○議長(古川祐典君) 市長から提案理由の説明を求めます。
--尾花市長。 〔
市長尾花正啓君登壇〕
◎市長(尾花正啓君) おはようございます。 議案第19号、和歌山市監査委員の選任について御説明いたします。
尾崎方哉議員は、平成15年以来4期市議会議員に就任されています。同議員は、議員のうちから選任する監査委員として適任と思われますので、地方自治法第196条第1項の規定により議会の同意を求めるものでございます。 何とぞよろしくお願いいたします。
○議長(古川祐典君) 質疑に入ります。 質疑はありませんか。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(古川祐典君) 質疑なしと認めます。 お諮りします。 ただいま議題となっている議案第19号については、会議規則第36条第3項の規定により、委員会の付託を省略し、直ちに採決することに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(古川祐典君) 御異議なしと認めます。 よって、そのように決しました。 議案第19号を採決します。 本件は、議案に同意することに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(古川祐典君) 御異議なしと認めます。 よって、本件は、原案に同意することに決しました。 〔26番
尾崎方哉君着席〕
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△日程第6 議案第20号 監査委員の選任について
○議長(古川祐典君) 次に、日程第6、議案第20号、監査委員の選任についてを議題とします。 地方自治法第117条の規定により、薮浩昭君の退席を求めます。 〔18番薮 浩昭君退席〕
○議長(古川祐典君) 市長から提案理由の説明を求めます。
--尾花市長。 〔
市長尾花正啓君登壇〕
◎市長(尾花正啓君) 議案第20号、和歌山市監査委員の選任について御説明いたします。 薮浩昭議員は、平成19年以来3期市議会議員に就任されています。同議員は、議員のうちから選任する監査委員として適任と思われますので、地方自治法第196条第1項の規定により議会の同意を求めるものでございます。 何とぞよろしくお願いいたします。
○議長(古川祐典君) 質疑に入ります。 質疑はありませんか。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(古川祐典君) 質疑なしと認めます。 お諮りします。 ただいま議題となっている議案第20号については、先例により委員会の付託を省略し、直ちに採決することに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(古川祐典君) 御異議なしと認めます。 よって、そのように決しました。 議案第20号を採決します。 本件は、原案に同意することに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(古川祐典君) 御異議なしと認めます。 よって、本件は、原案に同意することに決しました。 〔18番薮 浩昭君着席〕
○議長(古川祐典君) お諮りします。 ただいま議案等が議決されましたが、その条項、字句、数字、その他整理を要するものについては、その整理を議長に委任されたいと思います。これに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(古川祐典君) 御異議なしと認めます。 よって、そのように決しました。 しばらく休憩いたします。 午前10時37分
休憩 --------------- 午後1時10分再開
○議長(古川祐典君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。
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△議長報告
○議長(古川祐典君) この際、報告します。 先ほど開会されました各
常任委員会並びに特別委員会において、正副委員長互選の結果、
総務委員会委員長に上田康二君、同副委員長に中谷謙二君。
厚生委員会委員長に丹羽直子君、同副委員長に西風章世君。
経済文教委員会委員長に浦平美博君、同副委員長に浜田真輔君。
建設企業委員会委員長に中塚隆君、同副委員長に中村元彦君。
地震等災害対策特別委員会副委員長に園内浩樹君。 以上のとおり互選された旨、報告がありました。
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△日程第7 一般質問
○議長(古川祐典君) 次に、日程第7、一般質問を行います。 順次質問を許します。 丹羽直子君。--11番。 〔11番丹羽直子君登壇〕(拍手)
◆11番(丹羽直子君) 皆様、こんにちは。 風薫る初夏の過ごしやすい季節のもと、議会も新体制となり、古川議長、また、井上副議長におかれましては御就任おめでとうございます。 それでは、議長のお許しをいただきましたので、一般質問をさせていただきます。 まずは、紀州庵創建100周年和歌山市訪問団の報告をさせていただきます。 去る5月19日から5月21日まで、尾花市長を団長、当時の野嶋議長を副団長に、
日台友好和歌山市議会議員連盟会長の遠藤議員、寒川議員、森下議員、松井議員、古川議員、井上議員、
山本忠相議員、そして私、また、本市ゆかりの
紀州庵創建者、平松徳松氏のお孫さんでいらっしゃる平松喜一郎氏と御家族、本市出身の三味線奏者、木乃下真市氏、それから随員、通訳合わせ計25名で台北市を訪問いたしました。 尾花市長を団長とした2回目の今回の訪問は、
日本統治時代に和歌山市出身の平松徳松氏が日本料理店として建てられ、2年前に台北市政府によりリニューアルされた紀州庵が5月24日に創建100周年を迎え、台北市主催で開催されるその記念式典にお招きいただいたことから、当該式典に出席することを初め今後の文化交流をさらに促進させるため、台北市内のさまざまな文化施設をめぐる公式訪問となりました。 それでは、その概要を報告いたします。参考に、お手元に資料を置かせていただいております。 5月19日午前10時に、関西国際空港から
チャイナエアラインにて出発し、時差1時間を戻し、現地時間正午過ぎ、
予定どおり台北桃園国際空港に到着した後、早速、訪問団一行は、台北市がチャーターしてくださったバスに乗り、台北市の文化施設、当代芸術館と中正紀念堂を訪問いたしました。 当代芸術館は、
日本統治時代に小学校として建設され、その後、台北市政府庁舎となり、市政府が別の場所へ移転した後はしばらく使われていませんでしたが、1996年に市指定古跡となり、2001年5月に現代美術に特化して開館した台湾初の美術施設で、建物一部が中学校として使われている珍しい施設でした。当日、館内で
日本人芸術家の斬新な作品も展示されており、台湾と日本の文化交流を感じることができました。 次に訪れた中正紀念堂は、台湾の初代総統、蒋介石を顕彰した施設で、1975年に蒋介石が死去した際、国民の哀悼の意をあらわすために建設された施設で、25万平方メートル
--甲子園球場で例えると6.5個分に及ぶ広大な敷地内に、本堂のほかに
シアターホールやコンサートホール、公園広場等が併設された市民憩いの場所になっています。 本堂の蒋介石像の上部には、蒋介石の政治理念であった倫理、民主、科学が掲げられており、像の両脇には警護する儀仗隊が配備され、1時間に一度行われる儀仗隊交代式を拝見することができ、緊迫感のある情景は大変見応えのあるものでした。 その後、訪問団一行は場所を移し、台北市政府主催の
歓迎晩さん会にお招きいただき、出席しました。 まず初めに、李文英(リー・ウェンイン)台北市副秘書長から歓迎の挨拶を受けた後、尾花団長から、本日はこのように
歓迎晩さん会を開催していただき、感謝申し上げます。一昨年の11月に和歌山市長として初めて台湾を訪問させていただき、貴市文化局との話し合いの中で、文化、芸術、伝統を中心に積極的な交流を促進していくという方向性で一致したことが、あす予定されている紀州庵での両
市交流促進覚書締結につながっています。両市の文化、芸術、伝統を知ることで、さらに深い交流を進めていけるよう、今後の交流のあり方について有意義な意見交換ができればと思っておりますと挨拶がありました。 また、野嶋副団長から、台北市と和歌山市は、既に紀州庵と和歌の浦アート・キューブの文化施設を通じての交流が盛んになっており、これも台北市の皆様並びに関係各位の御支援、御尽力によるものと感謝しております。今後も、より一層、両市が強いきずなで結ばれ、交流が継続、発展するよう意見交換させていただきたいと思いますと挨拶がありました。 その後、尾花団長、野嶋副団長、
遠藤日台友好和歌山市議会議員連盟会長、平松家の皆様と台北市出席者との間でそれぞれ記念品を交換し、にぎやかな歓談の中、今後の両市の交流発展に向け、活発な意見交換が行われました。 翌日、5月20日には、紀州庵創建100周年記念式典に出席するため、
紀州庵文学森林を訪問しました。 到着すると、和歌山から紀州庵100周年を訪問するため、
和歌山日台交流協会主催の
ツアー参加者も詰めかけていただいており、会場は現地の文学者も多数訪れ、大変多くの方々でにぎわっていました。 式典は、もともと3棟あった紀州庵の建物のうち、唯一現存する離れの中でとり行われました。 冒頭、
台北市河堤国立小学校の児童による
太鼓パフォーマンスが披露され、式典は活気に満ちた雰囲気の中、スタートしました。 まず、陳景峻(チン・ジンジュン)台北市副市長より、台北市を代表して、遠路はるばるお越しいただいた来賓の皆さんに歓迎の意を表します。本日、歴史ある紀州庵のお誕生日を皆様とお祝いできることを心からお喜び申し上げます。先ほどの子供たちの演奏を聞いて、皆様の心の扉は開かれました。この扉は、台湾と日本の友好のきずなの扉です。この扉は、これからもより一層深まるものだと思っております。紀州庵という文化遺産には、100年の物語が詰まっています。改めて、平松家の皆様に感謝申し上げます。歴史を振り返りますと、100年前、平松家は、ここで創業期の幾重の試練を乗り越え、輝かしい歴史を刻みました。このような歴史があったからこそ、紀州庵は、今、輝かしいときを迎えています。平松家の皆さんが
ふるさと和歌山市へ戻っても、台湾が引き続き紀州庵を大事にし、修復を経て、今、文学館という形で存在しており、今後、文学の基地として引き続き各地に文学や文化のメッセージを発信してまいりたいと思います。本日、平松家の皆様が100年前のふるさとに戻られ、皆さんの顔を拝見できてすごく感激です。これからも紀州庵という大事なきずなをお互いに大事にしてまいりましょう。それから、文化、芸術だけでなく、ビジネス、経済、それぞれの面でお互いの連携や協力も行ってまいりたいと思っておりますと挨拶されました。 続いて、尾花団長から、この記念式典を開催していただきました台北市の皆様、また、このお祝いのために和歌山からお越しいただきました
和歌山日台友好協会のツアーの皆様、本当にありがとうございます。きょう、こうして紀州庵が和歌山市と台北市の交流のかけ橋として100年を迎えられたことを大変うれしく思います。この後、和歌山市と台北市の交流の促進として覚書を締結させていただく予定となっていますが、これまでの文化、芸術、伝統の交流を基礎とし、今後は観光など多方面にわたり交流を発展させていければと思っております。きょうのこの紀州庵100周年記念をこれからの日台発展の原点とし、ますます交流が活発になることを期待していますとの挨拶があり、野嶋副団長からは、3年前の
紀州庵開幕記念式典に引き続き、今回の式典に本日お集まりの皆様方とともにお祝いさせていただけることを光栄に思います。この後、和歌山市と
和歌山市議会から、日本を代表する権威ある画家で和歌山市出身の清水達三先生の絵画を贈呈させていただきたく存じます。この絵画が、今後の両市の文化交流はもとより、両国の友好を一層深める一助となることを期待していますと挨拶がありました。 また、遠藤会長からは、残念ながら、日本の他都市と比べますと、まだまだ本市と台湾の交流は決して長くはありませんが、このように本市出身の平松さんが創建された紀州庵を本当に大切にしていただき、大変ありがたく思っています。これからも、皆さんと共有しながら歴史をつないでいきたいと思っております。郷土の誇りであるここ紀州庵が、今後、ますます発展し、日台交流の象徴となることを心より祈念申し上げますと挨拶がありました。 最後に、創業家を代表し、平松喜一郎氏から、この紀州庵が日台友好のきずなとしてお役に立っておりますことは、この上なき光栄と存じます。昔の紀州庵は料亭でしたが、奥に広い庭があり、そこで和歌山県人会が開かれました。県人会は、家族ぐるみで行われ、模擬店も出店される中、運動会が行われ、大変盛り上がっていました。そのような昔の思い出が、今、よみがえっております。どうか、これからこの紀州庵が末永く地域の皆さん、台湾文学の先生方、文学の発展のためにお役に立つことを祈念いたします。今、80年の歴史を経て、ここにおりますことが夢のようでございます。どうか皆様、これからも紀州庵を愛していただき、台北市のお役に立ちますようお祈りいたしますと挨拶されました。 次に、和歌山市と台北市との
交流関係促進に関する覚書の調印式がとり行われました。覚書は、これまで行われてきた文化交流をさらに促進させるため、1、和歌山市と台北市の関係部門の連携強化により、両市の交流推進のために協力する、2、両市の
文化施設行政において、情報共有や連携の体制を構築し、双方の
文化施設施策充実のために協力する、3、文化施設を通じた交流をきっかけに観光等の交流が促進されるように相互にPR活動等で協力するという内容で、野嶋副団長が立ち会いのもと、尾花市長、陳景峻台北市副市長ががっちりと握手をし、覚書は調印、締結されました。 続いて、
記念品贈呈式が行われ、陳副市長から記念品が贈呈された後、尾花団長、野嶋副団長、遠藤会長、平松さんからそれぞれ記念品を贈り、最後に本市出身の清水達三画伯により描かれた絵画「富士山(FUJI)」を紀州庵に寄贈しました。ふだん見られない角度から描かれた美しい富士山の絵に、会場の皆さんはすっかり魅了されていました。 式典中盤には、本市出身の三味線奏者、木乃下真市氏による演奏と台湾の楽器による演奏が台北市の国楽団によりそれぞれ演奏され、双方の伝統芸能が取り交わされました。 その後、外の庭へ移動し、紀州庵創建100周年記念として、和歌山城主であった徳川吉宗公の将軍職就任300周年を記念した吉宗桜をここに植樹します。紀州庵でつながった両市の友情のきずなが一層深まり、この桜が友好のシンボルとなることを願っていますと彫刻された
吉宗桜植樹プレートの除幕式が行われました。 また、屋外では各種ブースが出店され、本市企業から
和歌山ラーメンやショウガを使った冷やしあめの出店もあり、会場は目新しい商品の登場ににぎわいを見せていました。 また、その後、開かれた昼食会では、作家の得意な家庭料理と題した主菜を味わわせていただいたほか、創建当時の料亭で出されていたアユの姿焼きも登場し、100年前の情景を思い描きながら舌鼓を打ち、和やかな雰囲気の中、昼食会は幕を閉じ、式典を後にしました。 続いて、訪問団は、
文化施設--松山文創園区に向かいました。松山文創園区は、かつて
専売たばこ工場だった施設が2011年に古跡指定され、リノベーションし、生まれ変わった施設で、その広大な敷地にデザインミュージアム、ギャラリー、カフェなどが併設された複合文化施設で、多くの若者が集う大変現代的なスポットでした。 その後、訪問団一行は、施設を後にし、台北市文化局主催の懇親会にお招きいただき、出席しました。会場には、昨日の晩さん会に引き続き、鍾永豐(チョン・ヨンフン)台北市文化局長を初め、4年前から交流活動をともにし、今や親交もすっかり密になった李麗珠(リー・リーツー)文化局副局長のほか、台北駐大阪経済文化弁事処長として日本におられるときから長年親交があり、現在は台湾政府外交部主任秘書でいらっしゃる蔡明耀(サイ・メイヨウ)氏も駆けつけていただき、今やすっかり顔なじみとなった皆さんと交流、意見交換が行われました。 台北市文化局は、来年をめどに、和歌山市内で映画上映会の企画を予定されているようで、今後のさらなる交流にうれしい情報を耳にすることができました。 最終日の5月21日には、2年前の公式訪問でも訪れた北投温泉博物館に訪れました。台北市内からMRTで40分のこの施設は、戦前、日本の温泉浴場を模して建設されましたが、戦後は活気を失い荒廃しました。その後、北投小学校の教師と児童たちがこの浴場を守る運動を展開した結果、1997年に市指定古跡に指定された施設であり、平日にもかかわらず大勢の人でにぎわっていました。 尾花団長、野嶋副団長を初め、私たち議員も全員はっぴを羽織って、来館者に観光パンフレット等を配布するなど、和歌山市のPR活動を行いました。 その後、昨日の紀州庵での記念式典に引き続き、大勢の来場者のもと、木乃下真市氏による三味線演奏会が行われ、日本の伝統楽器の演奏に会場は魅了されました。演奏終了後には、北投の著名な月琴奏者、陳明章(チン・メイショウ)氏との即興での共演が実現し、会場を大いに沸かせました。 その後、台北市文化局の皆さんをお招きした昼食会を挟み、最後は北投図書館を訪れました。樹木が生い茂る自然に恵まれた北投公園の中にある木造建築で、太陽光発電や雨水を再利用する設備を整えた台湾初のエコ図書館で、その美しい建築は、世界で最も美しい図書館にも選ばれたとのことです。本市でも新たな図書館建設が予定されており、ソフト面においても、ぜひ台湾と文化交流でつながり、魅力あふれる図書館にと感じました。 これにて公式訪問の全日程を終了し、帰国の途につきました。 これまで、日台友好
和歌山市議会議員連盟としても、和歌山市とともに交流に力を入れてきました。平成25年、平成26年、平成27年と訪問し、台北市文化局、紀州庵からも本市にお越しいただき、交流を続けてきました。 平成25年に初めて訪問した際には、当時の戸田幹事長より、
日本統治時代の1917年に日本料理店として建てられた紀州庵という日本建築家屋が現存しており、保存、修復計画がされていることを紹介いただき、現地視察を実施いたしました。訪問時には、紀州庵は改修工事を行っており、翌年1月の紀州庵改修工事完成に伴い、5月ごろにオープニングイベントを開催する計画を立てており、ぜひともその際には台湾にお越しいただきたいとの強い要望をいただきました。 そして、平成26年に訪問した際には、紀州庵古跡開幕記念式典に出席し、当時の松井会長から、紀州庵と和歌の浦アート・キューブの姉妹施設提携を行い、文化交流を深めていきたいと挨拶させていただき、平成27年に訪問した際には、李麗珠文化局副局長から、2年後の2017年は、紀州庵が開館してちょうど100年に当たりますので、その際には、尾花市長を初め議員先生方もぜひ台北市にお越しくださいとのお言葉をいただき、今回の訪問につながりました。 今回の訪問を通じて、台湾人たちが私たち日本人と同じように歴史を大切にしていることを改めて感じました。 台湾には、日本人にとってどこか懐かしくも感じる
日本統治時代に建設された建築物があります。これらの建築物は、修復され、また、大切に保存され、台湾の市民の憩いの場として、また、日本と台湾との友好の場として活用されています。中でも、私たち和歌山市民にとって関係が深い紀州庵では、台北市の副市長が「紀州庵100年之約」と銘打ち、挨拶されました。 今、まさに100年の時を超え、国境を越えて悠久のかたいきずなが結ばれたことに感動を覚えます。これもひとえに、日本と台湾、双方の先人から学び、諸先輩方が私たちに市民と市民のきずなを大切にし、伝えてくれているからだと感じます。 今日の和歌山市と台湾との関係は、台北市、台南市を初め、その他都市との地道な交流が実ったものと感じています。 以上で報告とさせていただきます。 そこで、市長にお聞きします。 私たちも、こうした地道な交流を継続しつつ、今後は交流をさらに加速させていく必要があると考えております。今回の台北市との覚書を締結したことを受け、行政として、今後、台北市のみならず台湾との交流をどのように進めていくか、考えをお聞かせください。 次に、本市における特別支援学級の現状についてお聞きします。 特別支援学級とは、障害のある子供一人一人に応じた教育を行うため、小中学校に設置された障害種別ごとに編制された少人数の学級です。知的障害、肢体不自由、病弱・身体虚弱、弱視、難聴、言語障害及び自閉症・情緒障害の児童生徒を対象とし、学級定員は8名が標準であり、きめ細かい指導を行うことができるよう、少人数で編制されています。 学年の構成は他学年にわたっていることが多く、教育内容は原則として小中学校の学習指導要領に沿っているが、子供の障害の状態や特性などに応じて、治療的指導、教科補充指導、独自の教科内容による指導など、多様な内容についての指導が行われています。 また、特別支援学級は、小中学校に設置されているので、通常学級の児童生徒と各教科や学級活動、学校行事などをともに行う交流及び共同学習が比較的容易にでき、相互の密接な連携のもとに指導が行われています。 学校教育法81条では、小学校、中学校、義務教育学校、高等学校及び中等教育学校には、次の各号のいずれかに該当する児童及び生徒のために、特別支援学級を置くことができる。1、知的障害者、2、肢体不自由者、3、身体虚弱者、4、弱視者、5、難聴者、6、その他障害のある者で、特別支援学級において教育を行うことが適当なものと規定されています。 平成27年の文部科学省の調査によりますと、特別支援学級に在籍している児童生徒の数は18万7,100人で、児童生徒全体に対する割合は1.2%です。特別支援学級を設置している小学校の割合は76.6%、中学校では73.7%と、ほとんどの小中学校が特別支援学級を設置しています。また、特別支援学級に在籍している児童生徒の数、特別支援学級の数は、どちらも、ここ20年間、増加傾向にあります。 和歌山市の特別支援学級の児童生徒数の全校生徒に占める割合は、平成19年、小学校で1.13%、中学校1.06%で、平成28年度では、小学校2.49%、中学校では2.05%と、児童生徒数が減少傾向にあるにもかかわらず、特別支援学級に在籍する児童生徒数は増加しています。 特別支援学級には、さまざまな障害のある児童生徒が在籍しています。それぞれに障害特性が違う児童生徒に寄り添い、適切な支援を行うためには、きめ細かい教師の対応が必須です。教師の接し方や言動に学校生活が大きく左右され、対応を間違えると不登校になったり鬱状態に陥ったりすることもあります。 現場の教師には、あらゆるスキルが求められます。特別支援教育研修を行っているものの、保護者や福祉関係者からもその成果が伝わっていないのが現状です。 そこで、お聞きします。 1、本市における特別支援学級のあり方について、どのような課題があると認識されていますか。 2、平成27年2月定例会において、 障害のために特別な支援が必要な児童生徒については、保護者の思いも十分に伺いながら、具体的に一人一人の教育的ニーズに応じた指導目標、内容、方法を考え、個別の指導計画を作成しています。 個別の指導計画は、子供の成長や課題に応じて見直しを行い、学習の状況や自立に向けて必要な指導や支援を十分把握した上で次年度に引き継ぎ、計画的、継続的な指導が行えるよう努めています。 また、学校全体で子供の成長を支えることができるよう、職員会議において、個々の子供の障害の特性や支援内容、方法について、全教職員の共通理解を深めています。 と御答弁されていますが、徹底されていますか。 次に、子供食堂についてお聞きします。 経済的な事情などにより、家庭で十分な食事がとれなくなった子供に無料もしくは安価な食事や居場所を提供する活動で、全国的に子供食堂が急速に広がっています。 同時に、子供食堂に対する疑問や戸惑いを聞く機会もふえました。子供食堂ってどうかと思うんですよねというときには、まずその人が何をもって子供食堂と思っているのかを聞かなければ議論がかみ合わなくなります。 子供食堂って何、大人は行っていいのか、いつ、どこで開催されているのか、目指すところはどこか等々、子供食堂は多様です。運営されている人たちが目指している子供食堂を考えると、恐らく大多数の子供食堂は、貧困家庭の子供たちだけを相手にするわけでなく、そうでない子供たちも大人たちがみんなでわいわいやりながら食卓を囲み、思い思いに過ごす寄り合い型。 もう一つは、貧困家庭の子に行政や学校の紹介で子供たちが通い、ボランティアの大学生や大人たちが対応する、一緒に食事を囲みながら支援を要する子供たちが参加する型。 理念が違えば、必要なことも変わってきます。 和歌山市で開催されている4カ所の子供食堂に行かせていただき、一緒に食事をしたりお話をお伺いさせていただきました。公明党の県議、市議の先生方と一緒に行かせていただいた中之島食堂では、ただいま、お帰りとアットホームな雰囲気で、ボランティアの方々の手づくりの食事で、メニューはハヤシライス、サツマイモとチーズの一口サイズのコロッケ、ブロッコリーのナムル、菜の花のお浸し、大根とハムのマヨネーズのサラダ、特製のケーキ。バランスのよい、おいしい食事を、一緒に参加していた
山本忠相議員とともに、みんなでいただきました。 会費は、子供無料、大人300円。参加者は、子供11名、大人16名、スタッフ11名、総勢38名でした。 鳴神なるコミと中之島食堂を開催している新家さんは、子供から高齢者まで一緒に話をしながら食事をする居場所づくりになればとおっしゃっていました。 小学校6年、小学校1年、年中のお子さんを持つお母さんからは、子育ての先輩がいるので大変勉強になり、気分転換になりますとおっしゃっていました。小学校1年、年少のお母さんは、居場所になっているので続けてほしいとおっしゃっていました。子供も、おいしい、楽しいと笑顔で、おなかいっぱいと、うれしそうにおなかを見せてくれました。 お話を聞く中で、最初の立ち上げの際には、市役所で話を聞くにも6カ所の課をたらい回しにされたり、子供食堂のやり方のノウハウの知識が欠けている、NPO法人として立ち上げる書類が余りにも多過ぎる、本当に必要な子供たちにつながっているのか等々、課題も多々ありました。 子供の貧困、孤食が取り上げられ、食育について多くの情報が発信されていますが、子供を取り巻く環境はまだまだ厳しいのが現実です。 子供食堂がマスコミに取り上げられ、全国的に広がりつつある今、日本に子供の貧困があるんだと問題を知った人たちが何かしたいという気持ちを持っていても、実際何をしたらいいのかわからなかったことが、子供食堂をやりたいですと具体的な形につながっています。 子供食堂は、地域の団体が孤食を防ぐ目的でボランティアのスタッフと食事を提供し、交流を図るもので、食材も個人からの贈答品や寄附が多く、食品ロスの削減にもつながります。明確な定義も枠組みもないまま、何が子供食堂なのかをめぐっては、行政の中での所管混乱も見え、多くの疑問や戸惑いを生んでいます。 そこで、お聞きします。 1、子供食堂の所管はどこですか。 2、和歌山市で開催している子供食堂は把握されていますか。 3、子供食堂が抱えている課題を認識されていますか。また、それはどういった内容ですか。 以上で、第1問とさせていただきます。(拍手)
○議長(古川祐典君) 尾花市長。 〔
市長尾花正啓君登壇〕
◎市長(尾花正啓君) 11番丹羽議員の一般質問にお答えします。 今後の国際交流のあり方について、台北市との覚書を締結したことを受け、行政として、今後、台北市のみならず、台湾との交流をどのように進めていくのかとの御質問でございます。 5月19日から21日まで、和歌山市とゆかりのある文化施設紀州庵の創建100周年記念式典出席のため、野嶋
和歌山市議会議長を初め議員の皆様と台湾、台北市を訪問させていただきました。丹羽議員の御報告のとおり、台北市から大きな歓迎を受けるとともに、記念式典など、和歌山市との交流事業が盛大に開催されました。 また、議会の働きかけにより、和歌山市在住で日本を代表する日本画家、清水達三先生の絵画を寄贈することができ、台北市との信頼関係がより深く、確実なものとなりました。 このような友好関係を築くことができたのも、
日台友好和歌山市議会議員連盟会長の遠藤議員初め議員の皆様のこれまでの熱心な活動によるたまものだと感謝申し上げます。 今後は、台北市と締結した覚書により、両市の関係部門との連携を強化し、
文化施設行政における情報共有や施策充実に向けての協力を行うなど、観光や経済交流につなげるよう進めてまいります。 具体的には、紀州庵で物産や観光PRを目的に設置した和歌山市コーナーを充実させるとともに、台北市の他の文化施設なども活用し、和歌山市のPR活動を広げてまいります。 また、友好交流のある台南市を含め、台湾との文化、観光、経済交流を一体的に取り組んでまいりたいと考えております。 以上でございます。
○議長(古川祐典君) 津守教育局長。 〔教育局長津守和宏君登壇〕
◎教育局長(津守和宏君) 11番丹羽議員の一般質問にお答えします。 特別支援学級について、2点ございます。 まず1点目、本市における特別支援学級のあり方について、どのような課題があると認識されているかとの御質問です。 各学校において特別支援教育の推進を図るためには、保護者の思いを大切にしながら、子供の障害特性に合った支援や配慮を充実させることが重要です。そのためには、若い教員がふえている現状も鑑み、特別支援学級の担任だけでなく、全ての教員が特別支援教育についての専門的な理解をさらに深めていくことが課題であると認識しております。 今後とも、ともに学び、ともに育つための学校全体での支援体制を整えていくよう努めてまいります。 2点目です。 平成27年2月定例会においての答弁に関して、児童生徒一人一人の教育的ニーズに応じた指導目標、内容、方法を考え、個別の指導計画を作成していること、子供の成長や課題に応じて見直しを行い、次年度に引き継ぎ、計画的、継続的な指導が行えるよう努めていること、子供の障害の特性や支援内容、方法について、全教職員の共通理解を深めていること、これらについて徹底されているかとの御質問です。 本市における特別支援学級には、知的障害、自閉症、情緒障害、肢体不自由、弱視の学級が設置されています。児童生徒一人一人の障害特性を把握し、個々のニーズに合った指導や支援について考えていくことが大切です。そのために、保護者の思いを十分に伺い、子供の実態を的確に捉え、学習活動の目標とそれに伴う支援の手だてを丁寧に考えながら、個別の指導計画を作成しています。 その上で、各学期末に子供の成長と課題を評価し、見直しをすることで、次の学期や学年に引き継ぎながら、計画的、継続的な指導を行っています。 児童生徒の実態と効果的な支援については、全教職員で共通理解を図り、子供への適切な対応やかかわりにつながるよう取り組んでいます。 以上でございます。
○議長(古川祐典君) 川崎福祉局長。 〔福祉局長川崎秀行君登壇〕
◎福祉局長(川崎秀行君) 11番丹羽議員の一般質問にお答えします。 子供食堂について、3点ございます。 まず1点目、子供食堂の所管はどこか。2点目、和歌山市で開催している子供食堂を把握しているか。3点目、子供食堂の抱える課題を認識しているかとの御質問です。 まず、子供食堂の所管についてですが、子供の貧困対策の市の窓口である子育て支援課が中心的役割を担っています。 次に、市内で開催している子供食堂を把握しているかについては、直接お話を伺ったものや、さまざまな情報媒体等を通じて把握しているものを合わせ、7団体12カ所の子供食堂が開催されていることは承知しています。 次に、子供食堂が抱えている課題についてですが、子供食堂の利用を希望される方々への周知方法や、開催場所、特定食材の確保等に御苦労されているとの現状を子供食堂を運営されている方々からお聞きしています。 以上でございます。
○議長(古川祐典君) 11番。 〔11番丹羽直子君登壇〕(拍手)
◆11番(丹羽直子君) それぞれ御答弁いただきましたので、再質問させていただきます。 今後の台湾との交流に、市長から熱意ある積極的な御答弁をいただきました。 まずは、覚書にある文化交流の強化、
文化施設行政の連携、両市の観光等交流の促進、この3つを全力で取り組んでいただきたいと思います。 そして、御答弁いただいた紀州庵での和歌山市コーナーを充実させるとともに、台北市にあるほかの文化施設も活用して和歌山市のPRを行い、より一層、文化、観光、経済交流を促進していただきたいと思います。 ぜひ、台北市との覚書をきっかけに、台南市、そのほかの各都市との交流も積極的に進め、引き続き台湾にも訪問していただきたいと思います。 次に、特別支援学級について、児童生徒一人一人の障害特性を把握し、個々のニーズに合った指導や支援について考えていくことが大切です。そのために、保護者の思いを十分に伺い、子供の実態を的確に捉え、学習活動の目標とそれに伴う支援の手だてを丁寧に考えながら、個別の指導計画を作成していますと御答弁されていますが、実情は必ずしも徹底されているとは考えられない状況です。 今から説明する内容は、情緒支援学級に在籍している知的障害のない、現在、中学2年生の生徒の保護者からの相談です。また、公平性を保つために校長先生にもお会いし、お話をお伺いいたしました。 1年時では、学校と相談して、支援学級で国語、社会、美術、技術家庭、道徳、学活、通常学級で数学、理科、英語、体育、音楽を受けました。保護者は、平成28年9月に校長より、来年度の特別支援学級の授業時間について、全て特別支援学級で学習するか通級で学習するかを選ぶように言われました。 特別支援学級在籍の1年生4人の保護者は、やむなく、2人が特別支援学級、2人が通常学級を選び、また、通常学級を選んだ生徒は、3年から特別支援学級を抜けるように言われました。来年度入学する生徒8人にも、同様の方針が伝えられました。 平成29年2月、保護者が不安になり、教育委員会と面談し、要望を伝えました。また、美術科が小学校低学年に近い学習内容であったため、改善をしてもらうように伝えました。 平成29年3月以降では、技術家庭科の技術の授業はパソコン室でゲームをしていたことや、定期テストが受けられなかったことがわかり、保護者が学校へ問い合わせました。 同年3月31日、保護者と教育委員会学校教育課2人と校長、特別支援学級担任、主任との面談。個人の問題ではなく、以下の要望を教育委員会に保護者は伝えました。 1、学校から一方的に授業を受ける場所を二者択一で決めるようにという方針を見直してほしい。 2、特に、新1年生には、一人一人相談できる機会を持ってほしい。 3、特別支援学級の授業を生徒の特性や学力に合わせて行うよう、授業内容を改善してほしい。 4、特別支援学級の生徒を通常学級の生徒たちにどう説明するか考えてほしい。 学年がかわる間近の4月に入っても、保護者からの相談は続きました。 私は、5月に校長訪問し、お話をお伺いしました。特別支援学級か通常学級かという選択は、できたらという方向性だったとのことです。 ここで問題なのは、保護者がやむなくという言葉や不安という心理に駆られたり、支援学級か通常学級かのどちらかに選ぶようにとの学校からの要望や、知的障害がないにもかかわらず、小学校低学年の授業であったり、ゲームばかりをしていて定期テストが受けられなかった。また、年間指導計画書も見せてほしいと訴えても見せてくれないと2人の保護者がおっしゃっていました。 ほかにも、先生の授業時数がいっぱいなのでと、学校側の問題で授業時数が組めないことを相談されることがあったと保護者からお聞きしました。 そこで、お伺いします。 年間指導計画書を誰がどのように作成し、チェックしているのですか。 また、年間指導計画書を作成するに当たり、保護者と十分に内容を協議し、学校と保護者が情報を共有していれば問題は起きず、充実した指導ができると考えますが、こういった現状を教育長はどのようにお考えですか。 次に、子供食堂の利用を希望される方々への周知方法や、開催場所、特定の食材確保等に御苦労されている現状とのことです。 子供食堂に対する地方自治体による支援の例を幾つか挙げさせていただきます。 民間のNPO、個人が設置、運営している子供食堂関係で、大阪府池田市、池田こども食堂さくらでは、1、子供食堂が活動内容等を学校に説明し、学校関係者の理解を促進するに当たり、市役所から教育委員会を経由して各学校校長に対し、子供食堂の活動内容や訪問について事前説明。2、子供の居場所づくりを目的に、子供食堂の開設、運営に取り組む団体に対し、開設及び運営の一部を補助。 同じく、福岡県大野城市の子供食堂では、子供食堂が公民館の事業として位置づけられているので、調理室や空調、電気代、ガス代などが一切無料。 また、自治体が設置している子供食堂関係で、北九州市の子供食堂は、設置、運営は社会福祉法人等に委託、市民センター2カ所で週1回、子供食堂を開催。 最近は、子供食堂に補助金をつける自治体がふえてきています。自治体として、何を応援したいのかを明確にしながらやらないと、意図せずして混乱に拍車をかける結果を招く可能性もあります。 多くの子供食堂が、貧困家庭向けというレッテルがあると参加しづらくなるため、誰もが参加しやすい子供食堂づくりを目指すと、多くの方が食事に来て、資金、物が不足し、本来支援を必要としている経済的に困難な家庭に支援が届けられているのかわからなくなってしまう。手軽に始められると同時に、やめることのハードルも低いため、全国的に広がる一方で、担い手、資金、場所等の問題から取り組みをやめていく団体も出ています。 一度できた子供食堂が潰れると、大人は仕方ない、頑張ったで割り切れるが、その場所を必要としていた子供は、突然居場所を失い、悲しい現実が突きつけられます。 継続していくことは、とても難しい活動です。子供が本当に必要としていることに目を向け、耳を傾け、発信しているメッセージをキャッチし、子供にとって居心地よい居場所づくりを支援団体と話し合い、考える過程が必要だと考えます。 以上のことを踏まえて、和歌山市としてはどういう施策をお考えですか。 以上で、再質問とさせていただきます。(拍手)
○議長(古川祐典君) 原教育長。 〔教育長原 一起君登壇〕
◎教育長(原一起君) 11番丹羽議員の再質問にお答えします。 特別支援学級について、年間指導計画書を誰がどのように作成し、チェックしているのか。また、年間指導計画書を作成するに当たり、保護者と十分に内容を協議し、学校と保護者が情報を共有していれば問題は起きず、充実した指導ができると考えるが、こういった現状をどう考えているのかとの御質問です。 年間指導計画については、各学校において、子供一人一人の実態を踏まえながら、個別の課題に対する狙いと学習活動、そして学級集団をとおして取り組むべき効果的な学習活動を考慮しながら、主として特別支援学級の担任が中心となって作成しています。 指導内容がその子供の障害特性に合っているか、学習活動が計画に沿ったものになっているかといった年間指導計画の確認については、学校長を初め、特別支援教育コーディネーターなどの特別支援学級にかかわる教員が行っています。 また、教育委員会においても、必要に応じて指導を行っています。 学校が保護者の思いや願いをしっかりと受けとめていれば、このような問題は起こらなかったと思います。子供への充実した指導や支援につなげていくためには、学校と保護者が同じ方向性を持ち、十分に協議を重ね、保護者との信頼関係を築くことが大切であると考えます。 以上でございます。
○議長(古川祐典君) 川崎福祉局長。 〔福祉局長川崎秀行君登壇〕
◎福祉局長(川崎秀行君) 11番丹羽議員の再質問にお答えします。 子供食堂について、子供食堂に和歌山市としてどのような施策を考えているのかとの御質問です。 市内の子供食堂は、主に子供の居場所づくりという面に主眼を置いており、その中でさまざまな家庭環境の子供たちが参加されているとお聞きしています。子供食堂を主催している団体を支援することは、行政にとっても大切であると認識しており、課題に対する支援を早急に行う必要があると考えています。 今後、一定の要件をクリアした団体に対して、市の子育て関係のSNSや公共施設への掲示等を通じて市民への周知を図るとともに、開催場所の施設使用料の減免等について、関係部局に要請するなどの支援を早急に実施したいと考えています。 さらに、子供食堂など主催団体等の意見を聞きながら、子供にとって居心地のよい居場所づくりを長く継続していけるよう、支援していきたいと考えています。 以上でございます。
○議長(古川祐典君) しばらく休憩します。 午後2時02分
休憩 --------------- 午後2時40分再開
○議長(古川祐典君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。 日程第7の議事を継続し、質問を許します。 姫田高宏君。--16番。 〔16番姫田高宏君登壇〕(拍手)
◆16番(姫田高宏君) 議長のお許しをいただきましたので、通告に従い一般質問をさせていただきます。 まず、公共施設のあり方についてです。 私は、新日本スポーツ連盟和歌山県テニス協議会の所属クラブで硬式テニスをしています。 テニス協議会では、春と夏に大会を開き、春のシングルス、男女ダブルス、ミックスダブルスの大会は全国大会の予選を兼ねています。 4月16日の日曜日に、ミックスダブルスと初級の男子シングルスの大会をつつじが丘テニスコートで行いました。 当日は、軟式テニスの大会もあり、駐車場が満杯になるので、駐車場の整理に来てほしいと所属クラブから頼まれました。私が到着した8時前には、既に8時のテニスコートの駐車場開門を待つ車が並んでいました。 テニスコート横のソフトボール場では、市の大会が行われるとのことで、その多くは路上駐車です。ソフトボール場の駐車場が狭過ぎるのです。テニスコートを管理する職員は、テニスコートにソフトボール関係の車を入れるなと警備員に指示しています。ふだん使っている市民スポーツ広場や県営紀三井寺のテニスコートなど、多種目の競技場がある施設と似たような施設にもかかわらず、市の駐車場なのに競技種目で駐車場の利用を制限することに違和感を持ちました。 テニスコート横の駐車場が満杯になり、進入路の入り口あたりで臨時駐車場の案内をしました。テニスコートの指定管理者が用意した臨時駐車場の案内地図を配って、協力をお願いしましたが、ほとんどの車は快く応じてくれました。中には住民の方もいて、路上駐車を注意してやめさせるべきとのもっともなことを指摘する方や、車を一々とめたことで渋滞になっていると叱られることもありました。 9時前には落ちつき、自分の大会に戻ったのですが、その間もずっともやもや感があり、指定管理者の限界と市の施設のあり方が問題だと思いました。 5月末に、つつじが丘の市営住宅の自治会から市議会各会派にと要望書が届き、読ませていただきました。いろいろ御苦労されていて、市に働きかけているものの、なかなか進まないというようなことです。 また、そういう働きかけもあっての
到達点だということもわかりましたが、そこで見えてきた解決すべき課題について質問したいと思いました。 また、打越の方からは、孫を秋葉山公園に連れていきたいけれど、駐車場がないので、秋葉山の県営プールが休みのときに駐車場を使わせてもらえないかとの相談がありました。 私自身、運転免許は原付しか持っておらず、これまで駐車場について、どうこう思うことがありませんでした。 私が小学校に入る前くらいの子供のころは、車を持つのは商売をしている商店くらいでしたが、今は自動車の運転免許を持ってないことを珍しがられます。公共交通がそれほど発達していない本市においては、生活するには車が必需品のようであり、駐車場は必要なのでしょう。 そういう話をしていますと、中央コミセンの駐車場が広がる計画があったと、芦原の文化会館を建てかえするときに、現地で建てかえず、市の持っている別の場所に建てかえるという計画が出たときに、旧文化会館の跡地利用として中央コミセンの駐車場にするという説明がされていたという話。 また、市民図書館の建てかえのための基本計画に寄せられた市民からの意見も、無料駐車場の設置に関するものが多数見られました。 同様に、新しい市民会館を伏虎中学校跡地に建てかえる話が出たときも、駐車場をどうするかということが問題になりました。跡地活用に関する特別委員会で、尾花市長は、北駐車場を拡幅する構想を出したのも記憶に新しいものです。 そうした点を踏まえ、公共施設と駐車場のあり方について質問したいと思いますが、その前に、つつじが丘テニスコートの使用について、改善してほしいことからお尋ねします。 私がテニスをするようになったのは、議員になったころからですが、これまでずっとコートの予約やボールの用意などは人任せで、料金設定のことなど全く無関心でした。土日の午後と木曜の夜が練習日で、世話する人が違うのですが、一昨年、ふとしたことで--夜間、私たちは18時から21時まで3時間練習していますが、料金設定が2時間刻みになっているため、3時間しか使わないのに4時間分の料金を払っているということを初めて知りました。 なぜ、そんなことになっているのかと県に話を聞きますと、朝の9時から2時間刻みで予約をとらないと、無駄な時間が出てくるというような話でした。 土日の午後の練習も、夕方になれば、食事の準備もあり、区切りの時間帯で、2時間刻みで切りのいい17時に終わるわけで、17時から19時までの時間帯の予約が満杯になっているならともかく、2時間刻みが使用をふやすというより、むしろ使用時間を短くしていることを話して、改善を要望しました。 県は、昨年4月から、17時から19時までの2時間に限り、1時間単位で貸し出してくれることになりました。県のテニスコートと同様の扱いを市としてすべきだと、この間ずっと要望してきたところです。 そこで、お尋ねします。 1、つつじが丘テニスコートの利用料金について、2時間刻みとなっているため、夜間18時から21時まで利用する場合には17時から借りなければならないことになっています。住金の緩衝緑地にある県のテニスコートは、同様の料金システムでしたが、1時間刻みの料金に改善されましたので、市のテニスコートも改善してほしいと思いますが、どうでしょうか、お答えください。 2、つつじが丘テニスコートの駐車場が、大会時に満車のときには、現地案内所裏の臨時駐車場の利用を案内しているようですが、草刈りなど十分な整備ができていないのはなぜでしょうか。誰が整備すべきだと考えているのでしょうか。 3、つつじが丘のソフトボール場の駐車場は、何台分あるのでしょうか。大会などで利用者が多いときには、駐車スペースが足りなくなっているようですが、どのような対応をしているのでしょうか。 4、地元住民から、つつじが丘の歩道に設置した点字ブロックに対応した横断歩道が必要だとの指摘がありますが、この指摘が放置されているのはなぜでしょうか。 5、孫を連れて秋葉山公園に行こうとしても、駐車場がないので、秋葉山プールが休みのときに駐車場を使えるようにしてほしいとの要望がありますが、どうでしょうか。 6、中央コミセンの駐車場が不足しているため、旧芦原文化会館跡地を利用する計画があったと思いますが、その状況はどのようなものでしょうか。 7、無償が原則の市民図書館の利用のための駐車場は無料にするべきだと思いますが、どうでしょうか。 8、市民会館の駐車場について、現状の計画では、市の無料駐車場と民間の有料駐車場の併用だと思います。同じ施設の利用ならば、無償で統一するべきだと思いますが、どうでしょうか。 次に、避難場所となっている市の公共施設における指定管理者の役割についてです。 熊本地震から1年たったころ、被災地熊本の取り組みを紹介しているテレビ番組を見ました。それは、熊本市が指定管理者に管理を委託している施設が避難場所になっていて、災害の対応に苦労したというものでした。紹介されていた施設の指定管理者は、地元の方が中心のNPOだったこともあり、比較的スムーズに避難者を受け入れたということでした。 その番組では、横浜市では、市と指定管理者の間で災害時の対応について協定が締結されていることなどが紹介されていました。こういう取り組みが本市ではどのようになっているのか、お尋ねします。 1、指定管理者が管理している市の公共施設が避難場所として利用される場合の取り決めはどのようなものでしょうか。 2、市の公共施設の指定管理者と災害時の協定を結んでいる自治体があると聞いていますが、本市の状況はどのようなものでしょうか。 以上、それぞれ御答弁をお願いして、第1問とします。(拍手)
○議長(古川祐典君) 津守教育局長。 〔教育局長津守和宏君登壇〕
◎教育局長(津守和宏君) 16番姫田議員の一般質問にお答えします。 公共施設のあり方について、5点ございます。 まず最初に、つつじが丘テニスコートの利用料金について、2時間刻みとなっているため、18時から21時まで利用する場合には17時から借りなければならないことになっているが、1時間刻みに改善できないかとの御質問です。 つつじが丘テニスコートの予約の申し込みについては、2時間単位としています。これは、空き時間が1時間になった場合、利用しにくく、稼働率の低下が考えられるためです。 しかしながら、利用時間の前後があいている場合には、1時間単位での利用を認めています。 今後も、できるだけ多くの方に利用していただける施設となるよう努めてまいります。 次に、つつじが丘テニスコートの臨時駐車場の草刈りなど、十分な整備ができていないのはなぜか。誰が整備すべきだと考えているのかとの御質問です。 つつじが丘テニスコートの臨時駐車場は、スカイタウンつつじが丘の分譲用地を大規模なテニス大会等の臨時駐車場として利用しています。駐車場としての大規模な整備は考えていませんが、利用時の草刈り等につきましては、関係課と協議しながら行ってまいります。 次に、中央コミセンの駐車場が不足しているため、旧芦原文化会館跡地を利用する計画があったと思うが、その状況はどのようなものかとの御質問です。 旧芦原文化会館跡地の活用方法として、中央コミュニティセンターの駐車場とする案も選択肢の一つとしてありましたが、中央コミュニティセンターの駐車場は、他のコミュニティセンターと比較しても同等の規模を確保しており、また、平成30年度に(仮称)南コミュニティセンターが開設予定であり、それに伴い稼働率が緩和される可能性もありますので、現時点では増設の予定はございません。 次に、無償が原則の市民図書館の利用のための駐車場は無料にすべきだと思うが、どうかとの御質問です。 図書館法第17条では、公共図書館において、入館料、その他図書館資料の利用に対する対価を徴収してはならないと規定されていますが、図書館来館に係る交通経費は来館者それぞれの負担となるものと考えています。 現在の市民図書館においては、来館者の約7割が1時間未満の滞在時間であるため、最初の1時間を無料とする駐車料金の助成を行っています。 市民図書館が南海和歌山市駅前再開発ビルに移転した後も、自家用車での来館者のために、現在の助成内容を勘案し、検討していきたいと考えています。 最後に、市民会館の駐車場について、現状の計画では、市の無料駐車場と民間の有料駐車場の併用だと思うが、同じ施設の利用ならば無償で統一するべきだと思うが、どうかとの御質問です。 新しい市民会館の駐車場につきましては、最大駐車台数を220台と想定し、有料の市営中央駐車場などを活用することを基本に考えています。 駐車料金につきましては、市役所来庁者との均衡などを勘案し、関係部局とも協議しながら検討していきたいと考えております。 以上でございます。
○議長(古川祐典君) 巽建設局長。 〔建設局長巽 和祥君登壇〕
◎建設局長(巽和祥君) 16番姫田議員の一般質問にお答えします。 公共施設のあり方について、3点ございます。 まず1点目、つつじが丘のソフトボール場の駐車場は何台分あるのか。大会などで利用者が多いときには駐車スペースが足りなくなっているようだが、どのような対応をしているのかとの御質問です。 つつじが丘のソフトボール場の駐車場は、6台分です。 ソフトボール場を使用する場合、利用申し込み時に、乗り合わせ等での利用を案内しています。 また、大会などで利用者が多くなり、駐車場が必要な場合は、現地案内所裏を臨時駐車場として利用したいと考えています。 次に2点目、地元住民から、つつじが丘の歩道に設置した点字ブロックに対応した横断歩道が必要だとの指摘があるが、この指摘が放置されているのはなぜかとの御質問です。 点字ブロックが設置され、横断歩道がないことは認識しています。これまでに、過年度で横断歩道を2カ所設置しています。 今後も、横断歩道の設置に向けて、所管する公安委員会に要望してまいります。 最後に3点目、孫を連れて秋葉山公園に行こうとしても、駐車場がないので、秋葉山プールが休みのときに駐車場を使えるようにしてほしいとの要望があるが、どうかとの御質問です。 秋葉山公園の駐車場についてですが、公園専用の駐車場はありませんが、県との協議により、秋葉山プールの駐車場を公園利用者にも開放していただいています。 現在、休館日については駐車場の利用はできない状況になっておりますが、今後も県と協議してまいります。 以上でございます。
○議長(古川祐典君) 嶋本
危機管理局長。 〔
危機管理局長嶋本智行君登壇〕
◎
危機管理局長(嶋本智行君) 16番姫田議員の一般質問にお答えします。 避難場所となっている市の公共施設における指定管理者の役割について、指定管理者が管理している市の公共施設が避難場所として利用される場合の取り決めはどのようなものかとの御質問です。 災害発生が施設の開設時間内である場合、市の避難所運営員が駆けつけるまでの間は、指定管理者が避難所の開設、避難者の受け入れに当たり、避難所運営員到着後は、避難者も含め互いに協力し、避難所運営に当たります。 災害発生が施設の開設時間外である場合、指定管理者は、災害発生後、直ちに施設に駆けつけ、市の避難所運営員、避難者と協力し、避難所の運営に当たります。 以上でございます。
○議長(古川祐典君) 森総務局長。 〔総務局長森 泰之君登壇〕
◎総務局長(森泰之君) 16番姫田議員の一般質問にお答えします。 避難場所となっている市の公共施設における指定管理者の役割について、市の公共施設の指定管理者と災害時の協定を結んでいる自治体があると聞くが、本市の状況はどのようなものかとの御質問です。 指定管理者制度を導入する場合、施設管理者である市や教育委員会と指定管理者の間で基本協定を締結しています。その協定の中で、事故や災害等の緊急事態が発生した場合、指定管理者は速やかに必要な措置を講じなければならないと規定しており、避難所に指定されている公の施設の指定管理者は、避難所運営の役割を担うことになります。 以上でございます。
○議長(古川祐典君) 16番。 〔16番姫田高宏君登壇〕(拍手)
◆16番(姫田高宏君) それぞれ御答弁をいただきましたので、第2問をさせていただきます。 まず、公共施設のあり方についてです。 つつじが丘テニスコートの夜間の利用を18時から3時間借りられるようにしてほしいとの質問に対し、空き時間が1時間になった場合、利用しにくく、稼働率の低下が考えられると2時間刻みの時間設定の説明しかしてくれませんでした。空き時間となる1時間というのは、17時から18時までの1時間です。17時から19時までの利用実態がどのようになっているのか、把握して言っているとは思えません。 そもそも、20面ものテニスコートの予約が満杯という状況ではありません。屋内コートは、天候に左右されないために、使用料金が高いにもかかわらず人気が高く、土日にはあきがない状態です。ところが、屋外コートのほうは土日の昼間でもあいている状況で、10日の土曜日も、私たちが使っていた隣のコートが13時から17時の間は2面利用されませんでした。 ですから、3時間枠をつくったら1時間のあきが出ると考えるより、従来2時間使っていた方が1時間余計に使うことになると考えるのが自然であり、合理的だと言えるし、県が要望を受けて変更したのもそういう理由なのです。 直前になって前後があいていれば、1時間単位での利用を認めると言いますが、練習開始時間を18時と定めたグループが、あいているからといって17時からと使うということにはなりません。そんなことができるなら、17時から借りて使います。 私たちのクラブのメンバーは、仕事を終えてからというので、早くても18時からなのです。終わりの時間が21時まででなく22時までとならない限り、後ろに延ばせませんので、あいていれば前後の時間が1時間単位で使えるというのは、いわゆる風呂屋ののれん、湯--言うだけというものです。 私も、新しい20面ものテニスコートを、できるだけ多くの方に利用していただきたいと思います。そのためにも、利用がふえるための仕組みをどうすべきか、指定管理者任せにせず、スポーツ振興課も真剣に考えてほしいと思います。 次に、つつじが丘の臨時駐車場の整備の問題です。 所属しているクラブの方から、テニス大会時に臨時駐車場として使っている空き地に草が生えていて、指定管理者が草刈りをしたいと考えても、管理外の場所なので草刈りができないという話を聞きました。 また、ソフトボール場の駐車場は6台しかないということです。ソフトボールは、1チーム最低9人。相手チームを入れたら18人。幾ら何でも6台の駐車場で足りるわけがなく、しかもこれまで臨時駐車場の用意もしてこなかったと。路上駐車はソフトボールだろうという住民の指摘も納得です。 ソフトボール場の使用は、無料でなく有料です。有料施設にもかかわらず、駐車場もなく、路上駐車を強いているのが現状です。現状の利用を続けるためにも、近くに駐車場を確保する必要があります。 つつじが丘の市営住宅の自治会から、臨時駐車場に使う空き地の草が燃える火事があったという話が、6月になって、これも議会各会派に届きました。私は、臨時駐車場に使用している空き地の一部を駐車場スペースにして、簡易舗装をして、再び火災が起こらない対策をとるべきだと思います。 分譲が始まってもう20年くらい、担当課は当初計画の遂行に努力してきたと思いますが、当初計画は大幅に変化しているわけです。当初計画にはなかった20面のテニスコートができました。しかし、現地には食堂も喫茶店もコンビニさえもない状態、そういうものを意識的につくらなかったわけですが、かなりの年月がたった現状で、住民の思いを十分酌みながら利用計画の見直しを図る必要があると思います。 その中で、テニスコートやソフトボールの駐車場を増設する検討が必要だと思います。全体の検討がなければ、テニスコートの指定管理者、ソフトボール場を管理している公園緑地課、分譲地の売却を進める住宅政策課の3者が三すくみになっているような気がします。そこに住民の意向を受けて、より住みよいつつじが丘を目指してほしいと思います。こういう点を踏まえてお尋ねします。 1、つつじが丘のテニスコートやソフトボール場の使用の際の駐車場を広げることや、そのために分譲地の利用計画を見直すことが必要だと思いますが、市長の考えはどのようなものでしょうか、お答えください。 つつじが丘の歩道に設置した点字ブロックに対応した横断歩道については、公安委員会に要望を続けるということでしたので、歩行者と自動車双方の安全対策のためにも進めていただくようお願いします。 また、秋葉山公園の駐車場について、県営プールの駐車場が開放されているとのことで、休館日についても県との協議を続けていただけるとのことです。秋葉山の山頂の広場もきれいに整備していただきましたので、ぜひ多くの方に利用していただけるように引き続き頑張ってほしいと思います。 次に、中央コミセンの駐車場を増幅する計画については、南コミセンの稼働により中央コミセンの使用が緩和される可能性があるので、増設する予定がないとのことです。 中央コミセンの利用度が高いのは、その位置が市の中心部にあるからだと思います。旧地場産センターを南コミセンにすれば、多少の緩和があるとは思いますが、新しい南コミセンの前の駐車場はとても狭いのですから、車で中央コミセンを使っている方々が南コミセンを使うことになるのか、私には疑問です。使用が始まれば、実際わかってくることです。 私が問題だと思うのは、芦原の旧文化会館を建てかえるとき、その場所ではなく、今、建てられたところに新たに建てた当初の理由、委員会審査の議事録が市議会ホームページで公開されています。文化会館の建てかえに関しては、2012年--平成24年3月13日、2015年--平成27年8月26日、2017年--平成29年3月15日の、いずれも厚生委員会のものがあります。 2012年には、文化会館の建てかえについて、新たな場所に建てることについて、未利用地の解消と、別の場所に建てたら仮庁舎の負担がないこと、旧文化会館の跡地を利用して中央コミセンの駐車場不足を解消することに加え、旧文化会館の駐車場が狭いことを挙げています。 2015年には、中央コミセンの名前も言わず、駐車場を含めてほかの利用方法がないか検討するとしています。 2017年には、中央コミセンの駐車場については、教育委員会のほうから基本的に必要なしということで、その話は終わったということで、市長の方針でもある売却の方向で進めているとしています。 これまで、市の未利用地の活用については、他部局での活用ができない場合は売り払い、あるいは売り払いができない場合は他部局での活用という段取りかと思っていましたが、尾花市長は売り払い優先に方針を変えたのでしょうか。議事録を読む限り、私にはそう思えます。それがいいとか悪いとかいう前に、市長の真意がどこにあるのでしょうか、その点についてお尋ねします。 2、旧芦原文化会館跡地を中央コミセンの駐車場とせず、売り払うことが市長の方針だとされていますが、市長の考えはどのようなものでしょうか、お答えください。 次に、市民図書館の駐車場についてです。 現在の市民図書館においては、来館者の7割が1時間未満の滞在時間であるために最初の1時間を無料にしていると、その助成を勘案して新しい図書館の駐車料金を検討したいということでした。 最初の2時間を無料にすれば、9割の利用者に影響が及びます。何より、市駅周辺の活性化、図書館を利用した人を周辺の店舗などに流れをつくるためにも、これまでの1時間、つまり実際に図書館を利用する時間だけ無料にすることが本当に有効なのか。もちろん、その負担を全て市が持つ必要があるか考えないではありませんが、せっかく新しい図書館ができて、車で来た方たちを駐車場が無料の時間だけで帰してしまうのはもったいないような気がします。 もちろん、図書館以上の魅力ある何かがあれば、駐車料金にかかわらず、にぎわいができるかもしれません。そうした点も、ぜひ検討の中に入れていただけたらと思います。 新しい市民会館の駐車場については、市営駐車場の活用が基本だということですが、現状でも無料の北駐車場と併用して来庁者に対応していることを考えれば、市民会館の利用者と来庁者の区別も難しいのではないかと思います。 市民スポーツ広場やつつじが丘テニスコートなどとこれら公共施設の駐車場を並べてみたら、有料か無料かという点だけでも扱いがそれぞれ違うわけで、ここの点を市長はどのように考えているのでしょうか。そうした点を踏まえ、お尋ねします。 3、公共施設の駐車場についての必要性や料金などについて、市長の考えはどのようなものでしょうか、お答えください。 次に、避難場所となっている市の公共施設における指定管理者の役割についてです。 市が指定管理者制度を導入する場合には、基本協定を締結しているとのことで、安心しました。 災害は、いつどのような規模で起こるかわかりませんから、災害時に避難所運営のために市職員の到着がおくれて、指定管理者による管理が長引くかもわかりません。そういうときに、避難者とのトラブルを最小限に抑えるためにも、災害が発生する前の余裕のある間に、市民に避難所管理マニュアルというものがあり、それに沿って避難所が管理運営されるということを市民に十分周知徹底することが必要だと思いますが、その点についてお尋ねします。 避難所運営マニュアルについて、災害発生以前に市民への周知が必要だと思いますが、その状況はどのようなものでしょうか。 以上、それぞれ御答弁をお願いして、第2問とします。(拍手)
○議長(古川祐典君) 尾花市長。 〔
市長尾花正啓君登壇〕
◎市長(尾花正啓君) 16番姫田議員の再質問にお答えします。 公共施設のあり方について、3点いただいております。 まず、つつじが丘のテニスコートやソフトボール場の使用の際の駐車場を広げることや、そのために分譲地の利用計画を見直すことが必要だと思うが、市長の考えはどんなものかとの御質問でございます。 つつじが丘のテニスコートやソフトボール場の使用の際には、当面、現地案内所裏を臨時の駐車場として利用したいと考えております。 分譲地については、商業施設誘致を目的とした近隣商業用地と個人住宅を目的とした一般分譲宅地ではありますが、販売状況を踏まえ、検討してまいります。 次に、旧芦原文化会館跡地を中央コミセンの駐車場とせず、売り払うことが市長の方針だとされているが、市長の考えはどのようなものかとの御質問でございます。 旧芦原文化会館跡地の活用方法として、中央コミュニティセンターの駐車場とする案もありましたが、現時点では、売却も含めた方向で検討することになっております。 公有財産は、有効な利活用、適正な管理、処分の方法等について十分検討しなければならないことから、今後、公有財産利活用等検討委員会に諮り、その結果をもとに、最も適した活用を考えてまいります。 最後に、公共施設の駐車場についての必要性や料金などについて、考えはどのようなものかとの御質問でございます。 本市の公共施設に係る駐車場の必要性につきましては、当該施設の用途、規模、設置する場所、周辺の駐車場の状況等を勘案し、個別に判断しております。 また、駐車場の料金につきましても、その施設の設置目的や施設の性質、周辺の状況等を踏まえ、施設ごとに決定しております。 以上でございます。
○議長(古川祐典君) 嶋本
危機管理局長。 〔
危機管理局長嶋本智行君登壇〕
◎
危機管理局長(嶋本智行君) 16番姫田議員の再質問にお答えします。 避難場所となっている市の公共施設における指定管理者の役割について、避難所運営マニュアルについて、災害発生以前に市民への周知が必要だと思うが、その状況はどのようなものかとの御質問です。 避難所開設時は、避難所開設員、施設管理者及び市民が一体となって避難所を運営していく必要があります。職員及び施設管理者に対しては、避難所運営マニュアルが記載された支部活動要領を配付しています。地域住民に対しては、避難所運営マニュアルを作成しました。 市民への周知につきましては、避難所を円滑に運営していただくために、マニュアルを利用した避難所運営訓練や避難所運営ゲームなどを行うことによって理解を深めていただけるよう、自主防災組織などと協議しているところです。 以上でございます。
○議長(古川祐典君) 16番。 〔16番姫田高宏君登壇〕(拍手)
◆16番(姫田高宏君) それぞれ御答弁いただきましたので、第3問をさせていただきます。 公共施設のあり方についてです。 つつじが丘テニスコートについては、私は、過去には根来や貴志川まで行っていたことを思えば、土入よりちょっと遠くなったという感覚ですが、利用者の多くは非常に遠いという声が依然あります。 つつじが丘に行くたびに、なぜ道路が碁盤のようになっていないのか、わざわざ行きにくい道になっているように思います。 テニスコートは、上と下の敷地に分かれて、下のコートでテニスをして帰ろうとしても、そのまま団地の下の道路に行く道がありません。下に行くために、上に上らないと下に行けないというような道のつくりになっています。区画と区画がそれぞれ独立した感じで、つながっておらず、迷路のような感じです。テニスの選手を運んできた貸し切りバスが、市営住宅の敷地に入って往生したことがあったということですが、週一ぐらい通っても、なれるものではありません。 自転車に乗って来るのは子供だけで、自転車に乗っている大人を見かけたことがありません。そういう点では、駐車場の確保は絶対の課題だと思います。 住民の理解が必要ですが、幸いなことに使えそうな敷地はいっぱい残っています。スポーツ施設利用者のためにも、住民のためにも、そして販売促進のためにも、早急に検討して改善してください。 旧芦原文化会館の跡地利用として、中央コミセンの駐車場としては使わない、売却も含めた方向で検討すると、最終的に公有財産利活用等検討委員会に諮り、最適な活用を考えるということでした。 旧芦原文化会館は、耐震の関係などで建物は利用できないので取り壊す、これはわかります。跡地活用の仕方はこれから考える、これがわかりません。 委員会の議事録には、市長の方針でもある売却の方向で進めていると説明しています。5年前には、跡地は中央コミセンの駐車場として利用すると説明しているのです。いつ、誰が方向転換したのか。 5年前と比べて変わったことは、大橋市長から尾花市長にかわったことです。市長がかわれば方針が変わっても不思議はありません。私も、方針変更を求めたこともあります。 方向転換するときに大事なことは、筋道を立てて説明することです。そもそも、建てかえる段階で、跡地利用についてどこまで話し合われていたのか。たった5年前の話が全く見えてこないのです。当時の説明が世間話程度のいいかげんな説明だったということです。 これは、大橋市長時代のことですから、今さら詮索するつもりはありませんが、事業を開始するときの予算審議の説明が、いつの間にか消えてしまうことが当然だというようになったら大変です。変更すべきことがあれば、その都度丁寧にその理由を説明するのは当然じゃないでしょうか。 伏虎中学校跡地活用に関する特別委員会の審査に市長が出席して、市長の真意を聞かせていただき、それまでばらばらだった担当各課の説明がつながったと思えたことがありました。市長には、議会にも職員にも御自身の思いをはっきり言ってほしいと思いますが、残念ながらそうなってないのではないかと、ことしの流行語大賞の候補になろうと思われるそんたくという言葉がちらちら頭をよぎります。 市長の意向をそんたく、市長のほうは、言わなくてもわかってるだろうというような感じです。つなぎの粉が入っていない10割そば、しかも、つくり手の技術がなく、練り込まれてなく、ぱさぱさでぶつ切り状態のようです。 旧文化会館の跡地の売却がすぐに進む当てがあるのかとも、違う用途に活用する当てがあるのかともわかりません。未利用地の利用をしたために新たな未利用地を生み出すことにならないのか、南コミセンの開設で中央コミセンの利用が緩和されなかったら中央コミセンの駐車場はどうなるのかも気になります。推移を見て、また、議論したいと思います。 私は、跡地利用について、行政目的が終わったものについては、新たな部署を設けて一括管理し、有効活用を考えることが必要だと思います。現状は、担当課が持ったままで活用を任せている状況で、本来の業務に加えて業務外の未利用地の活用を考えるのは、人員配置の関係で無理があると思うからです。こういう点もぜひ検討するようお願いして、第3問とします。(拍手)
○議長(古川祐典君) お諮りします。 本日の会議はこの程度にとどめ延会し、明6月16日午前10時から会議を開くことにしたいと思います。これに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(古川祐典君) 御異議なしと認めます。 よって、そのように決しました。 本日はこれにて延会します。 午後3時24分延会
--------------- 地方自治法第123条第2項の規定によってここに署名する。 議長 古川祐典 議員 遠藤富士雄 議員 吉本昌純 議員 中尾友紀...