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  1. 入善町議会 2020-03-01
    令和2年第13回(3月)定例会(第2号)  代表・一般質問


    取得元: 入善町議会公式サイト
    最終取得日: 2021-09-19
    トップページ 検索結果一覧 使い方の説明 (新しいウィンドウで開きます) 令和2年第13回(3月)定例会(第2号)  代表・一般質問 2020-03-11 文書・発言の移動 文書 前へ 次へ 発言 前へ 次へ ヒット発言 前へ 次へ 文字サイズ・別画面表示ツール 文字サイズ 大きく 標準 小さく ツール 印刷用ページ(新しいウィンドウで開きます) 別窓表示(新しいウィンドウで開きます) ダウンロード 表ズレ修正 表示形式切り替え 発言の単文・選択・全文表示を切り替え 単文表示 選択表示 全文表示 発言者の表示切り替え 全 276 発言 / ヒット 0 発言 すべての発言・ヒット発言表示切り替え すべての発言 ヒット発言 選択表示を実行・チェックの一括変更 選択表示 すべて選択 すべて解除 発言者一覧 選択 1 :  ◯議長(野島 浩君) 選択 2 :  ◯議長(野島 浩君) 選択 3 :  ◯12番(松澤孝浩君) 選択 4 :  ◯議長(野島 浩君) 選択 5 :  ◯町長(笹島春人君) 選択 6 :  ◯議長(野島 浩君) 選択 7 :  ◯12番(松澤孝浩君) 選択 8 :  ◯議長(野島 浩君) 選択 9 :  ◯町長(笹島春人君) 選択 10 :  ◯議長(野島 浩君) 選択 11 :  ◯12番(松澤孝浩君) 選択 12 :  ◯議長(野島 浩君) 選択 13 :  ◯13番(松田俊弘君) 選択 14 :  ◯議長(野島 浩君) 選択 15 :  ◯教育長(小川 晋君) 選択 16 :  ◯議長(野島 浩君) 選択 17 :  ◯元気わくわく健康課長福沢和正君) 選択 18 :  ◯議長(野島 浩君) 選択 19 :  ◯町長(笹島春人君) 選択 20 :  ◯議長(野島 浩君) 選択 21 :  ◯保険福祉課長(真岩芳宣君) 選択 22 :  ◯議長(野島 浩君) 選択 23 :  ◯13番(松田俊弘君) 選択 24 :  ◯議長(野島 浩君) 選択 25 :  ◯教育長(小川 晋君) 選択 26 :  ◯議長(野島 浩君) 選択 27 :  ◯13番(松田俊弘君) 選択 28 :  ◯議長(野島 浩君) 選択 29 :  ◯教育長(小川 晋君) 選択 30 :  ◯議長(野島 浩君) 選択 31 :  ◯13番(松田俊弘君) 選択 32 :  ◯議長(野島 浩君) 選択 33 :  ◯元気わくわく健康課長福沢和正君) 選択 34 :  ◯議長(野島 浩君) 選択 35 :  ◯13番(松田俊弘君) 選択 36 :  ◯議長(野島 浩君) 選択 37 :  ◯町長(笹島春人君) 選択 38 :  ◯議長(野島 浩君) 選択 39 :  ◯13番(松田俊弘君) 選択 40 :  ◯議長(野島 浩君) 選択 41 :  ◯13番(松田俊弘君) 選択 42 :  ◯議長(野島 浩君) 選択 43 :  ◯副議長(本田 均君) 選択 44 :  ◯11番(佐藤一仁君) 選択 45 :  ◯副議長(本田 均君) 選択 46 :  ◯町長(笹島春人君) 選択 47 :  ◯副議長(本田 均君) 選択 48 :  ◯11番(佐藤一仁君) 選択 49 :  ◯副議長(本田 均君) 選択 50 :  ◯企画財政課長(竹島秀浩君) 選択 51 :  ◯副議長(本田 均君) 選択 52 :  ◯11番(佐藤一仁君) 選択 53 :  ◯副議長(本田 均君) 選択 54 :  ◯企画財政課長(竹島秀浩君) 選択 55 :  ◯副議長(本田 均君) 選択 56 :  ◯11番(佐藤一仁君) 選択 57 :  ◯副議長(本田 均君) 選択 58 :  ◯町長(笹島春人君) 選択 59 :  ◯副議長(本田 均君) 選択 60 :  ◯11番(佐藤一仁君) 選択 61 :  ◯副議長(本田 均君) 選択 62 :  ◯企画財政課長(竹島秀浩君) 選択 63 :  ◯副議長(本田 均君) 選択 64 :  ◯11番(佐藤一仁君) 選択 65 :  ◯副議長(本田 均君) 選択 66 :  ◯企画財政課長(竹島秀浩君) 選択 67 :  ◯副議長(本田 均君) 選択 68 :  ◯11番(佐藤一仁君) 選択 69 :  ◯副議長(本田 均君) 選択 70 :  ◯町長(笹島春人君) 選択 71 :  ◯副議長(本田 均君) 選択 72 :  ◯11番(佐藤一仁君) 選択 73 :  ◯副議長(本田 均君) 選択 74 :  ◯キラキラ商工観光課長(梅澤武志君) 選択 75 :  ◯副議長(本田 均君) 選択 76 :  ◯11番(佐藤一仁君) 選択 77 :  ◯副議長(本田 均君) 選択 78 :  ◯キラキラ商工観光課長(梅澤武志君) 選択 79 :  ◯副議長(本田 均君) 選択 80 :  ◯11番(佐藤一仁君) 選択 81 :  ◯副議長(本田 均君) 選択 82 :  ◯キラキラ商工観光課長(梅澤武志君) 選択 83 :  ◯副議長(本田 均君) 選択 84 :  ◯11番(佐藤一仁君) 選択 85 :  ◯副議長(本田 均君) 選択 86 :  ◯キラキラ商工観光課長(梅澤武志君) 選択 87 :  ◯副議長(本田 均君) 選択 88 :  ◯11番(佐藤一仁君) 選択 89 :  ◯副議長(本田 均君) 選択 90 :  ◯キラキラ商工観光課長(梅澤武志君) 選択 91 :  ◯副議長(本田 均君) 選択 92 :  ◯11番(佐藤一仁君) 選択 93 :  ◯副議長(本田 均君) 選択 94 :  ◯町長(笹島春人君) 選択 95 :  ◯副議長(本田 均君) 選択 96 :  ◯11番(佐藤一仁君) 選択 97 :  ◯副議長(本田 均君) 選択 98 :  ◯キラキラ商工観光課長(梅澤武志君) 選択 99 :  ◯副議長(本田 均君) 選択 100 :  ◯11番(佐藤一仁君) 選択 101 :  ◯副議長(本田 均君) 選択 102 :  ◯キラキラ商工観光課長(梅澤武志君) 選択 103 :  ◯副議長(本田 均君) 選択 104 :  ◯11番(佐藤一仁君) 選択 105 :  ◯副議長(本田 均君) 選択 106 :  ◯キラキラ商工観光課長(梅澤武志君) 選択 107 :  ◯副議長(本田 均君) 選択 108 :  ◯11番(佐藤一仁君) 選択 109 :  ◯副議長(本田 均君) 選択 110 :  ◯町長(笹島春人君) 選択 111 :  ◯副議長(本田 均君) 選択 112 :  ◯11番(佐藤一仁君) 選択 113 :  ◯副議長(本田 均君) 選択 114 :  ◯キラキラ商工観光課長(梅澤武志君) 選択 115 :  ◯副議長(本田 均君) 選択 116 :  ◯11番(佐藤一仁君) 選択 117 :  ◯副議長(本田 均君) 選択 118 :  ◯11番(佐藤一仁君) 選択 119 :  ◯副議長(本田 均君) 選択 120 :  ◯消防署長(小路毅明君) 選択 121 :  ◯副議長(本田 均君) 選択 122 :  ◯11番(佐藤一仁君) 選択 123 :  ◯副議長(本田 均君) 選択 124 :  ◯消防署長(小路毅明君) 選択 125 :  ◯副議長(本田 均君) 選択 126 :  ◯11番(佐藤一仁君) 選択 127 :  ◯副議長(本田 均君) 選択 128 :  ◯11番(佐藤一仁君) 選択 129 :  ◯副議長(本田 均君) 選択 130 :  ◯キラキラ商工観光課長(梅澤武志君) 選択 131 :  ◯副議長(本田 均君) 選択 132 :  ◯11番(佐藤一仁君) 選択 133 :  ◯副議長(本田 均君) 選択 134 :  ◯キラキラ商工観光課長(梅澤武志君) 選択 135 :  ◯副議長(本田 均君) 選択 136 :  ◯11番(佐藤一仁君) 選択 137 :  ◯副議長(本田 均君) 選択 138 :  ◯1番(鍋嶋慎一郎君) 選択 139 :  ◯副議長(本田 均君) 選択 140 :  ◯建設課長(窪野 修君) 選択 141 :  ◯副議長(本田 均君) 選択 142 :  ◯1番(鍋嶋慎一郎君) 選択 143 :  ◯副議長(本田 均君) 選択 144 :  ◯建設課長(窪野 修君) 選択 145 :  ◯副議長(本田 均君) 選択 146 :  ◯1番(鍋嶋慎一郎君) 選択 147 :  ◯副議長(本田 均君) 選択 148 :  ◯建設課長(窪野 修君) 選択 149 :  ◯副議長(本田 均君) 選択 150 :  ◯1番(鍋嶋慎一郎君) 選択 151 :  ◯副議長(本田 均君) 選択 152 :  ◯建設課長(窪野 修君) 選択 153 :  ◯副議長(本田 均君) 選択 154 :  ◯1番(鍋嶋慎一郎君) 選択 155 :  ◯副議長(本田 均君) 選択 156 :  ◯がんばる農政課長(小堀 勇君) 選択 157 :  ◯副議長(本田 均君) 選択 158 :  ◯副議長(本田 均君) 選択 159 :  ◯1番(鍋嶋慎一郎君) 選択 160 :  ◯副議長(本田 均君) 選択 161 :  ◯がんばる農政課長(小堀 勇君) 選択 162 :  ◯副議長(本田 均君) 選択 163 :  ◯1番(鍋嶋慎一郎君) 選択 164 :  ◯副議長(本田 均君) 選択 165 :  ◯がんばる農政課長(小堀 勇君) 選択 166 :  ◯副議長(本田 均君) 選択 167 :  ◯1番(鍋嶋慎一郎君) 選択 168 :  ◯副議長(本田 均君) 選択 169 :  ◯がんばる農政課長(小堀 勇君) 選択 170 :  ◯副議長(本田 均君) 選択 171 :  ◯1番(鍋嶋慎一郎君) 選択 172 :  ◯副議長(本田 均君) 選択 173 :  ◯がんばる農政課長(小堀 勇君) 選択 174 :  ◯副議長(本田 均君) 選択 175 :  ◯1番(鍋嶋慎一郎君) 選択 176 :  ◯副議長(本田 均君) 選択 177 :  ◯議長(野島 浩君) 選択 178 :  ◯9番(五十里国明君) 選択 179 :  ◯議長(野島 浩君) 選択 180 :  ◯がんばる農政課長(小堀 勇君) 選択 181 :  ◯議長(野島 浩君) 選択 182 :  ◯9番(五十里国明君) 選択 183 :  ◯議長(野島 浩君) 選択 184 :  ◯がんばる農政課長(小堀 勇君) 選択 185 :  ◯議長(野島 浩君) 選択 186 :  ◯9番(五十里国明君) 選択 187 :  ◯議長(野島 浩君) 選択 188 :  ◯がんばる農政課長(小堀 勇君) 選択 189 :  ◯議長(野島 浩君) 選択 190 :  ◯9番(五十里国明君) 選択 191 :  ◯議長(野島 浩君) 選択 192 :  ◯がんばる農政課長(小堀 勇君) 選択 193 :  ◯議長(野島 浩君) 選択 194 :  ◯9番(五十里国明君) 選択 195 :  ◯議長(野島 浩君) 選択 196 :  ◯がんばる農政課長(小堀 勇君) 選択 197 :  ◯議長(野島 浩君) 選択 198 :  ◯9番(五十里国明君) 選択 199 :  ◯議長(野島 浩君) 選択 200 :  ◯がんばる農政課長(小堀 勇君) 選択 201 :  ◯議長(野島 浩君) 選択 202 :  ◯9番(五十里国明君) 選択 203 :  ◯議長(野島 浩君) 選択 204 :  ◯がんばる農政課長(小堀 勇君) 選択 205 :  ◯議長(野島 浩君) 選択 206 :  ◯9番(五十里国明君) 選択 207 :  ◯議長(野島 浩君) 選択 208 :  ◯がんばる農政課長(小堀 勇君) 選択 209 :  ◯議長(野島 浩君) 選択 210 :  ◯9番(五十里国明君) 選択 211 :  ◯議長(野島 浩君) 選択 212 :  ◯がんばる農政課長(小堀 勇君) 選択 213 :  ◯議長(野島 浩君) 選択 214 :  ◯9番(五十里国明君) 選択 215 :  ◯議長(野島 浩君) 選択 216 :  ◯9番(五十里国明君) 選択 217 :  ◯議長(野島 浩君) 選択 218 :  ◯9番(五十里国明君) 選択 219 :  ◯議長(野島 浩君) 選択 220 :  ◯がんばる農政課長(小堀 勇君) 選択 221 :  ◯議長(野島 浩君) 選択 222 :  ◯9番(五十里国明君) 選択 223 :  ◯議長(野島 浩君) 選択 224 :  ◯9番(五十里国明君) 選択 225 :  ◯議長(野島 浩君) 選択 226 :  ◯がんばる農政課長(小堀 勇君) 選択 227 :  ◯議長(野島 浩君) 選択 228 :  ◯9番(五十里国明君) 選択 229 :  ◯議長(野島 浩君) 選択 230 :  ◯町長(笹島春人君) 選択 231 :  ◯議長(野島 浩君) 選択 232 :  ◯9番(五十里国明君) 選択 233 :  ◯議長(野島 浩君) 選択 234 :  ◯町長(笹島春人君) 選択 235 :  ◯議長(野島 浩君) 選択 236 :  ◯9番(五十里国明君) 選択 237 :  ◯議長(野島 浩君) 選択 238 :  ◯9番(五十里国明君) 選択 239 :  ◯町長(笹島春人君) 選択 240 :  ◯9番(五十里国明君) 選択 241 :  ◯町長(笹島春人君) 選択 242 :  ◯9番(五十里国明君) 選択 243 :  ◯議長(野島 浩君) 選択 244 :  ◯町長(笹島春人君) 選択 245 :  ◯議長(野島 浩君) 選択 246 :  ◯9番(五十里国明君) 選択 247 :  ◯議長(野島 浩君) 選択 248 :  ◯町長(笹島春人君) 選択 249 :  ◯議長(野島 浩君) 選択 250 :  ◯9番(五十里国明君) 選択 251 :  ◯議長(野島 浩君) 選択 252 :  ◯9番(五十里国明君) 選択 253 :  ◯議長(野島 浩君) 選択 254 :  ◯9番(五十里国明君) 選択 255 :  ◯議長(野島 浩君) 選択 256 :  ◯町長(笹島春人君) 選択 257 :  ◯議長(野島 浩君) 選択 258 :  ◯9番(五十里国明君) 選択 259 :  ◯議長(野島 浩君) 選択 260 :  ◯がんばる農政課長(小堀 勇君) 選択 261 :  ◯議長(野島 浩君) 選択 262 :  ◯9番(五十里国明君) 選択 263 :  ◯議長(野島 浩君) 選択 264 :  ◯町長(笹島春人君) 選択 265 :  ◯議長(野島 浩君) 選択 266 :  ◯9番(五十里国明君) 選択 267 :  ◯議長(野島 浩君) 選択 268 :  ◯9番(五十里国明君) 選択 269 :  ◯議長(野島 浩君) 選択 270 :  ◯町長(笹島春人君) 選択 271 :  ◯議長(野島 浩君) 選択 272 :  ◯9番(五十里国明君) 選択 273 :  ◯議長(野島 浩君) 選択 274 :  ◯9番(五十里国明君) 選択 275 :  ◯議長(野島 浩君) 選択 276 :  ◯議長(野島 浩君) ↑ ページの先頭へ 本文 ▼最初のヒットへ (全 0 ヒット) 1: 議事の経過  午前10時00分 開議 ◯議長(野島 浩君) 皆さん、おはようございます。  ただいまより本日の会議を開きます。  日程に先立ち、諸般の報告をいたします。  去る3月3日、町長から提案されました議案第11号 入善町長等の損害賠償責任の一部免責に関する条例の制定について、地方自治法の規定に基づき、議会から監査委員の意見を求めておりましたところ、3月3日付でお手元に配付しました資料のとおり、意見の申し出がありましたので、御報告いたします。  それでは次に、本日3月11日は東日本大震災の発生から9周年という日であります。  月日が流れるのは早いとはいえ、被災地では今もなお復興に向けた取り組みが行われております。  議会といたしましても、震災で犠牲になられた方々に哀悼の意を表するため、地震が発生しました午後2時46分に合わせて、一般質問を中断して黙祷をささげたいと思いますので、皆様方の御協力をお願いいたします。  以上で諸般の報告を終わります。  それでは、これより本日の日程に入ります。        ─────────────────────────           町 政 一 般 に 対 す る 質 問 2: ◯議長(野島 浩君) 日程第1 町政一般に対する質問を行います。  私の手元に質問の通告が来ておりますので、順次質問を許可いたします。  初めに、アクセス代表質問、12番 松澤孝浩君。  〔12番 松澤孝浩君 登壇〕 3: ◯12番(松澤孝浩君) 皆さん、おはようございます。  3月に入り、例年ならば春の訪れを感じる季節でありますが、ことしに入り、ほとんど雪が降らない日々が続き、季節の変わり目を感じないような年になったのではないかと思います。住民の皆さんからは、「異常気象だな」という言葉しか出ないのが昨今の会話ではないかというふうに思っております。今後、季節の変わり目にこれらの影響が出ないことを願うものであります。
     さて、全国で新型コロナウイルスによる肺炎の感染が拡大し、国難とも言える状況が今も続いております。コロナウイルスの感染でお亡くなりになられた方の御冥福をお祈りし、今も治療に苦しまれている方にお見舞いを申し上げ、御回復を心よりお祈り申し上げます。  昨年12月に中国の武漢で新型コロナウイルスの発生が確認されたところであります。年明けには武漢を中心にウイルス感染が広がり始め、中国の春節とも重なり、多くの旅行者により世界各地で感染が拡大しました。  日本でもダイヤモンド・プリンセス号の船内感染が確認され、日本国政府では、水際対策として船内隔離、感染拡大の阻止をすべく対応を図ったところであります。  しかし、全国各地では徐々に感染が広がり始め、政府の今後の対応に注目が集まることとなった。グローバル社会が進む環境での感染予防対策が重要課題であることを改めて感じました。  先月24日、政府の新型コロナウイルス感染症対策専門家会議では、これからの一、二週間での感染が急速に進むか、収束できるかの瀬戸際となるとの見解を公表しました。  ただ、25日に公表した政府の対策の基本方針では、イベント開催については、現時点で全国一律の自粛要請を行うものではないとしたが、明確な基準は示されなかった。小学校などの休校に関しても、臨時休業等の適切な実施に関しては、都道府県等から設置者等に要請すると記すにとどめ、国からの休校要請は盛り込まれなかった。  ところが、26日、安倍首相は一転して、今後2週間の大規模イベントの中止や延期を要請。翌27日には、全国全ての小中高、特別支援学校を対象とし、3月2日から春休みまで臨時休校を行うよう要請する方針に踏み込んだ。二転三転する政府の対応に、全国の自治体では緊急な対応に追われ、混乱する状態となった。  入善町においても、イベントの中止、小中学校、高校の休業など、関係機関ではさまざまな課題を協議し、その対策に追われたことと思います。  また、最も心配された学童保育も、保護者や地域の皆さんの理解と協力で混乱なく開所できたことに感謝を申し上げるところであります。  経済も混乱し、先の見えない事態に誰もが不安を抱えている状況だと思います。安倍総理が「よく見えない、よくわからない敵との戦いは容易なものではない。率直に言って、政府の力だけでこの戦いに勝利することはできない。終息に向けては、一人一人の国民の皆さんの理解と協力が欠かせない」と述べられました。政府の対処の悪さを非難するのではなく、多くの課題、問題を一つ一つ解決するには、国民がワンチームとなり立ち向かうこと、気持ちが大切になると改めて感じました。  きょうは3月11日、東日本大震災から9年の歳月が過ぎました。あの国難とも言われた事態を乗り越えてきた日本。あのときを思い出し、心を1つにして、一刻も早い事態の収束が訪れることを願うものであります。  それでは、会派、アクセスを代表し、通告に従い質問をいたします。  国においては、令和2年度当初予算が8年連続で過去最大を更新するとともに、2年連続で100兆円の大台を超える予算となる見込みであります。  その内容は、消費税の増収分を活用し、高等教育の無償化や予防・健康づくりによる医療・介護分野の充実など、全世代型社会保障制度の構築に向けた取り組みが進められるとともに、個人消費や投資を下支えする経済対策の着実な実行と、新経済・財政再生計画に基づく歳出改革の取り組みによる経済再生、財政健全化の両立を目指すものとなっております。  また、地方財政対策につきましては臨時財政対策債を抑制する一方で、地方交付税においては、地域社会の維持、再生に向けた取り組みのための地域社会再生事業を創設するなど、一般財源総額を適切に確保するものとなっております。  あわせて、防災・減災、国土強靱化をはじめとする暮らしの安全・安心の取り組みや、新たなまち・ひと・しごと創生総合戦略のもとにおいて、地域の実情に応じ、自主性や主体性を最大限に発揮し、地方創生を推進することができるような所要の財源が確保されたとしております。  入善町では、令和2年度一般会計当初予算は111億5,980万円とし、前年度当初予算と比較し0.9%増、2年連続で110億を超える大型予算であります。  歳入の町税については、緩やかな景気回復などから、個人町民税では0.7%の増が見込まれるものの、法人町民税については21.3%減を見込み、一方、固定資産税については、一部の企業における大型設備投資が見られることなどから、償却資産税の増を見込み2.8%増と試算し、町税全体で前年度から0.9%増となる33億4,808万円を見込んだとのことであります。  しかし、税収においては、新型コロナウイルスによる経済への影響が今後も懸念されるところであります。  地方交付税については、国の地方財政計画などに基づいて試算した結果、前年度から1.2%増の25億7,000万円を計上し、地方譲与税については、森林環境譲与税の増などにより前年度比3.5%増、地方特別交付金では、国の幼児教育・保育の無償化に伴い、令和元年度に限り措置された子ども・子育て支援臨時交付金の皆減による前年度比75.4%減としている。  昨年10月から消費税率引き上げに伴い、地方消費税交付金については前年度比26.3%増としている。また、昨年10月から車体課税の見直しにより自動車取得税が廃止となり、新たに自動車税環境性能割が創設され、自動車取得税交付金が皆減になる一方、環境性能割交付金は114.3%増を見込んでいる。  さらに、地方法人課税の偏在是正により法人事業税交付金が創設され、県の法人事業税額の推計などを参考に見込んだとしている。  国・県支出金については、歳出に見合う額を算定し計上、繰り入れでは税収等の不足分を補うための財源調整や町債の償還財源のほか、役場庁舎の整備をはじめ、公共施設の老朽化等に対して適正に対応するため、財源として財政調整基金や減債基金、公共施設等整備基金などからの基金繰り入れを中心に、前年度比27.4%減を計上した。  町債では臨時財政対策債をはじめ、地方道路等整備事業費、公園施設整備事業費などの財源として必要な地方債を計上しています。  そこで質問いたしますが、令和2年度総合計画並びに総合戦略の最終年度を迎える重要な予算であります。これまで計画期間内の効果を検証した結果、最重要課題の実現に向けて優先した施策は何か。また、次期計画を見据え、新規に取り組む主な施策は何か、新たに拡充を図った事業の趣旨と内容をあわせて答弁をお願いします。  令和2年度一般会計当初予算は111億5,980万円とし、2年連続110億円を超える大型予算であります。地方においては厳しい財政状況の中、事業推進のための財源確保は避けては通れない課題と認識しております。財源の確保をどのように図るか、答弁をお願いします。  次に、庁舎整備について質問いたします。  庁舎整備検討特別委員会で、当局から庁舎の整備候補地を中央公園北側駐車場に隣接した民有地で検討したいとの報告がありました。地権者との協議の結果、用地取得の同意が得られ、次の段階である用地取得の法的手続に入りたいとのこと。このことを受けて特別委員会で協議した結果、議員全員の賛同を得たところであります。  現在の中央公園付近は、多くの公共施設が集中しているエリアであります。健康交流プラザ・サンウェル、おあしす新川、総合体育館、陸上競技場、広い駐車場、中央公園、水の小径があり、子どもから高齢者まで多くの町民が集い、触れ合い、安らぎのできる空間であり、環境であると誰もが思うものであります。これまでの中央公園を起点とし、各施設がスポーツ、健康、福祉、子育て、介護などの本来の機能を果たしてきたものと考えております。  加えて、テニスコートの改修、こどもの国、屋内多目的施設などの整備を計画している今、笹島町長が描く中央公園付近の全体構想、いわゆるグランドデザインは何か。中央公園付近の施設の連携を基本としたとき、新庁舎が担う役割は何かであります。新たな起点として庁舎の整備に取り組むのであれば、新庁舎を中心に中央公園付近の各施設の連携を図り、どのような全体構想を描くか、新庁舎整備のテーマは何か、あわせてお答えください。  次に、庁舎に必要な機能であります。  庁舎に必要な機能として、例えば金融機関、食堂、コンビニなどの利便・民間サービス機能、展示、ミニコンサートなどに活用できる多目的ギャラリーや、町民が気軽に立ち寄り時間を過ごせるスペースなどの町民交流機能などが考えられます。町民交流機能や利便・民間サービス機能といった付加的な機能の検討が考えられないか、答弁をお願いします。  次に、庁舎整備に係る費用についてお尋ねします。  庁舎を建てかえた場合における整備費用につきましては、議会特別委員会で報告を受け、本年度のまちづくり懇談会で町民の方々へ資料を配布しました。概算額ではありましたが、中央公園付近で建てかえた場合は、耐震工法で27億円、免震工法で約30億円を示し、町民の皆さんの御理解を得たものと私は思います。  しかし、昨今の景気動向による建設物価の変動、人件費の上昇、建築資材や労働力不足などで建設費の高騰が予想されます。  このことから、当局は建設費をどれぐらいと見込んでいるのか、概算額の変更はあり得るのかお答えください。  次に、温暖化について質問いたします。  地球温暖化とは、大気中にある二酸化炭素(CO2)やメタン、フロンなどの温室効果ガスが増え過ぎ、宇宙に逃げようとしていた熱が地表にたまり過ぎることで気温が上昇し、地球全体の気候が変化することであります。  二酸化炭素の排出が急激に増え始めたのは、18世紀の産業革命以降のこと。石炭や石油などの化石燃料を燃やし、たくさんのエネルギーを得た結果、大気中の二酸化炭素が急速に増加。これが、地球温暖化を引き起こす主な原因と考えられています。このままの経済活動を続けた場合、地球の平均温度が変化し、21世紀末には4度前後の気温上昇が予想されており、取り返しのつかない状態になると推定されています。  こうした影響を防ぐためにも、これまで世界各国による国際交渉が進められ、2015年、パリ協定が採択されました。世界の平均気温の上昇を産業革命前の1.5度に抑える努力を世界の目標として定めたものであります。  政府では、パリ協定に基づく温室効果ガスの低排出型の推進のために、パリ協定に基づく成長戦略としての長期戦略を、令和元年6月11日に地球温暖化対策推進本部で了承するとともに閣議決定をいたしました。  その内容の項目の一つに、我が国のエネルギー供給の一翼を担う再生可能エネルギーの長期安定的な主力電源として持続可能なものになるよう、円滑な大量導入に向けた取り組みを引き続き積極的に推進していくと明記されております。  しかし、政府は温室効果ガスの削減に向けた取り組みをする一方で、現在では、東京電力福島第一原子力発電所の事故後、全国各地における原子力発電所の停止を受け、その電力需要を補うために化石燃料による火力発電所がフル稼働し、大量のCO2が排出されております。  富山県においても、北陸電力の富山新港火力発電所では、石炭1、2号機、LNG1号機の3台が稼働しております。環境省の発表によると、火力発電所は、LNG火力発電と同じ電力を得るためには2倍の二酸化炭素を排出するとのこと。また、コスト削減の点から、全国にある石油火力発電所施設の利用率が低下し、石炭火力発電によるさらなる排出係数の悪化を招いている状況であります。我々の住む富山県、身近なところにおいても、環境の変化をもたらしている事実を改めて感じました。  昨年は海水温が上昇することにより、連続して台風が発生し、日本列島を襲ったところであります。国難とも言える全国各地での自然災害により、河川の氾濫、土砂被害、長期停電などが発生しており、気温の上昇が引き起こす影響が、さらに深刻な事態を招くことが懸念されます。温暖化が進む中、環境問題について笹島町長の所感をお答えください。  次に、再生可能エネルギーについて質問いたします。  入善町では、持続可能な社会の構築に向け、新エネルギーとして注目される再生可能エネルギーの普及啓発に取り組んでこられました。再生可能エネルギーである太陽光、風力、小水力などを積極的に導入し、環境に配慮した当局の取り組みを高く評価するものであります。特に、県、土地改良、民間などと連携した多種多様な取り組みは、全国でも先進的な自治体ではないかと私は思います。  そこで、質問いたします。  持続可能な社会の構築をテーマに掲げ、町内外へ入善町の取り組みを発信し、PRに結びつけることができないか、町長の答弁をお願いします。  また、これまで入善用水で行った小水力発電の実証実験データをもとに、自然の恵みである水を活用した小水力発電を新たな再生可能エネルギーとして取り組む考えはないか。名水の町入善をアピールする上で新庁舎付近に導入をしてはどうか、あわせてお答えください。  以上で質問といたします。 4: ◯議長(野島 浩君) それでは、答弁を求めます。  笹島町長。  〔町長 笹島春人君 登壇〕 5: ◯町長(笹島春人君) 議場の皆さん、おはようございます。ケーブルテレビをごらんの皆様、本当に御苦労さまでございます。  3月もいよいよ中旬に差しかかってまいりました。この3月は別れの月と言われ、退職に伴う送別会や卒業式などの行事も多く、また、4月は出会いの月とも言われるように、就職や入学など、希望に満ちた心を弾ませる行事が多い季節でございます。  加えて、寒い冬から暖かい春を迎え、活動が活発になり、多くのイベントが開催される季節でもございます。  しかし、ことしの春は新型コロナウイルス感染症対策もあり、多くの行事やイベントが中止、延期、規模縮小などを余儀なくされております。我々の日常生活にも大きく影響しており、この新型ウイルスの感染症が一日も早く終息するよう願うものであります。  それでは、アクセスを代表しての松澤議員の御質問にお答えをいたします。  まず、新年度予算についてのお答えでございます。  私は町長就任以来、「もっといい街、住みよい入善」をまちづくりの基調として掲げ、その最大テーマでありますストップ人口減少を実現するため、皆様の御理解と御協力のもと、さまざまな事業に取り組んでまいりました。  また、これまでの取り組みにより、町民の皆様からも、人口減少が進む現状を何とか乗り越えていかなければならないという気概のようなものを感じており、今後も前向きな施策を積極的に展開することで、町民の希望と意欲を引き出すことが私に与えられた最大の使命と捉え、予算の編成に努めたところであります。  そして、令和2年度につきましては、総合計画並びに総合戦略がいずれも最終年度を迎えることから、計画期間内の効果をしっかりと検証し、新たな課題を見極めながら、次期計画を見据えた着実な推進を図ることといたしました。  これまで「それ行け!結婚プロジェクト」の推進により、10組の成婚と4人の出生が実現し、「減塩いいね!プロジェクト」では、200人を超える隣のみそ汁調査隊の御協力をいただき、「安心移住プロジェクト」においても、転出超過の傾向に改善が見られるなど、少しずつではありますが、人口減少克服への道筋が見えてきているものと考えております。  しかしながら、人口減少問題は長い年月を経て積み重ねられた構造的な課題であり、婚姻数や出生数の改善など、一朝一夕には大きな成果の見えてこない問題であることも、これまでの5年間余りの町政執行の中で、身にしみて感じているところであります。  こうした認識のもと、新年度予算は、引き続き町民の幸せの追求を命題としながら、これまで築き上げてきたストップ人口減少を実現するための3つの柱を基本に、入善町が町民の笑顔があふれ、笑い声が響き合う町となるよう、予算の重点化を図った「ストップ人口減少!未来への挑戦」─選択されるまち入善を目指す予算としたところであります。  それでは、新規、拡充を図った主な事業について、3つの柱に沿って御説明を申し上げます。  まず、1つ目の柱であります出生数の増に向けた子どもを産み育てやすい環境づくりの取り組みであります。  「それ行け!結婚プロジェクト」では、婚活パーティーなどから生まれた多くのカップルが持続的におつき合いをし、成婚へとつながるよう後押しをするカップルフォローアップ事業を展開してまいります。  また、妊娠期から子育て期までのさまざまなニーズに対する相談、ケア体制の充実を図るため、産後ケア事業においては医療機関との連携により、これまでの訪問型、デイサービス型に加えて、新たに宿泊型を拡充し、産後の体調不良や育児に対する不安の低減に努めてまいります。  さらに、発達障害の早期発見、対応のため、これまでの保育所への巡回支援に加えて、予約制の個別相談にも取り組むことで、よりきめ細やかに対応してまいります。  保育においては、国による3歳以上児の保育料無償化はもとより、3歳未満児につきましても、町独自の保育料の軽減や無償化を継続しつつ、国の無償化の対象外となる副食費についても、町外の保育所などに通うお子様も含めて無償としてまいります。  また、子どもの医療費につきましては、これまでと同様に18歳までを助成対象とするとともに、予防接種においては、新たにロタウイルスに対するワクチンの定期接種を開始するなど、母子ともに安心とゆとりを持って子育てができる環境づくりをさらに推進し、出生数の増加を目指してまいります。  このほか、保育や教育に関する環境整備として、入善小学校の大規模改造事業を計画的に進めるとともに、あわせて入善地区学童保育室の増設にも取り組んでまいります。  次に、2つ目の柱であります自然減の抑制に向けた健康寿命の延伸への取り組みについてであります。  「減塩いいね!プロジェクト」では、減塩いいね!協力店の認定や減塩給食の提供など、小中学校での減塩活動の普及、さらには減塩いいね!週間を制定し、記念講演会を開催するなど、産学官民が一体となって取り組むことにより、町民運動として一層の啓発を図ってまいります。  また、これまでの介護予防教室などの取り組みについては、年齢とともに心身が衰えた状態であるフレイルに対する予防にも目を向け、運動の習慣化や積極的な社会参加、栄養指導などの取り組みを促進してまいります。  さらに、介護サービスの充実として、第7期介護保険事業計画に基づく認知症高齢者グループホームの整備に対する支援による介護施設の充実はもとより、介護事業所でのボランティアに対してポイントを付与する、介護サポーターポイント事業のポイント還元の開始などを通じて、介護に携わる人材の発掘、確保にも努力してまいりたいと考えております。  次に、3つ目の柱であります社会増の促進に向けたIターン・Uターンの促進と地域活性化について申し上げます。  安心移住プロジェクトでは、移住の検討、地域との交流、居住、就業、地域での移動の5つの視点から、移住希望者に対する連続的な支援を展開してまいります。新年度には、町にゆかりのある縁故者に対して、Uターン情報などの発信を行う縁故者移住促進ダイレクトメール事業において、町内全世帯に対して縁故者の紹介を依頼することといたしております。  また、町の魅力を伝え、新たな人の流れを創出する扇状地フィールドミュージアム事業では、3作目となる映像コンテンツを制作し、ナビゲートシアターにおいて発信するなど、入善町の魅力と移住、定住を促す情報の積極的なPRとあわせて、検討段階から定住までのきめ細やかなサポート体制を構築してまいります。  さらに、新年度には、この3つの柱の実現を象徴する施設となる中央公園のリニューアル整備が本格化を迎えます。天候を気にせず親子で遊ぶことができるこどもの国を含む屋内多目的施設をはじめ、ふれあい広場の整備など、子どもから高齢者まで世代を超えて健康でいきいきと活動できる、魅力ある環境づくりを進めてまいります。  以上の3つの柱に資する事業に加えて、入善高校農業科が実践するNEW農チャレンジ事業、海洋深層水取水施設整備推進事業、入善駅前環境整備事業、小中学校での入善産「富富富」米飯給食事業など、町の特色を生かした産業振興や快適に安心して暮らすことのできる生活基盤づくりといった、町内外から選択されるためのまちづくりにしっかりと取り組んでまいりたいと考えております。  そして、災害の発生など緊急時の対策拠点となる役場庁舎につきましては、中央公園北側駐車場に隣接した場所での整備を進めていくことといたしました。新年度には設計業務に着手することとしており、できる限り有利な財源を確保しつつ、早期の整備に向けて着実に事業を進めてまいりたいと考えております。  さらに、この当初予算とあわせて、国の補正予算などを受けて、GIGAスクール構想の実現に向けた校内通信ネットワーク整備事業、入善小学校の第2期大規模改造事業、運動公園テニスコート改修事業などを令和元年度補正予算として前倒し計上し、一体的に推進することで、スピード感と継続性のある予算としたところであります。  次に、財源の確保についてであります。  一般会計の総額は111億5,980万円、前年度当初予算と比較し0.9%の増、2年連続で110億円を超える予算としたところであります。  歳出におきましては、これまで御説明申し上げたとおり、ストップ人口減少に向けた効果が期待される施策に優先的に予算を配分する一方で、経常経費などにつきましては、前例にとらわれることなく、スクラップ・アンド・ビルドに意を用いてまいりました。  一方、歳入では、町税において個人、法人を合わせた町民税は、法人税割の税率改正などにより減少が見込まれるものの、固定資産税では償却資産の増加が見込まれることから、町税全体では前年度から0.9%増の33億4,000万円余りを見込んだところであります。  また、町税に次ぐ財源であります地方交付税と実質交付税であります臨時財政対策債を合わせた額につきましても、地方財政計画などから試算をし、1.8%増の29億2,000万円を見込んだものの、ストップ人口減少を実現するための取り組みや本格的な着手を迎える役場新庁舎の整備など、所要の財源確保は大変厳しい状況でありました。  町が抱える諸課題に対してスピード感を持って的確に対応するためにも、施策の精査と重点化を図り、国、県の補助事業や交付税措置のある有利な地方債の充当など特定財源の確保に努めるとともに、これまで計画的に積み立ててきた公共施設等整備基金や財政調整基金などを活用することで、適切に財源を確保したところであります。  私は町長就任以来、これまでストップ人口減少のための3つの柱をまちづくりの明確な方向性として築き上げてまいりました。そして、令和2年度は、最終年度を迎える現総合計画に掲げられた各施策を確実に実行するとともに、次期総合計画による新たな入善町を描く挑戦の年となるよう邁進してまいりたいと考えておりますので、議員各位の御理解と御支援を賜りますよう、お願いを申し上げます。  次に、庁舎整備についてお答えいたします。  役場新庁舎の建設地につきましては、これまでの経過とともに、町の検討結果や議会特別委員会の御意見、まちづくり懇談会をはじめとした町民の御意見などを十分に勘案した結果、中央公園周辺での整備の方向で事業を進めてまいりたい旨、昨年12月議会でお答えをさせていただいたところであります。  また、2月の定例全員協議会及び本議会定例会の提案理由の説明において、新庁舎の具体的な建設予定地として、入膳地内の中央公園北側駐車場北側の民有地で整備を進めたい旨、表明をさせていただいたところであります。  この選択は、町民の生命と身体、財産を災害から保護する行政の責務を果たすため、災害時の応急復旧や被災者支援など、その対応拠点施設としての機能が迅速かつ総合的に発揮できること、町民全体の利便性や公共施設の集約による連携した行政サービスのあり方などを考慮したことといった点を中心に考え、導いた方向性であります。  中央公園周辺は多くの公共施設が集中しているエリアでありますが、災害時における各施設の位置づけといたしましては、健康交流プラザに医療救護本部及び救護所を設置するほか、同施設内に事務所を置く町社会福祉協議会のもとで災害救援ボランティア本部を設置、おあしす新川においては、高齢者や障害者といった要援護者の避難生活拠点となる福祉避難所を設置、総合体育館は指定避難所であるとともに、場合によっては支援物資の地域内輸送拠点とする。陸上競技場や広い駐車場などを備える中央公園は、指定緊急避難所をはじめへリポートの発着場所、場合によっては災害派遣に伴う自衛隊ベースキャンプ、活動用資機材や輸送車両等の一時待避所などと想定されるところであります。  このような公共施設の集約エリアに、災害対策本部として災害対応の指揮や情報収集、伝達活動などを行う役場庁舎を整備することにより、迅速かつ円滑な災害対応や被災者支援が行えるものと想定しており、より一層、総合的な防災・災害対策の充実強化が図れるものと考えております。  一方、平常時においては、昭和49年の開設以来、多くの人が集い、触れ合い、安らいできた中央公園を起点として、各施設がその周辺エリアに設置されたことで、健康、福祉、介護、子育て支援などの機能を果たしてまいりました。  このことに加え、新庁舎を整備することにより、公共施設の集約による行政機能の拠点化が図られ、人口減少時代の到来を本格的に迎える近い将来においても、施設間の相互連携の強化による行政サービスの向上や行政機能の効率化などが期待できるものと考えております。
     いずれにいたしましても、中央公園を中心としたまちづくりの明確なグランドデザインにつきましては、一朝一夕に描くことは難しいものと考えているところであり、令和3年度からスタートする第7次入善町総合計画などの中でお示しをしてまいりたいと考えております。  次に、庁舎整備に掲げるテーマと必要な機能の検討について、お答えいたします。  役場庁舎は行政サービスを提供する中核施設であるとともに、町民、議会、行政などがそれぞれの役割を担いながら連携し、一体となってまちづくりを進める拠点施設であります。そのため、町の最上位計画でありますまちづくりの指針となる入善町総合計画に定めた、町の将来像の実現に向けたさまざまな取り組みが円滑に遂行できる機能を備えた庁舎であることが重要と考えております。  このことから、新庁舎の整備においては、総合計画に定める12の政策の柱を踏まえ、町民の安全・安心を確保し、誰もが使いやすく、機能的で、環境に配慮した庁舎の実現を目指してまいりたいと考えており、町民が利用しやすい庁舎、災害対応・防災拠点として機能する庁舎、効率的な行財政運営ができる機能的な庁舎、維持管理がしやすく環境に配慮した庁舎といった視点を重視し、整備を進めてまいりたいと考えております。  また、新庁舎に必要な機能では、町民が利用しやすく、バリアフリーやプライバシーに配慮した窓口機能、行政需要の変化への対応や関係部署が連携しやすい執務機能、建物の防犯対策をはじめ、個人情報や行政情報の管理などを考慮した管理機能、高い耐震安全性や災害時の活動に対応できる設備などを備えた防災機能、そして、町民にとって身近に感じられ、円滑な議事運営などが可能な議会機能といった行政機能について、検討が必要と考えております。また、付加的な機能として、町民交流機能や利便・民間サービス機能といったものの検討も考えられます。  町民交流機能につきましては、既にまちなかにうるおい館や町民会館、新庁舎建設予定地の近くに健康交流プラザを設置していることから、必要の是非やその規模など、慎重な検討が必要と考えております。  さらに、食堂や売店、金融機関などといった利便・民間サービス機能につきましても、官民の役割分担、周辺立地状況、事業性などを踏まえた検討が必要と考えております。  これらの各種機能の具体的な内容につきましては、庁舎全職員を対象に提案や意見などを募集し、多くのアイデアが出されたところであり、新庁舎整備庁内検討委員会で必要性を精査し、取りまとめたところであります。  近日中に開催されます議会特別委員会でお示しさせていただくとともに、新庁舎整備基本構想策定委員会でお示しし、皆様の御意見を伺いながら基本構想の策定を進めてまいりたいと考えているところであります。  次に、庁舎整備に係る費用についてお答えいたします。  庁舎を建てかえた場合における整備費用につきましては、議会特別委員会あるいは本年度のまちづくり懇談会などにおいて概算額をお示ししております。その金額は、中央公園周辺で建てかえた場合は、耐震工法で約27億円、免震工法で約30億円と推計しております。  これは、あくまで平成30年度時点における概算の推計金額であり、今後、景気動向による建設物価の変動、あるいは町民交流機能など付加機能の大幅な増、太陽光発電など再生可能エネルギー設備の導入、整備に付随する必要経費の発生など、庁舎整備事業の全体像を明確にしていく中で、事業費の精査により、金額の変動はあるものと考えておりますので、御理解を賜りますようお願い申し上げます。  次に、地球温暖化についての御質問についてお答えいたします。  地球温暖化につきましては、化石燃料の使用や森林の減少などで、大気中の二酸化炭素をはじめとした温室効果ガスの濃度が急激に上昇したことが原因であると考えられております。  この地球温暖化が原因と思われる異常気象は、近年、世界各国で発生しておりますが、記憶に新しいところでは、昨年、温暖化が原因と言われる大型化した台風が幾つも国内に被害を及ぼしたところであります。  具体的には、台風15号による強風では、千葉県などで広範囲にわたって建物倒壊の被害が発生し、また台風19号では、大雨により、長野県をはじめとする各地で河川の堤防が決壊、氾濫するなど、甚大な被害を引き起こしております。  このような自然災害を防ぐためにも、地球温暖化への対応などの環境対策が喫緊の課題と認識しており、町といたしましても、温室効果ガスのうち、特に二酸化炭素の削減について、CO21万トン削減プロジェクト事業や、過去には家庭への太陽光発電導入への支援など、さまざまな施策に取り組んできているところであります。  また、自然環境や限りある資源を次の世代のために保全、そして継承していく観点から、太陽光発電や風力発電、小水力発電などの、クリーンで化石燃料に頼らず、二酸化炭素を増加させない再生可能エネルギーへの取り組みも、町として大変重要であると考えております。  次に、新庁舎に小水力発電など再生可能エネルギーを導入する考えはないかとの御質問にお答えいたします。  町における再生可能エネルギーへの取り組みといたしましては、うるおい館や地区公民館、学校など公共施設への太陽光発電設備の導入、浄化センターにおける風力発電施設の整備や洋上での風力発電建設計画、海洋深層水を活用した温度差エネルギー利用など、積極的な取り組みを行ってまいりました。  特に、小水力発電につきましては、町内にくまなく張りめぐらされた農業用水を活用し、水の豊富な入善町を象徴するものとして、富山県企業局が黒東合口用水に小摺戸発電所を整備したほか、入善土地改良区が黒東合口用水右岸連絡用水路に浦山新発電所を整備しております。  加えて、町におきましては、導水路の整備を伴わない、より小型で安価な小水力発電のモデルの構築とその普及に向けて、実証実験にも取り組んでまいりました。その実証実験において、導水管の整備が不要な用水に設置する発電装置を設置したほか、河川法が改正以前は不可能であった水利権の取得ができたことで、そのノウハウを構築したところであります。  また、実証実験の期間中は、水路での使用水量を計測する必要があったことから、年間を通して水量を把握したことに加え、そのデータをもとに80%を超える小水力発電設備の高い稼働率も確認できたところであります。  さらに、その稼働率をもとに正確な発電量の推計により、発電電力を地産地消した場合の事業化の可能性を示すことができたほか、電力系統への連系の課題も浮き彫りになるなど、実証実験については一定の成果があったものと考えております。  さて、新庁舎への小水力発電の導入につきましては、名水の町入善をPRする上でも検討すべきものと考えておりますが、新庁舎建設予定地付近の設置可能な水路での有効落差や小水力発電設備の設置場所から新庁舎への送電ロス、設備の維持管理体制など、現時点では多くの課題があるものと考えております。  しかしながら、議員御質問のとおり、新庁舎への小水力や太陽光発電などの再生可能エネルギーの導入は大変有効なものと考えております。  庁舎は、災害があった際には応急復旧活動や被災者支援など、その中心的な対応拠点となる施設であることから、再生可能エネルギーの導入により、災害時であってもバックアップ機能として安定して電力を供給できることが必要と捉えております。  また、平常時においては、自然換気や日中の明るさといった自然現象の利用や、高断熱化、設備の効率化などによる建築物の省エネを進めるとともに、再生可能エネルギーの導入により電力をつくり出す創エネに取り組むことで、エネルギー収支ゼロを目指した庁舎の整備といったものも、1つの方向性として考えられるものと捉えております。  いずれにいたしましても、地球環境への負荷を低減するため、省資源、省エネルギー、再生可能エネルギーといった関連施設の導入について検討し、環境に配慮した新庁舎の整備を目指してまいりたいと考えております。  次に、再生可能エネルギーにおける入善町のPRについてお答えいたします。  本町では、さきにお答えしましたとおり、太陽光発電設備や風力発電施設の導入、海洋深層水を活用した温度差エネルギーの利用、あるいは小水力発電など、行政、民間連携で再生可能エネルギーの導入に積極的に取り組んでまいりました。加えて、現在、入善町横山沖では、民間企業による洋上風力発電事業が計画されております。  今後、順調に事業が進み、洋上に風車が建設され、商用運転が開始されることを大いに期待しているところであります。町における再生可能エネルギーへの取り組みは、町のPRやイメージアップはもとより、地域経済の活性化や観光の振興にも寄与するものと考えます。  今後も、入善町が環境に優しく、自然豊かで魅力のあるクリーンな町となるよう、努めてまいりたいと考えておりますので、御理解と御協力を賜りますようお願いを申し上げ、アクセスを代表しての松澤議員への答弁とさせていただきます。 6: ◯議長(野島 浩君) それでは、再質問を受けます。  12番 松澤孝浩君。 7: ◯12番(松澤孝浩君) 大変たくさんの答弁をいただきましてありがとうございます。  まず、庁舎整備についてであります。  今、町長からの答弁にあったとおり、グランドデザインについては一朝一夕に描くことは難しいと、これについては第7次総合計画に示していきたいというふうなお話でありました。答弁の中に、庁舎を持ってきた理由を町民が理解されたものというふうに思っております。  ただ、この答弁の中に、町長が言われたとおり、災害時を想定したとき、平常時の中の行政サービスのあり方や拠点のあり方というのは、町長が答えられたとおり、今までの中央公園の起点という部分が庁舎にかわるということが大前提ではないかというふうに私は捉えました。  そういうことを考えるのであるなら、やはりこの基本構想にどのような機能、先ほど言いました必要な機能であり、付加価値を高める機能なのか、こういったものを早期に判断することが必要であり、先ほど町長が災害時に述べられたものを精査しながら、議会とともにやっていくべきというふうに私は考えます。  その中で、基本構想によっては、さっき言ったように、事業の精査の中で、建設費がどれだけになるかということが具体的に示されるものというふうに思います。  そう考えると、基本構想の策定にいち早く当局は取りかかり、我々議会としても、そういうものを議論する場が必要というふうに考えますが、笹島町長の答弁をお願いします。 8: ◯議長(野島 浩君) 笹島町長。 9: ◯町長(笹島春人君) ことしの予算の中に、基本設計、基本計画などを盛り込むということにしているわけでありますが、どういった機能を盛り込むべきかということについてはもちろんでありますが、今後もさまざまな変化、変動が出てくるものと思います。その都度、議会の皆さん方とも相談をさせていただきながら、こういう事業でありますので、スピード感を持って対応していきたいというふうに思っております。  そういう点では、議会の皆さん方にも御出席いただく会議が多くなるとは思いますが、その節はよろしくお願い申し上げたいと思います。 10: ◯議長(野島 浩君) 12番 松澤孝浩君。 11: ◯12番(松澤孝浩君) 町長、お互いに頑張って、いいものをつくるためには必要だというふうに認識しております。  その中で、やはり議論の中で出てくるものもそうでありますが、今、町長が述べられたとおり、問題はタイムスケジュールであります。  ここに、議会で示されたタイムスケジュール案でありますが、この遅れが、最終的には基本設計、実施設計に大きな影響を与えるというふうに思います。町長が何度も言われるように、私もそうでありますが、早期の議論で、町民にどのようなものをつくっていくか、グランドデザインはどうなのか、整備のテーマはどうなのか、機能についてはどうなのか、予算についてはどれぐらいの規模を想定したのかということを、我々議会としても、チェック機能であり、お互いに精査したことを町民にいち早く伝えるということが一番大切だというふうに思っております。  そういう中で、早期の当局からの提案、そして我々、特別委員会からの要望等も出てくる中で、十分精査を行い、この庁舎について、ことし1年、重要な施策の一つというふうに思っておりますので、どうか、皆さんと協力しながら進めていきたいというふうに思います。これは要望として申し上げましたので、答弁は要りません。  以上で質問を終わらせていただきます。どうもありがとうございました。 12: ◯議長(野島 浩君) 以上で質問は終了いたしました。  それでは次に、日本共産党代表質問、13番 松田俊弘君。  〔13番 松田俊弘君 登壇〕 13: ◯13番(松田俊弘君) 私は、日本共産党を代表し、大きく3点について質問します。  まずは、新型コロナウイルス対策についてであります。  中国で発生した新型コロナウイルスの感染が世界に広がっています。最近では、イタリアやイラン、韓国、そしてアメリカなどで急激に感染者数が増えています。日本でも、毎日、数十人、50人規模と新たな感染者が見つかっています。  新型コロナウイルスは、発症まで潜伏期間が長く、発症前でも他の人に感染させてしまうことなど、なかなか抑え込むのが困難だとされています。  日本政府は、1月末から2月中旬にかけて、中国の武漢在住の日本人800人余りをチャーター機で帰国させました。ところが、2月3日に3,700人もの乗客乗員を乗せた大型クルーズ船が横浜港に着岸し、連日多くの感染者が確認されたことが事態を一層困難にしました。  厚生労働省の発表では、クルーズ船の感染者数は696人に上るとのことです。クルーズ船という特殊な環境ではあったにせよ、多くの感染者を出したことに、世界や国内で厳しい批判の声が上がりました。日本の感染症対策の体制と能力に疑問を持たれた方も少なくないと思います。  国内でも、北海道や東京都、神奈川県などで感染確認の人数が増え続けています。  こうした中で、政府は2月25日に感染対策の基本方針を発表しました。そこには、国民に対する正確でわかりやすい情報提供や呼びかけを行い、冷静な対応を促すとしています。そして、学校等の臨時休業については、適切な実施を都道府県等から要請するとしていました。  ところが、それからわずか2日後の27日に、安倍首相は突然、3月2日から全国の小中高と特別支援学校を一斉に休校するよう求めました。このことで、全国の教育現場や保護者の中で混乱が広がりました。一斉休校が報じられたのは27日木曜日の午後6時半ごろでした。学校の先生方の退校時間が過ぎていました。2日からの休校となれば、各教育委員会、学校現場は28日の午前中には具体的な方針、対策を決め、生徒を通じて保護者に伝えなければなりません。  町当局も午前中に対策会議が開かれました。ところが、その日の朝、文部科学大臣が休校の時期や期間は各地の教育委員会などが柔軟に判断するようと述べているのがテレビで報じられました。  首相の要請と文科大臣の発表には、大きなギャップを感じたのは私だけではないはずです。本来、学校を休校するかどうかは、それぞれの地域の教育委員会が地域や学校の実情に応じて判断すべきものです。首相は要請すると述べましたが、事実上、指示に近いものでした。教育長は首相の要請をどのように感じたか、聞かせてください。  27日の首相の要請の直後に厚生労働大臣は、放課後に行っている学童保育は午前中から実施し、保育所は通常どおり運営するとしました。学校の休校と整合性がとれないのは明らかですが、保護者の負担や医療や介護従事者のことを考えればいたし方ない面もあります。その後、学童保育の施設のほうがより感染リスクが高いとの批判から、厚労省は、3月1日には学校の教室を学童保育に充ててよいとしました。  こうした政府の一連の動きから、首相の突然の要請はいかに場当たり的だったかと言われても仕方のないことです。  町は、仕事で子どもの面倒が見られない保護者のために、学校で1、2年生を受け入れています。また、学童保育も朝8時から実施しています。急な要請に応えていただいた学童保育指導員の皆さんには頭が下がります。  休校から1週間がたちましたが、教室及び学童保育の利用実態はどうなっているのか、また、教室での受け入れと学童保育を並行して行うのはなぜなのか、あわせて答えてください。  ところで、個々人が行う感染予防対策としては、手洗いやうがい、マスクにアルコール消毒などが挙げられています。  しかし、マスクやアルコール消毒液は、どこの店でも品切れ状態が続いています。特に、医療機関でそれらが不足していることは重大です。政府はマスクの高値での転売を禁止する旨の方針を出しましたが、遅過ぎる対応です。  品不足が原因で、マスクの効果についてさまざまな情報が飛び交っています。WHOは、予防のためのマスクは必要ないとしています。また、経済産業省は、洗ったり消毒すれば2、3回は使えるとしましたが、製造業者はそれは勧められないとしています。一体、どれを信じたらよいのでしょうか。  また、自分が感染してしまったのではと思った場合は、どうすればよいのでしょうか。  これまで厚労省は、PCR検査が受けられる人は感染地域からの帰国者や感染者との接触者に限定していました。そのために、保健所に医師が頼んでも検査を断られ、重症化した後の検査で陽性と確認される例が幾つも報道されました。国会でも、他の国と同じように、民間会社でもPCR検査ができるようにすべきだと厳しい指摘がありました。  政府はようやく6日からPCR検査を保険適用としたことで、医師が直接民間機関に検査を依頼できるようになるとのことです。しかし、検体の採取は特定の医療機関でしかできないとされています。また、感染拡大を防ぐために、最寄りのかかりつけ医に行くのではなく、まずは保健所に連絡して指示を仰ぐこととされるなど、仕組みが複雑です。  感染予防の正しい知識及び感染が疑われる場合の受診や検査の手順を、町報やケーブルテレビなどで住民に周知すべきと思いますが、答えてください。  次に、町が中央公園に建設を進めようとしている多目的施設について伺います。  町は、数年前に、テニスコートが4面入る多目的施設を総合体育館横に建設する計画を発表しました。財源の一部に国の防災対策の補助金を見込んでいました。しかし、テニスコートの整備は国の補助対象とならないことがわかり、急遽駐車場の整備に変更し、昨年整備されました。  町は、新年度に、中央公園内の古い駐車場の敷地に、少し規模を縮小するものの、新たに約5億5,000万円をかけ、屋内多目的施設を建設するとしています。当局の説明によれば、施設全体の7割を占める1,400平方メートルの広さの多目的広場と、1割の広さの200平方メートルの子どもの施設を設けるとのことです。どちらも人工芝とするとのことです。  町は当初、この施設の建設理由を雨や雪のときでも子どもたちを遊ばせることができる施設の要望が住民からあったからだと述べていました。また、屋外と屋内テニスコートを合わせて8面あれば、郡の大会ができるとしていました。私は、当初から当局の建設理由の説明が漠然としたものにしか聞こえませんでした。今もその感が拭えません。そもそも多目的施設の建設の目的は何だったのか、聞かせてください。  横山の勤労者総合スポーツ施設サン・ビレッジの競技フロアの面積は、約930平方メートルです。多目的施設の多目的広場は1,400平方メートルですから、サン・ビレッジの1.5倍の面積で、それなりの大きさだと思います。しかし、人工芝ですから利用は限られてくるでしょう。  町は、テニスや、いわゆる5人制サッカーのフットサルなどの利用を見込んでいるとのことですが、そうなれば、夜間や土日に若い人が利用することになるでしょう。中学校の部活には使えるのか、小学生などはいつ利用できるのか、昼間、高齢者はどのような利用ができるのか、いろいろと疑問が浮かんできます。  とかく多目的は無目的と言われます。当局はどのような利用を想定しているのか、答えてください。  新年度の予算の投資的経費、いわゆる公共事業に充てる予算は約20億円と、ことしも大きな額が計上されています。主な事業は、今触れた屋内多目的施設に3億5,000万円、役場庁舎の整備に1億5,000万円、シーサイドロード整備に1億6,000万円、中央公園整備に1億円。また、今年度の補正予算で、新年度に繰り越される入善小学校の大規模改修に3億5,000万円と、大きな事業がめじろ押しです。  こうした事業の財源に充てる借り入れは、補正予算を合わせると約11億円になります。町は今年度末の借入残高を142億円と過去最高を見込んでいます。  町長は今議会の冒頭で経常経費の抑制を述べましたが、相次ぐ大型事業で借り入れの返済額が膨らむことが懸念されます。必要な事業であっても大型事業の集中は避け、計画的に行うべきと考えますが、答えてください。  最後に、介護職員不足について伺います。  町内の介護施設では、介護職員不足で約50人の受け入れの制限がなされています。何年もこうした状態が続いています。  この最大の要因は、介護職員の賃金が、月平均で他の産業で働く人より10万円も低く処遇が悪いことです。私どもは毎年、霞が関に出向き、厚生労働省に町の実態を直接伝え、介護職員の処遇改善を訴えてきました。また、介護事業所の唯一の収入である介護報酬の引き上げを求めてきました。  政府は昨年10月から、消費税増税分の一部を財源に、10年以上勤めた介護福祉士1人につき月額平均8万円を事業所に配分する措置をとりました。今回の措置による賃金の改善について、独立行政法人福祉医療機構が4,800余りの介護施設や事業所の調査を実施しました。  その結果、経験、技能のあるリーダー級の人の賃金は月額約2万円の増、その他の介護グループで約1万円、介護士以外では約5,000円の改善にとどまることが明らかになりました。これでは全く不十分です。5年後には団塊の世代1,400万人が後期高齢者になっていき、介護需要はますます増えるのは明らかです。介護職員の確保のために、抜本的な処遇改善が必要です。  ところで、町内で50人分の入所制限、これを解消するには何人の介護職員が必要なのか、また、新年度どれだけの改善が見込まれているのか、答えてください。  町は、介護職員の確保のために、町独自に介護初任者研修を開催しています。また、介護事業者が職員を初任者研修に派遣した場合、その事業所に10万円を支給すること、あるいは資格を取って1年就業した人に、これも10万円支給するなどしています。これらの施策の実績はどうなっているのか、答えてください。  新年度、町内では新たに2つのグループホームが整備される予定です。町の新年度予算に施設整備の補助金が計上されています。この2つの施設を運営していくのには、新たに何人の職員が必要なのでしょうか。これまでのように、既存の介護施設や事業所と職員の奪い合いになるのではないか懸念されますが、答えてください。  以上、私の質問といたします。 14: ◯議長(野島 浩君) それでは、答弁を求めます。  新型コロナウイルス対策について、小川教育長。  〔教育長 小川 晋君 登壇〕 15: ◯教育長(小川 晋君) 日本共産党を代表しての松田議員の新型コロナウイルス対策についての御質問にお答えいたします。  まず、2月27日にあった安倍首相の小中高の全国一斉休校に関する要請についてであります。
     国内において新型コロナウイルスに感染した事例が相次いで報告されている中、町教育委員会として、学校における感染防止の対策としましては、2月25日に、小学校における6年生を送る会の保護者の参観を御遠慮していただくよう小学校に依頼いたしました。また、中学校においては、5月に実施予定しておりました修学旅行について、9月に延期できるか業者に確認するとともに、PTA役員と協議するよう依頼いたしました。その結果、延期することに至り、両校そろって修学旅行の9月への延期について、2月28日に生徒、保護者に周知したところであります。  さらに、安倍首相の2月25日の新型コロナウイルス感染症拡大対策の基本方針、26日の大規模イベントの中止等の声明を踏まえながら、26日、臨時校長会を開催し、新型コロナウイルスの感染拡大防止のために、うがい、手洗いなどや給食での消毒などの対策、高校入試、卒業式、修了式の実施方法について、確認と協議をしたところであります。  今述べましたとおり、いろいろと想定しながら、修了式の3月24日まで何とか児童・生徒が元気で登校し、そして楽しい思い出づくりが先生とともに味わえるように考えていたところであります。  2月27日午後6時過ぎに、安倍首相が全国の小中高校の臨時休校の要請を表明したというニュースを聞き、この要請は私にとって、まさに青天のへきれきでありました。  そこで、28日の午前、臨時校長会を開き、安倍首相の要請、県の方針を受け、今後の対応を協議し、入善町の小中学校の3月2日から24日までの臨時休校に踏み切ったところであります。  その会議の中で、ある校長先生からは「学校は一番安全なところ。休校は避けてほしい。そのためには感染しないように努力を惜しまない」といった言葉を聞き、私自身、胸が熱くなりました。今後、どのような要請にも対応ができるものと確信いたしました。  次に、臨時休校期間中の児童の受け入れの実態についてであります。  2月28日午前の県議会における石井知事の学校での自主学習に関する答弁を受け、入善町でも学校での自主学習が可能か協議するため、28日午後5時に臨時小学校長会を開催いたしました。  自主学習を希望する児童を受け入れるための観点として、感染拡大の防止、児童の実態、学童保育利用児童以外で、やむを得ず自宅待機等が困難な低学年児童、児童の安心・安全な登下校を挙げ、協議いたしました。  その結果、入善町では、低学年1、2年生を対象に午前8時から午後3時までとし、受け入れの準備、周知の期間を設け、3月4日から受け入れを開始することといたしました。  子どもたちの利用実態は、学校において、初日の3月4日で1年生1人、2年生6人の計7人の利用があり、消毒など感染防止対策や児童と児童とのスペースを確保し、自主学習を行う環境を整え実施しております。  学童保育におきましては、初日の3月2日、6カ所合計で98人の利用があり、その後は90人から100人程度で推移しております。学童保育の利用においても、消毒など感染予防対策とともに読書や勉強、昼食時などには間隔をとって座らせるなどの配慮をし、実施しているところであります。  次に、学校での受け入れと学童保育を並行して行うのはなぜかについてであります。  感染拡大防止のための臨時休校という趣旨において、学童保育については、感染の予防に留意した上で原則として開所するという国からの要請を踏まえ、緊急措置として、3月2日から学童保育の開所時刻を午前8時からとし、必要な指導員数を確保し、利用登録済みの児童を受け入れることとしたところであります。  しかしながら、さきにも述べましたとおり、県議会での石井知事の答弁を踏まえるとともに、保護者のやむを得ない事情により自宅で過ごすことが困難で、学童保育に登録していない低学年の児童がいることも想定されることから、学童保育と並行し、小学校において自主学習の受け入れを行うこととしたところであります。  今後も、日々状況が変化してくると思います。このたびの臨時休校に係る対応については、状況を見極め、柔軟に対応してまいりたいと考えておりますので、御理解を賜りますようお願い申し上げます。  以上、答弁とさせていただきます。 16: ◯議長(野島 浩君) それでは次に、感染予防対策の正しい知識、受診や検査に関する手順の周知について、福沢元気わくわく健康課長。  〔元気わくわく健康課長 福沢和正君 登壇〕 17: ◯元気わくわく健康課長福沢和正君) 感染予防対策の正しい知識及び感染が疑われる場合の受診や検査の手順を周知すべきだとの御質問にお答えいたします。  まず、感染症予防についてでありますが、新型コロナウイルスは感染者のくしゃみやせき、唾などと一緒に、ウイルスが外に出たときに、ほかの人がそのウイルスを口や鼻などから吸い込んで感染する飛沫感染で感染すると言われております。  また、感染者がくしゃみやせきを手で押さえた後に、その手でドアノブなどにさわるとウイルスがつきますが、ほかの人がその部分をさわるとウイルスが手につき、その手で口や鼻をさわると粘膜から感染する接触感染によっても感染すると言われております。また、閉鎖した空間や近い距離で多くの人が会話するときも感染しやすいので、注意が必要であります。  そのため、感染を予防するためには、手洗いとせきエチケット、ふだんの健康管理が大事になります。外出先から帰宅したときや食事の前など、石けんによる手洗いを小まめに行うこと、せきやくしゃみをするときはティッシュやハンカチ、袖を使って口と鼻を押さえること、十分な睡眠とバランスのよい食事を心がけ免疫力を高めること、さらに、定期的に室内の換気を行うことも大事であります。  また、発熱や風邪症状が見られるときは、無理せず学校や会社を休み、外出を控えていただくことが重要となります。特に、持病のある方や高齢の方はできるだけ人混みの多い所を避けるなど、より一層の注意が必要となります。  次に、感染が疑われる場合の受診や検査の手順についてであります。  新型コロナウイルス感染症に関する御心配がある場合は、まずは新川厚生センターに電話で相談していただきたいと思います。3月9日現在、新川厚生センターでは212件の一般相談があり、内訳は体調に関することが78件、検査に関することが16件、受診時の対応に関することが35件、その他に関することが83件となっております。  なお、先月21日に県内を感染者が訪れていたことが判明した日の翌日からの3連休につきましては、本町においても町民からの相談や問い合わせに対応できるよう、急遽、保健師を役場の日直に配置していたところでありますが、特段の相談や問い合わせはありませんでした。  新川厚生センターでの電話相談の結果、新型コロナウイルスの感染が疑われた場合、新川厚生センター内の帰国者・接触者相談センターから感染症の診療体制が整った帰国者・接触者外来を設置している医療機関を紹介しております。混乱を避けるため、医療機関名は非公表になっておりますが、相談者が安心して確実に受診できるよう、帰国者・接触者相談センターが医療機関との調整を担っております。  現在は、受診した帰国者・接触者外来の医師が診察した結果、新型コロナウイルス感染の有無を調べるPCR検査が必要と判断した場合、新川厚生センターを介さずに検査が実施できるようになりました。  PCR検査についてですが、インフルエンザのときの検査と同様に、綿棒で喉を拭ってとった液を採取し、射水市にある県衛生研究所で検査を行っております。検査には約5時間を要しますが、おおむね検査の翌日には結果が判明いたします。  県内では、3月9日現在で39人の検査が実施されましたが、感染者はいないとのことであります。  なお、国は、新型コロナウイルス感染症の患者が増えることが見込まれるため、3月6日からPCR検査について公的医療保険の適用対象としました。これまで、検査をするには医師が新川厚生センターに相談することが必要でしたが、医師の判断でこれまでどおり自己負担なしでできるようになったわけであります。  ただし、全ての医療機関でPCR検査を受けられるわけではなく、外来診療体制の中で、院内感染防止や検査の精度管理の観点から、帰国者・接触者外来と帰国者・接触者外来と同様の機能があると県が認めた医療機関で実施することになっております。  町としては、町民の皆さんに正しく行動してもらう上で、新型コロナウイルス感染症に関する正しい知識や情報を周知していくことが重要であると考えております。  そのため町では、感染症予防対策や相談窓口の周知について、広報やみらーれTV、町のホームページ、ポスター、チラシの配布、緊急情報メール等により情報の発信を行ってまいりたいと考えております。町民の不安に対応するため、情報の行き届かない方々にも正しい情報がしっかり届くよう、努めていく所存であります。  以上、答弁とさせていただきます。 18: ◯議長(野島 浩君) それでは次に、屋内多目的施設等の建設について、笹島町長。  〔町長 笹島春人君 登壇〕 19: ◯町長(笹島春人君) 日本共産党を代表しての松田議員の屋内多目的施設等の建設についての御質問にお答えいたします。  中央公園は、町民の健康づくりの推進とスポーツ振興を目的に、昭和49年3月に整備した都市計画公園であります。この公園は町の中心部に位置し、市街地にもほど近く、サンウェルやおあしす新川、水の小径にも隣接するなど、健康福祉ゾーンの核となる施設であります。  また、公園内には野球場、陸上競技場、テニスコートをはじめ、多目的広場やアスレチック、児童用の複合遊具、園路などを備えており、日ごろから幅広い世代層がスポーツや憩いの場として利用できる公園として親しまれております。  それでは、多目的施設建設の目的についてお答えいたします。  屋内多目的施設等の建設に当たっては、平成26年度町総合計画後期計画策定時に実施いたしました、若者の将来に関するアンケート調査及び入善町住民意識調査に寄せられた御意見において、多くの町民からスポーツ施設の充実とともに、天候に左右されない遊び場や広く自由に遊べる広場の整備などを求める声が多く寄せられておりました。中でも、子育て世代からは、冬場や雨天時に遊べる広場を求める意見が多くあったところであります。  このことから、町では、子どもたちの笑顔が響き合う魅力的な公園整備を目標として、子育て世代の憩いの場として、親子が集い、触れ合い、楽しめる施設整備、さらに、雨の日や冬期間でも屋内公園として子どもたちの遊びやスポーツが楽しめる広場整備に対する要望に応えるとともに、災害時の防災機能の強化も踏まえた施設整備を検討したところであります。  屋内多目的施設の必要性等については、施設規模や内容、配置、さらには財源確保など、さまざまな視点で慎重に検討した結果、町の総合計画に位置づけ、現在、整備に取り組んでいるところであります。  議員御指摘のとおり、屋内多目的施設の整備位置や施設規模については、全体事業計画、レイアウトなどにおいて抜本的な見直しを図る必要性が生じたことから、国、県及び庁内における検討や協議を重ねた結果、現在の位置での整備となったところであります。  次に、屋内多目的施設の利用の想定についてお答えいたします。  この施設は、雨の日や冬期間でも屋内公園として利用が可能な全天候型施設となっております。  施設の概要ですが、広さが約1,400平方メートル、テニスコート2面相当分を確保した多目的広場と、小さな子どもを対象とした広さ約400平方メートルのこどもの国広場を同じ施設内に整備する計画とし、来年度に整備着手、令和3年度中の完成を予定いたしております。  多目的広場につきましては、子どもの利用に配慮し、広場全体を砂を入れない人工芝による整備を計画しております。また、天井を膜屋根式のドーム型にしたことから圧迫感がなく、広々とした空間と、日中でも照明をつけずに利用が可能な明るい広場となる予定であります。多目的広場の利用につきましては、子どもたちや子育て世代の親子が雨の日でも遊べる施設利用を第一に考えているものであります。  ほかに、中学校の部活動やフットサル、テニスの練習、キャッチボールやパス、ドリブルの練習、さらには冬場の運動不足解消など、さまざまな個人、クラブのスポーツ活動での利用、各種展示会などのイベントでの活用を含めて、多様な利用が可能と考えております。  さらに、施設南側、いわゆる山側の屋外多目的広場との一体的な利用も可能となることから、大規模なスポーツ大会、イベントなどにも対応できるものと考えております。  また、広場をネットなどで仕切ることで、同じ広場内で子どもたちが遊びに利用しながら、同時に隣でスポーツ利用が可能になることも予定しておりますので、より多くの町民が安全・安心に利用できる施設になるものと期待をいたしております。  一方、併設するこどもの国につきましては、約400平方メートルを人工芝、一部をゴムチップ舗装により整備し、移動可能な遊具などを設置することで、小さな子どもを連れた親子が雨天でも気軽に訪れ、安心・安全に遊びや運動が楽しめる広場としての整備を予定しているところであります。  また、屋内多目的施設につきましては、中央公園が町の地域防災計画に位置づけられた防災拠点の一つであることから、災害時の緊急避難施設としての機能を有した施設にもなっております。  今後、整備後の施設管理体制や利用方法、使用料の有無などについて、他の施設管理状況も鑑みながら、教育委員会をはじめ、関連する団体等にも意見をお聞きしながら、協議、検討を進め、適正な管理体制の構築に努めてまいりたいと考えておりますので、御理解を賜りますようお願い申し上げます。  次に、大型事業の集中は避けて、計画的に行うべきであるという御質問についてのお答えをいたします。  町におきましては、これまでも申し上げてきておりますとおり、予算編成においてはスクラップ・アンド・ビルドの徹底など、経常経費の抑制を図りつつ、真に必要な施策、事業への予算の重点配分に努めているところであります。  また、予算執行段階におきましても、いま一度内容を精査するなど、限りある財源の節減に十分意を用いているところであります。  一方で、町の最重要課題でありますストップ人口減少を実現するための取り組みや、町民の皆さんの暮らしの安全・安心を守るための福祉施策の充実、公共施設の耐震化や長寿命化対策といった事業については、スピード感を持って集中的に取り組んでいるところであります。  その中には、コミュニティ施設の更新や学校施設の大規模改修など、地方債の借り入れを伴う大型事業もあることから、御指摘される経常経費、とりわけ地方債の償還に係る公債費の増加に少なからず影響を及ぼしているものと考えております。  しかしながら、当町における公債費のうち約3割は、国の制度として全額、交付税によって措置される臨時財政対策債であり、この償還を除く公債費はほぼ横ばい、もしくは減少傾向にあります。  また、事業の推進に当たっては、毎年総合計画、実施計画のローリングを実施しており、財政計画につきましても、各種財政指標の推移にも注視しながらしっかりと精査し、町民に過度な負担を強いることのないよう努めているところであります。  現在、町では中央公園のリニューアル整備や、仮称でありますけれどもシーサイドロードの整備、学校施設の大規模改造事業などの大型事業に計画的に取り組んでいるところであります。  そして、いよいよ本格化する役場新庁舎の整備につきましては、予算の規模、事業期間など、今後の町予算編成にも大きな影響を及ぼす可能性もあり、その他の事業とのバランスなども十分に意識しながら、計画的に進めていかなければならないものと考えております。  町政執行におきましては、住民サービスの減退を招くことのないよう、財源の確保はもとより、事業の緊急性や費用対効果など、優先度を見極めながら計画的に推進することで、将来にわたって健全財政を堅持してまいりたいと考えているところであります。  以上、日本共産党を代表しての松田議員への私からの答弁とさせていただきます。 20: ◯議長(野島 浩君) それでは次に、介護職員不足について、真岩保険福祉課長。  〔保険福祉課長 真岩芳宣君 登壇〕 21: ◯保険福祉課長(真岩芳宣君) 介護職員不足についての御質問にお答えいたします。  介護サービス分野における人材不足は深刻な問題となっており、御承知のとおり、町内介護サービス事業所においても常に求人募集が行われるなど、恒常的な人材不足に見舞われておりまして、町としましても憂慮している問題であります。  そこで、1点目の本町における介護施設の入所制限の状況等についてであります。  入所制限につきましては、昨年の9月議会定例会の井田議員の御質問にお答えしました状況と変わっておらず、現在も老人保健施設と特別養護老人ホームのショートステイにおいて、合わせて50床程度の利用に制限がかかっております。また、これを解消するために必要な介護職員数につきましては、20名程度の人材が必要とのことであります。  次に、町の介護職員確保施策の実績についてお答えいたします。  町では、介護職員の育成や確保施策としてさまざまな取り組みを図っております。  まず、研修の機会の提供として町が委託実施した介護職員初任者研修における今年度の修了者は12名でありました。また、今年度は、高校生も対象にした入門的研修を同時に実施したところ、入善高校生1名が修了されております。  このほか、事業所側に初任者研修の受講を促す手だてとして、昨年度から介護研修受講促進支援金の制度を設けており、これまでに2事業所へそれぞれ1名分ずつ支給しております。  初任者研修を修了し、介護職に従事した方などに支給する介護職員就労支援金は、平成29年度の制度開始からこれまで7名へ支給しております。  さらに、介護職員として町内介護サービス事業所に就業するため県内外から転入した方に支給する介護職員移住定住促進奨励支援金は、平成29年度の制度開始からこれまで2名に支給いたしました。  また、一定の資格を取得し、町内介護サービス事業所に就職して1年を経過した方などに支給する介護職員就労定着支援金につきましては、今年度から支給を開始した制度でありますが、現在までに5名に支給しております。  さらに、8月から開始しました町民ボランティアの活用による介護サポーターポイント事業につきましては、本年2月末現在、16事業所を受け入れ指定とし、介護サポーターの登録は47名となっております。介護事業所からも大変助かっていると好評を得ているところであります。  このほか、昨年8月開催の人材マッチングフェアにおきましては、マッチングの結果、介護サービス3事業所で4名の方が就労につながったと伺っております。本年2月開催の人材マッチングフェアにおきましても、4事業所で延べ6名が相談に来られており、この中からも新規就労につながることを期待しているところであります。  町としましては、このようなさまざまな取り組みにより、人材確保あるいは離職の防止にある程度の効果があったと考えております。  新年度における改善の効果につきましては、具体的な人数等はなかなか見込みづらいところではありますが、町といたしましては、1人でも多くの介護職員の確保につながるように、さまざまな関係機関や事業所との連携を図りながら、引き続き町の介護人材確保事業に地道に取り組み、PRを強化してまいります。  次に、新年度、町内で新たに整備される2つのグループホームにおける必要な職員数と既存施設との職員の奪い合いの懸念について、お答えいたします。  今年度、介護保険組合が地域密着型サービス事業所を公募したところ、本町エリアにおきましては、2つの事業所から申し出があり、認知症対応型グループホームを令和3年3月までに2カ所開設する予定となっております。  その新たな施設に必要な介護職員数につきましては、法令により定員9名の1ユニット当たり常勤換算で最低6名となっております。本町での開設予定は、2事業所3ユニットでありますので、合計18名程度の確保が必要となります。  既存施設との職員の奪い合いが懸念されるのではないかとのことでありますが、来年度整備予定の事業者には、既存施設からの職員の引き抜きなどはしないように、また、計画的に職員確保に努めていただくよう指導しており、事業者側でも理解をしていただいているところであります。  いずれにしましても、介護職員の確保のためには、やはり処遇改善が大きく関係するものと考えております。  しかしながら、介護職員の処遇改善につきましては、町単独で行うことは困難であり、引き続き、介護保険組合とともに国、県に働きかけてまいりたいと考えております。  以上、答弁とさせていただきます。 22: ◯議長(野島 浩君) それでは、再質問を受けます。  13番 松田俊弘君。 23: ◯13番(松田俊弘君) まず、新型コロナウイルス対策について、大変な事態で、教育長をはじめ校長先生方、本当に大変だったと思います。本当に御苦労さまでした。また、改めて学童保育指導員の皆さんには、本当にお礼を言いたいと思います。  それで、住民から直接私らのところに声が来ます。  ちょっと紹介したいと思いますけれども、せめて休校の実施まで1週間の準備期間が欲しかったと。間近に卒業を控えていた6年生が泣いていたそうだということで、かわいそうでならないと。それから、子どもたちが突然自宅学習になったものだから、準備もできず、身が入らないと。せいぜい頑張って1時間半なんだと。県内では感染者が確認されていないから、もっと柔軟に対応してもいいんじゃないかと。臨時休校で受けられなかった授業はどうなるのか、これも心配だということですね。  実は、私のところの近くに体育館がありますけれども、その体育館に行ったら、保護者なしではだめだよと、結局帰らされたということなんですよね。子どもの遊び場も奪われちゃっているわけですよ。何とかしてほしいということなんです。  今度議会があるからと言ったら、こういう声をぜひ伝えてほしいというふうに言われました。初め、細かく質問するつもりはなかったんですけれども、ぜひ聞いてこいと言われたものですからね、細かいところまで言っちゃうかもしれませんけれども、例えば学童保育指導員の負担がすごく大変ですよね。本来は3月25日過ぎから10日ほどだったのが、いきなり20日間ぼーんと増えたわけですよね。本当に大変だと思います。  高岡では、学童保育は学校の教室でやっている、先生が見ていると。要するに、学童保育はしなくて、学校で児童を見ているということなんですね。もちろん夕方になれば学童保育をやりますけれども。  そういったふうに、2つ、1、2年生の子、合わせて7人とおっしゃいましたけれど、片一方でそういう教室で受け入れて、片一方では学童保育の施設で受け入れていると。学童保育の指導員の皆さん、まだまだ長丁場ですからね、負担軽減のために、教室で先生方が面倒を見るというふうにできないか、これも御検討願いたいと思います。
     厚生労働省がやれと言ったからといって、今の入善町の現状では、それでも十分じゃないかなと私は思っているので、検討していただきたいと思うのが1つです。  それから、先ほど地元の体育館が使えなかったと。子どもたちに1日中うちの中にいろというわけですよね。これ、ストレスがたまって大変ですよ。保護者も大変。  東京の三鷹市なんかでは、小学校の校庭を朝から開放していると、そこで遊ばせているんだというところなんかもあります。そういったことも御検討願って、サン・ビレッジあるいは町が運営している体育館、あるいは小学校の体育館なんかでも、しっかり先生方に管理してもらいながら利用できるようにさせることも必要じゃないかなというふうに私は思っています。  それから、3つ目です。  舟橋村では、この18から26日に、午前中、1年から5年の児童の授業を再開するというふうにされました。沖縄では感染者が当初出ましたけれども、今は全く出ないということで、各学校はもう授業の再開を始めています。北海道が大変だから沖縄も休めというのは道理に合わない話で、そういうことも柔軟に、あるいは北海道は大変ですけど、ある町は分散登校というのをやっていますよね。きょうは何年生と何年生、次の日は何年生と何年生という分散登校などもやっています。  じっと子どもを自宅に閉じ込めておくなんていうのは、教育上も健康上もよくないですから、そういったあらゆる手だてを柔軟に検討していただきたいと思うのですが、教育長、どうでしょうか。 24: ◯議長(野島 浩君) 小川教育長、3点、質問を受けましたけれども。 25: ◯教育長(小川 晋君) まず、学童保育の子どもたちの教室使用ということでありますけども、感染拡大防止のために厚労省の要請に従いまして学童保育をしたところ、100人程度の利用者ということで、登録者数の40%の利用ということで、大きな混乱が今のところなかったというところで、自主学習と学童保育の今後の様子を見ながら柔軟に対応していきたいなと思っております。  それから、家に閉じ込めてばかりでいいのかという話もありましたが、とりあえず専門家会議も19日まで感染拡大防止のためにということでありますので、もうしばらく、中学校、小学校の卒業式もありますので、その山を越えるまでは現状のままで感染拡大防止のために何とか御理解いただけないかなということを思っております。  それから、部分的な登校ということもおっしゃいましたけども、それも私はどれが正解でどれが不正解かということについては、なかなか言いづらい部分があります。やっていいのか、やらないほうがいいのかという部分もあると思いますが、感染拡大防止のためにもうしばらくの間、みんなで我慢していくということを選択していきながら、今後の状況を踏まえながら柔軟に対応していきたいと思っておりますので、御理解のほど、よろしくお願いしたいと思います。  以上です。 26: ◯議長(野島 浩君) 13番 松田俊弘君。 27: ◯13番(松田俊弘君) 今の教育長の言葉では、卒業式が1つの節になるだろうと、そこまで我慢してほしいということでしたね。その後、また状況を見ながらですけれど、近くで感染者が出たら、もうこれは大変なことになりますから、もっと厳しい対処が必要になってくることもありますし、全然出なければ、もうちょっと緩めていくことも考えられますので、そこら辺はまた保護者の皆さんの声を聞きながら議論していってほしいと思います。  もう1つ聞かなくちゃいけなかったんですけども、これは中瀬議員があした聞かれると思って遠慮しようと思ったんですけども、聞いてこいと言われたので。  受けられなかった授業、これをどうするのかということなんですね。県内のほかの市町村では、夏休みとかを活用していくと言っているんですけれども、我が町でもそういうことになっていくのでしょうか。 28: ◯議長(野島 浩君) 小川教育長。 29: ◯教育長(小川 晋君) 臨時休業を決めたときに、小学校では国語、社会、算数、理科、中学校では加えて英語について、未履修の部分はどれだけあるのかということについて調査していただきました。大ざっぱに言いますと、中学校で、5教科で約30時間程度の未履修があるんじゃないかということで、30時間ということになりますと1日6時間ですので5日程度。  しかし、文科省はこの30時間については、弾力的に、そしてまた柔軟に取り扱ってもいいということで、この30時間につきましては、一人一人がよくわかるような方法を考えながら、効率的な時間配分も考えていくこともできるというふうに文科省が申しておりますので、そのあたりについて研究、検討させていただきまして、また未履修の部分については4月当初から勉強しまして、何とか未履修の部分を解消し、来年度の履修についてもしっかり行っていきたいなと思っておりますので、御理解のほどよろしくお願いしたいと思います。 30: ◯議長(野島 浩君) 13番 松田俊弘君。 31: ◯13番(松田俊弘君) 大事なところをさっき聞き逃してしまいました。きちんとした感染予防対策、あるいは受診や検査の手順の周知について、これは町報で出してもらえるのでしょうか。 32: ◯議長(野島 浩君) 福沢元気わくわく健康課長。 33: ◯元気わくわく健康課長福沢和正君) 今度3月末に発行されます4月号で特集記事を組む予定にしております。 34: ◯議長(野島 浩君) 13番 松田俊弘君。 35: ◯13番(松田俊弘君) 多目的施設ですけれども、高齢者が使えるのかどうかというのは、町長の答えからは一切なかったんですけれども、例えば平日の昼間ですよね。これって、子どもたちにしても若者にしても、まず使わないですよね。高齢者も、例えばパークゴルフの練習みたいなもの、あるいはゲートボールみたいなものは人工芝ならできると思うんですよね。そういったものにも使えるような床の設計ですよね。穴をあけたり、ゲートを差し込まなくてはいけないですから。そういうようなことも検討してはどうかなと思うのですが。 36: ◯議長(野島 浩君) これについて、笹島町長。 37: ◯町長(笹島春人君) ありがとうございます。  特に、高齢者ということについても私どもは検討しておりまして、例えば健康遊具などを設置しながら、日中などは憩いの広場で利用していただく、あるいは多目的施設の中でも、特に面積的な要件とすれば、テニスコート2面がとれる程度というふうに言っておりますが、あくまでもテニスコートにこだわることなく、いろんな形で使えるように検討してまいりたいというふうに思っております。 38: ◯議長(野島 浩君) 13番 松田俊弘君。 39: ◯13番(松田俊弘君) 介護職員不足です。  私、グループホームの経営者から呼び出されて、あなた方は職員が足らないのがわかっているのに新たにどんどん施設を増やしていって、どう責任をとるんだと、こういうふうに言われるんですよ。奪い合いにならないようにと言いますけども、奪い合いになりますよ、これは間違いなく。特に、グループホームの経営で大変危なっかしいのは、夜勤を勤めてくれる人がいなくなったらそれで終わりなんですよ。  ですから、これは町にお願いなんですけども、単独の支援じゃなくて、こういう夜勤を勤めてくれる職員の皆さんに対する支援というものをぜひ検討していただきたいことをお願いして、私の質問といたします。  終わります。 40: ◯議長(野島 浩君) 答弁はよろしいですか。 41: ◯13番(松田俊弘君) 要りません。 42: ◯議長(野島 浩君) 以上で日本共産党、松田俊弘君の代表質問を終了いたします。  ここで暫時休憩いたします。午後は1時から会議再開いたします。  御苦労さまでした。  午後 0時01分 休憩        ─────────────────────────  午後 1時00分 再開 43: ◯副議長(本田 均君) 議長が都合により不在となりました。地方自治法第106条の規定により、私が議長にかわり議事を進めます。  それでは、休憩前に引き続き開議いたし、町政に対する一般質問を続行いたします。  11番 佐藤一仁君。  〔11番 佐藤一仁君 登壇(質問席)〕 44: ◯11番(佐藤一仁君) それでは、本日の午後のスタートということで、会派、アクセスの佐藤でございます。  今回、私は一問一答スタイルで初めて質問をさせていただくわけでございます。  しかしながら、今回欲張りまして大変多くの質問を通告いたしました。何かと不手際があるかと思いますが、どうぞ答弁される皆様方には御容赦いただいて、また私を助けると思って簡潔に御答弁いただきますように心よりお願いを申し上げて質問に入らせていただきます。  まずは(1)番のところでございまして、町の財政についてからお尋ねをいたしたいと思います。  令和2年度の町の当初予算は111億5,980万円と、令和元年度に引き続き2年連続で110億円を超える大型の予算となりましたということでございます。  このことは、ここ数年来取り組んできた保育所整備や学校の大規模改修をはじめ、そしてまた、今後取り組んでいかなくてはならない中央公園等、大きな事業の促進をしていく上での積極的財政の展開をした結果だというふうに私自身は理解をしているところでございます。  この予算をとりました先日、笹島町長は力強い予算と位置づけられました。どのような点を捉えられて力強い予算というふうに表現をなさったのか、教えていただければ大変ありがたいところでございます。 45: ◯副議長(本田 均君) それでは、答弁を求めます。  笹島町長。 46: ◯町長(笹島春人君) 佐藤議員の御質問にお答えをいたします。  午前中にアクセス代表の松澤議員への答弁でもお答えをいたしましたが、本町の令和2年度予算につきましては、一般会計総額で前年度と比較して0.9%増の111億5,980万円となり、2年連続で110億円を超える予算として編成をしたところであります。  また、国の補正予算などを受けて令和元年度補正予算に前倒し計上した事業を合わせると118億2,000万円余りとなり、財源の確保に苦慮しながらも、「ストップ人口減少!未来への挑戦」─選択されるまち入善を目指す予算としたところであります。  主な事業といたしましては、中央公園のリニューアル整備事業をはじめ、仮称でありますけれどもシーサイドロード整備事業、幹線道路整備事業など大型のハード事業を計上するとともに、深層水取水施設整備に係る基本計画の策定や入善駅前環境の整備に向けた設計業務など、令和3年度から始まる次期総合計画を見据えた事業の検討にも積極的に取り組むことといたしております。  さらには、役場新庁舎整備の本格着手に向けた設計費を計上するなど、新たな入善町の将来像を描くものとして非常に力強い予算となったものであるというふうに考えておるところであります。 47: ◯副議長(本田 均君) 11番 佐藤一仁君。 48: ◯11番(佐藤一仁君) ありがとうございます。  ストップ人口減少というのは、笹島町政の一丁目一番地だろうというふうに私も6年前から理解をしております。そういった基本的な重要なテーマを3本の柱で支えながら邁進をしておられると。  確かに成果は緩やかかもしれませんが、そういった自分の政治を進めていく上での力強い予算を組んで、一歩一歩前進をしていただければ大変ありがたいなというふうに思っております。ここは私の意見を申し上げて、次のほうに移らせていただきます。  それでは次に、町は令和元年と令和2年度の2年間で町の基金積立残高が約69億円から51億円と、およそ18億円減少するというふうに試算をしております。そのほとんどが財政調整基金、減債基金、そして公共施設等整備基金の3基金で、合計15億7,800万円の減額になるというふうに出しております。  ここでお尋ねをするわけでございますけれども、このような大幅な基金の減少、いわゆる25%ぐらいずつ減っていくという減少の仕方は今後何年ぐらい続くものか、見解をお聞かせいただければありがたいです。 49: ◯副議長(本田 均君) 竹島企画財政課長。 50: ◯企画財政課長(竹島秀浩君) お答えをさせていただきます。  今議会におきまして予算書とあわせて配付させていただきました予算案説明資料でお示ししました基金残高の見込みのとおり、特別会計を含む令和2年度末の基金残高は50億9,000万円余りとなりまして、平成30年度末残高から2年間で約18億円の減と見込んでおります。  そのうち一般会計分につきましては、財政調整基金や減債基金、公共施設等整備基金など、約16億円の減を見込んでおります。  新年度におきましては財政調整基金を2億1,400万円繰り入れることとしておりますが、臨時的、緊急的な財源不足を補完、調整するために適正に運用しているものでございます。  また、減債基金につきましては、将来にわたって健全な町政運営を行うため、地方債の償還に係る財源として計画的に積み立てているものでございまして、新年度には4億円を繰り入れることとしております。  公共施設等整備基金につきましては、公共施設の大規模な改修工事や長寿命化に係る工事などを計画的に実施するため、平成28年度に創設したものでありまして、これまで中央公園の整備や総合体育館の大規模改修などの一部に繰り入れており、令和2年度には役場新庁舎の整備など1億4,800万円余りの繰り入れを予定しているところでございます。  基金につきましては、町総合計画実施計画の中でローリングを行い、繰入額などを見込むとともに、目的に沿って今後も計画的、堅実な運用に努めてまいりたいというふうに考えております。  以上です。 51: ◯副議長(本田 均君) 11番 佐藤一仁君。 52: ◯11番(佐藤一仁君) 再質問をさせていただきます。  現在、町の基金はおよそ68億円ぐらいですか。多少なりとも余裕がある部分なんだろうなというふうには思っています。  ところが、先ほど言いましたように2年間で25%以上減少していくということであれば、それなりの理由があるにせよ、町民の皆さん、私どもに多少の不安が生じても、これはおかしくないのだろうと。特に、財調の基金が16億円から14億円ぐらいまでに2年間で減っていくと。その先々、大型事業を考えたりすると、ひょっとして10億円を割り込むことがあるのではなかろうかという危惧を持ったりもするところでございます。  そこら辺の当局の推移予測はどんなものなのでしょうか。10億円を割ることはあるのでしょうか、ないのでしょうか。そこら辺をお聞かせください。 53: ◯副議長(本田 均君) 竹島企画財政課長。 54: ◯企画財政課長(竹島秀浩君) 財政調整のために一定の繰り入れは必要だということでございますが、10億円を割るのかどうかというよりも、基本的にこの財調16億円につきましては、平成21年度から16億円台をキープしているという状況でございます。  当初予算の財源調整のために予算化はしておりますが、何とか財源を捻出して繰り入れを取りやめしていくという運用を現在行ってきているという状況にございます。  以上です。 55: ◯副議長(本田 均君) 11番 佐藤一仁君。 56: ◯11番(佐藤一仁君) ありがとうございます。  繰り入れたり、また一方で年度末に切り崩したり、多少なりとも戻したりということで、今までずっと持ちこたえてきていると。いい展開をしてきておるというふうには私自身も思っております。  先ほど言いましたように、10億円を切るということになってくると、少しバロメーター的には町の財政に黄色信号が点滅するのではないかなという素人心配をしておるわけでございますが、釈迦に説法になるかもしれませんけれども、財調の基金残高の少ない自治体、そしてまた財源不足が指摘される自治体では、非常に厳しい財政運営を余儀なくされるということは皆さんよく御存じのことだろうと思います。  時には職員の給料に手をつけなくてはならないような状況にもなってきたりするわけでありますので、そういったことは絶対に起こさないというような思いでやっていっていただければというふうに思います。  町長、そしてまた副町長は、財政課長を長く経験をされておりまして経験豊富でございますので、我が町の財政のオーソリティーだというふうに私は思っております。  そういった中で、慎重にお願いをして、今まで以上に安全に運用をしていっていただければというふうに思っておりますが、その点、町長いかがでしょうか。 57: ◯副議長(本田 均君) 笹島町長。 58: ◯町長(笹島春人君) 御指摘いただきましてありがとうございます。  入善町の予算編成の特色として、歳入は厳しく、そして年間総計主義という考え方の中で、1年間の盛り込むべきものはしっかり盛り込んでいくという予算のやり方をしております。  したがって、年度途中から収入、歳入の面で余裕が出てくることも多々あるわけでありまして、そういった点ではしっかりとまた取り崩しをやめるとか、いろんな方法で財源を確保する。そして、積み立てをしていく中で、しっかりとした健全財政を今後も堅持していきたいというふうに思っております。 59: ◯副議長(本田 均君) 11番 佐藤一仁君。 60: ◯11番(佐藤一仁君) ありがとうございました。  それでは、次の3)番のほうに移らせていただきます。  我々議員にとりましてもそうでありますけれども、そしてまた町民の皆さんにとっても、いわゆる入善町の適正な予算というのは、大体幾ら程度が適正と思われるのかと、そういったところがなかなか理解しづらいといいますか、理解していらっしゃる人は大変少ないんだろうなと。  これを機会に、当局はどのレベルの金額が我が町の妥当な財政上のお金なのかなというところを、その点を説明いただければ大変ありがたいです。
    61: ◯副議長(本田 均君) 竹島企画財政課長。 62: ◯企画財政課長(竹島秀浩君) お答えをさせていただきます。  適正な予算規模という明確な基準というものはございませんが、毎年決算とあわせて公表しております健全化判断比率等々につきましては、町が適正な財政運営を行っているかどうかを判断する1つの指標になるものというふうに思っております。  当町におきましては、経常収支比率や実質公債費比率等の数値が近年上昇傾向にはあるものの、起債の制限など行政運営を規制されるような状態ではございません。  今後も計画的な財政運営により健全財政を堅持してまいりますので、御理解を賜りますようよろしくお願いを申し上げます。  以上です。 63: ◯副議長(本田 均君) 11番 佐藤一仁君。 64: ◯11番(佐藤一仁君) それでは、再び聞いてみます。  近年の町の予算の推移は、さかのぼってみますと平成11年度、平成12年度、平成13年度と、これは110億円を超えていたかと思います。そして、平成14年度から平成23年度までが94億円から106億円の間で推移をしていると。そして、平成24年度から平成30年度まではおよそ100億円から109億円の間で推移をしてきたというところで、そしてこの2年間が約111億円を超えると。少しずつではありますが、経済の発展とともに増えてきたのかなというふうに思います。  このような推移をしてきた中で、近年取り組んでいる各事業の事業費が、我々が議員としてスタートしたころから見ると相当大型化してきている、いわゆる1つの事業の費用が多くかかるようになってきているのではないかというふうに私は感じております。それは皆さんも同じことなんだろうなというふうに思いますが。  それぞれの費用は、概算でございますけれども、いいの保育所で恐らく7億円ぐらいかかったところだと思います。飯野小学校の大規模改造では総額10億7,000万円ですね。これからやる途中の入善小学校においても、恐らく10億円を超えるものだろうというふうに思います。屋内多目的施設では5億4,000万円ですか。それから、中央公園におきましても総額で2億四、五千万円かかるのかなというふうに思いますね。シーサイドロードが、総額およそ6億5,000万円、そしてさらに30億円ぐらいの役場を整備していかなくてはいけないという、こういった大型の予算がめじろ押しに入ってきているわけでありますが、こういった中でも町の予算は、皆さんが想定していらっしゃる範疇にあらかたおさまっているんだというお考えをお持ちですかとか、そこの判断をお聞かせください。 65: ◯副議長(本田 均君) 竹島企画財政課長。 66: ◯企画財政課長(竹島秀浩君) しっかりと財政計画を立てて、長期的展望に立って計画的に整備をしていると。  議員おっしゃいましたように、平成に入ったころの施設が老朽化をしてきたということで、大規模改造事業が集中してきているとか、そういったこともございます。  今後も過大にならないようにうまく調整を図りながら、計画的に進めていきたいというふうに思っております。 67: ◯副議長(本田 均君) 11番 佐藤一仁君。 68: ◯11番(佐藤一仁君) ありがとうございます。そういったことを聞いて大変安心をいたします。  先ほども言いましたように、町の予算、財政について大変わかりづらい、理解しづらいというのが私の印象でありますので、こういった当局の慎重な取り組みに、町民の皆さんが理解を深めていただければ大変ありがたいなと思ってこの質問をさせていただいたわけでございます。  それでは、次に移らせていただきます。  4)番目の役場庁舎の問題でございます。  新しい役場、新庁舎整備に係る事業費はどの程度と考えていらっしゃるか。これは午前中のアクセスの代表質問の松澤議員の御質問に答えられたように、27億円から30億円、ともすれば変更もあり得るという答弁でありましたが、私はいわゆる役場の整備に関して、上限額を持っているかどうかというところをお聞かせいただければと思います。持っていらっしゃるとすれば幾らぐらいを持っていらっしゃるのか、お聞かせいただければありがたいです。 69: ◯副議長(本田 均君) 笹島町長。 70: ◯町長(笹島春人君) それでは、お答えをさせていただきたいと思います。  今ほどの新庁舎の整備に係る事業費につきましては、現在の庁舎の利用状況などを鑑みて、延べ床面積を5,000平米程度という見込みでございまして、30億円程度という提示をさせていただいております。  この事業費は、あくまでも面積をベースに試算した概算事業費ということでありまして、今後、設計などを進める過程においては、基本的には災害時の対応拠点施設をメーンとして、付随する利便性あるいは行政サービスの向上などで必要とされる機能、面積、そういったものを十分に精査をした上で、議会の皆さん方とも十分に議論をさせていただきながら整備を進めさせていただきたいというふうに思っておるところであります。 71: ◯副議長(本田 均君) 11番 佐藤一仁君。 72: ◯11番(佐藤一仁君) 新庁舎の計画に当たって、先ほどおっしゃっていたように、今のお話のとおりなのでありますが、当初、私ども議会に提示された費用も、大体そのような25億円、27億円ぐらいからスタートしていったんだろうと。昨年のまちづくり懇談会ではおおよそ30億円ぐらいまでの数字も出ていたかと思いますが、その後のいろいろな説明の中で、現在の建築資材の高騰、建築費の高騰、それからオリンピック関係云々かんぬんというところでありまして、少しずつ不明瞭な要素も出てきているのかなというふうに思っております。  ところが、町の財政というのは限られた財源しかないわけでありまして、町財政を顧みて予算化できる範疇というのは、それほど30億円から増減していくものではないんだろうなとは思いますが、例えば40億円までは持ちこたえられるとか、35億円を超えるとちょっと厳しいなとか、そういった具体的な数字があれば大変ありがたいのでありますが、その点をお聞きしたいのであります。  計画によってはこれからいろんな機能も入れていってというと、まさか青天井で50億円、60億円というわけにもこれまたいけない、ならないのが当然のことだろうと思いますので、役場が正式に整備されて完成するのは4年後、令和6年度の5月に新しく入るという予定になっております。  この4年間の中でも、しっかりと万が一のことが起こらないような、そういったことを十分お願いをしていかなくてはいけないと思いながらこの質問を聞いたわけでありますが、民間でありますと大体予算を決めて始まるわけですが、行政であると、その都度いろんな設計をしながら、徐々に変わっていったとか、いろいろと動いていったりするわけでありますけれども、いま一度、企画財政課長が言われたようなやり方でいいのかもしれませんけれども、町民の皆さんに大体マックスこの程度というラインはないですかねという、同じことを何回も聞くのは嫌だなというふうに思いますので、それはそれでまた要望していくことにしておきたいなというふうに思います。  今のところそういった話でありまして、5)番のことに関しても大体似たような話になっていきますので、議長、5)番の質問につきましては割愛をして、次の公共のバスについての質問に移らせていただきます。  端的に伺います。  町営バス「のらんマイ・カー」とデマンド交通「ウチマエくん」におきまして、一部の地域で重複したサービスがなされておるわけであります。  私はデマンド交通を導入したときから、1つに、デマンドに集中できないのかというふうに何回かお尋ねしたかと思いますが、その点、改めてお伺いをいたします。いかがでございますか。 73: ◯副議長(本田 均君) 梅澤キラキラ商工観光課長。 74: ◯キラキラ商工観光課長(梅澤武志君) それではお答えいたします。  町では交通弱者の外出支援を目的として、町営バス「のらんマイ・カー」とデマンド交通「ウチマエくん」を運行しております。  議員御指摘の重複箇所につきましては、日中を運行する町営バスの舟見線沿線上のバス停とデマンド交通の目的地に一部重複があることは承知をしておるところです。  なお、重複箇所となる舟見線については、中高生が部活動や習い事などへの移動に利用している実績がありまして、1日当たり約30人の利用があるという状況であります。  このため、この利用を現在のデマンド交通で補うことや、日中の定時定路線の公共交通がなくなることの影響などを勘案しますと、デマンド交通への集約化は困難であるというふうに考えております。  このため、現行の運行体制を継続してまいりたいと考えておりますので、御理解を賜りますようよろしくお願いいたします。 75: ◯副議長(本田 均君) 11番 佐藤一仁君。 76: ◯11番(佐藤一仁君) そういうふうな答弁になるんだろうなというふうに期待をしながら聞いておったわけでありますが、デマンド交通を入れて、多分利用者はそれなりに漸増してきているというふうに思います。  一方、バスの利用については、これからどうなっていくかという先の見通しはまだなかなか立たないのかもしれませんけれども、いわゆるダブルでサービスできる範疇ではいいんだろうけど、なかなか日中のすいている便等も見えたりもいたしますので、今後さらなる課題を検討していただければ大変ありがたいかなというふうにお願いをして、次の新幹線ライナーのほうへ進めさせていただければと思います。  新幹線ライナーの事業が9月末までの事業ということで、予算化を提案されてきたわけでありますが、まずは、基本的にいかなる理由なものか、お聞かせいただければと思います。 77: ◯副議長(本田 均君) 梅澤キラキラ商工観光課長。 78: ◯キラキラ商工観光課長(梅澤武志君) お答えします。  町では北陸新幹線の開業に合わせまして、新幹線の2次交通として、平成27年の3月に入善駅と黒部宇奈月温泉駅を結ぶ入善新幹線ライナーの運行を開始しております。  導入当初には、町民のみならず県外からの出張や観光利用など、北陸新幹線を利用する多くの方に利用いただいていたところでありますが、その利用者数につきましては運行開始時をピークに年々減少している状況となっております。  町では、利用者数の減少に歯どめをかけるため、「広報入善」やみらーれTVによる継続的な制度の周知に加え、町内企業へのダイレクトメールの送付など、利用者を増やすためのさまざまな取り組みを行ってまいりました。具体的には、利用者ニーズの調査やその後の方向性の検討を行う入善町公共交通最適化調査や、その結果を踏まえた実証実験など、議員の皆様方からの御意見をいただきながら絶えず見直しを図ってきたところであります。  しかしながら、こうした取り組みも利用の増加には結びつかず、新たな利用改善策も見出せない状況であることから、去る2月20日の交通網対策特別委員会で御報告をさせていただいたとおり、入善新幹線ライナーについては、令和2年9月30日をもって運行取りやめをさせていただきたいということになりました。  この運行の取りやめにつきましては、利用者数を増やすための検証や運行の見直しなどを行ってまいりましたが、利用状況の改善にはつながらなかった。ライナー沿線の企業29社に実施したアンケート調査では、タクシーやレンタカーあるいは社用車を利用するなどの理由から、ライナーを利用しない企業が約7割となっております。  昨年、本格運行の方針に基づき予約制についての検証を行う中で、運行経費の試算を実施いたしましたが、1人当たりの経費が現行より高くなるという結果となり、予約制へ移行するメリットも得られる結果ではなかったと。  こういう検証結果を踏まえ判断したものでございますので、御理解を賜りますようお願いいたします。 79: ◯副議長(本田 均君) 11番 佐藤一仁君。 80: ◯11番(佐藤一仁君) そうおっしゃるのはもっともな意見だろうというふうに思います。  私がここで気になったのは、年度当初の予算で半年間の事業として事業計画、予算化がされてきたと。私どもも今まで経験はないというふうに思っておりますが、この半年間でやめますよという、こういう事業化ありきというのは、そこの意味合いを知りたいのでありますが、いかがでございますか。 81: ◯副議長(本田 均君) 梅澤キラキラ商工観光課長。 82: ◯キラキラ商工観光課長(梅澤武志君) いろいろな事情があってやめざるを得ないというような判断をした。スクラップ・アンド・ビルドという部分からして、9月末というところでラインを引いたという決断の表明でございます。  以上です。 83: ◯副議長(本田 均君) 11番 佐藤一仁君。 84: ◯11番(佐藤一仁君) 大変重い決断をされたんだろうなと、私のほうにずんと響いてまいりましたので、それ以上はやりません。  次のほうへ移らせていただきますが、先ほど言われたように、昨年2路線化をして実証実験をやられたと。その後、1つの路線に戻して通常の運行に切りかえたということでありました。先ほど、2月の特別委員会においてこの結果を言われて、なかなか回復しないということを説明されたと、そのとおりでありました。私も委員として出ておりまして聞いておりました。  しかしながら、その戻した後の実数というのは、私もその2月の特別委員会で初めて聞いたことでありました。皆さんの内部資料ではそういうふうになっていて、特別委員会でぽっと9月30日でやめますよと言って、いわゆる報告的な内容でありました。  私自身、これは大変唐突な事業打ち切りだなと。事業切り捨てとは言いませんけれども、効果がないのであればしようがない部分はあるのかもしれませんが、半年間でやってやめるというところで、業者さんとか町民の皆さんとのコンセンサスはとれていると考えられますか。 85: ◯副議長(本田 均君) 梅澤キラキラ商工観光課長。 86: ◯キラキラ商工観光課長(梅澤武志君) お答えいたします。  昨年9月に開始した本格運行の実績につきましては御指摘のとおりでありまして、2月20日の特別委員会で御報告した以外は、その公表を行っておりません。  先ほどの答弁で申し上げましたが、新幹線ライナーの利用実績につきましては運行開始時の利用をピークとしまして年々減少しておるということで、昨年9月以降の本格運行に際しましても利用の減少に歯どめがかからない状況ということで、具体的な数字を申し上げますと、平成27年度の年間の利用者数が7,895人、1日当たりの利用者数が21.9人でありましたものが、毎年減少を続け、平成30年度におきましては年間利用者数5,503人、1日当たりの利用者数は15.3人、さらに今年度末の見込みにつきましては年間利用者数が4,500人、1日当たりの利用者数が12.5人を下回るものと予測しているところであります。  特別委員会におきまして、9月末の取りやめは唐突過ぎるとの御意見もいただいたところであります。  町としましては、9月末までの約半年間を運行取りやめに係る周知期間と捉えておりまして、新年度予算成立後、運行事業者に対する説明や町民の皆さんなどへの周知を順次図ってまいりたいと考えております。  なお、これらの説明周知に当たっては、ライナーのこれまでの実績などもお示ししながら丁寧に行っていくこととしておりますので、御理解をお願いいたします。 87: ◯副議長(本田 均君) 11番 佐藤一仁君。 88: ◯11番(佐藤一仁君) 1路線に戻した際に、その委員会では事業の廃止も視野に入れながらという言葉を使って説明されたような気もいたしますね。  いわゆる1路線に戻してだめならもうやめてしまうよという意味合いを持っておられたとすれば、僕は昨年の10月のまち懇でもこういった話を町から出しながら、10地区をせっかく回っておられたんだから、こういった傾向でありまして、皆さんもっと乗ってくださいとか、だめならもうこういう方向に行かざるを得ないんですよというような情報発信をしていってもよかったんじゃないかなと。  周知をさせるために半年、今、継続的にそれほどやりたくない事業をやっているというふうに今の説明では聞こえました。であるならば、去年の段階でそういうふうなことをやっておれば、ことしの6カ月分の599万1,000円は別のほうに回すことができたのではないかと、そういうふうに僕は思ったりもしております。  今、課長が丁寧な説明とかというふうにおっしゃっておられましたが、逆に私どもも町政運営に当たってもう少し丁寧な町政運営を、議会にも町民の皆さんにも丁寧に説明をしながら、仕方ないねというところへ持っていけるような町政運営を手がけていただければ大変ありがたいと思います。お願いをして、次の4)番に参りたいと思います。  新幹線ライナーの代替案はございますか。 89: ◯副議長(本田 均君) 梅澤キラキラ商工観光課長。 90: ◯キラキラ商工観光課長(梅澤武志君) お答えいたします。  今回の新幹線ライナーの運行取りやめの判断に当たっては、昨年6月にお示しをしました本格運行の方針に基づきまして、今後の運行について予約制、そして廃止と、段階を追って検証を進めてきたところであります。  この検証を進める中で、同時に新幹線ライナーにかわる2次交通のあり方についても検証を行ったところでありますが、現段階では有効な代替案がないのが実情であります。  しかしながら、新幹線の2次交通対策につきましては、交通網対策特別委員会などでも申し上げましたとおり、今後も引き続き議員の皆様とともに研究を進めていくこととしておりますので、御協力を賜りますようお願いいたします。 91: ◯副議長(本田 均君) 11番 佐藤一仁君。 92: ◯11番(佐藤一仁君) もちろん協力をさせていただいて、ない知恵を絞り出すことは頑張っていかなくてはいけないなというふうに思います。  新幹線ライナーを当初引かれたときに、町外から、県外から入善町へ来られるお客さんのためにという意味合いも大きく説明をしておられたような気がいたします。しかしながら、残念ながら当町の性格上、それほど一般の観光客等の外来は多い町ではないというふうに私自身は理解をしております。  しかしながら、町内から新幹線に乗って県外へ行かれる方々にとって、やっぱり車で行ける人、そうでない方もいらっしゃるということは、これは事実であります。  当然のことながら、少ない利用客であればいろいろと考えていかなくてはいけないんでありますけれども、我が町から新幹線の駅まで一切交通機関がないという町に私はしたくはないなと思います。これほどほかから人が来なくなる、いらっしゃらなくなる町は、こういうところから始まるんだろうなというふうに思いますね。  ですから、ここは慎重といいますか、これはしっかりと当局のほうにも考えていただいて、どんな方法があるのか、どういう2次交通が可能なのか、いろんな検証をしながら効率的にやる方法、あまりお金のかからない方法、そういったもので、これは町民を挙げていろんなアイデアを募集してもいいんじゃないかなと思うところでありますけれども、どうですかね。動きとして、どういうことを今後。今の課長の話ですと、これ以上手を打つ方法はないんでありますという感じでありましたが、何かいい方法をつかむ方法はないものでしょうか。もう一度お願いいたします。 93: ◯副議長(本田 均君) 笹島町長。 94: ◯町長(笹島春人君) 御存じのように、この新幹線ライナーの発端というのは、町内企業に来られる方々への利便性、あるいは観光客に対する利便性といったことに加えて、やはり新幹線の利用促進という点も含めて整備をしてきたところでございます。  先ほど課長が申し上げましたように、1日当たりの利用も年々減少傾向にある中で、かつて町の公共交通、空気を運んでおるというような代名詞まで言われた時期がございました。  3つの体系全てが赤字ではありますけれども、利用していただいての赤字は大賛成であります。  しかしながら、今ほど申し上げた空気を運んでいるような状況の中でどこまで赤字を続けていかれるかということになると、やはり厳しいものがあるということでありまして、今後も皆さん方と知恵を出しながら、この新幹線ライナーにかわる新幹線の利用促進に向けた取り組みというものを模索してまいりたいというふうに考えておるところであります。よろしくお願いいたします。 95: ◯副議長(本田 均君) 11番 佐藤一仁君。 96: ◯11番(佐藤一仁君) ありがとうございます。  いずれにしても、先ほど言ったように、新幹線の駅へ何とか行ける方法をお互いに考えていければいいかなというふうに思います。また協力をさせていただければというふうに思います。  それでは、次のコロナウイルス件のほうに移らせていただきます。  新型コロナウイルスの感染拡大に関することであります。国内外の状況につきましては皆さん御存じのとおりであります。これは私が説明する以上に、いろんなマスコミ、テレビ等の情報を皆さんのほうがよく知っていらっしゃるんだというふうに思います。  私は今回、このウイルスによって被害を受けている我が町の経済のことについて、少し質問させていただきたいと思います。
     端的に申し上げまして、町内商工業者の被害状況を今把握はされておりますか。 97: ◯副議長(本田 均君) 梅澤キラキラ商工観光課長。 98: ◯キラキラ商工観光課長(梅澤武志君) お答えをいたします。  新型コロナウイルス感染症につきましては、1月から中国での大規模な感染の広がりを受けまして、日本国内においても2月にクルーズ船ダイヤモンド・プリンセス号での感染が確認された以降、東京、北海道を中心に、連日、全国各地で感染者が確認されている状況にあります。  こうした状況を受け、2月29日には安倍総理からの直接の呼びかけによりまして、今後の感染拡大のスピードの抑制を図るべく、多数の方が集まるようなスポーツ大会や各種イベントについて中止、延期または規模の縮小などの要請がなされ、全国的に自粛ムードが一気に高まったところであります。  現段階では、コロナウイルス感染の拡大状況や国からの自粛要請が地域経済にどの程度影響するのか不透明な状況であり、さらに国の各省庁による新型コロナウイルスによる影響調査も始まったばかりであることから、町内の商工業者の被害状況についても現在把握はできていないのが実情であります。 99: ◯副議長(本田 均君) 11番 佐藤一仁君。 100: ◯11番(佐藤一仁君) 急ぎ、これは実態の把握をお願いしておきたいなと、できる範囲でやっていければなというふうに思います。  2)番に移っていきますが、実際的に町内の観光業、宿泊業、飲食業、そういった方々が、何件のキャンセルがあって、どの程度の売り上げがマイナスになると、減収は幾らぐらいになったと。当然おおむねの数字で構わないんですけど、これは各事業主さんに電話なりで調査をして、数字の実態をつかむということは大変重要なことなんじゃないかなと思いますが、課長、その点はいかがでございますかね。 101: ◯副議長(本田 均君) 梅澤キラキラ商工観光課長。 102: ◯キラキラ商工観光課長(梅澤武志君) お答えをいたします。  先ほどの御質問にもお答えしましたとおり、町内商工業者の被害状況の把握にはまだ至っておらず、町独自の被害調査は実施していないというのが実情です。  ただし、一部でありますが、県からの調査依頼を受けまして、これは国から県といった状態ですが、町が所有する里山温泉観光施設、いわゆるバーデン明日に対しまして聞き取り調査を行ったところ、キャンセルが相次いでいるとの状況を把握したところであります。このような状況はバーデン明日に限らず、町内の飲食、宿泊、観光業においても同様の状況であることが推測され、今後の経済などへの影響を懸念しているところであります。  町としましては、国や県などの広域的な調査に協力する一方で、町商工会や金融機関などの関係団体と連携をしまして、被害状況の把握などに努めてまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。 103: ◯副議長(本田 均君) 11番 佐藤一仁君。 104: ◯11番(佐藤一仁君) 先ほど言いましたように、まずそこら辺の実数に近いものを、これだけの金額が町から消えていったのかという、そういった指標になるものを、ぜひまたこれを機会にやっていただければ大変ありがたいなというふうに思っております。  それでは、次の3)番目のほうへ行きます。  まだ把握をしていらっしゃらない、バーデン明日にお聞きになった程度ということでありますが、こういった被害を受けた事業者への何らかの助成措置、今、国が企業に向けて実質無利子でというふうにやっておりますが、何らかのそういった助成制度というのは考えられるものですか。 105: ◯副議長(本田 均君) 梅澤キラキラ商工観光課長。 106: ◯キラキラ商工観光課長(梅澤武志君) お答えいたします。  新型コロナウイルス対策のうち経済に係る対策につきましては、国レベルでの対策が次々に講じられているところであります。  まず、事業者の相談対応として、経営相談窓口を中小企業関連団体、支援機関、政府系金融機関など1,050拠点に設置したところでありまして、富山県内では日本政策金融公庫、それから商工中金、信用保証協会、富山県商工会連合会、富山県中小企業団体中央会、富山県よろず支援拠点などで窓口の設置がなされたということでございます。  また、中小企業者の経営基盤の強化を支援するセーフティネット貸付の要件緩和のほか、中小企業を対象とする資金繰りの支援制度でありますセーフティネット保証の4号、5号の拡充を図り、銀行からの融資を受けやすい体制の構築がなされたところであります。  そのほかにも、金融機関や業界団体、官公庁など各種団体への配慮要請を行うなど、経営基盤の安定化を図る体制づくりが講じられております。  さらに、富山県におきましても、国のセーフティネット保証4号、5号の拡充に合わせ中小企業への円滑な資金供給に万全を期すために、富山県経営安定資金経済変動対策緊急融資のメニューに、新たに新型コロナウイルス感染症対策枠を設け、融資を受けやすい体制を整えております。  また、富山県商工労働部経営支援課内に新型コロナウイルス感染症に関する中小企業金融相談窓口を設置するなど、国と同じく各種事業者の経営の安定化、下支えを図ったところであります。  町におきましても、事業者がセーフティネット保証の4号、5号の保証を利用する場合は、町の認定書を添えて取扱金融機関に提出することが必要となっておりますので、速やかに認定書の発行手続を行いたいと考えております。これらの制度については緊急的に創設されたもので、現在も日ごとに追加、修正が行われているところであります。  町といたしましても、国、県などと協力しながら事業者の経営の安定化、下支えを支援してまいりたいと考えております。 107: ◯副議長(本田 均君) 11番 佐藤一仁君。 108: ◯11番(佐藤一仁君) ありがとうございます。  政府等のそういった制度を利用するということは、当然もっともなことなんだろうなというふうに思いますね。  今回のこの厳しい嵐は、いわゆる都会の大きな企業よりも地方の小さい個人事業主の皆さんが一番風圧を受けて、あすをも知れぬような状況に落ち込まれるんだろうなと思いますね。  里山温泉のほうでも100件を超えるキャンセルが出たと。恐らく町内の飲食店の皆さんも相当のキャンセルを受けて、私も1回、「佐藤さん、おやりになるんですか。この先々、もう一回確認させてください」ということで、1件予約をお願いしたりしながら、何とか早くおさまってくれないだろうかというふうに思ってみたりもしておるわけであります。私は、いわゆる売り上げが減った、収益が減ったその分を補填してはということではなくて、こういった状況の中においていろいろ早く被害調査をして、町が何らかの優しさを提供できればいいかなと。  以前、強風でビニールハウスが被害を受けました。町は素早く、それほど高額な費用ではなかったと思いますけれども、お見舞金程度をお渡しになったようなことがあったというふうに記憶をしております。  そういったところを私は念頭にこの質問を入れたわけでありますけれども、先ほど言いましたように、町で頑張っている経営者の皆さんが、このすさまじい嵐に風前のともしびであすをも知れぬ、従業員も解雇しなくてはいけないんじゃなかろうか、商売をやめなくちゃいけなくなってくるんじゃなかろうかと、そういう危機的なところに直面をしながら、町はただ傍観して「頑張ってください、頑張ってください」だけの話になっていくんだろうかというところが、僕はそこを一番心配するわけであります。  町独自の財政出動をやって、助成制度というものが不可能であれば、せめて新年度の予算が111億円を超える予算を組まれております。この執行に当たって、関係する業者さん方に、どうぞ、こういったところで頑張って何とかやってくださいというような、それこそ予算執行に当たってそういう対策を、基本的な考え方を持ってやっていただければ大変ありがたいなと思います。  最近の経営者の皆さんも大分若返ってきております。経営経験の少ない中で、こういうあすをも知れぬ思いをさせられるのも相当厳しいものがあるでしょうし、町長、そのあたりを、どうぞ町の優しさを持って、何か基本的な対策とは言いませんけれども、考え方をお示しいただければ大変ありがたいなというふうに思います。 109: ◯副議長(本田 均君) 笹島町長。 110: ◯町長(笹島春人君) 新型コロナウイルスに関しては、本当にさまざまなところに影響しておるということは御指摘のとおりでありまして、これは事業所に限らず、雇用面においても、あるいはいろんな周りに影響しておるような状況であります。そういったことが少なからず影響があるということは私も認識をいたしております。  ただ、どこからがコロナによる影響なのかということの判断がなかなか難しいというのが現状でありますし、現状でもまだ先が見えないというようなことも含めて、やはり時間をかけた議論が必要になるのではなかろうかというふうに感じております。  国、県の判断だけを待つということではなくて、町のほうもそういった情報を集めながら、対応できるものはしっかりとやっていきたい。その上で、また議会とも相談をさせていただきたいというふうに思いますので、よろしくお願い申し上げます。 111: ◯副議長(本田 均君) 11番 佐藤一仁君。 112: ◯11番(佐藤一仁君) どうもありがとうございました。  なかなか経済のことでありますので、すぐこれがということは、町長がおっしゃったとおりなのかもしれません。  ただ、入善町でやっていて何とかしのげたという、その行政の優しさの一端を町の皆さんに示してあげられればありがたいかなと、そういったところの知恵の出し方というのはないのかなというふうに思って聞いたわけであります。  次の質問に移らせていただきます。  国も休業補償制度とかいろいろと出してまいりました。そういった内容はもう既にテレビ等で皆さん御存じのことでありますが、役場の職員の休業等にも影響してくるのかなと、こういったところで休業を取得する方も出てくるのかなと。  そうすると、必然的に役場の業務には支障が出てこないのか、ちょっとそこら辺を聞かせていただければありがたいです。 113: ◯副議長(本田 均君) 梅澤キラキラ商工観光課長。 114: ◯キラキラ商工観光課長(梅澤武志君) お答えをいたします。  今回、休業補償ということで、小学校などが臨時休業した場合などに、独自の有給休暇を設けて保護者に休暇を取得させた企業に対する新たな助成金の制度が検討されておるということであります。  新たな助成金制度につきましては、支給額が休暇中に支払った賃金相当額で、日額の上限が8,330円、それから適用日につきましては、令和2年2月27日から3月31日の間に取得した休暇というようなことで、国としては1つの制度が提示をされたと。  そこで、入善町の今の役場の中ということになりますと、学校の臨時休校に伴いまして役場職員が子どもの世話が必要になった場合の対応については、3月1日付による人事院通知及び3月2日付による富山県人事委員会の通知で、国家公務員、富山県職員においては、現行の休暇制度における特別休暇として対応するということを確認をしております。  入善町職員の対応につきましては、国、県あるいは近隣市町の対応状況を踏まえ、今後の対応について協議をしているところであるということでございます。  以上です。 115: ◯副議長(本田 均君) 11番 佐藤一仁君。 116: ◯11番(佐藤一仁君) ありがとうございました。  それでは、次に移りますが、5)番は工事のことでありますので、大体もう完成時期に入っているので大した影響はないと思いますので、飛ばせていただいてよろしいでしょうか。 117: ◯副議長(本田 均君) 割愛しますね。次の質問。 118: ◯11番(佐藤一仁君) それでは、大きい(4)番目の放置船舶についてです。  先日、町内の海岸で放置されていた船舶の火災がありました。  この火災原因というのは、特定はされているのでしょうか。 119: ◯副議長(本田 均君) 小路消防署長。 120: ◯消防署長(小路毅明君) お答えいたします。  2月24日午前11時59分に通報のありました横山地区春日地内での春日排水河口付近で発生しました手こぎボートの焼失事故でありますけども、通行人からの通報で、ボートが燃えて周囲の草木も燃えているという通報内容でございました。  入善消防署からは水槽つき消防ポンプ車2台が出動しまして、12時13分に現場到着しております。  現場到着時には、幅約1メートル、長さ3メートルの手こぎボートが黒く燃え切った状態で白煙が立ち上がっているということと、わずかに炎が見えていることと、周囲の草木約70平米が焼けていた状況を確認しております。  鎮火後に入善警察署と合同で原因調査を開始したところですが、当時の不審者の目撃情報もなく、さまざまな調査を重ねつつ、警察と協議の上、原因は不明として事故扱いとしております。  なお、警察当局は引き続き事件、事故両面での捜査を継続しておりますので、詳細については差し控えさせていただきます。  以上です。 121: ◯副議長(本田 均君) 11番 佐藤一仁君。 122: ◯11番(佐藤一仁君) 署長、どうもありがとうございました。  当然、私がその現場へ駆けつけたときには消防車も来ておって、警察もお見えになっていたということであります。  私がこの質問を書いたときに、我が町の海岸線にどれだけの放置の船があるのかなと。当然のことながら、私ども横山地区にも結構あるので、これをどうしたものかなと思ってこの質問を上げたのでありますが、署長、おとつい、いろり館でありましたね、火災というか。ちょっとそこを。 123: ◯副議長(本田 均君) 小路消防署長。 124: ◯消防署長(小路毅明君) 月曜日ですか、午後6時18分覚知、入電しました。いろり館から火が出ていると近所の方から通報されたわけですけども、これにつきましても関係者等々にも状況を聞きながら、こちらも現在捜査中ということで、警察のほうでも昨日、付近を検問したり、消防としましても同時間に周囲を警戒に出たということで、今後も消防としましては定期的に周囲を見回っていきたいと思っておりますので、よろしくお願いします。 125: ◯副議長(本田 均君) 11番 佐藤一仁君。 126: ◯11番(佐藤一仁君) 何でしょうね。2回目だというふうに聞きましたね。2カ月ぐらいの間に同一校下で特定されない小型の火災が3件あるということは、異常な状態なんだろうなというふうに思います。  少し質問の趣旨と違って、私もきのう急遽ふと思ったんですけども、2カ月間に3回不審火的な火事があると。これについて我々は、どういうふうなというところを思って聞いたわけでありまして、その後の小型船舶の海岸放置等につきましては、時間の関係もありますので、後でまた担当課のほうへ行っていろいろ聞いたりもしますので。  ただ、消防署長にお願いしたいのは、そういった見方ができるよと。2カ月間の間に桃李小学校下で3件の不審火が起きているというふうに我々住民としてはとっていきますので、十分なパトロールなり警戒体制をまた心がけていただければ大変ありがたいと思います。  それでは、議長、(5)番目の洋上風力発電に参ります。 127: ◯副議長(本田 均君) それでは、(4)の2)と3)は割愛されますか。 128: ◯11番(佐藤一仁君) はい、割愛いたします。後ほど担当課でまた聞かせていただきます。  (5)番目の洋上風力発電について、いわゆる三井E&Sさんが撤退されてからの現状を少しお聞かせいただければありがたいなというふうに思います。 129: ◯副議長(本田 均君) 梅澤キラキラ商工観光課長。 130: ◯キラキラ商工観光課長(梅澤武志君) それではお答えいたします。  これまで株式会社ウェンティ・ジャパンと株式会社三井E&Sエンジニアリングが進めておりました横山地区の沖合における洋上風力発電事業については、平成30年12月に洋上風力発電事業の事業本格化について記者発表をしたといったところでございます。  また、同年12月には、経済産業省より風力発電事業の運営に係る再生可能エネルギー発電事業計画の認定を受け、昨年6月にはウェンティ・ジャパンと三井E&Sエンジニアリングが共同出資する運営会社が法人登記をされたという流れです。  事業者のほうでは、これまで現地での工事実施に必要となる経済産業省の工事計画の審査を受けるため、第三者機関による風車本体や基礎構造物の設計審査を受けておりました。  しかしながら、昨年11月に三井E&Sエンジニアリングの親会社であります三井E&Sホールディングスによる事業再生計画に伴い、三井E&Sエンジニアリングとウェンティ・ジャパンが町役場のほうを訪れまして、このエンジニアリングが入善沖での洋上風力発電事業から撤退するという旨の報告があったところです。  一方ウェンティ・ジャパンからは、経済産業省から風力発電事業の運営に関する再生可能エネルギー発電事業計画の認定に基づき、入善沖での洋上風力発電事業は継続すると。そのため、現在、三井E&Sエンジニアリングにかわる洋上風車の建設事業者を選定しているところであるという報告があったところです。  その後、本年1月7日に三井E&Sエンジニアリングにかわる新たなEPC事業者、いわゆる洋上風力発電設備の設計から資機材調達、建設までの一連の工程を請け負う事業者として、清水建設株式会社に優先交渉権を付与したとの報道があったところです。これによりまして、ウェンティ・ジャパンは清水建設と今後の事業の詳細について検討を進め、この洋上風力発電事業の成就に向けて取り組むこととなったということでございます。  また、昨年12月の事業者による記者発表では、2021年1月から商用運転の予定でありましたが、事業者からは、経産省の工事計画の審査や風車建設の事業者の変更により、風車の建設工事や商用運転の時期に遅れが生じてくるというふうに伺っております。  今後、事業の詳細がはっきりしてくれば、また事業者より説明があるものと考えておりますので、改めて議員の皆様や町民の皆様に報告をしたいと考えております。  何よりも事業の実施に当たりましては、町民の皆様からの御理解と御協力が不可欠であると考えておりますので、佐藤議員をはじめ議員各位の御理解と御協力を賜りますようお願い申し上げます。 131: ◯副議長(本田 均君) 11番 佐藤一仁君。 132: ◯11番(佐藤一仁君) どうもありがとうございます。  現況はそういったところなんだろうなというふうに思いますね。清水さんになられて優先権を持たれたと。今後、清水さんの動きがあれなんですが。  2)番目に移らせていただきます。  清水さんになられたということであって、いわゆる新しい相手と申しますか、そういった企業のところへ町自らアプローチがなされたのかと。正月の挨拶回りに町長は例年行っていらっしゃると、東京にお行きになって、そのときに清水建設さんのほうに足を運ばれたのかどうか、そこをお聞かせいただければありがたいです。
    133: ◯副議長(本田 均君) 梅澤キラキラ商工観光課長。 134: ◯キラキラ商工観光課長(梅澤武志君) お答えをいたします。  この洋上風力発電事業は、株式会社ウェンティ・ジャパンを主体とした民間企業による洋上風力発電事業であります。国や県、町からの補助金などの交付を受けている事業ではございません。  町ではこれまで、三井E&Sエンジニアリングをはじめウェンティ・ジャパンが入善町横山沖にて洋上風力発電事業を進めるに当たり、国や県などの関係機関、地元の漁協や地域住民との橋渡し的な立場として、この事業の実現に向けてかかわってきたところであります。  ウェンティ・ジャパンは、本年1月7日に新たな風車建設事業者として清水建設株式会社へEPC契約優先交渉権を付与されたと。現在は、第三者機関による設計の認証を得るための設計委託契約を清水建設と締結する予定であるというふうに伺っております。  町としましては、地元の皆様から町の観光振興や地域振興に寄与するものではないかと期待を寄せられていることからも、地域の活性化につながるようウェンティ・ジャパンと清水建設に対し、町長が直接、横山沖での洋上風力発電事業が着実に進められるようお願いをしておるところであります。  以上です。 135: ◯副議長(本田 均君) 11番 佐藤一仁君。 136: ◯11番(佐藤一仁君) 丁寧にありがとうございました。  このことについて、くしくも私が梅澤課長の席へ行くと何か動きがあると。たしか昨年の11月だったですか、「おかしいね。三井から何か言ってきていないの」と言ったら、「いや、実はきょう来ていた」とか。おとついでしたか、課長の席へ行って「課長はどこにいらっしゃるの」と言ったら、「実は今、清水さんと町長と担当と会っていらっしゃる」ということでありました。  この事業は民間の事業なんですよね。ですから、逆に町のトップセールスをぜひお願いしたいと。町は両手を広げてお迎えいたしますというような御挨拶、そういったところから始めていただければ大変ありがたいかなと思います。  この事業につきましては、少し議会、地元、我々のほうにリリースが少ないような気がいたします。地元としても期待をしておりますし、議会としても期待をしておるわけでありますので、できれば議会としても御挨拶に行きたいぐらいなところであります。  これは町と二人三脚をとって、この事業をぜひ成功させるために、また議会にもいろいろと情報を提供していただくようにお願い申し上げまして、私の一般質問にかえさせていただきます。  長い時間、どうもありがとうございました。 137: ◯副議長(本田 均君) 以上で佐藤一仁議員の一般質問を終わります。  ここで改めて皆様にお願いいたします。  この後、午後2時46分をめどに東日本大震災の犠牲者に対する黙祷をささげたいと思いますので、御協力をお願いいたします。  それでは、町政一般に対する質問を続行いたします。  1番 鍋嶋慎一郎君。  〔1番 鍋嶋慎一郎君 登壇〕 138: ◯1番(鍋嶋慎一郎君) 議場またはケーブルテレビをごらんの皆様、こんにちは。  今回も質問の機会をいただきましたアクセスの鍋嶋です。よろしくお願いします。  9年前のきょう、3月11日2時46分に東日本大震災が起きました。  私はそのとき、早朝より行ってきた除雪の仕事上がりで、サウナに入りながらテレビで国会中継を見ていました。そして、2時46分、国会議事堂の中では人も立っていられないぐらい揺れている映像が流れ、こっちも揺れるのではないかと、ほかのお客さんと様子をうかがっていました。幸い揺れを感じることはなかったのですが、すぐさま国会中継は中断し、地震関連のニュースにかわりました。その後、まるで映画でも見ているかのような津波の映像が次々と流れ、サウナに入りながらですが、背筋がぞっとしたのを鮮明に覚えています。  早いもので、あれから9年の月日が流れました。いまだに復興がされていない地区がたくさんあり、避難されている方も多くおられるなど、まさに未曽有の災害だったと思います。今は新型コロナウイルス関係で自粛ムードが広がっていますが、9年前も卒業式などはもちろんでしたが、テレビCM、また番組などまでが自粛していたのが思い出されます。  9年たった今でもなお、想定外と言われる災害が日本各地で起き、被災者が多く出ています。さまざまな災害をもとに、一日も早く、いかなる災害が発生しても想定内でおさまるといった災害対策が日本各地でなされることを、また何よりもそのような災害が起きない穏やかな日が続くことを願ってやみません。  9年前に被災されお亡くなりになられた方、またその関係で亡くなられた方々の御冥福をお祈りするとともに、一日も早い被災地の復興、それと今もなお避難されている方々の一日も早い御帰還を願うものであります。  それでは、通告に従い分割方式にて質問させていただきます。  まず、町の除雪対策について質問します。  ここ数年、地球温暖化の影響か暖冬が続いています。たまに寒波が来て雪は降ることは降るのですが、ほとんど積もることがなく、最近よく言われるようになりました爆弾低気圧が接近し大雪に注意が必要となっても、数日もすれば春のような陽気が戻り、一時は何センチも雪が積もった道路はおろか、田んぼの雪もきれいになくなり、日陰の軒下か道路の隅に除雪の際にできた小さい山が申しわけなさそうに残っている程度という日が多くなりました。  約30年前、私が小学生だったころの冬といえば、12月ごろから春になるまで、多い少ないはあるにしても、田んぼはもちろん至るところに雪が積もっていて、雨なんて降ることはめったになく、ほぼ雪が降っていたように覚えています。  大雪で覚えているのは、小学校に行っている際、大雪になってくるとお昼過ぎに集団下校となり、初めのうちは大人数で雪遊びをしながら楽しく下校してはいるのですが、家に近づくにつれ友達が減っていき、最後は妹と2人で遭難しそうになったことがありました。  道路が除雪されているのはいいのですが、除雪された雪は自分の身長よりもはるかに高く、一体どこをどう帰れば家にたどり着くのかわからなくなり、妹と2人で泣きながらいるところを祖母が見つけてくれ、無事に帰宅できたときには、祖母ではありますが、非常に男らしく見えたことを今でも覚えています。  また、気持ちよく晴れた朝は必ずソーランだと喜んで、ぱりぱりに表面の固まった田んぼの雪の上を歩いて登校したことが懐かしく思い出されます。  そんなにも雪が多くあったことも忘れるくらいに、近年、特にことしは記録的な暖冬ということで、秋から冬を通り越し、春がすぐ来たのかと思うくらい暖かい日が続いています。雪も積もるどころか降る日も少なく、今シーズン半ばまでは一度も除雪しなくてもいいのではと思うぐらいでした。  このように、記録的な暖冬の年ではありますが、今シーズンの除雪の出動状況を教えてください。  入善町のような雪国の地域にとっては、建設会社や農家は大型の特殊自動車の運転や作業になれていることもあり、除雪作業において心強く、そして頼れる存在となっています。  農家など、除雪用車両を持たず町保有の除雪専用車両を貸与され除雪を行っているのは全体の約4割、残りの約6割が建設会社など、その会社ごとに保有している車両で除雪を行っています。除雪車両を全て貸し出しにすると、車検や定期点検、故障した際の修繕費などの維持費用のほかに置き場所の確保など、入善町の負担は今まで以上に重くなってしまいます。そのため、町にとっては建設会社のような除雪協力業者は、なくてはならない存在になっています。  しかし、その除雪協力業者が、機械の維持管理の継続が厳しくなったり高齢化であったりと、さまざまな理由で年々減少している昨今、除雪協力業者の推移と、それについてどのように考えているのかをお聞かせください。  ことしのように雪が少ない年は、除雪車両を借りている人たちは除雪の出動が少なくても収入が減るだけですが、建設会社のように自社で保有している車両で除雪を行っている業者にとっては、収入が減るどころか整備費などでマイナスになってしまうところが多く見られます。  除雪シーズンに入る前に機械の維持管理に充てるための固定費はありますが、小さい部類の車両でも、1年間の平均整備費が35万円に対し固定費は17万円となっており、半分もカバーできていないのが現状です。除雪協力業者の中には、除雪のためだけに車両を保有している業者も多くいるため、このままではさらに協力業者が減ることが懸念されます。  町で保有している除雪専用車両の維持費は、除雪専用のために各部品も高額になり、年間60万円から70万円かかると聞いています。  車両の維持管理ができなくなったことで協力業者が減ったがために、町が貸与する車両を購入、さらに年間の高額な維持費がかかることを考えると、出動機会が少なかった業者に対して、シーズン終了時に来年に向けての機械の維持、修繕費を支給してでも協力業者を確保していく必要があるのではないかと思いますが、町の考えをお聞かせください。  また、冒頭でも言いましたが、近年、温暖化の影響か、暖冬の年が続いています。特にことしは、ほとんど雪が降ることがなく春を迎えました。天気予報である程度の天候は予測できるものの、除雪にかかわっている人たちは、冬の間、いつ要請があっても大丈夫なように予定を調整しています。  建設業の方々は言います。「雪が降り過ぎても災害、降らな過ぎても災害」。  除雪のために冬の間の予定を調整しているにもかかわらず、ことしのように出動機会が少なく収入が減るどころかマイナスになってしまうと、いくら地域貢献とはいえ、続けていくのが困難な業者が多く出てくると思います。  富山県のような雪の多い地域では、除雪が行われないと通勤や通学、日常生活に支障を来してしまうため、除雪はなくてはならない行政サービスの一つです。除雪業者がこのまま減少し続けてしまうと、いざというときにその行政サービスが行えなくなってしまいますが、何か対策を考えていればお聞かせください。 139: ◯副議長(本田 均君) それでは、答弁を求めます。  除雪対策について、窪野建設課長。 140: ◯建設課長(窪野 修君) 除雪対策についての御質問にお答えをいたします。  まず、1点目の近年における除雪の出動状況についてであります。  町では、毎年12月1日に町長を本部長とする除雪対策本部を設置し、道路除雪基本計画に基づき町道の除雪作業に当たっているところであります。  具体的には、町職員のパトロールにより降雪深や路面状況の確認を行い、その上で、新雪除雪に関しましては、降雪深10センチメートルを超え、気象情報などからさらに降雪が予想される場合に、出動基準に基づき各町道を担当する除雪協力業者へ出動要請を依頼し除雪作業を実施しております。  近年3カ年の出動状況を申し上げますと、記録的な豪雪でありました平成29年度では出動日数が61日、また比較的に暖冬でありました平成30年度では23日、今年度におきましては記録的な暖冬によりまして、2月末現在で7日となっております。  次に、2点目の近年の除雪協力業者数の変移についてでありますが、10年前の平成21年度におきましては、除雪協力業者数は37社、5年前の平成26年度におきましては36社、また今年度におきましては32社となっております。ここ10年間で5社の減少となっているという状況でございます。  そこで、これからの推移をどのように考えるかという御質問でありますが、全国的な公共事業の縮小や暖冬による除雪出動機会の減少のほか、オペレーターの高齢化、それから保有機械の老朽化などの問題から、今後も減少していく可能性が高いと考えておりまして、大変危惧しているところであります。  次に、3点目の除雪シーズンに入る前に機械の整備費などに充てるための準備金はあるが、除雪シーズン終了時にも、出動機会が少なかった業者に対して、機械の維持費などを支払うべきではないかと思うが町の考えはという御質問についてであります。  町では、毎年12月に除雪協力業者のほうへ機械の修繕費ですとか法定点検費、車両保管費、保険料などを含めた機械の維持管理費ということで、固定費をお支払いをしております。これは、平成17年度の暖冬を契機として、これまで出来高払いのみの支払いだったものから見直しを図ったものであります。除雪の出動機会がなくても機械の維持管理費を固定額分支払うというものでありまして、暖冬期での除雪協力業者への支援策ということで実施しているものでございます。  町といたしましては、この固定費の趣旨からしても、追加の支援策を行うというのは、現状ではなかなか難しいのではないかというふうに考えております。  次に、4点目の今後、業者数の減少が危惧されているが、対策は考えているかという点でございます。  先ほど申し上げましたとおり、町でも今後除雪協力業者数が減少していくことを懸念しております。  近年は暖冬傾向にありまして、特に本年は記録的な暖冬となっておりますが、一昨年の平成30年豪雪が記憶に新しいように、大雪による災害はいつ何どきやってくるかわからないということで、雪に対する備えは万全の体制で取り組んでいく必要があるものというふうに考えております。  そのため、除雪協力業者の減少対策といたしましては、町が除雪機械をリースもしくは購入して担い手農家などへ機械を貸与するなどして、減少した業者分を補填していく必要があるのではないかというふうに考えております。また、毎年町内の建設業者等にアンケートを実施しておりまして、新しい協力事業者さんの掘り起こしも行っているところでございます。  今後も状況を把握しながら、町民サービスの低下を招くことのないよう努めてまいりたいというふうに考えております。  除雪協力業者の維持、それから確保につきましては、町民の安全で安心な暮らしを支える上で大変重要であるというふうに考えております。今後とも安定した除雪体制が確保されるよう、除雪協力業者や町民の皆様の御意見を伺いながら進めてまいりたいというふうに考えております。  以上、答弁とさせていただきます。 141: ◯副議長(本田 均君) それでは、再質問を受けます。  1番 鍋嶋慎一郎君。 142: ◯1番(鍋嶋慎一郎君) ありがとうございました。  おととしは61日出動したということで、確かにどか雪といいますか、暖かいことは暖かいんですけど、たまに降る大雪で大変な思いをしたのを非常に覚えております。  ことしもそういったことがあるのかなと思いながら、ほぼなく、きょうまで来てしまったという感じではありますけれども、そのうち7日間除雪に出たということですけど、まだ1回も出動していない協力業者というのは何社ほどあるものですか。ありますよね。 143: ◯副議長(本田 均君) 窪野建設課長。 144: ◯建設課長(窪野 修君) 7日間の内訳でありますけれども、7日間というのは凍結防止剤散布も含めた日数になっております。それで、実際に除雪作業に機械として出ている日数としては3日、山手だけでございます。  山手につきましても、黒部朝日公園線から山側といいましょうか、新屋、舟見、野中のエリアで3日出動して、それも含めてですけども、散布車が出ているという状況でありまして、下手のほうの業者さんのほうの出動はないところも実際にございます。  何社かと言われると、ちょっとすぐには答えられないんですけれども、2分の1程度は出ていない業者があるかと思います。 145: ◯副議長(本田 均君) 1番 鍋嶋慎一郎君。 146: ◯1番(鍋嶋慎一郎君) 確かにあれだけの雪では、下のほうの業者は全く出ていないんだろうなというふうに思っております。  5年前から数えると大体今まで4社減って32社が協力業者ということで、貸与業者のほうも聞きましたら、貸与で貸しているところが23社あるというふうに聞いております。  貸与のほうもどんどん増えてきているということでありますけれども、やはり新しい貸与業者を増やすよりも、昔からやっていただいている建設会社等の協力業者、そういった方にお願いしていくのがお金の面でも一番いいのかなとは思うところでありますけど、それについてはまた後ほど話はしたいんですけれども。  農業関係でいいますと収入保険というのがありまして、自然災害はもとよりも長雨、猛暑など異常気象、そういったものによる不作、または市場価格の落ち込みなど、経営努力では避けられないさまざまなリスクにより収入が減った際に、最高で基準収入の9割を補填してもらえるという保険があります。  除雪の仕事も結構似たところがあり、ことしのような暖冬では、せっかく準備して機械も万全になっているのに、それなのに出られない。そこでかかったお金というのはどうにか補填してくれるという保険を、町独自でやるのはもちろん厳しい話ではありますけど、県全体、これは多分入善町だけではない、ほかの市町村も同じようなことを考えていると、頭を悩ませていると思うので、こういったことを県のほうにまたお願いしていく、働きかけていくことも除雪業者を助ける1つになるのではと思うんですけれども、そういったことをまた県のほうに要望するのはどうでしょうか。 147: ◯副議長(本田 均君) 窪野建設課長。 148: ◯建設課長(窪野 修君) 補填制度といいましょうか、補償制度について、町独自で創設というのはなかなか難しいのかなというふうに思っておりますけれども、国や県の動向も見ていきたいということと、要望があるようであれば、国、県へ働きかけていくということも考えてまいりたいというふうに思います。 149: ◯副議長(本田 均君) 1番 鍋嶋慎一郎君。 150: ◯1番(鍋嶋慎一郎君) いきなり保険をつくる、創設するというのは本当に厳しいことだとは思うんですけれども、そういったことでもしていかない限り、入善町だけではない、富山県また全国的にも、どんどんそういった協力してくれる会社が減っていくと思うので、こういったことを入善町から声を上げていけば、ほかのところからも声が上がってきてそういった制度ができていき、そういう協力業者も多少助かるのではないかなというふうに思います。  協力業者、建設会社というのは、一昔前までは町内でもたくさん仕事があったことにより、冬場の除雪に関しては持ちつ持たれつの関係性ができていたと聞いております。利益が出ない、そういったことがあっても、春から秋にかけての仕事があるということで目をつぶっていた、そういったふうに聞いたこともあります。  でも、さすがにここまで暖冬などが続くことで、賃金など県で定められている、そういったことが入善町も基本になっているのはわかりますけど、先ほども言いました燃料費、各種機械の部品代などが高騰して、除雪は出過ぎても災害、出なさ過ぎても災害と言われるほど利益につながっていないのがほとんどだと聞いております。  今ある機械が故障すればもうやめようと考えている業者も多いと言われておる中で、例えば協力業者が1社、もう機械がだめだということでやめたことにより、貸与業者を1社増やそうかと、それに伴い新規で機械を購入すれば、1基につき2,000万円近くかかるかと思います。  だけど、その32社に対して除雪シーズン以外での機械の維持費という形で、例えば50万円ずつ支払ったにしても1,600万円にしかならないということを考えると、特にことしのようなほぼ除雪のないときには、業者にとっては少ないかもしれませんが、多少は助かると思いますが、そういった形で支援を考えていってもいいんじゃないでしょうか。 151: ◯副議長(本田 均君) 窪野建設課長。 152: ◯建設課長(窪野 修君) 今現在、固定費ということで維持管理経費を支払っているという状況でございまして、一定の業者支援はしているのかなと。  ただ、これは県のほうからも聞きましたけれども、業者のほうから固定費をアップしてもらえないのかというような話も来ているよという話も伺っております。  町としても、固定費の増額という点についても、県内の状況を見ながら考えていかなければならないのかなというふうに考えております。 153: ◯副議長(本田 均君) 1番 鍋嶋慎一郎君。 154: ◯1番(鍋嶋慎一郎君) 平成17年に暖冬ということで見直しをされているのですから、それからもう15年ほどたっているわけでして、やはりここでもう一度見直しするのも1つだと思います。そうすることで1社でも助かれば、町にとっても金額的に非常にもうかって──もうかると言うとおかしいですけど、助かるのではないかなというふうに思います。  結構聞く話なんですけれども、冬場とか除雪シーズンになると、忘年会そして新年会、今ごろでしたら総会など、お酒を飲む機会が多くなってきます。そういった席でよく聞かれるのは、コンパニオンの子たちが入善に来た際に、入善に入った途端に除雪がきれいになって走りやすいということをよく聞きます。  一緒に飲んでいる人が除雪に携わっている人だったら、気をよくして、「そうやろ。そこ、俺やったがよ」ぐらいで話しながら飲んでおるわけですけれども、除雪しているベテランの方々というのは、どんなに雪が降っても積もってでも、目をつむっても除雪できるぐらい、自分の路線というのは隅から隅までよくわかっている。どこにマンホールがあるかとか、ここで側溝があって危ないとか、そういったことを全部わかっている人たちがほとんどです。そういう人たちは自分の腕に自信を持って作業されている。  そういったことを考えると、そうした人たちのおかげで厳冬期の通勤や通学、そして買い物などの日常生活における雪道の安全確保というのがなされている、行政サービスがそこでされているというふうに思っております。  そういう人たちを助けるじゃないですけれども、1年でも10年でも長くそういった人たちに、建設業界の人たちにずっと除雪を続けてもらう、そうするために手厚い支援をしていくこと、そしてそういったベテランの腕を入善町が守っていく、そういう思いでこれからこの問題に取り組んでいって、見直しできるのであれば、ぜひそういった固定費の見直し、またはシーズンが終わってから、暖冬でどうしても少なかったとなれば、そこでまた補償費など、そういったものもぜひ考えてもらえたらうれしく思います。  私も除雪に多少なりともかかわっている関係もありまして、あまり突っ込んだことは言えないわけですけれども、これからもこのことに関しては違った目線で、どうしても除雪対策について、皆さんがちゃんとウイン・ウインの状態で仕事ができるようになるよう、これからも頑張っていくつもり、質問じゃないですけれども、これからも町がよくなるようにしていくつもりでいますので、またよろしくお願いします。
     今回、除雪についての質問は終わって、次の質問に移らせていただきます。  次に、有害鳥獣対策について質問します。  この有害鳥獣対策については、昨年の12月にも質問させていただきました。  12月議会が終わって間もない12月28日に、町内で3人の町民の方がイノシシに襲われるといった被害がありました。山沿いの地区ではなく、高速道路よりも北側での被害でありました。そのときの状況をいま一度詳しく教えてください。  年々、熊やイノシシの目撃や被害などの話を多く耳にするようになってきている中で、特に昨年からことしにかけては暖冬で山には雪が少なく、そして餌もないということで、住宅地まで食べ物を求めておりてきていると騒がれているさなかでありました。  また、県内外の至るところで熊やイノシシによる被害が多く、毎日のようにニュースや新聞をにぎわせていて多くの方が興味を示している中、まさか入善町が全国ニュースで放送されるなんてと、町民の驚きも大きかったかと思います。  前にも話したとおり、これまで入善町内でも山沿い以外の地域では日常生活においてそれほど害獣の心配をする必要はなかっただけに、いざ目撃した際の通報方法がわからず、警察に通報したり消防に通報が入ったりしています。確かに交通事故なら警察、火事なら消防というふうになりますが、この場合、通報先が定かではないだけに仕方のないことではあります。  害獣が増えてきている昨今、どこに通報が来てでもすぐに有害鳥獣駆除隊並びに警察、各地区関係者に連絡、そしてメール等が届くような体制づくりをいま一度改める必要があるのではないでしょうか。早急な対応を求めます。  害獣が多く出没する地域で行われているガイドラインなどを参考に、入善町でも迅速に対応し、町民が安心して生活できるような新たなガイドラインづくりや緊急連絡網の導入に早急に取り組んでもらいたいと思います。  火災の通報が消防署に来れば、間もなくして消防団に連絡が入るのと同じように、害獣などの目撃の通報が入ったら、すぐに防災無線などで近隣住民等に注意喚起し、同時に有害鳥獣駆除隊に連絡が来るような体制をつくっていただきたいと思います。  つい最近、魚津市のありそドームの付近で熊が出没しました。魚津市では何年か前に市街地で出没したことがありましたが、市街地も飛び越え、海付近での熊の目撃情報があったと聞いたときは、近隣の方々の衝撃は大きかったと思います。その後、ありそドーム付近では見つからず、しばらくして黒部市の海沿いで熊が目撃されました。恐らくこの2頭の熊は、同じ熊だったのではないかと言われています。  入善の舟見地区のすぐ隣、朝日町花房地区では、山の麓のため民家の庭に熊がいることがたまにあると聞きます。その花房地区と舟見地区を横断するスーパー農道では、猿がよく朝日町と入善町を行き来しているのが目撃されています。  そういったことを考えると、近隣の市町で目撃された熊やイノシシが川や道を渡って入善町に来ることも十分考えられます。  12月に発生した案件のイノシシも、直前に朝日町で目撃されていたイノシシではという話もあります。そして、3人の方にけがを負わせた場所から処分された場所というのが、またかなり離れていたところでした。  想像以上の行動範囲の広さ、そして移動速度を考えると、入善町内の目撃情報が入ったときはもちろんですが、近隣の市町での目撃情報であっても、敏速に緊急防災メールや防災無線などで町民に知らせるべきだと思いますが、町の考えをお聞かせください。 155: ◯副議長(本田 均君) それでは、答弁を求めます。  有害鳥獣対策について、小堀がんばる農政課長。 156: ◯がんばる農政課長(小堀 勇君) 有害鳥獣対策についての御質問にお答えいたします。  まず、昨年12月に発生したイノシシによる人身事故時の詳しい状況についてであります。  新聞やテレビなどの報道でも大きく取り上げられましたが、昨年の12月28日土曜日、昼12時15分ごろ、神林地内の住宅地にイノシシがあらわれ、道路上などで遭遇した男性3名が次々に襲われ、足をかまれるなどして重軽傷を負うという大変痛ましい事故が発生いたしました。  事故発生時の町の対応状況としましては、12時ごろに県道舟見入膳線馬坂付近の路上にてイノシシ1頭を目撃したと12時15分ごろに町民から町に通報がありました。  当日は土曜日であり、日直から連絡を受けた担当課職員は直ちに有害鳥獣捕獲隊長、猟友会長へ連絡を行い、課員も参集し、町防災行政無線並びに緊急情報メール発信の手配とともに現場対応に当たったところであります。  また、12時20分ごろには町新屋地内でのイノシシ目撃通報も町にありました。  その後、12時30分に3名の負傷者が出ていると入善警察署より町に連絡が入っており、12時48分には有害鳥獣捕獲隊員にこの情報を一斉メールで連絡を行ったところであります。  その後、12時50分ごろに、パトロールを行っておりました有害鳥獣捕獲隊員より青木神社付近で加害個体と思われるイノシシを発見、追い込みを開始するとの連絡が町にあり、5分後の12時55分ごろに青木地内で捕獲隊員がイノシシを捕殺いたしました。当該イノシシには血痕が認められ、神林地内での加害個体と同一と判断し、防災行政無線や緊急情報メール発信を取りやめ、パトロール対応を終えております。  最初の目撃から捕獲に至るまでの約55分間に、イノシシは小杉馬坂付近から町新屋、神林、青木地区まで移動しており、その移動の速さ、行動範囲の広さを改めて認識したところであります。  負傷されました3名の方をはじめ、地元地域の皆様に心よりお見舞い申し上げます。  また、有害鳥獣捕獲隊の迅速な対応に改めて深く感謝申し上げます。  次に、目撃などの情報が入ったときの初動体制、連絡体制についての御質問にお答えいたします。  こうした被害の未然防止、被害拡大防止には、もちろん捕獲ということが大事でありますが、一方で、そういった危険を町民の方にいかに早く知らせるかということも重要であります。  前回12月議会での議員からの御指摘に加え、昨年の熊、イノシシの大量出没、今回のイノシシによる人身事故発生を踏まえ、どうやって情報を皆様に伝えていくのか、いま一度検証することとし、町、消防署、警察署で協議を行い、迅速な住民周知及びパトロール等の必要な措置をとることができるよう体制づくりを進めてまいりました。  具体的には、熊、イノシシ出没時の緊急連絡の新たな体制といたしまして、住民からの目撃情報が町、消防署、警察署のいずれかに入った時点で遅滞なく情報共有を行い、通報があった時点で町防災行政無線及び緊急情報メールを発信できる体制をとり、周知を行うことといたしました。この際、防災行政無線、緊急情報メール対応は、平日の日中の場合は総務課において、平日の早朝、夜間と休日の場合は消防署から発信するものであります。  加えて、緊急情報メールに新たに有害鳥獣捕獲隊のグループを設け、捕獲隊員がパトロールなどの捕獲活動を迅速に実施できるよう連絡体制の整備を行ったところであります。  初動対応を行った後には、これまでどおり広報車での呼びかけ、地域住民へのチラシ配布、ケーブルテレビなどのさまざまな手段で住民の皆様に確実な情報伝達、注意喚起を行ってまいります。  次に、近隣市町における目撃情報の周知についての御質問にお答えいたします。  昨年10月以降、町に通報のあった熊、イノシシなどについての目撃情報は10件、痕跡情報は5件でありました。そのうち朝日町における痕跡情報が1件、黒部市における目撃情報が2件、痕跡情報が1件ありました。  対応といたしましては、黒部市中ノ口地内における2件の目撃情報については、黒部市に情報を確認し、町の防災行政無線、緊急情報メールによる注意喚起を行うとともに、舟見地区、墓ノ木地区や施設等への広報車による呼びかけ、チラシ配布を行ったところであります。  さらに、保育所や学校におきましては、保護者の皆様に対し、メールを活用して登下校時の注意喚起を行ったところであります。  近隣市町における目撃情報等については、その緊急性を正確に判断することが重要であります。町民の皆様が混乱することのないよう、近隣市町との連携を密にし、情報の共有を正確かつ迅速に行い周知できるよう努めてまいります。  有害鳥獣対策につきましては、捕獲隊をはじめ行政や関係機関、そして地域住民の皆様が一丸となって取り組む必要があります。町といたしましても、改めて協力体制の強化を図りながら被害防止に努めてまいりたいと考えておりますので、御理解を賜りますようお願いいたします。  以上です。 157: ◯副議長(本田 均君) 先ほど申しました東日本大震災の黙祷をささげたいと思います。  一般質問の途中でありますが、ここで一旦時計をとめさせていただきます。  東日本大震災で犠牲になられた方々に対して哀悼の意を表し、黙祷をささげます。  傍聴席の皆様、ケーブルテレビをごらんの皆様も御協力をお願いいたします。  皆様、御起立ください。  黙祷。  〔黙  祷〕 158: ◯副議長(本田 均君) 黙祷を終わります。  御協力ありがとうございました。皆様、御着席ください。  それでは会議を再開し、町政一般に対する質問を続行いたします。  時計を動かしてください。  1番 鍋嶋慎一郎君。 159: ◯1番(鍋嶋慎一郎君) では、再質問をさせていただきます。  まず、神林のほうで3人をけがさせたイノシシというのは、馬坂のほうから来たという最初の通報があったわけですけれども、入善町も朝日町も電気柵等をされているわけですけれども、どこから来たのかとはっきりしたのは何かわかっているんですかね。 160: ◯副議長(本田 均君) 小堀がんばる農政課長。 161: ◯がんばる農政課長(小堀 勇君) 本町における最初の目撃は、先ほども言いました小杉の馬坂付近でございます。  その後からの情報でございましたが、そのさきに朝日町の横水のほうで目撃があったということを聞いております。その時間が11時50分ごろではなかったかということであります。 162: ◯副議長(本田 均君) 1番 鍋嶋慎一郎君。 163: ◯1番(鍋嶋慎一郎君) 横水ですよね。わかりました。ありがとうございます。  横水からわずか10分、15分ぐらいですか。すぐ横に来ればちょうど馬坂なんですね。やはり朝日町のほうから来ているということは確実なのかなというふうに思います。  何か餌を求めてとか、何かそこにおいしいものがあるなんて、もちろんイノシシは何もわからず、ただただ入善町のほうに来て、そこに人がいたからけがをさせていったんだとは思うんですけれども、やはり人間が想像できないような行動を動物はすると思うので、そういったことをこれから、わかるわけにはいかないんですけれども、多少なりともそういったものは最初から警戒しておく、毎日パトロールするわけにはいかないんですけれども、有害鳥獣駆除隊などにパトロールしてもらって、いち早く見つけてもらうのが一番いいのかなというふうには感じているところであります。  最近はコロナの関係なのか、あまり言われなくなったような気がするんですけども、豚コレラというのはどうなったのか、何かわかっていますか。 164: ◯副議長(本田 均君) 小堀がんばる農政課長。 165: ◯がんばる農政課長(小堀 勇君) 豚コレラにつきましては、昨年来、国内で感染が拡大しておるわけであります。  これにつきましては、国のほうで10月に取り扱いが見直しされまして、養豚といいますか、豚を飼っておられる養豚につきまして、それまでワクチン接種というものが禁じられておったがですけども、ワクチン接種が可能になるようなこととされたことから、富山県内では岐阜県からの感染拡大ということもあって、10月の25日から11月1日にかけて、県内の養豚あるいは愛玩豚などに全頭接種を終えております。  ただ、豚コレラといいますか豚熱につきましては、その後も野生イノシシの個体調査ということで検査をやっておるわけですけども、おさまっていないのが状況であります。直近では、昨年の7月30日以来、きのうまでに243頭の検体を検査し、陽性であったものがそのうちの43頭ということで確認されております。  本町の近隣では、上市町において先月21日、死亡イノシシから陽性反応が出ておるということが直近ではありますが、早月川あたりまでの状況だということでございます。  以上です。 166: ◯副議長(本田 均君) 1番 鍋嶋慎一郎君。 167: ◯1番(鍋嶋慎一郎君) 大分ワクチンを接種したということで、また山にもワクチンを餌に入れてまきながら、効果が出ているのか、上市でも2月21日に見つかったのであれば、まだ終息はしていない分、また気をつけていかなければいけないのかなというふうに感じます。  また、昨年、入善町の東町住宅のほうでも結構イノシシが出た、あと邑町のほうから椚山のほうにかけて走っていくのが見えたというんですけれども、それのその後の何か足取りというのはわかっているんですか。捕まってはいないですよね。 168: ◯副議長(本田 均君) 小堀がんばる農政課長。 169: ◯がんばる農政課長(小堀 勇君) 昨年の10月2日に、まず東町住宅付近で朝方といいますか、8時半から8時45分ぐらいにかけて目撃があったということで、町にも情報はありましたし、その後、現地のほうへ出向いて確認したら、また複数の方の目撃があったということでありました。  その後、直ちにパトロールを2日ほどやりながら、また日曜日まで5日間かけてパトロールをしたわけですけども、その後の足取り、あるいは新たな目撃情報というものはなかったという状況であります。  11月の駅伝の日の当日朝にも、今言われました上野の邑町付近から椚山の桜台のほうにかけての目撃についてもパトロールをしているわけですけども、その後のすぐの目撃情報あるいは痕跡等はなかったような状況で、追跡はできなかったということであります。  以上です。 170: ◯副議長(本田 均君) 1番 鍋嶋慎一郎君。 171: ◯1番(鍋嶋慎一郎君) もう山に帰っていった、もしくはどこかへ行ったのならそれでいいんですけれども、最近全然その話を聞かないもので、恐らくもういないのかなとは思っていたんですけれども、昨年あれだけあったので、来年度、ことしもまたそういったことに注意しながら見張るといいますか、パトロールしなければなというふうに思うところであります。  神林の事件があったことについてですけれども、これは12月28日ということで、小学校、中学校、その辺は冬休み中だったからまだよかったのかなと思います。これがもし普通の何もない平日で、子どもたちが登下校するような時間帯だったら、これはまた大変なことになっていたかもしれません。  やはり以前から言っているように、駆除隊のほうにとりあえず早く連絡が来るように、そして、今よく見かけるのはウオーキングをしている方、またランニングをしている方もたくさん町のほうでは見かけます。そういった人たちにも、いち早くこういった害獣が発生していますよということを知らせるためにも、携帯を持っているかわからないですけど、メールまた防災無線、こういったものを活用していくのは非常に効率的なことかなと思います。  害獣が発生しているので、周りを見て安全確認して、また十分安全なところに移動してくれだとか、畑に出ている方、庭に出ている方には、とりあえずその地区で害獣が出ているのであれば家の中に入ってくれということを促す、そういったことで事件は防げるのかなと思います。駆除するよりも、まずそっちのほうが先に知らせるべきかなというふうに思います。  それと同時に、駆除隊に連絡が来て、今新しく緊急連絡体制というのができたということなので、これで敏速に連絡が来るのかなというふうに思っておりますけれども、そういった形になるのが一番いいのかなというふうに思います。  必要であれば、いろいろ防災関係でも各地区で訓練したり、消防団も春夏秋冬、訓練しているわけですけれども、そういった形で今回の連絡網、そういったものを活用して、有害鳥獣を交えて、どこどこで発生したという想定で訓練する、そういったことも今後考えていってもいいんじゃないですか。若い人ばかりじゃないので、訓練することでわかってもらえるところもあると思うんですけれども。 172: ◯副議長(本田 均君) 小堀がんばる農政課長。 173: ◯がんばる農政課長(小堀 勇君) 今ほどの御質問でありますけども、訓練もそういう場面を想定してということも考えられるわけでございますが、昨年のような状況、あるいは今回の事件を踏まえれば、こう言っちゃなんですけども、いつ何どき出ても不思議じゃないというか、そういうような状況にも至っておるがじゃないかなということを思います。  この場合はやはり自分で気をつける、あるいは外へ出るときは、もしかするとイノシシがおるのではないかというくらいの気持ちも必要ではないかなと、このように思っておりますので、こういうことを意識づけしていくというのはまずもって大切なことではないかなと、こういうふうに思います。  もう一点は、防災無線で早く呼びかけるということが一番大事なことでありますけども、あわせて、出た付近の方にはすぐ広報でパトロールするとか、呼びかけて、声をかけてということで注意を促していくということが大切ではなかったかなと去年の活動をしながら思っておりまして、それが1つの効果を上げることだと思っておりまして、その部分はメール、行政無線とともに、あわせて大切なことと捉えてやっていかなければならないものと考えておりますので、またよろしくお願いいたします。 174: ◯副議長(本田 均君) 1番 鍋嶋慎一郎君。 175: ◯1番(鍋嶋慎一郎君) 広報車で広報しながら回ることももちろん大切ですし、人がそこに乗って周りを見ながらも回ることでパトロールにもなると思いますので、今じゃ、もうめったにないことではなくなってきている以上、そういったことを幾度となく練習じゃないですけど、何度も重ねて、そういった対応に当たれるようにしていかなければいけないかなと思います。  先ほど、近隣であったり町内であってでも、正確に判断してから防災無線等で流すという話でしたけれども、結構電話なり通報で、もう信憑性というのはわかるかなと思います。大きさがどれぐらいだったとか、速さがどういう速さだったとかというので、その現場に誰かが行って確認しなくてでも、ある程度の情報でこれは間違いないなというときには、すぐ防災メールなどを流してもいいかなと思います。何か判断をしてからとか、そういう時間を待つよりも、これはもう間違いないなというときには流すようにしてもらえればと思います。  以前、熊だと思って調べるとタヌキの足跡じゃないかとか、そういったこともありましたけれど、やはりそれは見る人によって大きさは多少変わってくるかもしれませんけど、もしそれが本当にタヌキじゃなくて熊だったら、ましてや登校時間だったわけでして、そう考えると、やはり迅速に知らせることが大事なのかなというふうに思います。  最後になりますけれども、今まで話した、どのような行動に出るかわからない野生動物、こういったものを相手にこうすれば絶対大丈夫だという策というのはなかなかないかと思います。  私も有害鳥獣駆除隊の1人として、当局側にお願いするばかりではなくて、やはり町民の安全と安心のために、ともに知恵と汗を出していくことをここで約束しまして、私の質問とさせていただきます。  ありがとうございました。 176: ◯副議長(本田 均君) 以上で鍋嶋議員の一般質問を終わります。  ここで暫時休憩いたします。3時15分から再開いたします。  午後 3時00分 休憩        ─────────────────────────
     午後 3時15分 再開 177: ◯議長(野島 浩君) 休憩前に引き続き開議いたします。  町政一般に対する質問を続行いたします。  9番 五十里国明君。  〔9番 五十里国明君 登壇(質問席)〕 178: ◯9番(五十里国明君) 本日、最後の質問者として登壇いたしました。もうここまで来ると結構皆さん疲れていると思いますし、私も待ちながら疲れたところでございます。また答弁のほう、よろしくお願いいたします。  令和2年の新年から異常と言える降雪のない暖冬で、季節感の異常を肌で感じる。この暖冬が農業にどう影響するかと心配するものですが、昔の農家の長老は、冬に雪が降ることで、寒くて大雪になることから病害虫の卵がふ化しなくなり、病害虫の発生が少ないと言っていた話を思い出します。このことが現在の農薬の普及と開発につながっていることも事実であります。  例年、立山連峰の僧ケ岳の残雪の雪絵を見て、農業の準備をするその雪すら確認できない。  先日もトラクターで耕うんする人に出会いました。時期外れと思える作業風景も暖冬がもたらす異常と言えよう。  今、世界に拡大している新型コロナウイルスの影響で、小中高等学校の臨時休校があり、本町でも開催すべき幾つものイベントの中止が決定された。人生の節目となる卒業式の中止は例えようのない災難と異常と言えるが、塞翁が馬、元気に巣立ってほしいところです。  また、ウイルスの感染拡大の速やかな終息を願い、通告に従い、一問一答方式で質問いたします。  町長は、平成2年度予算案を2年連続110億円を超える大型予算案を発表され、「「ストップ人口減少!未来への挑戦」-選択されるまち入善を目指す予算」と名づけられた予算案には本員も大いに期待するものですが、主な事業として18項目上げられたその施策に、新規事業として、今年度、入善産米「富富富」の米飯給食事業の取り組みを発表された。その事業内容と今後の富富富の作付についてあわせて質問したいと思います。  初めに、富山米の新品種「富富富」について伺います。  富富富は、2018年、減反政策が廃止され、それが一因となり、全国各地で米の新品種の開発が始まり、生産農家は国策として売れる米をつくるよう求められ、政府の推進案もあり、生産者は生産から販売までをパッケージと考えなければいけない現状で、従来の主食用米の大部分であるコシヒカリを生産していた県内、町内農家は、消費者からおいしいと言ってもらえる米を求め、3,000品種から未熟粒の発生を減少する遺伝子を特定し、うまみ、粘りがコシヒカリを超える新品種として、高温への耐性を備えつつ、食味はコシヒカリと遜色がなく、かつ暑さや病気に強く、肥料や農薬の使用量を大幅に抑え、生産コストの低減につながる新品種「富富富」の作付を導入したが、当局にただしますが、栽培デビュー3年目の作付となる富山米の新品種「富富富」はブランド米として認知されているのか伺いたい。  当局は、現状をどう評価し、耕作者にこれからどのように指導されていくのかあわせて答弁願いたい。 179: ◯議長(野島 浩君) 答弁を求めます。  小堀がんばる農政課長。 180: ◯がんばる農政課長(小堀 勇君) 御質問にお答えいたします。  富山県産米の新品種「富富富」につきましては、平成30年より本格栽培が始まり、この年の1等米比率は県全体で98.9%、入善町管内では100%でした。  本格栽培2年目となった令和元年産は、1等米比率は県全体で90.8%、入善町管内では98.5%でありました。  1等米比率が昨年度よりも低下した主な要因について、気象条件と栽培面での要因に分けて申し上げますと、まず気象的な要因としては、登熟盛期の8月下旬が低日射で推移したこと、次に栽培面の要因としては、品質が低下した圃場ではもみ数が多く、過剰生育であったことが挙げられます。  ただ、今年度は出穂後2週間、8月上旬から中旬にかけて記録的な高温であったことから、コシヒカリにおいては、県全体で1等米比率は83.2%、入善町管内では91.7%であったことを鑑みますと、富富富の高温に強い特性が発揮されたものと心強く思っております。  また、来年度の指導については、先ほども申し上げましたが、一部地域においてもみ数の過剰で品質の低下が見られたことから、新川農林振興センターやJAみな穂とともに、適正なもみ数を維持するための中干しの早期開始や元肥の適正な施用など、改定マニュアルの遵守を徹底してまいります。  以上です。 181: ◯議長(野島 浩君) 再質問を受けます。  9番 五十里国明君。 182: ◯9番(五十里国明君) 端的に言いますけど、課長、今説明を受けましたけど、私ね、ブランド米として認知されているかという、この1点を課長にもう一度聞きます。 183: ◯議長(野島 浩君) 小堀がんばる農政課長。 184: ◯がんばる農政課長(小堀 勇君) この新品種「富富富」につきましては、コシヒカリにかわる富山県のブランド米として育てていこうということで取り組みをしておりまして、まさにそのブランドに値するように、栽培に3年目として取り組んでいくものと認識しております。  以上です。 185: ◯議長(野島 浩君) 9番 五十里国明君。 186: ◯9番(五十里国明君) そうすると、私の感じ方からすると、ブランド米の認知にまで至っていないというような感じですか。 187: ◯議長(野島 浩君) 小堀がんばる農政課長。 188: ◯がんばる農政課長(小堀 勇君) いきなりブランド化ということもありましょうが、しっかりと品質が確保できるものにしていこうということでの取り組みだと考えております。 189: ◯議長(野島 浩君) 9番 五十里国明君。 190: ◯9番(五十里国明君) わかりました。  次に移ります。  本町では平成30年度28名の耕作者が58ヘクタール耕作され、令和元年は耕作者38名で116ヘクタール、令和2年度は耕作者40名で155ヘクタールと、耕作者、面積とも増えていますが、県内では令和元年度耕作者676名、令和2年度耕作者673名と3名の経営耕作者が減っている現状について、何が原因と考えられますか、答弁願います。 191: ◯議長(野島 浩君) 答弁を求めます。  小堀がんばる農政課長。 192: ◯がんばる農政課長(小堀 勇君) お答えいたします。  令和2年産「富富富」の生産者登録をされた方を見ますと、今年度生産したが、来年度に向けた生産者登録はしていないという方もいれば、来年度より新規に生産者登録をされた方もおられます。  今年度生産したが来年度に向けた生産者登録をしなかった方の理由としては、担い手の高齢化、期待した収量がとれなかった、コシヒカリと作業期間が重なり負担が大きかったなど、さまざまであります。  なお、県下全体では少なくなりましたが、入善町では令和元年産が38経営体だったものが令和2年産では40経営体と増加しております。今後より多くの担い手に生産していただくためにも、関係機関と連携し、早期の栽培技術の確立に努めてまいります。  以上です。 193: ◯議長(野島 浩君) 9番 五十里国明君。 194: ◯9番(五十里国明君) 今、説明を聞きましたけど、県全体の数字も出ました。  私が今から言いますのは、県全体で作付面積が、平成30年度が518ヘクタール、平成元年が1,113ヘクタール、令和2年で1,290ヘクタールと177ヘクタール増えています。しかし、県は令和2年度作付の種子は十分確保されていると言っている。また、売り渡し価格は、前年度がコシヒカリよりも1,500円も上乗せされているが、作付面積は増えていない。その要因は何だと思われますか、伺いたい。 195: ◯議長(野島 浩君) 小堀がんばる農政課長。 196: ◯がんばる農政課長(小堀 勇君) お答えいたします。  県全体での富富富の作付面積については、議員の御指摘のとおり、令和元年産の1,113ヘクタールに対し令和2年の作付予定面積は1,290ヘクタールで、令和元年産と比べ177ヘクタール、16%の増となる見込みであります。  また、入善町管内の作付面積は、元年産で114ヘクタールに対し本年産は154ヘクタールと、40ヘクタール増加する見込みとなっております。  県全体でわずかな伸びにとどまっているこの理由につきましては、県によりますと、富富富の生産については、急速に全体の作付面積を伸ばすことよりも、まずは消費者から評価していただける品質を確保する、栽培技術を確立する、このことが大切であると位置づけ、事前登録をしながら取り組んでいるためとのことであります。  なお、富富富の作付を登録しておられる1経営体当たりの富富富作付面積の平均は、昨年の1.6ヘクタールに対し本年は1.9ヘクタールの見込みであります。  入善町管内でも、昨年の3ヘクタールに対し本年は3.9ヘクタールと1.3倍の見込みであり、1経営体当たりの面積は増加傾向であります。  以上です。 197: ◯議長(野島 浩君) 9番 五十里国明君。 198: ◯9番(五十里国明君) 4)番に移りますが、知事は富富富のデビュー時の目新しさが薄れ、県内での販売が伸び悩んでいると発言されたが、作付初年度から生産量の全量出荷を義務づけし、耕作農家さえ富富富を保有米として十分確保ができず、縁故米として知人に贈ることさえできなかったと聞いている。富富富の全量出荷義務は、ブランド化確立の一義になったと思う反面、本町農家でさえ食する機会が少ない現状では、県内の販売が伸びないのは当然だと思う。  県は、富富富の保有米は、作付面積10アール当たり60キロか、家族または組織とする構成員及び常時雇用者1人当たり60キロと計算し、数量の少ないほうを保有米と決めているが、当局はこの数字を妥当と思うか答弁願いたい。 199: ◯議長(野島 浩君) 小堀がんばる農政課長。 200: ◯がんばる農政課長(小堀 勇君) お答えいたします。  生産者が自己消費するお米、すなわち保有米については、富富富では栽培技術やブランド米としての評価の確立のため、その量が定められております。議員からも御指摘いただいたところですが、1経営体当たりの保有米数量は、作付面積10アール当たり60キログラムか、生産者の家族もしくは集落営農などの組織の構成員及び常時雇用者1人当たり60キログラムで計算した数量のいずれかの少ない数量となっております。  さまざまな御意見もあろうかと思いますが、生産管理の確認とあわせ、集荷、販売の一元化による収穫物の区分管理の徹底及びブランド米としての評価を確保するため、集荷団体への全量出荷を基本とされている中、妥当なものであり、生産者の意向も踏まえたものと考えております。  富富富は本格生産から2年目であります。現状では、県内でも地域によって品質にばらつきがあることも課題であり、長い目で見ていただき、ブランド米としての地位確立に御協力いただきたいと考えております。よろしくお願いいたします。 201: ◯議長(野島 浩君) 9番 五十里国明君。 202: ◯9番(五十里国明君) 私の言うのは、知事がデビューのときの目新しさがなくなって販売に支障を来していると。そういう趣旨からして、せめて、とれたやつはみんな登録するからわかるわけですよね。ただ保有米として1人頭60キロ、1俵というよりも、例えば1.5とか、60キロじゃなくて2俵にするとか、でもね、それはあくまで販売路につながることはあってでも、馬とか牛の餌にするわけじゃないから、人間が口にするんだから、口にさせるということが大事だと思うんですよ。  今課長がおっしゃったのは、あなたたちで決めたような形で言われるかしらんけど、これは上のほうにある程度言うてほしいと思いますよ。これは意見ですけど、課長はどう思います? 先ほどはそれで正確やというような物の話をされましたが。 203: ◯議長(野島 浩君) 小堀がんばる農政課長。 204: ◯がんばる農政課長(小堀 勇君) 保有米につきましては、本格栽培、当初、保有米すら認めないということで話が始まったのではなかったかと思っております。その後、実際取り組みに当たって、そういうことで本当にいいのかということでまた議論がされまして、この基準が設けられたものと考えております。  ついては、この保有米とは別に縁故米という利用の方法もあるわけでございますが、そういうことではなくて、雇用集荷販売の一元化でまずブランド化を確立していこうということで取り組みがあったものと思っております。  ただ、2年目の昨年につきましては、この御指摘を踏まえて、特別栽培米として栽培した富富富という栽培の仕方も導入することで、この特別栽培米につきましては、保有米のほかに生産された方が直接販売するという道もつけられたところでありますので、よろしくお願いいたします。 205: ◯議長(野島 浩君) 9番 五十里国明君。 206: ◯9番(五十里国明君) あのね、課長はちょっと言い過ぎやと思うがいちゃね。確立すると言うかしらんけど、一応原則は確立した形で販売が始まっとらいちゃ。今の課長の説明では、まだ中途半端やけど売っとるがやというような言い方されるけど、それは大変失礼な事に当たらいちゃね。  これから質問もすると思うがいけど、ブランド化ということもあって話をすると思うがいけど、課長、そういう言い方されたらまずいと思うがいちゃね。いくら答弁であっても。確立した前提で販売しとらいから。どういうものですか。 207: ◯議長(野島 浩君) 小堀がんばる農政課長。 208: ◯がんばる農政課長(小堀 勇君) お答えいたします。  確立された前提でということで、保有米の制限ということではないということで……。わからんがですけども、ブランド化に向けて取り組んでいく、ブランド米としての評価を確保していこうという取り組みをしていく中での保有米の取り扱いというふうに思っております。よろしくお願いします。 209: ◯議長(野島 浩君) 9番 五十里国明君。 210: ◯9番(五十里国明君) じゃ、追加で聞きますけど、この保有米は従来の言う1人60キロに変わりないということですか。増やす傾向はないということですか。 211: ◯議長(野島 浩君) 小堀がんばる農政課長。 212: ◯がんばる農政課長(小堀 勇君) 令和2年産の富富富の生産者登録の募集要項によれば、保有米の数量の取り扱いについては元年産と同じ扱いであります。 213: ◯議長(野島 浩君) 9番 五十里国明君。 214: ◯9番(五十里国明君) ちょっとしつこいようですけど、保有米も余計あれば縁故米とかで配りますよね、渡しますよね。それを食べることによって、うまいとか、コシヒカリよりもこうやなという味の食感をほかに伝えたり、じゃ、買おうかとか販路に結びついていくと思うけどね。一生懸命汗水垂らした耕作者が、自分だけ食べてほかの人に物をやらんと、ただ言葉でおいしいがや、おいしいがやって言うてでも、そんな通用せんよ。ある程度余裕を持って、余裕を持っても必ず収量として報告しとらいから、個人で販路を求める方法もあるし、金もらわんでもそれ相当のものを何かお互いにやりとすることは往々にしてあらいから、ただ、ある程度余裕を持った保有米ということによって販路は広がっていくと思うがいちゃね。それを言いたいがでちょっと言いました。 215: ◯議長(野島 浩君) 答弁はいいですか。 216: ◯9番(五十里国明君) 言うてでも変わらんと思うから。 217: ◯議長(野島 浩君) じゃ、5)番目の質問に移ってください。 218: ◯9番(五十里国明君) はい。  知事は首都圏以外、知名度不足で苦戦していると発言されたが、公表されている販売分布図では、関東が全量の35%、中京が25%、関西が11%と、関西が本県の24%の半分の未達となっている販売方法に問題があると思うが、当局はこの知名度不足対策に何か必要と考えることがあるか答弁願いたい。 219: ◯議長(野島 浩君) 小堀がんばる農政課長。 220: ◯がんばる農政課長(小堀 勇君) お答えいたします。  本年1月28日に開催された県の「富富富」戦略推進会議で、卸業者から議員御指摘の意見が出たと報道されております。  富山県においても、富富富の全国的なブランド米としての地位確立のためには、首都圏以外へのプロモーションが不可欠であるとの認識であり、町としても積極的なPRに期待するものであります。  以上です。 221: ◯議長(野島 浩君) 9番 五十里国明君。 222: ◯9番(五十里国明君) 今課長がおっしゃったとおり、私、6)番目にそれを言いますけど、知名度不足をこれまで行ってきた首都圏に加えて関西や中部圏でプロモーション活動を展開し、テレビコマーシャルや店頭での試食販売も充実すると聞くが、その活動費を把握されているか、県のやつは大体幾ら予算を見ておられるかちょっと伺いたいと思います。  前日の新聞でも、富富富は苦戦、戦略見直しかと報道されていることをあわせてお願いします。 223: ◯議長(野島 浩君) ただいまの質問は5)番目と6)番目と一緒ということでよろしいですか。 224: ◯9番(五十里国明君) じゃ、6)番目に移ります。 225: ◯議長(野島 浩君) 小堀がんばる農政課長。
    226: ◯がんばる農政課長(小堀 勇君) お答えいたします。  関西、中京圏でのプロモーション活動につきまして、県では、デビュー間もない上、プロモーションを首都圏で行ってきたため、全国的な認知度は不足しているとの認識から、新年度もテレビコマーシャルを核としたプロモーションを継続し、かつ関西、中京圏に広げて実施するなど、活動を強化していく方針と伺っております。  この予算につきましては、県では令和2年、1億9,270万円予算計上しておられます。町としては、全国的なブランド米として広く認知されるよう期待しているところであります。  また、入善町は富山県内でも良質米の生産地域であります。富富富においても、その役割を維持してまいりたいと考えております。  以上です。 227: ◯議長(野島 浩君) 9番 五十里国明君。 228: ◯9番(五十里国明君) 課長から示された1億九千何がしの数字の中とは別に、県のJAでも単独でコマーシャルを流すという話は個人的に聞いとらいちゃね。それに関しまして、町長はもちろん聞いておられるがじゃないがけ。いいとこ言わんにゃだめやよ。 229: ◯議長(野島 浩君) 笹島町長。 230: ◯町長(笹島春人君) 大変申しわけないんですが、私のほうではそこまで把握はしておりません。 231: ◯議長(野島 浩君) 次の質問ですね。9番 五十里国明君。 232: ◯9番(五十里国明君) 時間が時間ですから米飯のほうに移りますが、本町の新規事業とする米飯給食について質問いたしますが、学校給食を通して富富富の食味を児童の口から家庭内においしかったと言ってもらえる、伝えてもらえることは大いに販売促進につながると思う。  町長は3月定例会の提案理由説明で、小中学校の給食で入善産「富富富」を月に1度提供し、その特徴であるうまみ、甘みを実感してもらうことで地産地消の推進と郷土愛の醸成につなげたいと述べられたが、月1回の提供では少ないと思うが、当局からの答弁をお願いします。 233: ◯議長(野島 浩君) 笹島町長。 234: ◯町長(笹島春人君) 米飯給食について、五十里議員の御質問にお答えしたいと思います。  議員御案内のとおり、令和2年度当初予算案において、新規事業として、入善産「富富富」米飯給食事業に係る予算を計上いたしております。  富富富は現在、新たな富山県産ブランドとして、首都圏など県外に積極的にPRされ消費の拡大を図っているところであります。しかしながら、消費の拡大のためにも、またその食味のPRのためにも、まずは地元の富山県民が富富富のおいしさをしっかりと認識することが重要ではないかと考えたところであります。  そのために、まずは町として、子どもたちに給食で、しかも地元の入善産の富富富を味わう機会をつくることを考え、この入善産「富富富」米飯給食事業を新年度から行う予定といたしたところであります。  この取り組みでは、富富富の特徴でありますうまみあるいは甘みを児童・生徒に実感してもらうことで、富富富の普及と町の農業体制への理解を深めるとともに、郷土愛の醸成につながることを期待するものであります。  事業の概要につきましては、現在、小中学校の給食におきまして入善産コシヒカリを使用した米飯給食を実施しておりますが、月1回、毎月22日を目安に、入善産「富富富」を使用した米飯給食を実施したいというふうに考えております。  実施に当たりましては、実施の効果を上げるため、生産者やJA職員を招くなどして、富富富が開発された経緯や栽培時の工夫、そして特徴などを児童・生徒に周知する学習を行うことを考えております。  富富富の食味の特徴を月1回の提供で子どもたちがどこまで感じ取ることができるかは難しいというふうにも感じるところであります。しかしながら、昨年2月22日に、県の事業ではありますが、町内の小中学校に富富富を使用した給食を実施したところ、子どもたちから「ふっくらとしていておいしい」「いつもより甘く感じる」などの感想がございました。  また、月1回の入善産「富富富」の提供ではありますけれども、子どもたちが家庭で富富富について話をすることで、家庭での富富富の購入といった消費拡大のきっかけの一助にもなればというふうに思っておるところであります。御理解を賜りますようお願いいたします。 235: ◯議長(野島 浩君) 9番 五十里国明君。 236: ◯9番(五十里国明君) 味覚というものの一例として、本町にアサヒ飲料が誘致されて、当時はキリンが90%、アサヒが10%、それが今の状態からすると、アサヒが70%でキリンが30%というような形をお店屋さんからちらっと聞いとらいちゃね。  ということは、私らも宴席とかそういう形で、キリンよりもアサヒを飲むことが多くなったと。それで増えたのも事実だと思うがいちゃね。そうしたときに、一番手っ取り早い話が、小さい幼児を含めて学童が食する回数を多くすることによって、これはもともとおいしいとされておる米やから、子どもたちもおいしいと言うがは間違いないと思うがいちゃね。それをもう少し理解してほしいと思うがいちゃね。  これは次の質問にも関連しますから、要望というような形にしますけど、町長、それを頭に置いてください。 237: ◯議長(野島 浩君) 答弁は、要望でよろしいですか。 238: ◯9番(五十里国明君) うん、要望で。 239: ◯町長(笹島春人君) じゃ、質問。 240: ◯9番(五十里国明君) 2)のほうに移ります。 241: ◯町長(笹島春人君) はい、続行してください。 242: ◯9番(五十里国明君) 当局が学校給食に本町独自の補助事業の施策に18万4,000円を計上されているが、この金額は余りにも脆弱予算と思う。なぜなら、今年度予算案で主な事業一覧に継続、拡充、新規事業として177もの事業計画があるが、この学校給食事業は167番目と金額が評価されている事業であり、残り10の事業は15万円から2万4,000円ほどの事業である。町長が主な事業として18項目上げられた事業として、町民に声高に言える新規事業の金額ではないと思う。当局の再考を求めたいと思います。 243: ◯議長(野島 浩君) 笹島町長。 244: ◯町長(笹島春人君) お答えいたします。  入善産「富富富」米飯給食事業の予算といたしましては、御指摘のとおり、小学校分で9万8,000円、中学校分で8万6,000円、計18万4,000円を計上しておるところであります。  先ほど述べました事業の内容におきましては、月1回富富富の使用に係るコシヒカリとの差額、価格差について所要額を見積もったもので、まずは事業効果を検証してまいりたい。その上で、子どもたちからの評価あるいは家庭からの評価なども今後検討してまいりたいというふうに思っておるところであります。  毎日ということになると、やはりおいしさというものはなかなか感じられないというふうに思います。やはりそれをしっかりと感じていただくためにもという思いで、最低限月1回は確保していきたいというふうに考えておるところであります。 245: ◯議長(野島 浩君) 9番 五十里国明君。 246: ◯9番(五十里国明君) 町長に言わせると、毎日という、そういう寛大な気持ちは十分聞きましたけど、私は予算化するときに、毎日までは言わんがいちゃね。週に3回。これは18万4,000円を、夏休みがあるから11カ月。それで割ると、1回のお金が1万6,727円。これを週3回にすれば5万181円。3日にする場合は。それを毎週ということになれば、月に4回掛けますから20万727円。これに11を掛けると220万7,999円、二百三十万ぐらいやちゃね。この事業のお金を捻出するには、みんな言っとると思うがいけど、本町の予算が110億円、こういう数字を言うとらいちゃね。その中で組み替えはいくらでも町長はできると思う。町長の決断で決まる話やにかね。それはすぐは答えは出さんでもいいけど、その気持ちだけを考えてほしいが。  はい、どうぞ。 247: ◯議長(野島 浩君) 笹島町長。 248: ◯町長(笹島春人君) まずは月1回の様子を見てみたいと思いますが、町で行っておる子どもたちに対するL-92の乳酸菌飲料などでは、それを飲むことが楽しみで学校へ来るという子どももおるやに聞いております。そういった形になって、この米を食べたい、富富富を食べたいという機運が盛り上がってくれば、また皆さん方にも相談をさせていただきたいというふうに思っております。 249: ◯議長(野島 浩君) 9番 五十里国明君。 250: ◯9番(五十里国明君) ありがとうございます。  それを補足する意味でちょっと言いますけど、今、各地で地産地消の取り組みが行われているが、2005年に施行された食育基本法にさかのぼること2年、要するに2003年に、JAみな穂が中心となり、町にとっての基幹産業、農業を潰さないよう、学校給食に現地の作物を切りかえてくれという話を全納入業者に話し合いを持って説明し了解を得ましたと。その間にあつれきが生じたこともあったが、県下で最初にコシヒカリの米飯給食を行ったのは本町であるということ。この経緯を十分理解され、県下のモデルになるよう、米飯給食事業を推し進めてほしいということをあえて申します。よろしく。  これは話ですから。 251: ◯議長(野島 浩君) 要望ですね。 252: ◯9番(五十里国明君) 次、(3)番。 253: ◯議長(野島 浩君) それじゃ、次の質問に移ってください。 254: ◯9番(五十里国明君) 提案ですけど、県は富富富をマイブランドとして愛着を得る対策として、学校給食で富富富の提供などのキャンペーンを行いたいとの情報があったが、本町の新規事業とする富富富の米飯給食事業と県の給食事業との関連はどうなのか答弁願いたい。 255: ◯議長(野島 浩君) 笹島町長。 256: ◯町長(笹島春人君) お答えを申し上げます。  県における富富富の学校給食に関する取り組みといたしましては、令和2年度で2月の2週間、具体的には2月15日から26日を予定しており、富富富をコシヒカリと同額で県学校給食会を通じて購入することができる取り組みを行う予定というふうに聞いております。  できれば、その取り組みを有効活用することで、なお一層、富富富を味わうことができますので、ここはしっかりと県の取り組みと町の新規事業とを連動させて相乗効果を上げる取り組みに持っていかれるように検討してまいりたいというふうに考えております。 257: ◯議長(野島 浩君) 9番 五十里国明君。 258: ◯9番(五十里国明君) 時間もありませんから、次、(4)番のほうへ移ります。  富富富の食味ランキング見送りについてということで、先ほど課長のほうからちょっとさわりがあったと思いますけど、県は米のおいしさの検定として権威ある日本穀物検定協会の食味ランキングを今回も見送ったと。令和元年産ではまだ栽培技術が確立しておらず、最高評価の特AまたAを獲得できなければイメージダウンにつながりかねないとの思いと、産地や生産者に味のばらつきがあるとの評価もあり、県内で均一な味が保てるよう栽培技術が確立されてからとの思いが食味ランキング見送りと考えられるが、この判断を当局はどのように思うかお答えください。 259: ◯議長(野島 浩君) 小堀がんばる農政課長。 260: ◯がんばる農政課長(小堀 勇君) お答えいたします。  県では、本格栽培2年目となった富富富につきまして、昨年に引き続き、日本穀物検定協会による米の食味ランキングに出品しておりません。  県によりますと、富富富は生産面で栽培技術を十分に確立することが先決であるとのことです。  町といたしましては、早期に米の食味ランキングに出品され特Aを獲得できるよう、県やJAなど関係機関と連携を図りながら、早期の栽培技術確立に努めてまいりたいと考えております。  以上です。 261: ◯議長(野島 浩君) 9番 五十里国明君。 262: ◯9番(五十里国明君) 食味ランキングは私はすべきだという話を含めて、余談ですがちょっと話をしたいと思います。  それには、本県のコシヒカリが消費者においしいと、また特に特AとかAに評価されるまでの経過を、これはちょっと話ししたいなということで述べますけど、昭和19年に新潟県の試験場でコシヒカリが開発され、味はよいが病気に弱いということから新潟での栽培は見送られたと。昭和22年、開発途上の雑種第3代の種子の一部を、20粒とも言われているが、現在の福井県の農業試験場に送られ、福井県で育成が行われ、昭和27年までの育成の結果、有望な系統、「越南14号」と「越南17号」と系統名がつけられました。越南14号からは、本町でも作付されていたと思いますけど、ホウネンワセが生まれ、越南17号は20の府県で適応性試験が行われるが、茎が弱く倒れやすい、穂首いもちにも弱い、未熟粒が多い、おまけに収量も多くないという否定的な結果に、栽培方法で欠点が克服できると当時、新潟県と千葉県の奨励品種にあえてされました。  それは、当時の農家は肥料を与え過ぎる傾向があり、そのため草丈が伸びて稲が倒れやすい。そのことから、あえて多肥栽培に向かない、つくりにくい品種を選び、それを解決しようとしたためと言われています。  そこで、本町の職員の中の話をちょっと述べますが、北陸作物学会賞功労賞を受けられた本町のJAのみな穂職員、営農指導員の辰尻幸彦さんの話ですが、これはその文献を引用しますと、「本町でコシヒカリの作付が開始されたのは昭和46年です。現在入善町の作付面積の95%でコシヒカリが栽培されています。当時の組合長がコシヒカリを県の奨励品種にするため苦労されていたことを記憶しています。私が昭和46年4月に営農指導員として就職したとき、コシヒカリは倒伏して当たり前の品種でした。倒伏せずに多収穫を上げるためにはどのような管理をしたらよいかについて試行錯誤していた時代であったように思います。昭和49年、コシヒカリで多収を得るためにはどう対処するか、10名の指導員で研究し今日に至った」と書かれていますね。  それで、おいしいコシヒカリは、今日で75年たっているわけですよね。その75年のうちの30年間、本町のJAの指導員や勤勉な耕作者とともにコシヒカリの研究開発を育んだ結果が今日だと思います。  過去のコシヒカリの研究で開発した経験を生かし、富富富の特徴である倒伏に強いため、多肥料を避け、肥料管理を再確認し、おいしい富山米「富富富」の早い時期のランクづけが望ましいと思うが、当局はどういうふうに思いますか。 263: ◯議長(野島 浩君) 笹島町長。 264: ◯町長(笹島春人君) 今ほどコシヒカリのこれまでの経過を聞かせていただきました。  ただ、今ほどおっしゃるように、75年の経過ということでありますが、私も役所に入った当時は、こう言うとあれですが、北海道あたりでなかなか米はつくりづらいと言われておった時代でありました。当時の、そのころにコシヒカリがどんどんどんどんと普及し出したということでありますが、今や北海道あたりでも、コシヒカリなどを含めた米づくりというのは盛んに行われるようになってきたという点では、やはり気候変動などによる影響があるものというふうに思っております。  したがって、こういったものをどうカバーしていくか。特に富山県、とりわけ入善町は良質米の生産地ということもございます。そういった観点からも、コシヒカリにかわる米の開発というものもやはり必要になってくるというふうに私自身も感じておるところでありまして、今後はコシヒカリより徐々に富富富のほうが伸びていく、そういう時代も来るのではなかろうかというふうに考えておるところであります。  いずれにいたしましてでも、入善町の基幹産業である農業をしっかり守るためにも、県と連携をとりながらこの入善町の農業を守っていきたいというふうに思っておるところであります。 265: ◯議長(野島 浩君) 9番 五十里国明君。 266: ◯9番(五十里国明君) ちょっと余談になりますが、辰尻さんが入ったときの昭和46年、組合長のもとでコシヒカリをつくるために奮闘したその時期、当時の組合長ちゃ誰だったと思います? 267: ◯議長(野島 浩君) 質問ですか。 268: ◯9番(五十里国明君) うん、質問。 269: ◯議長(野島 浩君) 笹島町長、答弁をお願いします。 270: ◯町長(笹島春人君) 昭和46年というときは、私が役所に入った年でございます。辰尻営農指導員とも上原地区のライスセンターの建設など、いろいろと仕事をさせていただきました。  今ほどの当時の組合長はということでありますが、私の親でございます。 271: ◯議長(野島 浩君) 9番 五十里国明君。 272: ◯9番(五十里国明君) そういうことを考えますと、いろんな因果が重なってくると思いますけど、この富富富が入善の基幹産業、農業として生きていくためには、町長の力強い支援と判断が大変必要だと思います。  そういう意味でも、多少前後しますが、米飯給食も含めて前向きに考えていただきたいと思います。  それで、富富富のはこれで終わるわけですが、あと9分ほどしかありませんけど、次の質問はちょっと中途半端になりますから、疲れたところで、これでやめさせていただきます。 273: ◯議長(野島 浩君) よろしいですか。 274: ◯9番(五十里国明君) はい。 275: ◯議長(野島 浩君) 以上をもちまして、五十里国明君の一般質問を終了いたします。        ───────────────────────── 276: ◯議長(野島 浩君) それでは、以上で本日の日程を終了し、閉議いたします。  残る町政一般に対する質問は、12日木曜日、午前10時から続行いたします。  本日はこれにて散会いたします。  議員並びに当局には大変お疲れさまでした。  午後 4時07分 散会 発言が指定されていません。 © Nyuzen Town Assembly. 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