入善町議会 2015-09-01
平成27年第11回(9月)定例会(第3号) 討論・採決
健全化判断比率 (単位:%)
┌─────────┬──────────┬─────────┬────────┐
│ 実質赤字比率 │ 連結実質赤字比率 │ 実質公債費比率 │ 将来負担比率 │
├─────────┼──────────┼─────────┼────────┤
│ - │ - │ 10.1 │ - │
│ ( 14.12 ) │ ( 19.12 ) │ ( 25.0 ) │ ( 350.0 ) │
└─────────┴──────────┴─────────┴────────┘
(注)1( )内は、早期健全化基準を表す。
2「-」は、実質赤字額、連結実質赤字額及び将来負担比率がないことを表す。
資金不足比率
┌────────────┬─────────────┬────────────┐
│ 特別会計の名称 │ 資金不足比率(%) │ 備 考 │
├────────────┼─────────────┼────────────┤
│ 簡易水道特別会計 │ - │ ( 22,477) │
├────────────┼─────────────┼────────────┤
│ 下水道特別会計 │ - │ (318,573) │
├────────────┼─────────────┼────────────┤
│ 農業集落排水特別会計 │ - │ ( 70,820) │
└────────────┴─────────────┴────────────┘
(注)1「-」は、資金不足額がないことを表す。
2 備考欄( )内は事業規模を表す。(単位:千円)
4:
◯議長(
中瀬範幸君) 以上、朗読をもって報告を終わります。
─────────────────────────
議案第38号ないし議案第46号、陳情第2号
5:
◯議長(
中瀬範幸君) 次に、日程第2 議案第38号 平成27年度入善町一般会計補正予算(第3号)ないし議案第46号 新川地域介護保険組合規約の変更についてまでの議案9件、陳情第2号の陳情1件について、それぞれの常任委員長の審査報告を求めます。
(各常任委員長の報告)
6:
◯議長(
中瀬範幸君) まず初めに、総務常任委員長 山下 勇君。
〔総務常任委員長 山下 勇君 登壇〕
7:
◯総務常任委員長(山下 勇君) 本
定例会におきまして、総務常任委員会に付託された諸案件について、審査結果を報告いたします。
当委員会で、付託案件について慎重に審査いたしました結果、お手元に配付の審査報告書のとおり、議案第38号 平成27年度入善町一般会計補正予算(第3号)のうち 当委員会付託部分、議案第39号 入善町個人情報保護条例の一部改正について、議案第40号 入善町手数料条例の一部改正について、議案第43号 新川広域圏事務組合規約の変更について、議案第44号 新川広域圏事務組合勤労青少年ホームの財産処分について、議案第45号 新川広域圏事務組合CATV放送センターの財産処分について、議案第46号 新川地域介護保険組合規約の変更について、以上、議案7件につきましては、賛成全員で可決すべきと決しました。
陳情第2号 日本国憲法に違反する「安保法制」に反対する意見書提出を求める陳情につきましては、賛成少数で不採択すべきものと決しました。
これにつきましては、それぞれの法案についてさまざまな制限が加えられており、戦争する国へと変えてしまうというものではないということ、また、平和安全法制は憲法解釈について議論すべきであり、立憲主義の基本理念に反しているとは言えないとのことから、不採択としたところであります。
以上、総務常任委員会の審査報告といたします。
8:
◯議長(
中瀬範幸君) 次に、産業教育常任委員長 野島 浩君。
〔産業教育常任委員長 野島 浩君 登壇〕
9:
◯産業教育常任委員長(野島 浩君) 本
定例会におきまして、産業教育常任委員会に付託された諸案件について、審査結果を報告いたします。
当委員会で、付託案件について慎重に審査いたしました結果、お手元に配付の審査報告書のとおり、議案第38号 平成27年度入善町一般会計補正予算(第3号)のうち当委員会付託部分、議案第41号 入善町里山温泉観光施設設置条例の一部改正について、議案第42号 入善町勤労者野外活動施設条例の廃止について、以上、議案3件につきましては、賛成全員で可決すべきものと決しました。
以上、産業教育常任委員会の審査報告といたします。
10:
◯議長(
中瀬範幸君) 以上をもって、それぞれの常任委員長の審査報告を終わります。
(討 論)
11:
◯議長(
中瀬範幸君) これより討論を行います。
上程された案件全てまとめて御意見があれば承ります。
3番
中瀬淳哉君。
〔3番
中瀬淳哉君 登壇〕
12: ◯3番(
中瀬淳哉君) 議案第38号 平成27年度入善町一般会計補正予算(第3号)ないし議案第46号 新川地域介護保険組合規約の変更について、以上9件に対しては賛成の立場で、陳情第2号 日本国憲法に違反する「安保法制」に反対する意見書提出を求める陳情については反対の立場で討論させていただきます。
まず、議案第38号 平成27年度入善町一般会計補正予算(第3号)について、何点か意見させていただきます。
まずは、情報化推進事業費の情報セキュリティ対策費についてであります。
この事業は、間もなくスタートするマイナンバー制度に関連して、個人情報の流出を防ぐため、住基システム等に接続するネットワークとインターネットに接続するネットワークを分離するものであります。これにより行政側から個人情報が流出する可能性は極めて低くなるものと思いますが、ただ、基幹系とインターネット系相互のデータのやりとりは、USBメモリなどの外部媒体で行うとされており、一部のデータをインターネット系に移してから情報が漏れる可能性がないとは言い切れません。
当局においては、情報管理、情報教育を今後も徹底していただきたいと思います。
また、あわせてマイナンバー制度について触れましたが、このマイナンバー制度をあまりよく知らない住民、また、企業が多いのではないかと思います。
先ほど申し上げた個人情報の流出は、行政側から漏れなくても、小規模企業側から漏れる可能性も考えられます。
PRやセミナーなどを行い、周知に努めていただきたいと思います。
もう1点、地域情報発信事業費についてであります。
これは、総務省による観光・防災Wi-Fiステーション整備事業を使い、当町において、公共施設や観光施設などのWi-Fi整備をするという事業であります。
有利な予算を使い整備することはよいことではありますが、今後それを観光や防災に対してどのように生かしていくのか、十分な検討が必要だと思います。
以上を賛成討論とさせていただきます。
それでは、陳情第2号 日本国憲法に違反する「安保法制」に反対する意見書提出を求める陳情についての反対討論をさせていただきます。
この陳情において、「安保法制は我が国を戦争する国へと変えてしまうもの」と言っておりますが、なぜこの平和安全法制が戦争する国へと変えてしまうのでしょうか。
平和安全法制の構成は、平和安全法整備法として自衛隊法等の一部改正をすることとし、自衛隊法、国際平和協力法、周辺事態安全確保法、船舶検査活動法、事態対処法、米軍行動関連措置法などの全10法の改正、そして国際平和支援法の新規制定であります。
例えば自衛隊法の改正においては、「在外邦人等の保護措置」がありますが、実施要件として「戦闘行為が行われることがないと認められること」としており、あわせて「米軍等の部隊の武器等の防護のための武器の使用」については、対象が「共同訓練を含み、現に戦闘行為が行われている現場で行われるものを除く」としております。
また、武器使用権限は、正当防衛や緊急避難のときのみに限定されています。
あわせて周辺事態安全確保法の改正による重要影響事態安全確保法においては、一体化の回避において、「現に戦闘行為が行われている現場では実施しない」また「戦闘行為が行われるに至った場合、又はそれが予測される場合には一時休止等を行う」としており、一体化の回避として、あくまでも活動や武器使用に対し限定をしております。
また、存立危機事態関連については、新三要件において「我が国を防衛するためのやむを得ない自衛の措置」と明言されており、このことはあくまでも専守防衛に徹することであり、他国に戦争を仕掛けるものではないと認識しております。
全ての法案について例を挙げることは避けておきますが、このことから、平和安全法制が戦争する国へと変えてしまうというのは大きな間違えであると考えます。
また、憲法前文には、陳情のように恒久の平和を念願することももちろん含まれてはおりますが、あわせて「全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免かれ、平和のうちに生存する権利を有することを確認する。われらは、いずれの国家も、自国のことのみに専念して他国を無視してはならないのであって」という言葉も含まれており、これはすなわち、自国のことだけでなく、世界の一員として行動しなければならないということであります。
平和安全法制において、国際平和協力法の改正がまさしくこれに当たると考えられます。
また、陳情では、「立憲主義の基本理念に反している」としておりますが、そもそも憲法はその国の基本的原理を欠いたものであって、現実への適用において解釈の余地が出てくるのは当然であります。そうでなければ自衛隊の存在自体がどうであるのかという論点になり、平和安全法制の議論はそもそも成り立たないのであります。
この陳情では自衛隊がありきであり、それはすなわち自衛隊を認めているということであります。
したがって、平和安全法制は憲法解釈について議論すべきであり、陳情にあるように、憲法を改変するもので、立憲主義の基本理念に反しているということには当たらないと考えます。
最後に、そもそも論になってしまいますが、平成26年7月1日に「国の存立を全うし、国民を守るための切れ目のない安全保障法制の整備について」閣議決定をしており、その後、平成26年12月14日の衆議院議員選挙において政府与党が大勝したことは記憶に新しいことだと思います。
当たり前のことですが、憲法前文に「日本国民は、正当に選挙された国会における代表者を通じて行動し」とあるように、さきの選挙において日本国民が自分たちの代表者を現在の政府与党にしたのであります。政府与党が大勝すれば、必ずこの平和安全法制を成立させるということが、国民の皆さんは本来わかっていなければならなかったはずであります。
現在、デモ活動などが日本全国で盛んに行われており、多くの若者も参加しています。もちろん若者を含め、政治に対し興味を持つというのは本当に大切なことであり、自分たちの将来にかかわる政治に対し、これからも議論を深めていってほしいと思います。
しかし、何よりも、選挙において自分たちの代表者を選び、自分たちの考えを代弁してもらうことが大切であるということを改めて考えていただきたいということをつけ加えまして、討論とさせていただきます。
13:
◯議長(
中瀬範幸君) 12番
松田俊弘君。
〔12番
松田俊弘君 登壇〕
14: ◯12番(
松田俊弘君) 私は日本共産党を代表し、陳情第2号 日本国憲法に違反する「安保法制」に反対する意見書提出を求める陳情は採択すべき立場で意見を述べます。
参議院では安保法案をめぐって、まさに今、重大な局面を迎えています。自民党、公明党は強引に法案の採決を進めようとしています。
世論調査によれば、国民の約6割が「安保法案は今の国会で採決すべきでない」と答えています。そして8割の人が「政府は十分な説明をしていない」と答えています。このような中で、強行採決は許されるのでしょうか。
こうした政府与党の姿勢に対し、若者をはじめ数万の人々が連日、国会前に集まって、戦争法案反対の抗議の声を上げています。全国津々浦々で老若男女が集会やパレードを行い、反対を訴えています。多くの人が自らの意思で、こうした運動に加わっています。
昨日、この入善町でも集会とパレードが行われました。うるおい館に、赤ん坊を抱いたお母さんからお年寄りまで50名以上の人が集まって、安保法案は許されないと抗議の声を上げました。
この集会で
発言した若い女性は、「今度の安保法案は日本の抑止力を高めるためではない。アメリカの行っている戦争に自衛隊を参加させ、手助けするためのものだ」と述べました。私は、これはずばり法案の本質をついていると思います。
安部首相は今回の法案の根拠に、「紛争国から逃れるために日本人が乗っているアメリカ艦船を守るためだ」と再三にわたって述べてきました。しかし、中谷防衛大臣は、「日本人が乗っていることは絶対条件ではない」と答えました。ホルムズ海峡の魚雷封鎖についても、安部首相自ら「今の段階では想定していない」と答え、法案の根拠はことごとく崩れています。
これらは、この法案が日本を守るためではなく、アメリカ軍のためのものであることを如実に物語るものであります。
アメリカは、イラク戦争やアフガン戦争で莫大な戦費を使い、財政が大変悪化しています。アメリカは、自らの財政負担を軽減するために自衛隊の協力を求めているのです。それに忠実に従っているのが安部首相の姿ではないでしょうか。
また、昨日の入善の集会で九条の会の代表は、「たとえこの法案が成立したとしても、司法の場で憲法違反の判断が下されるだろう」と述べました。
この法案には何人もの元最高裁判事が「憲法違反」だと述べています。そして、司法の最高責任者である最高裁判所長官の経験者も「違憲」だと述べています。
昨日の集会に参加した高齢の男性は、中学時代に経験した東京大空襲の話をされました。
この空襲では、一夜にして10万人の命が奪われたこと、この男性自身が火の海の中を逃げる中で、多くの人とともに川に押し出され、危うく溺れかかったという経験を話されました。そして、戦争で犠牲になるのは軍人だけではないのだと強調されました。
今度の法案は、日本が攻撃を受けていなくても、我が国の存立が脅かされると政府が判断すれば、自衛隊を他国の戦争に参加できるようにするものです。日本を攻撃していない国との戦闘に自衛隊が加われば、日本は相手国から敵とみなされます。かえって日本が戦争に巻き込まれる危険性が高くなります。また、テロの対象ともなりかねません。
元防衛大学の教授であり外務省の国際情報局長も務めた孫崎亨氏は、このテロの危険性を指摘し、「国民の安全が危うくなる」と述べています。
安部首相は、今回の法案は総選挙での自民党の公約だと、だから国民の支持を得ていると繰り返し述べています。
しかし、昨年の総選挙の自民党の公約には、集団的自衛権の行使容認はどこにも書かれていません。勝手に憲法解釈を180度変えることを、選挙に勝ったから支持されていると述べることは、詭弁だと言わざるを得ません。
今回の安保法案は立憲主義を否定するものです。そして、強行採決は民主主義を否定するものと言わざるを得ません。
入善町議会の良識を示すためにも、陳情第2号は採択すべきことを強調しまして、私の討論といたします。
15:
◯議長(
中瀬範幸君) ほかにございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
16:
◯議長(
中瀬範幸君) 御意見が尽きたものと認めます。よって、討論はこれにて終結いたします。
(採 決)
17:
◯議長(
中瀬範幸君) これより採決をいたします。
まず、議案第38号 平成27年度入善町一般会計補正予算(第3号)について、それぞれの常任委員長の審査報告は可決であります。よって、委員長報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
18:
◯議長(
中瀬範幸君) 起立全員であります。よって、議案第38号は委員長報告のとおり可決されました。
次に、議案第39号 入善町個人情報保護条例の一部改正についてないし議案第46号 新川地域介護保険組合規約の変更についてまでの議案8件について、一括して採決します。
これらの議案について、それぞれの常任委員長の審査報告は可決であります。よって、委員長報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
19:
◯議長(
中瀬範幸君) 起立全員であります。よって、議案第39号ないし議案第46号までの議案8件は委員長報告のとおり可決されました。
次に、陳情第2号 日本国憲法に違反する「安保法制」に反対する意見書提出を求める陳情について、総務常任委員長の審査報告は不採択であります。よって、原案について採決します。
陳情第2号 日本国憲法に違反する「安保法制」に反対する意見書提出を求める陳情について、原案のとおり採択することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
20:
◯議長(
中瀬範幸君) 起立少数であります。よって、陳情第2号は不採択と決しました。
─────────────────────────
議案第47号ないし議案第53号
21:
◯議長(
中瀬範幸君) 次に、日程第3 議案第47号ないし議案第53号、平成26年度入善町一般会計歳入歳出決算認定についてほか6件の議案7件を議題といたします。
(提案理由の説明)
22:
◯議長(
中瀬範幸君) ただいま上程した案件について、提案理由の説明を求めます。
笹島町長。
〔町長 笹島春人君 登壇〕
23: ◯町長(笹島春人君) 議案第47号 平成26年度入善町一般会計歳入歳出決算認定ほか6議案について、一括して御説明を申し上げます。
平成26年度は景気回復を図るべく、第2次安倍内閣で展開されております経済政策、いわゆる「アベノミクス」により、民間企業の業績回復など、長引くデフレ不況から、ようやく景気は緩やかな回復基調が見え始めてきたところであります。
地方においては、人口減少や地域経済の縮小など地方行財政を取り巻く緊急な課題として、新たな地域づくりや自立したまちをつくり上げるために、「地方創生」として住民の皆さんとともに知恵を絞り、その取り組みを始めたところであります。
このような情勢の中、北陸新幹線が平成27年3月14日に開業したところであり、今後、地域観光の振興や、入善町をはじめ新川圏と首都圏との経済、文化などの交流人口の増加や地域経済の活性化など、課題解決の糸口としても期待をしているところであります。
さて、昨年9月に入善町長に就任し、米澤前町長から町政を引き継いだところでありますが、町の総合計画は4年目となり、総合計画に掲げる将来像の実現に向け、将来のまちづくりに資する投資を積極的に行い、地域活力を将来にわたって持続可能とする事業に予算の重点化を図り、さまざまな施策に取り組んできたところであります。
平成26年度の主な事業として、町民生活の基本であります「安全・安心のまち」づくりの拠点となる「入善町消防防災センター」が完成し、消防力や防災体制の拡充と防災教育・研修機会の充実を図ったほか、防災士の養成、自主防災組織の活性化、備蓄品の充実などに努めたところであります。
また、「健康で幸せに生涯暮らせるまち」として、小規模特別養護老人ホーム整備事業への補助や、統合保育所整備事業として「さわすぎ保育所」を整備したところであります。
さらに、「文化を守り、心豊かな人を育てるまち」「町民と行政がともに支えるまち」として、横山及び飯野地区のコミュニティー施設整備や上青小学校大規模改修の第1期工事など、教育施設の整備を図っております。
このようなインフラ整備をはじめとした大型事業のほか、町が掲げる目標実現のための各事業を進めてきたところであります。
それでは、各会計の決算の概要について申し上げます。
一般会計と特別会計を合わせた歳入合計は180億7,348万円となり、前年度と比較して1.1%増、歳出は172億9,001万円で、前年度と比較して1.6%の増となりました。
続きまして、会計別で申し上げます。
議案第47号の入善町一般会計の歳入歳出決算認定についてであります。
歳入の柱である町税収入は、景気回復により製造業を中心とした主要企業の増収による法人町民税が増えたものの、個人町民税の減少などにより、全体では2.1%減の34億331万円となったものであります。
地方交付税は0.3%増の28億9,554万円、地方消費税交付金は消費税率の引き上げに伴う増収により24.8%増の2億7,123万円、国庫支出金では、社会資本整備総合交付金をはじめ各種交付金の増により1.6%増の15億4,246万円、県支出金では、さわすぎ保育所整備の財源とした森林整備・林業再生基金事業費補助金や富山県地域の元気臨時交付金の皆増などにより23.1%増の8億2,170万円となりました。
町債は、消防防災センター建設事業やコミュニティー施設建設事業、保育所整備事業などの大型事業の財源として34.2%増の23億9,566万円となったところであります。
一方、歳出を性質別に見てみますと、まず、義務的経費は2.5%の増であります。
この主な要因といたしましては、臨時福祉給付金及び子育て世帯臨時特例給付金の皆増により扶助費が8.5%の増となったことや、人件費の増については、人事院勧告を受けての給与改定による増額措置によるものであります。
次に、投資的経費では41.1%の大幅な増となりました。
この主な要因といたしましては、補助事業では平成25年度国補正に伴う上青小学校大規模改造事業などの各種交付金事業のほか、社会資本整備総合交付金を活用した消防防災センター整備をはじめ、コミュニティー施設整備、幹線道路整備など大型事業の実施により大幅な増となりました。
単独事業においても、デジタル防災行政無線整備事業、海岸防災林造成事業、町単独道路整備事業、公園施設整備事業などの実施により増となったものであります。
その他の経費は8.9%の減であります。
この主な要因といたしましては、基金積立金及びふるさと融資貸付金の減などによるものであります。
この結果、一般会計の実質収支は4億1,457万円の黒字となりました。
次に、各特別会計について申し上げます。
まず、議案第48号 国民健康保険特別会計についてであります。
国保加入者は前年度より74人少ない5,659人であります。加入者のうち65才以上の前期高齢者の割合が2.7%増加し2,981人となり、加入者の52.7%を占めており、被保険者の高齢化が進んでおります。
国保税額は個人所得の減少に伴い、医療分、後期高齢者支援金分、介護分それぞれが減額したことにより、1人当たり1,273円の減となったところであります。
また、1人当たりの医療費総額は5.2%の増となり、国保会計は依然として厳しい財政状況が続いております。
このことから、平成27年度において税率改正を行うとともに、被保険者への健康に対する意識が向上するよう啓発活動や訪問指導、健康相談事業などを行い、保健、医療、福祉の連携を図り、国保会計の健全運営に当たってまいる所存であります。
議案第49号 簡易水道特別会計につきましては、町営簡易水道の水源地17カ所全ての水質検査を毎月実施し、水質基準の適合状況を確認するとともに、清浄な飲料水の供給に努めております。
また、野中地区の水道管の老朽化による更新を継続したほか、計量法の規定による量水器の更新に当たってまいりました。
議案第50号 育英奨学資金特別会計においては、前途有為な11名の大学生に奨学資金を貸与したところであります。
議案第51号 下水道特別会計においては、下水道施設の合理的な維持管理に努めるとともに、下水道未整備区域の工事を進め、町内の下水管の整備は概ね完了したところであります。
この結果、下水道への接続は291世帯増え5,348世帯となりましたが、水洗化率は77.6%と横ばいで推移をいたしております。
また、下水流入量が増加することから、吉原第1ポンプ場増設工事を実施いたしました。
下水道特別会計では、事業の進捗により公債費や維持管理費の支出が増加しており、財政の健全化に向けて、さらなる接続率の向上や適切な維持管理を行った上で、より健全な財政計画となるよう運営方法を検討してまいりたいと考えております。
議案第52号 農業集落排水特別会計については、施設設備の合理的な維持管理に努めるとともに、下水道への接続促進を図ったところであります。全体で1,621世帯の接続となり、水洗化率は84.9%であります。
最後に、議案第53号 後期高齢者医療特別会計であります。
県内市町村で組織する後期高齢者医療広域連合とも連携を図りながら、円滑な事業運営に努めてまいります。
以上、平成26年度各会計の歳入歳出決算について、その概要を申し上げましたが、この決算を受け、収支バランスのとれた事業運営によるさらなる町政の推進に、一層努力を重ねてまいる所存であります。
なお、本決算については、米澤代表監査委員、松澤監査委員から意見書が提出されておりますが、両監査委員には長期にわたっての決算審査の御労苦に対しまして、深く敬意と感謝を表する次第であります。
以上をもちまして、提案理由の説明とさせていただきます。
どうかよろしくお願いいたします。
(監査結果の報告)
24:
◯議長(
中瀬範幸君) 次に、米澤監査委員より審査結果の報告を求めます。
米澤監査委員。
〔監査委員 米澤憲二郎君 登壇〕
25: ◯監査委員(米澤憲二郎君) 平成26年度の入善町一般会計並びに特別会計決算などにつきまして、去る7月6日に町長より審査を求められまして、松澤監査委員とともに審査をいたしましたので、その結果を御報告申し上げます。
平成26年度決算の審査に当たりましては、町長から提出されました各会計歳入歳出決算書、歳入歳出事項別明細書、実質収支に関する調書、財産に関する調書及び各基金の運用状況表につきまして、第1に、収支は関係法令に準拠しているか、第2に、予算が適正かつ効率的に執行されているか、第3に、財産の取得・管理及び処分は適正かなどに主眼を置きまして、町監査規程、町村監査基準などに従いまして、会計管理者、各課長などに説明を求めながら、関係諸帳簿及び証拠書類の照合・点検などを行ったところであります。
その結果、平成26年度の予算執行は適正に執行されており、一般会計及び各特別会計の決算に関する計数は、関係諸帳簿及び関係法規に符合して正確で、収支も適法に処理されており、「概ね適正」な決算であると認めた次第であります。
なお、後ほど申し上げますが、審査の過程において、一部留意・検討されたい事項がありましたので、今後の行財政運営の参考にしていただきたいと存じます。
決算の概要、資金の運用状況の審査の詳細につきましては、審査意見書を提出しておりますので、そちらを参照していただき、審査のまとめについて御報告を申し上げます。
平成26年度決算は、一般会計において、実質収支4億1,400万円の黒字となり、減債基金積立金が積み増しされるなど、前年度に引き続き町財政の健全性が維持されております。
しかしながら、これから審査の過程で気づいたことについて申し上げますので、留意、検討していただきたいと存じます。
まず、行財政の運営について申し上げます。
平成26年度の経常収支比率は78.7%と、前年度より1.5ポイント増加しておりますが、標準的とされます70から80%の範囲にあり、弾力性のある財政構造を堅持されております。
また、財政力指数は、前年度に比べ0.003ポイント増えて0.53となっております。
基金につきましては、コミュニティー施設建設基金などの取り崩しにより大型事業を実施したことや、国民健康保険事業基金や下水道基金などの取り崩しもあり、基金総額としては減少いたしました。しかしながら、減債基金については継続的に積み増しをされるなど、全体として計画的で堅実な財政運営を評価するものであります。
職員数につきましては、計画どおり採用が行われたところでありますが、早期退職などにより、結果的には増減なしの233名となったところであります。
新たに策定されました「第四次入善町職員定員管理計画」などに基づきまして、適正な人員配置と職員定数管理に取り組んでいただきたいと思うところであります。
また、保育士、調理師につきましては、臨時職員及びパート職員で対応しているのが現状でありますので、今後の安定したサービスの提供に向けて、保育あるいは調理体制のあり方について検討を進めるとともに、職員の確保と待遇の改善に取り組んでいただきたいと思うところであります。
また、職員の健康管理についても配意し、職員の能力が十分発揮できる職場環境を整備していただきたいと思うところであります。
あわせて、職員の研修につきましては、職場内研修、職場外研修、自己啓発の推進など、効果的で充実した研修となるよう人材の育成に努めていただきたいと思うところであります。
次に、町税の収納率は県内でも常にトップクラスを堅持しております。一層の徴収率の維持・向上に努めている姿勢は評価されるところであります。
今後も適正な債権管理に引き続き努めていただくとともに、企業誘致や企業支援などの取り組みによる雇用創出、雇用確保で町税の確保に努めていただきたいと思います。
次に、事務事業の執行について申し上げます。
まず、財務会計事務におきまして、歳入調定の時期や予算の科目更正及び戻し入れのうち、単純なミスによるものが数件見受けられたところであります。
財務会計事務の研修などを通じて、引き続き適正な予算管理と予算執行、正確な会計事務処理に努めていただきたいと思います。
次に、新たに整備されました消防防災センターは、地域の減災・防災の拠点となることが期待されているところでありまして、十分な活用を図っていただきたいと思います。
次に、保育所運営につきましては、限られた人材と財源の中で多様な保育ニーズに応えていくためにも、サービスの集約や拠点保育所の整備など持続可能な保育体制の構築を検討していただきたいものであります。
次に、農業につきましては、農地の集積や担い手育成の先進的な取り組みと成果について評価をするものであります。
また、多面的機能支払交付金制度につきましても、多くの地区において活用されております。
今後ともきめ細かな制度周知を行うなど、積極的に取り組んでいただきたいと思います。
次に、中心市街地の活性化につきましては、空き店舗の活用や既存の店舗の設備投資に支援する事業などについて成果が見られます一方、まちなか居住につきましては、課題も大変多いところであります。
今後とも一層のにぎわいをつくり出せるよう住環境と商業環境をうまく融合させた施策に積極的に取り組んでいただきたいと思うところであります。
次に、除雪対策は、冬期間の安全な交通確保のためにも欠かせない事業であります。
除雪協力業者が減少傾向にあることから、今後も持続可能な除雪体制の整備に尽力していただきたいと思うところであります。
次に、学校施設につきましては、子どもたちが安全で快適な学校生活を送ることができるよう着実な整備に取り組んでいただきたいと思います。
次に、図書館につきましては、来館者の年齢層の変化などを反映した蔵書の充実や、町民のあらゆる世代の生涯学習・情報の拠点として図書館環境の整備に努め、利用促進を図っていただきたいと思います。
次に、新たに整備された横山地区交流防災センター、飯野コミュニティ防災センターにつきましては、地域活性化の核となる施設であり、地域住民の融和と連帯感を醸成する拠点として十分活用されるよう望むものであります。
次に、国民健康保険特別会計につきましては、療養費や高額療養費の増加などによりまして、恒常的に厳しい財政状況が続いております。
今後とも保険税収納率の維持、保険給付の適正化、保健事業による医療費の抑制など、安定した財政運営に資する取り組みに一層努めていただきたいと思います。
最後に、下水道特別会計について申し上げます。
下水道特別会計につきましては、財政の健全化に向け使用料見直しを検討されておりますが、町民への的確な説明により十分な理解を得た上で実施していただきたいと思うところであります。
また、企業会計を導入し、バランスシートの作成により財政状況を正確に評価した上で、接続率の向上や適正な維持管理によるコストの縮減、施設の効率的な運用など、住民生活に過大な負担を及ぼすことのない健全で持続可能な下水道事業経営に取り組んでいただきたいと考えております。
以上、申し上げましたが、これをもって審査報告といたします。
26:
◯議長(
中瀬範幸君) 米澤、松澤、両監査委員には、長期にわたり慎重に審査をいただきましたことに感謝申し上げます。
ここで暫時休憩いたします。
全員委員会室へ御参集ください。
午後 2時21分 休憩
─────────────────────────
午後 2時47分 再開
27:
◯議長(
中瀬範幸君) 休憩前に引き続き開議いたします。
(質 疑)
28:
◯議長(
中瀬範幸君) これより、議案第47号ないし議案第53号について質疑を行います。
なお、本案件については、後ほど決算特別委員会を設置し、審査付託の予定であります。その点を考慮の上、質疑されますよう御協力をお願いいたします。
まず、議案第47号 平成26年度入善町一般会計歳入歳出決算の歳入について、質疑があれば承ります。決算書の47ページないし92ページです。
質疑はございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
29:
◯議長(
中瀬範幸君) 質疑がないものと認めます。
次に、歳出について質疑を行います。決算書の93ページないし278ページです。
質疑はございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
30:
◯議長(
中瀬範幸君) 質疑がないものと認めます。よって、議案第47号の質疑を終結します。
次に、議案第48号について質疑があれば承ります。決算書の279ページないし306ページです。
質疑はございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
31:
◯議長(
中瀬範幸君) 質疑がないものと認めます。よって、議案第48号の質疑を終結します。
次に、議案第49号について質疑があれば承ります。決算書の307ページないし314ページです。
質疑はございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
32:
◯議長(
中瀬範幸君) 質疑がないものと認めます。よって、議案第49号の質疑を終結します。
次に、議案第50号について質疑があれば承ります。決算書の315ページないし318ページです。
質疑はございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
33:
◯議長(
中瀬範幸君) 質疑がないものと認めます。よって、議案第50号の質疑を終結します。
次に、議案第51号について質疑があれば承ります。決算書の319ページないし336ページです。
質疑はございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
34:
◯議長(
中瀬範幸君) 質疑がないものと認めます。よって、議案第51号の質疑を終結します。
次に、議案第52号について質疑があれば承ります。決算書の337ページないし344ページです。
質疑はございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
35:
◯議長(
中瀬範幸君) 質疑がないものと認めます。よって、議案第52号の質疑を終結します。
次に、議案第53号について質疑があれば承ります。決算書の345ページないし352ページです。
質疑はございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
36:
◯議長(
中瀬範幸君) 質疑がないものと認めます。よって、議案第53号の質疑を終結します。
以上で、上程された議案7件に対する質疑を終わります。
(決算特別委員会の設置・決算特別委員の選任・特別委員会審査付託)
37:
◯議長(
中瀬範幸君) お諮りいたします。議案第47号ないし議案第53号の歳入歳出決算の細部にわたる審査について、6名の委員をもって構成する決算特別委員会を設置し、審査付託の上、閉会中の継続審査といたしたいが、これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
38:
◯議長(
中瀬範幸君) 御異議なしと認めます。よって、議案第47号ないし議案第53号は、6名の委員をもって構成する決算特別委員会を設置し、これに閉会中の継続審査を付託することに決定いたしました。
お諮りいたします。ただいま設置した決算特別委員を入善町議会委員会条例第5条第4項の規定により本職より指名いたしたいが、これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
39:
◯議長(
中瀬範幸君) 御異議なしと認めます。よって、本職より指名いたします。
決算特別委員には、
2番 本 田 均 君
3番 中 瀬 淳 哉 君
6番 五十里 国 明 君
7番 野 島 浩 君
8番 佐 藤 一 仁 君
12番 松 田 俊 弘 君
以上6名を指名いたします。
お諮りいたします。ただいまの指名について御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
40:
◯議長(
中瀬範幸君) 御異議なしと認めます。よって、ただいま指名した6名が決算特別委員に決定いたしました。
お諮りいたします。平成26年度入善町歳入歳出決算に対する特別委員会の審査は、入善町議会会議規則第45条第1項の規定により、12月開催の次期
定例会までに審査を完了するよう期限を付したいと思いますが、これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
41:
◯議長(
中瀬範幸君) 御異議なしと認めます。よって、特別委員会の決算審査は、次期12月
定例会までに完了するよう期限をつけて付託することに決定いたしました。
暫時休憩いたします。
休憩中に、ただいま設置の決算特別委員会を開催され、委員長、副委員長を互選の上、その結果を議長に報告願います。
午後 2時53分 休憩
─────────────────────────
午後 3時06分 再開
42:
◯議長(
中瀬範幸君) 休憩前に引き続き開議いたします。
先ほど設置された決算特別委員会において、
委員長には 7番 野 島 浩 議員
副委員長には 8番 佐 藤 一 仁 議員
が当選されましたので、御報告いたします。
─────────────────────────
同 意 案 第 5 号
43:
◯議長(
中瀬範幸君) 次に、日程第4 同意案第5号 入善町教育委員会委員の任命についてを議題といたします。
(提案理由の説明)
44:
◯議長(
中瀬範幸君) ただいま上程した案件について、提案理由の説明を求めます。
笹島町長。
〔町長 笹島春人君 登壇〕
45: ◯町長(笹島春人君) 同意案第5号 入善町教育委員会委員の任命について、提案理由の説明をいたします。
入善町教育委員会委員柳澤功氏は、本年10月8日をもって任期満了となるため、その後任として、引き続き柳澤功氏を任命いたしたく、法の定めるところにより、議会の同意を求めるものであります。
柳澤功氏は、平成19年10月から委員を2期務めていただいており、教育、体育、スポーツなどに卓越した識見と豊富な経験を持っておられます。
なお、新たな任期は、平成27年10月9日から平成31年10月8日までの4年間であります。
何とぞ御同意を賜りますようよろしくお願いを申し上げます。
46:
◯議長(
中瀬範幸君) お諮りいたします。ただいま上程した案件は、事案の性質上、質疑、討論を省略し、直ちに採決いたしたいが、これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
47:
◯議長(
中瀬範幸君) 御異議なしと認めます。よって、同意案第5号は直ちに採決することに決定いたしました。
(採 決)
48:
◯議長(
中瀬範幸君) これより採決いたします。
同意案第5号について、原案のとおり同意することに賛成の皆さんの起立を求めます。
〔賛成者起立〕
49:
◯議長(
中瀬範幸君) 起立全員であります。よって、同意案第5号は原案のとおり同意することに決定いたしました。
─────────────────────────
諮 問 第 2 号
50:
◯議長(
中瀬範幸君) 次に、日程第5 諮問第2号 人権擁護委員候補者の推薦についてを議題といたします。
(提案理由の説明)
51:
◯議長(
中瀬範幸君) ただいま上程した案件について、提案理由の説明を求めます。
笹島町長。
〔町長 笹島春人君 登壇〕
52: ◯町長(笹島春人君) 諮問第2号 人権擁護委員候補者の推薦について、提案理由の説明をさせていただきます。
現、人権擁護委員5名のうち2名の委員が平成27年12月31日をもって任期満了となります。
このことを受け、さきに富山地方法務局から後任者の推薦について依頼がありましたので、次のとおり推薦いたしたく御提案を申し上げます。
人権擁護委員候補者として推薦する方々は、入善町道市 松島圭子さん 64歳、入善町入膳 野田久美子さん 67歳であります。
松島圭子さんは3期目の再任、野田久美子さんは新任であり、任期は平成28年1月1日から平成30年12月31日までの3年間であります。
2名の方々は、人格、識見ともに高く、社会の事情に通じ、人権擁護委員として活発な活躍が期待できる候補者でありますので、人権擁護委員法第6条第3項の規定に基づき、議会の御意見をいただき、法務大臣に推薦したいと考えておりますので、御審議のほどよろしくお願いを申し上げ、提案理由の説明とさせていただきます。
53:
◯議長(
中瀬範幸君) お諮りします。ただいま上程された案件は、事案の性質上、質疑、討論を省略し、直ちに採決いたしたいが、これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
54:
◯議長(
中瀬範幸君) 御異議なしと認めます。よって、諮問第2号は直ちに採決することに決定いたしました。
(採 決)
55:
◯議長(
中瀬範幸君) これより採決いたします。
諮問第2号について、適任であるとすることに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
56:
◯議長(
中瀬範幸君) 起立全員であります。よって、諮問第2号は適任であるとすることに決定いたしました。
─────────────────────────
議 員 派 遣 の 件
57:
◯議長(
中瀬範幸君) 次に、日程第6 議員派遣の件についてを議題といたします。
お諮りいたします。入善町議会会議規則第128条の規定に基づき、お手元に配付の議員派遣の件に記載したとおり、議員を派遣することといたしたいが、これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
58:
◯議長(
中瀬範幸君) 御異議なしと認めます。よって、お手元に配付いたしました議員派遣の件に記載したとおり、議員を派遣することに決定いたしました。
なお、ただいま議決されました議員派遣の内容に変更が生じた場合には、議長に御一任を願いたいと思いますが、御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
59:
◯議長(
中瀬範幸君) 御異議なしと認めます。よって、議員派遣の内容に変更が生じた場合は、議長に一任することに決しました。
─────────────────────────
議 員 派 遣 の 件
平成27年9月17日
本議会は、地方自治法第100条第13項及び入善町議会会議規則第128条の規定
により、次のとおり議員を派遣するものとする。
記
1.東京入善会総会
(1)目 的 郷里を離れ、関東地方で活躍する入善町出身者との親睦を深め、
郷里発展に向けた意見交換を行うこと
(2)派遣場所 東京都 アルカディア市ヶ谷
(3)期 間 平成27年9月20日
(3)派遣議員
中瀬範幸議長、谷口一男議員、松澤孝浩議員
2.日中友好富山県地方議員連盟訪中団
(1)目 的 日中両国民の理解と親善を深めるため、訪中団を派遣し、中国の
政治・経済事情等を視察すること
(2)派遣場所 中 国
(3)期 間 平成27年10月13日~10月17日
(4)派遣議員 山下勇議員
3.東海入善会総会
(1)目 的 郷里を離れ、東海地方で活躍する入善町出身者との親睦を深め、
郷里発展に向けた意見交換を行うこと
(2)派遣場所 愛知県 ホテルプラザ勝川
(3)期 間 平成27年10月24日
(4)派遣議員 鬼原征彦副議長、
松田俊弘議員、五十里忠茂議員
4.関西入善会総会
(1)目 的 郷里を離れ、関西地方で活躍する入善町出身者との親睦を深め、
郷里発展に向けた意見交換を行うこと
(2)派遣場所 大阪府 ホテルアウィーナ大阪
(3)期 間 平成27年11月8日
(4)派遣議員
中瀬範幸議長、
中瀬淳哉議員、井田義孝議員
─────────────────────────
議会運営委員会及び各常任委員会の閉会中継続審査について
60:
◯議長(
中瀬範幸君) 次に、日程第7 議会運営委員会及び各常任委員会の閉会中継続審査についてを議題といたします。
議会運営委員長及び各常任委員長から、入善町議会会議規則第74条の規定により、お手元に配付の
一覧表のとおり閉会中の継続審査の申し出がありました。この申出書のとおり決することに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
61:
◯議長(
中瀬範幸君) 御異議なしと認めます。よって、申出書のとおり決定いたしました。
─────────────────────────
62:
◯議長(
中瀬範幸君) 以上で本日の日程は全て終了し、本
定例会に付議された案件は全て議了しました。
さて、今
定例会を閉会するに当たり、一言所感を申し述べます。
まずは、9月9日から続いた台風17号、18号による局地的な豪雨は、関東地方、東北地方に、河川の氾濫や土砂災害など大きな被害をもたらしました。
被害を受けられた皆様には心よりお見舞い申し上げます。
平穏な暮らしに一日も早く復旧・復興されますよう願うものであります。
今はまだ台風シーズンの真っただ中であります。入善町においても、今後しばらくは台風情報に注意が必要かと思われます。
秋の行楽シーズンや農産物の収穫時期を迎え、このまま災害のない平穏な日々が続くことをあわせて願うものであります。
さて、議員各位には、9月2日から本日の16日間、今
定例会に提出されました議案につきまして慎重に審議をいただき、全ての案件を議了いただきました。
また、各位の格段の協力によりまして、本日まで議会運営が円滑に進められましたことに対し、厚く御礼を申し上げます。
特に今
定例会の会期中には、並行在来線・交通網対策特別委員会及び環境・下水道対策特別委員会が開催され、まちづくりの重大なテーマについての活動状況や事務処理について意見が交わされ、議会としての監視機能をしっかり行ってきたところであります。
各執行機関におかれましては、審議の過程で議員各位から述べられました数々の意見や要望等を十分に検討し、引き続き平成27年度の町政執行に当たられますようお願いするところであります。
結びに、日ごとに秋も深まってまいります。
議員並びに関係各位におかれましては、公私とも大変御多用のこととは存じますが、くれぐれも御自愛いただき、町政発展のため一層の御尽力を賜りますようお願い申し上げ、閉会に当たっての挨拶といたします。
ここで、町長が
発言を求めております。
発言を許可します。
〔町長 笹島春人君 登壇〕
63: ◯町長(笹島春人君) 9月議会
定例会の閉会に当たりまして、一言御挨拶を申し上げます。
今ほどは、9月議会
定例会に御提案をいたしました案件に御賛同をいただき、議員各位に厚くお礼を申し上げますとともに、各議員からいただきました御意見などを今後の町政運営にしっかりと生かしてまいりたいと考えております。
また、先ほど御審議をいただきました人権擁護委員の推薦に際しまして、このたび、12月31日で任期満了によって退任をされます本瀬薫委員におかれましては、4期という長きにわたり御活躍いただきましたことを、この場をおかりして心から感謝を申し上げる次第であります。
さて、今ほど議長からもお話がございましたが、今月9日から11日にかけて、台風18号などの影響による大雨で、全国各地において被害が発生いたしております。
特に茨城県常総市で鬼怒川の堤防が決壊したことによる大規模な浸水被害と、同じく宮城県大崎市の渋井川で発生した堤防決壊による被害は甚大であり、連日その状況が報道されているところであります。
この関東・東北水害でお亡くなりになられた方々に慎んで哀悼の意をささげるとともに、被害に遭われた方々が一日も早く安心して生活できるよう早期の復旧を願うものであります。
なお、姉妹都市であります宮城県登米市については、今回の大雨による被害は特に発生していないという報告を受けております。
しかしながら、現在も茨城、栃木、宮城の3県で2,200名を超える方々が避難しておられ、農作物被害についても、茨城県だけでも少なくとも9億2,000万円に上ると言われておりますが、全体の把握にはいまだに至っていないのが現状であり、今後、被害の状況が徐々に明らかになってくるものと思われます。
このような大きな被害をもたらしたのは、台風18号と、その後の温帯低気圧などによって引き起こされた「線状降水帯」という現象であると言われており、昨年、広島で発生しました土砂災害でも、この現象が原因であったとも言われております。
近年では、「数十年に一度の災害」という言葉をよく耳にするようになりましたが、このように、毎年あらゆるところで起こる災害は、もはや数十年に一度というものではなく、今そこにある危機として、常に危機意識を持つことが必要であると思われます。
入善町においても、46年前の昭和44年8月には、豪雨によって黒部川の堤防の一部が決壊し、被害額が当時の町予算の2倍以上の13億7,500万円となるなど甚大な被害が発生したところであります。
また、平成20年2月の高波災害は記憶に新しいところでもあります。
富山県は、地震と台風が比較的少なく、自然災害に強い地域であると言われております。
しかし、今ほど申し上げました過去の例からも、そして近年の気象状況などからも、いついかなるときであっても災害が発生する可能性があることから、町としましても、先日行われた総合防災訓練をはじめとして、さまざまな安全・安心のまちづくりに向けた施策を今後も展開してまいりたいと考えておりますので、議員各位はもとより、関係各位の一層の御協力をお願いするものであります。
さて、町では今、コシヒカリの本格的な収穫時期を迎えております。しかしながら、9月に入ってからは、先ほどの台風などのためにすっきりとしない天気が続いておりますことから、米の品質が気になるところであります。
また、天候によっては適期の刈り取りに支障が出る懸念もございますが、ぜひとも昨年を超える高品質、良食味となることを願う次第であります。
結びに、生産者及び関係機関の皆様方におかれましては、一年の集大成として、事故などのないよう実り多き秋となりますことを御祈念申し上げ、また、議員各位並びに町民の皆様方には、季節の変わり目のため健康に留意され、町政へのさらなる御理解と御支援を賜りますようお願いを申し上げて、閉会の御挨拶とさせていただきます。
本当にどうもありがとうございました。
─────────────────────────
閉 会 の 宣 告
64:
◯議長(
中瀬範幸君) これをもちまして、9月2日から開会した第11回入善町議会
定例会を閉会いたします。
なお、この後、全員協議会を3時30分から開催します。議員並びに当局は全員委員会室へ御参集ください。
議員並びに当局には大変お疲れさまでした。
午後 3時22分 閉会
地方自治法第123条第2項の規定により、ここに署名する。
平成27年9月17日
入善町議会議長 中 瀬 範 幸
入善町議会副議長 鬼 原 征 彦
会議録署名議員 松 田 俊 弘
会議録署名議員 山 下 勇
発言が指定されていません。 © Nyuzen Town Assembly. All rights reserved. ↑ ページの先頭へ...