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  1. 入善町議会 2010-03-01
    平成22年第4回(3月)定例会(第4号)  討論・採決


    取得元: 入善町議会公式サイト
    最終取得日: 2021-09-19
    トップページ 検索結果一覧 使い方の説明 (新しいウィンドウで開きます) 平成22年第4回(3月)定例会(第4号)  討論・採決 2010-03-19 文書発言の移動 文書 前へ 次へ 発言 前へ 次へ ヒット発言 前へ 次へ 文字サイズ・別画面表示ツール 文字サイズ 大きく 標準 小さく ツール 印刷用ページ(新しいウィンドウで開きます) 別窓表示(新しいウィンドウで開きます) ダウンロード 表ズレ修正 表示形式切り替え 発言単文選択全文表示を切り替え 単文表示 選択表示 全文表示 発言者表示切り替え 全 72 発言 / ヒット 0 発言 すべての発言ヒット発言表示切り替え すべての発言 ヒット発言 選択表示を実行・チェックの一括変更 選択表示 すべて選択 すべて解除 発言者一覧 選択 1 :  ◯議長松澤孝浩君) 選択 2 :  ◯議長松澤孝浩君) 選択 3 :  ◯議長松澤孝浩君) 選択 4 :  ◯総務常任委員長大橋美椰子君) 選択 5 :  ◯議長松澤孝浩君) 選択 6 :  ◯産業教育常任委員長鬼原征彦君選択 7 :  ◯議長松澤孝浩君) 選択 8 :  ◯議長松澤孝浩君) 選択 9 :  ◯8番(松田俊弘君) 選択 10 :  ◯議長松澤孝浩君) 選択 11 :  ◯12番(元島正隆君) 選択 12 :  ◯議長松澤孝浩君) 選択 13 :  ◯議長松澤孝浩君) 選択 14 :  ◯議長松澤孝浩君) 選択 15 :  ◯議長松澤孝浩君) 選択 16 :  ◯議長松澤孝浩君) 選択 17 :  ◯議長松澤孝浩君) 選択 18 :  ◯議長松澤孝浩君) 選択 19 :  ◯議長松澤孝浩君) 選択 20 :  ◯議長松澤孝浩君) 選択 21 :  ◯議長松澤孝浩君) 選択 22 :  ◯議長松澤孝浩君) 選択 23 :  ◯議長松澤孝浩君) 選択 24 :  ◯議長松澤孝浩君) 選択 25 :  ◯町長(米澤政明君) 選択 26 :  ◯議長松澤孝浩君) 選択 27 :  ◯議長松澤孝浩君) 選択 28 :  ◯議長松澤孝浩君) 選択 29 :  ◯議長松澤孝浩君) 選択 30 :  ◯議長松澤孝浩君) 選択 31 :  ◯議長松澤孝浩君) 選択 32 :  ◯議長松澤孝浩君) 選択 33 :  ◯12番(元島正隆君) 選択 34 :  ◯議長松澤孝浩君) 選択 35 :  ◯3番(佐藤一仁君) 選択 36 :  ◯議長松澤孝浩君) 選択 37 :  ◯1番(野島 浩君) 選択 38 :  ◯議長松澤孝浩君) 選択 39 :  ◯4番(鬼原征彦君選択 40 :  ◯議長松澤孝浩君) 選択 41 :  ◯2番(笹島春人君) 選択 42 :  ◯議長松澤孝浩君) 選択 43 :  ◯11番(谷口一男君) 選択 44 :  ◯議長松澤孝浩君) 選択 45 :  ◯9番(大橋美椰子君) 選択 46 :  ◯議長松澤孝浩君) 選択 47 :  ◯議長松澤孝浩君) 選択 48 :  ◯議長松澤孝浩君) 選択 49 :  ◯議長松澤孝浩君) 選択 50 :  ◯14番(九里郁子君) 選択 51 :  ◯議長松澤孝浩君) 選択 52 :  ◯議長松澤孝浩君) 選択 53 :  ◯議長松澤孝浩君) 選択 54 :  ◯議長松澤孝浩君) 選択 55 :  ◯議長松澤孝浩君) 選択 56 :  ◯議長松澤孝浩君) 選択 57 :  ◯議長松澤孝浩君) 選択 58 :  ◯議長松澤孝浩君) 選択 59 :  ◯議長松澤孝浩君) 選択 60 :  ◯議長松澤孝浩君) 選択 61 :  ◯議長松澤孝浩君) 選択 62 :  ◯議長松澤孝浩君) 選択 63 :  ◯議長松澤孝浩君) 選択 64 :  ◯議長松澤孝浩君) 選択 65 :  ◯議長松澤孝浩君) 選択 66 :  ◯並行在来線・交通網対策特別委員会委員長(五十里隆章君) 選択 67 :  ◯議長松澤孝浩君) 選択 68 :  ◯環境・地域活性化対策特別委員会委員長(中瀬範幸君) 選択 69 :  ◯議長松澤孝浩君) 選択 70 :  ◯議長松澤孝浩君) 選択 71 :  ◯町長(米澤政明君) 選択 72 :  ◯議長松澤孝浩君) ↑ ページの先頭へ 本文 ▼最初のヒットへ (全 0 ヒット) 1: 議事の経過  午後 1時30分 開議 ◯議長松澤孝浩君) 皆さん、御苦労さまでございます。  それでは、ただいまより本日の会議を開きます。  これより、本日の日程に入ります。        ─────────────────────────    議案第1号ないし議案第19号、平成21年陳情第6号ないし陳情第1号 2: ◯議長松澤孝浩君) 日程第1 議案第1号ないし議案第19号、平成21年陳情第6号ないし陳情第1号について、それぞれの常任委員長の審査報告を求めます。  (各常任委員長の報告) 3: ◯議長松澤孝浩君) まず初めに、総務常任委員長 大橋美椰子君。  〔総務常任委員長 大橋美椰子君 登壇〕 4: ◯総務常任委員長大橋美椰子君) 本定例会におきまして、総務常任委員会に付託された諸案件について審査結果を報告します。  当委員会で付託案件について慎重に審査いたしました結果、お手元に配付の審査報告書のとおり、議案第1号 平成22年度入善町一般会計予算のうち当委員会付託部分につきましては、賛成多数で可決すべきものと決しました。  次に、議案第2号 平成22年度入善町国民健康保険特別会計予算、議案第3号 平成22年度入善町老人保健医療特別会計予算、以上議案2件につきましては、賛成全員で可決すべきものと決しました。  次に、議案第8号 平成22年度入善町後期高齢者医療特別会計予算につきましては、賛成多数で可決すべきものと決しました。  次に、議案第9号 平成21年度入善町一般会計補正予算(第6号)のうち当委員会付託部分、議案第12号 入善町消防防災センター建設基金条例の制定について、議案第13号 入善町の職員の給与に関する条例及び入善町職員の勤務時間、休暇等に関する条例の一部改正について、議案第14号 入善町職員の勤務時間、休暇等に関する条例の一部改正について、議案第17号 入善町火災予防条例の一部改正について、以上議案5件につきましては、賛成全員で可決すべきものと決しました。  次に、平成21年陳情第6号 「協同出資・協同経営で働く協同組合法」(仮称)の速やかな制定を求める意見書採択に関する陳情書については、現行の制度で十分対応できると思われることや、民間会社における責任の所在がこの制度ではわかりにくくならないかなどから不採択と決したところであります。  次に、陳情第1号 「選択的夫婦別姓を認める民法の一部改正」に反対を求める意見書提出に関する陳情についてであります。
     夫婦同姓についてはさまざまな議論がありますが、日本の伝統的社会の根幹をなすものであると考えられ、重要な問題であります。今後も慎重な審議が必要と思われるため、今回の夫婦別姓を認める民法の一部改正に反対する陳情に対し、賛成多数で採択すべきものと決したところであります。  それでは、審査の過程で出された意見を御報告いたします。  まず平成22年度予算は、昨年に引き続き税収の落ち込みが見込まれる中での編成であり、当局の努力が感じられるものであります。しかし、国においては、経済対策、雇用対策など、さまざまな政策のための債務が膨大なものになってきており、このような経済状況においては、地方の財政運営は大変難しいものであると思うところであります。これからも国の動向を見極めながら、これまでの健全財政を維持できるよう留意いただきたいものであります。  次に、安全・安心の根幹となる災害対策についてであります。  自然災害は当然のこと、火災に対しても十分な対策をとっていただきたいと思うものであります。消防法の改正により、既存住宅においては平成20年5月31日までに火災報知機を取りつけなければならないとなっていたところであります。町の設置状況は、県内においては高い設置率とはなるものの、まだ100%とはなっていない状況であります。火災において大きな効果を持つ火災報知機を、今後、未設置の家庭に対し、消防署のみならず消防団や地域のさまざまな力をかり、早期に全家庭に設置を進められますよう希望するものであります。  次に、町職員の勤務についてであります。  町の行財政改革により職員定数が減り、少なくなった職員で増大する行政事務を行わなければならないことから、体調を崩す職員も見受けられます。町職員が働きやすく、能力が発揮できる環境づくりが住民サービスにもつながることから、一個人に負担のかかる勤務体制について検討されるよう望むものであります。  当局には、当委員会で出されました意見等を町政に生かしていただきますようお願いし、総務常任委員会の審査報告といたします。 5: ◯議長松澤孝浩君) 次に、産業教育常任委員長 鬼原征彦君。  〔産業教育常任委員長 鬼原征彦君 登壇〕 6: ◯産業教育常任委員長鬼原征彦君) 本定例会におきまして、産業教育常任委員会に付託された諸案件について審査結果を報告申し上げます。  当委員会で付託案件について慎重に審査いたしました結果、お手元に配付の審査報告書のとおり、議案第1号 平成22年度入善町一般会計予算のうち当委員会付託部分については、賛成多数で可決すべきものと決しました。  次に、議案第4号 平成22年度入善町簡易水道特別会計予算、議案第5号 平成22年度入善町育英奨学資金特別会計予算、議案第6号 平成22年度入善町下水道特別会計予算、議案第7号 平成22年度入善町農業集落排水特別会計予算、議案第9号 平成21年度入善町一般会計補正予算(第6号)のうち当委員会付託部分、議案第10号 平成21年度入善町下水道特別会計補正予算(第3号)、議案第11号 入善町コミュニティ施設建設基金条例の制定について、議案第15号 入善町下水道条例の一部改正について、議案第16号 入善町立小中学校設置条例の一部改正について、議案第18号 入善漁港施設の指定管理者の指定について、議案第19号 町道路線の認定について、以上11件については、賛成全員で可決すべきものと決しました。  それでは、審査の過程で出された意見を御報告いたします。  まず、平成22年度入善町一般会計予算、地産地消推進事業費についてであります。  この事業の中に、地産地消まちなかアンテナスーパー開設事業委託料があります。地産地消の推進ということで、まちなかに農産物や加工品などの商品を売る店舗をつくるということでありますが、地産地消を進めるという目的は理解するものの、まちなかにスーパーがなくなることの対処療法的な発想であってはならないものであり、政策としてどうなのか、戦略をどうするのか、姿勢が大切であります。  町にはさまざまな生産者団体があり、生産者の皆さんが自ら自分たちのつくったものを販売できるように手助けをすることが、町の本来の仕事であると思うところであります。まず道筋をつけるということでありますが、事業者自身の活発な活動につながるよう、この事業の今後の展開を十分検討いただきたいとお願いするものであります。  次に、とやまの園芸ブランド産地強化事業についてであります。  現在、桃をはじめ幾つかの品種を栽培しているということでありますが、これからは米だけでなく、ブランド力の向上につながるよう、地域に合った農産物の開発指導が必要であると思うものであります。  また、農家の皆さんが長年にわたって築いてきた産品、栽培技術を生かした町固有の産品がたくさんあるわけで、これらが安定的に確保できるよう望むものであります。  また、現在ブランド品として出荷されている産品、ジャンボスイカなどのブランドについても、種子の管理には十分気を配るよう願うものであります。そのための指導をしていただきたいと望むところでございます。  次に、海洋深層水活用推進事業費、地場水産特産物活用促進事業委託料についてであります。  これも農産物以外の地産地消ということで、地場産の水産物を入善町で消費してもらおうという事業でありますが、この事業についても新規事業であり、町民の貴重な税金を使って取り組むものでありますから、コストや販売方法など、成功させるための検討を十分過ぎるほどしていただきたいと望むものであります。  地産地消や入善産品の売り出しなどについては、イベントなどの催し物を開きPR活動を進めておりますが、いっときのものではなく、テーマに沿った持続性のある事業の展開を望むものであります。  次に、スクールバスについてであります。  平成22年度から舟見中が入善中に統合されることにより、舟見・野中地区の生徒についてはスクールバスで登下校するとのことであります。西中生徒や黒東小児童の送迎など通学距離の問題、無料化に対する不公平感の払拭など、これを機会として、児童生徒のスクールバスを含めた町営バスの運行について検討いただきたいと要望するものであります。  最後に、平成22年度は総合計画の最後の年に当たり、集大成の年になります。そして、新しい総合計画を策定する年にもなります。これまで入善町は何を目指してきたのか、これから何を目指していくのか十分に見極め、全体を見て事業を進めていただくよう望むものであります。  当局には、当委員会で出されました意見等を町政に生かしていただきますようお願いを申し上げまして、産業教育常任委員会の審査報告といたします。  終わります。 7: ◯議長松澤孝浩君) 以上をもって、それぞれの常任委員長の審査報告を終わります。  (討  論) 8: ◯議長松澤孝浩君) これより討論を行います。  上程された案件すべてまとめて御意見があれば承ります。  8番 松田俊弘君。  〔8番 松田俊弘君 登壇〕 9: ◯8番(松田俊弘君) 私は日本共産党を代表して、議案第1号 平成22年度入善町一般会計予算、議案第8号 平成22年度入善町後期高齢者医療特別会計予算に反対意見を述べます。  一般会計予算総額は97億5,330万円となっています。起債残高、つまり借金は年度末見込みで約113億円にもなります。その借金返済の公債費は約14億円、予算の14.4%を占めています。  また、景気が回復しない中で、町税の減収は1億3,560万円、3.6%の減になっています。個人町民税も法人町民税も大幅に落ち込んでいます。  町内にはトヨタ関連の企業が幾つもあります。下請単価の切り下げがこうした町の企業の収益を圧迫し、派遣労働者など非正規労働者の増加で働く人の収入も減らしてきました。ところがこの間、上場大企業は内部留保を増やしてきたとの指摘があります。人も企業も力に応じて応分の税負担をすることは当然です。所得の再分配のためにも当然のことであります。それは国の制度だとして片づけないで、この原則の回復のために声を上げることであります。そして、正規雇用が当たり前の社会にすることであります。そうでなければ、個人消費を活発にすることも、地域の経済、地域の景気を回復することもできません。  これまでの国の農業政策で農業経営も衰退し、地域経済に打撃を与えています。新政権が打ち出した新たな農業政策も米価の標準価格を低く抑え、転作作物への補助を減らすなど農業の発展につながるものにはなっていません。都市に食料を供給しているのは地方です。工業分野の利益を第一次産業に再分配することは当然であります。  町の財政は、前政権の三位一体の改革で、毎年6億3,000万円も圧迫されてきました。このことの是正が図られていません。制度の面でも回復を求めていくことであります。  町は「行財政改革」の名で職員数を前倒しで削減してきました。2004年の定員数301人を41人減らし、260人にしています。その上、国や県からの仕事が次々と増えてきています。こうしたことが職員の過重労働、低賃金で働く多くの臨時職員を生んでいるのではありませんか。これで住民の暮らしや安全を守る行政ができるのでしょうか。  経済不況の中で、失業した人もなかなか仕事が見つかりません。町は、県の雇用対策基金を財源として、雇用確保のために幾つかの計画を組んでいます。こうした事業で一人でも多くの雇用を増やすことは大切です。同時に、それが地域に役立つものでなければなりません。  具体的な事業の中身を見ると、なぜこれがと疑問に思えるものもあります。深層水パークに鮮魚浜焼きコーナーを設け、深層水で蓄養した鮮魚を直売するという事業は、あまりにも見通しが甘いものと言わざるを得ません。  また、これまで行ってきたものを単に「雇用創出」と名前をつけ変えただけのものも幾つも見られます。これでは雇用拡大につながりません。真剣に検討されたのか疑問を持ちます。  スクールバスについてでありますが、これまで行ってきた保護者負担の廃止は歓迎するものであります。  ところで、この4月から、舟見・野中地区の子どもたちはスクールバスで入善中学校に通学することになります。当局は、「夏休みの部活動は町営バスの利用と保護者の送り迎えで」と言っていますが、夏休みも冬休みも、部活に参加する生徒のためにバスを運行すべきです。また、スクールバスへの住民の混乗や町営バスとの一体化を早期に検討するよう求めるものであります。  来年度、入善中学校と桃李小学校の給食を共同調理にするとしていますが、多くの保護者と住民は自校方式の継続を願っています。共同調理など望んではいません。  当局は、深層水となると町の宝のように言い、次々と金をつぎ込んできました。ところが、子どもたちの教育の分野では予算を削減することばかり考えています。子どもたちこそ町の宝であることを忘れてはなりません。  次に、議案第8号 平成22年度入善町後期高齢者医療特別会計予算についてであります。  これまでも述べてきましたが、この制度は社会保障を崩壊させる構造改革の典型の一つであり、即時廃止すべきものであります。新政権が、この制度廃止を先送りするだけでなく、医療差別の対象をさらに拡大することを検討していることは許されません。  陳情第1号 「選択的夫婦別姓を認める民法の一部改正」に反対を求める意見書提出に関する陳情は不採択すべきものであり、意見を述べます。  世界では夫婦別姓は当たり前になっています。現在では、同姓が原則の国は、日本、インド、トルコなどわずかであります。憲法で保障された個人の尊厳と両性の平等の精神を生かす上でも、選択的夫婦別姓制度の導入は当然の要求であります。  平成21年陳情第6号 「協同出資・協同経営で働く協同組合法」(仮称)の速やかな制定を求める意見書採択に関する陳情書は、引き続き継続審査にし調査すべきものと考えます。  以上で討論を終わります。 10: ◯議長松澤孝浩君) ほかにありませんか。  12番 元島正隆君。  〔12番 元島正隆君 登壇〕 11: ◯12番(元島正隆君) 平成22年3月議会に付託された議案第1号ないし議案第19号まで、平成22年度入善町一般会計予算ほか18件の議案19件、平成21年陳情第6号ないし陳情第1号までの陳情2件について、各委員会での議論が尽くされた委員長報告に対し賛成するものであり、一言討論を申し上げるものであります。  3月定例議会は、平成22年、いわゆる今年1年間の基礎となる未来につなげる大変重要であり、そしてまた、入善町の厳しい予算の中にあってでもどうあるべきかという大事な予算議会であります。  一昨年のリーマンショックによる金融危機に端を発し、世界的な経済不況からいまだ抜け切れない雇用情勢であります。また厳しい氷河期であります。  追い打ちをかけるように、日本が誇ってきた高い技術、世界一安全で顧客ニーズに合った日本車に次々とクレームが出るなど一層の厳しさであり、当町にとってもそのあおりを受けているものと思います。いわゆる入善町にとって基礎となる税収減を余儀なくされてまいるのであります。  また、政権交代で大きく仕組みや政策転換による公共事業の見直しや子ども手当の創設など、発想はよいけれども、ばらまき的で、根本的な経済の立て直しに力点または魂の入っていない政策は問題があるのではないでしょうか。  農業問題においてもしかりであります。今日までつくり上げてきた農業形態が、農業政策ではなく、関係組織団体の弱体化を図ることを目的とした農政のあり方というその流れ、推移というものは、農業の弱体化につながっていく、崩壊につながると感じるのは私だけでしょうか。  待ったなしの少子高齢化、人口減少、それに伴うまちづくりの見直し、福祉のまちを目指し、若者が定着できる活力あるまちづくりと、今日までつくり上げた町独自の施策を掲げてきたが、この施策を守るためにも、基金の取り崩しや税収減により公債費の占める割合が多くのしかかる状態はやむを得ないものと思います。ともに、新年度事業の予算編成に大変苦慮したその姿というものが予算書に映し出されていると思います。  政権がかわり、国の経済対策、雇用対策など変化する政策が次々と出されている今日、地方財政負担が膨大になると予想されているとともに、常に国の動向を見極めながら健全財政に努めていただきたいと思うものであります。  入善町は県下においても3番目に財政豊かな町として、また豊かな行政地域として新聞等に報じられておりますけれども、しかしながら、目まぐるしい施策の移り変わりによって、その対応は大変厳しいものになっていると思っております。私はこのことを思うと、今日の国づくりにいら立ちを感じます。私は地方の声をもっと強く国に要請しなくてはならないと思うものであります。  地方を取り巻く財政事情は、三位一体改革以降、世界同時不況、相次ぐ企業の倒産、国民目線でない坊ちゃま政策、いまだ解決できないカルト政治、「どうなっとるがよ」と言いたい、やるせない気持ちでいっぱいであります。  世論を反映した3月議会でありました。委員会でも白熱した議論が多くありました。税収減による財政のあり方、災害対策と防災のあり方、職員定数と町民サービスの堅持、農業問題、深層水事業、学校統合に端を発したスクールバスとのらんマイ・カー、交通体系のあり方など、多岐にわたる議論があったところであります。  舟見中学校が統合され、新生入善中学校が発足される。そのことによって、子どもたちの交通の利便性に格差が生まれる。そのようなことなどから、冬期間、スクールバスで通う他の子どもたちの軽減について発表されたけれども、場当たり的なものであり、全体的な交通網というあり方についてはまだ解決されていないものだと思います。  また、いろんな事業の中においても、見直し論について各委員の皆様方が当局と議論を交わしました。  しかしながら、私は今回の3月議会を見させていただきまして、当局の真摯なる態度に感心をいたしました。いわゆる予算を計上したからそのとおりにやるんだというものの考え方ではなく、常に議員の皆さん方と車の両輪として皆さん方の要望にこたえていく。いわゆる町民の目線に立って、事業の見直しや今後の取り組みについて変更していくということを言っておられました。まさにその地域に合った当局の前向きな考え方である、このように感じさせていただきましたし、評価をしたいと思っております。  次に、平成21年度より継続になっておりました平成21年陳情第6号については、委員長報告に賛成であります。  また陳情第1号 「選択的夫婦別姓を認める民法の一部改正」に反対を求める意見書提出に関する陳情でありますが、日本の伝統的社会の根源を揺るがす大きな問題だと思います。家族の崩壊、子どもの虐待、無差別殺人、残虐な事件が繰り返される今日、日本のあるべき道徳心や思いやる日本人の心、日本人魂などが欠落していると思うのは私だけではないと思います。  外国では当たり前であっても、日本文化を変えることはいかがでありましょうか。そのことを考えれば、夫婦別姓に反対する陳情は、委員長が述べたように採択すべきものと賛成をするものであります。  平成13年から開始をいたしました総合計画、「扇状地にひと・くらし輝くまち 入善」を掲げて今年3周年を迎えるわけであります。10年の月日というこの早さには驚くばかりであります。  私は、新規事業や新たな情勢に対する取り組みは評価するものもありますけれども、今日までの集大成、また最後の年となる今年に、これまで何を目指して事業を進めてきたのか、そしてそのことは今どうなっているのか、また今後それをどう取り扱っていくのか、そしてこの10年間の総合計画の採点は何点なのか、このようなことを検証すべきであり、またそのことを来年から未来に進むべき新総合計画に反映されるものと思うわけであります。間違いのない、町民が納得する事業を進めていかなくてはならないと思っております。  まだまだ当局に対していろんな討論をしていきたいところでありますけれども、新しく総合計画をつくる今日であります。町長をはじめ当局には一体となって、間違いのない、町民の目線に立って新たなまちづくりに誠心誠意努力していただくことをお願い申し上げまして、私からのつたない討論といたします。ありがとうございました。 12: ◯議長松澤孝浩君) ほかにありませんか。  〔「なし」と呼ぶ者あり〕 13: ◯議長松澤孝浩君) 御意見が尽きたものと認めます。よって、討論はこれにて終結いたします。  (採  決) 14: ◯議長松澤孝浩君) これより採決をいたします。  まず、議案第1号 平成22年度入善町一般会計予算について、それぞれの常任委員長の審査報告は可決であります。よって、委員長報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。  〔賛成者起立〕 15: ◯議長松澤孝浩君) 起立多数であります。よって、議案第1号は委員長報告のとおり可決されました。  次に、議案第2号 平成22年度入善町国民健康保険特別会計予算ないし議案第7号 平成22年度入善町農業集落排水特別会計予算までの議案6件について一括して採決します。  これらの議案について、それぞれの常任委員長の審査報告は可決であります。よって、委長報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。  〔賛成者起立〕 16: ◯議長松澤孝浩君) 起立全員であります。よって、議案第2号ないし議案第7号は委員長報告のとおり可決されました。  次に、議案第8号 平成22年度入善町後期高齢者医療特別会計予算について、総務常任委員長の審査報告は可決であります。よって、委員長報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。  〔賛成者起立〕 17: ◯議長松澤孝浩君) 起立多数であります。よって、議案第8号は委員長報告のとおり可決されました。  次に、議案第9号 平成21年度入善町一般会計補正予算(第6号)ないし議案第10号 平成21年度入善町下水道特別会計補正予算(第3号)までの議案2件について一括して採決します。  これらの議案について、それぞれの常任委員長の審査報告は可決であります。よって、委員長報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。  〔賛成者起立〕 18: ◯議長松澤孝浩君) 起立全員であります。よって、議案第9号ないし議案第10号は委員長報告のとおり可決されました。  次に、議案第11号 入善町コミュニティ施設建設基金条例の制定についてないし議案第12号 入善町消防防災センター建設基金条例の制定についてまでの議案2件について一括して採決します。
     これらの議案について、それぞれの常任委員長の審査報告は可決であります。よって、委員長報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。  〔賛成者起立〕 19: ◯議長松澤孝浩君) 起立全員であります。よって、議案第11号ないし議案第12号は委員長報告のとおり可決されました。  次に、議案第13号 入善町の職員の給与に関する条例及び入善町職員の勤務時間、休暇等に関する条例の一部改正についてないし議案第19号 町道路線の認定についてまでの議案7件について一括して採決します。  これらの議案について、それぞれの常任委員長の審査報告は可決であります。よって、委員長報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。  〔賛成者起立〕 20: ◯議長松澤孝浩君) 起立全員であります。よって、議案第13号ないし議案第19号は委員長報告のとおり可決されました。  次に、平成21年陳情第6号 「協同出資・協同経営で働く協同組合法」(仮称)の速やかな制定を求める意見書採択に関する陳情書について、総務常任委員長の審査報告は不採択であります。よって、委員長報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。  〔賛成者起立〕 21: ◯議長松澤孝浩君) 起立多数であります。よって、平成21年陳情第6号は委員長報告のとおり不採択と決しました。  次に、陳情第1号 「選択的夫婦別姓を認める民法の一部改正」に反対を求める意見書提出に関する陳情について、総務常任委員長の審査報告は採択であります。よって、委員長報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。  〔賛成者起立〕 22: ◯議長松澤孝浩君) 起立多数であります。よって、陳情第1号は委員長報告のとおり採択と決しました。        ─────────────────────────            同  意  案  第  1  号 23: ◯議長松澤孝浩君) 次に、日程第2 同意案第1号 入善町固定資産評価審査委員会委員の選任についてを議題といたします。  (提案理由の説明) 24: ◯議長松澤孝浩君) ただいま上程した案件について、提案理由の説明を求めます。  米澤町長。  〔町長 米澤政明君 登壇〕 25: ◯町長(米澤政明君) 同意案第1号 入善町固定資産評価審査委員会委員の選任について申し上げます。  入善町固定資産評価審査委員会委員の朴木静志委員は、平成22年3月19日をもって任期満了となります。つきましては、同氏の後任として、入善町舟見1758番地 愛場 巖氏を選任したいので、地方税法第423条第3項の規定に基づき議会の同意を求めるものであります。  任期は、平成22年3月20日から平成25年3月19日までの3年間であります。  愛場 巖氏は、昭和20年5月23日生まれで、64歳であります。経歴は、富山県入善土木事務所長代理、黒部学園次長を経て、現在、社団法人富山県食品衛生協会事務局長を務めておられます。豊富な知識を持っておられますので、選任したいと考えております。御同意いただきますよう、よろしくお願いいたします。 26: ◯議長松澤孝浩君) ここで暫時休憩いたします。全員協議会を開催いたしますので、全員委員会室へ御参集ください。  午後 2時10分 休憩        ─────────────────────────  午後 2時38分 再開 27: ◯議長松澤孝浩君) 休憩前に引き続き開議いたします。  お諮りいたします。ただいま上程されている案件は、事案の性質上、質疑、討論を省略して直ちに採決といたしたいが、これに御異議ありませんか。  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 28: ◯議長松澤孝浩君) 御異議なしと認めます。よって、同意案第1号は直ちに採決することに決定いたしました。  (採  決) 29: ◯議長松澤孝浩君) これより採決をいたします。  同意案第1号 入善町固定資産評価審査委員会委員の選任について、原案のとおり同意することに賛成の諸君の起立を求めます。  〔賛成者起立〕 30: ◯議長松澤孝浩君) 起立全員であります。よって、同意案第1号は原案のとおり同意することに決定いたしました。        ─────────────────────────            議員提出議案第1号ないし議員提出議案第8号 31: ◯議長松澤孝浩君) 次に、日程第3 議員提出議案第1号 核兵器の廃絶と恒久平和を求める意見書ないし議員提出議案第8号 子ども読書活動を推進するための予算確保を求める意見書までの議員提出議案8件を議題といたします。  (趣旨説明) 32: ◯議長松澤孝浩君) ただいま上程した案件について趣旨説明を求めます。  初めに、議員提出議案第1号について、12番 元島正隆君。  〔12番 元島正隆君 登壇〕 33: ◯12番(元島正隆君) それでは、議員提出議案第1号 核兵器の廃絶と恒久平和を求める意見書であります。  提案理由といたしまして、唯一の被爆国である我が国にとって、核兵器の廃絶と恒久平和は国民の心からの願いである。入善町議会は、昭和63年9月に非核平和都市宣言を決議いたしたのであります。非核三原則である核をつくらない、核を持たない、核を持ち込ませない、このことを町民一丸となって認識をして、今日まで至っているわけであります。  核兵器の廃絶と世界恒久平和の実現を求めている当町として、核兵器はまだ世界に多数存在し、その脅威から人類は解放されていないのが現状であります。  昨年4月のオバマ米国大統領の核兵器のない世界に向けた演説以降、核兵器廃絶に向けた世界的な流れは加速していると思います。こうした歴史的な流れをさらに確実なものとして核兵器廃絶を早期に実現するためには、明確な期限を定めて、核保有国をはじめ各国政府が核兵器廃絶に取り組む必要があるわけであります。  しかし、今日のテレビを見まして、核の持ち込み問題が浮き彫りになってまいりました。岡田外務大臣が先ごろ発表した中においては、アメリカと核の密約が交われており、核の持ち込みを容認していた、このような報道がなされておりました。まさにこの日米共同声明をどう今後構築していくか。パンドラの箱をあけた今日、そのふたを閉めることは容易ではないと思います。あけた以上、明確にこの密約議論を交わしながら、さらなる日米安全保障条約というものを今後どう構築していくのか、日本の大事な路線が決まるときに差しかかっていると思っています。  しかしながら、2020年までに核兵器を廃絶するための具体的な道筋を示した「ヒロシマ・ナガサキ議定書」の2010年のNPT再検討会議での採択に向け、国が指導的役割を果たすよう求められているわけでありまして、このことを強く国に要望し、核のない、そしてまた恒久平和を堅持していくことを強く国に求めていく意見書を提出するものであります。  議員の皆さん方の御理解と御協力、御賛成を賜りますよう、よろしくお願いいたします。 34: ◯議長松澤孝浩君) 次に、議員提出議案第2号について、3番 佐藤一仁君。  〔3番 佐藤一仁君 登壇〕 35: ◯3番(佐藤一仁君) それでは、議員提出議案第2号 夫婦別姓制度の導入に反対する意見書につきまして、提案理由を説明いたします。  本意見書提出につきましては、本議会の総務常任委員会で採択をされました陳情第1号 「選択的夫婦別姓を認める民法の一部改正」に反対を求める意見書提出に関する陳情をもとに国に意見書を提出するものであります。  女性の社会進出が進み、結婚後も同じ姓で仕事を続けたいと望む女性が増えたことなどを背景にいたしまして、個人の意思を尊重し、男女平等を推進する立場から、現在、国において、民法改正による選択的夫婦別姓制度の導入が検討されております。  このことにつきましては、理念といたしまして一部理解し得る部分もなきにしもあらずといったところでありますが、しかしながら、現時点で、我が国の社会通念として、いわゆる国民的合意が形成されているとは言いがたい状況だと私は認識をしております。  また、今日の我が国の家庭を取り巻く環境は、以前と比べものにならないくらい変化をいたしておりまして、例えば3世代同居世帯の激減や離婚の増加、児童への虐待など、家族のきずなが年々希薄になり、ひいてはそれが悲惨な事件にもつながっております。  今後我々は、伝統的な日本社会の基盤を再構築していかなくてはいけない、そのように考えます。その観点からも、夫婦別姓に踏み切るべきではないと私は考えております。  仮に夫婦別姓制度が導入されますれば、夫婦や家族の一体感がさらに希薄化し、安易な離婚の増加をもたらす環境の形成につながり、かえって子どもたちの将来を危うくする危険性が生じるものと私は心配をいたします。さらには、親子、兄弟、姉妹の別姓をもたらすことにもなりかねず、日本の家庭環境をさらに悪化させ、伝統的社会の形成にも支障を来すものと私は考えます。  したがって、婚姻制度や家族のあり方に重大な影響を及ぼし、社会的混乱を招くおそれのある選択的夫婦別姓制度を導入しないように国に意見書を提出するものであります。議員各位の御理解を賜りたいと存じるところであります。 36: ◯議長松澤孝浩君) 次に、議員提出議案第3号について、1番 野島 浩君。  〔1番 野島 浩君 登壇〕 37: ◯1番(野島 浩君) 議員提出議案第3号 子ども手当財源の地方負担に反対する意見書であります。  提案理由といたしまして、平成22年度予算案に、中学卒業まで1人当たり月1万3,000円の子ども手当の支給が盛り込まれました。給付総額は2兆2,554億円となり、平成23年度以降に子ども1人当たり月2万6,000円を支給するとなれば、さらなる財源の確保が必要となります。また、地方・事業主負担も求められることとなりました。  このため、一部の自治体は給付事務のボイコットを表明し、地方六団体からは「子ども手当の地方負担に反対する緊急声明」が出されるなど、実際に支給できるのかどうか懸念されるところであります。  よって、平成22年度予算について、地方の事務負担や費用負担に十分配慮し、そして平成23年度以降の巨額の財源のための持続可能な制度の確立、そういった展望を示すよう国に意見書を提出するものであります。  提出者、入善町議会議員 野島 浩、賛成者、同じく議会議員 佐藤一仁。  議員諸氏の皆様の御理解と御賛同をぜひお願いするものであります。  なお、詳細は別紙のとおりとさせていただきます。 38: ◯議長松澤孝浩君) 次に、議員提出議案第4号について、4番 鬼原征彦君。  〔4番 鬼原征彦君 登壇〕 39: ◯4番(鬼原征彦君) 議員提出議案第4号 生産性の高い競争力に富んだ農家の育成を求める意見書について、提案理由の説明を申し上げます。  政府は平成22年度予算案で、米戸別所得補償モデル事業と水田利活用自給力向上事業を導入するわけでありますが、農業農村整備事業費の大幅削減をはじめとして、農村現場で大きな混乱を招いているのであります。  これまで政府が推進してきた担い手農家や集落営農の位置づけ、あるいはまた、平成23年度の本格導入に向けての安定財源の確保、米の過剰対策や米価下落対策が講じられていないことに大きな不安を持つものであります。  一方では、貸しはがしにより農地集積が進まないこと、全国一律単価では地域の産地形成が進まないこと、米以外の入善町特産でありますチューリップ球根、ジャンボスイカ、白ネギ、タマネギなどの地域振興作物、畜産、酪農が置き去りにされていることなど、多様な農業の展開を阻害し、地域の元気が失われることへの強い懸念を持つものであります。よって、生産性の高い競争力に富んだ農家の育成を進める施策の充実を行うよう、国に意見書を提出するものであります。  議員各位の御賛同をよろしくお願いします。 40: ◯議長松澤孝浩君) 次に、議員提出議案第5号について、2番 笹島春人君。  〔2番 笹島春人君 登壇〕 41: ◯2番(笹島春人君) 議員提出議案第5号 教育公務員特例法の早期改正を求める意見書について、その提案理由の説明を申し上げます。  子どもたちに対し強い影響力を持つ教員の政治的行為については、かねて厳正に中立を保つべきと指摘されていたところであります。しかしながら、今般の北海道教職員組合が民主党議員の陣営に不正な資金を提供していた疑いが持たれている事件については、去る3月1日に、札幌地方検察庁が北海道教職員組合の委員長代理以下の幹部を政治資金規正法違反容疑で逮捕するという重大な事態に発展いたしました。  現在、公立学校の教育公務員の政治的行為の制限を定めた教育公務員特例法の第18条には罰則が設けられておらず、法の実効性が担保されているとは言いがたい状況であります。  政府もこのような状況を認めて、教育公務員特例法の改正について検討する動きが出てきておりますが、改正すべき点は、公立学校の教育公務員が政治的行為の制限に違反した場合に、国家公務員並みの罰則を設けることのみであり、何ら適法な教員活動に制限を設けるものではありません。よって、国並びに政府におかれましては、直ちに教育公務員特例法の改正に着手するように、国に意見書を提出するものであります。  意見書案につきましては別紙のとおりであります。皆様の御賛同を賜りますようお願いを申し上げます。 42: ◯議長松澤孝浩君) 次に、議員提出議案第6号ないし第7号について、11番 谷口一男君。  〔11番 谷口一男君 登壇〕 43: ◯11番(谷口一男君) 議員提出議案第6号 永住外国人に対する地方参政権付与に反対する意見書の提案理由を申し上げます。  政府・与党では通常国会に永住外国人に対し地方選挙の選挙権を付与する法案を提出する動きがあります。しかし、御存じのように、与党間内でもまだ足並みがそろっていないのが現状であります。  我が国に在住する外国人に対する地方行政のあり方については、外国人住民の考え方や要望などを積極的に吸収する仕組みづくりに工夫が必要ではありますが、永住外国人への地方参政権付与については民主主義の根幹にかかわる重大な問題であり、憲法上問題があると考えざるを得ないことから、拙速な結論を出すことには強く反対し、国民の幅広い議論を喚起し、地方の意見を十分聞くよう、地方自治法第99条の規定により意見書を提出するものであります。  また、議員提出議案第7号 教育再生・教育の正常化の徹底を求める意見書についての提案理由を述べさせていただきます。  新政権発足早々、教育政策の制度面において、教員免許更新制度の廃止を含む抜本的見直しや、全国学力・学習状況調査の悉皆方式から抽出方式への変更、教育予算面において道徳教育予算の縮小など、日教組の意向に沿った政策が次々と実行に移されております。  また、日教組が道徳教育に反対していること、国旗国家法案の採決問題や国家間、教育間で首をかしげたくなる部分の主張がかなり似通っております。  教育現場でイデオロギー闘争や思想教育を繰り広げ、日教組出身の政権政党の参議院議員会長が「教育に政治的中立などない」とたびたび公言する状況が今日まで続いており、教育の政治的中立が確保されているとは到底言えません。  民主党が掲げる教育の地方分権は、制度論としては議論の対象とできるかもしれませんが、何よりも教育の政治的中立、教育の正常化が確保されなければならず、国民が第一に求めるものであります。拙速な制度の改廃や教育内容の見直しを行う前に、まず教育再生・教育の正常化に取り組むよう強く求めるものであり、地方自治法第99条に基づき意見書を提出するものであります。  議員各位の御賛同をよろしくお願いいたします。
    44: ◯議長松澤孝浩君) 次に、議員提出議案第8号について、9番 大橋美椰子君。  〔9番 大橋美椰子君 登壇〕 45: ◯9番(大橋美椰子君) 議員提出議案第8号 子ども読書活動を推進するための予算確保を求める意見書について、提案理由を申し上げます。  ことしは国民読書年であります。文字・活字文化振興法の制定・施行5周年に当たる本年、政官民協力のもと、国挙げて読書の機運を高めようと、一昨年6月に衆参両院全会一致で国民読書年に関する決議が採択され制定されたのであります。  にもかかわらず、本年度政府予算案では、子ども読書応援プロジェクト事業(昨年度度予算額1億5,506万円)を廃止し、そのかわりに子ども読書の普及啓発予算として4,900万円を計上したものであります。結果的に、子どもの読書活動の関連予算が大幅削減されることになりました。  また、読み聞かせなどの読書活動を行うボランティア団体に助成金を支給している官民出資の子どもゆめ基金も、政府出資金100億円が全額国庫返納となり、事業の大幅な縮小を余儀なくされているところでございます。  このように、鳩山政権によって子どもの読書活動に関連する予算が大幅に削減されたことは大変に残念であり、地道に読書活動を推進してきた学校やボランティア団体などからは驚きと不安の声が相次いでいます。  子どもの読書は、言葉を学び、感性を磨き、論理的思考力や創造力などを高め、豊かな心を育むとともに、さまざまな知識を得るなど、生きる力を養う上で欠かすことのできない活動であります。  「政官民協力のもと国を挙げてあらゆる努力を重ねる」という国会決議を真に履行し、子どもの読書活動を守り育てていくため、政府は子どもの読書活動を推進するための十分な予算を確保するよう強く求めるものであります。  以上、地方自治法第99条の規定に基づき、意見書を提出するものであります。  各議員の御賛同をお願いいたします。  (質  疑) 46: ◯議長松澤孝浩君) ただいま上程した案件について、一括して質疑があれば承ります。  質疑はありませんか。  〔「なし」と呼ぶ者あり〕 47: ◯議長松澤孝浩君) 質疑はないものと認めます。よって、これにて質疑を終結いたしました。  お諮りいたします。ただいま上程した案件につきましては事情よく御賢察のことと思います。ついては、入善町議会会議規則第38条第3項の規定により、常任委員会への審査付託を省略し、直ちに討論、採決といたしたいが、これに御異議ありませんか。  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 48: ◯議長松澤孝浩君) 御異議なしと認めます。よって、これより討論及び採決をすることに決定いたしました。  (討  論) 49: ◯議長松澤孝浩君) これより討論を行います。  一括して御意見があれば承ります。  14番 九里郁子君。  〔14番 九里郁子君 登壇〕 50: ◯14番(九里郁子君) 私は日本共産党を代表し、議員提出議案第1号、議員提出議案第3号、議員提出議案第8号の議案3件については賛成、議員提出議案第2号、議員提出議案第4号、議員提出議案第5号、議員提出議案第6号、議員提出議案第7号の議案5件については反対し、意見を述べます。  議員提出議案第2号 夫婦別姓制度の導入に反対する意見書であります。  法制審議会が答申し、これから議論されようとしているのは、選択的夫婦別姓を認める民法の一部改正であります。「選択的」という文言が抜けているこの意見書案は、本質を見ない、意図的で不正確なものであるということをまず最初に指摘しておきます。  現在の民法では、夫か妻のいずれかの姓を名乗らなければならないことになっています。ところが、実際には97%が夫の姓です。妻あるいは夫が姓を改めたことに伴うさまざまな不利益を指摘する声が大きくなり、どちらの姓にするか選択できるように民法を改正しようということになりました。何もすべての夫婦が別姓にせよという制度ではありません。夫婦同姓か、夫婦別姓か、好きなほうを選択できるということであります。  どちらの姓を選ぶかという選択の自由を与えてはいけないという反対論は、別姓で家族のきずなが弱まるとか、子どもに与える影響がはかり知れないと言いますが、そのような心配は取り越し苦労にすぎません。世界では別姓が当たり前になっています。「日本のように夫婦同姓を強制する国は、今日では主要な先進諸国では見られない」、このように政府の男女共同参画会議でも指摘されたところであります。  法制審議会は1991年から検討を始め、1996年に選択的夫婦別姓や非嫡出子の相続差別廃止などを含む法改正案を答申いたしました。政府の世論調査でも、選択的夫婦別姓制度に賛成が反対を上回っています。20代、30代では、特に賛成が反対の4、5倍になっています。同じ世論調査で、「別姓は家族のきずなに影響がない」とする人が半数を超えています。  憲法では、婚姻における個人の尊厳と両性の本質的平等をうたい、子どもの権利条約では出生による差別を禁止しています。選択的夫婦別姓制度の実現は、基本的人権をたっとび、真の男女平等の社会を築くための第一歩であります。  議員提出議案第4号 生産性の高い競争力に富んだ農家の育成を求める意見書であります。  新政権は、米の戸別所得補償を中心にした新たな農業政策を新年度から実施します。しかし、転作作物への補助を削減し地権者への補助をなくしたことで、農家は混乱しております。  民主党は300万トンの米の備蓄体制を確立すると公約しておりましたが、新政権は100万トンで十分だとしております。300万トンの備蓄の実施を求めることこそ大切であります。  意見書案は、生産性の高い担い手農家や集落営農の育成の推進と農地の集積の加速化を強調しております。  農家は規模の大小にかかわらず、基盤整備を行ったとき、減歩率3%なりを出し合い、道路や用水をつくってきました。政府の米戸別所得補償の不足を補うとも補償を地域みんなでやろうじゃないか、こういう話が出ている今、結いの精神に水を差し、農家を分断する結果にもなりかねません。地域のきずな、地域コミュニティーが壊れることも懸念されています。  基本的には、農産物の価格保障、農家への所得補償を行うこと、米の輸入をやめることであります。そのことを入善町議会として国に求めていくことであります。  議員提出議案第5号 教育公務員特例法の早期改正を求める意見書と議員提出議案第7号 教育再生・教育の正常化の徹底を求める意見書は一体のものであります。  北海道教職員組合側から違法な選挙資金を受け取った政治資金規正法違反事件は、労働組合が法で禁止されている政治家個人への団体献金を行ったことが問われたものであります。さらに、その根底にある憲法違反の特定政党支持締めつけ路線の害悪が噴出したものでもあります。教員の政治活動に、国家公務員と同様、刑事罰を適用すべきだとの主張であります。国家公務員法は懲役や罰金刑を定めています。教員には行政処分に限ることになっています。  憲法は、思想・信条の自由、政党支持の自由、結社の自由などを基本的人権と定めております。国、地方の公務員も例外ではありません。ところが、第二次世界大戦直後、GHQ(連合国軍総司令部)が強引な手法で、国家公務員の政治活動に刑事罰を科す国家公務員法と人事院規則により、ほとんど何の活動も許されないような不当な規制を押しつけたものであります。  アメリカ、イギリス、ドイツ、フランスなど諸外国では、公務員の地位を利用したり公務に関連したりしなければ、勤務外の政治活動は基本的に自由です。日本のように刑事罰を科す国は、主要国では皆無であります。国連の自由権規約委員会も、具体的にこれらの事例を挙げて、日本にその法律を廃止するよう勧告しております。  国民は、違法な団体献金問題、労働組合の特定政党支持問題を含め、「政治とカネ」の疑惑解明こそ求めているのであります。事件に便乗して国民の基本的人権を侵害する政治活動への規制強化を図ることは許されるものではありません。  議員提出議案第6号 永住外国人に対する地方参政権付与に反対する意見書であります。  永住外国人に地方参政権を付与することは憲法上問題があるとする意見がありますが、それは上辺だけを見て、物事の本質に至らない皮相な見解だと言わなければなりません。  「日本国民は、正当に選挙された国会における代表者を通じて行動し、われらとわれらの子孫のために、諸国民との協和による成果と、わが国全土にわたつて自由のもたらす恵沢を確保し、政府の行為によつて再び戦争の惨禍が起ることのないやうにすることを決意し、ここに主権が国民に存することを宣言し、この憲法を確定する」とうたわれていることから、主権が侵害されるおそれがあるというものであります。しかし、それは国政における参政権であって、地方参政権に及ぶ問題ではありません。  日本国憲法は、地方自治についてその本旨に基づくとうたっています。住民自治、団体自治が原則であります。  憲法第93条は、「地方公共団体の長、その議会の議員及び法律の定めるその他の吏員は、その地方公共団体の住民が、直接これを選挙する」とうたっています。  その地方その地方に長く住民として生活してきた永住外国人も、地方自治を形成する構成員の一人であります。日本国憲法にうたわれている地方自治の本旨からしましても、永住外国人に地方参政権を付与することは、民主主義の理念から当然と言えるものであります。  以上、討論といたします。 51: ◯議長松澤孝浩君) ほかにありませんか。  〔「なし」と呼ぶ者あり〕 52: ◯議長松澤孝浩君) 御意見は尽きたものと認めます。よって、討論は終結いたしました。  (採  決) 53: ◯議長松澤孝浩君) これより採決をいたします。  初めに、議員提出議案第1号 核兵器の廃絶と恒久平和を求める意見書について、原案のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。  〔賛成者起立〕 54: ◯議長松澤孝浩君) 起立全員であります。よって、議員提出議案第1号は原案のとおり可決されました。  次に、議員提出議案第2号 夫婦別姓制度の導入に反対する意見書について、原案のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。  〔賛成者起立〕 55: ◯議長松澤孝浩君) 起立多数であります。よって、議員提出議案第2号は原案のとおり可決されました。  次に、議員提出議案第3号 子ども手当財源の地方負担に反対する意見書について、原案のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。  〔賛成者起立〕 56: ◯議長松澤孝浩君) 起立全員であります。よって、議員提出議案第3号は原案のとおり可決されました。  次に、議員提出議案第4号 生産性の高い競争力に富んだ農家の育成を求める意見書について、原案のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。  〔賛成者起立〕 57: ◯議長松澤孝浩君) 起立多数であります。よって、議員提出議案第4号は原案のとおり可決されました。  次に、議員提出議案第5号 教育公務員特例法の早期改正を求める意見書について、原案のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。  〔賛成者起立〕 58: ◯議長松澤孝浩君) 起立多数であります。よって、議員提出議案第5号は原案のとおり可決されました。  次に、議員提出議案第6号 永住外国人に対する地方参政権付与に反対する意見書について、原案のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。  〔賛成者起立〕 59: ◯議長松澤孝浩君) 起立多数であります。よって、議員提出議案第6号は原案のとおり可決されました。  次に、議員提出議案第7号 教育再生・教育の正常化の徹底を求める意見書について、原案のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。  〔賛成者起立〕 60: ◯議長松澤孝浩君) 起立多数であります。よって、議員提出議案第7号は原案のとおり可決されました。  次に、議員提出議案第8号 子ども読書活動を推進するための予算確保を求める意見書について、原案のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。  〔賛成者起立〕 61: ◯議長松澤孝浩君) 起立全員であります。よって、議員提出議案第8号は原案のとおり可決されました。        ─────────────────────────       議会運営委員会及び各常任委員会の閉会中継続審査について 62: ◯議長松澤孝浩君) 次に、日程第4 議会運営委員会及び各常任委員会の閉会中継続審査についてを議題といたします。  議会運営委員長及び各常任委員長から、会議規則第74条の規定により、お手元に配付の一覧表のとおり閉会中の継続審査の申し出がありました。この申出書のとおり決することに御異議ありませんか。  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 63: ◯議長松澤孝浩君) 御異議なしと認めます。よって、この申出書のとおり決定いたしました。        ─────────────────────────             特別委員会の審査報告について 64: ◯議長松澤孝浩君) 次に、日程第5 特別委員会の審査報告についてを議題といたします。  (委員長報告) 65: ◯議長松澤孝浩君) 並行在来線・交通網対策特別委員会、環境・地域活性化対策特別委員会、それぞれの委員長の審査報告を求めます。  まず初めに、並行在来線・交通網対策特別委員会委員長 五十里隆章君。  〔並行在来線・交通網対策特別委員会委員長 五十里隆章君 登壇〕 66: ◯並行在来線・交通網対策特別委員会委員長(五十里隆章君) 並行在来線・交通網対策特別委員会の経緯と取り組み状況について報告をいたします。  この委員会の設立は、北陸新幹線の開業によりJRから経営分離される並行在来線の諸問題についての検討や、町内の幹線道路網計画、公共交通の諸問題について調査研究し対応を図ることが必要とのことから、平成21年3月議会で設置されたものであります。昨年10月に我々議員の任期満了に伴う改選がありましたが、これらの問題に対し、まだまだ調査検討していくことが必要であるとの観点から、引き続き設置されたものであります。  これまでこの委員会においては、大きく2つのことが協議されてまいりました。1つは並行在来線について、もう1つは交通網についてであります。  並行在来線につきましては、町や県の担当者から、県の並行在来線対策協議会での協議事項、検討事項の説明を受け、JRから経営分離されたときどのように運営されるのか、運営に当たりどのようなことが問題であるのか、また入善町として対応すべきこと、町議会としてできることは何かなどを検討してきました。  交通網対策としては、近隣の公共バスの状況などを調べ、公共交通のあり方について検討をしてまいりました。
     それらを踏まえまして、平成22年2月に特別委員会を開催いたしたところであります。  その中では、並行在来線につきましては、政権がかわり、委員会が設立した当初と比べまして国の対応が大きく変化してきていることから、これからの推移を注視し、沿線区間の市町で連携し、必要ならば意見書や県下統一した行動を起こすことも考えていくべきとの意見が大勢を占めたところであります。  また公共交通につきましては、現在、バス1台で運行しておりますが、うまく本当に機能しているのかという問題、あるいは不便過ぎるため乗車する人が少ないのではとの意見が出されました。  町がバスを運行すると多額の経費がかかりますが、バスを運行することにより高齢者の行動範囲が拡大され、交流の機会が増えるなど、元気に過ごすことの手助けとなり、医療費まで考えると安いのではとの意見もあったところであります。  高齢者から子どもたちまでを含めた運行というものを考えていくべきとの意見で一致したところであります。  これからは、並行在来線につきましては、県下の状況や今後の取り組みについて、また公共交通につきましては、スクールバスを含め公共バスについて調査検討していく方針であります。  以上で委員長報告を終わります。 67: ◯議長松澤孝浩君) 次に、環境・地域活性化対策特別委員会委員長 中瀬範幸君。  〔環境・地域活性化対策特別委員会委員長 中瀬範幸君 登壇〕 68: ◯環境・地域活性化対策特別委員会委員長(中瀬範幸君) 環境・地域活性化対策特別委員会の取り組み状況について報告いたします。  この特別委員会は、平成21年3月議会において、現在、世界共通の課題となっている地球温暖化防止や循環型社会の実現など環境に対する問題、さらに町の資源や特産品を活用して地域の活性化を図る対策について調査研究を進める特別委員会として設置されたものであります。その後、昨年10月、議会議員改選後、引き続き調査研究が必要とのことから、組織議会において再度設置されてきております。  これまでの委員会では、新川広域圏で実施している水博物館事業について、核となる施設の建設など、入善町としての考え方を早急にまとめる必要があるとの意見で、この水博物館事業についても取り組むテーマとして活動してまいりました。  従来までの委員会活動としましては、担当課から新川広域圏で進められてきた水博物館事業についてのこれまでの経緯、町が策定した新エネルギービジョン、町で実施しているCO21万トン削減プロジェクトの実績などについて説明を受け、議論してまいりました。  水博物館事業については、調査研究は今後も必要であり、また先人の黒部川とのかかわりや歴史、これまでの調査研究の成果などを後世に伝えるための展示施設が必要ではないかという意見が出ておりました。  また新エネルギーについて、入善町としては風力・小水力発電を中心に検討していくということで意見一致を見ております。  ただ、新エネルギーに関してはコストの問題も大きく、また小水力発電には、問題となる水利権などについてさらなる調査研究を行い、必要に応じ、国に対して規制緩和を求めていくことも必要であるとの意見も出ておりました。  CO21万トン削減プロジェクトについては企業が担う部分が大きく、今後、住民の取り組みに対するさらなる働きかけが重要であり、また、植林効果についてもCO2の削減量として換算できないかなどの意見が出ております。  これらを踏まえて、去る2月23日に新委員による委員会を開催いたしました。委員会では、この特別委員会で取り扱う範囲が広いことから、これまでの協議も踏まえ、当面、この特別委員会で検討する課題について協議し、テーマを絞り込んだところであります。協議の結果、水博物館事業については、水博物館推進協議会で新たな方向性も模索されていることから、当委員会としては、しばらく広域圏での議論を見守ることといたしました。  環境問題としては、地球温暖化防止の観点からCO2削減について、新エネルギーの利活用としては、入善町がその立地条件から全国の中でも非常に適していると言われる小水力発電について、また地域活性化については、町が来年度、まちなかに地産地消のアンテナスーパーの開設を予定していることから、地産地消をさらに推進していく上で、地場産品の活用についてなどであります。  今後は、これらのテーマについて重点的に調査研究していくことに決めたところであります。  以上で委員長報告を終わります。 69: ◯議長松澤孝浩君) 以上をもって、それぞれの特別委員会の審査報告を終わります。        ───────────────────────── 70: ◯議長松澤孝浩君) 以上で本日の日程はすべて終了し、本定例会に付議されました議案はすべて議了いたしました。  さて、今定例会を閉会するに当たり、一言所感を申し述べます。  今定例会は、平成22年度の入善町の進路を決める重要な定例会でありました。当局におかれましては、今日の経済情勢において、十分な税収を確保できない、そして国の方針がよく見えない中での予算編成には、さぞかし御苦労が多かったことと察します。  先日、政府が発表した3月の月例報告によりますと、景気は着実に持ち直していると、8カ月ぶりに上方修正の発表がありました。鳩山政権による景気判断の引き上げは初めてであります。しかしどうでしょうか。本当に景気が回復しているのでしょうか。一昨年のリーマンショック以来、政治経済の閉塞感はいまだ払拭されず、長引くデフレは依然解消されておりません。国内消費の落ち込み、輸出の低迷など、日本経済は決して持ち直しているとは思えません。そして、世界中に衝撃が走ったトヨタ自動車のリコール問題。関連企業がある入善町においては、少なからず悪影響があるのではと心配しているところであります。  一方、政治も混迷しておるようであります。昨年夏の衆議院選において民主党が圧勝し、自公政権からの政権交代が行われました。子ども手当や高速道路の無料化、農家の戸別所得補償など、国民が期待する政策をマニフェストに掲げ政権交代を果たした鳩山政権は、「コンクリートから人へ」を理念に掲げ、事業仕分けなどに見られるように、国民の高い支持率を集めました。しかし、国民の期待とは裏腹に、決め手に欠ける経済政策、鳩山首相や小沢幹事長の「政治とカネ」の問題などを抱え、期待から失望へと内閣支持率が急落しているようであります。  まだまだ国が抱えるいろんな問題、そして地方が抱えるさまざまな問題など、多くの問題が山積しております。現政権には、しっかりとした明確な方向性を指示し、この日本丸のかじを取ってほしいと願うものであります。  今期定例会は、3月4日開会以来、本日まで16日間にわたり、提案された平成22年度予算をはじめ、多数の重要案件、そして平成21年度補正予算について終始熱心に審議いただき、本日その全議案を議了して、ただいま閉会を宣告できましたことは、議長といたしましてまことに喜びにたえません。  本日、一般会計と7特別会計を合わせ148億8,000万円余りの平成22年度予算が成立いたしました。  長引く不況の影響により、大幅な町税の減収が見込まれております。その中で、町当局をはじめ私たち議会は、町民の幸せを第一に、そして未来に向け夢を持てる政策を考え実施していかなければならないと思っております。  また、町長をはじめ当局におかれましては、本会議及び常任委員会において議員各位から述べられた意見なり要望事項について特に配慮を払われ、今後の行政運営に十分反映されますよう強く要望しておきます。  さて、3月は別れの季節であります。長年、町職員として町発展のために尽力され退職される職員の皆さんには、大変御苦労さまでございました。そしてありがとうございました。退職されても入善町政のさらなる発展にお力をいただきますようお願いをし、また期待するものであります。  終わりになりますが、間もなく日本人の心と言うべき桜の花が咲き、町の特産チューリップが色とりどりに咲き誇り、色鮮やかな春の田園風景が広がります。  平成22年度に希望を持って邁進されんことをお祈りし、第4回入善町議会定例会の閉会の挨拶といたします。  ここで、町長が発言を求めております。  発言を許可いたします。  米澤町長。  〔町長 米澤政明君 登壇〕 71: ◯町長(米澤政明君) 3月議会定例会の閉会に当たりまして、一言御挨拶申し上げます。  今ほど、3月議会定例会に提案いたしました平成22年度予算などの案件に賛同いただき、議員各位に厚くお礼を申し上げますとともに、議員各位からちょうだいいたしました町政に対する御意見や御提言などを真摯に受けとめ、今後の行政執行に生かしたいと考えております。  さて、もう間もなく平成21年度が終わるわけでありますが、国内情勢を顧みれば、激動の年ではなかったかと思います。昨年8月の衆議院総選挙での自由民主党の大敗、政権与党からの陥落、また日本航空がことし1月19日、会社更生法の適用を申請、事実上の経営破綻。これらは大きな驚きとともに、日本の行く末に一抹の不安を感じる出来事でありました。  自由民主党は戦後、日本の復興を牽引したリベラル政党で、磐石揺るぎない地位を誇ってまいりました。片や日本航空は、戦後、日本を代表する巨大エアラインとして発展し、日本の空の象徴として栄華を誇りましたが、その神話にも近い信頼が根底から崩れ落ちた感があります。これは、「千丈の堤も蟻の一穴」の例えのとおり、国民世論や顧客ニーズを政策や経営に反映できなくなった組織的欠陥に気づかず、長年にわたり磐石と思われた基礎をむしばんできた結果ではなかったかと思われます。  このことは町政運営にも当てはまる教訓であり、我々行政に携わる者は、常に住民ニーズを的確にとらえ、住民視点で、町民の幸せとは何かを問う姿勢であるべきと改めて心に感じたところであります。  一方、町政に目を向ければ、平成21年度は、議員各位や町民の皆さんの御協力のもと、予定をしておりました事務事業も着々と進捗した年であったと思っております。  芦崎地区を襲った高波災害から1年余りで入善漁港海岸の災害復旧事業を終え、完成式を行いました。芦崎地区住民の皆さんをはじめ、災害復旧にかける関係者の熱い思いによって、短期間での完了となりました。  また、57年の歳月を経て、都市計画道路「中央通り線」が完成いたしました。先達の方々の御苦労を思い、感無量でありました。  これに加え、中心市街地の活性化に向けて取り組みました花月公園や道路、駐車場の整備事業が間もなく完了し、3月29日、完成式をとり行う予定にしております。  さらに、保護者や地域の皆さんの御理解、御協力により、舟見中学校と入善中学校との統合が決まり、この3月13日、舟見中学校の閉校式が挙行されました。在校生たちの成長を地域の方々とともに支え、見守ってまいります。  この3月11日には、邑町地区の塞の神まつりが国の重要無形民俗文化財の指定を受け、さらに同日、入善スマートインターチェンジが平成19年7月の本格運用から累計利用台数100万台を突破したことは、大変うれしいニュースでありました。  いよいよ平成22年度を迎えます。本議会でも申し述べてまいりましたが、この22年度は新総合計画の策定年度であるとともに、次のステージへ移行する大切な準備期間であり、向こう10年間を見据え、地域力のさらなる向上につなげる重要な年であります。  国内経済の低迷を反映し、町内企業の収益も依然として厳しい状況が続いていることから、税において大幅な減収となりますが、町民に新たな負担を求めることなく、さらに町民サービスの低下を招くことのないよう、しっかりとした行財政運営を行ってまいります。そして、新総合計画を策定し、今後10年間の将来ビジョンを明らかにしてまいります。  まちづくりの目標を町民の皆さんと共有し、手を携えて明日の入善町を築いていく羅針盤となるよう、職員一丸となって取り組んでまいりますので、議員並びに町民の皆さんの御理解と御支援をお願い申し上げます。  終わりになりますが、暦の上では春とはいうものの、まだまだ寒い日がある季節であります。議員並びに町民の皆様には健康に留意され、温かな桜の季節を迎えてくださいますよう御祈念申し上げ、閉会の挨拶とさせていただきます。  議員各位には、本当にありがとうございました。        ─────────────────────────            閉   会   の   宣   告 72: ◯議長松澤孝浩君) これをもちまして、3月4日から開会した第4回入善町議会3月定例会を閉会いたします。  議員並びに当局には大変お疲れさまでした。  午後 3時40分 閉会  地方自治法第123条第2項の規定により、ここに署名する。   平成22年3月19日          入善町議会議長     松 澤 孝 浩          入善町議会副議長    長 田 武 志          会議録署名議員     大 橋 美椰子          会議録署名議員     山 下   勇 発言が指定されていません。 © Nyuzen Town Assembly. 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