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12月09日-05号

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  1. 和歌山市議会 2019-12-09
    12月09日-05号


    取得元: 和歌山市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-06-07
    令和 元年 12月 定例会                令和元年          和歌山市議会12月定例会会議録 第5号            令和元年12月9日(月曜日)     -----------------------------議事日程第5号令和元年12月9日(月)午前10時開議第1 会議録署名議員の指名第2 一般質問     -----------------------------会議に付した事件日程第1 会議録署名議員の指名日程第2 一般質問(古川祐典君、姫田高宏君、尾崎方哉君)     -----------------------------出席議員(38名)  1番  井本有一君  2番  中村朝人君  3番  赤松良寛君  4番  浜田真輔君  5番  堀 良子君  6番  西風章世君  7番  山中敏生君  8番  川端康史君  9番  永野裕久君 10番  中庄谷孝次郎君 11番  山野麻衣子君 12番  中村元彦君 13番  中谷謙二君 14番  丹羽直子君 15番  森下佐知子君 16番  坂口多美子君 17番  吉本昌純君 18番  園内浩樹君 19番  中塚 隆君 20番  薮 浩昭君 21番  山本忠相君 22番  芝本和己君 23番  戸田正人君 24番  松井紀博君 25番  井上直樹君 26番  古川祐典君 27番  姫田高宏君 28番  南畑幸代君 29番  尾崎方哉君 30番  奥山昭博君 31番  中尾友紀君 32番  松本哲郎君 33番  寒川 篤君 34番  北野 均君 35番  佐伯誠章君 36番  山本宏一君 37番  宇治田清治君 38番  遠藤富士雄君   ---------------説明のため出席した者の職氏名 市長         尾花正啓君 副市長        森井 均君 副市長        小林弘史君 市長公室長      犬塚康司君 総務局長       前 寿広君 危機管理局長     岡崎州宏君 財政局長       川嶋正起君 市民環境局長     和田年晃君 健康局長       佐伯正季君 福祉局長       宮崎 久君 産業交流局長     榊原佳寿君 都市建設局長     森 泰之君 会計管理者      山下勝則君 教育長        富松 淳君 教育局長       津守和宏君 消防局長       山下直樹君 公営企業管理者    瀬崎典男君 企業局長       白井光典君 選挙管理委員会委員長 川端正展君 代表監査委員     森田昌伸君 人事委員会委員長   水野八朗君   ---------------出席事務局職員 事務局長       中野光進 事務局副局長     中西 太 議事調査課副課長   志賀政廣 議事班長       森本剛史 企画員        竹下裕威 事務主査       國定正幹 事務主任       平岡直樹 事務主任       中本庸介 事務副主任      中西真央   ---------------          午前10時00分開議 ○議長(井上直樹君) ただいまから本日の会議を開きます。   --------------- △日程第1 会議録署名議員の指名 ○議長(井上直樹君) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。 本日の会議録署名議員は、会議規則第80条の規定により、議長において   中尾友紀君   松井紀博君   姫田高宏君 以上3人の諸君を指名します。   --------------- △日程第2 一般質問 ○議長(井上直樹君) 次に、日程第2、一般質問を行います。 順次質問を許します。 古川祐典君。--26番。 〔26番古川祐典君登壇〕(拍手) ◆26番(古川祐典君) おはようございます。自由民主党和歌山市議団の古川祐典でございます。 最近、風邪もはやっておりまして、マスクの方がたくさんふえてまいりました。私も、この間までずっとせきが、風邪は治っているんですけども、せきがとまらずにおりまして、マスクをしておりまして、また、議会のこの質問をこしらえながらしてますと、どうしてもせき払いが出てきて、一般質問で緊張していますと余計に、また、意識したらせきというのが出そうになってます。最後までこの質問が、せき払いをせんでええように頑張っていきたいと思っております。 また、今回、質問させていただきますSDGsなんですけれども、今、市役所の1階でも、ことしの10月から12月31日までずっと、1階のモニターのところで、ことしはあるそうでございます。1階のところでは、6カ所でモニター、それから東庁舎の1階、このモニターは外務省からの動画でなっておりまして、今、ピコ太郎さんが推進大使として任命されておりまして、ピコ太郎さんがそのSDGsの大使として宣伝をされております。エレベーターで待っている間、一見、何の動画やってるんかなと、わかりにくいんですけども、SDGsを意識してれば、なるほどなとわかるような動画になっております。皆さんも見られたことがあろうかと思いますが、12月の末までやっておりますんで、また、エレベーターで待ってる間、ちらっと見る機会がありましたらと思います。 それでは、議長のお許しをいただきましたので、一般質問をさせていただきます。 今回、質問させていただくSDGsについては、まちづくり等、何らかの形で社会の課題にかかわっておられたり、それらに関心のある方々は御存じかと思いますが、多くの市民の皆様には、まだまだなじみの少ない言葉かと思います。それでも、最近では、急に、特に駅などでスーツ姿の男性等、SDGsのバッジをつけている方を見かけるようになりました。 SDGsを理解するには、ネット等で検索すれば、すぐに幾らでも同じ表現で出てくるので、簡単に確認することはできるんですけども、今回の質問の趣旨を御理解いただくため、本市の施策がSDGsとどうかかわっていくのか、避けてはわかりづらいので、この場で少し長くなりますが、御説明させていただきます。 私も、ほぼ関係資料等からのチョイスで恐縮しますが、これからの市民生活に密接にかかわった内容となっておりますので、御理解いただき、そこで、まずはSDGsの説明から入らせていただきたく思いますので、どうか御了承のほうお願い申し上げます。 SDGsとは、Sustainable Development Goals、持続可能な開発目標の略称で、2015年9月に国連で開かれたサミットの中で採択されたものであり、国際目標になります。簡単には、国際社会の総合的な取り組みかと解釈しております。 2016年から2030年までの15年間で持続可能な世界を実現するため、達成すべき17のゴールと169のターゲットから構成され、このターゲットとは具体的な達成基準でありまして、特徴としては、地球上の「誰一人取り残さない」ことを誓い、先進国と途上国が一丸となって達成すべきこととして決められた国際社会共通の目標とのことで、経済、社会、環境を含む広範囲な課題となっております。 また、17の目標とは、1、貧困をなくそう、2、飢餓をゼロに、3、すべての人に健康と福祉を、4、質の高い教育をみんなに、5、ジェンダー平等を実現しよう、6、安全な水とトイレを世界中に、7、エネルギーをみんなにそしてクリーンに、8、働きがいも経済成長も、9、産業と技術革新の基盤をつくろう、10、人や国の不平等をなくそう、11、住み続けられるまちづくりを、12、つくる責任つかう責任、13、気候変動に具体的な対策を、14、海の豊かさを守ろう、15、陸の豊かさも守ろう、16、平和と公正をすべての人に、17、パートナーシップで目標を達成しよう、以上であります。 それら実施に向け、我々日本国政府は、まず基盤整備として、2016年5月に、安倍内閣総理大臣を本部長として、官房長官、外務大臣を副本部長とし、全閣僚で構成するSDGs推進本部を設置し、国内実施と国際協力の両面で率先して取り組む体制を整え、同年12月、今後の日本の取り組みの指針となるSDGs実施指針を決定、2018年7月にニューヨークの国連本部で開かれたSDGsに関する政治フォーラムで、日本は2030年に向けて、民間企業及び市民団体へのSDGsの取り組みを普及、拡大を促進しながら、オールジャパンで取り組むことを表明しました。 また、政府は、地方創生と中長期的な持続可能なまちづくりを推進すべく、積極的に取り組んでいる29の自治体をSDGs未来都市として2018年6月に選定。2019年--ことしの6月の第7回推進本部の会合では、拡大版SDGsアクションプラン2019が決定されるなど、取り組みに向けた行動が着実に行われております。 ちなみに、2018年7月にベルテルスマン財団と持続可能な開発ソリューション・ネットワークから発表されたSDGs達成ランキングにおいて、156カ国中、我が日本国は15位とのことです。 以上が、SDGsについての大まかな経過でありまして、そうした中、本市においては、内閣府における地方公共団体へのSDGs普及促進を図るため、すぐれた取り組みを行う自治体を選定する地方創生に向けた自治体SDGs推進事業に応募し、ことし7月にSDGs未来都市に選定されました。その提案概要は、持続可能な海社会を実現するリノベーション先進都市とし、まちなかでのリノベーションによるまちづくり加太エリアにおける大学等と連携した集落再生研究、持続可能な海づくりなど、まち全体のリノベーションに取り組み、まちなかと郊外の漁村エリア双方から持続性を高め、市全体としての持続可能な社会を目指していくとしています。 そこで、改めてこの議場において発言するには大変おこがましいんですが、言うには及ばず、全国あらゆる自治体で策定している総合計画は、そのまちづくりに関する最上位計画であり、各種個別計画や事業は、この計画に基づいて策定、実施されており、特に本市、和歌山市において、現在の第5次和歌山市長期総合計画は、2017年から2026年までの10年間の計画期間としています。その理念は、「10年後の将来都市像を『きらり輝く元気和歌山市』と定め、それを実現するための4つの分野別目標『安定した雇用を生み出す産業が元気なまち』『住みたいと選ばれる魅力があふれるまち』『子供たちがいきいきと育つまち』『誰もが安心して住み続けられる持続可能なまち』を示すとともに、市内各地域の魅力や特性を踏まえ、地域資源を活用したまちづくりや住民同士による支え合い活動を盛り込んだ地域別計画を定めたところです。この長期総合計画が行政だけでなく市民や地域、事業者など、まちづくりに関わるすべての主体の道しるべとなり、互いの立場を尊重しつつ、力を合わせることにより未来の人々にすばらしい和歌山市を引き継いでいきたい」と策定の挨拶文があり、また、その長期総合計画、第4章の「めざすべき将来都市像」の文面には、「本市の魅力・強みを広く発信しつつ、さらに磨きをかけていくことで、全国の中でもきらりとした輝きを発し、活力あふれた住みたいまちとして選ばれる和歌山市を形成していくことをめざし」云々とあります。 こういった長期総合計画がもとにある中で、持続可能なまちづくりを目指し、本市としてのSDGs未来都市計画が組み込まれたのかと私的には解釈していますが、本市の特徴である、美しくさまざまな取り組みにより、まだまだ開発、発展の可能性のある加太エリア、そしてまちなかで少しずつ成功事例が積み重なってきているリノベーション事業、それらがどのような観点でSDGs未来都市としての位置づけの必要性、現実的なつながり方をどのように考えているのか、実効性がいまいちわかりづらく思う次第であります。 そこで、お伺いいたします。 SDGs未来都市として応募するに至った思いにはどのようなものがあるのでしょうか。その申請理由を改めてお答えください。 当局が意図するSDGsと本市における長期総合計画との関係性、位置づけをお答えください。 また、このたびの未来都市選定に係る提案では、SDGsにおける17の目標のうち、4の教育、質の高い教育をみんなに、6、水・衛生、安全な水とトイレを世界中に、8、成長・雇用、働きがいも経済成長も、11、都市、住み続けられるまちづくりを、12、生産・消費、つくる責任つかう責任、14、海洋資源、海の豊かさを守ろうの6つの目標を優先的なゴールとされていますが、6つに特化した理由をお答えください。 以上で最初の質問とさせていただきます。(拍手) ○議長(井上直樹君) 前総務局長。 〔総務局長前 寿広君登壇〕 ◎総務局長(前寿広君) おはようございます。26番古川議員の一般質問にお答えします。 行政施策について、SDGsについて3点の御質問です。 まず1点目、SDGs未来都市として応募するに至った思いにはどのようなものがあるのか。その申請理由は何かとの御質問です。 本市では、これまでコンパクトシティを推進し、リノベーションまちづくりに力を入れるなど、まちなかを中心にSDGsの理念にかなう持続可能な取り組みを実施しています。 また、高齢化などの課題を抱える加太地区においても、リノベーションまちづくりを推し進めるとともに、海洋資源の保全や産官学の連携において、東京大学生産技術研究所と取り組む体制整備が進んできたことから、国によるSDGs達成に向けたすぐれた取り組みを行う自治体を選定するSDGs未来都市自治体SDGsモデル事業に応募いたしました。 次に、2点目、SDGsと本市における長期総合計画との関係性、位置づけはどうかとの御質問です。 SDGsは、2015年9月に国連サミットで採択された2030年を期限とする国際目標であり、グローバルな課題解決も含んでいます。 一方、第5次和歌山市長期総合計画は、時代の潮流として経済情勢や環境問題も踏まえてはいますが、2026年度を目標年次として、和歌山市が目指すべき将来都市像を掲げ、各種施策の取り組みを中心に構成しています。 このように、長期総合計画で取り組む方向性は、SDGsの持続可能なまちづくりへの取り組みと長期総合計画分野別目標4、誰もが安心して住み続けられる持続可能なまちに向けた取り組みとは重なるものでもあり、その目指すべき大きな方向性は同様であることからも、長期総合計画の推進を図ることでSDGsの目標達成にも資するものと考えます。 最後に、未来都市選定に係る提案では、SDGsにおける17の目標のうち、6つの目標を優先的なゴールとしているが、6つに特化した理由は何かとの御質問です。 未来都市への提案の際には、リノベーションによるまちづくりなどのまちなかにおける取り組みと、加太地区におけるタイの一本釣りという環境や資源に配慮した漁法や、東京大学生産技術研究所及び加太まちづくり株式会社等と連携し、空き家を活用した地域交流拠点の形成の取り組みなどを中心に提案し、その中で掲げた取り組み内容に沿って、6つの目標を優先的なゴールとして設定いたしました。 以上でございます。 ○議長(井上直樹君) 26番。 〔26番古川祐典君登壇〕(拍手) ◆26番(古川祐典君) お答えをいただきましたので、再質問に入らせていただきます。 さきに述べました長期総合計画ですが、これまで、時代時代に沿った先進的な取り組み、その基本となるさまざまな施策の根幹をなし、それに基づいた中期、短期的な施策を行うことで、より市民ニーズに沿った形で策定されていると認識いたしておりますが、それも全て本市の持続可能なまちの実現、市民福祉の向上、安全・安心な市民生活の確保、町の活性化のためであります。 総括的に言ってしまえば、これまでも現在も、行政が行っている仕事全てそのものがSDGsなのだと思うのですが、新しい取り組みに対し、本市の行政施策にそぐわないものも過去にはございました。 例えば、過去に、環境経済に特化し、循環型社会に配慮した施策の一つとして、認証を受けることで率先して取り組み姿勢を打ち出し、多くの市民や内外に発信した事例を言えば、ISO14001、環境マネジメントシステムがありましたことは記憶に新しいことかと思います。これは、日本産業規格--JISのようなもので、本市行政として平成12年度より導入し、先進事例として斬新さを感じましたが、気がつけばといいますか、平成20年にはそれも消え、平成21年より、和歌山市独自の環境マネジメントシステムとして、また、新たに目標の設定、環境監査等、不適合是正を行うに至っており、環境への施策一つをとってみても、社会情勢今後の展開の読みと市民ニーズの多様化、その決断のタイミングの難しさを感じるところではあります。 また、話はそれますが、少し振り返りまして、平成8年より全国で始まった自治体の規模を示す中核市としての位置づけであります。 本市も、翌年の平成9年には、いち早く中核市として名乗りを上げ、指定を受けております。これは、現在、58市ある中核市でも、当時は本市を含め、まだ17市しか指定されておらず、当時の政令市は100万人規模を基準とする中、そこまではとても無理として、次に位置する中核市としての指定を受けたわけでありまして、これにより、福祉関係等の多くの権限が市独自で行えるようになるなど、市民サービスの向上、迅速な行政対応等、町の行政機能が大きく変わったほか、県都和歌山市としてのポテンシャル、市民意識、和歌山市ここにありといったことが内外に大きく発信することができたのだと、そのメリット、インパクトはとても大きかったことだと思います。 何にしてもとは言いませんが、重要なのは、積極的に経済を動かしていく、そのためには常に一部では先端にいることを示して、将来像をイメージしながら、それが全て利益として見えるものでなくても柔軟に対応していくことも時にはありかと思います。 話を戻しまして、当局からの資料、報告と独自の調べによりますと、このたび、SDGs未来都市またはSDGs未来都市モデル事業として選定されていますのは、さきにも少し触れましたが、昨年2018年から2020年までの3カ年で、毎年30程度の都市自治体が選定され、3年間で90程度の都市と限定されております。 現在は、政令市13応募のうちで選定されましたのが11カ所、中核市16応募のうちで6カ所、ほか県等を含め43の都市がSDGs未来都市またはSDGs未来都市モデル事業として選定されておりまして、その一つが我々の和歌山市であるわけです。 このたび、SDGs未来都市として政府より選定され、安倍内閣総理大臣より直接選定証をいただいた本市にあっては、その取り組み姿勢、攻めのまちづくりに私も高く評価するところであります。具体的な取り組みは、まだまだこれからでしょうが、全国でも限られたSDGs未来都市としてのアドバルーンを上げた限りは、その存在感の中で機運を高め、まち全体へと確かなものとするために、しっかりと取り組みを進めていこうではありませんか。 私は、昨年の8月に、本市より1年早く、6月15日に選定され、先駆的に「SDGs未来都市とよた」の取り組みを進めている豊田市さんへ、今後の展開に向けて視察調査に伺ってまいりました。選定を受けてほぼ2カ月でありましたが、そのときはもう既に、未来都市推進課では「みんながつながる 世界につながる ミライにつながる社会の実現へ」のブルーの冊子もしっかりとでき上がっておりました。こういうふうな冊子ですけれども(資料を示す)。 少し御説明しますと、豊田市さんは、人口42万4,000人、17万世帯の中核市であり、町の背景として、地域の7割が森林であるということ。皆さんがイメージしているとおり、トヨタ自動車製造の町で、製造の都市部の部分と豊かな自然、農山村の部分、二面性を持った町で、共存しているというのが町の特徴として挙げられていました。そのため、豊田市さんは、日本の縮図のようなものと捉え、豊田市で抱えている課題を解決することで、日本のほかの地域でも抱える課題の解決に寄与できると意識して行政運営を行っておりました。 豊田市さんは、これまでも政府から幾つかの各種認証を受けており、その一つが2009年、環境モデル都市として選定を受けており、無理なく、無駄なく、低炭素で快適な暮らしを進めていきますということを挙げ、取り組みを進めていました。 環境モデル都市としては、アクションプランを5の分野で進めており、森林、交通、産業、都心、地域力としての民生の5分野を中心に取り組むため、母体として、現在、52の団体が所属している豊田市つながる社会実証推進協議会を立ち上げ、環境だけでなく、市の大きな課題のスマートシティの実現、エネルギーの地産地消、高齢社会、交通の解決に向けて取り組んでいる。その結果として、SDGsの選定があり、現在も並行して環境モデル都市としての取り組みも進めています。 具体的に、身近なところでは、エコポイントを設ける、市民への意識づけ、動機づけにカードを発行、家族単位で環境に優しい行動をしますよと宣言していただく中で、ペットや缶の分別、環境学習施設などに行くと地域券やティッシュなどに交換してもらえる等、市民意識の向上に努めていました。 また、さまざまな取り組みがある中、SDGsのコンセプトとしては、「つながる」をキーワードに進めていきたいと内閣府に提案して採択されていまして、時代時代、人同士、地域同士がつながりを大切にしながら、持続可能な未来をつくっていきましょうとしています。 また、豊田市は、2015年1月に、国連と共催で、人と環境と技術の融合をテーマに、環境に優しい、持続可能な都市づくりについての環境先進都市国際会議を開催し、その結果、豊田市宣言として国連本部へと報告されています。背景としては、そのあたりも選定を受けた一つの要因であるかなと感想を担当者はコメントされておられました。 また、特に、動き的には、これがSDGsだと目玉になるようなモデル事業ではなく、行政そのものに落とし込んでいく作業が必要で、山村と都市部をしっかりとつなげていく、都市部の課題を山村の見地からも、また、山村の課題を都市部の見地から、課題解決に向け融合、つなげていく、産官学が一体となった取り組みを進めていくとのことで、諸課題を連携して取り組んでいくことで未来都市を構築する手段となるような取り組みをしていくとのことでした。 このあたりは、海と山の違いで、和歌山市でも、過疎化が進む加太等を通じて海側の環境保護と住居、まちなかのリノベーションを広げ、つなげていき、自治体だけでなく、産官学が一体となった取り組みを進める上では、本市のSDGsの取り組み方にも共通する部分であり、持続可能な魅力ある町にしていく上でも、豊田市さんと同じような思いがいたしました。 また、特に、地球規模での異常気象、温暖化が叫ばれる今日において、ほかの環境面もしっかりと加えることで、本市が、現在、先進的に取り組んでいる事業に対し、さらに磨きをかけ、その上で、今後も豊田市さんと情報交換しながら本市も事業を進めていけたらと思った次第であります。 それでは、再質問に入らせていただきます。 SDGs未来都市として選定を受けたことで、市民に対する影響はどのようなものがあるとお考えでしょうか。また、市民に対し、見える化が必要とされると思うが、そのあたりはどうお考えでしょうか。 SDGsを推進していくに当たり、行政の全体の体制はどうしていこうとお考えでしょうか。 あえて、SDGs未来都市の選定を受けた限りは、今以上にさまざまな課題に対する市民ニーズが高まり、取り組まざるを得ない状況になることが懸念されるが、いかがお考えでしょうか。 シンポジウム等開催するなど、広く意見の聴取、市民への啓発を含め、市民参加型の取り組みが必要と思うが、今後の取り組みをお聞かせください。 以上で再質問とさせていただきます。(拍手) ○議長(井上直樹君) 前総務局長。 〔総務局長前 寿広君登壇〕 ◎総務局長(前寿広君) 26番古川議員の再質問にお答えします。 行政施策について、SDGsについて3点の御質問です。 まず1点目、SDGs未来都市として選定を受けたことで、市民に対する影響はどのようなものがあるか。また、市民に対し、見える化が必要とされると思うが、どう考えるのかとの御質問です。 平成30年度及び令和元年度に選定されたSDGs未来都市、計60都市の中に和歌山市も選定されたのを契機として、本市のSDGsの取り組みに対する注目度が増し、都市としてのブランド価値向上が図られ、市民の方々にとっても、地域への愛着や郷土愛を育むことにつながるものと考えています。 こうしたことから、SDGs未来都市選定や本市のSDGsへの取り組みについて、より多くの市民の方々に知っていただけるよう、SDGsの目標達成に向けたさまざまな取り組みの見える化を進め、広く市民に発信してく必要があると考えています。 次に、2点目、SDGsを推進するに当たり、行政の全体の体制をどう考えているのか。また、SDGs未来都市に選定された限りは、今以上にさまざまな課題に対する市民ニーズが高まり、取り組まざるを得ない状況に陥るのでないかと懸念されるが、どう考えるかとの御質問です。 SDGsは、防災、気候変動対策や森林、海洋等の環境の保全など、幅広い17の目標が設定されており、SDGsの達成に向けた取り組みを進めるためには、各部局間の連携を促進し、各施策を実施する際にはSDGsの視点を取り入れ、より事業効果が図られるよう取り組む必要があると考えています。 また、SDGsの17の目標の中には、行政の取り組みだけでは課題解決が容易でない目標もあることから、今後、さまざまなステークホルダーとの連携を深めることで、官民の枠を超えたパートナーシップを推進し、SDGsの達成に向けて取り組んでいく必要があると考えています。 最後に、シンポジウム等開催するなど、広く意見の聴取、市民への啓発を含め、市民参加型の取り組みが必要と思うが、今後の取り組みはどう考えているかとの御質問です。 SDGsは、世界中の人々がその実現に向け、行政、企業、団体、個人にかかわらず、それぞれができることに取り組み、目標達成を目指すものであります。 今後、本市におけるSDGsの認知度向上を図り、一人でも多くの方々に自分事として取り組んでいただけるよう、例えば、学校への出前講座やシンポジウムの開催などを通して普及、啓発を行う必要があると考えています。 以上でございます。 ○議長(井上直樹君) 26番。 〔26番古川祐典君登壇〕(拍手) ◆26番(古川祐典君) それでは、最後の質問に入らせていただきます。 御答弁をいただきました見える化するについては、今以上にわかりやすく数値化しながら発信することや、役割、範囲、位置づけ等難しくなるかもしれませんが、企業さん等にも加わっていただいて協議会等を立ち上げるのも一つの方策かと思いますので、そのあたりは、また、御検討ください。 SDGsの国際目標という壮大で崇高なる理念「誰一人取り残さない」を達成するためには、御答弁でもありましたように、行政にかかわる方々だけでなく、企業、さまざまな団体等、全ての市民に共通の認識と理解を持ってもらうことが大事で、そのための落とし込み作業が重要なファクターとなります。超高齢社会、人口が減少する中、地域課題に対し、自分たちでできることを自然な形でふやし続けることも必要になるのではないかと思います。 例えばですが、その際、大切なのは、経済、社会、環境等のバランスがとれているということです。環境をしたから経済がだめになるとか、経済を進めたから社会が困るとかではなく、全体のバランスが必要なわけです。ここが最も難易度の高いところの一つではあるかと思います。 そのためには、今まで以上に知恵を絞り、我々も今までのやり方や概念といったマインドをシフトチェンジしていかなければならないのだと思います。今、そのあり方が求められています。 その上で、環境課題や地域コミュニティー、経済状況など、なぜ進まないのか、どう進めるのかをしっかりと市民と直接議論していく。SDGsは、自治体、行政だけが進めるものではなく、それぞれの立場と責務を明確にしながら、時には小さな変化でも積み重ねて大きくしていくことで進化させ、地域から世界に通じるまちづくりができるものではないでしょうか。 やり抜こう、一緒にSDGsを推進していこうの勢いで、周りにもその原動力を与えていく、つまり行政のトップがどれだけ本気なのか、本気度、その仕組みづくりをどれだけ用意できるかが問われていると思うわけであります。 安倍総理の発言からも、政府は、持続可能な成長を実現し、未来、女性と次世代、そして見える化の3つをキーワードとし、その豊かさと幸せをみんなで共有できるよう、オールジャパンを推進していく。また、SDGsを日本の未来をつくる国家戦略の主軸に据え、骨太の方針、成長戦略でSDGsの推進を強力に打ち出し、取り組みを支援するとともに、成功事例の普及展開を行い、地方創生のさらなる実現につなげていくとされています。 現在の政府が進めるSDGsに対し、本市がいち早くSDGs未来都市に応募し、選定されましたことは、安倍総理をトップとする政府のお墨つきをいただいたわけですので、和歌山県下では初、県都和歌山市の先駆的な町として、我々多くの市民を含め、その期待は大きく、自民党和歌山市議団の一人としてもまことにうれしく、期待するものであり、ぜひ全国に発信できるようしていただきたいものです。しっかり応援しますので、市長、当局におかれましては、新しい和歌山市を目指し、実現に向け、普遍的に頑張っていただきたく思います。 これまでの質問で、当局より、SDGsに対する理解、取り組み姿勢、本市のこれまでのまちづくり長期総合計画との関係性、諸団体、ステークホルダーとのパートナーシップ連携等、これでもかというくらいお聞かせいただきました。今後の進め方の御答弁もいただきました。それらが機能し、取り組みが本当に進めば、すばらしいことです。当局におかれましては、しっかり役割とそれらの交通整理も含めお願いしたく思います。 そこで、市長にお伺いいたします。 SDGsの理念に対する市長の考え方と、SDGs未来都市の選定を受け、達成に向けての取り組み姿勢、意気込みをお聞かせいただきまして、私の質問を終わらせていただきます。御清聴ありがとうございました。(拍手) ○議長(井上直樹君) 尾花市長。 〔市長尾花正啓君登壇〕 ◎市長(尾花正啓君) 26番古川議員の再々質問にお答えします。 SDGsの理念に対する市長の考え方と、SDGs未来都市の選定を受け、達成に向けての取り組み姿勢、意気込みはどうかとの御質問でございます。 人口減少、少子高齢化が進む日本の地方都市にとっては、SDGsの達成に向けた取り組みを通じた、より一層の地方創生の実現が求められており、持続可能な経済、社会、環境づくりを進める際の共通言語としてSDGsを活用し、官民の立場を超えてそれぞれが連携し、好循環を生み出すことにより、地域の課題を解決することが大変重要だと考えております。 現在、本市では、SDGsの取り組みを進めてきたグローバル企業やSDGs宣言を行った企業を初め、海洋資源の保全や海の環境改善、商店街でのリノベーションなどを行っている団体や民間企業等により、SDGsの理念に沿った取り組みを進めていこうとしております。 今後、こうした多様なステークホルダーと幅広くパートナーシップを築いていくためにも、議員御指摘のように、官民が連携できる体制を構築し、地域の特性を踏まえた施策を進め、SDGs未来都市による持続可能なまちづくりと地域の活性化を通じて、新たなステージの地方創生の実現をしてまいります。 以上でございます。 ○議長(井上直樹君) 次に、姫田高宏君。--27番。 〔27番姫田高宏君登壇〕(拍手) ◆27番(姫田高宏君) 議長のお許しをいただきましたので、通告に従い一般質問をさせていただきます。 まず、交通安全対策についてです。 先日、共産党市議団の会議の中で、井本議員から、道路の白線がほとんど消えているというような話が出て、私はほぼ反射的に、ほとんどということはないやろうと軽く否定をしたんですが、いやいや、ほとんど消えているというわけです。私の移動手段は原付バイクのみですから、遠くても、南のほうなら下津あたり、北のほうなら、つつじが丘のテニスコートに行くぐらいで、車をお持ちの皆さんに比べても移動範囲は小さく、移動距離は短いと思いますし、車の流れや信号には気をつけているつもりですが、道路の白線をじっくり見ているわけでもなく、毎週、チコちゃんに叱られているように、それこそぼーっと走っているわけです。 そこで、この間、道路の白線の消えぐあいを気にしながら走ってみると、井本議員の言っていた意味がある程度わかってきました。つまり、道路の白線が消えかけているところが結構あるということです。大体毎日走っている新堀橋の交差点から塩屋バイパスの和歌川寄りの道路の側線は、ほとんど消えています。ほかの道においても、大体のところは車の通過の関係だと思いますが、例えば横断歩道などは真ん中あたりを中心に消えているといったぐあいです。 道路の舗装をやり直したときには、新しく白線を引いているところを見たことがありますが、白線の塗装だけをやり直しているのを見たことがあるのかどうか、ちょっと記憶がありません。大体、記憶がいいほうではありませんので、そういうことからお尋ねをします。 1、本市内の国道、県道、市道の道路の白線、横断歩道、ガードレール、カーブミラー、信号などの設置は、誰がどのように行う仕組みになっているのでしょうか。 2、それらの点検、修理は、誰がどのように行う仕組みになっているんでしょうか。 3、道路の白線や横断歩道が、消えていたり消えかけている箇所が見られますが、待っていれば、いつかはできるのでしょうか。一定の年数の経過が必要なのでしょうか。誰がどのような基準で判断して塗り直すのでしょうか。 4、南港山東線の塩屋3丁目と塩屋2丁目を結ぶ付近に点滅信号を設置してほしいという声がありますが、市はどのように考えているのでしょうか。 以上、それぞれお答えください。 次に、障害者福祉についてお尋ねをします。 障害者福祉の問題を考えるとき、私はいつも県の保健師として働いた貴志芳子さんに聞いた話を思い出すんです。貴志さんは、生まれてくる子供の3%が何らかの障害を持って生まれてくると言い、それは親や家族に原因があるというものではなく、つまり、どこの家庭に生まれてきても不思議ではないという話でした。 私は、この話を聞いたときに、私自身が障害を持っていても不思議ではなかったんだと思いました。そして、私と同世代の重度の重複障害を持った方のためにと和歌山市の共同作業所運動が始まったと聞き、その思いは余計に強くなりました。 誰もが高齢者になるので、高齢者問題がみんなの問題でもあるように、障害者問題もみんなの問題であると思います。障害をお持ちの方でも、積極的に運動し、発言をしている方も大勢いますが、私は、言いたくても言えない、そんな障害を持っている方にかわって質問したいと思います。 1、障害者の生活支援のためのグループホームの計画と現状はどのようなものでしょうか。 2、グループホームの拡充について、市が果たすべき役割をどのように考えているのでしょうか。 3、グループホームの設置、開設で、付近住民の同意を得るためにも市が積極的な役割を果たすべきだと思いますが、どうでしょうか。 以上、お答えをお願いして、第1問とします。(拍手) 〔議長退席、副議長着席〕 ○副議長(松本哲郎君) 森都市建設局長。 〔都市建設局長森 泰之君登壇〕
    都市建設局長(森泰之君) 27番姫田議員の一般質問にお答えします。 交通安全対策について4点ございます。 1点目、本市内の国道、県道、市道の白線、横断歩道、ガードレール、カーブミラー、信号などの設置は、誰がどのように行う仕組みになっているのか。2点目、それら点検、修理は、誰がどのように行う仕組みになっているのか。3点目、道路の白線や横断歩道が、消えていたり消えかけている箇所が見られるが、待っていればできるのか、一定の年数の経過が必要なのか。誰がどのような基準で判断して塗り直すのかとの御質問です。一括してお答えいたします。 道路の白線等の路面標示やガードレール、カーブミラーにつきましては、国道、県道、市道の各道路管理者が設置を行っています。 なお、道路交通法の適用となる追い越し禁止の黄線や横断歩道、信号につきましては、所管する交通管理者が設置をすることになっています。 また、点検、修理につきましても、おのおのの管理者が実施することとなっています。 和歌山市が管理している道路の白線の引き直しにつきましては、職員によるパトロールや市民からの通報により、薄くなった白線から順次引き直しを行っています。 また、横断歩道を含むそれ以外の路面標示の引き直しにつきましては、各管理者に申し送りをしています。 最後に、4点目、南港山東線の塩屋3丁目と塩屋2丁目を結ぶ付近に点滅信号を設置してほしいという声があるが、市はどのように考えているのかとの御質問です。 南港山東線塩屋3丁目及び2丁目の信号機設置につきましては、市管理時に地元要望があり、警察と協議を重ねましたが、設置に至りませんでした。 現在、県道となり、南インターチェンジも開通し、交通量もふえるなど交通状況も変わってきていますので、再度、和歌山県及び警察に要望してまいります。 以上でございます。 ○副議長(松本哲郎君) 宮崎福祉局長。 〔福祉局長宮崎 久君登壇〕 ◎福祉局長(宮崎久君) 27番姫田議員の一般質問にお答えします。 障害者福祉について3点ございます。 1点目、障害者の生活支援のためのグループホームの計画と現状はどうかとの御質問です。 第5期和歌山市障害福祉計画及び第1期和歌山市障害児福祉計画において、グループホームにおける一月平均当たりの実利用人数は、平成30年度計画値で326人、実績値は306人、進捗率は93.9%です。令和元年度計画値は350人、令和2年度計画値は374人となっています。 2点目、グループホームの拡充について、市が果たすべき役割をどのように考えているのかとの御質問です。 障害のある人が身近な地域で生活していくためには、グループホームなどの居住施設は必要であると認識しており、本市においても、地域で暮らすための住環境の整備等を進めてきました。このことから、障害福祉サービス事業者に対して、集団指導や個別相談等で随時その必要性を説明しています。 3点目、グループホームの設置、開設で、付近住民の同意を得るためにも市が積極的な役割を果たすべきだと思うがどうかとの御質問です。 障害のある人が身近な地域で生活していくためには、誰もがともに生活できる地域づくりが必要です。障害のある人への理解を深め、誰もが障害のある人に対し、自然に手助けすることができるよう、広報、啓発に努めております。 しかしながら、グループホームの設置、開設について、市としては、基本的に直接かかわっておりませんが、施設整備の必要性は十分認識しておりますので、今後、どこまで市がかかわれるのか、検討してまいります。 以上でございます。 ○副議長(松本哲郎君) 27番。 〔27番姫田高宏君登壇〕(拍手) ◆27番(姫田高宏君) それぞれお答えをいただきましたので、第2問をさせていただきます。 まず、交通安全対策についてです。 道路の白線やガードレール、カーブミラーは、国、県、市、それぞれ道路管理者が設置し、修理するとのことです。また、追い越し禁止の黄色い線や横断歩道や信号については、所管する交通管理者が行うということです。よく知っている人は知っていることですが、道路の管理が国か県か市かというのは、区別がつかないというか、日常生活において区別する必要がありません。身近な市に言う方が多いと思いますが、そこら辺は申し送りなどで対応しているとのことです。 市のホームページで、市道についてというページがあります。交通安全施策の設置・修繕という項には、「道路(市道)の安全な通行を確保するために、カーブミラー及び防護柵等の設置・修繕を行っております。また、危険な場所を知らせるための注意看板設置や道路照明の球切れの交換を行っております。市道上の交通安全施設に関して、お気づきの点がございましたら、道路管理課までご連絡ください。なお、交通規制標識については、警察の取り扱いになりますので、所轄警察署へご連絡ください」とあり、市が管理する交通安全施設として、カーブミラーとガードレールの写真が掲載されています。 このページの更新日は、2016年--平成28年2月2日となっています。一部脱字がありますし、次に更新する際には、消えている白線についても連絡してもらえるような文書を掲載していただければ助かります。これは、要望としておきます。 実際の補修の状況についてお尋ねします。 1、道路の白線やカーブミラーやガードレールの補修について、対象箇所数や総延長はどれくらいあり、年間、どの程度補修されているのでしょうか。 2、また、職員の点検と市民からの通報による補修の割合はどのようなもので、どのように対応されているのでしょうか、それぞれお答えください。 南港山東線の塩屋3丁目及び2丁目の信号機の設置についてですが、私が議員になった1991年あたりで計画ができて、その時点で、もう既に30年たっているのにというような話があった都市計画道路です。現時点では、ほとんど完成しているわけですが、年月の経過により、私も含めて周辺住民の方々は当然それだけそれぞれ年齢を重ね、さっさとできていたことが、とろとろとしかできなくなっています。 この都市計画道路ができるまでの狭い道路に比べると、かなり広い道です。既に設置されている信号のほうに回ればいいようなものですが、それが大変だということで、自治会でも再々話題に上り、計画道路設置の中での信号設置の話がある程度あったということから、周辺住民はこの設置に期待をしています。市からも、引き続き警察に要望していただけるというので、ぜひ頑張っていただきたいと思います。 次に、障害者福祉についてです。 障害者の生活支援のためのグループホームの計画と現状をお聞きしました。まだ足りないということで、新たな施設の設置が必要ということです。 グループホームの拡充について、市の果たすべき役割について、障害福祉サービス事業者に対して、その必要性を説明しているとのことで、設置主体は民間の事業者と考えているということのようです。ところが、グループホームの設置、開設で、付近住民の同意を得る点では、基本的には直接かかわっていないが、今後、どこまでかかわれるのか、検討していただけるというようなことです。 私は、障害者に限らず、人が人として暮らす上で、好きなところで好きなように暮らせることができたら一番やなと思います。しかし、ほとんどの人は、財産や収入がなかったら思うようには暮らせないわけで、ある程度、いろんな面で折り合いをつけて暮らしています。そこに、障害を持つ方には一段高いハードルが加わっているわけです。 障害のある方が身近にいなければわからないという方も大勢いて、過度な心配をして設置に同意できないというような方に対し、事業者はもちろん真摯な態度で設置計画地の周辺住民の疑問や不安を払拭する努力をするでしょうが、そこに市の障害者支援課は、まさに障害者を支援する立場で、一緒に周辺住民への理解を求めて頑張るべきだと私は思います。主体は、周辺の住民と事業者であるとしても、その合意に至る経過に立ち会い、見届ける役割を市が果たしてほしいと思います。 きょうされん--旧称、共同作業所全国連絡会が2016年5月に発表した障害のある人の地域生活実態調査の結果報告は、2015年7月から2016年2月までに、ファクスまたは郵送によって回収した1万4,745人からの回答を分析したものです。きょうされん加盟事業所のほか、関係団体の協力も得たというものです。有効回答1万4,308人の男女比は、男性が8,865人、62%、女性5,443人、38%、年齢階層は、有効回答1万4,332人で、10代467人、3.3%、20代3,150人、22%、30代3,283人、22.9%、40代3,580人、25%、50代2,054人、14.3%、60代以上1,800人、12.6%、障害者手帳の種別は、複数回答ありの有効回答1万3,169人で、身体障害者手帳3,627人、27.5%、療育手帳8,877人、67.4%、精神保健福祉手帳2,815人、21.4%です。 調査結果では、月額収入から年収を積算した結果、相対的貧困とされる122万円の貧困線を下回る障害のある人たちが1万223人、81.6%にも及んでいたとのことです。 また、障害のある人の多くが、親族、とりわけ親との同居生活の割合が54.5%と半数以上を占めることが特徴として見られた。40代前半までは、親との同居が50%を超えており、50代前半でも3人に1人以上が親との同居となっている。依然として親依存の生活の現状が浮き彫りにされた。 グループホーム等での共同生活は、年齢が上がるにつれて増加しており、この傾向は、ひとり暮らしも同様である。つまり、親の年齢が上がるにつれ、親との同居生活が困難となり、グループホームや入所施設またはひとり暮らしという生活スタイルに変化していったと推測できると分析しています。 こうした高齢化の推移を見ると、ますますグループホームの必要性が高まるのではないでしょうか。私は、公営のグループホームが1つや2つあってもいいと思いますが、市がみずからつくる気がないなら、民間事業者の立ち上げにもっと積極的にかかわることが必要だと思います。 2013年--平成25年6月18日に、参議院内閣委員会で障害を理由とする差別の解消の推進に関する法律案に対する附帯決議の6項には、「国及び地方公共団体において、グループホームやケアホーム等を含む、障害者関連施設の認可等に際して周辺住民の同意を求めないことを徹底するとともに、住民の理解を得るために積極的な啓発活動を行うこと。」と決議されています。 こうしたことも含め、施設設置に向けた市のかかわり方を十分検討していただくようお願いして、第2問とします。(拍手) ○副議長(松本哲郎君) 森都市建設局長。 〔都市建設局長森 泰之君登壇〕 ◎都市建設局長(森泰之君) 27番姫田議員の再質問にお答えいたします。 交通安全対策について2点ございます。 1点目、道路の白線やカーブミラーやガードレールの補修について、対象箇所数や総延長はどれくらいあり、年間、どの程度補修しているのか。2点目、また、職員の点検と市民からの通報による補修の割合はどのようなもので、どのように対応しているのかとの御質問です。あわせてお答えいたします。 修繕数につきましては、平成30年度の実績で、白線は約6,000メートル、ガードレールは新設を合わせて26カ所、カーブミラーは約1,300カ所です。カーブミラーにつきましては、例年、約400カ所程度ですが、昨年は台風の影響で3倍以上となっております。 なお、対象箇所数や総延長につきましては把握しておりません。 職員のパトロールによるものと市民からの通報の割合につきましては、職員によるパトロールが2割、市民、地元自治会、警察等が8割という状況であります。 白線の修繕工事は、例年4月と10月の2回に分けて工事発注をしています。このため、当該年度上半期の市民からの通報分は10月発注とし、10月以降の通報分は次年度の4月発注することで処理しています。 議員御指摘の消えかけた白線が多く見られる点につきましては、職員によるパトロールをふやすことで修繕箇所を拾い上げ、適正な維持管理につなげてまいります。 以上でございます。 ○副議長(松本哲郎君) 27番。 〔27番姫田高宏君登壇〕(拍手) ◆27番(姫田高宏君) それぞれお答えいただきましたので、第3問をさせていただきます。 交通安全対策についてです。 道路の白線やカーブミラーやガードレールの補修について、2018年--平成30年度の実績で、白線は約6,000メートル、ガードレールは新設を合わせて26カ所、カーブミラーは、台風の影響で、例年400カ所程度が3倍以上の1,300カ所と大幅にふえたということです。年々の補修の量が全体の傷みぐあいのどの程度かということについては、わからないということです。補修の多くが、市民や自治会、警察からの通報によるものだということです。わざわざ修理が必要な箇所を調べて回ることよりも、その費用は補修そのものに充てるべきだと思います。 2011年3月の東日本大震災で延期された県議選挙の応援で、その年の11月に、私は福島県伊達市に2週間ほど出かけました。伊達市は、伊達、保原、霊山、梁川、月舘、この5つの町が合併してつくられた市で、私は毎日、原付バイクで霊山と梁川を往復しました。福島県は、東北で一番面積が広いということでしたが、その間、ほとんど信号もなく、震災前の状況を知らないわけですからよくわかりませんが、とにかくその道中が暗かったわけです。1時間ほど走る間、電灯がなく、途中に1軒だけ、畳屋さんの青い看板が光っていました。自動販売機の明かりもなく、走るのにありがたいと思ったのは、ところどころに設置されている反射板と道路の白線です。土地勘のない私には、とてもありがたい、強い味方でした。 本市は、いつ震災が起こるかわからないと言われています。停電になって、街灯も家の明かりも自販機の明かりも消えて真っ暗になったときに、役立つのは道路の反射板であり、頼りになるのは道路の白線だということを指摘して、何も起こらないときにこそ、消えかけた白線をきちんと引き直しておくようにお願いします。 また、余計なことかもわかりませんが、つつじが丘のテニスコートを上っていく車道の白線も消えていることに、つい先日、気がつきました。まだまだ売り出し中の分譲地の道路が、あのままでいいようには思えませんので、これも補修したほうがよいと思います。 以上申し述べ、第3問とします。(拍手) ○副議長(松本哲郎君) しばらく休憩します。          午前11時14分休憩   ---------------          午後1時10分再開 ○議長(井上直樹君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。 日程第2の議事を継続し、質問を許します。 尾崎方哉君。--29番。 〔29番尾崎方哉君登壇〕(拍手) ◆29番(尾崎方哉君) 皆さん、こんにちは。先ほど、久しぶりやなという声が出ましたけれども、今議会で質問させていただくのが--会派が変わりまして、なぜか皆、所属する会派名を言っておりますので、改めて、私、興志クラブに属します尾崎方哉でございます。よろしくお願い申し上げます。 令和元年となった本年は、世界情勢が非常に地政学的なリスクが高まってきており、前段の質問の中でも2人の議員が触れられております。デモ、テロ、そして内戦、戦争状態にある中で、いろんな事柄が起こっております。自然、社会、経済、大小さまざまな出来事があり、新しいものが生まれ、時代が大きく変化していく中で、名残惜しいことも幾つかあり、感慨深い1年であったのではないかと思います。 さて、「現在のように不透明な混乱の時代、国の内外ともに視界ゼロのような時代にあって、最高指導者には、『目測力』、『結合力』、『説得力』の三つが不可欠である」、こうおっしゃられたのは、去る11月29日に天寿を全うされた偉大な政治家、大勲位中曽根元総理であります。 中曽根康弘回顧録「政治と人生」には、こう書かれており、目測力とは「問題処理する手続き、方法の見当をつける力」、結合力とは「知恵と人材と良き資金を集め、これらを集中させる力」、説得力とは「政策を内外に浸透させる力」とあります。 一議員であっても、ここで言われている3つの力は、本当に重みのある重要なことだと感じております。謹んで中曽根元総理の御冥福をお祈り申し上げます。 既に、尾花市長は、これら3つの力を駆使され、和歌山市の持っている歴史、文化、自然、さらに食、住みやすい気候、加えて市民の気質といった、たくさんの資源を生かして、とにかく和歌山市を元気にしようと、苦しい財政状況のもと工夫をし、職員の皆さんとともに知恵を絞り、政策を進めておられます。 まちなかでは、小中一貫校の建設により、閉校となった耐震改修済みの校舎を活用した大学誘致として、雄湊小学校跡には東京医療保健大学が昨年4月に開学し、本町小学校跡には和歌山信愛大学が本年4月に開学されました。それぞれの学校で、先月、学園祭が行われ、相互の学生同士の交流が始まってきているとのことです。 まちなかに学生がいるという効果は非常に大きく、これは商店街の人々も周辺の住民の方々も喜んでいると聞いてます。 来年4月には宝塚医療大学が開学、令和3年4月には県立医科大学薬学部もでき、どんどん学生がふえて、若者によるにぎわいがもっと見えてくるように思います。 さらに、来年4月には、市民図書館を含む南海和歌山市駅の再開発が終わり、グランドオープンの運びとなり、商業施設やホテルなどもでき、本市の玄関口にふさわしい駅となりますので、これを核としたまちづくりが官民で進められていくことが期待されます。 実際に、まちなかでは、本市が補助をしている北汀丁地区と友田町4丁目地区の再開発以外に、民間による投資が進み、高層分譲マンションの建設が多く見られるようになりました。木広町、西汀丁、本町1丁目、三木町では13階建てから15階建てまでのマンションが建設され、先ほど言った北汀丁と友田町を合わせますと、住居戸数が何と450戸の居住スペースがまちなかに誕生することになります。 さらに、和歌山城ホール--これはこの間選ばれたということでございます、和歌山城前広場、市道中橋線、京橋親水公園など、和歌山城を中心とした整備も完成すれば、まちなかに新しい顔が生まれます。私個人としても、大変楽しみにしているところでございます。 ちょっと前置きが長くなりましたので、ここから、議長のお許しをいただいたので、一般質問に入らせていただきたいと思います。 私は、2年前の12月議会において、「本市の資源を生かしたまちづくり」と題して幾つかの提案をさせていただきました。 今回は、現在、取り組んでいる政策にもう一つ工夫すべきと思うこと、またはつけ加えたらいいと思うことを提案し、一方で、いまだ成果の出ていない政策への対応等について、平成29年12月の一般質問時の答弁の進捗の確認を含めながら、産業振興、まちづくり、防災対策について質問させていただきます。 まずは、産業振興についてお伺いします。 市長は、今年度の当初予算において、働ける・働きたいまちを目標の一つに掲げ、産業振興に取り組む姿勢を述べられました。 現在、地域産業の活性化策として、市内産業の生産向上を図るため、設備投資や増設への支援、条例改正をし、本市にない業種の企業を市外から呼び込む企業誘致、物流の効率化を図るための幹線道路網の整備などの政策に積極的に取り組まれています。 その政策の一つとして、本年3月に完成した南スマートインターチェンジ周辺が産業ゾーンとなるよう、その完成を見越し、いち早く都市計画マスタープランに位置づけを行い、市街化調整区域であっても企業立地に係る開発行為を行いやすくなる策を講じました。市が企業団地を整備するのではないことから、財政負担のない、よい手法だと思いますが、現時点で地区計画を策定し、立地が決まったとは聞こえてきません。 そこで、お伺いします。 現時点で、南スマートインターチェンジの企業誘致状況はどうでしょうか。立地が進んでいない原因をどう分析していますか、お答えください。 インターチェンジつながりで、一つ提案があります。 和歌山北インターチェンジの件です。 私は、北インターの効果を発揮できるよう、紀の川の右岸の整備を提案しました。これは、紀の川大橋から北島橋までの間が2車線に拡幅され、臨港地区から大型車両が宮街道などの中心部を通過することなく、青岸橋を渡り、右岸線に沿って北インターに、堤防敷をずっと走っていって、大阪に行ってもらうということで、それが完成したわけでございます。 それはよかったと思ってるのですが、和歌山北インターチェンジ周辺の県道及び市道直川45号線が日常的に渋滞しているのです。 和歌山北インターチェンジは、南インターチェンジ同様、都市計画マスタープランで新規産業地として位置づけられ、主に物流、事業所の産業系の開発を適切にコントロールするエリアとされ、実際にも物流系の事業所が建ち、多くのトラックが行き交うエリアであります。 にもかかわらず、交通結節点でもあるインター周辺が日常的に渋滞しております。事業者にとりましては、近くて遠いインターチェンジになっています。 もちろん、この堤防敷は県道ですから県、信号は警察ということになりますが、ここで資料1を見ていただいて、わかると思うんですけれども、西から県道、堤防敷を走ってきまして、東進していきますと、信号が幾つかあると思います。インターチェンジに入るところ、これを左折レーンに入り、北インターに進入するときに、信号機に左折の矢印がないため、直進赤と同様に左折もとまることになっているため、左折レーンが生かせていない状況となっています。 また、横断歩道もあるため、歩行者も影響を受けることとなるわけですが、見ていますと、この西脇山口線、田屋工区が整備されたためなのか、歩行者もほとんど見受けられないように思います。 そこで、歩行者を押しボタン式とし、左折矢印の信号とするほか、左折レーンを延長することで北インターへの車両を処理することができると思いますので、渋滞緩和につながるのではないでしょうか。 そして、もう一つ、インターチェンジの下り車線ですが、県道と一緒にT字になっております。こちらも、今現在、1車線になって絞り込まれてるんです。こちらも、右折、左折、同様分けることで、インターの渋滞解消につながると思います。 これ、1ページのところの黄色い斜線が引かれてるところ、これは産業ゾーンの地区、いわゆる地区計画が立てられるところですので、ここに企業誘致がされたときに、必ずここの交差点がネックになってくると思いますので、お聞きしたいと思います。 北インターチェンジの進入路信号機及び直川45号線--45号線というのは、もう一個西にある信号機の南北の道になりますけれども、改良について、産業振興の観点、周辺渋滞の緩和の観点から、市としてアクションを起こすべきではないかと考えますが、いかがでしょうか。 次に、まちづくりについてお伺いします。 1つ目は、砂山・今福まちづくりの第2期計画の都市再生整備計画についてです。 砂山・今福まちづくりの話をしますと、これは本当に長くなってしまいますので、少しだけ成り立ちを話させていただきたいと思います。 両地区は、平成23年、24年に、砂山・今福まちづくりワークショップが7回開催され、延べ300人以上の住民が参加し、まちづくりについて話し合いが行われました。 平成24年9月に、1つ、災害に強いまちづくり、2つ、安心・安全のまちづくり、3つ、次世代を育てるふれあいのまちづくり、4つ、美しい、魅力あるまちづくりという4つを目標とした、砂山・今福地区まちづくり提言書をまとめ上げられ、本市に提出されました。 平成25年度には、まちづくり活動を行うNPO法人2団体が設立され、総合的なまちづくりを目指し、美化活動や防災対策活動が継続的に行われ、現在は、市長から地域のまちづくりの担い手として都市再生推進法人に指定されています。 両地区の住民の方々は、まちづくりをみんなで考え、行動し、みずからの手で町をつくり上げようと積極的に取り組まれています。私も、微力ながら協力する中で、住民の皆様の熱い思いが伝わってまいります。 そのような取り組みの結果、尾花市長になって、官民協働のまちづくりのモデルとして平成27年度からスタートした砂山・今福都市再生整備計画事業も、今年度で5年目を迎えています。 第1期の工事も進み、歩行者や自転車の交通の安全に配慮した道路やコミュニティ道路の整備、健康遊具が設置された公園などの整備も行われましたが、何よりも、住民の方々が街路樹や公園の日常管理を行うなど、自分たちでつくった町を次世代につないでいくことができるよう、町の保全に努めていこうとすることが、この取り組みの一番の成果だと言えるのではないかと思っております。 市においても、道路整備や公園整備等において、事業担当課は、今までの手法とは異なり、地域と連携したきめ細やかな対応に大変御苦労したと思います。また、まちづくりについては、扇のかなめと言うべき、まちづくり担当課である都市再生課には初めての試みであり、もう退職された職員、そして異動された職員、現在、担っていただいてる職員には努力をされたことと思います。仕事とはいえ、その御尽力に、この場をおかりしまして、お礼を申し上げたいと思います。 そういった、地域住民と行政が連携してスタートしたまちづくりも、5カ年計画でありますので、先ほど申しましたように、最終年度を迎えたことになります。その総括として、これからのまちづくりについて考える必要があると思います。 そこで、お伺いします。 官民協働のまちづくりとしてスタートした砂山・今福まちづくりについて、その節目を迎え、市長はどう評価されていますか。 また、地域からのまちづくりの提言書を受け、優先順位などを加味して事業を実施していただけると思いますが、地域の悲願でもあるコミュニティセンターの建設なども含めた次期計画策定について、市長はどう考えますか。 次に、公共交通網になります。 都市計画道路今福神前線が事業着手されて、令和5年に完成予定と聞いております。来年は令和2年になりますから、もう言ってるうちに完成するということでございます。 この都市計画道路については、私は2年前に一般質問させていただき、でき上がれば、改定前の都市計画マスタープランで掲げられていた内環状道路の概念が完成することになり、今福神前線を生かすべき環状ルートでのバス路線の運行をするべきではないかと提案させていただきました。 市長からは、新規バス路線は、公共交通の利便性を高めることにより、「町のにぎわいが創出され、市民生活の向上につながるものと期待できる」との御答弁をいただきました。 当局も、今福神前線のバス路線の開設についての必要性を認識されていることから、昨年度、交通政策課が今福神前線の沿線にある事業所、学校、住民を対象に、東西バス路線に関するアンケートを実施しました。 その結果の報告を受けましたが、そこには、今福神前線にバス路線が運行されれば利用しますかとの問いかけがありましたが、そのルートについては、いささか不十分であったと思います。 そこで、お伺いします。 今福神前線が完成することで、本市中心地域の町の機能を十分に発揮できるよう、JR和歌山駅、南海和歌山市駅を経由し、国体道路、大浦街道を通る環状ルートとしてバス路線の運行を検討すべきと思いますが、いかがでしょうか。 さらに、もう少し、今福神前線の整備について議論させていただきたいと思います。 これ、市長の英断で、早期事業着手をしていただき、現在、事業が順調に進んでいると聞いていますが、私は当該道路の整備だけではなく、当該道路と交差する沿道も含めて整備を進めていくべきではないかと考えています。 本年も、振り返れば、全国各地で多くの台風や集中豪雨により、甚大な被害が発生しています。 本市においても、近年、台風や集中豪雨により、たくさんの被害を受けました。 災害時には、人命を守るために避難することが何よりも大事です。そのためには、避難路の確保に寄与する道路整備が急務であると考えます。 今福、吹上、雑賀地区には、まだまだ狭隘な道路が多く、災害時や火災発生時には避難できない住民も多く発生すると推察されます。 現在、今福神前線の整備計画では、既存道路との取りつけを現況幅員で計画されております。これ、ちょっとそう言っててもわからないと思いますので、2ページ見ていただいたら、約1キロの間に、今福神前線は約1キロなんですけども、その間に、イワシの骨と言うと失礼になるんかわからないですけども、里道、2項道路、私道、市道と、22本も道なるものが接続されております。そして、その南北に今福や砂山、住宅地がたくさんあって、それで南には、もう皆さん御承知のように、西小二里とか今福、高松というのは、もう本当に道がないんですけども、住宅がたくさんあるんです。 ですので、本市では狭隘道路対策を進めていることから、取りつけ部を現況幅員に合わせた整備にするのではなく、そのまま、市道が3.5やったら3.5のままつけていくという計画なんですけども、最低4メートルにしておいてあげると、あとでつながっていくん違うんか--建てかえのときにという趣旨ですけれども、先行して、道路後退分を考慮した幅員4メートルで取りつけ部を整備すべきと考えるが、どうでしょうか。 また、今福神前線と交差する市道今福12号線は、和歌山市が所有する今福霊園に通ずるアクセス道路でありますが、とあります。これは、3枚目、これ今福霊園、和歌山市が所有する一番大きな墓地ですよね。ここのところに赤い線が出ておりますが、道路幅員が狭く、お盆や彼岸等では、ガードマンを配備し、交通整理など、通行に苦慮している現状で、周辺住民の通行にも影響を与えてます。本当に、入っていくところが対向できないので、それで入っていったら入っていったで、町が迷路のような状況ですので、ガードマンを配備して交通整理をせないかんところなんです。そこに、和歌山市が持ってる大きな、この今福霊園があるわけでございます。 ですから、今福霊園に通ずる市道今福12号線を拡幅すべきと考えますが、どうでしょうか。これ、でき上がって、走ってはとまり、走ってとまり、走ってはとまり、通過交通がスムーズにならんと思うんですね。 次に、都市計画道路雄湊高松線、この雄湊高松線というのは、ちょうど真ん中に緑の線で引かれてるところでございます。今福神前線と南北に交差し、大浦街道と並行する都市計画道路で、旧市街地の中で暫定的にでも供用していない道路でありますが、まちづくりの中で重要であると考えます。 尾花市長になられて都市計画道路が見直され、現在、事業化されている道路が完成すれば、整備率78%となります。これは、すごい数字です。ふるいにかけて、必要なやつをふるって、その中でやっていくということで、今、さまざまな事業着手をしていただいてます。 残りの未整備路線のうち、さまざまな観点から優先順位を考え、地域整備路線を決めていく必要があると思いますが、私は、特にこれからの時代、防災の観点から考えることが、今後、重要になると思います。雄湊高松線の未整備区間には、今福小学校や西浜中学校もあり、地域の防災の生命線でもあります。 そこで、お伺いします。 これ、ちょっと4ページもあわせて見ていただいたらいいかと思います。都市計画道路雄湊高松線を早期に着手すべきと考えるが、どうですか。 まちづくりの2つ目は、和歌の浦の活性化について、2年前の私の一般質問の答弁に関する進捗状況を確認させていただきます。 和歌の浦は、歴史まちづくり計画や地域再生計画の策定によりハード整備を、日本遺産の事業により情報発信などのソフト事業を、これ両面から、和歌の浦の活性化に向け、積極的に取り組んでいただいております。 前回、一般質問で提案した雑賀崎の海釣り公園なども事業化していただき、これは先輩議員の御尽力もあり、進んでるということで、ありがとうございます。 こうした市の積極的な取り組みの結果、ホテルや飲食店など民間投資も進んできており、和歌の浦は、徐々にですが、確実に活性化に向かってきているのだと思います。 しかし、そうした中で忘れられているのかと感じるのが、ほうらい荘跡地の活用です。2年前の副市長の答弁では、民間活力導入等の検討と、それまでの間はビュースポットとしての活用もあわせて検討するとのことでしたが、いまだにフェンスに囲まれた未利用な状況です。 そこで、お伺いします。 ほうらい荘跡地が、いまだ未利用になっていますが、跡地利用について、市長はどのように考えますか。ほかのところが活性化していくのに、あそこだけ金網に囲まれてあるんです。日本遺産「絶景の宝庫 和歌の浦」ということで売り出しているのに、もったいない。 最後に、防災対策についてお伺いします。 1つ目は、水軒・築地川における津波・高潮対策です。 昨年9月の台風21号では、第2室戸台風以来の高潮、高波に見舞われ、護岸の一部が崩壊するなど、多数の工場等が被災しましたが、水軒・築地川においては、堤防高ぎりぎりまで水位が上がり、これは一番最後のページを見ていただいたらいいんですが、私自身、現地調査を行った際の写真をお手元に配付しておりますので、もう少しで堤防から水があふれ出すような状況であったことから、非常に危機感を覚えたところでございます。これ、2時の写真なんです。だから、余り出歩いたらあかんということやったんで、全体を見て回ることはできなかったんですけれども。 また、津波については、東海・東南海・南海3連動地震による本市に到達する津波高は6メートル、到達するまでの時間は約50分と想定されます。この津波による水軒川、築地川沿いの地域の浸水深--これ、つかる深さですね--1メートルから2メートル。 この地域には、株式会社花王を初め、多くの工場が集積しており、また、人家も密集しています。堤防が崩壊すると、甚大な被害が生じます。 私は、津波が発生したら、この地域はどうなるんだろうと常々考えていました。もちろん、人命第一ですから、逃げるのは当然のことですが、何かいい防御策はないかと思い、津波水門についての専門家に聞いてみました。 その方の意見として、これ、ハザードマップの4ページのところを見ていただいたらわかると思うんですけれども、津波が発生すると、紀の川左岸から、紀の川の上流を背にして--左側が左岸ということでございます、左岸から雑賀崎までの沿岸部は、港湾背後の防潮林の松林が津波の浸入を防ぐと考えられるが、水軒川、市堀川、築地川の河口部から津波が遡上し、河川沿いの地域にあふれ出し、被害が生じるでしょう。このため、水軒川、築地川の河口部3カ所に津波水門を設置し、防潮堤のかさ上げを行い、防護ラインを設けることで津波の侵入は防げる。全体としての被害軽減の効果は大きく、特に水軒川の河口部は、地形的にもその効果は大きいだろう。シミュレーションによる水門設置による被害額と整備費用から費用対効果を勘案するなど、検討の価値はあると思うとのことでした。 その方の言われるとおり、私も、人命第一の逃げ切るというプログラムの次は、資産の集中する地区を効果的に守る施策も必要だと感じました。 水軒・築地川における津波・高潮対策の取り組み状況を教えてください。 少し話は変わりますけれども、平成31年4月4日、築港自治会の皆様と一緒に、地域性を考慮した防災施設の設置についての陳情に市長を訪問させていただきました。 築港地区は、これ、昔は通称ネズミ島と呼ばれたんですね。地形がネズミのような形をしているからと、これ知ってる方は古い人なんですけれども、戦後経済の復興の木材産業の育成のため、周囲を運河水路で囲まれた地形となります。 地区の方々は、南海トラフ巨大地震が発生した際、津波の到着は約40分後とはいえ、地区内は液状化現象が発生し、避難行動要支援者の方々は地区外への避難が困難になることが予想され、また、地域内には高台がないことから、地区外へ避難できなかった場合を考えると、これは本当に不安に感じております。 そんな中、先ほども話しました、去年の台風21号が本市を直撃した際、市域に高潮警報が発表され、築港地区も水軒川の水面もあわや浸水といったところまで上昇したと、越水した箇所もあるということを何人かから聞いたんですけど、僕はそれちょっと見れてないですけれども、高潮に対する不安を抱いたところです。 平成28年11月に、市長に面談し、津波避難ビル等の設置に関する嘆願書を提出させていただきましたが、築港地区内において、具体的な津波避難高台施設の確保には至っておりません。築港地区内の津波避難用高台の確保について御協力願いたいと、地区住民の切なる要望がありました。 そこで、お伺いします。 築港自治会から要望があった、築港地区内における津波避難ビル等、津波避難用高台の確保の進捗状況はどうでしょうか。 防災対策で2つ目は、所有者不明の橋梁の安全対策についてであります。 これも、私は2年前の一般質問で、市内の太田にある所有者不明の2つの橋梁を例に出して、市が管理すべきではないかと聞いたところ、市長は、災害時に孤立集落を招くもの、通学路や不特定多数の方が利用しているものなど、市民生活に密着しているものは市が管理するのが望ましいので、管理できるよう課題解決に取り組むと答弁されました。 当然のことながら、管理者がいなければ、耐震化や長寿命化の対策はとられることなく、防災面や安全面で利用する市民の不安は増すばかりでありますので、市長の答弁で市民は安心されたと思います。 しかしながら、前回の質問で例示した太田の橋梁が市の管理になったとは聞いておりません。 そこで、お伺いします。 市民生活に密着している所有者不明の橋梁を市が管理できるようにする取り組み状況はいかがでしょうか。 以上をお聞きし、第1問とさせていただきます。(拍手) ○議長(井上直樹君) 尾花市長。 〔市長尾花正啓君登壇〕 ◎市長(尾花正啓君) 29番尾崎議員の一般質問にお答えします。 まちづくりについて、私に3点いただいております。 まず、官民協働のまちづくりとしてスタートした砂山・今福まちづくりについて、その節目を迎え、市長はどう評価しているかとの御質問でございます。 砂山・今福まちづくりは、本市において、住民参加のまちづくりとして先駆的な取り組みであったと認識しております。都市基盤の整備とあわせ、住民やNPOによるまちづくり活動が積極的に行われ、その相乗効果により、よりよいまちづくりが展開できたものと考えております。 また、住民だけでなく、地域の企業とも連携した植樹や清掃活動など、みずからの手でよりよい町にしたいという地域の方々の努力や熱い思いが伝わり、大変心強く感じているところです。 このような取り組みを市内全域に広めていくことにより、住民の方々が地域に愛着を持ち、住民主導のまちづくりにつながっていくものと考えております。 次に、地域の悲願でもあるコミュニティセンターの建設なども含めた次期計画策定について、市長はどう考えているかとの御質問でございます。 施設整備を伴う事業を実施するには、その財源確保は欠かせないものであると考えています。具体的には、国の支援制度の採択を受け、事業費の市負担を極力縮減する必要があります。 今年度までの砂山・今福まちづくりは、国の支援制度である都市再生整備計画事業による支援を受けて実施しており、コミュニティセンターの建設を含めた次期計画についても、同様に都市再生整備計画事業の採択を得られるよう、現在、国と協議を進めております。 最後に、ほうらい荘跡地がいまだ未利用となっているが、跡地利用について、市長はどのように考えているかとの御質問でございます。 ほうらい荘跡地につきましては、一時的なビューポイントとして活用できないかの検討をしましたが、地形上の問題や防護壁の設置など安全対策が必要で、大規模な工事となります。 しかし、ほうらい荘跡地は、日本遺産に認定された地域にあり、和歌浦湾や蓬莱岩を一望できるすばらしい場所にあることから、今後、跡地活用が進むよう諸課題を解決し、有効活用を図ってまいります。 以上でございます。 ○議長(井上直樹君) 小林副市長。 〔副市長小林弘史君登壇〕 ◎副市長(小林弘史君) 29番尾崎議員の一般質問に御答弁申し上げます。 産業振興について3点の御質問であります。 1点目、現時点での南スマートインターチェンジの企業誘致状況はどうか。2点目、立地が進んでいない原因をどう分析しているかとの御質問であります。まとめて御答弁申し上げます。 和歌山南スマートインターチェンジ周辺の産業・物流機能ゾーンの新規産業地区域に、現時点において立地した企業はないものの、当該区域の高いポテンシャルを生かした集積を図るため、開発事業者への働きかけや進出に関心を持つ企業へ接触を図るなど、立地に向けて取り組んでいるところであります。 一方、立地までには至っていない要因については、当該区域が元来市街化を抑制すべき市街化調整区域である点、一定の開発のためには地区計画の指定が必要となる点などがあるものと考えております。 最後に、3点目、北インターチェンジ進入路信号機及び直川45号線の改良について、産業振興の観点、周辺渋滞緩和の観点から、市としてアクションを起こすべきではないかと思うがどうかとの御質問であります。 現在、和歌山北インターチェンジ付近で発生している交通渋滞につきましては、周辺商業施設の利用者や誘致した事業者に対し、多大な影響を及ぼしていることは認識をいたしております。 また、今後の企業立地を進めていくためにも、周辺道路の渋滞の解消が必要不可欠でありますので、議員から御提案いただいた改善策について、関係機関に強く働きかけてまいります。 また、直川45号線の改良につきましては、現在、予定しております舗装改良工事の中で、公安委員会と協議の上、対応してまいります。 以上であります。 ○議長(井上直樹君) 前総務局長。 〔総務局長前 寿広君登壇〕 ◎総務局長(前寿広君) 29番尾崎議員の一般質問にお答えします。 まちづくりについて、今福神前線が完成することで、本市中心地域の町の機能を十分に発揮させることができるよう、JR和歌山駅、南海和歌山市駅を経由し、国体道路、大浦街道を通る環状ルートでのバス路線の運行を検討すべきと思うがどうかとの御質問です。 議員御提案の環状ルートでのバス路線の運行につきましては、交通結節点であるJR和歌山駅、南海和歌山市駅とともに、中心部地域を取り囲む切れ目のない効率的な公共交通網が形成され、移動の円滑化や市民生活の向上が期待されます。 新規バス路線の開設は、バス事業者の乗務員不足の問題から、現状では難しいと聞いておりますが、環状ルートも含め、引き続き検討していきたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(井上直樹君) 森都市建設局長。 〔都市建設局長森 泰之君登壇〕 ◎都市建設局長(森泰之君) 29番尾崎議員の一般質問にお答えいたします。 まちづくりについて3点ございます。 1点目、本市では狭隘道路対策を進めていることから、取りつけ部を現況道路幅員に合わせた整備とするのではなく、先行して道路後退分を考慮した幅員4メートルで取りつけ部を整備すべきと考えるがどうかとの御質問です。 狭隘道路の通行の安全や災害時の緊急車両の通行など、道路後退による拡幅は、安心・安全で快適なまちづくりに必要と考えます。 狭隘道路の拡幅には、沿道住民の方々の理解と協力が必要であり、都市計画道路今福神前線の取りつけ部の先行拡幅につきましても、狭隘道路対策と連携して進めていく必要があると考えます。 取りつけ部の整備に当たっては、通行の安全性を公安委員会等と協議しつつ進めてまいりたいと考えます。 2点目、今福霊園に通じる市道今福12号線を拡幅すべきと考えるがどうかとの御質問です。 議員御指摘の市道今福12号線は、狭隘道路であり、お盆やお彼岸等の時期には、今福霊園への参拝者の車両等により混雑し、周辺住民の通行に支障を来していることは認識しております。 本道路の拡幅につきましては、事業中の今福神前線の進捗を見据えながら、現地調査を行い、道路の利用状況等を勘案し、有効な対策を検討してまいります。 3点目、都市計画道路の雄湊高松線を早期に事業着手すべきと考えるがどうかとの御質問です。 本市では、市駅和佐線、今福神前線及び有本中島線の都市計画道路を実施しています。また、県では、西脇山口線、南港山東線及び松島本渡線の都市計画道路を実施しています。いずれも、長期総合計画の中で重点整備区間道路として位置づけ、整備を行っています。 都市計画道路雄湊高松線につきましては、現在、整備中の今福神前線と交差する路線であることは承知していますが、その進捗状況や重点整備区間道路の実施状況を見ながら、整備時期を検討してまいります。 次に、防災対策について2点ございます。 1点目、水軒川、築地川における津波・高潮対策の取り組み状況はどうかとの御質問です。 和歌山県策定の紀の川水系和歌山市域河川整備計画では、東南海・南海地震などを想定した津波・高潮対策を実施することとなっておりますが、整備内容及び整備時期については、今後、検討していくと県から聞いております。今後も、県の動向について注視してまいりたいと考えております。 最後に、市民生活に密着している所有者不明の橋梁を市が管理できるようにする取り組み状況はどうかとの御質問です。 令和元年度内に、所有者不明橋梁のうち、災害時において孤立集落を招くおそれがあるもの、通学路及び市民生活に密着しているものについて管理ができるよう、要綱の策定を行っているところです。 要綱策定後は、太田の橋梁を含む対象橋梁の選定を行い、市道認定ができるよう取り組んでまいります。 以上でございます。 ○議長(井上直樹君) 岡崎危機管理局長。 〔危機管理局長岡崎州宏君登壇〕 ◎危機管理局長(岡崎州宏君) 29番尾崎議員の一般質問にお答えいたします。 防災対策について、築港自治会から要望があった、築港地区内における津波避難ビル等、津波避難用高台の確保の進捗状況はどうかとの御質問です。 築港地区内の津波避難用高台の確保につきましては、平成31年3月28日に和歌山下津港湾事務所の庁舎と津波避難ビルの協定を締結しています。 引き続き、津波避難ビル等の避難機能を有する施設の確保に向け、取り組んでまいります。 以上でございます。 ○議長(井上直樹君) 29番。 〔29番尾崎方哉君登壇〕(拍手) ◆29番(尾崎方哉君) それぞれ御答弁いただきましたので、再質問に移らせていただきます。 まずは、産業振興についてお伺いします。 南スマートインターチェンジ周辺の企業立地状況をお伺いしたところ、新規産業地区に立地した企業はないと、また、立地が進んでいない原因を尋ねたところ、市街化を抑制すべき市街化調整区域である点、地区計画が必要となる点などが考えられるとのことでした--これは最初からわかっていることなんですけれども。それら要因を精査し、分析し、積極的な取り組みを行うことにより、企業立地を促す必要があると思います。 そこで、お伺いします。 企業立地が進んでいない要因を踏まえ、今後、どのように進めていくのですか。 次に、北インターチェンジ進入路信号機の改良については、今後、企業立地を進めていくためにも、周辺道路の渋滞緩和解消が必要不可欠であると考えますので、関係機関に強く働きかけていただけるとのことです。 また、直川45号線についても対応していただけるとのことですので、これは誘致した企業に対しても責任があるかと思います。これ、私と同期、先輩の方々はよくわかってると思うんですね、松下の電池工場の跡地をどうするかということで、あそこに誘致した経緯があること。 今回、提案した内容だけにとどまらず、このエリアを俯瞰して、関係機関に強く働きかけと積極的な対応策を講じられるよう強く要望します。 次に、まちづくりについてお伺いします。 砂山・今福都市再生整備計画事業は、最終年度を迎えましたが、次期計画についても、現在、国との協議中という答弁をいただきました。これはありがとうございます。 砂山・今福地区まちづくり提言書に示されていますように、まだまだ課題は山積なんです。今福地区には、都市計画決定がされた、これ70年整備されずに放置された--3ページを見ていただきますと、ちょっとお手元にざわざわして申しわけないんですけども、線だけ入った今福公園というのが出てきます。これ、70年以上ほったらかしになってるんです。そこには制限だけかかってるんです。公園の中に公園をつくる、計画の中にちっちゃい公園をつくるというのもなかなか難しいわけでございまして、実際、公園は不足してます。 また、時代のニーズや周辺の環境に合わせた公共空間のリニューアルも必要ではないでしょうか。地域の個性と取り巻く環境を加味し、住民との協働により--これはSDGsになるんかな--持続可能で豊かなまちづくりに引き続き取り組んでいただきますようにお願いします。 砂山・今福まちづくりの地区には、県立和歌山商業高校、県立和歌山ろう学校、市立西和中学校、市立砂山小学校、市立砂山保育所、そしてむつみこども園と、6つの教育に係る施設が集積しています。この6つの施設が、長らく連携を深め、互いに協力することにより、良好な教育環境を築いています。 また、それらを取り囲む区域では、課題は残しつつも、住民の方々が教育の大切さを理解され、若者を育て、守ろうという意識のもと、文教ゾーンとも言うべき町が形成されてきています。 その学校群の一角にある国土交通省跡地にコミュニティセンターが建設されることは、本来の役割と防災の面の強化といった役割のほかに、大きな意味があると考えています。 地域住民のコミュニティーが形成され、そこで次世代を担う子供たちや若者との交流を図ることができれば、高齢者は若者からエネルギーをもらい、若者は高齢者から経験と知識を吸収することができます。この場にあることに大きな意味があると思います。世代間を超えた交流の場として、この場所から将来の和歌山市を担う人材の育成も図れると考えています。 そこで、コミュニティセンターについてお伺いします。 平成29年12月議会において、「国土交通省跡地及び和歌山財務事務所跡地をコミュニティセンターとして活用する検討が進められていますが、その状況はいかがでしょうか」という質問に対して、「現在、土地取得の方策の一つとして、国有財産特別措置法の適用を検討しています。国交省跡地につきましては、和歌山市史や和歌山市議会史によると、明治期、和歌山市が歩兵第61連隊の誘致活動を行うために取得したという歴史的経緯があり、国に譲渡した土地の一部であることが証明できれば、有利に譲渡を受けられる可能性が考えられるため、当時の資料の収集や調査に取り組んでいるところでございます。」と御答弁いただきました。 そこで、まずお伺いします。 国土交通省跡地の取得に関して、その土地の歴史的背景と国との交渉についての進捗状況はどうなっていますか。 また、同議会において、「この跡地活用について具体的に目標とするスケジュールをお示しください。」という質問に対し、「跡地活用のスケジュールにつきましては、現在、砂山、今福地区では平成31年度を目標にまちづくりを進めており、コミュニティセンターについても、これに続く事業として検討を深めるとともに、近畿財務局を初めとする関係機関と協議してまいります。」と御答弁いただいております。まさに、そのタイミングになりまして、地域住民の期待は年々高まっています。 そこで、お伺いします。 国土交通省跡地における第8ブロックのコミュニティセンターの検討はどうなっていますか。 次に、公共交通網です。 1問目で、今福神前線が完成することで、本市中心部地域の町の機能を十分発揮させることができるJR和歌山駅、南海和歌山市駅を経由し、国体道路、大浦街道を通る環状ルートでのバス路線の運行を検討すべきと思うがどうかという私の質問に対して、当局のほうから、環状ルートでのバス路線の運行は、中心部地域を取り囲む切れ目のない効率的な公共交通網が形成され、移動の円滑化や市民生活の向上が期待されますと、必要の認識はあるけれども、バスの事業者の運転不足により、現状では難しいとの課題を抱えてるといった趣旨の御答弁いただきました。 必要は認識しているが、課題があるのでできないでは、何も進まないのではないでしょうか。 本市のバス事業者は、和歌山バスしかございません。その和歌山バスが、運転手不足により運行が難しいという部分は一定理解はできますが、これは何も和歌山バスでないとだめだと言っておりません。和歌山県内外のバス事業者でもいいんじゃないでしょうか。和歌山市が交通局を持つというのはどうかとは思いますけれども、1者というのがどうしてもネックになってくると思います。 利用者の利便性の向上や町の活性化に向け、新規参入事業者を公募するなど、今福神前線が完成するまでに実現できるよう、関係機関に強く働きかけていただきたいと思います。令和5年ですから、言うてるうちに。 次に、今福神前線の取りつけ道路の先行拡幅については、通行の安全性を公安委員会と協議しつつ進めていただけるということでした。これは、5年、10年先のことを考えて、大いに進めていただきたいと思います。 今福霊園に通じる市道今福12号線の拡幅については、今福神前線の進捗を見据えながら、現地調査を行い、道路の利用状況等を勘案し、有効な対策を検討していただけるとのことでございます。これは、ありがとうございます。状況の把握に努め、有効な対策を期待します。 これ、つらつらと言うてますけど、今福霊園というのは、今福にあるだけで、和歌山市以外の人もそこに来るんですよ。だから、地域のためにあるだけじゃないんです。先ほど言いました学校群もそうなんですが、和歌山県下から来るんです。そういうことであります。 次に、都市計画道路雄湊高松線ですが、今福神前線の進捗状況や重点整備区間の道路の実施状況を見ながら、整備時期を検討するということです。当然そうなんです。いつ、どこで、誰が、どんなふうに検討して計画決まってくるのよと聞いても、答えは出てこないんです。教えてくれないんです。タイミングなんですね。 しかし、これハザードマップを見ていただければわかりますように、縦横の道というのは絶対必要なんだろうと思います。これは、4ページなんですけども、住宅密集してるから、東西の道が、知事が--県が南港山東線、尾花市長--市が今福神前線に着手して、2路線、同時期に事業化されてるわけです。ようやく、昭和40年に計画された都市計画道路に着工していただいてるわけですけれども、その真ん中に雄湊高松線がありますので、その辺を勘案し、早急な着手ができるよう取り組んでいただきますよう強く要望しておきます。 次に、ほうらい荘跡地に関することです。 ビューポイントとして活用を検討していただけるようですが、地形上の問題や安全対策に関する問題があるようです。 「絶景の宝庫 和歌の浦」として日本遺産にも認定されたすばらしいエリアであり、かつ本市が所有する土地でもありますので、これは市長のリーダーシップを発揮していただき、市民はもとより、訪れた観光客の人たちにも楽しんでいただけるように、早急に跡地の活用が図られるよう要望しておきます。 次に、防災対策についてお伺いします。 津波・高潮対策について、整備内容及び整備時期は、今後、県が検討されるということですが、これは当然なんです。 津波避難用高台施設の確保の要望がありました築港自治会を初めとする地域住民といたしましては、非常に不安であり、心配であります。 市長は、津波・高潮対策のための河川整備についての、まさしくプロフェッショナルであると思っております。市民の人命、財産を守る立場でございます。 そこで、市長に率直にお伺いします。 私の伺った専門家の御意見を踏まえ、沿川--これは川のことです、築港地区の津波・高潮対策について、市長はどのように考えますか。 最後に、所有者不明の橋梁に関することについては、令和元年度内に管理ができるよう、要綱の策定を行っているとのことでございます。市民の安全のためにも重要なことです。これは、橋だけにとどまらないんですけれども、でも、要綱を定めるということは大変な作業であると思います。大きな一歩であると思いますので、引き続き対応をよろしくお願い申し上げます。 以上お聞きし、再質問といたします。(拍手) ○議長(井上直樹君) 尾花市長。 〔市長尾花正啓君登壇〕 ◎市長(尾花正啓君) 29番尾崎議員の再質問にお答えします。 まちづくりについて2問いただいております。 まず、国土交通省跡地の取得に関して、その土地の歴史的背景と国との交渉についての進捗状況はどうなっているのかとの御質問でございますが、明治期に和歌山市が旧湊村の土地を購入して、陸軍に寄附し、当地域に歩兵第61連隊を誘致したことが、和歌山市史や和歌山市議会史、国立公文書館アジア歴史資料センターの資料に記載されております。 このような歴史的背景があることから、国土交通省河川国道事務所跡地に、かつて本市から寄贈した土地が含まれていると判断しており、国有財産特別措置法を適用して、有利な条件で譲渡を受けられるよう、現在、和歌山財務事務所を窓口として、国と交渉しているところでございます。 次に、国土交通省跡地における第8ブロックのコミュニティセンターの検討はどうなっているのかとの御質問でございます。 第8ブロックのコミュニティセンターについては、これまでのまちづくりの議論を踏まえ、文教施設が集積しているなど、地域の特色を生かした施設となるよう検討しているところです。 住民の子育て環境や生涯学習環境を整え、文化活動等を通じた多世代間の活発な交流を促進させる拠点とするとともに、地域の皆様から御要望いただいているように、災害に備えて、防災機能も付加した、多目的な複合施設が望ましいと考えております。 最後に、防災対策について、私の伺った専門家の御意見を踏まえ、沿川や築港地区の津波・高潮対策について、市長はどのように考えるかとの御質問でございます。 和歌山県管理の水軒川及び築地川では、東海・東南海・南海3連動地震など切迫性の高い大規模地震による津波や、頻発する台風による高潮・高波に備えた防波堤や水門、樋門の設置、河川・海岸堤防のかさ上げなどといった防護対策がされておらず、河口部からの津波遡上や高潮により、沿川地域を中心に大きな被害の発生が想定されることから、津波・高潮防護施設の整備は必要であると考えております。 津波・高潮防護施設の整備促進に当たっては、これまでも何度も国、県に対して東海・東南海・南海3連動地震に対応した施設整備を要望してきており、引き続き市民の安全・安心を確保するための施設整備について要望してまいります。 また、築港地区などにつきましては、周囲を運河に囲まれた地域特性は十分理解しておりますので、地域住民の方々が安心していただけるような避難対策などに取り組んでまいります。 以上でございます。 ○議長(井上直樹君) 小林副市長。 〔副市長小林弘史君登壇〕 ◎副市長(小林弘史君) 29番尾崎議員の再質問に御答弁申し上げます。 産業振興について、立地が進んでいない要因を踏まえ、今後どのように進めていくのかとの御質問であります。 企業立地を妨げている課題を精査中であり、各関係機関と連携しながら解決を図ってまいります。 また、引き続き、企業立地促進奨励金制度やワンストップ窓口による企業への支援を通じて、和歌山南スマートインターチェンジ周辺の企業立地の促進に取り組んでまいります。 以上であります。 ○議長(井上直樹君) 29番。 〔29番尾崎方哉君登壇〕(拍手) ◆29番(尾崎方哉君) それぞれ御答弁いただきましたので、再々質問に移らせていただきます。一部、順番が変わりますけれども、御了承お願いします。 まずは、産業振興についてです。 南スマートインターチェンジ周辺の企業立地について、当該地域のポテンシャルは高いが、市街化調整区域であることなどの要因により、企業立地が進んでいないため、企業立地を妨げている課題の精査を行い、関係機関と連携をしながら解決に取り組んでいくということでした。 私は、企業立地が進まない要因の一つとして、土地の価格と進入路の整備などインフラ整備に必要な経費を含めた価格が、事業者側が求める価格と大きな差があるのではないかと考えています。特に、制限をかけている業種、例えば商業を含めたものであれば採算は合うのかもしれませんけれども、現在、対象になっている物流や事業者などの業種では、なかなか厳しいのではないでしょうか。 企業立地が進めば、税収や雇用も生まれるわけですから、これ、ある程度の先行投資を見込んでもよいのではないでしょうか。一部のインフラ整備の協力や対象エリアの見直しなどをすれば、企業立地が進むと思います。絵に描いた餅で終わるのではなく、現実に企業立地が進み、南スマートインターチェンジ周辺で有効な土地活用がなされるよう、5年先、10年先を見据えて取り組んでいただけるようお願いします。 北インター周辺エリアもしかりです。期待をしております--IRが決まると、どうなるかわからんですけども。 次に、防災対策であります。 水軒川、築地川では、津波・高潮対策について、十分な防護対策がなされていないということがわかりました。 市長がおっしゃられるように、沿川地域を中心に大きな被害の発生が想定されます。市民や多くの事業者の生命、財産を守るのは市長の役目でありますので、市民の不安を払拭するためにも、重ねて重ねて言うていただいてるので、さらに重ねて対策を講じていただけるよう、要望していただけるよう、お願いしておきます。ないということがわかったんですね。 また、築港地区のような四方を川や海に囲まれた地域では、津波発生時に安全な場所への避難もままなりません。地域の安全と安心のためにも、これは国のメニューの利用も検討して、できれば早急に対応をお願いしたいと思います。 次に、まちづくりであります。 砂山・今福まちづくりについて、市長からは大変高評価をいただいたと思っております。次期計画についても、国と協議中ということでございます。ますます、地域のまちづくりが加速度的に進んでいくものと思います。 地域悲願のコミュニティセンターについても、土地の取得の国交渉や財源確保の国協議を進めていただいてるようで、テーブルにのってるということと捉えておりますので、大いに期待をしています。 また、地域の特色を生かした施設として、文化活動等を通じた多世代間の交流に防災機能も付加した多目的な複合施設を検討していただけるとのことで、地域の拠点として住民が集い、にぎわう、すばらしいコミュニティセンターが目に浮かびます。大いに期待をし、その完成を待ちたいと思います。 この土地というのは、コミュニティセンターを建てるというところでありますけれども、歩兵第61連隊の跡地であります。この碑というのが、見られた方が何人かいてるかもわかりませんけど、裏側を読まれたことはないと思うんです。この裏に碑文が記されてあります。明治38年から大戦終結の昭和20年8月まで、県唯一の歩兵部隊として国防に任じられ、幾多の紀州健児が、先人がこの地から戦場に赴かれた場所であります。 昭和も遠くなりつつある中で、この場所につくる大きな意味があると考えます。明治から令和へ、歴史の軸を貫いて、幾多の人々の思いが詰まっているこの場所、世代間を超えた交流の場所になり、これから将来の和歌山市を担う人材の育成が図られる場所となるものだと思います。 この場所は、公が生かしていく場所であると私はすごく思うんです。早期実現に向けて、なお一層御尽力賜りますようお願い申し上げます。 冒頭で触れましたが、中曽根元首相は、私の尊敬する大政治家の一人であります。「政治は愛だとか優しいと言った名詞や形容詞ではなく、『私はやる』という動詞で語るものだ」ともおっしゃっております。 るる述べましたが、市長もこのスタイルと同じだろうと思っております。大きな期待をしておりますので、よろしくお願いをいたします。 以上をもちまして、私の一般質問を終わらせていただきます。御清聴、長時間にわたってありがとうございました。(拍手) ○議長(井上直樹君) お諮りします。 本日の会議はこの程度にとどめ延会し、明12月10日午前10時から会議を開くことにしたいと思います。これに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(井上直樹君) 御異議なしと認めます。 よって、そのように決しました。 本日はこれにて延会します。          午後2時27分延会   --------------- 地方自治法第123条第2項の規定によってここに署名する。 議長    井上直樹 副議長   松本哲郎 議員    中尾友紀 議員    松井紀博 議員    姫田高宏...