入善町議会 2018-03-01
平成30年第3回(3月)定例会(第4号) 討論・採決
次に、陳情第1号 安全・安心の医療・介護の実現と夜勤改善・大幅増員に関する国への意見書提出を求める陳情書につきましては、賛成全員で採択すべきものと決したところであります。
以上、総務常任委員会の審査報告といたします。
5:
◯議長(
佐藤一仁君) 次に、産業教育常任委員長
田中伸一君。
〔産業教育常任委員長
田中伸一君 登壇〕
6:
◯産業教育常任委員長(
田中伸一君) 皆さん、御苦労さまです。
本
定例会におきまして、産業教育常任委員会に付託された諸案件について、審査結果を報告いたします。
当委員会で付託案件について慎重に審査いたしました結果、お手元に配付の審査報告書のとおり、議案第1号 平成30年度入善町一般会計予算のうち当委員会付託部分につきましては、賛成多数で可決すべきものと決しました。
議案第3号 平成30年度入善町簡易水道特別会計予算、議案第4号 平成30年度入善町育英奨学資金特別会計予算、議案第5号 平成30年度入善町下水道特別会計予算、議案第7号 平成29年度入善町一般会計補正予算(第9号)のうち当委員会付託部分、議案第9号 平成29年度入善町下水道特別会計補正予算(第2号)、議案第23号 入善町企業立地の促進等による地域における産業集積の形成及び活性化に関する法律第10条第1項の規定に基づく準則を定める条例の一部改正について、議案第24号 入善町営住宅条例及び入善町定住促進住宅条例の一部改正について、議案第25号 入善町都市公園条例の一部改正について、議案第26号 入善町下水道基金条例の一部改正について、議案第28号 入善町コミュニティ施設建設基金条例の廃止について、議案第29号 町道路線の認定、変更及び廃止について、以上議案11件につきましては、賛成全員で可決すべきものと決しました。
以上、産業教育常任委員会の審査報告といたします。
7:
◯議長(
佐藤一仁君) 以上をもって、それぞれの常任委員長の審査報告を終わります。
(討 論)
8:
◯議長(
佐藤一仁君) これより討論を行います。
上程された案件全てまとめて御意見があれば承ります。
4番
井田義孝君。
〔4番
井田義孝君 登壇〕
9: ◯4番(
井田義孝君) 私は、日本共産党を代表し、議案第1号 平成30年度入善町一般会計予算及び議案第18号 入善町国民健康保険税条例の一部改正についてには反対の立場で意見を述べます。
平成30年度一般会計予算の歳入歳出総額は、それぞれ109億380万円となっています。歳出の中の公債費、つまり借金返済額は14億2,900万円に上り、平成27年度決算より1億8,000万円余り増えています。
これは、ここ数年、大型事業を集中して行い、借金が5年間で30億円も増えたことによるものです。借金返済額が増加すれば、財政が硬直化します。借金は減らすように努めるべきです。
今回、中央公園の整備並びに同公園内のテニスコートの改修予算が約1億4,500万円計上されています。
中央公園の整備は昨年から始まり、総合体育館東に水田を3枚買い上げました。当初、町当局は、国の交付金を得て、そこに新たに多目的屋内施設を建設し、その施設とあわせ新規にテニスコート8面を確保したいと言っていました。私たちは、新たに8面のコートや屋内施設が必要なのかと疑問に思ってきましたが、その整備計画は、国の交付対象とはならず白紙に戻りました。そして新年度予算では、現在あるテニスコート4面に1面を加え、改修したいとしています。8面コートが必要だとしてきた根拠は一体何だったのでしょうか。
また、町は、この数年の予算編成では、毎年財源を補うために、町の貯金とも言える基金から約8億円も繰り入れる予算を組んでいます。新年度予算でも、財政調整基金と減債基金から合わせて8億2,000万円も繰り入れるとしています。不必要な事業や大型事業の集中は避け、基金は住民の暮らしや福祉の充実に回すべきです。
例えば、保健センターの体制を充実させ、高齢者の介護予防を進めるべきです。新年度予算では、通所型介護予防教室開催費、介護予防研修会開催費、元気わくわく教室開催費、健康教育等教室開催費、認知症サポーター養成事業など軒並み減額となっています。75歳以上の高齢者は2026年まで増え続けます。高齢者が元気で暮らし続けられるよう、介護予防の取り組みは一層重要性を増しています。しかし、この予算では、町長が掲げる健康寿命の延伸という大事な課題を責任を持って推進できるかが疑問です。
また、この4月からのほとんどの学童保育で、利用見込み人数が厚生労働省が望ましいというおおむね40人までの集団規模を大きく超えています。中でも飯野学童保育は70人となる見込みです。
町長の、希望する児童は全部受け入れるという方針は評価するものですが、そのためには何よりも学童保育指導員の確保が必要になってきます。町は、国の基準より多く指導員を配置しているとしていますが、1教室に70人を詰め込んでいては、子どもたちに安心の生活の場を提供できているとは到底言えません。学童保育の部屋を2つに分けるべきです。また、指導員確保は地域任せにせず、町が責任を持って行うべきです。しかし、新年度予算には指導員待遇の大幅な改善も、指導員確保のための取り組み予算も盛り込まれていません。
また、町の保育所の保育職員のうち、臨時職員は42%にもなっています。現場でこれほど大きな役割を担っている臨時保育士の処遇改善も予算化されていません。
さらには、高校生への奨学金が、中学生と同じ月5,000円では少な過ぎます。もっと子育て支援を充実すべきです。
また、政府は、5年前には農家に水田10アール当たり1万5,000円を配分していた直接支払い交付金を半減させ、今年度でこれを廃止します。これらのことで、町農家は全体で3億6,000万円もの収入減になります。政府が農家への所得補償を後退させることは許されないことです。その分、地方行政が農業を守るために知恵を絞るべきです。しかし、県は、町農家への麦、大豆への補助600万円を削減しました。産地づくり対策の補助金も3分の1に減らされました。町独自のとも補償への町の補助も500万円減っていることは大変に残念です。
以上のような理由から、第1号議案には反対せざるを得ません。
さて、議案第18号は、国民健康保険税の課税上限を81万円から85万円へ4万円引き上げるものです。ただでさえ高い国保税が、さらに負担増になる人が出てきます。
国民健康保険税は前年度収入に連動しますから、退職を迎えられた方など、来年度負担が一気に大きくなります。そもそも国民健康保険は、加入者の構成からいっても負担能力が高くないのは国でさえ認めていることです。町民の負担をより増やすような改正には賛成することはできません。
以上で、私の討論を終わります。
10:
◯議長(
佐藤一仁君) ほかに御意見があれば承ります。
10番 野島 浩君。
〔10番 野島 浩君 登壇〕
11: ◯10番(野島 浩君) 皆様、御苦労さまです。
会派、アクセスの野島でございます。私は、会派を代表いたしまして、今
定例会に付託されました議案に対しまして、若干の討論をさせていただきます。
まず初めに、2011年3月11日午後2時46分に発生した東日本大震災より、早いもので早7回目の春を迎えました。当時、私どもも3月
定例会開議中で、この役場庁舎が大きく揺れた記憶が今も鮮明に思い出されます。7年が経過した今、被災地の復興・復旧が急ピッチに進んでいるとはいえ、いまだに7万人余りの人々が避難生活を余儀なくされ、本来のコミュニティーの形成もままならない現状であるとの報道もあります。私どもは、再び被災地に白砂青松の景観がよみがえることを祈り、また、今まで以上の強いきずなで結ばれたコミュニティーが一日も早く復活することを祈るばかりであります。
一方、国政に目を転ずれば、昨年、一昨年来の森友、加計学園問題で、連日のようにそんたくという言葉が飛び交い、国会は空転し、今、国民不在の体をなしております。
そんたくとは、人を思いやる心であります。そもそも我々の地域社会やコミュニティー、日常生活は、そんたくすることによって成り立っているのではないでしょうか。相手の立場を尊重し、相手を思いやり、我が身に照らしながら、おかげさまという気持ちこそそんたくであります。9億円の商品を8億円も値引いて1億円で売れるなど、決してそんたくと言えるものではありません。それは、おごりのほか何物でもありません。
公文書の改ざんなども明るみに出るなど、諸外国に誇れるかつての日本の優秀な官僚としてのプライドは一体どこへ行ったのでしょうか。保守本流をかがみとする気骨ある政治家はいなくなったのでしょうか。そんたくとは、諸外国に理解しがたいであろうが日本古来の伝統的な相手を思いやるという美しい言葉であります。ここ数年来続く大臣の軽率な
発言や失言、そして、この国政の混乱ぶり、まさしく長期政権から来るおごりではないでしょうか。
私も自民党員の一人として、大きく憤りを覚えるものであります。皆さんはいかがですか。
それでは、今
定例会において、先日、町長として2期目を目指すと表明された笹島町長には、私は町政運営に対するおごりはないものとかたく信じるところでありますが、以下、任期中最後に提案された予算案に対して意見を述べさせていただきます。
今
定例会に付託されました第1号案件、平成30年度入善町一般会計予算ないし第2号 平成30年度入善町国民健康保険特別会計予算から、第6号までの5特別会計、また、議案第7号ないし第9号までの平成29年度補正予算、議案第10号ないし第28号までの条例等の改正及び廃止、議案第29号 町道路線の認定及び廃止について、また、安全・安心の医療・介護の実現と夜勤改善・大幅増員に関する国への意見書提出を求める陳情第1号についてを含めて、それぞれの常任委員会で審査された委員長報告に対し、全て賛成の立場で意見を申し上げます。
笹島町長が就任当初から掲げる「もっといい街、住みよい入善」を基本理念とし、その最大テーマをストップ人口減少として取り組んできた結果、一昨年、平成28年度あたりから、本町の人口動態において年間を通して転入と転出が拮抗するという状況が生まれるなど、社会増への兆しが確実に見え始めてきたところであります。平成30年度予算では、町民の幸せの追求を命題としながら、
選択されるまちとなるよう「ストップ人口減少-未来に向けて さらなる前進」というテーマに向けた予算として編成されました。就任以来4年間、ストップ人口減少という最重要課題に対して、一貫してぶれずに予算編成されてきたことは大きく評価するものであります。
まず、平成30年度一般会計予算総額は109億380万円で、対前年度比0.4%増の7年連続の大型予算となりました。
その歳入の主な財源としては、緩やかな景気の回復傾向が見られることから、個人町民税や法人町民税などに増収が見込まれるものの、固定資産税においては、3年ごとの評価がえによる減額が見込まれ、町税全体としては前年度からわずかな減となる33億円とし、地方交付税については前年度比1.2%増の25億4,000万円、国県支出金として15億7,500万円を見込んでおります。また、税収不足等を補うための財源調整として、財政調整基金や減債基金などの繰入金として12億1,600万円余りを見込み、町債においても臨時財政対策債をはじめとした有利な各事業債を利用し、確実に見込み得る額を計上しているとのことであります。
さて、それぞれの事業面を見ると、昨年に続き、「それ行け!結婚プロジェクト」を積極的に展開し、結婚、出産、保育、子育てから学童保育の充実、町外からの移住・定住の促進、健康寿命の延伸、そして高齢者福祉まで、一貫して人口減少対策に対する意気込みは感じられるところであります。
特に結婚という個人のプライバシーにかかわる案件を、公である行政としての政策的な事業として完全に本町に定着させた実績は大きいものと評価いたします。
また、夫婦の産みたい気持ちを支援するための不妊治療への助成拡大、保育面では、第3子以降の保育料無料化、第2子の半額化に加え、新年度からは第1子の保育料についても、県下の市町村に先駆けて4分の1を軽減するなどの新規施策、また、インフルエンザ予防として、流行前3カ月間、L-92乳酸菌飲料を保育所、幼稚園、小中学校全児童生徒を対象に無償配付。特に特筆すべきは、「減塩いいね!プロジェクト」において、新規に塩分測定器の購入補助として予算を計上するなどは、この減塩運動が昨年1年間、単年度で終わる一過性のものではなく、町民の健康寿命の延伸に対する普及、啓発に向けた本気度を示すものと大いに評価するものであります。
また、福祉タクシー券助成予算においては、新規に腎臓機能障害1級、いわゆる定期的な透析を必要とされる方々をその対象に入れられたことは、議会での議論を政策に反映されたものとして評価するものであります。さらに、障害者自立支援事業、高齢者の介護予防事業においても大幅な増加となっております。
先ほど共産党の討論の中で、あたかも介護予防事業がおろそかにされているかの
発言がありましたが、それは認識不足であります。
言ってみれば、中でも新年度予算において、介護予防把握事業においては大きく増額となっているものであり、今後の介護における重度化を防ぐためにも、大変評価されるものであります。同じく自立支援事業における見守りや生活介護、居宅介護についても同様のことが言えます。
また、運行当初から要望の強かったデマンド交通ウチマエくんの運行形態について、9月からではありますが、当日1時間前予約、開始時間を30分早め、8時30分から17時とするなど、今後の実証実験の成果を期待するものであります。
次に、健全財政化について申し述べます。
直近の平成28年度での入善町の財政健全化判断比率の指標によれば、実質公債費比率が前年度より10.0と、0.9ポイント上がっているものの、依然として心配する数値ではありません。また、将来負担比率では初めて当町で4.7%という数値が示されましたが、これも法令で定めるところの基準を大きく下回っており、依然として健全財政を維持しているものと評価できます。地方債残高は平成29年度末見込み134億円、平成30年度末見込み133億円、積立基金残高は平成29年度末見込み68億円、平成30年度末見込み57億円となっております。
今後、入善統合保育所の整備に続き、飯野保育所の整備、飯野小学校の大改修、総合体育館の大規模改造や主要幹線道路網の整備など、大型インフラ事業、また、公共施設等の維持、更新が増えることが大きく予想され、一時的に各基金の取り崩し、減額が予想されますが福祉予算などの扶助費だけが住民要望ではありません。
今、まさにその渦中にある少子高齢化に対して、今なすべきことは何か、それが我々世代に与えられた使命なのであります。未来へ向けた投資ができる体力、そして健全財政を維持している今だからこそ、やらねばならないのであります。これこそがいわゆる
選択と集中と言えるのではないでしょうか。
最後に、苦言も申し述べさせていただきます。
今年度予定されていた中央公園の改修など、幾つかの事業において計画どおり進んでいない点が大変に気になるところであります。町民の皆様も同様でしょう。しかし、国の交付金など、財源の確保が要望どおりおりてこない現状があるのでしょう。事情は推察いたしますが、今後、入善町役場伝統の財政イズムで早期に乗り切ってほしいものであります。町民は期待しております。
また、黒部川扇状地フィールドミュージアム構想においても、事業予算が計上されていますが、我々議員には絵に描いた餅を配られたような感じでしか受けとめられません。検討委員会、専門委員会で議論を重ねてこられた経緯は十分理解しますが、一体どのような方向に進むのでしょうか。先駆けて事業をやられた近隣の市の事例もあります。あのような事業に類似したものであるなら、やる必要はないのではないでしょうか。
立派なコア施設が必要なのか、あるいは必要でないのか。コア施設が立派であればあるほど、そこに人が集中し、そこ以外には人は動きません。また、そこ以外には人は集まらないでしょう。地方創生の原点はどこにあるのか。入善町10地区全域が盛り上がりを感じるような、あそこへも行ってみたい、ここもまた来てみたい、全域を周遊できるような工夫がもっともっと必要ではないでしょうか。近年、インバウンドでの観光客は、特に地方のささいなジオ資源を求めてくるといいます。町民も含めて、我々議会ともっと議論しましょう。地元住民もそれを求めているのではないでしょうか。
以上、付託された議案全てに賛成するものとして
発言してまいりました。30年間続いた平成の時代の最後となる記念すべき予算であります。当局には、絶えず費用対効果や事後評価をされて予算執行に当たってもらうことを要望して、賛成討論といたします。議員諸氏の賛同を求めるものであります。
12:
◯議長(
佐藤一仁君) ほかに御意見はございますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
13:
◯議長(
佐藤一仁君) ありませんね。
御意見が尽きたものと認めます。よって、討論はこれにて終結いたします。
(採 決)
14:
◯議長(
佐藤一仁君) これより採決をいたします。
まず、議案第1号 平成30年度入善町一般会計予算について、それぞれの常任委員長の審査報告は可決であります。よって、委員長報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
15:
◯議長(
佐藤一仁君) 起立多数であります。よって、議案第1号は委員長報告のとおり可決されました。
次に、議案第2号 平成30年度入善町国民健康保険特別会計予算ないし議案第6号 平成30年度入善町後期高齢者医療特別会計予算までの議案5件について、一括して採決いたします。
これらの議案について、それぞれの常任委員長の審査報告は可決であります。よって、委員長報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
16:
◯議長(
佐藤一仁君) 起立全員であります。よって、議案第2号ないし議案第6号までの議案5件は委員長報告のとおり可決されました。
次に、議案第7号 平成29年度入善町一般会計補正予算(第9号)について、それぞれの常任委員長の審査報告は可決であります。よって、委員長報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
17:
◯議長(
佐藤一仁君) 起立多数であります。よって、議案第7号は委員長報告のとおり可決されました。
次に、議案第8号 平成29年度入善町国民健康保険特別会計補正予算(第1号)ないし議案第9号 平成29年度入善町下水道特別会計補正予算(第2号)についてまでの議案2件について、一括して採決いたします。
これらの議案について、それぞれの常任委員長の審査報告は可決であります。よって、委員長報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
18:
◯議長(
佐藤一仁君) 起立全員であります。よって、議案第8号ないし議案第9号までの議案2件は委員長報告のとおり可決されました。
次に、議案第10号 入善町行政組織条例の一部改正についてないし議案第17号 入善町国民健康保険事業基金条例の一部改正についてまでの議案8件について、一括して採決いたします。
これらの議案について、それぞれの常任委員長の審査報告は可決であります。よって、委員長報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
19:
◯議長(
佐藤一仁君) 起立全員であります。よって、議案第10号ないし議案第17号までの議案8件は委員長報告のとおり可決されました。
次に、議案第18号 入善町国民健康保険税条例の一部改正について、総務常任委員長の審査報告は可決であります。よって、委員長報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
20:
◯議長(
佐藤一仁君) 起立多数であります。よって、議案第18号は委員長報告のとおり可決されました。
次に、議案第19号 入善町後期高齢者医療に関する条例の一部改正についてないし議案第29号 町道路線の認定、変更及び廃止についてまでの議案11件について、一括して採決いたします。
これらの議案について、それぞれの常任委員長の審査報告は可決であります。よって、委員長報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
21:
◯議長(
佐藤一仁君) 起立全員であります。よって、議案第19号ないし議案第29号までの議案11件は委員長報告のとおり可決されました。
次に、陳情第1号 安全・安心の医療・介護の実現と夜勤改善・大幅増員に関する国への意見書提出を求める陳情書について、採決いたします。
この陳情について、総務常任委員長の審査報告は採択であります。よって、委員長報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
22:
◯議長(
佐藤一仁君) 起立全員であります。よって、陳情第1号は採択と決しました。
─────────────────────────
同意案第1号ないし同意案第2号
23:
◯議長(
佐藤一仁君) 次に、日程第2 同意案第1号 入善町固定資産評価審査委員会委員の選任についてないし同意案第2号 入善町教育長の任命についてまでの同意案2件についてを議題といたします。
(提案理由の説明)
24:
◯議長(
佐藤一仁君) ただいま上程した案件について、提案理由の説明を求めます。
笹島町長。
〔町長 笹島春人君 登壇〕
25: ◯町長(笹島春人君) 同意案第1号 入善町固定資産評価審査委員会委員の選任について、提案理由の説明を申し上げます。
入善町固定資産評価審査委員会委員の金森一洋委員は、平成30年3月21日をもって任期満了となりました。
つきましては、改めて同氏の選任について、地方税法第423条第3項の規定に基づき、議会の同意を求めるものであります。
任期は、本日、平成30年3月22日から平成33年3月21日までの3年間であります。
金森一洋氏は、昭和19年7月31日生まれで73歳であります。
平成27年3月22日から固定資産評価審査委員会委員を務めておられ、豊富な知識を持っておられますので、選任について御同意を賜りますようよろしくお願いを申し上げます。
次に、同意案第2号 入善町教育長の任命について申し上げます。
池原教育長には、私が町長就任の半年後からこれまで3年間にわたり、しっかりと町政運営を支えていただいたところであります。入善町の発展に多大なる御尽力を賜りましたことに対して、衷心より感謝を申し上げる次第であります。
このたび、同氏から、3月31日の任期満了をもって退職したい旨の申し出がありましたので、後任の選任及び任命について、地方教育行政の組織及び運営に関する法律第4条第1項の規定により議会の御同意をお願いするものであります。
後任の教育長には、入善町上野7885番地5、小川晋氏を入善町教育長に任命いたしたく、議会の同意を求めるものであります。
任期は、平成30年4月1日から平成33年3月31日までの3年間となります。
小川氏は、昭和30年7月20日生まれの62歳で、昭和55年4月から多くの小中学校で教鞭をとられ、朝日町立あさひ野小学校や黒部市立石田小学校の校長を歴任しておられます。
また、同氏は、人格、識見ともに高く、教育現場はもとより、指導主事としての経験など教育全般にわたる豊富な知識をお持ちであることから、教育長として適任であると考えております。
つきましては、小川氏を教育長に任命することについて議会の同意を賜りたく、よろしくお願いを申し上げます。
26:
◯議長(
佐藤一仁君) それでは、暫時休憩をいたします。
全員協議会を開催いたしますので、全員委員会室へ御参集ください。
午後 2時12分 休憩
─────────────────────────
午後 2時24分 再開
27:
◯議長(
佐藤一仁君) 休憩前に引き続き開議いたします。
お諮りいたします。ただいま上程されている案件は、事案の性質上、質疑、討論を省略して直ちに採決といたしたいが、これに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
28:
◯議長(
佐藤一仁君) 御異議なしと認めます。よって、同意案第1号ないし同意案第2号までの同意案2件は直ちに採決することに決定いたしました。
(採 決)
29:
◯議長(
佐藤一仁君) これより採決いたします。
まず、同意案第1号 入善町固定資産評価審査委員会委員の選任について、原案のとおり同意することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
30:
◯議長(
佐藤一仁君) 起立全員であります。よって、同意案第1号は原案のとおり同意することに決定いたしました。
次に、同意案第2号 入善町教育長の任命について、原案のとおり同意することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
31:
◯議長(
佐藤一仁君) 起立全員であります。よって、同意案第2号は原案のとおり同意することに決定いたしました。
ただいま教育長の任命の同意を受けた小川晋氏より御挨拶を頂戴いたします。
それでは、入場してください。
〔小川 晋君 登壇〕
32: ◯(小川 晋君) ただいま御承認いただきました小川晋といいます。ありがとうございました。
私は、入善町教育行政の遂行に誠心誠意努めていきます。どうかよろしくお願いいたします。(拍手)
33:
◯議長(
佐藤一仁君) 小川氏には、入善町政のさらなる発展のために御尽力を賜りますようにお願いを申し上げます。
─────────────────────────
諮 問 第 1 号
34:
◯議長(
佐藤一仁君) それでは、次に、日程第3 諮問第1号 人権擁護委員候補者の推薦についてを議題といたします。
(提案理由の説明)
35:
◯議長(
佐藤一仁君) ただいま上程した案件について、提案理由の説明を求めます。
笹島町長。
〔町長 笹島春人君 登壇〕
36: ◯町長(笹島春人君) それでは、諮問第1号 人権擁護委員候補者の推薦について御説明を申し上げます。
人権擁護委員5名のうち3名の委員が、平成30年6月30日をもって任期満了となります。
このことから、先般、富山地方法務局から後任者の推薦依頼がありましたので、次のとおり推薦したく、御提案を申し上げる次第であります。
人権擁護委員候補者として推薦する方々は、入善町新屋、小堀隆洋氏、71歳、入善町青木、松原 章氏、68歳、入善町下飯野新、松原さつい氏、68歳であります。
小堀隆洋氏、松原 章氏、松原さつい氏の3名とも再任であり、任期は平成30年7月1日から平成33年6月30日までの3年間であります。
3名の方々は、人格、識見ともに高く、社会の事情に通じ、人権擁護委員として活発な活躍が期待できる候補者であります。
人権擁護委員
法第6条第3項の規定に基づき、議会の御意見をいただき、法務大臣に推薦したいと考えておりますので、御審議を賜りますようよろしくお願いを申し上げ、提案理由の説明とさせていただきます。
37:
◯議長(
佐藤一仁君) お諮りいたします。ただいま上程された案件は、事案の性質上、質疑、討論を省略し、直ちに採決いたしたいが、これに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
38:
◯議長(
佐藤一仁君) 御異議なしと認めます。よって、諮問第1号は直ちに採決することに決定いたしました。
(採 決)
39:
◯議長(
佐藤一仁君) これより採決いたします。
諮問第1号について、適任であるとすることに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
40:
◯議長(
佐藤一仁君) 起立全員であります。よって、諮問第1号は適任であるとすることに決定いたしました。
─────────────────────────
議員提出議案第1号ないし議員提出議案第4号
41:
◯議長(
佐藤一仁君) 次に、日程第4 議員提出議案第1号 入善町議会委員会条例の一部改正についてないし議員提出議案第4号 安全・安心の医療・介護の実現と夜勤改善・大幅増員を求める意見書までの議員提出議案4件を議題といたします。
(趣旨説明)
42:
◯議長(
佐藤一仁君) ただいま上程した案件につきまして、趣旨説明を求めます。
議員提出議案第1号ないし第2号について、12番 松澤孝浩君。
〔12番 松澤孝浩君 登壇〕
43: ◯12番(松澤孝浩君) それでは、提案理由説明を行います。
まず初めに、議員提出議案第1号 入善町議会委員会条例の一部改正についてを御提案申し上げます。
入善町行政組織条例の一部改正に伴い、第2条第1号に規定されております総務常任委員会所管の一部を改めるものであります。
次に、議員提出議案第2号 入善町議会政務活動費の交付に関する条例の一部改正について御提案を申し上げます。
今年度より政務活動費の交付につきましては、後払い交付と変更したところでありますが、よりわかりやすく使途について示すことができるよう、収支報告書の様式について変更を行うものであります。
議員各位には、御検討の上、皆様方の御協力を賜りますことをお願い申し上げまして、提案理由説明といたします。
44:
◯議長(
佐藤一仁君) 次に、議員提出議案第3号について、14番 元島正隆君。
〔14番 元島正隆君 登壇〕
45: ◯14番(元島正隆君) 議員提出議案第3号 庁舎整備検討特別委員会の設置について御提案申し上げます。
近年、毎日のように日本各地で大規模災害が発生しており、地震、津波、集中豪雨や暴風雨など、さまざまな災害に関する報道や情報が絶えず聞こえているような状況にあります。災害は必ず来るものとして備えることが大変重要であり、これまで当町においては、町民の避難場所となるさまざまな公共施設について、耐震改修あるいは新たな施設の整備などを順次行ってきたところであります。
各自治体においては、災害対応の拠点として、本庁舎が位置づけられておりますが、昭和46年に建設された本町の役場庁舎は老朽化が目立つほか、現在の耐震基準を満たしていない状況にあります。
平成28年4月に発生した熊本地震においては、5市町の庁舎が損壊し、災害対策本部としての機能を果たすことができなくなったことは記憶に新しいところであります。早期の耐震化整備が必要と考えるものであります。
災害発生時の拠点施設としての機能はもとより、さまざまな行政機能の中核として役場庁舎の果たす役割は大きく、庁舎整備は喫緊かつ重要な課題であります。
当議会として、この問題に集中的に取り組み、庁舎整備の方向性について早期に示すことができるよう、特別委員会の設置を提案するものであります。
議会の皆さん方の積極的な協力をお願いするものでございます。
46:
◯議長(
佐藤一仁君) 次に、議員提出議案第4号について、6番
中瀬淳哉君。
〔6番
中瀬淳哉君 登壇〕
47: ◯6番(
中瀬淳哉君) 議員提出議案第4号 安全・安心の医療・介護の実現と夜勤改善・大幅増員を求める意見書について御提案を申し上げます。
国民の命と暮らしを守る医療・介護現場は深刻な人手不足となっており、労働実態は依然として厳しいものがあります。夜勤や長時間労働は心身への大きな負担となって、注意力の低下を招き、事故発生率を高めることになります。また、過酷な勤務体制は働く人の健康リスクを増加させ、人手不足を加速させております。
安全・安心の医療・介護を実現するためには、医師、看護師、介護職員の増員や夜勤改善を含む労働環境の改善が喫緊の課題であると思われます。そのためには、医療機能の再編を前提とした医療提供体制の改善ではなく、必要な病床機能は確保した上で、労働者の勤務環境を改善していくことによる医療提供体制の改善が求められております。次期看護職員需給見通しの策定に当たっては、これを単なる数値目標とするのではなく、看護師の具体的な勤務環境の改善を可能にする増員計画とし、そのための看護師確保策を講じていく必要があります。
安全・安心の医療・介護を実現するためには、医師、看護師、介護職員の大幅増員、夜勤改善を図る対策を講じるよう意見書を提出するものであります。
議員の皆様の御賛同をよろしくお願いいたします。
(質 疑)
48:
◯議長(
佐藤一仁君) ただいま上程した案件につきまして、一括して質疑があれば承ります。
質疑はございますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
49:
◯議長(
佐藤一仁君) 質疑がないものと認めます。よって、これにて質疑を終結いたします。
お諮りいたします。ただいま上程した案件については、事情をよく御賢察のことと思います。
つきましては、入善町議会会議規則第38条第3項の規定により、常任委員会への審査付託を省略し、直ちに討論、採決の運びといたしたいが、これに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
50:
◯議長(
佐藤一仁君) 御異議なしと認めます。よって、直ちに討論、採決をすることに決定いたしました。
(討 論)
51:
◯議長(
佐藤一仁君) これより討論を行います。
上程された案件全てまとめて御意見があれば承ります。
御意見はございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
52:
◯議長(
佐藤一仁君) 御意見がないものと認めます。よって、これにて討論は終結いたしました。
(採 決)
53:
◯議長(
佐藤一仁君) これより採決をいたします。
議員提出議案第1号 入善町議会委員会条例の一部改正について、原案のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
54:
◯議長(
佐藤一仁君) 起立全員であります。よって、議員提出議案第1号は原案のとおり可決されました。
次に、議員提出議案第2号 入善町議会政務活動費の交付に関する条例の一部改正について、原案のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
55:
◯議長(
佐藤一仁君) 起立全員であります。よって、議員提出議案第2号は原案のとおり可決されました。
次に、議員提出議案第3号 庁舎整備検討特別委員会の設置について、原案のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
56:
◯議長(
佐藤一仁君) 起立全員であります。よって、議員提出議案第3号は原案のとおり可決されました。
次に、議員提出議案第4号 安全・安心の医療・介護の実現と夜勤改善・大幅増員を求める意見書について、原案のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
57:
◯議長(
佐藤一仁君) 起立全員であります。よって、議員提出議案第4号は原案のとおり可決されました。
お諮りいたします。ただいま設置いたしました庁舎整備検討特別委員会につきましては、議会閉会中も審議できるものとし、その審査が終了するまで継続することにいたしたいと思いますが、これに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
58:
◯議長(
佐藤一仁君) 御異議なしと認めます。よって、庁舎整備検討特別委員会は、議会閉会中も審議が終了するまで継続するものと決定いたしました。
(委員の選任)
59:
◯議長(
佐藤一仁君) お諮りいたします。ただいま設置した庁舎整備検討特別委員会委員の選任について、入善町議会委員会条例第5条第4項の規定により、本職より指名したいが、これに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
60:
◯議長(
佐藤一仁君) 御異議なしと認めます。よって、本職より指名いたします。
庁舎整備検討特別委員には、議長を含む全議員を指名いたします。
ここで、暫時休憩いたします。
休憩中にただいま設置の庁舎整備検討特別委員会を開催し、委員長、副委員長の互選を行います。
全員委員会室にお集まりください。失礼、応接会議室にお集まりください。
午後 2時40分 休憩
─────────────────────────
午後 2時53分 再開
61:
◯議長(
佐藤一仁君) 休憩前に引き続き開議いたします。
先ほど設置されました庁舎整備検討特別委員会において、
委員長には 12番 松澤孝浩議員
副委員長には 10番 野島 浩議員
が当選されましたので、報告いたします。
─────────────────────────
議会運営委員会及び各常任委員会の閉会中継続審査について
62:
◯議長(
佐藤一仁君) 次に、日程第5 議会運営委員会及び各常任委員会の閉会中継続審査についてを議題といたします。
議会運営委員長及び各常任委員長から、入善町議会会議規則第74条の規定により、お手元に配付の
一覧表のとおり閉会中の継続審査の申し出がありました。この申出書のとおり決することに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
63:
◯議長(
佐藤一仁君) 御異議なしと認めます。よって、この申出書のとおり決定いたしました。
─────────────────────────
64:
◯議長(
佐藤一仁君) 以上で、本日の日程は全て終了し、本
定例会に付議されました議案は全て議了いたしました。
ここで、池原教育長が
発言を求めておられますので、
発言を許可します。
池原教育長、登壇ください。
〔教育長 池原哲男君 登壇〕
65: ◯教育長(池原哲男君) 議会の貴重なお時間をいただきまして、
発言の機会を与えていただきましたことに深く感謝申し上げます。
このたび教育長の職を退任するに当たり、一言御挨拶させていただきます。
まず、私のようなものに、このような大役の機会を与えてくださいました笹島町長には心から感謝申し上げます。
また、行政経験のほとんどない私に、親しくお声をかけていただき、滞りなく事務事業を遂行できるように支えてくださいました副町長をはじめ、各課長の皆様、事務局長の皆様にも深く御礼申し上げます。
また、議員各位には、御意見や御質問をいただく中で、御指導、御鞭撻をいただき、多くのことを学ばせていただきました。本当にありがとうございました。
私が子どもたちの指導に携わった始まりは、学生のときに、昨年解体されました中央プールでの水泳教室でした。卒業後は小学校の教員として教壇に立ち、退職してからは県PTA連合会のアドバイザーとして、インターネットやネットトラブルについての指導をさせていただきました。
その50年間、私の教育活動を支えてきたのは、玉川学園の創始者である小原國芳の「学び続ける教師のみ、人を教える権利あり」という言葉でした。これがドイツの教員養成学校の初代校長フリードリッヒ・ディースターヴェークの「進みつつある教師のみ、人に教える権利ある」から来たものだということは、数年前に知りました。
子どもは未来からの預かりものです。ですから、教育に携わる者は、一日たりともその場にとまっていてはいけません。常に学び続け、進み続けなければならないということです。それはまた、今現在の価値による物差しだけでなく、10年後、20年後を見通した物差しをもあわせて持っていなければならないということだと思います。
しかしながら、昨年3月に公示された新学習指導要領を読ませていただいたとき、私はとても混乱しました。この新学習指導要領の目指す授業の形やその授業で育っていくであろう子どもの姿がイメージできなかったのです。それで、私は、私の教師としての賞味期限が切れたのだなと思いました。
江戸末期、儒学者の佐藤一斎は、「心下痞塞すれば、百慮皆錯る」と言っています。今の私のように、自分に見切りをつけたような者は、どれだけ考えても判断を誤ってしまうという意味です。教育における判断の誤りは、10年後、20年後までも禍根を残し、子どもたちや先生方に長年にわたって迷惑をかけ続けることになります。それで、私のほうから退任させていただきたいと申し出ました。
この3年間、町長から任命されたその期待になかなかお応えできることはできなかったのですが、たくさんの方々に支えられ、御指導を受けながら、幾つもの事業に取り組ませていただきました。
中でも、心に残っていることが3つあります。
1つは、カンボジア王国の中学生を受け入れることができたことです。
3年前、カンボジア王国への派遣団の団長をお受けしたとき、町長より御寄附をいただいている泉さんの御厚意に応えるためにも、必ず中学生の日本への派遣を決めてくるよう命じられました。もしこのことが決められなかったら日本に帰らない覚悟で、シェムリアップの教育委員会を尋ねました。すると、あっけないくらいに中学生の派遣が認められ、必要な手続やその窓口となる担当者を決めることができました。最初に入善に来られたソクホッ教頭先生とJHCのダピセイさんの御尽力のおかげでした。
2つ目は、入善乙女キクザクラの移植です。
入善高校の生徒が頑張って増殖してくれていることは、以前からよく知っていました。その頑張りを何とか形にできないものかと思っていたので、本当によかったと思っています。
3つ目は、図書館におはなしぽっけを開設することができたことです。
今、町が進めているストップ人口減少の柱の1つである切れ目のない子育て支援のために、教育委員会として何かできないかと考えていたとき、岐阜市の市立図書館メディアコスモスを見学する機会を得ました。そこにあったのが、乳幼児を持つお母さんやお父さん、孫の面倒を見ている祖父母が気楽に図書館を利用できるスペースでした。それを入善にもできないものかと図書館の職員の方たちと話したところ、彼らも、幾つかの図書館の子育て支援スペースを見学し、入善町に合うようにするにはどうすればいいかと考えてでき上がったのがおはなしぽっけです。この発想が生まれたきっかけはアイシン・メタルテックさんからの幼児用図書の御寄附でした。
これらの事業は、いずれも多くの方々の善意と御支援によって支えられており、それを形にすることができたことをとてもうれしく思っています。
このほかにも幾つかの仕事をさせていただくことができましたが、その執行は、行政のことがほとんどわかっていない私を支えてくださった板倉事務局長をはじめ、入善町教育委員会事務局の職員の皆さん、図書館、公民館、町民会館、町体協の職員の皆さんの献身的な仕事ぶりがあればこそのことでした。本当にありがとうございました。心から感謝を申し上げます。
この後はしばらくお休みをいただいて、私の中の燃えかすの中からささやかでも何かできることを見つけ、笹島町長の目指す「もっといい街、住みよい入善」の実現に向けて少しでもお役に立てるよう頑張りたいと思います。
終わりになりますが、笹島町長をはじめ、町当局の皆様と議員各位のますますの御活躍をお祈りいたします。そして、それによって入善町が一層すばらしい町に発展することをお祈りし、退任の挨拶とさせていただきます。
本当にお世話になりました。ありがとうございました。(拍手)
66:
◯議長(
佐藤一仁君) ここで、
定例会を閉会するに当たり、一言所感を申し述べます。
3月5日に開会をいたしました今期
定例会も、18日間の日程を終えて、本日、閉会のときを迎えるときになりました。
議員各位には多くの議案を慎重に御審議いただき、まことにありがとうございました。
また、笹島町長をはじめ、当局の皆様方には大変お疲れさまでございました。
さて、3月
定例会は、これからの1年間において、町民の生活を守り支える重要な案件がめじろ押しでありました。予算議案9件、条例議案20件と、多くの重要案件を真摯かつ真剣に御審議いただいたところであります。
特に代表・一般質問や常任委員会では、新しい年度への思いや町政に対する提言など、各般にわたりまして活発な議論を交わしていただいたところであります。
町長をはじめ、当局の皆様方におかれましては、今期中に議員から出されました多くの意見や提言に対しまして、十分にその趣旨を尊重していただき、今後の施策や予算執行に当たっていただきますようにお願いを申し上げます。
二元代表制の一翼を担う議会といたしましても、さらに議員の権能を高め、研さんに努めなければならないと考えているところであります。議員各位には、町民生活を第一に考えつつも、夢のある将来展望に立った幅広い議論をこれからも期待するところであります。
さて、本日の午前中、完成が待ち望まれていました統合保育所、にゅうぜん保育所の竣工式に出席をいたしました。町の宝である子どもたちに望ましい環境が整えられ、子どもたちには、心身ともに健康でたくましく成長してほしいと願うものであります。保育所完成まで御尽力、御協力いただきました地区の皆様や保護者の皆様並びに関係各位には厚く感謝を申し上げるところでございます。
そして、この3月、ただいま退任の意を表明していただきました。退任されます池原教育長におかれましては、学校教育の充実をはじめ、社会教育の推進、文化財の継承、スポーツの振興など、各分野において御尽力いただいたところであります。議員一同、心から敬意と感謝を表する次第であります。
池原教育長には十分お体に御自愛をいただきまして、これからも町政発展のために、さらなる御支援、御協力を賜りますようお願いを申し上げます。
季節は三寒四温を繰り返し、少しずつ春めいてまいります。議員並びに当局の皆様方におかれましては、新年度に向けて何かとお忙しいことと思いますが、健康には十分留意され、町政の進展、町民福祉の向上のために御活躍くださいますようお願い申し上げまして閉会の挨拶といたします。
ここで、町長が
発言を求められております。
発言を許可いたします。
笹島町長。
〔町長 笹島春人君 登壇〕
67: ◯町長(笹島春人君) 3月議会
定例会の閉会に当たり、一言御挨拶を申し上げます。
今ほどは3月議会
定例会に提案をいたしました平成30年度予算をはじめ、多くの案件に御賛同いただき、議員各位に厚く御礼を申し上げます。
各議員からいただきました町政に対する御意見や御提言は、今後の町政運営とよりよいまちづくりに生かしてまいりたいと考えております。
さて、今議会の代表・一般質問には、アクセス代表の松澤議員をはじめ、10名の議員が立たれたわけであります。数多くの質問をいただいたところでありますが、その内容については、役場庁舎の耐震化をはじめ、財政運営、国道や踏切の改良、福祉や除雪対応、あるいは子どもたちの教育問題など、多岐に及ぶものであったと感じております。
その中でも、特に安全・安心のまちづくりに関する御質問を幾つかいただいたところであります。
東日本大震災は先週で丸7年が経過し、平成20年2月に入善町を襲った高波災害からも先月で丸10年が経過いたしております。残念ながら、時間の経過とともに当時の記憶が薄まりつつあることは仕方がないものと思われます。
しかしながら、どんなに時間が過ぎても災害が起こったという事実は消えることはありません。
また、地震、高波はもとより、豪雨や暴風、あるいはことしの大雪のように、いつでも、どこでも、災害は起こり得るということも忘れてはいけないことであると考えております。非常時における自助・共助・公助のうち、公助を担う我々行政といたしましては、あらゆる事態を想定し、備えることが望まれております。
その一つであります庁舎の課題については、本日、議会においても庁舎整備検討特別委員会が設置されたところでありますが、松澤委員長をはじめ、議員各位におかれまして、また、町民の皆様とともにスピード感を持って、この庁舎問題に取り組んでいかなければならないというふうに考えているところであります。御協力を賜りますようよろしくお願いを申し上げます。
なお、本日、この本会議開会前に、今ほど議長仰せのとおり、にゅうぜん保育所の竣工式をとり行ってまいりました。
ストップ人口減少のコンセプトの一つであります「子どもたちの声が響き合う地域づくり」の拠点として、また、子どもを産み育てやすい環境づくりによる人口の自然増に結びつく新たな施設が完成したわけであります。今後は、町の宝であります子どもたちの健やかな成長を支えていける保育所として、しっかりと運営してまいりたいと考えております。
加えて、その特徴的なたたずまいは、町なかの新しいシンボルとして、皆さんに親しんでいただけることを期待するものであります。
また、先週には株式会社ウーケによる新工場建設に係る地鎮祭もとり行われたところでありますが、このように、春の到来を目前に、町内の至るところでさまざまな新しい動きが始まりつつあります。
今議会、アクセスを代表して登壇された松澤議員の御質問に対する答弁などでも述べさせていただきましたが、私が町長に就任して以来、人口減少対策を最重要課題に掲げ、その克服に向けて始めた数々の新たな施策の成果も、春を迎えたかのように芽吹き始めているところであります。
当然のことながら、これらの成果は私一人の力でなし得るものではなく、議員各位をはじめ、町民の皆様の御理解と御協力、そして、職員の努力があってこその成果であると捉えております。
今後も、平成30年度予算における「ストップ人口減少─未来に向けて さらなる前進」というタイトルのとおり、入善町がより一層前進するためにも「もっといい街、住みよい入善」の実現に向けて精いっぱいの努力をしてまいりたいと考えます。皆様の御協力を引き続き賜りますようお願い申し上げます。
また本日は、今月31日に任期満了を迎え、退任される池原教育長の後任として、新たに小川新教育長の任命についても議会の御同意をいただいたところであります。
池原教育長には、この3年間、私の目指すまちづくりに、教育という入善町の将来を担う子どもたちにとって大変重要な事項をはじめ、さまざまな場面で入善町の発展をしっかりとお支えいただきました。この場をかりて、深く感謝を申し上げますとともに、今後も入善町の発展に向けたまちづくりに御助言、御協力を賜りますようお願いを申し上げます。
結びに、日一日と日の長くなる中、まだまだ寒暖差が厳しい日が続くものと思われます。議員各位並びに町民の皆様におかれましては、体調
管理に十分留意をされ、健やかに暖かな春を迎えられますようお祈りを申し上げ、閉会の御挨拶とさせていただきます。
本当にいろいろとありがとうございました。
─────────────────────────
閉 会 の 宣 告
68:
◯議長(
佐藤一仁君) これをもちまして、3月5日から開会した第3回入善町議会3月
定例会を閉会いたします。
議員並びに当局には大変お疲れさまでございました。
なお、この後、3時30分より全員協議会を開催いたしますので、御参集ください。
どうもお疲れさまでございました。
午後 3時14分 閉会
地方自治
法第123条第2項の規定により、ここに署名する。
平成30年3月22日
入善町議会議長 佐 藤 一 仁
入善町議会副議長 野 島 浩
会議録署名議員 本 田 均
会議録署名議員 中 瀬 淳 哉
発言が指定されていません。 © Nyuzen Town Assembly. All rights reserved. ↑ ページの先頭へ...