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06月15日-02号

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  1. 和歌山市議会 2006-06-15
    06月15日-02号


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    平成18年  6月 定例会                平成18年          和歌山市議会6月定例会会議録 第2号            平成18年6月15日(木曜日)     -----------------------------議事日程第2号平成18年6月15日(木)午前10時開議第1 会議録署名議員の指名第2 議案第29号 監査委員の選任について第3 発議第1号 紀の川大堰建設計画に関する決議案第4 一般質問     -----------------------------会議に付した事件日程第1 会議録署名議員指名日程第2 議案第29号 監査委員の選任について日程第3 発議第1号 紀の川大堰建設計画に関する決議案日程第4 一般質問松本哲郎君、姫田高宏君)     -----------------------------出席議員(42名)  1番  旅田卓宗君  2番  松井紀博君  3番  野嶋広子君  4番  奥山昭博君  5番  中尾友紀君  6番  片桐章浩君  7番  藤本眞利子君  8番  戸田正人君  9番  東  稔君 10番  芝本和己君 11番  井上直樹君 12番  古川祐典君 13番  尾崎方哉君 14番  山本宏一君 15番  後 みつる君 16番  姫田高宏君 17番  中村協二君 18番  岩井弘次君 19番  松本哲郎君 20番  中嶋佳代君 21番  寒川 篤君 22番  メ木佳明君 23番  北野 均君 24番  遠藤富士雄君 25番  宇治田清治君 26番  貴志啓一君 27番  寺井冨士君 28番  佐伯誠章君 29番  南畑幸代君 30番  大艸主馬君 31番  森下佐知子君 32番  中橋龍太郎君 33番  中 拓哉君 34番  多田純一君 35番  東内敏幸君 36番  山田好雄君 37番  森田昌伸君 38番  和田秀教君 39番  浅井武彦君 40番  浦 哲志君 41番  井口 弘君 42番  奥田善晴君          ---------------説明のため出席した者の職氏名 市長         大橋建一君 助役         射場道雄君 助役         植松浩二君 収入役        岡本 弘君 理事         松見 弘君 理事総務部長     奥野久直君 理事市長公室長    的場俊夫君 財政部長       名越一郎君 企画部長       垣本省五君 市民部長       下中 儔君 福祉保健部長     有本正博君 生活環境部長     藤原庸記君 産業部長       木村哲文君 都市計画部長     市川一光君 建設部長       瀧 廣行君 下水道部長      堀部美智夫君 総合防災室長     静川幸生君 まちづくり推進室長  千賀祥一君 教育委員会委員長   中村 裕君 教育長        空 光昭君 教育総務部長     小門宏行君 教育文化部長     林 秀晃君 消防局長       丸山和美君 水道局長       楠本喬二君 水道局経営管理部長  植田龍彦君 水道局工務部長    武内 功君 選挙管理委員会委員長 筒井敏郎君 代表監査委員     伊藤松雄君 人事委員会委員長   田中昭彦君          ---------------出席事務局職員 事務局長       山ノ井義雄 事務局次長      山田 良 議事調査課長     尾崎順一 議事調査課副課長   川口隆弘 議事班長       幸前隆宏 調査班長       中村文治 企画員        佐伯正季 企画員        中西 太 企画員        池澤昌俊 事務副主査      藤井一成 事務主任       村井敏晃 事務主任       森本剛史 事務副主任      小林健太          ---------------          午前10時21分開議 ○議長(貴志啓一君) ただいまから本日の会議を開きます。          --------------- △諸般の報告 ○議長(貴志啓一君) 諸般の報告をさせます。 ◎事務局長山ノ井義雄君) 平成18年6月15日付、和財第130号をもって市長から追加議案の提出がありました。議案はお手元に配付いたしております。 次に、平成18年6月15日付、議長を除く41人の諸君から、紀の川大堰建設計画に関する決議案が提出されました。発議第1号として、お手元に配付いたしております。 以上でございます。          --------------- △日程第1 会議録署名議員の指名 ○議長(貴志啓一君) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。 本日の会議録署名議員は、会議規則第80条の規定により、議長において   宇治田清治君   多田純一君   北野 均君 以上3人の諸君を指名します。          --------------- △日程第2 議案第29号 監査委員の選任について ○議長(貴志啓一君) 次に、日程第2、議案第29号、監査委員の選任についてを議題とします。 地方自治法第117条の規定により、佐伯誠章君の退席を求めます。  〔28番佐伯誠章君退席〕 ○議長(貴志啓一君) 市長から提案理由の説明を求めます。--大橋市長。  〔市長大橋建一君登壇〕 ◎市長(大橋建一君) おはようございます。 議案第29号、和歌山市監査委員の選任について御説明いたします。 佐伯誠章君は、平成3年以来4期議会議員として就任されております。同君は、議会議員のうちから選任する監査委員として適任と思われますので、地方自治法第196条第1項の規定により議会の同意を求めるものでございます。 何とぞよろしくお願いいたします。 ○議長(貴志啓一君) 質疑に入ります。 質疑はありませんか。  〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(貴志啓一君) 質疑なしと認めます。 お諮りします。 ただいま議題となっている議案第29号については、会議規則第36条第2項の規定により、委員会の付託を省略し、直ちに採決することに御異議ありませんか。  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(貴志啓一君) 御異議なしと認めます。 よって、そのように決しました。 議案第29号を採決します。 この採決は、無記名投票をもって行います。 議場の閉鎖を命じます。  〔議場閉鎖〕 ○議長(貴志啓一君) ただいまの出席議員数は40人であります。 投票用紙を配付させます。  〔投票用紙配付〕 ○議長(貴志啓一君) 投票用紙配付漏れはありませんか。  〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(貴志啓一君) 配付漏れなしと認めます。 投票箱を点検させます。  〔投票箱点検〕 ○議長(貴志啓一君) 異状なしと認めます。 念のため申し上げます。 本件に同意することを可とする諸君は賛成と、否とする諸君は反対と記載の上、点呼に応じて順次投票を願います。 点呼を命じます。  〔山田事務局次長氏名点呼〕 旅田卓宗君、松井紀博君、野嶋広子君、奥山昭博君、中尾友紀君、片桐章浩君、藤本眞利子君、戸田正人君、東稔君、芝本和己君、井上直樹君、古川祐典君、尾崎方哉君山本宏一君、後みつる君、姫田高宏君、中村協二君、岩井弘次君、松本哲郎君、中嶋佳代君、寒川篤君、メ木佳明君、北野均君、遠藤富士雄君、宇治田清治君、寺井冨士君、南畑幸代君、大艸主馬君、森下佐知子君、中橋龍太郎君、中拓哉君、多田純一君、東内敏幸君、山田好雄君、森田昌伸君、和田秀教君、浅井武彦君、浦哲志君、井口弘君、奥田善晴君。  〔各議員投票〕 ○議長(貴志啓一君) 投票漏れはありませんか。  〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(貴志啓一君) 投票漏れなしと認めます。 投票を終了します。 議場の閉鎖を解きます。  〔議場開鎖
    ○議長(貴志啓一君) 開票を行います。 会議規則第30条第2項の規定により、立会人に松井紀博君、古川祐典君、松本哲郎君、以上3人の諸君を指名します。 よって、3君の立ち会いを願います。  〔立会人所定の位置に着く〕  〔投票点検〕 ○議長(貴志啓一君) 投票の結果を報告します。   投票総数   40票 これは先ほどの出席議員数に符合しております。 そのうち   有効投票   40票   有効投票中     賛成   40票 以上のとおり賛成が全員であります。 よって、本件は原案に同意することに決しました。  〔28番佐伯誠章君着席〕          --------------- △日程第3 発議第1号 紀の川大堰建設計画に関する決議案 ○議長(貴志啓一君) 次に、日程第3、発議第1号、紀の川大堰建設計画に関する決議案を議題とします。 提出者から提案理由の説明を求めます。宇治田清治君。--25番。  〔25番宇治田清治君登壇〕(拍手) ◆25番(宇治田清治君) ただいま上程されました発議第1号につきまして、提出者を代表して提案理由の説明を申し上げます。 本案は、紀の川大堰建設計画に関する決議をしようとするものであります。特に、本決議案の提出に当たりましては、和歌山市議会議員41人の連名により議長あて提出いたしたものであり、本市議会の強い意思を表明するものであります。 提出文案を朗読して提案理由とさせていただきます。 紀の川大堰建設計画に関する決議案 本年2月、和歌山県議会に提出された議案第102号「紀の川大堰建設に関する基本計画の変更」は、和歌山市にとって非常に重大な事案であった。 本市議会は、事の重大さにかんがみ、平成18年2月定例会において市長並びに市当局に、国土交通省及び和歌山県に対し厳重に抗議するとともに、当初の計画どおり作業を進める確約を取りつけるよう時間の猶予を与えた結果、平成18年3月13日、3通の確認書を締結するに至ったのである。 その確認書とは、国土交通省近畿地方整備局河川部)、和歌山県(企画部、県土整備部)による「直川地区にかかわる確認書」。国土交通省近畿地方整備局和歌山河川国道事務所長)、和歌山県(県土整備部河川下水道局長)、和歌山市(企画部長)による地域住民との協議にかかわる「確認書」。和歌山県(県土整備部河川下水道局長)、和歌山市(企画部長)による「新六箇井堰の撤去についての確認書」であり、内容は以下のとおりである。 まず、「治水対策」では、昭和49年改定の「紀の川水系工事実施基本計画」による治水対策として、150年に一度の洪水時、船戸地先で毎秒1万2,000立方メートルを安全に流下させるため、下流の有功地先に可動堰及び関連工事が現在も進行中であるが、その際、①新六箇井堰の撤去、②河道の掘削、③阪和線六十谷鉄橋のかけかえが条件であることが再度確認された。 次に、「利水対策」では、大阪分水の増減が紀の川大堰建設基本計画と直接関係するものではなく、まして上記①、②を変更する理由になるものではない。特に、紀の川は干ばつ・洪水の差が激しく、河況係数は突出しており、平成に入ってからも既に6回も取水制限を行っていることは、これを裏づけるものである。 また、和歌山市の使用水量は日量117万トン(現在103万トン)であり、渇水時における上流ダム群開放から和歌山市への水到達時間48時間を勘案すれば、3日分を貯留することが和歌山市民の生命線である。これは、当初計画どおり新六箇井堰撤去河道掘削によって、紀の川大堰の総貯水量510万トン、有効貯水量380万トンが確保されることで可能となる。 次に、「住民要望」では、紀の川大堰北部には約4万1,000名の市民が居住しており、当該地域の和歌山市自治会連絡協議会第3ブロック(有功・直川・紀伊・川永・山口)5連合自治会長は連名で、直川用地コミュニティセンター、保健所、保育所等の建設を要望しており、和歌山市としても当初の紀の川大堰完成を前提に、市有地の具体的活用計画を示したところであり、その他にも直川用地周辺には民間の大型商業施設の進出が予定されている。 以上のことから、本市議会は、国、県、市及び関係団体に対して、紀の川大堰早期完成のため、本年3月13日付の確認書を遵守し、次の事項について強く求めるものである。 1.国土交通省は当初の計画どおり新六箇井堰の完全撤去と河道の掘削を行うこと。 2.国土交通省は平成19年度概算要求に上記計画を盛り込むこと。 3.紀の川大堰完成時の平成21年度末を目途に工事を完了させること。 以上、決議する。 以上で提案理由の説明といたします。(拍手) ○議長(貴志啓一君) 質疑に入ります。 質疑はありませんか。  〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(貴志啓一君) 質疑なしと認めます。 お諮りします。 本件は、会議規則第36条第2項の規定により委員会の付託を省略することに御異議ありませんか。  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(貴志啓一君) 御異議なしと認めます。 よって、そのように決しました。 討論に入ります。 討論はありませんか。  〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(貴志啓一君) 討論なしと認めます。 発議第1号を採決します。 本件は、原案のとおり決することに御異議ありませんか。  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(貴志啓一君) 御異議なしと認めます。 よって、本件は原案のとおり可決と決しました。 お諮りします。 ただいま議案等が議決されましたが、その条項、字句、数字その他整理を要するものについては、その整理を議長に委任されたいと思います。これに御異議ありませんか。  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(貴志啓一君) 御異議なしと認めます。 よって、そのように決しました。 しばらく休憩します。          午前10時38分休憩          ---------------          午後1時56分再開 ○議長(貴志啓一君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。          --------------- △発言の訂正について ○議長(貴志啓一君) この際、報告します。 宇治田清治君から、休憩前における同君の発議第1号の提案理由の説明のうち、一部を訂正したい旨の申し出がありました。 お諮りします。 宇治田清治君からの申し出のとおり、発言の一部訂正を許可することに御異議ございませんか。  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(貴志啓一君) 御異議なしと認めます。 よって、そのように決しました。          --------------- △日程第4 一般質問 ○議長(貴志啓一君) 日程第4、一般質問を行います。順次質問を許します。 松本哲郎君。--19番。  〔19番松本哲郎君登壇〕(拍手) ◆19番(松本哲郎君) 皆さん、こんにちは。6月議会のトップバッターで質問をさせていただきます。 ことしに入りましても幼い罪のない子供たちが連れ去られ、殺害される、こういった痛ましい事件が全国で起きております。和歌山市におきましても、今できる取り組みの中でできることは率先して、していただきたい、その強い願いを込めて、きょうも一般質問をさせていただきます。どうか最後までよろしくお願いします。 それでは、議長のお許しを得ましたので、通告に従いまして一般質問をさせていただきます。 去る5月17日秋田県の藤里町において、またもや下校途中の1年生の男の子が連れ去られ、殺害されるという痛ましい事件が発生しました。心より御冥福をお祈り申し上げます。 おととしの奈良県、昨年の広島、そして栃木県今市市--現在は日光市今市、また、大阪府熊取町の女の子の連れ去り事件はいまだ犯人が見つからないまま3年が経過しております。本来、大人が守っていくべき弱い立場にある子供たちに的を絞って殺害するという極悪非道の犯罪に対して怒りの念を禁じ得ません。 政府は、たび重なる凶悪犯罪に対して、昨年12月20日、犯罪対策閣僚会議を開き、子ども安心プロジェクトを充実させようということで、この事業に対して前年度比の2.5倍、約26億円を新年度に予算計上しました。その中でも目を引くのがスクールガードリーダーの大幅な増員であります。 スクールガードリーダーとは、警察官のOBや防犯の専門家が各学校を定期的に巡回し、警備上のポイントや不審者への対応等について、また、通学路の点検と危険な場所等の問題点について具体的に指導を行うものであります。また、民間ボランティアの方々で子供の見守り活動を続けてくれているスクールガードメンバーに対しての養成、研修を行い、具体的に不審者の対応について指導することとなっております。 そこで、お伺いいたします。本市のスクールガードリーダーの活動状況はどうなっていますか。また、スクールガードメンバーに対して研修会のようなものは行っているのでしょうか、お答え願います。 次に、本年4月19日、少年センターの公用車に青色回転灯をつけて市内を巡回パトロールし、子供たちの安全を守る取り組みを開始しました。出発式までとり行い、市民の方々に広くアピールされております。私もこの出発式に参加させていただきました。まだ始まって2カ月の取り組みでありますが、現在の実施状況と今後の計画についてお聞かせください。 先月、公明党議員団有志で札幌市と栃木県日光市今市を訪れ、子供の安全対策について視察をしてまいりました。 まず札幌市では、携帯メールを利用して不審者情報等を発信する取り組みについて勉強してまいりました。この札幌市の取り組みについては2問目で触れさせていただきますが、今回の議会で提案させていただこうと思っていたら、今回の補正で安全・安心メール配信事業が上がっているのには驚きました。まずはその事業内容についてお示しください。 その次に訪れた視察先が栃木県日光市今市です。日光市は、本年3月20日に2市2町1村が合併したところであります。人口約9万4,000人、面積は和歌山市の約7倍。私たちは、昨年子供の連れ去り事件が起こった旧今市市で子供の安全対策について勉強してまいりました。御存じのとおり、犯人はまだ捕まっておらず、市町村合併とマスコミの対応に追われる多忙な中、懇切丁寧に対応してくださった職員の方々に深く感謝いたします。 子供が下校途中、行方不明になったのが昨年の12月1日、そして翌日遺体で発見されたわけでありますが、その後、市長の指示で全市挙げての今市市児童生徒安全確保対策本部を設置、本部長が市長、副本部長に助役、収入役、教育長、委員に各課の課長が任命され、以後、現在まで子供の安全対策に取り組んできたところであります。 取り組みを一部紹介させていただきますと、まず市民生活課では、自主防犯組織の拡大を図る。事件前71団体1,153名が、現在114団体4,839名にまで拡大しております。さらにパトロール用ベスト--これを借りてきたんですが、こういうベストであります(見せる)。これがパトロール用ベスト--これを新たに3,000枚。それと腕章--こういった腕章であります(見せる)。これは無償配布しておりました。さらに「安心・安全パトロール」車体に張るステッカーでありますが、これが今市市のマークも入っておりますが、結構目立つ黄色のものでございます(見せる)。これを以前からしておったわけですけども、事件前1,396枚から現在2,855枚まで拡大しております。そのほか防犯灯の設置拡大。新たに500基、自治会を通して未設置の危険箇所に設置。不審者注意の立て看板540枚、新たに設置。 次に人権福祉課放課後児童クラブによる緊急一時預かり制度を充実。ファミリーサポートセンターにおいて学校から帰宅後の児童を預かる等の制度も始めております。 厚生福祉課民生児童委員老人クラブ会員による児童下校時の安全確保の協力を推進。 環境課。廃棄物監視員2名による市内巡回にあわせ、児童の下校時間、安全確保に協力。 都市整備課。公園における安全を確保するため、植木等の剪定を行う。公園内のパトロールの強化。 道路河川課。現状の市道及び通学路について市内全域を調査し、危険箇所を洗い出す。 教育委員会登下校調査票を作成し、状況の把握を徹底する。通学路の安全マップの作成。保護者の携帯電話に不審者に関する情報を送信する新しいメール通信システムを立ち上げる。スクールガードを全校に拡大。学校敷地内に防犯灯を設置。 今紹介させていただいたのは一部でありますが、事件以後、急速に安全対策に対する取り組みが進んでおります。ここで注目していただきたいのは、事件以後、全市一丸となって各部局が連携をとって子供の安全対策取り組み出したということです。最近、いつ、どこで何が起こるかわからない、そんな世の中であります。ふだんから各部局が連携した取り組みが必要ではないでしょうか。 本市におきましても、教育委員会だけに子供の安全対策を任せておくのではなく、各課で気がついたことは積極的に策を講じていく、やれることはやっていく、そういった各部局連携のもと、市一丸となって子供の安全対策に取り組んでいくことが重要だと思いますが、いかがでしょうか、お答え願います。 また、旧今市市では女の子が連れ去られた現場も視察してまいりました。女の子の通っていた小学校の周辺には郵便局やガソリンスタンドがあり、民家も立ち並んでいます。人目も多く、割とにぎやかな光景でありました。そこから女の子の下校ルートをたどりました。友達と別れて消息が途絶えるY字路まで大人の足で約1~2分、距離にして70~80メーター。しかし光景は一変します。人目はほとんどなく、小さな農地と、ぽつんぽつんと点在する民家、そして高く茂る杉林が広がる山林があり、あとは民家のない寂しい林道がしばらく続きます。いつも家族の方がその分かれ道まで迎えに来ていたが、たまたまその日は来なかった。友達と別れ、一人で林道を歩いて帰った、その一瞬のすきをつかれたのであります。 この今市市で起こった事件を受け、政府はさきの閣僚会議で、登下校時の児童の安全を確保するため、路線バスを活用した通学時の安全確保緊急対策の中に盛り込んでいます。バス会社が使っていないものを新たにスクールバスとして走らせたり、登下校時だけ従来の路線を変更して児童の安全確保に努めるというもので、さらに本年2月、各都道府県にその取り組みについて通知しております。 本市におきましても、まだ見守り隊等が形成されていない郊外にある小学校で、通学路において田んぼのあぜ道や人けの少ない林道を歩かなければならない、死角ができる、そういった地域に限ってスクールバスは子供を守る手段として有効かと思われます。スクールバス導入についての本市のお考えをお聞かせください。 1問目の最後に、防犯灯について質問させていただきます。 街頭緊急通報システム、一般的にはスーパー防犯灯と呼ばれている新しいタイプの防犯灯を御存じでありましょうか。道路、公園等の街頭における犯罪を未然に防ぐもので、事件や事故が発生した際に緊急通報ボタンを押すことで、1、赤色灯が点灯するとともに非常ベルが鳴り、周囲に緊急事態が発生したことを知らせる。2、防犯カメラが作動し、周囲の様子を確認する。3、インターホンで警察に直接通報することができるという装置で、防犯効果が大きいと各自治体でも取り入れるところが急増しております。また、スーパー防犯灯とは別に、同じ機能を持ち合わせたもので子供の安全を守る子供緊急通報装置なるものがあります。和歌山県では、かつらぎ町の妙寺小学校区で、国のモデル地域として平成15年4月1日より7基設置されております。 本市としても今紹介させていただいた2つのシステムを導入し、安心・安全のまちづくりを進めていってもらいたいと願うものでありますが、いかがでしょうか、お答え願います。 以上で1問を終わらせていただきます。ありがとうございました。(拍手) ○議長(貴志啓一君) 射場助役。  〔助役射場道雄君登壇〕 ◎助役(射場道雄君) 19番松本議員の御質問にお答えをいたします。 子供の安全確保に対する各部局の連携した取り組みについての御質問でございますが、関係部局との連携につきましては、市長公室、企画部、市民部、福祉保健部、消防局、建設部、教育委員会を構成部局とし、平成18年4月1日に和歌山市子どもの安全対策連絡協議会を立ち上げたところでございます。 今後、子供の安全をより万全に確保していくために全庁を挙げて取り組んでまいります。 以上でございます。 ○議長(貴志啓一君) 下中市民部長。  〔市民部長下中 儔君登壇〕 ◎市民部長(下中儔君) 19番松本議員のスーパー防犯灯及び子供緊急通報装置の設置についての御質問にお答えします。 街頭緊急通報システム--一般的にスーパー防犯灯と呼ばれております--及び子供緊急通報装置の設置は、子供を初め市民にとって安全で安心して暮らせる有効な一手段と思われます。 ひったくりやわいせつ行為などの路上犯罪の防止や事件、事故などの緊急事態が発生した場合、ボタンを押すことにより警察本部や警察署に直接通報できるなど、犯罪の抑止及び犯人の特定に大きな効果があるものと認識しております。 今後、関係部局と連携し、設置の可能性について和歌山県警察本部と協議するとともに、先進地の状況やメンテナンスを含めた費用面等についても調査研究してまいります。 以上でございます。 ○議長(貴志啓一君) 林教育文化部長。  〔教育文化部長林 秀晃君登壇〕 ◎教育文化部長(林秀晃君) 19番松本議員の御質問にお答えいたします。 子供の安全対策について、4点についてお答え申し上げます。スクールガードリーダーについて、青色回転灯装着公用車について、安全・安心メール配信事業について、スクールバスや路線バスの導入についての4点でございます。 子供の安全確保につきましては、最重点課題として対策を講じているところであります。 最初の御質問のスクールガードリーダーにつきましては、文部科学省の地域ぐるみの学校安全体制整備推進事業で、県教育委員会が6月1日付で県内に20名のスクールガードリーダーを委嘱したところであります。 和歌山市各警察署管内に1名ずつ3名の方が配置され、校内外の巡回、地域の安全ボランティアに対する研修や実技指導、学校での防犯訓練や安全指導など、より専門的な立場から防犯活動を行っております。 実施状況といたしましては、ただいま各学校と訪問日程や内容を調整しているところでございます。スクールガードメンバーに対しての研修会につきましては、実施する予定でございます。 次に、青色回転灯を装着した公用車についてでありますが、平成18年4月より少年センターの公用車に青色回転灯を装着し、児童生徒の下校の時間帯を中心に子供の安全パトロールを実施しております。現在、小学校52校中40校の巡回を実施しております。残る12校につきましても6月末までには実施する予定でございます。 今後も、青色回転灯を装着したパトロール車を巡回させ、不審者による被害の未然防止に努めるとともに、児童生徒安全確保並びに防犯意識の高揚を目的としたさまざまなパトロール活動と連携していきたいと考えております。また、不審者情報があった場合は、緊急にその地域を巡回してもおります。 次に、安全・安心メール配信事業についてでありますが、本市の幼稚園、小学校、中学校の子供約3万人の保護者、教職員、地域の自主防犯組織の代表者などを対象に、携帯電話を利用し、学校情報、不審者情報を伝達するシステムの導入に関する調査研究を行う事業でございます。 最後に、スクールバスや路線バスの導入についてでありますが、現在、全小学校区において地域の自主防犯組織を立ち上げていただき、保護者、学校、行政が一丸となって子供の安全確保に取り組んでおります。しかし、議員御指摘のとおり、地域の特性をかんがみ、スクールバスや路線バスの導入については今後検討してまいりたいと考えております。 市教育委員会といたしましては、子供にとっての安全・安心なまちづくりに、より一層取り組んでまいりたいと考えてございます。 以上でございます。 ○議長(貴志啓一君) 19番。  〔19番松本哲郎君登壇〕(拍手) ◆19番(松本哲郎君) ありがとうございます。 それぞれ御答弁をいただきましたので、2問目に入らせていただきます。 スクールガードリーダーについてでありますが、6月1日より本市に3名配置されたという答弁をいただきました。平成16年6月の本議会で、各学校に警備員を配置してはどうかとの私の質問に、それは困難ですとの答弁でありました。警備員すら置くことのできない本市にとって、このスクールガードリーダーの制度は非常に重要ではないでしょうか。3名で52校区を担当するということですが、綿密な打ち合わせのもと、最大限有効な取り組みとなるようお願いします。また、この制度が単年度で終わることなく、永続的に取り入れていただきますよう、あわせて要望いたします。 次に、青色回転灯でありますが、先日、宮北地区の連合自治会が中心となって子ども見守り隊を結成されております。同時に、青色回転灯を装備したパトロールカーで安全を呼びかけながら地域内を巡回するという取り組みを始めています。地域安全のため立ち上がってくれた地域の方々に対して深く感謝をするものであります。今後、民間においてもこの青色回転灯を装備したパトロールカーの取り組みは広がりを見せてくるものと思われます。 そんな状況のもと、行政のパトロールカーが2台、それで52校区全域巡回するということはいかにも台数が少ないと思いませんか。せめて1週間に1回、同じ校区を巡回する。そのことで地域の方々が、いつも行政も地域の安全を支えてくれているんだという安心感と、今大きく広がりを見せている子ども見守り隊の方々に対してのサポートにもなるでしょうし、今後、行政と地域が一体となって子供を見守っていく大きな柱になることは間違いありません。 今後、青色回転灯を装備したパトロールカーを3台、4台、5台とふやしていくようなお考えはありますか、お答え願います。 それと、昨年12月議会で質問させていただきました、公用車を白黒のツートンに塗りかえた本物のパトカーそっくりのパトロールカーの導入については、検討してまいりますという御答弁でありましたが、いまだに実現されておりません。青色回転灯とあわせて白黒ツートンのパトロールカーを導入すれば、犯人に対してさらなる犯罪への抑止効果と、巡回する地域に対しても防犯効果が期待されるものと思います。費用面も、以前にも申し上げましたが、今ある公用車を利用すれば塗りかえの費用だけで済みます。全国的にも今取り入れている自治体がふえつつある中で何をちゅうちょしているのか、その理由が私にはわかりません。再度お伺いいたします。白黒のツートンに塗りかえた本物そっくりのパトロールカーの導入についての本市のお考えをお示しください。 次に、保護者等の携帯電話へメールで不審者情報等を流すという新しい取り組みについてでありますが、先日視察で訪れた札幌市では、西区の発寒(はっさむ)小学校で既に1年半前よりこのシステムを導入しております。この発寒小学校は生徒数800名、市内でもマンモスな小学校であります。 導入に至った経緯は、従来の保護者への連絡手段としてお便りがありますが、スピード性に欠ける。つまり、A4判のプリント物だと、持って帰ってすぐに親が見てくれればまだよいが、下手をすると次の日になることもある。不審者情報などを載せても間に合わない。中には学校側からの配布物が多過ぎて見ていない保護者もあるなどの欠点が挙げられます。また、電話による連絡網では相手が不在の場合はつながらない。いずれの場合も情報が確実に伝わらないという欠点が挙げられます。そこで注目されたのが携帯電話へのメール発信でした。 今や携帯電話は私たちの生活の一部になったと言っても過言ではありません。ある調査会社のデータによりますと、携帯電話の所有率は、20歳から29歳で93.4%、30歳から39歳では86.8%、小学校の保護者に限れば所有率は約90%。携帯メールのメリットは、確実に届く、瞬時に情報を配信できる、外出中にも緊急連絡が可能である。何といっても、一日24時間常に身近に置いているので、情報がいつでも確実に届けられ、不審者情報等の緊急を要する場合、非常に有効であると担当職員の方はおっしゃっていました。不審者情報のみならず、吹雪、台風による学校からの休校情報等もメール発信しています。ちょうど私たちが視察に訪れた朝の9時でありましたが、札幌市内の小学校数校に子供を殺すとの脅迫電話が入り、即、登録されている方々にメールを発信、10時に発信完了、昼から素早く集団下校の態勢をとって対応されておりました。 登録された方の費用は、1世帯2人まで登録可能で、1世帯につき1カ月たったの50円。学校の保護者だけでなく地域の方々等、だれでも希望すれば登録可能です。地域の方々にも同じ情報を共有していただくことで子供の安全対策に一役買ってもらいたいとの行政側の思いが強く感じられました。 子供の大切な命を考えれば、不審者などの犯罪に対する情報は一分一秒を争います。この携帯メールを利用した情報通報システムが一日も早く確立されるよう要望いたします。 それと、1問の発信先の中で、自主防犯組織の代表者の方々等との御答弁でありましたが、代表者の方々だけでは、そこへ届いた情報をまたメンバーの方々に配信するという作業が必要となり、時間のロスが生じます。自主防犯組織に携わってくれているメンバー全員、さらには札幌市の取り組みのよう、希望すれば全員と、門戸を大きく開いて同じ情報を共有し、地域と行政が一体となって子供の安全対策に取り組んでいくという姿勢が大事であると思いますが、いかがでしょうか、お答え願います。 次に、各部局の連携した取り組みについてであります。 1つ提案させていただきます。 今、総合防災室の方で防災行政無線の増設の計画を進めています。既に既設の沿岸部の71局とあわせ、災害時の避難勧告や津波情報を発信するものでありますが、現在の予定では新規に設置される52局は市内の小学校区に設置の予定だということで、それなら教育委員会と総合防災室の連携のもと、不審者や変質者が出没した場合、このシステムを利用していち早く情報を地域の方々に知らせてはどうでしょうか。 また、小学校低学年の下校時にあわせて、例えば「間もなく1年生の下校が始まりますので温かく見守ってくださるようお願いします」等の呼びかけを行う取り組みをされてはいかがでしょうか。今、徐々にふえつつある地域の見守り隊への行政側のサポートにもなりますし、何よりも行政と地域が一体となって安全対策に取り組んでいく大きな柱になるものと思われますが、防災行政無線を使っての安全確保の呼びかけについて、当局のお考えをお示しください。 それと、1問の助役の答弁で、関係部局との連携した取り組みのため、和歌山市子ども安全対策連絡協議会を立ち上げたとあります。前向きな姿勢として評価させていただくものでありますが、単なるパフォーマンスに終わらないよう、各部局集まって、子供の安全対策に関して自分の部局では一体何ができるのか真剣に協議をしていただき、その結果、こういった取り組みが前進しました等、議会へも報告いただけるような実のあるものとしていただくことを強く要望いたします。 スクールバスについてでありますが、新潟県加茂市では約30年前に遠距離通学用としてスクールバスをスタートさせ、スクールバス導入の先進的な自治体として注目を浴びています。加茂市では、奈良市で発生した殺害事件をきっかけに、平成17年4月、約3,000万円を投じて新たにスクールバス9台を購入し、合計24台まで拡充しております。また、それまではバス通学対象者を遠距離2キロまでと定めていたのを、通学距離に関係なく、住宅が途切れる、交通量が少ない、通学路に山林や暗くて怖い場所があるなども対象に加え、バスの購入費、年間の維持費等、全額市負担で行っています。 加茂市は人口約3万人、山林、原野が多いという地形的なものもありますが、本市におきましても、見守り隊等がまだ結成されていない郊外の地域にはスクールバス導入が有効かと思われます。検討という答弁をいただきましたが、実現に向け、ぜひよろしくお願いいたします。 スーパー防犯灯及び子供緊急通報装置についてでありますが、まだ始まったばかりの新しい取り組みではあります。しかし、国の推奨事業でもありますし、今後各自治体で、特に犯罪件数の多い地域に順次設置していくという計画で現在進んでおります。近い将来、スーパー防犯灯があって当たり前、そういった時代が必ずやってくるでしょう。本市も波に乗りおくれないよう、実現に向け、よろしくお願いします。 最後に、目前の市長選に向け、市長は重点施策の一つに「安全なまちづくり」を掲げられております。また、「地域見守り隊全国モデルに挑戦」という政策も掲げられております。大いに期待を寄せるものでありますが、安心・安全のまちづくりについて市長の御決意のほどをお伺いして、私の質問を終わらせていただきます。 御清聴ありがとうございました。(拍手) ○議長(貴志啓一君) 大橋市長。  〔市長大橋建一君登壇〕 ◎市長(大橋建一君) 19番松本議員の再質問にお答えいたします。 安全・安心のまちづくりについて、市長の決意を述べよということでございました。 安全・安心のまちづくりということは行政にとって最重要の課題であると認識して、行政として取り組むべきことには前例にとらわれることなく積極的に取り組んでまいりたいと考えております。 また、関係部局だけでなく職員一人一人が、勤務時間中か否かを問わず、見守り隊の一員のつもりで目配り、気配りをするよう指示をしておりますが、いずれにせよ、子供の安全は行政の力だけで守り切れるものではありません。市内の各地区、校区において、行政、自治会、保護者、教師が一丸となった体制を築き、地域ぐるみで見守っていくことが何よりも重要であります。 一昨年発足した松江地区のお帰りパトロール隊を皮切りに、市内各地区で次々に子供を守る会、安全パトロール、見守りボランティアなどが誕生しておりまして、私も最近、宮北、岡崎両地区の発会式に参加してごあいさつをいたしました。宮北小学校では、連合自治会が購入した青色回転灯をつけたパトロール車も見せていただきました。 さまざまな子供を見守る活動に加え、子供たち自身も、地域の危険箇所の確認マップをつくる活動を通じて安全に関する意識を一層高めてほしいと考えております。 全国モデルとなる安心・安全のまちづくりは、ハード、ソフト両面が整わなければ実現できないと思っております。地域コミュニティーが健在であるというこの町のよい点を生かし、互いに助け合ってみんなで町の安全を保っていく意識と行動が強まることを願うとともに、行政として街灯整備や御提案いただいた防災行政無線の活用などで創意工夫を重ね、名実ともに安心・安全の町として和歌山市を全国モデルの町にしていきたいと思うところであります。 以上でございます。 ○議長(貴志啓一君) 静川総合防災室長。  〔総合防災室長静川幸生君登壇〕 ◎総合防災室長(静川幸生君) 19番松本議員の再質問にお答えいたします。 防災行政無線を使っての安全確保の呼びかけについての御質問でございますが、現在、増設を計画しています防災行政無線システムにつきましては、災害時の情報のみならず、子供の安全確保に関する必要な情報についても、一斉放送や各小学校からの個別放送により地域の方々に伝達する機能を備えたものとする計画でございます。 議員から御提案のあった不審者情報や下校時の呼びかけなどについても、それぞれの学校の状況に応じた放送を行うことが可能となりますので、教育委員会と十分連携し、効果的な運用を図りたいと考えてございます。 以上でございます。 ○議長(貴志啓一君) 空教育長。  〔教育長空 光昭君登壇〕 ◎教育長(空光昭君) 19番松本議員の再質問にお答えいたします。 子供の安全対策についてですが、青色回転灯装着の公用車の増車につきましては、現在は少年センターの公用車の2台に装着済みであります。さらに、もう1台につきましても装着に向けて取り組んでまいります。 次に、黒と白のツートンカラーのパトカー仕様車導入につきましては、議員御指摘のように、さらなる防犯効果と抑止効果が期待できるものと考えられますので、その実現に向けて検討してまいります。 最後に、配信メールの拡大については、議員御指摘のことも含み、安全・安心メール配信事業の中の安全推進委員会で検討させてまいりたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(貴志啓一君) しばらく休憩します。          午後2時36分休憩          ---------------          午後3時02分再開 ○議長(貴志啓一君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。 日程第4の議事を継続し、質問を許します。 姫田高宏君。--16番。  〔16番姫田高宏君登壇〕(拍手) ◆16番(姫田高宏君) 議長のお許しをいただきましたので、通告に従い一般質問をさせていただきます。 まず、平和行政について、米軍艦船の和歌山港への入港と本市の非核平和都市宣言の関係について質問をします。 5月11日に和歌山港に米軍艦船が入港しました。横須賀基地を母港とするアメリカ第7艦隊の誘導ミサイル巡洋艦カウペンズで、インターネットで見ますと排水量9,957トン、乗組員358人となっています。また、カウペンズは、イラク戦争に空母キティホークとともに出動し、開戦日にペルシャ湾北部から巡航ミサイル・トマホークを発射したと、北陸中日新聞の記者によると10分間で11発のトマホークを発射したとも書かれています。 巡航ミサイル・トマホークは、核弾頭搭載の戦略兵器として1970年代に開発されました。水上艦船や潜水艦から発射可能で、敵地深くの指揮・通信施設、発電・変電所、石油精製・貯蔵施設などをピンポイントに攻撃する能力を持っています。罪もないイラクの人々を攻撃したこのような艦船を和歌山港に迎え入れたわけです。 本市は、1987年12月に「日本国憲法に掲げられた恒久平和の理念のもとに、非核三原則を将来ともに遵守し、あらゆる国のすべての核兵器の廃絶と軍縮を全世界に強く訴え、この人類共通の大義に向かって不断の努力を続ける『非核平和都市』とする」ことを宣言しています。核兵器の搭載可能な艦船を無条件に和歌山市に迎え入れることは、この非核平和都市宣言の前に許されないと思います。 また、米軍艦船の和歌山港への入港は、2001年8月の駆逐艦クッシングとミサイルフリゲート艦ヴァンデクリフト以来ですが、このときは1週間以上前から寄港することが市民に知らされていました。しかし、今回の米軍艦船の入港は前日まで市民に知らせず、秘密裏に進められました。政府は、日米同盟の再編・強化を進め、周辺事態措置法によって、極東に限らずアジア太平洋地域で武力紛争が生じ、米軍が出動した場合、自衛隊が後方支援をし、地方自治体や民間企業にも必要な協力を求める体制をつくっています。今回の米軍艦船入港も、このようなことと無関係とは考えられません。 これらを踏まえ、米軍艦船の和歌山港入港と非核平和都市宣言の関係について、以下、何点か質問します。 1、非核平和都市宣言の実効について、市長の考えはどのようなものでしょうか。 2、5月11日に米軍艦船カウペンズが入港しましたが、市民には入港の前日まで知らされなかったのはなぜでしょうか。本市が米軍艦船の入港を知った経緯はどのようなものでしょうか。 3、日本共産党市議団は5月10日に、1、米軍艦船の和歌山港入港を拒否されること、2、入港を許可せざるを得ない場合は米軍艦船の非核証明書の提出を求めることの2項目について知事に要請することを市長に申し入れましたが、どのようにされたのでしょうか、それぞれお答えください。 次に、住環境の整備とスポーツ施設についてお尋ねをします。いずれも西高松のサンピア和歌山の廃止、売却問題に関連しての質問です。 議会開会日に15年表彰をいただきましたが、私は、議員に当選して初めての議会、1991年6月議会で、サンピア和歌山が誘致された和歌山大学跡地問題について質問をしました。サンピア設置の当初計画にはゴルフ練習場が盛り込まれ、反対運動が起こり、この時点でゴルフ練習場の計画が凍結となっていたのですが、だれもが気軽に利用できる自然そのままの広場として、また高松地区住民の緊急時の避難場所とできるように求めました。 私は、この反対運動の中で、もともとこの土地が、和高商ができるときに地元の皆さんから土地を提供されたものであることを知りました。その後、1993年に今の施設に落ちついたわけです。私は何度か宴会場やテニスコートを利用しましたが、平日でも通りがかりにテニスコートを見ますと結構使われているようです。ところが、このサンピア和歌山が廃止、売却されることになり、存続を願う署名が自治会を通じて私のところにも回ってきました。 社会保険庁による年金保険料の流用や巨大施設への年金積立金投入などへの国民の批判が高まる中、年金保険料などでつくられた全国にある328施設を廃止、売却する独立行政法人年金・健康保険福祉施設整理機構がつくられ、今後5年間に各施設を一般競争入札で売却処分するとのことです。これに関してお尋ねをします。 1、西高松のサンピア和歌山の廃止、売却問題について、市民の方から市長に対し存続の陳情が出されたと聞きましたが、サンピア和歌山設置の経緯、地域で果たしてきた役割について、市長はどのように考えているのでしょうか。 2、サンピア和歌山の機能存続について、市としてできることは何でしょうか。 次に、スポーツ施設についてお尋ねします。 1、市内のテニスコートの施設と利用状況はどのようなものでしょうか。 2、サンピア和歌山のテニスコートの存続を望むものですが、市の考えはどのようなものでしょうか。 以上、それぞれ御答弁をお願いして第1問とします。(拍手) ○議長(貴志啓一君) 大橋市長。  〔市長大橋建一君登壇〕 ◎市長(大橋建一君) 16番姫田議員の御質問にお答えします。 非核平和都市宣言の実効について、市長の考えはどのようなものかということでございます。 本市は、昭和62年12月22日に和歌山市非核平和都市宣言を議決し、核兵器廃絶という大義に向かって不断の努力を続けることを宣言しております。世界唯一の戦争による被爆国として、この宣言を実行していくことは大切な務めであると考えてございます。 次に、米軍艦船入港問題についての御質問でございますが、港湾の管理につきましては県の権限に属するものであります。本市といたしましては、今回の米軍艦船の入港に先立ち、関係課から県に対し、核装備搭載の有無についての確認の実施について照会いたしましたところ、既に県におきましては「日米安全保障条約に基づき、非核三原則を堅持する我が国の立場は確保されている」との回答を国から得ているとのことであり、非核平和宣言都市である地元自治体の立場は尊重されているものと考え、改めて県に対し再度確認を要請する必要はないと判断いたしました。 次に、サンピア和歌山についての御質問でございます。設置の経緯、地域で果たしてきた役割についての市長の考え、その機能存続について市としてできることは何かということであります。 まず、サンピア和歌山を初めとする全国の年金福祉施設は、国の方針によりますと、平成17年10月に独立行政法人年金・健康保険福祉施設整理機構が設立され、5年を目途に廃止、売却されることになっております。 サンピア和歌山は、和歌山大学経済学部が現在の栄谷に移転した後、跡地利用について地元からのさまざまな要望をかなえる形で平成5年に開設されたものでございまして、広い敷地に宿泊施設やスポーツ施設を備え、市民の憩いの場として周辺地域の環境の向上に資するものであり、また自治会会合など地域の交流の場として市民の利用度が高く、さらに、地元からの雇用、食材等の地元業者からの調達など、地域への貢献の度合いが大きい施設であると考えております。 また、周辺の連合自治会の方々から存続を訴える声が多く市へ寄せられているところであり、私は、サンピア和歌山は市民に愛され、存続する価値のある施設だと考えております。 そこで、市といたしましては、サンピア和歌山を現状のままできるだけ長く存続すること、もし売却される場合でも、施設を譲り受けた民間事業者が現状をできるだけ変更することなく営業を続けられるよう、国等の関係機関へ要望活動を行っておりますが、今後とも働きかけを続けていきたいと考えております。 次に、サンピア和歌山のテニスコート存続を望むが、市の考えはどのようなものかということでございます。 サンピア和歌山のテニス施設は、本市の中心部に位置し、コート数11面と市内最大規模を誇り、ナイター設備を備えるなど、設備の整った貴重なものだと考えております。しかし、サンピア和歌山が売却されるとなった場合、ホテル、駐車場、テニスコートの全体が一体のものとして売却対象となると予想されます。 したがいまして、テニス施設だけを切り離した議論にはなりにくいと考えられ、サンピア和歌山全体の存続を引き続き求めてまいりたいと考えております。 以上です。 ○議長(貴志啓一君) 的場市長公室長。  〔理事市長公室長的場俊夫君登壇〕 ◎理事市長公室長(的場俊夫君) 16番姫田議員の御質問にお答えいたします。 平和行政について、5月11日に米国艦船カウペンズが和歌山港に入港したが、市民には入港の前日まで知らされなかったのはなぜか。市が米国艦船の入港を知った経緯はどのようなものかという御質問です。 米国艦船カウペンズ号が和歌山港に入港することにつきましては、駐大阪・神戸米国総領事館が5月10日を報道解禁日に設定して記者発表を行ったため、市民への周知は入港前日になりました。 本市が入港の情報を得た経緯でございますが、5月8日に駐大阪・神戸米国総領事館から国際交流課へ、5月11日から14日までの間、米国艦船カウペンズ号が和歌山下津港西浜第3岸壁へ寄港するため、歓迎式典及び船上昼食会への参加を依頼する旨の文書が届きました。この時点で本市が初めて知ったところでございます。 以上でございます。 ○議長(貴志啓一君) 小門教育総務部長。  〔教育総務部長小門宏行君登壇〕 ◎教育総務部長(小門宏行君) 16番姫田議員のスポーツ施設についての御質問にお答えします。 市内のテニスコートの施設と利用状況はどのようなものかとの御質問でございます。 和歌山市の管理しているテニスコートは、市民テニスコート、市民スポーツ広場、河南総合体育館テニスコート、和歌山公園庭球場、中之島公園庭球場、つつじが丘中央公園庭球場の6施設で、合わせて22面で、平成17年度の総使用回数は8,532件の利用状況となってございます。 また、このほかに確認している範囲では、県が管理している施設が5施設で、合わせて22面、会員制を含め民間などが事業用として管理している施設がサンピア和歌山など5施設、合わせて29面ございます。 以上でございます。 ○議長(貴志啓一君) 16番。  〔16番姫田高宏君登壇〕(拍手) ◆16番(姫田高宏君) それぞれ御答弁をいただきましたので、第2問をさせていただきます。質問の順番が変わりますが、お許しください。 まず、サンピア和歌山の廃止、売却問題に関連して、住環境の整備とスポーツ施設についてです。廃止したならば一般競争入札で一番高いところに売ると、その後の利用目的についても法律で許される範囲で何にでも使えるということです。 第1問でも言いましたが、この土地はもともと市民の方が学校をつくるために寄附されたものであったこと。和歌山大学が移転をしてサンピア和歌山ができるときにもさまざまな意見があったこと。当時はもちろん、15年後に廃止、売却問題が出るなどだれも予想しておりません。私は、たとえサンピア和歌山が廃止、売却されるにしても、こうした経過が全く考慮されないでいいとは思えません。市としても当該地域の住環境が十分守られる、改善される方向を求めるべきではないでしょうか。 サンピア和歌山は年間20万人が利用しており、経営面でも設立当初から黒字で、職員の雇用面でも本市に貢献してきました。こうした施設が一律廃止、売却という強引な法律がつくられたもとで廃止の危機に直面しているわけですので、今現時点では、市長を初め当局の皆さんからも国に対してもっと長い期間、現状を維持すること、経営主体が変わることになっても現状の機能が存続できるよう働きかける努力をまずお願いいたします。 残念ながら、市の財政状況ではテニスコートだけでも買い取ってほしいというような要求をできる状況ではありません。市内のテニスコートの中では、県営の紀三井寺コートも市営の土入コートもともに8面であり、その点からもサンピア和歌山のテニスコートは11面で市内最大です。宿泊施設もあり、大会を開くにも好条件で、テニスコートが存続されるかどうか、私を含め多くのテニス好きが注目をしています。市長初め関係する当局の皆さんに、サンピア和歌山の機能が存続されるよう最大限の努力をしていただくよう要望をいたします。 次に、平和行政について、非核平和都市宣言と米軍艦船の和歌山港入港の関係です。 核兵器搭載艦の入港拒否に関しては、非核神戸方式が有名です。1974年に日本への核持ち込みを明らかにしたラロック元提督の証言をきっかけに反核世論が高まり、神戸市では1975年3月の神戸市議会で、核兵器積載艦艇の神戸港入港に関する決議が全会一致で採択されたのです。外国の軍艦が神戸港に入港したいという連絡があったとき、港湾管理者である神戸市長がこの決議を説明し、非核証明書の提出を請求しています。この決議以降、非核証明書を提出して入港した外国艦船はあるものの、米軍艦船は1隻も入港していないということです。 和歌山港に入ってからの記者会見で、米軍艦船カウペンズのソース艦長は、赤旗記者の質問に答えて、日本が核兵器の持ち込みを禁止していることは知っている。通常、この艦のような大きさの艦船に核兵器を積むことは一般的ではないが、実際に積んでいるかどうかは答えられない、と述べました。全世界に向けて、あらゆる国のすべての核兵器の廃絶と軍縮を強く訴える非核平和都市を宣言する本市にとって、艦船の入港は避けなければならないと考えます。 そこでお尋ねをします。 1、国際及び国内海上輸送網の拠点として特定重要港湾に指定されている和歌山下津港に軍艦の入港はふさわしくないと思いますが、市長の考えはどうでしょうか。 2、核装備搭載について、県が国から「日米安全保障条約に基づき、非核三原則を堅持する我が国の立場は確保されている」との回答を得ていることをもって非核平和都市宣言をしている本市の立場が守られていると考え、再度確認を要請する必要はないと判断したとのことですが、それで市民の不安を解消したと考えるのでしょうか。市民の安全と非核平和都市宣言をした本市の市長として、市民の不安を取り除くためにも独自の働きかけをするべきだったと思いますが、どうでしょうか。 3、米軍艦船カウペンズの5月11日の和歌山港入港について、本市は5月8日に歓迎式典への案内で初めて知ったということですが、県当局には4月19日に通告があったと聞きました。本来なら県からもっと早い段階で知らせがあるべきではないかと思いますが、どうお考えでしょうか。 以上、それぞれ御答弁をお願いして第2問を終わります。(拍手) ○議長(貴志啓一君) 大橋市長。  〔市長大橋建一君登壇〕 ◎市長(大橋建一君) 16番姫田議員の再質問にお答えいたします。 特定重要港湾に指定されている和歌山港に軍艦の入港はふさわしくないと思うが、市長の考えはどうかということであります。 先ほども御答弁いたしましたとおり、港湾の管理につきましては県の権限に属するものでございます。国際海上輸送網の拠点として特に重要として指定されている特定重要港湾ではありますが、今回の寄港は友好親善、乗組員の休養、物資の補給と認識しております。 次に、市民の安全と非核平和宣言をした本市の市長として、市民の不安を取り除くためにも独自の働きかけをすべきだったと思うがどうか。また、県からもっと早い段階で入港の知らせがあるべきではないかと思うがどうかという御質問でございますが、港湾の管理は、県の権限のもとで適切に運用されていると理解してございますが、本市といたしましては、非核平和宣言都市として、平和と市民の生活の安全を守る観点から、さらに県との連絡を密にしてまいりたいと考えているところでございます。 以上でございます。 ○議長(貴志啓一君) お諮りします。 本日の会議はこの程度にとどめ延会し、明6月16日午前10時から会議を開くことにしたいと思います。これに御異議ありませんか。  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(貴志啓一君) 御異議なしと認めます。 よって、そのように決しました。 本日はこれにて延会します。          午後3時23分延会          --------------- 地方自治法第123条第2項の規定によってここに署名する。  議長  貴志啓一  議員  宇治田清治  議員  多田純一  議員  北野 均...