入善町議会 2020-03-01
令和2年第13回(3月)定例会(第3号) 一般質問
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ウィンドウで開きます) 令和2年第13回(3月)定例会(第3号) 一般質問 2020-03-12 文書・発言の移動 文書 前へ 次へ 発言 前へ 次へ
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発言者一覧 選択 1 : ◯議長(野島 浩君) 選択 2 : ◯議長(野島 浩君) 選択 3 : ◯3番(
池原純一君) 選択 4 : ◯議長(野島 浩君) 選択 5 :
◯総務課長(
小林一雄君) 選択 6 : ◯議長(野島 浩君) 選択 7 : ◯キラキラ
商工観光課長(梅澤武志君) 選択 8 : ◯議長(野島 浩君) 選択 9 : ◯元気わくわく
健康課長(福沢和正君) 選択 10 : ◯議長(野島 浩君) 選択 11 : ◯3番(
池原純一君) 選択 12 : ◯議長(野島 浩君) 選択 13 :
◯総務課長(
小林一雄君) 選択 14 : ◯議長(野島 浩君) 選択 15 : ◯3番(
池原純一君) 選択 16 : ◯議長(野島 浩君) 選択 17 :
◯総務課長(
小林一雄君) 選択 18 : ◯議長(野島 浩君) 選択 19 : ◯3番(
池原純一君) 選択 20 : ◯議長(野島 浩君) 選択 21 :
◯総務課長(
小林一雄君) 選択 22 : ◯議長(野島 浩君) 選択 23 : ◯3番(
池原純一君) 選択 24 : ◯議長(野島 浩君) 選択 25 :
◯総務課長(
小林一雄君) 選択 26 : ◯議長(野島 浩君) 選択 27 : ◯3番(
池原純一君) 選択 28 : ◯議長(野島 浩君) 選択 29 :
◯総務課長(
小林一雄君) 選択 30 : ◯議長(野島 浩君) 選択 31 : ◯3番(
池原純一君) 選択 32 : ◯議長(野島 浩君) 選択 33 :
◯総務課長(
小林一雄君) 選択 34 : ◯議長(野島 浩君) 選択 35 : ◯3番(
池原純一君) 選択 36 : ◯議長(野島 浩君) 選択 37 : ◯3番(
池原純一君) 選択 38 : ◯議長(野島 浩君) 選択 39 : ◯町長(笹島春人君) 選択 40 : ◯議長(野島 浩君) 選択 41 : ◯3番(
池原純一君) 選択 42 : ◯議長(野島 浩君) 選択 43 : ◯キラキラ
商工観光課長(梅澤武志君) 選択 44 : ◯議長(野島 浩君) 選択 45 : ◯3番(
池原純一君) 選択 46 : ◯議長(野島 浩君) 選択 47 : ◯3番(
池原純一君) 選択 48 : ◯議長(野島 浩君) 選択 49 : ◯3番(
池原純一君) 選択 50 : ◯議長(野島 浩君) 選択 51 : ◯3番(
池原純一君) 選択 52 : ◯議長(野島 浩君) 選択 53 : ◯キラキラ
商工観光課長(梅澤武志君) 選択 54 : ◯議長(野島 浩君) 選択 55 : ◯3番(
池原純一君) 選択 56 : ◯議長(野島 浩君) 選択 57 : ◯3番(
池原純一君) 選択 58 : ◯議長(野島 浩君) 選択 59 : ◯キラキラ
商工観光課長(梅澤武志君) 選択 60 : ◯議長(野島 浩君) 選択 61 : ◯3番(
池原純一君) 選択 62 : ◯3番(
池原純一君) 選択 63 : ◯議長(野島 浩君) 選択 64 : ◯3番(
池原純一君) 選択 65 : ◯議長(野島 浩君) 選択 66 : ◯キラキラ
商工観光課長(梅澤武志君) 選択 67 : ◯議長(野島 浩君) 選択 68 : ◯3番(
池原純一君) 選択 69 : ◯議長(野島 浩君) 選択 70 : ◯キラキラ
商工観光課長(梅澤武志君) 選択 71 : ◯議長(野島 浩君) 選択 72 : ◯3番(
池原純一君) 選択 73 : ◯議長(野島 浩君) 選択 74 : ◯町長(笹島春人君) 選択 75 : ◯議長(野島 浩君) 選択 76 : ◯3番(
池原純一君) 選択 77 : ◯議長(野島 浩君) 選択 78 : ◯8番(五十里忠茂君) 選択 79 : ◯議長(野島 浩君) 選択 80 : ◯町長(笹島春人君) 選択 81 : ◯議長(野島 浩君) 選択 82 : ◯企画財政課長(竹島秀浩君) 選択 83 : ◯議長(野島 浩君) 選択 84 : ◯町長(笹島春人君) 選択 85 : ◯議長(野島 浩君) 選択 86 : ◯結婚・子育て応援課長(清田和憲君) 選択 87 : ◯議長(野島 浩君) 選択 88 : ◯キラキラ
商工観光課長(梅澤武志君) 選択 89 : ◯議長(野島 浩君) 選択 90 : ◯建設課長(窪野 修君) 選択 91 : ◯議長(野島 浩君) 選択 92 : ◯キラキラ
商工観光課長(梅澤武志君) 選択 93 : ◯議長(野島 浩君) 選択 94 : ◯副町長(梅津將敬君) 選択 95 : ◯議長(野島 浩君) 選択 96 : ◯8番(五十里忠茂君) 選択 97 : ◯議長(野島 浩君) 選択 98 : ◯副町長(梅津將敬君) 選択 99 : ◯議長(野島 浩君) 選択 100 : ◯8番(五十里忠茂君) 選択 101 : ◯議長(野島 浩君) 選択 102 : ◯副町長(梅津將敬君) 選択 103 : ◯議長(野島 浩君) 選択 104 : ◯8番(五十里忠茂君) 選択 105 : ◯議長(野島 浩君) 選択 106 : ◯副町長(梅津將敬君) 選択 107 : ◯議長(野島 浩君) 選択 108 : ◯8番(五十里忠茂君) 選択 109 : ◯議長(野島 浩君) 選択 110 : ◯教育委員会事務局長(板倉 晴君) 選択 111 : ◯議長(野島 浩君) 選択 112 : ◯8番(五十里忠茂君) 選択 113 : ◯議長(野島 浩君) 選択 114 : ◯教育委員会事務局長(板倉 晴君) 選択 115 : ◯議長(野島 浩君) 選択 116 : ◯8番(五十里忠茂君) 選択 117 : ◯議長(野島 浩君) 選択 118 : ◯教育委員会事務局長(板倉 晴君) 選択 119 : ◯議長(野島 浩君) 選択 120 : ◯8番(五十里忠茂君) 選択 121 : ◯議長(野島 浩君) 選択 122 : ◯教育委員会事務局長(板倉 晴君) 選択 123 : ◯議長(野島 浩君) 選択 124 : ◯8番(五十里忠茂君) 選択 125 : ◯議長(野島 浩君) 選択 126 : ◯教育委員会事務局長(板倉 晴君) 選択 127 : ◯議長(野島 浩君) 選択 128 : ◯8番(五十里忠茂君) 選択 129 : ◯議長(野島 浩君) 選択 130 : ◯教育委員会事務局長(板倉 晴君) 選択 131 : ◯議長(野島 浩君) 選択 132 : ◯8番(五十里忠茂君) 選択 133 : ◯議長(野島 浩君) 選択 134 : ◯教育委員会事務局長(板倉 晴君) 選択 135 : ◯議長(野島 浩君) 選択 136 : ◯8番(五十里忠茂君) 選択 137 : ◯議長(野島 浩君) 選択 138 : ◯教育長(小川 晋君) 選択 139 : ◯議長(野島 浩君) 選択 140 : ◯8番(五十里忠茂君) 選択 141 : ◯議長(野島 浩君) 選択 142 : ◯教育長(小川 晋君) 選択 143 : ◯議長(野島 浩君) 選択 144 : ◯8番(五十里忠茂君) 選択 145 : ◯議長(野島 浩君) 選択 146 : ◯8番(五十里忠茂君) 選択 147 : ◯議長(野島 浩君) 選択 148 : ◯8番(五十里忠茂君) 選択 149 : ◯議長(野島 浩君) 選択 150 : ◯議長(野島 浩君) 選択 151 : ◯6番(中瀬淳哉君) 選択 152 : ◯議長(野島 浩君) 選択 153 : ◯元気わくわく
健康課長(福沢和正君) 選択 154 : ◯議長(野島 浩君) 選択 155 : ◯教育長(小川 晋君) 選択 156 : ◯議長(野島 浩君) 選択 157 : ◯6番(中瀬淳哉君) 選択 158 : ◯議長(野島 浩君) 選択 159 : ◯元気わくわく
健康課長(福沢和正君) 選択 160 : ◯議長(野島 浩君) 選択 161 : ◯6番(中瀬淳哉君) 選択 162 : ◯議長(野島 浩君) 選択 163 : ◯教育長(小川 晋君) 選択 164 : ◯議長(野島 浩君) 選択 165 : ◯6番(中瀬淳哉君) 選択 166 : ◯議長(野島 浩君) 選択 167 : ◯教育長(小川 晋君) 選択 168 : ◯議長(野島 浩君) 選択 169 : ◯6番(中瀬淳哉君) 選択 170 : ◯議長(野島 浩君) 選択 171 : ◯教育長(小川 晋君) 選択 172 : ◯議長(野島 浩君) 選択 173 : ◯6番(中瀬淳哉君) 選択 174 : ◯議長(野島 浩君) 選択 175 : ◯教育長(小川 晋君) 選択 176 : ◯議長(野島 浩君) 選択 177 : ◯6番(中瀬淳哉君) 選択 178 : ◯議長(野島 浩君) 選択 179 : ◯町長(笹島春人君) 選択 180 : ◯議長(野島 浩君) 選択 181 : ◯6番(中瀬淳哉君) 選択 182 : ◯議長(野島 浩君) 選択 183 : ◯町長(笹島春人君) 選択 184 : ◯議長(野島 浩君) 選択 185 : ◯6番(中瀬淳哉君) 選択 186 : ◯議長(野島 浩君) 選択 187 : ◯町長(笹島春人君) 選択 188 : ◯議長(野島 浩君) 選択 189 : ◯議長(野島 浩君) 選択 190 : ◯町長(笹島春人君) 選択 191 : ◯議長(野島 浩君) 選択 192 : ◯4番(井田義孝君) 選択 193 : ◯議長(野島 浩君) 選択 194 : ◯キラキラ
商工観光課長(梅澤武志君) 選択 195 : ◯議長(野島 浩君) 選択 196 : ◯4番(井田義孝君) 選択 197 : ◯議長(野島 浩君) 選択 198 : ◯キラキラ
商工観光課長(梅澤武志君) 選択 199 : ◯議長(野島 浩君) 選択 200 : ◯4番(井田義孝君) 選択 201 : ◯議長(野島 浩君) 選択 202 : ◯キラキラ
商工観光課長(梅澤武志君) 選択 203 : ◯議長(野島 浩君) 選択 204 : ◯4番(井田義孝君) 選択 205 : ◯議長(野島 浩君) 選択 206 : ◯副町長(梅津將敬君) 選択 207 : ◯議長(野島 浩君) 選択 208 : ◯4番(井田義孝君) 選択 209 : ◯議長(野島 浩君) 選択 210 : ◯町長(笹島春人君) 選択 211 : ◯議長(野島 浩君) 選択 212 : ◯4番(井田義孝君) 選択 213 : ◯議長(野島 浩君) 選択 214 : ◯町長(笹島春人君) 選択 215 : ◯議長(野島 浩君) 選択 216 : ◯4番(井田義孝君) 選択 217 : ◯議長(野島 浩君) 選択 218 : ◯キラキラ
商工観光課長(梅澤武志君) 選択 219 : ◯議長(野島 浩君) 選択 220 : ◯4番(井田義孝君) 選択 221 : ◯議長(野島 浩君) 選択 222 : ◯キラキラ
商工観光課長(梅澤武志君) 選択 223 : ◯議長(野島 浩君) 選択 224 : ◯4番(井田義孝君) 選択 225 : ◯議長(野島 浩君) 選択 226 : ◯キラキラ
商工観光課長(梅澤武志君) 選択 227 : ◯議長(野島 浩君) 選択 228 : ◯4番(井田義孝君) 選択 229 : ◯議長(野島 浩君) 選択 230 : ◯キラキラ
商工観光課長(梅澤武志君) 選択 231 : ◯議長(野島 浩君) 選択 232 : ◯4番(井田義孝君) 選択 233 : ◯議長(野島 浩君) 選択 234 : ◯町長(笹島春人君) 選択 235 : ◯議長(野島 浩君) 選択 236 : ◯4番(井田義孝君) 選択 237 : ◯議長(野島 浩君) 選択 238 : ◯議長(野島 浩君) 選択 239 : ◯議長(野島 浩君) 選択 240 : ◯議長(野島 浩君) 選択 241 : ◯議長(野島 浩君) 選択 242 : ◯議長(野島 浩君) 選択 243 : ◯議長(野島 浩君) 選択 244 : ◯議長(野島 浩君) 選択 245 : ◯議長(野島 浩君) 選択 246 : ◯議長(野島 浩君) 選択 247 : ◯議長(野島 浩君) 選択 248 : ◯議長(野島 浩君) ↑ ページの先頭へ 本文 ▼最初のヒットへ (全 0 ヒット) 1: 議事の経過
午前10時00分 開議
◯議長(野島 浩君) 皆さん、おはようございます。けさは大変すばらしいお天気となりました。
昨日、大相撲の郷土力士、朝乃山関の相撲を観戦しながら、テレビの前で大変歓声を上げておったわけですけれども、何と落ちついた相撲で、無敗の4連勝ということで、大変うれしく感じておったところであります。
また、解説の方が、大関取りではないと、もう横綱相撲だというようなこともコメントしておられました。地元富山県の人間として、すばらしい活躍に大変胸を打たれたところであります。
それでは、本日の会議を開きます。
これより本日の日程に入ります。
─────────────────────────
町 政 一 般 に 対 す る 質 問
2: ◯議長(野島 浩君) 日程第1 町政一般に対する質問を昨日に引き続き行います。
順次質問を許可いたします。
まず、3番
池原純一君。
〔3番
池原純一君 登壇〕
3: ◯3番(
池原純一君) おはようございます。朝早くから議会傍聴に来ておられる皆様並びにケーブルテレビをごらんの皆様、御苦労さまです。会派、アクセスの池原であります。
初めに、新型コロナウイルスでお亡くなりになられた方々への御冥福をお祈りいたします。また、感染された方々にも、一日も早い回復を祈るばかりであります。あわせて、広く感染拡大防止に御尽力をいただいておられます方々の御理解に深く感謝を申し上げ、一日も早い終息を願うばかりであります。
ことしは、スポーツ界では次々と東京オリンピックにパラリンピックの選手が確定しております。スポーツ満載の年であります。議長も言われましたが、今行われている大相撲春場所、御当地力士朝乃山関が大関取りに向かって4連勝、今場所の強さに光が見えます。さい先のいいスタートを切っていると思います。
新型コロナウイルス感染拡大防止のための史上初の無観客での開催、記憶に残る場所であり、期待を込めてテレビの前で精いっぱいのエールを送っております。
目指せ大関、早いようですが、目指せ優勝。気候の変わり目であり、花粉の飛来、風邪やインフルエンザにかからぬよう健康に注意をし、春を迎えたいものです。
それでは、通告に従い、町政一般について質問させていただきます。
まずは、技術職員の確保についてであります。
久しぶりに土木とは何ぞやと考えさせられました。考えれば答えが出るかなと思っていましたが、なかなか出ず、しかしながら、私なりに好きな響き、土木であります。
古来から、「築土構木」、中国の古典に登場する4文字熟語でありますが、この中に2文字、「土」と「木」が入っております。木を編んで土を盛る、人々が安心して暮らしていくことができるよう、国づくりの基礎を整えることを意味するとあります。
公共施設を預かる土木、建築に携わる職員は、国土の保全、国土の建設に重要な役割を担ってきております。
当町においても、町民の要望に応え、施設の改修や改善、維持管理等業務を精力的に行っておられます。また、多くの公共的施設、道路に橋梁、河川に砂防、海岸に漁港、下水道に水道、公園に公民館や保育所、学校施設に体育施設等々の整備、すなわち生活や産業の基盤となる公共施設を整え充実させてこられております。その職員の確保が適切に行われているのかいささか疑問であり、質問に至ったところであります。
私なりに、決算ベースで平成25年度より令和元年までの7年間の土木費と下水道整備事業費、また、それに従事する主査以下の職員数を調べてみました。
土木費は、平成26年を境に、年14億から15億の決算で、下水道整備についても平成26年から大きく変わることなく、平均で1億7,000万の決算でありました。しかし、その中で気になる点が幾つか出てきました。平成27年から5年連続のマイナス補正になっております。断言はできませんが、5年連続ともなると、事業におけるトラブルでのおくれではなく、慢性的、組織的なことが原因ではないかと思われても仕方ありません。また、同じくして億単位での繰越額も気になるところであります。
次に、主査未満の技術職員の数についてでありますが、平成25年に新規採用が1名されております。それ以来、新たな職員の応募すらないまま、ましてや中途退職者の補充もされない。平成26年度12人いた技術職員が、現在は7名と5名の減があります。
そこでお伺いします。今の職員数と年齢構成で業務量に見合った組織機構の適正化が図られるのかいささか疑問であります。町のお考えをお示しください。
2つ目の質問として、地球温暖化が原因とされる経験したこともない巨大台風が当たり前のように襲来し、全国各地で大規模な洪水や堤防の決壊による氾濫に冠水、崖崩れ等が発生しております。町は災害から町民の生命と財産を守るための対策を講じ、災害で損傷した道路や橋、建物などの修繕、再建を担う責務があります。
不定期な災害業務に対応できるある程度の技術職員の備えは必要かと思いますが、その準備はあるのか。あわせて、高卒の初級職員や民間経験者の採用は考えられないのかお答え願います。
次に、公共交通による隣の町や市へ乗り入れすることができないかについてであります。
12月議会に引き続き再度の質問になりますが、そのときの回答は、新川地区内の各市町は、あいの風とやま鉄道の駅を起点とした公共交通網が敷かれており、移動体制が整っていることから、現段階では町内における公共交通の充実を図ることとし、このままの体制で行うとのことでした。
町はあくまでも鉄道の駅を起点とした利用。一方、町民が希望しているのは、1点に集まるのではなく、動いている駅、例えばバスに乗って最寄りでおりる利便性の高さを求めているものと思います。隣町への移動に鉄道という概念は薄く、もちろん鉄道は鉄道なりのよさがあります。遠く魚津や富山へとなると鉄道を利用されています。
昨年の町政懇談会に、それ以前からも公共交通で隣の市町への乗り入れについては要望は高く、舟見と野中地区を除く8地区のうち5地区から出されております。
舟見と野中地区については、学校の交通手段として、ほかの町への乗り入れは既に可能となっております。また、それなりにその利用があると伺っております。町の見解を再度お聞きいたします。
次に、ことし2020年4月、朝日と入善にある両県立高等学校が再編され、新しい県立入善高等学校が生まれます。高校が大きく発展するには、よしとするなら地元の生徒が地元の学校を目指す。そのためにも、魅力と特色ある学校づくりが大切であります。
朝日町から入善高校に通う生徒は、今までよりも増えなくては学校運営は成り立ちません。そのためにも、学校周辺の環境整備を図り、また、通学方法として、鉄道だけにとどめず、朝日の中山間地域からの生徒の通学環境を整える公共交通の整備も大切になってくるのではありませんか。これを実現するには、朝日、入善両町の連携が必要であります。
そこで、継続可能なサービスをしていく上で、今後の公共交通のあり方を示していただきたい。また、新幹線ライナーについて、きょうの朝刊に新幹線ライナー9月で終了と小見出しで出ておりました。心が折れました。きょう私が質問しようとしたときに出ていたのですから。しかしながら、私なりの質問することに決めました。
通告どおり、新年度の予算計上が9月までの予算となっておりますが、まずは、今後どうするつもりなのかお答え願います。
次に、不妊治療についてお伺いいたします。
近年の結婚年齢の上昇や晩産化に伴う不妊治療を受ける方が年々増加しております。また、高齢層の治療も目立って増加しております。
不妊治療において、人工授精を除いた一般的な不妊治療であれば公的医療制度の適用となり、医療費総額の原則3割が自己負担でできます。しかしながら、特定不妊治療については公的医療制度の適用外となり、高額治療費がかかるため、別に特定不妊治療費助成制度という支援制度が整備されています。それでも高額な治療費負担となります。
不妊治療の負担には、大きく分けて、身体的、精神的、経済的、時間的の4つがあると言われております。中でも仕事と治療の両立が難しく、かといって仕事をやめると治療費の捻出ができないという板挟みの状態で苦しむ人が多くいるように伺っております。
町は、その経済的な負担の軽減を図ることを狙いとして、平成29年度までは治療費の2分の1補助を、平成30年度より全ての治療を対象に、県が定めている妻の年齢制限や助成回数制限をも取り払い、自己負担1割で治療を受けることができるよう対策を講じています。町におけるこれまでの助成制度の利用状況をお示しください。
妊娠や不妊に関する知識の普及啓発についてでありますが、一般的に高年齢での妊娠、出産はさまざまなリスクが高まるとともに、出産に至る確率が低くなることが医学的に明らかになっております。そのことからも、妊娠や不妊について、学生や若者への知識を正確に教えることが大切であります。
また、治療がうまくいかない場合の心の相談や男性不妊への対応など、より専門的な相談支援へのニーズは高まっているものと言われております。不妊に悩む方が相談しやすい環境が求められております。これらについて町の取り組み体制を聞かせください。また、県と町、別々となっている不妊治療申請窓口の一本化を図れないか、あわせて伺います。
以上、大きく3点についての質問とさせていただきます。よろしくお願いいたします。
4: ◯議長(野島 浩君) それでは、答弁を求めます。
技術職員の配備について、小林総務課長。
〔総務課長
小林一雄君 登壇〕
5:
◯総務課長(
小林一雄君) 池原議員の技術職員の確保についての御質問のうち、初めに、今の職員数と年齢構成で業務量に合った組織機構の適正化が図られるのかとの御質問にお答えいたします。
町における技術職として採用した職員につきましては、現在18名となっております。しかしながら、組織体制、職員の人材育成の観点から、必要に応じて管理・監督職への昇任を行っているところであり、実質的には、設計、工事監理に従事する技術職員は減少しているところであります。
また、技術職の採用につきましては、過去5年間においては採用しておりません。
技術職の採用を見送ってきた理由といたしましては、定年退職者が発生していないことや下水道関係工事が一段落したことなどによるものであります。
議員御指摘のとおり、技術職員につきましては、日ごろから発注する工事の設計、その施工管理などの業務に従事しており、多くの公共施設の建設に係る設計、測量、積算業務など、専門的知識や技術力が発揮されているところであります。
技術職員の技術力の確保、また若手職員への継承につきましては、町といたしましても必要性を感じております。
技術職員の増員につきましては、現在、設計業務などの外部委託を取り入れながら業務改善なども行っているところであり、業務量の状況、年齢バランスなどにも配慮し判断してまいりたいと考えております。
次に、不定期な災害業務に対応できる技術職員の確保の必要性、また、高卒の初級職員や民間経験者の採用は考えられないかとの御質問にお答えいたします。
昨年10月に襲来した台風19号では、全国で多くの死者、行方不明者が出て100人を超え、多くの河川が氾濫し、甚大な被害があったことについては記憶に新しいところであります。
議員御質問のとおり、温暖化の影響もあってか、強い台風が毎年のように日本列島を襲うようになり、自然災害の脅威を痛感しているところであります。
近年の多発する大雨被害などを受け、総務省においては、職員の応援体制として、派遣体制の迅速化、円滑化を図ることを可能とする対口支援制度を設け、平成30年7月豪雨において制度が初めて適用されたところであります。
実際に大きな災害を受けた自治体からは、県を通じて職員の派遣要請があり、職種としましては技術職の派遣要請も多くあります。
議員御質問のとおり、大規模災害時における技術職員の役割は大きいものと考えております。今後において、万が一入善町において甚大な被害があった際には職員の応援要請を行うことも考えられますが、災害時には町の技術職員の専門的知識や技術力は必要不可欠と考えております。
さきに御説明いたしましたが、一定の技術職員の確保は必要と感じているところであり、技術職員を採用する場合には、議員御提案の高卒の初級職員あるいは民間経験者の採用も視野に入れ総合的に判断してまいりたいと思います。
以上、答弁とさせていただきます。
6: ◯議長(野島 浩君) それでは次に、広域公共交通について、梅澤キラキラ
商工観光課長。
〔キラキラ
商工観光課長 梅澤武志君 登壇〕
7: ◯キラキラ
商工観光課長(梅澤武志君) 公共交通についての御質問にお答えをいたします。
まず、今後の公共交通の考え方についてであります。
町では、交通弱者対策と2次交通対策という目的のもと、道路交通法に基づき、それぞれの役割を持った3つの形態の公共交通を運行しております。
とりわけ、町営バス「のらんマイ・カー」とデマンド交通「ウチマエくん」につきましては、より利便性の高い運行体制を目指し、町内の移動はもとより、町外への接続を円滑に行うため、あいの風富山鉄道の入善駅を起点とした公共交通網を構築しております。
一方、近隣市町が運行する公共交通に目を向けますと、入善町と同様に、あいの風富山鉄道の駅を起点としたダイヤ編成がなされていることから、複数の公共交通を組み合わせることにより、町内外における主要施設への移動が可能な状況となっております。
これにより、議員御指摘の高校再編に伴う通学手段につきましても、それぞれの自治体の公共交通と鉄道を組み合わせることでより効果的な利用が可能となることから、現行の公共交通網は有効であると考えているところであります。
こうした状況を踏まえ、今後の公共交通の考え方につきましては、昨年6月に議員各位にお示しをさせていただいた本格運行の方針に基づき、「のらんマイ・カー」と「ウチマエくん」は現行の運行体制を継続するとともに利用促進の検証を行っていくこととしております。
続いて、入善新幹線ライナーの今後の展望について申し上げます。
町では北陸新幹線の開業に合わせ、平成27年3月から、新幹線利用のための2次交通として、入善駅と黒部宇奈月温泉駅を結ぶ入善新幹線ライナーの運行を開始しました。
以来、「広報入善」やみらーれテレビなどを活用したPRをはじめ、町内企業へのダイレクトメールの送付、さらには議員各位の御意見を賜りながら、公共交通最適化調査や実証実験を実施するなどし、その利用促進を図る取り組みを進めてきたところであります。
しかしながら、利用実績は平成27年度をピークに年々利用者数の減少が進んでおり、昨年9月からの実証実験後の本格運行以降も、利用者数の減少に歯どめがかからない状況が続いております。
こうしたことを踏まえ、2月20日の交通網対策特別委員会で御報告をさせていただいたとおり、入善新幹線ライナーについては、ことし9月末をもって運行を取りやめることといたしました。
なお、この結論につきましては、利用者数を増やすため、さまざまな利用促進策を講じてきたが、利用者減少の改善が図られなかった。ライナー沿線の企業29社に実施したアンケートでは、社用車を利用するなどの理由から、ライナーを利用しない企業が約7割であった。昨年6月に示した本格運行の方針に基づき、予約制について検証を行ったが、1人当たりの運行経費が現行より高くなる試算となるなど、予約制のメリットが得られる結果ではなかったなどの理由から判断したものであります。
また、この検証を進めながら、入善新幹線ライナーにかわる2次交通のあり方についても検証を行ってきたところでありますが、現段階では代替案がないのが実情であります。
しかしながら、新幹線の利用促進を図るためにも、新幹線の2次交通対策につきましては大変重要であると考えております。特別委員会での御意見などを踏まえ、今後も引き続き議員の皆様とともに研究を進めていくこととしておりますので、議員各位の御協力を賜りますようお願いいたします。
以上、答弁とさせていただきます。
8: ◯議長(野島 浩君) それでは次に、不妊治療について、福沢元気わくわく健康課長。
〔元気わくわく
健康課長 福沢和正君 登壇〕
9: ◯元気わくわく
健康課長(福沢和正君) 不妊治療における助成制度の利用状況についてお答えいたします。
町では、ストップ人口減少の施策の大きな柱として、子どもを産み育てやすい環境づくりによる出生数の増を目指し、さまざまな事業に取り組んでいます。
平成27年の国の調査報告によりますと、不妊検査や治療を受けた夫婦は5.5組に1組と言われており、不妊に悩む夫婦に対し、町では平成30年度より不妊治療費の自己負担を1割とすることで経済的負担を軽減し、夫婦の産みたい気持ちを支援しております。
不妊治療には、一般不妊治療、特定不妊治療、男性不妊治療があります。一般不妊治療は、タイミング法や排卵誘発法といった自然妊娠を目指し、特定不妊治療は体外受精などの高度治療になります。町ではこれら全ての不妊治療に対し助成を行っており、対象者の年齢や助成回数、助成金額に制限は設けておりません。
なお、助成の申請期限は、治療が終了した日から1年以内となっております。
平成30年度の利用状況は、一般不妊治療37件、特定不妊治療60件、男性不妊治療はゼロ件で、計97件の申請がありました。
年代別では、25歳から29歳が12.3%、30歳から34歳と35歳から39歳がともに32%、40歳以上が23.7%となっています。
この治療により19名のお子さんが生まれており、これは町の年間出生数のおよそ2割弱となります。
なお、今年度は、先月末現在で不妊治療費助成申請数は81件、妊娠届出数は20件となっています。
次に、妊娠や不妊に関する知識の普及啓発や、不妊に悩む方が相談しやすい環境づくりに対する町の取り組みについてお答えいたします。
不妊治療は、個人の状況により治療方法や通院回数も異なり、予定が立てにくい治療です。また、治療の影響で体調不良になることもあり、何年もかかる場合もあります。そのため、治療を続けるには家庭や職場などの理解が不可欠です。
不妊治療や妊娠に関する知識の普及啓発として、町では学校保健会と連携し、小中学校での性教育や中学2年生でのいのちの教室など、体の仕組みについて正しい知識を学んだり、県で作成されているリーフレットを活用し、普及啓発に取り組んでいるところであります。
また、不妊等に関する相談については、相談者の希望に合わせ、保健センターでの保健師による面談やメールでの問い合わせなどにも対応しており、必要に応じて、富山県不妊専門相談センターの紹介など治療者に寄り添いながら、切れ目のない支援に努めているところであります。
次に、県と町において別々となっている申請窓口の一本化を図れないかについてお答えいたします。
県では、入善町同様に、子どもを望む夫婦へ経済的負担を軽減するため、富山県特定不妊治療費助成を行っております。
県の要綱では、治療助成の申請方法につきましては、対象者は、居住地を管轄する県厚生センター・支所を経由して知事に申請書を提出しなければならないとされています。
県の制度は町の制度と違って、一般不妊治療は対象とならないほか、妻の年齢によって不妊治療の回数にも制限があります。
加えて、治療内容によって助成金額の上限も定められており、助成の申請期限も治療が終了した日の属する年度末までとなっているなど、町の助成制度とはかなり違った内容となっております。
また、町の制度では、助成の対象となる費用について、他の助成を受けるときは、その額を除くとされております。
具体的には、不妊治療に要した費用から県の助成金額を差し引いた残りの額の9割が町からの助成金額ということになります。
したがいまして、県からの助成金額は確定した後でなければ町への申請はできません。
以上のような状況から、現時点で県と町の申請窓口の一本化は難しい現状にあります。
町では、今後ともストップ人口減少を目指し、誰もが安心して出産や子育てを楽しむことができるよう、きめ細やかな支援に努めてまいります。
以上、答弁とさせていただきます。
10: ◯議長(野島 浩君) それでは、再質問を受けます。
3番
池原純一君。
11: ◯3番(
池原純一君) 職員の件でありますが、組織の実態として、現実にあることをここで言いたいなというふうに思っております。
大きな事業を抱えていながら技術職員の係員がいない係があります。このような状態をいつまでも続けているのが疑問であります。それも大きな仕事をしている係であります。これからも当たり前のようにそれらの業務が進められていくのか、私は大変心配でなりません。
来年も技術職員の採用は見送られております。令和2年度に対しても、ことし採用しない分だけ来年も同じような状況が続くということで、ぜひこれは早々の対応が必要かと思いますが、その辺について、具体的にどういうふうに解消していくのかお聞きしたいというふうに思っております。
12: ◯議長(野島 浩君) 職員の採用について、小林総務課長。
13:
◯総務課長(
小林一雄君) 技術職員につきましては、今答弁でも申しましたが、実際設計する人数等は減ってきているものというふうな認識はしております。いろんな業務が出てくる中で、技術職員が足りていない係等については、お互い技術職員が協力しながら、今いろんな仕事をしていくような体制はとっておりますので、今その中で対応しているような状況でございます。また、大きなものについては、先ほども言いましたが、業務委託等も実施しているということでございます。
職員の採用につきましては、先ほども言いましたが、基本、退職者の補充ということを原則としてきているところであり、その都度、どういうような職員を採用していけばいいのかということを話をしながら来年度の採用職員のほうを決めさせていただいているという状況でありまして、今後につきましても状況を十分勘案して採用のほうは行っていきたいというふうに考えておりますので、よろしくお願いいたします。
14: ◯議長(野島 浩君) 3番
池原純一君。
15: ◯3番(
池原純一君) 別にかみ合うまで質問する気はないんですが、一昨年ですか、中途で退職したという、それに対する補充もなく今現在に来ておるわけです。それに対しての疑問なりを解いていただきたいというふうに思います。
16: ◯議長(野島 浩君) これについて、小林総務課長。
17:
◯総務課長(
小林一雄君) 一昨年、中途でやめられた技術職員がおられたということは事実でございます。当然そういうことも含めて、職員採用を行う場合にどういう職種を採っていくかということを十分話し合いをした中で、来年度の職員の採用という職種を決めさせていただいたということで御理解賜りたいと思います。
18: ◯議長(野島 浩君) 3番
池原純一君。
19: ◯3番(
池原純一君) 去年も同じふうな雰囲気の中で質問したんですが、たしか去年というか令和元年の採用のときには、実はタイミングがよければその採用というのはできたんじゃないかなというふうに思っています。ですから、そういう疑念もあるので、ぜひ来年度、採用するという方向で進めていただきたいというふうに思っております。
あわせてですが、先ほど業務量とか事業の大きさとかに合わせて職員を配置したい、そしてまた、お互いに技術職員が話をしながら、何か問題があったときには常に話をしながら、ワンデーレスポンスに従って、早々に業者に対して指令を出すというふうなことは大変大事なことであります。
ただ、今の組織の中で、先ほども言いましたが、年齢やら人数等において、本当にうまく組織が機能しているのか。私なりに見ますと、少しばらけた、今3つのほうに分かれていますが、それをもう少しコンパクトな技術職員の塊というものができないものか、それについてお伺いします。
20: ◯議長(野島 浩君) これについて、小林総務課長。
21:
◯総務課長(
小林一雄君) すみません、今3つに分かれているというのは、係とか年齢とかの話でしょうか。
22: ◯議長(野島 浩君) 3番
池原純一君。
23: ◯3番(
池原純一君) 3つというのは、商工水産とか住宅関係とか建設関係という、その3つというふうに。
24: ◯議長(野島 浩君) 小林総務課長。
25:
◯総務課長(
小林一雄君) 確かに今係ごとに分かれていっているということで、池原議員から言われました技術職をまとめていくようなことも1つの方策かなということは当然考えておりまして、いろんなことを考えながら、この問題に対してはまたいろいろ検討させていただきたいというふうに思いますので、また御理解賜りたいというふうに思います。
26: ◯議長(野島 浩君) 3番
池原純一君。
27: ◯3番(
池原純一君) よろしくお願いします。
それでは、採用という面で、初級職の採用でありますが、調べてみますと、平成4年以降というのはもうほとんど採用していないというふうに認識していますが、それでよろしいですか。
28: ◯議長(野島 浩君) 小林総務課長。
29:
◯総務課長(
小林一雄君) 技術職員の採用は、初級がいつからだったか私、ちょっと明確に覚えておりませんが、かなり前だったというふうな記憶は持っております。
30: ◯議長(野島 浩君) 3番
池原純一君。
31: ◯3番(
池原純一君) 質問の中に初級職の採用ということについて伺っている以上は、最低いつごろで終わったかということぐらいは知っておいてほしいなというふうに思います。
実は平成4年が高卒の初級職が最後であるというふうに、建設業協会の会員名簿を見ましたらそういうふうになっております。現在いる人の中でですよ。
32: ◯議長(野島 浩君) この質問について明確に答えられますかね、今。
小林総務課長。
33:
◯総務課長(
小林一雄君) 今、資料を見たところ、平成4年に入っている職員というのが最後になっております。
34: ◯議長(野島 浩君) 3番
池原純一君。
35: ◯3番(
池原純一君) これがいい悪いという問題ではなくて、私としてはというか、周りの状況を見ながらですが、近隣市町を見ますと、やはり平成26年以降ですが、4名の人が新規採用になっているというふうに伺っているし、また行ったらそういうふうな人がたくさんおられました。余りにもかけ離れているなというふうに思って質問したいわけですが、この新規職員の対象になるのは、多分ですが、桜井高校の土木科等々があると思います。まさしくその桜井高校の土木科の生徒が各市町村に採用されているということで、ぜひ入善にもその辺の検討をひとつお願いしたいなというふうに思っております。これは決して投げ売りとかそういうものではなくて、真剣な気持ちで話しておるのであって、その辺の答弁をお願いします。
36: ◯議長(野島 浩君) 答弁を求めるわけですね。
37: ◯3番(
池原純一君) 町長のほうから。
38: ◯議長(野島 浩君) 笹島町長。
39: ◯町長(笹島春人君) 高卒の採用あるいはそれ以外もということも含めての採用の話でありますけれども、桜井高校という名前も出ましたが、その指定席という考えは私ども持っておりませんで、必要に応じて対応していかなければならないということは重々理解をいたしておるつもりであります。
ただ、以前の第4次の職員定員管理計画の中では、30名不足に対して外部委託で10名を補充したいという考え方を示しておりました。そういった中の外部委託として、特に近年は設計委託、監理委託というものに1億を超える大きな額を計上しております。そういったところである程度技術職の人件費をあるいは定数を少し、定数といいましょうか人数を減らさせていただいておるということも御理解をいただきたいというふうに思いますし、ただ、それともう1つ、18名というふうに申し上げましたが、これは18名が既得権ではございません。やはりそのときの状況に応じて、増えることもあれば、場合によっては減ることもあるということも御理解いただきたいと思います。
いずれにいたしましてでも、多くの御指摘いただいております工事を抱えております。適正な管理監督ができるような体制にはしっかりと取り組んでいきたいというふうに思っておりますので、御理解をいただきたいと思います。
40: ◯議長(野島 浩君) 3番
池原純一君。
41: ◯3番(
池原純一君) いつも言われるのが、その3本柱の件の中で、業務委託をしたということで、ある程度の職員のカバーができているというふうに言われています。
ただ、その裏には、外部委託をするまでの道のりというものがありまして、どういうふうなものを求める、そしてまた返ってきたものに対してどういうふうにチェックをするとか、これもまた逆の面で大変な尽力が要るというふうに私は認識しておるところであります。
そういうことも考えながら、ひとつこれから、技術職員に対する温かい目をひとつよろしくお願いしたいというふうに思っております。
それでは、1月14日付の北日本新聞の欄でありましたが、ここに、先ほども言っておられました災害に対する支援なり応援なりについてでありますが、災害が起きると技術職員がどうしても少なくなるということで、お互いに応援なり支援をしていっておるということで、現場の職員が不足する事態が繰り返されているため、全国的に土木や建設などを専門とする職員の増員を国が図っていると。それくらいに重要なものであるということで、これからも入善町においても技術職員の確保について努力をし続けていただきたいというふうに思い、この質問については終わらせていただきます。
それでは、新幹線ライナーについて質問をさせていただきます。
新幹線ライナーについてですが、公共交通の利便性を高めるための検証は終わりなく継続する必要性があるというふうに12月議会で言われておりました。その利便性を高める検証として、町外への乗り入れを行うことができないのかというふうな私の見方として、そういう方法はないのか、何かしないのかということで、まずは乗り入れ先の市や町との協議、それすらもできなければ、一歩もこの話は前に進まないよというふうなことを思っております。
そうであれば、その足、少しなりとも前へ進むときにどうすればいいかということをちょっとお知らせ願いたいなというふうに思いますが、いかがなものでしょうか。
42: ◯議長(野島 浩君) 梅澤キラキラ
商工観光課長。
43: ◯キラキラ
商工観光課長(梅澤武志君) 御質問の趣旨の中で、ライナーのことと広域交通のお話がダブっておられるんだろうと思うんですが。
44: ◯議長(野島 浩君) 3番
池原純一君。
45: ◯3番(
池原純一君) いや、広域交通でそれができないかということですよ。
46: ◯議長(野島 浩君) ライナーをですね。
47: ◯3番(
池原純一君) ライナーではなくて。
48: ◯議長(野島 浩君) ライナーではなくて、広域……
49: ◯3番(
池原純一君) 今の「のらんマイ・カー」を他市町村へ行かせる方法としてどうなのかということを。
50: ◯議長(野島 浩君) 公共バスをですね。
51: ◯3番(
池原純一君) バスです。
52: ◯議長(野島 浩君) 梅澤キラキラ
商工観光課長。
53: ◯キラキラ
商工観光課長(梅澤武志君) 広域の運行につきまして、先ほどの答弁にもありましたが、まず広域の運行は鉄路を使っていただく、これが一番効率的ではないかと。
といいますのも、先ほどの答弁でも申し上げましたが、各市町それぞれに、あいの風富山鉄道を起点とするダイヤをしっかりと築いておるわけであります。その点に行き着けば、おのずと目的地まで行ける。また、高齢の方々に特に要望が強い病院ということになりましても、当然、主要施設にアクセスができる路線がありますので、そちらをまず利用していただくことが大事ではないかというふうに常々申し上げておるとおりでございます。
以上です。
54: ◯議長(野島 浩君) 3番
池原純一君。
55: ◯3番(
池原純一君) 常々聞いているのは、私は承知しております。承知しながらも、使いやすさとなると、やはり入善町横に1本走らせて、それに対してどう乗っていくかという、要するに、入善の駅は動かないんですが、バスとなると、駅として見れば動く駅ということで、それに対して常に乗れるタイミングはたくさんあるんじゃないかなということで、利便性というものに対してはそっちのほうがいいんじゃないかなというふうに思います。
それによって、今の入善町の「のらんマイ・カー」の利用率がもっと上がるかもしれない。昔もやっていたというふうに聞いていますが、今、要望がたくさん出ているということで、これに対していかがなものかなということで質問しております。
まだバスについて頑なにそういうふうなことを言われるというふうな。
56: ◯議長(野島 浩君) もう一度質問されますか、その点について。
57: ◯3番(
池原純一君) はい、します。
58: ◯議長(野島 浩君) 利用度について、広域的な利用について、梅澤キラキラ
商工観光課長。
59: ◯キラキラ
商工観光課長(梅澤武志君) かつて公共バスということで、3台体制でかなり広い路線を走らせていた時期がありまして、実際その利用がなかなか進まない、空気を運んでおるというような御指摘をいただいて、その理由とすれば、そのバス停まで歩いていかなければいけない。当然、線で結ぶわけですので、面をすくうことがなかなかできないというような利便性がなかなか確保できない。要は、歩かなければそのバス停には行けない。それとあと、こういう扇状地でございますので、全ての方の近くに路線を引くことができないというような事情から、ドア・ツー・ドアの今の「ウチマエくん」というデマンド交通のものを新たに導入したわけであります。
こういう経過がある中で、またそのバスというようなことに関しまして、なかなか考えが及ばないというのも実情であります。
60: ◯議長(野島 浩君) 3番
池原純一君。
61: ◯3番(
池原純一君) その話になるとすぐデマンドという話が出るわけですが。
〔発言する者あり〕
62: ◯3番(
池原純一君) わかりました、わかりました。
63: ◯議長(野島 浩君) 静粛に。
64: ◯3番(
池原純一君) 終わりなき戦いということで、これについては常に耳元でつぶやきながらこれから進めていきたいなというふうに思っています。
ただ1つ、先ほど言われた線でという話についてですが、極端な話、入善駅から泊駅へバスで行きましょうと。これは線でつながります。でも、入善駅から泊駅へ行くときには、駅を使うときは点でしか動かないということで、線であるというのは点よりもそれが続いているということではまたいいのではないかなということで、これからぜひ、隣の町や市と、チャンスがあればではなくてチャンスをつくりながら、一歩でもいいですから、この話が前に出ればいいなというふうに思っております。
ぜひ議会側としても、いくらでも力になれると思うので、またひとつよろしくお願いいたします。
では、新幹線ライナーについてでありますが、きのう佐藤議員の質問等もありましたが、私なりということで質問させていただきます。
昨年度の9月からの試行期間ということでありますが、昨年はたしか巨大な台風が来たり、12月からですが、新型コロナで乗り入れが弱まったりということで、データとしてはなかなか参考にしづらいデータではないかなというふうに思っておりますが、その辺についての見解を教えてください。
65: ◯議長(野島 浩君) 新幹線ライナーの利用度ですね。利用率。梅澤キラキラ
商工観光課長。
66: ◯キラキラ
商工観光課長(梅澤武志君) おっしゃるとおりで、台風19号で新幹線が水没をしたと。それで、東京方面へのダイヤがかなり乱れたというようなことがございました。ただし、そのときは当然、利用が減ったことは事実でございますが、路線が復活した後の利用の戻りがあったかといいますと戻らない。そのまま低調なままだというようなことでありまして、なかなか利用の促進というのが望めないというような判断であったということです。
67: ◯議長(野島 浩君) 3番
池原純一君。
68: ◯3番(
池原純一君) 私は戻る戻らないというよりも、その期間をベースにして判断をしたというところに若干の疑問がありまして、これについてはもう少し様子を見ながらということで、結論を出すのは早過ぎるのではないかなということで質問したわけで、それに対してどうかなということでお答え願いたいなと思います。
69: ◯議長(野島 浩君) 梅澤キラキラ
商工観光課長。
70: ◯キラキラ
商工観光課長(梅澤武志君) 昨日の佐藤議員の御質問にもお答えをしましたが、どこかでスクラップ・アンド・ビルドという面からこういう事業に関しての見直しをするタイミングがある。それが、今までもその利用が低調であったということ、それから費用対効果の面から見ても、バス、それからデマンドから比べてもうかなり大きな負担をしているというようなことがずっと続いておりましたので、この4月から、本来なら取りやめというようなことになるのが筋であるんだろうけれども、実際は、その周知期間で半年ほどのお時間をいただいて9月末までの運行で取りやめをさせていただくというような判断をさせていただいたわけで、もともと利用が悪かったというのがベースにあったわけです。
71: ◯議長(野島 浩君) 3番
池原純一君。
72: ◯3番(
池原純一君) どうも今聞いた話ばかりがこの
場で出てきているような気がします。これについては徹底的に特別委員会の中でもう少し深く話をしていただきたいというふうに思います。ひとつよろしくお願いしたいと。
先ほど言われましたスクラップ・アンド・ビルドですが、でも今4,000、5,000の利用しておる方がおられる。その方に対してどうするかということを、私はビルド・アンド・スクラップではないかなというふうに思っております。次のことを決めた上でスクラップしていくという、そういう考えも1つあるんじゃないかなと。
それと、あそこの
駐車場が満車になって、どうも1本遅れたとか、そういう話も聞きます。私も白線外にとめて行ったこともあります。そういう対応の仕方もどういうふうに整理するかということを、利用者側に立った考え方を少し整理していただきたいということと、また、近所のというか隣の町、市との話になるわけですが、その辺の状況もどうなっているのか、広域圏の中でどういうふうにディスカッションされているのかということを含めて整理をしながら、特別委員会のほうで議論していただきたいなというふうに思います。
続きまして、不妊治療についてお伺いいたします。
不妊治療について、私、これを取り上げた1つの大きな理由といたしまして、特別不妊治療についても何か保険制度というものにならないものかということ、あるいは助成限度額の拡充の働きかけというのはできないものかということで、少し勉強しながらやったわけですが、全国には1960年、古い話ですが、全国に先駆けて乳児と老人の医療費の無料化というものをある小さな村が実施をして、その決断がその18年後に国をも動かす制度に変わったということで、大変大きな話だなというふうに聞いた話があります。これも、深沢晟雄さんでしたかね、その方が村長であったころにということで話をお聞きしました。
これについて、町として胸を張ってこの事業について取り組んでおられる、そういうことを多くの方々に知っていただきながら、入善町はこういうふうにいいんですよということを、周知ではないんですが知っていただいて、入善町にぜひたくさんの方が、1日でも2日でもいいですから来ていただいて、どういう町かということを知っていただければなというふうに思います。
最後に、町長に、特定不妊治療の支援を受ける助成対象の高齢者の件数が統計的に見ると年々増えております。年齢の高い人が年々増えているということで、平成25年資料では3割程度になっていると。入善のほうでは2割超でありましたが、産科の合併症のリスクは40歳を超えると急峻に上昇するということで、その割合が30歳を基準として、40になれば1.7倍、43になれば2倍というふうに伺っております。
町は、県が定めている年齢制限の取り払いこの制度を進めておりますが、私は何が正しくて何が間違いなのか、今もちょっと見当はつきませんが、今後の受診状況を見ながら支援のあり方について検討することも必要であるかというふうに思っております。
高い評価をしながら今さらと言われますが、必要な制度であるがゆえにこの質問をさせていただきたいというふうに思っております。
高齢者に対することも考えながらのこの助成制度、気をつけなければいけないところもあるよということで、最後に町長の御意見を聞かせていただきたいということと、朝、事務局に聞きましたらファクスが届いておりまして、私もびっくりして、池原議員の不妊治療に対する質問に対して参考になればということで幾つかのファクスが届いております。
その中に書いてあるのが、2人目の不妊、2人目がなかなかできないということでの不妊治療を受けているが、どうしてもできないんだという幾つもの事例が書いてあります。これについてはそういう、やっぱり大変多くの方にこういう議会なりそういうものを見られているな、聞かれているなということで大変ありがたく思っております。
私の質問としては最後ですが、町長に一言だけ言葉をいただいて終わります。
73: ◯議長(野島 浩君) 笹島町長。
74: ◯町長(笹島春人君) 町の不妊治療の取り組みについては御理解いただけたというふうに思いますが、やはり不妊に悩む夫婦というものが多いという状況を見たときに、それなりにやはりリスクもあるということは私も承知をいたしております。
ただ、そういう中にあって、なおかつ子どもが欲しいと強く望まれる方々については、やはり少子化対策を推進する町として精いっぱいの協力をすべきであろうというふうに考えて、1割負担という制度をつくらせていただきました。
1割負担というわけでありますけれども、内容によっては、県の支援を受ければ1割以下の負担ということでも治療を受けることができるということであります。
ただ、これはあくまでもそういう制度をつくったからということでありまして、積極的にということじゃなく、やはりその制度を使われるか使われないかは夫婦の判断によるものというふうに思っております。ただ、再三申し上げておりますが、子どもを望まれる方に対しては精いっぱいの支援をしていきたいという思いでありますので、御理解をいただきたいというふうに思います。
75: ◯議長(野島 浩君) よろしいですか。
76: ◯3番(
池原純一君) 終わります。
77: ◯議長(野島 浩君) 以上で
池原純一君の一般質問を終わります。
次に、8番 五十里忠茂君。
〔8番 五十里忠茂君 登壇〕
78: ◯8番(五十里忠茂君) お疲れさまです。
本3月定例議会におきましても発言の機会を得ましたことに感謝いたします。
それでは、質問に入っていきたいと思います。
保育所等について伺います。
米澤前町長が平成17年12月定例議会代表質問の答弁で、保育所の運営について、「1小学校下1保育所」を将来像として計画的に統合整備を進める必要があり、早期に対応すべきものとした。平成19年6月定例議会で、当時健康福祉課長であった現町長は答弁で、舟見・野中の統合保育所は入善町の「1小学校下1保育所」の第1号となるもので、今後の統合保育所のモデルとなるように努めてまいりたいと申されたのであります。
平成21年4月、ひばり野保育所が開所し、その後、こあら保育所、さわすぎ保育所、にゅうぜん保育所が開所し、いいの保育所が今年4月の開所の運びとなることから、昨年の12月18日、全員協議会において第6次入善町総合計画実施計画が示され、予算案が明示されたところであります。横山保育所と椚山保育所の統合整備事業として、令和2年度から実施するとしたものであります。
今後における年次計画の明確化を図るべきと思うが、いかように考えているのか答弁願います。
平成26年11月に空き家等対策の推進に関する特別措置法案が成立し、国土交通省は特別措置法のもとでは、全国には種類を問わず、約820万戸以上の空き家が存在するとしています。実態はこれだけにとどまらず、公的な建物も加わり、地域環境の悪化と住民感情の高ぶりを招くなど、社会的に大きな問題を引き起こしているのが現状であります。
町では平成29年3月、空き家等対策計画をまとめ、空き家等対策の基本方針では、所有者等における管理の原則をうたっています。
当局においては、このような状況を鑑み、利用されていない公的施設に対する通常管理や環境整備をどのように実効的に行っているのかお答えください。
保育については、3歳以上の保育料の無償化をはじめとして、保護者に係る経済的負担の軽減を図るとともに、開所、閉所時間に幅を持たせ、日曜、祝日の開所、あわせて特別保育が実施されており、保護者においては安心して子どもを預けることができる保育体制が整っているものと思います。そうした中で、職員における働き方改革や保育に対する質的な向上が一層求められているものと思います。
こうした状況を鑑み、職務基準となる見直しを図ってはいかがか。これに対する答弁を求めます。
保育所の統合等により職員数が増える中、事務的作業は従来の形態とは違い、パソコンを使っての事務的作業であり、職員同士の使用時間帯が重なり不便を感じるものと察しますので、適正に配備されているのか答弁を求めます。
富山湾岸サイクリングコースについて伺います。
入善工区における海岸管理用通路を活用した新たな海岸沿いを結ぶ10.5キロメートルのコースであり、コース周辺には湧水、深層水施設、園家山キャンプ
場、杉沢の沢スギ、じょうべのま遺跡、近い将来設置されるだろう洋上風力発電の設備においては、観光資源であり、大きな町の財産でもあります。コースを一帯一路化し、広く情報発信することで、多くの人が町に訪れるとともに、コース使用の頻度も上がると思われます。
当局においては、これらを含む包括的な手だてを講じる必要があると思うが、答弁願います。
平成31年2月22日の全員協議会において、富山湾岸サイクリングコースの説明に対して、複数の議員から安全対策や環境整備に対しての意見があったところであります。その後の対応策をどのように講じてきたのか答弁願います。
コース周辺には、観光資源の情報発信やロードバイカーによる口コミ等で一人でも多くの人に来ていただく、またコースの利用頻度を高めることは必要と感じます。それにも増して、町民が観光資源やコース認識を周知し得る手段が必要と感じますので、ぜひともサイクリングコースを活用してサイクルイベント等を開催すべきと思うが、いかがな考えであられるのか答弁願います。
新型コロナウイルス感染症について伺います。
昨年の12月31日の段階で、中国湖北省武漢市での原因不明のウイルス性肺炎が相次いで発症されたことが確認されました。このような現況から、世界に瞬く間に広がりを見せたことは言うまでもありません。
今年に入り、日本では新型コロナウイルス感染症拡大を防ぐために、これまで水際の対策を講じてきたところであるが、ここに来て国内の複数地域で感染ルートが明らかでない患者が散発的に発生している実態を受けて、安倍首相は2月27日の会見で、新型コロナウイルス感染症の拡散を防ぐために、3月2日から春休みに入るまで、全国全ての小中高と特別支援学校について臨時休校するように要請したものの、最終的な判断は自治体に委ねるとしたものであります。
当局においては、数回にわたり新型コロナウイルス感染症対策会議が開催されたところでありますが、こうした会議を受けて行動や指示をいかように行ったのか答弁を求めるものであります。
以上です。
79: ◯議長(野島 浩君) それでは、答弁を求めます。
保育所等ついて、笹島町長。
〔町長 笹島春人君 登壇〕
80: ◯町長(笹島春人君) 五十里忠茂議員の保育所等についての御質問のうち、統合に関する年次計画の明確化についてお答えをいたします。
町ではこれまで、平成18年3月に策定した入善町次世代育成支援対策施設整備計画基本構想に基づき、1小学校下1保育所を基本とし、地元の意見がまとまったところから順次、統合保育所の整備に取り組んできたところであります。
議員御指摘のとおり、平成21年4月に開所したひばり野保育所の整備を皮切りに、こあら、さわすぎ、にゅうぜんの各保育所、さらには、ことし4月に開所予定の新しいいいの保育所を含めると5カ所の保育所の統合整備が完了したことになります。
これにより、6カ所の小学校下のうち、残すところは桃李小学校下の椚山、横山両保育所の統合のみとなったところでありますが、この両地区からは、既に桃李小学校に隣接した場所での整備であれば統合もやむを得ないとの了承をいただいているところであります。
今月の9日には、両地区の区長会長や保護者会長、地元選出の町議会議員などによる地元検討会を立ち上げ、第1回目の意見交換を行ったところであります。
町ではこれまで、保育所の統合整備に当たっては、お兄さん、お姉さんとなる小学生の活動が見える、かつ小学生とのさまざまな取り組みが連携しやすい場所が適切であるとの考えから、各小学校の周辺で保育所の統合整備を進めてきたところであります。
桃李小学校下におきましても、今のところ、小学校に隣接した場所での整備をしたいというのが町と地元の共通の思いでありますが、具体的な候補地や整備のスケジュールなどについてはまだ決定はいたしておりません。
今後、地元検討会や地域の御意見なども伺いながら、統合に向けた年次計画の明確化を図ってまいりたいと考えているところであります。
81: ◯議長(野島 浩君) 次に、保育所等のうち、利用されていない公的施設等については住民感情等に配慮して取り組むべきについて、竹島企画財政課長。
〔企画財政課長 竹島秀浩君 登壇〕
82: ◯企画財政課長(竹島秀浩君) 保育所等の御質問のうち、利用されていない公的施設等については、住民感情や地域環境を十分に配慮して取り組むべきと思うが、いかように考えているかとの御質問にお答えをいたします。
まず、入善町内には利用されていない公共施設は4カ所ございますが、その中でも、廃止とした保育所につきましては、入善地区の旧東部及び旧西部保育所の2カ所がございます。
また、この春からは、いいの保育所の開所に伴い、現在の飯野、芦崎の両保育所を加えた4カ所となりますが、新年度におきましては、飯野保育所は解体工事を予定しております。
議員御指摘の市街地における廃止施設の維持管理につきまして、町でしっかりと管理すべきとのことでございますが、これまでもシルバー人材センターに除草や樹木の剪定などを委託しており、今年度につきましても、両施設において年2回程度の作業を実施しております。
また、日ごろから職員による空き施設の巡回も行ってきておりますが、とりわけ今年度に関しましては、例年以上に台風の往来が多かったため、台風接近の情報が入るたびに各施設の事前確認や通過後の被害状況の把握に努めてきたところであります。
今後とも、近隣地域の皆さんに御迷惑がかからないよう、引き続き状況確認をしながら、定期的な環境整備に努めてまいりたいと考えております。
以上、答弁とさせていただきます。
83: ◯議長(野島 浩君) 次に、保育所等のうち、町職員における昇格等に関する処遇改善について、笹島町長。
〔町長 笹島春人君 登壇〕
84: ◯町長(笹島春人君) 保育所等についての御質問のうち、町職員における昇格等に関する処遇改善についてお答えをいたします。
町職員における昇任・昇格制度につきましては、地方公務員法あるいは入善町の職員の給与に関する条例等の規定により適切な運用に努めているところであります。
とりわけ、職員の役職を上げる昇任制度につきましては、勤務実績や職員の能力などを踏まえた人事評価、また勤務年数などを総合的に判断し制度を運用しているところであります。
議員御質問の保育所を統括する主幹については、平成29年度、平成30年度においてそれぞれ2名を任用し、保育における組織体制の強化を図ったところであります。
令和元年度における保育所を統括する主幹の任用につきましては、さきに御説明を申し上げました人事評価、年数等を総合的に勘案し、任用を見送ったところでありますが、保育所の組織体制をしっかりと堅持していく上での統括主幹の任用については、引き続き検討を進めてまいりたいと考えているところでございます。
85: ◯議長(野島 浩君) それでは次に、同じく保育所等のうち、パソコンの配備について、清田結婚・子育て応援課長。
〔結婚・子育て応援課長 清田和憲君 登壇〕
86: ◯結婚・子育て応援課長(清田和憲君) 保育所におけるパソコン配備についての御質問にお答えいたします。
保育所へのパソコン配置につきましては、従前は各保育所1台ずつの配置となっておりましたが、保育現場からパソコン増設の強い要望などもあったことから、平成28年度に1台ずつ増設をして、各保育所2台体制としたところであります。
また、平成30年度に開所したにゅうぜん保育所では、施設規模や入所児童が多いことを考慮し、現在3台を配置しているところであります。
当然のことですが、保育現場では、まずは子どもたちの保育、見守りが第一であります。そのため、書類の作成などは、子どもたちの昼寝時間や子どもたちの帰宅後に行うことが多くなるため、どうしても使用時間帯が集中することになってしまいます。しかしながら、各保育所では、職員間でパソコンの利用時間をうまく調整しながら、現在の配置台数の中で必要な書類を作成している状況であります。
したがいまして、今のところ、保育現場からはパソコンを増設してほしいという要望を聞いておらず、また、改めて確認したところでも、現在の配置台数で何とかやりくりができているとのことでありますので、当面の間は現状の体制のままでも大きな問題はないものと思っております。
議員御指摘のとおり、保育所においても、職員の負担軽減を図るために、労働環境の改善に努めることが大切であることは町も認識しております。
今後も引き続き、現場の状況を確認するとともに、保育士の意見も聞きながら、適正なパソコンの台数を見極め、必要があれば適切に対応してまいりたいと考えております。
以上、答弁とさせていただきます。
87: ◯議長(野島 浩君) それでは次に、富山湾岸サイクリングコースについて、梅澤キラキラ
商工観光課長。
〔キラキラ
商工観光課長 梅澤武志君 登壇〕
88: ◯キラキラ
商工観光課長(梅澤武志君) 富山湾岸サイクリングコースの御質問についてお答えいたします。
まず、サイクリングコースに隣接する観光資源の情報発信の考えについて申し上げます。
町の沿岸部には、杉沢の沢スギをはじめ、じょうべのま遺跡、浄化センター風力発電設備、園家山キャンプ
場などといった魅力的な観光資源が点在しております。
これらの観光資源を線で結ぶ国土交通省の海岸管理用通路において、県が平成30年度に青色のナビゲーターラインを敷設し、サイクリングコースとしての活用が可能となりました。
この新たなサイクリングコースは、町の一番の特徴でもある臨海型扇状地の末端部の地形を肌で感じることができるほか、現在、横山沖で計画されております洋上風力発電所見学への動線としても大いに期待ができるものであります。
町の魅力が集結するこのコースの周知方法としましては、まずは、各種サイクリング大会のコースに活用していただくことが一番有効であると考え、県のサイクリング協会などに対し、その活用の働きかけを行ってまいりました。
その結果、昨日中止が残念ながら決定されましたが、来月4月12日に開催が予定されておりました富山湾岸サイクリング2020のコースの一部に当サイクリングコースが採用されたところであります。
また、サイクリングイベント以外の周知方法として、県指定のサイクルカフェであるにゅうぜん浜マルシェや、レンタサイクル事業に取り組む入善観光案内所といった観光拠点の活用を図ることも有効であると考えております。
このような取り組みを継続しながら、当サイクリングコースの周知を図るとともに、町が有する魅力ある観光資源の情報発信に努めてまいりたいと考えております。
以上、答弁とさせていただきます。
89: ◯議長(野島 浩君) 次に、富山湾岸サイクリングコースのうち、コースにおける安全性、環境整備について、窪野建設課長。
〔建設課長 窪野 修君 登壇〕
90: ◯建設課長(窪野 修君) 富山湾岸サイクリングコースに関する御質問のうち、サイクリングコースにおける安全性や環境整備が確保されているのかという点についてお答えをいたします。
現在の富山湾岸サイクリングコースにつきましては、国が管理する直轄海岸工事施工区域の一部である海岸管理用道路を県が道路区域として占用し、青色のナビゲーターラインを設置し、サイクリングコースとして利用しております。
このため、コースの大部分を県が管理しておりますが、一部、既存のコースに接続する町道区間におきましては町が管理しております。
議員御質問の安全性、環境整備の確保という点につきましては、サイクリングコースの管理者でございます入善土木事務所に確認をしたところ、舗装の修繕や利用者へ車両の通行に注意するよう促す看板の設置のほか、道路の清掃や除草などの雑草対策を実施する予定としているというふうに伺っております。
町の管理部分におきましても、段差があるような危険な箇所の舗装修繕など、対応に努めてまいりたいというふうに考えております。
湾岸サイクリングコース沿いには町を代表する観光スポットや見どころが多数あり、コースを御利用される皆様には、快適に走行できる環境を整えることが大事であるというふうに考えております。
町としましては、今後も県との連携や調整を密にしながら、利用者の安全で快適な通行確保に努めてまいりたいというふうに考えております。
以上、答弁とさせていただきます。
91: ◯議長(野島 浩君) 次に、富山湾岸サイクリングコースのうち、イベント等を開催し地域再発見につなげる考えについて、梅澤キラキラ
商工観光課長。
〔キラキラ
商工観光課長 梅澤武志君 登壇〕
92: ◯キラキラ
商工観光課長(梅澤武志君) サイクリングコースを活用し、イベント等を通し、地域再発見につなげるための考えについてお答えをいたします。
先ほども申し上げましたが、サイクリングコースの活用を図るには、各種サイクリング大会のコースに活用されることが一番有効であると考えており、その規模が大きくなればなるほど、多くの方々に町の海岸沿岸部の魅力を体感していただけるものと捉えております。
こうしたサイクリングイベントに町民の皆さんにも参加をいただくことで、日ごろ見落としていた町の魅力の再発見、さらには郷土愛の醸成にも大いに効果があるのではなかろうかと考えております。
いずれにいたしましても、町の魅力が詰まった海岸沿岸部のサイクリングコースの普及などを通し、地域の再発見につなげてまいりたいと考えております。
以上、答弁とさせていただきます。
93: ◯議長(野島 浩君) それでは次に、新型コロナウイルスについて、梅津副町長。
〔副町長 梅津將敬君 登壇〕
94: ◯副町長(梅津將敬君) 五十里忠茂議員の新型コロナウイルスについての御質問にお答えさせていただきます。
昨年12月以降、新型コロナウイルスによる感染症が、アジアをはじめ日本国内においても拡大してきたことから、本町への影響につきまして情報収集を行うなど、その状況を注視していたところであります。
そのような中、先月2月21日金曜日に隣の石川県で初の感染者が確認され、さらに、その日の深夜に行われました富山県知事の緊急会見におきまして、千葉県からの感染者が県内を旅行したことが明らかとなりました。
そのため、町では、翌日22日の朝、速やかに緊急情報メールにより町民への周知と感染症対策のお願いを行った上で、同日から24日までの3連休の間、保健師を役場に常駐させ、問い合わせや相談へ対応できるよう体制を整えて備えたところであります。
あわせて、連休明けの25日の朝、直ちに会議を開催いたしまして、新型コロナウイルス感染症の対応を協議することにしたところであります。
議員御質問の新型コロナウイルス感染症対策会議の全容につきましては、連休明けの25日朝8時半から開催した会議におきましては、新型コロナウイルスに関する情報の確認、国の対応状況の確認、町で今後予定されるイベント等の確認とその実施の是非についての協議を行ったほか、庁舎出入り口への消毒液の配置や窓口応対者のマスク着用を行うこととしたところであります。
なお、イベントの開催につきましては、国の基本方針がその日のうちに示される予定であったことから、その方針を確認した後に、改めて町の対応を決定することとしたところであります。
その後、国の基本方針が示されたため、その日の午後5時から再び対策会議を開催したところであります。会議では、町で実施するイベントにつきまして、感染拡大の予防と防止のため、不特定多数が出入りするイベントや町外または県外からの参加が見込まれるイベントにつきまして中止あるいは延期とし、町内者のみのイベントや会議、研修などにつきましてはマスクの着用や消毒の徹底など、対応できる場合は実施も可とする対応を決定したところであります。
個別のイベントへの対応といたしましては、2月29日のジャンボ~ルカップ全国カローリング大会、3月1日の入善深層水かき祭り~冬の陣~、同じく3月1日、町民会館コスモホールでの松田華音ピアノリサイタル、3月15日の婚活イベント「ミニ会席で婚活パーティー」、この4つのイベントの中止を決定したところであります。
また、これら中止に係る関係者、参加者等への周知につきましては、会議後すぐに各担当課から中止の電話連絡を開始するとともに、郵便による書面での連絡、報道機関への一斉ファクス送信、また、ホームページでの告知を行ったところであります。
加えて、翌日26日には、ケーブルテレビのテロップで、全国カローリング大会、かき祭りの中止を告知するとともに、緊急情報メールにおきましても一斉送信を行うなど、手を尽くして周知に努めたところであります。
そうした中、続く翌日27日夕方に、安倍首相から全国の小中学校の臨時休校を要請する方針が示されたところであります。町では直ちに関係部署との調整等を開始いたしまして、その上で、翌日28日の午後1時から対策会議を開催し、その要請に対する町の対応方針につきまして決定したところであります。
決定した内容といたしましては、まず小中学校につきましては、全8校を3月2日月曜日から3月24日火曜日まで臨時休校とすること、卒業式につきましては、在校生を不在とし、卒業生とその保護者及び教職員のみで実施すること、また、3月24日の修了式につきましては、生徒児童、教職員で実施すること、その他、部活動やスポーツ少年団活動の中止、学校施設の一般開放の中止などを決定したところであります。
あわせて、この会議直前に知事が県議会で発言されました内容を受け、小学校1、2年生の学童保育利用者以外につきまして、家族が学校まで送迎することを条件に、小学校を自主学習で使用することを可能とする方向で検討することといたしました。
また、学童保育につきましては、開所時間を通常午後2時のところ、夏休み期間などと同様、午前8時から開所して運営すること、利用は現在登録済みの児童のみとし、新規の受け入れは行わないことなどを決定するとともに、保育所は通常どおり運営すること、児童センターは通常どおり開所しますが、小中学生のみの利用はさせないことなどを確認したところであります。
これら小中学校の臨時休校などへの対応につきましては、会議終了後、直ちに関係機関への連絡、報道機関への一斉ファクス送信、保護者への連絡文書の配布、町ホームページへの掲載などを行い、周知を図ったところであります。
なお、昨日の松田議員への答弁で教育長がお答えしましたとおり、小学校1、2年生の自主学習利用での小学校での受け入れや保護者への連絡等につきましては、同日に行われました臨時小学校長会で決定されたところであります。
感染症対策につきましては、完全に終息となるまで、今後も速やかな対応がとれるよう対策会議を遅滞なく開催するとともに、国、県の動向や関係機関との連携などにより、感染状況などの情報収集に努め、町民の健康と安全を守ることを最優先に町としての対応を決定してまいりたいと考えておりますので、どうかよろしくお願いいたします。
以上、答弁とさせていただきます。
95: ◯議長(野島 浩君) それでは、再質問を受けます。
8番 五十里忠茂君。
96: ◯8番(五十里忠茂君) それでは、まず第1に伺いたいと思いますけども、マスクの件ですけども、通常的に、災害時に備えて、危機的な備蓄というのは、いろんな備品において行われておるわけなんですけども、マスクにおいて何で備蓄されないのかちょっとそこら辺ひとつ。
97: ◯議長(野島 浩君) マスクについて、梅津副町長。
98: ◯副町長(梅津將敬君) 今、国会のほうで審議されております新型コロナウイルス対策の法案、改正案でありますけど、その中では、いわゆる感染症対策につきましては、それに従事する者のための備蓄云々とは言っておりますが、あくまでも町民への提供のマスクということにつきましては、備蓄についてはしていないというのが現状であります。
99: ◯議長(野島 浩君) 8番 五十里忠茂君。
100: ◯8番(五十里忠茂君) 県下の状況というのは、かなり逼迫した考え方を持っておりまして、それぞれの自治体においてマスクの常備というものは常にされておるわけなんですよね。入善だけがされてないという現状にありますので、そういったところを改めて、持つべきものは持つ、そういった姿勢で今後の災害に備えるという考え方を培っていただければと思いますけど、その辺どうですか。
101: ◯議長(野島 浩君) 梅津副町長。
102: ◯副町長(梅津將敬君) 先日報道されました各自治体のマスクの備蓄状況ということでありますが、あれはあくまでも、町民等に提供できる備蓄はあるのかという調査でございまして、今ほどお答えしましたように、わずかではありますが、職員など業務に当たる者についてのマスクについては多少なりとも備蓄はあります。しかし、報道からの質問の中は、あくまでも町民に提供できるものということでありましたので、なしというふうにお答えさせていただいたところであります。
また、今ほど五十里議員が言われましたように、当然、町としても、この感染症対策につきましては、それなりのマスクの備蓄あるいは消毒液の確保などに今後努めていきたいというふうに考えております。
103: ◯議長(野島 浩君) 8番 五十里忠茂君。
104: ◯8番(五十里忠茂君) 今後そのように努めていただきたいと、このように思います。
それでは、改めて新型コロナウイルス感染症対策会議についての、私は議事録を議会事務局を通じて当局に請求したところでありますけども、3部のファクスが私のほうに届きました。これを見ますと、以前、私どもがファクスで受け取ったものと相変わらずということでございますので、内容的にどのような話し合いが行われて、どのような決定がされたかというのをぜひともこういった文書の中に明記すべき。そして、いろんな全員協議会でも議事録というのはとっていますけども、そういうような形にしていって、物事が起きれば後世に対してこのような諸行動を起こしたんだぞということで、ある程度一定の議事録を残す必要があると思うんですよ、私は。
その辺でもうちょっと本腰を入れて危機管理に対して取り組んでいただきたいなと思いますけども、その辺どうですか。
105: ◯議長(野島 浩君) 梅津副町長。
106: ◯副町長(梅津將敬君) 町の文書管理規程は国とは違いまして、議事録云々のことについてはないわけであります。当局側の部分でありますけど。
ただ、今ほどお答えいたしましたように、それなりの国あるいは県あるいは県知事の言葉などを、各要請でありますが参考にしながら、現場、例えば学校においては教育委員会でございますので、教育長がこの後、校長会等で検討するということを踏まえての会議でありますので、今ほどお答えした、あるいは五十里議員のほうにお示ししたものしかございませんので、これは御理解いただきたいと思います。
107: ◯議長(野島 浩君) 8番 五十里忠茂君。
108: ◯8番(五十里忠茂君) 今後はある程度の備えをしていくというのは必然性的に問われているんだろうなと、このように思っておりますので、またよろしくお願いいたします。
この感染症の流れの時系列を見てみますと、2月25日、第1回目の新型ウイルス感染症に対する対策会議が開かれて、その場で話し合われたのは、イベントに対する是非とか、それと千葉からの感染者が富山県に来訪して行動範囲が明らかになったということも話し合われたようでありますけども、どのような段階でどのような行動が起きてどのような処理をしていったかということをある程度後世のために残す、それが必要だと思うんですが、その中で、第1回のジャンボ~ルカップ全国カローリング大会についてちょっと伺いますけども、中止ということで報告対応に当たられたわけなんですけども、その現状報告をちょっとしてください。
109: ◯議長(野島 浩君) 板倉教育委員会事務局長。
110: ◯教育委員会事務局長(板倉 晴君) 現状につきましては、対策会議の25日の午後の会議を受けまして、その後直ちに、もう4日後に迫っておりましたので、まずは参加者の方に御案内をするということの作業から始めてまいりました。
まずは、その会議終了後、直ちにその参加者の代表者のところにお電話をかけまして、今回のことと、やむなく中止したということで丁寧に御案内を申し上げ、中止を決定したという御案内をしたところであります。
その旨につきましては、110チームの参加の予定でございまして、県外から6チームを予定しておりました。まずは県外の方にということで御案内を申し上げ、宿泊される方、またいろんな手だてでこちらにお越しになる新幹線等の手配の方等もありましたので、いち早くということで連絡し、わかったよということで、直ちにキャンセルをしていただいたということで、何とかキャンセルができたということで御案内をいただいていたところでございます。
また、この計画につきましては町を挙げて行うということで、町内の業者の方33社なんですけれども、協賛者の方がおられます。その方々には後日、次の日になりますけれども、協賛金をいただいておるというところもありまして、そういったところにも後日御案内をし、第2回も予定しているということで、できれば次回に回させていただくというような、そういうような形で御案内をしているところであります。
その後、準備につきましては、もう目の前に迫っておりましたので、発注等も既に終わっており、皆さんをおもてなしする状態となっておりました。いろんな費用等々が予算ではありましたけれども、発注が終わっており、ほぼほぼ、もうプログラムであったり会場の設営に関する費用等も発注も終わり、物も届いておりましたので、なかなかキャンセルができるとかという部分はございませんでした。
ただし、当日にお願いをするようなおもてなしの品々等で若干キャンセルすることができましたので、その分については丁寧に御案内を申し上げキャンセルをさせていただいたところであります。
以上で、大体大会運営費については、そういった形で支払いの必要性があるのかなというふうに考えております。
以上でございます。
111: ◯議長(野島 浩君) 8番 五十里忠茂君。
112: ◯8番(五十里忠茂君) 一連の流れを説明いただいたところなんですけども、私の聞き取りでは、25日の5時半に会議が始まって、何時に終わったかちょっと想定はしかねるのですけども、その後、各参加者のチームの代表のところに電話を入れたということでありますけども、その後、日を改めて文書で中止願を出されたと。それは間違いないんですね。
113: ◯議長(野島 浩君) 板倉教育委員会事務局長。
114: ◯教育委員会事務局長(板倉 晴君) 説明不足でございまして、まずは電話でお知らせをした。その後、全て連絡が終わった後に、日を改めてその参加者の代表の方と協賛者の会社のほうへ謝りの文書のほうは差し上げております。
以上です。
115: ◯議長(野島 浩君) 8番 五十里忠茂君。
116: ◯8番(五十里忠茂君) 適切な対応かどうかというのは、私はこれからの質問の答弁を聞いてちょっと判断したいと思うんですけども、電話での応対は当然リーダーのほうにされたと思うんですよね。そして、最終的に確認を終えたのは日時的にいつですか。
117: ◯議長(野島 浩君) 板倉教育委員会事務局長。
118: ◯教育委員会事務局長(板倉 晴君) 電話での始まりは、おおむね6時から始めまして8時過ぎに一通り連絡が終わったところでございます。
以上です。
119: ◯議長(野島 浩君) 8番 五十里忠茂君。
120: ◯8番(五十里忠茂君) 全ての方に8時過ぎで終わったということでよろしいんですか。
121: ◯議長(野島 浩君) 板倉教育委員会事務局長。
122: ◯教育委員会事務局長(板倉 晴君) 全部110チームには連絡を差し上げました。実は、6チーム程度でしたでしょうか、県内の代表者のところに、ちょっとお留守だったというところがありましたので、簡単に御案内申し上げ、翌日、本人宛てに改めてきちっと御説明申し上げた方はいらっしゃいます。
以上です。
123: ◯議長(野島 浩君) 8番 五十里忠茂君。
124: ◯8番(五十里忠茂君) 最終的な確認が済んだというのは26日ということでよろしいですね。
それで、26日から開催する日まで、要するに3日間しかないがですよね。26、27、28。29日は別ですからね。その中で、県外から来られるお客というか、チーム編成を組んで来られる方は大勢の方がおられると思うんですけども、その交通費に係る問題ですけども、当然、旅館なり交通機関なり予約して、観光会社なりを利用してとられる方がおられると思うんですよね。そういうところで、キャンセル料が多分出ている方もおられるんじゃないかなと思うんですよ。
その中で、対応は、チームリーダーに電話で確認する。そして文書も一部リーダーに渡すじゃなくして、一人一人の参加形成のもとでチームが成り立っているものですから、一人一人文書なり出すべきだったのではないかなと、このように思いますけど、いかがですか。
125: ◯議長(野島 浩君) 板倉教育委員会事務局長。
126: ◯教育委員会事務局長(板倉 晴君) 御指摘ありがとうございます。
参加の応募の要領といいますと、まず連絡先については、住所は代表者の方だけとなっておりまして、その方以外の方についてはお名前のみということでいただいております。
今おっしゃっていただいたキャンセル料の心配につきましては、私どもも同じ考えでございまして、まず県外の6チームの代表の方に申し上げ、ほかの方、要は、最高で4人の方がおいでですので、ほかの3名の方に直ちに連絡をいただき、このキャンセル料についてどうであったかということもあわせて伺っております。
当日につきましては中止の御案内だけを差し上げたわけですけれども、その後、改めてお電話でお聞きするなりしたところによりますと、25日の夜でございましたので、何とかキャンセルはできたよということで、今のところ宿泊、町の中でお泊まりになる方もおられましたけれども、キャンセル料は発生していませんということで伺っております。
以上です。
127: ◯議長(野島 浩君) 8番 五十里忠茂君。
128: ◯8番(五十里忠茂君) そうなってくると、イベントを組むに当たって、スポーツ形式でございますので、やっぱりスポーツ傷害保険とか加入されておりますか。
129: ◯議長(野島 浩君) 板倉教育委員会事務局長。
130: ◯教育委員会事務局長(板倉 晴君) それはもちろん加入はさせていただいております。ただし、住所まで書いているところではございませんので、そちらのほうはわからないということであります。
131: ◯議長(野島 浩君) 8番 五十里忠茂君。
132: ◯8番(五十里忠茂君) これはあくまで団体種目ですから、扇状地マラソンみたいに一個人が申し込んで一個人が対応するという問題じゃありませんけども、そこら辺は、傷害なりいろんな保険をかける以上は、住所くらいは書いていただいて、参加意識をあおっていただく。ただ名前だけじゃなくしてね。やっぱり今後の検討課題に入れていただきたいなと思うんですけど、その辺はどうですか。
133: ◯議長(野島 浩君) 板倉教育委員会事務局長。
134: ◯教育委員会事務局長(板倉 晴君) 今後、2回目に向けまして検討のほうはさせていただきます。ありがとうございます。
135: ◯議長(野島 浩君) 8番 五十里忠茂君。
136: ◯8番(五十里忠茂君) 次に、27日の安倍首相の会見でこのようなことを言っております。3月2日から春休みに入るまで、小学校、中学校、高等学校、特別支援学校に一斉に休校を要請。休校を要請したことについて、先手先手で、学術的な観点からは詳細なエビデンスの貯蓄が重要であることは言うまでもないが、極めて切迫した時間的制約の中で、最後は政治が全責任を持って判断するというふうな会見がありました。
28日には、私も国会中継を見ておりましたら、参議院の予算委員会の中で、萩生田文科相が、この休校については、最終的な判断は自治体に委ねるということを国会の答弁でしておられました。それを受けて町のほうで第3回の対策会議が開かれたと思うんですね。その場でなぜ学校の休学に至る経緯、どのような判断のもとでされたのかというので、町民もかなり関心事を持って注視しておられると思うんですよね。
それについて教育長、どうですか。
137: ◯議長(野島 浩君) 小川教育長。
138: ◯教育長(小川 晋君) 休校に至った経緯について説明したいと思いますが、昨日の松田議員の代表質問にお答えしたように、私も27日の安倍首相の6時過ぎの要請につきましては青天の霹靂だったということで、慌てて、帰宅しておりましたので、教育委員会のほうに戻り、今後の対策について教育委員会の中で協議したところであります。
幾つかの案がありまして、その案につきまして8時過ぎに、町長、副町長、教育委員会事務局長、そしてまた総務課長、そして私の5人で、これからどうすればいいかということについて8時過ぎから協議いたしました。協議したところ、先ほど副町長がお答えしたように、2日から24日まで休業、卒業式のこと、そしてまた修了式のことについて協議して、そういったふうに決定をしたところであります。
3月2日より休校ということになりますと大変時間がないということで、9時半に小学校、中学校の臨時校長会を開き、その旨をお伝えし、すぐに対応するようにということで、文書等も作成し、学校で対応していただいたところであります。
以上です。
139: ◯議長(野島 浩君) 8番 五十里忠茂君。
140: ◯8番(五十里忠茂君) 一連の中で、小中における学習指導要領に基づいて、年間決められた単位時間数がありますよね。小学校の1年生では850時間、2年生では910時間、3年生は908時間、4、5、6年生は1,015時間、一定の時間数を定めておられるわけですけれども、休校に入ったことによって、こうした未消化分をどのように解消していかれるのかちょっと聞かせてください。
141: ◯議長(野島 浩君) 小川教育長。
142: ◯教育長(小川 晋君) これも昨日、松田議員の質問にお答えしたわけでありますが、即小中学校長にどれくらい未履修があるのかということを確認し、昨日もお答えしたように、中学校では約30時間程度、国語、数学、理科、社会、英語の部分でありますが、30時間程度というふうにお聞きしておりまして、それについては4月から実習を始めていきたいなと思っておりますので、御理解いただきたいと思います。
143: ◯議長(野島 浩君) 8番 五十里忠茂君、残り時間少ないですよ。
144: ◯8番(五十里忠茂君) はい。ことしの新年度からの新小学校学習指導要領が改訂されまして、ICT、機器によるタブレット端末の学習とか、その中におけるプログラミングの授業とか始まりますけど、そういうようなものに支障のないように今後進めていっていただきたいと思いますので、ひとつよろしくお願いいたします。
145: ◯議長(野島 浩君) 要望ということでありますね。
146: ◯8番(五十里忠茂君) はい。
147: ◯議長(野島 浩君) よろしいですか。
148: ◯8番(五十里忠茂君) はい。
149: ◯議長(野島 浩君) それでは、五十里忠茂議員の一般質問を終わります。
ここで暫時休憩いたします。
午後は1時から会議を再開いたします。
御苦労さまでした。
午後 0時01分 休憩
─────────────────────────
午後 1時00分 再開
150: ◯議長(野島 浩君) 休憩前に引き続き開議いたします。
町政一般に対する質問を続行いたします。
6番 中瀬淳哉君。
〔6番 中瀬淳哉君 登壇(質問席)〕
151: ◯6番(中瀬淳哉君) 皆さん、こんにちは。アクセスの中瀬でございます。よろしくお願いいたします。
昨日で東日本大震災から丸9年がたちました。少し当時のことをお話しさせていただければというふうに思います。
9年前震災が発生し、それから2カ月がたった2011年5月2日に、当時商工会青年部長でありました私は、青年部員8名で登米市に南三陸町から逃れてきた避難者がおられるということで、炊き出しに行かせていただきました。そのとき避難した方から、ぜひ海沿いの地域も見ていってほしいと言われまして、帰りに私たちは石巻に立ち寄ることにさせていただきました。その際に見た光景というのは、今でも私の脳裏から離れることはありません。一面の瓦れきの山、道を塞ぐように横たわった船、また道の両脇には車が積まれ、手を合わせておられる方もおられました。まさしく壊滅といった言葉がふさわしい状況でした。当時、本当に復興するのだろうか、一体何年かかるのだろうかというふうに思ったものであります。
それから私は毎年のように宮城、福島を訪れ、復興状況を見させていただきました。被災したにもかかわらず、現地の青年部員はすぐに自分たちの地域のために活動し、復興に向かっておりました。そして、全国から「がんばろう東北 がんばろう日本」と、まさしく日本全国が一丸となってあの困難に立ち向かっていたと思っております。私は、人間とはこれほど強いものか、美しいものかというふうに思ったものであります。
福島では、今なお帰還困難区域があったり、フレコンパックが積んである地域があったりしておりますが、着実に復興は進んでおります。
今、新型コロナウイルスという未知なるウイルスが、私たち日本人をはじめ世界中を襲っております。これからどうなっていくのか。人々の間でも不安が広がり、さまざまな行事が延期や中止となり、いつ終息するのかわからない状況であります。恐らく経済もさらに悪化していくことと思います。
私は、今こそあのときのように日本全国が一丸となり、このウイルス、そして困難に立ち向かっていくべきだと思っております。
そのためにも、まずは私たちがそれぞれやるべきことをやって、できることは何なのか考えていく必要があります。
そのような意味を込めながら、通告に従い分割方式にて質問をさせていただきます。
なお、昨日、そして本日の午前中と重複する部分が多々あるというふうに思いますが、状況が状況でありますので御容赦願えればというふうに思っております。
新型コロナウイルス感染症対応策についてお聞きいたします。
中国に端を発した新型コロナウイルスは今や世界中に広まり、WHOがパンデミックだと表明してもおりますし、我が国においても日に日に感染者が増え、いわばパニック状態に陥っていると言っても過言ではないというふうに思っております。
幸い、富山県また当町におきましては感染者がいないということで、まだ落ちついているようにも感じておりますが、2月25日、政府による基本方針が示され、また、同27日には安倍総理による全学校休校要請など、場当たり的な政府の対応により、末端の当町のような自治体が苦労を強いられるというこの状況に憤りを感じるものの、予定されていたイベントの速やかな中止や小中学校の臨時休校など、しっかりと対応してくださった町長をはじめ町職員の皆様、教育長をはじめ教育委員会や教職員の皆様、そして学童指導員の皆様に心からの敬意と感謝を表したいと思います。
さて、この新型コロナウイルス感染症についてはさまざまな情報が飛び交い、町民にとっては不安な時を過ごしておられる方も多々おられるかと思います。
もし自分がかかったのではないかと思ったらどうすればよいのか、どこへ行けばよいのか、PCR検査を受けることができるのか、病院をたらい回しにされることはないのかなどお聞かせいただきたいと思います。
また、当町からもし感染者が出た場合、町のするべきことは何か、想定されているのかをお聞かせください。
さて、今回、正確な情報の少なさが私は気になるところであります。
もちろん感染症ということですので国が対応すべきところはありますが、なかなか情報がおりてこず、マスコミの情報が頼りであったりするわけであります。
その情報不足が原因で当町でもデマが流れ、近隣で感染者が出たという情報が流れたり、トイレットペーパーやティッシュが枯渇するという事態も起こっております。
町民にとって一番信頼、安心できる情報は、何よりも町からの情報であります。
先ほどお聞きしたように、もしなった場合にどうすればよいのか、またデマ情報の真偽など、いち早く情報をキャッチして町民に伝え安心させることもできるのではないかと思います。
しかしながら、この新型コロナウイルス感染症についての情報は、町の緊急情報メールでもあまり見たことがなく、個人の対策の仕方や不用意な外出を避けることなどを流すこともできたのではないかと思います。
こうした感染症による非常事態となった場合、町民への情報提供手段を今後どうしていくのか、町としての考えをお聞かせください。
次に、感染症対策のための備蓄品についてお聞きいたします。
この新型コロナウイルス感染症対策として必要な物資として考えられるのは、現在、非常に手に入りづらいマスクや消毒用アルコール、アルコール除菌クリーナーであります。そして、このような緊急事態のときに決まって手に入りづらくなるのは、先ほど言いましたが、トイレットペーパーやティッシュ。私は、町はこういうものも備蓄しておくべきではないかと思います。
これまで町は自然災害対応のための備蓄ということを考えてこられました。そのため、水や食料、毛布といったものは備蓄されてきたわけでありますが、感染症となると避難所に集まることもできないわけであります。
車に乗ることができ、体力がある方であれば、何とかしてこれら必要なものを準備できるのかもしれませんが、要支援・要介護の方や高齢者にはなかなか大変なことだろうというふうに思います。このような緊急時にそのような方に配るという選択肢もあってもよいのではないかというふうに思います。
感染症対策のための備蓄品を備えていくべきだと思いますが、町の考えをお聞かせください。
最後に、教育面での対応についてお聞きいたします。
冒頭でも申し上げたとおり、政府の全学校臨時休校の要請を受け、町では3月2日からの臨時休校を実施しております。子どもたちの思い、特に卒業生の思いを考えると、胸が締めつけられるような思いになります。教育委員会や教職員にとっては、その思いはさらに深いものがあるだろうと推察いたします。
あす13日には中学校、来週17日には小学校の卒業式が在校生不在の中行われるとのことであります。卒業する子どもたちの未来が幸多からんことをただただ願うばかりであります。
さて、今回の臨時休校は、もともと予定されている夏休みとは違い、急に決まった長期の臨時休校であります。そのため、幾らか準備不足の中スタートをしていると思われます。
そこで質問させていただきますが、臨時休校となり数日経過したわけでありますが、子どもたちのフォローはどうされているのか、また学童保育を含め混乱は起きていないのか、そして残った分のカリキュラムはどうしていくのかお聞かせください。
答弁よろしくお願いいたします。
152: ◯議長(野島 浩君) それでは、答弁を求めます。
まず最初に、新型コロナウイルス感染症対策について、福沢元気わくわく
健康課長。
153: ◯元気わくわく
健康課長(福沢和正君) 新型コロナウイルスに関する現状についての御質問にお答えいたします。
新型コロナウイルス感染症について、厚生労働省では風邪や季節性インフルエンザ対策と同様に、一人一人のせきエチケットや小まめな手洗いなどで感染症対策に努めていただくようお願いしているところであります。
また、換気が悪く人が集まって過ごすような空間、不特定多数の人が接触するおそれの高い場所では集団感染が起きやすいと言われておりますので、これらを避けていただくことも感染拡大を防ぐために非常に重要であります。
しかし、昨日の日本共産党代表の松田議員への答弁でもお答えいたしましたが、このような対策をされていても新型コロナウイルスにかかったかもしれないと心配になった場合には、新川厚生センターに電話し、センター内の帰国者・接触者相談センターに電話相談していただくことになります。
帰国者・接触者相談センターとの電話相談の結果、感染が疑われた場合には、感染症の診療体制が整った帰国者・接触者外来を設置している医療機関を紹介されることになります。
混乱を避けるため、どこの医療機関かは非公表になっておりますが、相談者が安心して受診できるよう、帰国者・接触者相談センターが医療機関との調整を担っております。
受診した帰国者・接触者外来では、医師が総合的に判断した結果、感染の有無を調べるPCR検査の必要があると判断した場合は検査を実施します。なお、この検査に係る自己負担はありません。
このPCR検査は、新型コロナウイルス感染症の患者数が今後さらに増加することが見込まれることから、3月6日からは公的医療保険の適用対象となり、医師の判断により診療の一環として受けることができるようになりました。
しかしながら、全ての医療機関でPCR検査を受けることはできません。院内感染防止や検査の精度管理の観点から、帰国者・接触者外来と帰国者・接触者外来と同様の機能があると県が認めた医療機関でのみ実施することになっております。
そこで現在、県では、医師が必要と判断した場合、円滑にPCR検査が実施できる体制を整える仕組みづくりを関係機関と協議しております。
また、県内のPCR検査の判定は県衛生研究所で行っておりますが、今後、件数が増え処理し切れなくなれば、民間での対応を検討すると聞いております。
次に、当町からも感染者が出た場合の町の対応についてお答えいたします。
PCR検査については、おおむね翌日には結果が判明いたします。万が一検査で陽性となった場合、感染症指定医療機関に入院することになりますが、新川医療圏では黒部市民病院が指定されております。また、県が患者の濃厚接触者の調査を行い、注意喚起の徹底を図ることになります。
町では、平成26年11月に町新型インフルエンザ等対策行動計画を策定しております。この計画では、新型インフルエンザ等対策特別措置法や町新型インフルエンザ等対策本部条例に基づき、必要時、町対策本部を設置し、迅速かつ総合的に対策を推進し、町民の健康被害の防止及び社会機能維持を図ることとなっております。
今回もこの計画を参考に、発生動向の把握、手洗い・せきエチケットなど基本的な対策の普及・励行といった感染拡大防止策と予防対策、適切な医療の提供など、国が決定した基本的対処方針に基づき、県及び近隣の市町と緊密な連携を図り対策を実施してまいります。
次に、感染症による非常事態となった場合、町民への情報提供手段を今後どうしていくのかとの御質問にお答えします。
議員御指摘のとおり、町民が情報を受け取る媒体やその受け取り方はさまざまであり、中にはデマ情報が流れ、不安をあおる状況ともなっております。
町としても、新型コロナウイルス感染症に関する周知を図り納得してもらうことが、町民に正しく行動してもらう上で必要であると考えております。
まずは、主に感染症予防対策や相談窓口の周知について、広報やみらーれテレビ、町のホームページ、ポスター、チラシの配布、緊急情報メール等により情報の発信を行ってまいります。
今後、発生段階に応じて、県や医師会などの医療関係団体、その他対策を行う関係機関と迅速かつ正確な情報共有に努め、防災行政無線やみらーれテレビ、緊急情報メール等を活用しながら、県内外の発生情報、対策の内容、対策の実施状況等について迅速かつわかりやすい情報提供を行ってまいりたいと考えております。
次に、感染症対策のための備蓄品を備えておくべきとの御質問にお答えします。
町では入善町地域防災計画に基づき、洪水、地震等の災害時に被災者に対してクラッカー等の食料品、飲料水、粉ミルクや紙おむつ等のほか、避難所を運営するための資機材、簡易ベッド等の避難所生活環境向上資機材を計画的に備蓄しております。
また、下新川郡医師会と災害時における医療救護体制の確認書を取り交わし、必要と認めるときは、健康交流プラザ内に医療救護本部及び救護所を設置することとなっており、そのための災害時医療救護用物品を備蓄しております。
御指摘のとおり、新型コロナウイルス感染症の予防対策には、消毒用アルコールによる手指消毒やマスクの着用を含むせきエチケットが基本となります。しかし、現状、町では住民の感染症防止に対するマスク等の備蓄はしておりません。
全ての町民を対象としたマスク等の備蓄については、現実的な数量の備蓄は困難ではないかと考えております。
しかしながら、今後は、職員など対応に当たる人員に対する感染症予防対策用品として、マスクや消毒用アルコール等必要な備蓄品の配備といった対応が必要と考えております。
災害はもとより、感染症が大流行となった場合においては、町の備蓄だけでは対応し切れないことが想定されます。
万が一の場合に備えて、個人レベルにおいても、食料品、日常品等の生活必需品の備蓄に努めていただきたいと考えております。
町では引き続き、町民の安心・安全のため、県や関係機関と連携を図りながら感染症対策に努めてまいります。
154: ◯議長(野島 浩君) それでは次に、新型コロナウイルス感染症対策のうち、臨時休校について、小川教育長。
155: ◯教育長(小川 晋君) 臨時休校に関する御質問にお答えいたします。
まず、子どもたちのフォローについてであります。
学習面においては大変急な対応となったところでありますが、その概要として、2月28日に小中学校ともにワーク、ドリル、プリント類を配布し、学習の進め方として間違ったところを繰り返し行うなど、習熟するように子どもたちに説明いたしました。
あわせて、担任による電話連絡や家庭訪問を行い、進捗状況の確認やプリント類のわからない部分の質問にも答えるような対応をとっております。
さらに、学校のホームページで学年ごとに学習内容や方法等を掲載し、計画的な学習を促しています。
次に、生活面においては、各学校で大至急、臨時休業の過ごし方に関するしおりを作成し、保護者の協力を得ながら毎日規則正しく生活できるよう指導しております。
また、必要に応じて、プリントや残った分のL-92をまとめて届けるなど、家庭訪問、そして電話連絡をしながら児童生徒の生活を把握するよう対応しているところです。
次に、学童保育や自主学習の混乱についてであります。
自主学習については、松田議員の代表質問でお答えしましたように、校長会において学童保育との利用目的のすみ分けをしっかり行い、保護者の皆様に文書等で案内したことにより、学童保育を含め混乱は見られない状況であります。
また、3月2日からの臨時休校に関する学校への問い合わせについては、現在のところ、ないとの連絡を受けております。さらに、学童保育についても特段の苦情や問い合わせなどはないと聞いております。
当初想定していた登録児童数に比べ、結果的には心配していたほどの児童の利用はなく、また必要な指導員数も確保できたことから、大きな混乱もなくスムーズに緊急対応ができたものと考えております。
開始時刻の延長やそのことに伴う人員配置など、学童保育の指導者の皆様には、急遽ではありましたが、速やかに御対応いただきましたことを、この
場をおかりして感謝申し上げます。
次に、残ったカリキュラムについてであります。
未履修のことにつきましては、文部科学省の通知「新型コロナウイルス感染症対策のための小学校、中学校、高等学校及び特別支援学校等における臨時休業に伴う教育課程関係の参考情報について」におけるQ&Aでは、「卒業を迎える学年以外の児童生徒に、3月末までに指導すべき内容の指導を行うことができなかった場合に、次学年の授業時数の中で、前学年の未指導分の授業を行うことは可能か」との問いに対し、「今般の臨時休業に伴い、卒業を迎える学年以外の児童生徒が授業を十分受けることができなかった場合には、児童生徒の学習に著しい遅れが生じることのないよう、必要に応じて、次年度に補充のための授業として前学年の未指導分の授業を行うことも考えられます」とあります。
加えて、「その場合において、標準授業時数を超えて授業時数を確保する必要は必ずしもなく、各学校において弾力的に対処いただくことが可能です」ということが示されております。
このことを参考に、小学校では特に国語、社会、算数、理科、中学校でもその4教科に加え英語の未履修の部分の確認を行い、それぞれの教科で何時間必要か確認したところであります。
その結果、未履修の部分については必要に応じて来年度に補充のための授業を行うなど、確実に引き継ぎをしていきたいと考えております。
なお、卒業生であります小学校6年生、中学校3年生については、未履修はほぼないと聞いております。
日々状況が変化しておりますことから、このたびの臨時休校に係る対応については状況を見極めながら柔軟に対応してまいりたいと考えております。
以上、答弁とさせていただきます。
156: ◯議長(野島 浩君) それでは、ここまで再質問を受けます。
6番 中瀬淳哉君。
157: ◯6番(中瀬淳哉君) 再質問ということでありまして、まず自分がもしかかったらという話なんですか、帰国者・接触者外来のほうということで、新川厚生センターなどに相談するという話でありましたが、まず自分がかかったかって自分でわかるわけがないので、まず症状として風邪かなと思う症状が普通出ると思うんですよね。
その際に、じゃ、新川厚生センターに電話しようかななんて思う人って、普通はほぼいないと思うんですよね。まず自分のかかりつけ医のほうに行って、どうですかという診断を受けるのが普通だというふうに思うんですけど、そういった場合にどうなるのかということなんですよね。
先ほど、全ての医療機関でPCR検査を受けられるわけではないということでありましたが、かかりつけ医がこれは怪しいと思ったときに、厚生センターと連絡をとってくれたり誘導してくれるのかということと、そもそもそのかかりつけ医、町のお医者さんがその判断ができるのかどうか、町からそういう指導をしておられるのかというのはどうなんでしょうか。
158: ◯議長(野島 浩君) 福沢元気わくわく
健康課長。
159: ◯元気わくわく
健康課長(福沢和正君) もし、風邪かもしれないと思ってかかりつけ医にかかったとします。そしたら、かかりつけ医のほうでまず判断しまして、レントゲンを撮ったりして、もしかしてこれは肺炎でPCR検査を受けたほうがいいとなった場合は、厚生センターへそのかかりつけ医が電話します。
厚生センター内の帰国者・接触者相談センターからかかりつけ医と連絡をとり合って、それでPCR検査を受けることができる医療機関を紹介します。
その医療機関とも連絡をとって、いついつ何時に来てくださいというふうなことを医者を通して患者さんに伝えて、その時間に行ってもらうことになります。
160: ◯議長(野島 浩君) 6番 中瀬淳哉君。
161: ◯6番(中瀬淳哉君) ありがとうございます。
私たちにとっては地域医療というのがやはり一番身近ですので、そことの連携をこれからもしっかりとって、いざというときの対応、その辺も連携をとっていただきたいなというふうに思っております。
続きまして、教育の面でも再質問させていただきたいんですけれども、今回の対応に関しましては本当に苦渋の決断だったというふうに思っております。卒業式の判断、また修了式の判断など、すごく大変だったろうというふうに思っております。
また刻々と状況が変わっていきますけど、その都度その都度、臨機応変にお願いしたいというふうに思っております。
1つ、まず確認ですが、あしたは中学校の卒業式、17日が小学校ということで、在校生がいない中で本当に準備とか大丈夫なのかなという。卒業生にとっては節目の日ということで非常に大切な日でありますので、その辺は大丈夫でしょうか。
162: ◯議長(野島 浩君) 小川教育長。
163: ◯教育長(小川 晋君) 心配していただきましてありがとうございます。
普通ならば、卒業式の前日に先生方と子どもたちが一緒になって前日準備をするわけでありますけども、今回に限りましては、中学校におきましては二十数名の先生方が250ほどの椅子を並べ、そしてまた卒業生の教室をきれいに掃除し、祝う絵を描いたりお祝いの言葉を書いたり、そしてまた、しっかりと巣立っていただくようにということで、トイレの掃除もしっかりぴかぴかになるまで掃除をしているということで、こういった状況の卒業式でありますが、先生方と卒業生との心の込もった卒業式になるものとその姿を見て感じました。
以上です。
164: ◯議長(野島 浩君) 6番 中瀬淳哉君。
165: ◯6番(中瀬淳哉君) そういった先生方のお気持ちというのは非常にありがたいなというふうに思いますし、またしっかりと巣立たせてあげていただきたいなというふうに思っております。
今、現状でですが、16日から富山市と黒部市は授業を再開するといった情報も入りましたが、当町では何か変更はあるのでしょうか。どうするのでしょうか。
166: ◯議長(野島 浩君) 小川教育長。
167: ◯教育長(小川 晋君) 昨日、黒部市が再開すると、そしてまた、きょう昼に富山市が再開するということを聞きまして、その都度協議をしておりまして、まず感染拡大防止を第一義として、これまで決定したことを粛々とやっていきたいなと思っておるわけですけども、国からの専門家会議等の結果も受けて、また判断しなければならないときはしっかりと判断していきたいと思っております。
168: ◯議長(野島 浩君) 6番 中瀬淳哉君。
169: ◯6番(中瀬淳哉君) ありがとうございます。
あと、これからのことということですごい気になるのが、始業式、入学式もそうなんですけど、その辺は通常どおり行われるということでよろしいでしょうか。
170: ◯議長(野島 浩君) 小川教育長。
171: ◯教育長(小川 晋君) 新学期に向けて、4月6日に始業式、4月7日に午前小学校、午後中学校、入学式を行っていく予定として考えております。
以上です。
172: ◯議長(野島 浩君) 6番 中瀬淳哉君。
173: ◯6番(中瀬淳哉君) ありがとうございます。
あともう1点ですが、教職員の皆さんですよね。今ほどの卒業式の話にしても、卒業生のために一生懸命頑張っておられる。また、児童・生徒のために家庭訪問また電話連絡をとりながら、通常とは違う状況で一生懸命対応されているというふうに思っております。
1年間子どもたちと育んできて、さまざまな行事をして、いろんな思いを持って今の状態なのかなというふうに考えたときに、先生方のメンタルは大丈夫かなってちょっと気になるんですが、その辺のフォローは大丈夫でしょうか。
174: ◯議長(野島 浩君) 小川教育長。
175: ◯教育長(小川 晋君) 心配していただきまして、ありがとうございます。
突然の学校休業ということで、先生方もショックを受けたと思います。
そういった中で、子どもたちとの別れを、家庭訪問をしながらそれぞれの先生方がかみしめておられることと思っております。
そしてまた、3月という時期は提出しなければならない書類が大変たくさんありまして、それを今前倒ししてやって、今後どういった状況になるかわかりませんけども、書類を書くことによって、どんな要請にも対応できるというような状況をつくってもらっているところであります。
私も先生方のストレス解消に何とか努力していきたいなと思っておりますので、よろしくお願いいたします。
176: ◯議長(野島 浩君) 6番 中瀬淳哉君。
177: ◯6番(中瀬淳哉君) よろしくお願いいたします。
本当に今回の新型コロナウイルスに関しては、前代未聞、今までになかったことですので、やはり町行政、教育委員会、議会一体となってこの対応に当たっていきたいというふうに思っておりますので、またよろしくお願いいたします。
それでは、次の質問に移らせていただきます。
中央公園整備についてお聞きいたします。
中央公園整備につきましては、2015年から議会でも議論が始まりまして、まさしく5年越しに本格的に整備が始まるということであります。私たちにとって周知の事実でありますが、町民にとってはそうではないようで、「今、木切っとるところに新しい役場できるんやろ?」というふうに言われるような状況であります。本日の朝刊である程度周知できたかなというふうには思いますが、新年度の事業の中でも目玉の一つであり、整備全体面積は2万4,000平方メートルにもなるこの事業の概要について改めて御説明いただければというふうに思います。また、どのようなコンセプトで整備をしていくのかお聞かせください。
次に、整備のタイムスケジュールはどうなるのか、そして事業全体の予算に対しての財源はどうするのか、あわせてお答えください。
今回、中央公園が整備され、また新庁舎も中央公園周辺に建設する、そして以前には駐車場も整備され、体育館やサンウェル、おあしす新川があり、この一帯に子育てと福祉機能が集約されてきたように感じております。
この立地を生かして、この一帯にコンセプトを持たせ、水の小径も含めて中央公園周辺整備をしていくべきだと考えますが、町のお考えをお聞かせください。
178: ◯議長(野島 浩君) それでは、答弁を求めます。
中央公園整備について1)から3)まで、笹島町長。
179: ◯町長(笹島春人君) 中瀬議員の中央公園整備についての御質問にお答えをいたします。
初めに、事業の概要及び整備のコンセプトについてであります。
町では、子どもたちの笑顔が響き合う魅力的な公園整備をコンセプトとして、平成28年度から令和3年度までの6カ年事業の計画として、総合体育館も含めた一体的な拡充、整備、改修を実施するなど大規模な整備計画を進めてきております。
公園部分の整備面積は、今ほど御指摘のとおり約2万4,000平方メートルとなっておりまして、陸上競技場や野球場の北側のエリアに、テニスコート、ふれあい広場、屋内多目的施設、子育て広場、親水広場、そして中央広場を改修、再整備する計画となっております。
まず、テニスコートにおける改修の内容についてでありますが、テニスコートにつきましては、コート数の拡張とコートの改修の要望が強かったことから、既存コート4面を新たに5面へ拡張改修を行います。
コートにつきましても、砂入り人工芝に全面改修するとともに、水はけが課題であった外周側溝をはじめ管理棟や照明設備も改修し、中学生の部活動あるいはテニス愛好者の皆様の利便性の向上を図っていきたいと考えております。
既に今年度より一部改修工事に着手しておりまして、現在は利用できない状況となっておりますが、令和2年度中に完成した後には、新たなコートで大いに楽しんでいただけるのではないかと考えております。
次に、ふれあい広場の整備についてであります。
ふれあい広場として、中央広場西側の既存広場を約8,500平方メートルの広々とした天然芝生の広場として整備をし、西側に小高い芝生の丘を配置する計画となっております。
広場内には、例えば子どもたち人気の高いふわふわドームをはじめ、丘の傾斜を利用した大型複合遊具やトンネル型の探検洞窟、そして大人や高齢者向けの健康遊具など、新たな遊びを取り入れてまいりたいと考えております。
さらに、テニスコート東側にありました既存の木製遊具などについても、改修した上で再設置するなど、子どもや子育て世代の家族、高齢者など多くの年齢層が集い、触れ合い楽しみ、そして安らぐことのできる、いつでも気軽に楽しめる広場として整備を計画いたしております。
次に、既存の駐車場を撤去した跡地には、雨の日や冬期間でも屋内公園として利用が可能な全天候型の屋内多目的施設の整備を予定しております。
この施設は、広さが約1,400平方メートル、テニスコート2面に相当する部分を確保した多目的広場と、小さな子どもを対象とした広さ約400平方メートルのこどもの国広場を同じ施設内に整備をする計画であります。
多目的広場は、広場全体に砂を入れない人工芝による整備を予定しております。天井は膜屋根式のドーム型にすることで、日中でも照明をつけずに利用が可能な明るい広場とする予定であります。
多目的広場の利用につきましては、子どもたちや子育て世代の親子が雨の日や冬期間でも遊べることを第一と考えているものであります。
さらに、部活動やフットサル、テニスなど、さまざまなスポーツや各種イベントなどでの利用を含め、多様な施設の利用が可能になるものと考えております。
また、施設南側の屋外の多目的広場との一体的な利用も可能となることから、大規模なスポーツ大会、イベントなどにも対応が可能になるというふうにも考えております。
そして、併設するこどもの国につきましては、約400平方メートルを人工芝、一部をゴムチップ舗装などで整備をし、移動可能な遊具を設置することで、小さいお子様が雨天でも安心・安全に遊びや運動が楽しめる広場としてまいりたいと考えております。
なお、中央公園が地域防災計画に位置づけられた防災拠点の一つであることから、この屋内多目的施設については、災害時の緊急避難施設としての機能を有した施設にしてまいりたいと考えております。
屋内多目的施設の建設につきましては来年度整備着手を予定しており、令和3年度早期の完成を目指してまいりたいというふうに思います。
さらに、屋内多目的施設の周辺には、子育て広場と水に直接触れ遊ぶことができる親水広場の整備も計画いたしております。
子育て広場につきましては、子どもたちが屋内多目的施設内のこどもの国と自由に行き来しながら遊びや運動ができるよう一体的な利用を考えており、子どもたちが元気に走り回れる場所として安心・安全に配慮した広場にしてまいります。
親水広場におきましては、水があふれるまちをイメージした施設として、湧き水と流れる川を表現、水に触れ親しめる池と水を活用した遊具の整備を考えております。
加えて、新たな中央公園のメーンストリートとして、中央広場につきましては舗装面の改修、バリアフリーに配慮した園路の整備を計画しております。
中央公園の改修再整備は、ストップ人口減少の3つの柱であります子どもを産み育てやすい環境づくり、健康寿命の延伸を推進する重要な事業であると考えております。
小中学生はもとより、小さな子どもを持つ子育て世代や高齢者など、あらゆる世代の町民が、触れ合い、楽しみ、そして安らぎと健康増進を図り、スポーツを楽しむことができるよう、さらなる利便性の向上、地域活性化を目指し整備を進めていきたいというふうに思います。
今後は、中央公園周辺に新たな役場新庁舎の建設を計画していることから、サンウェルや新庁舎での相談や手続に訪れた方々による公園利用の増加も期待をいたしております。
周辺の公共施設や新たな庁舎と連携強化を図ることで、多くの町民の皆さんに楽しんでいただけるような公園として整備をしてまいりたいと考えておるところであります。
次に、整備のタイムスケジュールについてお答えをいたします。
さきの事業概要の御質問の際にも説明いたしましたとおり、中央公園整備事業は、平成28年度から令和3年度までの6カ年事業の計画として整備を進めているところであります。
平成30年度までには、隣接する総合体育館のメーン・サブ両アリーナの床改修や外壁工事、屋上防水工事、トイレ改修、陸上競技場の走路改修、中央公園南側駐車場改修などを実施してまいりました。
今年度におきましては、中央公園北側駐車場の整備のほか、総合体育館の空調設備の改修、メーンアリーナのつり天井の改修など、総合体育館の長寿命化工事を実施したところであります。
また、テニスコートの管理棟の改修工事や照明灯の改修工事のほか、ふれあい広場整備エリアや屋内多目的施設建設エリアでは、その整備に向け、樹木の移植あるいは伐採工事も今行っているところであります。
令和2年度におきましては、テニスコートの改修をはじめ、屋内多目的施設の建設、ふれあい広場の整備を予定しております。
なお、テニスコートの改修につきましては、国の補正予算等による前倒し事業として、今議会上程の3月補正予算にその費用を計上させていただきました。
整備計画最終年度となる令和3年度におきましては、子育て広場や親水広場の整備、中央広場の園路舗装、ふれあい広場におけるふわふわドームや大型複合遊具などの設置をすることで、中央公園整備を完了する予定で計画を進めてまいりたいと考えております。
その整備に必要な財源につきましては、国の社会資本整備総合交付金を活用しながら進めておりますが、今後も多くの事業費が必要となることから、事業進捗に向け国や県に対し要望を行うなど、財源の確保に努めてまいりたいと思います。
次に、この一帯にコンセプトを持たせ中央公園周辺整備をしていくべきとの御質問にお答えいたします。
このエリアにつきましては、従来から「健康と福祉の郷」として、屋外スポーツや子育て世代の親子が集う中央公園のほか、屋内スポーツの拠点である総合体育館、保健センターや社会福祉協議会が入るサンウェル、そして美しい山並みの景観を眺めながらウオーキングを楽しめる水の小径など、健康や福祉などの機能を持つさまざまな施設の集積を進めてまいりました。
また、そのような施設の集積を進めてきたことから、中央公園の周辺、あるいは、近隣には、高齢者向けの施設でありますおあしす新川あるいはささや木、にゅうぜんの里のほか、医療機関では丸川病院など民間の施設も立地が増え、従来にも増して健康、福祉、医療、スポーツ、子育てなどの機能が集積したエリアとなってきておると考えております。
今回整備を進めている中央公園につきましても、子育て世代から要望が多く寄せられていた、天候を気にせず親子で遊べる屋内多目的施設や大型複合遊具のあるふれあい広場、水のまち入善を象徴する親水広場の整備を進めることで、健康や子育て機能の一層の充実を図っていきたいと思います。
さらに、今後役場庁舎が中央公園北側駐車場に隣接して整備されることとなれば、子育てや福祉などの機能のほか、行政機能や防災拠点としての機能も加わることになり、町民の方々がそれぞれの機能を求めて気軽に集えるエリアになるものと考えております。
今後もこのエリアにおいては、健康、福祉、医療、子育て、行政、防災拠点機能の集積したエリアとして、その特性を生かすよう十分に配慮してまいりたいと考えております。
以上、答弁とさせていただきます。
180: ◯議長(野島 浩君) それでは、ここまで再質問を受けます。
6番 中瀬淳哉君。
181: ◯6番(中瀬淳哉君) ありがとうございます。
答弁のほうにもありましたが、子育て世代にとって、入善町というのは本当に遊び場がないと従来ずっと言われ続けてきたところでありまして、じゃ、どうしたかというと、みんな近隣市町のほうの公園とかに行っていた。でも、今回こういった整備がされることによって、本当に子育て世代にとっては魅力的だなというふうに思っているところであります。
時間もあれですので、ちょっと1点言わせていただきたいのが、今後の多目的施設についてなんですが、同じような施設という考え方はちょっと違うかもしれませんが、体育館でも遊べるじゃないかというふうな考えもあるわけですが、ただ、体育館というのは子育て世代にとっては非常にハードルが高い。使用料があったり、名前を書かなきゃいけなかったり、違うところだったら入りにくいとかそういうのもあったりして、そういったことでやはり使いづらい部分もあるので、この多目的施設に関しては常時入れるように、管理の問題、使用料の問題、いろいろあると思いますが、またその辺を検討して、気軽にぱっと行って遊んでぷらっと帰れるような、そういった施設にしてほしいなというふうに思っているところであります。
質問のほうなんですが、再質問ということで、3つ目のコンセプトを持たせるという質問についてなんですが、この質問を何でしたかといいますと、この前から庁舎整備についてのコンセプト、グランドデザインの話にかかわってくるわけでありますが、今回、庁舎整備にプラスして中央公園整備がこうして実現しようとしている今、やはり新庁舎周辺一帯、すなわち中央公園周辺一帯を1つのゾーニングとして考えたとき、町長が言われるように、子育て、健康、福祉、医療、行政の1つのゾーンにこれでなったわけですよね。
それで、何度も議会で言っていますように、くどいようですが、立地適正化計画の誘導区域から外れますけど、立地適正化計画のコンパクトシティーの考え方でいえば、1つの拠点というふうにもうこれでなるわけですよね。
コンパクトシティーの考え方は、中心があって拠点と拠点を公共交通でつなぐという考え方ですから、例えばですが、現庁舎の敷地や中心市街地をコンパクトシティーの中心とした場合ですと、このゾーンと今の子育て、健康、福祉、医療、行政ゾーンを、例えば入善版ライトレールであります「のらんマイ・カー」といった公共交通でつないでしまえば、入善版コンパクトシティーという1つのグランドデザインができ上がってくるわけですよね。
そういったこともやはり第7次総合計画の中で多分入れていくんだろうなというふうに思いますが、そういったことをどういうふうに考えておられるか、1点だけお聞かせください。
182: ◯議長(野島 浩君) 笹島町長。
183: ◯町長(笹島春人君) 現在、整備を進めております中央公園周辺につきましては、やはり入善町全体の中心部に位置するというふうに私は理解しております。そこをしっかりと整備することで、入善の元町の皆さん方もそうでありますが、より町全体からも集まりやすい場所になるものというふうに思っておりまして、今ほど御指摘をいただきました私の目指すコンパクトシティーということの中の位置づけとしても、今後検討していきたいというふうに思っております。
184: ◯議長(野島 浩君) 6番 中瀬淳哉君。
185: ◯6番(中瀬淳哉君) ありがとうございます。
それでは、次の質問に移らせていただきます。
最後に、職員定員管理計画についてお聞きいたします。
町は、今定例会におきまして入善町職員定数条例を一部改正し、職員の定数を現在の255人から265人とする条例改正議案を上程しております。
また、先日3日には、令和2年度からスタートする第5次職員定員管理計画が議会に示されたところであります。
実情に合った職員の定員管理計画をしっかりと定め、職員にとってモチベーションが向上する職場環境の整備がさまざまな施策を成功に導く近道になるものと考え質問をさせていただきます。
まずは、第4次職員定員管理計画の検証について質問をさせていただきます。
第4次計画策定時の業務量調査では、当町の一般事務職では30人分の労働力が不足しているという結果でありました。
これに対し町は、不足している10人分を組織機構の再編で、また10人分を事務事業の見直しで、そして職員のスキルアップ等で残りの10人分を補うとしておりました。その結果、第5次計画策定時の業務実態調査では、一般事務職における労働力不足への対応はおおむね達成したと捉えているとのことです。果たしてそうでしょうか。今なお夜遅くまで役場庁舎の電気がついていることが多々あり、またそれが同じ課であることが多いように感じます。
確かに職員の増員による対応においては、平成26年度に比べ令和元年度においては11人増となり、目標を達成しております。
では、事務事業の見直しなどによる対応、スキルアップ等による対応はどうだったのか。
そこでお聞きいたしますが、事務事業の見直し等では業務縮減などにより6.9人分の削減効果があり、目標の7割を達成したとのことでありますが、具体的にはどのようなことで削減されたのかお聞かせください。
さて、もう1つのスキルアップ等での対応についてですが、私は研修などで充実させスキルアップすることで、労働力不足にいかばかりかの効果はあったと思ってはおりますが、それが何人分だったのか、10人分あったのかと言われると、恐らくそこまでの効果はなかったのではないかと思います。町の考えをお聞かせください。
あわせてお聞きいたしますが、今定例会に上程されました新年度予算案では、新規事業としてロボティック・プロセス・オートメーション、略してRPA技術の活用により税・福祉・保健業務における一部業務の自動化を行い、業務効率の向上を図るとしております。また、全庁型GISシステムも導入するということであり、これにより横断的なシステム、共通プラットホームとなることにより、さらに業務量の効率化が図られることとなります。
これらの導入によりどれぐらいの業務量を削減できるのか、また、今後さらなる業務の自動化は図られていくのかお聞かせください。
次に、第5次職員定員管理計画についてお聞きいたします。
第5次の計画策定に当たり、類似団体との比較と業務実態調査の結果を見ると、当初の職員数は258人と類似団体より20人程度多くなっているものの、これは保育所全てが直営で保育士が類似団体より50人近く多くなっているためであります。
一般事務職については、先ほど申し上げたように、第4次計画中に11人増加したものの、今なお類似団体に比べ20人程度少ない状況であります。
そこで、第5次計画においては、一般事務職は現行におけるサービス水準の向上に加え、重点事業における確実な取り組みを行うため、計画最終年度となる令和6年度までに7人程度増員するとのことです。
そこでお聞きいたしますが、この一般事務職の増員を7人とした根拠をお示しください。また、7人増で現在の労働力不足が解消されるのかお聞かせください。
さて、第5次計画には、働き過ぎの防止のため、勤務時間の改善や職員の育児支援、女性の就労支援等の働き方の多様化の実現などに向けた勤務環境の整備に真摯に取り組むことが必要だとしております。
そうであれば、例えばタイムカードを導入し働き過ぎの防止に努めるなど、具体的な計画を示すべきだと思いますが、どのように勤務環境の整備に取り組んでいくのかお聞かせください。
186: ◯議長(野島 浩君) それでは、答弁を求めます。
職員定員管理計画について、笹島町長。
187: ◯町長(笹島春人君) それでは、職員定員管理計画についての御質問にお答えをいたします。
まず、第4次入善町職員定員管理計画における事務事業の見直し等による職員の削減効果についてであります。
平成27年3月策定の第4次入善町職員定員管理計画の前段で実施した行政診断では、一般事務職で30人分の労働力が不足しているとの結果となったところであります。
それを踏まえて、定員管理計画における30人分の労働力不足への対策として、まず職員採用によって10人を増員、次に事務事業の見直しと外部委託を推進するなどにより10人分、さらに職員のスキルアップによって10人分を補うという3つの柱を立てて計画を進めてきたところであります。
第4次の計画の最終年となる今年度においては、これらの3つの柱の進捗における検証を行うとともに、新たな定員管理計画の策定に向けての検討を進めているところであります。
事務事業の見直し等による業務縮減の効果につきましては、昨年7月において職場における業務実態調査として、平成27年度からの業務の改善、事務量削減の状況のほか、事業・事務処理上の問題・課題点とその改善策の把握を行い検証したところであります。
事務事業の見直しによる業務の削減としましては、クラウド化による業務システムの統一化や、樹木散水作業、橋梁工事の工事監理、町営簡易水道に係る水質検査の一部、町道の除草業務などの外部委託、地方税の共通納税システムの導入、そして事務処理における電算化による業務の効率化など81件に及ぶ業務改善の実績が上げられたところであります。
また、これらの結果を積み上げ6.9人分の削減効果としたところであります。
次に、スキルアップなどでの対応で労働力不足を補うことができたのかとの質問にお答えいたします。
研修効果を検証する上で実績の数値化はなかなか困難でありますが、職員のスキルアップは非常に重要と考え、職員の研修に力を入れているところであります。
また、職員の研修効果を高める手段といたしましては、今年度より研修メニューの体系化に取り組んでおります。
具体的には、職員に求める能力と研修メニューを役職別に体系化し、職員が自らの役職に必要な能力を意識しながら研修に臨めるようにすることで研修効果の向上を図ったところであり、今後においても継続的に、そして着実に取り組んでまいりたいと考えております。
次に、RPA技術や全庁型GISシステムの導入による業務量の削減と、今後のさらなる業務の自動化についてお答えをいたします。
議員御承知のとおり、RPAは、定型的なデータ入力事務など職員が行うパソコン操作をパソコン内にあるソフトウエア型のロボットが自動化する仕組みであります。
近年、全国の自治体や企業でも、人材不足の解消あるいは業務効率の向上につながることから導入する自治体も増えているところであります。
今年度におきましては、富山県自治体クラウドを構成する入善町をはじめとする9自治体では、総務省の委託事業の採択を受け、昨年6月より税・福祉業務を対象に業務の効率化の検証を重ねてきたところであります。
この検証では、軽自動車税の異動入力や保育認定・契約情報変更入力事務など4業務において年間326時間、37%の業務時間の削減が見込まれるという結果となり、処理速度の短縮による行政サービスの向上のほか、職員の一定の業務負担の軽減にもつながってきているものと考えております。
これらを踏まえ、まずはRPA導入効果のある4業務について、夏ごろを目標にRPAの本格運用を開始するとともに、その他の業務においても活用の可能性について先進自治体の事例などの調査を行い、導入効果の高い業務があれば積極的に取り入れ、労働力不足の解消に努めてまいりたいと考えております。
次に、全庁型GISシステムの導入による業務量の効率化についてであります。
全庁型GISシステムとは、地図データを所管している複数の関係課でデータを共有し、一元的に管理することで庁内横断型のデータ共有を可能とする仕組みであり、システムの更新・保守費用などを削減する効果に加えて、業務時間を削減することも期待されております。
町では、このシステムを導入することにより、それぞれの課が別々に地図データを整備することで生ずる不整合をなくし、所管ごとの地図データの編集作業などの統一が図られるものというふうに考えております。
次年度におきましては、税務課の土地合成図、保険福祉課の要援護台帳、住まい・まちづくり課の下水道管路、また建設課の道路台帳の統合について検討してまいりたいと考えております。
次に、新たな計画となる第5次入善町職員定員管理計画における一般事務職増員の根拠等についての御質問にお答えいたします。
第5次の計画につきましては、令和2年度から令和6年度までの5年間を計画の推進期間とし、これまでの第4次計画における取り組みの検証と、子育て支援や少子化対策などの町における重点施策への取り組み状況に加えて、類似団体との比較、またさきに御説明をいたしました業務調査の結果などを踏まえて、定員管理における定員数の目標を設定したところであります。
議員御質問のとおり、計画において基準年度とする令和元年度の事務職員数は152人、それに対しまして、5年目となる令和6年度までには職員数を7名増とする159人を目標値としております。
必要な職員数を算定するに当たり、まずは、さきに説明いたしました第4次計画における労働力30人分の不足への取り組みとした職員数の増、事務事業の見直し、職員のスキルアップなどについての検証を行ったところ、30人の労働力不足の解消についてはおおむね達成されたものと考えております。
しかしながら、町といたしましては、これからも喫緊の課題であります人口減少の克服を目指して、さまざまな事業に積極的に取り組むために必要な人員を確保していく必要がございます。
また、民間企業を対象とした働き方改革が進められる一方で、公務員における長時間労働の問題も取り沙汰されており、町における職場環境についても一層の改善を図る必要があろうかというふうに思っております。
加えて、本計画に示したとおり、平成30年4月時点における入善町の人口あるいは産業構造を同区分とする類似団体との比較において、一般事務については20人が不足する状況が明らかになりました。
また、職場における業務の実態調査においても20人程度が不足するということが確認されたところであり、一般事務職における職員数が不足する状況が明らかとなっております。
これらのことから、社会経済情勢の変化、複雑・多様化する町民ニーズなどに的確に対応し、今後も良質で確実な住民サービスを提供するためには、業務量に見合った職員数の確保が必要不可欠であります。
しかしながら、大変厳しい状況であり、こういった自治体の運営の観点からも、今後はスクラップ・アンド・ビルド、とりわけスクラップに念頭を置いた事務処理をしていかなければならないというふうに思っております。
また、時間がありませんが、タイムカードにつきましては新年度での導入を目指していきたいというふうに考えておるところでございます。
以上、答弁とさせていただきます。
188: ◯議長(野島 浩君) 町長、最後まで答弁をお願いします。
〔「終わった」と呼ぶ者あり〕
189: ◯議長(野島 浩君) いや、答弁は最後までしていただきます。
190: ◯町長(笹島春人君) それでは、途中になりましたけれども、よろしくお願いいたします。
今後におきましても、引き続きスクラップ・アンド・ビルド、とりわけスクラップを念頭に置いた事務事業の見直し、また継続的な職員のスキルアップにも十分に取り組んだ上で、不足する職員数への対応として7人程度の増員としたところであります。
ただし、RPAの導入などによる業務削減の効果、また職員からの事務改善におけるアイデアなどを拾い上げることによって、令和6年度までに一般事務職を7人程度増とする計画目標については、必要に応じて弾力的に見直しをさせていただければというふうに思います。
次に、働き過ぎの防止のための勤務時間の改善等の勤務環境の整備への取り組みについてでありますが、新たな定員管理計画には、職員をめぐる社会的な背景として、長時間労働の是正、職場におけるハラスメント対策、また働き方の多様化の実現に向けた取り組みとして女性職員の活躍の推進などを取り上げ、町においてもこのような問題には真摯に取り組んでいくことが必要と考えております。
議員御提案のタイムカードの導入につきましては、職員の退庁管理による働き過ぎ防止においては有効な手段と考えており、新年度の予算において出退勤管理システムの導入費を計上しておるところであります。
今後におきましても、より質の高い住民サービスを提供できるように、職員一人一人の創意工夫とアイデアを生かし、また、議員各位にも御提案を賜りながら効果的な行政運営に努めてまいりたいと考えておりますので、御理解を賜りますようお願いを申し上げ、中瀬議員への答弁とさせていただきます。
ありがとうございました。
191: ◯議長(野島 浩君) 中瀬淳哉議員に申し上げます。
発言時間が過ぎておりますので、これで終結していただきたいと思います。
ただいまの時間をもって中瀬議員の一般質問を終了いたします。
それでは次に、4番 井田義孝君。
〔4番 井田義孝君 登壇(質問席)〕
192: ◯4番(井田義孝君) 最後に質問をいたします、日本共産党の井田義孝です。
私は今回も大きく3つのことについて、一つずつ質問して答弁をいただく分割方式で質問いたします。
まずは、町の公共交通についてです。
この課題に関しましては、昨日の佐藤議員、そして本日の午前中の池原議員も質問をされました。それだけ町民の関心の強い課題だということだと思います。
また、先ごろ行われました第7次総合計画を策定するに当たっての町民アンケートにも、重要だと思うけれども満足度は低いというようなところに載っておったように思います。
現在、町の公共交通は、あいの風とやま鉄道のほかに、「のらんマイ・カー」、デマンド交通「ウチマエくん」、新幹線ライナーの3つがあり、それぞれによいところと課題を抱えながら運行されています。
それぞれに利用者、住民の声を反映させながら、さらなる改善が必要だと思いますが、特に私が問題だと考えているのは、入善駅と黒部宇奈月温泉駅を結んでいる新幹線ライナーです。この数年間、いろいろとコースを変え実証実験を行ってきましたが、利用者が減少していると聞きます。現在の利用状況はどうなっているのか答えてください。
私たち日本共産党は、これまでもずっと、費用対効果の薄い新幹線ライナーは廃止して、黒部宇奈月温泉駅には事業認可を変更してウチマエくんで行けるようにすべきだと主張してきました。
新たな投資もなく、経費もこれまでの新幹線ライナーに使ってきた1,200万円余りを充てれば十分で一番合理的だと思いますが、そのようにするつもりはないですか。答えてください。
町は、公共交通は交通弱者への対策と位置づけており、町長も議会初日の提案理由説明で、超高齢化社会を迎え交通弱者を支える公共交通は重要であると述べておられます。
であるならば、企業の出張と観光を支える新幹線ライナーではなく、定時定点運行で安心感のあるのらんマイ・カーを、日中数便だけでよいので福島方面から芦崎、横山を通り中心街へ走らせればどうでしょうか。
ウチマエくんの利用が分担され、予約混雑の解消にもつながるのではありませんか。答えてください。
以上が最初の質問です。
193: ◯議長(野島 浩君) それでは、答弁を求めます。
公共交通について、梅澤キラキラ
商工観光課長。
194: ◯キラキラ
商工観光課長(梅澤武志君) それでは、井田議員の公共交通についての御質問にお答えをいたします。
まず、入善新幹線ライナーの現在の利用状況について申し上げます。
入善新幹線ライナーにつきましては、平成27年3月の北陸新幹線の開業に合わせ、新幹線の2次交通として運行を開始し、あす13日をもって丸5年が経過することとなります。
この間、広報入善やみらーれテレビなどによる普及啓発のほか、ビジネス利用の拡大につなげるため、町内企業に対してPRチラシを郵送するなどして、その利用促進に努めてまいりました。
また、交通網対策特別委員会などを通して議員各位の御意見を賜りながら、公共交通最適化調査やその結果を踏まえた実証実験などを実施し、利用者の拡大に向けた検証に継続して取り組んできたところであります。
しかしながら、その利用実績につきましては、年間利用者数が平成27年度の7,895人をピークとして年々減少しており、平成28年度が6,752人、平成29年度が6,217人、平成30年度が5,503人、今年度におきましては2月末までの実績が4,008人にとどまっていることから、年間の利用者数は4,500人を割り込むことが確実視される状況となっております。
続いて、新幹線ライナーを廃止し、ウチマエくんを活用したらどうかという御意見についてお答えをいたします。
先ほどの池原議員への答弁でもお答えをしましたが、町では昨年6月に議員各位にお示しをさせていただいた本格運行の方針に基づき、入善新幹線ライナーについて利用状況や経費などを踏まえながら、段階的に予約制の導入や廃止を含めた検証を行ってまいりました。
その結果、先月2月20日の交通網対策特別委員会で申し上げましたとおり、入善新幹線ライナーについては9月末をもって運行を取りやめることとし、新幹線の2次交通対策については、引き続き議員の皆さんとともに研究を進めていくこととしたところであります。
なお、ウチマエくんを2次交通に活用できないかという御提案につきましては、車両や運転手の確保をはじめ運行経費、予約の受け付け体制など数多くの課題があり、現状のサービスを維持しながら2次交通機能を取り込むことは困難であると考えております。
次に、交通弱者対策とウチマエくんの混雑解消として、のらんマイ・カーの路線を復活させたらどうかについてお答えいたします。
町内の公共交通については、交通弱者対策という目的のもと、それぞれの役割を持って運行しており、のらんマイ・カーについては、廃線となった旧地鉄バス路線を補完するものとして、またウチマエくんについては、路線などに関係なく、誰もが等しく利用できる公共交通手段として、町内全域を網羅する運行体制を整えているところであります。
この体制となる以前は、バス車両3台体制として町内8路線でのらんマイ・カーを運行しておりましたが、急速に進行する高齢社会への対応や、バス停が遠い、バス路線がないといった御意見などを踏まえ、平成27年7月からデマンド交通「ウチマエくん」の運行を開始し、現在の運行体制に至った経緯がございます。
このような経緯から、今後におきましても、のらんマイ・カーとウチマエくんについては現行の運行体制を継続してまいりたいと考えておりますので、御理解を賜りますようお願いをいたします。
以上、答弁とさせていただきます。
195: ◯議長(野島 浩君) それでは、再質問を受けます。
4番 井田義孝君。
196: ◯4番(井田義孝君) ありがとうございました。
この新幹線ライナーを9月までとするということは、私たちが常々言ってきた主張から言っても、これは実は大歓迎だと、よくぞ決断していただきましたと、遅過ぎたぐらいだというぐらいに思っております。
唐突だというような意見もありましたけれども、いろんなコース、やってみたんですよね、いろんなことを。最初、高速道路を使っていたものを下道にしてみたり、それから町民の方の利用を促進しようということで、土日便は旧8号線を走らせてみたり、停留所の数を増やしてみたり、その上で、土日にほとんど乗らないじゃないかということで、平日便だけに戻しましょうということで今の体制になっているわけですね。
何をやってもだめ、やればやるほど利用者が減っていくという状況のことを3年にわたって繰り返しをしてきて、ここで費用対効果から言ってもこの事業はということになったんだと思うんです。
ですから、ニーズのない事業をいつまでも、10月以降どうするんだと、代替案を考えるということは私は要らないんじゃないかと思っています。
ただ、そんなものやめてしまえと言うだけでは無責任だなと思うものですから、ウチマエくんの数ある駅の一つに、お隣の市になりますけれども、黒部宇奈月温泉も1つに加えたらどうなんだということを提案をしておるわけです。
先ほど質問の中で、新たな投資もなく経費も云々と私は言いましたけれども、ライナーを走らせていたお金をそのまま振りかえりゃ余計な経費もかからんにかと思ったわけですが、先ほど課長の答弁では、車両運転手の確保、予約システムがどうのこうのでなかなか難しいと言われました。
これ、私、最初にライナーのバスを買うときに、タクシー会社に随分町のほうから補助金を出したというふうに覚えておるんですけど、もしこれ、黒部宇奈月温泉駅もウチマエくんの駅の一つにしてくださいよということで、タクシー会社に町のほうから十分な委託金を渡しても実現というのは非現実的なものなんでしょうか。
197: ◯議長(野島 浩君) 梅澤キラキラ
商工観光課長。
198: ◯キラキラ
商工観光課長(梅澤武志君) まず、タクシー事業者、今ウチマエくんの事業を請け負っていただいておるところと毎月1回は意見交換会などを行っておるんですが、やはり今の会社の規模からしまして、人員の確保、それから車両の用意というのはできないというふうには言われています。
あと、本業のタクシー業務というのが当然ございまして、こちらのバランスが崩れると経営にかなり大きな影響を及ぼすと。
公共の事業を広げれば民迫につながるというような部分も実際にあるわけでございまして、そういった面から考えてもなかなか難しいのではないかということもあります。
潤沢に委託料を払えばというふうにおっしゃっておりますが、まずは物理的な要素として、人員、車両というようなところで難しいというのが直面するところでございます。
199: ◯議長(野島 浩君) 4番 井田義孝君。
200: ◯4番(井田義孝君) ある特定の業種に関しては、本当に人員不足ということはずっと言われているわけですから、仕方のない面もあろうかと思いますが、本業であるタクシー事業の民業圧迫という話がよく出てくるわけですけど、だからこそ十分な委託金をという話を私は言うておるわけでして、これは10月以降の方法について検討なさるということなので、方法のうちの一つということでまた御検討いただければなと思います。
後段ののらんマイ・カーの話ですけれども、やっぱり高齢者の方で今ウチマエくんがなじんできて、予約の仕方なんかも「その時間は無理だけど、この時間ならどうけ」という逆提案をして「わかったよ」というようなことで、割と最初に比べればスムーズにいっておるというふうに聞いていますけれども、それでもやっぱりバスがいいという方は中にはおられるんですね。前の日に予約をかけて帰りの便もとか、あと月曜日だったら土曜日までにしとかんならんとか、そういうことで言うとやっぱりわからんなとなる方も中にはおられる。
バスを復活というのは久々に私は持ち出しているんですけども、やっぱり交通弱者に対する福祉なんだということであれば、福祉であるということを明確に位置づけた今後の考え方って必要になってくると思っているんです。
先ほど、始まったときは新幹線の駅との2次交通だったみたいな話がありましたけれども、その2次交通であるという役割はもう終わっておるわけですよ。95%の方が300円の割引
料金で乗っておられるというような状況の中で、これはやっぱり福祉だというふうに位置づけていかんならんと。町長の提案理由説明にもそういうふうにきちんと重要だというふうにうたってあるわけでございまして、そうすると、私は福祉という手段はワンパターンじゃあかんと思っているんです。
いろいろな福祉制度を見てもそうなんですけど、こういう方にはこういう制度があります、こういう方にはこういう制度がありますというきめ細やかな制度がいろいろあるというのが福祉。これはバスしかありません、あるいはウチマエくんしかありません、その条件に合わない人は乗れませんということになっちゃうと、これは福祉じゃないんです。さまざまな手だてがあったほうがより弱者の人をすくい上げることができるわけなので、日中の新屋便、縦便で朝夕の通勤と通学の方は結構乗られるけど、日中便はそんなに乗っていないというふうに聞いております。でも、そんなに乗っていないけど走らせておられるわけですよ。そうなると、ぜひ横の便も、日中便だけでいいので、1日1便か2便でいいんですよ。買い物に行く人はそっちに乗ってくださいと、病院に行く人はウチマエくんで予約してくださいというようなすみ分けにもつながると思うんですけど、バスも2台あるわけですけど、これはどうしても現実的じゃないんでしょうか。
201: ◯議長(野島 浩君) この質問について、梅澤キラキラ
商工観光課長。
202: ◯キラキラ
商工観光課長(梅澤武志君) お答えいたしますが、デマンドに移った理由として、やはり定期定路線でバスを運行していたときの乗車率、要するに空気を運んでいる、その原因として、やはり利用がしにくいということ、先ほど申し上げましたバス停が遠い、バス路線が身近にないというようなこと、バスを一旦走らせるといいましても、各家をぐるぐる回るわけではございませんので、やはり乗れない方もおいでになる。だから乗車率が悪いというようなことになった後に、デマンドという新たな交通体系を導入したわけでございますので、そこに逆戻りをしようとすると、また同じことが起きるのではないかというふうにこちらとすれば考えておるところです。
203: ◯議長(野島 浩君) 4番 井田義孝君。
204: ◯4番(井田義孝君) ですから、私は福祉ということを今強調したわけです。
一般的に誰でも乗ってくれということで、たくさん乗ったから採算が合うとか合わないとか、福祉というのはそういうふうに考えるものじゃないですよね。たくさん利用するニーズがあるから福祉を行うということではないわけです。やっぱり交通弱者の人を──もう福祉で採算がとれるわけないんですよ。最初から赤字なんですよ、福祉というものは。
そういう意味で、私は1日に8便も10便も走らせろと言っているわけじゃないんですよ。選択肢を幾つか選択できるというふうにしていってほしいなと思っておるわけでございまして、ここで、さっき定時定点運行で安心感のあるのらんマイ・カーと私は質問で言いました。勘のいい課長はわかっておられると思いますが、新幹線ライナーをなぜやめないんだというふうに私らが言ってきたときに必ず答弁で使われた言葉なんですよ。定時定点運行で安心感があるんですと、だからやめないんですということでおっしゃられていたので、その定時定点運行で安心感のあるバスをぜひ走らせたらいいと思うんですけども、ちょっとこれね、私、前から委員会などでは言うておるんですが、キラキラ
商工観光課長じゃない偉い方にお聞きしたいんですけど、交通弱者に向けた福祉が公共交通で重要だというのであれば、キラキラ商工観光課でやるのではなくて、介護予防、お年寄りの閉じこもり予防ということで、元気わくわく健康課か何かで所管するような事業にしていくべきじゃないかと思うんですけど、この点どう考えておられますか。
205: ◯議長(野島 浩君) 梅津副町長。
206: ◯副町長(梅津將敬君) 特別委員会でもそういった話が出たというふうに記憶しております。そのときにお答えしたのは、基本的にまずのらんマイ・カーにつきましては、先ほどの答弁にもありましたように、地鉄の廃止路線のいわゆる旧宇奈月町、入善町、また朝日町の公共バスにつきましては入善と朝日ということで、そういった形で運行してきているということで、いわゆる公共交通の部分の意味合いもあるということで、担当のほうを交通運輸の担当のところとしたところであります。
また、福祉という観点は、もちろん交通弱者という意味では、のらんマイ・カーもウチマエくんもその性格は持っているところであります。
ただ、井田議員が言われるのは、福祉は恩恵を受ける方の選択の幅が広ければ広いほどいいということは確かにそうかもしれませんが、1自治体で持てる部分についてはそれなりに限度があるのではないかというふうに思っております。
のらんマイ・カーは同じ路線を定時に走っているわけでありますが、ウチマエくんにつきましては、100%希望どおりにいくかは別といたしまして、どのお年寄りも町民の皆さんであれば、金額が違うにしても、うちの前まで来て、また必要な駅のほうへ行くわけでありますので、私はそれが一番選択の幅が大きいということで、費用はかかりますが、ウチマエくんという手段を今町がとっているというふうに御理解いただきたいと思います。
207: ◯議長(野島 浩君) 4番 井田義孝君。
208: ◯4番(井田義孝君) 私たちはウチマエくんが導入されるときに、のらんマイ・カーはそのままで、さらにウチマエくんが導入されるんだと思って喜んだんですよ。なんだけども、ふたをあけてみたら、ウチマエくんが導入されるがためにのらんマイ・カーは1路線だけ残しますということだったので、今後、また所管の課なんかも含めて御検討いただきたいということを言いまして、2つ目の質問に移ります。
次は、役場新庁舎の建てかえについてです。
先日、建設の予定地についても、地主の方の了承を得て、令和2年度予算の記者発表で公表になりました。現在は基本構想の策定を進めている段階だと聞いています。この場所を選定するに当たり、町長もサンウェルや体育館、中央公園との連携で、災害の際の防災拠点となるように選定したとおっしゃっておられます。
言うまでもないことですが、建てかえの最大の目的は災害のときに拠点となる役場の耐震化であります。災害の際には、町民の避難場所も念頭にした防災機能を高めた庁舎にするべきと思いますがどうですか。答えてください。
基本設計を進めていくに当たり、防災拠点である耐震庁舎の建設という本来の目的から外れるべきではありません。この際だからといって、展望室やカフェ、土日に町民に開放されるスペース、フィールドミュージアム中核施設の隣接などといった過剰な複合施設にすべきではないと考えます。シンプルで機能的な、お年寄りでも迷わない町民に利用しやすい庁舎にすべきだと思いますがどうですか。答えてください。これが2つ目の質問です。
209: ◯議長(野島 浩君) それでは、役場庁舎建設について全般、笹島町長。
210: ◯町長(笹島春人君) それでは、井田議員の役場庁舎建設に係る御質問についてお答えをいたします。
役場新庁舎の建設地につきましては、本議会の提案理由の説明において、入膳地内の中央公園北側
駐車場北側の民有地での整備を進めたい旨表明をさせていただきました。
その理由の一つとして、やはり町民の生命と身体、財産を災害から保護する行政の責務を果たすために、災害時の応急復旧や被災者支援など、その対応拠点施設としての機能が迅速かつ総合的に発揮できることを説明させていただいたところであります。
昨日、アクセスを代表しての松澤議員さんの御質問でもお答えをさせていただいたところでありますが、中央公園周辺は多くの公共施設が集中しているエリアであり、災害時には健康交流プラザに医療救護本部及び救護所、災害救援ボランティア本部を設置する、あるいはおあしす新川に福祉避難所を設置する、そして総合体育館には指定避難所あるいは支援物資の地域内輸送拠点とする、そして陸上競技
場などを備える中央公園は指定緊急避難場所やヘリポートの発着場所などを想定しているところであります。
このような公共施設の集約エリアに、災害対策本部として災害対応の指揮や情報収集・伝達活動などを行う役場庁舎を整備することにより、迅速かつ円滑な災害対応や被災者支援が行えるものと想定しており、より一層総合的な防災・災害対策の充実強化が図れるものと考えております。
さて、平成28年に発生いたしました熊本地震では、震度5弱から震度7を観測した地域の5つの市、町の庁舎が大きく損壊し、災害対策本部も含め、役所の機能を全て別の施設に分散移転をせざるを得ない状況に陥ったことは御存じのことというふうに思います。
この災害を教訓に、新庁舎においては、大規模災害等により機能不全に陥ることなく、防災拠点あるいは災害の対応拠点としての役割を十分に果たせる機能を備えることが必要であります。
そのためには、まず大規模地震を想定した庁舎の耐震性の確保が必要になります。
災害対応の指揮や住民への情報伝達といった中枢機能を担う本部が機能不全とならないよう、建物の耐震性や安全性について高い水準を確保することが重要であります。
また、災害対策本部としての機能確保も必要であります。
消防防災センターとの機能のすみ分けも必要でありますが、本部会議室の十分なスペース確保をはじめ災害対策用設備の設置スペース確保、防災設備や備蓄倉庫などの併設、緊急物資や資機材の搬入・集積スペースの確保あるいは施設の連携利用といったことも考える必要が出てくると思います。
さらに、災害時における行政機能の継続性の確保といったことも重要であります。
電力の供給が停止した場合のため、非常用発電機や無停電電源装置などによる電力供給、あるいは水道や通信などの予備ルートの確保などといったことについても検討を進めていくことが必要と考えております。
なお、本部機能の役割を担う役場庁舎を指定避難所の一つとすることについては、本部の運営や応急復旧活動の円滑化をはじめ、罹災証明の発行など、短期間に集中する膨大な業務量の遂行、他の自治体からの派遣職員の受け入れ、被災者への対応の迅速化といったことなどを考えると、大変難しい状況になるのではないかと考えております。
新庁舎に導入する防災拠点としての機能あるいは災害対応拠点としての機能につきましては、議会特別委員会をはじめ庁内検討委員会及び基本構想策定委員会の中で協議、検討したいと考えております。
次に、庁舎機能の御質問についてでありますが、これも松澤議員の御質問にお答えをさせていただきましたけれども、新庁舎の整備におきましては、町民の安全・安心を確保し、誰もが使いやすく、機能的で環境に配慮した庁舎を目指していきたいと考えております。
新庁舎に必要な機能につきましては、窓口機能、執務機能、管理機能、防災機能、議会機能といった行政機能について検討していくことが必要であります。
また、付加的な機能として、町民交流機能や利便・民間サービス機能といったものの検討も考えられます。
特に町民交流機能につきましては、既に町民交流機能として町なかにうるおい館や町民会館、新庁舎建設予定地の近くに健康交流プラザを設置していることから、必要の是非や規模なども含めて慎重に検討が必要と考えております。
さらに、食堂や売店、金融機関などといった利便・民間サービス機能につきましても、官民の役割分担、周辺の立地状況、事業性なども踏まえた検討が必要ではなかろうかというふうに思います。
これらの具体的な内容につきましては、職員のアイデアなどを取りまとめたところであり、議会特別委員会をはじめ新庁舎整備基本構想策定委員会でお示しをし、皆様の御意見をいただきながら基本構想の策定を進めてまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いを申し上げます。
211: ◯議長(野島 浩君) それでは、再質問を受けます。
4番 井田義孝君。
212: ◯4番(井田義孝君) ありがとうございました。
昨年だったと思うんですけど、常任委員会の視察で長野県のほうの庁舎に視察に行ってまいりました。私はそのときは総務常任委員会だったんですけど、産業教育常任委員会のほうが見に行かれた大きな市の庁舎ですけど、吹き抜けが2つあって、土日でもあいているところというのがあるものですから、閉めておく庁舎と市民の人が来られるスペースの間にすごい大きなシャッターがあって、そいつで仕切るとか、各フロアに全てバルコニーがついているということ、窓からすぐ外じゃないわけですね。というような凝ったつくりだったそうです。おかげさまで、日光は入らんわ、吹き抜けが2つもあって非常にデッドスペースが多いわ、新しい庁舎なのにもう既に会議室が足りなくなって取り合いになっておるというような話を聞きました。
私たちが見てきたところは長野県の御代田町という小さな町、人口1万5,000人の町でしたけど、23億数千万円をかけて役場庁舎を新しくしたと。昔の学校みたいな、横1列の3階建てなんですね。町民の方は、玄関から入って右に向くか左に向くかすれば、もう自分が何課に来たかすぐわかるという間違いようのないつくりになっていまして、感心したのは、リフレッシュルームと呼ばれる広い職員の方の休憩スペースがありまして、みんなお弁当を食べたり、ちょっとした給湯設備があってお茶を飲んだりしておられるわけです。私、特に今現在の入善町役場のお昼の風景というのは非常に気持ち悪いと思っていまして、真っ暗な中で職員さんたちがお弁当を食べておると。節電という意味もあるんでしょうけど、見ておると、きちんと1時間休憩をとれている人ってどれだけいるのかなと。やっぱりどうしても執務スペースで休んでいると、「ああ、そっか、あれやらんならんがやった」と言って40分ぐらいから仕事を始めるというような方もたくさんおられるように見受けられるんです。
新しい役場はぜひこういう機能も、先ほど町民が使いやすいのに加えて働きやすいというお言葉が町長からもありましたけれども、町民から見ても、あの暗い中で職員さんがというのはおかしな風景に見えるわけですから、きちんとリフレッシュして午後からまた元気に働けるというような設備も考えていただきたいと思っています。
御代田町の役場は非常に気持ちよく明るくて採光もあって、南北側の窓をあけたら気持ちのいい風が通るので冷房代も節約できるんですよという説明をしておられましたけど、付加機能をいろいろつけて機能を増やすんじゃなくて、本来機能を高めるということで居心地のいい役場をつくってほしいと思うんですよ。
御代田町ばかり褒めるわけじゃないんですけど、居心地がいいんです、とっても。もう行きたくなるような役場ということなので、先ほどの職員さんの働きやすさも含めて、居心地のいい役場にしてほしいと思うんですけど、いかがでしょうか。
213: ◯議長(野島 浩君) 笹島町長。
214: ◯町長(笹島春人君) 役場の整備に当たっては、やはり効率性ということも十分に考えていかなきゃなりません。
今ほどの、ある市の庁舎を見させていただいたときも、数階まで吹き抜けがあるというようなことで、熱効率などを考えるとどうかなという思いもしておりますが、要するに、やはり管理コスト、運営コストをどう抑えていくかということも大事なことであろうと思います。
ただ、今ほど御指摘の職員の、特に窓口を抱えておる職員などにつきましては、多分十分が昼休みはとれていないのではなかろうかというふうに思いますが、そういったことにもやはり目を向けて整備に当たっていかなければならないというふうに思います。
多分すばらしい役場庁舎はどこにでもあると思います。私どもも機会があればまたいろんなところを見させていただいて、それを参考に、町民の皆さん方に喜んでいただけるような整備をしていきたいというふうに思っております。
215: ◯議長(野島 浩君) 4番 井田義孝君。
216: ◯4番(井田義孝君) ありがとうございました。
3つ目の質問に移っていきます。
町は新年度の予算で、深層水取水施設基本計画策定のため550万円の予算を計上しています。これは、深層水の将来の需要に備えて取水施設をもう1本つくる事業の認可を受けるためだということです。
そこで、町の深層水事業についてお聞きします。
今から約20年前、深層水事業が開始された当時は、企業の誘致や入浴施設の建設などさまざまな利活用が議論されたと聞いています。
当時事業化されたアワビ養殖、漁協の深層水施設を活用した畜養事業などをはじめ、現在の深層水活用状況はどうか答えてください。
その現状と照らして、なぜもう1本必要なのですか。さらに活用が見込まれる事業の計画などがあるのですか。答えてください。
もしもう1本つくる場合、どのくらいの費用がかかるのでしょうか。その場合の費用対効果はどう見ているのか答えてください。
現在、深層水はウーケの工場の冷房に活用され、温まって戻ってきた深層水がかきセンターの事業や漁協のアワビ養殖、近畿大学のサクラマス養殖実験、スジアオノリの養殖実験などに活用され、毎年、深層水まつりやカキ祭りなどのイベントも盛り上がっています。しかし、そのにぎわいが町民利益につながっているのかと言われると、その実感はありません。イベント頼みではなく、町の産業として育って初めて町民の利益になっていくと思います。将来の町民利益を見通した事業計画を持たなければ、1本目をつくったときと同じことになりかねません。深層水取水施設をもう1本つくることが町民にとってどのような利益を生むと考えているのか答えてください。
217: ◯議長(野島 浩君) それでは、答弁を求めます。
深層水取水設備の増設について、梅澤キラキラ
商工観光課長。
218: ◯キラキラ
商工観光課長(梅澤武志君) それでは、深層水の取水設備の増設に関する御質問にお答えをいたします。
初めに、現在の深層水の活用状況についてお答えをします。
海洋深層水取水施設及び活用施設は、平成13年に完成し分水を開始しております。
当初から入善漁業協同組合のアワビ養殖をはじめ、入善漁港施設において地元漁業者の漁獲物の蓄養や漁船の給水用、魚介類の荷さばき、洗浄用など、水産分野に主に活用されております。
また、事業者や一般の方々への深層水の分水を行ってまいりました。
深層水の冷熱エネルギー利用としては、平成19年から株式会社ウーケの無菌包装米飯工場の冷房用水と熱交換を行い、温まり戻ってきた深層水を水産利用する海洋深層水の多段活用を行っております。
取水当初の入善漁協でのアワビ養殖事業では深層水を燃料で加温しておりましたが、加温深層水の活用によりまして、エネルギー、経費ともに削減され、現在はアワビ蓄養事業として継続されております。
これに加え、平成26年には深層水でカキを浄化し、グループ会社直営の全国25カ所のレストランなどに卸を行う株式会社海洋深層水かきセンターが新規に立地しております。
翌平成27年には、そのかきセンター直営の牡蠣レストランも開店し、町外からの多数の来客でにぎわっているところであります。
また、平成28年からは近畿大学と入善漁協によるサクラマス養殖の実証実験が行われており、町としましては、今後、本格的な事業化につながることを期待しております。
このほか、平成30年からフルハシEPO株式会社がスジアオノリの陸上養殖実験を実施しており、事業化に向けた取り組みが進んでいるところであります。
次に、なぜもう1本深層水取水施設の増設が必要なのかとの御質問についてお答えいたします。
深層水の取水施設は建設から約20年が経過しており、これまで機器の修繕や更新を行いながら運用してきたところであり、老朽化が課題となっております。
万が一取水管をはじめとした取水施設の故障等により深層水送水が停止した場合、無菌包装米飯工場やカキ、アワビの蓄養などの深層水活用事業者への影響ははかり知れません。
また、深層水取水量の不足も今後の事業展開における大きな課題であります。
現在の取水量では、無菌包装米飯工場がさらなる拡張をされる場合には対応できない見込みであるほか、カキの浄化事業の拡大や、サクラマスやスジアオノリ養殖の本格的な事業化も望めない状況であります。
このため町は、海洋深層水の供給主として、取水施設の増設により設備の老朽化対策と取水量の拡大を図る必要があると考えております。
町ではこれまでも、深層水を活用した町の活性化のため、国や県に対し新たな取水施設の整備に向けての支援を強く要望してきたところであります。
今回策定する基本計画では、海底の取水管ルートや取水施設の規模、取水量や既存施設との連携方法などを検証し、整備にかかる概算事業費がどの程度かなどを算定することとしております。これを国や県からの支援を確保するための資料としてまいる考えであります。
次に、どのくらいの費用がかかるのか、費用対効果はどうかとの御質問についてであります。
現状では施設規模などが確定していないため、具体的な事業費や費用対効果をお示しすることは困難であります。
しかしながら、海洋深層水は地域経済に大きな波及効果をもたらしてきたところであり、新たな深層水取水施設を増設することで、カキ事業の拡大、サクラマス、スジアオノリ養殖の事業化、さらに、深層水関連企業の新規立地に伴う設備投資や年間売上額の増大、固定資産税や法人町民税などの税増収が見込まれます。
さらに、無菌包装米飯工場の事業が拡大されれば、入善産米等の県産米の大口需要の確保につながり、町の基幹産業である稲作を中心とした農業振興にも寄与するものと考えております。
次に、取水施設の増設は町民にとってはどのような利益があるのかとの御質問についてお答えします。
海洋深層水や各種水産物は、町をPRするために重要な地域資源であります。これらを用いて深層水の町としてPRしていくことが、町外からの誘客増加等の地域活性化につながっていくものと考えております。
また、深層水取水量の増加により、無菌包装米飯工場の拡大や陸上養殖の事業化、新たな深層水活用事業の誘致等が実現すれば、雇用の創出につながり、移住・定住対策の一つにもなり得ます。
このように、深層水事業の拡大は、町の水産業をはじめ農業、観光・商工業などの振興、雇用の増加にも寄与し、町民にとって大きな利益につながるものと考えております。
今後の深層水事業運営に当たり、町民の皆様はもとより、議員各位の御理解、御協力をお願いいたしまして、井田議員への答弁とさせていただきます。
219: ◯議長(野島 浩君) それでは、再質問を受けます。
4番 井田義孝君。
220: ◯4番(井田義孝君) まず最初に2つ聞きますけども、アワビの養殖ですね。最初、深いところからくむもので深層水が冷た過ぎるということで、燃料をたいて十数度まで上げるということでしておられたように聞いております。
それが、ウーケさんが来られたことによって、願ったりかなったりと。向こうは御飯を炊く工場の冷房ができるということで、こちらは水産業に適切な温度に上がって戻ってくるということで今やっておるんだと思うんですけど、それによって漁協のアワビが安くなったとか、いっぱいつくれるようになったとか、そういう何かメリットってあったものですかね。
それともう1つ、一般人がくみに来る。これ、確かに最初のころは鳴り物入りだったんですよ。お風呂に入れりゃいいとか、これに入れときゃ魚がいつまでも悪くならんがだとか言って、みんなくみに行ったんですけど、最近くみに来ておる人も見たことがないし、くみに行って何かに使っておるという話を聞いたこともなくて、一般人の方というのはいまだにそれなりにくみに来る方はおられるものですかね。この2つ。
221: ◯議長(野島 浩君) 梅澤キラキラ
商工観光課長。
222: ◯キラキラ
商工観光課長(梅澤武志君) ウーケへ送った水が温まって戻ってくると、要はエネルギーコストが落ちるといったところで、アワビ養殖に有効な効果が出たのかという御質問だと思うんですが、実際、アワビの養殖に1つエネルギーコストのほかに問題が出てきたというのが、さきの震災で稚貝を育てる工場が被災をして全く供給いただけなくなったというような状況から、実際は養殖事業ができないという局面を迎えたというのが実際のところです。
今はホテルからの需要がまだありますので、養殖ではなく蓄養というような形を継続して、漁協の事業として継続をされておるというところが実情であります。
もう1つ、一般の方の分水というようなこと、細かな数字までちょっと申し上げられませんが、当初から比べると少なくなっているというのが実情であります。
これは当町に限らず、全国15本の深層水の取水施設があるわけですが、高知県をはじめ、一時期の深層水ブームというのが下火になってございます。
その点、当町における多段階利用ということで、実際エネルギー利用、それから水産の活用といった多段階の利用というのが全国の利用状況からしてもかなり珍しいというふうに言われておりまして、どちらかというと一般の方については深層水になれ親しんでいただこうということで展開をして今も続けておるわけですが、実際は今は事業に深層水を使うというようなことで事業を進めておるところです。
以上です。
223: ◯議長(野島 浩君) 4番 井田義孝君。
224: ◯4番(井田義孝君) 現状はよくわかりました。
私は何ももう1本つくるなという立場で質問しておるわけじゃありませんで、反対しておるんじゃなくて心配しておるんです。
例えばウーケに3つ目のラインがこの間できたわけですけど、もう1つつくるとすると足りないとか、アワビは今言われたような状況だということで、マスもアオノリも現状では実験という段階ですよね。カキは好調に仕事をしておられますけど、このような事業がもう1本工場を建てるとか、かきセンターが好評だからあの店をもう1つ建てるとか、アオノリをいよいよ事業化するので、園家の間までをタンクで埋め尽くすとか、何かそういう具体的な計画ってあるものなんですか。
225: ◯議長(野島 浩君) 梅澤キラキラ
商工観光課長。
226: ◯キラキラ
商工観光課長(梅澤武志君) おかげさまと言うとあれなんですが、かきセンターの事業については好調でありまして、町長はじめ本社のほうへも何度もお邪魔をしておるんですが、やはり拡張をしたいというようなお話が出ています。
ただ、残念なことに、こちらが供給できる水の量というのは限られておりますので、なかなかそれには至らないと。
また、スジアオノリの計画に関しては、最終的に新たに大きな用地を取得して事業をやろうというような計画まで会社のほうでは持っておいでなんですが、これも実験の範疇を超えることができないというのが今の現状です。これが取水量がある程度確保できれば本格的にやりたい。
スジアオノリに関しては時間が勝負ということで、四万十をはじめ天然のものがもう枯渇し始めているということから、ほとんど陸上養殖のほうにシフトしてきていると。
やはりこういう事業は先に完成をしたほうが有利になりますので、そういった意味では早く事業化を進めたいというような計画をお示しになっているところでございます。
以上です。
227: ◯議長(野島 浩君) 4番 井田義孝君。
228: ◯4番(井田義孝君) ありがとうございました。
どこか山の中で温泉を利用してフグの養殖で有名になっているようなところもありますから、先日、私も地元のお祭りで漁業組合長とじっくりしゃべりまして、1次産業は工夫次第では未来をつくっていけるんじゃないかと。絶対に1次産業ちゃなくならんよねという話をしたところでありまして、さっき課長が言われたような、例えば雇用とかそういうことでつながっていけばいいなと本当に思うんですけれども、私ね、実はウーケさんが拡張して向こうへ行ったやつが温まって戻ってくる、このこと自体はすごいいいなと思っておったんですけど、しかし、温まって戻ってきた水が活用されなかったらこれは何の意味もないわけでして、ただ温まって戻ってきて海へ流してやるがかと、そこを心配しておったわけでして、そこでは今、可能性を聞かせていただいたわけですけども、ちょっと聞いてみますけど、例えばウーケさんみたいなところで、言葉はあれですけど、いわばただで深層水を向こうへやって、向こうは冷房して戻ってくると。こっちは温めてほしいものだから温めてもらったと言うておるわけですけど、そういう条件に対して、地元雇用何十名とか何かそういう協定みたいなものってあるものでしょうか。
229: ◯議長(野島 浩君) 梅澤キラキラ
商工観光課長。
230: ◯キラキラ
商工観光課長(梅澤武志君) 雇用に関して申し上げますと、1期、2期までは従業員数が96人でありました。それが、第3ラインができて3交代での生産が可能になりましたので、従業員が増えて154人になったというふうに伺っております。
すみません、今、手元に入善町の人間がどれだけというようなところまで持っておりませんが、新規に雇用がどんどんされて、当然、町民の方もかなりの数がおいでになるはずですので、特に協定というものはございませんが、やはり大きな就職口として優良な企業というふうに捉えております。
231: ◯議長(野島 浩君) 4番 井田義孝君。
232: ◯4番(井田義孝君) いい循環で、アオノリなんか特に今いい話を聞かせていただいたので、それで入善町が有名になるぐらいの産業になっていってくれりゃ本当にいい話だと思って聞いているんですが、牡蠣ノ星なんかも、平日のお昼なんかでも結構年配の方が食べに来られたりしてにぎわっておるんですね。常々私が残念だなと思っているのは、そのにぎわいが結局、町内の方ももちろん来ておられますが、町外から食べに来て牡蠣ノ星がもうかると。入善町に金が落ちるかというと、入善町はちょっとそこの場所を提供しているだけみたいになっているのがもったいないなと。カキ祭りなどをやっても大変盛り上がるんだけれども、そのときだけということで、その後、入善町全体が底上げ、ボトムアップしていくというふうになかなか現状はまだつながっていない、ここがもったいないなと思っているわけなんです。
カキを拡張したい。いいことなんですけど、今の雇用以外の部分で町の経済にいい循環になっていくような展開ですよね。その辺はキラキラ商工観光課だけで考えることではもちろんないのかもしれませんが、取水管を入れると。そして海洋深層水という入善町にある資産を使って入善町民のためになる事業をやるということであるならば、そういう雇用以外の部分でも入善町の経済に、入善に住んでいる人たちの利益につなげていけるような見通しというのを持っていただきたいと思うんですけども、この辺、答えられれば、どうでしょうか。
233: ◯議長(野島 浩君) 笹島町長。
234: ◯町長(笹島春人君) ありがとうございます。
御存じのように、牡蠣ノ星につきましては平日でもお昼過ぎからは大変混雑をしておるような状況が続いておるというふうに聞いております。年間に3万人、4万人の方々があそこへ来られるわけでありますから、そのままおいしかったで帰られてはいかがなものかなというふうに思います。
そういったことを踏まえて、シーサイドロードの計画あるいはサイクリングロードも踏まえて、今、国交省の許可もいただきながら管理用道路も利用できる体制にはなってまいりました。
そういったことで、海岸線に点在する観光スポットにも訪れていただけるように、そしてまたその結果として、町の中なりにも入っていただけるような仕組みを、流れをつくっていきたいというふうに思っております。
そういったことで、より一層この海洋深層水の効果といいましょうか、そういったものを高めていかれればいいのではなかろうかというふうに考えておるところであります。
235: ◯議長(野島 浩君) 4番 井田義孝君。
236: ◯4番(井田義孝君) 思いもよらないと言ったら失礼なんですけど、逆にうれしい意味でいい答弁をいただきました。
まずは取水施設が掘れるかどうかの認可をもらわなきゃならんのでしょうけれども、町にとっていい話であれば、逐次、進展があったらまた議会のほうにも報告していただければいいかなと思いますので、ちょっと時間がありますけど、以上で私の質問を終わります。
237: ◯議長(野島 浩君) 以上で井田義孝君の一般質問を終わります。
以上で、町政一般に対する質問は全て終了いたしました。
─────────────────────────
議案第1号ないし議案第24号
238: ◯議長(野島 浩君) 次に、日程第2 議案第1号ないし議案第24号、令和2年度入善町一般会計予算ほか23件の議案24件について総括質疑を行います。
なお、これらの案件につきましては、各所管の常任委員会へ審査付託の予定であります。議員各位には、できるだけ所属委員会以外の分野について簡潔に質疑されるようお願いいたします。
(総括質疑)
239: ◯議長(野島 浩君) まず、議案第1号 令和2年度入善町一般会計予算のうち歳入全般について質疑を受けます。
予算書の18ページから58ページです。
質疑はありますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
240: ◯議長(野島 浩君) 質疑がないものと認めます。
次に、歳出全般について、予算書の59ページから197ページです。
質疑はありますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
241: ◯議長(野島 浩君) 質疑がないものと認めます。
次に、議案第2号 令和2年度入善町国民健康保険特別会計予算ないし議案第6号 令和2年度入善町後期高齢者医療特別会計予算の特別会計予算5件について、予算書は208ページから262ページであります。
質疑はありますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
242: ◯議長(野島 浩君) 質疑がないものと認めます。
次に、議案第7号 令和元年度入善町一般会計補正予算(第5号)ないし議案第10号 令和元年度入善町後期高齢者医療特別会計補正予算(第1号)の補正予算4件について、質疑はありますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
243: ◯議長(野島 浩君) 質疑がないものと認めます。
次に、議案第11号 入善町長等の損害賠償責任の一部免責に関する条例の制定について、議案書3ページから4ページです。
質疑はありますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
244: ◯議長(野島 浩君) 質疑がないものと認めます。
次に、議案第12号 職員の服務の宣誓に関する条例等の一部改正についてないし議案第24号 町道路線の変更についての議案13件について、議案書は5ページから30ページであります。
質疑はありますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
245: ◯議長(野島 浩君) 質疑がないものと認めます。
以上で、上程案件に対する質疑は終結いたしました。
(議案等の常任委員会付託)
246: ◯議長(野島 浩君) お諮りいたします。ただいま上程中の議案24件につきましては、お手元に配付の委員会付託表案のとおり、所管の常任委員会へ付託し、慎重に審査することにいたしたいが、これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
247: ◯議長(野島 浩君) 御異議なしと認めます。よって、付託表案のとおり常任委員会へ付託し、審査することに決定いたしました。
─────────────────────────
248: ◯議長(野島 浩君) 以上をもちまして、本日の日程は終了いたしました。
本日はこれにて閉議いたします。
なお、さきに配付してあります議会日程のとおり、各常任委員会を開催され、委員長は審査の結果を19日午前中までに事務局へ提出願います。
次の本会議は、19日木曜日、午後1時30分から再開し、委員会審査報告、討論、採決及び予定されている残りの案件について審議いたします。
また、この後3時20分から庁舎整備検討特別委員会を開催しますので、議員並びに当局には全員委員会室へ御参集ください。
それでは、本日はこれにて散会いたします。
議員並びに当局には大変お疲れさまでした。
午後 3時04分 散会
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