円の繰越しは、和歌山城前広場整備に係るものです。この事業のやろうとしていることは、にぎわいの創出であり、本来、まちづくり局など他の部局が担うべきものだと考えます。しかし、庁舎前広場との一体管理を理由に、財政局が担当しています。そういうことから、繰越しを前提としたような予算の持ち方や委員会で確たる説明ができなかったことなど、他人事のような事業の在り方と言わざるを得ません。 続いて、スカイタウンつつじが丘テニスコートの周辺整備事業についてです。国の補正がついたことで、この時期に土地購入を予算化し、繰越しをしようとするものです。債務超過となっている土地造成特別会計を救済するものであること、今後、さらに多額の事業費がかかる計画であることなど、緊急性、必要性という点で事業の在り方そのものの問題があります。 以上の点から、議案第28号には賛成できません。 次に、議案第29号、卸売市場特別会計補正予算(第4号)、繰越明許についてです。 実施設計の精査に時間を要し、入札に遅れが出たことが繰越しの理由だということですが、完成日時や金額に変更はないとしても、そもそも事業金額の積算が妥当であったのかが問われます。以前にも、事を急ぐあまり金額に変更が生じ、増額を余儀なくされた経過もあることから、その反省が生かされているのか疑問であり、賛成できません。 以上を申し述べ、日本共産党市議団の反対討論といたします。(拍手) ○議長(井上直樹君) 以上で通告による討論は終わりました。 ほかに討論はありませんか。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(井上直樹君) 討論を終結します。 日程第2の32件を採決します。 まず、議案第1号、同第2号、同第6号から同第8号まで、同第13号、同第14号、同第16号、同第21号、同第22号、同第25号、同第28号、同第29号の13件を一括して採決します。 この13件に対する各委員長の報告は、いずれも可決であります。 この13件は、いずれも各委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。 〔賛成者起立〕 ○議長(井上直樹君) 起立多数。 よって、この13件は、いずれも各委員長の報告のとおり可決と決しました。 次に、議案第3号から同第5号まで、同第9号から同第12号まで、同第15号、同第17号から同第20号まで、同第23号、同第24号、同第26号、同第27号、同第30号から同第32号までの19件を一括して採決します。 この19件に対する各委員長の報告は、いずれも可決であります。 この19件は、いずれも各委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。 〔賛成者起立〕 ○議長(井上直樹君) 起立全員。 よって、この19件は、いずれも各委員長の報告のとおり可決と決しました。 お諮りします。 ただいま議案が議決されましたが、その条項、字句、数字、その他整理を要するものについては、その整理を議長に委任されたいと思います。これに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(井上直樹君) 御異議なしと認めます。 よって、そのように決しました。   --------------- △日程第3 花山水系漏水に関する特別委員会の報告 ○議長(井上直樹君) 次に、日程第3、花山水系漏水に関する特別委員会の報告を議題とします。 花山水系漏水に関する特別委員長遠藤富士雄君。--38番。 〔花山水系漏水に関する特別委員会委員長遠藤富士雄君登壇〕(拍手) ◆38番(遠藤富士雄君) [花山水系漏水に関する特別委員会委員長]花山水系漏水に関する特別委員会の報告をいたします。 当委員会は、国道24号花山交差点内に埋設されている水道管からの漏水修繕工事に際し、市は緊急に断水計画を発表、最終的に断水は回避されたものの市民生活及び経済活動等に多大な混乱を与える結果となったため、これに係る市の対応についての調査及び検証を目的として、去る2月17日に開催された全員協議会に引き続き、設置されたものであります。 以下、同月21日に行いました審査の概要として、意見、指摘、要望のあった点を申し上げます。 一、一部断水地域の混乱防止のため、不断水となる家庭へもはがきを郵送するなど、丁寧な情報提供に努められたい。 一、濁り水の発生については、日常の管内清掃の強化により予防できたのではないか。 一、濁り水の原因となった各家庭の貯水による流水量の増加は予測できなかったのか甚だ疑問である。 一、濁り水の利用について、事前にその判断基準についても告知しておくべきではなかったか。 一、防災無線を聞き逃した方への対応として、今後は、防災無線と直結した電話による音声サービスシステムを構築するなど、万全を期されたい。 一、広報の在り方について、今後、例えば広報車で周回するなど、いわゆる情報弱者と言われる方についても万全を期されたい。 一、濁り水の補償として、集合住宅の受水槽へ混入した場合、清掃を要するため、一律3立方メートル減免では不十分であると思われることから、今後、検討されたい。 一、3日間の断水予告に関し、その期間を断定することが市民の行政への信頼感につながることでもあり、その点、留意すべきではなかったか。 一、断水計画に対応するため、優先順位をつけた危機管理態勢で臨む結果、一定の市民サービス低下を考慮すれば、緊急時においては市民の自助に委ねることも必要ではなかったか。この点、平時には万全の対策を構築されたい。 一、断水に伴う給湯器等の取扱いに関する不安解消策を検討されたい。 一、濁り水発生の原因を踏まえれば、地域別、時間割による貯水や技術的に水量調整ができる方策を研究、検討されたい。 一、高層マンションに在住の要援護者が投函されたはがきに気づかなかった例もあるため、今後の広報について検討されたい。 一、結局、断水せずに工事完了となったが、当該配水管は法定耐用年数を経過していることから、この際、布設替えするなど、老朽管の更新には最大限の努力を傾注されたい。 一、既設管の見える化が進んでいれば、漏水箇所の予測にも役立ったと思われることから、老朽管の布設替えに加え、既設管の実態把握にも鋭意取り組まれたい。 一、各自治体等から応援給水業務に要した経費については、本市企業会計に負担の強いることのなきよう、国をはじめ関係機関に働きかけられたい。 一、今回の漏水原因と同様の箇所については、可及的速やかに全地点の現地調査を実施し、再発防止に当たられたい。 一、断水した場合の経済的な影響額等も十分考慮されたい。 一、断水予告を掲載したチラシ原稿がSNS等で漏えいした事象について、仮に市職員によるものであれば、守秘義務違反による市の信用失墜にも及ぶ問題でもあり、再発防止に向けた周知徹底を図られたい。 一、現場は交通量も多く、陥没事故を起こしかねず、不断水工法を選択しようとした当初の判断は納得しかねる。 一、1月16日の企業局における緊急記者発表以前に、全庁的な対策本部を設置すべきではなかったか。 一、断水回避の告知を翌朝まで知らなかったとの声もあったため、丁寧な情報提供を心がけられたい。 一、今回の事象を受け、管路整備の必要性について再認識されたと思うが、老朽管の解消には膨大な年数を要するところから、可能な限り速やかに整備できるよう鋭意取り組まれたい。 一、市内全域の老朽管の現状から鑑みる管路整備予算の見通しについて、計画策定後、議会に報告されたい。 一、市民の方が混乱を来した原因は、断水までの期間設定にあったと思われるが、道路陥没による危険性を十分勘案した結果として、市長の英断を評価する。 一、医療、福祉関係においては、様々な方面の御協力もあり、計画どおりの対応ができたと思われるが、将来の災害時のために、改めて要援護者登録を促すよう働きかけられたい。 一、水道管の老朽化は全国的な喫緊の課題でもあり、今回の事象を好機と捉え、和歌山市長が全国の各自治体を主導する中で、国に対し抜本的対策を要望するなど、事に当たられたい。 一、将来の水道行政の充実のため、企業局独自による職員採用等、組織体制の在り方を検討されたい。 一、教育現場において、地域内の小学校は、2日間、給食を中止し、午前中のみの授業としたが、帰宅後、各家庭でも調理できない状況を考慮すれば、例えば、パンを配布するなど、子供たちへの影響を最小限に抑えるような工夫ができなかったか。 一、食育の観点からも、給食の中止については、保護者だけでなく、児童本人に対して丁寧に説明すべきではなかったか。 等々の質疑があり、最後に委員長より、さきの全員協議会を含め、本日の特別委員会の審査により、今回の漏水に関する市の対応について、よかった点、悪かった点が一定明らかになったと思うが、今回の検証結果を手本、教訓とし、今後の行政に生かし、将来の不測の事態に備えていただきたいと当局に申し伝えたところ、市長より、委員の皆様には、今回の漏水問題の対応について、広報の在り方、市民の方への対応、今後の改善点など様々な御意見を頂きました。これまで頂きました委員の皆様方の御意見、御指摘を真摯に受け止めて、危機管理の在り方、対応、ふだんからの準備、そして水道管の点検、計画的な老朽対策など再点検して、安全・安心で安定的な水道の供給に努めてまいります。今回の件では、市民の皆様、議員の皆様には大変御協力をいただくとともに、限られた人員の中で、職員は夜を徹して頑張ってくれたと思います。そんな中で、私は、危機管理におけるトップの判断は特に重要だったと考えております。トップとして間違った判断をしないのは当然でありますが、その上に自らの経験を生かし、さらなる想像力を働かせ、影響を最小限にすることが危機管理におけるトップの大きな役割であり、今回の混乱や御迷惑をおかけしたことの一つに私に責任があると考えております。市民の皆様、議会の皆様に深くおわびを申し上げます。後日、改めて、その責任を明確にしたいと思います。そして、その教訓を全ての危機管理に生かしてまいりますので、今後とも御指導、御鞭撻をよろしくお願い申し上げますとの発言がありました。 以上が審査の概要であります。 また、特別委員会としては、所期の目的を達成したものとして、審査及び調査を終了すべきことと決しましたので、その旨、議長に報告した次第であります。 以上で当委員会の報告とさせていただきます。(拍手) ○議長(井上直樹君) 以上で委員長の報告は終わりました。 ただいまの委員長の報告に対する質疑に入ります。 質疑はありませんか。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(井上直樹君) 質疑なしと認めます。 討論に入ります。 討論はありませんか。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(井上直樹君) 討論なしと認めます。 お諮りします。 以上をもって、同特別委員会の審査及び調査を終了したいと思います。これに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(井上直樹君) 御異議なしと認めます。 よって、そのように決しました。 しばらく休憩します。          午後0時08分休憩   ---------------          午後1時20分再開 ○議長(井上直樹君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。   --------------- △日程第4 議案第33号 令和2年度和歌山市一般会計予算から △日程第49 議案第78号 包括外部監査契約の締結についてまで ○議長(井上直樹君) 日程第4、議案第33号、令和2年度和歌山市一般会計予算から日程第49、議案第78号、包括外部監査契約の締結についてまでの46件を一括議題とします。 当局から提案理由の説明を求めます。--尾花市長。 〔市長尾花正啓君登壇〕 ◎市長(尾花正啓君) 施政方針に先立ち、新型コロナウイルス感染症対策関係について、この場をお借りして御報告申し上げます。 本市においては、これまで181検体のPCR検査を行ってきましたが、結果は全て陰性となっています。また、医師が新型コロナウイルス感染症を疑い、要請がある場合については、全てPCR検査を行っているところです。 また、昨日、政府から、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、来月2日から春休みまで、全国全ての小学校、中学校、高等学校、特別支援学校について、臨時休業に入るよう要請がありました。 各地域で発生状況が違う中で、全国一律の要請に驚きましたが、ここ1~2週間が重要な時期であることから、子供の安全を最優先とし、本市教育委員会では、この要請を受け、和歌山市立小学校、中学校、高等学校については、3月2日から同月24日までを臨時休業とします。また、和歌山市立幼稚園については、基本休業としますが、保護者の意向を確認の上、対応することとしました。さらに、卒業式、終業式等の行事についても中止とさせていただくこととしました。 なお、共働き家庭など留守家庭の就学児童を対象とした若竹学級については、受入れ環境を整えて、長期休業中の開級時間に準じて実施します。 今後も、感染の拡大防止に向け、県と連携を密にし、必要な措置を迅速に行ってまいります。 それでは、施政方針に移らせていただきます。 ただいま上程されました諸議案の審議をお願いするに当たり、私の市政に対する所信の一端と、令和2年度当初予算の大綱を申し述べ、市民の皆様、議員の皆様の御理解と御協力を賜りたいと思います。 本年1月、閣議決定された令和2年度の経済見通しと経済財政運営の基本的態度によると、令和元年度の我が国経済は、海外経済の減速等を背景に、外需が弱いものの、雇用・所得環境の改善等により、内需を中心に緩やかに回復しています。 今後についても、緩やかな回復が続くことが期待されるものの、消費税率引上げ後の経済動向を引き続き注視するとともに、台風等の被害からの復旧・復興の取組をさらに加速し、併せて海外発の下方リスクによる悪影響に備える必要があるとされています。 また、Society5.0時代に向けた人材、技術などへの投資やイノベーションを喚起し、生産性の飛躍的向上に取り組むとともに、少子高齢化に真正面から立ち向かい、自然災害からの復興や国土強靱化、観光・農林水産業をはじめとした地方創生など重要課題への取組を行うとしております。 本市においても、平成27年に策定した和歌山市まち・ひと・しごと創生総合戦略に続き、地方創生の新たなステージの幕開け、第2期の総合戦略をスタートさせます。第1期の総合戦略で見えてきた課題を克服するとともに、次々と生まれる成長の萌芽を絶やさず、Society5.0の実現に向けた未来技術の進展など新しい時代の流れを推進力に、実感伴う成長への着実な歩みを加速させます。 これまでの取組により、町なかへの大学の立地が進んでいることに加え、本年4月には、いよいよ新市民図書館がグランドオープンするなど、まいてきた成長の種子が芽生え始め、町の発展と変化が見えてきました。この町の成長に加えて、第2期では、人や仕事への投資の重点化を図り、持続可能で未来に希望の持てる町の実現に向けて、さらに地方創生を推進します。 令和2年度は、その実現に向けた第一歩として、子供たちの健やかな成長を育む教育環境、子育て環境、そして防災・減災など人への投資をはじめ、観光振興や雇用、労働などについて、市民ニーズを踏まえ、重点化します。また、障害の有無にかかわらず、子供から高齢者まで全ての市民が多様性を認め合い、その個性を生かすことができる、安全で安心して心豊かに暮らすことができる、そうした社会づくりを進めてまいります。 町の活力を持続可能なものとするため、地域産業の振興、観光の持続的発展など、産業を元気にし、町を活性化させる取組を重層的に展開します。本年の夏には、東京オリンピック・パラリンピック競技大会が開催され、世界中の国から日本に多くの人が訪れる絶好の機会となります。国際空港や港湾からの高いアクセス性を生かし、国内外からの観光誘客を促進するため、より効果的な観光分析や受入れ環境の整備、多角的な連携による地域の魅力の創造、発信等に取り組みます。 令和2年度予算は、きらり輝く元気和歌山市に向け、これまでの取組の成果を前進、加速し、弾みをつけることで、より高みを目指し、成長軌道を確かなものにしていきたいという思いから、地方創生に向けて弾みをつける予算と位置づけて予算編成を行いました。 以下、令和2年度の主要事業を、4つの柱に沿って御説明いたします。 1つ目は、安定した雇用を生み出す産業が元気なまちです。 Society5.0がもたらす技術革新を通じた生産性の向上の実現や、国際戦略による販路の拡大、ブランディングによる高付加価値化を駆使し、市内産業の競争力の強化に向けた取組を進めます。 東京オリンピック・パラリンピック競技大会の開催や大型クルーズ船の寄港など、国内外からの観光客増加に期待が高まる中、さらなるおもてなしの強化、新たな魅力創出に邁進することで、和歌山ファンをさらに増やして、域外からの消費の拡大につなげます。 市内企業の生産性向上を図るため、AI、IoT、ロボット等の先端技術の活用を推進し、それらを導入、開発する企業を支援します。併せて、市産品の高付加価値化など、地場産業の振興支援を推し進め、競争力を高めることで市内産業の底上げを図り、市民の所得向上につなげます。 市内での就職、UIJターン促進のため、合同企業説明会やインターンシップを通じた就職支援を行うことで、地方創生の基盤をなし、市内産業を牽引し支える人材の確保、育成に努めます。また、拡大しつつある地方への移住ニーズを的確に捉え、実際の人の動きにつなげるため、町の魅力発信や、就業・起業を促進するための支援金の支給などを通じて、新たな人材の確保に努めます。 農・水産業においては、まずは担い手不足解消のための施策を講じ、従事者の増加を図ります。同時に、農・水産物のブランド化やプレスツアー等を通じたPRにより、付加価値をさらに高めるための支援を行うことで、強い農・水産業づくりを目指します。 リニューアルされる四季の郷公園には、本市初となる道の駅がオープンします。入り口周辺の味覚ゾーンでは、農産物直売所や地域食材を使った料理を提供するレストランなどを御利用いただき、本市の野菜や果物のPR、地産地消の推進につなげます。加えて、区画の一部をお貸しし、実際に農業の魅力に触れることのできる体験農園を設置します。本市の豊かな自然を生かし、食と農と観光が一体となった魅力ある体験の機会を提供します。 国際拠点港湾である和歌山下津港を活用し、国内外に向けた販路の拡大を目指します。これまでの国際交流で培った信頼関係を生かし、本市の農水産物の製品のPRを行います。また、本市の特産物であるマダイやアシアカエビ等の今後の輸出増加につなげるため、場内のコールドチェーンに対応した中央卸売市場の再整備を進めます。 東京オリンピック・パラリンピック競技大会の開催に向けて、選手の事前合宿を全力でサポートするとともに、4月の聖火リレーの際には、和歌山城で出発式を実施し、来るスポーツの祭典への期待と関心を呼び起こします。また、みんなの想火プロジェクトとして、全国で行われるイルミネーションイベントの開催を支援します。使用する竹明かりを、皆様の手で作っていただくワークショップ等に参加いただくことで、町全体の機運を高めます。 東京オリンピック・パラリンピック競技大会の開催を魅力発信の好機と捉え、東京2020公認文化オリンピアード「ニッポンたからものプロジェクト」などを通じ、日本遺産「絶景の宝庫 和歌の浦」の魅力の発信を続けるほか、令和元年度からは、和歌山城の大名行列や紀州藩に仕えた人々を再現するなどの取組を進めてきました。多くの人が集まるこの機を逃さず、本市の歴史や文化芸術を広く発信することで、国内外からの誘客につなげてまいります。 本市の海の玄関口である和歌山下津港への大型クルーズ船等の誘致を推進します。本年は、10月18日から19日にかけて、日本来航客船では過去最大となる17万トン級のクルーズ船、MSCベリッシマを新たに迎えます。 東京オリンピック・パラリンピック競技大会やクルーズ船の寄港などをきっかけに国内外から本市を訪れていただいた方々をおもてなしするため、多言語版和歌山ラーメンマップの作成やタクシーのマナー向上の取組など、観光客受入れ環境の整備を推進します。最高の思い出になるようなおもてなしを実施することで、リピーターを増加させるとともに、和歌山城など市内観光への誘導、市産品のPR等により、消費の拡大を図ります。 加えて、周辺他市と連携し、レンタカー利用者向けの広域観光ルートを相互発信することで相乗効果を狙います。関西国際空港等からレンタカーを利用して観光を行う方をターゲットにすることにより、インバウンドを含めた観光誘客の促進を図るとともに、本市が和歌山県全体のゲートウエーとなることで、本市を訪れる機会の創出につなげます。 昨年1月のふるさと観光大使就任以来、HYDE氏には市のPR等、大活躍していただきました。「#なんて素敵な和歌山なんでしょう」のハッシュタグとともに、SNS等を通じて魅力を積極的に発信していただいたり、自身のコンサート会場で和歌山産品を販売してくださったりしたことで多くの方に本市を知っていただき、交流人口や関係人口の増加につながりました。本市としても、この機を逃さず、市役所本庁舎1階にふるさと観光大使就任記念ギャラリーを設置したほか、南海電鉄で運行中のHYDEサザンやHYDE氏本人による森林公園へのアジサイの植樹など、ファンの方々がますます訪れたくなるきっかけづくりを行いました。令和2年度は、ギャラリーの拡充など、さらなる魅力の創出を図ってまいります。 加太地域においては、地元住民や民間企業、大学等との連携により魅力向上を目指すとともに、観光客の方々が安全で快適に楽しめるような環境の整備を進めます。また、堀米ゆず子氏による和歌山市青少年国際交流センターでのマスタークラスなどによる芸術村の継続や、紀の国わかやま文化祭2021のプレイベント、(仮称)友ヶ島芸術祭などの開催を通じ、新たな魅力を創造することで、加太地域が、音楽、現代アート、サブカルチャーなど、様々な文化芸術の一大拠点となることを目指します。 724年--神亀元年に万葉歌人、山部赤人が和歌の浦で歌を詠んでから、間もなく1300年を迎えますが、日本遺産「絶景の宝庫 和歌の浦」を舞台に、国内外の方々を万葉の世界へといざなうため、今もその眺望に当時の面影を残す奠供山の麓に、歴史と万葉の拠点となるガイダンス施設の整備を進めます。併せて、明光通りの再生に向けた取組や道路の美装化、無電柱化を推進することで美しい町並みの形成を図ります。 2つ目は、住みたいと選ばれる魅力があふれるまちです。 平成30年に東京医療保健大学、平成31年に和歌山信愛大学が開校し、本年4月には県の誘致により宝塚医療大学が開校予定となっており、約550人もの大学生が町なかに集まることになります。4月24日には、南海和歌山市駅に市駅前再開発ビル、新市民図書館がグランドオープンするなど、町なかの拠点の整備が進み、まさに本市の町なかは変わり始めています。この町なかの活性化をさらに加速させるため、その拠点を生かした新たな仕掛けづくりをすることで、点から線に、線から面に広げてまいります。 市駅前再開発ビルの完成に加え、駅前広場の整備を進めることで、自然豊かで歴史ある紀州の玄関口に生まれ変わり、新市民図書館は、通勤・通学や買物などと合わせながら、誰もが本に親しみやすい施設となり、にぎわいを創出する拠点となります。 本市のシンボルである和歌山城は、年間約20万人の観光客を迎える施設であることから、天守閣について、将来的な木造再建を視野に入れつつ、安全面を考え、耐震補強を実施する方向で検討を進めます。また、さらなる魅力向上のための取組として、和歌山城公園動物園の展示環境及び園内施設を改善し、動物園内の景観を向上させるとともに、身近に動物を鑑賞することができる環境の整備を実施します。併せて、忍者をテーマにし、ARを活用した企画イベントなどを行うことで、インバウンドも含めた誘客を図ってまいります。 現在、整備を進めている新市民会館は、広く市民に親しみを持っていただけるよう名称を広く公募し、和歌山城ホールと名づけられました。町なかの中心という好立地を生かし、市民の文化芸術活動を発信する場、にぎわいの文化交流拠点となるよう推し進めてまいります。 人々が集い憩うことのできる魅力ある都市空間の形成と回遊性の創出を図るため、(仮称)城前広場や京橋親水公園、1階部分に店舗を併設した(仮称)市営北駐車場の整備を進めます。和歌山城とぶらくり丁との動線を描くため、市道中橋線の整備とともに、京橋親水公園の整備に併せて歩道を新設し、食べ歩きのできる空間を創出します。さらに、魅力的な夜間景観を創出するため、市堀川や中橋のライトアップを継続し、京橋プロムナードのガス灯のLED化も実施します。 平成27年度から始まったまちなかイロドリ事業では、対象とした空き家物件のうち、9物件が開業に至っていることに加え、行列ができるような人気店も誕生するなど、にぎわい再生の兆しが見えてきました。引き続き、町なかの魅力的な店舗の増加を促進します。また、これまで個人向けに実施し、成果を上げてきたリノベーションスクールは、来年度から新たに市内中小企業や家守会社を対象としたスクールとして開校することで、さらなる遊休不動産の活用を目指し、事業化を促進します。 これらの点から線に変わりつつあるよい流れを面として広げていくため、南海和歌山市駅前やJR和歌山駅などにおける新たな整備の可能性について、引き続き検討を深めてまいります。 また、和歌山大学の学生をはじめとした学生の町なか居住や学生間の交流にもつながるよう、空き家のシェアハウスとしての活用を促進します。 各地域の特性を生かした住民主体のまちづくり活動への支援や地域における活動拠点の整備等を通じ、愛着を育む地域づくりにつなげます。太平洋岸自転車道の終点となった加太港では、サイクリング拠点のシンボルとしてモニュメントを設置するなど、個性と魅力に磨きをかけます。また、AIやビッグデータ等を活用し、未来生活を先行実現するスーパーシティ構想を推進してまいります。 さらに、拡大しつつある地方への移住ニーズを的確に捉え、関係人口の創出・拡大や実際の人の動きにつなげるため、東京大学加太分室との緊密な連携等により、地域の魅力向上を図るとともに、移住フェア等への出展やSNS等を通じた市内外への発信力を強化します。 昨年7月、文化芸術施策を総合的かつ計画的に推進するため、和歌山市文化芸術基本条例が施行されました。国内最大の文化の祭典である紀の国わかやま文化祭2021の大いなる成功につなげるため、プレイベントとして、(仮称)友ヶ島芸術祭を開催し、友ヶ島の歴史と自然から想起されるようなアート作品を展示することで、その魅力を国内外に広く発信し、文化芸術活動の機運を高めます。 代表作「紀ノ川」などで知られる本市出身の作家、有吉佐和子氏の邸宅を南海和歌山市駅周辺に復元します。数々の小説を生んだ執筆の裏側や作家としての歩みを育んだ生活空間を通して、その人柄に触れ、交流の場とすることで、より深い作品理解へとつなぐとともに、新市民図書館との相乗効果により、その魅力を市内外に広く発信し、有吉文学の礎を後世に伝え、本市の文化芸術活動の振興を図ります。 南海和歌山市駅に隣接し、町なかに365日開かれる新市民図書館では、本と身近に出合える新たなライフスタイルを提供します。カフェやキッズエリアなどを併設し、時に時間を忘れるほど読書に夢中になれる空間を演出することで、生涯にわたり自主的な読書活動を続けていきたくなるような取組を推進します。 市民の皆様をはじめ、多くの方に愛されてきた和歌浦ベイマラソンwithジャズが、本年で開催20回の節目を迎えます。これを機に、ハーフマラソンのスタート地点を和歌山城に変更し、名称も和歌山ジャズマラソンに変え、装いを新たにするとともに、多世代がスポーツを通じて交流できる拠点の整備を進めてまいります。 3つ目は、子供たちがいきいきと育つまちです。 次代を担う子供たちの輝ける未来に重点的に投資し、子育て環境日本一を目指します。深刻さを増す少子化の問題から決して目を背けることなく、本市の未来を明るく活力のあるものにするため、結婚から子育て期までの切れ目のない支援を行い、子育て世代の負担を軽減します。また、子供たちが、安全・安心で快適な教育環境の下、豊かな創造力と社会を生き抜く力を育み、夢に向かって未来を切り開くことができる教育を進めるなど、子供を中心に考えた取組を推進します。 昨年10月、幼児教育・保育の無償化が実現しました。本年4月からは、高等教育の一部無償化など教育の無償化の幅広い実施により、子育てに係る費用負担が軽減され、将来世代の活躍の後押しとなります。 本市においても、就学援助のさらなる充実を図る中、次代を担う子供たちの健やかな成長を支えるため、市内4か所の保健センターに設置した子育て世代包括支援センターにおける妊娠期から出産、子育て期までの様々な相談への対応など、切れ目のない支援を通じて子育ての安心感を高めることで、仕事と家庭の両立がかなう社会を目指します。 年々増加する児童虐待への対策を強力に推進します。本年1月、新しいこども総合支援センターに子ども家庭総合支援拠点を設け、全ての子供とその家庭、妊産婦の方々等を対象に、実情把握をはじめ、専門的な相談体制や訪問等により、切れ目のない寄り添い型の支援を行います。また、健やかな親子関係の構築に向けた前向き子育てプログラムの充実や、民生委員等との連携など機能強化を図るとともに、里親宅へのショートステイにより育児負担の軽減を図るなど、早い段階での気づきにつなげ、県の児童相談所との役割分担と緊密な連携の強化により、児童虐待の早期発見・防止に努めます。 子供たちが夢に向かって未来を切り開くことができるよう、社会の変化に対応し、強く生き抜く力を育むための教育を推し進めます。学習指導要領が見直され、来年度より、小学3年生から外国語活動が、小学5年生からは教科としての英語が全校でスタートします。英語でのより質の高いコミュニケーションの機会を増やすため、外国語指導助手であるALTを増員し、国際化社会における異文化理解、国際感覚の涵養を推進します。 また、Society5.0を支える基盤である5G--第5世代移動通信システムの商用サービスが間もなく開始されるなど、今や社会のあらゆる場所でICTの活用が日常のものとなっており、教育現場の在り方も変化が求められています。新たに整備する普通教室のWi-Fi環境下において、ICTを活用した授業づくりやプログラミング学習の研修を進め、持続可能な社会の担い手として、社会の形成に参画するための資質、能力の育成を図ります。 小中学校においても、本に触れ、読書を行う機会を創出するため、学校司書の増員を行うことで生涯読書の推進につなげます。図書室の活用や本の紹介などを通じて読書の魅力を伝え、継続的な読書活動につなげることで、子供たちが感性を磨き、豊かな表現力、創造力で人生をより深く生きる力を身につけられる環境をつくります。 また、教員の能力向上や専門的な知識を持った人材の配置により、教育環境における子供の学びをサポートするとともに、今年度、全ての市立学校への導入が完了したコミュニティ・スクールなどを通して、地域や家庭との連携を今まで以上に強化することで、より綿密な体制で子供の成長を支えます。さらに、老朽化した教育施設・設備の更新を進めるほか、関係各所と連携して通学路の合同点検を行うなど、安全・安心で快適な教育環境の整備を進めます。 4つ目は、誰もが安心して住み続けられる持続可能なまちです。 市民の暮らしの確かな安全と安心を確保するため、防災・減災対策の強化や河川改修等による治水対策を推進するとともに、生活を支える道路網の整備を進めます。さらに、便利で持続可能な公共交通ネットワークの構築を目指し、取組を進めるとともに、豊かで安全な暮らしを支える住環境を整備します。 医療・介護については、関係機関の連携を推進するとともに、予防への取組を強化することで、いつまでも健康で活躍できる生涯現役の社会づくりの推進につなげ、障害の有無にかかわらず、全ての市民が安心できる持続可能な町を目指します。 本年1月に発生した花山交差点内での漏水においては、市民の皆様には多大なる御迷惑をおかけする結果となってしまいました。先般の花山水系漏水に関する特別委員会等の結果を踏まえるとともに、今回の教訓を生かし、的確な水道行政に努めてまいります。 安心・安全で安定した水の供給や、大規模地震など災害時の飲料水の確保を行うため、基幹となる浄水場や配水池の更新を進めるとともに、老朽化した配水管の更新、耐震化等を拡充してまいります。 昨年10月には、台風19号により、関東地方や甲信地方、東北地方などで記録的な大雨となり、甚大な被害が発生しました。計140か所で堤防が決壊するなど、気候変動の影響による豪雨の頻発化、激甚化に加え、社会構造の変化による人口減少や少子高齢化などの様々な変化を想定する必要があり、複雑多様化する各種災害に対応するため、市民の命を守る防災・減災の強化に努めます。 河川洪水時における命を守る避難を促進するため、紀の川、和田川、亀の川のハザードマップを配布するとともに、公共施設や民間ビル等の一時避難場所の増加に向けた取組を進めます。 紀の川においては、国の事業として、堆積土砂の撤去など治水対策が進められていますが、内水対策の推進や紀の川大堰付近の新六箇井堰の撤去など、抜本的な治水対策を国へ要望します。また、県管理河川の改修とも連携し、永山川等の準用河川の改修を進めるとともに、適切な維持管理を実施します。 市街化区域では、時間雨量50ミリに対応する浸水対策として、松江雨水ポンプ場などの雨水ポンプ場の整備を実施するとともに、雨水幹線整備等を推進します。 令和元年度末において、139基が完了予定となっている防災行政無線の再整備について、可聴範囲をさらに広げ、避難情報等を提供するため、令和2年度においては累計204基の完了を目指すとともに、消防車両の更新を実施します。また、大規模災害発生時、全国からの消防機関等を受け入れるなど、体制強化を図るための施設として和歌山市消防活動センターを整備します。 交流人口・物流の拡大、自動運転化への観点から、地域間の道路ネットワークを構築するため、引き続き、国、県に対して京奈和自動車道の延伸を要望し、自動車専用道路等の和歌山高速環状道路の実現を目指します。 今福神前線、有本中島線などの重点整備区間道路である都市計画道路の整備を着実に進めるとともに、地域の安全・安心、便利な生活を支えるため、生活道路、通学路の整備として、黒谷黒岩線などの新規路線、坂田磯の浦線などの継続路線の整備を進めます。また、橋梁の長寿命化、耐震化の対策やトンネル等の道路施設の点検及び老朽化対策など、道路の適正管理を図ります。 近年、本市においては、公共交通利用者が減少し、バス路線等の廃止や減便といった問題が相次いでいます。公共交通を必要とする全ての人にとって安心・安全に利用できる公共交通ネットワークを形成するため、和歌山市立地適正化計画に位置づけられた中心拠点と地域拠点を結ぶ持続可能な公共交通ネットワークの構築を図るとともに、便利で充実した二次交通の検討を進めます。 バス路線の廃止や減便などによる公共交通不便地域を解消するため、デマンド型乗合タクシーを運行するとともに、地域バスの導入に向けた実証実験を実施します。また、インバウンドを含む観光客や通勤、通学などの二次交通としてのシェアサイクル導入及び次世代の交通サービスであるMaaS等の検討を進めます。 地震災害に強い安全なまちづくりを推進するため、耐震化改修等に対する支援や周知を実施するとともに、地震によるコンクリートブロック塀等の倒壊による被害の軽減及び避難経路の寸断を防ぐため、ブロック塀の除却等に対する支援を実施します。また、本市の空き家数は、ここ25年間において、おおよそ2倍に増加しており、空き家の対策として、発生抑制に向けた啓発や交流拠点化など利活用を推進します。また、不良空き家除却への支援を拡充するとともに、特定空家等への取組を強化します。 障害のある方の自立と社会参加のさらなる促進に向け、職場開拓推進員による企業訪問や相談支援に加え、協力事業所でのインターンシップの推進や助成金の交付を通じ、一般就労の推進と定着化を図ります。 また、JR和歌山駅西口広場や東部コミュニティセンター、市民体育館の障害者用駐車スペースに雨よけのシェルターを設置するとともに、JR紀三井寺駅へのエレベーターの設置支援、公共施設等のバリアフリー化を進めます。 高齢化の進展とともに、年々増加する独り暮らしの高齢者の方々が、孤独感や不安感を抱くことなく、認知症を予防し、いつまでも笑顔でいられる秘訣は、食事、運動、学習、そして交流にあると考えています。日常生活の悩みや困り事などを抱え込み、閉じ籠もりや地域での孤立がないよう、地域とのつながりや生きがいにつながる市民大学や公民館等での生涯学習、生きがい活動を促進します。 また、日常生活上の支援が必要な高齢者が、住み慣れた地域で在宅生活を継続していくために必要となる多様な主体による重層的な生活支援・介護予防サービスの提供体制を構築するとともに、地域の課題を他人事としてではなく、我が事として捉え、子育て、介護、認知症等あらゆる相談を丸ごと受け止める「我が事・丸ごと」の地域づくりを進めます。 予防・健康づくりによる健康寿命のさらなる延伸を加速させます。目的や体力等に応じて選択できる5つの健康・予防プログラムに加え、県の運動ポイント事業を利用した自治会等による自主的な健康づくりを推進することで運動習慣の定着化を図ります。また、疾病予防のため、AIの活用等、新たな手法の導入による受診勧奨やインセンティブの強化により、受診率の向上を図ります。 人生100年時代を迎えようとする今、住み慣れた地域で、一人一人が元気に生涯活躍でき、安心して暮らせる社会に向けて、取組を推進してまいります。 以上が、令和2年度の主要事業です。 この予算の規模は、 一般会計    1,503億1,430万3,000円 特別会計     989億6,259万3,000円 公営企業会計   400億2,493万6,000円 総計      2,893億 183万2,000円 で、前年度に対する増減率は、一般会計で4.1%の減、特別会計で1.3%の増、公営企業会計は2.7%の減となり、全体では2.1%の減となっています。 一般会計の歳出は、和歌山城ホールや消防活動センターの整備、障害者総合支援費等の社会保障費などで増となったものの、新市民図書館の整備や市街地再開発事業の終了を迎え、総額として減となりました。 一方、一般会計の歳入は、市税で企業の設備投資による固定資産税の伸びを、また、消費税率の引上げにより、地方消費税交付金の増をそれぞれ見込んでいるため、基準財政収入額が増となり、臨時財政対策債を含む実質的な地方交付税額は減となりますが、歳入一般財源の総額としては増加を見込んでおります。 この結果、令和元年度の国補正等も活用して財源確保に努めたこともあり、令和2年度当初予算では令和元年度当初予算編成時よりも財源不足額を縮小しました。 次に、特別会計では、国民健康保険事業で減額となったものの、介護保険事業及び後期高齢者医療で給付の増、駐車場管理事業で市営北駐車場整備事業費の増、国道42号和歌浦地区の歩道整備に係る直轄事業用地先行取得事業費の増などの増額要因により、特別会計全体で増額となりました。 また、公営企業会計では、水道事業会計で配水管更新事業は拡充により増となったものの、真砂配水場建設事業の完了に伴う建設事業及び真砂浄水場運転管理委託に係る経費の減などによる減額、また、下水道事業会計で借換債の減少による企業債償還金の減などによる減額などが主な要因で、公営企業会計全体で減額となりました。 今後とも、事務事業の見直しや事務の効率化を進めるとともに、行財政改革を継続的に推進し、規律ある市政運営を行うことで、市民にとって不可欠な行政サービスの安定的な提供に努めてまいります。 この新年度予算を、地方創生に向けて弾みをつける予算と位置づけ、盛り込んだ事業を着実に実行することによって、きらり輝く元気和歌山市の実現を目指し、市政運営に全力で取り組んでまいりますので、市民の皆様の御理解、御協力をお願い申し上げますとともに、議員の皆様におかれましては、慎重御審議の上、何とぞ御賛同賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(井上直樹君) 川嶋財政局長。 〔財政局長川嶋正起君登壇〕 ◎財政局長(川嶋正起君) 議案第33号、令和2年度和歌山市一般会計予算について御説明いたします。 議案書(その4)の5ページをお開き願います。 まず、歳出の部でございます。 第1款議会費8億7,880万8,000円は、議会運営に要する人件費及び一般諸経費。 第2款総務費、第1項総務管理費78億3,833万1,000円は、市長公室、総務局、財政局、危機管理局などに係る予算で、人件費、その他の事務経費及び本庁舎の維持管理に要する経費のほか、広報及び広聴活動に必要な諸経費8,911万円、姉妹都市など国際交流等に要する諸経費3,646万8,000円、重要施策に関する調査、研究等に要する諸経費1,710万3,000円、公共交通機関の充実に要する諸経費1億8,921万7,000円、電子計算事務等に要する諸経費10億1,039万円、防災行政無線の再整備など総合防災対策に要する諸経費5億7,586万4,000円、地域安全対策に要する諸経費7,381万1,000円など。 第2項徴税費14億5,873万4,000円は、固定資産評価審査委員会委員等の報酬及び市税の賦課徴収等に要する人件費並びに諸経費。 第5項選挙費6,768万9,000円は、選挙管理事務に要する人件費及び諸経費。 第8項監査委員費1億544万7,000円は、監査委員報酬及び職員の人件費並びに監査事務の執行に要する諸経費。 第9項人事委員会費7,168万7,000円は、人事委員会委員報酬及び職員の人件費並びに人事委員会事務の執行に要する諸経費などでございます。 第5款農林水産業費、第1項農業費7億8,473万5,000円のうち、農業委員会関係の予算は1億1,052万2,000円で、農業委員会の運営に要する人件費及び諸経費でございます。 6ページをお開き願います。 第11款公債費169億7,823万5,000円は、長期債の元利償還金及び一時借入金利子。 第12款諸支出金83億6,444万2,000円は、配水管等の安全対策事業に係る水道事業会計への出資金、児童手当に係る補助金並びに下水道事業会計への負担金及び補助金でございます。 7ページをお願いいたします。 第13款予備費7,000万円は、前年度と同額としております。 以上でございます。 〔議長退席、副議長着席〕 ○副議長(松本哲郎君) 和田市民環境局長。 〔市民環境局長和田年晃君登壇〕 ◎市民環境局長(和田年晃君) 市民環境局関係の一般会計歳出予算について御説明いたします。 議案書(その4)5ページをお開き願います。 第2款総務費、第3項市民生活費で5億8,798万5,000円を計上しております。これは、市民生活業務に要する人件費及び諸経費3億7,244万6,000円、適正な計量の実施を確保するための定期検査などに要する諸経費141万6,000円、NPO・ボランティア推進事業に要する諸経費1,773万4,000円、美しいまちづくり事業の推進及び啓発に要する諸経費1,118万8,000円、市民サービスの一環として実施する各種相談及び消費者被害防止の啓発活動に要する諸経費2,449万9,000円、自衛官の募集に要する諸経費15万3,000円、支所及び連絡所の管理運営などに要する諸経費1億4,366万4,000円、サービスセンターの管理運営に要する諸経費1,688万5,000円でございます。 次に、第4項戸籍住民基本台帳費で7億8,220万7,000円を計上しております。これは、戸籍及び住民基本台帳等事務に要する人件費及び諸経費7億8,108万円、本市に在留する中長期在留者の住居地届出等事務に要する諸経費112万7,000円でございます。 次に、第3款民生費、第6項市民福祉費で6億9,910万1,000円を計上しております。これは、芦原文化会館はじめ12文化会館及び栄谷南地区センターの管理運営に要する人件費及び諸経費3億2,841万5,000円、隣保館の整備に要する諸経費1億8,854万4,000円、人権施策推進に要する人件費及び諸経費1億2,244万7,000円、男女共生推進センター等の管理運営及び男女共生社会の推進に要する人件費及び諸経費5,969万5,000円でございます。 次に、第4款衛生費、第2項清掃費で47億6,361万7,000円を計上しております。これは、合併浄化槽設置整備促進に要する事業費や廃棄物処理事業の総括管理指導に要する人件費及び諸経費6億3,431万4,000円、じんかいを適正に処理し、生活環境の保全及び公衆衛生の向上に加え、循環型社会の形成を目指すために要する人件費及び諸経費23億8,808万9,000円、青岸エネルギーセンター、青岸クリーンセンターの管理運営に要する人件費及び諸経費15億3,191万4,000円、青岸汚泥再生処理センターの管理運営に要する人件費及び諸経費2億930万円でございます。 次に、第3項環境保全費で1億7,625万8,000円を計上しております。これは、環境負荷の低減に関する企画、啓発、対策などの環境保全事業に要する人件費及び諸経費でございます。 6ページをお願いいたします。 第10款災害復旧費、第1項平成30年度発生衛生施設災害復旧費で1,394万円を計上しております。これは、広域廃棄物埋立処分場の災害復旧に要する経費でございます。 以上でございます。 ○副議長(松本哲郎君) 前総務局長。 〔総務局長前 寿広君登壇〕 ◎総務局長(前寿広君) 総務局関係の一般会計歳出予算について御説明申し上げます。 議案書(その4)の5ページをお開き願います。 第2款総務費、第6項統計調査費で2億797万5,000円を計上しております。これは、統計調査事務に従事する職員の人件費及び諸経費4,923万8,000円と、国勢調査をはじめとする7件の基幹統計調査事業等に要する諸経費1億5,873万7,000円を計上したものでございます。 以上でございます。 ○副議長(松本哲郎君) 榊原産業交流局長。 〔産業交流局長榊原佳寿君登壇〕 ◎産業交流局長(榊原佳寿君) 産業交流局関係の一般会計歳出予算について御説明申し上げます。 議案書(その4)の5ページをお願いいたします。 まず、第2款総務費について御説明いたします。 第7項文化スポーツ費66億1,308万2,000円は、文化及びスポーツ振興に要する人件費及び事業推進に要する諸経費です。主なものは、文化振興及び文化財保護事業に要する諸経費として5億1,901万9,000円、博物館の管理運営に要する人件費及び諸経費として8,229万6,000円、市民会館の管理運営や和歌山城ホール整備等に要する諸経費として53億9,388万円、和歌の浦アート・キューブの管理運営に要する諸経費として5,068万円、スポーツ振興に要する諸経費として1億8,131万3,000円、市民体育館をはじめとする3つの体育館、市民スポーツ広場、市民温水プール及びつつじが丘テニスコートの管理運営に要する諸経費として3億8,589万4,000円を計上しています。 続きまして、第5款農林水産業費について御説明いたします。 予算総額11億3,132万6,000円のうち、産業交流局関係は10億2,080万4,000円です。 第1項農業費7億8,473万5,000円のうち、産業交流局関係は6億7,421万3,000円を計上しています。主なものは、農業近代化の推進、水田農業構造改革対策事業等に要する人件費及び諸経費として1億6,213万3,000円、農業基盤整備事業として、農業施設の改良、維持、修繕などの経費2億8,134万4,000円、農業集落排水事業特別会計への繰出金等として1億931万9,000円を計上しています。 次に、第2項農林緑花費1億2,747万円は、農林業の総合的な振興に要する諸経費で、主なものは、イノシシやアライグマからの被害防止対策、森林機能の保全や森林公園を整備する事業などの諸経費として6,373万円、四季の郷公園等の管理運営やリニューアルに要する諸経費として5,761万3,000円を計上しています。 次に、第3項水産業費2億1,912万1,000円は、水産振興に要する職員の人件費及び諸経費で、主なものは、漁港施設の維持管理等や増殖場造成、漁場保全事業等資源管理型漁業の推進に要する諸経費として1億1,727万8,000円、漁業集落排水事業特別会計への繰出金等として1億184万3,000円を計上しています。 続きまして、第6款商工費について御説明いたします。 予算総額は33億9,693万1,000円です。 まず、第1項商工費25億4,686万6,000円は、産業振興に要する職員の人件費及び事業推進に要する諸経費です。主なものは、企業立地の奨励、促進に要する諸経費として1億5,312万9,000円、新産業の育成や中小企業の販路拡大を支援する諸経費として1,196万1,000円、中小企業者の円滑な資金繰りを図るための各種融資制度の預託金及び利子補給金などの金融対策の諸経費として17億1,733万円、商工業団体及び商工業振興事業に対する助成並びに地域産業の育成やわかちか広場の管理などの諸経費として4,336万4,000円、労働福祉関係では、雇用対策事業に要する諸経費やシルバー人材センター補助金、中小企業勤労者福祉サービスセンター運営交付金及び勤労者総合センターの管理運営費等として1億8,631万9,000円、町なかの活性化に関する事業に要する諸経費として1,261万5,000円、卸売市場事業特別会計への繰出金として1億4,664万4,000円。 続きまして、6ページをお願いいたします。 第2項観光費8億5,006万5,000円は、観光及び国際交流の推進に要する職員の人件費及び事業推進に要する諸経費です。主なものは、観光施設の整備及び維持管理、観光誘客対策やコンベンション推進事業など、観光振興を図る事業に係る諸経費として2億3,429万5,000円、和歌山城天守閣をはじめ和歌山城公園・岡公園の施設整備及び維持管理運営に要する職員の人件費並びに諸経費として3億9,749万6,000円を計上しています。 続きまして、第10款災害復旧費について御説明いたします。 第2項平成30年度発生農林水産施設災害復旧費3,627万9,000円は、平成30年9月4日の台風21号により被災した漁港施設の沖防波堤の災害復旧工事請負費です。 第3項平成30年度発生商工施設災害復旧費2,736万7,000円は、平成30年7月5日から7日までの豪雨により被災した史跡和歌山城の災害復旧に要する諸経費です。 以上でございます。 ○副議長(松本哲郎君) 宮崎福祉局長。 〔福祉局長宮崎 久君登壇〕 ◎福祉局長(宮崎久君) 福祉局関係の一般会計歳出予算について御説明いたします。 定例市議会議案(その4)の5ページをお開き願います。 第3款民生費、第1項社会福祉費は261億8,454万9,000円を計上しています。これは、社会福祉の推進に要する人件費及び諸経費4億7,092万5,000円、身体障害者福祉事業に要する扶助費及び諸経費2億6,869万4,000円、障害者総合支援事業に要する扶助費及び諸経費91億4,559万7,000円、民生委員の各種活動及び民生委員推薦会運営に要する諸経費6,600万2,000円、高齢者福祉の推進に要する諸経費7億3,214万9,000円、福祉医療制度等に要する扶助費及び諸経費25億767万2,000円、社会福祉の増進及び福祉施設・事業の助成に要する諸経費6,989万7,000円、福祉交流館、ふれ愛センター及び西庄ふれあいの郷の管理運営に要する諸経費1億5,290万5,000円、保険事業等に要する人件費及び諸経費8億1,297万6,000円、指導監査事業に要する諸経費654万7,000円、介護保険事業特別会計への繰出金62億338万6,000円、後期高齢者医療制度に要する諸経費57億4,779万9,000円でございます。 次に、第2項生活保護費は179億4,511万6,000円を計上しています。これは、生活保護施行事務等に要する人件費及び諸経費8億4,555万2,000円、被保護世帯に要する扶助費170億9,956万4,000円でございます。 次に、第3項児童福祉費は199億7,040万4,000円を計上しています。これは、児童福祉の推進に要する人件費及び諸経費12億5,991万6,000円、児童に要する扶助費等86億9,831万5,000円、児童福祉施設の入所に要する諸経費3億4,439万6,000円、児童保育の推進に要する諸経費77億1,134万3,000円、市立保育所等の管理運営に要する人件費及び諸経費16億3,299万2,000円、児童館の管理運営、整備に要する人件費及び諸経費3億2,027万5,000円、母子父子寡婦福祉資金貸付事業特別会計への繰出金316万7,000円でございます。 次に、第4項災害救助費は1,221万6,000円を計上しています。これは、災害見舞金及び災害救助に要する諸経費です。 以上でございます。 ○副議長(松本哲郎君) 佐伯健康局長。 〔健康局長佐伯正季君登壇〕 ◎健康局長(佐伯正季君) 健康局関係の一般会計歳出予算について御説明申し上げます。 議案書(その4)の5ページをお願いします。 第3款民生費、第5項年金保険費37億5,878万2,000円は、国民年金等事務取扱に要する人件費及び諸経費5,979万9,000円、国民健康保険事業特別会計繰出金36億9,898万3,000円でございます。 第4款衛生費、第1項保健衛生費35億6,601万4,000円は、保健衛生業務に要する諸経費1,847万4,000円、斎場の管理運営に要する人件費及び諸経費2億6,305万3,000円、今福霊園等の維持管理及び整備に要する諸経費5,477万円、地域医療及び健康危機管理対策に要する諸経費1億4,902万5,000円、保健所事業に要する人件費及び諸経費9億2,488万8,000円、保健センターの管理運営及び地域健康づくり推進事業などに要する諸経費2,553万1,000円、予防接種事業及び感染症の予防に要する諸経費11億1,742万4,000円、妊産婦及び乳幼児健康診査などに要する諸経費5億8,086万1,000円、結核予防対策に要する諸経費2,805万6,000円、生活習慣病対策に要する諸経費2億1,602万2,000円、食品取扱い施設の監視・指導及び食品の検査などに要する諸経費544万1,000円、犬の登録、狂犬病の予防、動物の保護及び動物愛護管理センターの運営などに要する諸経費2,809万7,000円、害虫の駆除及び環境衛生監視指導などに要する諸経費248万3,000円、衛生研究所における各種試験検査、調査研究などに要する人件費及び諸経費1億5,188万9,000円。 以上でございます。 ○副議長(松本哲郎君) 森都市建設局長。 〔都市建設局長森 泰之君登壇〕 ◎都市建設局長(森泰之君) 都市建設局関係の一般会計歳出予算について御説明いたします。 議案書(その4)の6ページをお開き願います。 第7款土木費96億6,432万2,000円、第1項土木管理費は10億2,972万4,000円を計上しています。その内訳といたしましては、土木総務事業に要する人件費及び諸経費として7億8,565万5,000円、和歌山駅、和歌山市駅、紀三井寺駅及び和歌山大学前駅の駅前広場等の維持管理等に要する諸経費として6,862万5,000円、地籍調査事業に要する諸経費として1億7,544万4,000円の計上です。 次に、第2項道路橋梁費は35億1,906万2,000円を計上しています。その内訳としましては、道路事業に要する人件費並びに市道及び道路附属施設の管理事務に要する諸経費として5億60万3,000円、市内各所の道路、橋梁の維持補修に要する諸経費及び橋梁長寿命化等に要する諸経費として10億8,135万9,000円、生活道路の改良を図るための道路新設改良事業及び緊急避難道路等整備事業に要する諸経費として2,266万5,000円、また、市駅湊線の河西橋及び坂田磯の浦線をはじめ26路線の地方道整備に要する諸経費として18億2,967万7,000円、交通安全施設整備事業に要する諸経費として8,475万8,000円の計上です。 次に、第3項河川費は6億3,179万7,000円を計上しています。その内訳としましては、市管理31河川の管理に要する人件費及び諸経費として1億1,745万4,000円、市管理河川のしゅんせつ、維持補修及び改良に要する諸経費として4,957万9,000円、また、準用河川、前代川及び永山川の改修事業に要する諸経費として4億6,476万4,000円の計上です。 次に、第4項都市計画費は8億436万1,000円を計上しています。その内訳としましては、都市計画事業に要する人件費及び市営自転車等駐車場の管理運営等に要する諸経費として7億6,637万1,000円、また、土地区画整理事業に要する諸経費として1,756万3,000円、住居表示整備に要する諸経費として594万円、建築指導行政に要する諸経費として1,085万5,000円、市街地再開発事業に要する諸経費として363万2,000円の計上です。 次に、第5項都市計画道路費で9億3,005万3,000円を計上しています。その内訳としましては、都市計画事業県工事費等負担金、都市計画道路事業に要する人件費及び諸経費として3億721万6,000円、また、今福神前線をはじめ継続3路線の整備事業に要する諸経費として5億7,732万4,000円、第二阪和国道整備関連事業に要する諸経費として44万1,000円、京奈和自動車道整備関連事業に要する諸経費として327万円、街路用地先行取得事業特別会計への繰出金として4,170万2,000円、直轄事業用地先行取得事業特別会計への繰出金として10万円の計上です。 次に、第6項公園費で4億5,919万3,000円を計上しています。その内訳としましては、都市公園、児童遊園、広場等の維持管理に要する人件費及び諸経費として3億2,886万4,000円、都市公園等の整備に要する諸経費として1億3,032万9,000円の計上です。 次に、第7項下水道費で3億394万5,000円を計上しています。その内訳としましては、下水道の管理に要する諸経費として72万8,000円、下水路等のしゅんせつ及び維持補修に要する諸経費として1億2,768万1,000円、ポンプ場及び地域汚水処理施設の維持管理に要する諸経費として1億2,243万円、下水路の新設、改良等の整備に要する諸経費として5,310万6,000円の計上です。 次に、第8項住宅費で19億8,618万7,000円を計上しています。その内訳としましては、市営岡崎団地の建て替え事業、住宅管理事業に要する人件費及び諸経費として14億6,979万円、老朽化した団地の解体撤去に要する経費として3億1,493万6,000円、住宅対策推進事業に要する諸経費として1億6,635万2,000円、不良空き家の除却支援等の空家等対策推進事業に要する諸経費として3,510万9,000円の計上です。 次に、第10款災害復旧費1億3,758万6,000円のうち、都市建設局関係は第4項平成30年度発生土木施設災害復旧費で、平成30年9月4日の台風21号により被災した道路の災害復旧に要する経費として6,000万円を計上しています。 以上でございます。 ○副議長(松本哲郎君) 山下消防局長。 〔消防局長山下直樹君登壇〕 ◎消防局長(山下直樹君) 消防局の一般会計歳出予算について御説明いたします。 議案書(その4)の6ページをお開き願います。 第8款消防費、第1項消防費の予算総額は57億5,447万円です。主な内訳といたしまして、消防職員に係る人件費38億3,078万3,000円、消防事務や消防活動、消防施設の管理運営、通信指令の運用や救急業務に要する経費3億656万5,000円、防災学習センターの運営及び防火管理者養成講習等の開催の委託料、消火器設置奨励補助金などを含めた火災予防関係業務に要する経費4,492万5,000円、消防水利の維持管理などに要する経費2,903万円、また、消防団関係といたしまして、消防団の車両、施設及び機械器具の整備を図る経費5,750万8,000円、消防団の運営や活動、消防団員の報償金等の経費1億5,423万5,000円などを計上しています。消防施設の充実に関しましては、災害対応自動車の購入に要する経費1億8,949万6,000円、和歌山市消防活動センターの整備に要する経費11億3,583万円、そのほか、紀の川水系10樋門の操作員手当をはじめとする水防活動業務に要する経費609万8,000円などを計上しています。 以上でございます。 ○副議長(松本哲郎君) 津守教育局長。 〔教育局長津守和宏君登壇〕 ◎教育局長(津守和宏君) 教育委員会関係の一般会計歳出予算について御説明いたします。 議案書(その4)の6ページをお開き願います。 第9款教育費は予算総額91億2,898万9,000円で、第1項教育総務費20億1,414万6,000円は、教育委員会及び事務局の運営に要する人件費並びに諸経費として13億4,670万7,000円、コミュニティ・スクールの推進や特別支援教育支援員等の派遣、就学援助交付金など、本市の学校教育の振興に資するための諸経費として4億9,411万3,000円、ICTを活用した教育の推進や教育活動の基礎となる調査研究に要する諸経費として5,385万2,000円、教育文化センターの管理運営に要する諸経費として554万7,000円、青少年国際交流センターの管理運営に要する諸経費として7,037万7,000円、少年センターの運営及び補導活動、子ども支援センターの管理運営及びいじめ・不登校などの対策に要する諸経費として4,355万円を計上しています。 第2項小学校費24億1,637万6,000円は、小学校50校及び義務教育学校の校務員等の人件費及び学校管理運営に要する諸経費のほか、施設整備のための諸経費を、第3項中学校費6億4,043万7,000円は、中学校17校及び義務教育学校の校務員等の人件費及び学校管理運営に要する諸経費のほか、施設整備のための諸経費を、第4項高等学校費7億697万8,000円は、市立和歌山高等学校の教職員の人件費及び学校管理運営に要する諸経費のほか、トイレの洋式化など高等学校施設の整備に要する諸経費を、第5項幼稚園費5億3,800万3,000円は、幼稚園11園の教職員の人件費及び管理運営に要する諸経費をそれぞれ計上しているものです。 第6項社会教育費22億6,747万円は、社会教育推進に要する人件費及び諸経費として3億5,639万7,000円、公民館、市民大学などの生涯学習の振興に要する諸経費として5,164万5,000円、人権教育の推進及び青少年の健全育成事業に要する諸経費として9,010万円、若竹学級の運営委託などの学童保育の推進に要する諸経費として5億5,328万9,000円、市民図書館の管理運営に要する諸経費として3億9,335万9,000円、こども科学館及びコミュニティセンターの管理運営に要する諸経費として8億2,268万円を計上しています。 第7項保健体育費5億4,557万9,000円は、保健体育に要する人件費及び諸経費として1億5,199万5,000円、運動部活動指導員の配置など、体育振興に要する諸経費として3,032万7,000円、また、児童、生徒、教職員の健康診断や学校環境衛生の維持向上など、学校保健に要する諸経費として7,716万円、共同調理場の管理運営に要する諸経費として2億8,609万7,000円を計上しています。 以上でございます。 ○副議長(松本哲郎君) しばらく休憩します。          午後2時37分休憩   ---------------          午後3時10分再開 ○副議長(松本哲郎君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。 日程第4から日程第49までの議事を継続し、当局からの提案理由の説明を求めます。--川嶋財政局長。 〔財政局長川嶋正起君登壇〕 ◎財政局長(川嶋正起君) 議案第33号、令和2年度和歌山市一般会計予算の歳入関係及び第2条債務負担行為から第5条歳出予算の流用までについて御説明いたします。 議案書(その4)の2ページをお開き願います。 まず、歳入について、第1款市税は588億4,595万3,000円で、前年度から5億6,381万6,000円の増としております。 主なものとして、第1項市民税230億5,757万6,000円は、個人市民税において、課税対象者及び個人所得の増加が見込まれる一方、法人市民税において、税率の引下げなどを考慮し、前年度から8億4,544万9,000円の減額。 第2項固定資産税256億5,806万8,000円は、新築家屋の増加や償却資産の課税対象の増加などを考慮して、前年度から10億9,797万4,000円の増額。 第3項軽自動車税11億4,712万9,000円は、環境性能割の導入等による増加を見込み、前年度から7,821万5,000円の増額。 第4項市たばこ税23億9,234万6,000円は、販売本数の減少により、前年度から1億2,465万7,000円の減額。 第6項都市計画税42億1,125万8,000円は、新築家屋の増加等を見込み、前年度から1億7,223万2,000円の増額。 第7項事業所税23億5,902万5,000円は、事業所の拡大等を見込み、前年度から1億8,505万1,000円の増額などでございます。 第2款地方譲与税から第12款交通安全対策特別交付金までは、いずれも令和元年度の収入状況や令和2年度の地方財政計画から額を見込んでおり、第2款地方譲与税は8億9,730万円で、前年度から7,654万2,000円の増額。 第3款利子割交付金は6,400万円で、前年度から1億900万円の減額。 第4款配当割交付金は2億6,200万円で、前年度から1億2,700万円の減額。 第5款株式等譲渡所得割交付金は1億8,700万円で、前年度から1億5,500万円の減額。 第6款法人事業税交付金5億2,200万円は、県に納入される法人事業税のうち、基準に応じて市町村に配分される新設の交付金でございます。 第7款地方消費税交付金は81億円で、前年度から11億1,000万円の増額。 第8款ゴルフ場利用税交付金は1,500万円で、前年度から100万円の増額。 第9款環境性能割交付金は8,000万円で、前年度から4,700万円の増額。 3ページをお願いいたします。 第10款地方特例交付金は3億6,000万円で、前年度から900万円の増額となっております。 第11款地方交付税は113億1,200万円で、このうち普通交付税は106億9,900万円で、前年度から500万円の増額としております。これは、令和2年度の地方財政計画を考慮し、基準財政需要額の伸びなどを見込み算定したものでございます。また、特別交付税は6億1,300万円としております。 第12款交通安全対策特別交付金は4,200万円で、前年度から300万円の減額。 第13款分担金及び負担金は2億9,873万3,000円で、幼児教育・保育の無償化の影響による私立保育所保育費用負担金の減などにより、前年度から2億861万9,000円の減額。 第14款使用料及び手数料は27億3,615万3,000円で、こちらも幼児教育・保育の無償化の影響による保育所使用料の減などにより、前年度から5,812万2,000円の減額。 第15款国庫支出金は305億1,508万9,000円で、市街地再開発事業に対する助成が終了したことなどにより、前年度から33億7,308万2,000円の減額。 第16款県支出金は109億9,542万円で、国庫支出金同様、市街地再開発事業に対する助成が終了したことなどにより、前年度から2億269万2,000円の減額。 第17款財産収入は7億5,807万4,000円で、市有地売払代の増などにより、前年度から3億4,766万円の増額となっております。 第18款寄附金は3億6,192万5,000円で、前年度から28万5,000円の増額。 第19款繰入金は21億2,562万4,000円で、財政調整基金繰入金の減などにより、前年度から34億1,900万6,000円の減額となっております。 4ページをお開き願います。 第20款繰越金1,000円は、存置科目でございます。 第21款諸収入は30億2,043万1,000円で、主なものは、第1項延滞金・加算金及び過料において延滞金収入8,000万円など、第3項貸付金収入において中小企業融資制度資金収入17億円など、第7項雑入において派遣職員費収入1億5,158万円、電力売払収入1億6,871万4,000円、専用水道料等収入1億7,115万4,000円、学校給食費負担金収入1億8,563万1,000円などでございます。 第22款市債は188億1,560万円で、認定こども園や新市民図書館の整備が終了したことなどにより、前年度から13億7,610万円の減額となっております。 8ページをお開き願います。 第2条債務負担行為は第2表のとおりでございまして、人事・給与・出退勤システム更新事業を令和3年度から令和8年度まで1億8,756万3,000円、本庁舎等警備業務委託事業を令和3年度から令和4年度まで7,392万円、奨学金返還助成事業(令和2年度募集分)を令和3年度から令和7年度まで、25万円掛ける交付対象者奨学金受取総月数割る12、市税納税通知書封入封緘等委託事業を令和3年度3,609万1,000円、個人市民税課税資料パンチ委託事業を令和3年度26万8,000円--9ページをお願いいたします--令和3年度個人住民税法改正対応事業を令和3年度3,921万4,000円、和歌山城ホール楽器整備事業を令和3年度2,249万3,000円、施設予約システム事業(文化スポーツ施設)を令和3年度69万3,000円、生活科学検査事務を令和3年度から令和9年度1,948万8,000円、粗大ごみ収集運搬業務委託を令和3年度から令和8年度まで3億5,997万6,000円--10ページをお開き願います--青岸クリーンセンター運転管理業務委託を令和3年度から令和8年度まで3億7,125万円、青岸クリーンセンター整備修繕業務委託を令和3年度1億8,865万円、小規模事業者経営改善資金利子補給事業を令和3年度から令和6年度まで、貸付限度額8億円の年1.0%を上限として利息相当額の2分の1、シニア・女性起業家支援資金利子補給事業を令和3年度から令和6年度まで、貸付限度額2億円の年1.0%を上限として利息相当額の2分の1、入札システム事業を令和3年度から令和4年度まで1,583万2,000円--11ページをお願いいたします--地方道整備事業(河西橋)を令和3年度から令和4年度まで5億6,800万円、用途地域等見直し業務を令和3年度889万8,000円、中学校給食民間委託事業を令和3年度から令和5年度まで1億5,888万1,000円で、それぞれ債務負担行為として設定するものでございます。 12ページをお開き願います。 第3条地方債は第3表のとおりでございまして、和歌山城前広場整備事業をはじめ53件について、それぞれ限度額を定め--14ページをお開き願います--総額188億1,560万円とするものでございます。 1ページにお戻りください。 第4条は、一時借入金の借入れの最高額を300億円と定めるものでございます。 第5条の歳出予算の流用につきましては、従前と同様の措置としております。 以上でございます。 ○副議長(松本哲郎君) 佐伯健康局長。 〔健康局長佐伯正季君登壇〕 ◎健康局長(佐伯正季君) 健康局関係の3つの特別会計予算について御説明申し上げます。 議案書(その4)の15ページをお開き願います。 議案第34号、令和2年度和歌山市国民健康保険事業特別会計予算について御説明申し上げます。 歳入歳出予算の総額は、歳入歳出それぞれ382億275万1,000円、一時借入金の借入れの最高額を30億円と定めるものでございます。 17ページをお開き願います。 歳出でございます。 第1款総務費5億8,255万8,000円は国民健康保険事業に要する人件費及び諸経費、第2款保険給付費270億1,282万円は医療費などの給付に要する諸経費、第3款国民健康保険事業費納付金100億8,544万円は国民健康保険事業の県への納付金、第4款共同事業拠出金3万円は共同事業に要する拠出金、第5款保健事業費3億6,384万8,000円は特定健康診査などに要する諸経費、第6款公債費443万9,000円は一時借入金の利子、第7款諸支出金1億4,361万6,000円は保険料還付などに要する諸経費でございます。 第8款予備費につきましては、前年度と同額の1,000万円を計上しております。 16ページにお戻り願います。 歳入でございます。 第1款国民健康保険料は69億8,514万円、第2款使用料及び手数料300万1,000円は督促手数料などでございます。 第3款国庫支出金871万8,000円は、社会保障・税番号制度システム整備費補助金でございます。 第4款県支出金273億240万7,000円は、県からの交付分を受け入れるものでございます。 第5款繰入金36億9,898万3,000円は一般会計からの繰入金、第6款繰越金1,000円、第7款諸収入2億450万1,000円は雑入などでございます。 45ページをお開き願います。 議案第45号、令和2年度和歌山市介護保険事業特別会計予算について御説明申し上げます。 歳入歳出予算の総額は、歳入歳出それぞれ415億4,831万円と定めるものでございます。 47ページをお開き願います。 歳出でございます。 第1款総務費7億986万2,000円は介護保険事業に要する人件費及び諸経費、第2款保険給付費387億5,506万7,000円は介護サービスなどの給付に要する諸経費、第3款地域支援事業費20億6,443万7,000円は地域支援事業に要する諸経費、第4款基金積立金43万3,000円は介護保険制度の円滑な運営のために設置した介護給付費準備基金への積立金、第5款諸支出金1,351万1,000円は保険料還付などに要する諸経費でございます。 第6款予備費につきましては、前年度と同額の500万円を計上しております。 46ページにお戻りください。 歳入でございます。 第1款介護保険料78億3,179万1,000円は第1号被保険者の保険料、第2款使用料及び手数料132万4,000円は督促手数料などでございます。 第3款国庫支出金105億3,040万3,000円、第4款県支出金55億9,350万円、第5款支払基金交付金108億5,859万2,000円は、それぞれ国、県、社会保険診療報酬支払基金からの負担分を受け入れるものでございます。 第6款財産収入43万3,000円は、介護給付費準備基金の繰替運用利子などです。 第7款繰入金67億2,959万4,000円は一般会計等からの繰入金、第8款繰越金1,000円、第9款諸収入267万2,000円は第1号被保険者延滞金などでございます。 48ページをお願いします。 議案第46号、令和2年度和歌山市後期高齢者医療特別会計予算について御説明申し上げます。 歳入歳出予算の総額は、歳入歳出それぞれ98億1,364万9,000円と定めるものでございます。 49ページをお願いします。 まず、歳出でございます。 第1款総務費6,476万6,000円は後期高齢者医療に要する諸経費、第2款後期高齢者医療広域連合納付金97億3,950万円は和歌山県後期高齢者医療広域連合への納付金、第3款諸支出金638万3,000円は保険料還付に要する諸経費でございます。 第4款予備費につきましては、前年度と同額の300万円を計上しております。 次に、歳入でございます。 第1款後期高齢者医療保険料は41億1,540万7,000円、第2款使用料及び手数料30万1,000円は督促手数料など、第3款繰入金56億8,648万円は一般会計からの繰入金、第4款繰越金は1,000円、第5款諸収入1,146万円は和歌山県後期高齢者医療広域連合から受け入れる保険料還付金などでございます。 以上でございます。 ○副議長(松本哲郎君) 榊原産業交流局長。 〔産業交流局長榊原佳寿君登壇〕 ◎産業交流局長(榊原佳寿君) 産業交流局関係の3つの特別会計予算について御説明申し上げます。 議案書(その4)18ページをお開き願います。 まず、議案第35号、令和2年度和歌山市卸売市場事業特別会計予算について、第1条は、歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ8億1,180万8,000円に、第2条は、債務負担行為の事項、期間及び限度額を、第3条は、地方債の起債の目的、限度額、起債の方法、利率及び償還の方法を定めるものです。 19ページをお願いします。 まず、歳出についてです。 第1款卸売市場費7億4,939万円は、卸売市場の管理、再整備、業務指導等に要する人件費及び諸経費です。 第2款公債費として、長期債に対する元利償還金6,231万8,000円、第3款予備費として10万円を計上しています。 次に、歳入ですが、第1款使用料及び手数料で2億3,618万9,000円、第2款国庫支出金の国庫交付金が57万2,000円、第3款繰入金、一般会計からの繰入金が1億4,664万4,000円、第4款諸収入の雑入1億1,910万3,000円、第5款市債3億930万円を計上しています。 20ページをお願いします。 債務負担行為につきましては、中央卸売市場施設整備事業の期間を令和3年度に、限度額を19億9,131万3,000円と定めるものです。 21ページをお願いします。 地方債につきましては、卸売市場整備事業に伴う起債の限度額を3億930万円に定めるものです。 続きまして、35ページをお開き願います。 議案第42号、令和2年度和歌山市漁業集落排水事業特別会計予算について、第1条は、歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ1億4,562万2,000円に、第2条は、債務を負担することができる事項、期間及び限度額を定めるもので、第3条は、地方債の起債の目的、限度額、起債の方法、利率及び償還の方法を定めるものです。 36ページをお願いします。 まず、歳出についてです。 第1款漁業集落排水事業費9,150万3,000円は、漁業集落排水施設の管理運営に要する人件費及び諸経費です。 第2款公債費として、長期債に対する元利償還金5,391万9,000円、第3款予備費として20万円を計上しています。 次に、歳入ですが、第1款分担金及び負担金で38万6,000円、第2款使用料及び手数料で3,224万円、第3款県支出金の県補助金が727万1,000円、第4款繰入金、一般会計からの繰入金が1億182万4,000円、第5款諸収入の雑入1,000円、第6款市債390万円を計上しています。 37ページをお願いします。 債務負担行為につきましては、漁業集落排水法適用移行事務支援業務委託事業の期間を令和3年度に、限度額を607万8,000円と定めるものです。 38ページをお願いいたします。 地方債につきましては、漁業集落排水事業に伴う起債の限度額を390万円に定めるものです。 続きまして、39ページをお願いいたします。 議案第43号、令和2年度和歌山市農業集落排水事業特別会計予算について、第1条は、歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ1億3,084万1,000円に、第2条は、債務を負担する行為をすることができる事項、期間及び限度額を定めるもので、第3条は、地方債の起債の目的、限度額、起債の方法、利率及び償還の方法を定めるものです。 40ページをお願いいたします。 まず、歳出についてです。 第1款農業集落排水事業費7,560万9,000円は、農業集落排水施設の管理運営に要する人件費及び諸経費です。 第2款公債費として、長期債に対する元利償還金5,503万2,000円、第3款予備費として20万円を計上しています。 次に、歳入ですが、第1款使用料及び手数料で1,762万8,000円、第2款繰入金、一般会計からの繰入金が1億931万2,000円、第3款諸収入の雑入1,000円、第4款市債390万円を計上しています。 41ページをお願いいたします。 債務負担行為につきましては、農業集落排水法適用移行事務支援業務委託事業の期間を令和3年度に、限度額を617万円と定めるものです。 42ページをお願いいたします。 地方債につきましては、農業集落排水事業に伴う起債の限度額を390万円に定めるものです。 以上でございます。 ○副議長(松本哲郎君) 森都市建設局長。 〔都市建設局長森 泰之君登壇〕 ◎都市建設局長(森泰之君) 都市建設局関係の6件の特別会計予算について御説明いたします。 議案書(その4)の22ページをお願いします。 議案第36号、令和2年度和歌山市土地造成事業特別会計予算について御説明いたします。 歳入歳出予算の総額それぞれ35億3,679万6,000円を計上しています。また、一時借入金の借入れの最高額を27億円と定めるものです。 23ページをお願いします。 まず、歳出ですが、宅地分譲事業費については、スカイタウンつつじが丘の管理及び販売促進に要する諸経費として2,544万1,000円を計上しています。 また、長期債に対する元金償還金、長期債及び一時借入金に対する利子として、公債費は8億3,858万3,000円を計上しています。 前年度繰上充用金26億7,277万2,000円は、令和元年度末における累積赤字見込額を繰上充用するものです。 次に、歳入ですが、使用料及び手数料として34万1,000円、財産収入として貸地料及び土地売払代13億6,950万2,000円を計上しています。 また、諸収入として、雑入21億6,695万3,000円を計上しています。 24ページをお願いします。 議案第37号、令和2年度和歌山市土地区画整理事業特別会計予算について御説明いたします。 歳入歳出予算の総額それぞれ1,909万円を計上しています。 25ページをお願いします。 まず、歳出ですが、東和歌山第二地区の土地区画整理事業に要する諸経費として1,909万円を計上しています。 次に、歳入ですが、一般会計からの繰入金として1,698万8,000円、諸収入として雑入10万2,000円、繰越金として200万円をそれぞれ計上しています。 26ページをお願いします。 議案第38号、令和2年度和歌山市住宅改修資金貸付事業特別会計予算について御説明いたします。 歳入歳出予算の総額それぞれ6,159万2,000円を計上しています。また、一時借入金の借入れの最高額を1億円と定めるものです。 27ページをお願いします。 まず、歳出ですが、住宅改修資金貸付事業費59万2,000円は、住宅改修資金貸付けの償還に伴う一時借入金利子です。 前年度繰上充用金6,100万円は、令和元年度末における累積赤字見込額を繰上充用するものです。 次に、歳入ですが、諸収入として貸付金収入6,159万2,000円を計上しています。 32ページをお願いします。 議案第41号、令和2年度和歌山市駐車場管理事業特別会計予算について御説明いたします。 歳入歳出予算の総額それぞれ27億9,543万円を計上しています。また、一時借入金の借入れの最高額を17億円と定めるものです。 33ページをお願いします。 まず、歳出ですが、駐車場管理費10億6,112万円及び道路駐車場管理費1億2,001万円は、市営駐車場及び自転車等駐車場の管理運営や整備などに要する諸経費です。 前年度繰上充用金16億1,400万円は、令和元年度末における累積赤字見込額を繰上充用するものです。 また、予備費は30万円を計上しています。 次に、歳入ですが、使用料として2億3,750万1,000円、国庫交付金として1億2,450万円、一般会計からの繰入金として194万4,000円、諸収入として雑入15億6,008万5,000円を、また、市債は8億7,140万円を計上しています。 34ページをお願いします。 第2表地方債ですが、駐車場整備事業の起債の限度額を8億6,270万円と、道路駐車場整備事業の起債の限度額を870万円と定めるものです。 50ページをお願いします。 議案第47号、令和2年度和歌山市街路用地先行取得事業特別会計予算は、歳入歳出予算の総額それぞれ4,207万円を計上しています。 51ページをお願いします。 まず、歳出ですが、市駅小倉線整備事業費4,207万円は、市駅和佐線の用地先行取得に係る借入金の償還に伴う諸経費です。 次に、歳入ですが、使用料として36万8,000円、一般会計からの繰入金として4,170万2,000円をそれぞれ計上しています。 52ページをお願いします。 議案第48号、令和2年度和歌山市直轄事業用地先行取得事業特別会計予算は、歳入歳出予算の総額それぞれ6億2,370万円を計上しています。 53ページをお願いします。 まず、歳出ですが、国道42号事業費6億2,370万円は、国道42号歩道整備等に係る用地先行取得に要する諸経費です。 次に、歳入ですが、一般会計からの繰入金として10万円、市債は6億2,360万円を計上しています。 54ページをお願いします。 第2表地方債ですが、直轄事業用地先行取得事業の起債の限度額を6億2,360万円と定めるものです。 以上でございます。 ○副議長(松本哲郎君) 和田市民環境局長。 〔市民環境局長和田年晃君登壇〕 ◎市民環境局長(和田年晃君) 市民環境局関係の特別会計の議案について御説明いたします。 議案書(その4)28ページをお願いします。 議案第39号、令和2年度和歌山市住宅新築資金貸付事業特別会計予算について御説明いたします。 歳入歳出予算の総額は、歳入歳出それぞれ6億2,895万3,000円、一時借入金の借入れの最高額を6億3,000万円と定めるものでございます。 29ページをお願いします。 第1表歳入歳出予算でございます。 まず、歳出でございます。 第1款住宅新築資金貸付事業費784万2,000円は、住宅新築資金貸付けの償還に伴う諸経費でございます。 第2款前年度繰上充用金6億2,111万1,000円は、令和元年度末における累積赤字見込額を計上しております。 次に、歳入でございます。 第1款諸収入6億2,895万3,000円は、貸付金収入及び雑入でございます。 続きまして、30ページをお願いします。 議案第40号、令和2年度和歌山市宅地取得資金貸付事業特別会計予算について御説明いたします。 歳入歳出予算の総額は、歳入歳出それぞれ2億6,264万8,000円、一時借入金の借入れの最高額を2億6,000万円と定めるものでございます。 31ページをお願いします。 第1表歳入歳出予算でございます。 まず、歳出でございます。 第1款宅地取得資金貸付事業費406万1,000円は、宅地取得資金貸付けの償還に伴う諸経費でございます。 第2款前年度繰上充用金2億5,858万7,000円は、令和元年度末における累積赤字見込額を計上しております。 次に、歳入でございます。 第1款諸収入2億6,264万8,000円は、貸付金収入及び雑入でございます。 以上でございます。 ○副議長(松本哲郎君) 宮崎福祉局長。 〔福祉局長宮崎 久君登壇〕 ◎福祉局長(宮崎久君) 福祉局関係の特別会計予算について御説明いたします。 定例市議会議案(その4)の43ページをお開き願います。 議案第44号、令和2年度和歌山市母子父子寡婦福祉資金貸付事業特別会計予算について御説明いたします。 歳入歳出予算の総額は、歳入歳出それぞれ3億3,933万3,000円と定めるものでございます。 44ページをお開き願います。 まず、歳出でございます。 第1款母子父子寡婦福祉資金貸付事業費3億3,192万8,000円は、母子父子寡婦家庭の生活の安定と向上を図るための貸付金と事業に伴う諸経費でございます。 第2款公債費504万1,000円、第3款諸支出金236万4,000円は、貸付金の原資を償還するものでございます。 次に、歳入でございます。 第1款繰入金316万7,000円は一般会計からの繰入金、第2款繰越金2億1,085万8,000円は前年度からの繰越金、第3款諸収入1億2,530万8,000円は貸付金収入などでございます。 以上でございます。 ○副議長(松本哲郎君) 白井企業局長。 〔企業局長白井光典君登壇〕 ◎企業局長(白井光典君) 企業局関係の予算について御説明申し上げます。 議案書(その4)の55ページをお開き願います。 議案第49号、令和2年度和歌山市水道事業会計予算でございます。 第2条は、企業活動の基本的目標として、業務の予定量を定めるものでございます。 第3条は、収益的収入及び支出の予定額を定めるもので、収入、第1款水道事業収益79億4,329万3,000円の内訳は、第1項営業収益で、主に水道料金などで73億4,461万2,000円を、第2項営業外収益で長期前受金戻入、水道加入金など合わせて5億9,868万1,000円を見込むものでございます。 次に、支出でございます。 第1款水道事業費73億2,506万1,000円の内訳は、第1項営業費用で、主に浄水場の運営に要する経費や減価償却費など合わせて63億2,002万1,000円を、第2項営業外費用で、主に企業債に対する支払利息など9億7,204万円を、第3項特別損失で、過年度損益修正損として300万円を、第4項予備費で、災害及び緊急修繕の発生に備えて3,000万円をそれぞれ計上するものでございます。 第4条は、資本的収入及び支出の予定額を定めるもので、収入、第1款水道事業資本的収入20億2,033万7,000円の内訳は、第1項企業債15億6,350万円、第2項出資金3億6,812万2,000円--56ページをお願いいたします--第3項補助金271万円、第4項負担金8,600万5,000円として、建設改良費に充当する特定財源を見込むものでございます。 次に、支出でございます。 第1款水道事業資本的支出55億3,816万円の内訳は、第1項建設改良費27億9,752万7,000円は水道施設の整備に要する費用で、第2項企業債償還金27億4,063万3,000円は企業債に対する償還元金でございます。 第5条は、債務負担行為について、事項、期間及び限度額を、第6条は、企業債について、その目的、限度額、起債の方法等を定めるものでございます。 第7条は、一時借入金の限度額を定めるもので、第8条は、消費税及び地方消費税に限って、項の経費の金額を流用することができると定めるものでございます。 第9条は、議会の議決を経なければ流用することのできない経費として、職員給与費及び--57ページをお願いいたします--交際費について、定めるものでございます。 第10条は一般会計からの補助金を、第11条は、たな卸資産の購入限度額を、第12条は重要な資産の取得について、それぞれ定めるものでございます。 次に、58ページをお願いいたします。 議案第50号は、令和2年度和歌山市工業用水道事業会計予算でございます。 第2条は、企業活動の基本的目標として、業務の予定量を定めるものでございます。 第3条は、収益的収入及び支出の予定額を定めるもので、収入、第1款工業用水道事業収益23億5,714万3,000円の内訳は、第1項営業収益で、主に水道料金などで22億5,947万9,000円を、第2項営業外収益で、主に長期前受金戻入などで9,766万4,000円を見込むものでございます。 次に、支出でございます。 第1款工業用水道事業費18億5,550万4,000円の内訳は、第1項営業費用で、主に浄水場の運営に要する経費や減価償却費などを合わせて16億4,549万9,000円を、第2項営業外費用で、主に企業債に対する支払利息など2億5,000円を、第3項予備費で、災害や緊急修繕の発生に備えて1,000万円をそれぞれ計上するものでございます。 第4条は、資本的収入及び支出の予定額を定めるもので、収入、第1款工業用水道事業資本的収入7億7,410万円の内訳は、第1項企業債2億1,200万円、第2項補助金6,210万円は、建設改良費に充当する特定財源を見込むもので、第3項その他資本的収入5億円は、下水道事業会計への貸付金の返還元金でございます。 次に、支出でございます。 59ページをお願いします。 第1款工業用水道事業資本的支出11億9,749万円の内訳は、第1項建設改良費3億9,445万3,000円は水道施設の整備に要する費用で、第2項企業債償還金8億303万7,000円は企業債に対する償還元金でございます。 第5条は、債務負担行為について、事項、期間及び限度額を、第6条は、企業債について、その目的、限度額、起債の方法等を定めるものでございます。 第7条は、一時借入金の限度額を定めるもので、第8条は、消費税及び地方消費税に限って、項の経費の金額を流用することができると定めるものでございます。 第9条は、議会の議決を経なければ流用することのできない経費として、職員給与費及び交際費について定めるものでございます。 第10条は一般会計からの補助金を--60ページをお願いいたします--第11条は、たな卸資産の購入限度額をそれぞれ定めるものでございます。 次に、61ページをお願いします。 議案第51号は、令和2年度和歌山市下水道事業会計予算でございます。 第2条は、企業活動の基本的目標として、業務の予定量を定めるものでございます。 第3条は、収益的収入及び支出の予定額を定めるもので、収入、第1款下水道事業収益126億3,658万7,000円の内訳は、第1項営業収益で、雨水処理負担金、下水道使用料など68億2,888万6,000円を、第2項営業外収益は、他会計補助金、長期前受金戻入など58億770万1,000円を見込むものでございます。 次に、支出でございます。 第1款下水道事業費118億378万6,000円の内訳は、第1項営業費用で、減価償却費や処理場の運営に要する経費など合わせて102億9,716万9,000円を、第2項営業外費用で、主に企業債に対する支払利息など14億7,381万1,000円を、第3項特別損失で、過年度損益修正損や固定資産売却損として280万6,000円を、第4項予備費で、災害や緊急修繕の発生に備えて3,000万円をそれぞれ計上するものでございます。 第4条は、資本的収入及び支出の予定額を定めるもので、収入、第1款下水道事業資本的収入74億6,297万円の内訳は、第1項企業債45億3,170万円、第2項補助金21億7,966万9,000円--62ページをお願いいたします--第3項負担金7億4,824万5,000円、第4項分担金1万円は、建設改良費に充当する特定財源を見込むもので、第5項固定資産売却代金334万6,000円は、都市計画道路南港山東線拡幅工事に伴い、土地を売却するものでございます。 次に、支出でございます。 第1款下水道事業資本的支出123億493万5,000円の内訳は、第1項建設改良費44億639万4,000円は下水道施設の整備に要する費用で、第2項企業債償還金73億9,854万1,000円は企業債に対する償還元金で、第3項他会計からの長期借入金償還金5億円は工業用水道事業会計への返還元金でございます。 第5条は、債務負担行為について、事項、期間及び限度額を、第6条は、企業債について、その目的、限度額、起債の方法等を定めるものでございます。 第7条は、一時借入金の限度額を定めるもので、第8条は、消費税及び地方消費税に限って、項の経費の金額を流用することができると定めるものでございます。 63ページをお願いいたします。 第9条は、議会の議決を経なければ流用することのできない経費として、職員給与費と交際費について定めるものでございます。 第10条は一般会計からの補助金を、第11条は、たな卸資産の購入限度額をそれぞれ定めるものでございます。 以上でございます。 〔副議長退席、議長着席〕 ○議長(井上直樹君) 川嶋財政局長。 〔財政局長川嶋正起君登壇〕 ◎財政局長(川嶋正起君) 議案第52号から議案第76号まで及び議案第78号について、一括して御説明申し上げます。 議案書(その4)の64ページをお開き願います。 議案第52号、和歌山市職員の配偶者同行休業に関する条例の制定については、平成26年2月21日施行の地方公務員法の一部を改正する法律により、配偶者同行休業制度が設けられ、本市においても、有為な人材の確保等を目的として、外国で勤務等をする配偶者と生活を共にすることを可能とする休業制度を創設するため、必要事項を制定するものでございます。 68ページをお開き願います。 議案第53号、議会の議員その他非常勤の職員の公務災害補償等に関する条例の一部を改正する条例の制定については、会計年度任用職員制度の導入に伴い、フルタイム会計年度任用職員については、給料、手当及び旅費の支給が明確化されたため、本条例で定めている補償基礎額の算定方法についても給料を支給される職員として算定方法を規定するため、所要の改正を行うものでございます。 69ページをお願いいたします。 議案第54号、公立学校の学校医、学校歯科医及び学校薬剤師の公務災害補償に関する条例の一部を改正する条例の制定については、令和2年4月1日に和歌山市立の幼保連携型認定こども園が開園することに伴い、公務災害補償の対象として同園に勤務する非常勤の医師、歯科医師及び薬剤師を追加するため、所要の改正を行うものでございます。 70ページをお開き願います。 議案第55号、和歌山市職員給与条例の一部を改正する条例の制定については、令和2年4月1日に和歌山市立の幼保連携型認定こども園が開園することに伴い、新しく設けられる認定こども園の園長の給料の等級を定めるため、所要の改正を行うものでございます。 71ページをお願いいたします。 議案第56号、和歌山市印鑑条例の一部を改正する条例の制定については、成年被後見人等の権利の制限に係る措置の適正化等を図るための関係法律の整備に関する法律の施行に伴い、印鑑登録を受けることができない者について成年被後見人が除かれたため、所要の改正を行うものでございます。 72ページをお開き願います。 議案第57号、和歌山市犯罪被害者等支援条例の制定については、犯罪被害者等の被害の回復と軽減を図るとともに、平穏な生活を営むことができるよう支援するため、必要事項について制定するものでございます。 74ページをお開き願います。 議案第58号、和歌山市浄化槽保守点検業者の登録に関する条例の一部を改正する条例の制定については、浄化槽法が改正され、浄化槽管理士に対する研修の機会の確保に関して条例で定める事項とされたため、所要の改正を行うものでございます。 75ページをお願いいたします。 議案第59号、和歌山市国民健康保険条例の一部を改正する条例の制定については、国民健康保険法施行令の改正に伴い、国民健康保険料の基礎賦課額の限度額及び減額の対象となる所得基準が見直されたため、所要の改正を行うものでございます。 76ページをお開きください。 議案第60号、和歌山市動物愛護管理員設置条例の制定については、動物の愛護及び管理に関する法律が改正され、中核市については動物愛護管理担当職員の設置が義務づけられたため、必要事項について制定するものでございます。 77ページをお願いいたします。 議案第61号、和歌山市食品衛生法施行条例の一部を改正する条例の制定については、食品衛生法が改正され、従来、各地方公共団体で営業施設の衛生管理基準等を定めていたものを、省令において全国一律的な基準を定めることとなったことに伴い、所要の改正を行うものでございます。 78ページをお願いいたします。 議案第62号、和歌山市無料低額宿泊所の設備及び運営に関する基準を定める条例の制定については、生活困窮者等の自立を促進するための生活困窮者自立支援法等の一部を改正する法律により、無料低額宿泊所の設備及び運営に関する基準について、条例で基準を定めることと規定されたため、必要事項について制定するものでございます。 79ページをお願いいたします。 議案第63号、和歌山市障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律に係る地域生活支援事業に関する条例の一部を改正する条例の制定については、日常生活用具の給付について、市場価格等を考慮し、基準額を見直すとともに、視覚障害者の自立支援を目的とした品目を追加するため、所要の改正を行うものでございます。 80ページをお開き願います。 議案第64号、和歌山市身体障害者等訪問入浴サービス事業条例の一部を改正する条例の制定については、身体障害者福祉法に規定する費用徴収額の算定について、その算定基礎を所得税法規定の所得税額から地方税法規定の所得割の額に変更するため、所要の改正を行うものでございます。 82ページをお開きください。 議案第65号、和歌山市立学校等の児童、生徒等の災害共済給付に係る共済掛金徴収条例の一部を改正する条例の制定については、令和2年4月1日に和歌山市立の幼保連携型認定こども園が開園することに伴い、乳児または幼児の災害共済給付に係る共済掛金を定めるため、所要の改正を行うものでございます。 83ページをお願いいたします。 議案第66号、和歌山市企業立地促進条例の一部を改正する条例の制定については、本条例に基づく企業立地促進奨励金制度を継続することとし、条例の有効期限を延長するため、所要の改正を行うものでございます。 84ページをお願いいたします。 議案第67号、和歌山市都市公園条例の一部を改正する条例の制定については、四季の郷公園リニューアル整備に伴い、令和2年度から新規施設の運用開始及び既存施設の一部機能を廃止するため、禁止行為や有料施設の使用許可等について規定するため、所要の改正を行うものでございます。 86ページをお開き願います。 議案第68号、和歌山市中央卸売市場業務条例の一部を改正する条例の制定については、卸売市場法の改正により、各種規制が廃止されることから、他市場との競争力を強化し、市場を活性化するため、所要の改正を行うものでございます。 100ページをお開き願います。 議案第69号、和歌山市財務に関する条例の一部を改正する条例の制定については、国の直轄事業である一般国道42号和歌浦地区歩道整備事業に係る用地取得について、本市が特別会計を設け先行取得するため、所要の改正を行うものでございます。 101ページをお願いいたします。 議案第70号、和歌山市地域汚水処理施設条例の一部を改正する条例の制定については、西田井団地汚水処理施設について、本市で引取り維持管理するため、所要の改正を行うものでございます。 102ページをお願いいたします。 議案第71号、和歌山市営住宅条例の一部を改正する条例の制定については、犯罪被害者等支援条例の制定に伴い、住居に関し配慮する必要があること、また、民法の一部を改正する法律により、法定利率の規定が改正されたことに伴い、不正行為により入居した場合に徴収する家賃等に係る利率が改められるため、所要の改正を行うものでございます。 103ページをお願いいたします。 議案第72号、和歌山市改良住宅条例の一部を改正する条例の制定については、民法の一部を改正する法律により、法定利率の規定が改正されたことに伴い、不正行為により入居した場合に徴収する家賃等に係る利率が改められるため、所要の改正を行うものでございます。 104ページをお開きください。 議案第73号、和歌山市営駐車場条例の一部を改正する条例の制定について及び105ページの議案第74号、和歌山市道路附属物自動車駐車場条例の一部を改正する条例の制定については、共に乗用車の大型化に伴い、寸法の大きい車両が駐車できるよう、本町地下駐車場並びに城北公園地下駐車場及びけやき大通り地下駐車場において、駐車車両の制限を緩和するため、所要の改正を行うものでございます。 106ページをお願いいたします。 議案第75号、和歌山都市計画事業東和歌山第一地区土地区画整理事業施行条例を廃止する条例の制定については、令和2年3月31日に東和歌山第一地区の事業施行期間が完了することに伴い、本条例を廃止するものでございます。 107ページをお願いいたします。 議案第76号、和歌山市手数料条例の一部を改正する条例の制定については、建築基準法に基づく道路の位置の指定に係る申請手数料を新設し、また、和歌山市情報公開条例等に基づく公文書の開示方法として、スキャナ読み取りによりできた電磁的記録を光ディスクに複写したものの交付を追加するため、所要の改正を行うものでございます。 109ページをお願いいたします。 議案第78号は、包括外部監査契約の締結でございまして、当該契約に基づく監査及び監査の結果に関する報告について、公認会計士、守谷義広氏と1,092万8,500円を上限とする額で契約するものでございます。 以上でございます。 ○議長(井上直樹君) 白井企業局長。 〔企業局長白井光典君登壇〕 ◎企業局長(白井光典君) 企業局関係の条例について御説明申し上げます。 議案書(その4)の108ページをお開き願います。 議案第77号、和歌山市下水道条例の一部を改正する条例の制定については、製造業またはガス供給業に係る事業場から和歌川終末処理場に流入する下水排除基準について、他の事業場と同じ基準とするため、所要の改正を行うものでございます。 以上でございます。 ○議長(井上直樹君) 以上で提案理由の説明は終わりました。 この際、ただいま議題となっている46件のうち、議案第52号、和歌山市職員の配偶者同行休業に関する条例の制定について、議案第53号、議会の議員その他非常勤の職員の公務災害補償等に関する条例の一部を改正する条例の制定について、議案第55号、和歌山市職員給与条例の一部を改正する条例の制定についての3件について、地方公務員法第5条第2項の規定により、人事委員会の意見を求めます。--水野人事委員会委員長。 〔人事委員会委員長水野八朗君登壇〕 ◎人事委員会委員長(水野八朗君) ただいま議長から意見を求められました議案第52号、同第53号、同第55号について、人事委員会の意見を述べさせていただきます。 議案第52号、和歌山市職員の配偶者同行休業に関する条例の制定につきましては、地方公務員法の規定に基づき、職員の配偶者同行休業に関し、必要な事項を定めるものであり、妥当であると考えます。 次に、議案第53号、議会の議員その他非常勤の職員の公務災害補償等に関する条例の一部を改正する条例の制定につきましては、会計年度任用職員制度の導入に伴い、フルタイム会計年度任用職員の補償基礎額について定めるものであり、妥当であると考えます。 最後に、議案第55号、和歌山市職員給与条例の一部を改正する条例の制定につきましては、令和2年4月1日に認定こども園が開園することに伴い、園長の給料の等級を定めるため、所要の改正を行うものであり、妥当であると考えます。 以上でございます。   --------------- △日程第50 発議第2号 台湾の世界保健機関(WHO)への加盟を支持し、必要な支援を強く求める意見書案 ○議長(井上直樹君) 次に、日程第50、発議第2号、台湾の世界保健機関(WHO)への加盟を支持し、必要な支援を強く求める意見書案を議題とします。 提出者から提案理由の説明を求めます。宇治田清治君--37番。 〔37番宇治田清治君登壇〕(拍手) ◆37番(宇治田清治君) ただいま上程されました発議第2号につきまして、提出者を代表して提案理由の説明を申し上げます。 本案は、台湾の世界保健機関(WHO)への加盟を支持し、必要な支援を強く求める意見書案でありまして、地方自治法第99条の規定により、衆議院議長、参議院議長、内閣総理大臣、内閣官房長官、外務大臣及び厚生労働大臣宛て意見書を提出しようとするものであります。 以下、文案を朗読して、提案理由の説明に代えさせていただきます。 台湾の世界保健機関(WHO)への加盟を支持し、必要な支援を強く求める意見書案。 世界保健機関(WHO)は、本年、日本時間1月31日未明、中国で発生した新型コロナウイルスによる肺炎について「国際的に懸念される公衆衛生の緊急事態」を宣言した。 こうした状況の中、台湾でも感染者数が20人に上り、台湾衛生当局は本年2月16日、感染した男性が死亡したと発表し、その被害の拡大を示している。 WHOの緊急事態宣言は、感染力や致死率などの分析をもとに病気が拡大して他国に公衆衛生の危険をもたらす上、緊急に国際的な対策が必要と判断した際に勧告と併せて出されるもので、国際社会に危機的状況を幅広く周知させる意味が大きく、各国政府や企業からの資金や物資など、それら支援が拡大する効果も期待できるとされている。 米国の代表はWHO執行理事会において、新型コロナウイルスによる肺炎の治療法やワクチン開発について話し合う会合への台湾参加を各国に呼びかけ、日本の代表もそれに賛同したことに続き、国際世論としてもカナダやEU加盟国も台湾のWHO参加を支持する立場を示している。さらに日本国内では、本年1月30日に開かれた参議院予算委員会において、安倍晋三総理大臣は、新型コロナウイルスによる肺炎の感染拡大に関連し、台湾のWHO参加の必要性を強調したところである。 世界保健機関憲章前文には、「人種、宗教、政治信条や経済的、社会的条件によって差別されることなく、最高水準の健康に恵まれることは、あらゆる人々にとっての基本的人権のひとつです。」とあり、その人道的見地からも台湾のWHOへの加盟を速やかに推し進め、各国政府や企業からの支援を受けられるようにする必要がある。 よって、国においては、台湾の世界保健機関(WHO)への加盟を支持するとともに、そのための必要な支援を強く求めるものである。 以上のとおりであります。 何とぞ同僚各位の御賛同をよろしくお願い申し上げます。(拍手) ○議長(井上直樹君) 質疑に入ります。 質疑はありませんか。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(井上直樹君) 質疑なしと認めます。 お諮りします。 本件は、会議規則第36条第3項の規定により、委員会の付託を省略することに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(井上直樹君) 御異議なしと認めます。 よって、そのように決しました。 討論に入ります。 討論はありませんか。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(井上直樹君) 討論なしと認めます。 発議第2号を採決します。 本件は、原案のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。 〔賛成者起立〕 ○議長(井上直樹君) 起立全員。 よって、本件は、原案のとおり可決と決しました。 お諮りします。 ただいま議案が議決されましたが、その条項、字句、数字、その他整理を要するものについては、その整理を議長に委任されたいと思います。これに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(井上直樹君) 御異議なしと認めます。 よって、そのように決しました。 お諮りします。 本日の会議はこの程度にとどめ延会し、明2月29日から3月2日までの3日間は休会とし、3月3日午前10時から会議を開くことにしたいと思います。これに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(井上直樹君) 御異議なしと認めます。 よって、そのように決しました。 本日はこれにて延会します。          午後4時22分延会   --------------- 地方自治法第123条第2項の規定によってここに署名する。 議長    井上直樹 副議長   松本哲郎 議員    宇治田清治 議員    中尾友紀 議員    松井紀博...