◆1番(井本有一君) 日本共産党市会議員団を代表いたしまして、議案第1号、同第6号、同第11号の3件に反対の立場から討論をいたします。 まず、議案第1号、一般会計補正予算について、文化スポーツ費と社会教育費の補正は、いずれも市民図書館を
専門職大学設置のために貸与するための予算が本年度認可されなかったことにより不用となったものです。9月末に認可の成否が判明するとなっていましたが、それを待たずに認可ありきで予算を計上したのは拙速であり、利用する市民を置き去りにして市の都合を優先させた結果であると言えます。また、議案第6号の議員報酬引き上げに関連する内容も含まれております。 以上の点から、議案第1号には賛成できません。 次に、議案第6号、市議会議員の議員報酬等に関する条例の一部改正について、人事委員会の給与等に関する勧告による市職員の勤勉手当の引き上げに準じる形で、議員についても期末手当を引き上げようとするものです。議員の報酬等については、議会内での議論が必要だと思われます。また、市民の所得が上がっている状況ではない今、議員報酬の引き上げをすることには反対です。 続いて、議案第11号、
児童福祉法に係る費用に関する条例の一部改正について、
児童福祉法第22条第1項に基づく助産施設への入所措置及び第23条第1項に基づく母子生活支援施設への入所措置に係る費用の額の算定の基礎が、所得税法に規定する所得税額から地方税法に規定する所得割の額に改正されたため、所要の改正をしようとするものです。国の関係法の規定がマイナンバーを利用することで事務の簡略化が図られるとして改正することについては、個人情報流出の可能性があり、情報の自己決定権を保障できないことから反対です。加えて、この改正により、収入が変わらないのに負担増となる世帯が3世帯あることも納得できません。 以上を申し述べ、反対討論といたします。(拍手)
○議長(井上直樹君) 以上で通告による討論は終わりました。 ほかに討論はありませんか。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(井上直樹君) 討論を終結します。 日程第2の23件を採決します。 まず、議案第1号、同第11号の2件を一括して採決します。 この2件に対する各委員長の報告は、いずれも可決であります。 この2件は、いずれも各委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。 〔賛成者起立〕
○議長(井上直樹君) 起立多数。 よって、この2件は、いずれも各委員長の報告のとおり可決と決しました。 次に、議案第2号、同第7号から同第10号まで、同第13号から同第23号までの16件を一括して採決します。 この16件に対する各委員長の報告は、いずれも可決であります。 この16件は、いずれも各委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。 〔賛成者起立〕
○議長(井上直樹君) 起立全員。 よって、この16件は、いずれも各委員長の報告のとおり可決と決しました。 次に、議案第3号から同第5号までの3件を一括して採決します。 この3件に対する各委員長の報告は、いずれも可決であります。 この3件は、いずれも各委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。 〔賛成者起立〕
○議長(井上直樹君) 起立多数。 よって、この3件は、いずれも各委員長の報告のとおり可決と決しました。 次に、議案第6号を採決します。 本件に対する委員長の報告は、可決であります。 本件は、委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。 〔賛成者起立〕
○議長(井上直樹君) 起立多数。 よって、本件は、委員長の報告のとおり可決と決しました。 次に、議案第12号を採決します。 本件に対する委員長の報告は、修正可決であります。 本件は、委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。 〔賛成者起立〕
○議長(井上直樹君) 起立全員。 よって、本件は、委員長の報告のとおり修正可決と決しました。
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△日程第3 令和元年9月
定例市議会議案第29号から
△日程第8 認第3号 平成30
年度和歌山市
下水道事業会計決算の認定についてまで
○議長(井上直樹君) 次に、日程第3、令和元年9月
定例市議会議案第29号から日程第8、認第3号、平成30
年度和歌山市
下水道事業会計決算の認定についてまでの6件を一括議題とします。 ただいま議題となりました6件については、去る9月定例会において設置された公営企業決算特別委員会の閉会中の継続審査に付したものであります。 この6件についての特別委員長の報告を求めます。公営企業決算特別委員長園内浩樹君。--18番。 〔公営企業決算特別委員会委員長園内浩樹君登壇〕(拍手)
◆18番(園内浩樹君) [公営企業決算特別委員会委員長]公営企業決算特別委員会の報告をいたします。 去る9月定例会において、当委員会に付託された平成30年度上水、工水、下水の各水道事業会計に係る未処分利益剰余金の処分及び各決算の認定につきましては、慎重審査の結果、いずれも可決及び認定すべきものと決しましたので、お手元に配付の
報告書写しのとおり、議長まで報告した次第であります。 まず、本年度における水道事業会計の損益収支状況は、事業収益73億6,927万6,000円に対し、事業費用は67億3,992万9,000円で、差し引き6億2,934万7,000円の純利益と、工業用水道事業会計については、事業収益21億8,377万4,000円に対し、事業費用は17億935万円で、差し引き4億7,442万4,000円の純利益となっています。下水道事業会計については、事業収益125億6,508万7,000円に対し、事業費用は119億5,515万5,000円で、差し引き6億993万2,000円の純利益となっています。 以下、審査過程における主な質疑項目を申し上げます。 当該年度の有収率が低下した要因と対策について、目標とする有収率を達成することへの費用対効果について、有収率低下を招かない継続的な取り組みについて、コスト面も配慮した有収率の目標設定について、管路の経年化率と更新率の推移について、無形固定資産に掲げる電話加入権を資産として取り扱っていることについて、機能不十分な大滝ダムの使用権について、大滝ダムの負担金について、職員研修費拡大によって得られた事業効果について、職員の残業状況について、
六十谷浄水場更新工事の進捗と展望について、それぞれ質疑がありました。 以上が審査の概要であります。 なお、質疑の詳細については、事前にお手元に配付の
委員会会議録のとおりであります。 何とぞ同僚各位の御賛同をお願いして、当委員会の報告を終わります。(拍手)
○議長(井上直樹君) 以上で公営企業決算特別委員長の報告は終わりました。 ただいまの委員長の報告に対する質疑に入ります。 質疑はありませんか。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(井上直樹君) 質疑なしと認めます。 討論に入ります。 討論の通告がありますので、発言を許します。
森下佐知子君。--15番。 〔15番
森下佐知子君登壇〕(拍手)
◆15番(
森下佐知子君) 日本共産党市会議員団を代表して、2018年度公営企業決算認定に反対の立場から討論をいたします。 まず、有収率向上対策について、当該年度は、毎年数値目標を持ち、計画的に上げるとしている有収率が0.4%下がっており、その原因は、新しい都市計画道路の随伴工事にかかわる新設に予算が大きく投じられたからだということでした。 有収率向上対策は、かねてより本市の重要課題であり、漏水をなくすことで、つくった水を合理的に送配水できる根拠となります。そして、数値目標は、そのために水道局がみずから立てたものでもあったはずです。当該年度にできなかった分は翌年度に回して取り返すとのことですが、計画的な数値目標の根拠が崩れるだけではなく、何らかの理由によって後回しにされる可能性も否定できません。道路新設など、その年ごとの課題は今後もあり、その中であっても漏水対策は毎年必ず確保するという強い姿勢が必要ではないでしょうか。 次に、職員の残業状況について、協定を結んでいるとはいえ、45時間どころか80時間、100時間を超える残業が、特定の時期に限っていたとしても常態化しているのは異常であると言わざるを得ません。専門的な技術を継承するという点でも、必要な人員体制をとり、一日も早くこのような状況は改善するべきです。 最後に、大滝ダムの負担金について、毎年、関係する他都市とも共同して国への申し入れを行っているとのことで、それは今後も継続するとともに、法自体の見直しも含め、国へ意見を上げることを求めます。このような負担は、今後、市民負担にはね返るおそれも否定できません。市の責任ではないとはいえ、この点については賛成できません。 以上を申し述べ、反対討論といたします。(拍手)
○議長(井上直樹君) 以上で通告による討論は終わりました。 ほかに討論はありませんか。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(井上直樹君) 討論を終結します。 日程第3から日程第8までの6件を一括して採決します。 この6件に対する委員長の報告は、いずれも可決及び認定であります。 この6件は、いずれも委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。 〔賛成者起立〕
○議長(井上直樹君) 起立多数。 よって、この6件は、いずれも委員長の報告のとおり可決及び認定と決しました。
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△日程第9 認第4号 平成30
年度和歌山市
一般会計歳入歳出決算から
△日程第23 認第18号 平成30
年度和歌山市
街路用地先行取得事業特別会計歳入歳出決算まで
○議長(井上直樹君) 次に、日程第9、認第4号、平成30
年度和歌山市
一般会計歳入歳出決算から日程第23、認第18号、平成30
年度和歌山市
街路用地先行取得事業特別会計歳入歳出決算までの15件を一括議題とします。 ただいま議題となりました15件については、去る9月定例会において設置された決算特別委員会の閉会中の継続審査に付していたものであります。 この15件についての特別委員長の報告を求めます。決算特別委員長丹羽直子君。--14番。 〔決算特別委員会委員長丹羽直子君登壇〕(拍手)
◆14番(丹羽直子君) [決算特別委員会委員長]決算特別委員会の報告をいたします。 去る9月定例会において、当委員会に付託された平成30年度各会計歳入歳出決算につきましては、慎重審査の結果、いずれも認定すべきものと決しましたので、お手元に配付の
報告書写しのとおり、議長まで報告した次第であります。 以下、審査過程における主な質疑項目について申し上げます。 まず、第1班、四局・出納室についてであります。 高齢者の投票環境向上に向けた取り組みについて、減少傾向にある職員採用試験の応募者数について、郵便等による不在者投票対象者の要件緩和について、投票事務における障害者支援課と連携した取り組みについて、期日前投票所増設による事業効果の分析について、それぞれ質疑がありました。 次に、第2班、消防局についてであります。 地震体験車の利用拡大に向けた市民への情報提供について、消防団の運営に要した経費に係る全額補助の対象拡大について、消火器購入において奨励補助が行き渡らなかった方への対応について、和歌山市消防協会への委託事業に要した委託料の明確な実績内訳について、旧岡崎第2工場跡地に整備する和歌山市消防活動センターについて、消防団員報酬の引き上げなど、待遇改善を含めた消防団の充実について、消防活動に最適な消防車両などの装備品の調達方法について、消火栓の新設及び維持管理において、消防隊の管内調査による的確な情報把握について、防火水槽の簡易耐震化について、それぞれ質疑がありました。 次に、第3班、
教育委員会についてであります。 予算の流用については、 一、議決された予算の執行に対する議会と当局の認識の相違について、 一、複数の担当課にまたがる予算科目の執行管理について、 それぞれ質疑があり、また、中学生対象の無料通信アプリ「LINE」を活用したいじめ等相談窓口については、 一、相談件数から見た実施効果の検証について、 一、相談者に対する積極的なフォローについて、 一、本市のLINEいじめ等相談窓口の終了に伴う、利用者への配慮不足について、 それぞれ質疑があり、また、中学校給食の喫食率向上に向けた取り組みについて、家庭教育支援の充実に向けた取り組みについて、青少年に対する有害環境の浄化活動の推進について、地域子ども会活動の支援のあり方について、私立の保育所の学童保育に係る交付金の要件緩和について、本市中心地にある教育文化センターの維持管理について、それぞれ質疑がありました。 次に、第4班、
市民環境局についてであります。 マイナンバーカードの普及促進に取り組んだ成果に対する十分な分析検証について、一部事務組合における住宅新築資金等貸付金に係る諸事務を共同処理する効果について、7月豪雨に伴う家屋の解体撤去に要した費用に対する予算執行のあり方について、決算報告書におけるごみ収集・処理関連事業の成果の表現方法について、証明書コンビニ交付事業については、 一、市民サービス向上に向けた交付の受け付け時間拡大による費用対効果について、 一、サービスセンターの窓口業務との整合性を勘案した当該事業の進め方について、 それぞれ質疑があり、また、参加者数が目標を下回っているわかやまの底力・市民提案実施事業の費用対効果について、市が積極的に自衛官募集事務を担う必要性について、各文化会館職員の勤務体系の見直しと会館利用の促進について、それぞれ質疑がありました。 次に、第5班、健康局、福祉局についてであります。 就労準備支援事業については、 一、関係機関と密に連携をとることにより、真に支援を必要とする方に確実に当該事業のサービスを行き渡らせることについて、 一、就労体験などの支援を行う受け入れ先の拡大について、 それぞれ質疑があり、また、介護予防のための自主活動支援事業における成果の検証について、元気70パスの制度の周知について、ホームレスの実態を的確に把握し、適切な支援につなげる取り組みについて、園部毒物混入事件の被害者の健康管理を目的とした基金積立金について、防犯対策において、国の補助事業の有無にかかわらず市単独でも対策強化を進める取り組みについて、少子化が進行する中での妊産婦健康診査や特定不妊治療に係る補助制度の検証と周知の必要性について、
国民健康保険の保険料収納率向上に向けた取り組みについて、盲ろう者向け通訳・介助員派遣事業及び養成事業において、人手不足の現状を踏まえた手話など技術向上のための研修会等の充実について、市立保育所の職員の人件費に係る予算計上のあり方について、年度途中に生じた契約差金の取り扱いについて、障害児者の外出支援施策である福祉タクシー事業の充実について、それぞれ質疑がありました。 次に、第6班、市長公室、総務局、
危機管理局についてであります。 中央省庁等との連絡調整及び情報収集に係る東京事務所の運営のあり方について、視覚障害者向けに作成された音声版市報わかやまのホームページ上での公開について、常態化した節外流用について、映画館広告を活用したシティプロモーションについては、 一、広告から本市への誘客につなげる取り組みについて、 一、広告の費用対効果の分析に基づいた事業実施について、 それぞれ質疑があり、また、加太地区デマンド型乗合タクシーの利用者ニーズを的確に把握し、利用促進につなげる取り組みについて、包括外部監査における法で定められた実施目的と現実の監査結果との乖離について、防犯灯のLED化による電気量の削減を見込んだ防犯灯設置費補助金について、それぞれ質疑がありました。 次に、第7班、
産業交流局、
農業委員会についてであります。 有害鳥獣による農作物への被害防止に向けた取り組みについて、子育て中の女性への就職の支援など、女性の活躍を促進する取り組みについて、和歌山城公園動物園の管理運営に関する業務委託先の不祥事に対する市の対応について、若者創業支援事業者補助金の全額不執行に係る事業の目算について、わかやまSOHOヴィレッジの運営については、 一、SOHOを卒業して市内で事業を行っている事業者の把握について、 一、新規起業のための新たな支援方法の検討について、 一、費用対効果を把握し、事業を総括することについて、 それぞれ質疑があり、また、中小企業融資制度の利用促進に向けた制度内容の改善について、債権回収が困難に陥る事態となった同和産業構造改善事業資金貸付金返還金について、それぞれ質疑がありました。 次に、第8班、財政局についてであります。 決算書全体に散見される事業費の繰り越しや予算の流用については、 一、財政規律の緩みが生じることへの懸念について、 一、財政規律確保の観点に立った厳格な予算査定について、 それぞれ質疑があり、また、ふるさと納税については、 一、収入と支出のバランスがとれた事業の運営について、 一、ふるさと納税制度の本質を職員に啓発することについて、 それぞれ質疑があり、また、事業成果がよりわかりやすい表現となる決算報告書の作成及び補正予算の内容がより正確に理解できる決算書の説明について、国の補助事業に対する財政見通しを立てた予算編成について、債権を和歌山地方税回収機構へ移管する前の懇切丁寧な相談対応及び関係各課から債権回収対策課へ移管された債権回収の推進に向けた取り組みについて、それぞれ質疑がありました。 最後に、第9班、
都市建設局についてであります。 多用される節外流用について、不良空き家の除却に係る補助金交付事業については、 一、申し込み段階から申請者に配慮した制度設計について、 一、固定資産税の軽減措置を踏まえた制度設計について、 それぞれ質疑があり、また、住宅改修資金貸付事業の債権回収に向けた取り組みについて、土地造成事業特別会計の累積赤字解消に向けたスカイタウンつつじが丘の販売促進について、事業費の繰り越しに係る事業完遂の見込みの甘さについて、住宅の耐震改修の促進について、建設工事等における災害など不測の事態に対応した人員配置について、市営駐車場の利用料金収入をふやすための取り組みについて、駐車場管理事業特別会計における収支の改善実績の積極的な周知について、それぞれ質疑がありました。 なお、討論、採決に先立ち、当局に対し、委員会を代表して委員長より、今回の審査過程において、委員の質疑に対し、関連する資料を持ち合わせず、加えて、的確性に欠く答弁や曖昧模糊とした答弁、また、不十分な説明などにより、その結果、委員会を遅延させ、委員会運営に多大な支障を来す場面が多く見受けられるなど、
委員会審査に臨む当局の姿勢に対し、猛省を促すものであります。 また、昨年もあったにもかかわらず、当該決算においても決算報告書の記載の一部に誤りがあり、十分精査された報告書が議会に提出されなかったことは残念であり、極めて遺憾であると言わざるを得ません。今後、かかることのなきよう、万全を期して
委員会審査に臨まれるべく厳重な申し伝えがあり、これに対し副市長より、今回の決算審査において、決算報告書の記載の誤りを初め、委員の質疑に対し的確な答弁ができなかったことについて、今回、御迷惑をおかけしたことを深く反省し、今後、このような事態を起こさないために万全を期して
委員会審査に臨むよう各局に指示するとともに、職員一同、気を引き締めて取り組んでいく旨の陳謝がありました。 以上が審査の概要であります。 なお、質疑の詳細については、事前にお手元に配付の
委員会会議録のとおりであります。 何とぞ同僚各位の御賛同をお願いして、当委員会の報告を終わります。(拍手)
○議長(井上直樹君) 以上で決算特別委員長の報告は終わりました。 ただいまの委員長の報告に対する質疑に入ります。 質疑はありませんか。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(井上直樹君) 質疑なしと認めます。 討論に入ります。 討論の通告がありますので、発言を許します。南畑幸代君。--28番。 〔28番南畑幸代君登壇〕(拍手)
◆28番(南畑幸代君) 日本共産党市会議員団を代表して、2018年度決算認定に反対する立場で討論をいたします。 決算委員会は、予算編成とその執行が市民生活を初め市全体にどのような効果を上げたのかを検証する場とするために、真摯な反省のもとで成果を共有し、市政に生かすことが必要です。 ところが、今回の決算委員会では、私たちの質問に的確に答えられないなど、事業の取り組み姿勢に問題があるのではないかと思われることがありました。 当該年度は、一般会計、特別会計合わせて63億4,898万5,000円の不用額と156億1,534万6,000円の翌年度繰り越しをしています。不用額や繰り越しの全てを否定するものではありませんが、その中には、事業実施計画について十分な精査がされず、安易に多額の不用額や繰り越しを出したものがありましたが、そうしたものに対する反省が見えませんでした。各局にわたって、多額の収入未済や不納欠損を出しています。回収管理組合など外部に委託しているものも含め、債務者の状況について、担当課としてきちんと把握できていないものもありました。 以下、問題点を述べます。
教育委員会について、地域子ども会活動支援交付金については、法期限後もほぼ聖域化されて継続されています。特定の地域以外の子どもクラブなどの交付金と目的が同じでありながら、活動日数などで差を設け、特別扱いを続けることは本来の趣旨とは相入れません。一日も早く見直すべきではないでしょうか。 中学校給食の喫食率は、2017年度決算の16.1%よりさらに減少し、14.3%となっています。喫食率を上げるために子供たちの人気メニューを取り入れ、冬場にはできるだけ温かい汁物などをつけるとしてきたとのことですが、喫食率引き上げにはつながっていません。自校方式や親子方式など、全員を対象とした給食に転換すべきです。
市民環境局について、住宅新築資金貸付事業特別会計、宅地取得資金貸付事業特別会計は、
都市建設局所管の住宅改修資金とともに回収組合に移管されていますが、3つの資金貸付事業は多額の滞納の回収が進んでいません。事業のあり方と市の姿勢が問われる問題です。 戸籍住民台帳費で4,495万105円の不用額が出ています。主な内容は、通知カード、個人番号カード関連事務負担金が4,494万9,200円です。国の目標値に合わせて予算化しましたが、市の想定枚数11万7,750枚が実際は3万8,912枚という状況であり、一向に進んでいない中、多額の予算をつける必要があるのか疑問です。 健康局について、
国民健康保険事業特別会計は32億7,096万5,000円の黒字となっています。しかし、高過ぎる保険料の引き下げのためには、年間わずか1
人当たり1,080円しか使われませんでした。滞納し、地方税回収機構への移管は94件、債権回収対策課へは180件です。国から一般会計からの繰り入れはしないようにと言われているということですが、市独自の減免制度の拡充に取り組むなど、払える保険料とする努力が強く求められます。 福祉局について、盲ろう者向け通訳介助員派遣972万円は、前年度も同額となっています。見えない、聞こえない重複障害の方々にとっての通訳介助は、1対1の介助が必要です。情報のかなめとなる通訳介助は、生きていく上で非常に重要なものです。しかし、必要な時間数が確保されておらず、盲ろう者友の会から、足りないとの指摘があります。市は、通訳介助が一定額を超えても定額となっているとし、972万円以上は出さないという非常に冷たい姿勢となっています。足りない現状を放ってはおけないと、ボランティア等で支援している関係者もあることから、必要な拡充に早急に取り組むべきです。
都市建設局について、土地造成事業特別会計は、つつじが丘分譲地の販売についての会計です。当該年度は6区画で、全体697区画の57%にとどまっています。全区画完売されても赤字となることや、一般会計から毎年13億円を繰り入れる手法も続けられており、市の財政を圧迫しています。 駐車場管理事業特別会計について、本町地下駐車場やけやき大通り地下駐車場などの市営駐車場は、改善されているとはいえ、16億7,658万円の赤字となっています。私たちは、事業が計画されたときから一貫して、将来の財政への影響を十分精査して事業を計画すべきだと再三指摘してきました。しかし、それらの警告を無視して進めてきた事業は、土地造成事業特別会計とともに市の財政を圧迫しており、事業そのものに問題があります。
産業交流局、文化振興費の補助及び交付金について、40万円を若手芸術家育成補助金として文化奨励賞受賞者を対象に会場借り上げなどの経費に対する補助として2件分計上したが、申請がなかったため未執行になったとのことです。予算計上までの詰めの作業が疑問です。 こうした問題が含まれている決算認定には賛成することができません。 以上申し述べ、反対討論といたします。(拍手)
○議長(井上直樹君) 以上で通告による討論は終わりました。 ほかに討論はありませんか。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(井上直樹君) 討論を終結します。 日程第9から日程第23までの15件を一括して採決します。 この15件に対する委員長の報告は、いずれも認定であります。 この15件は、いずれも委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。 〔賛成者起立〕
○議長(井上直樹君) 起立多数。 よって、この15件は、いずれも委員長の報告のとおり認定と決しました。
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△日程第24 議案第24号
固定資産評価審査委員会委員の選任について
△日程第25 議案第25号
固定資産評価審査委員会委員の選任について
○議長(井上直樹君) 次に、日程第24、議案第24号及び日程第25、議案第25号の2件の
固定資産評価審査委員会委員の選任についてを一括議題とします。 市長から提案理由の説明を求めます。--尾花市長。 〔市長尾花正啓君登壇〕
◎市長(尾花正啓君) 議案第24号及び議案第25号、和歌山市
固定資産評価審査委員会委員の選任について、一括して御説明いたします。 議案第24号、和歌山市梅原386番地、中西重裕氏は、令和元年12月27日をもって任期満了となりますが、委員として適任と思われますので、引き続き選任するため、地方税法第423条第3項の規定により、議会の同意を求めるものでございます。 また、議案第25号、和歌山市田尻66番地10、西端孝智氏は、令和元年12月27日をもって任期満了となります現委員の藏良積氏の後任として選任するものです。 同氏は、知識、経験ともに豊富で、委員として適任と思われますので、地方税法第423条第3項の規定により、議会の同意を求めるものでございます。 何とぞよろしくお願いいたします。
○議長(井上直樹君) 質疑に入ります。 質疑はありませんか。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(井上直樹君) 質疑なしと認めます。 お諮りします。 この2件については、会議規則第36条第3項の規定により、委員会の付託を省略し、直ちに採決することに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(井上直樹君) 御異議なしと認めます。 よって、そのように決しました。 これより、ただいま議題となっている議案2件を一括して採決します。 この2件は、いずれも原案に同意することに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(井上直樹君) 御異議なしと認めます。 よって、この2件は、いずれも原案に同意することに決しました。
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△日程第26 諮第1号
人権擁護委員候補者の推薦についてから
△日程第28 諮第3号
人権擁護委員候補者の推薦についてまで
○議長(井上直樹君) 次に、日程第26、諮第1号から日程第28、諮第3号までの3件の
人権擁護委員候補者の推薦についてを一括議題とします。 市長から提案理由の説明を求めます。--尾花市長。 〔市長尾花正啓君登壇〕
◎市長(尾花正啓君) 諮第1号から諮第3号まで、
人権擁護委員候補者の推薦について、一括して御説明いたします。 諮第1号、和歌山市冬野600番地12、柳野純夫氏、諮第2号、和歌山市坂田736番地15、芝本和華氏は、令和2年6月30日をもって任期満了となりますが、いずれも推薦基準にふさわしいと思われますので、再度委員候補者として法務大臣に推薦するため、人権擁護委員法第6条第3項の規定により、議会にお諮りするものでございます。 また、諮第3号、和歌山市湊御殿3丁目5番地、阿形博司氏は、令和2年6月30日をもって任期満了となります現委員の山本小夜子氏の後任として、新たに委員候補者に推薦するものでございます。 同氏は、人格、識見高く、広く社会の実情に通じ、人権擁護について理解があり、委員として適任と思われますので、人権擁護委員法第6条第3項の規定により、議会にお諮りするものでございます。 何とぞよろしくお願いいたします。
○議長(井上直樹君) 質疑に入ります。 質疑はありませんか。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(井上直樹君) 質疑なしと認めます。 お諮りします。 この3件については、先例により、委員会の付託を省略し、直ちに採決することに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(井上直樹君) 御異議なしと認めます。 よって、そのように決しました。 これより、ただいま議題となっている諮問3件を一括して採決します。 この3件は、いずれもこれに異議なしと決することに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(井上直樹君) 御異議なしと認めます。 よって、この3件は、いずれもこれに異議なしと決しました。
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△日程第29 和歌山市
選挙管理委員会委員の選挙
○議長(井上直樹君) 次に、日程第29、和歌山市
選挙管理委員会委員の選挙を行います。 この選挙は、令和元年12月26日をもって任期が満了する本市
選挙管理委員会委員の後任4
人を、地方自治法第182条第1項の規定により選挙するものであります。 お諮りします。 選挙の方法については、地方自治法第118条第2項の規定により、指名推選によりたいと思います。これに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(井上直樹君) 御異議なしと認めます。 よって、選挙の方法は指名推選によることに決しました。 お諮りします。 指名の方法については、議長において指名することにしたいと思います。これに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(井上直樹君) 御異議なしと認めます。 よって、指名の方法は議長において指名することに決しました。 和歌山市
選挙管理委員会委員に、和歌山市古屋413番地7、寺井冨士君、和歌山市榎原189番地16、東内敏幸君、和歌山市宇須1丁目1番14号、メ木佳明君、和歌山市関戸4丁目2番5号、大西勉己君、以上4
人の諸君を指名します。 お諮りします。 ただいま議長において指名しました4
人の諸君を和歌山市
選挙管理委員会委員の
当選人と定めることに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(井上直樹君) 御異議なしと認めます。 よって、ただいま指名しました寺井冨士君、東内敏幸君、メ木佳明君、大西勉己君、以上4
人の諸君が和歌山市
選挙管理委員会委員に
当選されました。
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△日程第30 和歌山市
選挙管理委員会委員補充員の選挙
○議長(井上直樹君) 次に、日程第30、和歌山市
選挙管理委員会委員補充員の選挙を行います。 この選挙は、ただいま行った
選挙管理委員会委員の選挙に伴い、その補充員4
人を地方自治法第182条第2項の規定により選挙するものであります。 お諮りします。 選挙の方法については、地方自治法第118条第2項の規定により、指名推選によりたいと思います。これに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(井上直樹君) 御異議なしと認めます。 よって、選挙の方法は指名推選によることに決しました。 お諮りします。 指名の方法については、議長において指名することにしたいと思います。これに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(井上直樹君) 御異議なしと認めます。 よって、指名の方法は議長において指名することに決しました。 和歌山市
選挙管理委員会委員の補充員に、和歌山市太田14番地13、秋月敏尚君、和歌山市太田4丁目9番10号、川端康紀君、和歌山市川辺153番地3、南秀紀君、和歌山市友田町4丁目36番地、加納顕君、以上4
人の諸君を指名します。 お諮りします。 ただいま議長において指名しました4
人の諸君を和歌山市
選挙管理委員会委員補充員の
当選人と定めることに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(井上直樹君) 御異議なしと認めます。 よって、ただいま指名しました秋月敏尚君、川端康紀君、南秀紀君、加納顕君、以上4
人の諸君が和歌山市
選挙管理委員会委員補充員に
当選されました。 お諮りします。 ただいま
当選されました和歌山市
選挙管理委員会委員補充員の補充の順位は指名順としたいと思います。これに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(井上直樹君) 御異議なしと認めます。 よって、補充員の順位は指名順とすることに決しました。
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△日程第31 発議第1号 防災・減災、
国土強靱化のための3か年
緊急対策事業の期間延長を求める意見書案
○議長(井上直樹君) 次に、日程第31、発議第1号、防災・減災、
国土強靱化のための3か年
緊急対策事業の期間延長を求める意見書案を議題とします。 提出者から提案理由の説明を求めます。丹羽直子君。--14番。 〔14番丹羽直子君登壇〕(拍手)
◆14番(丹羽直子君) ただいま上程されました発議第1号につきまして、提出者を代表して提案理由の説明を申し上げます。 本案は、防災・減災、
国土強靱化のための3か年
緊急対策事業の期間延長を求める意見書案でありまして、地方自治法第99条の規定により、衆議院議長、参議院議長、内閣総理大臣、財務大臣、総務大臣、国土交通大臣、内閣官房長官、
国土強靱化担当大臣及び防災担当大臣宛て意見書を提出しようとするものであります。 文案は、お手元に配付のとおりであります。 何とぞ同僚各位の御賛同をよろしくお願い申し上げます。(拍手)
○議長(井上直樹君) 質疑に入ります。 質疑はありませんか。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(井上直樹君) 質疑なしと認めます。 お諮りします。 本件は、会議規則第36条第3項の規定により、委員会の付託を省略することに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(井上直樹君) 御異議なしと認めます。 よって、そのように決しました。 討論に入ります。 討論はありませんか。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(井上直樹君) 討論なしと認めます。 発議第1号を採決します。 本件は、原案のとおり決することに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(井上直樹君) 御異議なしと認めます。 よって、本件は、原案のとおり可決と決しました。
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△日程第32 発議第2号
日台交流基本法の制定を求める意見書案
○議長(井上直樹君) 次に、日程第32、発議第2号、
日台交流基本法の制定を求める意見書案を議題とします。 提出者から提案理由の説明を求めます。丹羽直子君。--14番。 〔14番丹羽直子君登壇〕(拍手)
◆14番(丹羽直子君) ただいま上程されました発議第2号につきまして、提出者を代表して提案理由の説明を申し上げます。 本案は、
日台交流基本法の制定を求める意見書案でありまして、地方自治法第99条の規定により、衆議院議長、参議院議長及び内閣総理大臣宛て意見書を提出しようとするものであります。
日台交流基本法の制定を求める意見書案。 これまで、日本台湾交流協会と台湾日本関係協会の間では、2010年4月30日に「日台双方の交流と協力の強化に関する覚書」を結んで以降、「オープンスカイ協定」「日台民間投資取決め」「日台出入境管理協力覚書」など30余の合意を積み上げてきた。 しかし、それら合意の中には民間協定にはそぐわない事項も少なくなく、ましてや中国の政治、経済、軍事面における拡張主義により緊迫する台湾海峡、東シナ海、南シナ海情勢を鑑みれば、緊急時に備えた日米台の軍事的、外交的協力体制は必須であると思われ、日台間の交流における法制定の必要性はますます高まっている。 よって、国においては、既に結ばれた実務上の交流に関する取決め及び今後必要となる取決めに対する法的基礎を与えるため、早急に「
日台交流基本法」を国内法として制定するよう強く要望するものである。 以上であります。 何とぞ同僚各位の御賛同をよろしくお願い申し上げます。(拍手)
○議長(井上直樹君) 質疑に入ります。 質疑はありませんか。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(井上直樹君) 質疑なしと認めます。 お諮りします。 本件は、先例により、委員会の付託を省略することに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(井上直樹君) 御異議なしと認めます。 よって、そのように決しました。 討論に入ります。 討論の通告がありますので、順次発言を許します。
中村朝人君。--2番。 〔2番
中村朝人君登壇〕(拍手)
◆2番(
中村朝人君) ただいま上程されました発議第2号、
日台交流基本法の制定を求める意見書案に対し、日本共産党市会議員団を代表して、反対の立場から討論します。 本案に述べられている日本台湾交流協会は、その設立趣意書で、「財団法人交流協会は、台湾在留邦人及び邦人旅行者の入域、滞在、子女教育等につき、各種の便宜をはかること、並びに、わが国と台湾との間の民間の貿易及び経済技術交流はじめその他の諸関係が支障なく維持、遂行されるよう必要な調査を行うとともに適切な措置を講ずることを目的として、その目的達成に必要な各種便宜を与え、かつ、所要の事業を行ない、もって民間レベルでの各分野における交流の維持、促進に資する」とし、活動目的を限定しています。 また、意見書案に提示されているオープンスカイ協定、日台民間投資取決め、日台出入境管理協力覚書は、日本と台湾の民間交流促進に必要な協定、覚書であり、国と国との安全保障上の動機や軍事目的の実現を目指すものではなく、民間協定そのものだと考えます。 最後に、意見書案の基本法を国内法として指定するという目的は、台湾を国として扱うということであり、政治的な問題に踏み込むおそれがあると言わざるを得ません。 以上を申し述べ、反対討論とします。(拍手)
○議長(井上直樹君) 次に、中谷謙二君。--13番。 〔13番中谷謙二君登壇〕(拍手)
◆13番(中谷謙二君) ただいま上程されました発議第2号、
日台交流基本法の制定を求める意見書案に対し、賛成の立場から討論を行います。 1972年9月、日本と中国は日中共同声明を発表し、中華人民共和国との国交を結びました。国交正常化が成る以前、現在の中国は国際世論からは完全に黙殺されており、その立場も認められていませんでした。そこで、中国は、自国の民衆を守るため、水面下で日本を初めとした関係各国とさまざまな覚書や協定を結び、民間交流も活性化させていったのであります。その間のことは、ここであえて申し上げませんが、そうした紆余曲折を経た中で、冒頭申し上げた日中共同声明が発表されるのであります。 しかしながら、このことにより、中国を代表すると主張する政府が2つ存在する状態が生まれ、いわゆる中国代表権問題に直面することとなりました。それにより、日本は、かつて国交を結んでいた中華民国(台湾)との断交を一方的に宣言し、現在に至っているのであります。 現在、台湾は、かつて中国が国際世論に認められる以前の状態に陥っているのであります。 しかしながら、台湾が以前の中国と異なっているのは、日中国交正常化以前、国際的に認められていたのは中華民国(台湾)のほうであったという事実を見逃してはいけません。幾ら国共内戦があり、1つの国が2つに分裂し、一方の地位が認められなくなったとしても、その歴史的見地を見誤れば、現在のみならず、将来のアジア地域に対する情勢も見誤るのではないでしょうか。 意見書案の中にもあるように、「中国の政治、経済、軍事面における拡張主義により緊迫する台湾海峡、東シナ海、南シナ海情勢を鑑みれば、緊急時に備えた日米台の軍事的、外交的協力体制は必須」なのであります。
日台交流基本法とは、具体的にはどういったものか。 一つには、アジア太平洋地域の安定と繁栄の実現のため、日本及び日本人と台湾及び台湾
人との通商、貿易、文化、安全、その他の交流を発展させることを目的としているのであります。その中で、アジア太平洋地域における平和と安全の基礎の上に日本の外交が遂行されることは、日本にとって、政治、安全及び経済上の利益であり、国際的に有意義なことであるとするものであります。 もう一つは、台湾の方々が我が国の法律により、これまでに取得し、または今後取得する権利は、公共の福祉に反しない限り保障しようとするものであります。 現に我が国では、2009年3月、出入国管理及び難民認定法の改正案が国会に提出され、同年7月、同法の改正案が可決成立し、旧法の「国籍」記載が「国籍・地域」に改められ、運転免許証などでも、これまで中国と記載しなければいけなかったところを台湾と記載できるよう改められた運動、いわゆる正名運動となり、国内法の改正をも成立させたのであります。我が国は、こういった例により、台湾の方々がこの日本で住みやすくできる結果も残しているのであります。 そういった経緯からも
日台交流基本法を制定し、かつて日中国交正常化をなし遂げたことと同様、今こそ台湾の国際的地位を固められる端緒をアジア太平洋地域のリーダーとしての我が国が率先して築くべきであると申し上げ、賛成討論といたします。(拍手)
○議長(井上直樹君) 以上で通告による討論は終わりました。 ほかに討論はありませんか。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(井上直樹君) 討論を終結します。 発議第2号を採決します。 本件は、原案のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。 〔賛成者起立〕
○議長(井上直樹君) 起立多数。 よって、本件は、原案のとおり可決と決しました。
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△日程第33 議員派遣の件
○議長(井上直樹君) 次に、日程第33、議員派遣の件を議題とします。 本件については、お手元に配付の写しのとおり、派遣されたい旨の申し出があります。 お諮りします。 本件は、原案のとおり決することに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(井上直樹君) 御異議なしと認めます。 よって、そのように決しました。 お諮りします。 ただいま議員派遣の件について議決されましたが、派遣場所、派遣期間等の変更があった場合、その決定については議長に委任されたいと思います。これに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(井上直樹君) 御異議なしと認めます。 よって、そのように決しました。 お諮りします。 ただいま議案等が議決されましたが、その条項、字句、数字、その他整理を要するものについては、その整理を議長に委任されたいと思います。これに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(井上直樹君) 御異議なしと認めます。 よって、そのように決しました。
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△
総務委員会、
厚生委員会、
経済文教委員会、
建設企業委員会及び
議会運営委員会の閉会中の継続審査及び調査について
○議長(井上直樹君) この際、報告します。 総務委員長、厚生委員長、経済文教委員長、建設企業委員長及び議会運営委員長から会議規則第103条の規定により、お手元に配付の申出書のとおり、閉会中の継続審査及び調査をしたい旨の申し出があります。 お諮りします。 各委員長からの申し出のとおり、閉会中の継続審査及び調査に付することに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(井上直樹君) 御異議なしと認めます。 よって、そのように決しました。 以上で本定例会の日程は全部終了しました。
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△議長の挨拶
○議長(井上直樹君) 閉会に当たり、一言御挨拶申し上げます。 本定例会は、去る12月2日開会以来、本日まで、議員各位におかれましては諸議案の審査等に連日御精励を賜り、加えて、議会運営に当たりましても特段の御理解と御協力を賜りまして、ここに閉会の運びとなりましたことを心から厚く感謝申し上げます。 本年は、平成という一つの時代に終わりを告げ、令和という新時代が開幕した年でありました。また、ことしの漢字には「令」が選ばれ、子供からお年寄りまで、日本国中全ての
人が新時代の幕あけを喜んだ年でありました。令和の字義に倣い、春の訪れを告げ、見事に咲き誇る梅の花のように、一
人一
人があすへの希望とともにそれぞれの花を大きく咲かせることができる、そうしたまちづくりを願うものであります。 そして、皆様におかれましては、輝かしい新年を迎えられますことを心から御祈念申し上げ、閉会の御挨拶とさせていただきます。 どうもありがとうございました。
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△市長の挨拶
○議長(井上直樹君) 尾花市長。 〔市長尾花正啓君登壇〕
◎市長(尾花正啓君) 閉会に当たり、一言御挨拶申し上げます。 議員の皆様におかれましては、去る12月2日の開会以来、熱心かつ慎重に御審議をいただき、まことにありがとうございました。 本定例会に提案いたしました一般会計補正予算、特別会計補正予算を初め条例の改正等の諸議案につきまして御賛同いただき、厚く御礼申し上げます。 本定例会を通して議員の皆様からいただきました御意見、御提言を踏まえながら、これからも市政運営に誠心誠意取り組んでまいりますので、なお一層の御指導、御鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。 さて、政府においては、安心と成長の未来を拓く総合経済対策が示され、その中で防災・減災、
国土強靱化の強力な推進や地方創生の推進強化などが取り組む施策として位置づけられております。本市におきましても、この国の補正予算を活用するとともに、国の来年度当初予算を注視し、今後も市民の安心・安全の確保と地域経済の活性化などに取り組んでまいります。 ことしもいよいよ残りわずかとなり、寒さが身にしみる時節となりました。議員の皆様におかれましては、健康に十分留意していただき、よい年を迎えられますとともに、さらなる御活躍を心から祈念申し上げ、閉会の御挨拶といたします。 ありがとうございました。
○議長(井上直樹君) これにて令和元年12月2日招集の
和歌山市議会定例会を閉会します。 午後2時47分閉会
--------------- 地方自治法第123条第2項の規定によってここに署名する。 議長 井上直樹 議員 中尾友紀 議員 松井紀博 議員 姫田高宏...