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  1. 入善町議会 2018-06-01
    平成30年第4回(6月)定例会(第2号)  代表・一般質問


    取得元: 入善町議会公式サイト
    最終取得日: 2021-09-19
    トップページ 検索結果一覧 使い方の説明 (新しいウィンドウで開きます) 平成30年第4回(6月)定例会(第2号)  代表・一般質問 2018-06-13 文書・発言の移動 文書 前へ 次へ 発言 前へ 次へ ヒット発言 前へ 次へ 文字サイズ・別画面表示ツール 文字サイズ 大きく 標準 小さく ツール 印刷用ページ(新しいウィンドウで開きます) 別窓表示(新しいウィンドウで開きます) ダウンロード 表ズレ修正 表示形式切り替え 発言の単文・選択・全文表示を切り替え 単文表示 選択表示 全文表示 発言者の表示切り替え 全 158 発言 / ヒット 0 発言 すべての発言・ヒット発言表示切り替え すべての発言 ヒット発言 選択表示を実行・チェックの一括変更 選択表示 すべて選択 すべて解除 発言者一覧 選択 1 :  ◯議長(佐藤一仁君) 選択 2 :  ◯議長(佐藤一仁君) 選択 3 :  ◯10番(野島 浩君) 選択 4 :  ◯議長(佐藤一仁君) 選択 5 :  ◯町長(笹島春人君) 選択 6 :  ◯議長(佐藤一仁君) 選択 7 :  ◯副町長(梅津將敬君) 選択 8 :  ◯議長(佐藤一仁君) 選択 9 :  ◯10番(野島 浩君) 選択 10 :  ◯議長(佐藤一仁君) 選択 11 :  ◯企画財政課長(竹島秀浩君) 選択 12 :  ◯議長(佐藤一仁君) 選択 13 :  ◯10番(野島 浩君) 選択 14 :  ◯議長(佐藤一仁君) 選択 15 :  ◯町長(笹島春人君) 選択 16 :  ◯議長(佐藤一仁君) 選択 17 :  ◯10番(野島 浩君) 選択 18 :  ◯議長(佐藤一仁君) 選択 19 :  ◯10番(野島 浩君) 選択 20 :  ◯議長(佐藤一仁君) 選択 21 :  ◯4番(井田義孝君) 選択 22 :  ◯議長(佐藤一仁君) 選択 23 :  ◯町長(笹島春人君) 選択 24 :  ◯議長(佐藤一仁君) 選択 25 :  ◯保険福祉課長(真岩芳宣君) 選択 26 :  ◯議長(佐藤一仁君) 選択 27 :  ◯建設課長(窪野 修君) 選択 28 :  ◯議長(佐藤一仁君) 選択 29 :  ◯4番(井田義孝君) 選択 30 :  ◯議長(佐藤一仁君) 選択 31 :  ◯保険福祉課長(真岩芳宣君) 選択 32 :  ◯議長(佐藤一仁君) 選択 33 :  ◯4番(井田義孝君) 選択 34 :  ◯議長(佐藤一仁君) 選択 35 :  ◯保険福祉課長(真岩芳宣君) 選択 36 :  ◯議長(佐藤一仁君) 選択 37 :  ◯4番(井田義孝君) 選択 38 :  ◯議長(佐藤一仁君) 選択 39 :  ◯建設課長(窪野 修君) 選択 40 :  ◯議長(佐藤一仁君) 選択 41 :  ◯4番(井田義孝君) 選択 42 :  ◯議長(佐藤一仁君) 選択 43 :  ◯建設課長(窪野 修君) 選択 44 :  ◯議長(佐藤一仁君) 選択 45 :  ◯4番(井田義孝君) 選択 46 :  ◯議長(佐藤一仁君) 選択 47 :  ◯建設課長(窪野 修君) 選択 48 :  ◯議長(佐藤一仁君) 選択 49 :  ◯4番(井田義孝君) 選択 50 :  ◯議長(佐藤一仁君) 選択 51 :  ◯建設課長(窪野 修君) 選択 52 :  ◯議長(佐藤一仁君) 選択 53 :  ◯4番(井田義孝君) 選択 54 :  ◯議長(佐藤一仁君) 選択 55 :  ◯町長(笹島春人君) 選択 56 :  ◯議長(佐藤一仁君) 選択 57 :  ◯4番(井田義孝君) 選択 58 :  ◯議長(佐藤一仁君) 選択 59 :  ◯町長(笹島春人君) 選択 60 :  ◯議長(佐藤一仁君) 選択 61 :  ◯4番(井田義孝君) 選択 62 :  ◯議長(佐藤一仁君) 選択 63 :  ◯副議長(野島 浩君) 選択 64 :  ◯1番(鍋嶋慎一郎君) 選択 65 :  ◯副議長(野島 浩君) 選択 66 :  ◯町長(笹島春人君) 選択 67 :  ◯副議長(野島 浩君) 選択 68 :  ◯結婚・子育て応援課長(清田和憲君) 選択 69 :  ◯副議長(野島 浩君) 選択 70 :  ◯1番(鍋嶋慎一郎君) 選択 71 :  ◯副議長(野島 浩君) 選択 72 :  ◯町長(笹島春人君) 選択 73 :  ◯副議長(野島 浩君) 選択 74 :  ◯1番(鍋嶋慎一郎君) 選択 75 :  ◯副議長(野島 浩君) 選択 76 :  ◯町長(笹島春人君) 選択 77 :  ◯副議長(野島 浩君) 選択 78 :  ◯1番(鍋嶋慎一郎君) 選択 79 :  ◯副議長(野島 浩君) 選択 80 :  ◯結婚・子育て応援課長(清田和憲君) 選択 81 :  ◯副議長(野島 浩君) 選択 82 :  ◯1番(鍋嶋慎一郎君) 選択 83 :  ◯副議長(野島 浩君) 選択 84 :  ◯町長(笹島春人君) 選択 85 :  ◯副議長(野島 浩君) 選択 86 :  ◯1番(鍋嶋慎一郎君) 選択 87 :  ◯副議長(野島 浩君) 選択 88 :  ◯結婚・子育て応援課長(清田和憲君) 選択 89 :  ◯副議長(野島 浩君) 選択 90 :  ◯1番(鍋嶋慎一郎君) 選択 91 :  ◯副議長(野島 浩君) 選択 92 :  ◯結婚・子育て応援課長(清田和憲君) 選択 93 :  ◯副議長(野島 浩君) 選択 94 :  ◯1番(鍋嶋慎一郎君) 選択 95 :  ◯副議長(野島 浩君) 選択 96 :  ◯結婚・子育て応援課長(清田和憲君) 選択 97 :  ◯副議長(野島 浩君) 選択 98 :  ◯1番(鍋嶋慎一郎君) 選択 99 :  ◯副議長(野島 浩君) 選択 100 :  ◯7番(田中伸一君) 選択 101 :  ◯副議長(野島 浩君) 選択 102 :  ◯町長(笹島春人君) 選択 103 :  ◯副議長(野島 浩君) 選択 104 :  ◯住まい・まちづくり課長(米田正秀君) 選択 105 :  ◯副議長(野島 浩君) 選択 106 :  ◯7番(田中伸一君) 選択 107 :  ◯副議長(野島 浩君) 選択 108 :  ◯企画財政課長(竹島秀浩君) 選択 109 :  ◯副議長(野島 浩君) 選択 110 :  ◯7番(田中伸一君) 選択 111 :  ◯副議長(野島 浩君) 選択 112 :  ◯企画財政課長(竹島秀浩君) 選択 113 :  ◯副議長(野島 浩君) 選択 114 :  ◯7番(田中伸一君) 選択 115 :  ◯副議長(野島 浩君) 選択 116 :  ◯7番(田中伸一君) 選択 117 :  ◯副議長(野島 浩君) 選択 118 :  ◯7番(田中伸一君) 選択 119 :  ◯副議長(野島 浩君) 選択 120 :  ◯7番(田中伸一君) 選択 121 :  ◯副議長(野島 浩君) 選択 122 :  ◯町長(笹島春人君) 選択 123 :  ◯副議長(野島 浩君) 選択 124 :  ◯副町長(梅津將敬君) 選択 125 :  ◯副議長(野島 浩君) 選択 126 :  ◯7番(田中伸一君) 選択 127 :  ◯副議長(野島 浩君) 選択 128 :  ◯議長(佐藤一仁君) 選択 129 :  ◯3番(池原純一君) 選択 130 :  ◯議長(佐藤一仁君) 選択 131 :  ◯町長(笹島春人君) 選択 132 :  ◯議長(佐藤一仁君) 選択 133 :  ◯教育委員会事務局長(板倉 晴君) 選択 134 :  ◯議長(佐藤一仁君) 選択 135 :  ◯建設課長(窪野 修君) 選択 136 :  ◯議長(佐藤一仁君) 選択 137 :  ◯3番(池原純一君) 選択 138 :  ◯議長(佐藤一仁君) 選択 139 :  ◯副町長(梅津將敬君) 選択 140 :  ◯議長(佐藤一仁君) 選択 141 :  ◯3番(池原純一君) 選択 142 :  ◯議長(佐藤一仁君) 選択 143 :  ◯総務課長(神子沢喜彦君) 選択 144 :  ◯議長(佐藤一仁君) 選択 145 :  ◯3番(池原純一君) 選択 146 :  ◯議長(佐藤一仁君) 選択 147 :  ◯副町長(梅津將敬君) 選択 148 :  ◯議長(佐藤一仁君) 選択 149 :  ◯3番(池原純一君) 選択 150 :  ◯議長(佐藤一仁君) 選択 151 :  ◯教育委員会事務局長(板倉 晴君) 選択 152 :  ◯議長(佐藤一仁君) 選択 153 :  ◯3番(池原純一君) 選択 154 :  ◯議長(佐藤一仁君) 選択 155 :  ◯副町長(梅津將敬君) 選択 156 :  ◯議長(佐藤一仁君) 選択 157 :  ◯3番(池原純一君) 選択 158 :  ◯議長(佐藤一仁君) ↑ ページの先頭へ 本文 ▼最初のヒットへ (全 0 ヒット) 1: 議事の経過  午前10時00分 開議 ◯議長(佐藤一仁君) 皆さん、おはようございます。  ただいまより本日の会議を開きます。  これより本日の日程に入ります。        ─────────────────────────            町 政 一 般 に 対 す る 質 問 2: ◯議長(佐藤一仁君) 日程第1、町政一般に対する質問を行います。  私の手元に質問の通告が来ておりますので、順次質問を許可いたします。  まず初めに、アクセス代表質問、10番 野島 浩君。  〔10番 野島 浩君 登壇〕 3: ◯10番(野島 浩君) 皆さん、おはようございます。  ただいま議長から御指名をいただきました、会派、アクセスの野島でございます。  議場内及びケーブルテレビをごらんの皆様、早朝から御苦労さまです。いましばらくのおつき合いをお願いいたします。  気象台によれば、6月10日に我が北陸地方も梅雨入りしたとのことであります。しばらくの間、暑かったり、蒸し暑かったり、そして、雨が降ればちょっと寒かったり、大変天候不順な日々が続くと思いますが、皆様方には体調管理にぜひ御留意いただければというふうに思っております。  私ども議会も、今定例会よりクールビズで励行して臨んでいきたいというふうに思っております。  いつものことながら、私の地元の舟見地区の七夕まつりまで1カ月を切ったところであります。今後の天候が大変気になるところでもあります。また、梅雨入りということで、集中的なゲリラ豪雨など、大きな出水期を迎える時期でもあります。河川の氾濫や住宅地への浸水等には十分気をつけたいものであります。  さて、入善町議会では、年間4回行われる定例会において、従来まで3月と12月議会での2度の代表質問制をとってまいりましたが、このたび議会改革の一環として、また、議会の活性化を目的として、今まで行っていなかった6月と9月議会にも代表質問を行うこととなりました。今後は2人以上の議員で構成する会派の代表質問が通年を通して行われることとなります。  今後も町民の皆様にわかりやすい開かれた議会を目指して、議員一同、議会改革に取り組んでまいりたいと思いますので、何とぞよろしくお願いいたします。
     本日、議会初日に代表質問の機会をいただきましたことに、同僚議員諸氏に深く感謝するものであります。  さて、現在、我々地方の末端の議会では、少しでも町民目線で物を考え、また、前向きに議会改革に取り組んでいこうとしているさなか、努力しているさなかにもかかわらず、国政においては、依然として一昨年よりの森友・加計問題やセクハラ、大臣の不適切な発言、さらには、責任のとり方さえも忘れてしまったのか、知らないのか、甚だ恥ずかしいてんまつであります。おごりも甚だしく、また、不信任案が出されるなど、依然として国民不在の体をなしている状況にあります。  また、働き方改革法案など、国民にとって身近な法案も、今月末には強行採決されるのではないかという見通しのようであります。  この国の政治の形は、いつからこうなったのか、いいかげん、そんたく政治とは決別し、議会本来の保守対革新、与党対野党の議論を正々堂々と国会でやってもらいたいものであります。与党、野党の国会議員しかり、かつて日本が世界に誇った優秀な官僚たちのプライドは一体どこへ行ったのでしょうか。  皮肉なことにといいましょうか、時を同じくして、NHK大河ドラマ「西郷どん」では、大島への島流しの刑にあった西郷吉之助が藩命により薩摩藩へ戻されるという新たなステージを迎えました。時代が西郷という男を必要としたのでしょう。ここから日本の近代国家が一歩一歩形づくられていくのです。さらに、ここから明治維新の志ある若者たちは、皆、新たな国の形を求めて『坂の上の雲』を目指していくのであります。  国会議員も、官僚たちも、そんたく政治と決別し、新たな国づくりに励んでもらいたいものであります。安倍一強政権に物申す気骨のある政治家はいないのか、私、自民党員としても、じくじたる思いであります。  それでは、通告に従い、質問に入ります。  今6月定例会は、笹島町長にとって任期中最後の議会となります。さきの3月議会で可決された平成30年度予算は、文字どおり、任期中最後の予算編成となりました。この今年度予算に笹島町長の思い、在任中4年間の町政運営への思いが全て盛り込まれているものと推察いたします。「もっといい街、住みよい入善」、このフレーズは町民の誰もが一度は耳にした町長の代名詞とも言えるでしょう。  まず、最後の定例会に臨まれるに当たり、御自身の公約や政治信条に照らし、できたこと、道半ばなこと、あるいはやり残したことなど、この4年間を振り返り、どのように総括しておられるのかをお尋ねいたします。  また、3月議会では、私ども最大会派である会派、アクセスの代表質問に対して、2期目へ臨みたいとの旨を表明されました。  来るべき任期早々には、第6次総合計画の最終的な見直しに加え、新総合計画の策定作業が控えております。入善町のさらなる向こう10年間の長期ビジョンを示す必要があるのです。新総合計画の期間中には、いや応なくも、ますますの人口減少が想定されるとともに、2025年問題にも直面していかなければなりません。また、下水道施設を含む公共施設等の維持管理コストも今まで以上に大幅な負担増が見込まれます。  税収は現状維持できるのか、交付税は今までどおり担保されるのか、自主財源をいかに確保していけるのか、不透明な時代を迎えることとなりましょう。これまでどおりの選択と集中という考え方でやっていけるのか、選択はできるが集中投資をできるような環境にあるのか、スクラップ・アンド・ビルドも今までどおり、経験したとおりの、セオリーどおりにできるのか、いや、場合によっては、スクラップ・アンド・スクラップ、そして、スクラップ、ようやくビルドという時代環境に突入していくのではないでしょうか。  来るべき未来に向けて、いかにして町民に夢と希望を与えるまちづくりを提示していけるのか、平成の時代の最後の町長としての思いをお尋ねいたします。  次の質問は、黒部川扇状地フィールドミュージアム構想についてであります。  私たちは、国内でもほかに例を見ない水が豊富で肥沃な大地、黒部川扇状地で暮らしています。扇状地の扇の要である愛本橋地点から富山湾を臨む海岸部まで、約60度の角度で円錐形状に広がり、ほぼ等間隔で100分の1の勾配を形成する、まさしく絵に描いたような扇状地であります。  この約100平方キロメートルの扇状地の約7割が我が町、入善町であります。この扇状地からは、豊かな水の恵みやさまざまな恩恵を享受してまいりました。しかしながら、その歴史はまさに先人たちの苦労と水との闘いであったと言えましょう。  例を挙げるなら、墓ノ木地区に伝わる神明社へ奉納するタイマツ祭りは、暴れ川である黒部川の氾濫、洪水から田畑や人々の暮らしを守るためであったといいます。また、幅上の愛本地区に残る松明祭は、水がなく水利もない田畑や人々の暮らしを守るために黒部川から水を引くための闘いであったとも言えます。  黒部川本流ではありませんが、左岸黒部市の河岸段丘を通る十二貫野用水もまた、水を求めて先人たちが苦労した今に残る歴史遺産とも言えましょう。  さらに、学術的にも有名な日本の三大奇橋の一つとされる愛本はね橋は、加賀藩が北国回りの参勤交代のルートとしてどうしてもつくらざるを得なかったことから生まれた知恵であり、その原因が図らずも暴れ川である黒部川から来ているものと言えましょう。  出水のたびにその流れを変える暴れ川が黒部四十八ケ瀬と呼ばれるゆえんでもあり、また、このまれに見る肥沃な土壌は、100分の1の勾配を利用して行われた流水客土によるものでもあります。出水、洪水のたびに多くの山の恵みが川を潤し、平野を潤し、富山湾を育んできたと言えるでしょう。  さて、入善町では、今、この黒部川扇状地全域を博物館と見立てた黒部川扇状地フィールドミュージアム構想に本格的に取り組んでいます。  この構想自体は、平成8年度に新川広域圏事務組合内での地方拠点都市計画の中の水博物館構想として始まり、以来、その基本構想の検討が進められ、入善町議会の環境特別委員会でも議論が進められてきた長い経緯があります。  昨今の地方創生と相まって、本格的に事業が動き出したと言えましょう。従来までの箱物的構想から、フィールド全体をミュージアムとして捉え、人々をいかにしてフィールドへ誘導し、地域との交流を生んでいくかが大きな課題とも言えます。  昨年からの構想に係る策定委員会、専門委員会の議論、会合を経て、3月定例会へその基本計画が提出されたところであります。  そこで、何点かの質問をいたします。  昨年から本格的な策定委員会や専門委員会が数回開かれ、基本計画が策定されました。今後、両委員会の活動はどのように展開していくのでしょうか。  また、今後、基本計画から実施計画への段階へ移行していくものと思いますが、どのようなメンバー構成で、どのようなタイムスケジュールで臨んでいくのでしょうか。  それと同時並行して、財源の確保に努めておられるものと察しますが、そのめどについてはどのように考えておられるのかを伺います。  一方、今年度の本構想に係る予算から見ても、拠点施設でのナビゲーター的役割を果たすバーチャルリアリティーなどの映像コンテンツがメーンとなると思われます。将来的にどれくらいの種類で、何本くらいのコンテンツを想定しておられるのか。  当然、バーチャルリアリティーは、来館者を、ある意味、仮想的な映像の世界へ引き寄せ、扇状地を地上の世界から見るのと違い、多角度、多方面から映し出す効果的な手段であると思います。決してバーチャルリアリティーを否定するものではありません。むしろ、自治体としては全国でも画期的な試みであると思うわけであります。  しかし、本来は、バーチャルなものとリアリティーなものとは別に考えるべきではありませんか。バーチャルな部分に特化し過ぎるのではなく、扇状地が持つリアリティーさを十分に考慮すべきと思いますが、この点についていかがお考えか、伺うものであります。  基本計画ができたばかりではありますが、現時点ではバーチャルリアリティーの作成が先行しているような感じがするような気がいたします。  一方、本構想の大きな趣旨であるフィールドワーク事業にもっと力を入れていくべきと思いますが、いかがでしょうか。どのようにフィールドワーク事業は進んでいるのでしょうか。  言うまでもなく、原点は水であります。表流水、伏流水、地下水を最大限に生かし、豊富な水とともに生きてきた伝統文化や歴史、暮らしそのものを後世へ伝承することに重点を置くべきと考えます。  さらに、拠点施設等の建設には多額の事業費が見込まれます。しかし、その財源のめどが立っていない現状ではありますが、事業そのものは動き出しております。  フィールドワーク事業を展開する上でも、特に扇状地全域、入善町10地区全域がミュージアムであるなら、町民の協力があってこそ成り立つ事業でもあります。町民の皆様への周知や理解を求めることもそろそろ必要な段階に来ているのではないでしょうか。どのようにお考えになっておられるのかを伺うものであります。  最後の質問となります。  拠点施設において全てが完結することは重要であり、それが拠点施設そのものの役割であり、使命でもあると思います。しかし、人の流れは施設だけで完結しては本来の趣旨ではありません。拠点施設が立派であればあるほど、そこで全てを完結してしまう危険性も逆にあると思われます。人の流れが動線となって扇状地全域を周遊できるように、そして、リアリティーを求めて扇状地に一歩二歩踏み出す工夫がフィールドワークであり、構想の本質ではないでしょうか。その作業には相当な時間を要するものと思われます。  これら一連の作業についていかがお考えか、当局の見解を求めて、私の質問を終わります。ありがとうございます。 4: ◯議長(佐藤一仁君) それでは、答弁を求めます。  町政運営の総括と町の未来について、笹島町長。  〔町長 笹島春人君 登壇〕 5: ◯町長(笹島春人君) 皆さん、おはようございます。  昨日は、歴史的にも初めてとなる米朝首脳会談が行われ、朝鮮半島の完全非核化などが共同声明に盛り込まれたことは御存じのとおりであります。署名された共同声明の内容が一日も早く実現され、国際社会の平和と安定に結びつくよう願うものであります。  いよいよこの北陸地方も、例年よりも少し早い梅雨入りが発表されております。ことしは空梅雨ではないかというような予報もございますが、大雨などに対する万全の体制を構築し、万が一に備えてまいりたいと考えております。  それでは、アクセスを代表しての野島議員の町政運営の総括と町の未来についての御質問のうち、初めに、この4年間の総括についてお答えをいたします。  平成26年9月に第7代入善町長に就任してから、早いもので3年と9カ月が経過をいたしました。就任当初より、私の政治信条であります「もっといい街、住みよい入善」をまちづくりの基調として、「皆さんの笑顔があふれる街づくり」、「子どもたちの声が響き合う地域づくり」を目指して、議員各位をはじめ、町民の皆様の御理解と御協力のもと、さまざまな課題に取り組んでまいりました。  特に、その最大のテーマでありますストップ人口減少については、新たな施策を次々と進めてきたところであります。  私が就任後、真っ先に始めた取り組みは、人口減少対策に対する3つの柱の1つ目である、子どもたちを産み育てやすい環境づくりということであり、まずは少子化対策の入り口が結婚と考え、積極的に結婚に向けた出会いの場づくりと機会づくりに努めてまいりました。結婚は、個人の価値観にかかわる問題でもあり、従来は行政が踏み入りにくい部分でありましたが、目の前に迫る人口減少という行政の最重要課題を克服するためにも、ちゅうちょなく踏み込んだところであります。  具体的には、結婚・子育て応援課を新設し、「それ行け!結婚プロジェクト」を立ち上げ、結婚から出産、子育てまで、それぞれのライフステージごとに既存の制度の見直しや新たな取り組みを進めてまいりました。特に、婚活イベントなどは何分初めての取り組みであり、手探りの状態でありましたが、議員各位をはじめ、さまざまな方々の御協力と御理解もあって、事業を次々と展開することができております。  その結果、現在までに107組のカップルが成立し、4組の御成婚が誕生するなど、目に見える成果も出てきておりますが、何よりも町全体で結婚に対する前向きな雰囲気が醸成できているのではと思われます。  そのほかにも、新婚世帯への住居費や引っ越し費用の支援の創設と拡充、不妊・不育症治療の拡充、子宝支援金の対象と金額の大幅な拡充、県内で初となる第1子の保育料の軽減、小中学校の入学祝金制度などの節目ごとの支援に加えて、子育て世代包括支援センターによる出産、育児に対する相談・ケア体制など、結婚から妊娠、出産、子育てまで、あらゆる場面に対応できる支援制度を築いてまいりました。  次の柱は、老若男女全ての町民が健康で健やかに暮らせるまちづくりを目指す健康寿命の延伸による人口の自然減の抑制であります。  幼少期から大人まで、減塩・適塩運動を町民運動として推進し、生活習慣病の予防につなげる「減塩いいね!プロジェクト」をはじめ、検診受診率の向上と一層の健康づくりを目指す健康ポイント事業を立ち上げ、展開をいたしております。  また、これらの取り組みを着実に進めるため、今年度、元気わくわく健康課を設置するとともに、集団健診の対象年齢を引き上げるなど、全ての町民がいつまでも健康で暮らし続けられる支援体制の整備と取り組みを進めてまいりました。  最後に3つ目の柱、Iターン、Uターンの推進と地域活性化による人口の社会増の促進であります。  まず、平成27年度からIターン、Uターンに関する総合窓口として、入善UIサポートセンターを新たに設け、移住、定住に関する積極的なPR活動や体験ツアーなどに着手し始めたところであります。  一方で、社会的にも大きな課題となっております空き家について、空き家バンクを中心とした空き家等の活用を支援するさまざまな制度を拡充することで、移住、定住の希望に応えることができるよう努めております。  加えて、地域住民による移住・定住アドバイザーも設置されており、ハード、ソフトの両面でしっかりと移住、定住の希望者をサポートできるものと考えております。  なお、これらの取り組みを通して、平成27年度から平成29年度までの3年間で、合計106人が町外から入善町に移住されていることから、成果は着実に出てきているものと考えております。  以上のように、これまでの4年間は、ストップ人口減少に向けた多くの取り組みを多くの方々に支えられて始めることができました。これら多くの取り組みの結果として、成婚者や移住者といった数字で目に見える成果だけでなく、人口減少という大きな課題を行政はもちろん、町民の皆さんとともに考え取り組んでいく機運の醸成といった目に見えない成果も生まれてきているのではないかと感じております。  一方で、人口減少は現在も進行中であることから、この流れを何とかして緩やかに、できれば食いとめるべく、より一層、着実な施策の展開が必要であると考えております。このことからも、あらわれ始めたさまざまな成果を、3つの柱が目指す出生数の増、自然減の抑制、そして、転入人口の増加といったそれぞれの数字に結果としてあらわれるよう、加えて、町民の満足度にしっかりと反映されるよう、結びつけていくことが今後の課題になるものと思われます。  人口減少に特効薬はありません。現在の取り組みの成果が人口減少の克服という結果としてあらわれるには、相応の時間がかかるものと考えております。しかしながら、だからこそ今できることをしっかりと着実に取り組んでいくことが町民から求められるまちづくりではないでしょうか。  3つの柱に連なる施策以外にも、行政が抱える多くの課題に対する施策や事業は幾つもございます。この4年間の町政運営の中でも、道半ばの事業、今後取り組むべき計画中の事業なども数多くございます。これらにバランスよく取り組むことで、行政の永久の命題である町民の幸せの追求を進めてまいりたいと考えておりますので、議員各位には、一層の御理解、御協力を賜りますようお願いを申し上げます。  次に、新総合計画についての御質問にお答えをいたします。  現在、第6次総合計画には、黒部川扇状地の恵みなど、先人から受け継いだ財産を生かすとともに、扇状地に産業基盤と快適に暮らせる生活基盤を築き、暮らす人が郷土に誇りを持ち、ともに支え合い、担う人を育てることで、受け継いだ財産と人のきずなを次の世代に引き継いでいきたいという思いが込められております。また、その思いを受けた町の将来像を「扇状地に水と幸せがあふれるまち入善」、サブタイトルを「人のきずなで未来へつなぐ」として、平成23年度から平成32年度までの10年間の計画であり、今年度で計画8年目を迎えたところであります。  計画期間も残すところ3年足らずではありますが、その実現に最大限の努力をしてまいる所存であります。  一方、新しい総合計画の策定につきましては、来年度から策定作業を始める予定にいたしております。  策定の体制といたしましては、役場内に策定委員会や事務担当者会などを設置し、役場を挙げて計画案の策定を行い、あわせて町民の方々で構成される総合計画審議会の御意見を伺いながら計画の策定を進めることといたしております。そのほかにも、まちづくりワークショップの開催や町民の皆さんへのアンケートなど、さまざまな機会を捉えて多くの御意見を伺うことで、よりよい計画となるよう努めてまいりたいと考えております。  なお、今後、新総合計画を策定するに当たっては、町を取り巻く状況が大きく変化しており、さまざまな課題があることも十分承知しているところであります。議員御指摘の公共施設の維持管理につきましても、人口減少社会においては大きな負担になるものと捉えております。  そのため、町では、平成28年に公共施設等総合管理計画を策定しており、公共施設等の更新、統廃合、長寿命化を計画的に行うことで公共施設等の機能を維持しながら最適な配置を実現することといたしております。  これからの人口減少社会においては、ハードの整備は慎重に判断しなければならない時代となっていくものと思われます。今後は、町として必要な公共施設の量を見極めつつ、既存施設の長寿命化を行い、施設を最大限有効に活用するとともに、時には必要な施設整備を大胆に行っていくことも重要であると考えております。  このことは、公共施設に限ったことではなく、ソフト事業についても同様であり、今後、必要な事業とある程度役目を終えた事業を選別しながら、スクラップと必要なビルドが調和する新総合計画としてまいります。  また、約800万人いるとされる団塊の世代が後期高齢者となり、超高齢社会を迎える2025年問題など、少子高齢化とそれに伴う人口減少は最大の課題であると認識をいたしております。  ことしの3月30日に国立社会保障・人口問題研究所が公表した平成27年度の国勢調査をもとにした将来推計人口によれば、2030年に入善町の人口は2万人を割り込むこととしておりますが、平成25年度に公表した平成22年度の国勢調査をもとにした推計人口においては、2040年に2万人を割り込むことになっていたところであります。まさに、人口減少が10年も早まったことになり、私たちが今まで感じていた速度をはるかにしのぐ速度で人口減少が進んでいるものと捉えております。  さらには、2045年の人口は1万4,000人余りと推計されており、今後27年で1万人以上もの人口が減少することに加え、2045年には、総人口の約半数以上を65歳以上の高齢者が占めるとともに、ゼロ歳から14歳までの子どもたちの人口は、平成27年の国勢調査と比較して約3分の1に減少するとなっております。少子高齢化や人口減少対策を何もしなければ、まさにこの将来推計人口のように危機的な状況を迎えることとなるものと思われます。  そのためにも、私は町長就任以来、ストップ人口減少を町の最重要課題として、子育て支援や少子化対策を中心に、町の未来への布石となるさまざまな事業を積極的に取り組んでまいりましたことは、さきの4年間の総括でも述べさせていただいたところであります。  減少の一途であった本町の人口が、平成28年には、転入と転出が拮抗するという状況となり、社会増の兆しが見え始めたことに加え、先ほど述べたとおり、さまざまな事業の成果があらわれ始めております。この人口減少の改善への小さな兆しを現実のものとするため、少子化対策などに加え、市街地再整備によるコンパクトなまちづくりなど、長期的な視点で必要な事業を着実に実施することで、「住んでよし、結ばれてよし、働いてよし」の「選択されるまち入善」に挑戦し続け、ストップ人口減少を実現しなければならないと考えております。  これまで入善町は、日本を代表する扇状地の持つ地域資源を生かして、基幹産業である農業や工業が調和して発展を続けてまいりました。加えて、現在、深層水のさまざまな活用による新たな産業の創出、観光拠点にもなり得る洋上風力発電計画、企業の大規模な投資などもあり、今後の町の大きな飛躍に期待を持っているところであります。  この扇状地にはまだまだ大きく発展できる可能性、潜在力が秘められているものと考えております。その潜在力を最大限に引き出し、しっかりと活用したまちづくりを進めるためにも、町民が夢や希望の持てる新総合計画となるよう、策定を進めていくべきであると考えているところであります。  最後に、意気込みをということでありますが、先ほど申し述べさせていただきましたこの4年間の総括をもってかえさせていただきたいというふうに思います。  今後も、よりよいまちづくりと町民の幸せの追求に向けて、精いっぱい職責を果たしてまいりますので、御理解を賜りますようお願いを申し上げ、アクセスを代表しての野島議員の御質問への答弁とさせていただきます。  なお、その他の質問につきましては副町長が答弁いたしますので、よろしくお願いを申し上げます。 6: ◯議長(佐藤一仁君) 次に、黒部川扇状地フィールドミュージアム整備事業について、梅津副町長。  〔副町長 梅津將敬君 登壇〕 7: ◯副町長(梅津將敬君) 野島議員の黒部川扇状地フィールドミュージアム整備事業についての御質問にお答えさせていただきます。  黒部川扇状地フィールドミュージアム事業につきましては、全国的に見てもまれな黒部川扇状地や扇状地に育まれた豊富な水、さらには、扇状地に点在している水にかかわる資源など、黒部川扇状地全体を博物館とみなし、町を丸ごとフィールドミュージアムとして整備しようとするものであります。  また、水を中心テーマといたしまして、住民の方が主体となって地域資源を生かしたまちづくりを進めることで、この地域を訪れる方を増やすことや、多くの町民の参画を通しまして地域への誇りや愛着を醸成することに加え、地域コミュニティーや地域産業の活性化も目指すものであり、昨年度、基本計画の策定を行ったところであります。  基本計画の策定に当たりましては、広く意見を求めるため、産業や観光、交通、教育など、町民の各界各層の11名の方による策定委員会を設置し、4回の委員会を開催したところであります。また、この計画の策定には、より専門的な知見も必要となることから、策定委員会に対してより専門的な助言を行うため、策定委員会の補助組織といたしまして、地理や観光、地下水などの専門的な知識を有する方5名による専門委員会も設置し、2回の委員会を開催したところであり、2つの委員会ともに貴重な御意見をいただいたところであります。  そのほか、町民のさまざまな分野の若い方々から広く御意見を伺い、基本計画策定の参考とするため、農業や商業、観光、交通などに携わっておられる方々のほか、地域おこし協力隊やSNSを活用した情報発信のため、カメラマンの方々にも参加していただき、ワークショップを2回開催したところであります。  これらの委員会等を経て策定いたしました基本計画につきましては、中心テーマである水や、扇状地に点在する地域資源であるサテライトの整備のあり方、また、それらの地域資源を訪れる方へのエントランス機能を果たす中核拠点施設の整備のあり方、住民参加やふるさと教育の推進による人材育成といった点について、基本的な方向性を定めたところであります。  策定委員会や専門委員会の活動は今後どうなるのかとの御質問であります。  それぞれの委員会につきましては、基本計画の策定が完了したところで、この両委員会とも終了としたところであります。今後は、委員会でいただいた御意見を参考にして、町において事業を進めてまいりますが、中核拠点施設の展示の検討や住民参画といった観点からも、展示などの専門家による委員会や、住民参画を促していくための委員会も必要であると考えているところであります。  次に、財源のめどについてであります。  通常、施設整備の補助につきましては、施設などの実施設計から補助対象となるのが一般的であります。今回、中核拠点施設整備に活用を予定している補助金につきましても、関係機関と協議を行い、実施設計から補助対象になり得るのではとの御返事をいただいているところであります。  また、中核拠点施設の展示につきましては、県の補助金の活用を検討していることに加えまして、今年度から取り組む映像コンテンツの制作については、地方創生推進交付金を活用することとしており、財源については一定のめどが立っているものと認識しているところであります。  今後のスケジュールにつきましては、基本計画に複数の案が記載されております中核拠点施設について、具体的な方向性を定めるため、中核拠点施設基本計画の策定を行うこととしており、先般、業務委託を行ったところであります。また、中核拠点施設の方向性が定まった段階で、中核拠点施設や施設の展示等について基本設計に取り組んでいきたいというふうに考えております。  中核拠点施設整備などについては、国の補助金などを活用することで協議を行うとともに、来年度の国への重点事業要望にも盛り込んだところであり、採択される状況となれば、早い段階で実施設計を行い、中核拠点施設、エリア拠点施設、サテライトの整備などに進めてまいりたいと考えているところであります。  次に、バーチャルリアリティー、いわゆるVRなどの映像技術を活用した映像コンテンツの御質問にお答えさせていただきます。  映像コンテンツは、基本計画においては、テーマを変えながら3本程度制作することとしておりますが、制作には時間がかかることから、中核拠点施設整備に先行いたしまして取り組んでいるところであります。
     次に、VR、バーチャルリアリティーに特化するのではなく扇状地の持つリアリティーにも考慮すべきとの御提言でございます。  バーチャルリアリティーを活用する狙いにつきましては、例えば、海底林や地下水の流れ、今はなくなりました農地の基盤整備前の沢スギの姿など、存在しないものの視覚化や、ふだんの視点からは見えない部分を見せることにあります。これらの映像コンテンツを通して、現地を見たいとの興味を持たせることで、扇状地のリアリティーにも触れていただけるものと考えているところであります。  次に、フィールドワークに力を入れるべきではないかという御提言でございますが、現地を体験するフィールドツアーなどを行い、この事業にかかわる方を増やしていくことは大変重要なことと思っております。  今年度におきましても、黒部川扇状地研究所に委託し、さまざまなフィールドツアーやセミナー事業を開催していただいております。  また、町におきましても、昨年度、開催いたしましたワークショップを継続して開催し、フィールドを回るルートプランを作成するとともに、作成したプランを実際にめぐってみることや、湧水の飲み比べ、SNSに対応するフォトスポット探しを行うなど、少しずつではありますが、フィールドワークを始めてまいりたいと考えているところであります。  次に、水とともに生きてきた伝統文化や歴史を後世へ伝承することに重点を置くべきとの御提言でありますが、まさしくこの基本コンセプトにつきましては水であります。水が育んだあらゆるもののすばらしさを再認識し、大切な資源として育み、守り、伝えていくこととしているところであります。  また、中核拠点施設での展示につきましても、黒部川が扇状地を形成したことから始まり、過去の水との闘い、現在から未来の水とのかかわり、水文化などを紹介することで、次の世代へつないでいきたいと考えております。  町民の皆様への周知や理解を求めるべきとの御提言でございますが、先ほどのフィールドワークと同様に、この事業に参画していただける方をいかに増やせるかが非常に重要なことと捉えております。  フィールドツアーの実施やワークショップの開催などを通した町民の方への周知に加え、小中学校でのふるさと教育などを通して町民の方々の理解を深め、この事業へ参画する方を一人でも多く増やしてまいりたいと考えているところであります。  最後に、リアリティーを求めて踏み出すことがフィールドワークであり、事業の本質であるとの御提言につきましては、基本計画の基本コンセプトを「水が巡って人が集う水のまちのまるごとミュージアム」としているとおり、多くのサテライト施設をめぐってもらうことが重要であります。  そのためにも、中核拠点施設におきましては、シアターにおけるバーチャルリアリティーを活用した映像コンテンツの放映のほか、来館者の好みに応じてオリジナルのルートを作成する検索端末の設置など、さまざまな工夫を凝らした展示ができないかと考えております。  加えまして、サテライト施設をめぐり体験したことなどを収集して保存するデジタル収蔵庫を備えることで、体験したことがそのまま情報展示となる仕掛けができないだろうかなどと考えているところであります。  さらには、中核拠点施設からサテライト施設への周遊を促すためのルートプランの提供など、中核拠点施設にとどまることなく、サテライト施設をしっかりとめぐってもらうための仕組みをつくっていきたいと考えております。  それらの仕組みによりまして、中核拠点施設でフィールドでの興味を持っていただき、サテライト施設へ送り出すだけでなく、扇状地というフィールドにおいて体験する、文字どおりフィールドミュージアム施設とすることで、議員御指摘、あるいは御提言のように、人の流れが施設で完結することなく、町内全域を周遊していただけるように努めてまいります。  フィールドミュージアムにつきましては、まだまだ詰めるべきところも多く、今後複数年の時間が必要となりますが、まずは、中核拠点施設のあり方といった基本計画を定めてまいりたいと考えております。  また、この事業の啓発やふるさと教育を推進するため、映像コンテンツの制作を先行することに加え、町民参加を促すためのワークショップの開催や、サテライトをめぐるフィールドツアーなど、着実に事業を進めてまいりますので、御理解をお願いいたしまして、野島議員への答弁とさせていただきます。 8: ◯議長(佐藤一仁君) それでは、再質問を受けます。  10番 野島 浩君。 9: ◯10番(野島 浩君) 少々私も時間配分を間違えたようであります。大変残り時間もタイトになってまいりました。  町長におかれましては、4年間、大変御苦労さまでした。  来るべき4年間、そして、10年間、新総合計画という形でどういう方向性に進むのか、それは別として、やはり、私は町民の方々に夢と希望を与える、そういった町政を担っていっていただきたいなというふうに思います。大変暗い話が先行したようであります。しかしながら、私ども入善町は町民、そして、議会、町当局と一体となって、今までこのように発展してきたわけですから、今後もこういう形でさらなる10年間ということで進んでいければなというふうに思っております。  そこで、質問ですけれども、再質問ですが、たくさんの項目があって、時間的にも何を言えばいいのかなというような思いもあります。  最後に副町長が答弁いただきました。やはり町民とともに、そして、どんな立派なコア施設ができても、人の流れ、あるいは町民、もちろん県外、あるいはインバウンドで来られる観光の皆様、そういった方々に拠点施設から外へ出てもらう、フィールドへ出てもらう、これがやはり変わらぬ普遍的な私はミュージアムの構想の本質であると思っております。  そこで、1つ伺うわけですけれども、ハード事業というのは、先ほども平成31年度あたりから実施計画が策定されれば、恐らく国の補助金、あるいは県の補助金等もめどが立つだろうという、ある意味、明るい答弁もいただきましたけれども、ハードは事業費、お金があればできるわけですね。しかし、それに伴う一番大事なソフトの部分、いわゆるフィールドワークだと私は思っておりますけれども、こういった作業というのは大変な作業ではないかなと思うんです。  今、企画財政課という形でやっておりますけれども、企画の担当の方だけで、それも、専任ではない担当の方だけでやっていけるのか、こういったことをどのように捉えておられるのか。仕事量はこれからもっともっと増えると思います。  企画財政課長、いかがお考えでしょうか。 10: ◯議長(佐藤一仁君) 竹島企画財政課長。 11: ◯企画財政課長(竹島秀浩君) 今は兼任スタッフでやっているというところでございますが、今ちょうど計画策定を進めておるというところで、ハード整備、それと展示、エリア拠点整備とか、いろいろ詰めていかなくてはいけないというところもありますので、スタッフのほうについて、必要であれば、そういう中でも検討をしていかんならんことだろうというふうに思います。  ただ、私どもの町のほうは、従前からそうでございますが、大きなプロジェクトが立ち上がった場合については、各課連携、各課横断で全て進めてきておるということもありますので、そういう体制もしっかり組んでいきたいというふうに思っております。  以上です。 12: ◯議長(佐藤一仁君) 10番 野島 浩君。 13: ◯10番(野島 浩君) 力強い答弁もいただいたわけですけれども、各課連携、やはり横断的な、例えば、この扇状地の問題に関しては、企画、農水、あるいは商工、建設、教育委員会等々、幾つか複数の課にまたがるということでありますけれども、そういった横断的な、そういうプロジェクトチームと言うと大げさになるかもしれませんけれども、そういったある意味でのワーキングチーム、今現在もワーキングチームが存在するようでありますけれども、実態がどこまでいっているのか聞いておりません。  しかし、これから実施設計ができるまでのしばらくの期間、そういったこと等も準備を入れて、できれば専任のスタッフ、そして、各課横断のそういったチーム編成を立ち上げていただければなというふうに思います。  いろいろ、水をめぐる水との闘いという扇状地のプロセス、こういったものを考えてみますと、私、ここ二、三日、奥田新作さんがつくられた『入善町誌』等々を、とてもじゃない、あの膨大なページ数、何千ページに上るものは読めませんけれども、開きながら、めくりながらということで見てまいりました。また、その『入善町誌』と別に、いわゆる『資料編』という形で二、三冊、たしか七、八百ページ程度のものが存在すると思いますけど、それも若干目を通させていただきました。  いわゆるあの『入善町誌』あるいは『資料編』、ああいった冊子に入っているものが丸ごとミュージアムという形で町民の皆様、あるいは来館者の皆様方に理解していただく、これが大事なことだと思いますので、そういったことを掘り起こしていくということになると、いわゆるバーチャルな世界だけを言っておっても私はだめだと思うんですね。  バーチャルリアリティーはあくまでも、いわゆるお子さんからお年寄りまで、目にすることのない仮想的なものを見ていただいて、来館者を引きつけるという手段というか、理解を求める手段としては大変すばらしいものだと思いますけれども、究極的には、『入善町誌』なり、例えば、小さな冊子でしたら『入善町の文化財』という小さな冊子があります。  ああいったものにもやはり集約されているのであろうなと私は思いますので、そういったこと等も十分考えながら、研究していただきながら、早急に、いわゆる作業を進めていかなければ、予算は、事業費はめどがついた、箱物はできた、しかし、それについて回るソフトがなかなかついていけない、中身が伴わないということでは、私は、それこそ絵に描いた餅ということで、将来は、当然、有料ベースで来館者を招き入れる、あるいは、事業的に採算がとれるかどうかということもやはり考えていかなければいけない。運営自体もそういうところに今度は進んでいくのではないかなと思いますが、そのあたりを考えて、専任スタッフは、あるいはワーキングチーム、そういった方々の設置等をぜひ求めたいなというふうに思います。  これは、町長、いかがお考えでしょうか。 14: ◯議長(佐藤一仁君) 笹島町長。 15: ◯町長(笹島春人君) 黒部川扇状地フィールドミュージアムにつきましては、これまでも基本計画の策定において、庁内検討委員会などを設置してきた経緯がございます。  今後も、観光振興であったり、あるいは地下水の保全、ふるさと教育の推進、あるいは生涯学習の活動などに、やはり多くの方々に参画をしていただく、そのためにも、まず、基本となるベースをしっかりと構築する必要があるだろうというふうに思っておりまして、そのためにも、関係課の連携というものをより強いものにしておかなければならないというふうに思います。  なお、今ほどバーチャルの話がございましたけれども、やはりベースはリアリティーということになるだろうと思いますが、それを補完するものとして、見えないものを見えるような形でやる、そういった形でバーチャルリアリティーの部分に進んでいかれればいいのではなかろうかというふうに思っております。  いずれにいたしましてでも、庁内の関係課の連携をより一層図りながら、検討組織の設置ということについて、また検討してまいりたいというふうに思っております。よろしくお願いいたします。 16: ◯議長(佐藤一仁君) 10番 野島 浩君。 17: ◯10番(野島 浩君) 大変、私としては満足のいく答弁をいただいたわけでありますけれども、バーチャルリアリティー、そして、このソフト、いわゆる先ほど申しました『入善町の文化財』という冊子、あるいは『入善町誌』等々、こういった資料、膨大な歴史資料、こういったものがくまなくフィールドミュージアム構想に組み込まれれば、私はすばらしい施設になるのではないかなと。全国千七、八百ぐらいの自治体があるわけですけれども、そういった中でも脚光を浴びる、注目を浴びる施設になるのではないかなというふうに確信しております。そのためにも、早く、いわゆるそういった作業を進めていただきたい、そのように思います。  それには、私ども議会も努力していかなくてはいけないなと。住民の方々に扇状地フィールドミュージアム構想って聞いたことありますかと尋ねても、いや、それはわからんと、知らないという方が大方のような気がいたします。これは、私自身がそのように思っておるのかもしれませんけれども、これは、町当局のみならず我々議員も、そして議会も、町民の方々にそういったことを理解していただいて、そして、近い将来、アドバイザーなり、あるいは、地域的な学芸員といいますか、そういった専門員の方々、そういう人材としても、協力いただかなければいけない事業であろうなというふうに思っておりますので、私どもも一生懸命努力したいと思います。  町当局のほうも、今いただきました答弁どおり、一生懸命、前向きに進んでいただければというふうに思っております。  以上で、質問等を終わりたいと思いますが、笹島町長には、改めて、4年間御苦労さまでした。  君子は豹変するという言葉もあります。どういうふうに捉えるか、それぞれの捉え方だと思いますが、決めたことをずっとそのままやるということではなくて、時には……。 18: ◯議長(佐藤一仁君) 野島議員に申し上げます。簡潔におまとめを。 19: ◯10番(野島 浩君) 時には豹変して、もう私はいいのではないか、それが町民のためになるものであれば、君子は十分豹変していただきたい、そのように申しまして質問を終わります。ありがとうございました。 20: ◯議長(佐藤一仁君) それでは、次に、日本共産党代表質問、4番 井田義孝君。  〔4番 井田義孝君 登壇〕 21: ◯4番(井田義孝君) 日本共産党の井田義孝です。  私は日本共産党を代表して大きく3つの点で質問いたします。  さて、昨日、歴史的な米朝首脳会談が行われ、朝鮮半島の非核化と平和に向けて共同声明が発表されました。東アジアの平和にとって歓迎すべき出来事だと思います。  しかし、我が国の国政の場では、相変わらず混乱が続いています。6月5日に、我が党の宮本岳志衆議院議員らが記者会見して公開した文書によって、財務省の太田理財局長、国土交通省の蛯名航空局長が昨年9月、国会答弁に向け口裏合わせをしていたことが明らかとなりました。  この文書には、両局長が森友学園に8億円の値引きをした理由を説明するのに、金額よりごみのトン数のほうがましだなどとごまかす方法を話し合っていたことが記録されています。口では隠蔽、改ざんへの反省を口にしながら、それを指示したとされる佐川氏の後を継いだ太田局長も、裏で口裏合わせの密談を行うなど、全く反省が見られません。財務省トップである麻生大臣も、全く御自分の責任は感じておられないようです。  安倍首相は、カナダで行われたG7、先進7カ国首脳会議を前に、7日、アメリカのトランプ大統領と会談し、米朝首脳会談での日本人拉致問題の提起を依頼、そのかわりに、数千億円にも上る軍用機、航空機、農産物の購入を約束したとトランプ大統領自身が明言したと報道されています。まさに懇願外交です。なぜ、御自身が北朝鮮へ行って、拉致被害者の解放を話し合おうとしないのでしょうか。本日のレートで5,527億円もの国民の税金を使って、不時着や墜落を繰り返すアメリカの軍用機を買うなど、とんでもないことです。森友・加計問題には全くの無反省、モラルと外交能力の欠けた政権に国政を担う資格はないと申し上げて、質問に入ります。  まず初めに、障害をお持ちの方への医療費助成制度について伺います。  県の制度では、心身障害で障害者手帳を持つ方には全額、または一部の医療費助成を行っており、町もそれに倣っています。そのうち、身体障害手帳1級、2級、療育手帳Aをお持ちの重度障害の方へは、医療費が全額助成されています。  ところが、64歳までは現物給付といって病院の窓口で無料になるのですが、65歳になって後期高齢者医療に移った途端、病院の窓口で一旦立てかえ払いを求められ、その後、役場で手続をしたら口座に振り込まれる償還払いに変わってしまいます。介助する御家族も当然高齢化しており、高齢になったほうが不便になるというこの制度は実態に合いません。  私たちは、県に対する要望活動で、繰り返しこの制度の改善を訴えてきました。しかし、県は各市町村からそのような要望が上がっていないというのです。住民からの切実な要望です。町からも県に対し、65歳以上になっても窓口で無料の現物給付にするよう求めていくべきだと思いますが、いかがですか。答えてください。  また、発達期に生じる知的障害とは別に、病気に起因する精神障害者への医療費助成は、国の自立支援医療や、県や町に一部の助成制度があるものの、心身障害者への助成に比べると大きく隔たりがあります。  今後、高齢者の増加に伴い、認知症患者も大きく増加します。その中には、障害者手帳の交付を受ける方々も出てきます。精神障害者にも身体や知的障害同様の医療費支援を行うべきと思いますが、どうか答えてください。  次に、海岸林のマツクイムシ対策について質問します。  園家山の松枯れは、3年前には30本程度だったと記憶しておりますが、昨年から県の海岸林保全事業で相当数の伐倒をしたにもかかわらず、北西の畑周辺と園家集落側にたくさんの枯れ木が残ったままとなっています。県の担当者は、5月1日時点で切るべき枯損木は130本残っていると答えました。  枯れ木に産みつけられた卵から羽化したカミキリムシは、松枯れの原因であるマツノザイセンチュウをつけて5月に既に飛び立ってしまっており、対策が全く追いついていません。早期の伐倒処理が必要です。一体今後どのような事業計画を考えているのですか。答えてください。  水と緑の森づくり税を財源とした県の海岸林保全事業は、平成29年、平成30年度の2年間の予定です。この事業は、民有地であっても県の予算で伐倒などの対策に当たる、海岸から300メートル以内の重点区域で住民が主体的に対策を行った場合、その費用を補助するなど画期的な内容でした。  しかし、この間の松枯れ被害は驚くべき速度で拡大しており、対策が全く追いついていません。このままでは2年間で松枯れ被害を根絶するのは到底不可能です。県に事業の延長を求めていくべきだと思いますが、どうですか。答えてください。  3つ目に、黒部川の連携排砂についてお聞きします。  昨年の関西電力資材流出事故による連携排砂の中止を受け、出し平ダムには一昨年から新たに165万立方メートル、下流の宇奈月ダムには96万立方メートルもの土砂が堆積しています。  先日行われた黒部川土砂管理協議会では、今年度は排砂を2回行い、165万立方メートルの土砂を流したいとの計画が示されました。  これに対し、海面漁業団体からは、宇奈月ダムにたまった土砂の排砂は認めていない、漁業の継続が不可能になるのではないかとの強い不安が示され、近隣の黒部、朝日の首長からも、これまでの排砂方法の見直しを求める声が相次ぎました。  より自然に近い形で土砂を流すためには、現在の6月から8月の時期に限らず、通年で排砂、通砂を行うべきだと考えます。また、ダム湖に排砂し切れない堆積物がたまらないよう、出水のたびの頻繁な通砂も求めていくべきと思いますが、町の見解を答えてください。  これまでの連携排砂は、上流の出し平ダムにたまった土砂が下流の宇奈月ダムを通過するのであって、宇奈月ダムからの排砂はないとされてきましたが、国土交通省は、宇奈月ダムにたまっている土砂も排砂されていると正式に認めました。となれば、宇奈月ダムに長年たまった古い土砂も排砂されてくる可能性が高いと言えます。  今回、宇奈月ダム湖底のボーリング調査が計画されましたが、わずか1カ所のみで、しかも、天候不順を理由に実施されないまま排砂に入ろうとしています。宇奈月ダム湖の底質調査をきちんと行うべきだと考えますがどうですか。答えてください。  以上で質問を終わります。 22: ◯議長(佐藤一仁君) それでは、答弁を求めます。  出し平ダム、宇奈月ダムの連携排砂について、笹島町長。  〔町長 笹島春人君 登壇〕 23: ◯町長(笹島春人君) 日本共産党を代表しての井田議員の御質問のうち、出し平ダム、宇奈月ダムの連携排砂に関する御質問について、お答えをいたします。  本年5月28日に開催された第44回黒部川土砂管理協議会におきまして、実施機関から、議員御指摘のとおり、昨年の連携排砂は、関西電力の資機材流出等で排砂ができず、一昨年の排砂後から新たに出し平ダムで約165万立米、宇奈月ダムでは約96万立米の土砂が堆積したとの報告がありました。  そこで、実施機関では、平成30年度の連携排砂の方法について、ダムの機能を維持し、下流域の河床低下や海岸侵食を抑制しつつ自然環境への影響を少なくすることを総合的に考慮した上で、具体的な案が示されたところであります。  その連携排砂の内容といたしましては、6月から8月までの期間において、出し平ダムへの河川からの流入量が毎秒250トン以上となった場合、2回に分けて連携排砂を実施するなどの案が提案され、協議会において了承が得られたところであります。  その土砂管理協議会の場において、私は、内水面及び海面漁業関係団体や農業関係団体の要望を踏まえ、漁業や農業に極力影響を与えないような実施方法を検討していただくこと、加えて、大量の排砂量が予測される1回の実施後にその影響調査を行い、その上で2回目の実施について検討していただくよう、さらには、今回のような一定量をはるかに超える場合、ダムの機能維持の観点から、排砂の実施できる期間が3カ月間でよいのか、また、この3カ月以外でも出水時には排砂できるよう検討すべきではないかなどの、意見を述べたところであります。  さらに、近隣の首長からも、同様に各種関係団体等の合意形成をしっかりと図ってほしい旨の意見が多数あり、それを受け、排砂実施機関では、現在の排砂方法が最善な方法として実施するが、今後も関係市町、専門家、関係者の意見を聞き、より自然に近い形での総合土砂管理が実現できるよう、真摯に対応してまいりたいという回答があったところであります。  次に、宇奈月ダム湖底に堆積した土砂について、ボーリングなど底質調査を実施すべきではないかとの御質問についてお答えをいたします。  宇奈月ダム湖内の調査といたしましては、国土交通省において、平成13年度の宇奈月ダム管理移行前である平成12年度のほか、直近では、平成24年度、平成25年度、平成26年度においてボーリング調査が実施されております。  この平成24年度からのボーリング調査は、平成23年度において連携排砂及び通砂を実施した際、ダム下流の水質調査結果が濁りを示すSSの値やBOD、また、全窒素などの項目で高い数値を示したことから、実施したとのことでありました。  その際のボーリング調査結果としましては、第43回、これは平成27年3月27日開催の黒部川ダム排砂評価委員会において、宇奈月ダム貯水池の堆積物を分析した結果、有機物指標が比較的高い数値を示した土砂が排砂により下流河川へ排出される可能性はほとんどないと考えられるとの評価がなされております。  加えて、本年度、宇奈月ダム貯水池内において、ボーリング及びサンプリングを行い、底質分析を実施する予定であると伺っておりましたが、河川流量が例年に比べて多い影響により、連携排砂期間前における台船上からの調査がやむを得ず中止が決定され、今後、代替案を含めて引き続き検討してまいりたいと伺っております。  いずれにいたしましても、今後もよりよい連携排砂の実施に向けて、検討し、そして、意見を述べてまいりたいと考えております。  以上で、日本共産党を代表しての井田議員の御質問に対する答弁とさせていただきます。  なお、その他につきましては担当課長が答弁いたしますので、よろしくお願いを申し上げます。 24: ◯議長(佐藤一仁君) それでは、次に、障害者医療支援について、真岩保険福祉課長。  〔保険福祉課長 真岩芳宣君 登壇〕 25: ◯保険福祉課長(真岩芳宣君) 井田議員の障害者医療支援についての御質問にお答えします。  県単独医療費助成制度は、昭和47年に高齢の心身障害者への助成を開始して以来、重度心身障害者や妊産婦、乳幼児、ひとり親家庭を対象とするなど、内容の充実が図られてきました。この制度を軸として、県と県内市町村が互いに連携し、福祉医療費助成に取り組むことにより住民の保健福祉の増進に重要な役割を果たしてまいりました。  町では、県単独医療費助成制度に従い、65歳未満の重度心身障害者に対する医療費助成につきましては現物給付での支給とし、65歳以上の重中度心身障害者への医療費助成は償還払いでの支給としております。ここでいう現物給付とは、医療機関等で福祉医療費請求書を提出することで、医療費の自己負担分の支払いが不要または減額となる支給方法であります。また、償還払いとは、一旦医療機関等で自己負担分の全額を支払った後、役場の窓口で申請することで指定口座に還付される支給方法であります。
     受給者の立場からしますと、現物給付方式は役場での申請手続が省略できるため、利便性が高いというメリットがあります。しかしながら、現行の制度では議員御指摘のとおり、現物給付方式と償還払い方式が混在している状況であります。仮に現物給付に移行するとした場合、重中度心身障害者に対する医療費助成は県の補助事業として県内全ての市町村が取り組んでいることから、医療機関や国保連合会など関係機関との調整が不可欠であり、県全体としての統一的な対応が必要であると考えております。  このように、現物給付方式の実現には、解決すべきさまざまな課題があることから、今後、県や県内市町村と連携の上、支給方法のあり方について方向性を探っていきたいと考えております。  続きまして、精神障害者の医療費助成は心身や知的障害者同様の医療費支援を行うべきだと思うがどうか、との御質問についてお答えします。  まず、精神障害者の方に対する医療費支援につきましては、国の制度として精神通院医療に係る自立支援医療費の助成があります。そのほか県単独医療費助成制度では、精神障害者保健福祉手帳の1・2級所持者で65歳以上の後期高齢者医療制度加入者の場合、重中度心身障害者医療費助成の対象となっております。また、精神障害者保健福祉手帳を所持していない方でも、障害年金1・2級を受給している場合は、同様に重中度心身障害者医療費助成の対象となります。加えて、町の単独事業であります心身障害者医療費助成では、障害年金3級の受給者までが対象となっております。また、65歳未満の方も対象であり、原則、医療費の自己負担額の3分の2を助成しております。  このように、精神障害者保健福祉手帳を持っていなくても、精神障害を事由とした障害年金を受給していることで対象となる方も多いと考えられることから、精神障害者の方に対する医療費支援は、ある程度の水準は達成できているのではないかと考えております。  一方、精神障害者への医療費支援は、心身や知的障害者への支援と比較しますと、同等とは言えない部分もあるかとは思いますが、町では、県の補助制度で対応していない部分を町単独事業でカバーするなど、県内でも手厚い医療費助成事業を実施しております。  県、町ともに財政が極めて厳しい状況ではありますが、今後とも、県との連携を強化し、引き続き福祉医療費助成制度を維持していくことにより障害者の保健福祉の向上を図りたいと考えておりますので、御理解を賜りますようお願い申し上げます。  以上、井田議員への答弁とさせていただきます。 26: ◯議長(佐藤一仁君) 次に、海岸林のマツクイムシ対策について、窪野建設課長。  〔建設課長 窪野 修君 登壇〕 27: ◯建設課長(窪野 修君) 井田議員のマツクイムシ対策に関する御質問にお答えをいたします。  まず、枯損木について早期の伐倒処理が必要ではないか、という点についてであります。  議員御承知のとおり、マツクイムシ対策につきましては、平成29年度から今年度までの2カ年において、県の海岸林保全整備事業を活用し、海岸林とその周囲の重点区域において、マツクイムシによる被害木を切り倒し処理する伐倒駆除や、予防対策として健全な松の被害を防止する薬剤散布、さらには薬剤の樹幹注入などを行っております。  平成29年度の実績といたしましては、園家山周辺の薬剤散布及び樹幹注入、さらに、被害木54本の伐倒駆除を実施いたしました。また、今年度におきましては、海岸線沿い松林の薬剤散布及び被害木の伐倒駆除を現在実施しているところであります。  さらなる被害の把握につきましては、今後、早期に調査を行い、対応について検討してまいりたいというふうに考えております。  次に、マツクイムシ対策事業の期間延長を県に求めていくべきではないかという点についてお答えをいたします。  海岸林保全整備事業につきましては、平成29年度から平成33年度まで期間延長されました水と緑の森づくり税を活用し、昨年度と今年度の2カ年で集中してマツクイムシ対策に取り組んでいる事業でございます。  議員御指摘のとおり、今年度でこの事業が終了するということになっておりますが、今後の事業実施につきましては、県と協議を行いながらマツクイムシ被害の根絶に向けて事業を進めてまいりたいというふうに考えております。  以上で、井田議員への答弁とさせていただきます。 28: ◯議長(佐藤一仁君) それでは、再質問を受けます。  4番 井田義孝君。 29: ◯4番(井田義孝君) 端的な答弁で、ありがとうございました。  まず、障害者の方への医療費支援について伺います。  最初に私が申し上げました重度心身障害の方への償還払いについて、これ、やっぱり一番の問題点なのは、64歳までが窓口現物なのに、より年をとって介助している家族も高齢になって、いろいろ大変になってくる65歳を超えてから手続をしなきゃお金が戻ってこない償還払いに変わるという、このシステムについてなんですよ。  私たちは何度も県に要望を言っていますけれども、実は、ある年に県の担当者に、なぜ65歳からが償還払いになっておるんですかと聞きましたら、県の担当者も答弁不能に陥りました。あれ、どうしてだろう、どうしてだろうと、今度までによく調べておきますと、こういうようなお話で、誰が考えてもおかしいなと思うわけですよ。64までが償還払いで、65になったら窓口が無料になるというならまだしも、65になってからのほうが、一回お金を払って、後日、役場に来て手続をしなきゃお金が戻ってこない。県の担当者が後日、答弁をしたところによりますと、高齢者医療が無料化だった時代があって、これが再び定額負担から1割負担というふうになってきたときに償還払いが導入されたんだという経過だというふうに説明をされました。  経過がどうあれ、現状に合わないということを言うておるわけです。先ほど、課長の答弁ですと、全県一斉に取り組まなきゃならないので、市町村のやり方も合わせんならんので、課題が多くてと。わかります、そういうことはわかりますけれども、これは県が本気になって取り組むかどうか一つにかかっていると思うんですよ。何も入善町が一生懸命、県の立場をおもんぱかってあげる必要はないわけでして、実際に入善にお住まいの町民から、これは何とかならんがかというふうに、私、聞いてきて、こういう質問をしておるわけです。  町として、県に改善を求めていってほしいと思うんですけれども、どうでしょうか。 30: ◯議長(佐藤一仁君) 答弁は、真岩保険福祉課長。 31: ◯保険福祉課長(真岩芳宣君) お答えいたします。  先ほどの答弁でも申しましたように、これまでの経過というのはいろいろあるんだろうなとは思います。その辺のところはわかりませんが、一般論でいいますと、いわゆる現物給付、償還払い、それぞれのメリット、デメリット等がございまして、そういったことも加味されながら、これまで運営をされてきたんだろうなとは思いますが、議員御指摘のとおり、ある年齢からそぐわないということも現実ではございます。  繰り返しになりますが、これをどうすればいいかということにつきましては、町単独でこれを要望したとしても、やはり県下統一で、例えば、システムの改修ですとか、あるいは、医療機関全てに対して同じような対応をとってもらうといった、そういう調整も必要になってまいりますし、やはり県全体、市町村で意見が一致しないとなかなか前に進められないのではないかというふうに考えておりますので、こういった課題の整理ですとか、あるいは、研究も含めまして、各市町村間でまた連携して対応方法を探ってまいりたいというふうに考えております。  以上です。 32: ◯議長(佐藤一仁君) 4番 井田義孝君。 33: ◯4番(井田義孝君) 現物給付と償還払いのメリット、デメリット、これは県の担当者も同じことをおっしゃいました。現物給付で窓口無料だと、そういうことを直接露骨には言いませんでしたけれども、コスト意識の醸成に償還払いは重要だと考えておりますということを県の担当者はおっしゃいました。コスト意識ということは、言いかえれば、窓口が無料だと、ちょっとしたことでもコスト意識を持たずにどんどんどんどんお医者に来るじゃないかと、医療費大変になるよと、こういう意味なんですね。  償還払いの話が出るときに、子どもの医療費だろうが障害者だろうが、必ずコスト意識という言葉が出てきます。重度障害の65歳を超えた方々にコスト意識を持たせてどうするんだということを私、その場で厳重に県の担当者に抗議をしたわけです。福祉の精神にも反しますし、障害をお持ちの方に医療費を助成しようじゃないかという制度そのものの趣旨に根本から反しませんかということで申し上げました。  市町村としての合意形成というのも大事だとおっしゃいましたけれども、まずは、入善町としては改善してほしいんだと思っているということを県に上げる、そして、改善してほしいと思っている市町村が増えていってこそ、県の考えも動かせると思いますので、ぜひ前向きに県に対応していただきたいと思っております。  精神障害者の方への医療費助成の話に移りますけれども、実は、県議会でも何度も県会議員さんは取り上げております。2014年には、自民党の五十嵐県会議員さんがこの精神障害者への医療費助成改善を質問しておられます。それから、この3月6日には、我が党の火爪弘子県議が取り上げております。  また、富山市議会でも、我が党の小西市議会議員が取り上げておるんですけれども、そのときに、富山市の森市長が非常に前向きな答弁をされたと。そして、4月24日に行われた県市町村長会議というところで、石井知事に対して、県単独医療費助成に精神障害者も加えるということを求めたということであります。さらに、5月10日、北信越市長会議で森市長が提案をして、国への重点要望項目に入った。それから、2018年度富山市の重点課題というものにも位置づけられているというふうに聞いております。  全国の動きを見ますと、何らかの県単独医療費助成制度に精神障害者の制度が入っているという県が25県、プラス東京都が来年1月からこの制度を始めると。精神科に限らず内科でも外科でも、どんな科でも全て助成をしているというところが23県、通院にも入院にも支援をしているというのが20県あるそうです。  また、精神の手帳1級を対象にしているところが26県、2級まで対象にしているところも8県あるということで、これは一覧表なんですけど、黄色いところが何らかの支援をしている、助成をしているというところで、精神障害者にも助成するところが多数派になっているんですね。  先ほど、課長の答弁で、県の単独医療でも、65歳以上、後期に移れば助成がありますよというお話もありました。しかし、これは先ほど来問題にいたしております償還払いです、65歳以上は後期高齢者ですから。さらに、町単独の年金をもらっていれば、1級から3級まで、3分の2、医療費助成をしている、これは確かに県下においては進んでいます。入善町としても進んだ町単独の助成だと思います。しかし、先ほど、冒頭で課長が述べられたような心身障害者に対する医療費助成、重度だったら無料というようなところで見ますと、これは大きな隔たりがあるわけです。  これも質問の1つ目と繰り返すようになりますけれども、町として県に精神障害者の助成を前進させてくれということを求めていってほしいと思いますが、いかがでしょうか。 34: ◯議長(佐藤一仁君) 真岩保険福祉課長。 35: ◯保険福祉課長(真岩芳宣君) 医療費助成につきましては、さまざまな制度といいましょうか、いわゆる福祉医療費助成、それから、今、自立支援法に基づきました自立支援医療助成等々ございまして、あるいは精神にかかわるもの、知的にかかわるもの、それぞれの制度の目的といいましょうか、あるいは、できてきた経過等があろうかと思いますので、全て全部、一律に条件を一緒にしてしまうというのはどうかというようなことも考えられます。  いずれにしましても、そこら辺の制度設計につきましては県なり国の考え方。改正があるにしても、そういう運びになろうかと思いますので、町としましては、やはりそれらをカバーする町単の事業、これをしっかり維持して、その辺をカバーして精神障害者の方にも福祉の向上に努めたいと。  あわせて、そういう相談等があればわかりやすいようにまた導いてあげるような、そういう体制を整えてまいりたいというふうに思います。  以上です。 36: ◯議長(佐藤一仁君) 4番 井田義孝君。 37: ◯4番(井田義孝君) いろいろ制度の成り立ちですとか、先にできた後にできたとか、まだいろいろあります。心身の障害の支援に比べると、精神障害への支援というのは、考え方自体、立ち上がったのが非常に遅いし、まだ制度的に道半ばということである。そういうところで、横に並ばない点がたくさんあるというのは事実なんですけれども、単に一律にしろと言っているんじゃなくて、富山県精神保健福祉家族連合会という家族団体がございます。これは、障害をお持ちの方を介助している御家族の会です。そういう意味では、まさに当事者の団体、家族会なんですけれども、ここの要望として、今はっきりと明確に打ち出されているのは、64歳未満の精神保健福祉手帳1級、2級を身体、知的に加え、重度心身障害者医療費助成制度の対象にしてほしい。  つまり、今私が申し上げてきた身体、知的にかかわる医療費助成と同等のものを精神障害者にも適用してほしいというのが家族会の要求です。しかも、精神科だけではなく全ての科に、通院も入院もというのが家族会の要求であるということを申し上げます。  町単の支援をするのは大変いいことだと思うんですけれども、このように、当事者団体の要望をぜひ県にもきちんと伝えていっていただきたいなと思っております。  マツクイムシの再質問に入ります。  昨年の9月議会で、私、この問題を質問いたしました。その内容としては、平成29年度の松を伐倒する予算が枯渇してしまって、枯れた木が残っているんじゃないか。平成30年度予算で切るときには、準備しておいて4月に予算が通ったらすぐ、4月から切ってくださいというような質問をしたというふうに自分で記憶をしております。  そのときに、建設課長は当然4月から切りますと、虫が飛ばないうちにという答弁だったというふうに思っておるんですけれども、今、芦崎側から見ますと相当数残っているわけなんですけど、これ、予算が通ったなり、すぐ4月から切り始めたんでしょうかね。 38: ◯議長(佐藤一仁君) 窪野建設課長。 39: ◯建設課長(窪野 修君) まず、補助金の交付申請という手続がございまして、それの手続に4月、かかっております。それで、その後に伐倒駆除の業務委託を発注したということで、5月に入ってから委託契約をして、その作業にかかっていただいているという状況でございます。 40: ◯議長(佐藤一仁君) 4番 井田義孝君。 41: ◯4番(井田義孝君) 私ども、先ほども申しましたが、県の要望活動に行きまして、去年12月に行ったときにも、このことを県の担当者にお願いをしたわけです。要するに、4月になったらすぐ切ってくださいと、虫が飛ばないうちにと話をしたんですけれども、県の担当者も、それは当然ですよと。実際切るのは県じゃないわけですけれども、お金を出しておるのは県かもしれませんけど、平成29年度、平成30年度で集中的に取りかかってマツクイムシを根絶するんだと、こういうふうにおっしゃったわけです。5月になったら、もうカミキリムシは、新しく羽化したやつ、松の木を食い破って出てきますよね。5月から飛散が始まるわけです。  最近伐倒された松の切ったもの、置いてあるものを見ても、無数の虫が飛び出していった何百もの穴があいております。ということは、今から切っても、もう虫は飛んでいってしまっておるわけですよ、マツノザイセンチュウをつけて。これ、平成29年度、平成30年度で根絶をと言っておって、平成30年度にマツノザイセンチュウをつけたものがばーっと拡散をしていってしまったんですけど、来年もまた、虫が出てくると思うんですけど、これで平成29年度、平成30年度、根絶ということをどういうふうに見ておられますか。 42: ◯議長(佐藤一仁君) 窪野建設課長。 43: ◯建設課長(窪野 修君) 松の木からカミキリムシが飛び立っていくという時期が、通常であれば5月下旬から6月上旬というふうに言われておりまして、その前に伐倒駆除の委託を発注しておるわけですけれども、ことしは、業者さんのほうからの話ですけれども、早いという。飛び立つのが例年より早かったというような話を伺っているところでございます。  何か後手後手に回っておるというふうに私自身も感じているわけですけれども、今後どうしていくかということについては、今現在も県と話をしておるところでありまして、何とかして県も、町も対応していかんならんというふうには思っておりますし、今後、枯損木がさらに増える可能性もあるということで、それについてもどうしていくかということ、まず予算の面とか、いろんな面があるかと思いますが、現在も検討、鋭意協議をして話をしているという状況でございます。 44: ◯議長(佐藤一仁君) 4番 井田義孝君。 45: ◯4番(井田義孝君) もう1つ、お聞きします。  昨年9月議会で聞いたときに、県の事業の説明の中で、民有地の枯損木を伐倒した後、切った後の木、これは保安林は当然運び出すんだけど、民有地のものは所有者の責任で何とかしてくれと。じゃ、そこに置いたままなんですかという質問に対して、これは、シートをかぶせて、虫を殺す薬で薫蒸をしてからそこに置いておくんだという答弁があったんですよ。それから、切った後の切り株からも虫が飛びますよという私たちの質問に対して、いや、切り株のところもシートをかぶせるなり、きちんと処理をいたしますという答弁だったんですけれども。最近、キャンプ場周辺で切った木がたくさん、これは運び出す処理をなされたようなふうに見ておるんですけれども、切った切り株なんかはそのままになっております。  これ、去年の答弁との整合性というか、現状、一体どうなっておるんでしょうか。切った後の木と切り株についてです。 46: ◯議長(佐藤一仁君) 民有地の伐倒処理の後、そこら辺をお願いいたします。 47: ◯建設課長(窪野 修君) 結局、昨年度、平成29年度は2回やっているんですけれども、1回目につきましては、県の指導もあってシート薫蒸をしようと、枯れた松の木を玉切りにして、そこの現地においてシートでくるんでザイセンチュウをやっつけようと、切った後の切り株もシートをくるめてやっつけようというシート薫蒸方式といいましょうか、そういうやり方で伐倒駆除をしてくださいねということで県の指導がございました。  その後、2回目に伐倒駆除を行ったときにつきましては、県からの指導がちょっと変わりまして、何かといいますと、株元には虫が入りにくいよということ、それと、玉切りにした木を現地に置いておくということは非常に景観的にも悪いよということで、場外搬出して破砕処理をしようということで、運搬して処理場で破砕処理をするというやり方の指導に変わったという状況がございます。  それで、昨年、そういうことでそういうやり方をしたということ。それと、今現在、進めております伐倒駆除につきましても、現地で玉切りしたものを置いておくのではなくて、場外搬出という形のやり方で対応していくということの指導を受けておりまして、そのやり方で進めていくということにしております。 48: ◯議長(佐藤一仁君) 4番 井田義孝君。 49: ◯4番(井田義孝君) 別の質問をしますけれども、伐倒した切り株というか、幹の玉切りにしたものの断面を見ても、青黒くカビみたいになっているんですね。大体、松の切ったものは、枯れたものはそういうふうに菌が入るんだそうで、これを青く変わる菌と書いて青変菌というそうです。  町の認識として、マツノザイセンチュウが青変菌を食べるんだという認識は持っておられますでしょうか。 50: ◯議長(佐藤一仁君) これはどなた、窪野建設課長。 51: ◯建設課長(窪野 修君) 基本的に、マツノマダラカミキリに乗ってマツノザイセンチュウに感染して、次から次へとマツノマダラカミキリが松の木の新芽を食べて、それにザイセンチュウが乗っかってきたものが松の木にくっついていくという、そういう流れがございます。  青変菌というお話につきましては、専門的なところまで勉強不足の状況でございます。申しわけございません。 52: ◯議長(佐藤一仁君) 4番 井田義孝君。 53: ◯4番(井田義孝君) この青変菌というのは、カミキリや、それからキクイムシというカミキリよりもっと小さい虫ですけれども、これが弱った松の木の中へ入ってくるときに一緒に持ち込まれると。マツノザイセンチュウに限らず、センチュウというのは菌が大好きなんですね。菌が主たる餌なんです。  しかし、マツノザイセンチュウは、菌のほかに松の若い、やわらかい細胞も溶かして食べるという性質を持っているそうで、枯れた松の中に繁殖している青変菌を食べて生き続けることができるんです。生き続けて、翌年、羽化していくカミキリムシにくっついてほかの松へ飛ぶと。  ということは、枯れた木っておかしいですけど、茶色くなった木にも青変菌がいる間はマツノザイセンチュウというのは死なないわけです。そこからまたカミキリムシについて飛んでいってしまうということで、枯れた木が残っている、そこからまた新しい虫をつけたカミキリムシが飛び立っていくということになるというふうに私たちは見ております。いろいろな資料を読んだ結果、そういうふうに見ております。根っこからはカミキリムシが飛び立ちにくいよとおっしゃいますけれども、根っこから飛び立っていった穴があいている根っこというのも、嫌というほど私らは見てきております。  これ、とても2年では終わらないと思うんですね。県の農林試験場とかもいろいろと研究をしておられると思うんですけど、マツクイムシ対策、マツノザイセンチュウの対策自体がまだまだいろいろと研究している途中であります。いろんな論文が出てきます。こうだという論文があるかと思うと、そうじゃないという論文も出てきます。  私たちも、いろいろと勉強して、町に対して提言もしていきたいと思っておるんですけれども、地区の人たちは本当に心配しているんです。私、何日か前も園家集落を回りましたけど、地域の人たちと話をしても、すごい勢いだと、このままでは林がなくなってしまうわと。まだ茶色くない木も、色を見なさいよと。あれは元気のいい、生き生きの松の緑色じゃないよということを一生懸命言われるわけです。地区の人たちにしてみれば、園家山の林というのは財産であるとともに、何百年、あの風景を見て暮らしてきたという誇りでもあると思います。  私たちも、頑張っていろいろと研究して、声も聞いていきますけれども、町も本気で取り組んでいただきたいと思うんです。この2年ということでは終わらないと思います。長いおつき合いになると思いますので、力を合わせて一緒に頑張っていきたいと思いますけれども、本気で取り組んでいただきたいと思うんですけど、どうでしょうか。 54: ◯議長(佐藤一仁君) 園家山の松の保全について、笹島町長。 55: ◯町長(笹島春人君) マツクイムシ対策については、先般の議員からの御指摘などもあって、議会の質問などもあって、私も県の山林協会の理事でもありますし、あるいは、県の環境審議会の役などもいただいております。  そういった中で、いち早く対応をしていただきたいということについては述べさせていただき、結果として、水と緑の森づくり税を活用しようということでの、しかも、2年間で全て終わりたいということでの計画がございました。  そういいながらも、今ほど議員御指摘のように、私も地元の地区であります園家山などを見る機会もありまして、かつては白砂青松と言われた中で、砂浜がなくなり、また、松の木が徐々に減ってくることに対して大変忍びなく、そしてまた残念に思っておるところでありまして、何とかここで食いとめて、残るものだけはしっかりと確保していきたいという思いでございます。  先般も、山林協会の中で、県の皆さん方には、2年間で確実に終われるような予算的な配分をぜひお願いしたいということも申し上げてまいりましたし、今後のことについても、しっかりと町の要望なりも聞いてほしいということについて申し上げてきておるわけでありまして、でき得る限り、限られた財源の中で、まず2年間で完結できる方法を探っていきたいというふうに思っております。  ただ、それがかなわなかった場合、どうするかということもございますので、今後また強く県のほうへ要望していきたいというふうに思っておりますので、よろしくお願いいたします。 56: ◯議長(佐藤一仁君) 4番 井田義孝君。 57: ◯4番(井田義孝君) ありがとうございます。  黒部川の排砂についてです。  私は、土砂管理協議会は必ず傍聴させていただいておるわけです。今回、我が町長の発言というか、本当に心強く聞いたわけです。私たちが河川事務所と懇談したり、国土交通省に要望してきたようなことに近い内容を町長が言ってくださったと思って聞いておったわけです。  いろいろな議論が出ましたけれども、結局はダムにためない排砂をどうするかというのが、これに尽きるんじゃないかと思うんですね。何年も何年もためるから汚いものになっていくと。より自然に近い形での排砂ということは、国土交通省当局も何度も何度も答弁の中で繰り返しをされたわけです。  この、より自然に近いという排砂というのがどういう形のものなのかということは、いろいろ議論をしていかなければならないんだろうと思うんですが、私も、先ほど質問で申し上げましたように、6月、8月の時期に限らず、通年で排砂、通砂を考えたらどうかと。それから、たまってしまわないように出水のたびに頻繁な通砂を検討したらどうか、これはまさに土砂管理協議会で町長がおっしゃったことだと思っております。  願わくば、私らが思うのは、去年、排砂ができなかったから、ことしは緊急避難的にという意味ではなくて、恒常的に、国土交通省がおっしゃるように、自然に近い排砂というのは先ほど言ったとおりだと思うんですけど、これを恒常的にやってほしいということをぜひ当該自治体の入善町としても求めていっていただきたいと思うんですけれども、いかがでしょうか。 58: ◯議長(佐藤一仁君) 笹島町長。 59: ◯町長(笹島春人君) 先ほども申し上げましたように、今、出し平ダムには165万立米、宇奈月ダムには約96万立米という膨大な土砂が堆積をしておるという、この現実を考えたときに、ここは緊急避難的にという思いも込めて、回数は増やすべきであるというふうに申し上げてきたところであります。  御存じのように、ダムの機能をしっかり維持させていくということから考えていきますと、発電であったり、あるいは洪水調整であったり、生活水の確保であったりという、いろんな機能があろうかと思いますけれども、そういったものをしっかりと担保できるためには、土砂をためておってはまずだめだろうというふうに思います。  そういった観点も含めて、やはりここは3カ月間の期間にとらわれることなく、洪水といいましょうか、出水時には、回数はことしあたりは多目にやってもいいのではなかろうか。もちろん、そのためには内水面、海面、あるいは農業団体との調整も必要になってまいりますが、そういったことを含めて話をさせていただいたわけでありますので、いずれにいたしましてでも、ダムをしっかりと健全な状態で保っておく、そのことが大切だろうということは常々考えておるところであります。
    60: ◯議長(佐藤一仁君) 4番 井田義孝君。 61: ◯4番(井田義孝君) 私、障害者の医療費助成、そして、海岸林のマツクイムシ対策、それから、黒部川の排砂の改善についてということで、3つ質問をしたわけです。  いい答弁もたくさんありましたし、またさらに要望したいこともありましたけれども、より一層、住民の要望に町は寄り添って、いろいろと前進に向けて考えていただけることを希望いたしまして私の質問を終わりたいと思います。  以上です。 62: ◯議長(佐藤一仁君) ここで暫時休憩をいたします。午後は1時から開議いたします。  午前11時59分 休憩        ─────────────────────────  午後 1時00分 再開 63: ◯副議長(野島 浩君) 議長が都合により不在となりました。地方自治法第106条の定めにより、私が議長にかわり議事を進めます。  それでは、休憩前に引き続き開議いたします。  町政一般に対する質問を続行いたします。  これより、一般質問に移ります。  1番 鍋嶋慎一郎君。  〔1番 鍋嶋慎一郎君 登壇〕 64: ◯1番(鍋嶋慎一郎君) 皆さん、こんにちは。3月議会に引き続き、今回も質問の機会をいただきました。ありがとうございます。  先月の話ですが、田植えの合間に夕日のきれいなときを見計らって、息子とともに新聞にも取り上げられていた舟見城に行ってきました。天守閣からの眺めは最高で、水の張られた田んぼ一面に、これまた、きれいに反射している夕日は見事なものでした。無料で見られる双眼鏡を駆使して楽しんでいる息子はどう思ったか知りませんが、私は心の底から、この入善町に生まれてよかったと改めて感じたところであります。  そんなきらきらしていた田んぼも、今では苗が青々とすくすく育ち、梅雨には入りましたが、気温の上昇とともに爽やかな初夏への移り変わろうとしている中、我が家も田植えや大豆の播種などの春作業も終了し、どうにか一段落といったところであります。これらの作業は、もちろん太陽の下で作業をしますので、会う人、会う人に、日焼けしたねとか、よく言われるわけですが、ことしはどういうわけか、太ったがじゃないがけとか、丸なってとかとよく言われるようになりました。  楽しているわけではありませんが、確かに、自分でも薄々と気づいていたのですが、そんな変わらんちゃとうそをついており、大変申しわけなく思っておりました。いろいろな方々に身に余るほど心配される中、一念発起し痩せようと入善の総合体育館のジムの会員になり、時間のあるときに通うようにしています。町長のようにすらっとなることを目標に頑張っている中、新聞に出ていたとある保険会社の川柳に目がとまりました。「スポーツジム、車で行ってチャリをこぐ」と詠まれていた句が1位になっており、まさに自分のことだと感心することではないですけれども、ちょっとうれしくなると同時に、車もなるだけ入り口に近いところを探してとめている自分のだらしなさを改めて感じました。  入善町の課題でもある人口減少の足かせにならないよう、これからは、スポーツジム、歩いていってチャリをこぐの精神で、たくさん汗を流し、9月の議会では少しは痩せた健康な姿を見せられるよう頑張ることをお約束するとともに、笹島町長におかれましても、9月の議会では、たくさん歩いて真っ黒に日焼けされた姿で堂々と御登壇されることを御祈念いたしまして、通告に従い質問させていただきます。よろしくお願いします。  入善町では、最大の課題である人口減少に歯どめをかけるため、「ストップ人口減少─未来に向けて さらなる前進」をテーマにし、3つの施策を柱に選択される町を目指しています。  その3つの柱の一つの子どもを産み育てやすい環境づくりとして、「それ行け!結婚プロジェクト」を行っています。このプロジェクトは、結婚をしたい方が気軽に結婚できるようにさまざまな形で出会いの機会を提供し、婚活をサポートしています。  このプロジェクトを始める際に、町では結婚に関する町民意識調査を行いました。そのアンケートの結果、ニーズの高かった婚活パーティーの開催をはじめ、婚活イベントや婚活サークル、お見合いサポートなど、さまざまな婚活に対する事業を行ってきています。ことしの1月に、「それ行け!結婚プロジェクト」で4組目のカップルが御成婚されたという話を聞きましたが、これまでの成果と現状をお聞かせください。  また、年に数回行われている町民からの要望が高かった婚活パーティーでは、多くの方々でにぎわっており、多くのカップルが成立していると聞きます。婚活パーティーは、近年、テレビ番組でも行われており、一度にたくさんの人と出会えるメリットもあり、気軽に参加しやすいためだと思います。その反面、お見合いは古いイメージやかしこまったイメージからか、気軽に登録しにくいイメージがあると思います。そのためか、お見合いサポートに関してはあまり登録者の話を聞きませんし、成果が見えていないように感じていますが、いかがでしょうか。  また、今後どのようにして成果を出すかなど、具体的な対策等を考えているようであればお聞かせください。人と人を結ぶ、縁をつくるということは非常に難しいことだと思いますが、今後の全体的な目標について考えをお聞かせください。  次に、入善高校の存続について質問します。  急激な少子化に伴って行われてきている県立高校の再編、統合ですが、ことしの2月に、2020年4月には8校を統合し4校になることが決まりました。新川地区では、泊高校が入善高校、富山地区では、水橋高校が富山北部高校などにそれぞれ統合され、地域の高校が姿を消そうとしています。  今回の再編基準は、1学年4学級未満、または160人未満となっていました。この入善町の入善高校も、この基準を満たしていましたが、入善町以西から通学する生徒の利便性への配慮を理由に存続が決まりました。そのため、今回の再編、統合では残ることに決まりましたが、また、いつ何どきこの話が出てくるかわかりません。  入善高校は、もともと大正11年に富山県立入善農学校として創立されたということもあり、伝統ある農業科があります。現在もさまざまな取り組みでしょっちゅうテレビや新聞をにぎわしています。毎年4月に行われる入善高校の農場で行われる野菜苗の販売は多くの方でにぎわっていますし、非常にいい苗だと人気があります。  また、JAみな穂のあいさい広場をはじめ、さまざまな場所で花の販売も行っています。こちらも大変好評で、多くのお客様に喜ばれていると聞いています。JAみな穂青壮年部主催で行っている農商校連携事業のトウガラシの栽培にも一緒に取り組んでいただいたり、また、入善町舟見地内での耕作放棄地の解消の際にも力をかしていただきました。また、そのトウガラシを利用して加工品の開発を行っていますし、昨年は商工会青年部主催でバルを行うことができ、トウガラシは今では入善町の特産品の一つとなったと思います。  入善高校農業科では2012年からバイオ技術を利用した入善乙女キクザクラの増殖研究に取り組んでいて、入善町の小中学校に苗木を配布することが計画されています。将来、入善町の各所で入善高校で育成された入善乙女キクザクラが鑑賞できるようになることが期待されています。それも、入善高校農業科の協力があってこそだと思います。  また、現在、JAみな穂で力を入れている白ネギの播種のほとんどを入善高校農業科に委託するなど、入善高校農業科は、入善町や入善町の農業の発展に必要な存在となっています。  農業科だけではなく、入善高校としてもさまざまな活動を行っています。先日も、「花いっぱい大作戦」と銘打って、2年生148名全員が参加し、入善町の水の小径周辺の花壇にマリーゴールドやベゴニアなど、約900鉢の花苗を植えました。除草や水やりの管理は農業科で行ってくれているため、定植後も花壇はきれいな状態が保たれているなど、普通科と農業科の共同作業も活発に行われています。  入善高校がなくなれば、商店街のにぎわいもなくなることが危惧されます。入善町外在住の入善高校生の多くは、あいの風鉄道を利用して通学しています。入善駅から入善高校までの通学路沿線のみならず、商店街のいろいろな箇所で高校生を見かけ、飲食店など、多くの高校生が利用していると聞きます。しかし、入善高校がなくなれば、商店街のそのような姿が見られなくなってしまいます。私も入善高校のOBということもあり、入善高校の存続を願っている一人でもあります。その入善高校の存続に向けて、町や関係機関等で助成し、より特色ある研究等を行っていくことで、県を代表する高校に発展させていってはと思いますが、いかがでしょうか。  以上が私の質問となります。当局の御答弁よろしくお願いします。御清聴ありがとうございました。 65: ◯副議長(野島 浩君) それでは、答弁を求めます。  入善高校の存続について、笹島町長。  〔町長 笹島春人君 登壇〕 66: ◯町長(笹島春人君) 鍋嶋議員の入善高校の存続についての御質問にお答えをいたします。  まず、県立高校の再編に係る経緯であります。  富山県においては、少子化による中学校卒業予定者の減少を踏まえ、平成22年に県立高校の前期再編が行われました。しかしながら、これまで1万人を超えていた中学校卒業生が、ことしは1万人を大きく割り込むなど、現在の急激な少子化に対応するため後期の高校再編の議論が進むこととなり、当町を含む新川学区においても、入善高校と泊高校の2校が再編対象校として存続が検討されてきたところであります。  これまで申し上げてきたとおり、私は、高校は地域のアイデンティティーの一つとして非常に重要なものであると考えており、入善高校を存続させるため、県への要望はもとより、さまざまな機会を捉えて知事にも直接訴えかけてまいりました。加えて、昨年開催された新川学区の意見交換会においては、全3回の参加者677名のうち約6割が入善の方であったことからも、町民の皆さんの関心は非常に高く、地域を挙げて高校存続に向けた熱意を示すことができたものと考えており、議員各位をはじめ町民の皆様には、この場をかりて改めて感謝を申し上げているところであります。  このような経過を経て、ことしの2月に開催された県総合教育会議において、平成32年4月に泊高校を入善高校に再編、統合することとされたところであります。  入善高校は、大正11年に入善農学校として創立された長い歴史と伝統のある学校であります。また、バイオ技術による入善乙女キクザクラの増殖研究やボランティアによる沢スギガイドツアーの実施、自然科学コースにおけるフィールドワークなどの体験型学習を取り入れた授業など、地域資源を生かした特色ある研究や授業にも積極的に取り組んでおられます。  そこで、入善高校が県を代表する高校としてさらに発展するためにも、特色ある研究などに対して助成することができないかとの御提案でございますが、町では県立高校の前期再編より以前から、同窓会や後援会とも連携しながら特色ある学校づくりに支援をしてきたところであります。特に、後援会においては、町内の全世帯から御寄附をいただき、部活動の運営等に対して支援するなど、他の自治体に先駆けて町民ぐるみで地元高校の活性化を応援してまいりました。  また、入善高校には新川地域で唯一の農業専門科である農業科があり、農業を基幹産業とする当町にとっては、その取り組みがとりわけ特徴的なものであると考えております。町においては、これまでもJA青壮年部や商工会青年部との農商校、これは、農業、商業、学校の「校」でありますが、その農商校の連携による耕作放棄地の有効活用事業や6次産業推進会議との連携による商品開発事業など、特色ある取り組みに対してしっかりと支援するとともに、農業公社による農業体験研修や農業機械研修の実施、JA直売所での販売実習の受け入れ、研究等への指導員の参加、農業教育振興会の取り組みなど、関係機関とともに連携を図りながら、農業を志す生徒の育成にも注力してきたところであります。  加えて、特色ある研究として、農家の方々では取り組みにくい新たな栽培技術の確立に向けた研究への挑戦などにも、今後は期待するところであります。  一例を挙げますと、町を代表する特産品の入善ジャンボ西瓜については、同じ圃場で10年は作付ができないという連作障害の問題があります。この圃場の移動やローテーションといった問題を解決するための研究、例えば、ビニールハウスを活用しての水耕栽培技術の研究といった、学校の魅力向上はもとより、町の農業の発展にもつながる夢のある取り組みも考えられるのではないかと思われます。  町といたしましては、今後も入善高校が地域の学校として特色と魅力ある学校であり続けるためには、町ぐるみで高校の活性化に向けた後押しをしていくことが必要と考えており、そのことが入善高校の発展にとどまらず、ひいては入善町の発展にもつながるものと考えております。  高校の存続につきましては、今後も中学校卒業予定者が減少することが明らかであります。現状からすると、現在の9,000人台から7,000人台まで減少することが予測され、40人クラス、50クラスの削減が想定されることから、議員が言われるとおり、さらなる再編について、近い将来、再び議論がされる時期が来ることも懸念されるところであります。  私が言うまでもなく、入善高校は町の将来を担う人材を育成する中心的な役割を持った地域の学校であります。引き続き、同窓会や後援会など、関係の皆さんのみならず地域の皆さんとも十分に連携を図りながら、学校の魅力づくりや活性化に対して支援をしていきたいと考えております。あわせて、県に対しても、今後の学校、学科の維持について配慮いただくよう、引き続き働きかけてまいりますので、御理解と御協力を賜りますようお願いを申し上げます。  以上で、鍋嶋議員の御質問に対する答弁とさせていただきます。  なお、その他につきましては担当課長が答弁いたしますので、よろしくお願いいたします。 67: ◯副議長(野島 浩君) 引き続き、「それ行け!結婚プロジェクト」について、清田結婚・子育て応援課長。  〔結婚・子育て応援課長 清田和憲君 登壇〕 68: ◯結婚・子育て応援課長(清田和憲君) 鍋嶋議員の「それ行け!結婚プロジェクト」についての御質問にお答えいたします。  入善町では、人口減少問題を町の最重要課題と位置づけ、ストップ人口減少の実現を目指し、少子化対策をはじめとしたさまざまな施策に取り組んでおります。町では、その一環として少子化の要因の一つと言われております未婚化、晩婚化の進行に歯どめをかけるため、平成27年度から町を挙げて「それ行け!結婚プロジェクト」に取り組んできたところであります。  また、この結婚プロジェクトは、行政だけで実施するのではなく、地域における身近な相談相手として各地区から選考した20名の方に婚活サポーターを委嘱し、入善町長を隊長とする入善世話やき隊を結成して、町と一体となって事業を展開しております。鍋嶋議員には、入善世話やき隊の結成当初から副隊長として親身になって御協力いただいており、この場をおかりして感謝申し上げる次第であります。  御案内のとおり、結婚プロジェクトでは、結婚を希望する独身男女に新たな出会いの機会を提供するため、婚活パーティー、婚活サークル、お見合いサポート事業の3つの事業を柱に積極的に事業を展開しております。本格的にプロジェクトを開始してから本日までの約3年間で計20回の婚活イベントを実施し、男女合わせて延べ746名の参加をいただいており、これまでに107組のカップルが成立しております。また、これらの婚活イベントで成立したカップルの中からは、平成28年12月にめでたく1組目の結婚が成立し、これまでに計4組の御成婚を数えたところであります。  それ以外にも、これまで成立したカップルの中には、現在も順調におつき合いを継続しておられるカップルも十数組あり、中には結婚を前提に交際している方々もおられるようでありますので、これから次々と御成婚の報告ができるのではないかと期待しているところであります。このように、婚活パーティーや婚活サークルでは、少しずつではありますが着実にその成果があらわれてきております。  一方、お見合いサポート事業につきましては、議員御指摘のとおり、婚活パーティーなどのイベントに比べますと、これまで御成婚という目に見える形での成果が上がっていないのが実情であります。現在、お見合い会員としましては約60名の方に御登録をいただいており、入善世話やき隊の皆さんに立ち会いをお願いして、これまでに12組のお見合いを実施したところであります。その結果、今のところ3組のカップルがおつき合いを継続しておられ、先行きを期待しながら見守っているところでありますが、今後、もっと目に見えるような成果を上げていくためには、当然、お見合いの実施回数を増やしていく必要があります。  しかしながら、現状では、男性の登録会員数に比べ女性の登録会員数が圧倒的に少ないため、希望の条件に合致する相手が見つからないことから、なかなかお見合いの実施回数を増やせないというのが実情であります。町では、女性会員を増やすため、これまでも募集記事の広報入善への掲載をはじめ、女性に手にとってもらえるようなおしゃれなデザインのパンフレットを町内企業や美容院、コンビニエンスストアなどに配置してもらうなど事業のPRに努めてまいりました。  また、入善世話やき隊の皆さんによるお見合いマッチング検討会の様子を新聞に取り上げてもらったり女性会員募集のCM放送を流したりするなど、町外に向けても積極的にPRを行ってきたところであります。しかしながら、現状では、まだまだPRが不足しているものと思われますので、今後も引き続き、新聞やテレビの活用を図るほか、若者に人気のフェイスブックやツイッターなどのSNSを利用したPRについても研究してみたいと考えております。  いずれにしましても、お見合いサポート事業の成果を上げるためには、何よりも一層のPRと会員の勧誘が必要だと思われますので、これからも入善世話やき隊の皆さんの御協力をいただきながら、根気強く会員の勧誘に努めるとともに、事業のPRに積極的に努めてまいりたいと考えております。さらに、婚活には家族の理解と協力、そして一押しも大事であると考えており、家族のための婚活セミナーについても積極的に取り組んでまいります。  最後に、「それ行け!結婚プロジェクト」における今後の全体的な目標についてお答えします。  鍋嶋議員も言われるとおり、結婚は、人と人、あるいは家と家との縁であり、その新たな縁を結ぼうとする事業は、なかなか一朝一夕に結果が出るものではないと考えております。しかし、すぐに結果が出ないからといって、このまま何の手だても講じることなく、ただ手をこまねいていては婚姻数が増えることはなく、少子化に歯どめをかけることもできません。  町としましては、結婚したいと町の結婚プロジェクトに参加してくれる独身男女の皆さんの婚活を、これからも積極的に後押しし、今はまだ4組の婚姻実績を、今後、10組、20組と積み重ねて、町全体の結婚機運を盛り上げることで婚姻数を1組でも多く増やせるように努めていきたいと考えております。そして、プロジェクトの当初計画どおり、町の年間婚姻数を100件にまで回復させることを目指してまいりたいと思っております。  そのためには、今後も引き続き、町と町民の皆さんが一体となって「それ行け!結婚プロジェクト」に積極的に取り組んでいくことが不可欠であると考えておりますので、御理解、御協力を賜りますようお願い申し上げ、鍋嶋議員の御質問に対する答弁とさせていただきます。 69: ◯副議長(野島 浩君) それでは、再質問を受けます。  1番 鍋嶋慎一郎君。 70: ◯1番(鍋嶋慎一郎君) 御答弁ありがとうございました。  まず、高校の存続に向けてなんですけれども、同窓会または後援会など、部活のことでお金、助成しているという話なんですけれども、今、あまり県内でもほかの市町村で、市町村自体が高校のほうにこういうことをしてください、ということで助成などというのはしているところはないと思うんですけれども、入善町として農業科にこういう研究をしてくれとか、そういうことで助成していく思いというのはあるものなんでしょうか。 71: ◯副議長(野島 浩君) 答弁、笹島町長。 72: ◯町長(笹島春人君) 富山県内でも農業課程の学校というのは、特にこの新川地域には入善高校だけでありますので、その優位性というものを大いに活用させていただきながら町の活性化に結びつけていくことが大切だろうというふうに思っております。そのためにも、今取り組んでおります入善乙女キクザクラ、これにつきましては、新しい品種ということもございますが、もっともっと本数を増やしながら町民の皆さん方に楽しんでいただける、そういう桜並木をつくっていきたいというのが大きな夢でございます。そういった点での御協力をぜひお願いしたいというふうに思っておりますし、また、それ以外にも町の特産品、先ほども例えばということで申し上げましたが、いろんな特産品の開発なども含めた分野で御協力いただくことも可能であればお願いをしたいというふうに思っています。  ただ、1つの学校という課程がございますので、あれもこれもというのはなかなか難しいだろうと思いますが、許していただける範囲で町の農業関係を中心とした、今までも花苗の販売であったり、いろいろと御協力をいただいておるわけでありますが、そういったものに、あと、どこまで御協力をいただけるかということも、また、相談をさせていただきながら、1つでも多くのことに取り組んでいただけるように、そしてまた、そのことで我々にも支援ができることがあれば精いっぱい支援をしていきたいというふうに思っております。よろしくお願いいたします。 73: ◯副議長(野島 浩君) 1番 鍋嶋慎一郎君。 74: ◯1番(鍋嶋慎一郎君) ありがとうございました。何かできることがあれば、助成というかお手伝いしていければということを聞けて、大変うれしく思っております。  きょうの新聞にも出ていましたけれども、滑川市で海洋深層水を利用したトマトの栽培、こういったものを市として取り組んで、一農家がそのことをこれから販売に向けてやっていくということなんですけれども、やはり一農家ではなかなかできない挑戦といいますか、そういったことを農業科の人たちにやってもらえればと思っております。  その中には、県からのお金ではなかなかできない、町のほうでこういうことをやってくださいという形で助成するのは物すごくいいことだなと考えていく中で、先ほどもジャンボ西瓜の連作問題のことなどありましたけれども、考えると入善の特産品を使っていろんな挑戦ができると思っております。ちょっと考えただけでも、ジャンボ西瓜を深層水で育てたらどうなるかや、今、騒がれている富富富の誰もやっていない乾田直播栽培だとか、なかなか普通の農家さんがやろうと思ってできないこと、こういったことを農業科の人たちにやってもらいたいというのもありますし、もちろん、そういったことは県のほうでもなかなか、県の試験場でもやらないことだと思いますので、こういった楽しい挑戦といいますか、そういったことをどんどんしてもらいたいと思っております。  その中の一つに、農協青年部とかと一緒にトウガラシの加工品をつくって、日本橋の富山館に、または有楽町のいきいき館に売り込みに行ったり、一緒に営業活動をして、どこかの業者に使ってもらって売り上げを上げるだとか、あと、土地改良区の協力が必要なんですけれども、小水力発電のさらなるこれからの発展に向けて何か研究をしていくなど、うちらも楽しいですし、高校生が何よりも楽しんでやっていける研究に何かお手伝いができれば、そうすることで高校がさらなる富山県にはなくてはならない高校になっていくのかなと思っておりますけれども。  農業科だけ見ましても、農業高校の中ではやっぱり倍率も高いですし、そういった意味で、そういう研究を、農協や土地改良区、そういった人たちと連携して何かこういうことをやってくれ、そういったアイデアを出していくこととか、そういったことを町の農政課をはじめお願いしたいんですけれども。そういったことが、もちろん助成につながっていくと思うんですけれども、何か可能なことなんでしょうか。 75: ◯副議長(野島 浩君) 笹島町長。 76: ◯町長(笹島春人君) 農業科とはいいながらも、やはり1つのカリキュラムに基づいた課程がございますので、特に実習という面でどこまで我々の希望に沿った研究をしていただけるか、そこは大変難しい問題なんだろうというふうに思っています。  それともう1つが、子どもたちは3年ごとにかわるということであります。卒業生がある中で、また、新しい農業課程へ進む子どもたちがいるという中での研究ということでありますから、通常の研究機関でやるものよりも少し長い期間の、余裕を持ったといいましょうか、取り組みが必要になってくるだろうというふうに思います。  そういったことも踏まえて、どういったことまで御支援、協力をしていただけるかということについては、まだ具体的な学校との打ち合わせはしておりませんが、また、皆さん方からもいろんなアイデアをいただきながら、町が窓口になる、あるいはJAが窓口になって、入善高校との協力体制を築いていきたいというふうに思っております。 77: ◯副議長(野島 浩君) 1番 鍋嶋慎一郎君。 78: ◯1番(鍋嶋慎一郎君) ありがとうございます。  カリキュラムは確かにありまして、その中での授業の一環としての研究になるとは思いますけれども、入善高校に対して町からもいろいろと、こういったことをやってくれ、ああいったことをやってくれと言われますと、また、高校のほうもそれなりにやる気が出てきて頑張れるのかなとも思っております。やはり、ほかの市町村ではやっていないこと、そういったことを先手、先手で、ほかの高校にはない魅力を引き出していってあげることで、富山県にはなくてはならない高校になって、存続につながっていくのかなと思っておりますので、私もOBとして一生懸命頑張っていく思いであります。  次、婚活のことについてお聞きしたいんですけれども、ことし3月に行われました婚活パーティーのほうで、年代を2つに分けた、2部編成に分けた婚活パーティーを行われたと思います。25歳から39歳、その次40歳から59歳という形で分けて、2部編成でやられたと思いますけど、非常にいい企画だと思いました。  ただ、前にも話はしたと思うんですけれども、そこに参加された方から、39歳の人だったんですけれども、年上がいいと、そう思ったときに25から39で区切られているので、その中には年上がいないと言われて、ぜひ、そういう形でやるのであれば、例えば、25から45歳まで、そして35歳から59歳などに、年齢を真ん中をダブらせて、重複させてほしいというのがあったんですけれども、こういったもの、次、取り組んでいただけないでしょうか。 79: ◯副議長(野島 浩君) 清田結婚・子育て応援課長、どうぞ。 80: ◯結婚・子育て応援課長(清田和憲君) ことしの3月に初めて年代別による2部編成での婚活パーティーを開催してみたわけですが、2部編成での開催にはスケジュールが煩雑になる、あるいは業務量が倍になるといったことで、運営面には課題がありますので、今後、2部編成での開催には十分な検討が必要だなというふうに思っております。  しかしながら、今後、2部編成での開催を計画することがあれば、1部と2部とで年齢制限に重なりを持たせることにした場合に、どのようなメリット、デメリット、あるいは、喜んでもらえるか、喜んでもらえないのかといったことも含めて考えてみたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 81: ◯副議長(野島 浩君) 1番 鍋嶋慎一郎君。 82: ◯1番(鍋嶋慎一郎君) 確かに、もちろんメリットもあればデメリットもあると思うので、十分考えていかなければいけないことだと思います。  今、婚活パーティーを行われているほとんどといいますか、全てだと思いますけれども、入善在住の男性、または入善で働いている男性と、あとは、町内外、あと、県内外問わない女性が対象となっていると思います。その中でよく話を聞くのが、その対象の入善町に住んでいる女性の母親、または祖父母から、うちの娘に婿が欲しいんだけれども、入善町内外、どこでもいいから、そういう人たちも呼んでくれないかということで、よく話を聞きます。やはり場所を問わずにといいますか、逆のパターンを一回やってみてもいいのかなと。その中で、もちろん、その人が嫁に行ってしまうこともあるかもしれないですけど、でも、一度やってみるのもいいのかなと思いますけれども、いかがでしょうか。 83: ◯副議長(野島 浩君) 笹島町長。 84: ◯町長(笹島春人君) ありがとうございます。  これまで、町の男性ということにこだわってきたわけでありますが、今ほどおっしゃるような意見も私自身も聞いたこともございますし、何よりもまずは結婚していただくということのためにこれをやっておるわけでありまして、できれば入善町にその上で住んでいただければありがたいということでありますが、その前段の結婚についてということであれば、今の男女ということにこだわらず、また、場合によっては入善町の女性ということも含めてやってみるのも1つの方法だろうというふうに思っておりまして、できれば年内には一回やってみるのもいいのではなかろうかと思います。しばらく検討させていただければと思います。
    85: ◯副議長(野島 浩君) 1番 鍋嶋慎一郎君。 86: ◯1番(鍋嶋慎一郎君) ぜひ、そちら、一度だけでもいいのでやってみて、成果をもう一度見てかかればいいかなと思います。  次、お見合いサポートの現状なんですけれども、やはり登録者が少ないということで、60名登録されているということですけれども。私も知らなかったんですけど、その中で12組だけしかお見合いされていないということで、大分前からやられているお見合いサポートで今までに12組とは非常に少ないかと思いますけど、どうでしょうか。 87: ◯副議長(野島 浩君) 清田結婚・子育て応援課長。 88: ◯結婚・子育て応援課長(清田和憲君) 先ほど申し上げたとおりでありますが、女性の数が少ないものですから、それぞれ男性、女性、好みのタイプだとかいろんな要件を出しておられます。それに合致する方が、なかなか組み合わせができないといったことで、何回もマッチング検討会をするんですが、お見合いにまで至らないということで12名になっています。少しでも会員数を増やして、お見合いをどんどんやっていきたいと思っていますので、また、よろしくお願いしたいと思います。 89: ◯副議長(野島 浩君) 1番 鍋嶋慎一郎君。 90: ◯1番(鍋嶋慎一郎君) ありがとうございます。  確かに、私も先ほども言っていただきました世話やき隊として、この方とこの方をお見合いさせればというのはやっているんですけれども、その中では確かにたくさんの方をお見合いさせようとして会わせるんですけど、やっぱり、その後、写真を見られてか中身を見られてかわからないですけど断られているのもあるのは聞きました。  でも、お見合いサポートは、たくさん登録してもらうことでどんどん相乗効果でお見合い数も増えていくのかなと思います。そうした中で、登録者数を増やすには、何かもっとメリットがあればいいのかなと思いますけれども。私、考えたのは、登録者限定の婚活パーティーじゃないですけれども、ワンランク上のパーティーみたいのを開いてみるだとか、そういった何かメリットになるもの、登録したからメリットになるという何か企画があればいいのかなと思いますが、何か考えとかは。 91: ◯副議長(野島 浩君) 清田結婚・子育て応援課長、どうぞ。 92: ◯結婚・子育て応援課長(清田和憲君) お見合いサポート事業に登録しておられる方の中には、どちらかというと婚活パーティーなどの大人数のイベントなどに参加するのは苦手な方が多いのではないかと思われますので、登録者に限定したパーティーなどはなかなか難しいのかなというふうには思いますが、議員御指摘のとおり、登録をしていただいた方に何らかのメリットがあれば登録者が増えていく可能性もありますので、具体的にどのようなことができるのか、今後、研究してまいりたいと思いますので、よろしくお願いします。 93: ◯副議長(野島 浩君) 1番 鍋嶋慎一郎君。 94: ◯1番(鍋嶋慎一郎君) もちろん、みんなでがやがやするのが苦手な人が登録しているのもあると思いますけど、一応、声をかけて参加したい方だけも募ってみるのもいいかなと思います。  そうした中で、先ほど、CMなど、いろいろPRのほうをしていくという話もありましたけれども、せっかく世話やき隊が各地区からたくさん地区の代表の方が出られているので、そういった方からもっとアイデアを引き出すといいますか、今はあんまりそんな会合といいますか、集まりがないと思うんですけど、もう少し開かれてみてはどうでしょうか。 95: ◯副議長(野島 浩君) 清田結婚・子育て応援課長。 96: ◯結婚・子育て応援課長(清田和憲君) 入善世話やき隊の皆さんには、お見合いの立ち会いだけではなくて、これからはもっといろんな面で積極的にかかわっていただけるようになれば、町としても大変ありがたいというふうに思っております。今後は隊員の皆さんの御理解がいただけるのであれば、副隊長が開けとおっしゃるのであれば、もう少し隊員が集まる機会を増やしていくことも考えてみたいと思いますので、隊員の皆様には今まで以上にさまざまな御提案やお力添えをいただけるよう期待しておりますので、よろしくお願いしたいと思います。 97: ◯副議長(野島 浩君) 1番 鍋嶋慎一郎君。 98: ◯1番(鍋嶋慎一郎君) 私の前に隊長が町長でありますので、町長のお声一つで開かれるのかなと思いますけれども、やはり先ほどの話じゃないですけれども、お見合いサポートのほう、こちらは人伝えに入ってくれと言われて、強制じゃないですけど、じゃ、仕方がないから入ろうかという方が多いような気がします。  そうした中で、せっかく世話やき隊がおられて、若い年代からいろんな年代がおられますけれども、その地区でいろんな顔になっておられる方だと思います。そうしたら、その方の知り合いでたくさん若い人を知っている人だとか、そういう方がおられる人も一緒になって、もっと開けた、オール入善でもっと話をする場があれば、世話やき隊の人に誰か連れてきてよという形で来てもらって、じゃ、その人の友達でまだ結婚していない人がいるんだけどということで、そういう人たちを友達伝いに入ってもらうとか、そういう形にしていけば。今、ただ、入ってくださいという感じでPRをしていても、なかなか入ってくれる人がいないと思うので、そういう形もいいのかなと思いますけど、とりあえず、そういう世話やき隊の人たちにお願いをして、一回集まってもらって、どうするかアイデアを出すことが先決かなと思います。  私、世話やき隊としてこれから一生懸命、入善の人口増加に向けて頑張っていく思いでありますので、そういったことを約束いたしまして、これで質問のほうを終了させていただきます。どうもありがとうございました。 99: ◯副議長(野島 浩君) それでは、引き続き、7番 田中伸一君。  〔7番 田中伸一君 登壇〕 100: ◯7番(田中伸一君) 午後の2番目となります。議場の皆様、ケーブルテレビをごらんの皆様、こんにちは。アクセスの田中でございます。このたび、質問の機会をいただきまして感謝申し上げます。  今6月議会定例会では、移住、定住の推進、あわせて施策提言を交えて質問をさせていただきます。  清流黒部川の流れがつくり上げた大いなる台地、黒部川扇状地、入善町の魅力をどのように発信していけばいいのか、子どもたちが夢と希望を持ち続けられる、選択される町としてどのように人を呼び込めばいいのかを問わせていただきます。  近年、全国的に自治体の規模にかかわらず、地方の多くの市町村で人口減少が進んでおります。人口減少は、地域の経済力の低下やそれによる都市部への人口流出を引き起こし、ますます地域の活力を失っていく原因となっております。このような状況において、地域活力の維持、増進をしていくためには、移住希望者や住民、企業などから選ばれる町として、そのようになる必要があります。  1つ目は、選択される町として人を呼び込む魅力の発信と移住・定住推進施策について伺います。  本町の人口は近年、毎年350人前後減少しております。特に出生数の減少は著しく、年間130人前後となっており、人口減少の大きな要因ともなっていることは言うまでもありません。平成25年10月末には本町の人口は2万6,472人でありました。ことし3月末現在では、2万5,075人で、4年半余りの間に1,397人も減少をいたしました。  現在、本町においては、『にゅうぜん「まち・ひと・しごと」づくり戦略』において本町への新しい人の流れをつくることを掲げ、さまざまな本町へ人を呼び込む施策に取り組んでいるところであります。全国的に移住に対する取り組みを、地方の自治体において、競って類似の施策に取り組んでいる中、入善町が選択される町となり着実に転入者の増加を図るために、移住・定住希望者へ町の魅力を知ってもらう、そのような情報発信について町はどのように取り組んでおられるのか、お聞きをいたします。  次に、平成27年、平成28年、平成29年度の年度別の県外からの移住相談件数と相談内容、移住者は何人なのか、お聞かせください。県外在住者から入善町を選択してもらい、UIJターンなさった個人や家族があれば、本当にありがたいことと思っております。  さて、皆さん御存じであると思いますが、有楽町駅前の東京交通会館8階に設置されておりますNPO法人ふるさと回帰支援センターは、田舎暮らし実現に向けて地方への移住に関するパンフレットや資料を常備し、地域の情報提供とさまざまな相談に39道府県の相談員が個別に対応し、希望者に田舎暮らしの手伝いをする、より具体的な地域の情報を提供しております。町は、この支援センターをどのように町の情報発信のために活用されているのか、お聞かせください。  また、来訪される移住希望相談者に、支援センター内の展示ブースの展示PRパネル、資料展示コーナーに自治体の特徴が、細かくわかりやすいブースがありますが、入善町のパネルや資料展示コーナーの設置を考えてみてはどうでしょうか、お聞かせをください。  次に、今年度、移住希望者に田舎暮らし体験やお試し移住施策として、町内の空き家を賃借して体験住宅を設置した取り組みがなされておりますが、希望相談は現在どのような状況でしょうか。また、今後の見解をお伺いいたします。  次に、ことし4月に対象者を町への移住希望者に限定したオーダーメイド型移住体験ツアーに2組の参加があり、実施されたと伺っておりますが、ツアー体験者からの評価と、この施策を生かすことにより今後どのようにして町の定住、移住につなげていかれるのか、見解をお聞かせください。  この項の最後の質問になりますが、町長は、これまで町政執行方針の基本方針の中で、移住・定住人口の促進や人口減少の対応を掲げられ、新しい入善町民を呼び込むための施策を明らかにして取り組みを進めていく必要があることを述べてきておられます。私もこの定住人口の確保や人口減少対策への対応といった点について、さまざまな方々とお話をする機会がありました。ほとんどの方が、入善町にとって重要性を認識されております。他の自治体との差別化を進めて「選択されるまち入善」、住んでみたい、住んでよかった、住み続けたいと思ってもらえる町として認知されなければなりません。  本町は、富山県の東部に位置し、黒部川扇状地が魅せる四季折々の風景は、春には北アルプスと色とりどりのチューリップ、夏には扇状地の恵みを受けて大きく育った入善ジャンボ西瓜、秋には一面に広がる黄金色の田園風景、冬には激しく波打つ日本海と雪化粧した北アルプス、扇状地に水と幸せがあふれる町、入善であります。自分たちの町が何とかこの後、生き残るために情報を発信し、他の自治体との競争を優位に進めるために、町が持つさまざまな魅力をアピールしなければならないと思います。そして、より多くの観光客を増やして、特産品や農産物を買ってもらったりして、町を活性化していかなければならないと考えます。この先、少子高齢化が加速していく中、定住・移住者や交流人口、転入者の取り組みを図ることが重要なことと考えております。  最近では、移住、定住の増加を図るための手段として、地域資源を磨き上げ、その魅力を全国に発信することで地域経済の発展を図り、地域イメージをブランド化するシティープロモーションと呼ばれる取り組みを進めている自治体が多く出てきております。まさに今、入善町の知名度とイメージをアップさせ、今まで以上に地域ブランドの向上が必要であると考えております。こういったシティープロモーションの考え方を積極的に取り入れていく必要があると考えますが、町としてどのように考えておられるのか、お聞かせください。  次の質問に入ります。  地域おこし協力隊について伺います。  都市部から地方の人口減少や高齢化などが著しく進む地域へ一定期間移住し、地域の活性化に取り組むことを目的に支援活動を行う制度であります。ことし10年目に入るこの制度は、平成29年度では全国で受け入れ自治体数が997、現役隊員は4,830人が全国各地で活動しております。県内では、10市町が42人を受け入れる見通しで、観光振興や農業の活性化などの活動をし、地方移住を目指す若者らの受け皿として定着しつつあります。  町では、昨年度から千葉県出身の男女で、20代と30代の2名の方が隊員として観光振興と農業の分野で活躍しておられます。今年度の地域おこし協力隊の受け入れは3人となっておりますが、現在の募集状況はどのようになっているのか、お伺いいたします。  次に、地域おこし協力隊員は、地域の活性化につながる新たな発見や行政ではできなかった斬新な、よそ者、若者の視点で、熱意と行動力が地域に大きな刺激を与え、地域コミュニティーの担い手として地域おこし策を提案するなど、実績が各地で見られております。また、隊員として地域の住民が増えることにより、地域の活性化が見込まれると考えますが、この先、引き続き隊員の募集を継続してはどうかと私は考えますが、いかがでしょうか。お聞かせください。  次に、隊員の年齢構成が平均20代から30代が7割の協力隊員は、最長3年間の任期終了後、約6割の隊員が地元にとどまり定住すると総務省の報告にあります。入善にも現在、2人の方が隊員として着任しておられます。  私は、数年活動して都会に戻ってしまったのでは、町のためにも本人のためにもならないと思っております。地域を活性化させると決めて就農や就業されたのであれば、定住するつもりで頑張ってほしいと思っております。着任後、隊員の方がまちおこしに携わり、さまざまな人と出会い、地域とのきずなで強く結ばれ、その経験を生かして、ぜひ、そのまま町に定住していただきたいと切に願うものであります。  全国では、地域おこし協力隊員が、食材づくりから調理まで手がける耕すシェフや農業技術を3年間で計画的に学びアグサポ隊として活動したり、任期の3年間は起業や就農の準備期間として位置づけられている例もあります。3年間の任期終了後、退任者がそのまま地域にとどまるには、起業や就農など、これから先、自力で収入を確保する必要があります。隊員がこれまでの活動を生かし、このまま引き続き地域で定住を検討していくには、町主導による隊員限定の支援が欠かせないと考えますが、当局の見解をお聞かせください。  誠意ある御答弁をお願い申し上げまして、以上で質問を終わります。御清聴ありがとうございました。 101: ◯副議長(野島 浩君) それでは、答弁を求めます。  地域おこし協力隊について、笹島町長。  〔町長 笹島春人君 登壇〕 102: ◯町長(笹島春人君) 田中議員の地域おこし協力隊についての御質問にお答えをいたします。  地域おこし協力隊とは、人口減少や高齢化などの進行が著しい地方において、都会を離れて生活をしたい、地域社会に貢献したいといった希望を持つ都市に住む人材を積極的に受け入れ、地域協力活動を行う中で協力隊員の定住、定着につなげ、地域力の維持、向上を図ることを目的とした制度であります。  本町においても、「選択されるまち入善」の実現に向け、地域産業の担い手や地域情報の発信、交流事業の企画と実施など、町外の方の視点による新たなまちづくり活動を強力に展開していただくとともに、協力隊員自身の定住につなげることを目的に、昨年度から2名を地域おこし協力隊として受け入れ、地域協力活動を行っていただいておるところであります。  協力隊員の主な活動内容でありますが、千葉県船橋市から転入された中嶋 舞さんは、町観光案内所を活動拠点とし、各種イベントの運営や観光案内、観光情報の発信などを行っておられます。また、町内の観光スポットめぐりやジャンボ西瓜栽培体験などを通して町の魅力を収集し、ツイッターやフェイスブックなどのソーシャル・ネットワーキング・サービス、いわゆるSNSで、移住者の視点から町の魅力を発信しておられます。  千葉県八千代市から転入された森 翔平さんは、農事組合法人を活動拠点とし、農作業や運営事務に従事する傍ら、現在は農業の担い手となるために富山県立中央農業高校の研修等を受講し、農業に関する知識の習得を図るとともに、同じく農業を志す若い営農希望者とのネットワークづくりにも努めておられます。また、農作業や日本大学のゼミ生との交流の様子、舟見山からの夕日などを、中嶋さんと同様にSNSを通して町の魅力として発信しておられます。  さらに、協力隊員は地域と連携したイベントの開催や特産品の新たな活用など、これまでにはあまり見られなかった新たな発想による多彩な活動を行っておられます。加えて、先輩移住者として移住・定住関連フェアへ参加され、体験談を伝えるほか、町が行う首都圏での観光PRイベントへの参加なども積極的に行っておられ、先輩移住者として移住希望者の相談役を担うことや移住者ネットワークの構築により移住者受け入れ基盤を強化し、さらなる移住者の増加に寄与していただけるものというふうに期待もしておるところであります。  これらの活動により、ことし、森さんの大学時代の後輩が県外から転入し町内の農業法人に就職しており、協力隊員の農業における魅力発信が本町への移住促進、そして農業の担い手の確保という側面的な部分からも、確実に効果があらわれているものと考えております。  また、中嶋さんにおいても、ことし4月に開催された移住体験ツアーに先輩移住者として参加され、自身の体験談を交えてPRを行ったところ、ツアー参加者の移住に対する不安の解消につながり、この参加者が本格的に移住を検討し、現在、空き家を探しておられると伺っております。  このような協力隊の活動により、少しずつではありますが、人が人を呼ぶという移住の好循環ができつつあると考えております。町では、これらの活動により、着実に地域の活性化が図られていると考えており、今後、地域協力活動のさらなる発展を図るため、今年度から新たに活動を行う地域おこし協力隊を1名程度募集をすることにいたしております。  新たに募集する協力隊員の活動内容につきましては、1つは、町の基幹産業である農業の振興、魅力の発信や、2つ目には、町の課題である中心市街地における空き店舗等を活用した商業の展開といったことを通じて、地域の魅力情報発信などをしていただけるようにという考えのもとで、町外の方の新たな視点から地域の課題解決に向けた取り組みを行っていただくよう努めているところであります。  なお、今回の募集におきましては、締め切り期日を設けず、募集のあった方から随時、選考を行うこととしておりますが、残念ながら、現在のところ応募がない状況であります。このことから、協力隊への参加を希望する方々に確実に募集についての情報を届けるため、町や県の、あるいは国のホームページへの掲載や首都圏アンテナショップにおけるPRはもとより、富山県での活動を希望する方々に対する個別案内、そして、東京、大阪で開催される移住希望者向けのセミナーなどを通して、直接、募集についての周知を図り、協力隊員を受け入れてまいりたいと考えております。  今後も、地方の振興に役立ちたいという高い志や、都市の諸活動で培われたスキルを持った人材を積極的に受け入れ、さらなる地域協力活動を展開することで着実に地域の活性化につなげてまいりたいと考えております。  協力隊員の任期終了後につきましては、最長3年間の活動期間中に、自立に向けた明確な計画を立て、活動を通して得たさまざまな知識や経験、人脈などを生かし、就業することで長く定住をしていただきたいと考えており、町では、自立に向けた相談体制の構築や関係機関との連携など、きめ細やかな支援を行ってまいります。  また、任期終了後の支援につきましては、地域おこし協力隊の起業に対する国の支援制度の活用や、先進自治体にさまざまな事例もあることから、これらを調査、研究してまいりたいと考えております。今後も地域おこし協力隊の活動による地域の活性化と移住、定住の促進による人口増加に向けて努めてまいりたいと考えておりますので、御理解を賜りますようお願いを申し上げます。  以上で、田中議員の御質問に対する答弁とさせていただきます。  なお、その他の質問につきましては、担当課長が答弁いたしますのでよろしくお願いを申し上げます。 103: ◯副議長(野島 浩君) 引き続き、選択される町として、人を呼び込む魅力の発信と移住・定住推進施策について、米田住まい・まちづくり課長。  〔住まい・まちづくり課長 米田正秀君 登壇〕 104: ◯住まい・まちづくり課長(米田正秀君) 田中議員の御質問のうち、選択される町として、人を呼び込む魅力の発信と移住・定住推進施策についてお答えいたします。  町では、ストップ人口減少を最重要課題に掲げ、子どもを産み育てやすい環境づくりによる出生数の増、健康寿命の延伸による人口の自然減の抑制、IターンやUターンの促進と地域活性化による人口の社会増の促進を3本柱として、多様な事業を積極的に進めているところであります。  とりわけ、人口の社会増の促進を実現するためには、全国約1,700ある自治体の中から入善町が選択される町となる取り組みを推進し、転入者の増加と転出者の抑制を着実に図っていく必要があります。そのため、今年度におきましても、引き続き入善UIサポートセンターを核として、情報発信、移住体験、移住・定住者支援の3つの視点から、さまざまな取り組みを展開することとしております。  このうち、御質問の情報発信に関する事業について申し上げます。  まずは、移住希望者との直接対話によるPRを目的として、県とタイアップした移住相談会を開催します。これまでは、東京で首都圏の移住希望者を対象として実施してきましたが、今年度は新たに大阪でも開催をし、関西圏の移住希望者の掘り起こしに取り組むこととしております。  また、平成28年度に開設した移住・定住情報専用のホームページの改修に取り組み、移住・定住アドバイザーが発信する地域情報コーナーの充実と、検索、アクセスを容易にして町内各地域からのきめ細やかな情報発信の強化を図ります。  このほか、子育て世代をターゲットとした移住PR動画の制作や、UIターン意識の高揚を図ることを目的とした縁故者・移住希望者向けダイレクトメールの発送、さらにふるさと回帰年賀状の作成、販売を継続して取り組み、町民や町内事業者などとの協働により、全町を挙げたふるさと回帰PRを展開することとしております。  次に、平成27年度から3カ年度の県外の方の移住相談件数、県外からの移住者数などについて申し上げます。  入善UIサポートセンターを通して把握した数値としましては、平成27年度、相談件数は10件で、移住者人数はお二人、平成28年度の相談件数は53件で、移住者人数は6人、平成29年度の相談件数は139件で、移住者人数は10人の実績となっております。このうち、平成29年度の移住者人数につきましては、入善UIサポートセンターを通した人数に加えて、平成29年4月に転入手続を済ませた地域おこし協力隊員と、その家族の人数も加えた数値としております。  また、主な相談内容としましては、住宅や空き家バンク制度などの住環境に関することをはじめ、就業に関することや移住に伴う支援制度、子育て環境に関することなどについての相談が多く寄せられており、これらを踏まえ移住希望者ニーズを把握し、事業への反映に努めているところであります。  次に、NPO法人ふるさと回帰支援センターの活用について申し上げます。  このふるさと回帰支援センターは、東京有楽町のオフィス内に相談コーナーを常設したふるさと暮らし情報センターを構え、移住希望者と地方自治体を結ぶ情報発信基地の役割を果たす団体であります。  まず、オフィスの活用につきましては、県とタイアップした移住相談会の会場として使用しているほか、県が設置するブースを利用して、不定期ではありますが町の移住関連ポスターやパンフレットの展示をしております。また、県の専属相談員がオフィスに常駐していることから、その相談員を通して全国の自治体が取り組む移住・定住施策の情報収集元としても活用をしております。  さらに、センターの主催により、東京国際フォーラムを会場として毎年2万人以上の来場者を迎えて開催されるふるさと回帰フェアに参加し、入善町のブースを設けて、移住相談はもとより多くの来場者に向けた情報発信にも努めているところであります。  続いて、ふるさと回帰支援センターの展示ブースに出展してはどうかという御提案について申し上げます。  現在、センターの展示ブースに出展している自治体は6県25市町村で、このうち富山県からは、県と高岡市、南砺市、朝日町が出展をしております。この展示ブースの出展につきましては、移住という目的を持って来場する人の目に触れるほか、町単独の相談会を開催する場合の会場利用料や新聞広告掲載料の無料化などの特典もあることから、出展料は高額でも情報発信の手段としては一定の効果があるものと考えております。  しかしながら、情報発信に関する事業につきましては、先ほど申し上げました多様な事業に取り組んでいるところであり、新たな手法を導入する前に、まずはそれらの事業効果についてしっかりと検証することが必要であります。また、展示ブースの出展には、年間約130万円の利用料が発生することから、費用対効果なども踏まえ、今後、より効果的な情報発信の取り組みを模索してまいりたいと考えております。  次に、移住体験住宅について申し上げます。  この体験住宅は、移住希望者の生活体験や就業体験などを支援するため、空き家を借り上げ、中長期間のお試し居住を可能とする宿泊施設として設置するものであります。この設置に当たっては、今年度の当初予算において、空き家の賃借料や維持管理費、備品購入費などの関連予算を計上したところであり、現在、物件の選定要件などの検討を進めているところであります。開設時期につきましては、今秋以降のオープンを計画しておりますが、移住希望者のニーズに柔軟に対応できる体験施設として、できるだけ早い時期のオープンを目指し、準備を進めてまいりたいと考えております。  次に、オーダーメイド型移住体験ツアーについて申し上げます。  この体験ツアーは、参加者の要望をお聞きし、住まい、仕事、生活環境、子育て環境の4つの分野から個別に行程プランを練り、1組ごとに町職員が1人ついて町内を案内する内容のものであります。  今年度は2回の実施を予定しており、その第1回目となるツアーを去る4月21日から1泊2日の行程で実施したところであります。このツアーには、2組4人の方の参加をいただき、それぞれ、住まい重視型、生活環境重視型のプランを組み、空き家バンクの登録物件めぐり、あるいは、公共施設や商業施設、先輩移住者宅への訪問などを行い、入善町での生活への理解を深めていただいたところであります。  ツアー参加者からの評価でありますが、入善町の環境については、海と山の距離が近く自然環境がよい、扇状地に広がる田園風景がすばらしい、水が豊富、適度な商業施設がそろっており住みやすそうなどの感想をいただきました。また、ツアー自体については、オーダーメイド型がよかった、先輩移住者との交流ができてよかった、自分のペースで見学できてよかった、フラワーロードという地元のイベントも体験できてよかったなどの感想をいただいております。  このほか、移住に際しての心配事などを伺ったところ、地域の人たちの受け入れ態勢、1カ月当たりの生活費、空き家を買う際の段取りや引っ越しの手続などといった回答をいただいたところであります。これらを貴重な意見として捉えて、当面は現行のオーダーメイド型のツアーを継続しながら、参加者を着実に移住に結びつけるよう、ツアー終了後のフォローアップをしっかりと行うとともに、移住希望者が持つ不安を払拭する取り組みの検証を続けてまいりたいと考えております。  次に、選ばれる町としてのシティープロモーションに取り組んではどうかという御提案について申し上げます。  シティープロモーションは、明確な定義づけはされておりませんが、自治体の知名度の向上を図ることで自らの地域イメージを高め、人や物といった自治体経営に必要な資源の獲得を目指す取り組みとして表現されることがあります。そう捉えますと、入善町においてはシティープロモーションという表現こそ使ってはおりませんが、豊かで清らかな水をはじめとして特色ある農水産物や美しい自然環境など、豊富な地域資源を活用し、入善町が持続発展を遂げるために全国に向けて情報発信を核とした包括的な取り組みを継続して行ってきております。この取り組みを今後も引き続き実施していくことで、入善町が選択される町となり、移住、定住の促進、ひいてはストップ人口減少の実現につながるものと考えておりますので、御理解と御協力を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。  以上、田中議員の御質問の答弁とさせていただきます。 105: ◯副議長(野島 浩君) それでは、再質問を受けます。  7番 田中伸一君。 106: ◯7番(田中伸一君) 幾つもの問いに、御答弁ありがとうございました。私の思いがほぼかなったような、満足のいく答弁をいただきましてありがとうございました。  この後は、重複するかもしれませんが、少し掘り下げて再質問をいたします。  今回、移住・定住人口と交流人口の拡大ということでテーマを設けてお聞きしたところですが、まず、地域おこし協力隊について伺います。  現在、2人の方が着任しておられるわけなんですが、今、町長の答弁の中にもありましたが、隊員が隊員を呼ぶというようなことで、非常に相乗効果もあるのではないかなということで、この後、何人も来てもらいたいし、来られると思いますが、ほかの全国の例を見ておりましたら、引っ越しする費用を最大10万円補助して、協力隊員の交通費と引っ越し費用に充てているとか、そういったようなことも調べておりましたらありました。私は、今回、この協力隊員がせっかく入善町に来てくれたわけなんですから、帰らないで何とか入善町におってくださいよというようなことで、何とか隊員限定の支援があってもいいんじゃないかなというような思いで再質問させてもらいます。全国的な例では、町が用意した土地と住宅に20年住めば、その土地と住宅が無料になるとか、そして、隊員であった子どもの保育料は全部、全員無料であるとか、そういった例もありました。
     起業支援で見ましたところ、起業した場合の条件も多少設定してありましたが、1,000万円まで融資を受けて返済不要というようなものもありましたし、自治体の職員として採用されるというような例もありました。福井県では、協力隊員に、着任後、地域支援を活用したツアーなどの、そういったことをお任せして、観光開発ですとか情報発信に取り組んでくれて、3年間任期を終えて、そのまま定住をして起業されたということで、その後、自治体から手厚い温かい支援をいただいて空き家を活用した飲食店をオープンしたという例もありました。  こういった、何とかおってください、3年間、一生懸命努めてくれたじゃありませんか、町から何か御褒美といいますか、3年間の、そのようなものもあってもいいんじゃないかなというふうに思いますが、重複するような質問になりますが、どうかひとつ質問したいと思いますが、いかがでしょうか。その点についてお願いいたします。 107: ◯副議長(野島 浩君) 竹島企画財政課長。 108: ◯企画財政課長(竹島秀浩君) さまざまな先進事例、まず、お聞かせいただきまして、どうもありがとうございました。  いろいろ考えられるわけでございますが、先ほど、町長の答弁のほうでもありましたが、起業支援というところでは国のスキームというのがあるということ、あと、町のほうでは、空き家バンク等を活用した場合に、まず、創業される場合の創業支援があるとか、市街地での起業については起業支援があるとか、そういった制度も既には持っているというものであります。  現在、隊員の方が終了後、終了までは町のほうでしっかりと活動費等々については支援をずっとしていっているわけでございますが、その後については、はっきりいうと、進路、起業なのか就業なのか就農なのか、いろいろなパターンが想定されるかというふうに思います。その辺も踏まえまして、少し先進事例を参考にさせていただきますが、むやみな制度というのは、私は必要ないのではないかと。入善町を気に入っていただいて、いかにしっかりと自立をしていただくか、そこにしっかり支援をしていきたいというふうに思っております。  以上です。 109: ◯副議長(野島 浩君) 7番 田中伸一君。 110: ◯7番(田中伸一君) 町当局の意図もよくわかりました。その隊員の方の真剣度といいますか、地域に残ってどの程度貢献していくかということも大事かなというふうに思います。その辺、また、ケース・バイ・ケースという言葉はあまりよくないんですが、しっかり見極めて、町のほうでも考えていってほしいというふうに思います。  次に、町の魅力をどう発信すればいいかということを先ほど伺いましたが、移住者向けの窓口は町のUIサポートセンターが中心に情報発信ですとか移住体験、今ほど米田課長の答弁にあったとおりであるわけですが、私、今回、この質問をさせていただくに当たって、町のホームページを時間をかけて見ることを行いました。特に、移住・定住サイトの「行っトコ入善!」ですとか、観光情報「にゅうぜんマニア」などは、大変わかりやすい動画で、まちめぐりのコースですとか、地域の人を配した写真、また、インタビューなどがありまして、非常に感心させられるホームページの内容だったと思います。  このすばらしいホームページを全国の人にどのように見てもらうか。それなんですが、一朝一夕には解決方法はありませんが、私どもの町のイメージをアップさせるために、地域のブランド力の向上も必要であるというふうに感じるわけなんですが、最近、地域支援を磨き上げてというようなことで、全国に発信しているシティープロモーションと言われるような取り組みを進めている自治体も多く出てきておるわけなんですが、定住人口の確保のために、シティープロモーションという考え方を積極的に、私は取り入れていけば今後いいのではないかと思っております。  重要なことは、町の魅力を全国に発信するということなんですが、町は、イベントですとか、町の発信はその他しっかりとなされていることには異論はありませんが、言葉はあまり適切ではないかもしれませんが、断片的といいますか、単品的な印象を受けることもあります。民間企業でいう営業戦略といいますか、そういった入善町を総合的に全国的に売り込むにはどうしたらいいのかというような考えのもとで、ほかの自治体に越されないように、そういうような取り組みをする時期が来たんじゃないかなというふうに思うわけですが、これについてどのようにお考えでしょうか。 111: ◯副議長(野島 浩君) シティープロモーションの取り組みになりますかね。  竹島企画財政課長。 112: ◯企画財政課長(竹島秀浩君) 断片的というか、いろいろ取り組みもしてまいりまして、例えば、東京駅でのデジタルサイネージとか有楽町での大型広告とか、いろいろ断片的という形ではやってきてはおりますが、平均的なこういう1つの町が非常に多額のお金をかけてやっていくというのは、なかなか苦しい話でございます。ほかの自治体、例えば、今、新川観光圏という取り組みで、このエリア全体でやってきている。県のほうは、観光DMOという組織をつくって、県を挙げて、市町村とタイアップしていろんな事業をやってきておるとか、そういう中でも一緒にやっていきたいというふうに思っております。  ただ、その中で、一部特色を出しながら、スイカの時期にはスイカを首都圏に持ち込んで大体的なPRをしたりといったような、そういう特徴を持った取り組みというものをやっていく。あとは、例えば、ゆるキャラグランプリでも全国上位に入ってまいりましたが、そういったものを活用しながら町のイメージアップを図っていくとか、そういう取り組みをしてきたということで、今後もそういったスタンスでやっていくんだろうというふうに思います。何しろ、PRについては、町とすれば頑張っていかなくちゃいけないというふうに思っております。 113: ◯副議長(野島 浩君) 7番 田中伸一君。 114: ◯7番(田中伸一君) ありがとうございました。  午前中のアクセスの代表質問の中で、町長が平成27年度から町外から106人の移住者があったということで、町長の施策の効果が今は出てきているのかなというふうにも思うわけです。ことし、『にゅうぜん「まち・ひと・しごと」づくり戦略』の検証委員会の資料を見ておりましたら、入善UIサンポートセンターを通じた移住世帯数、観光入り込み客数、社会の増減を見ておりまして、UIサポートセンターを通じた移住世帯数は、基準値ゼロということで平成26年に設定をいたしまして、そして、進捗状況、効果の検証を見ましたところ、平成29年には41世帯が入善町に入ってきたということで、目標値は10世帯になっておりますが、既に達成をしておると。  観光入り込み数に至ってでも、平成26年には65万9,000人余りの基準値が、目標値78万人というものを立てて、もう既に69万人を超しておるというようなことで、達成可能というようになっておりますし、社会増減を見てでも、平成26年にマイナス、要するに出ていっている人が多いということで、148人の減であったところが、平成28年には118人に減っておるというようなことで、これも初期に達成をしておるというようなことで、このことについては、笹島町政がこれまで取り組んでこられた新しい人の流れをつくるという意味で、効果的に効果があらわれてきたというようなことが言えるのじゃないかなと思います。  これからも今まで以上に移住、定住の推進をしていってほしいと思うわけなんですが、私は、先ほど、地域資源を磨き上げてということで、各種イベントと全国にその魅力を発信するというようなことで、そして地域のブランド化ということで、シティープロモーションというふうに呼ばせていただきましたが、それでは、入善町の地域資源というのは何があるのかというようなことで、皆さんもちょっと頭に浮かばせていただければいいのですが、入善ジャンボ西瓜ですとか、入善にしかない海洋深層水を利用した、畜養した、特許を取得したカキですとか、カキレストラン牡蠣ノ星、たくさんあります。そういったものを核にして発信していけばどうかなというふうに思うわけなんですが、この地域資源をイベント的に全国に発信するというような企画、立案、実行というようなことになっていくと思うわけなんですが、庁舎内の課をまたがっていく総合的な懸案になるというふうに考えますが、今の体制ではこんなたくさんの地域資源といいますか、こういったものを発信するというのはなかなか、各課をまたいでいくということですので、難しいのではないかなというふうに思うわけですが……。 115: ◯副議長(野島 浩君) 田中議員……。 116: ◯7番(田中伸一君) 一般行政職の方に、セールスとかマーケティングといったようなことを求めるのも大変というふうに思います。午前中の質問の答弁の中で、竹島課長でしたね、各課を横断して一生懸命取り組んでいくのが入善町であるというような力強い言葉も伺ったところでありますが……。 117: ◯副議長(野島 浩君) 田中議員、質問の趣旨……。 118: ◯7番(田中伸一君) これで、最後、趣旨と行きます。 119: ◯副議長(野島 浩君) いえいえ、最後じゃなくてもいいんですよ。 120: ◯7番(田中伸一君) このシティープロモーションについてなんですが、やっぱり専門性の高い特定の分野というふうに思います。育てていくには少し時間もかかるのではないかなと思いますので、私が今まで申し上げてきたようなことですと、これから選ばれる町になるために、シティープロモーションを進めていく、取り組んでいくためには、専門性のある人材が必要じゃないかなというふうにも思います。  そういう方を、将来、外部から登用して、そして、担当課を新たに設けていく必要も考えなければならないんじゃないかなというふうに思うわけなんですが、その点について伺います。 121: ◯副議長(野島 浩君) 町長を御指名ですか。  笹島町長。 122: ◯町長(笹島春人君) シティープロモーションという大変すばらしい表現でありますけれども、入善町、それこそ四季折々のすばらしいものがたくさんございます。中には、観光資源であったり特産物であったり、場合によっては冬場の寄り回り波も、とり方によっては観光資源の一つになるのではなかろうかというふうに思います。そういったものをどう全国に発信をしていくか。  今ほど、田中議員がおっしゃるように、専門的なということになると、なかなか難しい面もございますが、私は、職員全てが町をPRするセールスマンであるというふうに思っています。その部署部署で、できる限りのPRをしながら、町の活性化につなげていく。そういった取り組みというものが必要であろうというふうに思っておりまして、それを超える部分について、これについては、やはり新川圏域であったり県の指導を仰ぐ、あるいは協力を仰ぐという形で取り組んでいくことが重要であろうというふうに思っておりまして、いろんな町の持つ特色、これは大きな魅力がありますので、積極的なPRを全職員が一丸となって努めていくという格好でおりますので、よろしくお願いいたします。 123: ◯副議長(野島 浩君) 梅津副町長、よろしいですか。  どうぞ、梅津副町長。 124: ◯副町長(梅津將敬君) 議員の皆さんからは、より多くの課題等で御質問というよりも御提言をいただくわけであります。そうすると、入善町役場の職員が1,000人、2,000人おっても、とてもじゃない、できないと。確かに、ブランドのブラッシュアップをし、PRということであります。  今、この世の中に情報が本当に要らないほどあふれているところであります。その中で、入善というところでどうやって検索の中でヒットしていただくかということが、私は、情報の発信の仕方だろうというふうに思っております。であれば、より多くのものをSNS等でいろいろ発信したり、先ほど御質問のありました地域おこし協力隊の皆さんの御協力を得ながら、また、その輪っかというか、仲間の、また、そういった形でより多くヒットしていただくことが大事かなと。  専門職が必要かといいますと、そうではないのではないかというふうに思っております。もし、本当に必要なものであれば、やはり餅は餅屋で、それだけのことをやる外部の方々はおられますので、そういった方を利用していけばいいのではないかということで、なかなかそういったセクションを設けていくというのは、今の財政状況の中では非常に厳しいというので御理解のほどをよろしくお願いいたします。 125: ◯副議長(野島 浩君) 7番 田中議員。 126: ◯7番(田中伸一君) 今、笹島町長にも梅津副町長にも、現状もありますから、そういったようなことも踏まえて建設的な答弁をいただきました。今後、ますます町の移住・定住促進事業が進んでいくと思いますが、多くの人が入善の町の魅力に気づいてもらって、そして、移住する人が増えることを期待いたしまして、私の質問を終わります。  ありがとうございました。 127: ◯副議長(野島 浩君) それでは、ここで暫時休憩をいたします。再開は3時ちょうどを再開とさせていただきます。  それでは、暫時休憩。  午後 2時43分 休憩        ─────────────────────────  午後 3時00分 再開 128: ◯議長(佐藤一仁君) それでは、休憩前に引き続き開議いたします。  町政一般に対する質問を続行いたします。  3番 池原純一君。  〔3番 池原純一君 登壇〕 129: ◯3番(池原純一君) 本日最後の質問をさせていただきます。ケーブルテレビをごらんの皆様、そしてまた、傍聴席にお集まりの皆様、本日はどうも御苦労さまです。  ことしの3月、ショッピングセンターコスモ21、インフォメーションの隣にまちカフェほっとがオープンしました。地域の高齢者、障害をお持ちの方、子育て中の方々の集いの場として、入善町社会福祉法人連絡会とショッピングセンター21が連携して実現した新しい公益的な取り組みであります。6月に入って間もなく、地元にできたものですから、カフェはどうなっているのかなということで気になり訪問させていただきました。  「御苦労さまです」。姿でわかったのか、お疲れさまと返事があって、自己紹介をした後、早速ですが、利用状況を聞かせてもらえませんかと言ったところ、快く目の前にある1冊のファイルを開いていただいて、相談はどれだけですかというふうなことを聞きましたら、6件ありました。1カ月の相談件数ですか、「いやいや、開設時からであります」とおっしゃいました。思ったよりも少ないものだなと思い、しばらく言葉を探していました。  すると、相談員の方から、「ここで、昔こんなことがあったんですよ」。ショッピングセンターの憩いの広場に特定の高齢者の方が時間を同じくして来店され、買い物するわけでもなく、ただただ体を休めに来られ、時間が来れば帰られる。このようなことが長く続き、ショッピングセンター側と来客者側で気まずい雰囲気になったそうであります。後々わかったことでありますが、来客されていた方は、連れ合いの介護の合間、気分転換、体を休めに利用されていたとのことでありました。その方は既にお亡くなりになっておられます。あのとき、このようなコーナーがあったならば、その方には少しなりともお力添えになれたのではないかと相談員の方が言っておられました。  福祉の世界。介護難民、老老介護、高齢者の虐待問題、多くのお話を聞かせていただきました。「議員さん、相談件数ではありませんよ。いくらでも私たちが話し相手をします。相談はなくとも、このようなところに来ていただいて休んでいただいて、多くの方に利用していただければと思い、今も限られた時間ですが、準備をして待っています。ここには、子どもたち用の遊具もあり、子育て相談もやっております」と、短い時間でしたが、大切なお話をたくさん聞かせていただきました。ありがとうございました。  それでは、通告に従い、質問させていただきます。  初めに、スポーツ推進条例制定についてお伺いいたします。  2020年、第2回の東京オリンピック、楽しみにしております。昭和36年に制定されたスポーツ振興法。それから3年後に東京オリンピックが開催され、今回の改正は50年ぶりで、全面改正しスポーツ基本法となりました。「スポーツは、世界共通の人類の文化である。」、「スポーツは、世界共通の人類の文化である。」、このような書き出しから始まっています。私は、スポーツが真に持っている力を言葉にあらわすと、こんな偉大な表現になるのか、スポーツに無限の力を感じました。  改定の内容については、改めてスポーツの基本理念を定め、国及び地方公共団体の責務やスポーツ団体個々の努力を定めたものであります。スポーツ基本法が改定されたからといっても、これまでと変わりなく、見る(観戦・応援する)スポーツ、自らが行う(参加・競技する)スポーツ、それを支える(ボランティア・企画・運営する)スポーツ、今までと変わりなく、スポーツは私たちの身近なところに存在します。  そこで、町としては、基本法が改正されたことに理解を示し、関係する事柄については見直しをかけるのが責務ではないでしょうか。スポーツは、町が唱える健康寿命の延伸による人口の自然減の抑制に大きな役割を担っております。  そこで、スポーツ環境の整備についてお伺いいたします。入善町総合計画後期基本計画に、スポーツの推進を図っていく中、町民ニーズに対応したスポーツ施設の整備や改修を進めるとあるが、どの程度進んでいるのかお聞かせください。  次に、2006年に設立した総合型スポーツクラブ。多世代、多種目、身近な拠点施設、継続的な健康づくり、「もっと気軽に、もっと身近にスポーツを」をキャッチフレーズに、町民が気軽にスポーツに親しむことができる、ニュースポーツや会員のニーズに多く応えた教室を開催しております。健康寿命延伸の原動力につながっている総合型スポーツクラブへどのような支援体制をとっておられるのか、これからの期待度も含めてお聞かせください。  次に、国のほうでは早々にスポーツ基本計画が策定され、公表されています。東京オリンピック・パラリンピック大会は、地方のスポーツ活動を活性化する絶好の機会であります。入善町においても、一人一スポーツをスローガンに、町の実情に即したスポーツの推進計画を策定し、町体協、地区体協、総合型スポーツクラブ及びスポーツ関係団体が理解を深め、スポーツで人と町を元気にする行政とスポーツ関係団体、そして町民が一体となって行動する指針を定め得る条例の制定を望みます。御意見をお聞かせください。  次に、入善町職員定員管理計画についてお伺いいたします。  私たちの役割はただ一つ、いかなることがあっても町民の生命と財産を守ることであります。「もっといい街、住みよい入善」を目指し、誰もが夢と誇りを持って幸せに暮らせる環境を、先人、先輩の方々から引き継ぎ、引き継がれてきております。これからも引き続き、継続発展を遂げていくには、ある程度の事態を想定し、職員の確保に当たらなければいけません。  ことしの採用枠は退職者の枠内で行うことで、保育士3名程度、調理師及び一般行政職事務若干名の募集になっております。4月に入り、建設課の雰囲気が少し違うなと感じ、話を聞いたところ、今回の人事異動で課内から技術職員2名少なくなったと聞きました。連続5年、技術職員の採用がなされない状態で、これまでも先輩職員は役付でほかの課へ配属され、全職員数の中では数字的には保たれていますが、しかし、実働側としてはたまったものではありません。ますます限られた技術職員で仕事をしていかなくてはなりません。今の状態が長く続けば、業務に支障を来すのは必至であります。これまでに至った経緯と今後の年次職員の採用計画をお聞かせください。  次に、職員の派遣についてであります。  以前は、若手・中堅職員の育成の一環として、行政間の間で職員の派遣や交流が行われていました。行政の仕組みや予算の流れを知り、ほかの市町村の情勢を感じるなど、何よりも人間形成を築く上で貴重な体験であります。将来組織間の潤滑油として大切なものと私は考えておりました。なぜ、今人事交流を行わないのかお聞かせください。  職員定員管理計画で、労働不足への対応とした3本の柱。1本目が、年次計画を立てて職員の増員を図る。2本目に、組織機構の見直し、事務事業の見直し、事業外注、システムの導入による対応。3本目の柱、職員のスキルアップによる対応。以上、3本の柱が取り組んでおられますが、これまでに取り組んだ成果と課題、今後の目標をお聞かせください。  最後の質問でありますが、国道8号拡幅工事についてお伺いいたします。  工事に伴う、町が所有している対象物件、マンダラの塔の移設については、これまで何回か発議されています。改めて出展者について紹介しますと、旧椚山村出身で入善町名誉町民の故前田常作氏であります。日本を代表する画家であり、パリで自作をマンダラ的と評されたことを機に、独自のマンダラ絵を制作され、国内外の美術展において高く評価され、マンダラの前田として世界へ名をはせられたことは皆さんも御承知のとおりだと思います。あわせて武蔵野美術大学の学長も務められておりました。  大阪の花万博に県が出展した花マンダラの塔が平成3年、役場前に移設され、当時の広報に、「高さ7.3メートル、幅2.1メートルの四角錐の塔で、赤、黄色、緑、紫、色鮮やかに彩られています。夜間は内部の照明で昼とは全く違う表情を見せ、こちらもとってもきれい。花と緑と人間との調和への願いが込められた町のシンボルとして、町民やそばを通るドライバーの目を楽しませてくれます」と紹介されていました。  塔について、13年前から修復の要望が上がっておりましたが、今回、改めてお伺いいたします。計画に伴う記念樹や花マンダラの塔等、対象物件の取り扱いについて、周囲の状況からして、下準備も必要であろうし、そろそろ時期が来ているのではないでしょうか。これまでの経緯を踏まえ、お考えをお聞かせください。  最後に、国道8号工事区間の延伸についてお伺いします。  上野から椚山間は、バイパスのような通過型道路ではなく、生活道路として使用している国道8号の4車線化工事であり、終点は入善警察署前の交差点であります。工事終点の交差点より東、朝日側の沿線、ショッピングセンターコスモ21付近の開発が一段と進み、周囲は商業と文化が融合する地域となりました。これからもますます発展が見込まれます。今後、道路網の見直しが必至となってきます。高いハードルはあることを知りながら、まずは地元からの声として、国道8号、朝日側へ工事の延伸を望みます。御意見をお聞かせください。  以上、よろしくお願いいたします。 130: ◯議長(佐藤一仁君) それでは、答弁を求めます。  まずは入善町職員定員管理計画について、笹島町長。  〔町長 笹島春人君 登壇〕 131: ◯町長(笹島春人君) 池原議員の入善町職員定員管理計画についての御質問にお答えをいたします。  まず、技術職の採用等についてお答えをいたします。  議員御質問のとおり、町職員の採用については、過去5年間においては技術職の採用は行っておらず、直近では、平成25年度に1名の土木技術職員を採用したところであります。技術職員の採用を見送ってきた理由につきましては、土木技術職の退職者がないことや、下水道関係工事が一段落し、土木工事の発注件数が減少したことなどによるものであります。町では、発注する工事の設計、あるいはその施工管理等の業務につきましては、おおむね土木または建築技術職員が担当しており、技術職員の専門的知識や技術力が発揮されているところであります。  なお、大規模な事業においては、設計などを外部委託し、町技術職員が進捗を管理する場合もございます。今後とも、技術職員の採用に当たっては、業務量や年齢構成、事務処理の効率化などを踏まえながら、総合的に判断してまいりたいと考えております。  次に、人事交流を行わないのはなぜかとの御質問にお答えをいたします。  主な人事交流先といたしましては、富山県機関への派遣研修があります。これは、職員の視野を広げ、資質や技術力の向上に加えて、県とのパイプづくりなどを目的に実施しているものであり、これまでに研修を修了した職員につきましては、その成果を十分に発揮しているところであります。  一方において、新川地域介護保険・ケーブルテレビ事業組合、あるいは新川地域消防組合、富山県後期高齢者医療広域連合など、広域行政への派遣も拡大していることから、平成26年度以降、富山県への派遣を実施できない状況となっております。現在、一定の職員数が充足されてきたことから、今後、職場の状況を踏まえ、派遣研修も視野に入れた人事に取り組んでまいりたいと考えております。  次に、定員管理計画における職員不足への対応状況について御説明を申し上げます。  本町では、平成25年度から平成26年度にかけ、行政の現状と課題等の分析を行ったところであります。その結果として、庁舎内の一般事務職においては、約30人分の労働力が不足しているとの診断がなされたところであります。この診断を受け、職員不足の全てを職員数の増員で対応することは自治体運営上困難であることから、不足する30人のうち、10人分は職員の増で補う、また、10人分は事務事業の見直しや外部委託の推進で補う、さらに10人分は職員のスキルアップで補うという3本の柱を立てて取り組んできたところであります。  これらの取り組み方針については、計画期間内における中長期的な視野を持ちながら、まずは1つ目の柱であります職員増を図ることで、職場の組織体制を整え、職員のモチベーションを高めることによって、2つ目、3つ目の柱への取り組みを加速させるものとしております。  現状の取り組み状況といたしましては、計画に定める平成29年度までに、1つ目の柱である職場の増員については達成をしたところであります。  また、2つ目の柱である事務事業の見直しや外部委託の推進につきましては、行財政改革のアクションプログラムを確実に実行するため、項目を追加しながら進捗を図っているところであります。具体的な民間委託といたしましては、大型バスの運転業務や電話交換業務の外部委託などに取り組んだところであります。  3つ目の柱の職員のスキルアップにつきましては、人材育成の観点から長期的視点を持って取り組むものであり、職員に必要なスキルとして、能力アップのための専門研修をはじめ、各階層別にリーダー養成、課題認識、問題解決などの各種研修への派遣、実施に取り組んでいるところであります。  職員数がある程度充足し、職場体制が整ってきたことにより、職員は自主的、意欲的に研修に取り組む事例もあらわれてきたところであります。あわせて、高度研修への取り組みとして、平成29年度には、平成22年度以降派遣のなかった市町村アカデミー研修への参加を行っております。また、本年度は、平成24年度以降派遣のない自治大学への長期間派遣も予定しているところであります。さらに、多様化する住民ニーズに対応した高度な行政サービスの提供が求められていることから、業務における工夫、改善を図りながら、職員が意欲的に仕事に取り組めるよう、職場環境の改善、チームワークの強化を図ってまいりたいと考えております。  以上で池原議員への答弁とさせていただきます。  なお、その他の質問に対する答弁につきましては、担当課長が答弁いたしますので、よろしくお願いを申し上げます。 132: ◯議長(佐藤一仁君) 次に、スポーツ推進条例制定について、板倉教育委員会事務局長。  〔教育委員会事務局長 板倉 晴君 登壇〕 133: ◯教育委員会事務局長(板倉 晴君) 池原議員のスポーツ推進条例制定に関する御質問についてお答え申し上げます。  スポーツは、人々の生きがいや健康増進に大きな役割を果たすものであり、近年は多くの方々が多種多様なスポーツに取り組まれております。町の第6次総合計画においては、町民が気軽にスポーツに楽しむことができる環境づくりに努めることとし、平成28年度からの後期基本計画では、町民ニーズに対応した運動施設の整備や改修を進めるとともに、学校体育施設の開放など運動施設の有効な利用促進に努めるものとしております。
     さて、町内の運動施設については、各学校施設の夜間開放やテニスコートの整備を行うなど、各地区でもスポーツを楽しめるよう環境を整えてまいりました。さらに、現在、整備から26年が経過する総合体育館において大規模改修を昨年度より着手いたしております。具体的には、アリーナ床や給排水設備、いわゆるトイレやシャワー室の改修に加えて、本年は武道館を除く体育館の屋根及び外壁の改修を行っております。今後はメーンアリーナの天井や空調設備の改修に向けても有効な財源の確保に努め、計画を進めてまいりたいと考えております。あわせて、町民がさまざまなスポーツを楽しむ中心的な場であります中央公園においても老朽化が進んでいることから、総合体育館を含めた一帯としての改修を進めているところでございます。  次に、総合型スポーツクラブに対する支援体制についてお答えさせていただきます。  総合型スポーツクラブ「スポーツクラブ入善」は、国において制定されたスポーツ振興基本計画に基づき、平成18年2月に設立されたところでございます。このクラブは、小学生から大人まで幅広く参加ができ、年齢を問わず曜日ごとに教室を行うなど、さまざまなスポーツ教室を行うことで、町民一人一スポーツの推進や健康寿命の延伸に大変寄与されております。特に幅広い年齢層の女性が参加のピラティスや小学生の水泳教室は根強い人気があると伺っております。  スポーツクラブ入善への支援体制についてでありますが、町といたしましては、情報交換がしやすいように、総合体育館内にクラブの事務所として控室を提供し、会員相互や体協、教育委員会とも相談しやすいよう環境を整えさせていただいております。また、教室で使用する体育館の使用料を免除することで、運営活動を支援しているところでございます。  しかしながら、全国的に総合型スポーツクラブの課題として、安定的な財政運営や住民への認知という問題がありますが、スポーツクラブ入善におきましても、それぞれの教室の参加者にばらつきがあるなど、同様の問題を抱えていると伺っております。スポーツクラブ入善の各教室が引き続き意欲的に活動していただけるよう、町といたしましても、町民のニーズを的確に把握できるように情報を提供し、さらに教室の場だけでなく、例えば、扇状地マラソンなどの各会場においてクラブの皆さんが活躍できる場を設けるなど、事業の周知と活動の拡大に協力をしてまいりたいと考えております。加えて、町のホームページや広報の活用、公共施設にチラシを掲示するなど、多様な面から各教室などの周知を支援してまいりたいと考えております。  次に、スポーツ推進条例の制定についてお答えさせていただきます。  国では、平成27年にスポーツ庁を発足し、国民が生涯にわたり心身ともに健康で文化的な生活を営むことができるスポーツ立国の実現を最大の使命として掲げております。また、平成29年3月には、国のスポーツ基本計画の第2期計画を策定しておりますが、この計画においては、1つにはスポーツで人生が変わる、2つ目にはスポーツで社会を変える、3つ目にはスポーツで世界とつながる、4つ目にはスポーツで未来をつくるという4つの観点で基本方針を提示し、それぞれについて長期的な取り組み方法を示しております。  さて、町におきましても、スポーツにかかわる方々の役割と町のスポーツのあり方の方向性をしっかり示すため、条例を定めてはとの御質問でございます。全国には、スポーツ推進条例を制定し、スポーツ推進計画を策定されている都道府県や市町村が幾つかございます。現在、町では、教育委員会の重点施策の中において、生涯にわたるスポーツライフの実現として、生涯スポーツ、子どもスポーツ、そして、競技スポーツの3つのスポーツの充実について方向性を示しておりますが、町民がそれぞれのライフステージにおいてスポーツに親しむことができる環境づくりと、健康で明るく活力に満ちた豊かなスポーツライフを進める観点からも、条例と計画の策定は意義のあるものと考えております。  しかしながら、町民の必要とするスポーツ種目や目的は幅広く、町全体を包括する条例の制定に際しましては、多くの御意見を伺いながら、条例の必要性も含めて十分に時間をかけて検証する必要があるものと思われます。したがいまして、今後は町体協や地区体協、スポーツ推進委員や総合型スポーツクラブなど、関係団体の方々からしっかりと現状をお聞きし、町の方向性を模索すると同時に、町民の皆様には、スポーツを通じてより元気になっていただけるよう、現在の取り組みを引き続き着実に進めていかなければならないものと考えております。  以上で池原議員への答弁とさせていただきます。 134: ◯議長(佐藤一仁君) それでは、次に、国道8号拡張工事について、窪野建設課長。  〔建設課長 窪野 修君 登壇〕 135: ◯建設課長(窪野 修君) 池原議員の国道8号拡張工事に関する御質問についてお答えいたします。  まず、国道8号現道拡幅工事の進捗状況と今後の予定について御説明いたします。  現在、国の入善黒部バイパス直轄事業において、入善町では、椚山から上野間、延長約2.1キロメートルの用地買収及び工事が進められております。工事の進捗状況としましては、入善中学校付近の青島口交差点及び県道新屋上野線と国道が交差する上野中交差点の地下横断歩道を含めた改良工事が着手されております。加えて、入善高校東交差点から東側区間におきましても、道路改良工事が着手されております。また、今年度から、邑町地内におきまして、国道と町道道又国道線が交差するアンダーボックス工事が実施される予定となっております。  さて、御質問の1点目であります拡幅に伴う記念樹木や花マンダラ塔などの支障物件の取り扱いや、これまでの経緯に関する御質問についてでございます。  まず、町所有地につきましては、役場庁舎敷地の一部が拡幅の買収範囲となることから、現在の国道8号に面して設置されております花マンダラ塔や立木、さらには公園都市宣言塔、それから、案内看板などが支障となり、撤去、移設を進めることになります。移設に当たりましては、慎重に検討を進めつつ、現道拡幅事業の進捗に影響がないよう調整してまいりたいというふうに考えております。  次に、国道8号現道拡幅整備区間の東側端でございます入善警察署前交差点から、東側への工事延伸に関する御質問にお答えいたします。  国道8号入善黒部バイパスは、事業化以降、特に東側につきましては、商業施設や住宅地が造成されるなど、周辺を取り巻く状況も変化しているというふうに認識しており、交通環境を把握しながら、必要性が高まれば、機会を捉えて関係機関へ働きかけてまいりたいというふうに考えております。まずは現在の整備区間であります入善町椚山から上野間の現道拡幅区間及びバイパス区間の全線4車線化の事業促進につきまして、引き続き国に要望してまいりたいと考えておりますので、御理解を賜りますようお願い申し上げまして、池原議員への御答弁とさせていただきます。 136: ◯議長(佐藤一仁君) それでは、再質問を受けます。  3番 池原純一君。 137: ◯3番(池原純一君) 私の説明というか、質問の中にありました建設課に関する質問でありますが、2名を減したというところに、業務量に見合った人員配置というところで、適切なのかどうかということを。当然、全体を見ながら配置はしておると思うんですが、その中で特にあの課についてはいかがなものかなというふうに、私、疑問に思ったので、再度改めて質問させていただきます。適切な人員配置だったのかどうかということを。 138: ◯議長(佐藤一仁君) 建設課の人員配置についてですね。  答弁は。  梅津副町長。 139: ◯副町長(梅津將敬君) 適切かどうかという話でありますが、現状で今できる範囲での人員配置と、特に技術職に関してはさせていただいたところであります。若い職員もおりますが、中堅職員について、やはり係長職につけるということも本人にとって大きなプラスに、これから伸びゆく人材育成という意味で必要なことだろうというふうに思っております。その中で、繰り返しになりますが、技術職員についてしっかり配置していくためにあのような、建設課だけを捉えればそうなのかもしれませんが、建設部分につきましては、住まい・まちづくり課、さらにはキラキラ商工観光課がありますので、そういった配置をさせていただいたということであります。 140: ◯議長(佐藤一仁君) 3番 池原純一君。 141: ◯3番(池原純一君) 今ほどありましたが、確かに建設課だけではなくて、住まい・まちづくり課、商工観光課等にあることも十分承知しております。その中で、項目を見ていますと、項目というか、これは組織図ながですが、山の上から海の底まで、ハード面に関してはこういう人たちがつくって管理をしてということで、町道に関しては約480キロメートルから490キロメートルぐらいあるかと思います。それと林道関係が二十数キロメートルということで、道路関係で500キロメートル、東京まで行ける距離でありますが、それに輪をかけて、橋については約480橋ぐらいあるかというふうに思っておりますが、これに関して、これから適切な管理等をしていく中で、先ほど委託という言葉も出ていました。委託に関しても、これも全部委託で管理をするという話になるか、それとも一部を委託にするかという、そういうことも含めながら、今後、業務量の削減等については気をつけて行っていっていただきたいなというふうに思っております。  定員のことでありまして、もうすぐ5次の、今4次まで出ていますが、5次の入善町職員定員管理計画というものを出していかなければならないというふうな年になってくると思うんですが、そのときにぜひ定員数を、今の255名という定員数が決まっていますが、それをもっと適切な人数に、当然、近隣の市町村関係の人口に対する職員数の割合も含めて適切に行っていっていただけると思うんですが、5次に対してどういうふうな計画の中で注意をしてこれから5次の計画を組んでいかれるのか、少しお聞きをしたいなというふうに思っております。 142: ◯議長(佐藤一仁君) 答弁は。  神子沢総務課長。 143: ◯総務課長(神子沢喜彦君) 今ほど御質問いただきました職員の定数の管理計画でございます。新たに5次の計画をつくるに当たりましては、今ほどの御指摘にありました内容等踏まえまして、取り組みをさせていただきたいというふうに考えております。特に職員の定数について、今、増やすどうのの話ではございませんが、当然、業務の状況、あるいは今後の見通しなども含めまして、総合的に判断しなければならないというふうな考えでもおります。現状に対する御意見として、今後とも留意しながら取り組んでまいりたいというふうに思います。 144: ◯議長(佐藤一仁君) 3番 池原純一君。 145: ◯3番(池原純一君) ありがとうございました。  人事に関する問題についてはこの程度にさせていただきます。また機会があれば質問させていただきます。  スポーツ推進条例等の施設の整備状況についてでありますが、今、中央公園について、部署が違うかもしれませんが、もう少し細かく言えるところをひとつ言っていただきたいなというふうに思います。中央公園の改修、維持修繕という言葉で述べられましたが、中央公園に対して、全体の構想とか何か言えるところがあれば言っていただきたいなというふうに思います。 146: ◯議長(佐藤一仁君) 中央公園ですか。先ほど。答えますか。  梅津副町長。 147: ◯副町長(梅津將敬君) あす、また別の議員のほうからも質問は出ておるわけでありますけれども、先日、5月の全員協議会の中で、いわゆるゾーニングという形で、こういう形で整備できればということをお示しさせていただいたところであります。  平成30年度の予算につきましては、大きなものの工事費8,000万円というのがあるわけでありますが、昨年に用地取得いたしました総合体育館の東側にある敷地、田んぼ3枚分ですが、その辺についていろいろな経過があったところでありますけど、数年も放っておくというわけにもなかなかいかないということで、今できる範囲の中でということで、駐車場が不足した場合にということで。過去において、おあしす新川さんの増築の関係でサンウェルとの間の駐車場も一部なくなりましたし、また、お示ししました中央公園の計画のゾーニングの中で、今ある中央公園の中にある駐車場については、でき得れば屋内建物、多目的施設の敷地等にできないかということで、駐車場の計画をお示しさせていただいたところであります。  今のところ、まだゾーニングしかできていない。もう一方で、テニスコートにつきましては、現在の4面のものを改修いたしまして、便益施設等も改修して5面のテニスコートにできないかという計画を持っているところであります。また、子どもたちが伸び伸び遊んでいただく広場につきましても、そういった構想は今ありますが、具体的な計画というのはお示しできないわけであります。これ以上はまた明日の議員との答弁とかぶってしまいますので控えさせていただきますが、今のところ、そういった具体的な計画があるのは、駐車場整備とテニスコートを4面から5面にしたいというものであります。 148: ◯議長(佐藤一仁君) 3番 池原純一君。 149: ◯3番(池原純一君) 初めて私もこの場で具体的な話を聞けたなという、初めてではないんですが、ケーブルを通して、電波を通して初めてこういうふうな話をとったなということで、私もこれから村へ帰って聞かれればそういうふうに返していけるなというふうに思っております。  それでは、2番目のスポーツクラブのところでありますが、なかなか、当然組織が拡大されない、会員がまだまだ増やしたいけれども増えないというところはあるかと思います。ただ、行政として、またスポーツクラブ自身として、PRをもう少し考えながらやっていかなければならないなということで、教育委員会として、具体的にPRを何か考えておられるものであれば、それが先ほど言われた事業への協力であったり、教室をやるときに当たって、教室の指導者等を全部集めながら、集めるって、話をして、どういう教室があるのかないとかということを含めて、何かいい策があれば教えてほしいなと思いますが、いかがなものでしょうか。 150: ◯議長(佐藤一仁君) 板倉教育委員会事務局長。 151: ◯教育委員会事務局長(板倉 晴君) 先ほど答弁の中にも申し上げましたとおり、確かに事務所、あるいは使用料についてという形で、今、御支援をさせていただいているところであります。一つの方法としてということで、例えばということで、先ほど扇状地マラソンの中でということで申し上げました。曜日を決めて教室をするだけでなく、そういったイベント、あるいは会場等において、ピラティスなどの癒やしの空間で疲れを癒やしていただくとか、あるいはヨガで体を温めていただくとか、そういった場もできるんじゃないかということで紹介、あるいはどういったことができるかということを今後、詳しく詳細に勧めていったり、相談に乗っていただいたりということで御協力を申し上げたいなというふうに思っております。また、今までの活動に対しても、今の現状、よくお伺いしまして、今の教室の内容も含めて、今の時代といいますか、皆様のニーズに合っているのかということで、体協等も含めまして相談をさせていただきたいというふうに考えております。よろしくお願いいたします。 152: ◯議長(佐藤一仁君) 3番 池原純一君。 153: ◯3番(池原純一君) わかりました。総合スポーツクラブ自身、多分悩んでいると思うので、ぜひひとつ相談役になっていただきたいなというふうに思っております。  次に、条例についてでありますが、先ほど必要ではないという言葉が全くなかったので、安心しております。ぜひ、必要なものであれば時間をかけてじっくりと、どこの市町村がやった、やらなかったという問題ではなくて、条例が必要であれば必要であるということで前へ進めていただきたいなと。惜しみなく私も、そしてまたここにおられる皆さんも協力はしますので、ひとつよろしくお願いしたいなというふうに思っております。  それでは、8号の拡幅についてでありますが、いま一つ、先ほども言いましたが、この問題については、きのう、きょう始まったわけじゃなくて、答弁としては全く同じ答弁に終わっているかと思います。深く進んでいいのかどうか、私もこれまでの経緯もありますのでひとつ判断がつきませんが、もう少し前へ、もう一歩でも半歩でもいいですから、前へ進めるような答弁をひとついただきたいなというふうに思っておりますが。具体的に支障物件のマンダラの塔について、ここに椚山の住民も来ておるものですから、ひとつよろしくお願いいたします。 154: ◯議長(佐藤一仁君) 梅津副町長。 155: ◯副町長(梅津將敬君) 花マンダラの塔につきましては、先ほど言われたとおりでありますが、現実的に、私も昔の写真を見てびっくりしたんですが、相当、もう色が残っているのは5分の1程度くらいかなというふうに思っております。また、一部プラスチック板が入っておりまして、それらももう欠損していると。それで、担当課を通じまして、当時の制作した、県西部のほうの会社でありますが、問い合わせしたところ、設計書等も、あるいは当時制作に携わった職員ももう既に退職していないということでありました。復元という形、そのまま色を塗るとかそういったことを考えたわけでありますが、それも不可能だということでありました。設計図もないということであれば、いわゆる名誉町民であります前田常作さんのデザインそのまま復活をということは非常に困難な、今状況にあります。  そういった中で、当然、8号線の工事が進むわけでありますから、一時、どこかに解体して保存して、その後復元、あるいはまた新しく復元ということもあるわけでありますが、その辺についてまだ決めかねている部分がありますので、3つの方法が考えられるわけであります。廃棄、そのままの状態でどこかへ動かす、新しくどこかでまたつくり直すということが考えられるわけで、その3つについて今検討しているところでありますので、もうしばらく時間をいただければというふうに思いますので、よろしくお願いいたします。 156: ◯議長(佐藤一仁君) 3番 池原純一君。 157: ◯3番(池原純一君) 具体的に話を聞けて、できるだけという話ではないんですが、私も写真を見て、昔の写真ですが、すばらしいものであるなということで、後世にこれは伝えていきたいなというふうな気持ちであります。ぜひ、3つありますが、3つ目のことを念頭に置きながらひとつお願いしたいなというふうに思っております。  多弁になりましたが、長い間ありがとうございました。これで質問を終わらせていただきます。どうもありがとうございました。        ───────────────────────── 158: ◯議長(佐藤一仁君) 以上で本日の日程を終了し、閉議いたします。  残る町政一般に対する質問は、明日14日木曜日、午前10時から続行いたします。  本日はこれにて散会いたします。  議員並びに当局の皆さんには大変御苦労さまでございました。  午後 3時51分 散会 発言が指定されていません。 © Nyuzen Town Assembly. 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