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平成30年 3月定例会−03月13日-03号

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  1. 氷見市議会 2018-03-13
    平成30年 3月定例会−03月13日-03号


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    平成30年 3月定例会−03月13日-03号平成30年 3月定例会         平成30年 3 月  氷見市議会定例会会議録(第3号)       ─────────────────────────────              平成30年3月13日(火曜日)         ─────────────────────────              議  事  日  程 (第3号)   第1 市政一般に対する質問並びに議案第1号から議案第32号まで、平成30年度氷見市一般会計予算ほか31件及び報告第1号、報告第2号、地方自治法第179条による専決処分についてほか1件      (一般質問、議案質疑、委員会付託)         ─────────────────────────                本日の会議に付した事件 日程第1 市政一般に対する質問並びに議案第1号から議案第32号まで、平成30年度氷見市一般会計予算ほか31件及び報告第1号、報告第2号、地方自治法第179条による専決処分についてほか1件      (一般質問、議案質疑、委員会付託)         ───────────────────────── 出席議員及び欠席議員の氏名   出席議員(17人)     1番  稲 積 佐 門 君      2番  越 田 喜一郎 君     3番  濱 井   達 君      4番  萬 谷 大 作 君     5番  正 保 哲 也 君      6番  竹 岸 秀 晃 君     7番  松 原 博 之 君      8番  上坊寺 勇 人 君
        9番  山 本 克 己 君     10番  小清水 勝 則 君    11番  阿字野 忠 吉 君     12番  積 良   岳 君    13番  萩 山 峰 人 君     14番  荻 野 信 悟 君    15番  谷 口 貞 夫 君     16番  嶋 田   茂 君    17番  椿 原 俊 夫 君 欠席議員(0人)         ───────────────────────── 職務のため議場に出席した事務局職員   事務局長  坂 本 博 之      次長    新 井 和 浩   副主幹   西 島 秀 元      主査    横 田 慎 一         ───────────────────────── 説明のため議場に出席した者の職・氏名   市長    林   正 之 君    副市長   前 辻 秋 男 君   市長政策・都市経営戦略部長      まちづくり推進部長         藤 澤 一 興 君          山 口   優 君   総務部長  高 橋 正 明 君    市民部長  草 山 利 彦 君   建設農林水産部長           防災・危機管理監         表   良 広 君          荻 野 直 樹 君   会計管理者 澤   永貢子 君    財務課長  京 田 武 彦 君    教育委員会   教育長   山 本   晶 君    教育次長  荒 井 市 郎 君    監査委員   代表監査委員國 本 嘉 隆 君    事務局長  山 口 和 義 君    消防機関   消防長   川 崎 保 広 君         ─────────────────────────   午前10時00分 開議 ○議長(嶋田茂君) これより本日の会議を開きます。  議事日程は、お手元に配付の日程表のとおりであります。         ───────────────────────── △市政一般に対する質問並びに議案第1号から議案第32号まで及び報告第1号、報告第2号 ○議長(嶋田茂君) 日程第1 市政一般に対する質問並びに議案第1号から議案第32号まで、平成30年度氷見市一般会計予算ほか31件及び報告第1号、報告第2号、地方自治法第179条による専決処分についてほか1件を一括議題といたします。 △市政一般に対する質問 ○議長(嶋田茂君) 市政一般に対する質問を継続いたします。  通告がありますので、順次発言を許します。  9番 山本克己君。   〔9番 山本克己君 登壇(質問席)〕 ◆9番(山本克己君) おはようございます。市民クラブの山本です。3月定例会の一般質問に当たり、市政一般について質問をいたします。  今年の冬は何十年ぶりの大雪で、市民の皆さんは大変御苦労されたことと思います。特に高齢者の世帯は、家の前の除雪だけでも大変だったろうとお察しをいたします。また、暗いうちから除雪に従事された建設、除雪関係者の皆様、氷見市職員の皆様に心より感謝をいたします。  私は大雪の期間中、4回ほど富山市、高岡市、射水市へ出かける機会がありましたが、どの市も除雪が行き届かず、降雪から二、三日たっても道路は圧雪状態の場所が多いと見受けました。それに比べ、氷見市の除雪はよかったと思います。  しかし、市民個々の意見としては、除雪が遅いとか、いいがに除雪していってくれんとか、うちの前に雪を積み上げていくとかという苦情は私も何回となく聞きましたが、近隣の市と比較すれば氷見市の除雪はいいほうであり、改めて関係者に感謝と敬意を表するとともに、さらなる除排雪の研究とサービスの向上をお願いし、質問に入ります。  1項目目に、人口の減少の現状とその対策について質問します。  まず、人口の減少の現状について質問をいたします。  平成27年10月発表の氷見市の人口ビジョンによると、平成27年の人口は4万8,306人、平成32年の人口の目標値が4万5,561人で、1年間の平均は大体549人ほどの減少を目標としていますが、直近1年間の減少は何人程度か、大まかな数字で藤澤市長政策・都市経営戦略部長にお願いをいたします。 ○議長(嶋田茂君) 藤澤市長政策・都市経営戦略部長。 ◎市長政策・都市経営戦略部長(藤澤一興君) おはようございます。山本議員の御質問にお答えいたします。  平成29年の1年間で、本市の人口は695人減っております。 ○議長(嶋田茂君) 9番 山本克己君。 ◆9番(山本克己君) 平成32年の4万5,561人の人口ビジョンの目標達成は可能か、藤澤市長政策・都市経営戦略部長にお尋ねをいたします。 ○議長(嶋田茂君) 藤澤市長政策・都市経営戦略部長。 ◎市長政策・都市経営戦略部長(藤澤一興君) 山本議員おっしゃいましたように、氷見市人口ビジョンでは、目標とする人口を、平成32年は4万5,560人、平成37年は4万3,215人としております。平成27年の人口は4万7,992人であり、平成32年の目標とする人口との差はマイナス2,432人となっておりまして、1年当たりの減少数を487人より少なくしなければならないところ、この2年間の毎年の人口減少数は725人、695人となっております。  平成32年及び平成37年の目標とする人口の達成につきましては、今のところ若干改善の傾向にはありますが、難しい状況にあるのではないかと考えております。 ○議長(嶋田茂君) 9番 山本克己君。 ◆9番(山本克己君) 今言われましたように大変厳しい数字でありますが、また平成37年の人口目標値は4万3,215人で、1年間の減少は六百六、七十人程度とさらに厳しい数字になっております。  また、この基礎データは、出生率1.9とか社会移動純増プラス150という極めて高い基礎データに基づくものであり、この両方ともちょっと無理な数字ではないかと思いますが、あわせて藤澤市長政策・都市経営戦略部長にお尋ねをいたします。 ○議長(嶋田茂君) 藤澤市長政策・都市経営戦略部長。 ◎市長政策・都市経営戦略部長(藤澤一興君) 先ほど難しい状況にあるとはお答えいたしましたが、できるだけ目標とする人口に近づけられるよう、新年度におきましても、新たに出生祝い制度の創設、子育て世代包括支援センターの設置、1歳以上の第2子以降の教育認定児童における預かり保育の無料化など、人口減少対策のより効果的な取り組みを進めてまいりたいと考えております。 ○議長(嶋田茂君) 9番 山本克己君。 ◆9番(山本克己君) 最近、富山県内の市町村別社会移動、平成28年の10月1日から平成29年の9月30日までの数字を新聞紙上で見ました。それによると、氷見市の社会移動減は216人で、県内移動減が190人、県外移動減が25人となっていましたが、この県内移動減が大半という傾向が今からも続くか、藤澤市長政策・都市経営戦略部長にお尋ねをいたします。 ○議長(嶋田茂君) 藤澤市長政策・都市経営戦略部長。 ◎市長政策・都市経営戦略部長(藤澤一興君) 直近5年間の富山県の人口移動調査を見ましたところ、転入と転出の差し引きではございますが、平成28年は県内移動がマイナス77人で県外移動がマイナス109人、平成27年では県内移動がマイナス201人で県外移動がマイナス140人、平成26年では県内移動がマイナス174人で県外移動がマイナス136人、平成25年では県内移動がマイナス130人で県外移動がマイナス74人、いずれもマイナスなんでありますが、過去5年間の数値では、年によってばらつきはありますが、本市の県内移動においては、平成29年は平成27年に次いで移動人数が多くなっており、おおむね県内移動数が多くなっている傾向にあるのではないかと思っております。 ○議長(嶋田茂君) 9番 山本克己君。 ◆9番(山本克己君) ありがとうございます。  県外移動のほうは大学進学とか会社、いろいろ原因はあると思いますが、県内移動減は何が原因だと思われますか。藤澤部長にお尋ねをいたします。 ○議長(嶋田茂君) 藤澤市長政策・都市経営戦略部長。 ◎市長政策・都市経営戦略部長(藤澤一興君) やはり、近年の分析結果を見ますと、就職によって移動する、あるいは結婚することによって県内のほうへ出ていかれる方が多いように見受けられます。 ○議長(嶋田茂君) 9番 山本克己君。 ◆9番(山本克己君) 私も仕事が一番大きい原因ではないかと思いますが、社会移動減を少しでも減少させるために、私は住宅政策が大切なのではないかと思いますので、社会移動減の対策として、特に住宅政策について質問をいたします。  社会移動減の多くが県内移動だとすれば、やっぱり仕事をつくることが大切だと思いますが、なかなか氷見市も立地条件、軟弱な地盤、水の不足や水が高いことなど、マイナス要因のため、すぐに工場誘致は極めて難しいと思います。  2月20日に市民クラブで視察に行ったある市の入居率ゼロの工業団地を見て、ちょっと寒気がしたのを覚えております。日本全国を見ても、多くの工業用地が空き地の状態になっていると言われています。それだけ都市間競争が激しいことを意味しております。  そこで、工場誘致などは慎重に進めるべきではないかと思います。工場誘致に反対というわけではなく、チャンスがあれば迅速に他の市よりもよい条件で素早く誘致すべきでありますが、今すぐできる対策は、ほかの市で働いてもらってでも氷見市に暮らしてもらう住宅政策ではないかと思います。  氷見市でも多くの移住定住政策を実施されていますが、社会純増150人の達成はなかなか難しいのではないかと思われます。  空き家や古民家などを改修し、ゆっくりと時間をかけて人が人を呼ぶ移住政策も進めるべきだと思いますが、それには氷見市の人口減少の速度は年間1.5%程度と大変早過ぎると思います。  即効性のある政策として、氷見市外から移住者を呼び込んで社会移動増を目指す政策、移住者専用の若者・子育て世代専用賃貸住宅の建設を考えてはどうか。新築で若い世代のニーズに合った設備の整った住宅を建設し長期間賃貸する。若い夫婦には2人用の賃貸住宅、子どもが1人から2人できれば4人用の広い賃貸住宅に引っ越してもらう。また、子どもが3人から4人になれば、6人用の広い賃貸住宅にまた引っ越してもらうというものです。  この政策に初期投資は大変かかると思いますが、家賃相場の5割程度をもらっても、軽度の修繕費、また固定資産税程度は賄えるのではないかと思います。後年度の維持管理費は家賃収入でほぼ賄えるのではないかと思いますが、藤澤市長政策・都市経営戦略部長にお考えをお尋ねいたします。 ○議長(嶋田茂君) 藤澤市長政策・都市経営戦略部長。 ◎市長政策・都市経営戦略部長(藤澤一興君) 財政状況も厳しい折、新たな箱物の建設につきましては、やはり今後の収支見込みあるいは財政状況、そういうことも慎重に検討しなければならないと思います。  できれば、そういうことは市でやるというよりも民間活力を導入してやっていければよいのではないかなというふうに思っております。 ○議長(嶋田茂君) 9番 山本克己君。 ◆9番(山本克己君) 初期投資は大変多くの投資はかかりますが、移住してきた若い夫婦、子育て世代は、すぐ市内で消費もし、納税もし、また交付税の対象にもなります。  この政策は長野県下條村で成功し、人口減少に歯どめをかけ、財政も著しく改善したことは報道により全国に知られております。  詳しいことはわかりませんが、最初、国の補助金で建設した住宅は全て失敗に終わったそうです。それは国が入居条件を厳しく決め、下條村の思い描く若者、子育て世代が安価で入居できず、失敗に終わったそうであります。  そこで、下條村では全て一般財源で移住者、若者定住促進住宅を建設し、下條村が思い描く条件で入居させたそうであります。入居条件は結婚予定者、若い夫婦、子持ちの世帯で、消防団への加入と村の行事への参加を義務づけたそうであります。その結果、合計特殊出生率は1.92、人口の減少も穏やかとなり、奇跡の村と呼ばれています。  この事業の原資は全て行政改革により捻出したもので、全職員を民間企業、それも直接顧客と接する物品販売の店頭に研修に出したことが職員の意識改革につながったそうであります。  下條村の行政改革は、多くの村民、村の職員、村議会議員など、全ての方々の痛みを分かち合い、今日の成果を上げたものと思われます。  若い世代向きの設備の整った移住者専用の若者・子育て世代賃貸住宅の建設、人口の社会減対策、また数年後には子どもが生まれ自然増対策の1つとしてどうか、改めて藤澤部長にお考えをお尋ねいたします。 ○議長(嶋田茂君) 藤澤市長政策・都市経営戦略部長。 ◎市長政策・都市経営戦略部長(藤澤一興君) 長野県の下條村では、若者定住促進住宅の建設によりまして、隣接する飯田市などからの転入が増え、人口減少に歯どめがかかっており、出生率も高くなっております。  また、議員さんおっしゃいました消防団への加入などを若者定住促進住宅への入居要件としておりまして、地域の活力創造にも効果を上げておられます。  下條村のほか先進自治体の事例について調査研究いたしまして、人口減少対策に効果を発揮するものにつきましては、市の施策に積極的に取り入れてまいりたいと考えております。 ○議長(嶋田茂君) 9番 山本克己君。 ◆9番(山本克己君) また、この政策は下水道に多額の費用がかかると言われる人もおりますが、私は合併槽で十分だと思います。  一般の集合住宅では自治会も未加入で地域の行事にも参加しない人も多いように思われますが、地域の行事にも市の行事にも参加を義務づければ地域力がよみがえると思います。  このような副次的効果についても藤澤市長政策・都市経営戦略部長にお考えをお尋ねいたします。 ○議長(嶋田茂君) 藤澤市長政策・都市経営戦略部長。 ◎市長政策・都市経営戦略部長(藤澤一興君) やはり単に人口が増えるだけということでは地域の活性化にはつながらないので、このようないろいろな仕掛け、工夫をされていて地域の振興、そういうことにつながっている大変よい事例だと思いますので、参考にいたしたいと思っております。
    ○議長(嶋田茂君) 9番 山本克己君。 ◆9番(山本克己君) もう1つ例を挙げまして、林市長にお尋ねをいたします。  今年2月21日に市民クラブの視察で徳島県神山町へ行き、神山町NPO法人グリーンバレーの理事長、大南さんの話を聞いてまいりました。その中にも、移住者子育て世代賃貸集合住宅プロジェクトを設立し住宅を建設中だそうであります。  ここでは、村の大工さんが受注できるように、発注を細かく分割し村の木を使うこと、これもまた下條村と同じく、入居者には村の行事に参加を義務づけているそうであります。  林市長、氷見市の木を使い、氷見市の小規模な建築業者が施工し、氷見市でお金が循環する形の、若者が満足できて3人から4人程度の子どもを伸び伸びと育てられる、若い世代のニーズに合った移住者若者・子育て世代専用の賃貸住宅の建設を検討されてはどうかお尋ねをいたします。 ○議長(嶋田茂君) 林市長。 ◎市長(林正之君) 若者世帯を氷見市に移住していただく、大変私は重要なことだろうと思っております。  氷見市におきましても、今、IJU応援センターのほうで一生懸命そういった取り組みを、今はどちらかといいますと空き家を活用してそこに移住してもらおうということをやっているわけでございますけれども、そんなことで、氷見市では空き家情報バンクによる移住者向けの住まいの提供を行っておりまして、また、平成27年度からは移住者の空き家改修に最大100万円補助いたします空き家優良物件化支援補助金制度といったものも創設をいたしまして、空き家を有効活用した移住者専用の賃貸物件の流通に努めております。  また、平成28年度からは、移住者への賃貸住宅への家賃補助といたしまして、月額最大4万円を補助する定住促進賃貸住宅家賃補助制度も創設いたしまして、住まいに関しての経済的支援を行っているところでございます。  また、今年2月には速川地区におきまして、カフェや宿泊が可能な定住交流センター、「SORAIRO」という名称でございますが、オープンをいたしておりまして、空き家を活用したゲストハウス、こういったもので移住体験をしていただいて、氷見の田舎暮らしを体験して移住者を呼び込もうと、そんなことも今、可能となっております。  そういったことで、年々増え続ける空き家対策の観点からも、現在は空き家を利活用することによる移住者への住まいの提供を行っているというところでございますが、議員御提案のとおり、全国いろんな事例があろうかと思いますので、そういったような事例も参考としまして、また、これまで氷見に移住された方々から住宅に関するニーズをお聞きするなどいたしまして、若者や子育て世代の専用賃貸住宅のあり方、そういったことについても検討してまいりたいと思っております。  また、その際には、議員御指摘のとおり、氷見は御案内のとおり、ひみ里山杉の産地でございます。たしか県内の杉材のうちの大体4分の1から3分の1ぐらいはひみ里山杉ということで活用されておりますので、ひみ里山杉の流通にも資するわけでございますので、そんなような研究もしてまいりたいと思っております。 ○議長(嶋田茂君) 9番 山本克己君。 ◆9番(山本克己君) 1つや2つの施策で人口減がとまるとも思いませんが、即効性のある1つの施策として、移住者若者・子育て世代専用の賃貸住宅の建設をぜひ検討していただきたいと思います。  2項目目に、金沢医科大学氷見市民病院について質問をいたします。  金沢医科大学氷見市民病院は氷見市でただ1つの大きな総合病院であり、氷見市民にとってなくてはならない病院であり、多くの市民に利用されております。  しかし、高岡市の総合病院へ行くと氷見市民が多いのには驚くと同時に悲しくもなります。これは私だけの思いではなく、多くの市民が高岡の○○病院へ行くという話は日常会話によく出てくる話であります。  1人の氷見市民が高岡の総合病院で手術をし、1カ月入院したと仮定します。その間、家族、親戚、友人が多くの時間とガソリンを使い看病や見舞いに行きます。  1人の患者が高岡の総合病院へ行って入院すると、その家族、親戚、友達の支払う医療費、食料費、雑貨、その他の生活用品は何十万円、時には何百万円にもなり、大きなお金を高岡市など他市で使うことになります。  氷見市内のお金が氷見市内で循環せずに他の市へ流れることは、氷見市にとってはかり知れない大きな損失であります。  ここで質問に入ります。  総合病院で一番大事なのは何だと思われますか、草山市民部長にお尋ねをいたします。 ○議長(嶋田茂君) 草山市民部長。 ◎市民部長(草山利彦君) 私は、魅力的な病院というのは、患者の皆さんからまずは信頼される医療を提供できる病院である、そういうふうに考えております。 ○議長(嶋田茂君) 9番 山本克己君。 ◆9番(山本克己君) 私は患者から信頼される優秀なお医者さんが多数いらっしゃることだと思います。  例えば2月28日のチューリップテレビで放映された富山大学附属病院の芳村直樹先生は子どもの心臓手術のスペシャリストで、全国から患者さんが来られるそうであります。  それほど有名でなくても、よい先生はネットや口コミで広まるものです。逆に悪い評判もネットや口コミですぐ広まります。  金沢医科大学氷見市民病院は公設民営で、氷見市は病院の経営には直接かかわっていないかもしれませんが、しかし多額の投資をしています。多額の税金を投資していながら、多くの市民がわざわざ遠い高岡の総合病院へ行くのはあまりにも悲し過ぎます。  このような実態、氷見市民の利用度、特に急性期の利用度についてどう思われますか、草山市民部長にお尋ねをいたします。 ○議長(嶋田茂君) 草山市民部長。 ◎市民部長(草山利彦君) 急性期の医療については極めて重要でございまして、まだ不十分かもしれませんけれども、一生懸命充実に努めてまいりたいというふうに考えております。 ○議長(嶋田茂君) 9番 山本克己君。 ◆9番(山本克己君) 金沢医科大学氷見市民病院に勤務する医師の数の議論、常勤の医師は何人か、非常勤の医師は何人かという議論は聞いたことはありますが、医師の研修、レベルアップの議論はあまり聞いたことがありません。  金沢医科大学氷見市民病院の医師にはどのような研修をされているのか、草山市民部長にお尋ねをいたします。 ○議長(嶋田茂君) 草山市民部長。 ◎市民部長(草山利彦君) 金沢医科大学のほうではいろんな海外研修をしておりまして、金沢医科大学氷見市民病院におきましても、こういった大学の研修を利用させていただいて、より多くの研さんを積めるように大学に提案いたしたいと、そういうふうに考えております。 ○議長(嶋田茂君) 9番 山本克己君。 ◆9番(山本克己君) やはり金沢医科大学も、他の大学だとか他の先進的な医療機関とか、そういうところへ多くの交流、お互いに行ったり来たり、そういうことは非常に大事だと思います。  その医師の研修、レベルアップの要求を何回か金沢医科大学にされたことはありますか、草山市民部長にお尋ねをいたします。 ○議長(嶋田茂君) 草山市民部長。 ◎市民部長(草山利彦君) 今ほど議員さんのおっしゃられた、そういった要望は、私はまだ把握しておりません。 ○議長(嶋田茂君) 9番 山本克己君。 ◆9番(山本克己君) 私の姉が黒部市の市民病院の近くに嫁いでおりましたもので、黒部市の市民病院の研修のことはよく聞いておりました。二、三十年前からよく聞いておりましたが、黒部市民病院ではアメリカのマーサー大学の医学部に毎年医師を研修に出しているそうであります。平成29年は5人、平成28年は3人、平成27年は7人、平成26年も7人、平成25年は5人と、何十年も続いているそうであります。逆にマーサー大学からも医師を受け入れし、交流が盛んに行われておるそうでございます。  このような研修を10年も継続すると、病院全体のレベルアップにつながると言われています。また、この海外研修が人気で、黒部市民病院の勤務を希望する研修医が多いと聞いております。  このような海外研修でなくても、先ほど言いました他の大学、また先進的な医療機関へどんどん医師を派遣し、研修をしてレベルアップに努めていただきたいと思いますが、草山市民部長にその研修について再度お尋ねをいたします。 ○議長(嶋田茂君) 草山市民部長。 ◎市民部長(草山利彦君) 今ほど議員さんおっしゃられました外国の研修は、外国の医療を肌で感じてもらうとともに見識を深めるということで極めて重要であるというふうに考えております。また、医師の資質の向上にも大いに貢献するというふうに考えております。  金沢医科大学のほうでは、アメリカや中国など海外11の医科大学と交流協定を結んでおりまして、医師、研修医、医学生などの海外派遣あるいは受け入れをしております。  また、医学研究セミナーの開催による他大学からの講師招聘あるいは共同研究の支援など、ほかの大学との交流にも積極的に取り組んでいるところでございます。 ○議長(嶋田茂君) 9番 山本克己君。 ◆9番(山本克己君) よろしくお願いします。  病院経営はよい医師がいるかどうかで決まると思います。よい先生のいる病院には、患者さんはどんなに遠くからでも、また氷見市に宿泊してでも来てくださいます。  氷見市と金沢医科大学の協定にはないと思いますが、極端なことを言えば、医師の海外研修や他の大学、先進的な医療機関への国内研修に氷見市が継続的にお金を出してさえ私は損にはならないと思っております。22億円もの大きな投資をするがんセンターの運営を成功させるためにも、ぜひ必要だと思います。  医療は立派な設備だけでは成り立ちません。立派な設備に総合的見地から的確に診断できる経験豊かな総合診療医、そして、それを受け的確に手術をする経験豊かな優秀な外科医がいなければならないと思います。  今、セカンドオピニオンが普通になっています。同じ市民の方が金沢医科大学氷見市民病院できょう診察を受け、あすに他の病院の診察を受けることが当たり前の時代です。  総合病院もこれからますます競争の時代に入ることは確実でしょう。氷見市でも、金沢医科大学氷見市民病院のレベルアップ、医師の研究により一層力を入れていただき、多くの市民に急性期から金沢医科大学氷見市民病院を利用していただきたいが、改めて草山市民部長のお考えをお尋ねいたします。 ○議長(嶋田茂君) 草山市民部長。 ◎市民部長(草山利彦君) 私も定期的に市民病院のほうに大変お世話になっておるわけでございますけども、やっぱりまずは立派な先生に、現在でも来ていただいていると思っておりますし、これからもそのようにやってほしいと強く願っているところでございます。 ○議長(嶋田茂君) 9番 山本克己君。 ◆9番(山本克己君) 氷見市内の消費拡大運動「買活!ひみ6億円プロジェクト事業」、また平成30年度予算にも地域内経済の循環促進事業費が計上され、官民挙げて市内の消費拡大に取り組んでおりますが、金沢医科大学氷見市民病院の医薬品、食料品、その他の物品の氷見市内での購入はどの程度か、草山市民部長にお尋ねをいたします。 ○議長(嶋田茂君) 草山市民部長。 ◎市民部長(草山利彦君) 氷見市民病院で使用する物品あるいはサービスの購入については、特に医療関係の専門的なものを除きまして市内の業者さんから調達できるものについては、できるだけ市内業者さんのほうから購入するように努めていただいております。  例えば文房具あるいは日用雑貨、こういったものをはじめ、患者搬送や廃棄物の収集処分、車両の点検・修理、樹木管理、印刷業務などのほか、給食の受託業者や院内売店においても食材や商品の一部を市内業者の方から調達しております。  今後とも市内業者の皆さんから購入していただくよう、大学にお願いしてまいりたいというふうに考えております。 ○議長(嶋田茂君) 9番 山本克己君。 ◆9番(山本克己君) 金沢医科大学氷見市民病院の診療費は、社会保険、国民健康保険で氷見市民が支払った保険料や保険税と市民が直接支払う一部負担のお金です。また、売店で使うお金、食堂で使うお金のほとんどは氷見市民のお金であります。高額の医療機器以外は少しでも多く氷見市の地域内で循環させたいものであります。  次に、3項目目に公共交通、超高齢者の交通について質問をいたします。  氷見市の人口減少が著しく、かつ高齢化が急速に進んでおります。特に中山間地ではその傾向が顕著で、氷見市でも路線バスの助成、NPOバスへの助成など、多額の予算措置をされてきました。  路線バスへの助成、NPOバスへの助成が毎年行われていますが、その効率性、費用対効果について山口まちづくり推進部長はどのようにお考えかお尋ねをいたします。 ○議長(嶋田茂君) 山口まちづくり推進部長。 ◎まちづくり推進部長(山口優君) 平成28年度の本市における路線バス12路線でのバス事業者の調査による総利用者数でありますが、約59万9,000人でありまして、公的な補助金総額は約1億6,200万円で、利用者1人当たりの平均補助額は271円となっております。  このうち、市内のみを運行している生活路線バスであります三尾線、論田循環線の総利用者数は約2万5,000人で、補助金総額は約1,900万円、1人当たりの平均補助額は763円となっております。  同様に、NPOバス4路線での総利用者数は3万7,000人でありまして、公的補助金は約1,700万円、1人当たりの平均補助額は約448円となっております。  これにつきまして高いか安いかという議論はありますが、まずこの補助金につきましては、交通弱者の足を守るという観点から必要なものと考えております。 ○議長(嶋田茂君) 9番 山本克己君。 ◆9番(山本克己君) 氷見市はあと10年、2028年あたりから超超高齢社会を迎えると思います。国の福祉政策も在宅介護に舵を切る方針と報道されています。そのため、在宅の超高齢のひとり暮らし、超高齢夫婦の世帯、これの加速度的増加が予測されます。また、老老介護も加速度的に増加し、買い物や通院に困難を極めることが予想されます。このことから、交通弱者への交通手段の確保は絶対に必要であります。  将来的に路線バスやNPOバスの運行が採算的に可能であると思われますか、山口まちづくり推進部長にお尋ねをいたします。 ○議長(嶋田茂君) 山口まちづくり推進部長。 ◎まちづくり推進部長(山口優君) 先ほど申しました公的な補助金につきましては、今後、路線バスの廃止に伴いましてNPOバスへ移行することが想定されております。その分、NPOバスの分が増加していくと見込んでおりますが、あわせまして、人口減少に伴いましてNPOバスの会費収入も減少してくることが予想されております。  その中でNPOバスの運営が大変厳しくなることが予想されまして、補助金の額の増額も見込まれてくると考えております。  ただ、今後のNPOバスの運行につきましては、補助金ありきというよりも、まず後継者の育成も大変重要かというふうに考えております。 ○議長(嶋田茂君) 9番 山本克己君。 ◆9番(山本克己君) NPOバスの運行も採算的にだんだん難しくなることは予想されておりますが、そのNPOバスの運行、採算的に難しくなって助成額が増大しても継続されるような考えはありますでしょうか。山口まちづくり推進部長にお尋ねをいたします。 ○議長(嶋田茂君) 山口まちづくり推進部長。 ◎まちづくり推進部長(山口優君) 先ほども申しましたが、交通弱者の足を守るためにお金がどうのこうのということは私は思っておりません。地域の方々が必要とされて、地域の中でそういうものを守っていくという機運のあるところについては補助金は惜しまないという考えでおります。 ○議長(嶋田茂君) 9番 山本克己君。 ◆9番(山本克己君) また、路線バス、NPOバスの利用者がバス停まで歩いて来ることも次第に困難になるのではないかと思われます。  今のままでのNPOバス、路線バスの助成、運行は、超高齢社会では限界があるのではないかと思いますが、山口まちづくり推進部長にお尋ねをいたします。 ○議長(嶋田茂君) 山口まちづくり推進部長。 ◎まちづくり推進部長(山口優君) 超高齢社会に向けた公共交通といたしましては、今ほどお話がありましたとおり、例えばバス停までの移動手段も考えなくてはいけない、それからバス停からバス停への移動手段、それから案内板の情報提供、待合室の整備など、そういうものが必要となってくるというふうに考えております。  また、今後訪れる超高齢社会においては、新しい交通方法をいろんな手段の組み合わせ、利用者への優しさ、また市の負担等も考慮してやっていくべきことだと考えております。 ○議長(嶋田茂君) 9番 山本克己君。 ◆9番(山本克己君) 先ほども言いましたように、2月21日に市民クラブで視察に行きました徳島県神山町では、徳島駅から神山町の中津というバス停まで、63分の乗車時間で62のバス停があるのには驚きました。非常に多いバス停であります。  バスに乗っていると、市街地は真っすぐ行きますが、山間地へ行くと、国道から脇道へ入ってバス停1つか2つ通ってまた国道へ来る、この繰り返しをしておりました。そうすれば、比較的足の弱い高齢者でも路線バスを利用しやすいことになります。  氷見市でもこのような路線バスやNPOバスの運行経路の変更やバス停の追加が可能なのか、山口まちづくり推進部長にお尋ねをいたします。 ○議長(嶋田茂君) 山口まちづくり推進部長。 ◎まちづくり推進部長(山口優君) 今の例で申しますと、バス事業者の運行する路線バスについてはなかなか難しいものがあると思います。ただし、そこで需要があって皆さんが乗っていただけるということであれば、バス事業者もそのような路線変更は検討していただけるものと考えております。  NPOバスにつきましても、地域に密着した運営をされると思いますので、需要のあるところについては迂回することも可能と考えております。 ○議長(嶋田茂君) 9番 山本克己君。
    ◆9番(山本克己君) 氷見市でも将来を見据えた市全体の総合的な交通体系を考えていただきたいと思います。  例えば、今言いましたように路線バス、NPOバスの経路の改善やバス停の大幅な改善、またデマンド方式や、平成29年9月議会で提案した見附市の地域づくり協議会などが運営する自家用車方式、いろいろあると思いますが、現在でも、急速に人口が減少し超高齢化している地域では、利用者を玄関まで迎えに行き、乗降のお手伝いをし、その方の目的の場所まで送る方式を考える時期に来つつあるのではないかと思いますが、山口まちづくり推進部長にお考えをお尋ねいたします。 ○議長(嶋田茂君) 山口まちづくり推進部長。 ◎まちづくり推進部長(山口優君) おっしゃるとおり、高齢者の足を守るということは大変重要だと考えております。  それで、今後の方向といたしましては、こういう公共交通のみに頼るのではなく、福祉的輸送というものも考えの中に入れていく必要があると思っておりまして、現在、各地区でやっていただいております買い物支援サービスとか、あと医療機関で行っております送迎サービス等もこういう移動手段の1つとして考えていく必要があると考えておりますので、あらゆる手段をまとめて使っていけるような方法を考えていきたいというふうに考えております。 ○議長(嶋田茂君) 9番 山本克己君。 ◆9番(山本克己君) 先ほどお金は利用者のために幾らでも出すというようなことをおっしゃいましたが、氷見市も今からだんだん財政的にも困難になっていくのではないかと思われます。  利用する市民がより満足できて、氷見市が負担する経費がより一層安い交通システムを構築し、高齢市民の生活の安心と氷見市の財政負担の軽減に資する研究を急ぐ必要があると思います。山口まちづくり推進部長にお考えをお尋ねいたします。 ○議長(嶋田茂君) 山口まちづくり推進部長。 ◎まちづくり推進部長(山口優君) おっしゃるとおりでありまして、全ての地区で同じやり方ではいけないと思っておりまして、その地区、その地区に応じた皆さんが希望する交通手段というものを研究してまいりたいと考えております。 ○議長(嶋田茂君) 9番 山本克己君。 ◆9番(山本克己君) よろしくお願いをいたします。  4項目目に、今後の市政運営について林市長にお尋ねをいたします。  私は、2017年10月現在3,291人いる団塊の世代が、健康で、仕事を持ち、生涯生きがいを持ち、2037年まで、20年後まで乗り切れば氷見市の未来は明るいと考えております。  この団塊の世代3,291人がいかに多いかといいますと、今生まれてくる子ども、1年間に大体230人、250人ですが、この団塊の世代は、3年間で生まれてくる子どもの14年分ほどに当たります。この世代が本当に健康で仕事を持ち生き生きと生活し、医療費も介護費も節約し、また社会に貢献して、何のせあと20年ほど乗り切れば、本当に明るい未来が開けるのではないかと思います。  氷見市でもあと10年は何とか財政的にも持ちこたえられるのではないかと思いますが、10年から20年後、2027年から2037年、この10年間は大変困難を極める時代ではないかと思います。  林市長、今後20年、長い期間を見通して、市政運営の方向性、方針をお話しいただければありがたいと思います。 ○議長(嶋田茂君) 林市長。 ◎市長(林正之君) 今議員御指摘のとおり、長期的展望に立ちまして氷見市の将来を考えたときに、やはり私はそんなときのためにも、まずは若い人たち、特に子どもの出生率を上げることが大事だろうというふうに思っておりまして、そんなことで、一番大切なのは、今、まずは「ストップ・ザ・少子化」ということで、子育て施策を充実いたしまして、「育てたい街」を実現して生まれる子どもの数を増やしていかなければならないと思っております。  そしてまた、若い人たちが増えないと子どもたちも増えないわけでありますので、若者たちの働き場を創出いたしますとともに、氷見の特色を生かした産業が生まれ発展させまして「働きたい街」を実現していくとともに、また移住者も呼び込みまして、特に子育て世代の移住者を呼び込みまして、人口の減少幅を極力抑制させていきたいと考えております。  また、今年度策定をいたしておりました氷見まちなかグランドデザインの中で、市街地の活性化というものをうたっておるわけでございますが、こうした施策を着実に実行いたしまして、4つの公共空地を活用して中心街のにぎわいをつくっていく。そしてまた、高齢者の増ということもありますので、新たなまちなか交通システムを研究して構築をしていく。そしてまた、まちなか居住の魅力も高めてまいりたいと考えております。  また加えまして、山間部におきましては道路や土砂災害対策など、やはりまずは住民の安全というようなところを進めなければなりませんし、今ほど御指摘のとおり、高齢者の足を守る、そういった中で、NPOバス等による地域間交通を確保いたしますとともに、また各地域、地域がしっかりと自分たちのところは自分たちで解決しようという地域づくり協議会による地域運営や地域の拠点づくり、そしてまた、いつまでも自分たちが生まれ育ったところで住み続けられるように、高齢者の自分らしい暮らしを支える地域包括ケアシステムの推進など、また高齢者も生き生きとして生きられるよう、特に健康寿命が大事でございますので、きときと100歳体操など、体を動かすようなことにみんなで取り組む、そんなことをもって地域の持続性を確保し「住みたい街」を実現してまいりたいと思っております。  私ももうすぐ61歳でございますけれども、私ももう20年ぐらいは生き生きと元気に暮らしたいわけでございますので、やはり私も、きょうも天気がいいけれども、こうした天気のいい日には海越しの立山連峰がきれいに見える景観の氷見市に生まれ育ち、そして海の幸、山の幸に恵まれた食文化、そしてまた人と人との心温まる触れ合いの中で幸せに暮らし永遠に繁栄していく氷見市、そして人口が減っても皆さんが生き生きと幸せに暮らせる元気な氷見市を全力を尽くしてつくってまいりたいと思っております。 ○議長(嶋田茂君) 9番 山本克己君。 ◆9番(山本克己君) 最後に質問しようと思っていたんですけど、市長が言われてしまったもので……。  私の地元上田子の自治会でも青年団の減少が著しく、今後、青年団に加入する児童の数が1学年当たり0.3から0.5人で、春祭りにも各戸回していた獅子舞を各班ごとに回すという寂しいことになりました。これも少子高齢化のあらわれであります。  このように、多くの市民は急激な人口減少を目の当たりにして、例えば隣が空き家になり、向かいの家が高齢者のひとり暮らしになり、また自分自身も体力が次第に衰え、1週間に2回のごみ出しも困難になり、将来に大変な不安を抱いております。  一方、多くの高齢者は、生活の糧である年金が次第に減少し、医療費の増加、介護保険料のアップにも大きな不安を抱いております。  最後に、このような市民に対し、不安が少しでも解消できますよう力強いメッセージをいただきまして質問を終わりたいと思います。よろしくお願いします。 ○議長(嶋田茂君) 林市長。 ◎市長(林正之君) やはり私は、幸せというのは自分が生き生きと暮らせる、そういう環境だろうというふうに思っております。  そんなことで、山間部においても、そして中心部あるいは海沿いにおいても、子どもからお年寄りそれぞれが生き生きと元気で暮らせる、そんなことが大事だろうと思っております。  そのためには、やっぱり海側では津波対策や土砂災害対策、山間部も地すべり等、そういった対策、あるいは道路交通、そういったまずは安全をしっかり確保したい。そしてまた、日々の買い物、あるいは病院へ行く、そういった地域交通の確保、そしてまた、まちなかでは買い物が楽しめ、いろんな人たちと話ができ、また各地区では伝統芸能の獅子舞など、そんなものが持続可能になるよう、人口減少を可能な限り抑え、また後継者もつくっていく、そのためにもしっかりとした産業をつくっていく、そんなことが大事だろうと思っております。  今年度、行革プランや公共施設再編計画などをつくったわけでございますけれども、10年後を見据えた財政の健全性をしっかりと検証しながら、今は今年度策定をした第8次氷見市総合計画後期基本計画、今後4年間の事業をしっかり取り組む中で、長期的展望で市民の皆様の幸せにつながるような、そんな施策をしっかりと取り組んでまいりたいと思っております。  以上でございます。 ○議長(嶋田茂君) 1番 稲積佐門君。   〔1番 稲積佐門君 登壇(質問席)〕 ◆1番(稲積佐門君) 自民同志会の稲積です。3月定例会一般質問に当たり、自民同志会の一員として市政全般について質問させていただきます。  早速、質問のほうに入らせていただきます。  まずは、氷見運動公園再整備についてお聞きします。  氷見運動公園は供用開始から45年が経過し、経年劣化による老朽化や施設の陳腐化が目立ち始めるとともに、施設の機能充実が求められています。  こうした背景を契機とし、公園の施設改修や空間の再整備が必要であると考え、従来の特徴を生かしつつ、より幅広い世代の方々に親しまれるように、魅力的な公園へと再整備を行う必要があるとし、昨年6月補正の都市公園活性化事業の中で今後のスケジュールが示されており、平成29年度で全体計画の策定、そして平成30年度からの長寿命化計画が計画されています。  今定例会に氷見運動公園施設長寿命化対策支援事業として野球場の実施設計、土質調査の予算案が計上されていますが、都市公園活性化事業の進捗状況について山口まちづくり推進部長にお尋ねします。 ○議長(嶋田茂君) 山口まちづくり推進部長。 ◎まちづくり推進部長(山口優君) 今年度策定中であります氷見運動公園再整備基本計画におきまして、各運動施設の整備内容、配置場所の検討、整備スケジュール、整備費用等の検討を現在行っております。  今お話にもありましたとおり、来年度は野球場の調査と実施設計を実施する予定となっております。 ○議長(嶋田茂君) 1番 稲積佐門君。 ◆1番(稲積佐門君) その計画のスケジュールになるんですけれども、都市公園活性化事業の中で、今後のスケジュールとして、平成32年にテニスコート、平成33年にパークゴルフ場の実施設計に入るということに昨年の補正予算の中ではなっていたんですけれども、陸上競技場や相撲場など、今後の全体計画というのはいつまでに示されますか。山口まちづくり推進部長。 ○議長(嶋田茂君) 山口まちづくり推進部長。 ◎まちづくり推進部長(山口優君) 前回お示ししました計画以外の計画につきましてはまだ未定でありまして、特に陸上競技場につきましては、100メートル走ができるような全天候型の競技場が欲しいという御要望がありますが、それが可能かどうかということも含めて今後検討してまいりたいというふうに考えております。 ○議長(嶋田茂君) 1番 稲積佐門君。 ◆1番(稲積佐門君) 6月補正の中での都市公園活性化事業の中に、全体計画を平成29年度末までに策定するという説明があったのですが、それを超えて計画されるということでよろしいんでしょうか。山口まちづくり推進部長。 ○議長(嶋田茂君) 山口まちづくり推進部長。 ◎まちづくり推進部長(山口優君) 計画の策定、最終的には意見交換会を今月中にも予定しておりますが、その中でまた相談させていただきたいというふうに思っております。 ○議長(嶋田茂君) 1番 稲積佐門君。 ◆1番(稲積佐門君) 私も前回の意見交換会の場に参加させていただいておりました。その議論の場において、氷見運動公園の再整備の中で一番の問題点は地盤沈下がとまらないことであるという意見がありましたが、まさにそのとおりだと思います。  どれだけいい施設が整備されましても、いつかまた地盤沈下して、また使えなくなる可能性もないとは言い切れませんが、行政としてはこの問題も踏まえて、どのような整備の方向性というものを考えておられますか。山口まちづくり推進部長。 ○議長(嶋田茂君) 山口まちづくり推進部長。 ◎まちづくり推進部長(山口優君) この整備に当たりましては、さまざまな検討を踏まえて現在の場所で再整備するということになりました。  おっしゃるとおり軟弱地盤という問題がありまして、それにつきましては、どういう対処の方法があるか、工法があるかということも含め、また工法によって全てが解決するというわけではないと考えておりますので、定期的な改修も必要かというふうに考えております。 ○議長(嶋田茂君) 1番 稲積佐門君。 ◆1番(稲積佐門君) 先ほどの全体計画の話もありましたけれども、この後は各関係団体といいますかスポーツ協会の方々と意見交換をしながら整備等々計画していくということですが、野球場はもう実施設計等に入られるということで、テニスコート、パークゴルフ場、また陸上競技場や相撲場などの計画については各要望というものが上がってくると思います。この要望はいつまで受け入れる予定でしょうか。山口まちづくり推進部長。 ○議長(嶋田茂君) 山口まちづくり推進部長。 ◎まちづくり推進部長(山口優君) 要望につきましては、今年度中までで締め切りといいますか取りまとめたいというふうに考えております。 ○議長(嶋田茂君) 1番 稲積佐門君。 ◆1番(稲積佐門君) また、当初の計画では、相撲場からの連絡橋の詳細設計、平成30年度から詳細設計を行い、平成31年度から工事というようなスケジュールが示されていましたが、この計画はどのようになりましたか。山口まちづくり推進部長。 ○議長(嶋田茂君) 山口まちづくり推進部長。 ◎まちづくり推進部長(山口優君) 橋につきましてはできれば直したいというふうに考えておりますが、大変金額がかかるということも予想されております。  現実には今のところまだ詳細は詰めておりませんが、何とか今の橋をそのまま使った改修ができないかということも1つ提案したいというふうに考えております。 ○議長(嶋田茂君) 1番 稲積佐門君。 ◆1番(稲積佐門君) その連絡橋の計画というものも平成29年度末までに計画するのか、それともそれ以降でも考えているのかというのはどのようにお考えでしょうか。山口まちづくり推進部長。 ○議長(嶋田茂君) 山口まちづくり推進部長。 ◎まちづくり推進部長(山口優君) 連絡橋の期限につきましては、当初この事業の中に入れていきたいというふうに考えておりましたが、そのほか、先ほどお話にありました相撲場の件とか、いろいろな部分が絡まっておりますので、全体として今年度中にはその取りまとめはちょっとできないと思っておりまして、後日になるというふうに考えております。 ○議長(嶋田茂君) 1番 稲積佐門君。 ◆1番(稲積佐門君) 後日になるということで、なるべく早期の計画を策定していただきたいと思います。  そうしますと、財源のほうをちょっと聞きたいんですけど、今回の野球場の再整備に係る財源というのは国からの補助金だと聞いているんですけれども、間違いありませんか。山口まちづくり推進部長。 ○議長(嶋田茂君) 山口まちづくり推進部長。 ◎まちづくり推進部長(山口優君) 野球場の改修につきましては、国からの公園施設長寿命化対策支援事業を活用して行う予定としております。 ○議長(嶋田茂君) 1番 稲積佐門君。 ◆1番(稲積佐門君) そうしましたら、この野球場以外のほかの施設の整備、例えば陸上競技場であったりテニスコートであったりパークゴルフ場、そういったところにもその補助金というものは使うことは可能なのでしょうか。山口まちづくり推進部長。 ○議長(嶋田茂君) 山口まちづくり推進部長。 ◎まちづくり推進部長(山口優君) 既存のテニスコートとかパークゴルフ場につきましては、機能拡張に当たる施設であるために、この公園施設長寿命化対策支援事業の対象とはなりません。そのため、有利な財源を探したいというふうに考えております。 ○議長(嶋田茂君) 1番 稲積佐門君。 ◆1番(稲積佐門君) 今のお話ですと、有利な財源を探したい。もし有利な財源というものが見つからなかった場合、当初の計画どおり、一般財源で市民の使用できる運動場の整備というものを行っていくのでしょうか。山口まちづくり推進部長。 ○議長(嶋田茂君) 山口まちづくり推進部長。 ◎まちづくり推進部長(山口優君) 財源は探したいと思っておりますが、もし見つからない場合、私としてはやりたいというふうに考えております。 ○議長(嶋田茂君) 1番 稲積佐門君。 ◆1番(稲積佐門君) 今、山口まちづくり推進部長からの答弁がありましたけれども、市長としましては部長と同様なお考えでよろしいでしょうか。 ○議長(嶋田茂君) 林市長。 ◎市長(林正之君) 公園事業については、今ほど部長申しましたとおり、既存の施設をそのまま長寿命化する、従来の機能をもとどおり復帰させるというものは国の補助対象、公園施設長寿命化対策支援事業の対象になりますが、新たなものをつくるとか増設をするというものは対象にならないということで、私は過疎債なんかが使えるんじゃないかなと思っておりますので、公園事業の対象外であれば過疎債を活用して何とか整備をしていきたいというふうに思っております。 ○議長(嶋田茂君) 1番 稲積佐門君。 ◆1番(稲積佐門君) 市民の方々が、この大浦の氷見運動公園に関しましては再整備等々を期待しております。これから大型投資がどんどん控えている中で、やはり有利な財源を早目に見つけていただいて、この整備等々を進めていただきたいと思います。  次の質問に入ります。  続きまして、まちなかのにぎわい創出についてお聞きします。  毎年市内では多くのイベントが開催されていますが、平成30年度における市や観光協会、商工会議所など、市内関係団体が開催するイベントのうち、まちなかのにぎわい創出に関する観光関連イベントの開催計画はどのようになっているか、山口まちづくり推進部長にお聞きします。 ○議長(嶋田茂君) 山口まちづくり推進部長。 ◎まちづくり推進部長(山口優君) 全てを把握しているわけではございませんが、現時点で開催が予想されておりますイベントとして、大型のものといたしましては、夏のひみまつりと秋の食のイベントがあります。  また、定期的に開催されておりますまちなかのにぎわいを創出するイベントでは、昨年に引き続きまして、歴史的建造物を活用した川のアパルトマルシェを4月、5月、3月の第3日曜日に、また中央町商店街によりますうみのアパルトマルシェを5月、7月、9月、11月の第4日曜日に開催を予定しているほか、新たに空き店舗を活用したマルシェも6月、10月に計画されております。  そのほか市内の店舗が参加し開催するイベントとして、今年度に引き続きまして、氷見夜のまちなかグル巡りや四季を彩る氷見三昧、ひみぶりフェア、氷見牛フェスタなども開催されます。  また、番屋街や潮風ギャラリー、海浜植物園、あいやまガーデンなどの市内の観光施設が毎年独自に開催し人気を博しておりますイベントや、粟原地区の桜まつりや指崎のつるし雛展など、地域や自治会、NPOなどの市民団体の方々が主催し開催されているイベントなど多数ありますが、詳細については現時点では全て把握できているものではございません。
    ○議長(嶋田茂君) 1番 稲積佐門君。 ◆1番(稲積佐門君) 今答弁いただきましたこれらのイベントのほかにも、例えば氷見で言えば、祇園祭りやごんごん祭り、まるまげ祭りに唐島祭りなど、市内外から多くの方が訪れる大きな祭礼もありますが、こうした祭礼も貴重な観光資源としてイベントに絡めることで、氷見への誘客につなげることは考えられないでしょうか。山口まちづくり推進部長。 ○議長(嶋田茂君) 山口まちづくり推進部長。 ◎まちづくり推進部長(山口優君) 今御発言ありましたごんごん祭りやまるまげ祭りにつきましては、市観光協会が中心となって参加者を募って開催しており、多くの方々が参加したり見物されたりしております。  その参加状況を見ますと、開催日が休日であるほうが、より多くの方が参加される傾向にはあります。  しかしながら、これらの祭礼は地区の神事でありまして、休日への開催日時の変更なども含め、イベントとの連携が難しい部分が多く、そういうことを感じております。 ○議長(嶋田茂君) 1番 稲積佐門君。 ◆1番(稲積佐門君) 今答弁いただきましたとおり、確かに地域の伝統的な祭事をイベントと直接つなぐことは、日にちも決まっているでしょうし、なかなか難しいなと私も感じるところですが、例えば唐島祭りなど、祭礼が行われる日、ゴールデンウイークに近隣の観光施設、例えば番屋街でありますとか、今は閉館していますけど漁業文化交流センターであったりとか、そういったところが連携してイベントを開催することで、獅子舞見物が地域内消費のアップにつながったり、観光やイベントで訪れた人が祭りも楽しめたといったような相乗効果も見込めるのではないかと考えますが、山口まちづくり推進部長、いかがでしょうか。 ○議長(嶋田茂君) 山口まちづくり推進部長。 ◎まちづくり推進部長(山口優君) 5月の連休に開催されます唐島祭りにおきましては、町内の方々の好意によりまして、番屋街のほうで獅子舞の演舞がされております。  観光で訪れた方々に氷見の伝統芸能を楽しんでいただくよい機会ともなっておりまして、番屋街でもゴールデンウイーク期間中のイベントの一環として広報していただいております。相乗効果も大きいと思っております。  また、獅子舞につきましては単発のイベントのために、特別にお願いするとなるとクリーニング代等の経費もかかりますし、祭礼と同時に開催することでのメリットもありまして、観光面でも大きな魅力となることから、地域や主催者の負担にならない範囲で、今後どのような形で連携できるか検討してまいりたいというふうに考えております。 ○議長(嶋田茂君) 1番 稲積佐門君。 ◆1番(稲積佐門君) 私自身の感覚といたしましては、市内では魅力的なイベントというのは数多く開催されているように感じます。しかし、どれもが単発的に開催されているように感じます。  これらのイベントを組み合わせたり連携を図ることができれば、各イベントへの参加者も一層増え、さらなるにぎわいの創出や域内消費の拡大が図られると思いますが、市としての考えをお聞かせください。山口まちづくり推進部長。 ○議長(嶋田茂君) 山口まちづくり推進部長。 ◎まちづくり推進部長(山口優君) おっしゃるとおり、市内ではさまざまなイベントが多数開催されております。  各イベントの組み合わせや連携を図ることでの集客数の増は大いに期待できるところでございますが、そのためには、まず各イベントの開催日程や内容などを早期に把握、集約する必要があると考えております。  市といたしましても、イベント情報の収集にしっかり努めてまいりますが、開催される方々や関係の皆様からの早い情報提供もお願いできればと思っております。 ○議長(嶋田茂君) 1番 稲積佐門君。 ◆1番(稲積佐門君) 提案も含めての質問になりますが、各イベントを連携することで市内の宿泊客の増や域内消費の拡大につなげられると思っています。  例えば昨年開催されましたアパルトマルシェは今年も計画されていると。それには市外からのお客様というのも多く訪れております。また、商工会議所で開催している夜のまちなかグル巡り、その翌日にアパルトマルシェを開催するなど、イベント自体は単発でも、イベントの日程を調整することで、夜のイベントに参加した人が市内で食事を楽しみ、また温泉に入って宿泊し、翌日のイベントにも参加するイベント参加プランも考えられると思いますけれども、行政としてのお考えをお聞かせください。山口まちづくり推進部長。 ○議長(嶋田茂君) 山口まちづくり推進部長。 ◎まちづくり推進部長(山口優君) 議員の御提案のとおり、個別のイベントを連続的に行うことで、氷見での楽しみという見え方もスケールアップしまして集客につながると思われます。  そのためには、開催決定前におきましてイベントの関係者による調整が必要となってまいります。  また、プランの作成につきましては、宿泊事業者を含む観光事業者への情報提供と調整も必要となってくることから、イベントの主催者や関係者の負担にならない範囲での連携についても十分検討してまいる必要があると考えております。 ○議長(嶋田茂君) 1番 稲積佐門君。 ◆1番(稲積佐門君) そうしましたら、今まで答弁いただいておる中で、市内で開催される各イベントと絡めた旅行プランの企画などを旅行事業者に委託するということはできないのでしょうか。山口まちづくり推進部長。 ○議長(嶋田茂君) 山口まちづくり推進部長。 ◎まちづくり推進部長(山口優君) 本年度は、シーズンごとに開催しております四季を彩る氷見三昧との連携企画によります県内や長野からのバスツアーが行われ、大変人気がありました。  また、ひみぶりフェアや氷見牛フェスタなど、一定の期間、市内の加盟店で開催するイベントにつきましては、首都圏において誘客につなげるPRも展開しております。  しかしながら、旅行業者による商品企画をお願いするには、イベントの開催日程や内容についてを半年以上も前に、また例年行われているイベントにつきましても、遅くとも三、四カ月以上前に決定する必要があり、早期の情報提供が第一の鍵になると考えております。 ○議長(嶋田茂君) 1番 稲積佐門君。 ◆1番(稲積佐門君) 市外の方、また県外の方が訪れるような大きいイベントがある中で、平成30年度の予算案に新規事業として計上されています団体旅行誘致・新高岡駅利用促進事業については、旅行事業者への新たな助成事業となっておりますが、どのように活用していただきたいと考えていますか。山口まちづくり推進部長。 ○議長(嶋田茂君) 山口まちづくり推進部長。 ◎まちづくり推進部長(山口優君) 本事業につきましては、新幹線による新高岡駅を利用し、かつ氷見市内の施設利用や宿泊利用を企画、実施した旅行業者に、その実施内容に合わせて助成を行うものでありまして、新高岡駅の利用促進とあわせ、先ほど議員の御提案にもあります旅行事業者への氷見プランの商品化の一助となるとも考えております。  旅行事業者による氷見プランの商品化に向け、本助成事業のPRと早期のイベント情報の提供に今後とも努めてまいりたいと考えております。 ○議長(嶋田茂君) 1番 稲積佐門君。 ◆1番(稲積佐門君) 各イベントもそうですが、各団体がすばらしい企画事業を行っていますが、他の団体と連携をとろうという考えが薄いのではないかと私は思っております。  氷見の同日イベントの情報発信をすることで、お客さんが市内のいろんな同日イベントをめぐることにはつながらないでしょうか。  このことから、観光客に対しての情報発信が非常に重要なことだと私は考えますが、行政としてはその必要性をどのようにお考えでしょうか。山口まちづくり推進部長。 ○議長(嶋田茂君) 山口まちづくり推進部長。 ◎まちづくり推進部長(山口優君) おっしゃるとおり、情報発信が大切だというふうに考えておりますし、情報の収集にも努めていく必要があると思っております。  先ほど申しました各種団体との連携も必要というふうに考えておりまして、こういうにぎわいの創出に当たりましては、オール氷見で取り組んでまいりたいというふうに考えております。 ○議長(嶋田茂君) 1番 稲積佐門君。 ◆1番(稲積佐門君) 今御答弁いただきました中で、オール氷見と言われておりましたが、その中心というか、それをしっかり取りまとめて情報発信していく、そういう役割を行政が担うことはできないのでしょうか。山口まちづくり推進部長。 ○議長(嶋田茂君) 山口まちづくり推進部長。 ◎まちづくり推進部長(山口優君) 当然、各種団体との連携も含めますが、行政が中心となってやるべきところはやっていきたいというふうに考えております。 ○議長(嶋田茂君) 1番 稲積佐門君。 ◆1番(稲積佐門君) 観光に関しましては、氷見市は観光地ということで、どんどんこれからお客さんも増えていくと思います。その中で、各団体が自分たちのよいところを共有し合いながら、この氷見市のために一生懸命頑張っていっていただきたいと思います。  そうしましたら、次の質問に入ります。  3項目目に、少子化対策についてですが、市長の提案理由説明にもありましたが、平成30年度予算案は特に人口減少対策を最重点施策と位置づけ、「ストップ・ザ・少子化」のスローガンのもと、平成29年度は第2子以降の保育料の無償化や、家庭で子育て応援金制度を創設し、平成30年度には新たに出生祝い事業や子育て世代包括支援センターの開設や、さらに幼稚園部門の夏休み等の児童の預かり保育料の無償化を拡充し、子育て世代の経済的、精神的支援施策を実施することで、林市長の目指す子育てしやすさ日本一のモデルへ向けての本気度がうかがえるところであります。  こうした中、やはりまずは男女が出会い結婚しなければ、妊娠、出産、子育てとつながっていかないわけで、その対策として、平成28年度から縁結び推進事業が行われています。  その縁結び推進事業についてですが、今年度の婚活イベントの実績というものをお聞かせください。山口まちづくり推進部長。 ○議長(嶋田茂君) 山口まちづくり推進部長。 ◎まちづくり推進部長(山口優君) 今年度は婚活イベントを合計5回開催しております。延べ男女75名の募集に対し、男性172名、女性98名の御応募をいただきました。  なお、イベントの成果といたしましては、27組のカップルが成立いたしました。  さらに、婚活イベントの開催前には必ず直前セミナーを行いまして、マッチング率を高める工夫をしております。 ○議長(嶋田茂君) 1番 稲積佐門君。 ◆1番(稲積佐門君) そうしましたら、今度は行政の行っている婚活イベントとは別に、縁結びおせっかいさんによる引き合わせの実績というものを教えてください。 ○議長(嶋田茂君) 山口まちづくり推進部長。 ◎まちづくり推進部長(山口優君) 縁結びおせっかいさんによる引き合わせは、1対1の引き合わせを27回と合コン6回を行っております。その中で2組が成婚いたしました。 ○議長(嶋田茂君) 1番 稲積佐門君。 ◆1番(稲積佐門君) 婚活イベントとおせっかいさんによる引き合わせ、合わせて成婚2組ということで、まことに喜ばしいことだと思います。  ただ、2年続けまして2組ということで、まだまだ成果としては上がっていないように感じますが、この数字をどのように捉えていますか。山口まちづくり推進部長。 ○議長(嶋田茂君) 山口まちづくり推進部長。 ◎まちづくり推進部長(山口優君) 成果といたしまして2件は少ないんじゃないかという御意見でありますが、決して多いとは思っておりません。  ただし、先進地であります南砺市におきましても、最初の年は1件、そこから一気に伸びておりますが、氷見市といたしましてもそういうような伸びを期待はいたしますが、なかなか難しいというのが実感でございます。 ○議長(嶋田茂君) 1番 稲積佐門君。 ◆1番(稲積佐門君) 昨年度、そして今年度と、この事業を通して見えてきた課題というものをお聞かせください。山口まちづくり推進部長。 ○議長(嶋田茂君) 山口まちづくり推進部長。 ◎まちづくり推進部長(山口優君) 今年度の課題といたしましては、イベントの内容によっては女性の応募者が大変少なかったと。また、それによって男女の比率が悪くなったこともありますことから、男女おのおののニーズに応じた参加しやすい企画が課題と考えられます。  また、イベントにおきましてカップルが成立した場合でも、そこからおつき合いに至らないことが多いため、そのことによりましてイベント後のフォロー、これが大変難しいんですが、それが重要だというふうに考えております。 ○議長(嶋田茂君) 1番 稲積佐門君。 ◆1番(稲積佐門君) 今御答弁いただきました課題等々を踏まえた上で、来年度はさらに事業のスキルアップというものを目指しているとは思いますけれども、来年はどのような事業を計画しているのかお聞かせください。山口まちづくり推進部長。 ○議長(嶋田茂君) 山口まちづくり推進部長。 ◎まちづくり推進部長(山口優君) 来年度につきましては、今年度の結果を踏まえまして、マッチング率が高まるようにイベントの内容をしっかり見直したいというふうに考えております。  さらに、事前・事後のフォローによりまして、結婚を前提とした交際へつなげていきたいというふうに考えております。  具体的に申しますと、男女がゆっくり親密に話しすることができるバスツアーなども計画しております。  また、縁結びおせっかいさんの取り組みにつきましては、大変地道ではありますが、何より成婚へ結びつきやすいことから、引き続き支援をしてまいりたいと考えております。  さらには、親御さんを対象とした結婚相談会におきましても、縁結びおせっかいさんの献身的な相談会でありまして、独身男女のひみ婚会員への登録を促す機会でもあることから、それも継続してまいりたいというふうに考えております。 ○議長(嶋田茂君) 1番 稲積佐門君。 ◆1番(稲積佐門君) ここから提案も含めましての質問になりますけれども、先日のとある新聞の記事に、県内の20代、30代の男女の未婚者の73%が「結婚したい」、その中で未婚の理由のトップが48.6%で「相手にめぐり会わない」、また結婚支援策の中で必要な取り組みとしては幾つも挙げられているのですが、その中でトップの取り組みとしましては、58.9%で「出会いの機会の創出」というアンケート結果があります。  この新聞のアンケート結果が全てではないと思いますけれども、例えば縁結びおせっかいさん、氷見市内の各店舗でもおせっかいさんに登録していただいて活動されている方もおられるとは思いますが、そういった各氷見市内における飲食店にしっかりと足を運び、縁結びおせっかいさんに登録していただき、またそのお店の人脈であったりとかネットワークを生かして、どんどん出会いの場を創出してもらう。行政が行うそういう出会いの場というのは、少しイメージとしては固くとられるイメージがあり、なかなか参加数が増えないのかなというような考えもありますので、こういった市内の各店舗、各飲食店さんを回り、その店舗でそういうことを、自分らができないのであれば地域の人、氷見市の人にやってもらうというような考え方をしてはいかがかなと思いますけれども、山口まちづくり推進部長の考えをお聞かせください。 ○議長(嶋田茂君) 山口まちづくり推進部長。 ◎まちづくり推進部長(山口優君) 議員御提案の市内飲食店の方々が縁結びおせっかいさんとなって出会いの場を提供していただくということは大変有意義であると思います。また、出会いの場が増えて成果が期待できるというふうに考えております。  また、飲食店の皆さんの御理解と御協力をいただくためには、積極的にこちらからお店に出向いていってお願いする必要があると思っております。  以前にもふれあいトークの中で、飲食店ではないんですが、1人の方が自分の知り合いを飲食店へ連れて行って、またほかの人も連れてくるという、そういうことをやるから補助金とか出せばどうだという案もありまして、いい話ですねということは言っておったんですが、そういうことも大変いいことというふうに思っております。  そのほか、地元企業や各種団体の皆さんと協力いたしまして出会いの場をつくり出すということで、地域全体でそういう結婚支援の機運が高まるようなことを努めていきたいというふうに考えております。 ○議長(嶋田茂君) 1番 稲積佐門君。 ◆1番(稲積佐門君) 今御答弁いただきました中に、補助金の話であったりとか、地域でそういう機運が高まるようにという話がありましたので、先日、氷見市の若者が20対20ぐらいの婚活イベントといいますか出会いのイベントを行ったというのを聞きました。  ただ、その中で補助金というものは使っていないということなんですが、やはりまだまだ補助金のメニューとして市民の方、地域の方に周知、特に若者ですからそういうことは周知されていないと思いますが、補助金ということもありまして使いづらいような面もあるのかなと。  誰もが使いやすいような補助金メニューを今後考えていっていただきたいと思いますけれども、山口まちづくり推進部長のお考えをお聞かせください。 ○議長(嶋田茂君) 山口まちづくり推進部長。 ◎まちづくり推進部長(山口優君) おっしゃるとおり、制度をつくっても使いにくいものではあまり意味がないと思っておりますので、その辺は十分精査して、誰でも使いやすいような補助制度を考えたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(嶋田茂君) 1番 稲積佐門君。 ◆1番(稲積佐門君) そうしましたら、今度は広域なほうに目を向けまして、今、氷見市においては高岡地区広域圏事務組合と連携した活動を行っていると聞いておりますが、どのような活動を行っているのか教えてください。 ○議長(嶋田茂君) 山口まちづくり推進部長。 ◎まちづくり推進部長(山口優君) 高岡地区広域圏事務組合との連携につきましては、高岡市、小矢部市、氷見市の縁結びおせっかいさんによります毎月の意見交換会、それ以外にも、合同研修や広域での引き合わせ、婚活イベント等を開催しております。 ○議長(嶋田茂君) 1番 稲積佐門君。
    ◆1番(稲積佐門君) 今、広域という話が出ましたので、先ほど答弁の中にもありましたが、南砺市さんは先週、SNSのほうを拝見しましたところ、7年間で成婚カップルが96組と、同様の縁結び推進事業の中で非常に成果を出している自治体と感じます。  その中で、高岡地区広域圏事務組合のほかに、しっかり成果を出している自治体とも連携を図るべきだと考えますが、そこら辺は連携はしっかりとられているのでしょうか。山口まちづくり推進部長。 ○議長(嶋田茂君) 山口まちづくり推進部長。 ◎まちづくり推進部長(山口優君) 議員のお話のとおり、南砺市は全国的にも先進地というふうに考えております。  南砺市の婚活応援団には、なんとおせっ会という会がありまして、その皆さんは季節ごとのイベントや各種セミナー、婚活相談会など、年間を通じて多数の婚活事業を展開されております。  本市との交流につきましては、縁結び推進事業のスタート時点から意見交換会とか、昨年は氷見市縁結び会の設立に際しまして、なんとおせっ会の副会長の山田由理枝氏をお招きし、「おせっかいさんは諦めない」と題しまして、成功事例の紹介とその秘訣を御講演いただきました。  現在、氷見市の縁結びおせっかいさんの方々も南砺市の成功事例に倣いまして、引き合わせ時の立ち会いや婚活イベントに積極的に参加いただき、マッチングへの後押しを行っていただいております。 ○議長(嶋田茂君) 1番 稲積佐門君。 ◆1番(稲積佐門君) 本当に身近に成功している、成果を出している自治体というものがありますので、それこそ地域性があるとは思いますけれども、よいところはどんどん勉強させていただき吸収し、この事業が今後よりよいものになるように期待しております。  続きまして、少子化対策についてのうち出生祝い事業についてお聞きします。  この事業は、来年度からの新規事業として提案されております出生祝い事業ですが、氷見に生まれてきてくれてありがとうという感謝の気持ちが感じられるこの事業ですが、この事業にかける林市長の思いをお聞かせください。林市長。 ○議長(嶋田茂君) 林市長。 ◎市長(林正之君) 私は市長就任以来、「ストップ・ザ・少子化」のスローガンのもと、とりわけ子育てしやすい環境づくりに重点を置きまして、本年度は第2子保育料無償化でありますとか家庭で子育て応援金制度、さらには児童館で実施する学童保育の開設時間の延長などを行ってきたところでございます。  平成30年度はさらに、今、議員御指摘のとおり、出生祝い事業のほか、幼稚園の夏休みや土曜日などの児童の預かり保育所の無償化でありますとか、新たに子育て世代包括支援センターの開設を行うことにしておりますが、こうした支援施策を充実させることによりまして、氷見市が子育てしやすさ日本一のモデルになるよう努めてまいる所存であります。  私は、次世代を担うために出生する子どもにつきましては、その御家庭だけではなくて、市にとりましても宝であると思っておりまして、米寿や100歳のお祝いと同様、市といたしましてもお祝いする、市民の皆さんでお祝いする、そんな機運を醸成していければいいなというふうにも思っているところでございます。 ○議長(嶋田茂君) 1番 稲積佐門君。 ◆1番(稲積佐門君) 今回のこの事業は、第1子には5万円相当、第2子には10万円、第3子以降は20万円といった地域商品券を支給するということになっておりますが、ここで、地域商品券を支給するということの林市長のお考え、これが例えば特産品とか云々ではなく、この地域商品券を選んだという林市長のお考えをお聞かせください。 ○議長(嶋田茂君) 林市長。 ◎市長(林正之君) これまでは出生祝い品として木育のおもちゃを贈呈させていただいておるわけでございますけれども、今度、氷見商工会議所が発行する地域商品券、これをお配りすることによりまして、あわせて市内の経済の循環をさらに高めていこうという、そういうことで、これはまた買活!6億円プロジェクトにも応援できるものというふうにも思っております。 ○議長(嶋田茂君) 1番 稲積佐門君。 ◆1番(稲積佐門君) 続きまして、3項目目の子育て世代包括支援センターについてお聞きします。  氷見市において子育て世代包括支援センターが必要であるという意義を草山市民部長にお聞きします。 ○議長(嶋田茂君) 草山市民部長。 ◎市民部長(草山利彦君) お答えします。  近年、妊娠、出産、育児に不安を感じる妊産婦が増加しております。また、経済的な課題を抱えたり、家族構成が複雑であったり、若年妊娠であったりなど、養育に支援が必要な妊産婦が増加しております。  また、地域におきましては、核家族化や地域関係の希薄化等により、夫や親、周囲の人々に頼らない妊産婦が増加しております。これらの妊産婦や母親の孤立感や負担感の増加が原因となり、育児不安や産後鬱になり、中には育児放棄や児童虐待に陥ってしまうといったケースも見受けられるところでございます。  このような現状に対処するため、子育て世代包括支援センターを開設しようとするものでございます。 ○議長(嶋田茂君) 1番 稲積佐門君。 ◆1番(稲積佐門君) 育てたい街、氷見の実現に向けて、より子育て環境を充実させていかなければなりませんが、氷見にとって必要なサービスは何だと考えますか。草山市民部長。 ○議長(嶋田茂君) 草山市民部長。 ◎市民部長(草山利彦君) この子育て世代包括支援センター、いろんな事業をするわけですけども、まずは妊娠届け出の場をワンストップ窓口として、育児、出産に関するあらゆる相談に応じるということがポイントでございまして、特に2つの事業を用意してございます。  1つには、産前・産後サポート事業と言いまして、これは0カ月から1歳未満の乳児を持つ母親を対象に、不安や悩みを傾聴し相談支援を行うと。あとは、保健師等によるミニ講座を行い、母子保健や子育てについて学んだり、母親同士の仲間づくりを促進し、母親の孤立感、これが重要でして、こういった孤立感を軽減しようと考えております。  2つには、産後ケア事業と言いまして、これは出産後4カ月までの母親を対象に、産科医療機関での宿泊型・日帰り型のサービスや、対象者宅への訪問により、乳房のケア、あるいは育児指導、あるいは母親の話を傾聴するなどの支援を行い、母親の身体的回復と心理的な安定を促進しようとするものでございます。 ○議長(嶋田茂君) 1番 稲積佐門君。 ◆1番(稲積佐門君) 少子化対策につきましては、1つの事業で成果が出るということでは決してないと考えます。  その中で、子は宝、これからの氷見市を担っていく子どもたちや生み育てる親世代へのきめ細やかな配慮と思いやりによって構築され、気づけば子育てしやすさ日本一となっている地域、氷見市になってほしいと思います。  それでは、次の質問に行きます。  最後の項目としまして、除雪体制についてお聞きします。  昨日も何人かの議員から除雪体制については質問があったと思いますけれども、今回の豪雪時には、特に私、町部のほうで質問させていただきますが、町部において排雪場所の確保が困難でありました。この対策についてはどのようにお考えですか。表建設農林水産部長、よろしくお願いします。 ○議長(嶋田茂君) 表建設農林水産部長。 ◎建設農林水産部長(表良広君) 議員御指摘のように、市街地の中は狭い道路とかございました。また、今回は豪雪ということで、消パイが入っている路線もかなり雪が降り積もり、そこも機械除雪をしないと対応できないという状況でございました。  そういった中、やはり狭いところで機械はなかなか入りづらいわけで、排雪場所の確保ということはやはり課題の1つであったと感じております。  今後は、地域の皆様の事前の御了解を得るなど、事前に排雪場所の確保なども大事かなと感じております。 ○議長(嶋田茂君) 1番 稲積佐門君。 ◆1番(稲積佐門君) 今回の豪雪時ですが、消雪装置の不備によって降雪時に水が出ないというふぐあいがありました。  先ほどの答弁にもありましたが、消雪装置がついている路線は機械除雪が基本入ってこないので、住民が非常に困惑していました。  対応に当たっていたとは思いますが、今回の反省と次回からの対策についてどのようにお考えですか。表建設農林水産部長。 ○議長(嶋田茂君) 表建設農林水産部長。 ◎建設農林水産部長(表良広君) 答弁が前後したような感じでもございますけれども、確かに今年の1月、2月の雪は、量も多かった上に気温も大変低温ということで、1日の最高気温が0度を下回る真冬日もあったせいで、なかなか市の用意しております消雪パイプの設備では対応できなかったこともございます。  そういうことで、十分消雪効果を発揮できず皆さんに御迷惑をかけたことはおわび申し上げるところでございます。  しかしながら、最大限の機械除雪への振りかえなど努力をいたしたところで、現状ではこれが限界であったかなと反省もいたしております。 ○議長(嶋田茂君) 1番 稲積佐門君。 ◆1番(稲積佐門君) 今御答弁いただきましたが、今回それを受けて次回からの対策についてちょっとお考えを聞きたいのですが、毎年シーズン前に消雪装置の点検というものは行っているはずですが、例えばそれを1カ月に1回、定期的に1回のみならず2回、3回と点検回数を増やすということは考えられないのでしょうか。表建設農林水産部長。 ○議長(嶋田茂君) 表建設農林水産部長。 ◎建設農林水産部長(表良広君) 議員御指摘のとおり、雪が降る前に1回しっかり定期点検を毎年、ノズルの調整ですとかポンプの能力など点検しておるところです。  こういった雪が降りまして、確かに市民の皆さんからは状況がおかしいというような情報もいただくことがございます。  そういうときのみならず、除排雪の出動を判断するパトロールの際などにも点検を行っておりますので、ふぐあいが生じた場合は速やかに修繕、修理の対応を行っております。 ○議長(嶋田茂君) 1番 稲積佐門君。 ◆1番(稲積佐門君) 今の点検の話なんですけれども、点検を行う際は、地域の自治会長さんであったり地域の住民というのは立ち会っていますか。表建設農林水産部長。 ○議長(嶋田茂君) 表建設農林水産部長。 ◎建設農林水産部長(表良広君) 立ち会いにつきましては、我々行政側と請け負いました業者での立ち会いになっておるかと思います。なかなか時間的な調整も難しいことがあるもので、そういう状況かなと思っております。 ○議長(嶋田茂君) 1番 稲積佐門君。 ◆1番(稲積佐門君) やはり地域の方々からしますと、点検が終わっとるはずなんに水が出んというようなことが多々あります。  その中で、やはり最初に地域の町内会長さんであったりとか自治会長さんであったりとかの立ち会いのもとしっかりと点検を行っているのであれば、ちょっとふぐあいが生じているのだなと捉えやすいと感じますので、これは今後の検討課題として検討していただきたいなと考えます。  今からは提案になるんですけれども、今回、消雪装置設置路線で水が出てほしいときに出ていないという市民からの声が多く聞かれました。  消雪装置の水を出す管理については地区に頼んでみてはどうかと考えますが、表建設農林水産部長、どうでしょうか。 ○議長(嶋田茂君) 表建設農林水産部長。 ◎建設農林水産部長(表良広君) 現在、電気の契約上、日中の比較的日が当たったり温暖な時間は消パイをとめるシステムを使っております。そういったこともあり、日中でも今年の場合は大変雪が降っておりましたので、そういったことを感じられたのではないかと思っております。  議員御提案の趣旨も踏まえまして、消パイはどうしても複数の町内会にまたがるような系統で運営をしておりますので、個別の自治会、町内の対応は難しいものがあると思いますけれども、電気の供給も踏まえて少し検討させていただきたいと思っております。 ○議長(嶋田茂君) 1番 稲積佐門君。 ◆1番(稲積佐門君) 今御答弁いただきましたが、少しでも行政の負担を軽減して結果につながる提案とさせていただきましたが、市民としては、水が出てほしいときにしっかり出てくれればそれでいいと思いますので、それも踏まえて今後検討していただきたいと思います。  除排雪についてですが、こういった今回の豪雪時は行政も委託している業者も手が足りないと思います。  その中で、除排雪においてはしっかりと地区の協力を仰ぎ、地域ぐるみでの対応、排雪場所の確保などできないものでしょうか。表建設農林水産部長、よろしくお願いします。 ○議長(嶋田茂君) 表建設農林水産部長。 ◎建設農林水産部長(表良広君) 除雪計画を毎年つくっております。そういった際には、毎年こういった除雪の反省を踏まえて計画をつくっておりますので、また市民の皆様からの御意見も取り入れて次の除雪計画には反映させていきたいと思っております。 ○議長(嶋田茂君) 1番 稲積佐門君。 ◆1番(稲積佐門君) 続きましては、今回の豪雪時、スクールゾーンにおける通学路の確保が非常に遅く、子どもたちの歩く道が非常に危険であったと感じます。  除雪に関する優先順位というものはあるのでしょうか。表建設農林水産部長。 ○議長(嶋田茂君) 表建設農林水産部長。 ◎建設農林水産部長(表良広君) 優先順位でございますが、市全域においては国道、県道並みの幹線を重要路線として優先性を高めております。  ほか一般路線につきましては、除雪をお願いしております担当オペレーターの方が事前に受け持つ路線を確認し、作業効率等に配慮した除雪を行っております。 ○議長(嶋田茂君) 1番 稲積佐門君。 ◆1番(稲積佐門君) やはり、子どもたちの通学路の確保というのは非常に大事になってくると思います。事故があってからでは遅いので、そこら辺はしっかりと道の確保というものをしていただきたいなと。  少し提案になりますが、例えば行政からロータリータイプの除雪機─雪を飛ばして除雪する機械ですね─それを貸し出して、通学路や地域の細部の除雪を地域の方々にお願いして地区でやってもらうようにできないのでしょうか。表建設農林水産部長。 ○議長(嶋田茂君) 表建設農林水産部長。 ◎建設農林水産部長(表良広君) 貸し出しというよりも、地域ぐるみでやっていただくという除雪体制をとっておる地域もございます。そういう地域であれば、機械を提供いたしまして地域の判断でやっていただくことになるわけであります。  そういった手法もございますので、その地区の実情なり体制を踏まえて検討していただきたいし、検討したいと考えております。 ○議長(嶋田茂君) 1番 稲積佐門君。 ◆1番(稲積佐門君) 今御答弁の中にありましたが、そうやって地域ぐるみで除雪している地区があるという中で、今後しっかりそれを氷見市全域に広げていくことを検討されるということですが、有事の際、本当に市民も行政も一体となってお互いがお互いを助け合うような、そういった地域の意識の醸成というのが今後必要となってくると思いますので、そういったところも踏まえて、しっかりと検討して今後につなげていっていただければと思います。  以上で質問を終わります。 ○議長(嶋田茂君) この際、暫時休憩いたします。  再開は午後1時からといたします。   午前11時51分 休憩         ─────────────────────────   午後 1時00分 再開 ○副議長(萩山峰人君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  市政一般に対する質問を続けます。  5番 正保哲也君。
      〔5番 正保哲也君 登壇(質問席)〕 ◆5番(正保哲也君) 自民同志会の正保でございます。  自民同志会の一員として、市政が抱える重要課題について一問一答にて質問させていただきます。  当市の課題でもあります急激な人口減少に立ち向かい、地方創生を形にしていくためには、市民ニーズに沿った行政サービスを行うことが大変重要であると考えます。  今般、第8次氷見市総合計画後期基本計画案が示されましたので、施策の重点項目のうち、「暮らしづくり」「人づくり」「元気づくり」の3項目に絞ってお伺いをさせていただきます。  また、今回は、専門的に携わっている方の生の声や多くの市民から意見をいただいてきました。したがって、市民目線でわかりやすく、数字、実態、具体性をもってお答えいただくことを希望し、質問に入らせていただきます。  まず最初に、農林業の振興について。そのうち農業基盤強化についてお尋ねをいたします。  新たな農業委員会制度が始まり、担い手への農地等の利用の集積・集約化、遊休農地の発生防止・解消、新規参入の促進など、農地等の利用の最適化を積極的に推進していくことを主たる使命として活動している農業委員と、新たに担当区域における農地等の利用の最適化の推進のため現場活動を行う農地利用最適化推進委員を設置されることになりました。委員の方々の努力により、幾分かは遊休農地の改善につながっていることと思います。  その反面、担い手の育成、地域営農体制の面では、やはり農業人口の高齢化に伴って、継続性の確立の面では問題が山積しているのではないかと考えます。  今、国の制度にて、2013年からは名称が変更となって経営所得安定対策制度と呼ばれ、米や麦の販売価格が生産費を恒常的に下回っている作物について差額を交付する制度、10アール当たり7,500円の米の直接支払交付金も廃止方向と聞いていますが、まず現行の補助制度について表建設農林水産部長にお伺いをいたします。 ○副議長(萩山峰人君) 表建設農林水産部長。 ◎建設農林水産部長(表良広君) 現行の助成制度という御質問でございますが、今議員のお話にありました米の直接支払制度につきましては、この平成29年度で終了いたしまして平成30年度からはございません。  しかしながら、市といたしましては、その他、農業基盤を整備する圃場整備ですとか、機械の近代化を図る農業機械や施設への整備といった助成制度もございまして、そういったものは積極的に取り入れておるところでございます。 ○副議長(萩山峰人君) 5番 正保哲也君。 ◆5番(正保哲也君) ということは、今年度より国として今までの保障制度はなくなり、同様な支援制度の情報はありますでしょうか。表建設農林水産部長。 ○副議長(萩山峰人君) 表建設農林水産部長。 ◎建設農林水産部長(表良広君) 残念ながら、このような制度の継続といったもの、新たなものの創設はない状況でございます。 ○副議長(萩山峰人君) 5番 正保哲也君。 ◆5番(正保哲也君) やはり農家の方からすれば、この制度に対する期待は大きいものがあったのではないかと思います。  そうすれば、市単独事業など、新たな市としての制度見直し、新規メニューのお話はありますか。表建設農林水産部長。 ○副議長(萩山峰人君) 表建設農林水産部長。 ◎建設農林水産部長(表良広君) 氷見市では農地の多くが水田であることから、良質米の生産は本市農業を推進する上で重要な課題であります。そのため市では、新年度において氷見の米はおいしいとの評価をさらに高めるため、水田への土壌改良剤の散布に対する助成を予算化し農家の支援に努めたいと考えております。  これは、これまで氷見市農業協同組合が助成していたものに上乗せするもので、秋おこしを促進することで土壌改良の効果をより高め、二番穂の減少による鳥獣害対策にも期待しておるところでございます。 ○副議長(萩山峰人君) 5番 正保哲也君。 ◆5番(正保哲也君) 農地、農村を守るためには、農業従事者確保や米の品質向上は大きな課題であると思います。国の支援がなくなった、生産者も良質な米、A級生産を目標にして量産に努めなければいけないということでありますでしょうか。もう一度表建設農林水産部長。 ○副議長(萩山峰人君) 表建設農林水産部長。 ◎建設農林水産部長(表良広君) 氷見市のこういった圃場、土地の状況からしますと、やはり水田では米の生産が主たるもので、米の生産に対する期待は高いものと考えております。 ○副議長(萩山峰人君) 5番 正保哲也君。 ◆5番(正保哲也君) イノシシ対策等、鳥獣害対策効果も期待できるとの先ほどの答弁でございましたので、次の質問に入ります。  もう1つ、GAP(農業生産工程管理)指導員育成事業補助金、今回新規に要求されています。食品安全とか環境保全、労働安全等について、認証機関の審査を経て証明されるとありますが、現状、氷見市において、このGAP指導員は何人ほどいるんでしょうか。表建設農林水産部長。 ○副議長(萩山峰人君) 表建設農林水産部長。 ◎建設農林水産部長(表良広君) 氷見市農業協同組合にも問い合わせてみたところでございますが、指導員は現在おりません。 ○副議長(萩山峰人君) 5番 正保哲也君。 ◆5番(正保哲也君) それでは、このGAP指導員育成、これを取得して活動することでどのような効果が発揮されますでしょうか。表建設農林水産部長。 ○副議長(萩山峰人君) 表建設農林水産部長。 ◎建設農林水産部長(表良広君) GAP(農業生産工程管理)でございますが、農作物を生産する過程における資材や農作業などの管理や手順などを認証機関により審査を受け、適正に行われていることを証明されるものでございます。  GAPを取得することによりまして、取引先や消費者からの信頼が高まり、最近では大手スーパーなどがGAP商品を積極的に仕入れるようになっているとも伺っております。  また、資材や労務管理が明確化され、肥料などの不良在庫や農作業による事故が減少するなど、適正な農業経営の確立につながるものと考えております。 ○副議長(萩山峰人君) 5番 正保哲也君。 ◆5番(正保哲也君) もう1つ、私もいろんな方とお話をしていまして、農業従事者労働安全の面では、土木工事業より労働災害が多く発生していることも聞いています。このような面でも活動が発揮できるということでよろしいですか。表建設農林水産部長。 ○副議長(萩山峰人君) 表建設農林水産部長。 ◎建設農林水産部長(表良広君) 議員御指摘のとおり、よくコンバインから転落したとか、トラクターのローターに巻き込まれるなど、そういう事象はたくさんございます。そういったことを防ぐ意味でも、このGAP取得は大きな効果があるものと考えております。 ○副議長(萩山峰人君) 5番 正保哲也君。 ◆5番(正保哲也君) 積極的に推進していっていただきたいというふうに思います。  また、この冬の大雪によって農業用のビニールハウスの被害がたくさん出ていると思います。当然、当局においてもその現状を把握されていると思いますが、現状の把握状況をお願いいたします。表建設農林水産部長。 ○副議長(萩山峰人君) 表建設農林水産部長。 ◎建設農林水産部長(表良広君) この冬の大雪によりまして、市内では農業用ビニールハウスの倒壊など18件の被害があったことを確認しております。 ○副議長(萩山峰人君) 5番 正保哲也君。 ◆5番(正保哲也君) 継続事業では、今までは水稲の育苗を目的とする以外の園芸ハウス設置に伴う補助事業はありましたが、今回の被害があったビニールハウスの支援制度はありますか。表建設農林水産部長。 ○副議長(萩山峰人君) 表建設農林水産部長。 ◎建設農林水産部長(表良広君) こういった水稲の育苗用のものに対する共済制度等はないと伺っております。園芸用については農業共済等の制度があるようでございますが、残念ながら育苗用につきましては、冬のシーズンはビニールシートを外しておくというのが一般的ということで、補償の対象とはしていないというふうに伺っております。 ○副議長(萩山峰人君) 5番 正保哲也君。 ◆5番(正保哲也君) 国の制度を敏感に察知しながら、農業者に伝えていっていただきたいというふうに思います。  次に、農産品のブランド化についてお伺いをいたします。  現在、氷見には、米、ハトムギのほか、梅やブドウといった農産物も多く、生産者の努力によってブランド化につながっていると思います。  さらなるブランドにつながる取り組みを強化していく必要があると思いますが、現在の見解をお答えください。表建設農林水産部長。 ○副議長(萩山峰人君) 表建設農林水産部長。 ◎建設農林水産部長(表良広君) 現在の見解ということでございますが、農産物のブランド化は農産物の生産、販売を図る上で重要な取り組みであると考えております。  市ではこれまでも、国、県の事業で生産基盤の整備をするなど支援も行っております。  また、新たな特産物づくりを支援する一村一品運動事業の支援も行ってブランド化を支援してまいったところであります。  そういった流れから、昨年は日本ワインコンクール2017でセイズファームのワインが金賞を受賞したことをはじめ、冬期間の収穫体験農園として、イチゴ栽培やマコモタケの加工品づくりなど、新たな6次産業化の取り組みも生まれておるところでございます。 ○副議長(萩山峰人君) 5番 正保哲也君。 ◆5番(正保哲也君) 形だけを整えても新たなものは生まれてきません。どうすればブランド化につながる、生産する農業者の育成を図ることができるのか、今後取り組んでいこうとすることはありますか。表建設農林水産部長。 ○副議長(萩山峰人君) 表建設農林水産部長。 ◎建設農林水産部長(表良広君) 新年度からは、市の組織も産業振興部として農産物の生産、加工、消費までを一体的に取り組む体制に改編いたします。  また、名城大学農学部との連携協定も生かし、強力に農産物のブランド化に努めてまいりたいと考えております。 ○副議長(萩山峰人君) 5番 正保哲也君。 ◆5番(正保哲也君) もう1つ、次に、地場産木材利用の促進についてお伺いいたします。  昨年、氷見産材が神戸へ嫁入りしたお話が、これは皆さん知るところでありますが、氷見産材の大きなPRにもなったのではないかと思います。  また、年々、主伐・間伐の事業が進められてきて、市内各地の山林も幾分か元気になっているようにもうかがえます。  そこでまず、主伐・間伐の事業量について、表建設農林水産部長、お願いいたします。 ○副議長(萩山峰人君) 表建設農林水産部長。 ◎建設農林水産部長(表良広君) 主伐・間伐におきます事業量でございますが、本市の木材生産量につきましては、これまで施業の集約化による低コストで効率的な林業を推進し、林内路網─作業路とかですけれど、路網の整備や高性能林業機械の導入を推進してまいりました。  その結果、富山県西部森林組合氷見支所管内の生産量は、平成17年度では1,600立方メートルであったものが平成28年度には2万立方メートルとなり、平成29年度につきましても、おおむね2万立方メートルを見込んでおるところでございます。 ○副議長(萩山峰人君) 5番 正保哲也君。 ◆5番(正保哲也君) それでは次に、木材出荷量についてお聞きをいたします。表建設農林水産部長。 ○副議長(萩山峰人君) 表建設農林水産部長。 ◎建設農林水産部長(表良広君) 出荷量につきましては、平成28年度において2万立方メートルの生産がされておるわけでございますが、そのうち全体の33%が県内の製材工場に持ち込まれ、主に建築材として利用されております。  あと22%が合板として、そして残り44%程度は製紙用のチップや、射水市内にあります木質バイオマス発電所の燃料として利用されておると伺っております。 ○副議長(萩山峰人君) 5番 正保哲也君。 ◆5番(正保哲也君) それでは、市内で伐採された地場産材の現在の活用方法、今ほども少しお話がありましたが、全体的にお伺いいたします。表建設農林水産部長。 ○副議長(萩山峰人君) 表建設農林水産部長。 ◎建設農林水産部長(表良広君) 市内におきましては、住宅等の新築、増改築等にも利用の普及を図っておるところでございますけれども、現在、氷見産木材を3立方メートル以上使用する場合に、1立方メートル当たり2万円、上限30万円の助成制度を平成23年度から実施しており、年間2ないし3件程度の御利用はいただいておるところでございます。 ○副議長(萩山峰人君) 5番 正保哲也君。 ◆5番(正保哲也君) なかなか流通の流れを阻害することはできませんが、市内の住宅建築や公共施設への地元材の活用状況、また利用促進についてお伺いをいたします。表建設農林水産部長。 ○副議長(萩山峰人君) 表建設農林水産部長。 ◎建設農林水産部長(表良広君) 市内におきましては、こういった民間事業のほかに公共建築物への利用促進にも努めております。  平成24年には氷見市公共建築物等木材利用推進方針を策定いたしまして、氷見産木材の利用促進を全庁的に進めてきたところでございます。これまで、南部中学校の武道場やこの議場の内壁等にも利用されておるところでございます。 ○副議長(萩山峰人君) 5番 正保哲也君。 ◆5番(正保哲也君) それでは次に、インターチェンジ周辺の土地利用についてお伺いいたします。  まず最初に山口まちづくり推進部長に、私、ちょうど1年前の都市計画審議会で、4インターチェンジの土地利用は重要な課題であると議論をしてきた、そういう思いがあります。当時、当局はあまり興味がなかった経緯もありましたが、今回、急激な人口減少、市街地の空洞化、耕作放棄地の増加など、現行の都市計画マスタープランの見直しを図るとお聞きいたしました。  1年前よりあまり変化はないようにおうかがいいたしますが、今回見直しに至った経緯をお願いいたします。山口まちづくり推進部長。 ○副議長(萩山峰人君) 山口まちづくり推進部長。 ◎まちづくり推進部長(山口優君) 氷見市における土地利用を含めた都市計画の基本的な方針を定めました都市計画マスタープランは、平成17年に策定されて以来12年が経過しております。  この間、人口減少や少子高齢化、若年層の郊外流出などにより市街地の空洞化が進展する一方で、能越自動車道の七尾までの開通や、市内における2カ所の追加インターチェンジの供用など社会環境が変化しております。  これらの変化に対応するため、また上位計画であります第8次総合計画後期基本計画や関連する氷見まちなかグランドデザイン等と整合性を図るため、今年度と来年度の2カ年にかけまして、都市計画マスタープランの見直し作業に着手しているものでございます。 ○副議長(萩山峰人君) 5番 正保哲也君。 ◆5番(正保哲也君) 1年前とあまり状態が変わっていないという嫌みを申し上げましたが、それでは、現在の進捗状況についてお伺いいたします。山口まちづくり推進部長。 ○副議長(萩山峰人君) 山口まちづくり推進部長。 ◎まちづくり推進部長(山口優君) 今年度につきましては、市民アンケートの実施や土地利用の現況把握等に加えまして、現計画の検証による課題の再整理を行っており、都市づくりの基本方針を取りまとめるところでございます。
     来年度は、市内各種団体の代表者、学識経験者、行政関係者などからなる都市計画マスタープラン策定委員会を立ち上げまして、農林業政策との調整や市民の意向等を踏まえながら、都市計画マスタープランの改定作業を進めてまいりたいというふうに考えております。 ○副議長(萩山峰人君) 5番 正保哲也君。 ◆5番(正保哲也君) 策定段階ではあるかと思いますが、やはりこの4インターチェンジの重要性というものを、山口まちづくり推進部長の思いとしてお聞かせを願います。 ○副議長(萩山峰人君) 山口まちづくり推進部長。 ◎まちづくり推進部長(山口優君) 4インターチェンジにつきましては、当初は2カ所だったのが4つに増えたということで、それは大変ありがたいことだと思っております。  また、市民アンケートの中でも、そのインターチェンジ周辺についてどのような利用形態がよろしいかということも伺っておりますが、皆さんの興味もやっぱり大変高いようでありまして、それらの状況を見極めながら整備をしていく必要があるというふうには考えております。 ○副議長(萩山峰人君) 5番 正保哲也君。 ◆5番(正保哲也君) それでは次に、今定例会に提案されたインターチェンジ周辺の利活用検討事業費、予算について藤澤市長政策・都市経営戦略部長にお伺いいたします。  今後の氷見市の成長の基盤となる必要な開発であると理解しながら、4インターチェンジの重要性をこれまで主張してまいりました。現在、具体的な土地利用計画はこの予算で検討された中でありますでしょうか。藤澤部長。 ○副議長(萩山峰人君) 藤澤市長政策・都市経営戦略部長。 ◎市長政策・都市経営戦略部長(藤澤一興君) 4つのインターチェンジ周辺の土地利用計画はこれまで策定されていない状況にありまして、新年度にその方針を定めることといたしております。 ○副議長(萩山峰人君) 5番 正保哲也君。 ◆5番(正保哲也君) 新年度、平成30年度の進め方や今後の進め方は今お伺いしましたが、前期、平成30年度にまず何をしないといけないかというような計画はありますでしょうか。藤澤部長。 ○副議長(萩山峰人君) 藤澤市長政策・都市経営戦略部長。 ◎市長政策・都市経営戦略部長(藤澤一興君) 平成30年度におきましては、4つのインターチェンジ周辺の土地利活用の方針を定めるために必要な現況特性、産業動向などの基礎の調査を早期に実施いたしまして、その結果をもとに関係機関等の意見も集約して市の方針を取りまとめてまいります。  そして、その方針を都市計画マスタープランの検討のプロセスに入れまして、都市計画マスタープラン策定委員会及び都市計画審議会での審議を経まして市の方針を決定してまいりたいと考えております。 ○副議長(萩山峰人君) 5番 正保哲也君。 ◆5番(正保哲也君) 最後に、インターチェンジ周辺の現状特性、産業動向の整理が最も重要であるということでありますが、インターチェンジ周辺の土地利用、スピード感を持って行っていかれるとは思いますが、目途はどのぐらいとしておりますでしょうか。藤澤部長。 ○副議長(萩山峰人君) 藤澤市長政策・都市経営戦略部長。 ◎市長政策・都市経営戦略部長(藤澤一興君) 平成30年度の予定でございますが、土地利用計画の検討業務委託につきましては、年度早々に発注いたしまして、10月までにはこの業務を完了いたしたいというふうに考えております。 ○副議長(萩山峰人君) 5番 正保哲也君。 ◆5番(正保哲也君) 事業が遅れないように、また重要な課題でもあると思いますので、よろしくお願い申し上げます。  次に、世界農業遺産認定についてお伺いいたします。  2月24日の世界農業遺産・日本農業遺産認定に向けた「氷見らしさを未来に活かす 世界農業遺産について」の市民セミナーに私も参加をさせていただきました。率直に、大変な試みであるということを認識させられました。他県の認定に至るまでの経緯や苦労など、また認定後の活動報告を聞き、ネットワークの大切さ、連携のとり方、関連地域、都市間交流など、課題解決に向けた取り組みはこれからが正念場であると考えます。  前段でお聞きした農林業の振興やインターチェンジ周辺の土地利用ということも、やはり重要な関連事業とかかわってくるとセミナーでも再認識をさせられ、昨日の越田議員の水産業の振興、これも重要な課題だと思います。  そこで、応募が6月20日締め切りという中で、タイトなスケジュールとも言える現在の進捗についてお伺いをいたします。藤澤部長。 ○副議長(萩山峰人君) 藤澤市長政策・都市経営戦略部長。 ◎市長政策・都市経営戦略部長(藤澤一興君) まず、この世界農業遺産でございますけども、これは、社会や環境に適応しながら何世代にも形づくられてきた農業上の土地利用、伝統的な農法と、それにかかわってきた文化、景観、生物多様性などが一体となった世界的に重要な農業システムを国連食糧農業機構が認定しているものであります。  認定に向けた取り組み状況につきましては、まず、去る1月17日に市内の関係団体などからなります氷見市農業遺産検討委員会を設立いたしました。その場で、世界農業遺産の認定に向けまして市全体で取り組んでいくことを決定することといたしました。  あわせまして、昨年8月には、大学共同利用機関法人人間文化研究機構であります総合地球環境学研究所に委託いたしまして、世界農業遺産の認定に必要な地域資源の調査研究、農業遺産候補の選定などを現在進めているところであります。  また、2月24日には、正保議員にも御出席いただきました世界農業遺産及び日本農業遺産について市民に理解を深める市民セミナーを開催いたしまして、さきに農業遺産に認定されました能登地域や日本農業遺産に認定された新潟県長岡市の事例をお伺いするとともに、大学の有識者等によるパネルディスカッションを行い、会場からも御意見をいただいたところでございます。 ○副議長(萩山峰人君) 5番 正保哲也君。 ◆5番(正保哲也君) それでは、今後、認定前にどのようなことを行っていかなくてはいけないか、具体的に教えていただけないでしょうか。藤澤部長。 ○副議長(萩山峰人君) 藤澤市長政策・都市経営戦略部長。 ◎市長政策・都市経営戦略部長(藤澤一興君) 先ほど議員おっしゃいましたように、認定申請の期限が今年の6月20日となっております。今後は、認定申請者となります推進協議会という組織を設立するとともに、富山県や学術機関の意見書も必要となることから、申請内容を検討して取りまとめ、認定に向けた市全体の機運を高めてまいりたいというふうに考えております。 ○副議長(萩山峰人君) 5番 正保哲也君。 ◆5番(正保哲也君) それでは、認定後の活動に関してもお聞きをしたいと思います。藤澤部長。 ○副議長(萩山峰人君) 藤澤市長政策・都市経営戦略部長。 ◎市長政策・都市経営戦略部長(藤澤一興君) 認定後につきましては、世界農業遺産の目的の1つであります地域住民みずからが地域の暮らしや資源が宝であることを再認識し、地域に生きる自信と誇りを取り戻し、地域の活性化に結びつけていくことが大切であると考えております。 ○副議長(萩山峰人君) 5番 正保哲也君。 ◆5番(正保哲也君) (仮称)農業遺産推進協議会の重要性も理解しながら、ストーリー性を持って、市民が一体となることが最重要課題であると思います。  また、申請、審査対応までの期間内の負担は大変大きいと考えますが、どのように対応されていかれますでしょうか。藤澤部長。 ○副議長(萩山峰人君) 藤澤市長政策・都市経営戦略部長。 ◎市長政策・都市経営戦略部長(藤澤一興君) 先ほど申しましたシンポジウムでも御指摘がありましたように、大変事務負担は大きいというふうに認識いたしております。  認定に向けた取り組みにつきましては、市だけでできるものではなく、推進協議会を核といたしまして、市民や各種団体の皆様と連携を密にし、また、国の機関であります北陸農政局や富山県からの助言もいただきながら、調査研究の委託先であります総合地球環境学研究所とともに市全体で取り組んでいくことで、それぞれの負担も軽減され、認定につながるのではないかというふうに考えております。 ○副議長(萩山峰人君) 5番 正保哲也君。 ◆5番(正保哲也君) やはり、若者の定住を図るためには雇用の場の確保が必要不可欠であります。先日のセミナーでも、世界農業遺産は展示保存型の遺産ではなく、社会・経済状況、環境などが変化していく中で、現在進行形で行っていかなければいけないと、また地域の暮らしそのものであるとお聞きをいたしました。  また、能登の認定地の現状では、中核工業団地が多く存在しております。これからも積極的な企業誘致に努めていく旨の、働き手の確保と移住・定住の促進につなげていくと、現地の市長さんのホームページでも拝見をさせていただきました。  氷見市はある意味ゼロからのスタートラインであると思いますが、最後に市長にお伺いをいたします。世界農業遺産認定にかける思いをお聞かせ願いたいと思います。市長。 ○副議長(萩山峰人君) 林市長。 ◎市長(林正之君) 昨年、私、市長に就任をいたしまして、6月議会におきましてこの世界農業遺産にチャレンジをしたいということで、その調査費を6月議会でお認めいただいたわけでございます。  氷見市では、400年以上の歴史がある越中式定置網でありますとか、風光明媚な棚田でとれるはさがけ米、あるいは古来から健康にいいといったハトムギ、そしてまた四季を通じてとれる里山の幸、海の幸、またそれを生かした豊かな食文化があります。そしてまた、こうした農林水産業の豊漁、豊作を願う獅子舞でありますとか、そういった人の営みあるいは農業の営みに伴いまして共栄を図ってきた国指定天然記念物でありますイタセンパラでありますとかオニバスの野生生物など、すばらしいものがあります。  あるいは、昔は「布勢の水海」と言われておりました十二町潟も、国営かんがい排水事業で今は乾田となって美田となったわけで、そうした農業の営みが脈々とこの氷見市では受け継がれているわけでございます。  ただ、市民の皆様には、こうしたすばらしさを当たり前のように感じているわけでございますけれども、これを市全体で氷見のすばらしさを再認識する機会として、この世界農業遺産に認定されることとなりますれば、私はこれは市民にとって限りない誇りともなりますとともに、国内外に氷見が大きなブランドともなろうかと思っております。  そうすることによりまして、氷見の名前が世界に通じる「HIMI」だということで、インバウンドにも強みを増しますし、また、移住・定住といった面でも多くの魅力を発信することができるのではないかというふうにも思っております。  そうしたことから、これからの氷見市の新たな活力として、私はこの世界農業遺産、ぜひとも必要であるというふうに考えておるわけでございまして、世界農業遺産・日本農業遺産の認定に向けまして、全身全霊で取り組んでまいりたいと思っております。 ○副議長(萩山峰人君) 5番 正保哲也君。 ◆5番(正保哲也君) 先ほども私、質問させていただきましたが、タイトなスケジュールの中でこれを成功に導く市長の思い、今お聞きをいたしました。部下をフォローアップしながら、この期間内でなし遂げないといけないということでありますから、部下のフォローアップも全力でしていただき、認定に向けて取り組んでいただきたいと思います。  いま一度、簡潔に市長の思いをお願いします。 ○副議長(萩山峰人君) 林市長。 ◎市長(林正之君) 先ほども申し上げたとおり、これは私は今後の氷見の未来に向けた大きな活力の1つになると思っておりますので、6月20日という期限が迫っておりますけれども、しっかりとこれに間に合うよう取り組んでまいりたいと思っております。 ○副議長(萩山峰人君) 5番 正保哲也君。 ◆5番(正保哲也君) それでは、次の質問に移らせていただきます。  次に、市内公共交通の展望についてお伺いいたします。  現在、氷見市内では、民間運営バス会社で運行されている路線、それから利用者の減少に伴って生活路線バスから撤退され、その後、特定非営利活動法人─NPO法人ですね─が業務を引き継ぐ形をとられている路線があります。  しかし、その代替路線すら対応されていない、数十年前に既に廃止され、その後、何の手だてもされていない地域、エリアがあることも廃止時期と同時に議論され今に至っているのではないかと思いますが、現在の交通空白地について山口まちづくり推進部長にお伺いをいたします。 ○副議長(萩山峰人君) 山口まちづくり推進部長。 ◎まちづくり推進部長(山口優君) 本市におけます公共交通路線バスのバス停から離れたいわゆる交通空白地につきましては、現在、十二町、神代、仏生寺の一部、上庄の一部、加納地区、その他国道160号の園、柳田地区とか、あと島尾や窪の松田江地区がそういう対象となるというふうに考えております。 ○副議長(萩山峰人君) 5番 正保哲也君。 ◆5番(正保哲也君) この空白地、部長のほうから今たくさん、十二町と園、神代方面、上庄方面ですね。人口減少や高齢化の加速、ひとり暮らしの増加にて、人口減少の変化はあるものの、交通手段は数十年前からあまり変わっていないというふうに思います。  数十年前から現在までの廃止エリアに対する代替措置案の対策はどのように行ってこられたのかお伺いをいたします。山口まちづくり推進部長。 ○副議長(萩山峰人君) 山口まちづくり推進部長。 ◎まちづくり推進部長(山口優君) 旧神代線の廃止が20年ほど前だったと思いますが、そのころの廃止に当たりまして、現在のような代替手段を行政のほうで考えてくれというお話は当時なかったのであります。  そのころやはり、廃止になるときには住民の方々からいろんな不安の声もあったというふうには思っておりますが、その時点で行政が立ち入らなかったという点につきましては、今反省の上に立ちまして、今からアンケート調査を実施させていただきたいというふうに考えております。 ○副議長(萩山峰人君) 5番 正保哲也君。 ◆5番(正保哲也君) まさしく、そういう議論はその当時はされなかったということであると思います。  午前中の山本議員の質問、答弁にも、部長から地域の努力が今後必要になってくるというお言葉もいただきました。  高齢化で地域一体になっているところ、今後ならないといけないところ、そういう機運を高めていくのも行政の力が必要だと思います。  今空白地になっているところ、どういう形で行政が携わっていかないといけないか、いま一度答弁をお願いいたします。山口まちづくり推進部長。 ○副議長(萩山峰人君) 山口まちづくり推進部長。 ◎まちづくり推進部長(山口優君) これらの地区におけます高齢者等の交通弱者の方々の移動手段を確保する必要があると思いまして、今のところ、私としてはNPOバスが一番有力というふうには想定しておりますが、また、こういう交通確保を運営していくためには、地域の事情に合ったニーズを把握することによりまして、NPOだけではなく、いろんなことを考えていく必要があると思っております。  また、午前中にも答弁いたしましたが、NPOにやっていただいたとしても、その会員の方がまた減少していく、また後継者が育たない状況では長続きはしないと思っておりますので、そういうことを含め、先ほど議員もおっしゃっていただきましたが、地域の皆さんが我が事として考えていただけるような交通手段が大切であるというふうに考えております。 ○副議長(萩山峰人君) 5番 正保哲也君。 ◆5番(正保哲也君) 今の答弁にありましたように、そうしましたら、現在の市内の現行バス路線の現状をお伺いいたします。山口まちづくり推進部長。 ○副議長(萩山峰人君) 山口まちづくり推進部長。 ◎まちづくり推進部長(山口優君) 現在の運行状況につきましては、バス事業者の運行しております高岡市と氷見市を結ぶバスが6系統、それと市内の路線バスが2系統、市街地循環の怪物くんバスが4系統、それと氷見駅から氷見高校までなどを運行しております、これはいわゆる自主運行のバスと言っておりますが、そのバスが3系統、合わせて15系統。それと、高速バスとしては、名古屋線、東京線、そして高岡・氷見・和倉を結ぶわくライナーが運行しております。また、NPOバスにつきましては、3法人で4路線の運行をしております。 ○副議長(萩山峰人君) 5番 正保哲也君。 ◆5番(正保哲也君) 現状を把握させていただきました。  そこで、昨年9月議会にも提出をされましたバス路線維持に係る補助や、高岡地区バス路線維持対策協議会市町村負担金などがあると思います。いわゆる欠損補助やかえ支え補填であると思いますが、前年度比と大きく増減していることも事実であります。  そこで、あれからいろんな市民に、バス利用状況について私、意見を伺いました。人口の減少に伴い利用者が減少、またひみ番屋街などの集客増により、増要因が重なってプラスに転じている路線もあります。  その一方、利用率があると考えていた路線で大きく減少した路線があることにも疑問を生じました。  そこで、市民からの声は、路線バスの運行時間帯が変更となったことだと聞こえてきたことです。通常学生たちが利用する時間帯から少し時間帯が変更になったため、学生たちが利用できなくなったことも挙げてこられました。しかし、利用率を確保しながら路線バス運行の位置づけを確保することが交通確保であると思います。ただ空気を運んでいる路線バスでは、市民ニーズに反映されていないのではないかなというように思います。  バス路線会社と利用促進につながる意見交換等は今までされたことはありますか。山口まちづくり推進部長。 ○副議長(萩山峰人君) 山口まちづくり推進部長。 ◎まちづくり推進部長(山口優君) 事業者等も含めまして、高岡地区におきましてそういう路線バスの活性化協議会、正式名称はちょっと今覚えておりませんが、そういうところもありまして、そこではいかに活性化というか、利用客を増やす方法はないかとか、そういうことは議論しております。  それで、やはり出てまいりますのは、先ほど議員もおっしゃいました空気を運んでおるだけではだめだというのは、見ているほうもそうですが、運行している側もそれは痛感しているようでありまして、会社なり業務に携わる方のモチベーションという問題もありますので、その辺はしっかりと取り組んでまいりたいというふうには考えております。 ○副議長(萩山峰人君) 5番 正保哲也君。 ◆5番(正保哲也君) 今ほど、マイナス要因になった原因を検証しながら打開策を導いていくことが本来の姿であるというふうに部長もおっしゃいました。  補助額が大きいところの検証はそのときされましたでしょうか。山口まちづくり推進部長。 ○副議長(萩山峰人君) 山口まちづくり推進部長
    まちづくり推進部長(山口優君) やはり補助額の大きいのは、その要因とか、それは研究しておりますが、ただ、増減が大幅にあった場合、単純にその路線のみの収支ではないということはひとつ御理解いただきたいというふうに思っております。 ○副議長(萩山峰人君) 5番 正保哲也君。 ◆5番(正保哲也君) さまざまな要因があるとは思いますが、今後、苦渋の決断で廃止やその他、NPOバス運行、デマンド型交通の導入などを検討していく上で、市の地域交通網形成計画などの策定にて円滑な交通確保が必要だと思います。  そこで、市の地域交通網形成計画の策定、これは氷見市にありますか。山口まちづくり推進部長。 ○副議長(萩山峰人君) 山口まちづくり推進部長。 ◎まちづくり推進部長(山口優君) 詳細に決めたものはございませんが、ある程度の方向性を決めたものは数年前につくったというふうな記憶がございます。 ○副議長(萩山峰人君) 5番 正保哲也君。 ◆5番(正保哲也君) 国からの強制ではないかもしれませんが、義務づけられているのであれば、毎年度見直しをかけてよい方向の計画を立てていただきたいと思います。山口まちづくり推進部長、答弁をお願いします。 ○副議長(萩山峰人君) 山口まちづくり推進部長。 ◎まちづくり推進部長(山口優君) 公共交通を守っていくためにも、ぜひともしっかりと取り組んでまいる覚悟でございます。 ○副議長(萩山峰人君) 5番 正保哲也君。 ◆5番(正保哲也君) なくなっていく路線をずっと眺めていくばかりでは、市民も納得しないと思います。必要、不必要は今までの議論で理解できますが、交通弱者を補う一つの手段であると思いますので、先ほどの山本議員の答弁にもありましたが、福祉、買い物バス等を踏まえて、そこで新たな交通システム、どういうものをお考えか、まず検討されている事項についてお伺いをいたします。山口まちづくり推進部長。 ○副議長(萩山峰人君) 山口まちづくり推進部長。 ◎まちづくり推進部長(山口優君) 現在策定を進めておりますグランドデザインの中でも新交通システムについて議論しておりまして、将来の自動運転を見据えた社会実験に向けまして今勉強会を進めているところでございます。 ○副議長(萩山峰人君) 5番 正保哲也君。 ◆5番(正保哲也君) まちなかの交通システム、それに関しては今お聞きをいたしました。中山間地区、空白地を含めた検討、この後どういうふうに進めていくか、案があればお聞きをいたしたいと思います。山口まちづくり推進部長。 ○副議長(萩山峰人君) 山口まちづくり推進部長。 ◎まちづくり推進部長(山口優君) 現実には、来年度予算では、園、大浦、神代等の旧神代線、粟原、上久津呂、下久津呂、西朴木の旧粟原線の地域でアンケート調査を実施いたしまして、その結果に基づき、例えばNPOバスの必要性があるという答えが出たら、それについて、地域とまたそれをやっていただく方々としっかりと協議を進めていって、まず、地域でまとまっていただきたいというのが1つあります。そういうことを進めていきたいというふうに考えておりますので、よろしくお願いします。 ○副議長(萩山峰人君) 5番 正保哲也君。 ◆5番(正保哲也君) 数十年前になくなって、今さらという地域もあると思います。そういう方とこれから廃止になるかもしれないという可能性の地域と、温度差は当然あると思います。その中で、行政として手厚くお互いに向き合うという姿を今後の計画に導いていっていただきたいなというふうに思いますが、山口まちづくり推進部長、答弁をお願いします。 ○副議長(萩山峰人君) 山口まちづくり推進部長。 ◎まちづくり推進部長(山口優君) おっしゃるとおり、随分以前に廃線となったバス路線について、今からアンケート調査をしたときに、今さら何だという話になったりするかもしれませんが、やはり交通弱者という方はたくさんおいでると思いますので希望はあると思います。ただし、何でもあればいいというのは当然皆さん思われますが、それが本当に継続してやっていけるかどうか、そういうことをしっかりと検討してまいりたいというふうに思っておりますので、繰り返しになりますが、地域でしっかりと支えていただけるような組織づくりをお願いしたいというふうに考えております。 ○副議長(萩山峰人君) 5番 正保哲也君。 ◆5番(正保哲也君) 次に、教育環境の充実についてお伺いをいたします。  今定例会に第8次総合計画基本計画と内容を整合させ、総合計画の教育部門の計画として位置づけることとし、第2期氷見市教育振興基本計画が提示されました。そこでは、「ふるさと氷見を愛し次代を担う人づくり」の基本理念のもと、人材の育成・家庭・学校・地域の連携・協力のもと推進するともあります。  これまでの教育基本計画に、ICT教育、外国語教育、道徳教育の推進が加えられて、生徒数の減少に伴い、また教員の絶対数が限られる中、学習内容が増えれば、これを補う支援員が今までも配置されておりますが、足りなくなるのが現状だと思います。  そこで、現在氷見市で活動されている学習支援員の現状をお伺いいたします。山本教育長。 ○副議長(萩山峰人君) 山本教育長。 ◎教育長(山本晶君) お答えをいたします。  学習支援員等につきましては、まずALT(外国語指導助手)、現在5人を全ての小中学校に週1日から3日派遣しています。  平成30年度には、小学校における3、4年生の外国語活動、5、6年生の外国語科授業の実施に対応するため、3名を増員する予定にしております。  学校ICT支援員は、ICTの授業やデータ処理の補助のため、小中学校に週1日4時間または6時間派遣していますが、平成30年度は全ての学校で週1日6時間とする予定にしております。  それから、部活動指導員は、平成30年度から新たに配置し、教員の負担軽減とともに、技術的な指導や大会等の引率も行うものです。3人を配置する予定にしております。今後4年間で、全中学校に1校当たり3人ずつ配置する予定にしております。  英語学習パートナーは、平成30年度から新たに配置し、小学校の外国語活動の指導補助をする教員志望の大学生を派遣するものです。予算計上は2人分で、これは県が配置を決定します。  ほかに、学習サポーターを12名から13名に、学校図書館司書を5名から6名に、特別支援スタディ・メイトを37名から41名に、理科観察実験アシスタントを2名から6名にそれぞれ増配置することにしております。 ○副議長(萩山峰人君) 5番 正保哲也君。 ◆5番(正保哲也君) 支援員の配置状況、氷見に来ている状況は今確認ができました。  また、今定例会で、外国語教育の充実を図るということで、小中連携外国語教育ひみプラン、それに加えて、ふるさと教材英語版というものを作成して、小学校英語学習パートナーの派遣─先ほど教育長がおっしゃった派遣員ですね─外国語指導助手(ALT)の増員を行って、平成32年度改定の新学習指導要領を前倒しして、氷見は平成30年度から実施するということは聞いております。  外国語推進事業も提案されておりますので、外国語指導助手(ALT)は現在、生の英語ということで、どこのプログラムを利用されていますでしょうか。山本教育長。 ○副議長(萩山峰人君) 山本教育長。 ◎教育長(山本晶君) JETプログラムを採用しております。 ○副議長(萩山峰人君) 5番 正保哲也君。 ◆5番(正保哲也君) そのJETプログラムというのは、文部科学省、総務省からの推奨だと思います。これは国の交付金で行っているんでしょうか。山本教育長。 ○副議長(萩山峰人君) 山本教育長。 ◎教育長(山本晶君) 国の資金です。交付金の形態をとっておるかどうか、ちょっと今確認いたします。 ○副議長(萩山峰人君) 5番 正保哲也君。 ◆5番(正保哲也君) それでは、これはちょっと古いデータでありますが、2010年の文部科学省の調査では、国がかかわる国際交流事業、今教育長が言われたJETプログラムで来日したネーティブスピーカーを雇う市町村は全国で914。ほかに自治体が独自に人材を探して雇用するのが417。民間会社との派遣契約が130。業務委託契約が594。地域の人材登用などが13とごくわずかでありますが、地域の人材を活用している自治体もあることがわかりました。  このJETプログラムが国の支援で行われているというのは、後ほどでございますが、JETプログラム以外での例えば業務委託等々では国から支援はあるのでしょうか。山本教育長にお伺いいたします。 ○副議長(萩山峰人君) 山本教育長。 ◎教育長(山本晶君) 多くの自治体で採用されていることから、これも確認はしてございませんが、多分あるものと思っております。  ただ、私どもがJETプログラムで採用しておりますのは、これが非常に長い歴史と、最初に日本へ導入したときから中心になって進めてきているということで、確かな人材といいましょうか、そういう方に来てもらえる。  いろんなところからその後参画してきた事業者というのは、例えば非常に安く紹介されたり、それから地方教育委員会にとってありがたいのは、招致した青年が帰るときのいろんな手続を業者が代行してくれる、こういうメリットはあるんですけれども、最初に申し上げましたように、確かな人材ということでは、私はJETプログラムが一番ではないかと。  これにつきましては、県教委のほうでそういう青年の研修等もやってくれますので、そのような点から氷見市としては採用しております。 ○副議長(萩山峰人君) 5番 正保哲也君。 ◆5番(正保哲也君) 確かな人材ということでは納得、生の英語、国際交流、いろんな観点から、国もJETプログラムを推奨しているのは存じ上げております。  しかしながら、これは私の思いも少し入りますが、小学校の授業時間も増えます。地域の人材、地元の学生が生の英語を学ぶ制度を設けて、氷見市に戻り、英語力を生かせる場面づくりも必要ではないかというように思うからであります。  そういう面では、地域の人材育成、氷見の子どもたちを海外に派遣して、生の英語を学んで戻ってきた子どもたちに将来の子どもたちを見させる、こういう政策はいかがでしょうか。山本教育長。 ○副議長(萩山峰人君) 山本教育長。 ◎教育長(山本晶君) 御指摘のことにつきましては、時間がかかりますけれども、やはりそういう視点というのは大切ではないかというふうに思っております。  今議員もお話になったわけですが、私どもがふるさと氷見の英語版「We Love HIMI」をつくりますのは、英語の学習を通して子どもたちの国際理解能力をつけること、英語学習を通してそういうものを高めたいという思いはあるんですが、国際理解の前には、やはり自分たちのふるさと、あるいは日本のこと、富山県のこと、そういうことをしっかり理解することも大切であると。いわゆる異文化理解をするには、やっぱり自国の文化についてもしっかり理解しておかなければいけないということで、「We Love HIMI」という、これは氷見の子どもたちの英語教育の上でぜひ活用していきたい。  そういうことで勉強した子どもたちが国際社会で活躍して、そしていずれ氷見へ戻ってきて、今度は氷見の中で活躍する。そうした中で、学校にも足を運んで、子どもたちに外国で見聞したことなんかをどんどん伝えてくれると、氷見の子どもたちの元気もどんどん育まれるのではないかなというふうに考えます。 ○副議長(萩山峰人君) 5番 正保哲也君。 ◆5番(正保哲也君) それでは次に、部活動補助員の不足について若干お聞きをいたします。  なり手不足も聞こえてきますが、指導員の現状、足りていますか、足りていませんか。山本教育長。 ○副議長(萩山峰人君) 山本教育長。 ◎教育長(山本晶君) 部活動指導員というのは平成30年度からの制度でございまして、今御指摘の点は、例えばスポーツエキスパートのような方を指しておられるのかなというふうに思いますが、氷見市は非常にたくさんの方に御協力をいただいておりまして、そういう一般の社会人のスポーツエキスパートという方を学校が希望するのは、おおむね学校の部活動の指導に当たる専門家がいないところが希望してくるわけで、そういうことにつきましては多くの方の協力をいただいております。もちろん十分でない競技もありますが、現在のところほぼ充足しているような状況にあります。 ○副議長(萩山峰人君) 5番 正保哲也君。 ◆5番(正保哲也君) 充足状況はいいということでよろしいですね。山本教育長。 ○副議長(萩山峰人君) 山本教育長。 ◎教育長(山本晶君) ただ、お願いしている方々は、やはりお仕事も持っておられますので、いらっしゃってもなかなか十分な時間を御協力いただけないという場合もあります。 ○副議長(萩山峰人君) 5番 正保哲也君。 ◆5番(正保哲也君) それでは、次のICT教育の推進についてお伺いいたします。  これまで、ICT教育モデル校でもあった十二町小学校の公開授業を拝見させていただきました。また最近では、近隣の小学校の授業の成果をお聞きする機会もありましたので、ICT教育の効果が出ていると思いますが、その効果についてお伺いいたします。山本教育長。 ○副議長(萩山峰人君) 山本教育長。 ◎教育長(山本晶君) 議員にもごらんいただいたと思うんですが、授業では電子黒板に教材を拡大提示したり映像を流したりすることで、やはり子どもたちのやってみたい、できるようになりたいという気持ちを高めることができます。  それからまた、タブレットパソコンで写真や動画を撮影して繰り返し見たりタブレットの上に文字を書き込んだりすることで、自分の考えをつくり上げるようにしております。  さらにまた、プレゼンテーションソフトを使ってグループ内で交流したり、自分のタブレットパソコンから電子黒板に送信して、友達の考えと分割した画面なんかで比較したりして、どこが違うか、どこが自分の勘違いだったかというようなところもしっかりと学べるようにつながっております。  このような学習を通して、子どもたちのコミュニケーション能力も確かな育成が図られているというふうに考えております。 ○副議長(萩山峰人君) 5番 正保哲也君。 ◆5番(正保哲也君) 私も現場の声を聞いたところ、昔の教本よりは顔を上げるようになったというふうに聞いております。  それでは、現在配置されている電子黒板やアイパッド、この教科書の変化によって対応するソフト費用が今後かかってくると思います。当然、費用がかかると同時に、ICT支援員の増員や教員のICT指導の向上はもとより、これからさらなるICT教育の向上、どのように山本教育長はお考えなのか、よろしくお願いいたします。 ○副議長(萩山峰人君) 山本教育長。 ◎教育長(山本晶君) やはり教員の指導力といいましょうか、教員が活用できる力をしっかり身につける、これが一番大事だというふうに思っております。  これまで私どもは、南部中学校校区におけるモデル事業では、県の総合教育センターの科学情報部、それから富山大学の教職大学院の皆さんの御指導を仰いでまいりました。そういうことに加えて、非常にたくさんの機器を導入したことから、どの学校のどの教師も使いこなせるようにということで、学校と市の教育委員会、それから、こういうICT機器をつくったり、あるいはその普及に努めている企業なんかからも講師を派遣してもらって、ICT教育推進プロジェクトチームを立ち上げて、しっかりした体制をつくっていきたいというふうに思っております。  これらの取り組みを行う上で、現在、東京学芸大学の高橋純准教授を平成30年度、5回アドバイザーとして招聘して、市内の小中学校の指導に当たってもらうことにしております。この方は、文部科学省の学校におけるICT環境整備の在り方に関する有識者会議の委員を務めておられる斯界の権威で、たくさんのことを学べるものと期待しております。 ○副議長(萩山峰人君) 5番 正保哲也君。 ◆5番(正保哲也君) これからの事業方針でありますので、前向きに進めていっていただきたいと思います。  最後に、図書館の整備についてお伺いをいたします。  整備といっても、ソフト面の整備の質問でありますが、このたび、図書館情報システム整備について電子図書の導入が挙がっております。図書貸し出し、利用率が低下したから、また新たな取り組みとしての内容なのかお聞かせ願います。山本教育長。 ○副議長(萩山峰人君) 山本教育長。 ◎教育長(山本晶君) 先ほどのJETプログラムのことで1つ説明をさせていただきます。JETプログラムは交付税措置であるということです。  それから、ちょっと不確かなことを言ってしまいましたが、民間のプログラムは交付税措置の対象とはなっておりません。申しわけありませんでした。  図書館につきましては、より進んだ図書館を目指して導入を図ったものでございます。 ○副議長(萩山峰人君) 5番 正保哲也君。 ◆5番(正保哲也君) 人口減少などの影響もあると思いますが、ここ10年間、おおむね1日100人程度の利用率であったとお聞きしております。  しかし、二、三年前より巡回図書、出前図書といった工夫を試みて開始した影響もあってのこの人員の維持ではないかと思います。  そこで、現在の図書館の開庁時間は何時までなのかお聞きをいたします。 ○副議長(萩山峰人君) 山本教育長。 ◎教育長(山本晶君) 現在は、平日は午後6時、それから土日につきましては午後5時となっております。 ○副議長(萩山峰人君) 5番 正保哲也君。
    ◆5番(正保哲也君) その時間帯はどのようにお決めになられたのか、山本教育長にお伺いいたします。 ○副議長(萩山峰人君) 山本教育長。 ◎教育長(山本晶君) 折に触れまして、開館時間のことにつきましては、例えば延長してほしいというような御要望もあるものですから、アンケートあるいは入館者調査などを行っております。  現在、一番新しいものでは、平成27年に市内小中学校生徒及び保護者など約4,000人を対象に実施いたしました。そのときには、平日の閉館時間につきましては、今ほど言いました「6時のままでよい」が65%、「7時まで」というのが20%でした。また、土日につきましては、「5時のままでよい」が60%、「6時まで」が23%という結果でした。  一方、平成27年9月に8日間、閉館時間を試行的に午後7時まで延長してみました。その結果につきましては、午後6時から7時までの入館者が1日平均4人と極めて少なかったことから、延長に係る人件費及び光熱費等を考慮し、実施には至りませんでした。  平成27年からしばらく時間がたっておりますので、またこういう閉館時間のことにつきまして延長希望等があるようでしたら、今後、実際に利用なさっている方々へのアンケートなどを実施して検討してまいりたいと思います。 ○副議長(萩山峰人君) 5番 正保哲也君。 ◆5番(正保哲也君) これも市民の意見の集約でありましたので質問させていただきましたが、閉庁時間が早いとの意見など、また氷見には図書館が1カ所しか現在ございません。また現在、これは喜ばしいことだと思いますが、静かに放課後学ぶ場所を求めている学生も多いと聞いております。  そういう関連では、氷見には生涯学習センターにかわるものがございません。静かな場所で学びたいという学生たちの意見、その気概は氷見の宝であると私は思うわけでございます。  新たな施設ができるまでの間、時代のニーズは常に変化しております。市民ニーズの尊重も重要であるため、例えば広く市民にアナウンスし、暫定的に閉庁時間の延長を試みてはいかがかと。今ほど山本教育長の答弁にもありましたが、夏休みの期間あるいは春休み、部活動が終わってからでは、5時、6時では早いような気がします。今後の御検討を踏まえて答弁をお願いいたします。 ○副議長(萩山峰人君) 山本教育長。 ◎教育長(山本晶君) 図書館の充実、活性化ということにつきまして、新年度新たにシステムを導入していただくように今お願いをしております。そのシステムでは、これまでのサービスに加えまして、県内の公立図書館では初めて、自宅のパソコンあるいは携帯電話などを利用した電子図書館サービスを計画しております。  メリットとしましては、図書館の開館時間や天候、あるいは図書館までの距離に関係なく、インターネットを通じて貸し出しや返却が行えるほか、電子書籍によっては音声の読み上げ機能あるいは文字サイズの拡大機能があるなど、読書が困難な方あるいは高齢の方々へのサービスも可能となります。  また、絵本では、紙媒体のものとは異なりまして、絵が動いたり、読み聞かせができたりするなど、子どもたちの読書意欲を高めるものと思われます。そういうものもぜひ利用していただきたい。  それから、今ほど最後におっしゃいました中高生の学習の場づくりにつながる例えば閉館時間の延長等につきましては、先ほども申し上げましたように、いろいろな高校生の意見あるいは利用者の意見等も踏まえて検討してまいりたいと思います。 ○副議長(萩山峰人君) 5番 正保哲也君。 ◆5番(正保哲也君) 電子図書導入に伴って、図書館離れ、また図書館の利用率を低下させることのないような形を今後ともとっていただくことを希望して、私の質問を終わります。 ○副議長(萩山峰人君) 10番 小清水勝則君。   〔10番 小清水勝則君 登壇(質問席)〕 ◆10番(小清水勝則君) 本定例会最後の質問者となりました自民同志会の小清水でございます。  今回の当初予算を含む3月定例会、今回の議会に提案されておりますのは、1年間の継続と準備を経て、主役交代からの林市長のカラーが出る年度の初めての議会であります。この議会に提案されたものや、また、この議場の中での討論、皆さんとの議論を聞いておりますと、とても力強い当局の層の厚さを感じます。しっかりと私も一議員として、自民同志会の一員として、遠慮なく質問をさせていただきたいと思います。  それでは、よろしくお願いいたします。  1番目に、国保制度の改革についてお聞きしたいと思います。  平成30年度から都道府県が財政運営の責任主体となり、安定的な財政運営や効率的な事業の確保等の国保運営の中心的な役割を担い、制度を安定させるという目的でこの改革を行いますが、この大規模な制度改革は市民への影響がないのか不安です。あるのかないのか、その点について草山市民部長にお聞きしたいと思います。 ○副議長(萩山峰人君) 草山市民部長。 ◎市民部長(草山利彦君) 今回の制度改正によりまして、富山県が国民健康保険の財政運営の責任主体となり、制度を安定化させるということになりました。議員さんがおっしゃったとおりでございます。  県は、県内の統一的な運営方針を定め、市町村ごとの所得水準や医療費水準に応じた納付金や標準保険料率等を市町村に提示しまして、納付金を県に納付させるということになります。そして、市町村からの納付金を財源といたしまして、保険給付に必要な費用を全額市町村に交付するということになります。  一方、市は、この納付金を県に納入するほか、資格の管理、医療費に係る保険給付、保険税率の決定、賦課徴収、保健事業などを引き続き行うものでございます。  市民の皆様の手続につきましては、加入・脱退の届け出、被保険者証等の交付、高額医療費等の各種申請、保険税の納付相談など、これまでどおり市の窓口で行うことになります。  また、保険税につきましては、これまでは市が保険給付費を推計しまして独自に保険税率を算定しておりましたが、今後は、県から示された納付金を納付するために、県が示す標準保険料率を参考に決定するということになります。  なお、平成30年度につきましては、現行の保険税率では納付金の財源が不足するわけでございますけども、制度改正の初年度でもあり、その影響を見極める必要があることなどから、基金を活用し、保険税率の改定を行わないこととしたものでございます。 ○副議長(萩山峰人君) 10番 小清水勝則君。 ◆10番(小清水勝則君) ということは、料金が少し高くなると。激変緩和のために基金を投入するという説明だったと思います。  このように、今まで市が人口割で負担してきたものが、県というパイになった場合、我々のような人口の少ない市と大きな市が一緒のパイの中に入るわけですね。こうなると、我々のような小さな都市のほうが何だか損をしてしまうような不利なイメージがありますが、来年度の保険料は変わらないとの答弁でしたが、それ以降の保険料についてはどうなんでしょうか。草山市民部長、お願いします。 ○副議長(萩山峰人君) 草山市民部長。 ◎市民部長(草山利彦君) 本市の保険税率が県から示された標準保険料率より低いと。氷見市の保険税が現在、県内で最も低いという状況でございます。  一方で、県は将来的に医療費水準が県内そろったような段階において、保険料の統一を目指しているというふうにも伺っております。  ということで、今後、保険税の引き上げも避けて通ることはできないのではないかと私は思っております。  しかしながら、今後、保険税を引き上げるというような場合においても、市民の皆様の負担が急激に増えないように、基金を活用しながら適切に対応してまいりたいというふうに考えております。  また、納付金でありますけども、これは先ほども申し上げましたが、各種の医療費水準に応じて決定されるということになっております。こうしたことから、今後とも特定健診あるいは保健指導、糖尿病の重症化予防などの保健事業を充実させるとともに、医療費分析、あるいはジェネリック(後発)医薬品の利用促進、それとか重複受診及び重複服薬者への訪問指導など、医療費の適正化に引き続き努めてまいりたいと、市民の皆様の負担が増えないように努力していきたいというふうに考えております。 ○副議長(萩山峰人君) 10番 小清水勝則君。 ◆10番(小清水勝則君) そうですね。このままの状態で進んでいくと、なかなかつらい状況があると。  ただ、未来のことは、変えるべきすべはみんなで知恵を絞ればあると思いますので、また各分野からしっかりと、医療費がかからないようにとか、健康にいけるようにとか、市内でしっかりと見るように、いろんな施策を固めて、市民の負担が増えないように努力していっていただきたいというふうに思います。  それでは、次の質問に移ります。第7期介護保険事業計画についてお聞きいたします。  第1の計画策定の経緯について、これまで続けてこられました第6期計画の実施における課題となってきたことは何かあったのでしょうか。これまでの実施の中でどういうことがあったかというのをお聞きしたいと思います。草山市民部長、お願いします。 ○副議長(萩山峰人君) 草山市民部長。 ◎市民部長(草山利彦君) 第6期の計画の状況でございますけども、介護保険法では、要介護者に対し必要な介護サービスを適切に提供するため、市町村は3年ごとに介護保険事業に係る保険給付の円滑な実施に関する計画を定めることとされております。  平成27年度から29年度までを計画期間とする現第6期計画では、グループホーム4カ所、定期巡回・随時対応型の訪問介護看護1カ所が整備されております。  一方で、小規模特別養護老人ホーム1カ所、それと認知症デイ1カ所については、全国的な問題でありますけども、介護職員等の確保が困難ということから、参入事業者、手を挙げていただける事業者がなく、事業所の開設には至っていない状況でございます。 ○副議長(萩山峰人君) 10番 小清水勝則君。 ◆10番(小清水勝則君) ということは、この6期の経過の中での問題点を踏まえて、7期にはどのような考え方を盛り込んでつくられたのでしょうか。草山市民部長、お願いします。 ○副議長(萩山峰人君) 草山市民部長。 ◎市民部長(草山利彦君) 第7期の計画でありますけども、現在、今ほど申し上げました介護人材不足から、ショートステイあるいは訪問介護など、従来行ってきたサービスの休止を余儀なくされている施設も出てきております。  また、計画策定に先立って行いました要支援・要介護認定者やその御家族に対するニーズ調査では、認知症高齢者の増加への対応が求められております。  こうしたことから、第7期の計画では、保険料に影響する施設の建設ではなく、既存の認知症対応型グループホームで行うことが可能な認知症デイ─共用型と言いますけども、これを2カ所、それと、利用者の心身機能の維持向上に重点を置いた地域密着型デイ1カ所の整備を行うことといたしております。  また、第6期では、先ほど申し上げました小規模特別養護老人ホームへの事業者の参入がなかったということから、小規模多機能型居宅介護施設の定員増を図ることにいたしております。 ○副議長(萩山峰人君) 10番 小清水勝則君。 ◆10番(小清水勝則君) 人材不足の中で、今できる体制を考えて増にする施設もあれば、できる限りこの氷見の現状の中でやろうという考え方がすごく伝わってきました。  そんな中ですが、第7期計画で介護保険料の料金についてはどのような考え方で設定しておられますか。草山市民部長、お願いします。 ○副議長(萩山峰人君) 草山市民部長。 ◎市民部長(草山利彦君) 料金設定の考えでございますけども、介護保険制度では、計画期間中に必要となる介護保険給付費の見込み額から利用者の自己負担分を除いた2分の1ずつを、国、県、市などの公費と被保険者が負担する保険料で賄うという制度になっております。  第7期では、介護報酬の見直しや高齢化の進行による介護サービス利用者の増など介護保険給付費の増加が見込まれますが、介護給付費準備基金を活用することによりまして保険料の抑制に努めたところでございます。  この結果、第6期と比べまして、第7期では基準月額で86円上昇し5,576円となりますが、第6期に引き続きまして、県内では一番低い保険料となっております。  今後とも介護予防事業を推進し、保険料の抑制に努めてまいりたいというふうに考えております。 ○副議長(萩山峰人君) 10番 小清水勝則君。 ◆10番(小清水勝則君) それでは、介護人材の育成・確保についてお聞きしたいと思います。  氷見市のみならず、全国的に介護人材の不足が叫ばれております。サービスの充実を図るためには、どうしても人材の数、質が必要だと思います。  これからの氷見市のサービスをしっかり確保していくためには、どのような対策を講じていくのかお聞かせいただけますか。草山市民部長。 ○副議長(萩山峰人君) 草山市民部長。 ◎市民部長(草山利彦君) 介護人材の御質問でございますけども、介護人材の育成・確保といったことは本当に国全体の課題でございまして、そうしたことから、国におきましては、今般0.54%の介護報酬の引き上げや勤続10年以上の介護福祉士に対する処遇改善などの処遇改善策を示しておるところでございます。  市としましては、国に対して引き続き介護従事者の処遇改善を要望してまいりたいというふうに考えております。  また、介護福祉士の国家資格を取得するには、一般的には、高等学校を卒業後、介護福祉士養成校で所定の養成課程を履修することで、介護福祉士の国家試験を受験することができるというふうになっております。  平成29年度の県内の介護福祉士養成校の定員充足率は49.4%と、残念ながら過去最低を記録している状況でございます。  こうした中にあって、南砺福野高校では県内で唯一介護福祉士養成課程を有しておりまして、国家試験を受験することができる高等学校になっております。先週実施されました高校入試におきましても、30名の定員をオーバーしまして1.4倍と大変人気のある学科となっております。  若い世代の方が介護職に一日も早くといいますか、若いときに関心を持っていただき、氷見市内の介護事業所へ就職していただけるよう、氷見高等学校の生活福祉科においても、南砺福野高校と同様な介護福祉士養成課程を導入していただけないか、富山県に要望してまいりたいというふうに考えております。 ○副議長(萩山峰人君) 10番 小清水勝則君。 ◆10番(小清水勝則君) 地域人材の育成という面においては、今ほど部長が言われた氷見高校の生活福祉科の中でそのカリキュラムを入れて、未来の介護に携わる人を育てていくということは大変重要なことだと思います。  あと、お金、給料とか処遇改善という形の方向と、もう1点、福祉に携わる仕事というのはとても意義のある仕事だということを皆さんに周知することによって、選ばれる職業として見てもらえるようなやり方ができないかというふうに考えています。  またその側面でも、皆さんのお知恵で少し出していけるものがあればいいなと思いますので、またその辺御検討のほどお願いします。  それではもう1点、人材確保のための、これは提案ですけど、今、市内の人材というものが、もう十二分に声をかけてとり合いの状況になっていると。こっちの施設で働いている人を、新しいところを開くから来てくれという形で引っ張ると、現存しておる施設ができなくなってしまう、そういう恐ろしい状況になり得るかもしれない、なっておるかもしれない、そんな状況であると私は感じています。  こんな状況下で、この氷見の中におる介護の方たちに声をかけていってというのにも限界があると思います。もちろん、市外、県外の方にも氷見で福祉の職につかないかというふうな呼びかけをして、移住・定住の意味も込めて働く場所を提供するというところから人材を確保していくという考え方も必要だと思いますし、大きくは海外からも、日本の福祉というのは世界のトップランナーです。この高齢化率の高い日本だからこそ、ほかの国が自分たちの未来はどうなるかということを見ています。  そういうところから優秀な若者を研修に呼んで、そのマンパワーを氷見の福祉人材の足りないところに充足しながら覚えていってもらう、そのサイクルをつなげることでまた海外ともつながっていくというふうな考え方を持てないものかどうか、草山市民部長の見解をお聞かせいただいてもいいですか。 ○副議長(萩山峰人君) 草山市民部長。 ◎市民部長(草山利彦君) 確かに議員さんがおっしゃったように、日本国内ではなかなか限界があろうかと思っております。国のほうでもやっぱり海外から介護人材を誘致するということで制度設計をしているところでございますけども、なかなかやっぱり要件が厳しいというようにお伺いしていまして、また、実際に海外から実習生としてここらへ入ってくると、そういったのはまだもうちょっと先になろうかなというふうに考えております。  私はぜひ、そういうことで、海外から優秀な人材も来ていただくということは極めて大切であると、そういうふうに考えております。 ○副議長(萩山峰人君) 10番 小清水勝則君。 ◆10番(小清水勝則君) よろしくお願いいたします。  それでは、次の質問に入ります。  3番目の健康安心な暮らしの充実について、草山市民部長にまたお聞かせいただきたいと思います。  総合計画後期基本計画の「健やかで心安らかな暮らしの充実」についてお聞きいたします。  誰もが住みなれた地域で、社会で孤立することなく、支え合いながらの暮らしの実現とさらなる充実を目指す施策ですが、住民同士が支え合う共助社会の実現に向け、これまでどのような施策を実行してきたのか、草山市民部長にお聞きいたします。 ○副議長(萩山峰人君) 草山市民部長。 ◎市民部長(草山利彦君) お答えします。  氷見市では、平成15年度から地区社協が主体となりましてケアネット活動に取り組んでおります。この活動は、高齢者や障害のある方など、一人で生活することが困難な方を対象に、地域住民がチームを組み、見守りや話し相手、ごみ出しなどを行うものでありまして、昨年末現在、延べ1,885名のチーム員が761名の対象者の支援を行っているところでございます。  また、平成22年度から、地域が抱える課題を5年、10年先を見据えた上で把握し、地域が主体となって取り組む生活支援サービスを開発する安心生活創造事業を実施しておりまして、現在、市内11の地区で事業を行っております。  それぞれの地域の創意工夫のもと、相談室やサロンの開設、通院や買い物の際の外出支援などに取り組んでいただいているところでございます。  住みなれた地域でいつまでも安心して暮らすことができる社会の実現には、地域の支え合いの力を高めつつ、医療、保健、福祉といった既存の分野を横断して連携することで、地域生活を世帯単位で支援する地域包括ケアシステムを推進していく必要があるというふうに思っております。  その取り組みの一環として、平成26年度の市庁舎の移転を機としまして、市と社会福祉協議会の協働による福祉の総合相談窓口「ふくし相談サポートセンター」を市庁舎内に開設いたしました。  市の関係課と市の社会福祉協議会の専門職が連携し、既存の制度ではなかなか解決が困難な相談、あるいはどこへ行けばいいかわからないといった相談など、子どもから高齢者まで対象を限定しない相談に応じておりまして、平成28年度の相談受け付け件数は、生活困窮や障害に関するものなど486件というふうになっております。  とりわけ、センターに配置いたしました2名のコミュニティ・ソーシャルワーカーは、例えば介護が必要な高齢者と障害のある子のいる世帯といった複合的な課題解決に向け、地域、行政、専門職が連携し、総合的に支援する体制の構築のコーディネート役を担っているところでございます。
     このほか、生活保護を受けている方の就労支援や困窮世帯の計画的な家計管理を支援する家計相談、あるいは子どもの学習支援など、生活困窮者の自立に向けた支援も進めております。  さらに、この2月には、市内で宅配、配食サービスを展開されております富山県生活協同組合様及び3月から移動スーパー事業を始められましたマルワフード様と、業務中に高齢者等地域住民に何らかの異変を察知した場合には市のほうに通報していただくといった見守り協定も締結したところでございます。  さまざまな立場の皆様の御協力をいただきまして、支え合いの輪を広げてまいりたいというふうに考えております。 ○副議長(萩山峰人君) 10番 小清水勝則君。 ◆10番(小清水勝則君) 多岐にわたる生活に困っている方をみんなで支え合いながらつながって生きていこうと、そういうあったかい氷見になれることを僕も願っています。  その次の質問に入りますが、定年になって故郷に帰ってこられたりとか、今現在、氷見で暮らす皆様が元気に年をとって暮らしていける、そのような健康づくりに対しての意識を高めていく必要があると考えます。  私自身も年を重ねて、やはりピンピンコロリと、「最後まで元気な父ちゃんやったな」という幸せな人生を全うしたいというふうに願っています。そのためには、常日ごろからの意識、食べ物もそうですし、運動もそうですし、いろいろな分野においての健康づくりというものが、高齢になるにつれ、中年層からやってきたかどうかということが重要になると思います。  このような活動を、意識が高い方や、また意識を高めるためにやってきたという当局の取り組みとしては、どのような事業を行ってきたか教えていただきたいと思います。草山市民部長。 ○副議長(萩山峰人君) 草山市民部長。 ◎市民部長(草山利彦君) 健康づくりに関する御質問でございます。  本市では、第2次氷見市ヘルスプラン21を策定し、「健康寿命の延伸」「働き盛りの健康増進と早世の予防」等を基本目標といたしまして、「だれもがいきいきと元気に暮らすまち氷見」の実現に向けて、市民の健康づくりを支援しているところでございます。  その中で、氷見市の死因の第1位であるがんの早期発見・早期治療のため、各種のがん検診を実施いたしておりますけども、罹患数の多い胃がんのうち、胃内視鏡検診の個人負担を新年度から節目年齢及び70歳以上の方に対して軽減し、受診率の向上を目指したいというふうに考えております。  また、脳卒中、心臓病あるいは糖尿病などといった生活習慣病の予防のため、健康教室や健康相談等を実施し、健康に関心を持ち、運動や栄養の良好な生活習慣が身につくよう、市民の健康づくりの支援を行っているところであります。  その一環としてでありますけども、未病対策事業という事業がございまして、その中で、氷見市民は健康に関心が低い人が多いといった調査結果が出ております。健康まちづくりワークショップを行いまして、健康に関心の低い人に向けた事業の検討を行ってまいりました。  そのワークショップのメンバーは、栄養、運動にかかわる専門家や飲食店、企業等民間の皆さんや医師、薬剤師などの専門職、そして民生委員の皆さんなどの地域のリーダーといった方々で構成しておりますが、こうしたワークショップによりまして、組織を横断的に結ぶ連携体制が整備されてきたところでございます。  こうした体制のもとで、氷見の美しい景色を楽しむ、子どもや孫と一緒に季節の食材を使った弁当を食べると、こういった魅力づくりや動機づくりをして、健康に関心が薄いといった方でも参加してみたいと思えるウオーキングイベントを開催し、その機会を捉えて運動や栄養の正しい情報を提供し、健康への関心を高めていくといった具体的な事業の検討が行われたのでございます。  平成30年度以降の事業実施に当たりましても、今ほどのメンバーに実行委員となっていただくとともに、新たな事業を展開していくため、それぞれのメンバーが関係する事業等を関連づけまして、アイデアを出し、健康づくりに取り組む市民が増加するように努めていきたいというふうに考えております。  また、市では、要介護状態に陥ることを予防し、住みなれた地域で100歳を超えても健康に生活できることを目指し、「きときと100歳体操」の普及に努めております。氷見では、私は一つの看板事業ではないかというふうに思っております。  地域の高齢者が主体となり、身近な場所に集い、継続して運動を行うものでございまして、平成27年度から取り組みを始め、本年2月末現在では、市内68カ所で1,300名を超える皆様が毎週2回この体操を実施しておられます。  モデル地区の皆様の体力測定をいたしたところ、約7割の方に歩く速度が速くなるという結果があらわれているとか、「つまずくことが少なくなった」「体力がついた」との声もいただいております。  大変いい事業でございまして、まだ実施されていない地区へも積極的に働きかけて、一人でも多くこういった体操に参加していただけるよう努めていきたいというふうに考えております。 ○副議長(萩山峰人君) 10番 小清水勝則君。 ◆10番(小清水勝則君) たくさんの方が意識を高めて、健康に向けて運動するために市内の多くのところで人が集まっている話、またその相反する意見、氷見市の健康に対する意識が薄いという側面もあるというようにお伺いしました。  この中で、やはり運動をするから集まろう、楽しいから集まろう、いろんな意味を込めて、小規模でもいいですから集まって、みんなでしゃべったり運動したりということが一番健康に近い状態に、楽しんで笑い合いながら集まれるということは心が健康になりますから、体の健康の維持にも影響があるというふうに思います。  ぜひこれを継続して、市内に向けての意識の高揚を高めていただきたいというふうに思います。  それでは、次は市長に少しお話をお聞かせいただきたいと思います。  私は、福祉政策や福祉事業、これは周りにかかわったことのある市民がおられる方にしか、なかなか知られることのない分野だと感じています。  しかし、これまで行政が工夫を重ねながら続けてきたこと、また重要かつ密接に市民を支えてきたことにつながっていると。今まで気づかれないところでも福祉のために一生懸命にやってきた方たちは、この業種にはとても大切な意味があるということを私は感じています。  今日の健やかで、心朗らかな、安らかな暮らしは、決して自然発生的な環境でこの今があるわけではありません。長き時間をかけた先人からの活動の継承がつくり上げたものだと私は感じています。  この第8次総合計画の福祉主要政策に込めた林市長の思いをお聞かせいただきたいと思います。お願いします。 ○副議長(萩山峰人君) 林市長。 ◎市長(林正之君) お答えをいたします。  住みなれた地域でいつまでも健康な生活を送ることは全ての市民の願いだろうというふうに思っております。そのため、介護予防や未病対策等の健康寿命延伸についての取り組みを一層充実していくことが重要であろうというふうに考えているところでございます。  先ほど草山市民部長が答弁いたしましたとおり、きときと100歳体操でありますとか、あるいは同じ趣味を持つ方々が交流するサロン活動など、身体と心の健康増進を図るため、地域ぐるみの健康づくり活動を支援してまいりたいというふうに考えております。  また、生活習慣病の予防に関する講演会やスポーツ教室等への参加の動機づけといたしまして、新年度に氷見商工会議所が発行する地域商品券と交換可能なポイント制度の導入もこうした取り組みの中で検討したいと思っておりまして、そのための関係予算を今定例会にも上程させていただいております。  市民の皆様には健康づくりに取り組んでいただきまして、いつまでもお元気で心豊かに暮らしていくことができる地域づくりを積極的に進めてまいりたいと思っております。  私も、最近あったかくなりましたので、朝の6時から起きて、少し庭の雪で折れた木の後始末でありますとか、そんなこともして健康づくりに励んでおります。  議員の皆様におかれましてもぜひ健康づくりをして、ピンピンコロリではなくて、ピンピンにずっと、40年後、50年後、私は市長では当然ないと思いますが、100歳のお祝いをもらえるときまで元気で頑張っていただきたいと思います。 ○副議長(萩山峰人君) 10番 小清水勝則君。 ◆10番(小清水勝則君) ずっと元気でおりたいものですね。これをつなげるためには、朝からの運動や意識というものをやはり皆さんにしっかり伝えていくことが大事なんだなというふうに思います。  それでは、次の質問に移ります。  次は4番目です。除雪体制の強化について。  この質問に関しましては、多くの議員から質問が上がることは想定済みでありました。しかし、今回の雪、雪害、豪雪についてはさまざまな角度から、町だけではなく山側でも、氷見の津々浦々からいろいろな話を聞いております。  この中で、今こそ意識を変えるチャンスじゃないかということを感じまして、この質問を入れ込ませていただきました。  そして、前者、僕より先にこの除雪体制のことについていろいろな提言であったり質問をした議員の答弁、いただいた答弁のことも踏まえて質問をしていきたいというふうに思います。  それでは、越田議員、また稲積議員のほうからもありましたが、今回の除雪に関しては地域に頼めば何とかなった部分がたくさんあるんじゃないかと。これだけ多く降るという想定がなかったので、地域の方々も、「いや、そんなん言われてでも、仕事増やさんといてくれ」と、そのような受け方をするところが多かったかもしれませんが、今回の雪の後の考え方とすれば、「地域に除雪車あったらのう」と思っておる方はたくさんおると思います。  今をチャンスにして、子どもたちとか人が歩ける歩道だけ地域で守ってもらえんやろかとか、そういうような頼み方をしたらどうですかというのが稲積議員や越田議員からの提案の質問だったと思います。  こういうふうな今チャンスだと思うんですが、表建設農林水産部長、今こういう話を切り出して、地域との協働をつなげるチャンスだと思いませんか。表建設農林水産部長、お願いします。 ○副議長(萩山峰人君) 表建設農林水産部長。 ◎建設農林水産部長(表良広君) 確かに、この冬のような豪雪におきましては、やはり道路除雪を優先しておる関係上、歩道の除雪は手薄になったと反省しております。そういったことで、地域の皆様の御協力、御支援が欠かせないものであり、その辺の協力依頼というものについてもなかなか体制が整わなかった点があったかなと思っております。  今ほどの議員の御提案も踏まえて、そういった体制については検討してまいりたいと考えておるところです。 ○副議長(萩山峰人君) 10番 小清水勝則君。 ◆10番(小清水勝則君) これは表建設農林水産部長だけの責任だとか、そういうふうに思っているわけではありません。  確かに、これだけの雪が急に降るということは誰も想定をしていなかったと思います。ただ、「久しぶりにでかいと降ったのう」という、降ったという事実があるということは、降ることを想定して構えなくてはなりません。だから、今変えるときなんじゃないかということを言っているわけでございます。  この雪を受けたことによって、間違いなく、業者の方たちや行政当局の職員の皆さん方が休む間もなく働いている姿が見えました。これは、これだけの瞬間降雪であったり低温という全く想定していなかったことが起きたということが原因なので、これに対応することによって、このようにばたばたすることもなく、しっかりと対応できる、そういう体制づくりが僕はできると思います。  今、表建設農林水産部長のほうから「検討します」と少し弱い返事が聞こえましたが、今がチャンスだと思いませんか。その検討のところに力を入れて言っていただけると大変助かるのですが、表建設農林水産部長、どうでしょうか。 ○副議長(萩山峰人君) 表建設農林水産部長。 ◎建設農林水産部長(表良広君) 除排雪は地域ぐるみで、中山間へき地、いわゆる辺地という地域指定を受けたところでは、市のほうから除雪機械を貸し出して、地域の皆さんの裁量でやっていただいている地域もございます。  そういった地域の拡大も、どうしてもこのような非常時には我々のほうも手薄になることもあり、大きな力になると考えておるところでございまして、辺地地域のみならず、一般的な地域においてもそういう自主的な除雪活動が進むよう、検討というよりは導入に向けて進めてまいりたいと考えております。 ○副議長(萩山峰人君) 10番 小清水勝則君。 ◆10番(小清水勝則君) 力強い御返答ありがとうございます。  今考えていて、今の状況の中で、僕が見ていた感覚とすれば、本当に除雪業者の皆さんが、機械はあるけれども、オペレーターが何時間も乗りっ放しで、もうくたくたで乗れないと。また、これだけ降ると、苦情がオペレーターや会社のほうに殺到します。まだ来んがかと。もちろん市役所のほうにも、一体どうなっとんがや、除雪はどうなっとる、皆さんの不満は何とかできる力を持った方たちのところに必ず向かいます。  だから、無理をかけずにその体制に持っていけるようにするにはどうすればいいか。僕は、機械に関しては、まだ足りないところは少しあるかもしれませんが、十分に近い状態の整備が終わっているんじゃないかなと、そういうふうに見えます。ただ、今回のような雪が長時間降り積もるようなときに、オペレーターが休んでおって機械だけが動いていないという状況がよく見えたので、そういうことを想定して、今の企業の契約の方のところはまだかえのオペレーターはいると思うんですが、個人のオペレーターで契約されている方もたくさんいます。その方には、地元で協力してくれる者を探して、正オぺレーターと副オペレーター、俺がやり切れんときにはかかってくれという協力を仰いでもう1人登録する2人登録制にしちゃえばどうかなと。メーンは自分だから、いつも僕が責任をとると。ただ、僕で回り切れないときにちょっと力をかしてくれと。前もって電話するから頼むぞという形で頼める相手をつくっておいたらどうかと思うんですが、表建設農林水産部長はどう思われますか。 ○副議長(萩山峰人君) 表建設農林水産部長。 ◎建設農林水産部長(表良広君) 確かに個人の方に委託している場合は、この冬のような非常時にはそういったことが想定されまして、機械は油があれば動いていくわけなんですけれども、それを操作する人間はなかなか、もう休まないと、どこか他市のほうではオペレーターが亡くなっておったというようなこともありました。幸い氷見市ではそういうことはございませんでしたけれども、議員御提案のような複数登録制ということも、これまでは採用しておりませんが、今後、そういったことも踏まえた除雪体制をとっていくことが必要かなと感じております。 ○副議長(萩山峰人君) 10番 小清水勝則君。 ◆10番(小清水勝則君) もう1つ気になるところですが、今、市内の除雪体制、オペレーターであったり契約者が集まらないという理由で市外の方にお願いをしておるというところが見えます。表建設農林水産部長、これ、もう一度、市内の業者、今までやっていた方や誰かいないかというのであれば探します。またいろんな協力もしますが、市内に対しての呼びかけをしていただいて、氷見市の財源で除雪を頼む業者は、氷見市の方か氷見市の業者に頼める努力をもう一度していただけないかと思いますが、表建設農林水産部長、どうでしょうか。 ○副議長(萩山峰人君) 表建設農林水産部長。 ◎建設農林水産部長(表良広君) 除雪を請け負っていただける業者、オペレーター等は大変確保に苦労しておるところで、市外業者と契約していることはございませんけれども、業者の実際従事する人間が市外から来ているということもあるように聞いております。そのような関係で、議員の御指摘の面もあるのかなと思っております。  いずれにいたしましても、我々としてはやはり、氷見市の除雪は氷見市業者、そして氷見市の方ということを基本に募集なり登録の際はお願いしておりますので、引き続き皆さんの情報等もいただきながら、しっかりとした体制をとっていきたいと思っております。 ○副議長(萩山峰人君) 10番 小清水勝則君。 ◆10番(小清水勝則君) 氷見市の経済循環がちゃんと市内で回るように、契約しているところからどのようながで行っとるかわかりませんが、その辺もしっかり調査した上で、市内のことは市内の者で守っていくというふうな形に努めていただきたいというふうに思います。  また今回、市内の除雪、これだけの量がありますと予算も相当額使っております。しかし、行政が行ったこの大きな予算投入、その金額だけを見ると非常に高価なものに感じますが、これは氷見市の交通網の確保をして、氷見市民の安心・安全、また物流や経済の機会損失を与えないという意味合いにおいては、これだけの金額を使ったとしても、この氷見にとっては大変価値のあることだと思いますので、「予算がないから出動をちょっと」「雪積もっとっけどまだ声かけんとこうか」とか、そういうふうなことのないように、しっかりと市民の足、交通を守れるような体制に持っていっていただきたいというふうに思います。  それでは、次の質問に入ります。  今回、上水道の今後の給水対策について、この質問も、大きなことがあり、代表質問で両者とも項目に上げておる大変注目度の高い質問になっております。  この関心事ですが、上泉地区の水道管の漏水であったり、冬の時期の中山間地4地区の断水、原因と影響は個々に違うというふうな説明を昨日の質問で聞いておりますが、中山間地は今、復旧して水が出ておる状態だと。しかし、上泉地区の水道管の漏水に対してはまだ影響を受けているところがあるということですが、この影響は今どのようなところに出ておるんでしょうか。表建設農林水産部長、お願いします。 ○副議長(萩山峰人君) 表建設農林水産部長。 ◎建設農林水産部長(表良広君) 上泉地内の東部幹線が漏水いたしまして、漏水している区間の前後をとめておりますので、本来なら東部幹線という市街地のほうを経由する幹線、そして十二町、上庄のほうに向かう西部幹線という2本の大動脈で氷見市全域の給水を行っておるわけですけれども、やはりそのうちの1本がとまるといいますと、多少圧力が弱まっておる状態です。  その影響を受けておりますのは、いわゆる毛細血管の末端のほう、しかもちょっと高台にある方面でありまして、余川、柿谷といったところの高台のほうで、夕方とか使用水量が多い時間帯にちょっと水の出にくい状況が発生していると聞いております。 ○副議長(萩山峰人君) 10番 小清水勝則君。 ◆10番(小清水勝則君) この影響が完全復旧するめどについてはいつごろになるんでしょうか。表建設農林水産部長。 ○副議長(萩山峰人君) 表建設農林水産部長。 ◎建設農林水産部長(表良広君) 積良議員の代表質問のほうでもお答えさせていただいたところでございますけれども、調査、原因究明とか対応する復旧工法とかが大体固まりまして、今入札のほうに進めておるところでありますけれども、1カ月半強といいますか、それくらいを見込んでおりまして、5月連休前には水を通せるようになると思いますので、この状態は解消されると考えております。 ○副議長(萩山峰人君) 10番 小清水勝則君。 ◆10番(小清水勝則君) それでは、今から2カ月ぐらいの間、水圧が弱まってお風呂にも入れない状況にある家庭が何軒か出ているという状況です。  水道というものは、安心・安全な飲料水が蛇口をひねればしっかりと出るということを守っていくことが重要なのでありますが、この2カ月の間の何か対策、対応、御配慮というものはあるんでしょうか。表建設農林水産部長。 ○副議長(萩山峰人君) 表建設農林水産部長。 ◎建設農林水産部長(表良広君) 極めて不便をおかけしているお宅については、独自の加圧装置をつけて対応などをしております。  あと、全般的にまだ影響が及んでおる関係の皆様に対しては、関係宅を訪問するなど、水道のほうで御理解、御協力をお願いしておるところでございます。 ○副議長(萩山峰人君) 10番 小清水勝則君。 ◆10番(小清水勝則君) 被害を受けておられる方の声を聞きますと、やはり水道を多く使う時間、夕方から夜にかけての時間が本当にちょろちょろの水で、料理もつくれない、トイレも流せないといった不便な状況にあるようです。  なので、この時間帯がずれるような協力のあり方を、市のほうから、「皆さん、お風呂を張るのは昼の間に張れる人は張りましょう」とか、節水時間を設けるような流れをどうかしていただけないかというふうな思いがあるんですが、表建設農林水産部長、どうでしょうか。 ○副議長(萩山峰人君) 表建設農林水産部長。 ◎建設農林水産部長(表良広君) これは断水が発生した折にも広報させていただきました。時間帯によっては配水池への送水ポンプをとめたりして、現状のやりくりの中でできることはやっております。  また、それ以上に、今議員の御提案があったようなことについても水道のほうで検討して対応してまいりたいと考えております。 ○副議長(萩山峰人君) 10番 小清水勝則君。 ◆10番(小清水勝則君) また対応のほどよろしくお願いします。  ただ、こういう今2つの漏水、断水の事故がありましたが、このことに関して僕が感じるのは、まちなかの大きな配管であろうと、小さな家庭配管であろうと、影響を受けるのは毛細血管の端っこのほう、山間地の上のほうであったり中山間地の部分の方々に迷惑がかかるということになると思います。私自身も中山間地に住んでおる人間ではございますが、もし水がなかったらと思うと大分つらいですね。  この先、今から管路の更新であったり、いろいろなことがあると思います。更新時期の前にパンクしてしまったという事例が今年の事例でもありました。こういうことが起きるたびに中山間地の皆さんは被害を受けなくちゃいけないのかというふうな不安がよぎっております。そして、これを改善するために管路の更新を早める、そういう考え方でいいのかという疑問も私の中にあります。  これからの20年後、30年後を見ると、山の皆さんはどうなっておるのか、この氷見市はどうなっておるのか、全体のことを考えますと、どうするのが正解なのかというのがわからなくなるような未来像が僕の中にはあります。
     そして、断水のときにとてもたくましいなと思ったのは、地域にはまだ生活水として使えるような水がある。飲料水としては使えないけれども、雑用水として使える水がある。いろんなたくましい考え方によって、生活できる地域として生きていくことができるな、そういう感覚も今回の被害があったときに気づいたことです。  この考え方をもとに、我々は今現在大変豊かな状況にあって、飲料水で洗濯をし、お風呂をつくり、飲料水でトイレを流し、飲料水で洗車をしている状況です。こういう考え方を少しだけ変えることによって、水道の使用量や、また山水の有効利用、水資源の活用方法というものが変わると思います。  こういう考え方って未来に向けて必要な部分じゃないかなというふうに思いますが、林市長はどのように感じますか。 ○副議長(萩山峰人君) 林市長。 ◎市長(林正之君) 議員御指摘のとおり、飲料水でトイレを流したり、ある意味では非常にぜいたくな生活様式になっているわけでございます。  やはり氷見では昔から山間部へ行きますと、例えば山水を洗濯に使ったりとか、洗車に使ったり、庭木の散水に使ったり、あるいはある地域に行きますと、地すべりの工事で出た集水ボーリングの水を生活の水に使ったりとか、いろんな工夫をしております。  特に大規模な災害があったときには、今回みたいな事故が起こり得るわけでございますので、そういった場合のリダンダンシーと申しますか、代替のときにも役立つわけでございまして、ふだんから、最悪の場合どういったところの水が使えるかというようなことも事前に調査しておくことも大事だろうと思っております。 ○副議長(萩山峰人君) 10番 小清水勝則君。 ◆10番(小清水勝則君) これからの水道事業に関しては、本当に未来を鑑みたやり方、考え方というものを僕もいろいろと勉強しなくちゃいけないなというふうに思っています。  それでは、次の質問に入りたいと思います。  6番、観光戦略についてお聞きいたしたいと思います。  インバウンドという言葉が三、四年ぐらい前から、ちょうど中国の観光旅行者が爆買い、爆買いと言っているあのころから、海外からお客さんが来て観光地にお金を落としていってくれると、インバウンドの受け入れをやらなくちゃいけないという機運が上がったころだと思いますが、その当時から三、四年たちまして、議場でもいろいろな議論がありました。  その間、どのようなことがこの氷見市で構築されてきたのかということをお聞きしたいと思います。山口まちづくり推進部長、お願いします。 ○副議長(萩山峰人君) 山口まちづくり推進部長。 ◎まちづくり推進部長(山口優君) 昨年8月にトップセールスによります本市のインバウンド、いわゆる訪日外国人旅行者の誘致を図るため、氷見市・台湾観光文化交流訪問団が、台湾政府としての臺灣日本關係協会や現地の大手旅行会社の幹部と面会するなどの観光誘客プロモーションを行ったところであります。  その後10月には、台湾の喜鴻旅行社の担当者が旅行商品をつくるための視察に本市を訪れまして、昨年末には、本市を含む富山県や石川県などを周遊するツアーが商品化されました。これまで100人以上が本市を訪れております。  また、旅行の相互交流では、先月に本市からも郵便局関係の20人程度の団体が県の支援を受けて富山空港からの台北便で台湾を訪れており、今後もさまざまな人々のつながりを生かした交流の促進を図っていきたいというふうに考えております。 ○副議長(萩山峰人君) 10番 小清水勝則君。 ◆10番(小清水勝則君) 今、台湾のほうから富山空港のほうには週4便、かなりの観光客の方が来ておられるというふうに聞いています。  ただ、このインバウンド対策、待ち受けるだけがインバウンドではなくて、やはり人がつながって人を引きつける、これが必要なのではないかと思います。  今、台湾のほうから県のほうに話が行っているのを少し聞いたところ、「台湾からおいでと言われるからたくさん富山県に行っているよ」と。数字はものすごく行っています。「でも、富山県から乗ってきてくれる人はあまりいないね」というふうな声があるそうです。  この声に、同等までの人数が台湾に行くというのは確かに難しいと思います。今の話のように、郵便局の団体だったり、いろいろな団体が台湾とは今友好関係にあるから行ってやってくれよと。そして、台湾に来るからね、また案内頼むよというつながりをつくってあげるということが必要なんじゃないかなというふうに思います。  もちろん氷見も、市長も行かれて大変深いつながりがありますので、県とタイアップして、この氷見市からまた人がつながる交流、台湾に行くことを推進できるような何か県と組んだことができないかというふうな思いがあるんですが、林市長、どうでしょうか。 ○副議長(萩山峰人君) 林市長。 ◎市長(林正之君) 先般、富山市内のほうで富山県の台湾協会の設立大会がございまして、その大会に行ってまいりました。私もその中で、氷見市は台湾の第15代の総督をしていた南弘さんの出身地であること、あるいは王選手のお母さんの出身地であることを紹介いたしましたら、皆さん大変氷見市との縁を感じておられました。  そんな中で、その場で、来年の夏に台湾フェアが富山県で開催されるということと、この5月に台湾で県から訪問団が行くというようなお話がありました。可能であれば私もぜひまた台湾へ行きまして、県と一緒になってインバウンドのトップセールスを行ってまいりたいと思っております。 ○副議長(萩山峰人君) 10番 小清水勝則君。 ◆10番(小清水勝則君) またぜひ深まるつき合いをしていただきたいと思います。よろしくお願いします。  次の質問に入ります。広域観光連携について。  これは僕が質問に登壇すると必ず聞くことであります。呉西6市であったり、また昇龍道、いろいろな見方、大都市との交流がありますが、この中でどのような方向性を持っていきますかという質問は毎回させていただいておるところであります。  9月の答弁でも、他市との連携については、観光客の多彩なニーズに応えるためには本市だけでは限界があるので応え切れない、だから、広域連携でさまざまな資源を組み合わせて、観光としての価値を高めていくんだという答弁をいただいております。  その中で、県西部地区観光協議会、とやま観光推進機構、飛越能経済観光都市懇談会、またそれらの団体と連携した活動をしていくということと、また、さいたま市が中心となって東日本連携・創生フォーラム、このような大きな取り組みの中にも氷見として連携に入っていったり、また、氷見市観光協会の女性グループが花嫁のれんのつながりで七尾市とのつながりを深めていく、また、アニメツーリズム協会というものがあって、そこの日本のアニメ聖地88というものに選ばれているこの氷見市に、この協会とのつながりによってまた誘客を求めていくというふうな考え方を示されておりますが、9月から半年たってどのような進捗であるのか、山口まちづくり部長、お聞かせ願えますか。 ○副議長(萩山峰人君) 山口まちづくり推進部長。 ◎まちづくり推進部長(山口優君) 広域の連携につきましては、県西部6市の枠組みを中心に取り組んでおりまして、JR西日本や大手旅行会社6社などと連携しまして、呉西エリアの旅行商品をつくる「新高岡商品開発プロジェクト」、また市長がシンガポールに赴いて直接PRを行いました「県西部6市共同シンガポール観光プロモーション」、それとか、先ほどお話に出ましたさいたま市を中心に進める東日本の連携の枠組みも活用し、南砺市と協力した地域発信イベント「里山・里海ナイトinさいたま」など、幅広い連携を進めております。  また、お話にございました県西部地区観光協議会におきましては、3月10日、11日の北陸新幹線開業3周年の感謝祭としてサンクスフェアなど、6市が連携したプロモーションを多数開催しております。  また、とやま観光推進機構につきましては、モデルコースや体験型プログラムの構築等、氷見市を含む県内各地の観光資源を磨き上げております。  また、飛越能経済観光都市懇談会におきましては、新高岡駅を起点とした広域観光を促進するためのレンタカーによるドライブ旅行の促進を進めております。  アニメツーリズム協会につきましては、本市としては同協会に会員登録をしておりまして、来年度には訪れてみたい日本のアニメ聖地88のアニメ聖地認定プレートがいただけるということと、御朱印、これはスタンプでありますが、それが設置される予定であり、聖地ツーリズムも促進されます。ツアーの造成も協会で計画中と伺っております。  また、ひみ鳳の会につきましては、七尾市のグループが開催しております花嫁のれん展につきまして、氷見市内でも昨年開催したところでございます。 ○副議長(萩山峰人君) 10番 小清水勝則君。 ◆10番(小清水勝則君) それでは、次の質問に入ります。  実績からつなぐ観光戦略について。  これも9月の答弁において、観光宣伝効果の高かった地域として、長野県、岐阜県へのPR、誘致を強めていきたいというふうなことを答弁されておられますが、この後、どのような進捗であるのでしょうか。山口まちづくり推進部長、お願いします。 ○副議長(萩山峰人君) 山口まちづくり推進部長。 ◎まちづくり推進部長(山口優君) これまで本市では、県外からの誘客活動を大都市圏のみではなく、議員の御発言にありました内陸部の長野県や岐阜県などの海なし県に向けて注力してきた歴史がございます。  こうした過去の実績のある地域につきましては、いま一度つながりを掘り起こし、今後も引き続き重点エリアと位置づけまして、東海北陸自動車道全線開通10周年記念などの好機を生かして取り組んでまいりたいというふうに考えております。  さらには、市の観光協会の50周年を契機に交流が始まりました三重県の菰野町、また世界一のクリスマスツリープロジェクトをともに推進いたしました神戸市、浅野総一郎翁ゆかりの川崎市と横浜市、また訪れてみたい日本のアニメ聖地88に選定されている自治体とのネットワーク、長年にわたって交流を続けております大町市などの姉妹都市など、観光協会をはじめとする関係団体と連携しながら、これまで本市が培ってきたつながりを生かし、観光振興につなげてまいりたいと考えております。 ○副議長(萩山峰人君) 10番 小清水勝則君。 ◆10番(小清水勝則君) 続きまして、今お話をいただきました、議論しましたこの観光戦略にて目指す氷見の将来像について市長と議論をしたいと思います。  大変難しいもんですね。時間が残り少なくなって、一番ここがしゃべりたかったところなんですが、1分間でよろしくお願いいたします。  それでは、本市の目指すべき観光の将来像とはどういうことでしょうか。林市長、お願いします。 ○副議長(萩山峰人君) 林市長。 ◎市長(林正之君) 禅問答みたいな、一言でといっても大変難しいのでございますけれども、観光といいますのは大変裾野が広い産業でございます。やはり観光というのは来ていただく方が非日常の体験ができて、変わったところへ来たな、すばらしい風景を見たな、おいしい食べ物を食べたな、そういうこと、あるいは、なんちゅ氷見ちゃいい人ばっかりながやと、こういうようなことだろうというふうに思っております。  そういうことで、私は観光とは、訪れる人にとっては非日常を味わい、また迎える人にとってはおもてなしの心でもてなす、それが観光だろうと思っております。 ○副議長(萩山峰人君) 10番 小清水勝則君。 ◆10番(小清水勝則君) ありがとうございます。  僕は、林市長のまだ就任前に観光について2人で語ったことがあります。そのときは激しい語らいの場にもなりましたが、僕は観光は手法だと思うと。本当に目指すべきところはそこでいいのかという議論があったことがあります。ほかにも仲間がいましたので、若者の会の中で。  でも、今こう考えると、いろんな時間をかけて、この観光を押していくんだ、観光で人が来ること、人がつながることがこの氷見を盛り上げるために必要な力を得る大切なやり方なんだということを非常に強く感じます。  この思いを曲げることなく、人がつながる観光でこの氷見を変えていく、そのような氷見を一緒に応援しながらつくっていきたいと思いますので、また今後ともよろしくお願いいたします。  時間となりました。質問を終わらせていただきます。 ○副議長(萩山峰人君) 以上で、市政一般に対する質問を終わります。 △議案に対する質疑 ○副議長(萩山峰人君) これより上程全案件に対する質疑に入りますが、通告がありませんので、質疑なしと認め、これをもって質疑を終結いたします。 △議案の委員会付託 ○副議長(萩山峰人君) 次に、ただいま議題となっております議案第1号から議案第32号まで、平成30年度氷見市一般会計予算ほか31件及び報告第1号 地方自治法第179条による専決処分については、お手元に配付してあります委員会付託案件表のとおり、それぞれの所管の常任委員会に審査を付託いたします。  なお、念のため申し上げます。報告第2号は市長からの報告事項であり、議会の議決事項ではありません。よって、委員会付託をしませんので、御了承願います。         ───────────────────────── ○副議長(萩山峰人君) 以上をもって、本日の日程は終了いたしました。  お諮りいたします。来る19日は議事の都合により休会いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(萩山峰人君) 御異議なしと認めます。よって、19日は議事の都合により休会することに決しました。  次会の日程を申し上げます。  明14日から16日までは常任委員会開催のため、17日及び18日は休日のため、また19日は議事の都合により、いずれも本会議を休み、20日に本会議を再開し、上程全案件の審議を行います。  なお、念のため申し上げます。常任委員会の日程につきましては、3月14日建設防災委員会、3月15日政策厚文委員会、3月16日総務まちづくり委員会を、いずれも午後1時から委員会室において開催いたします。  本日はこれをもって散会いたします。   午後 3時29分 散会...