平成29年 12月 定例会 平成29年 和歌山市議会12月定例会会議録 第4号 平成29年12月5日(火曜日
) -----------------------------議事日程第4号平成29年12月5日(火)午前10時開議第1
会議録署名議員の指名第2 一般質問
-----------------------------会議に付した事件日程第1
会議録署名議員の指名日程第2 一般質問(西風章世君、中村朝人君、山本忠相君)
-----------------------------出席議員(38名) 1番 林 隆一君 2番 山野麻衣子君 3番 中村朝人君 4番 堀 良子君 5番 西風章世君 6番 園内浩樹君 7番 永野裕久君 8番 中村元彦君 9番 浜田真輔君 10番 中谷謙二君 11番 丹羽直子君 12番 浦平美博君 13番 上田康二君 14番 吉本昌純君 15番 松坂美知子君 16番 姫田高宏君 17番 中塚 隆君 18番 薮 浩昭君 19番 奥山昭博君 20番 山本忠相君 21番 井上直樹君 22番 芝本和己君 23番 古川祐典君 24番 戸田正人君 25番 松井紀博君 26番 尾崎方哉君 27番 南畑幸代君 28番 森下佐知子君 29番 中尾友紀君 30番 松本哲郎君 31番 北野 均君 32番 山田好雄君 33番 野嶋広子君 34番 宇治田清治君 35番 寒川 篤君 36番 山本宏一君 37番 遠藤富士雄君 38番 佐伯誠章君
---------------説明のため出席した者の職氏名 市長 尾花正啓君 副市長 荒竹宏之君 副市長 森井 均君 市長公室長 瀬崎典男君 総務局長 森 泰之君 危機管理局長 嶋本智行君 財政局長 田又俊男君
市民環境局長 和田年晃君 健康局長 川口雅広君 福祉局長 川崎秀行君
産業まちづくり局長 有馬専至君 建設局長 巽 和祥君 会計管理者 平田謙司君 教育長 原 一起君 教育局長 津守和宏君 消防局長 大浦正男君
公営企業管理者 富松 淳君 水道局長 白井光典君
選挙管理委員会委員長 川端正展君 代表監査委員 伊藤隆通君
人事委員会委員長 水野八朗君
---------------出席事務局職員 事務局長 中野光進 事務局副局長 幸前隆宏 議事調査課長 中西 太 議事調査課副課長 柳本真也 議事班長 藤井一成 調査班長 亀岡伸次 企画員 竹下裕威 企画員 佐川恭士 事務主査 國定正幹 事務主査 北野統紀 事務副主任 平岡直樹 事務副主任 大江健一
--------------- 午前10時00分開議
○議長(古川祐典君) ただいまから本日の会議を開きます。
---------------
△日程第1
会議録署名議員の指名
○議長(古川祐典君) 日程第1、
会議録署名議員の指名を行います。 本日の
会議録署名議員は、会議規則第80条の規定により、議長において 遠藤富士雄君 吉本昌純君 中尾友紀君 以上3人の諸君を指名します。
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△日程第2 一般質問
○議長(古川祐典君) 次に、日程第2、一般質問を行います。 順次質問を許します。 西風章世君。--5番。 〔5番西風章世君登壇〕(拍手)
◆5番(西風章世君) おはようございます。 昨日、浜田議員が、初恋のときの初デートのような気分だと、この議場に立つのがとおっしゃいましたが、私はなかなかそういう気持ちにはなれず、いつになったらそんな気持ちになれるのかなと、きょうも心臓が口から出そうな感じでどきどきしておりますが、最後まで頑張らせていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。 それでは、議長のお許しを得ましたので、通告に従いまして、一般質問をさせていただきます。 まずは、
市民サービスについて。
ワンストップ窓口について質問させていただきます。
ワンストップ窓口については、過去にも先輩議員も質問されていますが、私は本日、住所変更届を提出しに来られた方に絞っての
ワンストップ窓口、いわゆる窓口一本化型について質問させていただきます。 もう一方の
ワンストップ窓口、統合施設型については、本市におきまして、
国民健康保険課と国民年金課を統合し、本庁1階に窓口を設置、または東庁舎の1階、2階に福祉部門の窓口を集約させるなど、窓口サービスの改善に取り組まれたこと、また、
サービスセンターにて居住地の近いところで手続が行えるよう利便性の向上に努められたことは、承知しているところではあります。 そこで、お尋ねいたします。 現在、住所変更を提出しに来られた方に対して、市民課窓口ではどのような対応をされていますか。また、
サービスセンターに住所変更届けに来られた方への対応もお聞かせください。 次に、
メモリアルボード設置についてお伺いいたします。 現在、本市におきましては、これから結婚されるお二人の門出を和歌山市ならではの形でお祝いしたいという思いで作成されたオリジナルの婚姻届があります。その婚姻届には、
南海電気鉄道株式会社が南海加太線で運行するめでたいでんしゃの縁起のよさにあやかって、めでたいでんしゃと鯛と花が印刷されているとてもすてきな婚姻届であります。婚姻届を提出されるお二人にはとても喜んでいただいていると確信するものです。 しかし、先日、気になったことがあります。私の友人が
フェイスブックに入籍しましたと投稿されている写真を見たら、入籍したのは休日だったのか、写真のバックは庁舎西口の玄関でした。何とも殺風景なわびしい感じがしたのです。入籍をして新しい人生の門出をささやかながらでもお祝いの気持ちを婚姻届とともに味わっていただけるものはないかと思い、調べてみると、高知県香南市では出生届や婚姻届を張りつけて記念撮影できる
メモリアルボードが設置されており、埼玉県北本市ではパネルボードを背景に記念撮影できる形で、また、大分県佐伯市では、職員の手づくりの
メモリアルボードを作成して、カメラや
スマートフォンを持参すれば、2人の写真を市職員が撮影してくれる取り組みまでされているとのことです。 そこで、お伺いしますが、本市において婚姻届を提出された方への記念撮影にはどう対応されていますか。また、
メモリアルボードに対してどのように考えているか、お答えください。 次に、
学校安全対策の推進について質問させていただきます。 国は、平成25年6月に第2期
教育振興基本計画を閣議決定し、子供の安全対応能力の向上を図るための取り組みが実施されている学校の増加を目指しており、基本施策19には、学校安全の推進の主な取り組みとして、「生活安全・交通安全・災害安全の三つの領域を通じて、危険に際して自らの安全を守り抜くための『主体的に行動する態度』を育成し、共助・公助の視点から安全で安心な社会づくりに貢献する意識を高めるための教育内容の充実や教育手法の改善・普及を図る。」とうたわれております。 さまざまな危険から子供たちを守ることの重要性と、また、未来に安全・安心を担う人材へと成長してほしいと願う、そんな思いの
学校安全対策、安全教育であってほしいと願うわけであります。 そこで、何点かお尋ねいたします。 1、平成28年度1年間の学校内の事故、けが、登下校中の事故、けが、学校外の事故、けがの件数を小中学校別にお示しください。そして、その事故防止のための対応をお聞かせください。 2、また、最近は学校付近に不審者が発生する事案もよく耳にし、保護者の方には不審者メールの発信やお手紙等で知らされていることは承知しておりますが、平成28年度の不審者情報の総件数と
不審者情報受信後の子供たちへの対応と保護者との連携について、どのようにされているのか、お答えください。 3、また、万が一にも不審者が学校内に侵入したときを想定して対応に取り組んでいる学校があれば、具体的にどのように行っているのか、お答えください。 4、災害安全の面から、和歌山市内の学校の防災訓練はどのように行われているのか、お答えください。 以上で第1問といたします。(拍手)
○議長(古川祐典君)
和田市民環境局長。 〔
市民環境局長和田年晃君登壇〕
◎
市民環境局長(和田年晃君) おはようございます。5番西風議員の一般質問にお答えします。
市民サービスについて、2点ございます。 まず、1点目、現在、住所変更を提出しに来られた方に対して、市民課窓口ではどのような対応を行っているのか。また、
サービスセンターへ住所変更届けに来られた方にどのような対応を行っているのかとの御質問です。 本庁舎にある市民課では、住民異動届を出された方に、住所変更に伴う
国民健康保険や介護保険などの手続が必要となる場合があるため、関係各課の一覧表を配付、案内しています。 また、各
サービスセンターでは、
国民健康保険や介護保険などの中で対応可能な手続を行っていますが、対応できない手続については、関係各課の一覧表を配付し、本庁各課での対応をお願いしています。 次に、2点目でございます。 本市において、婚姻届を提出された方への記念撮影はどう対応しているのか。また、
メモリアルボードに対してどう考えているのかとの御質問です。 婚姻届の受付をしている市民課、
サービスセンターなどでは、記念撮影を希望される方には職員が窓口で記念撮影の対応をさせていただいております。しかし、職員が出勤していない年末年始、土日祝日、夜間窓口、郵送で受理した届け出については、対応できておりません。 また、
メモリアルボードについては、
メモリアルボードとともに記念写真を撮影することで、新しい人生のスタートを迎えるお二人にとって心に残る記念撮影になることが考えられるため、作製を行ってまいります。 以上でございます。
○議長(古川祐典君) 津守教育局長。 〔
教育局長津守和宏君登壇〕
◎教育局長(津守和宏君) 5番西風議員の一般質問にお答えいたします。
学校安全対策の推進について、4点ございます。 まず、1点目です。平成28年度1年間の小中学校別の学校内の事故、けが、登下校中の事故、けが、学校外の事故、けがの件数とそれらの事故防止のための対応について、どうなっているのかとの御質問です。 平成28年度1年間で、小学校では、総件数として37件の事故、けがの報告を受けています。そのうち、5件が学校内、6件が登下校時、26件が学校外での事故やけがです。 また、中学校では、総件数として38件の報告を受けています。そのうち、5件が学校内、26件が登下校時、7件が学校外です。 それらの事故を受けて、学校は、事故の正確な情報把握を行い、原因を分析するとともに、必要な指導や啓発を行っています。 また、学校は、事故の詳細を教育委員会に報告し、教育委員会も必要に応じて指導や助言を行っています。 次に、平成28年度の不審者情報の総件数と
不審者情報受信後の子供たちへの対応と保護者との連携について、どうしているかとの御質問です。 少年センターで把握している平成28年度の不審者情報の総件数は109件です。学校において不審者情報を把握した場合には、管轄の警察署及び近隣の学校、教育委員会にファクスで送信し、情報を共有できる体制をとるともに、児童生徒及び保護者に対しては、口頭、文書やメール等で周知を図り、状況に応じて集団登校や集団下校を行わせたり、登下校時に教員が現場付近に立ち、児童生徒の安全確保に取り組んだりしています。 また、事案によっては、警察官、地域安全課、少年センターが付近をパトロールするなどの対応を行っています。 次に、万が一にも不審者が学校内に侵入したときを想定して対応に取り組んでいる学校があれば、具体的にどのように行っているのかとの御質問です。 不審者侵入時の非常通報の仕方や職員の対応、児童生徒の安全な避難等をより現実的に訓練するために、管轄の警察署に依頼し、警察官が不審者役に扮し、校内に侵入するといった状況設定のもとで実施している学校があります。 具体的には、不審な人物を認知するところから始まり、教員が教室内の警報ブザーを鳴らし、110番通報したり、緊急放送により、教員がほうきやさすまた等を持ち現場へ急行したり、児童の誘導、安全確認などの訓練を行っています。 最後に、災害安全の面から、和歌山市内の学校の防災訓練はどのように行われているのかとの御質問です。 学校では、地域の実情や学校の立地条件に応じて、計画的に防災訓練を行っています。防災訓練は、火災や地震、津波訓練が中心で、授業中や休憩時間などに校内放送を用いて訓練告知を行い、安全な場所へ児童生徒を誘導し、その後、校長や安全担当教員からの防災講話や関連する学習を行っています。 また、児童生徒が地域住民とともに津波災害を想定して高台に避難行動をするなど、地域と連携して避難訓練を実施している学校もあります。 以上でございます。
○議長(古川祐典君) 5番。 〔5番西風章世君登壇〕(拍手)
◆5番(西風章世君) それぞれ御答弁ありがとうございます。 まず
市民サービスについて再質問をさせていただきます。 本庁舎市民課では、
国民健康保険や介護保険など手続が必要となる場合があるため、関係各課の一覧表を配付、案内しているとの答弁でした。 先日、本庁に住所変更の手続をしに来られたある市民の方から、住所変更のため、市役所の市民課に行って手続をしたら、たくさんの課が書かれた一枚の紙を渡され、関係課に行って手続をするようにと言われたと言って、その手渡された用紙「住所変更された方へ」を見せてくれました。その方が行かなければいけない関係課のところには、親切に
ラインマーカーが引かれてありました。その数6カ所、その市民の方は、高齢者で、目も悪く、耳には障害があり、とても一人では庁内6カ所を回れる状態ではありませんでした。 それぞれの窓口での処理を申し上げますと、市民課で書いた住民異動届は3枚複写になっており、1枚目は市民課にて必要で、2枚目は
国民年金届出書、3枚目は
国民健康保険届出書になっています。この2枚目、3枚目の書類を持って国保年金課の窓口に行くのです。この方の場合は
後期高齢者医療保険だったので、2枚目の
国民年金届出書だけを国保年金課の窓口に持っていきました。窓口で何か確認をされたのか。はい、これで結構ですと渡すだけで終わりました。 保険総務課に行くと、新しい住所の
後期高齢者医療保険証はこの場では手渡しできないと言われ、郵送しますので、新しい保険証が届いたら旧住所の保険証は送り返してくださいとのお話を聞いただけでした。
高齢者地域福祉課では、新しい住所の
老人優待利用券を発行し、旧住所の利用券より切り取った顔写真を張り直して渡されました。 介護保険課は、
介護保険届出書を書きました。本人確認ができれば、その場で新しい保険証をお渡しできるのですが、本人確認ができなければ郵送となるとのことでした。 障害者支援課に行きました。ここでも住所変更届を書きました。そして、
身体障害者手帳には手書きで新しい住所に書きかえ、和歌山市福祉事務所長の印を押して渡されました。
水道料金センターは、電話で済みました。 以上のようなことから考えるのに、書類を渡すのみであったり、郵送を伝えるのみの対応は、その窓口にわざわざ行かなくてもよいのではないかと考えます。 また、新しい保険証をお渡しするのも、保険証の形はそれぞれ違っても、今の時代、窓口でそれぞれの保険証の処理をすることぐらい可能ではないかと考えるのです。 また、
サービスセンターでは、市役所に出向かなくても居住地の近いところで手続等ができると大変便利になって、市民の方には喜んでいただいているところではありますが、住所変更については、
国民健康保険や介護保険などの中で対応可能な手続は行っているが、対応できない手続については関係各課の一覧を配付し、本庁各課での対応をお願いしているとの御答弁でした。
サービスセンターでの住所変更の場合の詳細を調べると、
国民健康保険証は、本庁と電話で確認の上、滞納等がなければその場で発行される。問題があれば、本庁へ行ってくださいとなる。
後期高齢者医療の保険証や介護保険証は窓口では発行されず、郵送になることを伝えられる。しかし、
老人優待利用券は、各支所または本庁へ行くように言われるとのことでした。
老人優待利用券だけのために、各支所または本庁へ行ってくださいとのことです。高齢者の方にとって優しくない窓口だと言わざるを得ません。 また、
国民健康保険証については、
サービスセンターは本庁から離れていることもあって、電話で本庁の国保年金課に滞納等がないか確認して、問題なければその場で保険証をお渡しできるのに、さきにも述べたように、なぜ本庁ではわざわざ国保の窓口に書類を持っていかなければならないのか。細々したことが気になって仕方ありません。 しっかりとしたマニュアルみたいなものがないから、結局は事務の統一感がなされていないのが現状であるように思います。
児童扶養手当等、住所変更することにより重要な面接が必要な場合を除いて、もっと改善の余地はあるのではないかと考えます。 ある市民の方の声ですが、今の和歌山市の状況は、制度は整っているものの、行政の窓口がばらばらで、かつトータルでアドバイスできる人材が現場に不足しているような印象です。弱い立場の方に寄り添うような部署や人材が必要に思うと言われていました。 以上のようなことから、現在のようにそれぞれの窓口に行ってもらうことありきではなく、
市民サービスの視点において事務的なことをまず見直し、市民の方の移動を少なくできる方法を考えるべきであり、現在の窓口で対応が不可能とのお考えであるなら、窓口一本化型の
ワンストップ窓口の早期実現をと望みますが、お考えをお聞かせください。 次に、婚姻届を提出された方へのサービスとして、記念撮影をされる方には職員が撮ってくださっているとのことで、ほほ笑ましいことだと思います。
メモリアルボードについては、作製してくださるとの御答弁、ありがとうございます。2人の門出に少しでも花を添えてあげられるような、また、最近はやりのインスタ映えするようなすてきな
メモリアルボードをよろしくお願いいたします。 先日も、11月22日、いい夫婦の日に合わせ、婚姻届の提出後に市役所で挙式をする届け出挙式が、東京の八王子市、埼玉県越谷市で行われた様子が新聞に掲載されていました。八王子市は市制施行100周年記念、越谷市は市制60周年の記念行事の一環で、定住促進などを目的として実施されたそうで、八王子市では、市役所の市民ロビーで行われ、市職員、偶然居合わせた市民の方など約80人の感動の拍手に包まれたそうです。越谷市は、議場で行われたそうで、よき思い出となったことでしょう。こんなこともまた考えてみてもいいかもしれません。 次に、
学校安全対策の推進についての再質問をさせていただきます。 それぞれ御答弁ありがとうございました。 実は、先日、
大阪教育大学教授で
大阪教育大学学校危機メンタルサポートセンターのセンター長、藤田大輔氏が、平成26年10月、センター内に設立した
日本セーフティプロモーションスクール協議会にて推進されている
セーフティプロモーションスクールについて、
大阪教育大学附属池田小学校に赴き、お話を伺ってまいりました。 池田小学校といえば、皆さんの御記憶にあるかと思いますが、2001年6月8日、不審者が侵入し、8名の子供の命が奪われ、13名の児童と2名の教員が重傷を負った事件があった小学校です。あのときの心や体に大きな傷を負わされた児童、保護者、教員に、現在も継続した長期にわたるケアが必要とされているとのこと。二度とこのような事件が繰り返されないように、積極的な学校安全推進のための取り組みが必要とされていると訴えられていました。 事件後、平成15年に設立されていました
大阪教育大学学校危機メンタルサポートセンターでは、我が国における学校安全の推進を目的とした調査、研究を展開し、発信し、普及啓発に努められてきましたが、より一層の普及活動のためにと、
スウェーデン王国の
カロリンスカ研究所に設置されている
WHO地域安全推進協働センターの承認を得て、平成24年に世界で9番目となる
日本インターナショナルセーフスクール認証センターを設立しました。 その中で、我が国独自の学校安全の考え方を基盤とする包括的な安全推進を目的とした
日本セーフティプロモーションスクール協議会を平成26年に設立し、
セーフティプロモーションスクールの認証、普及への取り組みを行っているとのことでした。
セーフティプロモーションスクールは、
附属池田小学校事件の教訓をもとに、我が国の
教育振興基本計画における自助、共助、公助の理念のもとに、教職員、児童生徒、PTA、地域が参加する共感と協働に基づく安全教育、安全管理、安全連携を推進する新たな包括的な学校安全の取り組みであります。 具体的には、教職員による
学校安全コーディネーターが中核となり、地域の方、PTA、警察、消防等の専門家と連携してチーム学校を組織することが最大の特徴です。そして、このチーム学校は
セーフティプロモーションスクールの理念となる7つの指標に基づいて動いていきます。 7つの指標とは、組織、方略、計画、実践、評価、改善、共有です。組織は、チーム学校、方略は、学校において、1、生活安全、2、災害安全、3、交通安全の3つの分野ごとに、
セーフティプロモーションスクールの考えに基づいた中期目標、中期計画--3年間程度でありますが--が設定されています。 それをもとに計画を立て、実践に移し、改善するのは
学校安全コーディネーターを中心とした学校です。計画、共有に地域のアドバイザーの声を反映することで、地域が一体となって学校安全に取り組み、ひいては地域安全に結びつくことになります。この取り組みを継続的に実施するとともに、分析、評価を通して次年度へと反映させていくという取り組みを行っていくのです。 東日本大震災においても、地域の連携が進んでいるところは被害が少ないとのこと。密接な連携が日常においてもいざというときにも役に立つことは間違いないです。 また、
セーフティプロモーションスクールでは、校内にPTAや地域の方に入ってきていただいて、安全点検をしていただくことにより、日ごろ目にとまらない危険場所が見つかったり、事故防止のための安全策がとれるとのこと。 また、ことしの7月に認証されたばかりの
大阪市立堀江小学校では、高学年と低学年がチームを組んで、学校内、通学路を歩き、危険な場所を探し、それをマップに書き込み、学校中に、また地域に知らせていく取り組みをしているそうであります。 また、いつ、いかなるときに災害に見舞われるかわからないことを想定して、防災訓練を毎年同じ時期に行うのではなく、春夏秋冬違う季節に行うなどの工夫等が行われているなど、意識の持ち方の違いが感じ取れます。 本市における平成28年度の事故、けがの総件数が、小学校は37件、中学校の総件数は38件との御答弁でありましたが、先進事例といたしまして、平成27年に
セーフティプロモーションスクール認証を受けている東京都台東区金竜小学校では、この2年間で外傷の
発生件数が25%も減少したとの結果も出始めているそうであります。 また、池田小学校での訓練のDVDを見せていただきましたが、とても迫力がありました。訓練当日、担当者以外、訓練の内容は全く知らされておらず、どこから何が起こるかわからない状況で、犯人役の方も全員が真剣そのものでありました。 現在、当時の事件のときにいた先生は校長先生だけになったそうですが、あのときの思いをずっと受け継ぎ、訓練においても取り組みにおいても真剣そのものであることを実感いたしました。 御答弁いただいたように、教職員の皆様におかれましては、日常の業務多忙な中、また、さまざまな問題を抱える学校現場の中において、子供たちを守るための不審者対策、防災訓練等を行っていただいている学校には、その御苦労をたたえたい思いでありますが、現在、多くの学校の安全管理体制は個別の分野ごとに進められており、采配も学校長の思いで格差があるようです。
セーフティプロモーションスクールは、そんな弱点を克服し、包括的に子供たちの安全を図るシステムであります。現在、
セーフティプロモーションスクールの認証校は日本ではまだ8校1園で、認証申請校は日本で11校となっているようで、まだまだ周知されていないところではありますが、昨年からは文部科学省からの
セーフティプロモーションスクール認証に係る経費の補助も出るようになりました。また、先日、12月1日の衆議院文部科学委員会での我が党の浮島衆議院議員の質問に対して、林文部科学大臣は、
セーフティプロモーションスクールを積極的に支援、普及していく。平成30年度に学校安全総合支援事業として予算も要望されている旨の答弁をされていました。 本市におきましてもぜひ
セーフティプロモーションスクールの認証に取り組まれることを提案したいと思いますが、いかがでしょうか。 以上で再質問とさせていただきます。(拍手)
○議長(古川祐典君) 森総務局長。 〔総務局長森 泰之君登壇〕
◎総務局長(森泰之君) 5番西風議員の再質問にお答えします。
市民サービスについて、現在のようにそれぞれの窓口へ行ってもらうことありきではなく、
市民サービスの視点において、事務的なことをまず見直し、市民の方の移動を少なくできる方法を考えるべきであり、現在の窓口での対応が不可能との考えであるのなら、窓口一本化型の
ワンストップ窓口の早期実現をと望むが、考えはとの御質問です。 総合窓口の推進に関しては、先進市の調査や研究を行い、課題などの洗い出し等を行っているところですが、議員御提案のような窓口一本化型の
ワンストップ窓口の導入には、担当するエキスパート職員の育成と能力維持、設置スペースの確保、総合窓口支援システム等の導入や窓口改修に係る費用などが大きな課題としてあります。 そのため、まずは住所変更の際に、特に担当課での聞き取りや複雑な手続が必要でない場合は、できる限り市民の方の移動が少なくできるよう関係部署と協議するとともに、
ワンストップ窓口の導入については、課題解決の方法について研究を進め、実現に向けた検討を行います。 以上でございます。
○議長(古川祐典君) 原教育長。 〔教育長原 一起君登壇〕
◎教育長(原一起君) 5番西風議員の再質問にお答えします。
学校安全対策の推進について、本市においてもぜひ
セーフティプロモーションスクール認証に取り組むことを提案したいと思うが、どうかとの御質問です。 学校は、子供たちの健やかな成長と自己実現を目指し学習活動を行うところであり、そのためには安全で安心できる環境の確保が重要です。 現在、各学校においては、避難訓練を初め、不審者対応訓練、交通安全教室など、学校安全に関するさまざまな取り組みを行っているところです。 議員御提案の
セーフティプロモーションスクール認証制度については、教職員、児童生徒、保護者、さらには子供の安全にかかわる地域の機関や人々が学校安全の重要性を共感することを基本としています。 また、本制度の考え方や進め方については、まだ十分周知されていないことから、地域の方々を含めて、今年度から導入を始めたコミュニティスクールにおいて取り組んでいけないか投げかけてまいります。 以上でございます。
○議長(古川祐典君) 5番。 〔5番西風章世君登壇〕(拍手)
◆5番(西風章世君) それでは、再々質問は指摘と要望にとどめさせていただきます。 ちょっと順番を逆にして、
学校安全対策の推進について、まず述べさせていただきます。 池田小学校の周りを見たときに、こんなのどかな場所であんな悲惨な事件が起きたことを思うと、どんな場所にも起こる可能性がある。御答弁の中に、不審者情報も109件と驚くような件数であります。現在の時代背景を見ても、何が起こるか知れない、何が起こっても不思議ではない情勢であると思うのです。 コミュニティスクールにおいて取り組んでいけないか投げかけるとの御答弁でした。 新しいことに取り組むときの目の前の壁は大きく立ちはだかりますが、子供たちの命を守るためのいま一層の強い意識革命のために、この
セーフティプロモーションスクール認証への取り組みは大きな成果を果たすものと考えますので、学校運営協議会にてぜひとも取り組んでいただけることを強く強く要望をいたします。 次に、
市民サービスについてです。 住所変更などは、人生の中でそう何回もあることはなく、そのときぐらいと思われるかもしれませんが、そのたまにしか来られない市役所をあちこちと行かされる市民の方の側に立ったとき、少しでも簡潔に事が進む形をとってさしあげるのが
市民サービスではないかと考えます。 今回は住所変更に限っての質問をさせていただきましたが、住所変更届だけに限らず、死亡届提出後に届ける必要な手続に関してもあちこちと行かなければならず、ワンストップでできないのかとの苦情もたびたび受けます。 また、本市に身体障害者の届け出に来られた方が複数の課に行かなければならなかった、その和歌山市でのノウハウを持って、名古屋の親戚の方の身体障害者の手続に名古屋市北区役所に行ったとき、病院との連携もスムーズで、1カ所の窓口で全ての手続が終わったことに感動したと話された市民の方もおられました。 尾花市長は、平成27年12月議会での先輩議員の答弁で、「私は、窓口サービスにおいて最も重要なことは、利用者である市民の目線に立った、わかりやすく使いやすい窓口の実現であると考えております。」と答弁され、また、「手続に係る書類の見直しなど、すぐにできるところから改善し、サービス向上に取り組んでいきたいと考えております。」と答弁されております。2年を経た現在もまだまだ改善の余地はたくさんあるということを指摘させていただきます。 そして、市役所内のレイアウト等、課題はたくさんあることは承知しておりますが、この際、本市の窓口の抜本的な改革をし、
ワンストップ窓口を実現すべきであることを強く指摘をして、私の一般質問を終わります。ありがとうございました。(拍手)
○議長(古川祐典君) 次に、中村朝人君。--3番。 〔3番中村朝人君登壇〕(拍手)