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  1. 入善町議会 2020-12-01
    令和2年第20回(12月)定例会(第3号)  一般質問・質疑・委員会付託


    取得元: 入善町議会公式サイト
    最終取得日: 2021-09-19
    トップページ 検索結果一覧 使い方の説明 (新しいウィンドウで開きます) 令和2年第20回(12月)定例会(第3号)  一般質問・質疑・委員会付託 2020-12-10 文書・発言の移動 文書 前へ 次へ 発言 前へ 次へ ヒット発言 前へ 次へ 文字サイズ・別画面表示ツール 文字サイズ 大きく 標準 小さく ツール 印刷用ページ(新しいウィンドウで開きます) 別窓表示(新しいウィンドウで開きます) ダウンロード 表ズレ修正 表示形式切り替え 発言の単文・選択・全文表示を切り替え 単文表示 選択表示 全文表示 発言者の表示切り替え 全 179 発言 / ヒット 0 発言 すべての発言・ヒット発言表示切り替え すべての発言 ヒット発言 選択表示を実行・チェックの一括変更 選択表示 すべて選択 すべて解除 発言者一覧 選択 1 :  ◯議長(野島 浩君) 選択 2 :  ◯議長(野島 浩君) 選択 3 :  ◯1番(鍋嶋慎一郎君) 選択 4 :  ◯議長(野島 浩君) 選択 5 :  ◯町長笹島春人君) 選択 6 :  ◯議長(野島 浩君) 選択 7 :  ◯1番(鍋嶋慎一郎君) 選択 8 :  ◯議長(野島 浩君) 選択 9 :  ◯町長笹島春人君) 選択 10 :  ◯議長(野島 浩君) 選択 11 :  ◯1番(鍋嶋慎一郎君) 選択 12 :  ◯議長(野島 浩君) 選択 13 :  ◯がんばる農政課長(長島 努君) 選択 14 :  ◯議長(野島 浩君) 選択 15 :  ◯1番(鍋嶋慎一郎君) 選択 16 :  ◯議長(野島 浩君) 選択 17 :  ◯がんばる農政課長(長島 努君) 選択 18 :  ◯議長(野島 浩君) 選択 19 :  ◯1番(鍋嶋慎一郎君) 選択 20 :  ◯議長(野島 浩君) 選択 21 :  ◯がんばる農政課長(長島 努君) 選択 22 :  ◯議長(野島 浩君) 選択 23 :  ◯1番(鍋嶋慎一郎君) 選択 24 :  ◯議長(野島 浩君) 選択 25 :  ◯がんばる農政課長(長島 努君) 選択 26 :  ◯議長(野島 浩君) 選択 27 :  ◯1番(鍋嶋慎一郎君) 選択 28 :  ◯議長(野島 浩君) 選択 29 :  ◯がんばる農政課長(長島 努君) 選択 30 :  ◯議長(野島 浩君) 選択 31 :  ◯1番(鍋嶋慎一郎君) 選択 32 :  ◯議長(野島 浩君) 選択 33 :  ◯がんばる農政課長(長島 努君) 選択 34 :  ◯議長(野島 浩君) 選択 35 :  ◯1番(鍋嶋慎一郎君) 選択 36 :  ◯議長(野島 浩君) 選択 37 :  ◯8番(五十里忠茂君) 選択 38 :  ◯議長(野島 浩君) 選択 39 :  ◯総務課長(小林一雄君) 選択 40 :  ◯議長(野島 浩君) 選択 41 :  ◯選挙管理委員会委員長(飯田好子君) 選択 42 :  ◯議長(野島 浩君) 選択 43 :  ◯総務課長(小林一雄君) 選択 44 :  ◯議長(野島 浩君) 選択 45 :  ◯教育長(小川 晋君) 選択 46 :  ◯議長(野島 浩君) 選択 47 :  ◯キラキラ商工観光課長(田中良一君) 選択 48 :  ◯議長(野島 浩君) 選択 49 :  ◯8番(五十里忠茂君) 選択 50 :  ◯議長(野島 浩君) 選択 51 :  ◯総務課長(小林一雄君) 選択 52 :  ◯8番(五十里忠茂君) 選択 53 :  ◯総務課長(小林一雄君) 選択 54 :  ◯議長(野島 浩君) 選択 55 :  ◯8番(五十里忠茂君) 選択 56 :  ◯議長(野島 浩君) 選択 57 :  ◯総務課長(小林一雄君) 選択 58 :  ◯議長(野島 浩君) 選択 59 :  ◯8番(五十里忠茂君) 選択 60 :  ◯議長(野島 浩君) 選択 61 :  ◯総務課長(小林一雄君) 選択 62 :  ◯議長(野島 浩君) 選択 63 :  ◯8番(五十里忠茂君) 選択 64 :  ◯議長(野島 浩君) 選択 65 :  ◯教育長(小川 晋君) 選択 66 :  ◯議長(野島 浩君) 選択 67 :  ◯8番(五十里忠茂君) 選択 68 :  ◯議長(野島 浩君) 選択 69 :  ◯キラキラ商工観光課長(田中良一君) 選択 70 :  ◯議長(野島 浩君) 選択 71 :  ◯8番(五十里忠茂君) 選択 72 :  ◯議長(野島 浩君) 選択 73 :  ◯8番(五十里忠茂君) 選択 74 :  ◯議長(野島 浩君) 選択 75 :  ◯議長(野島 浩君) 選択 76 :  ◯4番(井田義孝君) 選択 77 :  ◯議長(野島 浩君) 選択 78 :  ◯キラキラ商工観光課長(田中良一君) 選択 79 :  ◯議長(野島 浩君) 選択 80 :  ◯4番(井田義孝君) 選択 81 :  ◯議長(野島 浩君) 選択 82 :  ◯キラキラ商工観光課長(田中良一君) 選択 83 :  ◯議長(野島 浩君) 選択 84 :  ◯4番(井田義孝君) 選択 85 :  ◯議長(野島 浩君) 選択 86 :  ◯キラキラ商工観光課長(田中良一君) 選択 87 :  ◯議長(野島 浩君) 選択 88 :  ◯4番(井田義孝君) 選択 89 :  ◯議長(野島 浩君) 選択 90 :  ◯キラキラ商工観光課長(田中良一君) 選択 91 :  ◯議長(野島 浩君) 選択 92 :  ◯4番(井田義孝君) 選択 93 :  ◯議長(野島 浩君) 選択 94 :  ◯キラキラ商工観光課長(田中良一君) 選択 95 :  ◯議長(野島 浩君) 選択 96 :  ◯4番(井田義孝君) 選択 97 :  ◯議長(野島 浩君) 選択 98 :  ◯キラキラ商工観光課長(田中良一君) 選択 99 :  ◯議長(野島 浩君) 選択 100 :  ◯4番(井田義孝君) 選択 101 :  ◯議長(野島 浩君) 選択 102 :  ◯建設課長(窪野 修君) 選択 103 :  ◯議長(野島 浩君) 選択 104 :  ◯4番(井田義孝君) 選択 105 :  ◯議長(野島 浩君) 選択 106 :  ◯建設課長(窪野 修君) 選択 107 :  ◯議長(野島 浩君) 選択 108 :  ◯4番(井田義孝君) 選択 109 :  ◯議長(野島 浩君) 選択 110 :  ◯建設課長(窪野 修君) 選択 111 :  ◯議長(野島 浩君) 選択 112 :  ◯4番(井田義孝君) 選択 113 :  ◯議長(野島 浩君) 選択 114 :  ◯建設課長(窪野 修君) 選択 115 :  ◯議長(野島 浩君) 選択 116 :  ◯4番(井田義孝君) 選択 117 :  ◯議長(野島 浩君) 選択 118 :  ◯町長笹島春人君) 選択 119 :  ◯議長(野島 浩君) 選択 120 :  ◯4番(井田義孝君) 選択 121 :  ◯議長(野島 浩君) 選択 122 :  ◯結婚・子育て応援課長(梅澤武志君) 選択 123 :  ◯議長(野島 浩君) 選択 124 :  ◯4番(井田義孝君) 選択 125 :  ◯議長(野島 浩君) 選択 126 :  ◯結婚・子育て応援課長(梅澤武志君) 選択 127 :  ◯議長(野島 浩君) 選択 128 :  ◯4番(井田義孝君) 選択 129 :  ◯議長(野島 浩君) 選択 130 :  ◯結婚・子育て応援課長(梅澤武志君) 選択 131 :  ◯議長(野島 浩君) 選択 132 :  ◯4番(井田義孝君) 選択 133 :  ◯議長(野島 浩君) 選択 134 :  ◯結婚・子育て応援課長(梅澤武志君) 選択 135 :  ◯議長(野島 浩君) 選択 136 :  ◯4番(井田義孝君) 選択 137 :  ◯議長(野島 浩君) 選択 138 :  ◯結婚・子育て応援課長(梅澤武志君) 選択 139 :  ◯議長(野島 浩君) 選択 140 :  ◯4番(井田義孝君) 選択 141 :  ◯議長(野島 浩君) 選択 142 :  ◯町長笹島春人君) 選択 143 :  ◯議長(野島 浩君) 選択 144 :  ◯3番(池原純一君) 選択 145 :  ◯議長(野島 浩君) 選択 146 :  ◯保険福祉課長(真岩芳宣君) 選択 147 :  ◯議長(野島 浩君) 選択 148 :  ◯住まい・まちづくり課長(上浦雄治君) 選択 149 :  ◯議長(野島 浩君) 選択 150 :  ◯教育委員会事務局長(板倉 晴君) 選択 151 :  ◯議長(野島 浩君) 選択 152 :  ◯企画財政課長(竹島秀浩君) 選択 153 :  ◯議長(野島 浩君) 選択 154 :  ◯3番(池原純一君) 選択 155 :  ◯議長(野島 浩君) 選択 156 :  ◯保険福祉課長(真岩芳宣君) 選択 157 :  ◯議長(野島 浩君) 選択 158 :  ◯3番(池原純一君) 選択 159 :  ◯議長(野島 浩君) 選択 160 :  ◯保険福祉課長(真岩芳宣君) 選択 161 :  ◯議長(野島 浩君) 選択 162 :  ◯3番(池原純一君) 選択 163 :  ◯議長(野島 浩君) 選択 164 :  ◯教育委員会事務局長(板倉 晴君) 選択 165 :  ◯議長(野島 浩君) 選択 166 :  ◯3番(池原純一君) 選択 167 :  ◯議長(野島 浩君) 選択 168 :  ◯町長笹島春人君) 選択 169 :  ◯議長(野島 浩君) 選択 170 :  ◯3番(池原純一君) 選択 171 :  ◯議長(野島 浩君) 選択 172 :  ◯議長(野島 浩君) 選択 173 :  ◯議長(野島 浩君) 選択 174 :  ◯議長(野島 浩君) 選択 175 :  ◯議長(野島 浩君) 選択 176 :  ◯議長(野島 浩君) 選択 177 :  ◯議長(野島 浩君) 選択 178 :  ◯議長(野島 浩君) 選択 179 :  ◯議長(野島 浩君) ↑ ページの先頭へ 本文 ▼最初のヒットへ (全 0 ヒット) 1: 議事の経過  午前10時00分 開議 ◯議長(野島 浩君) 皆さん、おはようございます。  ただいまより本日の会議を開きます。  日程に先立ち、諸般の報告をいたします。  本日の一般質問に際し、飯田選挙管理委員会委員長が説明員として出席する旨の報告がありました。  以上で報告を終わります。  これより本日の日程に入ります。        ─────────────────────────           町 政 一 般 に 対 す る 質 問 2: ◯議長(野島 浩君) 日程第1 町政一般に対する質問を昨日に引き続き行います。  1番 鍋嶋慎一郎君。  〔1番 鍋嶋慎一郎君 登壇(質問席)〕 3: ◯1番(鍋嶋慎一郎君) 議場の皆様、そしてケーブルテレビを御覧の皆様、おはようございます。今回も質問の機会をいただきました、アクセスの鍋嶋です。2日目ではありますが、本日のトップバッターとしてふさわしい質問になればと思いますので、よろしくお願いします。  先月の16日に、日本の宇宙飛行士、野口聡一さんなど4人を乗せたアメリカの民間宇宙船クルードラゴンが、フロリダ州のケネディ宇宙センターから打ち上げられました。  私はたまたまテレビで見ていたのですが、驚いたのは今の宇宙服のスリムさです。昔の歩くことさえやっとな感じのごついイメージではなく、シンプルかつスタイリッシュな格好に、自分では無理だなと思うと同時に、逆にこんな薄着で大丈夫なのか心配になるくらいでした。そして、宇宙船クルードラゴンも操作がタッチパネルになっているなど、最先端の技術を集結した宇宙船となっていて、ちょっと習えば誰でも乗れる感じがし、夢の話と思っていた宇宙の旅がすぐそこまで来ているように感じました。  野口さんは約半年間にわたり宇宙に滞在し、アメリカの飛行士らとともに日本の実験棟「きぼう」にて医学実験や超小型衛星の放出などに取り組むとのことでした。  そんな野口さんが、先日、朝のニュース番組の宇宙からの中継で、福井県の若狭高校海洋科学科の生徒が開発し、宇宙食として認められたというサバ缶を食べているのを見ました。若狭高校では、自分たちが作るサバ缶を宇宙ステーションへというプロジェクトを立ち上げ、歴代の先輩から後輩へと受け継ぎながら、13年かかってようやく認証されたとのことでした。  入善町でも現在、農協青壮年部や商工会青年部と共に、入善高校がトウガラシをもとにいろいろなアイデアを出しながら商品開発をしています。このトウガラシを使った商品であったり、これからできるであろう商品も、この若狭高校のサバ缶のように日本中に感動を与えるような、そして日本中の高校生に夢を与えられるようなものが開発され、日本中に富山県入善町の入善高校が知れ渡るようになればと期待いたしまして、通告に従い、入善高校関係の質問から入らせていただきます。
     入善高校と入善町の関わりについて質問します。  今年の4月から、高校再編により新しい入善高校がスタートしました。これまで、自然科学コースを含む普通科3クラスと農業科1クラスの1学年4クラスだったのが、来年度から本格的に始動する観光ビジネス科が新しく増え、今現在の1年生から普通科4クラス、農業科1クラスの1学年5クラス体制となりました。  しかし、今後の少子化に歯止めがかからない状況を踏まえると、クラスの減少だけではなく、またいつ高校の再編計画リストに入善高校が入るか分かりません。  入善高校をなくさないためにも、入善高校を富山県内になくてはならない高校となるよう、入善町として支援をしていく必要があると考えます。町や町民のため、そして町民と共に行える活動を提案、支援することで、入善高校はよりこの入善町になくてはならない存在となっていくと思います。  現在の入善高校といえば、新聞やテレビ等によく出ている農業科のイメージが強いと思います。農業科では、野菜苗の販売を行ったり、杉沢の沢スギで発見された地元の希少品種の桜「入善乙女キクザクラ」の培養に取り組んだり、地域に密着した活動を行っています。  また、昨年から、入善高校では、入善町や入善町ジャンボ西瓜生産組合、JAみな穂などと協力しNEW農チャレンジ事業を始めました。入善町の特産品の一つである入善ジャンボ西瓜は、後継者不足が課題となっています。その原因の一つとして、ほかの農作物と比較して栽培が大変なことが考えられます。その労力を軽減させることや、肥料の割合を変えることによる生産コストの減少などの栽培研究を入善高校農業科の生徒に行ってもらっています。この事業は、農業科がある入善高校だからこそ可能となった事業だと思います。  今回の県立高校の再編で、新たに普通科に自然科学コースのほかに観光ビジネスコースが増えました。9月の議会の際にも話させていただきましたが、これからはその観光ビジネスコースを中心に、農業科だけではなく、普通科も一緒になって行える活動に支援をしていってはいかがでしょうか。  例えば、これまでは農業科で農作物の栽培や加工を行い、その販売も農業科で行っていたと思います。もちろん、自分たちで作ったものを直接消費者に販売する経験も大切だと思います。  しかし、その農作物や加工品を地元で消費して終わらせるのではなく、地元の特産品として町外や県外にPRする方法をキラキラ商工観光課をはじめ、入善町商工会や入善観光物産協会などと一緒になって、観光ビジネスコースの生徒と共に考えてもらい、挑戦、実践していってもらえればと考えます。そして、その様々な事例を町内の農業者や商工業者で活用していけば、これまで以上に入善高校の活動が活発になりますし、ほかの高校と比較しても魅力的な高校になっていくと思います。  このように、農業科にかかわらず普通科の生徒にも協力してもらい、入善町の活性化につながる活動を提案、支援していってはと考えますが、いかがでしょうか。  全国的にもそうですが、入善高校でも入学式が終わったと同時に新型コロナウイルスの影響で休校となったことに始まり、春以降、感染拡大対策に苦労してこられたと思います。そのような中、部活動にも影響が出ており、大会やコンクールが中止になったり、活動が縮小されているという話を聞きました。  そこで、入善町から入善高校の吹奏楽部に依頼し、役場やうるおい館、サンウェルや総合体育館など、様々な場所でミニコンサートを開催してもらうなど、演奏の場をつくってあげてはどうでしょうか。  これまで自己研さんはもちろんですが、その先には誰かに聴いてもらいたいという思いで毎日練習してきたことと思います。自分たちの演奏をいろいろな人たちに聴かせたい気持ちは、吹奏楽部みんなの心の中にあると思います。  今年は、町内でも多くのイベントが中止になっていっている中ではありますが、10月の商工会青年部のハロウィンの企画で、入善高校の美術部の生徒が子どもたちにかぼちゃのランタン作りを指導したり、11月の入善町商工会の60周年式典に合わせ、書道部の生徒が「紡ぐ」という字の大きな書を書いたりと、少しずつではありますが、入善高校による活動の場も増えてきています。それと同じように、小さくてもコンサートの場を提供してあげることで、生徒にとってコンクールに出場できなくても、いい思い出になると思います。  ニュースでも、自殺者が増えたり、収入が減るなどの悲しい話ばかりが報道されている中、様々な行動を自粛しなくてはいけない状況となり、暗い気持ちで生活している町民も多くおられると思います。そのような状況下で、このような高校生の明るい活動を見ることができるのは、町民にとっても気分転換になり、少しでも明るい気持ちになってもらえるのではないでしょうか。いかがでしょうか。 4: ◯議長(野島 浩君) それでは、答弁を求めます。  入善高校と入善町の関わりについてを笹島町長。 5: ◯町長笹島春人君) 皆さん、おはようございます。  師走もいよいよ中旬に差しかかってまいりましたけれども、ここ数日、比較的穏やかな日が続いております。皆様方には、本格的な冬を迎える準備に余念がないものと推察をしておるところであります。新しい年も、新型コロナウイルスなどが終息し、そしてまた、平穏な年であってほしいと願っておるところであります。  それでは、鍋嶋議員の御質問のうち、入善高校と入善町の関わりについてお答えを申し上げたいと思います。  まずは、普通科なども含め、共に町や町民のために行える活動を提案、支援してはどうかということについてでございます。  御存じのように、大正11年4月に富山県立入善農学校として開校した入善高校は、様々な変遷を経て、今年4月1日、泊高校との再編統合により新しい歴史をスタートさせたところであります。この再編によって、普通科に観光ビジネスコースが新設されることとなり、従来の自然科学コース、そして伝統ある農業科と合わせて、地域に根差した特色ある高等教育の推進体制が一層強化されたものと捉えているところであります。  入善高校では、これまでもバイオ技術による入善乙女キクザクラの増殖研究をはじめ、ボランティアによる沢スギガイドツアーの実施、自然科学コースにおけるフィールドワークなどの体験型学習を取り入れた授業など、地域資源を生かした特色ある研究や授業に積極的に取り組んでこられました。  こうした取組に加え、新設された観光ビジネスコースでは、地域の観光資源について、知る、語る、発信するという活動を通し、様々な能力を身につけ成長させることが目標とされており、人材育成はもとより、町外に向けた情報発信など、新たな分野における取組の展開に対しても大いに期待をいたしておるところであります。  町では、地域資源を生かしたまちづくりを推進するため、黒部川扇状地フィールドミュージアム事業を推進するとともに、豊富な地域資源を有効に活用した観光事業に取り組んでいるところであります。とりわけ、入善町の魅力の発信をはじめ、農商工等の連携事業による新たな特産品の開発、あるいは入善町観光物産協会や富山湾・黒部峡谷・越中にいかわ観光圏、新川地域観光開発協議会などの関係団体と連携をし、様々な取組を推進しているところであります。  これによりまして、入善高校もこれらに加わっていただくことにより、観光事業における幅広い分野において、高校生ならではの視点を交えた新たな事業展開を図ることなども可能になるのではないかと思われます。  こうした取組は、あくまで高校のカリキュラムの範囲ではありますが、企画段階からの参画のほか、様々なイベントへの参加を通した町の魅力発信、それらの支援体制などについての検証を進め、また新たな分野において入善高校との連携を図ってまいりたいというふうにも考えております。  次に、新型コロナの影響で大会やコンサートなどの中止、縮小傾向になった部活動に活躍の場を提供するなど、町独自の支援をしてはどうかということについてお答えを申し上げます。  今年は新型コロナウイルス感染症の蔓延によって、様々な活動に制限が加えられた年でありました。高校生にとっても、3月から3か月間にわたる臨時休校をはじめ、学校行事の中止、さらに部活動においても、文化系、スポーツ系を問わず活動時間の制限や各種大会の中止などがあり、つらく寂しい思いを持ちながら学校生活を過ごしてこられたであろうと察しております。  また、例年であれば、町内の各種イベントにおいても表舞台や運営側のボランティアスタッフとして、入善高校の皆さんの活躍を拝見することができたわけでありますが、今年はイベントの中止などが相次ぎ、活躍の場が失われる状況が続いておりました。  こうした中、イベントが徐々に開催され始め、10月に実施された入善町商工会主催のハロウィンパーリィでは、かぼちゃランタン作りの指導を入善高校美術部の生徒の皆さんが行ったほか、11月の商工会設立60周年記念式典では、書道部の生徒が2メートル四方の巨大な紙に書き上げた記念事業テーマの「紡ぐ」という文字が展示され、会場の雰囲気づくりに一役買うなど、生徒たちの活動の場にも復活の兆しが見えてきたところであります。  先ほど議員からも提案をいただきました吹奏楽部の関係でございますが、町では例年、この1階のフロアを活用して、町職員によるクリスマスロビーコンサートを行っております。そういった場に、可能であれば入善高校の吹奏楽部も参加していただけるということも含めて、今後は話をさせていただく、参加をしていただければいいのではなかろうかというふうに思っておるわけであります。  こうした生徒たちの活躍の場の創出については、生徒の活動意欲の向上につながるほか、地域における入善高校の位置づけをさらに高める効果なども考えられることから、現在のコロナ禍の状況のみならず、今後のアフターコロナ時代を見据え、鍋嶋議員の御提案などを参考にしながら、活躍の場の提供などを検証してまいりたいと考えているところであります。  いずれにいたしましても、今後も、入善高校が地域に根差した学校として、特色を生かした魅力ある高校であり続けるために、様々な分野で連携を強化し、町としてでき得る限りの支援を行ってまいりたいと考えているところでありますので、御理解を賜りますようお願いを申し上げます。  以上で、私からの答弁とさせていただきます。 6: ◯議長(野島 浩君) それでは、再質問を受けます。  1番 鍋嶋慎一郎君。 7: ◯1番(鍋嶋慎一郎君) ありがとうございました。  確かに、高校の授業、カリキュラム自体というのは、やっぱり県立高校なので、町からどうこうというのはなかなかできない部分もあって難しいところもあるかもしれませんけれども、観光のことなので、せっかくなので入善町の観光と一緒に生かしていければなと思います。観光ビジネス科が少しでも活躍できる場をまたつくっていってもらえればと思います。  今ほど町長に答弁してもらったこと、まさしくそのことなんですけれども、私も12月24日のクリスマスのコンサートは大好きでして、ふだん一生懸命、真面目な顔で仕事をしている職員の方々が、全然自分にはそぐわない楽器を演奏したり、歌を歌ったり、いつもと違うギャップを見られるのがものすごく好きで、まさにそういうのを見て、高校生の皆さんにもそういう場で何か演奏をさせてあげるというか、演奏の場をつくってあげられればなと思って、今回ちょっと言わせていただきました。  以前、入善高校の先生と、これからどうしていけばいいかな、何をすれば生徒は喜ぶかなと、何をすれば入善町の皆さんが喜んでくれるかなということを話しする機会がいろいろありまして、そのとき話したことをこれから1つの提案というか、そういう形で言わせてもらえればと思うんですけれども、1つが花いっぱい大作戦ということで、水の小径のほうで、農業科が指導しながら普通科の生徒に植えてもらって、先生が管理するというのをやっているわけですけれども、そういった水の小径だけではなくて、自分たちが通学する高校から駅までの間、こういったところにプランターなどに花を植えて、高校生が毎朝行くときに管理をする、その管理をするのには近隣の住宅であったり店であったり、そういったところからちょっと水道を借りたり、じょうろを借りたりしながら、通学のときは慌てているのかもしれないですけど、帰りとかにちょっと水をやったり、そうしていくことで生徒と近隣の人のつながりがまたできると思いますし、今コロナで結構マスクをしている人とかが多くて、なかなか挨拶もままならない、誰かも分からない、顔も分からない状況なんですけれども、そういったことをすることでまた誰かも分かるし、そこでつながりもできるという温かい企画だなと思うんですけれども、そういったこととかも考えるといいますか、高校のほうに提案していただいて、高校と共にそういったことを町がやっていければなということも話していました。  やっぱり町民と高校生が一緒になって、そういう温かいことをやっている地区といいますか、そういう高校が今度の再編になったときに、そういう温かい高校を知事は消すのかなというのを考えたときに、自分がもし知事だったらまずそういうところから残すかなと。町民とのつながり、市民とのつながりがある高校をまず残すと思うので、そういったこともまた考えていけば、その先につながるのかなというふうに思っております。  もう1つアイデアというか、先生と話していて聞いたことなんですけど、運動部もやはり試合の中止とかを余儀なくされてなかなか出られない、出場できなかった。特に、今の3年生が高校最後の試合もなくそのまま引退していったということで、今、部活をやっている2年生も来年どうなるか分からないということを言っていました。  そういう中で、運動部として大会がないのであれば、町に貢献するのに何かないかといったときに、野球部であれば入善高校の野球教室みたいな形で、町内のスポーツ少年団とか中学校の野球部と共に一緒に練習、そして最後はちょっと練習試合みたいな形でやることで入善球児の絆が強まるといいますか、同じスポーツをする者同士で何か絆を強くしてもらったり、野球部だけではなくて、サッカーにしてもテニスにしてもバレーボール、バスケット、何でもそうですけど、そういった運動部の、自分たちが何か誰かに教えるなどすることで、自分たちがやってきたことをそこで試せるのかなと先生と話していました。何かそういう教室的なものを開いてもらえればまた面白いのになということを話していました。  あと、もう1つなんですけど、入善町にはあまりなじみがなかったアーチェリー部が入善高校にできまして、今度アーチェリー場も造るという話を聞いております。そういったアーチェリーも、私も見たことはないんですけど、練習、結構迫力があるということなので、練習風景を見学したり、アーチェリーの体験ができる、そういった企画とかもあれば町民もうれしいですし、アーチェリーを練習している高校生にとっても、人に見てもらうというのは非常に上達につながると思いますけど、町からはこういったことを何か提案していくことというのはできないものですかね。 8: ◯議長(野島 浩君) ただいま鍋嶋議員から、3点だと思いますが提案がありました。  町長、答えられますか。 9: ◯町長笹島春人君) 今ほどの3点、総じて入善町にとって唯一の高等教育機関である入善高校と地元との連携ということのお話ではなかったかなというふうに思っておりますが、例えば花いっぱい大作戦の話も、毎年、水の小径に対しては、入善高校がボランティアで花壇作りに取り組んでいただいております。  また、御提案のあった入善高校から駅までの間の花壇作り、こういったことについても、朝晩の生徒自身の管理なども含めて実施が可能かどうかということも検討していくべきだろうというふうに思っています。  また、入善町の入善中学校、入善西中学校の吹奏楽部のレベルは、私は県内でも高いほうにあるというふうに思っております。かつて入善高校も相当高いレベルの時期もございましたが、今でもやはり吹奏楽に中学生が一生懸命取り組んで、その結果として入善高校の吹奏楽部へ行きたいという希望を持って頑張っておるという子どもたちもたくさんおられるというふうに聞いております。そういった先輩後輩とのつながりなども重視をしながら、地域と一緒になって入善高校を盛り上げていく、また入善高校も地元入善町を盛り上げていくというような取組については、今後も積極的に行っていただきたいと思いますし、私どももいろんな提案をしていきたいというふうに思います。  また、運動部の部分につきましても、スポ少などの指導に当たっていただけるということであればありがたいと思いますが、限られた時間帯ということもございます。高校が終わってからの部活動、あるいは小学校の活動といいましょうか、スポ少の日程、スケジュールに合うのかどうなのか、そういったことも考えていく必要があるだろうというふうに思います。  また、3点目のアーチェリーの関係もございますが、私どもとすれば、やはり入善高校が常に特色ある学校となるようにということを考えていきますと、アーチェリー自体が県内でも少ない競技ということもございます。そういった環境整備もしっかりとしながら、地元に根差したスポーツとなるように、そしてまた、入善町ならではの、入善高校ならではのスポーツとなるように、精いっぱい県のほうにも環境整備も含めて働きかけていきたいというふうに思っております。 10: ◯議長(野島 浩君) 1番 鍋嶋慎一郎君。 11: ◯1番(鍋嶋慎一郎君) ありがとうございました。  高校生のこと、そして子どもたち、小学生とか中学生のことを考えると、高校生にとっても自分の弟、妹みたいな人に物を教えながら、そしてその小学生、中学生にとっても自分のお兄ちゃん、お姉ちゃんみたいな人に物を習うというのは、先輩後輩というか、同じ入善町に住んでいる、入善でそういったことを習うということは、これからUターンにつながることもあるかもしれない、そういったことでまたいろいろと提案していただければと思います。  新型コロナ、これはいつ収束するか分かりませんけど、入善町民、そして入善高校生が一緒になって、こういった状況下でも一緒に活動していける、何か入善町にとって明るくなる活動をしてくれることに対して、また支援していってもらえることを期待しています。  次の質問に移ります。  有害鳥獣対策について質問します。  近年、有害鳥獣の目撃情報や被害が増加しています。熊は少し前までは山にいるものという印象でしたが、今年は町内にも、海に近い春日地区や飯野地区でも目撃されるなど、山沿いだけにはとどまらずどこに出てもおかしくない状況となってきました。  10月以降、町内においてそのような熊の目撃情報を多く耳にしましたが、そのときの状況と町の対応についてお聞かせください。また、県全体の状況についてもお聞かせください。  近年の異常気象や山に餌となる木の実がないなどの状況を踏まえると、今後はさらに熊が出没することが危惧されます。  私は、猟友会に入り10年になりますが、今まで野生の熊はほとんど見ることがありませんでした。なのに、巡回当番で舟見の山に行ったとき、初めて熊を見ました。しかも、1日に2頭です。本当に今年は熊が多いのだと実感しました。  捕獲隊で管理しているイノシシ捕獲用のおりに熊の成獣が1頭入っていました。低い鳴き声でこちらを威嚇しながら、何度も勢いよくおりにぶつかり、今にもおりを壊して逃げ出しそうになっているところでした。それを見た瞬間、ふだん平地ですら走ることのない私も、山を転がり落ちるかのように全速力で走り、車まで逃げました。そして、うそのような話ではありますが、30分後に全く別の場所でまたイノシシ用のおりからガチャガチャと大きな音がするので、まさかと思いながら見てみると、また成獣の熊が、今度はおりにかみつき、鉄筋を引きちぎる寸前でした。言うまでもなく、大慌てで逃げました。改めて野生の熊の恐ろしさを知らされました。一緒にいたベテラン先輩隊員も、今まで何十年とやってきているが、1日に2頭見るなんて、こんなのは初めてと言っておられました。その後、それらのおりを見にいくと、案の定、おりは壊され、2頭とも逃げた後でした。  山に行くときは熊よけの鈴を持ち歩いたり、万が一熊に遭遇したときは、目をそらさずに後ろ向きに後ずさりをしなければならないなどといった情報を聞いてはいましたが、身をもって体験してみると、おりに入った熊ですら全く余裕がないのに、ばったり熊に遭遇したとき、熊の目を見て後ずさりできるのかと不安になりました。  今年は新型コロナウイルスの影響でどこにも出かけられず、家に籠もりがちなこともあり、少しでも体を動かそうとウオーキングやランニングをする人が増えています。害獣と言われるイノシシや熊が、これまでのように山沿いだけではなく平場でも出てきている今、町民が安心して安全に生活していくためにも、町としての対応が必要となっていくと思いますが、考えている対策があればお聞かせください。 12: ◯議長(野島 浩君) それでは、答弁を求めます。  長島がんばる農政課長。 13: ◯がんばる農政課長(長島 努君) それでは、有害鳥獣対策についてお答えいたします。  まず、町内における熊の出没時の対応についてであります。  本町での熊の目撃・痕跡情報は、昨年度は4件であったのに対し、今年度は11月末現在で9件であります。  また、本年度の傾向としましては、10月12日に負釣山と舟川ダムの分岐点付近の林道で熊の痕跡情報が1件見つかった以降は平野部での出没が多く、10月13日には春日地内の人家周辺で成獣の熊1頭が出没するという事案が発生しているところであります。その後も10月末に飯野地内、青木地内などにおいて、合わせて7件の目撃・痕跡情報が立て続けに発生したところであります。  町では、昨年の熊、イノシシの大量出没やイノシシによる人身被害事故の発生を踏まえ、対応マニュアルを整備し、迅速な住民周知及びパトロールなどの必要な措置を取ることができるよう、体制整備を行ってきたところであります。  今回の出没の際にも、その都度、関係機関と連携を密にし、対応を行ってまいりました。具体的には、住民からの目撃情報などが町、警察署あるいは消防署のいずれかに入った時点で遅滞なく情報共有を行い、防災行政無線及び緊急情報メールによる住民への注意喚起を実施いたしました。また、並行して有害鳥獣捕獲隊へメールの一斉送信などにより緊急連絡を行い、出没現場における迅速なパトロール活動を実施しております。  こうした初動対応に加え、広報車による呼びかけ、地域住民へのチラシ配布、ケーブルテレビなど、様々な手段で住民の皆様に確実な情報伝達、注意喚起を行ってまいりました。  さらに、町では、朝と夕方に広報車による広報活動を継続して行うとともに、現在も夕方には防災行政無線及び緊急情報メールによる注意喚起を実施しております。  幸いにも、10月31日以降、本日に至るまで新たな熊の目撃・痕跡情報はありませんが、町としましては、今後も熊の出没時には、直ちに警察や有害鳥獣捕獲隊などの関係機関との連携の上、適切に対応してまいります。  次に、県内における熊の出没状況についてであります。  富山県は、昨年の暖冬の影響などにより、熊の行動が例年よりも早くなっていると考えられること、また5月には熊による人身被害事故が相次いで発生したことから、5月17日付で令和2年富山県ツキノワグマ出没警報(第1報)を発令しております。また、9月2日には、熊の秋の主食となるブナが凶作、ミズナラ、コナラが不作との豊凶調査の結果が示され、昨年と同様、熊の大量出没が懸念されることから、同日付で令和2年富山県ツキノワグマ出没警報(第2報)が発令され、改めて注意喚起が行われたところであります。  県によりますと、11月末現在、県内での熊の目撃・痕跡情報は594件で、例年の約3.5倍に上っており、人身被害は5件発生しているとのことであります。  次に、今後の出没への対策についてお答えいたします。  本年のように、山の木の実が不作であったときには、人里での熊の大量出没が懸念されます。  町としましては、熊が出没した際には、対応マニュアルに基づき住民の皆様の安全を第一に、関係機関と連携して迅速に適切な対応を行ってまいります。  このほか、熊、イノシシの被害防止のため、舟見地内では地元住民により実施されている耐雪型侵入防止柵の設置についても支援を行っているところであります。  さらに、熊が河川を利用して移動しているとの専門家の意見もあることから、河川管理者である国や県に対し、草木が繁茂し見通しが悪くなっている箇所の草刈りなど、熊対策についてお願いしてまいりたいというふうに考えております。  また、従来から実施している町広報紙や秋と春の全戸配布チラシによる注意喚起においても、熊の出没情報を素早く伝達できる入善町緊急情報メールの登録を促すべく、登録用のQRコードを掲載するなど注意喚起の内容をより充実し、町民の皆様に安心して暮らしていただけるよう取り組んでまいります。  町民の皆様におかれましては、熊は町内のどこにでも出没するという認識の下、熊情報に御留意いただき、新たな出没情報があった際には、早朝や暗くなってからの不要不急の外出を控えるなど、御理解と御協力を賜りますようお願い申し上げ、答弁といたします。 14: ◯議長(野島 浩君) それでは、再質問を受けます。  1番 鍋嶋慎一郎君。 15: ◯1番(鍋嶋慎一郎君) ありがとうございました。  10月に熊が横山のほうの春日地区に出たとき、また飯野地区、野中地区に出たときの町からの連絡は非常に早くて、春日地区においてはそれが功を奏してしっかり安全に捕獲につながったものだと思います。  飯野地区においても、敏速な対応で防災メール、防災無線で町民に知らせ、朝早くから町長をはじめ町の職員の皆さん、そして入善警察署、飯野小学校の先生方をはじめPTAの皆さん、そういった方々が周辺一帯を見回りし、そして小中学生の通学を見守りました。翌日には、入善町の捕獲隊総勢20名で、日の出とともに飯野地区内の黒部川周辺の捜索をしたり、野中地区での目撃・痕跡発見時においても、2日間にわたり通学時間を中心に各関係機関が、野中だけではなく、舟見、新屋、小摺戸地区もくまなく見回りし、黒東小学校においては移動交番の車が配置されるなど、今回の熊騒動において敏速かつ適切な対応だったと非常に評価するものであります。  これからも、町民の安心・安全のために、今回のような対応でお願いしたいと思っているところであります。  今ほども答弁にありましたけれども、10月の熊、今年は川を下りてきたということをよく聞きます。春日に出没した熊においては小川を下ったのではないか、飯野に出没した熊においては黒部川を下ったのではないかと聞いております。今、河川事務所のほうで草刈りのお願いということもありましたけれども、やはり電気柵のあるところからはなかなか熊というのは出てこないと思うんですけれども、川沿いというのは電気柵が張られていないところも多くあります。やはりそういったところからは安易に川に下りることも可能で、あとは河川敷の草がやぶのように生えているところがたくさんありますので、そういったところを伝いながら、身を隠しながら熊は下りてきているのかなと思います。  熊の鼻というのは2キロから3キロ先の匂いまで分かるということを聞いておりますので、やはり河川敷を下りながら2キロ、3キロになったらすぐ住宅のほうまで匂いは分かるものだと思います。食べ物の匂いがすれば民家のほうにも熊は行くと思うので、やはりそういった草刈り等で身を隠せないように、川を下らないようにしていくことが大切だなというふうにつくづく今回感じましたので、またそちらのほう、よろしくお願いします。  また、川沿いだけではなくても山際で道路の通っているところ、車が往来するところというのは電気柵が引かれていないところが幾つもあります。夏に浦山新で出没したイノシシも、そういった電気柵の中抜けのところを通ってイノシシが田んぼのほうに来ているというのはカメラに写っていたとおりだと思います。  そのような電気柵をつけていないところには、今、様々な害虫を寄せつけない、臭いがするものであったり、何か電気が走るのか分からないですけど、そういった忌避器具というのはたくさん出ていますけれども、そういったものの使用というのは何か考えていないものですか。 16: ◯議長(野島 浩君) 長島がんばる農政課長。 17: ◯がんばる農政課長(長島 努君) 町における野生鳥獣の対策につきましては、入善町野生鳥獣被害対策連絡協議会がございまして、その中で協議されているところであります。  また、その中で今のところは具体的に新たな取組、新しいものを試してみようというような案はございませんが、そういったような意見も取り入れながら検討していきたいというふうに考えております。  以上であります。
    18: ◯議長(野島 浩君) 1番 鍋嶋慎一郎君。 19: ◯1番(鍋嶋慎一郎君) またその協議会のほうで、こういったものは年々新しいものがどんどん出てきていると思うので、どれか入善町にも当てはまるものがあるかもしれないので、その辺を見ながら、使えるものは使っていってもらいたいなというふうに考えております。  先日の北日本新聞で「『冬眠しないクマ』警戒」ということで、でかでかと出ていたわけですけれども、昨年度暖冬だったせいもあって、県内で12月から3月までの間で38件の出没があったということが書いてありました。昨年の12月から3月で入善町ではどうだったか、何か分かりますか。 20: ◯議長(野島 浩君) 長島がんばる農政課長、どうぞ。 21: ◯がんばる農政課長(長島 努君) 今ほどの、日曜日の新聞であるかと思います。私どもも確認しておるところであります。それを受けまして調査しましたところ、入善町におきましては、過去5年間、冬場での目撃・痕跡情報というのはございませんでした。  以上です。 22: ◯議長(野島 浩君) 1番 鍋嶋慎一郎君。 23: ◯1番(鍋嶋慎一郎君) ありがとうございます。なしにこしたことはないんですけれども、もちろん生きている動物なので、入善と分かって入ってくるわけじゃない、黒部のやつも朝日のも、何も知らずに入善に入ってくることもある。いつ何どき、今年は平年並みだとは言われていますけれども、じき雪が解けるようであったりすれば、やっぱり冬眠しない熊もいると思うので、そういったものは十分気をつけていかなければなというふうに思うので、またお願いします。  冬になれば電気柵というのはもう外されてしまっているので、今度はそういった熊がいれば、冬眠していなければ、どこからでも民家のほうには入ってこられるので、そういったことにも警戒していくことが必要かなと思います。今までだったら、電気柵のないところというのは大体分かってはいますけれど、今度はどこからでも入ってくるということなので、そういったことに関してもまた警戒してもらえればと思います。  そこで、今、夕方の6時に熊出没に関する注意喚起ということで、メールと防災無線が流れていますけれど、これというのはいつまで流す予定にしていますか。 24: ◯議長(野島 浩君) 長島がんばる農政課長。 25: ◯がんばる農政課長(長島 努君) 特にいつまでというふうに定めて流しているものではございません。周辺での目撃・出没情報がなくなる、あるいは1つの目安としては、寒波が来たときが目安になるのではないかと。ただ、それでもう何もしないというわけではございませんで、先ほど申し上げましたとおり、万が一、寒波襲来後も目撃・痕跡情報がありましたら、直ちに対応マニュアルに沿って行動したいというふうに考えております。  以上であります。 26: ◯議長(野島 浩君) 1番 鍋嶋慎一郎君。 27: ◯1番(鍋嶋慎一郎君) 今言ったように、冬でも活動する熊がいるということなので、寒波が来たときと限らずにずっと流すべきかなというふうに思うんですけれども、ただ、毎日メールも見ていますし、防災無線も流れているのを聞いてはいるんですけど、ここまで流れると、ああ、また流れているなというわけで、全く熊に対して警戒するふうには見えないので、1週間に1回でも2週間に1回でも中身を変えるとか、「森のくまさん」とか何か音楽を流してみたり、聞いてもらうように、注意喚起ということなので、喚起するような何か変えていってもらえれば皆さんにも伝わるのかなと思うので、またそちらも検討してもらえればと思います。  次の質問に移ります。  町なかの遊休農地について質問します。  JAみな穂青壮年部では、数年前から入善高校農業科、入善町商工会青年部などと協力し、農商校連携としてトウガラシの栽培を行っています。今年は新型コロナウイルスの影響もあり、例年どおりの活動はできてはいませんが、以前は舟見の耕作放棄地を開拓して行い、農地の活用を行う一方で、一味唐辛子やラー油などの加工品を開発してきました。  現在は、舟見の耕作放棄地では農作物を栽培できるようになったので、場所を入善中学校近くの住宅地の中にある農地に移し、農商校連携事業を続けています。  現在トウガラシを栽培している農地もそうですが、町の中に点在している農地は農作業がしにくく、活用されていない土地が見受けられます。現在のそういった遊休農地の状況についてお聞かせください。  土地の所有者にそこまで管理されていない、いわゆる放置されている農地には米を作りたいが大きい機械が入らない、耕作意欲がない、高齢で何もできない、全く何もする気がないなど様々な要因があります。  管理者が近くにおられ、草の管理などをされていれば大きな問題にはなりませんが、管理されず草が伸び放題のそのような土地の場合、害虫がすみつき、近隣の農作物の品質低下、または近隣の住宅に害虫が入り込むなどします。実際、近くのアパートに住む方から、隣の草むらから蚊をはじめとするいろいろな虫が飛んでくるのでどうにかしてほしいと連絡もあったと聞いています。また、草丈が高くなったり、草が木のように大きく育つことにより中の様子が分からなくなり、小型から大型の害獣が住みついたり、蜂が巣をつくったり、ごみを捨てていかれたり、手の施しようのなくなる前に何かしら手をかけて対策していく必要があるかと思います。  本来は持ち主がしっかり管理するべきですが、このままでは町民の生活にも被害が出てしまいます。そのような管理の行き届いていない土地の所有者にいま一度連絡を取り、管理をしてもらうようにお願いするなど、対策を取っていく必要があるのではないでしょうか。  また、町民の中には、そういった土地を利用したくても相談先が分からない人がいるという話も聞きます。町が中心となり、農協や中間管理機構と共に、持ち主と利用したい人の間に入り積極的に遊休農地を利用してもらうことで、持ち主は管理する労力やお金をかけずに済みますし、利用者に管理してもらうことで、害虫や害獣の被害やごみの不法投棄も減っていくと考えますが、町としての意見をお聞かせください。 28: ◯議長(野島 浩君) それでは、答弁を求めます。  遊休農地について、長島がんばる農政課長。 29: ◯がんばる農政課長(長島 努君) それでは、町なかの農地についての御質問にお答えいたします。  まず、遊休農地につきましては全国的に年々増加傾向にあり、農政課題の1つとなっております。町内の遊休農地の状況については、現在0.3ヘクタールと全体農地の約0.01%であり、非常に少ない状況であります。この状況は、遊休農地の再生活動や地域における保全活動、そして何よりも農地を大切に守ってこられた農家の皆様方のたゆまない努力のたまものであると考えております。  ただ、近年、中心市街地にある農地において、稲作や畑作といった生産活動が行われていない農地が発生しており、その幾つかにおいては、草刈りなど維持管理が十分に行われていない状態にあると認識しております。  その要因としましては、それぞれの事情があるかと思いますが、所有者などの高齢化に伴い耕作ができなくなった、あるいは空き家の増加に伴う農地管理人の不在などが挙げられます。  また、地域の担い手にお願いしようにも、農地の集積が進み農業機械が大型化しており、中心市街地にある面積が小さい、あるいは変形した農地を耕作する方がなかなか見つからない状況となっております。  議員御指摘のとおり、適正に管理していない農地につきましては、景観の悪化につながることはもとより、害虫や害獣のすみかとなったり、ごみの不法投棄の場になるなど、住環境への影響も懸念されております。  町としましては、農業生産の基盤である農地を保全管理していくことは、町の基幹産業である農業の発展には必要不可欠であり、また、将来にわたり町民の豊かな生活を支えていくためにも大変重要であると認識しております。  しかしながら、それらの農地はあくまで個人の財産であるため、空き家や空き地などと同様に原則として所有者が管理するものであり、町が主体となって管理していくことは難しいのではないかと考えております。  なお、町としましては、農地の維持管理が困難になった場合には、町や農業委員会、農業公社、あるいはみな穂農業協同組合にぜひ御相談していただきたいというふうに考えております。  また、今後も農業委員会とも連携しまして、農地の実態を把握するために農地パトロールを適宜行ってまいりたいというふうに考えております。その際に、適正に管理していない農地を見つけた場合には、各機関と情報を共有し指導を行うなど、農地利用の適正化に向け取り組んでまいりたいと考えております。  いずれにいたしましても、優良農地を確保していくことは町の農業発展の根幹であります。今後とも、各関係機関とさらに連携を強化し、よりよい農地環境となるよう取り組んでまいりますので、御理解賜りますようお願いいたします。  以上で答弁といたします。 30: ◯議長(野島 浩君) それでは、再質問を受けます。  1番 鍋嶋慎一郎君。 31: ◯1番(鍋嶋慎一郎君) ありがとうございました。  確かに、遊休農地とは言っても、全く農地ではなくて管理されていない土地となっていて、荒れ放題のところもたくさん見受けられるわけですけれども、確かに空き地や空き家と同じで所有者の管理というのは、もちろん重々分かっております。  ただ、一応農地ということなので、そういった管理をしっかりしていくことで、もちろん景観もよくなりますし、そこに住んでいる人も助かるのかなというのは思うところであります。  耕作放棄地と言ってしまうと0.3ヘクタールと、言われたとおりだとは思うんですけれども、私がいろいろ聞いたところによると、町の中、小さいものからうんと大きいもの、大きいと言ってもそんなに大きくないんですけど、全部で73筆ありました。もちろん何筆でも固まって1枚になっているところも入れてですけれども73筆で、町の中だけで2町4反、2.4ヘクタール余りあるのを聞いております。その中には、もちろん米を作っていたけれども、その人が高齢化で来年から米を作れないのでどうしようかといったときにやってくれる人、小さい機械じゃないと入れないので、やってくれる人がなかなか見つからないとか、もちろん耕作意欲というか、育てたいという人もいるんですけど、そうじゃないのがほとんどというふうに聞いています。  やはり近くでも畑をしたいけど場所がない、どこかちょっと離れたところで場所を借りて畑をしているというのも結構聞くので、そういった人をまず探したり、そういう人がいれば、もちろん町じゃなくても、農協なり農業公社でもいいんですけど、そういった仲介といいますか、まずはそういったきっかけをつくってあげることが町なのかなと思うので、どうですかね。回覧板とかで畑をしたい人を探す、そういったことというのはできないものですかね。 32: ◯議長(野島 浩君) 長島がんばる農政課長。 33: ◯がんばる農政課長(長島 努君) 先ほど申し上げましたとおり、農地で今管理ができないということであれば、それぞれ事情は異なるんでしょうけど、ぜひ一度御相談いただきたいと。その中で適切に、その人その人に合ったような方法を検討していきたいというふうに考えております。  それと、今ほど申し上げた家庭菜園ですか。農地をやってみたいというような事業。実は、昨年度、町社協さんのほうで地域のささえあい推進事業、ふれあい農園事業というようなものをやっております。そういったところともちょっと話をしまして、そういったところを増やせないかとか、あるいは情報を入れて対応について研究してまいりたいというふうに思います。  以上です。 34: ◯議長(野島 浩君) 1番 鍋嶋慎一郎君。 35: ◯1番(鍋嶋慎一郎君) 社協さんとか、そういったところを使ってでもいいですし、畑をしたい人というのはいるというふうに聞いていますので、そういう人を探して、その近くにそういった土地があればそこを使えるかということを所有者のほうに聞くなどしていけば、どんどんそういう遊休農地はなくなっていくのかなと思うので、またそういったことも検討してもらえればと思います。  実際、私たち農協青年部も、トウガラシというのは連作障害が出るもので、今植えているところで結構収量も落ちてきたり、病気になったりしてきています。また、そういったみんなで行動、活動できる場所がどこかにないかなということを今現在探してもいますので、何かあればそういったところも使いたいなというふうには今話してはいました。  やはり荒れたと言ったらおかしいですけど、放置されているところというのは、草とかが生えて、そこには虫がすみついてとなります。先ほども答弁でありましたけれども、やはり農業委員会などでまず農地パトロール、こういったものを、目立つところだけでもいいですけど、町のほうでもしてもらって、現場をまず確認していただいて、どうするかということを検討してもらえればというふうに思います。  近隣に住む人にとっても、やはり荒れた農地ばっかりのところに住んでいても気持ちよくありません。「もっといい街、住みよい入善」と言っている中、誰もが本当にいい町に住んでよかったなと思える入善町と感じられるような対応をしてもらうことをお願いいたしまして、これで質問を終わります。  ありがとうございました。 36: ◯議長(野島 浩君) 以上で鍋嶋議員の一般質問を終了いたします。  次に、8番 五十里忠茂君。  〔8番 五十里忠茂君 登壇〕 37: ◯8番(五十里忠茂君) お疲れさまです。  本定例議会におきましても発言の機会を得ましたので、1時間弱ではございますけども、ひとつよろしくお願いいたします。  さて、1977年に13歳で北朝鮮に拉致された横田めぐみさんの父で、今年6月に享年87歳で亡くなられた横田 滋さんのお別れ会に参列してまいりました。  拉致事件は、遡ること1977年11月15日、横田めぐみさんが下校中に拉致されたもので、はや43年の月日が流れました。当初、失踪者としての捜索の域を超えないものでしたが、1997年2月3日、韓国からの情報で初めて北朝鮮による拉致として報じられたところであります。当時、日朝国交正常化の締結も結ばれていない中での拉致交渉は、厳しいものがあったと推察するところであります。  2002年9月17日、当時の小泉総理大臣と金正日氏との会談で、北朝鮮はこれまで全否定していた拉致の事実を認め謝罪をしたものの、めぐみさんら8人については死亡したものであると説明しました。10月15日には5人の拉致被害者の帰国を果たすことができましたが、帰国がかなわなかった家族も生きているものとして、今後も引き続き拉致被害者全員の帰国に向けて運動を継続するとしたことに対しまして、気丈さに、心中を察するに余るものがあると私は感じ取りました。国民一人一人が引き続き国の拉致に関する外交を注視し、帰国運動への協力の姿勢が求められているものと感じ取ったところであります。  それでは、質問に入ります。  選挙公営について伺います。  従来から町議会議員の成り手不足が深刻だとして、町村議会議長会や町村長会からの要望を受けて、国会に公職選挙法の一部を改正する法律案が議員提案として提出され、可決成立されたことで、当町においても、9月議会では議案第45号 入善町議会議員及び入善町長の選挙における選挙運動の公費負担に関する条例の制定については、原案どおり可決を見たところであります。  今後、被選挙権を有する者への周知をどのように行っていくのか、答弁を求めます。  選挙制度における公営化の一環である選挙公報の発行、選挙ポスター掲示板の設置においては、町では1973年に条例を制定し、今日まで一定の公営化の役割を果たし、成果を上げてきたものと、このように感じ取るところであります。  その後、期日前投票制度の導入により、選挙期日に旅行や仕事、レジャー、冠婚葬祭などの用務がある一定の事由に該当すると見込まれる方であれば、選挙期日前であっても選挙期日と同様に投票を行うことができる仕組みができたことで、選挙公報においては、投票行動に対する選択の余地が形骸化しているものと感じ取るところであります。  そこで、全国的に見る自治体でも、選挙公報を選挙管理委員会におけるホームページへの掲載については一定の広がりを見せています。  町においても、町議会議員、町長選挙における選挙公報を選挙管理委員会のホームページへの掲載をどのように考えているのか、答弁を願います。  町議会議員選挙においては、1973年の投票率が94.7%であり、2001年には87.72%、直近の2017年では68.37%と、右肩下がりに歯止めがかからない状況が顕著化しています。2015年には公職選挙法の改正で、選挙権を行使できる年齢を20歳から18歳に引き下げたことから、全国的に高校での主権者教育の出前講座が広がりを見せています。  今年9月24日に、県選挙管理委員会と県立富山北部高等学校が協力して、3年生の生徒を対象に選挙の仕組みや選挙権についての説明が行われ、若者の投票率は全国的に低く、このままでは若い世代の意見が政治に反映されないとして、自分が自治体の代表を選ぶことの大切さの講義をされたところであります。  このような実態があることから、有権者における投票行動を促す啓発活動をどのように実施しているのか、お答え願います。  日本における参政権拡大の流れは、1889年の選挙法で、25歳以上の男子で国税を納めている者に対して選挙権が認められました。その後、1925年に男子普通選挙、1945年には婦人参政権が認められ、2015年6月に成立した選挙法の一部改正をして、選挙権を有する者の年齢を20歳から18歳に改めました。  経緯をたどるときに、大正デモクラシーや戦前、戦後の女性による参政権運動は、今日の選挙制度の中に生かされていると思うが、学校における参政権、選挙制度を知る教育はどのようにあるのかお答えください。  次に、二次交通(新幹線ライナー)について伺います。  北陸新幹線においては、2015年3月14日、長野・金沢間が開業することで、沿線における自治体では二次交通に対する機運が高まり、町においても地方創生加速化交付金を原資に入善新幹線ライナーの運行を開始し、新幹線利用によるビジネス客、観光客の利便性を求め、運賃を500円に設定し、利用者は平成27年度においては1日26便で乗車人数が7,895人、平成28年度には22便で乗車人数が6,752人であり、平成30年においては実証実験を行うが乗車人数が5,503人と、乗車人数の減少に歯止めがかからない状態にあります。  このような状況を受けて、今年10月14日、交通網対策特別委員会への資料提出では、町の方針として、現行の新幹線ライナーは12月末をもって廃止するとしたものです。なお、有効な二次交通対策の検証は引き続き行うこととしています。  このような状況を踏まえて、新幹線ライナーの運行の開始から今日に至る間、経緯と過程をどのように捉えているのか。また、今後どのような二次交通における利便性と乗車率を求めていくのか、お答えください。 38: ◯議長(野島 浩君) それでは、答弁を求めます。  選挙公営に係る条例改正へのコンセンサスの醸成についてを小林総務課長。  〔総務課長 小林一雄君 登壇〕 39: ◯総務課長(小林一雄君) 五十里忠茂議員の選挙公営についての御質問にお答えいたします。  初めに、本年6月に公職選挙法が改正され、選挙運動の公費負担、いわゆる選挙公営が拡大されたことについての御質問にお答えいたします。  町村の選挙における立候補に係る環境改善のため、本年6月に公職選挙法が改正され、選挙公営の対象は市の選挙と同様のものに拡大されました。また、これに伴い、町村議会議員選挙においてもビラの頒布が解禁されるとともに、選挙公営対象の拡大に伴う措置として供託金制度が導入されることとなりました。  今回、法律が改正された経緯といたしましては、全国町村議会議長会から、多様な人材を確保するための環境整備の一環として、候補者の費用負担が軽減され町村議会議員の成り手不足を解消するための一助となるよう、多様な人材の議会参加を促すため供託金制度の導入を図るとともに、町村も市と同様に選挙運動用の自動車及び選挙運動用のポスターについて選挙公営の対象とすること、また、町村も市と同様に選挙運動用のビラを頒布できるよう制度化するとともに選挙公営の対象とすることとの要望がなされたことなどから、これを受け、第201回通常国会に公職選挙法の一部を改正する法律案が議員提出され、本年6月8日に可決成立、同月12日に公布されたところであります。  今回の公職選挙法の改正内容といたしましては3点になります。  第1の改正点は、町村議会議員選挙及び町村長選挙における選挙公営の拡大を行うものであります。これは、町村議会議員選挙及び町村長選挙に係る選挙運動用自動車の使用、選挙運動用ビラや選挙運動用ポスターの作成につきまして、条例制定により選挙公営の対象とすることができることとなったものであります。  第2の改正点といたしましては、選挙公営の拡大に併せ、町村議会議員選挙におけるビラ頒布が解禁されたというものであります。解禁されたビラの頒布の上限枚数は、選挙運動用通常はがきの2倍である1,600枚とし、ビラの種類、頒布方法、規格等は市議会議員選挙と同様とされたものであります。  第3の改正点は、町村議会議員選挙における供託金制度が導入されたこととなったものであります。町村議会議員選挙について新たに供託金制度を導入することとし、その額は15万円とされ、供託物没収点は現行法の市議会議員選挙と同様とされたところであります。なお、没収点の計算方法は有効投票総数を議員定数で割ったものの10分の1となりますので、仮に前回の平成29年の町議会議員選挙の有効投票数1万4,586票、議員定数14を当てはめますと、没収点は104.185票となります。  この法律は公布の日から起算して6月を経過した日から施行することとされ、令和2年6月12日の公布日から起算いたしますと、今月12月12日から施行されることとなります。  町では、この公職選挙法の改正を受け、さきの9月定例議会において、入善町町議会議員及び入善町長の選挙における選挙運動の公費負担に関する条例の制定についてを議決いただき、同月16日に公布したところであります。  制定いたしました条例の内容につきまして改めて申し上げますと、法改正で拡大された選挙公営を認めるとともに、その公費負担額の上限を定めるものであり、その額は既に制度化されておりました市の選挙と同様、国政選挙に準じた額としております。この条例の施行につきましても法改正と同日施行とし、今月12日以降に告示される町の選挙から適用されることとなります。  議員御指摘の選挙公営の周知等につきましては、今回改正された制度の説明だけでなく、選挙運動手続の説明も含めまして広く丁寧に行っていくことが必要と考えております。今後、条例が施行されるのに合わせまして、今回のこの選挙公営の拡大につきまして広く周知を行っていきたいと考えており、機会を見て、広報など様々な媒体でしっかりと周知してまいりたいと考えておりますので、御理解賜りたいと存じます。  以上、答弁とさせていただきます。 40: ◯議長(野島 浩君) 次に、選挙公報のホームページへの掲載についてを飯田選挙管理委員会委員長。  〔選挙管理委員会委員長 飯田好子君 登壇〕 41: ◯選挙管理委員会委員長(飯田好子君) それでは、説明させていただきます。  町議会議員、町長選挙における選挙公報の町選挙管理委員会のホームページへの掲載についてお答えいたします。
     議員御指摘のとおり、選挙公報は候補者の政見を選挙人に周知する重要な手段の1つであり、国政選挙及び都道府県知事選挙においては公職選挙法の規定に基づき、その他の選挙においては条例の規定に基づき、選挙公営として各選挙を管理する選挙管理委員会が発行するものであります。  選挙公報の配布につきましては、法令の規定により、選挙期日の2日前までに配布することになっておりますが、期日前投票が選挙の告示後の翌日からできることなどの理由から、町の選挙管理委員会としましては、選挙公報が納品されてすぐに期日前投票所の入り口に備え付けるほか、一日も早く有権者の元に選挙公報をお届けできるよう努力しています。  以前から御指摘いただいているホームページ活用につきましては、今後ますますその重要性は高まると予想されるところであり、選挙公報におきましてもホームページへ掲載することにより、有権者が目にすることができるまでの時間の短縮や有権者が閲覧する際の利便性の向上など、多くの利点が考えられます。  加えて、紙媒体の選挙公報では、一般家庭より配布に時間を要する病院等での不在者投票や、紙媒体よりもデジタル媒体での閲覧のほうがなじみのあると言える、スマートフォンを身近なツールとして使いこなす若い世代に対しても、ホームページへの掲載はより有用であると認識しているところであります。  また、国政選挙においては、総務省から都道府県の選挙管理委員会に対し、ホームページに選挙公報を掲載するよう助言がなされているところであります。  しかしながら、その掲載の時期は選挙公報原稿のPDFデータが完成次第、選挙公報の印刷完了を待たずして掲載する団体もあれば、選挙公報の印刷完了をもって掲載する団体もあるなど、都道府県によって様々とのことであります。  このことから、国の投票環境の向上方策等に関する研究会が平成30年8月に行った報告によりますと、多くの選挙人が期日前投票を行っている現状を踏まえ、選挙公報の配布や都道府県の選挙管理委員会のホームページへの掲載を現状より早く行い、候補者情報を早期に提供できないかとの指摘があったとのことであります。  そのため、国では昨年5月の公職選挙法の改正により、選挙公報の作成の流れを見直し、電子データによる選挙公報の掲載文を提出できるようにし、事務の合理化と各世帯配布の早期化を図ったところであります。  この改正は国政選挙に係るものでありますが、同研究会の報告においては、国政選挙だけでなく、選挙公報を発行する地方公共団体の選挙においても、地域の実情を踏まえつつ、国政選挙の事例を参考に、選挙人への情報提供の充実を図っていくことが望ましいとの報告がなされているところであります。  また、国のほうでは、選挙公報が掲載順序など、全ての候補者に対して平等かつ公正な取扱いとすることを確保する仕組みの下に発行されることを鑑み、当該ホームページにアクセスしたときには選挙公報がページ単位で、または全体を一括した形で画面に表示されるなど、候補者を平等に取り扱い、選挙の公正を害さない形式で行われるものであれば、有権者に対する啓発、周知活動の一環として行うことは可能であると解されております。  これらのことからも、改ざん防止対策を含め候補者を平等に取り扱い、選挙の公正を害さない形式で行われるような方法を検討するなど、以前から申し上げているホームページ掲載に当たっての技術的な課題は依然としてあるものと考えております。  あわせて、議員御指摘の選挙の啓発、周知活動の一環として行うものでなく、過去の選挙に関する記録として、投票日の翌日以降、選挙公報を選挙管理委員会の記録用のホームページに掲載されることについては差し支えないとされております。  しかしながら、その場合でも、次回以降の選挙に係る選挙公報と混同されたり、選挙の公正を害するおそれのない形式で行われるよう要請されており、その対応について検討が必要となります。加えて、ホームページの活用だけではなく、今後の社会情勢の変化やICTの進展等を踏まえ、その時々で課題となるテーマについて、投票環境の向上方策を検討していくことは重要であると認識しているところであります。  それらを常に念頭に置きながら、国や他の自治体の動向を捉え、生かしていくという姿勢を持って、法令の規定の下、公正かつ適正に候補者の政見を選挙人に周知されるよう、選挙公報についてホームページ掲載のほか、他の様々な方策を含め検討していきたいと考えておりますので、御理解を賜りますようお願い申し上げます。  以上で答弁とさせていただきます。 42: ◯議長(野島 浩君) 次に、投票行動の啓発活動についてを小林総務課長。  〔総務課長 小林一雄君 登壇〕 43: ◯総務課長(小林一雄君) 選挙における投票行動を促す啓発活動をどのように実施しているかについてお答えいたします。  投票率の向上は、民意を行政に反映させる観点から大変重要であり、町選挙管理委員会では、選挙時はもちろん、平時においてもその啓発活動が重要だと考えております。  選挙時においては、ホームページやみらーれTV、広報への掲載や選挙期間中の防災行政無線での投票の呼びかけなど、投票日当日に投票できない有権者を対象とした期日前投票制度の周知啓発を含め取り組んでいるほか、投票率向上を図るため、様々な選挙関連啓発に積極的に取り組んでいるところであります。  その上で、議員御質問の平時の啓発につきましては、県選挙管理委員会や富山県明るい選挙推進協議会と連携し、町の将来を担う若者に民主主義に係る手続の基本となる選挙、あるいは投票の重要性を十分に認識してもらえるよう行っているところであります。  具体的には、毎年、町の小学校6年生全員に対して選挙啓発パンフレットの配布、小学生及び中学生を対象とした明るい選挙啓発ポスターコンクールの募集の実施、学校への投票箱の貸出し、新成人を対象とした成人式における選挙啓発などを実施しております。  特に、国の法改正により、平成28年6月から投票ができる年齢が従来の20歳から18歳に引き下げられたことからも、18歳になり初めて投票することとなる直前の啓発といたしまして、入善高校の2年生を対象とした選挙に関する出前授業を毎年県選挙管理委員会と連携して行っております。  出前授業では、スライドを用いて選挙制度について学ぶだけでなく、実際選挙で使用する記載台や投票箱、本物の投票用紙と同じ特殊な処理がなされた模擬投票用紙などを持ち込んで体験してもらうことにより、具体的な投票イメージが湧くよう取り組んでおります。  また、昨年度から新たな取組といたしまして、外部から専門講師をお願いいたしまして、昨年度は高岡法科大学の山崎教授を、今年度は一昨日の12月8日に行いましたが、同じく高岡法科大学の石田准教授から、政治、選挙の仕組みについて、政治とは何かから始め、民主主義の政治、代表民主制について説明した後、選挙の4つの原則、普通選挙、平等選挙、直接選挙、秘密選挙の解説、日本の選挙制度の紹介、そして最後に現在の選挙の課題という流れで、ミニ講義を2学年149人の生徒を対象に行ったところであります。  これらの継続は、議員御指摘の政治的意識、政治的関心を高めるためにも大変重要なものと考えており、今後も引き続き県選挙管理委員会や国、関係機関と連携し、平時、選挙時を問わず、選挙関連啓発に積極的に取り組んでまいりたいと考えております。  以上、答弁とさせていただきます。 44: ◯議長(野島 浩君) 次に、選挙制度の啓蒙教育についてを小川教育長。  〔教育長 小川 晋君 登壇〕 45: ◯教育長(小川 晋君) 学校における参政権、選挙制度における啓蒙教育の実情についての御質問にお答えいたします。  参政権や選挙制度などを学習する主権者教育は、自らの意思と判断が確立する小学生の段階から行うことが望ましいとされているところであります。  そこで、小学校では6年生の社会科において、参政権や国民主権、選挙の仕組みについて学習しておりますし、教科を超えて、発達段階に応じて様々な場面で民主主義の基本を学ぶ機会を設けているところであります。  次に、中学校では3年生の社会科の公民的分野において、政治参加と選挙についての学習が設けられております。普通選挙や平等選挙など、選挙の基本原則や小選挙区制や比例代表制などの選挙制度についても学習しております。また、選挙権の拡大については歴史的分野でも学習しており、有権者が拡大していることと併せて、現在は18歳まで年齢が下がっていることも学習しております。  さらに、棄権が増加し投票率が低いことや、一票の格差についても教科書に記載されており、投票率を上げるためにできることを考え、意見交換も実施しているところであります。  特に、中学校3年生では3年後に選挙権を持つことを学び、政治参加することの大切さを知り、関心を高められるように学習するとともに、一票の大切さや一人一人の意見の積み重ねが重要になることも考えられるよう配慮しております。  また、中学校の生徒会活動の中では、生徒会長、副会長を決める生徒会選挙の際に、記載台や投票箱を町選挙管理委員会から借りて実施するなど、実際の選挙を体験できるようにしています。  特に今年度は、小学校、中学校ともに、政治や選挙の仕組みの学習をしている時期と富山県知事選挙やアメリカの大統領選挙の時期が重なったことから、選挙制度はこれまで児童・生徒にとって遠い存在でありましたが、自分の県のこととして身近に感ずるとともに関心を持って学ぶことができ、有意義な学習ができたところであります。  今後も、将来を担う子どもたちが、主権者として必要な資質、能力が身につくよう努めてまいります。  以上、答弁とさせていただきます。 46: ◯議長(野島 浩君) 次に、二次交通についてを田中キラキラ商工観光課長。  〔キラキラ商工観光課長 田中良一君 登壇〕 47: ◯キラキラ商工観光課長(田中良一君) 二次交通・新幹線ライナーについてお答えいたします。  町では、平成27年3月14日の北陸新幹線の開業に合わせ、新幹線利用者のための二次交通として、入善駅と黒部宇奈月温泉駅を結ぶ入善新幹線ライナーの運行を開始したところであります。  この新幹線ライナーにつきましては、新幹線を利用して入善を訪れる人が直接アクセスできる交通手段の確保を目的としてスタートさせたものであります。運行開始当初においては、町民をはじめとして県外からの出張や旅行者、北陸新幹線を利用する多くの方々に利用していただいたところでありますが、その実績につきましては、最初の年間利用者数7,895人をピークとして、これまでの間、年々減少の一途をたどっており、昨年度は4,233人と、初年度の約半数にまで落ち込んでいる状況にあります。  こうした状況を踏まえ、町では、利用者の減少に歯止めをかけるため、「広報入善」やみらーれTVを活用し、新幹線ライナーの継続的なPRに加え、町内企業に対するダイレクトメールの送付など、利用者の増加を図るための様々な取組を行ってまいりました。  具体的には、利用者ニーズの調査とその後の方向性の検証を行う入善町公共交通最適化調査や、その結果を踏まえた実証実験の実施など、議員各位から御意見も賜りながら、絶えず見直しを図ってきたところであります。  しかしながら、こうした取組も利用者の増加には結びつかず、新たな利用改善策も見いだせない状況となったことから、今年の2月20日に開催された交通網対策特別委員会において、入善新幹線ライナーの廃止を表明いたしました。  廃止の理由につきましては、利用者を増やすための検証や運行の見直しなどに取り組んできたが、利用状況の改善につながらなかった、新幹線ライナー沿線の企業29社に実施したアンケート調査では、タクシーやレンタカーあるいは社用車を利用するなどの理由からライナーを利用しない企業が約7割あった、昨年の実証実験後に打ち出した本格運行の方針に基づき予約制についての検証も行いましたが、1人当たりの経費が現行より高くなることなどから、予約制へ移行するメリットも得られなかったという検証結果となったところであります。  その後、新年度に入り新型コロナウイルス感染防止の観点から、4月25日より運行の休止を続けておりますが、これまでの間、新幹線ライナーの代替案について、7月20日の交通網対策特別委員会などを通して議員各位の御意見を賜りながら検証を重ねてきたところであります。  この検証に当たっては、どうすれば現在の右肩下がりの利用状況から抜け出し、より多くの人に利用してもらえるか、費用対効果、実現性などの観点から、最終的に4つの代替案に絞り込み、検証を行ったところであります。  代替案の内容につきましては、従来の運賃、運行主体を継続し、利用の多い便のみを運行することで収支の改善を図る定時定路線運行方式、運行主体を町直営に切り替え経費の縮減を図る自家用有償旅客運送方式、運行路線と新幹線の全便に接続可能なダイヤをあらかじめ設定し、予約に応じて運行する予約運行方式、新幹線駅を乗車地あるいは目的地とするタクシー運賃に対する補助を行うことで、二次交通利用者の負担軽減を図るタクシー補助方式として、各代替案の利用想定数や概算事業費を試算し、比較検討を重ねてきたところであります。  この検証の結果、いずれの方式も運行経費の削減は可能であるが、利用者数の改善が見込めないという結論に至り、町の方針を現在の入善新幹線ライナーについては12月末をもって廃止をする、なお、有効な二次交通対策の検証は引き続き行うこととするといたしました。  この検証結果や方針につきましては、10月14日の交通網対策特別委員会、10月21日の議会全員協議会において議員各位に御報告させていただき、11月13日に開催した入善町地域公共交通会議の承認を経て、入善新幹線ライナーは今年の12月31日をもって廃止することを正式に決定したものであります。  町といたしまして、北陸新幹線は地方と都市を結ぶ交通手段として必要不可欠なものであり、同様に、新幹線駅と町を結ぶ二次交通の果たす役割も大変重要であると認識をしているところであります。したがいまして、先ほど申し上げましたとおり、今後におきましても有効な二次交通対策の検証を継続して取り組んでまいりたいと考えております。  以上、答弁とさせていただきます。 48: ◯議長(野島 浩君) それでは、再質問を受けます。  8番 五十里忠茂君。 49: ◯8番(五十里忠茂君) 公職選挙法の一部改正に伴う公営化の波でございますけども、これを見て今の入善町に住める人、そして議会に関心、あるいは政治に関心のある人が少なからず立候補していただけるという要素がつくられたんじゃないかなと、このように理解しておりますので、今後もその点で周知徹底に全力を挙げていただきたいと、このように思っておりますので、ひとつよろしくお願いいたします。  そして、私は過去3回にわたって選挙の公営化というものを、選挙管理委員長をはじめ議場におられる皆様、あるいはケーブルテレビを見られている皆様に対して呼びかけてきたところであります。昨日の議会でもありましたとおり、今、世では図書館において電子図書の取組や学校においてもタブレット端末の導入、そしてデジタル化というものは避けて通れない1つの道であろうと、このように受け止めています。そうした中で、選挙制度においても、このような事態を避けて通れるわけがない、このような受け止め方をしていただきたいと、このように思っております。  前回の令和元年6月13日、飯田選挙管理委員長にお越しいただきまして、私からホームページへの記載はどうですかという質問を問いかけたところであります。その質問に対して、答弁では「ホームページ活用につきましては、今後ますますその重要性は高まると予想しております。議員御指摘のとおり、選挙公報におきましても、ホームページへ掲載することにより、配布に対する物理的な時間の短縮や有権者が閲覧する際の利便性の向上など、多くの利点が考えられますが、例規整備や技術的な課題もあるものと考えております」。町の選挙管理委員会が発行することとなる町議会議員選挙においては、まだ時間的な余裕がありますので、十分研究してまいりたいという答弁をいただいております。再質問でも「町議会選挙にきちんと間に合うようにできるかどうかというのは、ちょっとお返事はできかねるんですが、そこまでに研さんを積み重ねながら、できるような努力はしてまいりたいと存じます」というふうな答弁をされておるのですね。  そして、現実に今答弁を聞きますと、技術的な障害があるから検討を今後もしていくんだという事態でありますけれども、前回からの答弁を受けて委員会でどのような技術的な話に及んだのか、そしてどのような問題点があったのか、そこら辺を聞かせてください。 50: ◯議長(野島 浩君) それでは、答弁を求めます。  小林総務課長。 51: ◯総務課長(小林一雄君) 技術的なお話でございますので、事務局のほうからちょっとお答えさせていただきたいと思っております。 52: ◯8番(五十里忠茂君) 姿勢を聞きたいんです。どのような話合いをしたのか…… 53: ◯総務課長(小林一雄君) そこについても、要は結構技術的な話でございますので、選挙管理委員長が言われますように、当然その方向でまず詰めていくということだと思っておりますが、先ほど選挙管理委員長の答弁の中にもあったように、電子データで載せるということにつきましては、例えば公報が出来上がってきたものについて、電子データとして載せていくことは技術的にはそんなに難しくないのではないかなというふうなことは考えております。  ただ、議員が言われますように、なるべく早く、要は選挙公報が届く前、できる前でもいち早くということになりますと、先ほど選挙管理委員長の答弁でもありましたが、その掲載について、やはり候補者に対して公正かつ平等というところもございます。掲載の仕方についても個々の候補者ごとに出していくのか、それとも全面の形で出していくのか、そういういろんなこともございますので、そこら辺についてもう少し研究のほうを重ねさせていただきたいなというところがございまして、その載せ方等について、選挙管理委員会といたしましては、何よりもまず平等かつ公正な選挙を行っていくということが第一でございますので、そこを観点にこれについてしっかり取り組んでまいりたいというふうに考えておりますので、御理解賜れればというふうに思っております。 54: ◯議長(野島 浩君) 8番 五十里忠茂君。 55: ◯8番(五十里忠茂君) 言葉的には理解できますけども、県外の自治体でも既に取り組んでおられる自治体が数多いんですよ。なぜそういったところに問い合わせて、できるのかできないのか、技術的にどういった問題があるのかということを調べた上で、どこに検討されました? どこと打ち合わせをされました? 56: ◯議長(野島 浩君) 小林総務課長。 57: ◯総務課長(小林一雄君) 今はまだ内部的な検討ということでございますが、当然議員が言われますように、既に上げておられるところとかもございます。先ほどの答弁にもありましたとおり、選挙前のデータで上げておられるところ、さらに印刷後に上げておられるところもございますので、中の、うちのシステム等の問題等も踏まえまして、そこはしっかりと検証のほうもさせていただきながら、対応のほうを図ってまいりたいというふうに考えております。 58: ◯議長(野島 浩君) 8番 五十里忠茂君。 59: ◯8番(五十里忠茂君) この問題というのは、2011年、東日本大震災が起こった年ですね。その年に片山善博さん、当時の総務大臣から、ホームページへの掲載というものを進めていくべきだという国会答弁をされておるわけなんですね。そういったところで、各自治体に通達が来ておると思うんですよ。  そういったところを基にして、入善町はどのような体制の中で将来的にこういったものを受け入れていくかということを討議していただかないと、検討する、検討するでちゃね、いつになったらこの結果というものは出てくるのですか。その点、どうですか。 60: ◯議長(野島 浩君) 小林総務課長。 61: ◯総務課長(小林一雄君) 選挙管理委員長も答弁いただいておりますとおり、来年、町議会議員選挙もあるというふうに思っております。それに合わせて、選挙公報のホームページへの掲載について、何らかの形ではしていくということを十分念頭に置きながら作業を進めていきたいと思っておりますので、御理解いただきたいというふうに思っております。 62: ◯議長(野島 浩君) 8番 五十里忠茂君。 63: ◯8番(五十里忠茂君) 今ほどの答弁を重く受け止めましたので、それに向かって来年10月の町議会選挙には、ぜひともホームページへの記載をしていただいて、町民に公約できる、4年間を通して公約が発行される、それを町民に見ていただく、そして議員が切磋琢磨して議会に取り組む、そういった姿勢が入善町のこれからの将来を描く上では絶対に必要不可欠な条件だろうと、このように思っておりますので、そういった観点からもひとつ取り組んでいただきたいと、このように強く要望しますので、何とか努力してみてください。お願いします。  私も3回の選挙に関する質問の中で、学校における参政権の拡大ですとか、選挙制度というのは、自分たちが今子どもであるけれども、将来的に大人になったときに、その制度なり投票なりをして社会に進出すると、そういうときにどのような波及的な効果があるかというと、かなり重いものがあるのではないかなと、このように見ておるわけなんです。ある程度学校のときにたたき込まれた啓蒙というのは、将来にわたって心のどこかにあると思っていますので、そういう点からすると、学校での選挙教育というのはかなり必要性を感じているのではないかなと、このように思います。  もう1つだけ、強く小川教育長の答弁を求めますので、よろしくお願いします。 64: ◯議長(野島 浩君) 小川教育長。 65: ◯教育長(小川 晋君) 先ほど答弁のほうでも小学校、中学校、そしてまた総務課の答弁によります高等学校への出前授業ということで、授業については先ほど答弁したとおりでありますが、様々な場面でというふうに先ほど答弁させていただいたわけですけども、小学校の低学年から中学校3年生まで学級会活動という活動があります。  その中で、小学校1年生、2年生なりに自分たちの問題を挙げて、こうすればいいんじゃないか、ああすればいいんじゃないかというような話合いの下、1つの意見にまとめていくというような民主主義の体験もさせていっておるわけで、これが中学校3年生になると、より高度な、よりレベルの高い話合いになるものと、そしてまた主権者としての意識が高まっていくものと考えておりますので、学級会活動等、力を入れていきたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。 66: ◯議長(野島 浩君) 8番 五十里忠茂君。 67: ◯8番(五十里忠茂君) 期待しておりますので、なお一層の努力をいただきましてやっていただきたいなと思っておりますので、よろしくお願いいたします。  次、新幹線ライナーについてちょっと伺います。  令和2年2月20日にいただいた資料であります。先ほど本文で年間利用者を言いましたけども、経費について皆さん方は知りたいと思うんですよ。ケーブルテレビの皆さん、どれだけかかっとるがだろうなということで知りたいと思うので、ちょっと述べさせていただきます。  平成27年度は1,345万2,090円ですね。そして、平成28年度は1,319万7,402円、そして平成29年度1,302万8,720円、そして平成30年度は1,226万724円、そして令和元年では998万5,764円、トータルで6,192万4,700円という税金が要するに使われておるわけなんです。そして、ここへ来て12月31日にこの事業を一旦閉めるということでございますので、そうしたものに対しての総括をされたのかどうかね、これを起点として。その点、田中課長、どうですか。 68: ◯議長(野島 浩君) 田中キラキラ商工観光課長。 69: ◯キラキラ商工観光課長(田中良一君) 新幹線ライナーにつきましては、今、議員もおっしゃったとおり、利用人数があったわけでございますが、年々減少の一途をたどったということでございます。  この開業につきましては、新幹線を利用してこの地域を訪れる方をスムーズに入善までアクセスできるようにしたいということで始めたところであります。当初は企業の方々の利用が非常に多く、約7割程度が企業の方の利用であったということでございます。ただ、この間、企業の在り方が変化をしていったり、企業活動の変化などということもあって、減少をたどっていったものというふうに思っております。  一番当初は、年間1日当たり22人程度の利用があったものが半減をしたというところで、この減少したということをもって、一旦新幹線ライナーとしては廃止をしていこうという結論に至ったということでございます。  ただ、この後も新幹線の駅での駐車場の有料化の議論があるということでありますとか、この後、開業は若干遅れるようでありますが、北陸新幹線の敦賀延伸というようなこともございます。  そういったこともありますので、二次交通としては、引き続き何らかのことは必要だろうということでございます。今後の利用者の動向や、そういった様々な要因を踏まえまして、最適な利用方法はないかということにつきましては、継続してしっかり検討していきたいというふうに考えております。  以上です。 70: ◯議長(野島 浩君) 8番 五十里忠茂君。 71: ◯8番(五十里忠茂君) この問題は、町長が平成26年、平成27年、平成28年にわたって、町政における3月の定例議会での趣旨説明でも相当の力を入れて、町民の皆様あるいは議場の皆さんに訴えております。そういったことが無駄にならないような今後の在り方をやっていただきたいと強く思っておりますので、その点を町長の意思を最大限生かして、担当課が奮励努力するという姿勢があれば何らかの形になったんじゃないかという予測にもなりますので、そこら辺を改めて、スタートするに当たって、そういったところを十分注意していただきたいと、このように思います。  以上です。 72: ◯議長(野島 浩君) 時間がありません。 73: ◯8番(五十里忠茂君) 終わりました。
    74: ◯議長(野島 浩君) それでは、以上で五十里忠茂議員の一般質問を終了いたします。  ここで暫時休憩いたします。午後は1時から再開いたします。  午後 0時00分 休憩        ─────────────────────────  午後 1時00分 再開 75: ◯議長(野島 浩君) 休憩前に引き続き開議いたします。  町政一般に対する質問を続行いたします。  4番 井田義孝君。  〔4番 井田義孝君 登壇(質問席)〕 76: ◯4番(井田義孝君) 日本共産党の井田義孝です。  私は、大きく3点について1つずつ質問して答弁をいただき、再質問をする分割方式で質問をいたします。  まず、町の公共交通の改善についてです。  町では、あいの風とやま鉄道入善駅を町の玄関口と位置づけ、入善駅を起点に町営バス「のらんマイ・カー」やデマンド交通「ウチマエくん」など、公共交通を位置づけています。しかし、町民の高齢化が進む中で、入善駅にはエレベーターが設置されておらず、跨線橋の踊り場で一休みをしなければ渡れないなどの声も聞いているところです。  町は一時期、県や国の支援策がなくても町独自でエレベーター設置を検討するとしていました。しかし、その後、現在の跨線橋では強度が不足しており、跨線橋自体を架け替えなければエレベーターが設置できないと判明、国の支援制度がないと設置できないと方針転換しました。  国のバリアフリー法に基づく1日3,000人以上利用の駅への設置支援は9割近くがほぼ完了し、1日2,000人利用の駅への支援に移ろうとしています。この機を捉え、町もバリアフリー計画を策定し、入善駅へのエレベーター設置に向け、環境を整えていくべきと考えますが、答えてください。  以前から改善が求められている西入善駅前の朝夕送迎時の危険な混雑回避対策ですが、町が考えている駐輪場の移転や月ぎめ駐車場の移動などは、あいの風とやま鉄道とどこまでの話合いになっているのか、答えてください。  デマンド交通「ウチマエくん」は午前中に予約が集中し、前日でないと予約できない状況があります。午前中の町営バスを増便、充実し、利用の分散を考えてはいかがですか。午前中は予約できない、午後は状況に応じて比較的柔軟対応と、1時間前の予約制は有名無実となっています。病院が終わったら取りあえず電話をもらうなど、柔軟な対応で利用率向上を目指すべきだと思いますが、答えてください。  以上が1つ目の質問です。 77: ◯議長(野島 浩君) それでは、答弁を求めます。  公共交通についてを田中キラキラ商工観光課長。 78: ◯キラキラ商工観光課長(田中良一君) 井田議員の公共交通についての御質問にお答えします。  まずは、入善駅へのエレベーター設置に向けたバリアフリー基本構想の作成について申し上げます。  現在、入善駅にはエレベーターが設置されておらず、反対側のホームに渡るためには階段を使うしかない状況となっております。町といたしましても、高齢化の進行に伴い、バリアフリー化の推進に向けたエレベーターの必要性は、今後ますます大きくなるものと認識しております。  これまで入善駅へのエレベーター設置については、構造上、エレベーターだけではなく跨線橋も新たに設置する必要があることから、整備には多額の費用がかかり、実現するためには国からの支援が不可欠であると申し上げてきたところであります。国の補助を受ける要件として、1日当たりの利用者数が3,000人以上の駅である必要がありますが、入善駅の1日当たりの利用者数は約1,800人と、要件には達していない状況にあることや、県や関係機関を通じて、この補助要件の引下げについて国に働きかけをしてきたところであります。  今年の11月には、国の関係機関団体等で構成するバリアフリー法及び関連施策のあり方に関する検討会において、令和3年度から5年間の新たな整備目標が取りまとめられ、その内容は、市町村が作成するバリアフリー基本構想の生活関連施設に位置づけられた場合には、1日当たり平均利用者数が2,000人以上の鉄軌道駅についても、原則全てバリアフリー化することとされております。これにより、国の補助要件が現在の3,000人から2,000人に引き下げられるということになれば、入善駅へのエレベーター設置に向け、僅かながら可能性が見えてくるものと考えてはおりますが、入善駅の利用者が2,000人に達していないことから、さらなる利用促進が必要であると考えております。  加えて、この国の補助を受けるためには、バリアフリー基本構想の作成が必要となりますが、この基本構想については、高齢者や障害者等が日常生活及び社会生活において利用する旅客鉄道、官公庁施設等を含み、それらの相互施設間の移動が通常徒歩で行われる地区において、公共交通機関、建築物、道路等のバリアフリー化を重点的かつ一体的に推進するため、市町村が作成する基本的な構想であるとされております。そのため、単に駅だけではなく、通常徒歩で移動する地区において、様々な施設の多面的、一体的なバリアフリー化について定める必要があることから、課題の整理には一定の時間を要するものと考えております。  現時点では、国の補助要件の引下げについてはまだ確定していない状況でありますが、町といたしましても、これまで以上に情報収集に努めるとともに、バリアフリー基本構想の必要性についての検証も併せて行ってまいりたいと考えております。  次に、西入善駅についての御質問にお答えします。  現在、西入善駅舎の正面には、あいの風とやま鉄道が運営する月ぎめ駐車場があり、また駐輪場も混在しているほか、町道も駐車場や駐輪場を迂回していることから、一部見通しの悪い箇所もあり、とりわけ通勤・通学時間帯における安全性の確保に課題があることについては、十分認識しているところであります。  西入善駅前の限られたスペースの中で必要な機能を確保し、どのように安全性を確保できるかについて、例えば駐輪場の移動による安全確保など、幾つかの点であいの風とやま鉄道と話合いを行っているところではありますが、正式な協議については具体的な図面等が必要なため、まだ至ってはおりません。  町といたしましては、まずはこれから着手する入善駅周辺の環境整備に優先的に取り組みながら、西入善駅前の安全性確保についても、整備に関する具体的な協議に速やかに移れるよう、内部での調整を進めてまいりたいと考えております。  次に、ウチマエくんの予約が午前中に集中し、当日1時間前予約が困難になっていることから、午前中の町営バスを充実させ、分散させてはどうかについてお答えいたします。  町で運行するデマンド交通「ウチマエくん」は、路線に関係なく、誰もがひとしく利用できるという利便性の高さから、平成27年の運行開始から年々利用者が増加している状況にあります。  その一方で、買物や通院など利用が集中する午前中については、前日以前から予約をする人が多い傾向にあることから、当日1時間前の予約が若干取りづらい状況にあるということについては承知をしております。予約が取れない場合には、タクシーなど別の選択肢もございますが、予約が集中する時間帯に限り、利用の分散のため、利用の多い目的地を経由する路線とダイヤを設けて運行する、いわゆるセミデマンド運行を行っている事例などもあることから、課題解決のための方策を研究してまいりたいと考えております。  そのため、現在の予約システム「コンビニクル」で蓄積している運行記録を詳細に分析した上で、乗り合い率の向上のため、現行の3台体制の運行でどこまでの対応が可能なのかを、まずは慎重に見極める必要があるものと考えております。  いずれにいたしましても、限られた予算の中で、より多くの交通弱者の外出支援につなげられるよう、現行のウチマエくんの運行方式や、先ほど申し上げましたセミデマンド運行などにとらわれることなく、利用者の利便性向上に向けた様々な方法を研究してまいりたいと考えております。  以上、答弁とさせていただきます。 79: ◯議長(野島 浩君) それでは、再質問を受けます。  4番 井田義孝君。 80: ◯4番(井田義孝君) まず、入善駅のエレベーターについて伺いますが、昨年12月の議会でも同じように質問をしております。ここで、バリアフリー法の国の支援策、これがもし適用になった場合、3,000人以上という段階でしたけれども、もしなった場合、これは国が3分の1と、そして町が3分の1の3分の2を会社に出す格好で、3分の1ずつでエレベーターをつけることができるというか、そういう補助の制度ですという話があったんです。  1回確認なんですが、この国の支援制度の適用になった場合、町が3分の1持たんならんわけですけど、それでもエレベーターをつけたいと、つける必要があるというふうに思っておられるかどうか、ちょっと聞きます。 81: ◯議長(野島 浩君) 田中キラキラ商工観光課長。 82: ◯キラキラ商工観光課長(田中良一君) 現在の支援の枠組みにつきましては、事業者が3分の1、国が3分の1、あと県と市町村において3分の1ということになるものと理解をいたしております。  そこを負担してまでという議論もありますが、現状2,000人に引き下げられたとしても、まだ町はその要件には達していないということもありますので、まずはその利用促進を図っていく、もしくはもう一段階要件を下げに行く、どちらかの必要が生じてくるということでございますので、まずはそういったことをしっかり取り組んでいくべきではなかろうかというふうに考えております。  ただし、この枠組みで支援を受けるということになったとしても、エレベーターの設置についてはこの補助対象となっていくわけでございますが、跨線橋が新たに必要だということになった場合については、跨線橋部分はこの補助対象にはなっていかないということでございますので、単純に3分の1、国の支援の枠組みがありますが、総事業費に占める割合とすればもっと小さくなるということでございますので、そこら辺につきましては、もっと慎重に検討すべきことではなかろうかというふうに考えております。  以上です。 83: ◯議長(野島 浩君) 4番 井田義孝君。 84: ◯4番(井田義孝君) それでは、もう1つ聞きますけれども、ざっくりでいいんですけど、跨線橋をやり替えるとしたら幾らかかるのかと。それと、跨線橋を新築しなきゃエレベーターがつけられないという状況の中で、そういう事情がある中で、跨線橋を新築することに対する補助の制度というのは現時点であるのか。 85: ◯議長(野島 浩君) 田中キラキラ商工観光課長。 86: ◯キラキラ商工観光課長(田中良一君) 跨線橋を新たに設置してエレベーターを設置した事例ということで、旧のJR時代の北陸線の事例について問合せをしてみた結果、概算、ざっくりとした数字ではございますが、2億円から3億円程度がかかっているということでございます。  そういった状況でございますので、そこまでして、本来であれば、利便性というものはしっかり確保してあげるということが必要なのだろうというふうに思いますが、この金額との関係で今後どう考えていくかということについては、慎重に検討してまいりたいというふうに思っております。 87: ◯議長(野島 浩君) 4番 井田義孝君。 88: ◯4番(井田義孝君) 補助があるのかという……。 89: ◯議長(野島 浩君) 補助について。 90: ◯キラキラ商工観光課長(田中良一君) すみません。  現在のところ、私どもが把握している限りでは、先ほど申し上げましたバリアフリー法の適用になった場合の補助ということでございまして、駅については、本来、鉄道事業者が行う事業ですので、そちらのほうの補助があるか否かということについて、現在こちらでは把握はまだできておりません。  以上です。 91: ◯議長(野島 浩君) 4番 井田義孝君。 92: ◯4番(井田義孝君) 現状についてはよく分かりました。いろいろ検討すべき課題も多いし、まだ分からないこともたくさんあるということで、利用者を2,000人台に乗せていくということと、そういうのが課題であるということは分かるんですけれども、今、現状の課題、跨線橋をやり替えなきゃいけない、2億円から3億円かかると。それでもエレベーターをつけたいなと、つけるべきだなと思っておられるかどうか、聞いてみたいと思います。 93: ◯議長(野島 浩君) 田中キラキラ商工観光課長。 94: ◯キラキラ商工観光課長(田中良一君) 現在の高齢化の状況などを踏まえていくと、お年寄りに限らず、若い方でも、よく大きな荷物がある場合には非常に不便だという声も当然お聞きをしておるわけでございまして、いろんな制約がなければ、当然こういったものをつけていくことについては賛同するということではございますが、ただ、かかる経費との関係につきましては慎重な判断が必要だというふうに考えております。  以上です。 95: ◯議長(野島 浩君) 4番 井田義孝君。 96: ◯4番(井田義孝君) いろいろな課題もクリアしながら、ぜひ前向きにお願いしたいと思います。  西入善の駅前なんですけれども、私も地元ですので、何が課題になっておるかというのは一定把握しているつもりなんですが、なかなか何年たっても進まないという思いがありまして、県庁へ要望に行っても、会社と町でお話合いをしておるそうですという、まるきり人ごとみたいなことを県庁が言わっしゃるもんで、違うでしょうと。県だってこの会社の大株主なんだから、地元からこういう要望が出ておるんだから、町は駐輪場の移転なんかを検討しておるわけですから、促進する側に立ってくれということでお願いをしてきておるわけなんです。  一言だけ言いますと、あいの風とやま鉄道の月ぎめ駐車場が駅の真ん前を占有しております。ここが送迎できるスペースになれば、それだけでも危険性は大いに取り除けるわけなんです。現状だと、送迎の車が止まれる場所というのは3台程度の広さしかありませんので、朝なんかはもう本当に奪い合いのような状況になっています。  東側にある町の駐車場、田んぼ1枚分の大きな駐車場がありますけど、これも月ぎめで、無料スペースが5台分だけあります。私、何度も確認したんですけど、月ぎめ契約が満杯になっているわけはないと思うんですね。空いておるんだと思います、いっぱい。あれを全部無料にしたらどうですかね。そして、あいの風とやま鉄道の月ぎめも廃止していただいて、あそこをどうぞ無料で止めてくださいというふうにしてこそ、便利になった、車で行って止められるんだからということで、西入善駅の利用率も上がるんじゃないかと思っているんです。  これは、私、通告していないので、答弁しろとは言いませんけれども、1つの私の意見として受け止めていただければと思うんです。入善駅前を優先して、その次だみたいな話がありましたから、これは地元からの要望としては、もう何年も前から出ておるもので、ぜひ、そう言わんと、並行して会社と交渉して掛け合っていっていただきたいなと、これは要望をして、ウチマエくんの質問に移ります。  午前中の予約が取りづらいことの緩和について、研究をしていくということでは、前向きの答弁だったというふうに私は喜んで聞いておったわけです。  先ほどの質問で、新幹線ライナー廃止という話も出ましたが、あれは年間1,300万円も使っておったわけですね。私は、ぜひここで、お医者さんライナーというものをつくってほしいと思うわけなんです。午前中に何もかもそれで網羅する必要はないわけで、予約が取りづらいというのはお医者さんに行く高齢の方から聞くわけなんです。主たる病院、こことこことここを巡るという、乗車できるスポットを幾つつくるかというのはあると思いますけれども、主要な集落を巡って病院に行くという、片道だけでもいいので、朝だけのものでもいいので、別便でお医者さんに特化したものというものが私は必要じゃないかと思っています。  あわせて、質問の最後に言いましたけど、1時間前というのが、事実上、午前中は1時間前にかけても無理ですと言われると。私、こういうことを言われたんですね。病院が何時に終わるか分からないので、午後便は予約しないんです。普通のタクシーを呼ぼりますと。だけど、普通のタクシーに電話をかけて、はいはい、分かりましたよといって、待っておったら20分かかると。入善の町なかから医院まで来るのに20分待たなきゃいけない。これは300円のウチマエくんと何が違うのって、こう言われたんですね。  そういう意味では、午後、比較的コンビニクルで柔軟な対応ができるというのであれば、今、医者が終わったがだけど、何分待てば来られる? というような柔軟な対応をしていただきたいと思うんですけども、これ、どうでしょうか。お医者さんライナーの検討と、1時間前と言わず柔軟に対応してくださいという、この件について。 97: ◯議長(野島 浩君) 田中キラキラ商工観光課長。 98: ◯キラキラ商工観光課長(田中良一君) 議員が言われたとおりの面もあるかもしれません。確かに目的地を見ておりますと、もちろん一番多いのはコスモ21の利用、その次に多いのが丸川のリハビリの利用、バーデン明日、きららの里、大阪屋というところがありますが、それ以降はほぼ医療機関への利用が多いということになっております。  目的地が幾つかに限られて、そこにたくさんの方が行かれるということであれば、先ほど申し上げましたように、少し路線化をしておいて、午前中はそういう医療機関を中心に回っていこうということは、やり方としては十分あるだろうなというふうには考えております。それで、どこまでの乗り合わせを高めていくことが可能かということは、十分研究しなければと考えております。  ただ、現状の利用の中において、どれだけが商業施設の利用で、どれだけが医療機関の利用、パーセンテージは分かっておるんですが、その方々がどこからどのように動いているかということについては、しっかり運行記録を解析した上でやっていく必要があるだろうなというふうに思っております。  もちろん、午前中はなかなか取りづらいという話は以前からも聞いておりますので、こういったことをしっかり研究することで乗り合わせ率をさらに高められれば、このデマンドの意義というのはしっかり高まっていくということでありますので、そこについてはしっかり検証、検討は重ねていければというふうには考えております。  あと、1時間前予約をもっと柔軟にという点でございますが、確かに運行上、空いてればすぐ迎えに行くということは十分可能な場合というのも当然あるだろうというふうに思っております。今、1時間前ということでやっていることについては、運行事業者さんの体制も含めて1時間前ということで対応しておりますが、そこが柔軟にできれば、これについても乗り合わせ率の向上につながっていく部分ということでは考えておりますので、そういったものが可能か否かということについて、またその効果がどれだけあるかということについて、しっかりまずは研究、検討してみたいなというふうに思います。  以上です。 99: ◯議長(野島 浩君) 4番 井田義孝君。 100: ◯4番(井田義孝君) 課長がおっしゃっておるとおり、より便利にして、住民の方にもっと利用していただきたいという趣旨での質問ですので、またよろしくお願いしたいと思います。  次に、園家山の松くい虫の質問に移ります。  園家山の松くい虫、松枯れですけれど、昨年もひどい松枯れでしたが、今年はそれを上回る悲惨な状況で感染が続いています。特に、夏以降に一気に松枯れが進みます。地元住民や区長さんからも連絡が来ていると思いますし、私も何度も建設課へ情報提供をしているのですが、その都度切らずに放置してあるのはなぜか、答えてください。  近年の傾向を見ていると、11月、12月になっても新たに枯れる木が出ます。今回初めて伐倒のために補正予算がつきましたが、今後とも状況に応じて町単独でも補正予算を組んで対策していくつもりはあるのか、答えてください。  また、新年度予算では十分な対応を取れるのかも併せて答えてください。  以上です。 101: ◯議長(野島 浩君) 答弁を求めます。  窪野建設課長。 102: ◯建設課長(窪野 修君) 井田議員の松くい虫対策に関する御質問にお答えをいたします。  まず、1点目の毎年夏以降に大量の松枯れが発生するが、その都度切らずに放置してあるのはなぜかという点についてであります。  町では、園家山の松くい虫対策として、平成29年度より、国や県の補助事業を活用しながら、被害木の伐倒駆除をはじめ、予防対策として薬剤の樹幹注入や無人航空機による薬剤散布を行ってまいりました。今年度は、5月に被害木の伐倒駆除を行うとともに、6月には園家山をはじめ、芦崎から古黒部地内の海岸防災林において、無人航空機による薬剤散布を実施したところであります。  町では、定期的に県と共に現地調査を行っており、その調査結果に基づいて、年度初めの5月と、新たに感染して枯れ始める秋以降の年2回程度でありますが、伐倒駆除を行っております。しかしながら、松くい虫に感染した樹木の見極めが難しく、被害木を切り倒した後になっても、新たな被害木が発生するという状況になっております。  町では、被害木の対応策につきまして、県と協議しながら早期対応に努めているところでありますが、国や県の補助事業の関係から、被害木の伐倒駆除が翌年度の当初時期となる場合もございます。  町としましては、引き続き、県と連携をしながら早期対応に努めてまいりたいというふうに考えておりますので、御理解を賜りますようお願いいたします。  次に、2点目の今回初めて補正予算での伐倒が計画されたが、今後とも町単独でも状況に応じて補正予算を組むつもりはあるのかという御質問についてであります。  町では、今回の補正予算に限らず、平成29年度、それから平成30年度におきましても補正予算を組むなど、その都度対応してきたところでございます。  先ほども申し上げましたとおり、本年度では5月の伐倒駆除、それから6月の薬剤散布などを実施してまいりましたが、その後被害がさらに発生しておりまして、県立会いの下、9月末に実施した現地調査では、園家山で32本の被害木を確認したところであります。これら被害木の伐倒駆除につきまして、県と協議を重ね、今議会の12月補正予算に追加計上させていただいたところでございます。  松くい虫被害の拡大防止のためにも、今後も継続して調査を行うとともに、県と連携を図りながら、また財源の確保に努めながら、適切に事業を進めてまいりたいというふうに考えております。
     次に、3点目の新年度予算では十分な対応を取れるのかという御質問についてであります。  町としましては、新年度以降も、引き続き国や県の補助事業を活用しながら被害木の伐倒駆除を行うとともに、予防対策であります無人航空機による薬剤散布を行うことで松くい虫被害の軽減に取り組んでまいりたいというふうに考えております。また、今後も、県と連携を図りながら、松くい虫被害が早期に収束するよう努めてまいりますので、御理解を賜りますようお願い申し上げます。  以上、答弁とさせていただきます。 103: ◯議長(野島 浩君) それでは、再質問を受けます。  4番 井田義孝君。 104: ◯4番(井田義孝君) 答弁ありがとうございます。  ちょっと1つ確認ですけど、年2回程度の伐倒、年度当初5月の伐倒と必要に応じてということなんでしょうけど、今年は今補正予算がついたから、これからまた切りますよという話だと思いますけど、通常の年、例えば昨年度、県と一緒にいつ調査して、いつ切っていますか。その実績というか。 105: ◯議長(野島 浩君) 窪野建設課長。 106: ◯建設課長(窪野 修君) 県の立会いということにつきましては、年度当初の4月です。4月で枯れた木の状況を確認して、どれだけ切らなければならないよねという確認をして事業費を決めていくと、その年度の事業費を決める。その後、9月末ではありますけれども、また再度、確かに夏以降でまた枯れていく木が多うございまして、9月末に県の立会いの下、調査をすると。そのときにまたどれだけ枯れているのかという確認をするというやり方を行っております。 107: ◯議長(野島 浩君) 4番 井田義孝君。 108: ◯4番(井田義孝君) そうすると、これは前から指摘していることなんですが、4月に現状これだけ枯れているねというのは、4月に枯れた木じゃないんですね。前の年の夏以降枯れて、茶色くなって葉っぱが落ちて真っ黒になった。それを4月に確認して5月になって切っている。前の年に枯れたやつを翌年になって切っている。5月に切った後にまた枯れてくる、夏が過ぎれば、わっと一遍に茶色くなります。これを9月末に調査をして、確認をして、また来年の5月になって切ると、こういうことだったんですかね、去年、おととしは。 109: ◯議長(野島 浩君) 窪野建設課長。 110: ◯建設課長(窪野 修君) 昨年度につきましては、当初予算で7月に伐倒駆除を1回やっておりまして、その後、昨年度につきましては、秋、10月に伐倒駆除を行っているという状況であります。 111: ◯議長(野島 浩君) 4番 井田義孝君。 112: ◯4番(井田義孝君) やっぱりここ2年間ほどの現状、実情を見ておりますと、建設課の方が一番分かっておられると思うんですけど、このサイクルがもう全然現状にマッチしてない、追いついていないということで、園家山は平成29年、平成30年で、県の事業で大規模に切りましたね、四百何十本やら切って。もともと松800本と言ったものですけれども、現状はかつての半分以下になってしまっています。運び出したり何かするためにも、重機を入れるためにも、灌木、雑木の類いも大分伐採したので、すっかすっかの状態で、そして去年あれだけ枯れて、今年もこれだけ枯れたと。さっき32本枯れておるってありましたけれど、それは9月末の時点で、10月、11月でまたさらにもっと枯れておりますから、もう50本ぐらい枯れておるんじゃないかなと私は見ていますけども、毎年50本ずつ切っていったら、多分あと五、六年たてば、すっかり、林は全くなくなって消滅してしまうというようなテンポで今枯れているんですね。今年の枯れ方は、この5年間見てきておってもひどいなと思うくらいの勢いで枯れております。  今回、県が270万円やら出してくれて、全体で364万円という補正予算がついたことは私は大変にありがたい、うれしいことだと感謝しておるわけです。だからこそ、余計、あと3年前ぐらいにこういう手だてが取れていればなという思いも強くしておるわけです。  今、364万円のうち県が約二百七十何万円ということでいうと、町が一般会計で持ち出す分というのは100万円足らずなんです。来年以降もこういう枯れ方をした場合に、県と連携して県の補助金をもらったり、国の支援のお金をもらったりということは、それはそれでぜひ努力をしていただきたいと思うわけですけど、なら県が補正予算を組まなかったらやらんがかと、町単独で300万円のお金をつけるのかと。  これは、ぜひ園家の林が消滅しないように、町単独でも補正予算を組んでいただきたいと、来年以降ですよ、このよい伝統を続けていただきたいと思うんですけど、どうでしょうか。 113: ◯議長(野島 浩君) 窪野建設課長。 114: ◯建設課長(窪野 修君) 基本的に国、県の補助事業があるということなものですから、何としてでも財源確保ということで、国、県の補助をいただきに行きたいということで、県にお願いして協議して、何とか粘り強く予算を確保して、町の事業として取り組んでいきたいというふうに考えております。 115: ◯議長(野島 浩君) 4番 井田義孝君。 116: ◯4番(井田義孝君) それは、私は全然大いにお願いしますということで、私たちも会派として県庁要望に行っているときに強くお願いをして、担当の方も県の新川農林振興センターにおった方だという話で、私も何とかしたいと思っているんですと、えらい言っていただいたので、そういう補正予算もついたのかなと思ってうれしく思っておるわけで。ただ、あの枯れ方を見ておると、100万円と言わず、もっと町独自でも頑張っていただきたいと思っとるがです。  それで、今の話と関連するんですが、来年度予算、今編成の真っ最中と思います。今年、当初予算で、国、県の枯損木除去事業とか森林病害虫とかの事業化がされたと思います。それから、今新しく補正予算がついている保全松林という事業にも予算がついておったと思います。そこへプラスして、今回364万円の補正予算がつくわけなんです。これは令和2年度の話ですね。  ということは、それらを合わせたような700万円なり800万円なりという松枯れ対策の予算というのは、来年度についてくるものなんでしょうか。 117: ◯議長(野島 浩君) 笹島町長。 118: ◯町長笹島春人君) この松くい虫対策、井田議員御存じのとおり、どれが被害木なのかという発見が早くできれば一番対応もしやすいわけですが、赤くなってから発見した段階では、もう既に遅いというのが今の実態であります。  私も、園家山を中心とする松くい虫が発生した段階から、県の森林関係の会議等では、この実情を訴えながら県の支援を求めて今までやってまいりました。  これまでも、御存じのように樹幹注入をやったり、薬剤散布をやったり、最悪の場合は伐倒駆除という形で取り組んでおりますが、どのタイミングでどの木をやればいいかということがなかなか分からない。我々、もちろん私どもも素人でありますので、そういった点では県の支援もいただきながら、県と相談をさせていただきながら松くい虫対策に対応しているわけであります。  そこに係る費用の問題につきましても、今ほど建設課長が御説明申し上げましたように、国、県の支援制度があるものは、やはりしっかりとそれを活用させていただきながら、今後もなるべく早い解決に向けて努力をしていきたいというふうに思っております。  ただ、今、新年度予算をまだ精査中であります。来年度予算のことについて、今ここで確約することはなかなか難しいということを御理解いただきたいと思います。 119: ◯議長(野島 浩君) 4番 井田義孝君。 120: ◯4番(井田義孝君) どのタイミングで切るかとか、どの木が枯れておるかというのは、私は茶色くなったタイミングで切るべきだと思っているんです。というのは、その後のほうが、だんだん葉っぱが落ちていくと、真っ黒になって枝も落ちると、松だかどうだかさえ分からなくなって、かえって見落としやすくなるんです。茶色くなったときが一番分かりやすいときなので、その都度対応できればいいなと思っているんですけれども、先ほどからお話を聞いていますと、なかなか予算を組んで執行するタイミングが、松枯れの現実と合ってないように見えるんですよ。去年枯れたものを翌年になってから切るということでは、カミキリムシが飛び立った後になりますから、これは再三言っていますけれども、被害を封じ込めることができないできているわけです。これは感染症なので、感染予防ということで、すぐ執行できる十分な予算を検討していただきたいなと思います。これは要望です。  時間も見ながら、3つ目の学童保育についての質問に移りたいと思います。  3つ目の質問は学童保育についてです。  私は昨年の12月議会で、本年4月からの学童保育の利用見込みに関して、一部大幅な利用増があり、2部屋に分けても町の条例に違反する、1部屋40人以上になると質問しました。また同時に、条例の、町長が認める限りは5年間に限り40人以上でもよいとする例外規定が本年3月までだがどうするのかとただしました。3月議会で、町は、例外規定の5年間という縛りを取り払う改定を行いました。  コロナ禍の中で、4月、5月は大幅に減っていた学童利用者も、ほぼ従前の利用に戻っていると聞きます。現在の利用人数と現場の実態はどうですか。1部屋に40人いてはとても密を避けられないと思いますが、密を避ける特別な対策は講じられているのか、答えてください。  また、来年度の利用見込み、申請の状況はどうか、答えてください。  コロナ対策を含め、学童保育に町がきちんと責任を持つために、制度や先進事例、各県の取組事例などに精通した学童の専門家職員を役場に配置し、教育委員会の管轄にしていくべきと考えますが、どうですか。答えてください。 121: ◯議長(野島 浩君) 答弁を求めます。  梅澤結婚・子育て応援課長。 122: ◯結婚・子育て応援課長(梅澤武志君) それでは、学童保育についての御質問にお答えをしたいと思います。  町では、小学生の保護者の皆さんが放課後にも安心してお子さんを預けて働くことができるよう、各地区の運営委員会や指導員の皆さんの御協力をいただきながら、学童保育サービスの充実に積極的に取り組んできたところであります。  まず、学童保育の現在の利用状況と密を避ける対策についての御質問にお答えをします。  利用児童数につきましては、年度当初の登録者330人に対し、11月の利用者数は252人と、76.4%の利用となっております。利用者数につきましては、例年、年度中には減少をしていく傾向にありまして、令和元年度では当初314人の登録に対し、同じく11月時点では273人の利用と、86.9%に減少。平成30年度では、当初302名の登録に対し277人の利用と、91.7%に減少しております。  今年度は、新型コロナウイルス感染症の影響で春先に小学校が臨時休校となりましたが、4月、5月の利用状況を見ますと、4月には77.9%、5月は44.2%と、大幅に減少したところであります。その後、7月には84.5%まで回復したものの、新型コロナウイルスの影響もあってか、8月以降再度減少し、例年よりも少ない利用状況となっております。  しかしながら、例年より少ない人数とはいえ、指導員の皆さんにはこれまでの作業内容に加え、新型コロナウイルス感染症対策として、小まめな換気や、テーブル、ドアなど使用した箇所や道具の消毒作業を行っていただいておりまして、新たな負担をおかけしております。指導員の皆様には改めて感謝を申し上げます。  密を避ける対策につきましては、間隔を空けて座ったり、学童室だけではなく体育館を利用したりするなど、できるだけ密集を避けるよう、子どもたちの活動に配慮をしております。  また、町としましても、指導員の皆さんの負担を軽減するため、空気清浄機の増設や新型コロナウイルスを不活性化させる効果があると言われておりますオゾン発生機を配置するなど支援を行っております。  なお、1学童で40人以上となっておるところがありますが、1つの学童でも部屋を2つ使っておるというのが主でありまして、1つの学童室に40人が集うということはございませんので、御理解を賜りたいと思います。  次に、来年度の利用見込み、申請の状況についてお答えをいたします。  町では、翌年度の各学童保育の利用児童数を把握するため、毎年11月上旬に小学1年生から5年生及び保育所の年長児の保護者の皆さんを対象に、学童保育の利用希望調査を行っております。  今年度もその調査結果及び過去の実績などを勘案しまして、来年度の学童保育の利用児童数を想定したところ、入善が81人、上青が80人、飯野が46人、黒東が42人、桃李が68人、ひばり野が14人で、合計331人と見込んだところであります。町全体の学童保育の利用児童数は近年増加傾向にありましたが、来年度につきましては、各学童保育によって若干の増減があるものの、全体的には今年度の当初登録者330人とほぼ変わらないものと見込んでおります。  最後に、学童の専門家職員を役場に配置し、コロナ対策を含め、教育委員会が管轄をして、もっと町が責任を持つべきと考えるがどうかとの御質問にお答えいたします。  現在、本町の学童保育は、保育士OBや学校教諭OBなど、保育や教育に関する知識と経験が豊富な指導員が中心となって運営をされておりますので、現状でも十分に質の高い保育サービスが提供されているものと認識をしております。  さらに、指導員には、放課後児童支援員の認定資格研修や資格向上研修などの各種研修会にも積極的に参加していただいておりまして、十分なスキルアップが図られているものと考えております。  また、町の担当職員が定期的に各学童保育を巡回するとともに、指導員からの求めに応じて随時訪問し相談を受けるなど、各学童保育の状況を十分に把握しながら、指導、アドバイスを行っております。  したがいまして、学童保育に精通した専門家職員の配置につきましては、現在必要はないものと考えております。  また、現在、学童保育の管轄は、子育て支援の担当課であります結婚・子育て応援課でありますが、教育委員会とは相互に情報共有に努め、連携を密にしているほか、学童保育と学校につきましても同様に、日頃から連携を図っているところであります。現状において所管替え等が必要な不都合も今のところ特に生じていないことから、今後も結婚・子育て応援課が担当してまいりたいと考えております。  学童保育は、なくてはならない子育て支援サービスであり、町といたしましては、今後も運営委員会や指導員の皆様方の御協力をいただきながら、質の高いサービスの提供に努めてまいります。  以上、答弁とさせていただきます。 123: ◯議長(野島 浩君) それでは、再質問を受けます。  4番 井田義孝君。 124: ◯4番(井田義孝君) 1つ確認をいたします。  さっき1教室に40人おるというような状況はないという御答弁をいただきました。ということは、現在2部屋を使っていても、80人以上来るような学童はないんだという理解でよろしいですか。それが1点。  もう1つ、間隔を空けたり体育館を使ったりというお話でしたけど、例えば学校なんかだと、前回質問したときに、大変なときは教室を分けて、リモートで、こっちの部屋はテレビを見てもらってというような対策も取りましたという話も聞きましたが、そういうことは学童では特にやっていないということなんですか。この2つ。 125: ◯議長(野島 浩君) 梅澤結婚・子育て応援課長。 126: ◯結婚・子育て応援課長(梅澤武志君) 先ほど答弁で申し上げましたが、申込みの状況からしますと、80人を超えているところもあります。それを単純に2部屋使うとして、割れば当然40人を超えるわけなんですけれども、実質4月からスタートしますと、予約というか、申込みの数が丸々来るということはございません。単純に割り算をしての話になりますが、ぎゅうぎゅうに詰め込んでおるというような状況ではないということだけは御理解いただきたいと思います。  あと、学校施設の利用につきまして、どうしても学童保育室だけでは、やはり子どもたちですので、体の動かしもしたい、そういったときに特に密にならないようにということで、学校のほうにもお願いをして体育館を使わせていただいておるというのが現状です。あと、教室のリモート云々というのは、学校がお休みのときのお話だったんじゃないかなと思うんですが、違いますか。 127: ◯議長(野島 浩君) 4番 井田義孝君。 128: ◯4番(井田義孝君) たしか教育長のお答えだったと思うんですけど、同じ学年の子を1教室に収めないで、コロナ対策ですよ、あくまで。コロナ対策として臨時に別教室に大きなモニターを置いて、同じ授業を同時に聞いてもらったということがあったという話を聞いたので、そのような特別な工夫ですね、臨時にこの部屋を使ってとか、そういうことというのはしてないんですかということを聞いたんです。 129: ◯議長(野島 浩君) 梅澤結婚・子育て応援課長。 130: ◯結婚・子育て応援課長(梅澤武志君) 臨時でそういう授業みたいな形のものは取り込んではおりません。 131: ◯議長(野島 浩君) 4番 井田義孝君。 132: ◯4番(井田義孝君) ちょっと私の聞き方もよくなかったのかもしれんけど、40人以上というのは、1つは条例改定をしたわけですね、3月に。40人までにしたいんだけども、やむを得ないときはこの5年間は40人以上でも仕方ないとしておったものを、5年じゃなくて、町長が認める限りいつまででも40人以上でいいというふうに条例改定したもんで、40人以上のところがあるんですかということを1つ聞いたのと、それとは別に、コロナ対策として、コロナ対策だったら、もう40人どころか30人だってまずいということで、学校は授業を2教室に割ったりしたわけなので、特別なコロナ対策をしていますかということと2つ聞いたもんですから、ちょっとごちゃごちゃになったのかもしれないんですけど、恐らく学童では、現状でできる範囲のことを一生懸命しておられるというような理解でいいんだろうと思います。  さっき来年度の利用見込み数、入善が81は相変わらず多いんですけど、上青が80というのがびっくりして、すごいなと思って聞いておったわけですけど、一方で、いっときものすごい、六十何人、70人に迫ろうかとしておった飯野が46人だったり、それは毎年毎年いろいろ違いがあるものだと思って聞いたんです。  1つ、仮定の話で申し訳ないんですが聞いてみます。これが例えば80人なり86人なりという、明らかに2つの部屋でやっても40人を超えるなというときに、例えばですよ、2つじゃなくて2部屋使うというような検討もするものでしょうかね。 133: ◯議長(野島 浩君) 梅澤結婚・子育て応援課長。 134: ◯結婚・子育て応援課長(梅澤武志君) 今ほど議員おっしゃったとおり、上青の申込みが大変多うございます。これは地域性があるんだと思うんですが、当初からどんどん子どもの利用の数が減っていくというのは、上級生の子たちが通所しなくなるというのが通常なんですね。ところが、上青校下に関しては上級生の人たちもそのまま残っていらっしゃるというようなことがあって、かなりの数があると。それの引き続きで来年度の申込みも数が多うございます。  ここに関しましては、今おっしゃったとおりで、今2つの教室を利用しているんですけれども、そのほかの教室の利用について、今教育委員会とも相談をさせていただいて、学校側と調整を図っている最中でございます。  以上です。 135: ◯議長(野島 浩君) 4番 井田義孝君。 136: ◯4番(井田義孝君) ありがとうございます。  関連みたいになるんですけれども、さっき40人以上といっても2部屋でやっているものですから大丈夫ですという話が最初の答弁でありました。これは、私は飯野の学童かなと思って聞いたんですが、私は学童保育の質問をこれで5年も6年もやっていまして、飯野学童だけが1部屋じゃないかということをずっと言ってきたわけです。何年間にもわたって町当局は、1.65平米を確保していますから1部屋で大丈夫なんですという答弁を繰り返してこられたんですね。私が、いや、現場はてんてこ舞いですよと、1部屋ではうまくいかないので、臨時に会議室を借りて実質2部屋として使っているじゃないかと、これはやっぱり2部屋必要なんだという質問をしたらば、今度は町の答弁はどうだったかというと、あれはほんの1時間でございますと。宿題をやるときだけ2部屋を借りておるんです。1部屋で通常の学童保育は十分大丈夫、運営しておりますという答弁だったんです。そこまで1部屋にこだわっておきながら、今度というか、今回じゃないですよ、前回から、突然、実質2部屋でやっておるから大丈夫でございますという答弁に変わったんですよ。  私は、非常にこれは納得いかないなと思っていて、2部屋必要なら2部屋必要だと最初から言ってくれればいいものを、今実質2部屋でやっておるから大丈夫でございますという答弁をなさるということは、2部屋必要だということですよね、飯野学童は。これはこういう認識でよろしいですね。 137: ◯議長(野島 浩君) 梅澤結婚・子育て応援課長。 138: ◯結婚・子育て応援課長(梅澤武志君) 今までの対応についての話はちょっと置いておいて、飯野につきましては公民館を利用させていただいておると。やはりなかなか面積が取れないというか、きゅうきゅうとしておるというような状況を踏まえて、地区の皆様が、要は学童の運営委員会の皆様が地区の中でしっかりとお話をしていただいて、対応策を出していただいたというのが事実だと思っています。  地域で地域の子どもたちを育てるといった意味からも、学童保育の本来の在り方は、やっぱりそういうことが大切なんだろうというふうに思っていますので、先に誰が何を言ったかというよりも、現状そうやって地区の方々のすごい御協力に基づいて今学童保育が成り立っているということを、まず感謝申し上げたいというふうに思います。 139: ◯議長(野島 浩君) 4番 井田義孝君。 140: ◯4番(井田義孝君) 私は2部屋必要なんですねと聞いたんですけど、ちょっと煙に巻かれた答弁だったなと思っております。  実は、今、課長がおっしゃったことは全くそのとおりで、運営協議会で議論をして、これは2部屋要るだろうよということになって現状になっておるわけですよ。ということは、これは実質第2学童保育室として使われているわけです、毎日毎日。そしたら、当然、学童保育室に見合う設備とか棚とか備品とかというものを、会議室を使わせていただいていますではなくて、しっかり学童保育室と位置づけた支援をしてあげてほしいと、これが1点。  それと、図らずも、おっしゃったとおり、運営委員会主体なんですよ、どこの学童も。それはそれで決して悪いとは言わないんですけど、ともすると、これは地域任せになっちゃう。例えば、飯野学童保育というのは、旧農村環境改善センターのところへプレハブを付け足した形で始まったわけですが、今のいこい~のができるときに新しく学童室もつくったわけですね、新築設計をしたわけです。  このときに、私はそのときまだ議員ではありませんでしたが、児童が具合が悪くなったときに別スペースへ連れて行って休ませる静養室、静養スペースを設けなさいというのが、厚労省の、出てくるんですね。必ずつくりなさいとは書いてないんだけれども、そういうこととか、その当時は1部屋でも十分運営できていたというような事情はあるんでしょうが、さっき申しました全国の先進事例や各県の取組制度、先進事例、こういうものに精通して、静養室をつくらなならんですよと、あるいはあれだけの広いスペースがあるのなら、パーティションで仕切って違う用途に使えるようなつくりにしたらどうかと、こういうことを言う職員がどうしていなかったのかなという思いがあるんです、私の中に。前の建物を全く踏襲するような形でつくっちゃった。  今、第2学童室といいますけど、いこい~の側の玄関から入ったすぐ右側、従来の学童保育室の対極、正反対の場所にある部屋を使っておられるんです。これは大変に連絡も悪いし、見守りもいかんしということでは現場の人たちが苦労しておられる。  私がさっき専門職員を配置してと言ったのは、そういうことにもリーダーシップを発揮できるような、アイデアを出せるような職員を役場に置いてほしいということなんですけど、これはどうでしょうか。 141: ◯議長(野島 浩君) 笹島町長。 142: ◯町長笹島春人君) 今日の報道でございますが、学童保育の待機児童が1万8,000人以上いるということが全国で言われております。残念なことに、富山県でも100人近くの待機者がおるというような状況であります。  私もこの事業を始めたときに、御存じのように、できるだけ多くの方を受け入れていきたい、そういう思いで、本来の規定から外れる人も今は受けてきておる状況であります。その結果として、若干人数が多くなってきておるということもございますが、そういう状況を踏まえながら、少しでも安全で健全な、そしてまた、質の高い学童保育に取り組んでいきたいというふうに思っておりますので、今後もまたよろしくお願いいたします。 143: ◯議長(野島 浩君) ちょうど時間となりました。  以上で井田議員の一般質問を終了いたします。  次に、3番 池原純一君。
     〔3番 池原純一君 登壇〕 144: ◯3番(池原純一君) 議会傍聴にお越しの皆様並びにケーブルテレビを御覧の皆様、こんにちは。一般質問最後になりました、会派、アクセスの池原です。  2020年、今年も余すところ20日余りとなりました。新型コロナ、長きにわたる大きな戦いとなっております。生身の人間に直接関係する、風水害のように何か物を壊しながら襲ってくるわけでもなく、目に見えないウイルスという超難敵が直接私たち人体に入り込み、社会の営みをも簡単に破壊してしまう恐ろしいものであります。これまでに経験したことのない新型コロナ、感染力がなお強まり、世界中に猛威を振るっております。いまだ収束を知らず、日本では第3波、それも福祉施設や医療機関で発生件数の35%を占めております。高齢者福祉施設や院内感染は大規模になりやすく、死亡につながるリスクも高くなっております。  また、新型コロナ感染者6,000人以上が自宅療養していると伺っております。感染者の急増で宿泊施設も逼迫し、確保が追いついていない事実が浮き上がっております。GoToトラベル、GoToイートといった、人が動くと感染者は増える、ごくごく当たり前に算術が実証されています。  政府に一言、経済活動を最優先させ、感染防止対策が曖昧に取り扱われたのではないか、その結果が今につながっていると思っております。これは私だけでしょうか。  今後も、第4波、第5波と迎え撃つ覚悟を持って、国民が新しい生活様式を再認識しながら、感染防止対策に取り組むしか今はありません。  さきの臨時国会であまりにも目立ったのは、桜を見る会前夜の宴会疑惑。今はまた、大臣時代における現金授受疑惑。ほんの一握りの代議士の行為が政治不信を招く、また若者の政治離れを引き起こす要因ともなっております。それを行われた方々の影響力を考えると、あきれて何も言えませんが、いつか会う日があれば、しっかりしてやってくださいよと強く言いたいものであります。  中には悪い話ばかりではありません。不妊治療への保険適用に関しては男性も対象とする考えを示し、2022年から開始したいとし、町当局も力を入れている施策であり、大いに賛同するところであります。  また、今年、県内では11月に石井前知事から新田知事へと県政のバトンタッチがされました。新知事が民間で養われたノウハウを十分に生かし、政策がされるものと見聞するところであります。  それでは、通告に従い、町政一般について質問に入らせていただきます。  福祉施設と介護保険制度の状況について質問いたします。  本格的な少子高齢化を迎えた介護業界は、決して楽観を許さない状況であり、注視しなければならないところであります。今、家族でありながら、家族だけで介護を支え切れる時代はとうの昔に終わっております。急激に進む高齢化、介護の需要をさらに大きくしています。ますます介護施設の拡充が求められていると同時に、そこに働く介護関係者の充実も図っていかなければ、これからの介護社会は成り立ちません。  特に、資金源についてでありますが、制度上、収入には限りがあります。介護現場の収入の99%は介護報酬、介護保険で成り立っております。施設ではいろいろなサービスを組み合わせ、なるべく施設に空きが出ないように経営努力されてはいますが、介護報酬に対して人手がかかり、9割方を職員の給料から施設の運営費まで全てを賄っております。施設の維持管理費になかなか手が回らない、経営が非常に厳しいと指摘されています。  介護は、もともとほかの世界と比べ、身体的にも精神的にもきつい仕事である上に、人手不足により、ますます介護職員に過大な負担がかかっているのが現状であります。介護関係者の賃金を含めた処遇改善、あるいは慢性的な人手不足の解消に向け、町も努力はされていますが、まだまだ追いついていかない状態であります。このような状態について、町のお考えをお示しください。  次に、介護保険事業計画についてお伺いいたします。  介護保険制度は2000年に発足し、今年で20年を迎え、高齢期の住民を支える制度として定着してまいりました。  入善町においても、入善町社会福祉協議会をはじめ、おあしす新川、舟見寿楽苑、こぶしの庭、JAみな穂ケアセンターの5施設が介護保険制度発足と同時に開設されました。1市2町、新川地域において介護保険サービスに関係の事業所は、令和元年11月時点で141事業所、入善町では46事業所があるというふうに聞いております。今では高齢者を対象にした介護事業所を多く目にするようになりました。年々増加しているのも事実であります。  間近に迫る団塊の世代全てが75歳以上の後期高齢者を迎える2025年問題、また次に到来する2040年問題では、団塊ジュニア世代が65歳を迎えることになります。明らかに、高齢者の人口比率の増加に伴い、要介護者はおのずと増えてきます。その反面、現役世代が激減し、施設を支えるために必要な介護職の担い手の数は大きく不足してまいります。また、介護保険や医療保険など、高齢者を支えるのが難しい国全体の資金問題にも直面します。あわせて、介護保険を掛けていながら適切な介護が受けられない事態も、今後あり得るかもしれません。  介護保険事業は、介護保険事業計画に基づいて進められています。2014年から、要介護状態の高齢者を地域全体で包括的に支えることを目指す地域包括ケアシステム構築に取り組まれています。高齢者が可能な限り住み慣れた土地で自立し、日常生活をしたいとの思いをかなえさせてあげたいとの願いで構築した体制であります。この事業は、これまでに述べた幾多の困難を克服する兆しが見えると感じ取れ、期待が寄せられているところであります。  その取組内容は、定期的な巡回や訪問による介護を促進し、医療と福祉の連携による在宅医療の促進、高齢者の居場所と出番づくりによる介護の予防、地域活動への参加や日常生活の暮らしが送れる生活支援、高齢者の住まいの問題に対するサービス、これらを包括的にうまく組み合わせた取組が地域包括ケアと理解しております。  本年度、第7期介護保険事業計画の最終年度の終盤に差しかかっていますが、第8期計画に向けての現状と課題の整理はどのようにされているのか、また包括的支援体制をつくり上げた事例はあるのか、お聞かせください。  次に、新型コロナと介護現場についてお伺いいたします。  新型コロナの感染拡大により、介護現場では通常業務に感染防止対策が加わり、人手不足でますます負担が大きくなっています。また、利用者側の長期にわたる面会謝絶のほか、一時は訪問介護でも、訪問する側と介護をしていただく側で気遣いしながらの対応が取られていたというふうに聞いております。  先日、NHKの全国版で、コロナの影響で離職か休職をした割合が、介護業界では36.4%あるというふうに聞きました。求人倍率が15.47倍と非常に高くなっていると報じられております。地域によって違いはありますが、気になる点であります。  コロナ感染拡大で、町内の介護施設で離職者が出ているのか、また入所制限や訪問自粛を行った事例はあるのか、お聞かせください。  次に、中央公園の管理運営についてお伺いいたします。  幼い子どもから働き盛りのお父さん、お母さんにシニア世代の高齢者まで、あらゆる世代の町民にとって憩いと安らぎの場、健康増進を図る場、生涯スポーツを楽しめる場として、安心して使っていただけるような公園内の施設の改善が進められています。あわせて、スポーツ施設の機能強化に多目的屋内施設の整備も進められています。  有利な交付金を活用した入善中央公園整備事業は、平成28年から令和3年度に向かって完成に近づいております。今年度の当初の説明では、全体事業費が12億6,600万円に対して、令和2年度現在までに8億2,200万円の発注がなされております。中央公園整備事業は来年度が最終年度であり、今の事業計画の推進状況と今後の見通しをお示しください。  また、リニューアルオープンしたテニス場をはじめ、令和3年度完成予定の屋内多目的施設、ふれあい広場など、今回の公園整備事業に係る施設の利用に対する安全管理をどのように行っていかれるのか、また、多くの方が気軽に末永く利用していただくための施策が必要と思うがいかがお考えか、お答えください。  最後に、まちづくり懇談会について2点お伺いいたします。  今年度のまちづくり懇談会は、新型コロナウイルス感染防止対策を行い開催する運びとなっておりましたが、開催間近に中止せざるを得ない結果に終わりました。懇談会が予定されていた地区への回答をどのように整理されるのか。  また、まちづくり懇談会の趣旨に、お互いに情報を共有し、相互理解の下に信頼関係を築くとありますが、これまでの流れを見る限り、懇談会を見直す時期に来ているのではないかと思うところがあります。  原則、まちづくり懇談会には、町が掲げるテーマは絶対条件でありますが、片や、地区から出されている課題は、テーマというよりかなり絞り込まれた要望と考えられます。その要望に対して事前回答もされず、当日口頭で回答が行われます。道路に例えれば、一方通行なのか対面通行なのかは分かりませんが、どちらにしても交わることがなく、安全運転で終えているように感じます。  区長会で再度の検討が必要であるとの考えはございませんか、お聞きします。  以上、私の質問とさせていただきます。 145: ◯議長(野島 浩君) それでは、答弁を求めます。  福祉施設と介護保険制度についてを真岩保険福祉課長。  〔保険福祉課長 真岩芳宣君 登壇〕 146: ◯保険福祉課長(真岩芳宣君) 福祉施設と介護保険制度の状況についての御質問のうち、介護関係者の処遇改善及び人手不足の解消に関する御質問についてお答えします。  議員御指摘のとおり、急速な高齢化による介護需要の増大により、現場での人手不足が全国的にも大きな課題となっております。賃金が安い割に重労働であるといった多くの介護職員が抱える現場の声を受け、国では平成21年度から介護報酬改定などにより、一定の要件を満たした介護職員の給与の改善に取り組んでおります。  さらに、介護職員の離職ゼロに向け、経験、技能のある職員に重点化を図ることを目的に、現行の処遇改善加算に加え、令和元年10月から特定処遇改善加算が追加されるなど、介護職員への一定の処遇改善策が取られているところであります。  新川地域介護保険・ケーブルテレビ事業組合によりますと、令和2年度の管内事業所の処遇改善の利用状況は、処遇改善加算においては92.4%、また特定処遇改善加算については76.3%となっております。一方、利用していない理由としては、事務作業が煩雑なことから、特に小規模な事業所においては、この作業に割く時間と労働力の確保が難しいと聞いております。  国が今年4月に実施した2月分の介護従事者の賃金調査では、特定処遇改善を取得している事業所の職員の平均給与額は、前年同月分と比較して1万8,120円増加しております。これは平成21年度以降、介護職員の処遇改善を目的とした加算等の評価の中では最大の上げ幅となっております。これを踏まえ厚生労働省は、今後さらに特定処遇改善加算の利用割合を高めていきたいとしております。  このように、介護職員の確保のためには、やはり処遇改善が大きく関係するものと考えられますが、町単独での取組は困難であり、介護職員の処遇改善につきましては、引き続き介護保険組合と共に、国、県に働きかけてまいりたいと考えております。  なお、町でも介護職員の育成や人材確保につきましては、積極的な事業展開を図っているところであります。  まず、研修の機会の提供として介護職員初任者研修を実施しており、加えて令和元年度からは、高校生なども対象にした入門的研修を同時に開催しております。また、事業者側に初任者研修の受講を促す手だてとして、介護研修受講促進支援金を支給しております。  そのほか、人材確保に係る支援として、初任者研修を修了し、介護職に従事した方などに支給する介護職員就労支援金、介護職員として町内介護サービス事業所に就業するため、県内外から転入した方に支給する介護職員移住定住促進奨励支援金、一定の資格を取得し、町内介護サービス事業所に就職して1年を経過した方などに支給する介護職員就労定着支援金といった様々な制度を設けております。さらに、昨年8月からは、町民ボランティアの活用促進を図り、介護サポーターポイント事業を開始したところであります。  また、介護保険組合におきましても、構成市町の取組を補完する形で、介護職のキャリアアップやイメージアップ事業に鋭意取り組んでおります。  富山県でも、市町村や学識経験者、ハローワークなどの関係団体で構成する富山県福祉人材確保対策会議を設置し、福祉、介護人材確保に係る実態調査を実施するとともに、人材確保の効果的な方策について検討を重ねているところであります。これらの制度や取組については、現状の課題解決に向け、さらなる努力が必要と考えております。  町といたしましては、一人でも多くの介護職員の確保につながるように、様々な関係機関や事業所との連携を図りながら、引き続き町の介護人材確保事業に地道に取り組み、PRを強化してまいります。  次に、第8期介護保険事業計画に向かっての現状と課題の整理及び包括的に支援体制をつくり上げた事例についての御質問にお答えいたします。  令和3年度から令和5年度までを計画期間とする第8期介護保険事業計画が始まることから、介護保険組合では、その計画策定に向け作業を進めているところであります。組合では第7期介護保険事業計画での状況について、全体的にはおおむね順調に進んできているが、達成率が低い分野もあることから、課題等を整理した上で第8期の計画につなげていきたいとしております。  課題の一つとして、事業費の計画値と実績値に若干の乖離が生じていることが挙げられます。この要因としましては、施設、事業所の利用者の受入れ制限や事業規模の縮小のほか、計画に沿った施設整備が進まないことが考えられるとしております。こうした課題の裏には介護人材不足が起因していることが多く、今後も深刻化していくことが懸念されることから、引き続き取り組むべき課題であると考えております。  これらを踏まえ、第8期計画の展望としましては、第7期に引き続き、介護予防の推進、きめ細やかな地域包括ケアの推進、介護保険サービスの充実及び負担と給付の適正化の3つの基本方針とし、持続可能なサービス提供に向けた介護人材の確保、育成や、高齢者世帯の増加に対する住民主体の生活支援体制や通いの場づくりの強化、また、住み慣れた地域でいつまでも生き生きと暮らし続けるための介護予防・日常生活支援事業の推進や在宅医療・介護連携体制の強化などを計画に盛り込みたいと考えております。特に第8期計画においては、現役世代が急減することが見込まれる2040年を念頭に置くことが求められております。  町といたしましては、組合及び構成市町と共に、今後を見据え、地域社会全体の在り方として、一人一人が生きがいや役割を持ち、助け合いながら暮らしていくことのできる地域共生社会の実現を目指し、計画策定に努めてまいります。  続きまして、当町における包括的に支援体制をつくり上げた事例についてお答えいたします。  町では、高齢者が住み慣れた地域で、いつまでも安心してその人らしく暮らし続けることができるように、地域包括ケアシステムの構築をさらに推進するべく取り組んでおります。そのためには、限りある社会資源を効率的、効果的に活用し、地域の実情に応じた医療、介護、介護予防、住まい及び自立した日常生活の支援が包括的に確保されることが必要であります。  主な取組としましては、在宅医療・介護連携の推進、認知症施策の推進、日常生活を支援する体制の推進、介護人材確保・育成事業であり、従来からの地域資源である老人クラブ、地区会、ケアネット活動やボランティア団体の活動に加え、地域支え合い推進協議会や生活支援コーディネーターによる高齢者の地域ニーズの把握やサービスの創出などの取組を行っております。  また、今後は、高齢化に伴い認知症への対策も重要な課題になってくることから、国が策定した認知症施策推進大綱に基づき、認知症サポーターなどを活用した支援チームの整備など、体制づくりを進めてまいりたいと考えております。  次に、新型コロナの感染拡大で、町内の介護施設で離職者が出ているのか、また入所制限や訪問自粛を行った事例はあるかについての御質問にお答えいたします。  これまで町内の介護施設からは、新型コロナウイルス感染症拡大の影響により離職者が出ている、また入所制限を行っているということは聞いておりません。  しかしながら、県が緊急事態措置を実施していた5月頃には、介護施設によっては利用者自らが利用を控えたり、施設側から自粛をお願いするケースなどがあったと聞いております。  また、新川地域介護保険・ケーブルテレビ事業組合の調べによりますと、本町の介護サービスの利用状況は、本年5月分においては、デイサービスなど通所系サービスの給付額は前年同月と比べて12.1%減となっておりますが、一方で、ホームヘルプなどの訪問系サービスでは1.7%の増となっております。このことについて、組合では、通所系サービスを控えた利用者が、一部訪問系のサービスに切り替えた結果ではないかと分析しております。特に5月頃は、県から外出の自粛や3密を避けるための行動を要請されていた時期でありまして、このような状況が介護サービスの利用状況に影響を与えたと考えられます。  しかし、6月の状況では、通所系サービスについては前年同月と比較して3.1%増、訪問系サービスも17.2%の増となっております。この要因については、5月下旬には県の緊急事態宣言も全面解除されており、介護事業所でも衛生用品の確保など、新型コロナウイルス感染症防止の対策が整ってきたと考えられることや、利用者にも新しい生活様式が浸透してきたことから、通所系サービスの利用についても回復してきたのではないかと推測されます。  なお、国、県においては、介護サービス提供体制等の確保、強化策として、介護従事者への慰労金の支給や介護施設などにおける感染症対策経費への補助などが実施されております。  また、町でも7月より、入善町社会福祉施設等事業継続支援金交付事業として介護事業所などに支援金を交付し、経済的負担の軽減を図っております。加えて、新川厚生センターと管内市町等が連携し、介護施設などに勤務する職員を対象とした研修や施設での現地支援を行っております。  このような研修などにおいて、感染症対策の専門家から指導や助言を受けることにより、介護施設等における感染防止対策の向上を図るとともに、施設と厚生センター及び町との顔の見える関係づくりができるものと考えております。  今後も、国、県の動向に注視するとともに、介護サービス継続のため、介護施設やそこで働く方々をどのように支援していくか、関係機関等と連携を図りながら、町としても方策を探ってまいりたいと考えております。  以上、答弁とさせていただきます。 147: ◯議長(野島 浩君) 次に、中央公園整備事業の進捗状況についてを上浦住まい・まちづくり課長。  〔住まい・まちづくり課長 上浦雄治君 登壇〕 148: ◯住まい・まちづくり課長(上浦雄治君) 池原議員の御質問のうち、中央公園整備事業の進捗状況と今後の見通しについてお答えいたします。  中央公園は、町民の健康づくりの推進とスポーツ振興を目的に、昭和49年3月に整備した都市計画公園であります。町では、子どもたちの笑顔が響き合う魅力的な公園整備を目標とし、平成28年から令和3年までの6か年の事業計画として、総合体育館も含めた一体的な拡充、整備、改修を実施するなど、大規模な整備を進めてきております。  小中学生はもとより小さな子どもたちがいる子育て世代や高齢者など、あらゆる世代の町民が触れ合い、楽しみ、そして安らぎと健康増進を図り、スポーツを楽しむことができる公園として、全体の整備を令和3年度完成、早期供用開始を目指し、改修、再整備を進めております。  それでは、事業の進捗状況と今後の見通しについて申し上げます。  テニスコートについては、既存のコート4面を新たに5面へ拡張、砂入り人工芝へ全面改修を行い、中学生の部活動やテニスの愛好者の皆様の利用拡大や体への負担の軽減を図ったところであります。整備経過としましては、令和元年度より改修工事に着手し、本年9月末に完成後、11月末まで夜間利用を除き供用させていただき、多くの利用者に利用いただいたところであります。  また、公園内の既存駐車場を撤去した跡地には、雨の日や冬期間でも屋内公園として利用が可能な全天候型の屋内多目的施設の整備を進めております。屋内多目的施設の建設については本年6月より整備着手しており、令和3年度夏頃の完成を目指しております。  さらに、屋内多目的施設周辺には、子育て広場、水に直接触れ、遊ぶことができる親水広場の整備を計画しております。整備については、屋内多目的施設の建設状況を見極めながらの整備予定としております。  一方、中央広場西側のふれあい広場では、約8,500平方メートルの芝生広場として改修を行っております。整備の状況としましては、令和元年度より既存施設の取り壊し、既存樹木の伐採、本年は基盤整備、外構整備、照明灯の整備を行っております。令和3年度には遊具整備、休憩施設の整備、舗装工事、植栽工事を予定しており、完成後は芝生の発育状況を見極めながら供用してまいりたいと考えております。  中央広場の改修については、新たな中央公園の顔として、舗装面の改修、バリアフリーに配慮した園路の整備を計画しております。本年度中に一部改修を予定しており、屋内多目的施設周辺整備及びふれあい広場の整備後に完成する予定としております。  しかしながら、中央公園整備事業は国の交付金事業を活用しながら進めていることから、事業を進めるに当たっては財源の確保が必要不可欠であります。引き続き、令和3年度の事業完了に向け、国、県に対し要望し、財源の確保に努めてまいりたいと考えております。  以上、答弁とさせていただきます。 149: ◯議長(野島 浩君) 次に、中央公園の安全管理と稼働率向上についてを板倉教育委員会事務局長。  〔教育委員会事務局長 板倉 晴君 登壇〕 150: ◯教育委員会事務局長(板倉 晴君) 池原議員御質問の中央公園の管理運営のうち、まず施設の利用に対する安全管理についてお答えさせていただきます。  御案内のとおり、入善中央公園は昭和49年3月に町民の健康づくりの推進とスポーツの振興を目的に都市計画公園として整備されたものでございます。公園内には全天候型の陸上競技場や野球場のほか、10月にリニューアルオープンいたしましたテニスコートなど、多くのスポーツ施設が集中して整備されており、町のスポーツ活動の中心的な施設として親しまれております。  また、先ほど中央公園整備事業の進捗状況に対する答弁にもございましたとおり、現在建設中の屋内多目的施設やふれあい広場、園路などの整備工事が令和3年度末に完了した暁には、今まで以上に幅広い世代の皆様に憩いの場として、また町民スポーツの核となる施設として、一層利用いただけるものと期待しているところでございます。  現在、この中央公園施設の管理につきましては、陸上競技場などのスポーツ施設は教育委員会が、スポーツ施設以外の園路や芝生多目的広場、公園の樹木につきましては住まい・まちづくり課が管理いたしており、いずれの施設も町が直接管理をいたしております。  それぞれの施設の管理内容でございますが、陸上競技場についてはフィールド内の芝生管理などを、野球場につきましては外野の芝生管理や野球場内野の整地作業など、また中央公園全体としては、外灯やナイター設備に加えて公園内の施設見回り業務、トイレなどの清掃業務、そして芝生多目的広場の芝刈りや公園内の樹木の剪定、枝打ちといったものがあり、令和元年度における中央公園全体の管理費用といたしましては約1,756万円となっております。今後、屋内多目的施設やふれあい広場が完成すれば、それぞれの施設管理に必要な費用が発生いたしますので、しっかりと新年度予算に反映してまいりたいと考えております。  いずれにいたしましても、中央公園を管理しております教育委員会事務局と住まい・まちづくり課においてしっかりと連携を図りながら、町民の皆さんがいつでも快適に利用できるよう、適切な維持管理に努めてまいりたいと考えております。  次に、中央公園施設の利用に対する安全管理についてお答えをさせていただきます。  中央公園を利用される方の安全管理につきましては、基本的に利用される方々個人の責任において公園内の施設を利用していただいております。しかしながら、万が一にも不慮の事故が発生した場合のため、公園内を定期的に巡回する人員を配置しており、隣接しております総合体育館に連絡し、早急に対応できる体制を整えているところでございます。  このほか、現在建設中であります屋内多目的施設には、建物外部に1台、内部には4台の防犯カメラを設置することとしておりますので、小さなお子さんと一緒に公園内を散策する親子や、屋内多目的施設を利用される皆さんも安心して利用いただけるものと思っております。  今後、中央公園の整備事業が完了すれば、公園の敷地内にはスポーツ施設をはじめ、子ども向けの複合遊具やふわふわドームなど、様々な施設が点在することとなることから、中央公園を利用される町民の皆さんが安心して利用いただくための対応をしっかりと整えてまいりたいと考えております。  次に、今回の公園整備工事が完了した後の利用促進についてお答えさせていただきます。  まず、この屋内多目的施設については、御案内のとおり、子育て世代の憩いの場として親子が集い、触れ合い、楽しめる施設として、さらに雨の日や冬期間においても、屋内公園として子どもたちの遊びやスポーツが楽しめる広場として建設するものでございます。  多目的室につきましては、子どもの利用に配慮し、広場全体を砂の入れない人工芝とし、天井を膜屋根式のドーム型としておりますので、圧迫感がなく、開放的に御利用いただけるものと考えております。また、中学校の部活動やテニスの練習、キャッチボールやフットサルのパス、ドリブル練習など、様々な個人やクラブ活動での利用のほか、展示会などのイベントなど、多様な利用が可能であると考えております。  さらには、山側の芝生多目的広場と一体的な活用も可能となることから、大規模なスポーツイベントの開催も可能であると考えておりますので、より多くの町民の皆さんに安心して御利用いただけるものと考えております。  併設いたしますこどもの国につきましても、人工芝と一部ゴムチップ舗装で整備し、移動可能な大型遊具を配置することから、小さなお子さんを連れた親子が雨天でも気軽に訪れていただけるものと期待をしているところでございます。  この屋内多目的施設を中心に、ふれあい広場や多くのスポーツ施設を一体的に活用して、より多くの子ども連れの皆さんに気軽に訪れていただくためにも、定期的なイベントなどの開催やスポーツ大会の誘致を進めるなど、様々な方法で新しくなった公園を利用していただくような方策を講じてまいりたいと考えております。
     以上、答弁とさせていただきます。 151: ◯議長(野島 浩君) それでは次に、まちづくり懇談会についてを竹島企画財政課長。  〔企画財政課長 竹島秀浩君 登壇〕 152: ◯企画財政課長(竹島秀浩君) まちづくり懇談会の今後の在り方についての御質問にお答えをいたします。  まず、今年度のまちづくり懇談会につきましては、新型コロナウイルスの感染拡大防止の観点から、結果的には全地区で開催中止となりました。  当初、4月に開催された区長連絡協議会において、今後の感染状況を注視しつつ、十分な対策を行った上で開催することで了承をいただき、日程調整をお願いしたところであります。その後、10月15日の舟見地区を皮切りに11月4日の椚山地区まで、各地区で開催することが決定し、準備を進めておりましたが、地区においてはなかなか会合も開くことができず、地区テーマが設定できないなどの理由から中止としたい旨の連絡や、後日陰性が確認されましたが、町内での感染確認情報などもあり、各区長会長とも相談させていただいた結果、やむなく中止の判断をさせていただきました。  なお、事前にテーマをいただいていた地区につきましては、内容を整理した上で書面により回答させていただきたいと考えておりますので、御理解をお願いいたします。  また、例年、懇談会終了後に作成し、地区などへ配布させていただいている記録誌につきましては、事前にテーマの提出のなかった地区があることや、住民の皆さんとの生のやり取りが記録されていることに大きな意味があるものと考えており、これまでのようには作成はできないものと考えております。記録の整理につきましては、区長連絡協議会とも相談させていただき、対応を検討したいと思いますので、御理解をお願いいたします。  次に、開催方法などの見直しについてであります。  まちづくり懇談会につきましては、町民の皆さんと町政に関する意見交換を行う場として、毎年町内10地区で開催しているものであります。懇談会は、町が取り組んでいる主要施策をテーマとした全町議題と、各地区からの提案議題の2部構成で進行しており、地区が抱える課題等を直接お聞きし、対話による課題解決を図る機会として有意義なものと考えております。  しかし、事業の実施に大きな予算が伴うものや国や県に対応を求めなければならないもの、利害関係者のあるものなど、必ずしもその場で地区の皆さんが望むような回答をすることができない課題などもあり、議論が前向きに進まない場合もあるものと認識しております。  また、以前から、懇談会の内容がマンネリ化している、若者や女性が参加しづらいといった指摘もあることから、これまでも区長連絡協議会の皆さんと内容の見直しについて協議を重ねてきたところでありますが、これまでの方法でいいのではという御意見から、従来どおりの形で開催しているのが現状であります。  一方で、平成27年度からは、これまでなかなかまちづくり懇談会に参加できなかった若者や女性を対象に、町長と肩肘を張らずに自由に意見交換ができる機会として、ふれあいトークにゅうぜんを始めるなど、新たな広聴の機会も創出しているところであります。  いずれにいたしましても、それぞれの地域や世代の方々が主体的にまちづくりを進めていくためにも、行政と地域や住民が互いに建設的な議論を交わすまちづくり懇談会のような対話の機会が重要であることは、町としても十分認識しているところであります。今後も、区長会の皆さんとも相談しながら、できる限り多くの住民の皆さんの生の声を聞き、協働のまちづくりを進めることができるよう、より有意義な懇談会の在り方について検討してまいります。  以上、答弁とさせていただきます。 153: ◯議長(野島 浩君) それでは、再質問を受けます。  3番 池原純一君。 154: ◯3番(池原純一君) 福祉のほうですが、介護福祉のところで、改善計画というところで、その中で対応できなかったという話の中で、事務の作業が煩雑であるという、制度上どうしても事務が出てくるというのはいつものパターンでありますが、これをどういうふうな解消の仕方があるかとか、各事務所、少しでも上げてあげたいのに、事務の煩雑化でどうしても人手がそこに行ってしまうという、その解消方法について何か考えがあればお聞かせください。 155: ◯議長(野島 浩君) 真岩保険福祉課長。 156: ◯保険福祉課長(真岩芳宣君) お答えします。  介護施設等におけるいろいろな処遇改善措置の対応について、何かできることがあるかというような御質問かと思いますが、町として直接そのような制度を指導するような立場ではございませんけれども、国、県等のいろんな制度の情報ですとか、そういったものを随時事業所と連絡を取りながら、活用策について、相談に対応してまいりたいというふうに考えております。 157: ◯議長(野島 浩君) 3番 池原純一君。 158: ◯3番(池原純一君) ひとつよろしくお願いします。  地域包括ケアの関係で、地域包括ケアをやるときに、地区の近くの人、まず自分自身でありますが、自分自身が自分で健康管理をしたり、それはもう当然の話であります。また、次に隣組とか近所の助け合いとかお互いの互助会精神でやっていかなければできないよということは分かります。それが包括ケアの精神だというふうに思っております。  その中で、特に地域の見守り隊的な役割については、地域の社会福祉協議会なり福祉活動員の方々がチームとして対象となる人たちを見守っていると、またそれで見守ったことによって、それに対する疑問や課題について出てくると思うんですが、それらの課題をどういうふうな方向で解決をしたり、具体的に策を練ったりということをしておられるのか、ひとつお聞かせいただきたいなというふうに思います。 159: ◯議長(野島 浩君) 真岩保険福祉課長。 160: ◯保険福祉課長(真岩芳宣君) 社会福祉協議会さんが中心となっておられるケアネット活動というのがございまして、地域包括ケアという観点からも大変重要な活動であるというふうに認識しております。  そこで、そうした個々の活動からいろんな課題等が出てきておるということも聞いておりますが、具体的にそういったことをどうつなげていくかということにつきましては、各地区でケアネット意見交換会というのを年に何度か設けておられまして、そうした場でふだんの活動から出た疑問点ですとか、あるいは今後どんなサービスにつなげていくかといった意見交換等を行われておりまして、こういったことを地道に継続していく必要があろうかと思っております。 161: ◯議長(野島 浩君) 3番 池原純一君。 162: ◯3番(池原純一君) ありがとうございます。  福祉のところを初めて取りかかってみましたが、なかなか単語自体がたくさんあって、どのことがどのことにつながるのかというところ、今後ますます私も勉強していかなければならないなというふうに感じました。  次に、中央公園の管理運営についてでありますが、先ほど板倉教育委員会事務局長のほうから管理についてのお話をされましたが、私の思う管理というのは、使用するときにどこにどういうふうに申し込んだりして、それが有料なのかどうなのかということを全く見えないままにこれから管理していくのかなという、その辺をもう少し詳しく言ってもらえませんか。 163: ◯議長(野島 浩君) 板倉局長、よろしいですか、管理。  板倉教育委員会事務局長。 164: ◯教育委員会事務局長(板倉 晴君) 中央公園の全体的な管理の方法、申込みとかはどこでするのかということについてだと思っております。  以前より中央公園のテニスコートとか野球場、あるいは周辺のところの徴収事務、使用の申込みにつきましては、総合体育館の指定管理者であります入善町体育協会にお願いをしているところでございます。  そういうことから、中央公園を利用されている皆さんにとって一番分かりやすい、そしてまた、夜間でも総合体育館は職員がおるということから、新たに設置いたします屋内多目的施設については、今まで同様に入善町体育協会にお願いしたいと、今のところそういうふうに考えております。また、使用料もこの後出てくるわけですけれども、そちらの徴収等についてもそちらのほうにお願いしたいというふうに考えております。  以上です。 165: ◯議長(野島 浩君) 3番 池原純一君。 166: ◯3番(池原純一君) それでは、有料ということで理解をしました。  これはいつ頃の議会なのか、町長のほうからですが、屋内多目的施設の概念について答弁がありまして、親子が触れ合い、楽しめる施設という大切なものであり、もう一方ではスポーツを楽しめる施設ということで、時間を区切って利用したいというふうなことが言われておりました。当然、私も魚津の桃山球場の施設なり朝日の施設を見てきました。見てきた限りでは、そこそこでやっぱりいいところがあるなというふうに思いました。というのは、朝日についてはグランドがべとであって、勢いよくスパイクを使いながら、べとを削りながら小さい子が野球していたというところ、また、魚津については横に管理事務所があって、ちゃんと管理運営された中でやっておられるということで、いいところがたくさん見られました。  入善についても、ぜひ利用者が利用しやすい、1回ではなくて2回、3回と来られるような施設にこれからしていっていただきたいなと。そのためにも衛生面での気配りとか、そういうものは大変重要であるなというふうに思っておりますので、ひとつよろしくお願いしたいと思います。  それでは、まちづくりのほうですが、私、何遍か見ておるわけで、見たというか、当然ですが、これまでまちづくり懇談会は、地区の要望が定番になっているというふうに思っております。また、地区の要望と懇談会は、ひとつ別物として考えてはどうかなと。1つは、要望については要望書として年に一度、仮称ですが地区要望の日とか、そういうものを設けて、町長に直接出せるような体制を取っていただいて、また、まち懇については、当然町のテーマがあるべきであって、町のテーマはテーマとして広げると。また、地区テーマについては、要望したことに対して前もって回答を出して、それに対して少しお互いキャッチボールをできるような方法が取れんかなというふうに思っております。  また、それぐらいの接触がないことには、なかなかお互いがこの趣旨に書いてあるとおりの、お互いを確かめ合ったり、理解し合ったりというところにはいかないなというふうに思っておりますので、ぜひその辺どういうふうなお考えか、お聞かせください。 167: ◯議長(野島 浩君) 笹島町長、答えられますか。  笹島町長。 168: ◯町長笹島春人君) ありがとうございます。  本来、まちづくり懇談会自体がそうあるべきだろうと思いますが、なかなか腹を割ってといいましょうか、顔を突き合わせた、真剣に議論する場がなかなかないということであります。  今ほど議員御指摘のように、年に1回ぐらいはそれぞれの地区からの要望といったものに真剣に向き合って、もちろんこれまでも真剣でありますが、しっかりと向き合って議論をする場を設けるということも1つの方法だろうと思っておりますので、また前向きに検討させていただきたいと思います。よろしくお願いします。 169: ◯議長(野島 浩君) 3番 池原純一君。 170: ◯3番(池原純一君) ありがとうございました。  今回の議会ですが、いろいろと私、勉強させていただきました。これからまたひとつよろしくお願いします。  終わります。 171: ◯議長(野島 浩君) 以上で池原議員の一般質問は終了いたしました。  それでは、以上で町政一般に対する質問は全て終了いたしました。        ─────────────────────────            議案第53号ないし議案第57号 172: ◯議長(野島 浩君) 次に、日程第2 議案第53号ないし議案第57号、令和2年度入善町一般会計補正予算(第6号)ほか4件の議案5件について総括質疑を行います。  なお、これらの案件につきましては、各所管の常任委員会へ審査付託の予定であります。議員各位には、できるだけ所属委員会以外の分野について簡潔に質疑されますようお願いいたします。  (総括質疑) 173: ◯議長(野島 浩君) まず、議案第53号 令和2年度入善町一般会計補正予算(第6号)について、質疑を行います。  質疑はありますか。  〔「なし」と呼ぶ者あり〕 174: ◯議長(野島 浩君) 質疑がないものと認めます。  次に、議案第54号 令和2年度入善町国民健康保険特別会計補正予算(第2号)から議案第56号 令和2年度入善町後期高齢者医療特別会計補正予算(第1号)までの議案3件について、一括して質疑を行います。  質疑はありますか。  〔「なし」と呼ぶ者あり〕 175: ◯議長(野島 浩君) 質疑がないものと認めます。  次に、議案第57号 入善町国民健康保険税条例の一部改正についての質疑を行います。  質疑はありますか。  〔「なし」と呼ぶ者あり〕 176: ◯議長(野島 浩君) 質疑がないものと認めます。  以上で、上程案件に対する質疑は終結いたしました。  (議案等の常任委員会付託) 177: ◯議長(野島 浩君) お諮りいたします。ただいま上程中の議案5件につきましては、お手元に配付の委員会付託表案のとおり、所管の常任委員会へ付託し、慎重に審査することにいたしたいが、これに御異議ありますか。  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 178: ◯議長(野島 浩君) 御異議なしと認めます。よって、付託表案のとおり常任委員会へ付託し、審査することに決定いたしました。        ───────────────────────── 179: ◯議長(野島 浩君) 以上をもちまして、本日の日程は終了いたしました。  本日はこれにて閉議いたします。  なお、さきに配付してあります議会日程のとおり、各常任委員会を開催され、委員長は審査の結果を15日午前中までに事務局へ提出願います。  次の本会議は、16日水曜日、午後1時30分から再開し、委員会審査報告、討論、採決及び予定されている残りの案件について審議いたします。  それでは、本日はこれにて散会いたします。  議員並びに当局には大変御苦労さまでした。  午後 3時03分 散会 発言が指定されていません。 © Nyuzen Town Assembly. 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