和歌山市議会 > 2019-12-20 >
12月20日-07号

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  1. 和歌山市議会 2019-12-20
    12月20日-07号


    取得元: 和歌山市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-06-07
    令和 元年 12月 定例会                令和元年          和歌山市議会12月定例会会議録 第7号            令和元年12月20日(金曜日)     -----------------------------議事日程第7号令和元年12月20日(金)午前10時開議第1 会議録署名議員の指名第2 議案第1号から同第23号まで第3 令和元年9月定例市議会議案第29号第4 令和元年9月定例市議会議案第30号第5 令和元年9月定例市議会議案第31号第6 認第1号 平成30年度和歌山水道事業会計決算の認定について第7 認第2号 平成30年度和歌山工業用水道事業会計決算の認定について第8 認第3号 平成30年度和歌山下水道事業会計決算の認定について第9 認第4号 平成30年度和歌山一般会計歳入歳出決算第10 認第5号 平成30年度和歌山国民健康保険事業特別会計歳入歳出決算第11 認第6号 平成30年度和歌山卸売市場事業特別会計歳入歳出決算第12 認第7号 平成30年度和歌山土地造成事業特別会計歳入歳出決算第13 認第8号 平成30年度和歌山土地区画整理事業特別会計歳入歳出決算第14 認第9号 平成30年度和歌山住宅改修資金貸付事業特別会計歳入歳出決算第15 認第10号 平成30年度和歌山住宅新築資金貸付事業特別会計歳入歳出決算第16 認第11号 平成30年度和歌山宅地取得資金貸付事業特別会計歳入歳出決算第17 認第12号 平成30年度和歌山駐車場管理事業特別会計歳入歳出決算第18 認第13号 平成30年度和歌山漁業集落排水事業特別会計歳入歳出決算第19 認第14号 平成30年度和歌山農業集落排水事業特別会計歳入歳出決算第20 認第15号 平成30年度和歌山母子父子寡婦福祉資金貸付事業特別会計歳入歳出決算第21 認第16号 平成30年度和歌山介護保険事業特別会計歳入歳出決算第22 認第17号 平成30年度和歌山後期高齢者医療特別会計歳入歳出決算第23 認第18号 平成30年度和歌山街路用地先行取得事業特別会計歳入歳出決算第24 議案第24号 固定資産評価審査委員会委員の選任について第25 議案第25号 固定資産評価審査委員会委員の選任について第26 諮第1号 人権擁護委員候補者の推薦について第27 諮第2号 人権擁護委員候補者の推薦について第28 諮第3号 人権擁護委員候補者の推薦について第29 和歌山市選挙管理委員会委員の選挙第30 和歌山市選挙管理委員会委員補充員の選挙第31 発議第1号 防災・減災、国土強靱化のための3か年緊急対策事業の期間延長を求める意見書案第32 発議第2号 日台交流基本法の制定を求める意見書案第33 議員派遣の件     -----------------------------会議に付した事件日程第1 会議録署名議員の指名日程第2 議案第1号から同第23号まで日程第3 令和元年9月定例市議会議案第29号から日程第8 認第3号 平成30年度和歌山下水道事業会計決算の認定についてまで日程第9 認第4号 平成30年度和歌山一般会計歳入歳出決算から日程第23 認第18号 平成30年度和歌山街路用地先行取得事業特別会計歳入歳出決算まで日程第24 議案第24号 固定資産評価審査委員会委員の選任について日程第25 議案第25号 固定資産評価審査委員会委員の選任について日程第26 諮第1号 人権擁護委員候補者の推薦についてから日程第28 諮第3号 人権擁護委員候補者の推薦についてまで日程第29 和歌山市選挙管理委員会委員の選挙日程第30 和歌山市選挙管理委員会委員補充員の選挙日程第31 発議第1号 防災・減災、国土強靱化のための3か年緊急対策事業の期間延長を求める意見書案日程第32 発議第2号 日台交流基本法の制定を求める意見書案日程第33 議員派遣の件総務委員会厚生委員会経済文教委員会建設企業委員会及び議会運営委員会の閉会中の継続審査及び調査について     -----------------------------出席議員(37名)  1番  井本有一君  2番  中村朝人君  3番  赤松良寛君  4番  浜田真輔君  5番  堀 良子君  6番  西風章世君  7番  山中敏生君  8番  川端康史君  9番  永野裕久君 10番  中庄谷孝次郎君 11番  山野麻衣子君 12番  中村元彦君 13番  中谷謙二君 14番  丹羽直子君 15番  森下佐知子君 16番  坂口多美子君 17番  吉本昌純君 18番  園内浩樹君 19番  中塚 隆君 20番  薮 浩昭君 21番  山本忠相君 22番  芝本和己君 23番  戸田正人君 24番  松井紀博君 25番  井上直樹君 26番  古川祐典君 27番  姫田高宏君 28番  南畑幸代君 29番  尾崎方哉君 30番  奥山昭博君 31番  中尾友紀君 32番  松本哲郎君 33番  寒川 篤君 34番  北野 均君 35番  佐伯誠章君 36番  山本宏一君 38番  遠藤富士雄君欠席議員(1名) 37番  宇治田清治君   ---------------説明のため出席した者の職氏名 市長         尾花正啓君 副市長        森井 均君 副市長        小林弘史君 市長公室長      犬塚康司君 総務局長       前 寿広君 危機管理局長     岡崎州宏君 財政局長       川嶋正起君 市民環境局長     和田年晃君 健康局長       佐伯正季君 福祉局長       宮崎 久君 産業交流局長     榊原佳寿君 都市建設局長     森 泰之君 会計管理者      山下勝則君 教育長        富松 淳君 教育局長       津守和宏君 消防局長       山下直樹君 公営企業管理者    瀬崎典男君 企業局長       白井光典君 選挙管理委員会委員長 川端正展君 代表監査委員     森田昌伸君 人事委員会委員    松田美代子君   ---------------出席事務局職員 事務局長       中野光進 事務局副局長     中西 太 議事調査課副課長   志賀政廣 議事班長       森本剛史 企画員        竹下裕威 事務主査       國定正幹 事務主任       平岡直樹 事務主任       中本庸介 事務副主任      中西真央   ---------------          午後1時10分開議 ○議長(井上直樹君) ただいまから本日の会議を開きます。   --------------- △諸般の報告 ○議長(井上直樹君) 諸般の報告をさせます。 ◎事務局長(中野光進君) 令和元年12月20日付、和財第238号をもって、市長から追加議案の提出がありました。議案はお手元に配付してございます。 次に、令和元年12月20日付、議員丹羽直子君、中尾友紀君、松井紀博君、姫田高宏君、永野裕久君、浜田真輔君山野麻衣子君、以上7の諸君から、防災・減災、国土強靱化のための3か年緊急対策事業の期間延長を求める意見書案が、また、議員丹羽直子君、永野裕久君、浜田真輔君山野麻衣子君、以上4の諸君から、日台交流基本法の制定を求める意見書案が提出されました。発議第1号、同第2号としてお手元に配付いたしてございます。 以上でございます。   --------------- △日程第1 会議録署名議員の指名 ○議長(井上直樹君) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。 本日の会議録署名議員は、会議規則第80条の規定により、議長において   中尾友紀君   松井紀博君   姫田高宏君 以上3の諸君を指名します。   --------------- △日程第2 議案第1号から同第23号まで ○議長(井上直樹君) 次に、日程第2、議案第1号から同第23号までの23件を一括議題とします。 ただいま議題となりました23件についての各委員長の報告を求めます。総務委員長中谷謙二君。--13番。 〔総務委員会委員長中谷謙二君登壇〕(拍手) ◆13番(中谷謙二君) [総務委員会委員長総務委員会の報告をいたします。 去る12月10日の本会議において、当委員会に付託された議件につきましては、12月11日に四局・出納室、総務局の順に、12月13日に危機管理局、市長公室、財政局の順に審査の上、12月17日に討論、採決をとり行い、議案第1号、同第6号の2件は賛成多数をもって、また、議案第4号、同第5号、同第7号の3件は全会一致をもって原案どおり可決すべきものと決しましたので、お手元に配付の報告書写しのとおり、議長まで報告した次第であります。 以下、各部局の審査における主な質疑項目を申し上げます。 まず、総務局における審査過程において、神奈川県庁において発生した個人情報漏えい事件を踏まえた本市の現況について、個人情報の保管体制及びその廃棄方法を含めたセキュリティー体制について、マイナンバーカードのセキュリティー面での安全性PRについて、組織改正における行政経営課の役割について、目的を見据えた行政改革について、指定管理者による施設の運営において、 一、市の意思を反映させるための体制づくりについて、 一、実績の評価を初め、行政組織としての向き合い方について、 それぞれ質疑がありました。 次に、危機管理局における審査過程において、防災行政無線の整備状況と今後の計画について、防災行政無線に係るテレドームサービスの周知徹底と利便性の向上について、警戒態勢の人員配置について、避難所のあり方について、それぞれ質疑がありました。 次に、市長公室における審査過程において、大学誘致事業について、 一、議会のプロセスを経た政策決定について、 一、運用されている行政財産の取り扱いについて、 一、大規模公共事業に係る拙速な事務の進め方について、 それぞれ質疑がありました。 最後に、財政局における審査過程において、運用されている行政財産の管理について質疑がありました。 以上が審査の概要であります。 なお、付託議案に対する質疑の詳細については、事前にお手元に配付の委員会会議録のとおりであります。 何とぞ同僚各位の御賛同をお願いして、当委員会の報告を終わります。(拍手) ○議長(井上直樹君) 次に、厚生委員長西風章世君。--6番。 〔厚生委員会委員長西風章世君登壇〕(拍手) ◆6番(西風章世君) [厚生委員会委員長厚生委員会の報告をいたします。 去る12月10日の本会議において、当委員会に付託された議件につきましては、12月12日に健康局、福祉局、12月16日に市民環境局中、市民部、環境部の順に審査の上、12月17日に討論、採決をとり行い、議案第1号、同第8号から同第10号まで、同第21号、同第22号の6件は全会一致をもって原案どおり可決すべきものと、また、議案第11号は賛成多数をもって原案どおり可決すべきものと決しましたので、お手元に配付の報告書写しのとおり、議長まで報告した次第であります。 以下、各部局の審査における主な質疑項目を申し上げます。 まず、健康局における審査過程において、年金生活者支援給付金対象者全員に行き渡るよう工夫を凝らした広報について、国民健康保険第三者行為求償件数の把握方法における誤解釈について、それぞれ質疑がありました。 次に、福祉局における付託議案審査において、議案第9号、和歌山市災害弔慰金の支給等に関する条例の一部を改正する条例の制定については、災害弔慰金等支給審査委員会委員の任命において、突発的な災害にも迅速に対応できる委嘱方法について、議案第11号、和歌山市児童福祉法に係る費用に関する条例の一部を改正する条例の制定については、費用の算定方法の変更に伴い負担増となる世帯に対する経過措置の期間について、議案第10号、和歌山市障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律に係る地域生活支援事業に関する条例の一部を改正する条例の制定については、 一、提供者1で複数サービス利用者を同時に支援する際の安全性の確保について、 一、当該支援事業の関係者の意見を十分取り入れた制度の運用について、 それぞれ質疑があり、また、議案第21号及び同第22号、指定管理者の指定については、 一、現場の声を確実に事業に反映させることについて、 一、運営上、生じた課題の解決に当たり、市と指定管理者が一丸となって取り組むことについて、 一、管理運営状況チェック方法について、 それぞれ質疑があり、また、その他審査過程において、待機児童の解消に向けた取り組みについて、年金生活者支援給付金生活保護受給者に対する丁寧な説明について、それぞれ質疑がありました。 最後に、市民環境局中、環境部における審査過程において、和歌山市の環境平成30年度報告については、 一、スピード感を持って推進する地球温暖化対策について、 一、環境基準を達成していない河川の環境保全対策について、 一、水質汚濁防止のための工場・事業場の監視及び指導状況について、 一、本庁舎照明のLED化による費用対効果を踏まえた省エネルギーの促進について、 一、関係部局への積極的な働きかけによる低公害車の導入促進について、 一、コピー用紙の使用量削減のための効果的な方法の模索について、 一、強い意気込みを持ったペーパーレス化への取り組みについて、 一、気候変動異常事態宣言を表明するなど、積極的な地球温暖化対策への取り組みについて、 一、国で検討されている新指標を用いた光化学オキシダント濃度の評価について、 一、第3次和歌山市環境基本計画から他の計画等に移った施策等についても適宜詳細な報告をすることについて、 一、過年度と容易に対比できるよう統一感を持たせた資料作成について、 それぞれ質疑があり、また、本市で計画されている太陽光発電事業の進捗については、 一、和歌山平井太陽光発電事業計画に対する審議会における意見の公表について、 一、旭メガソーラー和歌山西庄太陽光発電事業において市民の声を反映させることについて、 それぞれ質疑がありました。 以上が審査の概要であります。 なお、付託議案に対する質疑の詳細については、事前にお手元に配付の委員会会議録のとおりであります。 何とぞ同僚各位の御賛同をお願いして、当委員会の報告を終わります。(拍手) ○議長(井上直樹君) 次に、経済文教委員長永野裕久君。--9番。 〔経済文教委員会委員長永野裕久君登壇〕(拍手) ◆9番(永野裕久君) [経済文教委員会委員長経済文教委員会の報告をいたします。 去る12月10日の本会議において、当委員会に付託された議件につきましては、12月11日に産業交流局及び農業委員会、12月13日に教育委員会及び再度、産業交流局及び農業委員会の審査をそれぞれ行った結果、12月17日に委員から、議案第12号、和歌山城ホール条例案について、第5条第1項において、原則12月29日から翌年1月3日までの年末年始を休館日とし、第2項において、臨時に開館することができることとし、その他所要の修正をするよう改めるべきとする修正案が提出され、それぞれ付託議案及び修正案に対する討論、採決及び請願審査をとり行いました。 この結果、議案第1号は賛成多数をもって、議案第2号、同第3号、同第23号の3件は全会一致をもって原案どおり可決すべきものと、また、議案第12号に対する修正案及び修正部分を除く原案については全会一致をもって可決すべきものと決しましたので、お手元に配付の報告書写しのとおり、議長まで報告した次第であります。 なお、請願第3号につきましては、なお慎重審査を要するため、継続審査といたしたのであります。 以下、各部局の審査における主な質疑項目を申し上げます。 まず、産業交流局及び農業委員会における付託議案審査において、議案第12号、和歌山城ホール条例の制定については、 一、休館日における柔軟な対応について、 一、利用者目線に立った利用料金の設定について、 一、運営管理する指定管理者の適格な選定について、 一、格式あるこけら落とし公演について、 一、収益率向上による指定管理料の軽減について、 一、熟慮されたとは言いがたい利用ルールの設定について、 一、休館日を設けないことについて、 一、現市民会館で行われている不経済な運用の見直しについて、 それぞれ質疑が、また、議案第2号、令和元年度和歌山卸売市場事業特別会計補正予算(第2号)については、 一、総額約100億円をかけて実施する本建てかえ事業の費用対効果について、 一、津波時の十分な一時避難場所の確保について、 それぞれ質疑が、また、和歌山城公園動物園管理運営委託における業者との契約年数について、市民会館管理運営事業における専門職大学の開学時期の延期に伴う減額補正については、本減額補正により明るみになった他部局との不十分な連携についての質疑が、また、関連して委員より、市民図書館跡地への大学誘致と市民会館駐車場に関する経過について曖昧な答弁であったため、資料要求があり、この件について、日を改め、再度審査を行った次第であります。 その中で、当局より、今回の市民会館駐車場学校法人響和会への貸与の件に関しては、本来であれば、当該駐車場を貸与すること等が盛り込まれた協定を市と学校法人が締結する平成30年10月19日以前に本委員会に御説明し、御議論いただくべきところができていなかった旨の陳謝があり、今後、担当局として、博物館地下駐車場に加え、図書館前の駐車場についても利用する必要があると判断した場合は、市長公室に対して当該駐車場の継続利用について申し入れていきたいと考えている旨の答弁がありました。 これに対して委員から、 一、本件における手続の不備について、 一、駐車場不足に陥った際の対応について、 一、他部局との緊密な連携について、 それぞれ質疑があり、最後に、委員会を代表して委員長より、本件については、当委員会にしかと説明し、議論されるのが当然であるにもかかわらず、それがなされなかったことは大変遺憾と言わざるを得ません。今後、委員会審査に臨むに当たっては十分な手続を踏まれるよう、厳に申し伝えた次第であります。 その他審査過程において、岩橋千塚古墳群にある本市財産・天王塚古墳の積極的なPRについて、貴志川線と四季の郷公園のコラボについて、ねんりんピック参加者の声の総括について、効果的でにぎわいが創出される有吉佐和子邸の復元について、卸売市場法改正に伴う本市場業務条例の一部改正について、それぞれ質疑がありました。 次に、教育委員会における付託議案審査において、図書館費中、本館管理運営事業の減額補正については、大学開学のおくれに伴う教育委員会への影響について、コミュニティセンター費中、東部コミュニティセンター駐車場改修事業に係る債務負担行為補正については、広域防災活動拠点となる東部コミュニティセンターが避難所に指定されていることについて、それぞれ質疑がありました。 その他審査過程において、新和歌山市民図書館の一部業務開始に伴う組織改正については、 一、管理監督責任の所在について、 一、当該組織改正の拙速さについて、 それぞれ質疑があり、また、学校図書館への司書の配置のための予算の確保について、新市民図書館利用者の十分な駐車スペースの確保について、しかとした南コミュニティセンター図書室の整備について、民間事業者学校図書館司書となることの違法性の有無について、指定避難場所である各コミュニティセンターへのWi-Fi環境及び緊急発電設備の設置について、中学校制服の選択制について、高校進学に向けた合同進路説明会の開催について、コミュニティセンターにおける多目的機能トイレの整備について、南コミュニティセンターで発生した傷病事故の再発防止について、教育予算と人員の十分な確保について、それぞれ質疑がありました。 なお、付託議案に対する質疑の詳細については、事前にお手元に配付の委員会会議録のとおりであります。 何とぞ同僚各位の御賛同をお願いして、当委員会の報告を終わります。(拍手) ○議長(井上直樹君) 次に、建設企業委員長園内浩樹君。--18番。 〔建設企業委員会委員長園内浩樹君登壇〕(拍手) ◆18番(園内浩樹君) [建設企業委員会委員長建設企業委員会の報告をいたします。 去る12月10日の本会議において、当委員会に付託された議件につきましては、12月12日に消防局、企業局の順に、12月16日に都市建設局中、建設総務部及び道路河川部建築住宅部及び都市計画部の順に審査の上、12月17日に討論、採決をとり行い、議案第1号、同第13号から同第20号までの9件はいずれも全会一致をもって原案どおり可決すべきものと決しましたので、お手元に配付の報告書写しのとおり、議長まで報告した次第であります。 以下、各部局の審査における主な質疑項目を申し上げます。 まず、消防局における審査過程において、年末年始火災警戒と、ことし1年の総括について質疑がありました。 次に、企業局における審査過程において、和歌川終末処理区内における工場排水上乗せ規制の緩和について、六十谷浄水場の効率的な施設運用について、和田川雨水地下貯留施設については、 一、さらなる浸水対策向上について、 一、排水ポンプが冠水する危険性について、 それぞれ質疑がありました。 次に、都市建設局中、建設総務部及び道路河川部における付託議案審査において、議案第16号、市道路線認定については、積極的な市道の引き取りについて、議案第19号及び第20号、公有水面埋立ての免許出願に対する意見については、 一、港湾設備のさらなる安全確保の取り組みについて、 一、危険箇所の迅速な確認と対応について、 それぞれ質疑がありました。 その他審査過程において、児童の安全確保のための3D横断歩道の導入について、和歌山市駅前広場整備については、 一、自家用車エリアシェルターの切れ目ない設置について、 一、駅前広場でのイベント実施による活性化について、 一、既設アーケード看板の撤去について、 それぞれ質疑がありました。 最後に、都市建設局中、建築住宅部及び都市計画部における審査過程において、公園遊具の徹底した安全管理について、魅力ある公共建築づくりについて、より積極的な空き家対策の実施について、ゴルフ練習場防球ネットの安全管理について、それぞれ質疑がありました。 以上が審査の概要であります。 なお、付託議案に対する質疑の詳細については、事前にお手元に配付の委員会会議録のとおりであります。 何とぞ同僚各位の御賛同をお願いして、当委員会の報告を終わります。(拍手) ○議長(井上直樹君) 以上で各委員長の報告は終わりました。 ただいまの各委員長の報告に対する質疑に入ります。 質疑はありませんか。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(井上直樹君) 質疑なしと認めます。 討論に入ります。 討論の通告がありますので、順次発言を許します。山野麻衣子君。--11番。 〔11番山野麻衣子君登壇〕(拍手) ◆11番(山野麻衣子君) 日本維新の会を代表して、議案第3号、同第4号、同第5号、同第6号の4件に反対の立場から討論いたします。 人事院勧告は、ラスパイレス方式にて民間給与との比較を算出し、和歌山市では、市内企業規模50以上かつ事業所規模50以上である民間事業所のうちから73事業所を無作為で抽出しています。これは、事業規模が大きな事業所のみが対象という考え方であり、中小企業、零細企業は調査の対象となっておらず、その視点は正しいとは言えず、適正な比較がされているとは言いがたいと考えます。 また、人事院勧告を必ず受け入れなければならないものではなく、本市における社会情勢、厳しい財政状況もあわせて考慮すれば、このような物差しで給与を決めることに対して多くの市民の理解が得られるとは思えず、引き上げは慎むべきだと考えます。 本年10月には消費増税がなされ、市民の負担をふやす中での職員給与、会計年度任用職員の給与、市議会議員の報酬の引き上げは、世論の理解を得ることは難しいのではないかと考えます。 よって、総合的な観点から、官民格差是正より本市の財政状況を優先的に考慮すべきであり、このような市民負担をふやすような勧告を受け入れることは適当ではないと考えます。 以上を申し述べ、反対討論といたします。(拍手) ○議長(井上直樹君) 次に、井本有一君。--1番。 〔1番井本有一君登壇〕(拍手)
    ◆1番(井本有一君) 日本共産党市会議員団を代表いたしまして、議案第1号、同第6号、同第11号の3件に反対の立場から討論をいたします。 まず、議案第1号、一般会計補正予算について、文化スポーツ費と社会教育費の補正は、いずれも市民図書館を専門職大学設置のために貸与するための予算が本年度認可されなかったことにより不用となったものです。9月末に認可の成否が判明するとなっていましたが、それを待たずに認可ありきで予算を計上したのは拙速であり、利用する市民を置き去りにして市の都合を優先させた結果であると言えます。また、議案第6号の議員報酬引き上げに関連する内容も含まれております。 以上の点から、議案第1号には賛成できません。 次に、議案第6号、市議会議員の議員報酬等に関する条例の一部改正について、人事委員会の給与等に関する勧告による市職員の勤勉手当の引き上げに準じる形で、議員についても期末手当を引き上げようとするものです。議員の報酬等については、議会内での議論が必要だと思われます。また、市民の所得が上がっている状況ではない今、議員報酬の引き上げをすることには反対です。 続いて、議案第11号、児童福祉法に係る費用に関する条例の一部改正について、児童福祉法第22条第1項に基づく助産施設への入所措置及び第23条第1項に基づく母子生活支援施設への入所措置に係る費用の額の算定の基礎が、所得税法に規定する所得税額から地方税法に規定する所得割の額に改正されたため、所要の改正をしようとするものです。国の関係法の規定がマイナンバーを利用することで事務の簡略化が図られるとして改正することについては、個人情報流出の可能性があり、情報の自己決定権を保障できないことから反対です。加えて、この改正により、収入が変わらないのに負担増となる世帯が3世帯あることも納得できません。 以上を申し述べ、反対討論といたします。(拍手) ○議長(井上直樹君) 以上で通告による討論は終わりました。 ほかに討論はありませんか。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(井上直樹君) 討論を終結します。 日程第2の23件を採決します。 まず、議案第1号、同第11号の2件を一括して採決します。 この2件に対する各委員長の報告は、いずれも可決であります。 この2件は、いずれも各委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。 〔賛成者起立〕 ○議長(井上直樹君) 起立多数。 よって、この2件は、いずれも各委員長の報告のとおり可決と決しました。 次に、議案第2号、同第7号から同第10号まで、同第13号から同第23号までの16件を一括して採決します。 この16件に対する各委員長の報告は、いずれも可決であります。 この16件は、いずれも各委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。 〔賛成者起立〕 ○議長(井上直樹君) 起立全員。 よって、この16件は、いずれも各委員長の報告のとおり可決と決しました。 次に、議案第3号から同第5号までの3件を一括して採決します。 この3件に対する各委員長の報告は、いずれも可決であります。 この3件は、いずれも各委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。 〔賛成者起立〕 ○議長(井上直樹君) 起立多数。 よって、この3件は、いずれも各委員長の報告のとおり可決と決しました。 次に、議案第6号を採決します。 本件に対する委員長の報告は、可決であります。 本件は、委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。 〔賛成者起立〕 ○議長(井上直樹君) 起立多数。 よって、本件は、委員長の報告のとおり可決と決しました。 次に、議案第12号を採決します。 本件に対する委員長の報告は、修正可決であります。 本件は、委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。 〔賛成者起立〕 ○議長(井上直樹君) 起立全員。 よって、本件は、委員長の報告のとおり修正可決と決しました。   --------------- △日程第3 令和元年9月定例市議会議案第29号から △日程第8 認第3号 平成30年度和歌山下水道事業会計決算の認定についてまで ○議長(井上直樹君) 次に、日程第3、令和元年9月定例市議会議案第29号から日程第8、認第3号、平成30年度和歌山下水道事業会計決算の認定についてまでの6件を一括議題とします。 ただいま議題となりました6件については、去る9月定例会において設置された公営企業決算特別委員会の閉会中の継続審査に付したものであります。 この6件についての特別委員長の報告を求めます。公営企業決算特別委員長園内浩樹君。--18番。 〔公営企業決算特別委員会委員長園内浩樹君登壇〕(拍手) ◆18番(園内浩樹君) [公営企業決算特別委員会委員長]公営企業決算特別委員会の報告をいたします。 去る9月定例会において、当委員会に付託された平成30年度上水、工水、下水の各水道事業会計に係る未処分利益剰余金の処分及び各決算の認定につきましては、慎重審査の結果、いずれも可決及び認定すべきものと決しましたので、お手元に配付の報告書写しのとおり、議長まで報告した次第であります。 まず、本年度における水道事業会計の損益収支状況は、事業収益73億6,927万6,000円に対し、事業費用は67億3,992万9,000円で、差し引き6億2,934万7,000円の純利益と、工業用水道事業会計については、事業収益21億8,377万4,000円に対し、事業費用は17億935万円で、差し引き4億7,442万4,000円の純利益となっています。下水道事業会計については、事業収益125億6,508万7,000円に対し、事業費用は119億5,515万5,000円で、差し引き6億993万2,000円の純利益となっています。 以下、審査過程における主な質疑項目を申し上げます。 当該年度の有収率が低下した要因と対策について、目標とする有収率を達成することへの費用対効果について、有収率低下を招かない継続的な取り組みについて、コスト面も配慮した有収率の目標設定について、管路の経年化率と更新率の推移について、無形固定資産に掲げる電話加入権を資産として取り扱っていることについて、機能不十分な大滝ダムの使用権について、大滝ダムの負担金について、職員研修費拡大によって得られた事業効果について、職員の残業状況について、六十谷浄水場更新工事の進捗と展望について、それぞれ質疑がありました。 以上が審査の概要であります。 なお、質疑の詳細については、事前にお手元に配付の委員会会議録のとおりであります。 何とぞ同僚各位の御賛同をお願いして、当委員会の報告を終わります。(拍手) ○議長(井上直樹君) 以上で公営企業決算特別委員長の報告は終わりました。 ただいまの委員長の報告に対する質疑に入ります。 質疑はありませんか。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(井上直樹君) 質疑なしと認めます。 討論に入ります。 討論の通告がありますので、発言を許します。森下佐知子君。--15番。 〔15番森下佐知子君登壇〕(拍手) ◆15番(森下佐知子君) 日本共産党市会議員団を代表して、2018年度公営企業決算認定に反対の立場から討論をいたします。 まず、有収率向上対策について、当該年度は、毎年数値目標を持ち、計画的に上げるとしている有収率が0.4%下がっており、その原因は、新しい都市計画道路の随伴工事にかかわる新設に予算が大きく投じられたからだということでした。 有収率向上対策は、かねてより本市の重要課題であり、漏水をなくすことで、つくった水を合理的に送配水できる根拠となります。そして、数値目標は、そのために水道局がみずから立てたものでもあったはずです。当該年度にできなかった分は翌年度に回して取り返すとのことですが、計画的な数値目標の根拠が崩れるだけではなく、何らかの理由によって後回しにされる可能性も否定できません。道路新設など、その年ごとの課題は今後もあり、その中であっても漏水対策は毎年必ず確保するという強い姿勢が必要ではないでしょうか。 次に、職員の残業状況について、協定を結んでいるとはいえ、45時間どころか80時間、100時間を超える残業が、特定の時期に限っていたとしても常態化しているのは異常であると言わざるを得ません。専門的な技術を継承するという点でも、必要な人員体制をとり、一日も早くこのような状況は改善するべきです。 最後に、大滝ダムの負担金について、毎年、関係する他都市とも共同して国への申し入れを行っているとのことで、それは今後も継続するとともに、法自体の見直しも含め、国へ意見を上げることを求めます。このような負担は、今後、市民負担にはね返るおそれも否定できません。市の責任ではないとはいえ、この点については賛成できません。 以上を申し述べ、反対討論といたします。(拍手) ○議長(井上直樹君) 以上で通告による討論は終わりました。 ほかに討論はありませんか。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(井上直樹君) 討論を終結します。 日程第3から日程第8までの6件を一括して採決します。 この6件に対する委員長の報告は、いずれも可決及び認定であります。 この6件は、いずれも委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。 〔賛成者起立〕 ○議長(井上直樹君) 起立多数。 よって、この6件は、いずれも委員長の報告のとおり可決及び認定と決しました。   --------------- △日程第9 認第4号 平成30年度和歌山一般会計歳入歳出決算から △日程第23 認第18号 平成30年度和歌山街路用地先行取得事業特別会計歳入歳出決算まで ○議長(井上直樹君) 次に、日程第9、認第4号、平成30年度和歌山一般会計歳入歳出決算から日程第23、認第18号、平成30年度和歌山街路用地先行取得事業特別会計歳入歳出決算までの15件を一括議題とします。 ただいま議題となりました15件については、去る9月定例会において設置された決算特別委員会の閉会中の継続審査に付していたものであります。 この15件についての特別委員長の報告を求めます。決算特別委員長丹羽直子君。--14番。 〔決算特別委員会委員長丹羽直子君登壇〕(拍手) ◆14番(丹羽直子君) [決算特別委員会委員長]決算特別委員会の報告をいたします。 去る9月定例会において、当委員会に付託された平成30年度各会計歳入歳出決算につきましては、慎重審査の結果、いずれも認定すべきものと決しましたので、お手元に配付の報告書写しのとおり、議長まで報告した次第であります。 以下、審査過程における主な質疑項目について申し上げます。 まず、第1班、四局・出納室についてであります。 高齢者の投票環境向上に向けた取り組みについて、減少傾向にある職員採用試験の応募者数について、郵便等による不在者投票対象者の要件緩和について、投票事務における障害者支援課と連携した取り組みについて、期日前投票所増設による事業効果の分析について、それぞれ質疑がありました。 次に、第2班、消防局についてであります。 地震体験車の利用拡大に向けた市民への情報提供について、消防団の運営に要した経費に係る全額補助の対象拡大について、消火器購入において奨励補助が行き渡らなかった方への対応について、和歌山市消防協会への委託事業に要した委託料の明確な実績内訳について、旧岡崎第2工場跡地に整備する和歌山市消防活動センターについて、消防団員報酬の引き上げなど、待遇改善を含めた消防団の充実について、消防活動に最適な消防車両などの装備品の調達方法について、消火栓の新設及び維持管理において、消防隊の管内調査による的確な情報把握について、防火水槽の簡易耐震化について、それぞれ質疑がありました。 次に、第3班、教育委員会についてであります。 予算の流用については、 一、議決された予算の執行に対する議会と当局の認識の相違について、 一、複数の担当課にまたがる予算科目の執行管理について、 それぞれ質疑があり、また、中学生対象の無料通信アプリ「LINE」を活用したいじめ等相談窓口については、 一、相談件数から見た実施効果の検証について、 一、相談者に対する積極的なフォローについて、 一、本市のLINEいじめ等相談窓口の終了に伴う、利用者への配慮不足について、 それぞれ質疑があり、また、中学校給食の喫食率向上に向けた取り組みについて、家庭教育支援の充実に向けた取り組みについて、青少年に対する有害環境の浄化活動の推進について、地域子ども会活動の支援のあり方について、私立の保育所の学童保育に係る交付金の要件緩和について、本市中心地にある教育文化センターの維持管理について、それぞれ質疑がありました。 次に、第4班、市民環境局についてであります。 マイナンバーカードの普及促進に取り組んだ成果に対する十分な分析検証について、一部事務組合における住宅新築資金等貸付金に係る諸事務を共同処理する効果について、7月豪雨に伴う家屋の解体撤去に要した費用に対する予算執行のあり方について、決算報告書におけるごみ収集・処理関連事業の成果の表現方法について、証明書コンビニ交付事業については、 一、市民サービス向上に向けた交付の受け付け時間拡大による費用対効果について、 一、サービスセンターの窓口業務との整合性を勘案した当該事業の進め方について、 それぞれ質疑があり、また、参加者数が目標を下回っているわかやまの底力・市民提案実施事業の費用対効果について、市が積極的に自衛官募集事務を担う必要性について、各文化会館職員の勤務体系の見直しと会館利用の促進について、それぞれ質疑がありました。 次に、第5班、健康局、福祉局についてであります。 就労準備支援事業については、 一、関係機関と密に連携をとることにより、真に支援を必要とする方に確実に当該事業のサービスを行き渡らせることについて、 一、就労体験などの支援を行う受け入れ先の拡大について、 それぞれ質疑があり、また、介護予防のための自主活動支援事業における成果の検証について、元気70パスの制度の周知について、ホームレスの実態を的確に把握し、適切な支援につなげる取り組みについて、園部毒物混入事件の被害者の健康管理を目的とした基金積立金について、防犯対策において、国の補助事業の有無にかかわらず市単独でも対策強化を進める取り組みについて、少子化が進行する中での妊産婦健康診査や特定不妊治療に係る補助制度の検証と周知の必要性について、国民健康保険の保険料収納率向上に向けた取り組みについて、盲ろう者向け通訳・介助員派遣事業及び養成事業において、人手不足の現状を踏まえた手話など技術向上のための研修会等の充実について、市立保育所の職員の人件費に係る予算計上のあり方について、年度途中に生じた契約差金の取り扱いについて、障害児者の外出支援施策である福祉タクシー事業の充実について、それぞれ質疑がありました。 次に、第6班、市長公室、総務局、危機管理局についてであります。 中央省庁等との連絡調整及び情報収集に係る東京事務所の運営のあり方について、視覚障害者向けに作成された音声版市報わかやまのホームページ上での公開について、常態化した節外流用について、映画館広告を活用したシティプロモーションについては、 一、広告から本市への誘客につなげる取り組みについて、 一、広告の費用対効果の分析に基づいた事業実施について、 それぞれ質疑があり、また、加太地区デマンド型乗合タクシーの利用者ニーズを的確に把握し、利用促進につなげる取り組みについて、包括外部監査における法で定められた実施目的と現実の監査結果との乖離について、防犯灯のLED化による電気量の削減を見込んだ防犯灯設置費補助金について、それぞれ質疑がありました。 次に、第7班、産業交流局農業委員会についてであります。 有害鳥獣による農作物への被害防止に向けた取り組みについて、子育て中の女性への就職の支援など、女性の活躍を促進する取り組みについて、和歌山城公園動物園の管理運営に関する業務委託先の不祥事に対する市の対応について、若者創業支援事業者補助金の全額不執行に係る事業の目算について、わかやまSOHOヴィレッジの運営については、 一、SOHOを卒業して市内で事業を行っている事業者の把握について、 一、新規起業のための新たな支援方法の検討について、 一、費用対効果を把握し、事業を総括することについて、 それぞれ質疑があり、また、中小企業融資制度の利用促進に向けた制度内容の改善について、債権回収が困難に陥る事態となった同和産業構造改善事業資金貸付金返還金について、それぞれ質疑がありました。 次に、第8班、財政局についてであります。 決算書全体に散見される事業費の繰り越しや予算の流用については、 一、財政規律の緩みが生じることへの懸念について、 一、財政規律確保の観点に立った厳格な予算査定について、 それぞれ質疑があり、また、ふるさと納税については、 一、収入と支出のバランスがとれた事業の運営について、 一、ふるさと納税制度の本質を職員に啓発することについて、 それぞれ質疑があり、また、事業成果がよりわかりやすい表現となる決算報告書の作成及び補正予算の内容がより正確に理解できる決算書の説明について、国の補助事業に対する財政見通しを立てた予算編成について、債権を和歌山地方税回収機構へ移管する前の懇切丁寧な相談対応及び関係各課から債権回収対策課へ移管された債権回収の推進に向けた取り組みについて、それぞれ質疑がありました。 最後に、第9班、都市建設局についてであります。 多用される節外流用について、不良空き家の除却に係る補助金交付事業については、 一、申し込み段階から申請者に配慮した制度設計について、 一、固定資産税の軽減措置を踏まえた制度設計について、 それぞれ質疑があり、また、住宅改修資金貸付事業の債権回収に向けた取り組みについて、土地造成事業特別会計の累積赤字解消に向けたスカイタウンつつじが丘の販売促進について、事業費の繰り越しに係る事業完遂の見込みの甘さについて、住宅の耐震改修の促進について、建設工事等における災害など不測の事態に対応した人員配置について、市営駐車場の利用料金収入をふやすための取り組みについて、駐車場管理事業特別会計における収支の改善実績の積極的な周知について、それぞれ質疑がありました。 なお、討論、採決に先立ち、当局に対し、委員会を代表して委員長より、今回の審査過程において、委員の質疑に対し、関連する資料を持ち合わせず、加えて、的確性に欠く答弁や曖昧模糊とした答弁、また、不十分な説明などにより、その結果、委員会を遅延させ、委員会運営に多大な支障を来す場面が多く見受けられるなど、委員会審査に臨む当局の姿勢に対し、猛省を促すものであります。 また、昨年もあったにもかかわらず、当該決算においても決算報告書の記載の一部に誤りがあり、十分精査された報告書が議会に提出されなかったことは残念であり、極めて遺憾であると言わざるを得ません。今後、かかることのなきよう、万全を期して委員会審査に臨まれるべく厳重な申し伝えがあり、これに対し副市長より、今回の決算審査において、決算報告書の記載の誤りを初め、委員の質疑に対し的確な答弁ができなかったことについて、今回、御迷惑をおかけしたことを深く反省し、今後、このような事態を起こさないために万全を期して委員会審査に臨むよう各局に指示するとともに、職員一同、気を引き締めて取り組んでいく旨の陳謝がありました。 以上が審査の概要であります。 なお、質疑の詳細については、事前にお手元に配付の委員会会議録のとおりであります。 何とぞ同僚各位の御賛同をお願いして、当委員会の報告を終わります。(拍手) ○議長(井上直樹君) 以上で決算特別委員長の報告は終わりました。 ただいまの委員長の報告に対する質疑に入ります。 質疑はありませんか。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(井上直樹君) 質疑なしと認めます。 討論に入ります。 討論の通告がありますので、発言を許します。南畑幸代君。--28番。 〔28番南畑幸代君登壇〕(拍手) ◆28番(南畑幸代君) 日本共産党市会議員団を代表して、2018年度決算認定に反対する立場で討論をいたします。 決算委員会は、予算編成とその執行が市民生活を初め市全体にどのような効果を上げたのかを検証する場とするために、真摯な反省のもとで成果を共有し、市政に生かすことが必要です。 ところが、今回の決算委員会では、私たちの質問に的確に答えられないなど、事業の取り組み姿勢に問題があるのではないかと思われることがありました。 当該年度は、一般会計、特別会計合わせて63億4,898万5,000円の不用額と156億1,534万6,000円の翌年度繰り越しをしています。不用額や繰り越しの全てを否定するものではありませんが、その中には、事業実施計画について十分な精査がされず、安易に多額の不用額や繰り越しを出したものがありましたが、そうしたものに対する反省が見えませんでした。各局にわたって、多額の収入未済や不納欠損を出しています。回収管理組合など外部に委託しているものも含め、債務者の状況について、担当課としてきちんと把握できていないものもありました。 以下、問題点を述べます。 教育委員会について、地域子ども会活動支援交付金については、法期限後もほぼ聖域化されて継続されています。特定の地域以外の子どもクラブなどの交付金と目的が同じでありながら、活動日数などで差を設け、特別扱いを続けることは本来の趣旨とは相入れません。一日も早く見直すべきではないでしょうか。 中学校給食の喫食率は、2017年度決算の16.1%よりさらに減少し、14.3%となっています。喫食率を上げるために子供たちの人気メニューを取り入れ、冬場にはできるだけ温かい汁物などをつけるとしてきたとのことですが、喫食率引き上げにはつながっていません。自校方式や親子方式など、全員を対象とした給食に転換すべきです。 市民環境局について、住宅新築資金貸付事業特別会計、宅地取得資金貸付事業特別会計は、都市建設局所管の住宅改修資金とともに回収組合に移管されていますが、3つの資金貸付事業は多額の滞納の回収が進んでいません。事業のあり方と市の姿勢が問われる問題です。 戸籍住民台帳費で4,495万105円の不用額が出ています。主な内容は、通知カード、個人番号カード関連事務負担金が4,494万9,200円です。国の目標値に合わせて予算化しましたが、市の想定枚数11万7,750枚が実際は3万8,912枚という状況であり、一向に進んでいない中、多額の予算をつける必要があるのか疑問です。 健康局について、国民健康保険事業特別会計は32億7,096万5,000円の黒字となっています。しかし、高過ぎる保険料の引き下げのためには、年間わずか1当たり1,080円しか使われませんでした。滞納し、地方税回収機構への移管は94件、債権回収対策課へは180件です。国から一般会計からの繰り入れはしないようにと言われているということですが、市独自の減免制度の拡充に取り組むなど、払える保険料とする努力が強く求められます。 福祉局について、盲ろう者向け通訳介助員派遣972万円は、前年度も同額となっています。見えない、聞こえない重複障害の方々にとっての通訳介助は、1対1の介助が必要です。情報のかなめとなる通訳介助は、生きていく上で非常に重要なものです。しかし、必要な時間数が確保されておらず、盲ろう者友の会から、足りないとの指摘があります。市は、通訳介助が一定額を超えても定額となっているとし、972万円以上は出さないという非常に冷たい姿勢となっています。足りない現状を放ってはおけないと、ボランティア等で支援している関係者もあることから、必要な拡充に早急に取り組むべきです。 都市建設局について、土地造成事業特別会計は、つつじが丘分譲地の販売についての会計です。当該年度は6区画で、全体697区画の57%にとどまっています。全区画完売されても赤字となることや、一般会計から毎年13億円を繰り入れる手法も続けられており、市の財政を圧迫しています。 駐車場管理事業特別会計について、本町地下駐車場やけやき大通り地下駐車場などの市営駐車場は、改善されているとはいえ、16億7,658万円の赤字となっています。私たちは、事業が計画されたときから一貫して、将来の財政への影響を十分精査して事業を計画すべきだと再三指摘してきました。しかし、それらの警告を無視して進めてきた事業は、土地造成事業特別会計とともに市の財政を圧迫しており、事業そのものに問題があります。 産業交流局、文化振興費の補助及び交付金について、40万円を若手芸術家育成補助金として文化奨励賞受賞者を対象に会場借り上げなどの経費に対する補助として2件分計上したが、申請がなかったため未執行になったとのことです。予算計上までの詰めの作業が疑問です。 こうした問題が含まれている決算認定には賛成することができません。 以上申し述べ、反対討論といたします。(拍手) ○議長(井上直樹君) 以上で通告による討論は終わりました。 ほかに討論はありませんか。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(井上直樹君) 討論を終結します。 日程第9から日程第23までの15件を一括して採決します。 この15件に対する委員長の報告は、いずれも認定であります。 この15件は、いずれも委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。 〔賛成者起立〕 ○議長(井上直樹君) 起立多数。 よって、この15件は、いずれも委員長の報告のとおり認定と決しました。   --------------- △日程第24 議案第24号 固定資産評価審査委員会委員の選任について △日程第25 議案第25号 固定資産評価審査委員会委員の選任について ○議長(井上直樹君) 次に、日程第24、議案第24号及び日程第25、議案第25号の2件の固定資産評価審査委員会委員の選任についてを一括議題とします。 市長から提案理由の説明を求めます。--尾花市長。 〔市長尾花正啓君登壇〕 ◎市長(尾花正啓君) 議案第24号及び議案第25号、和歌山市固定資産評価審査委員会委員の選任について、一括して御説明いたします。 議案第24号、和歌山市梅原386番地、中西重裕氏は、令和元年12月27日をもって任期満了となりますが、委員として適任と思われますので、引き続き選任するため、地方税法第423条第3項の規定により、議会の同意を求めるものでございます。 また、議案第25号、和歌山市田尻66番地10、西端孝智氏は、令和元年12月27日をもって任期満了となります現委員の藏良積氏の後任として選任するものです。 同氏は、知識、経験ともに豊富で、委員として適任と思われますので、地方税法第423条第3項の規定により、議会の同意を求めるものでございます。 何とぞよろしくお願いいたします。 ○議長(井上直樹君) 質疑に入ります。 質疑はありませんか。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(井上直樹君) 質疑なしと認めます。 お諮りします。 この2件については、会議規則第36条第3項の規定により、委員会の付託を省略し、直ちに採決することに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(井上直樹君) 御異議なしと認めます。 よって、そのように決しました。 これより、ただいま議題となっている議案2件を一括して採決します。 この2件は、いずれも原案に同意することに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(井上直樹君) 御異議なしと認めます。 よって、この2件は、いずれも原案に同意することに決しました。   --------------- △日程第26 諮第1号 人権擁護委員候補者の推薦についてから △日程第28 諮第3号 人権擁護委員候補者の推薦についてまで ○議長(井上直樹君) 次に、日程第26、諮第1号から日程第28、諮第3号までの3件の人権擁護委員候補者の推薦についてを一括議題とします。 市長から提案理由の説明を求めます。--尾花市長。 〔市長尾花正啓君登壇〕 ◎市長(尾花正啓君) 諮第1号から諮第3号まで、人権擁護委員候補者の推薦について、一括して御説明いたします。 諮第1号、和歌山市冬野600番地12、柳野純夫氏、諮第2号、和歌山市坂田736番地15、芝本和華氏は、令和2年6月30日をもって任期満了となりますが、いずれも推薦基準にふさわしいと思われますので、再度委員候補者として法務大臣に推薦するため、人権擁護委員法第6条第3項の規定により、議会にお諮りするものでございます。 また、諮第3号、和歌山市湊御殿3丁目5番地、阿形博司氏は、令和2年6月30日をもって任期満了となります現委員の山本小夜子氏の後任として、新たに委員候補者に推薦するものでございます。 同氏は、人格、識見高く、広く社会の実情に通じ、人権擁護について理解があり、委員として適任と思われますので、人権擁護委員法第6条第3項の規定により、議会にお諮りするものでございます。 何とぞよろしくお願いいたします。 ○議長(井上直樹君) 質疑に入ります。 質疑はありませんか。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(井上直樹君) 質疑なしと認めます。 お諮りします。 この3件については、先例により、委員会の付託を省略し、直ちに採決することに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(井上直樹君) 御異議なしと認めます。 よって、そのように決しました。 これより、ただいま議題となっている諮問3件を一括して採決します。 この3件は、いずれもこれに異議なしと決することに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(井上直樹君) 御異議なしと認めます。 よって、この3件は、いずれもこれに異議なしと決しました。   --------------- △日程第29 和歌山市選挙管理委員会委員の選挙 ○議長(井上直樹君) 次に、日程第29、和歌山市選挙管理委員会委員の選挙を行います。 この選挙は、令和元年12月26日をもって任期が満了する本市選挙管理委員会委員の後任4を、地方自治法第182条第1項の規定により選挙するものであります。 お諮りします。 選挙の方法については、地方自治法第118条第2項の規定により、指名推選によりたいと思います。これに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(井上直樹君) 御異議なしと認めます。 よって、選挙の方法は指名推選によることに決しました。 お諮りします。 指名の方法については、議長において指名することにしたいと思います。これに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(井上直樹君) 御異議なしと認めます。 よって、指名の方法は議長において指名することに決しました。 和歌山市選挙管理委員会委員に、和歌山市古屋413番地7、寺井冨士君、和歌山市榎原189番地16、東内敏幸君、和歌山市宇須1丁目1番14号、メ木佳明君、和歌山市関戸4丁目2番5号、大西勉己君、以上4の諸君を指名します。 お諮りします。 ただいま議長において指名しました4の諸君を和歌山市選挙管理委員会委員当選人と定めることに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(井上直樹君) 御異議なしと認めます。 よって、ただいま指名しました寺井冨士君、東内敏幸君、メ木佳明君、大西勉己君、以上4の諸君が和歌山市選挙管理委員会委員当選されました。   --------------- △日程第30 和歌山市選挙管理委員会委員補充員の選挙 ○議長(井上直樹君) 次に、日程第30、和歌山市選挙管理委員会委員補充員の選挙を行います。 この選挙は、ただいま行った選挙管理委員会委員の選挙に伴い、その補充員4を地方自治法第182条第2項の規定により選挙するものであります。 お諮りします。 選挙の方法については、地方自治法第118条第2項の規定により、指名推選によりたいと思います。これに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(井上直樹君) 御異議なしと認めます。 よって、選挙の方法は指名推選によることに決しました。 お諮りします。 指名の方法については、議長において指名することにしたいと思います。これに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(井上直樹君) 御異議なしと認めます。 よって、指名の方法は議長において指名することに決しました。 和歌山市選挙管理委員会委員の補充員に、和歌山市太田14番地13、秋月敏尚君、和歌山市太田4丁目9番10号、川端康紀君、和歌山市川辺153番地3、南秀紀君、和歌山市友田町4丁目36番地、加納顕君、以上4の諸君を指名します。 お諮りします。 ただいま議長において指名しました4の諸君を和歌山市選挙管理委員会委員補充員当選人と定めることに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(井上直樹君) 御異議なしと認めます。 よって、ただいま指名しました秋月敏尚君、川端康紀君、南秀紀君、加納顕君、以上4の諸君が和歌山市選挙管理委員会委員補充員当選されました。 お諮りします。 ただいま当選されました和歌山市選挙管理委員会委員補充員の補充の順位は指名順としたいと思います。これに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(井上直樹君) 御異議なしと認めます。 よって、補充員の順位は指名順とすることに決しました。   --------------- △日程第31 発議第1号 防災・減災、国土強靱化のための3か年緊急対策事業の期間延長を求める意見書案 ○議長(井上直樹君) 次に、日程第31、発議第1号、防災・減災、国土強靱化のための3か年緊急対策事業の期間延長を求める意見書案を議題とします。 提出者から提案理由の説明を求めます。丹羽直子君。--14番。 〔14番丹羽直子君登壇〕(拍手) ◆14番(丹羽直子君) ただいま上程されました発議第1号につきまして、提出者を代表して提案理由の説明を申し上げます。 本案は、防災・減災、国土強靱化のための3か年緊急対策事業の期間延長を求める意見書案でありまして、地方自治法第99条の規定により、衆議院議長、参議院議長、内閣総理大臣、財務大臣、総務大臣、国土交通大臣、内閣官房長官、国土強靱化担当大臣及び防災担当大臣宛て意見書を提出しようとするものであります。 文案は、お手元に配付のとおりであります。 何とぞ同僚各位の御賛同をよろしくお願い申し上げます。(拍手) ○議長(井上直樹君) 質疑に入ります。 質疑はありませんか。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(井上直樹君) 質疑なしと認めます。 お諮りします。 本件は、会議規則第36条第3項の規定により、委員会の付託を省略することに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(井上直樹君) 御異議なしと認めます。 よって、そのように決しました。 討論に入ります。 討論はありませんか。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(井上直樹君) 討論なしと認めます。 発議第1号を採決します。 本件は、原案のとおり決することに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(井上直樹君) 御異議なしと認めます。 よって、本件は、原案のとおり可決と決しました。   --------------- △日程第32 発議第2号 日台交流基本法の制定を求める意見書案 ○議長(井上直樹君) 次に、日程第32、発議第2号、日台交流基本法の制定を求める意見書案を議題とします。 提出者から提案理由の説明を求めます。丹羽直子君。--14番。 〔14番丹羽直子君登壇〕(拍手) ◆14番(丹羽直子君) ただいま上程されました発議第2号につきまして、提出者を代表して提案理由の説明を申し上げます。 本案は、日台交流基本法の制定を求める意見書案でありまして、地方自治法第99条の規定により、衆議院議長、参議院議長及び内閣総理大臣宛て意見書を提出しようとするものであります。 日台交流基本法の制定を求める意見書案。 これまで、日本台湾交流協会と台湾日本関係協会の間では、2010年4月30日に「日台双方の交流と協力の強化に関する覚書」を結んで以降、「オープンスカイ協定」「日台民間投資取決め」「日台出入境管理協力覚書」など30余の合意を積み上げてきた。 しかし、それら合意の中には民間協定にはそぐわない事項も少なくなく、ましてや中国の政治、経済、軍事面における拡張主義により緊迫する台湾海峡、東シナ海、南シナ海情勢を鑑みれば、緊急時に備えた日米台の軍事的、外交的協力体制は必須であると思われ、日台間の交流における法制定の必要性はますます高まっている。 よって、国においては、既に結ばれた実務上の交流に関する取決め及び今後必要となる取決めに対する法的基礎を与えるため、早急に「日台交流基本法」を国内法として制定するよう強く要望するものである。 以上であります。 何とぞ同僚各位の御賛同をよろしくお願い申し上げます。(拍手) ○議長(井上直樹君) 質疑に入ります。 質疑はありませんか。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(井上直樹君) 質疑なしと認めます。 お諮りします。 本件は、先例により、委員会の付託を省略することに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(井上直樹君) 御異議なしと認めます。 よって、そのように決しました。 討論に入ります。 討論の通告がありますので、順次発言を許します。中村朝人君。--2番。 〔2番中村朝人君登壇〕(拍手) ◆2番(中村朝人君) ただいま上程されました発議第2号、日台交流基本法の制定を求める意見書案に対し、日本共産党市会議員団を代表して、反対の立場から討論します。 本案に述べられている日本台湾交流協会は、その設立趣意書で、「財団法人交流協会は、台湾在留邦人及び邦人旅行者の入域、滞在、子女教育等につき、各種の便宜をはかること、並びに、わが国と台湾との間の民間の貿易及び経済技術交流はじめその他の諸関係が支障なく維持、遂行されるよう必要な調査を行うとともに適切な措置を講ずることを目的として、その目的達成に必要な各種便宜を与え、かつ、所要の事業を行ない、もって民間レベルでの各分野における交流の維持、促進に資する」とし、活動目的を限定しています。 また、意見書案に提示されているオープンスカイ協定、日台民間投資取決め、日台出入境管理協力覚書は、日本と台湾の民間交流促進に必要な協定、覚書であり、国と国との安全保障上の動機や軍事目的の実現を目指すものではなく、民間協定そのものだと考えます。 最後に、意見書案の基本法を国内法として指定するという目的は、台湾を国として扱うということであり、政治的な問題に踏み込むおそれがあると言わざるを得ません。 以上を申し述べ、反対討論とします。(拍手) ○議長(井上直樹君) 次に、中谷謙二君。--13番。 〔13番中谷謙二君登壇〕(拍手) ◆13番(中谷謙二君) ただいま上程されました発議第2号、日台交流基本法の制定を求める意見書案に対し、賛成の立場から討論を行います。 1972年9月、日本と中国は日中共同声明を発表し、中華人民共和国との国交を結びました。国交正常化が成る以前、現在の中国は国際世論からは完全に黙殺されており、その立場も認められていませんでした。そこで、中国は、自国の民衆を守るため、水面下で日本を初めとした関係各国とさまざまな覚書や協定を結び、民間交流も活性化させていったのであります。その間のことは、ここであえて申し上げませんが、そうした紆余曲折を経た中で、冒頭申し上げた日中共同声明が発表されるのであります。 しかしながら、このことにより、中国を代表すると主張する政府が2つ存在する状態が生まれ、いわゆる中国代表権問題に直面することとなりました。それにより、日本は、かつて国交を結んでいた中華民国(台湾)との断交を一方的に宣言し、現在に至っているのであります。 現在、台湾は、かつて中国が国際世論に認められる以前の状態に陥っているのであります。 しかしながら、台湾が以前の中国と異なっているのは、日中国交正常化以前、国際的に認められていたのは中華民国(台湾)のほうであったという事実を見逃してはいけません。幾ら国共内戦があり、1つの国が2つに分裂し、一方の地位が認められなくなったとしても、その歴史的見地を見誤れば、現在のみならず、将来のアジア地域に対する情勢も見誤るのではないでしょうか。 意見書案の中にもあるように、「中国の政治、経済、軍事面における拡張主義により緊迫する台湾海峡、東シナ海、南シナ海情勢を鑑みれば、緊急時に備えた日米台の軍事的、外交的協力体制は必須」なのであります。 日台交流基本法とは、具体的にはどういったものか。 一つには、アジア太平洋地域の安定と繁栄の実現のため、日本及び日本人と台湾及び台湾との通商、貿易、文化、安全、その他の交流を発展させることを目的としているのであります。その中で、アジア太平洋地域における平和と安全の基礎の上に日本の外交が遂行されることは、日本にとって、政治、安全及び経済上の利益であり、国際的に有意義なことであるとするものであります。 もう一つは、台湾の方々が我が国の法律により、これまでに取得し、または今後取得する権利は、公共の福祉に反しない限り保障しようとするものであります。 現に我が国では、2009年3月、出入国管理及び難民認定法の改正案が国会に提出され、同年7月、同法の改正案が可決成立し、旧法の「国籍」記載が「国籍・地域」に改められ、運転免許証などでも、これまで中国と記載しなければいけなかったところを台湾と記載できるよう改められた運動、いわゆる正名運動となり、国内法の改正をも成立させたのであります。我が国は、こういった例により、台湾の方々がこの日本で住みやすくできる結果も残しているのであります。 そういった経緯からも日台交流基本法を制定し、かつて日中国交正常化をなし遂げたことと同様、今こそ台湾の国際的地位を固められる端緒をアジア太平洋地域のリーダーとしての我が国が率先して築くべきであると申し上げ、賛成討論といたします。(拍手) ○議長(井上直樹君) 以上で通告による討論は終わりました。 ほかに討論はありませんか。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(井上直樹君) 討論を終結します。 発議第2号を採決します。 本件は、原案のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。 〔賛成者起立〕 ○議長(井上直樹君) 起立多数。 よって、本件は、原案のとおり可決と決しました。   --------------- △日程第33 議員派遣の件 ○議長(井上直樹君) 次に、日程第33、議員派遣の件を議題とします。 本件については、お手元に配付の写しのとおり、派遣されたい旨の申し出があります。 お諮りします。 本件は、原案のとおり決することに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(井上直樹君) 御異議なしと認めます。 よって、そのように決しました。 お諮りします。 ただいま議員派遣の件について議決されましたが、派遣場所、派遣期間等の変更があった場合、その決定については議長に委任されたいと思います。これに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(井上直樹君) 御異議なしと認めます。 よって、そのように決しました。 お諮りします。 ただいま議案等が議決されましたが、その条項、字句、数字、その他整理を要するものについては、その整理を議長に委任されたいと思います。これに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(井上直樹君) 御異議なしと認めます。 よって、そのように決しました。   ---------------総務委員会厚生委員会経済文教委員会建設企業委員会及び議会運営委員会の閉会中の継続審査及び調査について ○議長(井上直樹君) この際、報告します。 総務委員長、厚生委員長、経済文教委員長、建設企業委員長及び議会運営委員長から会議規則第103条の規定により、お手元に配付の申出書のとおり、閉会中の継続審査及び調査をしたい旨の申し出があります。 お諮りします。 各委員長からの申し出のとおり、閉会中の継続審査及び調査に付することに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(井上直樹君) 御異議なしと認めます。 よって、そのように決しました。 以上で本定例会の日程は全部終了しました。   --------------- △議長の挨拶 ○議長(井上直樹君) 閉会に当たり、一言御挨拶申し上げます。 本定例会は、去る12月2日開会以来、本日まで、議員各位におかれましては諸議案の審査等に連日御精励を賜り、加えて、議会運営に当たりましても特段の御理解と御協力を賜りまして、ここに閉会の運びとなりましたことを心から厚く感謝申し上げます。 本年は、平成という一つの時代に終わりを告げ、令和という新時代が開幕した年でありました。また、ことしの漢字には「令」が選ばれ、子供からお年寄りまで、日本国中全てのが新時代の幕あけを喜んだ年でありました。令和の字義に倣い、春の訪れを告げ、見事に咲き誇る梅の花のように、一があすへの希望とともにそれぞれの花を大きく咲かせることができる、そうしたまちづくりを願うものであります。 そして、皆様におかれましては、輝かしい新年を迎えられますことを心から御祈念申し上げ、閉会の御挨拶とさせていただきます。 どうもありがとうございました。   --------------- △市長の挨拶 ○議長(井上直樹君) 尾花市長。 〔市長尾花正啓君登壇〕 ◎市長(尾花正啓君) 閉会に当たり、一言御挨拶申し上げます。 議員の皆様におかれましては、去る12月2日の開会以来、熱心かつ慎重に御審議をいただき、まことにありがとうございました。 本定例会に提案いたしました一般会計補正予算、特別会計補正予算を初め条例の改正等の諸議案につきまして御賛同いただき、厚く御礼申し上げます。 本定例会を通して議員の皆様からいただきました御意見、御提言を踏まえながら、これからも市政運営に誠心誠意取り組んでまいりますので、なお一層の御指導、御鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。 さて、政府においては、安心と成長の未来を拓く総合経済対策が示され、その中で防災・減災、国土強靱化の強力な推進や地方創生の推進強化などが取り組む施策として位置づけられております。本市におきましても、この国の補正予算を活用するとともに、国の来年度当初予算を注視し、今後も市民の安心・安全の確保と地域経済の活性化などに取り組んでまいります。 ことしもいよいよ残りわずかとなり、寒さが身にしみる時節となりました。議員の皆様におかれましては、健康に十分留意していただき、よい年を迎えられますとともに、さらなる御活躍を心から祈念申し上げ、閉会の御挨拶といたします。 ありがとうございました。 ○議長(井上直樹君) これにて令和元年12月2日招集の和歌山市議会定例会を閉会します。          午後2時47分閉会   --------------- 地方自治法第123条第2項の規定によってここに署名する。 議長    井上直樹 議員    中尾友紀 議員    松井紀博 議員    姫田高宏...