入善町議会 2018-09-01
平成30年第5回(9月)定例会(第4号) 討論・採決
┌─────────┬──────────┬─────────┬────────┐
│ 実質赤字比率 │ 連結実質赤字比率 │ 実質公債費比率 │ 将来負担比率 │
├─────────┼──────────┼─────────┼────────┤
│ - │ - │ 11.7 │ 36.1 │
│ (14.07) │ (19.07) │ (25.0) │ (350.0) │
└─────────┴──────────┴─────────┴────────┘
(注)1( )内は、早期健全化基準を表す。
2「-」は、実質赤字額及び連結実質赤字額がないことを表す。
資金不足比率
┌────────────┬─────────────┬────────────┐
│ 特別会計の名称 │ 資金不足比率(%) │ 備 考 │
├────────────┼─────────────┼────────────┤
│ 簡易水道特別会計 │ - │ (22,803)│
├────────────┼─────────────┼────────────┤
│ 下水道特別会計 │ - │ (403,939)│
└────────────┴─────────────┴────────────┘
(注)1「-」は、資金不足額がないことを表す。
2備考欄( )内は事業規模を表す。(単位:千円)
─────────────────────────
議案第35号ないし議案第38号
4:
◯議長(
佐藤一仁君) それでは、次に、日程第2 議案35号ないし議案第38号まで、平成30年度入善町一般会計補正予算(第2号)ほか3件の議案4件についてを議題といたします。
ただいまの件につきましては、それぞれの常任委員長の審査報告を求めます。
(各常任委員長の報告)
5:
◯議長(
佐藤一仁君) まず初めに、総務常任委員長
中瀬淳哉君。
〔総務常任委員長
中瀬淳哉君 登壇〕
6:
◯総務常任委員長(
中瀬淳哉君) 本
定例会におきまして総務常任委員会に付託された諸案件について、審査結果を報告いたします。
当委員会で付託案件について慎重に審査いたしました結果、お手元の配付の審査報告書のとおり、議案第35号 平成30年度入善町一般会計補正予算(第2号)のうち当委員会付託部分、議案第36号 平成30年度入善町国民健康保険特別会計補正予算(第1号)、議案第37号 入善町地域再生法で定める地方活力向上地域における固定資産税の不均一課税に関する条例の一部改正について、以上、議案3件につきましては、賛成全員で原案のとおり可決すべきものと決しました。
議案第38号 入善町家庭的保育事業等の設備及び運営に関する基準を定める条例の一部改正につきましては、賛成多数で原案のとおり可決すべきものと決しました。
以上、総務常任委員会の審査報告といたします。
7:
◯議長(
佐藤一仁君) それでは、次に、産業教育常任委員長
田中伸一君。
〔産業教育常任委員長
田中伸一君 登壇〕
8:
◯産業教育常任委員長(
田中伸一君) 報告いたします。本
定例会におきまして、産業教育常任委員会に付託された案件について、審査結果を報告します。
当委員会で付託案件について慎重に審査いたしました結果、お手元に配付の審査報告書のとおり、議案第35号 平成30年度入善町一般会計補正予算(第2号)のうち、当委員会付託部分につきましては、賛成全員で原案のとおり可決すべきものと決しました。
以上、産業教育常任委員会の審査報告といたします。
(討 論)
9:
◯議長(
佐藤一仁君) それでは、これより討論を行います。
上程されました案件全てまとめて御意見があれば承ります。
4番
井田義孝君。
〔4番
井田義孝君 登壇〕
10: ◯4番(
井田義孝君) 私は、議案第38号 入善町家庭的保育事業等の設備及び運営に関する基準を定める条例の一部改訂について、反対の立場から意見を述べます。
そもそも私は4年前の平成26年9月議会において、この条例の制定そのものに反対討論を行っております。その趣旨は次のようなものでした。この条例のもととなる子ども・子育て新制度は、これまでの保育所、幼稚園の制度を根底から変え、保育の市場化に道を開くものであり、多くの問題をはらんでいます。最大の特徴は、市町村の責任で保育そのものを提供するこれまでのあり方を変え、利用者が施設と直接契約し、市町村は施設に給付金を出すという仕組みへの変更です。静岡市のように、14の公立幼稚園、47の公立保育園を全て廃止し、直接契約である認定こども園に移行してしまうような極端な例も出ています。入善町では今のところ、公立保育所、私立幼稚園ともにこれまでどおりの体制で、認定こども園化の動きはないとのことでしたが、たとえ現在大きな影響がなくても、将来に民間企業などが保育ビジネスに進出する場合、この条例が適用されるわけです。
例えば、小規模保育はA型は全員保育士、B型では2分の1以上、C型に至っては、研修を受ければ保育士でなくても可となっており、保育の質に大きな格差が生まれることになります。また、給食もほかの施設からの搬入が認められており、調理室や調理員の配置も必要ないとされています。昨今報じられているベビーシッターの幼児虐待事件、託児所での死亡事故、給食への異物混入やアレルギーへの対応等を考えると、現状に比べ保育の質の低下、格差を生む余地を残すような条例を制定すべきではありませんと述べて反対討論を行いました。
今回の条例改正案は、家庭内保育事業が提供できない場合の代替保育提供先を保育士は認定こども園から、小規模保育や事業所内保育も可とする条件緩和、施設内で調理する自園調理の猶予期間を5年から10年へと緩和、保育士数の算定を保健師、看護師から准看護師まで緩和、4階以上の施設の避難設備の基準緩和など、先述した反対理由をさらに基準緩和するものであり、保育の質と園児の安全を守る観点から、とても賛成できるものでありません。
以上で、私の討論を終わります。
11:
◯議長(
佐藤一仁君) ほかにございませんか。
6番
中瀬淳哉君。
〔6番
中瀬淳哉君 登壇〕
12: ◯6番(
中瀬淳哉君) 私は、今議会に上程されました議案全てに対して賛成の立場で討論するものであります。
特に、議案第38号 入善町家庭的保育事業等の設備及び運営に関する基準を定める条例の一部改正については、国の法律改正に伴う条例の改正であり、民間がより保育事業に参入しやすくするものであります。当町において対象はありませんが、将来に備えて条例を改正するものであり、よって賛成するものであります。
以上、私の討論とさせていただきます。議員各員の御賛同をよろしくお願いいたします。
13:
◯議長(
佐藤一仁君) ほかにございますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
14:
◯議長(
佐藤一仁君) 御意見がないものと認めます。よって、討論はこれにて終結をいたします。
(採 決)
15:
◯議長(
佐藤一仁君) これより採決をいたします。
まず、議案第35号 平成30年度入善町一般会計補正予算(第2号)について、それぞれの常任委員長の審査報告は可決であります。よって、委員長報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
16:
◯議長(
佐藤一仁君) 起立全員であります。よって、議案第35号は委員長報告のとおり可決されました。
次に、議案第36号 平成30年度入善町国民健康保険特別会計補正予算(第1号)について、総務常任委員長の審査報告は可決であります。よって、委員長報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
17:
◯議長(
佐藤一仁君) 起立全員であります。よって、議案第36号は委員長報告のとおり可決されました。
次に、議案第37号 入善町地域再生法で定める地方活力向上地域における固定資産税の不均一課税に関する条例の一部改正について、総務常任委員長の審査報告は可決であります。よって、委員長報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
18:
◯議長(
佐藤一仁君) 起立全員であります。よって、議案第37号は委員長報告のとおり可決されました。
次に、議案第38号 入善町家庭的保育事業等の設備及び運営に関する基準を定める条例の一部改正について、総務常任委員長の審査報告は可決であります。よって、委員長報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
19:
◯議長(
佐藤一仁君) 起立多数であります。よって、議案第38号は委員長報告のとおり可決されました。
─────────────────────────
議案第39号ないし議案第44号
20:
◯議長(
佐藤一仁君) 次に、日程第3 議案第39号ないし議案第44号、平成29年度入善町一般会計歳入歳出決算認定についてほか5件の議案6件を議題といたします。
(提案理由の説明)
21:
◯議長(
佐藤一仁君) ただいま上程した案件につきまして、提案理由の説明を求めます。
笹島町長。
〔町長 笹島春人君 登壇〕
22: ◯町長(笹島春人君) 議案第39号 平成29年度入善町一般会計歳入歳出決算認定ほか5議案について一括して御説明を申し上げます。
平成29年度は、町の最重要課題であるストップ人口減少に係る施策の重点化を図り、
選択されるまち入善への挑戦として、子どもを産み育てやすい環境づくりによる出生数の増、健康寿命の延伸による人口の自然減の抑制、Iターン・Uターンの促進と地域活性化による人口の社会増の推進の3つの柱をさらに発展させるための事業を進めてきたところであります。
まず、「子どもを産み育てやすい環境づくりによる出生数の増」については、婚活イベントや新婚世帯居住費等の補助金の拡充など、出産の入り口とも言える結婚を促す取り組みを強化してまいりました。
また、保健センター内に設置しております子育て世代包括支援センターを拠点に、保健師や助産師が母子保健コーディネーターとして妊娠期から子育て期まで切れ目のない支援体制の強化を図ってまいりました。
さらに、子宝支援金についても、第1子への支援を新設するとともに第2子への支援の拡充を行ったところであります。
そのほか、保育については、4つ目の統合保育所となるにゅうぜん保育所を整備するとともに、新たに保育所に国際交流員を配置し、幼児期から外国人や英会話になれ親しむための「保育所英語であそぼう事業」に取り組んだところであります。
また、教育環境の充実といたしまして、入善小学校プールの整備や飯野小学校の第1期大規模改造、中学校におけるトイレの洋式化事業などを実施しております。
次に、「健康寿命の延伸による人口の自然減の抑制」につきましては、新たに生活習慣病予防対策として、減塩・適塩運動「減塩いいね!プロジェクト」を町民運動として展開するとともに、健康ポイント事業の充実など、町民の皆さんの健康づくりに対する意識の向上を図ってまいりました。
また、要介護高齢者の在宅生活への支援として、在宅で要介護3の方に対して町単独の在宅要介護高齢者福祉支援金の制度を創設したほか、認知症予防対策として認知症カフェの運営に新たに取り組むなど、高齢者福祉の充実にも努めてまいりました。
さらに、介護職員初任者研修の受講料に対する支援や町内介護サービス事業所に就業するために転入された方に対する支援を開始し、介護人材の確保にも取り組んでまいりました。
このほか、高齢者の交通事故防止対策として、運転免許証の自主返納を促すとともに、運転免許返納高齢者公共交通支援事業を新たに創設し、公共交通利用券の交付により高齢者の交通手段の確保を行ったところであります。
次に、「Iターン・Uターンの促進と地域活性化による人口の社会増の推進」といたしましては、引き続き、移住・定住に関する情報発信や支援を充実してまいりました。
新たに実施した移住体験ツアーや農業体験ツアーでは、入善町での暮らしを実際に体験することで、より現実的に町への移住を考えていただく機会を提供できたものと考えております。
また、町では初めてとなる地域おこし協力隊を2名受け入れ、町外からの目線によるまちづくり活動を展開していただきました。
このようなストップ人口減少の3つの柱に基づく事業はもとより、町民の安心・安全を確保するため、富山県津波シミュレーション調査の結果を受けて防災マップの改定を行うとともに、津波対策資機材や避難所運営資機材を整備するなど、防災に対する意識の向上と備えの充実を図ってまいりました。
さらには、ハード整備といたしましては、旧雇用促進住宅を買い取り、新たに町営住宅及び定住促進住宅として整備したくぬぎやま住宅など、町民生活の充実のための基盤づくりにも取り組んできたところであります。
それでは、各会計の決算の概要について申し上げます。
一般会計と特別会計を合わせた歳入合計は174億5,647万円となり、前年度と比較して2.8%の増となりました。一方、歳出は167億5,871万円で、前年度と比較して3.3%の増となっております。
続きまして、会計別で申し上げます。
まず、議案第39号 入善町一般会計歳入歳出決算認定についてであります。
歳入の柱であります町税収入は、景気の回復傾向などから、町内企業では増益による法人町民税の増加や設備投資に伴う固定資産税の償却資産の増加などが見られ、町税全体では昨年と比較して2.4%増の34億4,235万円となりました。
その他の主な歳入といたしましては、地方交付税は0.4%増の28億9,526万円、地方消費税交付金は2.0%増の4億4,019万円、国庫支出金では1.0%増の9億8,053万円、県支出金では1.7%減の7億3,947万円となっております。また、町債につきましては、保育所整備事業や小学校大規模改造事業など、大型事業の財源として、15.8%増の16億6,850万円となったところであります。
次に、歳出を性質別に見ますと、まず、義務的経費全体では前年度比1.5%の増となりました。主な要因といたしましては、職員数の増加に伴う人件費の増、さわすぎ保育所整備事業やデジタル防災行政無線整備事業などの償還が始まったことによる公債費の増によるものであります。
次に、投資的経費では前年度比23.1%の増となりました。主な要因といたしましては、にゅうぜん保育所整備事業やくぬぎやま住宅整備事業、飯野小学校第1期大規模改造事業、入善小学校プール整備事業などの施設整備をはじめ、幹線道路の整備や企業の増設による企業立地推進事業などの増によるものであります。
また、その他の経費につきましては、冬期間の大雪による除雪費用など、維持補修費の増や新川広域圏事務組合や新川地域消防組合の一部事務組合への負担金など、補助費の増などがあったものの、前年度に比較して積立金が大幅に減となったため3%の減となっております。
この結果、一般会計における実質収支は3億9,382万円の黒字となっております。
次に、特別会計について申し上げます。
まず、議案第40号 国民健康保険特別会計歳入歳出決算認定についてであります。
平成29年度における国保加入者は、前年度より156人少ない4,960人となっております。加入者のうち65歳以上の前期高齢者は2,908人となり、その割合は1.3%増加し、加入者の58.6%を占め、被保険者の高齢化がますます進んでおります。
一方、1人当たりの国保税額は、前年度に比べて医療分で1,031円、後期高齢者支援分で307円、介護分で321円とおのおの減となったところであります。
また、1人当たりの医療費は、前年度比0.4%の減となっておりますが、今後も医療の高度化や加入者の高齢化が見込まれるため、国保財政の運営は依然として厳しい状況となっております。
国保事業については、今年度より県が財政運営の主体となり、県全体で運営する仕組みとなったところであります。町といたしましては、引き続き、町民の健康に対する意識を醸成するため、啓発活動をはじめ、特定健診や特定保健指導などに取り組み、健康寿命の延伸や医療費の適正化に向けて、県及び県内市町村とも連携を図りながら国保会計の健全運営に当たってまいります。
次に、議案第41号 簡易水道特別会計歳入歳出決算認定につきましては、町営簡易水道の水源地の水質検査を毎月実施し水質基準の適合状況を確認するとともに、清浄な飲料水の供給に努めました。また、野中地区の水道管の老朽化による更新などを継続的に実施してまいりました。
議案第42号 育英奨学資金特別会計歳入歳出決算認定においては、前途有為な14人の大学生に対して奨学資金を貸与するとともに、Uターン促進奨学金制度により、大学卒業後に町に在住した奨学生3名に対して貸付金の返済を一部免除して支援したところであります。
議案第43号 下水道特別会計歳入歳出決算認定においては、農業集落排水特別会計との会計統合を行い、下水道事業の合理的な運営に努めるとともに、下水道への接続促進を図ったところであります。なお、農業集落排水を含む下水道への接続世帯は7,233世帯、水洗化率は84.2%となり、前年度より増加しているところであります。
一方、下水道事業の進捗により、公債費や維持修繕に係る支出が増加してきておりますが、さらなる接続率の向上や適切な維持管理を行った上で、より健全な財政運営となるよう引き続き努力してまいります。
最後に、議案第44号 後期高齢者医療特別会計歳入歳出決算認定についてであります。
県内市町村で組織する後期高齢者医療広域連合とも連携を図りながら円滑な事業運営に努めているところであります。
以上、平成29年度各会計の歳入歳出決算について、その概要を説明申し上げましたが、この決算を受け、収支バランスのとれた事業運営によるさらなる町政の推進に一層努力を重ねてまいる所存であります。
なお、本決算につきましては、米澤代表監査委員、元島監査委員から意見書が提出されており、両監査委員におかれましては、長期にわたっての決算審査の御労苦に対しまして深く敬意と感謝を表する次第であります。
以上をもちまして提案理由の説明とさせていただきます。何とぞよろしくお願いを申し上げます。
(監査結果の報告)
23:
◯議長(
佐藤一仁君) 次に、監査委員の審査結果の報告を求めます。
米澤監査委員。
〔監査委員 米澤憲二郎君 登壇〕
24: ◯監査委員(米澤憲二郎君) 平成29年度の入善町一般会計並びに特別会計決算などについて、去る6月22日、笹島町長より審査を求められ、議会選出の元島正隆監査委員とともに審査をいたしましたので、その結果を御報告申し上げます。
審査に当たりましては、町長から提出されました平成29年度各会計歳入歳出決算書、歳入歳出事項別明細書、実質収支に関する調書、財産に関する調書及び各基金の運用状況表につきまして、第1に収支は関係法令に準拠しているか、第2に予算が適正かつ効率的に執行されているか、第3に財産の取得・管理及び処分は適正か、などに主眼を置きまして、関係諸帳簿を調査照合するとともに、各課などで作成した決算審査説明資料に基づき、会計管理者、各課長などに説明を求め、さらに定期監査、例月出納検査の結果も勘案し慎重に審査をしました。
その結果、審査に付された各会計歳入歳出決算書などにつきましては、いずれも関係法令等に準拠して作成されており、その係数につきましては正確であることが認められたところであります。また、予算の執行及び事務処理はおおむね適正に執行されていると認められたところであります。
決算の概要、資金の運用状況の審査の詳細につきましては、審査意見書を提出しておりますので御参照いただきたいと思いますが、ここでは審査のまとめについて御報告を申し上げます。
平成29年度決算を見ますと、一般会計におきまして実質収支3億9,300万円の黒字となり、引き続き町財政の健全性は維持されておるところであります。内閣府が本年8月に公表いたしました平成30年度年次経済財政報告によりますと、我が国経済は2012年末から緩やかな回復を続けており、景気回復期間は戦後2番目の長さとなっている可能性が高く、戦後最長に迫るとしておるところであります。しかしながら、本町の財政を取り巻く環境につきましては、特に人口減少による地方交付税配分の減額や超高齢化に伴う扶助費などの歳出増加などにより、ますます厳しくなることが予想されております。
こうした中、引き続き健全財政の堅持と自立した質の高い行財政の運営に留意しながら、最重要課題でありますストップ人口減少の実現に向けて果敢に挑戦されるとともに、第6次総合計画の6つのまちづくりの目標を基本としたさまざまな施策を着実に推進していっていただきたいと思うところであります。
次に、審査の過程で気づいたことについて申し上げますので、留意、検討していただきたいと思います。
まず、行財政の運営について申し上げます。
経常収支比率は83.4%で前年度より0.1ポイント減少しておりますが、財政の弾力性を示す指標として標準的とされます70から80%の範囲を2年連続で超えたところであります。また、財政力指数は0.54で前年と同じ数値でありました。大型事業に係る地方債の償還開始により公債費が増加するなど、経常経費充当一般財源が増加していることから、今後も財政構造に十分留意していただきたいと思います。
職員数につきましては、4人増の251人となりましたが、町民ニーズの多様化などにより職員の負担が増加しておりますので、業務量の把握と整理、適正な人員配置と職員定員管理に引き続き取り組んでいただきたいと思います。
次に、歳入について申し上げます。
町税の収納率は県内でも常にトップクラスを堅持しており、長年の収納対策強化の成果は評価するものであります。しかしながら、納税者の公平性を確保するためにも、一層の適正な債務管理に努めていただきたいと思います。
次に、基金の運用について申し上げます。
平成29年度末基金残高は合計で73億8,400万円となりました。基金の運用につきまして新たに債券運用を導入されましたが、長期運用のメリット、デメリットを十分検討の上、景気や金利の動向を見極めながら基金の設置目的に従って確実かつ効率的な運用に努めていただきたいと思います。
次に、事務事業の執行について若干申し上げます。
まず、財務事務処理につきましては、引き続き研修などを行い、適正な予算管理と予算執行、正確な会計事務処理を行っていただきたいと思います。
次に、防災対策につきまして、防災マップ津波編・黒部川洪水編の全戸配布など、町民に対する防災意識の普及啓発に努めておられますが、近年の大規模災害の教訓を踏まえ、より災害に強いまちづくりの推進が求められておるところであります。特に役場庁舎は、大災害に対応する防災・災害対策拠点としての機能確保が急務であり、将来の財政運営への影響をも見据え、さまざまな問題に対応した整備を進めていただきたいと願うものであります。
次に、子どもを産み育てやすい環境づくりにつきましては、結婚応援事業や子宝支援金の拡充、保育所の整備など、成長に合わせた切れ目のない支援施策の推進により「
選択されるまち入善」となるように期待するものであります。また、減少対策におきましては、生まれ育った町の大切さを再認識していただくため、例えば、20から30歳代の同窓会などの機会を活用したUターン支援、婚活支援など、重点施策として検討していただければ幸いであります。
最後に、下水道事業につきましては、管渠整備工事がほぼ完了し、水洗化率が84%に達しております。ここ数年の基金の繰り入れなどで収支の均衡を保っておりますが、経年に伴う維持管理費の増加や償還金の増加など、財政状況の悪化が懸念されておるところであります。今後、企業会計を導入しバランスシートの作成などにより財政状況を正確に評価した上で健全で持続可能な下水道事業経営に取り組んでいただきたいと考えております。
以上、簡単ではありますが、これをもって審査報告といたします。ありがとうございました。
25:
◯議長(
佐藤一仁君) ここで暫時休憩をいたします。
全員協議会を開催いたしますので、全員委員会室へ御参集をお願いいたします。
午後 2時06分 休憩
─────────────────────────
午後 2時34分 再開
26:
◯議長(
佐藤一仁君) それでは、休憩前に引き続き開議いたします。
(質 疑)
27:
◯議長(
佐藤一仁君) これより議案第39号ないし議案第44号について質疑を行います。
なお、本案件につきましては、後ほど決算特別委員会を設置し、審議付託の予定であります。その点を御考慮の上質疑されますように御協力をお願いいたします。
まず、議案第39号 平成29年度入善町一般会計歳入歳出決算認定のうち歳入について、質疑があれば承ります。決算書43ページないし90ページであります。
質疑はございますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
28:
◯議長(
佐藤一仁君) 質疑がないものと認めます。
次に、歳出について、質疑があれば承ります。決算書91ページないし272ページであります。
質疑はございますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
29:
◯議長(
佐藤一仁君) 質疑がないものと認めます。よって、議案第39号の質疑は終結いたしました。
次に、議案第40号 平成29年度入善町国民健康保険特別会計歳入歳出決算認定について、質疑があれば承ります。決算書の273ページないし302ページであります。
質疑はございますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
30:
◯議長(
佐藤一仁君) 質疑がないものと認めます。よって、議案第40号の質疑は終結いたしました。
次に、議案第41号 平成29年度入善町簡易水道特別会計歳入歳出決算認定について、質疑があれば承ります。決算書303ページないし310ページであります。
質疑はございますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
31:
◯議長(
佐藤一仁君) 質疑がないものと認めます。よって、議案第41号の質疑は終結いたしました。
次に、議案第42号 平成29年度入善町育英奨学資金特別会計歳入歳出決算認定について、質疑があれば承ります。決算書311ページないし316ページであります。
質疑はございますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
32:
◯議長(
佐藤一仁君) 質疑がないものと認めます。よって議案第42号の質疑は終結いたしました。
次に、議案第43号 平成29年度入善町下水道特別会計歳入歳出決算認定について、質疑があれば承ります。決算書317ページないし336ページであります。
質疑はございますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
33:
◯議長(
佐藤一仁君) 質疑がないものと認めます。よって、議案第43号の質疑は終結いたしました。
次に、議案第44号 平成29年度入善町後期高齢者医療特別会計歳入歳出決算認定について、質疑があれば承ります。決算書337ページないし344ページであります。
質疑はございますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
34:
◯議長(
佐藤一仁君) 質疑がないものと認めます。よって、議案第44号の質疑は終結いたしました。
以上で、上程された議案6件に対する質疑を終わります。
(決算特別委員会の設置・決算特別委員の選任・特別委員会審査付託)
35:
◯議長(
佐藤一仁君) お諮りいたします。議案第39号ないし議案第44号の歳入歳出決算の細部にわたる審査につきましては、6名の委員をもって構成する決算特別委員会を設置し、審査付託の上、閉会中の継続審査といたしたいが、これに御異議ございますか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
36:
◯議長(
佐藤一仁君) 御異議なしと認めます。よって、議案第39号ないし議案第44号は、6名の委員をもって構成する決算特別委員会を設置し、これに閉会中の継続審査を付託することと決定いたしました。
お諮りいたします。ただいま設置した決算特別委員会の委員につきましては、入善町議会委員会条例第5条第4項の規定により、本職より指名したいが、これに御異議ございますか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
37:
◯議長(
佐藤一仁君) 御異議なしと認めます。よって、本職より指名いたします。
決算特別委員会の委員には、
1番 鍋 島 慎一郎 君
2番 鍵 田 昭 君
3番 池 原 純 一 君
4番 井 田 義 孝 君
7番 田 中 伸 一 君
8番 五十里 忠 茂 君
以上6名を指名いたします。
お諮りいたします。ただいまの指名につきまして御異議ございますか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
38:
◯議長(
佐藤一仁君) 御異議なしと認めます。よって、ただいま指名した6名が決算特別委員会の委員に決定いたしました。
お諮りいたします。平成29年度入善町歳入歳出決算に対する決算特別委員会の審査につきましては、入善町議会会議規則第45条第1項の規定により、12月開催の次期
定例会までに審査を完了するよう期限を付したいと思いますが、これに御異議ございますか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
39:
◯議長(
佐藤一仁君) 御異議なしと認めます。よって、特別委員会の決算審査は次期12月
定例会までに完了するように期限を付して付託することと決定いたしました。
ここで、暫時休憩いたします。
休憩中にただいまの決算特別委員会を開催され、委員長、副委員長を互選の上、その結果を議長へ報告願います。
午後 2時39分 休憩
─────────────────────────
午後 2時48分 再開
40:
◯議長(
佐藤一仁君) 休憩前に引き続き開議いたします。
先ほど設置されました決算特別委員会におきまして、
委員長には 7番 田 中 伸 一 君
副委員長には 4番 井 田 義 孝 君
が当選されましたので御報告いたします。
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同 意 案 第 5 号
41:
◯議長(
佐藤一仁君) 次に、日程第4 同意案第5号 入善町教育委員会委員の任命についてを議題といたします。
(提案理由の説明)
42:
◯議長(
佐藤一仁君) ただいま上程した案件につきましては、提案理由の説明を求めます。
笹島町長。
〔町長 笹島春人君 登壇〕
43: ◯町長(笹島春人君) 同意案第5号 入善町教育委員会委員の任命について、提案理由の御説明を申し上げます。
入善町教育委員会委員、上田優子氏は、本年9月30日をもって任期満了となるため、その後任として引き続き上田優子氏を任命いたしたく、法の定めるところにより議会の同意を求めるものであります。
上田優子氏は、平成26年10月から委員を1期務めていただいております。珠算の特技を生かしてそろばん塾に勤務し小学生の指導に当たっておられ、また、女性としての立場から家庭教育や生徒指導などにきめ細かく貴重な提言をいただいております。町の教育行政の推進のために、また教育委員として入善町の教育を支えていただける適任者であると考え、引き続き教育委員として任命したく提案するものであります。なお、新たな任期は平成30年10月1日から4年間であります。
何とぞ御同意を賜りますようよろしくお願いを申し上げます。
44:
◯議長(
佐藤一仁君) それでは、お諮りいたします。ただいま上程した案件につきましては、事案の性質上、質疑、討論を省略し、直ちに採決いたしたいが、これに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
45:
◯議長(
佐藤一仁君) 御異議なしと認めます。よって、同意案第5号は直ちに採決することに決定いたしました。
(採 決)
46:
◯議長(
佐藤一仁君) これより採決いたします。
同意案第5号につきまして、原案のとおり同意することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
47:
◯議長(
佐藤一仁君) 起立全員であります。よって、同意案第5号は原案のとおり同意することに決定いたしました。
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諮 問 第 2 号
48:
◯議長(
佐藤一仁君) 次に、日程第5 諮問第2号 人権擁護委員候補者の推薦についてを議題といたします。
(提案理由の説明)
49:
◯議長(
佐藤一仁君) ただいま上程した案件につきまして、提案理由の説明を求めます。
笹島町長。
〔町長 笹島春人君 登壇〕
50: ◯町長(笹島春人君) 諮問第2号 人権擁護委員候補者の推薦について、提案理由の御説明を申し上げます。
現人権擁護委員5名のうち2名の委員が、平成30年12月31日をもって任期満了となります。このことを受け、さきに富山地方法務局から後任者の推薦について依頼がありましたので、次のとおり推薦いたしたく御提案を申し上げます。
人権擁護委員候補者として推薦する方々は、入善町入膳、野田久美子氏、70歳、入善町横山、佐藤正紀氏、61歳であります。野田久美子氏は再任であり、佐藤正紀氏は新任であります。任期は、両者ともに平成30年1月1日から3年間であります。
2名の方々は、人格、識見ともに高く、社会の事情に通じ、人権擁護委員として活発な活躍が期待できる候補者であります。人権擁護委員法第6条第3項の規定に基づき、議会の御意見をいただき、法務大臣に推薦したいと考えておりますので、御審議のほどよろしくお願いを申し上げ、提案理由説明といたします。
51:
◯議長(
佐藤一仁君) それでは、お諮りいたします。ただいま上程されました案件につきましては、事案の性質上、質疑、討論を省略し、直ちに採決いたしたいが、これに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
52:
◯議長(
佐藤一仁君) 御異議なしと認めます。
〔「訂正をお願いします」と呼ぶ者あり〕
53:
◯議長(
佐藤一仁君) それでは、ただいまの諮問第2号につきまして、いま一度訂正を行います。
54: ◯町長(笹島春人君) 申しわけございません。任期につきまして、平成30年1月1日からというふうに申し上げましたが、平成31年1月からの3年間ということでありますので、よろしくお願い申し上げます。(※下線該当部分187頁)
55:
◯議長(
佐藤一仁君) 先ほどの平成30年1月1日から3年間の任期を平成31年1月1日から3年間というふうに変更させていただきます。
それでは、諮問第2号を直ちに採決することに決定いたしたいが、御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
56:
◯議長(
佐藤一仁君) よって、諮問第2号は直ちに採決することに決定いたしました。
(採 決)
57:
◯議長(
佐藤一仁君) これより採決をいたします。
諮問第2号につきまして、適任であるとすることに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
58:
◯議長(
佐藤一仁君) 起立全員であります。よって、諮問第2号は適任であるとすることに決定いたしました。
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議 員 派 遣 の 件
59:
◯議長(
佐藤一仁君) 次に、日程第6 議員派遣の件についてを議題といたします。
お諮りいたします。入善町議会会議規則第128条の規定に基づき、お手元に配付いたしました議員派遣の件に記載したとおり、議員を派遣することといたしたいが、これに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
60:
◯議長(
佐藤一仁君) 御異議なしと認めます。よって、お手元に配付の議員派遣の件に記載したとおり議員を派遣することに決定いたしました。
なお、ただいま議決されました議員派遣の内容に変更が生じた場合には、議長に御一任を願いたいと思いますが、御異議ございますか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
61:
◯議長(
佐藤一仁君) 御異議なしと認めます。よって、議員派遣の内容に変更が生じた場合は、議長に一任することに決定をいたしました。
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議 員 派 遣 の 件
平成30年9月20日
本議会は、地方自治法第100条第13項及び入善町議会会議規則第128条の規定
により、次のとおり議員を派遣するものとする。
記
1.東京入善会総会
(1)目 的 郷里を離れ、関東地方で活躍する入善町出身者との親睦を深め、
郷里発展に向けた意見交換を行うこと。
(2)派遣場所 東京都 アルカディア市ヶ谷
(3)期 間 平成30年9月22日~9月23日の2日間
(3)派遣議員
佐藤一仁議長、本田均議員、松澤孝浩議員
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2.関西入善会総会
(1)目 的 郷里を離れ、関西地方で活躍する入善町出身者との親睦を深め、
郷里発展に向けた意見交換を行うこと。
(2)派遣場所 大阪府 大阪市内
(3)期 間 平成30年11月11日~11月12日の2日間
(4)派遣議員
佐藤一仁議長、五十里国明議員、元島正隆議員
3.富山県日台友好議員連盟訪台団
(1)目 的 日台両国民の理解と親善を深めるため、訪台団を派遣し、台湾の
政治・経済事情等を視察すること。
(2)派遣場所 台 湾
(3)期 間 平成30年11月12日~11月15日の4日間
(4)派遣議員 鍋嶋慎一郎議員、松澤孝浩議員
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議会運営委員会及び各常任委員会の閉会中継続審査について
62:
◯議長(
佐藤一仁君) 次に、日程第7 議会運営委員会及び各常任委員会の閉会中の継続審査についてを議題といたします。
議会運営委員長及び各常任委員長から、会議規則第74条の規定により、お手元に配付の
一覧表のとおり閉会中の継続審査の申し出がありました。この申出書のとおり決することに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
63:
◯議長(
佐藤一仁君) 御異議なしと認めます。よって、申出書のとおり決定いたしました。
─────────────────────────
64:
◯議長(
佐藤一仁君) 以上で本日の日程は全て終了し、本
定例会に付議された案件は全て議了いたしました。
第5回
定例会の閉会に当たりまして一言の所感を申し上げます。
9月4日に開会いたしました9月
定例会は、17日間の会期をもちまして本日全ての審議を終え、閉会の運びとなりました。
今
定例会は笹島町政2期目の新たなるスタートの議会でありました。代表質問で、町政運営に当たり、町長の所信を問う質問もあったところであります。笹島町長には、町長就任以来、まちづくりの基調として掲げておられます「もっといい街、住みよい入善」の実現に向け、これからも着実にスピード感を持って積極的に取り組んでいただきますように希望するものであります。どうか町長には健康に十分留意されまして、入善町政のかじ取りと笑顔があふれるまちづくり、そして子どもたちの声が響き合う地域づくりの実現に邁進していただきますようお願いをいたします。
さて、今
定例会を振り返りますと、代表・一般質問では、2日間、9名の議員が多種の項目にわたりまして熱心に質問されるとともに、町長はじめ当局の各課の課長の皆さんから答弁がなされ、各議員とともに、これまでの政策を検証しながら今後の運営に対して論議が行われたところであります。
しかしながら、一方では、要望やお願い、単なる事務的な見解を求める
発言も感じられました。言うまでもなく、議員の質問権は議員固有の権能として与えられているものであります。議員が町の行政一般につきまして当局に疑問点をただし、大所高所からの政策を論議することが質問であります。質問である以上、あくまでも質問に徹していただきますようにお願いを申し上げるところであります。また、町民にとってわかりやすい質問となりますように、今後よろしくお願い申し上げるところであります。
さて、8月までの猛暑日に続き、今会期中の9月4日に台風21号が本州に接近、上陸をし、記録的な豪雨で大阪や愛知などはじめ、28都道府県において災害が発生いたしました。さらに、9月6日に起きた北海道胆振東部地震では、北海道全体に甚大な被害をもたらしたところであります。この地震でお亡くなりになられました皆様方に謹んで哀悼の意を表すとともに、被災地の一刻も早い復旧と復興をお祈り申し上げるものであります。
入善町におきましては、台風21号による被害に備えて十分な警戒態勢をとっていただいたところであり、大きな被害は発生いたしませんでしたが、関係機関におかれましては、これからも自然災害の脅威から町民を守るために十分な備えをお願いしたいと思います。
終わりに、数日前から秋の深まりを感じるような気候となってまいりました。これからは、スポーツに旅行に、そして実りの秋と大変すばらしい季節に向かってまいりますが、一層寒さにも向かってまいります。議員、関係各位におかれましては、健康に十分御留意いただきまして町政発展のため一層の御尽力賜りますようにお願いを申し上げて、閉会の挨拶とさせていただきます。皆様方には大変お疲れさまでございました。
ここで町長が
発言を求められております。
発言を許可いたします。
笹島町長。
〔町長 笹島春人君 登壇〕
65: ◯町長(笹島春人君) 9月議会
定例会の閉会に当たりまして一言御挨拶を申し上げます。
今ほどは、9月議会
定例会に提案をいたしました案件に御賛同いただき、議員各位に厚くお礼申し上げます。各議員からいただきました御意見などを今後の町政運営にしっかりと生かしてまいりたいと考えております。
さて、先日の17日は敬老の日でありました。この日を迎えるに当たって、総務省が公表した資料によりますと、今月15日時点での推計で、日本の総人口に占める70歳以上の割合が初めて2割を超え、65歳以上の高齢者の占める割合、いわゆる高齢化率も28.1%と過去最高を更新したとのことであります。加えて、総人口は少子化などの影響で前年と比べて27万人減少しており、全国で少子高齢化、人口減少がより一層加速しているものと感じた次第であります。
このような状況の中、国政では先月末に、国の来年度予算の概算要求が締め切られたところでありますが、要求総額は過去最高額の102兆7,658億円であったと財務省から公表されております。債務の返済などとなる国債費の3年ぶりの増加や、高齢化の進展による年金、医療費の自然増などが一因で最高額となったようであり、当初予算が初めて100兆円を超える可能性もあるとの報道がなされているところであります。
しかしながら、総人口が減少する中で国の予算が膨れ続けることは財政健全化が後退するおそれがあり、来年10月に予定されている消費税増税についても、景気の低迷が懸念されるところであります。このことから国においては、
選択と集中によるめり張りのついた予算編成並びに景気対策などの実行がなされることを心から期待しているところであります。
当然ながら、住民と最も距離が近く生活に直結する施策や事業を行う私ども市町村においても、同様のことが求められていることは強く認識をいたしております。今議会は私にとって2期目最初の
定例会であり、町政に対する私自身の思いを再確認させていただいた議会でもありました。アクセスを代表しての松澤議員からの町政運営に対する所信についての御質問をはじめ、議員各位からは、財政、防災、教育、福祉、観光振興や市街地の活性化、農業をはじめとする産業振興など、多岐の分野にわたって御質問をいただいたところであります。どの分野も、入善町の将来に向けたまちづくりには欠かすことのできないものであり、私の政治信条「もっといい街、住みよい入善」の実現のためにも、一つ一つをしっかりと前に進めていく必要があるものと考えております。
その中においても、今議会中に台風21号の上陸、そして最大震度7を記録した北海道胆振東部地震という大きな自然災害が短い期間で2つも発生したことは、行政として安全・安心なまちづくりを進めることの重要性と同時に、町民の皆さん一人一人が災害に備える必要性を改めて強く感じるものでありました。
これから本町におきましても、来年度に向けた予算編成、そして向こう10年間の町の将来像を描く第7次総合計画の策定に向けて動き始めるわけであります。町民の幸せの追求を命題としながら、あらゆる分野での施策を検証し、
選択と集中による住民福祉の向上、地域振興、そして何よりもストップ人口減少の実現に向けて、粉骨砕身で町政運営に臨んでまいりますので、議員各位並びに町民の皆様の御支援を賜りますようよろしくお願いを申し上げます。
結びに、収穫の秋を迎えるわけでありますが、なかなか天候に恵まれず、特に農家の皆様は気をもんでおられるのではないかと推察をいたしております。くれぐれも焦りなどから作業の安全確認がおろそかにならないよう気をつけていただきたいと思います。高品質で良食味の入善米の豊作と作業の安全をお祈り申し上げますとともに、季節の変わり目でもありますので、寒暖の差が大きくなってきていることから、議員各位並びに町民の皆様には、くれぐれも健康に留意をされますことをお願い申し上げまして閉会の挨拶とさせていただきます。本当にありがとうございました。
─────────────────────────
閉 会 の 宣 告
66:
◯議長(
佐藤一仁君) それでは、これをもちまして、9月4日から開会いたしました第5回入善町議会9月
定例会を閉会いたします。
議員並びに当局の皆さんには大変お疲れさまでございました。
なお、この後、3時25分から全員協議会を開催いたします。議員並びに当局の皆さんには、全員委員会室へ御参集いただきますようにお願いをいたします。
午後 3時07分 閉会
地方自治法第123条第2項の規定により、ここに署名する。
平成30年9月20日
入善町議会議長 佐 藤 一 仁
入善町議会副議長 野 島 浩
会議録署名議員 五十里 国 明
会議録署名議員 松 澤 孝 浩
発言が指定されていません。 © Nyuzen Town Assembly. All rights reserved. ↑ ページの先頭へ...