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会 議 録 署 名 議 員 の 指 名
3:
◯議長(
中瀬範幸君) これより本日の日程に入ります。
日程第1 会議録署名議員の指名を行います。
署名議員には、6番 五十里国明君、7番 野島 浩君を指名いたします。
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会 期 の 決 定
4:
◯議長(
中瀬範幸君) 次に、日程第2 会期の決定についてを議題といたします。
お諮りいたします。今期
定例会の会期は、本日3日から19日までの17日間といたしたいが、これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
5:
◯議長(
中瀬範幸君) 御異議なしと認めます。よって、会期は本日から19日までの17日間と決定いたしました。
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報 告 第 1 号
6:
◯議長(
中瀬範幸君) 次に、日程第3 報告第1号 寄附の受け入れについて議題といたします。
内容を職員に朗読させます。
柏原係長。
〔議会事務局調査係長(柏原美矢子君)が資料を朗読〕
7:
◯議長(
中瀬範幸君) ただいまの報告第1号 寄附の受け入れについて、寄附者の御厚志に深く感謝を申し上げます。
以上、朗読をもって報告を終わります。
(※当号末に寄附
一覧表を掲載)
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承 認 第 1 号
8:
◯議長(
中瀬範幸君) 次に、日程第4 承認第1号 専決処分第1号 平成26年度入善町一般会計補正予算(第6号)について議題といたします。
(提案理由の
説明)
9:
◯議長(
中瀬範幸君) ただいま上程した案件について、提案理由の
説明を求めます。
笹島町長。
〔町長
笹島春人君 登壇〕
10:
◯町長(
笹島春人君) 皆さん、おはようございます。
議員各位には御多忙の中、3月
定例会に御出席を賜り、厚く御礼を申し上げます。
また、傍聴席の皆様、そしてケーブルテレビをごらんの皆様方、本当にお疲れさまでございます。
それでは、承認第1号 平成26年度入善町一般会計補正予算(第6号)の専決について御
説明を申し上げます。
この補正につきましては、12月からの断続的な降雪の状況を踏まえ、除雪経費の増額を行ったものであります。
当初予算では過去3年間の降雪量を考慮し、年間所要額を計上いたしておりましたが、断続的な降雪から当初予算を超える見込みとなったため、除雪体制に支障のないよう2月13日付で専決処分を行ったものであります。
歳入につきましては、繰越金及び普通交付税を計上いたしております。これにより、一般会計は既定の予算額に2,500万円を増額し、歳入歳出予算の総額をそれぞれ111億7,006万7,000円としたところであります。
以上、専決補正予算につきまして、地方自治法第179条第3項の規定に基づき、その承認を議会に求めるものでありますので、よろしくお願い申し上げます。
(質 疑)
11:
◯議長(
中瀬範幸君) 承認第1号について、質疑があれば承ります。
質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
12:
◯議長(
中瀬範幸君) 質疑がないものと認めます。よって、これにて質疑を終結いたします。
お諮りします。ただいま上程された承認第1号は、入善町議会会議規則第38条第3項の規定により、常任委員会への審査付託を省略し、直ちに討論、採決の運びといたしたいが、これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
13:
◯議長(
中瀬範幸君) 御異議なしと認めます。よって、承認第1号は直ちに討論、採決することに決定いたしました。
(討 論)
14:
◯議長(
中瀬範幸君) これより討論を行います。
承認第1号について、御意見があれば承ります。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
15:
◯議長(
中瀬範幸君) 御意見がないものと認めます。よって、これにて討論は終結いたしました。
(採 決)
16:
◯議長(
中瀬範幸君) これより採決いたします。
承認第1号 専決処分第1号 平成26年度入善町一般会計補正予算(第6号)について、原案のとおり承認することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
17:
◯議長(
中瀬範幸君) 起立全員であります。よって、承認第1号は原案のとおり承認されました。
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議案第1号ないし議案第34号
18:
◯議長(
中瀬範幸君) 次に、日程第5 議案第1号 平成27年度入善町一般会計予算ないし議案第34号 町道路線の認定、廃止及び変更についてまでの議案34件を議題といたします。
(提案理由の
説明)
19:
◯議長(
中瀬範幸君) ただいま上程した案件について提案理由の
説明を求めます。
笹島町長。
〔町長
笹島春人君 登壇〕
20:
◯町長(
笹島春人君) 本日、平成27年度の予算案をはじめとする関連議案の御審議をお願いするに当たり、私の町政運営に対する所信の一端と施策の概要を御
説明申し上げます。
昨年9月に7代目の入善町長に就任して、早いもので半年が経過いたしました。日に日にその職責の重さを実感するとともに、町民の皆さんの声を聞くたびに、その期待に応えるべく、少しでもこの町をよくしていきたいという意志を強くし、覚悟を固めてまいりました。
国では、昨年末に行われた衆議院議員選挙の結果、第3次安倍内閣が発足し、「地方創生」を国の存亡をかけた重点政策に掲げ、地方には、英知を総動員して人口減少に立ち向かう姿勢を求めております。
今や人口の減少は全国の自治体が直面する避けることのできない共通の課題となっております。この課題解決のためには、人口減少という現状を真正面から受けとめ、真の価値観、新たな地域づくりを模索し続けることが重要ではないでしょうか。
地方創生とは、基礎的自治体である市町村がその地域に暮らす住民とともに、将来に対する危機感と現状を打破するためのビジョンを共有し、自立した町をつくり上げることであります。
地方創生の主役はまさに私たち町民であり、その行動力を引き出すことが行政の役割であると考えており、少子高齢化に伴う地域経済や地域コミュニティーの現状に対して、「あきらめない」「変わらなくては」という覚悟を町民共通の意識として醸成していくことが求められております。
そのためにも、入善町に生まれ、育った若者が町に定着するための知恵を絞り、「働き」「結ばれ」「産み」「育てる」という地域で暮らし続けるための好循環を実現するための取り組みに邁進してまいりますので、議員並びに町民各位の力強い御支援をお願い申し上げるものであります。
それでは、まず平成27年度の予算編成の基本方針について御
説明申し上げます。
国は、現下の経済・財政状況を踏まえ、経済再生と財政健全化の両立の実現を方針に掲げ、地方創生や子育て支援の充実などを盛り込んだ過去最大となる総額96兆3,400億円に上る平成27年度当初予算と、「地方への好循環拡大に向けた緊急経済対策」などを実行する3兆5,000億円規模の平成26年度補正予算を一体的に編成したところであります。
本町におきましても、この経済対策の十分な効果が速やかに発揮されるよう、国の補正予算に呼応した事業の前倒しのほか、消費喚起や地域の活性化を図る事業などを実施するため、平成27年度当初予算を平成26年度補正予算と一体的に編成をいたしました。
一方、本町の財政見通しは、歳入の根幹をなす町税において、給与所得の回復の兆しが見られるものの、固定資産税の家屋評価がえにより減収となることが見込まれ、依然として厳しい状況であるほか、主要一般財源である地方交付税と実質交付税である臨時財政対策債の合計額が減額となる見込みであることなどから、所要の財源確保において大変苦心したところであります。
こうした厳しい状況下にあっても、「町民の幸せの追求」という命題のもとで、最重要課題である人口減少社会への対応をはじめ、将来への安心や希望が持てる持続可能な地域社会の構築に向け、国を挙げて「人口減少克服・地方創生」という課題に取り組むこの機を最大限に生かし、「少子化対策・子育て支援」のほか、町民が生活する上で大切な要素である「安全・安心」「健康」「働く場」、そして「地域コミュニティー機能」など地域生活の基盤の向上に資する投資を敢為邁往の志を持って取り組んでいかなければならないと考えております。
こうしたことを踏まえ、平成27年度予算は、私が所信で申しております「もっといい街、住みよい入善」をまちづくりの基調とし、将来にわたる町民生活向上の好循環を実現すべく、実効ある事業に予算の重点化を図った「地域基盤づくり予算」いわゆるストップ人口減少として編成いたしました。
とりわけ、子どもたちの健やかな成長と子育てを支えることは、それぞれの子ども、保護者、さらには地域の幸せにつながることはもとより、重要な「未来への投資」でもあることから、「結婚・妊娠・出産・子育て」に対する切れ目ない支援など、少子化対策や子育て支援に関する施策に重点を置いたところであります。
なお、編成に当たっては、限られた財源を最大限有効活用するため、厳正な施策の
選択と集中を図りながら経常経費を節減し、前例や慣例にとらわれることなく、住民サービスの向上につながるような視点で事務事業を見直すなど、「健全財政の堅持」に誠心誠意努めました。
次に、歳出予算案の概要について申し上げます。
まず、一般会計につきましては、総額で108億4,340万円を計上し、平成26年度当初予算と比較して1.5%の増、4年連続で100億円を超える大型予算としたところであります。
この増額要因は、上青小学校の第2期大規模改造事業をはじめ、東町町営住宅増設事業、農業・農村の多面的機能を支える地域活動への補助金、いわゆる多面的機能支払支援事業費補助金、学校施設空調整備事業など、多額の財源を要する事業を計上したことによるものであります。
続いて、特別会計について申し上げます。
まず、国民健康保険特別会計でありますが、医療費が増加傾向にあることや、保険財政共同安定化事業に係る対象医療費の拡大などにより、前年度と比較して9.6%の増となる27億9,370万円を計上いたしました。
簡易水道特別会計につきましては、計画的に整備しております野中簡易水道施設更新事業費を計上し、8,690万円。
育英奨学資金特別会計は、貸付対象者の増加により、前年度と比較して9.0%増の730万円としております。
下水道特別会計は、国道8号現道拡幅に伴う管渠整備実施設計費の計上や支払消費税の増額などにより、前年度と比較して3.6%の増となる10億9,050万円。
農業集落排水特別会計につきましては、小摺戸浄化センターの維持管理費や支払消費税の増額などから、前年度と比較して3.2%増の2億8,540万円といたしました。
後期高齢者医療特別会計につきましては、前年度と比較して2.2%の増となる6億3,490万円を計上いたしております。
それでは、平成27年度の主要施策について、予算の主題である「ストップ人口減少」及び総合計画の「6つのまちづくりの目標」に沿って御
説明申し上げます。
ストップ人口減少について申し上げます。
まず初めに、町の最重要課題であり、町政のかじ取り役である私に課せられた使命と捉えております「ストップ人口減少」を体現する施策であります。
町の活力の源は、何と言っても未来を担う子どもたちの声と笑顔にあります。一人でも多くの子どもを産んでいただくためには、やはりその始まりである結婚への支援が重要であり、新たに、結婚に関する意識調査をはじめ婚活サポーターの養成、出会いを創出するためのイベントやセミナーの開催、祝い金の支給など結婚活動を支援する取り組みを強化します。
ややもすると、個人の価値観の問題であり、行政が関与することができない聖域とされてきた結婚について、人口減少という町の存続にもかかわる晩婚、未婚の解決に向けて、あえて積極的に関与していく覚悟をしたところであります。
あわせて、少子化対策・子育て支援については、子ども・子育て支援新制度施行の対応はもとより、不育症治療費助成の創設と不妊治療費助成の対象拡大、小児インフルエンザ予防接種費用助成の中学3年生までの拡充、さらには子宝支援金を大幅に拡充するなど、それぞれのライフステージにおいて「切れ目のない支援」を実現するとともに、「子育て支援コーディネーター」の設置による情報発信や相談体制の充実により、誰もがたくさんの子どもを産みたいと思える環境づくりに努めます。
また、3月補正予算においても、「出産」「小・中学校入学」など節目ごとの祝い品等支給事業を計上しており、将来を担う子どもの成長を町を挙げてお祝いいたします。
保育所運営につきましては、第3子に対する保育料の完全無料化を実施するとともに、新制度移行に合わせ、入所要件の緩和や手続の簡素化など、希望される方全てが安心して保育を受けることができる体制の確立に努めるとともに、「乳幼児在宅育児支援金制度」を創設し、乳幼児期の家庭での育児もあわせて推奨してまいります。
また、4月開所の上原・青木統合保育所である「さわすぎ保育所」に続く次期保育所整備についても、調査・検討を進めてまいります。
さらに、全小学校区で実施する「学童保育」の小学6年生までの拡大と受け入れ体制の構築や、学校給食費に対する補助の拡充などを図ります。
そして、「結婚はいいものだ」「子育ては楽しいよ」という雰囲気づくりを町全体に広げていくため、少しでも結婚や子育てに対する不安や負担をなくする取り組みを着実に進めてまいります。
まちづくりの6つの目標について御
説明申し上げます。
まず第1の「豊かな水、みどりを守り、未来へつなぐまちづくり」についてであります。
国指定の天然記念物である杉沢の沢スギをはじめ、黒部川扇状地湧水群など町の宝である水の恵みを後世に伝えるとともに、県内外に入善町の水環境をPRするための仕組みづくりなどについて検討し、「扇状地フィールドミュージアム」の実現を目指します。
さらに、その豊富な水資源をエネルギーへと変換する再生可能エネルギーへの取り組みはますます重要となっております。
県企業局による小摺戸発電所に続き、入善土地改良区が浦山新地区において取り組む小水力発電施設の整備に対して支援するなど、地域も人もエネルギーに満ちあふれるまちづくりを進めてまいります。
また、緑化による環境保全の重要性を広く理解するため、飯野地区の五十里地内において「とやま森の祭典」を開催いたします。
第2の「地域資源を活かした魅力あるまちづくり」について申し上げます。
昨年は天候にも恵まれ、コシヒカリの1等米比率が約98%となりました。さらには、富山コシヒカリが13年ぶりに食味ランキングで「特A」ランクに復帰したとの報道もあり、これまでの取り組みが着実に実を結んでいるものと喜んでおります。
申し上げるまでもなく、稲作を中心とした農業は町の基幹産業であり、農業を町民の雇用の場として確立するためにも、安定した経営基盤の維持・拡大について積極的に取り組み、頑張る農業を応援します。
まず、「農地中間管理機構」と連携し、機構集積協力金などにより支援を行うことで農地の集積を図り、農業経営の基盤強化を支援するとともに、青年就農給付金を活用して、新たな担い手の育成に努めます。
また、地域営農とも補償制度の継続や新規需要米等の振興、元気な土づくりなどを引き続き進めるとともに、品質のさらなる向上を図るため、継続して実証事業などに支援を行い、高品質で売れる米づくりと、米価の変動に左右されない強い農業経営を目指します。
さらに、町の特産物の振興については、チューリップの高付加価値化に向けた品種の導入に対して支援をしてまいります。
また、日本が誇る食文化である「魚食」を支える水産資源を適正に管理し、安定的に供給していくためには、「つくり育てる漁業」への転換が求められます。
海域資源の維持・回復のため、魚介類の生息の場や餌場となる海藻の着生基盤の整備に向けた漁場造成事業を進めるとともに、稚魚放流事業に対しての支援を継続してまいります。
海洋深層水事業については、昨年進出した株式会社日本かきセンターが主体となって行う、カキをはじめとする地場の水産物を提供する新たな取り組みに対して支援し、「海の幸でもてなす美食の町」を目指してまいります。
さらに、これら第1次産業の6次産業化への取り組みに対しても支援をし、生産者の所得の向上を図るとともに、地場産品の利用拡大と地産地消のさらなる推進に努めてまいります。
商業振興においては、3月補正予算に計上したプレミアム付き商品券の発行に対する支援により、地域における消費喚起を図るとともに、中心市街地での店舗の魅力向上に向けた新築、改築などを支援する元気な商店街再生事業や、起業チャレンジ応援事業による空き店舗対策を継続いたします。また、商店主が専門知識や技術などを講義する「まちゼミ」の開催についても支援を行い、町民の生活を支える商店街の復活に向けた取り組みを促進いたします。
さらには、一人一灯運動により、冬期の市街地を光で彩るイルミネーション事業に対しても支援をしてまいります。
企業誘致は、若者が入善町に暮らし続けるために最も重要な「雇用」を創出するものであり、地域経済の活性化、さらには町のイメージアップにつながることから、地方創生の中核をなすものと位置づけ、私自身もトップセールスに努めております。
地方経済については、依然として厳しい状況に変わりはないものの、入善町にしかない立地特性を最大限に生かし、企業誘致の活動を進めてまいります。
そのためにも、企業立地助成制度を着実に継続することで企業の設備投資の拡大を促すとともに、工場用地の拡張などに対しては、用地取得など企業が必要とする支援を適宜行っていきたいと考えております。
さらに、町の経済を下支えしている中小企業が事業の拡大などのために生産設備を取得した場合に、その取得費に対して補助を行う中小企業設備投資助成制度を継続するなど、企業の新規立地や町内の既存立地企業の増設、設備投資にきめ細かく支援することにより工業振興を図り、町民の雇用を確保してまいります。
北陸新幹線の開業まで、いよいよ10日余りとなりました。
観光の振興については、交流人口の拡大や町の認知度の向上を図る好機であることから、富山県や近隣市町など関係機関と連携した取り組みをさらに推進いたします。
町の観光を中心的に担っている入善町観光物産協会につきましては、交通結節拠点である入善駅に観光案内所を移設し、町を訪れる観光客にとってわかりやすく魅力的な情報を発信するとともに、観光ガイドなど「おもてなし人材」の養成や各種イベントの展開など、町が持つ自然景観や特産品など、キラリと光る地域の観光資源を生かした取り組みを支援してまいります。
なお、全国的にも高い評価をいただき多くの来訪者でにぎわう「にゅうぜんフラワーロード」につきましては、平成22年に過去最高の入り込みを記録した入善スマートインターチェンジ南側をメーン会場として、新幹線時代の幕開けにふさわしい町の一大イベントとして全国からのお客様をお迎えいたします。
また、町のPRマスコットキャラクター「ジャンボ~ル三世」は、昨年のゆるキャラグランプリにおいて全国28位、県内では最高位を堅持するなど、県内外のイベントなどからも多くの引き合いがあり、今後も町のイメージアップを強力に演出してまいります。
舟見地域における観光資源の整備事業として、舟見城址館への町道の拡幅工事の推進に加え、バーデン明日の向かい側のリバーサイドパーク内に足湯を整備し、バーデン明日を中心とした里山観光エリアの充実を図ります。
第3の「快適に安心して暮らせるまちづくり」について申し上げます。
私たちが末永く入善町で暮らし続けるためには、生活する上での安全と安心が欠かせません。
そのためにも、4月にオープンする消防防災センターを防災・減災対策の拠点として、防災教育・研修機会の充実を図るほか、町主催の総合防災訓練の実施、防災講演会の開催、備蓄品の強化など、センターを最大限に活用して、町民の防災意識の高揚と効果的な災害対策の習得に努めます。
さらに、引き続き防災士の養成、自主防災会への活動支援、集落単位による訓練実施の推奨など、地域が自ら備える防災基盤の強化を図ってまいります。
あわせて、消防防災センターに移設となる新川地域消防組合入善消防署との連携を図りながら、総合的な消防力と救急体制の強化に努めるとともに、耐震性貯水槽の新設、消防団ポンプ車両の計画的な更新により、消防水利の確保と消防団装備の充実を図ります。
私たちの生活に潜む犯罪は、ますます凶悪化、巧妙化しております。
防犯対策の推進につきましては、引き続き防犯パトロールを中心とした防犯活動を展開するとともに、小学校周辺や各地域で要望の高い場所に防犯カメラを設置し、犯罪の抑止に努めてまいります。
また、昨年、過去最悪の被害額をもたらした特殊詐欺や悪質商法など消費生活に関する諸問題への対策として、迅速な情報提供や注意喚起、意識啓発の徹底はもとより、不審電話撃退に効果的な「通話録音装置」を高齢者宅へ貸与するなど、今後もさらなる消費者行政を強化してまいります。
有害鳥獣の被害対策については、捕獲隊によるパトロールに加え、市街地などにおける鳥獣被害対策の実施と、カラスおりの運用支援や猿被害対策として、地域による電気柵の設置などに係る支援を行います。
道路交通網については、町幹線道路網計画に基づき、住民生活にとってより利便性の高いアクセス網を整備するため、上原上村国道線など主要2路線の整備をはじめ、地域から要望の多い道路の改修などを、緊急性や安全性を考慮しつつ進めてまいります。
また、道路や橋梁の計画的な点検・補修によりインフラの老朽化対策を強化するとともに、無雪害まちづくり事業による消雪施設の計画的な更新、町保有除雪機械の更新を進め、冬期における安全・安心の交通環境の確保と強化に努めてまいります。
今後の高齢社会において、町民の日常の足である公共交通が果たす役割はますます重要度を増すものと考えられます。町民がより利用しやすくなるよう、現在の町営バスの運行を抜本的に見直し、小型のタクシー車両などを利用して、予約に応じて自宅から目的地まで複数の人が乗り合う新たな交通システム、いわゆるデマンド交通を導入し、より多くの方に利用していただける公共交通を目指します。
住環境の充実については、東町町営住宅の増設に着手し、公営住宅の安定的な供給を進めるとともに、駅南町営住宅の駐車場整備など住宅環境の改善を図ります。
また、増加する空き家の問題解決に向けて「空き家実態調査」を継続するとともに、所有者に対する意向調査を実施し、空き家の適正管理とさらなる有効活用に向けた検討を進めます。
さらに、平成23年度に策定した「住まい・まちづくり計画」を見直し、今後の計画的で効果的な住宅施策の展開を図ります。
人々が集う緑地空間の創出として、老朽化した中央公園の長寿命化事業を継続するとともに、下上野公園の整備に向けた取りつけ道路の整備に着手をいたします。
第4の「健康で幸せに生涯暮らせるまちづくり」では、高齢化率が30%を超える本町において、高齢者の社会参加の促進と生きがい対策を進め、高齢者が笑顔で健康に暮らすことのできるまちづくりが重要であります。
各種検診や健康相談、ヘルスクッキング、ウオーキングなどの健康づくり教室や、活動に「健康づくりポイント」を付与し、楽しみながら取り組むことにより、健康行動の習慣化と健康寿命の延伸を図ります。
高齢者福祉については、介護保険制度の改正に伴う要支援者などに対するサービス提供の充実に対応し、一人ひとりの状態に応じた適切なサービスが提供されるよう努めてまいります。
また、認知症の進行状況に合わせて受けるサービスの流れを示した「認知症ケアパス」を作成するとともに、医療機関や介護サービスと地域をつなぐ役割の「認知症地域支援推進員」を役場などに配置し、家族などの相談支援や関係機関への連絡調整を行ってまいります。
障害者福祉については、障害者福祉分野の人材育成に努めるとともに、国基準の対象にならない難聴児の補聴器購入に対する助成など、サービスの充実を図ってまいります。
第5の文化を守り、心豊かな人を育てるまちづくりでは、子どもたちが安心して、安全に学校生活を送ることができるよう、学校施設の安全管理はもとより、築後30年以上を経過した上青小学校の大規模改造事業について、第2期工事と第3期の実施設計に着手をいたします。
また、快適な学習環境を提供するため、中学校の普通教室などに冷房設備を設置するとともに、小学校についても設計業務に着手し、早期の整備を目指してまいります。
いじめゼロ・不登校ゼロの町を目指し、引き続き小学校に「子どもと親の相談員」、中学校に「心の教室相談員」、教育センターには「適応指導教室」を設置し、子どもたちの悩み相談や再登校への支援に努めてまいります。
町民文化の発信拠点であり、生涯学習の活動拠点でもある町民会館については、利用者のニーズに対応した施設機能の充実を図るため、計画的な改修を進めてまいります。
また、下山芸術の森発電所美術館が開館20周年の記念の年を迎えることから、企画展をより充実させ、芸術、文化活動の推進を図り、全国に向けた情報発信に努めます。
昨年、立山黒部が「日本ジオパーク」に認定されたところであります。ジオサイトとして、また、国指定天然記念物として注目される「杉沢の沢スギ」については、沢スギ自然館の床改修などを行うとともに、林内をブロックに分け、計画的な除伐などを進めます。
建設から20年以上が経過した総合体育館については、武道館に空調設備を設置するとともに、今後、計画的な改修を進めるための設計業務に着手いたします。
また、国内のトップアスリートを招聘し、すぐれた技術などに触れることにより、子どもたちのスポーツへの関心や競技力の向上を図る「未来のトップアスリート育成事業」を強化し、2020年の東京オリンピックで入善町から未来のメダリストが誕生することを期待するものであります。
第6の「町民と行政がともに支えるまちづくり」について申し上げます。
地域特性に応じた自主性のあるコミュニティーの育成を目指すため、全町的な取り組みとして、引き続き「地域コミュニティ・パートナーシップ構築事業」を推進するとともに、「地区振興補助金」の継続実施により自治会活動を支援するなど、地域コミュニティーの安定運営と活動の強化を図ります。
地域コミュニティーの強化と住民の安全・安心の基盤づくりとして、「飯野コミュニティ防災センター」を中心とする周辺整備計画に着手いたします。
平成23年度から開始した現在の総合計画については、前期基本計画における目標の達成状況や成果の検証・評価、課題の抽出と解決策などを検討し、それらを反映する形で、平成28年度から始まる後期基本計画を策定いたします。
また、公共施設等の総合的かつ計画的な管理と地方公会計導入に向け、町有公共施設や固定資産の基礎調査に着手いたします。
以上、主要施策について述べてまいりましたが、これらの事業をよりスピード感を持って効果的に実行するために、組織機構を見直すことといたしました。
人口減少対策の中核をなす少子化対策や子育て支援を重点的に担当する「結婚・子育て応援課」を新設するとともに、担当業務が広範囲にわたり肥大化しておりました建設下水道課と農水商工課は分割し、管理監督機能の強化を図ります。
また、今年度策定する第3次行財政改革大綱に基づき、「継続は力、改革はもっと力」をモットーに、現下の優先課題に対して真に必要な事業を的確に見極めた上で、総合計画の将来像の実現と町民サービスの維持・向上に向けて、計画的かつ着実な事業の遂行に努めてまいりますので、御理解と御協力を賜りますようお願い申し上げます。
それでは次に、歳入の主なものについて御
説明を申し上げます。
まず、町税についてであります。
個人町民税においては、給与所得に回復の兆しが見られることなどから2.8%の増と見込んだところであります。
一方、法人町民税につきましては、法人税割において税率の引き下げなどから、前年度と比較して4.1%の減、固定資産税につきましては、家屋評価がえなどの影響により3.5%の減と試算し、町税全体では、前年度と比較して1.5%の減となる31億6,634万円を見込んでおります。
地方交付税につきましては、国の地方財政計画などに基づき試算した結果、前年度比0.4%増の24億7,000万円を計上いたしました。
地方譲与税は、前年度比4.5%減の1億4,800万円、地方特例交付金については、前年度と同額の900万円としております。
地方消費税交付金については、前年の税率引き上げなどに伴い前年度比39.6%増の3億7,060万円。
自動車取得税交付金では、前年度比16.7%増の2,800万円を見込んでおります。
国・県支出金については、歳出に見合う額を算定し、18億5,160万円余りを計上いたしております。
繰入金については、税収などの不足を補うための財源調整や町債の償還金の財源とするため、財政調整基金や減債基金からの基金繰入金を中心に、前年度比50.3%増となる8億8,390万円余りといたしました。
町債においては、臨時財政対策債をはじめ、上青小学校大規模改造事業費、地方道路等整備事業費、公営住宅整備事業費などの財源として必要な地方債を計上いたしております。
その他の収入につきましても、確実に見込み得る額を計上したところであります。
また、特別会計の歳入におきましても、制度の内容を勘案し、歳出に見合う額の積算をいたしております。
その他の案件について申し上げます。
予算に関するものといたしましては、平成26年度入善町一般会計補正予算(第7号)及び平成26年度入善町国民健康保険特別会計補正予算(第2号)、平成26年度入善町下水道特別会計補正予算(第4号)、平成26年度入善町農業集落排水特別会計補正予算(第2号)の補正予算案4件を提案いたしております。
条例の制定に関するものといたしまして、入善町長等の給料の特例に関する条例の制定についてなど5件を提案しております。
また、条例の改正に関するものとして、入善町の職員の給与に関する条例の一部改正についてなど15件を提案いたしております。
その他の議案として、字の区域の変更及び廃止についてなど3件を提案いたしております。
以上をもちまして、平成27年度における町政運営の基本方針及び今回提出いたしました諸案件の
説明とさせていただきたいと思います。
何とぞ慎重に御審議の上、御賛同を賜りますようお願いを申し上げて、提案理由の
説明とさせていただきます。
ありがとうございました。
─────────────────────────
21:
◯議長(
中瀬範幸君) 以上をもちまして、本日の日程は終了いたしましたので、閉議いたします。
次に、議会日程を申し上げます。
次の本会議は11日水曜日午前10時から開議し、町政一般に対する質問を行います。特に通知書は差し上げませんので、各位には定刻までに御参集をお願いいたします。
なお、この後、11時から全員協議会を開催いたします。議員並びに当局は全員委員会室へ御参集ください。
本日はこれにて散会いたします。
議員並びに当局、傍聴席の皆様、大変御苦労さまでした。
午前10時52分 散会
※寄附
一覧表
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