〔産業教育常任委員長
松澤孝浩君 登壇〕
6:
◯産業教育常任委員長(
松澤孝浩君) 本
定例会におきまして、産業教育常任委員会に付託された諸案件について、審査結果を報告します。
当委員会で付託案件について慎重に審査しました結果、お手元に配付の審査報告書のとおり、議案第2号 平成29年度入善町一般会計予算のうち当委員会付託部分につきましては、賛成多数で可決すべきものと決しました。
議案第4号 平成29年度入善町簡易水道特別会計予算、議案第5号 平成29年度入善町育英奨学資金特別会計予算、議案第6号 平成29年度入善町下水道特別会計予算、議案第8号 平成28年度入善町一般会計補正予算(第7号)のうち当委員会付託部分、議案第10号 平成28年度入善町簡易水道特別会計補正予算(第1号)、議案第11号 平成28年度入善町下水道特別会計補正予算(第3号)、議案第12号 入善町農業委員会の委員の定数を定める条例の制定について、議案第13号 入善町空き家及び空き地対策の推進に関する条例の制定について、議案第14号 入善町下水道区域外流入受益者分担金に関する条例の制定について、議案第22号 入善町特別会計条例の一部改正について、議案第23号 入善町都市公園条例の一部改正について、議案第24号 入善町体育施設条例の一部改正について、議案第25号 入善町漁村センター条例の廃止について、議案第26号 公の施設の指定管理者の指定について、議案第27号 町道路線の認定、変更及び廃止について、以上議案15件につきましては、賛成全員で可決すべきものと決しました。
以上で、産業教育常任委員会の審査報告といたします。
7:
◯議長(
鬼原征彦君) 以上をもって、それぞれの常任委員長の審査報告を終わります。
(討 論)
8:
◯議長(
鬼原征彦君) これより討論を行います。
上程された案件全てまとめて御意見があれば承ります。
1番
井田義孝君。
〔1番
井田義孝君 登壇〕
9: ◯1番(
井田義孝君) 私は、議案第2号 平成29年度入善町一般会計予算、議案第8号 平成28年度入善町一般会計補正予算(第7号)には反対であり、陳情第1号 相次ぐ年金削減をやめ、最低保障年金制度をつくる意見書の採択を求める陳情には、採択すべきとの立場で意見を述べます。
平成29年度予算では、財政調整基金と減債基金から合わせて8億4,000万円も繰り入れるとしています。理由は、大型事業が集中するからというものですが、財源が8億円以上も足りない予算など到底認めることはできません。
町は、今後も総合計画で毎年約8億円財源不足になる計画を立てていますが、そのような計画は見直すべきです。
また、大型事業の集中は借金残高を増大させ、平成28年度末には過去最高の約139億円になろうとしています。これは平成23年度の109億円から5年間で30億円、27%も増えることになります。借金が増えれば、当然その返済額も増え、ほかの財源を圧迫します。大型事業の集中は避けるべきです。
町には減債基金が40億円以上あります。この基金で借金を減らせば毎年の返済額も下げられます。その分を子育てや高齢者対策など暮らしに回していくべきです。
デマンドタクシー「ウチマエくん」の改善について、住民の中には、「前日4時までの予約では病院などの終了時間がわからないので利用できない」と強い不満があります。町は、当面1日50人の利用を目指すとしていますが、予約システムが入って便利になってこそ利用が増えるのです。
12月議会で当局は、導入するシステムについて検討すると答えましたが、新年度予算には具体的な改善は盛り込まれていません。運行時間を8時からにするとか、予約時間の改善など、システム導入以前でも取り組めることがあったのではないでしょうか。
認知症の人のつき添い人を無料にする予算も組まれていません。ある90歳の方は、奥さんの通院のために、「ウチマエくんのつき添いが無料になるなら免許を返納するのに」と言いながら、不安を感じつつ今も運転を続けておられます。
新幹線ライナーは、便数を減らしても1便当たりの利用率が上がっていません。しかし、今年度も1,300万円を超える予算がつけられています。
町民の利用も増えない、企業の利用も頭打ちのこの事業は、ウチマエくんで代がえするなど抜本的に見直しを図るべきです。
さて、新年度予算にはマイナンバーのシステム改修の予算が850万円計上されています。町は平成27年度に3,800万円をかけ、このマイナンバー制度のシステムを立ち上げました。平成28年度には450万円を追加しています。この3年間で5,100万円も投入することになります。
マイナンバー制度は大量の個人情報を一つに結びつけるもので、その情報が漏れれば重大な結果を招きかねません。しかも、システムの管理に多額の費用を要し、事務処理にも大きな負担がかかるもので、認めることはできません。
次に、平成28年度入善町一般会計補正予算(第7号)についてであります。
今回の補正では、公共施設等整備基金に1億6,000万円を新たに積み上げるものであります。町の普通会計には、平成27年度末で68億円もの基金があります。これは類似団体よりも約30億円多いものです。
町は、役場庁舎の耐震化または建てかえに備えるとしていますが、今ある基金で十分ではないかと考えます。1億6,000万円を基金に積み上げるのではなく、住民要望実現にこそ使うべきです。
陳情第1号 相次ぐ年金削減をやめ、最低保障年金をつくる意見書の採択を求める陳情についてですが、政府は、平成25年から1年半の間に年金を2.5%も引き下げました。平成27年度には0.9%引き上げたものの、物価はその3倍上昇しており、実質の引き下げでした。
町当局は、平成24年から3年間で住民の年金所得は4%減ったと答えており、物価上昇を考えると、実質6%も年金が減ったことになります。国民年金の平均受給額は月5万4,000円余り、厚生年金でも14万円余りです。年金は貯蓄に回ることはほとんどなく、地域で使われます。年金の引き下げは町の経済にも大きな影響を与えることになります。
昨年、年金積立金の株式投資で5兆円を超える損失が出たと報じられたときに、安倍首相は「積立金が減れば、将来受け取る額の減額は当然あり得る」と述べました。これでは、高齢者の生活への不安、そして現役世代の将来への不安は増すばかりです。国の責任で最低保障年金制度をつくるべきです。よって、陳情第1号は採択すべきと考えます。
以上で私の討論を終わります。
10:
◯議長(
鬼原征彦君) ほかにありませんか。
10番
中瀬範幸君。
〔10番
中瀬範幸君 登壇〕
11: ◯10番(
中瀬範幸君) 会派アクセスの
中瀬範幸でございます。私は、本3月
定例会に付議されました議案第2号ないし議案第7号、議案第8号ないし議案第11号、議案第12号ないし議案第27号については賛成すべきとの立場で、陳情第1号については不採択すべきと決する立場で若干の意見を述べさせていただきます。
まず、平成29年度入善町予算案であります。
笹島町長が就任後の平成27年度予算から「もっといい街、住みよい入善」をまちづくりの基調として掲げ、その最大のテーマである「ストップ人口減少」について取り組んできました。さらに、平成28年度は「パワーアップ!ストップ人口減少」として、その活動を強化し、町の未来への布石となる新たな事業に取り組んできました。
その結果、平成28年における人口の動態において、年間を通して転入と転出が拮抗するという状況が生まれるなど、社会増の実現への兆しが見え始めてきたところであります。
さらに、平成29年度予算は「町民の幸せの追求」を命題としながら最重要課題である「ストップ人口減少」の着実な前進を図るため、その推進エンジンとして3つの柱に重点化を図った「ストップ人口減少ステップアップ予算」として編成されました。
「ストップ人口減少」という最重要課題に対して、PDCAの管理のサイクルがしっかりと回ったマネジメントであり、大いに評価するものであります。
平成29年度一般会計予算総額は108億6,210万円で、前年比0.8%増の6年連続の100億円を超す大型予算であります。
歳入の主な財源について前年と比較して、町税では固定資産税において償却資産の増を見込み、町税全体では2.3%増の33億円、地方交付税と実質交付税である臨時財政対策債を合わせた額は、地方財政計画等を踏まえ0.5%増の29億2,200万円、財源不足を補うための財源調整や町債の償還財源とするため、財政調整基金と減債基金からの繰入金については16.3%増の8億4,000万円となっております。
一方、平成28年度第2次補正予算や追加交付を受け、平成29年度以降に計画していた一部の事業を平成28年度3月補正予算に4億1,100万円を計上し、平成29年度予算と一体的に「13カ月予算」を編成して、切れ目のない予算とするとともに、事業の着実な推進と有利な財源の確保等に努められたことを大いに評価するものであります。
国は厳しい財政事情でありますが、今後も地方創生、アベノミクスによる補正がタイムリーにやって来ると予測されます。
引き続き、有利な財源確保のための活動に期待するところであります。
それぞれ個別の各案件については、行政マンのプロとして、しっかりと計画どおり実行していただきたい。
案件をこなすのが目的ではない。目的、目標をしっかり立て、実行につなげていただきたい。
絶えず費用対効果で検証し、事業評価をしっかりとしていただきたいと、意見として述べておきます。
次に、財政健全化であります。
平成27年度の結果では、入善町の健全化判断比率などの指標については、法令の定める基準を全て大きく下回り、実質公債費比率、平成27年度9.1であり、健全財政を維持していると評価できます。
地方債残高は平成28年末見込み138億円、平成29年末見込み133億円、基金残高は平成28年末見込み69億円、平成29年末見込み58億円となっています。いずれの指標も健全と評価できますが、今後、公共施設の寿命更新が増えてくることが予測されます。
引き続き、長期を見据えた健全財政の維持に努められたい。
次に、陳情第1号 相次ぐ年金削減をやめ、最低保障年金制度をつくる意見書の採択を求める陳情についてであります。
公的年金は個人が納めた保険料を積み立てて、その運用益とともに個人に返す積み立て方式ではなく、現在の現役世代の納める保険料によって現在の高齢者の年金給付を賄うという世代と世代の支え合い、すなわち世代間扶養の仕組み、これを賦課方式といいますが、それによって成り立っているものであります。
少子高齢化がますます進む中、安心、自立して老後を暮らせるための社会的な仕組みとして、公的年金は大きな役割を担っています。公的年金は高齢者世帯の所得の7割を占めるとともに、総所得に占める割合が100%の世帯が6割強と高く、国民の4人に1人が年金を受給するなど、今や老後生活の柱として定着し、国民生活に不可欠な役割を果たしています。
現状において、年金財政の逼迫が喫緊の課題となっており、消費税増税などの施策を早急に進めなければ、制度維持への懸念が大きくなります。賃金や物価の改定率を調整し、緩やかに年金の給付水準を調整する仕組みのマクロ経済スライドは、将来の現役世代の負担が過重なものにならないような制度であり、重要な仕組みと評価するものであります。
これらの事柄を考慮すると、本陳情書は不採択と決すべきと考えます。
以上、私の意見を述べて討論とします。
12:
◯議長(
鬼原征彦君) ほかにありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
13:
◯議長(
鬼原征彦君) 御意見が尽きたものと認めます。よって、討論はこれにて終結いたします。
(採 決)
14:
◯議長(
鬼原征彦君) これより採決をいたします。
まず、議案第2号 平成29年度入善町一般会計予算について、それぞれの常任委員長の審査報告は可決であります。よって、委員長報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
15:
◯議長(
鬼原征彦君) 起立多数であります。よって、議案第2号は委員長報告のとおり可決されました。
次に、議案第3号 平成29年度入善町国民健康保険特別会計予算ないし議案第7号 平成29年度入善町後期高齢者医療特別会計予算までの議案5件について、一括して採決します。
これらの議案について、それぞれの常任委員長の審査報告は可決であります。よって、委員長報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
16:
◯議長(
鬼原征彦君) 起立全員であります。よって、議案第3号ないし議案第7号までの議案5件は委員長報告のとおり可決されました。
次に、議案第8号 平成28年度入善町一般会計補正予算(第7号)について、それぞれの常任委員長の審査報告は可決であります。よって、委員長報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
17:
◯議長(
鬼原征彦君) 起立多数であります。よって、議案第8号は委員長報告のとおり可決されました。
次に、議案第9号 平成28年度入善町国民健康保険特別会計補正予算(第2号)ないし議案第11号 平成28年度入善町下水道特別会計補正予算(第3号)までの議案3件について、一括して採決します。
これらの議案について、それぞれの常任委員長の審査報告は可決であります。よって、委員長報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
18:
◯議長(
鬼原征彦君) 起立全員であります。よって、議案第9号ないし議案第11号までの議案3件は委員長報告のとおり可決されました。
次に、議案第12号 入善町農業委員会の委員の定数を定める条例の制定についてないし議案第27号 町道路線の認定、変更及び廃止についてまでの議案16件について、一括して採決します。
これらの議案について、それぞれの常任委員長の審査報告は可決であります。よって、委員長報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
19:
◯議長(
鬼原征彦君) 起立全員であります。よって、議案第12号ないし議案第27号までの議案16件は委員長報告のとおり可決されました。
次に、陳情第1号 相次ぐ年金削減をやめ、最低保障年金制度をつくる意見書の採択を求める陳情について、総務常任委員長の審査報告は不採択であります。よって、原案について採決します。
陳情第1号 相次ぐ年金削減をやめ、最低保障年金制度をつくる意見書の採択を求める陳情について、原案のとおり採択することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
20:
◯議長(
鬼原征彦君) 起立少数であります。よって、陳情第1号は不採択と決しました。
─────────────────────────
議 員 提 出 議 案 第 1 号
21:
◯議長(
鬼原征彦君) 次に、日程第2 議員提出議案第1号 入善町議会政務活動費の交付に関する条例の一部改正についてを議題といたします。
(趣旨説明)
22:
◯議長(
鬼原征彦君) ただいま上程した案件について、提案の趣旨説明を求めます。
10番
中瀬範幸君。
〔10番
中瀬範幸君 登壇〕
23: ◯10番(
中瀬範幸君) 議員提出議案第1号 入善町議会政務活動費の交付に関する条例の一部改正について、提案理由の説明をいたします。
入善町議会では、昨年6月議会最終日に、議会の活性化と町民に開かれた議会を目的として、全議員で構成する議会改革特別委員会を設置し、これまで11回の特別委員会、3回の検討委員会などを開催し、議員報酬や議員定数、政務活動費などについて議論を重ねてまいりました。また、10月には議会に関するアンケート調査を行い、町民の皆様の意見を聞かせていただきました。
平成28年7月以降、政務活動費の不正が県内各地で発覚し、大きな社会問題となって全国発信され、国会での議論にまでも発展してまいりました。
政務活動費については、入善町議会の場合、現在も情報公開請求に基づいて閲覧が可能ではあります。しかし、より透明性を高め、開かれた議会を目指して、インターネットの領収証公開に加え、申請書を記入すれば事務局で自由に閲覧できるよう、また、支払い方法につきましても、前払い方式から後払い方式への変更など、クリーンで開かれた議会のあるべき姿として協議を重ねて合意に至った次第であります。
これらに関連した条例を改正すべく、上記の提案を別紙のとおり地方自治法第112条及び入善町議会会議規則第13条の規定により提出いたします。
なお、議会運営委員長 谷口一男氏、議会改革特別委員会副委員長 松田俊弘氏の賛同を得まして、議会改革特別委員会委員長であります
中瀬範幸が提出者として提出いたします。
議員の皆様の御賛同をよろしくお願いいたします。
提案理由。
一部の地方議会において、政務活動費の不正事案が相次いで明らかとなり、地方議会に対する住民の信頼が大きく揺らいでいる。
政務活動費は、交付を受けた会派又は議員が使途基準を遵守するとともに、支出については、住民に対し説明責任をしっかりと果たしていかなければならない。
入善町議会においては、これまでも適正な制度運用に努めてきたところであるが、より一層透明性を高め、引き続き住民の信頼が得られるよう、更なる使途の明確化、情報公開、交付方法の変更を行うなど、入善町議会政務活動費の交付に関する条例の一部を改正する。
添付の6ページ以降に、条例の一部を改正する条例案が添付されております。御一読願います。
以上で説明を終わります。
(質 疑)
24:
◯議長(
鬼原征彦君) ただいま上程した案件について、質疑があれば承ります。
質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
25:
◯議長(
鬼原征彦君) 質疑がないものと認めます。よって、これにて質疑を終結いたします。
お諮りいたします。ただいま上程した案件については、事情をよく御賢察のことと思います。
つきましては、入善町議会会議規則第38条第3項の規定により、常任委員会への審査付託を省略し、直ちに討論、採決の運びといたしたいが、これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
26:
◯議長(
鬼原征彦君) 御異議なしと認めます。よって、直ちに討論、採決をすることに決定いたしました。
(討 論)
27:
◯議長(
鬼原征彦君) これより討論を行います。
議員提出議案第1号 入善町議会政務活動費の交付に関する条例の一部改正について、御意見があれば承ります。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
28:
◯議長(
鬼原征彦君) 御意見がないものと認めます。よって、これにて討論は終結いたしました。
(採 決)
29:
◯議長(
鬼原征彦君) これより採決をいたします。
議員提出議案第1号 入善町議会政務活動費の交付に関する条例の一部改正について、原案のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
30:
◯議長(
鬼原征彦君) 起立全員であります。よって、議員提出議案第1号は原案のとおり可決されました。
─────────────────────────
議会運営委員会及び各常任委員会の閉会中継続審査について
31:
◯議長(
鬼原征彦君) 次に、日程第3 議会運営委員会及び各常任委員会の閉会中継続審査についてを議題といたします。
議会運営委員長及び各常任委員長から、入善町議会会議規則第74条の規定により、お手元に配付の
一覧表のとおり閉会中の継続審査の申し出がありました。この申出書のとおり決することに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
32:
◯議長(
鬼原征彦君) 御異議なしと認めます。よって、この申出書のとおり決定いたしました。
─────────────────────────
33:
◯議長(
鬼原征彦君) 以上で本日の日程は全て終了し、本
定例会に付議されました案件は全て議了いたしました。
ここで、今
定例会を閉会するに当たり、一言所感を申し述べます。
今
定例会は、3月3日から本日まで22日間にわたり開催いたしました。議員各位には、平成29年度予算案をはじめとする全ての案件につきまして、終始熱心な御審議を賜り厚く御礼を申し上げます。
また、笹島町長をはじめとする当局の皆様には、議案審議に御協力を賜り心から感謝を申し上げます。
審議の過程で議案一つ一つに表明された議員の意見、要望等につきましては十分尊重され、適切な予算執行に心がけていただきますようお願い申し上げます。
平成29年度予算の特徴として、「町民の幸せの追求」を命題とする総合計画や総合戦略を着実に推進する予算として、あるいはまた子育て支援の充実、移住・定住対策の強化、健康寿命の延伸を目指す人口の自然減の抑制など「ストップ人口減少」にかかわる広範な施策が重点的に盛り込まれたほか、懸案でありました空き家・空き地対策の推進に関する条例の制定が図られるなど、「
選択されるまち入善」に向けて内容の濃い予算議会になりました。
また、今回の代表・一般質問では、11名の議員が登壇されるなど活発な論戦が交わされました。中でも津波や火災に関する質問が8名からありました。
東日本大震災からの教訓を生かし、町の防災体制を整えているところでありますが、さきの県が出した津波シミュレーションや糸魚川大火から見えてきたこともあります。
防災・減災に対して解決すべき困難な課題に対し、笹島町長をはじめとする執行部の皆様、そして町民の皆様とともに、安全・安心して暮らせるような災害に強いまちづくりの実現に向け、議会としても全力で取り組んでまいりたいと思います。
さて、政務活動費の公正性と使途のさらなる透明性を高めるため、政務活動費に関する条例の一部を改正したところであります。
今後も議会改革に終わりはないとの認識のもと、たゆまぬ議会改革と議会機能の強化を図りながら、町民の皆様の負託と御期待に応え、信頼され、品格のある入善町議会を目指してまいりますので、皆様の御理解と御協力をお願い申し上げます。
最後になりますが、季節は少しずつ春めいてまいりましたが、まだまだ寒暖の差が激しい日が続くようであります。
皆様におかれましては御自愛いただき、引き続き町政発展、住民福祉の向上のために御活躍くださいますようお願いを申し上げ、閉会の御挨拶といたします。
ここで、町長が
発言を求めておられます。
発言を許可いたします。
〔町長 笹島春人君 登壇〕
34: ◯町長(笹島春人君) 3月議会
定例会の閉会に当たりまして、一言御挨拶を申し上げます。
今ほどは、3月議会
定例会に提案をいたしました平成29年度予算などの多くの案件に御賛同をいただき、議員各位に厚く御礼を申し上げます。
各議員からいただきました町政に対する御意見や御提言を真摯に受けとめ、今後の行政執行に生かしてまいりたいと考えております。
さて、北陸新幹線が開業してから丸2年が経過し、2年目の乗客数は最初の年と比べて7%の減になったと先日報じられたところであります。開業当初の勢いの反動があらわれたのではないかと推測されるものでありますが、一方では、金沢への一極集中も指摘されているところであります。
当町においては、深層水仕込みカキを求めて深層水パークへのお客様や、来月に始まるフラワーロードなどでは新幹線効果が少しずつ感じられるところでありますが、目を見張るほどの大きな効果はいまだないのが実感であります。
富山県といたしましても、入善町といたしましても、今後、新幹線効果の持続と発展に向けて、さらに知恵と汗を出していかなければならないと考えております。
なお、先週、その北陸新幹線の全てのルートが与党のプロジェクトチームによって正式決定したとのことであります。
金沢から福井・敦賀までは2022年度末の開業に向けて整備が進められているところであり、いよいよその全貌が見えてきたと同時に、関東首都圏だけでなく関西方面とのアクセスの利便性の向上にも大きく期待をしているところであります。
しかしながら、高速交通網の充実は、便利になる反面、地域資源や人材の流出、いわゆる「ストロー効果」が懸念されます。
今議会での提案理由説明や答弁でお答えをしましたが、新年度予算はこのストロー効果を逆に利用することも含め、さまざまな機会を捉えて、「
選択されるまち入善」となるための事業を盛り込んだところであります。
御承認いただいたこの新年度予算をより効果的・効率的に執行することで、町民福祉の向上に努めてまいりたいと考えております。
どうか皆様方のより一層のお力添えを賜りますようお願いを申し上げます。
また、今議会は先月の富山県防災会議地震対策部会で発表された新たな津波シミュレーション調査結果を受けて、防災関連の御質問が11人中8人の議員の方々から出たことは、町といたしましても非常に関心の高い重要な事案であると考えております。
近年、大規模な災害が全国各地で発生していることは、皆様御承知のとおりであります。
会派アクセス代表の谷口議員への答弁でもお答えをいたしましたが、「災害は必ず起きる」という前提に立って行動することが一番重要であると考えております。
また、よく「自助・共助・公助」と言いますが、このうち最も自らの命と体を守れるのは「自助」にほかならないと思います。次に「共助」、最後に「公助」となるものと考えているところであります。
町といたしましては、当然ながら町民の皆さんの安全・安心の生活を守るために最大限の努力はしており、今後もより一層努力してまいる所存であります。
行政の仕事は、全ての町民が享受できる公共の福祉として、広く公平に行われるものであります。そのため、一人ひとりの事情や環境ごとの個々のさまざまなニーズについて町として対応するためには、ある程度時間が必要になるものと考えております。
しかしながら、緊急を要する場合、特に災害時において、個々への対応については時間もなく、行政の対応には限界がございます。そのためにも、緊急時のために町が自分に何をしてくれるかではなく、自分で何ができるかを考え、避難行動などをしていただくことを町民の皆様方にお願いをする次第であります。
結びになりますが、徐々に春の気配が感じられるものの、まだまだ肌寒い日が続く時期であります。
議員並びに町民の皆様方には、健康には十分に留意をされ、うららかな日差しとともに訪れる春を穏やかに迎えられますことを御祈念申し上げ、閉会の御挨拶とさせていただきます。
議員各位には、まことにありがとうございました。
─────────────────────────
閉 会 の 宣 告
35:
◯議長(
鬼原征彦君) これをもちまして、3月3日から開会した第19回入善町議会3月
定例会を閉会いたします。
議員並びに当局には大変お疲れさまでした。
午後 2時16分 閉会
地方自治法第123条第2項の規定により、ここに署名する。
平成29年3月24日
入善町議会議長 鬼 原 征 彦
入善町議会副議長 佐 藤 一 仁
会議録署名議員 本 田 均
会議録署名議員 中 瀬 淳 哉